くらし情報『BM子ども相談室主催の勉強会に関する取材記事を公開 多言語環境で育つ子どものことばを引き出す工夫』

BM子ども相談室主催の勉強会に関する取材記事を公開 多言語環境で育つ子どものことばを引き出す工夫

家庭ではどのように母語を育めばよいのでしょうか。当日の講義を担当された奥村 安寿子 准教授(広島大学)からは、ことばと記憶の仕組みについての解説があり、子どものことばを引き出す工夫や子育てに適した言語について考えるためのヒントが提供されました。

■子どものことばを引き出すために親ができる工夫
奥村准教授によると、自分で記憶の中からことばを探して引っ張り出す「再生」よりも、記憶していた物事が再び現れたときにわかる(単語を聞いてわかる)、という「再認」のほうがやさしいとのこと。例えば、「くるま(車)」や「ひこうき(飛行機)」ということばを引き出したいときは、「どっちで遊ぶ?」と聞くよりも「くるまで遊ぶ?ひこうきで遊ぶ?」とことばを提示してあげると、子どもは「くるま」や「ひこうき」を思い出して自分で使うことができるかもしれません。
さらに、単語は、一つひとつがバラバラに無意味に並んで記憶されるのではなく、ほかの単語と結びついて記憶されます。このような記憶の仕組みは「心的辞書」と呼ばれ、ことばの意味を理解したり文をつくったりする力の土台となります。例えば、子どもが「ちょうちょ!」と一語文で話したときに、「ちょうちょだね」

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