くらし情報『BM子ども相談室主催の勉強会に関する取材記事を公開 多言語環境で育つ子どものことばを引き出す工夫』

BM子ども相談室主催の勉強会に関する取材記事を公開 多言語環境で育つ子どものことばを引き出す工夫

と応答するだけでなく、助詞や動詞とつなげて「ちょうちょ が 飛んでいるね」とモデル文を示してあげることで、ことばのネットワークが豊かになっていくと期待されます。
講義後には、参加者が数人ずつのグループに分かれ、学んだことをロールプレイで実践。参加者たちの実践を振り返りながら「あくまで楽しい会話ややり取りが大前提です」と強調した奥村准教授。できそうなときに子どもとのやり取りを少し見直すだけでも、子どもがことばに触れたり、ことばを使ったりする量と質を上げられるということです。

■子育てに適したことばとは?
奥村准教授によると、子育てに適したことばとは、子どもに多くのことばを提示できる言語、ことばのつながりを豊かに提示できる言語であるとのこと。そのため、保護者が自身の母語や第一言語で子育てをすることは、基本的には推奨されます。しかしながら、自信を持って使えることば、安心して使えることば、豊かな経験や思い出を伴うことば、多くの内容・メッセージを伝えられることば、気持ちや感情をしっかり伝えられることば(奥村,2024)が一つの言語だけとは限りませんし、家族全員で一致しない場合もあります。そのため、子ども本人やほかの家族メンバーのことばも考慮しながら家庭で話し合ったり見直したりすることが大切であり、家庭で使うことばを無理に一つの言語に絞る必要はない、ということです。

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