セックスレス…もしや浮気?突然増えた出張、2人はどうなる?
宗太が優しく、さらさの手を握って自分のお腹にそのまま腕を回した。
さらさの女性としてのプライドが少し傷ついた。
さらさ「そうだったよね」
何も思っていないような素振りを見せながらも、さらさのモヤモヤは晴れない。
(どうして…みんなしてるのに。もしかして、私のこと女性として見れないとか?)
さらさ「あのさ、宗太」
宗太「ん?」
さらさ「まさか…私たちってセックスレスじゃないよね?ただの卒乳待ちだよね」
宗太「…ん」
宗太は振り返らず、さらさの手をぎゅっと握る。
宗太「もう寝ろよ」
さらさ「え?」
宗太「夜泣きでお前も疲れてんじゃない。もう、寝よ」
もやもやが晴れないものの、宗太が手を握ってくれてぬくもりは感じる。
さらさ「わかった」
寝ようと、宗太の手を優しく払う。
宗太「おやすみ」
さらさ「おやすみ」
(大丈夫だよね、大丈夫)
さらさは、そっと目を閉じた。
………
さらさ「ん……」
(夜泣きもしてないのに、なんか起きちゃった)
ぐっすり寝れたのか、珍しく目が冴えてしまう。
(えーせっかくひなたが寝てるのに、寝れないなんて…!)
(今、何時だろう)