「私と奥さんどっち取る?」不倫相手の詰問に黙り込む夫…妻子持ち不倫の結末は?
9話:一転した輝く景色
水着のネットショップを開いてから、2か月と半分が終わろうとした朝…-
さらさ「えええ!」
さらさは声をあげて、ベッドから飛び起きた。
携帯画面に映るのは、インスタグラムのアカウント。
1000ちょっとしかいなかったフォロワーが一晩で一気に1万フォロワーを超えていた。
(一体、なにが起きてるの!?)
嬉しいのと同時に、一瞬、アカウントを乗っ取られたんじゃないかと悪い予感もする。
投稿をくまなく見ていると、タグ付けのアイコンに1がついていた。
そこに飛ぶと……
(うそでしょ…)
さらさは思わず口元に手をあてる。
有名なインフルエンサーママが、海外で水着を着てくれた写真を投稿してくれていた。
写真のコメントには、デザイン性の高さと即納という、さらさが戦略として打ち出していたことへの賞賛が書かれていた。
そこへ、ドタドタと慌てた様子の母がやってくる。
母「大きい声出して、何かあった!?」
さらさ「お母さん、私やったかも」
母「へ?」
母を見て、さらさはガッツポーズをした。
さらさ「水着ショップ、続けていけそう」
母に携帯画面を向け、インスタの画面を見せる。