「7月半ばまでは、役場の風さんへのメッセージノートにも、コロナの病状を心配する書き込みが目立ちました。今は回復しライブ活動も再開されたようで、7月21日のお隣の広島でのコンサート後には、ここ里庄まで足を延ばしてみたというファンの方も多くいらっしゃいました」里庄町役場・企画商工課の樋之津公祐さん(33)が語る。岡山県の南西部に位置する、緑豊かな里庄町は、シンガー・ソングライター、藤井風(25)の生まれ故郷だ。『何なんw』『きらり』などのヒット曲や、投稿した演奏動画のYouTubeでの総再生回数が約5億回。昨年末には『紅白歌合戦』にサプライズ出場し、さらに自身の提供した楽曲を歌う大トリのMISIAのバックもつとめ、39.2%という瞬間最高視聴率を叩き出す立役者の一人となった。桑田佳祐や稲葉浩志もファンであることを公言しており、今、最も注目されるアーティストだ。もともとメディアへの露出が少ないこともあって、その素顔に少しでもふれたいと、彼がデビュー直前まで暮らした里庄町を訪れ、出演していたライブレストランやミュージックビデオにも登場する場所などを“聖地巡礼”するファンが急増中だ。「里庄町としても、10代のころからこの地で音楽活動を続け、ずっと故郷への思いを大切にしてくれる風さんを応援したいと“藤井風コーナー”を作りました」役場に入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、町のキャラクター“里ちゃん”などと共に飾られたサイン入りポスターや色紙などの貴重な藤井風グッズの数々。「ふるさと納税でも、風さんのおかげで“里庄町”のワードでの検索が増えて、寄付額は’19年度には2700万円弱だったのが、’21年には2億円を超えました」町長室を訪れると、「♡愛してる里庄町♡」「優しさ♡」と両面にサインされたCDや、町内に掲げられていた「祝・文部科学大臣新人賞受賞」の横断幕のミニチュアなどの前で加藤泰久町長(62)が、「わが町は、人口も1万1千人ほどで、面積もわずか12平方キロmという、これといって観光の目玉もない小さな町ですが、風さんファンと町民の交流も生まれて、町全体が元気をもらっています」藤井が、この出身地の役場を表敬訪問したのが’20年夏。「気さくで、飾らない人柄は、昔も今も変わりません。音楽はもちろん、そんな人間性をみんなが好きなんだと思います。この町らしく、風さんの本業を邪魔しないように、自然体で応援していこうと思っています」■昨年の『紅白』では里庄町からの生中継と思わせる演出に、近所の人が実家に駆け付けた昨年末の『紅白』の際には、もしや里庄町からの生中継かと思わせる場面もあり、町はにわかに盛り上がったという。「多くの近所の人が、家を飛び出して彼の実家へ駆けつけたそうです。実は東京の会場にいたという巧みな演出でしたが、あの大舞台で“里庄町”の名前が出たことは町民の誇りとなりました」小さな町の名前と、緑色のモコモコのスリッパ姿を強烈に印象づけて終わった『紅白』だったが、これを機に里庄町への訪問者が急増するきっかけともなった。サインにも「愛してる」と書き添える、大好きな故郷の町が注目されることを、藤井自身も喜んでいるに違いない。そんな「愛」と、シングルのタイトルともなった「優しさ」に貫かれた藤井風の音楽に、日本だけでなく世界中の人が癒されている。「僕がみんなの前で歌うことが、何かの役に立つなら」彼が、かつて町の音楽仲間に語った言葉だ。その原点を探しに、ゆかりある場所と人を訪ね歩いてみた。■昼休みに流行っている曲のリクエストがあれば、その場で弾き語りをしてくれた「ひと言でいえば“変な人”。あっ、ユニークなキャラという意味ですよ(笑)。小学校時代は、音楽というより、おもしろい男子のイメージ。架空のお笑い芸人になりきって、オリジナルのネタで教室中を笑わせていました」共に公立小・中学校へ通ったという同級生は語る。’97年6月14日、里庄町で喫茶店「ミッチャム」を営む両親のもとに生まれた藤井風。4人きょうだいの末っ子で、兄でミュージシャンの空とは13歳も年が離れていた。《わしのずーっと近くにおったのがお父さんだったんで。子育てはほぼお父さんみたいな感じだったんですね》(『MUSICA』’22年5月号より。以下《》内同)3歳でピアノを始め、小4でオリジナル曲を書き始めたのも、ミュージシャン志望の父親の影響だった。12歳のとき、やはり父親の「これからはYouTubeの時代だ」という勧めもあり、実家の喫茶店のピアノで弾き語りなどをして、カバー曲の配信を始めた。中学では、一時、バスケット部に在籍したが、やがて再び音楽中心の生活に。前出の同級生は、早くも小学校高学年のころには、「ピアノの上手な風くん」のキャラができあがっていたと話す。「卒業式などのピアノ伴奏は自然に風くんの役目だったし、昼休みに当時流行っていた『青山テルマが聴きたい』とリクエストすれば、その場で弾き語りしてくれました。絶対音感があるから、どんな曲も即興で再現できたんですね。あと、教室でサインの練習も熱心にしていて(笑)。今、書いているサインは、当時からほとんど変わっていないんじゃないかな」中学卒業後、地元では難関校とされる岡山県立岡山城東高校(岡山市中区)の音楽専門コースへ。音楽漬けだったという高校生活を経て、就職や大学進学はせずに、自分なりに将来、音楽で生きていく道を模索する日々が始まる。具体的には、曲作りをしながらの、地元の夏祭りや高齢者施設などでのコンサート活動だった。【後編】シンガー藤井風のデビュー前秘話町のコンサートでおばあちゃんたちを熱狂させてへ続く
2022年08月21日沢田研二の『勝手にしやがれ』で、曲のラストでは、華麗に帽子を客席に投げ入れました。あとで、その帽子について、『うちのおかんが100均でぎょうさん(たくさん)買うてきたからだいじょうぶ』なんて話してました」同じくライブを主催したのが、里庄町でステージがある一軒家レストラン「マカレ」。代表の平野智子さん(61)も、藤井の魅力を「ギャップ」だと語る。「私が初めて風くんのライブを見たのは町内のお寺の本堂で、“終活セミナー”とライブがセットになっていました。終活のイベントですから観客も60代以上で、80代のおばあちゃんもいました。トークでは、『今日はわしのキーボードの調子が悪いけ』なんて例の朴訥な語りで、特に話し上手とも思いませんでしたが、いったん曲が始まると、とにかくピアノも歌も最高で涙ぐんでる人もいて。最後には、風くんが立ち上がっただけでおばさん、おばあちゃんが『キャーッ』ですよ。その光景を見て、ぜひうちの店でもライブをしてほしいとお願いしたら、二つ返事で承諾してくれたんです」ワンドリンク付き1千500円で60分のステージを、藤井は、まさしく全力で駆け抜けた。当時の彼の手書きのセットリストが残っていた。『魅せられて』『UFO』『Yesterday』『幻想交響曲』『有楽町で逢いましょう』『赤いランプの終列車』……。「まさに昭和歌謡からクラシックまで。いつもビートルズが入っていたのは、お父さんの影響でしょうね。曲の合間では、郷ひろみさんの顔マネをしてみせたりも。すでに、YouTubeでのファンもいて、関西や九州やさらに海外からの観客もいました」ステージを終えると、観客のお見送りも。「ライブの興奮を引きずった女性ファンに玄関で突然ハグされて、風くんは固まってましたけど(笑)。今じゃ、ありえない光景ですよね」■20歳前後になって回覧板を持ってきて世間話。町内の女性たちは皆、「風くん、かわいい!」父親が営んでいた実家の喫茶店ミッチャムが、惜しまれながら閉店したのは昨年9月。訪れたファンたちは、店頭のこんなメッセージを目にすることになる。「昨年より様々な状況が激変してしまい、又、寄る年波にも勝てず閉店することとなりました。ミッチャム藤井○○」「ミッチャムは、ビートルズが流れているような、昔ながらの喫茶店。町内の総会などでも使わせてもらっておったよ。コロナ以降、休業が多いと思っていたら、閉店となってしまったがね」ミッチャムにも近く、藤井一家とも交流があったという近所の商店のご主人は語る。「とはいえ、上のきょうだいの空くん、海さん、陸さんとは違い、風くんの本当にこまいとき(小さなとき)は、ワシはよう知らんのよ。ほら、彼は学校から帰ったら、毎日ピアノの練習をするんで、すぐに家に入っておったから。でも、その後はうちに買い物に来てくれたり、近くの団地のイベントで歌ってくれたりで、よく話すようになったんじゃよ。つくづく凄いと思うのは、ピアノも誰か有名な先生についたんじゃのうて、お父さんと勉強して身につけたこと。英語も、『おとんに習った』と言っておった。わが町の天才じゃ(笑)。指を見せてもらうと、クモの足のように細い。あれじゃ、なんでも弾けるわ」最も記憶に残るのは、意外だが、ふだんの藤井の姿という。「町内の回覧板を持ってくるのが風くん。普通、20歳前後のコは、そんな役目はせんじゃろ。そもそもワシはYouTubeも知らんから、高校を出たはずなのに、このコは家におって何をしとるんじゃと思っておったのよ(笑)。いちばん驚いたのは、回覧板を届けて終わりじゃのうて、10分も20分も世間話をしていく。それもワシとだけじゃなくて、家内ともパートのおばさんたちとも。だから、もう、女性たちみんなが口々に『風くん、かわいい!』なんて言いだしておったから(笑)。あのゆったりとした里庄弁の話し方も、お父さんゆずりじゃね。あれこそ、人を惹きつける最大の魅力だと思うんじゃが」年の離れた末っ子として、家族の愛情に包まれた里庄町での生活が、たしかに藤井風という人の根っこにある。近所の商店のご主人は、こんな秘話も打ち明けてくれた。「風くんが’19年春に東京に行くというとき、ワシは心臓を悪くして手術も決まっておった。そのとき、風くんから『手術をちゃんと受けて元気にならにゃいけんで』とLINEが届いた。ワシの闘病と、彼の上京後の頑張りがちょうど同じ時期だったので、ワシはきつい治療にも耐えられた。風くんも、こんな田舎町から出ていって、本当に大スターとなった。そして今、風くんのファンたちがワシに『長生きして、風くんの話をずっと聞かせてください』と言ってくれる。風くんが有名になって、ワシは10歳も若返ったよ(笑)」それでも、「大スター」となった孫のような藤井に迷惑をかけられないと、自分からLINEをすることは控えていると話した。もう一つ、ご主人はじめ故郷の誰もが口を揃えて言った藤井への伝言を最後に記したい。風くん、いつかまた、里庄町でライブを!■聖地をたどって訪れたのは「つばきの丘運動公園」。風のような歌声がゆったりと流れて町役場、マカレ、ミッチャム、近所の商店など、ファンと同じように里庄町での藤井風ゆかりの聖地をたどって、最後に訪れたのが「つばきの丘運動公園」だった。町を見下ろす高台にあり、ここの管理棟の一角にも、藤井風コーナーができている。ちなみに、藤井自身も、この公園を訪れたときの動画をアップしており、ファンにはおなじみの場所。ここで、毎日数回、定時になると、藤井風や前出の千里さんの曲などがスピーカーから流される。「’20年春から始まりました。これも、町からの『コロナで沈みがちなみなさんの気持ちを、風さんら地元出身のミュージシャンの音楽で少しでも癒していただこう』との願いが込められています」(前出・樋之津さん)訪れたのは、午後3時ごろ。この猛暑のなか、数人のファンが、藤井の『風よ』に静かに聴き入る姿があった。緑濃い山々を背景に、小さな町を慈しむように渡っていく一陣の風ーー。愛と優しさにあふれた藤井風の音楽を生んだのは、きっとこんな原風景に違いないと、誰しもに思わせる豊穣な時間が流れていた。彼の語り口のようにゆったりと。
2022年08月21日「せめて夏休み期間だけでもと。(第二子とは)8月まで、一緒に日本に滞在します。(会うのは)1年半ぶりだから、懐かしくて楽しいし、ちゃんと育ってほしいなと、いつも思っています」7月下旬、本誌にそう語っていたのは福原愛(33)。その口調からは、わが子と過ごすことができる喜びが伝わってきた。「8月中旬には、福原がシンガポールを訪れていることも報じられました。中国のSNS『ウエィボー』に写真を投稿したのですが、その撮影場所がシンガポールだったのです」(芸能関係者)夏休みを満喫している様子の福原。だがそのいっぽうで、こんな声が――。「福原さんは、昨年11月に青森大学の客員准教授に就任したことが発表されました。しかし、彼女はまだ1度も講義をしておらず、9月から始まる後期日程にも、彼女の講義の予定はないのです」(青森大学関係者)青森大は、福原の母校・青森山田中学高等学校の系列校だ。同大学に取材を申し込むと、広報担当者は次のように語った。「当校と福原さんの間で、スケジュール調整が続いています。正直、この調子ですと、後期の講座開講もできない可能性があります」ほかのカリキュラムはほぼ確定しているのに、調整相手は海外でバカンス中。この事態に広報担当者も困惑している様子だった。後期も開講しないとなると、福原客員准教授は“16カ月講義ナシ”となる。さすがに解雇を検討しているのだろうか。「当校からは、来年度も客員准教授の要請はしておりますが、まだ発表段階にはありません……」(前出・広報担当者)最近は、少しずつテレビ番組への出演も増えている福原。「彼女は8月15日放送の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)に出演し、涙で目を潤ませながらも激辛のタコライスを完食していました。卓球のラケットをうちわ代わりに使っていたのは、彼女なりのサービス精神なのだと思います。客員准教授として教壇に立つよりも、バラドルとしてテレビに出演するほうが、彼女の性に合っているということなのかもしれませんね」(前出・芸能関係者)福原客員准教授の講義は実現するのか、それとも幻に終わるのか――。
2022年08月20日「まったく見てなかったんですね。だから(統一教会の関連施設とは)知りませんでした」8月18日、囲み会見でそう弁明した自民党の生稲晃子参院議員(54)。参院選目前の6月に、萩生田光一政調会長(58)とともに統一教会(世界平和統一家庭連合)の関連施設を訪問していた。生稲議員は<演説をお聞きの人より、他にも仲間が集まっているのでお話を聞かせてもらいたいとのご依頼があり>(事務所コメント)、スタッフの判断で施設を訪問。岸田首相の指示で統一教会とのつながりを調べているときに、同施設が統一教会の関連のものだと初めて分かったと主張している。政治部記者はこう嘆息する。「選挙戦前の1分1秒が惜しいときに、何の下調べもせず、どこの団体のものかわからない施設に行くわけがないでしょう。仮に、訪問先が暴力団の関連施設だったらどうするんですか。統一教会の施設だとわかっていたに決まっている」もっとひどいのが、一緒に施設を訪問した萩生田議員の弁明だ。萩生田氏は統一教会との関係を認めたうえで、「昭和の時代の関連商法のことなどは承知をしておりましたが、その後悪い噂を聞くこともなかったですし、そういった報道に接する機会もなかったもんですから」(8月18日会見より)と言い放った。「統一教会の問題がもっとも報じられたのは『昭和の時代』ではなく、平成です。近年も、判決が出るたびに霊感商法の問題はたびたび報じられてきましたし、国会の質疑でも取り上げられています。萩生田さんは新聞もとらず、国会の答弁も聞いていなかったということでしょうか」(前出・政治部記者)いま、統一教会との関係を突っ込まれた政治家がこのような非常識な弁明で逃げることが常態化している。「いわば『バカのふり』ですよ。関係を否定するには証拠や証言がそろいすぎている。かといって、知ってて関係を結んだとなると道義的な責任が出てくる。だから、自分が関わった団体が統一教会の関連団体と知らなかったことにしたり、そもそも統一教会が問題のある団体だと知らなかったふりをしているのです」(衆議院議員秘書)■高市早苗氏も非合理な弁明たとえば、総務大臣政務官に抜擢された自民党の杉田水脈衆議員議員(55)。2016年に米国の教団関連施設で講演、2019年にも講師として参加した熊本県での講演会の主催者の一人が統一教会の信者だったことが指摘されている。しかし、いずれも「知らなかった」と弁明した。「米国までいくのに、どういう団体や施設での講演であるかを調べないはずがない。熊本県の関連組織だって、すでにネット上では統一教会との関係が指摘されていました。本人も、事務所の人間も、パソコンやスマホも持ってなかったのでしょうか」(前出・政治部記者)さらに、統一教会と関係が深い世界日報社が発行していた月刊誌「ビューポイント」で、2001年に対談を行っていたことが発覚した高市早苗経済安全保障担当大臣(61)。《日本で一部の情報検索サービスが開始されたのは、2001年の対談の5年前ですが、事務所では未だ利用していませんでした。スマホが初めて米国で販売されたのは、対談の6年後。今ほど手軽に様々な活字媒体の背景を調べることは困難な時代でした》そうツイッターで弁明している。週刊誌のベテラン記者はこう首をかしげる。「もともと高市さんはキャスターとして活動していたメディアの人です。世界日報社が“統一教会関連”なのは業界の常識でしたし、調べようと思えば知り合いのメディアの人間にでも聞けばすぐにわかったこと。20年前のことなんですから、こんな変な弁明をするより、『当時は認識が甘かった』と言われた方がよっぽど腑に落ちます」■本当に知らないなら政治家として不適当ほかにも複数の自民党議員が非常識な弁明で追及を逃げている。だが、「究極の『バカのふり』は日本維新の会の松井一郎大阪市長かもしれない」(前出・政治部記者)という。松井氏は、過去に統一教会の関連団体である国際勝共連合の集会に参加していたことを認めたうえで、「勝共連合という団体があったことをはじめて知った」と言い放った。「松井さんは日本維新の会の代表でもあるわけです。国政にかかわる人間が、50年以上にわたり日本の政治に関与してきた国際勝共連合の存在を知らないはずがない。さらに、松井さんの父で、大阪府議会議員だった松井良夫さんは政界のフィクサーといわれた笹川良一さんの付き人をやっていました。国際勝共連合の初代名誉会長はその笹川さんです。知らなかったというのはあまりに無理がある」(前出・政治部記者)統一教会についての追及をかわそうとする政治家たち。最後に、前出・衆議院議員秘書はいう。「“ググったり”、人に聞けばすぐにわかる情報を調べる能力もない、秘書に調べさせることもできないなら、それは著しく能力が低いということですから、今すぐ国会議員や首長をお辞めになった方が日本のためです。『バカのふり』で追及をかわそうとしているのなら、それは倫理的に政治家の資質がない。いずれにせよ、政治家をお辞めになるべきでは?」
2022年08月20日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、夢中で遊んだゲームの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’80年代”を振り返ってみましょう--。「電子ゲームのニーズが高まった’70年代後半、ゲームセンターや喫茶店で“インベーダーゲーム”が流行し、『コロコロコミック』(小学館)では『ゲームセンターあらし』が連載開始。’80年には携帯型液晶ゲーム機『ゲーム&ウオッチ』が発売されて人気商品となりましたが、画質やスペックなど、最先端を走っていたのは、やはりアーケードゲームでした」そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。こうした本格的なゲームを楽しむにはゲームセンターに行かなければならなかったが、当時は不良のたまり場というイメージも強く、足を運べない人もいた。「それが、’83年の任天堂のファミコン(ファミリーコンピュータ)の発売によって、家庭でアーケード版に近づくレベルのゲームがプレーできるようになり、ゲーム人口が一気に広がりました」本体価格が1万4800円と控えめだったことも大きい。コントローラーをスティックタイプでなく十字キーにしたのはコストを抑えるためという説もある。「低価格で提供できるように企業努力を重ねたといわれています。まずは本体を普及させ、その後に発売されるゲームソフトで利益を得るというビジネスモデルは、本体価格を安く設定し、その後、取り替え用のインクで利益を出す家庭用プリンターと同じです」■功罪ありつつも日本が誇るカルチャーにファミコンのヒットによって、さまざまなジャンルのゲームソフトが登場した。「『ドンキーコング』(’83年)や『スーパーマリオブラザーズ』(’85年)、『ドラゴンクエスト』(’86年)と、人気ソフトが続々発売され、ファミコンブームをけん引。大量にゲームソフトがリリースされたため“クソゲー”といわれるハズレソフトもありましたが、今では逆にプレミアがついているケースもあります」他社のゲーム機と競うようにソフトの数はますます増え、攻略本や、中古市場も活況となった。「子どもたちへのクリスマスのプレゼントも、ゲームソフトが定番化しました。人気ソフトの発売日に学校をズル休みして、早朝から家電量販店の列に並ぶ子どもたちが問題となったり、個室に閉じこもってしまう“ひとり遊び”の負の側面が強調されたりして、社会的にも問題視されたものです」功罪さまざまな面があるゲームだが、現在に至るまでマリオなどの人気キャラクターが世界に発信されているほど、日本が誇るカルチャーになっている。【PROFILE】牛窪恵’68年、東京都生まれ。世代・トレンド評論家でマーケティングライターとして『ホンマでっか!?TV』フジテレビ系)など多数の番組で活躍
2022年08月20日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、夢中で遊んだゲームの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「大学生のころ、同級生たちはディスコで遊んでいましたが、私はファミコンに夢中になっていました。今でもスマホで面白そうなゲームを見つけると“やってみたいなぁ”と思うんですが、時間を忘れて夢中になってしまうし、どんどん課金してしまうだろうから、なかなか手が出せなくて(笑)」そう意外な一面を告白するのは、女優の麻生祐未(59)。’63年に大阪府で生まれ、長崎県の田舎町で育った彼女がゲーム好きになったのは「とにかく地味な性格で、おしゃべりも得意じゃなかったから」だと振り返る。「実家は市の中心部から離れた山の麓。最寄り駅の近くには牛とか馬とかがいて、バスは2時間に1~2本しか来ないような場所だったんです」高校では美術部に所属。大勢で遊ぶより、放課後、黙々と絵を描いているほうが性に合っていたという。当然、テレビに映る華やかな芸能界は別世界だった。「そもそも実家のあたりは映るチャンネルが少なく、ほとんどドラマを見た記憶がないんです。よく見ていたのは『夜のヒットスタジオ』(’68~’90年・フジテレビ系)のような歌番組くらいでした」そんな高校生活を終え、大学進学を機に上京。「自分が学びたいと思う先生がいる学校ばかりを受験して、合格したのが青山学院大学。田中康夫さんの小説『なんとなく、クリスタル』(’81年)の主人公が通っていたとされる学校です」東京随一の流行の発信地である青山での大学生活は、田舎育ちの彼女にとって驚きの連続だったという。「学校の制服しか持っていないような高校時代を過ごしていたので、ファッション誌からそのまま抜け出てきたように洗練された青学生は、異世界の住人のよう。とくに驚いたのは、授業が終わると、正門の前に男のコたちのカッコイイ車がずらりと並ぶ光景。しかも、女のコたちが慣れた様子でその車に乗り込んでいくんですね。“この先、東京でどうやって生きていけばいいんだろう”って、愕然としました」同級生に気おくれしつつも、クラシックやジャズのピアノが好きで、音楽に携わる裏方の仕事をしたいという夢を、しっかりと抱いていた。「今、私が所属している芸能プロダクションに、電話番などの雑用アルバイトとして雇ってもらったんです」■親指にコントローラーの十字キーの痕が大学の勉強とアルバイトに追われ、サークルに入る余裕はなし。世は女子大生ブームなのに、「地味な学生生活」を送っていたが、’83年に大きな転機が訪れる。アルバイト先の芸能プロダクションのすすめで受けたオーディションに合格し、映画『あいつとララバイ』(’83年)で女優デビューを飾った。さらにーー。「あるとき、アルバイト先で『そういえば君、女子大生だよね。明後日の夜、空いている?』と声をかけられたんです。深夜番組の『オールナイトフジ』(’83~’91年・フジテレビ系)に出ていた女子大生が、スキー旅行で何人かけがをしたため、出演者が足りなくなったということでした。とにかく『座っているだけでいい』と言われたんですが……」いざスタジオに入ると、司会の松本伊代の横に座り、簡単な原稿を読むことに。「学校で発表するのも緊張するタイプだから『生放送でやれるわけないです』と訴えたんですが、『読んでくれるだけでいいから』って。案の定、間違えるし、つっかえるしで散々でしたが、スタッフさんは『素人っぽさがウリだから』と、許してくれました」それから間もなく『オールナイトフジ』の司会者に抜擢され、そして’85年にはお昼の連続ドラマ『幸せさがし』(TBS系)で主演に選ばれた。「とにかく撮影時間が長くて、家に帰る暇もないくらい大変。3~4カ月ほど、緑山スタジオの仮眠室で生活していました」そのような事情もあり、大学で留年を重ねていたころ、ファミリーコンピュータ(ファミコン)の存在を知った。「大学とは別の、東京で仲よくなった友達がいたんですね。外食がそれほど好きじゃなかったので、お互いの家に行ってご飯を作ったり。そのコがゲームに詳しくて、ファミコンを持っていたんです」インベーダーゲームも含めて、ゲームをまったくやったことがなかった彼女がハマったのが、『スーパーマリオブラザーズ』(’85年)。「最初は下手でしたけど、上達してステージをクリアすればうれしいじゃないですか。つい指に力が入ってしまうので、親指にコントローラーの十字キーの痕がついたりしました(笑)」ロールプレーイングゲーム(RPG)の『ゼルダの伝説』(’86年)にも夢中になった。「“攻略本に頼るのは負けだ”と思いながらも、裏技を知りたいがために、結局は本に手を出してしまいました」3~4人の友人たちで集まってゲームを楽しむときは、マイコントローラーを持参。「ゲームをしながら食べられるように、ちょっとつまめるお総菜を持ち寄ったり、デリバリーのピザを頼んだり。それもすごく楽しい思い出です」その後も仕事は順調で、月9のトレンディドラマ『君が嘘をついた』(’88年・フジテレビ系)にも出演した。「私はちょっと老けて見えたのか、ドラマでは意地悪な先輩役が多かったですね(笑)。バブル期だったので、仕事では肩パッドが入ったブランドものの服を着るのですが、プライベートは相変わらず地味で古着が好きだったので、日常と役柄のギャップがだいぶありました」そんなオンとオフをしっかりと切り替えるには、ゲームに没頭するのが何よりだったそう。「とにかく友達とゲームをやると、頭が空っぽになり、時間を忘れて朝まで楽しめるんです。気持ちもリセットできるし、最高のストレス発散法でした」新人女優としての多忙な日々を乗り切れたのは、親しい友人らと、朝までゲームを楽しむ時間を過ごしたからなのだ。【PROFILE】麻生祐未’63年、大阪府生まれ。幼稚園から高校まで長崎県で過ごす。青山学院大学在学中の’83年に映画『あいつとララバイ』でデビュー。カネボウのキャンペーンガールとしても人気を博す。9月19日放送の『三屋清左衛門残日録6』(日本映画+時代劇4Kチャンネル)に出演
2022年08月20日ファッションデザイナーの森英恵さんが8月11日に亡くなった。96歳だった。自身の名前を冠したブランド“ハナエモリ”は65年に初めてニューヨークで個展を開催。77年には日本人として初めてフランス・パリのオートクチュール組合に加入するなど、名実ともに日本を代表するファッションデザイナーとして活躍した。さらに美空ひばりさんのコンサート衣装や、バルセロナ五輪日本選手団の公式ユニフォームなど、数々の作品を残した森さん。93年には、雅子さまがご成婚当日にお召しになったローブ・デコルテも手掛けた。森さんは同年、本誌のインタビューにローブ・デコルテの制作秘話を明かしている。「雅子さまは以前から私のブティックにもときどきいらしていたそうですが、私自身は面識はございませんでした。もっとも、お父さまとは会合やパーティでお目にかかっていましたし、お母さまもお店のお客さまとして存じ上げていました。それで、『ご両親もとても素敵な方だから、さぞかし雅子さまも……』と想像していたんです。実際にお目にかかると、ほんとうに素敵な方でしたね」(以下、カッコ内は当時の森さんの発言)ローブ・デコルテ用の生地を受け取ったのは、納采の儀の翌日。美智子さまから、わからないことは三笠宮妃の百合子さまに伺うよう伝えられ、日本でのローブ・デコルテの細かい決まりについて教わった。1週間ほど生地を机の上に置いて眺め、アイディアを膨らませていき、最終的に3点くらいのスケッチを用意したという。そうしてデザインされたローブ・デコルテは、襟に花びらがあしらわれたジャケットが印象的だった。「襟に花びらをつけましたのは、雅子さまはバラの花のような方だと感じました。華やかで匂い立つような白いバラはほかの色のバラよりも匂いがさわやかです。それで、あれを思いつきましたの」製作中は、社内でも極秘だったそう。6人くらいのチームで、アトリエに鍵をかけて作業にあたった。「ご成婚が近づくにつれ、雅子さまは、お体がだんだんほっそりとされて。仮縫いでいらっしゃるたびに寸法をお詰めしました。雅子さまは洋服がお似合いになるプロポーションです。背も高いし、歩き方も自然だし、ウエストラインはキュッと締まっていらっしゃる。特に、肩が安定していらっしゃったので、肩パッドで加減する必要はありませんでした。シルエットがきれいにきまっているんです。理想的な体形ですね」歴史に残る作品を手がけた森英恵さん。これからもその美しいデザインは人々の記憶に残り続ける――。
2022年08月20日「過去に多様性を否定したこともなく、ある性的マイノリティの方々を差別したこともない」「岸田政権が目指す方向性と、政務官として何一つずれている部分はない」こう語ったのは、先日の内閣改造で総務大臣政務官に就任した自民党の杉田水脈議員(55)。これは、15日に行われた政務官の就任会見で、岸田政権が掲げる「多様性が尊重される社会」について問われた際のものだ。雑誌『新潮45』’18年8月号への寄稿の中で、LGBTのカップルに対して《彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです》と記し、批判が殺到。杉田氏は「不適切な記述であった」と釈明したが撤回はせず、雑誌は後に休刊となった。その他にも、‘14年10月の国会では「日本で女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参画の名のもと、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因します。男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」と発言。’15年6月に配信されたネット番組で「思春期の子供に“同性愛者も堂々と胸を張って生きましょう”と教育したら正常に戻れなくなる」とも発言するなど、これまで何度も舌禍を招いてきた。そのため政務官という要職に就いたことで、過去の発言が改めて疑問視されることに。Twitterでは「#杉田水脈氏の総務政務官起用に抗議します」というハッシュタグがトレンド入りする事態にもなっている。こうした発言がありながら冒頭のように、“多様性を否定したことがない”とした杉田氏。そこで本誌は、杉田議員に就任会見、および波紋を呼んだ過去の発言についての見解を尋ねることにした。■「ちなみに光文社さんは統一教会と関係はないんですか?」19日、杉田議員の国会事務所に電話し、担当者に「政務官の就任会見での発言について、いくつか質問したいことがあります」と伝えると、質問票の送信先を聞き終えた後、担当者は突然こう切り出した。「ちなみに御社は統一教会と関係はないんですか?」「関係ないと、どうやって証明されますか?」「『統一教会と関係のあるメディアからは取材を受けるな』と言われているので、こちらも安心して答えるわけにはいかないので。“関係ない”ということを証明していただかないと」16年8月にニューヨークで統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の教団施設で講演、19年4月に講師として参加した熊本県での講演会の主催者の1人が統一教会の信者だったことが指摘されている杉田氏。杉田氏は会見で、19年の講演について「主催団体が関連団体とは知らず、現在も確認できていない。(主催団体の)役員の1人が教団関係者との指摘はあるが、講演当時は知らなかった」と説明。「関連団体というのかどうかは誰も確認できない。定義がわからないので、これ以上のことは申し上げられない」と答えたが、その姿に「開き直りだ」といった批判が殺到していた。そんな会見を逆手に取るかたちで、本誌の質問に“謎問答”を返して正面から答えなかった杉田議員。各所で舌禍を招き続けるなか、その“慎重さ”はもっと別のところに必要なのでは……。
2022年08月20日フィンランドのサンナ・マリン首相(36)が大炎上している。現在はチリのガブリエル・ボリッチ大統領(36)にその座を譲ったが、かつて史上最年少の国家指導者として注目を集めたマリン首相。議員やキャスターなどとパーティで激しく歌い踊る動画がソーシャルメディアで流出し、野党などから激しい批判を浴びているとフィンランドのIltalehti紙が伝えた。動画ではコカインについて叫ぶ声も聞こえることから、連立与党を組んでいる中央党のミッコ・カルナ議員は、マリン首相に薬物検査と結果の公表を求めているという。マリン首相は18日の記者会見で薬物疑惑については否定。「隠していることは何もありません。踊って、歌って、祝って……私がしたのは合法的なことだけです。深酒もしていません」と主張した。また会見では、プライベートな映像が流出してしまったことについて「撮影されていたのは知っていました。公開されることはないと信じていたのに、残念です」とリーク元に怒りを滲ませた。?
2022年08月19日7月8日、奈良市・近鉄大和西大寺駅前での演説中に、銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相(享年67)。銃撃した山上徹也容疑者は現行犯逮捕され殺人容疑で送検されたが、現在ネットの一部で“山上容疑者とは別に真犯人がいる”という説が流布。さらに思わぬ余波が広がっている。8日の午前11時半ごろ、山上容疑者は演説中の安倍氏に背後から近づき、車道に出て手製の銃で発砲。1発目は外れたが、その約5秒後に放たれた2発目が安倍氏に命中し、致命傷となった。安倍氏の治療にあたった奈良県立医科大付属病院は会見で、2ヵ所の銃槍があり、心臓にも大きな傷があったことを説明。奈良県警は司法解剖の結果、死因は失血死であったと明かしている。山上容疑者の犯行動機などの解明が進むなか、8月16日、YouTube上にある動画が投稿された。「ビル屋上に簡易テント。スナイパー小屋が事件後3時間で撤去されている。サンワシティービル屋上」と題され、事件現場近くの商業ビル「サンワシティ西大寺』の屋上に“スナイパー小屋があった”と唱えているのだ。「動画内では、事件直後にテレビ局が上空からヘリコプターで撮影した映像をもとに、『白っぽい物体がサンワシティ西大寺の屋上にある』『スナイパーが銃撃のタイミングを待っていたのかも』と持論を展開。また『3時間後には、この白い物体が撤去されている』とも述べています。こう動画の内容はたちまちネットの一部で拡散し、『安倍元首相を撃ったのは山上容疑者ではない。真犯人は別にいる』という説が広まることとなったのです」(全国紙記者)ところが今月18日、『BuzzFeed』は「真犯人は別にいる説」を“デマ”とする記事を発表。記事によると、サンワシティ西大寺を管理・運営する不動産会社『三和住宅』に取材したところ、事件当時はビルの屋上で排煙ダクトの清掃などが行われており、その作業のために白いテントを張っていたという。また作業に立ち会っていた同社の社員は「不審者がいたということもないし、そもそもスナイパー小屋だなんて、ありえない」とコメント。さらに同社の担当者は「悪質なデマを信じた人たちから『スナイパーがいた』などと電話も来ている。非常に迷惑しており、弁護士に相談のうえ法的に対処していくことを検討している」とも語ったという。■ほんこん フォロワー26万人にデマ動画を拡散当事者によって明確に否定された“別の真犯人説”。しかし、この“デマ”を拡散していた有名人が。それはTwitterフォロワー数、約26万人を誇る芸人のほんこん(59)だ。ほんこんは8月3日、自身のYouTubeチャンネル『ほんこんちゃんねる』に「消えた弾丸!なぜ検証番組をやらないのか?」という動画を投稿。そこで安倍元首相の銃撃について「俺はね、後ろからちゃうと思うねん」と発言。その場にいたスタッフが「確実に山上容疑者じゃないと」というと、「うん。あれだけの音なんで出すねん。目を引くためちゃう?」と、山上容疑者とは別の犯人がいることをかねて唱えていた。そんなほんこんだが17日、Twitterで前出の動画を拡散。また、こういった主張をする投稿をリツイートしている。《もうご存じの方も多いだろうが、あの時、屋上に数人がいて、茶色のプレハブ家屋の隣に白い小テントのような箱モノを広げてあったのを撤去し、去っているのがTBSヘリのカメラに映り込んでいた。なぜちょうどあの時に片付けて去ったのか。警察は如何なる可能性も調べるべき》《一昨日から話題の、例の大和西大寺駅前のビルの屋上。事件直後に確認され、3時間後には撤去されたものはどう考えてもテントではない。撮影された人物はいるが何者か?メンテ業者?ところで、奈良県警本部長は以前NSC(国家安全保障会議)のメンバーだった。NSCの機能には前から疑問だが、事件の調査は?》さらに、17日にはリツイートだけでなく「【話題】『ビル屋上に簡易テント… スナイパー小屋が事件後3時間で撤去されている』(※動画)」と題されたニュース記事のURLを自ら貼り付け、紹介している投稿もしていた。当事者によって“デマ”と否定された“スナイパー説”を拡散していたほんこん。そのため、Twitterでは厳しい声がこう上がっている。《デマを拡散した責任をどう取るつもりだろう》《ビル管理会社がこのデマで困っていて法的対応検討してるみたいですよ 困っている人がいるので拡散はやめましょう 陰謀論で盛り上がるのは結構ですが、人の迷惑にならない範囲で》《デマだったと認め、謝罪してほしい》’20年10月に『NewsCrunch』で配信された記事「ほんこん氏が教えるフェイクに騙されないツイッターの使い方」で、《そしてフェイクに騙されない。これが一番大事やね。何かニュースをツイートするときも「これは本当に事実なのか?」と疑問符をつけて問いかけるようにする》などと説いているほんこん。今回の件については、どう思っているのだろうか。
2022年08月19日日本を代表する世界的ファッションデザイナーの森英恵さんが、8月11日に老衰のため亡くなった。96歳だった。「英恵さんは21歳の時に洋裁学校に通い、’51年に東京都内に洋裁店を開きました。日本映画全盛期だったその頃から、浅丘ルリ子さんや石原裕次郎さんなど数多くの映画衣装を手がけました。’65年には、ニューヨークで初の海外コレクションを発表。羽ばたく蝶をモチーフにしたエレガントなデザインは『マダム・バタフライ』と称され、レーガン大統領夫人やセレブ女優などから愛されました。そして’77年に、パリ・オートクチュール協会にアジア人として初めて承認され、ファッションデザイナーの先駆者として活躍したのです」(ファッション関係者)18日に英恵さんの訃報が報じられると、ファッション界からは惜しむ声が相次いだ。ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏は、毎日新聞の取材に「私が19歳の時、新人デザイナーの登竜門『装苑賞』を受賞した作品は、審査員の一人だった森英恵先生が選んでくださった1点だった。私をこの業界に引き上げてくれたのはまさに森先生だった」とコメント。モデルの冨永愛(40)はインスタグラムを更新し、《日本の伝統美を表現し続け、日本人で唯一のパリ オート・クチュール協会の正会員、日本が誇るデザイナー森英恵さんパリで開催されていた彼女のコレクションに出演できたことは私の大切な思い出ご冥福をお祈りします…》と追悼した。英恵さんと親交の深かった黒柳徹子(89)も、《めったに存在しない、優れた女性。森英恵先生。お疲れ様でした。私はいつまでも、先生のお洋服が着られる体型にして、美しくいたいと思います。そして、数えきれないお礼を申し上げます。ありがとうございました》とインスタグラムに綴った。■「孫たちの話を聞くと、クリエーション魂に火がつくんです」私生活では’48年5月に夫の森賢さんと結婚し、夫婦で協力しながら子育てと仕事を両立させてきた英恵さん。当時はまだ珍しく、英恵さんは働く女性の先駆者でもあった。そんな英恵さんには7人の孫がいる。そのうち、モデルやタレントとして活躍する森泉(39)や森星(30)とは、テレビ番組やトークショーなどで共演することもあった。英恵さんを“ママモリ”と呼び慕っていた泉は、18日にインスタグラムを更新。英恵さんとの思い出の写真を添えて、《ママ森、たくさんの楽しい思い出と貴重な体験をありがとうThank you for all the amazing memories and experience…R.I.P》と偲んだ。’17年1月に英恵さんは本誌に登場し、「自分が作った服を、喜んで着てもらうことが生きる原動力です」と語っていた。当時、毎日のようにオフィスに通い、デザインに没頭していたというが、仕事場にやってくる孫たちとの会話を大切にしていたと話していた。「7人の孫がいますが、人間関係や仕事の悩みを打ち明けにやってきます。孫たちは自分が言いたいことを勝手に話して満足するようですが、私は彼らから感性を拾い上げるのです。どんな本や音楽がはやっていて、若い人たちはどんな悩みをもっているのか。孫たちの話を聞くと、クリエーション魂に火がつくんです」孫たちに触発されることを喜んでいた英恵さん。’19年に放送された特別番組『AIでよみがえる美空ひばり』(NHK)では、新曲「あれから」の衣裳を担当するなど、晩年も創作活動を続けてきた。英恵さんが残した輝きは、多くの人々の記憶のなかで生き続けることだろう。
2022年08月19日8月10日に行われた改造人事で岸田内閣への入閣を果たした寺田稔総務大臣(64)。しかし、就任早々にしてTwitterへの投稿が波紋を呼んでいる。就任翌日の11日22時37分、寺田大臣はTwitterにこう投稿した。《大臣就任2日目です。今日は祝日ですが役所メンバーと連絡を取ったり打ち合わせたり書類整理したりしました。明日は初登庁の予定です。しっかりと与えられた職責を果たしてまいります。》ともに投稿された写真には、総務省の職員とおぼしきスーツを着た3名の男性と室内で打ち合わせをする寺田大臣の姿が。しかし、この投稿はなぜかすぐさま削除されることに。そして、同日22時58分、こう投稿し直された。《大臣就任2日目です。昨日は役所メンバーと連絡を取ったり打ち合わせたり書類整理したりしました。明日は初登庁の予定です。しっかりと与えられた職責を果たしてまいります。》この投稿にははじめの投稿と同じ写真がついており、内容にもほぼ差異はないように見えるが……。なんとはじめの投稿で《今日は祝日ですが》となっていた部分が《昨日は》と訂正されていたのだ。11日は「山の日」で国民の祝日。職員とともに休日出勤していたことを、密かに“訂正”した形だ。訂正したことがネット上で拡散されると、寺田大臣には《祝日に働かせたことを、嘘ついてもバレてるよ。寺田アウト》《大臣になったばっかで改竄しないで》といった批判の声が。寺田大臣が周囲の職員に“祝日出勤”させたが、批判を恐れて日付を改ざんしたという印象を与えたようだ。再投稿した真意について寺田大臣の事務所に問い合わせたところ、再投稿を認めた上で、下記のように回答があった。「投稿した写真は10日に撮影したものです。11日は終日休みを頂いておりましたが、出勤はせずに仕事をしておりました。当初の投稿では11日のものと誤解を招きかねないものであったため、修正しました」写真自体は10日に撮影したものだが、出勤せずに仕事をしていたことは認めた寺田大臣。回答の最後には「しっかりと仕事をしてまいります」という言葉もあったが、総務省の職員のためにも“働き方”もしっかりしたほうがいいのかも。
2022年08月19日加藤勝信厚生労働大臣(66)、山際大志郎経済再生担当大臣(53)、西村康稔経済産業大臣(59)、谷公一国家公安委員長・防災担当大臣(70)、小倉將信少子化担当大臣(41)ら5名の閣僚が出演した8月14日放送の『日曜討論』(NHK)。番組では様々な議論が交わされたが、NHKの姿勢に批判が集まっている。10日に行われた内閣改造を受けて「岸田改造内閣始動 コロナ・物価高 閣僚に問う」と題されたこの日のテーマ。番組では、第2次岸田内閣の閣僚たちへ、新型コロナや物価高への対策を問うていた。メインテーマとは別にこの日の放送で視聴者が注目していたテーマが。連日、報じられている統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)問題だ。「安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件以降、政界と統一教会との繋がりが次々と明らかに。なかでも自民党と統一教会の関係は濃く、共同通信が行った議員へのアンケートによると統一教会と接点のあった議員のうち8割が自民党の議員でした」(政治部記者)かねて霊感商法や多額の献金が指摘されている統一教会と政治家との繋がりをテレビ各局も連日、批判的に報じている。しかし、報道姿勢が「及び腰だ」と批判されているテレビ局がある。NHKだ。「NHKは統一教会の問題について、政治家が公的に出したコメントをニュース番組やウェブニュースなどで取り上げるのみで、深く掘り下げた報道がほとんどみられません。統一教会の問題に対してもあまりに消極的で、Twitter上では《#もうNHKに金払いたくない》と不満の声があがるほどです」(前出・政治部記者)本誌も先日、統一教会報道に上層部が自主規制していると指摘するNHKの現役記者の声を紹介。それらについてNHKに問い合わせると、次の回答が。「『ニュース7』や『ニュースウオッチ9』では、『世界平和統一家庭連合』、旧統一教会と政治の関係などに関するニュースを報道しており、ご質問にある指摘は事実ではありません。引き続き、視聴者の皆さまの高い関心なども踏まえ、多角的に正確な情報をお伝えするよう努めてまいります」そんななか迎えた14日の『日曜討論』。出演した加藤厚労相や山際経済再生相は過去に統一教会やその関連団体と接点があったことを認めており、統一教会と政界の問題にどのように言及するのか注目が集まっていた。しかし、放送では、加藤厚労相や山際経済再生相は統一教会との過去の接点を認めたものの、今後は関係を持たないとコメントするのみ。他の3人の閣僚も同様のコメントをし、その後は新内閣としての今後の取り組みについての話題に。NHK側の出演者もそれ以上追及する素振りを見せず、統一教会の問題についてこれ以上討論が交わされることはなかった。及び腰な姿勢への批判が高まっているにも関わらず、未だ統一教会の問題に深く切り込まずにいるNHK。『日曜討論』に対してもインターネット上では批判の声が。《うわ…今日って内輪で頑張りますって話す回なの?もうホント終わってんな、NHK》《NHK何これ?新閣僚統一教会議員に弁明の場を与えて、また政府広報のゴマスリ企画ですか?マジでもう公共放送の看板外して自民党チャンネルとかにすれば?国民から受信料徴収する資格はナイ。自民党の党費で運営してくれ》《呆れた…閣僚だけ出演させて言い訳たれ流し放題。どこが討論なん?これで受信料貰おうなんてどこまで恥知らずなのよ》本誌はNHK広報局に、『日曜討論』で統一教会問題にあまり踏み込まなかった理由や今後の報道スタンスなどについて書面で質問したところ、以下の回答があった。「『日曜討論』では、幅広い政治課題をテーマに、与野党同席による討論、専門家による討論など様々な形式で番組を制作しています。8月14日の放送では、10日の第2次岸田改造内閣の発足を受けて、山積する諸課題にどのように対応するのか閣僚に聞きました。また、『世界平和統一家庭連合』、旧統一教会と政治の関係などに関して、NHK ではテレビやラジオ、NHKニュースウェブで報道しており、引き続き、多角的で正確な情報をお伝えするよう努めてまいります」踏み込まなかった理由についての明言は避け、後半部分は前回とほぼ同様の回答だったNHK。公共放送としての国民の関心に応えてほしいものだがーー。
2022年08月19日夏休みのお昼といえばそうめん・焼きそば・うどんのワルツだった子ども時代。そうしてこうもバリエーションが少ないんだろうと不満に思ったものですが、我が子が小学生になった今ならよくわかる。そうめんと焼きそば、うどんでメリハリをつけながらバリエーションを変えていくしか方法はないのだ。むしろ今はネットでなんでも調べられるぶん、バリエーションのパターンなんていくらでも出てくるんだからまだ恵まれています。いつか家庭を持つことがあれば君たちもきっと同じことをするはず。そして子どもたちのリアクションに、この日の出来事を思い出すんだよ。
2022年08月19日「野球や自転車、キン消し集めに夢中になる普通の少年だったと思います。僕が育った埼玉の春日部も、海や大きな山はないけれど、田んぼと畑が続く田舎町。映画の主人公たちのように冒険に出かけると、カエルとかカマキリとかヘビがいてちょっとスリリングな感じだったし、ハマると体半分浸かっちゃう地獄沼があったり……。いつも泥だらけで傷だらけ、入ってはいけない場所に入ったりしていました」日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた『ミッドナイトスワン』から2年、草彅剛(48)が出演するのは、子どもが主役の青春映画『サバカン SABAKAN』(8月19日・全国ロードショー)。舞台は’80年代、2人の少年のひと夏の冒険を描いた物語で、草彅は少年の1人・久田孝明の現在を演じる。孝明の家は愛情深い両親と無邪気な弟の4人家族。いつもにぎやかな会話が繰り広げられているが、草彅家は?「うちの家族もにぎやかでした。食べることがすごく好きな食いしん坊一家。お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼き、と謎に粉ものが得意な母親で、今でこそ、タコパとかはやってるけど、うちは当時からたこ焼き器があってみんなで食べていたんですよ。でも、母親の作ったたこ焼きを食べるとなぜかいつもお腹が痛くなっちゃって。いまだにどうして調子が悪くなるのかわからない。母の謎のレシピのせいかな」家族との思い出もジョークまじりに楽しく話す。「今はおいっ子たちがすごくかわいい。僕はおいっ子たちに人気者だったりするんですよ。一緒にマリオカートをしていても、僕はマジになってしまって、負けると興奮したりして同じ目線で遊べて楽しいのかもしれません。僕自身も精神年齢が低いから、いつの間にか僕がいちばん子どもになっちゃう。今回の映画でも子どもたちを見て、改めて爽やかな気持ちを取り戻してます」うれしそうにおいっ子たちの話をする草彅。映画も小学生の男の子たちが思いっきり遊んで生きていく姿に心が動かされる。「小さい子が見ても面白い作品になっていますが、僕らの世代や先輩方が見ると『また毎日美しく生きていける』、そんなパワーをもらえる映画だと思います。今はコロナなどで大変な時期ですが、ちょっとでもリフレッシュしてもらえたらうれしいですね」
2022年08月19日今年の夏は、危険な暑さだ。東京都では、最高気温が35度以上の猛暑日が13回と過去最多記録に並んだ(’22年8月3日・気象庁)。しかもまだ8月初旬だから、猛暑記録は更新を続けるだろう。また、気象庁が連日「熱中症警戒アラート」を発表し、危険な暑さを避けるよう呼び掛けているが、熱中症になる人も例年以上に多い。5~7月に全国で熱中症で救急搬送された人は、昨年は約2万8000人だったが、今年は1.6倍!約4万5000人にのぼる(消防庁)。「熱中症は、生活のあらゆる角度から工夫を重ねて、予防しなきゃいけません。それには100均グッズがかなり使えます」そう話すのは、家事アドバイザーの矢野きくのさんだ。「以前、100円ショップの商品には偏りがありましたが、4~5年前からは生活用品全般“ないものはない”といわれるほどです。熱中症予防グッズも、新素材商品を含めて100円ショップで手に入りますよ」(矢野さん・以下同)■100均は熱中症予防グッズの宝庫では具体的に、100均グッズで熱中症をどう予防するの?「まずは、室温の上昇を抑えることから考えましょう。昔ながらのすだれや、布製の日よけ『ウインドオーニング』は比較的大きなインテリア用品ですが、100円ショップで買えます」確かに、熱中症で救急搬送される人のうち、自宅での発症が約4割で最多だというデータもある(’22年7月・消防庁)。自宅をできるだけ涼しくすることが、熱中症予防の第一歩といえるのだ。では、次の手は?「次は自分の体温を下げる方法ですが、たくさんあります。今年は24度以下で自然凍結する新素材を使った“クールネック”が登場し、大人気です。DAISOでは1000円(税別・以下同)ですが、他社だと2000~3000円します」安かろう、悪かろうでは?「他社商品とそん色はないと思います。特にクールネックは、PCMという新素材を使っている点は他社も同じ。品質が変わらないなら安いものがうれしいですよね」グッズを単独で使ってもいいが、同時に使う合わせ技で効果が増すものも。たとえば、冷感タイプの汗拭きシートとハンディ扇風機を使うとより涼しさを実感できる。矢野さんに教えてもらった熱中症を防ぐ100均グッズを見ていこう。100均グッズのダブル使いで、効果をさらにアップさせるアイデアも満載だ。【クールネック】DAISO:1000円24度以下で自然凍結する新素材だから、冷蔵庫で約30分、冷凍庫で約20分、流水冷却もOKで、首に巻けばひんやりが長持ち。着けても結露しないので、洋服がぬれるストレスがない。何度でも繰り返し使えるエコグッズだ。【すだれ&ウインドオーニング】すだれは窓とエアコン室外機にかけるダブル使いで、エアコンに負荷をかけず効率的に部屋を冷却できる。電気料金の節約にも◎。ウインドオーニングは布製の日よけで、四隅をひもなどで固定して使う。【ジェルアイマスク】冷蔵庫で冷やして目元にあてれば、疲れ目をひんやり癒してくれる。睡眠前にジェルアイマスクで涼むと、睡眠効率もアップしそう。よく寝て休息をとり、熱中症をはねのける体力を維持しよう。【瞬間冷感汗拭きシート】体用のウエットティッシュ。矢野さんは「外出先のトイレで、首筋からわき、胸元、おなかまわりやお尻まで、クールタイプのシートで汗を拭きとると、一気にリフレッシュできます」という。【扇風機】✕【瞬間冷感汗拭きシート】で効果をさらにアップ!外出先で「扇子よりも涼しい」と評判のハンディ扇風機。机上などに置くUSB接続式のひとり用扇風機もある。『瞬間冷感汗拭きシート』で体を拭いた後、ハンディ扇風機で風を送れば、さらにクールダウンできるだろう。【冷却スプレー・ミスト】衣服の上からシュワーッとスプレーすれば、キーンと冷えるのを実感できる。スプレーのほかミストタイプも。接触冷感素材の枕カバーなどにひと吹きすれば、ダブルの冷感パワーがやみつきになりそう。【接触冷感枕カバー】✕【冷却スプレー・ミスト】で効果をさらにアップ!大型スーパーやホームセンターなどで見かける接触冷感素材が、100円ショップにも登場。サイズにより値段は異なるが、お昼寝マット(500円)といった大きなものも。『冷却スプレー・ミスト』との合わせ技で効果がアップ。【リュックサックパッド】DAISO:300円リュックサックパッドのポケットに保冷剤を入れて、リュックの背中側に装着する。背負うと保冷剤の冷たさが心地よく、真夏は地獄の背中蒸れを解消してくれる。保冷剤は自宅にあるものでOKだが、100円ショップには「結露しにくい」「やわらかい」ものも販売中。【氷のう】氷のうは発熱時だけでなく、暑い日に首筋やわき、脚の付け根といった大きな血管の通り道を冷やすのにちょうどよい。「氷を補充すれば冷感が長続きするので、自宅での熱中症予防に最適」。【水筒用製氷袋】矢野さんのおすすめは「家でも水筒を活用」すること。「日中に水筒に入れた水1リットルを飲み切ることを目標にすれば、しっかりと水分補給ができて、熱中症対策に有効です。それに、冷蔵庫を開け閉めする回数が減って節電にも。100均の製氷袋を使えば、冷たいお茶を作るのも簡単です」。【クールタオルポンチョ】DAISO:300円クールタオルの素材で作ったポンチョ。フード付きのポンチョを羽織るだけでも頭や首元、肩、腕への直射日光をさえぎってくれるが、水にぬらしてひと振りすれば、涼しさがワンランクアップ。スポーツ観戦や夏フェスなどアウトドアでの熱中症対策に◎。【クールタオル】水でさっとぬらして軽く絞り、ビュンとひと振りすれば、すぐにCOOL!首筋などを冷やすことで、体温を下げ熱中症を予防する。再度水にぬらすだけで効果が復活するので、長時間の外出もOK。※価格が書いていないものは全て100円~(税別)
2022年08月19日新型コロナは急拡大しているものの、3年ぶりに行動制限のないお盆。感染対策をして帰省する人も多いのではないでしょうか。久しぶりに会う親は「急に老けた」と感じるもの。介護や認知症が頭をかすめたら、親の資産を守る対策を。そこで、親の資産を守る手続きについて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれましたーー。【1】資産の取りまとめ預貯金の通帳、保険証券、不動産の権利書、各種契約書など、お金が絡む書類が実家のどこにあるか知っていますか。この機会に、それらを整理しましょう。親には「これから安心して暮らすための資産の棚卸し」と話してみて。預貯金以外の資産を可視化することで、老後資金の不安を払しょくできる方もいるでしょう。子どもとしては、大切な書類のありかがわかればOK。万が一の際、家じゅうを探しまわる面倒から解放されます。特に’24年4月から相続不動産の登記が義務化されるので、不動産の権利書はしっかり確認しておきましょう。【2】貸金庫の利用重要書類や高級な金品などの保管には、銀行の貸金庫がおすすめです。資産家でなくても高齢者宅にはタンス預金が多く、盗難や振り込め詐欺に遭う一因です。貸金庫の鍵を親が持つことにすれば、親のプライドを傷つけることなく、大切なものを一括して保管できます。使用料はサイズにより年1万~2万円かかりますが、大きな安心が手に入ります。■勇気を出して親とお金の話を【3】預貯金や保険の代理人手続き親が入院などで預貯金の入出金などができない場合でも、事前に子どもなど家族を代理人に指名して、代理人キャッシュカードを発行しておくと安心です。「暗証番号を聞けば親のカードが使える」と思いがちですが、本人以外がキャッシュカードを使うのは本来NG。また、施設入所の費用など、ATMの限度額を上回る出金がしたい場合にも困ります。代理人指名の手続きは、預金者本人が銀行で行います。必要書類や代理人が同行するかなども銀行によりますから、お問い合わせを。同じように、生命保険や医療保険でも代理人を指定できます。本人が認知症などで保険金請求ができなくなっても、指定された代理人なら保険金を請求できます。どちらも認知機能が低下してからでは手続きできません。「早すぎる」今がちょうどいいのです。【4】地域包括支援センターの確認高齢者は「介護のお世話になるのはもっと先」と考えるものですが、転倒して骨折し、入院生活で認知症を発症などといった事態が明日起こる可能性も。お世話になるかもしれない地域包括支援センターを、親子で確認しましょう。お金の話は親子でもしづらいものですが、先延ばしの末、手遅れ……では困ります。親の資産を守るのは、親が楽しく長生きするために必要なこと。「新型コロナの恐怖もあるから」と勇気を出して切り出してみましょう。【PROFILE】荻原博子身近な視点からお金について解説してくれる経済ジャーナリスト。著書に『「コツコツ投資」が貯金を食いつぶす』(大和書房)、『50代で決める!最強の「お金」戦略』(NHK出版)などがある
2022年08月19日8月19日、千葉真一さん(享年82、本名・前田禎穂)が亡くなって1年を迎えた。2日前の17日には、長女の真瀬樹里(47)が喪主を務める「偲ぶ会」が営まれるなど、今も多くの人々に愛されている。生前はアクションスターとして活躍し、日本だけでなく世界にも大きな影響を与えた。「千葉さんは、日本におけるアクション俳優の草分け的存在。海外にも進出し、空手の達人を描いた映画『激突!殺人拳』(’74年)はアメリカでも大ヒット。千葉さんが海外でSonny Chiba(サニー・チバ)と呼ばれるきっかけになりました。さらに、『ジャパンアクションクラブ(JAC)』を設立するなど後進の育成にも尽力し、日本アクション界の発展に貢献。千葉さんに影響を受けたというタランティーノ監督の『キル・ビル』(’03年)では、俳優として出演だけでなくアクション指導も務めました」(芸能関係者)そのような長年の功績が認められ、’20年12月には「令和2年度文化庁長官表彰」に輝いた。表彰式では、「海外の仲間と話し合っている。あと1つ2つやろうかなと。体も鍛えなおしている」とさらなる意欲を語っていた。しかし、新型コロナウイルスによる肺炎で迎えたあまりにも突然の死。そのため、死後には予期せぬ事態がーー。映画に情熱を注ぎ続けた千葉さんだが、“借金トラブル”の連続でもあった。「’90年に千葉さんが10億円の製作費をつぎ込んで監督を務めた映画は不入りで、2億円の負債が生じました。さらに’08年に開校した俳優養成学校をめぐる金銭トラブルは訴訟にまで発展。騒動の果てに3千万円もの借金を作るなど、どんどん膨らんでいきました。千葉さんは、総額で5億円近い借金を負うことになったのです。’73年に結婚した野際陽子さんも、ご自身の私財や土地などを売らざるをえないほど、千葉さんの借金に苦しんで、’94年に離婚しています。千葉さんが亡くなった当時、借金は数千万円台までに減っていると聞きましたが、関係者たちは『もっとあるんじゃないか』と心配していました」(映画製作会社関係者)実際に千葉さんが亡くなってから、“借金取り”たちが自宅に押しかけてきたという。当時、千葉さんの知人は本誌にこう証言していた。「千葉さんは交友関係が広く、また積極的に映画ビジネスに関わってきましたから、金銭関係の全容を把握している人がいない状況なんです」借金問題だけでなく、今年2月には「FRIDAY」によって“遺品トラブル”も報じられた。「記事では千葉さんの知人が、マネージャーら千葉さんの“取り巻き”たちが映画の衣装や写真などを自宅から無断で持ち去ったと証言していました。さらに千葉さんの実姉も、衣装などが持ち出されていることを認めていました。持ち出された遺品は、取り巻きたちが『形見分け』していたことがSNSの投稿で判明したといいます。千葉さんの財産を管理できる相続人は、樹里さんだけだそうですが……」(芸能関係者)さらに驚くべきは、千葉さんの自宅の鍵が千葉さんのマネージャー・A氏によって替えられていたという。A氏は「FRIDAY」の取材に、遺品を持ち出したことは否定。その上で、「千葉さんが亡くなった後に泥棒が入って、やっぱり遺品がなくなっているんですよ」と“遺品の持ち出しは泥棒の仕業”だと説明。そして、「何かを持っていかれているのですが、物が多くて何が盗まれたかはわからない。それで鍵を交換したんです。それからは大丈夫です」と話していた。しかし、「自宅の鍵を替えた途端、泥棒が入った。中に入れなくなったから窓を壊して入ってきた」と辻褄が合わない回答も。加えて、交換した新しい鍵を樹里には渡さない意思も示していたが……。昭和の大スターとして今もなお慕われ続ける千葉さんだが、死後は波乱が相次いだ。日刊スポーツによると、樹里は17日に開かれた「偲ぶ会」の最後でこう挨拶したという。「私が、父の長子として、残してくれた、たくさんのものを、責任を持って継がせていただいて、関係者、ファンの皆さまに父の作品を楽しんでいただき、ずっと父が心の中に生き続けてくれるように、責任を持って守っていきたい」一周忌での愛娘の決意を、千葉さんは天国から温かく見守っていることだろうーー。
2022年08月19日8月18日、NHK党の“ガーシー”こと東谷義和議員(50)と日本維新の会の音喜多駿議員(38)のオンライン対談が、編集者の箕輪厚介氏のYouTubeチャンネルで生配信された。音喜多氏にとって、この対談がガーシー氏との初対面となった。箕輪氏も進行役として参加し、ガーシー氏の著書『死なばもろとも』(幻冬舎)の発売記念として、「国会出席は絶対か?」をテーマに議論が交わされた。しかし、音喜多氏のガーシー氏に対する“同調ぶり”が目立っていたようだ。冒頭、箕輪氏は音喜多氏に「参院選でガーシーさんが当選したことに対する率直な印象は?」と質問。すると音喜多氏は、「ガーシーさんが当選されて、すごく個人的にも興味があって、本も読ませていただきましたし。ぜひガーシーさんには国会に来ていただきたいなと、お会いしたいなという気持ちを伝えに来ました」とコメント。その上で、「僕は受かるとは思っていたんですね。(NHK党が)1議席は確保するだろうと。ただ、ガーシーさん個人であれだけの票数を1人で集めるとは正直思ってなくて。(中略)僕も東京都民ですが、衝撃でしたね」と感嘆したのだった。今年7月の参院選でNHK党の比例代表から出馬し、287,714票を獲得し初当選を果たしたガーシー氏。出馬するまでは“暴露系YouTuber”として活動していたことから、音喜多氏は、「選挙の常識では本当に考えられない」とインパクトの強さを語った。■「ガーシーさんが国会の絨毯を踏むことは革命的なこと」昨年1月には、国会で居眠りをする様子がワイドショーなどで取り上げられた音喜多氏。一方で、ガーシー氏は不当逮捕の可能性があることを理由に、滞在先のドバイから帰国することを拒否している。箕輪氏はそのことに触れ、「国会に出席すること自体が大事なのか?国会に来れないガーシーさんについてどう思います?」と音喜多氏に質問。すると、音喜多氏はこう考えを述べた。「今の法律のルールが出席しなきゃいけないことになっているから、出席しなければいけないと思います。ただ、その上で、ガーシーさんが問題提起していることは正しいと思っていて。オンラインで今できることって、沢山あるんですよ。(中略)それがなぜ(国会で)できないのかとか、切り替えるべきじゃないのかっていうのは、積極的に議論しなきゃいけないと思います」対談が進むなか、ガーシー氏が音喜多氏について「あまりリスクをとらないようにしゃべってるなと思う時がある。もっと攻撃的にいっていいと思うんですよ。若い奴らはそれが一番の力でしょ」とアドバイスする一幕も。すると音喜多氏は、「ガーシーさんが言うとめちゃくちゃ説得力がありますね」と納得の表情を見せていた。また音喜多氏は、「ガーシーさんが潰されても、この国では政治に不満がある限り第二、第三のガーシーさんが現れると(ガーシー氏の著書に)書いてあって。これは本当、僕は真理だと思っていて」とも発言。日本の政治家に対する不満が根本的に解決しない限り、解消されることはないと主張した。すると、ガーシー氏が「人間は寿命があるんで、絶対いつか死ぬんで」と指摘。日本における世襲議員の多さに触れ、「ジジイが死ぬまでじっと待つんじゃなくて、早く引退する花道を作ってあげるべきやと思ってるから。だから、『もういいやろ、お前ら』っていうのを国民も含めてみんなが言わなきゃいけないんです」と持論を述べた。“日本の政界から高齢者を排除すべき”と主張するガーシー氏は、こうも語った。「年寄りの人を保護することは良いと思うんですよね。ちゃんと施設とかも作ってね。でも、老人の議員さんたちが老人のために何か政治をやっているかと言えば、やってないですからね。私腹を肥やすことしかやってないし、自分らに都合のいい法案だけ通そうとしているから。そんな奴らを俺はホンマに老害やと思ってるから、叩き潰すべきやと。僕らがやったらいいじゃないですか、老人の保護も。これから不満や不安を持っている老人の方々をどうするかを、僕ら若い奴らが考えてやったらいいだけの話だけやから」ここで箕輪氏が「全くその通り」と頷き、ガーシー氏の存在の必要性を音喜多氏に投げかけた。すると音喜多氏も「必要だ」と述べ、「ダークヒーローというか、こういうガーシーさんが国会の絨毯を踏み、(議員)バッチをつけるというのは革命的なことなんですよね」と絶賛したのだった。1時間以上にわたって行われた議員対談。一部で釘を刺す場面はあったものの、終始ガーシー氏に同調する姿勢を見せた音喜多氏に、視聴者からは懐疑的な声も上がっていた。《おときたさんは何が言いたいの?》《結局音喜多さんは何を言いたいのかわからんのだよ。現状の解説は不要です》《音喜多君はいつも人の話やな、君の考え方を言えや》配信直後は、すぐさまアーカイブ動画が削除されてしまう事態に。ガーシー氏と音喜多氏によるタッグは再び見られるのだろうか。
2022年08月19日参院選の選挙活動中だった今年6月に自民党の萩生田光一政調会長(58)とともに統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の関連施設に訪問していたことが報じられた自民党・生稲晃子議員(54)。「訪問は事実」と認めたものの、釈明した内容にも批判が相次ぐ事態となっている。「デイリー新潮」によると、萩生田氏が生稲議員への支援を要請するため、2人で教団の関連施設を訪問。「週刊新潮」の取材に対し、萩生田氏は訪問を認めた上で、選挙の支援依頼は否定。生稲議員の事務所も「八王子での演説終了後、演説を聞いていた方から、“ここに来られなかった仲間が近くにいるので生稲さんのお話を直接聞かせてもらいたい”とのお話しがあり、スタッフが相談をして次の日程への移動の合間に(教会の施設に)立ち寄らせていただきました」と説明した。霊感商法や多額の献金などが指摘されている統一教会と政治家との繋がりが連日、問題視されているなか発覚した生稲議員の施設訪問。このことが報じられると生稲議員に批判が殺到し、説明に追われる事態に。18日、報道陣の取材に対し、訪問の事実を認めた上で、「統一教会の関連施設という認識はなかった」と釈明。その理由についてこう話した。「暑かったので顔を直すこととか、きちっと間違いないように喋らなきゃいけないとか、そういうことに必死で何も見ずに。いつもそんな感じの移動なものですから、その時は全く見ていなかったんですね。だから、知りませんでした」そして「国会議員として、一つ一つしっかりと慎重に把握して行動して参ります」とコメントした生稲議員だが、選挙活動中から精彩を欠く行動が目立っていた。「NHKが候補者に向けて実施したアンケートを“ほぼ無回答”で提出。また“富裕層への課税強化”について毎日新聞のアンケートでは『反対』と回答したいっぽうで、朝日新聞には『強化すべきだ』と矛盾した回答をしていました。また当選直後、『池上彰の選挙ライブ』(テレビ東京系)では、各局のインタビューをすべて拒否していたと伝えられました。生稲議員の選挙対策事務所スタッフは、時間に余裕がなかったことを理由に挙げていましたが、ネット上では『スタッフでなく自分の言葉で説明すべき』など批判の声が相次ぐこととなりました」(全国紙記者)また、国会に初めて登院した8月3日には、報道陣を避けて正門でなく北門から“ひっそり”と登院。その姿に《既に保身や逃げ癖がついてしまっているのではないか》などの厳しい声が上がっていた。前出の全国紙記者は、今回の釈明にも首をかしげる。「生稲議員は『訪問先のことはよくわからなかった』と言いましたが、どこで演説をするかも分からないままついていくのは政治家として危機管理能力が低いと言わざるをえないでしょう。これまでの行動を含め、生稲議員には政治家という職務に対する軽率さが目立ちます」ネットでは、そんな生稲議員に対して厳しい声がこう上がっている。《生稲晃子が「暑くて顔を直すのに必死で…」みたいなこと言うのさすがにびっくりしちゃう。なんなんだろ、こんな娘に追及しても無駄だわって思わせるための作戦なのかな》《知らなかったで問題なくなると考えていることがすごい。これで済むならば相手が例えば暴力団のような明らかな反社会的勢力だったとしても、知らなかったで済むということになるけどね》《自分がどこで何の為に移動しているのかも不明では、何の政治活動をしているの?て思う》《子供が親に連れられてわけもわからずについて行っているのと同じだよね》
2022年08月19日昨年12月、20歳の誕生日をお迎えになり、愛子さまは成年皇族としてティアラにローブ・デコルテの正装を披露された。その愛子さまのご幼少時からの成長ぶりをもっともよく拝見できたのが、天皇皇后両陛下とごいっしょにお出かけになる夏休みの期間だった。静岡県下田市の須崎御用邸では、毎日水泳の練習をされ、ご帰京の際には健康そうに日焼けされたお顔をお見せに。栃木県の那須御用邸にご滞在中は、那須どうぶつ王国をはじめ、那須高原のレジャー施設を楽しまれた。残念ながらコロナ禍のために一昨年・昨年はご静養を取りやめておられるが、愛子さまが太陽のような笑顔を見せてくださる日が再び訪れることを国民は願っている。
2022年08月19日東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定と公式ライセンス商品の販売をめぐって、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」側から計5100万円の賄賂を受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部は8月17日、大会組織委員会の高橋治之元理事(78)を受託収賄容疑で逮捕した。また、AOKI側からは、青木拡憲前会長(83)、青木寶久前副会長(76)、上田雄久専務(40)が贈賄容疑で逮捕された。「高橋元理事は2017年1月以降に、青木前会長側から、東京五輪のスポンサー契約や公式ライセンスを使った商品の契約に関して“有利に取り図ってほしい”という依頼を受けていたと特捜部は発表しています。そのうえで、同年10月から今年3月にかけて、高橋元理事が代表を務めるコンサルタント会社を受け皿にして、青木前会長の資産管理会社から計5100万円の賄賂を受け取ったとされています。また、高橋元理事のコンサルタント会社とAOKI側はコンサルタント契約を結んでおり、毎月100万円前後の“コンサル料”が高橋元理事側に支払われていた事実も明らかにされました」(全国紙司法担当記者)五輪組織委の理事は「みなし公務員」と規定されており、職務に関して金品などを受け取れば、収賄罪が成立するとされている。だが、東京五輪の開催に向けた準備を進める中で、組織委理事の影響力は小さくない。高橋容疑者は、逮捕前から違法性を否定していたというが……。「高橋容疑者は逮捕前から特捜部の任意の事情聴取に応じていて、組織委理事の仕事とコンサル契約は別のものとして、“収賄ではない”と、一貫して否定し続けています。しかし結果としてAOKIは、2018年に大会組織委と契約してスポンサーとなり、五輪エンブレムのロゴが入ったスーツなどを販売しています。こうした公式商品の審査などは、組織委マーケティング局が行っていましたが、ここには高橋容疑者が専務取締役まで務めた古巣の電通から多くの社員が出向しています。こうした関係性からも、特捜部は7月下旬までに高橋容疑者側とAOKIだけではなく、電通に対しても家宅捜索を行いました。AOKIが組織委に支払ったスポンサー料は7億5千万円とされていますが、AOKI側が先に支払った2億5千万円の一部が、電通の子会社を通じて高橋容疑者のコンサル会社に流れていると特捜部は掴んでいるそうです。今後の捜査で、こうしたカネの流れの全容が明らかになっていくでしょう」(社会部記者)高橋容疑者らの逮捕に対して、SNS上にも事件の全容解明に向けて期待する声が上がっている。《本当の悪は誰なのか?》《疑惑や闇については、根気強く解明されなければならないと思います》《最後までひどいオリンピックだったな》《この人も相当問題だけど、検察は徹底的に膿を出してほしい》
2022年08月18日元タレントの坂口杏里(31)が離婚を発表した。6月に格闘家でバー店長の進一氏と電撃婚を発表していたが、結婚直後からたびたびInstagramでトラブルを報告。その後は仲直り投稿もしていたものの、進一氏の誕生日翌日である8月15日に「ちなみに離婚は成立しましたせめて彼の誕生日が終わるまで仲直り夫婦でいる事、我慢していました」と発表したのだ。いっぽう、進一氏側は18日にInstagramのストーリーズで「厳密に言うと離婚していない状態です」と事実関係を一部否定。「妻は『離婚が成立しました』と公表しておりますが書類関係の提出は終えていません」としたうえで、「今は、お互いに頭を冷やす為に距離を置いて生活してます」と説明した。双方の意見に食い違いこそみられるものの、2カ月という交際期間で離婚騒動が勃発した結果に「やっぱり」という声も多い様子。だが、恋愛ジャーナリストのおおしまりえ氏は「この先にさらなる転落の可能性を感じて心配」と話す。その理由とは。■職業選択は今後、さらに厳しさを増す可能性が決別に至るまでには双方どちらにもそれなりの原因があるとは思うのですが、彼女の立場は以前にも増して危うさが増しています。まず仕事面について。もともとタレントだった彼女ですが、2016年にセクシー女優へ転向しました。さらにその後もストリッパーや風俗嬢など、業種を転々としてきました。しかし目標が曖昧なまま職を転々としていくと、次第にお客様とのつながりも薄れていくものです。また何度かお店側とのトラブルも報じられていますから、同業者の中で警戒心を抱く方もいるでしょう。彼女は現在、31歳。30代ともなると水商売においては若さをウリにできず、高い接客スキルや既存のお客様との繋がりを求められます。すっかりタレント業などの昼の仕事からは遠のき、夜の仕事でもハードルが高まっている。彼女の職業選択は今後、さらに厳しさを増す可能性があります。■スピード離婚が再婚の機会を遠ざけることにそうしたなか、人生を大きく立て直すイベントが1つあります。それが結婚です。心身ともに危うさのあった女性が、結婚というイベントを機に精神面や生活面で安定していくーー。筆者は過去、そうした姿を多く見てきました。もちろん全ての人がそうなるわけではありませんし、「だからみんな結婚したほうがいい」とも言いません。ただ人生において結婚が、物理的にも精神的にも安心安定をもたらしがちなのも事実です。そうした前提をもとに坂口さんを見ると、結婚というイベントで自分を立て直すという道もなかなか難しそうなのがわかります。スピード交際&スピード離婚といったセンセーショナルな情報が出ると、今後の再婚の機会を遠ざけることにもつながりかねないのです。■大事なのは刹那的な判断と行動を改善させることそうしたことから今後も茨の道が待ち受けていると考えられる坂口さん。今後、再起を図るには、どうしていけばいいのでしょうか。いちばん大事なのは、今回のスピード結婚&離婚にもあったような刹那的な判断と行動を改善させることです。“心の寂しさ”を忘れさせてくれるようなできごとや人に巡り合うと、すぐに飛びつきたくなるのはわかります。しかし、結果として良い人生構築につながっているようには見えません。今後はそうした自分特有の感情と行動の仕組みを理解しながら、慎重さや冷静さといった成熟したスキルを身につけることをおすすめします。いいニュースで注目を集めることがあまりない坂口さん。人は離婚をきっかけに奮起して成長するタイプと、落ち込んでだんだんと人生が暗くなるタイプに分かれます。坂口さんがどちらになるのか。個人的には、もう彼女の悲しくなるような報告は聞きたくないなと思うのでした。(文:おおしまりえ)
2022年08月18日8月10日に第2次岸田改造内閣が発足して1週間あまり経つが、自民党と統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)との“癒着”が続々明らかになっている。改造内閣では統一教会やその関連団体との関わりを認めた閣僚7人が交代したが、その後も新たに就任した閣僚ら政務三役との関わりが次々と明るみになっている。「15日の時点では、新たに副大臣、政務官に任命された計54人のうち、23人が統一教会と接触をしていたことが判明。それだけに留まらず、葉梨康弘法務大臣(62)や山田美樹環境副大臣(48)、木村次郎防衛政務官(54)らも関わりがあったことを認めたのです。現時点で統一教会と接点があった閣僚ら政務三役は、少なくとも計30人にものぼります」(全国紙記者)そんななか、さらなる衝撃的なつながりが。「デイリー新潮」は16日、7月の参院選前に萩生田光一政調会長(58)が生稲晃子議員(54)を伴って、東京・八王子市内の教団の関連施設を訪問していたことを報じた。「生稲氏は東京選挙区から出馬し、定員6のうち5位に滑り込みました。当時、経済産業大臣だった萩生田氏は生稲氏の選挙戦に駆けつけ、応援演説も行っていました。また生稲氏といえば、8月の臨時国会に初登院した際に、マスコミに対して『統一教会との関わりはない』と答えていたはずです」(前出・全国紙記者)報道を受けて、生稲氏の事務所は「6月にご指摘団体の関連施設に萩生田光一先生と伺った事は事実です」とコメントを発表。一方で、「生稲本人は今までご指摘団体及び関連団体との関わりは一切ありませんし、この件以外にご指摘団体及び関連施設へ訪問した事もありません」と説明している。さらに萩生田氏に関しては、より密接した教団との関わりが。共同通信によると、萩生田氏の資金管理団体「はぎうだ光一後援会」は’12年と’14年に、教団の関連団体に会費を支出。’15年と’17年にも、萩生田氏が代表を務める自民党東京都第24選挙区支部からも同様の名目で計6万円の支出をしていたという。昭和の末から、霊感商法や多額な献金被害が社会問題とされてきた統一教会。安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件を機に、ベテランから新人議員まで教団との接触が相次いで取り沙汰されている。「安倍元首相を殺害した山上徹也容疑者は、安倍元首相が教団の関連団体にビデオメッセージを送っていたことを知り、恨みを募らせたと供述しています。安倍元首相は統一教会の組織票の投票先を決めていたともいいます。伊達忠一元参議院議長(83)は北海道テレビの取材に対し、’16年の参院選で比例区から出馬した宮島喜文氏(71)に統一教会の票を回すように安倍氏に依頼したことを証言していました。また、官房長官などの要職を務めた細田博之衆院議長(78)は、’19年10月に統一教会の友好団体が名古屋市で主催した会合に出席し挨拶をしていたことが明らかになっています。下村博文前政調会長(68)も文部科学大臣を務めていた’15年に、文化庁が統一教会の名称変更申請を認証。官僚からの“下村氏の意思が働いていた”という証言もあり、問題視されています」(前出・全国紙記者)本誌も自民議員と統一教会との関わりを報じている。稲田朋美議員(63)は本誌の取材に対し、’10年に統一教会の関連団体「世界平和女性連合」のイベントに参加していたことを認めた。また、初代デジタル大臣を務めた平井卓也議員(64)は、昨年8月に高松市で行われた関連団体が主催するイベント「ピースロード」のクロージングセレモニーに参加。本誌が平井氏の事務所に問い合わせると、実行委員長として主催者挨拶を行っていたことを認めていた。安倍元首相を筆頭に、ベテランから新人議員まで次々と明るみになる政治家と統一教会との関わり。このような“ズブズブな関係”に、ネット上では怒りの声が相次いでいる。《自民党は新人まで含めて統一教会に毒されている事になるし、しかも政治家側はその付き合いが望ましくないと認識した上で付き合っていた事になる》《統一教会とベッタリ。新人を挨拶回りに連れて行くほどつながりが深い。萩生田氏は色々な意味で安倍派の後継者ってことだ》《新人候補者をわざわざ党の幹部がアテンドしているのだから、党として旧統一教会と関わっているこれ以上の証左はない》調査を求める声が広がるなか、岸田文雄首相(65)は15日に「調査を行う必要はない」とする答弁を閣議決定。果たして、実態解明はなされないまま葬られてしまうのだろうか。
2022年08月18日鉄道車両などの写真撮影を趣味とする、いわゆる“撮り鉄”による車内トラブルがネットで波紋を呼んでいる。発端は8月12日、あるTwitterアカウントがアップした一つの動画。その中では、電車内で男性と車掌が言い合う様子が収められていた。投稿主によると、その男性は撮り鉄で「撮影のために車内のライトを消して欲しい」と車掌に伝えるため、車内にある緊急通報用ボタンを突然押したという。動画では車掌がボタンを指し「これは緊急用のものです。他のとこで何かあった場合、あなたはどうするんですか?」と怒りを滲ませながら、撮り鉄に説くシーンも。そのため、ネットでは撮り鉄に対して厳しい声がこう上がっている。《車掌さんもホント大変だわ 迷惑極まりないわね。全ての撮り鉄がこうじゃないだろうけど、まずさ 電車撮る前に、マナーやモラルを得る方が先やないの?》《これで遅れが出たならば、損害賠償を求めて良いレベル》《ホンマにやめてくれ同じ鉄道ファンとして情けない》撮り鉄は、なぜこのような行為に及んだのだろうか?そして実際、この“車内トラブル”で、どれほどの影響が出たのか。そこで近畿日本鉄道に話を聞くと、書面で「トラブルは事実」とし、詳細についてこう明かした。「当社、名古屋線、近鉄名古屋駅停車中、21時04分発、津新町行き急行(6両編成)の車内において発生しました。名古屋駅出発前の列車で、車内通報装置が操作されたため、担当車掌がお客さまに状況を確認したところ、先頭車両の前照灯(ライト)を点けた状態を撮影する目的で、『前照灯(ライト)を点けて、降車側の扉を開けて欲しい』と乗務員に依頼するため、車内通報装置を押したと申告いただきました」どうやら「撮影のために車内のライトを消してほしい」ではなく、「撮影のために先頭車両のライトをつけた状態で、降車側の扉を開けて欲しい」と撮り鉄は要望したようだ。近畿日本鉄道は「車内通報装置は、緊急用のもので、お客さまが異常を発見されたとき、車内通報ボタンを押すと乗務員に異常を知らせていただく装置です。対応した当該車掌は車内通報装置の使用目的とそれ以外での使用はお控えいただくようお客様にご説明いたしました」と記している。さらに、近畿日本鉄道はトラブルによって「1分20秒遅れで発車しました。乗車人員約600名に影響が出ました」という。いっぽうで「損害賠償は発生していません」「現在のところ写真撮影等に対して規制を設ける予定はございません」とも述べている。そして最後に、全ての乗客に向けてメッセージをこう綴った。「他のお客様へご迷惑となる行為はお止めいただき、マナーを守ってご利用いただきますようお願い申し上げます」
2022年08月18日7月27日、インドネシア共和国のジョコ大統領夫妻を御所に招かれた天皇陛下と雅子さま。ヒジャブをかぶった民族衣装のイリアナ夫人を、雅子さまは淡い色合いのお着物で迎えられた。陛下のご即位以来、皇后として海外からの賓客をもてなす雅子さまは、令和初の国賓として来日したトランプ元大統領夫妻をお迎えしたときから、相手国の伝統や夫人のスタイルによって和洋の装いを上手に選ばれている。そんな、雅子さまの“国際親善”のお姿を振り返るーー。【アメリカ】’19年5月国賓として来日したトランプ元大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐会。雅子さまは通訳を介さず英語で会話。友好を深められた。【フランス】’19年6月マクロン大統領と来日したブリジット夫人を昼食会にご招待。フランス語でもてなされた。【トルコ】’19年7月今日のウクライナ・ロシア問題打開のカギを握るエルドアン大統領とエミネ夫人をお迎えに。【ニジェール】’19年8月第7回アフリカ開発会議に出席したイスフ大統領夫妻ら32カ国の首脳を茶会に招かれて。【スウェーデン】’19年10月即位礼正殿の儀の後、饗宴の儀でヴィクトリア皇太子のカーテシーをお受けに。【オランダ】’19年10月饗宴の儀で、仲のいいオランダのマキシマ王妃との再会では親しみを込めてチークキスを。【ウズベキスタン】’19年12月サマルカンドブルーの装いのミルジヨーエヴァ大統領夫人を和服でお迎えに。【インドネシア】’22年7月27日流水に花をあしらった和服をお召しに。雅子さまが海外の賓客と会見されるのは2年7カ月ぶりとなった。雅子さまのこまやかなお気遣いが友好関係を育み、世界平和にもつながっていく。両陛下は8月15日の終戦記念日にも全国戦没者追悼式に出席し、国内外の平和を願われる。
2022年08月18日9月27日に開催が予定されている安倍晋三元首相(享年67)の国葬。この件について、政府は野党議員の質問主意書に対する18本の答弁書を8月15日に閣議決定した。その中の黙祷に関する項目がネットで波紋を呼んでいる。さかのぼること7月8日、銃撃を受けて亡くなった安倍元首相。多くの人があまりにも突然の死を悼んだが、同月14日、岸田文雄首相(65)が「秋に国葬を執り行う」と宣言したことで波乱を起こすことに。「岸田首相は『憲政史上最長の8年8ヵ月にわたってリーダーシップを発揮した』などと安倍元首相の政治を讃えた上で、国葬を宣言しました。しかし、安倍元首相には熱狂的な支持者がいるいっぽうで、モリカケ問題や桜を見る会、さらに国会での118回にもわたる“虚偽答弁”などから支持しない人も多数います。また支持者のなかにも、国葬に多額の税金が使われることに疑問を感じる人たちも。国葬に対する反発の声は今なお後を絶ちません」(全国紙記者)国葬が反対される理由は、もう一つある。それは“安倍元首相と統一教会との癒着”が次々と明らかになっているためだ。「安倍元首相を銃撃した山上容疑者は、家庭崩壊を招いた実母の統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)への多額な献金により、教団に恨みを抱くように。安倍元首相が教団の関連団体のイベントにビデオメッセージを送っていたのを見たことから、深い関係があると思い犯行に至ったと供述しています。事件後、安倍首相が関連団体の発行する雑誌で表紙を飾ったり、教団信者の票を選挙の際に自民党の議員に割り振っていたことも判明しています。統一教会は昭和の末期から霊感商法などが社会問題となった団体ですから、『反社会的組織と深い関わりがある人物に国葬はふさわしくない』という声も上がっています」(前出・全国紙記者)そんななか『時事通信』によると野党の質問主意書への答弁書で、政府は安倍元首相の国葬について「企業や学校などに対し弔旗掲揚や葬儀時間中の黙とうを要請するかどうか、葬儀の在り方は現在検討しているところであり、現時点でお答えすることは困難」と記述。つまり“国民に黙とうを要請するかどうか検討中”だというのだ。7月20日、松野博一官房長官(59)は「国葬儀は国民一人一人に喪に服することを求めるものではない」と会見でコメント。そして8月10日、市民団体が起こした裁判に対して東京地裁は「国葬が国葬儀の方式で執り行われるとしても、これにより、個々の国民に対して、安倍元首相に弔意を表すことや喪に服することを強制することになるとは認められず、弔いの儀式に国民を強制的に参加させることになるとはいえない」としている。しかし“国民に黙とうを要請するかどうか検討中”という閣議決定がなされた今、Twitterでは「喪に服すことを強制するのでは」と、拒否反応が相次いでいる。《弔意を強制するものではない、とか最初言ってなかった?》《普通に弔意を強制しとるやないか》《まず国葬反対だし、弔旗掲揚や黙とうを要請するかどうかについてなど諸個人の弔意の在り方を政府が国民に強制したり指図するな》《国葬か否かはほぼ形式的問題と思うのでこれまでノーコメントでしたが、国民に弔意を強制するようなことがあれば全力で反対します》
2022年08月18日「『私、失敗しないので』というのはドラマの世界の話。人間は誰しも失敗します。私は認知症の母の介護でいくつも失敗をしました。母には心の底から謝罪したい」そう語るのは、医師の森田豊先生。森田先生は、人気ドラマ『Doctor-X~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の医療監修を担当。米倉涼子演じる主人公の決めゼリフ「私、失敗しないので」には、命に関わる現場では失敗は許されない、という思いが込められている。しかし、現実は違った。森田先生は、現在介護施設で過ごす母(94)の認知症のシグナルに気づいていたのに、手を打つのが遅れてしまったのだという。その後悔や反省を新著『医者の僕が認知症の母と過ごす23年間のこと』(自由国民社)にしたためた。知的でおしゃれが大好きな母の異変に気づいたのは、アメリカに留学していた森田先生が妻子を伴い帰国した後。再び二世帯同居を始めた90年代後半のことだった。「帰国してしばらくすると、母は体の不調を訴えてきました。最初は『口が痛い』『胸がざわざわする』などで、その都度病院にかかりましたが、異常はなし。おしゃれに無頓着になり、外食にも行きたくないと言うので、うつ病を疑い心療内科の受診を勧めましたが、原因は特定されませんでした」(森田先生・以下同)森田先生が渡米していた当時、父は仕事のため不在がちで、母は一人で過ごす時間が増えていた。そのことが原因でうつ病を招いてしまったのではないかと考えたのだ。いま振り返れば、母を一人にさせてしまったことも、失敗の一つだったという。やがて物忘れの症状も出始めた。’06年11月には「振り込め詐欺」の被害に遭い、200万円を振り込んでしまった。「そのころからトラブルが急に増えていきました。外出先から一人で帰れなくなったり、食事を済ませたのに『まだ食べていない』と言い出したり。大量にバナナを買ってきて冷蔵庫に入れるなど、認知症かもしれないという行動もあったのですが、母が認知症の検査を嫌がっていたこともあり、強くは勧められなかったのです……」受診を先延ばしにしているうち、少しずつ認知症は進行していた。カレーを温めようと鍋を火にかけたのを忘れてボヤ騒ぎを起こしたときに、「このままでは周囲の人を巻き込んでしまうかもしれない」と危機感を抱いた森田先生は、ついに母の説得を試みる。「『僕のために検査を受けてほしい』と必死に頼み込みました。ようやく母が納得し、2度目のMRIの検査を受けたところ、海馬の萎縮が認められ、アルツハイマー型認知症の診断が出ました」治療を開始したときには、最初の異変に気がついてから7年が経っていた。「もしあのときに強く治療を勧めていたら……」と、いまでも思うことがあるという。次に待ち受けていた関門は「介護サービスを受ける」こと。デイサービスに送り出す際、何度も「そんなところに行きたくない」と拒まれたが「お母さんの健康を維持するため」とまたも頼み込んだ。「施設ではスタッフさんたちがレクリエーションをやるよう上手に気持ちを向かせてくれたので、やがてデイサービス通いも嫌がらなくなりました。その後、腎盂腎炎を起こして入院したのをきっかけに、介護施設に入ってもらいました。最初は『帰りたい』と言っていましたが、段々と生活が落ち着いてくると、体調もよくなり、性格も穏やかになってきて、昔の母が戻ってきたのです。おしゃれにも気を使い、みんなの輪の中心にいて楽しそうに笑っている母の姿を見ていると、もっと早く治療を始めていれば、より質の高い生活ができていたのでは、と反省しました」森田先生は自身の経験にもとづき、次のように語る。「もう一つの後悔は、母が身の回りの世話を私や妻が行うのを拒んでいたのを理由にして、姉に頼りすぎてしまったこと。姉が涙を流すほどつらい思いをしていたことを長い間知らなかったのです。介護のキーパーソン一人に責任を背負わせないで、負担やつらさを分担することがとても大切です。一人で介護をされている方も、つらいと思ったら介護スタッフや自治体の相談窓口を活用してほしい。何かを判断するときも、一人で判断せず、何人かで共有して結論を出すと、失敗や後悔を防ぐことにつながると思います」誰もがいつ直面してもおかしくない認知症という病いは、大切な人が発するシグナルを身近な人がいかに見落とさないかが肝要となるーー。
2022年08月18日東京電力では、電気使用量が平均的な家庭の8月分の電気料金は9118円に。昨年同月と比べると約3割もアップしていた。家計を守るために、どのように節電すればいいのか。「エコ検定」や「家庭の省エネエキスパート検定」の資格を持つ、消費生活アドバイザーの丸山晴美さんに、夏の消費電力の3分の1超を占めるエアコンの電力を節電する方法を聞いた。■エアコンの設定温度を下げる部屋の冷えすぎは電気代に大きく響く。設定温度から1度上げるだけで、約10%の節電効果があり、月312円の節電になる。エアコンの設定温度=室温ではないので、温度計で室温を管理するといい。また、心地よさには湿度も重要なポイント。湿度40~60%をキープしていれば体感温度を下げてくれる。湿度計も設置しよう■室外機に影を作るエアコンの心臓部は室外機。直射日光が当たったり吹き出し口に物を置いたりすると冷房効率がダウン。室外機の周囲には物を置かない、すだれなどで日陰を作るだけでもOK。遮熱パネルも売っているので使ってみるといい■扇風機とエアコンを併用する扇風機を併用し、冷気を循環させれば、エアコンの設定温度を上げても暑さは感じない。とくに省エネタイプのDC(直流)モーターの扇風機なら電気代はわずか月約86円。ぜひ活用を■日中もカーテンを閉めて使用する夏の熱気の7~8割は窓などの開口部から。遮光性や遮熱性の高いカーテンをひくだけでも、室温が上がらず冷房効率アップ。エアコンにかかる電力を20%も軽減し、月624円の節約になる■自宅でもクールビズを実践するエアコンの設定温度を1度上げても涼しさを感じるように、服で工夫を。リネン素材の服は風通しがよくおすすめ。ユニクロのステテコパンツ「リラコ」は節電の必須アイテムに。保冷剤をタオルに包んで脇の下に挟むだけでも体内の熱を冷ます効果が。部屋全体ではなく「自分を冷やす」アイテムも用意したい■涼しさを共有する家族それぞれがエアコンの効いた部屋で過ごすのはムダ。涼しさを共有できるリビングに集まって過ごすと、大きな節電に。仮にエアコンの稼働数を半分にすれば、月1,559円の節約に。最後に丸山さんがアドバイス。「夏は“使いながら節電”がポイントです。とくにエアコンは我慢して使わないでいると命にかかわることも。しっかり使用しながらも節電できる工夫を身につけましょう」
2022年08月18日うなぎ上りの電気代。東京電力では、電気使用量が平均的な家庭の8月分の電気料金は9118円に。昨年同月と比べると約3割もアップしている。家計を守るためには節電による電気代の削減が急務だが、その障壁となるのがこの異常な暑さだ。「エコ検定」や「家庭の省エネエキスパート検定」の資格を持つ、消費生活アドバイザーの丸山晴美さんはこう語る。「省エネというと、エアコンを使わない、家電の電源を切るなど“使わない節電”をイメージする人がいますが、夏は“使いながら節電”がポイントです。とくにエアコンは我慢して使わないでいると命にかかわることも。しっかり使用しながらも節電できる工夫を身につけましょう」かく語る丸山さんの家の今夏の電気代は、昨年とほぼ同額だという。そんな丸山さんに節電のコツを教えてもらった。■設定温度を上げた分自分の体を冷やす夏の家庭内消費電力量で6割以上を占めているのが、エアコン、冷蔵庫、照明だ(グラフ参照)。いずれも使わずにはいられないものばかり。重点的に対策していくことが夏の節電術には効果的だという。「わが家のエアコンは、設定温度を日中29度で、夜間や2~3時間の外出時には30度にして、ほぼ一日中つけています。快適な室温は人によって異なります。家の構造によって冷房効率も変わってきますが、基本は、自分が快適だと思える設定温度から1度上げること。それだけでも約10%の節電効果が期待できます。室温を上げないために、窓からの直射日光や熱気の流入を防ぐために遮光性や遮熱性の高いカーテンをひくことも忘れないでください」(丸山さん、以下同)フィルターをこまめに掃除したり、室外機に日陰を作ったりするなどして、エアコンの稼働効率を高めることも重要だ。エアコンの設定温度を上げた分は、室内ではなく“自分を冷やすこと”を優先させること。「家での衣服は、リネンや麻など通気性のよい素材を選んでいます。さらにエアコンと扇風機を併用して、人のいる位置に向けて送風することで体感温度はかなり下がる。さらに湿度の調節も見逃せないポイント。同じ室温でも湿度を40~60%にすれば、快適性が向上します。とはいえ除湿機を使うのはムダ。エアコンの機種によっては『弱冷房除湿』がありますが、冷房運転のほうが除湿効果はじつは高いんです」室内の気温と湿度を快適な状態に保つためにも、温度計と湿度計はあったほうがいい。夏の冷蔵庫は、冷たい飲料を出し入れすることで消費電力がグングン上がってしまう。「扉の開閉回数を減らすだけで、庫内の温度が上がらなくなるので、節電につながります。家族が飲むお茶などは朝に保冷ボトルに移しておくのも手。わが家では、自宅でも家族それぞれが『マイ水筒』を持ち歩いて、扉の開閉回数を減らすようにしています。また冷蔵室の詰めすぎは、余計な電力を消費します。買い物を3日に1度のペースにして、パンパンにならないようにするだけでも、年間1180円を節約できます」忘れてはならないのが照明だ。「今でも白熱電球を使っている場合は、消費電力や寿命で勝っているLEDに交換することをおすすめします。とくにリビングのように長時間使う場合はすぐにLEDに替えましょう」すでに、節電を十分にしていた状態から、さらなる工夫で電気代の上昇分を抑えた丸山さん。これまであまり節電をしてこなかった家庭なら、こうした工夫で現状から約3割、平均的な家庭なら月2800円電気代を減らすことも容易だという。節電マップで無理のない電気代削減を実現しよう!
2022年08月18日