サカイクがお届けする新着記事一覧 (24/34)
高円宮杯プレミアリーグU-18に所属する流通経済大柏高(千葉)の系列クラブであるクラブ・ドラゴンズ柏U-15(千葉)が、現小学6年生を対象としたセレクションを行います。クラブ・ドラゴンズ柏では能力任せのプレーばかりしていると能力が通用しなくなったときに何もできなくなくなる、上のレベルを目指すためには考えることも必要、という育成哲学のもと、サッカー選手に必要な技術と思考、メンタルを指導します。サッカーの原理原則の理解をさらに深め、個の育成とグループ戦術の徹底がU-15のテーマ。クラブ・ドラゴンズ柏でプレーしたい選手は、詳細をご確認の上お申し込みください。クラブ・ドラゴンズ柏の育成方針、チームフィロソフィーはこちら>>募集対象現小学6年生(新中学一年生)会場・参加費会場:流通経済大学柏高等学校サッカー場参加費:2,000円(当日受付にて)セレクション日程7月6日(火)18:00~20:00(受付:17:30~)7月8日(木)18:00~20:00(受付:17:30~)7月11日(日)18:00~20:00(受付:17:30~)セレクション内容試合形式運動能力テスト※当日の持ち物や駐車場など詳細は下記をご確認くださいクラブ・ドラゴンズ柏U-15セレクション参加申し込みはこちら>>
2021年06月30日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「試合の中で動きながらボールをコントロールするのが苦手」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合では相手や味方の状況を判断して、常にボール打を受けやすい位置に移動し、受けたパスをインサイドやアウトサイドでコントロールして次のプレーにつなげなければなりません。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、動きながらボールを受けてコントロールすること自体が難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で素早く動きながら自分のイメージしたところにコントロールして次の動きにつなげられるようになります。親は難しい動きは一切ありません。【やり方】1.親子で対面して立ち、子どもの前に目印で三角形を作る2.子どもは目印の間を自由に動く3.親は子どもの進行方向にボールを転がし、子どもはボールを足元でコントロールして親に返す4.慣れたら子どもは動くスピードを上げる5.浮き球を投げたり、ボールに回転をかけたりして難易度を上げる【ポイント】・最初は子どもの進行方向(前方)でボールを受けられるように転がす・ボールをよく見る・イメージしたところにボールが止まっているか意識しながら行う・力まずリラックスして行う・止まらずに行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月29日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「自分がプレーしたい場所へと方向づけしたコントロール(コントロール・オリエンタード)するのが苦手」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合では相手や味方の状況を判断して、受けたパスをインサイドやアウトサイドでコントロールして次のプレーをしやすくするための方向を向かなければなりません。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、その一連の動きが難しいもの。。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、視野を確保するための身体の向き、自分がプレーしたい場所へと方向づけしたコントロールができるようにになります。親は難しい動きは一切ありません。【やり方】1.親子で対面して立ち、子どもの前に2つの目印を置く2.親が転がしたボールをどちらかのマーカーに向かって方向をつけてインサイドで目印まで来たらコントロールして親に返す3.インサイドの動きに慣れたらアウトサウドでもやってみる4.アウトサイドでのコントロールができるようになったら「状況判断」を追加する5.親はパスを出したらどちらかの目印に移動6.子どもは親のいない方の目印へ方向をつけてコントロール【ポイント】・インサイドでは足の角度が大事、しっかり外側に向ける・行きたい方向へ身体を向ける・ボールと一緒に進行方向に行く感覚・ギリギリまで相手を見てコントロール・力まずリラックスして行う・止まらずに行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月28日2021年4月末、日本サッカー協会(JFA)より「育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)」が発表されました。昨今、ヘディングによる脳震盪などの影響が報じられていますが、日本サッカー協会から、それに対応する提案が出された形になります。ジュニアから中学生までの育成年代において、ヘディングとどう向きあえばいいのでしょうか?前回の記事では「ヘディングが危険だからといって禁止するのではなく、体に害のない形で取り組もう」というJFAの趣旨や、幼児から小学4年生までの具体的な練習方法を紹介しました。今回は小学5、6年生、中学生のヘディングへの取り組みについて、中山雅雄 JFA技術委員会普及部会長、谷諭 JFA医学委員の会見をもとに解説していきます。(構成・文:鈴木智之)高学年、中学生年代になるとヘディングの機会も増えてくる。体に負担なく正しく身につける方法とは<<前編:年代別ヘディング習得のためのガイドライン【幼児~4年生編】■日本サッカー協会が設定したヘディングの指導内容JFAとしてのヘディングに関する指導内容は以下のようにまとめられています。技術・額でボールに触れる・軽量ボール(風船、新聞ボールを含む)を使って額でボールを扱う(弾く、受ける)・額を使ってボールをコントロール(トラップ、パス、方向を変えるなど)・上体を利用してヘディングでボールを遠くへ飛ばす・身体の軸を安定させてボールを強く、遠くへ飛ばすコーディネーション・空間認知・空間を移動するボールへの身体の適応・グレーディング感覚(力の出力コントロール)・空中や着地の際の身体バランス・走から跳への連続的な身体操作・ヘディングでのジャンプのタイミング・他人との空中での競り合いフィジカル・全身を使って「押す」「登る」「引っ張る」「抱える」などの運動経験・体幹の安定・頭を支える首回りの強化引用:JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)これらを踏まえて、小学5、6年生では、次のようなトレーニングを推奨しています。■年代ごとのJFAが推奨する課題例(練習メニュー)●小学5、6年生の練習メニュー例・テニスボールを使ってキャッチボール、フライボールをキャッチ4 号球+ボールネット・自分でゆらして額に当てる(10 回程度)・高さを変えてジャンプヘディング(10 回程度)・4号球を使って額でキャッチ・バウンドさせて額に当てる・バウンドさせてヘディング引用:JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)JFAの指針:引き続き、空中にあるボールを手でプレーすることを中心に、二人で同時にジャンプしたり、空中のボールを手で取り合うといった運動をおこなう。徐々に 4 号球を使ったヘディングを導入するが、頭部への負荷(衝撃と頻度/量)を考慮して実施する。「ヘディングはやりすぎてもいけないし、少なすぎてもいけないと思っています。指導者の方は、子どもたちの様子を見ながら、適切な回数、量を決めていっていただければと思います」(中山雅雄 JFA技術委員会普及部会長)中学生になると5号球に移行するので、ヘディングに頭や首にかかる負荷は大きくなります。また、筋力がついてくるので、競り合いの強度も大きくなると考えられます。「首や頭を固定していない状態での頭部への衝撃や衝突、地面への落下は注意が必要です。ヘディングの競り合いで、相手と接触して落下し、地面に頭を打つことで、脳震盪になるケースもあります」(谷諭 JFA医学委員)正しいヘディングフォームの習得、競り合い時の身体の使い方は、ケガ予防の観点からも身につけておくべきものと言えるでしょう。そのためのJFAの指針としては、以下になります。・軽量ボールや4 号球を使って、正しいヘディング技術習得ための反復を、頭部への負荷を考慮して実施する・相手との正当な競り合いができるようなトレーニングも積極的に導入する・体幹の安定、首回りの強化といった基礎体力強化も導入する。●中学生の練習メニュー例・テニスボールキャッチボール、フライをジャンプしてキャッチ・軽量ボールを自分で投げ上げて、ジャンプして最高到達点でキャッチ・(4 号球)相手の投げたボールをジャンプして最高到達点でキャッチ・ヘディングでリフティング10 回くらい・首のアイソメトリック(ストレッチ)前後左右・コアトレーニングフロントブリッジ、サイドブリッジ、バックブリッジ10 秒くらい・(5号球)相手が下から投げたボールをヘディング10 回くらい・(4 号球)相手が下から投げたボールをジャンプヘディング10 回くらい引用:JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)JFAの指針:軽量ボールや 4 号球を使って正しいヘディング技術習得ための反復を頭部への負荷を考慮して実施する。相手との正当な競り合いができるようなトレーニングも積極的に導入する。体幹(胴回り)の安定、首回りの強化といった基礎体力強化も導入する。ここでのポイントは、4号球、5号球とボールが重くなるに従い、回数を制限することです。頭や首に強い負荷をかけないように、指導者がコントロールすることが求められます。ヘディングは頭や額に当てる技術、体の使い方、ジャンプするタイミング、競り合い時の腕の使い方など、複合的な運動、知覚要素が必要なプレーです。これらをジュニア年代から、体に負担がないトレーニングで身につけていくことが、将来的なプレーの向上につながるのではないでしょうか。軽いボールやペンデルボール(吊り下げられたボール)を使う、回数を制限する、フォームの習得に力を入れるなど、工夫次第で様々なトレーニングが考えられます。ヘディングに対する正しい知識、やり方を、コーチを含む大人が正しく理解することが、子どもたちを安全に、成長に導くための方法と言えるでしょう。
2021年06月25日サッカーをしている子ども本人も、保護者も気になる「身長」。何センチまで伸びるのか、いつまでに伸びるのか、いつ頃身長の伸びが止まるのか、それまでに出来ることは何か......。など子どもの身長を気にする親は多いもの。成長期を迎えているお子さんをお持ちの保護者の中には、「うちの子はあとどのくらい身長が伸びるのだろうか? 」と気にしている人もいるのではないでしょうか。この記事では子どもの身長が止まるサインについて解説します。必ずしも全員に当てはまるものではありませんが、ぜひ参考にしてみてください。思春期後数年で身長は止まる?一般的に、思春期の体の変化から2〜3年程度で身長の伸びは止まるとされています。例えば、男子であればひげや脇毛など体毛が濃くなることや声変わりが、女子であれば胸の膨らみや体が丸くなることなどが思春期の合図だと考え、ここから数年後には身長の伸びがストップするのが一般的です。また、女子の場合は生理が始まると身長が伸びにくくなるともいわれています。つまり、これらのことが起こってから数年後には身長が止まる可能性があるということです。子どもによっては高校生になる前後のタイミングで身長が止まるケースも珍しくありません。もちろん思春期の始まりには個人差があるため、一概に「●歳で止まる」と断言はできません。また、思春期以降も身長が伸びている人も存在しているため、全員に当てはまるわけではない、ということは覚えておいてください。身長止まるサインの噂ここでは、身長が止まる時に現れるとされるサインについて解説します。すべてが医学的な根拠に基づいたものではなく、あくまでも個人の見解を元にインターネットなどで発信されているサインではありますが、参考程度にしてみてください。爪半月が残っていない爪半月(そうはんげつ)とは、指の付け根に見られる半月の形をした白い部分のことです。この爪半月は、骨の成長に関係があるとされており、爪半月が残っていれば身長が伸びる可能性があるといわれています。ひげが濃くなる男子の場合、ひげが濃くなりだすと身長の伸びが止まるといわれています。これは、体の成長が喉ぼとけが出てくる→声変わりをする→ひげが濃くなるという順番であることが多いためです。ひげが濃くなってきたということは、成長が終盤に差し掛かっており、身長が止まるサインと捉えているものと考えられます。最終身長を予測する1年間に1cm以上身長が伸びなくなると「最終身長」を迎えたものと判断できます。この最終身長はある程度の予測が可能です。ここでは、最終身長を予測する方法について解説します。身長が止まるサインと合わせて参考にしてみてください。標準身長曲線から予測する標準身長曲線とは、年齢別の平均身長を曲線でつないだものです。この標準身長曲線上に子どもの現在の年齢と身長を当てはめるとどのくらいまで身長が伸びるのか大まかな目安を知ることができます。親の身長から予測する計算式を使えば、親の身長から子どもの最終身長を予測することもできます。計算式は以下の通りです。男子:(両親の身長の合計+13)÷2+2女子:(両親の身長の合計−13)÷2+2こちらの方法であれば簡単にチェックできるため、ぜひ試してみてください。骨年齢から予測する骨年齢による最終身長の予測は、主に小児内分泌科で用いられる方法です。具体的には、レントゲンから骨の成熟度合いを確認しまだ身長が伸びそうかどうか確認します。もし骨年齢が若ければまだまだ身長が伸びる可能性があり、逆に骨年齢が高ければ伸びる可能性は小さくなるとされています。この方法は、一般的には小児の発達障害の診断を目的として行われますが、年齢制限のあるスポーツの国際大会での年齢詐称防止に用いられることもあります。ただし、いくつかの国では医療目的以外で健常人に対する被曝を禁じていることもあり、日本では子どもの最終身長を知りたいからといって最寄りの医療機関ですぐに計測してもらえるものではないので注意してください。まとめ今回は、子どもの身長が止まるサインにと最終身長の予測方法について解説しました。一般的には思春期の体の成長から数年で身長の伸びは止まるとされていますが、全員が当てはまるわけではありません。また、身長が止まるサインもあくまでも噂レベルのものです。体の成長は食事や睡眠なども関わってくるため、サインはあくまでも参考程度にとどめておきましょう。
2021年06月25日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「後ろから来たボールをコントロールして前を向くのが苦手」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合では状況によって後方から来たボールをインサイドやアウトサイドでコントロールしてターンして前を向くことがあります。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、後ろから来たボールをコントロールして前を向くのが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、後ろから来たボールをインサイドやアウトサイドでボールコントロールし、上手にターンして前を向けるようにになります。親は難しい動きは一切ありません。手で転がすか投げるだけ。【やり方】1.親子で対面して立ち、子どもの数メートル後ろに目印を置く2.親が投げたボールを手でキャッチし、目印を回って戻る3.身体の動きを覚えたら、手ではなく足裏で止めるコントロール4.足裏でのコントロールになれたらインサイドでやってみる5.インサイドの動きにも慣れたらアウトサウドでもやってみる6.転がしたボールでの動きになれたらボールを投げて浮き球の状態を作るなど、難易度を上げてやってみる【ポイント】・最初は身体の動きを覚える・ボールを受けたらすぐに身体を反転し前を向く意識で行う・身体には無駄な力を入れず、足首だけ固定・ボールの勢いを殺さずに体の反転と足元のコントロールを合わせる意識で行う・リラックスして行う・止まらずに行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月24日2021年6月20日(日)、スイスの高級腕時計ブランド「ウブロ」がオフィシャルタイムキーパーを務めるUEFA EURO 2020TMサッカー欧州選手権開催および、限定コネクテッドウォッチ「ビッグ・バン e UEFA EURO 2020TM」の発売を記念し、「ウブロ 大迫勇也×堂安律 チャリティーイベント」を開催しました。本イベントには、ウブロフレンズとして、サッカー日本代表の大迫勇也選手と堂安律選手、ゲストとして元サッカー日本代表の前園真聖さん、さらには、オンラインで11名の子どもたちが参加しました。日本代表で活躍する大迫選手と堂安選手のトークセッションでは、堂安選手が「(大迫選手は)この若さで日本代表にずっと入っていますし、さらに日本代表をレベルアップさせてくれる存在だと思っているので、僕も切磋琢磨して一緒に次のワールドカップに向けて頑張りたいと思っています」と語り、大迫選手は「得点能力については日本代表の試合を見ていても証明されているので僕が説明する必要もないと思いますが、とにかくボールを渡せばキープしてくれるので、大迫選手の技術には、2 列目の僕としては助けられています」とコメント。普段あまり語ることのないお互いの印象を語り、照れ笑いを見せました。その後は前園真聖さんもゲストとして駆けつけ、ウブロがサポートする今大会のポッドキャストを通じてグローバルで展開している「VALUES OF VICTORY」のテーマの中から「Commitment(決意)」について、クロストークを展開。前園さんは「僕は引退しているので、日本サッカー界を盛り上げる、強くするために応援するというのが僕自身の決意です」、大迫選手は「勝つためには全てを捧げるつもりで全ての試合に出ているし、もちろん日本代表の試合でも常に、犠牲を払ってでも勝つ、というつもりで臨んでいる」、堂安選手は「もちろん、対戦相手に勝つということは大事だと思いますが、その準備の段階で自分に勝つということも非常に大事だと思っているので、それが僕の勝利に対する決意です」と話しました。イベントの後半では、オンラインで参加している子どもたちと質疑応答を行った後、前園さんも含めた3人で寄付金額を決めるキックターゲットに挑戦。プレッシャーのかかる中、難易度の高いパネルを射抜くなどさすがの技を見せ、寄付金額は180万円に決定。イベントの最後に、大迫選手と堂安選手は子どもたちに「このような状況なので、オンラインでの交流となりましたが、また直接会って一緒に話したり、ボールを蹴ったりしたいなと思います。お互い頑張りましょう!」と伝え、未来のサッカー選手にエールを送りました。
2021年06月24日サッカーをしているお子さんから「かかとが痛い」と聞くことはありませんか? 子どもの場合、かかとが痛くなることが少なくありません。このかかとの痛みは、場合によってはシーバー病の可能性もあります。この記事ではかかとが痛い原因と痛みが発生した時の対処法について解説します。かかとが痛い病気?シーバー病サッカーをしていると、慢性的にかかとが痛いと感じるようになることがあります。そして子どもの場合、この痛みの理由がシーバー病であるケースは少なくありません。シーバー病とは、かかとの骨が炎症を起こす疾患のことで、膝が痛むオスグッドとともに成長期における代用的なスポーツ障害とされています。オスグッドになった子どもがシーバー病にもなったというケースは意外と少なくありません。なお、シーバー病は成長期に見られる疾患ですが、成長痛とは異なるものです。かかとが痛い原因シーバー病をはじめとしたかかとの痛みは、かかとそのものというよりも、ふくらはぎの筋肉の過負荷が原因であることが一般的です。具体的には、ふくらはぎの筋肉に負担がかかることで、かかとの骨に接地しているアキレス腱が骨を引っ張る状態になりかかとが痛くなる、という仕組みでかかとの痛みが発生しています。なぜふくらはぎの筋肉に負担がかかるのかというと、その理由は姿勢の悪さにあります。悪い姿勢でのプレーは、正しい姿勢で行う場合よりも余計に筋肉に負担がかかってしまい、結果的に上記のような痛みにつながっていると考えられます。かかとの痛みを引き起こさないためにも、いい姿勢を意識することが重要です。かかとが痛いと感じる場合の対処法かかとが痛いと感じる場合、サッカーの練習は休むことが1番の対処法となります。痛みを軽減するために靴にインソールを使用したり、テーピングやサポーターを使用したりすることで、休むことなく治すこともできないわけではありません。しかし、痛みが残る状態でのプレーは、完治までに時間がかかる可能性があります。また、痛みが伴う状態でプレーしても思ったようなプレーができず、サッカーを楽しむこともできません。そのため基本的には練習を休み、治療に専念するようにしましょう。ちなみに治療のために病院を受診する場合「何科を受診するの? 」と思う人もいるかもしれませんが、かかとに痛みがある場合は、整形外科を受診してください。病院では問診や触診によって症状の確認が行われます。病院を受診するべき? チェックポイントかかとに痛みがあるものの、病院を受診するべきか迷っている人も中にはいるでしょう。そのような場合は、以下の点をチェックしてみてください。サッカーをしている時もしくはサッカーの練習・試合を終えた後にのみ痛みを感じ、時間が経つと痛みがおさまるかかとやかかと付近が腫れている・熱を持っているかかとが痛いため、つま先だけで歩くことがある上記のような症状が見られる場合は、先ほど紹介したシーバー病の可能性があるため、病院を受診してください。もちろん上記に当てはまらなくても、痛みがある場合は一度病院を受診しておくことをおすすめします。まとめ今回は、かかとが痛い原因や対処法などについて解説しました。子どもの場合、かかとの痛みの原因がシーバー病であることが珍しくありません。痛みを伴う状態での練習は、高いパフォーマンスの発揮が難しく、サッカーが楽しくなくなる可能性もあります。そのため、大切なのは、しっかりと治して万全の状態でプレーを楽しむことだと捉え、できるだけ練習は休むようにしましょう。
2021年06月24日幼稚園から「サッカーをしたい」と言っていたが年齢的に通えるクラブがなく、小学校入学とともにようやくこの春入会。チームの理念に共感して入会させたが、入ってみたら下から数えた方が早いぐらい下手なことが判明。試合中はほかの保護者にヤジを飛ばされるぐらいトンチンカンなことをしている。なんとか子どもを上手くしたいが、夫はサッカーに興味がない。自分が練習に付き合うものの、サッカー経験もないし、どうしたらいいかわからない。というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<子どもが次々辞めていくためコーチが病んでしまい困っている問題<サッカーママからのご相談>こんにちは。先日サカイクの記事を初めて拝見し、分かりやすいお答えに私も相談してみたくなりました。現在7歳の息子についてです。息子は年中からサッカーをやりたいと言っていましたが、幼稚園児から入会できるクラブが近所になく、ずっと我慢させていました。この春小学校に入学し、子どもが自分で通える範囲にクラブチームがあることを知り、チームの方針「自分で考え行動する。親は口出ししないで」に共感したので、軽い気持ちで入れてしまいました。入会したところ、チームの子たちがとても上手く、息子は下から数えた方がいいくらい下手なことが判明。運動が苦手な子ではなかったので、驚いてしまい......。出来ているのはチームの方針である「自分のことは自分でやる。リーダーシップをとる。試合中に声を出す」くらい。試合中はうちの息子へ他の保護者がヤジを飛ばすくらいトンチンカンなことをしています。本人が気にしているかどうかはわかりませんが。どうにかしたく、上手な子のママさんにそれとなく相談したところ、パパが付き合って家でもかなり練習しているとのこと。夫は他のスポーツに夢中でサッカーは眼中にありません。私が練習に付き合えば良いのでしょうが、仕事をしているため公園に付き合えるのは日曜のみですし、何よりサッカー経験がないのでどうもうまく指導できません。幸いなのは本人が楽しく通っていることですが、息子が上手になるために、私ができることは何かありますでしょうか?もう少し成長するとヤジの意味も分かって、モチベーションが下がることもあると思うので、楽しんで続けるためにもスキルアップのサポートができればと思っています。親としてどうすればいいか、アドバイスをお願いします。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。冒頭の「記事を初めて拝見し、分かりやすいお答えに私も相談してみたくなりました」というコメント、非常に嬉しいです。連載を112回も続けていると、「こんな書き方するなんて」と否定されることはあっても、もうどなたも褒めてはくれません(笑)。さて、本題です。結論から申し上げると、お母さんは息子さんのサッカーに関して何もしてはいけません。一切、口を出さない、手を出さないこと。そうしたほうがいいと私が思う理由は、三つあります。■子どもが下手でつらいのは親なのでは?低学年で上手い下手は関係ないまずひとつめ。お母さんは、大きな勘違いをしていないでしょうか。スポーツは下手でも楽しめます。「少し成長するとヤジの意味も分かって、モチベーションが下がることもあると思うので、楽しんで続けるためにもスキルアップのサポートができれば」とおっしゃっています。が、スキルアップしなければ、つまり、上手くならないと楽しんで続けられないわけではありません。現にお母さんが「幸いなのは本人が楽しく通っていること」と書かれているように、息子さんはサッカーを楽しんでいます。子どもが上手でないと、サッカーを楽しめないのは親御さんのほうかもしれません。私のこの連載へも、子どもが上手くならない、レギュラーになれないことで悩む保護者からたくさん相談が舞い込みます。多くがお母さんのように低学年のお子さんの保護者です。6歳、7歳の子どもは、自分が上手いとか下手とか才能があるとか、そんなに気にしません。仲間とボールを追って体を動かしているのが楽しい時代なのです。そんな低学年の今から、「息子は下から数えた方がいいくらい下手」などと息子さんを批評するのはやめましょう。「運動が苦手な子ではなかったので、驚いてしまい......」と書かれているように、お母さんは少しショックを受け、焦っていらっしゃるようです。親が焦燥感でいっぱいで冷静になれていないときに何かをしても、ほぼ100%子どものためにならない。これが二つめの理由です。■父親がサッカーについてあれこれ言ってないのは良いことそして、三つめ。相談文の端々から、今のお母さんは息子さんのサッカーに関して、過干渉気味のようです。息子さんがサッカーのスキルが周りに追いつかないから「どうにかしたい」とお母さんが思っても、どうにもなりません。本人が「もっとうまくなりたい!」と思えば、勝手にやり始めます。お父さんに自主練をやらせようと考えたけれど、お父さんは他のスポーツに夢中なのですね。ここを読んで「良かった!!」と私は思いました。わが子に自主練を強要するなど、熱くなってしまう父親が子どもからサッカーを楽しむマインドを奪っているケースが非常に多いからです。あれこれ言われて素直に従えば、子どものマインドは指示待ちになり、主体性や自立する機会を奪います。■親ができるのは正しい生活環境を整え、子どもに安心を与えること以上、お母さんが息子さんのサッカーに干渉しないほうが良い三つの理由に賛同いただけるようなら、ぜひ何言わず見守ってあげてください。美味しい食事を作り、早寝御早起きさせて、朝ご飯を食べさせる。正しい生活リズムで過ごしていれば、息子さんは健やかに成長するはず。この時代は、生活の中で「恒常性」がとても大事です。いつもと同じ仲間、同じ場所、同じコーチ。「同じ環境」で安心してサッカーができれば、それで良いのです。■チームの方針ができている息子さんは素晴らしい子しかも息子さんは、私から見ればすでに「素晴らしい7歳」です。チームの方針である「自分のことは自分でやる。リーダーシップをとる。試合中に声を出す」ができていると、お母さんも書かれています。そこを、まずは褒めちぎってあげてください。これができるということは、お母さんのここまでの子育てが何ら間違っていなかったということです。いくら試合でゴールを量産するくらい上手でも、自分で自分ことができない、自立できない子どもはたくさんいます。12歳くらいでもいます。ぜひ、わが子を見る視点を変えて子育てしましょう。■6年の間で大きく伸びる子も多数。低学年で力は計れない加えて、小学校6年間で子どもはこれからどんどん変化します。「低学年では力なんて計れない」は、少年サッカーのコーチがみなさんおっしゃることです。サッカーの認知力(どんなふうに点を取るのか、どう動けばいいのかといった力)がついてくると同時に、体格も変化してきます。背が伸びたり、伸び悩んだりもあるでしょう。低学年で目立たなかった子がエースになったりします。その成長のプロセスを支えるのは、何だと思われますか?それは「サッカーが大好き」という気持ちです。■子どものサッカー意欲を高めるために親がすべきこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そこをアップさせていくには、お母さんやお父さんがお子さんの取り組みを認める、つまり褒めることです。「よく頑張ったね」「えらいね」とプロセスを褒めてあげましょう。今日は何点とったとか、先発だったとか、そういった結果だけに親が注目していると、結果が出なくなったときに立ち向かうエネルギーが生まれません。結果よりプロセスを認めることで意欲が増すことは、脳科学でもエビデンスがあります。冒頭で申し上げたように、いい大人の私達でも、褒められればうれしいものです。ぜひ一喜一憂せず、「成長する力」を育ててあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年06月23日インサイドキックは、パスはもちろんシュートでも使用するなど、サッカーの試合で最も使用されるキックといっても過言ではありません。サッカーの基本となるキックであるため、しっかりと蹴り方を身につけることが大切です。そこでこの記事では、インサイドキックの蹴り方とキックのコツについて解説します。サッカーを始めたばかりのお子さんやなかなかパスがつなげないといったお子さんをお持ちの保護者の方はぜひ参考にしてみてください。インサイドキックとはインサイドキックとは、足の内側で行うキックのことです。具体的には足の内側の中でも、土踏まず付近でボールをキックします。インサイドキックは、主に近距離の味方に対してパスを出す際に使用されます。そのため、試合中に最も使用される頻度の高いパスだといえるでしょう。また、ゴールキーパーと1対1になった時にコースを狙ったシュートを打つ際に使用することもよくあります。このような場面はプロだけでなく、子どもの試合においてもよくあるため、少年サッカーにおいてもインサイドキックは頻繁に使用することになります。ちなみにインサイドキックは、インステップキックやインフロントキックなど、他のキックと比べると正確なキックができる点が特徴です。これは、ボールに触れる面が他のキックよりも広く蹴りやすいためです。ただし、インステップキックのような力強いボールを蹴る際には適していません。インサイドキックの蹴り方インサイドキックを行う場合、以下の流れで行います。ワンステップでキックできる距離を目安に助走する軸足をボールの真横に置き、つま先はボールを出す方向に向ける土踏まずからかかとの辺りを面にしたうえでボールの中心を捉えるように蹴る蹴った後はまっすぐに脚を振り抜くなお、通常のインサイドキックよりも少し強めにキックしたい時は、助走の距離を少し長めにとり、勢いよく踏み込めるようにしましょう。軸足を置く位置は変わりませんが、助走の勢いを殺さないためにも、深く踏み込むようにしてください。最初のうちはうまく蹴れないかもしれませんが、何度も繰り返すことで徐々に体がフォームを覚えていくはずです。ぜひコツコツとキック練習に取り組んでみてください。インサイドキックのコツここでは、インサイドキックを行うさのコツについて解説します。初心者でも取り組める基本的なコツなので、ぜひ参考にしてみてください。つま先はパスを出す相手の方向に向けるインサイドキックをする際は、軸足のつま先はパスを出す相手の方向に向けてください。これは、つま先を出したい方向に向けることで、体の向きもその方向を向くためです。練習だとしっかりとキックできていても、相手のプレッシャーがある試合だとうまくできない可能性があります。そのため、プレッシャーのある中でもつま先の方向を意識するようにしましょう。ボールの中心を捉えるキックの際は、ボールの中心を捉えることが大切です。もし下の方を叩くとボールが浮くため、相手がトラップしにくいパスとなってしまいます。また、上の方を叩くとうまくボールが転がりません。そのため、ボールを蹴る瞬間はボールをしっかりと見るようにしましょう。まとめ今回は、インサイドキックについて、その概要から蹴り方、蹴る際のコツなどについて解説しました。インサイドキックは試合中に最も使用するキックであるため、正しい蹴り方を身につけ、正確なキックができるようにしておくことが重要です。ぜひ、今回の内容を参考に、インサイドキックの練習に取り組んでみてください。継続して取り組めば、徐々にキックの質が向上するはずです。
2021年06月23日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「状況に合わせてボールコントロールができない」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合で使は「足元に止めるのか」「前にボールを持ち出すのか」など、ボールを受けた状況によって素早く判断してコントロールする必要があります。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、足元に止める技術、ボールを押し出す技術がなかなかうまくできないもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で役立つ動きとボールコントロールができるようになります。親は難しい動きは一切ありません。手で転がすか投げるだけ。【やり方】1.親子で対面して立つ2.親がボールを転がし、「足元」または「前」と指示を出す3.「足元」の指示では、子どもはインサイドで足元にボールを止め、2回目のタッチで親に返す4.「前」の指示では、インサイドでボールを前に押し出して親のところまで運ぶ5.慣れてきたら親がボールを投げて浮き球のパスにしたり、左右の動きを入れるなど、試合に近い状況を作る※親は子供の足元にボールが届くギリギリのタイミングで「足元」「前」の指示をする【ポイント】・身体を進行方向に向ける・次の動作(キック)がしやすい位置に止める・身体には無駄な力を入れず、足首だけ固定・インサイドでは足の角度が大事、しっかり外側に向ける・リラックスして行う・止まらずに行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月22日サッカーをしていると「体幹が大切」「体幹トレーニングをしよう」といったことを耳にするかもしれません。保護者の関心も非常に高いワードで、実際にプロ選手が行うのをまねて体幹トレーニングをさせていたり、体幹トレーニングを指導する教室に子供を通わせている方もいるようです。一方で、体幹という言葉は知っているものの、体幹がどのようなもので、鍛えるとどのような効果があるのかよくわからない、という人もいるでしょう。そこでこの記事では、体幹の概要から鍛えるメリット、さらには具体的な体幹トレーニングメニューなどについて解説します。体幹とは体幹とはその名の通り体の幹、つまり胴体のことを指します。最近ではインターネットや各種メディアなどで体幹という言葉を目にする・耳にする機会が多く、体幹=腹筋と考える人もいるかもしれませんが、実際には、背中や腰などを含めた胴体が体幹となります。もう少し具体的に説明すると、体幹は臓器を囲んでいる「横隔膜」「多裂筋」「腹横筋」「骨盤底筋群」といった腹腔のことです。体幹を鍛えることで、背骨から腰の部分に当たる脊柱の安定性が増すため、いい姿勢を維持できるようになります。また腹部の筋肉を鍛えられるため、内臓の動きも活発になり、便秘解消なども期待できるでしょう。サッカーにおける体幹を鍛えるメリット先述の通り、体幹を鍛えることはいい姿勢や内臓の活発などにつながりますが、競技面におけるメリットもあります。例えば体幹を鍛えることで、体の軸がしっかりとするたため、ブレにくくなりボディコンタクトの際にバランスを崩しにくくなるでしょう。また、倒れにくくなれば、転倒による怪我なども防げます。テクニックやスピードは備えているものの、相手に当たられると簡単に倒れてしまうといった場合は、体幹が弱い可能性があるため、トレーニングする価値は十分にあります。そのほかにも、体幹を鍛えることでパワーを効率よく体の動きに変換できるようになるため、力を発揮しやすくなります。例えば、キックの際に軸足に力を入れしっかりと踏み込めるようになるため、キック力の向上にもつながるでしょう。小学生年代に体幹トレーニングは不要本屋やインターネットで体幹トレーニングに関する本や記事をよく見かけることもあり、小学生年代から体幹トレーニングに興味を持っている人は少なくないでしょう。しかし、体幹トレーニングは体の土台ができあがった状態で行って始めて効果があります。そのため、小学生年代においては体幹トレーニングを行う必要はないでしょう。胴回りを強くすることが大切小学生年代では、体幹トレーニングに取り組むよりも胴回りを強くすることに取り組んでみてください。日本と海外の子どもの身体の強さの違いは、骨盤の傾きによる胴回りの強さにあるとされており、胴回りの強化は非常に重要だといえます。胴回りを強くしたい場合、まずは良い姿勢を意識することがポイントです。日常生活はもちろん、サッカーのプレー中もいい姿勢を意識して動いていれば、背骨周りや背面、腹部など、胴回りの筋肉が自然と鍛えられていきます。いい姿勢でのプレートは、骨盤を前傾させて走る、背筋をしっかりと伸ばすといったことが挙げられるため、意識してみてください。体幹の安定につながる! 胴回りの筋肉を鍛える方法胴回りを強くする方法は、姿勢を意識すること以外にもあります。例えば、以下の運動を行うことで、胴回りを構成する多裂筋、横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群を鍛えることができます。四つ這いになって足を上げるその状態でキープし、手を前方へ上げる横隔膜(胸郭)を上げ、その状態で姿勢をキープするこの姿勢をとる場合、お腹をへこませた状態で呼吸をする、いわゆる「ドローイン」をすることがポイントです。ドローインをしながら横隔膜を上げた状態をキープし、呼吸をすると背中が曲がりません。まとめ今回は、体幹の概要から体幹を鍛えるメリット、具体的なトレーニングメニューなどについて解説しました。体幹は臓器を囲む腹腔部分のことを指します。鍛えることで体のバランスが安定するほか、パワーを発揮しやすくなるなど、サッカーをするうえでのメリットも少なくありません。器具なしでできるメニューもあるため、ぜひ取り組んでみてください。
2021年06月22日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「インサイドで足元に止めることができない、インサイドでボールを前に持ち出すコントロールができない」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合で使うボールコントロールには、自分のところに来たボールを足元に止めたり、ボールを前に押し出すコントロールがあります。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、足元に止める技術、ボールを押し出す技術がなかなかうまくできないもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、インサイドを使ってボールを止める、前に押し出すコントロールができるようになります。親は難しい動きは一切ありません。【やり方】1.親子で対面して立つ2.子どもは後ろに下がり、親は一定の距離を保ちながら前進してボールを出す(※動画では足を使っていますが、難しければ手で転がす)3.子どもはインサイドで足元にボールを止め、2回目のタッチで親に返す4.親は一定の距離を保ちながらボールを転がしたら、今度は子どもが前進。親は一定の距離を保ち後ろに下がる(※動画では足を使っていますが、難しければ手で転がす)5.子どもはインサイドでボールを前方にコントロールして親に返す6.後ろに下がる、前に出るを繰り返す難易度を上げるときは、スピードを上げたり親子間の距離を伸ばす、移動距離を広げるなど試合に近い状況を作る【ポイント】・身体を進行方向に向ける・次の動作(キック)がしやすい位置に止める・身体には無駄な力を入れず、足首だけ固定・インサイドでは足の角度が大事、しっかり外側に向ける・リラックスして行う・止まらずに行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月21日自身のお子さんの身体がどのくらい大きくなるのか、身長はどこまで伸びるのか気にしている保護者は多いのではないでしょうか。また、成長に関するさまざまな噂を耳にして、試したことのある人もいるでしょう。サッカーをする子どもたち自身も「もっと大きくなりたい」という子はたくさんいますし、親御さんも「子どもの身体を大きくしたい」と願っている方は多いもの。サッカーをして、たくさん食べれば大きくなるのでは、と考えている方もいるかもしれませんが、しっかり眠ることも子どもの身体を大きくするために大事なことです。この記事では、「寝る子は育つ」ということわざを取り上げ、睡眠と成長の関係について解説します。「うちの子には大きく成長してほしい!」と願っている方はぜひ参考にしてみてください。「寝る子は育つ」は事実?「寝る子は育つ」は、「寝る子は発育がいい」という意味を持つことわざです。あくまでもことわざの1つですが、実は子どもの成長にも大いに当てはまっている言葉だといえます。これは、人間の体は眠っている間に成長に欠かせないホルモンが分泌されるためです。眠ることが結果的に身体の成長につながっているため、「寝る子は育つ」はある意味で事実だといえます。ちなみに、夜更かしをしている人や睡眠時間が短い人は、成長ホルモンがしっかりと分泌されないため成長阻害につながります。また、睡眠前にスマートフォンやタブレット端末などを使用してブルーライトを浴びると睡眠を促進するメラトニンと呼ばれる物質が低下するため、やはり成長阻害にとなるでしょう。「寝る子は育つ」は事実ですが、たくさん寝たからといってその分身長が伸びるといったことはありません。成長ホルモンは睡眠の中でも、深い睡眠の時に分泌されると言われています。そのため、睡眠前のスマートフォンをやめるなどして深い睡眠を増やせるようにすることが大切です。日中の昼寝も効果あり?睡眠は、必ずしも夜でなければいけないというわけではありません。例えば、日中に30分〜60分ほどの昼寝をすることも身体の成長つながるといわれています。これは、昼寝をすることで背骨にかかる負担を軽減できるためです。人間の身体の中でも重要な部位の1つである背骨については、背骨の形や成長具合が身体の成長に影響するという研究結果もあります。この研究はつまり、背骨に負担がかかりすぎて十分に成長しない、形状がおかしいといったことになると、身体も十分に成長しない可能性があるということです。地球には重力があるため、私たちが日常生活を送るだけでも背骨に少なからず負担がかかってしまいます。また、サッカーをしているとさらに身体に負荷がかかるでしょう。そして、成長期の子どもは、大人ほど背骨が強いわけではありません。このように、サッカーをしている子どもの背骨にはたくさんの負担がかかっているため、それを軽減させ、成長につなげるためにも昼寝は重要な役割を果たすと言えます。夏も身長が伸びやすい?身体の成長、特に身長に関しては、夏が最も伸びやすいといわれています。これは、日光を浴びることで、成長ホルモンが分泌されやすくなるとされているためです。日光自体は1年中浴びられますが、夏は日照時間が長く日光を浴びる時間も長くなるためこのようにいわれていると考えられます。実際にある調査では、夏の身長の伸び率が最も高かったという結果も出ているそうです。熱中症にならないように気をつける必要はありますが、サッカーをしながら適度に日光を浴び、昼寝をすることは身体の成長に重要な役割を果たしてくれるでしょう。まとめ今回は「寝る子は育つ」ということわざを参考に睡眠と成長の関係について解説しました。睡眠中、特に深い睡眠に入っていると成長ホルモンが分泌されやすくなるため、「寝る子は育つ」はある意味事実だといえます。また、背骨への負担軽減も成長には重要であるため、日中の昼寝にも取り組んでみるといいでしょう。
2021年06月21日高校までサッカーをしていて、今年初めてチーム指導に携わる。サッカー経験はあるけど、誰かに教わって技術が上がった覚えがなく感覚でプレーしてきたので、教え方がわからない。U-8からU-12年代の小学生を指導するとき、何からどう教えていいのか、お勧めのメニューなどを教えてほしい。という新米コーチからのご相談をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ご自身のアカデミーでも実践している方法などを元にアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ベテランコーチも呆れるほど集中力が続かない子どもたちを集中させるにはどうしたらいいか教えて<お父さんコーチからの質問>最近初めて指導者側に立たせて頂いた者です。指導年齢はU-8からU-12です。自分自身少年サッカーから高校サッカーまでやって来ましたが、誰かに教わってサッカーの技術が上がった覚えがなく、いわゆる感覚でサッカーをしてきました。ですので、いざ指導者側に立ってみたら、感覚でやってきた私にとって小学生にどう教えたらいいのか、どう教える必要があるのか、がわからなくて。サッカーが好きなら自分で沢山の時間をサッカーに費やしてどんどんうまくなっていくものなのかな?と考えてますが、ある程度の基礎知識、技術はこちらから与えるものだと思います。この年代に初めて教えるとき、どういった指導をしたらよいのでしょうか。指導法や何から教えるか、お勧めの練習メニューなどがあれば教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。高校までサッカーをやってきて、初めて指導者側に立ったとあります。お子さんのことが書かれていないので、お父さんコーチではなくもしかしたら20代くらいの若い方でしょうか。「ある程度の基礎知識、技術はこちらから与えるものだと思います」と書かれてますが、その「教えたい技術」が日本的なものであってほしくないと考えます。日本的なものとは、コーンドリブルや対面パスなど実践的でないメニューを繰り返したり、コーチからこうしなさい、ああしなさいと一方的に指示命令される練習を指します。基礎練習は必要ですが、実践的な練習の中でも十分養えます。2対1や3対2など数的優位がつくれる練習を行って、子どもたちに「味方を使うためにはどうしたらいい?」「仲間と協力してボールをつなぐには、どこにいけばもらえる?」と尋ねて、子どもたちに考えさせましょう。■ドリブルやパスを教える前に伝えるべきことこの連載でも何度か書かせていただいていますが、まずはサッカーの認知(能力)を高めてください。サッカー先進国であるドイツ、ブラジルなど外国のコーチの本を読むと「日本は戦術的なことをやる(練習で行う)のが遅すぎる。子どもがサッカーを理解していない」と書かれています。つまり、私たち少年サッカーの指導者が子どもに伝えるべきは「サッカーってこんなスポーツだよ」「こういう成り立ちだよ」ということです。ドリブルの技術やパスを正確に蹴ることだけではありません。■3人目の動きは低学年で知っていてほしい例えば、3人目の動き。高校までサッカーをやっていたということですが、相談者様ご自身は高校で知ったのではないでしょうか。でも、これを高校生で理解するのでは遅い。3人目の動きは低学年で知っていてほしいのです。例えば、ドイツの小学生は「フニーニョ」という3対3の試合をたくさんやります。この年代であれば、大人に言葉やホワイトボードで説明されて理屈でとらえるわけではありません。いつの間にか3人目の動きができています。「自分がどこに行くと、もらえるか?」理屈じゃないところからスタートするのです。それを実現すべく、ドイツでは近年フニーニョを積極的に取り入れています。先進国ですら、育成年代をどう育てればいいのか、何が必要なのか、どう変えなくてはいけないのかと試行錯誤しています。この姿勢を、サッカー後進国である私たちも学ぶべきです。ドイツなど欧州の子どもにできて、日本の子どもにできないわけではありません。そういう育ち方をしていないだけです。■サッカーの認知力を高めるためには試合を観よう以前は、サッカーの認知度が低いのは、暮らしの中にサッカーの文化が育っていないからだと考えられていました。しかしながら、Jリーグができて、今では親世代にもサッカー経験者が増えています。と同時に、有料テレビで海外のサッカーをふんだんに観戦でき、どこにいてもネットの動画で観ることもできます。子どもが親と一緒に欧州チャンピオンズリーグを観られる環境になってきました。海外の試合を多く見ることで、子どもも大人もサッカーの認知力が高まります。■池上さんが実際に行っている指導法では、実際に私がどう指導しているかをお伝えしましょう。先日は、私が運営する「IKOアカデミーFC」の子どもたちに、ポジションの理解をしてもらいました。例えば、右のサイドバック。「君のポジションここだよ」と言ったら、自分たちのゴールに向かって右側を守る役割があります。ところが左に行ってしまうことがあります。そのときは周りが気づいて声をかけてあげたり、自分で気づいてポジションを修正することが必要です。右を守る人はしっかり右を。センターバックは真ん中を守る。この基本的なきまりを、最初の入り口で伝えてください。そこから「守備の人でも、チャンスのときは攻めていいんだよ」と発展させていくことです。「あまり決めつけてしまうと、ディフェンスの子が攻めなくなるのでは?」という質問を講習会でも受けます。しかし、絶対やらなければならない基本を忘れないよう指導する必要があります。そのなかで、ポジションを変わりながら、役割を果たすことができるようになります。■日本の子が圧倒的に不足している「経験」とは練習していくと、子どもたちから「バランス」という声が出てきました。ほかにも「おまえ、右バックだろ。戻れ!」とコーチングができてきます。一方、攻撃になると、ボールをコントロールしてつなげる状態だったのにドカンと蹴ってしまった子どもに対し、「空いてるやつ、いたよ。つなごうよ」とコーチングできます。ぜひ、子どもも大人も海外の試合をたくさんみてください。「攻撃のとき、選手はどうしてる?」「守備のときは?」「フォワードも下がってきて守ってるよね?」と子どもの認知を刺激してください。攻撃のポジションにいる子は、守備の意識がほとんどありません。指導者も、1対1になったらドリブルで抜き去ってシュートを打てと教えてしまいます。フリーの味方を見つけたり、数的優位の状態に気づいてパス交換をして崩すトライをしないので、ジュニアの6年間でそういった経験が圧倒的に不足しています。■久保建英選手が安定的に起用されないのは、日本での指導が原因!?アルビレックス新潟を率いるスペイン人のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督は、バルセロナでアカデミーコーチやダイレクターを務めています。10歳だった久保建英選手に入団許可を出した彼は、現在の久保選手について「ボールを持たないときのプレーに課題があるから、(スペインで)安定的に起用されない」と語っています。その点は私も同感です。久保選手がボールを持ってゴールに向かうとワクワクしますが、ボールがないときにスペースを作るなど有効な動きが欲しい。それを身につけるとひとつ階段を上がれると思います。オルトネダ監督も同じ見方だと思います。彼は育成年代の途中、中学、高校年代で日本に帰国しました。あのままヨーロッパに居たら、変わった育ちをしたかもしれません。これは多くの指導者が口にすることです。であれば、日本の育成を、そうしたことを伝えられる指導環境にすればいいのです。そのために私たち指導者は、サッカーの認知という部分に注目すべきです。池上正さんの指導を動画で見る>>練習メニューは「なんでもいい」、それより大事なことがある■練習メニューは「なんでもいい」、それより大事なことがある(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)また、メニューについての相談もありましたが、ネットなどで検索するとたくさん出てきますし、本もあります。しかしながら、練習メニューは何でも良いのです。最高の練習はミニゲームです。大切なことは「何をするか」ではなく、子どもたちに「どう寄り添ってあげられるか」です。怒鳴ったり、叱ったりするのでなく、子どもが自分でうまくなるよう仕向けてあげること。指導者の姿勢や問いかけで、子どもたちの姿は変わってきます。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年06月18日2021年4月末、日本サッカー協会(JFA)より「育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)」が発表されました。昨今、ヘディングによる脳震盪などの影響が報じられていますが、日本サッカー協会から、それに対応する提案が出された形になります。ジュニアから中学生までの育成年代において、ヘディングとどう向きあえばいいのでしょうか?JFAのガイドラインを、中山雅雄 JFA技術委員会普及部会長の会見をもとに、解説していきます。前編では幼児から小学4年生までのガイドラインをお伝えしますので、その年代のお子さんを持つ保護者、指導者の方たちはぜひご覧ください。(構成・文:鈴木智之)幼児や小学校低学年など小さい子たちのヘディング、全面的に禁止するのではなく正しく身につけるために日本サッカー協会が発表したガイドラインの内容とは■ヘディングは禁止した方がいいのか?最初に、ヘディングに対するリスクとして、次の項目が挙げられます。・ボールの衝撃が脳機能に与える影響・脳振盪・ヘディングの競り合いでの相手との接触による頭部、顔面への衝撃・ジャンプヘッド後の地面への頭部の強打ただ単純にヘディング動作において頭にボールが当たる衝撃だけが問題なのではなく、きちんと転べないなど昨今の子どもたちの運動体験が少なくなっていることも影響している背景があるようです。様々な運動経験をする機会が減り、幼少のころから特定の競技に専門的に取り組む子も多いので、その競技で使う動き以外の身体の使い方が下手になっていることもあり、相手との距離が測れずぶつかったり、きちんと受け身が取れないなどの課題があると中山JFA技術委員会普及部会長。これらを踏まえた上で、JFAのガイドラインは「危ないからヘディングを禁止するのではなく、正しく恐れ、適切な方法でヘディングの習得をめざそう」という流れになっています。■低学年ぐらいまではヘディングの場面はほとんどない中山 JFA技術委員会普及部会長は言います。「子どもが頭からボールに向かっていく意欲があるのであれば、そこは認めてあげた上で、リスクがあることを大人が理解して、見守ってあげてほしいと思います」幼児から小学校低学年のプレー環境では、試合中にボールが高く上がり、ヘディングで対応する場面はそれほど多くはありません。しかし、将来的にヘディングに適応するために、少年期にトライしておくことは大切なことです。空間把握や距離感などを身につけておくことが準備になります。そこでJFAが推奨しているのが、軽量のボールやそれに準ずるものを使って「額でボールをとらえる」「空中から落下するボールをキャッチする」といった方法です。以下、JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)より抜粋して紹介します。■年代ごとのJFAが推奨する課題例(練習メニュー)●幼児期の練習メニュー例・風船を自分で投げ上げて、落とさないようにキャッチ・落ちてきた風船を体のいろいろなところに当ててみる・風船が地面に落ちないように、手や足などに連続して当ててみる(風船つきの要領)・新聞ボールを上に投げてみる、できればキャッチ・軽量ボールを額に乗せてみる、おうちの人などと額ではさんでみる引用:JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)JFAの指針:この年代では、額でボール触る経験、空中のボールを手で操作する(キャッチなど)ハンド・アイ・コーディネーションを高めることが大切。風船や新聞ボールなどの軽量のボールを額に当ててみたり、額にボールを乗せてみたりといった課題は、子どもの興味を引くものであり、空間把握や距離感の向上のためにも欠かせない要素。●小学1、2年生の練習メニュー例・風船を使って、落とさないようにキャッチ、額に当てる・軽量ボールを自分で上に投げてアンダーハンドでキャッチ、頭の上でキャッチ・軽量ゴムボール+ボールネット額に当てる練習・自分でゆらして額に当てる(10回程度)・人にゆらしてもらう(10回程度)・連続して当てる(10回程度)※軽量ゴムボールとは、100 円均一ショップ等で購入可能なボール(パールボール、カラーボール)のこと。引用:JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)JFAの指針:風船や新聞ボール、軽量ボールなどを使用して空間を移動するボールに身体を合わせる運動の経験を多く する。トレーニングというよりも遊び感覚での実施が望ましい。その中に徐々に額でボールに触れる機会を作る。「幼児期や小学校低学年において、空中にあるボールを額や手でとらえる感覚を経験するのは大切なことです。風船や軽いボールなどを使うことで、子どもたちの体に負担がない形で取り組むことができると思います」(中山 JFA技術委員会普及部会長)ヘディングをするためには、落下地点に素早く入るための「空間認知力」が必要です。風船や軽いボールを使って、体への負担がない形で取り組むのは、とても良いアイデアです。「幼児や小学生年代では、ヘディングに必要なコーディネーションを高めることが大切だと考えられています。中学生、高校生と、ある程度年齢が上がったときに、空中のボールを正確にとらえられるように、(動きや空間認知力を)積み重ねていってほしい。それはガイドラインの中で、指導者のみなさんに向けて発信したいことのひとつです」(中山 JFA技術委員会普及部会長)●小学3、4年生の練習メニュー例・100 円均一ショップ等で購入できるボールを使ってキャッチボール、フライボールをキャッチ・軽量ボール(バレーボール等)+ボールネットヘディング練習・自分でゆらして額に当てる (10 回程度)・高さ変えてジャンプヘディング (10 回程度)・軽量ボールを額部分でキャッチ・バウンドさせて額に当てる・バウンドさせてヘディングしてみる引用:JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)JFAの指針:キャッチボールなどの空間のボールを主に手でプレーする運動経験を十分に行うことが大切。また、軽量ボールなどを使用して正しいヘディング技術の習得の導入をおこなう。「ボールをインパクトの瞬間まで見ること」「額でボールをインパクトする」といった基本的な技術を理解させる。ただし、4 号球でのヘディングの反復はおこなわない。また、相手と競り合うためのコーディネーションを高める必要がある。2 人で同時にジャンプしたり、 空中のボールを手で取り合うといった運動を取り入れていく。5 人制などのスモールサイドゲームを中心にすることを推奨する。小学3、4年生になると、ヘディング技術の習得にアプローチしていきます。4号球などの重いボールではなく、軽量ボールを使い、「頭のどこに当てるのか」「体をどのように使うのか」などを学んでいきます。■子どもたちの発育発達状態に合わせて取り組む「ガイドラインを作る上で、学年で区切りましたが、子どもたちの発育発達に合わせて、適切なボールを使ったり、課題を与えるなどして、順を追って取り組んでいただけたらと思います」(中山 JFA技術委員会普及部会長)ヘディングをただ禁止するのではなく、体に害のない方法で習得をめざす。それがジュニア年代のヘディングに対して、重要な姿勢だと言えるでしょう。次回の記事では、小学校5、6年生、中学生のガイドラインを紹介します。
2021年06月17日サッカーをしている子どもたちの強い願望の一つは、「身長を伸ばしたい」「もっと大きくなりたい」こと。そのためにサッカーの練習以外に大事なことは何?たくさんご飯を食べれ大きくなれるの?など、密かに悩んでいる子もいます。サッカー少年少女の親御さんだけでなく、小学生のお子さんをお持ちの保護者の中には、子どもの身長を伸ばすにはどうすればいいのか気になっている人も多いのではないでしょうか。また噂話で「身長を伸ばすには●●がいいらしいよ」と聞いたことがある人もいるでしょう。この記事では、身長が伸びると噂される亜鉛について、その概要や体に対する効果などについて解説します。亜鉛とは亜鉛とは、人が健康でいるために欠かせない重要な栄養素です。耳馴染みのない栄養素かもしれませんが、全身のいたるところに亜鉛は存在しています。亜鉛は、たんぱく質やDNA、さらには細胞内の遺伝物質などさまざまな物質や栄養素を生成するために使用されている点が特徴です。また、亜鉛は味覚や嗅覚にも影響するとされています。例えば、亜鉛が不足すると味覚障害になる可能性があります。毎日の食事を美味しく食べるためにも、亜鉛は欠かせません。そして、成長を促進するためにも亜鉛は重要な役割を果たします。具体的には、妊娠中や乳児期、小児期の子どもの生命維持および成長には亜鉛が必要だとされています。このような点から「亜鉛=身長が伸びる」というイメージが出来上がっているのかもしれません。亜鉛だけ摂取すればいいわけではない「亜鉛を摂取して身長が伸びた」「身長を伸ばすのに亜鉛が効く」という噂話や口コミなどを耳にしたことがあるかもしれませんが、亜鉛さえ摂取すれば身長が伸びるというわけではありません。確かに、亜鉛は人の体に欠かせない重要な栄養素の一つではありますが、亜鉛が体の全てを作っているわけではないため、偏った栄養摂取にならないように注意してください。しっかり食べてよく眠りいい姿勢を心がけることが大切残念ながら「これをすれば・これを食べれば身長が伸びる」といった絶対的な方法は存在しません。一方で、身長が伸びる可能性を少しでも高めたいのであれば、バランスよくしっかり食事をとり、ぐっすり眠り、いい姿勢を日頃から心がけることが重要です。ここでは、身長と食事や姿勢の関係について解説します。普通の生活を心がけよう体が成長する際には、栄養素やエネルギーが必要となります。しかし、中には、日頃から偏った食事ばかりとっている、夜更かししていて常に眠いといった状態の子どももいるでしょう。そのような場合、いざ体が成長するタイミングを迎えたとしても、栄養やエネルギーが不足していてなかなか成長しないといったことになりかねません。「食事や睡眠なんて普通のことじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、この普通のことができていないケースは意外と多いのではないでしょうか。普通の生活を送るためにも、まずは普段の生活を見直しバランスの良い食事と睡眠時間の確保を心がけてください。もし栄養バランスが偏るようならサプリの利用などもおすすめです。悪い姿勢は体に負荷がかかるパソコンやスマートフォンなどを頻繁に使用する現代では、前傾姿勢になりやすいことから姿勢の悪い子どもが少なくありません。姿勢が悪いと、背骨に負担がかかるため、その影響で身長が伸びにくくなる恐れがあります。サッカーでも、速く走るためにはいい姿勢が大事です。そのため、普段からいい姿勢をとることを心がけましょう。また、子どもだけでなく、保護者がいい姿勢を心がけることも重要です。これは、子どもは親を見て真似をするためです。親が悪い姿勢でいると子どももそれを真似る恐れがありますが、いい姿勢を取っていれば、子どももいい姿勢を真似してくれるでしょう。まとめ「亜鉛は身長を伸ばす」「身長を伸ばすサプリがあるらしい」など、身長に関する噂はたくさんありますが、絶対的な方法はありません。食事や睡眠をしっかりととり、良い姿勢を心がけるといった普通の生活を送ることが、体の成長にとっては重要です。噂に惑わされることなく、普通の生活を心がけてみてください。
2021年06月17日サッカーにおけるロングキックは、守備はもちろん攻撃でも使用する基本技術の1つです。うまくいけばロングキック1本でビッグチャンスを迎える可能性もあります。一方で、なかには思ったようにロングキックが蹴れない方もいるでしょう。そこでこの記事では、ロングキックの種類から具体的な蹴り方、さらにはキックのコツなどについて解説します。サッカーのロングキックは大きく分けて3つロングキックというと、山なりのふわっとしたボールをイメージするかもしれませんが、実は以下の3つに分けることができます。山なりのふわっとしたロングキック地面を這うようなグラウンダーのロングキック高さとスピードを備えたライナー性のロングキック1つめは、ディフェンスラインの裏を狙うパスを出す際などに使用するロングキックです。2つめは、高さはないものの、スピードを備えているロングキックです。そして3つめは、2つのロングキックの中間だと考えてください。プロのような高いレベルの選手になると、このようなロングキックを場面に応じて適切に使い分けています。ロングキックの蹴り方ロングキックは、以下の流れで行います。助走をとる軸足を踏み込ませるバックスイングをするボールを蹴る足を振り抜くここでは、これら5つの流れについて詳しく解説します。助走をとるロングキックを行う場合、キックに勢いを持たせるために助走を取りましょう。助走は45度くらいの角度から行うのが一般的とされていますが、試合中は必ずしもこの角度でキックできるわけではないため、様々な角度から助走を取りキックできるようにしておきましょう。軸足を踏み込ませる助走からボールに近づいてきたら、軸足を地面に踏み込ませます。ロングキックを行う場合ボールに強いインパクトを伝えることが重要です。インパクトを大きくするためには、軸足をしっかりと踏み込ませることがポイントとなります。なおロングキックの場合、軸足はボールのやや後方に置くのが一般的です。ただし、人によって適切な位置は異なるため、練習しながら軸足の位置を確かめてみるといいでしょう。バックスイングをするボールへのインパクトをより強いものにするためにはバックスイングをすることが重要です。バックスイングが大きければより強くて早いボールを蹴ることができるでしょう。ただし、バックスイングが大きすぎると相手も対応しやすくなるため注意が必要です。ボールを蹴る・足を振り抜くバックスイングの後は、実際にボールを蹴り、足をしっかりと振り抜きます。ボールを蹴る際は、ボールと足を衝突させるイメージで蹴ってみてください。ロングキックのコツここでは、ロングキックを行う際のコツについて解説します。基本的な部分なのでぜひキックに役立ててみてください。リラックスした状態でキックするロングキックを行う際は、身体の力を抜きリラックスした状態で行いましょう。遠くに飛ばしたいあまりに身体に力が入る人も少なくありませんが、力が入りすぎると、キックフォームが崩れやすくなるため、うまくキックできない可能性があります。ボールは真ん中よりも少し下を蹴るロングキックの中でも、高さのある浮き玉のボールを蹴る場合は、ボールの少し下を蹴りましょう。これは、下を蹴ることでボールが浮きやすくなるためです。一方でボールの真ん中を蹴るとライナー性のボールを蹴ることができます。まずはしっかりとフォームを身につける「ロングキックが蹴れないのは筋肉が足りないからだ」と考え筋トレに励む人もいるかもしれません。また「ロングキックが蹴りやすいスパイクはどれだろう? 」と考える人もいるでしょう。しかし、ロングキックは筋肉やスパイクだけで蹴るものではありません。ロングキックを行う場合、助走や軸足の踏み込み、バックスイングなど体全体を使ってボールにパワーを伝えることが大切です。もちろん筋肉量が増えればキック力アップにつながりますが、まずはロングキックの正しいフォームを身につけ、ボールにパワーをちゃんと伝えられるようにしましょう。まとめ今回は、ロングキックに関してその概要から具体的な蹴り方、コツなどについて解説しました。ロングキックを行う場合、先ずはしっかりとフォームを身につけることが重要です。すぐに身につくものではないため、繰り返し練習しながら徐々に自分のものにしていきましょう。
2021年06月16日チームではウォーミングアップしてから練習するけど、放課後や休みの日に友達と公園に行ってサッカーをするとき、いきなり走り出すのでケガが心配、という親御さんの声も少なくありません。とはいえ「どんなウォーミングアップをすればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回はFC市川ガナーズの上村聡フィジカルトレーナーと安藤克敏アドバイザー・ドクターに協力していただき、すぐにできるウォーミングアップのメニューを紹介します。ケガ予防のために、公園などでサッカーをする時の習慣にしてみてください。また、ウォーミングアップと同じぐらい大事な「クールダウン」についてもお話を伺ったので、ぜひご覧ください。(取材・文:鈴木智之)<<前編:公園でいきなりサッカーをする前の習慣に!楽しみながらできる股関節周りのウォーミングアップ【医師監修記事】インサイドやアウトサイドキックで使う筋肉のウォーミングアップでケガ予防体が硬い初心者にもおすすめ股関節の可動域を広めるストレッチ専用クッション>>身体がしっかりほぐれてないと、サッカーのキックの動きで股関節を痛めたり、インサイド、アウトサイドのキックで捻挫したりすることもあります。シュートの動きでは、骨盤を痛める(骨盤裂離骨折)リスクもあるのだとか。太もももしっかり柔軟性を高めることでケガを予防することができます。繰り返して行い、可動域を向上させましょう!1)インサイドキックやアウトサイドキックで使う筋肉のウォーミングアップ■上村トレーナーによる解説片足立ちになってバランスを取りながら、内側、外側、内側、外側の順番で、足のインサイド、アウトサイドを右手、左手でタッチしていきます。右足で立って一通りやった後は、足を変えて左足で立って行います。リズムよく足にタッチすることと、体が左右に動かずに、正面を向いてすることを心がけましょう。■安藤ドクターによる解説股関節の内旋・外旋の動きを伴うウォーミングアップです。股関節はインサイドキックやインサイドトラップ、アウトサイドトラップなど様々なシーンで使用するので、可動域を拡げることを目的として行います。さらには、骨盤の筋肉付着部が剥がれることで生じる「裂離骨折」の予防も兼ねています。膝から足首までの骨は腓骨と脛骨の2つで構成されているのですが、腓骨の方が長いためにバランスを崩してしまい、内反捻挫が生じやすくなります。あらかじめバランス感覚を体に浸透させておくために、軸足でジャンプする動作も入れています。2)太ももの前側の柔軟性を高めるエクササイズ■上村トレーナーによる解説右足を右手で持ち、後方に引っ張ります。このときに左手を使ってバランスをとり、片足立ちをキープします。軽くジャンプしながら、しっかりと腕を振り、上半身も伸び縮みさせていきます。シュートを打つときの、足を振りかぶるイメージを持ちながらするとやりやすいです。右手で右足を持つパターンが終わったら、左手で左足を持つパターンも行いましょう。各5回ずつが目安です。■安藤ドクターによる解説このウォーミングアップは、実際のキックモーションを取り入れています。太もも周囲にある筋肉(大腿筋膜張筋や大腿二頭筋、大腿四頭筋の一部など)は骨盤に付着しています。サッカーでは、シュートをする動作を契機に、骨盤裂離骨折を起こすことがあります。事前に同じ動作をウォーミングアップメニューに入れておくことで、裂離骨折の予防になります。また上半身も一緒に動かすことで、手などの末端への血流を促すことになります。酸素供給量が増えるので、手足の運動が良好になり、ケガの予防につながると考えられます。ウォーミングアップ全般に言えることですが、冬は気温が低いので、体が温まるまでに時間がかかります。そのため冬はある程度、長めにやったほうがいいでしょう。反対に夏は暑く、すでに血流が回っているので、熱中症予防の観点からも短い時間で済ませるようにしましょう。ここからは、ウォーミングアップと同じぐらい重要な「クールダウン」について、安藤ドクターに解説してもらいましょう。「クールダウンの目的は、運動後の疲労の解消です。運動をすると無酸素状態が続き、疲労物質(最近では乳酸ではなく、水素イオンと言われています)が生成されます。その疲労物質をコントロールしている臓器が腎臓です。水分摂取を行いながらクールダウンや軽いマッサージをすることで、疲労物質を循環させて、腎臓に早く届かせることができます。その結果、運動後の疲労を軽快させることができるのではないかと考えています」ウォーミングアップに目を向ける人は多いですが、クールダウンはおろそかにしてしまいがちです。安藤ドクターは「ゆっくり走るだけでもOKです」と言います。「クールダウンをしないお子さんは多いと思いますが、歩くだけでも、ゴール裏を2往復、ゆっくり走るだけでもいいので、やってみてください。保護者の方ができることとしては、お子さんのふくらはぎや太ももを、心臓の方向に向かってもんであげること。そうすることで疲労物質の循環が早まるので、疲労軽減につながります」体に疲労が残っている状態でサッカーをすると、ケガの原因になります。ウォーミングアップとクールダウンをしっかりして、常に良い状態でピッチに立つことを心がけましょう。ケガなくプレーし続けることが、長い目で見ると上達への近道です。ぜひ今回の記事を参考に、日々の習慣として取り入れてみてください。安藤克敏(あんどう・かつとし)FC市川ガナーズアドバイザー ドクター藤枝東高校出身。愛知医科大学医学部を卒業後、東京大学医学部附属病院、大分大学医学部附属病院などを経て、アドバイザードクターに就任。名古屋グランパスエイトU-15出身で、日本クラブユースサッカー選手権大会全国大会、高円宮杯全日本ユースサッカー選手権全国大会の出場経験があり、藤枝東高校時代は第86回全国高校サッカー選手権大会全国大会で準優勝した経歴を持つ。上村聡(かみむら・さとし)FC市川ガナーズフィジカル・アスレティックトレーナー中央大学 法学部 法律学科卒業後、日本鍼灸理療専門学校に進みアスレティックトレーナー学科を卒業。芝学園 中等部 サッカー部 コンディショニングコーチ、FC町田ゼルビア アスレティックトレーナー、専修大学ラグビー部 コンディショニングトレーナーなどを経て現職に。保有資格は日本体育協会公認 アスレティックトレーナー、鍼灸あん摩マッサージ師、ライフキネティック公認パーソナルトレーナーなど
2021年06月15日サッカーをプレーしている子どもの中には、体の固い子も多いのではないでしょうか。また、保護者の中にも、「うちの子は体がバキバキで硬い」「柔らかくするためのストレッチに興味がある」といった人もいるでしょう。そこでこの記事では、ストレッチの概要から行う際のポイント、さらにはおすすめの道具などについて解説します。ストレッチとはストレッチとは、体の筋を伸ばすために行う柔軟体操のことです。サッカーを行う前にストレッチを行うチームは多いかと思いますが、これは体をほぐし、運動しやすい状態にすることを目的としています。ストレッチは年齢や競技に関係なく行うものです。ストレッチの役割ストレッチには大きく分けて2つの役割があります。ここでは、2つの役割について具体的に解説します。体の柔軟性を高めるストレッチを行うことで、筋をほぐすことができるため、体の柔軟性が高まります。人の体は、日常生活やスポーツなどで同じ動作や同じ姿勢が繰り返されると、筋の柔軟性に偏りができてしまいます。柔軟性に偏りができるということは、動きに制限ができることを意味します。動きに制限がでてしまうとサッカーのプレーにも影響するでしょう。ただし、「おれ体硬いんだよね...」といったお子さんでも継続してストレッチすることで徐々に体が柔らかくなるため、ぜひ取り組んでみてください。体が柔らかくなればパフォーマンス向上も期待できます。けがを予防するストレッチの中でも運動を行う前後に取り組むものは準備運動・整理運動として行われており、けがの予防につながります。例えば、冬の寒い時期は筋肉が収縮しているため伸びが悪くなっており、いきなり動くとけがにつながる恐れがあります。このような時にストレッチすることで、体がほぐれけがのリスクを下げることができます。ストレッチのポイントここでは、ストレッチを行う際の具体的なポイントについて解説します。基本的な部分であるため、ぜひ参考にしてみてください。体のどこが伸びているのか意識するストレッチを行う際は、今取り組んでいるストレッチは体のどの箇所を伸ばしているのか意識しながら行う必要があります。ストレッチの重要性を理解していない人の中には、なんとなくストレッチをしている、周囲の人と同じ姿勢をとっているだけといった人もいるかもしれませんが、これでは全く意味がありません。ストレッチを行うときは、伸びている箇所を意識してみてください。ただし、痛みを感じるくらいまで伸ばすとけがの原因になるため、注意してください。呼吸は止めないストレッチは、ゆっくりと呼吸しながら行いましょう。呼吸を止めると、筋肉がかえって緊張してしまうため、ストレッチの効果が得られません。息をゆっくりと吐きながら対象となる箇所を伸ばし、10〜30秒ほどキープしてみてください。姿勢や骨盤の向きを意識するストレッチを行う際は、正しい姿勢で行うことが重要です。例えば、姿勢に歪みがある状態や骨盤が後傾している状態でのストレッチは十分に体をほぐすことができません。正しい姿勢・正しい骨盤の向きでストレッチを行う場合、サポートしてくれる道具を使用するのも1つの方法です。「フレックスクッション」は、相撲の股割りを参考にして作られたストレッチ用のクッションです。クッションに座ることで自然に骨盤が前傾した状態になるため、正しい姿勢でストレッチが行えます。このような道具の利用も検討してみるといいでしょう。まとめ今回は、ストレッチの概要から役割、行う際のポイントなどについて解説しました。ストレッチはけがの予防はもちろん、柔軟性を高めることでパフォーマンスの向上にもつながります。サポート用の器具などを活用しながら、ぜひストレッチに取り組んでみてください。
2021年06月15日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「ウェッジコントロールが苦手」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。ウェッジコントロールとは、ボールを止めるときに使う(トラップ)ボールコントロールの一つで、ボールが地面について跳ね上がるタイミングで、足の裏、インサイド、アウトサイドなどで斜め上から被せるように地面に叩きつけボールの勢いを吸収してコントロールする技術のこと。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、止める技術がなかなかうまくできないもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、大事なトラップ技術の一つ、ウェッジコントロールができるようになります。親は難しい動きは一切ありません。手でボールを投げるだけ。【やり方】1.親子で対面して座る2.親はボールを投げ、子どもはバウンドした瞬間に手で上から抑える3.上から抑える感覚をつかんだら、立ち上がって足で行う4.親が転がしたボールを足で踏んで抑える5.慣れてきたらバウンドするボールを投げて、子どもはそれを踏んで抑える6.足の裏で抑えるのが上手にできるようになったら、インサイドやアウトサイドでもやってみる【ポイント】・まずは手でやってみて上から抑える感覚をつかむ・バウンドした瞬間を抑える・足裏でしっかりボールを踏む・インサイドで行う時は、バウンドした瞬間にインサイドで被せるように当てる・やりやすい部位から始める(足裏、インサイド、アウトサイドなど)・止まらずに行うこと・リラックスして行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月14日サッカー中継や雑誌などで「ゲーゲンプレス」という言葉を聞いた・見たという人は多いのではないでしょうか。また中には、日向坂46の影山優佳さんのキャッチフレーズで覚えている人もいるでしょう。この記事ではゲーゲンプレスの意味について解説します。また、具体的な種類についても取り上げているため、ぜひ参考にしてみてください。ゲーゲンプレスとはゲーゲンプレスとは、相手にボールを奪われた瞬間にプレスをかけボールを奪い攻撃に転じる戦術のことです。ゲーゲンプレスと聞くとハイプレスをイメージする人もいるかもしれませんが、両者は完全に異なるものです。ゲーゲンプレスは、ボールを奪われることを前提としたうえで、奪われた後のプレッシャーの掛け方を戦術に落とし込まれています。詳しくは後述しますが、ゲーゲンプレスにも種類があり、種類によってプレスのかけ方も異なる点が特徴です。ゲーゲンプレスの「ゲーゲン」とは「反対」「対立」といった意味を持つドイツ語です。そのため、ゲーゲンプレスは相手がかけてくるプレスに対応するための「対プレス」だと考えられるでしょう。ゲーゲンプレスの種類ゲーゲンプレスと一言でいっても、その種類は大きく分けて3つあります。ここでは具体的な種類について、それぞれの概要を解説します。マンマーク型マンマーク型は、マンマークで相手につきボール奪取を狙うゲーゲンプレスです。こちらのタイプでは、ボールを奪われた直後にボールの近くにいる選手が相手のボールホルダーにプレッシャーをかけます。それと同時に他の選手はマンマークにつき、プレッシャーを回避しようと相手がパスを出したところでボールを奪い返し攻撃に転じます。マンマーク型は他のゲーゲンプレスよりもリスクが小さいという特徴を持ちますが、マンマークとなるため、1人でもマークを剥がされてしまうと成立しません。ハイプレッシャー型ハイプレッシャー型は、ボールを奪われた直後に、ボールホルダーの近くにいる選手が多方面からプレッシャーをかけボールを奪うゲーゲンプレスです。ボールホルダーは相手に囲まれ余裕がなくなるため、ボールが奪いやすくなります。ただし、プレッシャーをかける際はマークを捨てた状態となるため、万が一そこにパスを出されてしまうとピンチを招くことになります。ちなみに、ドルトムントやリバプールなどで数々のタイトルを獲得したユルゲン・クロップ監督が取り入れているのはこのタイプとされています。パスカット型パスカット型は、ボールホルダーからボールを奪うのではなく、パスカットによってボールを奪うゲーゲンプレスです。こちらのタイプでは、選手はボールを奪われたらプレッシャーをかけるのではなく、相手のパスコースを限定させます。相手は空いているパスコースにパスを出すため、そこにパスが出た瞬間にボールを奪取します。パスを自分たちの意図したところに出すようにおびきよせる点がこのタイプの特徴です。このタイプは激しいプレッシャーではなく、ポジショニングによってボールを奪うため、体力の消耗は抑えられます。一方で、ポジショニングを間違えると成立しないため注意しなければいけません。ゲーゲンプレスは戦術理解が必須ここまでゲーゲンプレスの概要と種類について解説しましたが、ゲーゲンプレスは単体で行うものではなく、チームで行うものであるため、チーム全体での連動が欠かせません。そして、チームが連動するには、選手一人一人が戦術を理解している必要があります。特に試合中は目まぐるしく状況が変化していくため、状況に応じた適切な判断をしながらゲーゲンプレスを発動させることになります。まとめ今回は、ゲーゲンプレスの概要と種類について解説しました。ゲーゲンプレスはボールを奪われた後にボールを奪い返す対プレスの戦術です。種類によってプレッシャーのかけ方は異なりますが、いずれの場合も高度な戦術理解が求められます。そのため、チームで導入する場合などは、全員がしっかりと理解できていることが重要です。
2021年06月14日コーチの話を聞かない、集合をかけても集まらない、練習中もおしゃべり......。ベテランコーチたちにも「ここまで集中できない代は初めて」と言われるぐらい集中できない低学年を練習に集中させるにはどうしたらいい?サッカー歴は30年あるけど、指導者としては素人で怒鳴る以外の方法が思いつかない。とお悩みのコーチからご相談をいただきました。みなさんならどうしますか?今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、悩める指導者に寄り添ったアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<サッカー未経験でコーチ就任、練習時間も少ない中でしっかりM-T-Mを実施するにはどうすればいい?<お父さんコーチからの質問>はじめまして。サッカーのメニューというよりは、低学年の扱いについての相談になります。息子がいる小学2年生のコーチを担当しています。2年生で13人いますが、半数以上がコーチの話を聞きません。集合を呼びかけてもすぐには集まりません。また、そういった態度は練習中にまで引きずるケースもしばしばあり、練習中もおしゃべりしたりして集中できていません。ベテランのコーチ達もここまで集中できない代は初めてだと言うくらいです。私はサッカー暦は30年以上と長いですが、指導者としては素人なので、怒鳴る事しかできません。みんながコーチの話を聞かない→私が怒鳴る→みんな辞めて行くとなって、チーム崩壊しそうな気がします。そういった、話を聞かない、集中出来ない年代に対してどう改善していけばいいのでしょうか?アドバイスをよろしくお願いします。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。子どもたちがコーチの指示を聞かない。言ったとおりにやらない。これは、子どもの年齢にかかわらず、指導者側の問題が大きいと思います。「指導者としては素人なので、怒鳴ることしかできない」と書かれているので、ご自分に対しこのままではいけないと感じてもいらっしゃるようです。どうやれば子どもに伝わるか?どう言えば、聞いてくれるのか?そういったことを学ぶ必要があります。■子どもたちの「波長」に合わせる「波長合わせ」という言葉をご存知でしょうか。感受性トレーニングのひとつで、カウンセラーの勉強をすると出てくる臨床心理学の用語です。何かをやってもらうときに、子どもたちの興味があるもの、流行っているもの、みんなに話が通じるものに関連したものを掲げることです。例えば大人でも、自己紹介をすることで「あの人、あんなことしてるんだ」などと情報を共有することで共感が得られて、コミュニケーションがスムーズに行えたりします。■子どもたちが知っている話からサッカーにつなげていく私が指導者になったころ、NHKの「おかあさんといっしょ」という番組を欠かさず見ていました。幼児クラスの子どもたちは見ているので、「今日、こんなのあったね」などと番組の話をして子どもが乗ってきたところで、その日に行う練習の話につなげたりしました。今であれば、ゲームの話でしょうか。アニメーション、例えば「鬼滅の刃」でしょうか。「全集中」や「(例えば、ボールを)失っても失っても生きていくしかない」といった、子どもがよく真似をするセリフなどをちょっと挟んでもいいでしょう。それ知ってる!!となりますね。それじゃあさ、サッカーでこんなこと、知ってる?サッカーでこんなことしたいんだけど、と持っていく。そんな導入を試みてください。子どもたちにとって、コーチがぐっと近しい存在になるでしょう。なおかつ、大声で怒鳴ったりしないこと。あくまでやさしい口調で語り掛けましょう。家庭がそうあるべきなのと同じように、何を言っても大丈夫な空間を作り出してあげてください。■子どもの興味や世界に歩み寄ることで心の氷が溶けるここでの波長合わせは、いわば歩み寄りです。大人が子どもの興味や世界に歩み寄ることで、アイスブレークの役目も果たします。アイスブレークは、緊張した固い空気や心を氷にたとえて、それを溶かすことを指します。会議や研修をはじめる前に簡単なゲームや自己紹介をおこない、初対面の人どうしのぎこちない雰囲気を和ませたりします。アイスブレークは、仲間との壁をなくすために行うことが多いですが、指導者と選手の壁を取り除くことにも役立つでしょう。ご相談者様を怖がってかやめる子どもが出てくることを心配されているようなので、ぜひそう考えてやってみてください。■シュートを使ったゲームをウォーミングアップに入れるでは、何をやるか。子どもが喜ぶのは、ゴールに向かってシュートを打つことです。よって、シュートを使ったゲームみたいなものをウオーミングアップに取り入れるとよいでしょう。サッカーゴールをいくつか用意します。きちんとしたゴールでなくてもいいです。コーンでゴールを作ってもいいです。それをたくさん作って。なるべく一斉に始められるようにします。もしくはドリブル競争でもいでしょう。コーンを通過すると1点。「さあ、10点とろう!誰が一番早いかな?」と競争させます。また、いくつかあるゴールのひとつにはコーチがゴールキーパーとして立ってあげます。「ここは簡単に入らないよ!」とアピールすると、賢い子は他の子がシュートを打ってコーチがセービングしている間に打ったりします。そこは「卑怯だ」などと言わず、そのアイデアを称えてください。メニューはどこにでもあります。何のメニューを選ぶかはあまり重要ではありません。そして同じく大切なのは、何をするかではなく、子どもたちにとってどんな指導者でいるか、です。■子どもたちに気持ちよく練習に向かってもらうための注意ご相談者様が、どうあるかによって、子どもたちの姿は変わってきます。怒鳴ったりではなく、子どもたちがうまくなるように考えてあげましょう。そのためには、気持ちよく練習に向かってもらう必要があります。そして、練習メニューも何でもよいです。最高の練習はミニゲームであることだけ覚えておいてください。М‐T‐М(マッチートレーニングーマッチ)。試合をやってから練習をやって最後に試合。日本サッカー協会のサイトにも指導指針が出ているので、ぜひ読んでみてください。ただ、アイスブレークをする際に、気を付けてほしいことがあります。それはアイスブレークのメニューで「ちゃんとやれ!」とか「ちゃんとやったら楽しいやろ?」みたいに、きちんとやることを押し付けないでください。そうなってしまうと、アイスブレークではなくなります。■声掛けも変えてみよう子どもたちを動かすのは「真面目にやれ」ではないご相談にはサッカー歴30年と書かれています。であれば、たくさんの指導者に出逢ってこられたと思います。では、今まで会ってきた指導者はどうだったのか?子どもたちを成長させたのか?サッカーの楽しさを伝えていたのか?そんなことをまずは考えてみてください。それから時代も変わってきています。今の時代に合った指導とは何なのか?そんなことをぜひ勉強してください。声かけの仕方も、変えてみましょう。例えば「真面目にやれ」ではなく「ふざけてると勝てないぞ~」などと言うと、子どもは全員勝ちたいので真剣に取り組もうとします。そもそも怒鳴ったり、厳しく言うことで、人の心が動くことはありません。子どもたち自らが「やりたい!」と思わない限り、集中しません。その意欲を引き出すために、楽しいことや勝ち負けのある練習を用意してあげましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>Jクラブの外国人監督に指摘された日本の育成現場の問題■日本の指導者はいまだに質より量の信仰が根強い(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談者様が選手だったころの指導者は、怒鳴ったり、罰を与えたりする方も多かったと思います。このようなことは連鎖します。そのため、同じことを繰り返していると考えられます。ここを転換しなくてはいけません。あまりピンと来ないかもしれませんが、相手が子どもだから何かを無理やりやらせる、大声で怒鳴って威嚇してやらせる、といった行動は、実は人権無視、人権侵害なので、今後は人権意識を持ってほしいと思います。先日、サッカー雑誌で、J2のアルビレックス新潟アルベルト・プッチ・オルトネダ監督が、日本の育成の問題を挙げていました。「日本の指導者はいまだに、時間をかけて練習すると上手くなると思っている。量より質が当たり前なのに、いまだに質より量の信仰が根強い」日本に来てまだ何年しか経っていない彼が、そんなことを言うのです。ぜひ、量より質を高める努力を続けてください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年06月11日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「ボールタッチが上手くできない」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。ドリブルやフェイントをするとき、パスを受けるときなど、試合の中では様々な状況の中でボールに触れる機会が多いので、どんな角度でどのぐらいの強さでボールタッチすればいいか、感覚的に身につけておくことが大事です。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、足でボールを扱うこと自体に慣れていないのでまくできないもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ボールの中心をとらえてコントロールすることができるようになります。親は難しい動きは一切ありません。手でボールを投げるだけ。【やり方】1.親子で対面して立つ2.親がワンバウンドのパスを投げ、適当な数を言う3.子どもは親が言った数だけボールタッチしてパスを返す4.上手にできるようになったらパスを横方向にずらすなど、動きを入れる5.さらに上達したら、ボールを落とさずにタッチして返すゼロと言われたら、子どもは地面にボールを落とさず空中でボールタッチを続け、そのまま親にパスで返す【ポイント】・ボールをよく見る・インサイドでボールの中心をとらえる・横方向の動きの時も、ボールに合わせて身体を動かす・止まらずに行うこと・リラックスして行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月10日関東大学サッカーリーグで2連覇中の明治大学サッカー部。2020年度の卒業生は12人がプロになり、多くのJクラブで活躍中です。2019年度には大学5冠を達成するなど、輝かしい成績を残す"常勝・明治"。チームを率いる栗田大輔監督のモットーとは?発売中の栗田監督の著書「明治発 世界へ! 明治大学サッカー部監督・栗田大輔の結果を出し続ける、組織マネジメント論」(竹書房)から一部を抜粋し、紹介します。(構成・文:鈴木智之)関東大学サッカーリーグで2連覇中、常勝・明治が追及する「個の強さ」とは■強い個人がクリエイティブにプレーする明治大学サッカー部には、前任の神川明彦さんが作った「三原則(球際、切り替え、運動量)」という言葉があります。それをベースに、私は選手たちに「強い個人がクリエイティブにプレーすること」を求めています。なかでも大事にしているのは「徹底的な個の強さ」です。それをサッカー面と人間性の両方で追求しています。大学は最後の育成の段階です。そこですべきはエンジンを大きくすること。車にたとえるなら、カローラよりもポルシェの方がスピードが出ます。なぜならポルシェの方が、エンジンが大きいからです。サッカー選手としてのエンジンが大きければ、どのようなサッカーにも適応することができます。プロに進めば、様々な監督がいて、多様なスタイルがあります。ひとつのクラブでも監督が変われば戦術が変わり、求められるプレースタイルも変化していきます。そうなったときでも、すぐに適応できる選手になってほしい。明日、ヨーロッパのクラブからオファーが来たとしても、何食わぬ顔でプレーできるようになってほしい。その観点で日々のトレーニングを考えるとともに、選手の指導にあたっています。■守備の強度が低い中でトレーニングをしても、試合で活きる技術は身につかないベースとして必要になるのは、ハイプレッシャーのもとでの認知と判断に基づく技術の発揮。そして、攻守に高い強度でプレーし続けることのできる運動量。この2つは徹底して鍛えます。守備の強度が低い中でトレーニングをしても、試合で活きる技術は身につきません。それを実行するためのハードワークは、どのポジションの選手にも求めます。選手に対する要求は高いです。明治が求める基準、スタイルに適応するために、自分は何をすべきか。何が足りないかを、選手たちは日々、自問自答しています。客観的に自己分析し、課題に向き合ってチャレンジする考え方、やり抜く心も大切です。そして最終的には、自分の特徴をチームの中で発揮すること。自分の能力を、チームの勝利のために活用することができるようになると、トップチームのスタメンに定着していきます。■プライドや過去の成長にしがみつくと、成長が止まりかねない明治に来るのは高校やJユースの中心選手で、プロから声がかかる選手もいれば、かからなくて大学に来た選手もいます。全員に共通するのが「プロになれないから、明治に来た」ことです。何かが足りないから、高校卒業時にプロに行けなかったという反骨心は、誰もが胸に秘めています。私が心がけているのは「自分には足りないものがあるから、明治に来たんだ」と気づかせること。成長させるために、ここに来たんだというマインド作りを徹底して行います。純粋に、自分の成長に対して、上に矢印を向ける。それが明治の最大の特徴だと思います。プライドや過去の栄光にいつまでもしがみつくと、成長が止まってしまいかねません。それを自信につなげるのは結構ですが、彼らは成長過程なので、自信は胸にしまっておけばいいのです。そういう選手ががむしゃらに努力することが大切で、周りの選手も、年代別日本代表に選ばれた選手が必死に努力して、実直にやっていたら「もっと自分もやらなければいけない」という気持ちになりますよね。その環境を仲間同士で作りあえているのが、一番大きいと思います。■先輩たちから学ぶことができる卒業していった先輩から学ぶことができるのも、明治の良さだと思います。大学時代、一緒にプレーした選手がプロに行って活躍している姿を見ることで、練習や試合で感じたことをリアルに思い出し、「プロになるためには、あのレベルが必要なんだ」と思い返すことができます。そうしてさらに努力していくサイクルができているのも、明治からプロ選手が毎年のように出る要因のひとつではないでしょうか。2020年には12人がJリーガーになった■才能×努力×考え方私は選手に「才能のある選手が努力したら、いい選手になれると思う?」と聞くことがあります。すると、ほとんどの人が「なると思います」と答えます。でも私は、なる人と、ならない人がいると思っています。毎日の練習は足し算で、積み重ねです。そこに掛け算をして、才能に努力と考え方を加えます。「才能×努力×考え方」です。そこで考え方の部分がネガティブな思想であれば、いくら才能があって努力しても、マイナスに転じます。反対に、ポジティブな考え方のもとで努力を積み重ねることができれば、結果はプラスに転じます。自分をコーディネートする力を持っていれば、その積み重ねは乗数になるのです。■練習は朝だけ自分の時間をどうコーディネートするかでその後の人生が変わる誰でも1日は24時間、平等です。大学生は時間もたくさんあります。だからこそ学校に行って勉強するのも大事ですし、ゼミで色々な知識を学ぶことも大切です。体育会系の学生の場合、部活動の仲間との付き合いがメインになりますが、同じ思想で同じ考えの人たちと固まるよりも、せっかく大学に来たのだから、色々な人達と付き合って、視野を広く持ってほしいと思っています。明治の練習は朝だけです。サッカー以外の時間はたくさんあります。自分の体をケアしたり、読書をしたり、映画を見るなどなんでもいいのですが、自分の時間をどうコーディネートするかで、その後の人生が変わってくるという話はよくします。若いときは、色々な価値観に触れてほしいです。物事を一つの面から見るのではなく、多角的な見方ができるようになってほしい。いまは多様性の時代と言われていますが、様々な価値観を知ることで、人間的な幅も広がるのではないでしょうか。■自ら人生を切り開け「自ら人生を切り開け」というのが、私のモットーです。そのためには実力をつけなければいけないし、常にどうすれば成長できるかを考え続け、行動に移していくことが大切です。サッカーも同じで、自分に何が求められているのか、足りないものは何なのかを考えてほしい。そうしてできた個としての強いベースがあれば、どこのチームに入っても、「あの選手は戦える」「最後に決めてくれる」「守ってくれる」となり、評価されます。それが、サッカー選手としての道を切り開くことになると思っています。※この記事は「明治発 世界へ! 明治大学サッカー部監督・栗田大輔の結果を出し続ける、組織マネジメント論」(竹書房・刊)より抜粋したものです。栗田大輔(くりた・だいすけ)1970年生まれ。静岡県出身。静岡のサッカー名門校・清水東高校から明治大学政治経済学部へ進学、サッカー部へ入部。卒業後、大手ゼネコンに入社。2005年に横浜市で小中学生を対象にしたクラブチーム「FCパルピターレ」を設立。13年に明治大学サッカー部のコーチとなり、翌年は助監督、そして15年に監督に就任。その年に総理大臣杯、関東大学1部リーグ戦で準優勝。16年には創部95年で総理大臣杯初優勝。同年の関東大学1部リーグで6年ぶり4回目の優勝を果たし2冠達成。19年には総理大臣杯、インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)、関東大学1部リーグ、さらには総理大臣杯予選を兼ねたアミノバイタルカップ、天皇杯予選を兼ねた東京都サッカートーナメントを加えた「5冠」を達成。関東大学サッカーリーグ所属チームとしては初の偉業を成し遂げた。監督就任から6年間でタイトルを10個、プロサッカー選手を50人以上輩出している。
2021年06月10日入団当初はレベルの高い子がいたのに、3年生で次々移籍していった。そして新学期を迎えた今、チーム崩壊気味。とくに、コーチと10年来の家族ぐるみの付き合いがあった子が移籍したことはコーチにとって大ダメージだったもよう。ショックで病み気味なのか、大会でも「自分たちで考えろ」のみ。心配からか2日目は別のコーチが来た。うちの子も、クラスの上手な子が所属している強いチームに行きたがっているけど、移籍するとメンバーがギリギリになるし、これまでよくしてもらったコーチ、チームのことが心配。というご相談をいただきました。みなさんならどうしますか?今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、移籍を迷うお母さんに3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<えこひいきするなどコーチに不信感。移籍させたい問題<サッカーママからのご相談>今年小4の息子は、2年生から隣の小学校の少年団へ入りました。当初は力が入っていた学年だったのか、レベルの高い子がいました。レギュラーになる為スクールに通ったりして試合では左バックで出るように。以降ずっと左です。ディフェンスばっかでり攻めにいかないわが子を見て、足が一番早いのにもったいないなー、と思いつつドリブルが下手なので仕方ないな......。なんて見ていたら、3年の春に1人移籍、2月には3人移籍し、現在チーム崩壊気味です。3年の春に移籍した子は凄い上手な子だったのでレベルの高いチームに行きたいと思っても仕方ないかなと思いますが、2月に移籍した1人はコーチの家族と10年近く仲良くしていたし、子ども同士仲良しに見えたので、コーチもダメージを受けているようで。コーチも病み気味で、ちょっと前の公式戦も自分たちで考えろのみ。試合では1点も取れず、アドバイスもありませんでした。心配になってか2日目は他の学年のコーチもいてくれたけど、全敗でした。何かおかしい流れになっているような感じで、1か月前からうちの子も他のクラブチームに行きたいと言い始めました。クラスに上手な子がいて、そこそこ強いチーム所属なのですが、そこに行きたいと。うちが抜けてしまうと10人しかいないチームがギリギリになるし、同じ小学校の子2人も移籍したがっています。 移籍してもいいのかなとも思うのですが、コーチが病んでる感じで心配でもあります。3、4年生ぐらいからクラブチームに移籍していく子が現れるのはよくあることなのでしょうか。コーチたちはいい人たちで、これまでお世話になってきましたし、どうしようか悩んでいます。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。相談文でしかうかがい知れませんが、慕ってくれていたと思っていた子どもたちが移籍してしまってショックだったのでしょうね。10年近くも家族ぐるみでお付き合いがあったのなら、なおさらショックが大きかったのでしょう。育成において、勝つことだけが重要ではありませんが、負けたことに加えて選手移籍で負った心のダメージが大きくて、今は放心状態なのかもしれません。もちろん本心はわからないので実際にお話を聞いてみたいところですが。■3、4年生で移籍するケースはほかの年代より多いまずは、お母さんの質問にお答えしますね。「3、4年生ぐらいからクラブチームに移籍していく子が現れるのはよくあることなのでしょうか」の問いですが、おっしゃる通り中学年で所属チームを替えるケースは他学年よりは多いかと思います。低学年でみんな一緒に始めて概ね3~4年。もともとの運動能力や、サッカーの認知度が伸びる時期にも違うので、多かれ少なかれ力の差が表れ始める時期ではあります。ただし、コーチの技量があれば、チーム全体の底上げができますし、上手な子にはさらに高いレベルの課題を与えたり、育ちがゆっくりな子にはそこを踏まえた指導をしてくれます。■欧州では移籍も出戻りも頻繁にあるそれでも、力が飛びぬけた子どもは、その力量に合ったクラブのほうが自分は伸びる、もしくはレベルの高い集団でプレーしてみたいと考える場合もあります。そして、そのことを指導者も理解して、ご自分から「他のチームでやってもいいんだぞ」と背中を押すこともあるようです。そのようなコーチは、自分のチームを強くする、いい成績を残すといったことよりも、子どもがより楽しく、より成長することを第一に考えています。『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』(小学館)などでサッカー少年の子育てをアドバイスしてくださる池上正さんによると、欧州では、小中学校の年代では頻繁に移籍をするそうです。クラブも年間で数回セレクションを開き、選手を入れ替えると言います。そうなると、強豪クラブに受かって入団しても、出場機会を失ったり、入ってはみたけれどレベルが高すぎてついていけない子どもも出てきます。そういった子は、強豪クラブを退団して町のクラブに戻ってきたりします。そんな子どもを、町のクラブのコーチたちは「よく帰ってきたね。また一緒にサッカーしよう!」と笑顔で招き入れます。■日本で出戻りが歓迎されない理由これがもし、日本だったらどうでしょう?もちろん、欧州のコーチたちと同じようにウエルカムな態度で迎え入れる大人もいるでしょう。でも、多くは「自分からチームを出て行ったくせに」とか「俺たちを捨てた」などと言って、そんな態度になれないような気がします。このことについてセミナーなどでコーチのみなさんに尋ねると、みなさん「欧州のようにはいかない。日本では考えられない」と口を揃えておっしゃいます。そのように大人たちの態度が異なる理由は、指導をする喜びをどこに置いているかが違うからだと思います。チームの勝利を最初に考えてしまうのか、子どもたちの成長や楽しくサッカーをすることが第一なのか。■子ども自身、何のためにサッカーをするのかを確認しようそして、ふたつめ。同時に、お母さんも息子さんに「何のためにサッカーをするのか」「なぜチームを移りたいのか」を尋ねてみましょう。エース級の子どもたちが次々退団して、試合に勝てなくなった。そこが面白くないとか「試合に勝ちたいから強いチームに行きたい」と息子さんが考えているとしたら、心を病んでいるコーチの方と同じ価値観になりませんか。もちろん試合は勝つためにするものです。しかし、サッカーは勝つためだけにプレーするわけではありません。自分の成長や、試合に出て、サッカーを楽しむ経験を積んで、楽しい気持ちを育むことが小学生時代は重要です。「クラスに上手な子がいて、そこそこ強いチーム所属なのですが、そこに行きたいらしい」と書かれています。子どもはある意味単純なので「強いチームで勝ちたい」「仲良しの友達と一緒のチームでやりたい」と考えます。そのチームが自分にとってプラスになるのか、そうではないかもしれないのか。そこは大人が一緒に考えてもいいでしょう。息子さんはそこで試合に出続けて活躍できるのか。もしくは全員を同じように試合に出場させるチームなのか。指導者は、どんな人たちなのか。さまざまシミュレーションする必要があります。■幼くても自分の進路は自分で決めさせること(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)最後の三つめ。とはいえ、最後はお子さんに判断させましょう。この連載でいつも話すように、どんなに小さくても自分が進む道は、自分で決めさせなくてはいけません。子どもの意思を尊重してください。そうせずに親御さんが決めてしまうと、上手くいかないときにその道を指図した親のせいにしてしまいます。お母さんにとって悩ましくはありますが、ここを親子でたくさん悩んで考えることができれば、必ず次のステップに繋がります。子どもも、大人も、悩んでいるときは、成長している時間なのですから。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年06月09日今年の夏もサカイクキャンプがスタートします。そこでサカイクでは、今年の春に開催したキャンプの参加者に参加してみてどうだったか、子どもにどう変化があったか、参加者であるお子さんとその親御さんそれぞれに感想を聞いてみました。今回お話を伺ったのは、関西会場に参加してくれた森本侑吾くんとそのお父さんです。キャンプに参加してお子さんがどう成長したのか教えていただきました。「サカイクキャンプに興味があるし参加してみたいけど、どうしようかな」と悩んでいる親御さん、お子さんはぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)サカイクの春キャンプに参加してくれた森本侑吾くんとお父さん。キャンプに参加してどう変わったか、それぞれの感想をお聞きしました<<「失敗もいい経験、自分で考えて行動するにはいい機会」たった3日で親が感じた子どもの成長■サッカーだけでなく人間性を育てるキャンプに惹かれた小学3年生の侑吾くんは、春のサカイクキャンプに初めて参加しました。なぜ、数あるサッカーキャンプの中から、サカイクキャンプを選んだのでしょうか?お父さんは、その理由をこう語ります。「サカイクキャンプに惹かれた理由は、子どもたちの自主性を伸ばすなど、サッカー以外に人間性の教育にも力を入れていたことです。他のキャンプはサッカーのプレー面がメインだったので、それ以外にもアプローチしているところがいいなと思いました」侑吾くんはお父さんから「サカイクキャンプに行ってみる?」と聞かれたところ「行きたい!」と即答したそうです。「ほかのキャンプはあるけどサカイクキャンプには行ったことがなかったから、すぐに行きたいと思った」(侑吾くん)■たった3日間のキャンプでたくましくなった侑吾くんは初めてのサカイクキャンプで周りに積極的に声をかけ仲良くなったと言います(写真はサカイクキャンプより)お父さんは「小学1年生からサッカーを始めて、もっとうまくなるためにキャンプに行かせたいと思っていました」と話し、こう続けます。「以前は人見知りで、争いごとがあったら周りの子に譲ってしまう子でした。でもサッカーを始めてからは、コミュニケーション能力をつけたくて、いろんなイベントなどに積極的に参加するようにして少しずつ冒険させていきました。そうしたらある時『友達の作り方がわかった』と言い出して。知らない子たちと触れ合う体験させているうちに、いつの間にか人見知りが治っていました」と、うれしそうに話をしてくれました。そして小学3年生になる今年の春、サカイクキャンプに参加しました。お父さんは、キャンプから帰ってきた時の様子を振り返ります。「ライフスキル講習を受けた日だと思いますが、キャンプから帰ってきてすぐに『いつもありがとう』と言われました。感謝の心について学んだことで、本人の中で何か気づきがあったのでしょう。その後も、私が疲れている時に『疲れてない?』などと気遣ってくれるようになりました」「サッカー面では、初めて会う子たちに積極的に声をかけ仲良くなったようで、キャンプ中ずっと楽しめたようです。たった3日間の経験でしたけど、たくましくなったんだなと思いました」侑吾くんに「どうやって友達を作ったの?」と聞くと「遊ぼうとか、一緒にやろうぜと言うと、友達ができる」と教えてくれました。■プレー中、よく声を出すようになったサカイクキャンプではサッカー以外に「ライフスキル」を身につけることにも力を入れています。ライフスキルには5つの項目があり、考える、リーダーシップ、感謝の心、チャレンジ、コミュニケーションです。侑吾くんはライフスキルについて、キャンプ中に書いたサッカーノートを見ながら、次のように感想を話してくれました。「コーチに『サッカーはチャレンジすることが大事』と言われた。チャレンジしてできたら、またやろうと思うし、うまくできて褒められるとうれしい。そうしたら、もっとやってやろうという気になる」サカイクキャンプでライフスキルを学んだことで、侑吾くんの様子に変化が現れたそうです。お父さんは言います。「サカイクキャンプから帰ってきて、サッカーも日常生活も『困った人がいれば助ける』『リーダーシップをとる』といったことをよく言っていました。実際にチームでもそうしています。プレー中はよく声を出して、それ以外のところでは積極的に手を挙げて発言するようになってきました。そこはサカイクキャンプに行って、変わったところだと思います」自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■自分なりに考えて話すようになったその報告を受けると、サカイクキャンプの柏瀬コーチはうれしそうに笑顔を見せ、次のように話します。「キャンプでは『自分で考えたことを発言するのはいいことだよ』という雰囲気作りをしています。そこで、思いついたことを何でも言うのではなく、考えてから発言するように促していきます。子どもたちの発言を聞いていると、明らかにキャンプ開始時とは変わっているのがわかるので、いいチャレンジができていると感じます」侑吾くんのお父さんも、その考えに同調します。「サカイクキャンプに行って、『考えて話すようになったな』と感じる機会が増えました。プレーひとつでも『どうやったらうまくいくんだろう?』と、彼なりに考えているようです。チームメイトやコーチと話しているのを聞いても、『考えて話しているんだろうな』というのは、すごく感じます」■「ドリブル」「リフティング」など単語だけだったのが、文章で書けるようになったサカイクキャンプでは「サカイクサッカーノート」を使って目標を立てたり、一日の振り返りに活用しています。侑吾くんはキャンプ参加前はノートを書いていませんでしたが、キャンプで書き始めたことをきっかけに、その後もノートを続けているそうです。お父さんはノートを見て、侑吾くんの成長におどろいたそうです。「書き始めの頃は、ドリブル、リフティングとか、単語でしか表現できなかったことが、ドリブルを速くする、周りを見てパスをするなど、言葉が増えてきました。『ドリブルを速く正確にやる』と書いているのを見たときは、驚きましたね」いまでは「ケガをしないために、練習前はストレッチをする」「速いドリブルができるようになる」など、小学3年生ながら、具体的な目標を掲げて取り組んでいるそうです。■リアルな目標設定と達成のための意識が芽生えてきたノートを書くことは、サッカーのレベルアップにもつながっているようです。お父さんは言います。「ノートを書くようになって、だいぶ変わりました。1か月前はリフティングが10回しかできなかったのに、ノートに目標回数を書くことで、かなりできるようになりました。目標を設定して、そこに向かってやろうという意識が芽生えてきたんだと思います」サカイクキャンプでたくさんの刺激を得た侑吾くん。お父さんへ感謝の気持ちを表すようにもなったそうです。■大人が思っている以上に子どもの成長を促してくれるキャンプ「大人が思ってる以上に、子どもの成長を促してくれるキャンプなんだと感じました。顔つきも内面も結構変わって帰ってきましたし、2日目の後は、めずらしく『お父さん、いつもありがとう』って言ってきたり(笑)」サカイクキャンプは「サッカーだけでなく、人としての成長もお手伝いできるキャンプにしたい」という考えのもと、コーチみんなが同じ意識で子どもたちに接しています。春キャンプを振り返って「また行きたい!」と元気よく話してくれた侑吾くん。次のキャンプでもきっとサッカーを楽しみながら、それ以外の部分でも成長のきっかけをつかんでくれることでしょう。初心者でも自然と長く書けるようになるサッカーノートとは>>
2021年06月08日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「横方向へボールコントロールすることができない」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合の中では様々な状況に合わせて反応しなければなりません。動きながら足元でボールを止め、蹴りやすいように横方向に動かしてから正確なパスを出す場面もたくさんあります。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、止めたボールを横方向にコントロールし、インサイドやアウトサイドでパスを出すことができないもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中でファーストタッチでボールを左右に動かせるようになります。親は難しい動きは一切ありません。手でボールを転がすだけ。【やり方】1.親子で対面して立つ、2.子どもよりの場所に2つの目印を置いて子どもは目印の斜め後ろに立つ3.親が転がしたボールを子どもはインサイドで横にコントロールして、目印の間を通して返す4.上手にできるようになったらアウトサイドでも行う【ポイント】・ボールをよく見る・インサイドでボールをコントロールしてボールを横に動かす・足のインサイドにしっかり面を作り、内側にコントロールする意識で行う・身体をしっかり内側(進行方向)に倒す・止まらずに行うこと・リラックスして行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月07日今年の夏もサカイクキャンプがスタートします。そこでサカイクでは、今年の春に開催したキャンプの参加者に参加してみてどうだったか、子どもにどう変化があったか、参加者であるお子さんとその親御さんそれぞれに感想を聞いてみました。「サカイクキャンプに興味があるし参加してみたいけど、どうしようかな」と悩んでいる親御さん、お子さんはぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)サカイクの春キャンプに参加してくれた古谷虎鉄くんとお母さん。キャンプに参加してどう変わったか、それぞれの感想をお聞きしました<<ライフスキル講習で教えていること自分一人でできる技を磨いても「サッカー」は上手くならない■初めて1人で電車とバスに乗ってキャンプに向かったのもいい経験幼稚園の年長でシンキングサッカースクールに入り、9年間通っていた古谷虎鉄くん。小学6年生の春休みに行われたサカイクキャンプには、ひとりで電車とバスを乗り継いで参加してくれました。お母さんは、虎鉄くんがひとりで参加することになった理由を、次のように話します。「自宅からキャンプの会場までは、片道1時間ほどかかります。私も夫も仕事があって、3日間送迎ができなかったので、ひとりで行かせることにしました。それまで、ひとりで電車に乗って遠方に行ったことはありませんでしたが、本人に『ひとりでも行きたい?』と聞いたら『行きたい!』と言うので、良い機会だと思って送り出しました」虎鉄くんは「ひとりで電車に乗って行くのは初めてで、おもしろそうだと思った。不安はあったけど、行きたいと思った」と気持ちを教えてくれました。■自分で考えて行動するにはいい機会虎鉄くんはサカイクキャンプを通して自信をつけ、たくましくなったとお母さんは教えてくれました(写真はサカイクキャンプより)とはいえ、最初からうまくいったわけではありません。初日に会場へ向かう道中では、GPSで位置情報を確認したお母さんが「反対方向の電車に乗っている!」と気がつき、電話で教えたこともありました。サカイクキャンプの柏瀬コーチは「僕らは心配だったんです。無事に来れるのかなって。でも、初日に『間違えちゃった』と言いながらもちゃんと来る様子を見て、えらいなと思いました」と、当時の様子を振り返ります。初日は電車に乗り間違えて1時間遅刻、2日目は10分遅刻。そして3日目はしっかり間に合った虎鉄くん。「乗る電車を間違えたとしても、焦らなければ大丈夫だと思った。バスに乗る時は運転手さんに聞いた」と、ひとりで行動することに自信がついたようです。虎鉄くんの受け答えを隣で聞いていたお母さんは「母親としてはかなり不安でした」と笑みを浮かべながら、こう言います。「サカイクキャンプの理念に『自分で考えよう』があります。何かが起きたときに、自分で考えてどうすればいいかを経験するには、いい機会だと思って実践させました。サカイクキャンプがなければ、ひとりで行かせることはしなかったと思います」その話を聞いた柏瀬コーチは「お母さんがサカイクの理念に共感して、そこまで考えて虎鉄くんを送り出してくれたことは、なによりもうれしいです。サカイクキャンプを成長の場に使ってもらえたこともありがたいですね」と笑顔を見せます。お母さんは虎鉄くんがキャンプから帰ってくる様子を見て、「毎日楽しそうに帰ってきて、余裕を感じました。ひとりで行くことを経験させて良かったです」と、当時を思い出して話してくれました。■子どもが自分で判断するまで口出しを我慢することを学んだ「シンキングサッカースクールやサカイクキャンプは『自分で考えて行動する』ことを大事にしていますよね。でも、それを私が子どもにどう伝えるかが難しくて、上手く伝えられないこともありました。そうなったときに、コーチが助けてくれてありがたかったです」大人は、子どもが失敗しそうな予兆がわかります。先回りして、手を差し伸べたくなりますが、そこをぐっと我慢することが大切なのだと、スクールやキャンプを通じて体感したそうです。「例えば冬は寒いので、親としては『もっと暖かくしたら?』って、上着を渡したくなるんですけど、コーチに『それは子どもが判断することなので、自分で判断するまで待ってあげてください』と言われて、なるほどなと思いました。親が我慢することを教わりました」自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■キャンプで使用するノートは「書きやすい」と子どもも実感サカイクキャンプではサカイクサッカーノートを使い、ライフスキルにもアプローチしています。その様子を見たお父さんが「普段から、サッカーノートを使ってみてはどうだろう?」と虎鉄くんに提案し、キャンプをきっかけにノートを書くようになったそうです。「虎鉄はスクールの他にクラブチームにも通っているのですが、クラブのサッカーで気がついたこともノートに書くようになりました。書いたことを読んでいると、親としてもおもしろいんです」虎鉄くんは「サカイクキャンプのノートは、質問があるから書きやすい」と感想を話してくれました。■失敗から学ぶことは多いキャンプの行き帰りをひとりで経験し、サッカーノートを書き始めるようになるなど、サカイクキャンプに参加したことで、いくつもの変化があった虎鉄くん。その様子を見た柏瀬コーチは、うれしそうに話してくれました。「大人が考えている以上に、子どもたちができることはたくさんあります。これはできないだろう、危ないからやめておこうと思うことでも、子どもに任せれば、できることはたくさんあります。子どもはその力を持っていると思うので、サカイクキャンプがそこに目を向けるきっかけになれたのはうれしいです」お母さんは「失敗から学ぶことは多いです。今回、初日に電車に乗り間違えて、失敗してしまいましたけど、それも経験だと思います。命に係わるような危険な失敗でなければ、いくらしてもいいんだと改めて感じました」と話し、虎鉄くんの成長に目を細めていました。これからもサッカーを楽しんで、さらに良い選手になれるよう、成長していってほしいものです。
2021年06月03日サッカーをする上で気をつけたいのが「ケガ」です。サッカーをするお子さんの場合、足首や股関節、ハムストリングス(太ももの裏側)などを痛めることが多いので、適切なウォーミングアップが必要です。とはいえ「どんなウォーミングアップをすればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回はFC市川ガナーズの上村聡フィジカルトレーナーと安藤克敏アドバイザー・ドクターに協力していただき、すぐにできるウォーミングアップのメニューを紹介します。ケガ予防のために、公園などでサッカーをする時の習慣にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)股関節周りのストレッチはケガ予防だけでなく、プレーの柔軟性にも繋がります体が硬い初心者にもおすすめ股関節の可動域を広めるストレッチ専用クッション>>まずはサッカー動作の基本となる、股関節のストレッチから。可動域を広げることで、プレーに柔軟性が出るとともに、ケガ予防につながります。最近のお子さんは、しゃがみ込む動作、姿勢をすることが減っているので、股関節が固くなっているケースも多いのではないでしょうか。繰り返して行い、可動域を向上させましょう!1)股関節の前側と後ろ側のストレッチ■上村トレーナーによる解説右足を前に伸ばし、左ひざを地面に着いた状態で行います。その状態でボールを体の中心に置き、左足の股関節を伸ばしながら、右足が膝よりも伸びるようにします。その状態でボールを手で転がし、足の周りをぐるぐるさせて、股関節を前後に伸び縮みさせます。このとき、太ももの裏側や股関節のつけ根が伸びていることを感じながら行うのがポイントです。前足がピンと伸びた状態でボールを動かすと、太ももの後ろ側(ハムストリングス)のストレッチになります。さらにその状態で前足(右足)の側をボールが通っていると、股関節のつけ根、左足の太ももの前側が伸びます。この形で10回繰り返し、右足を前にした状態の次は左足を前に変えて、10回行います。■安藤ドクターによる解説これは大腿四頭筋(太ももの前側)とハムストリングスにフォーカスしたトレーニングです。大腿四頭筋の一部とハムストリングスの一部は、骨盤に付着しています。そのため、これらを突然動かすと、筋肉の急な収縮が起こります。その結果、筋肉が骨盤に付着している部分の一部が引き剥かれてしまい、裂離骨折を起こすことがあります。このストレッチは、裂離骨折の予防になると言えるでしょう。また、オスグットシュラッター病(通称:オスグット)も、ひざの曲げ伸ばしで発症・増悪するので、このような動きをウォーミングアップで行うことは、オスグッドの発症や悪化を抑える効果もあると推測します。2)股関節の可動域を向上させるウォーミングアップ■上村トレーナーによる解説相撲の四股のような形で股関節を開き、腰を落とします。その状態でボールを手で転がし、両足とお尻の下を、8の字を描くように動かしていきます。このとき、ひざが内側に入らないように、股関節をしっかりと開きましょう。右回りで出来たら、次は左回りでボールを動かし、両方同じ時間やってみてください。■安藤ドクターによる解説このストレッチは内転筋群を使用しています。内転筋群はインサイドキックで使用する筋肉なので、事前に動かしておくことで、筋肉内の血流が増え、温まることで過伸展にも対応しやすくなり、肉離れの予防になります。また、可動域が広がることで、筋肉や腱などの負担も減るので、ケガにつながりにくくなると言えます。今回の記事では、すぐにできて遊びの要素もあるウォーミングアップのメニュー(ストレッチ)を上村トレーナーに教えてもらいました。ボールを使って行うストレッチなので、楽しみながらできるのではないでしょうか。ゲーム感覚で、ぜひ練習や遊びの前にやってみてください。公園などで遊んでいると「ウォーミングアップなんてめんどくさい」「早くボールを蹴りたい」という気持ちが勝ってしまい、大切なストレッチが疎かになってしまいがちです。しかし、「5分でいいので体のためにウォーミングアップに時間を取りましょう」と安藤ドクターは言っています。「やる気にならない時は、保護者の方が『足首をまわそう』『屈伸をしてみよう』と声をかけてあげてください。1分、2分の手間を惜しんでケガをしてしまうと、結果的に2週間、ひどいと数ヶ月、サッカーができなくなってしまいますからね」ウォーミングアップをすることは、ケガ予防だけでなく、パフォーマンスアップの効果も期待できるそうです。安藤ドクターは言います。「ウォーミングアップをすると、血液が足先まで流れて、酸素が行き渡ります。その結果、筋肉の動きが良くなるので、プレーの向上に影響があると考えられます」ケガ予防とパフォーマンスアップのためにもウォーミングアップを取り入れて、より良いプレーを目指しましょう!安藤克敏(あんどう・かつとし)FC市川ガナーズアドバイザー ドクター藤枝東高校出身。愛知医科大学医学部を卒業後、東京大学医学部附属病院、大分大学医学部附属病院などを経て、アドバイザードクターに就任。名古屋グランパスエイトU-15出身で、日本クラブユースサッカー選手権大会全国大会、高円宮杯全日本ユースサッカー選手権全国大会の出場経験があり、藤枝東高校時代は第86回全国高校サッカー選手権大会全国大会で準優勝した経歴を持つ。上村聡(かみむら・さとし)FC市川ガナーズフィジカル・アスレティックトレーナー中央大学 法学部 法律学科卒業後、日本鍼灸理療専門学校に進みアスレティックトレーナー学科を卒業。芝学園 中等部 サッカー部 コンディショニングコーチ、FC町田ゼルビア アスレティックトレーナー、専修大学ラグビー部 コンディショニングトレーナーなどを経て現職に。保有資格は日本体育協会公認 アスレティックトレーナー、鍼灸あん摩マッサージ師、ライフキネティック公認パーソナルトレーナーなど
2021年06月03日