長男が生後1カ月ごろのときのお話です。長男はいわゆる「寝るのがヘタな子」で、夜中は抱っこしてもらえるまで泣き続けることがほとんど。私も初めての育児で戸惑うことが多く、長男を抱いたまま朝を迎えたことが何度もありました。しかしそれを知っているはずの夫は、それでも寝かしつけを代わってくれなかったのです。※訂正:(誤)1カ月健診終わり→(正)1カ月健診が終わり 抱っこでないと寝てくれない長男私は長男を出産したあと、長男の1カ月健診が終わるまでは自分の実家へ里帰りしていました。長男は抱っこでないと寝ないことが多く、夜中にずっと長男を抱いて歩き回る私を見て、母は心配し、何度も抱っこを代わってくれました。 そして長男の1カ月健診が終わった3日後、私は夫の待つ自宅へ帰ることに。自宅へ帰ってからも長男が抱っこでないと寝てくれないのは変わらず、私は睡眠不足で疲れ切っていました。 睡眠不足で心身ともに限界に…私は夫に寝かしつけを代わってもらいたいと思っていたのですが、当時夫は仕事が忙しく、帰ってくるのは早くても22時ごろで、日によっては夜勤もありました。夫も疲れているのがわかっていたので、私はなかなか夫に「代わってほしい」と言えずにいました。 長男が生後4カ月になったころ、相変わらず夜中は抱っこでないと寝てくれず、私は心身ともに限界に。抱っこしたまま朝を迎えることも増え、育児がつらいものにしか思えないようになっていました。 寝かしつけを代わってくれない夫当時、夫は私と長男とは別の部屋で寝ていたため、長男が夜中にどれくらいの頻度で起きているのか、夫は知らずにいました。 ですが私が長男を抱いたまま朝を迎えていることや、寝不足が続いてつらいという気持ちは夫に伝えていたので、夫から「寝かしつけを代わるよ」と言ってくれるのを待っていました。夫が寝かしつけを代わってくれることがないまま、長男も生後7カ月に……。 察してはもらえない結局長男が1歳ごろになり、抱っこじゃなくても寝られるようになるまで、夫が寝かしつけを代わってくれることはありませんでした。 そのころには私も精神的に余裕があったので、夫に「どうして寝かしつけを代わってくれなかったの?」と聞くと「え、代わってほしかったの? 1回も代わってって言われなかったから、俺が寝かしつけるのは嫌なのかなと思ってた」とのこと。私はこの返答に驚きましたが、「察してほしい」だけでは何も伝わらないということを身をもって痛感しました。 長男の寝かしつけが1番大変な時期に、結局夫が代わってくれることはありませんでした。しかし夫の言うように、私は1度も「代わって」と伝えたことがなかったので、言葉にしないと伝わらないということを実感。この出来事をきっかけにお互いに気持ちを伝えるようになったため、次男の出産後は夫自ら寝かしつけを代わってくれるようになりました。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2022年04月28日私たち夫婦の間に第一子となる男の子が誕生しました。産後1カ月間は夫が家事も育児も協力してくれ、本当によく私と息子のことをサポートしてくれました。しかし床上げが終わったころから私は少しずつ夫の言動が気になるようになり、徐々に夫に対するイライラが止まらなくなってしまったのです。 今なの!?タイミングの悪い夫ある日、息子がうんちをしたので私が新しいおむつに替えていると、夫が「リモコンを取って」と言ってきました。私がおむつを替えているのが夫は見えているはずなのに、今それを私に言うのかと内心イラッとしてしまいましたが、「おむつを替えているから自分でリモコンを取ってほしい」と夫に返事をしました。 翌日も私が息子のお世話をしているときに限って、夫は今本当にそれ必要なの?というようなことで私に何かを頼んでくるように。夫が私に頼んでくることは、「俺の靴下どこいった?」「電気消して」「リモコン取って」など、どれも小さなことです。しかし、息子のお世話で手が離せないときに話しかけてくる夫に対して私はイライラしてしまい、強い口調で夫に怒ってしまうようになりました。 実家に帰省するとなんと実父も…特に私が息子のお世話をしているときは自分でできることは自分でするよう夫に何度も伝えましたが、私への嫌がらせなのではと感じてしまうほど、夫は何度も同じことを繰り返しました。日に日に夫に対するイライラが増していき、産前は大好きだった夫を私はだんだん嫌いになってしまったのです。そんなときに私は息子と2人で遠方の実家へ帰省する機会ができました。 実家に帰省中、お風呂上がりの息子を着替えさせてくれていた実母に向かって、「母さん、チャンネル変えてくれ」と実父が言ったのです。実父の言動を目の当たりにして「夫の言動は仕方ないことなのかもしれない。悪気があってやっているわけではなく、単純に当事者意識がないだけなのか」と改めて感じました。 正直な気持ちを夫へ伝えると…帰宅後、私は正直にこのときの気持ちを夫に打ち明けました。「慣れない子育てで余裕がなくなっているのに、そこに追い打ちをかけるように夫の当事者意識のない言動が気になりイライラしてしまう。最近は夫への気持ちも冷めつつある。もう少し周りの状況を見て自分でできることは自分でしてほしい」と伝えると、夫はそこまで深刻な問題だったとは考えていなかったようで、私の言葉にかなり驚いた様子でした。 その後、夫は私へのお願いのタイミングと回数を気を付けてくれるようになったのでした。夫からの小さなお願いが完全になくなったわけではありませんが、実父のこともあり「そういうものだ」と割り切り、少しのことならあまりイライラしないようにしています。 夫は普段から家事・育児に協力的であるため、今回の出来事はそこまで大きな問題にはなりませんでした。しかし、もし夫が私と息子のサポートに積極的ではない人だったらと考えると、家族の絆に亀裂が入ったであろう体験だったと感じます。 作画/ぐら子著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2022年03月30日「無痛できない出産レポ」最終話。無事にこーくんが生まれたおめでたい瞬間なのに、旦那さんは部屋からそそくさと出て行ってしまった! 立ち会いできなかったから、怒ってる……?夫氏と一緒に写真を撮ろうと思っていたところ、なんと倒れたとの知らせが……! 「無痛できない出産レポ」最終話 出産レポートにお付き合いくださり、ありがとうございます! 前回の反省を踏まえて出産に臨みましたが、まさか無痛分娩できず、夫氏も倒れるとは! 出産は予想外の連続ですね(笑)。 ちなみに夫はマスクの息が気持ち悪くなって倒れたと言ってました。実母には2人ともお世話になったので、新型コロナが落ち着いたらみんなで温泉旅行に行く予定です。 実はこーくんを授かる前に2回流産してしまい、本当に悲しくつらく、無事に誕生するのは本当に奇跡なんだと実感いたしました。 新型コロナで立ち会い分娩ができず、不安な思いをされている方がたくさんいると思うと胸が痛くなります。少しでも、このレポートが誰かの役に立てたらうれしいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。なんと旦那さんが倒れてしまったとは……!! お母さんのおかげで大事には至らなかったようで、よかったです。監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月21日「無痛できない出産レポ」10話。お母さんの言葉に背中を押され、最後の力を振り絞っていきんだぐら子さん。無事こーくんが生まれました!立ち会うことができなかった旦那さん。対面した反応は……? 「無痛できない出産レポ」10話 夫氏にモヤッと……! 写真2枚だけ撮って部屋に戻ってしまった……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。そそくさと出て行ってしまった旦那さん……。 いったい、どうしたのでしょうか?! ぐら子さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月20日「無痛できない出産レポ」9話。無痛分娩ができなくなったぐら子さん。誘発剤で陣痛を起こし、いざ子宮口全開大! 何度もいきみますが、頭が大きくなかなか出ない!?いよいよ吸引分娩、というところで先生が「吸引分娩したことないの」とのまさかの発言。現場は騒然となり……? 「無痛できない出産レポ」9話 というわけで、渾身のいきみのあと無事生まれました!! さすが実母! 一番冷静でした。 まぁお股はかなり裂けましたが、無事生まれたのでオールオッケー! しかし更なるトラブルが……! もう少し続きます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 お母さんの言葉に最後の力を振り絞っていきんだぐら子さん。 そして、無事こーくんが生まれました!! 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月19日「無痛できない出産レポ」8話。思っていた日に陣痛が来ず、誘発分娩をすることに。誘発剤がすぐに効き、分娩室へ……!誘発剤が効きすぎて想定以上の痛みにパニックになり、薬を減らしてもらったぐら子さん。いよいよ子宮口全開大です! 「無痛できない出産レポ」8話 お若い先生とは思ったのですが、研修医期間が終わったばかりの先生だったそうで……! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 いよいよ吸引分娩、というところで先生のまさかの告白! ぐら子さん、どうなってしまうのでしょうか?! 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月18日「無痛できない出産レポ」7話。連休初日に破水。無痛分娩できないことが確定したぐら子さん。陣痛がくるのを待っていましたが、なかなかこず……。翌日、誘発分娩することになりました。 誘発剤がすぐに効き、早くも分娩室に行くことに……! 「無痛できない出産レポ」7話 まぁもともと超痛がりなのでそのせいかと思ったのですが、明らかに痛すぎたのでパニックになりました……。 助産師さんも忙しいし、自分の体のことは自分しかわからないところもあるので、思ったことは言ったほうがいいな、と前回の出産で気付いたので今回はガンガン言ってました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 想定以上の痛みにパニックになり、助産師さんに伝えたところ、薬を減らしてもらうことになったぐら子さん。 我慢しすぎず、伝えてよかったですね……! 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月17日「無痛できない出産レポ」6話。2人目こーくんの出産で希望していたのは、無痛分娩でしたが、連休初日に破水してしまい無痛分娩ができないことが確定!陣痛を待っていたものの、結局その日は来ず……翌日、誘発分娩することになりました。 「無痛できない出産レポ」6話 まさかの誘発始めてから30分くらいで陣痛来ました!ちなみに漫画では余裕ぶってますが前日出産怖くて出産レポ読み漁っていた私です。 なので少しでもこのレポートが誰かの役に立てたらうれしいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 誘発剤がすぐに効き、陣痛でパンどころではなくなってしまったぐら子さん。 早くも分娩室に行くことに……!監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月16日「無痛できない出産レポ」5話。連休初日で破水してしまい、無痛分娩ができないことがわかったぐら子さん、お母さんに来てもらうことを決めます。立ち会い出産の段取りを決め、陣痛を待つことに。しかし……? 「無痛できない出産レポ」5話 待てど暮らせど陣痛来ず……。 誘発分娩になりました……!! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 陣痛を待っていたものの、結局その日は来ないまま……。 誘発分娩はスムーズに進むでしょうか?! 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月15日私は、胎児発育不全で入院し、自然分娩を希望していましたが、分娩途中で胎児の心拍が下がり緊急帝王切開となりました。2,150gとかなり小さめでしたが元気に生まれてきてくれました。自然分娩を経験してみたかったという気持ちが大きく残るなか、経腟分娩を経験しているママ友とランチに行ったのですが、そこで思いもよらないことを言われたのです……。 久しぶりの再会私と、数週間違いで赤ちゃんを産んだママ友とランチの約束をしました。そのママ友は2人目の出産だったので先輩ママです。子ども同士の月齢も近いし、きょうだいに関することや仕事と子育ての両立についてなど、育児の相談もできるかな~とかなり楽しみにしていました。 お互いに子どもを連れて会うので気兼ねなく過ごせるように、私の家で会うことになり久しぶりに再会。最初のうちは子どもの写真を撮ったり、お互いの近況報告をしたりと楽しい会話が続いていましたが……。 お互いの分娩についてお互いに産後4カ月だったこともあり、分娩の話になりました。私は誘発分娩をしたことと、途中で胎児の心拍が落ちてしまい緊急帝王切開での出産になったことを話しました。手術後、傷の痛みがあり、退院後も体が痛くしんどかったことや、初めての手術で不安感が強かったことなども伝えました。 ママ友は2人目を無痛分娩で出産。そんな経腟分娩で2人の子どもの出産を経験しているママ友から言われたのは、衝撃的なひと言だったのです。 お得な出産?なんとママ友から、「帝王切開はお金もらえるからいいじゃん。うらやましい。出産してお得な気分にならない?」と言われたのです。確かに帝王切開は保険適用になるけれど、望んだわけではなし、経腟分娩へのあこがれがあるのに……と悲しい気持ちになりました。 ママ友は都内での出産、無痛分娩を選択し100万円ほど分娩費用が掛かったそうで、「退院時にいくら請求された。でも帝王切開はないよね。本当に高かったのに!」など、分娩方法を比較して、いかに帝王切開が金銭的に得をするのかという話を聞かされました。 今では帝王切開の傷も愛おしく思えますが、産後数カ月の間は経腟分娩がしたかった、と落ち込むこともありました。そんななか、「お得な出産」と言われ深く傷つきました。それ以降は、分娩についてママ友とは話すことはせず、たまに子どもの成長を報告する程度の関係に落ち着いています。 作画/ぐら子著者:白田 よう保育士として働いていたが、出産を機に退職。やんちゃな男の子を育てながら、自身の体験談を中心に執筆中。
2022年02月14日「無痛できない出産レポ」4話。無痛分娩を希望しているぐら子さんでしたが、連休初日にまさかの……!夜、破水してしまったぐら子さん。ご主人を起こして病院に行ったところ……。 「無痛できない出産レポ」4話 今回は前回の出産の反省点を生かし、夫氏は早々に帰宅しました。おかげでお互いにストレスなくゆっくり考えながら過ごせました。 今回の出産では実母が大活躍です! というか、きてもらって本当によかったことが起こりまくるのでお楽しみに! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 無痛分娩ができないことがわかり、リーサルウェポンお母さんにきてもらうことにしたぐら子さん。心強いですね! お母さん、どんな活躍をされるのでしょうか?監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月14日現在第2子妊娠中、3歳の長女を育てています。長女は食物アレルギーがあり、食べ物には普段から気をつかっています。その長女が1歳半のとき、公園で会った見知らぬおばさんが勝手にお菓子をあげそうになり、ひやりとしたことがありました。 公園で出会った見知らぬおばさん長女が1歳半のとき、公園で遊んでいると散歩をしていたおばさんに話しかけられました。そのころ長女は人見知りとは無縁。誰にでも愛想のいい子だったので、知らない人に話しかけられることがよくありました。私もいつものように長女が見知らぬ人とやり取りしているのを微笑ましく見ていました。 その中でおばさんが自分のかばんを開けて何やらゴソゴソ……。そこからお菓子を取り出し、長女と話をしながら食べ始めたのです。「子どもの前で食べるのかぁ……」とうっすら嫌な気持ちを感じつつも、私は見守っていました。 そのお菓子ちょっと待った!すると案の定、長女はおばさんが食べているお菓子を欲しがりました。そして「あら食べる?」とおばさんは言い、自分の食べかけのお菓子をそのまま長女の口の中に入れようとしたのです! 私はとっさにおばさんと長女の間に手をねじ込んで、「ちょっ……! すみません!!」と遮りました。 そして長女には食物アレルギーがあり、何が入っているのかわからない物は食べさせられないと……。するとおばさんが「これは卵が入ってるわねぇ」と原材料を見ながらつぶやき、私が「卵はアレルギーなので食べられないんです」と答えたのですが、次のおばさんのひと言に耳を疑いました。 全然わかってくれない!「大丈夫よ! これくらい! はいどうぞ!」。そう言って再び長女にお菓子をあげようとしました。「いや! いやいやいや……」。再び私が遮り、少し長女を遠ざけました。すると、「あのね、私の孫は小麦のアレルギーだからわかるのよ。孫はアレルギーでも少しくらいは食べてるの。アレルギーだからって何でもダメって言うのは逆によくないのよ」。 おばさんの主張にめまいがする思いでした。アレルギーの程度は人によって違いますし、そもそも親がダメだと言っているものを無理矢理与えようとするなんて……。ぐいぐいくるおばさんに「このままここにいたらダメだ」と思い、「食べる!」と泣く長女を抱えて逃げるように公園をあとにしました。 自分の子どもが知らない人と交流するのは大いに結構です。ただ、誰もが食物アレルギーについて詳しいわけではないですから、常に油断ができません。これから長女が大きくなっていっても親が気をつけていなければいけないところだな、と改めて気を引き締めました。 作画/ぐら子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年02月14日「無痛できない出産レポ」3話。無痛分娩を希望していたぐら子さん。里帰り出産のため帰省しました。旦那さんがぐら子さんのご実家に到着した夜、破水してしまい……?! 「無痛できない出産レポ」3話 まさかの間違いw 書いた人を書く欄かと思ったそうです……。 そんな訳あるかーーーいっ!! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。問診票記入時に自分の名前を書いてしまったとは……! 旦那さんの天然(?)な間違いに、ぐら子さんの出産への不安も飛んでいってしまったのですね(笑)。 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月13日「無痛できない出産レポ」2話。2児ママのぐら子さん。2人目出産のときにも無痛分娩を希望しました。夫氏が育休を取り、里帰り出産のためぐら子さんの実家にやってきました。育休を取った旦那さんと久しぶりの食事をし、何事もなく就寝します。ところが朝方になると……? 「無痛できない出産レポ」2話 まさかの夫氏を待っていたかのタイミングで破水! お肉は新型コロナが落ち着くまでお預けです……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ご主人が到着した夜にまさかの破水とは……! もしかしたら、赤ちゃんはパパがきたことを喜んでいるのでしょうか? 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月12日「無痛できない出産レポ」1話。Instagramで人気のぐら子(@gura_gura07)さん、長男ゆーくんと次男こーくん兄弟のママです。2人目こーくんの出産で希望していた無痛分娩ができなかった、ぐら子さんの体験談をご紹介していきます。長男のときと同じように無痛分娩にすると決めたぐら子さん。説明を受けると、前回の出産とは流れが変更になっていて……? 「無痛できない出産レポ」1話 そろそろこーくんの出産レポート描いておかないと忘れそうなので……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 1人目ゆーくんのときとは無痛分娩の流れが変わり、自然に陣痛がくるのを待つことになったぐら子さん。 どうなることでしょうか?! 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター ぐら子2歳、0歳の兄弟と夫と気ままに楽しく過ごす日々。イラストを描くこととチョコレートとお茶がこよなく好きです(//∇//)
2022年02月11日私は夫と結婚してから6・7年、「靴をそろえる」ということを口が酸っぱくなるほど夫に言い続けてきました。しかし育った環境のせいなのか、夫が靴をそろえられるようになる気配は一向にありません。私があきらめかけていたある日、ちょっとした事件が起きたのです。 私が一番大切にしているしつけ私が息子たちへのしつけのなかで特に厳しく言っているのが、「靴をそろえること」です。なぜなら靴がそろっていなければまず見た目が悪いし、乱雑に置かれた靴が次に家に入ってくる人の邪魔になるかもしれないからです。 逆に家族の誰かが出かけようとしたときに靴が散乱していたら自分の靴が履きにくく、その人をイライラさせたり、時間のロスに繋がったりする可能性もあります。そのため私は靴をそろえるというしつけだけは絶対に譲りません。 夫が靴をそろえられない理由とは一方で、夫は靴をそろえるのをよく忘れてしまいます。夫の実家は昔ながらの家で土間があり、その土間を家族用の玄関として使っています。そのため靴をそろえなくても正面玄関から入ってくる来客には見えないようになっており、夫の実家では靴をそろえる習慣がなかったのです。 それゆえ私は結婚してから6・7年、夫に靴をそろえるようずーっと言い続けていたのですが、夫はすぐ忘れてしまうのか、なかなかそろえられるようにならず、私は半ばあきらめていました。 夫が脱ぎ捨てた靴が原因で…そんなある日、ちょっとした事件が起きたのです。前日の夜に帰宅した夫はいつものごとく仕事用の革靴をそろえていませんでした。その日は休日だったため、息子たちは意気揚々と公園に行こうとしていました。 息子たちが靴を履いて立ち上がったまではよかったのですが、まだよちよち歩きの次男が、夫が乱雑に脱ぎ捨てていた革靴につまずいて転んでしまったのです。次男は泣いてしまいました。するとその様子を見ていた長男が、「お父ちゃん、靴はちゃんとそろえないと邪魔になっちゃうんだよ」と夫を諭してくれたのです。 本来であれば大人が率先して息子たちにお手本を見せるべきところなのに、逆に夫が息子たちに教えられる形となってしまいました。夫は息子たちに謝り「これからはお父ちゃんも靴をそろえるようにするよ」と約束してくれました。それ以降、夫が靴をそろえ忘れる回数はグッと減ったのです。大人が子どもから学ぶこともあるのだなあと実感した出来事でした。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:今岡めい6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2022年01月31日私は男の子2人を育てています。義母とは程よい距離感を保っていますが、たまにグサッとくるような言葉を投げかけてくることが……。その後の義母のフォローにもモヤモヤしてしまった私は、夫を巻き込み対策を取ることにしたのです! 義母との関係は良好夫がひとりっ子なので、義母にとって孫は私たちの子どもしかいません。そのため、子どもが生まれたときからとてもかわいがってくれ、おもちゃや洋服もたくさん買ってくれました。私も料理上手な義母にレシピを教えてもらうなど、良好な関係を築いていたと思っていたのですが……。 義母はサバサバしている性格でしたが、たまにキツい言葉を私にかけてくることがありました。そのたびに嫌な気持ちになってしまい、だんだん義実家へも足が遠のくように。 義母の言動で疑心暗鬼に…具体的には、子どもたちの七五三の話をしているときに、「そう言えば〇〇さんは、お嫁に来るときに着物を1枚も持ってこなかったわね。お母さまが用意してくれなかったの? 普通は持って来るわよね~」「私はね、あんまりお嫁さんにはいろいろ言わないようにしているの。本当は言いたいこといっぱいあるんだけどね!」などです。 普段は穏やかでやさしい義母が突然このようなことを言ってくるので驚きますし、「本当は私にいろいろ不満があるのかな……」と疑心暗鬼になってしまうことも。 「今言ったことは忘れてね」と言う義母さらにモヤモヤするのが、義母が私へ話したあとに「今言った言葉は忘れてね」と言うことです。その場ですぐに「忘れて」と言うこともありますし、翌日になって「昨日の話は忘れてね~」と言ってくることもあります。 頻度はそう多くないですし、「義母にも悪いことを言ってしまったという自覚があるのかな……」と自分の中で消化するように。義母は悪気があって言ってしまっているわけではなく、つい失言してしまうようでした。 私なりの対策そこで、最近では義母がモヤッとする言葉を言ったときは夫を巻き込むことにしました。「お義母さんがこう言ってたんだけど、あなたはどう思う?」と、嫌味にならないように明るく伝えるのがポイントです。 夫とも打ち合わせなどしてないのですが、「え~。今どき着物なんて着ていくところないじゃん」などと言ってくれます。夫に聞くスタンスを取ることで、義母も夫に言われるとシュンとしてしまい、キツい言葉の数が減ってきました。 義母は、仲良くなってくるとつい油断していろいろ言ってしまうようです。それだけ気を許してくれているということなのかも知れません。しかし、「親しき仲にも礼儀あり」で、私もポロッと余計なことを言わないようにしなければと思った体験でした。 作画/ぐら子著者:高橋恵美2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年01月18日当時3歳の長女を育てていたとき、第2子の妊娠が判明し、私は長女に報告する瞬間を密かに楽しみにしていました。そして、報告の時期を見計っていたところ、義母の勝手な行動によって私の楽しみを壊される結果となったのです。 第2子妊娠! 長女にはまだ内緒第2子を妊娠し、私は妊娠の判明と共に始まったつわりと闘っていました。長女のときと同じように2カ月は体調の悪い日々が続くだろうと予想。おそらく近くに住む義両親にお世話になることも多いと思い、まだ妊娠9週でしたがその段階で義両親へ妊娠を報告することに。 一方で長女はかなりおしゃべりなので、私が妊娠したと話したら通っているこども園の先生などに話してしまう可能性がありました。妊娠初期のため流産の可能性がまだ高い時期だったので、長女にはまだ伝えずにいました。 義母が長女に言っちゃった!私がつわりで体調を悪くしているので、つわり期間中は週末、夫に長女をお願いしていました。同時に義実家に長女が行く頻度も増えました。そんななか、義実家に遊びに行っていた長女と夫が帰ってくると夫の表情が曇っています。どうしたのか聞いてみると、「義母が長女に妊娠のことを教えてしまった」とのこと。「え……」それを聞いて私はショックでした。 もちろん義父母には「長女にはまだ伝えないで」とお願いしてありました。しかし義母は孫だけが妊娠を知らないことを「かわいそう」だと思ったそうです。仲間外れになっている長女を見ているのが嫌で、妊娠のことを言ってしまったとのこと。それが妊娠11週のときのことでした。 悔しい……楽しみにしていたのに私は密かに娘に妊娠のことを伝えるのを楽しみにしていました。「どんな反応をするかな?」「喜ぶのかな? 嫌がるのかな?」「教えるときに動画でも撮ろうかな?」など……。けれどそんな想像ももう意味がありません。 その後義母から私に「○○(娘)ちゃんに妊娠のことを話したら喜んでいましたよ」とメッセージが届きました。それを見て一層悲しくなり、悔しい気持ちに。しばらくは長女が私のおなかに向かって「赤ちゃん」と言うたび、悔しい気持ちが消えませんでした。 幸い長女は私の妊娠のことをそこまで大きなことと受け止めていなかったようで、こども園で先生に言ってしまうことはありませんでした。妊娠を報告するときに、長女に伝えない理由をきちんと話し、しっかりと義父母に念を押しておけばよかったと思った出来事です。 作画/ぐら子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年01月16日3歳6カ月で入園した息子は幼稚園が大好き。上の子のときのように、別れ際に泣いたり行き渋ったりすることは一度もなく、同級生ママたちからは「スムーズに園の門でバイバイできてうらやましい」と言われるほどでした。しかし、わが家の場合は幼稚園に到着するまでが大変で、壮絶な登園トラブルに初日から悩まされていたのです……。 家を出た瞬間から「もう歩けない」息子は自宅から500mほどの距離にある幼稚園に徒歩で通っています。起伏もなく整備された歩道なので、子どもでも歩きやすいはず。それなのに息子はほぼ毎朝、マンションのエントランスを出た瞬間からしゃがみこみ「もう歩けない」と言い出すのです。 息子は寝起きもよく、朝食もしっかり食べます。朝からどうしてそんなに?というくらい元気にあふれているのに、家を一歩出ると毎朝飽きることなくうずくまって歩かなくなりました。 遊びを取り入れていろいろ試したものの幼稚園自体は大好きで、早く行って先生やお友だちと遊びたい気持ちはある息子。厳しく叱りつけて嫌な気持ちで登園させてしまうと、せっかくの「幼稚園大好き!」な気持ちが損なわれるかもしれないと思った私は、なんとか叱らずに歩かせようと知恵を絞りました。長めのひもを用意して電車ごっこをしたりかけっこをしたり、「歩くとカッコイイよ」とおだてたり、「そこの電柱まで歩いてみようか」と励ましたり、考えつく限りの工夫をして歩かせる努力をしたのです。 もう諦めるしかない?ママ友や幼稚園教諭をしている友人にもアドバイスをもらいながらあれこれ試す日々が続きましたが、入園から2カ月経っても状況は変わりませんでした。とにかく「歩かない」「抱っこ」の一点張り。時には道路にひっくり返って泣き叫んで抱っこを要求することも。同じクラスの女の子が、お行儀よくママと手をつないで登園する姿がまぶしくてたまりませんでした。結局は少しだけ抱っこしてまた少しだけ歩く、というのを繰り返し、徐々に歩く距離を伸ばしていきました。最終的にスムーズに歩けるようになったのは、入園から半年以上経ったころでした。 見守ってくれた人たち幼稚園が大好きな一方で朝は少し不安な気持ちもあり、その思いが「抱っこして」という甘えになっていることは理解しつつも、毎朝のことなので「いい加減にしなさい!」と声を荒らげてしまうこともありました。 また、「どうして他の子は当たり前にできることがこの子はできないのだろう」という虚しさを感じることもありました。でもそんなとき、道ですれ違うお散歩中の人や地元のお店の人に「頑張ってるね!」「今日も元気だね!」と声をかけてもらい、そのやさしさが胸に沁みました。 わが家は上の子も徒歩通園でしたが「歩かない」というトラブルは一度もなかったため、まさか「手をつないで一緒に歩く」、ただそれだけのことがここまで大変だとは想像もしていませんでした。育児の「大変さ」は人それぞれであること、またどんなときもやさしい眼差しで見守ってくれる人がいることを実感した息子のイヤイヤ期でした。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2021年12月30日第1子である息子を出産して家族3人での生活が始まったのですが、私は積極的に育児に関わってくれない夫にモヤモヤしていました。息子が泣いても知らんぷり、抱っこしてても目線はテレビ、夜泣きしても自分だけ爆睡、おむつは替えてと言わないと替えてくれない、そんな夫についに不満が爆発した私は、「息子に対して愛情はあるのか?」と確信をつく質問をしてみたのです! イクメンとは? 育児に非協力的な夫息子が生後1カ月を迎え、里帰り先の実家から自宅へと帰り、家族3人での生活がスタート。夫は仕事が忙しく、平日は息子が寝たあとに帰ってくる日々が続きました。私は夫に休みの日には少しでも息子と触れ合ってほしいと思っていたのですが、私の思いとは裏腹に積極的に育児に関わろうとしない夫がいました。 例えば、私が料理をしているときに息子が泣き出しても夫は知らんぷりでスマホをいじっていたり、やっと抱っこしたと思ったら目線はテレビに一直線。積極的に育児に関わろうとしない夫に、私は少しずつ不満を抱えていったのです。 息子に愛情はある? 夫の答えは…息子が生後4カ月ころのことです。いつまでたっても育児に積極的に関わろうとしない夫に、ついに私の不満が爆発しました。ある日夫に、「息子のことかわいいと思ってる? 愛情はあるの?」と質問したのです。夫はいきなりの質問に狼狽えていましたが、少し考えたあとに「かわいいとは思う……けれど、どう接していいのかわからない」と答えたのです。 四六時中一緒にいる私とは違い、たまの休みにしか息子と過ごす時間がない夫は、泣いていてもあやし方もわからないし、何をすれば息子が笑ってくれるのかもわからない状態だったのかもしれません。 少しずつ変化していった夫「もっと息子と関わってほしい」と私は夫にお願いしました。それから夫は少しずつく変わっていきました。抱っこしたときは息子に話しかけたり、泣いてるときは自分からあやしたりしてくれるようになったのです。 息子も生後5カ月を過ぎて、いろいろな反応を見せるようになったというのも大きいと思いますが、明らかに良い変化が起きたように思います。息子が少しずつ言葉を理解し意思疎通ができるようになると、今までは何だったのかと思うくらいに夫は息子をかわいがるようになりました。 10カ月もの間、おなかの中で一緒に過ごして少しずつ母性をを育み愛情を注いできた私とは違い、夫はパパとしての自覚が生まれるのがとても遅かったように思います。それでも今では子ども3人の良きパパとして、それぞれに愛情を注いでかわいがってくれています。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:小山田ちよえ2男1女の母、アラフォー主婦。夫の仕事が忙しく平日はワンオペ育児に奮闘中。チョコレートとパンが大好き。復職に向けて資格取得を目指している。
2021年12月29日明るくておもしろい夫。おかげで保育園では息子のお友だちや先生に人気があり、行事にも前向きに参加してくれていました。人見知りの私にとって、とても助かる存在。しかし、ハイスペック夫に頼りきっていた私は、痛い目を見ることになったのです。 保育園の行事に積極的な夫夫はお笑い芸人のようなキャラクター。誰とでもすぐに仲良くなり、人見知りの私とは正反対の性格です。あいさつの声は誰よりも大きく、息子の送り迎えのときは先生やお友だちをどうやって笑わせようか……と考えているような人。もちろん行事でも目立つ存在です。 人が大勢集まるイベントが苦手な私の代わりに、いろいろと頑張ってくれていました。お友だちや先生方からも「〇〇くんパパ!」と人気があり、自慢の夫です。夫が目立ってくれいている分、私はひっそりとしていられてラッキーとも思っていました。 職業を知られて人気急上昇夫は高校・大学受験の塾の講師をしています。ある日何気なく1人のママ友に話したところ、またたく間に広まりました。ママ友に勉強や受験の相談をされることもあり、夫は「僕って人気だね!」とのんきな様子。夫の職業を知ったとたん、あいさつ程度の関わりだったのが急にグイグイ話しかけてくるママ友もいて、私としてはあまり気分がよくありませんでした。 妻の私から見ても、夫はとても魅力的な人だと思います。夫の人柄を評価してもらえるのはとてもうれしいのですが、有益な情報を持っているかもしれない人として近寄られるのは何だか嫌だなと感じていました。 保護者に言われるのは「パパ来ないの?」保護者のみの食事会が年に数回あり、私が参加すると決まって言われるのは「今日はパパ来ないの? 聞きたいことあったのになぁ」というセリフ。たしかに私じゃ力不足だよね……とさみしい気持ちになりました。 私はママ友たちの輪にうまく入れず、みんなの話に相づちを打つだけ。自分のコミュニケーション能力のせいもありますが、私が参加すると期待外れだと思われているような感じがして、情けない気持ちになってしまいました。 保育園の行事など、表に出る場面では夫に頼り切っていた私。おかげで私はママ友の輪にうまく入れなくなってしまいました。少しずつでも頑張って自分を出していくべきだったなと反省しています。夫は「気にすることない。苦手なことは無理する必要ないよ」と言ってくれますが、これからは努力していこうと思います。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2021年12月11日私は6歳と3歳の女の子の母です。どこの家庭もそうなのかもしれませんが、娘たちはよく喧嘩をします。喧嘩をする声にうんざりする毎日でしたが、あることを実践したら喧嘩が長引かなくなったうえに、私のイライラも軽減されました。怒りが爆発したママのとった行動を娘さんたちの反応と合わせてご紹介します。 わが家の喧嘩事情毎日のように姉妹喧嘩をする娘たちですが、喧嘩の原因は本当にささいなことが多いです。例えばどちらがテレビを消すか、どちらがどの食器を使うかなど、私にとってはどうでもよいと思えることばかり。 「どっちでもいいでしょ」と言ってもお互い譲る気はありません。次女はイヤイヤ期真っ盛りなので、細かいことにこだわるのはまだわかります。でも長女はもう小学校1年生。そこは自分より幼い妹に譲ってほしいなと思ってしまいます。 喧嘩を仲裁するとしかし、わが家では「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」という言い方しないようにしています。私は平和的に解決できればと思って、「さっき〇〇(長女)がテレビを消したんだから、次は〇〇(次女)が消したら?」「こっちの食器もかわいいから、こっちは?」など、なるべく公平を期すような声かけをしていたつもりです。 でもそれではうまくいきません。我慢を強いられたほうは「お母さんが優先してくれなかった」と感じるのか、頑なになるばかりでした。 もう知らない!とキレたら…私は娘たちの気持ちや状況に配慮して仲を取り持とうとしているのに、喧嘩が収まらないことに徒労感を覚えていました。そしてある日、私はキレて「もう知らない! あとは自分たちで解決して」と言い残し、自室に閉じこもることに。 すると2人は、わりとすぐに「仲良しだよ。もう喧嘩してないよ!」と笑顔で部屋まできました。どうやら私が本気で怒っていることを察したため団結し、どうにかしようとしたみたいです。 仲裁は必要なかった?何回かそのようなことを繰り返すうちに、私は自分が喧嘩を大きくしているということに気がつきました。私が介入すると私の意見に従わせることになり、娘たちは余計に意固地になっていたようです。 そのため今では「2人で考えて、仲直りしたら教えて」と言い、離れたところから様子を伺っています。すると、長女がきちんとリードして2人で解決法を考えるのです。2人とも私が離れることにより冷静になる感じがします。 仲裁しないと私のストレスがたまらないばかりか、早く喧嘩も収まります。「子どもの喧嘩に親は口を出すな」という言葉は友達同士だけではなく、兄弟姉妹にも当てはまるのだなと思いました。自分たちで考え、自分たちで解決すると納得感があるのでしょうか。今後も娘たちが喧嘩を始めたら、適度に距離を置こうと思います。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子 著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2021年12月01日現在、2歳の女の子と生後10カ月の男の子を育てています。1人目の妊娠がわかったのは、私が19歳のときでした。10代で妊娠と出産を経験した私が感じた悩みやよかったこと、そして周りの反応についてご紹介します。 妊娠判明と親への報告「生理が1週間遅れている」。生理が遅れたことがなかった私は、すぐに妊娠していることに気が付きました。当時私は社会人1年目でひとり暮らしを始めたばかりでしたが、一瞬も迷うことなく産むことを決断しパートナーに報告。パートナーも迷うことなく産むことに賛成し、喜んでくれました。 その後2人で、実家を訪れて母に妊娠を報告。はじめは涙を流して反対していた母でしたが、何日もかけていかに真剣かを誠心誠意伝えると、「毎日ここに説得しにくるたびに、顔つきが母親になってきている。あなたが幸せになる道を選びなさい」と認めてくれました。 いざ出産!健診に通っていた個人病院では「若年妊婦でリスクがあるためここではお産はできない」と言われ、妊娠30週で転院し総合病院で出産することになりました。 妊娠40週5日の夕方に高位破水をし、陣痛がくる前から入院。夜中にいきなり3分間隔の陣痛が始まり、呼吸に集中すること3時間。無事に3,800gの大きな女の子を出産しました。初めて娘を抱っこしたときの喜びと感動は、今でも鮮明に覚えています。 自分らしい子育て入院中は、「若いママだからと周りの偏見があるかもしれない。これだから若いママは⋯⋯と言われないように頑張らないと!」と毎日気を張りながら過ごし、心が疲れていました。そんな私に、娘を取り上げてくださった助産師さんが「周りと比べないで、娘ちゃんの自慢のママになってね」と声をかけてくださいました。 「娘にとって自慢のママでいればいいんだ」と思うとパッと気持ちが晴れ、自分らしい子育てができるようになったのです。完璧を求めず、周りと比べない。何歳のママだろうが、初産ならみんなママ1年生!とポジティブに考えられるようになり、毎日楽しく子育てしています。 現在は2児の母になり、日中は子どもたちを保育園に預けて働いています。保育園でも職場でも、周囲のママたちは年齢関係なく同じママとして接してくれ、ママ友もできました。初対面の人から必ずと言ってよいほど、「いくつ? 若いよね?」と年齢を聞かれるので、会話のきっかけになるというのが若くして出産した強味だと思っています。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:伊藤あいり2歳の女の子と0歳の男の子の母。現在は、美容関係の営業職として働きながら、子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2021年11月10日現在、2歳の女の子と生後10カ月の男の子を育てています。1人目の妊娠がわかったのは、私が19歳のときでした。10代で妊娠と出産を経験した私が感じた悩みやよかったこと、そして周りの反応についてご紹介します。 妊娠判明と親への報告「生理が1週間遅れている」。生理が遅れたことがなかった私は、すぐに妊娠していることに気が付きました。当時私は社会人1年目でひとり暮らしを始めたばかりでしたが、一瞬も迷うことなく産むことを決断しパートナーに報告。パートナーも迷うことなく産むことに賛成し、喜んでくれました。 その後2人で、実家を訪れて母に妊娠を報告。はじめは涙を流して反対していた母でしたが、何日もかけていかに真剣かを誠心誠意伝えると、「毎日ここに説得しにくるたびに、顔つきが母親になってきている。あなたが幸せになる道を選びなさい」と認めてくれました。 いざ出産!健診に通っていた個人病院では「若年妊婦でリスクがあるためここではお産はできない」と言われ、妊娠30週で転院し総合病院で出産することになりました。 妊娠40週5日の夕方に高位破水をし、陣痛がくる前から入院。夜中にいきなり3分間隔の陣痛が始まり、呼吸に集中すること3時間。無事に3,800gの大きな女の子を出産しました。初めて娘を抱っこしたときの喜びと感動は、今でも鮮明に覚えています。 自分らしい子育て入院中は、「若いママだからと周りの偏見があるかもしれない。これだから若いママは⋯⋯と言われないように頑張らないと!」と毎日気を張りながら過ごし、心が疲れていました。そんな私に、娘を取り上げてくださった助産師さんが「周りと比べないで、娘ちゃんの自慢のママになってね」と声をかけてくださいました。 「娘にとって自慢のママでいればいいんだ」と思うとパッと気持ちが晴れ、自分らしい子育てができるようになったのです。完璧を求めず、周りと比べない。何歳のママだろうが、初産ならみんなママ1年生!とポジティブに考えられるようになり、毎日楽しく子育てしています。 現在は2児の母になり、日中は子どもたちを保育園に預けて働いています。保育園でも職場でも、周囲のママたちは年齢関係なく同じママとして接してくれ、ママ友もできました。初対面の人から必ずと言ってよいほど、「いくつ? 若いよね?」と年齢を聞かれるので、会話のきっかけになるというのが若くして出産した強味だと思っています。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:伊藤あいり2歳の女の子と0歳の男の子の母。現在は、美容関係の営業職として働きながら、子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2021年11月10日初めての育児に悩まされ、身も心もボロボロの育休期間から脱出したくて職場復帰を選択。復職後も夜泣きでヘトヘトになり断乳を決意したのですが、夜泣きは続き状態は悪化。初めての経験に心が折れそうな私を支えてくれた、息子の保育園についてのお話です。 つらかった育休⋯とにかく職場復帰したい息子は生まれたてのころから目覚めている時間はほぼ号泣、夜も30分~1時間おきに泣く本当に大変な赤ちゃんでした。おかげで育休期間は産前に夢見た笑顔で穏やかな日々とはかけ離れ、1日中泣き声を聞かされるつらさと寝不足から精神的にも体力的にも追い詰められる毎日。 職場復帰の際も同時期に出産した友だちや会社の先輩は育休2年目を希望。息子に対して申し訳ない気持ちもありました。それでも、当時私はすがる思いで入園申請したのを覚えています。 無事入園が決まり、生後9カ月で職場復帰自宅が駅から離れていたことが幸いし、激戦区にもかかわらず第一希望の保育園への入園が叶い、息子が生後9カ月のときに復職しました。当初息子は保育園でもやはり1日中泣き、食事もとらず、先生方に抱っこばかりしてもらっていたようです。保育園の洗礼とも言えますが、手足口病や突発性発疹など毎月のように病気も経験しました。 仕事も度々休まなければならず、産前同様の仕事をこなすことは困難でしたが、身も心もボロボロの育休期間から解放され、戻れる職場があって本当によかったと心から思いました。 夜泣きは続くよどこまでも…断乳を決意保育園へ通い始め1歳を過ぎても息子の夜泣きがおさまることはなく、私は出産以降2時間以上連続して寝たことがありませんでした。日中に会社で体力を温存し、一晩中続く耐久レースのような寝かしつけに挑む状態が続き、1歳5カ月で断乳を決意しました。当時息子は離乳食も進まず、体重は標準を下回っていたので、本当に迷った末の決断でした。 ところが、断乳して1週間経っても2週間経っても、息子の夜泣きはまったくなくなりませんでした。やはり心のどこかで朝まで寝てくれることを期待していた私は絶望し、それまでの仕事の疲れも重なって、夜になると息子を怒鳴りつけたり、自分も号泣してしまったり、事態は一段と悪化しました。 異変に気づいてくれた先生当時の私の異変にいち早く気が付いてくれたのは、保育園の先生でした。ある日担任の先生から一度面談をさせてほしいとの申し出があり、お迎え前に温かいお茶をいただきながら、息子の夜泣きが続き私が追い込まれた状況であることについて相談に乗っていただきました。 先生に言われたのは、息子のためにも母である私が元気でいることが一番大切だということ。そして休日保育の利用も検討して睡眠時間を確保してはどうかなど、具体的な提案をしてくれたのです。 結果的に土曜保育を利用することはありませんでしたが、「先生たちがいつでも助けになってくれる」という安心感が最悪の時期を乗り越える支えとなったことは確かです。保育園が親と一体となって子どもを育ててくれる、心強い存在であることを実感させてもらった経験でした。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:鈴木ゆり2歳の男の子の母。現在第2子を妊娠中。結婚後は夫の実家で義両親と同居しながら、旅行会社にフルタイムで勤務。その傍ら、自身の体験をもとに子育てに関する体験談を執筆している。
2021年09月28日楽しい新婚生活を送るはずだったのに、価値観の違いから、お互いの嫌な部分が見えてきて…ついには死にかけたというぐら子さん。違う家庭環境で育った2人が生活を共にする結婚生活。お互い違う価値観がすり合うまでの苦行! を描いたエピソードに、たくさんの反響が寄せられました。こんなはずじゃなかった!? 新婚生活結婚生活をスタートさせたぐら子さん。最初は楽しい日々でしたが、仕事の忙しさもあり、少しずつ違和感が生じます。そしてある日、ぐら子さんは夫から、思わぬ提案をされます。エアコンが要らないってどういうこと!?それには、こんな理由が……。エアコンのない家で育ち、倹約家の夫。一方、自由にエアコンを使用し、稼いだお金も自由に使い、貯金のないぐら子さん。2人の将来のために無駄な出費は抑えようと提案する夫に対し、ぐら子さんは何も言えなくなってしまいました。話し合った結果、ぐら子さんが我慢できない時だけエアコンを使用することに。幸いコタツがあったので、冬はエアコンなしで凌いだぐら子さんでしたが……。エアコン問題だけじゃなかった!そして、エアコンの使えない地獄の夏に。さらに、価値観の違いからくるストレスで、しんどい日々が……。とうとう体調不良に……病院に勤務するぐら子さん。周りのサポートのおかげで夜勤を乗り切るも、体調不良の原因である夫に怒りが沸いてきました。そして、やはりエアコンは必要だと思い直し……。ケチな夫を説得するには、金銭面で訴えるしかないと思い至ります。すると、夫はあっさり納得するも、倒れる前に気づいてほしかったと、なんだか悲しくなったぐら子さん。夫にそのことを伝えると、結婚して出費が増えたことで将来に不安が生じ、ぐら子さんの体調のことまで考える余裕がなかったと告白。どうやら、浪費家の私のことを心配しすぎていたようです…とはいえ行き過ぎた節約はやっぱりつらいですよね。■価値観の違いわかる! 共感の声別々の人生を歩んできた2人が生活を共にすることの難しさは、読者の皆さんも感じているようです。みんな一人一人違うから合わせる時と合わせない時も見極めていきたい。うちととても似ているのでお気持ちすごくわかります。 幸いうちは子供が暑がりなので、夫が文句を言いながらも我慢していますが、 更年期も手伝って好きで暑がりなわけじゃないですよ。 思いやりですよね…。体調管理の意味で、夏のエアコンは必須アイテムですよね。今では。 看護師していて、貯蓄が無いってそれはちょっと……けど暑い時にエアコンを使うことを、「お金使うことばかり」って言うのはダメですよ。体感温度は人それぞれですからね。■話し合い大事! 違いをわかり合おうとした二人に拍手!結婚生活半年にしてつまづいてしまったぐら子さん夫婦でしたが、この先ずっと一緒にいるために歩み寄った2人に「よかった」との意見が寄せられました。旦那さんも言葉にしなければただのケチにみえてしまうから、お互いの考えがわかってよかった。自分が正しいと信じて人の話を聞かない人でなくてよかった。ぐら子さんに後遺症などなくてよかった! 男性の弱音って、女性に比べあまり聞こえてこない印象です。なので、ぐら子さんの旦那さんの素直な気持ち、貴重なエピソードだと感じました。真夏にクーラーないのはちょっと辛いですよね。けれど、わかりあえて体調も整えられて、よかったなと思います。幸せそうで何よりです。ケチな夫でも話し合いができ、解決できる夫婦関係が羨ましいと思った。話し合いの末、互いに歩み寄ることを決めて、今は仲良く暮らしているぐら子さん夫婦。ウーマンエキサイトでは、夫婦ほ価値観の違いを埋めるためのヒントも詰まった、漫画「新婚なのに価値観の違いで死にかけた話」を掲載中です! ▼漫画「新婚なのに価値観の違いで死にかけた話」
2021年08月12日子どもたちの祖父母はどちらも孫には甘いです。しかし、私の両親はハッキリ叱るときは叱るのに対し、義両親は注意さえしません。そのことがわかっている子どもたちは、義両親の前では私も厳しく言わないのをいいことに調子付き、次第に態度がエスカレートしていくのです。すると決まって義両親に言われる「ある言葉」がストレスに……。義実家に行くのが嫌になってしまった体験談です。 「やさしい」義両親と調子に乗る子ども義両親は「嫌われたくない」の一点張りで絶対に子どもたちを注意しません。叱るのは親の役目、甘やかすのは祖父母の役目、という考え方なのです。私もその考え自体には共感するのですが、子どもたちだけで訪問しているなど親の目がないときはさすがに注意してほしいと思ってしまいます。 また、普段やさしい義両親に言われることで、子どもたちは良い意味でのショックを受けて、注意を受け入れる気になるのではと期待をしてしまうときもあります。 空気を悪くしない程度に注意するものの子どもたちが騒ぎすぎたり危険なことをしたりすれば叱るのは親である私の役目です。それは当然なのですが、義両親が一緒にいるとき、特に義実家にいるときなどは子どもは聞く耳を持ちません。「じいじとばあばがいいって言ってるもん」のひと言で流そうとします。実際、私が何か言うたびに「まあまあ、それくらいいじゃない」と義両親が声をかけるのです。本気で叱り飛ばしては場の雰囲気を悪くしてしまうという遠慮が私にあることも、子どもに見透かされているのかもしれません。 義両親に決まって言われるこの言葉顔を合わせてからしばらくすると必ず義両親、特に義母から言われるフレーズがあります。「今の若い人は叱らない育児なんでしょう?」「私の母(義母の母、故人)は、同居していた孫(夫の従妹)の子育てが甘い、全然叱らないって溜息ついていたわ」と言うのです。親である私が甘い、叱らないことを責めるニュアンスが感じられ「申し訳ありません」と言うしかありません。たまにであれば聞き流せますが、毎回必ず言われるので正直うんざり。子連れで義実家に行くのが苦痛になりました。 最近では義両親のコメントに対してはモヤっとしつつも「昔の親は厳しかったですよね~」「お義母さんも厳しかったんですか~?」と論点をずらし、義母の子育てエピソードを拝聴する流れに持っていくことで適当に流しています。「申し訳ありません」と謝るよりも、むしろ会話がはずんで楽しい時間になるような気がしています。 作画/ぐら子著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2021年07月06日現在第2子妊娠中、3歳の長女を育てています。長女は1歳半のころ、電車やバスが大好きでした。そんな長女の好きな物を聞いた義母が「やめさせたほうがいい」と言い出し……。そして私にとって衝撃的な発言をし、驚かされた体験談です。 長女1歳半、電車にはまる長女は1歳半~2歳手前まで電車やバスにはまっていました。児童館や子育て支援センターに行くと、まず遊ぶのは電車やバスのおもちゃ。おままごとやぬいぐるみで遊ぶのに興味がないわけではないのですが、一番好きなのは電車やバスのおもちゃで遊ぶことでした。 「女の子なのに珍しいね」と言われたりもしましたが、私自身はそのことを気にかけることもなく、「そんなに好きなら」と駅まで電車やバスを見に行ったり、電車やバスのおもちゃを買ったりしていました。 「将来が心配! やめさせたら?」と義母義実家へ遊びに行ったとき、「長女は今、電車やバスが好きなんです」と言うと、義母が怪訝そうな顔をしました。そして「え、それって大丈夫なの? 女の子なのに電車が好きなの?」とのこと。私が「そうですね。最近好きですね」と答えると「将来男性みたいになったらどうするの?」という意味合いの差別的な言葉を言われました。そして「そうなったら大変だから、やめさせたほうがいいんじゃない?」と……。 電車やバスが好きだから男の子っぽくなるという考えにも驚きましたが、「なりませんよ」というのも違うし、仮になった場合でも「なってもいい」のという私の思いを伝えたところで義母が納得してくれるかわからなかったので、何と言うのが良いのか考えた末、「そうですかねぇ」とあいまいに答えてしまいました。 改めて思う「どうあっても愛しいわが子」義母の発言は改めて夫と話す機会になりました。「将来長女が男の子になりたいって言ったらどうする?」と夫に聞くと、「応援する」とのこと。夫が私と同じ考えであったことにうれしく思いました。 女の子が男の子のようになることは特別なことではないと思います。ただ、義母のような考えの人もいるのだなとわかり、私も夫も「女の子は女の子らしく」と押し付けるのではなく、「できる限りそのままの長女を受け入れられる親でいよう」と改めて思いました。夫婦で長女への考えについて共有することができてよかったと思います。 義母の発言は、私たち夫婦で子育て方針を共有する良いきっかけになりました。今3歳の長女はおままごとも好きですし、電車やバスも好き。何より工作が一番好きな女の子です。これからも長女が好きなことに敏感に、大切にして育てていこうと思っています。 作画/ぐら子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2021年06月15日現在7歳になった息子が、1歳になってすぐのことです。当時、まだ夜中に何度か泣いて起きることが多かった息子の寝かしつけで、私は育児疲れと寝不足の日々が続いていました。そんな中、ある人物によって精神的に追い込まれた私は、ある日突然動悸とめまいに襲われたのです。 電話越しに聞こえてくる義母の怒りの声息子が1歳になったばかりのお正月のこと。夫と息子とともに、私は義実家へ行っていました。お正月ということもあって夫に手土産の購入を頼み、それを持参したのですが、私は中身を知らないまま義母にその手土産を渡しました。 そして何事もなく帰宅したあと、夫に姑から電話があったのです。夫が電話に出るなり聞こえてきたのは「手土産が気に入らない! お正月のあいさつにこんな物を渡してどういうつもり!?」という義母の怒りの声でした。 毎日続く義母からのLINE義母から突然かかってきた怒りの電話に夫も腹が立ったようで、2人は1時間ほど電話で揉めていました。そのあと電話を終えた夫に話を聞くと、「お正月に持ってくる手土産はもっと豪華な物にするべきだ」と言うのが義母の主張だったようです。そしてその日から毎日、私の携帯には義母からの長文のLINEが届くように。 その内容は「あなたも息子も何もわかっていない」「こっちはいろいろと助けてあげているのだから感謝の気持ちを込めてもっと高級な手土産にするべきだ」といったもの。私はもう謝ることしかできず、毎日のようにくるLINEが怖くて眠れない日が続くようになっていました。 突然の激しい動悸と息苦しさ相変わらず姑からのLINEは続き、1カ月が経ったある日、家にいた私は突然息苦しさを感じ、同時に激しい動悸に襲われました。その症状は2、3分で治ったので、そのときは寝不足が続いたからかな?ぐらいにしか考えていませんでした。 しかし、それをきっかけに息子の予防接種の順番待ちやレジに並んでいるとき、車の運転中に信号待ちをしているときなど、外出先でも同じ症状が起きるように。電車やバスにも乗れなくなってしまい、これはおかしいと感じた私は心療内科を受診することを決意しました。 心療内科でパニック障害と診断心療内科で下された診断はパニック障害でした。主治医の先生によると、育児疲れや寝不足によって疲弊していたところに、強いストレスが加わったことで発症したのではないかとのこと。日常的に薬を内服する必要はないものの、外出時などパニック発作を起こしそうな場面では、薬を内服するようになりました。 1歳の息子は卒乳していて、母乳を気にせず薬を内服することができたので、それだけが救いでした。その後、私の病気のことは夫から義母に説明してくれることに。義母は私を追い詰めたことを反省し、謝罪してくれました。 私がパニック障害を発症してから6年が経ちますが、今でも電車やバスの乗車、長蛇の列に並ぶという行為はできないまま。ですが義母に病気のことを伝えたあとは、あまり私へLINEをしてくることもなくなりました。そのため今ではゆったりとした気持ちで育児をしています。私も義母にもう何も言われないように、手土産はもちろん、細やかなことにも気を配るように注意して、適度な関係を保っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/ぐら子著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2021年05月19日現在第2子妊娠中、3歳の長女を育てています。長女は食物アレルギーがあり、食べ物には普段から気をつかっています。その長女が1歳半のとき、公園で会った見知らぬおばさんが勝手にお菓子をあげそうになり、ひやりとしたことがありました。 公園で出会った見知らぬおばさん長女が1歳半のとき、公園で遊んでいると散歩をしていたおばさんに話しかけられました。そのころ長女は人見知りとは無縁。誰にでも愛想のいい子だったので、知らない人に話しかけられることがよくありました。私もいつものように長女が見知らぬ人とやり取りしているのを微笑ましく見ていました。 そのなかでおばさんが自分のかばんを開けて何やらゴソゴソ……。そこからお菓子を取り出し、長女と話をしながら食べ始めたのです。「子どもの前で食べるのかぁ……」とうっすら嫌な気持ちを感じつつも、私は見守っていました。 そのお菓子ちょっと待った!すると案の定、長女はおばさんが食べているお菓子を欲しがりました。そして「あら食べる?」とおばさんは言い、自分の食べかけのお菓子をそのまま長女の口の中に入れようとしたのです! 私はとっさにおばさんと長女の間に手をねじ込んで、「ちょっ……! すみません!!」と遮りました。 そして長女には食物アレルギーがあり、何が入っているのかわからない物は食べさせられないと……。するとおばさんが「これは卵が入ってるわねぇ」と原材料を見ながらつぶやき、私が「卵はアレルギーなので食べられないんです」と答えたのですが、次のおばさんのひと言に耳を疑いました。 全然わかってくれない!「大丈夫よ! これくらい! はいどうぞ!」。そう言って再び長女にお菓子をあげようとしました。「いや! いやいやいや……」。再び私が遮り、少し長女を遠ざけました。すると、「あのね、私の孫は小麦のアレルギーだからわかるのよ。孫はアレルギーでも少しくらいは食べてるの。アレルギーだからって何でもダメって言うのは逆によくないのよ」。 おばさんの主張にめまいがする思いでした。アレルギーの程度は人によって違いますし、そもそも親がダメだと言っているものを無理矢理与えようとするなんて……。ぐいぐいくるおばさんに「このままここにいたらダメだ」と思い、「食べる!」と泣く長女を抱えて逃げるように公園をあとにしました。 自分の子どもが知らない人と交流するのは大いに結構です。ただ、誰もが食物アレルギーについて詳しいわけではないですから、常に油断ができません。これから長女が大きくなっていっても親が気をつけていなければいけないところだな、と改めて気を引き締めました。 監修/助産師REIKO作画/ぐら子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2021年03月16日