『ジュラシック』シリーズ最新作にして完結編となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』より、サトラー博士とグラント博士の再会シーンの本編映像が公開された。サム・ニール演じるグラント博士の発掘現場のテントに、ローラ・ダーン演じるサトラー博士が訪れ、近況を聞くシーンからスタートする今回の映像。『ジュラシック・パーク』時には恋人であった2人だが、『ジュラシック・パーク III』ではサトラー博士は別の男性と結婚していた。その後は別々の人生を送っていたようで、夫の近況について聞かれると「別れた」とあっけらかんと答えるサトラー博士。また、寂しそうに「孤独だよ」とグラント博士が呟くとともに、「エリー、わざわざ近況を伝えに来たのかい?」と、久々の再会には理由があることを予感させる質問をなげかける。2人がシリーズ1作目で登場したのは、モンタナ州の発掘現場。ジョン・ハモンドが訪れ2人をパークへと連れていく、物語が大きく動き出すシーンを連想させる場所でもある発掘現場にて、本作で2人が再会を果たすのは、ファンにとって興奮を抑えきれないシーンだ。再び共演した感想をローラは「素晴らしかった!映画って、言わば大学時代の経験みたいなもの。だから、まるで25年前に大学でいっしょだった人たちと再会したような気分だった。クリエイティブな経験を通した再会っていう感覚はとっても不思議で、仕事の中で何人かとそんなことを共有できたのは幸運だった。サムみたいな素晴らしい旧友と再会して、また共演する機会を持てるなんて、自分の身体をつねったくらい」と話す。サムも「ローラとはいつもほんとにうまく行くし、共演するのは実に楽しいよ。だから、本作で再会できて大喜びしたね。彼女は大親友で、俳優としては素晴らしく達者だし、想像力豊かだし、生き生きして、演技を感じさせない。彼女と1度のみならず3度も共演するという恩恵にあずかったのは、私の人生の大いなる喜びだね」と喜びのコメントを寄せている。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は7月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 2022年7月29日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2022年07月21日暑くなり、ダイエットを意識する季節がやってきた!そこで、おいしく食べられて自然に痩せられる方法を紹介。食品医学研究所所長で医学博士の平柳要先生が考案した「生姜入り豆乳寒天」だ。生姜入り豆乳寒天とは、生姜、寒天、豆乳という食材を組み合わせたもの。それぞれの食材にダイエット効果があるので3倍おいしいダイエット食だ。平柳先生はこう説明する。「この3つには多くの健康効果があることがわかっています。生の生姜に多い辛味成分のジンゲロールには、糖質や脂質の吸収を抑える働きが。また、加熱すると増える辛味成分のショウガオールには、血流促進、冷え性の改善のほか、体脂肪を燃やす働きがあります」ほかにも生姜には腸管での脂質の消化吸収を抑える働きや、善玉ホルモンを増やす作用、免疫力を高める作用もあるという。「寒天は、ローカロリーで満腹感を得やすく、腸の働きを高めて排便を促したり、高血圧、高血糖、高LDLコレステロールの予防にも働いてくれます。成分の8割は食物繊維ですから、ダイエットにはもってこいの食材。腸内に汚れをためないから大腸がんの予防にもなります」(平柳先生・以下同)■寒天と豆乳の組み合わせは食欲を高めるホルモンを抑えるそこに加える第三の食材、豆乳。豆乳には女性ホルモンのエストロゲンと似た働きを持つ大豆イソフラボンが含まれており、骨粗しょう症の予防も期待できる。ビタミンEも豊富で抗酸化作用が高く、女性にうれしい食品だが、それだけではない。「豆乳に含まれるサポニンは脂質の吸収を抑え、肥満防止や動脈硬化予防の働きがあり、レシチンには、記憶力アップや認知症予防の働きがあります。さらに、豆乳に含まれるオリゴ糖には腸内環境を整える働きも」生姜、寒天、豆乳のすべてに共通する働きに、腸内環境を調整し、免疫力を上げる働きがあるうえ、脂肪燃焼作用もある。これら3つの食材が合わさることで、実は単なる「1+1+1」ではない、もっと大きな相乗効果が期待できるのだそう。「生姜には更年期障害の改善といった働きもあります。豆乳に含まれる大豆イソフラボンも更年期障害の改善に有効ですが、同じ効果のある栄養素を異なる食材から取り入れることで、一品を食べすぎたり、栄養の偏りを防いだりすることができるのです」さらに、寒天と豆乳の組み合わせには、食欲を高めるホルモン、グレリンの分泌を抑える作用があるのだそう。そこに生姜を加えると、ふだんは少量しかとらない生姜を一定量食べることができ、ダイエットだけではない3食材のメリットを、しっかり享受できるのがうれしい。まさにオールラウンドをカバーした夢の組み合わせ。これを混ぜて作るのが生姜入り豆乳寒天なのだ。作り方はとても簡単。無調整の豆乳に粉寒天と皮ごとすりおろした生姜を投入してレンチンして、冷やして固めるだけ。豆乳は糖分や香料などが入っていない無調整のものを選んで。生姜は皮の部分に辛味成分が多く含まれているので、むかずに表面の汚れを取ってそのまま使おう。■生姜入り豆乳寒天の作り方【作り方】〈1〉生姜をよく洗い、皮つきのまますりおろす。豆乳、おろし生姜、粉寒天を耐熱容器に入れる。〈2〉電子レンジで加熱(600Wで1~2分)して、80度以上になったら取り出して混ぜ合わせる。※寒天を固まらせるために、一度しっかり溶かしておくこと。〈3〉混ぜ合わせたものを器に移し、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やし固める。食べるときは、適当な大きさに切るだけ。きな粉に黒みつやはちみつをかけると甘いデザートになるし、トマトなどと一緒にカプレーゼ風にして食べると、ちょっとした一品になる。■「生姜入り豆乳寒天」アレンジレシピ【黒みつきな粉がけ】黒みつときな粉をかけるとさっぱりした和菓子風のデザートに。ほかにも、シナモンやはちみつ、メープルシロップなどをかけて食べてもいい。【カプレーゼ風】生姜入り豆乳寒天を食べやすい厚さに切り、トマトと大葉やバジルとともに並べるとカプレーゼ風になる。塩、黒こしょう、オリーブオイルをかける。バルサミコ酢をかけてもおいしい。ほかにも、薄く切ってわさび醬油をつけて食べたり、一口大に切ってサラダに混ぜてもおいしく食べられる。豆乳独特の苦味が生姜によって消され、これからの季節にはピッタリの、スッキリとした味になっている。寒天が入っているから、どれだけ食べてもいいし、食べすぎを防ぐことができるのもうれしい。生姜入り豆乳寒天のダイエット効果を最大限に生かす食べ方は、食事の前、あるいは食事の最初に食べることなのだそう。「最初に食べることで、すぐに満腹感を得られるため、食べすぎになりません。生姜入り豆乳寒天を食べた後に有酸素運動をする習慣をつけると、さらにダイエット効果が期待できますよ」この夏、ぜひ常備食に!【PROFILE】平柳要医学博士。東京大学大学院医学研究科修了後、日本大学医学部准教授など。著書に『長生きショウガ新健康法大全』(文響社)などがある
2022年06月13日モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)から、「1 モンクレール JW アンダーソン( 1 MONCLER JW ANDERSON)」の新作ウェアが、2022年6月9日(木)より一部の国内モンクレールブティック、主要セレクトショップなどにて発売される。“陽気な逃避行"を表現した新作ダウンジャケット&ウェア今季で3シーズン目を迎える1 モンクレール JW アンダーソンの新作では、“陽気な逃避行”を表現。イエローやグリーン、ブルー、ピンクといった鮮やかな色彩と、素朴かつサイケデリックなパターンを駆使しながら、モンクレールのアウトドアをルーツとする機能性によりフォーカスしたコレクションとなっている。ラインナップは、レザーストラップ付きのパッド入りパーカー、クロップド丈のブルゾン、ジップアップジャケット、パッド入りベスト、オーバーサイズのジャンパー、スウェットシャツ、パーカー、テディフリース、パッド入りミニスカート、バミューダ、リラックスシルエットのパンツなど。ディテールに遊び心を効かせた、ジェンダーレスなデザインのアイテムが揃う。小さな“ピロー”付きファスナーを配したダウンジャケットなど例えば、ベビーピンクやブルーのダウンジャケットや、イエローのフード付きダウンジャケットのファスナーの引手には、小さなピロー型の装飾をプラス。同様のディテールは、フラップポケット付きのショートダウンジャケットやハーフジップのニットトップスにもあしらわれている。また、色が滲んだような質感のフリースフーディーやTシャツ、グラフィカルな模様のTシャツ、スカート、ライトブルーのデニムコートなども登場。袖にボリュームを持たせたフード付きジャケットには、1 モンクレール JW アンダーソンのロゴ入りレザーパッチを配し、アクセントを効かせた。パッド入りバッグやサンダルもその他、パッド入りトートバッグやかぎ針編みの帽子など、小物も充実。カラフルなスライドサンダルは、ボリュームのあるチューブを連ねたような、プレイフルなデザインが魅力だ。【詳細】1 モンクレール JW アンダーソン「Dream in color」発売日:2022年6月9日(木)販売店舗:一部の国内モンクレールブティック、主要セレクトショップ、オフィシャルECサイト価格例:・ダウンジャケット 305,800円・フード付きジャケット 220,000円・フリースフーディー 146,300円・トートバッグ 119,900円・サンダル 85,800円【問い合わせ先】モンクレール ジャパンTEL:0120-977-747
2022年06月12日ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」から、新作キッズコレクション「ポケモン めざせポケモン博士!」が登場。2022年5月27日(金)に発売される。UTの新作キッズコレクション「ポケモン めざせポケモン博士!」「ポケモン めざせポケモン博士!」は、ワクワク感に溢れるポケモンの世界をモチーフにしたコレクション。スイクンやギャラドス、ゲッコウガなど水タイプの人気ポケモンを集めたイラスト、イーブイとその進化先をアール・ヌーヴォー風に描いたイラストなど、ポケモンたちの魅力を引き出した様々な柄のTシャツがラインナップ。展覧会「ポケモン化石博物館」のコラボ柄展覧会「ポケモン化石博物館」の開催を記念したコラボレーション柄にも要注目だ。展覧会を案内してくれる「発掘ピカチュウ」と、「カセキ」から復元された様々なポケモンがプリントされている。キッズステテコも全3柄がラインナップまた、夏を快適に過ごせるキッズステテコも同時発売。宇宙や星空を思わせるモチーフとピカチュウを組み合わせたドリーミーな総柄など、全3種類のデザインで展開される。商品情報「ポケモン めざせポケモン博士!」発売日:2022年5月27日(金)販売店舗:全国のユニクロのキッズ・ベビー取扱い店舗、およびオンラインストア価格:・「UT」(100-160cm) 各990円・ステテコ(100-160cm) 全3柄 各990円※いずれも100cmはオンラインストアのみ販売。©2022 Pokémon. ©1995 - 2022 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
2022年05月23日立春や立冬など二十四節気ごとに独自の行事がある藤巻家。この風変わりな家族の4世代にわたる物語が、瀧羽麻子さんの『博士の長靴』だ。「最初は編集者さんと、理系の人を書こうと話していたんです。家族というテーマにも興味があったので、理系の学者を軸とした家族の物語になりました。数世代の話にすることで、時代や価値観、家族観の変化も書けたらいいなと思っていました」第1章の舞台は1958年。スミが奉公する藤巻家の息子・昭彦は気象学の研究者。いつも空を見上げてばかりのちょっぴり不思議な青年だ。「空のことで頭がいっぱいで、地上のことにはあまり興味がない人、というところからイメージを膨らませていきました」そんな彼もやがて結婚し、子どもが生まれ…。令和に至るまでの藤巻家が描かれるが、各章の視点人物は家庭教師や隣人の主婦など、主に家族外の人物である。「家族の外の人から見たほうが、この一家の不思議なところ、面白いところがより鮮やかに伝わるかなと」章を進めるごとに親子の関係も変わっていく。時にはすれ違ったり、疎遠になったりすることも。「家族の中でも変化ってありますよね。小さい頃は反発していても、大人になるにつれ親心が分かったり、子どもが生まれてメンバーが増えて関わり合い方が変わったり」また、時代が進むにつれ、家族観や女性の生き方、さらには、研究に対する考え方の変化も見えてくる。「藤巻博士のように学問を追究する人の根っこには“知りたい”という情熱があると思うんです。でも最近は、学問でも“人の役に立つか”どうかが重視されるようになってきていますよね。そのバランスに悩む人も登場させました」そんななか、博士はいつだって人の好奇心を肯定してくれている。「年を経て多少は円熟しつつも、芯はぶれないイメージです(笑)」天気も時代の流れも家族内の関係も、時に望むようにはいかないが、「自分でどうしてもコントロールできないことってある。そのなかでどう生きていくか、考えて工夫していくしかないのかな、と。書き上げてからようやく、そうしたことが描きたかったのかなと気づきました」温かくおおらかなこの物語をぜひ。たきわ・あさこ1981年、兵庫県生まれ。2007年『うさぎパン』でダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞。著書に『左京区桃栗坂上ル』『うちのレシピ』『ありえないほどうるさいオルゴール店』など。『博士の長靴』二十四節気ごとに行事のある藤巻家。一人息子の昭彦は天気の研究に情熱を傾けた人。そんな彼から始まる家族4世代を描く連作短編集。ポプラ社1650円※『anan』2022年4月20日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年04月18日アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)から、ユニセックスの新作デニムパンツとシャツが登場。2022年4月6日(水)にオープンするアンダーソン アンダーソン 阪急うめだ本店限定で展開される。阪急うめだ本店限定アイテムアンダーソン アンダーソンは、“和紙”から作られた新素材「ワシファブリック(WASHIFABRIC)」を取り入れた、肌に優しいアイテムを提案するライフスタイルブランド。関西エリア初の実店舗としてオープンする阪急うめだ本店では、限定アイテムとしてデニムパンツとシャツを展開する。“和紙糸”使用のサラサラデニムパンツインディゴカラーのデニムパンツは、ユーズドライクな裾のひげ加工が魅力。和紙糸ならではのサラサラ触感や吸放湿性などの機能性により、暑い夏でも快適に着用できそうだ。グラフィック入りシャツ六分丈のシャツには、表面にポリエステル、裏面に和紙が出るように織り上げたオリジナルの生地を採用。バックには、シンプルなグラフィックをプリントし、スタイリッシュな佇まいに仕上げた。なお、アンダーソン アンダーソン 阪急うめだ本店は、阪急うめだ本店とマッシュグループのタッグにより誕生した4階の新設フロアにオープン。店舗は、サスティナブルな素材を使用しながら落ち着きのあるラグジュアリーな空間に仕上げている。【詳細】アンダーソン アンダーソン 阪急うめだ本店限定アイテム発売日:2022年4月6日(水)場所:阪急うめだ本店 4階住所:大阪府大阪市北区角田町8-7TEL:06-6313-7317アイテム:・WASHIFABRIC DENIM 19,800円サイズ:ウィメンズ 0.1.2、メンズ 1.2.3・バックプリントダブルクロスショートスリーブ ウィメンズ 12,100円、メンズ 12,980円サイズ:ウィメンズ 0.1、メンズ 1.2■ノベルティ1万円以上の購入者に先着でカトラリーセットをプレゼント。※数量限定の為なくなり次第終了
2022年04月03日ウェス・アンダーソン監督第10作目『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のデジタル配信とブルーレイ+DVDリリースが決定。さらに3月16日(水)よりディズニープラスにて見放題独占配信も開始することが分かった。本作は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部が舞台。ある日、編集長が急死し、彼の遺言によって「フレンチ・ディスパッチ」の廃刊が決定。編集長の追悼号にして最終号の全貌を、1つのレポートと3つのストーリーで描く、エスプリとユーモアに富んだオムニバス映画だ。名物編集長アーサー・ハウイッツァー・Jrをビル・マーレイが演じているほか、オーウェン・ウィルソン、フランシス・マクドーマンドら常連キャストに加え、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライト、レア・セドゥ、シアーシャ・ローナン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーといった、豪華で贅沢なキャストらが出演している。実在する雑誌「ニューヨーカー」と、実在する著名な記者に触発されて作られたという本作。全編を通しての監督の映画とフランスと活字カルチャーへのこだわりと大きな愛、ファンを惹きつけて止まないカラフルで特徴的な独特の世界観も絶賛され、第74回カンヌ国際映画祭では、上映後に約9分もの熱いスタンディング・オベーションで讃えられた。また今回リリースが決定したブルーレイ+DVDセットの初回限定仕様として、物語を構成する1つのレポートと3つのストーリーのポスター4種をデザインした、オリジナル・miniステッカーが封入される(※在庫がなくなり次第、ステッカーのない通常版に切り替わる)。なお、ディズニープラスでの配信は、3月16日16:00より開始される。(cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年03月11日肌着ブランド「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」から、ブランド初となるメンズ・ウィメンズのオリジナルデニムが登場。2022年2月25日(金)より、アンダーソン アンダーソン取扱店舗で発売される。アンダーソン アンダーソン"初"のオリジナルデニムアンダーソン アンダーソンは、“和紙”から作られた新素材「ワシファブリック(WASHIFABRIC)」を取り入れたアイテムを提案するライフスタイルブランドだ。そんなアンダーソン アンダーソンから、天然由来素材の"和紙"を使用したオリジナルデニムが、メンズ・ウィメンズ共に展開される。オリジナルデニムは、縦糸にコットン、横糸に和紙を使用し、さらっとした肌触りを実現。通常のデニムよりも軽く薄手であり、シーズンを問わず履くことができるのもポイントとなっている。長く愛用できるようメンズ・ウィメンズ共に、無駄をそぎ落としたシンプルなデザインを採用。メンズは、オーソドックかつ、スタイルを選ばないストレートシルエット。ウィメンズは、足首がすっきりと見えるテーパードシルエットを起用し、カジュアルながら女性らしさを感じられる1本に仕上げた。機能性にも優れており、和紙本来の吸放湿性に加え、抗菌・防臭などにも対応している。カラーは、ユーズドライクな洗いをかけたインディゴと、"漆黒"からインスピレーションを受けたブラックがラインナップ。さらに、洗いや加工を施していない生デニム(ノンウォッシュデニム)も用意する。【詳細】「アンダーソン アンダーソン」オリジナルデニム発売日:2022年2月25日(金)取扱店舗:アンダーソン アンダーソン取扱店舗、公式オンラインストア、ウサギオンライン※2月22日(水)12:00~ 公式オンラインストア、ウサギオンラインにて先行販売開始<アイテム例>・メンズストレートデニム(インディゴ、ブラック) 19,800円サイズ:1.2.3ノンウォッシュストレートデニム(インディゴ) 19,800円サイズ:1.2.3・ウィメンズテーパードデニム(インディゴ、ブラック) 19,800円サイズ:0.1.2ノンウォッシュテーパードデニム(インディゴ、ブラック) 19,800円サイズ:0.1.2
2022年02月17日『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』はウェス・アンダーソン監督の記念すべき第10作目の長編映画。日本文化へのリスペクトが詰まった前作のストップモーション・アニメーション『犬ヶ島』とは打って変わり、彼自身が夢中になった往年のフランス映画や「ザ・ニューヨーカー」誌へオマージュを捧げた映画世界が繰り広げられている。その世界観は、ウェス作品御用達のプロダクション・デザイナーであるアダム・ストックハウゼンによれば「フランスの古い映画や写真でよく目にする、すすけた世界」とポップな色彩が調和しており、オープニングからエンドロールまで情報量が半端ない、まるで“観る雑誌”のごとき完成度。ウェス作品の常連であるティルダ・スウィントンが「(ウェス監督が)フランス語で書いたラブレター」と評するのも納得の作品となっている。活字好きにはたまらない!?ウェス監督が贈る“観る雑誌”『ムーンライズ・キングダム』から『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』とウェス作品に参加してきた名優ボブ・バラバンは、「10作目でもウェスの冒険心は尽きない」と特別映像の中でふり返っている。その尽きることのない冒険心は今回、20世紀フランス、架空の街にあるアメリカの新聞社「カンザス・イヴニング・サン」の支局で編集されている雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の緻密な“誌面”に惜しみなく、もちろん遊び心も忘れずに注がれることになった。冒頭から、活字カルチャー好きが心躍るオープニング。やがて飲み物を手にしたウェイターが縦長の建物を延々と上っていく。その行き着く先が、ビル・マーレイ演じる「フレンチ・ディスパッチ」創刊者にして編集長のアーサー・ハウイッツァー・Jr.の部屋だ。ところが、アーサーは最新号制作中に急死、その遺言に従って編集長の追悼号が最終号となってしまう。本作は、この名物編集長のためにひと癖もふた癖もある記者たちが「フレンチ・ディスパッチ」に寄稿したアンソロジーの体裁をとり、4つの短編からなるオムニバス映画のようになっている。まずは、お馴染みオーウェン・ウィルソン演じる記者エルブサン・サゼラックが、舞台となる架空の街アンニュイ・シュール・ブラゼをその裏道まで自転車で巡り、レポートにしたためる。続いては、ティルダ演じる美術界の表裏を知り尽くした批評家J.K.L.ベレンセンが、獄中の天才画家モーゼス・ローゼンターラーによる「確固たる名作」について執筆。ウェス組常連俳優の1人、フランシス・マクドーマンド演じる高潔なジャーナリストのルシンダ・クレメンツが、ティモシー・シャラメ演じる学生運動のリーダー、ゼフィレッリ・Bを取材した「宣誓書の改訂」を仕上げ、ジェフリー・ライト演じるローバック・ライトが警察署長お抱えの天才シェフを取材しながら、とある誘拐事件に巻き込まれる「警察署長の食事室」へと続く。街、アート、革命、グルメと、まさにフランスの象徴が詰め込まれたような構成だ。だが、フランス生まれで本作の音楽を担当する作曲家アレクサンドル・デスプラは、本作で描かれるフランスは「監督の頭を通したイメージですから、すこし歪んでいます」と明かす。それはウェス監督の膨大な知識と記憶とイマジネーションから生まれた、あくまでも本物っぽく見える「詩的なフランス」なのだ。超豪華キャストにワクワク!初参加組ティモシー・シャラメらに注目そんな「フレンチ・ディスパッチ」誌をスクリーンでめくっていくプロセスは、上に挙げた以外にもレア・セドゥやエイドリアン・ブロディ、マチュー・アマルリック、シアーシャ・ローナン、エドワード・ノートンら、何本もの映画が作れるビッグネームや名だたる賞に輝く豪華俳優たちが絶え間なく登場することもあって終始ワクワク。その分、一度見ただけでは全貌を語りきることができないほどの情報が各シーンに凝縮されている。だからこそ、お気に入りの雑誌のように何度でも確かめたくなる妙味があり、「フレンチ・ディスパッチ」の表紙イラストを手がけているデザイナー、ジャヴィ・アズナレツによる“バックナンバー”もじっくりと眺めてみたい衝動に駆られる。エンドロールまで見逃し厳禁だ。また、ウェス組初参加ながら、この世界観に見事に馴染んでいるベニチオ・デル・トロが演じた天才画家は、ジャン・ルノワール監督『素晴らしき放浪者』(1932)で怪優ミシェル・シモンが演じた“放浪者”がヒントになったという。ジェフリーが巻き込まれる誘拐事件や銃撃戦はフィルム・ノワールの雰囲気もありながら、アニメーションも盛り込まれるなど、フランス映画史を紐解ける一面もある。とりわけ、1968年の五月革命を彷彿とさせる「宣誓書の改訂」に登場した、珍しくヒゲを伸ばしたティモシーの姿や『パピチャ 未来へのランウェイ』のリナ・クードリが演じるヘルメットを被ったショートカットの会計係ジュリエット、さらに白いシーツに包まる“2人”などは、ヌーヴェルヴァーグの旗手ゴダールやトリュフォーの映画の登場人物のよう。どこか懐かしくもフレッシュな魅力があり、思わず“付箋を貼りたくなる”1ページとなっている。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年01月28日映像を見れば、すぐにそうと分かるウェス・アンダーソンの世界。その記念すべき10作目となる長編映画『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』もまた、石造りの建物が並ぶ20世紀フランスの架空の街や、クセの強い記者たちの仕事部屋を備えた「フレンチ・ディスパッチ」編集部のビルなどにワクワクがたっぷりつまった、見るも楽しい“1冊の雑誌”となっている。スクリーンではカラフルな世界からモノクロへ、画角もワイドからスタンダードへ、描かれるストーリー(記事)に合わせて変幻自在に移り変わる独特の世界観を見事に形づくったのは、アダム・ストックハウゼン。2007年のウェス監督4作目『ダージリン急行』以来、コンビを組んでいるプロダクション・デザイナーのインタビューがシネマカフェに到着した。印象深いのは『グランド・ブダペスト・ホテル』「大変でしたが最高の週末でした」「私は(『ダージリン急行』の美術)マーク・フィリードバーグの依頼でその映画の美術を担当していました。その映画で最初にしたことは列車のシーンの準備でした」とストックハウゼンはふり返る。「何度も同じチームで働けることはすばらしいことです。お互いの理解が深まり、阿吽(あうん)の呼吸が生まれますからね」。ウェスとの創作の中ですぐに心に浮かぶのは、『グランド・ブダペスト・ホテル』だと言う。「ロビーを重層的に造りました。1960年代のロビーを1930年代のロビーの中に造ったのです。ですから、全体としてどのように見えてくるのか、完成するまで分かりませんでした―。他のシーンから頭をひねって想像するしかなかったのです」と話し、「週末に大急ぎでセット替えをすることもありました。60年代調を引っ剥がして30年代風に仕立てるのです。大変な作業でしたが最高の週末でした。今は良い思い出となっています」と回顧する。『グランド・ブダペスト・ホテル』よりそのほかにも、ウェス監督作品の美術を手掛けていて、ふと“思い出してしまうような”楽しい瞬間はあったか尋ねてみると、「たくさん楽しい思い出がありますよ!必ずしも大がかりなセットとは限りません。『ムーンライズ・キングダム』で、ボーイスカウトがカヌーで上陸するときのボブ・バラバンの浜辺のシーンでは、私たちは草むらにロープを持って入り、そのロープでカヌーを引っ張り上げました。こんな場面の撮影にはそう簡単には出会えません」と、確かに楽しそうにふり返る。「脚本を読んでいてめまいが…」膨大なセットの数とはいえ、本作に関しては「脚本を読んでいてめまいがしました!」とストックハウゼンは打ち明ける。「サゼラック(演:オーウェン・ウィルソン)の話で、この街をどう捉えるかが最初の難関でした。調査から取り掛かり、美術の取り組み方を下書きしてゆくことで、他の話も進展しだしました」。複数の短編からなり、複数のセットを要する本作。その数は約130にも及んだという。「この映画の美術の罠はおびただしい数の、細心の注意を要する、幅広いことがらがあったことです。それを切り抜けることができたのは、信じられないほど優秀なチームがあったからです」と話し、「エリカ・ドーンは次々と雪崩のように押し寄せる画像の要求にこたえました。ステファヌ・クレッサン(美術監修)とイラストレーターとアートディレクターから成る先鋭チームは監督の要望を1つずつかなえました。リナ・ディアンジェロ(装飾)は懸命に各セットを彩りました」とスタッフ陣をねぎらった。「すすけた感じがあってこそ美しい」古いフランスの街並舞台となる架空の街“アンニュイ=シュール=プラゼ”は、全てフランス西部のアングレームで行われた。フランスで最も古いバンド・デシネ(漫画)の祭典「アングレーム国際漫画際」が行われる地としても知られる。その町でのストックハウゼンの狙いは「バランス感」だったという。「私たちがよく写真や古い映画で見る美しいフランスはいつもすすけています。そのすすけた感じがあってこそその美しさが成り立っています。その均衡がとれることでフランスの美はさらに増します」と明かし、「実際の街とのバランスを取るように常に気を遣いました。建物に水を撒く場合もありました。小穴がとても多い石でできた建物が多く、濡れると色が濃くなるのです」と教えてくれた。そういった細部へのこだわりを発見するのも、観客の楽しみとなる本作。1回見ただけでは気がつかないような場面はあるか尋ねてみると、「なんと言っても<ビフォー/アフター>の画ですね。肉市場とそれがその後、地下鉄の入り口に変わった姿を隣り合う画で対比させるセクションです。これをどう見せるかを考えるのはとても楽しかったです」とストックハウゼン。「静物画を描く部分もとても気にいっています。<ビフォー/アフター>はとても難しかったですが、とても楽しかったです。その後、監獄の余暇室での争いの場面の美術を手掛けました。オペラの天井画を描く素晴らしい画家のチームが背景画を描いてくれました」と、ベニチオ・デル・トロが監獄の中の天才画家モーゼス・ローゼンターラーを演じるシークエンスも付け加えた。カギとなったのは伝説的名作『赤い風船』さらに、編集長のビル・マーレイをはじめ、ティルダ・スウィントンやフランシス・マクドーマンド、オーウェン・ウィルソン、ジェフリー・ライトら、錚々たる顔ぶれが集う「フレンチ・ディスパッチ」編集部のセットでは、それぞれの記者の個性が映し出される部屋も必見ポイントだ。ストックハウゼンは「それぞれの記者の執筆スペースに関しては、トルーマン・カポーティ、ゴア・ヴィダル、ベン・ヘクト、リュック・サンテ、エミリー・ディッキンソンほかの多くの実在の作家の書斎を参考にし、イメージのテーマにしました」と語り、「編集部全体のイメージには、どの新聞からか思い出せないのですが、参考となる素晴らしい写真がありました。広々としていて、再利用により記者の作業スペースとなった打って付けの佇まいでした」とヒントになった写真があったことを明かす。この編集部のように、すすけた街の雰囲気とは極めて対照的な黄や赤、青が効いた色調も見どころとなる。「(先ほどの)美しさとすすけた感じのバランスという話に通じます。これを実現するために私たちは具体的な方法をとりました」とストックハウゼン。「映画『赤い風船』を参考のカギとしました」と、パリの路地裏に色鮮やかな赤い風船が映えるアルベール・ラモリス監督の1956年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品を挙げる。「『赤い風船』では当時の街のほこりっぽさが背景にあることで、色彩のポップさが鮮やかに浮き上がっていることが分かります。もちろん映画に出てくる風船の色もそうですが、車の色も、お店の店先の色も効いています。最も重要なことは<古いすすけた建物を背景にした明るい対象物>というバランスを保っていることです」と、本作にもつながる色彩のマジックを打ち明ける。現在、「残念ですが、まだあまりお話できない」というウェス監督の次回作をスペインで撮影中というストックハウゼン。次はどんなウェス・アンダーソンの世界を魅せてくれるのか、まずは彼らが創りだした20世紀フランスの街を堪能してみてほしい。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は1月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年01月21日ウェス・アンダーソン監督作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』より、キャラクターたちやこだわりのオマージュ等を解説する特別映像が解禁された。20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部を舞台に、一癖も二癖もある才能豊かな記者たちの活躍を描く本作。『ダージリン急行』、『ファンタスティック Mr.FOX』、『グランド・ブダペスト・ホテル』、『犬ヶ島』といった名作の数々を生み出したウェス・アンダーソン監督の記念すべき長編第10作目となる。この度解禁となった特別映像(Table setter編)では、ウェス・アンダーソン監督が「本作のキーワードは3つ。“アンソロジー”、“「ザ・ニューヨーカー」”、そして“フランス映画”」と本作について意気揚々と説明する様子から始まる。その言葉の通り、異なる編集者が手掛けた想い出の記事が紡がれていく“アンソロジー”、ウェスがオマージュを捧げた敬愛する有名週刊誌“「ザ・ニューヨーカー」”、そして劇中の舞台でもある“フランス映画”といった要素が詰めこまれている。特別映像ではその3つのキーワードを軸に、映画の魅力に迫っていく。物語の舞台はフランスの架空の街にあるアメリカの地方紙の編集部。ビル・マーレイ演じる情に厚い編集長のハウイッツアーは「ザ・ニューヨーカー」の創始者がモデル。ウェスは「各記事のヒーローは編集者だ」とも明かしており、「ザ・ニューヨーカー」や活字文化へのリスペクトを込めて本作を製作したことが窺える。続いて映像には第1話「確固たる名作」、第2話「宣言書の改訂」、第3話「警察署長の食事室」と本編シーンが展開し、ティルダ・スウィントンやベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライトといった豪華キャスト陣が、各話のユニークなキャラクターたちやストーリー、フランスにちなんだ物語の舞台背景について思い思いに語る姿が映し出される。第2話に登場するフランシス・マクドーマンド演じる記者のクレメンツは、メイヴィス・ギャラントという実在する「ザ・ニューヨーカー」常連の女性作家がモデルとなっており、ウェスが「この記事は彼女へのオマージュになっている」と貴重な脚本の裏話を明かしている。映像には本編シーンのほかにも監督がフランシスやティモシー、ジェフリーらに熱心に演出をつける姿や、全編の撮影をフランスの小さな街で敢行したという本作の大掛かりな屋外セットの様子を映し出すメイキング映像も収められており、製作の舞台裏を垣間見ることができる。先ごろ発表された第79回ゴールデングローブ賞において作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)にもノミネートされ、ますます注目が集まる本作。監督が長年描きたかったテーマが随所に散りばめられた渾身の1作だ。『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は1月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年01月18日完璧なシンメトリーの構図。独特のカラー・パレット。ミニチュアのように作り込まれた世界観。ウェス・アンダーソンの映画の魅力は様々だが、彼の美意識と映画世界の根底にある要素として、ここでは彼の文学的なセンスを取り上げたい。絵画や写真、そして膨大な数の過去の映画作品をイメージの参照にしているウェス・アンダーソンだが、物語の面で彼が大きな影響を受けているのがJ・D・サリンジャーの小説だ。特に青春映画の要素が強い初期作品のオリジンは彼自身が愛読書として挙げる「キャッチャー・イン・ザ・ライ」にある。テキサス大学オースティン校の脚本執筆クラスでオーウェン・ウィルソンに会ったことが、アンダーソンの映画作りの始まりだった。2人はやがてアンダーソンの長編デビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996)の基となる脚本を書き始めるが、私立のプレップ・スクールを追い出され、次々と学校を退学になった後、士官学校に転校せざるを得なくなったオーウェン・ウィルソンはまさしく「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のホールデン・コールフィールドそのもの。『アンソニーのハッピー・モーテル』(C) APOLLO映画嫌いのサリンジャーが断固として自分の作品の映像化を許そうとしなかった結果、逆にニューシネマ以降次々と「キャッチャー・イン・ザ・ライ」的な青春映画が作られることになるが、オーウェン・ウィルソンが共同で脚本を書き、かつ出演したアンダーソンの初期の作品もその系譜に組み込まれている。2人のサリンジャー作品への愛は「フラニーとゾーイー」などの「グラス・サーガ」作品群からインスパイアされた『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』へと結実していく。しかしアンダーソン世界の主人公であるオーウェン・ウィルソンは『ダージリン急行』(2007)での包帯だらけの姿と連動するかのように、「バナナフィッシュにうってつけの日」のシーモアを思わせるような痛ましい事件をプライヴェートで起こし、一旦アンダーソンの世界で後方に退いてしまう。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(C) APOLLOアメリカ青春文学的な要素の代わりに、アンダーソンの作風に現れ出したのはヨーロッパ趣味だ。架空の東欧の国を舞台にした『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)は、オーストリアの作家シュテファン・ツヴァイクに捧げられている。ツヴァイクの作品の世界観だけでなく、人々が語るストーリーを第三者が聞き、その語られたストーリーの中にも別の話をする人物がいるというツヴァイクの「昨日の世界」の構造自体がウェス・アンダーソンの脚本に大きな影響を与えている。『グランド・ブタペスト・ホテル』(C) APOLLO最新作の『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)は、近年のヨーロッパ志向とかつてのアメリカ文学趣味の融合だ。1920年代から60年代にかけての「ニューヨーカー」誌にオマージュを捧げた作品だが、舞台となる編集部があるのはニューヨークではなくパリ。ヨーロッパに派遣されたスタッフ・ライターや、フランス在住で「ニューヨーカー」誌に寄稿していた作家たちの記事を基にした物語が、それこそ雑誌的な構成によって語られている。若い頃は故郷テキサスで「ニューヨーカー」のバックナンバーを集めていたというウェス・アンダーソンらしいアイデアで、同誌のファンならずとも、彼の雑誌愛に胸が熱くなるような映画だ。しかしどうしてウェス・アンダーソンは、豪華キャストが勢揃いするこの映画にウォーレス・ショーンをキャスティングしなかったのだろう。ニューヨークを舞台にした映画やドラマに必ずと言っていいほど出てくるこの俳優は『フレンチ・ディスパッチ』でビル・マーレイが演じる編集長のモデルとなった「ニューヨーカー」二代目編集長のウィリアム・ショーンの息子。顔もそっくりなのだ。あまりに距離が近くて、声をかけづらかったのかもしれないが、アンダーソン作品にハマりそうな人なので、いつか出演して欲しい。(text:山崎まどか)■関連作品:グランド・ブダペスト・ホテル 2014年6月6日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開© 2013 Twentieth Century Foxフレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2022年01月14日ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作、映画『リコリス・ピザ』が、2022年7月1日(金)公開。本作は第94回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にノミネートされた。映画『リコリス・ピザ』名匠ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『ブギーナイツ』『マグノリア』『インヒアレント・ヴァイス』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ファントム・スレッド』など、数々の名作映画を生み出してきた監督ポール・トーマス・アンダーソン。カンヌ国際映画祭の監督賞、ベルリン国際映画祭の銀熊賞、ヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞を獲得し、3大映画祭の監督賞を全て受賞した、稀有な経歴を持つ名匠だ。そんなポール・トーマス・アンダーソン監督が手掛ける映画『リコリス・ピザ』は、2021年11月下旬より全米公開すると、2021年年末にかけての全米の映画賞を席巻。第79回ゴールデングローブ賞では作品賞、脚本賞にノミネート、第94回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にノミネートされた。70年代アメリカを舞台にした恋愛物語映画『リコリス・ピザ』の舞台となるのは、1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレー。実在の俳優やプロデューサー、実際の出来事を背景に、男子高校生・ゲイリーと10歳年上の女性・アラナの初恋模様を描く。ゲイリーとアラナ役の主演は『リコリス・ピザ』で映画デビュー■ゲイリー...クーパー・ホフマン男子高校生。ポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友であり俳優フィリップ・シーモア・ホフマンの息子、クーパー・ホフマンが、映画デビュー。ゴールデングローブ主演男優賞にノミネートされた。■アラナ....アラナ・ハイムゲイリーと恋をする10歳年上の女性。三人姉妹バンドHAIMのメンバーであるアラナ・ハイムも、『リコリス・ピザ』で映画デビュー。ゴールデングローブ主演女優賞にノミネートされた。■ジャック・ホール...ショーン・ペンアラナが受けたオーディションで出会い、意気投合する俳優。『麗しのサブリナ』『ワイルドバンチ』など、ハリウッドを代表する名優、ウィリアム・ホールデンがモデルとなっている。髪をオールバックにぴっちりと撫でつけ、低い声で囁く伝説の二枚目スター。■レックス・ブラウ...トム・ウェイツ映画監督。モデルは、ウィリアム・ホールデン主演の『トコリの橋』を監督したマーク・ロブソンが有力だが、その破天荒さはサム・ペキンパー、ジョン・ヒューストンからもインスピレーションを得ているようだ。演じるのは、ミュージシャンとしてロックの殿堂入りを果たし俳優としても活躍するトム・ウェイツ。■ジョン・ピーターズ…ブラッドリー・クーパーブラッドリー・クーパーが演じるジョン・ピーターズは、1970年代の実在する映画プロデューサー。女優のバーブラ・ストライサンドとの交際で有名になり、彼女の主演映画『スター誕生』をプロデュースした他『アリー/スター誕生』の製作にも関わっている“超大物”で“クレイジー”なハリウッドプロデューサーだ。主人公ゲイリーのモデルであるゲイリー・ゴーツマンが実際にウォーターベッドを販売していた店「ファットバーニーズ」にて、“ウォーターベッドを売っていた知人がジョン・ピーターズの家にベッドを届けた”という話から着想を得たキャラクターだ。■アラナの家族...ハイム一家。アラナの家族を演じるのは、なんと主演アラナ・ハイムの“実の家族”。バンドHAIMの姉エスティ、ダニエルに加え、ポール・トーマス・アンダーソン監督の小学校時代の美術教師だったという母ドナ・ハイム、父モチ・ハイムまで、ハイム一家が家族総出演している。ファッションやヘアスタイルなど70年代を再現セット、⼩道具、ファッション、ヘアスタイル、音楽など、1970年代を再現したノスタルジックな世界観にも注目だ。高校生のゲイリーとアラナの出会いのシーンでは、あえて撮影用のメイクを一切行わず“不完全で複雑な”佇まいを映し出すことで、人間的な輝きを際立たせた。また、レトロなファッションの若者たちや廃れた街に輝くネオン、オレンジ色のフォードのトラックなども登場。「あの頃の気持ち」を呼び起こすかのような演出が随所に散りばめられている。音楽はレディオ・ヘッドのジョニー・グリーンウッド音楽を手がけたのはレディオ・ヘッドのジョニー・グリーンウッド。ゲイリー、アラナの感情に寄り添う音楽が、物語を彩る。ジョニー・グリーンウッドと監督のポール・トーマス・アンダーソンによるタッグは、『リコリス・パイ』で5作品目となる。【詳細】映画『リコリス・ピザ』公開日:2022年7月1日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー監督・脚本・撮影:ポール・トーマス・アンダーソン出演:アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディ原題: Licorice Pizza配給︓ビターズ・エンド、パルコ
2022年01月09日ベルリン国際映画祭の金熊賞(『マグノリア』)、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭全てで監督賞を受賞した名匠ポール・トーマス・アンダーソンの最新作が『リコリス・ピザ』の邦題で2022年に日本公開されることが決定した。本作は、1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に、アラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)の恋模様を描くヒューマンコメディ。主演は三人姉妹バンド「HAIM」のメンバーであるアラナ・ハイムとポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。ともに本作で鮮烈な映画デビューを飾っている。公開前から期待と前評判の高かった本作だが、11月26日の全米公開から年末にかけて全米の映画賞を席巻、オスカー最有力との呼び声も高い。ゴールデングローブ作品賞、脚本賞、主演女優賞、主演男優賞ノミネート(ミュージカル・コメディ部門)のほか、ナショナル・ボード・オブ・レビュー作品賞、監督賞、ブレイクスルー賞(アラナ・ハイム&クーパー・オフマン)など、注目の映画賞で高い評価を得ている。映画ファンが待ち望んだ天才監督の最新作。続報を待ちたい。『リコリス・ピザ』は2022年、日本公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リコリス・ピザ 2022年、全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
2022年01月06日映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』より、オリジナル版のゴーストバスターズであるイゴン・スペングラー博士の孫フィービーが、ゴーストに立ち向かう最新予告映像が公開された。本作のメガホンを取ったのは、オリジナル版の監督を務めたアイヴァン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマン監督。幼い頃、『ゴーストバスターズ』と『ゴーストバスターズ2』の撮影現場に訪れていたという監督は、自身が続編を手掛けることについて「本作は僕らと『ゴーストバスターズ』との関係を描いた映画だ。祖父の地下室でプロトンパックなどを見つけ、自分がゴーストバスターズの血を継いでいると分かったとしたら?実際にプロトンパックを発射するのはどんな感じなのか?オリジナル版を見てそう思ったすべての人たちのための映画を作りたかったんだ」と思いを明かし、「ゴーストバスターズの息子である僕が、ゴーストバスターズの娘や孫たちの映画を作ったのは偶然ではないと思う。自分たちが何者かを知ろうとする家族の映画を作りたかったんだ。もちろんこの作品で初めて『ゴーストバスターズ』を見る人も楽しめる映画だよ」と語っている。今回ゴーストに立ち向かうのは、元祖ゴーストバスターズのひとり、イゴン・スペングラー博士の孫娘フィービー。祖父が遺した古びた屋敷で暮らし始めたフィービーは、祖父がスペングラー博士だったことを知り、30年前にニューヨークで何があったのかを調べ始める。今回到着した映像では、彼女がゴーストに挑む様子を覗くことができる。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』最新予告また映像と合わせて、日本版ポスタービジュアルも到着。元祖ゴーストバスターズから受け継がれた、<ECTO-1(エクトワン)>を取り囲むフィービーたちの姿が写し出されている。スペングラー博士が遺した家の地下室には、かつて彼らが使っていたプロトンパックやゴーストトラップ、ECTO-1やお揃いのつなぎなどが遺されている。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は2022年2月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ゴーストバスターズ/アフターライフ 2022年2月4日より全国にて公開
2021年12月01日「こんにちは〜、つっぱり棒博士でーす。つっぱり棒を使えば、収納や間取りに左右されない、私らしい暮らしを手に入れることができるんです。まだまだ知られていない、つっぱり棒の使い方を、私の知識や経験をもとに、たくさんの人に伝えていきたいと思いまーす!」熱っぽく、ときに関西人らしく笑いもちりばめながら、インターネットの配信動画の中で、「つっぱり棒博士」は語りかけていた。トレードマークのボーダーのシャツにメガネ姿。もちろん、手にはつっぱり棒を持って、満面の笑みを浮かべている。彼女の正体は、大阪の日用品メーカー・平安伸銅工業の社長・竹内香予子さん(39)。平安伸銅工業は52年、竹内さんの祖父・笹井達二さん(08年没、享年89)によって、銅を加工する町工場として創業した。「アイデアマンだった祖父は、他社に先駆けてアメリカからアルミサッシの製造技術と工作機械を輸入し量産。日本中に家庭向けのアルミサッシを普及させました」さらに祖父は、商用で訪問したアメリカで、シャワーカーテンをつり下げるテンションポールに着目。そのアイデアをもとに、竹内さんの父である2代目社長・康雄さん(69)とともに試行錯誤を重ね、75年、つっぱり棒を日本で初めて商品化。つまり、いまや日本中の家庭で愛用されるつっぱり棒を生み出した老舗企業の3代目、それが竹内さんだ。多忙な社長業のかたわら、竹内さんは先述の動画配信をはじめ、テレビの情報番組や女性誌など、さまざまなメディアからひっぱりだこだ。そんなとき、彼女は自社製品にとどまらず、他社のものまで紹介しながら、つっぱり棒の魅力や可能性を伝えている。「じつは、前職が新聞記者なんです。だから、いかにしてニュース性を高めるかは、多少なりとも理解しているつもり。それに、メーカー情報の押し売りって私自身も響いてこないので。他社製品のことや、たとえ会社にとって都合の悪いことでも、お客さんが本当に欲している情報を伝えていこう、そう心がけてます。つっぱり棒がもっともっと世の中に普及することが、第一の目的ですから」転職したのは11年前。当時、社を率いていた父が病いに倒れたことが、直接のきっかけだった。家業とはいえまったく畑違いの仕事に、当初は悪戦苦闘の連続だった。「32歳のときに社長に就いたんですけど、プレッシャーもありましたし、なにより自分の未熟さもあって。ホント、大変でした」それでも、竹内さんの社長業は徐々に軌道に。主力のつっぱり棒に加え、木材につっぱり機能などをプラスしたおしゃれなDIYパーツブランドも立ち上げ、会社の業績も上向いた。そこには、夫・一紘さん(41)を筆頭に、多くの人の支えがあったという。「どうやら私って、周囲の人を巻き込むタイプみたいなんです。私自身は才能とか特技がある人間ではないんですけど、私が『これ面白そう!』って思ったことに、いろんな人たちが力を貸してくれたことで、結果的に皆が喜んでくれるアウトプットができたと思っていて。だから、今後も引き続き皆を巻き込むという長所を生かしつつ、なんか、それが皆の手柄になっていくような、お客さんのニーズにきちっと応えられるような、そんな恩返しができたらいいなって、そう思ってるんです」■つっぱり棒はオワコンじゃない!人の生活を豊かにしてくれると気づいた15年1月1日。竹内さんは社長に就任。その後、県庁で働いていた夫の一紘さんも入社した。「じつは私、社長になった当初はつっぱり棒に対するリスペクトが超低かったんです。『どこにでもあって安く買えて、もう大した価値もない、言うなればオワコンでしょ』なんて言ってた。オワコンはいずれ淘汰されるから、会社として新機軸を打ち出さないと、と焦ってたんです」社長になったばかりの頃は、女だからと言ってなめられたくないという気持ちもあり、余裕がなかった。何度も社員とぶつかったこともあるという。ところが、夫の入社をきっかけに肩の力が抜け、よくよく数字を眺めてみて、竹内さんはあることに気づいた。「統計を見たら、うちのつっぱり棒だけで、当時でも年間160万本も売れてたんです。『オワコンなんて呼んでしまったけど、めっちゃ買ってる人いるやん、なんでやろ?』って。社内で聞いても皆、『わからない』って(苦笑)」売れている理由がわからないのには、理由があった。最近でこそ、大手通販サイトでも販売し、星4つ以上の高い評価を得るなど、ユーザーの声が竹内さんたちの耳にも届きやすくなった、しかし、かつて同社は、小売店や商社に卸すばかりで、消費者に直接つっぱり棒を売ることがなかったのだ。そこで、竹内さんは潜入取材の要領で調査に乗り出す。「お片づけのプロと呼ばれる人たちが、うちの商品をたくさん使ってくれていたんです。『よし、まずは、その人たちとお近づきになろう』と、自分も整理収納アドバイザーの資格をとったんです」知り合った人たちに聞かされたのは、思いもよらない言葉だった。「すごく家庭日用品をリスペクトしてくれてる人たちで、つっぱり棒も日々の暮らしの支えとして愛用してくれていて。なかには『平安伸銅のつっぱり棒が好き』と言ってくれる人まで。それで、遅まきながら気づいたんです。私たちがやってることで、こんなにいろんな人が幸せを感じてくれてる、うちの会社も、つっぱり棒も、もっともっと可能性があるんだって」社長として、そして製品の魅力を一番に理解している「つっぱり棒博士」として、三代目の竹内さんはこれからも進んでいく。
2021年11月14日『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門を受賞したウェス・アンダーソン監督の記念すべき長編10作目『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』が、2022年1月28日(金)より公開。この度、あげるとキリがないほどの超豪華キャストとウェス・アンダーソン監督がフレンチ・ディスパッチ誌のイラストになったストーリーポスター4点と、シネマポスター2点の計6点のポスターが一挙解禁となった。突如急死した編集長(ビル・マーレイ)の追悼号のため、個性豊かな記者たちによる選りすぐりのストーリーが描かれる本作。今回到着したストーリーポスターは、劇中で描かれる4つのストーリーをフィーチャー。「自転車レポーター」では、記者のサゼラック(オーウェン・ウィルソン)が編集長の愛した街アンニュイ・シュール・ブラゼを自転車で一巡しながら紹介する様子を。「確固たる名作」では記者ベレンセン(ティルダ・スウィントン)が超個性的な画家で囚人のモーゼス(ベニチオ・デル・トロ)と彼のミューズで看守のシモーヌ(レア・セドゥ)との驚くべき関係を記事にしたためる姿。「宣言書の改定」では記者ルシンダ(フランシス・マクドーマンド)が、“若き理想主義者運動”を立ち上げたリーダーのゼフィレッリ(ティモシー・シャラメ)と会計士ジュリエット(リナ・クードリ)が関わる学生運動、その青春の激しさと甘さを間近で捉える。「警察所長の食事室」では記者ローバック(ジェフリー・ライト)が警察署長(マチュー・アマルリック)お抱えの天才シェフのネスカフィエ(スティーヴン・パーク)お手製の絶品料理を優雅に堪能する姿が切り取られている。もちろん、どの物語もポスターに描かれた内容に留まるわけもなく、ウェス・アンダーソンらしいユーモアとエスプリが絶妙に混ざった、想像を遥かに超えた展開が巻き起こっていく。一方、シネマポスターは本作のアンダーソン監督が営む架空の映画館へ。劇中の登場人物たちが足を運び、『フレンチ・ディスパッチ』を一緒に鑑賞する様子を愉快に描いたデザイン。本作で長編10作品目を迎えたウェスの映画、映画館に対する愛がこめられ、本作の映画館での鑑賞に最高に心躍る仕上がりとなっている。いずれも劇中に登場する「フレンチ・ディスパッチ誌」の表紙イラストのデザイナー、ジャヴィ・アズナレツ(@javi_aznarez)が手掛けたもので、ストーリーポスターは表紙のデザインを模したものとなっており、遊び心満載。さらに11月12日(金)正午からは先行発売としてムビチケオンライン、12月3日(金)には劇場で販売のムビチケカード第一弾、12月24日(金)には別ビジュアルのムビチケカード第二弾が、随時発売開始、それぞれオリジナル購入特典が付くことも決定。詳細は以下とサーチライト・ピクチャーズ公式サイト、公式SNSの情報にて更新される。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年1月28日より全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年11月12日ジョンマスターオーガニック(john masters organics)とアンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)が初のコラボレーション。2021年11月18日(木)より「マスク&エア リフレッシュナー」をジョンマスターオーガニック直営店ほかで発売する。“まるで森林浴”和ハッカやヒノキの香りジョンマスターオーガニックは、「和紙がつくる健やかな肌。」をコンセプトに“和紙でできた”アンダーウェアを展開するアンダーソン アンダーソンと初めてのコラボレーションを実現。アンダーソン アンダーソンの肌着に使用している和紙の原料が“針葉樹”であることに着目し、針葉樹=ヒノキをアクセントに効かせた香りアイテムを作り出した。和ハッカやティーツリーなど、和を思わせる香りに、温かみのあるヒノキ、シャープなアオモジやユーカリなどを合わせることで、“まるで森林浴をしているような”リラックスできる香りをデザイン。「マスク&エア リフレッシュナー」は、空間にシュッとスプレーすると、気分を心地よくリフレッシュ。布製品にも使用できるので、外出先での気分転換にもぴったりだ。パッケージは、スリムなカードタイプで持ち運びにも便利。仕事中や外出時など、いつでもスマートに使用することができる。【詳細】ジョンマスターオーガニック×アンダーソン アンダーソン「マスク&エア リフレッシュナー」 15mL 1,375円発売日:2021年11月18日(木)数量限定発売取り扱い店舗:ジョンマスターオーガニック直営店、オンラインストアなど【問い合わせ先】ジョンマスターオーガニックTEL:0120-207-217
2021年10月31日ウェス・アンダーソン監督の記念すべき第10作目となる、雑誌の編集部を舞台にした物語『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。本作が10月22日より北米でついに公開がスタートし、『ブラック・ウィドウ』『ヴェノム』最新作を凌ぐ、圧倒的な館アベレージ記録で大ヒットを記録しているという。日本では来年とまだ少し先の公開となる本作。今回、北米の14都市52劇場で一足早く公開を迎えた本作は、週末の3日間で興行収入1,348,840ドルと、9位にランクイン。オープニング週末の館アベレージで25,939ドルを叩き出し(※boxoffice mojo調べ)、『ブラック・ウィドウ』(週末館アベ19,400ドル)、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(週末館アベ21,300ドル)を凌ぐ、コロナ禍以降過去18か月で初の圧倒的な新記録を樹立した。また、期間限定の本作特設カフェを設置したN.Y.では、3ブロックにもまたがる長蛇の列ができ、大盛況っぷりを見せているという。そして日本でも、プレミア上映となる東京国際映画祭のチケット抽選は応募が殺到、完売しており、多くの注目を集めていることが伺える。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年、全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年10月26日ウェス・アンダーソンの次回作のタイトルが「Asteroid City」であることがわかった。ロンドン映画祭に出席したビル・マーレイが明かしたもの。ただ、これはまだ仮題で、今後変わる可能性もあるようだ。映画は現在スペインにて撮影中で、マーレイもスペインからロンドン入りした。彼以外の出演者は、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、スカーレット・ヨハンソン、エイドリアン・ブロディ、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、ジェフリー・ライト、ホープ・デイヴィス、ジェイソン・シュワルツマン、リーヴ・シュライバーら。ストーリーや設定はわからない。アンダーソンの最近作『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は、今年のカンヌ映画祭でお披露目された。日本公開は1月28日。文=猿渡由紀
2021年10月12日ウェス・アンダーソン監督待望の最新作『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の日本公開日が、ついに2022年1月28日(金)に決定し、予告映像が到着。さらに10月30日(土)~11月8日(月)の10日間で開催される第34回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品されることも決定した。『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門を受賞したウェス・アンダーソン監督の記念すべき第10作目を飾る最新作の舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。ひと癖もふた癖もある才能豊かな記者たちが活躍し、国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。ところが、編集長が仕事中に急死、遺言によって廃刊が決まってしまう。果たして、何が飛び出すか分からない追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく、泣ける、その全貌とは――?解禁された予告映像は、ナレーターの「始まりは休日だった」という言葉に始まり、“フレンチ・ディスパッチ誌”がどのようにして誕生したのかが説明される場面からスタート。ビル・マーレイ演じるアーサー・ハウイッツァー・Jrが編集長を務める「フレンチ・ディスパッチ」誌は、オーウェン・ウィルソン演じる向こうみずな自転車レポーターのサゼラック、ティルダ・スウィントン演じる批評家であり編年史家のベレンセン、フランシス・マクドーマンド演じる孤高のエッセイストのクレメンツ、ジェフリー・ライト演じる博識家のローバック・ライトといった、アーサーが誇る当代一の海外ジャーナリストたちが勢揃い。そんな彼らがアーサーの不幸をきっかけに、「自転車レポーター」「確固たる名作」「宣言書の改定」「警察所長の食事室」と名付けられた思い出のスクープの数々をふり返っていく。各ストーリーではベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥ、ティモシー・シャラメ、シアーシャ・ローナンといった豪華キャスト陣がユーモアに溢れた個性的なキャラクターに扮する姿も確認でき、観る者をワクワクさせる。まったく趣向の異なる4本の物語と錚々たるキャスト陣を、アンダーソン監督がどのようにまとめ上げるのか期待が膨らむ予告編となっている。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 2022年、全国にて公開©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年09月28日『ファントム・スレッド』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』などで知られる異才、ポール・トーマス・アンダーソン監督の全作品を網羅した唯一無二のコンプリートブックが発売。名場面スチールや、映画ポスターなど豊富なビジュアル300点などが収められている。次回作『Soggy Bottom』(原題)が今冬、全米公開を控える映画監督ポール・トーマス・アンダーソン。「ポール・トーマス・アンダーソンザ・マスターワークス(仮)」は、日本劇場未公開の監督デビュー作『ハードエイト』から、ポルノ映画産業の内幕を描き、その名を一躍スター監督の座に押し上げたヒット作『ブギーナイツ』。『ブキーナイツ』のページ“21世紀の『市民ケーン』”とも称される『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、トマス・ピンチョン原作の『インヒアレント・ヴァイス』、そして名優ダニエル・デイ=ルイスを再び主演に迎えた最新作『ファントム・スレッド』まで完全網羅。『マグノリア』のページ名場面スチール、描き下ろしイラスト、映画ポスターなど豊富なビジュアル300点や、撮影監督や編集技師、衣装デザイナーほか、アンダーソンの共同制作者たちのインタビューも収めた豪華決定版。序文は、ロバート・パティンソン主演『グッド・タイム』やアダム・サンドラー主演『アンカット・ダイヤモンド』など、米インディペンデント映画界で大注目の監督ジョシュ&ベニー・サフディ兄弟が捧げた。また、「レディオヘッド」や「ハイム」ほか、アンダーソンが監督したミュージック・ビデオも紹介されている。「ポール・トーマス・アンダーソンザ・マスターワークス(仮)」は9月17日(金)発売予定。予価:4,500円+税発行元:DU BOOKS発売元:ディスクユニオン(text:cinemacafe.net)
2021年08月22日ウェス・アンダーソン監督の映画世界を感じさせる、世界中の実際の風景を集めた「ウェス・アンダーソンの風景」が発売中、巣ごもり期間中に注目を集め重版出来となった。最新作『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』がカンヌ国際映画祭で絶賛を集め、2022年に日本公開が決定しているウェス・アンダーソン監督。書籍「ウェス・アンダーソンの風景」の著者ワリー・コーヴァルは、インスタグラムで153万人以上のファンを擁するコミュニティー、Accidentally Wes Andersonの設立者。世界の現実の風景からウェス・アンダーソン映画世界の美学をセレクトし、ウェス・アンダーソンによる序文と、各スポットの詳細なガイドを掲載した永久保存版となっている。巣ごもり中にもあれこれと想像を巡らせて旅に行った気分になれる、旅行ガイドともなりそうだ。「ウェス・アンダーソンの風景」は定価:本体3,500円+税にて発売中。ウェス・アンダーソン[序文]ワリー・コーヴァル[編]樋口武志[訳]B5/並製/オールカラー368ページ発行元 : DU BOOKS 発売元 : 株式会社ディスクユニオン(text:cinemacafe.net)
2021年08月13日『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のマーゴット・ロビーが、ウェス・アンダーソン監督の次回作(タイトル未定)への出演が決まったという。「The Hollywood Reporter」誌が報じた。本作には、アンダーソン監督作の“常連”のティルダ・スウィントンが主演すると先月報じられたばかり。その際、ティルダ本人が出演を認めており「9月にスペインで撮影する」と話していたが、同誌によれば撮影は今月下旬からスタートする模様。ビル・マーレイ、ウェス・アンダーソン、エイドリアン・ブロディキャストは他にティルダと同じくアンダーソン監督作の常連のビル・マーレイ、エイドリアン・ブロディの出演が決まっている。マーゴットとともに今作で新たにトム・ハンクスもアンダーソン・ファミリーに加入する。マーゴットは2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のナオミ役で注目を集めて以来、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『スキャンダル』などの話題作に出演し、アカデミー主演女優賞・助演女優賞にノミネートされるまでの女優に上り詰めた。成功していることで抱えている不安も大きいといい、「正直に言って、こういうことを考えて夜眠れなくなることがあります。『ここからすべてが下り坂かも。いまがピークで、これ以上よくなることはないんじゃないか』って思うんです」と率直な思いを「Fox News」のインタビューで語っている。しかし、今後マーゴットはアンダーソン監督作だけでなく、デヴィッド・O・ラッセル監督作(タイトル未定)、デイミアン・チャゼル監督の『Babylone』(原題)、グレタ・ガーウィグ監督の実写版『バービー』など、多数の出演作を抱えており、「下り坂」とは縁遠い活躍ぶりだ。(Hiromi Kaku)
2021年08月11日ウェス・アンダーソン監督が近未来の日本を舞台に描き、渡辺謙、夏木マリ、山田孝之、池田エライザなど日本から豪華なキャストが参加したストップモーション・アニメーション映画『犬ヶ島』が、ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて7月16日(金)より配信開始されることになった。本作は、『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門を受賞し、最新作『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』が第74回カンヌ国際映画祭で上映されたばかりのウェス・アンダーソン監督が、日本を舞台にドッグ病の感染拡大を恐れ、犬ヶ島に追放されてしまった愛犬を探す少年と島に暮らす犬たちとの絆を描いたストップモーション・アニメ。第68回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)を受賞した。声優には、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン、ブライアン・クランストン、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、オノ・ヨーコら多彩な才能を持ったハリウッドスターやアーティストが集結。日本からも渡辺謙、夏木マリ、野村訓市、野田洋次郎、山田孝之、池田エライザほか豪華絢爛な俳優陣がオリジナルキャストとして名を連ねている。全米公開の際には、黒澤明作品や宮崎駿作品をはじめとする日本映画へのオマージュに満ちた本作を絶賛するレビュアーが多数出現し、大きな話題となった本作。近未来ながら、どこかノスタルジックな独特の世界観で描かれた少年と犬たちの冒険物語には驚きの展開が待っている。『犬ヶ島』は7月16日(金)よりディズニープラスにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2021年07月13日ウェス・アンダーソン監督待望の最新作『THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN』(原題)が、邦題『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』として、2022年に日本公開がついに決定。併せて日本ポスタービジュアルが解禁となった。『ダージリン急行』(07)、『ファンタスティック・Mr.FOX』(10)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)、『犬ヶ島』(18)に続き、ウェス・アンダーソン監督とサーチライト・ピクチャーズが5度目のタッグを組む本作。前作『犬ヶ島』では、日本を舞台に失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、日本への絶大な愛とリスペスト、そして誰もが知る監督独自の世界観を交えながらストップモーション・アニメーションで見事に映像化。吹き替え声優には錚々たるハリウッドスターに加え、「RADWIMPS」野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリといった日本を代表する多彩なキャストを起用し、大きな話題を呼んだ。そんなアンダーソン監督が新たに世に送り出すのは、20世紀フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で活躍する、ひと癖もふた癖もある才能豊かな編集者たちの物語。ストーリーは三部構成で展開し、画面のいたるところに監督のユニークな演出が散りばめられている。出演は、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライト、エリザベス・モスといったウェス作品初参加の名優に加え、レア・セドゥ、マチュー・アマルリックらフランス勢、さらにフランシス・マクドーマンド、エイドリアン・ブロディ、ティルダ・スウィントン、シアーシャ・ローナンらアカデミー賞でも活躍の常連組、オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、リーヴ・シュレイバー、エドワード・ノートン、ジェイソン・シュワルツマンといったウェス作品“超”常連たちも集結。ウェス・アンダーソン作品以外ではコラボレーションの想像がつかない豪華キャストの共演が実現している。到着したポスタービジュアルは、劇中に登場する架空の新聞「フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」の表紙をイメージしてイラスト仕様に。独特のタッチで描かれた個性豊かなキャラクターたちと、錚々たる豪華キャスト陣の姿。そして街のなかでは何か波乱が巻き起こっている様子で、どんな物語が待ち受けているのか、想像をかき立てるビジュアルとなっている。本作は7月6日(現地時間)より開催される第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されており、ワールド・プレミア上映が行われる。映画祭にはアンダーソン監督や、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ティルダ・スウィントン、レア・セドゥといったキャスト陣も参加予定となっている。『フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年07月05日カンヌ国際映画祭で最新作『The French Dispatch』(原題)の世界プレミアを控えているウェス・アンダーソン監督が、次回作(タイトル未定)の製作に乗り出した。9月からスペインで撮影を行うという。アンダーソン監督は「Variety」誌に「詳細をシェアする準備は整っていません」とコメントしているが、一つだけ明らかになっているのはティルダ・スウィントンが出演するということ。ティルダがアンダーソン監督とタッグを組むのは今回が5回目で、これまでに『The French Dispatch』『犬ヶ島』『グランド・ブダペスト・ホテル』『ムーンライズ・キングダム』に出演してきた。ティルダは今作について「撮影はスペインで行いますが、スペインについての映画ではないです」と話している。アンダーソン監督はティルダに限らず、ビル・マーレイ、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、オーウェン・ウィルソンらお気に入りの俳優を何度も起用してきた。ツイッターでは「またあの人が出るかな?」とキャストを予想するファンのツイートがみられる。最新作の『The French Dispatch』は、昨年のカンヌ国際映画祭でお披露目予定だったが、パンデミックのため今年に延期された。「次回作のニュースもうれしいけれど、早く最新作が観たい!」とファンから切実な声が上がっている。(Hiromi Kaku)
2021年07月01日ついに明日3月26日(金)公開となるミラ・ジョヴォヴィッチ主演映画『モンスターハンター』より、ミラやポール・W・S・アンダーソン監督をはじめ、キャスト・スタッフたちが本作について語る特別映像が到着した。本作は、2004年に第1作を発売して以降、16年たったいまなおファンを増やし、シリーズ累計販売本数6,600万本(2020年12月31日現在)を誇る日本発の大ヒットゲームシリーズの実写化。到着した映像では、映画がいかにこのゲームシリーズへのリスペクトにあふれ、現実世界の延長線上かのような感覚に陥るほどの完成度へと到達したのかが分かる。冒頭、ミラが「モンハン大好き。早くこの映画を届けたい」と話し、アンダーソン監督も「私もモンハンの大ファンで、ゲームの世界観に惚れ込んだんだ」とモンハン愛を語る映像からスタート。ゲームプレイ映像と映画のシーンが次々と映し出されていく中、「ゲームファンがどう反応するか注意を払っていた」「ゲームに敬意を払っている」などとキャスト陣が証言する場面も登場。また、ゲームファンたちはモンスターの細部まで知り尽くし、目も肥えていると考えたプロダクション・デザイナーのエドワード・トーマスは、製作準備初期段階に熱心なゲーマーとグラフィックアーティスト何人かを自分の部門に連れてきたそう。モンスター、武器、お馴染みの肉焼きなどは、余念のない徹底ぶりだ。そして、ナミビアの海岸砂丘やセスリエム渓谷、南アフリカのタンクワなどで過酷な撮影も敢行。「イメージそのものだった」とトーマスもふり返っている。映像ラストでは、「最高傑作だ」とアンダーソン監督が自信を見せており、あらゆる関係者のモンハン愛こそが、本作の原点にして核心であることを映像は物語っている。『モンスターハンター』は3月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:モンスターハンター 2021年3月26日より公開©CONSTANTIN FILM Produktion Services GmbH
2021年03月25日モンクレール(MONCLER)の「モンクレール ジーニアス」から、「1 モンクレール JW アンダーソン」の2021年春夏コレクションが登場。メンズ&ウィメンズウェアが、一部のモンクレールブティックと主要セレクトショップなどで販売される。21年春夏の新作は“英国の海辺”から着想「モンクレール ジーニアス」とは、世界から有名クリエイターを迎え、各デザイナーが1つのコレクションを発表していくプロジェクト。「1 モンクレール JW アンダーソン」を手掛けるジョナサン・アンダーソンは、自身のブランドであるジェイ ダブリュー アンダーソン(JW Anderson)のほか、ロエベ(LOEWE)のクリエイティブ・ディレクターや、ユニクロ(UNIQLO)とのコラボレーションでも知られる人物で、「モンクレール ジーニアス」には2020年秋冬シーズンから参加している。「1 モンクレール JW アンダーソン」のセカンドシーズンとなる2021年春夏コレクションでは、彼自身のルーツである英国や、ジェイ ダブリュー アンダーソンというブランドのルーツを探求し、「遊牧的なジャーニー」をテーマにしたウェアを展開。イギリスの伝統的な海辺の景色からインスピレーションを得て、漁師や水面に移し出される夕日、キルティングなどから想像を膨らませたウェアを作り出した。カラーブロックでコントラストを効かせたフーディーには、アイレットやトリプルステッチなど、セーリングウエアに見られるディテールをオン。ジャージーロングTシャツドレスには、北アイルランドの夕日のような淡いグラデーションカラーを採用。胸元には、コラボレーションの証として、ジェイ ダブリュー アンダーソンとモンクレールのロゴを重ね合わせたモチーフを配した。その他にも、ヴィンテージ風のフローラルキルトを施したショートジャケットや、洗いをかけたガーメントダイのトレンチコートなどを展開。カラフルなチェルシーブーツやトートバッグなどの小物類も揃う。【詳細】「1 モンクレール JW アンダーソン」2021年春夏コレクション発売日:2021年3月1日(月)販売店舗:一部のモンクレールブティックと主要セレクトショップ、オフィシャルECサイトアイテム例:・フーディー 94,000円+税・ワンピース 77,000円+税・ワイトビー(キルティングジャケット) 161,000円+税【問い合わせ先】モンクレール ジャパンTEL:0120-977-747
2021年03月05日俳優の山本涼介が、演劇集団Z-Lionの舞台『This is a お感情博士!』で主演を務めることが22日、分かった。6月4日から13日まで、東京・俳優座劇場で上演される。2014年に上演され、演劇集団Z-Lionの作品の中でも一番の感動作と評された同作。時は人間とロボットが共存して暮らす2100年のある日、ロボットに感情を覚えさせる機械「お感情博士」が発明された。工場で働く孝介は「愛菜30685」というロボットを修理し、「お感情博士」を使って様々な感情を覚えさせる。愛菜は人間さながらの感情を覚え、ほかのロボットたちと仲良くなっていくが、そんな中世界を大きく変えてしまう事件が起きて……という物語だ。待望となる再演の主演を務める山本は、特撮ドラマ『仮面ライダーゴースト』深海マコト/仮面ライダースペクター役、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』月島蛍役を好演し、着実にキャリアを積み重ねている俳優だ。脚本・演出は、初演と同じく演劇集団Z-Lion・主宰の粟島瑞丸氏、音楽はミュージカル『キューティ・ブロンド』や『ボディガード』など数々の作品で音楽監督を務めてきた小澤時史氏が担当する。山本は「一緒に作品を作りたいですねと、粟島さんとお話したことがあり、今回主演でZ-Lion作品に出演でき、大変嬉しく思います」と喜びをあらわにし、「粟島さんやキャストの皆さんと一緒に良い作品を届けられるように精一杯頑張りたいと思います」と意気込んだ。
2021年02月22日