クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダークナイトライジング』の予告編映像がこのほど公開され、他のアクション映画、ヒーロー映画とは一線を画すノーラン監督の映像世界の一端が明かされた。『ダークナイト ライジング』新予告動画本作は『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続く“ダークナイト3部作”の最終章。前2作に続いてクリスチャン・ベールが主演を務め、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンらが続投。さらにアン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリアン・コティアール、ジョセフ・ゴードン=レヴィットらが新キャストとして参加する。欲望が渦巻く街ゴッサムで自らの正義を貫くために、ありとあらゆる犠牲を払って孤独な戦いを続けてきた主人公ブルース・ウェイン。このほど公開された予告編はまず、空路で護送中のベインが街に放たれる不吉なくだりが描かれる。一度は平和を手にしたはずの街は、最凶にしてゴッサムの申し子、ベインによって再び破壊と混乱の中へ。予告編はド派手なアクションシーンをあえて描かずに静かな音楽に乗せて崩れ落ちる橋、爆破される競技場など衝撃的なシーンを見せていく。そしてウェインは、『…ビギンズ』を思い出させる深く暗い闇の中にいることが確認される。最新作でウェインは誰と戦い、自身の中に潜む何と向き合うことになるのか? そしてシリーズはどんな結末を迎えるのか? 全世界が注視するエンディングは今夏に明らかになる。『ダークナイト ライジング』7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年05月23日「The OC」の第1シーズンでミーシャ・バートンのちょっぴり生意気な妹を演じた女の子といえばピンとくる人も多いかもしれない。その後もドラマを中心にキャリアを積み重ね、「The Secret Life of the American Teenager」(’08~)では妊娠と向き合う主人公の女子高生役に抜擢され、全米のティーンを虜にしたシャイリーン・ウッドリー。まもなく公開となる長編映画初出演作となる『ファミリー・ツリー』ではジョージ・クルーニー演じる主人公の長女役を好演しアメリカ国内のみならず世界的にも高い評価を得ている。「The OC」の頃は10代前半でまだまだ“子役”といった風情を残していた彼女もすでに20歳。次世代のハリウッドの担い手として注目を集めるシャイリーンの素顔に迫る!オーディションは「覚えていない」ハワイを舞台に人生最大の危機と岐路を迎えた中年男が、もがきながら家族の絆を取り戻していく姿を描いた本作。シャイリーンは主人公・マットの娘で高校生のアレックスを演じている。監督のアレクサンダー・ペイン(『サイドウェイ』)は、彼女の過去の作品を観たことはなく、オーディションでの演技のみで起用を決めたという。オーディションの思い出を尋ねるとシャイリーンからは「覚えていないんです」との答えが…。この言葉から彼女の女優としての意識の高さ、“凄み”が見えてくる。「覚えていないというのはオーディションがうまくいったということのしるしではないかと思います。その瞬間に存在を発揮したということなんじゃないかと。実際、この映画の中にも撮影したことを覚えていないシーンがいくつかあります。それは自分が本当に存在感を発揮できたかどうかを判断する決め手になると思ってます」。10代にして家族の様々な問題に直面するアレックス。時に周囲の誰よりも大人であり、時にごく普通の17歳らしい脆さをのぞかせる。役柄への共感は?という問いにシャイリーンは「もちろんです!」と即座に頷いた。「私も不安な時期を経験してますから。世の中のものが全て嫌いになったのは、たぶん14~15歳のときだったと思いますが…でもそんな時期はすぐに終わったので、自分の経験はこの役にそれほど助けにはなってないわね(笑)」。“父親よりも大人っぽい一面をのぞかせる娘”を演じなくてはいけなかったわけだが、よりによって、情けないダメなパパを演じたのはハリウッド随一の大人の男、ジョージ・クルーニー!共演の感想やいかに?「L.A.で読み合わせのために彼が部屋に来るまでは、それほどドキドキはしていなかったんです。でも彼を見たら冷や汗が出て手が震えました。でも彼はそばに来て私をハグしてくれて『ようこそ、お嬢さん』と言ってくれたんです。それですぐに怖い気持ちは消え去りました。とっても素晴らしい人です。私は彼を“ジョージ・クルーニー”という有名な映画スターとして見てはいません。ジョージ・クルーニーという名前のケンタッキー出身の優しい人というだけです。そして全ての面でダイナミックな人です」。先述の「The Secret Life of――」ではティーン・チョイス・アワードへのノミネートを始め、若い観客からの支持を集め、またヤング・アーティスト・アワードなど若い世代の俳優向けの賞で受賞対象とされることが多かったシャイリーン。だが本作での好演で「ゴールデン・グローブ賞」など名だたる映画賞で大女優たちと共に候補者に名を連ね、若き実力派女優として認知されるようになった。5歳から演技を始め、16年のキャリアを誇るが、決して本人は小さい頃から女優を志望していたわけではなかったという。「そうなったのはたまたまなんです。私は演技のレッスンを受けていましたが、エージェントから母に電話が来て、私のことを面白そうだと言ったんです。でも私は『大きくなったら女優になりたい』なんて思ってなくて、教師か心理学者になりたかったんです。実はいまもその気持ちは持っています」。周囲から見れば女優としてのキャリアは約束されたようなものだが、彼女は冷静そのもの。「本当に役者になりたいと思ったことはありません。“アーティスト”になりたいんです」と明かし、こう続ける。「この業界にいると自分が商品のような気がすることがよくあります。注目を集めるぐらい良い演技をしたり、人の注意を引いたりすると人間ではなくて、突然、ポスターに顔が載る人のようになるんです。そういう人にはなりたくないですね」。TVよりハイキング!?現代スターの趣味は?そうした彼女の“スタイル”は私生活にも反映されている。撮った写真を自分なりに加工し、FacebookやTwitterなどで共有できるアプリケーション「Instagram」を愛用しているところは現代の若者らしいが、一方でTVは持っておらず、親友の家で録画された番組を見るのだとか。TVシリーズでブレイクした彼女がTVを持っていないというのは何とも皮肉だが…その理由は?「使わなかったからです。TVには興味がなくって。もし自由な時間があったら、むしろ外へ行って木登りとか自転車、ハイキングなんかがしたいですね」。意外な一面をのぞかせるが、もちろん女優の仕事をやめたいわけではない。4年目に突入した「The Secret Life of――」について、いまなお「楽しい」と笑顔で語り、さらに今回初めて映画の現場を経験したことでTVシリーズとは違う面白さを感じたよう。今後、一緒に仕事をしてみたい映画人を尋ねると複数の名前を口にした。「ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・フランコ、ナタリー・ポートマン。大女優のメリル・ストリープとも共演してみたいです。それにダニー・ボイル監督と一緒に仕事をしてみたい。彼の映画は全部好きです。『スラムドッグ$ミリオネア』は私がここ5年間に観た映画の中で、No.1。それに『127時間』も映像が素晴らしかったです」。矢継ぎ早にこれだけ挙げてくれるのだから、彼女が興味を失いスクリーンからいなくなってしまう心配は不要だろう。自らの人生へのアプローチの仕方を「“誰も助けてくれないから、自分というものを持たなければならない”という考え方」と語る20歳。これからどんな人生を切り拓いていくのか楽しみだ。© JJC/Rex Features特集:ハリウッドニューセレブ■関連作品:ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox■関連記事:G・クルーニー宅でオバマ大統領選挙資金集めパーティ開催シメにはバスケットボール梅宮一家、父娘孫の三世代が初共演!“ジイジ”辰夫は孫の成長にウルウル“素顔”を見たら、もっと好きになっちゃいそう。『ファミリー・ツリー』×ハワイ本年度アカデミー賞脚色賞受賞!『ファミリー・ツリー』原作本を3名様にプレゼント『ファミリー・ツリー』みたいな父親なら“共犯関係”もアリかも!?
2012年05月14日台湾の人気俳優ジョセフ・チェンが主演ドラマ「国民英雄-X ノーカット版」「愛、歓迎します~歓迎愛光臨~」(共に発売中)のDVD-BOXリリースを記念に来日し、都内で取材に応じた。前者は殺人の濡れ衣を着せられた主人公が巨大な陰謀に立ち向かう社会派サスペンス。後者は人気カメラマンと平凡な少女の純愛を描くラブストーリーで「2つの作品はまったく違ったタイプです。ラーメンに例えると(笑)、『国民…』は味の濃い辛口で、『愛…』はあっさり味ですね」とユーモアを交え、アピールした。「国民英雄-X ノーカット版」では、身に覚えのない婚約者殺害の容疑を掛けられた人気ニュースキャスター・安在勇(アン・ザイヨン)を熱演。初のキャスター役で、「フィアンセを殺され、逃亡するというのも経験がないこと。初めてづくしでしたが、その分、とても意義がある役柄だった」とふり返る。次々と追手が迫りくるというシチュエーションで、激しいアクションシーンにも果敢に挑戦。「撮影が終わり家に帰ると、体中アザだらけ。演じているときは集中しているので、まったく気づかないんです」と役者魂を見せた。一方、「愛、歓迎します~歓迎愛光臨~」は題名からも想像できる通り、女子なら誰も憧れてしまう大人のラブストーリー。緑が鮮やかな夏の季節に、ヨーロッパの影響を色濃く受けた美しい青島(チンタオ)で、ジョセフ演じるカメラマンとコンビニで働く少女が、運命の出会いから奇跡のドラマを繰り広げる。「こちらは『国民…』と違って(笑)、自分の恋愛経験、特に初恋の思い出を活かしながら演じました。お互い成長のスピードが違うと、すれ違いや誤解が生まれてしまうもの。僕自身、似たような経験はしています」と少し照れくさそうなジョセフ。「観ればきっと恋愛観について考えるきっかけになるはず。ドラマチックではなくても、平凡な日々の中にこそ幸せがあると感じてほしいですね」と語った。5月に「国民英雄-X ノーカット版」、7月には「愛、歓迎します~歓迎愛光臨~」の購入者を対象にした来日イベントも開催される予定。「みなさんにお会いするときは、常に『ありがとう』という気持ちを伝えたいと思っています。ただ、時間が限られているので、すべての人と十分に交流できないのが残念。次回はより多くの方と触れあうため、みなさんとはアイコンタクトだけにしようかな…。なんて、冗談です(笑)」と茶目っ気たっぷりに、ファンとの再会を楽しみにしていた。(photo/text:Ryo Uchida)「国民英雄−Xノーカット版DVD−BOXI<初回限定版>&II価格:各18,900円(税込)発売元:リッツプロダクション/販売元:東宝発売中※5月20日(日)購入者イベント開催ドラマ公式サイト:http:// EIYU.TV「愛、歓迎します~歓迎愛光臨~DVD−BOX」価格:23,100円(税込)発売元:ワコー/販売元:東宝発売中※7月14日(土)購入者イベント開催ドラマ公式サイト:
2012年03月28日『50/50フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが長編映画の監督に初挑戦、4月から撮影を予定している。映画情報サイト「Deadline.com」によると、ジョセフは脚本と主演も務め、スカーレット・ヨハンソンが共演するという。タイトルは未定だが、現代のドン・ファンとも言うべきプレイボーイを描くセクシー・コメディで、ジョゼフは“マシな人間”になるための試行錯誤を続ける主人公を演じる。ジョゼフは子役としてキャリアをスタートしたが、学業を優先して19歳で一度仕事を辞めている。俳優業再スタート後は『(500)日のサマー』、『インセプション』などで活躍。今年は『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト ライジング』、スティーヴン・スピルバーグ監督の『Lincoln』(原題)、『Premium Rush』(原題)、『Looper』(原題)の公開が控えている。スピルバーグやノーランらの現場で多くを学んだと語るジョセフは「ずいぶん前から短編映画を何本も撮っているんだ。だから、(長編監督への挑戦に)自信はある」と頼もしい。クランクインは4月16日を予定しているが、以前から小さな役で出演を決めていたクエンティン・タランティーノ監督の新作『Django Unchained』(原題)の撮影とスケジュールが重なってしまう。「ちょっとトリッキーなスケジュールだけど、クエンティンに正直に事情を話したら、気持ちよく了解してくれたばかりか、監督業への挑戦を励ましてもらった」。新人監督として、順風満帆のスタートを切れそうだ。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC■関連記事:バットマンに迫る最大の敵も登場『ダークナイト ライジング』注目の新予告編が到着!被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返りバットマン、遂に正体がバレる!?『ダークナイト ライジング』壊れたマスクの意味チャン・イーモウ監督新作でのクリスチャン・ベイル起用は、スピルバーグの助言で実現アン・ハサウェイ、「子供の頃の夢だった」キャットウーマン姿をお披露目!
2012年02月09日ライアン・レイノルズとの離婚後、ショーン・ペンと同居したり、キーラン・カルキン、ジャスティン・バーサ、ジョセフ・ゴードン=レヴィットらと恋のうわさが流れたスカーレット・ヨハンソンだが、最新のお相手は一般男性のようだ。最近スカーレットと頻繁にデートしているのは、ニューヨークに拠点を置く広告代理店重役のネイト・テイラー氏。キーランやジャスティンとの交際はスカーレットの代理人が即座に否定したが、テイラー氏との交際については、2人の友人が「5か月前からデートしています」と認めている。「People」誌の取材に対してスカーレットの代理人は今回もノーコメントだったが、スカーレットがテイラー氏の腰に腕を回してニューヨークの街を仲良く歩く姿が目撃されている。(text:Yuki Tominaga)© INFPhoto/AFLO■関連作品:幸せへのキセキ 2012年6月、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開アベンジャーズ 2012年8月、公開© 2011 MVLFFLLC.TM& © 2011 Marvel. All Rights Reserved.■関連記事:スカーレット・ヨハンソンの母親が娘のマネジメントから外され、財政難にスカーレット・ヨハンソンに新恋人?今度のお相手は英国人ミュージシャンスカーレット・ヨハンソン、ライアン・レイノルズとの結婚&離婚に「後悔はない」マット・デイモン、満を持して長編映画監督デビューが決定!ロバート・ダウニーJr.、映画賞授賞式壇上でメル・ギブソンとの男の約束を果たす
2012年02月03日2月26日(現地時間)に発表される本年度アカデミー賞における栄冠のゆくえが注目される中、授賞の対象である人間のみならず、スクリーンの中で時に人間以上の存在感を発揮する“犬”たちに熱い視線が集まっているのはご存知だろうか?もしも、アカデミー賞に“犬部門”ないしは“動物部門”があるとしたら…。混戦を見せる本年度のアカデミー賞ノミネート作品から、名演技を見せる注目の“役者”たちを一挙ご紹介!まず“犬部門”で一騎打ちのバトルが予想されるのが、共に可愛すぎるジャックラッセルテリアの2匹。ノミネートNo.1は、これまでの映画賞レースで目覚ましい快進撃を見せてきた『アーティスト』に出演するアギー(写真右上)だ。サイレント映画の大スターである主人公・ジョージの愛犬として登場するのだが、やがて時代の波に押され、過去のスターとなってしまうジョージを支え、さらには火事場から彼を助けるというヒーロー的な演技を見せている。その名演技は昨年のカンヌ国際映画祭で上映されるや否や、瞬く間に話題となり、アギーは優秀な演技を披露した犬に贈られる「パルム・ドッグ賞」を見事獲得。先日のゴールデン・グローブ賞のレッドカーペットでは、“PALM DOG”と記された首輪をつけて堂々と歩く姿が目撃された。本作はモノクロのサイレント映画であるが、主人公たちをも喰うほどの躍動感と愛らしさで、主演“犬”賞最有力?そんなアギーに待ったをかけるのが、『人生はビギナーズ』の第二の主役とも言うべき、同じくジャックラッセルテリアのコスモだ。アギーがサイレント映画で魅せるなら、こちらは(字幕で)数々の名言を繰り出す、何とも聡明な名犬だ。人間関係に対して不器用な38歳独身の主人公・オリヴァー(ユアン・マクレガー)の愛犬・アーサーは、彼にそっと寄り添い、大事な場面でウィットに富んだセリフを放つのだが、そのあまりの愛くるしさに共演のユアンは撮影が終了した後にプライベートでも犬を飼い始めたほどだとか。自身の父親との物語を基に描いたマイケル・ミルズ監督は、実際に父親の飼っていたジャックラッセルテリアと過ごしたことがあるという経験から、10匹ほどの犬をオーディションし「ちゃんと人の目を見て話を聞く、落ち着きがあって老練な魂を持った犬だと思った」とコスモに惚れこみ、アーサー役に抜擢したそう。コスモに惚れこんでいるのは彼らのみならず、本年度のオスカー助演男優賞の最有力候補である82歳の名優、クリストファー・プラマーに至っては「僕たちの犬の方がアギーよりももっと人間的でもっとプロフェッショナルだよ!」と、『アーティスト』のアギーに対して対抗心を燃やしている。「Newsweek」誌主催で行われたオスカー・ラウンドテーブルでは、アギーとの写真撮影を拒否し、「『人生はビギナーズ』ではもっといい犬がいるからね(笑)」と宣戦布告するほど。名優からの全面バックアップを受け、コスモの逆転劇なるか?さらに、ダークホースとして頭角を現すのは、オスカー最多ノミネートを果たしたマーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』のヒールとして登場する、ドーベルマンのブラッキー。サシャ・バロン・コーエン扮する駅の公安官に従う警備犬であり、駅に住む主人公・ヒューゴを脅かす存在として暗躍する。先日発表された、映画やTVで活躍した犬に捧げられる第1回「Golden Collar Awards」のノミネートではまさかの落選となってしまったブラッキーなのだが、この結果に立腹し、「L.A.Times」に異論の投稿を寄せたのがスコセッシ監督。もてはやされてばかりのアギーに対して、「ジャックラッセルテリアは小さくて可愛い。だけど、ドーベルマンは強くてカッコイイ。もっと言えば、アギーは主人公を助ける心優しいマスコットだけど、ブラッキーは警備犬役として妥協を許さない演技を見せている」と持論を展開するや「私は、観客の心情にあえて挑戦的なブラッキーのことを誇りに思う」とブラッキーに対する称賛を惜しまない。そんなブラッキーの代わりに、アギー&コスモと共に「Golden Collar Awards」にノミネートされたのは、『ヤング≒アダルト』に登場するドルチェ役、チワワのハンマー。アカデミー賞では予想外のノミネートならずとなった本作だが、こちらのハンマーは主演女優のシャーリーズ・セロンを前にしても動じない堂々の助演ぶりを見せている。40代手前にして過去の栄光にすがる“崖っぷち”の主人公・メイビスと対照的な可愛らしさで、ユーモアを加えている。また、『50/50フィフティ・フィフティ』でジョセフ・ゴードン=レヴィットといい空気感を醸し出している大型犬、スケルター役のデンバーも同賞にノミネートを果たしている。こちらの受賞結果は2月13日(現地時間)に発表。もはや人間以上に過熱している模様のこの“犬”バトル。もちろん犬だけでなく、戦場を駆け抜ける姿が感動を誘う、馬のジョーイ(『戦火の馬』)や、カリスマ的なかっこよさを見せつける『長ぐつをはいたネコ』の主人公・プスやカメレオンのランゴ(『ランゴ』)など、オスカーノミネート作品を“動物”視点で見渡せば、名優ばかり。あなたはどの名優に一票を投じる?■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.ランゴ 2011年10月22日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 Paramount Pictures. All Rights Reserved.戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLCヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:ミシェル・ウィリアムズが選ぶ、勝負服は?注目すべきアカデミー賞ファッション【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』がSAG賞を席巻!3部門を制覇鬼才デヴィット・フィンチャー、オスカー候補女優を「パーフェクト!」とベタ褒め『アーティスト』快進撃はさらに続く!監督協会賞も受賞し、オスカーに王手
2012年01月31日鬼才クリストファー・ノーラン監督が壮大なスケールでダークナイト伝説の終焉を描く、バットマンシリーズ最終章『ダークナイト ライジング』。昨年末公開された新ポスタービジュアルに続き、いまだ多くの謎に包まれた本作の物語のヒントを与える予告編第2弾の映像がついに解禁となった。ノーラン監督曰く「前作『ダークナイト』から8年後という設定で始まる。バットマンはゴッサム・シティを破壊しようとする残虐な殺し屋・ベインと対決し、謎めいたセリーナ・カイル(キャットウーマン)の真実を暴くという内容」という本作。シリーズ第1作『バットマンビギンズ』ではバットマン伝説の起源とゴッサム・シティの悪を滅ぼすダークナイトの誕生を、続編『ダークナイト』では天敵・ジョーカーとの壮絶な戦いを描いてきたが、最終章となる本作では、平穏が訪れたゴッサム・シティに再び悪の手が忍び寄り、バットマンは最強の敵と言われるベインとの対決を強いられることになる。撮影現場での取材では、全世界のジャーナリストに対し一切ストーリー説明はされず、厳重な緘口令のもと撮影を実施していたほどだが、今回到着した予告編ではクリスチャン・ベイル扮するバットマン(ブルース・ウェイン)はもちろん、本作から新たに登場する重要キャラクターが登場!バットマンに平和の終焉と“嵐”の到来を警告するキャット・ウーマンことセリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)に、様々な悪の企みを抱えるベイン(トム・ハーディ)ほか、微笑を浮かべるマリオン・コティヤール、何かに追われている様子のジョセフ・ゴードン=レヴィットなど、主要キャストの姿もお目見えに。さらに、空中を走行するバットモービルや、ベインの手により派手に崩壊されていくアメフトのグラウンドなど、鬼気迫る映像が次々と展開される。一足先に公開されたiTunesでは、24時間で1,250万件というiTunes史上最高のダウンロード数を記録したこちらの予告編。注目度の高さを証明した本作をして、「僕が子供のときに刻み込まれた、ハリウッド映画の壮大さや興奮を映画に取り戻したいと思っている。それを再現することにいま格闘をしている。編集はまだ始めたばかりだから、最後にどうなるかといったことは聞かないでほしい(笑)。本作は夏に公開されるが、きっと素晴らしい体験になると思う」とノーラン監督は自信を見せる。果たして、彼の描く“終焉”の形とは一体…?ヒント満載のこちらの映像を見逃すべからず!『ダークナイト ライジング』は7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC■関連記事:被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返りバットマン、遂に正体がバレる!?『ダークナイト ライジング』壊れたマスクの意味チャン・イーモウ監督新作でのクリスチャン・ベイル起用は、スピルバーグの助言で実現アン・ハサウェイ、「子供の頃の夢だった」キャットウーマン姿をお披露目!『ダークナイト ライジング』特報&ポスターが解禁!病室で横たわる男の正体とは?
2012年01月06日クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダークナイトライジング』の予告編映像がこのほど公開され、前作をしのぐ壮大なスケールで描かれる“伝説の結末”の一端が明らかになった。『ダークナイトライジング』予告編本作は、アメリカン・コミックを代表する人気ヒーローの物語を、これまでになかった語り口と重厚な映像で描き、映画ファンに衝撃をもたらした『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続く“ダークナイト3部作”の最終章。前2作に続いてクリスチャン・ベールが主演を務め、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンらが続投。さらにアン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリアン・コティアール、ジョセフ・ゴードン=レヴィットらが新キャストとして参加する。前作『ダークナイト』のラストでジョーカーの危機は去り、バットマンがその姿を消したゴッサムシティ。このほど公開された予告編は穏やかな日々が続き、ゴードン刑事の馘首が囁かれているゴッサムの場面で幕を開ける。続いて仮装パーティ会場で主人公ブルースに謎の美女が「時代は変化している。“嵐”がくるわ ウェインさん」と警告すると、街に史上最強にして最凶の敵ベインが出現し、刑務所から囚人を解放し、フットボールスタジアムを爆破。「ゴッサムが灰と化したら死なせてやる」と不気味に宣言する通り、ベインは、これまでの悪役とはスケール違いの惨事を次々と巻き起こし、ブルース=バットマンを苦しめていく。果たして彼がどんな欲望のために、街を破壊しているのかは不明だが、予告編には「奴らの目的は?」「革命だ」というやりとりも収録されており、物語のスケールは前2作をはるかにしのぐことが予想される。また、短い時間ながらコティアールやレヴィットらも登場。彼らがどんな役柄を演じているかも気になるところだ。『ダークナイト ライジング』7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月06日2012年注目の超大作、鬼才クリストファー・ノーランが手がけるバットマンシリーズの最終章『ダークナイト ライジング』がこのほど、2012年7月28日(土)に日本公開されることが決定。意味深な劇場用ポスター第2弾のビジュアルも初公開となった。バットマン伝説の起源と、ゴッサム・シティの悪を滅ぼすダークナイトの誕生を描いた『バットマンビギンズ』(’05)、アカデミー賞を受賞したジョーカー役の故ヒース・レジャーの怪演光る続編『ダークナイト』(’05)に続くシリーズ第3作目にして最終章となる本作。主人公・バットマンことブルース・ウェイン役のクリスチャン・ベイルを始めとする続投キャストに加え、キャット・ウーマン(セリーナ・カイル)役にアン・ハサウェイ、バットマンの最強の敵と言われるベイン役にトム・ハーディ、さらにマリオン・コティヤールとジョセフ・ゴードン=レヴィットとノーラン監督作『インセプション』のキャストが集結し、アメリカ、インド、イギリス、スコットランドの3大陸に渡る壮大なスケールで撮影は敢行された。“ダークナイト伝説の終焉”ということ以外、一切ストーリーが明かされていない中での今回のポスター解禁。そこには「伝説が終わる」の文字とともに、圧倒的なパワーとジョーカーを凌ぐ知能を持つ、バットマンの最強の敵と言われるベインの後ろ姿が描かれている。そして目に飛び込んでくるのが、バットマンの壊れたマスク。最強の敵との戦いの末、ついにバットマンの正体がこの世に知られてしまうのか…?まだまだ多くの謎に包まれた本作だが、実はその6分間のプロローグ映像が12月16日より北米を皮切りに世界中で順次、IMAX(R)シアター70mmフィルム上映館にて限定上映を開始している。前作『ダークナイト』でメジャー作品としては初めてIMAXカメラを駆使し、新たな映像世界を見せつけたノーラン監督は、「今回ゴッサム・シティを再び描くにあたり、このユニークなフォーマットをもっと多用するべきと決めた。今回見せる6分間のシークエンスは、悪役(ベイン)を紹介する内容で、映画ファン、バットマン・ファンたちに、このフォーマットによる本作がどんなものになるかを感じてもらいたいと思っている。本作は来年の夏に公開されるが、きっと素晴らしい体験になると思う」と注目の映像を紹介、並々ならぬ自信をうかがわせた。なお、こちらのプロローグ映像の日本での上映は未定である。『ダークナイト ライジング』は2012年7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ダークナイト 2008年8月2日、3日先行公開、8月9日より丸の内プラゼールほか全国にて公開TM & © DC Comics© 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedダークナイト ライジング 2012年夏、全国にて公開© Warner Bros. Ent. All rights reserved.■関連記事:被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返りチャン・イーモウ監督新作でのクリスチャン・ベイル起用は、スピルバーグの助言で実現アン・ハサウェイ、「子供の頃の夢だった」キャットウーマン姿をお披露目!『ダークナイト ライジング』特報&ポスターが解禁!病室で横たわる男の正体とは?『バットマン』シリーズ最新作に『インセプション』の2人の出演が決定
2011年12月28日クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダークナイトライジング』の最新画像がこのほど公開された。本作は、アメリカン・コミックを代表する人気ヒーローの物語を、これまでになかった語り口と重厚な映像で描き、映画ファンに衝撃をもたらした『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続く“ダークナイト3部作”の最終章。前2作に続いてクリスチャン・ベールが主演を務め、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンらが続投。さらにアン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリアン・コティアール、ジョセフ・ゴードン=レヴェットらが新キャストとして参加する。その他の画像今回、公開された新画像は、圧倒的なパワーをもつバットマンの新たな敵ベインの後ろ姿と、壊れたバットマスクをとらえた衝撃的なもの。本シリーズは幼少期に暴漢によって両親を殺され、己の奥底に深い“闇”を抱えた主人公ブルース・ウェインが自らの闇と向き合いながら、同じく心に闇を抱えた宿敵と戦う物語で、本質的にはバットマンもジョーカーもペンギンも同じ“心に闇を抱えたもの”である点が大きな特徴だ。前作『ダークナイト』では一切の倫理を超えた“絶対的な悪”としてジョーカーが登場し、バットマンを苦しめたが、終章に登場する“史上最強の敵”ベインがどんな人物なのかも気になるところだ。また、本作はノーラン監督の強いこだわりで前作以上にIMAXカメラを用いた撮影を敢行。16日から北米を皮切りに全世界のIMAX館で順次、約6分の『ダークナイトライジング』プロローグ映像が上映されている。ノーラン監督は「『ダークナイト』をIMAXフィルムで撮影・映写してみた経験がとても刺激になった。ここまで臨場感を出してくれる撮影ツールは他にはない。今回ゴッサム・シティを再び描くにあたり、このユニークなフォーマットをもっと多用するべきと決めた。今回見せる6分間のシークエンスは、悪役(ベイン)を紹介する内容で、映画ファン、バットマン・ファンたちに、このフォーマットによる本作がどんなものになるかを感じてもらいたいと思っている。本作は来年の夏に公開されるが、きっと素晴らしい体験になると思う」とコメント。日本でのプロローグ映像の公開はまだ未定だが、ノーラン監督が新作とIMAXの映像に大きな自信をもっていることが伺える。『ダークナイト ライジング』2012年7月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年12月28日12月1日(土)より公開中のジョセフ・ゴードン=レヴィット主演のヒューマンドラマ『50/50 フィフティ・フィフティ』。本作でジョセフ扮する主人公・アダムと心通わせていく新米セラピスト・キャサリンを演じているのが、『マイレージ、マイライフ』でオスカーノミネートを果たした若手注目女優、アナ・ケンドリックだ。本作でもそのキュートな魅力を放っている彼女が作品について、役について語るインタビュー映像が届いた。酒もタバコもやらない青年・アダム。27歳という若さである日突然、がんを宣告されたことをきっかけに、親友や家族との交流を通して人生の素晴らしさに気づいていく姿を、実話を基に描いた異色のヒューマンドラマ。アナは自身が演じたキャサリンという女性を「優しいけれど、仕事の経験はまだまだ浅いの。だから、自分が勉強中の専門用語を夢中になって使ってしまうの」と、アダムを前に空回りしてしまうキャサリンの頑張り屋な一面を説明する。前述の『マイレージ、マイライフ』でもピンチの事態に右往左往する新米“リストラ宣告人”役を演じたアナだが、本作でもそれに通ずるような憎めない愛らしさを放っている。そんなアナは、監督を務めたジョナサン・レヴィンについて「こんな人は滅多にいないわ」と言い切り「みんなに目を配って物事をうまく進めて、(話を)聞く耳を持ってるし、とってもクールだわ。私のお兄ちゃんだったら良かったのに」とベタ惚れ(?)状態。さらに、本作について「もし、病気になったらとても悲劇的で難しいことだけど、その中にも時には笑えるような時間もあるって感じね。脚本のどこを取ってもそういうタッチで描かれている」としっかりアピールも忘れないちゃっかり者のアナ。全作通して出演する人気ラブ・ファンタジー『トワイライト』シリーズに『マイレージ、マイライフ』と、確かな演技力と端整な顔立ちで着実に人気を得てきている“堅実派”な彼女が、ジョセフ&セス・ローゲン扮する親友コンビに手を焼かされる姿も見どころ。まずはこちらの映像から、アナが語る『50/50 フィフティ・フィフティ』の魅力をチェック!『50/50 フィフティ・フィフティ』はTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLC■関連記事:【シネマモード】『50/50』を書き上げたW・レイサー「人生に必要なのは、笑い」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集仁科仁美、浮気は絶対NO?『50/50』女子会試写会でぶっちゃけトークジョセフ・G=レヴィット主演『50/50フィフティ・フィフティ』試写会に10組20名様ご招待
2011年12月02日『(500日)のサマー』、『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演する映画『50/50 フィフティ・フィフティ』が12月1日(木)から日本公開されるのを前に、本作の脚本を手がけたウィル・レイサー氏が来日し、インタビューに応じた。その他の写真『50/50 フィフティ・フィフティ』は、ある日突然、“ガン”を宣告された27歳の青年アダムが、お調子者の親友カイル、どこかよそよそしい恋人、アルツハイマーの夫の世話をしながら息子を案じる母、博士号取得前の新米セラピストなど、様々な人々に囲まれながら“生存確率50%”の日々を生きる姿を描く。ガン宣告された青年と彼をとりまく人々の変化を、時にシリアスに、時にコミカルに描いた本作は、レイサー氏が実際にガン宣告され闘病を続ける中で誕生した。「闘病中に、友達のセス・ローゲンや(本作の製作も務めた)エヴァン・ゴールドバーグが『この話を映画にしたら?』と背中を押してくれたんだ。だから、闘病中も現実逃避ってわけじゃないけど、ツラい時には映画のキャラクターを考えたりしていたので、実際に書く段階になったら自分の経験をどのように脚本に取り入れるかは見えていたよ。ただ『とりあえず脚本にしてみよう』ということまでしか考えてなかったから、映画に実際になるか考えてもみなかったし、まさか自分が日本まで来ることになるとは思いもしなかったよ!」。しかし、本作はレイサー氏の闘病記ではない。彼は自分の経験をあくまで“土台”にしながら、物語としての完成度を追求したという。「書きながら大変だったのはコミカルな部分とシリアスな展開のバランスだった。ジョークだってキャラクターにとってリアルでないと笑えないからね。だから撮影現場に通って、どんどん脚本も直していったし、自分の経験を大切にし過ぎないように意識したよ。何より大事なのは“いい映画をつくるための脚本”だったからね」。ではなぜ、レイサー氏は自身の経験を基に、今まで書いたことのない長編映画の脚本に着手したのだろうか? 「病気をしている時は、苦労もしたし、ツラいこともあったけど、僕たちは人間関係が機能不全に陥らないようにいつも笑って過ごしたんだ。でも、病気やガンを扱った映画で僕らみたいな人物を描いたものがなかった。それに、よくある“難病もの”だと、ガンにかかるとみんな死んじゃうから、そういう映画しか観てない人はガン告知を“死の宣告”だと思っちゃうんだ。でも、実際には生還することも多いわけだし、僕は生還したからこの映画を作ることができた。だから、この映画は病気を扱ってはいるけど、ユーモアや温かさを感じられるものにしたかったんだ」。『50/50 フィフティ・フィフティ』12月1日(木)TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2011年11月29日まじめで実直、お酒やたばこなど特に体に悪いこともしてこなかった普通の青年・アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が27歳という若さで5年生存率50%というがんを宣告されるところから始まる映画『50/50 フィフティ・フィフティ』。これだけ聞くと、シリアスなヒューマン・ドラマかと思ってしまいますが、何と本作は、アダムの闘病生活と、突然訪れた“非日常”の中で巻き起こるさまざまな騒動をユーモアあふれるタッチで描き、本国アメリカで高い評価を得ているコメディです。がんを題材にしたコメディとは前代未聞ですが、これが妙にリアルで、笑って、泣けて、面白い。それもそのはず、物語の基となっているのは、本作の脚本家で製作総指揮も務めるウィル・レイサーのがん克服体験。そこで、来日したレイサー氏に、映画誕生の裏側について聞いてきました。「体調はどうなのかしら?」とちょっと心配しながらインタビュールームに入ってみると、そこにいたのは極めて元気な好青年。すっかり病に打ち勝って、笑顔を見せるレイサーは現在31歳だ。「映画で描かれているのは6年前の体験にインスパイアされた物語なんだ。映画では主人公は27歳だけれど、僕ががんと宣告されたのは25歳のとき。映画はフィクションだけど、すべて僕が乗り越えてきたことを物語っているんだよ」とレイサー。とはいえ、6時間に及ぶ腫瘍摘出手術も経験した彼だけに、闘病生活をふり返ることは辛い経験であったはず。「あれ以来、人生は上り調子。6年前は本当に辛かったけどね。厳しい手術も経験したし。脚本を執筆するために、僕は辛い記憶を掘り起こさなければならなかった。でも、自分の体験をふり返りながら1ページ1ページ書き綴り、自分の経験を通してもうひとつの世界を創造することで、抑圧されていた感情を解放することもできたと思う。ライティング・セラピーのような効果もあったと思うよ」。自らの体験から生み出した主人公・アダムは、「いわば僕の分身」なのだとか。「でも、主演のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)には演技的な自由を持ってもらうことにしたんだ。僕自身に似せてほしいなんてことも言わなかったしね。でも、結局のところ、彼が創造したアダムは、映画を観た僕の家族や友人に言わせるとすごく僕っぽかったらしいんだ。でもそれは、ジョーが自然に役作りをして行き着いた結果。たぶんそれは、僕が描いたキャラクターだから。僕自身が知らないうちに投影されていたんだと思うよ」。ジョセフとは、映画を通して仲良くなり、共通点も多く見つかったというレイサー。「でも、ジョーはアダムとは全く違う性格なんだよ。それなのに、彼はまるで私生活でもアダムのような性格なんだろうと思わせるほど、素晴らしい演技をしている。実際に、映画を観た多くの人がそう言っているのを聞いたんだ。素晴らしい才能だよ。キャスティングに満足かって?もちろんさ!彼だけでなくすべてが夢のキャストだね。僕が望んだ俳優が、全員この映画に出演してくれたんだからね」。キャストのひとりで主人公の親友・カイルを演じている人気コメディアン、セス・ローゲンも本作における重要人物だ。セスと、本作のもう一人のプロデューサー、エヴァン・ゴールドバーグは、20代前半でイギリスのコメディ番組「Da Ali G Show」を作っていたレイサーの仲間。「2人は親友で、特にセスは闘病生活中に最も近くにいて励ましてくれたんだ。実はがんの治療中に、この経験を映画化するための脚本を書こうというアイディアが持ち上がった。6年前の2月にがん宣告があって、その5月にはもうそんな話になっていたんだ。パーティを開いていたある夜、映画『最高の人生の見つけ方』の話になって。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが演じる二人の老人ががんにかかり、死ぬまでにしておきたいことのリスト=THE BUCKET LIST(『最高の人生の見つけ方』の原題でもある)を作るんだ。それで、みんなが“君のリストは?”って聞くんだよ。そこで気づいたんだけど、みんなが持っているがんのイメージは映画から来たもので、そういった映画の多くはとても憂鬱で、主人公は最後には死んでしまう。実際に僕が経験していることを物語っている作品なんてないんだなと感じたんだ。もちろん、僕の経験だって辛いものだし、悲しいものでもある。劇的なことだってあった。でも、僕らはコメディ・メイカーで、人生を語る表現として“笑い”を用いている。実のところ、当時の僕らには、笑いぐらいしか人生を物語る感情表現法がなかったし。何と言っても、まだ25歳だったからね。そこで、“僕たちは、がんをテーマにした友情コメディをやるしかないな”と思った。それで、“THE FUCKET LIST”と、それを呼ぶことにしたんだ(笑)」。とはいえ、その時点では冗談のつもりだったというレイサー。「ところが、その会話の後、映画化に向けて脚本化するアイディアが頭に残ってしまって。それ以外に、僕の経験を人に伝える術を知らなかったし、この方法なら多くの人に知ってもらえるとも思ったんだ。だから、少し回復してきたところで、セスとエヴァンに相談をしたんだ。すると、“いいじゃないか!”と言ってくれた。でも、書き始めるにはそれから1年半かかったね。だって、とにかくあの時期を思い出すのはとても辛かったから。でも、一度書き始めると止まらなかった。すっかり取り憑かれてしまったんだ。当時、TV番組に関わっていたから、朝執筆して、仕事を終えたら夜また書く、そんな日々だったね。たぶん、書き上げるまでに1年半から2年ぐらいはかかったと思うよ」。がんとコメディという正反対の要素を組み合わせたことで、オリジナリティあふれる物語に仕上がった本作。ユーモアあふれる表現を多用したことで、人生において大切なものは何かというメッセージもより強調されているこの作品を観て感じたのは、人生に笑いは必要なのだということだ。「辛い時期を過ごしていても、笑いが救いになることもある。これは実際に、今年多くの日本人が経験してきたことでもあると思う。それに、がんをテーマにしたコメディというのは、タブーとされていることに斬り込むためのインスピレーションなんだ。多くの人は、最初僕のアイディアを耳にしたとき『がんについてのコメディなんて絶対に成功しない』と言ったんだ。みんなが攻撃してくるよとね。でも、それは実際に僕に起きたことなんだ。あまりに不条理なことが僕の身に起こりすぎて、そんな日々の中で笑える瞬間がたくさんあったんだ。だから、それについて書く権利が僕にはあると思った。ユーモアは僕があの経験から生き残る術だった。そして、自分の感情を表現する唯一の手段だった。人生にはコントロールできないことが多い。だからって、いつも心配ばかりしながら生きることはできない。辛い時期に、ユーモアが僕を前に押し進めてくれたんだ」。「もし、映画を観た人が『このテーマに、この笑いは行きすぎでは?』と言ったなら、どう答えるか?」とちょっと意地悪な質問を投げかけてみた。すると、待っていましたとばかりにこんな答えが。「誰もが自分の意見を持つ自由を持っている。もし、この映画が嫌いだったとしても、この作品のどこが嫌いなのかを語ることが重要なんだ。タブーについて話し合うということがとても有益なんだ。たとえ反対意見を持つ人がいても、この作品をきっかけに議論をしてもらえるなら、僕にとってはこの映画を作って良かったと思える素晴らしい成果のひとつになるよ。それに、僕らはがんという病を笑いものにしているわけではない。人生が機能不全に陥ったときの状況を笑っているんだ。それに対応できずオロオロした自分を笑っている。すべてのジョークは、すべて現実の体験、そして正直さから生まれている。だから脚本を執筆しているときから、ネガティブな反応については心配していなかったよ。もしジョークが面白すぎたとしても、それは真実に過ぎないんだから。そこがとても大切なんだと思う。キャラクターも、すべて真実から生まれたもの。だからもし、この作品が嫌いだったとしても構わないよ」。でも、ひとつだけお願いがあるのだという。「これが嫌いだったとしても、それを誰にも語らず、ただ歩き去るのだけはやめてほしいな(笑)。すべての意見に価値があると思うから、できることなら誰かに『なぜ嫌いなのか』を話してほしい。もし、この作品が不適切だと思う人がいるなら、その人の反対意見から僕も何かを学べるはず。賛否があれば、そのいずれからも学ぶところはあるはずだから。とにかく、オープンであることが好きなんだ。コミュニケーションなしに、人は絶対に成長しないと思うからね」。(text:June Makiguchi)■関連作品:50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLC■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集仁科仁美、浮気は絶対NO?『50/50』女子会試写会でぶっちゃけトークジョセフ・G=レヴィット主演『50/50フィフティ・フィフティ』試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?
2011年11月29日映画『50/50 フィフティ・フィフティ』が12月1日(木)から日本公開される前に主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットのインタビュー動画が公開された。インタビュー動画はこちら『(500日)のサマ―』、『インセプション』そして『メタルヘッド」と、出演する映画が次々と高評価を獲得しているレヴィット。現在はクリストファー・ノーラン監督の新作『ダークナイト ライジング』に参加している彼が、そのひとつ前に出演したのが本作『50/50 フィフティ・フィフティ』だ。脚本家ウィル・レイサーの実体験を基にした本作でレヴィットが演じたのはタバコも酒もやらない健康的な暮らしをおくる青年アダム。映画は、突然のガン宣告された彼が、お調子者の親友カイル、どこかよそよそしい恋人、アルツハイマーの夫の世話をしながら息子を案じる母、博士号取得前の新米セラピストなど、様々な人々に囲まれながら“生存確率50%”の日々を生きる姿を描いている。ガンにかかった主人公の作品だけに“難病もの”と呼ばれるジャンルを想像しがちだが、レヴィットが「アダムは結局、周りの人間を勇気づけることになる」と語る通り、本作は“闘病”の過程を描きながら、主人公アダムの周囲の人間関係の変化を、ときにコミカルに描いているのが大きな特徴だ。同時にレヴィットは本作を「登場人物たちをリアルな人間として感じたい。よくあるコメディにはしたくない」と考えたようで、セス・ローゲン、ブライス・ダラス・ハワード、アナ・ケンドリック、フィリップ・ベイカー・ホール、アンジェリカ・ヒューストンら出演者たちとのアンサンブルで、コミカルだけど、笑える“だけ”はない映画になることにも気を配ったようだ。作品選びの目の確かさと、確かな演技力で“出演作にハズれなし”の状況が続いているレヴィットの出演作だけに、本作も、これまでになかったタイプの上質作品に仕上がっているようだ。『50/50 フィフティ・フィフティ』12月 TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2011年11月29日生存率50%のガンを宣告された青年の日々をユーモラスに描いた『50/50 フィフティフィフティ』の公開直前記念イベントが22日に都内で行われ、タレントのJOYが登場した。その他の写真本作は、脚本家のウィル・レイサーの実体験を基に、ある日突然、“ガン”を宣告された酒もたばこもやらない27歳のアダムが、友人や家族に支えられながら闘病生活を送る姿を描く。今年はじめに肺結核で入院し、闘病生活を経て仕事復帰したJOYは映画の主人公と同じ25歳で闘病生活を経験。さらにJOYの本名・ジョセフが、本作に主演したジョセフ・ゴードン=レヴィットと同じこともあり、この日は主人公になりきって手術服で登場。JOYは「入院中は友達や、芸人のエハラマサヒロさんがお見舞いでプレゼントしてくれたAKB48の高橋みなみちゃんサイン入りCDに励まされ、毎日を乗り切っていました!」と明るく話すも「この映画を観たときは、自分を投影した部分もあったから、日々の苦悩とか思い出しながら泣きそうになりましたね」と辛かった過去も告白。復帰後については「いまだに子どもから、(同じタレントの)ユージに本気で間違えられるんですよ。だから今後は子どもから覚えられるような番組に出演したい!」と闘志を燃やした。最後に映画のタイトルにちなみ“当たり”か“外れ”勝率半分のくす玉で、見事“当たり”を引いたJOYは、ご褒美として4人の金髪美女からキスをもらいニヤニヤ。復帰後、幸先の良いスタートを切った。『50/50 フィフティ・フィフティ』12月1日(木)TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2011年11月22日生存率50%のガンを宣告された青年の日々をユーモラスに描いた『50/50 フィフティフィフティ』が、12月1日(木)から公開されるのを前に、国内外で高い評価を得ている。本作はレイサー氏の実体験を基に、『(500日)のサマ―』、『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットと、『グリーン・ホーネット』『カンフー・パンダ2』のセス・ローゲンの共演で、ある日突然、“ガン”を宣告された27歳の青年アダムが、お調子者の親友カイル、どこかよそよそしい恋人、アルツハイマーの夫の世話をしながら息子を案じる母や、博士号取得前の新米セラピストなど様々な人々に囲まれながら“生存確率50%”の日々を生きる姿を描く。北米では9月30日から公開され、4週連続でTOP10入りを維持。ローリングストーン誌のピーター・トラバース氏が「とても愉快で、また同時に痛ましいほどに心に染みるハートフルな映画だ」と絶賛しているのをはじめ、主要メディアが「どんなに賭けがハイリスクなものだとしても、“笑い”がいかにこの上ない良薬か…。『50/50 フィフティ・フィフティ』は100%見る価値のある映画だ!」「ジョセフ・ゴードン=レヴィットのリアルで完璧な演技に圧倒! 難病モノにありがちな手っ取り早いお決まりの展開など、この映画は描かない。笑えて、けれど、決して泣けない訳ではないのだ。とてつもない映画」と高評価。一部海外ニュースでは、「アカデミー賞のダークホース的な存在になるのでは?」と噂も出ているという。また国内でも、一般試写会で行われたアンケートによると、参加者の多くが満足度90点以上と答えており、「友達にこの映画を映画館で観るようにすすめたいと思いますか?」という設問では、ほとんどの参加者が「はい」と回答。「病気になったことのない自分が言えることではないけど、“リアル”に描いているのではないかと思った。“お涙ちょうだい映画”とは一線を画していると思う」「シンプルな話で、上映時間も100分と観やすい。登場人物みんなが素敵でした。観終わった後、明日からも頑張ろう、楽しもうと思えた」「ガンという重くなりがちな題材に、コメディを絶妙なバランスで盛り込んでいて暗くならないところがいい。めちゃくちゃ笑ったかと思うと、次の瞬間には泣けてきて。涙があふれそうになると、また笑える。本当に良い映画だった」といった感想のほか、「ジョセフ・ゴードン=レヴィットの存在感が秀逸!」「出演者の演技が最高だった! とくにセス・ローゲンが良かった。彼でなければ、あんなに笑えなかったかも。ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、いつかアカデミー賞を取ります!」と、キャストの演技を絶賛する声も多く寄せられているという。ツイッターでのクチコミも広まっており、ますます本作への期待が高まりそうだ。『50/50 フィフティ・フィフティ』12月1日(木)TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2011年11月14日27歳という若さで生存率50%のがん宣告を受けた青年の実話をユーモアを交えて描いた感動作『50/50 フィフティ・フィフティ』の公開を記念して、11月11日(金)、タレントの仁科仁美をゲストに迎えて、シネマカフェの女性読者たちによる女子会試写会が行われた。仁科さんの“ぶっちゃけ”キャラにちなんで、女性のホンネが明かされる一幕も。仁科さんと言えば、母親で女優の仁科亜季子さんのがん闘病を経験し、ACの子宮頸がんキャンペーンCMでの共演が強い印象を残していた。実際に亜季子さんががんを患っていたのは仁美さんが小学生1年生のときで、「病気の大変さは分からなかったんですが、家に母がいない寂しさはあり、家族の大切さを感じました。甘えたい年頃だったので、毎日病院に行って母の真似をしてパジャマの格好をしたりして邪魔をしていました」という。本作の主人公・アダムと同い年の27歳になったばかりだが、「色々と考えさせられました。私がこの立場になったらどうするんだろうと思いましたね。主人公のアダムは病気になっても自分の人生を歩んでいるので、私も毎日反省はしますけど、後悔はしたくないと思っていているので、そこに共感しました」と主人公と自身を重ねあわせて共感を示した。また、この日映画の内容にちなんで、仁科さんと女性読者たちのホンネを問う質問が用意された。劇中、アダムのガールフレンド・レイチェルは看病の重責に耐え切れず浮気をしてしまうシーンがあるが、自身が彼女の立場だったら浮気してしまう可能性も…?という質問には、仁科さんを含む大多数が「×」を選択。「ストレスは出てくるかもしれないけど、普通に付き合ってるときと変わらない。浮気はできないかも」(仁科さん)。一方、アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)のような草食系男子はタイプ?との問いでは、多くの女性が「○」を挙げる中、「×」を挙げた仁科さん。「私自身が肉食っぽいけど、男性も肉食系が好き。特に、男性に好かれる男性が好き。男性が魅力的に感じる人は、男らしいから」と理想の男性像を明かした。最後に、仁科さんは「全ての人が幸せになってくれると、自分も幸せになると思うんです。みなさんも毎日笑顔でポジティブに過ごしましょうね!」と女性たちを明るく引っ張るようなエールで、イベントを和やかに締めくくった。『50/50 フィフティ・フィフティ』は12月1日(木)よりTOHOシネマズ 渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLC■関連記事:ジョセフ・G=レヴィット主演『50/50フィフティ・フィフティ』試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演『50/50フィフティ・フィフティ』女性限定試写会に25組50名様ご招待ジョージ・クルーニーが一歩リード?オスカー前哨戦の火蓋が落とされる!セス・ローゲン、7年間の交際を経て、女優・脚本家とマルチに活躍する才媛と挙式
2011年11月14日生存率50%のガンを宣告された青年の日々をユーモラスに描いた『50/50 フィフティフィフティ』の日本公開を記念して、アメリカより来日した本作の脚本家ウィル・レイサー氏と、ガンを克服しステージ復帰を果たしたロックバンドSOPHIAのキーボーディスト都啓一がトークイベントに出席した。その他の写真本作はレイサー氏の実体験を基に、『(500日)のサマ―』、『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットと、『グリーン・ホーネット』『カンフー・パンダ2』のセス・ローゲンの共演で、ある日突然、“ガン”を宣告された27歳の青年アダムが、お調子者の親友カイル、どこかよそよそしい恋人、アルツハイマーの夫の世話をしながら息子を案じる母や、博士号取得前の新米セラピストなど様々な人々に囲まれながら“生存確率50%”の日々を生きる姿を描く。レイサー氏は「6年前にガンができたとき、辛い体験ではあったけど、僕たちはコメディライターでもあるので、親友のセスと『ガンをテーマにした暗くないコメディタッチの映画を作ろう!』というアイデアが浮かびました」と語り、「実体験に基づいた作品だがフィクションだと考えてほしい。でも劇中に出てくる、手術の傷に軟膏を塗るシーンなどは、実際にあったことで、セスは本当にあんな反応をしたんだ!」と笑いを交えながらも「セスと僕は本当によく笑って過ごした」と当時を振り返った。本作を観た都氏は「本当にリアルな映画だった。僕もガンになるとは思っていなかったし、主人公が(気持ちを)切り替えて前に進んで行く姿は同じだと感じた。この病気は誰がなってもおかしくない。見つかるのが怖いから検査に行きたくない、と思わずに、早期発見、早期治療を心がけてほしい」と呼びかけ、レイサー氏は「同感です。僕からのアドバイスは、僕は25歳で宣告を受けたときに、自分の感情を人に話すことができなかったけど、今思い返すと、冷静になって僕が自分の気持ちや思っていることを周りの人たちに伝えることができたら、みんなも僕も楽だったと思う。みんな怖い気持ちは同じ。でも、患者にこれを言ってはダメだと気をつかい過ぎたりしないでほしい。その患者の側に常にいてあげることと、笑うことが大切です」と語りかけた。『50/50 フィフティフィフティ』12月1日(木)TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー(C)IWC Productions, LLC.
2011年10月31日来年2月に迎える第84アカデミー賞の前哨戦の幕開けとも言うべき「第15回ハリウッド映画祭」で、このほどジョージ・クルーニーが『ザ・ディセンダンツ』(原題)で主演男優賞を受賞することが決定。先日のトロント映画祭での喝采に続き、アカデミー賞に向けて一歩リードとなった。『ザ・ディセンダンツ』でジョージが演じるのは、妻の不慮の事故により彼女の隠された秘密を知り、苦悩しながらも、悲劇をきっかけに自らの家庭と向き合うことになる父親。本作は先のトロント映画祭で多くの批評家や観客たちから大絶賛の声を集めており、アカデミー賞主要賞の有力候補と言われている。俳優のみならず監督としても多才ぶりを見せるジョージだが、アカデミー賞では『フィクサー』、『マイレージ、マイライフ』と2度にわたり主演男優賞にノミネートされながらも惜しくも受賞を逃してきた。今年で50歳を迎えるジョージ、悲願の栄冠を手にすることはできるのか?ほかの主要部門では、ミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローを演じた『My Week with Marilyn』(原題)ほか2作品で主演女優賞に、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、『Shame』(原題)、『Drive』(原題)のキャリー・マリガンがそれぞれ助演男優賞、助演女優賞に輝いた。さらに、目覚しい活躍を見せた若手俳優に授けられる「ブレイクスルー賞」の男優賞に『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レヴィット、女優賞に『ツリー・オブ・ライフ』、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』などに出演するジェシカ・チャステインが選ばれた。ちなみに、『ザ・ディセンダンツ』でジョージの長女役を演じた新星シャイリーン・ウッドリーも「スポットライト賞」を受賞することが決定している。授賞式は来る10月24日、ビバリー・ヒルトン・ホテルにて開催予定。■関連作品:ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜 2012年3月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLCDrive (原題)人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox■関連記事:ジョージ・クルーニー、新恋人と一緒にメキシコ旅行へユアン・マクレガーが“愛”の大切さを伝える注目作が続々公開!ジョージ・クルーニーらがU2ボノ主催の飢餓撲滅チャリティ・ビデオに出演セス・ローゲン、7年間の交際を経て、女優・脚本家とマルチに活躍する才媛と挙式ブランジェリーナにG・クルーニー、マドンナなどトロントに豪華スター集結!
2011年10月17日先日より開催中のトロント国際映画祭。ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ30万人超の来場者数を誇り北米で最大規模を誇ると共に、ここでの観客、評論家たちの評価が、その後のオスカーに向けての賞レースにも大きな影響を与えるとあって、毎年その結果に注目が集っている。映画ファンにとって何より嬉しいのは、ハリウッド大作の出品が多く、カナダというアメリカの隣国という場所柄もあって名だたるスターたちが自らの作品を携えてレッドカーペットに登場するという点。今年もブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの“ハリウッド最強カップル”をはじめ、ジョージ・クルーニーにマドンナ、ユアン・マクレガーなど豪華スターたちが集結した。例年に増してゴージャスなレッドカーペットの模様を写真と共にご紹介!9月9日(現地時間)に世界で初めてお披露目されたのがブラピ最新作の『マネーボール』。期待通りにパートナーのアンジーと共に来場しトロントの観客を大いに沸かせた。弱小のメジャー・リーグチームを独自の理論による人材集めと、戦法でプレーオフの常連に仕立て上げた腕利きGMの実話を映画化した本作。会場には共演のジョナ・ヒルらと共に、主人公のモデルとなった、松井秀喜も所属している「オークランド・アスレチックス」の名物GMビリー・ビーンも来場した。マドンナは監督2作目となる『W.E.』を引っ提げ、主演のアビー・コーニッシュらと共にトロントへ。レッドカーペットでは体に密着した真っ黒なドレス姿で観客の喝采を浴びていた。日本でも大人気のジョセフ・ゴードン=レヴィットは12日(現地時間)、最新主演作『50/50 フィフティ・フィフティ』のワールドプレミアに、共演のセス・ローゲン、アナ・ケンドリック、ブライス・ダラス・ハワード、そしてジョナサン・レヴィン監督と共に来場したが、上映後観客は総立ち!客席を埋めた1,200人の大歓声に笑顔で応える姿も。ジェラルド・バトラーとレイフ・ファインズは『Coriolanus』(原題)の会見に揃って出席したが、役作りのためか激やせのジェラルドに、『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプとは打って変わってヒゲ面のレイフと揃って大変身を遂げていた。『A Dangerous Method』(原題)も『マネーボール』同様にトロントでワールドプレミアを敢行!キーラ・ナイトレイとヴィゴ・モーテンセンが揃って観客の前に登場した。2人は会見で、カナダのアイスホッケーチームのジャージを揃って着用するサービスも!ユアン・マクレガーは『Your Sister’s sister』(原題)プレミアにエミリー・ブラントとリン・シェルトンを伴って来場。まさに両手に華といった具合で思わずニンマリ。人気者だけあってジョージ・クルーニーは大忙し!先日閉幕したヴェネチア映画祭でオープニングを飾り喝采を浴びた監督・脚本作の『The Ides of March』(原題)のスクリーニング&会見に加え、主演作『ザ・ディセンダンツ』(原題)の会見にも出席した。他にもミーガン・フォックスが真っ赤なドレスでトロントっ子を悩殺し、マデリン・キャロルも美脚を披露。つい最近まで“名子役”と言われていたクロエ・グレース・モレッツ(『Hick』に出演)もセクシードレスですっかり大人のレディに。男優陣ではヴァル・キルマーにジェフリー・ラッシュら実力派も来場。また御年72の巨匠フランシス・フォード・コッポラも新作『TWIXT』(原題)を携えて公の場に姿を見せ、映画祭を盛り上げた。大物スターが次々と来場した今年のトロント。あくまでノン・コンペティションで観客の投票による“ピープルズ・チョイス・アウォード”が最高賞扱いとなるが、さてさて今年、最も支持を集めるのは?今後の日本での公開とそれに伴うスターたちの来日、そして賞レースの盛り上がりにも期待したい!© Reuters/AFLO © Everett Collection/AFLO© AP/AFLO © AFLO © Newscom/AFLO © Splash/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月、TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© IWC Productions, LLC.■関連記事:早くもアカデミー賞最有力と絶賛の声G.クルーニー最新作、トロントで上映決定!ハリウッドスター来日の皮切りに?ブラピ最新作『マネーボール』引っさげ来日を約束アンジェリーナ・ジョリー、「子供たちに普通の観光旅行をさせたい」撮影現場では心優しきヒーロー、家庭ではよきパパ。ブラッド・ピット大活躍の夏ブラッド&アンジェリーナ、マリブの自宅を売却へ
2011年09月13日『(500日)のサマ―』、『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演する映画『50/50 フィフティ・フィフティ』の日本ポスター画像がこのほど公開され、さらに主演のレヴィットが観客にあてたメッセージも届いた。『50/50 フィフティ・フィフティ』場面写真『50/50 フィフティ・フィフティ』は、ある日突然、“ガン”を宣告された27歳の青年アダムが、お調子者の親友カイル、どこかよそよそしい恋人、アルツハイマーの夫の世話をしながら息子を案じる母、博士号取得前の新米セラピストなど、様々な人々に囲まれながら“生存確率50%”の日々を生きる姿を描く。このほど公開されたポスター画像は、抗がん剤治療を受けることになったアダムが、カイルからバリカンを借りて、自らスキンヘッドになる場面を捉えたもの。状況だけを考えると極めてシリアスな場面だが、本編ではレヴィットとカイル役のセス・ローゲンの掛け合いが冴える爆笑シーンに仕上がっている。本作のために、ガン患者に話を聞いてまわったというレヴィットは「それぞれ状況が違い、それぞれが悲劇だと分かった。だけど、ガンを克服した人たちの話には必ずユーモアがあった。ガンを笑い話にするのは、不遜かもしれないが、逆に思いやりの行為でもあると思う」と語り、「大笑いしてほしい。今後悲惨なことに直面こともあるだろう。そのときは、その状況で笑えることを見つけてほしい。きっとそれは健全なことだと思う」と観客にメッセージを送っている。本作は、脚本家ウィル・レイサーの実体験を基に描かれた作品だけに、これまでの難病・闘病ものにありがちな、観客を泣かせるためにつくられた展開などが一切なく、“何げない日常の中の非日常(ガン宣告)”が絶妙なタッチで描かれている。『50/50 フィフティ・フィフティ』12月 TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2011年09月13日ジョージ・クルーニー主演最新作『ザ・ディセンダンツ(原題)』が、今月8日に開幕する第36回トロント映画祭の特別招待作品として上映されることが決定した。『ザ・ディセンダンツ(原題)』は、ハワイで妻と娘ふたりと順調な人生を歩んでいた主人公が、妻の事故をきっかけにある秘密を知り、家族と向き合い再生しようとする姿を描いた作品。監督を務めたのは、映画『サイドウェイ』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、5年ぶりにメガホンを執ったアレクサンダー・ペイン。本作は全米公開を前に、コロラド州で開催されたテルライド映画祭のプレミア上映で観客やマスコミから「来年度のアカデミー賞候補間違いなし」と絶賛を受け、続くトロント映画祭での上映が決定するなど、早くも来年の賞レースの重要作といわれている。トロント映画祭の特別招待作品ラインナップの中にはブラッド・ピット主演の『マネーボール』、ジョセフ・ゴードン=レヴィットとセス・ローゲンが共演した『50/50フィフティ・フィフティ』、日本からは『コクリコ坂』などがあり、昨年は『英国王のスピーチ』が同映画祭の最高賞であるピープル・チョイス・アワードを受賞。近年ではトロントの受賞作がオスカー・レースを制するケースが多く、『ザ・ディセンダンツ』がどのような評価を得るのか注目が集まっている。本作は全米では11月に、日本では2012年に公開予定。『ザ・ディセンダンツ(原題)』2012年 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2011 Twentieth Century Fox
2011年09月06日『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続くクリストファー・ノーラン監督による『バットマン』3部作の最新作『ダークナイト ライジング』で、アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンの新ビジュアルが解禁となった。バットマン伝説の起源を描いた『バットマン ビギンズ』に、故ヒース・レジャーにオスカーをもたらした『ダークナイト』に続く、3部作の完結編となる本作。前作でヒースが演じたジョーカーと並ぶ、バットマンにとって最強の敵と言われるベインとキャットウーマン(セリーナ・カイル)が登場することで話題に。ノーラン監督の『インセプション』でも存在感を放ったトム・ハーディがベインを、そしてアン・ハサウェイがキャットウーマンを演じ、トムと同じく『インセプション』組のマリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィットも出演している。キャットウーマンといえば、過去の「バットマン」映画でも幾度となく登場。ティム・バートン監督による『バットマン・リターンズ』(’92)では、ミシェル・ファイファーがセクシーなコスチュームに身を包んだ。原作コミックでも猫をモチーフにした印象的なコスチュームで描かれているが、今回のアン・ハサウェイの衣裳はかなり洗練されたデザインになっている。サングラスをかけてバット・ポットにまたがり、髪をなびかせる姿はクール!アン・ハサウェイはキャットウーマンのコスチュームについて「大好きよ!本当に大好き!いままで聞かれた質問は大体『どんな女の子も子供の頃、お姫様になりたいって思ったはずだけど、君もお姫様になりたいって思ってた?』っていう質問ばかりだったわ。でも、その当時、本当のことは言えなかったの。本当は――、『いいえ、私はキャットウーマンになりたかったの!』って言いたかったの。その夢がいままさに現実になったのよ!」と興奮気味に喜びを語っている。ミシェル・ファイファーにハル・ベリー、ジュリー・ニューマー、リー・メリウェザー、アーサ・キットなど錚々たる女優たちが演じてきた役に抜擢されたことについては「私より前に素晴らしい女性たちが、あのコスチュームを着てきたわけだから、あのスーツを自分が身につけることは、本当に光栄ね」と物語のカギを握る新キャラクターを楽しんでいる様子だ。物語の詳細についてはクリストファー・ノーランとワーナー・ブラザースによる厳重な箝口令の下、いままでのところ一切の説明がなく、キャットウーマンおよび、その正体であるセリーナ・カイルがどのように、クリスチャン・ベイル扮するブルース・ウェイン、すなわちバットマンに関わってくるかは不明である。先述の『バットマン・リターンズ』では、バットマンを倒そうと画策しつつも、皮肉なことにその正体のブルースとは惹かれ合っていくという役どころだったが、今回は果たして――?ビジュアルの新鮮さはもちろんだが、ノーラン作品だけにあっと驚くオリジナリティあふれる設定、独自の演出が期待されるところ。『ダークナイト ライジング』は2012年夏、全国にて公開。■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年夏、全国にて公開© Warner Bros. Ent. All rights reserved.■関連記事:『ダークナイト ライジング』特報&ポスターが解禁!病室で横たわる男の正体とは?
2011年09月06日『(500日)のサマ―』、『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演し、『グリーン・ホーネット』『カンフー・パンダ2』のセス・ローゲンが共演する映画『50/50 フィフティ・フィフティ』が12月に日本公開されることが決定した。その他の情報『50/50 フィフティ・フィフティ』は、酒もたばこもやらずに朝からジョギングに励んでいる27歳の青年アダムが突然“ガン”を宣告される場面で幕を開ける。映画は、お調子者でナンパのことしか頭にない親友カイル、闘病を手伝ってはくれるもののどこかよそよそしい恋人、アルツハイマーの夫の世話をしながら息子を案じる母、そして博士号取得前の新米セラピスト……様々な人々に囲まれたアダムの“生存確率50%”の日々を描く。脚本家ウィル・レイサーの実体験を基に描かれた本作は“ガンとの闘い”をモチーフにしながら、これまでの闘病ものや難病ものとは異なり、時にユーモラスで、時にコミカルに振舞う主人公が少しずつ“迫りくる死”を意識していく過程を描いた作品で、レヴィットとローゲンの軽快な掛け合いと、アンジェリカ・ヒューストン、フィリップ・ベイカー・ホール、ブライス・ダラス・ハワード、アナ・ケンドリックら演技派キャストのアンサブルが見どころの作品に仕上がっている。豪華キャストと新鋭ジョナサン・レヴィン監督の演出がすでに評判を呼んでおり、9月30日の全米公開前に今月開催されるトロント映画祭への出品が決定。日本では、12月に全国公開される。『50/50 フィフティ・フィフティ』12月 TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー(c)IWC Productions, LLC.
2011年09月01日8月、9月は映画祭の連続!18日(現地時間)開幕のモントリオール世界映画祭に、世界で最古の映画祭であるヴェネチア国際映画祭、さらに9月の上旬から中旬にかけて開催のトロント国際映画祭と歴史と権威を持つ映画祭が目白押し。日本から出品された作品の受賞はもちろん、今後の賞レースの行方を占う上で話題の洋画もチェックしておきたいところ。もちろん、スターの来場も見逃せない!さてさて、今年の要チェック作品は――?まずは最も古い歴史を持ち、カンヌ、ベルリンと並んで世界三大映画祭のひとつに数えられるヴェネチア国際映画祭。今年はジョージ・クルーニーがメガホンを握り、ライアン・ゴズリングが主演を務める『The Ides Of March』(原題)がオープニングを飾る。三大映画祭の中でも日本をはじめアジア映画と相性が良いと言われるヴェネチア。日本からは今回、園子温監督の『ヒミズ』がコンペティション部門に出品されている。前作『冷たい熱帯魚』が同映画祭のオリゾンティ部門に出品された園監督。今回は金獅子賞に期待がかかる。そのほか日本からはコンペティション部門ではないものの清水崇監督の新感覚ホラー『ラビット・ホラー3D』、すでに日本で公開中のジブリ最新作『コクリコ坂から』も上映。オリゾンティ部門にも個性的な邦画が出品。世界的な名匠アミール・ナデリがメガホンをとり、西島秀俊、常盤貴子らが参加した『CUT』がオリゾンティ部門のオープニングを飾るほか、監督・塚本晋也×主演Coccoによる『KOTOKO』、平林勇監督によるアニメーション映画『663114』も同部門にて上映される。西島さんにとっては北野武監督作『Dolls』以来9年ぶりのヴェネチア。2003年には『地球で最後の2人』で浅野忠信が同部門の男優賞に輝いており、先鋭的、革新的な新しい才能を評価するオリゾンティ部門にも要注目。邦画以外では、ロマン・ポランスキーの最新作でケイト・ウィンスレット、ジョディ・フォスター、クリストフ・ヴァルツといった実力派が顔を揃えた『Carnage』(原題)、キーラ・ナイトレイが主演を務めるデヴィッド・クローネンバーグ監督作『A Dangerous Method』(原題)などがコンペティション部門に出品される。さらにコンペ外にも著名な監督の作品、実力派俳優が自らメガホンを握った作品が並ぶ。マドンナの監督第2作となる『W.E』(原題)にアル・パチーノ監督作『Wild Salome』(原題)、フランシス・フォード・コッポラ監督の『Twixt』(原題)など楽しみな作品ばかり。ブラッド・ピット主演で話題の『マネーボール』(原題)にジョセフ・ゴードン=レヴィット&セス・ローゲン共演作『50/50』などスター出演作も見逃せない。華やかなレッドカーペットの盛り上がりも楽しみだ。幕を開けたばかりの第35回モントリオール世界映画祭には、日本からはさだまさし原作の小説を岡田将生、榮倉奈々をキャストに迎えて映画化した『アントキノイノチ』、役所広司、樹木希林、宮崎あおいという実力派キャスト共演の『わが母の記』がワールド・コンペティション部門にノミネート。そのほか、山村浩二監督の短編アニメ『マイブリッジの糸』が短編映画のコンペティションに、板尾創路監督第2作『月光ノ仮面』がフォーカス・オン・ワールド・シネマ長編部門に出品されている。また第二次世界大戦直後のブラジルを舞台に、日系移民の闇を描き出すブラジル映画『DIRTY HEARTS』がコンペティション部門にノミネートされているが、本作で伊原剛志が海外映画初主演を務めており、常盤貴子、奥田瑛二、余貴美子らも出演している。また、同じくカナダで開催されるだ第36回トロント国際映画祭には先述の通りヴェネチアにも出品される『ヒミズ』に『CUT』(原題)、『KOTOKO』に加え、妻夫木聡主演の『スマグラーおまえの未来を運べ』も出品。ノンコンペティションで観客の投票による「観客賞」が実質的な最高賞となるが、2006年に奥田瑛二監督の『長い散歩』、2008年の『おくりびと』がグランプリを受賞したほか、2009年には『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞し、昨年は『悪人』で深津絵里が主演女優賞に輝いており、邦画勢の受賞なるか楽しみなところ。アカデミー賞の行方を占う上でも重要な意味を持っており邦画、洋画ともに注目が集まっている。モントリオール世界映画祭は8月18日〜28日、ヴェネチア国際映画祭は8月31日〜9月10日、トロント国際映画祭は9月8日〜9月18日の期間にて開催。■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会スマグラーおまえの未来を運べ 2011年10月22日より全国にて公開© 真鍋昌平・講談社/2011「スマグラーおまえの未来を運べ」製作委員会月光ノ仮面 2012年1月14日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 「月光ノ仮面」製作委員会マネーボール (原題) 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.コクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDTラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011 わが母の記 2012年、全国にて公開© 2012「わが母」製作委員会CUT 2011年公開ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:ブランジェリーナ、『ハリポタ』に夢中の子供たちと列車チャーターの旅冒頭でいきなり全裸…?岡田将生の様々な表情に注目の『アントキノイノチ』予告編榮倉奈々、岡田将生は「小学生」!?「もう22歳なんですけど」と本人苦笑岡田将生×榮倉奈々を絶賛!『アントキノイノチ』がモントリオールへ『ハリポタ』V2でシリーズ1,000億超えか?全米ではあのアメコミ映画が1位に
2011年08月19日バットマン伝説の起源を描き、監督クリストファー・ノーランの名を世界に知らしめた『バットマンビギンズ』(’05)、ジョーカー役を演じた名優ヒース・レジャーの遺作であり、まさに死力を尽くして挑んだ鬼気迫る怪演が話題を呼び、『タイタニック』、『アバター』に次ぐ歴代全米興収3位(5億3,334万ドル<約43億円>)という驚異的な大ヒットを記録した『ダークナイト』(’08)。その続編であり、新『バットマン』シリーズ3部作の最終章となる『ダークナイト ライジング』がいよいよ、2012年夏に日本で公開される。その一端がついに明らかとなる特報がシネマカフェに到着した!「衆愚の町」の意味を持ち、欲望と悪がはびこるゴッサム・シティを舞台に、バットマン伝説の起源、そして悪と戦う彼の活躍を描いてきた本シリーズ。今作は、フランク・ミラーによるアメリカン・コミック「バットマン: ダークナイト・リターンズ」から影響を受けたシリアスで重厚感のあるストーリー展開が人気を博してきた全2作の世界観が引き継がれているようだが、いまだその詳細は明らかにされていない。今回、届いた映像ではファンが待ちわびた新たなる展開、そして物語の終焉を暗示するかのようなシーンがお目見えに。冒頭では、「すべての物語には終わりがある」という文字が浮かび上がり、ひとりの男が荒涼とした丘を登っていくシーンが映し出される。次の場面では、先ほどとは別の男が病室で人工呼吸器をあてられたまま静かにぽつり、ぽつりと語り始め、息も絶え絶えに、謎に包まれた物語のヒントとなる言葉を口にする。「新たな“悪”が現れた」。さらには、ゴッサム・シティの住人たちが大挙して押し寄せ、バットマンのマークであるコウモリ型のエンブレムが叩き割られる――。まだまだ情報は少ないが、鬼才クリストファー・ノーラン監督の出した「本当の“悪”とは?」、「バットマン伝説の終焉」の答えが垣間見えてきたことで、より一層期待感は高まったのではないだろうか?さらに、続々と発表される新たなキャストには、ハリウッドを代表する実力派俳優たちの名前が読み上げられているのにも注目!前作に引き続き、バットマン(ブルース・ウェイン)役を務めるクリスチャン・ベイルを始めゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンといった重鎮たちが参戦するのに加え、キャット・ウーマン(セリーナ・カイル)役にアン・ハサウェイ、バットマンの“最強の敵”と言われるベイン役にはトム・ハーディ、さらにマリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴェットと、ノーラン監督作で、昨年公開された大ヒット作『インセプション』のキャスト陣が再結集しているのにも注目したいところ。さらに、今回届いた特報と共にポスタービジュアル(写真:上)も解禁された。タイトルやキャスト陣の名前などは一切なく、ただ崩れゆくゴッサム・シティが型どるバットマンのマークが不穏な空気をまとって浮かび上がっているが、果たしてその真意とは…?『ダークナイト ライジング』は2012年夏、全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年夏、全国にて公開© Warner Bros. Ent. All rights reserved.
2011年08月12日クリストファー・ノーラン監督が現在撮影中の最新作『ダークナイト ライジング』の特報映像とポスター画像がこのほど解禁になり、全世界の映画ファンが待ちわびた“ダークナイト伝説”最終章の一端がついに明らかになった。『ダークナイト ライジング』特報アメリカン・コミックを代表する人気ヒーローの物語を、これまでになかった語り口と重厚な映像で描き、映画ファンに衝撃をもたらした『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続く“ダークナイト3部作”の最終章にあたる本作。全米ではクランクイン前から数々の情報やウワサが飛び交い、撮影が始まると各報道陣が競って現場の模様をリークするなど、通常の大作映画でも考えられないほどの加熱ぶりを見せている。とは言え、これまでのノーラン作品同様、最終章の概要は依然として謎のまま。そんな中、届けられたポスター画像は、タイトルなどが一切記載されておらず崩れゆくビルのスキマから見える空が、お馴染みの“バットサイン”になっている異色なデザイン。全世界で圧倒的な知名度のある作品だからこそ可能なデザインだが、ノーラン監督の「映画館で“衝撃”を味わってほしい」というメッセージともとれそうだ。さらに公開された特報映像では、前2作の映像を引用しながらブルース・ウェイン=バットマンが歩んできた道を紹介し、一瞬だが新たなる“悪”であるべインが登場。理想を追い求めるがゆえに孤独な世界に身を浸し、名声を捨てて闇の騎士“ダークナイト”になることを選んだ男が終章でどこにたどり着くのか?短い映像ながら観客の期待を煽る内容に仕上がっている。本作は前2作に続いてクリスチャン・ベールが主演を務め、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンらが続投。さらにアン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリアン・コティアール、ジョセフ・ゴードン=レヴェットらが新キャストとして参加する。『ダークナイト ライジング』2012年夏公開
2011年08月12日森山未來主演の人気ドラマの劇場版として注目を集める『モテキ』のミュージカルシーンで、人気テクノポップユニット「Perfume」が映画初出演を果たしていることが明らかになった。原作は「イブニング」(講談社刊)に連載された久保田ミツロウによる累計発行部数180万部超の人気漫画。ドラマでは、もうすぐ30のサエない童貞男・幸世が、突然訪れた“モテキ”(一緒に数回、誰にでも訪れるというなぜかモテまくる時期)に4人の女性との恋を経て成長していく姿が描かれた。劇場版では新たな出会いもなく、“セカンド童貞”のままの幸世に二度目のモテキが!新たに彼の目の前に登場した女性や過去の女性たちの間で揺れ動きつつ、本当の恋愛にたどり着くべく奮闘する。ドラマ版では作品を彩る“祭り”として、J-POPが重要な要素に。各話のサブタイトルは実在する楽曲が元ネタになっており、カラオケシーンでは、キャスト陣が「ロックンロールは鳴り止まないっ」(神聖かまってちゃん)や B’zのメドレー、「粉雪」(レミオロメン)を熱唱するなどして大きな反響を呼んだ。中でもPerfumeの「Baby cruising Love」に合わせて幸世が踊るシーンは話題となったが、映画版ではさらにグレードアップした「Baby cruising Love」のシーンにPerfume本人が出演!Perfumeにとってはこれが映画初出演となる。劇中、幸世が珍しく訪れた恋愛チャンスに浮かれる気持ちをミュージカル風に見せるシーンで本楽曲を使用。森山さんは驚くべき早さで彼女たちのダンスに順応し、4人目のメンバーのように完全に溶け込んでいた。元々、『(500)日のサマー』でジョセフ・ゴードン=レヴィットが恋に陽気に浮かれ、歌に合わせて踊るミュージカルシーンへのオマージュとされる本作のミュージカルシーン。50人のダンサーとチアガールも加わって華やかなシーンが完成した。Perfumeからは「ドラマの『モテキ』でPerfumeの曲が流れているといううわさは聞いていましたが、今回の映画版では、出演までできて本当に嬉しいです。スタッフの方もPerfumeの曲を愛してくれている方ばっかりで、本当にあたたかい雰囲気の現場で楽しかったです。カメラチェックして、映像が綺麗でびっくりしました!映画ってすごい!さっきまで未來さんと踊っていたけど、まだ信じられないです。ちゃんとこの映画がいろんな人に観てもらえるように、私たちも宣伝します(笑)!これを全国の人に観てもらうと思うと不思議です。早く観てほしいし、私たちも早く観たいです」と興奮気味のコメントが到着した。ちなみに、Perfumeの3人は、幸世のようなサブカル好き草食男子は「大歓迎です♪」とのこと。「素敵だと思います。幸世みたいな人がPerfumeの曲を聴いてくださっていることも多いと思いますし、ライブにも来て熱い視線と声援を送ってくださっています。マンガやドラマを見ていても『なんでもっと自分を出さないの!』って歯がゆい思いをしながらも、そこが面白いなーっと思って見ていました」と明かす。森山さんは撮影当日の現場の様子について「当日現場のスタッフの“ふわふわ”具合といったらハンパなかっですね。みんな嬉しすぎて変なテンションになっていました」と証言。「最初はPerfumeが踊っているのを、僕が後ろで見ているという演出が多かったんですが、『4人目にならせてください!』という気持ちで自らダンスに参加させてもらえるようにお願いしました。結果、いままでの三角形というPerfumeのフォーメーションが、平行四辺形や台形になっていたのが面白かったですね」とふり返った。映画版ということで、ドラマ版以上の壮大な歌とダンスに期待がかかるが森山さんは「このシーンを見るだけでも1,800円払う価値があるくらい、楽しいシーンに仕上がっています。期待ください!」と自信をのぞかせる。森山さんとPerfumeのダンス勝負の軍配は?Perfumeと一緒に浮かれまくった挙句、幸世は今度こそ幸せをつかむことができるのか?『モテキ』は9月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:モテキ 2011年9月23日より全国東宝系にて公開© 2011映画「モテキ」製作委員会■関連記事:新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設『モテキ』新キャスト発表豪華女優陣のハッピ姿に森山未來は「目のやり場に困る」
2011年08月09日映画人にとっての最高の栄誉、アカデミー賞で悲願の主演女優賞を受賞した女優、ナタリー・ポートマン。今年だけで日本で公開される作品が5本と、いま最もノリにのっている女優といっても過言ではない。この夏注目の出演作品の見どころとあわせて、ナタリーの魅力をクローズアップ!1994年、リュック・ベッソン監督作『レオン』のマチルダ役でデビューしたナタリーは、13歳とは思えぬ高い演技力から観るものに鮮烈な印象を残した。オスカーをもたらした『ブラック・スワン』では嫉妬と狂気に狂うバレリーナ・ニナを熱演し、アシュトン・カッチャーと共演したラブコメディ『抱きたいカンケイ』では、セックスフレンド役に挑戦。誰もが心に持つ闇の部分を体現しているニナとは対照的に、女性の悩める恋愛をリアルに表現した。前出の2作品に比べれば派手さはないが、インパクトでは負けてない『メタルヘッド』もオススメ。テーマは「人生の再生」。ナタリーがメガネをかけた、さえないスーパーのレジ係役というだけで驚きだが、それ以上に共演のジョセフ・ゴードン=レヴィットの変身ぶりに驚愕。『(500)日のサマー』、『インセプション』のさわやかなイメージとは打って変わり、ロン毛のメタル野郎に扮し、「ファック!」と叫ぶジョセフ。ジョセフファンならずともこの作品は是非ご覧頂きたい。一方、5作品の中で等身大の印象が強いのが『水曜日のエミリア』。本作で彼女が演じたのは即婚の上司と恋に落ち、“略奪女”のレッテルを貼られてしまったエミリア。彼の息子・ウィリアムとの関係にも悩み、様々な試練が訪れる中、エミリアはある秘密を抱えていた――。このほど出産が報じられたばかりのナタリーがまさに等身大で演じた本作。現代の女性像が見事に反映され、全米では賞賛を集めた。ちなみにナタリーは本作で製作総指揮としても名を連ねている。そして『水曜日のエミリア』と同日公開されるのが、新たなヒーロームービーとして存在感を放つアクション超大作『マイティ・ソー』。老舗アメコミ出版社「マーベル・コミック」の同名人気コミックを原作で、浅野忠信のハリウッド進出作品としても公開前から話題を集めている一作だ。神の世界で最強の戦士として君臨するも、横暴と傲慢さが仇となり、地球へ追放されたソー(クリス・ヘムズワース)が、凶悪な宿敵と戦うさまが描かれる。ナタリーはソーと出会う才色兼備の宇宙物理学者・ジェーンという役どころで参加。ちなみにナタリーの代表作のひとつに『スター・ウォーズ』シリーズがあるが、ナタリー自身はSF要素が強い作品が好みとのこと。これに加えてケネス・ブラナー監督との仕事、マーベル・ユニバースの大ファンでもあったことから本作への出演が実現したようだ。出演が決定したのは『ブラック・スワン』に携わっている最中!過酷なスケジュールでの出演ながらもナタリーはこうふり返っている。「本当はゆっくり休むべきだったんでしょうけれど、ケン(ケネス・ブラナー監督)と仕事ができるなんて、逃すにはあまりに惜しいチャンスでした。これまでいくつかスケールの大きい作品に出演しましたが、演技に対するこれほど強烈な集中力を監督から感じたのは今回が初めてでした。本当に出演できてよかった」。ラブコメからヒューマン・ドラマと様々なジャンルに果敢に挑んでいくナタリーだが、いずれも女優ナタリーにとって新境地と呼べるものばかり。まさに“ナタリー・イヤー”と呼ぶにふさわしいこの年、タイプの異なる5作品がそろった。きっとあなたの好みの作品が見つかるはず!『メタルヘッド』は6月25日(土)よりシアターN渋谷ほか全国にて順次公開、『水曜日のエミリア』は7月2日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開、『マイティ・ソー』は同じく7月2日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:水曜日のエミリア 2011年7月2日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開© 2009 INCENTIVE FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED抱きたいカンケイ 2011年4月22日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 DW Studios L.L.C. All Rights Reserved.メタルヘッド 2011年6月25日よりシアターN渋谷ほか全国にて順次公開© 2010 Hesher Productions, LLC.ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.マイティ・ソー 2011年7月2日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© TM & © 2010 Marvel © 2010 MVLFFLLC. All Rights Reserved.■関連記事:ナタリー・ポートマンが出産!男児であることが判明ナタリーの演技が光る『水曜日のエミリア』女性限定独占試写会に20組40名様ご招待オレ様ヒーローに胸キュン!女性限定『マイティ・ソー』3D試写会に25組50名様ご招待J・ゴードン=レヴィット&ナタリー共演作『メタルヘッド』試写会に5組10名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】夏休み注目映画続々!今年は“ヒーロー”が熱い!
2011年06月15日6月16日(木)に開幕を迎える「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」。1999年のスタート以来、国内外を問わず数々の才能を世に送り出してきたが、無名の若きダイヤの原石の発掘に加えて、映画祭の大きな見どころとなっているのが世界的なスターや名監督たちが参加したショートフィルム。あの大スターがわずか十数分の作品に、これまで見せたことがない意外な役柄で出演していたり、あの人気俳優が自ら監督、脚本、主演をこなすなど、今年もファンにはたまらない隠れた注目作品がズラリ。そんな“セレブリティ&マエストロ”たちによる作品をご紹介!「インターナショナル プログラム」には、いまをときめく人気俳優たちの作品が数多く出品されている。まず注目したいのは、コリン・ファースとキーラ・ナイトレイが夢の競演を果たした『スティーブ』(インターナショナル プログラム A)。『英国王のスピーチ』で念願のオスカーを獲得したコリンと『パイレーツ』シリーズ、『わたしを離さないで』など異なるジャンルにまたがって活躍を見せるキーラだが、本作での2人の関係は同じアパートの上の階の部屋と下の階の部屋に暮らす住人。階下に住むスティーブ(コリン)が水漏れを伝えに上の階へ訪ねるのだが、何か様子がおかしい…。16分間の間で2人はどんなやり取りを見せてくれるのか?そして、コリンとオスカーを争った『ソーシャル・ネットワーク』の新鋭ジェシー・アイゼンバーグが出演しているのは『廊下の彼氏』(インターナショナル プログラム B)という17分の作品。“彼女”に別れを告げられても、アパートを出ていこうとしない“彼”。彼女は彼を無視して生活を送り、そんな彼女の全てを彼が見守り続ける…というシュールな物語が展開する。『(500日)のサマー』に『インセプション』と話題作に次々と出演し、いま、最も勢いのあるジョセフ・ゴードン=レヴィットが監督から脚本、編集、さらには音楽と全てを手がけた『スパークス』にも注目。ある一組の男女の現在と過去という2つの時間軸で物語が展開するが、それぞれの物語が錯綜し…。子役時代から活躍し、長く映画界に身を置いてきたジョセフの“作り手”としての手腕はいかに?「イタリアプログラム」にも名優、名匠たちが出品。モニカ・ベルッチが『幸せのちから』のガブリエーレ・ムッチーノ監督とコンビを組んだ『ハートタンゴ』で描かれるのは、タイトル通り、タンゴと男女のハート。恋人とタンゴを踊る美女が、ほかの美女の腕の中にいる彼を目撃してしまい…。“女”の心に渦巻く様々な感情や本能が描き出される。青年と年老いた農夫の交流を描く『ミツバチと風』にはイタリアの名優エリオ・ジェルマーノが主演している。さらに、イタリア映画界を彩った名匠ミケランジェロ・アントニオーニが1948年に製作した、ローマの清掃人の日常を描いた『街の清掃人』も上映される。日本でも大ヒットを記録した『リトルダンサー』のスティーブン・ダルドリー監督の『パパの思い出』は「フットボールプログラム」で上映される。少年・ジョナサンはリバプールFCが大好きで、同クラブ出身のマイケル・オーウェンのような選手になることを夢見ている。だが、お母さんは彼がサッカーに夢中になることを快く思っていないようで、そこにはお父さんにまつわるある秘密が…?欧米の作品だけでなく、アジアの名監督による作品もお忘れなく!『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督が弟と組んで、なんとiPhoneで撮影した『波瀾万丈』(アジア インターナショナル & ジャパン プログラム A)はベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品。ある男の川での釣りの模様が描かれる。さらに、台湾を代表する名匠ツァイ・ミンリャンが故郷のマレーシアで撮影した『マダム・バタフライ』(アジア インターナショナル & ジャパン プログラム B)も不思議な魅力を持った作品。クアラルンプールを舞台に、恋人にひとり置き去りにされた女のドラマが描きだされる。大作とはまた違った趣きの個性的な作品の中で輝きを放つ名優たちの姿をぜひご覧あれ!「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2011」は6月16日(木)〜19日(日)まで表参道ヒルズスペース オーにて、6月22日(水)〜26日(日)までラフォーレミュージアム原宿ほか各所にて開催。特集「ショート ショート フィルムフェスティバル & アジア 2011」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2011 [映画祭] 2011年6月16日から6月19日まで表参道ヒルズスペース オー、6月22日から6月26日までラフォーレミュージアム原宿ほかにて開催■関連記事:ルーカス監督に中田英寿などが出品!ショートフィルム祭典で復興支援オークションアカデミー賞公認!国際短編映画祭「SSFF」チケットを25組50名様プレゼントショートショートフィルムの新しい挑戦ついに“Jリーグ”ともコラボ企画決定!水嶋ヒロ原作&出演のビデオがショートフィルム祭典に出品栗山千明はマブい女に!アジア最大のショートフィルムの祭典が今年も開催3D部門新設にチャリティ企画も!
2011年06月01日