本日4月22日(金)より公開のマイク・ミルズ監督×ホアキン・フェニックス主演の『カモン カモン』より、本編映像が解禁された。今回解禁となった本編映像は、ホアキン・フェニックス扮するジョニーが甥のジェシーを寝かしつけようと「オズの魔法使い」を読み聞かせるところから始まる。ジョニーの読み聞かせを遮って「なぜ結婚してないの?」と唐突に尋ねるジェシー。ジョニーは、別れた彼女の名前を出し「ルイーザと長いこと一緒だった」と答える。読み聞かせを再開するが、「好きだった?」と質問を重ねるジェシー。その後も続け様に別れの理由について尋ねる彼に、ジョニーは「たぶん…愛し合って、そしてまだ愛し合っていても、お互いへの愛を言葉にするのは難しい。やがてお互いを見つめて、こんなふうに思う。“なぜなんだ?”君は経験ないだろうけど、いつか分かる。仕方のないことさ」と丁寧に回答するのだった。『ジョーカー』の狂気のイメージから一転、子どもからの質問攻めにたじろぎながらも、優しく真摯に答えようとする、まるでフェニックスの“素”を垣間見ることができるワンシーンだ。実際フェニックスは、撮影前に「自然でリアルに見えることを目標とした。しかし、自然な演技をしている、というものにはしたくなかった」と話している。そんな中で、フェニックスはジェシー役のウディ・ノーマンの存在が大きかったと言い「ウディがどうやればいいのかという例となり、毎日僕の目の前にいてくれた。僕にとって大事だったのは、ウディのやっていることをしっかりと聴いて、彼のやったことを受けて反応するということだったんだよ」とコメント。フェニックスの素朴で自然体な演技に、ぜひ注目してほしい。また、この読み聞かせシーンで「オズの魔法使い」が選ばれたのには、ちょっとした裏話が。著作権があるものだと使用料がかかってしまうため、パブリックドメインの「オズの魔法使い」が使われたのだ。一方で、「オズの魔法使い」と『カモン カモン』には共通点があり、ミルズ監督は「どちらも主人公が旅路の中で自分を発見していくロードムービーの側面がある。その繋がりに気がついて、撮影の直前にこの本を使うことを決めたんだ。撮る側が感性を磨きさえすれば、魔法のような機会を引き寄せることができると思っている。本当にたまたまだったんだけど、『オズの魔法使い』を選んだことも映画のマジックが効いたと思っている」とふり返っている。映画『カモン カモン』は4月22日(金)より全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年04月22日現在公開中の映画『ニワトリ☆フェニックス』より、かなた狼監督ディレクションによる、11分のスペシャルロングPVが解禁となった。2018年に公開し、口コミによりミニシアター好きを中心に人気が拡大した『ニワトリ★スター』。今作『ニワトリ☆フェニックス』はメインキャストが続投するものの、従来の続編とは違う形で新たな物語が描かれる。一昨年のコロナ禍による自粛期間中、エンタテインメント好きに向けて、井浦新・成田凌・映画監督のかなた狼らが、各々のインスタグラムで配信したリモート作品『ありがとう』から着想を得て完成した。公開を迎え、4月18日付けのFilmarks初日満足度ランキングでは第3位を獲得。新たなジャンル「チル・ムービー」として、SNS上で反響を呼び、前作同様に口コミで評判が広がり、上映館数は公開2週目にあたる4月22日(金)より25館が追加となる。そんな盛り上がりを見せるなか、解禁となったスペシャルPVは『ニワトリ★スター』と『ニワトリ☆フェニックス』の撮影風景や当時のインタビュー映像などををふんだんに使用。新たに甦った映像に仕上がりだ。ここでしか見ることのできない秘蔵映像も満載となっており、新しい映像作品として楽しむことができるだろう。また井浦新と成田凌が今作の撮影を通してお互いを撮影したオフショット満載の公式写真集『草太と楽人の旅日記』も先行予約開始。撮りおろしインタビューや撮影した写真にまつわる思い出メモを収録した貴重な本著もぜひチェックしてほしい。『ニワトリ☆フェニックス』公開中
2022年04月21日映画『ニワトリ☆フェニックス』の完成披露上映会が3月30日、都内で行われ、主人公コンビを演じる井浦新と成田凌、共演者の紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、かなた狼監督が出席した。久しぶりに再会した雨屋草太(井浦)と星野楽人(成田)が、この世に存在するはずもない火の鳥を探すために自由気ままな旅に出る。映画は井浦、成田、かなた監督が2020年5月、“感謝”をテーマにそれぞれのインスタグラムで配信したリモート作品から着想を得ている。2018年に公開された『ニワトリ★スター』の続編という位置づけだが、「もしも彼らに違う人生があればという思いで、一度終わった作品をやり直した」(かなた監督)といい、前作で命を落とした楽人も復活を遂げた。井浦は「ふたりの関係性はほぼほぼ変わっていない。一緒に気持ちのいい旅をしながら、自由なお芝居を続けているので、『スター』を楽しんでくださった皆さんの期待は裏切らない」と自信のコメント。一方、成田は「前作でお亡くなりになったんですが、しれっと登場して(笑)」と照れながら、「草太の横にいると、すべてがよみがえり、頭のネジも吹っ飛んでしまう。第一声の台詞を忘れてしまったほどで(笑)。新さんと一緒でないと出せない芝居がある」と名コンビ復活を通して得た、絶大な信頼感を振り返っていた。かなた監督は前作に引き続き、脚本も手掛けており「彼らに違う人生があればと考えて、一度終わった作品をやり直した」と語り、「現実は辛くて苦しいし、みんな我慢もしている。(コロナ禍を)軽く見ているわけではないが、死んだ楽人が生き返っても、映画だからええやんって。それが映画の良さ」と回想。「前作の皆さんにオファーをしたら、狼組の皆さんが『なんで、そんなことするの?』とは言わず、それがうれしかった」と感謝すると、LiLiCoは「監督のためなら、私たち何でもする。こんなピュアな人いないし、みんなが愛でつながっている」とその人柄を称えていた。本作のベースになった、井浦らが製作したリモート作品は『ありがとう』というタイトル。井浦は舞台挨拶の締めくくりに、「ここにいる僕ら、そして応援してくださった全員の“ありがとう”が詰まった作品。ぜひ、この作品を通して、ありがとうの気持ちを世界中に振りまいてもらえれば、戦争や争いは絶対になくなる。映画にはそういう力がある」と訴えかけていた。取材・文・写真=内田涼『ニワトリ☆フェニックス』4月15日(金)公開
2022年03月31日ホアキン・フェニックスが『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』マイク・ミルズ監督と初タッグを組んだA24製作映画『カモン カモン』。この度、ホアキンと、かねてより彼との仕事を熱望していたミルズ監督のコメント、メイキング写真が到着した。かねてよりホアキンとの仕事を熱望していたミルズ監督。「彼の出演作を観る度に、いつか一緒に仕事をしたいと思っていた。彼がどれだけインテリジェントで、クリエイティブな意味でずば抜けた才能があるのか、それに絶対にありきたりなことだけはしたくないのもよく分かる。彼みたいな俳優は僕が最も好きな俳優なんだ」と説明する。一方、ホアキンは映画出演に対してこだわりがあった。「僕が映画の出演を決める時、その監督がこれまでどんな作品を作ったのかはそれほど大事ではないんだ。監督と会ってみて僕が好きになれる人かどうかってことが大事なんだよね」と言い、本作の脚本を読んだホアキンは、「非常に興味深くて、無限の可能性があるように感じたのは大きかった。いま振り返ってみても、この物語では、自分が共感できると思えるような瞬間とか感情がたくさん描かれている」と気に入り、監督に会うことを決意したという。何度も台本を読み合わせ、何か月もかけて築いた友情関係そうしてまずはランチを一緒にすることになった2人だったが、開口一番ホアキンは「この映画はすごく面白そうだけど、僕にはできない。どうやって演じればいいのか分からない」とミルズ監督に告げたという。そこで2人は、お互いを理解するために何か月もかけて台本を一緒に読み込んだ。ホアキンがミルズ監督の家を訪問し、ホアキンがジョニー役、そのほか全ての役をミルズ監督が演じる。時には4~5時間かける日もあった。ミルズ監督は「物語を検証し一緒に台本を練り上げていった。その中で、お互いの経験や考えについても語り合った。子供とは、大人とは、家族とは、兄妹ってどんなものかってことをね。そういうことを繰り返すうちに、彼のことをどんどん好きになっていった」とふり返っている。こうしたプロセスを経てようやくホアキンは、出演を決めた。ホアキンは、出演の決め手について「ミルズ監督となら一緒に仕事ができるって思えた。つまり、一緒に何かクリエイティブなことができると思えた。僕から今までとは違う何かを掴み出してくれるのかどうか、僕に何か新しい視点をくれるのかどうか、ってことだね」と語っている。ミルズ監督はホアキンとの友情を感じる一方で、「映画に出てくれるのかどうかは実際の撮影が始まるまで全く分からなかったよ」とも明かしている。ホアキン・フェニックスが見せる新境地インスピレーションを与え合う関係長い準備期間かけて築いた2人の関係性は、撮影に入り揺るぎないものになった。現場では、ホアキンの見事な演技に何度も驚かされたというミルズ監督。「ホアキンは、演じていると思われることが嫌いで、リアルに感じられるものがあればあるほど、自由に演じることができる。だから彼と一緒に仕事をすることになってから、そういう感情が自然に起こるような状況を構築するようにした」と言う。また、ジョニーというキャラクターが『ジョーカー』などホアキンがこれまで演じてきた役と全く違うことにも触れ、「それは強く意識していた。ホアキンは頭がいいんだ。これは180度違う人物像だと分かっていて、それは僕にとっても有利に働いた」とコメント。「この作品でホアキンは新境地を見せていると思う」と太鼓判を押している。そして、ホアキンもミルズ監督を観察していた。ホアキンは、髪型も監督からインスピレーションを受け、さらに監督の私服や靴を拝借し出演。「ミルズ監督には温かさと繊細さがあり、それがキャラクターにも反映されているよ。彼は見た世界に影響を受け、物事を強く受け止める人なんだ」と監督から受けた役作りへの影響を語っている。併せて解禁となったメイキング写真では、実際に監督のジャケットと靴を身に着けて撮影に挑むホアキンの姿や、2人が真剣な面持ちで話し合う姿が収められている。『カモン カモン』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年03月24日A24製作『カモン カモン』より、出演の子役ウディ・ノーマンの魅力やオーディション秘話について語るホアキン・フェニックスとマイク・ミルズ監督のコメントが到着した。本作は、突如共同生活をすることになった甥っ子とラジオジャーナリストのかけがえのない体験を描く感動作。社会現象を巻き起こした大ヒット作『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが主演し、『人生はビギナーズ』などのマイク・ミルズが監督を務めた。本作で注目されるのが、甥っ子ジェシー役を演じた子役ウディ・ノーマン。2009年生まれの13歳。2015年、TVドラマ「法医学捜査班 silent witness シーズン18」にて俳優デビューし、主演のベネディクト・カンバーバッチの息子役を演じた『エジソンズ・ゲーム』(17/アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)など話題作に出演。本作では、圧巻の演技力と存在感で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たしたほか、ロンドン映画批評家協会の若手イギリス/アイルランド人俳優賞受賞、ワシントンDC映画批評家協会賞でベスト・ユース演技賞を受賞するなど数々の映画祭を席巻した。『天才スピヴェット』のカイル・キャトレットや『ルーム』のジェイコブ・トレンブレイ、『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレイスに次ぐ天才子役として、ネクストブレイクが期待されている注目の逸材だ。ジェシーは、ホアキン演じる主人公ジョニーのバディとも言える役どころで、物語の中心となる存在。ジェシー役の役者を探すのは至難の業だったそうで、ミルズ監督は「魅力的でキュートで遊び心があるだけでなく、複雑な陰影を漂わせている子を求めていたんだ」とふり返る。「ホアキンとも、ずば抜けた役者で、この子しかいないと100パーセント確信が持てない場合は、撮るのをやめようと決めていた」といかに、ジェシー役のキャスティングが重要だったことが分かる。そんな作品を左右する難役を、数多のライバルがいる中、見事オーディションで勝ち取ったウディ。オーディションで脚本には書かれていないことをアドリブで演じてみせたウディに、「衝撃的に感動」したホアキンとミルズ監督は彼に即決。さらにホアキンを驚かせたのは、イギリス人のウディがアメリカ英語を完全マスターしていたということ。「アメリカ英語のアクセントがあまりに説得力があるから、僕は彼がイギリス人だと知って本当に驚いたんだ」と明かす。ミルズ監督も「この子しかいないというのは明らかだったね」と断言。「映画の神様に助けられたと思った」とまで言わしめている。撮影を経たホアキンは、ウディについて「社交的で、非常に頭がよく、とんでもなく面白い子供だ」とふり返り、続けて「それでいて、舌を巻くようなアドリブを繰り出すんだよ。それもパーソナルで心地がいい、そしてその役柄の人生を象徴するようなものをね」と絶賛。映画の中では突拍子もない言動で叔父を振り回す役どころを演じたウディだったが、演技の面ではホアキンにとって「彼が目標を示してくれて、色々な意味で僕のガイドになってくれた」という。ホアキンとウディの相性の良さは、「ウディとホアキンは強い絆で結ばれていた。彼ら自身の本当の関係と親密さがリアルタイムで展開されているのが分かった。それは見せかけじゃない」とミルズ監督のお墨付き。「“子供との仕事はどうですか?”とよく聞かれるけど、“子供ってホアキンのこと?”って感じだね(笑)」と冗談交じりに語っている。本作で繰り広げられる2人の親密な掛け合いに注目したい。ティモシー・シャラメに憧れているというウディ。次回作の公開も控えており、今後の目標について訊かれると「これからも役者として活躍して、いつかは素敵な家にも住みたい。役者として限界まで挑み、やめなければいけない時がくるまで続けたい。いずれ監督にもチャレンジしたい」と即答、その明確なビジョンからは聡明さがうかがえる。好きな日本のカルチャーを尋ねたところ、「好きなアーティストのジャケットを手掛けてる村上隆かな」と朗らかに答えた。これからの活躍が見逃せない早熟の天才子役ウディ・ノーマン、本作での熱演に注目だ。『カモン カモン』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年03月17日口コミにより人気となった井浦新&成田凌共演の話題作『ニワトリ★スター』から生まれた新たな物語『ニワトリ☆フェニックス』の本予告と全国版ポスタービジュアルが解禁。公開日も4月15日(金)に決定した。本作は、『ニワトリ★スター』(‘18)のメインキャストが続投し、井浦新・成田凌・監督のかなた狼らが自粛期間中に制作、インスタグラムで公開されたリモート作品「ありがとう」から着想を得て完成したロードムービー。ロケの大半は伊勢志摩で行われた。今回解禁となった本予告では、旅の途中で遭遇する「おかしなヤツら」も登場。個性的な面々を演じるのは、前作『ニワトリ★スター』より続投の紗羅マリー、津田寛治、阿部亮平、奥田瑛二など。さらにとんでもない姿のLiLiCoも登場し、前作同様「チャンピオーン!!」と激しく叫ぶ。そして追加キャストとして、ベテラン俳優・火野正平の参加も明らかに。紗羅マリーが歌う主題歌「ありがとう」がソウルフルな歌声で、草太(井浦さん)と楽人(成田さん)のゆるくておかしな旅を優しく包み込む。また、併せて解禁された全国版ポスタービジュアルは、抜けるような青空のもと、愛車のインパラにもたれかかり、こちらを見つめる草太と楽人の姿がイラスト調で描かれたもの。“なにかから少しだけ逃げたかった”のコピーが2人のつかの間の逃避行を感じさせる。どんな人々と出会って、2人は何を感じるのか…。はちゃめちゃでロマンチックな旅を予感させるビジュアルとなっている。さらに、前売り券も発売。特典は、ムビチケ購入者は「草太と楽人の旅の思い出ポストカード」、オンライン購入者は「草太と楽人の旅の思い出スマホ壁紙」。2人の旅の一幕を思わせるようなビジュアルとなっている。『ニワトリ☆フェニックス』は4月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ニワトリ☆フェニックス 2022年4月15日より全国にて公開(C)ニワトリ☆フェニックス製作委員会
2022年02月22日ホアキン・フェニックス主演、マイク・ミルズが監督・脚本を務めた気鋭スタジオ「A24」製作の映画『カモン カモン』から、突然始まった“甥っ子”との共同生活を収めた場面写真9点が一挙解禁となった。『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキンが、狂気のイメージから一転、甥に振り回される主人公ジョニーに扮し、オーディションから選ばれ、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた新星ウディ・ノーマンがその甥っ子・ジェシーを演じる。今回解禁された場面写真は、ジョニーが本の読み聞かせ中にジェシーと見つめ合う姿をはじめ、友人たちとN.Y.の街を歩いたり、ピザ屋でハイタッチする夕食時の姿をとらえる。西海岸での砂浜遊びや、録音機を持って公園を散歩する様子など、2人が過ごした愛おしい日々を物語るカットばかり。また、ギャビー・ホフマン演じるジョニーの妹ヴィヴが、息子のジェシーと笑顔で床に寝転がる親子の微笑ましい場面や、ジョニーと寄り添い合う兄妹の姿を捉えた写真も。『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞候補となった撮影監督ロビー・ライアンが手掛けたモノクロの映像から、どれも眩く美しいシーンが切り取られている。『カモン カモン』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年02月21日ホアキン・フェニックス主演、『20センチュリー・ウーマン』『人生はビギナーズ』マイク・ミルズが監督・脚本を務めた「A24」製作映画『カモン カモン』の公開日が4月22日(金)に決定、日本版予告が解禁された。『20センチュリー・ウーマン』や『人生はビギナーズ』など、身近にいる大切な人をテーマに描き続けてきたミルズだが、本作では実際にインタビュー取材した全米各地の9~14歳の子供たちの“生の声”も挿入。「今、現実社会で起こっていること」を生々しくもパワフルに伝え、「すべての大人は子どもと彼らの未来に責任がある」という強いメッセージを発している。今回解禁となった日本版予告編は、ドビュッシーの「月の光」のメロディにのせて、N.Y.でひとり暮らしをするジョニー(ホアキン・フェニックス)が9歳の甥ジェシー(ウディ・ノーマン)を預かるシーンから始まる。ジェシーの大人びた発言や、街中で突然姿をくらます行動などにジョニーは振り回されてばかり。バスに飛び乗ったジェシーを無事見つけ安堵して抱きしめるジョニー、「伯父さんはバカの中で一番バカだよ」という親し気な会話から、徐々に2人の距離が縮まっていく様子が伝わる。そして、1人の人間として「ちゃんと対応したい」とジェシーに向き合うジョニーの姿や、未来について語るジェシーなど、一緒に過ごした想定外の日々を通じて、2人がどのように変わっていくのか期待が膨らむ予告編となっている。『カモン カモン』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年02月10日フェニックス(phenix)よりブランド創設70周年を記念した新作アウタージャケット「F70 アーバン エクスプローラー ジャケット(F70 URBAN EXPLORER JACKET)」が登場。2022年3月31日(木)までの期間、プラスフェニックス ギンザ シックス店ほか期間限定ストアなどで予約を受け付ける。フェニックス70周年を記念した高機能ジャケット1952年に日本で誕生し、2022年で70周年を迎えるスキーウェア&スポーツブランドのフェニックス。日本で一早くナイロン素材を採用したスキーウェアを展開、国内初となるヒマラヤの超高所に耐え得るダウンウェアの開発、オリンピック日本代表への製品供給など、50年のブランドの歴史の中で様々な功績を上げてきた。そんなフェニックスがブランド創設70周年を記念した新作アイテム「F70 アーバン エクスプローラー ジャケット」を発売。これまでブランドに蓄積されたノウハウを結集させた、ハイスペックなアウタージャケットだ。“ゴアテックス×エアロゲル”高い防風性・透湿性・断熱性表地には高い防風性と優れた透湿性を備えた“ゴアテックス インフィニアム(GORE-TEX INFINIUM)”ファブリクスを採用。内側には宇宙服などに使われる高断熱素材“エアロゲル”と暖かく快適な着心地を実現する“エレクトリックヒートシステム”を搭載し、厳しい寒さに耐え得る一着に仕上げた。温度調節可能なUSB給電タイプの電熱シート“エレクトリックヒートシステム”では、背中部分に35℃・45℃・55℃の3段階の温度調節が可能な電熱シートをセット。電熱シートにはUSB端子を搭載しており、ポータブルバッテリーから給電して使用することが出来る。その他機能的なディテールが満載また、容易に換気を促せるベンチレーションシステムや、“3D エアカッティング”による立体的で動きやすい袖回り、収納可能なフード、大きめのバックポケットなどもポイント。デイリーユースにはもちろん、スキーシーンでも着用可能な機能的なディテールを備えた。詳細フェニックス「F70 アーバン エクスプローラー ジャケット」予約受付期間:2022年1月17日(火)~3月31日(木)発送時期:10月上旬以降予約受付店舗:プラスフェニックス ギンザ シックス、プラスフェニックス 期間限定ストア 表参道ヒルズ(~1月31日(月))/大丸心斎橋(~2月15日(火))/ソラマチ(~4月24日(日))/渋谷パルコ(~2月28日(月))、フェニックス オンラインサイト価格:75,900円カラー:ブラックサイズ:XS/46(日本サイズS)、S/48(日本サイズM)、M/50(日本サイズL)、L/52(日本サイズXL)、XL/54(日本サイズXXL)、XXL
2022年01月21日ホアキン・フェニックスが主演、『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズが監督・脚本を務めたA24製作映画『カモン カモン』(原題:C’MON C’MON)が、4月より公開決定。日本版ビジュアル3点が解禁された。NYでシングルライフを送るジョニーは、子どもたちへのインタビューを仕事とするラジオジャーナリスト。LAに住む妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。突然始まった共同生活は戸惑いの連続で…。ぶつかりながらも歩み寄ろうとする2人の想定外の日々が愛おしさに変わるまでを描いたヒューマンドラマだ。監督・脚本は、身近にいる大切な人をテーマに描き続けるマイク・ミルズ。自身の子どもをお風呂に入れているときに着想を得たと語る本作は、フィルモグラフィの中で一番の感動作との呼び声も高い。2021年のナショナル・ボード・オブ・レビューにおいてインディペンデント映画トップ10に選ばれたほか、「タイム」誌や「ヴァニティ・フェア」誌の有力誌が年間TOP10映画に選出、オバマ元米大統領が選ぶベストムービーにも選ばれるなど、アカデミー賞ノミネートへも期待が高まっている。『ジョーカー』から一転!ホアキン・フェニックスが次に選んだのは心温まる物語主人公ジョニーを演じたのは、『ジョーカー』(2019)で映画賞を総なめにし、アカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス。その彼が次なる出演作に選んだのは、狂気のイメージを180度覆す温かで心優しい物語だった。子どもたちに振り回されるキャラクターを軽やかに演じており、好奇心旺盛で少し風変りな甥・ジェシーを演じる新星ウッディ・ノーマンとの掛け合いもなんとも微笑ましい。ホアキン・フェニックス製作は『ムーンライト』『レディ・バード』『ミッドサマー』など、数々の話題作を生み出してきた気鋭のスタジオ「A24」。ホアキン、そしてミルズ監督とは今回が初タッグとなる。さらに劇中には、ホアキン自らが聞き手となり、アメリカ各地の子どもたちへにインタビューした映像も散りばめられている。「君を幸せにするものは?」「未来に希望を持ってる?」などの問いに、自分の言葉で語る子どもたちを見ると、本作は監督が未来に託したラブレターなのだとわかるだろう。”物語”へ導くための手段として美しいモノクロームの撮影を手掛けたのは、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞ノミネートを果たしたロビー・ライアン。アメリカを代表するロックバンド「ザ・ナショナル」のメンバー、アーロン・デスナーとブライス・デスナーがサウンドトラックを担当している。「関係性がとてもよく現れている」3つの日本版ビジュアル今回解禁された日本版ビジュアルは、「撮影監督のロビー・ライアンによるもの」という特写カットの3点。ミルズ監督が「ストーリーの大きさを伝えるために3枚用意した。クランクアップの日に、自由にふざけあって撮影したんだ。長い時間を一緒に過ごしたから、俳優同士としても、友達同士としてもとても親密になった二人の関係性がとてもよく表現されている」と語るように、3枚それぞれが物語の世界観を伝えている。2人の心が近づいていく瞬間のビジュアルには「君の話を聞かせて」と語り掛けるコピー。跳びはねているジェシーを見つめるジョニーの複雑な心境が伝わる「大人も子供もどっちもどっち」、そして「大丈夫じゃなくても、大丈夫」というメッセージが込められた3枚で、いずれも2人の関係性が垣間見えるビジュアル。さらにグラフィックデザイナー出身のミルズ監督は「日本版ポスターも最高だね!ワンダフル!」と太鼓判、「何枚か送ってほしい」とコメントしている。『カモン カモン』は4月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カモン カモン 2022年4月TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
2022年01月13日井浦新と成田凌が共演する、ゆるゆるなバディロードムービー『ニワトリ☆フェニックス』。この度、本作のポスタービジュアル“伊勢志摩版”が初公開された。大人のファンタジー『ニワトリ★スター』(‘18)のメインキャストが続投し、自粛期間中に制作、インスタグラムで公開された「ありがとう」をきっかけにスタートした本作。キャストは続投ながらも、新たなストーリーで“草太と楽人”が甦る。伊勢志摩でロケの大半が行われた本作。到着したビジュアルでは、優しい夕暮れ時の海で、リラックスした表情の草太(井浦さん)と楽人(成田さん)が、こちらに笑いかけ、不死鳥のような雲が浮かんだほっこり和やかな一枚が完成。井浦さんは「ニワトリ☆フェニックス×伊勢志摩だからこそ経験できた夢のような時間。それもこれも、この作品を支えて下さった地元の皆さまのサポートがあったからこそ。心から感謝致します。ニワトリ☆フェニックスは、伊勢志摩の人々の温かさと豊かな自然に恵まれて完成する事ができた映画です。旅に行く地から、ただいま!って帰る大切な場所になりました」と思いを明かし、成田さんは「映画の神様からのプレゼントというのは、ごく稀に頂くのですが、今回は、映画の神様と伊勢志摩が手を組んでくれたのか、毎日素晴らしいものをいただいていました」とふり返っている。そして、監督のかなた狼は「色々なロケ地を想像していた時に、ふと今回のニワトリ☆フェニックスの物語りの軸にあるロードフィルムに相応しいロケ地として、伊勢志摩の光景が浮かびました。映画の物語りとして火の鳥を探すと言うのが一つのテーマなのですが。実は実際に撮影中に巨大な火の鳥が空に姿を現しまして。あの瞬間も生涯忘れない奇跡でした。火の鳥っているんですよ。その瞬間は映画の中に明確に刻まれています。CGじゃありませんよ。笑」と見どころも語っている。『ニワトリ☆フェニックス』は2022年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ニワトリ☆フェニックス 2022年公開予定(C)ニワトリ☆フェニックス製作委員会
2021年12月17日『ムーンライト』や『ミッドサマー』などを手がけてきた人気製作会社「A24」と『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが主演俳優としてタッグを組んだ『C’mon C’mon』(原題)の予告編第2弾が解禁された。監督と脚本は『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズで、アメリカでは今月19日に公開。ホアキンと聞くと、『ジョーカー』で演じた強烈なキャラクターのジョーカーのビジュアルを思い浮かべる人もいるだろう。しかし、『C’mon C’mon』ではこれまでにない普通の人を自然に演じており、早くも「またオスカーを獲得か」との声も上がっている。本作は、独身のラジオ・ジャーナリストのジョニー(ホアキン)と、感情豊かな甥のジェシー(ウッディ・ノーマン)が絆を築いていくという物語。予告編ではジョニーがジェシーに読み聞かせをしたり、添い寝をしたりと、ジェシーをかわいがって向き合う姿がみられる。また、「なんて心が温まるシンフォニーだろう…このすべての体験がギフトだ」「素敵で、物憂げで、ユーモアのある映画」「ホアキン・フェニックスがすばらしい」「マイク・ミルズの洞察力のある映画であなたは泣き、笑い、世界での孤独感が少し薄れるだろう」など、新聞や映画情報サイトなどのジャーナリストたちの感想が表示されている。(Hiromi Kaku)
2021年11月10日ドキュメンタリー映画『GUNDA/グンダ』が、2021年12月10日(金)に公開。エグゼクティブ・プロデューサーをホアキン・フェニックスが務めている。ヴィクトル・コサコフスキー監督の最新作映画『GUNDA/グンダ』は、これまでに国内外の映画賞で100以上の賞を受賞しているドキュメンタリー作家・ヴィクトル・コサコフスキー監督の最新作。第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞ショートリスト選出、第70回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門正式出品など世界の映画祭で評価を受けており、海外メディアからも「驚くほど美しい、納屋から生まれたアート作品」「魂を揺さぶり、人生を変えられる映画」などと絶賛されている。ホアキン・フェニックスがエグゼクティブ・プロデューサーエグゼクティブ・プロデューサーは、『ジョーカー』で第92回アカデミー賞主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックス。斬新な手法と叙情豊かな語り口で描かれる新感覚ネイチャー・ドキュメンタリーに惚れこみ、自らエグゼクティブ・プロデューサーに名乗りをあげた。動物たちの生命に触れる“農場”ドキュメンタリー映画『GUNDA/グンダ』で描かれるのは、ある農場で暮らす母豚“GUNDA”と、農場に暮らす動物たちの深遠なる世界。研ぎ澄まされたモノクロームの映像や驚異的なカメラワーク、迫力の立体音響で、躍動感あふれる生命の鼓動を映し出す。“魂”に焦点をあてたモノクロ映画ヴィクトル・コサコフスキー監督は、映画『GUNDA/グンダ』をモノクロで撮影した理由について、「ひとつは“映画”の原点に私を立ち戻させてくれるから。そして、私は本作で可愛らしいピンク色の子ブタたちを見せたいわけではありません。そのような形で観客を誘惑したくなかった。モノクロにすることで、見た目よりも魂に焦点を当てることができると感じたのです」と語っている。【詳細】映画『GUNDA/グンダ』公開日:2021年12月10日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー監督:ヴィクトル・コサコフスキーエグゼクティブ・プロデューサー:ホアキン・フェニックスプロデューサー:アニータ・レーホフ・ラーシェン共同プロデューサー:ジョスリン・バーンズ2020年/アメリカ・ノルウェー合作/93分 配給:ビターズ・エンド<映画『GUNDA/グンダ』あらすじ>ある農場で暮らす母豚GUNDA。生まれたばかりの子豚たちが、必死に立ち上がり乳を求める。一本脚で力強く地面を踏み締める鶏。大地を駆け抜ける牛の群れ――。研ぎ澄まされたモノクロームの映像は本質に宿る美に迫り、驚異的なカメラワークは躍動感あふれる生命の鼓動を捉える。そして迫力の立体音響で覗き見るその深遠なる世界には、ナレーションや人工の音楽は一切ない。ただ、そこで暮らす生き物たちの息づかいに耳を傾けると、普段誰も気に留めないようなその場所が、まるで“小さな宇宙”に変わる――。観る者のイマジネーションを刺激する【93分】未踏の映像体験。誰も見たことのない新たなる傑作が誕生した。
2021年09月19日映画『カモン カモン』が2022年4月22日(金)より全国公開。主演はホアキン・フェニックス、監督はマイク・ミルズが担当。制作はA24が手掛ける。“甥っ子”との最高に愛おしい日々映画『カモン カモン』は、『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』などを世に送り出してきた監督マイク・ミルズが監督&脚本を手掛けるヒューマンドラマ映画。2021年のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞においてインディペンデント映画トップ10に選ばれたほか、タイム誌やヴァニティ・フェア誌の有力誌が年間トップ10映画に選出、オバマ元米大統領が選ぶベストムービーにも選ばれるなど、アメリカ本国で高い評価を得ている。主演に『ジョーカー』のホアキン・フェニックスマイク・ミルズが自身の子供を風呂に入れている時に着想を得たと語る感動作『カモン カモン』の主人公ジョニーを演じたのは、ホアキン・フェニックス。映画『ジョーカー』での怪演で映画賞を総なめにしアカデミー賞主演男優賞を受賞した後、本作が最初の主演作品となる。・ジョニー(ホアキン・フェニックス)ニューヨークでラジオジャーナリストとして1人で暮らし、様々な過去を抱える男。妹に頼まれたことから数日間預かることになった甥ジェッシーに振り回されながらも優しく接する。・ジェシー(ウディ・ノーマン)ジョニーの甥であり、好奇心旺盛で少し風変わりな子供。ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる。一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、次第にジョニーとの距離を縮めていく。・ヴィヴ(ギャビー・ホフマン)ジョニーの妹で、ジェシーの母親。制作は『ムーンライト』『ミッドサマー』などのA24制作を手掛けたのは『ムーンライト』『レディ・バード』『ミッドサマー』など、数々の話題作を生み出してきた気鋭のスタジオ・A24。A24がホアキン・フェニックス、マイク・ミルズとタッグを組むのは今回が初となる。ロビー・ライアンによる全編モノクロ撮影にも注目また、物語へ導くための手段として全編モノクロームで撮影。『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞撮影賞ノミネートを果たし、『わたしは、ダニエル・ブレイク』など名匠ケン・ローチ監督作品常連のロビー・ライアンが撮影監督を務めている。デトロイトからロサンゼルス、ニューヨーク、ニューオーリンズへと旅をするロードムービーの側面も持つ『カモン カモン』。マイク・ミルズは「モノクロにすることで、さまざまな場所に統一感を持たせることができた。これは、旅全体をひとつにつなぐ感覚だ」「この世界をモノクロで包み込むわけだけど、人間関係や感情よりも映像が勝ってしまわないように、バランスをとることが重要だった」と語っている。映画『カモン カモン』あらすじニューヨークでラジオジャーナリストとして 1 人で暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。ロサンゼルスの妹の家で突然始まった共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のためニューヨークに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが…作品情報映画『カモン カモン』公開日:2022年4月22日(金)監督・脚本:マイク・ミルズ出演:ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン、モリー・ウェブスター、ジャブーキー・ヤング=ホワイト音楽:アーロン・デスナー、ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2021年09月12日『ムーンライト』や『ミッドサマー』などを手がけてきた人気製作会社「A24」が、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスを主演に迎えた最新作『C’mon C’mon』(原題)の予告編を公開した。監督と脚本は『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズ。「A24」は、「あなたは絶対に泣くことでしょう。ホアキン・フェニックスが、マイク・ミルズ監督の最も感情を込めた映画の中で、おじさんパワーを発揮しています。劇場公開は11月です」と同作の予告編をツイッターでアピールしている。予告編は白黒映像で、主人公のホアキン演じるジョニーが、甥のジェシー(ウッディ・ノーマン)にベッドで読み聞かせをしている。本には「不思議なほどに美しい世界、地球」について書いてあり、映像はジョニー&ジェシーがその内容を体現する形で進んでいく。BGMはドビュッシーの「月の光」。最後はジョニーが感傷的になってしまい、ジェシーに「泣いているね?」と言われてしまう。視聴者の反応は、「A24の映画なら観ないわけにはいかない」「ホアキン、きみはまたやってくれたよ。確かにぼくは泣いている」「マイク・ミルズは人の泣かせ方を知っている」「なんて美しい映像なんだ」と好評だ。なお、撮影監督は『女王陛下のお気に入り』『マリッジ・ストーリー』のロビー・ライアン。(Hiromi Kaku)
2021年09月09日映画『ニワトリ★スター』の新たなる作品『ニワトリ☆フェニックス』が2022年4月15日(金)に公開。井浦新と成田凌が出演し、監督はかなた狼が務める。都市伝説の“火の鳥”を探す旅を描く2018年3月に公開された『ニワトリ★スター』は、東京の片隅にある奇妙なアパートで自堕落な共同生活を送る2人の男・雨屋草太と星野楽人を中心に、彼らを取り巻くユニークな人々を描いた作品だ。映画『ニワトリ☆フェニックス』は、そんな『ニワトリ★スター』の“パラレルワールド”として、監督のかなた狼が構想をスタート。『ニワトリ★スター』でお馴染みの雨屋草太と星野楽人が都市伝説の“火の鳥”を探す旅に出る物語を描く作品で、2人の旅を追体験するような“新感覚のロードムービー”になっている。また、旅の最中で出会う様々な人間たちを通じて次第に明らかになる、草太と楽人の“隠しごと”も必見だ。井浦新&成田凌が続投『ニワトリ★スター』に続き、雨屋草太役は井浦新が、星野楽人役は成田凌が続投。映画『ワンダフルライフ』の主演で俳優デビューを果たし、『蛇にピアス』や『光』『止められるか、俺たちを』などに出演してきた井浦と、『ビブリア古書堂の事件手帖』と『スマホを落としただけなのに』の演技で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた成田が、壮大な旅の物語を紡ぐ『ニワトリ☆フェニックス』に同じ役柄で挑む。おなじみのメンバーに新キャストもまた、『ニワトリ★スター』にも出演していたおなじみのキャストが続投。さらに、前作とは異なる役柄で奥田瑛二、新たな登場人物としてジョーブログ、都若丸も参加する。知花月海役...紗羅マリー雷電キメラ役...LiLiCo八田清役...津田寛治爬部井学役...阿部亮平政役...佐藤太一郎<映画『ニワトリ☆フェニックス』ストーリー>なにかから少しだけ逃げたかった―。2 人の青年、草太と楽人は いるはずもない火の鳥を探す旅に出た。 それぞれの人生に漂う暗い影から、 "少しだけ逃げたかった"束の間の逃避行。物語と並行する謎の花嫁の存在。 裏社会の追手、寂れた妖怪スナック。 SM 嬢の一味や、農業ラッパー、自転車旅の青年、穏やかな僧侶、誰もいない映画館の館長などなど。 あてもなき珍道中で主人公が出逢う奇妙な連中や、人生のヒントをくれる様々な登場人物。 果たして主人公達が探す火の鳥とは??笑って、泣いて、また笑う。詳細映画『ニワトリ☆フェニックス』公開日:2022年4月15日(金)出演:井浦新、成田凌、紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、奥田瑛二、ジョーブログ(YouTuber)、都若丸、佐藤太一郎、シャック、マグナム弾吉監督:かなた狼脚本:かなた狼企画:GUM Gentle Underground Monkeys企画/製作:GUM株式会社(Gentle Underground Monkeys Co,Ltd.)製作プロダクション:GUM株式会社日本映画/上映時間:約90分
2021年06月03日2018年3月に公開された映画『ニワトリ★スター』の新たなる作品『ニワトリ☆フェニックス』の製作(2022年公開予定)とクラウドファンディングサイト「うぶごえ」にて映画の完成をともに迎えてくれる仲間募集プロジェクトの実施が発表された。本作は⾬屋草太(井浦新)と星野楽⼈(成⽥凌)が、都市伝説の“⽕の⿃”を探す旅に出るという物語のもと、ふたりの旅を追体験するような、新感覚のロードムービー。本作のかなた狼監督、井浦、成田は、『ニワトリ★スター』公開から2年後の2020年5月にリモート作品「ありがとう」を発表し、緊急事態宣言下に閉塞感や不安感に包まれた自粛生活を送る人々から大きな反響を呼んだ。そして、作品をつくるという行為は「終わらない」旅のように、楽しみ続けることができるものと言っていたかなた監督が『ニワトリ★スター』のパラレルワールドとして、『ニワトリ☆フェニックス』の構想をスタート。この度、観客にもこの「終わらない旅」を一緒に楽しんでもらえるように、映画制作に参加できるクラウドファンディングを考え、映画『ニワトリ★スター』の続編ではない、新たな作品として、映画『ニワトリ☆フェニックス』の製作を決定した。クラウドファンディング参加者は、かなた監督に集うスタッフチーム通称「狼組」の、制作者・出演者とともに映画の完成を迎える「仲間」になっていただき、ストーリーの⼤半を共有した上で制作をすすめていく。さらにロケハンから撮影、編集、宣伝していく過程をリアルタイムで体験できる、「追体験型映画制作」となっており、参加者には限定グッズや完成披露試写会への招待など、特別なプランも用意されているとのことだ。募集期間は、6⽉11⽇(⾦)20:00〜8⽉ 29⽇(⽇)23:59まで。■井浦新先に逝った仲間へ「ありがとう」のケジメをつけるために、そして、かなた狼監督との約束を果たし、お互いに決着をつけるために挑んだ【ニワトリ★スター】は、⼤切で特別な作品となって⾶んでったけど、やっぱりそれで終わりじゃありませんでした。まぁどこかで終わらせたくなかったし、結局は始まりでしかなかったんですよねぇ。また草太として楽⼈と⽣きるのかぁ、あのむちゃくちゃなみんなと烈しく過ごすのかぁ、かなた狼監督と映画の旅の続きをするのかぁ、あぁ⼤変だ。想像するだけで武者震いがする。簡単に嬉しいですなんて⾔えないけれど、狼組でギザギザな⽇々をまた過ごせることに、歓喜しています。楽しみです。再びニワトリで、今のこの困難な状況に、この⼀変してしまった時代に、狼組らしく落書きするならば、今度はあなたへ、あなたへ、あなたへの「ありがとう」を絵描きたい。そして、この作品と共に全国のミニシアターを巡って映画の旅をしながら、あなたに直接「ありがとう」を伝えたいです。■成⽥凌昨年、ぴったりと世界が⽴ち⽌まって、改めて気付かされることがありました。⾃分は⽇々輝かせてもらっていたという事、役がないと、何者でもないという事、映画が好きだという事。芝居が好きだということ。そんな私の役者⼈⽣の始まりとも⾔える作品が、『ニワトリ★スター』です。役者デビューして間もない頃、ただ必死にお芝居をやっていた⾃分に、芝居の楽しさや苦しみ、恥。そして映画が出来るまでにどれだけの苦悩があるのかという事を体で、⼼で感じさせてくれました。全⼒で出し切り、⾃分の中の⼤切な部分にしまっておきました。しかしまだ旅の道中だったとは。なんだか終わっていない気はしていましたが、こういうカタチで帰って来るのかと、驚きと喜びと不安が⼊り混じっています。同じ役、違う物語。少々無駄に⼤⼈になってしまった部分もありますが、⾃分の中の楽⼈を引っ張り出して、存分に楽しみたいと思っております。こんな時代ですが、どんな⼈でも前向きになれる作品になります。草太に。楽⼈に。久々に会えます。楽しみです。(ファッキンロックンロール)■かなた狼監督コロナウイルスによる困難が社会を包むこの時代で、映画作品を⽣み出そうとする⽭盾を私達も当然として感じております。ですが、こういう世界の中でも、私達にしか出来ない事があるとの想いもあります。⼈間の⼼に潤いをもたらせる表現であり、娯楽でもあり、映画という⼀つの⽂化のあり⽅や存在意義。そういった事を苦悩しながらも、模索し本作の製作に向かう決断を致しました。私たちで⽣み出した前作を超え再構築し、終わりから始まり。不死⿃フェニックスという感覚に願いを込め、それを映画作品として⼀丸となり形にしたいと思っています。皆様のご理解とご賛同を⼼から願っております。【クラウドファンディング詳細】⽬標⾦額:888万円募集期間:6⽉11⽇(⾦)20:00〜8⽉ 29⽇(⽇)23:59お返し:⾮公開 Facebook グループ《狼組》へのご招待や⾮売品の撮影台本などが盛り込まれた2コース・『ニワトリ☆フェニックス』まるわかりセット 5,000円・フルコンプリート☆がり(ほしがり)セット 30,000円
2021年05月31日井浦新と成田凌が出演する、かなた狼監督映画『ニワトリ★スター』の新たなる作品、『ニワトリ☆フェニックス』の製作が決定。同時にクラウドファンディングサイト「うぶごえ」にて映画の完成をともに迎えてくれる仲間募集プロジェクトの実施も発表された。2018年に公開された映画『ニワトリ★スター』から2年後の昨年5月 、かなた監督、井浦さん、成田さんの発案でリモート作品「ありがとう」を発表、ファンからの大きな反響を呼んだ。そこでかなた監督が『ニワトリ★スター』のパラレルワールドとして、『ニワトリ☆フェニックス』の構想を始め、観客も一緒に楽しんでもらえるように、映画製作に参加できるクラウドファンディングを考え、『ニワトリ★スター』の続編ではない、新たな作品として製作を決定。今作では、井浦さん扮する雨屋草太と、成田さん扮する星野楽人が、都市伝説の“火の鳥”を探す旅に出るという物語のもと、2人の旅を追体験するような新感覚のロードムービーになっている。『ニワトリ★スター』の2人が同じ役柄で挑む本作。井浦さんは「また草太として楽人と生きるのかぁ、あのむちゃくちゃなみんなと烈しく過ごすのかぁ、かなた狼監督と映画の旅の続きをするのかぁ、あぁ大変だ。想像するだけで武者震いがする。簡単に嬉しいですなんて言えないけれど、狼組でギザギザな日々をまた過ごせることに、歓喜しています。楽しみです」と期待し、「再びニワトリで、今のこの困難な状況に、この一変してしまった時代に、狼組らしく落書きするならば、今度はあなたへ、あなたへ、あなたへの『ありがとう』を絵描きたい。そして、この作品と共に全国のミニシアターを巡って映画の旅をしながら、あなたに直接『ありがとう』を伝えたいです」と思いを語る。成田さんも「なんだか終わっていない気はしていましたが、こういうカタチで帰って来るのかと、驚きと喜びと不安が入り混じっています。同じ役、違う物語。少々無駄に大人になってしまった部分もありますが、自分の中の楽人を引っ張り出して、存分に楽しみたいと思っております」と意気込み、「こんな時代ですが、どんな人でも前向きになれる作品になります。草太に。楽人に。久々に会えます。楽しみです」とコメントしている。そしてクラウドファンディングでは、製作費の一部を募る。参加者は、監督に集うスタッフチーム通称「狼組」の制作者、出演者と共に映画の完成を迎える仲間となり、ストーリーの大半を共有した上で製作が進められていく。さらにロケハンから撮影、編集、宣伝していく過程をリアルタイムで体験できる「追体験型映画制作」となっており、参加者には限定グッズや完成披露試写会への招待など特別なプランもご用意される。『ニワトリ☆フェニックス』は2022年公開予定。クラウドファンディングは6月11日(金)20時~うぶごえにて実施。(cinemacafe.net)
2021年05月31日『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の最新作『Disappointment Blvd.』(原題)に、ホアキン・フェニックスが主演することが正式に決定した。「The Hollywood Reporter」などが報じた。アスター監督とラース・クヌーセンが、共同経営する製作会社「スクエア・ペグ」を通してプロデューサーを務める。また、A24も製作と資金調達を行う。アスター監督は前2作と同様、脚本も手掛ける。昨年、ホアキンはアスター監督の新しいプロジェクトへの出演を検討していると報じられていた。それは『Beau Is Afraid』(原題)というタイトルのホラー映画だったのだが、今回ホアキンの出演が決定した『Disappointment Blvd.』と同じ作品なのか、違う作品なのかは現在のところ不明。アスター監督は手元にたくさんの脚本を抱えているといわれている。『Disappointment Blvd.』では、史上最も成功した起業家の生き様を、数十年にわたって綿密に描くという。『ジョーカー』でオスカーを獲得し、俳優として高い評価を受けたホアキンと、『ミッドサマー』でその名を知らしめたアスター監督、『レディ・バード』や『フェアウェル』など良質な作品を生み出し人気のA24がそろった今作。「これはすごいことになる…」と多くの期待の声が寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年02月19日フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトをテーマとした映画『Kitbag』(原題)で、リドリー・スコット監督とホアキン・フェニックスが再タッグを組むようだ。スコット監督は『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』でアカデミー監督賞ノミネート、ホアキンは今年『ジョーカー』でアカデミー主演男優賞を獲得した名監督&名優コンビ。20年前、ホアキンはスコット監督が手掛けた今作のような歴史モノの『グラディエーター』で、コモドゥス帝を演じた。『Kitbag』はナポレオンの生い立ちや、皇帝に登り詰めるまでの道のり、最初の妻ジョセフィーヌとの波乱万丈な関係についてフォーカスするという。もちろん、ナポレオン戦争についても描かれるとのこと。スコット監督は自身の制作会社「スコット・フリー」を通して製作も行う。脚本には、スコット監督が2017年にメガホンを取った『ゲティ家の身代金』のデヴィッド・スカルパを再起用した。スコット監督には来年3月にレディー・ガガが主演する『Gucci』(原題)の撮影が控えており、『Kitbag』は『Gucci』のあとに撮影開始となる。(Hiromi Kaku)
2020年10月15日リドリー・スコットが、ナポレオンの伝記映画を監督することになった。タイトルは『Kitbag』。主演にはホアキン・フェニックスが決まっている。脚本はスコットの『ゲティ家の身代金』を書いたデビッド・スカルパ。スコットは、コロナで撮影が中断されていた『The Last Duel』を撮り終えようとしているところ。出演はマット・デイモン、ベン・アフレック、アダム・ドライバーら。その次にはレディ・ガガ主演の『Gucci』が控えており、『Kitbag』の撮影はその後になる。コロナの影響で、『The Last Duel』の北米公開は、今年の年末から来年10月に延期されている。文=猿渡由紀
2020年10月15日ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラの間に第1子男児が誕生したことが明らかになった。日曜日、チューリッヒ映画祭で行われたドキュメンタリー映画『Gunda』(原題)の質疑応答のコーナーで、監督のヴィクトル・コサコフスキーが製作総指揮のホアキンの欠席について触れた。「彼には赤ちゃんが生まれたばかりなので…リヴァーという名前の美しい息子さん。だから、いまはプロモーションには来られないんです」と欠席の理由を伝えた。「Us Weekly」誌によると、ルーニーは今年5月に「妊娠6か月くらい」であったことから、リヴァーくんは1か月ほど前に誕生していたと考えられている。「リヴァー」という名前は、1993年に亡くなったホアキンの兄リヴァー・フェニックスに由来するのは間違いないだろう。2人は2013年に『her/世界でひとつの彼女』で共演し、2016年に『マグダラのマリア』で再共演後に交際をスタート。2019年から婚約している。交際について多くを語ることはないが、ホアキンは「インターネットで調べた女の子は彼女だけ」とルーニーに対する特別感を明かしたことがある。(Hiromi Kaku)
2020年09月28日ホアキン・フェニックスと婚約中のルーニー・マーラが、妊娠しているようだ。関係者が「Page Six」に明かしたところによると、現在妊娠6か月くらいだという。1週間ほど前には買い物に出かける姿が目撃されたルーニーのお腹は、だいぶ大きく膨らんでいた。2012年に共演した『her/世界でひとつの彼女』で出会い、2016年に『マグダラのマリア』で再共演したことをきっかけに交際をスタートした2人。交際についてオープンに語ることはあまりしてこなかったものの、昨年ホアキンは「最初はルーニーに嫌われているかと思った。でも実際はぼくに興味があったのに、シャイすぎて好きっていう表現ができなかったみたい」、「彼女はぼくがインターネットで検索して調べた唯一の女性」などとのろけてみせた。昨年には、ルーニーが左手の薬指に大きなダイヤモンドの指輪をつけていたことから、婚約が報じられた。2人はヴィーガンで、社会活動家であるという共通点も多い。特に動物愛護には力を入れており、昨年は「ナショナル・アニマル・ライツ・デー」のマーチにそろって参加した。(Hiromi Kaku)
2020年05月19日テレビ東京で放送されている「午後のロードショー」枠。4月13日(月)はメル・ギブソン、ホアキン・フェニックスらが出演するM・ナイト・シャマラン監督作『サイン』をお届けする。ブルース・ウィリスとハーレイ・ジョエル・オスメントが共演、“死者が見える少年”と自ら“秘密”に気づかない小児精神科医との交流を描くホラーサスペンス『シックス・センス』で世界に衝撃を与えたシャマラン監督。その後も“決して死なない男”となった主人公とヒーローの存在を信じる難病の男を巡るストーリーが描かれた『アンブレイカブル』と、同作と世界観を共有する『スプリット』『ミスター・ガラス』と続く3部作。また19世紀末の閉ざされた自給自足の村で起きた事件から、その村の衝撃の真実が明かされる『ヴィレッジ』や、ウィル・スミスとのコラボで生まれた未来の世界を舞台にしたアクションアドベンチャー『アフター・アース』など、数々の作品を世に送り出してきたシャマラン監督が、監督・脚本・製作を手掛け2002年に公開され大ヒットした本作。グラハム・ヘス(メル・ギブソン)は、地域の住民から信頼される牧師。妻と息子のモーガン(ローリー・カルキン)、娘のボー(アビゲイル・ブレスリン)、弟のメリル(ホアキン・フェニックス)と共に平凡で温かな家庭を築いていた。しかし最愛の妻が居眠り運転による事故に遭い、謎の言葉を遺して亡くなってしまう。この事件をきっかけにグラハムは牧師をやめ農夫となるのだが、ある日グラハムは自分のトウモロコシ畑に巨大なミステリーサークルを発見する。最初は近所の悪ガキのいたずらだと思っていたグラハムとメリルだったが、果たして彼らにこんな複雑な地上絵を描けるか疑問に思うのだった。その後、ヘス家の飼い犬が突然凶暴化。さらに夜、屋根の上で何物かが動く気配が。奇妙な出来事が続けざまに起きるなか、ミステリーサークルが世界中で出現したというニュースがテレビで報道され、夜の街の上空にはいくつもの巨大な光が現れる。エイリアンが襲来する…テレビ番組が過熱していくなか、ボーが奇妙な言動と行動を取り始める――というストーリー。妻の最期の言葉の意味とは!?シャマラン作品ならではのラストにご期待あれ。午後のロードショー『サイン』は4月13日(月)13時35分~テレビ東京系で放送。(笠緒)
2020年04月13日若き天才監督グザヴィエ・ドランが、ハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。本作は、ドラン監督が8歳のときにレオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から誕生した物語だが、この度、いまは亡き美しきスター、リヴァー・フェニックスにオマージュを捧げたシーンが登場することが分かった。幼き日のドラン少年が当時の“憧れのスター”ディカプリオに宛てた手紙から生まれた本作。これまで、自分の母親との関係や同性愛者としての自分を作品に反映させてきたドランが本作で描くのは、幼少のころの自身の思い出。あるTVスターの謎の死を、彼と一人の少年の秘密の文通から紐解いていく。この度解禁となったのは、リヴァーとキアヌ・リーブスが共演した『マイ・プライベート・アイダホ』(’91)にオマージュを捧げたシーンの場面写真。バイクに跨った金髪と黒髪の青年2人の姿はまさに同作のリヴァーとキアヌを彷彿とさせる。自身のベストムービーのひとつとしてこの作品を挙げているドラン。実は以前にもこの作品にオマージュを捧げたカットを撮影したことがある。それは監督2作目『胸騒ぎの恋人』(’10)で、ドラン演じる主人公が思いを寄せるストレートの男の子に気持ちを伝えるシーンは、『マイ・プライベート・アイダホ』で焚き火を囲みながらリヴァー演じるマイクがキアヌ演じるスコットに愛の告白をする場面とほぼ同じ構図で撮られ、台詞も似通っている。また、監督デビュー作『マイ・マザー』(’09)では、自身が演じた主人公の部屋にリヴァーのポスターが貼られており、ドランのリヴァー愛が作品の随所に散りばめられていることが分かる。新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』ではどのような形で表現されているのか、注目だ。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年02月19日現地時間10日、第92回アカデミー賞受賞式が米ロサンゼルスのドルビーシアターで開催され、『ジョーカー』のホアキン・フェニックス(45)が主演男優賞を獲得した。PEOPLE誌が受賞の際のスピーチについて報じている。’93年、19歳の時に敬愛する兄リヴァーさんを突如失い、長く失意の底に囚われていたホアキン。兄と比較されながらも、俳優として確かな実力を備えていた彼は、ハリウッドでの存在感を徐々に強めていった。しかし’08年、「俳優を引退してラッパーになる」と宣言し、表舞台から姿を消す。寝耳に水の展開に家族や友人はうろたえ、ファンは悲しみ、メディアは奇行を繰り返すホアキンを追いかけ回した。2年後、ラッパー宣言に始まる一連の行動が、ケイシー・アフレックが監督を務めるフェイク・ドキュメンタリー『容疑者ホアキン・フェニックス』(’10年)の“仕込み”であったことが明かされる。2年もの間周囲を完全に騙したホアキンは、各方面からの怒りを買い、扱いにくい“お騒がせ俳優”というレッテルを貼られてしまう。そんな過去もあって、受賞した場合はステージで何かしでかすのではないかと心配するファンもいたが、過去の自分と向き合った真摯なスピーチを披露した。「僕はこれまでずっと悪党でした。自分勝手で、時に残酷で、一緒に仕事をするのが難しい人間でした。今ここにいるたくさんの人々に感謝します。2度目のチャンスを与えてくれたことに。そして、自分が最高の状況にあるときにこそ、人は助け合うべきだと思います。過去の過ちを取り消すときにではなく、お互いの成長を助け合うとき、お互いを教育し合うとき、お互いを贖罪へと導くときに。これこそが最高の人間性です」そして目に涙を浮かべ、声を詰まらせながら「兄が17歳の時、この歌詞を書いたんです。愛をもって人を助けよう、そうすれば平和が訪れる、と」。兄リヴァーさんの遺した言葉を引いて、ステージを後にした。
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演男優賞に『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが輝いた。『バットマン』の最凶ヴィランとして知られるジョーカーの誕生秘話を、原作のDCコミックスにはない映画オリジナル脚本で描いた本作。ホアキンはコメディアンを夢見る心優しき青年アーサーが、さまざまな理不尽にさいなまれ、ついには悪のカリスマへと変貌する過程を生々しく熱演。およそ24キロの減量にも臨み、心身ともに“堕ちていく”姿をスクリーンに焼き付けた。その衝撃的な演技は、ヴェネチア国際映画祭で本作がお披露目されると、観客や批評家を圧倒し、映画は最高賞にあたる金獅子賞を獲得。ホアキンもゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦において、ほぼ負け知らずで主演男優賞を受賞していた。そんなホアキンはこれまで、アカデミー賞には主演男優賞に3回(本作、『ザ・マスター』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』)、助演男優賞に1回(『グラディエーター』)ノミネートされ、今回が初めてのオスカー獲得となった。ジョーカーといえば、『ダークナイト』でジョーカーを演じ、その後急死したヒース・レジャーが、第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞している。今回、ホアキンが栄冠に輝いたことで、主演と助演の違いはあるが、架空の同一キャラクターを演じた別々の俳優が、オスカー像を手に入れるというレアケースを生み出した。受賞コメント壇上に上がったホアキンは「本当に感謝していますし、自分が他の候補者よりも優れているとは思っていません。僕はすばらしい映画人生を送ることができました。なぜなら、俳優として、私たちは“声なき者”の声を代弁する機会を得ているからです。男女の平等、人種やジェンダーに対する差別、そして地球環境まで、今の世界にはまだまだ問題が山積みですが、それらは愛情や思いやりを持っていけば、解決できるのです」と想いを吐露。さらに「私自身も俳優として、良からぬ態度や言動をとったこともあり、扱いにくかったと思いますが、それでも第2のチャンスを与えてくれて、感謝しています。思いやりと愛情を持てば『変化のためのシステム』を開発することができると信じてます。お互いに助け合い、協力することで、人類は良い方法に向かうことができるのです。最後に亡くなった兄(リヴァー・フェニックス)の言葉を残します。『英知が救う先にこそ、平穏な世界があるのです』」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2020年02月10日“俳優”ブラッド・ピットの代表作といえば、まず何が思い浮かぶだろう。カルト的人気を誇る『ファイト・クラブ』?『セブン』?それとも『12モンキーズ』?あるいは『オーシャンズ』シリーズ?『Mr.&Mrs. スミス』?いくらでも挙げられそうだが、彼ほど名匠や鬼才と呼ばれる監督たちのもと、広くジャンルをまたいで活躍してきた俳優はそうはいない。そしていま、クエンティン・タランティーノ監督の第9作目『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(以下、ワンハリ)が、その1つに仲間入りした。同作ではゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー(BAFTA)賞、全米映画俳優組合(SAG)賞など、すでに多くの助演男優賞を手にしており、“俳優”として初めてのオスカー獲得も有力視されている。ハリウッドで約30年にわたってトップに立ち、『それでも夜は明ける』などアカデミー賞受賞作のプロデューサーとしてはもちろんのこと、“彫刻のよう”と称されるルックスや、ジェニファー・アニストンやアンジェリーナ・ジョリーら人気女優との恋愛遍歴が何かと話題にのぼりがちだが、今回は改めて“俳優”ブラッド・ピットの魅力に注目してみた。キラキラ美男から汚れ役までこなす1963年12月18日、オクラホマ州生まれ。日本では“ブラピ”として長らく親しまれている彼は、現在56歳(!)となった。俳優を志し、ミズーリ大学を卒業目前で中退してロサンゼルスへ。アルバイトをしながら、名前もクレジットされないTV作品や映画の端役からキャリアをスタートさせた。ユーゴスラビアの内戦の影響で1997年になって初公開された“幻”の初主演作『リック』(1988)などを経て、リドリー・スコット監督『テルマ&ルイーズ』(1991)のセクシーな美青年J.D.役や、『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)のロバート・レッドフォードの若きころのような爽やかな青年役で一躍注目を浴びる。一転、故トニー・スコット監督×タランティーノ脚本『トゥルー・ロマンス』(1993)では、どうしようもないジャンキーのフロイド役で全く異なる姿を印象づけた。デヴィッド・フィンチャー監督と組んだ『セブン』(1995)や『ファイト・クラブ』(1999)などは、いまだ色あせない傑作として世代を超えたファンを生み続け、スティーヴン・ソダーバーグ監督『オーシャンズ』シリーズ(2001、2004、2007)でのジョージ・クルーニーとのコンビは、ポール・ニューマンとレッドフォードを彷彿とさせる、とも評された。同シリーズでブラピの“もぐもぐタイム”が多かったのは、あまりにも多忙なため実際に食事をとる時間がなかったからといわれる。レッドフォードとは、『スパイ・ゲーム』(2001)の師弟役で初共演した。“相棒”レオ同様、アカデミー賞とは縁遠い!?テリー・ギリアム監督『12モンキーズ』(1995)でキーパーソンを演じ、第53回ゴールデン・グローブ賞を初受賞、アカデミー賞では第68回助演男優賞に初ノミネートされたブラピ。その後、実に13年もの月日を経てフィンチャー監督の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)で第81回主演男優賞にノミネートされ、製作も兼ねたベネット・ミラー監督『マネーボール』(2011)では第84回主演男優賞にノミネート。菊地凛子が第79回助演女優賞にノミネートされたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督による群像劇『バベル』(2006)でも高く評価され、暗殺される伝説的な無法者を演じた西部劇『ジェシー・ジェームズの暗殺』(2007)では第64回ヴェネチア国際映画祭の男優賞に選ばれるも、アカデミー賞ではスルー。後者では、弟分役を演じたケイシー・アフレックが助演男優賞にノミネートされた。90年代初めから『ワンハリ』で初共演したレオナルド・ディカプリオらと共に世界を魅了し、様々な作品で脱皮を繰り返しながら実力を磨いてきたはずのスター俳優としては、このノミネート回数は「少ない」と感じるかもしれない。“相棒”レオの場合、『ギルバート・グレイプ』(1993)で助演男優賞に初ノミネートされて以来、5度目の正直となる『レヴェナント:蘇えりし者』(2016)で悲願の初受賞となったことも記憶に新しい。今回の『ワンハリ』では、そんなレオ演じる落ち目のTV俳優リック・ダルトンのスタントマンにして、付き人で親友という“萌え関係”で、さらに“妻殺し”という危険な噂もあるクリフ・ブースを、飄々と、かつ渋カッコよく演じてみせた。タランティーノ監督とはナチスドイツと対峙する『イングロリアス・バスターズ』(2009)以来で、リック・ダルトン主演の劇中映画『マクラスキー 14の拳』とも通じるものがある。先日の第77回ゴールデン・グローブ賞や第73回英国アカデミー賞と全く同じ顔ぶれとなる第92回アカデミー賞は、“平均年齢71歳”の助演男優賞ノミネート者の中でブラピが最年少。自身にとって「神同然」という、トム・ハンクスやアル・パチーノらのベテランたちを相手に初受賞を狙う。忘れちゃいけないプロデューサーとしての手腕その一方、2002年に当時の妻のアニストン(現在は離脱)らと設立し、代表を務めている映画製作会社「プランBエンターテイメント」は近年、アカデミー賞常連として一目置かれている。プロデューサーとしては、自身も出演した第86回作品賞の『それでも夜は明ける』ほか、『マネーボール』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』と3作品でアカデミー賞ノミネートを果たしている。このほか、マーティン・スコセッシ監督『ディパーテッド』やバリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』に、自身主演の『トロイ』(2004)から『ワールド・ウォー Z』(2013)、意外なところでは『チャーリーとチョコレート工場』や『食べて、祈って、恋をして』、『キック・アス』シリーズ、TVシリーズ「ノーマル・ハート」などなど。才能の発掘や時代の空気感を読むことにも長け、Netflixとのタッグでは主演作『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』、ポン・ジュノ監督『オクジャ/Okja』、ティモシー・シャラメ主演『キング』といった作品も手掛けてきた。「プランB」=良作の安心ブランドというイメージが確立したのは、“俳優”としての豊かな知見に裏付けされたブラピの手腕があればこそ、だ。“俳優”としてのブラピは、時にはセクシーなルックスやカリスマ性を前面に打ち出し、時には血と汗にまみれながら大胆なまでに新境地にも挑んできた。周囲に期待される通りの“男らしさ”を体現しながらも、それに抗うような作品にもあえて出演している。その1つ1つの積み重ねが程よく肉づけされ、余計なものが次第にそぎ落とされてきたからこそ、『ワンハリ』で披露したクリフの傷だらけのボディのごとく、50代となったいま、最も美しい形で具現化されているのだろう。相棒はトム・クルーズ『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(94)トムの起用に反対していた原作者のアン・ライスが、映画を観て謝罪広告を出したほど、そのハマりっぷりが話題となったニール・ジョーダン監督(『グレタ GRETA』)作品。トム演じるレスタトに翻弄される“腐れ縁”ヴァンパイア:ルイの憂いと葛藤は、若きブラピの美しさをさらに際立たせ、当時12歳のキルスティン・ダンストは彼らを圧倒する存在感を見せる。アントニオ・バンデラスとの耽美なペア、いまではアクション俳優のイメージが強いトムの貴重な上流ファッションにも注目。なお、“インタビューアー”を演じるはずだった故リヴァー・フェニックスの代役を、『トゥルー・ロマンス』のクリスチャン・スレイターが務め、作品はリヴァーに捧げられている。悲恋の次男坊『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(94)今回、助演男優賞にノミネートされている英国の大ベテラン、アンソニー・ホプキンスが父親役を演じたエドワード・ズウィック監督(『ラスト サムライ』)作品。弟の婚約者を好きになってしまう3兄弟の次男トリスタンを演じた。野生馬を1日で手なずけてしまうカウボーイにして、第一次世界大戦の前線で戦った兵士。ブロンドの長髪で馬を駆る姿に見とれつつ、亡き弟の墓前で泣き崩れるシーンをはじめ、その演技力も堪能できる。ゴールデン・グローブ賞初ノミネート作。ウイルス拡散の鍵を握る?『12モンキーズ』(95)海外ドラマ化されたことでも知られる今作は、タイムトラベルとウイルス感染パニックが絡んだSF映画。時間軸が交錯し、伏線も張り巡らされて何度も見直したくなる。未来から感染を食いとめるために過去に送り込まれた囚人ジェームズ(ブルース・ウィリス)が、精神科病院で出会うジェフリー・ゴインズは、50億人が死亡したウイルスを拡散したとされる“12モンキーズ”に関わる人物であり、投薬のせいなのか言動が支離滅裂で、猿のようにせわしなく手や首を動かす強烈なキャラクター。『セブン』では猟奇殺人犯を追っていたはずが…。ピーナッツバター好きの死神『ジョー・ブラックをよろしく』(98)人間界で、はじめてのピーナッツバターや、はじめての恋などを経験していく死神ジョー・ブラックを演じる姿がキュートなブラピ。思いを寄せる女性スーザン(クレア・フォーラニ)に向けるキラキラとした瞳や優しい笑顔には一切の迷いがなく、これは恋に落ちるのも仕方がない!?死神としてお迎えにあがる大富豪を演じるのは、2度目の共演となったホプキンス。監督は、アル・パチーノがオスカーを獲得した『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』のマーティン・ブレスト。伝説級のカリスマ『ファイト・クラブ』(99)物質主義、消費社会に浸かりきったビジネスマンのジャック(エドワード・ノートン)が、あるときタイラー・ダーデンという謎めいた男と出会う。彼と始めた路上の殴り合いが仲間を呼び、やがて秘密集会“ファイト・クラブ”と化していく。ブラピ=タイラー・ダーデンというイメージはもはや伝説級。エキセントリックで頭が切れ、カリスマ的な魅力を放つキャラクターはハマり役だ。暴力や破壊行動を通して魂の解放を得ていく点は『ジョーカー』とも近しいものが。クラブのメンバーには若きジャレッド・レトの姿もある。恐ろしく強い素手ボクサー『スナッチ』(00)ガイ・リッチー監督長編2作目のクライム・ムービー。“パイキー”と呼ばれるトレーラー暮らしの流浪民で、母親思いの、恐ろしく強い素手ボクサーのミッキーを演じた。『ファイト・クラブ』を彷彿とさせつつ、リッチー監督らしい小気味よいアクションがありながら、どこか彼が抜けて見えるのは、ジェイソン・ステイサムらに一向に伝わらないキツいアイルランド訛りのせいか。八百長試合に狩り出されるも、「勝っちゃった、テへッ」となるシーンなど、見どころ満載。ブラピが演じた意味とは?『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)フィンチャー監督と3度目のタッグ。80代の姿で生まれ、成長と共に若返っていき、0歳の姿で亡くなる…という主人公ベンジャミンを特殊メイクやCGを駆使しながら演じ分けた。一度は実父に捨てられたベンジャミンは、確かな愛情を受けて育った。普通に年齢を重ねる最愛の女性・デイジーは、子役時代のエル・ファニングからケイト・ブランシェットへ。“見た目が釣り合う”蜜月期間と別れを経て、老いたデイジーと青年のように若返ったベンジャミンとの再会は切ない。アカデミー賞13部門にノミネート、3部門受賞。ブラピ史上最高のギャップキャラ『バーン・アフター・リーディング』(08)ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、ジョン・マルコヴィッチら豪華俳優陣の無駄使い(!?)を笑い飛ばすコーエン兄弟のクライムコメディ。全身美容整形の費用のため、CIAの“機密書類”で恐喝をもくろむリンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)の相棒チャド役は、ジムのインストラクターで、筋肉はバリバリに鍛えているが、知性がいまいち。“素直すぎる”ゆえのかわいらしさを堪能する1作。“戦場の父”と呼ばれた父性『フューリー』(14)シャイア・ラブーフ、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、そして若手俳優ローガン・ラーマンという強力な面々と、第二次世界大戦末期のドイツで1台の戦車に乗り込む“家族”に。自分のような男になるなという『ツリー・オブ・ライフ』が重なりつつも、“戦場”で生き抜くための術を経験値ゼロの新兵に伝えようとするウォーダディーを演じた。製作総指揮も兼ね、監督は『スーサイド・スクワッド』のデヴィッド・エアー。宇宙の果てへ自分探しに向かう『アド・アストラ』(19)常に冷静沈着、心理検査も難なくクリアする“完璧な宇宙飛行士”を演じ続ける主人公ロイ・マグブライドを熱演した。監督は「プランB」製作『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』のジェームズ・グレイ。壮大な宇宙空間が舞台ながら、太陽系の果てにいる同業のパイオニアであり、姿なき師であった父(トミー・リー・ジョーンズ)との対峙をひたすら目指す、ほぼブラピの一人芝居とモノローグによる内省の物語。ロイが父とは決定的に違う点に気づく場面は必見であり、やがて帰還したロイのセリフは、何気にゴールデン・グローブ賞でのブラピ自身の言葉を思い起こさせる。『タイタニック』絡みの発言や女性遍歴の自虐ジョークで場を沸かせた後に彼は、「あ、そうそう」と思い出したかのようにごく自然に、「もし明日、誰かに優しくできるチャンスがあったら、そうしてください。僕らにはいま、それが必要だから」と言った。これこそが、いまの彼なのだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定アド・アストラ 2019年9月20日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
2020年02月04日世界中で記録的大ヒットとなり、日本でもすでに興行収入45億円を突破し社会現象となっている映画『ジョーカー』。主演のホアキン・フェニックスは、その鬼気迫る演技で本年度アカデミー賞主演男優賞の大本命といわれている。そんな彼が、過去に私財数億円と2年間の仕事を放棄して作り上げた衝撃のフェイク・ドキュメンタリー『容疑者、ホアキン・フェニックス』が、2020年1月17日(金)より緊急再リリースされることが決定した。全米が激怒した!? 俳優引退&ラッパー転向を宣言した2年間の壮絶な記録?ホアキンには、『ジョーカー』よりもずっとリアルで、そのあまりに壮絶な演技のために全米中の人々をダマしてしまった“真の最高傑作”が存在していた。2008年、『グラディエーター』『ウォーク・ザ・ライン』で2度もオスカー候補に選ばれ、すでに世界的スターとして知られていたホアキンは突如として「俳優引退」と「ラッパー転向」を宣言、表舞台から忽然と姿を消す。以来、風貌は変わり果て、薬物中毒のうわさまで広まった彼の姿にファンは涙し、心配していた。しかし、2年後に事態は一変。引退宣言以降の彼を記録し続けた“ドキュメンタリー”として本作が公開、その後すぐ、ホアキンはなんと全てが監督を努めたケイシー・アフレックと仕掛けた壮大なウソで、世間をダマすための実験だったと打ち明けたのだ!その結果、映画はファンの怒りを買い興行的にも鳴かず飛ばず。日本でも2012年に限定上映されたが、成功を収めることなく、すでに数年前に配給権も消失。DVDも絶版状態となっていた。数億円の私財と2年間の仕事を放棄した、これぞ“真の最高傑作”!?だが、映画ファンや批評家の間では、数多くのセレブや友人たちを含め、米国中を完全にダマしてしまった本作こそが、俳優ホアキン・フェニックスの、そしてケイシー・アフレックの紛れもない真骨頂で最高傑作であるとの声も。このフェイク・ドキュメンタリーの中で“常軌を逸してしまった自分”を演じるホアキンの怪演はまさに“リアル”で、相棒ケイシーの回すカメラの前で幾多の奇行、乱行を繰り広げ、本気で彼を心配したベン・スティラーがわざわざ彼の自宅を訪れるシーンも収められている。いま、『ジョーカー』の大ヒットでホアキンへの注目が急上昇する中、多くのファンや報道関係者から問い合わせが殺到したことから、日本の配給元は急きょ権利元と再契約交渉を行い、新たな価格設定でDVDの再発売を決定。また、配信も決定している。『容疑者、ホアキン・フェニックス』は2020年1月17日(金)よりDVDリリース、各動画配信(VOD)プラットフォームにて2020年1月1日(水)より順次配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:容疑者、ホアキン・フェニックス 2012年4月28日よりシネマライズほか全国にて公開© 2010 Flemmy Productions, LLC
2019年11月20日ホアキン・フェニックスがDCコミックの人気ヴィラン・ジョーカーに演じ、第76回ヴェネツィア国際映画祭でアメコミ作品として初の金獅子賞を獲得した話題作『ジョーカー』(公開中)。本作を手掛けたトッド・フィリップス監督によるビデオ通話会見が先日都内で開催された。コメディアンを夢見る心優しい青年アーサーが、次第に追い詰められていき、やがて悪のカリスマ、ジョーカーへと変貌していく様を、原作にはないオリジナルストーリーで描く。爆笑コメディ「ハングオーバー」シリーズのトッド・フィリップス監督がメガホンをとり、同作でも組んだブラッドリー・クーパーが製作を務めている。――ホアキンの鬼気迫るすさまじい演技におののきましたが、彼を演出してみていかがでしたか?ホアキンはあの世代では最も優れた俳優だといつも思っていたけれど、驚きの連続だった。ちょっと言葉では言い表せないけど、彼の演技を目の当たりにすればわかるかもしれない。すごすぎて、見ている方は、口をポカンと開けてしまうような状態になる。思わずカメラのオペレーターに向かって「いまの見ていた? 信じられない!」と言ってしまったよ。――ホアキンとロバート・デ・ニーロという名優2人の共演シーンにもうなりました。僕もホアキンも、デ・ニーロを崇拝しているから、撮影の現場ではなく、彼のオフィスで初めて会った時は、とても緊張したんだ。彼と一緒に映画が作れるなんて、夢みたいだった。2人の俳優の間に座っていた僕にとって、あの日はすばらしい一日だった。でも、実際に共演シーンを撮影した時は、すでにホアキンはジョーカーとして自分の世界に入り込んでいたから、まったく問題はなかったよ。――時代設定を70年代後半~80年代初期に設定した主な理由について聞かせてください。今までの映画で観てきたジョーカーと今回のジョーカーが共存することは避けたかったので、意図的にそうしたんだ。また、『タクシードライバー』(76)や『狼たちの午後』(75)『キング・オブ・コメディ』(83)のような時代に起こった出来事として作りたかったよ。――これまでたくさんのDCコミックスを映画化した人気作品がありますが、本作はどういう位置づけの作品になりましたか?DCという大きなユニバースから切り離し、独立した作品にしたかった。ジョーカー役は過去にすばらしい俳優が演じているし、すばらしいコミックも描かれ、テレビ番組にもなっている。そこを描くのは、チャレンジでもあり、怖い気持ちもあったが、だからこそホアキンと私は、可能な限り現実というフィルターを通して、自分たちのバージョンを作ろうとしたよ。――『バットマン』の生誕を祝う9月21日の「バットマンの日」には、DCエンターテイメント 共同発行人でアーティストのジム・リーが来日し、日本でもバットマン80周年の式典が。ジム・リーが、アニバーサリーの式典に来るというのは面白い。彼とはメールでのやりとりしかしていないが、「映画がとても良かった」と言ってくれた。一般的に知られているジョーカーから全てが逸脱していたにも関わらず「この映画の独特なスタイルが特に気に入った」と言ってくれた。――監督は「ハングオーバー」シリーズなど、コメディ監督としての印象が強いのですが、ジョーカーがコメディアン志望だったという点も印象深いです。監督が今回、描きたかったこととは?この映画で表現しようとしたことは、ホアキンの台詞「人生は悲劇だと思ってた。だが、いまわかった、僕の人生は喜劇だ」が物語っている。それは、僕は面白い人たちとコメディ映画を多く作り、コミック作品の仕事もたくさんしてきたなかで、僕自身が受け取った言葉でもあるから、今回そこを探求したいと思った。――「ハングオーバー」シリーズでは主演を、本作ではプロデューサーを務めているブラッドリー・クーパーとは、数多くタッグを組まれてきましたが、彼の存在は大きかったですか?ブラッドリーとは、お互いにフィードバックし合える仲だ。脚本に対しての意見交換もそうだし、そして編集室にも一緒に入る。私にとってブラッドリーは、かけがえのない存在だ。編集室に一日中いてくれたり、何日も通ってきては、メモを書いて渡してくれる。でも、それは彼の監督作『アリー/スター誕生』(18)の制作時に、プロデューサーだった私がしたことと基本的には同じだ。「ハング・オーバー」1作目の撮影からもう12年経つけど、素晴らしいパートナーシップが取れている。僕が最も信頼している親友で、コラボレーターの一人だね。(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DCComics
2019年10月06日