中古住宅を購入する場合、売りに出ている中古住宅の中でも少しでも“いい物件”を買いたいと願うのは当然のことです。その“いい物件”の意味や基準は、人によって違うと思いますが、構造的な安心感は多くの人が求めるところでしょう。住宅のプロでない限り、なかなか見極めが難しい部分ですが「築年数」からある程度の安心度を読み取ることは可能です。今回は筆者が1993年頃から取材してきた、中古の木造戸建て住宅を対象にお話ししたいと思います。HAKU / PIXTA(ピクスタ)■ ポイントになる年数は1981年と2000年たった2つだけ!freeangle / PIXTA(ピクスタ)中古住宅は建築の詳細がわかりにくいケースが多のですが、築年数から、どのような建築基準法のもとで建てられたのかをある程度知ることができます。建築基準法は何度も改正が行われていますが、木造の戸建て住宅ならば、まず「1981年(昭和56年)」がポイントになります。耐震性に関わる基準について、大きな見直しが行われた年だからです。ただし、1981年に建てられたものでも、改正前に建築確認申請を出している可能性もありますので注意してください。そして、さらに耐震性を向上させる内容へと改正されたのが、「2000年(平成12年)」になります。最初のポイントである1981年以降に建てられた住宅でも、2000年の改正以前に建築されている場合は、耐震性を高める補強などを検討したいものです。■ 「バブル期」の建物に要注意!cba / PIXTA(ピクスタ)特に1980年代後半~1995年頃の建物には、少し注意したいと筆者は思っています。この時期の前半に当てはまるのが、バブル期です。バブル期に建てられた住宅は、使う材料にもこだわって丁寧に建てられたものが多くあります。その一方で、「今こそ、マイホームを!」と住宅の着工件数が増えるなか、より多くの儲けを出そうとする業者も現れます。儲けを増やすために安価な材料を使い、さらに工期を短くして件数を稼ぐという方法が取られたケースもあるようです。工期が短くなれば当然手抜きが増え、いわゆる“欠陥住宅”が量産された可能性もあるのです。当時の業界内には、長く安心して住める住宅をつくるよりも「住宅をどんどん消費してもらったほうがいい」という空気があったように感じます。HAKU-No1 / PIXTA(ピクスタ)筆者は、バブル崩壊後の1993年に建築された一戸建てに住んでいたことがあります。取材でご一緒した建築士さんに自宅の建築年を言う機会があると「それは、お気の毒に」という声が聞こえんばかりのリアクションをよくされたものです。「あの時期の住宅は、マズかったね~」と、はっきり言われたこともあります。バブル崩壊直後に住宅の着工数が減り、経営が苦しくなった建築業者はやはり、安価な材料+工期短縮の傾向があったのではないかと筆者は推測します。■ 住宅の耐震性や構造への意識が高まった「阪神・淡路大震災」一本木 / PIXTAそして、1995年、阪神・淡路大震災が起きます。大きな住宅被害を目の当たりにして人々の間で耐震性や構造への関心が高まり、テレビのワイドショーでも「筋交い」「耐力壁」といった言葉を耳にするようになります。それまでは「業者にお任せ」「わからない」と思っていた住宅について、多くの人が疑問を持ち始め「うちは大丈夫なのかな?」という意識が生まれました。さわだゆたか / PIXTAその意識が住宅の不具合をあぶり出し、欠陥住宅について取り上げるテレビ番組なども増え、またインターネットの普及もあり、住宅に関する意識はより高くなってきています。その結果、「素人にはわかるまい」と思っていた建築業者は、襟を正すことになりました。一概には言えませんが、バブル期からこの時期までに建てられた中古住宅については、より注意が必要だと筆者は思っています。住宅のプロに診断をお願いするのも有効ですが、物件を探す際は、まず築年数で時代背景を読むことをオススメします。(written by いけだちよみ)
2018年04月16日中古住宅を買って、自分好みにリノベーションする人が、とても増えています。好きな建材や住宅設備を使って、自分好みの空間をつくれる人気のリノベーションですが、無知なままリノベーションをおこなうと、あとで痛い目に合うことも。中古住宅を買ってリノベーションする前に確認しておきたい6つの重要ポイントについてのお話ししたいと思います。naka / PIXTA(ピクスタ)■ 1.「リフォームかし保険」はついている?リノベーションには、雨漏りや変形などのリスクはつきものです。住宅トラブルの相談・住宅紛争処理 への支援などを行っている公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターによると、財団によせられた2016年のリフォーム相談件数は6757件。そのトラブルの内容は雨漏りや変形、漏水やひび割れなど多岐にわたります。《戸建て住宅のリフォームトラブル》《マンションのリフォームトラブル》「リフォームかし保険」は、リフォームやリノベーションなどの工事によって雨漏りや変形などのトラブルが起きた場合に、修繕費用を補償してもらえる保険です。建築士による検査もついているのもメリット。トラブルに備えて、工事をおこなう前に、リフォームかし保険をつけることをおすすめします。■ 2.断熱・耐震など、建物の性能をアップさせる内容は含まれている?リノベーションをするときは、多くの場合、壁や窓なども取り壊し、柱や梁などの骨組みだけの状態にしてから、新しい住まいをつくっていきます。その際、間取りや収納などにこだわる人は多いのですが、断熱や耐震など、建物の性能にこだわる人はあまりいません。しかし地震なから生命を守るためには、建物の耐震性は最も重要です。milestone.tyo_01 / PIXTA(ピクスタ)また建物を断熱化すると温度変化が少なくなるため、血圧が安定します。断熱により、血圧が2.8mmHg下がるというデータが、スマートウェルネス住宅等推進調査委員会から発表されています。季節にかかわらず、室温を18~21℃に安定させるためにも、屋根や壁・窓や床の断熱工事を検討することをおすすめします。■ 3.24時間換気はついている?24時間換気とは、家の空気をまるごと交換するよう設計されている換気システムのことです。この24時間換気、結露はもちろん、カビやダニなどの繁殖や、家具や衣類から放出される化学物質も取り除いてくれます。Chaay_Tee / PIXTA(ピクスタ)とくに小さいお子様がいるご家庭や、アレルギー体質の方、ペットを飼っている家にはなくてはならない設備です。平成15年7月から24時間換気の設置が義務付けられましたので、それ以前に建築された住宅には設置されていません。■ 4.間取りは希望通りに変えられる?リノベーションの際、とても多い希望が「2つの部屋をつなげて、1つの広い部屋にしたい」というものです。しかし、部屋をつなげる際に、障害となる柱や壁・天井からの梁が、構造的に除去できない場合があります。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)その場合は、壁や柱・梁を残しながらの部屋になりますので、理想としていた空間にはなりません。また、リノベーションは多くの場合、行政がチェックを行う確認申請が要りません。そのため、建築士でない業者もリノベーションをおこなうことができるため、構造的に大切な柱や壁を除去したり、削ってしまうことがあります。理想の間取りに変更できる物件か、建築士が設計を行う業者かなど、事前確認は大切です。■ 5.管理規約や、戸建ての建築協定などの内容は把握している?購入したい物件が、マンションの場合はマンション管理組合の規約による制限があります。規約の内容は、管理組合により様々ですが、多いものに、各戸で増設できる「電気容量(アンペア)」と「給湯器の大きさ」に関するものがあります。ふくいのりすけ / PIXTA(ピクスタ)例えば、キッチンをIHクッキングヒーターにしたり、電気圧力鍋・ティファールなどの電気ケトルなども使いたい場合は、電気の最大アンペア数を変更します。しかし、規約で、最大アンペアが50アンペアと定められている場合は、60アンペアのブレーカーは契約できません。また、戸建ての場合は、住む市町村に建築協定・地区条令などが設けられている場合があります。建築協定とは街並みや環境を守るために、地域住民が自ら決めた規約のことです。壁の色・塀の種類・高さや、用途など様々な規約による制限があり、守らなくてはいけません。Yp111 / PIXTA(ピクスタ)例えば、自宅でカフェやネイルサロンなどの店舗を開こうとした場合、建築協定により、出店が制約されている場合があります。その場合は、当然ながら店舗を開くことはできません。■ 6.リノベーション費用は妥当?リノベーション費用の相場は、構造や工事の内容にもよりますが、戸建てで500万円から1,500万円、マンションで300万円から1,000万円程度といわれています。見積書を確認するときは、希望する住宅設備や建材が含まれているか?不要な工事は含まれていないか?などを確認してください。YNS / PIXTA(ピクスタ)とくにユニットバスやエコキュート(高効率給湯器)などの住宅設備は、値段を大きく作用します。また、同じ図面・同じ仕様で、ほかのリノベーション業者に見積もりを取ることも、費用の妥当性を確認する点でお勧めです。見積書の理解が難しく、リノベーション費用の妥当性を確認できないときは、専門家に診断してもらうこともできます。公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、専門家による「リフォーム見積チェックサービス」を無料で行っています。いかがでしたか?リノベーション済物件を購入される場合は、これらの事前確認ポイントがクリアされているか、チェックしてくださいね。(しかまのりこ)【参考】※リフォームかし保険※ 住宅相談統計年報2017※改正建築基準法に基づくシックハウス対策※建築協定※リフォーム見積チェックサービス
2018年04月10日三兄弟+夫婦の5人家族であるわが家、2017年末に引っ越しをしました。実は、事前準備も下調べもしないまま、思いつきで中古の戸建物件を購入。当時の住まいから直線距離わずか300mの超近距離移動となりました。ただただ、不動産屋さんに言われるままに突き進んだ家購入だったため「もっとこうしておけばよかった」と後悔したことも多々。そんなわが家のトホホ体験と、中古物件購入だからこそ落ち着いて見極めてほしい、チェックすべき3つのポイントをまとめました!■チェックポイントその1:売主居住中でもしっかりチェック!「家の中」購入したのは、築14年の中古物件。住みたいエリアと部屋数、家の広さ、車の停めやすさなどから、「この家だ!」という物件に出会い契約。内見も2度させてもらい、確認しておきたいところはすべて見ました。ところが…売主さんが居住中だったため遠慮の気持ちなどもあり、あくまで「見たつもり」だったのです。引っ越ししてから、焦げたコンセントを見つけたり、床暖房がつかなかったりと、あれこれ問題が見えてきました。中古物件は、基本的に現状のままの引き渡しとなります。だからこそ、新築物件とは違い、念入りな事前確認が重要。引き渡し後に「気づかなかった」「チェックしていなかった」となっても、後の祭りなのです。しかし、初めての中古物件購入にもかかわらず、あわただしく契約・引き渡しまで走り抜けてしまったため、「もっとしっかり見て交渉しておけばよかった…」と後悔することに。引っ越し後、不具合が見つかるたびに、何度も不動産屋さんを通して売主さんに「ここの補償はどうなっていますか?」と聞かなければならず、多くの方の手をわずらわせてしまいました。■チェックポイントその2:名義変更ができない?!「太陽光発電の落とし穴」購入した物件の屋根には、太陽光発電の設備がついていました。「太陽光発電のある家がいい!」と選んだわけではなく「たまたま希望物件に、太陽光発電がついていた」だけだったわが家は、何も調べずに引き渡しを完了。ところが…。実は太陽光発電には、名義人氏名や設置場所の住所を登録しなければならないというルールがあります。そのため、持ち主が変わると名義変更手続きが必要。このことに、引っ越してしばらくたってから、別の手続き中に気がついたのです。太陽光発電機を取り付けた設置業者さんに一任すれば事は早いそうですが、運の悪いことに、数年前に倒産。引き継いだ会社があるようだがわからないと、売主さんに言われてしまいました。そのため直接、名義等を管理している一般社団法人太陽発電協会へ掛け合わなければならないのですが、電話はつながらない、ファックスを送っても数週間連絡がない状態で途方に暮れることに…。今もあの手この手で手続きすべく動いていますが、引っ越しをしてから数カ月がたつ今も、名義変更はできていないままです。発電量を増やそうと新居にエネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)を取り付けましたが、太陽光発電と併せて使用するには、国への届け出が必要。つまり、名義変更できない→許可が下りない→発電が開始できない…という状態で、今は、エネファームが“宝の持ち腐れ”となっています。引っ越しをしてから困ったことにならないよう、太陽光発電つきの中古物件購入の際は、名義変更の手続きについて事前に確認をしておくことをおすすめします。 ■チェックポイントその3:そのほかにもポロポロと…契約当日の「失態の数々」中古・新築にかかわらず、家を購入するとなると内見、書類集め、契約準備と忙しくなります。書類がひとつないだけで契約ができなくなってしまうため、「ひとつひとつを確実に進めていかないと…」と、かなり慎重に準備をしていたつもりでした。しかし、まだまだ失敗は続きます。一番の大失敗は、物件購入の契約日。売主さんと買主側であるわが家とが一堂に会して書面を取り交わすその日は、台風がきていて悪天候。子どもたちも一緒だったので家を出るのに時間がかかり、車は渋滞…。結局、大遅刻をしてしまい、近所だからと油断していた自分を反省です。それでも、売主さんはとても優しい方で「子ども3人連れての移動は大変でしょうから」と言ってくださいました。それなのに、あわてて出たため、契約金を半分、家に忘れた私。急いで取りに戻ってことなきを得ましたが、さらに待たせることになり、本当に穴があったら入りたいほどの失態でした。■これから購入予定の方へ「中古物件購入で気を付けるべき3カ条」忙しかったりあわてたりすると、失敗をしがちです。家の購入というのは、予想以上に忙しくなるもの。そのことを覚悟しておき、みなさんは、私のような抜け漏れのないようにしてくださいね。その反省を含め、あらためて中古物件購入時に気を付けたいのは次の3つ。1.とにかく忙しくなるから抜け漏れのないように丁寧に進めていく。2.家の中は遠慮せずに隅々までチェックして気になるところはすべて質問しておく。3.太陽光発電設置の物件は、名義変更手続きについてもクリアにしておく。実は、わが家の担当不動産屋さんは、友人の友人。最初から知っていたわけではなく、いくつも家を見て回っているうちに偶然、共通の友人がいることがわかり、縁を感じた家購入物語だったのです。それでも、これだけのトホホ体験をしているのですから、家の購入にはトラブルや失敗がつきものなのだと思います。後悔をしたくない大きな買い物である家購入。下調べや事前のチェックを怠らないようにして、「あ〜よかった!」と思える買い物にしてくださいね。
2018年03月03日私がマイホームの購入を意識し始めたのは、2人目を妊娠中のときです。結婚後に住んでいたマンションは、独身時代から夫が一人暮らしをしていた賃貸のマンションでした。広さも3DKとちょうどよく、引っ越しの費用などを考えて住み続けていました。その後、長男を出産。続いて翌年には、次男を妊娠しました。そのとき初めて、「広い家に引っ越したい」と思ったのです。賃貸の3DKは3人ではちょうどいいのですが、年子の男児2人と過ごすには手狭だと感じたのです。そして何より、男児2人が下の階の人に迷惑をかけないように静かに暮らせるとは、到底思えなかったのです。購入の決め手となったのは、敷地の圧倒的な広さ実際の我が家の写真です。車を2台置くことのできる駐車スペースと庭、リビングの広さに一目ぼれしました。数件見て回ったのですが、築年数が短く、広い敷地。他にはない物件でした。私の1番の優先事項である、「子供たちがのびのびと暮らすことのできる家」にぴったりだったのです。男の子2人が走り回っても、物を落としても、にこやかに見ていることのできそうなこの家で、「子育てをしたい」と強く思ったからです。子供が小さい頃は、夏に水遊びができるスペースもあって、本当に良かったと思いました。マンションや庭の小さな家の場合では水浴びをさせてあげたいが、風呂場ではすぐに飽きてしまいます。プールに連れて行っても、小さい頃は泳ぐこともできません。「水遊び」というこのレベルが、とてもちょうど良かったのです。この庭のおかげで、子供が小さい頃は、ストレスなく水遊びをさせてあげることができました。小学生になった今は、縄跳びや野球の素振りなどにも活躍するスペースとなっています。リビングからの風景です。リビングは、LDKでキッチンからすべてが見渡せるようになっています。広さは約30畳。この広さのおかげで、子供たちが暴れても気にならずに済んでいます。家の購入にあたって逆に我慢したこと、妥協したこと私たち夫婦が妥協したことは「2つ」です。まず1つ目は、「新築」をあきらめたこと。マイホーム購入を検討していたときの夫婦の年齢が、私が29歳、夫は38歳でした。年齢的なことを考えて予算を組んだ場合、この広さの家を購入するためには新築は難しいと感じたのです。住宅ローンを30年組んだ場合、退職後もローンを払い続けなくてはならないことになります。その間、子供たちが大学へ進めばお金もかかります。子供たちが大学へ進学するときにはローンが終わっている状態を理想として、マイホームの購入を検討したのです。2つ目は、交通の便が少し悪くなることです。2㎞ほど行けば、バスや電車、モノレールがあり、とても便利な立地です。しかし、そのあたりに戸建ては少なく、マンションが多い地域。戸建てもあるものの、利便性の良い地域は家の広さが私の理想ではありませんでした。妥協のなかでもちゃんと考慮したこと妥協のなかでも、生活していくうえで考慮したことがあります。小学校に通う道のりが、徒歩で15分ほど。一番心配な小学生の間は、安全に通うことができる距離感は、マイホーム選びの大事なポイントになりました。家自体が理想的な物件であったとしても、家族が生活するうえで小学校に通う道のりが遠すぎては、毎日の生活のなかに苦痛が生まれてしまいます。また、同じように利便性は我慢したとはいえ、JRの駅が徒歩5分(※30分に1本しか電車がない)であることや、バス停が同じく徒歩5分であることは、生活していくうえで不便すぎない妥協点となりました。今後、家をリフォームする予定は……中古住宅の購入でしたので、入居時に内装はリフォームしました。そして、入居後にもトイレと浴室(※脱衣場洗面も含む)のリフォームは完了しています。また近々、勝手口のストックヤードの設置なども検討しています。現時点での我が家は、夫婦2人で働きながら、理想の家を作り上げていくことを楽しんでいるというところでしょうか。こんな体験談ですが、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
2018年02月13日中古マンションの魅力は、新築物件に比べて選択肢が多いことや購入前に物件を確認できることなどが挙げられます。中古マンションと言っても、新築同様の築浅物件から築30年以上の年季の入ったマンションまで、築年数や規模は様々。どのような点に注意して購入すればいいのでしょうか?中古マンションを購入する際のポイントをまとめました。築年数の限界は?買い時はいつごろ?マンションの価格は築年数が経つにつれて下落しますが、20年を過ぎると底値となり、その後は安定する傾向にあります。つまり、築20年を過ぎた中古マンションを購入すれば、その後売却した場合でも大幅に値崩れする心配は少なくなります。また近年、都心部では新築住宅を建てられる土地が少なくなっていますが、20年前の中古マンションに目を向けると、立地や広さも申し分のない物件が見つかりやすくなります。駅に近く、生活利便性の高い立地にある都市部のマンションは、土地の評価が高く資産価値が下がりにくいのもメリットです。では、築年数の限界はどれくらいでしょうか?多くのマンション建築に使われるコンクリートの寿命は100年以上です。ただ、日本のマンションは古いものでも築60年程度なので、実際に100年耐えられるのかは確かではありません。一方、確定申告や住宅ローンの審査基準では、減価償却資産の耐用年数は47年間です。ただこの考え方が、築年数の古いマンションの資産価値を低下させる要因のひとつとなっていることから、今後この基準は改定される可能性があります。実際、「限界」については築年数より管理状況で判断するのが望ましいでしょう。一般的な「建て替え時期」が来る築30年以上の中古マンションを購入する場合、きちんと修繕されているか、管理不全に陥っていて外壁が剥がれたままになっていたり、貯水タンクが壊れた状態で放置されていたりしないか、細部まで自分の目で確認することが大切です。中古マンション購入の失敗談は?中古マンションに関する失敗談としてよく聞かれるのが「売却するときに、購入価格を下回ってしまった」というもの。立地が良い物件も築20年を経過するまでは、相場は下落傾向にあることを留意しておきましょう。投資目的で条件のいい新築マンションを購入し、築年数が浅いときに新築に近い状態で高く売り抜く売主もいます。そのような物件を見つけたとき、「中古なのに、こんなにピカピカの素敵なマンションがあるの?」なんて舞い上がってはいけません。冷静な判断力が必要です。他にも、購入後に管理組合から修繕積立金の値上げを通告されたり、設備の不全が発覚して実費負担が生じるなど、事前の確認不足が招いた失敗事例があります。中古マンションを購入する際は「重要事項説明書」を隅から隅まで熟読し、懸案事項はすべて解決しておきましょう。もちろん、近隣に騒音の原因になりそうな商業施設などはないか、上下左右にはどんな隣人が暮らしているかなど、周囲の環境チェックも怠ってはいけません。ココに決めた!「売買契約」に関する注意点一般的に、売買契約は「売主」「買主」「仲介した不動産会社」の3者で行なわれます。契約は買主が売主に売買代金の一部として手付金を支払うことで正式に締結されるため、手付の種類や金額についてきちんと理解しておくことが必要です。また、不動産会社への仲介手数料は決済時に一括払いする場合と、契約時に半金、決済時に残金を支払う場合があります。仲介手数料に関しても、契約の際に一度確認しておきましょう。さらに「重要事項説明書」や「付帯設備表」「物件状況報告書」の読み合わせにも、細心の注意で耳を傾けることが肝心です。特に日常生活に欠かせない「給排水管回り」について、これまでにどんな故障があったかなど、実際に住んでいた人にしか分からないことまでしっかりと確認しておきましょう。同じ理由で、過去にマンション内で起きた火災・事故などの事件、管理組合での討議事項など、自分では把握できない事柄についても、後で「そんな報告、聞いていない!」と悔やむことがないよう、少しでも疑問に思った点は解決しておきましょう。すべて納得するまでは安易に契約してはいけません。固定資産税についてマンションを購入すると、毎年「建物」と「土地」に固定資産税がかかります。税額はおおむね、「固定資産税評価額」×1.4%(全国共通の「標準税率」)で計算されます。中古マンションの場合、土地はその年によって上下しますが、建物は経年劣化のため、年々下がっていくのが一般的です。年数による減額の割合は、自治体ごとに「経年減価補正率表」などによって定められています。一般的に、「中古マンションの固定資産税は安い」と言われていますが、ローンの支払い終了後も物件を所有し続ける限り固定資産税は納める必要があるので、購入前にきちんと計算し、その価値があるかないか検討しましょう。中古マンションを購入するなら、資産価値として安定している築20年以上の物件がオススメです。土地としての評価が高い立地条件のいいマンションなら、購入時より高値で売却できる可能性もあります。ただし、築年数が経っていれば経っているほど確認事項も増えやすいので、細かい点まで慎重に吟味し固定資産税額まで考慮して購入を検討しましょう。
2017年12月15日家の買い替えをする人が増えたとはいえ、まだまだ家の購入は「一生の買い物」。どのように選んだらいいのか、そしてなぜそこを選んだのか。今回は東京23区内中古マンションを購入したTさんに伺いました。どうして「家を購入」することになったのか現在、東京都23区内にお住まいのTさんは、夫、小学生の男の子との3人家族です。家を探し始めた当初、Tさんは専業主婦で、子どもが生まれたばかり。東京都心に住んでいましたが賃貸で手狭だったため、「安定して子どもが育てられる家を購入しよう」と決意し、家を探し始めました。家探しは「中古に絞る」ことに決定まず、「中古から探し始めた」Tさん。その理由は「住んでいる人、近隣の環境がすでに出来上がっているから」と言います。「ずっと住み続ける家であれば、隣近所と長く付き合わなければなりません。新築だとその環境がわかりかねるのが我が家には大きなデメリットでした」かつて賃貸マンションで隣人に苦しんだ経験があるからこそ、このメリットは大きかったそう。また「もともとヴィンテージ好きなのと、安く家が買えるのもありがたいし」と中古にはまったく抵抗がなかったと言います。まずは憧れ「郊外中古一戸建て」を内覧中古の家を探し始めて、まず向かったのは、東京都から出た郊外憧れの一軒家。築年数は10年もたっておらず、もちろん駐車場付き。また、1階はリビングダイニングに和室、そして2階は6畳以上の部屋が3つもあり、今後子どもが増えても問題はなさそうでした。しかも庭は駐車場以上に広く理想的、憧れのシンボルツリーを植えることができる環境も整っており、Tさんはこの家をかなり気に入ったそうです。夫の「通勤時間」も、駅to駅で50分、最寄り駅から家まで徒歩で15分となんとかカバーできる距離でした。次に「23区内中古マンション」を内覧Tさん一家が次に見て回ったのが「23区内中古マンション」。今まで賃貸とはいえマンションに住んでいたので「慣れた」環境です。数件内覧した後、「リノベーション済」という中古マンションと出会いました。築7年の築浅で、床暖房やペアガラスなどが入っており、風呂もオートバスシステムで1坪の広さ。賃貸にはない「築浅分譲マンション」の良さに惹かれました。「中古を買った後にリノベーションする」つもりでいたTさんたちでしたが、すでに家探しでくたくただったこともあり、このまますぐ住める築浅物件に惹かれました。また、通勤時間は駅to駅まで片道20分という好立地。朝は最寄り駅始発の電車まであり、通勤電車で苦労しなくていいということに、Tさんの夫は喜びます。「郊外一戸建て」ではなく「23区内マンション」を選んだ理由とは候補はこれらの「郊外一戸建て」と「23区内マンション」に絞られました。どちらも築浅の中古です。「郊外一戸建て」はとにかく、家が広くてのびのびと暮らせます。庭が広いのでガーデニングも十分楽しめ、また徒歩15分の駅には大型ショッピングモールも併設されており、買い物に困ることもなさそう。しかし、Tさん一家が選んだのは「23区内マンション」でした。23区内はやっぱり環境が整っていた「郊外一戸建てがあった駅周辺はいいのですが、徒歩5分すぎると、道路ががたがたでベビーカーで歩くのが困難でした。雑草も映え放題の公園もあって」次に23区内を見たTさんは、その違いにとにかく驚いたと言います。「23区はやっぱり東京なんだと。人が多い分税収も多い。だから道路も公園も整っている。それに、その時すでに23区は中学生まで医療費無料と魅力的な制度が整っていました」その市区に大企業はあるか、人口は多いかで税収が変わる、それを目の当たりにしたTさん。「家だけでなく、周辺環境を見る」ということが、Tさんにとっては決め手の一つになったようです。最大の決定打は「夫の鶴の一声」そして、やはり大きな決定打が「夫の通勤時間だった」とTさんは言います。「往復2時間と往復1時間は、毎日となるとその疲れ具合が全然違うと夫の鶴の一声で決まりました。まだ子どもが小さく、実家が遠かったのでワンオペ育児を避けたいという思いもありました」現在「購入から10年目」、その感想とは23区内中古マンションを買って、今年で10年目というTさんに住み続けた今の感想を伺いました。「中古マンション購入の注意点からお話すると、入居して数年後に修繕積立金が倍額にUPしました。これは新築でも起こりえますね。そしてガス給湯器が早々に故障して入れ替えに数十万かかりました。正直それくらいです」思った以上にデメリットがなかったと言うTさん。「正直、今もあの広い庭には未練があります。しかし、交通の便がいいからか、購入したマンションの値段が全く下がっていませんし、心配だった住民トラブルなども管理会社が発生を未然に防いでくれている印象です。そこは管理会社が入っているマンションで本当に良かったと」また、当時専業主婦だったTさんは仕事に復帰。「都心に近いことで、私の仕事も見つかりやすかったですし、通勤時間が短い分、疲れないからか夫も平日夜や土日は家事をして子どもと遊ぶ余裕があり、助かってます。私たちのライフスタイルには23区内中古マンションのほうが合っていたなと思います」最終的には「憧れ」より「ライフスタイル」を優先した購入で、時間的にも金銭的にも余裕のある生活ができたことが、都心中古マンションを購入した最大のメリットのようでした。※画像はイメージです合わせて読みたい!みんなの「マンション購入の決め手」とは⇒マンション購入の決め手は横長リビングの間取り!妥協したのは日当たりでした⇒妻の実家から徒歩8分の近居に家購入はメリットしかない
2017年12月11日新築住宅は価格と供給の横ばいが続いてるが、中古市場も大きな波はなく横ばいが続いた2017年。近年は首都圏の中古マンションの価格も3000万円台で推移しており、新築とくらべるとまだ割安感がある。さらに住宅ローンの超低金利も続いてる。その中で迎える2018年の中古市場について、3人の識者に展望を聞いた。2017年の中古住宅市場の振り返り2017年の中古マンションの成約件数は、2017年4月から減少傾向が目立ってきた。これは中古マンション価格が高騰した時点から横ばいになっており、新築マンションとの価格差が縮小したため、2017年4月頃から売れ行きが鈍化してきたものとみられる。また、成約価格の上昇も見られた2017年だった。2018年はどうなる?みんなの不安に専門家が答えるPROFILEみずほ証券上級研究員 石澤 卓志さん慶応義塾大学卒業後、1981年日本長期信用銀行に入行。第一勧銀総合研究所上席主任研究員を経て、みずほ証券チーフ不動産アナリストを経て、2014年より現職。東京カンテイ上席主任研究員井出 武さん全国のマンションや土地価格をデータベース化した不動産専門の情報サービス会社。不動産市況レポートなども提供。不動産鑑定や土壌汚染調査なども手掛けている。マンション評価ナビ代表大久保 恭子さん住生活評論中心に、東京23区の中古マンションの評価サイト「マンション評価ナビ」を運営。住まいに関する雑誌・WEBサイトのプロデュースやマーケティングなども手がける。2018年も価格は横ばい!値下げする可能性は低い石澤さん:2016年は新築価格高騰により、中古マンション供給量が初めて新築を上回りましたが、中古も価格が上がったため、2017年初頭には元に戻りました。東京都心部では新築価格がまた上がってきたため、中古との価格差が開いてきました。2018年は、「中古は東京都心、新築は都心周辺・郊外」という棲み分けが発生してくると思われます。井出さん:2017年のマーケットは、価格が天井を突いた都心3区(千代田区、中央区、港区)・6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、文京区)を中心に、少しずつ価格調整を進めてきた年になりました。「上昇一辺倒」だった流れが変わったとみていいでしょう。まだ価格調整が進んでいない23区の周辺部も、これ以上価格は上がらないと思われます。中央線直通の中野や、都心まで遠いことから敬遠される傾向にある世田谷などで、掘り出し物の物件が出て来るのではないでしょうか。大久保さん:2017年の中古マンション市場価格は、対前年同時期比で1桁パーセントの価格上昇となりました。ここ2年間、急激な上昇はなく、高値で安定しています。成約件数で見れば、東京都内・都下と埼玉県で増加していますが、それ以外では減少しており、需要が落ちているように見られます。中古在庫は3年前より5割増えており、価格調整が進む可能性があります。ポイント一時は新築を上回る供給量を見せた中古マンション市場だが、中古の価格上昇が進んだため、勢いは鈍化した。都心部・郊外ともに、中古マンション価格は既に最高点に達したと見られる。価格調整が進むだろう。ただし、需要は依然として堅調なため、急激に価格が下落する要因が発生するとは考えにくい。住宅ローンの超低金利は続く中で審査が厳しくなる懸念も石澤さん:短期的には北朝鮮問題などで金利が下がったものの、危機感が薄れるとやや上昇するなど、短期的な動向はありますが、歴史的な低金利続いているので、気にする必要はありません。一部メガバンクが地方の住宅ローンを手じまいするようですが、貸し手が地方金融機関に変わるだけで、借りる側の利便性は変わらないでしょう。住宅ローン環境は良好な状態が続くはずです。井出さん:三菱UFJ信託銀行が新規住宅ローンから撤退、みずほ銀行も地方の住宅ローンから撤退する方針を発表するなど、大手銀行による住宅ローンの撤退・縮小が続いています。低金利ゆえに、住宅ローンはリスクが高いと銀行が認識し始めたのではないでしょうか。そうなると、地方ばかりでなく、価格が下がっている郊外での住宅ローン融資も、審査が厳しくなることもあり得ます。大久保さん:日本銀行の黒田総裁も、インフレ目標2%を達成するまで「強力な金融緩和」を継続すると発表しています、国内に金利を上げる要因はないため、よほど大きな外的な要因が発生しない限り、来年も低金利が継続するでしょう。住宅ローンの利用には、有利な条件が続くと思われます。ポイントマイナス金利こそ終わったものの、2017年も歴史的な低金利が続いた。日銀は「強力な金融緩和」を継続する方針を表明しており、短期的な上昇下落が発生する可能性はあるが、金利が低い状況は依然として続くと見られる。ただし、大手各行が住宅ローン事業を縮小あるいは撤退に向けて動き始めていることから、地域によっては必ずしも購入環境を楽観視できない。今後の動向に注視する必要がある。利便性がいいエリアの供給数に期待石澤さん:利便性のいいところは需要の方が強いですが、郊外はだぶつき気味です。郊外はこれまで価格が上がり過ぎたので、最大2割弱の価格調整が発生するのではないでしょうか。井出さん:2017年は、価格が高止まりしていたため、マンション・戸建ての「売り」は盛んでした。2000~2005年に購入した物件なら、キャピタルゲインが2割や3割出ても不思議ではなく、利益確定売りが目立ちました。ただし、価格を下げないと買い手が決まらない状況でもあり、陰りが見え始めたところもあります。2018年は首都圏・関西ともに、売り手が買い手を上回るマーケットになると思われます。大久保さん:高くて手が出ない新築、住みたい地域には中古しかない場合もあり、基礎的な中古需要は拡大基調にあります。東京圏は、大幅な価格下落がない限りは、都心、郊外を問わず、流通数は増えるでしょう。関西は東京よりも少し弱含みです。価格高による需要減少が価格下落を招き、ひいては売り控え、流通数の減少という流れに転じる可能性があります。ポイント選択肢が豊富な中古マンションは、需要の多い状況が続くだろう。一方で、首都圏・関西ともに、価格が既に上がり過ぎてしまったため、売り手が現状の価格で突っ張っても成約に至らないケースが増え、所謂「買い手市場」となる。とくに、関西の方がその傾向が強くなると見られる。資産価値・利便性が後悔しない物件選びのポイント石澤さん:立地点は最も妥協すべきではありませんが、無理をしない価格帯のものを買えばいいと思います。将来的な資産性を考慮するならば東京都の北東部(北区、足立区、荒川区など)をオススメしますが、住む目的ならば満足度が一番なので、利便性がいいところで住みたいところで購入するのがいいでしょう。自分の好きなところを妥協しないのが第一です。井出さん:エリア選定が第一です。好立地だと、どうしても価格が高くなりますが、資産性から考えれば、エリアをはずさないほうがいいでしょう。「駅前徒歩一分で築浅」のような物件があれば、躊躇するべきではありません。しばらく賃貸に住んで、「価格が2020年以降下がれば……」と考えている方もいますが、待っている期間に支払う賃料分だけ物件が安くなれば採算が取れるが、そうでなければ失敗になります。大久保さん:多様な人が集まるスポットで選ぶのがいいと思います。例えば「住みたいまちランキング」で不動の首位を誇る吉祥寺のような、住む人ばかりでなく、働く人、学生、遊ぶ人、老若男女みんなが支持しているようなスポットがいいでしょう。大規模な再開発に乗っかって購入するのも一つの手です。ポイント予算に見合う範囲で、立地を重視して購入するのが、資産価値・利便性ともに担保できるため、最も無難な選択だろう。将来的に買い替えを視野に入れているのならば、東京都内では北東部が伸びしろが期待できる。現状の価格は全体的に高くはあるが、「待ち」の間の家賃出費も算盤に入れて検討すべき。2018年の不動産市況天気図識者3人に2018年の不動産市況を天気図で表してもらった。ポイント価格の停滞と住宅ローンの低金利が続く中、2017年は値上げも値下げもできない膠着の年となった。今後もこの状況は続くとみられる。低金利が続く住宅ローンと供給数は増え続けるので、取得と物件探しは引き続き好材料となりそうだ。
2017年12月05日一戸建てを買うのがステータスとなっていた時代は過ぎ、最近では中古物件をリノベーションする人が増えています。壊れた部分や老朽化しているところを直すリフォームと違い、既存の物件にプラスの価値を生み出すために行われるリノベーションは、より住む人の希望に沿った形を実現することが可能です。しかし、よく知らないまま進めてしまうと思わぬデメリットに悩まされることも。今回は、物件のリノベーションをする際に知っておきたいメリットとデメリットをご紹介します。●リノベーションのメリット●(1)好みの部屋にできる『完全に自分の理想通りの部屋を探すのって難しいですよね。ここは良いけどあそこがダメとか。それなら全部をリノベーションして完璧な家にする方が絶対に満足度の高いものになると思います。大きな買い物ですし、少しも妥協したくないですからね』(40代女性/事務)既存の新築物件では、万人受けするようなデザインの部屋になっていることが多く、デザイン性の高いものは少ない傾向にあります。しかし、こだわりが強ければそれでは満足できないということも多いはず。そんなときにリノベーションすれば、間取りからインテリアなど、あらゆる面で希望に近づける ことができます。また立地についても、新築マンションを探すより中古物件を探す方が数が多く、希望のエリアに住めるということもあるでしょう。●(2)新築より費用が抑えられる『住むところにはこだわりが強い夫婦だったため、お互いの希望をすべて叶えようとすると新築には手が届きませんでした。リノベーションなら費用が抑えられるし、満足できる住空間が手に入ると思います』(30代女性/販売)新築物件とリノベーションを比較すると、同じ条件の場合、2〜3割ほど安く、時には5割ほど安く購入できることもあります。「新築じゃないとイヤ」という人もいるかと思いますが、リノベーションで費用を抑えることで家具などにお金をかけて贅沢な住空間にする ことも可能です。●(3)資産価値のアップ『空き家になっていた物件があったのですが、おしゃれにリノベーションしたことで買い手がつきました。放置していたらどんどん資産価値は下がっていくだけですからね』(50代男性/不動産)これは住む人ではなく、物件の持ち主側のメリットです。リノベーションすることで付加価値があがり、賃貸であれば家賃のアップ が期待できたり、売る場合にも売却価格のアップが見込めたりするでしょう。●リノベーションのデメリット●(1)住み始めるまでに時間がかかる『リノベーションの打ち合わせに思ったより時間がかかり、考えていた住み始めの時期を大幅に超えてしまいました。譲歩できずにムダに時間がかかった部分もあるので、余裕を持ってスケジュールを立てた方がいいと思います』(30代女性/編集)新築マンションはもちろん、中古住宅にそのまま住むという場合には、受け渡しを行うことで比較的早く住み始めることができますが、リノベーションではさまざまな作業が発生します。業者との打ち合わせに加え、建物の検査や工事期間を考えると、完成までに多大な時間を要することもあるでしょう。しかし、完成を急ぐあまり打ち合わせがおざなりになってしまっては本末転倒。余裕のあるスケジュール を立てておくことが大切です。●(2)想定した金額より高くなりがち『頼む前にしっかりと見積もりをとり、納得したうえでリノベーションしたのですが、追加の作業が発生して思ったより高額になってしまいました。途中でやめるわけにもいかないし、あらかじめ予算は多めに考えておいたほうがいいですね』(30代男性/アパレル)工事前に見積もりをとっておいても、追加の作業が発生することは珍しくありません。「手をつけてみたら追加の工事が必要になった」というのはもちろん、「壁紙を変更したい」「キッチンに食洗機を追加したい」などこちらの希望が二転三転すること もあるはず。スケジュールと予算は余裕を持って準備しておくことが鉄則です。●(3)ローンの金利が高くなることがある『リノベーションの費用もかなり高額ですが、住宅ローンが使えなくて困りました。意外と金利が高くて、もっときちんと調べておくべきでしたね』(30代女性/主婦)リノベーションでローンを組む場合、住宅ローンは適用されず、リフォームとしてのローンしか使えないということがあります。リフォームローンは住宅ローンと比べて金利が高くなる 傾向にあり、しっかりと資金の計画をしておく必要があるでしょう。ただし、“リノベーション済み物件”の購入であれば、住宅ローンを使うことができます。----------いかがでしたか?大きな買い物となるだけに、後悔しないような選択をしたいですね。メリットを活かし、デメリットを受けないような計画を立てれば、満足いくリノベーションが実現できるはず。ひとつずつ不安を消していくことがリノベーション成功の秘訣です。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年08月05日マンションの購入を考えるとき、迷いがちなのが「新築か中古か」。本当は新築マンションがいいけれど、予算の都合上中古マンションも視野に入れて検討中…というケースが多いでしょう。しかし新築と中古の違いは「価格」だけではありません。設備環境や保証・制度など、さまざまな面において相違点があります。そこで今回は、新築と中古の違いを徹底的に比較してみました。それぞれの長所や短所を把握して、自分のスタイルにマッチする住まいの形を見極めましょう。■まず気になるのは費用!新築と中古でどう違う?マンション選びの際、やはり最終的な判断材料ともいるのが「費用」。マンションは物件そのものの価格がメインになりますが、購入時の諸費用の違いも事前に調べておきましょう。【違い1】物件価格の違い一般的に新築の方が中古よりも価格が高くなることはご存知でしょう。具体的な数字を挙げると、中古マンションは新築マンションの4割から5割程度の価格で売り出されています。もちろん一口に「中古」といっても築年数によってさまざま。物件の状態によって価格に開きがありますが、中古の方が新築に比べると費用を抑えられることは確かです。またエリアによっても新築と中古の物件価格に違いがあります。都市部の人気エリアでは新築と中古にさほど差はありませんが、郊外部では価格の開きが大きいです。新築にしても中古にしても郊外部の方が購入時のお得感はありますが、逆に売りに出す際は売却価格を低く設定する必要があります。現時点での価格だけに注目するのではなく、将来性も踏まえて総合的に判断するとよいでしょう。【違い2】諸費用の違いマンションを購入する際には、不動産の登録料や住宅ローン手数料など、物件に対してかかるお金以外にもさまざまな「諸費用」がかかります。そのうち新築にのみかかる費用、中古のみにかかる費用をそれぞれピックアップしてみました。まずは新築マンションに必要な諸費用です。・修繕積立金基金これは新築マンション特有の費用で、毎月支払う修繕積立金の負担を軽減するためのものです。住むエリアや物件の内容によって異なりますが、一般的には200,000~400,000円程度が相場となっています。・オプション費用新築マンションによっては、部屋のグレードをアップできたり、インテリアや設備を追加できたりする場合があります。モデルルームの内装や設備はこういったオプションを使った仕様になっていることがほとんどです。このオプション、つい金銭感覚が狂ってしまって、気がついたら数百万円プラスに…というケースも珍しくありません。高品質でデザイン性の高い内容に魅了されてしまいがちですが、予算と十分照らし合わせながら検討する必要があるでしょう。次に中古マンションに必要な諸費用を見てみましょう。・仲介手数料中古マンションの場合は、売り手(マンション所有者)と買い手の間に立って物件紹介やさまざまな手続きを行う仲介業者がいることが多いです。仲介業者を介してマンションを購入すると、仲介手数料が必要です。仲介手数料は「(物件価格×3%+60,000円)×1.08(消費税)」が相場で、例えば30,000,000円の中古マンションにかかる仲介手数料は1,036,800円です。不動産会社が売り主の場合は仲介手数料が発生しませんが、一般的にはこの程度かかると認識しておきましょう。・リフォーム費用リフォームをしていない中古マンションの場合は、リフォームを行ってから入居するスタイルが一般的です。かかる費用はリフォームの種類やグレードなどによって大きく異なります。例えばトイレの便器交換は50,000円~100,000円程度、浴室リフォームは800,000~2,000,000円程度、間取り変更や全設備交換など大がかりなリフォームになると3,000,000円程度が相場で、細部にもこだわる場合は10,000,000円以上になることも珍しくありません。金額の幅が大きくそれなりに予算もかかりますが、自分好みの設備や仕様に変更できるよさがあります。フルリフォームやフルリノベーションをしても、かかる費用は新築物件価格の3分の2程度で済むでしょう。こうして諸費用だけで比較してみると、新築マンションに比べて中古マンションは費用がかかることがわかります。物件価格だけを見て「中古の方が安い」と決めつけるのではなく、プラスされる諸費用のことも考慮するとよいでしょう。■新築マンションのメリット&デメリットこれまで費用面における違いを見てきましたが、費用面以外にもさまざまな違いがあり、新築・中古それぞれに良し悪しがあります。まずは新築マンションの長所と短所を見極めましょう。【メリット1】見た目が綺麗新築マンションの醍醐味といえば、何といっても見た目が綺麗なこと。誰も使っていないピカピカの内装や設備は、誰もが憧れます。建物内部だけでなく、外から見たときに見栄えがいいのも新築ならではのよさです。新しさを重視し、初めから中古マンションを視野に入れずに探す人も多いようです。【メリット2】最新設備を搭載している新築マンションには最新の設備が備わっており、住み心地は抜群です。個人の専有部分はもちろん、共用部分の設備も充実しているケースが多く、総合的に見て住宅の質が高いといえるでしょう。セキュリティシステムも中古マンションに比べてしっかりしているため、安全性が高い点も大きな魅力。特に小さい子供がいる家庭の場合は、安心して暮らせるかどうかを重視して新築を選びやすい傾向にあります。【メリット3】コミュニティに溶け込みやすい新築マンションの場合は、契約者全員がほぼ同時に入居を開始します。「顔見知りがいない」という同じ条件の下でスタートを切るため、コミュニティに参加しやすいといったメリットがあります。すでに形成されたコミュニティに入るときにありがちな、気後れやストレスを感じることがありません。コミュニティ自体に一体感が生まれやすいといわれます。【メリット4】税制面においてさまざまな優遇措置を受けられる新築マンションを購入すると住宅ローン控除や登録免許税、不動産取得税などの軽減措置を受けられます。中古マンションでは条件が多く、対象外になる制度もあります。税制面では新築の方が何かとお得と考えてよいでしょう。【メリット5】長期保証が付いている新築マンションの場合は、建物の構造部において最低でも10年間の保証を受けることができます。設備面においてもメーカー保証付きで、アフターサービス面も優遇されます。保証やアフターメンテナンスの満足度の高さで選ぶなら、断然新築マンションでしょう。【デメリット1】モデルルームとのギャップすでに完成している新築マンションなら実物を見学できますが、多くの場合は未完成でいわゆる「青田買い」となり、モデルルームを見学して検討することになります。この際注意しなければならないのが、実際の物件とモデルルームとのギャップです。展示されているモデルルームの間取りはグレードの高い住戸のものであるケースが多く、実際の予算に見合う住戸はもっと狭かったり、使いにくい間取りだったりすることがあります。またモデルルームの設備や仕様はオプションでグレードアップしているケースがほとんど。「モデルルームの内容が標準装備されている」と勘違いしてしまうことがないように注意しましょう。【デメリット2】立地条件のよいところを見つけにくい新築マンションは数が少なく、希望のエリアにない場合もあります。また駅近など利便性の高い立地にはすでにマンションが建っているため、中古に比べて立地条件が悪くなってしまうのは否めません。【デメリット3】資産価値の減り幅が大きい新築マンションの資産価値は、通常5年で大幅にダウンし、その後は緩やかに下降していきます。特に注目したいのが、購入してすぐに20~30%程度下落してしまうこと。実は新築マンションの物件価格には広告費や販売会社の利益が上乗せされているため、それを差し引いた額が本来の資産価値になるからです。一般的にいわれているのが、築15年以降は価格下落のペースが安定するということ。資産価値の急激な低下を懸念するのであれば、初めから築15年以降の中古マンションに限定して探すことをおすすめします。新築マンションは「新しくて綺麗なマンションに住みたい」「設備やサービスが充実しているところがよい」など、見た目や機能性のよさを求める方に適しています。また「長期保証が付いていてほしい」「税金の優遇措置はできるだけ利用したい」など、安心・安全を重視する場合にもおすすめです。■中古マンションのメリット・デメリットでは次に中古マンションのよい点と悪い点をご紹介します。前述した新築マンションと比べながら見ていくと、自分に適したマンションのスタイルが見えてきます。【メリット1】物件数が多く、選択肢が豊富中古マンションは豊富な物件が揃っています。そのため「なるべく一定のエリアで物件を探したい」という場合に最適です。たくさんの選択肢の中から探すことができるため、好みや条件に合った物件を見つけやすいこともメリットでしょう。また中古マンションは好立地に建っている傾向があり、駅近だったり周辺環境がよかったりと利便性の高さが魅力。新築でそういった物件を探してもなかなか見つからず、仮にあったとしても予算を大きくオーバーする可能性があります。限られた予算内で好立地な物件を探すなら、中古マンションが最適でしょう。【メリット2】実際の物件を見学できる中古マンションは必ず実物を確認できることが大きなメリットです。希望する物件に足を踏み入れて、間取りや広さはもちろん天井の高さ、窓の配置などを確認できます。また収納の大きさ、通風や採光、眺望などもはっきりとわかるため、住んだときのイメージを具体的に思い描くことができます。新築マンションの場合はモデルルームとのギャップが懸念されますが、中古マンションならそういった心配はありません。またそのマンションにどんな世帯が住んでいるのかを確認することもできます。「20~30代のファミリーが多い」「年配層が多い」などが事前にわかるため、住んでいる住民の層によって自分たちが馴染めそうかを判断できるでしょう。【メリット3】自分好みの空間が作れる新築の場合はすでに新しい設備や内装が備わっており、基本的には「万人に便利」な作りになっています。決められている内容は変更できないため、中には自分好みではないインテリアや壁紙が使われていたり、使わない設備が入っていたりすることも。それに対して中古マンションの場合は、自分に快適な空間作りが可能です。必要な箇所のみ自分好みにリフォームできますし、予算が許せば住まい全体を自分仕様に変更することもできます。物件価格が安い分、浮いた予算をリフォーム費用に回せることが魅力です。【メリット4】資産としての価値が下がりにくい前述したように、新築マンションの物件価格には広告宣伝費や不動産会社の利益が上乗せされているため、物件価格がそのまま資産の価値になるわけではありません。そのため仮に購入後すぐに売却したとしても、購入時の価格で売れることはほとんどなく、資産価値の下落も激しいです。しかし中古マンションの場合は売り手の希望と相場によって物件価格が決まるため、物件価格と資産価値がほぼ同じ。購入後の資産価値が下がりにくいため、購入後に大幅な値下げがされることもありません。【デメリット1】保証期間が短い中古マンションにおける主要構造部の保証期間は、売り主が個人の場合は2~3ヶ月程度。新築の保証期間10年に比べると、かなり短く設定されています。中には保証なしのケースもあるため、注意が必要です。購入後にこのままでは住めないような欠陥が見つかることのないように、事前にホームインスペクション(住宅診断)を利用するとよいでしょう。また「住宅瑕疵担保責任保険」や大手不動産会社の保証サービスを利用すれば、万が一のケース時に安心です。【デメリット2】共用部分を変えることができない個人の所有する「専有部分」であればリフォームやリノベーションを行うことができますが、エントランス・共用廊下・階段など他の住民と共同で利用する場所に関しては、個人で手を加えることができません。また専有部分と勘違いしてしまいがちなベランダ・窓のサッシ・玄関ドアも実は共用部分。勝手にデザインや仕様を変えることができないため、注意しましょう。【デメリット3】新築に比べて耐震性が低い築年数が浅めの中古マンションは耐震性に問題ないケースが多いですが、築年数が古い物件は要注意です。特に昭和56年(1981年)6月1日以前に建てられた物件は要注意です。こうしたマンションには新しい耐震基準に合っていないため、耐震面に不安があります。築年数を確認し、耐震性に不安がないかどうかをしっかり見極めましょう。また手入れがきちんと行われている中古マンションは、管理組合によってその都度補修・改修がされている証拠です。見た目から受ける印象や仲介業者からの情報をもとに、安全なマンションかどうかチェックすることが大切です。気になる場合は、耐震診断を依頼するとよいでしょう。中古マンションは「特定のエリア内で探したい」「とにかく立地条件のよいところがいい」など、エリアが限定されている場合や利便性を重視したい場合に適しているといえるでしょう。また住居のデザインや設備、仕様にこだわりが強い方にもおすすめです。■おわりにいかがでしたか?新築マンションと中古マンションはどちらにもよい点と悪い点があり、一概にどちらがベストとは言い切れません。選ぶ際に大切なのは「求める条件にマッチしているのはどちらか」ということです。住まいに何を求めるのかを明確にすれば、おのずと答えが見えてくるでしょう。
2017年05月12日「そろそろマイホームを手に入れたい…」そう考えたときに誰もが悩むのが「マンションにするか一戸建てにするか」という選択肢。どちらにも得をするポイントと損をするポイントがあるため、それらを踏まえた上で慎重に決めたいですよね。そこで今回は、マンションと一戸建ての魅力や懸念点を徹底的に比較してみました。生活面や費用面における違いをチェックし、自分のライフスタイルに合うのはどちらなのかしっかり見極めましょう。■マンションと一戸建ての10の違い大きな違いとしては、マンションは集合住宅、一戸建ては個人住宅という点です。ほかにもマンションと一戸建てにはさまざまな面で相違点があります。ここでは特に注目すべき10のポイントについてまとめてみました。【違い1】自由度一戸建ての場合は自分の持つ土地・建物ですから、基本的にリフォームやリノベーションなど自由に行うことができます。間取り変更を伴う大規模工事も可能なため、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて住まいの形を変えられることが一戸建てならではのメリットです。それに対してマンションの場合、リフォームできるのは基本的に専有部分のみです。また専有部分でも大きく間取りを変えることは構造上できないことも。管理規約に沿ってリフォームを行う必要があり、自由度は低いと言えるでしょう。【違い2】セキュリティ面セキュリティ面にも大きな違いがあります。まず一般的なマンションには共用部分に監視カメラが設置されていたり、オートロック設備が整っていたりと、防犯設備が充実しています。また管理人や警備員が巡回しているため、不審者が寄り付きにくい点も大きな特徴です。一方一戸建ての場合はマンションよりも防犯面が弱く、空き巣や放火といった被害が懸念されます。特に閑静な住宅街では人通りが少なく、発生件数が高まるようです。必然的に防犯対策を意識した住居が求められるでしょう。もちろん一戸建ての防犯設備を強化することはできますが、マンションと同じようなセキュリティ対策を行おうとすると、かなりの費用負担が発生します。限られた予算内で行うセキュリティ対策には限度があり、思うように対策しづらいのが現実です。【違い3】プライバシー面生活しているとどうしてもさまざまな音が発生してしまいますが、一戸建ては独立しているため、近隣への影響を必要以上に意識しなくてよいといったメリットがあります。また階下への振動や音などに配慮して生活する必要がなく、のびのびと生活できることも一戸建てならではの特徴です。しかしマンションの場合はそうはいきません。常に両隣や上下階への音や振動による影響を気にしながら生活する必要があり、プライバシー面では一戸建てに劣ると言えるでしょう。「集合住宅」であることを意識しない行動はトラブルのもとになるため、注意が必要です。【違い4】ご近所付き合いマンションは集合住宅ですが、必要以上に近所付き合いを気にしなくてよい点が大きなメリットです。実際に何十年と生活していても、同じ階にどんな人が住んでいるのかほとんど知らないといったケースもよく耳にします。これに対し一戸建ての場合は、近隣住民との連携が問われることが多いです。その1つがゴミ集積所の掃除当番でしょう。持ち回りで行わなければならないため、一定のご近所付き合いは避けられないと言えるでしょう。【違い5】立地条件マンションが建てられるのは、駅近などの利便性の高い場所が主です。そのためマンションを選ぶと通勤のしやすさや、周辺環境の充実といったメリットがあります。立地において不便を感じることは少ないでしょう。対して一戸建ての場合ですが、立地条件重視で一戸建てを探すとなると、かなり高額な予算を見積もらなければなりません。なぜなら立地条件のよいエリアは土地代が高いためです。高額予算覚悟で利便性の高いエリア内で探すか、利便性は諦めてなるべくリーズナブルなエリアで探すかのどちらかを選ぶ必要があります。集合住宅であるマンションの場合は、1戸あたりの土地代が安くて済むため、予算を抑えつつ立地条件のよい場所に住むことが可能です。【違い6】保温面や日照面、害虫面マンションはコンクリートでできているため、一戸建てに比べて断熱性・気密性に優れています。夏は涼しく冬は暖かい快適な生活を送れるでしょう。中層階・高層階と階が上がれば上がるほどに日当たりや眺望がよくなり、害虫による煩わしさも少なくなります。もちろん最近では断熱性や気密性に優れた一戸建てが多く出回っており、一昔前に比べると断熱性能がよくなってきています。しかしやはりマンションの断熱性の高さには及びません。また一戸建ての場合はやはり害虫による影響が多く、ゴキブリが発生しやすい、蚊が家の中に入ってきやすいといった害虫トラブルは多いと言えるでしょう。【違い7】庭付きかどうか一戸建ての醍醐味は庭のある生活を楽しめることです。季節の草花を植えたり、子供の遊び場を作ったり、アレンジ次第でオリジナルの庭作ができます。身近に自然と触れ合えるため、日々のストレス発散にも繋がるでしょう。マンションの各戸には庭がなく、自由に使える屋外の空間はベランダのみ。家庭菜園や植物の育成がしたい方は、物足りなさを感じてしまうかもしれません。ただマンションによっては敷地内にガーデンスペースを設けているところもあります。自由に草花を植えるなど趣味を楽しむことはできないものの、気分転換に足を運んだり、子供の遊び場として使ったりすることは可能です。【違い8】車の利便性車をよく利用する場合に注目したいのが、車の利便性についてです。一戸建ての場合は敷地内に駐車場があり、玄関を出てすぐに車に乗ることができるため、荷物の出し入れをスムーズに行うことができます。一方でマンションの場合は駐車場が別棟であるケースが多く、世帯数の大きいマンションほど住居から駐車場までの距離が遠くなります。中には機械式の駐車場もあり、車の出し入れだけでも時間と手間がかかる場合も。雨の日や急いでいるときは、特に煩わしさを感じてしまうでしょう。【違い9】バリアフリー面バリアフリー面では、マンションに軍配が上がるでしょう。エレベーターのあるマンションであれば、自分の住む階までエレベーターで上がることができ、階段の上り下りを行う必要がありません。またフロア内は段差がほとんどなく車椅子でも移動しやすいため、高齢者や体の不自由な方にとって安心のつくりになっています。ただ最近ではバリアフリーを意識した戸建て住宅が増えてきています。段差のないフラットなフロアや室内エレベーター、手すりなどバリアフリー設備が充実している物件を選んだり、リフォームで住みやすく変えたりもできます。その分予算は必要ですが、バリアフリーを含むリフォームをすると税金が安くなる制度もあるため、うまく活用するよい対策になるでしょう。【違い10】資産価値の違い資産価値は一戸建ての方が断然優位です。一戸建ての場合、土地も建物も所有しているため、仮に年月が経って建物の資産価値が下がっても、土地の資産価値は下がりません。また建物は老朽化したら補修や建て替えなどで対応できるため、きちんと対処すれば安定した資産価値を保つことができます。一方マンションの場合は、建物の老朽化が進むと売却自体が難しくなり、建て替えも一戸建てのように自分の意志だけではできません。土地と建物は区分所有となっているため、建て替えるためには区分所有者の5分の4もの同意が必要となります。そのため一戸建てのように資産価値をキープすることが難しいと言えるでしょう。■マンションを購入する際のメリット&デメリットここからは、費用面におけるマンションのメリット・デメリットを見ていきましょう。【マンション購入のメリット】マンション購入時のメリットは、一戸建てに比べて物件の購入価格を抑えられることです。新築物件を同じ条件で比べた場合、マンションの方が購入時の価格は安い傾向にあります。また物件価格だけでなく購入時の「諸費用」もマンションの方が抑えられます。例えば30,000,000円の物件の場合、マンションと一戸建てとでは最低でも300,000円前後の差額が生まれる傾向にあります。では上記を具体的に見てみましょう。・一戸建ての場合水道加入負担金300,000円程度(物件価格に含まれるケースあり)火災保険料等400,000円程度(「つなぎ融資」を利用する場合の利息300,000円程度)・マンションの場合修繕積立基金300,000円程度火災保険料等100,000円程度つまりマンションの場合は一戸建てに比べて300,000~600,000円程度諸費用が安くなります。【マンション購入のデメリット】マンションは購入時の予算は抑えられるものの、購入後の月々の支出が定期的に発生することがデメリットとして挙げられます。具体的な支出としては「管理費」「駐車場代」「修繕積立金」の3つがあります。月々の支出として代表的なものが「管理費」です。これは月々10,000~40,000円程度かかります。さらに車を所有している場合は「駐車場代」が必要で、月々5,000~15,000円程度。共用部分の大規模修繕のために積み立てておく「修繕積立金」は月々10,000~20,000円程度と、毎月さまざまな費用を支払わなければなりません。さらに固定資産税についてもマンションの方が高くなる傾向にあります。その理由は、一戸建てに比べてマンションの方が物件価格に占める建物の割合が大きいからです。そして建物の構造上、マンションは固定資産税評価額が高くなることも大きく関係しています。仮に30,000,000円の物件でマンションの固定資産税評価額が120,000円程度、一戸建ての場合が80,000円程度だとすると、30年間で支払う固定資産税の総額がマンションの場合は3,600,000円程度、一戸建ての場合が2,400,000円程度となり、およそ1,200,000円もの差が生まれます。このように、マンションは購入後に何かと支出が多くなる点がデメリットと言えるでしょう。■一戸建てを購入する際のメリット&デメリットマンションと同じように、一戸建ての購入にも得をする点と損をする点があります。以下で詳しくご紹介しましょう。【一戸建て購入のメリット】一戸建ての費用面におけるメリットは、購入後の支出を抑えられることです。マンションで月々支払う必要がある、管理費や駐車場代は一切かかりません。もちろん修繕すべきタイミングで費用はかかりますが、自己管理で積み立てていけるため毎月の支出がかさむことはないのです。マンションと一戸建ての維持費を比較した調査によると、30年間で支払う維持費の総額は、マンションが9,400,000円程度、一戸建てが6,900,000円程度で、マンションの方が2,500,000円程度多くかかることがわかっています。駐車場代を含めるとおよそ10,000,000円弱の差となり、マンションの維持費の高さは一目瞭然です。また先述したように、固定資産税に関しても一戸建ては負担が少ない傾向があります。固定資産税は建物を所有している限り、毎年支払う義務があります。分納できるものの負担がかなり大きく家計を圧迫する恐れもあるため、負担が軽減される一戸建ては安心と言えるでしょう。【一戸建てのデメリット】一戸建ては購入時にマンションよりも大きな予算が必要であるというデメリットがあります。マンションは集合住宅でかかる土地代が少なくて済むため、一戸建てに比べると購入金額が安いです。しかし一戸建ての場合は土地代をまるごと負担する必要があるため、価格が高くなる傾向にあります。つまりマンションの場合は、購入時の価格は抑えられるもののじわじわと支出がかさんでいき、一戸建てでは購入時にお金がかかりますが、その後の負担は楽になるということです。貯蓄や今後の収入の目途、子供の進学時期などを総合的に考慮して、どちらがよいのか考える必要があるでしょう。■おわりにいかがでしたか?マンションと一戸建ては生活面・費用面においてそれぞれメリットとデメリットがあります。また物件によってもそれぞれ特徴が異なるため、マンションと一戸建て両方に魅力を感じている方は、無理に「こっち」と限定せずにさまざまな物件を調べてみましょう。おすすめは一括見積もりを利用した物件探し。条件に合った物件情報を1度にたくさん集められるだけでなく、親身に相談に乗ってくれる優良業者さんと繋がるきっかけになります。ぜひ一括見積もりを活用して、毎日快適に過ごせる住まいを探しましょう。
2017年05月12日新築・中古住宅の購入やリフォームで利用できる減税制度では、所得税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税などが減税できます。所得税の減税制度には、ローンを組んだ場合に利用できるローン型と、自己資金で購入・リフォームを行った場合に利用できる投資型がある点がポイントです。補助金と違い併用できる制度が多いため、もれなく申請しておきましょう。■新築住宅購入で利用できる減税制度新築受託を購入した際に利用できる減税制度には、以下の種類があります。【所得税の減税】住宅ローンを利用して新築住宅を購入した場合は、「住宅借入金等特別控除」、通称住宅ローン減税が利用できます。おもな要件としては、以下が挙げられます。■10年以上のローンを組んだ場合■その年の合計所得金額が30,000,000円以下■新築または新築住宅取得の日から6カ月以内に入居したこと控除額は、入居した年が平成26年4月1日~平成31年6月30日までの場合、「各年末のローン残高×1%」の計算式で算出します。控除期間は10年で、上限は400,000円です。さらに低炭素住宅、長期優良住宅の場合は、上限が500,000円になります。手続き方法は、1年目と2年目以降で異なります。■1年目確定定申告書に「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」などの書類を添付して、納税地の所轄税務署長に提出します。■2年目以降提出書類が減るほか、給与取得者(自営業以外)は年末調整による適用が可能です。住宅ローンではなく自己資金で新築住宅を購入した場合は、「認定住宅新築等特別税額控除」を受けられます。対象は低炭素住宅および長期優良住宅(以下、認定住宅)です。おもな要件としては、以下が挙げられます。■住宅の床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上が居住用に使われていること■その年の合計所得金額が30,000,000円以下■新築または新築住宅取得の日から6カ月以内に入居したこと控除額は、認定住宅の認定基準に適合するために必要となる標準的なかかり増し費用の10%です。「認定住宅の標準的なかかり増し費用」とは、1平方メートル当たり43,800円に、その認定住宅の床面積をかけて計算します。標準的なかかり増し費用の限度額は6,500,000円で、控除期間は最初の1年間のみです。手続き方法は、確定申告書に「認定住宅新築等特別税額控除額の計算明細書」などを添付して所轄の税務署に提出します。【登録免許税の減税】正式には「住宅に係る登録免許税の軽減措置」といい、新築住宅を購入した場合は以下それぞれの登録免許税が軽減されます。■所有権の保存登記にかかる税率本則の0.4%から0.15%に軽減されます。要件は住宅の床面積50平方メートル以上であることです。■所有権の移転登記にかかる税率本則の2.0%から0.3%に軽減されます。要件は、個人が居住に使っている部分の床面積が50平方メートル以上であることです。■抵当権の設定登記にかかる税率本則の0.4%から0.1%に軽減されます。新築住宅であれば床面積などの条件はありません。なお長期優良住宅および認定低炭素住宅の新築にかかる登録免許税の税率は、平成30年3月31日までは一律0.1%(戸建ての長期優良住宅の移転登記については0.2%)に軽減されます。手続きは特に必要ありません。【不動産取得税の減税】不動産取得税とは、住宅を建築するなどして不動産を取得した際に課税される制度です。都道府県に納税します。新築住宅を購入した場合は、この不動産取得税も軽減されます。新築住宅を取得した場合における不動産取得税軽減のおもな要件は、床面積が50平方メートル~240平方メートルであることです。控除額は、上限12,000,000円(価格が12,000,000円未満である場合はその額)で、認定長期優良住宅の新築の場合については、さらに上限が13,000,000円まで引き上げられます。また、住宅を新築したときの土地についても不動産取得税が軽減されます。要件としては、住宅について上記の床面積条件を満たしているとともに、土地を取得したタイミングによってそれぞれ条件を満たしている必要があります。住宅の新築より先に土地を取得した場合は、以下の条件を満たしていることが必要です。■土地を取得後3年以内にその土地の上に住宅が新築されていること住宅の新築よりあとに土地を取得した場合は、以下の条件を満たす必要があります。■住宅を新築した人が、新築後1年以内にその敷地を取得していること■新築未使用の住宅とその敷地を、新築後1年以内に同じ人が取得していること控除額は、以下のいずれか高い方の金額となります。■45,000円(税額が45,000円未満である場合はその額)■土地1平方メートル当たりの価格×住宅の床面積の2倍(一戸当たり200平方メートルが限度)×税率(3%)手続き方法は、住宅や住宅用土地を取得した日から60日以内に、不動産取得税申告書に売買契約書や登記事項証明書などの書類を添えて、所管する都税事務所に申告します。新築住宅を購入した場合は、市町村に支払う住宅用家屋の固定資産税が軽減されます。おもな要件としては、以下が挙げられます。■居住部分の床面積が1戸当たり50平方メートル~280平方メートル■平成29年3月31日までのあいだに新築された住宅控除額以下のとおりです。■床面積が120平方メートル以下の場合…2分の1■120平方メートルを超え280平方メートル以下の場合…120平方メートル分について2分の1控除期間は一般の住宅は3年間、長期優良住宅は5年間です。さらに二世帯住宅を新築した場合は、「各世帯が壁やドアによって遮断され、他方の世帯と構造上独立していること」などの条件を満たしていれば、2戸それぞれに固定資産税の減額措置を受けられます。また、住宅を新築した場合の土地(住宅用地)の固定資産税も、課税標準額の減額という形で減税されます。要件は特にありません。減額後の課税標準額は以下の通りです。■200平方メートル以下の小規模住宅用地その土地の価格の6分の1(200平方メートルを超える場合は住宅一戸当たり200平方メートルまでの部分)■上記以外の一般住宅用地その土地の価格の3分の1手続きは市町村によって異なるため、お住まいの市町村で確認をするようにしましょう。■中古住宅購入で利用できる減税制度中古住宅の購入で利用できる減税制度には、以下のものがあります。【所得税の減税】中古住宅を購入した場合も住宅ローン減税が利用可能です。おもな要件としては、以下のものが挙げられます。■家屋が建築された日から購入した日までの期間が20年以下■一定の耐震基準を満たしていること■耐震改修が必要な住宅の場合は、改修の結果耐震基準を満たすと証明されていること■その年の合計所得額が30,000,000円以下■住宅の床面積が50平方メートル以上■10年以上のローンを組んでいること計算方法や控除期間は新築住宅の場合と同様です。なお低炭素住宅、長期優良住宅の適用はありません。【登録免許税の減税】中古住宅を購入した際も、登録免許税が軽減されます。おもな要件は以下となります。■床面積50平方メートル以上■耐震性の基準を満たしていること■購入時において、新築された日から10年以上経っていること■リフォーム工事が行われ、建物価格に占めるリフォーム工事の総額の割合が20%以上税率に関しては、本則2%から0.1%に軽減されます。手続き方法は、登記申請のタイミングで、登記事項証明書に住宅用家屋証明申請書を添えて市町村に提出します。【不動産取得税の減税】中古住宅の購入についても不動産取得税の減税措置があります。おもな要件は、耐震基準を満たしている点などです。控除額はその中古住宅の新築した日によって決定され、1,000,000円~12,000,000円となります。また、耐震基準に満たない中古住宅に対しても、取得後6カ月以内に耐震工事が行われるなどすれば、不動産取得税が減税されます。その場合の控除額は、その中古住宅が新築された日によって決まり、30,000円~126,000円です。さらに、耐震基準を満たしている中古住宅であれば、土地の取得についても不動産取得税が軽減されます。ただし、以下の要件を満たす必要があるので注意しておきましょう。■住宅より先に土地を取得した場合土地を取得して1年以内にその土地の上に建っている住宅を取得していること■住宅よりあとに土地を取得した場合住宅の取得後1年以内にその敷地を取得していること控除額や手続き方法は、新築住宅購入で土地を取得した場合と同様です。■住宅リフォームで利用できる減税制度住宅のリフォームを行った際に利用できる減税制度としては、以下のものが挙げられます。【所得税】所得税の減税制度には、耐震改修をした場合、バリアフリー改修を行った場合、省エネ改修を行った場合、同居対応を行った場合それぞれについて減税制度があります。このうち、耐震改修をした場合の所得税減税は、自己資金でリフォームを行った場合の投資型減税制度のみが利用できる点に注意しましょう。その他の改修については、投資型と住宅ローンを組んだ場合のローン型から減税制度を選択できます。〇耐震改修をした場合耐震改修をした場合の所得税減税における要件としては、以下が挙げられます。■昭和56年5月31日以前に着工されたものであること■現行の耐震基準に適合しないものであること控除額は、平成26年4月1日以降に耐震改修を行った場合、標準的な工事費用相当額の10%となります。標準的な工事費用相当額の上限は2,500,000円です。〇バリアフリー改修をした場合バリアフリー改修をした場合には、以下の4つのうちいずれかに該当する必要があります。■50歳以上■要介護または要支援の認定を受けている■障害者■要介護または要支援の認定を受けている家族、障害者、65歳以上の家族のいずれかと同居している対象となる工事のおもな条件は、バリアフリー改修工事費用から補助金などを控除した額が500,000円超であることなどです。控除額に関しては投資型の場合、平成26年4月1日以降に入居したケースでは、工事にかかる標準的な工事費用相当額の10%となります。標準的な工事費用相当額の上限は2,000,000円です。また、ローン型の控除額は以下の計算式で算出します。(対象となるバリアフリー改修工事費用-補助金など)×2%+該当部分の年末ローン残高×1%」このうち、「対象となるバリアフリー改修工事費用-補助金など」部分の上限は2,500,000円で、控除額全体の限度額は10,000,000円です。控除期間は5年となっています。〇省エネ改修をした場合省エネ改修をした場合には、以下の要件を満たす必要があります。■住宅の引き渡しまたは工事完了から6カ月以内に入居■床面積が50平方メートル以上対象となる工事のおもな条件は、すべての居室における窓全部の断熱工事を含む省エネ改修工事であることです。投資型の控除額は、平成26年4月1日以降に耐震改修を行った場合、標準的な工事費用相当額の10%となります。標準的な工事費用相当額の上限は2,500,000円です。また、ローン型の控除額以下の計算式で算出します。(対象となる省エネ改修工事費用-補助金など)×2%+該当部分の年末ローン残高×1%このうち、「対象となる省エネ改修工事費用-補助金など」部分の上限は2,500,000円で、控除額全体の限度額は10,000,000円です。控除期間は5年とされています。〇同居対応改修をした場合同居対応改修をした場合における所得税減税のおもな要件には、以下の項目があります。■住宅の引き渡しまたは工事完了から6カ月以内に入居■床面積が50平方メートル以上対象となる工事のおもな条件は、「調理室や浴室、便所、玄関いずれかの増設」などです。投資型の控除額は、工事にかかる標準的な工事費用相当額(上限:2,500,000円)の10%です。なお、耐震改修工事や省エネ改修工事、およびバリアフリー改修工事を併せて行った場合、標準的な工事費相当額の上限は9,500,000円となります。ローン型の控除額は、以下の計算式で算出します。(対象となる同居対応改修工事費用-補助金など)×2%+該当部分の年末ローン残高×1%このうち、「対象となる同居対応改修工事費用-補助金など」部分の上限は2,500,000円で、控除額全体の限度額は10,000,000円です。控除期間は5年となっています。これらの所得税減税の手続きをする際は、確定申告の際、増改築等工事証明書などの書類を所轄の税務署に提出しましょう。また、住宅ローンを利用してリフォームを行った場合は、住宅ローン減税制度を利用することも可能です。模様替え、耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修など、さまざまな工事が対象となります。ただし建築士、指定確認検査機関、登録住宅性能評価機関、住宅瑕疵担保責任保険法人により「増改築等工事証明書」が発行されていることが条件です。控除額は「リフォームローンの年末残高-補助金など×1%」の計算式で算出します。上限は、入居した日が平成26年4月~平成31年6月の場合、4,000,000円です。控除期間は居住を開始した日から10年です。手続きについては、新築住宅購入を行った場合の住宅ローン減税申請方法と同様です。【固定資産税】固定資産税についても、耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修をした場合に減額されます。〇耐震改修をした場合耐震改修の場合の要件としては、昭和57年1月1日以前から存在する住宅であることが必要です。工事の対象は以下の通りです。■現行の耐震基準に適合させるための耐震改修であること■改修工事費用から補助金などを控除した額が500,000円超であること控除額は、居住する家屋にかかる固定資産税額の2分の1です。ただし、1戸当たり家屋面積120平方メートル相当分が上限となります。控除期間は1年間です。〇バリアフリー改修をした場合バリアフリー改修のおもな要件としては、以下が挙げられます。■要介護もしくは要支援の認定を受けている者、障害者、65歳以上の者のいずれかが居住する住居であることまた、工事の対象は以下となります。■指定のバリアフリー改修工事であること■改修工事費用から補助金などを控除した額が500,000円超であること控除額は居住する家屋にかかる固定資産税額の3分の1です。ただし1戸当たり家屋面積100平方メートル相当分が上限となります。控除期間は1年間です。〇省エネ改修をした場合省エネ改修の場合の要件は以下のとおりです。■平成20年1月1日前から存在する住宅であること■床面積50平方メートル以上対象となる工事のおもな条件としては、「窓の断熱工事を含む省エネ改修工事であること」などがあります。控除額は居住する家屋にかかる固定資産税額の3分の1です。ただし1戸当たり家屋面積120平方メートル相当分が上限となります。控除期間は1年間です。手続き方法は、改修工事完了後3カ月以内に「固定資産税減額申告書」および必要書類を市区町村に提出します。■まとめいかがでしたか?購入する住宅の条件やリフォームの内容によって、さまざまな減税制度が適用されることがわかったのではないでしょうか。減税制度は補助金制度と違い、併用できる点がポイントです。今回ご紹介した内容を参考に、もれなく申請しておくようにしましょう。
2017年03月01日新築住宅や中古住宅の購入、リフォームの際には、国の補助金を申請できます。申請者の収入や申請住宅の設備などについて要件があるため、細かくチェックしましょう。補助金額は30万円ほどのものから200万円を超えるものまで幅広くあります。なかでも近年は三世代同居に対応した住宅(二世帯住宅)への補助が厚くなっている傾向にあります。■新築住宅購入で利用できる補助金一覧新築住宅を購入する際に利用できる補助金には以下のものがあります。【すまい給付金】消費税率引き上げの負担を軽減するため、引き上げ後の税率が適用される住宅を購入する人を対象に現金を給付する制度です。平成26年4月から平成33年12月まで実施されます。不動産登記上の持分があれば配偶者でも給付金を受け取れる点、住宅ローン減税と併用可能な点がポイントです。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。一般的な要件のほかに、以下の独自の要件があります。1.収入が一定以下であること。・8%時:収入額の目安が510万円以下・10%時:収入額の目安が775万円以下2.住宅ローンを利用しない場合は、年齢が50才以上であること。さらに10%時には、収入額の目安が650万円以下であること。3.引き上げ後の消費税率が適用される住宅であること。4.床面積が50平方メートル以上の住宅であること。5.住宅ローンの利用がない場合は、フラット35Sの基準を満たす住宅であること。フラット35Sの基準は以下のいずれかに該当することです。1.耐震性に優れた住宅(耐震等級2以上の住宅または免震建築物)2.省エネルギー性に優れた住宅(一次エネルギー消費量等級4以上または断熱等性能等級4または省エネルギー対策等級4)3.バリアフリー性に優れた住宅(等級3)4.耐久性・可変性に優れた住宅(劣化対策等級3、維持管理対策等級2等)給付額は、住宅取得者の収入によって決まる給付基礎額と、不動産登記上の持分割合で、以下の計算式により決定します。給付額=給付基礎額×持分割合補助金額上限は、消費税率8%の場合最大30万円、10%の場合最大50万円です。手続き時期は入居後随時(入居後1年3カ月以内)です。【住宅ストック循環支援事業】エコ住宅への建て替えに対して補助金を申請できる事業です。建設業者や宅建業者が補助金を申請し、給付を受けます。業者が受け取った補助金は、住宅所有者に還元されます。要件は一般的な要件のほかに、以下のような独自の要件があります。1.耐震性のない住宅を除却すること。2.エコ住宅に建て替えること。補助金額は30万円~50万円です。手続き時期は補正予算成立後(10月頃)~同年度3月末日までです。【地域型住宅グリーン化事業】地域における木造住宅の生産体制を強化する目的で実施されている補助金事業です。三世代住宅(二世帯住宅)への対応に対して補助金が加算される点がポイントです。施行事業者などからなるグループが補助金を申請し、給付を受けます。補助金は住宅所有者に還元されます。以下のいずれかの要件を満たす必要があります。なお、いずれも木造建築が条件です。1.長寿命型(長期優良住宅の認定を受けたもの)2.高度省エネ型(認定低炭素住宅の認定を受けたもの)3.高度省エネ型(性能向上計画認定住宅の認定を受けたもの)4.高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅の認定を受けたもの)補助金額は以下のとおりです。1.長寿命型:100万円2.高度省エネ型(認定低炭素住宅):100万円3.高度省エネ型(性能向上計画認定住宅):100万円4.高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅):165万円さらに地域材を利用した場合は20万円を上限に補助金額が加算、三世代同居に対応した場合は30万円を上限に加算されます。手続き時期は4月~6月頃です。【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業】住宅における年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロとなる住宅(ZEH)に対して出される補助金です。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。一般的な要件のほかに、以下のような独自の要件があります。1.ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること。《ZEHの定義》(1)住宅の外皮性能が地域区分ごとに定められた強化外皮基準以上であること。(2)設計一次エネルギー消費量が再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減されていること。(3)太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステムを導入すること。(4)設計一次エネルギー消費量が、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減されていること。2.申請する住宅はSII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダーが設計、建築または販売を行う住宅であること。3.導入する設備は本事業の要件を満たすものであること。4.要件を満たすエネルギー計測装置を導入すること。補助金額は以下のとおりです。1.交付要件を満たす住宅:125万円2.交付要件を満たし、寒冷地特別外皮強化仕様である住宅:150万円3.設計一次エネルギー消費量が、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上削減されている住宅:125万円さらに蓄電システムを導入する場合には、補助金額が以下のとおり加算されます。1.蓄電システムの補助金額:蓄電容量1kWh当たり5万円2.蓄電システムの補助金額上限:補助対象経費の3分1のまたは50万円のいずれか低い金額手続きは年度内に随時行えます。【民生用燃料電池導入支援事業】家庭用燃料電池システム「エネファーム」を住宅に導入する場合、その購入費用の一部を支援してもらえる補助金制度です。一般的な要件のほかに、以下のような独自の要件があります。1.申請者は燃料電池システムを購入し、実際に使用する人であること。2.設置予定の燃料電池システムが、「FCA(燃料電池普及促進協会)が指定した燃料電池システム(補助対象システム)」であること。3.「補助対象システム」を6年間以上継続して使用できること。4.他の国庫補助金と重複して補助を受けない(受けていない)こと。5.補助対象システムの設置などに関するFCAへの情報提供に同意できること。6.個人(個人事業主を除く)が申請する場合、排出削減事業への参加を表明できること。住宅所有者が直接申請し、給付を受けるタイプの補助金です。補助金額は、補助の対象となるエネファームの機器価格と工事費の合計価格(補助対象経費)の大きさによって以下のとおり変わります。1.合計価格が基準価格以下の場合固体高分子形(PEFC):15万円固体酸化物形(SOFC):19万円2.合計価格が基準価格を上回り、裾切価格以下の場合固体高分子形(PEFC):7万円固体酸化物形(SOFC):9万円さらに設置対象の燃料種別がLPガスの場合や、補助対象システムが寒冷地仕様の場合は、3万円ずつ補助金額が追加されます。基準価格は、固体高分子形(PEFC)は127万円、固体酸化物形(SOFC)は157万円です。また裾切価格は、固体高分子形(PEFC)は142万円、固体酸化物形(SOFC)は169万円と定められています。なお基準価格や裾切価格は、使用や燃料種別によって変動するため、詳細については個別に確認が必要です。手続きは年度内に随時行えます。【地方公共団体の補助金事業】国だけでなく、都道府県や市町村でも、さまざまな補助金事業が実施されています。お住まいの地域で受けられる補助金がないかチェックしてみましょう。■中古住宅購入で利用できる補助金一覧中古住宅を購入する際に利用できる補助金には以下のものがあります。【すまい給付金】すまい給付金は中古住宅の購入も対象になります。ただし給付の対象となる中古住宅は、売主が宅地建物取引業者である中古住宅(中古再販住宅)だけである点に注意が必要です。これは売主が個人の場合には、同給付金の根拠となる消費税が課税されないためです。おもな要件は新築住宅購入の場合と同様です。【住宅ストック循環支援事業】良質な既存住宅の流通を促進する目的から、中古住宅の購入の際にも同事業の補助金を申請できます。新築住宅を購入する場合とは要件が異なるため気をつけましょう。宅建業者やインスペクション事業者が補助金を申請し、給付を受けます。業者が受け取った補助金は、住宅所有者に還元されます。要件は以下のとおりです。1.若者(40歳未満)が既存住宅を購入すること。2.売買に際して、インスペクションを実施し、既存住宅売買瑕疵保険に加入すること。インスペクションとは、専門家が第三者的な立場から、住宅の劣化状況や欠陥の有無などをチェックすることを指します。補助金額は以下のとおりです。1.インスペクション5万円2.リフォーム工事内容に応じて定める額(定額)上限はインスペクションとエコリフォームの合計で50万円(耐震改修を行う場合は65万円)です。手続き時期は補正予算成立後(10月頃)~同年度3月末日までです。【地方公共団体の補助金事業】中古住宅を購入する場合も、都道府県や市町村の補助金が利用できることがあります。積極的に問い合わせてみましょう。■住宅リフォームで利用できる補助金一覧住宅リフォームで利用できる補助金には以下のものがあります。【住宅ストック循環支援事業】エコリフォームを行う場合は、同事業の申請が可能です。リフォーム会社が補助金を申請し、給付を受けます。リフォーム会社が受け取った補助金は、住宅所有者に還元されます。要件は以下のとおりです。1.エコリフォームを実施すること2.リフォーム後に耐震性が確保されること補助金額は、リフォーム工事内容に応じて定める額(定額)が支給されます。上限は30万円(耐震改修を行う場合は45万円)です。手続き時期は補正予算成立後(10月頃)~同年度3月末日までです。【地域型住宅グリーン化事業】新築住宅の購入だけでなく、リフォームを行う場合も要件を満たせば同事業の補助金を申請できます。補助金の受け取り方法や補助金額などは新築住宅購入の項目における「4.高度省エネ型(ゼロ・エネルギー住宅)」と同様です。要件はゼロ・エネルギー住宅に認定された木造の住宅であることです。【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業】新築住宅の購入だけでなく、リフォームの場合も同事業を利用できます。なお補助金額など要件以外の内容は新築住宅購入の場合と同様です。一般的な要件以外に、以下の独自の要件が定められています。1.既築住宅は住宅全体の断熱改修を含み、導入する設備は原則としてすべて新たに導入すること。【民生用燃料電池導入支援事業】リフォームでも同事業を利用できます。詳細は新築住宅購入の場合と同様です。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。【住宅省エネリノベーション促進事業】住宅の省エネ化を促進するための補助金事業です。一般的な要件のほかに、補助対象となる製品について以下のとおり独自の要件があります。1.住宅の省エネルギー改修(省エネリノベーション)に有効な高性能建材・設備としてSIIの定める要件を満たした製品であること。2.未使用品であること。補助金額は以下のとおりです。1.高性能建材(ガラス・窓・断熱材):補助対象費用の3分の1以内、上限150万円2.蓄電システム:5万円/kWh、上限額は補助対象費用3分の1または50万円のいずれか低い金額3.高効率給湯機:補助対象費用の3分の1以内、上限15万円手続きは年度内に随時行えます。【長期優良住宅化リフォーム推進事業】既存住宅の長寿命化を目的とした補助金事業です。三世代同居のためのリフォームは補助金がアップします。住宅所有者が直接申請し、給付を受けます。あるいはリフォーム会社が補助金を申請して給付を受け、その補助金を住宅所有者に還元することも可能です。要件は以下のとおりです。1.リフォーム工事前にインスペクションを行うとともに、工事後に維持保全計画を作成すること。2.下記性能項目のいずれかの性能向上に資するリフォーム工事または三世代同居改修工事を行うこと。劣化対策、耐震性、省エネルギー対策、維持管理・更新の容易性、高齢者等対策(共同住宅のみ)、可変性(共同住宅のみ)、三世代同居改修工事3.リフォーム工事後に少なくとも劣化対策と耐震性の基準を満たすこと。補助金額は、リフォーム工事に必要な費用の合計額の3分の1以内、上限は100万円が基本です。ただし三世代同居改修工事を実施する場合は150万円が上限となります。なお認定長期優良住宅とする場合はプラス100万円が上限になります。手続きは年度内に随時行えます。【市町村の補助金事業】住宅リフォームについても、都道府県や市町村の補助金を受けられる場合があります。ぜひ調べてみてください。■まとめいかがでしたか?補助金にはそれぞれに要件や特徴があることがわかったかと思います。住宅の購入やリフォームにはお金がかかりますが、補助金事業を賢く利用して、費用を抑えたいところですよね。住宅の購入やリフォームを検討する場合には、利用できる補助金がないかどうか、ぜひチェックしてみてください。
2017年02月24日日本最大級の中古書店を核とした複合施設「TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免」(福岡県糟屋郡志免町田富1-1-1)が、7月22日にグランドオープンした。売場面積約3,000平方メートルの同施設のデザインは、外装・内装を含めアメリカ西海岸のガレージをイメージ。店内の本は日本最大級の品揃えを誇る中古本約43万冊と、新刊本約12万冊を合わせた約55万冊で構成される他、従来のDVD・CDのレンタル、販売、リサイクルから、文具雑貨、TSUTAYAオリジナルスマホのTONE、飲食店まで豊富なサービスを提供していく。今回オープンする3店の飲食店のうち「食パンラボ」は、東区松崎に本店を構える明太フランスでおなじみの福岡の人気パン屋・full fullが新コンセプトでオープン。明太フランスはもちろん、各種食パンや、その場で作って提供されるサンドイッチなど、充実したラインアップで展開される。その他、福岡のハニー珈琲とTSUTAYAとのコラボレーションカフェ「HONEY COFFEE」、本格石窯で焼く1枚350円のマルゲリータをはじめとするピザを提供する「ナポリス(Napoli's)」を合わせた3店となっている。
2016年07月29日ガリバーインターナショナルは3月7日、ソフトバンクと提携し、同社サイトに開設した「ソフトバンク中古車情報」において中古車の購入・買取の相談などができるサービスを提供開始した。新サービスの開始にあたり、深夜も受付可能な24時間コールセンターによって、いつでも相談できる仕組みを用意したという。なお、同サービスの開始を記念して、3月7日から4月7日まで、同サービスを通じて自動車の購入・買取に関する問い合わせや成約したソフトバンクのユーザーを対象に、最大9,000円相当の特典を漏れなく進呈する「オープン記念キャンペーン」を、ソフトバンクと共同で開催するとのことだ。
2016年03月08日ソフトバンクは7日、ガリバーインターナショナルと提携し、Webサイト「ソフトバンク中古車情報」をオープンした。同サイトでは、ガリバーの各種サービスが利用可能。最新の中古車情報を閲覧できるほか、24時間問い合わせ可能なコールセンターにより、中古車の購入・買取の相談などができる。ソフトバンクではサイトのオープンを記念して、「すかいらーくご優待券1,000円分」と「選べるギフト券8,000円分」がもれなくもらえるキャンペーンを4月7日まで実施する。同キャンペーンの対象者は、ソフトバンク携帯電話を契約中のユーザー。「ソフトバンク中古車情報」を通じてガリバー対象店舗に来店し、車の査定や購入見積もり、購入・買取を行うと適用される。
2016年03月07日ユニットコムは1日、Windows 10 MAR搭載の再生中古PCを販売開始した。「Windows 10 MAR」とは、マイクロソフトが認定する再生PC事業者向けプログラム「Microsoft Authorized Refurbisher」(MARプログラム)を採用した、Windows 10 OS。MARプログラムでは、一定条件を満たした再生PC事業者が出荷する中古PCに対し、正規のWindowsライセンスが提供される。同社は、Windows 10 MARを載せた再生中古PCの販売を国内初とうたう。1日時点の取り扱いは、ユニットコムグループの中古品通販ショップ「SELLMORE(セルモア)」と「デジタルドラゴン」、中古品も販売するPCショップ「Goodwill 大阪日本橋店」の3ショップ。同グループでは、順次全国店舗での取り扱いを進める予定。
2016年02月01日ライトノベルレーベルGA文庫の人気タイトル『中古でも恋がしたい!』(著:田尾典丈/イラスト:ReDrop)からドラマCD第2弾の発売が決定した。発売は2016年4月13日(水)の予定で、価格は2,500円(税別)。ドラマCD第2弾は、綾女古都子役の内山夕実と初芝優佳役の西明日香が出演した『ドラマCD「中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~」発売記念トークショー&プレゼントお渡し会 in メロンブックス!』にて発表。脚本ならびにCDジャケットは前作に引き続き、原作者・田尾典丈氏による書き下ろし脚本と原作イラスト・ReDrop氏による描き下ろしジャケットとなる。なお、新キャラのキャストとして、諏訪間天女(イブ)役に大坪由佳、才谷龍馬役に本渡楓がそれぞれ起用される。すでにシーサイドSHOPにて予約受付がスタート。全国のアニメショップや通販サイトでも順次取り扱い開始となる。(C)田尾典丈/SBクリエイティブイラスト:ReDrop
2016年01月17日中古マンション仲介サービス等を運営するハウスマートは12日、月額1万円で仲介手数料が無料にて中古マンションを購入することのできる月額制中古マンション売買サービス「カウル」を2016年1月14日から開始すると発表した。「カウル」では、マンション購入額に加えて一般的に数百万円近く支払う必要のあった仲介手数料が無料となるという。月額1万円を支払うことで、サイトでの物件探し及び、カウルが物件探しのサポートを行う。物件探しや内見の予約・購入申し込みなどもすべてオンライン上で行うことができ、さらに成功報酬型でないため、「自分のペースで納得できる新居探しをすることが可能となる」(ハウスマート)。また、売却については手数料および月会費がすべて無料で利用することができるという。全国展開を視野に、まずは東京(23区)・神奈川(横浜市・川崎市)などの関東圏からサービスの提供を開始する。また、サービス開始に伴い、BEENEXT PTE.LTD(Founder & Managing Partner:佐藤輝英氏)より2015年8月19日に三者割当増資による資金調達を実施した。今回の資金調達により更なるサービスの開発、人材の採用、マーケティングの強化等を図って行く予定としている。
2016年01月12日今週末の12月11日(金)に発売されるドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』(原作:GA文庫刊「中古でも恋がしたい!」著:田尾典丈/イラスト:ReDrop)の発売を記念したイベントの開催が緊急決定した。『ドラマCD「中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる! ~発売記念トークショー&プレゼントお渡し会』と題した発売記念イベントの開催は、2016年1月17日(日)。イベントには、綾女古都子役の内山夕実と初芝優佳役の西明日香の2人が出演する。開催場所は「メロンブックス秋葉原1号店」と「AKIHABARAゲーマーズ本店」の2カ所。整理券配布開始は12月10日(木)の午前10時より対象法人の一部店舗にて順次開始となる。詳しい配布条件などは対象法人の公式サイトなどを確認してほしい。■ドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』発売記念トークショー&プレゼントお渡し会 - 開催概要【開催日時・場所】2016年1月17日(日)・メロンブックス秋葉原1号店 イベントスペース…… 開場15時30分 / 開演16時00分・AKIHABARAゲーマーズ本店 イベントスペース …… 開場18時00分 / 開演18時30分【イベント内容】トークショー&プレゼントお渡し会【整理券配布店舗】◎メロンブックス・メロンブックス秋葉原1号店◎ゲーマーズ・AKIHABARAゲーマーズ本店・ゲーマーズ池袋店・ゲーマーズ新宿店・ゲーマーズ津田沼店・ゲーマーズ横浜店【配布要項】対象法人の一部店舗にてドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』を予約・購入でイベント参加整理券を先着順にて配布【配布開始日】12月10日(木) 午前10時より順次開始(C)田尾典丈/SBクリエイティブイラスト:ReDrop
2015年12月09日ガリバーインターナショナルは11月9日、カタログ販売を行う日本郵便の子会社である郵便局物販サービスと、中古車売買において業務提携すると発表した。郵便局物販サービスは、全国の特産品をはじめとした商品を、全国約24,000の郵便局を通じカタログ販売により提供しているが、ガリバーインターナショナルと一体となって、郵便局の顧客に中古車を販売する。2016年2月上旬頃から販売・買取サービスを一部地域にて開始する予定だという。今後両社は、日本最大のカーサービスネットワークを構築していくことを目指していくという。
2015年11月09日野村不動産アーバンネットはこのほど、首都圏における2015年10月1日時点の「住宅地価格動向」と「中古マンション価格動向」の調査を実施し、その調査結果を発表した。それによると、四半期ベースのエリア平均の変動率は、連続してプラスを維持している。7~9月期の「住宅地価格」は、首都圏エリア平均で0.3%(前回0.5%)の変動率となった。四半期比較で「値上がり」を示した地点が15.9%(前回27.8%)、「横ばい」が81.5%(前回69.5%)、「値下がり」が2.6%(前回2.6%)となり、値上がり地点が減少して横ばい地点が増加している。エリア別の平均変動率では、3四半期連続で全エリアがプラスとなっている。7~9月期の「中古マンション価格」は、首都圏エリア平均で0.6%(前回0.8%)の変動率となった。四半期比較で「値上がり」を示した地点が26.1%(前回31.7%)、「横ばい」が70.0%(前回63.0%)、「値下がり」が3.9%(前回5.2%)となり、横ばい地点が増加し、値上がり地点と値下がり地点が減少している。エリア別の平均変動率では、4四半期連続で全エリアがプラスとなった。2014年10月~2015年9月の年間ベースで比較すると、「住宅地価格」で「値上がり」を示した地点が58.3%(前回59.6%)、「横ばい」が34.4%(前回32.5%)、「値下がり」が7.3%(前回7.9%)となり、値上がり地点と値下がり地点が減少し、横ばい地点が増加。エリア別の平均変動率では、2011年4月調査以来の全エリアプラスとなった。同時期の年間ベースで比較した「中古マンション価格」は、「値上がり」を示した地点が59.1%(前回57.4%)、「横ばい」が30.0%(前回29.6%)、「値下がり」が10.9%(前回13.0%)となり、値上がり地点と横ばい地点が増加し、値下がり地点が減少。エリア別の平均変動率では、前回調査に引き続き全エリアがプラスとなっている。同調査は、「野村の仲介+(PLUS)」各店舗の営業エリアにおいて、調査地点・対象マンションを選択し、通常取引を想定して実勢価格を査定したもの。3カ月毎(1月、4月、7月、10月)に実施。調査結果は不動産情報サイト「ノムコム」上で公表している。
2015年10月15日GA文庫からシリーズ刊行中の話題作『中古でも恋がしたい!』(著:田尾典丈 / イラスト:ReDrop)のドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』の発売日が2015年12月11日(金)に正式決定した。そして、先日公開されたCDジャケットイラストも完成。原作イラストを担当するReDrop氏による描き下ろしイラストで、緊張からか頬を赤らめる古都子の姿だけでなく、ブースの外の清一たちの姿も注目のイラストとなっている。発売日決定にあわせて、シーサイドSHOPでの予約も受付をスタート。各アニメ専門店や通販サイトでの予約も順次開始となる。ドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』は、2015年12月11日(金)の発売予定で、価格は2,500円(税別)。(C)田尾典丈/SBクリエイティブ イラスト:ReDrop
2015年10月10日伊豆山建設は9月25日、一戸建て住宅「独身貴族の家 男の城・女の城」を同社が運営するイズヤマリゾートで販売開始した。対象は、「独身暮らしを、思いっきり謳歌したいと考えている独身男女」。同社は、「独身者が家を買うことに対して世の中の偏見がある」「独身者が家を買おうとすると"どうみられるか"との不安に駆られてしまい購入を躊躇してしまう」とし、"独身男性・独身女性が楽しめる"一戸建て住宅を販売するに至ったという。「男の城」は、シアタールーム、トレーニングルーム、露天風呂形式のお風呂、裸のまま外のウッドデッキでビールを飲める設計、趣味の車やバイクをリビングから眺められるインナーガレージスタイルなど、趣味を生かせる設計や間取りになっているという。「女の城」は、"平屋なのに3階建て!?"がコンセプト。使いやすい平屋でありながら、外部からの視線や防犯面を強化するため、床が高くなっている。また、その高くなっている床を利用して床下にシェルターを設置し、地震やハリケーンから身を守れる構造となっているとのこと。そのほか、衣裳部屋やロフトもある。
2015年09月25日GA文庫からシリーズ刊行中の話題作『中古でも恋がしたい!』(著:田尾典丈/イラスト:ReDrop)より、ドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』が2015年12月に発売予定となっているが、その出演キャストが決定した。ヒロイン・綾女古都子役は内山夕実、主人公・新宮清一は田丸篤志が担当。初芝優佳役は西明日香、新宮聖美役は洲崎綾、小谷桐子役は田村睦心、外崎啓太役は逢坂良太がそれぞれ担当する。また、CDジャケットのラフもあわせて公開。イラストは、原作イラスト担当のReDrop氏描き下ろしとなっている。ドラマCD『中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~』は、2015年12月の発売予定で、価格は2,500円(税別)。(C)田尾典丈/SBクリエイティブイラスト:ReDrop
2015年09月23日GA文庫から刊行中の話題作『中古でも恋がしたい!』(著:田尾典丈/イラスト:ReDrop)のドラマCD化が決定。9月10日12時更新のガンガンGAちゃんねる9月配信分にて情報が初公開された。これに合わせてドラマCD公式サイトがオープン。販売・発売はシーサイド・コミュニケーションズが行う。ドラマCDのタイトルは『ドラマCD 中古でも恋がしたい! ~ぜってーお前の理想になってやる!~」で、発売は2015年12月の予定。価格は2,500円(税別)となる。脚本は原作者・田尾典丈氏による書き下ろしで、CDジャケットも原作イラストを担当しているRedrop氏による描き下ろし。気になる綾女古都子たち各キャラクターのキャストや描き下ろしジャケット絵柄などはあらためて公開される予定なので、続報を待ちたい。(C)田尾典丈/SBクリエイティブ イラスト:Redrop
2015年09月10日ドスパラは、中古Web通販サイトのリニューアルを記念したセールを開始した。中古PCや各種PCパーツの特価販売を実施している。セール期間は、第一弾が7月27日まで、第二弾が7月28日から8月3日。「NEC VersaPro UltraLite PC-VY10GcZ7A」を21,900円(税別)で販売するなど、数量限定の特価品を用意する。
2015年07月24日ヤフーとソニー不動産は7月7日、日本国内の中古住宅流通市場とリフォーム・リノベーション市場の活性化に向けた業務提携契約を2日に締結したと発表した。今回の業務提携契約の締結に伴い、ヤフーとソニーは、ソニー不動産の第三者割当増資を引き受けた。また、ヤフーは資本参加、ソニーは追加出資を行うことを決定した。ソニー不動産は、第三者割当増資によりヤフーを割当先としてソニー不動産の普通株式を発行。ヤフーから18億円の出資を受ける予定だ。また、ソニーも当該第三者割当増資と同時に、ソニー不動産に対して約10億円の追加出資を行う。なお、ソニーによる追加出資とヤフーからの出資により、ソニー不動産への出資比率は、ソニー約56.3%、ヤフー約43.7%になる。この提携の背景には、日本の中古住宅の流通シェアが全住宅流通量(中古流通+新築着工)に対し約13.5%にとどまっている現状がある。これは、欧米諸国と比較して6分の1程度の低い水準だ。なお、この課題に対し日本政府は、新成長戦略の一環として「2020年までに、中古住宅流通市場や、リフォーム市場の規模を倍増させる」という目標を掲げている。今回の業務提携契約により、ヤフーとソニー不動産は、「Yahoo!不動産」における売買仲介、リフォーム・リノベーション、賃貸管理の各分野で包括的な業務提携を行い、新たなサービスを提供していく考えだ。その最初の取組みとして、不動産所有者が主体となって自身のマンションを自由に売り出すための新しい不動産売買プラットフォームを共同で開発し、2015年中に公開する予定だ。この新規不動産売買プラットフォームを通じて、不動産所有者は「自分のマンションを、自分が決めた価格で、自分で売り出す」ことが可能になる。その結果として、不動産売却方法の選択肢が新たに広がる見込みだ。また、この不動産売買プラットフォームの活用で中古住宅流通市場が活性化し、リフォーム・リノベーション市場への波及効果も期待される。7月7日には新規不動産売買プラットフォーム 事前告知サイトがオープンし、7月中にはソニーとヤフーによる出資は完了する。また、2015年中に、新規不動産売買プラットフォームがオープンする予定だ。
2015年07月08日楽天リサーチは5月29日、「中古品の売買」に関する意識調査の結果を発表した。期間は5月21日~24日。対象は20代~60代の男女1,000名。1度しか使用されてない中古品で「安くても購入しない」の中での最多は、「下着」(82.4%)という結果となった。○「下着」、82.4%が「安くても購入しない」1度しか使用されてない中古品を、定価の何割引であれば購入するのかを商品別に聞いた。調査結果によると、「DVD」「書籍」においては、約5割引きであれば購入につながることが多いことがわかった。さらに、「Tシャツ」「スカート、ズボン」などの衣服においては、約6割引であれば、購入する人が多いという結果となった。一方、「安くても購入しない」の中での最多は、「下着」(82.4%)。続いて「水着」(78.5%)、「香水」(54.4%)、「靴」(53.1%)となり、それぞれ半数以上を占めた。また、「腕時計」(31.2%)についても、約3人に1人が「安くても購入しない」と答えている。
2015年06月02日ゲオホールディングスは2日、NTTコミュニケーションズと業務提携を行い、NTTコミュニケーションズのSIMカード「ゲオ×OCN SIM」とゲオが販売する新品・中古のSIMロックフリースマートフォンを組み合わせた「ゲオスマホ」の提供を開始した。「ゲオスマホ」は、NTTコミュニケーションズのSIMカード「ゲオ×OCN SIM」とゲオが販売する新品・中古のSIMロックフリースマートフォンがセットになった商品。新品のスマートフォンは「priori2」(freetel製)、「Ascend G620S」(Huawei製)が用意されている。価格は、「priori2」が税別9,800円、「Ascend G620S」が税別21,800円。支払い方法は、中古・新品問わず、一括払いのほか、12回もしくは24回の分割払いも可能となっている。なお、分割払いは4月上旬よりゲオモバイル50店舗で開始し、順次対応店舗を拡大していくという。「ゲオスマホ」として販売される端末には、クーポンが貰える会員証機能付きアプリ「ゲオアプリ」や、中古衣料のeコマースアプリ「セカンドストリート」など、ゲオグループのアプリがプリインストールされている。「ゲオ×OCN SIM」は、単体で購入することもできる。料金プランは「OCN モバイル ONE」と同一。月間3GBまでの高速通信が利用可能な「3GB/月コース」は、音声通話付きが月額1,800円、データ専用では月額1,100円となっている。そのほか、ゲオアキバ店のみで実施していたMNPの即日受付店舗が、2015年夏には全国10店舗に拡大する。また、3日にオープンする渋谷センター街店では、オープン当日から音声通話付きSIMの新規契約、即日受け渡しが可能になる。さらに、ゲオ全1,047店舗で、スマートフォンの保証サービスも開始。中古端末の初期不良対応を1カ月(30日)に延長するほか、5月からはより長期間の補償やオプションサービスの付いた有料保証サービスを提供する。また、スマートフォンとSIMカードを熟知した相談員をゲオモバイル50店舗に配備し、エントリーユーザーからの疑問や相談に対応するとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月02日ヤフーが運営するオークションサイト「ヤフオク!」は2月10日、19日よりJAA、HAA神戸が運営するリアルのオークション会場にて取り扱う中古自動車の一部を「ヤフオク!」に出品する新たな取り組みを開始すると発表した。全国で新車・中古車販売を展開するGLIONグループの「ヤフオク!」関連事業を担うライオンネットワークと、同グループで日本有数の中古車オークション会場を運営するジェイ・エー・エー(JAA)およびHAA神戸の3社と連携する。この取り組みにより、従来は加盟事業者しか購入できなかったリアルのオークション会場に登場する中古自動車が、ライオンネットワークを介して毎月数千台の規模で「ヤフオク!」に出品される。「ヤフオク!」では、1999年のサービス開始時より自動車車体の取扱いを行っているが、全国どこからでも気軽に閲覧や参加ができる一方で、実車を確認することが難しく車の状態がわかりにくかったという。また、落札後は各自で名義変更、輸送などの諸手続を行う必要があることなどが課題となっていた。今回の施策で、ヤフオク!ユーザーの多数を占める個人客でも中古自動車を手軽に入札・落札できるようになる。出品されるすべての車には、オークション会場の客観的な品質評価に基づく品質評価確認書がつくため、入札前に正確な車の状態を確認できる。名義変更や輸送などは一括してライオンネットワークが行うため、落札者は面倒な手間なく中古自動車を購入できる。
2015年02月13日