新暦の7月23日頃は、二十四節気で「大暑(たいしょ)」。梅雨も明けて、暑さがピークに達する時季です。熱帯夜が続いて睡眠不足になり、朝の満員電車を降りれば、すべてを焦がすような夏の日射しに照らされて、げんなり。この時季はいつもよりお疲れ気味になる方も多いでしょう。7月19日頃は、夏の土用入り。土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の直前の18日間のこと。季節の変わり目であり、身体のコンディションを整える時季といわれているんですよ。土用の始まりの日を「土用入り」、終わりの日を「土用明け」といいます。土用の期間中の「丑(うし)」にあたる日が「土用の丑の日」です。季節の変わり目は、「食」で健康美人に!今日は食べた瞬間「あ~、しあわせ!」と思わず笑顔になるこの時季おすすめのパワーフードをご紹介します。おいしいものをいただいて、美人になりましょう!七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じるくらしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。「桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)」新暦の7月22日~27日頃までは、第三十四候「桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)」。花を結ぶという言葉、すてきですよね。紫色の美しい桐の花が咲くのは5月。桐は花が終わると結実して、この暑い時季、卵形の実を結びます。「源氏物語」の主人公・光源氏は幼い頃に亡くした母、桐壺更衣(きりつぼのこうい)の面影を求め、華やかな恋愛遍歴を繰り返しました。桐の花の花言葉は、上品で気高いという意味の「高尚」。私は桐の花をイメージすると、なんとなく桐壺更衣が浮かびます。父を亡くした後、身分の低い更衣として入内しながら、桐壺帝(きりつぼのみかど)から寵愛を受けた桐壺更衣は、他の妃たちからひどいジェラシーを受けて、心痛のあまり、3才の源氏を残して病でなくなりました。いにしえの世も今も、ストレスは万病のもと。スタミナ満点のパワーフードで、暑さもストレスも、ジェラシーも吹き飛ばしましょう!「うなぎ」でお肌プルプルに!土用の丑の日=うなぎを食べる日と思っている私ですが、うなぎの旬は、実は冬。江戸時代、夏場に売り上げが伸びないことに困ったうなぎ屋さんのために考え出されたのが、「土用の丑の日」だったそうです。もともと丑の日に「う」がつくものを食べると病気にならないという言い伝えがあり、それを上手に利用して、「本日、土用の丑の日」という紙が店の前に貼り出されるやいなや、大当たり。プロモーションが大成功して、その風習が現在まで続いているというのはあっぱれですね。うなぎにはうれしい美肌効果もあるのだとか。うなぎに含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、うなぎの皮の周囲にはコラーゲンが含まれていて、お肌に良いといわれています。たれでじっくりと焼き上げたうなぎは口いっぱいにうまみが広がり、食べた瞬間、フニャ~っと顔がゆるみますね。この時季のランチはちょっと奮発して、うなぎで「美」をチャージしませんか?「しじみ汁」で若返ろう!冬が旬のうなぎに対して、夏が旬のパワーフードといったら「しじみ」。しじみの収穫量が最も多いのが夏なんだそうです。「土用のしじみ」という言葉もり、その歴史はうなぎより古いのだとか。化粧品メーカーの「ポーラ」が全国47都道府県の女性の肌を分析した「美肌県グランプリ」で、島根県が4年連続美肌日本一に輝いていますが、美肌の秘密はなんと「しじみ」なのだとか。しじみの栄養素、オルニチンには美肌効果があり、成長ホルモンの分泌を促進するといわれています。この時季のしじみには特に、女子力を向上するパワーがギュッとつまっているそうです。「卵料理」で髪と爪をきれいにケアもうひとつ。「土用の丑の日」に出回るおいしいものといえば、「土用卵」です。土用卵とは、土用の時季に産み落とされた卵のこと。さまざまな料理に大活躍、毎日何気なくいただいている卵ですが、卵に含まれる豊富なタンパク質は胃腸の冷えを緩和、身体の中からあたためて免疫力を高めてくれるといわれています。エアコンで冷えた身体にもやさしいですね。またタンパク質は、カラーリングやパーマなどで傷みがちな髪の毛をケアしてくれるすぐれもの。「髪の約95パーセントはタンパク質で構成されている」と聞けば納得ですよね。髪や爪の主成分であるタンパク質を、身体の内側から補いましょう。ちなみに私はクレソン入りの卵焼きが大好物です。シャキシャキとしたクレソンの食感や苦味も楽しめて、ちょっぴり大人な味わいですよ。土用のパワーフードで輝く笑顔に!女性を美しくする夏のパワーフード、「うなぎ」「しじみ」「卵」をご紹介しました。以前、有名なカメラマンが「とっておきの笑顔で写真を撮りたいなら、目の前に大好物の料理があることをイメージしてみてください」と某番組で話していました。その言葉で、緊張でかちこちになっていた女性たちの笑顔が一瞬にして変わり、驚きました。おいしいものは、人を心の底からしあわせにしますね。この時季、おいしいものや美容に良いものをいただいて、最高の笑顔を。しあわせが笑顔を運ぶのではなく、笑顔がしあわせを運んでくれますよ。【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂
2016年07月21日今から60年前、ニューヨークで幕を開け、日本を含め世界中で上演されている名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』。日本では、2013年にG2を演出に迎え、キャストも一新した同作が、再び上演される。前回に引き続き、ヒギンズ教授を務める寺脇康文に話を聞いた。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」チケット情報「セリフも演出も前回よりかなり変わって、深くなっています。例えば、前回はそりの合わないイライザとヒギンズが、段々と惹かれ合っていく構図だったんですが、今回はより複雑になり、最初にふたりが出会うシーンから、互いにビビッとくるものがあったはずだという解釈です」。ロンドンに住む貧しい花売りの娘イライザが、淑女になるため、言語学者のヒギンズから、上流階級の言葉や礼儀作法を教わり、美しい貴婦人へと成長していく物語。日本でも「源氏物語」で紫の上を好みの女性に育てる光源氏が描かれるが、男性にはそんな願望があるのだろうか。「男女共にあると思います。でも何をしても結局、男は女性に教育され、手のひらの上で転がされる(笑)。威張り散らしているけれど、ヒギンズも同じですね」。言語に厳しく偏屈もののヒギンズだが、寺脇が演じると何ともいえない色気がありチャーミングだ。「彼は子供がそのまま大人になったやんちゃ坊主。バカだけど守ってあげたくなるような男の一面も出したいんです」演じることは寺脇にとって、「相手によって音楽の種類や演奏法が変わるセッション」だという。前回同様、イライザを霧矢大夢と真飛聖がWキャストで務める。「霧矢さんは芯の通った男気のあるイライザ。真飛さんには『どうしようもねぇなコイツ』と、小学生の女の子に接する感じですね」。ふたりに対してヒギンズは、包み込んだり、突き放したりと今回も違う音楽を奏でるそうだ。また、上流階級の言葉が習得できず自暴自棄になるイライザに対し、ヒギンズが「言葉は人の心に流れる気高いもの、創造力に富んだ音楽的な集合体だ」と語る名台詞がある。「役者としても感慨深いセリフです。前回はやさしくそう言っていたのですが、G2さんが『男はもうダメだと思ったらダメ。女性はもうダメだ…、からまだ余力がある』と名言をはかれて(笑)。今回はイライザに対する最後の鞭として、叱咤激励する感情を込めたい。あの言葉は彼女に勇気と活力を与えるのですから」最後に舞台に立つ意義を聞いてみた。「世界中で紛争が起こり、悲しいニュースが多すぎる。僕らにできるのは、いい作品を作り人の心を豊かにすること。現代の日本で、貴族や上流階級はあまり関係がありませんが、人間は生活や考え方、心の持ちようも含めて少しでも上昇し成長したいはず。そこを自分と重ねてこの舞台を見てほしいですね」公演は、7月10日(日)から8月7日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、8月13日(土)・14日(日)は愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年07月01日5月26日~30日は七十二候「紅花栄く(べにばなさく)」。紅花はその昔、「紅花一貫は黄金一貫」と言われたほど高価な植物だったそうです。紅花から抽出した天然色素は女性の口紅や、紅色の染料に。紅花染めが流行した奈良時代や平安時代には、上流階級、いわゆるセレブの皆さんがこぞって、紅花で染めた衣装を身にまとっていたそうですよ。「紅花って、あまりなじみのない花だな」とつぶやいている方もいらっしゃるでしょう。今日は、女性なら誰もが気になる「美人になる方法」を探るべく、平安時代に生まれた王朝ロマン「源氏物語」に登場する、美人を超える異色の不美人!紅花色のお鼻をもった「末摘花」をご紹介します。これを読んだら、あなたの中の美人の基準が変わるかもしれませんよ。七十二候とは?時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。末摘花ってどんな女性?「源氏物語」に登場する中で、最も美しくない女性として描かれる「末摘花(すえつむはな)」。紅花はいにしえの時代、「末摘花」と呼ばれていました。光源氏が愛する、美しく魅力的な女性たちが花のように咲き競う「源氏物語」において、不美人ナンバー1。高級ではあるけれど、白茶けた時代遅れのファッションに身を包み、気の利いた和歌ひとつ詠めない姫君は、美男美女揃いの物語の中である意味、圧倒的な存在感を放っています。しかし、悲恋のお話が多い源氏物語の中で、末摘花は源氏の妻のひとりとして晩年を幸せに過ごしました。「恋多き光の君」源氏のハートをつかんだ姫君の魅力は、いったい何だったのでしょう?愛されるにはもちろん、理由があるのです!イケメン光源氏とブス末摘花の出会い夕顔をうしなって傷心の光源氏に、今は亡き常陸宮(ひたちのみや)にひとり娘がいるという話が届きます。没落してしまったものの高貴な血筋であるがゆえ、誰とも会わず、琴をひとりつま弾く悲劇の姫君。心ひかれた源氏は、月夜の晩、物陰から琴の音に耳を澄ませました。ところが、特に心にしみいるほどの腕前でもない。あまり胸もときめかない。そこで顔を合わせたのが、同じ夕顔を愛した恋のライバル、頭中将(とうのちゅうじょう)でした。光源氏も頭中将も、どちらも姿の見えない姫君に興味津々。中将がしきりに姫君に言い寄っていることを知り、源氏のライバル心に火がつきます。そこで光源氏も手紙を書きますが、返信は来ず。待てども待てども変わらぬ状況にしびれを切らした源氏は、強引に障子をあけて屋敷へ忍び込み、一夜をともにします。その後、和歌を送りますが、ロマンティックな返歌もできない姫君に、ため息をつく源氏。そうしてある冬の日、明るい場所で、源氏は姫君の顔をまじまじと見ることになるのです。源氏はその姿に心底驚きました……。はじめての顔合わせ。光源氏が驚いた理由とは?その理由をご紹介しますと、1:長く赤い鼻2:青白くやたらと広いおでこ3:座高が高い4:着ている物が古臭く時代遅れ5:ぽっちゃりが美人の条件だった平安時代において、がりがりに痩せていたとまぁ、徹底的に可愛くない姫君を見て愕然とする源氏ですが、ここまで可愛らしくない女性を、自分以外のいったい誰が面倒を見るというのだろうと思い直すところが、源氏の器の大きいところ。鼻が赤いから「末摘花の君」。その後、源氏は須磨へ流され、末摘花とは一度も会うことなく、長い長い月日が流れたのでした。ブスが美人を超えるとき須磨から戻った源氏は偶然、末摘花と再会します。末摘花のことなどすっかり忘れ、ほかの女性に会いに行こうとしていた源氏。そこで、末摘花がいまだ自分を待ち続けていることを知るのです。没落しようとも、皇族である父の代から受け継がれてきた家や家財道具を、お金に換えることはせず守り続けてきた末摘花。しかし家人の裏切りによって家財を持ち出され、生活は困窮していました。それでも人をうらまず、愛した源氏を信じ続け、誇り高くつつましやかに生きる女性。その姿に心打たれた源氏はその後、末摘花を二条院へ招き入れ、妻の一人として生涯にわたり面倒を見ました。源氏は見た目ではなく、その心根に感動したのでしょう。美しい女性に次々と心奪われる源氏に、嫉妬の炎をメラメラと燃やし疲れ切ってしまう女性もいれば、末摘花のようにありのままの自分で、疑うことなくまっすぐに愛する人を信じ、おだやかな幸せを手にいれる女性も。しわくちゃのおばあさんになっても、心の美しさは決して衰えることがありませんね。源氏物語に異色の不美人「末摘花」を登場させた紫式部。「女性の美しさは見た目や教養だけではありませんよ。心ですよ、心!」という紫式部の声が聴こえてくるような気がしませんか?心を磨いてハッピーエンドを迎えよう!山形の県花にも指定されている「紅花」。山形の見頃は7月ですが、千葉県の長福寿寺(ちょうふくじゅじ)では6月中旬、10万本の紅花が可憐な花を咲かせます。ちなみに長福寿寺は願いが叶う!幸せを呼ぶ!吉ゾウくんのお寺として有名です。平安時代、貴族のあこがれだった紅花。その紅花の古名である「末摘花」と呼ばれた姫君は、悲恋が多い物語の中で、ハッピーエンドを手に入れました。本当の美人、不美人は「心」で決まるのです。今年は紅花を眺め、末摘花を見習って心を磨きましょう。大切な恋もハッピーエンドを迎えられるように。
2016年05月25日4月6日(水)から16日(土)まで京都劇場にて上演される市川海老蔵特別公演『源氏物語 第二章~朧月夜より須磨・明石まで』の製作発表会見が2月22日、京都市内のホテルにて行われ、市川海老蔵が出席した。市川海老蔵特別公演「源氏物語 第二章~朧月夜より須磨・明石まで~」のチケット情報2014年春の南座で初演された市川海老蔵特別公演『源氏物語』では、「歌舞伎」と「能」と「オペラ」、という斬新な取り合わせを「源氏物語」の世界に表現。敷居が高いとも言われる三つの伝統芸能を昇華させた舞台は大きな話題を呼び、その後全国でも上演を重ねた。今回満を持しての第二弾の上演ということで企画から本公演に携わる市川海老蔵は「光源氏を演じるうえで表現したいのは前回同様“心の闇”。そして日本四季の美しさをこの『源氏物語』で表現していきたい」と力強く意気込みを語った。また前回に続き脚本を担当する今井豊茂は「続編ではありますが一つの作品として楽しんでいただけるものに仕上がる予定。前半はオペラと歌舞伎、後半は能と歌舞伎でみせていくという構成で考えています」と、構想中の内容にふれた。また海老蔵は「京都にもぴったりの演目だと思うので、文化に触れてもらうきっかけになれば。アクセスのいい京都駅で途中下車していただいて、新しいお客様にもぜひご覧いただきたい」と公演をアピールした。今回は、「源氏物語」に登場する女性の中でも最も人気が高いと言われる朧月夜との恋から「須磨」「明石」の巻を中心に、再び、日本最古のラブストーリーを“歌舞伎×オペラ×能楽”の奇跡のコラボレーションにより、市川海老蔵が新たな魅力とともに描き出す。チケットぴあでは一般発売に先駆けて、ぴあプレミアム会員限定WEB先行抽選先行(いち早プレリザーブ)を3月1日(火)11時まで受付。WEB先行抽選先行(プレリザーブ)を2月26日(金)11時から3月3日(木)11時まで受付。
2016年02月26日11月5日は「いい男の日」です。あなたの周りに「いい男」はいますか?そもそも「いい男」ってどんな男性のことでしょう。イケメン?包容力のある人?それとも経済力?諺では「色男、金と力はなかりけり」と言いますが、歴史を振り返ると、色男=イケメンで金と力を備えた人物って結構いるんですよね。今回は日本史のいろいろな時代から「モテ男」の代表選手をピックアップし、「いい男」について考察していきます。【平安時代】元祖モテ男、在原業平日本の「モテ男」を考えた際、どうしても外せないのが平安時代の貴族・在原業平(ありわらのなりひら)。『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルの一人と伝えられている人物です。≪どんな人?≫平安京をつくった桓武天皇のひ孫。皇位継承争いに巻き込まれて皇族から離れ、在原姓を名乗りました。業平は「体貌閑麗、放縦不拘、略無才学、善作倭歌」。今風に訳すと「イケメンで自由奔放。勉強はそこそこだけど、歌が超うまい」。和歌の名手で百人一首には「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という歌が収録されています。≪モテエピソード≫「生涯を通じて3,733人の女性と交わった」という逸話の持ち主。貴族の女性だけでなく、町娘から91歳の女性まで相手にしたと言われています。彼のエピソードとして有名なのが、藤原氏が天皇に嫁がせるため、文字通り「箱入り娘」として育てていた高子をものにしたこと。他にも、女性の中で最も高貴な人物とされた伊勢神宮の斎王(天皇の代わりに伊勢神宮に仕えた未婚の女性)とも交際しました。。高子との関係は、政敵である藤原氏の企みを妨害するためという説も。ただのイケメンではなく、権力者に対抗したり、普通の人なら恐れ多くてアプローチできない女性にもアタックしたり。恋に関して桁外れに「自由奔放」な人物だったようです。その型破りな姿勢に多くの女性が憧れたのでしょう。【戦国時代】「日本一の兵」真田幸村数多の武将が腕を競った戦国時代には、魅力的な武将がたくさん現れました。織田信長、伊達政宗、上杉謙信…その中から選んだのは、来年のNHK大河ドラマの主人公、真田幸村(本名は信繁)です。ここ数年、小説やゲームの影響で女性にも大人気の幸村。その男らしさからイケメンと称されていますが、なぜここまでもてはやされるようになったのでしょうか?≪どんな人?≫秀吉亡き後、天下を狙う徳川家康と豊臣勢が戦った「大阪冬の陣」「夏の陣」で豊臣勢の武将として大活躍しました。大河ドラマのタイトルにもなった「真田丸」とは、「冬の陣」で戦いの拠点となった小さな城のこと。「夏の陣」では幸村の奮闘により、あと一歩のところまで家康を追いつめたと伝えられています。≪モテエピソード≫幸村は「柔和で辛抱強く、物静かで言葉も少なく、怒って腹を立てることはなかった」人物。しかし戦場に出ると一変。その戦いぶりや味方を裏切らない忠義は、敵である徳川の武将からも「日本一の兵(つわもの)」と讃えられました。日頃は静かでイザという時に頼りになるってステキですよね。妻・竹林院はそんな夫に心底ほれていたのか、戦いに敗れた幸村が九度山に幽閉された時には「真田紐」という紐を考案し、それを売って幸村を支えます。大河ドラマには妻のほか、幸村の初恋の人にして、最初の子の母となる梅という女性も登場する予定。なお、池波正太郎の『真田太平記』には、真田家のために命をかけて尽くすお江という忍者が出てきます。信州・別所温泉の隠れ湯で18歳の幸村を「男」にしたお江は、年下の彼の前でだけ、不死身の女忍びから生身の女に戻ったとか。恋にまつわる記録はそれほど多くありませんが、敵もほれる「男の中の男」幸村。関わった女性にとって、何があっても愛さずにはいられない存在だったのでしょう。【江戸時代】実はヤンチャだった水戸光圀水戸光圀といえば、何といっても「この紋所が目に入らぬか!」のセリフで有名。助さん・格さんと共に全国を巡り、悪代官や悪徳商人を懲らしめる水戸黄門像は、多くの日本人の脳裏に焼き付いているはず。≪どんな人?≫ドラマに描かれる水戸光圀は、実は大部分が作り話です。実際には水戸と江戸を行き来したぐらいで、遠くても鎌倉に足を伸ばした程度。そんな光圀に「全国を歩きまわる」イメージが生まれたのは、日本の歴史をまとめた「大日本史」の編纂を行ったから。この作業は、結局250年もかかり、完成したのは明治時代でした。これがきっかけで誕生した「水戸学」は幕末の尊皇攘夷の思想を生み出し、そこから明治維新へとつながります。≪モテエピソード≫若い頃はだいぶヤンチャをしていたみたいです。派手な着物で遊郭に通うなど、かなりの「かぶき者」。しかも色白で面長のイケメンだったので、江戸城に登城するときには、その姿を見るために多くの人が集まったそう。また、日本で初めてラーメンやチーズを食べたグルメとしても知られています。当時は「生類憐れみの令」で知られる将軍・綱吉の時代でしたが、これに反対するばかりか、禁止されていた牛や豚、羊も食べたとか。権力に流されることなく自分を貫く姿に、いつの時代も人は魅了されるようです。【幕末】新選組「鬼の副長」土方歳三戦国時代同様、激動の時代である幕末にも、魅力的な人物が大勢現れます。坂本龍馬や新撰組の面々にキュンキュンしちゃう女性は少なくないのでは?ここで紹介するのは新撰組副長の土方歳三。彼は実際にかなりのモテ男でした。≪どんな人?≫農家に生まれた土方は、子どもの頃から「武士になりたい」と願っていたようです。同じ夢を持つ近藤勇と出会った彼は、一緒に京都に行き、近藤を局長とする新選組を結成。自分は副長となります。「局中法度」と呼ばれる厳しい規則をつくり、「背くものは切腹」という厳しさから鬼の副長と呼ばれました。≪モテエピソード≫2004年の大河ドラマ『新撰組!』に続き、現在放送中の連続テレビ小説『あさが来た』でも土方歳三役を演じたのは山本耕史さん。残された写真を見るかぎり、山本さんって土方と本当によく似ていますよね。それほどのイケメンだからか、京都では芸者や舞妓に大人気。親戚宛ての手紙には「モテて大変だ」と書かれていたそうです。ある時、土方が送った荷物を開けてみると恋文が箱にギッシリ入っていた、なんて逸話も。そんな彼ですが、「知れば迷い しなければ迷わぬ 恋の道」という俳句を残しています。モテることはわかっていながらも、自分を武士にしてくれた幕府に尽くすために恋はしない、と考えていたのかもしれません。その一本気な部分も土方の魅力なのでしょう。◆モテ男は、いい男なのか?ここまで、在原業平、真田幸村、水戸光圀、土方歳三と歴史上のモテ男たちのエピソードを探ってきました。いわゆるプレイボーイから「男の中の男」までいろいろなタイプがいますが、4人には共通点があります。それはストイックで自分の信念を絶対に曲げないところや、スケールが大きく行動力があるところ。もちろん見た目の良さや本人の雰囲気もあるのでしょうが、女性というのはそういう、どこまでも真っすぐで、且つ非凡な男に惹かれるものなんだろうなと改めて考えさせられました。タブーをものともせずに行動するとか、敵からも賞賛されるほどの戦いぶりを披露するとか、同じ男でもかっこいいなと思っちゃいますからね。しかしながら、実際のところ、「モテ男」は「いい男」なのでしょうか?もし3千人以上の女性と寝た業平が恋人だったら…。時代が違うとはいえ、1/3000の立場なんて嫌ですよね。幸村は最高の男かもしれませんが、支える女性は大変そう。光圀も若い頃はヤンチャだったし、土方はモテるのに恋を捨てた生き方をしていたし…。誰もが認める「モテ男」を手に入れたら、羨望はされるでしょうが、かなりの苦行になりそうですね。そう考えると、「モテ男」は必ずしも女性にとって「いい男」ではないのかもしれません。著者の勝手な見解ですが、あなたを大切にしてくれるのはきっと、みんなに「モテる男」ではなく、あなたにだけモテる「いい男」。どんな人が自分にとって最も「いい男」なのか…考える際の参考になれば幸いです。(文=マサル)あなたとの結婚に向いていない男の特徴【無料占い】
2015年11月05日宝塚歌劇花組公演『新源氏物語』『Melodia-熱く美しき旋律-』が10月2日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。1981年に初演された本作は、芥川賞など数多くの受賞歴を持つ小説家・田辺聖子が1978年に上梓した『新源氏物語』をもとに作られた作品。26年ぶり3度目の上演となる今回、圧倒的に美しいビジュアルと色気を持ち、歌唱力にも定評のあるトップスター・明日海(あすみ)りおが“光の君”を演じ、観る者を魅了している。宝塚歌劇花組『新源氏物語』チケット情報華やかな平安の宮廷を背景に、光源氏の愛と苦悩をドラマチックに描いた本作。幼い頃に母・桐壺の更衣を亡くした源氏は、母に生き写しの桐壺帝の妃、藤壺の女御に恋慕の情を抱いていた。美しい青年に成長した源氏は溢れる想いを抑えきれず、ある夜、藤壺と一夜を過ごす。その後、秘密の恋に苦しむ源氏は、藤壺の面影を追って、さまざまな女人との逢瀬を重ねていく…。パッと照明がステージを照らした瞬間、壮大で美しい舞台が目に飛び込む。まるで絢爛豪華な日本画を見ているようなプロローグで、観客をその世界へと誘導していく。そしてその中でしっとりと舞い踊る明日海の、並み外れた美しさにうっとり。当代きっての美男子を気品の高さも漂わせながら繊細に演じているが、藤壺との逢瀬では、激しく情熱的に狂おしい愛を表現する。藤壺を演じるトップ娘役、花乃(かの)まりあも、義理の母としての母性を感じるたおやかな雰囲気と、女性としての葛藤をバランスよく見せている。また、芹香斗亜(せりか・とあ)は、源氏の随身である惟光を実直に表現。源氏に激しい愛情を持つ六条御息所を演じるのは、柚香光(ゆずか・れい)。抑えた演技ながらも、生霊にもなる強い思いを内に持つ御息所を丁寧に体現する。さらに後半では、頭中将の息子・柏木役をフレッシュさと熱さを持って演じている。第二部のショーは、熱く美しいメロディと躍動感あふれる歌と踊りで見せる。クラシカルな雰囲気でスタートしたかと思えば、一瞬にしてトロピカルカラーの衣裳に変わり、カルナバルのホットな群舞を展開する。ジャズのリズムに乗せたクールなシーン、煌びやかでエキゾチックなシーン、情熱的なデュエットダンス、大人っぽい黒燕尾の群舞など、瞬きする間も惜しいシーンが次々と続いていく。明日海を中心とするフレッシュな花組生が見せるエネルギッシュなステージ。お芝居の華やかで美しい、しっとりとした世界観とのギャップを楽しんで。兵庫・宝塚大劇場公演は11月9日(月)まで。11月27日(金) ~ 12月27日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは10月25日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2015年10月07日宝塚屈指の美貌を誇る花組トップスター・明日海りおが、『新源氏物語』でいよいよ光源氏を演じる。本作は田辺聖子の小説をベースに柴田侑宏が舞台化した宝塚歌劇の名作で、26年ぶり3度目の上演。平安王朝の世界を華やかに見せながら、絶世の美男子の愛の遍歴をドラマティックに描く。宝塚歌劇花組 チケット情報美しい品のある着物姿で現れた明日海。「稽古場から優雅な身のこなしを意識しています。家では白檀のお香を焚くようになりました」と、すっかり雅な世界に浸っている。「光源氏は名前だけでも大きく、とても責任を感じています。色々な資料を読んでいると何時間も経っていたということも。とても入り込みやすいです」。その中で明日海が目指すのは、台本に忠実な光源氏像。「この作品の中で源氏は藤壺の女御の面影を追い続けています。出会う女性たちそれぞれへの愛も真実ですが、また藤壺への想いに返ることへの自分の葛藤。彼をかき立てる“情熱”を、共感を呼べるように演じたいです」。2008年の月組大劇場公演『夢の浮橋』新人公演では、光源氏の外孫・匂宮を演じた“縁”もある。「匂宮のほうが野性的。同じ血を受け継ぐあの役を活かしながら、匂宮との違いも自分の中ではっきり出して演じたいです」。花組トップに就任して1年余り。男役の美学を極めつつある今、数々の姫君を相手に、甘い貴公子の内にある魂をくっきりと見せてくれそうだ。「主演をさせて頂くようになって、心の内を前面に出すお芝居を意識しています」と語る明日海が頼もしい。同時上演のグランド・レビュー『Melodia -熱く美しき旋律-』は、「プロローグや中詰はラテンで、“熱く”の部分が強いショーです」と笑う。「下級生までたくさんの場面に出ているので、エネルギッシュにお届けしたいです。私はスキャット的な歌に挑戦したり、花乃(かの)まりあと今回は大人っぽいデュエットダンスを踊ります。コンビを組んで大劇場公演では2作目なので、また違った表情をお見せできたらいいですね」。8月の台湾公演では観客の鳴りやまない拍手に感動したという。「拍手が降ってくるような感覚が忘れられません。花組の仲間は海外でも揺るがない安心感があり、心強かったです。今回は日本物のお芝居の楽しさを日々発見していますし、ショーでは身体を解放しながら踊っています。切り替えが必要ですが、それ自体を楽しんで臨みたいです」。香り高き王朝ロマンから、心躍るリズムの連続へ。この振り幅の妙を存分に味わってほしい。公演は宝塚大劇場にて10月2日(金)から11月9日(月)まで上演。東京宝塚劇場公演は11月27日(金)から12月27日(日)まで。東京公演は10月25日(日)より一般発売を開始。取材・文/小野寺亜紀
2015年09月24日夏の風物詩といえば怪談。そこで今回は夏にぴったりな“幽霊画”の展覧会をご紹介。そもそも幽霊とは、化け猫や塗り壁などの妖怪とは違う、現世に怨念が残って成仏しきれなかった“人間”の姿。そのうらみつらみといった人の情を、おどろおどろしく、巧みに表現するのが幽霊画で、だからこそ「その気持ちはわかる、可哀想…でもやっぱり、こわい」というリアルな恐ろしさが伝わってくる。本展で並ぶのは、谷中の全生庵(ぜんしょうあん)が所蔵する明治時代の噺家・三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)ゆかりの幽霊画コレクション50点が中心。圓朝は怪談を得意とした噺家で、幽霊画のコレクターとしても有名だった人物。希代の“幽霊マニア”と呼べる彼が収集した作品だからこそ、間違いなく“怖い”ラインナップだ。会場では「怪談牡丹燈籠」や「四谷怪談」「番町皿屋敷」など、有名な怪談のストーリーも解説。美術に興味のない人でも、名画とともに恐ろしいストーリーを追えば、背筋がゾクッ!お化け屋敷とはまた違う、不気味な肝試し気分が味わえる。◇information「うらめしや~、冥途のみやげ」展―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に―東京藝術大学美術館地下2階展示室東京都台東区上野公園12‐8開催中~9月13日(日)10:00~17:00(8月11日・21日は~19:00、入館は閉館の30分前まで)月曜休TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)一般1100円◇毒殺されたお岩の悲劇『東海道四谷怪談』。病気がちのお岩を厭う夫・民谷伊右衛門は、出世のため隣家の伊藤喜兵衛の孫娘・お梅と結婚すべく、お岩に毒を盛る。容姿が崩れたお岩は苦しみながら死ぬが、その後、民谷家には不幸が続き…。醜い顔のお岩の亡霊が夫の前に現れた恐怖の瞬間が、この場面。歌川国芳≪民谷伊右衛門市川海老蔵・お岩亡霊 尾上菊五郎≫天保7 年(1836)大判錦絵8/18‐9/13(後期)展示◇愛しい男の心変わりで女が鬼に変わる『葵上』。元皇太子妃で光源氏の愛人・六条御息所は気高く教養深い高貴な女性。けれど源氏の足が遠のいたことで、彼の正妻である葵上に嫉妬の炎を燃やし、呪術で葵上の魂を抜き取ろうとする…。この絵は御息所の心に巣くっている嫉妬心が生霊となって表れたシーン!上村松園≪焔≫大正7年(1918)絹本着色東京国立博物館9/1‐9/13展示◇父子で間男を討つ復讐劇『怪談乳房榎』。絵師の菱川重信の妻・お関に惚れた磯貝浪江は、重信に弟子入りして、お関に関係を強要したうえ重信を惨殺。さらに子供まで殺そうとする浪江の前に、重信の亡霊が登場し、我が子を救出する絵がこちら。その後、成長した子が、父の仇討ちを果たす。伊藤晴雨≪怪談乳房榎図≫明治~昭和時代(20世紀)絹本着色全生庵8/18‐9/13(後期)展示※『anan』2015年8月12日・19日号より。文・山田貴美子
2015年08月18日『源氏物語』とは紫式部が記した平安時代を代表する世界的に有名な日本文学です。男性も女性も虜にしてしまうほどの美貌を持った光源氏。そんな彼は宮廷イチのプレイボーイでもありました。そこで今回、光源氏の妻・彼女たちをタイプ分けしながら、プレイボーイに愛される女性はどんな人なのかをみてみましょう。○奥ゆかしい和風美人 - 「藤壺の宮」「紫の上」まずは、光源氏が最も愛した女性、「藤壺の宮」と「紫の上」から。2人とも容姿端麗で気が利いて、頭も良くて優しいという、まさにパーフェクト美人でした。藤壺の宮は母親を早くに亡くした光源氏の母代わりであり、姉代わりでした。いつしか光源氏はそんな藤壺の宮へ恋心を抱くようになったのですが、藤壺の宮は実父の後妻。しかも、父は時の帝(天皇)でした。つまり、藤壺の宮と結ばれるということは、父への裏切りであり国への裏切りでもあったため、光源氏の恋は決して実らせてはいけない恋だったのです。実はこの時、藤壺の宮も光源氏に恋心を抱いていました。それなのになぜ光源氏を拒んだのでしょうか? それは保身のためでもありますが、1番は光源氏を想ってのこと。不倫が完全悪だった時代に父、しかも帝の妻と結ばれるなんて重罪も重罪。見つかったら死刑で済むどころではありません。さらに、藤壺の宮は自分を惜しみなく愛してくれる夫の帝にも配慮をし、2人のために自分を押し殺して耐えたのでした。一方の紫の上は、藤壺の宮にそっくりだという理由から光源氏が幼い頃から女性としての立ち振る舞いや教養を教え込み、大切に育て上げてのちに正妻とした女性です。光源氏は彼女に藤壺の宮の面影を投影していたのです。紫の上は本当に人間のできた人で、正妻になった後も光源氏の他の愛人に嫉妬することも、愛人の家へいそいそと出かける光源氏を醜く引き留めたりすることもしませんでした。それどころか愛人の子どもを引き取り、皇后にまで育て上げたのです。その際、自分に子どもを託してくれた光源氏の愛人を敬い、気遣う手紙を書くなど、細かいところにまで気の回る女性だったことがうかがえます。この2人に共通しているのは、男性を立てて堪え忍ぶ、いわば古き良き日本の女性。光源氏のように浮名をたくさん流した男性にとっては、口やかましく自分の行動をとがめる女性より、ある程度自由にさせてくれて最終的に大きな愛で包んでくれる、そんな女性の方が家に帰ってきたいと思わせたのでしょう。○誇り高きインテリ美人 - 「六条御息所」「明石の君」次に紹介するのは「六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)」と「明石の君」。2人は、才色兼備という言葉がぴったりの女性で、教養があって頭の回転も早く、特に知性あふれる女性でした。六条御息所は先の春宮(とうぐう)の妻で光源氏よりも8歳年上の未亡人でしたが、光源氏に会話を楽しむなら六条御息所が1番だと言わしめたほどでした。また、字もとてもきれいで、彼女にかな文字を書かせたら右に出る者はいないとまで言われたそう。初めこそ、「こんな若造に恋をするなんて! 」とくすぶる恋心を否定して葛藤していたものの、自分の恋心を認めた六条御息所は燃えるような愛情を光源氏に捧げ続けました。その勢いは凄まじく、いつしか嫉妬に代わり、光源氏の恋人を2人も呪い殺してしまうほどでした。光源氏もこの六条御息所の激しい愛を認め、生涯で最も愛情を捧げてくれたのは六条御息所だと言っています。しかし、六条御息所の愛は重すぎたようで、最後には六条御息所をあまり訪ねなくなってしまいました。そして明石の君は、光源氏が政治的騒動により須磨に流された時に出会った恋人。紫の上がいなかったら正妻にしていた、と光源氏に言われるほど愛された女性です。光源氏の愛人たちの中では実質ナンバーワンでした。明石の君は身分は低かったのですが、六条御息所に匹敵するぐらいの教養の持ち主。光源氏が彼女に求愛したのもそういった理由からでした。明石の君は当初、身分の違いから光源氏の求愛を拒んでいましたが、父親の勧めもあって最終的に光源氏の愛を受け入れ、女の子を身ごもります。その子が先述した紫の上が「愛人から引き取り、皇后にまで育て上げた子」です。この2人に共通しているのは、初めは光源氏の求愛を拒んだこと。ころっと自分になびく女性よりも、自分の考えをしっかり持っていて身の振り方をわきまえている、その誇り高さが故に光源氏は興味を持ったのでしょう。ただ、光源氏は彼女たちと話すときは常に気を張っていないといけないから少し疲れるとも言っていますから、賢すぎるのも問題だったみたいです。○女は気ごころで勝負 - 「花散里」「末摘花」女性には事欠かなかった光源氏ですが、関係を持ったのはなにも美人だけではありません。「花散里(はなちるさと)」と「末摘花(すえつむはな)」の2人は、特別美人ではありませんでしたが、光源氏から重宝された女性でした。花散里は、先に見た4人のようにずば抜けて美人でも教養があるわけでもなかったので、正直言って花散里の家に光源氏が足を向ける日はそう多くはありませんでした。しかし、光源氏は自分が落ち込んだり気弱になったりした時は決まって、花散里のもとを訪れました。それは花散里が並はずれておおらかで優しく、心休まる性格をしてたからに他ありません。そして、花散里が光源氏に愛された理由のひとつが、訪問やプレゼントを素直に喜んでいたことです。普通、なかなか遭ってくれなかった恋人が久しぶりに家を訪れたりプレゼントを持ってきたりしたら、どうせ機嫌を取りに来たんでしょう? と勘ぐって捻くれてしまったりしてしまいますよね。ところが、花散里はただ素直に自分に逢ってくれたこと、プレゼントをくれたこと、そういう事実だけを素直に受け止めて喜ぶのです。そして末摘花はというと、美人ではないどころかはっきりいってぶちゃいく! 赤ら鼻で痩せていて、引っ込み思案で教養もなし。褒められるところといえば真っ黒でつやつやした髪の毛だけ。そんな末摘花になぜ天下一の色男・光源氏が? と思ってしまうのですが、末摘花のいいところは、不器用なりに一生懸命なところでした。自分のイマイチな容姿のせいにして卑屈になったり、他人を羨んでばかりだったのではなく、末摘花なりに光源氏へ愛を尽くしました。そういったひたむきさが、光源氏にはかわいらしく思えたのでしょう。さらに、末摘花は純粋でウソをつくということを知りませんでした。なので、自分を訪ねてくれない光源氏を疑うこともせず、彼が私の居場所を分からなくなったら大変だから、と家がぼろぼろになっても引っ越さずに待ち続けたのです。そんな末摘花の姿を見た光源氏は、一夜だけの関係にしようと思っていた心を改め、足を向ける回数は少ないものの末摘花との関係を継続することにしたのでした。○愛される女性への近道は……これまで、光源氏に愛された女性達を見てきましたが、まさに十人十色。パーフェクト美人からぶちゃいくまで、いろんなタイプの女性が愛されたことが分かりますね。それと同時に、どんな女性も愛されるのにはそれ相応の苦労をしていたことがうかがえます。藤壺の宮や紫の上のように完璧な女性を目指すのもいいですが、それはなかなか難しいところ。そこで、思い切って自分の欠点を素直に認めてみましょう。誰にでも欠点はありますが、逆に良いところも必ずあります。気取って無理に自分の弱点を補完しようとするのではなく、自分の立場や役割をよく理解し、得意な愛し方で一生懸命愛情を注ぐ。それが、愛される女性への近道なのではないでしょうか。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の神社完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年07月07日『源氏物語』の終盤、光源氏が死んだ後を描く宇治十帖は、かねてより紫式部ではない人間の著作では、と噂されてきた。その真相について、『女たち三百人の裏切りの書』で“古川版源氏物語”を生み出した古川日出男さんに話を聞いた。「僕は宇治十帖は紫式部本人が書いたと思う。前半の宮廷の恋愛模様は技術がある人間だったら書ける内容だけど、この後半の部分には紫式部本人でないと書けないと感じる。ジェンダーや文化や宗教の問題で、きつい思いをして生きているという彼女の気持ちが滲み出ているから。式部の語る部分では、『源氏物語』を読んだことのない人にも細部の構図まで伝わるよう配慮しました。彼女が“あなたたちよ”と語りかけ断定口調で話を進めていく部分は自分で書いていても楽しかったですね」舞台はほかにもいくつかある。奥州の武士たち、瀬戸内海の海賊たち、山陰道の沖合の島にいる蝦夷たち…。「『源氏物語』には東北に赴任した人たちがなまっているとか九州の豪族は粗暴だという記述がある。でもそれ以上深くは書かれていないので、そこは自分の出番だということで、彼らの話を足していったんです。僕にできるのは物語を書くことと読むこと。それは無駄なことではなくて、物語が歴史を動かすこともできるんだと証明したかった」そもそも本書のきっかけのひとつは、東日本大震災だったという。「千年に一度の巨大地震があって復興がうまく進まずにいる時、いつからこんな社会は生まれたんだろうと思った。それで作家として千年前の小説にコミットしようと思ったわけです。書いてみたらやっぱり千年前から、社会の構造は変わらないと感じた。だったらやっぱり一人ひとりが自分の持ち場で、世の中が少しでもよくなるよう頑張るしかないと吹っ切れた。僕は僕で、物語で世界を変えられるようにしていきたい」◇ふるかわ・ひでお作家。1966年生まれ。‘98年『13』でデビュー。‘02年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞と日本SF大賞、‘06年『LOVE』で三島由紀夫賞受賞。著書に『聖家族』等。◇女御が物憑きで床に臥せ、女房や愛人の男が見守り僧たちが読経する麗景殿。代理の少女に取り憑いた怨霊は、百年前にこの世を去った紫式部だった。彼女は宇治十帖を語りだす…。2500円新潮社。※『anan』2015年6月3日より。写真・岡本あゆみ(古川さん)加藤 淳(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2015年06月02日田中麗奈は立ち止まらない。「変化をしているときが一番楽しい」という言葉通り、全てを受け止め、前へと進んで行く。ここ数か月だけでも『源氏物語 千年の謎』における光源氏の恋人・六条御息所に『聯合艦隊司令長官山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―』の踊り子の娘、そして『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』の看護師・金森と、次々と全く異なる役柄でスクリーンの中で存在感を示している。そんな彼女の最新作は、お茶づくりを通して温かい人間ドラマを描き出す『種まく旅人~みのりの茶~』。田中さんは東京での仕事に挫折し、祖父の暮らす大分でお茶づくりを始めるみのりを演じている。お茶づくり、映画づくり、そして30代を迎えた自らの人生について――胸の内の様々な思いを語ってくれた。本作への参加にあたり、田中さんはお茶づくりの現場を見学するだけでなく、実際に農作業に従事した。それは想像以上の苦労だったよう。劇中、みのりはあまりの大変さにたびたび心の底から苦しそうな顔を見せるが、あの表情のリアリティは田中さん自身、お茶づくりの苦労を知っているからこそ。「ここまで大変なことだったのかって思いましたね。東京のスーパーでもよく“無農薬”のお茶や野菜は並んでますが、やはり薬を使うか使わないかでも全然違うんです。命を育てる作業って休めないんですよ、生きてるから。普段、お店に並んでいるものが農家の方の努力や試行錯誤、いろんな人の手を経て形になっているんだなということを頭で知ったつもりになってましたが、改めて感じました」。みのりは東京でこれまで仕事にかけてきた思いやプライドを粉々に打ち砕かれ、傷心で大分を訪れるが、そこで出会った人々の言葉、そして何より自ら汗を流しお茶づくりに奮闘する中で大切なことを取り戻していく。「仕事をしていて壁にぶち当たることって誰しもありますよね。いっぱいいっぱいになってしまったり、感情的になったり、自分のやりたいこととやれることって違うのかなと考えさせられたり…。そんなときに自然に癒されたり、人に助けられたり、何気ない言葉の中から重要なことが見つかったりすることもあると思うんです。そうやって自分を知っていく物語だなと受け止めました。それから、やっぱり切羽詰まるとダメなんだな(笑)、どこかでゆとりを持って、広い目で物事を見なくちゃって自分をふり返って思いましたね」。劇中、陣内孝則演じる金次郎が、自らの抱える苦い過去を踏まえて言う。「結果が全てだと思ってたけど、そうじゃないことに気づいた」と。“女優”という仕事も、もちろん様々な結果(視聴率、興行収入、賞など)はついて回るが、そこには確かな正解というものはない。役柄、作品、そして己と向き合い、プロセスを一つ一つ積み重ねていく――。田中さんはどのような思いで仕事に臨み、時にぶち当たる壁を乗り越えているのだろう?「本当にね(苦笑)、やればやるほど難しいですよ。でもやればやるほど面白いし、やればやるほど正解がなくて、逆に選択肢が増えていく。自分でも手さぐりで演じながら『どんな人物になっていくんだろう?』ってすごく興味のあるところでもあるし、結局その一つ一つの小さな積み重ねが何かに繋がってるんだろうなと。悩むこと?しょっちゅうありますよ(笑)。ふと迷ったときは遠い未来を見るんじゃなくて、目の前の現実を見据えようって気持ちでやってます」。初主演映画『がんばっていきまっしょい』が公開されたのが1998年。先ほどの自らの言葉通り、そこから「一つ一つ積み重ねて」ここまで来た。現在31歳。「いまが楽しい」と満面の笑みを浮かべる。「最近、いままで出会えなかった役、想像もできなかったような役に出会えることが多いです。演じてるとまた悩むし(苦笑)、それも試練だと自分を叱りつけることもあるんですが、悩んで悩んで少しだけでも自分の思い描いた理想に近づけたり、『よかったよ』と声をかけていただいたりするともう本当に嬉しくて。チャレンジできることが楽しいし『これからまだまだ役者人生長いぞ』って思えるようになりましたね」。ちなみに、そう考えるきっかけとなったのが昨年、共演を果たしたある先輩女優の存在だという。「一緒のシーンはなかったのですが、『山本五十六』で共演させていただいた宮本信子さんが66歳で助演女優賞(※報知映画賞/『阪急電車片道15分の奇跡』)を受賞されて、本当に女優人生を謳歌されてるのを見て『あぁ、女優ってすごいな』と改めて思ったんです。経験を重ねて表現できること、そういう楽しさがあるんだなと。それを見てかっこいいと思ったし、私なんてまだまだ赤ちゃんみたいなものだなという気持ちになりました。だからこそ止まっていたくないし、30代は30代、40代は40代で楽しみ方があるだろうし、役者という仕事の新しい楽しみ方を見つけられたかもしれないですね」。「いま、やってみたい役は?」という質問に「逆に『こういう役』と私が言えないような想像を超えた役、何でこんな予想もしなかったような役が私に来るの?という驚きとチャレンジを味わいたい。料理されたい。残っている自分を崩して新しいものを作っていきたい」と不敵に笑う。この先、彼女がどんな大きな壁を乗り越えるのか?そのときどんな表情を見せてくれるのか?いまから楽しみだ。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:種まく旅人~みのりの茶~ 2012年3月3日より大分・福岡にて先行公開、3月17日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 『種まく旅人~みのりの茶~』製作委員会■関連記事:謎めく金次郎のバックボーンに迫る!『種まく旅人』コミック本を5名様にプレゼント陣内孝則、16年ぶり主演映画で“トレンディ俳優”脱却?これぞ人生の応援歌!『種まく旅人~みのりの茶~』試写会に30組60名様ご招待田中麗奈「お茶を飲んだときのようにホッとできる映画」等身大の女性にメッセージ
2012年03月16日深田恭子、演じる「時子」同様に夢の見過ぎで結婚できない発言12日放送のNHK大河ドラマ「平清盛」に女優の深田恭子が後に清盛の妻となる時子として初登場。深田が演じる時子は、光源氏のような「みめ麗しい男性」の出現を待つこがれるうちに婚期を逸し、周囲から押し付けられる形で平清盛(松山ケンイチ)と結婚させられる女性の役どころだ。深田のコメント深田は自分も結婚に関しては時子と同様に、夢見ている所があるからお嫁に行けていないと、話し周囲を笑わせた。11歳から50代半ばまでの、清盛亡き後の平家一門を率いて、安徳天皇を抱き、壇ノ浦に没するまでの時子の一生を演じ通す深田は「一年間も同じ役と向き合うのは『平清盛』が初めて。自分の気持ちがどう時子に寄り添って、変化していくのか、すごく楽しみにしています。」と、時子役に意欲を見せている。(オリコンスタイルより)深田は撮影に入る前には、母親とともに広島県廿日市市の平家ゆかりの厳島神社へ参拝に出かけ1年間、無事に時子を演じ切ることが出来るように願かけしたという。元の記事を読む
2012年02月13日会話するとき、最初はなかなか目を合わせない人がいる。窪塚洋介はその反対。自己紹介から、まっすぐこちらを見る。いい加減な嘘などすぐ見透かされそうなその視線。真剣勝負のような緊張の数分間が過ぎると、笑顔やリラックスした調子になっていく。取材の冒頭の写真撮影で狂気を漂わせた次の瞬間、ふっと柔らかい笑みを浮かべる自在な感じ。それは『源氏物語千年の謎』で演じた安倍晴明を思わせる。「源氏物語」は言わずと知れた、平安朝の宮廷で繰り広げられる恋愛絵巻。絶世の美男、光源氏と女たちの愛憎の物語はこれまで何度も映像化されてきたが、今回は物語の作者・紫式部が生きる現実の世界もパラレルに描かれる。窪塚さんが演じる安倍晴明は、紫式部に物語の執筆を命じた時の権力者・藤原道長が信頼を寄せる陰陽師だ。「『来たー!』と思いましたね」と出演オファーが来たときの気持ちを語る。「興味があったんです、安倍晴明に。台本よりも先に『安倍晴明の役やってくれない?』と言われて。正直言うと、『源氏物語』にはそれほど興味はなかったんですけど、『源氏物語』の中に晴明が出てくるんだと思ったら、ワクワクしたし、台本を読んでみると、物語の中と外の区別がはっきりついてなくて。映像にしたら、きっと面白いだろうと、すごく楽しみでした」。安倍晴明はまさに、物語と現実の世界、その両方を往き来する。「平安の時代って、怨霊とか呪いが強いんですよ。今よりもっと見えない世界のことは大事にされていて。陰陽師は“方違え”といって『今日は家から北の方向には行けないから東に回ってから行って下さい』みたいなアドバイスをするんです。そういうものが信じられていた時代に安倍晴明は2つの世界の橋渡しをしていた。何でもできる存在ですよね。その気になれば、トップ・オブ・トップまで狙えると思うんですよ。だけど、しない。ちゃんと国に仕えるというところが潔いというか、格好いいなと思う」。撮影前の準備について「映画1本撮れるくらいは用意したと思います」と言い、「資料のほかに岡野玲子さんの『陰陽師』を読んだり、神社に行ったり。晴明神社ともう1つ、陰陽師の聖地みたいに言われている大将軍八神社というのがあるんですよ。大将軍というのは北極星のことで…」と陰陽道の知識をわかりやすく解説してくれる。昨秋に京都で行われた撮影時も神社めぐりをした。「撮影で京都に拘束はされているんだけど、自由な時間はすごくあったから、京都の中を自分で運転して、ぐるぐる回ってました。全然違うじゃないですか、東京とは。俺らは、そういう目に見えないものを昔から“気”と漢字で表してきた人たちだから、感じやすい。京都は特に風水で守られているから、そういう安心感もたぶんあると思うんです」。調べていく過程で新たな発見があると、さらに深く掘り下げ、台詞などにも窪塚さんの意見が反映されているという。 「結構自由に『好きにやって』というか、ちょっと放っとかれているみたいな感じだったんで(笑)。今回に限らず、そういうことが多いんです。演出しないで『任すわ』みたいに言ってもらうのは、それはそれでうれしいんですけど、『物足んねえ』みたいに思うときもありますね」と本音もちらりとのぞかせる。全編パリで撮影した主演作『UGLY/アグリー』や園子温監督の『ヒミズ』など、今後も話題作への出演が続く。作品としての規模も物語も全く違う世界に、いつも自然に、しかも、それぞれの作中の異分子として溶け込んでいる。これは相当に面白い現象だ。本人は「どうなんですかね」と照れ笑いしつつ、「ただ、そうありたいとは思っている」と言う。「すごいチープな言い方すると、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロがよく対比で出てくるけど、アル・パチーノって何見ても結構アル・パチーノじゃないですか。デ・ニーロはすごく変わる。その両方が合体したら最強やと。矛盾しているけど(笑)。10代の頃からそう思っていて。うまいこと言葉にできないけど、感覚として、絶対あり得ない存在というのを捉えて、それになろうという。輪郭ぐらいしか見えてない気もするけど、そこを追い求めているようなところがあると思います。芝居という言葉の中に“居る”って漢字が入るじゃないですか。演じる技じゃなくて、居る。そこに居る。道を歩いていて、その角を曲がってそいつが歩いてくる可能性を感じさせたいというか。本当に生きている、そいつがどこかに。と思わせたい」。ミュージシャンとしてのライヴ活動やブログ、Twitterなどで「ダイレクトに世の中と交流できるようになってから、ものすごいストレスがなくなったんですよ」と言う。「映画に関しては、前よりはそんなに自我が強くないと思います。きちんと駒に徹底することに自分の情熱を燃やせるし、そこだけに、よりピュアになってきている」。そう語る窪塚さんは実は今回、安倍晴明のみならず光源氏も演じてみたかったという。「両方やりたかったです、強欲なんで。何なら桐壺もやりたかった(笑)。究極言ったら、全部の役をやりたい。自分自身、役者として、そうありたいから。そういうアクロバティックなことからベーシックなものまで、丁寧にやっていきたいです」。(photo:Yoshio Kumagai/text:Yuki Tominaga)■関連作品:源氏物語 千年の謎 2011年12月10日より全国東宝系にて公開© 2011 「源氏物語」製作委員会■関連記事:愛憎渦巻く、雅な平安絵巻『源氏物語 千年の謎』試写会に100組200名様ご招待田中麗奈が“生霊”となって嫉妬に燃える!『源氏物語』新カット披露中谷美紀、憧れの女優は高峰秀子「輝き続けられるように自分を磨きたい」生田斗真の恋の相手は…?『源氏物語』に真木よう子、多部未華子、田中麗奈ら出演生田斗真主演『源氏物語』に中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之が出演!
2011年12月07日作家・高山由紀子の「源氏物語 悲しみの皇子」(角川書店刊)を原作に、生田斗真ほか豪華キャストを迎え、紫式部が「源氏物語」を執筆する現世と光源氏の生きる物語を描いた映画『源氏物語千年の謎』。光源氏との恋愛を繰り広げる数々の美しき姫君たちの中で、嫉妬に狂う苦悩の美女・六条御息所役の田中麗奈の劇中カットがこのほど披露された。田中さんが今回演じる六条御息所は、前の東宮の妃であり、教養も理性も兼ね備えた美女でありながら、年下の光源氏に恋をしたことで嫉妬に狂い、光源氏の正妻・葵の上(多部未華子)や彼の愛人・夕顔(芦名星)を生霊となって殺めていく。“生霊”役ということで、田中さんは特殊メイクを施し、獲物を絡め取る蜘蛛の巣をイメージした特注の衣裳をまとい、これまでの爽やかなイメージを一新するミステリアスな役どころを熱演。さらにワイヤーロープを用いての撮影にも挑んでいる。この難しい役をつくるうえで、「源氏物語」にまつわる映像や著書の数々から六条御息所という女性を研究したという田中さんは、「(研究で得た)それらを身体の中に取り入れる感じと、こんな風な女性に…という希望、それからただ苦しい恋をしてしまった女性の一人というイメージで演じさせていただきました」と話す。美しくも狂気に満ちた容貌については「メイクは生霊ということでもちろんおぞましいのですが、アジアンテイストを取り入れたモード感が入っているところが新しいと思うし、個人的にも好きです。カツラやメイクも彼女の感情に合わせて少しずつ変わってきています」と気に入った様子。だが、緊張感あふれるシーンが続いたそうで、「集中力を切れないようにすることがちょっと難しかったです」とも。愛するがゆえの怖ろしさと悲哀を、田中さんはどのように演じてみせるのか?光源氏を取り巻く女性たちの中でもひときわ異彩を放つ、六条御息所のドラマにご注目あれ。『源氏物語千年の謎』は12月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:源氏物語 千年の謎 2011年12月10日より全国東宝系にて公開© 2011 「源氏物語」製作委員会■関連記事:中谷美紀、憧れの女優は高峰秀子「輝き続けられるように自分を磨きたい」生田斗真の恋の相手は…?『源氏物語』に真木よう子、多部未華子、田中麗奈ら出演生田斗真主演『源氏物語』に中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之が出演!
2011年10月17日はちみつ大好き!!ディズニー人気キャラが映画に食欲・スポーツ・読書など秋にはたくさん楽しみがありますが、映画を見て芸術の秋を満喫してもいいのでは?そこで20代女性477名に、9月~12月に公開される「これから見たい映画」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.これから見たい秋公開映画は? (複数回答)1位『くまのプーさん』14.3%2位『アンフェア the answer』13.4%3位『源氏物語 千年の謎』10.1%4位『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』6.8%5位『ツレがうつになりまして。』6.5%■『くまのプーさん』が見たい!!・「プーさんが大好きなので。昔からいるキャラクターだけど、映画になるのは斬新。どんな映画になるか楽しみ」(25歳/情報・IT/技術職)・「話をまともに読んだことがないので、見てみたい」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「プーさんのほんわかキャラにいやされたいから」(26歳/金融・証券/営業職)・「小さいころビデオでよく見ていた。あのかわいらしさとおやじ声のギャップ!」(24歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「メルヘンな世界でのほほんとしたい」(29歳/金融・証券/事務系専門職)■『アンフェア the answer』が見たい!!・「ドラマが大好きだったので期待度高し」(24歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「前作が面白かったから」(28歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「見ていてドキドキするから」(26歳/人材派遣・人材紹介/技術職)・「篠原涼子さんが好きで『アンフェア』シリーズはすべて見ているため」(23歳/商社・卸)■『源氏物語 千年の謎』が見たい!!・「モテモテの斗真くんを見たい」(25歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・「生田斗真さんが主演をどう演じるか気になるので」(26歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)・「『源氏物語』を読んだことがあるけれど、長すぎてほとんど詳細を忘れた。映画の時間内で、うまくまとめてくれるのか興味あり」(26歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)■『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』が見たい!!・「テレビ番組が面白いので映画の方も気になる」(23歳/販売職・サービス系)・「劇場内がどんな雰囲気になるのか気になる」(27歳/金融・証券/営業職)・「まさかこれが映画になるとは思っていなかったから」(27歳/医療・福祉/専門職)■『ツレがうつになりまして。』が見たい!!・「気になるテーマだから」(27歳/金融・証券/専門職)・「夫婦愛みたいなものを感じたい」(22歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「テーマの割には、明るそうだから」(29歳/学校・教育関連/事務系専門職)■番外編:この映画が見たい!!・『はやぶさ/HAYABUSA』:「話題になっていたし、帰還は近年の日本にない、明るい希望のあるニュースだったから」(23歳/秘書・アシスタント職)・『モテキ』:「秋は切ない恋を連想しがちですが、『モテキ』というタイトルから、秋でも恋が楽しみになる映画だと思ったから」(23歳/食品・飲料)・『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』:「命のことが勉強になり感動できそう」(23歳/小売店/販売職・サービス系)・『映画 怪物くん』:「なんといっても3D!!怪物くんの手がスクリーンから飛び出してきたら、さらに映画の世界に引き込まれると思うし、今からすごく楽しみ!」(28歳/学校・教育関連)・『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』:「パパになったオーランド・ブルームさんがどんな悪役になっているのか気になるから」(23歳/学校・教育関連)総評1位は9月3日公開の『くまのプーさん』。3DやCGアニメーションが主流の昨今、往年のディズニーの伝統的な手描きタッチのアニメーションで描かれています。「のほほんとしたい」、「いやされたい」という人から選ばれました。2位は「ドラマのときから見ている」ファンも多い『アンフェア the answer』。新キャストとして佐藤浩市さん、山田孝之さん、大森南朋さんを迎え、2007年に公開され前作よりさらに見ごたえのある作品に。篠原涼子さん演じる雪平夏見の最後の事件に注目です。主役に期待する意見が多かったのは、3位の『源氏物語 千年の謎』です。生田斗真さんが光源氏を、中谷美紀さんが紫式部を演じています。みやびな雰囲気に浸りつつ、映画の世界に没頭できそうです。「映画化に驚いた」という意見が多かった『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は4位。NHKのコント番組『サラリーマンNEO』ファンの人は不安と期待を胸に、ぜひ見に行ってください!!沢村一樹さん演じるセクスィー部長が登場するかどうかは、見てのお楽しみ!5位はベストセラーコミックエッセイ原作の『ツレがうつになりまして。』。うつ病になる夫に堺雅人さん、妻に宮崎あおいさんというキャスティングで実写映画化されます。うつ病という重いテーマながら、コミカルに描かれているため暗い気持ちにならずにうつ病が学べそうです。女性編は男性編とはまったく違う結果に。特に、男性編ではランク外だった『源氏物語 千年の謎』が3位にランクインしているのは、恋愛&イケメン好きな女子ならでは。男性はこのランキングを参考に2人で見る映画を選べば彼女に喜ばれるかも。女性も男性編をチェックしてみてくださいね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年6月22日~6月28日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性477名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【ランキング女性編】コミック原作の実写映画ランキング【ランキング女性編】守ってほしいハリウッド映画のヒーローランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年08月19日光源氏役に人気絶頂の生田斗真を迎えて描き出す歴史絵巻『源氏物語』の共演陣が新たに発表され、真木よう子、田中麗奈、多部未華子、芦名星、蓮佛美沙子、室井滋が出演することが明らかになった。作家・高山由紀子の「源氏物語 悲しみの皇子」を原作に、紫式部が「源氏物語」を執筆する現世と、光源氏の生きる物語の中という2つの世界を往き来する形で物語は展開。これまでに生田さんのほか、紫式部を中谷美紀、藤原道長を東山紀之、そして安倍晴明を窪塚洋介が演じることが発表されていた。今回新たに出演が明らかになったのは6人の女優陣。NHK大河ドラマ「龍馬伝」に龍馬の妻・お龍役で出演中の真木さんは、源氏の亡き母・桐壺と彼女に瓜二つで光源氏の義理の母となる藤壺を演じる。田中さんは、源氏に恋焦がれるあまり生霊の姿に身を変えてしまう六条御息所、多部さんは源氏の正妻・葵の上を演じる。源氏の想い人である夕顔の君に芦名さん、帝の正妻で桐壺を目の敵にする弘徽殿役に室井さんが演じ、現実世界で紫式部の語り相手で道長の娘である中宮彰子に蓮佛さんが扮する。生田さんからは「絢爛たる女優陣を相手に現代ならではの源氏物語を創っていきたいと思っています。ひとつの作品でこれだけ多くの女優さんと共演が出来ることは稀有な経験で、かなり緊張もしておりますが、いまから楽しみにしています」とのコメントが到着した。また、製作総指揮を務める角川歴彦氏は「光源氏をとりまく女たちには著者・紫式部の心の底に蠢く様々な思いが投影されています。だから“生田源氏”をとりまく女優たちには紫式部が振りつけた個性を光らせる“それぞれの艶”を演じきる力が必須でした。そこで魅力と可能性を併せもつ日本映画界屈指の華麗な演技派に白羽の矢を立てたわけです。母性と色香で光源氏を虜にする藤壺には真木よう子の放つ、なまめかしい大人の艶がその魅力を引き立たせると思います。光源氏への深い愛が嫉妬へと変貌し、生霊と化す六条御息所には妖艶さとある種の気迫を演じ切れるであろう田中麗奈に期待をかけました。光源氏の后・葵の上は、儚さと気品が絶対条件、さらに華もなければならない。表情に幼さを覗かせる多部未華子は適役でしょう。優しさと慎ましやかな佇まいで自然に光源氏に受け入れられてゆく夕顔には、可愛らしさを繊細にかもし出すことが出来るであろうクールビューティの芦名星を選びました。そして光源氏とは直接絡みませんが、清楚さと矜持を表現せねばならない道長の娘・彰子役は蓮佛美沙子に託しました。そして、この物語の主要な舞台となる平安宮廷の大奥を支配する弘徽殿は『人間失格』でも素晴らしい存在感で若手を圧倒した室井滋に委ねます。彼女なら“鬼気迫る”という言葉がまさにぴったりの、物語を大きくうねらせる演技をしてくれるに違いないと思っております」とひとりひとりの配役の理由を説明すると共に、期待を寄せる。彼女たちが源氏とどのように絡み合い、どのように愛憎を表現するのか?撮影は9月20日より始まり、岩手や京都を中心に行われ年内にはクランクアップの予定。『源氏物語』は2011年、全国東宝系にて公開。■関連作品:源氏物語 2011年完成予定■関連記事:生田斗真主演『源氏物語』に中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之が出演!
2010年10月11日生田斗真主演で映画化されることが決まった『源氏物語』の共演陣が発表され、紫式部役を中谷美紀、陰陽師・安倍晴明役を窪塚洋介、そして藤原道長を東山紀之が演じることが明らかになった。平安時代に成立した古典文学の傑作で、光源氏が宮廷内で紆余曲折を経ながら、栄華を極めていくさまが、様々な恋と共に描かれる。映画は作家・高山由紀子による「源氏物語 悲しみの皇子」を原作に、物語の中の光源氏の世界と物語を執筆した紫式部の世界が交錯する形で、夢と現実を往き来しつつ展開する。先日、映画の製作と共に生田さんが光源氏役を演じることが発表されたが、このほど明らかになった共演陣は3人。「源氏物語」を執筆する文豪・紫式部を中谷さん、時空を超えて、現実と物語の世界の2つの世界を往き来し怨霊と戦う陰陽師・安倍晴明を窪塚さん、そして紫式部に物語を執筆させる人物であり、光源氏の辿る軌跡が自らの人生と重なる、栄華の頂点に立つ男・藤原道長を東山さんが演じる。壮大なる愛の物語を生み出すという役柄に、中谷さんは「千年の時を経て今も尚語り継がれる物語を綴った紫式部が、長い髪と重い装束の内側に隠した修羅を演じることは、光栄であると同時に恐ろしくもありますが、鶴橋(康夫)監督を信じてついて行きます」と意気込みを語る。窪塚さんは「みんなが見たことのない、安倍晴明を御覧に入れます。京都/嵐山なう」とコメント。窪塚さんは役作りのため、晴明神社や京都・嵐山を巡り、勉強しているとか。かつてTVドラマで光源氏役を演じたこともある東山さんは「人生で二度も同じ文学作品に携われるなんて大変光栄です。日本文学最高峰を生み出した“紫式部”。僕は“藤原道長”を演じることをとても楽しみにしています。斗真には負けないぞ(笑)!」とこちらも気合十分の様子。撮影は本日9月20日(月・祝)にクランクインし、年内にクランクアップの予定で、岩手や京都を中心に行われるという。『源氏物語』は2011年公開予定。■関連作品:源氏物語 2011年完成予定
2010年09月20日“歴女”と呼ばれる歴史好き女性の急増により、様々な歴史小説にスポットが当たっている現在。読んだ経験がなくても、読書の秋を前に「挑戦しようかな」と考えている人も多いでしょう。ダイナミックな物語だけでなく登場人物に萌えることができるのも歴史小説の醍醐味。いろんな要素で20代女性の心を動かした魅惑のタイトルが出揃いました!Q:あなたが一番好きな歴史小説のタイトルをいれてください。1位三国志18%2位竜馬がゆく11%3位燃えよ剣6%4位天地人4%5位坂の上の雲3%5位天璋院篤姫3%■時代背景やストーリーが好き!派・樅の木は残った:「“耐えしのぐ武士道”という新しい解釈が面白い」(23歳/医療/その他[医療事務])・項羽と劉邦:「天下を分ける戦いの様子がとても面白かった」(26歳/不動産/秘書・アシスタント)・クレオパトラ:「政治性と人間味がある物語が好き」(31歳以上/旅行/営業)・のぼうの城:「時代背景をよく知らない私でも面白いと感じることができた」(23歳/IT/秘書・アシスタント)・炎立つ:「途中で止まることができないくらいストーリーに引き込まれる。次はどうなるのかという興味が最後まで続く」(25歳/食品/企画開発)・坂の上の雲:「駆け引き、根回しなど、人事業務に携わる者としては考えさせられることが多かった」(25歳/自動車関連/人事)・壬生義士伝:「泣ける。深い」(25歳/食品/その他[バイヤー])・蒼穹の昴:「臨場感があって、上下巻を一気に読み終えちゃった」(26歳/教育関連/営業)・古事記:「古代人や神話の世界とシンクロできる気がする」(29歳/官公庁/総務)・天地人:「ドラマで気になって原作を読んでみたら、テレビ以上に話が込み入っていて面白かった」(26歳/福祉/その他[相談員])■どちらかというとキャラ萌え派・バラガキ:「土方歳三のクールなイメージが壊れていくところが面白かった」(28歳/食品/その他[製造])・隠し剣 鬼の爪:「剣の描写や人間味あふれた登場人物に好意を持った」(24歳/商社/秘書・アシスタント)・源氏物語:「光源氏の人間らしさには何度読んでも惹かれる」(27歳/金融/金融系専門職)・功名が辻:「“内助の功”という女性の素敵なところを鮮明に描いているから。お手本にしたいとつくづく思う」(25歳/機械/マーケティング)・三国志:「劉備や孔明をはじめとする男たちの絆に感動する」(25歳/小売/販売)・水滸伝:「登場人物はかなり多いのに、一人ひとりのキャラクターがとても活き活きと書かれていてとても印象に残った」(25歳/教育関連/総務)・草莽枯れゆく:「幕末が好きだから。そして、時代の変革の時に生きた男たちがカッコよく描かれているから」(23歳/証券/営業)・天璋院篤姫:「大河ドラマの影響!同じ女性としてその魅力にものすごく惹かれた」(26歳/教育関連/その他[講師])・燃えよ剣:「新撰組が結構好きなので。キャラがみんな濃くて読みやすい」(26歳/IT/SE)・竜馬がゆく:「どの登場人物もとてもきれいに描かれている。『SLAM DUNK』や『ONE PIECE』などの少年漫画を読んでいる気分になる」(25歳/金属/人事)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月28日