黒沢清監督が、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説『クリーピー』を映画化することが決定した。西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之らが出演し、2016年初夏に公開になる。その他の写真本作は、元刑事の犯罪心理学者の高倉がかつて同僚だった刑事・野上から分析を依頼された6年前に起こった一家失踪事件と、高倉の隣人一家のあまりにも不可解な関係を軸に、日常に忍び寄る恐怖を描くサスペンス・スリラーで、黒沢監督は「はっと気づいたら時すでに遅し。すぐお隣で地獄の門が開き、日常がガラガラと音をたてて崩れていく。そんな世にも恐ろしく、かつ胸のすく映画を私は一度撮ってみたかった」とコメントを寄せている。主人公を演じる西島は『ニンゲン合格』『蟲たちの家』『LOFTロフト』に続き4度目の黒沢作品への出演となり「今回演じさせていただく主人公の高倉は、ある未解決事件を追う一方で、妻と暮らす家の周囲で自分たち自身も事件に巻き込まれていきます。身近で起きていてもおかしくない、そんな恐怖を描いたリアルで重厚な素晴らしい脚本です。監督、スタッフ、キャストの皆さんと、誰も見た事のないような恐怖を創り出したいと思っています」と語っている。高倉の妻・康子を竹内が、一家失踪事件のカギを握る少女を川口が、高倉のかつての同僚・野上を東出が、高倉の隣家の主人を香川が演じる。本作は、黒沢監督の教え子で『東南角部屋二階の女』を手がけた池田千尋と黒沢監督が共同で脚本を手がけ、来月頭には撮影を開始。松竹、アスミック・エースの共同配給で2016年初夏に全国公開になる。『クリーピー』2016年初夏 全国ロードショー
2015年07月29日第15回日本ミステリー文学大賞「新人賞」を受賞した前川裕による小説「クリーピー」が、名匠・黒沢清監督によって映画化されることが決定。主人公の犯罪心理学者を西島秀俊が演じるほか、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之といった超豪華なキャストたちが出演を果たしていることが分かった。元刑事で、いまは犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、かつての同僚・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。しかし、事件唯一の生き残りである長女・早紀(川口春奈)の記憶をたどるも、核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が妻・康子(竹内結子)と共に最近引っ越した新居では、つかみどころのない隣人、西野(香川照之)との何気ない会話に翻弄される日々を送る羽目に。西野と病弱な妻、中学生の娘・澪の三人家族に、隣人として接していたある日、高倉家に駆け込んできた澪はこう告げる。「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です」――。未解決の一家失踪事件と、隣人一家の不可解な関係。2つの繋がりから始まる、本当の恐怖とは…。ある夫婦の日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描き、大人気作家・綾辻行人も「展開の予想できない 実に気味の悪い(クリーピーな)物語」と絶賛した震撼のミステリー「クリーピー」。日本ミステリー文学大賞「新人賞」ほか、2013年「このミステリーがすごい!」新人賞ベストテン第1位にも輝いた法政大学教授・前川裕によるこの原作を、最新作『岸辺の旅』が本年度の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門「監督賞」を受賞したばかりの黒沢監督がメガホンをとり映画化。黒沢監督の教え子で、『東南角部屋二階の女』で長編監督デビューを果たしている池田千尋と脚本を共同執筆し、原作とは異なる映画オリジナルの衝撃的な展開を紡ぎ出すという。『ニンゲン合格』『蟲たちの家』『LOFT ロフト』に続き、4度目の黒沢監督作品となる西島さんが主演を務め、竹内さん、川口さん、東出さんと豪華キャストが集結。西島さんと竹内さんが現代社会ならではの日常に忍び寄る恐怖を味わう夫婦を演じ、『蛇の道』『トウキョウソナタ』、ドラマ「贖罪」を経て、同じく4度目の黒沢組への出演となる香川さんが、謎の隣人・西野に扮する。<西島秀俊コメント>黒沢監督とご一緒するのは約10年ぶりです。緊張しますが、撮影現場がとても楽しみです。今回演じさせていただく主人公の高倉は、ある未解決事件を追う一方で、妻と暮らす家の周囲で自分たち自身も事件に巻き込まれていきます。身近で起きていてもおかしくない、そんな恐怖を描いたリアルで重厚な素晴らしい脚本です。監督、スタッフ、キャストの皆さんと、誰も見たことのないような恐怖を創り出したいと思っています。<竹内結子コメント>西島さん、香川さんとまたご一緒できる嬉しさもありますが、黒沢組初参加ということで緊張もありつつ、どんな世界なのか、撮影初日を迎える日が待ち遠しいです。<川口春奈コメント>豪華なキャストの皆様とご一緒させていただくのはとても緊張していますが『クリーピー』のゾクゾクとした不気味な世界観にわたしも入っていけるよう、全力で頑張っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。<東出昌大コメント>憧れの黒沢清監督と、こんなにも早くご一緒できることに驚きはありましたが、大変嬉しく、光栄に思います。クランクインの日が待ち遠しいばかりです。万全の準備をし、現場に臨みたいと思います。<香川照之コメント>今回で4度目の黒沢組となりますが、何年かに一度黒沢組からの依頼が来るたびに、それこそ私は、宝クジに当たったかのごとき恐悦の境地に浸ります。品格に満ち、才知に富み、観客にショックを与える才能と仕掛けに溢れたこの黒沢清監督作品に、四たび、いや五たび相まみえる西島秀俊さんと共に突っ込んで行けることは、さらに私にとって至福の喜びとなるに違いありません。本当に楽しみです。<監督・黒沢清コメント>はっと気づいたら時すでに遅し。すぐお隣で地獄の門が開き、日常がガラガラと音をたてて崩れていく。そんな世にも恐ろしく、かつ胸のすく映画を私は一度撮ってみたかった。<原作・前川裕コメント>国際的にも著名な黒沢監督に、私の作品『クリーピー』の映画化の監督をしていただけるのは、望外の喜びです。そのキャストの豪華さにも驚いています。西島秀俊さんは、今をときめく人気俳優で、私が教える大学生にこのことが知られたらどんなに嫉妬の眼差しを受けるだろうかと、いまから意味不明な優越感に浸っております。「クリーピー」(CREEPY)とは、「(恐怖のために)ぞっと身の毛がよだつような:気味の悪い」という意味。国内外を問わず熱い注目を集める黒沢監督が描く、驚愕のサスペンス・スリラー。身の毛もよだつ“気味の悪い”恐怖を、いまから楽しみにしていて。『クリーピー』は8月より撮影開始、2016年初夏、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月29日映画『TAP 完全なる飼育』の初日舞台あいさつが9日、都内で行われ、キャストの前川伶早(まえだ れいさ)、有森也実、竹中直人らが出席した。少女と中年男の純愛を描く同作は、1999年の初登場以来、これまで7作品が製作されてきた「完全なる飼育」シリーズの最新作。ヤクザの若頭の愛人を母親に持つ結(前川)は、ふとしたことから、中年ヤクザの設楽(西沢)に監禁され飼育されることになる。激しく抵抗する結だったが、監禁生活を送るうちに、2人の間に奇妙な愛情が芽生え始める――というストーリーで、映画は全国公開中。舞台あいさつには、前川、有森、竹中のほか、キャストの西沢仁太、高川裕也、山根和馬、尚玄と片嶋一貴監督が出席し、映画初出演で主演を務めた前川は、「最初から最後まですべてが見どころ。飼育されてから心が動く様を楽しんで欲しい」と笑顔でアピール。前川は、シリーズの定番となっている初脱ぎにも挑戦し、「覚悟してやると決めて撮影に臨みました。演じているときは必死でした」とはにかみながら撮影を振り返った。一方、愛人である若頭を飼育する結の母親を演じた有森も、前川同様、大胆なシーンを披露しており、「男性を飼育するという感覚が無くて。でも、動物的な感じに飼育出来たと思う」と満足げな笑み。また、第6作を除くすべての作品に登場している竹中は、「ヤクザの役は照れる」と言いつつ、「このシリーズはいつも東京で撮影するけど、今回は沖縄だったから、沖縄そばを食べるのが楽しみだった」と話して観客の笑いを誘っていた。
2013年11月10日東日本大震災から1年となる3月11日(日)、指揮者・佐渡裕の呼びかけのもと、パリで「3.11メモリアルコンサート」が開催される。「佐渡裕」の公演情報これまでに世界中から被災地に寄せられた支援に感謝の意を伝えるべく、開催される本公演。出演は、佐渡裕、パリ在住の指揮者・阿部加奈子、パリ国立高等音楽院の在校生・卒業生、パリ管弦楽団やフランス国立管弦楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団などフランスや世界のオーケストラの演奏家有志による「ジャポネード・オーケストラ」、佐渡裕が芸術監督を務める兵庫芸術文化センターの「スーパーキッズ・オーケストラ」小中高校生の団員45名ほか。ソリストとして、ピアニストの辻井伸行、2009年の東京音楽コンクールで優勝した16歳のバイオリニスト・周防亮介も参加する。また公演当日には、東日本大震災の被災者を代表し、岩手県釜石市の根浜海岸で津波に飲み込まれた旅館「宝来館」の女将・岩崎昭子さんらも登壇。被災地の現状の報告などが予定されている。2月12日に行われた記者会見で「人が人を思いやれる、心の支援が実感できる、そんな演奏会にしたいです。国境や年代、プロ・アマを越えて、ドリームオーケストラが凄い演奏をしてくれるでしょう。復興に向けては、まだまだ時間がかかります。これからの支援も誓い合えるような機会にもしたい」と語った佐渡裕。昨年8月には「佐渡裕被災地訪問プロジェクト」として福島県いわき市、岩手県釜石市・大槌町で演奏会を開催するなど、様々な復興支援に尽力してきたマエストロが、音楽を通じて、パリから被災地に向けて力強いエールを発信する。「3.11メモリアルコンサート」は、3月11日(日)にパリ・ユネスコ本部にて開催される。当日の会場ロビーでは、東北復興写真展も同時開催。コンサートの入場料、寄付金による収益は、全額、日本ユネスコ協会連盟(教育復興プロジェクト)、明友館を通じて、経済的に困っている家庭への支援として、子供たちの奨学金に充てられる。
2012年02月14日