株式会社文藝春秋コミック編集部は『日本のいちばん長い日 上・下』(原作・半藤一利 漫画・星野之宣)を刊行します。全国書店にて7月21日(木)より発売します。電子版も同時配信し、マンガアプリでも順次配信を開始します。降伏か、本土決戦か、それとも……。終戦の日を題材にした半藤一利の傑作ノンフィクションを、SF・伝奇漫画の巨匠、星野之宣が独自の解釈で鮮烈コミカライズ。昭和天皇の“聖断”によるポツダム宣言の受諾、終戦の詔書の録音、宮城事件の勃発──。8・15を巡る攻防が始まる!敗色濃厚な昭和20年夏。連合国によるポツダム宣言を巡り、鈴木貫太郎を首相とする内閣の意見は割れていた。無条件降伏を主張する海軍、外務省に対し、陸軍、参謀本部は「国体護持の保証がない限り徹底抗戦」と譲らない。原爆投下、ソ連参戦と追い詰められるなか、ついに昭和天皇の聖断を仰ぐことに──。二度も映画化されている原作を、コミカライズ版では幕末の「尊皇攘夷」思想から説き起こし、二・二六事件、大陸侵攻、日米開戦へ続く、天皇と軍部との緊張関係を軸に描く。聖断によって戦争に終止符を打つ決心を固めた天皇だが、徹底抗戦派の陸軍将校らは宮城を占拠、天皇に終戦撤回を迫るクーデターを企てた。運命の24時間を巡るドラマの結末は……。作画を担当するのは、星野之宣。『ヤマタイカ』『星を継ぐもの』で星雲賞コミック部門を、『宗像教授異考録』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。日本人漫画家として初めて、大英博物館で原画展を開催した。文春マルシェ特選「渋皮栗の甘納豆」が当たるプレゼントキャンペーンも実施中(詳しくは単行本の帯文をご参照ください)。ツイッターでも感想文を募集中。詳しくは「文春現代史コミックス」(@bs_gendaishi)アカウントのトップページをご参照ください。文藝春秋BOOKSでも募集要項を確認できます。 (星野之宣さんのコメント)「日本のいちばん長い日」の最初の映画化を父親と一緒に観たのは中学生の時です。それから50年余、まさか漫画にする日がくるとは思っていませんでした。原作は昭和20年の8月、太平洋戦争の終結に至るまでの一日を追ったドキュメント。そこは忠実に追走するつもりですが、自分なりに少し時間をさかのぼったプロローグをつけて、これまでの映画などとは違った視点から全体をとらえ直しました。どうぞよろしくお願いします。書名:日本のいちばん長い日 上販売価格:1210円(税込)体裁:A5判 並製カバー装 書名:日本のいちばん長い日 下販売価格:1210円(税込)体裁:A5判 並製カバー装 ■関連情報■◎「無料試し読み版」配信中 ◎文春オンラインで連載 ◎マンガアプリ「ピッコマ」で7/21より配信開始 ◎マンガアプリ「LINEマンガ」で8/2より配信開始 ■著者プロフィール■半藤一利(はんどう・かずとし)1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任後、作家となる。著書に『日本のいちばん長い日』『聖断』『レイテ沖海戦』『ノモンハンの夏』『幕末史』『昭和史』など多数あり。2021年1月12日、逝去。星野之宣(ほしの・ゆきのぶ)1954年、北海道生まれ。75年『鋼鉄のクイーン』でデビュー。『はるかなる朝』で手塚賞入選。著書に『妖女伝説シリーズ』『2001夜物語』『ヤマタイカ』『宗像教授シリーズ』『星を継ぐもの』『海帝』など多数あり。2009年、日本人漫画家として初めて大英博物館で原画展を開催。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月20日株式会社文藝春秋コミック編集部は、作家・半藤一利のノンフィクション『日本のいちばん長い日』を漫画家・星野之宣がコミカライズした作品を、10月30日(土)17時より文春オンラインで連載開始します。11月以降は毎月第2第4土曜日17時に更新予定です。 (10月30日17時以降公開)敗色の濃い昭和20年夏。連合国によるポツダム宣言をめぐって、受諾派の海軍・外務省と徹底抗戦派の陸軍・大本営とで、鈴木貫太郎内閣の意見は真っ二つに分かれていました。広島への原爆投下、ソ連の参戦と徐々に追い詰められる中、いよいよ昭和天皇の聖断を仰ぐことに。一方、青年将校らによるクーデター計画も水面下で進んでいました……。すでに二度も映画化されている終戦を巡るドラマを、コミカライズ版では幕末の「尊皇攘夷」思想から説き起こし、新たな視点で青年将校と昭和天皇の対立を描き出します。鈴木首相と阿南陸相の人間ドラマ、玉音盤を巡る争奪戦なども盛り込み、スケールの大きな漫画作品となる予定です。連載終了後、来年夏に単行本として刊行される予定です。連載媒体の文春オンライン( )は、週刊文春のスクープ記事などを中心に、月間3億PVを誇るwebメディアです。作画を担当するのは、漫画家の星野之宣。『ヤマタイカ』『星を継ぐ者』で星雲賞コミック部門を、『宗像教授異考録』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。日本人として初めて、大英博物館で原画展を開催しました。■星野之宣さんからのコメント「日本のいちばん長い日」の最初の映画化を父親と一緒に観たのは中学生の時です。それから50年余、まさか漫画にする日がくるとは思っていませんでした。原作は昭和20年の8月、太平洋戦争の終結に至るまでの一日を追ったドキュメント。そこは忠実に追走するつもりですが、自分なりに少し時間をさかのぼったプロローグをつけて、これまでの映画などとは違った視点から全体をとらえ直してみたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。■プロフィール半藤一利(はんどう・かずとし)1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任後、作家となる。著書に『日本のいちばん長い日』『聖断』『レイテ沖海戦』『ノモンハンの夏』『幕末史』『昭和史』など多数あり。2021年1月12日、逝去。星野之宣(ほしの・ゆきのぶ)1954年、北海道生まれ。75年『鋼鉄のクイーン』でデビュー。『はるかなる朝』で手塚賞入選。著書に『妖女伝説シリーズ』『2001夜物語』『ヤマタイカ』『宗像教授シリーズ』『星を継ぐもの』『海帝』など多数あり。2009年、日本人漫画家として初めて大英博物館で原画展を開催。■原作書名:『日本のいちばん長い日 決定版』著者:半藤一利定価:770円(税込)詳細URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月29日昭和史の研究で知られ、戦争をテーマにした『日本のいちばん長い日』『ノモンハンの夏』など数多くのノンフィクション作品を残した作家の半藤一利さんが、今年1月13日に亡くなった。90歳だった。14歳のときに東京大空襲を体験した半藤さんは、上皇陛下の在位中、何度も御所に呼ばれて戦争の話をしたという。「ドアをコンコンとたたき、開けて入った瞬間、目の前にお二人が立っていて驚きました」’19年5月1日付の『北海道新聞』で、上皇陛下と美智子さまに初めてお会いしたときのことをそう語っていた半藤さん。上皇ご夫妻とは世代も近く、強い“非戦の思い”を共有するため、いつも話が弾んだという。「ペリリュー島の話をした覚えがありますが、今考えてみると、前陛下がパラオのペリリュー島へ慰霊に行くことを心の中で決められた頃だったんです。マニラで30万人ものフィリピン人が亡くなったんでしょうか、とご質問を受けた記憶もあります。前陛下は昭和史にかなり詳しいのですが、僕らの話を聞いて慰霊に行く前に確認をしたのかと後で思いました」(『北海道新聞』’19年5月1日朝刊)上皇陛下と美智子さまが、太平洋戦争において最も悲惨な激戦地といわれるペリリュー島を戦没者慰霊のために訪問されたのは、戦後70年の節目である’15年だった。また、半藤さんは平成最後の終戦記念日となった’18年8月15日に秋篠宮邸に招かれて、悠仁さまのために2時間半にわたって太平洋戦争に関する講義を行った。『FRIDAY』(‘19年6月28日号)のインタビューでこう明かしている。「昨年、当時の天皇陛下の侍従から、『秋篠宮悠仁殿下に、太平洋戦争はなぜ起こったのかを、わかりやすく話してください』という依頼があった。ですが、私は最初断ったんです。だって相手は小学校6年生の坊やですよ。そんな幼い子に単純明快に話せるようなことじゃない、無理です、と。だけど何度もお願いされて、じゃあさわりだけでも話しましょう、と出かけていったのが、8月15日でした」半藤さんが1時間ほど話をしたところで休憩に入った。紀子さまが淹れてくださったお茶を飲みながら、半藤さんが「質問はありますか?」と聞くと、悠仁さまは手を挙げて「アメリカはなぜ広島と長崎に原爆を落としたんでしょうか?」と質問されたという。半藤さんは「これはなかなか難しいぞ」と思いながら、日本の「戦争責任」についても丁寧に答えた。「あの戦争は片一方だけが悪いんじゃない、向こう(アメリカ)も悪いんだという説が当節盛んです。ですが、少なくとも戦争の状況に持って行くまでは、日本の責任が大きいと私は考えています」(『FRIDAY』‘19年6月28日号)悠仁さまは’16年12月に長崎、’18年の8月上旬には広島を訪問されていて、ずっと「なぜ?」という疑問を抱かれたらしい。太平洋戦争や原爆についてもっとお知りになりたいという悠仁さまご自身の意向で、半藤さんの講義も行われたものだった。講義の後半は、半藤さんの著書の読者である秋篠宮さまからの質問を受けて、子供が理解するにはかなり難しい内容になったのだが、悠仁さまは熱心に耳を傾けられていたという。半藤さんは講義後の悠仁さまの印象を、前出の『北海道新聞』の記事でこう語っている。「聡明なお子さんでした。よく勉強しているようですしね」終戦から74年。戦争を体験した世代はますます少なくなっていく。半藤氏が悠仁さまに伝えたように、唯一の被爆国・日本は自国の戦争責任とともに「非戦」の尊さを語り継がなければいけない――上皇ご夫妻の「平和」への思いは、将来の天皇、悠仁さまに受け継がれている。
2021年01月29日役所広司、本木雅弘、山崎努、松坂桃李、堤真一ら豪華キャストで太平洋戦争終戦の舞台裏を描いた『日本のいちばん長い日』が8月14日(日)今夜、テレビ朝日系「日曜洋画劇場」で本編ノーカット放送される。昭和天皇が降伏を決定した1945年8月14日正午から自ら玉音放送で国民に終戦を知らせる8月15日正午までの24時間…。終戦へ向けて動いた日本の“いちばん長い日”に、日本の未来を信じ平和への礎を築く為に身を挺した男たちが繰り広げたドラマを描いた本作は、昭和史研究の第一人者である半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」(文春文庫刊)を原作に『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』『駆込み女と駆込み男』などで知られる原田眞人監督がメガホンを取り映画化。徹底抗戦を掲げながらも天皇の身を案じて苦悩、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相に役所広司。国民の苦しみに想いを馳せ平和を希求する昭和天皇を本木雅弘。法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする第42代内閣総理大臣・鈴木貫太郎に山崎努。首相を支え続け歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長に堤真一。宮城(皇居)を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐を松坂桃李が演じるほか、畑中らとともに行動する陸軍士官学校附属の藤井政美役で戸塚祥太(A.B.C-Z)も出演。史上最大の危機を迎えた“日本のいちばん長い日”に戦争を終わらせるために闘った男たちの姿を今の私たちに届けている。太平洋戦争末期、戦況が絶望的となった1945年4月、鈴木貫太郎(山崎さん)内閣が発足。7月、連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求する。降伏か、本土決戦かを決める閣議が連日連夜、開かれるが、議論は紛糾するばかり。そうするうちに、広島、長崎には原爆が投下される…。“一億玉砕論”が渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣(役所さん)、国民を案ずる昭和天皇(本木さん)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木首相、首相を献身的に支え続ける迫水久常書記官(堤さん)は決断に苦悩する。だが一方、畑中健二少佐(松坂さん)ら若手将校たちは、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、クーデターを計画、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める…というストーリー。日本の未来を信じて身を挺し闘った人々の熱い魂の物語を、日本映画界を代表する豪華キャストの競演で描いている。『日本のいちばん長い日』は8月14日(日)21時~テレビ朝日系「日曜洋画劇場」で放送。(笠緒)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2016年08月14日1月18日(月)、「第39回日本アカデミー賞」優秀賞が発表され、『海街diary』が作品賞をはじめ最多12部門を受賞。主演女優賞に綾瀬はるか、助演女優賞に長澤まさみと夏帆、新人俳優賞に広瀬すずとメインキャスト4人がみな受賞を果たしたことが分かった。そのほか作品賞を『海難1890』、『日本のいちばん長い日』、『母と暮せば』、『百円の恋』が受賞した。同賞は、2014年12月14日~2015年12月15日の間に、東京地区において有料で初公開された優秀な劇場用映画およびアニメーション作品を表彰したもの。授賞式の女性司会者は、前年の最優秀主演女優賞を獲得した女優が務めるのが恒例となっており、今年は昨年、『紙の月』で最優秀主演女優賞を受賞した宮沢りえが、西田敏行とともに司会を務める。今回も作品賞には昨年を代表する邦画5作品が選出。吉田秋生の人気漫画の実写化で、鎌倉に暮らす3姉妹の元に腹違いの妹がやってきて、一緒に暮らし始めての1年を描いた『海街diary』は、作品賞をはじめ12部門を受賞。メインキャストの4人がそれぞれ主演女優賞、助演女優賞、新人俳優賞に輝いており、是枝裕和監督が監督署と脚本賞を受賞。菅野よう子が音楽賞、そのほか撮影賞や照明賞などにも輝いた。役所広司、松坂桃李ら実力派俳優たちが勢揃いした『日本のいちばん長い日』。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作で、戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。本作で役所さんは主演男優賞を受賞。昭和天皇の玉音放送を見事に再現した本木雅弘は助演男優賞を受賞した。また原田眞人監督は監督賞と脚本賞をW受賞している。二宮和也と吉永小百合の初共演で話題をよんだ『母と暮せば』。山田洋次監督通算83作品目にして初めてのファンタジー作品。敗戦から3年、長崎で助産婦をして暮らす伸子の元に原爆で亡くなった息子の浩二が亡霊となって現れ、2人の奇妙な暮らしを通じ、大切な人を失った遺族の悲しみ、戦争の傷から立ち直ろうとする人々の姿が描かれる。本作は作品賞とともに、二宮さん、吉永さんがそれぞれ主演男優・女優賞を受賞。昨年、最優秀主演男優賞に輝いた事務所の先輩・岡田准一のあとに、二宮さんが続くことになるのか注目が集まる。そして、安藤サクラ主演の『百円の恋』。自堕落に暮らしてきた主人公の一子が、勤め先の100円ショップの常連客である中年ボクサーとの出会いに触発され、自らもボクサーになることを決意し奮闘するさまが描き出される。安藤さんは主演女優賞を受賞。共演の新井浩文は助演男優賞に輝いている。日本トルコ合作映画として大きな注目を集めた『海難1890』。125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦の乗組員を現地の人々が救助、治療をし、彼らの命を救った「エルトゥールル号海難事故」と、その95年後に戦禍のテヘランで取り残された日本人たちをトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」という二つの史実が題材となっている。主演の内野聖陽は、本作で主演男優賞を受賞した。各賞の最優秀賞の発表、授賞式は3月4日(金)16時よりグランドプリンスホテル新高輪にて開催。【第39回日本アカデミー賞優秀賞/受賞結果一覧】<優秀作品賞>■『海街diary』■『海難1890』■『日本のいちばん長い日』■『母と暮せば』■『百円の恋』<優秀主演男優賞>■内野聖陽:『海難1890』■大泉洋:『駆込み女と駆出し男』■佐藤浩市:『起終点駅ターミナル』■二宮和也:『母と暮せば』■役所広司:『日本のいちばん長い日』<優秀主演女優賞>■綾瀬はるか:『海街diary』■有村架純:『映画ビリギャル』■安藤サクラ:『百円の恋』■樹木希林:『あん』■吉永小百合:『母と暮せば』<優秀助演男優賞>■浅野忠信:『母と暮せば』■新井浩文:『百円の恋』■伊藤淳史:『映画ビリギャル』■染谷将太:『バクマン。』■本木雅弘:『天空の蜂』■本木雅弘:『日本のいちばん長い日』<優秀助演女優賞>■夏帆:『海街daily』■黒木華:『母と暮せば』■長澤まさみ:『海街daily』■満島ひかり:『駆込み女と駆出し男』■吉田羊:『映画ビリギャル』<優秀アニメーション作品賞>■『心が叫びたがってるんだ。』■『百日紅~MISS HOKUSAI~』■『ドラゴンボールZ復活の「F」』■『バケモノの子』■『ラブライブ!The School Idol Movie』<優秀監督賞>■大根仁:『バクマン。』■是枝裕和:『海街diary』■武正晴:『百円の恋』■田中光敏:『海難1890』■原田眞人:『日本のいちばん長い日』<優秀脚本賞>■足立紳:『百円の恋』■小松江里子:『海難1890』■是枝裕和:『海街daily』■原田眞人:『日本のいちばん長い日』■山田洋次/平松恵美子:『母と暮せば』<優秀外国作品賞>■『アメリカン・スナイパー』■『キングスマン』■『セッション』■『マッドマックス 怒りのデス・ロード』■『007スペクター』<新人俳優賞>■有村架純:『映画ビリギャル』■土屋太鳳:『orange-オレンジ-』■広瀬すず:『海街diary』■藤野涼子:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』■藤原篤:『恋人たち』■野田洋次郎:『トイレのピエタ』■山崎賢人:『orange-オレンジ-』『ヒロイン失格』■山田涼介:『映画暗殺教室』<優秀音楽賞>■大島ミチル:『海難1890』■菅野よう子:『海街diary』■サカナクション:『バクマン。』■富貴晴美:『日本のいちばん長い日』■安川午朗:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(text:cinemacafe.net)
2016年01月18日映画『日本のいちばん長い日』の観客動員数が100万人を突破!これを記念して9月14日(月)、主演の役所広司と原田眞人監督が舞台挨拶に登壇し、観客からの質問に直接答えた。半藤一利の手によるノンフィクション小説を映画化した本作。昭和天皇、鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸軍大臣の3人を中心に“聖断”から敗戦までのドラマをスリリングに描き出す。公開34日間での観客動員数100万人突破に役所さんは「若い世代が見に来てくれているようでよかったです」と笑顔を見せ、原田監督も「大人が考えさせられるようなこうした映画が100万人突破するのはいまの時代難しいこと。ここまでよく来れたなと思います」と喜びを口にした。1949年生まれで「戦争映画を見て育った」という原田監督は今回、日本国内の描写とはいえ初めて戦争を題材にした作品を手掛けたが、戦争映画について「人間ドラマの究極であり、極限の中で人間がどんな美しさを見せてくれるのか?どんな醜いところを見せるのか?を描きたかった」と語る。この日は、年配の観客も多く見られたが、中には終戦当時、小学生で玉音放送を聞いたという老人も。昭和天皇の声を聴いた父親が「戦争が終わったぞ」と語ったという思い出に原田監督は耳を傾け「(放送が)よく聴こえなかったという話は聞きますが、天皇陛下が話をしたということで、お父様のように多くの人が『負けた』と思ったそうで、そういう心構えがあったんだと思います」と深くうなずいた。またかつての軍人の所作を知る世代の観客から、青年将校たちの所作の美しさや阿南陸相を演じた役所さんの演技を絶賛する声も。役所さんは喜びを口にするとともに「軍人さんを見ている世代の方は、制服を見るだけで感極まるところがあるんだろうと思います。僕自身、戦争や兵隊さんを知りませんが、撮影中、青年将校の姿を見て、所作や瞳に宿る国を守ろうとする思いに役柄とは別に感動し、美しいと思いました。若者たちの思いが阿南という役を作る上で大切なものになりました」と思想や立場を超えて、当時の若者たちの純粋さに深く共鳴したと語った。原田監督は日本のみならず、今後、控えているアジアやアメリカでの上映についても期待と意気込みを口にし、役所さんも「一人でも多くの方に見ていただければ」とさらなる広がりに期待を寄せた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年09月14日戸塚祥太(A.B.C-Z)が8月21日(金)、出演作『日本のいちばん長い日』の公開記念トークイベントに出席。映画の撮影が始まりしばらくは、共演者が「戸塚さん=ジャニーズ」だと気づかなかったそうで、「隠れジャニーズでした。未熟さを痛感している」と苦笑いだった。終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。東京・新宿ピカデリーで行われたイベントには、原田眞人監督が同席した。戸塚さんが演じるのは若手将校・畑中健二少佐(松坂桃李)のもと、戦争継続を訴えクーデターに参加する士官学校付属大尉の藤井政美。丸刈りでの力演で、ファンの注目を集めており、「以前も丸刈りにしたことがあるので、抵抗はなかった」と話していた。撮影前のワークショップから、共演者とずっと一緒だったという戸塚さん。原田監督によると「撮影が進むにつれて、現場で『出演者の中にジャニーズがいるらしい』って話題になった」が、誰も戸塚さんだとは思わなかったようで、当の戸塚さんは「バレないようにしていたわけじゃないんです…。自分から『俺、ジャニーズです』とも言えなくて(笑)。認識してもらえない、自分の未熟さを痛感している」とふり返った。それでも、原田監督から「芝居のカンがいいし、積極的。瞳が輝いていた」と演技を絶賛されると、戸塚さんは「本当ですか!絶対に出たいと思っていましたから」と大喜び。映画については「見るたびにいろいろなことを考えさせられる。自分の命とともに、身近な人を大切にしたい。毎年(終戦記念日の)8月15日になったら、この作品を観たい」としみじみ語っていた。『日本のいちばん長い日』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月22日昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督が完全映画化した『日本のいちばん長い日』。70回目の終戦記念日となる本日、本作で昭和天皇を演じた本木雅弘による玉音放送ノーカット版が初公開された。本作では役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一ら豪華キャストを迎え、戦況が絶望的となった1945年4月の鈴木貫太郎内閣発足から、終戦までの4か月間を描き、その中で、昭和天皇による聖断が下った1945年8月14日午後から、8月15日正午の玉音放送までの激動の “日本のいちばん長い日”を描き出す。1967年に岡本喜八監督によって描かれた『日本のいちばん長い日』では、後ろ姿のバックショットのみで昭和天皇の姿を描いていたが、本作では日本映画史上初めて正面から本木さん演じる昭和天皇の姿が映し出されている。そして本作が終戦の一部始終を描いた作品であることから、本日公式ホームページ上で公開されたのが本木さん演じる昭和天皇の玉音放送完全版となる。撮影現場で、あえて史実と同じく二度録音された本木さんの玉音放送全文。本作の完成報告会見の際に、本木さんは「映画の中で実際に使用された部分は少ないのですが、玉音放送も監督に全部きちんと読めるようにしておいてほしいということでしたので懸命に練習しました」と語っていた。70回目の終戦記念日である本日、改めて、終戦に至った玉音放送の“言葉”に込められた想いを感じてみて。『日本のいちばん長い日』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月15日明日、終戦記念日を迎える前に公開中の映画『日本のいちばん長い日』の9分にもおよぶ特別映像が公開になった。今から70年前の1945年の8月15日に日本で何が起こったのか? そこにいた人々は何を考え、何を想って行動したのかが伝わってくる映像だ。『日本のいちばん長い日』特別映像本作は、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した作品で、太平洋戦争が終焉に向かう中で、日本の未来を想う人々がそれぞれの立場で行動し、戦後日本の行方を決めた“日本のいちばん長い日”の顛末を重厚なタッチで描き出している。このほど公開された映像は、映画の概要を実際の本編映像を交えながら紹介し、阿南惟幾陸軍大臣を演じた役所広司、昭和天皇を演じた本木雅弘、鈴木貫太郎首相を演じた山崎努らが作品について語る。また、鈴木貫太郎首相の孫、鈴木道子さんと、阿南陸相の四男、阿南惟正さんの貴重なインタビューも収録されており、当時の様子がより立体的に感じられる内容になっている。本作では、昭和天皇の聖断の後、日本の降伏を国民に伝えるために録音された玉音放送の記録媒体を巡って、クーデーターを計画する若い将校たちのドラマがスリリングなタッチで描かれるが、首相も大臣も将校もみな、それぞれの立場で“明日の日本”を想って命をかけて行動し、その想いがすれ違い、ぶつかり合う部分が最大のポイントだ。結果的に、玉音放送は国民の耳に届き、日本は降伏して終戦を迎えたが、そこにたどりつくまでにあったドラマ、かなわなかった想いがあったことは改めて語られるべきではないだろうか。本作を手がけた原田眞人監督は映像の中で「戦後70年経って、終戦のときに何がどういう風に行われていたのか、ということが段々とぼかされてきている。一番重要なのは“軍をなくすことによってしか国を残せなかった”という意識。やはり歴史はちゃんと自分の目で、いろいろな資料をベースにしてもう一回検証しなおして、とにかく我々はどこから来て、どこへ行くのか、ということをちゃんと見定めてほしい」と力強く語りかけている。『日本のいちばん長い日』公開中
2015年08月14日『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月13日(木)、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が登壇。戦争映画として異例のスタートダッシュを記録しており、70回目の終戦記念日の15日(土)からは50館増の拡大公開が決まった。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。阿南陸軍大臣役の役所さんは、「戦争を表現するのは、デリケートで難しいこと」と本作の意義を強調。7年ぶりの本格的な映画出演で昭和天皇を演じた本木さんは、「息子が見てくれた」と報告し、「なぜもっと早く終戦できなかったのか、彼なりに考えている様子」と目を細めた。松坂さんは終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を力演し、「僕自身、この作品をきっかけに70年前の出来事を見つめ直し、意識が高まった。これからは戦争を知らない僕ら世代が、担っていかないと…」と思いを新たに。原田監督は「まだまだ描き切れていない部分がある。今後、10年、15年後に新しい『日本のいちばん長い日』が生まれるための指針になれば」と語っていた。この日は登壇者が平和への思いをこめた“一文字”を、特製のランタンに書き記し、客席にお披露目。役所さんが「知」、本木さんが「祈」、松坂さんが「人」、原田監督が「命」の文字を選び、「歴史と人々を知ることが平和につながる」(役所さん)、「今回、天皇陛下を演じさせていただき、平和への祈りを体現させていただいたつもり」(本木さん)、「平和を作るのも、壊すのも、守るのも人」(松坂さん)、「奪われた命、奪った命に思いをはせたい」(原田監督)と語っていた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月13日映画『日本のいちばん長い日』の初日舞台あいさつが8日、都内で行われ、キャストの役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴と原田眞人監督が出席した。半藤一利の同名ノンフィクションをもとに描く本作は、太平洋戦争終結前夜の真相に迫る歴史大作。劇中では、陸軍大臣・阿南惟幾を役所、昭和天皇を本木、戦争継続のクーデターを首謀する若手将校・畑中健二を松坂が演じている。主演の役所は、「スピード感がある現場で、あっという間の2ヶ月だった。素晴らしいキャスト、スタッフと共に良い時間を過ごせた」と撮影を振り返り、阿南大臣の息子・阿南惟正氏から手紙が届くと、「今回は合格点をもらったようでホッとしています」と安堵の表情。また、戦後70年に公開する本作について、原田監督は、「この作品が契機となって、戦争について考えてくれれば」と真摯にアピールした。一方、昭和天皇を演じた本木は、初日を迎え、「プレッシャーは浴びるほど感じた。少し風穴が空いて、やっと呼吸できる感じ」と胸をなでおろし、「自分の小さい仕事がスクリーンに映し出され、世の中に広がることはありがたい」と感慨深げ。また、「普段は私の仕事に興味がない17歳の息子が、『見たい』と言って今の回で見てました。家に帰ってから、どんな会話をするか楽しみです」と笑顔で明かす場面もあった。舞台あいさつには、山崎努が演じた鈴木貫太郎首相の孫・鈴木道子氏も出席。「大きくて温かい人でした。拝命を頂戴した時は、家族に『バドリオになるぞ』と言っておりました。最初から戦争を治めるつもりで首相になったと思います」と貴重なエピソードが披露されると、役所は、「日本はこの70年、平和に暮らしてきた。鈴木貫太郎さんが言う“永遠の平和”が、この先100年、200年と続くように祈りたい」と平和への想いを語って、イベントを締めくくった。
2015年08月09日終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した『日本のいちばん長い日』が8月8日(土)、全国で封切られ、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴、原田眞人監督が初日舞台挨拶を行った。戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る歴史超大作。阿南陸軍大臣を演じた役所さんは、「戦争に終止符を打とうと尽力した人々によって、いまの自分たちが生かされていると実感した」と神妙な面持ち。阿南氏の実子・阿南惟正さんから、感謝の手紙が届くと「実在の人物を演じるのはこわいこと。でも、ご家族から合格点をいただき、ホッとしています」と安堵の表情だった。本木さんは7年ぶりの本格的なスクリーン復帰で昭和天皇を演じ、「ようやく呼吸ができる思い」と公開初日を機に、ようやくプレッシャーから解放された様子。一方、日本の未来を思うあまり、終戦に反対しクーデターを計画する若手将校・畑中健二少佐を演じた松坂さんは、「俳優として、大きな意味がある作品」と胸を張り、ベテラン勢との共演を「緊張しない場面はなかった」とふり返った。阿南陸軍の妻を演じる神野さんは、「軍人の妻として唯一の理解者でありたい気持ちと、戦争の理不尽さに引き裂かれる思いだった」。本作でも渾身の演出を見せた原田監督は「日本がヘンな方向に向きつつあるいま、終戦70年は重要な節目。映画を通して、戦争を考える機会になれば」と呼びかけた。舞台挨拶には劇中で山崎努さんが演じる鈴木貫太郎の孫・鈴木道子さんが駆けつけた。『日本のいちばん長い日』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月08日終戦間際の国家の存亡をかけた極限の時間を生きつつも、松坂桃李の心に吹き抜けたのは、70年前のあの日々にも確かに存在していた現代と変わらぬ何気ない日常の風だった。「これまで戦争というものについて、社会がピリピリとしていて、それこそ狂気じみた空気の中で『日本が必ず勝つ!』ということばかりを考えている――そんなイメージが強かったんですが、70年前の人間を演じてみて、決してそんなことはなく、彼らは彼らで穏やかな時間を過ごしてもいたんだと感じました。もちろん、僕が演じた畑中少佐は日本が勝つと信じているんですが、それだけでなく『腹減った』とか現代と共通するような日常が確かにそこにあったのを実感しました」。戦後70年記念作品として公開される『日本のいちばん長い日』。この作品に参加することで、昭和最後の秋(1988年)に生を享けた26歳の若者は、70年前の夏を駆け抜け、何を思い、何を受け取ったのか?半藤一利のノンフィクション小説の傑作を原作に、昭和史の重大な1ページを『駆込み女と駆出し男』の原田眞人監督が上質の歴史サスペンスに仕立てた。昭和天皇の“聖断”を受け、鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸相らは終戦へ向け、命懸けの工作を繰り広げる。松坂さん演じる若き陸軍将校・畑中は徹底抗戦を唱え、降伏を阻止すべくクーデターを目論むが…。同じ原作を40年近く前の1967年に岡本喜八監督が映画化している。同作では当時20代前半の黒沢年雄が畑中少佐を演じており、“狂気”を帯びて決起する青年将校として描かれているが今回、松坂さんが体現した畑中は、狂気じみた様子を一切感じさせず、登場時はスポーツマンのような爽やかささえ感じさせる。そこにあるのは、ただ無垢で純粋すぎる正義感だった――。「最初に原田監督から『畑中という男はとにかく純粋なんだ』というお話がありました。当時は選択肢があるような状況ではなく、自分で発言することも許されず、ただ上の命令に殉じるのみという中で、(内閣が)ポツダム宣言を受諾するとなった時、信じるべきもの、頼るものがなくなってしまった。そこから彼は誤った正義を持ってしまい、クーデターを試みたんだと思う。その純粋さを大事に演じました」。歴史の“結果”を知る後世の我々から見れば、畑中の行動は世に混乱をもたらす反逆でしかなく、狭い視野での正義に過ぎないかもしれない。だが、その正義感は純粋無垢であるがゆえに危うく、悲壮なまでの覚悟を感じさせ、善悪を超えて心を揺さぶる。「僕自身、彼に対して『恐ろしい』とか『怖い』という感情よりも、完成した映画を見て『かわいそうな男だな』と感じました。戦争って有無を言わせずに戦うだけで、自分の考えを持つこと自体が許されない。そういう中で、信じるものを持てないと自分自身を保っていけないんだというのを実感しました。阿南さんがお酒を酌み交わしながら『行け!どんどん行けぇ!』と言うシーンがありますが、この阿南さんの言葉が撮影を通じてフラッシュバックすることがあって、この言葉を信じ続けた結果として、畑中はここに行き着いたのかもしれないなと思いました」。阿南陸相を演じた役所広司、鈴木首相を演じた山崎努、迫水書記官を演じた、かねてより松坂さんが憧れの俳優と公言している堤真一、昭和天皇に扮した本木雅弘など日本の映画界を代表する名優たちが緊張感あふれるシーンを作り上げる。松坂さんは全員と直接、芝居のやり取りがあったわけではなかったが、先輩たちの姿に強い感銘を受けた。「僕は役所さんとのシーンが比較的多かったんですが、阿南さんの姿をただ、かぶりつくように見ていました。直接的なアドバイスをいただいたというわけではないんですが、役所さんの存在するだけで説得力があるあの空気感を味わえたのは、役者をやっていく上ですごく大きな経験でした。あの緊張感を共有できたことは僕の財産です」。原田監督は、本作で描いた鈴木首相、阿南陸相らが終戦のために奔走し、松坂さん演じる畑中が帝国陸軍の永遠を信じて決起した70年前のあの日を、あの戦争の最後の日であると共に、日本がその後、歩んでいく戦後70年の起点となる日だと語っている。冒頭の言葉にもあるように、70年前の世界が自身の生きる現代と地続きであると実感した時、松坂さんは改めて戦争を身近に感じ、そして恐怖に身震いしたという――。「あの戦争は70年前のことですが、もしかしたら明日、戦争が起こるかもしれない。そう考えるといま、“表現の自由”があり、選択肢がある今のうちに、自分がどうすべきか?とるべき行動をしっかりと――今のことだけを考えるのではなく、これから先の戦争を知らない世代を守るために――考えていかないといけないと思いました。この映画に参加して、70年前のあの状況でその先を考えていたのが昭和天皇だったと僕は感じました。畑中が“いま”しか見えずに行動した一方で、昭和天皇は「この先の日本国民が滅びないために」と考えて行動された。いまを生きる僕らもそこまで考えて行動しなくてはいけないなと思います」。「スーパー戦隊シリーズ」(侍戦隊シンケンジャー)で俳優デビューを飾って以来、どちらかというと爽やかなイケメン、“王子様”的な役柄を演じることが多かったが、20代半ばを過ぎて、正統派の主人公とは対極の立場、より屈折した内面や複雑な心情の表現を求められことが増えている。本作に続き公開となる『ピース オブ ケイク』では主人公の友人でオカマ役に扮しはじけた演技を見せ、『図書館戦争 THE LAST MISSION』では主人公たちと対峙するヒール、『劇場版 MOZU』ではリミッターを振り切った狂気のテロリストに扮した。「自分の中では変化しているつもりないんですけど…」とは本人の弁だが、当人以上に周りがその変化を敏感に感じ取っているからこそのオファーだろう。「いまはたくさんのことを学べるチャンスだなと思って臨んでいます」。俳優として、そして26歳のひとりの青年として、この作品が松坂桃李の人生を大きく変えることになるかもしれない。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月06日映画『日本のいちばん長い日』が8月3日(月)、外国人特派員協会にて上映され、原田眞人監督と主演の役所広司が集まった記者たちの質問に答えた。半藤一利のノンフィクション小説を原作に、昭和天皇のご聖断から鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸相らの終戦に向けた奔走、徹底抗戦を主張する一部の将校たちのクーデターなど、終戦間際の様々なドラマをサスペンスタッチで描き出す。映画では、敗色濃厚の中で内閣が降伏すべきか否かを会議で話し合い、さらに昭和天皇のご聖断を受けて降伏と決まった後も、降伏の文書の文面について長々と会議が続くさまが描かれる。原田監督はこの点について「いまの安倍政権を見ていても、新国立競技場の問題でも、同じことが起きてていて、会議をやってもなかなか決まらない。ただ、この(映画の)時代は戦争に関して日本人はそれまでに『負けた』という記憶がない。だから決して降伏が目に見えていたわけではなく、本土決戦をやるまでわからないという気持ちがあったのも確かだと思います。多数決で決めていたら、間違いなくクーデターが起こることもわかっていた。開戦時にはできなかったご聖断でしたが、鈴木首相、阿南陸相、昭和天皇の3人が揃ったから終戦時に初めてできた。時間がかかったのはしょうがなかったのではないかとも思います」と語った。役所さんは阿南陸相を演じるにあたっての役作りについて「原田監督と仕事をするときは毎回、膨大な資料が送られてくるので(苦笑)、そこに目を通すことから始める」と説明。阿南の人物像については「いろんな説がありますが、この映画ではご聖断以降、本土決戦ではなく、(抗戦を主張する)中堅の陸軍将校たちを抑えつつ終戦に向かいます。昭和天皇の聖断と若い将校たちとの板挟みになって苦悩するのが僕の役目でした」と語る。原田監督も「阿南が抱えていたアンビバレントを描きたかった」と強調。もし、阿南が降伏に同意せず、大臣を辞任していたら内閣は崩壊し、本土決戦に向かっていたとし「彼自身は武人として沖縄戦で死にたいという思いがあった。でも大臣になってからは『大本営直属の軍人ではなく、天皇直属の軍人だ』と言っているように天皇陛下の意思を第一に進むようになっていた。そこのジレンマにドラマがあると思った」と語った。また、昭和天皇を本木雅弘が演じ、これまでの日本映画にはない昭和天皇の苦悩やその内面を正面から描いている点も大きな話題となっているが、原田監督はアレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』で昭和天皇が描かれたことが大きな転機になったと述懐。この映画に対して右翼の抗議などがなかったことから「いまこそ『日本のいちばん長い日』を描ける」と感じたという。一方で同作でイッセー尾形が演じた昭和天皇像について「カリカチュアライズされていて、年を取ってからの口をモゴモゴする癖や『あ、そう』という言葉を連発していて僕にとっては不愉快な昭和天皇像でした」とも。本作を海外映画祭に出品することも考えているという原田監督だが、まさにこの海外での昭和天皇についてのイメージというのも、海外出品を考える大きなの理由であるよう。米の歴史学者ハーバート・ビックスによる「昭和天皇」などの著書を挙げ「海外での昭和天皇のイメージは事実をゆがめられている部分がある」と批判。「私はウルトラ右翼ではありませんが、真実よりもイデオロギーを優先するという姿勢には右であれ、左であれ怒りを覚えます。事実と違う部分を是正したいと感じています」と外国人記者を前に語った。役所さんは海外での本作の受け止められ方に関して「日本の戦争の話ですが、戦争は始めるのは簡単だけど終わらせるのは本当に難しい。シンプルなメッセージとして海外の方も受け止めてくださるのでは」と期待を寄せた。政治的な部分を描いた作品とあって、海外の記者からも歴史問題や政治的な質問も飛んだが、原田監督はひとつひとつ丁寧に答えていく。日本が戦争の被害者と加害者という両面を持っているという指摘には「日本を被害者の立場として描くことに徹するのは間違っていると思います。この映画でも天皇陛下が草むしりをしながら『もう15年も続いている。応仁の乱だね』という場面がありますが、15年というのは満州事変からのこと。満州事変から侵略が続いて、それを終わらせなければという意識があったのではないかと思っています」と語った。この日は、10か国以上・150名ほどの記者が上映会・会見に足を運んだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より公開)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年08月04日映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が15日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの役所広司、本木雅弘、松坂桃李と原田眞人監督が出席した。8月8日に全国公開する本作は、半藤一利の小説を実写化した歴史作品。大平洋戦争終結の舞台裏で、日本の未来のために闘った人々を描く内容で、陸軍大臣・阿南惟幾を役所、昭和天皇を本木、クーデターを首謀する若手将校・畑中健二を松坂が演じている。会場に敷かれたレッドカーペットに登場したキャスト陣は、集まったファンにあいさつ。その後行われた舞台あいさつで、役所は、「戦後70年で日本という国はずいぶん変わった。戦争は本当に嫌なもの。それを繰り返さないように、この映画を見て感じて頂ければ」と真摯にアピール。また、役所に天皇役を絶賛された本木は、「2回見ると色んなものが鮮やかに分かる。シンプルで深みのある言葉がたくさんあります」と語り、松坂は、「役所さんや本木さんの"静"と僕たち若手の"動"が、どのように動いていくのかが見どころ」と紹介した。また、舞台あいさつでは、本作の内容にちなんだ“自身最大の決断”のトークを披露。「初日から監督の怒声が飛び交ってて、その緊張感が居心地が良かった」と撮影を振り返った松坂は、「俳優をやろうと大学を辞めた時。親は怒ってましたけど、後悔はないです!」とキッパリ。続けて、ベテラン陣は、「日々、どんな瞬間も迷って苦悩してます。最初に食べるものは白米にしようか味噌汁にしようか、とか」(本木)、「上京して初めて、すごく勇気を出して納豆を食べたこと。勇気を出したからこそ、今は納豆が大好きになった」(役所)と食べ物の話で、会場の雰囲気を和ませていた。
2015年07月16日映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が7月15日(水)に開催され、主演の役所広司をはじめ、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が出席した。半藤一利の傑作ノンフィクションの映画化。1945年8月14日から15日にかけて、昭和天皇の“聖断”により終戦が決まるまでの政治的攻防、終戦を阻止しようとする陸軍将校たちの反乱未遂事件などを濃密な人間ドラマとして描き出していく。陸軍を抑えつつ皇室の安泰のために奔走する阿南陸相を演じた役所さんは本作について「戦闘シーンは出てきませんが、背景では広島、長崎への原爆投下があり、戦地では兵隊たちが飢えに苦しみながら戦っていました。それを感じながら見てほしい。戦争は本当にイヤなものです。この映画を見て二度と繰り返してはいけないと感じていただければ」と呼びかけた。その役所さんが過去の日本映画、特に同じ原作で1967年に岡本喜八の手で映画化された『日本のいちばん長い日』との大きな違い、原田版の本作ならではの見どころとして挙げたのが、昭和天皇を正面から描いているという点。役所さんは天皇陛下を演じた本木さんを「素晴らしかった」と称賛する。本木さんは「公開が近づくにつれて、(天皇陛下を演じるという)責務を果たせたのか?と重くのしかかってきます」と吐露。「賛否は全て受け止めます。叱られるでしょうが、早く公開して楽になりたいです」とその重圧の大きさをうかがわせた。松坂さんは、敗戦を阻止しようと決起する将校を演じたが、自身を含め若者たちを「動」、役所さん、本木さんらの演技を「静」と表現し「それぞれが国を思い、どうなっていくのか?僕は映画を見て、静と動が変わっていくさまを僕は『怖い』と思いました。どうして怖いと感じたのか?これから見るみなさんに感じていただければ」と語りかけた。ちなみに役所さんは7回目の原田作品出演となるが「怒る回数が少なくなった」と監督の変化について語るが、初参加の松坂さんは「初日から監督の声が現場に響いていた」と異なる証言。役所さんの「下手だから怒られたんじゃないの(笑)」という言葉に松坂さんは「そうだったかも…」と苦笑する。原田監督は「桃李には怒っていない」とあくまで他の俳優を怒っていたと語るが、生真面目な松坂さんは「自分に言われているように感じてました」と語り、これに監督は「その通り!」とニヤリ。会場は笑いに包まれた。原田監督は戦後70年を迎え「戦争体験者がどんどん亡くなっている」と戦争の記憶が徐々に遠いものになっているということへの危機感を口にする。この日も安保法案の特別委員会での採決が紛糾の中で行われ、連日、国会前でデモが行われるなど国民が高い関心を示しているが、こうした動きを踏まえ「いま、こうした政治状況の中で、幸か不幸か、この70年の“根っこ”をもう一度検証すべき時期に来ている。(本作の)歴史的な価値をいま、感じています」と語る。さらに「安倍首相の答弁の言葉を借りるなら、能力のない政府が“総合的に”判断して、民意を無視するという事態が続いていく。同じように民意のなかった70年前に阿南さんや昭和天皇が日本を救うためにどう決断したのか考えるいい機会だと思います。国民を救うということ。民意とは何か?日本という国がどこから来てどこに向かっているのか?自問して行動に移してほしいと思います」と力強く訴えかけた。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年07月16日映画『日本のいちばん長い日』の完成披露試写会が7月15日に開催され、主演の役所広司、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が舞台あいさつに登壇した。舞台あいさつその他の写真半藤一利のノンフィクション小説を原作に終戦間際、阿南惟幾陸相、鈴木貫太郎首相、昭和天皇を中心にしたポツダム宣言の受諾を巡るやりとり、陸軍将校による決起事件を描く。「(戦後)70年。たった70年で日本はだいぶ変わった」としみじみと語る役所。「戦闘シーンは出てきませんが、この映画の背景には広島、長崎への原爆投下があり、戦地では兵士たちが飢えに苦しみながら戦っている。それを感じながら見てほしい。戦争って本当に嫌なものです。二度と繰り返さないようにと感じていただければ」と訴えた。本木は昭和天皇を演じたが、そのプレッシャーはやはり並大抵のものではなかったよう。「公開が近づくにつれて『責務を果たせたのか?』という問いが重くのしかかってきます。賛否は全て受けるつもりですので、叱られながら、早く楽になりたい…(苦笑)」と劇場公開を待ちわびる。松坂は陸軍の永遠を信じ決起する将校を演じたが「若者たちを“動”とするなら役所さんや本木さんは“静”。それぞれが国を思い、どうなっていくのか? スピード感のある物語の中で、僕はその静と動が変わっていくさまを『怖いな』と思いました。どうして怖いと思ったのか? みなさんに、観て感じていただければと思います」と呼びかけた。戦後70年を迎え、原田監督は「戦争体験者がどんどん亡くなっている」と当時を知る人間がいなくなり、記憶や歴史が風化してしまうことを危惧し「いま、こういう政治状況にあり、戦後70年の根っこで何が行われたのか? もう一度検証するいい時期であり、この映画の歴史的価値を感じています」と語る。この日も、安保法案が衆院平和安全法制特別委員会で採決され、大きなニュースとなったが原田監督は映画でも描かれる、70年前に阿南陸相、鈴木首相、昭和天皇が国の行く末を案じ、民意を無視した政治と軍の暴走を命がけで止めたという点に言及し「安倍首相の答弁の言葉を借りれば、能力のない政府が総合的に判断し、民意を無視するという事態になっている。国民を救うということ、“民意”とは何か? 日本はどこから来てどこへ向かって行くのか? 自問し行動に移してほしい」と訴えた。『日本のいちばん長い日』8月8日(土)全国ロードショー
2015年07月15日役所広司、本木雅弘、堤真一、山崎努ら日本映画界を代表する名優たちが集い、半藤一利の原作を原田眞人監督が完全映画化した『日本のいちばん長い日』。本作に、原田監督作品『駆込み女と駆出し男』でも好演を見せた戸田恵梨香が、特別出演を果たしていることが判明、松坂桃李らが演じる陸軍将校たちに立ち向かう場面写真が到着した。本作で描かれるのは、終戦が決する1945年8月15日の前日、14日から、昭和天皇自らによって国民に対して終戦を知らせる玉音放送が国民に届く翌15日の正午まで、秒刻みで進む“日本のいちばん長い日”。昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションである原作を元に、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』などを手掛け、現在『駆込み女と駆出し男』が大ヒット中の原田監督がメガホンをとった。今回到着した場面写真は、ラジオ局放送員の保木令子(やすきれいこ)役で特別出演を果たす戸田さんの熱演シーン。15日の未明、本土決戦を望み、徹底抗戦を果たすためにクーデターを計画し、玉音放送を中止させようと放送前のラジオ局に猛然と押しかける、畑中健二少佐(松坂桃李)ら青年将校たち。戸田さん演じる令子が、彼らに毅然として立ち向かう姿が映し出されている。放送局に押し入った将校たちに屈することなく、真っ直ぐな力強い視線で対峙するその表情からは、彼女もまた平和のため“闘い”に臨んでいる覚悟が感じられる。太平洋戦争終戦の舞台裏では何が行われていたのか?日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の想いと、“日本のいちばん長い日”に起こった激動の真実とは?戦後70年を迎えるいまだからこそ描かれるこの物語の重みは、戸田さんの表情からも伺い知ることができそうだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年07月14日役所広司を主演に、昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを『わが母の記』『駆込み女と駆込み男』の原田眞人監督が映画化した『日本のいちばん長い日』。この度、本作の最新予告編が公開された。本作は、太平洋戦争を終わらせるため、昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午までの1日を描く人間ドラマ。役所広司を始め、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ら日本を代表する俳優陣が集結している。最新予告編では、戦争継続を主張する陸軍将校たち、終戦を望む天皇と陸軍の間で苦悩する阿南惟幾陸相(役所広司)を始め、「本土決戦となれば、桜はもう咲かないな…」と呟く首相鈴木貫太郎(山崎努)、戦争継続を望みクーデターを計画する畑中少佐(松坂桃李)、首相を支える迫水久常書記官長(堤真一)、そして国民を案じ戦争終結を望む昭和天皇(本木雅弘)の姿が次々と映し出される。その後も、劇伴の高まりとともにさらに緊迫感を増し、刻一刻と日本が破滅へ向かってゆく様子が描かれる。密室の閣議で繰り広げられる心理戦、ますます激しくなる連合軍の爆撃、蜂起する陸軍将校たち、そして下された天皇の“聖断”…。現在の日本を作りあげた史上最大の決断、戦争を終わらせるために戦った男たちの緊迫のドラマは、平和に想いを馳せる、夏の良作映画となりそうだ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年06月19日現在『駆込み女と駆出し男』が公開中の原田眞人監督最新作『日本のいちばん長い日』のポスタービジュアルが、このほど解禁となった。1945年4月、鈴木貫太郎内閣が発足。そして7月、連合国からのポツダム宣言の受諾を迫られるも連日連夜におよぶ議論は紛糾。広島と長崎に原爆が投下され、戦況が絶望的となった中、「降伏か、本土決戦か―」“日本史上、最大の決断”を迫られた“日本のいちばん長い日”に、秒刻みで変わっていった、日本の運命とはー?昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田監督が映画化する『日本のいちばん長い日』。戦後70周年となる今年、太平洋戦争終戦の舞台裏で、日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため身を挺し闘った人々が描き出される。ベテランから若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの競演が実現した本作。このほど完成したポスタービジュアルにおいては、役所広司演じる阿南惟幾陸相をはじめ、山崎努演じる鈴木貫太郎首相、本木雅弘演じる昭和天皇のほか、明晰な頭脳で首相をサポートする迫水久常内閣書記官長(堤真一)、降伏に反対し、徹底抗戦を果たすためクーデターを画策する畑中少佐(松坂桃李)らの決意に満ちた表情が映しだされ、ただならぬ緊張感を感じさせるビジュアルに仕上がっている。さらにもうひとつのビジュアルにおいては、陽の光が届かぬ密室にて、連合国から突きつけられたポツダム宣言を受諾するか否か、日本の未来が託された“日本史上、最大の決断”が行われる御前会議の様子が描かれている。本ポスタービジュアルは、原田監督が自らデザインを監修。“戦争を終わらせるために闘った男たち”の決意に満ちた力強い表情が映しだされ、本作が相当な力作であることが窺える。まずは本ポスターから公開への期待を膨らませてみてはいかがだろう。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会
2015年06月16日役所広司、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李と錚々たるキャストで贈る『日本でいちばん長い日』。この度、彼らが集結した緊張感溢れるビジュアルが公開された。太平洋戦争末期、日本がポツダム宣言を受諾し終戦を迎える1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間にいったい何があったのか…。昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを完全映画化したのは、『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』の原田眞人監督。戦後70年の壮大な記念碑となる感動作を作り上げた。今回公開されたのは、日本の未来を信じ、平和への礎を築くために身を挺した男たちの表情が印象的なビジュアル。陸軍を代表する身として徹底抗戦を掲げながらも、天皇の身を案じて苦悩し、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相(役所広司)。国民の苦しみに想いを馳せ、平和を希求する昭和天皇(本木雅弘)。聖断を拝し、法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする鈴木貫太郎首相(山崎努)、そして首相を支え続け、歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長(堤真一)。宮城(皇居)を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐(松坂桃李)。史上最大の危機を迎えた“日本のいちばん長い日”に、戦争を終わらせるために闘った男たちが集結している。真夏の空の下、70年前の日本で起こった史実。いまと変わらず眩しい太陽が照りつける夏空の背景とともに記される「降伏か、本土決戦か――。その決断に、すべての希望は託された」というコピーから彼らが望む“平和”について改めて考えさせられることだろう。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ
2015年06月05日俳優の役所広司が主演する、映画『日本のいちばん長い日』(8月8日公開)の最新ビジュアルが5日、公開された。本作は、昭和史研究の第一人者・半藤一利の同名ノンフィクション作品を、『クライマーズ・ハイ』(2008年)、『わが母の記』(2012年)で知られる原田眞人監督の手により映画化したもの。主演の役所をはじめ、本木雅弘、山崎努、堤真一らベテランから、松坂桃李のような若手まで、日本映画界を代表する俳優陣が共演していることでも話題を集めている。公開された新ビジュアルでは、主要キャスト5名が集結。陸軍の代表として徹底抗戦を掲げながらも、天皇の身を案じて苦悩し、平和的解決を成し遂げようとする阿南惟幾陸相(役所)。国民の苦しみに思いをはせる昭和天皇(本木)。聖断を拝し、法のルールを破ってでも戦争を終わらせようとする鈴木貫太郎首相(山崎)、そして首相を支え、歴史の転換期を見届けようとする迫水久常内閣書記官長(堤)。対して、皇居を襲撃するクーデターを計画し陸軍同志とともに決起する畑中少佐(松坂桃李)。立場は違えど、日本の未来を信じ、命をかける男たちの表情が映しだされている。映画の舞台となるのは、太平洋戦争末期の1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間の間に何が起きたのかを描いた作品。日本の歴史上最も重要な一日と、日本の平和への礎を築くために身をていした男たちの姿を追う。なお、過去に太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在するが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は、本作が初となる。(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
2015年06月05日映画『日本のいちばん長い日』の完成報告会見が5月20日(水)に開催され、主演の役所広司に本木雅弘、松坂桃李、堤真一、原田眞人監督が出席。戦後70年を記念して製作された本作への思いを口にした。昭和史研究の第一人者・半藤一利の同名ノンフィクションを映画化。1945年、敗戦が濃厚となりつつも陸軍が本土決戦による徹底抗戦を唱える中で、昭和天皇、総理大臣に就任した鈴木貫太郎、陸相をつとめる阿南惟幾の3名を中心に、国の行く末を案じ、戦争を終わらせるべく戦った者たちのドラマを描き出す。「日本のいちばん長い日」はすでに岡本喜八監督の手で1967年に映画化されており、その時は阿南陸相を三船敏郎が演じている。役所さんは以前、半藤さんが原作と監修を務めた『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』で山本五十六を演じているが、1968年の『連合艦隊司令長官 山本五十六』でも三船さんが同じく山本五十六を演じているという“奇縁”も!役所さんはこの巡り合わせについて「嫌だなと思いました(苦笑)。『またか…』と思いましたしプレッシャーもあったけど、原田さんに言われると断れない(笑)」とオファーを引き受けた経緯を明かす。同じくプレッシャーを背負いつつ、本作に挑んだのが昭和天皇を演じた本木さん。原田監督は昭和天皇を映画で描くということについて「これまで阿南陸相を主人公にした映画は『日本敗れず』(1954年)と岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』の2本だけ」と語り、さらにそこでの天皇陛下の描写が、前者ではカメラ目線のみで、後者では先代の松本幸四郎が演じたが、引きの構図ばかりだったと説明。昭和天皇をきちんと描きたいという思いをずっと抱いていたと明かし、さらに2006年のアレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』でイッセー尾形が昭和天皇を演じ、何事もなく公開を迎えたことで「これで全てが変わった」と本作の製作したいという思いを強くしたと語る。本木さんはオファーを受けた時の心境と決断について「逃げ出したい気持ちと逃したくない気持ちで揺れました。躊躇している時に義母の樹木希林さんが『私なりにあなたにこの役が来たことの意味が分かる気がする。原田監督は力のある監督だし天皇陛下を演じる機会はめったにないから受けるべき』と背中を押してくださいました」と明かす。撮影中も「畏れ多くもこんな未熟な自分が背負えるのかと不安だった」と漏らすも「監督に全てを任せる気持ちでカメラの前に立っていました」と振り返った。松坂さんは、徹底抗戦を訴える若き陸軍将校を演じたが役柄に関して「純粋で勝つことを信じて疑わずに生き抜いた男」と語る。原田監督は「坊主になるかがポイントだった」と語ったが、本人は全く抵抗がなかったようで「問題ないです。なんて楽なんだろうという感じ。坊主、いいですね」とあっけらかんと笑みを浮かべて語っていた。堤さんは山崎勉演じる鈴木総理を支える内閣書記官長を演じたが「51になりますが、僕が常に一番年下の状態はなかなかない(笑)」と重厚なベテラン俳優陣との緊迫したシーンを楽しんだよう…と思いきや「こんな緊迫感ある現場、もう嫌です!戻しそうになるくらい緊張した」と苦笑交じりに振り返った。改めて原田監督は戦後70年となるいま、本作を送り出すことの意味について「時代がどんどん、キナ臭くなっている。特定秘密保護法など、表現者を圧迫する、当時と似ている姿勢が政治家によって生み出されている。いまこういう作品を送り出す意義を感じています。キーワードは阿南が言う『軍をなくして国を残す』。この精神を継承していかなくてはいけないと思っています」と力強く語った。なお、この日の会見の場で、本作に戸田恵梨香、松山ケンイチが特別出演という形で参加していることが発表された。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ
2015年05月20日終戦70周年を記念し、半藤一利氏のノンフィクションを映画化した『日本のいちばん長い日』の完成報告会見が5月20日に、都内で行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、原田眞人監督が出席した。名優が勢ぞろいし、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る歴史超大作。主人公の阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣を演じる役所は、「70年の節目に、もう一度“その日”を描く作品になった」と誇らしげだった。その他の写真一方、7年ぶりの本格的な銀幕復帰で昭和天皇を演じる本木は、「恐れ多さで、押しつぶされそうになったことも。逃げ出したい、でも逃したくない役だった」と心境を吐露。そんな本木の背中を押したのは、義母で原田監督の『わが母の記』に出演した樹木希林だといい、「原田監督は力がある監督だし、こんな機会はなかなかないので、受けるべきだと言ってくれた」と感謝の意を表した。「戦争映画は初めてで、緊張と不安の連続だった」と振り返るのは、躍進著しい松坂。日本の未来を思い、終戦に反対しながら狂気に駆られていく若手将校・畑中健二少佐を演じ、「当時を知らない僕らの世代が、戦争について思い、考えるきっかけになれば」と真摯にコメント。劇中では、丸刈りになっており「ラクでいいですね」と笑顔を見せた。また、堤は内閣書記官長・迫水久常役で、ベテラン俳優の山崎努と共演し「こんな緊迫感ある現場はイヤです!(笑)」と恐縮しきりだった。1967年に岡本喜八監督によって映画化されているが、本作は昭和天皇とともに戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相(山崎)の姿を描いた半藤氏の『聖断』の内容も加えた新作映画。軍全体が断固として戦争完遂を支持するなか、決断を迫られる阿南陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを描く。原田監督は、「きな臭い時代になってきた今こそ、こういう作品をつくり、世に送り出す意義がある。戦争の記憶が薄れるなかで、『軍をなくして、国を残す』。この気持ちを継承していかなければいけない」と熱弁した。『日本のいちばん長い日』8月8日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年05月20日俳優の役所広司が主演を務める『日本のいちばん長い日』(8月8日公開)の予告映像が10日、公開された。本作は、太平洋戦争末期の1945年を舞台に、昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間の間に何が起きたのかを描いた作品。日本の歴史上最も重要な一日と、日本の平和への礎を築くために身をていした男たちの姿を追う。原作は、半藤一利のノンフィクション作品『日本の一番長い日 決定版』。映画ではさらに、2014年に宮内庁から発表された『昭和天皇実録』を参考に、昭和天皇とともに戦争を終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿を描く『聖断』(半藤一利著)の要素も加えた。監督は『クライマーズ・ハイ』(2008年)、『わが母の記』(2012年)の原田眞人監督。主演の役所をはじめ、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ら日本映画界を代表する面々が顔をそろえる。今回公開された予告映像では、役所演じる主人公、陸軍大臣・阿南惟幾(あなみこれちか)が「どうやったら、戦争を終結させられるか…」と苦悩するモノローグから始まる。続く映像では、敗戦間近の緊迫した様子が描かれる。そして、本木演じる昭和天皇も登場。太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在するが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は、本作が初となる。映像の最後には、ポツダム宣言を受諾するか否かを決める天皇の背中と、その御前に集う阿南ら大臣たちの姿が映しだされる。(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
2015年04月10日役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一ら豪華キャストを迎え終戦前夜の日本で何が起こったのかを描く『日本のいちばん長い日』。この度、“日本史上、最大の決断”を迫られる中、身を挺し戦争を終わらせるために闘った男たちが映し出された初の特報映像が公開された。太平洋戦争末期、日本がポツダム宣言を受諾し終戦を迎える1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間にいったい何があったのか…。本作は、そんな日本の歴史上最も重要で、かつ“いちばん長い日”と、日本の未来を信じ、平和への礎を築く為に身を挺した男たちのドラマを描く感動の歴史大作。昭和史研究の第一人者である半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」(文春文庫刊)を原作に、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』『駆込み女と駆込み男』などを手掛ける原田眞人が監督を務める。今回公開された特報映像は、連合国への降伏か、本土決戦か…役所さんが演じる主人公、陸軍大臣・阿南惟幾(あなみ・これちか)が、「どうやったら、戦争を終結させられるか…」と苦悩するシーンから始まる。さらに本木さん演じる昭和天皇も登場。7年振りのスクリーン復帰となる本木さんが、国民を想って平和を求める天皇を一心に演じる姿が確認できる。太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在するが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は本作が初。山崎努演じる、時の首相・鈴木貫太郎、鈴木首相をサポートする迫水久常内閣書記官長を演じる堤さん。終戦に反対しクーデターを決起する青年将校・畑中を演じる松坂さんと、豪華キャストが演じる男たちが次々と登場する。一億玉砕、総決起の気風が渦巻く陸軍の頂点に立ちながらも、阿南のモノローグに合わせて、敗戦間近の緊迫した様子をこちらの映像からご覧あれ。『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ
2015年04月10日主演の役所広司を始め、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李ら豪華キャストを迎え、太平洋戦争終戦前夜の日本を描く映画『日本のいちばん長い日』。このほど本作の第1弾ポスター・ビジュアルが公開。さらに、公開日が2015年8月8日(土)ーーつまり、70回目の終戦記念日となる「8月15日」の1週間前というタイミングとなることも明らかとなった。物語の舞台は、1945年7月ーー太平洋戦争末期。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。降伏か、それとも本土決戦か。連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾する。8月、広島・長崎に相次いで原爆が投下され、事態はますます悪化の一途を辿ることに。“一億玉砕論”が渦巻く中、決断に苦悩する陸軍大臣・阿南惟幾(役所広司)と、国民を案ずる昭和天皇(本木雅弘)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく首相の鈴木貫太郎(山崎努)、ただ閣議を見守るしかない書記官の迫水久常(堤真一)。一方、終戦に反対する畑中少佐(松坂桃李)ら若手将校たちはクーデターを計画、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を阻止すべく、皇居やラジオ局の占拠へと動き始めるのだが…。来年2015年、戦後70年という節目を迎える日本。本作は、そんな日本の昭和史研究の第一人者である半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を原作に映画化する。今回お披露目された第1弾ポスター・ビジュアルに描かれているのは、太平洋戦争末期の爆撃によって焦土と化した日本。そして、絶望的な光景の中、ひとり立ち尽くす役所さん演じる陸軍大臣・阿南惟幾の背中が。その後姿は終戦の舞台裏で、降伏か、本土決戦かという国家の行く末を占う決断を迫られ、苦悩しながらも日本の未来を信じた男の想いが込められているとのこと。この男が見つめる太陽は、沈みゆく影なのか、それとも登りゆく光なのか…?『日本のいちばん長い日』は2015年8月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月19日昭和史研究の第一人者・半藤一利のノンフィクションを原作にした映画『日本のいちばん長い日』が、役所広司主演で映画化され、来年8月に公開されることが発表された。役所のほか本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努らが出演し、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人が監督・脚本を手がける。その他の情報半藤氏が1965年に大宅壮一名義で出版した『日本のいちばん長い日』は、岡本喜八監督によって過去に映画化されているが、本作は、そのリメイクではなく、半藤の著書『聖断』の要素も加えて、完全な新作として、終戦の舞台裏で今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語を描くという。役所が陸軍大臣・阿南惟幾(あなみ・これちか)を演じ、本木雅弘は昭和天皇を、山崎努は内閣総理大臣・鈴木貫太郎、堤真一は内閣書記官長・迫水久常(さこみず・ひさつね)、そして松坂桃李は終戦に反対し日本の未来を想いながらも、狂気に駆られていく若手将校を演じる。『わが母の記』に続いてタッグを組む役所は「原田監督作品への久しぶりの参加となりました。今回演じさせていただいた、阿南という人物は、戦時下の陸軍トップとして部下を愛し、部下にも慕われ、天皇への一途な忠誠心も持つ一方、家族も大切にした魅力的な人でした。各個人それぞれの“家族”、そして天皇を中心とした日本という“家族”、その“家族”というテーマに重きを置いて描かれていることが、この作品の最大の魅力ではないでしょうか」と語り、「山崎努さんとの共演は長年の夢が実現しました。本木雅弘さん、堤真一さん、松坂桃李さん、原田組常連の俳優さんに加え、多くのフレッシュな俳優さんが、ドキュメンタリーの如くリアリティをもって魅力的に演じています。完成がとても楽しみです」とコメントしている。原田監督は「今回は『THE EMPEROR IN AUGUST』という英語タイトルをつけました。1945年8月に昭和天皇が語られた一言一言が、今を生きる自分の心に深く突き刺さるからです。あの8月、天皇が自分の言葉で語り始めなければ、若き日の両親は国土防衛戦に巻き込まれ、命を落としていたでしょう。半藤先生の幾多の終戦にまつわる著作を何回も読み、天皇の勇気を支えたのが終戦内閣の鈴木貫太郎首相と阿南惟幾陸相のふたりであるとも確信しました。昭和天皇はあの8月まですべての家族の“家長”でありました。年齢的には、この三人は貫太郎さんを家長とする長男と次男の家族でもあり、そこに映画の根っこを置きました。映画『日本のいちばん長い日』は、幾重にも交錯する家族の、存亡を賭けた4カ月のドラマです」と語っている。『日本のいちばん長い日』2015年8月公開
2014年12月09日終戦の舞台裏を描いたノンフィクション『日本のいちばん長い日 決定版』(文藝春秋)が、戦後70年の節目を迎える来年8月に向けて映画化されることが決定し、主演の役所広司をはじめ、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努といった主演級の俳優陣が出演することが8日、明らかになった。映画『日本のいちばん長い日』は、日本の降伏が決まってから国民に告げられるまでの舞台裏と、日本の未来を信じて身を挺して闘った人々の人間模様を描いた物語。昭和史研究の第一人者で作家の半藤一利氏の原作に加え、昭和天皇と共に戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿を描いた『聖断』(著・半藤一利)の内容も盛り込まれる。メガホンを取るのは、『金融腐蝕列島<呪縛<』(1999年)、『クライマーズ・ハイ』(2008年)などで知られ、来年5月には『駆込み女と駆出し男』の公開が控えている原田眞人監督。役所が演じるのは、主人公の阿南惟幾陸軍大臣。陸軍全体が断固として戦争完遂を支持する中、そのトップで決断を迫られることに苦悩する。一方、本作が『おくりびと』以来約7年ぶりの本格復帰映画となる本木は昭和天皇役。そのほか、時の内閣総理大臣・鈴木貫太郎を山崎、内閣書記官長・迫水久常を堤、終戦に反対する若手将校・畑中健二少佐を松坂桃李が演じる。映画では、この畑中少佐ら若手将校たちがクーデターを計画。玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局の占拠へと動きはじめる。自身の演じる役柄について、役所は「戦時下の陸軍トップとして部下を愛し、部下にも慕われ、天皇への一途な忠誠心も持つ一方、家族も大切にした魅力的な人でした」と説明。作品の魅力を「各個人それぞれの『家族』、そして天皇を中心とした日本という『家族』、その『家族』というテーマに重きを置いて描かれていること」と読み解き、「山崎努さんとの共演は長年の夢が実現しました。本木雅弘さん、堤真一さん、松坂桃李さん、原田組常連の俳優さんに加え、多くのフレッシュな俳優さんが、ドキュメンタリーの如くリアリティをもって魅力的に演じています。完成がとても楽しみです」と豪華俳優陣との共演に心を躍らせている。
2014年12月09日戦後70年を迎える2015年の夏、終戦前夜の日本で何が起こったのかを、主演・役所広司、7年ぶりの映画出演となる本木雅弘、今年も大活躍を見せた松坂桃李、「マッサン」が好評の堤真一、さらにベテランの山崎努という豪華キャスト共演で描く映画『日本のいちばん長い日』が製作されることが決まった。1945年7月、太平洋戦争末期。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。降伏か、それとも本土決戦か。連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾する。8月、広島、長崎に相次いで原爆が投下され、事態はますます悪化の一途に。“一億玉砕論”が渦巻く中、決断に苦悩する陸軍大臣・阿南惟幾(役所広司)と、国民を案ずる昭和天皇(本木雅弘)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく首相の鈴木貫太郎(山崎努)、ただ閣議を見守るしかない書記官の迫水久常(堤真一)。一方、終戦に反対する畑中少佐(松坂桃李)ら若手将校たちはクーデターを計画、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局への占拠へと動き始めるが…。原作は、昭和史研究の第一人者である半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」。さらに、昭和天皇とともに戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿も映し出すべく、同じく半藤氏著の「聖断」の内容も取り込まれるという。主人公となる、苦悩する阿南惟幾(あなみ・これちか)陸軍大臣を演じるのは、深みのある演技で圧倒的な存在感を放つ役所さん。7年ぶりの本格的なスクリーン復帰となる本木さんは、登場人物のひとりとして描かれる昭和天皇役に。また、時の内閣総理大臣・鈴木貫太郎には山崎さん、内閣書記官長・迫水久常(さこみず・ひさつね)に堤さんと、主演級の実力派俳優たちが集結。そして、終戦に反対し、狂気に駆られていく若手将校には松坂さんが扮し、戦後70年という節目の夏に、日本映画界を代表する豪華キャストが競演を果たした歴史超大作が実現する。かつてないキャスト陣を迎え、日本の歴史観に踏み込む本作をまとめ上げるのは、『金融腐食列島〔呪縛〕』『クライマーズ・ハイ』といった社会派ドラマのみならず、役所さん主演で井上靖の私小説を描いた『わが母の記』、2015年5月公開の大泉洋主演『駆込み女と駆込み男』など、ヒューマン・ドラマにも定評がある原田眞人監督だ。<役所さんコメント>原田監督作品への久しぶりの参加となりました。今回演じさせていただいた、阿南という人物は、戦時下の陸軍トップとして部下を愛し、部下にも慕われ、天皇への一途な忠誠心も持つ一方、家族も大切にした魅力的な人でした。各個人それぞれの「家族」、そして天皇を中心とした日本という「家族」、その「家族」というテーマに重きを置いて描かれていることが、この作品の最大の魅力ではないでしょうか。山崎努さんとの共演は長年の夢が実現しました。本木雅弘さん、堤真一さん、松坂桃李さん、原田組常連の俳優さんに加え、多くのフレッシュな俳優さんが、ドキュメンタリーの如くリアリティをもって魅力的に演じています。完成がとても楽しみです。<原田監督コメント>今回は「THE EMPEROR IN AUGUST」という英語タイトルをつけました。1945年8月に昭和天皇が語られたひと言ひと言が、いまを生きる自分の心に深く突き刺さるからです。あの8月、天皇が自分の言葉で語り始めなければ、若き日の両親は国土防衛戦に巻き込まれ、命を落としていたでしょう。半藤先生の幾多の終戦にまつわる著作を何回も読み、天皇の勇気を支えたのが終戦内閣の鈴木貫太郎首相と阿南惟幾陸相のふたりであるとも確信しました。昭和天皇はあの8月まですべての家族の「家長」でありました。年齢的には、この三人は貫太郎さんを家長とする長男と次男の家族でもあり、そこに映画の根っこを置きました。映画「日本のいちばん長い日」は、幾重にも交錯する家族の、存亡を賭けた4か月のドラマです。映画『日本のいちばん長い日』は2015年8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月09日