鳥羽水族館では、公式Webページの「飼育日記」にて"謎生物"を紹介し、話題となっている。○まさに驚愕の形状の、"へんな生きもの"同個体は3月15日、紀伊長島の漁船「甚昇丸」に乗船した同館飼育研究部員が、深海底引き網にて採集したもの。水深144~200mで採集した沈木に付着していたもので、船上で「おや?」と不審に思い、沈木ごと採集ビンに入れて持ち帰った。水槽に入れても正体がわからず、顕微鏡で拡大すると、その形状はまさに驚愕の"奇妙さ"だったという。かたちは盤径3mmほどのキノコ状。中央に少し突出した口らしきものがあり、一見するとイソギンチャクなどの刺胞動物の一員にも思える。よく見ると口の周りに太短い触手らしきものがあるものの、それ以外は全身がハサミ状の突起で覆われている。まるでウニやヒトデに見られる「叉棘(さきょく)」のようで、刺胞動物でこんな器官を持つ種類は、まさに未知のものだという。この謎生物「叉棘キノコ(仮称)」にはその後、研究者より「抜け落ちたヒトデ類の叉棘鞘(さきょくしょう)ではないでしょうか?」との意見が寄せられた。特にマヒトデ科やタコヒトデ科の叉棘では、棒状の骨を中心にこのようなクラスターを作るものがあるとのこと。どうやら謎生物の正体は、底引き網によくかかる、抜け落ちたタコヒトデ科のカンムリヒトデ(か、その近縁種)の叉棘鞘ということで「一件落着」となった。なお、同館の2F Lコーナー・水の回廊ゾーン「へんな生きもの研究所」では、このような深海生物をはじめ、様々な"おかしな生きもの"を観覧できる。同館の所在地は、三重県鳥羽市鳥羽3-3-6。
2015年04月12日○危険ドラッグってナンダ?この数年、覚醒剤や大麻などの古くからある違法薬物と似た作用をもつ「危険ドラッグ」の蔓延が報道されています。海外では「新向精神物質(new psychotropic drugs)、リーガル・ハイ(legal high)」と呼ばれるこれらの薬物は、日本では「合法ドラッグ」や「脱法ドラッグ」と呼ばれ、2014年からは「危険ドラッグ」という名称で呼ばれるようになりました。危険ドラッグは「脱法ハーブ」などとも呼ばれ以下の写真のように乾燥した薬草のような形で流通している事も多いです。なんとなくどこかに生えている植物のような気がするかもしれませんが、実はこれは何の関係もない乾燥した植物に、専用の設備により化学合成された薬物(白い粉を想像してください)をふりかけて再び乾燥したものなのです。危険ドラッグの本体は元々植物に含まれている成分ではありません。○実は麻薬よりも怖い危険ドラッグの危険性危険ドラッグとして流通する薬物の成分は様々ですが、多くは合成カンナビノイド系物質と呼ばれるものです。「カンナビノイド」は違法薬物である大麻に含まれる物質で、これ自体も違法薬物ですが、危険ドラッグとして出回っているのはカンナビノイドの分子構造の一部を人工的に改変し合成された新規薬物です。上の図には危険ドラッグを作り出すのによく用いられているストラテジーを示しています。たとえば大麻に含まれ、違法薬物指定されているカンナビノイド系薬物の構造の中で、人体の神経系に作用し向精神作用を示すのは分子構造の中のほんの一部分です。すなわち、それ以外の部分は少し違っていても同じような作用を持つのです。以前は、違法薬物と少しでも分子構造が違えば、それは違う薬物と見なされ合法だったので、次々に現れる類似の薬物(いわゆる脱法ドラッグ)を次々と違法薬物指定し、取り締まる必要がありました。しかし2007年から、脱法ドラッグ(危険ドラッグ)を指定薬物として規制できるよう薬事法の一部が改正され、2013年には危険ドラッグの「包括指定」が可能となりました。これは上の図でいうと作用のある青色の部分があれば、他の部分がどのような構造であっても違法薬物と認定するといった方法です。ただし、青色部分に関しても微妙に同じ作用を保ったまま違う分子構造に改変出来る可能性もあり、包括指定すらすりぬける薬物が登場する可能性はあります。このように「効果さえ残っていれば良い」という観点で作られた新規薬物は実は従来の広く知られる違法薬物よりも危険があります。それは法をかいくぐるために少し改変した部分が予想もしていなかった強い毒性を持っていたり、後遺症を残す可能性があるからです。「毒性」とは飲んですぐ分かる「毒性」もあれば、繰り返し使用し数年後にやっと分かる毒性もあり、流通したての危険ドラッグの本当の毒性は誰も知らないのです。また、これらは薬局で買える医薬品とは異なり、「いいかげん」に化学合成し作られていることが多く、多くの不純物を含んでおり、それらが毒性を持っている可能性もあります。危険ドラッグは従来の違法薬物に比べ利用者の健康を害する大きな危険性をはらんでいるのです。○危険ドラッグを見分ける秘密兵器 - 質量分析計危険ドラッグを取り締まるためには、分子構造の微妙に異なる薬物を見分けなければいけません。危険ドラッグの1つ1つの分子は重さでいうと分子量1000以下、これは大きさで言うと数十ナノメートル以下(髪の毛の太さの1万分の1以下)です。目には見えないこういった薬物を見分けるためには主に質量分析計(通称、MS)という分析機器が使われています。質量分析計は薬物にレーザーや電気などを使ってエネルギーを与えた場合の飛び方を測定します。同じエネルギーを与えた時に重たい分子は飛行速度が遅く、軽い分子は速いといった原理を利用します。この質量分析計と、物質を性質によって分離するクロマトグラフィーという分析機器を組み合わせたLC/MS、GC/MSといった分析装置を使えば分析したいサンプルの中にどんな物質がどれぐらい含まれているかを分析可能です。これらの装置を使うことで、警察が入手した様々な証拠品が危険ドラッグかどうかの判別が可能になります。また、危険ドラッグにどのような不純物がどれぐらい含まれているかを分析することにより危険ドラッグの流通ルートの解明にも用いることが出来ます。こういった分析手段・装置は「質量分析計」という名前は出てこないことが多いですが、近年では海外の法医学ドラマなどでよく活躍しているのを見かけます。画面上のマススペクトルと呼ばれる波形状の解析結果を見て、「XXが検出された」と言っているアレです。質量分析計の大手メーカーである日本ウォーターズによるとこういった機器は1台1億円を超える一部屋を占めるような超高性能の巨大な装置から、卓上に乗るほどコンパクトで1000万円を切る装置まで様々なラインアップがあり、医薬品メーカーや、食品メーカーなどに加え、危険ドラッグの判別等の各種分析を行うために警察関連機関、各都道府県の衛生試験研究所で使用されているそうです。○測定サンプルの「前処理」や分析のためのソフトウェアも重要LC/MS、GC/MSなどの機器は血液や尿など、あまりにも多くの物質が含まれたサンプルを直接測定するのは苦手なため、人間の身体由来の物質を取り除く「前処理」が重要です。これは以下の写真に示すような使い捨ての「前処理デバイス」と呼ばれるものがよく使用されています。また、LC/MS、GC/MSで得られる分析結果を危険ドラッグの取り締まりに生かすためには、測定により得られた分析結果が危険ドラッグを示しているかどうかを判断する必要があります。また、血液中や尿中の危険ドラッグを調べる場合は危険ドラッグが分解されて別の物質に変化していることがあり、危険ドラッグが体内で分解されどのような物質に変化するかの情報が必要です。日本ウォーターズでは前処理用デバイスの開発から、検出・分析を効率良く行えるソフトウェアの開発・提供も一環して行い、質量分析計を用いた様々な分析業務のトータルサポートを行っているそうです。○危険ドラッグと戦う分析機器の進化は続く危険ドラッグを取り締まるためには、薬物使用者・販売者を見つける警察の活躍に加え、迅速にかつ微量のサンプルからでも危険ドラッグを分析出来る分析機器が重要になります。日本ウォーターズによると、近年では「超臨界流体」に分析対象を溶かし質量分析を行うSFC/MS(超臨界流体クロマトグラフ/マススペクトロメトリー)という新しい分析手法や、より微量のサンプルを迅速に測定出来るUPLC(超高速高分離液体クロマトグラフィー)などの新しい技術・機器が出てきており分析に用いられているそうです。こういった分析機器メーカーは警察や規制当局などと二人三脚で危険ドラッグとの戦いに貢献する強力な援軍と言えます。著者プロフィールfetuin(ふぇちゅいん)理学博士、ライター、ブロガーちまたに溢れる勘違い健康ニュースに呆れ果て、正しい情報を伝えるべくブログ「Amrit不老不死研究ラボ」を始めたのが15年前、最近は、自宅で遺伝子実験を夢見てブログ「バイオハッカージャパン」を更新中。
2015年04月01日沼津港深海水族館 ~シーラカンスミュージアム~は3月19日、「アカドンコ(ブロブフィッシュ)」の公開展示を開始した。○非常に貴重な、生きた"世界一醜い生物"を展示「アカドンコ」は、「世界一醜い生物第1位」に選ばれたブロブフィッシュの仲間で、同個体は3月16日、深海底引き網漁にて水深350mより引きあげられた。うろこを持たず、ぶよぶよの体をした深海魚の特徴を持ち、網で引き上げられると他の魚やエビによって体が擦れてしまい、すぐに死んでしまう。今回は網の端にたまたまいたことで擦れが少なく、いい状態であがってきたという。チャーター船にて捕獲し、同館の石垣館長がその場のケアを厚くし、今回の展示公開までこぎつけている。死亡したブロブフィッシュは、水分が抜け筋肉がダラリと落ちて、例の"おやじ顔"になってしまうが、生きている時はとても愛らしい顔をしている。今回の展示は、生きたブロブフィッシュを観ることができる貴重な機会となる。同館の所在地は、静岡県沼津市千本港町83番地。
2015年03月24日明治は17日、「生物図鑑グミ 深海生物編」を発売する。○深海生物をリアルにかたどったグミは全18種類同商品は、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)協力のもと発売する、深海生物などの魅力を伝えるコレクションカード付きグミ。近年大きなブームとなっている深海生物の形を、柔らかい食感が特徴のグミでリアルに再現した。種類は全部で18種類。また、深海生物の"驚異の生態"を紹介した全19種類のコレクションカードも1枚封入している。深海の世界観を表現したパッケージや、知的好奇心や探究心を刺激するコレクションカードは本格的な仕上がりとなっており、カードをコレクションすれば自分だけの「生物図鑑」を作ることができるという。グミは、コーラ味、ソーダ味、みかん味の3種類となる。内容量22gで、参考小売価格は100円(税別)。
2015年03月14日動画サービス「ニコニコ生放送」にて、深海生物漁の模様を完全中継する番組「深海生物ハンターと行く、深海漁見学ツアー」の放送が決定した。放送日は2月20日~21日。番組には、神奈川県・横浜にある水族館「ヨコハマおもしろ水族館」の名誉館長で深海魚専門漁師の長谷川久志氏と、深海プロジェクトディレクターの長谷川一孝氏が登場。両氏とともに、静岡県焼津市駿河湾で行われる深海漁見学ツアーの模様を、船上からノーカットで放送する。今回の漁のターゲットとなるのは、深海魚・ヌタウナギ(1日目)とオオグソクムシ(2日目)で、オオグソクムシは収穫後、"えんとつ焼き"にして試食する予定。なお、1日目のヌタウナギ編は収録放送、2日目のオオグソクムシ編は生放送となる。番組名:「深海生物ハンターと行く、深海生物調査漁 ヌタウナギ編(収録放送)」放送日:2月20日(金)放送時間:18:00~24:00(予定)出演予定:焼津の深海魚ハンター・長谷川久志さん&一孝さん親子、ヌタウナギ番組ページはこちら番組名:「深海生物ハンターと行く、深海生物調査漁 オオグソクムシ編(生放送)」放送日:2月21日(土)放送時間:9:30~14:00(予定)出演予定:焼津の深海魚ハンター・長谷川久志さん・一孝さん親子、オオグソクムシ、その他の深海生物番組ページはこちら
2015年02月19日岐阜大学は12月2日、微生物燃料電池により、豚の糞尿などを含む畜産廃水からリンを回収することに成功したと発表した。同成果は、同大 流域圏科学研究センターの廣岡佳弥子准教授、市橋修特任助教らによるもの。微生物燃料電池は、微生物が有機物を分解する時に出る電子で発電する電池である。廃水処理に適用した場合、廃水中から有機物を除去すると同時に電気エネルギーを回収できる。さらに今回、研究グループは、この発電に伴う化学反応を利用して、電極にリンを付着させて回収できることも突き止めたという。微生物燃料電池は、水槽内に電極が2種類あり、それらが電気回路でつながった構造になっている。水槽内に廃水を入れると、微生物が有機物を分解する過程で電子を電極に流す。これにより、電気が発生する仕組みとなっている。微生物燃料電池を利用した廃水処理システムが実用化すれば、発電しながら廃水を処理できるため、従来の方法に比べ省エネとなる。将来的には、処理にかかる以上のエネルギーを回収できるようになることも期待できるとしている。なお、同技術を実用化するには、大規模化とコストという2つの課題がある。現在の微生物燃料電池は、実験室レベルの小さなサイズが主流となっており、世界最大サイズのものでも一般家庭の浄水漕にも満たないサイズに留まっている。研究グループでは、より大規模な発電施設を構成すること、および低コスト化を目指し、10~20年後の実用化に向けて研究を進めていくとコメントしている。
2014年12月04日葛西臨海水族園では、12月25日まで「ToxinAnimals-知らないとまずい生物」を開催している。○毒持ち生物について学ぼう「ToxinAnimals-知らないとまずい生物」は、大人向けの平日限定クイズラリー。毒を持っている危険な生物についてのクイズに挑戦し、それらの持つ「毒」と「敵から身を守る術」について楽しみながら学んでいく。登場するのは、おなじみのマダコをはじめ、ソハールサージャンフィッシュ、イイジマフクロウニ、マアナゴ、アカハライモリ。クイズを解くことで、毒を持つ意外な生物たちの生態を知ることができる。開催時間は9時30分より16時30分まで。イベント詳細は、東京ズーネットにて。
2014年12月02日BS朝日で11月10日(月)より放送される「The Photographers」は、鉄道・飛行機・生物・スポーツの各ジャンルの第一線で活躍する写真家に密着したドキュメンタリー番組だ。本稿では、その試写会で観た第1回の内容などをお届けしたい。結論から言うと、カメラや写真が好きなら、あっという間に時間が過ぎていく必見の内容だ。放送日時とテーマは、第1回が11月10日(月)21:00~22:54で鉄道・飛行機、第2回が11月17日(月)21:00~22:54で生物、第3回が11月24日(月)16:00~16:54でスポーツ。登場する写真家は(以下敬称略)、「鉄道」が長根広和と山崎友也。「飛行機」がルーク・オザワとチャーリィ古庄。「生物」が福田啓人、戸塚学、福田幸広、前川貴行、福田豊文。「スポーツ」が中西祐介、田中宣明、水谷たかひと、田中伸弥、小林直樹、赤松孝。「The Photographers」の提供はキヤノン。4ジャンルとも望遠・超望遠レンズを多用し、動きのある被写体の「一瞬」を捉える世界。そんな勝負度の高い撮影シーンに密着した、見ごたえのあるドキュメンタリー番組となっている。○プロ中のプロが語る、鉄道・飛行機を撮る心構えとテクニック試写会で観たのは、第1回の鉄道と飛行機。冒険航空写真家のチャーリィ古庄は、「誰も見たことのない一瞬の光景を"捕獲"する」ことを哲学としている。番組では、ロサンゼルスで新型の獲物を捕獲する現場を追う。"超"をつけても足りないほどの飛行機マニアぶりも存分に発揮。鉄道では、師匠を同じくする長根広和と山崎友也の"今"を同時進行的に取材。まじめな性格で「風景と列車の融合」を作風とする長根と、パワーがあって「車両はなくてもいい」と革新性を追う山崎。二人のコントラストが興味深い。EOS 7D MarkIIにEF200-400mm F4L、さらにエクステンダーを付けて長根が狙った一瞬とは? EOS 7D MarkIIとEF70-200mm F2.8Lの組み合わせで山崎が捉えた光とは?第1回のトリは、情景的航空写真家のルーク・オザワ。空を愛する男が語る空との関係、自身に課している「3つの掟」、そして現場で使えるノウハウも番組を観れば知ることができる。1年のうちに数回しかチャンスのない現場で奇跡の一枚は撮れたのか? 放送後の週末は空港近辺に長玉の砲列が増加すること必至だ。
2014年11月07日日本郵便はこのほど、危険ドラッグの販売や送り付け商法などに代金引換サービスが悪用されるのを防ぐために、取り扱い方法を変更すると発表した。同社は、危険ドラッグの販売などに代金引換サービスが悪用されているとの指摘を踏まえ、代金引換郵便物等を配達する際や郵便局の窓口における受け取りの際には、本人確認のため、必ず、利用者(法人を含む)の名義や住所を示す運転免許証や健康保険証などの書類の提示を求める。また、必要に応じて提示書類の内容をひかえる。代金引換郵便物等の引換金の送金方法については、現在は口座送金または為替送金の取り扱いとなっているが、11月25日引受け分から、口座開設時に既に本人確認が行われている口座送金のみの取り扱いとし、為替送金の取り扱いを廃止する。
2014年11月04日農業生物資源研究所(生物研)、九州大学および名古屋大学は10月30日、イネにとって害虫であるトビイロウンカに対するイネの抵抗遺伝子を特定することに成功したと発表した。同成果は英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。トビイロウンカはイネの害虫の一つで、梅雨期に中国南東部などから日本に飛来して増殖し、甚大な被害をもたらしている。近年、殺虫剤が効きにくいトビイロウンカが出現したため、被害が深刻化しており、新たな薬剤、またはトビイロウンカに抵抗性を示すイネの品種開発が必要となっている。また、国内で栽培されている一般的な日本型イネ品種は、トビイロウンカ抵抗性を持たず、抵抗性遺伝子をもつインドやスリランカなどの品種と交配して単一の抵抗性遺伝子を導入した栽培イネが育成され、東南アジアで利用されている。しかし、このイネにも害を与えるトビイロウンカが出現したため、さまざまな加害性を示すトビイロウンカに対応した抵抗遺伝子を持つイネ品種の開発が望まれている。これまでの研究で、インドのイネ品種が持つ「BPH25」と「BPH26」という2つの遺伝子が同時に存在すると、現在問題となっている加害性バイオタイプのトビイロウンカにも抵抗性を示すことがわかっている。今回の研究で、「BPH26」遺伝子を導入したイネでは、トビイロウンカが針のような口をイネの師管(栄養分を輸送する組織)まで挿入するものの、師管液を吸汁できず、餓死することが判明した。研究チームは「BPH26」の染色体上の位置を特定し、育種に有用なDNAマーカーの開発にも成功。「BPH25」のDNAマーカーも作成されつつあり、これら2つの遺伝子の DNA マーカーを用いて、日本に飛来するトビイロウンカに対して幅広い抵抗性を示すイネの開発が、今後2~3年中に開始できる見込みだという。
2014年10月30日理化学研究所(理研)と農業生物資源研究所(生物研)は、日本で栽培されているイネ175品種の二次代謝産物に注目したメタボローム(代謝物の総体)のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、89種類の二次代謝産物の含有量の品種間差に関係する143箇所の遺伝子多型を検出することに成功したと発表した。同成果は理研環境資源科学研究センター統合メタボロミクス研究グループの斉藤和季 グループディレクター、松田史生 客員研究員(現 大阪大学大学院情報科学研究科 准教授)と、生物研農業生物先端ゲノム研究センターの矢野昌裕 センター長(現 農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所 所長)らによるもの。9月29日付け(現地時間)の「The Plant Journal」オンライン版に掲載された。イネには多くの品種が存在し、それぞれを比較すると、風味や耐病性の違いに関係する二次代謝産物の含有量に違いが見られ、その違いはゲノム中の遺伝子多型に由来すると考えられている。しかし、二次代謝産物の組成が品種間でどのくらい異なるのか、またその原因となる遺伝子多型との関連性などについてはわかっていなかった。同研究グループは、日本で栽培されているイネ175品種の葉からメタボロームデータを測定して、342種類の代謝物(一次代謝産物と二次代謝産物)を検出、そのうち91種類の構造を解明。イネの葉には、健康機能成分であるフラボノイドなどの二次代謝産物が多種類含まれており、その含有量は品種間で大きく異なることを突き止めた。さらに、このメタボロームデータと、生物研が整備した遺伝子多型のデータを組み合わせたゲノムワイド関連解析を行い、89種類の二次代謝産物の含有量の品種間差に関係する143箇所の遺伝子多型の検出に成功したという。今後この遺伝子多型情報とイネゲノム情報を併せて活用することで、遺伝子組換え技術を利用せずに、短期間で有用代謝成分を強化した品種改良技術や、健康機能性の高いイネの開発につながることが期待される。
2014年10月29日農業生物資源研究所(生物研)などの共同研究グループは9月12日、極度の乾燥条件に耐えうる能力を持つネムリユスリカのゲノム塩基配列を解読し、干からびても死なないネムリユスリカに極限的な乾燥耐性をもたらす遺伝子多重化領域と乾燥時特有の遺伝子発現調節機構を発見することに成功したと発表した。同成果は生物研、ロシア・カザン大学、沖縄科学技術大学院大学、基礎生物学研究所、金沢大学、ロシア・モスクワ大学、ロシア物理化学医学研究所、米国・ヴァンダービルト大学らの共同研究によるもので、英・科学誌「Nature Communications」のオンライン版に掲載された。ナイジェリア北部に生息するネムリユスリカの幼虫は、半年以上続く乾季を生き延びるために、いったん乾燥状態になり、半永久的に代謝を停止させることが可能できる。しかも、水を吸収すると約1時間でこの状態から覚醒し、発育を再開する。さらに、乾燥状態にあるネムリユスリカの幼虫は、高温(90℃)、低温(-270℃)、放射線(10 kGy)、化学物質(アセトンやエタノール)などに曝しても完全な耐性を示す。宇宙空間に 2 年以上放置しても蘇生可能な状態を維持出来ていたという報告さえある。同研究チームはこの極限的な耐性の分子メカニズムを知るために、ネムリユスリカのゲノムを解析し、近縁種であるヤモンユスリカのゲノムと比較したという。その結果、ネムリユスリカのゲノムにしかない遺伝子が多重化した領域を発見。さらに、ネムリユスリカに特有な乾燥応答性の遺伝子発現調節機構の存在を確認した。多重化領域には抗酸化因子や老化タンパク質修復酵素、水と置き換わる効果をもつLEAタンパク質など、生体分子保護機能をもつ遺伝子が存在していたという。LEAタンパク質は今まで植物でしか発見しておらず、種の壁を越えてネムリユスリカのゲノムの中に入ったと考えられる。これらの事実から、ネムリユスリカはその進化の過程で遺伝子に「異常」がおきたことで極限乾燥耐性を獲得したと結論付けられた。同研究チームは「極限的な乾燥耐性をもたらす遺伝子を利用することで、ヒトのiPS細胞や家畜の受精卵及び血液などの常温乾燥保存法の開発促進が期待される」とコメントしている。
2014年09月16日文部科学省は21日、スイスのベルンで開催された「第24回国際生物学オリンピック」において、日本代表の高校生4人がメダルを獲得したと発表した。国際生物学オリンピックは、1990年に開始した生物学に関心を持つ高校生らを対象としたコンテスト。学生の能力育成や参加国の生物教育の向上、生物学分野における活動の相互理解などを目的としている。大会は個人戦で、実験問題と理論問題が課せられ、成績優秀者のうち上位約1割に金メダル、約2割に銀メダル、約3割に銅メダルを贈呈している。日本は2005年から参加し、毎年4名の選手を派遣している。今回は、2013年7月14日~21日の期間に開催され、62の国・地域から240人が参加。日本代表は、広島学院高等学校3年の新宅和憲さんが金メダル、灘高等学校2年の真田兼行さん、埼玉県立大宮高等学校3年の中村絢斗さん、東京都立西高等学校2年の横山純士さんの3人が銀メダルを獲得した。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月23日地球に生命が誕生して35億年。これまで人類によって発見されてた生物は200万種を上回る。だが21世紀の現代において、いまだ発見されていない生物は750万種に上ると言われ、我々人類は地球全体の15パーセントの生物しか確認していない。そして実際に毎年3000種以上の新種生物が発見され続けているのだ。そして、それら新種生物の多くが人間の想像を超えた独自の進化を遂げているのである。先般、筆者は『進化しすぎた「新種生物」ファイル』(本折浩之著/PHP研究所刊)を上梓し、近年に発見された数十種の新種生物を取り上げた。いずれも驚きの特徴を持つ生物ばかりだが、その中から特にユニークな新種生物をご紹介したい。2004年、アメリカ・サンフランシスコ近くの深海で、モントレー湾水族館研究所(MBARI)の調査により大きさ15センチほどの奇怪な魚が発見された。その名は「デメニギス」。透明なドーム状の膜に覆われた頭部のなかに緑色の眼球がある。透明な頭の中に眼球があるため、後ろから敵がやってきても、体を動かさずして目だけが後ろを向き危険を察知する事ができる。またデメニギスが捕食するクラゲなどを発見した際も、眼球を回転させ体全体を獲物と直線状に並ぶように動かしながらターゲットに近づくのである。以前からこの魚の存在自体は確認されていたのだが、透明な頭部が非常に脆(もろ)いため形を維持して捕獲することができなかった。深海調査技術の発展により発見された「デメニギス」は、その異形に加え独自性あふれる進化で人類を驚かせたのである。アゴに生えた赤いヒゲが特徴のサル「ティティ」をご紹介しよう。コロンビア南部のカケタ県で発見された「ティティ」だが、その発見には大きな困難を伴った。「ティティ」の存在は以前からうわさされていたものの、生息する場所はコロンビア軍と左派ゲリラによる長年の国内紛争の中心地。足を踏み入れることすら危険な地域のため、調査することがかなわなかったのである。そして紛争が沈静化しつつあった2010年。エクアドルとペルーの国境近くのカケタ川流域の森林に突入した調査団により、ようやく「ティティ」は発見された。長いしっぽをもち、体の大きさはネコ程度。茶色と銀色の毛で覆われていて、顔にはアゴヒゲを思わせる赤い毛が生えていた。ユニークな外見の「ティティ」だが、調査を進めるにつれ最大の特徴は外見ではなく生態にある事が判明する。なんと「ティティ」は一夫一妻制の習性を持つサルだったのだ。一夫一妻制とは、一人(匹)の夫と一人(匹)の妻による婚姻の形態。一般的にサルの社会では一夫多妻制が多数派である。動物園にあるサル山の光景を想像してみたら分かりやすい。さらに「ティティ」の家族においては、子供の育児は授乳以外のほとんどを父親が担当するという。いわば「浮気をしないサル」。いつも物憂げな表情をしているようにも見えるが、「ティティ」の本当の気持ちは人間には分からない。(文/本折浩之)
2012年10月20日6月5日(火)、NHK放送センターにて「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」の取材会が開催された。この番組は、仲間由紀恵の初となる長期ドキュメンタリー取材が実現。謎に満ちた巨大な海洋生物が集う世界有数のスポットである小笠原諸島で、スキューバダイビングや2級小型船舶免許なども持ち、沖縄で育ち海をこよなく愛する仲間が、その神秘に迫る。会見では、ロケを終えて、あるときはその過酷さ、そしてそれを超えた感動を情熱的に語った。放送は6月30日(土)・7月1日(日)ともに午後9:00~11:00(BSプレミアム)の2夜連続放送。世界自然遺産にも指定されている小笠原は、海の怪物“クラーケン”として恐れられてきた世界最大の無脊椎動物・ダイオウイカの目撃例で世界一といわれている。また、そのダイオウイカと深海で壮絶なバトルを繰り広げているというマッコウクジラが集まる、マッコウ・ポイントという不思議な場所も存在する。空港がない上、6日に一度しか定期船がでない“日本で一番遠い島”だが、仲間はぜひ一度訪れたいと以前から熱望していたという。仲間は、今まで見てきた海と比べて、小笠原の海を「野生的で男っぽい、パワフルな海」と印象を語った。荒々しい岩場や、大きな珊瑚礁に包まれていると感じ、大胆さと神秘が入り混じる海を実感したようだ。仲間は、当ドキュメンタリーをこう振り返る。「相手は野生の動物なので、もちろん計画通りにいかない大変さがあったり、撮影中はほぼ毎日船に長時間乗って動物たちを追いかけて…ときには気分が悪くなってしまいそうな瞬間もありました。けれど、マッコウクジラのブロー(潮吹き)を見て、全てが報われた気がしました」大変珍しいものとして、マッコウクジラのジャンプを見ることができたり、またドルフィンスイムといって野生のイルカと泳ぐことも実現したという。「相手は野生のイルカ。最初は、私に興味を持ってくれるのかと心配していたら、ふと近づいて私の目を覗き込んでくれて、アイコンタクトをしてくれたんです。たぶん2~3秒なんですけど、自分にとっては10秒以上の出来事に感じた。その後も近くに沿って泳いでくれたり、少し離れてもまた戻ってきて寄り添ってくれたりしたんです」ほ乳類最長の“腕”といわれる巨大な胸びれを持つザトウクジラも、船のすぐ真横に現れたという。マッコウクジラ・ザトウクジラ、ダイオウイカなどこれらの想像以上の巨大な生物が息づく小笠原の海に触れ、仲間は「私たちよりも大きな生物がこの海で存在していることを実感することによって、地球自体をより間近に感じ、捉えることができた」と語った。仲間由紀恵が臨場感豊かに伝える、巨大海洋生物の“命の揺りかご”小笠原。2夜連続の壮大なスケールで放映されるこの番組で、神秘の生物、そしてそれらと共存していく地球と人間の存在を、仲間とともに体感しよう。謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~放送日時第1回:6月30日(土)午後9:00~11:00 BSプレミアム第2回:7月1日(日)午後9:00~11:00 BSプレミアム・ 番組公式HP
2012年06月12日女優の仲間由紀恵が出演するNHKの長編ドキュメンタリー「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」が6月30日(土)と7月1日(日)の2夜連続で放送が決定。これに先駆け6月5日(火)、仲間さんが出席しての取材会がNHK放送センター(東京・渋谷)にて行われた。巨大海洋生物が集う世界有数のスポットである小笠原諸島に仲間さんが渡り、世界最大の無脊椎動物であるダイオウイカやその天敵のマッコウクジラやザトウクジラを生で目撃すべく海に出る。沖縄県出身で自身もスキューバダイビングや小型船舶の免許を持ち、海に慣れ親しんできた仲間さんだが小笠原諸島について「この島にしかいない植物や生物が生息しており、一度は行ってみたいところでした」と明かす。住所の上では“東京都”ではあるが、船が出る竹芝からおよそ1,000キロ離れており、仲間さんは25時間半もの船の長旅。島には2週間ほど滞在し、毎日船で移動しながら巨大生物を追いかけたという。特に、古くは西洋で船を襲う怪物“クラーケン”として恐れられていたダイオウイカは、これまで深海を泳いでいる姿が映像に収められたことがなく、目撃されることも稀な生物だが仲間さんは「運よく出会うことができました!」と満面の笑み。どれくらいの時間をかけてどのように出会ったのかは「見てのお楽しみ」とのことだが、「ドキュメンタリーという仕事はドラマなどとは違って、もちろん台本やシナリオはあるんですが相手がどこにいるか分からない野生の動物ということで計画通りに行かない大変さがありました」と苦労を述懐。だからこそ、これらの生物に出会ったときの感動はひと潮のようで「いままでの苦労が吹き飛びました。私たちの何倍もの大きさの生物が、あんなに力強く生きて動いてるということに感動しました」と興奮した面持ちで語った。また、小笠原で仲間さんはイルカの群れと泳ぐ“ドルフィン・スイム”も体験したそう。「初めは不安でした。『(イルカと)アイコンタクトしてください』と言われるんですが、『できるかな?』と思ってました。それが実際に潜ってみると、2匹のイルカが近づいてきて本当にこちらの目を覗き込んでくれるんです。緊張しながら見返したら、フッと泳ぎ始めたので頑張って泳いで付いていきました」と神秘体験の感動を明かした。番組を通じて伝えたいことを問われると仲間さんは、クジラの群れが世界中の海を巡っていることに触れ「大きな地球をグルグルと行ったり来たりすることが、もしかしたらそんなに大変なことじゃないのかも?と思えるくらい大きな生き物でした。そう思うと、同じ地球で生きているということで地球をもっと近くに感じることができた気がして、環境というものがとても尊いものに感じました。小笠原の美しさと巨大な生物のダイナミックさを感じていただき、彼らとこれからも共存するために私たちはどんなことに気を付けなくちゃいけないのか?ということも考えていただけたら」と語りかけた。「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」は6月30日(土)、7月1日(日)の2夜連続で21:00よりBSプレミアムで放送。
2012年06月05日LEDで情報機器の製造を手がける、日本セック株式会社は、インフルエンザの危険度を可視化する「インフルエンザ予防対策表示器」を発売した。この「インフルエンザ予防対策表示器」は、インフルエンザ拡大の危険性を、湿度や温度などの見地からを計測し危険度を可視化し、予防対策に役立てようとするもの。利用シーンは事務所・工場といった職場はもちろん学校・介護施設、公共施設など大人数が集まる施設内もサポート。危険度は緑・橙・赤の3段階で表示され、安全(緑):インフルエンザ危険度 0~40%注意(橙):インフルエンザ危険度 45~60%危険(赤):インフルエンザ危険度 65~100%※危険度は5%刻みで表示となっている。こちらの「インフルエンザ予防対策表示器」は夏場は「熱中症予防対策WBGT指標表示器」としても活躍するとのこと。詳しくは下の紹介サイトを見てみよう。 公式サイト
2011年11月01日見た目は悪いけれど、じつはコラーゲンたっぷり!生物多様性コスメ、日本では最近ようやく知られてくるようになってきましたが、かたつむり・なまこ・毒蛇など生物由来の成分を使った新コスメのこと。日経トレンディーの予測でも「2011年ヒット予測ランキング」の7位にランクインするなど、今後日本でもブームが到来すると予測されています。そこで、「ナマコ」を使った石鹸のご紹介。「ナマコ」と言えば、黒くてヌルヌル。かなりグロテスクですが、なんとインドネシア・ボルネオ島付近で、深海にしか生息しない"黄金ナマコ"は、輝く黄金色。"黄金ナマコ"は美容成分のかたまりで、体壁を構成するタンパク質のうち 、なんと約7割がコラーゲンでできているため、ハリつやのある健康的な美しい素肌へと 導いてくれます。無添加なので子供も敏感肌の女性にも安心!この"黄金ナマコ"から生まれた「ガマットソープ」は無添加。なので、子供も敏感肌の方にも安心して使うことができます。きっと洗顔後の、ピリピリからも解放されることでしょう。気になる香りですが、ボルネオ産の抗菌作用およびモイスチャー効果があるペパーミントの香りとのこと。ちょっと使うのに勇気がいるかも知れませんが、きっとそのプルプル感にご満足いただけるのではないでしょうか。ガマットソープ◇ガマットソープ(泡立てネット付き)1個セット価格:1260円◇ガマットソープ(泡立てネット付き)3個セット価格:3500円編集部吉沢元の記事を読む
2011年07月09日愛知ターゲットの実現を目指し三井住友海上が、第4回目となる『生物多様性シンポジウム』を2月23日に開催する。東京都千代田区の、中央大学駿河台記念館で開かれる今回のテーマは、『企業が語るいきものがたりPart4~ 愛知ターゲット実現に向け企業が果たすべき役割~』。同シンポは昨年のCOP10において採択された「愛知ターゲット」を主要項目として、特に企業の側が達成のために何をしていくべきかということに着目して行われる。※画像はイメージ当日は3部構成3部構成となっているプログラムでは、第1部で『COP10の成果、課題及び企業への期待』を題材に、環境省生物多様性地球戦略企画室長の鳥居敏男氏や、バードライフ・アジア副代表の鈴江恵子氏など合計4名が講演をする。第2部は『企業の具体的な取組みに関する分科会』として、3会場に分かれ、個別のテーマごとに分科会が開かれる。最後は『愛知ターゲット実現に向け、企業の果たすべき役割』をテーマとしたパネルディスカッションで、レスポンスアビリティ・JBIB事務局長の足立直樹氏をコーディネーターに、環境省の高橋一彰氏、味の素の杉本信幸氏、そして前述の鈴江恵子氏がパネリストとして登壇し、活発な議論を行う。なお当日の参加費は無料。出席を希望する人は、所定の事項を記入の上、メールでの申込が必要となる。詳しくは主催者まで。問い合わせ・連絡先三井住友海上火災保険株式会社総務部地球環境・社会貢献室「生物多様性シンポジウム」事務局(担当:堀内、藤野)行E-mail:kankyokoken@ms-ins.net (tel:03-3297-4004)
2011年01月16日生物多様性の取り組み支援サービスを開発損保ジャパン・リスクマネジメントは21日、特定非営利活動法人バードライフ・アジアと共同で、企業の生物多様性への取り組みを支援する「生物多様性コンサルティング」を開発し、今月から提供開始したことを発表した。生物多様性コンサルティングで企業を支援バードライフは、鳥を指標とした重要な生息環境の保全や森林保全を通した生物多様性の保全、地球温暖化防止のためのさまざまな活動をしている団体。近年問題視されている生態系の危機などに代表される生物多様性問題は、長期的には企業の持続可能性にも大きく影響すると言われており、COP10においても、「ビジネスと生物多様性」が議題のひとつとなった。バードライフと損保ジャパン・リスクは、「生物多様性コンサルティング」により、生物多様性の側面から企業活動を評価するなどして企業を支援する。
2010年10月28日