ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の公開稽古及び囲み取材が19日、都内で行われ、ロミオ役の古川雄大&大野拓朗、ジュリエット役の生田絵梨花(乃木坂46)&木下晴香が登場した。同作はシェイクスピアによる名作を2001年にパリでミュージカル化。全世界でのCD・DVD売上が700万枚にわたるヒットを記録し、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後、2011年に日本オリジナルバージョンを上演、2013年に再演を行い、今回が4年ぶりの公演となる。この日の公開稽古では「いつか」(古川&木下)、「バルコニー」(大野&生田)、「世界の王」(古川&馬場徹&平間壮一)の3曲を披露。大掛かりなセットを使った有名なバルコニーの場面でしっとりと歌い上げ、さらに古川が「ダンスナンバーが見どころ」と語るように、男性キャスト中心の華やかなダンスも見せた。ロミオとジュリエットが愛し合うシーンも描かれることになるが、現役アイドルの生田は「私自身はこの作品にはアイドルとして参加するわけではないので、しっかり身を委ねたいとは思っています」と真摯に答えた。生田は「ファンの方は心配されているのかなと思ってるんですけど、直接私にかけてくださる言葉は応援の言葉だったり、体調を気遣ってくださる声が多い」と感謝し、「その分自分が返していけたらと思います」と決意を新たにした。演出を務める小池修一郎について、生田は「自分の中で直さなきゃとどこかで思っていたことを的確に指導してくださったり」と語る。「新しい発見ばかりで、必死についていきたい」と初日までの思いを表した。また、何度も小池演出作品に携わっている古川は「今回特に力が入っているんじゃないかというくらい」と、小池の迫力を明かした。「ミュージカルファンとして、小池先生の美的感覚が好き」だという大野は、「視覚で見たときの美しさが抜群に素晴らしい」と絶賛。「体の開き方とか、全てご指導しただいて、美しく見えるようにと教えていただいている」と、稽古を振り返った。オーディションで選ばれ、今回が初舞台となる木下は「自分の気持ちがあるから動くという自然なお芝居ができるように、これからどんどん稽古を頑張っていかなければいけない」と決意。同じ役を演じることになる生田とも「毎日相談しあいながら作り上げていっています」と、皆で作り上げる様子を語った。東京公演は赤坂ACTシアターで2017年1月15日~2月14日、大阪公演は梅田芸術劇場で2017年2月22日~3月5日。
2016年12月19日中川大志×平祐奈のW主演で映画化される『ReLIFE リライフ』。この度、本作の新たなキャストとして千葉雄大の出演が決定した。海崎新太(中川大志)27歳、現在ニート。大学院を卒業後、入社した会社はたったの3か月で自主退職。その後、再就職できないまま、コンビニバイトを続ける日々。大学時代の友人に誘われた飲み会では、スーツを着てサラリーマンのフリ。そんな彼の前に突然現れた謎の男。“リライフ研究所”の所員と名乗る謎の男・夜明了から提案されたのは、薬で見た目だけ若返り、1年間高校生活を送るという実験の被験者。なかば自棄っぱちで、つい薬を飲んでしまう。そして、まさかの27歳男子の青春学園生活が幕を開ける。2度目の学園生活で出会うのは、成績はトップだが極度のコミュニケーション音痴の女子高生・日代千鶴(平祐奈)。頭と顔はいいがほかはいろいろと残念な大神和臣。負けん気の強い毒舌女子・狩生玲奈…など個性豊かな面々。そんな彼らだが、やがて打ち解けてゆき、気づけばかけがえのない仲間となってゆく。一方、一生懸命な日代に恋心を抱くようになるが、相手は10歳も年下の女子高生。実験が終われば記憶も消える。切ないラブストーリーの結末とは…。これまで高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵と続々と追加キャストが発表されてきたが、今回また新たなキャラクターの登場が決定。「戦う!書店ガール」「家売るオンナ」や『黒崎くんの言いなりになんてならない』など、ドラマ・映画と様々な作品に出演する千葉さんが今回演じるのは、リライフ研究所職員・夜明了。ニートとなった主人公・海崎新太に、「人生、やり直しませんか?」と、社会復帰プログラム「リライフ」への参加を持ちかけ、10歳若返る薬を手渡す。自身も27歳から高校生の姿に若返り、海崎と同じ高校に通いながら海崎をサポートし、本部へ行動報告も。いつも笑顔でニコニコしており丁寧な物腰だが、時折大人ならではの凄みのある発言も多く、海崎からは通称「変人ドS」と言われる二面性のある役どころだ。今回のキャラクターについて千葉さんは「まあ僕も“ドS”なところがあるので、違和感なくやらせていただいてます。うそです」と冗談を話しつつも、「海崎さんとの関係性がとてもおもしろくて、同世代のようでいて、ときに年上のようでいて、ツッコミを入れられる年下のようでいて、と変幻自在な人物にも見えるので、フワフワ、キリッと臨めたら、と思います」と意気込みを語った。また、撮影が佳境に向かっているという本作だが、千葉さんは「夜明さんは、みんなをこっそりと見ているシーンが多いので、後ろからしっかりみんなを見守りつつ、一緒に最後まで楽しめたら本望です」とコメントした。『ReLIFE リライフ』は2017年4月15日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月02日俳優の千葉雄大と音楽プロデューサーのヒャダインが、26日(深夜2:20~3:20)に放送される『千葉ヒャダこじらせ男子旅』で、大阪の旅を繰り広げる。プライベートでも親交が深い2人の旅は、千葉の故郷である仙台に続き2回目。今回は、ヒャダインの故郷・大阪を訪れ、ヒャダインが通った幼稚園や小学校、ピアノ教室などを訪問する。ヒャダインは「ノスタルジーって人が死にそうになるよね…あの頃には戻れないとか、俺はこの人生で正しかったのだろうかとか、いろいろ思っちゃう」と、しみじみ。後半では、ヒャダインの初恋の女性、ヒャダインの両親に会い、ピアノ教室の先生からは、母親に「勉強をしないように言って欲しい」とお願いされるほどのガリ勉少年だった過去が明かされる。また、千葉が学生時代にカツアゲされた過去を告白するほか、ヒャダインのおすすめでサウナ巡りをすることに。2人で水着姿を披露し、乗り気でなかった千葉も、ヒャダインこだわりのサウナの楽しみ方を堪能する。旅の模様は、同局系バラエティ番組『久保みねヒャダこじらせナイト』で共演する久保ミツロウと能町みね子が鑑賞。久保が「こうやって先生や初恋の人にヒャダインさんが出会えたのは、犯罪を犯さなかった証拠だよね」、能町が「いい昔話を見たみたい」と感想を述べると、なぜか千葉が号泣してしまう。
2016年11月25日女優の黒木瞳が、吉田羊と木村佳乃をW主演に迎え桂望実のベストセラー小説を初監督で映画化した『嫌な女』。早くも12月7日(水)よりブルーレイ&DVDがリリースされることを記念し、本作のメイキング映像の一部が初公開された。黒木監督が、原作に惚れ込み、朝ドラ「とと姉ちゃん」や「TIGER&BUNNY」シリーズなどを手がけてきた人気脚本家の西田征史と共に4年の月日をかけて映画化した本作。傷つくことを恐れて他人と深く関わりを持たないように生きてきた、吉田さん演じる真面目すぎる敏腕弁護士・石田徹子と、無邪気に人の心に入り込んで夢を見させる、木村さん演じる派手好きの天才詐欺師・小谷奈津子。この立場も境遇も違う対照的な2人の人生のケミストリーを鮮やかに描き上げ、女性の強さと友情をコミカルかつ情感豊かに映し出し、いまの自分を変えたいと思う人の背中をそっと押すような、“人生見つめ直し”エンターテインメントに仕上がった。キャストには、吉田さん、木村さんという第一線で活躍する2人の人気女優をはじめ、中村蒼、古川雄大、佐々木希、寺田農といった豪華俳優陣も集結。今回は、そんな本作のブルーレイ&DVDに収録される特典映像から、“2つの場面が同時進行するシーン”&“結婚式シーン”の撮影の裏側が到着。壁を隔てて“2つの場面が同時進行する”という難しいシーンでは、黒木監督の言葉にそれぞれ真摯に応じる木村さん、吉田さんの姿が。また、クライマックスの“結婚式シーン”でも、木村さんや“新郎”古川さんにこだわりの演出を見せる様子がとらえられている。ブルーレイ&DVDには、本メイキング映像のほか、宝塚歌劇団出身の黒木監督が吉田さんのナレーションに対して“音”で表現する独特な方法で演出指導し、吉田さんを困惑させたというエピソードが明かされた初日舞台挨拶の模様も収録。ここでは、監督自身がこの演出を実演してみせるも、独特すぎる演出に他の出演者も驚きを隠せず、ミュージカル俳優として活躍する古川さんさえ「僕にも分からない!」と応え会場を沸かせていた。このほかにも、外国特派員記者会見やプレミア舞台挨拶の映像なども収録され、特典映像も見どころ満載となっている。『嫌な女』ブルーレイ&DVDは12月7日(水)より発売、同日レンタル開始。ブルーレイ 4,743円+税/DVD 3,800円+税発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(text:cinemacafe.net)
2016年11月21日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の製作発表記者会見が9月5日、都内ライブハウスで開催された。ロミオ役は古川雄大と大野拓朗のWキャスト。ジュリエット役もWキャストで、乃木坂46の生田絵梨花と、現役女子高生の木下晴香が抜擢された。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』チケット情報シェイクスピアの名作をもとに2001年にパリで初演され、世界で500万人以上を動員している大ヒット作。日本でも上演を繰り返しているが、今回は振付・美術・衣裳が一新された“新バージョン”演出で登場する。演出を手がける小池修一郎は「もともと2011年の(日本オリジナル版)初演の際、両家の争いの中で起こるロミオとジュリエットの物語を、この21世紀に一片のリアリティを感じられたら…と思い、やや近未来的な“崩壊した世界の中の出来事”というものを想定して進めていた。しかし震災があり、そんな時に“破壊された世界”を描くことに抵抗を覚え、少しロマンチックな、おしゃれなものになりました。それが好評を博したので、今度は初心に返り、やってみたかった“失われた世界の中でのロミオとジュリエットの悲劇”というのを描いてみたい」と、新演出の狙いを語った。ロミオ役の古川は2013年公演に続いての出演。「今回、新演出になるので、新作に挑む気持ちです。一からこの台本とロミオと向き合っていけたら」と意気込みを。初参加の大野は4年ぶりのミュージカル出演だが「僕自身、小池先生演出の『ロミオ&ジュリエット』が世界で一番好きな舞台。初めてミュージカルに出させていただいた後から4年間、ずっとこの舞台に立つことを夢見てレッスンしてきました」と熱く語った。そしてジュリエット役はふたりともまだ10代。乃木坂46で活躍する生田は「3年前にこの作品を観て、感動と衝撃を受け、いつかジュリエットをやりたいということを思い続けてきた。今ここに立てていることが不思議」と話す。木下は「全日本歌唱力選手権歌唱王」(日本テレビ系)に出ていたところを小池が見たことから、オーディションを経てこの役を掴んだ。「いつもはお客さんとして客席から憧れて見ていた皆さんと同じ舞台に立たせていただくことが、本当に夢のよう」と話していた。この日はキャストによるミニライブも披露。そのパフォーマンスを見、小池からは「このメンバーは意外といけるのでは、自分のやりたい方向の作品の精神で進められるのではと勇気と自信をもらえたかな」と満足気なコメントが飛び出した。新生『ロミオ&ジュリエット』、いったいどんな作品が生まれるのか、注目だ。公演は2017年1月15日(日)から2月14日(火)まで東京・赤坂ACTシアター、2月22日(水)から3月5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて行われる。チケットは東京公演が発売中、大阪公演が10月15日(土)に一般発売開始。
2016年09月07日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の製作発表記者会見が5日、都内で行われ、ロミオ役の古川雄大&大野拓朗、ジュリエット役の生田絵梨花(乃木坂46)&木下晴香、ベンヴォーリオ役の馬場徹&矢崎広、マーキューシオ役の平間壮一&小野賢章、ティボルト役の渡辺大輔&広瀬友祐、死のダンサー役の大貫勇輔&宮尾俊太郎、演出家の小池修一郎が登壇した。同作はシェイクスピアによる名作を2001年にパリでミュージカル化。全世界でのCD・DVD売上が700万枚にわたるヒットを記録し、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後、2011年に日本オリジナルバージョンを上演、2013年に再演を行い、今回が4年ぶりの公演となる。会見では「世界の王」「本当の俺じゃない」「バルコニー」「僕は怖い」「エメ」の5曲を披露。男性陣の華やかなダンス、ロミオとジュリエットのロマンチックなナンバーが続いた。また、トークでは潤色・演出を務める小池による「小池修一郎の部屋」状態に。演者たちへの叱咤激励が降り注いだ。小池は古川に「今日ちゃんと歌ってるな、と思いました。前、稽古の途中で喉痛めちゃったから心配して」と安心した様子を見せると、古川も「そうですね、喉鍛えました」と苦笑。また、前回の公演での役作りについて語る古川に、小池は「ずいぶんちゃんとしゃべれるようになったね」としみじみした様子で頷いていた。古川は、ジュリエットとの年齢差について聞かれ「29歳の俺がどう純粋さを出すのか。目の前に起こってくることに真正面から新鮮な反応をして、結果的にピュアに見えたら」と意気込みを語った。2012年に『エリザベート』にルドルフ役で出演したのち、映像でも活躍、NHK Eテレ『Let’s天才てれびくん』の出演も話題となった大野に対して、小池は「ユニークなキャラクターで、あっち(バラエティ)いったかと思い、一緒にやることはないかなと思ってた」と心境を語った。しかし大野がオーディションで歌う姿は、小池が「吹き替えじゃないの? 本当にこれ大野?」と驚くほどに上達していたという。ミュージカルに出ていない間も歌の勉強をしていた大野は、『ロミオ&ジュリエット』も「お金を払って3回観に行った」と語り、作品への思いの強さを表した。また小池は、日本オリジナルバージョン初演時に「近未来的、崩壊した世界での『ロミオ&ジュリエット』」という演出プランを用意していたことを明かした。東日本大震災の発生によりプランを変更したが、今回は当初の計画に立ち返る。小池は「時代とは移るもので、テロの時代になってしまいました。シェイクスピアのすごいところは、どの時代でも人々が感動したり共感したりすることを描いているということだと思います」と語り、「時事ネタを入れるということではなく、どこか現代と共通することを感じていただけるようにと思っています」とメッセージを送った。東京公演は赤坂ACTシアターで2017年1月15日~2月14日、大阪公演は梅田芸術劇場で2017年2月22日~3月5日。
2016年09月06日世界で500万人以上の観客を動員している、フランス発の大ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。日本でも2011年以降上演を重ねる作品だが、4年ぶりの登場となる2017年版はキャストも、そして演出をはじめ振付・衣裳なども一新、“新バージョン”となる。ミュージカルファン注目の本作にロミオ役として主演する古川雄大に話を聞いた。チケット情報はこちらシェイクスピアの不朽の名作を、耳に残る現代的なロック&ポップスで綴るミュージカル。ここ数年、大作・話題作への出演がひっきりなしに続き、ミュージカル界のニュースターと呼べそうな華々しい活躍を続ける古川だが、大劇場でセンターに立つという経験は、前回2013年公演でのロミオ役が初めてだった。「前回はすごい抜擢をしてもらったので、自分で言うのも何ですが、努力もたくさんしました。でも努力の方向を間違えて、稽古中に喉を壊してしまったりと、悔しい思いもしました。そんな悔しさを晴らしたいという思いもありますが、ロミオというのは単純に男なら誰もがやりたいと思うような魅力的な役。2度目の挑戦も“やりたいという憧れの気持ち”が強いからです」と語る。「カーテンコールで(主演として)一番最後に出ていく時には、感動もあり、重みもあり、複雑な気持ちだった」と振り返るが、今回は別の重みがのしかかっている。初演からロミオを演じ、作品の顔としてカンパニーを牽引していた城田優が卒業、さらにキャストはほぼ一新され、ダンサー以外では古川のみが作品経験者となるからだ。「前回は城田君が船長として重みを引き受けてくれていましたが、今回は僕がそんな存在になれれば」。本人もそこは十分意識しているようで、意外なまでにサラリとそんな言葉が出てきた。ただ「でも僕、あまり頼られるタイプじゃないんですよ、むしろ頼りたい方。僕に悩み事を相談してくる人もあんまりいないし(笑)。ついてこい!というタイプにはなれないと思うので、みんなで横一列になって、肩を組んで歩いていきたいですね」と照れたような笑顔で付け足したところが、古川らしくチャーミングだ。「“新バージョン”がどういったものになるのかまだ僕もわかりませんが、今出演している『エリザベート』も新演出になってガラリと変わりました。ですから、今回も“全部”変わる気がします! すごいものになる気がしますよ、だから“再演と思うな”と、申し上げておきます(笑)」。なお、ロミオ役は大野拓朗とダブルキャスト。公演は2017年1月15日(日)から2月14日(火)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。チケットは8月27日(土)に一般発売開始。チケットぴあでは8月25日(木)23:59まで、東京公演のWEB先行先着「プリセール」受付中。東京公演後、大阪でも上演される。
2016年08月23日俳優・古川雄輝が、福士蒼汰の主演映画『曇天に笑う』(2017年公開)に出演することが18日、発表された。古川は同作で、本格時代劇アクションに初挑戦する。原作は、唐々煙氏が漫画誌『月刊コミックアヴァルス』(マッグガーデン)で連載している同名コミック。物語の舞台は、明治維新後の滋賀・大津。人に災いをもたらす大蛇(オロチ)の復活の年、曇(くもう)家の曇天三兄弟と、明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(やまいぬ)は、それぞれ別の方法で大蛇を再び封印し、平和をもたらそうとしていた。しかし、大蛇の力を手に入れ、明治政府の転覆をもくろむ忍者集団・風魔一族の暗躍により、行く手が阻まれてしまう。曇天三兄弟、犲、風魔一族、三つどもえの様相を呈した戦いを描く。古川が演じるのは、大蛇の発見と破壊を目的に結成された犲のチームリーダー・安倍蒼世。隊長として常に自分に厳しく頑固な性格で、曇天三兄弟の長男・天火(福士)とは幼なじみであるものの、隊を抜けた彼を許していないというクールな役どころだ。強く美しい出立に原作ファンにも人気の高いキャラクターだが、古川はこの蒼世役で、初めて刀を使ったアクションにも挑む。6月21日にクランクインし、撮影も終盤を迎えており、「良い物ができていると思いますので、原作ファンの方々にも楽しんでいただける」と自信を見せる古川。「同世代の若手の役者さんが多いので、とても楽しい撮影現場です」とも報告している。蒼世を演じるにあたって「とにかく強く! かっこ良く!」と心がけたようだが、苦労したのは、「とにかくアクション」。「犲の中でも一番強いキャラクターなので、強く、華麗に蒼世のような動きでアクションをするのが難しかった」とその理由を話しながらも、「苦戦していますが、かっこ良く撮れていると思うので楽しみにしていただきたい」と呼びかけた。
2016年08月18日美しく重厚なゴシックの世界に、ダークなミステリーとコメディの要素を加えたミュージカル『黒執事』。昨年に引き続き、優秀な執事にして悪魔セバスチャンを演じる古川雄大さん。「もともとミステリーは好きなジャンルではあるんですが、そこにポップだったり笑える描写もあって、最後に心にメッセージ的なものを残してくれる、とても面白い原作でした。とはいえ、セバスチャンは悪魔で、感情を見せない存在。自分が演じるにあたって、どこからキャラクターを構築していくか、自分は役としてどう居たらいいのか、最初はかなり悩みました。でもその試行錯誤も含めて楽しかったですね」台本と原作を何度も読み返したそう。「セバスチャンの立場で読んでいると、いつしか共感する部分が生まれてきて、そこを取っ掛かりに、自然にすっと役が入ってくるんです。だから、仕草を忠実に真似ようとは考えなかったですね。ただ、ファンの目線で読みながら、ぐっとくるポイントだけは、敢えて意識して取り入れましたけど」コミカルな場面もある作品ながら、古川さんの演技はあくまでも冷静で、異界の者としての存在感を感じさせた。「以前にも悪魔を演じたことがあるんですが、こういう役、似合うよねって言われるんです。たぶんそれ、褒められていないと思うんですけど(笑)」秋に上演される新作は、子供の失踪事件をめぐって、真相を突き止めるべくサーカス団に潜入する物語だ。「前作は以前にも上演された作品でしたから、今回、自分で一から作れるのは楽しみです。背景にあるテーマが重い作品ですから、そこの重厚感を僕が担えたらと思っています」◇ふるかわ・ゆうた1987年7月9日生まれ。ミュージカル『テニスの王子様』などを経て、'12年にミュージカル『エリザベート』のルドルフ役に抜擢。高い歌唱力で注目され、『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』『1789』などにも出演。◇ミュージカル『黒執事 ~NOAH’S ARK CIRCUS~』19世紀の英国。ファントムハイヴ家の若き当主・シエルは、女王の命を受け、執事のセバスチャンとともに、裏社会で起きる血生臭い事件の解決に奔走していた。そんななか、立て続けに子供の失踪事件が起き…。11月18日(金)~27日(日)水道橋・TOKYO DOME CITY HALL福岡、兵庫、愛知公演あり原作/枢やな脚本/竜崎だいち、毛利亘宏演出/毛利亘宏出演/古川雄大、内田蓮生、玉城裕規、田野アサミ、三津谷亮、小手伸也、姜暢雄、三浦涼介ほかゴーチ・ブラザーズTEL:03・6809・7125(C)2016 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト※『anan』2016年7月20日号より。写真・小笠原真紀取材、文・望月リサ
2016年07月18日俳優・古川雄輝や女優・高橋メアリージュンらが、広瀬アリスが主演し下山天監督がメガホンを取る映画『L-エル-』(今秋公開)に出演することが13日、発表された。原作は、ビジュアル系ロックバンド・Janne Da Arcのボーカル・yasuのソロプロジェクト・Acid Black Cherryが、2015年にリリースした4枚目の同名アルバム。これは、愛を探し求め続けた1人の女性"エル"の孤独で壮絶な人生をつづった物語と音楽が絡み合うコンセプト盤で、昨年秋には物語部分が書籍化されるなど多様な展開をみせてきた。古川が演じるのは、エルを生涯かけて愛し続けるオヴェス。悲哀と波乱に満ちた人生を歩む、エルという1人の女性を支え続ける男という役どころだ。古川は、今回の映画化企画を「とても斬新なアイデア」と称賛。書籍を読んで曲を聴くと、「すんなり自分のイメージした『L-エル-』の世界に引き込まれ、役作りする過程で何度も聴きました」と振り返る。また、「幼少期から老人まで演じる役柄をファンタジーの世界観でどう生きるか、主人公エルに対してのオヴェスの思いをどう表現するのかなどを考え、監督と現場で相談しながらじっくり時間をかけることができたので、とても楽しい撮影となりました」と報告。「僕自身、CGが加わった映像を楽しみにしています」と期待を話した。一方、高橋メアリージュンが演じるのは、エルと同じキャバレーで働く親友・アンナ。その「アンナという、人間味と幅があって、情熱的で魅力的な女性を演じられた事、そして昔から大好きだったダンスを踊れた事がすごく幸せでした」と感激してみせる高橋メアリージュンが、下山監督と仕事を共にするのは3度目となるが、「アンナのような芝居力が求められる役を任せてくださったことが本当にうれしい」と歓喜している。そんな2人のほか、発表された新たなキャストは、劇団青年役の平岡祐太、キャバレーオーナー役の前川泰之、パン屋の主人役の高畑裕太。加えて、弥尋、FAKY・Mikako、古畑星夏、田中要次、高橋ひとみといった面々も登場する。(C)2016映画「L-エル-」製作委員会
2016年07月13日女優の黒木瞳が初めてメガホンをとった映画『嫌な女』初日舞台挨拶が6月25日(土)、丸の内ピカデリーにて行われ、出演する吉田羊、木村佳乃、中村蒼、古川雄大、ラサール石井が黒木監督とともに顔を揃えた。観客からの「おめでとう」の声に、黒木監督は感極まり、「私たちが皆さまを笑顔にさせたいと思ったのに、皆さまから笑顔をもらいました」と声をつまらせた。本作は、桂望実氏の同名ベストセラー小説を黒木監督が構想4年をかけて映像化したもの。敏腕弁護士と天才詐欺師という境遇も立場も違う対照的な女性が出会い、詐欺師が抱える問題を次々に弁護士が解決していくという、笑いと涙の人生リセット・エンターテインメント。主演の吉田さんや木村さんをもってして「厳しい監督」と評された黒木監督だったが、自身も、「撮影に入ってから帰ろうかなと思ったのも正直、1日あります」と明かし、「でも私の背中を押してくれたのはスタッフ、キラキラした演技を見せていただいた俳優、そして笑顔になってくださるだろう観客です」と、感謝の気持ちを言葉で示した。とはいえ、やはり初日は緊張したようで、「出演しているときといまの立場は全く違うので、いま、大変緊張しています。女優と変わらない気持ちになるように、朝、焼きそばを食べてきました(笑)」と、朝からがっつり食して万全の態勢で臨んだという。黒木監督の演出で驚いた点を訪ねられた吉田さんは、「女優が女優を撮るので演出にもちょいちょい瞳さんの芝居の要素が入ってきます。瞳さんは音にこだわる方で、ナレーション収録のときに『羊ちゃん、いまの音はド、レ、ド、ド、でお願い』と言われて(笑)」と、意図を理解するのに苦労したと言えば、黒木監督は必死にその場で解説を始めた。観客もポカンとする中、ラサール石井さんが「全然分かんない」と口火を切ると、中村さんも「楽譜を全然読めないので…」と、困惑顔。黒木監督はミュージカル俳優の古川に助け船を求めるも、「僕、ミュージカルをやってるんですけどちょっと分からない、すいません(笑)」とにべもない態度をとられ、「え~」と立ち尽くした黒木監督だった。『嫌な女』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)
2016年06月25日俳優の千葉雄大が、14日(9:55~11:40)に放送されるテレビ朝日のバラエティ番組『あいつ今何してる? 特別編』(関東ローカル)に出演し、学生時代に男子同級生から太ももを触られたことの真相を知る。この番組は、ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していくもので、レギュラーは毎週水曜19時台に全国ネット放送されているが、今回はこの特別編となる。千葉は、幼稚園・小学校時代は明るいキャラクターだったそうだが、中学校から徐々に地味になり、高校ではほとんどしゃべらない帰宅部に。そんな中、当時の同級生に、太ももなどを触ってくる"距離感がやたら近かった"男子がいたことを告白する。周囲からも「男が好きなんじゃないか?」とささやかれていたというその同級生の"今"を取材すると、距離感が近かった理由が、初めて明らかになる。この放送ではほかにも、歌手ドラマーのシシド・カフカが、ダンサーを目指していた同級生の今を見て「涙を抑えるのにイッパイ、イッパイ」と感動。さらに、高校の文化祭でベストカップル賞に選ばれた同級生の男女に「そのまま結婚して幸せになっていてほしい」と期待をかけるが、意外な事実が次々と明らかになっていく。
2016年05月13日5月14日(土)から全国公開される映画『殿、利息でござる!』で主演を務める阿部サダヲと共演の千葉雄大が、9日(月)今夜放送の「しゃべくり007」にゲスト出演する。「しゃべくり007」は、「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」がMCを務めるバラエティ。収録が始まるまでMCには誰がゲストか知らされていないため、ゲストが登場した際のMC陣のリアクションも見どころだ。今回ゲスト出演する千葉さんは“女性に温もりを与えるイケメン”ということから「ヌクメン」と呼ばれ人気急上昇中。番組では“どんな小道具を渡されてもかわいく見せることができる”という千葉さんに様々な小道具を用意。千葉さんはそれらのアイテムを使って色々なかわいい仕草を披露するほか、企画では「ディレクターとサシ飲みしたらわかったこと007」と題して、お酒が大好きな千葉さんと番組ディレクターが4時間半にわたって“サシ飲み”を敢行。酒を酌み交わしたなかで判明した千葉さんの様々なことを発表するということで、こちらも楽しみだ。阿部さんと千葉さんが出演する映画『殿、利息でござる!』は、「武士の家計簿」の著者である歴史家の磯田道史による「無私の日本人」収録の「穀田屋十三郎」を映画化した作品で、阿部さんは本作が時代劇初主演となる。また阿部さん、千葉さんのほか瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平など豪華キャストが出演しているほか、フィギュアスケーターの羽生結弦が仙台藩第7代藩主・伊達重村役で映画初出演することも話題になっている。物語は江戸中期、仙台藩の財政難による重税で破産や夜逃げが相次ぐなか、阿部さん演じる造り酒屋の穀田屋十三郎と瑛太さん演じる茶師の菅原屋篤平治が宿場復興のため秘策に打って出るが、その秘策とは“藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げる”というもので発覚すれば打ち首は免れない。しかし町を守るために2人と仲間たちは計画を進めるが……というストーリー。また今夜の放送では阿部さんと千葉さんのほか、きゃりーぱみゅぱみゅも登場。23歳になって10代の頃と変わった部分などについてトークする。「しゃべくり007」は9日(月)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年05月09日5月7日(土)、映画『殿、利息でござる!』の上映舞台挨拶が仙台で行われ、主演の阿部サダヲ、宮城県出身の千葉雄大、中村義洋監督が登壇した。本作は、5月14日(土)の全国公開を前に宮城県内のすべての上映劇場で舞台挨拶が行われ、7日に行われた舞台挨拶も主演の阿部さん、そして地元・宮城県出身の千葉さん、中村監督が登壇とあってチケットは即完売したという。また本作は、MOVIX利府、イオンシネマ石巻、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷、フォーラム仙台、シネマリオーネ古川の宮城県7館にて先行公開される。舞台挨拶では、まず阿部さんが「本日はお越しいただきありがとうございます。皆さんが嬉しそうな顔をされていて僕も嬉しいです!」と笑顔で挨拶。千葉さんは「地元の劇場で、地元が舞台になった映画の舞台挨拶ができて本当に幸せです!」と、出演作をひっさげた“凱旋”を喜んだ。また、『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など、地元・仙台を舞台にした映画を多く撮影している中村監督は、「このMOVIX仙台は何度も舞台愛挨拶をさせてもらって、もう本当にホームのような劇場。この映画を撮影しているときから、皆さんの顔を思い浮かべていました」と続けた。上映後には観客からの質疑応答の時間が設けられ、「時代劇という点で苦労したことはありますか?」という問いに阿部さんは、「正直に言うと正座が辛かった(笑)。僕たちは正座を楽にできる板を入れてもらったりしたんですが、千葉くんは正座が得意だと言い張ってました(笑)」と告白。これに千葉さんは、「最初は大丈夫だったんですが、段々辛くなってきて…でも言えませんでした」と打ち明け、会場を沸かせた。『武士の家計簿』などの原作者で知られる磯田道史の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を映画化する本作。重税で夜逃げが相次ぎ破産寸前の宿場町で、藩に大金を貸し付け、その利息で宿場を救うための千両(3億円)を巻き上げようとする人々の奮闘をコミカルに描く。出演には阿部さん、千葉さんのほか、瑛太、妻夫木聡、竹内結子に、松田龍平らの豪華キャスト、そして、フィギュアスケートの羽生結弦選手が“殿”役を演じているなどでも話題となっている。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月08日世界各国で上演されたフランス発のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が新キャストにより2017年1月から3月まで、東京、大阪で上演が決定した。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公演情報本作は、2010年に宝塚歌劇団星組が大阪、博多で日本初演。その後、雪組、月組でも上演され、宝塚歌劇団においても大ヒット作品となった。2011年秋には、さきの宝塚歌劇団での上演を成功に導き、日本ミュージカル界を牽引する演出家、小池修一郎により、日本オリジナル本格ミュージカルバージョンを上演。2013年にも再演し、いずれも大ヒットを記録、16万人を動員した。主演のロミオ役は、『エリザベート』での皇太子ルドルフ役やミュージカル『黒執事』で主演を務めた古川雄大が、前回に引き続き出演する。一方Wキャストは、大河ドラマ『花燃ゆ』やNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演中の大野拓朗。ミュージカルへの出演は、2012 年の『エリザベート』以来5年ぶり初主演だ。ジュリエット役には、『虹のプレリュード』や『リボンの騎士』で主役経験のある乃木坂46の生田絵梨花。Wキャストはテレビ番組『全日本歌唱選手権 歌唱王2015』の決勝戦に佐賀県から出場した期待の新人・木下晴香が挑むなど、キャストを一新。新ロミオ、新ジュリエットに対し小池は、「古川雄大君は再挑戦ですが、大作への出演が続いているので、今回は自分なりのロミオ像を完成させてくれるでしょう。 大野拓朗君はミュージカル『エリザベート』の後、4年間、秘かに歌のレッスンを重ねてきたというミュージカルへの情熱がオーディションで感じられ、リベンジのチャンスを勝ち取りました。 生田絵梨花さんはトップアイドルにも関わらず、本格的な音楽の勉強を続けていて、ミュージカル女優としての開花に大いに期待しています。 木下晴香さんは、テレビの歌番組で見て高校生ながら突出した歌唱力と新鮮さに懸けました」とコメント。そのほか、ロミオの親友・ベンヴォーリオ役は馬場徹、矢崎広。マーキューシオ役は平間壮一、小野賢章。敵対するティボルト役には、渡辺大輔、広瀬友祐。死のダンサーには、大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)が出演する。若者の情熱と、その純粋さを操る“死”の妖しい美しさ、失われた世界に燃え上がるひとすじの恋を描いた、永遠の感動のミュージカルの新たな歴史が生まれるはず。開幕の日を楽しみに待ちたい。■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』【東京公演】8月27日(土)チケット発売予定▼2017年1月15日(日)~2月14日(火)赤坂 ACTシアター[問]0570-077-039【大阪公演】10月チケット発売予定▼2017年2月22日(水)~3月5日(日)梅田芸術劇場メインホール[問]06-6377-3800
2016年04月08日フランス生まれのポップでセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』の開幕が、いよいよ来月に近づいてきた。フランス革命という史実を背景に、革命に燃える市民たちの情熱や、その中に生まれた愛、そして王侯貴族の衰退を描いていく作品。グルーブ感溢れるサウンドと、ファッションショーさながらのカラフルな衣裳などが評判となり、2012年の初演時、フランスを熱狂の渦に巻き込んだ。日本では昨年宝塚歌劇団で初演され、演出も新たに今年、帝国劇場に登場。3月某日、その稽古場を取材した。チケット情報はこちら取材したのは、「武器を持って起ち上がれ」と動き出した主人公ロナンら革命家(市民)たちを、将校・ペイロール(岡幸二郎)が蹴散らさんとするシーンの稽古。動きの激しいダンスナンバーのようだ。中心にいるのは、ペイロールと因縁のあるロナン(小池徹平、加藤和樹のWキャスト)、革命家のロベスピエール(古川雄大)、ダントン(上原理生)、デムーラン(渡辺大輔)。若きミュージカルスターたちが、ものすごい勢いで振付を覚えていく。反発しあう市民と兵士だが、振り上げた足をよけ、相手を飛び越え……といったダンスは、息を合わせないと出来ないもの。そして出来上がるそのシーンは躍動感と迫力に満ち、今までの“帝国劇場ミュージカル”とはひと味違う、フレッシュで力強いものが生まれてきそうだった。おそらく実際の舞台上では、わずか数分のシーンであろう。それを、3時間ほどかけて作り上げていく作業。その積み重ねで出来上がる、新しいミュージカル『1789』の誕生を、楽しみに待ちたい。ほか、出演は神田沙也加・夢咲ねね(Wキャスト)、花總まり・凰稀かなめ(Wキャスト)ら。公演は4月9日(土)・10日(日)のプレビュー公演を経て、4月11日(月)から5月15日(日)まで、東京・帝国劇場にて。その後大阪公演もあり。チケットは発売中。
2016年03月29日古川雄輝さんの2年ぶりの主演舞台『イニシュマン島のビリー』は、アイルランドの島に暮らす手足の不自由な少年を描くブラックコメディ。「舞台自体がハードルが高いうえ、日本とは笑いの質が違う海外のコメディだけにどうなるか…。ただ、いまはビリーのことを考えたいんです。どうしてもハンディキャップの部分がクローズアップされる役ですけれど、閉鎖的な田舎の島で映画俳優になる夢を見ている心優しい17歳の少年という、内面の部分に真摯に向き合えたら、と思っています」ビリーとして「どう動いたらいいかを大事に」。彼の優しさを「行動で表現していけたら、自然とそう見えるのかもしれない」。取材が行われたのが稽古初日を目前にしたタイミングだったこともあり、役についてあれこれ考えを巡らせていた。ただ、稽古しながら変わってくることも多いだけに、「いまはとにかく早く森(新太郎)さんの演出を受けて、自分の考えていることが正しいか、一回答え合わせをしたい」とも。「演技ってどれが正解かわからないんで、わりとテクニカルなことから考えちゃうんです。自分なりに準備して、現場で急に方向性が変わったときに対応できるようにしておくと、戸惑わずに済みますから」発言の端々に理系男子の片鱗が。「理系脳だとよく言われます。物事を組み立てて考えたいんですよね」客観性のある人かと思えば、「客観性はある方だと…いや、ないな(笑)」。在学中にミスター慶應に選出。その後、合格していた大学院への進学をやめ、芸能界入りした経緯からしても、意外と直感型の人?「ミスター慶應に選ばれた後、オーディションを受けたのですが、必死ながらもやっていて楽しかったんです。ただ、やればやるほど俳優という仕事は難しい。舞台は、稽古期間が長いぶん挑戦ができる場なので、怯んでしまう自分を奮い立たせて臨みたいです。少しでも自分の引き出しを増やしていけたらいいですね」◇ふるかわ・ゆうき1987年生まれ。2010年芸能界デビュー。出演作にドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』、映画『脳内ポイズンベリー』など。出演映画『太陽』が4月23日公開。◇心優しく理知的ながら、ハンディキャップゆえに周囲からは馬鹿にされている少年・ビリー(古川)。ある日、彼の住む小さな町のすぐそばに、ハリウッドの撮影隊がやって来る。3月25日(金)~4月10日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/マーティン・マクドナー翻訳/目黒条演出/森新太郎出演/古川雄輝、鈴木杏、柄本時生、山西惇、峯村リエ、平田敦子、小林正寛、藤木孝、江波杏子S席8500円A席6500円(共に税込み)ホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949※『anan』2016年3月30日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ
2016年03月25日女優・黒木瞳が桂望実の同名小説に惚れ込み、初の映画監督に挑んだ<a href="">『嫌な女』</a>。この度、本作でW主演を務めている吉田羊と木村佳乃が映る待望の予告編が到着した。石田徹子(吉田羊)はストレートで司法試験に合格し、弁護士になった才媛。29歳で結婚し、日とも羨む幸せな人生…のはずが、仕事も結婚生活も上手くいかず心に空白と孤独を抱えた日々を過ごしていた。そんなある日、徹子のもとに婚約破棄で慰謝料を請求された女性が訪ねてくる。女性の名は、小谷夏子(木村佳乃)。徹子の同い年の従妹だった。夏子は初対面の相手でもするりとその懐に入って男をその気にさせる天才。彼女との未来を夢見た男たちは、いつの間にか自らお金を出してしまうのだ。徹子は夏子が子どものころから大嫌いだった。しばらくぶりで再会した二人だったが、この日以来、徹子は生来の詐欺師の夏子に振り回されることになり――。原作は、「県庁の星」が映画化され、ベストセラーとなった桂氏の同名小説。原作を読んだ黒木さんが、「この小説は映画で観たい!」と自ら出版社へ手紙を送り映画化権を獲得してから4年、念願のクランクインを果たし、編集作業を経てついに完成した本作。主人公は、吉田さん演じる人と打ち解けられず友達もいない真面目一徹の弁護士・徹子と、木村さん演じる派手好きで社交的な天才詐欺師・夏子。この境遇も立場も違う対照的な二人のケミストリーを鮮やかに描き出し、女性の強さと友情をコミカルかつ情感豊かに謳いあげる。そしてこの二人を支えるのは、徹子が勤務する萩原法律事務所のルーキー弁護士・磯崎賢役に、体当たり演技が話題となった中村蒼、徹子の上司で法律事務所の所長・萩原道哉役に、マルチな才能を発揮するラサール石井、さらに、永島暎子、古川雄大、佐々木希、織本順吉という豪華キャストが集結している。また、主題歌として竹内まりやの名曲「いのちの歌」が起用され、さらに話題を集めている。初解禁となった予告編は、「あなたもひょっとして嫌な女!?」というナレーションから始まり、木村さん演じる夏子が、タバコ片手にパチンコする姿や、吉田さん演じる徹子が「いいかげんにしてよ!」と激怒する姿など、これまでとは全く違う印象の二人が見られる映像となっている。そして予告編中盤では、竹内さんの「いのちの歌」も流れ、物語に一層の輝きと深い余韻をもたらしている。さらに中村さんや織本さん、佐々木さんのウエディングドレス姿も本予告編で確認することがきでる。黒木監督の強い想いが結実した本作。女性ならではの視点と奥行きを持つ本作の魅力を、まずはここから覗いてみて。『嫌な女』は6月25日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月18日女優の佐々木希、俳優の中村蒼らが、黒木瞳の初監督作『嫌な女』(6月25日公開)に出演することが8日、明らかになり、W主演を務める吉田羊と木村佳乃のポスタービジュアルも合わせて公開された。本作は、作家・桂望実氏の同名小説を原作に、人と打ち解けられない生真面目な弁護士・石田徹子役を吉田、派手好きで社交的な天才詐欺師・小谷夏子役を木村が演じ、対照的な2人を通して女性の友情や強さをコミカルに描く。2人のほか、新たなキャストとして発表されたのは、ラサール石井、永島暎子、古川雄大、寺田農、織本順吉、袴田吉彦、田中麗奈ら。中村は、徹子が勤務する萩原法律事務所の新米弁護士・磯崎賢を演じる。真面目で堅物の徹子に対して、天真らんまんな後輩という役どころだ。また、石井が同法律事務所の所長・萩原道哉役を、永島が事務担当で徹子の理解者・大宅みゆき役を、それぞれ務める。夏子側は、詐欺事件に関与する太田俊輔役を古川雄大が担う。そして、佐々木が演じるのは太田の婚約者・神谷真里菜役。ウェディング姿も披露しており、作品に華やかな彩りを加えている。公開されたポスタービジュアルには、ひまわり畑のような場所をバックに、いかにも堅物といったような難しい表情をした徹子と、訳ありそうな笑顔を見せる夏子が。その間には、「女の本音、教えます」の言葉も躍っており、正反対な2人を通してどのような女性の裏側が描かれるのか、期待感をあおる。
2016年03月08日黒木瞳が映画初監督を果たし、映画初主演となる吉田羊と木村佳乃がW主演で贈る『嫌な女』。この度、主演の2人に続き、中村蒼、佐々木希、田中麗奈、ラサール石井ら豪華キャストの共演が明らかに。また、併せて本作のポスタービジュアルも初解禁された。石田徹子(吉田羊)は弁護士。仕事も結婚生活も上手くいかず、心に空白と孤独を抱えた日々を過ごしていた。そんなある日、婚約破棄で慰謝料を請求されたという女性が徹子の元に訪れる。女性の名は小谷夏子(木村佳乃)。徹子の同い年の従妹だった。夏子は男をその気にさせる天才。彼女との未来を夢見た男は、いつの間にか自らお金を出してしまうのだ。この日以来、徹子は生来の詐欺師の夏子に振り回され…。桂望実の同名ベストセラー小説を原作に、黒木さんが初監督する話題作。吉田さん演じる徹子と木村さん演じる夏子、境遇も立場も違う対照的な2人の女性の人生のケミストリーを鮮やかに描き出し、女性の強さと友情をコミカルかつ情感豊かに謳いあげている。主題歌には竹内まりやの「いのちの歌」が起用され、本作の注目度はさらに上昇中だ。そして今回、主演の2人を支える共演者陣が発表。徹子が勤務する法律事務所のルーキー弁護士・磯崎賢役に『BECK』「無痛-診える眼-」など体当たりの演技が話題を呼ぶ中村さん。徹子の上司で事務所の所長・萩原道哉役に、芸人でありながら、俳優、声優、演出家としても活躍するラサールさん。事務所の事務で徹子の一番の理解者・大宅みゆき役に名優・永島暎子。夏子の詐欺事件に関与する太田俊輔役に古川雄大。その婚約者・神谷真里菜役を佐々木さんが演じる。また今回、佐々木さんはウェディング姿も披露し、映画に彩りを添えるという。そのほか袴田吉彦、田中さん、織本順吉、寺田農ら実力派俳優たちが脇を固める。さらに今回解禁されたポスターでは、背景のひまわり畑と同化した服を身にまとう主演2人の姿が。「女の本音、教えます。」というコピーをはさんで、お堅い表情の吉田さんと、対照的に笑顔の木村さんが並んで写っており、まさに対照的な2人がどんな物語を繰り広げるのか、本作への想像が膨らむビジュアルになっている。『嫌な女』は6月25日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月08日アイドルグループ・Sexy Zone中島健人が7日、主演映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』大ヒット記念舞台あいさつに、共演の千葉雄大、岸優太(ジャニーズJr.)とともに出席した。同イベントでは、13日に22歳となる中島と、9日に27歳となる千葉のサプライズバースデーが行われた。自分の誕生日を祝われることを知らずに登場した中島は、2月29日付け週末興行ランキングで同作品が観客動員1位となったことに対して「エロキュンという言葉が日本を席巻してる」と喜びを語った。サプライズを知っている岸は、若干緊張した面持ちながら「1位になった作品に携われて、本当に(自分は)運を持っているなと思いました」と感想を述べる。千葉は両親が作品を観に来たそうだが、"エロキュン"がキーワードな作品だけに「お父さんが何も言ってくれなかったのが気になります」、「お父さんも完全にエロキュンしてたかもしれない」と周囲のエピソードを話した。また、3人は映画のプロモーションで行ったという「甘い言葉しりとり」を実践。中島が「ブドウ糖」、千葉が「海ぶどう」とボケたところで岸が「うるせーなあ、食べちゃうぞ」と本当に甘い言葉を言うと、会場は歓声に包まれ、中島も「俺たちは優太の成長を見ている」と満足げにうなずいていた。舞台あいさつが終盤に近付いたところで、中島と千葉のバースデーケーキが登場。600人の観客が「Happy Birthday」と歌う姿に、中島と千葉は目を丸くして驚いていた。一方の岸は、クラッカーを鳴らすタイミングの早さを責められ「後ほどもう一回謝罪させていただきます」と言い訳。中島が「みんながこんなに祝ってくれるとは思わなかったんですけど、3月7日ってことで、"みんな"ってことかなと思いまして(笑)。今日は本当に幸せだと思います」と照れて見せると、観客からは「かわいい!!」と大絶賛を受けた。千葉も「全然心構えしていなかったので、びっくりして。27歳になりました」とはにかんでいた。さらに「ファーストバイト」として、岸が千葉に、千葉が中島にケーキを食べさせると、会場は観客の悲鳴に包まれた。ファンから「大きいの!」と声が飛ぶと、中島も「なんで今日に限ってみんなドSなんだ」と苦笑しながら、ケーキをほおばっていた。最後に中島は「こんなにキャストのみんなもお客さんも幸せなので、なんか本当に、おなかいっぱいだよ」と締めくくった。(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
2016年03月07日3月25日(金)から東京・世田谷パブリックシアターで上演される森新太郎演出の舞台『イニシュマン島のビリー』。その製作発表会が都内で行われ、演出の森、主演の古川雄輝、鈴木杏、柄本時生、山西惇、江波杏子が出席した。舞台『イニシュマン島のビリー』チケット情報原作は、アイルランドの鬼才と言われるマーティン・マクドナー作のブラック・コメディ『THE CRIPPLE OF INISHMAAN』。2013年にはダニエル・ラドクリフ主演でロンドンにて上演、翌年ブロードウェイに進出し、絶賛を浴びた作品だ。演出の森は「今回の芝居はダークコメディ。単純なハッピーエンドで終わるのではなく、観に来てくださった皆さんにほろ苦い、ビターなものを残すであろう作品です。マクドナーの作品ですので全編暴力に満ち溢れていますが、同時にマクドナーらしいとんでもなくピュアな愛の物語も描かれています。登場人物は感情むき出しのとんでもない連中ばかりですが、今作ではとてもアニマルなキャスティングが実現しました」と紹介。赤ん坊の頃に両親を亡くしたビリー(古川)はふたりの中年女性を親代わりに暮らす17歳の青年。ハンディキャップのせいでバカにされながら毎日を送るビリー。そこに、隣の島でハリウッド映画の撮影が行われるというニュースが届く。船で隣の島まで行こうとするヘレン(鈴木)とその弟(柄本)に、ビリーは一緒に連れて行ってくれと言うが――。主演の古川は「舞台が2年ぶりで、かつ主演ということで非常にプレッシャーを感じているんですけど、本当に素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと舞台ができるということでうれしく思っています」、ビリーの幼馴染で恋の相手でもあるヘレン役の鈴木は「もともと好きで憧れだったマーティン・マクドナー作品に森新太郎さん演出で挑戦できるのはなんて幸運なことなんだろうと思っています。俳優のみなさんが特別な才能の塊みたいな人たちが集まっていて、埋もれないようにひるまずぶつかっていきたい」と語った。個性派俳優が揃った会見はMCからの質問にも独特の回答が続出。さらに、古川、鈴木、柄本が作品の1シーンを朗読劇で披露する時間も。森から「敢えて言うならジャイアン」と言われたという乱暴な役を演じる鈴木は、朗読マイクから離れ柄本を殴る仕草をするなど臨場感たっぷりに演じ、約100名の観客を圧倒した。舞台『イニシュマン島のビリー』は、3月25日(金)から4月10日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。取材・文:中川實穗
2016年02月23日既存のイメージを壊す役と出会いたい──俳優なら誰もが抱いている願望だろう。古川雄輝と間宮祥太朗は『ライチ☆光クラブ』でそれを叶えているが、「ファンの方を含め、好意を持って観てくれる方たちが、この人憎いな、嫌なヤツだなって思ってもらえること、ショックを受けてもらうのが狙いです」と古川さんが言うように、9人の少年たちの裏切りと愛憎、罪と罰、絶望と理想を描いたダークファンタジーの世界にただただ驚く。原作は古屋兎丸による同名ロングセラーコミック。伝説の舞台に衝撃を受けた古屋兎丸は、20年の歳月を経て漫画として「ライチ☆光クラブ」を刊行。舞台から漫画へ、その漫画を元にした舞台へ、そして遂に映画化となる。古川さんが演じるのは、大人のいない世界を理想とする「光クラブ」を支配するゼラ。舞台ファンも漫画ファンも多い作品であるからこそ、キャラクターのイメージを大切にした。「原作と脚本を読み込むほどに、どうしてこの漫画が人気なのかが分かってきました。BL(ボーイズラブ)要素があるので腐女子人気が高いのも理由のひとつだと思いますが、それ以上に内容が詰まっている。読み込んでいくとすごく深い。でも、最初に台本を読んだときは、冒頭のドイツ語のセリフとか後半の“バラが必要だ…”とかワケの分からないセリフも多くて、俺の役、どんだけ喋るんだよ…って軽くパニックでしたね(苦笑)」。深いからこそ、時間のゆるす限り台本を読み込みたい、自分のなかに染み込ませたいという欲望にかられ、ほかの共演者は撮影が終わると毎日のように飲んで親睦を深めていたそうだが、古川さんは敢えてそこに参加せず、ひとりホテルの部屋に戻って台本と向かい合った。そんな古川さんが作り出すゼラの圧倒的存在感は間宮さんを刺激した。彼が演じるのはゼラを崇拝し、ねじれた感情を抱く美少年ジャイボ。「ジャイボにとってはゼラが絶対であるように、古川くんの演技が素晴らしくて絶対だったので、現場に入って古川くんと対峙すると自然とジャイボになれました。ただ、ジャイボの美しさを体現するのは悩みましたね。僕自身はわりと体格がいい。ジャイボを表現する“少女のような細い体”ではないので、ごつすぎるのではないか?と不安もありましたが、本当に少女のようだと後半に登場するヒゲが生えてきたとか成長の悲しさを出す説得力が出ない…とにかく生々しさを意識しました」。ゼラやジャイボ、14歳の少年たちが暮らすのは黒い煙と油にまみれた町・螢光町。その町の廃工場に作られた秘密基地で、彼らは「光クラブ」を結成。醜い大人を排除するための兵器(ロボット)“ライチ”を開発していた。古川さんと間宮さんが「素晴らしい!」と絶賛する光クラブの基地は、実際の巨大な廃工場のなかにセットが作られた。手掛けたのは『るろうに剣心』シリーズのビジュアルスタッフたち。古川さんは語る。「あのセットに初めて足を踏み入れたときに、ライチの世界観そのものを感じました。ひとりひとりに任された役作りももちろんありますが、セットとか衣装とかメイクとか、ビジュアル面で助けられた部分はとても大きい。それぞれのキャラクターごとに学生服のデザインも違って──ゼラは学生服のボタンを上までしっかりとめていたり、他の人よりも星のスタッズが多かったりしますが、光クラブの創設者でリーダーのタミヤ(野村周平)は敢えて第一ボタンを締めずにいる。それはゼラに刃向かう役を見た目で表現しているんです」。美少年ジャイボに関しては、髪はブルー系の色にする、カラーコンタクトを入れるなどの工夫によって美しく艶っぽい姿がスクリーンに映し出されるわけだが「間宮くんは普段から色気がある」と古川さん。「女性から見た色気と男性から見た色気は違うものかもしれないけれど、間宮くんは男性から見ても格好いい。だからジャイボ役がぴったりなんです。光クラブのメンバーを演じるキャストのなかで断然色気があるし、そこに居るだけでジャイボの雰囲気が出ていました」。その言葉に照れながら間宮さんは「それはもうヘアメイクさんやスタイリストさんのおかげですね。毎日『ジャイボ、今日もきれいだよ!すごくきれいだよ!』って、ものすごくおだててもらって、そうやってカメラの前に送り出してもらっていました。そのおかげです(笑)」。ジャイボの美しさにゼラも惹かれ、2人が絡むシーンは多くの女性をドキッとさせるだろう。これまでの出演作で何かとキスシーンが多い古川さんだが、男性とのキスは初。間宮さんに至っては映像作品でのキスシーン初挑戦となった。「間宮くんの演技としてのファーストキスを奪ってしまいましたが、あのキスシーンはもっと激しくてもよかったかなぁと、ちょっと反省しているんです。美しくしすぎたかなと。舌を入れるとかもっとグロくてもよかったなって(笑)」。また、間宮さんいわく「緊張はぜんぜんしなくて案外サラッと撮影を終えました。僕らより周りのスタッフが緊張していたみたいです(笑)。注目して見てほしいのは、耳元でささやく古川くんの声。ゼラのあの声は格別な色気がありました。難しかったのは唇へのキスから下腹部に下がっていくシーンですね。動きによってR-18になっちゃうので苦労しました」。そんな2人のラブシーンも古川さんの言う「ショックを受ける」シーンのひとつではあるが、それ以上に打撃を与えてくるのは「気づきの大切さ」だと間宮さん。「ゼラという絶対的な指導者がいて、絶対的な存在ゆえに光クラブのメンバーたちはゼラの意見が自分たちの意見になって、あらがうことすら忘れてしまっている。そのなかでタミヤひとりが何かがおかしいと気づく。気づかない恐さと気づきの大切さを描いています。判断することを失ってしまった光クラブのメンバーたちの話は、痛烈なメッセージだと感じました」。当たり前のように正しいと思っていたこと、正義だと思っていたこと、優しさだと思っていたことは本当にそうなのか?と、大きな気づきを突きつけてくる『ライチ☆光クラブ』。古川さんが「読み込むほどに深い」と言うように、観るほどに深くもある。何度も観たくなる、何度観ても新しい発見がある映画だ。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)
2016年02月19日「Sexy Zone」中島健人が主演の『黒崎くんの言いなりになんてならない』公開直前イベントが2月16日(火)行われ、小松菜奈、千葉雄大、高月彩良、岸優太(ジャニーズJr.)らが登壇。キャスト陣は、客席に敷かれたS字カーペットを通り抜けると、この日集まった観客600名は大歓声を上げた。原作は、講談社「別冊フレンド」で絶賛連載中の大人気同名少女漫画。思い通りにならない「恋」のもどかしさや、止められない「好き」を描いた、未だかつてないエロキュンラブストーリーだ。主人公の悪魔級ドS男子「黒悪魔」こと黒崎晴人を演じる中島さんは、「突然投げキッスするのがドSなのかなと思って」と、登壇早々キャスト全員で壇上から投げキッスをする大サービス。観客に「何笑っているんだよ!?」と言い放ったり、黒崎くんの親友で女子の憧れの的「白王子」こと白河タクミを演じる千葉さんが、「ドSカーペットを歩いたから、僕もドSモードになっています」と話すと、中島さんは「勝負しようぜ」と挑発したりして、すっかりドSな黒崎になりきっていた。お風呂のシーンを演じるにあたり、中島さんと千葉さんは“メトロノーム筋トレ”で体を鍛えたことを明かした。「テンポを60に合わせて腹筋背筋腕立てをするんです」と中島さんが説明をしていると、「全然鍛えていないって言ってたくせに、セクシーな体しやがって!」と千葉さんがおどけながらも、悔しそうな表情を見せた。ヒロインの赤羽由宇を演じる小松さんは、「雷のシーンは自分も息を止めてしまうくらいの緊張感があったので、映画館で味わってもらいたいです」としっかりPRも忘れなかった。最後に観客とのフォトセッションでは、中島さんが「黒崎くんの!」と掛け声をかけると、「言いなりになんてならない!!!」と観客が声を揃え、すっかり会場中が“黒崎くんの言いなり”になった。『黒崎くんの言いなりになんてならない』は2月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月16日俳優の古川雄輝らが1日、映画『ライチ☆光クラブ』(2月13日公開)のプレミア上映イベントに出席し、"廃墟の帝王"こと光クラブのカリスマ的存在・ゼラを演じた古川が存在感を示した。本作は、廃工場の秘密基地「光クラブ」を舞台に、9人の少年たちによる裏切りと愛憎の物語。大人になる前のもろく、残酷で多感な思春期が描かれる。この日は主要キャストが一堂に会し、古川をはじめ、野村周平、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音、内藤瑛亮監督が集結した。中でも最も黄色い歓声を浴びたのが、ゼラ役の古川。役になりきり、低めのトーンで「おはよう……」とあいさつすると、客席からは一斉に「キャー!」と声が上がり、「廃虚の恋人たち……」と続けてファンはメロメロ。一転して爽やかなトーンで、「みたいな感じでゼラ役を演じています!」と切り替え、その場を器用に温めた。イベントでは司会者の質問に「◯」「×」札で回答するコーナーが設けられた。撮影は廃校を使って主に深夜帯に行われたことから、"こんな撮影は二度としたくない!"のお題が出されたが、古川は迷わず「×」を選択。古川にとってのゼラは、「僕が今までで本当に演じたいと思っていた役の1つ」。過酷な撮影だったことは認めながらも、「きつかったんですけど、撮影自体は非常に楽しくやらせていただきました」と充実感をうかがわせた。役柄としっかり向き合っていた様子の古川。"自分が演じたキャラクターと友達になれそう?"の質問には「◯」。ファンにとっては「えー!?」と意外な答えだったようだが、「丸ですね。個人的に一対一でしっかり話せばいいやつなんじゃないかな」と一番の理解者であることをアピール。会場が笑いで包まれる中、「仲良くなれます。一緒にチェスとかしてみたい」と真面目に締めて、今度は観客を納得させる。間宮演じるジャイボとゼラの妖艶なシーンも話題の本作。"いい意味でヤバイ?"という不可解な質問に、古川は「×」の札を掲げ、「やってる本人としてはそんなにヤバくないというか。シーン的にはほかのシーンと変わらない感覚」と俳優然とした感想を語った。コメントに物足りなさを感じたファンからの「えー!?」に後押しされるように、野村が「あんなことやこんなことしてたのに!? いろんなところ、舐めたりしてたのに!?」と追及。それでも古川は「まぁ、あの……撮影ですから」「ラブシーンいろいろやってきたので、ただそれが男性になったという(だけ)」と乱されることはなかったが、"初体験"だったと嘆く間宮には「申し訳ない」と笑いながら謝っていた。(C)2016「ライチ☆光クラブ」製作委員会
2016年02月01日「きょうは会社休みます。」「オトナ女子」など胸キュンドラマに多数出演し、大人女子から同世代女子まで幅広く女性を魅了する俳優・千葉雄大が、ケーキにまつわる甘いエピソードをドラマ化する番組「ドルチェの雫」にて、3通りの“女性をときめかせるイケメン”役を演じることが分かった。おいしそうなケーキを選ぶとき、あるいは素敵な人から贈られたとき、どこか華やいだりした経験など、多くの女性からケーキにまつわる“あるある”ネタを徹底リサーチし、心ときめかせるストーリーを厳選。ドラマ仕立ての美しい映像でお届けする本番組で描かれるストーリーは全部で3つだ。毎週末犬の散歩で一緒になる男性に、ひそかに思いを寄せる恵美は、ある日、勇気を出して手作りのクッキーを渡す。すると、翌週彼からスイーツのお返しが。そのとき、彼が口にした何気ないひと言が、恵美の心をざわつかせることに。「それって、恋愛感情ありってこと?それともナシってこと?」いったいどんなひと言だったのか…?そのほか、“残業中のオフィス”、“年下男子との恋愛”をテーマにした乙女の妄想を掻き立てる物語が放送予定。物語をプレゼンし、自ら“女性をときめかせるイケメン”役を演じるのは、俳優の千葉さん。『アオハライド』『通学シリーズ』など、胸キュン必至の青春映画に引っ張りだこの千葉さんは、思わず「可愛い」と思ってしまうキュートなビジュアルと、コンスタントにTVドラマや映画に出演し続ける確かな演技力で、多くの女性ファンから支持を得ている。現在、香取慎吾主演ドラマ「家族ノカタチ」へ出演中、さらに王子様キャラの役に期待の『黒崎くんの言いなりになんてならない』ほか『殿、利息でござる!』『モヒカン故郷に帰る』など、公開映画が目白押しだ。見ているだけでうきうきしてしまうような美しいスイーツたちと、ドルチェが引き起こす甘い恋の事件簿にトキメクだけでなく、甘く、時に男の苦味も薫るようになった千葉さんが演じるイケメンに、乙女の心はざわつくこと間違いない。「ドルチェの雫」はBSプレミアムにて2月12日(金)23時15分より放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年01月27日『アオハライド』や「オトナ女子」などに出演する千葉雄大が主演を務める新春特別番組ドラマ「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~」。この度、今月20日(日)にクランクアップしたことが判明。併せて出演者のコメントが到着した。カナダ人の女性のマリーは、大学で「日本の職人の技」をリポートするために来日。とある理由で職人が嫌いな大学生・和田巧(千葉雄大)は、大学の恩師・轟大二郎の頼みでマリー(テイラー)をアテンドすることに。包丁職人や金物職人、着物職人など、訪れる職人達の深い匠の技と秘めた職人の心に、マリーは大感激。最初は乗り気しなかった巧も徐々に惹かれていく。そんなマリーの来日にはとある目的があった。日本にどうしても会いたい人がいるのだという。しかし、その人物の手がかりはほとんどない。唯一のヒントは“和の職人”であるということ。マリーが探している和職人とは。巧が職人を嫌う理由とは。2人それぞれが秘めた想いを持ちながら匠の技に迫る旅が始まる――。今月20日に都内で無事クランクアップした本作。大阪・堺の包丁工場や、金沢の加賀友禅など、全国の和の素晴らしさを触れて回り、最後は江戸の職人技の数々を堪能して終了した。主演の巧を演じた千葉さんは、「最初は『ちょっとかわいいな』、でも同じシーンですぐに『この子ちょっと苦手かも』、そのあと一緒に大阪・金沢へと行くことになったと思ったらその中で恋をして…、っていう、短い時間の中にマリーに対するいろんな感情が詰まっていたドラマでした。和田巧を演じていてすごく面白かったです」と語り、「マリー役のテイラーさんは、撮影が始まってからは『相当練習したんだな』って思えるほどセリフを吸収していました。リハーサルのときからとても上達してましたね。ほんとにすごいなって思いました」と共演のテイラーさんについても語った。また、マリー役には、日本に来てまだ1年の演技初挑戦美人カナダ人モデルのテイラー。「はじめてのドラマ!マリー役を演じさせていただき、とても楽しかったです。セリフには初めて使う言葉が多く、日本に住んで1年ほどの私には限られた時間で覚えること、正しく発音することは難しかったですが、レッスンなどの時間を設けて助けていただいたりと、スタッフさん達のおかげで自分のベストを発揮することができました」と感謝の気持ちをコメント。また「職人さんとの場面では、とても感銘を受けました。多大なる時間と労力をかけてなされる彼らの技術とその仕事ぶりは、カナダでは珍しく、本当に見事で。これからの人生においても忘れることの出来ない瞬間になりました!ここ日本がやっぱり大好きです!」。そして2人をサポートするのはタレントや映画監督など多岐にわたる活躍を示す個性派俳優の竹中直人。匠の技のうんちくを語る教授・轟を演じる竹中さんは、「千葉くん・テイラーさん、若い人たちはいいですね、ピチピチしてて。これからの可能性をいっぱい秘めている。千葉くんが可愛くて楽しかったな~」と2人についてコメント。普段は厳格な教授である轟だが、いざ匠の技の話になると途端にスイッチが入ってしまう…という独特のキャラクターで過剰なまでの情緒たっぷりな語り口は竹中さんならではで、その“怪演”ぶりも見所の一つだ。さらに、秋本奈緒美、ミッキー・カーチスなど個性豊かな俳優陣が脇を固めている。日本来日まだ1年、そして今回が演技初挑戦のテイラーさん。スタッフたちも感心するほどのその見事な日本語披露に注目してみて。「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~」は1月6日(水)23時58分~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2015年12月21日フランス発のメガヒットミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』が、来年春に東京・帝国劇場で上演される。ノリのいいフレンチ・ロックで綴る、新世代のミュージカルだ。この作品の製作発表会見が11月30日、都内にて行われ、主人公ロナンをWキャストで演じる小池徹平、加藤和樹らが華やかな舞台衣裳姿で登壇した。ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』チケット情報物語はフランス革命に向かう時代のパリを舞台に、貴族に父親を殺害されたことを機に革命に投じる農夫ロナンをはじめとする、若き革命家たちの情熱と、彼らの恋物語、そして滅びゆくフランス王朝の姿を綴るもの。フランス発のミュージカルは近年『ロミオ&ジュリエット』『ロックオペラ モーツァルト』等、次々に日本でも上演されいずれも大ヒットしているが、本作もこれら同様、ポップな作風と独特のグルーヴ感があるミュージカルだ。今年4月には先行して宝塚歌劇団が上演しているが、今回はフランス版とも、宝塚版とも異なる新たな『1789』になるということで、演出を手がける小池修一郎は「今回用に新しい曲も(オリジナル版作曲チームに)お願いしている」と明かした。主人公ロナンを演じる小池、加藤は、ともにミュージカルの殿堂・帝国劇場に初主演。「全体的に勢いのある作品。歌ひとつひとつにパワフルさを感じます。すごく素敵な大きなステージに立てるという喜びを噛みしめながら演じたい」(小池)、「楽曲がデジタルっぽかったり、“今”を感じさせるものが多い。ワンシーンがコンサートやフランス映画を見ているように豪華絢爛。ミュージカル界の革命を起こす作品にしたい」(加藤)とそれぞれ意気込みを語った。またロナンと恋に落ちるオランプ役は神田沙也加と夢咲ねね、王妃マリー・アントワネット役は花總まり・凰稀かなめのWキャスト。「おしゃれで洗練されている印象。独特の見せ方、歌い上げ方も美意識を感じます。その中で自分がどういう風に存在しようかと企むのが楽しみになる」(神田)、「宝塚時代にも、マリー・アントワネット役をさせていただきましたが、その時とは作品自体の雰囲気が全然違う。また新たにマリー役を作っていきたい」(花總)と、口々に見どころや意気込みをアピールしていた。ほか、キャストには古川雄大、上原理生、渡辺大輔、ソニン、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐、岡幸二郎ら、今の日本ミュージカル界を支える人気スターがズラリと顔を並べる。公演は4月9日(土)・10日(日)のプレビュー公演を経て、4月11日(月)から5月15日(日)まで、帝国劇場にて。チケットは1月30日(土)に一般発売を開始。チケットぴあでは12月3日(木)11:00までぴあ半館貸切公演の<いち早プレミアム先行>を受付中。その後大阪公演もあり。
2015年12月01日千葉雄大が主演を務める新春特別番組ドラマ「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~」が、2016年1月6日(水)に放送されることがこのほど決定。共演に、カナダ人モデルのテイラーが演技初挑戦で出演することが明らかとなった。“和”をテーマに、“匠の技”や“職人”にスポットを当て、劇中に登場する本物の職人たちの臨場感あふれる職人技に迫りつつ、主人公であるカナダ人女性の目を通して古き良き日本の伝統技を改めて感じることができる本作。カナダ人女性のマリー(テイラー)は、大学で「日本の職人の技」をリポートするために来日。とある理由で職人が嫌いな大学生・和田巧(千葉雄大)さんは、大学の恩師の頼みでマリーをアテンドすることに…。包丁職人や金物職人、着物職人など、訪ねる職人たちの深い匠の技と秘めた職人の心に、マリーは大感激。最初は気乗りしなかった巧も徐々に惹かれていく。そんなマリーの来日にはとある目的があった。日本にどうしても会いたい人がいるのだという。しかし その人物探しの手がかりがほとんどない中、唯一のヒントは「和の職人」である、ということ。マリーが探している和職人とは?なぜマリーはそこまで必死に会おうとしているのか?そして、巧が職人を嫌う理由は実は彼の生い立ちにあったのだ…。主演は、現在放送中のドラマ「オトナ女子」や、『通学シリーズ』、『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『殿、利息でござる!』、『モヒカン故郷に帰る』と話題作への出演が相次ぐ千葉さん。天真爛漫なマリーに惹かれつつ、和の魅力に気づかされる和田巧役を演じる。千葉さんは今回のドラマ出演に際して「今回のドラマを通して自分も“和”に関して勉強できたらなと思っています。 テレビ東京の深夜ドラマは、役者さんたちがイキイキしていて、型にはまりすぎずいろんなことができる枠、という印象があります。今回その枠のドラマに出演することができるのは嬉しいです。 ヒロイン役のテイラーさんが非常にかわいいので、同じく“かわいい”と言われる役者としては、負けないようにがんばりたいと思います(笑)」とコメントしている。日本の文化に造詣が深く、特に職人の技術やたたずまいに目がハートになるカナダ人の「匠萌え女子」を演じるのは、モデルのテイラーさん。 実際に日本文化が大好きなテイラーさんの視点を通して、ドラマでは日本の素晴らしさが再発見される。今回の出演に関してテイラーさんは、「とってもわくわくしていますが、緊張します!皆さんと一緒にお仕事ができること、 そしてたくさんの日本文化に触れられること、いまから本当に楽しみです。日本語の発音やアクセント、間違えないように頑張ります!」と、演技初挑戦への意気込みを語っている。プロデューサーの濱谷晃一氏曰く“インバウンド”をテーマしたという本ドラマ。新春を彩る“和”テイスト溢れる作品として、ぜひチェックしてみて。「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~」は、2016年1月6日(水)夜11時58分~テレビ東京にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月25日累計2100万部を誇る人気コミック『黒執事』をミュージカルにした『黒執事―地に燃えるリコリス2015―』が、11月7日、大阪の梅田芸術劇場メインホールで開幕した。ゴシック調のユーモアあふれる独特の物語が、漫画の世界からそのまま抜け出してきたようなキャスト、キャッチーな音楽、楽しいダンス、アクションシーンなどで生き生きと甦った。「ミュージカル『「黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」チケット情報『黒執事』は19世紀の英国が舞台。名門貴族の若き当主・シエル・ファントムハイヴと、彼の執事で、正体は悪魔である執事のセバスチャン・ミカエリスの活躍を中心に描く。シエルは、ヴィクトリア女王から依頼され、裏社会の事件を片付け、セバスチャンも陰でそれを支えている。2009年に初めて舞台化されて以来、今回で5公演目だ。昨年は、コミックシリーズの中でも人気が高く、実際に19世紀末に起こった「切り裂きジャック事件」をモチーフにした通称「赤執事編」を舞台化した。今回は、その「赤執事編」に新たなキャストや演出、楽曲などを加えた再演となる。まず、初演からセバスチャンを演じた松下優也に代わり、新たに抜擢されたのは古川雄大。松下が男っぽさと甘い歌声でセバスチャンを演じたのに対し、古川はスッとした美しさと、繊細かつ気品あふれる演技で見せた。高らかでどこまでも伸びる歌声も魅力だ。2代目というプレッシャーもあったと思うが、違和感なく物語の世界に溶け込み、見事にセバスチャンを演じきった。また、前回に引き続き、シエルを演じる福崎那由他は、悲惨な過去が原因で屈折し、何かとふてぶてしい態度を取るシエルの中に、ナイーブさが垣間見える演技が印象的だ。昨年は子どもらしい初々しさが目立ったが、今月14歳になったばかりの福崎は、そうは見えないほどの堂々とした存在感で、成長を感じさせる。1幕目はふたりが、「切り裂きジャック事件」の犯人探しに奔走する中、セバスチャンがシエルに仕えるようになった経緯や、ふたりの関係性も浮き彫りになる。また、まぎれこんだパーティでふたりが仮装して踊るシーンも見どころだ。さらに、全身赤ずくめのマダム・レッドや、彼女に仕える内気な執事のグレルなど、おなじみの個性豊かなキャラクターたちもビジュアルを含め、原作ファンを裏切らず、新しい観客の興味もかきたてるはずだ。2幕目では、「切り裂きジャック事件」の犯人が明らかになる。なぜ、犯人は猟奇的殺人を行うようになったのか。その背景が映像を駆使して描かれ、犯人には同情すら覚えてしまう。演出は前回よりシャープになり物語性も深まった。ゲームや映画音楽風にアレンジされた楽曲、ダンスの振付もエンターテインメント作品として力を増している。ぜひ、劇場で体感してほしい。公演は、11月10日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。その後、11月14日(土)から15日(日)まで宮城・名取市文化会館 大ホール、11月21日(土)から29日(日)まで東京・赤坂ACTシアター、12月4日(金)から6日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場でも上演される。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2015年11月10日