俳優の山本耕史が、サントリースピリッツ「澄みわたる梅酒」のリニューアルを記念して21日に公開された特設サイト「なのにムービースロット」で、24種類の動画に挑戦。その中で、ボディビルダーの体を合成したムキムキ姿を披露している。同サイトでは、"梅酒なのに透明"という「澄みわたる梅酒」のギャップにちなんで、"◯◯なのに◯◯"というありえない組み合わせを決めるスロットを体験できる。スロットは「梅酒」「デート」「ミュージカル」「家」「メイキング」と「透明」「ムキムキ」「ハイテンション」「大きい」「水着」の組み合わせで、全部で24種類。スロット終了後には、そのありえない組み合わせを山本が実際に体現した動画が流れる。その動画において山本は、ボディビルダーの体を合成したムキムキ姿を披露。「梅酒なのにムキムキ」という組み合わせ動画では、とあるボディビル大会で男たちが声援を受けポージングしている中で、なぜかムキムキの梅酒の横に誰よりも筋肉ムキムキで黒光りしている山本が登場する。また、「デートなのにムキムキ」という組み合わせ動画は、彼女と公園で待ち合わせのシーンで、なぜか裸でムキムキの山本が登場するという内容になっている。そのほかにも、水着で立ち読みしたり、超ハイテンションで怒りだしたり、体を張った演技を披露している山本。24種類の動画という今回の企画を聞いたときの心境について、「多いなと。CMとかは普通1シチュエーション、多くて2・3ぐらいですけど、今回、24もありますから、大変だなっていうのが最初の印象でした」と話している。
2017年03月21日笑福亭鶴瓶と森川葵がゲストの友人や関係者への徹底取材からその素顔に迫るトークバラエティー「A-Studio」。3月10日(金)放送回には俳優の山本耕史がゲスト出演。自身の結婚観などについて熱いトークを展開する。幼少期から芸能活動をはじめ、10歳にして『レ・ミゼラブル』で舞台デビューした山本さん。1993年のドラマ「ひとつ屋根の下」で演じた車椅子の少年・文也役で一躍注目を浴びると、95年放送の「さんかくはぁと」でドラマ初主演、98年にはブロードウェイミュージカル「RENT」で舞台初主演を果たす。その後2004年には大河ドラマ「新選組!」に出演、土方歳三を演じたことで高い支持を得、それがきっかけとなり翌年の「第56回NHK紅白歌合戦」では白組司会に抜擢。さらに2006年には「新選組!」の続編となるSPドラマ「新選組!! 土方歳三 最期の一日」が制作されるほどの人気となった。山本さんが演じた土方歳三は多くの視聴者の心を捉え、山本さんはその後、2015年放送の連続テレビ小説「あさが来た」でも9年ぶりに土方歳三を演じることになった。山本さんが土方歳三役を演じるきっかけとなったのは三谷幸喜脚本・演出の舞台「オケピ!」への出演だといい、その後も『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『ギャラクシー街道』といった三谷監督作品に数多く出演している。プライベートではドラマ「アタシんちの男子」「わが家の歴史」、そして舞台「嵐が丘」で3度共演したことがきっかけで2015年、元女優の堀北真希と結婚。当時“交際期間0日”での結婚が大きな話題となったのは記憶に新しい。昨年12月には堀北さんとの間に第1子となる男児が誕生。仕事はもちろんプライベートでも新たなステージに進んだ山本さんが今夜「A-Studio」に登場。「男って“俺のやり方に合わせてくれる女性がいないと”とか言い出す、絶対逆ですよね」「いままでの“俺はこうだ、ああだ”ってなんだったんだろうなって思います」など、結婚し家族を得たことで変化した自らの価値観などを鶴瓶さん、森川さんを前に熱く語る。「A-Studio」は3月10日(金)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年03月10日SMAPの香取慎吾(39)が17日、テレビ朝日系バラエティ番組『SmaSTATION!!』(毎週土曜23:15~)に生出演。俳優の山本耕史(40)と妻で女優の堀北真希(28)の間に第1子が誕生したことを明かした。番組冒頭、同局の屋上に登場した香取は、「本当に寒いんであったかい話をひとつ」と切り出し、「僕の友達の山本耕史がお子様が生まれてお父さんになりました!」と発表。「山本さん堀北さん、おめでとう!」と祝福し、「はい、あったまった」と笑った。山本と堀北は2015年8月に結婚。今年6月に山本が公式ファンクラブサイトで第1子の妊娠を発表し、「どうか授かりました新しい生命の誕生を静かに見守っていただきますようお願いいたします」と呼びかけていた。
2016年12月18日俳優の山本耕史(39)が21日、公式ファンクラブサイトを更新し、妻で女優の堀北真希(27)の第1子妊娠を報告した。山本は、「ご報告とお願い」と題して、「このたび私たち夫婦が新しい生命を授かりましたこと、週刊誌『女性自身』にて追跡報道されました通りです」と報告。「本来であれば安定期に入った段階で、まず会員の皆様にご報告すべきところですが、私たちの意思に反して、この時期に、そしてあのような形で報道されてしまいました」と本意ではなかったとした。続けて、「何より日頃から応援してくださっている会員の皆様へ報告が遅れてしまったこと、心よりお詫びいたします」と謝罪。「どうか授かりました新しい生命の誕生を静かに見守っていただきますようお願いいたします」と呼びかけた。また、「今後は出産および、その他プライベートな出来事に関しましては山本耕史及び所属事務所などから、ご報告申し上げることは、控えさせて頂こうと考えております」と説明。「ファンの皆さまには、プライべートを大切にしたい想い、ご理解いただけると信じております」とつづった。
2016年06月22日大河ドラマでのハマリ役ふたたび。『真田丸』(NHK)で石田三成を演じる山本耕史を見てそう感じた。2004年の『新選組!』(NHK)で演じた土方歳三は、いまだファンが多く、昨年朝ドラ『あさが来た』(NHK)に同役で登場し、「待たせたな」のセリフで歓喜させたのは記憶に新しい。そして、今作での石田三成。多くの作品で描かれた三成のように「ただの憎たらしい男」と思いきや、回を追うごとにクセになるような魅力を振りまき、真田家親子や豊臣秀吉、徳川家康と同等以上に目が離せない存在となっている。石田三成も土方歳三も、いわば"二番手"のポジションにすぎないのだが、なぜ"一番手"がかすむほどの存在感を放ち、ここまで視聴者の心をつかむのだろうか。やはり山本耕史の力によるところが大きい。○「動じない男」に見え隠れする熱さ山本が演じる三成は、とにかく動じない。"一番手"秀吉の無理難題や無慈悲な言葉も、表情ひとつ変えず、一点だけを見つめ、抑揚のない淡々とした返事で受け入れている。さらに、忠誠心だけでなく、行政能力も申し分なし。自分にも他人にも厳しく、着実に仕事を進めることができる、秀吉にとっては何とも頼もしい"二番手"と言える。しかし、視聴者が魅力を感じるのは、クールに見える三成に「秘めたる熱い思いが見え隠れしている」から。秀吉の「天下統一」「惣無事」という夢を熱く願う様子がチラチラ見えるのだ。例えば、5月29日放送の21話では、真田家の上杉家が沼田領をめぐる対立必至な状況に、「大いくさになれば、せっかくの惣無事が台なしになる。その先には何がある。大名が互いに食らい合う乱世に逆戻りするだけだ」と真田信繁(堺雅人)に熱っぽく語りかける名シーンがあった。現場リーダーとして知力を駆使して部下を束ね、"一番手"を支える姿は、かつて山本が演じた土方歳三にも当てはまる。近藤勇(香取慎吾)の夢を現場リーダーとして支える姿も、嫌われ役に徹して組織を円滑に回し、「必要があらば粛清もいとわない」という強硬な態度も同じだ。山本の演技からは、「まずは嫌われ者に徹する覚悟を持とう」という"二番手"演技の矜持がうかがえる。○"静"のたたずまいが崩れはじめた山本演じる三成のセリフ1つ1つが耳に残り、心に響くのはなぜなのか。それは、徹底した"静"のたたずまいにある。表情筋どころか黒目すら動かない顔、常に正対した姿勢など、登場シーンはまさに颯爽という表現が相応しい。全身で醸し出すそのオーラこそ、数々の舞台経験で鍛え上げた山本の武器であり、われわれ視聴者はそんな凛とした男が放つ言葉に注目せざるをえないのだろう。さらに、山本は繊細な演技で、三成の聡明な一面を体現している。それが顕著に表れているのは、信繁との接し方。当初、三成は信繁に一切目を合わせず、吐き捨てるような言葉でぞんざいに扱っていた。しかし、徐々に信繁の才覚に気づき、依頼や相談をするようになり始めている。山本は"静"のたたずまいを保ちながら、信繁との微妙な距離感や、繊細な心境の変化を演じているのだ。そして、忘れてはならない魅力は、山本の演技が"二番手"の悲哀を感じさせること。"一番手"は得てして強烈な個性の人が多く、秀吉はその最たるところだが、天下人となって人格が崩壊していくことを視聴者は知っている。山本はそれを承知で、秀吉と対峙するシーンでは、"静"のたたずまいが少しずつ崩れる演技を採り入れはじめているのだ。○"一番手"への変化をどう演じるか今後、秀吉は三成をさんざん振り回したあげく、死んでしまう。強烈な"一番手"亡きあと、三成は苦境に見舞われるのだが、山本はどう演じていくのだろうか。『新選組!』での土方は近藤の死後、函館で新政府軍と戦った様子が、大河ドラマ初の続編『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(NHK)で描かれた。土方は榎本武揚(片岡愛之助)の「蝦夷に新たな国を作る」「牛を飼ってチーズの産地にする」という夢をサポートするべく"二番手"として戦うが、銃弾に倒れてしまった。続編から10年の時を経て山本が演じる三成は、苦境から再起し、"一番手"として信繁らを従え、関ケ原の戦いへ向かう。"二番手"の名優・山本が、"一番手"への変化をどう演じるのか。"静"から"動"のたたずまいに変わる瞬間は名シーンになるかもしれない。『新選組!』放送後は、「山本耕史の土方歳三がハマリ役すぎて、他の作品で土方を見てもしっくり来ない」という声が相次いだが、『真田丸』の石田三成も同じ現象が起きる可能性はあるだろう。山本が魅力あふれる三成像を見せてくれているのは間違いないし、そもそも石田三成はかなりの難役と言える。しかし、山本の芸歴は年齢と同じ39年。つまり、0歳から赤ちゃんモデルとして活動してきた長いキャリアの持ち主なのだ。41歳で生涯を終えた三成を演じるのに自然なアラフォー俳優の中で、山本以上に相応しい存在はいないのではないか。だから『真田丸』の三成が、どんなに冷酷な振る舞いを見せても、視聴者から嫌われることはないだろう。これまで多くの俳優が演じた、ひたすら憎たらしい石田三成とは明らかに異なる。『真田丸』の視聴者はもう"山本三成"の魅力に取りつかれている。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2016年06月12日俳優の山本耕史が10日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系ドラマ『OUR HOUSE』(17日スタート、毎週日曜21:00~21:54 ※初回は15分拡大)の制作発表会見に登場し、久々の野島伸司脚本・永山耕三演出ドラマに「胸がギュッと詰まるような気持ちです」と感慨を語った。同作は、東京の下町にある大家族で繰り広げられるホームドラマ。母が他界してから中学1年生の伴桜子(芦田)が一家を仕切っていた中、父・奏太(山本耕史)がアメリカにて交際0日で電撃結婚したアリス・シェパード(シャーロット・ケイト・フォックス)を、新しい母親として連れ帰ってきてしまい、桜子とアリスが対立していく様子を描く。山本は、野島&永山作品に『愛という名のもとに』(1992年)、『ひとつ屋根の下』(1993年)、『ひとつ屋根の下2』(1997年)と出演してきたが、この2人がタッグを組む今作を「(90年代の)あの頃のなんとも言えない安心感と温かさがあって、家族が集まってテレビを見るようなアットホームなドラマに仕上がっています」と紹介。「どんなに長いシーンでもとりあえず1回やってみるという、どんなことが起こるか分からない、ワクワクするような撮り方。本当に懐かしいなと思うし、この場所に戻ってこられて、毎日本当に幸せです」と喜びをかみしめながら語った。今作は食卓を囲むシーンが多く、そこからアットホームな雰囲気を感じるのは、時代を超えても国境を越えても普遍的なもの。シャーロットは「撮影の合間に、みんなで食卓の周りに座ってしゃべったり、笑ったりとか、そういうことは本当に楽しいです」と笑顔を見せた。この食卓で食べるシーンだけで、1日の撮影が終わることもあり、山本は「そう言えば『ひとつ屋根の下』の頃は、休憩に入っても、みんなセットに残って食べているという状況だったんです」と思い出したそう。今作でもそういう場面があったそうで、「現代の『ひとつ屋根の下』の雰囲気なんです」と懐かしみながら、そうした現場の空気によって「お芝居に連動していく良いサイクルが、毎日流れているような気がします」と好影響になっていることを力説した。
2016年04月10日古河電工グループのKANZACCは2月26日、水流型のマイクロ水力発電機「ENEFALL-DAN 5215」を新たに開発し、プロトタイプを完成したと発表した。水力発電では水量と落差を利用して発電するが、発電機の設置にあたっては大掛かりな土木工事が必要となるケースが多く、発電設備と合わせた設置コストが大きいという課題があった。同水力発電機は水流型で、高低差が小さな川や水路でも発電が可能。全長1635mm、直径400mm、重量85kgという持ち運びができる大きさで、水路に沈めるだけで設置が可能なため、大幅なコスト削減が期待できる。また、ゴミ詰まりしにくい構造で、維持管理が容易となっている。同社は今後、河川用水路などの小水路において、小電力発電の展開を図っていくとしている。
2016年02月26日北区役所は1月26日、旧古河庭園(東京都北区)の日本庭園内にある18本の紅・白梅のうち、3本の紅梅が見頃を迎えたことを発表。同園サービスセンターによると、暖冬の影響で2015年12月下旬に紅梅の蕾(つぼみ)がほころび始め、例年よりも2週間ほど早く見頃を迎えたとのこと。同園にある日本庭園(約20,800平方メートル)内の梅園(約600平方メートル)には、18本の梅が植えられている。3本の紅梅のほか、同園に9本ある白梅も蕾を膨らませ、2月上旬ごろには見頃を迎える予定。ほかにも、1本の木に紅と白の花をつける珍しい品種「思いのまま」(2本)にも膨らんだ蕾が確認でき、名前の通り自由に淡紅色・紅色・白と咲き分ける梅の開花も間近となっているという。2016年度の園内の梅は、3月上旬ごろまで楽しむことができる見通しとなっている。同園サービスセンターは、「暖冬の影響でとても早く紅梅が見頃となり、白梅はこれから花が開き始めるので、いつもよりも長く梅を楽しんでいただけると思います」とコメントしている。旧古河庭園(西ケ原1-27-39)へは、JR上中里駅・東京メトロ南北線西ケ原駅徒歩7分/JR駒込駅徒歩12分)。入園料は一般150円、65歳以上は70円(小学生以下、都内在住・在学の中学生無料)で、開園時間は9時~175時まで(入園は16時30分まで)。
2016年01月26日堀北真希が主演を務め、山本耕史との共演を果たした舞台「嵐が丘」のBlu-ray&DVDが、3月16日(水)に販売されることがこのほど決定した。「嵐が丘」という名の屋敷の主人ヒースクリフを訪ねたロックウッドは、昔の住人キャサリンの亡霊に遭遇する。家政婦のネリーは悲しい過去を語り始める。30年前、屋敷に住むアーンショウ家の主人が身寄りのない少年を連れ帰り、ヒースクリフと名付けかわいがる。娘のキャサリンは仲良しになったが、息子のヒンドリーは父の愛を奪われたと感じた。数年後家長となったヒンドリーはヒースクリフを下男の身分に落としつらく当たる。一方キャサリンとヒースクリフの間には愛が芽生えていた。そんな中、交流を持ったリントン家の息子エドガーからプロポーズされたキャサリンは、ヒースクリフへの愛は変わらぬも結婚してしまう。ヒースクリフは嵐が丘を飛び出し行方不明に。数年後出世して戻ってきたヒースクリフはエドガーの妹イザベラを誘惑し、波乱の日々が幕を開ける――。エミリー・ブロンテがその30年という短い生涯で唯一執筆した長編小説を原作とし、舞台や映画、ドラマなど、幾度となく作品化されている本作。19世紀、イングランド北部ヨークシャーの荒野に建つ「嵐が丘」という名の屋敷を舞台に、キャサリンと孤児ヒースクリフの激烈な愛、そして不滅の愛を描き出した壮大な愛の物語として“世界の三大悲劇”や“世界の十大小説”のひとつと謳われており、刊行から150年以上を経た今でも世界中で読み継がれている。今回発売されるBlu-ray&DVDは、昨年5月6日~5月26日に、日生劇場にて公演された舞台作品。愛に燃える主人公キャサリン役を、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」や現在放送中の「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」で主演を務める堀北さんが演じ、愛ゆえに復讐心に駆られるヒースクリフ役を「レ・ミゼラブル」「ロミオとジュリエット」など数々の舞台に出演する山本さんが務めている。ほかにも、家政婦のネリー役の戸田恵子をはじめ、高橋和也、ソニンなど充実のキャストが揃っている。脚本・演出を「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」「ガラスの仮面」など数々の舞台演出を行う「G2」が手がけ、新たな「嵐が丘」の世界を描いている。交際0日での電撃結婚が話題を集めた堀北さんと山本さんが出演する本作。舞台を見逃した人ももう一度見たい人も、ぜひお家で名作の世界を堪能してみて。「嵐が丘」のBlu-ray&DVDは、3月16日(水)より販売。(cinemacafe.net)
2016年01月22日古河電気工業(古河電工)は6月16日、信州大学 カーボン科学研究所と共同で、世界トップクラスの導電率を実現したカーボン・ナノチューブ(CNT)導体の開発に成功したと発表した。また、同成果をもとに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「低炭素社会を実現する炭素材料実用化プロジェクト」助成事業に、「ナノ炭素材料軽量導線の開発」テーマとして提案し採択されたとのことで、今後は、信州大に一部を委託した上で、2年間でCNTを用いた軽量電線の開発を行い、電線として実用に耐え得るサンプルを完成させる予定だとしている。
2015年06月18日クリーク・アンド・リバーのアーキテクト・エージェンシーはこのほど、茨城県古河市にて、高齢者向け賃貸マンションを「ゴルファーズ・マンション(仮称)」にリノベーションする、と発表した。○マンション内でもゴルフを楽しめる同物件は、全国賃貸管理ビジネス協会と提携した、「建築士と創る賃貸物件:3+(ミタス)・プロジェクト」企画案件の受注第1号。プロジェクトでは、複数の建築士によるコンペを実施し、企画プランを決定。同様に施工会社もコンペ形式で選定することでコストの最適化を図れることが特徴となる。また、建築士が設計監理を行うことで、競争力・収益力に優れたより品質の高い賃貸物件を実現するという。今回同社がプロデュースする「ゴルファーズ・マンション」は、3つの設計プランの中から選ばれた、国内でも例の少ないゴルフ好きのためのマンション。茨城県古河市の高齢者向け賃貸マンションをリノベーションする。同エリアは、車で1時間圏内に25カ所以上のゴルフ場がひしめき合い、周辺にはゴルフショップや練習場なども多く点在するゴルファーにとってのメッカだ。同物件には、ゴルファーのための設備をふんだんに設置。マンション内でもゴルフを存分に楽しむことができる。約2,200平米の土地に建つ2階建ての建物には21戸の部屋があり、「パターラウンジ」「バンカー練習場」「ゴルフシミュレーター」などの共用練習設備を設置予定。1階南側の部屋の庭には、住人専用の「鳥かご練習場」、ラウンジには「大型スクリーン」のあるコミュニティスペースも設け、腕を磨きながら、新しいゴルフ仲間を作ることもできるマンションとして生まれ変わる。設計は、スタジオ・エイチ・プラスが行い、2015年9月の完成を予定している。
2015年06月08日「旧古河庭園」(東京都北区)では5月9日~6月7日、春バラの見ごろの時期に合わせて「春のバラフェスティバル」が開催される。旧古河庭園は、約90種180株の華やかなバラが咲き誇る洋風庭園と大正ロマンを感じさせる重厚な洋館、そして、京都の名庭師・七代目小川治兵衛氏による風情ある日本庭園を味わえるなど、和洋の趣を楽しめる庭園。同イベントは今年で15回目を迎え、期間中は「春バラと洋館のライトアップ」や「春バラの音楽会」、「春バラの人気投票」などを実施する。「春バラと洋館のライトアップ」は5月15日~24日の日没~21時に、バイオリンやビオラ、チェロなどで奏でる「春バラの音楽会」は洋館横芝生広場にて5月9日・30日・6月6日各日12時、15時(各回約30分)に行う。また、園内のナンバーワンのバラを決める「春バラ人気投票」のほか、約60分の無料「庭園ガイド」も実施する(月~金曜日は各日14時より、土曜・日曜日は各日11時と14時より)。さらに、期間中は芝生広場アプローチに「ローズショップ」が登場し、バラにちなんだグッズや軽飲食、バラの苗木等を販売する。開催期間は5月9日~6月7日9時~17時(最終入園は16時30分)、ライトアップ期間の5月15日~24日は21時(最終入園は20時30分)まで。なお、ローズショップは10時から閉園の30分までとなる。
2015年04月15日ファナックと古河電気工業(古河電工)は4月14日、産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である高出力レーザー・ダイオード・モジュール(LDM)の開発・製造・販売を行う新会社FFレーザを設立すると発表した。2015年度上期中の設立、2016年4月の営業開始を予定しており、両社が50%ずつ出資する。資本金などの詳細は今後協議の上、決定していくという。ファイバーレーザーは切断や溶接用途として金属加工分野で用いられており、炭酸ガスレーザーに比べて吸収率が高く、薄い板金切断で高速に加工ができる、消費電力が低いなどのメリットがある。
2015年04月15日5月6日(水・祝)より東京・日生劇場で上演される舞台『嵐が丘』の製作発表が2月18日、都内で行なわれ、出演する堀北真希、山本耕史、戸田恵子、脚本・演出を務めるG2が出席した。【チケット情報はこちら】原作は“世界十大小説”のひとつと謳われる、エミリー・ブロンテの名作。19世紀、イングランド北部ヨークシャーの荒野に立つ“嵐が丘”と呼ばれる屋敷に暮らす人々が織り成す愛憎劇。屋敷に住む娘、キャサリン役を堀北真希、屋敷に拾われた孤児、ヒースクリフ役を山本耕史が演じる。G2は同作について「この作品、小説は名作ですが、日本において、舞台における決定版というのは出ていない印象を持っています。今回の舞台では、これまで多くの舞台では触れられていなかった原作の後半を含めた全編を上演します。私、普段大口は叩かないんですが、この舞台は決定版になるような予感がしています」と自信をのぞかせた。堀北は「今回初めて原作を読んだのですが、登場人物が多くて複雑なので、相関図を書きながら読みました(笑)。この作品は“世界十大小説”のひとつと呼ばれる作品なので、皆さんの期待を裏切らないように頑張りたい」とコメント。また山本は「上演の何か月も前に会見に出て、ほぼ何が起こるかわからないまま質問に答える、というのが僕たちの宿命なんですが(笑)、今お話を聞いて大変そうな作品だな、と感じました。ただ、大変だからこそ良い舞台ができると信じていますし、人間としても俳優としても大好きで尊敬している堀北さん、戸田さんとご一緒できて本当に嬉しい。出演者全員で前に進めるような舞台になれば良いなと思います」と意気込んだ。物語の重要な語り部でもある、家政婦ネリーを演じる戸田は「こういった不朽の名作と呼ばれる作品に出るのは初めて。得意分野ではないかもしれませんが、あえてチャレンジしました。それは信頼の出来るスタッフと共演者の存在もありますし、初めて憧れの日生劇場に立てるというのも要因のひとつです。今までにない面白い『嵐が丘』になれば良いなと思います」と話した。記者から役作りについて質問が飛ぶと、堀北は「キャサリンと違って、普段の自分はおっとりまったりしているので、頑張って役作りしていきたい」。一方、山本は、「まず台本を見て自分のセリフが見開き2ページにわたってとかあると、そっと閉じてしまう(笑)。結局開けるのは立ち稽古の前の日、という事が自分はよくあります(笑)。元々役作りを固めていくタイプではないので、信頼できる共演者の皆さんの立ち回りを見て、自分の役も固めて行きたい」と語った。舞台『嵐が丘』は5月6日(水・祝)から26日(火)まで、東京・日生劇場で上演。チケットの一般発売は3月7日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、チケットぴあではいち早プレリザーブ、およびプレリザーブを実施。受付は2月20日(金)午前11時より。
2015年02月19日古河電気工業(古河電工)とUACJは1月29日、HDD向けアルミニウムメモリディスク用ブランク材の販売、技術サービス、開発マネジメントを行う会社を設立することで基本合意したと発表した。急激な成長を遂げているクラウドサービスを支えるデータセンターや、高画質のテレビ番組などを録画する家庭において、HDDの需要は年々増加する傾向にあり、HDDの高密度化が求められ、メモリディスクの要求品質も高まっている。現在、ブランク材については、UACJがアルミニウム素材を古河電工に供給し、古河電工がブランク材に加工して販売している。両社は、品質、技術対応、材料開発に関して、連携しながら取り組んでいるが、さらなる高品質化への対応には、より連携を強化し、素材から加工まで一貫した品質、技術サービスを提供する体制の構築が必要となってきた。そして今回、ユーザーの要望に、より的確かつタイムリーに応えていくため、ブランク材についての販売、技術サービス機能を統合し、開発マネジメント機能を付加した新会社「株式会社 古河UACJメモリーディスク」を設立することで基本合意した。なお、新会社は4月1日より営業を開始する予定で、初年度の売上高は約60億円を見込んでいる。
2015年02月02日2015年1月30日(金)より東京・赤坂ACTシアターで上演されるミュージカル『メンフィス』の制作発表が11月18日、都内で行なわれ、出演する山本耕史、濱田めぐみ、ジェロ、JAY’ED、吉原光夫が出席した。【チケット情報はこちら】ミュージカル『メンフィス』は1950年代、アフリカ系アメリカ人が多く住み、ブルースやソウルなど黒人音楽の発祥の地でもある米国南部の都市メンフィスが舞台。人種差別が色濃く残るこの時代に、音楽を通じて風穴を開けた実在するラジオDJの半生を描いた作品だ。同作は2009年にブロードウェイで初演され、翌年のトニー賞では4部門を受賞。今回が日本初上演となる。この日の会見では出演者が劇中に登場する楽曲をメドレーで披露。白人DJ、ヒューイ・カルフーンを演じる山本は「僕たちはまだ1回しか稽古してないんです。それでこのクオリティですから、これから何百回もやるとどうなるでしょうね(笑)。ぜひみなさんには本番を楽しみに来ていただければ、期待を裏切るような事はないと確信しています」と自信をのぞかせた。また、今作がミュージカル初出演となるJAY’EDは「初めてのミュージカルでドキドキしています。音楽の力で人種など色々な壁を乗り越えるという作品のメッセージや、ソウルミュージックの成り立ちなどの背景を皆さんには楽しんでいただけたら良いなと思います」とコメント。ブラックミュージックを歌う黒人歌手、フェリシア・ファレルを演じる濱田は、同作への出演に際し行なっている事について「ジムに行っています。本当はもっと筋肉質な体の作り方をしたかったのですが、細マッチョみたいになってしまったので・・・これから頑張ります(笑)。また、歌に関しては、自分の声が高いので、今回は普段の喋りから低い声で話して、喉になじませるように心がけているのと、周りにソウルフルな曲を常に置いて、聞くようにしています」と語った。山本は作品について、「テーマは昔の作品ですが、根本にある課題やメッセージは今も未来も変わらないと思っています。何かを乗り越えるための架け橋になるような、そんな作品になれば良いなと思います」と意欲を見せた。ミュージカル『メンフィス』は2015年1月30日(金)から2月10日(火)まで、東京・赤坂ACTシアターで上演。チケットは発売中。
2014年11月20日古河電気工業(古河電工)は9月18日、超高速光デジタルコヒーレント伝送装置の主要部品である小型ITLA(Integrable Tunable Laser Assembly)を発表した。超高速400Gbps光デジタルコヒーレント伝送の実現のために、周波数効率の向上を目指した技術開発が進められており、16QAM(quadrature amplitude modulation)多値変調技術、ナイキストフィルタ技術、周波数帯域をフレキシブル使用する光エラスティック技術などが検討されている。このような高速伝送システムに使用される光源には、小型、低消費電力、高性能が要求される。同製品は、従来のITLAと同じOIF規格を維持したまま、小型化、低消費電力化、高性能化を実現したレーザ光源である。小型パッケージモジュールの開発、ならびに電気回路の工夫を行うことで、従来の半分以下のサイズとなる37.5×20×7.5mmを実現し、消費電力はレーザチップの性能向上などにより、従来比30%の低減を達成したという。なお、同製品は、主要部材である半導体チップを日本国内で製造し、タイの光部品製造会社にてモジュール組立を行う。9月より量産を開始した。
2014年09月19日フランスで大ヒットを記録したミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』が来年2月に日本初上陸する。主役のモーツァルト役と宿敵サリエリ役を、山本耕史と中川晃教がダブルキャストで交互に演じるという挑戦的な試みでの上演。さらに演出には、ブロードウェイの話題作『スパイダーマン』を手がけたフィリップ・マッキンリーを迎えるという注目作だ。この公演の製作発表が11月7日、都内にて行われ、山本、中川のほか、モーツァルトの父役の高橋ジョージ、コンスタンツェ役に抜擢されたAKB48の秋元才加が登壇した。『ロックオペラ モーツァルト』公演情報作品は2009年にパリで初演されたもの。宮廷のしきたりに縛られず自分の魂が欲する音楽の道に突き進む天才モーツァルトの運命と、その才能にいち早く気付きながらも彼の名声を疎ましく思う宮廷楽長サリエリの姿を描く物語だ。この2役を、ともにミュージカルへの出演経験も豊富で、確かな実力を持つ山本と中川が回替わりで交互に演じる。山本は「芝居を観ながら“自分だったらこうするのに”と思うことがあるのですが、今回はそう思ったら実際にその場で試していける楽しさがある。中川さんとどんな化学変化が起こるのかを楽しみたい」と意気込みを。またセリフも歌も2倍覚える必要があることに関しては「ほとんどひとりでやる作品もありましたし、そういう心配はしていない」と自信の言葉。対する中川は「19歳の時、初ミュージカル挑戦となったのがモーツァルト役でした。10年たって再び“運命の”モーツァルトに出会えました。歌とすべての力をこめてこの作品に挑んでいきたい。また耕史さんとモーツァルトを一緒に演じられる、しかも同じ舞台の上で耕史さんの演じるモーツァルトを観られる。リアルタイムで自分の中で(モーツァルト像が)変化していくんだろうなと思います」と語り、こちらもこの挑戦を楽しみにしているようだった。またモーツァルトの妻コンスタンツェ役の秋元は「既婚者の役は初めて。女性がひとりの男性と生涯をともにすることを決心するのはどんな思いかということから突き詰めていきたい。色々な事を吸収して刺激をうけて成長していけたら」と決意を語った。今回の上演は、フランス版の再演ではなく、マッキンリーが新たに構築する新演出となる。『スパイダーマン』という大きな話題となった作品の次に本作を選んだことについて「東京のみなさんとは、NYに比べて色々なことを試せます。何か新しいことやりたいと思った」と語り、「モーツァルトをレディー・ガガがやるとしたらどうなるだろう、ガガがやるモーツァルト、ということを考えています。ミュージカルというよりロックショーに近いものになる」と構想を話していた。公演は2月11日(月・祝)から17日(日)に東京・東急シアターオーブ(プレビュー公演あり)、2月22日(金)から24日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは発売中。
2012年11月08日山本耕史が演出、翻訳、訳詞と主演を務めるミュージカル『チック、チック...ブーン!』の制作発表が8月21日都内で行われ、山本と共演のジェロ、すみれが登壇した。「チック、チック...ブーン!」 チケット情報本作は、社会現象とまでいわれた大ヒットミュージカル『RENT』の作者、ジョナサン・ラーソンが35歳の若さでこの世を去る前に遺したもうひとつのミュージカル。ニューヨークで貧乏暮らしをしていた30歳目前のジョナサン自身を主人公に、アーティストとしての葛藤や挫折を描き、ポップで躍動感あふれるロックと美しいバラードで構成される作品。今年35歳になった山本がジョナサン役を務め、演歌歌手として活躍しているジェロが彼の親友マイケルを、ミュージカル初出演のすみれがジョナサンの恋人・スーザンを演じる。2003年と2006年にもジョナサン役を演じている山本は「35歳でこの作品に携れるのは運命的なものを感じます」と話し、「心情的には30歳の時にやった時のリアリティには勝てないかもしれませんが、当時の自分はとても満たされていたと思う。この作品に出会って、葛藤というより喜びや期待が大きかった。今回は(4役を担当するので)背負うものも多く、『チック、チック...ブーン! 』の中のジョナサンには今のほうが近いと思っています。素晴らしいふたりに力を借りて、自分の見たい、見せたいものを具現化したいと思います」と抱負を語った。すみれは「才能のあるふたりと一緒に出させてもらって(私で)大丈夫かと思いますが、耕史さんは(演出するときも)俳優としての自分の気持ちも理解してくれて、安心して臨めます。日本に帰ってきて1年しか経っていないので日本語が難しいところもありますけど、ふたりに助けてもらって日本語のせりふも歌も頑張りたい」と意気込んだ。日本でのミュージカル出演は2回目となるジェロは「またミュージカルに挑戦したいと思っていたら嬉しいことに声をかけてもらいました。5歳から演歌を歌ってきて、ロックミュージカルはさっぱりわからへんジャンルなんですけれど、精一杯がんばっていきたい」とコメントした。山本はジョナサンの曲の魅力を「押し付けがましくないところ」と語り、「聴いていると、荒削りだけれどエネルギーと情熱が溢れていて共感できる。この作品の魅力はシンプルだからこそ見えるものが明確なんだと思う。正直、ミュージカルは苦手な意識があるが、自分がやるからには何か残るものを作りたい」と意欲をみせた。公演は9月13日(木)から30日(日)まで、東京・あうるすぽっとにて、10月11日(木)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。チケットは発売中。
2012年08月21日故・井上ひさしが共同脚本に名を連ねた山田洋次監督の映画でその名を知られる『キネマの天地』(1986年公開)。映画公開と舞台初演から25年を経てこまつ座で初上演される本作の公開舞台稽古が、9月4日、東京・紀伊國屋サザンシアターで行われた。チケット情報舞台版『キネマの天地』は映画の続編として企画され、映画公開と同年の1986年に井上ひさしの作・演出により日生劇場で上演。ゆえに、新進女優・田中小春ら数人は映画版と同じキャラクターが登場するが、ストーリーは映画版とまるで異なるサスペンス・コメディだ。映画全盛期の昭和10年。“K.T”のイニシャルを持つ4人のスター女優が、ある映画監督に呼び出されて築地東京劇場に集められる。そこで舞台『豚草物語』への出演をオファーされ、早速稽古を始めることになった4人。実はこの監督の妻は彼女たちとも面識があり、「K.Tに殺される」と日記に書き残して謎の死を遂げた女優だった。監督はある万年下積役者を刑事に仕立て、妻殺しの真犯人を暴こうと画策しており……。麻実れい、三田和代、秋山菜津子、大和田美帆の各世代を代表する実力派女優たちがスター女優に扮し、豪華競演。彼女たちを迎え撃つ男性陣も、監督役に浅野和之、助監督役に古河耕史、そして下積俳優役に木場勝己と、いずれ劣らぬ実力者揃いだ。演出は、本作初演で演出助手として演出家・井上ひさしをサポートした経験を持つ栗山民也が務める。「時代や社会批判が重いテーマとして作品に潜んでいるのが井上作品の特長ですが、これは演劇論・俳優論に徹した珍しい作品」と三田和代が語るように、井上作品の系譜においては性質を異にする印象。ドンデン返し連発の娯楽作として肩肘張らずに楽しめ、約2時間半(休憩含)の上演中も笑いが絶えなかった。一幕は、スター女優たちの美しくもオソロしい自己顕示のバトル。いがみ合いながらも、愛すべき4人が絶妙なコンビネーションを見せる。彼女たちの化けの皮が次々とはがされてゆく二幕では、笑いの中に、“演じること”にとりつかれた者の悲哀が色濃く加わる。このコントラストが見事だ。役者の凄まじいまでの執念が結実したラストは、名優・木場勝己渾身の名演もあいまって、切なく、深く心に刻まれた。また同時に、作者・井上ひさしが役者に対して抱いていたであろう親愛とリスペクトが胸に迫る。そんな思いを役を通じて体現できることは、役者にとって無上の喜びであるだろう。客席を関係者が占める舞台稽古には珍しくもある熱のこもった拍手が、“演じることにとりつかれた”舞台上の役者たちを暖かく包み込んでいた。10月1日(土)まで紀伊國屋サザンシアターにて上演。その後、10月4日(火)・5日(水)に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、10月8日(土)に岩手・盛岡劇場、10月10日(月)に山形・川西町フレンドリープラザでも上演する。東京、大阪のチケットはぴあにて発売中。取材・文:武田吏都
2011年09月05日