マンションリノベは決断の連続 !中でも究極の選択ともいうべきテーマについて、不動産、設計の両方に精通するEcoDecoの岡野真弥さんに聞いてみました。今回は「住宅ローン編」です。■ 固定金利VS変動金利U-taka / PIXTA(ピクスタ)最近は徐々に金利が上がってきているので、固定金利を選ぶご家族が増えてきている印象です。金利上昇によって支払い困難になりそうな場合は、固定金利を選択した方が今後の支払い予測がしっかり立つので安心です。一方、変動金利で借りて、低金利のうちにどんどん繰り上げ返済をする、というのも手。その他には変動金利と固定金利の合わせ技で、ミックスローンという選択肢もあります。例えば物件費用は固定金利、リノベ費用は変動金利、などの組み合わせができます。将来的に変動金利が契約時の固定金利を上回った時に、変動金利の方から積極的に繰り上げ返済するなどの対応ができます。■ 銀行(実店舗)VSネット銀行YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)メガバンクをはじめ、実店舗だと担当者と対面で相談できますし、仮審査や本審査がスムーズに進みやすいです。いっぽうネット銀行は何といっても低金利な商品が魅力ですが、一番の懸念点は審査に時間がかかることです。審査がなかなか通らないと、物件の契約や引き渡しが先延ばしになり、早く売りたい売主側の希望に合わず交渉決裂ということにも。いい物件に出合った時にスムーズにローン審査を進めるためには、リノベーション費用もローンに含められる銀行や住宅ローン商品を事前に把握しておくこと。また、審査結果で判断するために両方を並行して進めるのもいいかもしれません。■ 頭金多めVS少なめ低金利時代とはいえど、金利分の支払いは馬鹿にできません。ですので、頭金を多めに入れてローンを組むという選択は当然とも言えます。一方で、頭金の入れすぎによって手元の現金が少なくなることに不安を感じる人も。他のローンに比べて住宅ローンは低金利。Flatpit / PIXTA(ピクスタ)頭金を少なめにして現金を蓄えておけば、車の購入時や教育費がかかる時期に現金で対応することができます。考え方が分かれるところではありますが、共通して言えるのは、最低でも諸費用分は用意しましょう、ということ。諸費用とはローンの融資手数料や保証料、物件の仲介手数料などを指しますが、物件価格の10%程度を用意しておけば十分でしょう。【取材協力】EcoDeco岡野真弥さん中古マンションリノベのワンストップサービスのパイオニア。全コーディネーターが不動産探しから設計まで一貫して担当できる不動産と設計のプロとして、知識と経験を併せ持つ。内見時には両方の視点からアドバイスができスピード感があると好評。東京都渋谷区広尾1-15-7 アドビルディング3Ftelephone*03・6450・2842
2019年05月27日マンションを購入する際に多くの人が利用する住宅ローン。変動金利と固定金利、選ぶ金利タイプによってその後の返済計画は大きく変わります。この記事ではそれぞれの金利タイプの特徴とメリット・デメリット、どういった人に向いているのかを解説します。変動金利型住宅ローン2018年度第1回民間住宅ローン利用者の実態調査変動金利の推移長期的な金利動向も住宅ローンの金利タイプを選ぶ際の参考となります。以下のグラフは、住宅金融支援機構の集計による民間金融機関の住宅ローン金利の推移を示したものです(金利引き下げ前の基準金利・店頭表示金利)。民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)・住宅金融支援機構*主要都市銀行のHP等により集計した金利(中央値)*変動金利は昭和59年以降、固定金利期間選択型(3年)の金利は平成7年以降、固定金利期間選択型(10年)の金利は平成9年以降のデータ。これをみると、民間金融機関の住宅ローン金利はバブル期以降大きく低下し、ここ20年以上ほぼ横ばいの状態が続いています。現在の金利水準はほぼ下限に近いと考えられ、今後金利がさらに低下するよりも、上昇するリスクのほうが高いといえます。とはいえ金利がいつ上昇に転じるかはわかりません。金利の変動を正確に予測できない以上、あなた自身のリスク許容度(どの程度金利変動に対応できるのか)に応じて金利タイプを選択あなた自身のリスク許容度(どの程度金利変動に対応できるのか)に応じて金利タイプを選択するべきといえるでしょう。マンション購入のための住宅ローンまとめ住宅ローンを利用する場合には、あなた自身の状況やリスク許容度にあわせて金利タイプを選ぶ必要があります。また返済期間の長い住宅ローンは一度借りて終わりではありません。状況の変化に応じて、借り換えなど適切な対応ができるようにしておくことも大切です。
2019年04月26日住宅を購入するときは、住宅ローンを利用する人が大半でしょう。でも正直よくわからない、難しそう、と思い込んでいる方も多いかもしれません。そこで、住宅ローンについて「これだけは知っておきたい」キーワードを10回に分けてご紹介していきます。1回めのキーワードは【固定金利と変動金利】です。ローンには必ず金利が発生します。一番金利が低く設定されている変動金利は、超低金利時代の今、多くの人が選択していますが、今後市場金利が上がれば、同じ時期に固定金利を選択した人よりも高い金利で返済しなくてはならないリスクがあります。まずは金利タイプの特徴を知り、賢く金利タイプを選択しましょう。■ 1.変動金利に向いている人は?hilite / PIXTA(ピクスタ)変動金利は返済途中に定期的に金利が見直されるタイプのローンのことです。金利タイプの中では金利が一番低く設定されています。金利が上がれば当然返済額も増えます。1-1見直しは5年ごと。上限は125%hide / PIXTA(ピクスタ)変動金利の場合、利率の見直しは半年ごととなります。ただし、半年ごとの金利見直しの度に返済額が変わるわけではなく、返済額の変更は5年ごとに行われるのが一般的です。5年に1度の更新であれば、返済額が増額するための準備が可能ですし、極端な金利上昇がないため、まったく返済ができなくなるということはなくなりますので、ある程度のリスク回避はできます。変動金利の場合、金利見直し後の返済額は前回の125%までしか上がらないルールがあります。10万円の返済額なら、5年間は10万円、5年後の上限は12万5,000円です。返済額が130%アップしていた場合、残りの5%は免除されるわけではなく、次の更新時に繰り越されますので注意が必要です。1-2変動金利に向いている人は?mits / PIXTA(ピクスタ)・返済額が増えても家計に余裕がある人・金利上昇時に、すぐ手を打てるよう金利をマメにチェック出来る人なら変動金利を選択してもよいでしょう。共働き世帯は家計に余裕がある場合が多いため、この金利タイプを選択する人が多いようです。1-3金利が上がれば元本返済額は少なくなる現在、歴史的な低金利が続いているため、金利が低いうちに多くの元本を返せますので、変動金利はとてもお得に思えますが、金利が上がれば利息を多く払い、元本返済額を少なくすることで返済額が保たれるように設定されていることを頭に入れておきましょう。■ 2.固定と変動、どっちがいいの?seiko / PIXTA(ピクスタ)固定金利はローンを借り入れた時に、一定の期間、金利が固定できるローンです。世の中の金利水準がどれだけ上昇しても金利は見直されないので、返済額は変わらないため、収支計画が立てやすいのがメリットです。ただし、変動金利より金利が高めに設定されていますので、市場金利が低金利の場合、変動金利よりも高いまま継続する可能性があります。2-1固定金利の種類は2つある「固定金利期間選択型」は契約時に3年、5年、10年などといった固定金利期間を選びます。固定金利期間が終わったら次の金利タイプを選択します。引き続き固定金利を選択することも可能です。そのほかに、 借入期間中、ずっと固定金利のままにしておく「全期間固定金利型」があります。2-2どっちがお得?10年固定金利と変動金利「10年固定金利」は、「固定金利期間選択型」の1つです。変動金利と並ぶ低金利なのが特徴です。変動金利に「固定金利を選択した期間」は金利が変わらないようにするというオプションがついているものです。そのため、10年後は変動金利が適用になりますが、再度、固定金利を選ぶことも可能です(再設定の際に手数料がかかる場合があります)。2-3返済額が急に増える可能性がある「子供の独立で10年前後に支出が減る」「退職金や満期金などのまとまったお金が10年前後入る予定がある」という人は、10年固定金利を選ぶとよいでしょう。変動金利には、125%までしか上がらないルールがありますが、「10年固定金利」は金利の上昇がそのまま返済額に反映されるため、10年後に返済額が急に増えることもあるので注意しましょう。■ 3.まとめ花火 / PIXTA(ピクスタ)金利タイプは大きく「変動金利」と「固定金利」の2種類に分かれます。住宅ローンは大きなお金を借りることになるので、ちょっとした金利の差が将来の返済額を大きく左右します。つまり、どの金利タイプを選択するかで、支払金額が数百万円違うことも少なくないのです。不安な方は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談をして、金利上昇のシミュレーションをしてもらいましょう。
2019年04月12日無担保で借りられるリフォームローンは審査に通りやすいといわれますが、住宅ローンとは違った金利率や返済期限が設定されているため注意が必要です。税金がお得になる制度や、毎月の返済額をシミュレーションする方法などもあわせて紹介します♪リフォームローンとはマンションや戸建てのリフォームを行うにあたって、まとまった資金が準備できないときに重宝するのが『リフォームローン』です。住宅ローンの1種ですが、条件などにいくつかの違いがあります。住宅ローンの場合は、債務者が返済できなくなったときに備え、土地や建物を担保に入れる必要があります。対してリフォームローンは『有担保型』か『無担保型』のどちらかが選択可能です。無担保型を選べば、抵当権設定費用などの諸費用は発生せず、金融機関は債務者の返済能力や収入などを信用して貸付をすることになります。もちろん、返済が滞れば個人信用情報機関に履歴が残り、最終的に自宅などが差し押さえられる可能性はゼロではありません。無担保型のリフォームローンは、「リフォームはしたいが、いくらかの資金は手元に残しておきたい」という人にぴったりの方法といえるでしょう♪無担保のリフォームローンは、住宅ローンのような保証(担保)がないため、金融機関側のリスクは必然的に高くなります。そのため、有担保型よりも借入額の上限が低く設定されているのが特徴です。融資元や世帯年収などによっても異なりますが、住宅ローンの借入額は500~5,000万円、リフォームローンの場合は、50~1,000万円程度が相場でしょう。リフォームローンも住宅ローンと同様に、貸金に対する利子を支払う必要があります。金利には固定金利・変動金利・固定金利選択型があり、どれを選択するかで金利額は変わってくるといえるでしょう。住宅ローンの金利は1%を切るところも多いですが、リフォームローンはそれよりも割高に設定されているのが通常です。金利が高い理由の1つに、リフォームローンが無担保であることが挙げられます。契約手続きの流れ上記では住宅ローンとリフォームローンの違いを説明しましたが、契約時に『審査』がある点は両者に共通しています。金融機関選びから支払いまでの『契約の流れ』を確認してみましょう。まずは、借入先の金融機関を選び、仮審査を申し込みます。金融機関を選ぶときは、借入額・金利タイプ・返済方法などが自分に合っているかを確認してください。不明点がある場合は、金融機関に足を運び、見積書をもらうのもよいでしょう◎最近はネット上で手軽に仮審査の申し込みができるところが増えています。『インターネットの仮審査』は24時間いつでも申し込みが可能で、申込時の質問がそのまま審査項目に反映されます。申込時は、手元に以下の資料を用意しておくのがおすすめです♪●前年度の年収や勤続年数●勤務先の情報(住所・電話番号・資本金の額・従業員数など)仮審査の申込後に、郵便などで審査結果が通知されます。仮審査に通った場合は、いよいよ金融機関の窓口での正式な申し込みおよび本審査です。正式な申込時は、仮審査合格通知に加え、『本人確認書類』『収入証明書』『資金使途の確認書類』などを持参しましょう。このほかに、別途必要な書類の提出を求められるケースがあります。仮審査が通ったとしても、本審査が必ずしも通るとは限りません。年収・勤務先情報・借入時と返済時の年齢・健康状態などを考慮して審査が進められます。本審査を通過し、借入れの許可が下りると、本人の金融機関の口座にお金が振り込まれ、さっそくリフォーム会社への支払いが行われることになります♪リフォーム費用の支払い方法および支払時期は、リフォーム会社との契約時にしっかりと相談しておくべき項目です。以下は支払い方法の一例です。●リフォーム後に一括払い●契約時に着工金を払い、リフォーム後に完工金を支払う●リフォームの進捗に応じて中間金を払うリフォーム完了後には、問題がないかをすみずみまで確認し、必ず『完了報告書』を受け取るようにしましょう。事務手数料や印紙代など、リフォーム代以外の費用も確認しておくと安心です♪住宅ローンを組んでリフォームする場合リフォームローンは、担保を必要とせず、審査が比較的通りやすいのがメリットです。一方で、リフォームにも住宅ローンが活用できるのを知っていますか?住宅ローンの特徴や向いているケースについて解説していきますね。リフォームでは、リフォームローンのほかに、住宅ローンが活用できます。住宅ローンは、家や土地などの担保を必要とする分、借入金の上限が高く設定されているので、1,000万円を超える大規模なリフォームに向いているでしょう。また、中古物件を購入し、同時にリフォームを加える場合にも住宅ローンが有効です。返済期限が5年や10年のリフォームローンに対し、住宅ローンは最長で35年と、時間的な余裕があります◎長い時間をかけてコツコツと返済できるので、新築同様の大規模リフォームをしたい人にぴったりです。前項でも述べましたが、住宅ローンはリフォームローンよりも金利が低く設定されており、金利率の相場は0.5~2.5%前後となっています。リフォームローンの金利率が2.5~4.5%だとすると、毎月の支払額も大きく変わってきますよね。借入額が大きくなればなるほど、その差は顕著です!なかでも金利が安いのがネットバンキングで、地方銀行、都市銀行と続きます。リフォームローンの場合、金利のタイプ(固定・変動・固定選択型)が選べないケースがありますが、住宅ローンの場合は、ライフプランや家計の収支に合わせて自由に選べるものがほとんどです♪今現在、住宅ローンを返済中で、さらにリフォームを考え中という人は、リフォーム資金と合わせて、住宅ローンの『借り換え』を行うとよいでしょう。今まで高金利で組んでいた住宅ローンを他の金融機関で低金利で組み直し、毎月の返済額を減らすことを『借り換え』といいます。借り換え時に、リフォーム資金を住宅ローンに合わせることで、リフォームローン単体よりも、低金利で返済ができるようになるのです♡低金利に加え、返済期限が長期になる点も大きなメリットでしょう◎「一度契約したものを自分の都合で変えていいの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。しかし、住宅ローンにおいては、借り換えを制限する決まりはなく、逆に、この方法を知らないと、大損をしてしまうケースもあるのです。リフォームローンと住宅ローンの審査の違い無担保のリフォームローンと住宅ローンでは、審査にいくつかの違いがあります。リフォームローンは審査に通ったが、住宅ローンはNGだったというケースも少なくありません。住宅ローンに比べ、リフォームローンは審査のハードルが低めの傾向があります。返済が可能かどうかを判断するため、年齢や年収などがチェックされますが、基準はそれほど厳しくないようです。大手金融機関の場合、年収が200~300万円以上で、少なくとも1~2年以上の勤労年数または事業収入があることが求められます。最も重視されるのが『完済時の年齢』で、多くの金融機関では80歳を上限にしているケースが多いようです。借入時の年齢が高くても、健康で仕事を持っていれば、通過する可能性は十分にあるといえるでしょう。一方、住宅ローンは、リフォームローンよりも厳しい通過基準が定められています。住宅ローンは、審査が厳しいぶん、審査期間も比較的長めです。審査内容はリフォームローンの場合とほぼ同じですが、『担保評価』や『借り換え』なども審査項目の範囲になるでしょう。まず仮審査を行い、次に窓口での本審査を行います。仮審査は一般的に3日~1週間程度、本審査は2~3週間ほどをみておきましょう♪金融機関を選ぶときのポイント金融機関を選ぶときは、1社だけでなく複数を比較・検討してみることをおすすめします。金利はもちろん、必ず確認すべきポイントを解説していきますね!リフォームローンはできるだけ金利の低いものを選ぶのが原則です◎一方で、金利の低さ以外にも確認すべきチェックポイントがあります。●金利に保証料が含まれているか●金利や保証料以外の費用はいくらか●団体信用生命保険の有無や、保険料の負担について債務者が返済できなくなった場合、保証会社が債務者に代わってローンを立て替えるという機関保証があります。債務者は借入の際に『保証料』を支払う必要がありますが、金利に保証料が含まれているのが通常です。上乗せされる保証料やその他の費用がないかを確認しましょう。『団体信用生命保険』は、債務者が死亡したときや大きな病気や障害を患ったときに、代わりにローンを完済してくれる保険です。金融機関によっては加入を必須とし、保険料を負担してくれるケースもあります。〔りそな銀行〕では、インターネットバンキング《マイゲート》を利用し、さらに借入中の住宅ローンと同一の口座で《りそなリフォームローン》を組むと、金利が店頭表示金利より1.5%割引されるという『金利特典』をもうけています。また、〔三菱UFJ銀行〕では、住宅ローン利用者は、《ネットDEリフォームローン》の通常金利が0.5%割引になるという金利優遇を提示しています。(※2019年2月時点)住宅ローンとリフォームローンを同時に利用する場合は、できるだけ金利優遇のある金融機関を選ぶのがお得ですね♪《りそなリフォームローン<WEB申込型>》の詳細はコチラ♪《ネットDEリフォームローン》の詳細はコチラ♪〔ろうきん(中央労働金庫)〕では、以下の人に対する金利優遇があります。●中央労働金庫に出資している団体会員の構成員●生協会員の組合員および同一生計家族●関東1都7県の一般の勤労者期間が定められていますが、期間中は優遇的な金利率が適用されます。さらに、対象者の保証料はすべてろうきんが負担してくれるのがうれしいポイントです♡変動金利型と固定金利型から選択でき、融資金額の上限は2,000万円、期間は最長20年間なので、余裕をもったリフォームプランが立てられるでしょう♪毎月の返済額の概算を知るには?リフォームのプランが決まったら、毎月の返済額を算出してみましょう。簡単に金額がシミュレーションできるサイトもありますよ◎ローンを返済するには、以下の2つの方法があります。●元利均等返済:毎月の返済額が一律になる返済方法●元金均等返済:元金額が一定になる返済方法どちらの返済方法が合っているかは、毎月の返済額を算出するとわかりやすいです。しかし、計算は複雑で、数字が得意でない人は途中で間違ってしまう可能性があります。返済額や住宅ローンの借入可能額の計算は、各金融機関のサイト上にある『ローンシミュレーション』を活用しましょう。『住宅ローン返済額シミュレーション』では、借入金額・ボーナス月の返済額・借入期間・金利方式などを入力すると、一瞬で毎月の返済額がわかるので、とても便利です♡返済期間5年以上のローンで税金がお得住宅ローンには、所得税や住民税の減免が受けられる『特定増改築等住宅借入金等特別控除』というものがあります。この『特定増改築』とはどんな増改築が含まれるのか、チェックしていきましょう♪まず1つめは、個人が住宅ローンを利用して『省エネ改修工事』を行い、一定の要件を満たした場合に、特別控除が適用されます。『省エネ改修工事』とは、断熱改修工事とそれに伴う修繕・模様替えの工事を指し、『改修後は、住宅全体の性能等級が改修前より1段階以上上がること』『費用の額が50万円を超えるもの』など、さまざまな条件があります。控除期間は5年間で、控除を受ける最初の年分と2年目以後では、適用の手続き方法が異なるので注意しましょう。控除額の計算方法や手続き方法の詳細は国税庁のHPで確認できますよ♪詳しい制度内容についてはコチラ♪借入金で『バリアフリー改修工事』をした場合も特別控除が適用されます◎省エネ改修工事と同様に、一定の要件をすべて満たすことが必要です。高齢者や障がい者の自立した日常生活を助けるのが目的のため、改修する人が『要介護または要支援の認定を受けている』『高齢者の親族と同居している』『50歳以上』などの条件に該当していなければなりません。具体的な工事内容としては、通路の拡張工事や浴室・便器の改良・出入り口の改良など多岐にわたり、費用額は50万円以上、控除期間は5年間と定められています。詳しい制度内容についてはコチラ♪借入金で『多世帯同居改修工事』をした場合にも特別控除が適用されます。『多世帯同居改修工事』とは、祖父母・父母・子世代など多世代が同居しやすいように住宅を改修することで、適用は、自宅に調理室・浴室・便所または玄関のうち、いずれか2つ以上がそれぞれ複数になる場合に限ります。費用額は50万円以上、控除期間は5年間です。なお、省エネ改修工事・バリアフリー改修工事・多世帯同居改修工事のすべての条件を満たしている場合は、控除適用はいずれか1つを選ばなければいけません。すべてが適用されるわけではないので注意してくださいね♪詳しい制度内容についてはコチラ♪返済期間10年以上のローンで税金がお得返済期間が10年以上のローンで増改築等をした場合は『住宅借入金等特別控除』が適用になります。上記で紹介した各特別控除同様に、さまざまな条件が付いているので、詳細を確認していきましょう。『住宅借入金等特別控除』は、住宅ローンでマイホームを新築・増築・大規模修繕をした人が対象で、控除期間は10~15年です。控除条件は数多く、すべてを満たしていなければ適用になりません。たとえば、以下のような条件があります。●特別控除を受ける年分の合計所得金額が3,000万円以下●工事費用の額が100万円以上で2分の1以上の額が自己の居住用部分の工事費用●分割返済で10年以上にわたる増改築などのための借入金や債務がある投資用物件には適用されず、マイホームのみの適用です。仕組みや控除の条件を正確に把握して、少しでも金利負担を減らしましょう♪『住宅借入金等特別控除』は確定申告時にかかわるものです。適用を受ける1年目と次の年では、手続き方法が異なる点に注意しましょう。最初の年は、以下の書類を添付し、確定申告時に管轄の税務署に提出します。●住宅借入金等特別控除額の計算明細書●住宅取得資金にかかわる借入金の年末残高等証明書●家屋の登記事項証明書、請負契約書の写し●補助金、住宅取得等資金の額を証明できるもの(該当者)●源泉徴収票(給与所得者)●建築確認済証・検査済証の写しまたは増改築等工事証明書(該当者)2年目以降は、『住宅借入金等特別控除額の計算明細書』と『住宅取得資金にかかわる借入金の年末残高等証明書』を添付して提出すればOKです◎給与所得者は、年末調整で控除が適用となるので、勤務先に書類を提出する必要があります。まずはシミュレーションから!リフォームのローンは、規模によって適した借入先が変わってきます。小規模の場合は無担保のリフォームローンがおすすめですが、規模が大きくなる場合は有担保型のリフォームローンや住宅ローンを活用しましょう。税制上のお得な制度を理解して、少しでも返済額を減らすのがポイントです♪まずは、各金融機関で提供しているシミュレーションなどを利用して、資金計画を立てるところからはじめましょう!【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年02月16日これまでは住宅ローンにまつわる周辺知識を書いてきました。今回の記事は筆者独自の目線で選んだ住宅ローンおすすめランキングと題しまして5位までランキング形式で解説していきたいと思います。金利だけでなく、事務手数料や団信(団体信用生命保険)加入条件などで差が出てきます。これから住宅ローンを選ばれる方は是非ご一読頂ければと思います。住宅ローンにおすすめの銀行ランキングの選考基準まず、住宅ローンのおすすめランキングを付けるに当たって、筆者独自の選考基準を回答します。大前提ですが、全国のどなたでも閲覧、選択できるネット銀行を対象としています。その中で選考基準を明記しますね。金利が低い事務手数料負担が少ない繰上返済手数料が少ないその他負担が少ない誰もが聞いたことがある、会社として健全である以上を選考基準にして独自の目線で選びました。また参考になればと思い各ランキングに以下のポイントをコメントしています。メリット・デメリット金利水準(2019年1月現在)審査基準特徴是非参考になればと思います。では第5位から発表していきます!住宅ローンおすすめランキング第5位【楽天銀行】楽天銀行第5位に入ったのは楽天銀行です。皆さんもご存じ楽天です。ここから項目に従ってコメントをさせて頂きます。楽天銀行のメリット・デメリットメリットメリットはwebで完結出来る点で、ネット環境が得意な方は断然便利だと思います。デメリット他行と比較して金利水準が若干高い点でしょうか。楽天銀行の金利水準金利は変動金利で0.527%と低い水準でした。非常に低金利である事に変わりはありませんね。楽天銀行の審査基準審査基準はネット銀行であるため厳しめとなっており、有店舗型と比べても厳しいでしょう。楽天銀行の特徴特徴は2点あります。まず1点目は事務手数料が他行と異なり借入金額に関わらず一律324,000円で済むという点です。2点目は団信です。今回のランキングでもこの団信が大きなポイントになりましたが、楽天銀行団信は何と無料で団信加入できます。団信とは?銀行で住宅ローンを借りる際に「団体信用生命保険(通称:団信)」という保険に入らなければ、お金を借りる事が出来ないのです(住宅支援機構で借入の場合は任意加入となります)。この保険は、ローン契約者が返済中に万が一亡くなった場合などに、残りの残債を保険で一括清算するもので、借り手側からすると、住宅ローンを遺族が払わなくて良いというメリットと、貸し手側は融資金額の回収が確実に出来るというメリットが発生します。但し「保険」という文字が付いていますので、加入に際して健康状態が良くなければ「保険」に加入できません。健康でなければ、融資も難しいですし、保険にも加入できない。こんな所まで銀行は見る訳です。出典:通常団信加入に当たっては金利に0.2%~0.3%など上乗せされるケースが多く、負担が増えてしまいます。しかし、楽天銀行では団信無料となっているため、負担軽減に一役買ってくれているという訳です。住宅ローンおすすめランキング第4位【じぶん銀行】じぶん銀行続きまして第4位はじぶん銀行をランクインさせて頂きました。じぶん銀行も今ではすっかりお馴染みになりましたね。じぶん銀行のメリット・デメリットメリットじぶん銀行の最大のメリットは団信にあります。団信は健康な方でなければ入れず、団信に入れないと融資が受けられません。つまり健康でなければ融資を受けれない可能性が高いのです。しかし、じぶん銀行のワイド団信であれば本来引き受けの難しかった健康状態でも金利を0.3%プラスすれば加入出来る事も可能な訳です。(もちろん全ての病気が大丈夫という訳ではありません)これで健康状態の良くなかった方も住宅を諦めずに済むことと思います。デメリットネット銀行の泣き所と言いましょうか。対面では無い為、サポートがメールかコールセンターに限られる部分だと言えます。どうしてもやり取りに於けるコミュニケーションが無い為、窓口等で顔を突き合わせて事を進めたい方にはデメリットと言えるでしょう。じぶん銀行の金利水準金利は変動型金利で0.457%と楽天銀行よりも低く設定されており、非常に魅力的な金利水準ではないでしょうか?後述しますが他行の金利も横一線でして、このラインで他社との競争を行っているようです。じぶん銀行の審査基準審査に関しては楽天銀行同様です。ネット型である為、厳しめに見られるようです。じぶん銀行の特徴特徴に関しては、やはり団信のワイド団信があるという点でしょう。またガンと診断されたら残金の半分が免除になるというガン団信という商品もあり、こちらは何と無料で加入できます。更に保証を広げたい方向けにガン団信100%プラン(ガンと診断されたら全額免除になる)、11疾病団信(じぶん銀行の定める生活習慣病で半年間働けない状態が継続すれば全額免除)といったラインナップもあります。大きな買い物をしたけど、将来病気になったら払えるのかな?という心配を払拭してくれそうですね。金利はプラス0.3%程上乗せされる事になりますのでご注意下さいね。その他に於いては事務手数料が借入に対し2.16%かかります。よって借入額によっては楽天銀行の方が、この点に於いてお得だったりもしますので、十分比較なさって下さいね。住宅ローンおすすめランキング第3位【ソニー銀行】ソニー銀行続きまして第3位はソニー銀行です。こちらもネット銀行大手ですし、皆さんの認知度も高いのではないでしょうか?余談ではありますが、筆者は楽天銀行、ソニー銀行、じぶん銀行の口座を開設しています。大変便利で使い勝手が良いですね。では早速コメントに移りたいと思います。ソニー銀行のメリット・デメリットメリットメリットに関しては楽天銀行、じぶん銀行同様web完結型であるという点でしょう。デメリット後程ご紹介する金利が自己資金10%準備出来る方に対して適応できる金利となる点です。ソニー銀行の金利水準金利は変動金利で0.457%とじぶん銀行と同水準を誇っています。ソニー銀行の審査基準ネット銀行でありますので、審査は厳しめに見られます。ソニー銀行の特徴先程ご説明致しました「自己資金10%」に関してですが例えば3,000万円の借入を行いたいと思った時に、この3,000万円に対して10%にあたる300万円は自己資金で、残り2,700万円を先程の金利で借入れる事が出来るというものです。他行ではこの条件が無く、唯一ソニー銀行のみがこの条件を適用しています。頭金無くローンを組みたい方にとってもデメリットになるかもしれませんので、ご注意下さいね。また、じぶん銀行同様にガン団信があります。50%免除は無料で、100%免除は何と0.1%上乗せするだけとじぶん銀行よりも低い水準となっています。また団信ラインナップもじぶん銀行同様豊富でじぶん銀行のラインナッププラス、3大疾病団信(ガン・心筋梗塞・脳卒中に罹患し所定の状態になれば免除)が選択できます。ガンだけが病気ではありませんので、特に喫煙者の方等、上記3つの病気にかかり易いという統計も出ています。気になる方は選択肢に入れておいても良いのではないでしょうか?住宅ローンおすすめランキング第2位【SBIマネープラザ】SBIマネープラザさて第2位はSBIマネープラザが取り扱いの住宅ローンです。SBIという名称は聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか?メジャーな名前だとSBI証券だと思います。実はこの会社はSBIグループの一角を担っており、資産運用や、住宅ローン、保険の見直し等を行っており、全国各地に25の窓口を構えている金融機関です。ではコメントに移ります。SBIマネープラザのメリット・デメリットメリット何と言っても対面型であるという点でしょう。これまでご紹介してきたネット型ではなく、場所は限られますが、店舗に来店し、担当者と相談できるという点は非常に安心感が得られると思います。デメリット逆にデメリットは来店型であるという点でしょうか。Webで完結したいというニーズの方には不向きですし、拠点も各都道府県にある訳ではありませんので、その点もデメリットだと言えそうです。SBIマネープラザの金利水準金利は変動金利で0.457%を誇っており、ネット銀行顔負けの同水準を誇っています。これは非常に低い金利でもありますし、何より対面型だと助かる方は多いでしょうね。SBIマネープラザの審査基準審査はネット型同様厳しめになっているようです。対面型とは言え、金利がネット銀行同様の水準ですので、ほぼ同じ審査基準になるでしょう。SBIマネープラザの特徴やはり来店で、対面で話が出来るという点は非常に心強いと思います。また事務手数料も借入に対し2%と若干低いですね。その他、保証料、繰上返済手数料等は、これまでの銀行も同じですが、0円とかかる負担を徹底的に排除している感じです。気になる団信ですが、一般的な団信(亡くなったら全額免除)はもちろん、全疾病団信というものが無料(金利の上乗せ無し)で加入できます。内容は融資実行後、3カ月経過した後に病気、ケガで働けない状態だった場合に代わりにローンを支払ってくれるという内容です。さらに働けない状態が長く続いた場合、全額免除になるという優れものです。この保障内容で金利上乗せが無いのは非常に有難いですね。住宅ローンおすすめランキング第1位【住信SBIネット銀行】住信SBIネット銀行さて筆者が選ぶ住宅ローンランキング第1位は住信SBIネット銀行です。先程もSBIの名を冠した会社が出てきましたが、そうです。同じグループ会社です。しかしこちらはネット銀行という形態を取っていますので、対面型ではありません。住信SBIネット銀行のメリット・デメリットメリットメリットは何度も言う様ですが、web完結できる点でしょう。忙しい方等にはもってこいですね。デメリットデメリットは対面出来ない点でしょう。またサポートもメール、コールセンターと稼働時間が限られていたりしますので、お問い合わせの回答が翌日になったりする事もあるかと思います。住信SBIネット銀行の金利水準金利は変動金利で0.447%と他行よりも僅か0.01%安い金利になっていますね。これは三井住友信託銀行の口座を開設した場合に0.01%下げる適用がなされます。特に口座管理手数料等かかる訳ではありませんので、問題無ければ開設しておいても良いのではないかと思います。住信SBIネット銀行の審査基準ネット完結型ですので審査は厳しめに行われます。住信SBIネット銀行の特徴特筆すべき点はやはり金利が一番安いというところでしょうか。事務手数料も借入に対し2%である事、保証料、繰り上げ返済手数料は0円という点でもSBIマネープラザと同じです。また団信もSBIマネープラザ同様です。これは何故かと言いますと、住信SBIネット銀行の住宅ローンをSBIマネープラザでも同様に取り扱いが出来るようにしているから同じスペックになる訳です。よって最大の違いは非対面か対面かという点と、金利差が0.01%有るか無いかという事になります。住宅ローンおすすめランキングまとめいかがでしたでしょうか?今回筆者独自の主観でランキング形式によるオススメを発表してきました。金利に殆ど差が無い、ネット型の為審査はどこも厳しい中で、どこで差が付くのかは特徴に書いてあります「事務手数料・団信」となってきます。かかる費用を極力抑えたいのは誰も同じでしょう。団信ひとつ取っても皆さんの価値観に合っている、合わないものもあるはずです。住宅ローン選びも大変かもしれませんが、将来に渡ってしっかりと支払っていける、何か起きても大丈夫な様に備える事はしっかりとじっくりと考えましょう。
2019年01月23日教育資金は、人生三大資金の1つとされ、子育て世帯の方々からしますと、子供が誕生したことをきっかけに、貯金や資産運用などといった方法であらかじめ教育資金の準備をする方が多いと思います。しかしながら、いざ、教育資金が必要な時期になった際、準備していたお金よりも足りない場合も十分に考えられることから、時には教育ローンなどの借入に頼らざるを得ない場合もあることは確かです。そこで本記事では、教育ローンの借入を検討している方を対象に、教育ローンの総合案内記事として、教育ローンの基本的なポイントから、教育ローンの審査・金利・おすすめなど、多くの方が持っている疑問や教育ローンで押さえておきたいポイントまとめて紹介します。教育ローンとは教育ローンとは、おもに、子供の進学にかかる教育費用や授業料などの支出に充てることを目的としたローン(借金)で、大きく国の教育ローンと民間の教育ローンに分けられます。厳密に解説しますと、教育ローンは、子供の教育資金だけに借入が限られているわけではありませんが、通常、教育ローンは、子供のまとまった教育資金を準備するために活用されることが多くなっているのが現状です。また、基本的に教育ローンは、両親が教育ローンを申し込んだ金融機関からお金を借入することも多いため、教育ローンを申し込む時点において、借入する方が、定職に就いていることや個人信用情報に問題がないことなど、細かな事情も問われることになります。併せて、教育ローンは、完済までの返済期間が長くなってしまうことが一般的であるため、何も考えずに借入するのではなく、ライフプランを考えた借入のメリットとデメリットもあらかじめ知っておくことがとても大切です。以下、教育ローンの基本的な部分から教育ローンのメリットおよびデメリットも紹介した記事が同サイト内で公開されておりますので、そちらも合わせて読み進めてみることをおすすめします。教育ローンの返済計画を立てた借入をしっかりと行いましょう教育ローンは、通常、借入から完済までの返済期間が長くなってしまうことが多いため、あらかじめ、教育ローンの返済計画を立てた借入をしっかりと行う必要があります。特に、教育ローンの返済計画を立てる上で大切なポイントは、家計確認をすること、そして、教育ローンの返済シミュレーションを実行することの2つは絶対に欠かせないポイントと言えます。また、できる限り、教育ローンの繰上返済も考慮した返済計画を立てることができれば、将来のライフプランにゆとりが持てる結果につながるとも考えられます。教育ローンを借入する際は、限度額いっぱいで借入しないこと教育ローンは、いくらくらい借りるのが良いのか?といった疑問を抱えている方も多いと思いますが、こちらの考え方につきましては、住宅ローンの考え方と同じように、限度額いっぱいで借入することは厳禁です。この理由は、借入できるお金を借りたとしても、そのお金を借入から完済までの長い期間に渡って滞ることなく返済できなければ本末転倒だからです。では、どのような考え方で教育ローンを借入する必要があるのでしょうか。それは、ご自身の懐具合に合わせた返済可能額で借入する必要があります。返済可能額とは、その名前の通り、毎月余裕を持って返済していくことができる金額のことを指し、具体的に、毎月の手取収入から家計支出などを差し引いた後の実際に余るお金を考えなければなりません。なぜならば、新たに教育ローンの借入を行うということは、返済時期は別として、毎月の収入から家計支出などを差し引いた後の余るお金から新たに教育ローンの返済が支出されることになるためです。そのため、返済可能額を考えずに教育ローンの借入を行った場合、毎日の生活に支障が生じることが考えられ、多重債務の原因や最悪な場合は、自己破産といった結果を招いてしまう原因にもなり兼ねません。教育ローンと奨学金のどちらを使うのが良いのか?まとまった教育資金を準備するための方法には、教育ローンを借入するほかにも、奨学金を活用する方法もありますが、教育ローンと奨学金のどちらを使うのが良いのか?といった疑問を持たれている方も多いと思います。上記表を見ますと、教育ローンも奨学金も、いずれも教育資金を目的とした借入であることには変わりありませんが、借入する人や資金の受け取り方など、細かな点を比較して見ていきますと、大きく異なることが一目でわかります。ただし、いずれの借入をするにしても、特に、保護者の方には、教育ローンを借りる前に知っておいていただきたいお金の考え方があり、先に解説した返済計画を立てる場合やシミュレーションをする場合も「教育ローンと奨学金を借りる前に知っておきたい考え方とは?金利や損得以前に押さえるべきポイントを紹介」記事を通じて確認することができます。ご自身の将来のライフプランにも活かされる内容となっておりますので、併せて読み進めてみることをおすすめします。教育ローンや奨学金を活用して失敗しないために必要なこと教育ローンや奨学金は、お金を借入する人が異なるものの、いずれも長期の借金でありますから、計画的な準備と対策をしておかなければ、後々、生活が困窮する原因や最悪な場合、自己破産などに追い込まれる危険性があります。このような失敗をしてしまう一番の原因は、お金を借入する本人の考え方や事前行動の欠如にあると筆者は率直に感じておりますが、すでに紹介した返済計画や事前対策をあらかじめ行っておくことで、失敗することは簡単に避けられることは確かです。人の振り見て我が振り直せと言われることもありますが、どのような考え方が失敗することになるのか、以下、教育ローンや奨学金の質問から典型的に失敗する原因を個別に解説している記事がありますので、教育ローンや奨学金を活用する予定がある方は、以下の記事も読み進めておくことを強くおすすめします。教育ローンの審査に通過するためのポイント教育ローンを借入するためには、教育ローンを申し込んだ金融機関の審査に必ず通過しなければなりませんが、どの金融機関でも審査される一般的な審査項目は以下の通りです。個人信用情報に著しい問題がないか安定した収入があるのか教育ローンが、収入に対して多重債務にならないか上記の審査項目に対して、1つでも問題がある場合は、教育ローンを借入することは難しくなる可能性が高くなりますが、これら3つの具体的な解説につきましては、以下記事からそれぞれ個別に確認することができます。将来的に教育ローンの借入をする予定がありそうな方は、特に、読み進めていただきたい内容となっており、中には、教育ローンの借入が必要だからといって、短い期間で一時的に対策しようとしてもどうにもならないこともありますので、要チェックです。教育ローンの借入をするには、どこがいい?教育ローンの借入をするには、どこから借入すれば良いのか気になる方も多いと思いますが、この疑問を解決するためには、国の教育ローンと民間の教育ローンについて、それぞれ特徴を知ることが大切です。また、国の教育ローンや民間の教育ローンは、金利や融資限度額にもそれぞれ違いがあることから、特徴を知るだけではなく、それぞれを比較検討していくことも大切になります。なお、以下、同サイト内で公開している記事では、国の教育ローンと民間の教育ローンの違いについて比較しており、併せて、金利や特徴についても紹介しているため、教育ローンの借入をどこからしたら良いのか疑問を抱えている方にはおすすめです。教育ローンを比較検討するためのポイント教育ローンを比較検討する際のおもなポイントは、以下の通りです。金利は、どのような種類があるのか年利率は、どのくらいなのか保証料や保証人が必要なのか借入金額はどのくらいまで可能なのか返済期間はどのくらいまでなのか融資の対象となる条件はどうなのか上記の内容は、金融機関によってすべて異なるほか、いわゆるメガバンクと呼ばれる有名な銀行だからといってお得な融資条件であるとは限りませんので、やはり、複数の金融機関同士で比較検討することがとても大切です。教育ローンの金利を考える上でのポイント教育ローンや住宅ローンを借入する上で、金利を見て借入を検討することは当然のことである一方、目に見える金利(表面金利)だけで選ぶことは厳禁です。また、教育ローンには、おもに3つのリスクがあると考えられ、教育ローンを借入する前のリスク、教育ローンを借入している在学中のリスク、卒業した後における返済途中のリスクについて考えておくことも大切です。そのため、教育ローンの金利だけではなく、これら3つのリスクについて、どのようなリスクでどのような対策を考えておく必要があるのか、あらかじめ知っておくことをおすすめします。教育ローンを銀行から借入する場合の注意点教育ローンを銀行から借入するということは、民間の教育ローンを借入することを意味し、担保や保証料について、あらかじめ注意しておかなくてはなりません。これは、国の教育ローンに比べて民間の教育ローンは、種類が様々あることに加え、担保の有無によって金利や借入限度額が異なるほか、保証料があるといった特徴があるためであり、結果として、これらは将来返済していくことになるお金に直接の影響を与えるためです。ちなみに、国の教育ローンは、銀行に比べて金利が低く、保証料や担保も必要ないことから、優先して教育ローンの借入を検討されることをおすすめしたいのですが、借入できる金額が少ないことや同居している親族以外の保証人が必要などといった縛りもありますので、この辺の注意点も知った上で、どちらの教育ローンを活用するのが得策なのか検討する必要もあるでしょう。教育ローンについてのおすすめ記事を紹介教育ローンは、借入から完済までの返済期間が長いものであるからこそ、借入計画や返済計画を立てることは、とても大切になりますが、何よりも教育ローンを無事完済し終えた成功者の体験談を知ることは大切だと考えます。成功談、失敗談から学べることはたくさんあるわけでありますから、教育ローンを借入する前は、教育ローンの完済に成功した方の体験談を目通しすることで、これからの借入に活かすことをおすすめします。なお、教育ローンは、住宅ローンの借入と同じように、長い期間に渡って返済をしていかなければならないことが多いため、返済期間中に、借り換えを検討される方もおられると思います。こちらに関しましても、教育ローンの借り換え効果について考察したものを公開しておりますので、併せて読み進めておくことで、より、教育ローンを初めて借入する際の大切さがおわかりになると思います。教育ローンまとめ教育ローンの総合案内記事として、教育ローンの借入から完済までに必要なことを幅広く紹介させていただきましたが、本記事の内容を一通り目通しいただきまして、関連記事を読み進めていただくことで、無理のない教育ローンの借入ができるものと思います。教育資金は、人生三大資金の1つにあたり、多くのみなさまにとって極めて重要なお金にあたりますが、教育ローンを借入する場合は、計画的な借入と返済計画をあらかじめ立てておくことでうまくいくことは確かです。本記事が、これから教育ローンを借入するみなさまにとって有意義なものになっていただければ幸いです。
2019年01月18日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)は今月10日から、「価格変動制(ダイナミックプライシング)」を導入した。価格変動制とは季節や曜日、気候などから混雑具合を予想し、それに応じて価格を変えるというもの。そんな価格変動制について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。■時期をずらして安く買えるなど選択肢も広がるUSJの1日入場券(大人)は、これまで年間を通して7,900円でしたが、1月10~31日は7,400円に値下げします。反対に、中国の春節で混み合う2月1日~3月22日は8,200円に、春休みの3月23日~4月7日は8,700円に値上げというように、時期により価格が変わるのです。以前から、航空券やホテルの宿泊料などでは、閑散期は安く長期休みなどのある繁忙期は高い「季節料金」がおなじみでした。しかしスポーツなどでは、対戦チームやスター選手の出場、優勝や個人タイトルがかかっているかなど多くの条件が、混雑予想に影響します。こうした集客に関するビッグデータをAIで解析し、価格に反映させようという試みが進んでいます。いち早く取り入れたのは、野球の福岡ソフトバンクホークスです。一部エリアの料金で’16年に実証実験を始めたところ、売上げアップに結び付き、昨年、サッカーJリーグの横浜F・マリノスや名古屋グランパスにも広がりました。スポーツでの価格変動制は、試合ごとにチケット料金が変わるだけではありません。販売開始後でも売れ行き次第で、チケット料金が変動します。たとえば、昨年10月14日の横浜F・マリノス対鹿島アントラーズ戦。自由席は通常価格2,500円で販売を始めましたが、人気が高く翌日には4,100円に、その3日後には当初の3倍、7,500円まで高騰しました。同じ試合、同じ席種でも、買うタイミングによって料金が違ったのです。そもそも価格とは、買いたい需要と売りたい供給のバランスで決まります。日本には以前「定価」がありましたが、グローバル化の中で約20年前に一部を除き、市場から消えました。今は「メーカー希望小売り価格」となり、買う店によって値段が違うのが当たり前です。そこにAIが登場し、より細かい値決めが可能になって、これからは価格変動制の時代です。ますます多くの業界に広がるでしょう。そうなると、あらゆるものが値上がりするのではと心配する方もいるでしょう。でもいっぽうで、閑散期は値が下がります。時期をずらして安く買うこともできる。選択肢が広がるということです。USJなら、防寒対策をして今月行けば昨年よりお得。格安で楽しめるでしょう。スポーツで観戦したい試合が決まっていれば、早めにチケットを買うことも対策の1つです。何より、標準的な価格を知っておいて、「私はどれだけのお金をかけるのか」という自分の価値観を決めることが大切です。価格変動制への流れはもう止められません。これからは上手に選べる時代を楽しみたいものです。
2019年01月18日たくさんの物件を見学して、オンリーワンの住まいが見つかったら、次は「住宅ローン」の申し込みです。住宅ローンにはいくつかの種類がありますが、どれを選ぶのが一番「お得」なんでしょうか?■ 金利の種類を知ろう!MaCC / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンの金利には、変動金利と固定金利の2種類があり、さらに固定金利には、一定期間の金利を固定する「固定金利特約型」と、完済まで固定の「全期間固定金利型」の2種類があります。ここでは全期間固定金利型についてご紹介します。まずはそれぞれの特徴やメリット・デメリットをみていきましょう。■ 「変動金利」ってどんなもの?変動金利のメリット変動金利の大きな魅力は、固定金利より低い金利設定です。「変動」と聞くといつも金利が変わって返済額が安定しないイメージがありますが、変動金利の仕組みを知ると、実はそうではないことが分かります。saki / PIXTA(ピクスタ)変動金利の場合、その利率は年2回(4月1日、10月1日)見直されますが、しかし、その都度毎月の返済額が変わるわけではなく、返済額は5年間一定となります。5年後、年2回ずつ見直された金利がトータルで上昇または下降していれば、それが返済額に反映されます。そこで大幅に返済額が増えてしまうとその支払いが困難になる場合もありますので、金融機関はどんなに金利が急上昇しても5年後の返済額は、「現在の返済額×125%」を上限にするというルールを設けているのです。変動金利のデメリットKY / PIXTA(ピクスタ)固定型より安い金利、返済額が5年間一定、125%ルールなど、メリットの多い変動金利ですが、デメリットもあります。さまざまなルールを設けていても、金利の上昇はやはりリスクです。たとえば金利の急上昇が続き、5年後の返済額を125%まで上げても、払いきれない利息が発生した場合、それは「未払い利息」となり、元金の残高が減らない・通常の返済が終了しても未払いの利息ローンが続く・ローン期間終了後に未払い分を一括返済しなければならない、などの可能性もあるのです。■ 全期間固定金利型の代表「フラット35」TOSHI / PIXTA(ピクスタ)全期間固定金利型住宅ローンの代表といえば、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している「フラット35」ですが、このローンにもメリット・デメリットがあります。フラット35のメリットフラット35の最大のメリットは全期間固定金利で返済プランが安定することに加え、融資利率が「低利」であることです。また、保証人が不要で保証料や繰り上げ返済手数料が無料なのも大きな魅力です。フラット35のデメリットさわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)変動金利の基準金利は現在2.475%ですが、多くの金融機関では基準金利から-1.7%や-1.85%の金利を優遇し、実際の貸し出し金利は0.7%前後で推移しているのが現状です。フラット35の金利は2018年7月現在、返済期間15年~20年が1.290%、返済期間21年~35年が1.340%(融資割合90%以下、いずれも最頻金利)と、変動金利の倍近くで推移していて、この傾向が続くようなら最終支払総額は変動金利の方がかなり少なくなる可能性があります。makaron* / PIXTA(ピクスタ)また、多くの金融機関ではフラット35の融資にあたり融資手数料を徴収しており、それを融資金額の2%前後に設定している金融機関もあったりします。保証料無料のメリットをうたっているフラット35ですが、融資手数料がかかることでその分が相殺されてしまっているのです。■ 結局、お得な住宅ローンはどれ?日本銀行の公表データによると、変動金利の基準となる短期プライムレート(企業向け最優遇貸出金利)は1.475で、2009年1月から変わっていません。さらにさかのぼって1995年までの短期プライムレートを見ても最高で1.875(2007年3月~2008年11月)となっていますのでその変動幅は大きくありません。変動金利型住宅ローンの基準金利は短期プライムレートに連動しており、その短期プライムレートが約22年という長い期間あまり変動していないことを考えれば、融資実行金利が0.7%前後という超低水準で推移している変動金利型住宅ローンが「今なら」お得といえるかもしれません。しかし、この短期プライムレート、1990年にはなんと「8.25」まで上昇したこともありますので、変動金利を選ぶリスクがゼロではないことも覚えておきましょう。Naoaki / PIXTA(ピクスタ)金利上昇のリスクを「最重要視」するなら全期間固定金利型住宅ローン以外に選択肢はありません。「どっちがお得か」だけではなく「自分に向いているのはどちらか」を考えて住宅ローンを選びましょう!
2018年07月24日購入予算の設定を考える際、同じ毎月返済額でも金利によって借入額が大きく変わります。これは金利が低ければ低いほど借入金が増えるということでもあります。一般に金利が低いのは変動金利です。「じゃあ金利の低い変動金利のローンを利用すれば予算が増やせるのでは?」と考える人もいるでしょう。はたしてそれは正しい考え方なのでしょうか。1.変動金利の分かり過ぎるほど明確なリスク将来の毎月返済額を見通せない変動金利や固定金利期間選択の金利を使って購入予算の設定はしづらいものです。しかしながら予算設定の際の使用を推奨したい全期間固定金利と変動金利では、金利にして0.7~0.8%程度の差があります(※1)。仮に毎月返済額を10.0万円とした場合、金利の低い変動金利で設定すれば、借入額は440万円近く増える計算です(※2)。机上で金利をちょこっと変えるだけで労せずして購入予算が増やせるこの方法は、一見すると非常に魅力的に映ります。しかし、いったん金利が上昇し始めると、この方法が悪魔のささやきであったことに気がつきます。変動金利が上昇した場合の毎月返済額シミュレーションしてみましょう。※1フラット35(借入期間:21年以上35年以下・融資率:9割以下)で取扱金融機関が提供する金利の最も多い金利と、主な都市銀行等の変動金利を比較。2017年12月現在。※2各種数値は次の条件をもとに設定しています。全期間固定金利:1.37%、変動金利:0.625%/返済期間:35年/返済方法:元利均等返済。分かりやすさを優先し、一部端数処理等を行っています。(図1)変動金利が上昇した場合の毎月返済額シミュレーション図は借入額3,500万円で、当初金利0.625%が6年目、11年目にそれぞれ金利1%上昇したと想定した場合に、毎月返済額がどれだけ変わるのかを計算したものです。返済6年目に金利が1%上昇すれば、毎月返済額は約1.4万円増え、返済11年目にまた1%上昇すれば毎月返済額はさらに1.3万円(当初からは約2.7万円)増えることになります。軽い気持ちで購入予算のアップを目的に変動金利を利用してしまうと、あまりに簡単に予算が増えてしまうので、その後に本来必要なリスク検証をせずに、変動金利へと流れてしまう人がいます。変動金利は低金利というメリット相応のリスクがあることを忘れないでください。2.変動金利のリスク・仕組み購入予算の設定や、購入予算アップを目的に変動金利を使うのはNGという話をしてきましたが、変動金利の住宅ローンを選んではいけないということではありません。大切なのはリスクや仕組みを正しく理解していることです。ここでは多くの変動金利で採用されている独自の返済ルールを説明します。①金利の見直し……半年ごと②毎月返済額の見直し……5年ごと③毎月返済額の変動幅……従前の1.25倍まで返済額のイメージを図にすると以下のようになります。(図2)変動金利独自の返済ルール金利の見直しは半年ごとに行われる(図中の期間①)けれども、毎月返済額は5年間据え置かれる(図中の期間②)ということと、毎月返済額が変わる(アップする)場合は、その前の金額の1.25倍までにとどめる、ということがその特徴です。少なくとも5年間は毎月返済額が変わらないことによる家計への安心感と、変わる場合でも極端な上昇にならないための配慮がなされていると見ることができるでしょう。一方でこのルールは、金利の動きと毎月返済額が正確に連動しないことから、金利上昇時などには、同じ毎月返済額でも、利息への支払い分が増えていて、元金が減っていかないという「見えない」リスクを生じさせるマイナス面も指摘されています。特に未払利息については、変動金利の最たるリスクとして、十分な注意が必要です。3.固定金利期間選択の金利引き下げタイプに注意固定金利期間選択も変動金利と同様、購入予算の設定や、購入予算アップを目的とした計算用に使用するのはNGです。一方で、実際に固定金利期間選択を利用する人も一定数はいますので、固定金利期間選択の住宅ローンを選ぶ可能性も踏まえて、押さえておきたい点を紹介します。リスクは、選択期間が短いタイプであれば特に、変動金利と同様のリスクがあります。固定金利期間選択の場合は、変動金利のように毎月返済額の上限がない商品のほうが多いので、急な金利上昇があった場合は、毎月返済額もそれに応じる形で際限なく増えますので、場合によっては変動金利以上にリスキーな点があります。また、固定金利期間選択の商品のなかには、引き下げ金利幅が途中で変わるものがあります。当初期間引き下げタイプと呼ばれるもので、この商品は固定金利期間終了後の引き下げ幅が当初より小さくなり、店頭金利が変わらない場合でも適用金利は上昇し、毎月返済額がアップします。こうした商品も、ホームページなどでは引き下げ幅の大きい当初金利のみが、大きく謳われていますので、くれぐれもその金利で返済期間中すべての毎月返済額を計算したり、それに基づく形での借入額の安易な増加をしないよう、注意してください。
2018年03月22日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたら――。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「国債は時期によって発行されていないことがあるし、年利0.05%と、それほどのお得感はありません。仮に100万円分買ったとしても、年に500円ほどの利息です。その代わり、国がなくならない限り紙きれにはならないという意味では、安全性は高いと言えます。目安としては、『すぐには使わないが5~10年以内に使うと思われるお金』を、運用の対象にしてみてはどうでしょうか」(風呂内さん・以下同) 3年固定型、5年固定型などいくつかあるが、風呂内さんが注目するのは10年変動型だ。 「固定型は現在の低金利がそのまま固定されますが、変動型の場合、世の中の景気に連動していますから、景気が上がれば、金利も上がる可能性があります。また、“10年”とあっても10年解約できないわけではありません。1年以上持っていれば、いつでも解約可能。国債は半年に1回、利息が支払われますが、解約した場合は、直近2回分の利息が減額されます。理論上、1年手元に置いていれば元本割れしません」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「定期預金にして、銀行にできるだけ長く預ければそれだけで得をするーー。そんな考え方は“もう古い”と言われるかもしれません。実はすでに、利率が高い“普通預金”もあるのです」(風呂内さん・以下同) なかでもこのところ専門家たちの間で評価が高いと言われているのが、’06年設立のイオン銀行だ。 「普通預金口座を開いて『イオンカードセレクト』という、クレジット機能付きのキャッシュカードを発行すれば、預金金利が年利0.1%になるというものです。これは、いわゆるメガバンクの100倍近くの金利。仮にこの口座に100万円を預けていれば、年に1,000円も利息がつくのです。しかも、定期預金ではないので、いつでも好きなときに出し入れができるという安心感があります」 加えて、自行ATMであれば365日24時間、手数料が無料になる。この低金利時代、たとえ108円であっても手数料を払うのはムダ。 「さらに毎月20、30日にイオンで買い物をした場合、5%引きになるという特典が付いています。日ごろから、イオンを利用している人にとっては、大きなメリットです。また、イオン銀行以外にも、楽天銀行は、楽天証券の口座アカウントと連携させれば、実際に取引してなくても、普通預金の利率が0.1%になります」 “定期預金が有利”という先入観をなくして、こういった高金利の普通預金を探してみよう。
2018年02月26日住宅ローンを借りる際に重要な条件である「金利」ですが、金利の利率をあいまいにしたままでは、いつまでたっても実際の購入予算を算出できません。購入予算はこの後、住宅ローンシミュレーション機能を使って算出します。ここでは、住宅ローンの条件として設定する金利の利率をどのように決めるのかを見ていきます。1. 銀行のホームページでよく見る住宅ローン金利下の図は、架空の住宅ローン会社「A社」が提示している住宅ローンに関するプラン例です。1つの会社で提供している住宅ローンは、複数あることが大半です(※10以上のプランがあることも珍しくはない)。下の図は、そのなかから代表的なプランをピックアップしました。まずは、図の見方を説明します。(図1)「住宅ローンプラン例」①金利タイプ変動金利型、固定金利期間選択型、全期間固定金利型の3種類がメジャーなもの。返済期間中の金利が変わるのが変動金利型、変わらないのが全期間固定金利型、一定期間は変わらないのが固定金利選択型。②適用金利店頭金利から引き下げ金利を引いたもので、実際の貸し出しにおいて使用される金利(利率)。③店頭(表示)金利各金融機関が本来設定している基準となる金利(利率)。引き下げられる前の金利で、定価のようなもの。④引き下げ金利店頭金利からの引き下げ率のこと。引き下げ率は条件によって変わるため、幅表記か、図のように最大での引き下げ率が記されている。引き下げ金利によって②の適用金利が決定する。2. 毎月返済額が分からなくなる金利タイプとは住宅ローンを選ぶとき、最初に確認しなければならないのは①の金利タイプです。金利タイプは以下の3つに分けることができます。金利タイプの選び方には様々な考え方がありますが、今回は購入予算を設定するために金利を選ぶという視点で、金利タイプを考えてみたいと思います。変動金利型借入期間中、半年ごとに金利が変わるため、現時点では金利が変動した場合の毎月の返済額は分からなくなる(※1)。固定金利期間選択型借入期間中、あらかじめ決まっている期間は金利が変わらないため、その期間は毎月の返済額は変わらない。該当の期間が終了したら、その時点の金利で改めて変動金利型か固定金利期間選択型を選ぶ(※2)ことになるため、現時点では途中から毎月の返済額が分からなくなる。全期間固定金利型借入期間中、金利が変わらないため、現時点で借入期間中の毎月の返済額がはっきりと分かっている(※3)※1:変動金利型の返済額は、借り入れから5年間は金利の変動にかかわらず一定のままというルールがある。※2:ごく一部の金融機関で、一度変動金利型を選ぶと再び固定金利期間選択型を選べない商品がある。※3:実際の金利が決定するのは、多くの金融機関では融資実行日になる。金利タイプごとの返済イメージを図で表してみましょう。(図2)金利タイプごとの返済イメージオレンジ色は毎月返済額が分かっていて、変わらないところです。「?」の部分はそのときにならないと金利が分からず、毎月返済額もいくらになるか算出できない期間になります。変動金利は金利だけを見るといいように思いますが、先の見通しが立てられないというデメリットがあります。3. 将来の金利が分からないと予算は設定できないお手元に不動産広告のチラシがあれば、それを手に取ってみてください。売買用のチラシでは「毎月返済額●●円。家賃並みの支払いで家が買える!」といった文句が踊っています。その際、毎月返済額を算出するために必要な住宅ローンの金利は、ほとんどの場合で利率が最も低い金利タイプの「変動金利」を使っています。変動金利が悪いわけではありませんが、将来の金利動向が分からない変動金利を使って算出した“現時点での”毎月返済額が、あたかも返済期間中ずっと続くようなイメージで表現されることは、誤解を与える可能性があります。また、こうしたチラシで目にした情報をもとに、安易に購入予算を設定してしまったらどうなるでしょう。金利の違いが返済額に与える影響は、これまでの記事で確認したとおりです。金利の上昇、返済額の増加を想定していない購入予算の設定をしてしまっていたら、リスクは現実のものとして襲いかかってきます。購入予算の算出には、リスク管理の面から全期間固定型の金利を設定するようにしましょう。(図3)予算設定に使える金利、使えない金利
2018年01月20日住宅ローンを利用して家を買う場合に必要な住宅ローンの条件のひとつである「金利」が総返済額や毎月返済額にどのような影響を与えるのか、実際の数値を使って見ていきたいと思います。1. 総返済額に占める利息の割合まずは、住宅ローンを利用する場合の総返済額に占める元金と利息の割合を見てみましょう。(図1)「住宅ローンの借り入れと返済の内訳」※各種数値は、次の条件をもとに設定しています。金利:1.800%/返済期間:35年/返済方法:元利均等返済※分かりやすさを優先し、一部端数処理等を行っています。図を見ると分かるように、3,000万円を金利1.800%、35年返済で借りた場合の総返済額は4,046万円です。利息額は1,046万円なので、総返済額の25.9%。つまり、返済額のうち4分の1は利息分ということになります。このように長期間借り入れをする住宅ローンの場合、総返済額に占める利息額の割合はかなり大きくなります。金利が高くなればさらにその割合はさらに増すので、わずかな金利差も無視できません。2. 金利でここまで変わる!借入額別の総返済額一覧下の図は、借入額別・金利別の総返済額を計算したものです。総返済額から借入額を引いたものが、利息額になります。同じ借入額でも、金利によって総返済額がずいぶん違うことが分かります。(図2)「借入額別・金利別の総返済額(単位:万円)」※各種数値は、次の条件をもとに設定しています。返済期間:35年/返済方法:元利均等返済※分かりやすさを優先し、一部端数処理等を行っています。3. 総返済額を毎月返済額に置き換えて確認金利による総返済額への影響を体感できたでしょうか。次は、実際に自分が住宅ローンを利用することを前提に、この表を活用してみましょう。総返済額(借入額+利息額)だけを見ても、無理なく返済できるかどうか判断は難しいので、上の表の総返済額に毎月返済額を追記しました。今度は、現時点で想定している毎月返済額を中心に表を見てください。(図3)「借入額別・金利別の毎月返済額(上段)と総返済額(下段)(単位:万円)」※各種数値は、次の条件をもとに設定しています。返済期間:35年/返済方法:元利均等返済※分かりやすさを優先し、一部端数処理等を行っています。毎月返済額がほぼ同じでも、金利との組み合わせ次第で借入額・総返済額に様々な可能性があることが分かったでしょうか。この表を見て、「とにかく金利が低いにこしたことはない」と考える人も多いと思います。「住宅ローン=金利の低い商品」を求めることは、あながち間違いではありません。ただし、金利の低さだけを追い求めて住宅ローンを選ぶと大きなリスクが生じます。このリスクは購入予算の設定にも影響するため、家探しの最初の段階で把握しておかないと、後戻りができなくなるほど危険をはらんだものなのです。【訂正】サブタイトルの一部に誤りがありましたので修正いたしました。
2018年01月19日こんにちは。FPでライターのyossyです。家を購入するときには、一般的に住宅ローンを利用する人が多いものです。金利のタイプは、変動型か、全期間固定型か、はたまた固定期間選択型か。頭金はどれくらい入れるべきか。 どの金融機関を選ぶべきか……などなど、悩みはつきません。さまざまな住宅ローンの商品がありますが、皆さんは『預金連動型住宅ローン』 というのを聞いたことがあるでしょうか?今回は、預金連動型住宅ローンのメリット・デメリットをご紹介しましょう。●預金額に応じて利息がかかる額が変わる預金連動型住宅ローンというのは、簡単に言えば、“借入額から預金額を差し引いた額で利息額が計算される”という商品です。※具体的な商品内容は金融機関によって異なります。※差し引ける上限割合が決められている場合もあります。住宅ローンを利用する場合、“利息の額”はとても重要です。借入額が3,000万円だったとして、仮に1%の金利がずっと続いたとしましょう。35年間借りるとすると、実際に支払う総額は約3,557万円 。利息分が500万円以上になるわけです。・借入額(元本)が多い・返済期間が長い・金利が高いという条件によって、利息額は膨らんでいきます。繰り上げ返済をすればその分借入額が減るので、総返済額が減り、返済期間も短くなります(期間短縮型の場合)。だから頑張って繰り上げ返済する人が多いのですね。●【メリット】繰り上げ返済と似た効果&住宅ローン残高は減らない預金連動型住宅ローンの場合、預金額は減らないままで、繰り上げ返済に似た利息軽減効果 があります。※実際の繰り上げ返済のように、返済期間が短くなったり、(金利変動以外の理由で)毎月返済額が減ったりすることはありません。繰り上げ返済をすると、利息軽減効果がある一方、・手元の現金が減ってしまう(いざというときに困る危険性がある)・住宅ローンの借入額が減り、住宅ローン控除のメリットが減る(なくなる)こともあるというリスクがあります。でも、預金連動型住宅ローンの場合は、そういったデメリットは発生しません。住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、入居年や条件によって大きく内容が変わってきます。たとえば一般住宅で平成26年4月1日以降に入居した場合、年間で最大40万円、上限額までいかない場合、“年末残高×1%”が控除されます。納めた税金が返ってくる んですね。ただし、「返済期間が10年以上あること」などといった条件がありますし、借入額が4,000万円を切れば控除額は減っていきますので、繰り上げ返済をすることで逆に損をしてしまうこともある、というわけです。●【デメリット】まとまった預金額がなければ、損をすることもでは、デメリットについてもふれておきましょう。上記のメリットは、まとまった額の預金額があるからこそ得られるものです。預金連動型住宅ローンの場合、利息がかかる額は減りますが、金利そのものは通常の住宅ローンよりも一般的に高いです。預金額が少ない場合は逆に利息額が膨らんで、返済額が増える ということになってしまうのですね。----------いかがでしょうか。自分の返済プランや収支状況をふまえて、しっかりとシミュレーションしたいですね。実際の内容は商品ごとに異なりますので、詳しくは金融機関に問い合わせてみてください。【参考リンク】・住宅を新築又は新築住宅を購入した場合(住宅借入金等特別控除) | 国税庁()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年06月08日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が29日、自身のブログを更新し、体重の変動を明かした。「体重」というタイトルで更新した麻央は、栄養について書かれた資料の写真をアップし、「改めて、大切な栄養を勉強」とコメント。「この1年間で11キロの体重変動がありました。病気で、何故か人生で一番太った状態(むくみもあるのかな?)と一番痩せた状態を体験しています」と明かし、「以前は、体重計にはのらないずぼらな性格でしたが、最近は特に、確認をするようにしています」と記した。そして、「私は、ベスト体重プラス2キロを理想に考えています」と打ち明け、「何かあると、すぐに減ってしまうので、闘える蓄えを常にもっておくためです」と説明。「これから4キロ太ることがまず目標です!」と宣言し、「太るのが目標だなんて、3年前の私が聞いたらひっくりかえるでしょう」とつづった。
2017年01月29日●連載の目次は こちら から●住宅ローンを上手に借りようと思ったら、金利についての知識は不可欠! でも、「金利一覧表」を見ただけで、頭がフリーズしてしまう人も多いのでは? 住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーの浅井秀一さんに、金利の「勘どころ」を教えていただいた。■金利を理解するための「3つのステップ」「金利」の理解は、住宅ローンの最難関とも言える。けれども、有利な住宅ローンを借りるためには最低限の知識を持っておいてほしいので、次の3つのステップで説明していこう。1.「固定金利」と「変動金利」2.「基準金利」と「優遇金利」3.将来の金利優遇 ■ファーストステップ:「固定金利」と「変動金利」住宅ローンの金利は、「固定金利」と「変動金利」の2つのタイプに大別される。どちらを選ぶかで将来的な損得が違うので、最初のポイントだ。■セカンドステップ:「基準金利と「優遇金利」セカンドステップは、「基準金利」と「優遇金利」だ。例を見ながら、それぞれに説明していこう。<基準金利>その金融機関が貸し出しをする際のベースとなる金利。店頭金利とも言い、かつては、どの金融機関もこの金利で貸し出しをしていた。<優遇金利>現在、住宅ローンのメインとなっている金利。住宅ローンの貸出競争が激化している今、多くの金融機関が優遇金利での貸し出しとなっている。ただし、ひとくちに優遇金利と言っても、「誰にでも適用されるハードルの低い優遇金利」から、「ハードルが高いかわりに金利が最も低い最優遇金利」まで、優遇幅に段階が設けられているのが一般的。優遇金利のポイントは、「優遇金利の適用条件」と、どれくらい金利を優遇してくれるのか? という「優遇の度合い」をきちんと調べてみることだ。 ■サードステップ:「将来の金利優遇」(11年目以降)さて最後のひと踏ん張り、3つめのステップは、「将来の金利優遇」の確認だ。これは、下記の図の「固定金利選択型(★印)」を選択している人に関係がある話。この金利タイプでは、返済当初の一定期間だけ金利が固定される。たとえば、「10年固定」の場合は、「金利を当初10年間だけ固定しますよ」という意味だ。そして、「10年固定」を例に取ると、11年目以降は変動金利型を選ぶか、あるいは再び10年や5年などの金利を固定にする「特約」をつけるかを、選ぶことができる。<将来の金利優遇>(11年目以降)ここで大切なのが、将来の金利優遇だ。(1)返済が終わるまでずっと同じ金利優遇を適用してくれるタイプ(2)当初の金利優遇は大きいが、将来(「10年固定」では11年目以降)は少なくなるタイプの2つに分けられるからだ。たとえば、例に出した三菱東京UFJ銀行の場合、仮に11年目以降は再び「10年固定」を選び、そのときの「基準金利」が今と同じ3.0%であった場合、そこから<11年目以降>の金利優遇である「▲1.6%」を差し引いた、1.4%(=3.0% −1.6%)が、11年目以降に適用される住宅ローン金利となる。なかには、将来の金利優遇が1%くらいしかなかったり、変動金利に移行した場合はまったくなかったり…という金融機関もあるので注意したい。固定金利選択型ローンは当初の金利だけで比べずに、「将来の金利優遇」も確認しておくことがポイントだ。 ■10年前に家を買った私のリアルな実感これから住宅ローンを組もうという人は、「10年後のことなんて、イメージすらできない」と思うだろう。実際、私がそうだった。けれども10年前(私が家を買った当時)、5歳だった長男は、今や私立高校生。私学の学費と予備校代、部活の費用などがかかる。ともに2歳だった双子は中学受験生で、塾代が大変だ。このように、ただいま、わが家は教育費負担が山場を迎えている(涙)。マイホーム適齢期の10年後は、教育費負担が最も重い時期。そんな時期、住宅ローンの金利がガクンと高くなったら、本当に悲劇だ。だからこそ、「固定金利選択型」を選ぶ人は、優遇期間終了後の金利条件もしっかりチェックしておいてほしい。次回は、住宅ローンの返済期間について取り上げる。
2016年08月15日2016年の1月29日、日銀が「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を発表し、日本全土に衝撃が走りました。低金利の時代はこれまでもずっと続いていたわけですが、それどころか金利がマイナスになってしまったということです。「といわれても、理解しづらい……」という方もいらっしゃるでしょうが、それも仕方のないことです。いったい、これはなにを意味するのでしょうか?しかも、さらに実態をわかりにくくしているのは、実は世界の4分の1の国がすでにマイナス金利を導入しているという事実。そうなると、なにがどうなっているのかがますますわかりにくくなります。そこでぜひ読んでおきたいのが、『金利が上がらない時代の「金利」の教科書』(小口幸伸著、フォレスト出版)。過去40年間にわたり、投資マーケットの長期トレンドを見つめてきた元シティバンクの為替ディーラーが、マイナス金利時代の「金利」をやさしく解説した書籍です。ところで、そもそも金利の機能とはどのようなものなのでしょうか? きょうは本書から、そんな基本の部分を引き出してみたいと思います。■そもそも金利とは何なのか?金利は株価や為替レートと同様に、基本的には市場での需要と供給によって動くもの。資金需要が高まれば金利は上昇し、資金供給が高まれば金利は低下するわけです。ちなみに資金需要が高まるとは、資金を借りる(調達する)額が多くなることで、資金供給が高まるとは、資金を貸す(運用する)額が多くなること。一般的に、景気がよくなれば資金需要が高まり、金利の上昇圧力になるといいます。逆に景気が悪化すれば、資金需要は後退し、金利低下圧力になるわけです。ただ、金利が需給によって決まるといっても、為替レートや株価などとくらべると変動の程度は限られているもの。なぜなら、中央銀行の影響が強く及ぶからです。特に短期の金利にはそれがいえるそうです。それだけ金利の変動は経済の基本的な部分に大きく作用するため、中央銀行の役割と影響も大きくなっているということ。そして金利には、大別して次のような2つの機能があるといいます。■金利の2つの大きな機能とは(1) 景気調整機能景気がよくなれば資金需要が高まり、金利は上昇することになります。金利が上昇していけば資金コストは高まるので、資金需要は押さえられて好況にブレーキがかかります。つまり金利にはこうして、景気の行き過ぎを調整する働きがあるということ。ですから逆に不況では資金需要が低下し、金利は下落します。そうなると資金の借り入れをしやすくなり、資金需要の減少にも歯止めがかかり、不況にブレーキがかかるのです。もちろん、これだけで語り尽くせるほど単純な問題ではないでしょう。しかし、これがあくまでも金利の「基本」だと著者は説明しています。(2)資金分配機能資金は一般的に、低い金利よりも高い金利のほうに向かうもの。そのため、高い金利のほうに資金が集まるわけです。こうした2つの機能が働くためには、金利が資金の需給関係によって自由に動くことが前提になるといいます。自由に動く市場がないと、こうした金利の機能は働かないわけです。経済の規模が拡大して構造が複雑化するにつれ、行政による指導や帰省では経済を効率的に運営するのが困難になってくるもの。そこで、金利にその機能を発揮してもらう。そのために規制緩和や自由化が進行するというのです。実際に欧米に続き、日本でも1980年代に預金金利などの自由化が進みました。近年まで行政指導が資金配分などに強い影響力を持っていた中国でも、規制緩和や金利自由化の進行とともに金利の機能が働きはじめるようになったといいます。経済に与える金利の変動の影響が、以前よりも強くなったということです。■マイナス金利政策は正しいかところが、もっとも金利の自由化が進んだ欧米や日本など先進諸国の多くでは、金利低下が進行。ゼロ金利になっても資金需要は増えず、景気の低迷が続きました。金利の機能が働かない事態になってしまったわけです。米国はようやく利上げ可能な状態になりましたが、その他の国は政策金利の一部をさらに下げ、マイナス金利にすることに。こうしたなか、中央銀行は金利の機能を信じ、なんとか働かせようとしているというのです。つまり金利を下げて資金需要を高め、景気を浮揚させることと、市場の資金を日銀の当座預金から、より金利の高い金融商品(市場)へ向かわせるということ。短期から長期へと資金を向かわせ、イールドカーブ(利回り曲線)の水準を下げることです。この点においてはマイナス金利政策は、金利の機能の基本に沿った政策だということです。*基礎的な部分から個人投資家の心構えまで、金利についてさまざまな角度から解説した内容。読んでみれば、いろいろな疑問を解消できるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※小口幸伸(2016)『金利が上がらない時代の「金利」の教科書』フォレスト出版
2016年08月08日『金利を見れば投資はうまくいく』(堀井正孝著、クロスメディア・パブリッシング)の冒頭には、「炭鉱のカナリア」の話題が登場します。ご存知の方も多いとは思いますが、改めてご紹介しておきましょう。カナリアは周囲の異変に敏感で、それまでさえずっていたとしても、危険を感じると鳴き止んでしまう習性を持っています。そこで炭鉱労働者は昔、坑道に入る際に3羽のカナリアを鳥かごに入れて持っていったというのです。いうまでもなく、そのうち1羽でも鳴き止んだら、「炭鉱内にガスが発生しているなど、なんらかの変調が起きている」という合図だと認識したわけです。つまりカナリアは、一種の警報(アラーム)として使われていたということ。でも著者はなぜ、こんな話を持ち出したのでしょうか?理由はいたってシンプル。つまり投資の世界にも「炭鉱のカナリア」が存在していて、それは「金利」だというのです。なぜなら金利は、まだ表面化していない景気の変調をいち早く教えてくれるものだから。それが、投資の世界におけるカナリアだという根拠なのです。だとすれば、金利について知っておけば投資の確実性は向上するでしょう。投資家にとっては、とても頼もしい味方だということです。そして著者は、「3つの金利」を「炭鉱のカナリア=警鐘」として機能させれば、景気の変調に気づいていけるとも主張しています。そこで今回は、この「3つの金利」に焦点を当ててみましょう。■1:政策金利(短期金利)まず金利には、「短期金利」と「長期金利」があります。短期金利は一般的に、期間が1年未満の金融資産の金利のことで、政策金利は短期金利のひとつ。政策公純は簡単にいうと、中央銀行が一般の銀行に融資を行う際に受け取る金利のこと。日本では2006年まで「公定歩合」といわれていたものです。金融政策とは、景気を安定的に拡大させるため、中央銀行が政策金利を変更し、市中に出回るお金の量(通貨供給量)を調節すること。中央銀行は、景気がよいときは政策金利を上げて通貨供給量を減らし、景気が悪いときには政策金利を下げて通貨供給量を増やします。こうして政策金利を引き上げることが「利上げ(金融引き締め)」で、引き下げることが「利下げ(金融緩和)」。政策金利は、金融政策の影響を大きく受けるといいます。預金やローンの利率など、私たちがふだん接している金利で、期間の短いものについては、政策金利が基準のひとつになるそうです。また、時期によってその利率が上下するのも、政策金利が上下することが理由のひとつ。私たちは日常生活のなかで、知らず知らずのうちに金融政策の影響を受けているわけです。■2:10年国債利回り(長期金利)長期金利とは、一般的には期間が1年以上の金融資産の金利。10年国債利回りは、長期金利の指標のひとつだそうです。債券とは、国や企業が期間や利率を決め、一般投資家から資金調達をするために発行するもの。そして10年国債とは、国が10年間利率を決めて発行する債券のこと。10年国債利回りとは、債券市場における10年国債の流通利回りのこと。そして流通利回りとは、債券市場で債券を購入し、満期まで保有し続けた場合の1年あたりの利回り(%)。つまり流通利回りは債券の収益率のようなもので、お金を借りるときに支払う金利だと考えればいいそうです。■3:社債利回り社債は、企業が発行する債券のこと。社債利回りとは、債券市場におけるその社債の流通利回りのことで、企業が資金調達をする場合のコスト。流通利回りには債券の構成要素がすべて盛り込まれているため、同年減で発行体が異なる社債をくらべた場合、社債利回りの差は発行体となる企業の信用力の差と考えられるそうです。信用力とは、満期が来たら借りたお金をきちんと返済できるか、定期的に利息を支払えるかという返済(支払い)能力。いわば、企業の信用力が社債利回りに大きく影響するわけです。私たちもなにげなく、この信用力を使って生活しているのだとか。いい例が、「お金を誰に貸すか」ということ。誰かにお金を貸して欲しいといわれたら、返してもらえるかと不安になるもの。でも、銀行になら安心してお金を預けます。銀行なら利息を払ってくれるし、必要なときにはお金を返してくれると、無意識のうちに銀行の信用力を評価しているからです。たしかにこうして考えていくと、金利を身近に捉えることができそうです。*著者は25年以上にわたって運用の世界に身を置き、金融市場と奮闘してきたという人物。そのような経験に基づいて書かれているからこそ、本書の内容にも説得力があるのです。著者のいうとおり金融市場の「炭鉱のカナリア」を意識してみれば、投資を成功させることができるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※堀井正孝(2016)『金利を見れば投資はうまくいく』クロスメディア・パブリッシング
2016年04月19日2016年の2月16日から、日本では史上初めてマイナス金利を導入しています。このマイナス金利が導入されるのは、基本的に日本銀行(日銀)と民間銀行の間のお金のやりとりに関してですから、私たちの生活ですぐ何かが変わるわけではありません。でも、長い目で見たとき、どんな影響があるのでしょうか。■「マイナス金利」とは?そのものずばり金利が0%以下になるということです。普通は、お金を預けると利息がつきます。でも、「マイナス」金利ですから、お金を預けると逆にマイナスの利息分だけお金が減ってしまうことになります。「銀行に預けていると、お金が減っちゃうの!?」現状はその心配はありません。マイナス金利が適用されるのは、日銀が金融機関から当座預金で預かっている一部の資金です。銀行などの金融機関は、預金をきちんと預金者に支払えるよう、原則として「銀行の銀行」と呼ばれる日銀の当座預金に預金することが義務付けられています。2月16日以前は、日銀は0.1%という金利をこの預金に付けていましたが、これがマイナス0.1%に引きさげられたのです。■「マイナス金利」の狙いって?ひとことで言うと「経済の活性化」です。銀行は、私たち預金者のお金を預かり、それを運用したり貸しだしに回したりすることで、必要なところに資金を提供してゆく経済の潤滑油としての役割を担っています。銀行が預かったお金をそのまま日銀に預けたのでは、本来のこの役割の点ではやや不十分です。でも、いままではわずかでも0.1%の金利がついたので、銀行も「まあ日銀に預けておいて損はない」という感じだったわけです。今回日銀は、「当座預金に余分にお金を預けると、むしろお金は減りますよ」という、いってみればペナルティを銀行に課したわけです。安易に日銀に預けるのではなくて、もっと貸しだしや投資をしてくださいよ、と銀行のお尻をたたいているわけです。「デフレ脱却」のための異次元の措置と言われるわけはここにあります。■私たちの生活への影響は?直接私たちの預金の金利の問題ではないとはいえ、マイナス金利は、私たちの生活にいい面・悪い面のどちらにおいても影響があります。いい面としては、当たり前ですがローンの金利も下がります。たとえば、「三菱東京UFJ銀行」は、10年固定の住宅ローンについて、最も優遇する場合の金利を、2月の年1.05%から3月1日に0.8%に引きさげました。同様に3月1日から「三井住友銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」は、10年固定の住宅ローンの金利を0.8%に、「三井住友信託銀行」も、10年固定の住宅ローンの金利を2月の年0.7%から0.5%に引きさげています。ローン金利が下がることで住宅を買う動きが増えて、経済の活性化につながることが期待されます。悪い面は、私たちの銀行預金の金利が一層下がることです。普通預金の金利は、いまでもとても低いですよね。一般の銀行で0.02%です。これが、マイナス金利導入後、ほぼすべての銀行で0.001%に引きさがりました。10万円を普通預金に1年間預けて、利息が1円ということになります。こうなると心配なのは、私たち個人の預金もいつの日かマイナスになるときがくるのでは? ということですね。銀行各行は、現時点で、預金金利や住宅ローン金利をマイナスにすることはないとしています。しかし、日本に先んじてマイナス金利を導入したヨーロッパでは、預金者に負担を求めるとして、スイスの一部銀行は先月から預金金利をマイナスにしています。また変動金利型住宅ローンの金利をマイナスにしたデンマークの銀行も出始めています。将来的に、日本の銀行が同じ動きをとらない、という保証はないかもしれません。■どうやってお金を守る?いまのところ、個人の預金金利はマイナスではありません。ですから、「まったく増えなくてもいい」という人は、そのまま銀行預金というのもひとつの手です。ただその場合は、ATM利用料がかかるとあっというまに実質マイナスになってしまいますから気をつけてくださいね。「タンス預金」も増えているようですが、盗難予防で銀行で貸金庫が大人気とか。でも、じつは貸金庫代分マイナスですよね。これまで「低金利時代の資産運用」といってもなかなか一歩を踏みだせなかったかもしれませんが、自分のお金を守るためにはそろそろ待ったなしの環境になりつつあります。資産運用を考えるとき、普通はいくら増やしたいかを考えるかもしれません。でも、肝心なことは、むしろ自分がとれる範囲のリスク、つまりどこまでなら仮に運用で損がでても我慢できるかを決めることです。みなさんのお金の1%まで? 5%まで? あるいは10%まで大丈夫? これをまず考えてください。それによって、皆さんにふさわしい運用の仕方の輪郭が、ある程度はっきりしてきます。銀行預金もみなさんが選ぶ運用商品です。銀行に預けるのか、運用会社に任せるのか、自分で株の運用をするのかなどなど。世のなかにはたくさんの金融商品がありますが、みなさんおひとりおひとりの輪郭にあった商品を選ぶことが、まず最初の一歩です。
2016年04月07日インヴァランスは3月11日、「マイナス金利に関する意識調査」の結果を発表した。対象は資産運用に関心のある20~49歳の社会人600名。調査期間は2016年2月22日~23日。○マイナス金利後の資産運用、約7割が「投資型が良い」「マイナス金利に対して不安を感じるか」を聞いたところ、84.3%が「不安を感じる」、15.7%が「不安を感じない」と回答した。さらに「マイナス金利導入によって景気回復できると思うか」を質問すると82.8%が「期待できない」、17.2%が「期待できる」となった。マイナス金利に対して「不安を感じる」と回答した人に「特に不安を感じる要素は何か」を聞くと、「手数料や保険料の値上がり」(36.8%)が最も多くなった。以降「個人資産への影響」、「金融経済の混乱」(ともに31.2%)と続いた。「マイナス金利導入後、『投資型』と『貯蓄型』の運用ではどちらが良いと思うか」を聞いたところ、68.3%が「投資型が良い」、31.7%が「貯蓄型が良い」と回答した。「マイナス金利導入に伴い資産運用先を変更したか」を聞くと49.5%が「変更した、変更を検討中」、50.5%が「変更するつもりはない」となった。「マイナス金利導入後、リスクが低いと思う資産運用先」を聞いたところ、全体の1位は「個人向け国債」(23.7%)。次いで2位は「不動産投資」「株式投資」(ともに23.5%)。以降、4位は「外貨預金」(21.7%)、5位は「投資信託」(19.8%)だった。20代では27.0%で「不動産投資」で最多となった。以降、「個人向け国債」(25.5%)、「株式投資」(23.5%)となった。20代が「不動産投資」を選んだ理由については33.3%で「安定した利益が見込めるから」が最多に。次いで「景気や為替の変動に影響されにくいから」(32.8%)となった。
2016年03月14日住信SBIネット銀行は2月29日、円普通預金金利と住宅ローン金利を引き下げ、円定期預金は引き上げた。円普通預金金利は年0.001%に引き下げ、円定期預金は年0.005~0.010%引き上げた。○SBIハイブリッド預金金利は年0.02%このたびの円普通預金金利などの引き下げは、2月16日に開始された日本銀行によるマイナス金利政策導入以降の市場動向を踏まえて実施されるもの。円普通預金金利は、個人、法人ともに年0.001%に引き下げた。また、SBIハイブリッド預金の個人向けの金利を年0.03%から年0.02%に引きさげ、法人向けの金利は年0.020%で据え置きとした。SBIハイブリッド預金とは、SBI証券での現物取引の買い付け代金や、信用取引における必要保証金・現引可能額に適用できる銀行預金(円普通預金)のこと。一方、円定期預金の一部は金利引き上げを実施した。引き上げ幅は年0.005~0.010%。表では、6カ月、1年の金利が引き下げられているが、これはキャンペーン金利から引き下げられた数値で、キャンペーン終了後の通常の金利と比較すると0.010%引き上げられている。他の金融機関では定期預金の金利も引き下げている中、金利を引き上げたことについて、住信SBIネット銀行は「市場金利に基づいた結果」としている。また、3月1日の融資実行分から、住宅ローンの変動金利と固定金利の一部を引き下げた。例えば、変動金利(借換以外)は、年0.011%引き下げ年0.568%とした。固定金利は、固定の2年、3年、5年は2月適用分と変わらず年0.40%、年0.51%、年0.50%としている。7年以降35年までは、年0.17%~0.22%引き下げた。このたび金利を引き下げた住宅ローンは、 ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローン。これらの住宅ローンは、団体信用生命保険・8疾病保障の保険料や借り入れ後の一部繰り上げ返済の手数料が無料となっている。
2016年03月02日三井住友信託銀行は3月1日、円普通預金金利と住宅ローン金利を引き下げ、外貨定期預金の金利を引き上げる。円普通預金金利は年0.001%とする。○住宅ローンの固定プランは年0.05%~年0.25%引き下げこのたびの円普通預金金利と住宅ローン金利の引き下げは、2月16日に開始された、日本銀行によるマイナス金利政策導入以降の市場動向を踏まえて実施されるもの。円普通預金金利は、現行の年0.02%を年0.001%に引き下げる。取引残高に応じて優遇サービスを提供するトラストプレミアムサービス普通預金金利は年0.025%から年0.002%とする。住宅ローンの固定プランにおける店頭表示金利は、現行水準から年0.05%~年0.25%引き下げる。変動プランについて変更はない。外貨定期預金では、米ドル・豪ドルの金利を引き上げる。例えば、「米ドル1カ月定期(ネットバンキング)」は年0.10%の金利を年12.00%に、「米ドル1カ月定期(窓口またはテレフォンバンキング)」は年0.10%を年0.50%に引き上げる。「米ドル1年定期(ネットバンキング)」は年0.65%を年1.50%に、「米ドル1年定期(窓口またはテレフォンバンキング)」は年0.35%を年1.20%にする。同様に「豪ドル1カ月定期(ネットバンキング)」の金利は年0.70%から年13.00%に、「豪ドル1カ月定期(窓口とテレフォンバンキング)」は年0.70%を年1.00%に引き上げる。また、「豪ドル1年定期(ネットバンキング)」は年1.55%から年2.10%に、「豪ドル1年定期(窓口とテレフォンバンキング)」は年1.05%を年1.60%とする。三井住友信託銀行は、外貨定期預金の金利を引き上げたことについて「マーケット環境をふまえた結果」としている。
2016年02月29日マネックス証券は2月16日、「マイナス金利政策」に関する調査の結果を発表した。対象は同社に口座を所有する個人投資家983名。期間は2月5日~8日。○マイナス金利への評価、「前向きに評価」が最多に「マイナス金利政策」についての評価を聞いたところ、最多は「前向きに評価している」(302)がだった。次いで「中立である」(233)、「否定的に評価している」(228)となった。「日本経済のデフレ脱却に『マイナス金利政策』が寄与するか」を聞いたところ、46.0%で「デフレ脱却に寄与しないと思う」が最も多くなった。次いで「わからない」(29.3%)、「デフレ脱却に寄与すると思う」(24.7%)となった。「日本銀行のマイナス金利導入を受けて、投資意欲に影響したかどうか」を質問したところ、60.4%で「投資意欲は変わらない」が最多となった。以降「投資意欲が減退した」(20.5%)、「投資意欲が高まった」(19.1%)と続いた。さらに、「日本銀行による追加金融緩和の予想実施時期」を聞いたところ、「2016年4月~6月」(35.1%)で最も多くなった。以降「当分の間ないと考えている」(26.9%)、「2016年3月」(16.3%)と続いた。
2016年02月19日楽天銀行は、「円定期預金 年明け特別金利キャンペーン!」を実施している。○円定期預金(6ヶ月・2年)に特別金利を適用1月31日までのキャンペーン期間中、対象の円定期預金を預け入れた人に、以下の特別金利を適用する。キャンペーンの対象商品は、円定期預金(6ヶ月・2年)で、定期預金積立購入または「元利自動継続」、「元金自動継続」による継続分も対象となる。楽天銀行は、今後も顧客に魅力的な商品の提供を行っていくとしている。
2016年01月12日住信SBIネット銀行は14日、「冬の"資産運用"応援特別企画」として円定期預金に特別金利を適用したキャンペーンを開始した。○キャンペーン概要期間:12月14日(月)~2016年2月28日(日)預入れ手続き完了分まで対象となる顧客:住信SBIネット銀行に口座を持っている顧客対象商品:預入期間「6ヵ月もの」、「1年もの」の円定期預金特別金利:12月14日(月)~2016年2月28日(日)までの適用金利
2015年12月15日ソニー銀行は12月1日、冬の特別企画として円定期特別金利など4つのキャンペーンを開始した。○円定期特別金利内容:円定期預金(期間6ヶ月・1年)および積み立て定期預金(1年もの)を特別金利に提供する(12月1日時点の金利、年0.25%(税引き前、税引き後0.199%))。対象は新規に申し込む円定期預金および対象期間内に預け入れる積み立て定期預金と対象期間中に満期を迎え、自動継続となる円定期預金および積み立て定期預金対象期間:12月1日(火)~2016年2月29日(月)○振込&円定期で現金プレゼント内容:総額100万円以上の振込&円定期預金(6ヶ月または1年)の残高増加で一定の条件を満たした顧客に500円~5万円の現金をプレゼントする対象期間:12月1日(火)~2016年2月29日(月)、増加額判定日時は2016年3月31日(木)午後11:59○円定期plus+でプレゼント内容:円定期plus+(フラット型、ステップアップ型問わず)の申し込み総額100万円ごとに抽選権を1口とし、応募した人の中から抽選で40名に四季の美味、または銘酒を毎月(合計12回)プレゼントする対象期間:プレゼント応募期間:12月1日(火)~2016年3月3日(木)○ブラジルレアル預金フェア購入時の為替コストが半額内容:ブラジルレアル預金の対円・対米ドルでの購入にかかる為替コストを以下の通り引き下げる定期預金(期間3ヶ月)は特別金利!内容:ブラジルレアル定期預金(期間3ヶ月)を特別金利にて提供する。12月1日現在の金利/ブラジルレアル定期預金(期間3ヶ月)年10.0%(税引き後年7.968%)対象期間:12月1日(火)午前0:00~2016年2月1日(月)午後9:00
2015年12月02日楽天銀行は16日、「円定期預金 冬のボーナス金利キャンペーン」を開始した。期間は12月30日まで。○円定期預金(1年)に特別金利を適用12月30日の預入れ完了分までのキャンペーン期間中、対象の円定期預金(定期預金積立購入または「元利自動継続」、「元金自動継続」による継続分も対象)を預け入れた人に、特別金利を適用する。楽天銀行によると「当行の通常の金利の約2倍の特別金利を適用しているので、この機会にぜひ多くの人に利用してもらいたい」としている。楽天銀行は、今後も顧客に魅力的な商品の提供を行っていくとしている。
2015年11月18日横浜銀行は26日、「相続定期預金プラン」の取扱いを開始した。○当初3か月間は特別金利年1.50%を適用相続定期預金プランは、相続により受け継がれた資産をもとに作成した定期預金に対して、当初3か月間、特別金利年1.50%を適用するもの。また、初回満期日までにNISA口座を新規に開設した場合は当初3か月間、特別金利年2.13%を適用するという。特別金利は、12月30日までに契約した場合のものを税引前金利で表示している。2016年1月以降の金利は、決まり次第都度、横浜銀行ホームページにて掲載する。横浜銀行によると「29日現在のスーパー定期と大口定期のそれぞれ3カ月物の店頭表示金利は年0.025%(税引後年0.01992125%)なので、相続定期預金プランの特別金利は破格の数字。これまで取引がなかった人でも、当行に口座を開設することで利用できる」としている。○相続定期預金の概要利用できる人/相続により資産を受け継ぎ、相続手続き完了日・相続財産受取日のいずれかの日から1年以内の個人の顧客(他の金融機関で相続手続きをされた人も対象)預入金額/50万円以上、相続により受け取った金額まで。1回あたり50万円以上であれば、分割して作成することもできる預入期間/3か月。満期後はスーパー定期または大口定期として自動継続される金利/基本プラン:年1.50%(税引後年1.1952750%)。NISA口座開設プラン:年2.13%(税引後年1.6972905%)。満期後の書き替えの際は、その時点での店頭表示金利を適用。必要書類/相続財産を証する書類(相続税の確定申告書等)横浜銀行は、今後も顧客に対する最高の金融サービスの提供を通じて、信頼される金融グループとして、活力ある未来の創造に貢献していくしとている。
2015年10月29日横浜銀行は9日、全国健康保険協会(以下、協会けんぽ)神奈川支部と連携し、2016年3月31日まで「協会けんぽ加入者さま限定 横浜銀行スーパー定期特別金利キャンペーン」を開始した。○定期預金に特別金利年0.40%を適用このたびのキャンペーンは、「協会けんぽ」に加入し10月以降に健康診断を受診した個人の顧客を対象として、新たな資金で作成した定期預金に特別金利年0.40%を適用するもの。横浜銀行によると「中小企業に勤めている人の健康診断の受診率は、健康保険組合を持っている企業に比べると低い状況。キャンペーンを通じて、中小企業などに勤めている人やその家族の人が加入している『協会けんぽ』とともに、神奈川県内にお住まいの方の健康診断受診を応援していく」としている。横浜銀行は、今後も神奈川県が掲げる「未病を治す」取り組みを通じて、地方創生に取り組んでいくとしている。○協会けんぽ加入者限定横浜銀行スーパー定期特別金利キャンペーンの概要対象者:協会けんぽに加入し10月以降に健康診断を受診し、新たな資金で定期預金を作成した個人の顧客内容: 期間3か月のスーパー定期(自動継続のみ)を窓口(店頭)で預け入れた場合、初回3か月間特別金利年0.4%(税引後0.3187%)を適用。 満期後の書き替えの際は、その時点での店頭表示金利を適用。9月28日現在のスーパー定期(3か月・300万円未満)の店頭表示金利は年0.025%(税引後年0.01992125%)。特別金利適用中のスーパー定期を中途解約すると、特別金利は適用されず、預け入れ日から解約日までの所定の中途解約利率が適用となる預入金額:一人10万円以上、1,000万円まで。分割して作成する場合も1口10万円以上とする契約に必要なもの:来店の際は、健康保険証ならびに健康診断を受診した証明(健診結果、領収書など)を必ず持参する
2015年10月14日中京銀行はこのたび、インターネット専用支店「なごやめし支店」において、「大盛なごやめし定期 金利優遇キャンペーン」を10月1日から12月30日までの期間限定で開始した。○「大盛なごやめし定期」1年ものの適用金利を優遇「大盛なごやめし定期 金利優遇キャンペーン」は、多くの顧客に「なごやめし支店」を利用してもらえるよう「大盛なごやめし定期」1年ものの適用金利を、年0.30%から年0.39%(税引後 年0.3107715%)へと0.09%の優遇をする。
2015年10月01日