長女が生後6カ月を過ぎたころ、RSウイルスにかかりました。わが子を看病するという初めての経験でバタバタと過ごし、しっかりとした予防をすることなく油断していたためか、夫婦そろって長女からウイルスをもらってしまったのです。どのような症状だったのか、そして体調を崩して大変だった体験談をお伝えします。 生後6カ月…初めての風邪!?長女が初めて体調を崩したのは、生後半年が過ぎた夏でした。いつもより明らかに多い鼻水に気付いたのは午後7時ごろ。夏なのに風邪を引かせてしまった! とかかりつけの小児科に電話したところ、「機嫌がよく、おっぱいも嫌がらずに飲んでいるなら、一晩様子を見て発熱などの症状が出てきたら翌朝受診してください」とのこと。 そして夜から朝にかけて鼻水の量は少しずつ増加し、鼻づまりや咳の症状も出始めたので、午前の診療時間に向かうことにしました。 RSウイルス感染症と診断されて診断はRSウイルス感染症でした。「夏なのに風邪を引かせてかわいそうなことをしてしまった」と思っていたのですが、小児科の先生に「もし発症があと1カ月早かったら、入院をすすめています」と言われ、事の重大さと重症化する可能性が少なくないことに気付かされました。 暑さのため外出もあまりしていなかったので、おそらくちょっと前に長女を連れて法事に出席したときに何らかの形で感染したのだろうと思いました。 長女に続いて大人も感染その後長女は重症化には至らず、自宅療養で無事に回復しました。しかし問題は私たち夫婦でした。RSウイルスのことをネットでいろいろ調べたところ、「大人はほとんど重症化しない」「大人は軽症で済む」という情報を見たせいか、看病するときも予防に対してはすっかり油断してしまったのです。 娘の体で増殖したウイルスはマスク程度では防げず、私も夫も2週間ほど長引く鼻風邪にかかってしまいました。もっとアルコール消毒などを積極的に取り入れていれば、大人への感染は防げたかもしれないなぁと反省しました。 今回は家族みんな軽い症状で済みましたが、感染症を防ぐことの重要性を改めて感じたできごとでした。また、RSウイルスは秋から冬にかけて流行すると言われていましたが、小児科の先生曰く近年は夏にも流行ることがあるそうです。当時0歳だった長女は今3歳で、幼稚園に通い始めました。集団生活が始まったので感染症対策により一層気を配ろうと思います。著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月06日6月に入り、保育園や幼稚園、学校ではプール開きや水遊びの季節ですね。親としては水着などの準備や洗濯物が増えることを気にしがちですが、これからの時期にこそ気を付けたいのが感染症です。夏にかかることの多い感染症の一つが「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」。症状や感染経路、予防法についてご紹介します。■プール熱、5月下旬の感染者数が今年最多に!プール熱とは、アデノウイルスによって引き起こされる、突然の高熱とのどのはれ、目の充血などが特徴の感染症。感染者のうち、5歳以下の子どもが全体の6割程度を占め、幼児から小学生が多くかかります。かつて、夏にプールを介して感染することが多かったため、「プール熱」と呼ばれるようになりましたが、現在はプールの塩素濃度管理が徹底されているため、プールの水から感染することは滅多にないようです。毎年6月から8月にかけて、プール遊びの時期に流行ることが多いとされます。現在、咽頭結膜熱(プール熱)はどの程度流行っているのでしょうか?国立感染症研究所によると、2019年5月20日から5月26日までの全国約3000の医療機関1定点あたりの報告数は0.64人で、今年に入って最多人数になっています。過去5年間の同時期と比較するとやや低い数字ですが、前週から急激に増えています。また例年、流行のピークを迎えるのはこれからのため、今後も感染者数が増えていく可能性があるといえそうです。都道府県別に見ると、鳥取県が1.42人、新潟県が1.30人、沖縄県が1.18人の順に多くなっています。咽頭結膜熱は夏の感染症と思われがちですが、近年では冬にも流行ることが多くあります。一年を通して注意したほうがよさそうですね。■プール熱の症状、潜伏期間、感染経路は? では、咽頭結膜熱(プール熱)の症状をくわしく見ていきましょう。また、咽頭結膜熱と流行性角結膜炎の違いはどこにあるのでしょうか?【症状】1日の間に39~40℃の高熱と、37~38℃の微熱の間を行き来する症状が4~5日続きます。 扁桃腺がはれて、のどが赤くなり、痛みをともないます。リンパ節がはれたり、頭痛や腹痛が起きることも。さらに、目が真っ赤に充血して、目やにや涙が多く出るなどの結膜炎症状が出ます。【潜伏期間】潜伏期間は2日から14日です。【感染経路】目をこすった後に手指をふいたタオルなどを介した接触感染、くしゃみやせきなどのしぶきによる飛まつ感染。【流行性角結膜炎との違い】咽頭結膜熱と流行性角膜炎、どちらもアデノウイルスによって引き起こされる感染症ですが、ウイルスの型が異なります。どちらも目に結膜炎の症状がありますが、高熱になりやすく、のどの痛みなどの症状がプラスされたものが咽頭性結膜炎といえるようです。■プール熱「予防、対処、登校(登園)基準は?」 咽頭結膜熱を防ぐ方法はあるのでしょうか? また、実際にかかってしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか? 登園・登校基準もあわせて見ていきます。【予防方法】接触感染、飛まつ感染を防ぐために、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。プール前後のシャワーや、タオルを共用しないなど心がけましょう。【対処法】有効な治療薬はないため、症状に合わせて対症療法が行われます。【登校(登園)基準】発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となっています。アデノウイルスはウイルスの型の種類が多いため、何度も似たような感染症にかかるケースもあるようです。毎日こまめに手洗いをしたり、家族の間でもタオルを共用しないなど気をつけて過ごしたいですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・国立感染症研究所「感染症動向調査 週報」 ・国立感染症研究所「アデノウイルス」
2019年06月13日梅雨の季節も近づき、だんだんと蒸し暑さを感じるようになりました……。そこで心配なのが熱中症。そこで今回は、赤ちゃんを夏の暑さから守ってくれるひんやりアイテムをご紹介します!たったの200円(税別)で気軽に熱中症対策ができちゃうんです☆ぜひチェックしてみてくださいね。ベビーカーの暑さ対策は必須!暑い日に、ベビーカーに座ったお子さんが汗だくに……なんて経験ありますよね。実はベビーカーの高さは地面から近く照り返しが強いため、気温が上がりやすいんです。そこで忘れてはいけないのが熱中症対策。今回はお子さんを暑さから守ってくれる、こちらのひんやりグッズをご紹介します☆《赤ちゃん快適クッション》でベビーカーを快適に☆こちらの《赤ちゃん快適クッション》は、ベビーカーに取りつけるだけで簡単に座り心地をよくしてくれる、便利なアイテム!生後3か月の首がすわるころから使えるそうです。保冷剤を入れてひんやり☆裏面には保冷剤を入れられるように、ポケットがついています☆入れたあとは、着脱テープをしっかりとめるのを忘れずに。ひんやり心地よい冷たさを感じることができます♪(※)※保冷剤の温度や外気温、衣服の薄さによっては長時間使用すると冷えすぎて体調を崩す恐れがあります。保護者の方が十分に注意してください。取りつけ簡単♪ベビーカーの代わりに、いすに取りつけてみました!下ひもをベビーカーのベルト穴に通して、通した下ひもと上ひもをしっかりと結んで取りつけ完了♪とっても簡単ですよね。お子さんの背中や首元を冷やしてくれて、熱中症対策できちゃうスグレモノなんです。あつ~い日でも、これならちょっぴり安心しておでかけできそう☆相性ぴったりなオススメの保冷剤はこちら!クッションに入れるのは、凍らせてもやわらかいタイプの保冷剤がおすすめ!〔セリア〕の《やわらか冷え~る》は、機能性もサイズ感もぴったりなんです☆ほかにもたくさん遊んで汗をかいたあとのアイシングに使うのもよし、クーラーボックスに入れて使うのもよし。夏のアウトドアやレジャーのお共にいかがですか?たったの200円(税別)でプチ熱中症対策ができちゃう☆《赤ちゃん快適クッション》と《やわらか冷え~る》の2点合わせてたったの200円(税別)で、気軽にベビーカーでの熱中症対策ができちゃうんです!気になった方はぜひ〔セリア〕でチェックしてみてくださいね。
2019年06月09日もうすぐ保育園や幼稚園、小学校でプールが始まります。水遊びや水泳の授業が始まるこれからの時期、特に気をつけたい感染症の一つが、「流行性角結膜炎」です。「はやり目」と呼ばれることも多いこの感染症、赤ちゃんでもかかることがあり、白目が真っ赤に充血したり、目やにや涙が出たりします。今回は、流行性角結膜炎の症状や治療法など、具体的に見ていきましょう。■流行性角結膜炎「2018年は夏も冬も大流行!」そもそも、流行性角結膜炎とはどんな感染症なのでしょうか?結膜炎は、ウイルス性結膜炎と細菌性結膜炎に分かれます。そのうち、ウイルス性結膜炎には原因となるウイルスが4つあり、流行性角結膜炎、咽頭結膜炎(通称:プール熱)、急性出血性結膜炎、ヘルペス性結膜炎となります。その中で、流行性角結膜炎はアデノウイルスによって引き起こされる感染症で、一年を通してかかることがあります。角膜はいわゆる「黒目」をおおう透明な膜のことで、結膜は上下まぶたの裏側と白目の表面をおおう半透明の膜のこと。この両方がウイルスに感染し、伝染性の角膜炎と結膜炎が合併するのが、流行性角結膜炎です。現在の流行状況を見てみましょう。国立感染症研究所によると、2019年4月29日から5月5日までの全国3000の医療機関1定点あたりの報告数が、流行性角結膜炎では0.23人と低い数字になっています。ただし、昨年5月には感染者数が急増。過去10年間と比較してもっとも多かったときもあり、その後も断続的に冬ごろまで流行が続きました。これからプールや水遊びも始まり、夏に向けて再びはやりやすくなるため、注意が必要といえそうです。■流行性角結膜炎「症状、潜伏期間、感染経路」流行性角結膜炎の症状はどういうものなのでしょうか?【症状】結膜が充血し、目やにや涙が大量に出ます。目の痛みをともなうことがあります。まぶたがはれたり、異物感があることもあります。症状が強い場合、結膜の表面に白い炎症性の膜(偽膜)ができることも。特に乳幼児は症状が出やすいようです。また、最初は片目だけに症状が出ていても、数日中にもう片方の目に症状が現れることがあります。症状のピークは、発症してから約1週間で、徐々に回復していきます。炎症が強い場合は、角膜(黒目)の表面に小さな濁りが残るケースも。濁りが消えるまで数カ月かかることもあります。【潜伏期間】潜伏期間は2日から14日です。【感染経路】プールの水、手指、タオルなどを介した接触感染、くしゃみやせきなどのしぶきによる飛まつ感染となります。■流行性角結膜炎「予防方法、対処法、プール・水遊びは?」流行性角結膜炎を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? また、実際に流行性角結膜炎にかかった場合の対応はどうすればいいのでしょうか?予防法や対処法、プール・水遊び、保育園や学校の登園(登校)基準も見ていきましょう。【予防方法】手洗いや、プール前後のシャワーがすすめられています。家族内感染、学校や保育園などでの集団感染を防ぐためにもタオルの共用は避けましょう。プール以外でも接触感染によって広がる可能性があるので、日頃から意識しておきましょう。【対処法】特効薬はないため、通常は炎症を抑え、細菌による二次感染を防ぐための目薬が処方されることが多いようです。また、目やにはハンカチではなく、使い捨てできるティッシュでふくのがいいでしょう。感染している子どもだけでなく、家族全員がこまめに手洗いをするのも大切です。【プール・水遊び】症状が完全になくなるまで控えましょう。【登校(登園)基準】医師が周囲への感染の恐れがないと判断するまで登校(登園)できません。感染力が強く、一度かかると手ごわい流行性角結膜炎。日ごろから手洗いはもちろん、家族であってもタオルは一人ずつ分けて使うように習慣づけておきたいですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本眼科学会「ウイルス性結膜炎」 ・国立感染症研究所「感染症動向調査 週報」
2019年05月23日だんだんと気温も高くなり、もうすぐあつ〜い夏の季節がやってきますね……。そんな暑い日は熱中症対策が欠かせません!今回は夏に役立つ、お手ごろなのに優秀な〔ダイソー〕のアイテムをご紹介します☆水に濡らすだけでひんやり冷たくなるクールタオル3種!繰り返し使えるので毎日のおでかけにはもちろん、スポーツや旅行時にも大活躍ですよ♪みなさんぜひチェックしてみてくださいね。暑さに負けない!クールタオル3種サイズ:100×20cm材質:ポリエステル今回ご紹介するのは、〔ダイソー〕の《クールタオル》3種。手触りのよい薄手のタオルですが、水に濡らすとたちまち冷感が得られるスグレモノなんです!乾燥してもまた水に浸せば同じように効果が得られてとっても便利♪こんな優秀なアイテムが1枚108円(税込)なんて驚きですよね!おうちに1つあれば、この夏大活躍すること間違いなしですよ☆UVカットも!こちらのクールタオルは、なんとUVカット効果があるんです!紫外線カット率は95%以上。さらに、洗濯してもその効果はキープされたままなのだとか。シワやシミの原因となる紫外線は女性の敵!このクールタオルを使えば暑さ対策だけでなく、UVカットができるなんて美容や健康にもうれしいですね♪首に巻いてひんやり気持ちいい!クールタオル全体を水に浸し、固く絞ります。このときによ〜く水を絞らないと、首にかけたときにポタポタと水滴がしたたり、服が濡れてしまう場合があります。また、なるべく冷たい水でタオルを濡らすことで、よりいっそうひんやりとした冷感が得られますよ♪写真のように首にかけると、冷たくてとっても気持ちいい!首にはリンパが集中しているので、体全体の温度調節をしてくれるのだとか。この夏大活躍のクールタオル♪今回は暑い夏に役立つ、〔ダイソー〕の《クールタオル》3種をご紹介しました♪暑さ対策だけでなく、UVカットの効果もあるなんてこんな優秀なタオル見たことないですよね。これがあれば、夏のレジャーもアウトドアスポーツも怖くない!この夏、手放せないこと間違いなしです!みなさんもクールタオルを使って暑さに打ち勝ちましょう☆〔ダイソー〕には、このほかにも毎日の暮らしに役立つ便利なアイテムがバリエーション豊富にそろっています。みなさんもぜひ店頭に足を運んでみてはいかがですか?お気に入りの商品を見つけてみてくださいね♪【ダイソー】パステルカラーがかわいい♡深型ランチカップ♪【ダイソー】炊飯器いらず!レンジでチン♪で簡単調理《炊飯マグ》を使ってみた【ダイソー】お箸付き200円でコスパよし!毎日使うランチボックスはシンプルでおしゃれに♡
2019年05月20日ゴールデンウイークも明けて、初夏の気配も感じられるようになってきました。そろそろ水遊びの季節が始まります。感染症というと冬のイメージが強いですが、実は夏に向けて流行るものも多くあります。今回は、その一つである「水いぼ」についてくわしく解説します。■幼児や乾燥肌の子どもは特にかかりやすい!お風呂や着替えのとき、わが子の体をよく見ると、わきの下やおなか周りに小さなポツポツが。子どもに痛みやかゆみがある様子もないため、しばらくそのままにしておくと、腕や足にもどんどん広がっていき、大変なことに…! なんていう経験はありませんか?水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって感染する皮膚の感染症。7歳以下、特に皮膚が薄くてバリア機能の未熟な幼児に多くみられるのが特徴です。水っぽく光沢を帯び、中心にくぼみがある1~5ミリの小さめのいぼが、わきの下や胸部などにできます。乾燥肌やアトピー性皮膚炎の傾向がある子は、特に注意が必要です。皮膚のバリア機能が低下しているため、かかりやすくなります。一般的に大人にはうつらないとされていますが、免疫力が低下していたり、アトピー性皮膚炎だったりすると、うつることがあるという意見もあるようです。 ■水いぼの症状は? とびひとの見分け方は?水いぼの症状は具体的にどういうものなのでしょうか? 同じく幼児期にかかりやすい「とびひ」との違いは?【症状】半球上に隆起し、ツヤのあるいぼがわきの下やおなか周り、腕や足などにできます。特にわきの下や胸部、上腕の内側など衣服と摩擦が起きやすい部分は多くできる傾向にあります。いぼの内容物が感染源になります。かゆみや痛みをともなうことは少ないのも特徴です。水いぼは、引っかいてつぶしたり、かかなくてもある程度すると自然にはがれ落ちます。しかし、それがほかの皮膚について感染してしまうため、どんどん広がります。【潜伏期間】潜伏期間は2~7週、まれに6カ月ということもあります。【感染経路】主に感染している人と接触することで、直接感染します。タオルの共有などにより間接感染することもあります。■水いぼにかかったらどうすればいい? プールはOK? では、実際に水いぼにかかってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?皮膚の感染症となると、水遊びやプールが心配ですが、プールに入っても問題ないのでしょうか?【予防方法】皮膚の乾燥が天敵。保湿をしっかり行うようにしましょう。特にスイミングに通っている子どもはプールの塩素消毒で皮脂が奪われやすいため、プール後の保湿もお忘れなく。【治療法】6カ月から3年で自然治癒するといわれていますが、個人差が大きくあります。積極的に治療する場合、10個以内で数が少なければ、皮膚科などでいぼを専用の器具でつまみ取ってもらうのがもっとも確実に早く治せるとされています。多少の痛みはありますが、麻酔入りテープ剤を貼っておいてからつまみ取ると痛みはある程度軽減できます。テープ剤には保険が適用されます。ただし、いぼの数が多い場合、つまみ取る痛みに子どもががまんできないため、1回に取る数を決めて、何回か皮膚科へ通うことになるでしょう。そのほか、液体窒素で除去する方法などもあります。 【プールや水遊び】日本小児皮膚科学会によると、プールの水では感染しないため入ってもかまわないとされています。ただし、タオルやうき輪、ビート板などを介してうつる可能性があるため、共用は避けるようにしましょう。学校や保育園、幼稚園、スイミングクラブなどでは、水いぼが完治するまでは入れない場合が多いようです。プールや水遊び後は、シャワーで流し、肌を清潔に保つようにします。【登校(登園)基準】学校や保育園、幼稚園を休ませる必要はありませんが、浸出液がある場合は覆うなどしましょう。一度かかってしまうと、なかなか治りづらい水いぼ。「あれ?」と思ったら、感染が広がらないうちに、早めに手をうつのがよさそうですね。参考サイト: ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児皮膚科学会「お役立ちQ&A みずいぼ」
2019年05月13日妊娠をすると、便秘に悩まされる方も多いのですが、逆に下痢に悩む方もいます。今回は、妊娠中に起こりやすい生理的な変化に伴って起こる下痢と、細菌やウィルスなどの感染によって起こる感染性の下痢について解説します。 生理的な妊娠中の下痢について妊娠中は、生理的な変化に伴い下痢が起こることがあります。主な原因は次のものになります。 プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが母体の中で増加します。このプロゲステロンは、消化器系の内面の平滑筋を緩めさせて、腸の動き(蠕動運動:ぜんどううんどう)を抑制する作用もあります。これは、食べ物を胃や腸内をゆっくりと時間をかけて移動させることで、効率よく栄養の吸収をするためです。プロゲステロンによる腸の動きが鈍くなることで、便が腸内に長く留やすくなります。その後、ようやく体外へ硬い便が排泄されたことをきっかけに、溜まっていた便が次々と排泄される際に、軟便~下痢便になることがあります。 慢性的な便秘の影響妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。 食生活の変化妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。 鉄剤の内服による副作用妊娠中は貧血になりやすいですが、鉄剤を内服し始めたばかりの時期に、下痢や便秘などの副作用が起こる場合もあります。併せて処方された鉄分の吸収を促すビタミンCを含むビタミン剤を内服することで、下痢や便秘などの消化器症状が助長されるケースもあります。鉄剤を内服し始めてから下痢が起こった場合は、早めに医師や助産師へ相談しましょう。 精神的なストレス妊娠に伴う緊張感や生活環境から受けるストレスによって自律神経が乱れて、腸の動きが活発になりすぎて、下痢を起こすことがあります。 感染性の妊娠中の下痢について妊娠中は抵抗力が弱まり、妊娠していない状態よりも細菌やウィルスなどに感染しやすいため、食中毒や胃腸炎によって下痢になることがあります。感染性の下痢が必ずしも流産や早産、胎児へ悪影響を起こすわけではありませんが、もし感染源に心当たりがあれば、早めに受診して治療を受けましょう。ここでは原因となる代表的な菌やウィルスについて説明します。 カンピロバクター感染源:加熱が不十分な肉料理。菌が付着した調理器具や手指が更なる感染を起こすこともある。特徴:加熱に弱い菌であるが、低温に強いため冷凍庫や冷蔵庫のなかでも死滅しない。潜伏期:2~5日症状:腹痛、下痢、発熱など予防:肉類は十分に加熱する。調理後の調理器具や手指は、しっかり洗浄・消毒する。 サルモネラ感染源:卵特徴:食中毒を起こす代表的な菌。食品を低温で保存し十分に加熱調理することで死滅する。潜伏期:潜伏期8~48時間症状:吐き気や嘔吐から始まり、腹痛や下痢を起こす急性胃腸炎が起こることが多い。予防:妊娠中は生卵を避ける。卵は必ず冷蔵庫に保管して、短期間に消費する。調理する際は、卵黄も卵白も固くなるまで十分に加熱して菌を死滅させる。 ウェルシュ菌感染源:菌が付着した肉や魚の入ったカレーやシチュー、スープなどの煮込み料理。特徴:熱に強く、空気を嫌う。潜伏期:6~18時間症状:腹痛や下痢対策:加熱調理したものを常温で放置しない。一晩以上、常温で放置した煮込み料理は食べない。 ノロウィルス感染源:主に加熱調理が十分でない二枚貝(牡蠣、ホタテ、ムール貝など)。ウィルスに感染した人が調理した食品。特徴:冬場に流行する食中毒や胃腸炎の原因となる。潜伏期:1~2日症状:嘔吐や下痢などの急性胃腸炎を起こす。予防:貝類は十分に加熱する。調理後の調理器具や手指は、しっかり洗浄・消毒する。 妊娠中に注意が必要な食中毒食中毒を起こす一部の菌や寄生虫の種類によっては、妊婦が感染すると、胎盤や胎児へ移行して、流産や早産、死産、あるいは産まれた赤ちゃんへ影響を及ぼすことがあります。下記の2つは、特に妊娠中に感染しないように注意が必要ですが、妊婦さん本人は感染しても必ず下痢をともなうわけではなく、無症状なことがあります。 リステリア菌食中毒の原因となる菌。発育する温度の幅が広く、塩分に強く、冷蔵庫の中でも増殖する菌です。感染してもなにも症状が起こらないケースもありますが、妊婦が感染すると倦怠感や発熱などインフルエンザのような症状を起こし、時に吐き気や下痢を起こすことがあります。 【リステリア菌による食中毒を起こす危険性のある食品】・生肉レアステーキ、ローストビーフ、生レバー、馬刺し、鳥刺し、ジビエ(野生鳥獣の肉)、ユッケ・加熱殺菌されていない食品生ハム、生ベーコン、生サラミ、スモークサーモン、肉や魚のパテ、未殺菌の牛乳、コールスローサラダ、コーンサラダ、カニカマ・加熱処理されていないナチュラルチーズブルーチーズ、カマンベールチーズ、チェダチーズ、モッツァレラチーズ※日本製のものは加熱処理されている製品もありますが、製品によって異なるため食品表示を確認しましょう。輸入品は加熱処理していない製品が多いので、食べないほうが安心です。 トキソプラズマ加熱が不十分な肉や感染したばかりのネコの糞や土の中にいる寄生虫で、妊婦が初めて感染した場合は、流産や死産、赤ちゃんの脳や視力に障害(先天性トキソプラズマ症)が生じることがあります。 妊娠中に下痢になったときに心がけること■まずは自己判断せずに、医師や助産師へ相談する妊娠中に下痢が起こることは珍しいことではありませんが、妊娠にともなう生理的な変化によるものか、それともなんらかの感染によるものなのか、自分で判断することは難しいです。下痢が続く場合は、次の妊婦健診を待たずに早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。診察の結果に応じて、妊娠中に内服可能な整腸剤などが処方されますので、下痢止めや整腸剤、吐き気止めの効果のある市販薬や常備薬、過去に処方されたお薬を自己判断で飲むことはしないほうが良いです。 ■水分をこまめに補給する脱水を予防するために、こまめに水分を摂りましょう。水分補給には、胃腸の刺激になりにくい温度(冷たすぎず、熱すぎない)で糖分を含まない水や麦茶などが適しています。水分を飲みこみづらい場合は、胃腸へ刺激にならない程度に、氷の欠片をなめたり、砕いた氷を食べて水分を補ってもかまいません。食事もとれず、水分を飲みこむことさえ難しい場合は、入院治療が必要な可能性がありますので、速やかに産婦人科へ受診しましょう。 ■腸に刺激を与えるものは避ける下痢が続いて、食欲がないときは、できるだけ食物繊維や脂肪の少ない食品をやわらかく調理した食事を摂るように心がけ、酸味や辛味の強い料理、水分の多い食品、乳製品などの腸の動きを刺激するものは控えましょう。食事が摂りづらい状況が続くと、清涼飲料水、飴やガムなどで空腹を満たす方もいますが、清涼飲料水や菓子類に含まれる人工甘味料は、腸内で消化吸収されにくい性質をもち、時に急激に腸の動きを活発にして下痢の原因となることもありますので、下痢が続く間の摂取はなるべく控えましょう。 ■イオン飲料の飲みすぎに注意する下痢が起きた際に、水分補給としてイオン飲料(スポーツドリンク、経口補水液など)を飲む方もいると思いますが、イオン飲料は、糖やミネラルなどを含むものの、糖をエネルギーに変換するビタミンB1を含まないため、多量に飲んだり、水分補給をイオン飲料だけに限定してしまうと、ビタミンB1欠乏による脚気(かっけ:末梢神経障害や心不全)、ウェルニッケ脳症(眼球運動の異常、歩行困難、意識障害)を引き起こす危険性があります。水分補給として、イオン飲料しか飲めない場合は、速やかに産婦人科へ受診しましょう。 ■適度な安静と保温を心がける腹部への圧迫を避けて、ゆっくりと休みましょう。下痢が続く場合は、ブランケットを掛けたり腹巻きなどによる腹部の保温をすることで、おなかの中の臓器の循環血液量を増加させ、消化吸収を助けたり、腸内の炎症の回復をはかることができます。また、保温することは、痛みを和らげたり、精神的なリラックスをもたらします。 まとめ下痢が流産や早産の直接的な原因にはなりませんが、下痢が続けば、十分に食事を摂れず、母体の体力を消耗することになります。妊娠中の下痢が生理的な変化にともなって起きたものなのか、感染によるものなのかは自分で判断することは難しいです。妊娠中に下痢が続いたり、腹痛や嘔吐など他の症状をともなう場合は、早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2019年04月13日のどが痛み、ひどい場合はお茶を飲み込むことすらつらくなる溶連菌感染症(通称:溶連菌)。保育園や幼稚園などで「溶連菌がはやっている」という話やお便りをもらうこともあるかもしれません。症状や治療法、予防法などをくわしく解説します。■溶連菌感染症「4~6歳でかかる子がとくに多い!」溶連菌感染症は、A群溶結性連鎖球菌が原因となる感染症。のどの痛みや発熱が主な症状です。でも、名前を聞いたことはあっても、実際にわが子がかかったことがなければ、どんな感染症なのか、知らないママ・パパもいることでしょう。小さな赤ちゃんがかかることは少なく、年中・年長児や小学校低学年でかかる子が多いようです。実際に、 東京都感染症情報センター の患者報告数によると、2019年第10週(3月4日~3月10日)では5歳が99人ともっとも多く、続いて6歳が96人、4歳が88人となっています。一方で、大人でも免疫が落ちていると感染することがあるため、「子どもの感染症だから」と油断するのは危険といえます。一年中かかるおそれのある感染症ですが、冬から春にかけてと、5月~7月ごろに流行することが多いようです。■溶連菌感染症「例年より増加傾向」最新の患者報告数は?現在の流行状況をみてみましょう。 国立感染症研究所 によると、全国で指定された約3000カ所の医療機関(小児科定点)から受けた患者報告数は2019年第8週(2月18日~24日)で8457人、1医療機関あたりの平均報告数は2.67人でした。これは過去5年間の同時期と比べても多くなっています。都道府県別にみると、上位3県は石川県5.34人、鳥取県5.05人、岩手県4.95人でした。3月に入って流行が少しずつ落ち着いてくるころですが、今年は例年よりも報告数が多く、まだまだ油断できない状況といえそうです。■溶連菌感染症「どんな症状? 感染経路は?」 溶連菌の特徴といえばのどの痛みですが、ほかにはどんな症状があるのでしょうか? 感染期間や感染経路などもみていきます。【症状】のどの痛み(いん頭痛)と発熱が主な症状です。のどや、のどの入り口を取り囲む部分(へんとう・いん頭へんとう)が赤くはれることがあります。舌に赤いぶつぶつができる「いちご舌」になったり、全身に鮮やかな紅色の発疹が出たりする「猩紅熱(しょうこうねつ」を引き起こすことがあり、5~10歳に多くみられます。治療が不十分だと、リウマチ熱や腎炎などを併発したり、とびひ(伝染性膿痂疹)になることもあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は2~5日。抗菌薬を服用後、24時間以内に感染力はなくなります。【感染経路】せきやくしゃみのしぶきなどによる飛まつや、接触によって感染します。■溶連菌感染症「予防法、治療法は?」 溶連菌感染症の効果的な予防法はあるのでしょうか? また、「もしかして溶連菌かも?」と思った場合はどうすればいいのでしょうか?【予防方法】飛まつ感染や接触感染を予防するためには、手洗いやうがいなどの一般的な予防法が大切です。年齢に応じて、せきエチケットにも気を配りましょう。【診断法】迅速診断キットにより、10~15分程度で診断できます。【治療法】合併症を防ぐためにも、抗菌薬を決められた期間、きちんと服用することが大切です。薬を飲んですぐに熱が下がった、のどの痛みがなくなったからといって、自己判断で服用を途中でやめることは避けたほうがいいでしょう。困ったことがあれば医師や薬剤師に相談するようにしましょう。【登校(登園)基準】適切な抗菌薬による治療をはじめて24時間以内に感染力はなくなるため、それ以降は登校(登園)が可能です。3月現在もかかる可能があり、これから夏に向けて、さらに流行することが予測される溶連菌感染症。とくに年中や年長児、低学年の子どもはかかりやすいため、日頃から家庭でも手洗い・うがいを徹底して、気をつけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・東京都感染症情報センター「感染症発生動向調査」
2019年03月24日「RSウイルス感染症」を知っていますか?名前を聞いたことはあっても、どんな感染症なのかわからないというママ・パパもいるでしょう。実は、2歳までにほとんどの子がかかる、身近な感染症です。症状はかぜと似ていますが、乳幼児は重症化する可能性もあり侮れません。症状や感染経路、予防法などくわしく見ていきます。■2歳までにほぼ全員が感染している!「RSウイルス感染症」は、いわゆる「かぜ」と似た症状が現れる、呼吸器感染症です。主に乳幼児がかかります。1歳までに50%以上の子が、2歳までにほぼ100%の子が感染するとされています。「かぜだと思っていたら、RSウイルス感染症だった!」ということもあるようです。一度かかっても免疫が十分にできないため、再び感染することもあります。 1歳未満の赤ちゃんがかかると、急性細気管支炎、肺炎などの重い呼吸器症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。 国立感染症研究所 によると、乳幼児の肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染によるものとされています。これまでの流行時期をみると、2015年までは報告数が秋から増え始めて、年末にピークを迎えていましたが、2016年以降は報告数の増加が早まり、秋にピークを迎えています。2017年と2018年は、夏季の報告数も増えました。ここ数年は、流行の開始、ピークともに前倒しになっており、冬に流行する季節性インフルエンザよりも前に流行しているといえます。2017年を例にあげると、全体の患者数の88%が2歳以下でした。これ以前は0歳、1歳、2歳の順に報告数が多くなっていましたが、2017年では1歳、0歳、2歳の順に多くなっていました。いずれにせよ、赤ちゃんの時期に気をつけたい感染症の一つといえそうです。■RSウイルス感染症「症状、感染経路、潜伏・感染期間は?」 かぜと似ているRSウイルス感染症は、どういう症状があるのでしょうか?【症状】発熱、鼻水、激しいせき、ゼーゼーする苦しそうな呼吸などの症状が現れることがあります。年長児や大人がかかると、軽いかぜの症状ですむ場合がほとんどです。しかし、一番かかりやすい乳幼児、中でも低月齢の子が感染すると、急性細気管支炎や肺炎となり、呼吸困難から人工呼吸管理や入院が必要になることもあります。呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ子どもは重症化しやすいため、とくに注意を要します。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、主に4~6日です。感染期間は3~8日ですが、乳幼児では3~4週間続くことがあります。【感染経路】接触感染や、せき・くしゃみのしぶきなどによる飛まつ感染でもうつります。子ども同士での触れ合いなどでもうつるため、家族やきょうだい間でおもちゃやタオルの共用を避け、子どもの年齢に合わせて、手洗いやせきエチケットを心がけましょう。■RSウイルス感染症「予防法、治療法は?」 効果的な予防法はあるのでしょうか? また、「RSウイルス感染症かも?」と思った場合はどうすればいいのでしょうか?【予防方法】接触感染が多いので、日頃から手洗いを心がけましょう。重症化しやすい早産児、呼吸器や心臓に慢性の病気を持つ乳児、生後24カ月以下の免疫不全をともなう乳幼児やダウン症候群の乳幼児が対象になりますが、流行期に月1回、抗体を筋肉注射することで、発症の予防や軽症化が期待できます。また、RSウイルス感染症ワクチンの開発も進んでいるようです。【治療法】特効薬はないため、症状を抑える対症療法が行われます。赤ちゃんは重症化しやすいため、一度はかぜと診断されても経過を注意して見守り、せきがひどくて治らない場合などは再度受診したほうがいいようです。【登校(登園)基準】せきなどが落ち着いた後、全身状態がよければ登校(登園)可能です。手洗いは引き続き行いましょう。2歳までにほとんどの子がかかる、RSウイルス感染症。とくに月齢の低い赤ちゃんがせきこんでいたり、ゼーゼーしたりしていると心配になりますね。重症化を防ぐために、おかしいと思ったら早めに受診しましょう。参考サイト: ・国立感染症研究所「RSウイルス2014年1月~2018年9月」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・東京都感染症情報センター「RSウイルス」
2019年03月16日昨年の11月頃から首都圏や東北地方を中心に流行している伝染性紅斑、いわゆる「りんご病」。初期症状はかぜに似ており、発疹が出る頃には感染力がほぼなくなっていることを知っていましたか? そのため、もしかしたらわが子も知らないうちに感染しているかも!?そこで今回は、りんご病の症状や感染経路、登園(登校)基準などをくわしく見ていきましょう。■患者報告数は東京都が最多! 宮城県や新潟県で警報レベル超えりんご病は2015年以来の流行と話題になっているので、病名を耳にしたり、周りでかかった子の話を聞いたというママやパパも多いことでしょう。国立感染症研究所によると、2019年2月4日~10日の患者報告数(全国約3,000の小児科定点医療機関)は1,813人で、定点あたりの患者数は0.57人でした。都道府県別の定点あたりの患者数を見ると、宮城県で2.44人、新潟県で2.09人、山形県で1.73人と多くなっています。東京都は定点あたりでは0.87人ですが、患者報告数は223人と全国で最も多くなっています。東京都の速報値(2月11日~17日)では患者報告数が177人に下がり、定点あたりも0.68人と流行はおさまりつつあるようですが、地域別に見ていくと、千代田区では1.33人、世田谷区では1.19人と依然として高い数字が続いています。自分が住んでいる地域ではやっていないか、確認したほうがいいでしょう。東京都を例に年齢別に見ると、5歳が36人と最も多く、4歳が28人、3歳が24人、6歳が21人と続きます。りんご病は、幼児期や学童期にかかることが多いといえます。■りんご病「どんな症状? どうやってうつるの?」顔やほほに出現する紅斑が特徴で、その状態から「りんご病」と呼ばれる「伝染性紅斑」。ヒトパルボウイルスB19が病原体で、冬の終わりから春にかけて流行することが多いようですが、年間を通してかかる感染症です。幼児や小学生がかかることが多く、約5年周期で流行。前回は2015年で、全国的に流行しました。【症状】微熱やかぜのような症状が続いた後、顔に紅班が現れるのが特徴です。発疹は両ほほなどにレース状、網目状の紅班が現れ、一度消えても再び現れることがあります。合併症として、溶血性貧血の患者や免疫の低下している人などが重症の貧血を起こすことがあります。また、妊婦が感染すると、胎児が胎児水腫という全身にむくみをきたす場合や、最悪、流産や死産にいたる場合があります。28週未満の妊婦はとくに注意が必要です。大人もかかることがあり、半数以上は症状がはっきり現れないため、感染していることに気づいていない場合も多くあります。一度かかると免疫が得られるので、再びかかることはないとされています。【潜伏期間と感染期間】通常4~14日ですが、21日程度になる場合もあります。感染力があるのは、かぜのような症状が出てから、発疹が出現するまでです。発疹期にはほとんど感染力はありません。【感染経路】主にせきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつ感染、母子感染(胎内感染)によって感染します。【予防法】ワクチンはなく、今のところ有効な予防法はありません。マスクや手洗いでウイルスを防ぎ、流行している場所には近づかないなどを心がけましょう。■りんご病「かかったらどうすれば? 登園(登校)基準は?」もし、わが子や自分がりんご病にかかってしまったらどうすればいいのでしょうか?有効なワクチン、治療薬はないため、対症療法がおこなわれます。発疹により皮膚がかゆくなりますが、通常は薬を使用することはないようです。ただし、かゆみが強い場合は、かゆみ止めを処方されるケースもあります。また、成人の場合、関節痛・頭痛が強く出ることもあり、鎮痛剤が処方される場合もあります。【登校(登園)基準】発疹が出る時期には感染力がほとんどなくなっているため、発疹のみであれば、登園や登校することは可能とされています。昨年秋から流行が続いている、りんご病。かぜに似た症状が続いていると思ったら、ほほが赤くはれて、実はりんご病だった! ということは少なくないようです。おかしいと思ったら、早めに小児科を受診しましょう。保育園や幼稚園ではやる場合が多いので、妊婦は送迎時などにもしっかり気をつけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・東京都福祉保健局「東京都こども医療ガイド りんご病(伝染性紅班)-解説-」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2019年03月03日毎日厳しい寒さが続くと、インフルエンザと同じくらい心配になるのがノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。特に、保育園に子どもを通わせているママ・パパは、お迎え時に「本日、感染性胃腸炎でお休みしたお子さんが2名いました」などのお知らせを見て、「うちの子にも感染したら、仕事どうしよう」とヒヤヒヤした経験はありませんか?感染性胃腸炎の現在の流行状況や症状、実際にかかってしまったときの対処法、登園基準などをくわしく見ていきましょう。■感染性胃腸炎2019「局所的な流行に注意!」国立感染症研究所によると、12月に引き続き、1月に入っても、今シーズンのノロを含む感染性胃腸炎の全国推定患者数は、過去4シーズンと比べても低い傾向にあるようです。だからといって、「今年はそんなに流行っていなそうでよかった…」とホッとするのは早計。都道府県別の推定患者数がそこまで多くなくても、局所的に流行しているケースがあります。例えば、東京都の場合、2019年1月7日~13日の定点当たり患者数は9.12人で過去5年の平均よりやや上回っており、台東区では22.75人と突出して多くなっています。一方で、千代田区では2.0人とかなり少なくなっています。同じ都道府県内でも患者数にかなりばらつきがあるため、自分の住んでいる都道府県だけでなく、地域で流行っているかどうかにも注目してみるのが良さそうです。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状や潜伏・感染期間、感染経路は?」 ノロウイルスとロタウイルスではどのような違いがあるのでしょうか? 流行時期や症状、見極め方について解説します。<ノロウイルス>流行のピークは12月~1月ごろが多い。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することも。【症状】主な症状は、おう吐と下痢。急に激しいおう吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。<ロタウイルス>流行のピークは、ノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着く3月~4月にかけてが多い。乳幼児がかかりやすい。【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのは良い点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。ノロウイルス・ロタウイルス「予防方法は?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?【予防方法】ノロウイルス・ロタウイルスともに、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。<ロタウイルス>ロタウイルスは、予防接種により防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。 2回接種と3回接種の2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ノロウイルス・ロタウイルス「かかってしまったらどうする?」手洗いやうがいなどに気をつけていても、子どもが感染性胃腸炎にかかってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?【対処法】ノロウイルスやロタウイルスに効く抗ウイルス剤はないようです。病院を受診すると、症状に合わせた治療が行われるのが一般的です。ウイルスを体内から排出することで症状が改善するので、下痢を止める薬を使うのは避けたほうがいいでしょう。子どもが下痢やおう吐をしたときはどうすればいいのでしょうか? 下痢便やおう吐物には大量のウイルスが含まれていることがあります。下痢便のついたおむつやおう吐物で汚れた床をふき取ったペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉して廃棄しましょう。その際、廃棄物がひたる量の次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)につけるとなお良いようです。ノロウイルスは乾燥すると、空気中に漂い、口に入って感染することがあります。床等に飛び散った吐しゃ物は乾燥しないうちに、処理しましょう。ふき取った後は、次亜塩酸ナトリウムでひたすように消毒をして、水拭きをします。おう吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウムで消毒をします。おむつ替えや吐物を処理する時は、できればビニール手袋をし、廃棄物と一緒に処分するのがいいでしょう。もし、直接さわってしまったら、しっかり手洗いをしましょう。【登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに、おう吐や下痢症状が良くなり、全身状態が良ければ登校(登園)はできます。園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。一度でも感染を経験したママ・パパなら、その恐ろしさを忘れられないのがノロウイルス・ロタウイルス。乳幼児がかかると、脱水症状を起こしやすく、本当に心配になりますよね。手洗いやうがいは予防の基本。もしかかってしまった場合も、適切な処置をして、家族内感染を広げないように気をつけたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2019年01月29日RSウイルス感染症は、冬に流行する(ときにほかの季節でも流行)、せきや発熱をおこす呼吸器感染症です。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感が強くなって、入院が必要になることも多いのです。RSウイルス感染症とは、どのようなものでしょうか? 症状や診断、治療・ホームケア、感染予防のポイントなどを解説していきます。RSウイルス感染症、その症状は?最初は、せきや鼻水などの症状が数日続いたのち、発熱したり胸がゼロゼロして呼吸があらくなります。発熱は数日~1週間近く続く場合や、微熱程度の場合などさまざまです。鼻水が多いことが特徴で、のどの奥に垂れ込んできてせきこみ、夜眠れなくなってきて、さらにひどくなると細気管支炎というものをひき起こしてきます。細気管支とは、気管が左右に分かれ、さらに細かく枝分かれした部分。そこが炎症を起こすのが、細気管支炎です。細気管支がむくんだり、分泌物がたまったりしますと空気の通りが悪くなってしまい、笛のようにヒューヒューと音がなる(ぜん鳴)ようになります。空気の通りが悪いと呼吸困難感がでてきて、肩で息をしたり胸やおなかがペコペコ(=陥没呼吸。下のイラスト参照)するような症状が出てきたら酸素投与をしなければなりませんから救急受診してください。この陥没呼吸はとても重要な呼吸困難のサインで、鼻がひくひくしたり、首のところがペコペコしたりする場合も見られます。数日間の軽い風邪症状から次第に呼吸困難感が強まり、数日間の症状のピークがへて、せきや鼻水は徐々に改善に向かいます、全経過で1~2週間以上はかかるものと思ってください。RSウイルス感染症「診断・治療・ホームケア」診断症状や経過を確認し、鼻の綿棒検査で調べます。この検査は、入院患者さんと、外来では1歳未満の赤ちゃんの場合、保険適用にて調べることができます。治療・ホームケアRSウイルス感染症には、残念ながら特効薬はありません。重症化に注意して症状を緩和する治療をしながら、改善するのを待ちます。鼻水や鼻づまりがひどい場合、赤ちゃんは哺乳しながらだと息がしんどくなるかもしれませんから、休みながらこまめに与えてください。脱水にもなりやすいので、水分補給はとても重要です。鼻やせきの症状に対して内服薬の効果は乏しい一方、鼻水吸引は効果的です。鼻水をとることで、のどへの垂れ込みを減らせば、せきを減らすことができますし、鼻づまりが改善すると哺乳もしやすくなります。ちなみに気管支喘息で用いるような気管支拡張薬(吸入、貼り薬、飲み薬)の効果はあまり期待できません。空気の通り道を狭くしている分泌物は気管支拡張薬ではなかなか引かないので、改善には時間がかかるものと思ってください。発熱は1週間くらい続くこともありますし、せきも長引いて数週間におよぶ場合があります。経過中に肺炎や中耳炎を合併してくる場合、抗菌薬を使う必要も出てきます。RSウイルスと診断をうけたら、こまめに受診して小児科医に状態を確認してもらってください。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感やときに無呼吸発作が起こる場合があり、入院治療をするケースが多いです。かわいた空気は気道に刺激が加わり、せきも出やすくなります。加湿器などで適度な湿度をキープしてください。お風呂の中は加湿されていますから、ぐったりした様子などがなければ、入浴することはむしろ良い効果があるかもしれません(注:医師により判断は異なります)。RSウイルス感染症「予防、登園・登校基準」3~5日の潜伏期間があり、発症から7~10日くらいはウイルスを出しています。インフルエンザのように登園停止基準があるわけではありませんが、せきやくしゃみ、接触により感染するため、せきこみがひどいうちは登園・登校はさけたほうが無難です。RSウイルス感染症「よくあるQ&A」最後に、RSウイルス感染症について、よくある質問をまとめました。Q. 大人も感染する?A. 大人も感染します。ただし重症化することはなく通常のせきや鼻の症状です。先に大人が風邪症状を認め、のちに子どもがRSウイルス感染症になることがよくありますので、とくに小さい赤ちゃんがいるご家庭では注意してください。Q. 繰り返しかかるの?A. 年齢があがれば重症化のリスクは下がりますが、残念ながら繰り返しかかってしまいます。Q. 予防法はある?A. 今のところワクチンは開発中ですので、予防は一般的な手洗いや、感染している人との接触を避けることです。ワクチンとは異なりますが、早産児や先天性心疾患を持つお子さんなどリスクの高いお子さんは、重症化や入院を防ぐ目的で、 米MedImmue社のシナジスに代表されるパリビズマブという抗体薬を、あらかじめうつことができます。一部の方にこのお薬の適応があるので、流行期には医師から説明があるかと思います。RSウイルスは毎年多くの人が感染して1歳までにほぼ半数が、2歳までにほぼ100%の人が感染するもので、誰もが通る道です。熱やせきも長引きなかなかしんどい感染症ですが、呼吸困難やとくに小さい赤ちゃんの重症化には注意しながらなんとか乗り切ってくださいね。参考資料※ 「シナジス投与ガイド」(提供 アッヴィ合同会社/制作 リノ・メディカル株式会社)
2019年01月28日これから空気が乾燥して寒くなるこの時期、小さな子どもをもつ親が一番恐れているのはズバリ「感染症」ですよね!!実は私は小さい頃から病気に強くて滅多に病院へ行くことはなかったし、感染症で一家全員がダウンすることも記憶の限りではありませんでした。インフルエンザもノロウィルスも、いまだに未経験です。旦那も同じく丈夫な体の持ち主で、感染症に関してはあまり知識がありません。だからこそ怖い!!知らない分めっっちゃ怖い!!私達が病気に強いからってほぺこが感染症にかからないとは限らないし、私自身歳のせいかどんどん抵抗力がなくなって、最近では子どもからの病気は大抵うつされています…。汗ほぺこが感染症にかからないように今わが家で気をつけていることは…1.なるべく外で遊ぶ人が集まる場所…子ども同士で遊ぶ場所などは、どうしてもウィルスが蔓延しやすい気がするので、冬の時期はなるべく避けるようにしています。その代わり、公園などの外遊びが中心です。しかし、親は寒くて逆に風邪をひきそうです。ただでさえ冷え性には辛い季節なのに……冬なんか大嫌いだーっ!!泣それでも親から子どもへ感染するパターンは今までないので、まだ自分だけが犠牲になった方がマシかと。笑2.部屋を暖かくする私は昔から冷え性のくせに暖房をケチる癖がありました。だって冬の電気代ってすごく高いんだもん…。特に1人の時は限界ギリギリまでエアコンをつけずに厚着でしのいでました。しかし体が冷え、免疫力が低下していたタイミングで急性胃腸炎に感染し、慌ただしい年末に救急車で運ばれた事があります…。結局点滴や薬代でエアコンつけるより高くついたという…残念な過去を持つ私。汗今はほぺこもいるので暖房はしっかりとしています。そしてエアコンをつけると部屋が乾燥するので、加湿器代わりに洗濯物を部屋干ししています。加湿もできて服も乾いて一石二鳥!!どうにかして得した気分に浸りたいセコい主婦なのでした。笑3.手洗いの徹底結局一番の感染予防ってこれしかないんじゃないかって思います。外遊びからの帰りとトイレの後は、特に徹底して手洗いさせます。ほぺこにも小さい頃から手洗いの方法を事細かく指導したので、今では「こちらがもういいよ」って思うくらい念入りに洗ってくれます。笑ちなみに手洗いと同じくらい大切と言われているうがいについては、最近「先に口の中をよくゆすいでから、喉でガラガラする」といううがいの方法を知り、ほぺこにも口の中のすすぎから重点的に教えています。こんな感じでわが家なりの感染症予防を心がけています。幸いほぺこはまだ大きな感染症にかかることなく過ごしていますが、来年から毎日幼稚園へ通う予定。色々な病気をもらって帰ることでしょう。汗その時に家族総崩れにならないよう、まずは自分の免疫力をもっと上げる努力をしたいと思います!!
2019年01月04日だんだん寒くなってきました。そろそろお子さんがいるおうちでは、鼻がずるずるいいはじめたり、幼稚園、保育園などで「インフルエンザの子がでました」なんてお知らせが出ているところもあるのではないでしょうか。冬にはさまざまな感染症が流行ります。今回は、特に流行りやすく注意してほしい子ども(と大人)の感染症の話をしたいと思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 インフルエンザインフルエンザは大人も子どももかかりたくない冬の感染症の代表格ですね。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間があったのち、38度を超える発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛といった症状が突然現れるのが典型的なインフルエンザです。それから上気道炎の症状(咳や鼻水など)が出て、大体1週間程度で治ります。普通の風邪とわけて考えたいのは「重症化しやすい」ということ。特に幼い子どもや高齢者、妊婦さん、基礎疾患がある人は重症化しやすいことで知られています。二次感染を起こしたり、中耳炎や急性脳症といった合併症を引き起こすこともありますので、乳幼児をはじめとしたハイリスクの方々には特に「予防」に気をつけてほしい感染症ということになります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症/ウイルス性胃腸炎)いわゆる「嘔吐下痢」です。それまで元気にしていた子供が突然げろっと吐いて、びっくりした親御さんも多いのではないでしょうか。娘も1歳の時に、突然テレビ台の前で吐いて、てんやわんやになりました…。冬場に流行する感染性胃腸炎の原因としてはノロウイルスが有名ですが、他にも様々な病原体によって引き起こされます。ウイルスが原因の事が多いので「ウイルス性胃腸炎」ということもあります。年が明けて春にさしかかるとロタウイルスによる感染性胃腸炎が増えてきます。症状は病原体の種類によって差があります。ノロウイルスの場合、1~2日程度の潜伏期間があったのち、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。体力のある大人はあまり大ごとにならないのですが(いえ、もちろん発症すると数日はかなりきついですが)、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は脱水に注意が必要です。特にロタウイルスは乳幼児に脅威。ひどい下痢から脱水を起こし、場合によっては死にいたることもあります。特に3ヶ月未満の赤ちゃん、吐いたものの色が赤・緑・黒色、激しい腹痛、右下腹部痛(とくにみぞおちから移動したものは注意)、便の色が赤・黒色……といった場合には、単純な嘔吐下痢ではない可能性があり、受診が必要です。脱水がひどい場合も点滴の治療が必要になりますので受診をしてください。RSウイルス感染症もう一つ、お子さんをお持ちの方に気をつけてほしいのがRSウイルス感染症です。感染して4~6日程度の潜伏期間ののち、鼻水や発熱、咳が出てきます。大人や少し大きくなった子は、大体このちょっとした風邪で回復するのですが、乳幼児は注意が必要です。大体7割程度が1歳までに一度は感染しますが、初めて感染した際、1/3は肺炎や細気管支炎といった気道の奥の方(下気道)まで感染が広がり、ひどい咳や喘鳴、呼吸困難を起こし入院が必要になることもあります。中耳炎を合併する事も多いです。近年、RSウイルスは少し流行のピークが前倒しになる傾向があり、今年(2018年)も12月現在、もうすでに流行のピークは過ぎています。しかしまだ報告はありますので、小さいお子さんをお持ちの方は引き続きご注意ください。基本的な予防法これらの感染症は、「飛沫感染」「接触感染」で感染します。ですので、基本的な予防法としては●手洗い、マスク●人混みを避ける●風邪の症状がある人にはできるだけ近づかないといったことになります。「接触感染」に関していうと、特にトイレは要注意。前に使った人が感染性胃腸炎にかかっていた場合、あちこちにウイルスが付着している可能性があります。トイレの後の手洗いは念入りに。食品を扱う前にも必ず手洗いをしましょう!ただ、小さいお子さんにはマスクの付け外しは難しいですし、可能な範囲で手洗いをしてあげる&教えてあげる事が重要かなと思います。また、家族から感染する事も多いので、ご自身やご家族がかからないように予防を頑張るというのも大切な事です。栄養があるものを食べる、睡眠をとる…などをこの時期は普段以上に心がけるのがいいと思います。大人にとっては軽い風邪の症状でも、実は上記の感染症である事があります。特に乳幼児のいるご家庭では、風邪っぽい時にはマスク&手洗いをしっかりし、可能な限りお子さんのお世話を他のご家族などに任せるようにして(実際にはそれが難しいのですが……)、家庭内でお子さんにうつさないようご注意ください。幸いにしてインフルエンザにはワクチンがあります!もうすでにインフルエンザの患者さんがどんどん出ていますが、ワクチン、まだ遅くありませんよ! 流行の本番はこれからです。ワクチンは発症自体を予防する効果もありますが、重症化を防ぐ効果もあります。我が家も娘が1歳の時にインフルエンザをもらってしまったのですが、ワクチンをうっていたからか、発熱もひどくならず、数日で元気になりました。ワクチン大事です。生後6ヶ月から接種可能です。我が家も家族全員、毎年しっかり接種しています。妊婦さんもインフルエンザワクチン、接種できます。ワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんにも、胎盤を通してインフルエンザの抗体をプレゼントしてあげることができます。妊婦さんは重症化しやすいので、ぜひご検討ください。(赤ちゃんへの移行抗体の話は、手前味噌ですがこちらを参考に) 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は生後6か月までの赤ちゃんにも効果があります。 生後2ヶ月のワクチンデビューにロタウイルスワクチンをまた、感染性胃腸炎を起こす原因の一つ、ロタウイルスについてもワクチンがあります。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン以外の予防は困難です。重症化すると、ひどい脱水から死にいたることもあります。ロタウイルスのワクチン(口で飲む甘いシロップです)は生後2ヶ月から使う事ができます。まだ定期接種になっておらず、高価ですが、ぜひおすすめしたいワクチンの一つになります。助成のある自治体もありますのでご検討ください。大変駆け足になりましたが、冬に気をつけたい子ども(と大人)の感染症の話でした。流行するタイプの感染症は感染力が強く、また小さいお子さんは手洗いなども上手にできませんし、手でもなんでも口にいれますので、どうしてもどこかで病気をもらって来がちです。周囲でインフルエンザなどが大流行している時期は、人が多い空間を避けるというのも一つの予防法になります。どうか今年の冬、みなさんがいろいろな病気をもらわずに、そしてもらっても軽く済むことをお祈りしています。頑張りましょう!◆参考サイト インフルエンザとは 国立感染症研究所 Neuzil KM, Reed GW, Mitchel EF, Simonsen L, Griffin MR. Impact of influenza on acute cardiopulmonary hospitalizations in pregnant women. Am J Epidemiol 1998;148:1094–102. RSウイルス感染症とは 国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 (IDWR) 国立感染症研究所
2018年12月10日前回は、我が家の風邪対策について描きましたが、今回はいよいよ本題。実際に子どもたちが体験した“ある”感染症のエピソードについてご紹介します。■目が開かないと訴える娘…一体何が!?最近娘の目やにが多いなと思ってはいましたが、特に気にかけることなく過ごしているとある朝…大量の目やにが上下のまつげにからまっていたので、ぬるま湯で浸したタオルで目やにを優しくこすり取り、なんとか目が開くようになった娘。目やにがなくなればいつもと変わらぬ娘だったのですが、幼稚園に通園してもいいのかがわからず、ネットで検索してみました。眼科のサイトと症状を照らし合わせると、どうやら「結膜炎」のようなのですが、素人目では判断できず、その日は念のため休園し、眼科が開院すると同時に駆け込みました。先生に診てもらうと、娘の症状は「細菌性結膜炎」とのことでした。先生いわく、「結膜炎」には「ウイルス性結膜炎」「細菌性結膜炎」「アレルギー性結膜炎」といった種類に分かれ、感染力の高い「ウイルス性結膜炎」は登園不可ですが、それ以外は登園可能とのこと。ただ、園によって方針が異なるので、「一度園に確認してください」と告げられました。「細菌性結膜炎」の治療として、2種類の点眼薬を1日3回点眼。さらに、感染力は弱いものの感染する恐れがあるため、家族内でのタオルの共有や、過度な接触は避けるほうがよいと指導を受けました。そして、診察内容を園に報告し、その日は午後から通園しました。■やっぱり息子も…デジャブな光景姉弟の接触も最小限にし、これで治っていくかと思っていると…潜伏期間が2、3日あると先生がおっしゃっていたので、すでに息子にも感染していたようでした。いくら感染力が弱い細菌性結膜炎とはいえ、密に生活している家族内では感染してしまうんだなぁと思いました。また、抵抗力のない乳幼児は感染りやすいそうなので、ご注意くださいませ~!再度眼科を受診すると、息子も「細菌性結膜炎」とのことで、娘と同じ点眼薬を新たに2ついただき、目薬にはそれぞれの名前を書いてどちらのものかわかるようにしました。(点眼薬の共有は厳禁なため)そこから1週間ほど続く、目薬地獄が始まりました。■苦戦する子どもへの点眼…コツは!?大人になった私からすると、目薬は慣れたものですが、これまでほとんど目薬をさしたことのない子どもたちからすると、目に異物を入れる目薬はなかなかハードルの高いもののようでした。大人のように目を開いたまま点眼するのはどうしても怖くてできないということだったので、先輩ママさんがお医者さんに教わったというやり方「目を閉じた状態で目頭あたりに点眼し、その後、薄目をあけて目に入れる」を私もためしてみました。目薬の経験が2度目の娘はすぐ慣れたのですが、まったく初めての息子は毎回大暴れしていました。しみる目薬にもだえつつも、大きな目と口をあいて頑張る息子を見ているのはちょっとつらかったです。でも、数日続けると、いつの間にか目やにはすっかりなくなりました。1週間がすぎるころ、眼科に行くと、なんと治っているとの診断を受けました。抵抗力がまだまだ弱い子どもたちは日々いろんな病気にかかります。はじめての病気にはびくびくしてしまいますが、ひとつひとつ乗り越えていくと、なんだか親子ともに強くなったように感じます。1度なると勝手がわかる分、焦らなくなりますからね。これからもいろんな病気にかかるのでしょうが、一歩一歩クリアしていこうと思います。 ※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月07日わが家では大体最初に、幼稚園や習い事に行っている長男が風邪や水いぼなどをもらってきて、そこから家族感染が始まります。帰宅時に手洗い&うがいはしているのですが、やはり親子や兄弟間での密着度合いが高めのせいか、感染をとどめることは今のところほぼ一度もできていません。家庭内でマスクをつけていようにも、次男にはぎとられてしまうので無意味で…。(子どもがかかった風邪は大体私もかかる。夫もかかることもしばしば)風邪の場合、なぜか大人のほうが症状が強くなるんですよね、なぜなんだろう…。今のところ軽い風邪ぐらいしか蔓延したことがないので良いのですが、これがノロやもっと重大な感染症だったらと思うとゾッとします。そうなったときは、かかったほうの子を隔離して、もう一方の子をなるべく近づけさせないようにしようと思うのですが、うまくいくのかどうか…。今からちょっと心配です。
2018年11月23日今回は冬の感染症としてノロウイルスの思い出を描かせていただきます。■長女がノロウイルス発症!まだ次女が小さなころ、長女がノロウイルスに感染しました。マスクをしても、除菌をしても、念入りに感染予防をしても、わが家ではほぼ必ず二次感染を引き起こす、憎き感染病です。洗濯も冬場だとなかなか乾かないので本当に困ります。思い出深いのは小さな次女を抱えながらの長女の看病はとても大変だったこと。家の中はぐちゃぐちゃに散らかり、つらそうな長女の看病に、泣いている次女のお世話と、まさに地獄絵図のような光景でした。主人に「早く帰ってきてほしい」とメールをしたのを覚えています。■ノロウイルスが重症化したことも…毎年のように感染するノロウイルスですが、点滴を打つまでひどくなったことがあります。水分も受け付けない状態で、顔色も悪くぐったりしていました。点滴も嫌がり大変だったのですが、顔色も良くなり心から安堵(あんど)したのを覚えています。二次感染で感染しやすく、重症化することもあるノロウイルス。なるべく感染しないように手洗いうがいを徹底して、今年こそは予防していきたいと思います!
2018年11月21日冬が近づくと心配になるのが、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。保育園などで次々と感染したり、一家全員かかって散々な目にあったり……。インフルエンザ同様にママたちを震え上がらせる怖い感染症です。ノロウイルスとロタウイルス。どちらも感染性胃腸炎で、その症状から俗に“おなかにくる風邪”“胃腸風邪”と呼ばれて一緒くたにされることが多い感染症ですが、違いはあるのでしょうか? 感染するとどのような症状? 感染を防ぐためにはどうすれば? くわしく見ていきましょう。■ノロウイルス・ロタウイルス「流行時期は?」ノロウイルスとロタウイルス、どちらも感染性胃腸炎の一つですが、何が違うのでしょうか? 流行時期から見ていきます。国立感染症研究所の近年の患者報告数によると、年によって異なりますが、ノロウイルスは晩秋から流行り始め、12月から1月ごろにピークを迎えることが多いようです。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することもあります。一方で、ロタウイルスはノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着いてくる冬の終わりごろから流行り始め、3月から4月にかけてピークを迎えることが多いようです。乳幼児がかかりやすいのが特徴です。ちなみに、感染性胃腸炎は一年中かかることがあります。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状、潜伏期間、感染経路は?」ノロウイルスとロタウイルスでは症状にどのような違いがあるのでしょうか? また、見極め方や検査方法はあるのでしょうか?【ノロウイルス】【症状】主な症状は嘔吐と下痢。急に激しい嘔吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。【ロタウイルス】【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【ノロウイルス・ロタウイルスの検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのはいい点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。■ノロウイルス・ロタウイルス「ワクチン接種で予防できる?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?共通していえるのは、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。ウイルスは、付着した水や食べ物、手を介したり、周辺に飛び散って感染します。そのため、感染した子どものおむつ替え後もしっかり手洗いをしましょう。嘔吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)で消毒をします。【ノロウイルスの予防法】殺菌には、食品の場合、85℃から90℃で90秒以上の加熱。食器類は85℃で1分以上の加熱が有効です。【ロタウイルスの予防法】予防接種により、防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。2回接種と3回接種、2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。【ノロウイルス・ロタウイルスの登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに嘔吐や下痢症状が良くなり、全身状態がよければ登校(登園)していいことになっています。保育園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。大人がかかってもつらいノロウイルス。一日に何度も嘔吐や下痢になってしまっては、小さい子どもにとってはかなりつらい感染症といえそうです。ロタウイルスは予防接種により防ぐことができます。任意接種のため、費用の負担はありますが、わが子をつらい目にあわせないためにも、また周囲に感染を広げないためにも、決められた期間のワクチン接種をぜひ検討しましょう。また、日頃から親子で手洗いやうがいをしっかり習慣づけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2018年11月20日突然ですが私は冬が苦手です。寒い、洗濯物が乾かない、日照時間が少ない、寒い、寒い…。まぁ寒さは私が着込めばなんとかなりますが、襲い来るさまざまな感染症については、私一人の問題ではありません。そこで今回は、娘の初めての休日診療の思い出と、その後の私なりの感染症予防について書きたいと思います。■休日診療での体験が母の意識改革に…休日に発熱し、謎の湿疹が出てしまった娘。週明けまで待ってかかりつけ医にかかるか、休日診療に行くか? 迷った末、休日診療に行くことにしました。きれいな待合室でおじいちゃん先生が丁寧に診てくれるかかりつけの小児科と比べると、利用した休日診療所は快適とは言いづらい…。家から遠いこともあり、願わくばなるべくお世話にならずに過ごしたい!そう思った私は、「連休、特に年末年始は子どもを感染症から守る!!!」という強い決意を抱きました。■ちょっぴり孤独な(?)我が家の感染症対策感染症対策として、基本中の基本であるうがい手洗いは家族全員で徹底。人ごみを避けるために、実家に相談し年末年始の帰省はせず気候の良い春秋にして、ショッピングモールでの買い物は人が少ないオープン直後に行くようにしました。子どもの遊びは、家に飽きたら晴れた日は公園へ。しかし私が住む関東平野のど真ん中、遮るもののないのどかな田園地帯には北風がビュンビュン吹きすさぶのです。そんな日は屋内の遊び場を利用することになりますが…新しくできた遊具が多い児童館はいつも利用者が多いのですが、小さくて年季の入った児童館はほぼガラガラ。ホールにポツンと私たち親子だけがいる図は寂しくはありますが、そこは私がしゃべり倒して盛り上げればOK!■しかし! 話はここで終わらない…こんなふうに、日ごろの習慣やお出かけ先に注意して過ごし、一家で元気に冬を乗り切るゾ~☆――と対策をしていましたが、昨年は5人家族で私だけインフルエンザにかかってしまいました…。息子を妊娠中で、免疫力が普段より弱っていたからかもしれません。というわけで、この経験から得られた人生訓は【自分も労わろう】です!!!わかっちゃいるけど、後回しになるんだよな~。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
2018年11月07日毎年、冬から春にかけて流行することが多い水ぼうそう。2014年にワクチンが定期接種化される前までは、日本国内で年間約 100 万人が水ぼうそうにかかり、約 4000 人が重症化から入院し、約 20 人が死亡していたという怖い感染症です。幼稚園や保育園のころに感染したというママも多いのでは?赤ちゃんや小さな子どもがかかるとどうなるのでしょうか? 症状や予防方法などをくわしく見ていきましょう。■ワクチンの定期予防接種「乳幼児の患者数が激減!」水ぼうそうと聞くと、幼いころに感染してつらかった…という経験を持つママも少なからずいるでしょう。日本で水ぼうそうのワクチン接種(任意)が始まったのは1987年のこと。その後、2012年に日本小児科学会からワクチンの2回接種が推奨されるようになり、2014年10月に国が接種を強くすすめる定期接種ワクチンになりました。一定の月齢に達した子どもなら、基本的に無償で接種することができます。国立感染症研究所によると、全国約3000の小児科の定点あたり、報告数(年間)は2005年~2011年まで66.1人~88.1人でした。しかし、2012年から減少し始め、定期接種化後の2015年には大幅に減って2011年の約3分の1にまでなりました。なかでも1歳~4歳の占める割合が2005年~2011年までは約70%だったのに対し、2016年には約40%にまで減少しています。患者数が大きく減ったのは、ワクチンの定期接種化が大きな要因のようです。■水ぼうそう「どんな症状? どうやってうつるの?」症状は軽くなりますが、ワクチンの接種が1回だと水ぼうそうにかかることがあります。感染すると、どんな症状が出るのでしょうか?【水ぼうそう 症状】全身、とくに顔から首にかけて、かゆみを伴う発疹や発熱があります。発疹は最初のころが紅斑(赤い発疹)で、その後は丘疹(小さな発疹)、水疱(すいほう)、膿疱(のうほう、うみのある水疱)、かさぶたの順に進行していきます。発熱はしない場合もあります。脳炎や肺炎、皮膚の細菌感染など合併症があります。白血病や免疫抑制治療を受けている子どもは死亡にいたることがあります。大人は重症化しやすい傾向にあります。免疫の低下している妊婦はとくに注意が必要です。【水ぼうそう 潜伏期間と感染期間】潜伏期間は14~16日間と比較的長いのが特徴。感染期間は発疹が現われる1~2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまで。【水ぼうそう 感染経路】空気感染します。せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつ感染や接触感染、母子感染(胎内感染)もあります。水疱や膿疱にはウイルスがいるため、触れないように気をつけます。かさぶたの中にはウイルスは存在しません。■水ぼうそう予防「ワクチンは2回接種が基本!」ワクチンが定期接種化されたことで、乳幼児の患者数は減っていますが、それ以前の任意接種時代にはワクチン未接種の人が比較的多くいます。年齢の大きな子どもの患者数はあまり減っていないようなので、上に歳の離れたきょうだいがいる場合などは気をつけておきたいですね。ワクチンは1回の接種で重症化を防げますが、しっかりと免疫をつけるために2回接種がすすめられています。【水ぼうそう 予防方法】1歳以上3歳未満の子どもは、1回目を受けてから3カ月以上あけて2回接種します。感染力が強いため、1歳になったらすぐ接種するようにしましょう。費用の負担はありますが、日本小児科学会では3歳以上でも2回目の接種を受けることを推奨しています。【水ぼうそう 登校(登園)基準】学校保健安全法により、すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止とされています。1回かかってしまうと、症状がおさまるまで1週間くらいかかる水ぼうそう。働いているママにとっては、インフルエンザ同様に頭を悩ませる感染症です。1回しかワクチンを接種していない場合は、忘れずに2回接種して確実に防ぎたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「水痘ワクチン定期接種後の水痘発生動向の変化」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2018年11月05日認知症は日常生活に大きな影響を及ぼし、時には寝たきりの原因にもなります。自分自身や身近な人が認知症になってから慌てる前に、早いうちから認知症の予防を心がけましょう。難しいことをしたり大金をかけたりしなくても、日々の生活習慣に注意するだけで認知症を防ぐのに役立ちます。認知症は予防可能な病気認知症は誰でも発症しうる病気ですが、認知症の多くは一度発症すると完治できないと言われています。そのため、近年まで認知症を防ぐことはできないと思われていました。しかし最近の研究によって、生活習慣への配慮によって認知症発症のリスクを下げられることが明らかになりました。認知症予防に役立つ要素として、バランスの取れた食事・適度な運動・質の良い睡眠・生活習慣病のコントロールなどの健康的な生活習慣が多く挙げられます。このほか、高等教育を受けたり知的活動を行ったりすることも認知症予防に役立つと考えられています。認知症の前段階「軽度認知障害(MCI)」認知症患者の多くは、認知症の前に「軽度認知障害(MCI)」を発症します。MCIはいわば正常と認知症の中間であり、記憶力・注意力などが低下しているがおおむね普通の日常生活ができる状態を指します。現在、日本にはMCIに該当する人が約400万人いるとみられています。国立長寿医療研究センターによると、MCIと診断された人を4年追跡調査した結果46%は正常に戻り、14%が認知症に進んだことがわかりました。このことから、MCIの段階で対策を立てれば認知症の発症を防げる、または遅らせることができる可能性が高いことがわかります。自分自身や身近な人の様子がおかしいと思ったら、早めに専門機関に相談しましょう。 認知症の種類と原因三大認知症と言われるアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・血管性認知症は、国内における認知症の8~9割を占めています。アルツハイマー型認知症日本人の認知症の約6~7割は、アルツハイマー型認知症と言われています。アルツハイマー型認知症は脳内に発生した異常なタンパク質などが神経細胞の働きを妨げることで発症し、進行すると神経細胞が破壊されて脳が萎縮します。アルツハイマー型認知症は軽いもの忘れなどから始まり、ゆるやかに進行します。病状が進むと新しいことを記憶できなくなり、日付・曜日や今いる場所などもわからなくなります。早い段階で認知症に気づいて適切な薬物治療などを受ければ、進行を抑えることができます。レビー小体型認知症認知症の約5%を占めるレビー小体型認知症は、脳内にレビー小体(異常なタンパク質)ができて脳の神経細胞が破壊されて起こります。このタイプの認知症では、幻視(存在しないはずのものが見える)・錯視(見えているものを全く違うものとして認識する)・睡眠中の大きな寝言や激しい動作・パーキンソン症状(動作が遅くなる・筋肉がこわばる・転びやすくなるなど)などが特徴的です。レビー小体型認知症の治療は、薬で症状を抑える対症療法がメインになります。血管性認知症脳梗塞や脳出血などの後遺症として起こる血管性認知症は、認知症の2割程度を占めています。脳の血管が破れたり詰まったりすると周辺の神経細胞がダメージを受け、認知症状が現れます。血管障害の部位によって症状が大きく異なり、記憶障害のほかに言語障害や歩行障害などが起こることもあります。脳血管障害を繰り返すと、血管性認知症も階段状に悪化していきます。言い換えれば、脳血管障害の原因となる高血圧・糖尿病・動脈硬化の予防や治療によって血管性認知症の進行を抑えることができます。その他三大認知症を除く認知症の中には、正常圧水頭症(脳室にたまった脳脊髄液が脳を圧迫する病気)、慢性硬膜下血腫(外傷などで頭蓋骨と脳の間に血腫ができて脳を圧迫する病気)、脳腫瘍などが原因で起こるものもあります。これらの認知症は、原因となる病気を治せば症状が消えることもあります。 認知症を防ぐ3つの方法認知症を防ぐ第一歩は、毎日の食事・生活習慣・活動に気を配ることです。最初から無理をすると挫折しやすいので、できることから少しずつ実行していきましょう。必要に応じて、医師などの専門家に相談しましょう。1.認知症を防ぐ食事毎日の食事は、わたしたちの身体をつくる大切なものです。栄養バランスや食事の摂り方に配慮して、認知症のリスクを下げましょう。食材について魚と野菜を多く摂る和食や地中海食が近年注目されていますが、これらの食事は認知症予防にも良いとされています。青魚青魚に多く含まれるDHAは脳の神経伝達を助け、脳の活性化に役立ちます。同じく青魚に含まれるEPAは血管を拡げて血流を良くし、生活習慣病のリスクを下げます。赤ワイン赤ワインに含まれる抗酸化物質の一種・ポリフェノールを十分摂ると、認知症や生活習慣病を防ぐ効果が期待できます。葉物野菜、果物ほうれん草や小松菜、いちごなどには葉酸が豊富に含まれています。葉酸を豊富に摂ることで、動脈硬化の原因となるホモシステイン(悪玉アミノ酸)の増加を抑えるのに役立ちます。緑黄色野菜、ナッツ類抗酸化物質であるビタミンA・C・Eやポリフェノール類が豊富なものが少なくありません。抗酸化物質は、動脈硬化のリスクを下げるのに役立ちます。炭水化物メインの食事や糖分の多い食品炭水化物や糖分を摂りすぎると、糖尿病の原因となります。糖尿病になると、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症のリスクも上がります。炭水化物・糖分とともに食物繊維の多い野菜・海藻・きのこ類などをしっかり摂ると、血糖値の上昇を抑えることができます。ショートニング、マーガリン、動物性脂肪(魚以外)ショートニング、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸や魚以外の動物性脂肪を摂りすぎると、血中のLDL(悪玉コレステロール)が増えやすくなり動脈硬化のリスクが上がります。塩分を多用するメニュー塩分過剰な食事は高血圧の原因にもなり得ます。高血圧をどを防ぐため、味付けや調理法を工夫して減塩を心がけましょう。食べ方について身体に良いからと同じものばかり食べると、栄養バランスが崩れて逆に不健康になってしまいます。朝は卵料理を食べたから昼食は魚がメインというふうに、いろいろな食材を摂りましょう。食事のたびによく噛むことで、脳を刺激できます。たとえ高齢でも、必要以上にやわらかいものばかり食べていると脳への刺激が減ってしまいます。むやみに食事制限をしてしまうと、脳への刺激だけでなく食事の楽しみも減ってしまいます。様々な食材をまんべんなくとることが重要です。 2.認知症を防ぐ生活習慣認知症を防ぐには、運動・睡眠をしっかり摂って健康維持につとめることも大切です。運動ただ歩くだけでも、脳から身体の各部に「右手を前に出す」「左足で地面を蹴る」といった複雑な司令が送られています。つまり、体を動かすことで自然に脳を刺激できます。さらに運動で全身の血流が良くなれば、脳の血流もおのずと良くなるでしょう。睡眠習慣慢性的に睡眠時間が足りない人や睡眠の質が良くない人は、認知症のリスクが高まることがわかっています。熟睡できない状態が続くと、アルツハイマー型認知症の原因となる異常なタンパク質が脳にたまりやすくなるためです。睡眠の質を上げるためには、まず起床後に日光を浴び朝食をしっかり摂るよう心がけましょう。これらの行動によってすっきり目覚めやすくなり、昼間に脳をしっかり覚醒させることで夜に眠気を感じやすくなります。また、睡眠を妨げる病気(睡眠時無呼吸症候群など)がある人は早めに治療しましょう。生活習慣病予防上でも触れましたが、糖尿病・高血圧・心疾患などの生活習慣病になると血液や血管に異常が出やすくなり認知症のリスクも上がります。日頃の食事や運動習慣に注意しつつ定期的に健康診断を受けて、生活習慣病を防ぎましょう。すでに生活習慣病になっている人は、しっかり治療して進行を食い止めましょう。歯周病予防歯周病などによって多くの歯を失うとしっかり噛めなくなり、脳への刺激が減ってしまいます。また、歯周病菌が原因で動脈硬化のリスクが上がることもわかっています。毎日の正しいブラッシングや定期的な歯科検診で、歯の健康を守りましょう。すでに歯を失ってしまった場合は、入れ歯やインプラントを使えばまた噛めるようになるでしょう。 3.認知症を防ぐ活動日々の活動や趣味を工夫して、脳にほどよい刺激を与え続けましょう。多くの人と交流するなるべく家に引きこもらず、社会活動や趣味などのコミュニティに参加して多くの人と交流しましょう。地域のホームページや情報誌などで、中高年向けのボランティア活動やカルチャースクールなどの情報が見つかることも多いですよ。脳を鍛える知的活動や指先を細かく使う作業をするとき、脳は複雑に活動します。以下のような趣味を持つことで、手軽に脳トレーニングができます。・文章の読み書き(新聞を読む、俳句・短歌を作るなど)・博物館や美術館に行く・頭を使うゲーム(将棋、囲碁など)・新聞・雑誌に載っているパズルやクイズ(クロスワードパズル、数独など)・指先を使う趣味(裁縫、編み物、陶芸など) 認知症予防で大切なことまだ若いからと油断せず早いうちから生活習慣に注意すれば、将来認知症になるリスクを1/3ほど下げることができます。また認知症になる前のMCIの段階で症状に気づいて対策すれば、治る可能性は十分にあります。認知症を防ぐため毎日の食生活と生活習慣に注意するのはもちろん、人との交流や知的活動にも積極的に取り組みましょう。趣味を多く持つことで人生がより豊かになり、認知症のリスクを下げて健康寿命を延ばすのに役立つでしょう。 【参考】医療法人 東内科医院「認知症について」医療法人泯江堂 油山病院「軽度認知障害(MCI)について」厚生労働省認知症の基礎~正しい理解のために~「認知症施策の現状について」政府広報オンライン「もし、家族や自分が認知症になったら知っておきたい認知症のキホン」富山市「認知症ガイドブック」8020推進財団「歯周病対策で健康力アップからだの健康は歯と歯ぐきから」一般社団法人認知症予防協会「認知症を予防しよう」公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「認知症の予防」「認知症予防のための食事とは」「地中海食の特徴」
2018年10月24日朝晩めっきり冷え込んで「冬」の気配を感じられるようになると、心配になるのが、子どもの感染症。冬の感染症といえば、インフルエンザが真っ先に思い浮かびますね。子どもが通う保育園や幼稚園、学校のクラスではやっていると聞いた暁には「どうか、かかりませんように」「今、休まれると仕事が…!」などと気が気でない日々を過ごすママも多いはず。今年のインフルエンザはどうなるの? 症状や対策は? くわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2018「すでに学級閉鎖も」厚生労働省は10月12日、10月1日から7日の1週間のインフルエンザ報告数を発表しました。全国で848人(昨年同期1047人)、定点あたり0.17人(昨年同期0.21人)と、いずれも昨年よりはやや少ないようです。しかし、都道府県別にみると、沖縄県では2.79人となっており、9月10日の週から1.33人とすでに流行開始の目安となる1.00人を上回っている状態が続いています。9月に茨城県や東京都、福岡県などでインフルエンザによる学級閉鎖が報道され、驚いたママもいるでしょう。その後も全国的に学級閉鎖になる施設はじわりと広がっており、東京都では9月に入ってからすでに累計で13、大阪府では15にのぼっています。10月7日までの1週間では、全国で18の施設が学年閉鎖や学級閉鎖になりました。全国的に流行しているとはいえませんが、自分が住んでいる近くの施設ではやっている場合は、特に注意が必要といえそうです。流行シーズンはまだ先…と油断しているママも、気をつけておきたいですね。■インフルエンザ「どんな症状? どうやってうつるの?」【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠感や筋肉痛がみられたり、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもが大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピークで、7日目頃まで。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつによって感染します。接触感染もあります。毎年12月頃から翌年3月頃にかけて流行します。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ「今年のワクチンは? 予防接種はいつがいい?」昨年はワクチン不足が騒がれ、「予防接種を受けたいのにワクチンがなくて受けられない!」と小児科をかけ回ったママもいるのでは? 今年は大丈夫でしょうか?厚生労働省によると、今年は例年並みのワクチン供給量を確保しているようです。今年は「ワクチンが足りない!」ということはなさそうなので、ひと安心ですね。【予防方法】飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。生後6カ月以降なら赤ちゃんでも任意接種で受けることができます。子どもは2回接種。10月から12月に2~4週間の間をあけて2回受けるのがいいでしょう。予防接種をしても、インフルエンザにかかる可能性はありますが、重症化することを防げます。小さな子どもがいる家庭では、家族全員で予防接種を受けるようにするといいでしょう。万が一、インフルエンザがはやっている時期に熱やせきなどの症状がある場合は、無理せずに安静にするようにし、全身症状が悪い場合は病院を受診します。外出を控え、必要に応じてマスクを着けましょう。【登校(登園)基準】学校保健安全法では、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。 幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後 3 日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は欠席が望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登校(登園)許可書の提出を求められる場合が多いようです。これからの流行シーズンに備えて、早めに予防接種をしておくのが良さそうですね。予防接種の枠がすぐに埋まってしまう小児科もあるので、予約は早めにしておくといいでしょう。参考サイト: ・厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2018年10月21日風しんが大流行の兆し――。ニュースで見かけたという人も多いはず。胎児に影響を及ぼすリスクが高いため、妊婦は特に注意が必要だと言われています。そもそも、風しんはどんな病気なの? 風しんにかからないようにするためにはどうすればいいの? もし子どもがかかってしまったら保育園や幼稚園、学校にはいつから通えるの?風しんについて、くわしく解説しましょう。■風しん「感染者数は昨年1年間の約10倍!」最も多い東京都国立感染症研究所は10月10日、今年に入ってからの風しん患者累積報告数10月3日時点で952人になったことを発表しました。既に昨年1年間の感染者数と比べて約10倍になっており、大流行した2013年の前兆と似たような状況になっています。都道府県別では東京都(307人)や千葉県(195人)、神奈川県(108人)が多く、埼玉県や愛知県が続いています。首都圏を中心に全国的に広がりを見せています。風しんというと、子どもがかかる病気と思われがちですが、感染者の約9割が大人。男性の数は女性の約5倍で、ワクチン接種経験のない30~40代の男性が患者の中心なのです。そこで心配になるのが、妊婦への感染です。 日本産婦人科医会 と“風しんゼロ”プロジェクト作業部会(厚生労働省)は、「妊娠20週までの妊婦が風しんにかからないように」「妊婦が風しん患者に接触することがないように」注意を呼びかけています。妊婦が風しんに感染すると、胎児にも感染して、難聴や心臓の病気、白内障などの障がいを持って生まれてくる「先天性風しん症候群」にかかる可能性があります。妊娠初期であるほど、その確率は高くなります。日本小児科学会によると、妊娠1カ月以内の妊婦が感染した場合、生まれてきた赤ちゃんに先天異常が現れる確率は50%以上。実際に2012年、2013年の大流行の際には、2012年から2014年にかけて45人の発症が確認され、残念ながら11人の赤ちゃんが亡くなりました。妊婦や妊娠の可能性がある女性本人はもちろんのこと、周囲の人も本当に気をつけたいですね。■風しんの症状は? どうやってうつるの?【症状】発熱と同時に淡紅色の発しんが全身に現れます。首(頚部・けいぶ)や耳の後ろの部分にリンパ節の腫れがみられます。発熱に気づかないケースもあります。3,000人に1人の割合で血小板減少紫斑病を、6,000人に1人の割合で急性脳炎を合併します。妊婦の感染によって胎児が耳、目、心臓の精神運動発達の遅れを伴う先天性風しん症候群を発症することがあります。大人が発症すると、高熱や発しんが長引いたり、関節痛があるなど子どもよりも重症化するケースがあります。15~30%の人は感染しても症状があまり現れず、自覚症状のないまま免疫がついていると言われています(*)。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は平均して16~18日。感染力があるのは、発しんが出る7日前から、発しんが現われて7日目ごろまでです。【感染経路】くしゃみやせきなどのしぶきによる飛まつ感染、接触感染、母子感染(胎内感染)によって感染します。風しんの感染力はインフルエンザより強く、1人の患者が免疫のない5~7人にうつす可能性があります(*)。■風しん予防には周囲の協力が必須! 妊婦はどうすればいい?【予防方法】予防接種を受けることで風しんを予防できます。子どもは定期接種で2回受けます。1歳の間にMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)1回目、小学校入学前の1年間で2回目を接種します。大人は年代によっては未接種や1回接種の人も多くいます。厚生労働省によると、昭和54年4月1日以前生まれの男性はワクチンの定期接種を受ける機会が一回もなかった世代なので、特に注意が必要です。また、昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれの男女もワクチンの接種率が低く、風しんの免疫がない人が多い世代です。生年月日別のワクチン接種状況は以下から確認できます。 風しんワクチン 年齢別接種状況 費用はかかりますが、大人もワクチン接種を受けられます。自治体によっては妊娠を希望する女性やその配偶者への助成があることも。自分が妊婦で夫や一緒に住む家族がワクチン接種を受けていない可能性があれば、迷わず接種をすすめましょう。【妊婦の対策】すみやかに風しんの抗体検査を受けて免疫の有無を確認しましょう。抗体値が陰性あるいは低かった場合は、なるべく人混みを避け、家族や周囲の人にも確認しておきましょう。妊婦や妊娠の可能性がある女性はワクチンを接種することができません。また、国立感染症研究所によると、これから妊娠を考えている女性はワクチン接種後、約2カ月間の避妊が必要です。【登校(登園)基準】風しんの予防接種を受けていても、100%かからないわけではありません。もしかかってしまった場合は、有効な治療薬はないため、対症療法を行います。子どもがかかった場合、発しんが消えるまで保育園や幼稚園、小学校は出席停止になります。大流行の兆しを見せている風しん。厚生労働省では2020年までに風しんを排除することを目標に掲げています。まずは子どもの予防接種のスケジュールをきちんと守り、パパやママ自身も備えておくと安心です。特に妊婦や妊娠の可能性のある女性、これから妊娠を考えている女性はパパ(夫)や周囲にも呼びかけて、万全の対策をしておきましょう。*= 厚生労働省「風しんの感染予防の普及・啓発事業」より 参考サイト: ・日本小児科学会 ・日本産婦人科医会 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2018年10月10日妊娠中は、当然なんですがお腹の中に赤ちゃんがいます。そのため、妊娠してない普段とは体の状態が違います。普段ならあまり気にしない「ちょっとした病気」が、赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうこともあります。今回は、妊娠中に気をつけたい感染症のあらましと、予防法について簡単にお話ししていきます。母親が感染すると赤ちゃんにも感染してしまう病気感染症の中には、母親が感染すると赤ちゃんにも感染して悪い影響を与えてしまう病気というものがあります。これらをまとめてTORCH症候群(トーチ症候群)と呼びます。TORCH症候群は、Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)Others(その他:梅毒、B型肝炎、EBウイルスなど)Rubella virus(風疹)Cytomegalovirus(サイトメガロウイルス )Herpes simplex virus(単純ヘルペスウイルス)これらの頭文字をつなげたものです。これらの病気は赤ちゃんに感染し、様々な悪い影響を与える可能性があるため、いくつかの感染症については妊娠時に検査されます。妊娠中の方は一度母子手帳をチェックしてみてください。この中でも特に有名なのは「風疹」ではないでしょうか。2018年10月現在、関東を中心に流行が起きており、非常に危険な状態です。TORCH症候群(特にトキソプラズマ&サイトメガロウイルス)については、トーチの会がわかりやすいサイトを作って注意喚起をしていますので、ご一読ください。 【トーチの会】先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症 患者会 妊婦さんは免疫が弱っている?普段、体の外から自分以外の異物が入ってくると、なんとかこれを排除しようとします。これが「免疫」と呼ばれるもので、非常に複雑な経路で様々な感染症を防いでいます。しかし、妊娠中はお腹の中に赤ちゃんがいます。語弊があるかもしれませんが、母体にとって赤ちゃんは「異物」です。しかし、赤ちゃんを「異物」として排除しないように、妊婦さんは少し免疫の力を調節して、妊娠を維持しています。これを「免疫寛容」と言います。非常によくできたシステムですね!しかしその結果、妊婦さんは全体的に感染症に弱くなっています。例えば、そろそろインフルエンザがはやり始めましたが、インフルエンザは妊婦さんに感染すると重症化しやすかったり、流早産のリスクが上がる事が知られています。私のブログ内でも「妊娠とインフルエンザ」についてはいくつか書いていますので、興味のある方は 参考にどうぞ。 赤ちゃんとお母さんの感染予防対策5ヶ条それでは、これらの感染症から身を守るためにはどうしたらいいでしょうか。2013年に日本周産期・新生児医学会、日本小児科学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会の出した「赤ちゃんとお母さんの感染予防対策5ヶ条」をご紹介します。1 妊娠中は家族、産後は自分にワクチンで予防しましょう!妊娠中、妊婦さん自身は生ワクチンを接種する事ができません。必要に応じて、ご家族がワクチンをうちましょう。妊婦さんの周囲の人がワクチンを接種することで、間接的に妊婦さんを守る事ができます。抗体のない人は、産後ワクチンを接種する事も忘れずに!インフルエンザワクチンは妊娠中でも接種可能です。ご自身と赤ちゃんを守るため、接種をおすすめします。2 手をよく洗いましょう!特に食品を扱った前後にはよく手を洗いましょう。猫の糞や土いじりをする場合には使い捨て手袋の着用も有用です。3 体液に注意!尿、唾液、体液にはいろいろな病原体が含まれます。特に小さいお子さんのオムツ替えの後には手洗いをしっかりしましょう。食べ残しを食べる事もやめましょう。性交渉の際にはコンドームの着用も忘れずに。4 しっかり加熱したものを食べましょう!生肉、生ハム、サラミ、加熱していないナチュラルチーズには病原体が含まれる事がありますので妊娠中は避け、加熱したものを食べましょう。生野菜はしっかり洗って!5 人ごみは避けましょう!人ごみでは思わぬ病気をもらいますので、できるだけ避けましょう。マスク着用も有用です。子どもはいろいろと病気をもらってくる事がありますので、熱や発疹(ブツブツ)のあるお子さんと接する際には注意が必要です。えっ、サイトメガロの抗体が、ない?以上、駆け足で妊娠と感染症についてのあらましについて説明させてもらいました。私には4歳の娘がいます。小さい子と接する機会も多いので、念のためと思ってサイトメガロウイルスの抗体検査をしました。私の年代では大体7割の人が抗体をもっているから多分大丈夫……と思っていたのですが、結果は「陰性」でした。いやあ、調べてみるもんですね。小さい子はサイトメガロウイルスに感染すると、その後数年に渡り、唾液や尿にウイルスを排出している事があります。ですので、トイレのお世話の後の手洗いを念入りにしたり、食べ残しに手をつけない、といった注意が必要になります。調べてよかった。トキソプラズマやサイトメガロウイルスの検査は自費になります。けれど、リスクの高い人は調べる価値があります。ご自身がなんの感染症の危険が高いのか、どうやって予防したらいいのか、少しでも興味をもって気をつけていただけたら嬉しく思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 ◆参考サイトなど・日本産婦人科学会・日本産婦人科医会 産婦人科診療ガイドライン-産科編2017・ 赤ちゃんとお母さんの感染予防対策5ヶ条について(日本周産期・新生児医学会)|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
2018年10月09日「性感染症」に対してどんなイメージを抱いているだろうか?自分には関係のない病気と考えてしまいがちかもしれないが、最近の日本では感染者数が増加の傾向にあるという。特に増えているのは梅毒*1で、クラミジア*2、淋病*3も常に蔓延している。さらには、HIV*4の感染者数も拡大しているのだ。そんな事実を知ったとしても、検査を受けるために病院へ足を運ぼうとするにも壁がある。ではそれをどう問題提起したらいいのかと、筆者が頭を悩ませていたとき、インターネット上で偶然見つけたのが、「池袋駅前ライフクリニック」というその名の通り、池袋駅西口前にあるクリニック。ここでは同クリニックを立ち上げた元AV女優の夏目ミュウ(なつめみゅう)氏と、稲垣徹訓(いながきてつのり)院長へのインタビューを通して知ることになった、実は身近にある性感染症の事情、そして同クリニックのこだわりについて届けたい。夏目ミュウ氏(*1)外陰部の粘膜などに、発疹ができたり皮膚が隆起したりする病気(*2)性別を問わず症状が出ない場合も多いが、放置しておくと子宮や卵管、尿道、精巣、陰嚢などに炎症が起こり不妊の原因となることもある(*3)淋菌に感染することでかかる病気。症状が出ない場合もあるが、膿性の分泌物が出たり出血したりすることもある(*4)ヒト免疫不全ウイルス。HIVに感染して免疫が低下して合併症を引き起こした状態がAIDS(エイズ)と呼ばれているまずAV業界や性風俗業界で働く人たちの健康をサポート2018年5月7日に開院したばかりの池袋駅前ライフクリニック。立ち上げた夏目ミュウ氏は「今思えば儲けるためだけだったら、クリニックをつくる労力が同じくらいで単価の高い美容整形外科とかにしたほうが効率がよかったのではないかと思っているんですけどね」と笑っていたが、開院に踏み切った一番の理由は、日本における性感染症感染率の増加と、それに対する知識のなさへの危機感を感じていたから。そして、まずターゲットにしたのはAV業界や性風俗業界での仕事に従事する人たち。「私のまわりだけかもしれませんが」と前置きしながら、給与が足りず性産業に従事する人たちが身近に多くいたことも立ち上げに関係していると彼女は話してくれた。夏目:セカンドの仕事としてなんか未来もみえずに、うっかりなんかの理由で風俗で働いたり、お金がほしくて流されて嫌だけどAVやってたりとか。彼女たちのなかには身内の借金などがあって一発逆点してお金を貯めようって思ってきてたり、人によっては誇れた理由ではないかもしれないけど、頑張って従事しようとしても、これだけ病気が蔓延しているために道を絶たれるっていうこともあって。自分一人が気をつけてもまわりの人の意識や知識がないことによってまた再発したり。Photo via Ikebukuro Life Clinic日本のAV業界でも2016年にようやく、仕事を受けるにあたって性感染症の検査表の提出が義務付けられるようになったが、性風俗業界では統一された基準はなく店舗に任されており、多数の人との性的接触*5をするため必然とリスクが高くなる。だが病院で検査しようとしても、性病科は男性専用としているところが多く、性感染症専門のクリニックは数が少ないため混みすぎていて時間をかけて相談ができないという状況だった。また、現実的な話をすると性感染症の検査で「陽性」が出てしまうとしばらく仕事ができないため、ゆるい検査を行っていて「陰性」が出やすいクリニックの需要があることがさらに根深い問題だ。そんななか彼女は、とにかく病気の早期発見のために検査における精度の高さを最重視している。(*5)性感染症への感染は基本的に性交渉を通じておこるが、確率が非常に低いもののプールや温泉、岩盤浴場などで感染することもある稲垣:やはり性感染症のこと以前に性教育に関して早い時期からもう少し、オープンにしていただきたいっていうところはありますね。小学校の高学年に対して学校の先生が教育するのには難しいところもあると思うので、医師とか保健所の看護師などの専門家が赴いてとか、そういう形での授業を絶対するべきだと思います。ですが実施しようとしても、自治体なり、学校が拒んでしまうという現状がありますよね。「これ以上は話さないでくれ」とかね。日本では性産業の規模が大きいのにもかかわらず、家庭や学校などで性的な話をしてはいけないという空気感が少なからずある。ホルモンバランスを整えられ、月経前症候群の緩和をはじめとする利点のある低容量ピルに関する事情をみてもそうだ。一般の人々の知識がないために、当たり前にあるべき身体にとって有用なものへアクセスが妨げられているのが現状。「時間はかかるにせよ、正しい知識を身につけられる性教育を地道に行っていくことが、将来的な予防政策の一環になる」と、稲垣医院長は話していた。また性教育の質の確保のみならず、政府が性感染症の検査への助成金を出したり、学校や企業での健康診断に組み込んだりするなどの制度化が実施されれば、日本の性感染症事情は大きく改善されると考えられる。膣内検査を行うための検査台検査はスタッフによって丁寧に行われ、時間はほぼかからない同クリニックが厳選した検査キット検体を取り終えたら、スタッフが検査薬で反応をみる性感染症に対して偏見のないクリニック夏目氏そして稲垣医院長の話から浮かび上がってきたのはやはり、普段触れられることの少ない日本の問題だった。その問題の根深さや、一般の人にとって性感染症の検査を受けるまでに何重もの壁があることを受け止めながらも、信念を強く持ってクリニックを運営しているのが今回のインタビューを快諾してくれた夏目ミュウ氏だ。「私みたいなのを面に立たせてくれる稀有な病院だと思いますよ」と口に出していたが、AV業界にいたからこそ患者に寄り添えるという面もある。夏目:来てくださる方はやはり性産業の方が多いので、AV女優だった私はそこに対して別に偏見もないですし、一般の方にももっと来ていただきたいですね。本当に偏見なく診てくださる先生とかスタッフばかりですし、私もまあいろんなことが人生であったので相談乗れます。来院のしやすさへのこだわりは強く、「性感染症クリニック」「性病科」などを名称に入れていないだけでなく、カフェのような空間を想起させる青色で統一された明るい院内にも表れている。そのほかの特徴としては、保険診療を行っていない病院だからこそできる、時間をかけた、性感染症や自分の身体に関する悩みの相談だ。稲垣:そこまで忙しい病院ではないので、そういう意味では、ほかの病院よりはゆっくりお話はできると思います。性感染症に関して相談があればいくらでも時間はとるので。さて、いざ興味を持っても心配なのは検査を受ける頻度や検査にかかる料金かもしれない。頻度に関しては、性風俗産業に従事している方やそこに通われてる方なら月一、またはパートナーが変わったタイミングで検査を受けることを勧めている。料金については、最も低価格の検査が6,000円のライトセット(クラミジア・淋菌の検査)で、現状では性風俗で働く人の割引を行っているという。さらに来院者が増えたら、ペア割引も始めたいそうだ。池袋駅前ライフクリニックの存在意義夏目氏から聞いた話だが、通信販売で購入できる性感染症検査キットがベストセラーになっているらしい。それらの精度については一概にいえないが、医師が介入した検査のほうが検出率が高いため、数回に一度だけでも医師による検査を勧めたい。クリニックに足を運ぶことで、人々の間に知識が広まっていない性感染症に関して、医師に気軽な相談をする機会が作れるということも非常に重要ではないだろうか。風邪にかかっていることを隠す必要がないように、性感染症にかかっていたとしても恥じる必要はないし、何かあれば医師と相談しながら治療を進められる。性感染症の検査を受けるのに抵抗がある人たちにも、性感染症をほかの病気と同様に扱い、自分のこととして考えるようになるまで時間がかかりそうだが、性感染症に対するスティグマを崩していくのにも同クリニックの存在は大きい。Myu Natsume(夏目ミュウ)Twitter2001年より17年間AV業界に在籍。モデルを経て、4年後、監督、プロダクション経営に携わり業界を引退。SOD匿名社員。2018年5月7日に性感染症(STD)検査専門の池袋駅前ライフクリニックを立ち上げる。Ikebukuro Life Clinic(池袋駅前ライフクリニック)Website性感染症(STD)専門クリニック外来〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-16-1 新東第一ビル6F ※池袋駅西口8番出口目の前Tel:03-5904-8775(お気軽にお電話ください!)休診日:水曜日、日曜日、祝日池袋駅前ライフクリニックは、あなたと誠実に向き合って性感染症の最適な検査を行っております。
2018年08月31日各地で40℃以上の気温を観測するなど、猛暑が続く日本。熱中症予防は夏の大切なテーマとなりつつあります。そこで、パパママ世代が実際にヒヤリハットした熱中症体験と、実践している対策について聞いてみました。Q.ご家族かご自身が熱中症になったことはありますか?1.ある 52.1%2.ない 46.7%3.その他 1.1%なんと半数以上の人たちが、自分もしくは家族が熱中症になった経験があるよう。まだ熱中症になったことがない人たちもかなり危機感はあるようで、習い事や部活をしているお子さんのことを心配している声も多く集まりました。■もしかして熱中症だった? みんなの体験談具合が悪い・頭が痛い・汗が止まらない…症状だけしか意識していなくても、後からあれが熱中症だったのかもと気づくことも。どんな症状だったのか詳しく聞いてみました。「トラックの積み込み作業をしている時、汗だくではあったのですが、次第に流れるように汗が吹き出してきて、視界が暗くなり、手足体が重くなってきて、あと5分で終わる作業を中断して休憩しました。もし作業を続けていたら、トラックから転落していたか、救急車で運ばれていたかと思うと怖いです」(埼玉県 40代男性)「仕事でマスク着用、灼熱のフロアでの作業に頭が痛くなり意識朦朧。酸欠状態で倒れかけました。下手をすると救急車でした、皆さんも気をつけましょう」(福島県 40代女性)「幼稚園のバザーのお手伝いの後、家に帰るまでなんとも言えないような体調の悪さ、やっとのことで家についたけど、だるいような嫌な体調。水をいくら飲んでも解決できないほどの喉の渇き。気絶するように寝ました。今思えば熱中症だったんですね。死ななくてよかった」(神奈川県 30代女性)「小学校のボランティア作業で草刈機を使い、草刈りをしていて立ちくらみとめまいが同時に来て…。校長先生からお茶をいただいてなんとか。1日中頭が痛かった。初めて死ぬかとと思った」(栃木県 40代男性)「子どものスポーツの大会で、応援していた私が熱中症になりました。やはり頭痛から始まり、最後には嘔吐してしまい、歩けなくなってしまいました。辛かった」(福島県 40代女性)「子ども3人とも夏生まれ。授乳では相当な体の水分が奪われるようで、それプラス寝不足や体力消耗も重なり、頭痛めまい吐き気…。点滴をしました。それ以降は意識して水分を取り3人の子育てを頑張りました」(神奈川県 40代女性)■熱中症の「予防・対策」と「応急処置」昔はエアコンはつけないほうが体が強くなるなどと言われていましたが、35℃が毎日続くようなときにはエアコンは必須。そのほか早寝早起きなどの基本的な健康管理なども重要なポイントです。「母が熱中症になりました。暑い中、水も飲まずに畑仕事をしていたそうで、もう少しで気を失うところだったそうです。高齢の方で汗が出るからとかトイレが近くなるからとか言って水分を摂らない方がいますが、危険です」(神奈川県 30代女性)「旦那が暑がりなので、自分が暑いからと言ってクーラーはつけっぱなしです。家計を考える私としては嫌ですが、そのおかげで熱中症にはならなかったのかも」(福岡県 40代女性)「早寝、食事、水分補給、疲れたと思ったら無理をしないで休む。毎日の体調管理が大事だと思います」(埼玉県 40代女性)「河川敷で野球の応援をしている時、ほかのチームのお子さんが震えてテントで横になっていました。慌てて保冷剤と凍らせておいたタオルを動脈に当てて様子を見ました。持っててよかった!」(埼玉県 40代女性)熱中症の応急処置では、まずは体を冷やすことが大切。そして、すぐに医療機関へ相談しましょう。 応急処置のポイント(「熱中症ゼロへ」日本気象協会) ■やっぱりスポーツドリンクを携帯しておくと心強い!水や麦茶なども水分補給になりますが、汗をたくさんかくとわかっているときはスポーツドリンクがいいみたいです。たとえ動いていなくても、外にいるときや湿度が高いときなどには積極的に飲むようにしたいですね。「数年前と今年、熱中症になりました。水や麦茶だけでは不十分です。スポーツドリンクで塩分や糖分を補給しないと危険です」(千葉県 30代男性)「今日、昼に熱中症になりかけてました。体がだるくて、水はいっぱい飲んでいるのに、体調戻らず。食事のお味噌汁を飲んだら良くなってきました。塩分が足りなかったのかもしれません。動いていなくても、スポーツドリンクは必要です!」(三重県 40代女性)Q.ご家族かご自身が熱中症になったことはありますか?アンケート回答数:4285件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年08月22日例年より暑い日が続いて、ふつうに生活してるだけでクタクタになってしまいますね。そこで心配になってくるのが熱中症。水分と塩分をしっかり補給して、元気に夏を乗り切りましょう♪せっかくならおいしく熱中症対策しませんか?〔カルディ〕から提案するこの夏大活躍アイテムのご紹介です。ぜひチェックしてみてくださいね。《塩すいか飴》価格:220円(税込)内容量:75g最初にご紹介するのは見た目がとってもかわいい《塩すいか飴》です。本物そっくりの見た目のこの飴ですが、舐め進めていくとなんと中身もすいか色なんです!赤いすいかと黄色いすいかが待っています♡すいかの果汁入りに加え、塩はあの有名は《伯方の塩》を使用しており体にうれしい成分もきちんと配合されていますね♪甘いすいかとしょっぱい塩の相性が抜群で、おいしく塩分補給ができます。塩っぱさが甘みをアップさせ、ついついたくさん食べたくなってしまうほどでした。《もへじ 北海道ハッカ飴》価格:189円(税込)内容量:100g北海道北見産の天然ハッカ油を使用した爽やかなあめです。きついミントの味ではなく、やわらかいハッカの味わいが特徴的です♪辛味も抑えめでやさしい甘さが感じられるので、ハッカが苦手な人でもおいしく食べられると思います。それなのにハッカに特有のスーッという爽快感は失われておらず、清涼感をしっかり感じられる夏にぴったりのキャンディです!かわいい葉っぱの形をしています♪《レモンウォーターパウダー》価格:198円(税込)内容量:13g×4袋最後にご紹介するのは、暑い日に飲みたいレモンウォーターです。この《レモンウォーターパウダー》1袋を500mlの水、またはお湯に溶いて作ります。酸味がアクセントのおいしいドリンクの完成です♪運動した後や、汗をかいた後にゴクゴク飲みたくなる味わいでした。冷水でもらくらく溶かすことができる、夏場に大活躍の《レモンウォーターパウダー》。水分補給にぜひご活用してみてはいかがでしょう。まとめ暑い日が続きますが水分と塩分をしっかり補給して元気に過ごしていきましょう♪今回は〔カルディ〕でそろえる熱中症対策アイテムをご紹介しました。どれもおいしく、体にうれしい成分が入っているすぐれもの!ぜひチェックしてみてくださいね♪【KALDI】おやつもおつまみもレモン!今年の流行を食にも取り入れよう〔KALDI〕で発見!瓶のりんごジュースが買い置きしておきたいかわいさ〔KALDI〕で見つけた珍しくておいしいあめ3選。これはリピ買い決定♪
2018年08月02日みなさんこんにちは! かわベーコンです。今日は風邪やインフル…感染症についてのお話です。娘は幼稚園に入ると、風邪やら手足口病やらによくかかるようになりました。まぁ、集団生活の場ですから、そりゃ当たり前ですよね。なかでも感染力が強いのは、家庭内でもまんえんするので大変…たとえば冬場になるアレとか。ノロウイルス! かかったときは「ついに来たか…!」という感じと「あ、これ終わったな」という感じでした。うちの感染する流れが、大体「娘→私→息子→他家族」って感じなので…。娘とかかわる時間が長い人ほど先に食われていく感じです。ちゃんと予防していてもうつる…ノロウイルスは怖い…。でもそんなノロウイルスより私が怖いのはコレ! ということで嫌なランキングをつくりました。どれも私はかかったことがありますが、2位、1位に関しては、どんな風邪や不調でもご飯が食べられる私が、まったく物を口に入れることができなかったという理由で堂々のワースト金銀メダル…。昔、ノロとかロタとかあった? なんか母親になってから聞くようになったので、気づかないだけで昔からあったのかな…。感染経路ですが、もちろんどれも最初は娘から…。息子もなりましたが、このとき「アレ」の大事さを痛感いたしました…。かかったときに病院の先生に「ああ~娘ちゃんのときはまだ●●だったんだね~」と言われたんですが、大事なところ聞き逃して覚えていないという失態…。ワクチンのことだったんですが、娘と息子のときでなにか変わっている…? 娘はロタワクチンだけ受けていなかったようで、あとはオールOK。息子はいまのところ任意ふくめてコンプリートです。子どもが病気でつらい様子は、こちらも見ていてつらいものです。重症化しないように、できるところで助けてあげたいですね。ワクチンの大事さをあらためて痛感する母なのでした。※娘と息子がロタウイルスに感染したのは、2016年11月ごろです。またこの体験記に記載された症状や治療法は、あくまでもこの筆者の体験談であり、症状を説明したり治療法を保証するものではありません
2018年07月20日例年よりも早く梅雨が明け、本格的な夏が到来。海水浴や花火、お祭りなど楽しみなことも多いけれど、熱中症などの心配事も…。今回は、100円で購入できる熱中症対策グッズを紹介します。帽子の中に入れる保冷剤今、キャン★ドゥ好きな人たちの間で、じわりブームになりつつあるのが、「保冷剤 ヘッド用」(株式会社カリンピア、税込108円)という商品。保冷剤といえば、食品が傷むのを防ぐために使うことが多いものですが、これは人間が使うことを想定した商品なのです。使い方はとっても簡単で、冷凍庫で3時間以上冷やすだけ。従来の保冷剤と何ら変わりはないように感じますが、この商品が注目されている理由は、「かたくならない」こと。冷やした保冷剤を布で包み、帽子の中に入れて使います。頭は直射日光を受けやすい部位だから、帽子をかぶって対策する人は多いもの。しかし、帽子で蒸れてしまったり、帽子の中に熱がこもってしまったり…。そんな悩みを解決してくれるのが、「保冷剤 ヘッド用」というワケです。「かたくならない」はずが…どんな商品なのかがわかったところで、やっぱり気になるのは使い心地。さっそく購入し、実際に使い心地を検証してみました。まずは、裏面に記載の「ご使用方法」通りに、3時間以上冷凍庫に入れて冷やします。翌日取り出してみると、拭えない「あれ、思ってたのと違う…」感。従来の保冷剤のようにカチンコチンにはならないものの、正直、「結構かたい」と感じました。そのため、帽子の中でも頭の形にフィットしてくれず、“カッパのお皿”のような状態に…。頭の形にフィットしないということは保冷剤に当たる部分も少なくなるので、つむじだけがひんやりしているといったイメージです。たしかに、「3時間以上」となっていたから、いくらでも冷凍庫に入れておいて大丈夫と思い、10時間くらい冷やしてしまったのは事実ですが、「それにしても…」というのがホンネ…。個人的に、帽子の中に入れるという本来の使い方はあまりおすすめできませんが、ママ目線で考えると、ベビーカーや抱っこヒモを使う時にはピッタリかも。「思ったよりかたい」とはいうものの、従来の保冷剤に比べればやわらかく、大きすぎず小さすぎずサイズ的にも使いやすい!気になる方はぜひ試してみてくださいね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年07月13日空気が乾燥するこの季節、家の外でも中でも気をつけたいのが、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症。クリスマスに忘年会、カウントダウン、初詣と、イベントが盛りだくさんな年末年始、できればかかることなく元気に過ごしたいものです。感染症予防のために、ママたちは日頃からどんなことに気をつけているのでしょう。みんなの体調管理法と、健やかな暮らしに取り入れたい除菌アイテムをご紹介します。■かかりたくない冬の感染症、みんなはどう対策している?保育園や小学校など集団生活をしているお子さんはどうしても感染の機会に触れやすく、毎年ひやひやしながら冬シーズンを過ごすママは少なくないかもしれません。家族の体調管理のためにどんなことを心がけているのか、 ウーマンエキサイト ママリーダーズ のasacoさん、浅田ちひろさん、EHAMIさんのお三方にお話を伺いました。▼asacoさん娘さん(9歳)、息子さん(7歳)、娘さん(4歳)「体のなかをととのえるのが大切だと思っているので、千葉県流山市の真澄農園の麹(こうじ)で作った自家製みそで、毎日おみそ汁を作っています。一杯必ず食べることで免疫力アップするのかな? この習慣をはじめてから、家族みんな、本当に風邪をひかなくなったんですよ」【プロフィール】モデルとして、雑誌や書籍、CMなどで活躍。2013年より、オリジナルテキスタイルを用いた洋服や小物を提案するキッズブランド「kitutuki」をスタート。キッズ向けワークショップも開催。2015年からは夫とフードユニット「マフィオ」を始動。雑誌や広告のフードスタイリングをはじめ、ケータリング業を手がける。HP: FOLIO MANAGEMENT 、 kitutuki 、 マフィオ Blog: kitutuki Instagram: @hiratoko_asaco Facebook: kitutuki 、 マフィオ Twitter: asaco asacoさんのママリーダーズページ >> ▼浅田ちひろさん娘さん(2歳)「予防接種のほか、手洗い・うがいを徹底したり、部屋の加湿、睡眠をしっかりとるなどの基本的な対策法を心がけています。食事では、発酵食品が免疫力アップにつながると聞いたので、毎日ヨーグルトや納豆などを食べるようにしています」【プロフィール】日常をspecialにするような雑貨、アクセサリー、家具などを扱うウェブショップ「SARTORIA LIFE サルトリア ライフ」の店主。中古マンションをリノベーションしたこだわりの自宅が話題を呼び雑誌やサイトに多数紹介。3歳までは子どもと向き合う貴重な時間と経験だと考え、今は子育てを優先中。HP: SARTORIA LIFE Blog: SARTORIA LIFE day’s diary Instagram: @newzolasoma Instagram: @sartoria_life 浅田ちひろさんのママリーダーズページ >> ▼EHAMIさん息子さん(3歳)、息子さん(0歳)「室内の乾燥対策のために、昨年デロンギのマルチダイナミックヒーターを購入しました。温風を出さないため、乾燥でのどをいためたりすることが少ないそうです。我が家は鉄筋コンクリート造りなので、部屋の湿度は高いほうですが、それでも乾燥する冬シーズンにはお湯を沸かして加湿するようにしています」【プロフィール】テレビのDIY特集番組に触発され、2013年11月から住み始めた賃貸物件でDIY生活をスタート。ブログやSNSで公開した自宅のDIYが注目を浴び、さまざまなメディアに出演。原状回復できるDIYを試行錯誤しながら、家族が心地いい暮らしを楽しんでいる。Blog: EHAMIの賃貸DIYリノベーション Instagram: @EHAMI123 Facebook: Twitter: ehami123 EHAMIさんのママリーダーズページ >> 手洗いやうがいなどで、ウイルスを体に入れないように心がけることは大前提。そのうえでママリーダーズのみなさんは、発酵食品を積極的に食べたり、部屋の湿度を保ったりして、家族の健康に気を配っているそうです。■プロも愛用! おしゃれな除菌アイテム「JAMES MARTIN(ジェームズマーティン)」の使い心地は?冬の感染症予防には、ウイルスや菌に負けない体づくりと同時に、除菌アイテムなども活用するとより安心感が高まりそうです。そこで、ウイルスや細菌類の除菌、カビやにおい対策などあらゆるシーンで役立つとして、食や医療の現場でも使われている「JAMES MARTIN(ジェームズマーティン)」を、ママリーダーズのみなさんのご家庭で試していただきました。▼ご体験いただいたのは3アイテム 左から順に ・ 薬用泡ハンドソープ :400ml 1,180円・ フレッシュサニタイザー(除菌用アルコール)スプレーボトル :500ml 1,337円・ フレッシュサニタイザー携帯用 :30ml 540円 ※すべて税込価格<試してみました!>asacoさん「子どもたちには帰宅後の手洗い・うがいを徹底してほしいのに、声をかけないとしてくれません。自らすすんでしてくれたらいいのですが…」「ハンドソープは泡タイプなので、子どもたちも楽しく手洗いできました! これを機に習慣がついてくれるといいな。洗練されたシンプルなデザインなのもいいですね。我が家を訪れるお客さんたちにも好評でしたよ」「スプレータイプのフレッシュサニタイザーはあちこちに使えて便利! 食の仕事をしているので、よく使う “おひつ” をはじめ、まな板やバッド、盛り付け用のお皿、お弁当箱などのキッチンアイテムを手軽に除菌ができて、とても重宝しました。数秒でにおいがほぼ無くなるのもよかったです。こういうの探していました!」「携帯用のフレッシュサニタイザーは、子どもたちとの外遊びのとき、カバンに忍ばせておいてサッと使えるサイズ感が◎。おやつの前にシュッと吹きかけています。我が家はキャンプにもよく行くので、次回からは持参したいと思います」<試してみました!>浅田ちひろさん「娘はまだ2歳なので、手洗いはいつもサポートが必要です。外出すると、公共トイレなどでもいろんなところをぺたぺた触るので、常にハラハラです…!」「ハンドソープは、泡切れがとにかく早い! ヌルつかず、すぐにさっぱりするので娘の手洗いのサポートがラクになりました。香りもほぼ残らずすっきりとした使用感なので、キッチンの手洗い用としても使ってみたら、泡切れがいいおかげで素早く次の作業にうつれるように!」「ハンドソープもですが、フレッシュサニタイザー スプレーボトルも、デザインがとっても素敵。よく使うキッチン周りに並べて置くとサマになりますね。我が家では、キッチン用品のほか子どものおもちゃやぬいぐるみ、ニット帽、ベビーカーのシートに、帰宅後シュッと吹きかけています。スプレーボトルはさまざまなアイテムにシュッと吹きかけるだけで除菌ができるので、一家にひとつあって損はない気がします(笑)」「娘はいろんなものを触りたがる年頃なので、携帯できるサイズの除菌スプレーがあると安心感がアップ。バッグやポーチに入れて持ち歩き、外出時の食事の前や、外遊び中のおやつタイムに親子で吹きかけています」<試してみました!>EHAMIさん「子どもには手洗いうがいをもう少していねいにしてほしいけれど…。爪の中など、きちんと洗えているか心配です」「ハンドソープは、きめ細かい泡ですみずみまで洗いやすく、素早くすすげるのが気に入りました。息子も『このハンドソープはプッシュしやすい!』と言っていました。どんなインテリアにも馴染みやすい、おしゃれなデザインもいいですね」「ステンレスのガスコンロの拭き掃除に、フレッシュサニタイザーを使ってみました。ステンレスは水分を嫌うのですが、フレッシュサニタイザーはすぐに乾くので使い勝手がよかったです!」「お肉を小分けにして冷凍保存するときに使うトングにもシュッと一吹き。フレッシュサニタイザーは、口に入っても安全な成分で組成されているそうなので、まな板や冷蔵庫内の除菌にも安心して使えますね」「携帯用は、コスメのようなおしゃれボトル! サコッシュバッグやオムツポーチにもすっぽり入りました。子どもと公園でお弁当を食べる前の手の除菌や、ショッピングセンターのオムツ交換台の除菌に使っています」 今回、ママリーダーズのみなさんに試していただいた「JAMES MARTIN(ジェームズマーティン)」は、外食サービスを展開する企業が開発した、プロ仕様の除菌剤のブランドです。ジェームズマーティンの開発のきっかけとなった商品でもある「フレッシュサニタイザー」は、様々なウイルスや細菌に効果を発揮するアルコール製剤です。なかでも注目したいのが、一般的なアルコール剤では難しいノンエンベロープウイルス(ノロウイルスなど)の不活性化(除菌)にも有効であるという点。それでいて、成分はアルコールとDL-リンゴ酸といった食物添加物のみで構成されているため口に入っても安全と、子育て中のママにとって心強いアイテムなのです。ママリーダーズのみなさんは、スプレーボトルを使ってウイルスや細菌が気になるキッチン周りを中心にスプレー。浅田さんは、おもちゃやぬいぐるみ、ベビーカーといった子どもグッズにも使用されたそうです。このほか、玄関やトイレ、ドアノブやリモコンなど家族が頻繁に触れるものまで、家中の至るところで活躍します。おでかけには、携帯用の30mlボトルが便利。外遊びはもちろん、公共施設利用時など、気になったときにいつでもシュッ。とくに冬の感染症が流行するこれからの季節、バッグに入れて持ち歩けば、安心感が高まりそうです。「薬用泡ハンドソープ」は、殺菌成分(イソプロピルメチルフェノール)を配合しながらも、手肌にやさしい低刺激性。そして、ヌルつきが残りにくくすすぎやすいのも特徴です。実際、ママリーダーズのみなさんも「泡切れがよくすすぎやすい!」と太鼓判。これならお子さんでも使いやすいですね。■光触媒で菌やウイルスを分解! 空気清浄機のような抗菌スプレー「keskin(ケスキン)」抗菌消臭 コーティングスプレー健やかな暮らしに役立つ除菌アイテムは、日進月歩で進化中! そのなかでも、実力はありながら小さいお子さんがいるご家庭でも安心して使えるものを厳選してご紹介します。「keskin(ケスキン)」抗菌消臭 コーティングスプレーは、光のちからで菌やウイルスを分解除去する、最先端技術を駆使してつくられた除菌スプレーです。従来の除菌スプレーは、菌などをカプセルで閉じ込めるタイプが主流でしたが、ケスキンは菌やウイルスを水、二酸化炭素に分解除去する仕組みに。バリア(抗菌)コーティングがはがれにくいため、天井なら6カ月以上、寝具は約3~6カ月もの間効果が期待できます。主成分は、水と食品添加物や化粧品などにも使われる酸化チタン。安全性の高い成分でつくられていることもポイントです。各部屋の天井や壁、清潔を保っておきたいマットレス、コートやスーツ、靴など、気軽に洗えない箇所やものの除菌に。■天然由来成分100%、マルチに使える「MY HABIT(マイハビット)」 ファブリックミスト緑茶エキスや柿タンニン、サトウキビ由来のエタノールなど、100%天然由来成分でつくられたファブリックミストです。安心の成分でありながら、大腸菌、黄色ブドウ球菌の除菌率は99.9%以上、部屋干しの生乾きのにおい対策にもばっちりな実力派。名前に「ファブリック」とありますが、その使い道はファブリック類にかぎりません。衣類やラグ、カーペットはもちろん、靴やおもちゃ、衛生に保ちたいキッチン周りにも◎。見せ置きしたくなるスタイリッシュなパッケージもうれしいですね。ママにとって、家族の体調管理は大きなテーマのひとつです。手洗い・うがい、バランスのとれた食事と質のよい睡眠、乾燥対策で、感染症に負けない体にととのえながら、クリーンな環境づくりをサポートするお役立ちアイテムも上手に取り入れて、この冬を健やかに過ごしたいですね。 取材協力:アンジェ web shopインテリアからキッチン雑貨、ベビー・キッズ、ギフトまで、日常にちょっぴり幸せをプラスしてくれるアイテムがそろうウェブショップ。スタイリッシュで機能性に富んださまざまなアイテムをセレクト。HP: Facebook: @angers.web.shop Instagram: @angers_web
2017年12月08日