ポカリスエットの広告写真123点が掲載された、奥山由之によるドキュメントタッチな写真作品集『POCARI SWEAT』が青幻舎から4月6日に発売される。2017年、約300人の高校生が一糸乱れず踊るCMや、その白熱する様子を捉えた駅貼りポスターが話題となった、ポカリスエットの春、夏のキャンペーン広告。舞台裏では約1ヶ月に及ぶダンスレッスンが行われていた。当時、300人の若者と時を共に過ごしたのは、発表する多くの作品が常に高い評価を得ている写真家・奥山由之。被写体の隅々にまで入り込んだ眼差しは、微かな息づかいや胸の高鳴り、みなぎる熱量など、そこに確かにあったものを逃さずとらえ、永遠の価値を加えて昇華させている。“たった一枚で受け手の感情に強く残る”という、広告写真の本質に挑み、広告業界内でも高い評価を得た。アートディレクター・町口覚の手により、本作品群が写真集となって登場。1万枚を超えるカット数のなかから選び抜かれた、現場の熱量や迫力が漲る力強い作品からは、みずみずしい情熱の大海に飛び込んだ、奥山由之の眼差しを感じられる。【書籍情報】『POCARI SWEAT』著者:奥山由之アートディレクター:町口覚出版社:青幻舎128ページ/220mm×141mm発売日:4月6日価格:2,300円
2018年03月19日人気医療コミックを綾野剛主演でドラマ化した「コウノドリ」が12月22日の放送で最終回を迎えた。それぞれの道を歩みだしたペルソナのメンバーたちの姿で締めくくられたラストに、SNS上では「涙腺崩壊」「号泣」など“涙の声”が続々投稿されている。本作は2015年10月期にドラマ化され好評を博し、この秋から新シリーズの放送がスタート。産婦人科医と天才ピアニストの2つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラを綾野さんが演じ、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋らが前作から引き続き続投。今シリーズからは宮沢氷魚や松本若菜らも加わった。最終回は、出生前診断でお腹の子どもがダウン症だとわかった高山透子(初音映莉子)と夫・光弘(石田卓也)の2人が、出産に向けて産まれてくる子どもと向き合っていく姿と、吉田さん演じる小松留美子の同期で須藤理彩演じる武田の出産を巡る危機。そして星野さん演じる四宮春樹、坂口さん演じる白川領らの新たな旅立ちが描かれた。放送前から「コウノドリ、今から号泣の予感しかしないんだけど」「また号泣するのかしら…」などのツイートがタイムラインに流れ続けるなかでスタートしたオンエア。ダウン症の子を産む決意を固めた夫婦を巡るシーンでは、実際にダウン症の子を持つ奥山佳恵が母親役で出演。「奥山さんのセリフは本当の言葉」「奥山佳恵さんが話すダウン症の子どもの話は心に響く」などの反応が。またダウン症の子を持つエミリー・パール・キングスリーが書いた詩「オランダへようこそ」も朗読され、「オランダへようこそ、いい詩だね」「最高に泣ける」といったコメントも。また「よかった。サポートがあることも描いてくれた」「ダウン症のこともっと知ってもらうためにもこうやってドラマでやるのはいいこと」など、ソーシャルワーカーによるサポートなど、ダウン症を取り巻く環境について踏み込んで描いたことを評価するツイートも数多く見受けられた。武田が帝王切開で出産直後、大量出血しピンチに陥るシーンでは「ホント怖い!!!ホント出産って命懸けだからさーーー」「ドラマだってわかってても、助かって!って祈ってた」などその緊迫感に圧倒されたという声が多数。「今橋先生が保育器の扉を肘で閉じたのが、“あーちゃんと監修入ってる”と感動」など細かい描写のリアリティを評価する声も。たくさんの感動を残して最終回を迎えた本作。現在も「コウノドリすごい、泣きっぱなし」「号泣しながらコウノドリ見てる」などの“号泣”ツイートが続々投稿されている。(笠緒)
2017年12月23日先週放送された第10話のテーマは「出生前診断命についてのすべてのこと」。これまでのエピソードの中でも、とりわけ重いテーマだ。■軽い気持ちで出生前診断を受けないでNIPT(新型出生前診断)を受け、21トリソミー陽性と診断が下った妊婦の高山透子(初音映莉子)と夫・光弘(石田卓也)がサクラ(綾野剛)のもとを訪れる。この診断は、お腹の赤ちゃんが高い確率でダウン症候群であることを示していた。さらに確度の高い羊水検査の受診を希望する光弘だが、透子は無言のままだ。しかし、高山夫妻は、結果をどう受け止め、現実的に対処するかを考えなければいけない。「僕たちはどんな結論になっても、高山さんの結論を支えていきます。これからのこと、一緒に考えていきましょう」サクラの言葉が本当に優しい。寄り添うってこういうことだ。なお、ドラマ内で四宮(星野源)が指摘しているが、検査だけを行って患者を放り投げてしまう出生前診断には注意が必要だ。日本産婦人科学会の「出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解」には、「検査前によく説明し適切な遺伝カウンセリングを行った上で、インフォームドコンセントを得て実施する」と明記されている。遺伝カウンセリングでは、検査前に適切な情報提供を行うとともに、出生後の医療、ケアに関して説明しなければいけない。受ける側も、受けさせる側も、ネットで流行している性格診断のような気軽な気分で出生前診断を行ってはいけないのだ。■出生前診断、もう一組の夫婦の事情もう一組の夫婦、明代(りょう)と夫・信英(近藤公園)が行った出生前診断にも、21トリソミー陽性の診断が下っていた。明代は出生前診断を受ける前から、子どもに障害があるなら中絶すると決めていた。サクラと今橋(大森南朋)に、明代は「私たちには育てられないと思います」と話す。明代たちは小さな弁当屋を営んでおり、障害のある子を育てる余裕がないというのだ。また、上に長女がいるとも話す明代。だから赤ちゃんには執着しないということだろう。ふたりの年齢が高齢だということも関係ある(演じているりょうは44歳)。彼らはダウン症のわが子を長く面倒見ることができない。その後、保育園に長女を迎えに行って笑顔を見せる明代たち。このシーンでなんだか無性に悲しくなるのは、子どもって可愛いなぁ、素晴らしいなぁ、とあらためて思い知るからだろう。お腹の赤ちゃんとだって、こういう時間が過ごせるはずなのに、と。■ダウン症の子を持つ母・奥山佳恵が考える理想ここでダウン症の子・壮真の母親・弓枝役として奥山佳恵が登場する。すでに多くの人が知っているように、奥山は実生活でダウン症の子を育てている(ドラマの中の設定と同じく次男)。多くの人に協力してもらいながら職場に復帰した弓枝の表情は明るい。「いろんな人にお世話になって、どうなんだって思うけど。それこそ、壮真にもね」ダウン症の息子を世話するばかりではなく、逆に息子に世話になっていると話す弓枝。ダウン症の子を育てることで、彼女自身得るものがあったのだろう。奥山が理想として考えているのは、ダウン症の子と障害のない子が一緒に育ち、笑い合えるような社会だ。「みんな得意、不得意があって凸凹なのが社会でしょう。じっとしていられない子、勉強ができる子、いろいろいて、支援が必要な子の数だけ先生が増える。子どもも、それぞれが自分にできることを考え、フォローするところはフォローしてクラスができあがっていく。それが私の理想です」(朝日新聞デジタル2017年4月29日)なお、撮影に関するエピソードを知るために奥山のブログを読んでみたら、綾野剛に演技を褒められてひたすら大喜びしていた。明るさって生きるための武器だね。■「それぞれの事情の上に命は生まれてくる」このエピソードには、もうひとりの妊婦が登場する。小松と同期の助産師・京子(須藤理彩)だ。45歳での高齢出産を控えていた彼女は出生前診断を受けないと決めていた。「どんな子どもでも受け入れる!自分の子どもなんだから。口で言うのは簡単なんだけどね」余談だが、筆者も妻が40歳で長女を妊娠したとき、出生前診断についてよく話し合った経験がある。結論として、出生前診断は受けなかった。考え方としては京子と非常に近い。明代は中絶を選び、透子は迷いに迷った末に産むことを決意する。しかし、誰かを賛辞し、誰かを非難するようなことはない。出生前診断を「命の選別」として否定的な見解があることも取り上げている。ただ、それも考え方のひとつに過ぎない。このドラマのスタンスは、次のサクラの言葉に集約される。「それぞれの事情の上に命は生まれてくる。育てていくのは家族なんだ」ここでも『コウノドリ』全体のテーマである「生まれること、そして生きること」が貫かれている。出産は奇跡だ。だが、その後には長くてシビアな現実が待ち構えている。子どもを育てるのは家族だ。産科や新生児科の医師たちの務めは、家族に寄り添い、彼らの事情を理解し、正しい知識を与え、支えていくことだ。なお、ドラマの公式サイトから「NIPTコンソーシアム」のリンクが目立つところに貼られている。出生前診断を受けようか受けまいか悩んでいる人はご一読を。
2017年12月22日写真家として歩みだして6年となる奥山由之が、写真展「As the Call, So the Echo」を11月18日から12月24日までGallery 916で開催する。©Yoshiyuki Okuyama本展では、ある時から止まってしまった“写真の持つ気配”をもう一度再生させるきっかけとなった村の日常──命が宿り、球体を描くようにして人の輪が創り上げられていく様子──を具象と抽象で表現した最新作約70点を展示する。4つの章によって構成される今回の作品について奥山は、「友人である哲朗さん一家が住む長野の村と、彼が作り上げたプールでの出来事、そして吉祥寺キチムでの小さな舞台を記録した写真で構成されている。僕が初めて哲朗さんに会ったとき、彼は大雨でぐちゃぐちゃになった沼のような道を裸足で歩いてきては、笑顔で挨拶をしてくれた。あの時に感じた彼の気配は、他の誰にもみたことのない澄んだ色をしていて、やはり周囲にはその音に引き寄せられるようにして集まる人々がいた。僕にはそんな環境が、とても柔らかな球体に見えた。ある時から止まってしまった写真の気配をもう一度再生してくれたのは、紛れもなく彼らの生活だと思う」とコメント。本展覧会に併せて赤々舎より出版する写真集『As the Call, So the Echo』の先行販売や、11月25日16時から17時半には上田義彦、12月10日15時から16時半には写真評論家、飯沢耕太郎とのトークセッション&ブックサイニングが行われる。併設の展示室Gallery 916 smallでは、映像作品も特別上映。【展覧会情報】Yoshiyuki Okuyama 「As the Call, So the Echo」会期:11月18日〜12月24日会場:Gallery 916住所:東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F時間:11:00~20:00/土日祝日 11:00~18:30料金:一般800円 大学生・60歳以上500円 高校生300円 中学生以下無料休館日:月曜日(祝日を除く)
2017年11月08日近年の写真界を牽引する写真家・奥山由之が、広瀬すず&二階堂ふみ&杉咲花らいま旬な女優陣35人を撮り下ろした写真集「君の住む街」が、5月2日(火)より発売されることが決定した。若干25歳で講談社出版文化賞写真賞を受賞し、雑誌をはじめ、広告、CDジャケット、映像といった多くの分野で活躍している写真家・奥山氏。今回の写真集は、彼が約3年間にわたり雑誌「EYESCREAM」で連載していた「君の住む街」。ポラロイドカメラのみで撮影し、被写体の魅力にさらなる彩り、奥山氏の視点を加えることで、通常の写真とは異なった趣きを与え、多くのメディアで活躍する女優たちの新たな一面を引き出した一冊となっている。出演しているキャストには、いずれもいま注目の女優陣ばかり。『ちはやふる』『四月は君の嘘』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』など主演作が続き、今後も『三度目の殺人』『先生!』『ラプラスの魔女』とメインキャストでの出演が控えている広瀬すず。モデルとしても活躍しながらマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』にも出演し女優としても活躍する小松菜奈。4月放送の新ドラマ「フランケンシュタインの恋」で主演の綾野剛を初共演を果たす二階堂ふみ。『関ヶ原』『ナラタージュ』と出演作の公開が控える有村架純。豪華キャストが出演する『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』で主演を務め、近年歌手活動も注目を集める高畑充希。『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞助演女優賞をはじめ数々の映画賞を席巻した杉咲花。そのほか、久保田紗友(連続テレビ小説「べっぴんさん」)、成海璃子(山田涼介主演『ナミヤ雑貨店の奇蹟』)、ヤオ・アイニン(『恋愛奇譚集』)、門脇麦(TBS4月期ドラマ「リバース」)、黒崎レイナ(『黒崎くんの言いなりになんてならない』)、松井愛莉(TBS4月期ドラマ「3人のパパ」)、山本舞香(『暗殺教室』シリーズ)、清野菜名(『暗黒女子』)、新木優子(フジテレビ4月期ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」)、夏帆(『22年目の告白 -私が殺人犯です-』)、木村文乃(日本テレビ4月期ドラマ「ボク、運命の人です。」ヒロイン)、本田翼(『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』)、飯豊まりえ(『暗黒女子』)、水谷果穂(日本テレビ「夢の通り道」ナビゲーター)、中村ゆりか(連続テレビ小説「まれ」)、平祐奈(『忍びの国』)、早見あかり(『銀魂』)、岡本夏美(『咲-Saki-』)、橋本愛(『美しい星』)、多部未華子(NHKドラマ「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」)、吉岡里帆(ドラマ「カルテット」)、森川葵(『恋と嘘』)、中条あやみ(『覆面系ノイズ』主演)、忽那汐里(『ねこあつめの家』)、小芝風花(『魔女の宅急便』主演)、川口春奈(『一週間フレンズ。』)、田辺桃子、駒井蓮、佐久間由衣ら合わせて35人の旬な女優たちが登場している。なお、表参道ヒルズでは写真集とリンクした写真展の開催が決定。4月27日(木)~5月7日(日)の期間で、表参道ヒルズ本館B3Fスペース オーにて展開される。写真集「君の住む街」は5月2日(火)より発売。(cinemacafe.net)
2017年04月04日大学在学中の2011年、第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、若くして写真家としてデビューした奥山由之による初の大型写真展「BACON ICE CREAM」が、1月22日から2月7日まで渋谷パルコ パート1の3階にあるパルコミュージアムにて開催される。同展は、奥山由之が直近5年間で撮影した写真作品を収めた新作写真集『ベーコン・アイスクリーム(BACON ICE CREAM)』に合わせて開催されるもの。同写真集の掲載写真を中心に、デビューから現在に至るまでのアーカイブ作品の中から厳選した約100点が展示される。タイトルの“BACON ICE CREAM”は相反する味覚のベーコンとアイスクリームを合わせた実験的な料理のこと。イギリスのバラエティ番組でジョークとして登場したものの面白がった料理人により普及し、いまではエイプリルフールに作られるデザートのひとつとして定着している。この料理を、奥山由之の冗談のような発想を出発点にした作風と常に新たな表現を求め試行錯誤する実験的なスタイルに例えている。会場では写真集『BACON ICE CREAM』が先行販売されるほか、オリジナルプリント、アンリアレイジ(ANREALAGE)のカメラストラップ、アーティストユニット・マグマ(magma)のキーホルダーなどのグッズも販売される。会期中にはトークイベントも開催される予定だ。【イベント情報】「BACON ICE CREAM」会場:パルコミュージアム住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ PART1 3階会期:1月22日~2月7日時間:10:00~21:00(最終日は18:00閉場、入場は閉場の30分前まで)料金:一般 税込500円、学生 税込400円、小学生以下無料【書籍情報】『BACON ICE CREAM』著者:奥山由之出版社:PARCO240ページ/257mm×190mm価格:2,800円
2016年01月09日東京都・渋谷のパルコミュージアム(渋谷パルコPART1・3階)では、写真家・奥山由之氏の個展「BACON ICE CREAM」を開催する。開催期間は1月22日~2月7日。開場時間は10:00~21:00(入場は閉場の30分前まで/最終日は18:00閉場)。入場料は一般500円、学生400円、小学生以下無料。同展は、大学在学中の2011年に第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、近年の写真界を牽引する存在として注目を集める若手写真家・奥山由之氏の初めての大型写真展。同氏は、常識にとらわれず、 冗談のような発想を出発点にする作風など、常に新たな表現を求め試行錯誤するその実験的なスタイルを表現した写真集「BACON ICE CREAM(ベーコン・アイスクリーム)」 を発表。同展では、写真集の掲載写真を中心に、デビューから現在に至るまでの作品から厳選したおよそ100点が展示されるという。会場では、同写真集の先行販売が行われるほか、オリジナルプリントやファッションブランド「ANREALAGE」によるカメラストラップ、アーティストユニット「magma」によるキーホルダーなどのオリジナルグッズが販売されるということだ。また、会期中はトークイベントが開催予定となっている。参加方法などの詳細は、パルコアート.comに掲載されるとのこと。なお、奥山由之氏は1991年生まれ。著書に「Girl」、「march」、「THE NEW STORY」など。第34回写真新世紀優秀賞受賞。(c)Yoshiyuki Okuyama
2015年12月15日写真家・奥山由之が特集ページ「そもそもファッション写真ってなんだ?」を撮り下ろした雑誌『GINZA』の2016年1月号発売を記念した写真展「NEW FASHION PHOTOGRAPHY」が12月22日より、東京・渋谷区のギャラリー・VACANTで開催される。同特集では「2015年のファッション」をテーマに、24歳の写真家・奥山由之が82枚の写真をすべて異なる洋服、場所、人で撮影。「そもそもファッション写真ってなんだ?」「ファッションを伝えるとはなんだろうか?」と問いかける内容となっている。同展では特集に掲載された写真を中心に、本誌未掲載の写真を含めた計40点を展示する。さらに期間中には奥山とゲストを招いての有料トークイベントを開催。特集掲載写真を振り返りながら、撮影の舞台裏やファッション写真に対する思いが語られる。さらに、会場では特集内の写真をデザインしたTシャツ(全2種 4,000円)等のオリジナルグッズや、「写ルンです奥山由之×GINZA 限定モデル」(全4種 1,500円)が販売される。【イベント情報】「『NEW FASHION PHOTOGRAPHY』展」会場:VACANT 2階住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13会期:12月22日~24日(※22日は19:00~20:30にオープニングレセプションが開催される)時間:12:00~17:30(23日、24日は19:00からトークイベントを開催)料金:無料(トークイベントは1,000円+1ドリンク500円)
2015年12月15日奥山メリヤスは、山形県寒河江市に拠点を構えるニットメーカー。創業は1951年で、様々なブランドにニットのOEM生産を長く請け負ってきた。そんな“縁の下の力持ち”だった同社が、自社ニットブランド「バトナー(BATONER)」を立ち上げたのは2013年のこと。ブランドをけん引するのは、同社の三代目の奥山幸平氏である。バトナーというブランド名は「バトンを継ぐ者」という意味で、先人たちが築いてきたニットの技術を未来に引き継いでいくという思いが込められている。もともと家業を継ぐつもりはまったくなかったという同氏。「周りのニット会社がどんどん廃業していくし、いつも大変そうにしている親父の背中も見ていた。とても将来があるとは思えなかった」と当時を振り返る。しかし、東京でファッション関連のOEM会社に就職し、洋服作りの楽しさに夢中になっていた頃、「帰ってきて手伝ってほしい」というSOSが実家から送られてきた。「それから10年、ニット作りの奥深さにハマり、気づいたらニット生産におけるすべての工程をマスターしていた」その確かな技術と生産背景をもとに、スタートしたバトナーは、地方発信の産地ブランドにありがちな不完全さとは無縁である。奥山氏は幼少時から洋服が大好きであり、東京での修業時代にブランド設立のノウハウやセンスを学んでいた。だから、最初から製品はもちろん、ブランドロゴ、ルックブックなどのすべてが洗練されていたのである。当然、工場直結だから、商品のツラにたいする価格は驚くほど安くなる。結果として、立ち上げからわずか6シーズンで、三越伊勢丹、ユナイテッドアローズ、阪急、シップスなどの大手百貨店、セレクトショップの口座を開拓。最近はショールームなどに営業代行を委託するケースも多いが、コネクションゼロの状態から奥山氏と営業の岩田氏の二人でコツコツ開拓してきたのだという。バトナーのニットは、シンプルだけど奥が深い。毎シーズン欠かさずにラインナップしている片畦編みのニットは、胸元の富士山のような切り替えと立体的な編み目が特徴。ざっくりしたノルディックセーターは、毎日足を運ぶ染工場とのやりとりで素材の持つ特徴を最大限に引き出したものである。伊勢丹でも取り扱いのあるカシミヤ100%のミドルゲージのケーブルセーターは、ケーブルの編み目がより立体的に出るように機械を調整して製作している。デザインに合わせて原料から仕込んでいるから、デザインと糸とのマッチングも完璧に近い。各ショップでリピーターが続出しているというのにも頷ける完成度の高さだ。今後は海外進出も視野に入れている。「まずはパリでメンズを見せることから始めたみたい」と話す奥山氏。洋服を良く知る玄人であればあるほど驚く、かれのクリエーション、工場の技術は、きっと世界を静かに驚かせてくれるに違いない。■取材・文/増田海治郎(ファッションジャーナリスト)
2015年10月13日北海道を中心に全国で幅広く活動を続けている演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー・戸次重幸の主演最新作『ホコリと幻想』。北海道旭川を舞台に、孤独な男と周りの人間とが衝突しながらさまざまな人間模様を繰り広げる本作から、予告編とポスタービジュアルが解禁、初日公開日も決定した。主人公・松野は、高校卒業以来の帰郷で旭川の地を踏み、同窓生たちとグラスを傾けていた。その中には元カノでいまでは人妻となった美樹の姿も。東京でアーティストとして活躍してきたと自称する松野は市が募集する木工モニュメント製作のチラシを目にし、同窓生たちに「これこそ自分のための企画だ」とぶちまけ、同窓生だけでなく市をも巻き込んだモニュメント作りに没頭していく。不思議なことに、この時間がずっと続けばイイと思った。これが、永遠に続けばイイと思った。しかし何も進まない。同窓生たちの間で「松野は本当にアーティストなのか?」という疑問が頭をもたげる。相変わらず時間だけが進んでいき、次第に追いつめられて行く松野。高校時代ならば行き詰まったときはいつも美樹が後ろから押してくれた。でもいまは…。松野はもう一度自分を取り戻すために改めてモニュメント製作と向かい合う。主人公で、東京から帰郷してくる孤独な男を演じるのは、「TEAM NACS」のメンバーとして舞台だけでなく、映画やテレビドラマなど幅広く活躍する戸次さん。『チームバチスタFINAL ケルベロスの肖像』『エイプリルフールズ』と話題作への出演が続いており、『思い出のマーニー』では声優も務めた実力派俳優だ。“孤独な男”を翻弄させる美樹役には、女優として『バトル・ロワイアル』で映画デビューを飾り、モデル、クリエーターとマルチな活躍を見せている美波。さらに遠藤要、内田朝陽、奥山佳恵、本田博太郎ら個性派&実力派俳優陣が脇を固める。今回公開なった予告映像では、実力派俳優たちが織りなす大人の人間模様が映し出される。「俺は成功者」、「夢を叶えた」と自ら虚しく言い聞かせる負け犬となった男が、夢、挫折、絶望、狂気、救い、底力を経て再生へと向かう様は、観る者にビターな感動を呼び起こす。普段は医療機器会社のサラリーマンながら創作活動を続けているという異色の経歴を持つ鈴木聖史がメガホンを取り、“アンバランス”な人生の格好良さを伝える一作だ。『ホコリと幻想』は9月26日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷(レイト)ほか全国にて公開。また、9月12日(土)よりディノスシネマズ旭川/ディノスシネマズ札幌劇場にて先行公開実施予定。(text:cinemacafe.net)
2015年06月10日日本ダウン症協会(JDS)は3月21日、国連の国際デーである「世界ダウン症の日」にちなんだイベント「STEP FORWARD TOGETHER みんなで一緒に前へ進んでいこう2015」を、かめありリリオホール(東京都葛飾区)で開催する。「世界ダウン症の日」は、2011年12月の国連総会で承認され、正式に国連の国際デーの一つとして制定された。同イベントは、「世界ダウン症の日」である3月21日に実施。ダウン症のある人たちの姿を多くの人々に実際に見て知ってもらい、人間の多様性について考えるきっかけを作ることを目的に、同イベントを開催する。大人から小さな子どもまで楽しめるイベントを開き、ダウン症そのものやダウン症のある人について伝えることで、社会へ向けて広く啓発を図っていくという。イベントは、ダウン症のある人とその家族、支援者だけではなく、ダウン症に関わる専門家、医療・福祉・教育等の関係者とそれらを学ぶ学生、一般の方を含め、誰でも参加できる。クロストークショーでは、ダウン症の子供を持つ、奥山佳恵さん(女優、タレント)、たちばなかおるさん(マンガ家)、玉井邦夫JDS代表理事が登場する。そのほか、韓国から参加するダウン症がある人と日本のダウン症がある人による合同演奏を行う「ゲストステージパフォーマンス」、フラメンコダンスやエレクトーン演奏、コントなど公募によるダウン症がある人々のステージパフォーマンスも実施。また、JDSからのアピール、ダウン症のある人からのメッセージも聞くことができる。時間は、13:00~16:00(予定)。会場は、かめありリリオホール。
2015年02月02日ヤンマーは19日、大阪府・梅田の同社本社ビルにて発表会を行い、フェラーリを手がけた工業デザイナーであり、同社取締役である奥山清行氏がデザインした大型トラクター「ヤンマートラクター YTシリーズ」を発表した。販売開始は2015年5月を予定。価格は813万7,800円~1,244万7,000円。「ヤンマートラクター YTシリーズ」は、同社によれば「新しい農をクリエイトする」をスローガンとした、斬新かつ独創的な"プレミアムデザイン"を採用した同社のフラッグシップモデルとなる大型トラクター。奥山氏は会見の中で、昨年発表したコンセプトモデル「YT01」よりも、今回発表した「YTシリーズ」のフラッグシップ機の方が馬力や車体が大きいタイプだと説明した上で、今後同シリーズのラインナップとして、コンセプトモデルに近い新機種も登場するとコメントした。また、同機種の車体カラーには、同社のコーポレートカラーである赤色を際立たせる「プレミアムレッド」を採用。力強さを感じさせるボディラインと「農家の方々が毎日の作業が楽しくなると同時に乗ることに誇りが持てる」洗練されたフォルムとなっているという。エンジンはクリーンで高出力な同社製コモンレールエンジンを搭載(国内特殊自動車3次規制に適合)し、エンジン回転と車速を自動調整できる「e-CONTROL」によって従来比最大20%もの燃料消費低減が可能となっている。そのほか、キャビンにラウンド形状のガラスを採用し、オペレーターからは330度もの視界が確保されたほか、振動を大幅に吸収する独グラマー社製のエアサスシートを採用。昇降ステップに高級感のあるアルミステップを用いるなど、ティテールにもこだわっている。使用頻度の高いレバーやスイッチをアームレスト上に配置することで今までにない操作感を実現。各種の機能設定や状況確認は、オペレーター右側に配置されたカラーモニターで瞬時にチェック可能となっているなど、乗り心地と操作性が両立した快適なものに仕上がっているとのこと。こうしたキャビン内のさまざまな配慮について、奥山氏は、農業に従事する人々からのヒアリングを通じて、トラクターのキャビン内を「仕事場」と捉えたことで生まれたものだという。長時間トラクターに乗車することを前提に、座席の快適さやエアコンの送風口の位置を決定し、電話や飲み物の置き場所などを設置するなど、作業者の快適さを非常に重視したデザインを行ったとも語った。なお、同機をデザインした奥山清行氏、「フェラーリ・エンツォ」を筆頭とした自動車やドゥカティなどのオートバイ、鉄道、船舶、建築、ロボット、テーマパークなど、数多くのデザインを手がけ、世界的に活躍している工業デザイナー。奥山は同社の取締役に就任し、彼のデザイン事務所である「KEN OKUYAMA DESIGN」が全商品のデザインを手がけている。
2014年11月19日総合インテリア販売の大塚家具は10月4日、同社有明本社ショールームにて、奥山清行氏が代表を務めるKEN OKUYAMA DESIGN(以下、KOD)と共同で商品戦略説明会を開催した。IDC大塚家具では、さらに質の高い住生活を提供する取り組みの一環として、KODと本格的に業務提携し、新商品開発を進めることになったという。奥山氏は、イタリア人以外では初めてフェラーリのデザインを手がけており、工業デザイナーとして世界的に活躍している。今回の業務提携は、「優れたデザインとものづくりの融合を通して人の暮らしに豊かさを提供する」という、両社に共通する考え方に共鳴することによって実現した。総桐箪笥の製造からはじまった大塚家具は、「ものづくり」にこだわってビジネスに取り組んでいる。しかし、優れた技術や人、伝承されるノウハウを現在の生活の中においてどう翻訳していくかを考えたときに、「デザイン」が欠けていることに気づいたという。これを解決するのがKODであり、今回の業務提携にいたった。さらに今回の提携により、商品を使ってもらうことで、「いいもの」の価値を発信していくという。大塚家具・代表取締役社長 大塚久美子氏は、「いいデザインというものは、身近に活用して初めて生活を豊かにするもの」と述べ、これを実現するためにも、KODは最適なパートナーと評した。「食べ物(食)や着る物(衣)は、世界でも一流だといわれている日本。しかし、住まい(住)の面では、衣食に比べて少し遅れをとっています。『ものづくり』と『発信』、この2つを通して『住』についても最高レベルに上げていきたい」と大塚氏。これに対し、KOD・CEO 奥山氏は「デザインを通して、日本のものづくり文化を発信していきたい」と語り、高いブランド力と販売力を持ち、幅広い客層から支持されている大塚家具との提携を歓迎した。商品開発については、KODがデザインを担当。IDC大塚家具の国内外約450社にもおよぶ工場のネットワークを生かして、世界に通じるデザインと品質のインテリアを購入しやすい価格で提供する。KODのデザイン哲学は、「モダン、シンプル、タイムレス」。昔からあるものを焼き直しするのではなく、新たな価値を創造し、常に新しいものを考えていくとのこと。また、シンプルなものは飽きが来ないので長く使え、結果として時代を超えた商品になるという。さらに、「商品の価格帯を上回る価値を提供することが重要」と奥山氏。世界各国のパートナーたちの強みをいかした商品づくりをすることで無駄を省き、手が届きやすい価格でありながら、高品質な商品を実現した。両社はプロモーションやコントラクト事業においても、提携していくとのこと。店舗デザインなどの監修は、KODが担当。ショールームでは、商品を陳列するだけの「カタログ型」店舗ではなく、その先のライフスタイルを提案するような「雑誌型」店舗として展開する。「来店することで楽しんでもらえるような、インテリアのテーマパークのような見せ方をしたい」と奥山氏。作り手や送り手の思いが伝わるように、POPやバナーなど、商品のストーリーや世界観を語れるツールも制作するという。また、既存客を大切にするのはもちろん、新規獲得に向けたプロモーション活動も随時企画していく。その第1弾として、KODが手掛けたインテリアを中心にコーディネートしたコンセプトルームを、ロイヤルパーク汐留タワーに来年3月末までの期間限定で稼働した。コントラクト事業については、KODがマスタープランやデザインを手掛ける、リゾート施設やホテル・商業施設などへIDC大塚家具が展開する家具を提供していく予定である。今回の発表商品は、現代のライフスタイルに合わせて開発されている。従来の応接間に置かれていたような、飾り立てたものではなく、リビングなどで日常使いできるようにデザインが特徴。また、素材にもこだわり、軽くて強いカーボンファイバーや、通気性とクッション性を兼ね備えた3Dメッシュ生地などを採用。高品質を維持しながら、ソファを20万~30万円の価格帯に抑えるなど、手に届きやすい価格を実現している。大塚氏は「私たちはいままで、作ったところから直接お客さまに届ける、流通の改革を行ってきました。その仕組みが今回、一番いい形でいかせるようなパートナーシップが組めたと思います。安ければ何でもいいという価値観もあるけれど、もう一度、生活を大切にするというメッセージを打ち出したい。また、住まいの質を上げる取り組みを一緒にしていきたい」と抱負を語った。奥山氏は「日本には今、閉そく感が漂っています。今回の事業提携を通して、みなさんと一緒にこの閉そく感を打破し、新しい未来に向けた、文化的に豊かな暮らしを演出して、情報を発信していければと思います」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月05日2人目となる男の子を無事出産女優として活躍する奥山佳恵が13日夜、自身のオフィシャルブログで第2子となる男児を出産したことを報告している。誕生したのは先月9月の28日、午前5時40分だったそうで、自宅で出産したという。奥山にとっては次男となる。体重は2350gと小さめだが、泣き声は元気そのもので、小さな体に大きな声を響かせて生まれてきたとか。明け方の時間帯ということもあり、家族みんなに見守られて、自宅出産が無事できたことを幸せいっぱいに報告している。「ちゅるるん出産」な超特急の安産一週間前には陣痛が来ていたそうだが、出産そのものは驚くほどに安産だったとか。1時間20分で生まれてきたそうなので、たしかにかなりのスピード出産。本人も「『超』特急出産」「『ちゅるるん出産』」と名付けているほど。案ずるより産むが易しを本当に実感したようで、これまで励ましてきてくれた数々の人に感謝の気持ちを述べている。アップされた赤ちゃんの画像は本当に可愛らしい。2002年6月に出産した長男につづく2人目。新たないのちとともに、彼女もまたさらに輝いていってほしい。元の記事を読む
2011年10月15日