皆さんは、定期的に乳がん検診を受けていますか?日頃からセルフチェックしておくことも大切なようで……。そこで今回は、読者の方から寄せられた「婦人科系の疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:新見正則医院、院長・新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Jさんの場合……「乳がん」になりました。胸を触ってみたところ「しこり」があり、すぐに乳腺外科を受診。その日に細胞診をし、3週間後に「乳がん」と診断されました。出産から2年ほど経った頃だったので、乳腺炎なのか重大な病気なのか自己判断が難しく、病院へ行きました。恐怖心もありましたが、意を決して乳腺外科を受診して本当に良かったと思っています。どんな治療を受けましたか?最初の6ヶ月間は抗がん剤の化学療法をして、その後に温存手術をしました。手術後も抗がん剤を続け、放射線治療も行いました。現在はホルモン療法をしています。病院選びに関しては、都外に住んでいたため治療のできる病院が限られており、自宅から近くて通いやすい病院を選びました。とくに放射線治療は通院治療になることも多く、私の場合は、月〜金曜日に毎日10〜15分間の照射を6週間(合計30回)続けたので、自宅から近いところを選んで良かったと思いました。世の女性陣へ伝えたいことは?今や2人に1人が「がん」になり、「乳がん」は女性の9人に1人がなると言われているそうです。「乳がん」は自分で発見できる数少ないがんで、早期発見・早期治療できれば延命率も高くなります。月に1回でも自分の胸を触ったり鏡で見たりして、変化がないか確認するようにしてください。経験者として、年に1回は乳がん検診を受けるように心から伝えたいです。乳がん検診で早期発見を……胸のしこりが気になり、乳腺外科を受診したというJさん。細胞診をした結果、乳がんだったことが判明したようです。定期的に乳がん検診を受けることも大切ですが、日頃からセルフチェックする習慣をつけておくと良いかもしれませんね。今回は「婦人科の疾患に気づいたきっかけの話」をご紹介しました!※監修医:新見正則医院、院長・新見正則※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月12日婦人科系疾患の症状としては、生理痛などが挙げられます。一方で、自覚症状があまりなく、病院へ行った時に疾患が明らかになることも。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修産婦人科医:つづきレディスクリニック院長、吉岡範人。1978年生まれ。2005年、聖マリアンナ医科大学大学院を卒業。同大学初期臨床研修センター、産婦人科に入局。16年間の医局勤務中、約2年間ブリティッシュコロンビア大学へ留学しがん研究に従事。2019年につづきレディスクリニックの院長に就任。現在は産婦人科×医療脱毛で産婦人科における医療脱毛、産婦人科×訪問診療で女性がん患者さんに特化した訪問診療、産婦人科×スポーツ医学で女性スポーツ選手のサポートなどで活躍。さらに産婦人科医としてフェムテックの業界にも参入中。フリーターDさんの場合……19歳のころ生理痛がひどくなり病院へ行ったところ、皮様嚢腫が見つかりました。症状はなく、「少し痛みが軽くなれば」と思い近くのクリニックでの診察。その後、総合病院に紹介され、詳しく精密検査した結果、親指の第一関節ほどの腫瘍があり、最終的に握りこぶし2つ分の大きさまで成長しました。それでも痛みなどの症状はなかったです。どんな治療を受けましたか?手術で取り除くしかなく、予約の空きが出るまでは定期検診を受けていました。人によっては腫瘍が茎捻転を起こして緊急手術する方もいるみたいですが、私の場合幸いそのようなことはなく無事腫瘍を摘出できました。婦人科は妊婦の他に婦人系の病気の方もたくさんいるので待ち時間が長めです。また大きい病院は紹介状が必須なところも多いので、入り口はクリニックでも大丈夫です。世の女性陣へ伝えたいことは?皮様嚢腫など卵巣に関する病気は症状がないことがほとんどで、「秘密の臓器」と呼ばれています。妊娠や生理痛で受診をして発覚するケースが多く、私もその1人でした。しかし、必ず治りますし、再発率も非常に低い病気です。私も経験して以来定期検診のみですが、4年経った今も健康に過ごせています。自覚症状のない疾患もある生理痛で婦人科を受診したところ、たまたま皮様嚢腫であることがわかったDさん。Dさんは偶然発見されて手術を受けることができましたが、症状がなかなか出ない疾患があることも覚えておいた方が良いでしょう。自覚症状のない病気を早期発見して治療を受けるためにも、健康診断を定期的に受けておくと安心かもしれませんね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:つづきレディスクリニック院長、吉岡範人※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月06日生理の悩みは、人によって種類も程度も千差万別です。もしあなたが突然、生理中に倒れてしまったら……?今回は、ぴおっぷ(@pioppu_tegakipop_manga)さんの体験談を描いた人気漫画『ピルユーザーになった話』から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。生理中に倒れて……酷いPMSと生理痛に悩まされていたある日、生理中の“激しい腹痛”で倒れてしまったぴおっぷさん。自分の症状が『月経困難症』に当てはまると知った彼女は、ピルの服用を検討し始め……?母に相談すると……ここでクイズです!この後ぴおっぷさんは、婦人科に行くことを“ある理由”から嫌だと考えます。その理由とは、一体どんな内容でしょうか?ヒントは、婦人科で“されること”が嫌なようです……。婦人科が嫌な理由とは……?正解は「内診が嫌だった」婦人科受診へのハードルの高さに悩むも「生理痛が改善されるなら」と考え、婦人科へ行く決断をしたぴおっぷさん。その後彼女は病院でピルを処方され、ピルを服用する生活が始まったのでした……!こんなときどうする?婦人科を受診することに対して、ぴおっぷさんのように「嫌だな」と感じてしまう人も多いはず……。その後のお話でぴおっぷさんは、自分の体のために婦人科へ足を運び、ピルの服用を始める選択をしました。現在はオンラインクリニックでのピル処方も進んでいます。あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@pioppu_tegakipop_manga)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年05月04日イラストレーター活動をおこなっている、現役大学生の「めるくれぇぷ」さん。自身のTwitterにて投稿された「PMSかと思って婦人科へ行ったら、卵巣嚢腫が見つかった」という体験談を描いたマンガが話題を集めています。 初めての婦人科は…※作中での、めるくれぇぷさんは“もちふく”というお名前になっています。 生理前に激しく気分が落ち込んだり、食欲が増えたり、体がむくんだり……。めるくれぇぷさんはPMS(月経前症候群)の症状に悩まれていて、意を決して人生で初めての婦人科へ。そこで……。 医師にPMSについて相談しためるくれぇぷさん。すると……話を聞いた医師の提案で、まずは子宮をチェックしてみることになりました。おなかにゼリーを塗って検査をする経腹エコーをおこなうと……医師としてはどこか気になるところが見つかったのでしょう。体の中にエコーを挿入しての検査を提案されました。 性交渉の経験がない場合は、腟からエコーを挿入する際に痛みを感じることもあり、肛門からのエコーを提案されることもあります。ただ、めるくれぇぷさんとしては「おしりと、お股どっちがいい?」というインパクト強めな言葉がかなり印象に残ってしまったようですね(笑)。 監修/助産師 松田玲子 めるくれぇぷさんの投稿は、ぜひTwitterをチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター めるくれぇぷ『食う、寝る、描く』が大好きな女子。Twitterなどでイラストや百合漫画載せてます!
2023年04月05日心療内科とは?精神科とは?心療内科とは、何かしらのストレスが背景にある心や体の不調を診ることを専門とする診療科です。精神疾患の中には、症状として頭痛や吐き気、めまいなどの体調不良が現れるものがあります。しかしその不調の原因が精神的なものと分からないまま対処しても、なかなか症状が改善しないことがあります。また、身体疾患でも、症状が悪化したり経過が長引いたりすることに、精神的な要因が大きく関わるものもあります。そんなとき、症状の原因となる精神的なストレスに、カウンセリングなどを通してケアも同時に行うのが心療内科です。心と体の関係を考えながら、体の不調をケアしてくれるのが心療内科なのです。参考:心療内科(心療内科)|厚生労働省e-ヘルスネット精神科は精神疾患の診断と治療を専門的に行います。厚生労働省が認定した国家資格の医師資格を持ち、精神疾患や精神障害、神経症、心身症などの診断と治療を行う場所です。主な治療の内容としては、薬物療法や心理社会的治療、精神療法などを行います。以前は、統合失調症 やうつ病が精神科受診の代表でしたが、最近では認知症や依存症、発達障害などでかかる人も増えてきました。参考:精神科医(せいしんかい)|厚生労働省e-ヘルスネットQ:心療内科と精神科に違いはあるの?行く目安や病院の選び方で大切なことは?ストレスが背景となる不調があるときには、精神科への受診をイメージする方も多いと思います。心療内科と精神科とは何が違うのか気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、心療内科と精神科の診察の対象となる病気は、現時点では明確な区別はありません。ただ、心療内科には「内科」とついていることからも分かるように「身体症状」に対する対症療法などの経験が豊富な医師が多いようです。ストレスが背景となる不調がある場合、心と体の様子を見ながら時間をかけて治療することが多くあります。心療内科、精神科いずれの場合も医師との相性を重視し、「自分にとっての良医」を探すことが大切です。そのための一つの指針として薬の「飲み心地」について話し合えるかどうかが重要です。不安なことや、悩みがある場合、気軽に相談できる病院を選べるとよいでしょう。Upload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンQ:頭痛や吐き気などが続いています。このような身近な症状でも心療内科や精神科を受診してもいいのでしょうか頭痛、倦怠感、吐き気などの体の不調が続くのはストレスが背景にあるかもしれません。ストレスが招く体の不調には以下のようなものがあります。・頭痛・倦怠感・めまい・不眠・過呼吸・食欲減退、過食・吐き気・胃痛、腹痛、下痢・動悸・咳、ぜん息発作・発汗・抜毛など身近な症状が多く並びます。このような不調が続く場合、その背景には以下のような疾患が隠れている可能性があるのです。Upload By マンガで分かる発達障害のキホンUpload By マンガで分かる発達障害のキホンQ:心療内科や精神科の受診対象となる病気や障害は?Upload By マンガで分かる発達障害のキホンうつ病は気分障害の一つで、一日中気分が落ち込んでいたり、何をしても楽しめないなどの精神症状と、不眠、食欲減退、疲れやすいなどの身体症状が現れます。統合失調症は、脳のさまざまな動きがまとまりづらくなり、幻覚や妄想などの症状が起こる病気です。幻覚や妄想は本人には現実のように感じてしまうので、病気が原因だと自分自身で気づくことが難しいといわれています。うつ病の中でも、心の不調が体の不調に隠れてしまっているものが「仮面うつ病」と呼ばれています。主な症状は吐き気や腹痛、倦怠感、動悸などです。身体症状なので、精神科や心療内科ではなく内科、産婦人科などで診察を受けても異常が見つからず「単に調子が悪いだけ」と誤診されてしまうこともあります。過敏性腸症候群(IBS)は腹痛や下痢、便秘といった腸の不調が見られる病気です。日常生活への支障は痛みによる不快感だけではありません。急におなかが痛くなってトイレへ駆け込む、出勤前にトイレから出られなくなる日が多いなど、学校や仕事に影響が出ることもあります。【参考】機能性消化管疾患心療ガイドライン2014|日本消化器病学会自律神経とは、体のバランスを整える神経です。その自律神経のバランスが崩れることにより起こる倦怠感、不眠、めまい、頭痛、動悸、食欲不振などさまざまな症状の総称を自律神経失調症といいます。なお、自律神経失調症は正式な病名ではありません。参考:自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)|厚生労働省e-ヘルスネット突然息苦しさを感じ、呼吸が乱れ、息が入ってこないように感じるのが過換気症候群(過呼吸)の特徴です。動悸や胸の圧迫感のほか、手足のしびれや筋肉のけいれんを感じることもあります。突然息苦しさや動悸、冷や汗、恐怖感などを感じてパニック状態になる症状が起き、「またパニックが起こるかもしれない」と感じ、そのせいで社会生活に支障の出ている状態をパニック障害といいます。不安感が原因で外出ができず、学校や会社へ行くことができなくなることもあります。食事をうけつけなくなる「拒食症(神経性食欲不振症)」と、無謀な食べ方を繰り返す「過食症(神経性過食症)」。この両方を合わせて摂食障害と呼びます。どちらもやせ願望や肥満恐怖をもち、心身両面からの専門的治療が必要になってきます。バセドウ病に伴う動悸や発汗などの身体症状やイライラなどの症状が精神症状と間違えられることがあります。バセドウ病の確定診断と治療は、内分泌内科で行われます。脳そのものの病気や脳血管障害などの理由により、認知機能の低下が起き日常生活全般に支障が出てくる状態を指します。代表的な種類とてしてアルツハイマー型認知症などがあります。なお、認知症の診断には、頭部CTスキャンなどの検査が必要であるため、検査装置を備えた医療機関を受診する必要があります。特定の物質や行動ややめたくてもやめられず、日々の健康や人間関係、仕事などに悪影響や支障が起きている状態のことです。アルコール、ニコチン、薬物などが原因の物質依存症とギャンブルなどが原因の行動嗜癖(こうどうしへき)、うつ病、統合失調症を始め、仮面うつ病、過敏性腸症候群(IBS)、自律神経失調症、換気症候群(過呼吸)、パニック障害、摂食障害、などがあります。最近は認知症、依存症、発達障害なども増えてきましたなどがあります。生まれつきに見られる脳の働き方の違いで、行動面や情緒面の特徴が幼児期からみられます。自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(学習障害)、チック症、吃音などが含まれます。心療内科や精神科における治療の流れ心療内科や精神科ではカウンセリングを含めた診察、検査を経てそれぞれの症状に合わせた治療を行います。まずは医師に現状を伝えます。病歴や症状、薬を飲んでいるかなどはもちろん、原因になりそうなストレスや家族との関係、生育歴などを話します。もし同じ病状でほかの病院にかかっていた場合はそれも話しておくと良いでしょう。うまくまとめて話せないことも多いため、受診前に簡単に話す内容をまとめてメモしておくとスムーズです。話しているうちに人間関係や仕事の相談をしたくなる気持ちも出てくるかもしれません。ですが、心療内科の医師は体の不調の原因を探るために話を聞いています。悩みを聞いて答えを探してほしいという場合は、カウンセリングルームを利用するという方法もあります。じっくりと話を聞いてもらえ、一緒に考えてくれますが、健康保険が適用されません。問診のあとは体の不調の原因や程度を探るため、必要に応じて血液検査、心電図などが行われます。心理状態や性格を知るために、心理検査(心理テスト)をすることもあります。簡単な質問に答える検査のほか、カードに描かれた模様を見て何に見えるかを答えるロールシャッハテストなど、あいまいな質問で深層心理を探る検査が行われることもあります。心療内科や精神科診療にはどのくらい費用がかかる?心療内科や精神科へ行こうと思ったとき、気になるのは費用ではないでしょうか。内科と違って問診(カウンセリング)の分の時間もかかるので、高額なイメージはあるかもしれません。カウンセリングルームとは違って医療機関では健康保険が適用されます。そのため驚くような額にはなりません。ただし医療機関の診療では、初診以外は何十分も時間をとれるわけではないことも憶えておく必要があります。病院によりますが、保険適用になるため、初診で払う費用の目安は2500円~5000円程度のことが多いようです。症状によっては薬や検査代が別途かかることもあります。臨床心理士によるカウンセリングを行っている場合など、別途予約料が必要なところもあります。予約の要不要を含めて、行く前に病院のシステムを調べておくと安心です。心療内科の対象となる病気には、自己負担が1割となる「自立支援医療制度」が適用されるものもあります。利用には医師の診断書と市町村での申請が必要で、市町村や都市に指定された「指定自立支援医療機関」でなければ適用されませんが、大半の心療内科や精神科の医療機関は指定を受けています。治療に時間と費用がかかる場合は、制度の適用について医師に相談してみると良いでしょう。参考:自立支援医療(精神通院医療)の概要|厚生労働省「自分にとっての良医」を探すことが大切心療内科や精神科は、ストレスが原因と考えられる多様な症状に対応してくれます。費用もほかの診療科とそれほど変わらず、特に高額ではありません。症状の中には自覚しづらいものも多くあるので、気になる症状があれば、一人で抱え込まずに一度心療内科や精神科へ行ってみるのも良いでしょう。ストレスの内容や症状について話すことで、客観的に自分を見つめることもできます。ストレスが背景にある不調や病気などは、心と体の様子を見ながら時間をかけて治療することが多いため、医師との相性を重視し、「自分にとっての良医」を探すことが大切です。あわせて普段からストレスをためないような生活を送ることも重要です。ストレスは多くの病気の引き金になります。学校や仕事、人間関係など、ストレスと無縁に生きることはできませんが、できる限りため込まず上手に発散できると良いですね。イラスト/taekoコラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年03月28日更年期になると、いろいろな病気が心配になりますが、特にがんは気になる病気ではないでしょうか。中でも女性なら、婦人科系がんは気になる病気の一つ。今回は、婦人科系がんの中でも死亡率が高いことで知られる卵巣がんを紹介します。症状や原因、予防のポイントについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:閉経したはずが突然出血!まず検査したいのは子宮体がん。40代後半以降は発症リスク大!【医師監修】ハッキリした自覚症状がない死亡率が高いことで知られる卵巣がん。その原因はハッキリした自覚症状がないことが大きいと駒形先生は言います。「おなかが張る、トイレが近い、食欲がないといった症状が見られますが、これらはちょっとした体調不良でも起こることなので見過ごされることがほとんど。下腹部にしこりが触れるという症状があるときにはかなり進行してしまっていることが多いのが現状です。また、卵巣がんは転移しやすく、気付いたときには他の臓器などに転移していることも多いです」(駒形先生)とても怖い卵巣がん。自覚症状が見られたときには遅い……というケースが多いということです。子宮内膜症が原因になることも駒形先生によると、卵巣がんは若い女性にも見られますが40代から増加し、50~60代にピークを迎えると言います。原因はあるのでしょうか。「親族に卵巣がんの女性がいる、子宮内膜症があるといった原因の他に出産経験がない、閉経が遅い、初潮が早いなど排卵回数が多い場合も指摘されています」(駒形先生)子宮内膜症と卵巣がんはどのように関係しているのでしょうか。「子宮内膜症が卵巣に発生して嚢胞(のうほう)を形成するチョコレート嚢胞があると、自然発生の卵巣がんに比べて高い確率でがん化することがわかっています。子宮内膜症やチョコレート嚢胞は再発しやすいので、定期的に健診を受けてほしいと思います」(駒形先生)年に1回は必ずエコー検査を!卵巣がんと指摘された患者さんの中には、「年に1回健診していたはずなのにどうして」と驚く人もいるようです。なぜ、見落とされてしまうのでしょうか。「見落としているのではなく、そもそも検査していないのです。会社や自治体でおこなわれる婦人科検診は子宮頸がんのみで卵巣がんはオプションということも少なくありません。一方で、卵巣がんや子宮体がんの検査がセットになっている場合もあり、統一されていないのです。友人が“婦人科検診”で子宮頸がんと卵巣がんと子宮体がんの検査をしたと聞いて、自分の会社の“婦人科検診”でもおこなっていると思い込んでしまっていることもあります」(駒形先生)同じ婦人科検診でも、内容が違うことがあるとのこと。それではどんな検査が必要なのでしょうか。「卵巣がんはエコー検査でしか見つけることができません。エコー検査は痛みもなく結果もすぐわかるので、もっと気軽に受けてほしいと思います。自分の会社や自治体の“婦人科検診”の内容をきちんとチェックしてほしいですね」(駒形先生)まとめ皆さんは、これまでの“婦人科検診”でエコー検査はありましたか? 私が受けている健診では卵巣がん検査をオプションで付けられることを知っていましたが4,000円をケチって受けていませんでした。皆さんも、ご自分の会社や自治体の“婦人科検診”の内容をもう一度確認してみてはいかがでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月13日消化器系や婦人科系など、人はさまざまな理由で腹痛を起こします。痛みの理由によって対処法は異なりますが、温めたりツボを押したりすると、痛みが和らぐ場合がありますよね。腹痛を起こした妻がとった行動ネコランド(@NEKOLAND13)さんの妻は、ある日腹痛を起こしてしまいました。痛みを少しでも和らげようと、ある行動を起こした妻に、ネコランドさんは震えたといいます。一体どういうことなのか…それは、写真で一目瞭然でした。『お腹痛〜い』と言いながら猫をカイロの代わりに使う嫁氏に震えた。 pic.twitter.com/CmDplyMjpP — ネコランド (@NEKOLAND13) February 23, 2023 妻は、愛猫であるノーマンくんを抱えて、お腹を温めていたのです!人間の平熱に比べて、2~3度ほど体温が高い猫。確かに、猫ならお腹をほどよく温め、腹痛を和らげてくれそうです。一方、妻にお腹の上に乗せられたノーマンくんは、ネコランドさんのほうを見て、キョトンとした表情。「何か問題でも?」といいたげな顔を見るに、ノーマンくんも妻と触れ合えて嬉しいのかもしれません。ネコランドさんは、妻とノーマンくんの写真をTwitterに投稿。うらやむ声が寄せられました。・効果抜群な『カイロ』!我が家にも常備したいです!・素晴らしい。人より少し体温が高いから、ちょうどいいんですよね。・猫の体温とかわいさで、癒し効果が抜群!腹痛の時、優しく愛猫に温めてもらったら、嬉しさも相まって痛みが引く…かもしれませんね!また、ネコランドさんは愛猫たちの様子をYouTubeで公開しています。気になった人は、こちらもご覧ください。ねこらんどch[文・構成/grape編集部]
2023年02月23日43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!? 子宮体がん手術から5年が経過し…子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。病理検査の結果、子宮体がんのステージⅢCだと判明し、抗がん剤治療を開始しました。それからしばらく経ったある日、今度は『絞扼(こうやく)性腸閉塞』いわゆる腸捻転を発症! 緊急手術によって体調は良くなったものの、主治医の判断で抗がん剤治療は中止することに。 その後、子宮体がん手術を受けた1年後の健診ではがんの再発は見られず、結果は『異常なし』とのこと。さらに月日が流れ、子宮体がん手術から5年が経過した、ある日……。 子宮体がん手術から5年が経過した、ある日のこと。 カレーを食べながら、はなうたねこさんは、ふと思い出しました。 ーーあっ! ちょうど5年前の今日、手術をしたんだった。 腸閉塞になり、抗がん剤治療をやめざるを得なくなったはなうたねこさんでしたが、手術から1年後・2年後……と定期健診を受け続けるとどれも結果は良好で、5年経った今もがんの再発は見られませんでした。 ーー5年前のあのころ、不安でいっぱいだった自分に言ってやりたいなあ。5年後の今日は、元気にカレーを食べてるよって。 大変だった闘病生活を振り返り、今、元気に生活できている幸せをしみじみと噛み締めたのでした。 手術から5年後の定期健診では、主治医に 「今回も異常なしです! 大丈夫です、僕より健康ですよ」 と言われるほどにまで回復。 そして、とうとう…… 「5年目の定期健診で異常がなかったので、今日で婦人科は卒業です! 長い間、頑張りましたね。おめでとうございます!」 と、もう婦人科に通院しなくていい許可をもらったのです! 医師の言葉を聞き、はなうたねこさんは複雑な心境に。 通院の手間がなくなることに加え、がんの再発に怯える日々からようやく抜け出せたと思うと、心底うれしい気持ちでいっぱいでした。はなうたねこさん自身が、この日をずっと心待ちにしていたのです。 しかし、「ずっとお世話になってきた先生に会うのはこれで最後か……」と思うと、なぜか急に寂しさがこみ上げてきたのです。 「先生、今まで本当にありがとうございました」 なんともいえない感情の中、涙ながらにお礼を告げ、最後の病院をあとにしたはなうたねこさんでした。 この5年間、ずっと『がんと闘うこと』を人生の芯として生きてきたはなうたねこさんは、 ーーこれからの人生、何を芯にして生きていけばいいんだろう? と、大きな喪失感に襲われてしまったそうです。 とはいえ、その後は時間の経過とともに自然と喪失感は薄れていったのだとか。 がんとの闘いに勝つことができたとしても、はなうたねこさんのように、『その後の人生をどう生きるか』で悩む方は、案外多いのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。
2023年01月27日20代のころから小さな痔があった私。一度肛門科を受診したことがあったものの、処置をするほどの状態ではないと言われ、そのままにしていました。39歳のとき、寒さとストレスで痔が悪化。元々、便秘気味だったことも災いしたのかもしれません。以前に比べ、痔そのものの状態も悪化しており、とうとう手術することに……。そんな私の治療体験談をお話しします。★関連記事:「元に戻らない…」痔を放置していたら悪化!新婚旅行前に日帰り手術を決行【体験談】20代のころからいぼ痔持ちだった私20代のころ、便秘に悩まされていた私は排便時にいきむことがしばしば。便も固く、肛門周辺が傷だらけになっていることが、自分にとっては当たり前でした。ところが、ある日のこと肛門の外側に、これまで感じたことのない違和感が……。自分ではよくわかりませんが、どうも小さいおできのようなものができている様子でした。これまでとは違う肛門の様子に「何か悪い病気なのでは……」と急いで肛門科を受診することにしました。不安げな私に、医師は「小さないぼ痔がある」とひと言。安心感とともに、何か人には言えない秘密を抱えてしまったような、どこか不思議な気持ちになりました。幸いにもすぐに処置が必要な状態ではなく、便秘予防にこまめな水分補給をおこなうことと冷えに気をつけることを指導され、初めての肛門科デビューは幕を閉じることに。その後、再び肛門科にお世話になるとは、当時の私は知る由もありませんでした。冷えと便秘で痔が急速に進行!初めての肛門科受診から十数年。39歳になった私は、すっかりいぼ痔との付き合い方を心得ており、特にトラブルなどもなく過ごしていました。仕事にプライベートに、充実した日々を送っていた私。そんなある日、事件は起きたのです。これまでは、プライベートとも両立できていた仕事が急激に忙しくなり、毎日昼食の時間も取れないほどになりました。いぼ痔にとって大切な水分補給のタイミングさえも失っていたことに、当時の私は気付きませんでした。ストレスや便秘、冷えも重なり、気付いたときにはいぼ痔の痛みが再発。その時点でなんとなく、嫌な予感はしていました。不安になった私は、仕事の合間を見つけて急いで肛門科を受診。まさかと思っていましたが、医師からは「手術が必要です」と告げられてしまいました……。うまく付き合ってきたはずのいぼ痔が、度重なる悪条件により以前よりもさらに大きく成長していたのです。上司にイボ痔だと言えず…会社勤めをしていた私は、自由に長期休暇を取れない状況にありました。そこで思いついたのが、年末年始休暇を利用するということ。会社には早めに休暇に入る、ということにして手術のスケジュールを確保しました。男性の上司に「いぼ痔の手術を受ける」と言うのは恥ずかしく……婦人科系の手術と偽って報告しました。うそを伝えて申し訳ないという気持ちもありましたが、本当のことを言う勇気はありませんでした。手術が差し迫ってきた私をさらに悩ませたのが、生理の問題。ちょうど、手術予定日と生理が重なりそうだったのです。「手術が延期になるのでは……」と恐る恐る主治医に伝えたところ「まったく問題ない」と軽く笑われ、ほっとしたような気恥ずかしいような、複雑な気持ちを味わいました。入院した初日は、同じ病棟で手術をする予定だという女性の姿を多く見かけました。いぼ痔が自分だけではないことを知り、安心したのもつかの間。同じ病室の女性はすべて経産婦さんということを知りました。「周りのみんなは出産の副産物として治療をしているのに、私だけただ痔を悪化させてしまった……」と思うと、恥ずかしいやらショックやらで早くいぼ痔から解放されたいという気持ちがより一層強まりました。そしていよいよ手術当日。下半身麻酔ののち、手術は問題なく終えることができたのですが、問題は術後でした。麻酔が切れた後の痛みはまさに地獄そのものだったのです。特に排便時は気が狂いそうなほどの痛みに襲われました。座る行為すら満足にできず、すっかりドーナツ型のクッションが愛用品に。産後でもないのにドーナツ型のクッションが手放せない自分に情けない気持ちにもなりましたが、痛みには勝てません。術後しばらくは、ドーナツ型のクッションが私の相棒となりました。手術から数年が経過した今でも、術後の痛みははっきりと思い出せます。上司にうそをついてスケジュール調整したことや手術のしんどさ、二度と同じ過ちは繰り返したくないという思いから、手術以降は水分補給を欠かすことのないよう水を持ち歩くようになりました。そのおかげか、最近では便秘にもなりにくくなり、便通が改善されたように感じています。便秘が改善されたおかげか、あれから現在に至るまでいぼ痔は再発していません。まとめ20代のころの私は、まさかいぼ痔で手術することになるとは夢にも思っていませんでした。初めて肛門科を受診したときに受けた先生からの指導を守っていれば、上司にうそをつくことも、病室で情けない気持ちになることもなかったのに、と今なお悔やむこともしばしば……。今は二度といぼ痔を再発させないよう、こまめな水分補給と冷え対策、ストレスをため過ぎない生活を心がけています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。著者/いけがきみく不妊治療を経て結婚7年目に待望の第1子を出産。産婦人科で務めていた経験あり。女性の気になるお悩みやリアルな体験談を執筆しています。
2023年01月20日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。久々に受診した婦人科で血液検査でホルモン値を調べることになったへそさん。検査の結果が出て、医師から告げられた言葉は……。★前の話卵巣の腫れについて不安になり、数年ぶりに婦人科を受診したへそさん。内診の結果、卵巣に問題はありませんでした。そして内診以外にも子宮頸がん、子宮体がんの検査とホルモン値を計測するための血液検査を受けました。検査の結果を聞くために病院を訪れたへそさん。女性ホルモンの数値を聞くと、驚くべき結果が出ていました。こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。私は卵巣の腫れを調べるために婦人科を受診しました。そのとき、子宮頸がんと子宮体がんの検査も一緒に受けていました。結果、卵巣に腫れはなく、がんも問題ないとのことでした。そして、気になるホルモン値はというと……。女性ホルモンであるエストロゲンの1種であるエストラジオールは血液1mlあたり5pg未満とほぼ0に近い数字で、FSHという卵胞刺激ホルモンは100mlUを超えていました!閉経前の女性であれば、エストラジオールは28〜196pg、FSHは1.5〜17mlUが基準値なのだそう。そして、エストラジオールが20pg以下、FSHが40mlU以上だと更年期と診断されるのだとか。元から更年期のような症状はあったのですが……数字で見ると何とも言えない気持ちになりました(笑)。一般的に45〜55歳、閉経前後の5年が更年期だといわれています。知らず知らずのうちに私も更年期に突入していて、更年期だと診断を受けていっそ清々しい気分です。血液検査を受けるきっかけになった手指のこわばりも、更年期が原因だったのかな? と思いました。ー--------------子宮頸がん、子宮体がんの検査結果はどちらも問題なしということで、へそさんは安心したのだそう。そして血液検査で女性ホルモンの数値を確認したところ、更年期だと診断されたへそさん。そこで悩みの一つである手指のこわばりも更年期が原因なのかもしれないと思ったそうです。自分でも気付かないうちに更年期になってしまっているなんて、少し悲しいですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。★関連記事:「アラフォーだけど矯正していいの!?」友人からの言葉で気持ちが変化! #アラフォー双子の矯正日記 2★関連記事:「その業者…大丈夫?」追加料金でトラブルってどういうこと!? #預金資産ゼロの父が倒れた話 31★関連記事:「なんか臭い!」夫の背中から異臭が!? その正体は… #アラフィフ主婦ちゃんねる 1著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2023年01月16日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。10年前に婦人科で言われた卵巣の腫れが気になり、婦人科を受診したへそさん。検査の後、今飲んでいるエクオールというサプリについて相談したところ……。★前の話婦人科で内診をしてもらったところ、卵巣に腫れは見当たらないと医師からまさかの診断結果を言われたへそさん。どういうことかと聞いてみたところ、子宮後屈が原因で影が腫れに見えたのかもしれないということでした。結果に驚きながらも、へそさんは卵巣の腫れ以外に医師に相談したかったことを相談することに。それはエクオールというサプリについてでした。へそさんがエクオールについて医師に聞いてみると、「何ですか?」とまさかの質問返しをされてしまいました。こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。私は右の卵巣が4cmくらいに腫れていると言われ、これまで捻転を起こさないよう気を付けて生活をしていました。閉経しても卵巣のう腫は成長すると聞いて、久々に婦人科を受診して検査をしてもらったのですが……まさかの腫れはないと診断されました。子宮が後ろに傾いているので、その影が腫れに見えたのではないかということなのだそう。過去に2人の婦人科医に診察してもらっていたので、私はびっくり! でも腫れていないのであればそれはそれでよかったと思いました。このころ、私はこの産婦人科と同じ病院にある整形外科にも通っていました。というのも、起き抜けに指が曲げられなかったり、痛みが出ることがあり……。関節リウマチではないと言われたものの、具体的な痛みの解決法は見つかっていませんでした。エクオールという大豆イソフラボン由来のサプリが良いと薬剤師さんから聞いたので、それを飲んでいることを医師に伝えてみました。すると、医師は「エクオールって何ですか?」とひと言! 医師なら何でも知っているという訳ではないのだなと感じました。医師は整形外科のカルテも確認し、血液検査でホルモン値を調べて治療方針を考えると言ってくれました。また血液検査か……と思ったものの、少しでも体が良くなるなら仕方がないのかなとも思いました。ー--------------卵巣の腫れ以外にも手指のこわばりについて悩んでいたへそさん。同じ病院内にある整形外科を受診するも、関節リウマチではないと言われただけで原因の解明はできていませんでした。婦人科でも手指のこわばりについて相談してみると、血液検査を受けることになりました。これまで何度も血液検査を受けていたへそさんは「またか……」と思ってしまったのだとか。血液検査を何度も受けるのは大変ですよね。。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2023年01月12日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事もあるのではないでしょうか?そこで今回は、実際に募集した“モヤモヤを吹き飛ばしたスカッと体験談”「ご婦人のスマートな仕返し」を漫画にしてご紹介します!「ご婦人のスマートな仕返し」割り込んでしておいて逆ギレ…!?するとご婦人が…かっこいい……!割り込んでおいて暴言を吐くおじさんにはドン引きです…。ご婦人のスマートな仕返しにはスカッとしました!次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/緋龍高弘)"
2022年12月05日ライブドアブログ公式ブロガーとして、娘・ムーコちゃん(7)、息子・ナナオくん(3)、夫・ナギさん、猫のトットちゃんとの日々を綴っているちくまサラさん。ある日、乳がん検診と子宮がん検診を受けにいったついでに、PMS(月経前症候群)やカンジダ腟炎など、抱えていた問題を相談したところ、医師からミレーナをおすすめされ……。※ミレーナとは:ミレーナは黄体ホルモンを付加した子宮内避妊器具で、重い生理症状の改善のためにも使用されます。※この漫画は実話に基づいた体験談です。すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 PMS、カンジダ腟炎と婦人科系の持病を持っていたちくまサラさん。健診ついでに、これらの症状を医師に相談し、低用量ピルも処方してもらおうかと思っていました。健診が終わり、医師との面談を受けていると、おもむろに医師が「今後、お子さんをつくるご予定は?」とひと言。一瞬驚いたちくまサラさんでしたが、医師が「ミレーナって知ってます?」と続けると、その質問の意図を理解し、「聞いたことあります」と返したのでした。 ついつい後回しにしがちな婦人科系疾患。婦人科検診のついでとはいえ、医師に相談することができてよかったですね。ピルを想定していたちくまさんですが、医師から提案されたのはミレーナでした。ちなみに、ちくまさんによると「つわりがキツすぎたこと、産前産後の体の不調が凄かったこと、年齢、収入など、いろいろな理由から、子どもは2人までという話し合いは既に夫としていた」ということで、今後のお子さんの計画については先生に即答できたそうです。 監修/助産師 REIKO ちくまサラさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ちくまサラ長崎県在住、2児の母。ライブドアブログ公式ブロガー。自分のメンタルや、子供との向き合い方を考察した育児漫画、エッセイ漫画を中心に描いています。
2022年11月24日これまで生理症状に悩まされることがなかった私。しかし、社会人になると、生理期間中に重い生理痛や微熱、気分の浮き沈みやイライラなどに悩まされるようになって……!? これってPMS?社会人になってストレスを感じることが多くなったからか、イライラすることが増えた私。仕事中に同僚に当たってしまうこともあり、自分でも「こんなにも短気だったっけ?」と思うほどでした。 そんなとき、ふと振り返ると、そのイライラが強く現れるのは決まって生理前だということがわかったのです。「自分の感情をコントロールできないし、人にやさしくできない。こんなにイライラするのは病気なのかな……?」と不安になった私はインターネットで検索してみることに。すると、見つけたのは「PMS(月経前症候群)」というものでした。 初めて婦人科へ「こんなイライラした状態のままでは、自分から人が離れてしまうんじゃないか……」と切羽詰まっていた私は、すぐ婦人科を受診することに。医師に自分の生理症状を相談すると、私のほかにも同じような悩みで受診をする人がいると言われ、「私だけじゃないんだ……」と少し安心しました。診察の結果、低用量ピルをすすめられ、メリット・デメリットの説明を受けた上で私は低用量ピルを処方をしてもらうことに。対処法がわかったことにも安心しましたが、私は医師に話を聞いてもらっただけでも気持ちがかなり軽くなりました。 服用を始めると低用量ピルの服用を開始したものの、時間が不規則な仕事をしていたため、毎日決まった時間に飲み続けることに慣れるまでが大変でした。それでも、飲み始めるとビックリするぐらい気分の浮き沈みやイライラ、生理痛などの症状が和らいだのです。また、会社の先輩や同僚にも低用量ピルを飲んでいる人が多いことがわかり、気軽に生理の悩みを話せるようになりました。 当時は、若かったこともあり知識も浅かったため「ピルは避妊に使うもの」とばかり思っていました。そのため、低用量ピルに対しても最初は抵抗がありましたが、今では低用量ピルのおかげで生理がラクになり、周囲に生理の相談をできるようになりました。生理は人によって症状や程度が違うため、すべてをわかってもらうことは難しいこともあるかと思います。対処法は人それぞれなので、自分に合った生理の向き合い方を見つけられるといいなと思います。 著者/黒崎めいイラスト/ちゃこ監修/助産師 REIKO ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2022年11月21日1人目妊活中のかこさん。結婚前の健康診断で婦人科検診を受けたところ、なんと卵巣嚢腫があることが発覚!医師から「手術が必要かもしれない」と精密検査を受けたところ……。これは、妊活中のかこさんが結婚前のお話。会社での健康診断で婦人科検診を受けたところ、医師から「これは病院に行ったほうがいいわよ」と言われ……。 先輩のすすめで婦人科検診を受けると… 結婚前に婦人科検診を受けたところ、子宮頸がん検診で医師から「病院へ行ったほうがいい」と言われてしまったかこさん。 予想外の出来事に驚き、後日受診すると卵巣嚢腫が見つかってしまったのです。しかも、どうやら腫瘍のサイズが大きそうで手術の必要があるかもしれず……。さらに、このまま卵巣嚢腫を放置すると激しい腹痛や卵巣の壊死が起きる可能性があることがわかります。 先輩のすすめで受けた婦人科検診から思わぬ事態に発展し、困惑を隠せないかこさん。しかし、状況を知らないままでは卵巣嚢腫の状態が悪化していたかもしれないことを考えると、婦人科検診を受けて正解でした。 自分の体の状態を知るために、定期的な健康診断の受診がとても大切ですね。 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 かこさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター かこ1人目妊活中のイラストレーター。稽留流産をきっかけに転職→転職に失敗→結果退職。卵巣嚢腫(両側)、子宮内膜ポリープ手術経験有。インスタグラムで妊活の様子や過去の手術体験談などを発信しています!
2022年11月19日20代前半、初めて受診した婦人科で「子宮筋腫」があることを告げられたみりさん。子宮筋腫の発見から手術を受けるまでの体験記をご紹介します。 気にも留めていなかったけれど…※子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30~40代の女性に多く、生殖年齢にある女性の20~30%にみられると言われています。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不妊、圧迫症状など、さまざまな症状が現れるため、早めに診断・治療を受けることが大切です。 ある日、婦人科の受診で子宮筋腫が見つかったみりさん。妊娠と出産には問題ないと医師に言われ、経過観察をすることになったのですが、それから5年経ったとき健康診断で「精密検査」を受けるよう告げられたのです。みりさんは近ごろ、経血量が増えたり塊のような経血が出たりしていたことを思い出しました。このとき筋腫はすでに5〜6cmの大きさになっていたのです。自覚がなくても、生理中の症状に筋腫のサインが出ていたのですね。医師に相談すると、筋腫の治療としてある選択肢を与えられて……!? 第2話に続きます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKO 関連記事:「卵巣がパンパン!?」新婚なのに…体にある異変を感じた私は #チョコレート嚢胞 1 みりさんは、このほかにもTwitterを更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター みり自分の経験で誰かの役に立てたならと思いエッセイ漫画を作成している。「イラスト・漫画で何か発信できたら…」と模索中のアラサーOL。漫画内に出てくるキャラクターのLINEスタンプ紗凪名義で「レッサーパンダのレッサーちゃん」をゆるく販売中。
2022年11月13日ブログやInstagramにて自身の恋愛体験談マンガでつづられている山田まめさん。実は、18歳になっても初潮を迎えていなかったそうです。大学生になるというタイミングで大学病院を受診すると「子宮が小さい」ということがわかり、ホルモン剤の服用が始まりました。そして、大学生活がスタートするころには生理が! 念願の彼氏もできて、ウキウキの山田さんでしたが、彼氏とのお家デート中、ふと「自分は妊娠できるのか」「なぜ18年間も生理がこなかったのか」と不安に。母に相談しましたが、「そんなの気にしても仕方ない」と言われてしまい……。 婦人科を受診して… 恋人ができたことで、「18年間生理がなかったこと」に強い不安を覚えた山田さん。改めて調べてみると、「原発性無月経」という言葉に辿り着きました。日本産婦人科医会のHPによると、原発性無月経とは「満18歳を迎えても初経の起こらないもの」とされていますが、そもそも15 歳以上、18 歳未満で初経を迎えていない場合は「初経遅延」と定義されているよう。そのため、15歳を迎えても初経がない場合は受診をすすめています。山田さんの場合は、薬で生理がくるようになっていましたが、「自分は病気なのかも」と思うと、困惑してしまいますよね。 監修/助産師 REIKO ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 山田まめさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 山田まめインスタグラムでエッセイを描いています!現在は恋愛もの「ソフレ探しました」や「彼氏探しました」を連載中です。
2022年11月07日グラフィックデザイナーで一児の母のなつきちさん。人間ドックで子宮筋腫について指摘されたことについてのマンガを紹介します。人間ドックの婦人科検診で、子宮筋腫が相当ひどい状態になっていると指摘されたなつきちさん。5年前に子宮筋腫の摘出手術でお世話になった、実家近くの病院のM先生に診てもらえるか、母を通して聞いてもらうことになり……。★関連記事:「もう一度子宮筋腫を診てほしい」でも、頼りたい先生は遠方で #人間ドックで指摘された子宮筋腫 3母に相談した数日後、M先生が「ぜひ受診しに来てください」と言ってくれたことを聞き、家族3人で帰省しました(2021年の出来事です)。M先生に診てもらうのは、子宮筋腫の手術以来、5年ぶり! なんだか、ソワソワと緊張しました(笑)。診察室に入ると、そこにはまったく変わらない、笑顔のM先生が。「M先生……相変わらず癒やし系だ」と一気に緊張がほぐれていった私。そして先生に、人間ドッグでの出来事を相談したのです。ー------------------------5年ぶりに会ったM先生は見た目も雰囲気も当時のままで、すごく安心したと、なつきちさん。信頼できる先生がいると、とても心強いですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/なつきち(40歳)グラフィックデザイナーを生業としている一児の母。基本元気だが、数年に1回大病に見舞われて周りに大迷惑をかけている。22、32歳のときに手術入院をしているので42歳を迎えるのが恐怖。今はもっぱら歯のことで悩み中。育児漫画も描いている。Instagram:@natsukichix777
2022年11月01日毎月、月経痛が辛い…!ピルを婦人科で処方してもらうという選択肢を知りながら、なんとなくためらっていて日々をやりすごしている人もいるでしょう。ピルの基礎知識や婦人科受診の目安などを婦人科医にうかがいます。ピル認知率は約9割!でも服用経験ありの割合は…?ピルのオンライン診療プラットフォーム「ルナトモ」を運営するLunatomoが、2022年8月に全国18歳~39歳の855人の女性に対して、ピルの利用実態調査を実施したところ、全体の91.7%の女性がピルについて聞いたことがあると回答しました。ピルについて知っている女性に対して「ピルを生理トラブル軽減のために検討したことはありますか?」と聞いたところ、59.2%が一度でも検討したことがあると回答。そのうち「実際に服用している・したことがある」人は34.2%という結果になりました。ピルの服用を検討した理由の上位は「生理痛を軽減したいから(59.5%)」、「生理不順を改善したいから(33.0%)」、「PMSを軽減したいから(26.9%)」となり、避妊よりも体調不良からピルの服用を考える女性が多いことがわかりました。この調査結果からは、多くの女性はピルの存在を知っていて検討はするものの、なかなか婦人科受診にまで踏み切っていない実態がわかります。ピルについての知識や受診の目安がわからないことも、原因かもしれません。ピルってどんなもの?そこでルナトモの提携院であり、ピルの処方を行っている「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」院長で産婦人科医の岡田有香さんにピルについてお話をうかがいました。岡田さんピルは、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という2種類の女性ホルモンを合わせてできた錠剤です。排卵を抑えてホルモンバランスを一定にすることで、月経痛の緩和や子宮内膜症予防のほか、さまざまな効果があるといわれています。ピルの服用により期待される効果避妊、経血量の減少、月経痛の緩和、月経不順やPMS(月経前症候群)の改善、子宮内膜症の発症予防、肌荒れ(大人ニキビなど)の軽減など。岡田さんピルは医師の処方せんが必要な「医療用医薬品」です。医師の診察を受け、医師や薬剤師から薬の説明を受けたうえで購入する必要があります。ピルを選択する目安とは?ーー先述したアンケートでは、ピルの検討理由で1番多かったのは「月経痛の軽減」でした。自分でできる月経痛への対処法としては、市販の痛み止めを服用したり、お腹を温めたり、ストレッチなどを行ったりする方法があるといわれています。ピルを婦人科で処方してもらう目安には、どんなことがあるのでしょうか。岡田さん月経中に痛み止めを1錠でも飲んだり、日常生活に支障をきたすほどの強い月経痛がある方は「月経困難症」という病気に当てはまります。月経困難症がある人の約70%は子宮内膜症になるといわれており、それを放置すると不妊のリスクが高まる恐れがあります。月経困難症を自覚する方は一度婦人科を受診してみてください。婦人科の待ち時間と予約への不満の対策ーーピルの処方をはじめ、月経痛改善のために婦人科を受診しても、「待ち時間が長い」「予約が取れない」などの不満があるのが実態です。Lunatomoの調査でピルを服用していると答えた女性のうち、77.7%が通院を通してピルを入手していると回答。そのうちの95.2%が病院に通ってピルを受け取ることに何らかの不便を感じた経験があると回答し、「待ち時間が長い(58.1%)」、「定期的な通院が面倒(55.1%)」という不便さを感じている人が多い結果となりました。こうした声を受けて、婦人科のなかには、待ち時間が長いことや予約の取りにくさに対して工夫をしているところもあります。例えば岡田さんが院長を務める「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」では、待ち時間を短縮するための工夫をいくつか行っているのだそうです。岡田さん24時間、WebサイトとLINEでの予約受付を行っているほか、問診などは事前にオンラインで行えるようしています。またクリニックでの受診時には、検査結果や会計が出たらLINEで連絡するという方式を取っており、待ち時間の合間に外出もできるようにしています。また待合室には仕事できるスペースを設置しており、必要に応じて利用いただけるようにしています。ーーピルを希望して婦人科を受診する際には、このような工夫をしている婦人科を探すのも良さそうですね。オンライン診療という選択肢もーー婦人科の待ち時間や予約の取りにくさなどの対策の一つに、オンライン診療の利用があります。ピルの処方はオンライン診療でも行われています。岡田さんにオンライン診療への取り組みについてうかがいました。岡田さん自分のカラダや健康について知り、向き合うことは女性にとってとても大切なことです。残念なことに、日本では婦人科受診そのものにハードルを感じる女性も少なくありませんが、欧米では産婦人科のかかりつけ医を持つことが一般的。日本でもそうなったらいいなと思っています。その点、オンライン診療は自宅や職場にいながら、忙しい時間の合間にも診療を受けられるのがメリットです。今後も女性が安心して月経痛やPMS、月経異常などの不調を婦人科医に相談し、適切に自身のメンテナンスできる機会を支援していきたいと思います。ーーちなみに、ピルの処方をオンライン診療で受ける場合の費用は現状、ほとんどが保険が適用されない自由診療といわれています。病院やオンライン診療サービスによっても異なりますので、費用面が気になる場合は、医師に相談しましょう。月経痛に悩んでいる人は、程度に応じてピルの利用を考えてみるのも良いのでは。またピルを処方してもらうのに必要な婦人科受診方法の選択肢も広がっています。ぜひ自分に合ったものを見つけて、改善していきましょう。Information教えてくれた人…岡田 有香(おかだ・ゆか)さんグレイス杉山クリニックSHIBUYA院長 産婦人科医日本産科婦人科学会専門医。2022年グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長に就任。生理の知識や妊活、卵子凍結についてInstagramでも発信中。(C)Vertigo3d/Getty Images文・椎原茜
2022年10月30日自分の月経は“普通”で、皆こんなものだろうと思っていた20代の頃。市から届いた子宮頸がん検診のお知らせを見て、なんとなく「受けてみよう」と思い、人生で初めて婦人科検診へ行くことに。軽い気持ちで受けた検診でしたが、予想外の診断結果を告げられることになりました。今回は婦人科検診での実体験をご紹介します。婦人科検診を受けたきっかけ筆者は初めて月経が来た頃から、経血の量が多いタイプ。また「お腹が痛い」「腰が重だるい」「生理前は食欲が増える」「不安やイライラなど気分が不安定」など、いわゆる生理痛やPMSと呼ばれる症状を感じていました。当時は「月経=恥ずかしいもの」というイメージがあり、痛みによる辛さや疑問をなかなか人に相談できなくて。今のようにインターネットが盛んではなかったし、フェムケア情報が少なくて、情報や知識もありませんでした。毎月のことなので、「これが普通なんだろう」「痛みや気分の不安定さも当たり前」と思い込み、皆これを乗り越えているんだろうな…と思っていたんです。自分の月経に対して疑問を感じるように社会人になった20歳頃から「かたまりのような経血が出るようになった」「過多月経かもしれない」と感じるように。さらに、先輩や友人との会話から「量が少ない人もいる」「生理痛やPMSがない人もいる」という話も聞いて、量や症状など人によってそんなに違うんだ…と驚きましたね。とはいえ、自分の月経に対してそこまで深刻には考えていませんでした。「痛みやしんどさを感じるし、量も少し多い気がするけど、月経サイクルは正常だしな…」と、婦人科を受診するほどの問題はないと思ったのが正直なところ。ですが、ちょうどその頃(約10年前、筆者が25歳頃)に女性特有の病気を公表する芸能人が多くなったと感じ、月経について考える機会が増えたんです。市から無料で婦人科検診を受診できるお知らせが届いたこともきっかけとなり、軽い気持ちで婦人科へ行ってみようと思いました。驚きの診断結果が…「何かあってからでは遅いし、何もなければそれで良し!」と思い、初めての婦人科検診へ。しかしその結果は、予想外のものでした。じつは「子宮筋腫(子宮壁にできる良性の腫瘍で筋肉が増殖したもの)」があることがわかったんです。詳しく調べてもらったところ、私の場合は現時点で大きな問題になるようなものではなく、毎年の検診で大きくなっていないかなどの様子を見るだけでいいとのこと。しかし、子宮筋腫ができた場所が悪かったり、数が多くてサイズが大きかったりする場合は、「経血量が多くなる」「不正出血を起こす」「妊娠しづらくなる」といった可能性もあるそうです。月経へのアドバイスも検診時に「なんとなく経血量が多い気がする」「かたまりのような経血が出るようになった」と医師に相談してみると、ホルモンや冷えなどが原因ではないか、とのこと。さらに「我慢せず鎮痛薬を飲んでください」とアドバイスももらいました。その日から毎日の入浴で、足先やお腹を冷やさないように気をつけるようになったんです。悩みや不安を一人で抱え込まないために婦人科だけに限らず、よっぽどの痛みや違和感がなければ病院に行かないという人は多いはず。筆者も初めて月経が来た日から「生理とはこういうもの」と思い込んでいましたし、「20代で婦人科検診は早くないかな?」と考えていました。ですが、自分の体であっても、病院で診てもらって初めてわかることもあるでしょう。検診の結果、何もなければそれでいいし、もし問題があっても早めに治療することができたら良いですよね。一番怖いのは、放置した結果手遅れになってしまうこと。自分の体や月経と向き合うきっかけにしてみてくださいね。©PeopleImages/Trevor Williams/Moyo Studio/gettyimages※この記事は個人の体験や感想をもとに執筆しています。文/寒川あゆみ
2022年10月23日月経痛や月経不順などで悩んでいませんか?「この症状で婦人科に行ってもいいの?」と迷っている人もいるかもしれません。産婦人科専門医に月経のトラブルで婦人科に行くべき目安をうかがいました。この月経トラブル、婦人科に行くべき?月経痛が酷い、経血量が多い、月経期間が長い、月経がきちんと来ないなどで悩んでいませんか?気になる症状があるけれど、行くほどのレベルではないかもと、婦人科を受診するのをためらっているかもしれません。忙しさや婦人科の予約の取りにくさなどから、悩みを放置している人も多いのでは?でも万が一、重大な病気が隠れていたらと思うと不安ですよね。そこで今回は、産婦人科専門医の大島乃里子さんに、月経のよくあるトラブルについて「こうなったら婦人科に行くべき」という目安をうかがいました。ぜひ参考にしてください。知っておきたい婦人科受診のめやす1. 月経痛が酷い大島さん日常生活に支障のあるような痛みがある場合には、受診をおすすめします。時々、市販の痛み止めを使う程度で問題なければ経過をみてもよいのですが、毎周期、痛み止めを使用している方や、以前より月経痛が強くなっている場合には、特に注意が必要です。30代は子宮内膜症などの病気による月経痛が増えてくる時期なので、そのような方はぜひ受診してください。2.月経の量が多い大島さん昼用のナプキンが1時間もたない場合は、月経量が多いと考えられますので、受診をおすすめします。また月経血が塊になってゴロゴロ出てくるような場合にも受診しましょう。3.月経期間が長い大島さん月経が8日間以上続くようなら受診してください。月経期間は3〜7日間が正常の範囲です。4.月経がなかなか来ない大島さん妊娠の可能性があれば、市販の検査薬で検査をしてください。妊娠ではない場合、3か月間、月経が来ないときには受診してください。また、正常の月経周期は25〜38日の間なので、毎周期、この範囲を超えているようなら受診をおすすめします。月経トラブルで婦人科を受診したらどんな検査をするの?ーー月経トラブルがあって婦人科を受診した場合、どんな婦人科検査を受けるのでしょうか。不安になるのですが。大島さん婦人科ではすぐに検査を行うのではなく、症状について詳しくお話をうかがったうえで、その方に必要な検査を行います。受けるべき検査は症状によって異なりますが、血液検査では月経に関連するホルモンを調べることができますし、内診や経腟超音波検査では子宮や卵巣に腫瘍がないかをみることができます。婦人科外来を受診するほどの症状はないという方は、人間ドックで経腟超音波検査をオプションに加えるのも一案です。また20〜30代で将来、妊娠・出産を考えている方は、プレコンセプションケアとして検診を受けておくのもおすすめです。ーープレコンセプションケアとは、「コンセプション=妊娠」の「プレ=前」のケアという意味から、妊娠前のケアを指します。世界的に普及しつつある概念で、世界保健機関(WHO)の定義(※)では「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」とされています。プレコンセプションケアのレディースドックを受ける選択肢もーー大島さんが婦人科顧問を務める「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」では、プレコンセプションケアのレディースドック「プレコンドック」がありますが、どんな検査をするのでしょうか?大島さんプレコンドックには、妊娠の妨げになる可能性がある婦人科疾患のチェック、卵子の残数 (卵巣予備能)を推定するAMH検査、感染症検査などが含まれます。今すぐの妊娠は考えていないという方は、プレコンドックで今の自分のからだの状態を確認し、健康増進のためにできることを知り、将来妊娠したいときにスムーズに妊娠するための準備をしていただくためにご活用いただけたらと思います。ーー毎月の月経で何らかのトラブルに悩まされており、不安がある人は、今回紹介された目安を元に判断しつつ、迷ったらひとまず婦人科を受診するのが安心と言えそうです。痛みを我慢するなどの無理はせず、改善を目指しましょう。Information教えてくれた人…大島 乃里子(おおしま・のりこ)さん「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」婦人科顧問。日本産科婦人科学会専門医、医学博士。 婦人科腫瘍のほか女性医学の専門医・指導医でもあり、思春期から老年期までの女性の生涯におけるヘルスケアを担っている。(C)Milos Dimic/Getty Images文・椎原茜
2022年10月23日婦人科検診は、会社の検診や住んでいる地域のクーポンなどで受診する機会はありますが、友達と赤裸々に話す機会は少ないはず。そこで、美容・健康・エコ好きな女性たちが集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、婦人科検診の経験の有無や、実際に受けた感想を聞いてみました。みんな、婦人科検診を受けている?anan Beauty+ clubのメンバーに、婦人科検診について、「受診したことがあるのか?」や「受診した感想」などを教えてもらいました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。Q.婦人科で診察をしたことがありますか?リサーチの結果、約90%の人が、婦人科で診察をした経験があることがわかりました。そこで、「YES」と回答した人たちに、初めて診察を受けた時の感想を聞いてみました。初めてだからこそ、怖かった「盲腸疑惑で入院した時、『婦人科系の病気だといけないから』と念のため診察を受けることに。診察台も嫌だったし、冷たい機械を入れられたのも怖かったです」(29歳・主婦)「怖すぎて震えました。診察中は、お尻が浮くくらい力が入ってしまった」(38歳・専門職)「診察する体勢が怖かったです」(32歳・その他)恥ずかしかった&驚いた!「とにかく恥ずかしかったです…病院へ行く前は、アンダーヘアをどうしようかと悩みました」(33歳・主婦)「『こんなに股を広げるのか?』とびっくりした。恥ずかしさのあまり、なんだかニヤニヤしてしまった(笑)」(30歳・会社員)「脚が広がるイスでびっくりしました」(28歳・会社員)今でも苦手です…「とにかく苦手。今でも慣れないし、診察の時は本当に暗い気持ちになります」(34歳・会社員)「初めてはかなり前なので覚えてないけど、診察台に乗るのは今も良い気がしないです」(35歳・会社員)緊張したけど平気だった!「緊張したけど、目の前にカーテンがあって、医療スタッフと目を合わせることがなかったので落ち着けました」(34歳・会社員)「受診する時に、少しドキドキしたくらいです」(25歳・会社員)婦人科での診察は少し恥ずかしく、ドキドキする人が多い様子。不安感から怖くて力が入ってしまう人も多いようです。Q.子宮頸がんの検査を受けたことがありますか?一定の年齢になると、各都道県の市や区から検診用のクーポンが届くこともあり、子宮頸がんの検査を受けたことがある人も、約90%いることがわかりました。そこで、「YES」と回答した人たちに、検査時の感想などを聞いてみました。痛かった&出血が…「近所のキツめな女医さんに診察をしてもらいました。そのまま家に帰ってお風呂に入ろうとショーツを脱いだら、血がポタポタ垂れてきた(泣)」(30歳・会社員)「痛かったです。血がダラダラ出て、悲しくてもう検査したくないと思ってしまった」(29歳・主婦)「思っていたより痛かったです」(32歳・その他)不安になってしまった「何度か再検査になり、どんどん不安に。ですが、先生がとても優しい方で、話しかけて気を紛らわしてくれたので、痛みもそこまで感じませんでした」(30歳・会社員)「不安で落ち着くことができず、『お尻を下げておいてください』と言われても、守れない」(34歳・会社員)痛みや不快感はなかった!「構えてしまうけど、特に痛くはない」(38歳・専門職)「全然痛くないです!」(35歳・専門職)「思ったより痛くなかった」(37歳・主婦)「不快感は、特にありませんでした」(34歳・会社員)痛みや出血に驚いてしまった人もいれば、全然痛くなかったという人も。子宮頸がんの検診後は2〜3日程度出血する場合があるので、過剰に心配する必要はありませんが、不安に感じてしまうのも納得です。Q.乳がんの検査を受けたことがありますか?約60%の人が、乳がんの検査を受けたことがあると回答。検査方法は、「超音波」が56%、「マンモグラフィー」が11%、「超音波とマンモグラフィーの両方」が33%という結果に。「YES」と回答した人たちに、検査時の感想を聞いてみました。悪い病気なのかと不安に…「エコーしかしたことないけれど、同じ場所を何回も撮られたり、時間がかかっていたりすると、やたら心配になる」(38歳・専門職)「痛みなどはなかったが、しこりが見つかって怖かった。その様子を検査技師さんが何度も拡大していろいろな角度から写真を撮っていた時は、『私はもしかしたら癌なのだろうか…』と、かなりヒヤヒヤしました」(29歳・主婦)痛みを感じた「40歳以下はマンモはあまり意味ないと知らずに受けたが、あまりの痛さにとても後悔した。すりつぶされるかと思った」(35歳・会社員)貧血を起こしそうになる「苦手だからか、意識していると貧血を起こしそうになります」(34歳・会社員)ジェルが冷たくて寒い「冬の検査は、ジェルを温めてもらっていても検査中に冷えてきて寒くなります」(35歳・専門職)さらに、「乳腺科」で診察をしてもらったことがあるかを聞いたところ、「YES」と回答した人は13%と少数派でした。受けた人に感想を聞いてみると…。息が止まるような痛み「しこりの細胞を取るため、かなり太い針を胸に刺され、注射器のポンプでシュコシュコやられたら、これが息が止まるような痛みでした。癌じゃないと細胞が少ないから取りにくいそうで、かなりの時間続いた気がします」(29歳・主婦)検査結果によってはすごく不安に感じる乳がんの検査ですが、何よりも早期発見が大切なので、定期的に検診を受けた方が良さそうです。話を聞いてもらうことで気分転換する人が多い。婦人科検診を、「辛い」、「痛い」、「不安」などと感じている人が多いけれど、医師や看護師の言葉で心温まったエピソードもありました。手を握ってくれた「手を握ってくれたり励ましてくれました。診察の最中はそれどころじゃないけれど、後で振り返って『ありがたいな』という気持ちになります」(34歳・会社員)治療の相談を親身に聞いてくれた「結局は大丈夫でしたが、子宮体がんの検査で引っかかってしまい、『もしかしたら子宮を取らなければならない』と言われた時は、『子どもなんていらない』と思っていた自分でも、かなりショックを受けました。でも、当時はまだ若かったので、『どうにかならないか?』と相談したところ、同じような婦人科系の病気を患った人や症状の体験談を話してくれました。私の体調が悪い時は、病院が混んでいても焦らせることなく、親身になってくれました。サバサバしていて言うことはズバッと言うけど、心のある言葉をくれる、本当にいい先生でした」(38歳・専門職)不安を和らげてくれる心配り「不安になるといつも看護師さんたちが優しくて不安を和らげてくれる。何かあるとすぐに気づいてくれるし、具合が悪そうだとすぐに休ませてくれたりと、忙しいはずなのにいつも気配りしていただいて、ありがたいです」(35歳・会社員)子どもの頃は行く機会がほとんどないため、婦人科の診察へ初めて行く時は誰でもドキドキするもの。緊張や恥ずかしさを感じますが、検査結果で異常がないとわかれば安心するのも事実。最近では気持ちに配慮してくれるクリニックが多いので、楽しい毎日を過ごすためにも、怖がらずに定期的に検診を受けましょう。(C)macniak/Getty Images文・三谷真美
2022年10月13日1男を育てるペンコさん。2人目のお子さんを望んでいたところ、ある日、妊娠検査薬で陽性反応が! 夫婦で大喜びし、後日産婦人科を受診すると、異所性妊娠(子宮外妊娠)の疑いがあることを告げられたのです。「一個人の経験談ではありますが、日常的には話しづらい内容だからこそ、マンガにして発信する意味があるのかもしれないと思っています」というペンコさんの体験マンガ。ぜひご覧ください。※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。 妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。しかも、退院後の検査では医師に「胞状奇胎」という病気である可能性を告げられ、確定したら早期に大きな病院への受診が必要になるため、「診察日よりも前に胞状奇胎とわかったら電話をする」と言われていました。そして次回診察日の2日前、ペンコさんの携帯に病院から着信があり――。 私は感情を抑えられるタイプの人間ではないため、悲しんだり、落ち込んだりしたときは、感情がそのまま出てしまう。一緒にいる息子に心配をかけたくないという気持ちもありましたが、この電話をもらったときは「ふ〜〜〜〜〜〜」っと長い息を吐いたり、正直な気持ちを息子に聞いてもらったり……。 まだ1歳だった息子に支えてもらった記憶があります。 病院からの電話の内容は「胞状奇胎である可能性が高い」という連絡でした。診察予定日前の電話ということもあり、着信があった時点でその内容を覚悟したペンコさんでしたが、やはり気持ちは落ち込みました。側にいた息子さんに、そのつらい気持ちを吐露したと言います。ママが悲しそうな表情をしていることを息子さんも不思議に思ったかもしれませんが、こういうとき、何も意見が返ってこない、小さな子が相手だったからこそペンコさんも素直な気持ちを吐き出せたのかもしれませんし、いつもと変わらない息子さんとの日常を過ごすことで、気もまぎれたのかもしれません。 親と子どもというのは、親が子どもを支えているようで、本当は親も子どもに大きく支えられているのですね。 ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※異所性妊娠(子宮外妊娠)とは:受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することを「異所性妊娠」と言います。異所性妊娠では、受精卵が卵管に着床するケースがほとんどで、卵管自体が破裂してしまうことがあります。卵管破裂になると大出血が起こり、激痛に襲われ、緊急の手術が必要です。異所性妊娠は、最初のうちは正常妊娠と変わりなく経過するため、自分ではなかなか異常に気付きませんし、妊娠検査薬でも正常妊娠と変わらない反応が出ます。そのため、妊娠に気づいたら早めに産婦人科を受診し、子宮の中に胎嚢があるかを確認することが必要です。 監修/助産師 REIKO ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ペンコアラサーで1児の母。育児絵日記やイラストエッセイを描いています!よく食べよく寝る人。テキトー人間だけど変なところを気にします。
2022年10月13日女性の多くが抱える腹痛、腰痛、イライラをはじめとした『生理の悩み』は、酷くなると婦人科系の病気にもつながりかねない。このたび、月経困難症等の予防・治療薬『LEP(レップ)製剤』に関するセミナーが開催された。生理と快適に付き合っていく、これからの女性の生き方とは―。LEPとはまず講話されたのは、山梨大学医学部産婦人科 准教授 吉野 修先生。月経困難症や子宮内膜症の治療や予防を目的としたLEPは、女性ホルモンの『エストロゲン』と『プロゲスチン』の合剤のこと。同じホルモン合剤で『ピル(OC)』があるが、こちらは避妊を目的にして用いる保険適応外の薬剤。一方、LEPは保険適用の薬剤である。LEPの仕組みだが、服用すると排卵が抑制されて卵巣がお休みできる。このため月経量も減少。月経量が抑えられれば生理痛の要因ともなるホルモンの過剰排出も抑えられるため、腰痛腹痛も起こりにくくなるのだ。更に、身体的だけでなく『精神面』においても問題解消がされているという治験結果が出ている。『ストレスなく普段通り過ごせる』状態は、多くの女性にとって非常にありがたいものだ。LEPは現代女性の強い味方『子宮内膜症』と『月経困難症』。これらの婦人病においてもLEPは現代女性の強い味方となる存在だ。例えば『子宮内膜症』。これは子宮内膜などの組織が、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育するという病気。昔の女性と比べると、現代女性は初経~閉経の期間が長くなり、出産回数が減ったぶん、人生における月経の回数が増えているそう。つまり月経回数が増えるごとにリスクが高まるため、この病気はLEPで予防が出来る。また生理の症状が酷くて普段通りの生活が送れない『月経困難症』。この疾患の患者は日本では900万人程度いると推定されているが、受診件数と比較すると、9割の人はかかるべきところのはずが病院にかかっていないそうだ。トークセッションのゲストで登場した、ボーダーレスな社会づくりを推進するfermata株式会社 共同創業者CCO 中村 寛子さんは、自己体験を踏まえつつ日本人特有の生理を隠す文化や我慢強さが影響しているのではと指摘。数年前はオフィスでも日常生活でも、人前で『生理』というワードを出すことすら憚られていた時代であったが、今後は臆せず生理やLEPを伝えていくことが、社会全体の理解にもつながっていくと感じているそうだ。これからは「我慢できなくなったら」病院へ行くのではなく、「少しでも気になったら」病院へ行き、生理と上手に付き合っていく時代になっていくのかもしれない。
2022年09月21日株式会社エンビプロ・ホールディングス(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:佐野 富和、以下「当社」)、東京大学大学院工学系研究科村上進亮研究室(所在地:東京都文京区、以下「東京大学村上研究室」)および当社連結子会社である株式会社ブライトイノベーション(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中作 憲展、以下「ブライトイノベーション」)は、リサイクル処理工程に係る温室効果ガス(以下「GHG」)排出量を算定するとともに、再生可能エネルギー(以下「再エネ」)活用による当該GHG排出量の削減効果を定量的に評価(見える化)する共同研究を開始しました。GHG排出量の定量評価のイメージ■1. 背景パリ協定の合意を主な契機として、気候関連財務情報開示(TCFD)や脱炭素に向けた目標の設定(SBT、RE100)などのイニシアティブへの参加企業が増加するなど、国内外で脱炭素経営に取り組む動きが進展しています。企業が、自らのGHG排出量を把握し、削減に取り組むことは脱炭素経営の根幹となっています。企業自らが使用する燃料や電気等に由来する排出量(Scope1、Scope2排出量)だけでなく、企業の活動に関連する他社の排出についても間接的な排出量(以下「Scope3排出量」)として算定し、サプライチェーン全体の排出量を把握することが求められるようになってきています。■2. 課題Scope3排出量の算定方法は、取引先から入手した1次データ(GHG排出量等の実際のデータ)を使用する方法と2次データ(環境省等が提供している排出原単位)を使用する方法の2つに大別されます。前者の方法は、算定の精度が高く、取引先を含めた排出量の削減努力が数値に反映されやすいことが特徴です。このような背景のもと、各企業が自社の製品・サービスに関するGHG排出量を把握し、取引先にデータを提供する必要性が高まってきています。■3. 共同研究の主な目的当社の各リサイクル処理工程で排出されるGHG排出量を測定し、取引先に提供可能な1次データの把握を目指してまいります。また、当社における、現在のRE100工場(使用電力が100%再エネ由来である工場)で行われているリサイクル処理と従来の化石燃料由来の電気を使用したリサイクル処理を比較した場合のGHG排出量の差を定量的に評価します。以上の取り組みを通じて、再エネ利用によるGHG排出量の削減効果を見える化し、当社を含めた社会全体の再エネ利用および脱炭素化に寄与していくことを主な研究目的としています。東京大学との共同研究契約を締結し、当該分野の専門的知見を有する同大学工学系研究科村上 進亮教授と共同で当該研究に取り組んでまいります。この共同研究を通して、東京大学村上研究室は、不足しがちな資源循環にかかるGHG排出量の基礎データを蓄積し、循環経済への移行と脱炭素化の間の関係を明らかにする研究を進めることを目的としています。また、サプライチェーン排出量(Scope1、2、3)の算定支援を含む環境経営コンサルティングを手掛けている当社連結子会社のブライトイノベーションが研究に参画します。■4. エンビプロ グループの脱炭素に向けた取り組み当社の中核事業である資源循環事業においては、地上資源(廃棄物)を回収し、破砕・選別等の処理を行うことで再生原材料を生産しています。2018年よりRE100に加盟し、2022年6月期においては事業活動で消費する電力のうち97%が再エネ電力です。資源循環事業を担う工場は、RE100工場となっており、低炭素プロセスによる再生原材料の生産を実現しています。■5. 会社概要(1)名称 : 株式会社エンビプロ・ホールディングス(2)所在地 : 静岡県富士宮市田中町87番地の1(3)代表者 : 代表取締役社長 佐野 富和(4)事業内容: 傘下事業会社(総合リサイクル、トレーディング、障がい福祉、環境コンサルティング他)の経営管理、並びにそれに付帯する業務(5)資本金 : 15億2,483万656円(6)設立年月: 2010年5月(7)URL : (1)名称 : 株式会社ブライトイノベーション(2)所在地 : 東京都中央区新川1-23-5 SHINKAWA EAST2階(3)代表者 : 代表取締役社長 中作 憲展(4)事業内容 : 環境・サステナビリティ戦略コンサルティング環境・サステナビリティ評価向上コンサルティングカーボンマネジメントコンサルティング、カーボンソリューションサービスサーキュラー・エコノミーコンサルティング、環境経営コンサルティング(5)資本金 : 1,000万円(資本準備金含む)(6)設立年月日: 2016年4月(7)株主 : 株式会社エンビプロ・ホールディングス等(8)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月26日2022年8月18日現在、Twitterでブームになっている、『#小児科はいいぞ』というハッシュタグ。同ハッシュタグを付けて公開された、小児科にまつわるエピソードに、温かな気持ちにさせられます。キュンとする子供の『ひと言』小児科医の森戸やすみ(@jasminjoy)さんは、初診をした子供のほほ笑ましいエピソードをTwitterに投稿。診察が終わった後、付き添っていた子供の母親が「最後に先生になんていうの?」とお礼の言葉をうながしたそうです。すると、その子供はじっと森戸さんの顔を見つめた後、こんなひと言を発しました。「また、あそぼうね」※写真はイメージ #小児科はいいぞ 初診した子、お母さんに「最後に(先生に)なんて言うの?」と促され私の顔をじっと見て「また、あそぼぅね」今日、私は遊んでいたのか?と思いながらニッコリ「そうね」こんなに患者さんに楽しい気持ちにさせてもらえる診療科があるだろうか?— 森戸やすみ⠒̫⃝♡* 小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK (@jasminjoy) August 16, 2022 「私は遊んでいたのか」と心の中でツッコミつつも、「そうね」と笑って答えたという、森戸さん。きっと子供にとって、その日の診察が『怖い』と感じず楽しい気持ちで受けられたからなのかもしれません。なんともかわいらしい『お別れの挨拶』に、投稿にはさまざまな声が寄せられました。・尊い…!なんか涙が出てしまいました。・かわいすぎる!小児科ならではの『ご褒美』ですね。・なんていい話。先生、子供さんに遊んでもらっていたのですね。日々、小さな命と向き合う小児科医という職業。大変なことも多い反面、子供たちに癒される、素敵な出来事もたくさんあるのでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月18日40代、50代ともなると気になってくるのが「がん」。中かでも婦人科系のがんは、女性ならではのものでやっぱり気になるものです。今回は、50代が発症年齢のピークの子宮体がんに注目。かかりやすいタイプや原因、症状、治療について産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「20年前の性交渉で?」子宮頸がんの意外な原因と見逃しがちな発症サイン【医師監修】「子宮体がん」ってどんな病気?不正出血から始まり、進行すると全身に転移することも子宮体がんは、がんの中でもどんな特徴があるのでしょうか。「子宮の奥には妊娠すると胎児が宿る体部があります。この体部にできるのが子宮体がんです。初期症状は不正出血で、茶褐色や黒い血液が一定量出ます。おりものに混じることもあります。生理痛のような下腹部の鈍痛や性交時に下腹部が痛むこともあります。進行するとお腹が張る感じが強まり、最終的には子宮からリンパ節、腟、腹膜、肺などにがん細胞が転移することもあります。すべてのがんの中での死亡率は高くないものの、婦人科系がんでは一番発症率が高いがんです。50代からの発症数が急増するのが特徴です」(駒形先生)。どんな女性がかかりやすい?1.閉経後50代から発症数が急増するのはなぜなのでしょうか。「子宮体がんは子宮内膜の細胞が炎症を起こしてがん病変することから始まります。閉経後の子宮内膜は、微量の女性ホルモン(エストロゲン)にも敏感に反応してしまう性質を持っています。 閉経後でも分泌されるエストロゲンに子宮内膜が長い時間さらされることで炎症を起こし、がんになっていくのです。卵巣が働いている間は黄体ホルモン(プロゲステロン)が子宮内膜を保護してくれるので閉経前には子宮体がんの発症が少ないのです。生理は子宮内膜を厚くさせて剥がすことで炎症が起きるのを防ぐ役割もあるのです」(駒形先生)。2.肥満肥満も高リスクの1つですが、なぜなのでしょうか。「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こしがんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。3.未産妊娠・出産経験がないことも高リスクになるのですね。「子宮内膜はエストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。妊娠・出産・授乳中は生理がなく、子宮内膜がエストロゲンにさらされることがありません。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」(駒形先生)。不正出血があったらすぐ受診?出血の原因を探るためにも受診を一度でも、また、少量でも不正出血があったら受診したほうが良いのでしょうか。「不正出血=子宮体がんというわけでなく、出血にはいろいろな原因が考えられます。1回だけだから、少量だからと自己判断することなく、受診してほしいですね。子宮体がんの検査は、まず経腟超音波検査で子宮内膜を調べます。そこで子宮内膜が厚くなっている場合は細胞診、組織診(細胞をより多く採取して調べる)と進みます。子宮体部の細胞診、組織診は痛みが強いので、まずは超音波で検査します」(駒形先生)。そして、超音波検査は見るタイミングが重要なのだとか。「子宮内膜が厚くなっているかどうかを見るのですが、生理前だと、生理の準備で厚くなっていることがあります。超音波検査は生理直後がベストです。よく、生理直後はにおいや血液が残っているかもといったことを気にする方がいますが、医師は慣れているので大丈夫。それよりも検査が遅れて進行してしまうほうが良くありません。医師とよく相談してスケジュールを組んでください。不正出血など症状があれば保険適用で検査を受けられます。病院やクリニックにより異なりますが、子宮体部細胞診は3,000〜5,000円程度、経腟エコー検査は3,000円程度で受けることができます」(駒形先生)。早期発見が大切「子宮体がんは早期発見できれば予後が良いとされています。初期ならば子宮と両側付属器(卵巣・卵管)を取り除く手術と薬物療法で済みますが、進行すると子宮の周辺のリンパ節なども取り除く必要が出てしまいます。また、手術をしても再発の可能性があるため、5年以上は経過観察をおこないます。進行した段階での手術をした場合は腟、骨盤内など局所での再発のほか、肺や肝臓といった局所外へ再発する可能性も高くなるので、子宮体がんは早期発見がとても大切です」(駒形先生)。まとめ駒形先生によれば、閉経後かなり時間がたっている女性は不正出血があるとびっくりして受診する人が多いそうです。一方でまだ生理があったり、月経不順の40代、50代女性は「いつもの生理不順か」くらいで見逃してしまいがちなのだとか。子宮体がんは一般的な子宮がん検診の対象になっていないので自分で見つけるしかありません。心当たりのある方は早めに受診してみてはいかがでしょうか。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年07月26日学生時代から、生理前のPMSや生理中の不調など、ホルモンバランスに振り回されてきた私。40歳になってからも、とにかく朝から晩まで不調続き。婦人科に相談しに行くと、「自律神経」が原因かもと言われました。自律神経を整える方法について調べ実践していくうちに、だんだんと体調に変化が!?息子のチック症発症をきっかけに婦人科を受診とにかく不調続きの私の半生高校生のころから生理痛がひどく、社会人になってからは生理前のPMSも加わり、生理やホルモンバランスの変動に振り回されてきました。ピルなども試しましたが、どれも体に合わずに断念。40歳になってからは、不調がさらに悪化。排卵日前後には体中が痛くなり、気分が落ち込む。排卵が終わればPMSでイライラしてネガティブに。生理が来れば、激しい腹痛と吐き気、腰の痛み。生理が終わるころには、体中の鉄分がなくなってしまったかのように貧血っぽく、常時めまい、吐き気、ぐったりして寝込む……。1カ月のほとんどが不調の連続です。なんとか折り合いをつけながら生活していたものの、離婚してシングルになり、息子が不登校で引きこもりになったため、私も家でぐったり寝込んだりイライラしたりしているわけにはいかなくなりました。繊細な息子は私の精神状態を敏感に感じ取り、ストレスからチック症を発症してしまったからです。このままではいけないと思った私は、婦人科を受診することにしました。婦人科で言われた思いがけない言葉に涙不調を改善するため勧められたのは、子宮の入り口に装着して直接ホルモンが作用するという薬でした。この薬は生理中の出血や腹痛を軽くするものだそうです。また、排卵日前後とPMSの不調については、ホルモンバランスを整える漢方で様子を見ましょうということになりました。残る対策は生理後の不調です。生理後の貧血による不調がつらいので、鉄分を補う鉄剤を処方してほしいと私が言うと「採血してみましょう」と医師。採血の結果、貧血はなく、「貧血ではないので鉄剤を飲んでも症状の改善には有効ではないです」と言われました。え? と私はがく然としました。私はどうにかしてこの不調を治したいと思って婦人科に来たのだから、このままじゃ引き下がれないと思い、「シングルで、ひとり息子が不登校で、今日婦人科に来るのもやっとだったんです。発達障害で、チックも発症してしまって……」と、関係ないことまで話しました。すると、「それは大変ですね。体調が悪くなるのは当然です。元々ある不調に精神的ストレスが上乗せされますからね。ひどくて当然。大変ですね」と医師。思いがけない言葉に、涙が出てしまいました。原因はストレス! 自律神経の乱れのせいホルモンバランスのせいで体調不良になっていると勝手に思い込んでいたけれど、私の場合は精神的なストレスで自律神経が乱れ、さらに不調がひどくなっていると医師に教えてもらいました。また、貧血のようにめまいが起きる原因は、「起立性低血圧」ではないかとのこと。これもストレスから起こる自律神経の乱れが原因の1つらしいです。私は早速、ネットで「自律神経整える」と検索したり、図書館で本を借りて読んだりしました。そして、自律神経を意識した生活を心がけるように。私が意識したことを簡単にまとめると、・深呼吸をする・ゆっくり動いて生活する・笑顔を作る・朝日を浴びる・軽い運動・ストレスを解消する工夫まず効果を実感したのが、深呼吸でした。気持ちが落ち込んで寝込んでしまったとき、ゆっくり深呼吸してみたのです。すると、目の前の霧が晴れたようにスッキリしました。お風呂でもゆっくり深い呼吸を意識しながら体を洗い、頭を洗いました。すると、毎回お風呂から出たあとはぐったりして座り込んでしまっていたのに、それがなくなったのです。また、意識して笑顔を作ることで、自然と楽しい気持ちになることも実感しました。まとめ心と体はつながっているという言葉をよく聞きますが、私はこのことを改めて再認識しました。私の場合、ストレスを感じて常に呼吸が浅くなっていたのかもしれません。深呼吸することによって、肺をはじめ体の隅々に酸素が行き渡ったように感じ、体や脳が動くようになりました。こんな基本的なことができていなくて、自律神経がうまく働かなかったようです。体調が悪いからなんとかしなきゃという焦りも、もしかしたら症状を悪化させてしまっていたのかもしれません。排卵日前後や生理前に体調が悪くなる日もありますが、前に比べると本当に快適に生活できるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。マンガ/山口がたこ著者/こんにゃく(40歳)40歳のシングルマザー。フリーランス。発達障害の一人息子は現在不登校真っ最中。毎日毎時間、いかに幸せに暮らすかを模索することが趣味。東京から大阪に移住し、山の風景に心癒やされる日々。
2022年06月22日【医師監修】実録!40代婦人科トラブル第92話。Michikaさんは中3、小5、小4の三姉妹を育てる母。しかし40代になって久々に受けた健康診断で大きくなり過ぎた子宮筋腫が判明し、2020年の年末に子宮を全摘されたそうです。子宮内膜症でもあったというMichikaさんの手術までの日々をマンガでつづります。「同じような病気で悩んでいる誰かのお役に立てれば」という気持ちで、描き始めたというMichikaさん。婦人科の病は、女性なら他人事とは思えませんね。 子宮摘出手術も終え、術後のあれこれや便秘も乗り越えたMichikaさん。いよいよ退院前日になりました。退院診察のため執刀医の長友先生に呼び出され……。 Michikaです。こちらは2020年末に子宮筋腫の治療で子宮を全摘出した体験を元に書き起こしたオリジナル漫画です。病気治療記と言っても、専門的な知識があるわけではない素人の主観的な記録です。実際に体調に不安のある方の治療のきっかけや不安の解消に繋がれば幸いではありますが、参考程度にしていただき、必要な方はちゃんと病院に行って診てもらってくださいね。 ※実際にはマスクをしている場面も、イラストでは省略しています。 相当つらいはずの病。気づかなかった私に医師は… さて。子宮筋腫の治療のつもりが、思いがけず新たな症状が見つかりました。 この後、長友先生にあるお願いをしてみました。 私は痛みに強い方だとは思っていましたが、強いんじゃなくてニブいだけだったかな……。子宮内膜症も20代30代の女性に多い病気らしいですが、みなさんは大丈夫ですか? 子宮筋腫の治療のつもりが、子宮内膜症も患っていたことが判明したMichikaさん。子宮内膜症といえば、ひどい痛みが出るはずなのに、Michikaさんはそんな痛みを感じず、とても不思議だったようですが、長友先生は「気付かなかったんじゃない?」とひと言。暗に「ニブいね!」と言われているように感じたということですが、こんなやりとりも長友先生だからこそ。Michikaさんの長友先生への信頼度がわかりますね! 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、ベビーカレンダー編集部を通して、婦人科医の監修を受けた記事です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 Michikaさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター Michika横浜に暮らす中2、小4、小3の三姉妹の母。ブログやInstagramで、漫画やイラストを描いてます。
2022年05月31日【医師監修】実録!40代婦人科トラブル第91話。Michikaさんは中3、小5、小4の三姉妹を育てる母。しかし40代になって久々に受けた健康診断で大きくなり過ぎた子宮筋腫が判明し、2020年の年末に子宮を全摘されたそうです。子宮内膜症でもあったというMichikaさんの手術までの日々をマンガでつづります。「同じような病気で悩んでいる誰かのお役に立てれば」という気持ちで、描き始めたというMichikaさん。婦人科の病は、女性なら他人事とは思えませんね。 子宮摘出手術も終え、術後のあれこれや便秘も乗り越えたMichikaさん。いよいよ退院前日になりました。退院診察のため、執刀医の長友先生に呼び出されて……。 Michikaです。こちらは2020年末に子宮筋腫の治療で子宮を全摘出した体験を元に書き起こしたオリジナル漫画です。病気治療記と言っても、専門的な知識があるわけではない素人の主観的な記録です。実際に体調に不安のある方の治療のきっかけや不安の解消に繋がれば幸いではありますが、参考程度にしていただき、必要な方はちゃんと病院に行って診てもらってくださいね。 ※実際にはマスクをしている場面も、イラストでは省略しています。 ありのままの筋腫にご対面!まさかの新たな病気まで!? ※Michikaさんのブログ限定で、モザイクなしの画像が公開されています。 血とかグロいものを見るのは苦手な方なのですが、自分のものだからか、スーパーで売ってる肉に似ていたからか?抵抗なく見ることができました。 で、え? 子宮内膜症?? 心の準備なく、取り出した筋腫のありのままの画像を見せられたというMichikaさん。こういうものを見るのは苦手な人も多いと思いますし、Michikaさんも「グロいものを見るのは苦手」なタイプだと言いますが、なぜか冷静に見ることができたそうです。さらに、長友先生からは「子宮内膜症にもなってたよ」というまさかの言葉まで! 子宮内膜症に巨大な子宮筋腫……。3人の娘さんを育てたMichikaさんの子宮は、本当に大変な状態になりながら、頑張ってくれていたのですね。 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、ベビーカレンダー編集部を通して、婦人科医の監修を受けた記事です。ただし、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 Michikaさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター Michika横浜に暮らす中2、小4、小3の三姉妹の母。ブログやInstagramで、漫画やイラストを描いてます。
2022年05月30日