2月20日にシアタートラムで開幕した『岸 リトラル』。この舞台から発せられる熱量は何なのだろう──。父親の遺体を埋葬するために、旅に出た息子。現実と空想が入り混じり、生と死のはざまで国境も越え、時空をいともたやすく超えてしまう、荒唐無稽な物語の幕がおりたときの客席も巻き込んだ高揚感。『岸 リトラル』は決して万人に喜々として迎えられる芝居ではないかもしれない。が、死してなお息子に悪態をつく父親、息子の空想上の親友である騎士たちも含め、確かにそこには人間が存在する。研ぎ澄まされた深い愛を感じずにはいられない。 刺激的な3時間半の初日の舞台を終えた出演者は言う。舞台『岸 リトラル』チケット情報「旅が始まった!という気持ちです。『お客様が受け止めてくれている』『一緒に旅をしている』という実感が波のように襲ってきました。そして自分たちでは見つけられないゴールに、急に連れて行ってくれた感じがして、とても嬉しかった」と母親ジャンヌと歌う娘シモーヌ役の中嶋朋子。騎士ギロムランと映画監督、盲目の老人の3役をやり終えた大谷亮介は「ほぼ全員が何役も演じるので出ずっぱり、セットも入り組んでいるというハードな芝居をやりきったのは、いろんな感慨があります。特に抽象的なギロムランをどう演じるか、稽古場では苦労しましたが、でも実際に人間には現実だけでなく、頭のなかには空想が常にある。現実をただ辛く描くだけではないこの作品でも、必要な登場人物だと思って演じました」と。ほぼ出ずっぱりの息子役、亀田佳明は「明日またどういう風に挑めるか、ウィルフリードとしては、写し鏡のように相手役の方と向き合うことでしか演じられないと感じています。千秋楽までとにかく瞬間瞬間、高みを目指してウィルフリードとして存在していきたいです」と気持ちはすでに前へ。そして「しゃべる死者」である父、岡本健一は、「いまここに生きている自分たちへのメッセージを、この作品は伝えてくれるような気がしています。この登場人物たちは様々な人との出会いによって人生がいい方向に変わっていく。それと同じように、僕たちも上村くんが船頭となって導いてくれる船に、みんなで全身全霊を込めて信じて乗っかっていく」と、『炎 アンサンディ』でもタッグを組んだ上村聡史の演出力をたたえる。その上村は「難しいか難しくないかでいうと、難しい芝居かもしれないです。でも心地よい爽快感もあって、感覚的に伝わることが大事な作品でもありますので、最後のシーンでのお客様の反応を見て、それを受け取っていただけたのかなと感じています」ほかに、栗田桃子、小柳友、鈴木勝大、佐川和正も時に応じてひとり何役も演じ、レバノン出身の作家、ワジディ・ムワワドの誌的なセリフを劇場に響かせる。果たして父子は、魂の還る場所にたどりつけるのだろうか。3月11日(日)までシアタートラムにて上演、3月17日(土)に兵庫公演。
2018年02月26日遺影専門の写真館がある町で起きた、悲喜こもごもの心震えるミステリー、道尾秀介さんが書いた小説『風神の手』。舞台は、西取川(にしとりがわ)をはさむ2つの町、上上町(かみあげちょう)と下上町(しもあげちょう)。その地にある遺影専門の写真館「鏡影館(きょうえいかん)」に飾られている写真が呼び水となり、数十年にわたる“縁”の物語が語られていく。道尾秀介さんは、朝日新聞で連載していた「口笛鳥」を『風神の手』の第二章に据え、その前後に加筆して、連作長編として完成させた。第一章の「心中花」は、若き漁師と女子高生という立場の違う男女の切ない恋物語が、続く第二章は、まめとでっかちという小学5年生の2人が決意を秘めて立ち向かう事件が描かれる。第三章の「無常風」で、死期間近の老婦人の告白によって、仰天の過去が掘り起こされ、エピローグの「待宵月」へなだれ込む。「真相へと迫っていく中で、犯罪が悪意で行われるとは限らないし、善行が善意で行われるとは限らないという、人間の複雑さ、面白さを書けたらいいなと思っていました」悪意のない嘘。言えなかった真実。過去の出来事の意味が裏返り、欠けていたピースが鮮やかにはまる快感。さらに、物語の鍵として、自然の神秘を感じるモチーフがちりばめられているのも、道尾ワールド。標題紙をめくると現れる、コナン・ドイルの小説から引用したエピグラフ(序文)が意味深だ。「5~6年前に読んだ小説のこの部分に強く惹きつけられたのは、めぐり合わせの不思議さを、僕もよく思うからです。いろんな偶然が影響し合って、日々、思いがけないことが起きる。たった一粒の砂がめぐりめぐって人を殺してしまうというような因果律の世界を、前々から書きたいと思っていました。人間は文明や街を作り、自然を支配してるかのようですが、どこかで風が吹くだけでいろんなことがこんなにも変わってしまう。僕自身も予想していなかったくらい、エピソードやモチーフ、人物同士が有機的につながったので、書いていて本当に楽しかった」本書に関しても奇縁があったそう。「砂がひとつの鍵になっている小説なので、カバーに使う装画を、僕が好きでライブパフォーマンスに通っていた、サンドアーティストの伊藤花りんさんにお願いしたんですね。うれしいことに、彼女は学生時代から僕の本を読んでくれていたそうなんです。世界は、人生は、不思議なもんだなぁといつも思っています」みちお・しゅうすけ作家。2004年に『背の眼』でデビュー。’10年に『光媒の花』で山本周五郎賞、’11年に『月と蟹』で直木賞など受賞歴多数。道尾さんは、作中に出てくるウミホタルを取材がてら実際に捕獲に行ったそう。「思っていたよりずっと蒼くて明るい。神秘的でした」朝日新聞出版1700円※『anan』2018年2月14日号より。写真・水野昭子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年02月12日レバノン出身の劇作家ワジディ・ムワワドが執筆し、数々の演劇賞に輝いた『炎 アンサンディ』に続き、上村聡史が演出を手掛ける『岸 リトラル』が東京・シアタートラムで上演される。舞台『岸 リトラル』チケット情報生きる意義を見いだせない青年・ウィルフリードと自らの死を受け入れられない父親・イスマイルの魂が、死体を埋葬すべき場所を求めて旅するさまを描く本作。ウィルフリードの死んだ母親や父子が旅路で出会う“歌う娘”など4役を演じるのが、上村作品初出演となる中嶋朋子だ。8年前に初めて本作を読んだという上村。改めて本を読み返し「荒唐無稽に突っ走りながら、古代と現代を行き来するような叙事詩のような質感が面白いと感じた」と明かす。『炎~』を含めたムワワドの“「約束の血」四部作”の第一作目に位置づけられ、作者が28歳の時に書いた作品だが、いま読んで、強く感じたのは若さゆえのエネルギーだという。「何かを創造し、世界を変革するには、このエネルギーは必要なんだと感じました。個人史的な部分から、大きな歴史――『オイディプス王』からシェイクスピアの『ハムレット』、ドストエフスキーの『白痴』まで様々なモチーフを抱えながら、大きな物語に展開していく。いまだからこそ、それをやりたいと思った」中嶋は、上村の舞台を観て「個人的で、でもすごく大きな物語があると思う」とムワワド作品と重なるものを感じているようだ。中東の荒野で展開する壮大な物語に圧倒されつつ、ワクワクした気持ちも抱いている。「『炎~』もそうなんですが、どうやって稽古から作っていったの? と感じさせるんです。今回、オファーをいただいて、掴み切れないような大きさを感じつつ、でも『あぁ、演劇するってそういうことなんだ』とどこかで思わせてもらいました。いまは『上村さんにすごい切符をもらったぜ!』と思ってます(笑)。私にとって新たな格闘のスタイルになると思うし、地球の硬い核のような深い部分まで掘り起こさないといけない何かがあるはずで、そこに触れた時、私はどうなるんだろう? という気持ちです。いまはまだ、全く想像がつかないですけど、生命として海から陸に上がって、肺呼吸になるくらいの変革、衝撃があるんじゃないかと思ってます」そんな中嶋に対し、上村は彼女の発する声、言葉に特別な“何か”を感じたという。「言葉が美しいんですよね。リアルなお芝居でも古典でも、発語された言葉が透明感をもって伝わってくる。愛することや憎しみ、その葛藤や、静謐さが時に荒々しさをもって、中嶋さんの声を通して伝われば」と期待を寄せる。その発言を受けて中嶋は「未知数です」と苦笑しつつ、歌で世界を変えようとする難役に対し「彼女の歌は歌唱というより、魂の響き。だから、きっと大丈夫」と語る。「俳優の身体を通した言葉に明かりを当てる」――。これは上村が信頼を置く照明の沢田祐二に言われ、自らの核としてきたという言葉。中嶋の歌声がどんなパッションを帯びて発せられるのか。楽しみだ。公演は2月20日(火)から3月11日(日)まで。取材・文:黒豆直樹
2017年12月28日「社会がこれだけ多様性に富んだものになっている今、ひとつの型に子どもたちを押し込めるのは子どもの『生きる力』を削ぐだけでしょう」と教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さん。「一人ひとりが自分の個性に気づくようにと向けていくのが本来の教育です」と言うのは脳科学者の茂木健一郎さん。日本の教育が世界から大きく取り残されていく中、「教育とは何か?」というテーマでお二人が対談。2020年のセンター試験廃止までに「親たちが知っておくべきこと」に迫ります。 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (尾木直樹(著)、茂木健一郎(著)/中央公論新社)※本書に収録されている対談は、2017年に法政大学女子高等学校で行われた公開対談「これからの学び・これからの学校」と、単行本『おぎ・もぎ対談「個」育て論』(2013年9月青灯社刊)に掲載された対談です。■偏差値が「学びのアレルギー」を引き起こす茂木:僕がTwitterでこんなふうに怒ったことがあったんです。「予備校の偏差値表、『この偏差値だと、この大学』とか書いてある、あんな表を学校に貼るな! 子どもの心の傷害罪で訴えてやる!」と。そうしたら、みんなが喜んでいます。喜ぶということは、内心みんな思っているということでしょう?尾木:ひどいです! 大学名と学部名を聞いて、「ああ、偏差値あのくらいだから、俺より低い、高い」なんて瞬時に判断を下すようになっているのですから。茂木:子どもたちは、まずいご飯をたくさん食べさせられて、「もう食べたくない」という状況なんじゃないかと思います。おなかが空いたら食べますよね?子どもたちの脳が、どうでもいい情報をたくさん入れられて、もういっぱい、いっぱいになっちゃっている。アレルギーを起こしているのかな? 「学びのアレルギー」。尾木:ああっ。「学びのアレルギー」ね。それはすごく的確な表現だなぁ。■この子にとって「何」が一番大事なのか?尾木:僕が現場の教師だった頃は、「今、この子にとって何が大事か? どうするのがいいのか?」と考えて、真正面からぶつかっていきました。それが僕の教育実践スタイルだったの。茂木:尾木先生みたいな先生がもっとたくさんいたら、日本の子どもは救われるのにね。尾木:おもしろいとは思いますよ~。茂木:おもしろいし、子どもたちも、親御さんも、救われるんじゃないかなぁ。尾木:僕は、今のこの日本の現状を、どう突破するかということが一番気になりますね。茂木:教育について「理想の教育システムとは何か?」といった「議論」はよく聞きます。でも、僕が思うのは、「じゃあ、その理想の教育システムって、いつできるんですか? 10年後、20年後ですか?」ということです。いまの子どもたちは、「理想の教育システム」ではない教育を受けているという現実があります。この瞬間に、目の前にいる子どもを救えなかったら、意味がないと思ってしまうんです。教育って常に、「管理」とか「標準化」との闘いなのかもしれませんね。そういうシステムからはみ出したところを教員や親をはじめ、大人がもう少しフォローしてあげる。やろうと思えばできるはずですからね。尾木:ええ、本当に。茂木:たとえば、尾木先生がある生徒に岩波新書を毎週読めと指示した、というのは良い例だと思うんです。いまの管理主義的な教育が続いたとしても、その中でも工夫はできる。周囲の大人が、その子の個性をしっかり認めているよということを伝えればいいんです。たとえば、先生が通知表を渡す際などに、「これは、本当は違うんだよ」と言えばよい。「いまの入試制度が変わらない限り、『あなたの偏差値はここかな』という話はしなければいけないけれども、どこの学校に行ったって、一生懸命やれば大丈夫なんだよ、偏差値で人の価値が変わるわけじゃないんだよ」ということを、本人の長所とともに伝える。そういうことを言ってあげれば、それで救われることがきっとあるはずです尾木:簡単にできますよ。そこは、個人の裁量、工夫の範囲ですから。そういう大人の姿勢が大切だと思います。●尾木先生の教員時代のエピソード教員時代に、一人やたら優れた子がいたのです。「この子はすごいわ、能力を伸ばさなきゃ」と思って、1週間に一冊、岩波新書を読みなさいって言ったのです。それで、何を読んだかを全部報告させたのです(中略)やっぱり、高いレベルの学びや世界に挑戦していく、視野を広げていくというリードをこの子にはしてやらないと、変な天狗、井の中の蛙で終わっちゃうと思いました。彼にはもっと高い峰に立ってほしかった。出典: 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (尾木直樹 茂木健一郎/中公新書ラクレ)より抜粋 ■お父さんの教育観、お母さんの教育観茂木:昔はお父さんお母さんに、学校が偏差値とか言っていたって、そんなのうちは関係ない! っていう強さがあった。尾木:それぞれの家庭が生活に根ざした独自の伝統的な価値観を持っていたんですよね。いまは、まるで逆です。学校の価値観の中に同心円状に各家庭がストンとはまってしまっている。むしろ、家庭の方が求めている。茂木:昔の人の伝記を読んでいると、お父さんの教育観、お母さんの教育観とかがすごく感じられますよね。本当はそこがすごく大事なのかもしれない。教育再生には。■ブレない親の「個」教育が個性を伸ばす尾木:内心ではみなさんそれぞれに結構思っていることがあっても、なかなか言い出せないだけなのかもしれないですね。茂木:それを、どんどん、言っていけばいいんじゃないのかな。僕が見ていると、意外と、強い親に育てられた子どもって大丈夫な子どもが多い気がします。尾木:たしかにその通りだと思います。子どもの個性―すぐれた面も気になるところも、かくれた才能も含めて―を一番的確につかんでいるのは、何といっても親御さんなんですから。すべての子どもたちが、本当に伸び伸びと自分の持ち味を生かしながらどこまでも成長していくためには、「個別」教育が最適ですよね。個性を伸ばそう、寄り添って成長をサポートしよう、そういう発想と姿勢を意識的に強く持たないと、一斉主義や集団的指導・教育の甘言にまどわされ、巻き込まれてしまうように感じています。■「挑戦する脳」を作るためにママができること尾木:2020年には、大学入試改革を中心に据えた抜本的な教育改革が行われます。戦後7度目の改革ながら、ここまで大がかりな改革は初めて。でも、そこまでしなければならないほど、日本の教育はどうにもならない状況に来ているのです。茂木:まずは、ママたちが『当たり前』や『常識』をうのみにせず、自分のフィルターを一度通して考えてみることです。それは自分自身の思考や感覚に対する肯定でもあります。いかがでしたか? 「挑戦する脳」を作るために、いま、ママができること。それは、まずママ自身が、あふれる情報や「常識」を妄信せず、自分の頭で考えてみることのように私は感じました。■今回取材にご協力頂いた“尾木ママ”こと尾木直樹さんと、脳科学者の茂木健一郎さんの共著 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (中公新書ラクレ)尾木直樹 著 茂木健一郎 /中央公論新社 ¥780(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、法政大学特任教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、22年間中学・高校でユニークで創造的な教育実践を展開。その後大学教員に転身して22年、合計44年間教壇に立つ。現在は講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中尾木ママ オフィシャルブログ: 茂木健一郎さん プロフィール脳科学者、作家、ブロードキャスター。東京大学理学部、法学部卒業後、ケンブリッジ大学を経てソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「一リットルの脳の中に、現実も、夢も、宇宙も、すべてある」と。茂木健一郎 オフィシャルブログ:
2017年12月14日舞台にテレビにCMに、大活躍のだいすけお兄さんの冠番組『だい!だい!だいすけおにいさん!!』が、いよいよHuluで独占配信スタート。これから毎週金曜日、だいすけお兄さんに会えるんです!ということで、12月8日から配信されている第1回を徹底レビュー。たくさんの子どもたちも登場し、だいすけお兄さんのイキイキとした笑顔が満載でしたよ!■だいすけお兄さんが、子どもの悩みを解決!「みうちゃん」と「まーくん」が遊んでいるおうちに “ピンポーン”と、おなじみ(!?)の変顔&ハイテンションで訪れた、だいすけお兄さん。一緒に遊ぼうと思ったけれど、お部屋がおもちゃで散らかり放題…。そこで、だいすけお兄さんはお片付けを提案。でも、一体どうしたらキレイになるんだろう…と頭を抱えたところで、 3人そろってスーパーヒーロー“できるんニャー”に大変身しちゃいます。これこそ、番組のメインとなるホームドラマ「おうちヒーロー☆なんでもできるんニャー!」。だいすけお兄さんふんする「ダイスケニャ」は、いつも一生懸命なのにちょっとマヌケなヒーロー。「ミニャ(みうちゃん)」「マニャ(まーくん)」と協力して、子どもの悩み事や困り事を解決していきます。今回のミッションは、部屋を散らかす“ちらかすゾウ”をやっつけること。さっそく「みんなでお片付けするニャー!」と意気込むものの、探していた玩具を見つけたり、本を読み始めてしまったり、お片付け “あるある”につまずく3人…。けれども「仲間と離ればなれになりたくないよ」というおもちゃたちの声に耳を傾け、同じ場所に戻してあげることを決意。みごとにお悩みを解決するのです。たしかに“おもちゃを仲間同士でいっしょにしてあげる”という感覚は、お片付けを習慣化する良い糸口になりそう。そんな風に、子どもたちのお悩みを「できるんニャー!」たちが毎週解決してくれるようですよ!ちなみに「ミニャ」は、大河ドラマ『おんな城主 直虎』や連続テレビ小説『わろてんか』(ともにNHK)で、主人公の幼少期を演じた新井美羽。「マニャ」は、CMなどにも出演し、今後の活躍が期待される築地まさたか。番組開始前、だいすけお兄さんが「なんてことない会話の中にも楽しさやあたたかさがあふれている内容になっているので、そういうところも感じとってくれたらうれしいです」とコメントしていましたが、まるで家族のような3人のやりとりにはホッコリ。だいすけお兄さんの父性が垣間見える感じもまた、たまりません…!■だいすけお兄さんの歌に親テンションアップ! 子どもノリノリ!ドラマの間に挟まれるかたちで展開する「だいすけおにいさんとうたっておどろう」は、だいすけお兄さんが保育園や幼稚園に出向き、子どもたちと一緒に歌い踊るコーナー。今回は、エンディングテーマでもある『ちちんぷりぷりくるくるりん』を披露してくれました。歌番組などでひとりで歌うだいすけお兄さんもステキだけど、やっぱりたくさんの子どもたちに囲まれて歌うだいすけお兄さんは、のびのびしていて楽しそう!ここはだいすけお兄さんの本領発揮で、青空の下、子どもたちはニッコニコでお尻をフリフリダンシング。この番組のためにあらたに書き下ろされた楽曲ながら、一度聴いただけで覚えられるキャッチーなメロディに、こちらも思わずテンションが上がっちゃいます。筆者の横で一緒に番組を鑑賞していた5歳の息子は、ノリノリで「ちちんぷりぷり~ぱりらっぱ」と大熱唱。「画面の向こうでもみんなが一緒に踊ってくれたり、歌ってくれるようなそんな番組にしたいです」という、だいすけお兄さんのねらいはバッチリなようですよ!■だいすけお兄さんの読み聞かせに癒される!観る前から「絶対良いっ!」と思っていたけれど、結果としてやっぱり良かった「だいすけおにいさんのよみきかせ劇場」。今回だいすけお兄さんが読み聞かせしてくれた絵本は、人気作家・のぶみの『おこらせるくん』(角川書店)です。怒らせてばかりの“おこらせるくん”と、怒ってばかりのママのお話。笑いもあるけど、最後には心にジーンと響く物語に、子どもたちは引込まれている様子。もちろん、画面を食い入るように観ている息子も同様で、ゲラゲラと大笑いしながら物語を追っていました。そして母は、子どもがストーリーに夢中になっている横で、だいすけお兄さんの“あたたかな声”と“やさしい合いの手”に、ちゃっかり癒やされるのでした…。■だいすけお兄さんの夢への第一歩!?ドラマ、歌&ダンス、絵本という3つのコーナーすべてにだいすけお兄さんは出ずっぱり。配信後、だいすけお兄さんはブログで「僕が卒業してから生涯かけてやりたいことは、子どもたちやご家族が楽しめるモノを増やしていって、子ども業界が一段と盛りあがっちゃうことです」と明かしていましたが、この番組はまさにその第一歩と言えそう。子どもたちに囲まれているだいすけお兄さんを観て、ちょっぴり懐かしさも感じた『だい!だい!だいすけおにいさん!!』。いろんなお兄さんを堪能できて、親子で幸せを感じる23分間となりました。第2回では『おうちヒーロー☆なんでもできるんニャー!』が、紙で雪だるま作りに挑戦というから、これまたおもしろそう。さらに現在、だいすけお兄さんが描いた“できるんニャー”のぬりえを募集中で、台紙は番組ホームページから誰でもダウンロードOK。Huluは2週間の無料おためし期間があるので、気になる方はチェックしてみてくださいね!Huluオリジナル『だい!だい!だいすけおにいさん!!』Huluで独占配信中(毎週金曜更新)公式サイト:
2017年12月14日「子どものやる気、主体性を尊重したほうが、教育は良い結果が出ることが多いのです」と言うのは、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さん。一方で、「子ども達の学ぶことに対する感動や好奇心が、どうしてここまで下がってしまっているのか」と、危惧する脳科学者の茂木健一郎さん。 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (尾木直樹(著)、茂木健一郎(著)/中央公論新社)※本書に収録されている対談は、2017年に法政大学女子高等学校で行われた公開対談「これからの学び・これからの学校」と、単行本『おぎ・もぎ対談「個」育て論』(2013年9月青灯社刊)に掲載された対談です。そんなお二人が出版した本『教育とは何?』の中では、子どもの「生きる力」についてもお話されています。子どもの「やる気」や「主体性」。ママにとって、関心の高いキーワードなのではないでしょうか?■なぜ子どもたちは「学ぶ意欲」を失ったのか茂木:大学で教えていて、「どうしてこんなにやる気を失っている子が多いのか」と、強い危機感を感じています。僕は、それを「学力低下」だとか、「偏差値が●●の学校の生徒だからそうなのだ」みたいないい方で説明するのは、根本的に間違っていると思うのです。尾木:僕も大学で教えていて、学ぶ意欲を失った大学生が増えていることが、とても気になっていました。おそらく、中高時代に知的な学びにおけるドキドキ感をあんまり味わったことがないのではないかと思うのです。学ぶことによって、世界がパッと広がるような感じ、あの感覚、知的興奮を知らないのでしょうね。茂木:本来、すべての子どもには、知的好奇心があって、目を輝かせていたはずなんです。けれども、日本の教育を受けているどこかで、そういう心を殺されてしまった…。だから、彼らはある意味、「被害者」なんだと僕は思っています。■子どもの“好き”を応援してでは、子どものやる気にスイッチを入れるために、ママたちはどうすれば良いのでしょう?尾木:まずは、わが子のことをよく観察して、その子の興味・関心があるものを見つけ出してあげることが大切です。以前、体操の内村航平選手のお母様に直接話を伺ったことがあるのですが、もともとご両親はサッカーか野球をやらせたかったそうです。でも、彼はそちら方面にあまり関心を示さなかった。トランポリンが好きで、跳ねたり回ったりするのに夢中になっていたから、誕生日にトランポリンを買ってあげた。そういうところから、どんどん体操にはまっていたそうです。お母様の話を聞いて、他人との比較ではなく、その子の自己決定を尊重し、大人が“個”に寄り沿うことで、子どもの力は無限に伸びていくのだと実感しました。■松岡修造さんは「がんばれ」という言葉が嫌い?尾木:また、元テニスプレーヤーでスポーツキャスターの松岡修造さんと対談させていただいたときのこと。修造さんが、「僕、『がんばれ』という言葉が一番嫌いなんですよ」と切りだされたので驚きました。「でも、いつも『がんばれ』と声をかけているじゃないですか」と言うと、「僕は自分からがんばれと言ったことは一度もないのです。本人が自分で『がんばる』と言ったときだけ、『だったらがんばれ』と言っているんです」とおっしゃった。これは、ものすごく本質をついた言葉です。錦織圭くんや萩野公介くんといった、若くして世界レベルで活躍しているトップアスリートたちの話を聞いても、自分が興味を持ったことを、自分でしっかり考えてやっていく中で、確実に成果を出しているのです。■子どもの「生きる力」を育てるために茂木:脳科学者として言いたいのは、一人ひとりの子どもの中に、必ず「個性」はあるということです。その個性を、それぞれに見いだすようにしていかなければならない。いまの教育ではそれを見いだす機会を与えられていません。一人ひとりが自分の個性に気づくようにと向けていくのが本来の教育です。尾木:日本では「一斉指導」ばかりを重視して、ちょっとでも基準からはみ出す子は白い目で見たり、排除したりしがちです。でも、大人が一方的に枠を与えそのなかで競わせていては、子どもたちの可能性を狭めることにしかなりません。これだけ多様性に富んだ社会になっている今、一つの型に子どもたちを押し込めるなんてナンセンス。そんなの、子どもの「生きる力」を削ぐだけでしょう。そうではなく一人一人の多様な個性を尊重すれば、子どもたちは大人の想像を超えてどんどん成長していくはずです。次回は、「2020年の大学入試改革までに、親が知っておくべきこと」です。■今回取材にご協力いただいた“尾木ママ”こと尾木直樹さんと、脳科学者の茂木健一郎さんの共著 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (中公新書ラクレ)尾木直樹 著 茂木健一郎 /中央公論新社 ¥780(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、法政大学特任教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、22年間中学・高校でユニークで創造的な教育実践を展開。その後大学教員に転身して22年、合計44年間教壇に立つ。現在は講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中尾木ママ オフィシャルブログ: 茂木健一郎さん プロフィール脳科学者、作家、ブロードキャスター。東京大学理学部、法学部卒業後、ケンブリッジ大学を経てソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「一リットルの脳の中に、現実も、夢も、宇宙も、すべてある」と。茂木健一郎 オフィシャルブログ:
2017年12月13日「海老蔵さんは東大には入れませんが、ハーバード大なら合格できるかもしれません」と言うのは、脳科学者の茂木健一郎さん。偏差値に重きを置く日本の教育に強い危機感をお持ちです。一方で、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんは「茂木先生が感じていらっしゃる日本の教育の『おかしさ』とその分析の的確さに驚嘆しました」と、おっしゃいます。 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (尾木直樹(著)、茂木健一郎(著)/中央公論新社)※本書に収録されている対談は、2017年に法政大学女子高等学校で行われた公開対談「これからの学び・これからの学校」と、単行本『おぎ・もぎ対談「個」育て論』(2013年9月青灯社刊)に掲載された対談です。そんなお二人が、日本の偏差値教育、日本の教育の未来について語った対談をまとめた『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』を出版されました。お二人の教育論、偏差値システムの問題点、そして親が家庭で何をすべきかについて、本の内容をご紹介します。■「挑戦する脳」は、本来だれにでもある「挑戦する脳」。このキーワード、ちょっと、気になりませんか? もし、物事に意欲的に取り組める脳、いわば挑戦する脳があるのなら、その育て方を知りたいものです。茂木さん(以下、茂木):人間は生まれると、やがてハイハイしたり、立ったりする。あれは、全部、挑戦です。人間は、子どものときからずっと挑戦をしています。挑戦する能力、すなわち「挑戦する脳」は、本来だれにでもあるものです。それを「挑戦しない脳」にしてしまうものは何か? それをしっかり考えてみる必要があります。僕は、その理由のひとつに偏差値に重きを置く「日本の教育システム」があると考えています。尾木さん(以下、尾木):日本の教育の癌(がん)とも言える偏差値主義について、日本人はもっと現実を直視しなければなりませんね。茂木:たとえばアメリカの入試には、偏差値の概念はありません。歌舞伎役者の市川海老蔵さんは、僕に「日本の教科書は、読んだことがない」と豪語されていました(笑)。彼は日本の最難関、東京大学には入れないでしょう。けれども、ハーバード大学なら、彼を合格させると思いますよ。彼は歌舞伎役者としては超一流ですからね。この違いが日本の教育が抱えている問題点を浮き彫りにしていると思います。■マジメに終わっている日本の教育偏差値って、そんなに悪いもの!? ママ世代にとっては、「偏差値をあげるために勉強をする」というのは、ごくあたり前の感覚。すぐにはピン!ときませんが…。尾木:僕は、何年も前から著書などで、日本の学校や教育現場は『博物館』『化石』だと言ってきました。日本の教育が世界の流れから取り残されて、20年近く経つのではないでしょうか? マジメな話として、今の日本の教育は終わっています。茂木:そもそも、人間の能力はいろんなとがり方があります。たとえば役者としてとがっている人と、学者としてとがっている人は、とがっている部分がまったく違います。こんなふうに、本来、いろいろな方向に向いている人の能力は、比べられるものではないんです。つまり「偏差値」というモノサシだけでは、人間を評価する方法としてはまったく足りないのです。■「探究科」を新設して進学校になった堀川の奇跡「人間の能力は、偏差値というモノサシでははかれない」と言われても、現実問題として、わが子は偏差値で評価されています。そうではない学校なんて、あるのでしょうか?尾木:実際に「結果を出した」という意味では、京都の市立高校である堀川高校のお話は、説得力があるかもしれませんね。堀川高校で「探究科」を新設したところ、1期生が卒業した2001年には、国公立大学の現役合格者数が106人になりました。その前年は6人だったので、「堀川の奇跡」とも言われました。その後、京都大学にも毎年30人台の合格者が出るようになり、堀川高校は京都の公立高校ではトップと言えるような進学校になっていきました。「探究」というのは、社会や身近な生活の中から生徒自ら課題を見つけ出し、実験や調査などをもとに論文をまとめ発表するという授業活動です。たとえば、琵琶湖の水を浄化するにはどうすればいいかといった調査研究を3年間続けてそれを卒論にまとめます。生徒が100人いれば100通りの探究がなされ、それを先生がサポートする。先生だけでは指導しきれないので、京都大学の大学院生などがアシスタントに入ります。■「受験勉強」をするために必要なもの偏差値主義ではない学校で、しかも受験に直接、役に立たなさそうなことをして、なぜ難関の京都大学に合格できるのでしょうか?尾木:受験勉強の土台に、「この学校で、これを学びたい!」という強い想いがあるんです。自分なりの探求を続けているうちに、「京大の○○先生の研究室に行きたい」「東大の○○先生のゼミに入りたい」というような目標を持つことになり、生徒はその目標達成のためにがんばります。偏差値の高さや有名大学かどうかではなく、自分の内側から沸いてくる強いモチベーションがあれば、何とかなるものなんです。この例からもわかるように、子どものやる気、主体性を尊重したほうが、教育というのは良い結果が出ることが多いものです。次回は、子どもの「やる気」や「主体性」について考えます。■今回取材にご協力いただいた“尾木ママ”こと尾木直樹さんと、脳科学者の茂木健一郎さんの共著 『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか』 (中公新書ラクレ)尾木直樹 著 茂木健一郎 /中央公論新社 ¥780(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、法政大学特任教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、22年間中学・高校でユニークで創造的な教育実践を展開。その後大学教員に転身して22年、合計44年間教壇に立つ。現在は講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中尾木ママ オフィシャルブログ: 茂木健一郎さん プロフィール脳科学者、作家、ブロードキャスター。東京大学理学部、法学部卒業後、ケンブリッジ大学を経てソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「一リットルの脳の中に、現実も、夢も、宇宙も、すべてある」と。茂木健一郎 オフィシャルブログ:
2017年12月12日2017年夏に行われた『「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ~ようこそ、真夏のパーティーへ~』がDVD、Blu-ray、CDになってポニーキャニオンから12月6日にリリース。スペシャルゲストとして、だいすけお兄さんも登場した貴重なステージを収録した本作。その見どころを解説しちゃいます!■夏の恒例! 大規模コンサートを完全収録『「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ』は、毎年夏に行われる大規模なコンサート。今回発売するDVDは、今年8月にさいたまスーパーアリーナで開催したステージをノーカットで収めた完全版(一部、大阪城ホール公演の映像を使用)です。出演者(敬称略)は、花田ゆういちろう、小野あつこ、小林よしひさ、上原りさ、ガラピコぷ~(チョロミー、ムームー、ガラピコ)。さらに「おとうさんといっしょ」からシュッシュ、ポッポ、なお、せいや(映像出演)。そこに、特別ゲストの横山だいすけと超豪華!特に、今年3月に惜しまれつつNHK『おかあさんといっしょ』を卒業しただいすけお兄さんは、どんな姿で登場するのか!? と公演前から注目が集まっておりました。■真夏のパーティーの準備に大忙し!2017年のテーマは“真夏のパーティー”。スイーツなどで彩られたステージ上では、キャストたちがパーティーに向けて準備を開始!まずは「シェイク シェイク げんき!」「ヤッホ・ホー」など、思わず口ずさみたくなるノリノリの歌とダンスで、会場を盛り上げます。そして、お兄さんとおねえさんが、本格的にパーティーの支度へと向かうと…鳴り響くのは「パオ~オ~ン」とホラ貝の音色。そう、早くもあの方の登場です!■スペシャルゲストは、旅に出かけた人気者!軽快なテーマソングに乗って、なんと観客席から姿を現わしたのは…そう、かぞえてんぐっ!! 登場時には、ママたちの興奮も最高潮! 会場全体が全力で手を振ってかぞえてんぐを迎え入れる様子に、その人気ぶりが伺えます。「かぞえったい~、かぞえたっい~」とおなじみの楽曲を歌い終えたら、数を数えないわけにはいきません! パーティーに必須の“アレ”の数を、会場中のみんなと一緒にハイテンションで数えていきます。子どもたちの瞳がキラキラと輝く中、続いて披露したのは「かぞえてんぐのかぞえたび」。7月にリリースしたDVD『かぞえてんぐといっしょにかぞえよう!~旅(たび)にはかぞえるものがあふれてんぐ~』に初収録されたバラードで、一度聴いたら忘れられない名曲です。どこか懐かしいメロディに心がほっこりと温まったところで、かぞえてんぐとはここでお別れ。でも、まだまだサプライズは続きますよ…!■だいすけお兄さん×ゆういちろうお兄さんのハーモニーに感服会場に戻ってきたゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんは、海をイメージした爽やかな空間で「あの子をさそって海へ行こう」を歌い上げます。全力のパフォーマンスに、観ているこちらもウキウキ。やっぱり、お兄さん&お姉さんのパワーはすごいっ!お待ちかねの「ブンバ・ボーン!」は、よしお兄さんだけでなく、りさお姉さんも登場するスペシャルバージョン。会場の子どもたちも元気いっぱい笑顔で踊りまくります。ダンスの後は、「少年の夏」をしっとりと。そして、歌の途中で登場したのはだいすけお兄さん! 先程、登場したのは、だいすけお兄さんの親友・かぞえてんぐですからね。だいすけお兄さんは、このタイミングで初登場です。それにしても、ゆういちろうお兄さんとだいすけお兄さんのデュエットが聴けるなんて贅沢! ゆういちろうお兄さんの表現力豊かな歌声と、だいすけお兄さんの温かな歌声が重なり、ついつい笑顔に。あつこお姉さんの美しい歌声もあいまって、貴重すぎるハーモニーに大満足です。■いよいよパーティーの幕開け! みんなで盛り上がろう!! 会場の飾り付けができたら、ついにパーティーがスタート! 出演者がステージに全員集合で、「ぱんぱかぱんぱんぱーん」「エイエイオー!」など元気いっぱいのナンバーで会場中を魅了します。そして訪れる、幻想的なケーキへの点火。みんなで「いつまでもともだち」を優しく歌い上げ、エンディングへと向かいます。この時、あんなにパワフルだった会場の子どもたちも、静かに歌に聴き入っているから不思議…。やっぱり歌のメッセージは、幼心にも届くものなんですね。■特典映像も豪華! よしお兄さん&りさお姉さんが大活躍特典映像は、コンサートで歌う「エイエイオー!」の振り付け練習動画。ということで、本編を観る前にこちらをチェックするのがおすすめ!ほかに、2016年のファミリーコンサートで披露されたミニミュージカル「天才よしナルド大ピンチ」も収録。よしお兄さん扮するよしナルド・ダ・ピンチが繰り広げるミュージカルは、りさお姉さんのソロ曲が聴ける貴重なチャンス。1年前とはいえ、どことなく若いだいすけお兄さんとあつこお姉さんの姿も必見です。明るいダンスナンバーから、心地良いバラードまで幅広いラインナップで見応え十分の『「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ~ようこそ、真夏のパーティーへ~』は、12月6日リリース。お兄さん、お姉さんが全力で輝く姿に、親子で元気をもらっちゃいましょう!■「おかあさんといっしょ」スペシャルステージようこそ、真夏のパーティーへ\2017年12月6日DVD/ブルーレイ/CD同時発売/◆さいたま、大阪両会場あわせて約15万人動員の一大イベント「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ 2017をノーカットで完全収録。◆「おかあさんといっしょ」「おとうさんといっしょ」のキャストが大集合!◆スペシャルゲストとして横山だいすけお兄さん&かぞえてんぐも!◆大きな会場と豪華なセット、そして、たくさんの人気曲でステージを盛り上げます。◆DVD・ブルーレイは「2016年のファミリーコンサート全国ツアー」での楽しいステージほか、魅力いっぱいの特典映像も収録されます。↓詳細はこちら↓
2017年12月02日NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」を卒業後、舞台やテレビと活動の幅を広げる横山だいすけ。そんな彼の念願だったというミュージカル・コンサートツアー『だいすけお兄さんの世界迷作劇場 2017』が、全国各地で開催されている。「だいすけお兄さんの世界迷作劇場2017」チケット情報公演は、だいすけお兄さんがみんなよく知るあのキャラクターに扮し、歌やダンス、芝居で魅せる物語仕立ての第1部と、大人気の『ぼよよん行進曲』をはじめ、テレビでもおなじみの曲が数多く披露されるコンサート仕立ての第2部の、二部構成。親子で楽しめる内容となっている。演出は劇団四季時代の先輩で、ミュージカル『魔女の宅急便』も手掛けた岸本功喜。公演オリジナル曲(歌詞/岸本功喜・作曲/小島良太)も満載で、そのどれもがだいすけお兄さんの優しくもまっすぐな歌声で届けられる。憧れのだいすけお兄さんを目の前にキラキラとした笑顔の子供たち、それを嬉しそうに見守る親たち、横山だいすけをはじめとするキャストとが一体となって織り成される、温かな空気感に、全国各地の劇場が包まれるだろう。チケットは順次発売開始。9月21日(木)11:00まで、広島、福岡、山口、岐阜公演の先行抽選を受付中。『だいすけお兄さんの世界迷作劇場2017』▼9月24日(日) 倉敷市民会館▼10月1日(日) 佐賀市文化会館 大ホール▼10月7日(土) 沼津市文化センター 大ホール▼10月15日(日) 呉市文化ホール▼10月21日(土) アルモニーサンク北九州ソレイユホール▼10月22日(日) 周南市文化会館▼10月28日(土) 大垣市民会館 ホール▼11月5日(日) 富山市芸術文化ホール オーバード・ホール▼11月23日(木・祝) サンポートホール高松 大ホール▼11月26日(日) 大田区民ホール・アプリコ 大ホール
2017年09月20日ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバー、インテリア通のエキサイト公認ブロガー、政尾恵三子さんを紹介します。■政尾恵三子さん政尾恵三子 Emiko Masao プロフィール2010年、注文住宅でマイホームを建てる。それをきっかけに、時間が経てこそ価値も深みもでるアンティークに夢中になり、家づくりやインテリアのリメイク、手作り雑貨を紹介するブログを始める。誰にでも簡単にできるDIYを中心に、100円ショップのプチリメイクなど、子どもたちも一緒に参加しながら暮らしを楽しむ様子を日々、ブログ「HOME+aholic」で発信中。生年月日 : 1980年12月10日子ども : 長男(2008.7)、次男(2010.7)、三男(2017.12)居住地 : 愛知県Blog: HOME+aholic Instagram: @home_aholic_emi 座右の銘 : Life isn’t long enough to complain it.【参加企画】
2017年09月08日日本の映画黄金期より、第一線で活躍を続けてきた女優・岸惠子。パリ生活を綴ったエッセイや中東へのハードなルポ、近年では小説『わりなき恋』のヒットで作家としても知られる岸が、秘蔵写真と共にトークを繰り広げるのが本作だ。1932年に横浜で生まれた岸は、映画『君の名は』の真知子役で国民的スターとなりながらも、その進取の気性としなやかな感性によって、自らの人生を選び取ってきた。8月9日、全国ツアーの幕開けとなった東京・なかのZERO大ホールに足を運んだ。岸惠子スペシャルトークショー~夢のあとさき~ チケット情報スクリーンに懐かしい写真が次々と映し出され、岸のナレーションが重なってトークショーがスタート。ほどなくして登場した岸は、「50年前にあつらえた」というゴールドのドレスで登場。“スター岸惠子”の変わらぬあでやかさに、満員の客席からはため息が漏れる。第1部は、岸が12歳の時に被災した横浜大空襲の話から。「この日、自分の意思で動くという意味で“大人”になったのだと思います」というエピソードが、聞く者の胸に迫る。続いて、出演作の中でも岸が大好きだという映画『雪国』(豊田四郎監督、1957年)と、『おとうと』(市川崑監督、1960年)の紹介と、監督や共演者との逸話を。それぞれ「(役作りに)苦労したから好きなんです」というのがいかにも気骨のある岸らしく、当時の映画界の裏話も興味深い。一方、当時のハリウッドで行われたという岸のお披露目パーティーには、ウィリアム・ホールデンやジョン・ウェインなど名だたる映画スターが登場。ケーリー・グラントの名前をゲイリー・クーパーと間違えるなど、岸自身が「そそっかしいの」と認めるエピソードには、客席からも笑いが起こった。休憩を挟んだ第2部では、鮮やかな赤いジャケットに衣装替え、トークは作家・岸惠子の本懐へと触れてゆく。「たくましさの中のお茶目なユーモアが素晴らしいと思った」というユダヤ人の友人との話。1980年代に、すんでのところで暗殺事件に遭遇しそうになり、「イスラムってなんだろう」と思うようになったという話。どれも過去の出来事ではなく、現在の世界と日本につながっていると語る岸の姿が印象的だ。初日の前に行われた囲み会見では、「来てくださった方に“こんな人生もあるんだ”と思っていただければ」と話していた岸。ちょうど初日直後の8月11日に85歳の誕生日を迎えるとあって、変わらぬ美しさとバイタリティについて問われると、岸は「元気に見えるとしたら“苦労が多いこと”ね。いろんな“事件”に対処するため、普通の優しいおばあさんにはなれないのかもしれません」と笑顔で語った。過去を振り返るだけでなく、そこから未来への眼差しも感じられた本作。公演地によって内容も変わるというから、今後の上演も楽しみに待ちたい。「岸惠子スペシャルトークショー~夢のあとさき~」は8月から11月まで日本全国全19会場にて開催。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2017年08月21日この3月まで歴代最長となる9年間、「おかあさんといっしょ」(NHK Eテレ)11代目“うたのおにいさん”を務めていた横山だいすけが、新ドラマ「警視庁いきもの係」で連続ドラマにレギュラー出演することになった。捜査一課で“鬼の須藤”と恐れられた敏腕刑事の須藤友三(渡部篤郎)は、ある事件で銃弾を頭部に食らい負傷。捜査一課をお払い箱となり、「総務課・動植物管理係」に配属となった。そこは、逮捕・拘留された容疑者のペットを一定期間、保護・世話をする通称“警視庁いきもの係”で、所属は、巡査の薄圭子(橋本環奈)のみ。事務員として田丸弘子(浅野温子)と、受付に三笠弥生(石川恋)がいるほか、弥生とのおしゃべり目当てで元刑事の二出川昭吉(でんでん)がたまにやってくる程度。あるとき、須藤が向かった現場では、ツナギの作業服を着てガスマスクを装着した圭子が、排水管をのぞき込んでいた。圭子は、排水管にはさまって身動きが取れない猫を救出するために来ていたのだ。猫の救出に警察が出動するのか、と驚く須藤に、これが自分たちの仕事だ、と圭子は返す――。警視庁総務部総務課・動植物管理係の鬼警部補・須藤友三と新米巡査・薄圭子の凸凹コンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するコミカル・アニマル・ミステリーとなる本作。フジテレビ連続ドラマ初主演の渡部さんと、連続ドラマ初ヒロインを務める橋本さんが初共演にして、コミカルなバディとなり、見ているだけで癒やされるかわいい動物たちが毎週ゲスト主役として登場する。一方、横山さんは「おかあさんといっしょ」で9年間も“うたのおにいさん”を務め、番組卒業後には子どもたちやママたちの間に“だいすけロス”を巻き起こした。そんな“だいすけおにいさん”が、次のステージとして連続ドラマ出演に挑む。演じるのは、制服警官(巡査)の四十万拓郎(しじま・たくろう/35歳)。四十万は、幼いころから警察官にあこがれ、そのためにひたすら努力を積み重ねてきた人物で、警察官になった現在は、その使命感に燃える、いまどき珍しいピュアすぎる青年。四十万は所轄の警官で、事件の捜査にやって来る須藤と薄を事件現場で道案内するなど、彼らをフォローする役回り。須藤が捜査一課でバリバリと仕事をしていた際にも、彼と一緒に仕事をしたことがあり、須藤のことを「伝説の刑事」とあがめている。横山さん自身も、学生のころから“うたのおにいさん”を目指して努力を積み重ね、夢を実現させているが、そんな横山さんが、自身同様にあこがれの警察官になるためにひたすら頑張ってきた四十万というキャラクターをどのように演じるのか、注目が集まる。本作で“交番のおにいさん”へと転身を図った横山さんだが、7月9日放送の第1話では、“意外な形”での登場も果たすというから要注目。今回のオファーについて、横山さんは「うたのおにいさんを卒業して、どういったことをやっていこうかと考えていた時期でもありましたので。ドラマ初挑戦となりますが、求めていただけるのでしたら、是非挑戦してみたいと思いました」と真摯にコメント。「オファーをいただいた際には、ドラマに出演している自分が想像できなかったので、撮影初日を迎えるまで、日に日に、不安な気持ちも募っていました(笑)」と言う。初日からとても緊張していた様子で、「気がついたら1シーン終わっていました(笑)。初めて撮影させていただいたのが、四十万の登場シーンで、四十万自身が一番緊張していていいシーンだったので、その状況には助けられました。共演させていただいた渡部さんや橋本さんが、いろいろと話しかけてくださったので、ありがたかったですし、うれしかったです」と、2人との共演をふり返った。さらに、ドラマ初挑戦となる中も、「このドラマに関わる皆さんと同様に、ドラマを盛り上げるために、これまで培ってきた自分の力を発揮したいです。いままでの“うたのおにいさん”に似ているようで少し違う“四十万拓郎”を演じる、横山だいすけを楽しんでもらえたらうれしいです」と力強くアピール。また、本作の編成企画を担当したフジテレビ編成部・渡辺恒也氏は「私自身が新米パパなのですが、どれだけ“だいすけおにいさん”に子育てを助けられたかを思うと、個人的にもただただ感謝の気持ちです。目の前で、だいすけおにいさんの笑顔と変顔を見られることができ、感無量です」とコメント。「全国のお子さんとママさんパパさんの、“もう一度おにいさんに会いたい”という思いに応えることができればいいなと思います」と語り、期待を寄せている。「警視庁いきもの係」は7月9日(日)より毎週日曜日21時~フジテレビ系にて放送(初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2017年06月26日歌手で俳優の横山だいすけが1日、ミュージカル『魔女の宅急便』の公開ゲネプロ、及び囲み取材に、上白石萌歌、阿部顕嵐、岩崎ひろみ、横山だいすけ、藤原一裕(ライセンス)、白羽ゆりとともに登場した。同作は、角野栄子による児童書を舞台化。原作は27年間にわたり執筆されており、1989年にスタジオジブリがアニメ映画化したことで、世界的に有名な作品となった。独り立ちし見知らぬ街で”お届けもの屋さん”を始める魔女のキキを上白石、空を飛ぶことに憧れる少年・トンボを阿部が演じる。2008年3月31日から2017年4月1日まで、NHK Eテレの番組『おかあさんといっしょ』の第11代目「うたのおにいさん」として活躍した横山。「新しい環境の中で、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんとご一緒できて、毎日が楽しい稽古でした」と稽古を振り返り、「外ではこういう感じなんだなという新鮮な気持ちで取り組めた」と語った。今回は、上白石演じる主人公のキキを見守る父親・オキノを演じる。横山は「"うたのおにいさん"から、お父さん役だったので、どういう風に言えばいいのかなと」と心境を吐露。「キキちゃんの演技を見ながら、舞台で表現していないところでどういう風に関わりを持っていたのか考えた」と役作りの裏側を明かした。『おかあさんといっしょ』の卒業により、世の母親が「だいすけロス」に陥っていると言われているが、横山は「そう言われちゃうと恥ずかしい」と照れた様子を見せる。「"だいすけロス"と感じてくれる皆さんの声を、自分の力にして臨ませていただきました」と感謝の気持ちを述べた。夫婦役となる岩崎とは、夫婦感を出すため、舞台上のシーンでも実は「今日何食べた~い?」等と話しているという。しかし、そのエピソードを披露する際につっかえてしまった横山に、岩崎から「3回噛みましたけどね」と鋭いツッコミが。横山は「あとで反省会します」と恐縮していた。
2017年06月01日NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』を卒業し、新たな第一歩としてミュージカル『魔女の宅急便』に挑む“だいすけお兄さん”こと横山だいすけさん。扉が開き「よろしくおねがいしまーす!」という聞き慣れた声が耳に届いた瞬間、「うわぁ~、だいすけおにいさんだぁ」と、感謝の気持ちが一気に込み上げてきたところから取材はスタート。「なんとお呼びすればいいですか!?」という質問に「なんでもいいですよ!だいすけお兄さんでも、横山でも、だいすけでも」と、いつもの笑顔で応えてくれた横山さんの“心温まる”インタビューを前後編でお届けします!前編では『魔女の宅急便』への想いや共演者とのエピソード、そしてご両親との思い出などを語っていただきました。■“お友達”から“共演者”へ――「子役さんの演技を見ると、胸が熱くなっちゃいます」――『魔女の宅急便』で横山さんが演じるのは主人公・キキの父親であるオキノ役。出演が決定したときの心境はいかがでしたか?お兄さんからお父さんになるって言うのは、僕自身ビックリしました(笑)。うたのお兄さんを卒業して、どういう方向性で進んでいこうかと色々考えていた時にお話をいただいて。僕は結婚してないし子どももいませんが、9年間子ども達とたくさん触れ合う機会があったので、父親役っていうのはすごく嬉しかったですね。自分の中で新しい何かが生まれるんじゃないかなと思って、稽古が楽しみでした。――お兄さんからお父さんっていうのは、かなり大きな変化ですよね(笑)。本当に。今までやって来たうたのお兄さんとは違う“子どもを持つ親の気持ち”を経験することで、これからの活動につながる良いエネルギーになる気がしています。――改めてスタートの第一歩がミュージカルという点については、いかがですか?うたのお兄さんは“演じる”というより、どちらかと言うと“ありのまま”の感覚でした。ミュージカルでは父親役を“演じる”ので、今までとはちょっと違って…。子どもが独り立ちすると決めた時、親はどんな気持ちなんだろう、どんな風に演じていけばいいのかなっていう難しさはありますね。――やっぱり、周りに子ども達がいないのは不思議ですか?(大きく頷いて)すごく不思議な感覚です! 今回のミュージカルには子役さんもいらっしゃるのですが、僕は今お父さんという立場で稽古場にいるので、その子達が演じている姿とか稽古している様子を見ると、なんだか胸が熱くなっちゃいます。――たしかに今までの子ども達は、一般のお子さんですもんね。そうなんですよ。『おかあさんといっしょ』の子ども達とは、「今日〇〇食べてきたんだよ~!」「へぇ~、そうなんだぁ!」みたいなやりとりをして、“お友達”という感覚で関わってきました。だから共演者として子役さんと一緒に稽古するっていうのは、まったく意識が違いますね。――なるほど、それはうたのお兄さんを経験された横山さんならではの感覚ですね。今回のミュージカルは観劇者が大人ということで、意識されている点はありますか?僕が今までコンサート会場などで見てきた、親子の関わりの中にある“温かさ”は、観る人が誰であっても伝わるものだと思うし、それが届けられたら幸せだなと思っています。実は今回、娘(キキ)の出発を温かく見守るオキノの役作りには、自分の父親を参考にさせてもらおうと思っていて。父にしてもらったことを思い出しつつ、僕が抱いた感情をどうすればキキちゃんにも抱いてもらえるかなっていうのを考えながら稽古しています。■優しい父と元気な母、自分が感じた“両親の懐の深さ”をミュージカルで伝えたい――オキノと横山さんのお父さんは、似ているところがあるのでしょうか?コキリとオキノの夫婦っていうのが、自分の親にそっくりなんですよ。うちも母が元気いっぱいで、父がその後ろをテクテクついていく感じで。父の方が10歳年上なんですけど、黙って何でもやってくれるような…僕が言うのもおかしいですが、すごく優しい人ですね。大学時代に母が入院して、父が慣れない手つきで料理を作っている背中を見た時には、僕のほうが泣きそうになっちゃいました(笑)。言葉というより、態度で“温かさ”をくれる父親です。母は僕に似ていますが、僕の100倍ぐらい元気。あまりに声が大きいから「うるさいよ」って言ったら「母さんが黙るのは、死んだ時なんですっ!」とか言われたりして(笑)。――(笑)、とても素敵なご両親ですね。歌の道に進みたいというお話をされた時は、いかがでしたか?父も母も応援してくれました。とくに父は、早くに自分の父を亡くしているので、自分が苦労した分、子どもには好きなことをやらせてあげたいっていうのがあって。自分が決めた道なら、どんなことでも応援してあげたいっていう両親の懐の深さみたいなものは、ミュージカルでも伝えられたらと思っています。セリフは決まっているので、言葉じゃないところでうまく表現できたら嬉しいですね。■ 初めて会った気がしない!? 子どもがいるキャスト陣と稽古初日から大盛り上がり!――『魔女の宅急便』の中で、好きなキャラクターを教えてください。やっぱりキキちゃん好きです。僕も小さなころ旅に出るのが好きで、自転車に乗ってどこでも行っちゃう子だったんですよ。だから、魔女になるために旅立ったキキちゃんが葛藤する姿にすごく魅力を感じます。作品の中では、人との繋がりの中でキキちゃんが成長していく姿が描かれているけれど、僕も人との縁があってうたのお兄さんになれた。そんなところも通ずるものがあるし、キキちゃんが葛藤しながら困難にぶつかっていく様っていうのは大好きですね。――久しぶりのミュージカルということですが、『おかあさんといっしょ』時代と変わったことはありますか?今回のミュージカル関係者には、自分でもビックリするくらい友人が多いんですよ。劇団四季時代の先輩・後輩もいますし、NHKの時に関わった人もいて、あまり外の現場っていう雰囲気ではないんです。初めて会うキャストさんも、お子さんがいる方達からは「いつも観ていたから初めてっていう感じがしない!」とか「ブンバ・ボーン!が始まったら、家を出る時間なんですよ」とか話してもらったりして。初日からすごく盛り上がったし、みんな仲良くワチャワチャしてますね(笑)。だから何かが変わったという印象はなくて、居心地よく毎日過ごさせてもらっています。――横山さんに「初めて会った気がしない」というのは、全国のパパママみんなが抱く感情だと思います(笑)。では、『魔女の宅急便』の魅力と意気込みを教えてください。作品自体が初演なのでゼロから作っていますが、稽古を重ねるごとにみんなのエネルギーがミルフィーユのように積み重なって“良い色”になってきています。すごく幸せを感じる現場なので、みなさんのもとに届く時には、温かさがあり、楽しさがあり、ドキドキがあり…素敵なミュージカルになっていると思います。ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです!終始笑顔で、そして丁寧にインタビューに応えてくれた横山さん。取材後、『おかあさんといっしょ』を毎日観てきた母として「本当にお世話になりました」とお辞儀をすると「いやいや、こちらこそありがとうございました」と、それ以上に深々とお辞儀を返してくれた姿がとっても印象的でした!後編では、横山さんの歌に対する想いや、『おかあさんといっしょ』時代のエピソードなどをお届けします。ミュージカル 魔女の宅急便原作「魔女の宅急便」は、児童文学作家・角野栄子氏が1982年から2009年までの27年間に渡り執筆した全6巻の児童書。1989年にスタジオジブリが宮崎駿監督でアニメーション映画化し大ヒットし、日本のみならず世界的に有名な作品となる。今なお色あせない「魔女の宅急便」が、若手新進気鋭の制作チームにより、新脚本・新演出のミュージカルとして上演決定。東京公演 2017年6月1日(木)~4日(日)大阪公演 2017年8月31日(木)~9月3日(日) ミュージカル 魔女の宅急便 公式ホームページ
2017年05月31日たくさんのママに惜しまれながら、NHK『おかあさんといっしょ』を卒業しただいすけお兄さん。明るく伸びやかな声、そして時にシュールな変顔やコスプレ姿に、元気をもらったママも多いですよね。そんな横山だいすけさんが、なんと明日(5月26日)の日テレ『スッキリ!!』に生出演! 卒業後初、しかも生歌を披露してくれるというから、”だいすけロス”に陥っていたママは見逃せません。■だいすけお兄さん、いまの気持ちは「ワクワク~キューン」5月23日に更新された『横山だいすけオフィシャルブログ』では、寝ぐせのような頭に変顔をした写真とともに、いまの気持ちをだいすけお兄さんらしく「ワクワク~キューン」と表現。緊張と楽しみな気持ちを伝えてくれました。何が緊張って生放送でしゃべるって…緊張でかまないよう頑張りますでもみんなの元に歌を届けられることがとっても嬉しいです!!ワクワク・ドキドキですが、楽しいひと時なるといいな~!※『横山だいすけオフィシャルブログ』より抜粋■ママたちの期待は高まるばかり!Twitter上でも、だいすけお兄さんの登場を待ち望むママたちの声が続々。明日のスッキリたのしみ!生で、今この瞬間の現在進行形の!だいすけお兄さんが見られるんだもんね!もうお兄さんじゃないから、だいすけさんか!— くろ☺︎2歳♂絶賛イヤイヤ期中.*・゚ (@kei963000) 2017年5月25日 なかには楽しみなあまり、フライングで録画予約をしてしまう人も。だいすけお兄さんのスッキリ今日かと思って急いで録画予約したけど明日だったわ・・・ちゃんと予約しました・・・— 三浦 (@miura0426) 2017年5月25日 ママ友間でも、だいすけお兄さんの話題で持ち切り!明日ママ友さんと支援センター集合するんだけど、一人のママさんがスッキリのだいすけお兄さん見てから行くと言われて録画して出ようと思ってたけどやっぱりリアルタイムで見ようと全員一致した件。もうママ界のアイドル決定!✨ #だいすけお兄さん — mai (@tmai46) 2017年5月24日 お仕事や用事でリアルタイムで見られない、何度も見返したい…。そんなママは、忘れないうちに録画予約を済ませましょう!■気になる出演時間は?今回だいすけお兄さんが出演するのは、スッキリ!!のエンタメコーナー「スッタメ」(放送は一部地域を除く)。 気になる出演時間ですが、これまでの放送の「スッタメ」をチェックすると、おおよそ9時30分~9時45分が通常のよう。番組内容によって前後する可能性もあるので、番組まるごと録画が安心です。スタジオでは何を歌ってくれるのでしょうか。久しぶりにお目にかかれる、あの笑顔と歌声…。明日が楽しみでなりませんね!
2017年05月25日大ヒット公開中の主演映画『ピーチガール』で世の女性をドキッとさせている、Hey!Say!JUMP・伊野尾慧(26)に恋の10問10答。取材中もコロコロ変わる表情から“かわいい”や“かっこいい”があふれ出て、キュンキュンが止まりません! 【Q1】女のコに手料理を作ってもらうとしたら? 「カレー。やっぱり、その家庭の味が出るからね」 【Q2】キュンとする女のコのしぐさは? 「後ろから抱きつかれる!『ピーチガール』のなかでは、自分がやってるんだけど、逆にやられたらキュンとするだろうな、って」 【Q3】年上の女性は恋愛対象? 「もちろん、年上の女性大好きです。50、80、喜んで!知らないことを教えてくれそうだし、全力で甘えたいですね」 【Q4】『ピーチガール』で自身が演じたカイリと、恋敵のとーじ。伊野尾クンはどちらに近い? 「どちらにも近くないと思います。とーじはまっすぐでちょっと真面目すぎるところもある人で、カイリはチャラチャラしてそうだけど実はすごく優しい人。でもね、カイリととーじみたいな、好きな人の恋愛を後押ししてあげられるような優しい人になれたらいいと思いますね。今はまだ、そんなに優しくはなれないかな。2人はかなり大人だなって思います。高校生とは思えない」 【Q5】モテモテ男子を演じた気分は? 「もう最高でした!!女のコも死ぬほど『キャー、キャー』言ってくれたし。ふだんコンサートで言われているのとは、ちょっと違う感じがありました。ただ、本番中は楽しかったけど、待ち時間は照れくさかった(笑)。女のコに囲まれてる状態で撮影を待っていたりするので、落ち着かなかったです」 【Q6】初映画で、“胸キュン”モノに挑戦。聞いたときの気持ちと実際演じてみての感想は? 「プレッシャーもありましたけど、楽しみのほうが強かったですね。いつかはできなくなってしまう制服を着る役が、いまやれることがうれしかったです。将来、子どもが生まれて高校生くらいになったらDVDとかで見てもらいたいな(笑)。『お父さんもキラキラしてたんだよ』って」 【Q7】恋愛ものの作品で好きなのは? 「『ローマの休日』。オードリー・ヘプバーンが本当にキレイで、天真らんまんなところも魅力で、最後の2人が見つめ合うシーンは切なさがあって。素敵な恋愛映画だな、って思います」 【Q8】Hey!Say!JUMPのメンバーで、三角関係のライバルになりたくないのは? 「全員なりたくない!考えることすら嫌だ。そういう状況に陥りたくない(笑)」 【Q9】告白はする派?される派? 「されたい気持ちもあるけど、告白を自分からしたくなるくらい夢中になれる女性と出会えたら素敵だなと思います」 【Q10】理想の女性は? 「料理が上手な人。あとは会ってみないとわからない!」
2017年05月25日日本を代表する女優であり、また、作家としても多くのエッセイや小説を発表している岸惠子。昨年と一昨年は、小説『わりなき恋』を自ら脚色した朗読劇であでやかな姿を見せつけた彼女が、2017年は『スペシャルトークショー夢のあとさき』と題したツアーで全国を回る。公演では貴重な秘蔵写真とエピソードトークで改めて岸の半生が語られるほか、未来へ向けた彼女自身の想いも発信してゆく予定だ。内容について、岸に聞いた。岸惠子 スペシャルトークショー チケット情報映画『君の名は』(1953年)で国民的な女優となった岸は、1956年の日仏合作映画への出演がきっかけで、映画監督イヴ・シァンピと結婚、24歳で渡仏する。その後は離婚を経験しながらも、小津安二郎や市川崑ら名匠の映画に出演を重ね、1980年代に入るとパリの日常を綴った『巴里の空はあかね雲』、中東と南アフリカでの取材経験をもとにした『ベラルーシの林檎』など作家としても活動を開始。2013年には69歳のドキュメンタリー作家の女性と、大企業に勤める58歳の男性との関係を描いた『わりなき恋』を発表、大きな話題を集めた。「どういう内容にしようかと考え始めたら、今このトークショーをやっておくことは、確かに意味のあることかもしれないと思いました」と岸。「横浜大空襲を経験したのは12歳なんですが、家の周りが焦土と化したあのにおいは、今でも鮮明に記憶に残っているほど。そんな具体的なお話も含めて、戦争を知らない世代に伝えられることがあるかもしれないということがひとつ。それに映画の現場での思い出はもちろん、渡仏生活やイスラエルでの取材など、この世代の日本人としては珍しい経験を積んできたという気持ちもあります。私もウソの“芸能ニュース”には苦労しましたし(笑)、そろそろ自分のことを自分の言葉でお伝えするのもいいかなと思って」と岸は話す。一方で、日本人とヨーロッパ人との文化的差異も、常に岸の心を占めてきたテーマだ。「日本人って、人がいいんです。繊細で優しいということなんですけど、ヨーロッパ人から見れば、外交や政治に関して“どうしてそうなるの”と思うこともしばしば」と岸は言う。「ただその性質は私の中にもあるもので、今の“岸惠子”はパリで鍛えられたからこそ出来上がったもの。困難や苦労もいろいろありますが、どうせなら単なる苦労話にはしたくないですね。トークショーでは面白おかしくお話しするつもりですので、気軽に楽しんでいただければ」と話す岸。シリアスな話題も軽やかな筆致で読者を魅了するのが岸の著書の魅力。今回も同様に、お楽しみが満載のステージとなりそうだ。8月9日(水)東京・なかのZERO 大ホール公演を皮切りに全国を巡演。取材・文佐藤さくら
2017年05月24日上田美和による人気コミックを映画化した『ピーチガール』の初日舞台挨拶が5月20日(土)、都内で行われ、主演の山本美月と「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧、共演する真剣佑、永野芽郁、神徳幸治監督が出席した。派手なギャル風の外見が災いし、周囲からと誤解されてしまう超ピュアな女子高生・安達もも(山本さん)が、チャラいお調子者のカイリ(伊野尾さん)、ももの片想い相手である硬派なとーじ(真剣佑さん)の間で揺れ動くという胸キュン青春映画。これまで、公開を前にしたプロモーションの場で“とーじ派”を宣言していた山本さん。ついに公開初日を迎えたこの日も、「やっぱり、とーじかな。結婚まで考えると、カイリは不安(笑)」とその気持ちに変わりはない様子だった。そんな山本さんを振り向かせようと、劇中でパティシエを目指す役どころだった伊野尾さんは、プロの手による美しい飴細工を用意。伊野尾さん本人も、飾り付けを手伝ったという“起死回生”のサプライズに対し、山本さんは「すごーい!」と瞳を輝かせた。しかし、司会者から「気持ちは変わりましたか?」と問われると、山本さんは「うーん、やっぱり、とーじかな」と思いを貫く結果に。伊野尾さんは「おれは悔しい…」としょんぼりしていた。ところが、今度は山本さんが持ち前の画力を発揮した、女装したカイリのイラストを伊野尾さんに逆プレゼント!完成までに2~3時間かかったという力作で、伊野尾さんは「家の一番高い場所に飾ります」と悔しさを忘れて(?)感激しきりだった。舞台挨拶では、山本さんが中学時代の回想シーンを「カットされた」と残念がる場面も。神徳監督によると、ももがとーじを好きになるきっかけとなるシーンだったそうで、「そりゃ(中学生は)無理あるかなと…」(山本さん)、「でも、とってもいいシーンだった」(真剣佑さん)。神徳監督も「松竹の皆さんに言っておきます」と何かしらの形で、カットしたシーンのお披露目を示唆した。『ピーチガール』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年05月20日「嵐」とゲストチームが対戦する「VS嵐」の5月18日(木)放送回に、映画『ピーチガール』からW出演を務める山本美月と「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧をはじめメインキャスト陣が登場。“伊野尾vs嵐”のジャニーズ対決の行方は!?スタジオ内に設置されたアトラクションで熱い闘いを繰り広げる。今回映画『ピーチガール』チームとして参戦するのは山本さん、伊野尾さんのほか、真剣佑、永野芽郁、水上剣星、升毅。また嵐チームのプラスワンゲストには「中川家」礼二、友近が参加する。『ピーチガール』ではギャル系の外見から「遊んでる」と誤解されているが実は超ピュアな女子高生の主人公・ももを演じている山本さん。映画ではももが伊野尾さん演じる学校一のモテ王子・カイリに一方的にキスをされ学校中のうわさになってしまうのだが、今夜の放送ではこのキスシーンにまつわる“秘話”が明かされる一方、ある疑惑も…話題のキスシーンにまつわるトークは必見。また早口言葉が得意だという永野さんと「嵐」の大野智が大爆笑した早口言葉対決や、イケメン俳優・真剣さんのプライベートが大暴露されるなど見どころたくさんの今夜の放送をお楽しみに。映画『ピーチガール』は1,300万部を超える上田美和の大ヒットコミックを映画化した作品。元水泳部で日焼けした肌に塩素で色が抜けた髪という、ギャル風の派手な見た目だが中身は超ピュアな女子高生・もも(山本さん)。ももには中学のころから片想いをしている真面目で硬派なさわやか男子・とーじ(真剣さん)がいたが、とある勘違いがきっかけでももの内面を好きになった学校イチのモテ王子・カイリ(伊野尾さん)からキスをされ学校中のうわさになってしまう。一方、もものクラスメイトの沙絵(永野さん)は、色白で男ウケ抜群。でもその本性は、ももの欲しがるものを何でも手に入れなくては気が済まない最強最悪の小悪魔で、ももがとーじを好きと知るや、横取りすべく巧みな作戦で次々とももを罠にかける。そんなももの絶体絶命のピンチを救ってくれたカイリ。全くタイプの違うとーじとカイリの間で、ももの気持ちは激しく揺れ動く。果たしてももが最後に選ぶのは――というストーリー。『ピーチガール』は5月20日(土)より全国にて公開。「VS嵐」は5月18日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年05月18日上田美和による人気コミックを映画化した『ピーチガール』公開直前イベントが5月8日(月)、都内で行われ、主演の山本美月と「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧、共演する真剣佑、永野芽郁が出席した。元水泳部の安達もも(山本さん)は、派手なギャル風の外見が災いし、周囲から「遊んでる」と誤解されてしまうが、中身は超ピュアな女子高生。とーじ(真剣佑さん)という中学時代から片想いをしている相手がいたが、高校入学早々、学校一のモテ王子・カイリ(伊野尾さん)にとある勘違いから一方的にキスをされ、学校中のうわさになってしまうこの日、キャスト陣は劇中の制服に身を包んで登場し、山本さんは「スカートがすーすーする(笑)」と照れ笑い。「ももは色黒を気にしているので、白シャツではなく、水色のシャツなんです」とキャラクターに合わせた衣装のこだわりを披露。現在26歳の伊野尾さんは、「20代で制服ですか?恥ずかしいですよ。制服を着るのも、今日が最後かもしれない」と学生服からの“卒業宣言”!?ファンから「まだ大丈夫」の声が飛ぶと、笑顔を見せていた。そんな伊野尾さんは「こういう胸キュン映画に出られるということで、僕も壁ドンできるとワクワクしていたら…、この3人に壁ドンされる役どころでした!」と少々不満そう。「結果、一番ドキドキしたのは真剣ですね。パワフルで力強い。恋してしまった」と明かすと、真剣佑さんはクールに「やったー」とはにかんだ。また、永野さんが「伊野尾さんの投げキッスを、山本さんがパクっと食べるシーンが好きです。私も食べたいし、食べられたい」と話すと、伊野尾さんは客席に向かって投げキッスのサービス!駆けつけた約200人の女子たちは、一斉に黄色い悲鳴をあげていた。この日のイベントでは、「ピーチガールコンテスト(PGC)」も行われ、現役(?)ギャルに交じって参加した6歳の女の子が見事、栄冠に輝いていた。『ピーチガール』は5月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月08日今年の3月でNHK『おかあさんといっしょ』を卒業した、だいすけおにいさん。歴代最長の9年間に渡って「うたのおにいさん」を務めてきたこともあり、卒業の際には悲しみの声や感謝の声がSNSを中心に広まりました。そんなだいすけおにいさんは、「横山だいすけ」としてオフィシャルサイトが公開されるなど、すでに新たなスタートを切っています! 6月にミュージカル『魔女の宅急便』に出演することも発表され、「もう、だいすけおにいさんに会えないの!?」と“だいすけロス”に陥ったママたちを安心させてくれました。■努力で勝ち取った夢!うたのおにいさんは、まさに天職だいすけおにいさんは、千葉県出身。子どもの頃から歌が大好きで、小学3年生から地元の合唱団に入り、歌を歌い続けてきたのだとか。幼いだいすけおにいさんが、大きな口を開けて歌っている姿…想像するだけでも微笑ましい!高校でも声楽部に所属し、「うたのおにいさん」を志したのもこの頃だったそう。その後、国立音楽大学音楽学部声楽学科に進学し、音楽づけの生活を送ったようです。同大学のインタビューでは、七夕の短冊はもちろん、学校に提出する書類の希望職業欄にも「うたのお兄さん」と書いたという逸話も明かしています。劇団四季に入団してからはダンスをみっちり学び、『ライオンキング』などに出演。そして2008年、第11代目『おかあさんといっしょ』うたのおにいさんのオーディションに見事合格。まさに、夢が叶った瞬間です。顔よし、歌よし、ダンスよし…そんなだいすけおにいさんでも、努力なくしてうたのおにいさんにはなっていないはず。子どもたちに近しい存在であるだいすけおにいさんが、“目標に向かって努力し、夢を叶える”ことを体現してくれたのです。■歌、変顔、笑顔、子ども思いの姿勢…すべてがママたちの心を鷲づかみ!だいすけおにいさんの魅力といえば、なんといっても飾らない人柄。実際、本サイトで『おかあさんといっしょ』のプロデューサーに取材した際にも、裏表のない「そのままの良い人」というお話もありました。名物コーナー『かぞえてんぐ』では、数を数えることが大好き…というか、数えずにはいられない天狗という摩訶不思議なキャラクターを好演。数え終わった後、満足げに「パンパカパ~ン!」と鼻先から様々なアイテムを出すという奇抜な設定ながら、あまりに全力で演じるその姿に、子どものみならず大人たちも惹き込まれていきました。ほかにも『なんだっけ!?ナーニくん』での物ボケ&ノリツッコミからの変顔、そしてクスリと笑わせてくれるおもしろ発言に、ママたちは疲れた日々にひとときの癒やしを感じてきたのです。もちろん歌の実力も一級品。『ぼよよん行進曲』『ドンスカパンパンおうえんだん』など、子どもと一緒に元気に踊るような楽曲、『パンパパ・パン』『くりとくり』など大きなカブリものが印象的で愉快な楽曲も、バツグンの声量でサラリと歌い上げてくれます。『ありがとうの花』など、しっとりと聴かせてくれる楽曲では、より一層だいすけおにいさんの歌唱力の高さが伺えます。子ども向けの楽曲だからこそ一言一言を丁寧に歌ってくれるので、優しくあたたかな歌声が心に響くのです。そしてそして、忘れてはいけないのが、だいすけおにいさんが子どもたちに見せる優しすぎる眼差し。収録に慣れない子どもを優しく抱いたり、手を添えてフォローしたり…。その姿勢から、「本当に子どもが好きなんだ」という気持ちが伝わってきます。子どもはもちろん、ママたちにとってだいすけおにいさんは、毎日顔を合わせてきた欠かせない存在。家族ではないけれど、芸能人より近い距離にいる、他には代えられない存在なんです。「一緒に子育てを支えてくれてありがとう」という気持ちになるのも、当然なのかもしれませんね。9年前…当時3歳だった子どもたちは今、中学生になっているでしょう。どれだけの誠意を持って、だいすけおにいさんが全力でママたちを支えてきたのか。考えるだけでも頭が下がります。■だいすけおにいさんの快進撃は止まらない!これからの活動にも大注目4月26日に発売されたメモリアルブック『おかあさんといっしょ だいすけお兄さん ありがとう、また会う日まで。』は予約が殺到し、早くも売り切れが続出。6月には、名シーンを多数収録したメモリアルベスト「『おかあさんといっしょ』メモリアルPlus(プラス)」がCDとDVDでそれぞれ発売されることが決定するなど、まだまだだいすけフィーバーは続く予感!5月にNHKホールで開催される『おかあさんといっしょ ファミリーコンサート』へのゲスト出演も予定されており、参加できる親子がうらやましい…と思っていたけれど、人気・実力を兼ね備えただいすけおにいさん。今後もあらゆるシーンでお目にかかることができるでしょう。ちなみに公式ブログも近日公開予定というから、こちらにもご注目。ありがとう、だいすけおにいさん!そして、これからもよろしくお願いします!! おかあさんといっしょ だいすけお兄さん ありがとう、また会う日まで。 (げんきMOOK) /講談社
2017年04月28日「おかあさんといっしょ」インタビュー後編では、うたのおにいさん・おねえさんや人形劇の舞台裏などに迫ります。どんな人が「おにいさん」になるの!? だいすけおにいさんの素顔も含め、ママを代表して取材しました! 前編同様、NHKエデュケーショナル こども幼児部 統括部長・古屋光昭さんと、シニアプロデューサー・平岡ジュンコさん、NHK制作局青少年・教育番組部 チーフプロデューサー・山田淳さんに伺います。■うたのおにいさん・おねえさんは、とにかくハード!古屋「うたのおにいさんとおねえさんは、芸能人ではありません。昔は芸能人の方もいらしたけれど、今は“芸能人になるんじゃないですよ”っていうのをオーディションでも言い切っています。基本的には、普通の人が当たり前のことを、当たり前にできる感覚、常識を持ち続けられる人。でも、やることはプロの技を求めるんですけどね」山田「本当に激務ですよ、希有な人たちです。風邪も引けないですしね」古屋「スタジオ収録が年間約200回、そこにコンサートや歌の録音…。とくにスタジオ収録は同じ作業の繰り返しになるので、“あなたたちにとっては200回のうちの1回かもしれないけれど、収録に来た子にとっては1分の1なんだから、常に新鮮な気持ちで”っていうのはお願いしていますね。だいすけおにいさんは歴代最長の9年間だから、2000回近く収録したかもしれません」■だいすけおにいさんの素顔と、卒業発表で届いた温かな声――だいすけおにいさんの人気はすごいですよね。絶対いい人だって、ママ達はみんな思っています(笑)。古屋「彼はテレビのまま、本当にいい人ですよ! そういう裏表のない人たちを代々選んできたんです。おにいさん・おねえさんだけで番組ができているわけではなくて、まわりに収録をサポートする制作スタッフや子どものお世話をする“子ども係”の人、技術の人がいるおかげっていうことを、最初に何度も何度も伝えています」山田「出演者っていうよりはスタッフの一員に近いです。子どもたちをスタジオに誘導する時も、おにいさんとおねえさんが連れて行きますから。彼らはスタジオで待っているわけじゃなくて、自分から出向くんです」古屋「今回の卒業は、やり切ったからということで本人から申し出があって。発表のときには、視聴者のみなさんの書き込みが本当に温かかったですね」山田「だいすけおにいさんには、“お世話になりました”っていう気持ちが大きいみたいです。“子育てを手伝ってくれてありがとう”って」――毎朝、顔を合わせていましたからね(笑)。古屋「子どもにとっても、お母さんにとっても身近な存在ですよね。それぞれの代、みんな自分のおにいさん、おねえさんがベストって思っている…」平岡「だいすけおにいさんへの書き込みを見ると、改めて、育児って不安なんだなって思いました。一緒の時間を過ごすって大きいことなんだなって」古屋「親御さんも一番いろいろ悩む時期ですからね。おにいさんとおねえさんはそういう時を共有するので、親御さんにとってすごく近しい存在なんだと思います。」――子どもと一対一の育児になりがちな中で、一緒にいてくれる存在という意識が大きいですね。古屋「『芸能人じゃない』というのは、そういう良さがあると思うんですよね」山田「やっぱり自分の個性を売るっていうのが芸能人としては重要。でも、この番組で欲しいのはそういう面じゃないんです」古屋「そうそう。芸能人のオーラみたいなものよりも、信用や信頼、本人の心持ちといったことが重要なんです。よく、うたのおにいさんとおねえさんは信号無視できないとか言われていますが、無茶を言っているのではなく、そもそも交通違反なので子どもにそんな姿を見せられない、そこを納得してもらっています。上から押さえつけて禁止、というのとは違うんです」――なるほど。そもそも、そこを納得できない人には務まらないということですね。古屋「そうですね。新しいゆういちろうおにいさんも、非常に良い人ですよ」 ■「パント!」が短時間で子どもを惹き付ける理由古屋「1981年の “ハイ、ポーズ”から、身体表現のコーナーが始まりました。集団でやる体操に対して、こちらは個のもの。“体操と身体表現”は“動と静”という関係だったんです。最初はヨガや太極拳で、そのあとが新体操やダンス…。現在のパントマイムは、ダンスのように動きが決まっていなくて、おねえさんと子どもで自由な動きができることができないかな?という考えから企画しました。大きな動きは決まっているけど、その通りにやらなきゃいけないわけじゃない。見えない物を表現するという脳の発達と、体の動きを結び付けるコーナーにしたかったんです」――以前の「ゴッチャ!」が元気なイメージだったので、正直おもしろいのかな?とも思いましたが、息子が真剣に観ている姿に驚きました。古屋「パントマイムって、本来はステージで30分くらいかけてやるものなんです。例えばロボットだったら、実演の前にロボットの話などの前振りをして、子どもの中にロボットをイメージさせる。普通は脳と心が温まってからやるものなのでなんですが、番組はそれができないので、最初に実物を見せることで少しでも掘り起こしてから始めています」■大人の常識が通用しない「パント!」の開発古屋「開発の際には、たくさんの園でテストしました。同じ3歳でも生まれた月でできることが全然違うし、そもそも3歳は経験量にも相当バラつきがある。なので、どこまでのラインなら理解できるのかっていうのがすごく難しかったんです。風船を持つ動作はできても、“風船になってみよう”って言うと“え?”って感じで。大人だと風船の動きから考えて動くとか解釈するけど、3歳児は物の立場になって動くってことはできない。風船を持つことはできる、でも、自分が風船になって飛ぶところまで発展させちゃうとついていけないっていうことが、実際に子ども達を見るとわかるんです」■カメラワークにこだわる! 人形劇と一般的なドラマの決定的な違いとは?古屋「人形劇の初代『ブーフーウー』(60年)は、オープニングにネジを巻くシーンがあって、小さな人形たちが動いているというイメージでした。でも、だんだんとキャラクターたちが一緒にエンディングで踊るようになり、子どもたちも慣れてきたこともあって、今のイメージになりました。――通常のドラマとの違いはありますか?古屋「一番の違いは、幼児に理解しやすい画面構成(カット割り)にしていることですね。ドラマでは2つの映像を繋いで、何かそこに意味を持たせるといった手法もあるけれど、そういうことはやってない。大人向けのものだと、カメラも固定じゃないんですよ。だけど人形劇は、基本的にカメラ位置は変わらないんです」――劇場で観ているのと同じ感覚ということですね。山田「そう、人形“劇”なんです」古屋「それは2歳研の時に、カメラ位置が変わる、つまり視点が変わるということに、子どもはついていけないことがわかったんです。あとは、全身のほうがキャラクターがかわいく見えるということもあって、基本的に引きのサイズで撮影しています。人間じゃないから、いくらアップになっても表情があるわけじゃないので。時々アップは入るけれど、同じ位置からのアップだけですね」――人形劇が守り続けていることはありますか?古屋「今放送している『ガラピコぷ~』は12代目ですが、人形劇がテーマとしてずっと扱っているのは“他者を知る”ということ。“自分と違う、だけど自分と同じ”という普遍的なことを伝え続けています。それは多様性とか、個性を認めるっていうことだと思うけど、人形劇のテーマはほとんどそれです。それが時代によって設定やセットが変わったりしている。今回は宇宙が舞台で、ロボットが出てくるけど、普遍的なテーマは変わっていないと思います。」■「おかあさんといっしょ」は、飽きずに食べられる白いごはん古屋「番組制作のすべてにおいて言えるのは、いいものを丁寧に真摯に作っていくということ。僕が入社したときに先輩から言われた例え話ですが、“100万円あったら、1万円でできるアニメを100本作るのではなくて、1本100万円かけて何度も見ていられるいいものを作りなさい”と。開発に半年~1年かかっても、いいものができれば長年使っていけますからね。何かの記録ではなくて、記憶に残る番組なんだと思っています。逆に言うと注意しなければならないのは、飽きてしまうとダメなんです。作る側も日常になっていくので、飽きが来ないように毎回新鮮な気持ちでやっていかないと、だんだん崩れてしまう。あとは、“子どものもの=こういうもの”っていう既成概念から離れること。新しいことを入れても飲み込んでくれる、非常に懐の深い番組なんです」山田「本当にそうですね。この番組だからこそ、やったことのないコーナーにもどんどんチャレンジできますから」古屋「相手に伝えたいことがあるときには、相手を知ることが一番大事。まだ理解力の育っていない子どもにも最大限伝わるよう努力すべきだし、どうしたら伝わるか工夫するべきだと思います。でも、なんだかんだいってこの番組の制作は楽しいです。毎回の収録もそうだし、コンサートもそうだけど、自分が作ったものを喜んでくれている姿を間近に見られるのは、やっぱり嬉しいです」――お話を聞いて、もっと感謝して観なくちゃいけないなって思いました(笑)。古屋「いやいや、正座して見るような番組ではないですから(笑) 『おかあさんといっしょ』は日常に横たわっているもの。飽きずに食べられる“白いごはん”だと思って、これからも観続けてくださいね」
2017年04月25日人気コミックを映画化した『ピーチガール』完成披露試写会が4月20日(木)、都内で行われ、主演の山本美月と「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧、共演する真剣佑、永野芽郁、本仮屋ユイカ、水上剣星、升毅、菊池桃子、神徳幸治監督が出席した。元水泳部の安達もも(山本さん)は、派手なギャル風の外見が災いし、周囲から「遊んでる」と誤解されてしまうが、中身は超ピュアな女子高生。とーじ(真剣佑さん)という中学時代から片想いをしている相手がいたが、高校入学早々、学校一のモテ王子・カイリ(伊野尾さん)にとある勘違いから一方的にキスをされ、学校中のうわさになってしまう。恋愛映画に初めて主演した山本さんは、キュンキュンした場面を質問されると「たくさんあるんですけど…」と悩みながら、「とーじと下校する私に、カイリがちょっかいを出すんですけど、そこでとーじが『おれのだから』って言ってくれて。本当にキュンキュンしました」と瞳キラキラ。伊野尾さんは「僕としては、切ないですけどね」と表情を曇らせた。そんな伊野尾さんは、「ももちゃんはキレイだし、素敵な女性だから、デートシーンはずっとキュンキュンしていました」とアイドルらしい返答だったが、その後「スカートがめくれ上がるシーンが、めっちゃキュンキュンしました」と思わず本音(?)も。現場で同じシーンに居合わせた真剣佑さんは「目の前で見ていましたから…」と照れくさそうに、はにかんでいた。また、小悪魔的な役柄に挑んだ永野さんは、「カイリに暴言を吐くんですけど、めっちゃ楽しかったです!伊野尾さんは不愉快だろうなと思いつつ…」とまさに小悪魔的な素顔をのぞかせた。この日はギャップがキーワードになっている本作にちなみ、登壇者の内面に秘められたギャップを検証する心理テストを実施!専門家によると伊野尾さんは「安心、安全、安定が基本。フラットで自己防衛心が強いタイプ。母性が強い分、孤独を感じていて、意識的にキラキラしたアイドル像を作っている」のだとか。この診断結果に、伊野尾さんは「営業妨害ですよ!」と大慌てだった。『ピーチガール』は5月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月20日俳優の升毅が20日、都内で行われた映画『ピーチガール』完成披露試写会に、山本美月、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、真剣佑、永野芽郁、本仮屋ユイカ、水上剣星、菊池桃子、神読幸治監督とともに登場した。同作で伊野尾と親子役を演じた升は、「伊野尾ちゃんと、実は2回目の親子役をさせていただきまして」と明かした。2015年の舞台『カラフト伯父さん』に続き伊野尾の父親役となった升だが、『ピーチガール』で印象深いシーンとして終盤の親子バトルに触れ、「そこで(伊野尾が)見せる涙にキュンとしました」と告白した。伊野尾は「舞台でも親子役、初めての映画でも親子役、第二のお父さんみたいな気持ちなので、僕の気持ちとしてもドキドキしましたね」としみじみ。すると升は「いつか第一のお父さんになってやる!」と宣言し、周囲を笑わせていた。『ピーチガール』原作は累計発行部数1,300万部を超える同名の少女漫画で、人気漫画家・上田美和の代表作。日焼けした肌と赤い髪のせいで周囲から「遊んでいる」と誤解されてしまうが、誰よりも純粋な女子高生・安達ももを山本、ももに興味を持つ学校一のモテ男・岡安浬(カイリ)を伊野尾が演じる。
2017年04月20日尾木ママが語る「子どもを学校に行かせたらいけないとき」 尾木ママが語る「親が受けてきた教育とはガラリと変わる!」 尾木ママが語る「親は『アクティブ・ラーニング』を勘違いしている」 の続きですいま、教育現場で最も注目されている言葉「アクティブ・ラーニング」とは、先生の授業を聞くだけの受け身の学びではなく、子どもが能動的に考える学習のあり方のことだと、テレビでおなじみの“尾木ママ”こと、尾木直樹さんは言います。尾木ママの新著 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 の本の中で紹介されている「アクティブ・ラーニング」。では、アクティブ・ラーニングができる子を育てるために、いま、ママができることとは何でしょうか? ■杉山愛さんのお母さんの口癖―― 前回、授業の方法が「アクティブ・ラーニング」を重視したものに変化していくというお話を伺いました。それに対応できる子どもを育てるために、ママが気をつけるべきことは何ですか?ポイントはいくつかありますけれども、やはり1番大切なのは自己決定ができる子を育てることです。そのためには、まず、日常生活のいろんな場面で子ども自身に決定させることが重要です。ご飯を食べるにしても、保育園に行くにしても、子ども自身が考え、決められるよう働きかけていく。どの靴を履いていくかとか、今日曇っているけど傘を持って行くか、といったことを自分で決めさせるの。「テレビの天気予報では、雨の確率は80%と言っていたよ」とか、考えるヒントになる情報は親が与えてあげて。―― 「こうしなさい」ではなく?一方的に親の意見を押し付けるんじゃなくて、「あなたは、どうしたいの?」といった問いかけで、自己決定を促す。じつはこれ、元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんのお母さまの口癖なんだそうです。お母さまは、「あなたはどうしたいの?」と、必ず杉山愛さんに聞いていらっしゃったとか。愛さんは、「それは、それでしんどかった。」とおっしゃっていたけれど(笑)。すごく大事なことですね。■羽生結弦選手のすごいところ―― 「自己決定」は、「能動的」な姿勢そのものですよね。2つめのポイントは、自分の意見が言えること。そのために、主語をきちんと言えるようになること。「僕は、これがほしい」「私は、これがしたい」。こんなふうに、主語と述語がきちっと言えるということもすごく大事です。―― 日本語は主語を使わなくても通じやすい言語なので、これは意識する必要がありますね。3つめのポイントは、他人と比較しないということです。これは、フィギュアスケートの羽生結弦選手が良い例。彼のすごいところは、他人との比較ではなく自分の目標に挑んでいるところ、そしてメダルを目的としないところです。羽生選手は、よく「敵は自分自身」ということを口にしています。その例として、2014年、ソチオリンピックで金メダルを獲ったときのコメントが印象的でした。当時、取材に「結果としてすごいうれしいなと思う半面、自分の中では悔しいと思うところがあるので、金メダルを獲って言うのもなんですけれど、やっぱり悔しいです」と答えています。これはつまり、自分の演技を「相対評価」するのではなく、「絶対評価」しているんですね。■内村航平選手のお母さんの視点―― そういった子は、どうしたら育つのでしょうか?これは体操の内村航平選手のお母さまと対談して、ご本人の口からはっきり聞いた話なんですが…。内村選手のお母さまに、「大量のメダルや賞状は、どこに保管しているのですか?」と質問したとき、「そんなの見たことないし、どこかポケットにでも入っているんじゃないですか?」と、おっしゃるんです。「え? じゃあ、1枚も飾ってないんですか?」と聞いたら、「そういえば1枚だけリビングに飾っています」と。それは小学校のときに出場した大会の参加賞だというんですよ。―― 参加賞、ですか?そう、参加賞です。思わず、「そこで優勝したんですか?」と聞いたら、「成績はビリでした。でも体操が本当に好きで、泣かないで最後までやりきったことが、すごい立派だった」と。これは、「親が、子どもの何を見ているか?」という話です。普通だったら、メダルの数といった成績で評価しがちですよね。でも、そうではなくて、子どもが自分と向き合ったことについて親がしっかり認めてあげている。子どもが「最後まで、きちんとやりきった」ことをお母さんが本気で評価している。そして、それが子どもに伝わっているんです。これが世界の内村選手の原点にある話だと思うんです。■親の教育に対する考え方が問われる時代4回に渡ってお送りした「わが子のために親が知っておくべきこと 2017」連載も、これで終わり。トップアスリート本人や、トップアスリートを育てたママたちの言動に共通していたことは、アクティブ・ラーニングができる子を育てるポイントそのものだったと思います。尾木ママは言います。「わが子の教育について真剣に考えていて、確固たる教育観を持った家庭で育つ子どもは、アイデンティティもしっかり確立され、自分の意見を述べたり、主張したりできます。やはり、『家庭の教育力』が子どもに与える影響は大きいのです」。「教育」という分野にも、「時代」の波は押し寄せてきています。未来を生きるわが子に本当に必要なことは何なのか? ママとしてのアンテナを磨いて、時代の波をきちんとキャッチしていきたいですね。この記事は2017年2月の取材に基づいて書いています。■今回取材にご協力頂いた“尾木ママ”こと尾木直樹さんの著書 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 尾木直樹 著/講談社 ¥840(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、前法政大学教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、ユニークで創造的な教育実践を展開。講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中。尾木ママ オフィシャルブログ:
2017年03月28日尾木ママが語る「子どもを学校に行かせたらいけないとき」 の続きです“尾木ママ”の愛称で知られる、尾木直樹さんが、 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 という本を出版しました。尾木ママは、この本の中で、「親御さんご自身が、『いま、世界の教育はどうなっているのだろうか?』という視点を持ってほしい」と力説します。■高校入試をしているのは、日本だけ―― 「世界の教育状況の把握」と言われても、日々の生活に追われて、ピンときませんが…。毎日の生活をまわしていかなければいけないママたちの、そういう感覚も、もちろんわかります。でも、だからこそ、今回出版させていただいた本を読んで、「そういうことを考えてみる時間」を、少しでも持ってほしいと思います。先進国の中で、一斉指導(※1)をメインに実施しているのは、日本くらいです。いま、世界の多くの国が、一人ひとりの子どもに合った、「個別教育」をする時代に入っています。「日本の教育体制の遅れ」が如実に出ているのが、「アジア大学ランキング 2016」(※2)。東京大学は首位陥落という事態に陥っています。東京大学は、アジアでは調査開始以来3年連続首位をキープしていたけど、2016年度には7位。これは、ものすごい衝撃的な話。世界的にみて「日本の教育への評価」は、急降下しているんです。※1 日本の小学校、中学校では最もポピュラーな授業の形態。 教師が一人で、大勢の児童・生徒に対して授業をするというもの。※2 アジア大学ランキング(英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)発表)―― 御著書では、「親が意識を変えていかなければ!」と、強くおっしゃっています。高校入試をやっているのは、世界的にみてもじつはめずらしいのです。大学入試すらない国も多くあります 。高校入試の何が問題かというと、高校入試をすると、高校をランキングしてしまうことになります。ランキングが30段階あれば、1位の学校がある一方で、30位の学校もできてしまう。学校が序列化されることで格差が生まれてくるんです。 本にも書きましたが、オランダでは、高校卒業資格を取得していれば、どの大学にも入れる仕組みになっています。たとえば医学部の入学試験も抽選だそう。それでも医療の質は高いといわれています。■日本の小中学校に「留年」がない理由―― どうしてほかの国では入試がなくても問題ないのでしょうか?他国では、「高校の卒業証書がある」ということは、「高校卒業程度の学力をしっかり保証しますよ」という意味なんです。義務教育で留年をさせたら、国家としてお金がかかります。けれどもほかの国では、「留年させてでも、これだけの力はつけさせますよ」と、国が責任を持って教育を保障しようというのが常識なんです。―― 日本では“わが子が落ちこぼれないように”と親が必死になりますが、ほかの国では異なるんですね。日本の小中学校は学年制で事実上留年がなく、学力や生活能力が基準に満たなかったとしても、とりあえず進級や卒業を許可してしまいます。でも、理解できない子にはわかるまで教えるのが本来の教育であり、国の役割です。さらに、今の日本の状況では、「留年すること」=「落ちこぼれ」のレッテルを貼ることにもつながりかねず、このことがいじめや不登校の原因になってしまうおそれもあります。こういう、教育の責任は家庭や子どもにあるという考え方自体、本当は間違っているんです。親御さんには、このことをきちんと認識していただき、もっと国が教育に力を入れていくべきということにも声を上げてほしいと思います。■「教育」の定義がガラリと変わる!―― そんな状況の中、子育て最前線にいる日本のママたちはどうしたら良いんでしょうか?まずは、いま、世界的にみると「教育」に対しての定義が変わってきているという状況を知ることですね。その国の教育水準を測る目安になる国際的な学力調査(※3)があるのですが、2018年から新たな内容が加わります。知識・情報を活用する力や、広い視野で物事を分析する力、多様性を認めて他人と協力し合う力、柔軟な対応能力などが重視されていく予定です。日本の場合、「学力が高い」というと、「どれだけ知識をインプットして、それをどれだけ正しくアウトプットできるか?」というイメージが強い。もちろん、それも大事な力です。でも、国際的な視点で考えてみると、今後子どもたちが社会を生き抜く中で求められるのはまったく違う力になってきているんです。ママたちは、そういう状況を知ることから始めましょう。日本の教育も変わろうとしています。わかりやすい例でいえば、2020年の大学入試の「センター試験廃止」。県立の高校入試問題でも、すでに問題の傾向が昨年から変わってきています。※3 経済協力開発機構(OECD)が実施した学習到達度調査(PISA=ピザ)―― 今後は、入試問題でどういったことを問われるようになっているのですか?たとえば、ある課題を出されます。そして、「この課題を、友だち3人で解決するためにどうすればいいのでしょうか?」という問題が出るわけです。■「キー・コンピテンシー」というキーワード―― 「私自身が受けてきた教育」とは違いすぎて、理解が難しいです…。たしかに、ママ世代が受けてきた教育とはまったく別物なので、伝わりづらい感覚だと思います。人は、どうしても「自分が経験したこと」をベースに物事を考えてしまいますからね。ですから、今日は、これからの教育を理解するためのキーワードを、ひとつお伝えしましょう。それは、「キー・コンピテンシー」です。―― 「キー・コンピテンシー」って、何ですか?言葉にして説明するなら、「状況を分析し、他人に論理的に説明し、情報を批判的に捉える能力、さまざまな分野の知識をつなぎ合わせて、問題解決に導いていく能力」です。いままでの、「テストで簡単に測れる能力」は、どんどん必要なくなっていくんです。もっと詳しい説明は、ぜひ、僕の本を読んでくださいね(笑)!つまり、わが子を「指示待ち人間でない大人」にするために、何が必要か? という話です。答えがひとつではないことにどう対応していけるか、どう状況を切り開いていくか、どう問題解決していけるか? そこが問われていくことになるんです。わが子を「指示待ち人間でない大人」にするために、何が必要なのか? そのためには、これからの入試で問われることを知ることから始める必要があるようです。次回は、尾木ママが語る「親は『アクティブ・ラーニング』を勘違いしている」です。この記事は2017年2月の取材に基づいて書いています。■今回取材にご協力頂いた“尾木ママ”こと尾木直樹さんの著書 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 尾木直樹 著/講談社 ¥840(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、前法政大学教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、ユニークで創造的な教育実践を展開。講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中。尾木ママ オフィシャルブログ:
2017年03月24日テレビでおなじみの“尾木ママ”こと尾木直樹さんが、新著を出版。タイトルは、 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 。この本は、尾木ママ44年間の教員生活の「集大成」だといいます。尾木ママが、ママたちに本気で伝えたいメッセージをうかがいました。■もし学校が「危険地帯」になってしまったら―― 「取り残される日本の教育」というタイトルが、とてもセンセーショナルでした。いま、学校教育の現場は、どうなっているのでしょうか?いじめ、自殺問題がとても深刻になってきています。2015年度だけでも、いじめの「重大事態」のうち50件で第三者委員会が立ち上げられました。第三者委員会が設置されていないケースもたくさんあるということを考えると、どれだけひどい現状であるかがわかります。―― 調査が必要な重大事案だけで50件! かなり深刻ですね。2月には、愛知県一宮市在住の中学3年生の男子が自殺するという事件が起こりました。この事件は、現在、第三者委員会が調査している最中です(2017年2月取材時現在)。 事件が起こる前に、親御さんは「担任を変えてください」とお願いしていたそうですが、校長先生は受け入れなかったようです。そして事件後の保護者会では、「担任によるいじめと認識している」と、校長がはっきりとそういう言葉を使ったにも関わらず、翌日には一転「いじめにあたるかはわからない」と説明を覆しました。―― いまの学校現場は、「学校は聖域。先生は人格者」というわけでもないのでしょうか?もし一宮の事件が、本当に「担任によるいじめ」だったとしたら、そんな状態の学校にわが子を行かせてはいけませんね。また、いじめではなかったとしても、生徒が学校でケガしたときにすぐに対応しなかったり、プリントを毎回配布させられたりというのは、すでに尋常な教師の対応とは言い難いわけです。亡くなった男の子は、大変苦しんでいたようですね。まだ詳細な経緯はわかりませんが、親御さんが一生懸命訴えていたのに対応を怠っていたのだとしたら学校の責任は大変重いでしょう。―― 不登校が増えていると聞きます。子どもが「学校に行きたくない」と言うのであれば、まず、きちんと理由を聞くことが必要ということでしょうか?正直に言えば、いじめが起こるような学校には、不登校の理由を聞くとか、そういう次元の話ではなくて、登校させちゃいけないと思います。そんな危険からはためらわずに逃げてほしい。そういう意識を親が持たなければ、いま、子どもの命は守れないんです。 ■親がもつべき意識は、「子どもの命を守る」―― あまりに衝撃的な話で、びっくりしています。昨年の12月に、「教育機会確保法」が、参院本会議で可決し成立しました。教育機会確保法とは、「学校に行くことが100%正解なわけじゃなく、休んでもいいし、学校以外の場で学ぶことを応援しますよ」というものです。こういったことが国会で議論されて、立法化した。時代は、そこまできているんです。でも、そのことを親がわかっていないと、いざという時に子どもを守れない。それが危険なんです。―― 時代の変化に、“親の意識”が追いついていないかもしれません。“危ない学校” には、行かせてはダメ。だって、そんな学校には行けば行くほど、子どもは、教師に傷つけられたり、友だちからいじめられてしまう。そんなときは、緊急避難をしなくちゃ!崖に向かって、わざわざ歩いていかないでしょ? それと同じことです。■ほかの国でいじめが起こったとき、親がすること―― 「学校に行く」ということが、「崖に向かって歩く」というレベルの話なんですか?いじめに「これをしたらいじめ」という"形式"はないんです。「ちょっと悪口を言われたり、無視されたりしているぐらいなら大丈夫」とか、「ケガさせられていないから、大丈夫」とか、そういう話ではない。自分があいさつをしているのに、みんなが返してくれなかったときのつらさって、すごいのよ。心が深く傷つくというのは、ときには殴られるよりもずっと痛いしつらいんです。こういった状況が、子どもにとっては、「本当に、本当に大変な事態である」ということを、親がきちんと理解してあげないと。―― 親としては、「それぐらい、気にしないでがんばれ!」と言ってしまいそうです。もしそういった事態がほかの国で起こったら、親は学校に要求を突きつけるところです。たとえばクラスメイトからいじめを受けて、子どもが学校を休みたいと言っているのであれば、まずは学校を休ませます。さらに、その間の学習の補償は学校がしてくださいという要求を当然の権利として親が出します。日本の親御さんには、もう少し、世界の状況を把握してほしいと思っています。親御さんご自身が、「いま、世界の教育はどうなっているのだろうか? それに比べて日本の教育はどうなのか?」という視点を持ってほしいですね。「いま、世界の教育はどうなっているのか?」を知らなければ、親はこれからの教育の変化についていけないのかも!? 次回は、尾木ママが語る「親が受けてきた教育とはガラリと変わる!」です。この記事は2017年2月の取材に基づいて書いています。■今回取材にご協力頂いた“尾木ママ”こと尾木直樹さんの著書 『取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと』 尾木直樹 著/講談社 ¥840(税別)尾木直樹さん プロフィール“尾木ママ”の愛称で親しまれる教育評論家、前法政大学教授。「子育てと教育は“愛とロマン”」をモットーに、ユニークで創造的な教育実践を展開。講演会活動、メディア出演、執筆活動など幅広く活躍中。尾木ママ オフィシャルブログ:
2017年03月23日演劇ユニット・TEAM NACSのメンバーで俳優の音尾琢真(41)が、木村拓哉主演の映画『無限の住人』(4月29日公開)に出演していることが21日、明らかになった。41歳を迎えたこの日、出演情報と共に劇中の場面写真が公開された。本作は同名人気漫画を原作に、三池崇史監督がメガホンを取る作品。興行収入41億円を記録した『武士の一分』(06年)以来の時代劇主演となる木村は、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次(まんじ)を演じる。音尾は、福士蒼汰が演じる天津影久の祖父・天津三郎役。三郎が江戸最強の「無天一流」を破門されたことがきっかけとなり、影久はあらゆる武器や剣技を用いて江戸中の道場破りで流派の統一を図る。万次と影久を引き合わせることになる重要な役。今回公開された場面写真は、三郎が破門されるシーンを捉えたものだ。三池監督とのタッグは、2013年に公開された映画『藁の楯』以来2度目。「とても幸せです」とその再会を喜び、「福士蒼汰さんの祖父の役ということで私ごときがと不安はありましたが、監督の求めるシーンに近づけるよう夢中でやりました」と撮影を振り返る。「心残りは、生きる時代が違う役柄だったため、木村拓哉さんと撮影でご一緒することが出来なかったことです」と未練はあるようだが、「とはいえ、素晴らしい作品に同じ出演者として名前を刻めて光栄です」と俳優としての喜びを噛み締めている。
2017年03月21日西岡徳馬と音尾琢真(TEAM NACS)が出演する『スルース~探偵~』<スルースバージョン>が12月17日に開幕。その前日にゲネプロが公開された。本作は、西岡VS新納慎也・西岡VS音尾の2バージョンで上演する推理劇。11月25日から12月11日まで上演された新納との<探偵バージョン>に続き、今回の<スルースバージョン>が上演される。舞台『スルース~探偵~』チケット情報『スルース~探偵~』は1970年に初演され、71年にはトニー賞演劇作品賞とエドガー賞を受賞した作品で、72年、2007年には映画化。日本では73年に劇団四季が初演し、現在も再演されている。今作で演出を手掛けるのは深作健太。物語の舞台は、著名なミステリー作家であるアンドリュー・ワイク(西岡)の自宅。そこに呼び出されたマイロ・ティンドル(音尾/新納)は、彼の妻との不倫の追及を受けるのだと思っていたが、アンドリューから「浪費家の妻にはほとほと困り果てていた」「私にも愛人がいる」と告白され、自宅の金庫から宝石を盗んでほしいと提案される。それによりアンドリューは保険金と愛人を、マイロには宝石と妻を手に入れられるというのだ。マイロは考えた末、アンドリューの話に乗るが――。本作の魅力は、社会的地位も年齢も上のアンドリューと、そんな男の妻を奪った若く魅力的な男が騙し合う、プライドをかけた心理戦だ。ひとつの台詞、ひとつの動作がふたりのパワーバランスをガラリと変え、次の一手に緊張が走る。その濃密で張り詰めた空気は、生で観る舞台の面白さを存分に味わわせてくれて、何度でも観たくなる作品だ。それに加え、金髪にネルシャツ、裾を折ったデニムにハンチング、乱暴な話し方、素直に表す感情…新納が演じたものとはすべてが違う音尾のマイロ。同じ台詞でもここまで印象が違うかと驚かされた。新納バージョンを観ている人にはより楽しめるものに仕上がっている。上演に際し、西岡は「新納さんと同じ役なのにこれほど違うのかと、演じる人によってこんなに役が変わるものなのかと、長い俳優生活の中でこの歳になって驚かされるぐらい、ふたりの役は異なっています」「僕にとって70歳の記念樹的な公演です」、音尾は「ひとつ言えることは、2016年はこれを見ないと終われないぞと。そういう素晴らしいお芝居でございます」「なかなか見られるお芝居ではないと思います。大変完成度の高い戯曲で、基本的には少人数の舞台なのですが、登場しない人物の姿が浮き上がってきたり、家族模様が見えてきたりと、非常に広がりのある、奥行きのある作品です」とコメントを寄せた。公演は12月28日(水)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。その後、福岡、愛知、宮城を巡演。取材・文:中川實穗
2016年12月19日教育評論家の"尾木ママ"こと尾木直樹氏が29日、自身のブログを更新。28日に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された歌手のASKA容疑者について言及し、「覚醒剤の怖さをわが子にも話してあげてください」と呼びかけた。尾木ママは、「覚醒剤の怖さをわが子にも話してあげてください」というタイトルで更新。「今回のアスカさんの逮捕劇」と書き出し、「ぜひわが子と話題にして下さい」と伝えた。そして、「覚醒剤の怖さしっかり伝えて薬物からわが子守りたいものです」と続け、「覚醒剤は脳を破壊すること!!脳は一度破壊されると二度と回復しないこと」「覚醒剤精神病という病に犯されてしまうこと」「妄想、幻聴、幻覚。悪口言われている。あとをつけられている等という」「一度やると例え微量でも一気にハイになり症状が出ること」と覚せい剤の怖さを説明。「覚醒剤は一度やるだけで『人間やめる』ことになります」と記した。また、「大麻なら大丈夫!?も違います直ぐに覚醒剤にエスカレートするからです…」とコメント。「SNSで知りあう男に騙される女子中高生が多いです…絶対に近づかないこと!!」と注意を喚起し、「お家の皆さんよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
2016年11月29日