安倍晋三元首相(享年67)を銃撃し、命を奪った山上徹也容疑者。捜査が進むなか、山上容疑者が事件を起こした背景に統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)との関係が指摘されている。「山上容疑者は取り調べに対し、実母がある宗教団体に多額の献金をした結果、破産し、団体に恨みを抱くようになったと供述。その関連団体に安倍元首相がビデオメッセージを送っていたことを知り、安倍元首相と団体の関連を疑い、犯行に及んだとのことです」(全国紙記者)このことが報じられると、ネットを中心に団体の名前として統一教会を指摘する声が続出。これを受けて統一教会は会見を開き、山上容疑者の母親が教会員であることや献金を受けていたことを明かした。「報道によると、山上容疑者の母親が統一教会に献金した総額は1億円にも上るといいます。98年に入信した直後に土地や一戸建て住宅を売却し、02年には破産宣告を受けていたそうです」(前出・全国紙記者)長年にわたり、霊感商法や多額の献金が問題視されてきた統一教会。今回の事件を機に、全国霊感商法対策弁護士連絡会が会見を開き糾弾するなど、再びその活動内容が注目を集め、波紋を呼んでいる。そんななか、山上容疑者の母親は事件後に亡くなった夫の兄である伯父がいる大阪府へ。奈良地検による聞き取りにも応じているというが、各メディアによると聴取の中で母親が「今回の事件で統一教会を批判にさらして迷惑をかけてしまい申し訳ない」と統一教会へ謝罪をしていることが報じられたのだ。前出の全国紙記者は言う。「現在の山上容疑者の母親は、仕事をしていないため、多額の献金はできない状態だといいます。しかし、伯父は『スポニチ』の取材に対して、山上容疑者の母親が今も統一教会への献金を続けていることを明かしています。その元手として『年金から献金しているニュアンスだった』と語っていました。山上容疑者の母親は息子が事件を起こしたことで、昭恵さんをはじめ安倍元首相の家族には非常に申し訳なく思っているそうです。しかし、山上容疑者が凶行を起こした一因にもなっている統一教会への思いはあまり変わっていないようです」献金の末に破産し、そのことに起因して息子が銃撃事件を起こした今も統一教会への変わらぬ愛を抱いている山上容疑者の母親。インターネット上には、驚きと戦慄の声が広がっている。《山上容疑者の母親の「統一教会に申し訳ない」という言動には非常に心をえぐられる。どこにも救いがない。悲惨というほかない。》《こんな事を起こすほど息子を自分が追い詰めていたのか…という後悔や反省に何故ならないのか、全く理解ができません。普通だったら自分の信じたもの、生き様を後悔して息子に申し訳ないと思うと思うのですが》《母親に目を覚まして欲しかったのに、届かなかった。山上容疑者は母親の言葉を聞いてどう思うんだろうか、母親に容疑者と向き合ってほしかったけど、そんなとき来るのかな》
2022年07月24日7月8日に発生した安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件。事件の詳細が徐々に明らかになっていくなか、連日大きな注目を集めているのが‘15年に「統一教会」から改名した「世界平和統一家庭連合」だ。きっかけは、安倍元首相を撃った山上徹也容疑者(41)の「ある特定の宗教団体に恨みがあり、安倍元首相はその宗教団体と関係があると思って狙った」という供述だった。「山上容疑者は取り調べの中で、母親がある宗教団体に入信し、多額の献金をした結果、破産したため、その団体に恨みを抱いたと供述。すると、統一教会との関係を指摘する声が拡散し、11日には『世界平和統一家庭連合』が会見を開くことに。そこで、同連合の日本教会会長は山上容疑者の母親が会員であることを明かしました。また『読売新聞』は、母親の教団への献金総額が1億円にのぼることを報道。教団側は『約10年間で合計5000万円を返金した』とのコメントを発表しています」(全国紙記者)さらに、この件を機に旧統一教会および世界平和統一家庭連合と政治家の“親密さ”が取りざたされている。16日には『日刊ゲンダイ DIGITAL』が旧統一教会と関係のある国会議員112人のリストを入手したとした上で、第2次安倍政権以降は「統一教会から支援を受ける議員を政務三役などにどんどん登用してきた」と報じている。また19日、『news zero』(日本テレビ系)のなかで、自民党の青山繁晴議員(69)が自民党と統一教会は「関係がある」と発言。青山議員は18日にも自身のブログで、先日の参院選で、ある派閥の長から「各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある」と言われたことも明かしている。そんななかTwitterで話題になっているのが、自民党・稲田朋美議員(63)だ。実は稲田議員は‘10年4月、統一教会の関連団体『世界平和女性連合』のイベント『春のつどい』に参加。その件について公式サイトの『活動報告』ページに掲載していたにもかかわらず、いつの間にか、その記述がなくなっていることが指摘されていた。■「12年ほど前のことなので経緯は不明です」世界平和女性連合とは、’92年に統一教会の創設者である文鮮明とその妻・韓鶴子によって創設された団体。そこで本誌は、稲田議員の事務所に見解を問うため複数の質問を書面で送った。まず、「いつ、どのような理由で活動報告から『春のつどい』の件を削除したのか」という問いには、こう返答が。「削除はしていません。昨年5月のホームページリニューアルに伴い、それ以前の過去の投稿はすべて表示されなくなっただけのことです」そのいっぽう、「春のつどいに参加することとなった経緯は」という問いには「12年ほど前のことなので経緯は不明です。当日はひと言挨拶をし途中退席しました。講演はしていません」と説明。さらに「世界平和女性連合をどういう団体と認識されていたのでしょうか」との質問には「12年ほど前のことなので当時の認識は不明です」と回答した。「12年前のことだから経緯も、どんな団体と認識していたのかもわからない」とした稲田議員。なお、稲田議員は‘06年4月に同じく世界平和女性連合の春のつどいに、そして‘09年11月にも同じく旧統一教会の関連団体である世界平和連合のイベントに参加しているーー。
2022年07月21日未だ多くの余波が続いている安倍晋三元首相(享年67)への銃撃事件。事件に付随して、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への注目度が再び高まっている。「安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者(41)は警察の取り調べに対し、母親がある宗教団体に多額な献金をした結果、破産し、家庭が崩壊したことで団体への恨みを募らせたことを供述。そして、その宗教団体と繋がりがあると思った安倍元首相を銃撃したといいます」(全国紙記者)このことが報じられると、すぐさまネット上では“団体=統一教会では?”という話が瞬く間に拡散。すると、連合は「公式見解を発表する必要がある」との判断によって、11日に記者会見を行うことに。会見に出席した連合の日本教会の会長は、山上容疑者は連合の教会員ではないとした上で、母親が教会員であることを認めて、月1回の頻度で連合の行事に参加してきたことを明らかにした。また犯行の動機として挙げられていた、連合への献金についても額は明示しないものの、献金があったことも認めていた。なお、『読売新聞』の14日の報道によると、山上容疑者の母親は『世界平和統一家庭連合』に1億円もの金銭を献金していたという。いっぽうで『世界平和統一家庭連合」は母親に5000万円を返金したと発表したが、献金の詳細については調査中と説明。少なくとも、それだけの献金があったことが明らかになったのだ。世界平和統一家庭連合は、’15年に『統一教会』から改名している。その統一教会は、昭和の末から多額の献金や霊感商法が社会問題として扱われていた団体でもある。そのため人気キャスターだった飯星景子(59)が統一教会に入信したと報じられたとき、大きな騒動となった。「’91年の夏ごろから、景子さんは髪を切ったりお酒とタバコをやめたり。さらに、改名や事務所を退所するという変化がありました。父親で作家の飯干晃一さん(享年71)が問いただしたところ、景子さんは『統一教会の関連団体に入っている』と返答。晃一さんは景子さんを勘当し、景子さんは失踪しました」(芸能関係者)そこで’92年10月、晃一さんは記者会見を開き、統一教会に“宣戦布告”をしており、本誌も会見を取材している。晃一さんは「娘が心の飢えを持っていたのを見抜けなかったのが残念」と涙ながらに語りながらも、こう語っていた。「私は残りの半生をかけても統一教会と闘います。景子が戻ってきても闘い続ける。(娘には)ドアは開かれている」ある芸能関係者は言う。「会見がきっかけとなり、海外にいた景子さんは急遽帰国。そして晃一さんは2週間にわたり、説得し続けました。統一教会の教義に疑問を抱くようになった景子さんは、晃一さんに歩み寄るように。そして、脱会を決意することとなりました」‘12年2月、飯星は『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で、脱会を決意した瞬間についてこう明かしている。「父が今までで見たことないくらい弱々しく映りました。それまでは、スーパージャイアントな父親で、持てる力のすべてで私に向かってきましたが、それは響かなかった。むしろ真反対の姿を見たとき『私がそんな姿にさせた』と。それが大きなきっかけになりました」また‘16年8月、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)でも飯星は、当時の晃一さんの行動を振り返り「いくつになっても親御さんが子どもを思う気持ちは本当に変わらない」とコメント。そして、こう語った。「一番大事だったのは親と子、人間同士ということだけでした」
2022年07月20日教会に行く目的は人それぞれ。例えば、聖書の言葉を読んだり、讃美歌を歌ったりするのではないでしょうか。歌集の『砂丘律』や『千夜曳獏』で知られる、歌人の千種創一(@chigusasoichi)さんは、東京都渋谷区にある、新『道玄坂教会』という教会の前を通り過ぎました。そこで見つけた、貼り紙の言葉に、目が吸い寄せられたといいます。貼り紙に書かれていた言葉がこちらです。渋谷にめちゃざっくりとした教会あった pic.twitter.com/Xk8Fd2kTsw — 千種創一 (@chigusasoichi) March 11, 2022 とりあえず全員悔い改めよ教会でのお祈りといえば、周囲が神妙な面持ちや緊張した様子で行っている光景を思い浮かべますよね。「とりあえず」といわれることで緊張がとけ、リラックスした気持ちでお祈りできそうです。こちらは、昼は教会で、夜になると多目的イベントスペースとしても営業している場所。イベントがない場合は、バーとして営業しているとのこと。お祈り以外にも、さまざまな目的で訪れる人が多そうですね!教会での貼り紙に対し、多くの人がクスッとしたようです。・世界中に広まってほしい言葉だ!どこかしびれる魅力を感じる。・だいぶざっくりしているけど、分かりやすくて最高!・これくらいの気持ちで、生きていたくなる。何かとストレスが溜まりやすい、現代社会。貼り紙に書かれていた『とりあえず』の言葉のように、力を抜いて暮らしていきたいですね![文・構成/grape編集部]
2022年03月12日米カリフォルニア州サクラメント郊外の教会で、2月28日夕方、自動小銃を持った男が自分の子ども3人を含む5人を殺害したと当局が発表した。地元メディアKCRA3などが伝えている。サクラメント郡保安官事務所のスポークスマンによると、3人の子どもはすべて女の子で、上から13歳、10歳、9歳だった。母親の申し立てで、犯人の父親には接近禁止命令が出されていたという。この日は面会日だったようで、母親は同行していなかったと、KCRA3は報じている。父親は子どもたちの付添人と面会を監督する係員も殺害した後、自らに銃を向け、命を絶った。サクラメント市の市長代行エリック・グエラは自身のFacebookページに、「本日、当郡で子どもを巻き込んだ致命的なDV事件が発生しました。残念なことに、この残虐な事件は誰もが安全で守られていると感じる教会で起こりました。犠牲者の家族に深い哀悼の意を捧げます」と声明を出した。
2022年03月01日写真集『いつかは訪れたい 美しき世界の教会』が、日経ナショナル ジオグラフィック社から発売。美しい写真でめぐる「世界の教会」『いつかは訪れたい 美しき世界の教会』は、教会の装飾や成り立ちのストーリーともに、150にも及ぶ世界の教会をめぐる写真集だ。ヨーロッパの著名な教会はもちろん、北米、アジア・太平洋地域、さらに中南米やアフリカなどあまり紹介されることのない教会まで多数収録。カトリック、プロテスタント、正教をはじめ、宗派もさまざまだ。例えば、世界遺産のイタリア・ローマのサン・ピエトロ大聖堂は、外観・内観の写真とともに、1626年設立時のエピソードを紹介。神父自ら内装のだまし絵を仕上げた、ハワイのセント・ベネディクト・カトリックや、モダンなコンクリート造りのサクレクール・ダルジェ大聖堂、一対のジャガーを装飾したグアテマラのサン・アンドレ・シュクール教会など、地元で愛される小さな教会や世界遺産に登録されている観光スポットまで、バリエーション豊富にピックアップしている。【詳細】写真集『いつかは訪れたい 美しき世界の教会』2,200円発売日:2022年1月24日(月)仕様:232ページ、ソフトカバーサイズ:228mm×171mm発行元:日経ナショナル ジオグラフィック社
2022年01月29日日経ナショナル ジオグラフィック社(代表:滝山晋、所在地:東京都港区虎ノ門)は、『いつかは訪れたい 美しき世界の教会』を1月24日(月)に発行しました。本書は、壮麗な大聖堂から素朴で愛らしい礼拝堂まで、今見るべき世界の教会150カ所を美しい写真でめぐる写真集です。『世界の宮殿廃墟 華麗なる一族の末路』『絶対に住めない 世界のゴーストタウン』『絶対に出る 世界の幽霊屋敷』に続くシリーズ最新作です。優美なルネサンス建築として人気が高く世界遺産でもあるフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、神父が自ら内装のだまし絵を仕上げたハワイの小さな教会セント・ベネディクト・カトリック、奇跡の黒い聖母が何度も現れたコロンビアの天使の聖母教会、インドに出現して病気を癒したという聖母マリアの像がインドネシアに伝わり、それ以降聖地となったグラハ・マリア・アナイ・ベランカニ教会、モダンなコンクリート造りのサクレクール・ダルジェ大聖堂……。世界的に有名な大聖堂はもちろんのこと、地元で愛される小さな教会や、こうした本ではあまり取り上げられないような独自の伝統をもつ世界各地の教会も取り上げています。本書で取り上げた教会は実に150にも及びます。カトリック、プロテスタント、正教をはじめ、宗派もさまざまです。人々の心の拠りどころとなり、時代の美を集めた美しい教会を巡る旅をぜひご堪能ください。いつかは訪れたい美しき世界の教会マイケル・ケリガン著/片山美佳子 訳/2022年1月24日発行/定価 2,200円(10%税込)/232ページ/228mm×171mm/ソフトカバー/日経ナショナル ジオグラフィック社 発行ナショジオストア Amazon 【主な内容】・ヨーロッパバラディール礼拝堂、カンタベリー大聖堂、バレンシア大聖堂ほか・北米セント・ベネディクト・カトリック教会、聖十字架礼拝堂 ほか・中南米サン・アンドレ・シュクール教会、ラス・ラハス教会 ほか・アジア・太平洋地域ホーチミンのノートルダム大聖堂、イエスの聖心大聖堂 ほか・中東・アフリカ聖墳墓教会、ギリシャ正教聖ジョージ大聖堂、ギョレメの岩窟教会 ほか・巻末資料「世界教会マップ」■世界の教会150カ所を紹介する写真集。■ヨーロッパの有名な教会はもちろん、中南米やアジア、アフリカのあまり紹介されることがない教会も多数収録。■巻末マップ付き。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月26日人生の一大イベントである、結婚式。しかし新型コロナウイルス感染症の影響で、結婚式の延期や中止を余儀なくされるカップルが多くいます。「結婚式はできないけれど、せめて婚姻届を提出する時は、思い出に残るひとときを過ごしたい…」と思いますよね。そんなカップルたちを応援するべく、『チャペルや神社で婚姻届の提出ができるイベント』が開催されるそうです!非日常な空間で、婚姻届けを提出できるイベントを開催2021年3月14日、一般社団法人かながわ西結婚推進協議会は、神奈川県の小田原と箱根のチャペルや神社で、婚姻届の提出ができるイベント『ふうふの誕生日』を開催します。イベントは、通常なら市役所へ提出する婚姻届を、地元ブライダル施設のチャペルや神社で預かり、特別な1日を演出するというもの。カップルのどちらか1人でも小田原市に本籍地または住所地がある場合は、ブライダルスタッフが2人の使者として小田原市役所へ提出をしてくれるサービスもあります!会場は5か所から選択可能、2人にピッタリな空間は?イベント会場は、5か所の中から選ぶことができます。まるで、結婚式のような気分を味わえること間違いなしです。クリスタルグレイスチャペル(ヒルトン小田原リゾート&スパ)報徳二宮神社(報徳会館)箱根の森高原教会(ホテルグリーンプラザ箱根)ロビーチャペル(ザ・プリンス 箱根芦ノ湖)Sun Shine Lobby wedding(HAKONE NICA)どれも素敵な会場ばかり。小田原市とゆかりのあるカップルは、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか!詳しい申し込み方法は以下の通りです。・開催日時:2021年3月14日(日)12:00~16:00(最終受付)※事前予約制・参加対象者:3月14日(日)に婚姻届を提出するカップル※2人のどちらかが小田原市に本籍地または住所地がある場合:イベント施設にて婚姻届の提出が可能※2人とも小田原市に本籍地・住所地のどちらもない場合、もしくは小田原市役所以外へ提出をご希望する場合:イベント参加後自身で婚姻届を市区町村へ提出・参加費用:無料・申込方法:『ふうふの誕生日』公式ウェブサイトより申し込みgrapeでは、コロナ禍における企業や人々の奮闘を紹介する記事を、特集という形でまとめています。よろしければご覧ください。grape『日本がんばれ応援団』特集[文・構成/grape編集部]
2021年03月02日書籍『世界の美しい廃城・廃教会』が、パイ インターナショナルから登場。世界の美しい廃城・廃教会書籍『世界の美しい廃城・廃教会』では、世界各地で見つけた、美しい城・教会・修道院の廃墟を特集。世界遺産に登録されているほどの歴史的な遺構から、小さな廃教会までさまざまなスポットを紹介する。いわゆる廃墟写真集とは一味違う“ダークファンタジーな世界”を体感できるのが魅力。13世紀初頭、フランス王フィリップ2世によって破られた「ガイヤール城」や、14世紀オスマン帝国の攻撃によって破壊されたままの状態で残された「ツァレヴェッツ要塞」など、その歴史的エピソードに触れながら、往年の栄華を想像するのもよし。朽ち寂れ静かに佇む建造物を眺め、幽寂の世界を楽しむもよし。廃墟ならではの魅力を存分に堪能することができる一冊となっている。【詳細】書籍『世界の美しい廃城・廃教会』1,850円+税※2020年12月現在発売中。仕様:A5判変形(175×146mm)/ソフトカバー/192ページ(フルカラー)【問い合わせ先】株式会社パイ インターナショナルTEL:03-3944-3981
2021年01月01日『放送事故』…それは、機材トラブルなどにより放送ができなかった場合や、予定にはない内容を放送してしまう際に使われる言葉。本来、ネガティブな意味合いで使われる言葉ですが、イギリスの『カンタベリー大聖堂』による説教のライブ配信で起きた『放送事故』に対しては、「最高」「癒された」と絶賛の声が上がっています。理由は、ぜひその目でお確かめください!Leo the cat has been getting up to mischief again! Did you spot this moment in Morning Prayer last week? #Caturday pic.twitter.com/xZXDsAQxWW — Canterbury Cathedral (@No1Cathedral) May 23, 2020 どちらも迷いがない…!吸い込まれるように神父さんの股の下に入っていく猫と、まったく動じない神父さん。お互いにまったく動揺していないあたり、もしかしたら日常的なやり取りなのかもしれません。しかしライブ配信を見ている側としては、説教の内容が頭に入ってこなくなってしまうほど、目を奪われてしまいます。【ネットの声】・たぶん神父さんの股の下は、猫にとっての『懺悔室』なのかも。・神父さんの服の中は、猫の国に繋がっているのかな。・まったく動じない神父さん、すごい。あまりにも平和で、かわいらしい放送事故の内容。信者だけでなく、猫好きすらをも魅了してしまう説教です![文・構成/grape編集部]
2020年05月28日無数のキャンドルが灯る幻想的な森の夜を楽しむ、「軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019」が12月25日まで開催中。今回は、イベントの紹介と合わせて、その様子をレポートしていきます。軽井沢高原教会の森が、輝く星とキャンドルの光に包まれる夜。行ったことはなくても、名前は知っているという人も多いのでは? 「軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019」は、その昔、軽井沢を拓いた宣教師がランタンで町を照らしながら歩いた風習を現代に受け継ぎ展開する、人気の恒例イベント。(夏には「サマーキャンドルナイト」を開催。こちらもすごくいい。)ちなみに、星降る森のクリスマスへの参加は、事前予約もチケットも必要なし! 足を運べば誰でも体験することができるから、実はまだクリスマスの予定が決まってない、という人も大丈夫です。ぜひ、大切な人を誘って出かけてみよう。木々は、白い光でライトアップ。まるで雪が降り始めた森のよう。ひんやりとした冬空と相まって、よりドラマティック。森に入ると覆い茂る木々は白くライトアップされていて、まだ序章だけど、すでにロマンティックな気分に。深呼吸すれば、木々の香り、土の香り、キャンドルの香り、軽井沢の冬の匂い。軽井沢高原教会の森一面に、あたたかな光を灯すランタンキャンドル。この灯火は一晩中続くそう。そんなところもいいなあ。ずっと見ていたいね、って言い合える人と一緒に眺めたい。一生の思い出になるクリスマスだ。12月21日から25日の期間は、会場に手持ち用のランタンも用意されているから、それを持って森を散策するのもいいね。◆森を歩く「ランタン散策」12/21〜25(時間:18:30〜21:00)ランタンキャンドルと光の十字路。この光を辿って歩けば、教会にたどり着ける。教会の扉の上部の壁に赤いリースが飾られているのだけど、これはクリスマスシーズン限定なのだそう。赤いクリスマスリースってなんだか新鮮、可愛いな。森の真ん中で交差するクロスロードを歩きながらツリーも眺めてみよう。会場をきらびやかに彩る“もみの木ツリー”の高さは6メートル。近づいてよく見たらすごく細かな装飾が施されている。遠くから見たときは光に魅せられて、近くで見たら装飾のディテールに魅せられて。二倍楽しめるツリー。氷柱のようなモチーフ飾りがおしゃれだな、森のツリーのためのジュエリーみたいだ、って思ったり。教会にたどり着いたらこれは絶対に貰っておこう。記念のお守り、「三つ撚りの糸」。すべて軽井沢高原教会のスタッフが手作業で作っているんだって。そして、教会の隣の牧師館も忘れずに立ち寄りたい。日頃の感謝、今日の感想、まだ言えてなかった秘密etc...「クリスマスレター」で思いを贈ろう。ハガキの絵柄は2種類。朝の森と、夜の森。どっちもいいな。書いたら牧師館の外のポストに投函! そしてもう一つ見逃せないのが「アドベントメッセージ」。アドベントは、クリスマスの4週間前の日曜から、クリスマス当日を楽しみに待ちわびながら過ごす期間。この期間の日々を数えるためのアドベントカレンダーが森に登場していました。各窓に日付が記されていて、訪れた日の窓を開くと、教会からのメッセージが。今日の日付を示す扉を開くと…“もらう喜びだけでなく、贈る喜びがクリスマスを特別にします” 軽井沢高原教会 私たちが取材に訪れた日は、こんなメッセージでした。他に、星降る森のクリスマス開催中には、牧師の講和とゴスペルを組み合わせた「クリスマス音楽礼拝」、ハープの演奏会「聖なる調べとともに」という聖夜のお祝いにふさわしい催しも。◆祈り、歌う「クリスマス音楽礼拝」12/22、24、25(時間:19:00 / 20:00 各回20分)◆ハープが奏でる癒しの音色「聖なる調べとともに」12/21、23(時間:19:00 / 19:30 / 20:00 / 20:30 各回10分)澄んだ星空の元、冬夜の森で心温まるクリスマスを満喫できること間違いなし。今年は「軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019」で、幻想的で心温まるひとときを過ごそう。【イベント情報】軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019会期:開催中〜12月25日時間:18:30〜21:00(軽井沢高原教会にて挙式がある日は19時から開催。日程・詳細は下記のURLより要確認)会場:軽井沢高原教会住所:長野県軽井沢町星野URL:参加費無料、どなたでも参加できます
2019年12月18日ランタンが灯る幻想的な森の夜を楽しむ、「軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019」が8月31日まで開催中。今回は、イベントの紹介と合わせて、開催初日の様子をレポート。今夏で開催15回目を迎える「サマーキャンドルナイト」は、毎年、夏に開催される軽井沢高原教会主催の人気イベント。期間中、長野・軽井沢の星野エリアには、多くの人々が訪れ、各々がロマンティックで神聖な夜を過ごしている。夏の夜が始まる、19:00「灯(ともしび)の宣言」大正時代より時を重ねてきた軽井沢高原教会教会内もキャンドルの灯火に照らされて神聖なムードに今年も、初日(8/1)19時、牧師による「灯(ともしび)の宣言」で軽井沢の森に光が灯され、「軽井沢高原教会サマーキャンドルナイト2019」が幕を開けた。ランタンキャンドルの穏やかでゆらゆらとまばゆい光に照らされた森は幻想的。一眼レフを構えて大切な人との思い出を残そう、スマートフォンでインスタ映えな写真も撮ろう。だけど、此処に来たらあなたもきっと、“フォトジェニック”なんて一言では語れない、壮大で厳かな夜の情景に胸を打たれるはず。光の森と一体になる、19:15 「ランタン散策」深まる夜、森を散策。軽井沢高原教会前では、三色の糸で作られた、絆を願う「三つ撚りの糸」のプレゼントも。8月11日から18日、最終日の31日は、光の森を散策できる「ランタン散策」を実施。ランタンキャンドルを持ちながら、キャンドルの光と一体になって森の散策を楽しもう。また、教会前では、「三つ撚りの糸」という神聖な贈り物をもらうことができる。撚られた三色の糸は、あなた・大切な人・教会を表し「三つが合わされば簡単に切れない」という意味があるそう。一つ一つ手作りされるこの「三つ撚りの糸」には、“あなたと大切な人の絆がいつまでも続きますように”というメッセージが込められています。想いを届ける、19:40 「ことのはレター」軽井沢高原教会に隣接する「牧師館」では、イベント限定のポストカードを配布。大切な人に手紙を綴って、ポストイン。メールやメッセージアプリで簡単に言葉を伝えられる今だからこそ、この機会に、大切な人へ想いを込めて手紙を書いてみて。イベント期間中、牧師館にはオリジナルポストカードと白いペンが用意されている。書き終えたら、牧師館入口に設置されたポストに投函。後日、教会から投函した手紙が届きます。想いを届ける、20:00 「夏夜の森の音楽礼拝」牧師の講話とゴスペルを組み合わせた音楽礼拝では、迫力あるゴスペルの歌声に感動。開催初日に加え、8月11日から18日、最終日の31日には、教会前の森のなかで、牧師の講話とゴスペルを組み合わせた「音楽礼拝」も実施。序章は、ハンドベルの澄んだ音色から。令和の初年にちなみ、「はじまり」をテーマにした牧師の講話とゴスペルを聴きましょう。音楽を通して祈り、歌う、感動のひととき。こちらも他の催し同様、誰でも参加することができるので、開催日に足を運ぶ人はぜひチェックしてみて。深まる夏夜、22:00 「眠りにつく森」素敵なひとときも気づけば終幕。涼しい軽井沢の夜、しんと静まり返った森の中で思い出すサマーキャンドルナイトの記憶。もし、近くに宿泊するならば、軽井沢高原教会と同じ星野エリア内にある「星野温泉 トンボの湯」でスッキリしてからホテルに帰るのもおすすめ。今回ご紹介の催し以外にも、軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019開催期間中は、エリア内に「森のカフェ」が期間限定で登場したり、隣接する軽井沢ホテルブレストンコートでは、ドリンクやアミューズが楽しめる「キャンドルナイトラウンジ」もオープンするので、こちらも合わせて楽しみたい。毎年参加している人も、ずっと気になっていた人も。8月は「軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019」で、記憶に残る夏夜のひとときを。【イベント情報】軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019会期:8月1日〜8月31日 ※雨天開催時間:19:00〜22:00(催事内容により時間を限定して行うものもあり)会場:軽井沢高原教会住所:長野県軽井沢町星野参加費無料(どなたでも参加できます)
2019年08月09日長野県・軽井沢高原教会にて2019年8月1日(木)から8月31日(土)の間「軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019」が開催されます。星空の下、ランタンキャンドルの光に包まれる軽井沢高原教会の森はまるで幻想的。さわやかな高原の空気に包まれながら神聖なひとときをお過ごしください。彩り豊かなキャンドル2019年は初の試みとなる、彩り豊かなキャンドルたちが設置されます。白や赤、緑や紫などのキャンドルの色は時期や特徴を表すための典礼色を表しており、白は神の栄光、清らかさ喜びを表していたりと、それぞれの色には異なる意味が込められています。森を散策しながらお気に入りのキャンドルを見つけてみてください。夏夜の森の音楽礼拝「はじまり」をテーマにした牧師の講話とゴスペルが組み合わされた「音楽礼拝」の序章は美しく澄んだハンドベルの音色から始まります。音楽を通した感動ありの「はじまり」を体感してみてはいかがですか。「夏夜の森の音楽礼拝」はどなたでもご参加可能の限定イベントとなっております。日時8月1日(木)、11日(日)~18日(日)、31日(土)20:00~20:30※あずまやでの他イベントは、生演奏「目覚めの奏で」「明日をはじめるための奏で」があります。ランタン散策教会の涼しげな森にランタンキャンドルが灯り、柔らかな光であふれます。夕暮れ時に一つ一つランタンに火を灯すその光景はまさに幻想的。限定イベントのランタン散策は、ランタンの貸し出しが行われます。光の灯る景色の中を行くランタン散策は、まるで森に灯る光の一部になれたかのように体感できるでしょう。日時8月1日(木)、11日(日)~18日(日)、31日(土)19:00~22:00暑い夏、軽井沢の空気に癒されてみては「軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019」には他にも「森のカフェ」や、キャンドルにライトアップする「灯の宣言」などのイベントが盛りだくさん。暑い夏に涼しい軽井沢の地にある森の中でさわやかで清らかな高原の空気に、ほっ…と癒され、深呼吸しに行ってみてはいかがですか。イベント情報イベント名:軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019催行期間:2019年08月01日 〜 2019年08月31日住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉2144電話番号:0267-45-3333
2019年07月14日「軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019」が、2019年8月1日(木)から31日(土)まで長野県・軽井沢高原教会にて開催される。大正時代から続く「軽井沢高原教会」。「軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019」では、そんな歴史ある教会前の森に無数のランタンキャンドルを灯し、幻想的な光の空間を演出する。2019年は、イベント初の試みとしてカラフルなキャンドルを設置。それぞれの色で、白や緑・赤・紫といった教会の祭服などで使用する「典礼色」を表現している。またキャンドルは、色によって異なる意味が込められているので、お気に入りのキャンドルを探しながら森を散策してみてほしい。さらに、牧師の講話とゴスペルを組み合わせた「音楽礼拝」も実施する。令和の初年にちなんだテーマ「はじまり」に沿って、牧師の講話やゴスペルを合唱。音楽を通して祈り、歌う、感動のひと時を是非体感してみては。【詳細】軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト2019期間:2019年8月1日(木)~31日(土) ※雨天開催。時間:19:00~22:00場所:軽井沢高原教会住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉2144料金:無料
2019年07月07日「笑いながら聖書に親しんでもらう」をコンセプトに、Twitterで連日面白ネタをつぶやき、フォロワー約10万人の人気を集める上馬キリスト教会(@kamiumach)。その “中の人” である「まじめ担当」MAROさんに、「子育て」という切り口で、世界初のパパとママである「アダムとイブ」について語っていただきました。その中で、「ベビモフ」から生まれた人気作『アダムとイブの楽園追放されたけど…』にも話は及び……。育児に悩む方も、そうでない方も、ぜひ、ご一読ください。世界初の人類は、世界初のパパとママ私たちの信じる聖書によれば、すべての人類の祖先はアダムとイブ、つまり世界初の人類はアダムとイブだということになります。そして彼らは世界で初めての「家族」を作ることになるわけですが、よくよく考えてみればそれはとても大変なことだったでしょう。現代でも、子育ては「人生最大の大仕事」と言っても過言ではないほどに大変なことですが、アダムとイブにとってのそれはきっと私たちの想像もつかない一大事だったのではないでしょうか。だって、保育園もありませんし、いざという時に頼れる実家もありません。悩み事を聞いてくれる先輩ママもいなければ、愚痴を言い合えるママ友だっていないんです。子育て情報誌も粉ミルクも離乳食もありません。子どもが熱を出した時に駆け込める小児科医だってないんです。とにかく、ないないないない……なんにもないわけです。そもそも、アダムもイブも神様から直接作られたわけですから、彼ら自身も親に育てられた経験がありませんし、親の温もりも、親の愛も知りません。知っているのは「神の愛」だけです。しかもその「神の愛」さえも、あの禁断の実を食べた時に、不完全なものになってしまいました。「人は愛されたようにしか愛せない」とは、よく言われることですが、そんなわけでアダムとイブも、子どもを完全に愛することはできない「不完全な」親でしかなかったわけです。現代の日本では「自分は完璧な親ではない」と悩む方が少なくないと聞きますが、アダムとイブだって決して完璧な親ではなかったんです。いえ、むしろきっと現代の私たち以上にドタバタして、失敗もくり返し、なんとかかろうじてカインとアベル、そして私たちの直接の祖先となるセツを育てあげたのではないでしょうか。そう考えると何だかホッとしませんか。現代の私たちにとって、アダムとイブが不完全であったということは絶望に至る「悲報」ではなく慰めをくれる「朗報」なんです。このマンガ『アダムとイブの楽園追放されたけど…』はそんな「朗報」を私たちに届けてくれる作品です。私たちは完璧な親にならなくていいし、同時に子どももまた完全な子どもにならなくていいんです。ならなくていいし、そもそもなれないし、むしろなるべきではないんです。「完全でないところにこそ、神の愛と恵みが注がれる」これがキリスト教の教えの一つの根幹です。このマンガのアダムとイブの奮闘ぶりを読んでいますと、笑いながらも、そのことが、自然と心の中に流れ込んできます。この作品の中で、アダムとイブはとことんまで不完全な親ですし、そして二人から生まれたカインとアベルもまた不完全な子どもです。それはちょうど、欠けた水差しと欠けた器のような関係です。水差しは欠けのある故に水をこぼしながらも「注ぐ」という自分の仕事を遂げようとするし、器の方もまた欠けのある故に水をこぼしながらも「受ける」という自分の仕事を全うしようとします。愛を注ぐ者と愛を受ける者。互いが互いの「欠け」を補い合おうとするとき、一つ次元の違う、少し複雑な、そして人間臭い「愛」が生じます。お互いの愛が不完全だからこそ、成立する「愛」もある。そんな「愛」があるから、神様も禁断の実を食べてしまったアダムとイブを赦(ゆる)して恵みを与えましたし、たくさんの罪を日々おかしてしまう「不完全な」私たちのことをも決して見捨てずに赦し、日々の恵みを与えて下さっているのだと思います。このマンガをクリスチャンの方が読んだら(私もクリスチャンですが)「聖書のことをわかってない!」と怒る方もいるかもしれません。たしかにいくらか聖書についての描写に不正確なところはあります。でも、それでいいんです。それだからいいんです。このマンガも不完全だからこそ、私たち読み手がその意図を一所懸命に酌み取ろうとしますし、そこに新しい「愛」というか「面白さ」が生じてくるんです。この作品は「不完全なママ・パパ」をはじめ、すべての「不完全な人たち」に、「不完全な慰め」を与えてくれることでしょう。いいんです、慰めだって不完全で。不完全だからこそ、人間臭くて、味があって、愛すべきものなんですから。PROFILE通称マロ、あるいはマロさん。上馬キリスト教会の一般教会員。上馬キリスト教会Twitterアカウントの「まじめ担当」。1979年、東京都生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科倫理学専攻卒。専門は宗教倫理学。バークリー音楽大学CWP卒(ProfessionalDiploma)。現在は宗教法人専門の行政書士としてキリスト教会をはじめ、お寺や神社の法務サポートを行いつつ、異宗教間コミュニケーションについての研究や実践も行っている。MAROさんの著書紹介MAROさんがメインで執筆を担当した初の著書『世界一ゆるい聖書入門』では、140字という枠を超えて、聖書の面白エピソードを紹介!アダムとイブの楽園追放されたけど…[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]▼第1話のつづきを読む電子書籍はこちら
2019年06月14日東京・南青山にある独立教会「南青山ル・アンジェ教会」で開催中のクリスマスイルミネーションに、ルトロン編集部が潜入してきました。無数のキャンドルの光に包まれながら、素敵なクリスマスを過ごしてみませんか。「南青山ル・アンジェ教会」のクリスマスイルミネーション2019年2月14日に20周年を迎える「南青山ル・アンジェ教会」では、“~May your wish come true~(あなたの願いごとが叶いますように)”をテーマに、2018年11月1日(木)~12月25日(火)までの期間、クリスマスイルミネーションが開催されます。「南青山ル・アンジェ教会」は、ジャニーズグループ・Kis-My-Ft2の玉森裕太さんが、冠番組『キスマイBUSAIKU!?』でデートコースとして紹介し、1位を獲得したスポット。女性が理想とする、ロマンチックなデートが叶う場所です。「南青山ル・アンジェ教会」クリスマスイルミネーション概要開催期間2018年11月1日(木)~12月25日(火)場所東京都港区南青山3-14-23休業火曜休み※12月25日を除く点灯時間17:00~22:00※16:30以降は教会は鍵がかかってしまうので、基本的に外から観賞。「南青山ル・アンジェ教会」クリスマスイルミネーションのみどころ教会の象徴「アイビー」がシャンパンゴールドに“永遠の愛”という意味をもつ、教会の象徴となる観葉植物「アイビー」に、温かみのあるシャンパンゴールドの光が彩られます。創業当初は背丈くらいだった「アイビー」のつたですが、いまでは屋根のてっぺんまで伸びて、ぐんぐん成長中。そんな「アイビー」全体に、今回初めてイルミネーションがほどこされます。チャペル全体がきらびやかに輝くイルミネーションはとてもロマンチックで、通りゆく人の足も止まるはず。天使のステンドグラス扉のうえには教会の名前「アンジェ=天使」にもある天使のステンドグラスが。“天使が見守る教会”という意味があります。イルミネーションとステンドグラスの美しいコラボレーションをぜひ体感してみてくださいね。ベストフォトスポットは教会正面!教会正面のつたの間から、つたが写り込むように撮影するとおしゃれな一枚が撮影できます。被写体に扉の前に立ってもらって、シルエットを出してもステキです。クリスマスイブに開催!「キャンドルナイト」2018年12月24日(月)には、礼拝堂がキャンドルの無数の光に包まれ、美しい幻想的な教会が楽しめる「キャンドルナイト」を開催。2018年は先着120名さま限定で、すでに抽選は終了しています。例年は11月中に申し込み期間があり、当日は入れ替え制です。リピーターのお客さまも多く、カップルはもちろん、女性のグループで来る方もいるのだそう。12月23日(日)には、「南青山ル・アンジェ教会」で式をあげた人限定で「キャンドルナイト」が開催されます。毎年変わるデザイン2011年から開始された「キャンドルナイト」は、毎年キャンドルの配置デザインが変わります。一つひとつスタッフが丁寧に飾りつけるキャンドルは、芸術的な美しさ。絨毯ではでない、大理石ならではの美しいうつりこみがロマンチックです。2018年のデザインはまだ公開されておらず、来場者へのサプライズとなるそうなので、公開を楽しみにしていてくださいね。■2016年のデザイン■2017年のデザイン光×香り×音のロマンチックな演出教会の入り口付近や中階段あたりには、香水のブティックとして人気の「ジョーマローン」のキャンドルも設置。「キャンドルナイト」のときはバージンロードまでキャンドルが並び、教会全体がキャンドルの温かい香りに包まれます。BGMと一緒にキャンドルの火のゆらめきをゆっくり楽しむ、素敵なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。バージンロードの白いバラ新婦のこれまでの人生の道を意味している「バージンロード」の両脇には、白バラの生花がデコレーション。トゲをもつ白バラは、“純白・染まらない・染めらない”という意味合いがあります。「南青山ル・アンジェ教会」では、魔除けの白バラを、フローリストが愛情を込めて毎日選んで入れ替えているのだそう。教会内では、キャンドルのあたたかい香りと、生花のバラの甘い香りを感じることができます。花のワークショップやゴスペルなどのイベントも開催「南青山ル・アンジェ教会」専属のプロのフローリストが教える「スワッグ」や「ハーバリウム」のワークショップも開催。毎年11月に入ると、「南青山ル・アンジェ教会」や教会専属のフラワーアーティストチーム・リリーローズのインスタグラムアカウントで、イベントの告知がされます。福岡・京都・名古屋を含めた4地域のワークショップが開催されており、投稿には地名が書かれているのでお間違いなく。教会併設レストラン「ラ ロシェル 南青山」でディナー南仏を思わせるたたずまいと、野菜本来の味をハーブで引き立てた料理がいただけるフレンチレストラン「ラ ロシェル 南青山」。「南青山ル・アンジェ教会」に併設されているので、イルミネーションを見た後のディナーにぴったりです。料理の鉄人・坂井シェフらが営む「ラ ロシェル 南青山」では、クリスマスディナーも展開されています。2018年はすでに予約がいっぱいとなっていますが、来年以降は早めの予約がおすすめです。南青山の教会でロマンチックなクリスマスを過ごしてぬくもりあふれる神聖な雰囲気の「南青山ル・アンジェ教会」のクリスマスイルミネーションは、ロマンチックな雰囲気を楽しみたいカップルやグループにおすすめのスポット。通りかかることがあれば、気軽に観賞してみてくださいね。スポット情報スポット名:南青山ル・アンジェ教会住所:東京都港区南青山3-14-23 南青山ル・アンジェ教会電話番号:03-5411-2722
2018年12月24日米テキサス州クリーバーン市の教会で8日、「サンタなんていないんだよ!」と叫んだ男が逮捕された。このとき、教会では「サンタと朝食を」というイベントを開催していた。そこに、アーロン・アーバンスキ(31)という名の男が押し入り、サンタクロースと楽しく朝食を摂っていた子ども達に対して冒頭の暴言を吐いたという。通報により警察が駆けつけて連れ出そうとしたが、アーバンスキは居座りを決め込み、退去命令を複数回に渡り無視したため不法侵入で逮捕された。クリーバーン市長のスコット・ケインはFacebookで「サンタを荒らさないで!(Don’t Mess With Santa!)」と警告。これは30年前、ゴミのポイ捨てが横行していたテキサス州で掲げられた有名な標語「Don’t mess with Texas.」に引っ掛けたものだ。「抗議する権利は理解していますが、クリーバーン市はサンタも、不法侵入してすぐ逮捕された法律破りのいたずらっ子も愛しています。法廷には、石炭を詰めた靴下をはいていくんじゃないかな」と、ケイン市長は続けた。「クリスマスの朝、悪い子の靴下にはプレゼントの代わりに石炭が詰められる」という言い伝えをうまくコメントに織り込んでいる。クリーバーン市では9日、クリスマスのパレードが無事に終わったようで、ケイン市長は「サンタに異常ありません!」と嬉しそうにFacebookで報告した。
2018年12月10日軽井沢高原教会では、12月1日から25日までの期間、無数のキャンドルの灯りが教会の森を照らす「クリスマスキャンドルナイト 2018」を開催する。期間中は毎日18時半から21時まで、教会の森にあたたかな光を灯すランタンキャンドルが一面に広がり、高さ6メートルのもみの木ツリーが夜空に向かって輝く「ランタンキャンドルと光の十字路」が開催。森の中央に「光の十字路」が浮かび上がると、よりいっそう幻想的な光景になり、やさしい光につつまれる。また、12月1日から23日の土曜・日曜と、24日と25日の日程にて各日18時半から21時に、かつての宣教師のようにランタンを照らしながら森の散策を楽しめる「ランタン散策」が行われる。ランタンと、手をつなぎながら一つのランタンを持つ「手つなぎ手袋」が貸し出され、都会では体験できないクリスマスを楽しめる。教会では、牧師の講話とゴスペルを組み合わせた「クリスマス音楽礼拝」や、「ハンドベルとハープのアンサンブル」が開催。「クリスマス音楽礼拝」は、12月2日と9日の19時と20時、16日と23日、25日の18時半、19時半、20時半から各回20分行われる。「ハンドベルとハープのアンサンブル」は、12月1日と8日の19時と20時、15日と22日、24日の18時半、19時半、20時半から各回20分行われる。小鳥のさえずりや風が木々を揺らす音など、軽井沢の森が奏でる音のように、人々の心を穏やかにするオルゴールのやさしい音色が楽しめる「聖なる夜のやさしい調べ」も開催。穏やかに自分の心を見つめ、大切な人を想うきっかけを与えてくれる。日程は、12月1日と2日、8日、9日の19時20分と20時20分、15日と16日、22日、23日、24日、25日の18時50分、19時50分、20時50分から各回5分にて行われる。また、メールでメッセージを簡単に伝えられてしまう現代だからこそ、贈る相手を想い手紙を綴る時間を大切にできる「想いを綴るクリスマスレター」を開催。12月1日から23日の土曜・日曜と24日・25日の日程にて、各日18時半から21時に行われる。豊かな自然のなかに佇む軽井沢高原教会で、クリスマスの思い出づくりを。【イベント情報】クリスマスキャンドルナイト 2018会期:12月1日~12月25日住所:長野県軽井沢町星野
2018年12月03日「軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019」が軽井沢高原教会にて、2019年12月1日(日)から25日(水)まで開催される。軽井沢を拓いたかつての宣教師が、ランタンを灯して町を照らした風習を受け継いで、年に2回開催されている「キャンドルナイト」。「軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019」では、キャンドルの点灯に加え、クリスマス音楽礼拝やハープとハンドベルのアンサンブルなど、この時期ならではの特別イベントを開催する。目玉となるのは、教会前に広がる「軽井沢高原教会の森」。あたたかなランタンキャンドルが一面に煌めく森には、高さ6メートルのもみの木ツリーが登場。森の中央まで行くと、「光の十字路」が浮かび上がる幻想的な光景にも巡り会える。18:30から21:30の時間帯は、ランタンを片手に森の中を散策できる「星降る森の『ランタン散策』」も実施されるので、是非参加してみてはいかがだろう。さらに今年は森の中に、クリスマスまでのカウントダウンを楽しめるアドベントカレンダーも出現。“今日”の窓を開けると、教会からのアドベントメッセージが現れる“ワクワク”満載の仕掛けが施されている。そのほか牧師の講話とゴスペルを組み合わせた「クリスマス音楽礼拝」、大切な人への想いを込めた手紙を綴る「想いを贈る『クリスマスレター』」といった、毎年人気の体験型企画も用意。是非大切な人と共に足を運んで、ロマンチックなクリスマスの思い出を作ってみてはいかが。【詳細】「軽井沢高原教会 星降る森のクリスマス 2019」開催期間:2019年12月1日(日)~25日(水)会場:軽井沢高原教会住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2144■星降る森に灯るランタンキャンドルと光の十字路 日程:期間中毎日開催時間:18:30~21:00■星降る森の「ランタン散策」日程:12月1日(日)~22日(日)の土曜・日曜と23日(月)・25日(水)時間:18:30~21:00 *ランタンと手つなぎ手袋の貸し出しあり■クリスマスまで毎日贈る「アドベントメッセージ」日程:期間中毎日時間:18:30~21:00■祈り、歌う「クリスマス音楽礼拝」日程:1日(日)、8日(日)、15日(日)、22日(日)、24日(火) 、25日(水)時間:19:00/20:00*各回20分■想いを贈る「クリスマスレター」日程:期間中毎日時間:18:30~21:00【問い合わせ先】軽井沢高原教会TEL:0267-45-3333
2018年11月05日「サマーキャンドルナイト 2018」が軽井沢高原教会にて、2018年8月13日(月)~17日(金)の期間で開催される。「サマーキャンドルナイト」は、軽井沢を拓いたかつての宣教師が、ランタンを灯して町を照らした風習を受け継いで行われているイベント。教会前には無数のランタンキャンドルが灯された「ランタンキャンドルの森」の幻想的な景色が広がる。また、ランタンの明かりで足元を照らしながら森を散策することができる「ランタン散策」や、牧師の講話とゴスペルを組み合わせた「音楽礼拝」、大切な人への想いを込めた手紙を書くことが出来る「ことのはレター」といった体験型企画も用意。さらに、日没直後の時間帯の「マジックアワー」では、キャンドルナイトに彩られた森を不思議な光が埋め尽くす、特別な時間を楽しむことが出来る。なお、カップルで来場したゲストには、2人の絆の深さを象徴する「三つ撚りの糸」を進呈。都会の喧騒から離れた非日常な空間で、大切な人とひと夏の思い出を作ってみてはいかがだろうか。【詳細】サマーキャンドルナイト 2018開催期間:2018年8月13日(月)~17日(金)開催時間:18:30~21:00会場:軽井沢高原教会住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2144※ランタンキャンドルの森、音楽礼拝は8月1日(水)から31日(金)まで毎日開催。※音楽礼拝は、期間中各日18:30~、19:30~、20:30~の各回20分。【問い合わせ先】軽井沢高原教会TEL:0267-45-3333
2018年07月13日バルセロナのサグラダ・ファミリア教会といえば、誰もが一度は見てみたいという世界遺産。ところが、一年を通して世界中から大勢の観光客が押し寄せ、見学はいつも大行列。入場まで数時間並ぶなんてことはザラ。限られた時間を有効に使うためのポイントをいくつかご紹介しましょう。世界遺産〔サグラダ・ファミリア〕は朝一番がオススメ!いつも混んでいるサグラダ・ファミリア教会。でも朝一番に行けば比較的空いています。入場チケットは事前に公式サイトから予約を。Eチケットを持参し、チケットブースに並ぶ時間を節約しましょう!公式予約サイト(英語)朝の見学をおすすめするもうひとつのポイントは、朝日を浴びたサグラダ・ファミリアがもっとも美しいとされているからです。『生誕のファサード』『受難のファザード』ではステンドグラスを通して幻想的な光が差し込んでいました。その厳かな光に涙が溢れるほどの感動を覚えることでしょう。内部は森の中に迷い込んだような雰囲気。木の幹とその枝をイメージした柱がサグラダ・ファミリアの高い天井を支えています。重厚な外観からは想像もつかない明るく色鮮やかな空間が広がります。エレベーターを使って塔に登ってみよう!塔へと昇るエレベーターは受難のファサード側と生誕のファサード側とに2つあり、チケット購入時にどちらかを選びます。生誕のファサード側であれば、ガウディ広場を真下に眺めることができ、受難のファサード側には、モンジュイックの丘を見渡すことができますよ。塔から降りる時は約400段のらせん階段を使います。のぞいてみるとまるでカタツムリみたい!自然界の神秘を愛したガウディならではの遊び心が感じられると思いませんか?未完の世界遺産を楽しめるのは残りわずか!サグラダファミリの完成は、1882年の着工から300年はかかるとされていましたが、建築技術の発展やIT化によって大幅に早まり、現在のところ2026年の完成を予定しています。つまり、建築中と完成後の姿をそれぞれ見ることができるというわけです!未完成の状態を見学できるのは残りわずか。工事の足場や建築資材が置かれていたり、建設作業員さんたちの姿を見られるのも“未完の世界遺産”ならではなので、感性をイメージしながら楽しみましょう!サグラダ・ファミリア教会のモデル〔モンセラット〕を訪ねてみよういくつもの塔がにょきにょきと建つサグラダ・ファミリア。一般的な教会とは異なるその姿は、奇想天外な発想を持つガウディらしいですよね。ところが、サグラダ・ファミリアにはモデルになった山があるのをご存知?その名も〔モンセラット〕。バルセロナから電車を利用し、約1時間で行くことができます。カタルーニャ語で「のこぎりの山」という意味のモンセラットは、もともとは湖であったところが地殻変動により隆起し、現在のような特徴的な形になったと言われています。1000m以上の山がつんつんとのこぎりの歯のように出ている山々は、確かにサグラダ・ファミリアを彷彿させます。スペイン随一の観光スポットであるサグラダ・ファミリア教会は、お昼頃には団体客は押し寄せ、内部もすし詰め状態に!ゆっくり見学をしたいなら、9時の開場よりを目指し、余裕を持ってお出かけを!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #19】バルセロナで「サービスアパート」に泊まる【ねこのふらり一人旅 #18】ピカソやゴヤを無料で鑑賞!?マドリードのアートな1日【ねこのふらり一人旅 #17】ちょっと奮発!世界最古のレストランでディナーを楽しむ▽パリ編の一覧はこちら♪▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年04月17日*画像はイメージです:ドラマなどでたまに「結婚式中に教会を飛び出す」シーンを見かけることがありますよね。現実ではなかなか起こることはないかと思いますが、その後別れることになるでしょうから、婚約破棄のようにも思えますし、そもそも結婚をしないならご祝儀を返してほしいといった事態にもなるでしょう。そこで今回は、結婚式中に教会を飛び出したら、どんな法的責任を負うことになるのか、解説してみたいと思います。 ■挙式費用の返還についてまず、挙式費用が発生していた場合ですが、新郎新婦のいずれの名義で申込をしていても、双方とも、教会に対する挙式費用の支払義務は残ります。教会側(式場側)は、何ら落ち度なく、挙式を提供していたのですから、挙式費用を免れることはできません。また、挙式費用は、1つの不可分な挙式サービスに対する債務であり、新郎新婦いずれも不可分債務の債務者となります。したがって、式場側から請求があれば、どちらが飛び出したかにかかわらず、双方とも教会に対する挙式費用支払義務が残ります。また、飛び出さなかった人が教会に対し全額支払った場合には、他方に対し、求償することができます。不当な婚約破棄による不法行為の損害賠償として請求することも可能でしょう。したがって、挙式費用は請求可能です。 ■婚約破棄の慰謝料について挙式前にすでに入籍していた場合は、法律上の婚姻関係がすでに成立しています。挙式途中であっても、もはや婚約ではなく、正式の婚姻関係にあります。したがって、すでに入籍済みの場合は、配偶者に対する不貞行為の証拠や離婚原因となり、かつ、慰謝料発生事由となります。また、入籍がまだの場合は法的な婚姻関係にはありませんが、関係性が挙式まで至っているのであれば、法的には婚約の段階に至っていると評価できます。そして不当な婚約破棄は、それ自体、婚約(婚姻予約)という相手方の法的利益を違法に侵害するものとして、やはり慰謝料発生原因となり得ます。ただし、婚約があるにすぎない場合は、入籍して法律上の婚姻関係が成立している場合と比較して、一般的に慰謝料の額は低くなりがちです。 ■ご祝儀の返還の必要性挙式途中で飛び出した人に対し、ご祝儀の返還を求めるのは難しいです。婚約破棄による不法行為の損害賠償の範囲の問題となり、因果関係が認められる範囲では、飛び出した人に対し賠償請求できる可能性はあります。 万が一「結婚式中に教会から飛び出した」なんてことがあれば参考にしてみてください。 *著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)【画像】イメージです*evesang / Shutterstock
2017年06月27日軽井沢高原教会で聖夜を彩る「クリスマスキャンドルナイト」が開催されます!期間は2016年12月1日(木)~12月25日(日)。歴史ある教会がランタンの灯りで照らされる、幻想的なクリスマスイベントに参加しませんか?音楽礼拝やハンドベルなども開催予定。詳細をご紹介します。だれでも無料で参加できるクリスマスイベント長野県軽井沢町にある軽井沢高原教会は、大正10年(1921年)に誕生した歴史ある教会です。軽井沢町は北原白秋や島崎藤村ら文化人が集い、だれもが自由闊達に語り合える場として受け継がれてきました。もちろん「クリスマスキャンドルナイト」も無料、だれでも参加OK!2006年にスタート、今年で11回目を迎えるクリスマスイベントを楽しみましょう。地元の人たちに親しまれ、地域に開かれた軽井沢高原教会は、とても温かな雰囲気。ステキな聖夜を過ごせますよ。テーマは「光」!イベントの見どころをチェック●ランタンが照らす教会の森11回目の「クリスマスキャンドルナイト」は、「光」をテーマに開催されます。教会前には6mのツリーが登場。周辺に広がる教会の森も、イルミネーションとキャンドルの光でかがやきます。教会の森の中央には「光の十字路」が浮かび上がり、ロマンチックな雰囲気に。ランタンの優しい灯りで足元を照らし、かつての宣教師をしのびながら森の中を散策してください。都会の喧騒や慌ただしい日常を離れ、自然の中でクリスマスを迎えたい人におすすめです。●絆をつなげる「結び灯ツリー」&「クリスマスレター」「結び灯ツリー」は、教会からの灯りを新たなキャンドルへつなぎ、参加者みんなでクリスマスツリーを作り上げる試み。また、軽井沢高原教会となりの牧師館で「クリスマスレター」を書くことができます。教会で感じたことを自分や大切な人に向けて綴り、手紙を送りましょう。手元に届くのは、ちょうどクリスマスのころです。何よりのクリスマスプレゼントになるはず。●聖夜に響く歌声とハンドベルの音「クリスマスキャンドルナイト」は、光だけでなく音でも彩られます。「クリスマス音楽礼拝」は、その場に集まった人たちも一緒に歌う参加型。ハンドベル演奏「Bell’s Ring 天使の歌声」では、まさに天使の歌声のようなハンドベルの澄み切った音色が教会いっぱいに響きます。清らかな歌声、ハンドベルの音に心が洗われるようです。Bell’s Ring 天使の歌声:期間中の水・金曜日19:30~、12月18日、23日、24日、25日20:30〜クリスマス音楽礼拝:期間中の火・木曜日19:30〜、12月23日、24日、25日19:30~新幹線「あさま」を利用すれば、東京駅から軽井沢まで約1時間10分。軽井沢駅から軽井沢高原教会へは、星野エリア行きシャトルバスで15分の距離です。今年の冬は「クリスマスキャンドルナイト」へ。ホワイトクリスマスなら、雪景色にランタンの灯りがいっそう美しく映えますよ。■イベント概要名称:クリスマスキャンドルナイト開催期間:2016年12月1日(木)~12月25日(日)時間:16:30~21:00会場:軽井沢高原教会所在地:長野県軽井沢町星野公式サイト:
2016年11月09日「サマーキャンドルナイト」が、軽井沢高原教会で2016年7月30日(土)から8月31日(水)まで開催される。軽井沢は宣教師が開拓した街。1世紀以上前、宣教師がランタンで街を照らす風習があったといわれている。これを受けて、大正時代から続く軽井沢高原教会では「サマーキャンドルナイト」を実施。教会前の中庭に無数のキャンドルを灯し、樹木の間にもキャンドルを飾った。まるで空中にキャンドルが浮かんでいるかのように幻想的な空間で、ランタン散策&ランタンツリーや、チェロ演奏、ゴスペル礼拝など様々な企画を楽しむことができる。【イベント詳細】軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト開催期間:2016年7月30日(土)~8月31日(水)会場:軽井沢高原教会住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉野2144TEL:0267-45-3333・ランタンキャンドルの庭実施時間:毎日 18:00~22:00(チェロの演奏は不定期)・ランタン散策&ランタンツリー実施時間:毎日:19:00~22:00(教会に隣接する牧師館よりランタン貸出)・結び灯実施時間:土・日・月 19:00~22:00・夏夜のゴスペル礼拝実施時間:火・木 20:30~21:00・Bell's Ring 天使の歌声実施時間:水・金 20:30~21:00
2016年07月02日●世界遺産が抱える事情今年の登録を目指していた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の推薦取り下げ。審査を行うユネスコの諮問機関イコモスは、推薦内容を“禁教期”の歴史的文脈に焦点を当てたストーリーに、と示した。なぜ“教会群”は再考を迫られたのだろうか。背景にある「世界遺産」全体がおかれた状況も理解する必要がある。○そもそも「世界遺産」とは何か観光資源としての絶大なブランド力を持つようになった「世界遺産」。ペルーのマチュピチュやエジプトのピラミッド、中国の万里の長城など誰もが知っている遺跡などが名を連ね、日本では、1993年に法隆寺など4件が登録されて以降、昨年の「明治日本の産業革命遺産」まで15の文化遺産と、4つの自然遺産が登録されている。登録されれば、国内だけでなく海外での知名度もあがり、押し寄せる観光客による経済効果は莫大な額になる。人口減少、地方格差がいわれる今、地元で大事に守ってきた遺産をより多くの人に知ってもらいたいという思いと同時に、地方復活の起爆剤としての期待値は高まっている。国内推薦を待っている世界遺産暫定一覧には、文化遺産で10件。さらに「その次」を目指す資産も出てきている。○世界遺産が抱えるジレンマ世界遺産は、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類される。それとは別に、開発や紛争などによって重大な危機にさらされている遺産は「危機遺産」に登録されることもある。現在だと、過激派組織「イスラム国」(IS)による破壊の脅威にさらされている、シリアの世界遺産などがこれに登録されている。過去には、こんなこともあった。ドイツのドレスデンで、住民の生活のために橋をかけようとしたところ、世界遺産としての景観にそぐわないと待ったがかかり、結局地元は世界遺産から除外される道を採った。これは極端な例だが、住民にとって、“生活”か“遺産”か、折り合いをつけることが大きなテーマになってくる。一方で世界遺産登録による“観光客の増加”も資産そのものへの脅威となりうる。「人類共通の宝」である世界遺産の理解を広めるいいきっかけとなる一方で、資産の老朽化などを招き、世界遺産の意義にそぐわないことになっているのも事実で、それをどうマネジメントするのか、世界遺産を抱える団体は開発への備えも事前に検討し、ユネスコに提出する推薦書に盛り込む必要がある。世界遺産を推薦した国は、その遺産について維持する責任がある。定期的なチェックも行われる。そこで問題があればドレスデンのように世界遺産から外れる可能性もあるのだ。○“教会群”が進めてきた観光客対策2007年に世界遺産の暫定一覧に登録された“教会群”だが、離島に点在するため地理的な課題がある。過疎化の進行が早く、世界遺産としての文化的景観の維持や、教会の信徒の減少に不安がある。元々大きなコミュニティではないので、道路などの道幅も狭く、観光客が増加すれば、住民の生活に影響が出る恐れも考えられる。そのため、資産を持つ自治体は登録を目指し始めてから、推薦内容をつめるほかに、長い期間かけて、地元の整備を進めてきた。駐車場対策やトイレ、看板の整備などほか、教会については、誰でも入ることができるが、内部の見学希望者はインフォメーションセンターのホームページから事前の連絡をお願いするというシステムを始め、さらに見学者にマナーを呼びかけたり見学人数をコントロールしたりするために、昨年から「教会守」という見守役を設けるようにしている。このシステムの狙いは、教会での葬儀が入ったときに見学人にその時間見学に入れない旨の連絡を入れたり、使用されていない教会に見学希望があれば鍵を開けたりと、臨機応変に対応し制御できることにある。このように自治体だけでなく地域をあげて世界遺産登録に向かってきた。●登録へのハードルは高くなっている○世界遺産の登録のハードルはどんどん高くなる現在191カ国、つまり国連に加盟しているほとんどの国が締結している世界遺産条約は、締結国の増加、世界遺産に対するブランド意識が高まったことなどで申請件数が増加し、現在では1000件を上回る数になっている。この現状にはいくつかの課題がある。1つは、件数そのものの増加だ。すでに主要な遺産は登録済みといわれる中、このまま件数を伸ばすことはどうなのかということ。2つ目は、専門家であるイコモスが登録にふさわしくないと勧告しているものに対して、政治力で登録に転じているケースが増えていること。さらに3つ目は世界遺産の登録件数の国による偏りだ。世界遺産のあり方については、今まさに議論が求められているところだ。○“教会群”が登録を目指す環境は、元々厳しいまだ1つも遺産を持っていない国の初めての申請は通りやすくなっているものの、世界遺産登録に向けた審査のハードルはどんどんあがっている。そのため、いくつかの遺産をまとめて1つのストーリーとして申請する「シリアルノミネーション」タイプの遺産が増えている。先に述べたストーリーが大事ということもこういった背景のもとにある。また、13年に登録された「富士山」の時には「鎌倉」とあわせて2件の文化遺産が日本から推薦されたが、翌年の「富岡製糸場」際には、1件のみに絞られた。また、今後1つの国からの推薦は、毎年はできなくなる方向になりそうだとの話も出ている。●“教会群”は幸運か○審査の透明性を高める改革をはじめたイコモス教会群は、本当は幸運だったといえるのかもしれない。イコモスの審査は、実際に世界遺産委員会で審議される前の年の夏から秋頃に現場の調査を行った後、非公開での審議が続けられる。申請者は、この間イコモスからの質問内容などからしか審査の状況を推し量ることができない。勧告が出るゴールデンウィーク頃まで中身がわからない、いわば“密室”での議論には以前から批判があった。しかし今年の推薦案件の審議から、公開の場で申請者へのヒアリング機会を設けることになり、中間報告も出た。“教会群”については昨年の11月30日、政府と関係自治体の担当者がパリで公開のヒアリングに臨んだ。1月に出てきた中間報告ではそのときの日本側の説明は、結果的には「受け入れられなかった」(馳文科相)ものの、2年後、3年後の国内推薦への締め切りである3月末までに時間がある段階だったことは幸いだったといえる。もし中間報告が出ず、ゴールデンウィークシーズンまで勧告の感触がわからなかったら、登録されるのがさらに遅くなるのだ。しかも、先にも述べたように、今後毎年推薦できなくなる可能性もあるからなおさらだ。また“教会群”はイコモスとのアドバイザー契約を2月24日に結んだ。イコモスの指摘に則って推薦内容を見直すことになるため、イコモスのお墨付きとなる。そのため、登録へのハードルが高い中にあっても、可能性はグンと高くなるのだ。○“教会群”はどう課題と向き合うか今までに登録された遺産の事例を考えると、ストーリーの変更があれば、資産とされる遺産の数や名前に変更が生じる可能性はあるだろう。さらには、世界遺産として保護されるべき範囲の変更も考えられる。実際14の資産のうちイコモスが焦点を当てるべきといっている「禁教期」の資産はうち4つだけで、半数以上の8つは禁教が解けた後に立てられた教会だ。これはそもそも教会群を世界遺産にという動きからスタートしていることにも関係あるだろう。そこに集落や城跡なども入っていったのだ。長崎県の担当者は、「イコモスに話を聞いてからでないとわからない」としつつも、「遺産の普遍的価値の自体は認められていますから、禁教期にスポットを当て、そことの関係性などを中心とした推薦書に変える。資産の数は今のところ減らしたりすることは考えていない」と話す。イコモスからの助言でどの程度の推薦書の変更になるのか……。遺産を持つ長崎県や熊本県などの自治体にとって時間のない中での戦いが強いられる。
2016年03月14日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった「ボストン・グローブ」紙の記者たちを描いた『スポットライト世紀のスクープ』が「作品賞」に輝いた。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の記者たちが、カトリック教会のスキャンダルを白日の下に晒した。「SPOTLIGHT」と名のついた一面記事に、神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げたのだ。彼らの追跡は、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる、まさに記者生命を懸けた闘いだった…。同作は作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)、脚本賞、編集賞6部門にノミネートされ、脚本賞、が受賞している。『扉をたたく人』で注目を集め、『靴職人と魔法のミシン』(’10)が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシーが監督を務める本作。俳優陣には、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーらが集結。この日、ステージに立ったマッカーシー監督は感謝の言葉と共に「この映画は被害者に声をもらいました。その声を拡げてくれるのがこのアカデミー賞です」と語り、キャスト陣と喜びを分かち合った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日“教会”と聞くと厳粛な場所を想像するが、そんな場所が若者の集えるカルチュラルなスペースへと変貌した。「カオス・テンプル(KAOS TEMPLE)」と呼ばれる、スペイン北部に完成した教会だ。その教会は昔、所有者のいる建物であったが、1930年代のスペイン内戦により廃墟と化して長年放置されていた。数年前に「Church Brigade」という若者の集団がその場所を引き取り、スケートボードの楽しめる場所へと教会内を改築したという。2014年その地に、アーティストのオクダ・サン・ミゲル(OKUDA SAN MIGUEL)が足を運んだ際、彼は廃墟となったスペースのこのような使い方に感銘を受け、壁面に自身の作品を残すことを提案したそうだ。レッドブル社や塗料会社などのサポートを受けながら、彼は教会内の壁面全てにKAOS(=CHAOS)、すなわち「混沌」を彷彿させる虹色の作品を完成させた。天井も全て塗り尽くすため、大掛かりなクレーンや重機も使用されたという。制作は2015年11月23日から7日間行われ、12月10日から一般公開がスタートした。カオス・テンプルではスケートボードを楽しむことはもちろん、アート作品の展示会やイベントを行うこともできる。今後はスケートボードのレッスンやアート関連のワークショップ、コンサートの開催など幅広く展開し、人と人が出会いコミュニケーションの生まれる場所を目指していくそうだ。他にもアイデアがあれば積極的に提案して欲しいそうで「是非連絡をして欲しい」とのことだ。※本記事は (引用元: 、 に許可を得て、執筆を行っております。
2016年02月27日2月4日、2016年の世界遺産登録を目指していた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)の推薦を政府が取り下げる方向で検討しているとの報道が流れた。筆者は世界遺産アカデミーの研究員としてこの遺産については各所で「まず大丈夫」と太鼓判を押してきたため、驚きをもってこのニュースを見ていた。実際、なぜ「推薦取り下げ」が検討されているのか、世界遺産登録への道筋も含めて説明したい。○用意していた「ストーリー」への指摘この遺産は、日本においてキリスト教がどのように伝わり、広まり、根づいていったかというプロセスを14の構成資産で示している。まず、フランシスコ・ザビエルが1549年鹿児島に上陸し、やがて平戸を拠点に日本国内での布教活動を展開。その後450年にわたり、キリシタン大名下での繁栄、秀吉に始まる取り締まり以降の激しい迫害と弾圧、各地キリシタンの潜伏と復活、という世界宗教史上まれにみる激動の歴史を重ねて来た。そのストーリーを大浦天主堂や五島列島などにある教会群、島原の乱の舞台となった原城跡などの資産で示している。一般的に世界遺産に登録されるには、「いつの時代の誰が見ても文句なしに素晴らしい」という「顕著な普遍的価値」をもつことが求められる。最近登録される遺産の多くは、単体の建造物で「顕著な普遍的価値」を示すのではなく、文化や歴史的背景などが共通する複数の資産をひとつの遺産として、「顕著な普遍的価値」を有するとみなし登録する手法が増えている。専門用語で「シリアル・ノミネーション(連続性のある遺産)」と呼んでいるが、2015年に推薦された『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』はこの手法で登録された。「長崎の教会群」も同様の手法である。「シリアル・ノミネーション」で登録する場合には、「顕著な普遍的価値」をもつストーリーをしっかりと組み立て、時代や性質の異なる遺産を一連のものとして過不足なく含めることが求められる。そうした意味で筆者の個人的見解ではあるが、「長崎の教会群」が語るストーリーや、日本と西洋の価値観の交流、弾圧からキリスト教解禁を経て静かに受け継がれた信仰の思いは、十分に「顕著な普遍的価値」を有していると思っていた。しかし、文化遺産の調査を行う諮問機関であるイコモスの見解は、「長い禁教の歴史の中で信仰を守ってきたことが日本の特色で、そこに焦点を絞る形」にする方が良い、というものだった。すなわち、弾圧や禁教の歴史に特化した内容への修正を促してきたというものであり、長崎が用意していたストーリーの中で「伝来」と「復活」のプロセスには「顕著な普遍的価値」がない、という判断だったのではないかと考えられる。○世界遺産に求められる代表性・独自性歴史上のプロセスについては、価値のありなしの判断というのは非常に難しいものがあり、立場によっても変わってくる。文化財の専門家から見て、キリスト教の「伝来」や「復活」のプロセスは世界の他の土地でも起こったことであり、日本独自のものではないと捉えたのであろう。世界遺産の申請・登録をする際には、すでに登録されている似たような遺産との比較を必ず行い、代表性のあるものを登録することで、独自性や唯一性を持たない遺産はなるべく排除する、という側面がある。キリスト教関連というジャンルは、これまでに全世界で非常に多くの物件が登録されているが、それぞれが建築技術上もしくは歴史上において類をみない独自の価値をもつものとして登録されている。とは言え、西洋的価値観が重視され、教会の登録が多すぎるのではという意見もある。「長崎の教会群」の推薦においても、当然関係者は十分に他の教会との比較検証を行っており、専門家から「このストーリーなら大丈夫」というお墨付きももらっていたはずだ。2013年に『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』を推薦した際に、イコモスから「三保松原を構成資産から外すように」との勧告を受けたことがあった(結果、三保松原も含めての登録となっている)。しかし今回は、特定の構成資産を外すかどうかということではなく、「ストーリーや構成資産を見直しなさい」というもののため、非常に重い指摘と言えるだろう。○地元の想いとの乖離に疑問ところで、「推薦の取り下げ」とはどういうことなのか。世界遺産登録の可否が審議される世界遺産委員会は2016年、7月にトルコのイスタンブールで開催される。世界遺産の申請には時期や手順が細かく決まっており、「長崎の教会群」は7月の審議に向けてこれまできちんと手順を踏んできたのだが、「推薦の取り下げ」ということは「世界遺産委員会で審議されることを取りやめる」ということだ。これから内容を練り直して再推薦となると、早くて2018年の委員会に推薦することになる。審議は21カ国からなる委員国が行うのだが、諮問機関の指摘はこの審議に大きく影響する。諮問機関が「この遺産は世界遺産に登録されるには不備がある」という勧告を行いながらも、会議の場でひっくり返されて登録、ということもあるにはあるのだが、そのための推薦国のロビー活動や諮問機関と委員国の見解の食い違いは、近年大きく問題視されている。「長崎の教会群」に関しては、イコモスの指摘通りに修正するとしても7月までには調整が間に合わないし、登録勧告されない状況での推薦といった危ない橋を渡るのはやめよう、という政府の判断があるのかと思われる。筆者が危惧しているのは、イコモスの指摘通りに修正することが本当に望むことなのかどうかということだ。今回推薦しようとしていた14の構成資産は、いずれも国や自治体、地元の人々が世界遺産として守るべきものであると真剣に切実に考えていたはずである。もしイコモスが言うように「弾圧や禁教の歴史に特化した内容への修正」を行った上で再推薦するならば、かなりの構成資産を入れ替え、かつ、キリシタンが殉教したり拷問を受けたりした場所等を加える必要も出てくるだろう。それらは、世界遺産として守るべきものというよりは、ストーリーを優先して後付けで選んだ、という懸念を生む。筆者はこれまで、構成資産をもつ自治体で講演をし、現地の歴史や魅力をたくさんの人たちに伝えていきたいと願う関係者や地元ガイドの方々と交流をしてきた。その人々が今、どれだけの衝撃を受け、不安を感じているのかと思うと言葉を失う。2月8日の週に行われる閣議で最終決定した後に公式発表があるかと思われるため、まずはそれを待ちたい。○筆者プロフィール: 本田 陽子(ほんだ ようこ)「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。
2016年02月05日マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムスら、人気・実力ともにハリウッドを代表するキャストが集い、カトリック教会が長年黙殺してきた性的虐待を暴いた『スポットライト 世紀のスクープ』。先日、アカデミー賞を占う重要な前哨戦の1つといわれる放送映画批評家協会賞(BFCA)で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『レヴェナント:蘇えりし者』などを抑えて「作品賞」を獲得し、がぜん注目度を増してきた本作の日本公開日が4月15日(金)に決定した。2002年1月、米国の新聞「ボストン・グローブ」が、カトリック教会の信じがたい実態を報じた。それは、数十人もの神父による性的虐待を、教会が組織ぐるみで隠蔽してきたという衝撃のスキャンダル。その許されざる罪は、なぜ長年黙殺されたのか。“スポットライト”という名の特集記事を担当する記者たちは、驚愕の事実を次々と明らかにし、被害者たちの声なき声を世に知らしめるため奔走する――。カトリック教会の一大スキャンダルというタブーに切り込み、混迷深まる現代ジャーナリズムに真実と正義の光を照らし出した本作。ピューリッツァー賞に輝いた調査報道チームの軌跡を映画化した。第88回アカデミー賞では「作品賞」「監督賞」(トム・マッカーシー)ほか「助演男優賞」(マーク・ラファロ)、「助演女優賞」(レイチェル・マクアダムス)など主要6部門にノミネートされており、すでに映画賞レースで205もの受賞&ノミネート数を記録(1月25日現在)。CNNの看板キャスターにしてジャーナリストのアンダーソン・クーパー(@andersoncooper)も、Twitter上で「Wow, just watched #SpotlightMovie. Best movie I’ve seen in a long, long time. So powerful!(ワオ!『スポットライト世紀のスクープ』を観たよ。人生最高の1本。パワフルだ!)と絶賛の声をアップするなど、高い評価を受けている。『スポットライト 世紀のスクープ』は4月15日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット・i☆Risが2016年1月23日、東京・お台場のヴィーナスフォート教会広場でニューシングル「Goin’on」のリリースイベントを開催した。今回のイベントはi☆Ris11枚目のシングル「Goin’on」が2月17日に発売されることに合わせたもの。ヴィーナスフォート教会広場はアイドルイベントの聖地で、メンバーの澁谷梓希にとっては「ドリームパレード」の歌詞にある通りの「ずっと前から憧れてたステージ」。澁谷は「今日はここに来てからもうめっちゃ嬉しい! 本当に嬉しくて……ヤバいね!」と感動と緊張の面持ち。天井に照明の光で投影した擬似的な空を見上げた芹澤優は「空の色は青で、めっちゃ推されてるね!」と自身のイメージカラー推しに余念がなかった。イベント冒頭、荘厳な教会風の扉から登場した6人は、「Goin’on」の新衣装で登場。淡いパステルのメンバーイメージカラーと白を基調にしたアイドルらしい衣裳で、頭には飾りハットをあしらった。清楚なイメージで、茜屋のストレートヘアや久保田のおさげがぴったり来る。衣裳が変わると、おなじみの「ドリームパレード」もちょっと印象が変わって見えるのが面白い。ステージでは「i☆Doloid」や「ミライノナマエ」も披露。屋内の教会広場ならではの落ち着いた紫の照明の中でのステージングで、久保田や若井が前に出てのクールでしなやかなキメも一層決まっていた。今回は「Goin’on」初の発売記念イベントということで、ミュージックビデオの初披露も行われた。MVはカフェでくつろいだり散歩をしたり、レッスンやレコーディングの合間をイメージさせるようなカットがあったりと、素顔のi☆Risの姿が散りばめられた内容。リーダー山北によれば「i☆Risは一人一人活動することも多いけれど、最後はみんなで一緒にステージに向かおう!」という意志が込められた映像だとのこと。そして最後はもちろん、新曲「Goin’on」のライブステージ。同曲は『プリパラ』2ndシーズンの第4クールオープニングで、ミディアムテンポで聴かせるナンバーでありながら、ダンスで「違い」を感じさせるあたりは、さすがi☆Risという感じ。クオリティの高いダンスを交えながら、高く伸びるファルセットや、クライマックスの分厚いハモリが教会広場に響き渡るのは、リリイベとは思えない記憶に残るステージだった。
2016年01月25日