パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。今回は秋晴れのパリ、青空市に集まった男達。ハイティーンの学生達は自分の私物を整理して売っていました。パリの青空市で出会った「キラキラ眩しい男前」6人カメラマンの松永さんが声をかけたのは、パリの青空市で私物を売っていたイケメン学生6人。10代の若者の日本観や好みの女性などを探ります。ノアム18歳地理学専攻学生-歩きながらスケートボードを売っていたノアムの場合。実は僕はスポーツは苦手なのですが、着ているものはいつもスポーツウエアです。スケートボードも全然できなくって…。友達に「お前の格好にぴったりだから行商してこい」と言われたのです。持ち方がスケーターっぽくないと冷やかされています。日本の漫画『BE-BOP-HIGHSCHOOL』は友達と回し読みして盛り上がりました。行きたい国はもちろん日本とアルゼンチン!牛肉好きなので美味しい驚きのお肉を食べ尽くしたいです。パリではオルセー美術館が1番のお気に入りスポットです。印象派画家の作品が大好きで、特にクロード・モネの絵の前に何時間いても飽きません。女性は女優クリステン・スチュワートが一番かっこいいと思います。風貌も中身も魅力的な女性だと思います。ニコラ18歳哲学専攻学生-スポーツウエア中心に売っていたニコラの場合。僕はタイボクシングをやっているので、いつもスポーツウエアを着ています。今日は小さくなって着れないものを処分しにやって来ました。ブランドものばかりなので飛ぶように売れていますよ。パリでよく出没する場所は夕方からのモンマルトル地区。高台からパリを見渡せるのが大好きで、仲間と一緒に過ごすことが多いです。日本といえばもちろんアニメです。『ONE PIECE』に『NARUTO -ナルト-』、そして『進撃の巨人』のようなアクションものが大好きなんです。女性は小さい頃からのナタリー・ポートマンの大ファン!特に『スター・ウォーズ エピソード3シスの復讐』は何度も観ました。オーギュスト19歳歴史専攻学生– ミニフィギュアを売っていたオーギュストの場合。ミニフィギュアをコレクションしていましたがもういいかな?って今回参加しました。愛着あるものもあるのですが、探している子ども達のために共有できたらいいなと思いました。パリの好きな場所はビュット・ショーモン公園です。広い敷地なのでパリとは思えない気分を味わえます。友達とよく行き、サンドイッチを買って過ごすことが多いです。住んでいるのもこの界隈なので、もちろん一人でも読書したりしています。日本食は好きなのですが魚が苦手で、もっぱら焼き鳥ばかり食べています。スポーツはハンドボールをやっていましたが学校が忙しくなって辞めてしまいました。東京オリンピックは友達とテレビでハンドボール観戦をしていました。女性はインテリで面白い人がいいですね。女優のスカーレット・ヨハンソンみたいな人と付き合えたらいいな(笑)。ダニーロ19歳法律専攻学生-箱いっぱいのビー玉を売っていたダニーロの場合。小さい頃から集めたビー玉を一箱持って来ました。これだけあると相当重いです。売るときは一掴みいくらとしています。子どもの手は小さいのでもちろんまけてあげています。僕もそうでしたが、子どもって自分がまだ持っていない模様がすぐわかるんですよね。つい幼少の頃を思い出してしまいました。僕はスポーツはバスケットをしています。ブラジリアンとのハーフなので、親戚がリオにいてこの夏は家族と一緒に過ごしました。今度はシカゴに親戚がいるので会いに行こうかと思っているところです。ブラジル人って世界各地に散らばっているのですよ。日本と聞くとサンパウロを思い出します。日系の人がたくさんいてとても親切だった記憶があります。あと漫画の『ベルセルク』はとても面白いですよね。女性は自分自身のことをわかっている人がいいです。歌手のビヨンセは僕の永遠のアイドルです。マティアス18歳歴史専攻学生-そこらじゅうを徘徊していたマティアスの場合。友達が出店をしているので、店番や客引きや用心棒っぽいことをしています。お腹が空いたので屋台のカットピザで腹ごなし中です。じっとしていれないタチなので自分の不用品は友達に任せて売ってもらっています。スポーツは3歳からフットボールをやっていてポジションはMFです。日本と聞けば一番に思い浮かべるのはスタジオジブリの映画です。特に宮崎駿のアニメの音楽はメロディアスでついつい鼻歌しちゃいます(笑)。今一番行きたいのはコロンビアです。コーヒーを飲みにっていうのは冗談ですが、歴史的にも文化にもとても興味があるのです。パリでは13区界隈によく行きます。この地区はいろんな面を持っていて他のパリとは違うのが魅力です。女性は、僕が長身なので165cm以上ある人がいいです。フランスのラップミュージシャンのJ.Laylowが大好きでよく聴きます。メルラン 19歳PCエンジニア専攻学生-友達の手伝いにやってきたメルランの場合。僕は格好でわかる通りPSG(パリサンジェルマン=フットボールチーム)のサポーターです。コロナ期間中は観に行けなかったですがこれから制限なく行けたらいいのですが…。今日は友達のところに遊びにやって来ました、でもお手伝い?話し相手?をしています。最近ラップミュージックの制作をし始めました。まだ趣味の程度ですがYouTubeのおかげで気軽に自分のやりたいことがアップできて楽しんでいます。日本には5年前に3週間家族旅行をしました。ちょうど4月の春休み期間だったので桜も見れて感動しました。今でも思い出すのがてんぷら屋さんに行ったこと!本当に美味しかったです。スープ系も好きでラーメン、蕎麦、うどんと日本食にどっぷり浸かりました。女性はシンプルな人が一番です。女優には疎いのですが、歌手ならAngèleやAya Nakamuraのような個性のある人がいいですね。写真、文・松永学写真、文・松永学
2021年10月02日大看板から花形、若手まで賑やかな顔ぶれが揃い妍を競う10月の歌舞伎座。演目も、洒落た歌舞伎舞踊に時代狂言、抱腹絶倒の世話狂言と、バランスよく贅沢な狂言建てとなっている。第一部一、天竺徳兵衛新噺小平次外伝御家追放となった小平次は女房のおとわと故郷の小幡で暮らしていた。ところが小平次が留守の間におとわは馬士の多九郎と不義密通を。ある日、多九郎は邪魔になった小平次を殺そうと毒薬を手に入れる。三代猿之助四十八撰の内の一つで、実在の人物天竺徳兵衛を描いた物語に四世鶴屋南北『彩入御伽草子』の小平次の怪談を取り入れた歌舞伎らしい荒唐無稽さ溢れる一本だ。今回は小平次の物語に焦点をあて、早替り、幽霊の仕掛けを盛り込んでスピーディーに展開していく。二、俄獅子多くの人々で賑わう江戸の吉原の様子を描いた長唄舞踊だ。洒落た歌詞に合わせ、粋でいなせな鳶頭に華やかな芸者が登場。芸者や太鼓持ちが仮装をし踊りながら練り歩いた、吉原の三大行事のひとつ「吉原俄」を思わせる。江戸の廓の風情と獅子物の面白さを味わいたい。第二部一、時平の七笑平安時代。左大臣の藤原時平は謀反の疑いをかけられた右大臣の菅原道真をかばうが、ついに道真謀反の証拠が。道真は時平に天皇の守護を頼み去っていくが、ひとりになった途端時平は、こらえきれずに笑い出し……。『菅原伝授手習鑑』でも敵役として描かれる藤原時平が、ここでは前半いかにも善人といった様子で登場する。ひとり肩をふるわせてさまざまな笑いを見せる場面がみどころのひとつとなる。二、太刀盗人田舎者の万兵衛から、黄金造りの太刀を盗むすっぱの九郎兵衛。万兵衛が騒ぎ立てるが、太刀は自分のものだと言い合う。本当の持ち主を見極めるため問答に。九郎兵衛は先に問に答える万兵衛の様子をこっそり盗み聞きするのだが……。「松羽目物」のひとつで、田舎者の万兵衛とスリの九郎兵衛のふたりが一拍ずつ遅れて踊る趣向にワクワクさせられる。第三部一、松竹梅湯島掛額本郷駒込の吉祥院へ、「紅長(べんちょう)」の名で知られる紅屋長兵衛たちが木曽の軍勢から逃れてくる。一方八百屋お七は小姓吉三郎との叶わぬ恋を嘆いている。紅長はお七をつけ狙う源範頼の家来からお七を匿うため欄間へ隠してやる。だが雪の夜、吉三郎に会いたい一心で、お七は火の見櫓へ上り木戸を開けさせるために鐘を叩く。紅長は、かけると身体がぐにゃぐにゃになる“お土砂”を使ってお七の恋を助ける。この「吉祥院お土砂の場」に抱腹絶倒だ。「火の見櫓の場」ではお七が「人形振り」で吉三郎への思いの丈を表現する。二、喜撰桜満開の京都へ現れた喜撰法師。法師は茶汲み女お梶に見とれ二人のクドキに。ほろ酔い気分の喜撰は迎えにやってきた大勢の所化たちと賑やかに踊り庵に帰っていく。『六歌仙容彩』は天保2(1831)年初演の変化舞踊。なかでも「喜撰」は、桜の枝を錫杖に見立ててのチョボクレや住吉踊りなど、洒脱で軽やかさが人気の舞踊だ。文:五十川晶子『十月大歌舞伎』2021年10月2日(土)~2021年10月27日(水)会場:東京・歌舞伎座
2021年10月02日小説アプリ「野いちご」で“切ない小説ランキング”第1位を獲得、2012年には書籍化され、現在発行部数16万部を記録している「君が落とした青空」(著:櫻いいよ)の実写映画化が決定した。付き合って2年経つ高校生の実結と修弥。“毎月1日は何があっても必ず一緒に映画を観に行く”という約束通り、その日も映画館デートへ向かう2人だったが、修弥は急用を理由に突然、キャンセルしてしまう。最近何かを隠しているような雰囲気だった修弥に、どこか不安を感じていた実結。気まずい空気の中、「もう一度話したい」と連絡してきた彼と会うため、待ち合わせ場所に向かうが、目の前で修弥が交通事故に遭ってしまう。実結は、突然の事故にパニックになるが、目が覚めると、事故当日の朝に戻っていた。“修弥を助け出す”と心に決めた実結だったが、何度も“同じ日”を繰り返す中で、彼が隠していた事実を知る――。本作は、目の前で交通事故に遭ってしまった彼を救おうとするなかで感動のラストが待ち受ける、号泣タイムリープ・ラブストーリー。高校生・水野実結を演じるのは、東宝シンデレラオーディションにてグランプリ&集英社セブンティーン賞を受賞し女優デビュー、『思い、思われ、ふり、ふられ』に出演した福本莉子。とにかく素直で一生懸命、思わず応援したくなる等身大のヒロイン・実結を、瑞々しく演じる。「もしも同じ1日を何度も繰り返すことが出来るなら実結の目に映る風景がどんな風に変わっていくのか、変化する心を監督と相談しながら丁寧に表現しました」と撮影をふり返った福本さんは、「この映画を観た後、皆さんが感じる毎日が少しでも違って見えたら嬉しいです」とコメントした。福本莉子また、実結の恋人・篠原修弥は、ジャニーズJr.内ユニット「Travis Japan」のメンバー、松田元太が演じる。サッカーが得意な校内の人気者である一方、実結に対してだけはどこか不器用な一面も…。「彼女への愛は真っ直ぐでピュアな男の子です」と演じたキャラクターを説明した松田さんは、「はじめての経験ばかりで未熟な僕ですが、全力でこの作品に想いを込めて出演させていただきました。どうか温かく観ていただきたいです!」とメッセージを寄せている。本作の監督は、『軍艦少年』が冬に公開を控えるYuki Saito、脚本は『同級生』の鹿目けい子が担当する。『君が落とした青空』は2022年初春、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年09月03日女優の福本莉子と、Travis Japan/ジャニーズJr.の松田元太が、映画『君が落とした青空』(2022年初春公開)でW主演を務めることが3日、明らかになった。同作は櫻いいよによる同名小説の実写化作。高校生の実結(福本)の目の前で、恋人の修弥(松田)修弥が交通事故に遭ってしまう。実結は突然の事故にパニックになるが、目が覚めると事故当日の朝に戻っていた。“修弥を助け出す”と心に決めた実結だったが、何度も「同じ日」を繰り返す中で、彼が隠していた事実を知る。主人公・水野実結役を演じるのは、沢口靖子・長澤まさみ・上白石萌歌らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリ&集英社セブンティーン賞を受賞・女優デビュー、『思い、思われ、ふり、ふられ』 (20年)で浜辺美波とWヒロインとして出演し注目を集めた福本莉子。本作では、とにかく素直で一生懸命、“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じている。そんな福本演じる実結と付き合って2年目になる篠原修弥役には、2012 年に結成されたジャニーズJr.内ユニット“Travis Japan”のメンバーであり、雑誌ViViの人気企画「【2021年上半期】国宝級イケメンNEXTランキング」で第2位にランクインした松田元太が決定。サッカーが得意な校内の人気者である一方で、実結に対してだけはどこか不器用な一面も持ったキャラクターを誠実に演じきった。監督を務めたのは、ドラマ『おっさんずラブ』(18)で演出を担当した回がTwitter の世界トレンド 1位となり大きな反響を巻き起こしたYuki Saito。本場ハリウッドで映画を学んだ後、これまで世界各国の映画祭でも高い評価を得てきた俊英が、2人の繊細な心情を丁寧に描いていく。○福本莉子 コメント私が演じる水野実結は、まっすぐで一生懸命な女の子です。もしも同じ1日を何度も繰り返すことが出来るなら実結の目に映る風景がどんな風に変わっていくのか、変化する心を監督と相談しながら丁寧に表現しました。この映画を観た後、皆さんが感じる毎日が少しでも違って見えたら嬉しいです。○松田元太 コメント篠原修弥を演じさせていただきました! Travis Japanの松田元太です!オファーを頂いた時は僕にこんな大役ができるのかと物凄く不安と、喜びと、いろんな思いがありましたが、嬉しさのあまり速攻メンバーや家族に連絡しました!僕が演じさせていただいた修弥は、学校の中では人気者でみんなと仲が良く、恋愛に対してはどこか鈍感なところがありつつも、彼女への愛は真っ直ぐでピュアな男の子です。修弥という1人の男の子を大好きになり、そんな修弥を皆さんにも大好きになってもらい愛されるキャラクターになればいいなと思います!この作品を通して1日1日の大切さや、単純な毎日かもしれないけど、さりげないことがどれだけ大切で、当たり前な事など何一つなく日々感謝して生きていきたいと強く思えた作品です。はじめての経験ばかりで未熟な僕ですが、全力でこの作品に想いを込めて出演させていただきました。どうか温かく観ていただきたいです!よろしくお願いします!○原作:櫻いいよ コメントデビュー作が10年後に映画化されることに、映画になるの? ……え? 本当に? と半信半疑のまま今日まで過ごしていました。今もまだ、喜びや驚きで、ふわふわしています。Yuki Saito監督や脚本家の鹿目けい子さん、そして福本莉子さん、松田元太さん、その他たくさんの方々のおかげで、原作以上に切なく優しい素敵な物語になっています。この映画を観てくださった方と映画について語りたい!というのが今の私の夢です。私と一緒に公開を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。○Yuki Saito監督 コメント原作を読んで、同じ1日は決してやってこず、自分の気持ちや行動次第で変わっていくという事を感じました。受動的だった実結が能動的にアクションすることで、修弥や周りのリアクションも変わっていくという登場人物の心の変化を大切にして描きました。次世代を担う福本莉子さん、松田元太くんが、何度も全力で走り、寒い時期の撮影で雨に打たれ、お互いを思い合う姿を繰り返す度に、心臓をギューッと掴まれました。当たり前だった日常がなくなってしまった今だからこそ、1日1日、この瞬間を精一杯生きることの大切さを、映画を見て少しでも感じてもらえたら嬉しいです。(C)2022映画『君が落とした青空』製作委員会
2021年09月03日●「後半2年に全部が詰まった10年」 狂言風は1年目で発見扇子と鼓を携えた和の装いで狂言風の漫才やコントを繰り広げるお笑いコンビ・すゑひろがりずが、今年4月に結成10周年を迎えた。ボケと扇子担当の三島達矢と、ツッコミと小鼓担当の南條庄助による伝統芸能風スタイルは徐々に反響を集め、『M-1グランプリ2019』で決勝に進出。彼らの名を一躍全国区に広めることとなった。伝統芸能風・狂言風スタイルは意外にも結成初期に開発するも、ブレイクまでには時間がかかっている。結成10周年の感想は「ここ最近の2年がすべて」と語るすゑひろがりずにインタビューし、追い込まれても腐らなかった10年間の道のり、芸人たちのアドバイスを受け、流れに身を任せながら時代の空気を味方に付けた軌跡を聞いた。――結成10周年を迎えていかがでしょうか?南條:後半2年に全部が詰まった10年でした。仕事においては2019年末からの1年半、2年弱がほとんどの記憶で、それ以前の8年半は本当にもがいたなあと。時間はかかりましたが、今思うと全部無駄じゃない、実になったとは思っています。三島:長かったですね(笑)。まさか自分がこの歳になるまで続けていると思っていなかったですし、意地で続けている状態のなか、やっと芽が出たという感じです。きっちり狙ったというわけではなく、本当にラッキーパンチ。でもこのパンチが打てたのは、今までの何年分があったからこそだと思います。――コンビ結成時に思い描いていた10年後と現状を比べると、どういう感じでしょうか?南條:思い描く能力がなかったです。売れることがどういうことかわからず、ぼんやり成功したいと思っていたから売れなかったと思うんです。和風の感じを見つけた時に霞がパッと取れて、こっちの方向性で行けばいいのかと思ったのが、結成1年目、2012年頃でした。三島:でも、若くしてブレイクするのは無理だなという感覚は確実にありました。王道コースに乗って売れようとする道が絶たれた状態で、横やりを刺すしかないだろうというところまで来て、この状態にたどり着いた。でも、そこからも長かったですね。もっと早くブレイクするだろうと思いましたが、そんな簡単じゃないんだなと。――最初に披露した狂言風のネタは「狂言風クリスマス」だったそうですね。南條:見つけた瞬間は「ウケるぞこれは!」と本当に思い、5人くらいのライブでしたが手応えを感じました。そこにミルクボーイの駒場(孝)さんも出ていて、「今のネタええやん!」と言ってくれて。その数カ月後に劇場のオーディションでそのネタをやった時にドーン! とウケたので、「これやな」と2人で話しました。三島:組んで1年くらい、30歳くらいの時です。30歳は僕の中で大きかった。今でこそオッサン芸人が売れていますが、その当時は30歳では「もう遅いぞ」という空気がありました。でもだんだん時代が35歳でも若手となってきたので、まだ粘れるなという感じも出てきたんです。――たしかに2010年代前半当時は、ピースや平成ノブシコブシなど、若手のスタイリッシュな感じがウケていたイメージがあります。三島:あの頃は、やってもまったくウケなくて、マジできつかったです。――狂言風スタイルは、どうやって見つけたのでしょう?南條:クリスマスの時期だったんです。「今日のライブどうする?」という話になり、「狂言風にしたらどう?」みたいな思い付きだったと思います。三島:試してみようとなった時に、ものまねの狂言師みたいな声が出たんです。僕は今も鮮明に覚えています。喫茶店の中で。そこでめっちゃ笑って、やってみたらお客さんにも伝わった。初めて手応えを感じました。●転機の連続…東京進出、漫才スタイル確立、そしてM-1へ――1年目でネタを見つけた後、そこからも長いわけですよね。三島:劇場で出番をもらえるようになっていくのですが、このままいくとしんどいなってなるんです。あんまり劇場のお客さんは入れ替わりがないので、「またこれか!」みたいになるんだろうなと。南條:狂言風○○でやっていくと、全部同じに見えるんですよね(笑)。当時はコントでやっていたのですが、飽きられてきて。劇場でのランクが上がったり下がったりして、このままだと頭打ちやなと。それが狂言風を始めて2年目、大阪時代の話です。――どう現状を打破したのですか?南條:その時に出ていた劇場は、芸歴8年目以上は出られず、卒業になったんです。それなら、このタイミングで東京へ行くかと三島が言い出して。確かにそうだろうと思い、東京に行く決意をしたという流れです。それが今思うといいきっかけになりました。――居場所がなくなったという理由もあるかと思いますが、東京を選択した理由はほかにあるのでしょうか?三島:テレビのオーディションが多いだろうという理由だけですね。大阪時代も始めたての頃に、ちょこちょこと深夜の関西ローカルのオーディションに受かる感じにはなっていたんです。けっこう奇抜だったので。これやったら東京のほうがずっといいだろうなと。南條:俗に僕らはイロモンという感じのもので、劇場に毎日立って漫才してお客さんを喜ばせているというよりは、余興とか飛び道具的な呼ばれ方が多いんです。深夜番組の1分ネタなど、そういう呼ばれ方が多かった。東京ではその幅が広がりそうだなと。それが2014年の5月くらいですね。――ただ、ちょうどその頃、『M-1』がない時期でした。お二人がブレイクするきっかけは2019年大会ですので、5年後ということに。南條:そうですね。『M-1』は当時1回終わっていて、『THE MANZAI』の時代で。でも、『THE MANZAI』にもエントリーしていました。――東京生活はどう始まりましたか?南條:東京は最初、調子良かったんですよ(笑)。最初は狂言風や伝統芸能風のインパクトを気に入って喜んでもらえて、ちょっと変わったネタというくくりでちょこちょことテレビに呼んでもらっていて、最初の1~2年は東京出てきてよかったという状態が続きました。でも、大阪時代と同じで、それが一周すると「こいつらこの感じね」となる。あれだけ呼ばれていたのに、2016、17年はテレビの仕事はほぼない状態になり、これはやり方を変えないとダメだなと思いました。――今でこそ狂言風ネタは、数学の問題を狂言風に解いてみるなど、種類が豊富ですよね。徐々にネタのストックを積み上げていったのですか?三島:実は最初は、漫才じゃなかったんです。大阪時代はコントで、それこそ能みたいな。センターマイクを立てたのは、たぶん東京出てきてから。コントばかりで単独となるとで飽きちゃうので、漫才みたいなものを入れてみるかとなったのが2015年くらいで、見に来てくれた同期のななまがりの初瀬(悠太)が、漫才の形も見やすいなあと言っていて、それ以来やるようになりました。南條:それで2人でいろいろと試してやってみて、狂言風に合うネタを探すんです。向き不向きは設定上あるんですけど、意外と何でもできるようになってきたと思います。昔ほど選り好みはしなくてもできるようになってきた感じはありますね。――ブレイクするまでには転機がいくつもあったと思いますが、最大のそれは『M-1グランプリ2019』の決勝進出ですよね。南條:僕らを一番押し上げてもらったのは、『M-1』でしょうね。世の中で波は立ってなかったけれど、僕らの中では相当なものでした。三島:『M-1』がなければゼロなので。南條:『M-1』は、僕らをゼロから1にしましたね。東京に出て来て大宮セブンというお笑いのユニットに入って、それで大宮の劇場に出入りするようになったのですが、漫才でお客さんをもっと喜ばせないといけない、そういう意識に変わりました。これが2017、18年です。――なぜ大宮で意識が変わったのですか?南條:そこまでお笑いに詳しい方というよりは、地元の方がフラッと来るようなイメージなんです。年齢層も高齢者からお子さんまでさまざま。そうすると狂言風のネタがなんだかわからず終わってしまうこともあるんです。そこを矯正できた場所ですね。大宮での経験がなければ、もっとねっとりしていたことをやり続けていたと思います。――まるでマーケティングのようですね。南條:そうですね。遠いところへ出て、ようやくネタの傾向がわかるんですよ。大阪、東京、大宮と、比べる素材が出てくるので。ルミネは殿堂感があり、みんな笑いに来てくれるから、かなり温かい人たちなんです。大宮の場合、そこまでお笑いに詳しい人ばかりではない。これがよかった。●M-1優勝目指すもコンビ間で温度差!? 将来の野望も語る――『M-1グランプリ2019』で決勝に進出。一番の変化は何でしたか?三島:安堵でしたね。これであと向こう10年くらい営業に行けると、それはまず思いました。南條:仕事量が激増しましたので、決勝後の1カ月くらいで、それまでの芸人生活全部くらいの稼ぎがあったかもしれない。仕事の量だけでなく、内容も変わりました。――今年はいかがでしょう? 意気込みのほどは?南條:出ます!三島:今年は会場を賑やかせればという感じです。南條:1回目はまぐれみたいなところもあり、2回出れば実力を証明できると思うので、出るからには優勝ですね。三島:僕はそこまで……。――どういうことでしょう?(笑)三島:前回で顔は売れました。2回目は1回目ほどのパンチ力はないと思うので、お祭り感覚で出たいかな。大会を盛り上げる感じで出たい。南條:本人がこう言っているので気持ちは変えられないですが、上を目指して頑張ります!――この狂言風スタイルの伸びしろと言いますか、可能性は感じますか?南條:まだまだやれることがありそうだなと思っています。今まではネタを考えることが芸人の仕事だと思っていたのですが、先輩たちを見ていると、芸を磨いているというよりは技を磨く時期にシフトしている。それがこれからの課題というか、今まではネタを作ればゴールという考え方が、同じネタでもやり方によって面白くさせるというか、そういう努力をしたい。和牛さんのネタを見ていても、細かい調整がすごい。まるで精密機器をいじっているかのようです。上手に磨いていけたらいいなと思います。――8月18日には初のDVD『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記~』が発売になりますが、全国ツアーの初日である4月8日のなんばグランド花月公演の模様を収録したものだそうですね。南條:これはもう感動の幕開けで、大阪で単独ライブを初めてやったのですが、伝統あるNGKでご時世柄、間引いていましたが満席で。とんでもない大きさの拍手やったので、圧倒されましたね。その幕が上がる瞬間をまずお楽しみください。そこだけの10秒のDVDでもいいくらいです(笑)三島:初回限定版はいろいろと特典も付きます。重箱、めちゃくちゃかっこいいです。洗ってお弁当箱にしてほしいですね。――最後に、今後の野望を教えてください。三島:師匠みたいになりたいとずっと思っていまして、早く師匠になって、寄席に出ている時のあの感じ。フラッと来て、フラッと笑いをかっさらって、合間は喫茶店に行ったりして、あの生活に早くなりたい。南條:弟子を取りたいとかはない?師匠クラスの芸人になりたい?三島:弟子はない。楽屋で師匠クラスが3~4人集まっていると、楽しそうにしゃべっているんですよ。本当にあこがれますね。人生最高やろうなと。もしかしたらご本人の中ではプレッシャーとかあるのかもしれませんが、見ているだけで本当にいいなあと。南條:僕はこの芸風を突き詰めながら、新しいことも取り入れたいですね。同じにならないように狂言をやりつつ、ちょっとずつ新しい要素を取り入れたり、飽きられないようにしたい。10年後、まったく違う感じになっていてもいいかなと。そういう成長の仕方をしたいです。■すゑひろがりず2011年結成のお笑いコンビ。ボケ・扇子担当の三島達矢と、ツッコミ・小鼓担当の南條庄助で構成。伝統芸能風スタイルで進める独自の笑いで人気を得る。東京進出後は、大宮ラクーンよしもと劇場の専属芸人「大宮セブン」として活動し、2019年の『M-1グランプリ2019』では決勝に進出。全国区の知名度を得る。今年は自身初となる全国ツアー『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記~』を開催。その初日である4月8日になんばグランド花月で行われた公演を収録したDVDを8月18日に発売。また、デビュー・デジタルシングル「雅ーMIYABIー」を8月19日にリリースする。
2021年08月18日野村萬斎による狂言の舞台、『狂言劇場その九』が、6月18日より開幕した。この度、野村萬斎の開幕コメントと舞台写真が公開された。野村萬斎芸術監督により、古典芸能という枠にとどまらず「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての狂言」というコンセプトに基づき、2004年にスタートしたシリーズ「狂言劇場」。その9回目となる今回は、狂言劇場に初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、『法螺侍』と『鮎』という現代狂言2作品をABのプログラムに分けて、あらたな配役、あらたな演出によって世田谷パブリックシアターで上演されている。野村萬斎の開幕コメントは以下の通り。野村萬斎(総合演出・出演)開幕コメント●Aプログラム『武悪』は劇場で上演したことで、作品のもつドラマ性がよりはっきりしたのではないでしょうか。一人ひとりのキャラクターの浮き上がり方や対峙する役者の緊張感が際立ち、よりスリリングな人間ドラマとなりました。常々ドラマとは“生きることを考えること”だと言っていますが、今回の舞台セットを含めた演出でも、“生と死”、“生の地続きに死があること”が見えてくるのではないかと思います。『法螺侍』は(洞田助右衛門は野村万作から野村萬斎へ、太郎冠者は野村萬斎から野村裕基へと)代替わりして、パワフルな作品へと“アップデート”しました。シェイクスピアと狂言のもつ古典的な手法はそのままでも、劇場で演じることで現代性を獲得するという不思議さは、まさに役者によって作品がアップデートされるからだと実感しています。新旧の時空の超え方と東西の文化の越え方を是非目撃していただきたいです。●Bプログラム『舟渡聟』は狂言の名作ですが、舞台後方に琵琶湖の風景を出現させたことで、雄大な世界の中で頑張って生きていく人間を描きました。この作品では最年長(野村万作・90歳)と最年少(野村裕基・21歳)が船頭と聟を演じていますので、今回の“狂言三代”ならではの面白みを感じていただければと思います。『鮎』は、劇場という現代的な空間へ移ったことで、原作の小説から感じた“都会と田舎論”を、より具体的且つ象徴的に描くことができ、これもある種の“アップデート”ができたのではないかと思います。狂言の衣装を着て世田谷パブリックシアターという現代の劇場に立つことで、古典と現代が地続きになっていることを自分でも感じることができました。コロナ禍の現在、都会はある意味抑圧された場所、抑圧されればされるほど魅力的に感じる“毒”のような場所と捉え、非常に複雑な我々の現状を背負いながら、いま『鮎』を上演する意義を感じています。“読後感”のようなものを感じてもらえたなら、現代劇の劇場での狂言の在り方として、ひとつの手ごたえになると思っています。また、6月26日の公演終演後にポストトークの開催が決定した。6月26日(土)12:00 Aプログラム『武悪』 / 『法螺侍』出演:野村萬斎、野村太一郎、高野和憲、中村修一、内藤連、野村裕基6月26日(土)17:00 Bプログラム『舟渡聟』 / 『鮎』※手話通訳あり出演:野村萬斎、石田幸雄、深田博治、野村裕基※各回の終演後にポストトーク実施。開催回のチケットをお持ちの方が参加可能。「狂言劇場その九 『武悪』『法螺侍』 / 『舟渡聟』『鮎』6月18日(金)〜6月27日(日) 世田谷パブリックシアター総合演出:野村萬斎出演:野村万作 野村萬斎 野村裕基石田幸雄深田博治 高野和憲 月崎晴夫 野村太一郎岡聡史 中村修一 内藤連 飯田豪 石田淡朗会場:世田谷パブリックシアター料金(全席指定・税込):一般S席8,500円(1・2階) / A席6,500円(3階)ほか各種割引ありお問い合わせ:世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515(10:00~19:00)
2021年06月21日初夏の訪れを目前に、古典歌舞伎から新たに上演される作品、時代ものから世話物、舞踊劇と、色とりどりの狂言建ての歌舞伎座。今月も三部制となっている。第一部の一幕目は『御摂勧進帳』。兄頼朝と不和になり、都を落ち行く源義経は、武蔵坊弁慶らとともに山伏に姿を変えて奥州平泉を目指す。一行は安宅の関で関守の富樫左衛門と斎藤次祐家らの詮議を受けるが、弁慶の忠義心に心打たれた富樫は義経一行と見破りながらも通過を許す。だが斎藤次の疑いは晴れないままだ。さて一行はどうなるのか。弁慶が番卒の首を次々と天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような演技から、通称「芋洗い勧進帳」とも呼ばれる。江戸歌舞伎の気分にあふれた一幕。もう一幕は『夕顔棚』。田舎の百姓家。旧盆の夕暮れ、軒先には美しい夕顔の花が咲いている。湯上がりの夕涼みを楽しむ爺と婆とふたりで酒を酌み交わしていると、盆踊りの唄が聞こえてくる。実は盆踊りが催されるのは久しぶりのこと。その唄に耳を傾けるうち、ふたりは昔を思い出す。昭和26(1951)年に歌舞伎座で初演された清元の舞踊。厳しい状況を生きる現代の私たちに優しく語りかける一幕。第二部は『桜姫東文章』下の巻。36年ぶりとなる人気の配役で大きな話題となった4月の「上の巻」に続き、「下の巻」が上演される。『東海道四谷怪談』でおなじみの四世鶴屋南北が得意とする、退廃的で残酷な美の世界を堪能したい。桜姫の悪婆とお姫様の言葉が入り混じった台詞も聞きどころだ。桜姫への執念を抱き続ける清玄は、元弟子だった残月と、元は桜姫の局の長浦に殺されてしまう。後始末をしたのは墓穴掘りの権助。ひょんなことから女郎として売りに出された桜姫と再会するが……。運命と愛欲に翻弄される3人の運命は?第三部の一幕目は『京人形』。日光東照宮の眠り猫の作者として有名な左甚五郎を主人公にした舞踊劇だ。京の都で見初めた小車太夫のことが忘れられない彫工の名人・左甚五郎は、太夫に生き写しの人形を彫る。出来上がった人形相手に酒宴を始めると不思議なことに人形が動き出す。だがその仕草は男性そのもので……。前半は人形の精が男性の仕草と色っぽい傾城を踊り分け、後半は甚五郎が大工道具を用いたユニークな立廻りを見せる。二幕目は『日蓮』。戦乱と天災が相次いだ鎌倉時代。夜更けの比叡山では、古いお堂の前に修行僧たちが集まっている。蓮長は飲まず食わずで十日間こもり続け、ついに読経の声も途絶えてしまった。成弁がその身を案じてお堂の中へと踏み込んでみると……。強い信念によって蓮長から名を改めた日蓮。これまでも日蓮を描いた歌舞伎作品はあったが、今回日蓮聖人降誕八百年を記念して作られ新たに上演される。文:五十川晶子『六月大歌舞伎』演目【第一部】11:00開演一、『御摂勧進帳 加賀国安宅の関の場』二、『夕顔棚』【第二部】14:10開演『桜姫東文章 下の巻』【第三部】18:00開演一、『銘作左小刀 京人形』二、日蓮聖人降誕八百年記念『日蓮─愛を知る鬼(ひと)─』※『日蓮-愛を知る鬼(ひと)-』の鬼の正式表記は角なし2021年6月3日(木)~2021年6月28日(月)会場:東京・歌舞伎座
2021年06月03日ベビーカレンダーが6月生まれの男の子7,562名の名前を調査! 6月生まれは新緑の青々しさをイメージする名前が大人気! 6月生まれの男の子に人気の名前ランキングTOP10をご紹介します。 1位蓮(主なよみ:れん)「蓮(主なよみ:れん)」は、2018年、2019年、2020年と3年連続名前ランキング首位を獲得した、近年大人気の名前です。「蓮(はす)」の花は、泥水の中から育ち美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない印象を受けるようですね。「れん」というよみは、梅雨のじめじめとした季節の中で、清涼感を感じさせるような響き。また、「蓮」は国民的大人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」にも用いられていることから、ますます親しみのある漢字となっています。 2位悠真(主なよみ:ゆうま、はるま)2019年名前ランキングでは6位、2020年は7位にランクインした「悠真(主なよみ:ゆうま、はるま)」。はるか遠い・のんびりしている様を表す「悠」に、嘘や欠け目がなく充実している様子を表す「真」を組み合わせた名前です。 「おだやかで素直な子に育ってほしい」「真面目で落ち着いた男の子になるように」といった想いを込めて名づけてもいいですね。 3位樹(主なよみ:いつき、たつき)2019年、2020年と2年連続名前ランキング4位にランクインした「樹(主なよみ:いつき、たつき)」。「樹」は「生えている木」を意味し、2019年・2020年と2年連続男の子の漢字ランキング18位にランクイン。壮大な自然の「大樹」「樹木」を思い浮かべるようです。 「生い茂る樹木のように、大きく枝葉を広げて伸びやかに育ってほしい」という願いを込めて名づけてもいいですね。 4位蒼(主なよみ:あおい、あお)2019年名前ランキング8位から、2020年は2位へと大きくランクアップした「蒼(主なよみ:あおい、あお)」。草木が生い茂ることを意味する「蒼」には、植物が生い茂るイメージがあり、すくすくと育つよう願いを込めて名づけてもいいですね。 また、「蒼」は「趣のある青色」を示すことからも、どことなくオシャレな印象を受けるようです。「あお」「あおい」といった読みは、新緑の季節でもある6月にもぴったりです。 5位湊斗(主なよみ:みなと)2019年名前ランキング14位から、2020年は8位に大きくランクアップした「湊斗(主なよみ:みなと)」。船や人が集まる場所を指す場所を意味する「湊」に、北斗七星を連想させ美しく神秘的な雰囲気のある「斗」を組み合わせた名前。 「みなと」というよみも人気があり、2019年よみランキングでは3位、2020年は2位にランクインしています。「人を引き付ける魅力のある輝く人になりますように」と願いを込めて名づけても素敵ですね。 6位大翔(主なよみ:ひろと、はると)2019年名前ランキングでは7位、2020年は6位にランクインした「大翔(主なよみ:ひろと、はると)」。それぞれの漢字も人気があり、「大」は2020年漢字ランキング2位に、「翔」は首位にランクインしています。 漢字から、空高く大きく羽ばたく様子をイメージさせ、明るい未来が想像できるようですね。男の子の名づけで人気の「翔」を用いた「飛翔ネーム」の一つです。 7位碧(主なよみ:あおい、あお)2019年名前ランキング35位から、2020年は19位へとランクアップした「碧(主なよみ:あおい、あお)」。「碧」は自然の生み出す美しい青緑色を意味することから、新緑のシーズンである6月にもぴったり。「大海原が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩みますように」と願って名づけてもいいですね。 女の子の名前ランキングでも79位にランクインしており、男女ともに人気のある名前です。 8位湊(主なよみ:みなと)2019年名前ランキングでは2位、2020年は5位の「湊(主なよみ:みなと)」。本ランキング5位に同じ読み、同じ「湊」という漢字が用いられた、「湊斗」がランクインしています。 水上航路の集まってくる「みなと」を意味する「湊」にはどことなくさわやかなイメージがあり、じめじめとした梅雨の季節の中でさわやかさを感じるような名前ですね。 9位陽翔(主なよみ:はると、ひなと)2019年・2002年と2年連続で名前ランキング3位にランクインした「陽翔(主なよみ:はると、ひなと)」。あたたかい太陽や明るさを表す「陽」に、大空を羽ばたく意味のある「翔」を組み合わせた名前です。 本ランキング6位の「大翔」と同じく、大空へ羽ばたくような壮大な印象を感じさせる、希望に満ち溢れた「飛翔ネーム」の一つです。 9位颯真(主なよみ:そうま、ふうま)2019年名前ランキングでは16位、2020年は14位にランクインした「颯真(主なよみ:そうま、ふうま)」。「颯」は「風がさっと吹くさま・きびきびとした動き」を意味し、物事にこだわらないようなさわやかな人という印象を受けるようです。男の子らしくてカッコイイ「ま止めネーム」の一つです。 6月の名前ランキングでは「碧」を用いた名前の人気が急上昇!「碧」は自然が生み出す美しい青緑色を表し、春に芽吹いた新緑が青々しく茂る6月にもぴったりの名前です。これから男の子の名前を考えられる方、ぜひ参考になさってくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2020年6月1日(月)~2020年6月25日(木) 調査件数:男の子(7,562件) 文/福島絵梨子
2021年05月29日「狂言劇場その九『武悪』 『法螺侍』 / 『舟渡聟』『鮎』」が6月18日(金)~27日(日)にかけて、世田谷パブリックシアターで上演される。この度、本作のスペシャルムービーが公開となった。「狂言劇場」は芸術監督・野村萬斎により、古典芸能という枠にとどまらず「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての狂言」というコンセプトに基づき、2004年にスタート。世田谷パブリックシアターの劇場空間に特設能舞台を設置し、数々の名曲を上演するほか、舞の新作『MANSAIボレロ』を発表するなど、狂言の多角的な魅力を提示してきた。劇場空間ならではの、オリジナリティあふれる舞台美術・新演出は毎回話題だ。今回はシリーズ初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、『法螺侍』と『鮎』という現代狂言2作品が、あらたな配役、あらたな演出でついに世田谷パブリックシアターに立ち上がる。『法螺侍』では、これまで野村万作が演じてきた洞田助右衛門に野村萬斎が、野村萬斎が演じてきた太郎冠者に野村裕基が、それぞれ初めて挑戦。また、文学と狂言の出会いとも言える、作家・池澤夏樹が初めて書き下ろした狂言『鮎』の上演にも注目だ。公開されたスペシャルムービーは作品紹介やビジュアル撮影風景、野村萬斎・裕基の撮りおろしコメントに、過去作品の場面映像まで含まれた見応えある内容となっている。■公演情報「狂言劇場その九『武悪』 『法螺侍』 / 『舟渡聟』『鮎』」6月18日(金)~27日(日)上演会場:世田谷パブリックシアター料金:一般S席8,500円(1・2 階) / A席6,500円(3階)U24 / 高校生以下・S席4,250円 / A席3,250円ほか各種割引有一般発売:5月16日(日)
2021年04月28日シェラトン都ホテル大阪より期間限定アフタヌーンティー「アフタヌーンティー ~新緑~」が登場。2021年5月1日(土)から5月31日(月)までの期間で提供される。今回シェラトン都ホテル大阪が提供する「アフタヌーンティー ~新緑~」は、その名の通り“新緑”をイメージしたアフタヌーンティー。新たな緑が芽吹く季節にぴったりな、見た目も味わいも爽やかなスイーツ&セイボリーがスタンドにラインナップする。スイーツは、小夏のほのかな甘みと蜂蜜の香りのハーモニーを楽しめる「小夏の蜂蜜マリネ」、ふんわりとした甘み、ほのかな苦味とコクが香る「いちごのブリオッシュサンド」、見た目も可愛らしい「タルトレット シトロンヴェール」など全5種類を用意。また、アフタヌーンティーに欠かせないスコーンは、クロテッドクリームとフルーツジャムを添えて提供する。セイボリーは、「バジル風味のポテト 生ハム添え」「ライスコロッケ トリュフ風味」といった5種。なお、ドリンクにはドイツ・ロンネフェルトの紅茶やコーヒー、オリジナルブレンドティーからチョイスすることが出来る。【詳細】シェラトン都ホテル大阪「アフタヌーンティー ~新緑~」提供期間:2021年5月1日(土)~5月31日(月)提供時間:14:00~17:00提供店舗:シェラトン都ホテル大阪 2階 レストラン&ラウンジeu住所:大阪府大阪市天王寺区上本町6-1-55料金:5,000円(税・サービス料込)※数量限定。※仕入れ状況によりメニューを変更する場合あり。※営業日および営業時間を変更する場合あり。<メニュー>・ウェルカムドリンク・スイーツ小夏の蜂蜜マリネ、ベルベーヌのパンナコッタ ハーブ香るジュレ、タルトレット シトロンヴェール、いちごのブリオッシュサンド、ミントのギモーブとレモンのパート・ド・フリュイ・スコーンクロテッドクリームとフルーツジャム添え・セイボリーパテ・ド・カンパーニュ カナッペ、バジル風味のポテト 生ハム添え、海老のマリネとグリーンサラダ、小柱ときのこの香草バター焼、ライスコロッケ トリュフ風味・ドリンクロンネフェルトの紅茶、コーヒー、オリジナルブレンドティー【予約・問い合わせ先】シェラトン都ホテル大阪TEL:06-6773-1302(10:00~17:00)
2021年04月26日疲れやストレスを笑い飛ばすアクティビティ旅館「星のや京都」は、期間限定(2021年5月10日~6月14日の毎週月曜日)で、施設内の新緑に囲まれた「奥の庭」で「新緑の青空狂言」を行います。非日常を味わることができる旅館星のや京都は、嵐山の渡月橋たもとから専用舟に乗り、嵐峡の奥へ15分ほど進んだ静寂な空間にたたずむ旅館です。客室は、全室リバービューで、京都の四季折々の移り変わりを感じることができます。星のや京都では、季節ごとに様々な、アクティビティを行っています。「新緑の青空狂言」は、2019年、2020年と行われている人気の企画です。狂言で清々しい朝を迎える「新緑の青空狂言」は、新緑の中で伝統的な狂言を鑑賞します。鑑賞後、狂言師から狂言の基本姿勢や発生方法、喜怒哀楽を表現する「笑い」を習い、身体全体を使い参加者全員で大きな声で笑います。このアクティビティは、星のや京都の宿泊者を対象に無料(定員8名)で行います。春に感じる疲れやストレスを狂言で笑い飛ばしてはいかがでしょうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※星野リゾートのプレスリリース
2021年04月18日6月18日(金)より東京・世田谷パブリックシアターにて上演される「狂言劇場 その九」の公演詳細が決定。合わせてビジュアルが公開となった。芸術監督・野村萬斎により、古典芸能という枠にとどまらず「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての狂言」というコンセプトに基づき、2004年にスタートしたシリーズ「狂言劇場」。その第9弾となる今回は、初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、『法螺侍』と『鮎』という現代狂言2作品が、あらたな配役、あらたな演出で披露する。『法螺侍』では、これまで野村万作が演じてきた洞田助右衛門に野村萬斎が、野村萬斎が演じてきた太郎冠者に野村裕基が、それぞれ初めて挑戦。また、文学と狂言の出会いとも言える、作家・池澤夏樹が初めて書き下ろした狂言『鮎』の上演にも期待してほしい。「狂言劇場 その九」は6月18日(金)~6月27日(日)に世田谷パブリックシアターで開催。チケットの一般発売は5月16日(日)より開始となる。■野村萬斎(総合演出・出演)狂言劇場は、650年ほどの歴史がある伝統芸術の一つである狂言を、舞台芸術(パフォーミングアーツ)として捉え直し、みなさんに楽しんでいただくという企画です。今回は二つの新作の狂言『法螺侍』と『鮎』が軸となります。それぞれ土台となる原作がありますが、それを狂言というやり方で料理するとどういうことになるのか。狂言ならではの楽しさでお届けしますので、「やっぱり狂言って普通の演劇よりぶっ飛んでるなあ」と思っていただけると思います。そして狂言がいかに一つの演劇であり舞台芸術であるか認識していただけると思います。日本で長らく受け継がれてきた舞台芸術たる狂言にはいろんな知恵があり、常にアップデートを繰り返し、他の舞台芸術と同じところもあれば違うところもある。たくさんの刺激を受け取っていただければ幸いに存じます。【公演詳細】「狂言劇場 その九『武悪』『法螺侍』 / 『舟渡聟』『鮎』」総合演出:野村萬斎出演:野村万作 野村萬斎 野村裕基石田幸雄深田博治 高野和憲 月崎晴夫 野村太一郎岡聡史 中村修一 内藤連 飯田豪 石田淡朗日程:6月18日(金)~6月27日(日)会場:世田谷パブリックシアターチケット一般発売開始:5月16日(日)チケット料金:一般 S席 8,500円(1・2階) / A席 6,500円(3階)U24・高校生以下 S席 4,250円 / A席 3,250円 ほか各種割引あり<チケット取扱い>・世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00〜19:00)・世田谷パブリックシアターオンラインチケット: お問合せ」世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00〜19:00)主催:公益財団法人せたがや文化財団 / 企画制作:世田谷パブリックシアター後援:世田谷区 / 制作協力:万作の会 国立能楽堂
2021年04月15日「⽩⾺岩岳マウンテンリゾート」が、2021年4月29日(木)よりグリーンシーズンの営業をスタート。新緑のマウンテンリゾート「⽩⾺岩岳マウンテンリゾート」は、長野県白馬村にある絶景が楽しめるマウンテンリゾート。季節にあわせて、冬はスキーやスノーボード、秋は紅葉が楽しめるエリアへと姿を変え、さまざまなアクティビティを展開している。残雪と新緑が入り混じるゴールデンウィークには、トレッキングツアーやキャンドルナイトなど、昼から夜まで存分に楽しめるコンテンツが目白押しだ。“MTBの聖地”とも呼ばれる「⽩⾺岩岳 MTB パーク」ではレンタサイクルが開始されるので、電動アシストマウンテンバイクで普段は⾏けない絶景スポットを訪れることができるようになる。夜の時間は、夜空に映えるランタンやキャンドルナイトを眺めてロマンティックな時間を過ごしたり、空の⾊が柔らかく変化する日没前の“マジックアワー”を贅沢に楽しむイベントに参加するのがグッド。自然の中で楽しむグルメもアクティビティだけでなく、グルメ企画も目白押しで、標⾼1,289mの絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」を筆頭に、ニューヨーク発の⼈気ベーカリー「THE CITY BAKERY」、信州の春野菜を使った食事メニューを提案する「Hakuba Deli」、芝⽣が広がる開放的なカフェ「SKYARK DECK CAFE」など、各店が腕によりをかけた自慢のメニューを展開する。さらに、⼤型ブランコ「ヤッホー!スウィング presented byにゃんこ⼤戦争」や、“逆バンジー”と呼ばれるバンジートランポリンなど、ドキドキするような迫力満点のアクティビティーも体験することが可能だ。【詳細】「⽩⾺岩岳マウンテンリゾート」2021 グリーンシーズン開始日:2021年4月29日(木)住所:長野県北安曇郡白馬村北城12056※詳細は公式サイトを確認。<イベント例>■岩岳ランタンナイト日時:2021年5⽉2⽇(⽇)17:00〜20:00■早朝ヨガ日時:2021年5⽇4⽇(⽕)・5⽇(⽔)7:00〜8:30料⾦:2,900円【問い合わせ先】株式会社岩岳リゾートTEL:0261-72-2474
2021年04月12日3月の歌舞伎座は人間国宝級の大立者と花形たちが顔をそろえる。重厚な時代狂言から江戸の顔見世の雰囲気を伝える歌舞伎舞踊、情緒たっぷりの世話物など多彩な演目がそろった。第一部は歌舞伎舞踊が二本。『猿若江戸の初櫓』は、江戸で始めて(後の)中村座という官許の櫓を上げた初世猿若勘三郎ゆかりの踊り。新年を迎えた江戸の町に、京から歌舞伎踊りが評判の猿若と出雲の阿国の一行がやって来て、明るく華やかな長唄舞踊を披露する。もう一本は『戻籠色相肩』。京の郊外・紫野の、菜の花の美しい景色を背景に、浪花の次郎作と吾妻の与四郎が駕籠を下ろしてひと休み。互いのお国自慢を始め、駕籠の中にいる禿のたよりも加わって大坂、江戸、京の廓話で盛り上がる。やがて、次郎作と与四郎の素性がひょんなことから明らかになり、実は……という驚きの趣向も楽しい常磐津の舞踊。天明年間に顔見世狂言で初演された演目だ。第二部は歌舞伎の古典狂言の中でも人気の義太夫狂言と河竹黙阿弥の世話物が並ぶ。『熊谷陣屋』。熊谷直実は息子小次郎の初陣の様子と、平家の公達・敦盛を討ち取ったことを奥方の相模に語り聞かせる。そこへ敦盛の母藤の方が現れる。だがやがて源義経による敦盛の首実検が行われ……。戦乱ゆえの悲劇、世の無常が胸に迫る義太夫の語りとともに描かれる。もう一本は『雪暮夜入谷畔道』。雪の中、江戸・入谷の蕎麦屋にやって来た御家人崩れの直次郎。追われる身となった直次郎は、江戸を離れる前に恋しい遊女の三千歳にひと目逢おうとするのだが……。清元の名曲に乗せて直次郎と三千歳の艶やかな色模様が描かれる河竹黙阿弥の名作。第三部の一幕目は『楼門五三桐』。天下の大盗賊、石川五右衛門が煙管をくゆらせながら景色を眺めている。一羽の白鷹がくわえた血染の遺書から、自らが真柴久吉に討たれた大明国の宋蘇卿の遺児であることを知る。かかるところに一人の巡礼が通りかかり……。「絶景かな、絶景かな」で始まる石川五右衛門の名セリフで知られる歌舞伎味たっぷりの人気作。もう一本はAプロ『隅田川』とBプロ『上雪、下鐘ヶ岬』。『隅田川』。清元に乗せて、錯乱しながら我が子を求める母・班女の前の姿が胸を打つ。能の「隅田川」をもとにした美しく幽玄な世界が広がる。『雪』俗世を離れて仏門に入った芸妓が、独り寝に思い出すのは昔の恋人のこと。今夜と同じ冬の夜、男の訪れを待ちながら、ひとり過ごした日に思いを馳せ……。舞踊家・武原はんの作品に基づく上方らしい優艶さにあふれる地唄舞。『鐘ヶ岬』美しい桜の下。そこへ現れた若く、高貴な女・清姫の亡霊が、恋の執念や艶やかさなど、かつての恋を回想しながらしっとりと舞い踊ると……。『京鹿子娘道成寺』の詞章を用いた情緒あふれる地唄舞。今月も三部制、座席は上下左右一人ずつ空いた「千鳥型」だ(一部二人席配列も)。緊急事態宣言の延長具合によっては公演日程や開演時刻等に変更の出る場合もあるので開演時間にはご注意を。文:五十川晶子歌舞伎座『三月大歌舞伎』演目【第一部】11:00開演一、『猿若江戸の初櫓』二、『戻駕色相肩』【第二部】14:00開演一、『熊谷陣屋』二、『雪暮夜入谷畦道』【第三部】18:30開演一、『楼門五三桐』二、『隅田川』(Aプロ)二、上 『雪』(Bプロ)下 『鐘ヶ岬』(Bプロ)2021年3月4日(木)~3月29日(月)会場:東京・歌舞伎座
2021年03月04日フェスティバルホールの建て替え後、2013年のオープニングシリーズより2年に1度開催している『祝祭大狂言会』。5回目の今回は、人間国宝・野村万作を筆頭に、息子・野村萬斎、孫・野村裕基ら三代がそろった野村家一門の出演で贈る。通常の狂言会は400~600席規模の能楽堂での上演がほとんどだが、『祝祭大狂言会』は2700席あるフェスティバルホールの大空間を活かした演出となり、その新たな味わいに狂言初心者から通まで人気が高い。今回は萬斎の楽しくわかりやすい解説に始まり、『二人袴』、『月見座頭』、関西初登場の新作『鮎』という狂言三作品のプログラム。その見どころと意気込みを万作、萬斎が語った。「祝祭大狂言会2021」チケット情報「フェスティバルホールでは舞台上の人間が小さく見えます。俯瞰して見るという目線で人間の滑稽な側面を描き、人間っていいもんだなと愛おしくみせるのが狂言。この広いホールで俯瞰した目線を持つことは、かえって客観的に観ることができて楽しい。そういう特性があるのではないかと思いますね」と萬斎。この広さでの狂言会は東京にもなく、“グランド狂言会”という捉え方でこのホールならではの演出を生み出してきた。最初の演目『二人袴 三段之舞』は、「まずはコロナ禍で閉塞感を感じている時に、大笑いして底抜けに楽しんでいただきたい。大甥の太一郎と息子の裕基が兄弟を演じるのは本邦初公開です。三段之舞でお囃子も入れてにぎにぎしくお見せします」(萬斎)。次に「狂言の中で異色な曲」と萬斎が言う『月見座頭』は、万作とふたり、息の合った親子共演で。「人間の両面性が盛り込まれている狂言です。昔なら盲目の人を哀れな人と演じていたと思いますが、私は現代的に捉え、人間を考えるテーマに磨きをかけてやりたいと思っております」と万作。盲目の人が見る月とは…その至芸を秋野の風情の中で。そして、池澤夏樹の作品を萬斎が演出・補綴し、2017年に国立能楽堂で初演。今回が関西初上演となる『鮎』について萬斎は「狂言ならではの機知に富んだ演出で鮎たちを表し、その鮎が劇を進行していく。視覚的なおもしろさと、都市と地方、若者の未来を考えるテーマを含んだ作品です」。フレッシュなドタバタもの、不条理な月の世界、新しい発想の新作。違った味わいが楽しめる三演目だ。「三世代それぞれの良さを味わっていただき、狂言で心を解放して生きることへのエールを送れるように。皆さんが勇気と覚悟を持って劇場に来てくださるからには、ますます頑張って、その行動にお返ししたい思いでいっぱいでございます」(萬斎)。公演は、4月25日(日)大阪・フェスティバルホールにて上演。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2021年02月22日野村萬斎が芸術監督を務めるシリーズ『狂言劇場』の第9弾が、 6月18日(金)より世田谷パブリックシアターにて上演されることが決定した。古典芸能という枠にとどまらない、「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての狂言」というコンセプトに基づきに、2004年にスタートしたシリーズ『狂言劇場』。世田谷パブリックシアターの劇場空間に特設能舞台を設置し、数々の名曲を上演するほか、舞の新作『MANSAIボレロ』を発表するなど、狂言の多角的な魅力を提示してきた。劇場空間ならではの、オリジナリティあふれる舞台美術や新しい演出が毎回話題を呼んでいる。今回は、狂言劇場には初登場となる「法螺侍」と「鮎」という2作品が、新たな配役と演出で上演される。「法螺侍」は、イギリスのシェイクスピア劇『ウィンザーの陽気な女房たち」を題材にしたオペラ「ファルスタッフ」をもとに、新しい狂言作品として作られた狂言。主人の悪だくみを知った太郎冠者と次郎冠者がみんなで協力して主人を懲らしめる。これまで野村万作が演じてきた洞田助右衛門を、初めて野村萬斎が挑む配役に注目してほしい。そして、2017年に国立能楽堂で初演された「鮎」は作家の池澤夏樹が手がけ、演出・主演を野村萬斎が務めて制作された狂言。池澤が海外の民話をもとにして飼いた短編小説『鮎』を狂言として創作した。小吉は引き続き、野村萬斎が演じる。公演スケジュールは決定次第、劇場HPにて発表されるので、続報に期待してほしい。【公演詳細】『狂言劇場その九 「法螺侍」「鮎」』総合演出:野村萬斎出演:野村万作、野村萬斎、石田幸雄、野村裕基、ほか万作の会日程:6月18日(金)〜6月27日(日)会場:世田谷パブリックシアター主催:公益財団法人せたがや文化財団 / 企画制作:世田谷パブリックシアター後援:世田谷区 / 制作協力:万作の会 国立能楽堂
2021年02月12日銀座の能楽堂で開かれた『狂宴御芸~狂言お笑い共宴~』にミルクボーイや中川家、ミキが登場!さらに落語界のレジェンド桂文珍師匠とイケメン狂言師の野村太一郎さんも共演。異色で超ゴージャスな舞台の様子をレポートします!お笑いと狂言がコラボ!1月30日に開催された吉本興業の公演『狂宴御芸~狂言お笑い共宴~』では、狂言、落語、漫才というジャンルを越えた3つの話芸が集結。会場はGINZA SIXの二十五世観世左近記念観世能楽堂です。出演者も超豪華。お笑い界からは落語家の桂文珍師匠をはじめ、中川家、ミルクボーイ、ミキ、そして狂言界からは野村太一郎さん、高野和憲さん、岡聡史さん、内藤連さん、野村裕基さんが出演されます。しかも、オープニングや随所で京都フィルハーモニー室内合奏団の演奏まで入ります!今回の公演は、吉本興業が狂言師 野村太一郎さんのサポートを行うことになった記念に開かれたお披露目イベント。650年の歴史をもつ日本最古の伝統芸能である狂言と現代のお笑いがどんなふうにコラボするのか、楽しみです!ミルクボーイが興奮…!トップバッターは、M-1第15代王者のミルクボーイ。まず登場シーンからおもしろいです。能舞台特有の長い廊下(橋がかり)をパタパタと歩き、中央の本舞台までやってきます。普段のステージとは違う現れ方で、しかも白足袋姿。お二人とも最初からテンションが上がり、ネタ前のトークから会場の笑いをとっています。披露されたのは、人気の湿布ネタ。たくさん笑わせてもらいました!二番手は上方漫才協会大賞で大賞をとったミキ。彼らも能楽堂の舞台に興奮している様子。舞台背景に描かれている松などをネタに混ぜながら、スピード感のあるトークと誕生日プレゼントのネタで会場が大いに盛り上がりました。漫才界のラストを飾るのはM-1初代王者の中川家。さすがベテラン、能楽堂でも堂々と落ち着いた振る舞いをされています。時事的なトークから、お笑い界のちょっと記事化しづらい裏話、食レポのネタなど笑いのツボを何度も押されました。狂言界のプリンス登場!続いての演目は、狂言『佐渡狐』。主役を演じるのは、野村太一郎さんです!彼は、加賀藩前田家のお抱えだった名門、野村万蔵家の直系長男として生まれた正真正銘のプリンス。とても品格のあるイケメンさんです。『佐渡狐』とは、佐渡と越後の百姓が、「佐渡に狐はいるか」をめぐって口論となり、帯刀を賭けて争うというストーリー。実際、佐渡に狐はおらず、本物の狐を見たことがない佐渡の百姓が、奏者(役人)に賄賂を渡して味方につけながら、越後の百姓とやりとりする場面などが楽しい見どころです。漫才のあとに狂言を見る体験ははじめてでしたが、なかなかおもしろいです。能と狂言をセットで見るときには、ちょっとかしこまって伝統芸能を見せていただく、という気分になりますが、漫才を見てリラックスした状態から狂言に入ると、今まで気づかなかった細やかな芸の楽しさも発見できました。続いて、桂文珍師匠が落語『商社殺油地獄』を披露。中東で働く日本人商社マンが国王に天才バカボンの狂言を見せる、という演目です。大御所の熟練話芸で再び大笑いしたあと、最後に野村太一郎さんの狂言『蝸牛』で終了となりました。文珍師匠「吉本はウエルカム」公演後、桂文珍師匠と野村太一郎さんの取材会が行われました。吉本興業のサポートについて、野村さんは「日本の伝統文化がさらなるエンタメとして展開していくことを期待し、狂言が新しいお客さまにも既存のお客さまにも楽しめる芸能としてさらに確立していくよう精進したい」と抱負を語りました。文珍師匠は「古典はよくできたものが残っているが、同じ時代を生きる人におもしろいと思ってもらえるのも大切。新作をつくりつつ古典を継承していくスタンスを若い人にやってほしい」とアドバイス。さらに「あらゆる世界に向かって吉本の扉は開いていますからウエルカムです。出ていく者もあります(笑)」と締めて、取材会が終了しました。オンライン視聴もできます!今回の公演『狂宴御芸~狂言お笑い共宴~』はオンラインでも視聴できます。購入期限は2月6日(土)10:00まで。お笑いと伝統芸能の狂言を一緒に楽しむことができるまたとないチャンスです。ぜひご覧になってみてください。以上、『狂宴御芸~狂言お笑い共宴~』観劇レポートでした!©吉本興業
2021年02月02日義太夫狂言に新歌舞伎、鶴屋南北作品に舞踊と、2月の歌舞伎座も見どころの多い演目が揃った。第一部は時代物の名作『本朝廿四孝』の『十種香」。戦国時代、長尾謙信の娘・八重垣姫は許嫁で切腹した武田勝頼の姿絵を仏間にかけて香を焚き菩提を弔う。その絵にそっくりな男・花づくりの簑作が現れ、姫は一目で恋に落ち、腰元の濡衣に仲立ちを頼む。その簑作こそ本物の勝頼だった……。八重垣姫は歌舞伎の立女方がつとめる大役「三姫」のひとつで、品格の中に濃い情愛を表現するのが難しいとされる。配役は以下の通り。八重垣姫中村魁春武田勝頼市川門之助白須賀六郎中村松江原小文治市川男女蔵腰元濡衣片岡孝太郎長尾謙信中村錦之助もう一本は『泥棒と若殿』。荒れ果てた屋敷へ泥棒に入った伝九郎は侍に出刃を向けて金を要求するが、金はないと突っぱねられる。この侍が実は松平成信、領主の次男だった。御家騒動に巻き込まれ幽閉されて飢え死にしそうになっているのだった。伝九郎は不憫に思い、成信の世話をしはじめ、ふたりの奇妙な同居生活が始まる。立場の異なるふたりに芽生える絆……山本周五郎の原作。伝九郎尾上松緑松平成信坂東巳之助梶田重右衛門中村亀鶴鮫島平馬坂東亀蔵第二部は片岡仁左衛門と坂東玉三郎の麗しさとふたりの至芸を堪能する二幕。『於染久松色読販』は『桜姫東文章』や『東海道四谷怪談』を生み出した鶴屋南北の原作。土手のお六と鬼門の喜兵衛は悪事を働く夫婦者。お六のもとへ、かつて使えていた奥女中の竹川から手紙が届くところからドラマが動き始める。惚れた男のために悪事を働く「悪婆」と呼ばれる婀娜なお六と、強悪な喜兵衛の夫婦による、アンチヒーロー・ヒロインの魅力をたっぷりと。土手のお六坂東玉三郎山家屋清兵衛河原崎権十郎油屋太郎七坂東彦三郎鬼門の喜兵衛片岡仁左衛門もう一本は『神田祭』。江戸前のすっきりした踊りを見せる粋な鳶頭にあでやかな芸者。祭囃子に浮き立つ江戸の情緒を堪能したい。清元舞踊の一幕。鳶頭片岡仁左衛門芸者坂東玉三郎第三部は十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言二本が上演される。『奥州安達原』「袖萩祭文」。雪の降る中盲目の袖萩が幼い娘お君に手を引かれて父・平傔仗直方のもとへとやってくる。親の反対を押し切って駆け落ちした袖萩は対面を許されないため、三味線を手に祭文になぞらえて身の上を語り、娘の姿を一目見せようとする。そこへ夫の安倍貞任が姿を現し……。袖萩中村七之助安倍貞任中村勘九郎娘お君中村長三郎安倍宗任中村芝翫平傔仗直方中村歌六浜夕中村東蔵八萬太郎義家中村梅玉もう一本は『連獅子』。文殊菩薩が住むといわれる清涼山のふもとの石橋に狂言師の右近と左近が手獅子を持って現れ、石橋の由来や、獅子の親が仔を谷底へ落とすという故事を踊って見せる。能の「石橋」を題材とした長唄の舞踊。ユーモラスな間狂言「宗論」をはさんで、後半は親獅子と仔獅子の勇壮な舞を楽しみたい。狂言師右近後に親獅子の精中村勘九郎狂言師左近後に仔獅子の精中村勘太郎法華の僧蓮念中村鶴松浄土の僧遍念中村萬太郎新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言を受け、開演時間が早まった。第一部は10:30、第二部が14:15、第三部が17:30となっているのでご注意を。文:五十川晶子歌舞伎座『二月大歌舞伎』2021年2月2日(火)~2021年2月27日(土)会場:東京・歌舞伎座
2021年02月02日伝統芸能・狂言を俳優たちが演じる「狂言男師」の第2弾として、ミュージカル『刀剣乱舞』や、 TVドラマ『ノーサイド・ゲーム』に出演するなど、活躍の幅を次々に広げている佐伯大地が、この度『蟹山伏(かにやまぶし)』の山伏役、 『口真似(くちまね)』の主(しゅう)役として、狂言に初挑戦することが分かった。『蟹山伏』の物語は、修行を終えた山伏が剛力をしたがえて帰国の途中、蟹の精に出会うというもの。金剛杖で蟹の精に打ちかかるが、 はさみで耳をはさまれてしまう剛力。 山伏も行法で離してやろうとさまざまに祈るが、 蟹の精はさらに強力に剛力の耳を強く締めつけ、ついには山伏の耳まではさまれてしまい……。『口真似』は、銘酒をもらった主人が、ひとりで飲むのもどうかと、酒の相手にして面白い人を呼んでこいと太郎冠者に言いつけるという内容。そこで太郎冠者が呼んできたのは、有名な酒乱の人物だった。佐伯とともに『蟹山伏』の剛力(ごうりき)役、 『口真似』の太郎冠者(たろうかじゃ)役を演じるのは、 ミュージカル『テニスの王子様3rdシーズン』をはじめ、 数多くの舞台に出演する健人が演じる。 狂言公演は3回目の出演となる。さらに 『蟹山伏』の蟹役、『口真似』の客役、『痿痢(しびり)』の主(しゅう)役には、 生演奏ミュージカル『信長の野望-炎舞-』などに出演する岩崎孝次が引き続き出演する。また、今回狂言男師初出演となる北條悠煌も、岩崎とともに演じる『痿痢』で狂言に初挑戦するなど、フレッシュな見どころが満載の公演となっている。 大蔵流狂言師・善竹十郎師監修、 善竹大二郎師狂言指導のもと、多くの観客に向けて狂言の世界を届ける。■公演概要狂言公演「狂言男師~冬の章【蟹山伏・口真似】~」出演:佐伯大地、 健人、 岩崎孝次、 北條悠煌、 善竹大二郎上演期間:2020年12月28日(月)上演タイムスケジュール第1部 13:00~14:30(12:30開場)第2部 16:00~17:30(15:30開場)第3部 19:30~21:00(19:00開場)会場セルリアンタワー能楽堂〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町26−1 地下2階(渋谷駅徒歩1分)チケット料金(全席指定・税込)※すべて入場特典付きチケット8.800円(税込・全席指定)全チケット特典付(スペシャルキービジュアルポストカード1枚付)チケット販売情報<キャスト先行(抽選)>販売開始:11月20日(金)12:00~11月30日(月)23:59抽選結果発表:12月3日(木)<狂言男師先行(抽選)>販売開始:11月20日(金)12:00~11月30日(月)23:59抽選結果発表:12月3日(木)<PG先行(抽選)>販売開始:12月1日(火)12:00~12月7日(月)23:59抽選結果発表:12月11日(金)<一般販売(先着)>販売開始:12月19日(土)12:00~■スタッフ監修:善竹十郎、狂言指導:善竹大二郎制作:HERO主催:狂言男師製作委員会
2020年11月18日日常の疲れを癒やすアクティビティ京都府・嵐山にある「星のや京都」は、「新緑の青空狂言」を2020年6月8日~6月22日の毎週月曜日に行います。同企画は、星のや京都施設内で、狂言を観てひと笑いしたあとに「笑いの型」をならい、新緑の美しい嵐山に包まれた中で、身体全体を使って笑うという珍しいアクティビティです。笑いは運動日常で大笑いをすることはありますか。なかなか、大笑いはできないですが「笑い」は、楽しく健康な生活を営む上で、欠かせないものです。「笑い」には、笑うことで免疫機能を向上させ、ストレスも発散でき、大きな声を出すことで良い運動にもなるとも言われています。笑いの奥深さを知る狂言は、独特な感情の表現方法があり、笑うシーンもたくさんあります。狂言の笑いには、いくつかもの型があり、腹の底から大きな声で、身体全体を使う笑いもあります。同企画で、伝統的な狂言を演じ、狂言の笑いの型を指導するのは、狂言の名門で京都を中心に関西で活躍する「茂山千五郎家」の狂言師が行います。ここでしか体験できない狂言アクティビティに参加して免疫力をアップにつなげてみてはいかがでしょうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※星野リゾートのプレスリリース
2020年05月29日登山の初心者にも人気の山蒜山ガイドクラブは、5月5日(火)に「新緑の蒜山二座縦走登山」を開催します。中蒜山登山口から、中蒜山と上蒜山の二座を登山します。山の頂上からは、雄大に広がる蒜山高原の景色を一望することができる登山ツアーになります。蒜山へ行こう蒜山高原は、岡山県真庭市北部にある自然豊かな場所で、中国地方有数の高原リゾート地として人気を集めています。蒜山高原では、春から秋にかけて緑の草原でジャージー牛が草を食べる様子を見ることもでき、観光、キャンプ、登山、サイクリング、冬はスキーを楽しむ人が多く訪れています。登山コースは、三者三様で個性的蒜山高原には、上蒜山(1202m)、中蒜山(1123m)、下蒜山(1100m)と言われる蒜山三座があります。それぞれの山に登山口があり、山頂までは、2時間程度の登山を楽しむことができます。今回の登山では、中蒜山と上蒜山の二座を歩くので約7時間の行程となります。登山道は、きちんと整備されており、5月になれば、縦走路にカタクリの群落を見ることもできるので、登山初心者も充分楽しめるコースです。(画像は公式サイトより)【参考】※蒜山ガイドクラブの公式サイト※新緑の蒜山二座縦走登山(上蒜山~中蒜山)
2020年03月30日aikoが2月26日、39thシングル『青空』をリリースする。デビューから21年目、そして昨年末の『NHK紅白歌合戦』に通算14回目の出演を果たすなど国民的人気を誇るシンガー・ソングライターのaiko。最近も東京スカパラダイスオーケストラの『Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko』に客演参加するなど、話題に事欠かない。そんな彼女は現在、全国ツアー「aiko Live Tour『Love Like Rock vol.9』」の真っ最中である。本日発売の『青空』は2018年5月発売の『ストロー』以来、約1年9カ月ぶりのシングルとなる。1月1日に放送された新年恒例のテレビCM内で一部が公開されてリリースが待望されていた。タイトル曲は明るいサウンドに切ない歌詞が乗せられた楽曲。カップリングには昨年に配信リリースした『愛した日』『こいびとどうしに』が収録される。初回限定仕様盤のジャケットには青空が映し出された鏡に横たわる姿が、通常仕様盤には青空をバックに座るaikoの姿が映し出されている。タイトルを想起する鮮やかなビジュアルにも注目だ。aikoの2020年のモードがうかがえる作品といえるのではないだろうか。ぜひ手に取って聴いてほしい。■リリース情報aiko『青空』2月26日(水)発売<収録曲>1.青空2.愛した日3.こいびとどうしに4.青空(instrumental)
2020年02月25日東京・歌舞伎座の2月公演は、「十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善」として、昼の部に名作義太夫狂言『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』から「加茂堤の段」「筆法伝授の段」「道明寺の段」を、夜の部には『八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)』『羽衣』『人情噺文七元結』『道行故郷の初雪』を上演する。『菅原伝授手習鑑」は“学問の神様”としても親しまれる菅原道真を描いた壮大な歴史絵巻で、菅原道真(菅丞相=かんしょうじょう)の大宰府流罪に至る悲劇と、三つ子の舎人(梅王丸・松王丸・桜丸)など、道真失脚に巻き込まれる周囲の人々の運命を緻密に描き出す、人気の大長編。「車引の段」「寺子屋の段」などは頻繁に上演されるが、菅丞相が登場する段には特別の空気が漂う。菅丞相の名演が神品と称えられた十三世は、「天神様」と崇められる菅原道真を演じる心構えとして、日々身を清め、口にするものにも気をつけて臨んだという。今回菅丞相を演じる当代仁左衛門も、同じく潔斎を欠かさない。高貴な中にも己の道筋を決して曲げない菅丞相の、覚悟やストイックさが滲み出る「筆法伝授」、一転、親族への秘めた愛情が奇跡を起こす「道明寺」。菅丞相を今演じられるのは彼以外考えられないと評される、気品溢れた至芸を堪能したい。「道明寺」では仁左衛門・孝太郎・千之助の親子孫三代共演も話題。難役として知られる菅丞相の叔母・覚寿は坂東玉三郎が演じる。夜の部『八陣守護城』は、十三世が90歳で正清を勤めたゆかりの舞台。猛将で知られる加藤清正が、徳川家康からの毒酒をそれと知りつつ煽り、死の間際まで豊臣家を守護した逸話を題材としており、正清の風格が場を支配する。勤めるのは十三世の長男・片岡我當。『道行故郷の初雪』は、大和(奈良)の新口村を目指す梅川と忠兵衛の逃避行。追われる身の哀れを美しく表現し、艶のある清元の調べに乗せて描く。梅川は、十三世の次男・片岡秀太郎が演じる。上方歌舞伎を愛し、その復活と人気底上げのために尽力した十三世片岡仁左衛門の追善にふさわしい、心に迫る舞踊のひと幕となるだろう。他に『羽衣』は坂東玉三郎、『文七元結』は尾上菊五郎の主演で贈る。2月2日(日)から26日(水)まで。文:仲野マリ
2020年01月31日観客からのリクエストで番組が決まる『納涼茂山狂言祭』。2019年の関西公演は7月27日(土)に、神戸・湊川神社の神能殿で上演する。「納涼 茂山狂言祭2019 神戸公演」チケット情報昼の部は茂山千作、千五郎、茂親子による『佐渡狐』と『飛越』、新作狂言『死神』を、夜の部は、『千鳥』『宗論』、落語をもとにした茂山逸平作・演出による新作狂言『かけとり』を上演する。開催を前に、茂山あきら、茂山茂が取材会をおこない、演目の説明や意気込みなどを語った。「『死神』は夏によく出る演目です。『佐渡狐』はめでたさの中に面白さが入っている話。また、『飛越』は川が飛び越えられないという他愛のない話で、割合とよく出ていますが、千之丞、七五三という組み合わせはなかなか珍しいと思います」とあきら。茂によれば、茂山逸平が作・演出を手掛ける『かけとり』は3バージョンほどある中で「一番新しいもの」を予定しているという。「新バージョンは舞台でしか見られない演出です。どう違うかは、当日のお楽しみです」。千五郎、茂による『宗論』では、浄土の僧を茂が、法華の僧を千五郎が演じる。「去年、京都での会で演じました。本来は兄の千五郎が浄土、僕が法華という配役が多かったのですが、性格的には兄が法華をする方が合うと思います。浄土がそれをいなすようなキャラクターなので、今回の配役が合うんじゃないかなと思います」と茂、見どころを語った。「今年はなじみの狂言が多く、兄弟で出演するものが並んでいる」と茂。「昼の部、夜の部とも、僕と兄のケンカを見てください(笑)」と笑顔を見せた。そして「昼の部は死神のあきらさんをお楽しみに」といざなった。『納涼茂山狂言祭』は7月27日(土)に神戸・湊川神社 神能殿で開催。チケット発売中。取材・文:岩本
2019年07月05日今回、お店をご紹介してくださるのは……【くろ崎】店主・黒崎一希氏1980年、埼玉県生まれ。高校卒業後、浅草で70年続く老舗の鮨店へ。浅草で10年修業した後は、世田谷の鮨店に入店、約10ヵ月で店長に抜擢された。34歳という若さで【くろ崎】を開き、独立するという夢を形にした。黒崎一希氏がオススメするお店銀座【銀座 青空】インパクトのある酢飯と極上のネタの、絶妙なバランスおまかせの『鮪』、『小肌』、『穴子』などの握り店名である【青空(はるたか)】とは、店主の名前からとったもの。ここは名店【すきやばし次郎】から独立し、銀座に店を構えた高橋青空さんの鮨店です。つまみから握りに至る「おまかせ」が基本ですが、握りのみで注文することも可能。美しい所作から生み出される艶やかな鮨は、最高のおもてなしその日、その時季、最高級の食材を選定しています【青空】を語る上ではずせない米酢と塩が利いた固めの酢飯は、時に個性的ともいわれますが、ネタに合わせて絶妙に温度調整されていい塩梅。また、握りだけでなくつまみが充実しているのも【青空】ならでは。一切妥協のない最上級の食材を仕入れ、最大限に素材を活かす。その丁寧で真摯な仕事ぶりが、握りやつまみからもうかがえます。『銚子の金目鯛 焼霜ポン酢』をはじめ、つまみも充実オススメした黒崎氏の声青空【エリア】銀座【ジャンル】寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】30000円【アクセス】銀座駅 徒歩8分▼黒崎氏のお店【くろ崎】店舗詳細くろ﨑【エリア】渋谷明治通り/宮益坂【ジャンル】寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】渋谷駅 徒歩7分
2019年06月26日和菓子店・ヒガシヤ(HIGASHIYA)では、今季も、季節限定商品を販売。新緑が芽吹き出す今の時期にぴったりな風流な和菓子を提案する。四月も半ばに差し掛かり、五月を迎えれば、男の子の健やかな成長と幸福を願う「端午の節句」──。ヒガシヤでは、厄除けや子孫繁栄の願いを込めて用いられる“柏葉”で2種の羊羹を包んだ特製の節句菓子「柏ノ果(かのか)」や、この時季ならではの新茶を使った清々しい味わいの「新茶羹(しんちゃかん)」など、大切なハレの日のお祝いや春の贈り物にもぴったりな和菓子を発売。柏葉で2種の羊羹を包んだ特製の節句菓子「柏ノ果(かのか)」「柏ノ果」1箱8個入り(3,000円)4月27日から5月5日まで販売。4月12日より予約開始。柏葉の香りとともに、味甚羹(みじんかん) のもっちりとした食感と上品な甘さに仕上げた羊羹のなめらかな口あたり、2種それぞれの味わいを楽しむことができる「柏ノ果(かのか)」。定番的の柏餅もとっても美味しいけれど、今年は、ヒガシヤのクリエイティビティーが生かされたモダンな和菓子で、端午の節句をお祝いしてみるのもいいかも。青の葉・茶の葉 各4個ずつの1箱8個入りで、価格は、3,000円。販売期間は、4月27日から5月5日。予約は、4月12日より開始。青の葉:小豆の風味を引き立てた羊羹に、蓬をふんだんに練り込んだ味甚羹を巻いて香り豊かに仕上げた一品。茶の葉:手亡豆に白味噌を加えたコクのある味わいの羊羹に、甘夏の皮を練り込んだ味甚羹を巻いてさわやかな味わいに。新茶を使った清々しい味わいの「新茶羹(しんちゃかん)」(1棹 2,400円)4月26日から6月上旬まで販売。茶摘みの時季、“八十八夜”。秋から冬を越えて自然の力を蓄えた新芽は、生命力あふれる長寿のお茶ともいわれる縁起物。「新茶羹(しんちゃかん)」は、濃厚で豊かな旨味をもつ鹿児島県産「ゆたかみどり」 の茶葉を使用した季節限定の錦玉羹。“生仕上げ”という特別な製法でつくられた茶葉を使用し、新茶の風味とともに、甘さを控えた清々しい味わいに。また、風味はもちろんのこと、アート作品のような美しい見た目もすてき。どんな器に盛り付けよう? と口にする以前にも楽しみが募る。価格は、1棹2,400円。販売期間は、4月26日から6月上旬まで。今回紹介の商品はすべて、HIGASHIYA GINZA、HIGASHIYA man、HIGASHIYA オンラインショップ()にて販売。陽の光に照らされた新緑が煌めくこの季節にぴったりな和菓子、ぜひ、味わってみて。
2019年04月11日朝活でリフレッシュ京都 奥嵐山にある旅館「星のや京都」では、新緑の美しい奥嵐山で疲れやストレスを笑い飛ばす「新緑の青空狂言」を開催します。「新緑の青空狂言」では、狂言師と一緒に大きな声を出し、ストレスを抱えやすい社会や季節を上手に笑い飛ばしてみてはいかがでしょうか。同朝活は、星のや京都宿泊者を対象とした無料のアクティビティとなります。豊かな自然に触れ合える場所「星のや京都」には、専用船乗り場で舟に乗り、京都の有名観光地である嵐山のメインストリートを通り、さらに嵐山のシンボルである「渡月橋」を渡って向かいます。星のや京都には、桜や新緑や紅葉の時期には、最高の眺めで、心が和む景色が堪能で、豊かな自然に触れ合える場所となります。狂言の笑いの特性を知る「新緑の青空狂言」の開催は、2019年5月13日~6月24日の毎週月曜日の10時から、星のや京都の施設「奥の庭」で行います。まずは、奥の庭で狂言を鑑賞し笑いとその迫力を味わった後、狂言師を指導のもと喜怒哀楽を大きく表現する狂言の「笑いの型」を習います。そして自らも狂言師を真似て身体全体を使って大きな声を出します。(画像はプレスリリースより)【参考】※星野リゾートのプレスリリース
2019年02月13日モーツァルトのオペラを、ヨーロッパの管楽アンサンブルの演奏に乗せて狂言師たちが演じる狂言風オペラシリーズ。2002年に始まり国内42公演、ドイツ7公演を重ねてきたこのシリーズに、昨年新たに能と文楽が加わり、まったく新しいステージとして誕生したのが『狂言風オペラ“フィガロの結婚”モーツァルト・管楽八重奏版』だ。笑いに加え、日本の伝統芸能とクラシック音楽のエッセンスを融合したこの舞台の再演がこのほど決定。製作発表記者会見が1月11日、大阪市内の大槻能楽堂で行われた。狂言風オペラ「フィガロの結婚」チケット情報昨年に引き続き芸術総監督は観世流能楽師、人間国宝の大槻文蔵が務め、8月に惜しくも亡くなった笛方藤田流の藤田六郎兵衛による脚本・演出を踏襲する。スイスより来日するクラングアート・アンサンブルが序曲や間奏曲などを演奏。伯爵を桐竹勘十郎(人形)、豊竹呂太夫(語り)、鶴澤友之助(三味線)、伯爵夫人を観世流シテ方、赤松禎友(能)、そしてフィガロ、スザンナほかを野村又三郎、茂山茂らの狂言方が演じる。「能の謡(うたい)と文楽の義太夫は、トーンも発声の仕方も違う。大いなるミスマッチと思っていましたが、舞台稽古の二日目に、これはいけると確信を持った。それぞれの役割分担がぴったりと合いました」と豊竹呂太夫。南北朝・室町時代に生まれた能と、泰平の江戸時代に生まれた文楽とでは、求められる“音”が異なる。この奇跡的な融合を実現した昨年の舞台を振り返り、大槻文蔵は次のように語った。「西洋のアンサンブルが、われわれの仲を取り持ってくれたような感じがします。そしてややもすれば水と油になりそうな西洋の楽器と日本の楽器も、こんなにうまく融合するのかというほどうまくいきました。もうひとつの成功のもとは、能面と人形が加わったこと。無機的な能面と人形の作り出す世界に沿って『フィガロの結婚』という物語の有機的な部分が生まれ“いかに真面目にやりながら面白いところが出てくるか”という味わいが、われわれの思った以上に出せたのではないかと思っています。六郎兵衛先生が遺したお仕事をさらに深める形で、面白い舞台を創りたいと思います」公演は、3月16日(土)愛知・豊田市コンサートホール、17日(日)山形・河北町総合交流センターサハトべに花、18日(月)青森・八戸市中央公会堂、20日(水)大阪・大槻能楽堂、21日(木・祝)滋賀・びわ湖ホール中ホール、24日(日)兵庫・あましんアルカイックホール・オクトにて。チケットは発売中。取材・文:金子真由
2019年01月23日秩父高原の初夏「天空のポピー 2018」埼玉・秩父高原牧場にある「彩の国ふれあい牧場」。皆野町と東秩父村にまたがる場所に位置しています。皆野町側にある牧草地にて「天空のポピー 2018」を開催中! 期間は2018年6月8日(金)まで。標高500m。1,500万本が彩る赤色のカーペット2006年よりポピーの植栽を始め、2008年以降「天空のポピー」として多くの来場者を楽しませてきたイベント。2018年で11年目を迎え、現在では5haもの面積に1,500万本超えのポピーが植わっています。10月下旬に種を蒔いたポピーが、この時期に一斉に開花。「天空のポピー」では“シャーレーポピー”を植えており、ピンク・白・赤色に咲きます。どの色に咲くかは、土の状態や気候などに影響されるのだそう。2018年は赤色に咲いた花が多く、まるで赤色のカーペットのような圧巻の光景にうっとり見惚れてしまいます。会場の広いスペースから上を眺めると、爽やかな青空と赤いポピーのコントラスが美しい光景が広がります。記念にお土産をゲットして期間中は皆野町・東秩父村を始め、JAちちぶなどから地元の特産物や土産品を販売するお店が出店します。出店は土・日が多いそうなので、気になる人は土・日を狙って。秩父鉄道「皆野駅」、東武東上線「小川町駅」よりバスまたはタクシー。開催期間を過ぎた6月9日以降は会場に入れなくなるので、開催期間中に訪れてみてはいかがでしょうか?イベント情報イベント名:天空のポピー 2018催行期間:2018年05月19日 〜 2018年06月08日住所:埼玉県秩父郡東秩父村坂本2949-1電話番号:0493-82-1223
2018年06月14日ホテル椿山荘東京にて、新緑の彩りを映した「ベジタブルアフタヌーンティー」が2018年4月9日(月)から5月17日(木)までの期間限定で登場。庭園の眺望を生かしたロビーラウンジ「ル・ジャルダン」にて提供される「ベジタブルアフタヌーンティー」。新緑の季節を迎える庭園の風景を眺めながら、全てのメニューに野菜を使用した3段スタンドのアフタヌーンティーを堪能することができる。上段を飾るのは、2色のパプリカと焼きなすのトマトゼリー。そのほか、赤キャベツを使用したシュークリームや濃厚なカボチャのムースなど、彩り豊かなメニューが並ぶ。中段には、とうもろこしとホウレン草を練り込んだスコーン。下段には、玉ねぎ入りのしっとりとしたキッシュや、クリームチーズに梅・紫蘇・胡瓜を挟んだベーグルなど、野菜たっぷりの満足できる品々が揃っている。紅茶は20種類の茶葉の中から、おかわり自由で楽しめる。都会とは思えない緑輝く空間で、身体に優しい野菜たっぷりのメニューをとり、自分へのエネルギーチャージにしてみては。【詳細】ベジタブルアフタヌーンティー期間:2018年4月9日(月)~5月17日(木) ※予約は平日のみ可。時間:12:00~L.O. 18:00場所:ホテル椿山荘東京3階 ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」住所:東京都文京区関口2-10-8料金:3,800円(税込) ※サービス料別途。メニュー:・2色のパプリカと焼茄子のトマトゼリー・赤キャベツをふんだんに使った白あんシュークリーム・チーズを練りこんだ枝豆のタルト・なめらかで濃厚なカボチャのムース・スコーン3種(プレーンスコーン、ほうれん草のスコーン、とうもろこしのスコーン)・ほうれん草のパンに挟んだシーザーサラダ風サンドウィッチ・プティポワと玉葱のキッシュ・小さな茄子に乗ったスパイシーなチリコンカンのオープンサンド・梅・紫蘇・胡瓜とクリームチーズのベーグルサンド・紅茶(約20種類の茶葉から取替え、おかわり自由)※メニュー内容は変更になる場合がある。【予約・問い合わせ先】ル・ジャルダン直通(10:00~21:00)TEL:03-3943-0920
2018年04月12日