アメリカの劇作家ニール・ラビュートの戯曲をもとに2012年に上演され、若い男女4人のリアルな会話劇が大きな話題を呼んだ『カワイクなくちゃいけないリユウ』。待望の再演となる今回は、その続編ともいうべき『シアワセでなくちゃいけないリユウ』との一挙同時上演が決まった。キャストは好評を博した前回と同じく、村井良大、植原卓也、吉川友、村川絵梨の4名で、演出も深作健太の続投となる。膨大なセリフが2倍という高いハードルに挑む村井良大に、意気込みを聞いた。公演チケット情報はこちら恋人のグレッグ(村井)が自分をどう思っているか気になるステッフ(村川)は、ある日、グレッグが他意なく言った「君の顔は並み」という言葉にコンプレックスを刺激され、大ゲンカになってしまう。友人カップルのケント(植原)とカーリー(吉川)はあきれ顔だが、どこか共感するところもある様子。“彼氏・彼女って何?”“本当の恋って?”“外見を気にする私ってバカみたい?”等々、複雑に揺れ動く4人は本音を吐き出しながら、少しずつ成長していくのだが…(『カワイクなくちゃいけないリユウ』)。続く『シアワセでじゃなくちゃいけないリユウ』は、その3年後。少しだけ成長した4人の、変わった部分と変わらない部分をテンポよく描く。多くの舞台作品でメインキャストを務める村井だが、初演時は特別な苦労があったようだ。「ラブコメディで4人芝居なので、スピーディーな会話のやりとりがメイン。でも日本語に訳してフィット感がないセリフだと気になってしまうから、どういう言い方で演技をするか皆ですごく考えました。たとえばケンカのきっかけとなる『並み』というのは、原作では『regular』なんです。“悪くないけど…”っていうなんとも絶妙な言い回しを(笑)、グレッグとしてどう表現するか。初演の稽古場では翻訳家さんに原文の意味を教えていただいたりして、かなり考えたので、終わった時は達成感を感じましたね」と村井は振り返る。グレッグのひと言が女子を敵に回してしまうのはいかにも納得だが、一方で村井は「グレッグは基本的に愛すべきヤツ。でも“浅いヤツが深いことを言おうとした結果、浅くなっちゃってる”って、誰でもあることですよね。そんなポイントは劇中でたくさん出てきますし、僕自身も“あっ”と感じることがありますよ(笑)」と話してくれた。それだけ本作がリアルな恋愛事情を描いているということだが、本作のもうひとつの魅力であるコメディ部分については、「見る側もやる側も笑って楽しんで幸せな気持ちになれるから、コメディは大好き。2作合わせて5時間の長丁場ですけど、楽しいパワーをお客様に伝えられたら」と村井。緊張のなかにも充実の表情が印象的だった。公演は2015年1月22日(木)から2月1日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。チケットの一般発売は11月8日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選も実施中、11月4日(火)午前11時まで受付。取材・文佐藤さくら
2014年10月30日映画『僕達急行 A列車で行こう』の公開を記念し、ロケ地になった京急線の3つの駅を巡るスタンプラリーが実施されている。対象となるのは、京急蒲田駅、六郷土手駅、神奈川新町駅の3駅。「僕達急行 A列車で行こう × 京急スタンプラリー」の名称で4月27日まで実施される。3駅すべてのスタンプを集めると、先着3,000名にスタンプラリー限定のオリジナルクリアファイルがもらえるほか、「僕達急行ラッピング電車」のヘッドマークもしくは出演者サイン入りパンフレットが当たる抽選への応募も可能に。同電車のヘッドマークは、3月3日の出発式にて出演者の松山ケンイチさん、瑛太さん、貫地谷しほりさん、村川絵梨さんがそれぞれの役名とともに書き込んだ直筆サイン入り。「僕達急行ラッピング電車」は現在、京急線三崎口駅から泉岳寺駅間を1日3往復程度運行中のため、当選者には4月下旬の運行終了後にプレゼントされる。スタンプラリーの景品交換場所や応募方法などについては、京急まちWEB内特設サイトにて説明されている。なお、これに合わせて観音崎京急ホテルではスタンプラリー期間中、映画のワンシーンやメイキング場面、京急沿線ロケ地や劇中エピソードなどを紹介したパネルや劇中衣装をホテルロビーに展示する『僕達急行 A列車で行こう』フェアも開催している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日京急線では、本作の公開を記念して今月4日より出演者の松山、瑛太、貫地谷しほり、村川絵梨のサイン入りヘッドーマークが付いた“僕達急行ラッピング電車”を1日3往復ほど運行している。キャンペーンは、ロケ地になった京急蒲田駅、六郷土手駅、神奈川新町駅を巡ってすべてのスタンプを集め、映画鑑賞券の半券と一緒に応募すると、4月下旬の運行終了後にサイン入りヘッドマークや、サイン入りパンフレットが抽選で当たるというもの。ほかにも先着3000人にオリジナルクリアファイルがプレゼントされる。サイン入りのヘッドマークをつけた鉄道が運行することはめずらしいそうで、これらのプレゼントは鉄道ファンのみならず映画ファンにとってもうれしいコレクションになるのではないだろうか。その他の写真また、観音崎京急ホテルでは4月27日(金)まで、映画のワンシーンやメイキング場面、京急沿線のロケ地、劇中エピソードなどを紹介したパネルや、劇中衣装をロビーで展示している。『僕達急行 A列車で行こう』は、鉄道をこよなく愛する小町(松山)と小玉(瑛太)が趣味を通じて意気投合し、恋や仕事に奮闘しながら自分たちと周りを幸せにしていくハートウォーミングな青春コメディ。『僕達急行 A列車で行こう』公開中
2012年03月29日昨年12月、61歳の若さで急逝した森田芳光監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』が3月24日、全国で封切られ、主演を務めた松山ケンイチ、共演する貫地谷しほり、村川絵梨が東京・渋谷TOEIで初日舞台挨拶を行った。その他の写真松山は「今ここにいてくれたら…。まさかこんなに早く亡くなられると思わなかったし、『また次もお仕事できる』と思っていた」と3度のタッグを組んだ森田監督への思いを吐露。それでも「監督が大切なメッセージとエールを込めた作品。僕自身、人との出会いが人生をより豊かに、キラキラしたものにしてくれると教えてもらった」と本作の“出発進行”に大いに胸を張っていた。松山と瑛太が“鉄ちゃん”こと鉄道オタクに扮し、熱っぽく趣味を共有することで、自分たちと周りを幸せにしていくハートウォーミングな青春コメディ。森田監督が10数年の構想を経て、シナリオを執筆した。上映後の舞台挨拶で「皆さんのスッキリしたお顔を見ると、思いが伝わったんだと幸せに感じます」(松山)。鉄道オタクの青春を描いているが、そのキャラクターはあくまで等身大。「監督は、まじめに生きているところから生まれる笑いを描きたいと言っていた。だから、人を笑わせるような演技は寒いからやめてくれと」と森田監督の演出を振り返る。ヒロイン役の貫地谷は「普段はあまり物事を深く考えない性格なんですが、監督から『何か違う』ってダメ出しの連続だったので、『何がいけないんだろう』って自問自答しました。そういう環境を作ってくれたことは、今思い返すとすごく幸せなこと」。一方、村川は「少し好き」というセリフで松山を翻ろうする役柄で、「『少し好き』っていうわずかなセリフを通して、人生観を考えさせられた。監督に対しては、ありがとうと言うのもおこがましい気がするが、たくさんのものをいただいた」と感謝を述べていた。『僕達急行 A列車で行こう』3月24日(土)より、全国ロードショー
2012年03月26日昨年12月に急逝した森田芳光監督の遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』が3月24日(土)、遂に全国の劇場で“出発進行”。東京・渋谷TOEIにて、主演の松山ケンイチを始め、主人公を翻弄するヒロイン2人を演じる貫地谷しほりと村川絵梨が初日舞台挨拶に登壇した。森田監督の突然の訃報から約3か月が経ち、松山さんは「ここにいてくれたらと思うと残念ですが、(上映後の)みなさんのスッキリした顔を見ると、監督の思いが伝わったんだなと幸せな気持ちになります」と安堵の表情。「幅広い作品を作り続けた森田監督の、ある意味では原点のような作風。だから、幅広い方々に観てもらいたい」と最後のアピールにも熱がこもった。大手企業に勤めるマイペース男子・小町圭(松山さん)と実家の鉄工所で働く小玉健太(瑛太)。性格は違えど“鉄道好き”という共通の趣味をきっかけに出会った2人が、鉄道愛ゆえの騒動を巻き起こしながら、いつしか周りをハッピーにしてしまう青春コメディ。森田監督によるオリジナル脚本で、構想には10年以上の歳月が費やされた。本作における“森田演出”で印象に残った点は「真面目に生きている人間から生まれる笑いを描きたいと言っていた。だから、笑わそうとする演技は“寒い”からやめてくれと」(松山さん)。2007年に公開された『椿三十郎』、『サウスバウンド』に続き、森田監督とのタッグは3度目。「毎回、ハードルの高い演出に追いつくので精いっぱいだった。正直『次がある』と思っていたから、まさかこんなに早く亡くなられるなんて…」とやはり寂しさは拭いきれない様子だ。そんな松山さんは、共演した貫地谷さんに対して「森田監督はアドリブを許さない監督。それなのに、高いハードルを軽々と越えてアドリブを連発していた。小町としても、俳優としても正直やられた」と完敗宣言。当の貫地谷さんは「なんか(アドリブが)出ちゃって」とあっけらかん。また、村川さんは「お会いするたびに、印象が違う。心から『役者だな』と尊敬しています」と3度目の共演となった松山さんの印象を語った。エンドロールでは森田監督直筆の“ありがとう”の文字が味わい深い余韻を残しており、「たくさんのダメ出しをいただき、自問自答できる環境を与えていただいた」(貫地谷さん)、「私からありがとうと言うのはおこがましいほど。でも、作品を通して人生観を考えさせられた」(村川さん)とそれぞれ感謝の意を表した。最後に、松山さんは「監督はとにかく人が好きで、人とのコミュニケーションを楽しんでいた。僕も監督からポジティブなものをたくさんもらい、人との出会いが人生をより豊かでキラキラしたものにすると教えてくれた」とやはり感謝で締めくくり、天国の森田監督に本作の門出を報告していた。『僕達急行 A列車で行こう』は全国にて公開中。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2012『僕達急行』製作委員会■関連記事:森田芳光監督×松山ケンイチの“相思相愛”ごく普通の日常にある“笑い”とは――いよいよ発進!『僕達急行 A列車で行こう』モバイルポーチを5名様にプレゼント松ケン&瑛太がキュートなイラストに!『僕達急行』映画史上初の試みの前売り鑑賞券松ケン&瑛太も大喜び “僕達急行ラッピング電車”が京急線で運行中!恋と仕事と好きなコト『僕達急行A列車で行こう』女性限定試写会に25組50名様ご招待
2012年03月26日森田芳光監督最新作『僕達急行 A列車で行こう』で鉄道をこよなく愛する若者を演じた松山ケンイチが、主人公の小町圭のような没頭できる趣味を持っている人間の魅力を語るとともに、本作の公開を待たずに昨年12月20日急逝した森田監督への感謝の想いを語った。その他の写真本作は鉄道オタクの2人の若者が共通の趣味を通じて友情を育み、恋愛や仕事に悪戦苦闘する姿をユーモアに満ちた演出で描き出す青春コメディーだ。森田監督が十数年前から温め続けたオリジナル企画の映像化で、松山は瑛太演じる小玉健太とともにマイペースに人生を謳歌する若者を好演している。『サウスバウンド』(2007)、『椿三十郎』(2007)に続いて森田作品への出演を果たした松山は、「森田監督のオリジナル作品に出演できたことは、貴重な経験になったと思います」と原作の映画化でもリメイク企画でもない、より強い作家性が出た森田作品を回想。「森田監督独特の間の取り方、セリフの言わせ方、そういうものが組み合わさって面白い映画になったと思いますね」と仕上がりにも自信を見せた。一般的に女性とは縁遠いイメージのオタクだが、主人公の小町は少々事情が違う。OLのあずさ(貫地谷しほり)や社長秘書のみどり(村川絵梨)に好意を抱かれるが、その理由について松山は、「小町はフラフラしていない、地に足がついている感じがしました。趣味を持っている、自分に合っているものをわかっている人は、そのことが軸になる。そこがいいと思いました」と分析。また、森田監督が描く現代の若者像についても、「小町は女性の前で音楽を聴いて自分の世界に入ってしまうことがありますが、オタクといっても趣味だけに入り込みすぎず、仕事や人間関係ともいい距離感で付き合っている。その姿勢もいいと思いました」と森田監督の好意的な解釈に松山自身も賛同していた。「毎回居心地がいい」一方で、「演出のレベルが高くて、わからないことは多かった。ついていくだけで精一杯でした」と改めて森田監督との仕事を振り返った松山。「アイデアを出そうとしても、森田監督のほうが面白いことを言う(笑)。僕よりもはるか上のほうにいて、全然力が足らない感じがしていました。もっとアイデアを出して、対等に話し合える、そういう関係になりたかったですね」と恩師への感謝も吐露。遺作と意識すると残念だが、そのクリエイティブな関係性で生まれた爽やかなドラマを純粋な気持ちで見届けてほしい。『僕達急行 A列車で行こう』3月24日(土)より、全国ロードショー取材・文:鴇田 崇
2012年03月23日鉄道オタクの青春と淡い恋模様を描いた『僕達急行 A列車で行こう』の公開を記念し、京急線で“僕達急行ラッピング電車”が運行されることになった。3月3日に、神奈川・久里浜の京急ファインテックで出発式が行われ、本作で初共演を果たした松山ケンイチと瑛太、ヒロイン役の貫地谷しほり、村川絵梨が出席。早速“ボクキュー”一色に染まったラッピング電車に乗り込んだ。その他の写真昨年12月に急逝した森田芳光監督のラストメッセージが、文字通りの“出発進行”だ。車体にはタイトルロゴと、“鉄ちゃん”ルックの松ケン&瑛太がフィーチャーされ、車内も中吊り広告など、すべて劇中写真で埋め尽くされた。「懐かしい写真がたくさん。いろんなことを思い出しますね」(松山)、「こんなに自分たちの写真が(車内に)載るのは経験がない。本当に貴重な機会」(瑛太)と感激もひとしお。貫地谷は「シートが可愛くて、座席が進行方向に向いているのもワクワクしますね」。村川も「ここまで映画一色なのもすごい。乗客として乗りたいです」と大喜びだった。本作は、松山と瑛太が、鉄道オタクに扮し、熱っぽく趣味を共有することで、自分たちと周りを幸せにしていくハートウォーミングな青春コメディ。森田監督が10数年の構想を経て、シナリオを執筆。劇中には20路線80型式の車種が登場し、生前「これほど多くの電車が登場するのは、日本映画史上初だと思う」と豪語したほどだ。森田監督との思い出を聞かれた松山は「3作品でお仕事させていただき、どの現場も楽しい経験だった。監督自身、とても多趣味な方で、好きなことがたくさんあると、それだけ豊かに生きられると教えてもらった」としみじみ。瑛太は初めて森田監督とタッグを組み「映画、そして人が大好きな監督だった。僕自身、今回の役を演じながら、ずっとさわやかな気持ちでいられた」と振り返っていた。“僕達急行ラッピング電車”は3月4日より4月下旬まで、京急線三崎口駅から泉岳寺駅間を1日3往復程度運行する予定だ。『僕達急行 A列車で行こう』3月24日(土)、全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年03月05日森田芳光監督の遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』の公開を記念した“僕達急行ラッピング電車”が運行されることになり、3月3日(土)、神奈川・京急ファインテック久里浜事業所にて、松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、村川絵梨が出席する出発式が行われた。電車は3月4日(日)から京急線三崎口駅から泉岳寺駅間を1日3往復程度運行されている。車外も車内も「僕急」一色のラッピング電車に、松山さんは「まさかこのような電車を作ってもらえるなんてビックリしました。懐かしい写真もたくさん飾られていて、いろんなことを思い出しますね」とニッコリ。瑛太さんは「自分たちの写真が、こんなに貼られる経験はないので…。本当に貴重な機会ですね」と少し照れくさそうだった。大手企業に勤めるマイペース男子・小町圭(松山さん)と実家の鉄工所で働く小玉健太(瑛太さん)。性格は違えど“鉄道好き”という共通の趣味をきっかけに出会った2人が、鉄道愛ゆえの騒動を巻き起こしながら、いつしか周りをハッピーにしてしまう青春コメディ。森田監督によるオリジナル脚本で、構想には10年以上の歳月が費やされた。松山さんは『椿三十郎』『サウスバウンド』に続き、森田監督と3度目のタッグを組み「どの現場でも、監督はとても楽しんでいたし、とても多趣味な方だった。好きなことがたくさんあると、人生は豊かななんだと教えてもらった」。一方、瑛太さんは初の森田組で「とても爽やかな気持ちでいられる現場だった。森田監督は映画と人が大好きな方だった」とふり返る。また、貫地谷さんは「監督は襟まである帽子をかぶって、『よく来てくれたね』って広い心で迎えてくれた」と森田監督の思い出を披露。村川さんは、劇中の「少し好きです」というセリフに対し、森田監督が強いこだわりを持っていたと明かし「直々に演技指導してくださった姿は今も忘れられないですね」と故人をしのんだ。『僕達急行 A列車で行こう』は3月24日(土)より全国にて公開。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2012『僕達急行』製作委員会■関連記事:恋と仕事と好きなコト『僕達急行A列車で行こう』女性限定試写会に25組50名様ご招待松ケン&瑛太が再共演の誓い 森田監督の遺作『僕達急行』が発進岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表北川景子、恩師・森田芳光との別れに号泣織田裕二らも参列森田芳光監督の訃報に、松山ケンイチ「やっぱり寂しいです」
2012年03月05日松山ケンイチと瑛太のダブル主演でおくる映画『僕達急行 A列車で行こう』が3月24日(土)から公開になるにあたり、本作に出演している村川絵梨が、26日に埼玉県にある鉄道博物館で行われた“鉄旅オブザイヤー”の授賞式にプレゼンターとして登場した。その他の写真本作は、性格も仕事も違うが鉄道をこよなく愛する“鉄ちゃん”の小町(松山)と小玉(瑛太)が、趣味を通じて出会い、友情を育むなかで仕事や恋に奮闘する姿をピュアに描いた人間ドラマ。監督は、昨年12月に急逝し、本作が遺作となった『間宮兄弟』『武士の家計簿』の森田芳光氏。鉄道博物館で開催された“鉄旅オブザイヤー”は、日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰するという初の鉄道イベントで、村川はこの日『僕達急行』を代表してプレゼンターとして登場し、各賞の発表と表彰状及び賞金授与を行った。昨年の10月にもJR熊本駅の一日駅長を務め、鉄道イベントへの参加は2回目となる村川だが、「実は私、映画の中では一度も鉄道に乗っていない役なんです(笑)。いつも会社にいる秘書の役で」と明かすも、授賞式ではしっかりとプレゼンターとしての役目を果たし、最後に「これからも私の世代も楽しめる、素敵な鉄旅の企画をどんどん生み出してください」と受賞者へメッセージを送った。また、作品について「松山さんと瑛太さんが演じることで、趣味を持った人のイキイキとした感じがとてもよくでています。旅をするごとにいろいろな人と出会っていくというところがとても面白いロードムービーになっています」とPR。村川は、同じ会社に務める小町(松山)を少し好きな秘書の役で、劇中での恋の行方も注目したいところだ。『僕達急行 A列車で行こう』2012年3月24日(土)全国ロードショー(C)2012『僕達急行』製作委員会
2012年01月27日松山ケンイチと瑛太主演の映画『僕達急行 A列車で行こう』が来年の3月24日(土)から公開になるにあたり、本作に出演している村川絵梨が、10月8日にJR熊本駅の一日駅長に任命され、「A列車で行こう」の運行開始セレモニーに登場した。その他の写真本作は、森田芳光監督が、十数年前から温め続けていたオリジナル企画。仕事も考え方も違う好対照なふたりが、大好きな鉄道を通して友情をはぐくみ、恋に仕事に悪戦苦闘する姿を、のびやかなユーモアときらきらするような空気感で綴ったハートフル・コメディ。「A列車で行こう」の運行開始セレモニーで迫田駅長から委嘱状を受け取った村川は、制帽、タスキを身につけて登場。「熊本市内に来たのは実は今回が初めてで、新鮮な気持ちで今日の一日駅長を務めさせていただきます」と意気込みを見せた。また、九州旅客鉄道株式会社代表取締役社長の唐池恒二社長は、「以前、東映の岡田社長とお会いした際に、名称が同じで、かつ九州の鉄道旅行の魅力満載の映画を製作中と伺い、今回のような場をもうけさせていただきました。本日の出発式にぜひ映画のゲストをとお願いしましたところ、ひそかにもっとも期待していた村川さんにお越しいただくことができました(笑)。ほんとうにありがとうございます」とコメントした。記念撮影の際には唐池社長、迫田駅長、村川一日駅長が一緒に「A」マークを両手で作るなど、終始なごやかなイベントとなった。本日14日の“鉄道の日”を記念して、JTB鉄旅ガールズ×「僕達急行」スペシャルブログもスタート。本作のロケ地巡りや、映画の魅力について触れながら、近年女性の間で流行している鉄道の旅=鉄旅がもっと楽しくなるような情報を紹介していく予定だそう。『僕達急行 A列車で行こう』2012年3月24日(土)、全国ロードショー
2011年10月14日作家・映画監督・ミュージシャンと多彩な表情を持つ辻仁成が音楽劇に挑戦。自ら脚本、楽曲を書き下ろし、演出を手がけた音楽劇『醒めながら見る夢』が16日、東京グローブ座で幕を開ける。今年デビュー10周年を迎えたCHEMISTRYの堂珍嘉邦が、初舞台にして主演を務めることにも注目だ。前日の公開リハーサルで行われた会見では、辻が「最初は正直、不安でしたが激しい稽古をした成果は出ていると思う。手応えはすごくあります」と自信のほどを見せると、堂珍も「自分がこれまで出したことのないものをこの舞台では出せると思う。新しい発見がきっとあります」と力強くうなずいた。『醒めながら見る夢』チケット情報作曲家のユウジ(堂珍)と歌手志望のアキ(村川絵梨)、愛しあうふたりの姿が綴られた物語だ。しかしその世界はどこか現実味に乏しく、幸福の絶頂にいるはずのふたりの間には、つねに謎めいた不安定な空気が流れる。やがてユウジが失ったものの存在、ひたむきに取り戻そうとする愛の意味が明らかになっていき……。辻が「根性がある。スターが生まれる瞬間に立ち会えて光栄」と絶賛する堂珍は、壊れかけた心を持つユウジのナイーブさを真摯に体現。劇中歌では甘く透き通った声でその心情を見事に増幅させる。村川の真っ直ぐな言葉と演技が好印象で、ふたりの愛の純粋さ、はかなさを際立たせていた。辻は当初「笑って泣けるコメディ」を準備していたが、東日本大震災の後に脚本、楽曲をすべて書き直したという。「復興に向かっている今、日本人にとって何が大事かを考えました。つらい経験を乗り越えていく人間の強さ、命の尊さを描き、勇気を与えられるようなものを作りたかった。皆が忘れがちになっている未来や希望をもう一度、取り戻せるように」。苦悩するユウジの背中を優しく押し出すアキの言葉には前向きな希望の光が、情感あふれるメロディにはシンプルでいて強く、あたたかい愛のメッセージがこもる。いつまでも胸に残るそのフレーズをぜひ劇場で確かめて、持ち帰ってほしい。公演は9月16日(金)から25日(日)まで東京グローブ座にて上演後、10月10日(月・祝)長崎市公会堂にて、10月14日(金)広島市文化交流会館にて、10月15日(土)福岡・キャナルシティ劇場にて、10月21日(金)から23日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて行われる。チケットは発売中。取材・文上野紀子
2011年09月16日カンボジアに学校を設立しようと奮闘する大学生の姿を描いた『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』のプレミア試写会が9月7日(水)、東京・千代田区の明治大学駿河台キャンパスで開催され、映画初主演を果たした向井理をはじめ、共演した松坂桃李、柄本佑、窪田正孝、村川絵梨らが出席した。同校は向井さんの出身大学。“後輩”を前に特別授業と銘打った舞台挨拶は、大盛り上がりだった。原作は2008年に自費出版された葉田甲太による体験記「僕たちは世界を変えることができない。」(パレード刊)。ありきたりな毎日を送る医大生・コータ(向井さん)が、ふと手にしたチラシをきっかけに「カンボジアに学校を建てる」という夢に突き進む物語を軸に、仲間たちとの衝突や葛藤、そして想像を超えるカンボジアの“現実”をつぶさに描き出す青春ストーリーだ。もともとカンボジアに強い思い入れを持つ向井さん。「ボランティアやカンボジアといった題材を通して、実際には日本を描いた作品。(撮影後)日本に帰ってきて、普段の風景が全然違って見えてショックだった。当たり前なことが、実は当たり前じゃないと気付かされた」と神妙な面持ちだ。現地に暮らす人々との共演は、アドリブも多かったそうで「みなさんのつらい経験を聞いているのは、正直辛かった。でもお芝居じゃないリアリティに触れて、役者として負けたなと思いました…。これからの役者人生でも、こんなシーンはなかなか撮れるものじゃないなって」と初の主演作は、向井さんにとってまさに新境地となったようだ。この日は学生たちとの質疑応答が行われたが、なぜかTBSアナウンサーの安住紳一郎が乱入!実は安住アナも明治大学の卒業生で「先ほど、学生さんが『明治といえば、向井さんか長友(佑都)選手』と言っていたが、私のことも忘れないで」と猛アピールする場面も。向井さんと安住アナは、プレミア試写会が始まる前に番組の収録を行っていたそうだ。気を取り直して、向井さんは「イマドキの大学生を描いた作品。だから、みなさんがどんなことを感じてくれるのか、とても気になります。僕自身、メッセージだけの映画にはしたくなかった。この映画が『これから何かしよう』と思うみなさんの原動力になってくれれば」と後輩たちにアピールしていた。『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』は9月23日(金・祝)より全国にて公開。■関連作品:僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia. 2011年9月23日より全国にて公開© 2011「僕たち」フィルムパートナーズ■関連記事:向井理主演『僕たちは世界を変えることができない。』試写会に100組200名様をご招待向井理、芦田愛菜、武井咲、中山優馬が「ほんとにあった怖い話」でホラー初挑戦!癒し系?頼れる系?親友にしたい俳優ランキング三浦春馬と天海祐希が1位に!一緒に旅行に出かけてみたい俳優は?「acteur」最新号を5名様にプレゼント「女神のイタズラ」松坂桃李動画インタビュー!共演の杏を大絶賛の理由とは…?
2011年09月07日向井理の初主演映画『僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.』のプレミア試写会が7日に明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区)で開催され、向井をはじめ、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝、村川絵梨、原作者の葉田甲太が“特別授業”と題した舞台あいさつを行った。舞台あいさつの模様ひょんなことからボランティア活動を始めた医大生のコータ(向井)が、カンボジアに学校を設立するため、仲間たちを集めて資金集めに奔走。さまざまな困難や葛藤、さらにはカンボジアが抱える厳しい現実と向き合いながら、自分自身を見つめ直す姿が瑞々しく描かれる。監督は『バトル・ロワイアル II/鎮魂歌〈レクイエム〉』『同じ月を見ている』など、多彩なジャンルを手がける深作健太。向井は明治大学農学部を卒業した“同窓生”で、「イマドキの大学生を描いた作品なので、実際の学生さんがこうした話に、何を感じてくれるのか気になっている」と緊張した面持ち。学生たちから拍手が沸き起こると、安どの表情を見せ「単にメッセージだけの映画にはしたくなかった。みなさんにとって、これから何をする原動力になってくれれば」と先輩としてアピールにも熱がこもった。昨年11月にカンボジアで行われたロケを振り返り「現地の人たちと共演し、役者じゃないリアリティーに触れて『役者として負けたな』って思いました」。ハードな撮影にあって、食事は唯一の楽しみだったといい「ご飯がとにかく、おいしいんですよ。あちらもお米が主食なので、ご飯に合う料理も多くって」とニッコリ。ただ共演した柄本が連日、トムヤムクンを食べたがったそうで「トムヤムクンがない店だと嫌がるんですよ。嫌いじゃないけど、たまには他のものを食べたい日もあるだろ(笑)」と呆れ顔だった。松坂は「初海外で見るものすべてが新鮮。アンコールワットの朝焼けに、思わず涙が出てしまった」。窪田も初めての海外で「毎日、みんなでプールで遊んでいた」と無邪気に振り返った。舞台あいさつには明治大学のチアリーダーと応援団も登場し「六大学野球の応援によく行っていたので懐かしい。伝統が受け継がれるのはうれしい」(向井)と目を細めていた。『僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.』9月23日(金・祝)より全国ロードショー
2011年09月07日