「ザ・トラベルナース」の6話が11月24日にオンエア。寺島しのぶ演じる塔子の“暴露”に浅田美代子演じる千晶が“応戦”…2人のバトルに「いつも以上に面白い」といった声と共に、院長の息子・太郎を気遣うコメントも寄せられている。本スーツケースひとつでいろんな街を渡り歩き看護に従事する、優れた資格を持ったフリーランス看護師であるトラベルナースをテーマに、「ドクターX」の中園ミホが脚本を手掛け、パンデミック後の超高齢化社会でもっとも混沌としている看護の世界に焦点を当てた痛快医療ドラマとなる本作。医師の指示で医療行為を行うことができるNP(=Nurse Practitioner)としてアメリカで働いていたトラベルナースの那須田歩に岡田さん。医療従事者を目指す貧しい人たちを支援するフローレンス財団の理事長でありながら、「天乃総合メディカルセンター」で働く九鬼静に中井さん。病院や医師たちと部下の看護師たちの間に挟まれる「天乃総合メディカルセンター」看護部長・愛川塔子には寺島さん。上層部の意向に沿う塔子に不満を抱く「天乃総合メディカルセンター」ナースの金谷吉子には安達祐実。若手ナース・向坂麻美には恒松祐里。ナースの弘中スミレには宮本茉由。間食が大好きなナースの森口福美には野呂佳代。「天乃総合メディカルセンター」の外科医・郡司真都には菜々緒。「天乃総合メディカルセンター」院長・天乃隆之介の長男で内科医の天乃太郎には泉澤祐希。事務長の西千晶には浅田さん。九鬼とも付き合いがある院長の天乃隆之介には松平健という面々も共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は天乃院長と事務長の千晶が塔子に夜勤の看護師数を減らすと通告。塔子が頭を悩ませるなか金谷は、彼女の“リーダーとしての資質”に疑問を抱き抗議。そんななか元ボクサーの患者・六川源太(六平直政)が病室で暴れ出す。天乃院長たちから責任を問われた塔子はついに院長らに怒りをぶつける…というのが今回のストーリー。「院長も事務長も現場の苦労は何もわかってくれてない」と抗議の声を上げた塔子は、続けて「院長は自分の愛人を事務長にしてる。そんなの最低ですよ!」と言い放つ。バカバカしいと一笑に付す天乃だが、千晶は「とっくの大昔に別れてるわよ」と愛人だったことを認める。すると息子の太郎が激しく動揺しながらも「母さんには言いません!」と発言。その場に同席した歩と真都も驚きと困惑に包まれる…。SNSには「今日のトラベルナースなんかいつも以上に面白い」「部長ついにはっきりと言った!」などといった声とともに、「事務長奥さんかと思ってたww 太郎「母さんには言いません!!」ww」「父親の元愛人と職場が一緒の息子って複雑な心境だろうな」と太郎を気遣うコメントも。この件でいったんはクビを宣告された塔子だが、静が天乃に“直談判”して復帰することに。そのお礼として塔子は静のもとに日本酒を持参、乾杯しようとするのだが、静がいきなり苦しみ出し…不穏なラストには「バッドエンドは勘弁してな…」「歩ちゃん&静さんコンビだけはくずさないで」「静さん…大門未知子先生に診て貰って」といった感想も送られている。【第7話あらすじ】筋線維芽細胞腫が再発した三上礼(荒木飛羽)は、ガンの進行が早く脳転移も見つかり外科的治療が極めて困難な状態になっていた。礼は映画祭でシナリオ大賞を受賞、賞金で映画を作ろうと撮影計画を練っている最中だった。しかし母親・三上七海(青山倫子)から治療に専念するよう言われた礼は一切抵抗せず、ずっと夢だった映画製作を断念しようとする…。「ザ・トラベルナース」は毎週木曜21時~テレビ朝日系にて放送中。(笠緒)
2022年11月25日「モノづくり大国」と言われる日本。その中でも「エロ」は世界でも有名。そんなアダルト業界で、自らを「えろ屋」と称しAV女優として活躍する一方、小説家としても活動する紗倉まなをホストに、文化やエンタメを支える様々な「クリエイター」をゲストにお届けする、『紗倉まな対談企画モノづくり大国♡ニッポン』。女性カメラマンのヨシダナギさんをゲストにお届けする第3回、後編です。■◆少数民族と同じように裸になることで、彼らの特別な存在になりたい紗倉:私自身、日本で撮影していても大変だなって思うことはたくさんあるんですが、外国での撮影ってもっといろんなハードルがありそうですよね。ヨシダ:そうですね。言葉もだけどスケジュールもタイトだったりして。テレビだと、滞在できるのが3日だけとかよくあるんですよ。紗倉:えぇ!その中で撮影しなければならないって、けっこうなプレッシャーですよね。ヨシダ:そうなんです!まず現地の人に、私の撮影スタイルを相手に理解してもらうところからスタートするんですよ。モデルさんに、“なぜポーズを決めて、長い間立っていてもらわないといけないのか”というのを説明しなきゃいけなくて。紗倉:やっぱり、理解をしてもらえないと撮れないものなんですか?ヨシダ:そうですね。意思疎通ができないと、不信感を抱かれてしまうんですよ。「俺らのことが好きで来ているはずなのに、なんで今のままの俺たちを撮らないんだ?」って。そうなると、最初の1日は付き合ってくれても、2日3日となると付き合ってくれなっちゃって。紗倉:そういうものなんですね。ヨシダ:わかってもらえないと、「いい加減にしろよ」「やってられっかよ」みたいな雰囲気を感じますよ(笑)。なので、「あなたたちのことがすごく好き」っていうのと、「かっこよく撮りたい」ということを伝えるのが大切なんですよね。紗倉:なるほど~。作品の出来栄えにも影響が出そうですよね。ヨシダ:私の場合、協力して作るっていうスタンスじゃないと叶わない作品ですからね。紗倉:ナギさんは、現地の方と同じ格好(裸)になって、部族の方との絆を深めるという秘策を持ってますよね!その時の肌を露出する感覚は、グラビア時代とは違う感覚なんですか?恥じらいとかあるのかなって。ヨシダ:実はグラビア時代も恥じらいはなかったんですよ。隠してるし(笑)。部族の恰好をするために全裸になることも抵抗はなくって。その部族からしたらそれが正装であって、エッチな目で見られてるわけじゃないので。あ、でもガイドは絶対エッチな目で見てる。紗倉:あはは(笑)。そこはわかるんですね。ヨシダ:わかるんですよ!声かけてくる言葉も卑猥なことばっかりだし。だからそういう人がいるときは「絶対お前には見せない!」って気を付けてます。紗倉さんはお仕事で裸になることには抵抗はなかったんですか?紗倉:なかったですね。もともと根暗な学生だったんですが、普段人に見てもらえない分、人に見てもらいたいという思いが強かったんだと思います。ヨシダ:その見てもらいたいという対象の範囲が広かったんですね。紗倉:そうですね。親とか友人に自分の存在を見てもらいたいというよりかは、不特定多数の人に見てもらうことに曝け出す意味を感じていたと言いますか・・・。不思議だったんですが(笑)。ヨシダ:なるほど。そういう点では裸になることへの感覚はやっぱり違うのかもしれませんね。あと私の場合は、仲良くなりたいっていう気持ちももちろんあるんですが、好きな人と同じ格好をしたいっていう気持ちもあって。紗倉:コスプレみたいな感覚でしょうか?ヨシダ:そんな感じですね。それに、一般的なコスプレの対象はほとんど二次元ですが、私の場合は憧れている人たちの衣装の本物を着られるわけですよ!紗倉:そう考えるとめちゃくちゃ興奮しますね!仲良くなりたいより、同じ格好をしたいという気持ちの方が先にあったんですか?ヨシダ:本当に好きだから、同じ格好をしたいし、ビジネスライクではなく特別な存在になりたい。割合でいうと両方同じぐらいかな。■◆ぼーっと過ごすのは、幸せで贅沢なこと紗倉:憧れの人と絶対に仲良くなるんだ、いい写真を撮るんだっていう強い意志が、ナギさんの原動力になっているんですかね?ヨシダ:うーん。でもみなさんが思ってるような熱い思いを24時間365日抱いているわけじゃないと思うんですよね。紗倉:そうなんですか?ヨシダ:性格的に、何かを四六時中考えてるってことがないんですよ。基本的に頭が動いてなくて、あんま考えてないんです。紗倉:ナギさんが普段どんな風に過ごされているのか、とても気になります(笑)ヨシダ:いかにエネルギーを使わないかってところに重きを置いてます。紗倉:動かないんですね(笑)。ヨシダ:動かない、考えない、何もしない。紗倉:あはは!悟りの境地みたい。ヨシダ:昔は、何もしない1日がすごくもったいないというか、「1日なにしてたんだろう」っていう罪悪感に襲われることがよくあったんですよね。でもアフリカに行くようになって、何もしない時間って、こんなに幸せで贅沢なんだなってことを痛感して。だから、日本にいるときに、朝起きてぼーとして気が付いたら日が暮れてたっていう1日を過ごすと、「最高に無駄なことしたな」ってちょっといい気分になるんです(笑)。紗倉:時間の極め方を見つけられたような。ヨシダ:年取ってから後悔しそうな気もしますけどねー。体が動くときにもっと動いておけばよかったって。紗倉:アフリカのそういう穏やかな感覚と比べると、やっぱり日本人はせかせかして余裕がないなって感じますか?ヨシダ:私自身の生活は日本にいてもアフリカにいてもあまり変わらなし、普段の生活でそこまで忙しく働いている人を目の当たりにしてるわけではないので・・・あんまりそんな風には感じないかな。ただ、「自分の将来の夢に近づけそうもありません」と悩んでいる若い子たちを見ると、もっとアフリカ人みたいに楽に生きたらいいのになって思うことはあります。そんなに肩肘張って生きなくても大丈夫だよって。紗倉:そういう心の余裕って必要ですよね。アフリカに行くようになって、価値観が変わった部分はあるんですか?ヨシダ:価値観とは違うかもしれないけど、私は小さい頃からマイペースで、一種の社会不適合者だと思ってるんです。自分にそんなつもりはないんですが、馴染めないんですよね。自分は一生懸命やっていても、みんなと同じペースでできなくて。子どものときに「協調性が足りない」と言われたときはすごくショックでした。それが、初めてアフリカにいったときに、私の感覚とギャップを感じなかったんですよ!アフリカ人に「お前はそれでいいんだよ」って肯定してもらえたような気がして。そこはすごく救われましたね。■◆「美しい」という感性は、全世界共通なのかも紗倉:部族の人にもいろんな方がいると思うんですが、モデルを選ぶときのポイントとかってあるんですか?ヨシダ:そうですね・・・。写真を見てくれている人の中には、そこに写っている部族を見るのが最初で最後になる人がたくさんいると思うんですよ。例えば〇〇民族には、本当はシュっとしたかっこいい人がたくさんいるのに、私がぽっちゃりした人ばかりをモデルに選んだら、写真を見た人は「〇〇族=ぽっちゃり」っていうイメージがついてしまう。私はその民族のかっこよさを届けたいので、そうならないためにも、特に顔立ちのいい人とか、りりしく立てる人を選ぶようにしていますね。紗倉:確かに!それはありそうですね。日本人と現地の人の「かっこいい」の基準は似てるものなんですか?ヨシダ:それがけっこう似てるんですよ。紗倉:へー!ヨシダ:鼻筋が通ってる、目が大きいとかもあるとは思うんですが、なんかかっこいいって人いるじゃないですか?紗倉:わかります!いわゆる「雰囲気イケメン・・・」ですよね。ヨシダ:そうそう。佇まいとか、所作だったりとか。部族によっては、例えば「アフロが大きい人ほどかっこいい」とかそういうのもあるけど、それとは違う中から出てるかっこよさですよね。顔の好みはあるとしても、かっこいい、かわいいという美的感覚は世界共通なんじゃないかなって感じましたね。紗倉:確かに。ナギさんの写真に写っている方も、皆さん素敵だなぁと思ってみていました。■◆少数民族は意外にも美意識高め紗倉:ご自身が撮った写真の中でも、特に「これはいい写真」と感じるものもあるかと思うんですが、それってどういうところで判断されているんですか?ヨシダ:カメラマンの中には、いい写真を選ぶときに「モデルの表情」で選ぶ人と「自分の技術」で選ぶ人がいると思うんですよね。「これは構図が最高だ!」「これはピントがばっちり合ってる!」みたいな。でもそれって、正直モデルの顔が残念なこともけっこうあるんですよ。紗倉:それ、すっごいわかります!!ヨシダ:それって撮られた側も残念ですよね。だから私は、「若干ピントがずれた、構図もそこそこ、でもモデルの表情が最高」だったらそっちを選びます。紗倉:それは被写体としては最高に嬉しい写真の選別ですね・・・!自分が納得していない写真だと、みんながどれだけその写真を褒めていても、やっぱりモヤモヤとした気持ちが残りますし。私も、以前、まばたき寸前の写真とかを選ばれて「セクシーだからこれがいいんだよ」なんて言われたこともありましたけど・・・。ヨシダ:(笑)。紗倉:私の表情以外がキレイに撮れてたから、無理にいい写真であるように説明してるんじゃないのかなぁ?って疑心暗鬼になっちゃいました(笑)。だから、ナギさんのようにセレクトしてもらえると嬉しいですよね。ヨシダ:私も人に撮られたときに、「これあなたの技術優先でセレクトしたでしょ?」っていうような写真を使われるの本当に嫌なんですよ!それが世に出回っちゃうわけじゃないですか。それに私が部族を撮るときは、「彼らのかっこよさを120%の力で世に伝えたい」と思っているので。だから私はモデルの表情を最優先します。紗倉:素晴らしいです!そいえば、民族の人から「写りが納得いかない!」みたいな写真のNGとか出たりするんですか?ヨシダ:彼らは普段写真を撮られることに慣れていないし、そういう写真を見せられることもそうないんですよね。なおかつ、自分たちのことを常にかっこいいと思っているので、NGとか出ないんですよ。紗倉:へ~!ヨシダ:町の人は自撮りとかしてるんで、「この角度は嫌」とかNGが出ることもあるんですけどね。なのである意味、部族の人には写真の見せ甲斐があまりないっていうか。ピンとずれてても「俺超かっこいい!」だから(笑)。紗倉:(笑)。気持ちのいい反応ですね。ヨシダ:みんな自分たちの部族が1番だし、その中でも俺はかなりかっこいいって誰もがが思ってるんですよ。紗倉:やっぱり気持ちいい(笑)。自分のことを大切にできるから、部族を大切にできるのかもしれないですね。ナギさんの写真は、構図とか演出も大切にされてますよね。そこにはどういったポリシーがあるんですか?ヨシダ:最初ポートレートを撮っていたときは、「アフリカ=危ない」というイメージを変えたくて撮っていたんですが、アフリカ人に興味がない人はそもそも検索しないから写真にたどり着いてもらえなかったんですよね。そこで、“まったく興味がない人にどうしたら目にとめてもらえるだろう?”って考えたときに「作品撮り」という方法に行きついたんです。非現実的なかっこいい写真が撮れれば、興味がない人の目にもとまるんじゃないかと。紗倉:そこから、「ヒーロー」を連想させるような構図が誕生したわけですね!ヨシダ:そうですね。幼少期の、マサイ族は私のヒーローだったという原点に返って。好きな「ヒーロー」を選んでもらうような感覚で見てもらえたらなと思っています。■◆マサイ族は憧れ。恋愛対象にはならない紗倉:ナギさんはいろんな民族の方に会ってきたかと思うんですが、恋に落ちちゃったこととかないんですか?ヨシダ:そういうのはないですね。私の中で彼らは“実在するけど手の届かないかっこいい人”でいてほしくって。紗倉:ハリウッドスター的な?ヨシダ:そうそう!それで、その人たちを演出して世に売り出すのが私のポジションだと思っているので。紗倉:そもそもの恋愛対象ではないわけですね。ヨシダ:それに、付き合うと「違う」って思うのが目に見えてる部分もあるので(笑)。だから、彼らのいいところだけを抽出したいと思っているんですよね。スターとしての扱いに徹するようにしています。紗倉:じゃあそこは完全に徹底してるんですね!ヨシダ:そうですね。でも、日本で生まれ育ったマサイ族がいたらわかんないかな(笑)。日本人の扱いがうまくて、なおかつアフリカ人のいいところが残っていて、日本人の細かい言葉のニュアンスを理解できるんだったら、転ぶ可能性もあるかも。紗倉:ははは(笑)。いいとこ取りですね。■◆ネガティブなイメージがあるのは仕方ないこと。でも決めつけはよくない紗倉:アフリカ=貧困というイメージを変えたいというお話が出ていましたが、日本では正直なところ、そういうイメージを持っている人が多いのではないかなと思います。そのことについてはどう感じますか?ヨシダ:日本だけではなくて、世界中どこ行っても「アフリカ=ネガティブ」なイメージを持っている人が多いというのは、仕方がないことだとは思うんですよね。でも例えば、日本に来たことない人に「日本人って四六時中働いててつまらない奴らだよね」って言われたら悔しいじゃないですか。紗倉:来たこともないのにって、腹が立ちますよね。ヨシダ:アフリカに関しても、それと同じことなんです。もっと物事をフラットに見られる人が増えたらいいのになって思いますね。紗倉さんは、職業に関して偏見を持たれることってあったりするんですか?紗倉:正直ありますよ。AV業界に入った当時は、露骨に否定されたり批判されたりすると、ただただ悔しくて。ヨシダ:一面しか見てないのに、全てわかったような顔する人はどこにもいますよね。紗倉:そうなんですよね・・・。最初の頃はうまく処理しきれていなかったんですけど、仕事を続けていくにつれて「こういうところが偏見をもたれる部分なんだな」っていうのも、自分なりにわかってきて、ネガティブな意見もだいぶ咀嚼できるようになりました。そういう偏見があるのも致し方ないのかなって。完全に肯定はできませんが、多少は受け入れられるようになったかもしれないですね。■◆対談を終えて紗倉:ナギさんはテレビで拝見していたイメージと全然変わらなくて!なんか話していると心が浄化されていく感じがしました(笑)。ちなみに、写真以外で今後やっていきたいことってあったりしますか?ヨシダ:何もしないでも生きたいです。紗倉:やっぱりステキ(笑)。ヨシダ:「生きてればいいんだよ」ぐらいのノリで生きていけたらいいなって。死ぬまでにそこに到達したいですね。紗倉:ある意味人としての生き方の頂点みたいな感じですよね。そういう生き方ができたら「生をまっとうした」って思えそう。ヨシダ:いろんなことにチャレンジしたいと思えたらいいんですけど。受け身の人生だったのでこれがやりたいってことが本当にないんですよ。今一番の目標と言えば、重たいカメラを持たないで済むようにすることですね。紗倉:いかに楽に、ってところですね(笑)。お話をうかがった限り、ナギさんはカメラマンと言う職業に対する固執もなさそうですよね。ヨシダ:カメラマンという肩書が無くなっても、少数民族に会いに行くっていうのは変わらないでしょうね。紗倉:ナギさんと一緒にいたらいい意味で性格変わりそうですよね。闇から解放されそうです(笑)。ヨシダ:ダメ人間が増えそうな気がする(笑)。紗倉さんは今後の目標とかあるんですか?紗倉:ナギさんの話を聞いていたら、私もそうなりたいって思えてきました(笑)。ただのんびり時間が過ぎても幸せだなって思えるだなんて最高ですよね。そんなナギさんのスタンスを私も真似してみたいと思いました!ヨシダ:それはそれは(笑)。ありがとうございました。(握手)紗倉:わー!マイナスイオンが流れ込んできたみたい!!本日はありがとうございました!(石部千晶:六識/ライター)(渡邊明音/撮影)(KANAKO/紗倉まなヘアメイク)(ハウコレ編集部)
2017年12月24日「モノづくり大国」と言われる日本。その中でも「エロ」は世界でも有名。そんなアダルト業界で、自らを「えろ屋」と称しAV女優として活躍する一方、小説家としても活動する紗倉まなをホストに、文化やエンタメを支える様々な「クリエイター」をゲストにお届けする、『紗倉まな対談企画モノづくり大国♡ニッポン』。第3回目は、フォトグラファーのヨシダナギさんをゲストにお届けします。■◆幼少時代の将来の夢は「マサイ族」だった紗倉まな(以下、紗倉):ヨシダさんは小さい頃からアフリカ人に憧れていたということですが、それってなにかきっかけがあったんですか?ヨシダナギ(以下、ヨシダ):5歳のときに、たまたまテレビでマサイ族を見たんですよね。当時は人種という概念がなくて、純粋に「かっこいいな。将来こうなりたいな」って思ったのがスタートですね。紗倉さんは小さいときに憧れていたキャラとかいましたか?紗倉:私はセーラームーンになりたかったですね。ヨシダ:私の場合、その対象がマサイ族だったって感じです。紗倉:みんながセーラームーンとかレンジャーものに夢中になってるときに、ナギさんはマサイ族に夢中だったわけですね。ヨシダ:肌の黒いかっこいい人と漠然と思っていて。「私もあの職業についたらあの姿になれる」、「大人になったらこの職業に就く」と信じてましたね。紗倉:私はセーラームーンになりたかったけど、職業としては捉えていなかった気がします(笑)。ちなみにマサイ族はどんな仕事をする人たちだと思っていたんですか?ヨシダ:槍を持って青いマントを付けて飛び跳ねる仕事なんだろうなと。紗倉:発想が斬新!!マサイ族になりたいっていう思いは何歳ぐらいまで持っていたんですか?ヨシダ:10歳までは純粋にその仕事につけると思ってましたね。ただその頃には、もう肌の色の違いはわかっていて。紗倉:あの肌にはなれないと?ヨシダ:ううん。それは、どこかのタイミングで市役所の人が「黒・黄・白」のボタンを持ってきて、ボタンを選んで押したらその肌の色になれるものなんだと思ってました。紗倉:か、かわいい・・・!(笑)ヨシダ:私の周りには、たまたま黄色を選んだ人が多かったんだろうなって。それで、小学4年生の頃に「私のボタンはいつくるんだろう?」母に聞いてみたら、「あんたその話どこで聞いたの!?」ってなって。紗倉:お母さんはびっくりしちゃいますよね。ヨシダ:そこで初めて「アフリカ人はその国で生まれたからそういう姿をしているのであって、あんたがあの姿になることはない」って教えられたんですよね。紗倉:断言されちゃったんですね。ヨシダ:まぁ、親はいやですよね(笑)。紗倉:でも、それを告げられた時はなかなかショッキングだったんじゃ?ヨシダ:人生初の挫折でした。紗倉:そうですよね・・・。私も小さい頃に、セーラームーンになれないって突然断言されたらショックで引きこもってたと思います。ヨシダ:「がんばったら何でもなれる」と聞いていたのに、がんばってもなれないものがこの世の中にあるんだなって。紗倉:その年で悟ってた!そこで夢は破れたわけですが、マサイ族に対する思いは変わらなかったんですか?ヨシダ:マサイ族になれないと知ってからは、「なりたい」という思いから「いつか会いに行きたい」という気持ちに変わっていて。それで、大人になってから実際に会いに行きました。紗倉:やっぱり初めて会えたときは感動しましたか?ヨシダ:それが、意外と観光客慣れしてて!写真撮ったら「お金ちょうだい」みたいな感じで。紗倉:ビジネス臭が・・・。ヨシダ:そうなの!だから、その辺りはドライなんだなと。紗倉:がっかりして嫌いになることはなかったんですか?ヨシダ:少数民族に関しては「思っていたのとちょっと違うな」とは正直思ったけど、旅を共にしたガイドや旅で出会った人がすごくいい人で。そういうこともあって旅そのものはいい思い出になっていたから、その後も少数民族に会いに行くことはやめなかったですね。■◆14歳で芸能界デビュー。でも本当はすぐ辞めたかった紗倉:中学2年生で学校に行かなくなったということでしたが、その後は何をして過ごしてたんですか?ヨシダ:ちょうどこの時期に家にパソコンが来たので、パソコンばっかりさわってましたね。それで14歳の頃、掲示板で30代前半の出版社に勤めているという人とメール交換をするようになって。紗倉:え!?若干いかがわしく思っちゃうのは私だけでしょうか。ヨシダ:当時はネットの掲示板もピュアだったので(笑)。それで、その人になぜか「HPを作ってあげる」って言われたんですよ。紗倉:ますます怪しいんですけど!ヨシダ:けっきょく、今でいうブログみたいなのを作ってもらって。ある日、「このHPを作ってる人の顔をみんなに見せてあげたいから、バストアップの写真を送って」って言われて、よくわからないけど送ったんですよね。そしたら、その写真が私のHPのトップページのど真ん中にどーーんって掲載されてて(笑)。紗倉:使い方(笑)ヨシダ:私もびっくりでしたよ~。でもそれをきっかけに、14歳の子がパソコンをいじっているという珍しさもあって、ネットアイドルランキングみたいなので一気に人気が出て。それで、芸能事務所からスカウトが来たんです。紗倉:すごい流れですね!芸能界入りの話が来たときに、ご家族は反対されたりしなかったんですか?ヨシダ:「勉強ができないお前は、人とは違う何かをする必要がある」って言われて。じゃあこれもいい機会なのかなということで、グラビアアイドルをすることになりました。まぁ、父がアイドル好きだったってこともあるんですけど(笑)。紗倉:唯一無二の芸能界入りの方法ですね。ナギさんのお話を聞いて、私は14歳の頃何していただろうと思い返してみたんですが、パソコンでエロ画像見てたぐらいしか思い出せなかった・・・。ヨシダ:あはは(笑)。紗倉:当たり前ですが、全然違う生き方をしているなって(笑)。でもそこからグラビアのお仕事ってなると、引きこもっていたころの生活とは180度変わったわけですよね。ヨシダ:まぁそうですね。紗倉:恥ずかしさとかはなかったんですか?ヨシダ:やっぱり人前に出ることは苦手でしたよ。でもそれ以上に苦手だったのは、グラビアの世界にたくさんいるハングリーな子たち(笑)。紗倉:やっぱり気が強い子が多かったんですか?ヨシダ:そうなんです。学校でいじめられていたのに、グラビア界でも同じような状況が起こっちゃったんですよ。紗倉:ものすごい競争社会というか。ヨシダ:そう!だから、「私なんでこの業界にいるんだろう?」って嫌になっちゃって。なんでブスにブスって言われなきゃいけないんだろうって。紗倉:(笑)。女だけの世界ですもんね。もちろんグラビア界の方が全員そうっていう訳じゃないですけど、そういうきつい面もありそうですね。ヨシダ:そうそう、だからすぐ辞めたかったんですよ。でも、事務所の契約の問題もあったし、親からは「まだ辞めるのは早いんじゃない?」って言われるしでなかなか辞められなくて。それに、この仕事を辞めたところで自分に何ができるかもわからなかったから。辞めるっていいながらけっきょく6年グラビアの仕事をしてました。紗倉:長く続けてらしたんですね!辞めるタイミングはどうやって決めたんですか?ヨシダ:20歳っていう年齢かな。あとは、ちょうどグラビアが過激になってきた時代だったから、これ以上はきわどくて嫌だなって思って。それで、お世話になっているカメラマンさんに相談したら、「お前は絵が描けるんだから、イラストレーターっていう道もあるんじゃないか?」ってアドバイスをくれて。で、グラビアを辞めたいがために「イラストレーターになる!」って次の目標を設定しました。■◆気が付いたらフォトグラファーになっていた紗倉:イラストレーターを経て、カメラマンになったんですね。そこはどういう流れだったんですか?ヨシダ:21歳でイラストレーターになったんですが、23歳には早くもスランプになっていて。で、自分の世界観とか価値観が変われば、生み出せるものも変わるんじゃないかという浅はかな考えで、記録用にカメラを買って1人で海外に旅に出るようになったんですね。今思うと、それが現在につながったのかなと。紗倉:ということは、そもそもカメラを始めようと思ってカメラを買ったわけではなかったと・・・?。ヨシダ:そうなんです。最初はイラストレーターを続けるための道具と言う感覚で。紗倉:カメラを誰かに教わったわけでもないっていうことですよね?自分の感性で、撮りたいと思うものを撮っていた感じなんですか?ヨシダ:うーん。撮りたい人やものを撮っていたというか、会いたい人に会いに行っていたとう感じですかね。紗倉:なるほど!このときもアフリカに行かれたんですか?ヨシダ:そうです。アフリカって聞くと、貧困とか戦争とか、ネガティブなイメージを持っている人がまだまだ多くて。私が小さいときに憧れていた“ヒーロー”っていうようなかっこいいアフリカ人の姿を見たことがない人がほとんどだったんですよね。見たことがないのに否定するっていうのが、自分の友達を否定されたように感じてすごく悔しくて。だったら、かっこいい人がいるっていうのを見せてやる!って感じで。紗倉:そういう思いもあって写真を撮ってたんですね。ヨシダ:当時はポートレートを撮って、「ほらかっこいいでしょ」って周りの人に見せていたぐらいなんですけどね。紗倉:それは、これを仕事にしたいっていう思いが少なからずあったんですか?ヨシダ:ううん、全く。趣味で会いに行って、ついでに撮るっていう感覚です。続けているうちに2年ぐらい前から今の作風になって、それがインターネットで拡散されて今に至るって感じですかね。だから正直なところ、カメラマンになりたいと思ったことは1回もなかったです。紗倉:グラビアのときもカメラマンのときも、ネットの力を有効に使われていたってことですよね。純粋にうらやましい!タイミングや拡散のされ方で、良くも悪くもなっちゃうじゃないですか。ヨシダ:確かにそこは恵まれてたかな。紗倉:写真で食べて行こうと思ったきっかけはあったんですか?ヨシダ:うーん、それもやっぱりないかなぁ。ただ、イラストレーターをやっているときに、友人が私の写真を見て「上手だね」って言ってくれたことがあって。そのときに「写真の方が楽かも」って思いはしました。キレイなモデルさんさえいれば、写真でいけるんじゃないかなと。紗倉:イラストのように、0から生み出すのとはちょっと違いますもんね。ヨシダ:そうですね。と言ってもカメラマンになる方法を自分で模索するほど、その仕事をしたかったわけではなくて。「今からなれるよ」って言われたら楽だなって思ったぐらい。紗倉:なるほど(笑)。結果的にカメラマンになられたんだと思いますが、「私、カメラマンになった」と感じた瞬間はあったんですか?ヨシダ:2年半ぐらい前の「クレイジージャーニー」に出演したときですね。テレビ番組に初めて出演した時に“フォトグラファー/ヨシダナギ”ってテロップで流れたのを見て、「私、フォトグラファーなんだ。じゃあ今日からフォトグラファーになろ!」みたいな。紗倉:あはは(笑)。受け身な部分と、積極的な部分がキレイに融合したんですかね。ヨシダ:完全に受け身ですよ(笑)。私の場合は、嫌なことはやりたくないけど、特にやりたいこともない。だから、我慢できることであればそれを受け入れるってだけで。紗倉:流れに身を任せながらも、選択するところはきちんとされてるんですね。クレイジージャーニーの出演依頼が来たときは出演することに迷いはなかったんですか?ヨシダ:もともとその番組を見ていて、楽しそうだなって思ってたので、声をかけていただいたときは嬉しかったですよ!なので、私にできることならという感じでした。(12月24日公開の後編に続く)(石部千晶:六識/ライター)(渡邊明音/撮影)(KANAKO/紗倉まなヘアメイク)(ハウコレ編集部)
2017年12月22日「モノづくり大国」と言われる日本。その中でも「エロ」は世界でも有名。そんなアダルト業界で、自らを「えろ屋」と称しAV女優として活躍する一方、小説家としても活動する紗倉まなをホストに、文化やエンタメを支える様々な「クリエイター」をゲストにお届けする、『紗倉まな対談企画モノづくり大国♡ニッポン』。第2回目は、作家でタレントの志茂田景樹さんをゲストにお届けします。■◆小説家になるまでに、20回ほど転職を経験紗倉まな(以下、紗倉):唐辛子のレギンス、すごいステキですね!志茂田景樹(以下、志茂田):ありがとう。これは夏用だからもうそろそろ終わりなんだけどね。紗倉:あ、季節で違うんですね!志茂田さんのTwitterやLINEブログはいつも拝見しているので、今日はお話できて光栄です。志茂田さんは、小説家になるまでにいろんなお仕事をされたとお聞きしましたが、どんな職業を経験されたんですか?志茂田:弁護士や探偵、保険調査員、週刊誌記者、塾講師などいろんな仕事をしましたよ。紗倉:すごい経験値ですね。最初はどんなお仕事をされていたんですか?志茂田:最初は営業職だったから、わりと頭を下げないといけなくて。犬の保険を販売したり英語の辞書を販売したり・・・・・・。営業の仕事の中でも何度か転職していたんだけど、ある日「僕は頭を下げるの好きじゃない」ってことに気がついて(笑)。紗倉:(笑)。なんか違うなと?志茂田:そうそう。売り上げも上がらないし、それならば頭を下げないで済む仕事をしようと思って。そんな感じで、合わないから転職したり、流れで似たような仕事に転職したりで、合計20社ぐらい渡ったかしらね。紗倉:仕事探しはどういう風にしていたんですか?志茂田:求人雑誌もあったけど、新聞広告で探すことが多かったかな。待遇を見て選ぶこともあったし、鉛筆を立てて、芯が倒れたところにしようって決めたこともあったりして。紗倉:えーー!意外と適当なところもあったんですね(笑)。■◆入院をきっかけに小説家を目指す紗倉:そこからなぜ小説家になろうと・・・?志茂田:小説家を志したのは保険の調査員をしていた、28歳の頃。小説雑誌の新人賞の記事を見て、こういう形で作家になる方法もあるのかと知って。「そういえば僕も書く材料があるな、書きたいことがあるな」と気が付いて、小説家を目指そうという気が湧いてきたのが最初のきっかけでしたね。紗倉:このころはまだ思っていただけで、行動には移されていなかったんですか?志茂田:漠然と考えているかんじだったかな。書くようになったきっかけで言うと、入院だったわね。紗倉:え!?詳しく伺ってもいいですか?志茂田:当時、盲腸と腹膜炎を併発しちゃったことがあって。命が危ない状況にもなったんだけど。紗倉:えぇ・・・。志茂田:だけど、手術して入院したら意外と早く持ち直すことができたの。どんどん回復していくから早く退院したかったんだけど、院長に「ここはじっくり養生するように」って言われちゃったから、一か月ぐらい退院できなくて。あとから聞いた話なんだけど、そこはやぶ病院で、ベッドを開けたくないからなかなか退院させてもらえなかったんだって(笑)。紗倉:それはひどい!!志茂田:でも、その時間があったから「そうだ、小説を書いてみよう」という気持ちになったから。入院がなければ今はなかったかもしれない。それで病院で小説を書いて、新人賞に初めて応募したんだけど、それが二次審査を通ったの。だから、2~3年懸命にやったら受賞できるかなと思って。それで、小説家を目指すことにしました。紗倉:そう思うと、やぶ病院にあたったことは結果的にはよかったのかもしれないですね(笑)。志茂田:紗倉さんは、なぜAV女優になろうと思ったの?紗倉:中学生の頃、14歳ぐらいだったと思うんですが、父の留守中に書斎に入ってたまたまビデオを再生したら、AVが流れ始めたんですよ(笑)。志茂田:あら(笑)。紗倉:本当にたまたまだったんで、かなり衝撃的でした(笑)。「こんなふうに裸で表現をしている女性が世の中にいるんだ!」って・・・。志茂田:14歳からAV女優になりたかった?紗倉:まだ見てはいけない年齢のときだったので、その時は思いを封印していたんですが。「然るべきタイミングが来たときにぜひやってみたい」という思いはずっと持っていました。志茂田:中学卒業後はどうしていたの?紗倉:卒業後は、全然関係のない高専という工業系の学校に通っていました。勉強もすごく楽しかったんですが、裸で表現する仕事をいつかしたいという思いが、心のしこりとして、ずっと残っていて。ネットで「AV女優、募集」と適当に検索をかけて今の事務所に応募して、18歳でデビューしました。■◆国語の試験が読書嫌いを生むことも紗倉:志茂田さんは小さい頃から本がお好きだったんですか?志茂田:読書は好きでしたよ。小学生の頃から大人の小説を読んでいるぐらいだったし。と言っても当時は作家になろうという気持ちは全くなかったんだけど。紗倉さんも小説を書かれているけど、文章を書くのは前からお好きだったの?紗倉:それが、実はすごく苦手で・・・・・・。志茂田さん、以前LINEブログで“センター試験”について書いてらっしゃたことがありましたよね。「100人いたら100通りの国語の答えがあるのに、出題者の邪推のせいで答えが決まっていて、その答えを書かないと正解を得られない仕組みになっている」というような内容の。志茂田:これはとても不条理な問題よね。作家は、読者に迎合して本を書いているわけではないと思うの。自分の感性で書いて、それを読者がどう解釈してどう評価してくれるか?ということだと思うのよね。紗倉:作者は読者を意識しすぎた文章を書かなくていいし、読者は自由な感想を持ってもいいということでしょうか?志茂田:そう。感想は各々違って当然。「限られた文字数で感想を書け」と言われたら、だぶって見えるような部分も出てくるかもしれないけど、細やかな感想は人それぞれ違っているはずなの。なのに試験やテストでは、数行で感想をまとめて無理に採点されたり、持って回ったような言い回しの5つぐらいの回答から一つを選ばなきゃいけない。紗倉:おかしな話ですよね。志茂田:その気になれば全部正解のような気もするし、その気になれば全部間違っているような気もする。どれが正解かなんて、決められるわけがないの。僕は、そんな風に試験に出されることによって、文学作品や小説を読むのが嫌になってしまう人が出てくるんじゃないかというのが不安。紗倉:すごく共感したんです。実は私は、まさに志茂田さんが懸念されていた状態になってしまって。それで本が嫌いになっちゃったんです。志茂田:そうだったのね・・・・・・。それはいつ頃から?紗倉:小学生のころにはすでに。国語のテストの「このとき著者はどう思ったでしょうか?」という問題で、私の答えはことごとくバツにされていたんですよ。自分の感性を否定されているようで、本を読むのが嫌になって。感想を書くような作文も嫌で、いけない話なのですが、当時は母親にかわりに書いてもらっていました。志茂田:そういう風に感じてしまった人は、きっとたくさんいるはずなのよね。でもそこから本を書くようになったなんて、すごい心境の変化!紗倉:自分でも信じられないくらいです(笑)。志茂田さんは入院がきっかけで小説家を目指したとおっしゃっていましたが、実は私が文を書くようになったきっかけも入院だったんですよ。志茂田:あら、一緒。なんの病気だったんですか?紗倉:それが、原因は不明のままで。とりあえず安静をとって4日ぐらい入院することになったんですが、入院したらなんだか元気になっちゃって。志茂田:そこも一緒なのね(笑)。紗倉:病院で静かにしていると安心するのか、不思議と元気になっちゃうんですよね(笑)。それで、やることもなく一人ボーっとしていたんですが、ふと「私、今心の中にすごく溜まってるものがあるのかもしれない」と感じて。それで自分の気持ちを爆発させるじゃないですけど、何か言葉に落とし込みたくなって、携帯に文字を打ち始めたんですよ。志茂田:どのようなことを?紗倉:自分の自叙伝のような、小説のようなものでした。一度打ち始めたら止まらなくなって、人様に見せるのも恥ずかしいようなはちゃめちゃな文ではあったんですが、原稿用紙80枚ぐらい打ち込んでました。志茂田:よっぽど溜まってたのね。紗倉:意識はしてなかったんですけど、とまらなくなってしまって・・・(笑)。それで、書けたっていう達成感のようなものから「今まで避けてきたけど・・・・・・私、もしかしたら書くことが好きなのかも!」と思ったんですよ。これをきっかけに文を書くことにすごく意欲的になって、コラムを始めてみたり、ブログやTwitterを更新する頻度も変わっていきました。■◆いつの間にかTwitterが悩み相談の場に紗倉:Twitterと言うと、志茂田さんは現在ご自身のTwitterでお悩み相談をされていますよね。志茂田:そうね。気が付いたらそうなっていたんだけど。紗倉:よく拝見しています!気が付いたらということは、志茂田さんが始めたいと思って始めたわけではなかったんですか?志茂田:もともとは、僕のTwitterに送られてくるリプに対して、「それは同感できますね」とか「それは違うと思います」ぐらいに答えていたのね。そうしたら、いつの間にか悩み相談みたいなリプが送られてくるようになって。それに答えているうちに、習慣になったって感じかしら。紗倉:流れでそうなっていたわけですか!志茂田さんの説得力ある言葉に、助けを求めたくなるんでしょうね。志茂田:紗倉さんは、普段友人の相談にのったりすることはあるの?紗倉:たまにあります!友人の中にも、孤独を感じている子がけっこういるみたいで。志茂田:僕のTwitterでもだけど、心のリズムを壊してしまっている若い人はずいぶん多いのよね。紗倉:私には強く見えている子も、実はさみしい思いをしてるんだなって、意外に思うことがあります。志茂田:仕事柄、性に関する悩み相談をされることも多いんじゃない?紗倉:Twitterで言うとやっぱり性のお悩み相談はよくありますね。でも、私もこの仕事を長年やっているとは言え、技術があるかと言えばそうではないので(笑)。アドバイスも「気合いだ!」とか、「愛だ!」みたいなことで終わっちゃいます。志茂田:あはは(笑)。紗倉:だから、相談にのって的確なアドバイスを送るって本当にすごいことだなと。それに志茂田さんは、誹謗中傷と言うか、心無い言葉もキレイにかわしてらっしゃるじゃないですか!そこがまたすごい!!志茂田:基本的に、その人の状態を受け入れてあげることが大切なのよね。心のリズムを壊してしまっている人には特に。いきなり相手を否定して「こうでなければいけない」なんて言うのは、ずいぶん上から目線になっちゃうし。だから、どんな悩みや意見を寄せられても、いったん相手を受け入れてから「ではどうしたらいいのか」というのを考えていくようにしてます。紗倉:そういった批判の声とか、社会的なノイズみたいなものは、一回自分の中で受け入れてから対応するっていうのが、志茂田さんのスタイルになるんですかね。志茂田:うーん。そういうことになるのかな。紗倉:志茂田さんは、もともと周りからの意見はあまり気になさらない性格だったんですか?志茂田:ううん、気にはしますよ。でも、そのときはそれなりに傷ついても、長く引きずることはないかな。気持ちの切り替えは、子どものころから早かったかもしれない。紗倉:気持ちの切り替え・・・大切ですよね。志茂田:いつまでもそのことに囚われていてもしょうがないものね。紗倉:SNSは特に、そういう心無い言葉が飛び交いやすい場でもあると思うんです。例えばファッションひとつとっても、いろんな意見を持っている方がいるわけじゃないですか。志茂田さんの個性的なファッションをいいと言っていくれる方もたくさんいらっしゃる反面、それを悪く言う方もいる。そのあたりは気にされることはないんですか?志茂田:それは全然気にしない。SNSってそういうもんですし。自分は安全なところにいるから、強気になって何かを言ってくる人が多い訳で。そんな風に誹謗中傷を言ってくる人は無視するのが一番!だけど、気にしてガクッと落ち込んでしまう人は結構いるのよね。紗倉:デリケートな人が多いのかもしれないですね。志茂田:実際に僕のところにも、そのような内容の相談もたくさん届くし。紗倉:実は私もSNSとかの誹謗中傷はけっこう気にしちゃうほうです・・・・・・。志茂田:そういう誹謗中傷を言ってくる人は、実は弱くてかわいそうな人なんじゃないかな。だから、そんな言葉は気にしなくていいのよ。紗倉:志茂田さんにそう言っていただけると、SNSの誹謗中傷なんてどうでもよくなっちゃうのが不思議です(笑)。■◆来年は小説も執筆予定紗倉:憧れの志茂田さんとお話しできて、また一段と書くことへの意欲が湧いてきました。志茂田:それは嬉しい(笑)。これから書きたいことや発信していきたいテーマは決まってるの?紗倉:今まで書いた小説は、自分の仕事のことと家族のことが題材になっていて。身近なところがテーマになってたので、次は違うところに目を向けて書きたいなと思っています。と言っても、今は私のスポンジがカラカラの状態で、何も絞り出すものがなくて・・・・・・。志茂田さんのブログにも書かれていたんですが、旅に出たり、心を豊かにすることを中心にして生活していきたいですね。あとは、本以外の活動になりますが、絵を描いてみたいなとも思っています。志茂田:絵を描くのがお好き?紗倉:はい!すごく好きです。志茂田:どんな絵を描くの?紗倉:水彩画と、ボールペンで書くようなモノトーンが多いですかね。目玉を大きく描くとか、「闇が深い」と言われるような絵がほとんどです(笑)。なので今後は、志茂田さんのように見る人をハッピーにできるような絵も描いていきたいですね。素朴な疑問ですが、志茂田さんはどんなタイミングで絵を描かれているんですか?描きたいなと思ったタイミングで描くとかでしょうか?志茂田:僕が活動している「KSアーティストクラブ」の作品展が年に1回あるので、最近はそのために描いている感じかしらね。締め切りに近いものがないとなかなか(笑)。紗倉:なんだか安心しました。志茂田さんでも、締め切りがないと描けないときもあるんだなって(笑)。志茂田:腰を上げるのに時間がかかっても、好きなものを描いてるから、描き出しちゃえば楽しいの。本も絵もだけど、本当は「書きたいな」という衝動に駆られたときに書くのが1番よね。紗倉:気持ちが高まったときの作品は、勢いが違いますよね。志茂田さんは今後やっていきたい活動とかはあるんですか?志茂田:1998年にはじめた、子どもへの絵本読み聞かせ活動や、それに連動した絵本や児童書の制作は今後も続けたいです。紗倉:ステキな活動ですよね!小説を書く予定はあるんですか?志茂田:この絵本の活動やTwitterの悩み相談をしている間にも、実は書きたいなというテーマが4つほどたまってきていて。来年は1冊、できれば2冊小説を書くつもり。紗倉:わあっ、すごく楽しみです!志茂田:あとは、僕は成り行きを大事にしてるから、成り行きから生まれたものもやっていきたいと思っていて。小説や絵本でなくても、違うところに分岐していったらそれはそれでおもしろいかなって。自分にとっては未知なこともやってみたい。そのあたりは、明確な目標を作るよりも、成り行きが化けてくれるようなおもしろさに期待したいですね。紗倉:私もそれぐらい心に余裕を持たなきゃなあ・・・。今日は本当に、ありがとうございました!(石部千晶:六識/ライター)(渡邊明音/撮影)(KANAKO/ヘアメイク)(ハウコレ編集部)
2017年11月17日今回は、Twitterフォロワー数70,000人以上、「ネガティブ」「非モテ」「こじらせ」などの投稿で多くの女子の共感を得ている、ハウコレライター・あたそさんをインタビュアーに迎え、ネガティブ女子4人による「ネガティブ女子座談会」を実地しました!座談会開催に当たり、あたそさんがTwitterで参加者を募集したところ、120名ものネガティブ女子からの応募が!事前アンケートを元にあたそさんが厳選した4名は、生粋のネガティブ女子ばかり。ネガティブ女子同士、「ネガティブであるが故の失敗談」や、「ポジティブ女子のここがわからない!」など、ネガティブ同士だからこその“あるある”がたくさんあった様子。読者の皆さんも、彼女たちに共感しつつ、ネガティブな恋愛から抜け出すための方法を見つけられるかも!?!?そんな座談会の様子をお届けします!■変なことを言ったり余計なことをしたりして、相手に嫌われるのが怖いまず、“こういうのは絶対に嫌!”とか、“こんなことできない!”ってことある?私は容姿について言われることがマジで嫌。ほめられてもバカにしてるのかって思うし、けなされるのも「は?」って思うし(笑)。あたそ:ライター。神奈川県横浜市出身。約9カ月かけて世界を放浪した後、現在ぼちぼちの社畜ブス。安月給。Twitterでの非モテ・容姿に対する自虐、音楽ネタのツイートが人気を博し、現在フォロワー数は70,000人を突破。そのほか恋愛コラム、音楽ライター、バンドのニュースリリース、イベントへのコメント寄稿などでも活躍中。2015年に開催されたトークイベントも2年連続で大盛況のうちに終了。またの名をTwitter界のニュー卑下アイドル。一同わかる!恋愛で言うと、絶対自分からは誘えない。誘えないですよねぇ。伊藤:21歳、演劇関係。「私何かしたかな?」と周りの人を不安にさせるレベルの、自他ともに認める人見知り。自分と同じ嗜好を持つ「お芝居の話ができる人」を好きになりがちだが、自己評価の低さと経験の少なさでいつもうまくいかない。演劇を頑張ればその人と仲良くはなれるが、良くて同僚で、恋愛関係に持ち込めない。自分から誘って断られるのが嫌で。好きな人と二人きりになれたのに、意識しすぎちゃってなにも話せなかったなんてことない?「この人好きかも」って思った瞬間に意識しすぎちゃうかも。なんとか視界には入りたいけど、こっちからはいけないみたいな。ごん:23歳、会社員(縫製)。「そろそろちゃんと人とかかわって幸せになりたい」という思いから参加。友達となにを話していても結局自分の嫌なところに行き着いてしまうネガティブシンキングの持ち主。好きになるという感覚がわからないが、アイドルにはリア恋状態。やっとできた彼氏(すでに破局済み)が宗教に入っている人だと発覚。「変なことして嫌われたくない」って思っちゃいますね。さき:24歳、ニットデザイナー。飲み会の帰りなどに、最近別れた元カレの家の前に行ってはぼーっと見つめていたり、ひどい時は裏口に回って洗濯物の匂いを嗅ぐという行動を繰り返している。「私がこんなこと言ったら、どう思われるんだろう・・・」という気持ちからか、とにかく好きという感情を伝えるのが苦手で、空回りしてこじれてしまう。「関係性を壊したくない」とかも考えちゃいます。じーゆー:25歳、パーソナルトレーナー。年齢=彼氏なし。男性とかかわる機会がない人生に嫌気が差し、今年から風俗でバイト開始。貞操は守っている。そこで「男性に求められること」に自信がつきつつも、いまだに本当の恋は味わっていない。最近好きな人が出来てデートを2度ほどしたが、彼女持ちだった。そうなんだ~。私は、好きな人と話すときは“間”があるのが嫌だから、次に何を話そうとかすっごい考える。無言って気まずいじゃん。つまんないなって思われたら、友達としても彼女としても今後の関係がよくなることはないなと思って、頑張って話しちゃう。私は黙っちゃいます。ただ、一緒にいられて嬉しいからニヤニヤしちゃうんだけど。素直に、「一緒にいられて嬉しい」って言えばいいじゃん!そのほうが絶対にかわいいよ。キモくないですかね?キモくないよー。「嫌われたくない」っていう思いがあるから、「ここまでは言ってはいけない」ってストッパーがすぐかかっちゃうんですよね。大丈夫だよ!それに、大人になってからって、そんなに人のこと嫌いになることなくない?一同ないかも。よっぽどのことがない限り嫌われることないよ。私は、好きじゃない人には「好きになっちゃう」って冗談で言えちゃうんだよね。そんな風に言えたらかわいいかも。そうやって練習しとけばいいんですかね。そうだよ。そういえば以前、飲み会の帰りに、全然好きじゃない人の腕を組んだら、後日友達づてに、その男の子が私のことを気になってるみたいだよって聞いたことがありましたね。できるんじゃん!それが、自分の好きな人に対してはできない・・・・・・。一同だよね~。意識しすぎちゃってるから、好きな人には思い切った行動がとれないんだね~。ポジティブ女子なら、臆することなくガンガンいけるのかもしれないけど。ネガティブ女子にはハードル高いよね。■ネットや雑誌をチェックしてモテテクを勉強はするけど、実践できない男の人と2人でお酒は飲まないの?あまり飲まないですね。女性誌とか読んでると、「酔っぱらったときは甘える」みたいなことが書いてあるけど、私はそういうのができないんです。甘える自分が恥ずかしくて。そうだよね~。それに、甘えられるってことは絶対に理性があるってことだもんね。「今から甘えるぞ☆」って気持ちでやってるわけでしょ、そういう女子は。頭ポンポンとかされてさ、なにメスの顔になってるの?みたいな。一同いるいる!本当に嫌だよね、あれ。めんどくさい・・・・・・。そういう女にはなりたくないけど、そういう技がひとつでもあれば何か変わるのかな、なんて思ってハウコレとかのサイトを見るんですけど・・・・・・できない。甘えることがそもそもできないですよね。自分が甘えたところで気持ち悪がられるんじゃないかって思っちゃう。ハウコレの記事に、「砂浜デートでわざとコケてそのまま腕を掴んで歩く」なんてテクが紹介されてたけど、私がやったら「豚がこけてるんじゃねぇ!」て思われそうで。試すのが怖いですね。モテテクって、かわいい人がやるから成立するんじゃないかって思う部分はありますよね。そうそう。ボディタッチとかも勇気がいります。「手がベタベタだったらどうしよう」とか、「顔を近づけて肌見られるのやだなー」「産毛濃いのがバレてるかなー」とか、雑念が邪魔して集中できない。でも露骨にモテテク使う女って、同性から見てて嫌だよね。「男だけに好かれればいいの?」とか思っちゃう。気丈な女を貫くのもありなんじゃないかな。■直接話すのは苦手だから、SNSを見がちになるよね!私は、今まさに過去の恋愛を引きずってるんです。半年ぐらい前に別れた彼のことがなかなか吹っ切れられなくて。「あのとき言いすぎちゃったかな?」とか、「もっと素直に話せばよかったかな?」とか後悔ばっかりです。それから、人がいる場所に飛びこむのが怖くなっちゃって、今は仕事に没頭しちゃってますね。確か、さきさんはけっこうヤバい人なんだよね!彼の家が近いので、気になっちゃって。お酒を飲むとさみしくなるので、友達と別れたあとにちょっと遠回りして、何をするわけでもないけど家の外から眺めてることがあります。「ここで生活してるんだな」って・・・・・・。一歩間違えばストーカーじゃん!だいぶ引きずってるね。でも、私も別れた彼のSNSとか見ちゃう。みんな見てるんだね(笑)。でも、わかる。相手のやり取りとか写真も見ちゃうよね。ご飯に行った写真とか見ると、誰と行ったんだろうって相手を探しちゃう。うんうん。このクリスマスパーティー、こんなメンバーでやってたんだとかチェックしちゃいます。でも、ポジティブな友達に「コソコソと元カレのインスタ見てる」とか言うと、「見つけちゃったからフォローしていい?って言えばいいじゃん」とか言われて。でも、そんなこと言えたら苦労してない(笑)。怖いとか思われたら嫌だし。別れたあとだもんね。例え気になってる人だとしても、「申請していい?」って聞いて「えっ」て躊躇されたらどうしようと思うと、聞くのは怖いですよね。■ネガティブ女子の恋愛や出会いはどんな感じ?最近の恋愛はどんな感じなの?私は25年生きてきて、25年間彼氏がいないんです。会社内に男性はたくさんいるんですけど、なかなか発展しなくて・・・・・・。私もです。男性と話すのが苦手で。でも今、大学時代に演劇の授業で一緒だった先輩のことが好きなんです。演劇の話で盛り上がるし、趣味も合うし。ただ、その先輩がヤリチンで有名で。一同えー!!!でも、いい人なんですよ。私が出た演劇の舞台とかも、時間を作って観に来てくれるし。付き合いたいの?付き合いたいですね。ただ、昔フラれたことがトラウマで。実は、前に好きになった人も演劇をやっている仲間だったんです。普段男性は苦手だけど、共通項があるとガッといけるんですよね。でもガッつきすぎて、フラれて、傷つく、みたいな。距離感がつかめなくて、頑張れば頑張るほど、恋愛に関してはうまくいかないです。あー。でも、趣味が一緒ってだけで簡単になびいちゃだめだよ。一時期サラリーマンの人と300円バーみたいなところで話してみたこともあったんですけど、全然話が盛り上がらなかったんですよね。それがあったから、余計そう思っちゃってるのかもしれないです。なるほどね。みんな、男の飲み友達とかはいるの?一同いない・・・・・・。そこじゃない?みんな一点集中型なんだね。いろんなところに種まけばいいじゃん!合コンとか行かないの?自分がガツガツしてる姿を女友達に見られたくないんです。そもそも、合コンに一緒に行くような肉食系の友達がいないんですけど(笑)。相席屋おすすめだよ、タダで飲めるし。気になるんですけど、なかなか一歩が踏み出せないんですよね。入るだけだよ。ただ、そういうところに行っても、結局その場だけで終わっちゃうんだよね。そうなんです。収穫のない飲みの場に行くと、帰った後にむなしくなっちゃって。一同わかる・・・・・・。きっと、恋愛が趣味な女の子は違うんだろうね。そもそも、本当にモテる人は合コンに行かないっていうじゃないですか。友達に「合コンしようよ」って言っても「そんな場所にいい人いないよ」とか言われて。でも職場にもいい人いないし、どこで出会えばいいの?みたいな。マッチングアプリは?流行ってるし(笑)ちなみに、みんなはどういう人がいいの?ちょっと変わってても、尊敬できる部分がある人かな。仕事をしてて、食べ物の好みや金銭感覚が合う人がいいですね。あと、さみしくさせない人。仕事してる人(笑)。でも重要。私は、言葉にして伝えてくれる人がいいですね。言葉にしてくれないと不安になっちゃいますよね。なるほどね。リードしてくれるような男が合うのかもね。■「私なんか」って、どうしても思っちゃう相手からすごいアプローチされたら引いちゃうとかない?合コンで知り合った全然興味ない人から後日連絡が来たら、とりあえずご飯は行きます。ただし、それ以上には発展しないですね。家についてこられたんですけど無理やり帰しました。でも、そこでそういうふうになれる人が勝つのかなって(笑)。とはいえ、私はそこは超えられないんですが。家についてこられるのはヤバい(笑)。私は好きな人に好かれるのも嫌なんだよね。「尊敬できるステキな人が、私なんか好きになるのか?」って思っちゃって。「もうちょっといい人いるんじゃない?」って、なんか引いちゃう(笑)。あと、友達だと思ってた人が自分のことをいつの間にか好きになってくれてたってパターンもよくあるじゃん。周りの友達なんかは「私のいいところを見ていてくれて嬉しい」なんて言ってるけど、私は「今まで男女の友情を築いてきたのにあんたはここでぶち壊すんだ」って引いちゃう。“私なんか”でいうと、私もそういう思いを持っていて。その思いが強くなると気持ちばかりが焦っちゃって、彼の前で急に泣き出したりしちゃうんですよ。彼もびっくりして、なんで泣いてるのか聞かれても、自分でもうまく説明できなくて。それがきっかけで距離ができちゃうことがよくあります。私も、好きな人ができても「私なんかが好かれるはずがない」って卑屈になっちゃうんですよね。すごい好きなんだけど、「私なんか面目ない」みたいな。それで、その人に好かれようというよりは、その人にいかにおもしろいと思ってもらえるかという感じで、いじられキャラに徹してしまうんですよね。結果的に、男友達と同じようなポジションになっちゃう。“私なんか精神”あるよね~!!!瞳に映ってごめんなさいみたいな(笑)。友達に、「あんた、会うと普通の女の子なのに、Twitterではめっちゃ暗いよね」とか言われるんですよ。バレてるんだって思って(笑)。それから、ポジティブになれるハーブのサプリメントとか飲みはじめてます。大丈夫なの、それ(笑)。ちょっとでも前向きになれるかなって。効いてるの?よくわかんないけど、泣きたくなるようなことはなくなったかも。みんな泣きすぎじゃない?私は男の人で泣いたことはないかもなぁ。毎日のように泣いてた時期ありましたね。彼と遠距離になってときに、今の自分の気持ちを書き留めておこうと思ったんです。で、見返してみたらひたすら暗くてびっくりしました。確かに暗いね(笑)。■チャンスがあっても一歩が踏み出せない・・・・・・。ナンパされて、ついて行ったことある?一同ない!そうなんだ。そういうときの対応もわからないよね。モテ系はそういうときについていけるんだろうなー。おごらせるだけおごらせてね。私は、ナンパされても「大丈夫です、大丈夫です」みたいな根暗な感じになっちゃう。ナンパじゃないけど、合コンとかでそんなに興味がない人に声をかけられたら、ご飯は食べに行くけどその後は特に何もないことが多いかな。とりあえずご飯は行くっていうこの積極性を、好きな人に向けていければいいんですけど・・・・・・。好きな人の前だと不安になっちゃって、本当の自分でいられなくなっちゃうんですよね。じゃあ、飲み終わったときに「このあと俺ん家で飲まない?」ってなったときはどうする?私はわかんないふりして「終電なんで帰ります」って帰っちゃうけど。何が正しいんだろう。私は行けなかったですね。好きな人と、私と、もう一人女の子と3人で飲んでて、終電がもうなかったので“女の子の家で泊まる”“彼の家で泊まる”“漫喫”の3つの選択肢があったんです。でも勇気がなくて、漫喫を選んじゃいました。そういうところでついていけないからダメなんだろうね。そう思ったんですけど、これで失敗したらもう友達にさえ戻れないかもしれないし・・・・・・って葛藤して。だから私は正しいと思ったんですけど。いっちゃったらよかったんですかね?興味がない人だったらあれだけど、好きな人だったらね。男の人も、そこで“俺に興味ないのか”って思うかもしれないしね。でもその人の性格にもよるだろうし・・・・・・難しいところだよね。■ポジティブ女子のここが理解できない!「もう次の彼氏できたの!?恋愛お休みとか言ってたじゃん」みたいな人いるよね。一同いるー。切り替えが早い。“別れる別れる詐欺”みたいな話をされることあります。一同そうそう!別れないんだよね。あと、前向きな女はさ、人の好意をすべて受け入れるじゃん。博愛主義者みたいな。ああいうのもすごいよね。人の幸せなんて願えない。“自分が一番幸せ”がいいよね。私はよく恋愛相談をされることがあるんだけど、「私彼氏いるんだけど、違う男の子から言い寄られてぇ、どうしたらいと思う?」とか。「知らねぇよ!」みたいな。そういうのない?彼氏いる子は彼氏いる子同士でコソコソ話してるから。彼氏いないからって、報告してくれないのはさみしいね~。報告されたらされたで嫉妬しそうだけど(笑)。そういえば、ポジティブ女子って素直に「さみしい」とか言えたり、酔っぱらった勢いで電話しちゃったりできるじゃん。あれ、すごいよね。強い。酔っぱらったら、一人で泣くしかできないもん。ポジティブ女子っていうと、どんな人を思い浮かべる?二階堂ふみとか?一同あー。あの顔だったらポジティブになるよね(笑)。あと、ポジティブ女子って自分の魅せ方を知ってるんだよね。それに、自分が愛されていることを知ってる。「嫌われたくない」とか言わないよね。こっちは嫌われないように生きてるのに(笑)。人に嫌われない人って、“人に嫌われたくない”とかあまり考えないんだろうね。好かれると嫌われるとか考えていなくて、自分の気持ちを表現するのが上手で。嫌われたくないって思っている人ほど、自分の気持ちをため込んじゃうからよくないのかも。私も変な遠慮心はあるかも。3人でジェットコースター乗るときは、「私はいいから2人で並んで乗りなよ」とか言っちゃう。本心じゃないのに。うんうん。ポジティブな人は変な遠慮はしないよね。■ネガティブが故の後悔とは?ネガティブが原因で後悔したようなことってある?好きな人にきちんと思いを伝えられなかったことです。「私のこと好きになってくれるはずない」って思うし。学生時代好きになった人は3人ぐらいいるけど、傷つくのが嫌で誰にも思いを伝えられてないですね。そっかぁ。それはみんなありそうだよね。言葉にしないと伝わらないことって絶対あるもんね。それに自分がモヤモヤしちゃう。言わないほうが引きずっちゃいますよね。うん。言ったほうが気持ちの整理はつくよね。あと、彼の前では強がっちゃって、あとあと後悔しちゃうこともありますね。あるある!好きな人だからこそ、素直になれないんだよね。私たちが素直なポジティブ女子になる日は来るのかな・・・・・・。がんばろうね(笑)。■座談会を終えて-あたそさんからネガティブ女子へのコメント伊藤さん他の方々がアンケートを1~2枚に収めているにも関わらず、なんと9枚分も思いの丈を綴っていくれました。内容も内容で、やばい念のようなものを強く感じたので、「この人、絶対に駄目だ。私が救ってやらねば・・・。」ということで決定。趣味が同じ人に出会うとすぐ好きになってしまうの、めっちゃ分かる~!!!でも、趣味が同じでも価値観や考え方は違うし、共通項見つけて無駄に喜んで空振りしちゃうことはよくあることだぞ!気を付けような!!!ごんさん「やっとできた彼氏が宗教に入っている方でした。」という攻撃力の高すぎる一言が、気になりすぎて、詳細を知りたすぎて来ていただきました。ジャニーズや超特急が好きすぎて、青森から上京してきたっていうのも、すごく良かったです。話を聞いて、「すごく考え込んで話をする方なのかなあ?」と思いました。あと、「人見知りのくせして、ちゃんと面白いことを発言しようとしちゃうんだろうなあ~」とも感じました。こういう人って、夜一人でシャワー浴びながら反省会をして、いろいろと後悔しちゃうんですよね~・・・・・・。「一緒にいるのが楽しいから好きなのか?」「顔がタイプだから好きなのか?」「お金持ちだから好きなのか?」といったような「人を好きになる」感覚が分からないそうです。「それが恋なんだよ・・・・・・みんな恋が分からないから少女漫画やラブソングがこの世には腐るほどあるんだぜ・・・・・・・・・」と言いながら抱きしめてあげたい。じーゆーさん男性ときちんと関わる機会がなく、「25年間彼氏がいない」とのこと。そんな自分に嫌気がさし、今年の誕生日に性感エステの面接を受け、働き始めたというのを聞き、「もう頭の中がぶっ飛びすぎててこれは・・・・・・」と思いました。しかも、“最近好きな人ができて、デートを2度したのにも関わらず、彼女持ちだった”という話も、「男はクソ話」で盛り上がれそうですよね。会ってみたら、男友達多い慕われるタイプなんでしょうな~という感じ。モテないとかそういう問題ではなくて、もっと自信を持てば彼氏なんてひょいっとできてしまいそうだけどな~。警戒心強そうだったので、それも解いてさ~。彼氏~作ろうぜ~彼氏~。さきさん最近彼氏と別れたらしいのですが、「飲み会の帰りなどに元カレの家の前でぼーっと見つめていたり、ひどい時は裏口に回って洗濯物の匂いを嗅ぐ・・・・・・」という話が凄まじすぎて、決定。なんというか、捕まらないようにね・・・・・・。どういう人が来るんだろう、と思っていたのですが、会ってみたらただのお洒落な方でした。その雰囲気で、しかも職業ニットデザイナーならイケるじゃん!敵無しじゃん!!!って感じです。自分でも自覚はしているみたいですが、好きという感情を伝えるのが苦手だそう。「自分がこんなこと言ったら相手は何を思うんだろう?」とか、相手の気持ちを考えすぎてしまう人なのかと思います。良いことだと思いますけどねえ~。インタビュアー・あたそ文・石部千晶(六識)(ハウコレ編集部)
2016年09月09日読売テレビ入社1年目の黒木千晶アナウンサーが、10月より「読売テレビPR隊長」に就任することになり31日、現・隊長の諸國沙代子アナウンサーからバトンを受ける「引き継ぎ式」を大阪市内の同局内で行った。歴代の新人アナウンサーが務めている「PR隊長」。黒木アナは4代目で、10月1日からは初冠となる番宣番組『Let’s Go! チアキちゃんねる』もスタートする。黒木アナは神奈川県横浜市出身。「関西に来てまだ4カ月。慣れないことも多いですが、関西のみなさんに早く顔を覚えていただけるように、明るく元気に番組をPRしていきたい」と抱負を。「関西らしい文化に体当たりでチャレンジしたい。お笑いのノリを勉強中です」と意気込んだ。先輩の諸國アナは"タイガース愛"を語り出すと止まらない熱狂的な阪神ファン。これに対抗するアピールポイントを聞かれた黒木アナは「レジ打ち」と答え、学生時代にスーパーのアルバイトで経験したおかげで「1円もミスを出さない!」という見事なレジ打ちの技を身につけたことを強調。この特技から「ミス0円」とのニックネームもついたそうで、「お金には厳しいので、関西らしく値切りをするロケにも番組で挑戦したい」と張り切っていた。そんな黒木アナに、諸國アナは「関西なので体を張るロケも多いですが、何事もやり切ることが大事。期待しています」とエールを。「私もいろんな失敗をしましたが、メンタルは強くなった」と新人時代を振り返り、「多少の失敗があっても死なないから(笑)」と黒木アナにアドバイスを送った。また、「夜、タクシーに乗ったとき、運転手さんに『今日はアカンね』と話しかけられたら、主語がなくてもだいたい阪神のこと」と関西の"常識"も伝授。黒木アナを「いいアドバイスをいただきました!」と感激させていた。
2016年09月01日人気ロボットアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズや、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズなど数多くの作品を手がけた脚本家の両澤千晶さんが、19日に大動脈解離のため死去していたことがわかった。56歳だった。『ガンダム』情報の公式ポータルサイト「GUNDAM.INFO」が、22日の更新で発表。サイトでは「心よりご冥福をお祈りいたします。葬儀に関しましては当社よりお知らせすることはできません。ご了承のほどよろしくお願い申し上げます」としている。両澤さんが手がけた『機動戦士ガンダムSEED』は、2002年10月よりTV放送がスタート。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』をはじめ、スピンオフ作品なども展開し、現在も高い人気を誇っている。
2016年02月23日