育児の悩みはつきないもの。育児といえばママの悩みが取りざたされることが多いのですが、パパだって悩んでいます。大きな悩みが育児と仕事の両立。残業が多く帰宅が遅いため育児に時間を割けない……というのはもちろん、残業が少ないパパにも悩みはあるようです。今回はそんな「パパの育児に関する悩み」に焦点を当ててみました。 1. パパの育児は何時間?ママの希望とのズレ株式会社ドゥ・ハウスの調査によると、パパの平日の育児時間は以下のとおりでした。1時間未満(36.8%)全く関わらない・関われない(34.8%)1~2時間程度(19.5%)もっとも多いのは「1時間未満」、次いで「全く関わらない・関われない」とあまり育児に時間を割けないパパ。仕事で残業して帰宅したら子どもはすでに寝ている……というパパも少なくないのかもしれません。子どもと関わる時間の多いママにとっては、仕方ないと思いつつも「もう少し子どもの相手をしてほしい」と思ってしまいますよね。ママは何時に帰ってきてほしいと思ってる?実際に周りのママに「パパに何時に帰ってきて欲しいか」聞いてみると、以下の結果となりました。()内は第一子の学年です。20時までには帰ってほしい(小3)定時+1時間まで(年少)19時まで(3歳)定時(1歳)だいたい定時~20時までには帰ってほしいと考えているようです。また、子どもの年齢が低いほど、帰宅時間も早くなっています。ただ、周りのパパに聞いてみたところ「周りが残業していたら帰れない」「残業しないと休日出勤になる」「定時に帰ったら収入が減る」などの意見がありました。やはり多くのママが望む定時~20時に帰ることは難しいようです。育児を手伝ってほしいから早く帰ってほしいママの気持ちと、仕事に専念したいから早く帰れないパパの気持ち。そういった考えのミスマッチが、夫婦間のトラブルに発展するのかもしれません。 2. 残業の量で異なるパパの悩み同株式会社ドゥ・ハウス調査で「現在の家事・育児の悩み」について聞いたところ、全体で多かったのは「子どもとの時間がもてないこと(16.7%)」、「子どものパパ同士で何を話していいかわからない(11.4%)」でした。また、残業が少ない・多いパパで悩みの内容も異なるようです。残業が少ないパパの育児の悩み残業20時頃までのパパの悩みは、「家事・育児で自分の時間がもてないこと(16.5%)」、「子育ての考えかたについて配偶者とズレがある、意見が合わない(16.5%)」が多くなりました。他のパパよりも時間が取れるからこそ、育児のことでママと揉めたりしてしまうんですね。また、「子どもとの時間がもてないこと」に悩むパパが多いのに対して、仕事が終わったら育児が待っている……という、「自分の時間がもてない」現状に、疲れやストレスがたまってしまうようです。その結果、最近話題の仕事が終わっても家に帰らない「フラリーマン」の問題にもつながっているのかもしれません。「自分の時間がないこと」に悩むのはママだけではなく、イクメンパパもだということですね。残業が多いパパの育児の悩み一方で「残業20時以降までのパパ」の悩みは、「子どもとの時間がもてないこと」が約3割を占めています。育児に関する悩みではなく、そもそも「育児に参加できないこと」が悩みというのは、なんとも悲しいことですよね。さらに、「子どもが『ママのほうがいい』ということ」が他のパパよりも高い結果に。育児に参加できず、子どもにもなかなか懐かれないという、負のスパイラルに陥っているのだと考えられます。このままずっと子どもと関われないと、長期的に見て「子どものことがわからない」となってしまうおそれがあります。 3. パパは家事育児を楽しんでる?さらに同調査で「家事・育児を楽しんでいるか」と尋ねたところ、小学校低学年の子どもがいる層では「楽しんでいる」と「まあ楽しんでいる」の合計は、家事が58.9%で育児は82.9%となったそうです。仕事の終業時間で見てみると以下のとおりに。家事を楽しんでいる(全体:58.9%)時短~概ね定時あがり:66.9%残業20時ごろまで:55.3%残業20時以降まで:47.4%育児を楽しんでいる(全体:82.9%)時短~概ね定時あがり:86.1%残業20時ごろまで:82.4%残業20時以降まで:77.2%家事や育児に関わる時間が多いパパほど、「楽しい」と答えている人が多いことがわかりますね。仕事後の家事や育児は大変ではあるものの、その分だけ気づきや発見、触れていないと見えてこない楽しさがあるのかもしれません。それに、パパが早く帰ってきてくれることでママの負担が減って夫婦仲が良くなり、子どもがパパに懐くことで家族仲も良くなっているのではないでしょうか。仕事や職場の人間関係の兼ね合いで、なかなか早く帰ることが難しいかもしれませんが、たまには家族を優先した行動ができると良いですね。 やはりどうしても就業時間が長くなってしまうパパですが、ママと子どもはパパの帰りを楽しみに待っています。なるべく早く帰れる日を作るようにして、ママの助けになってあげてくださいね。長期的に子どもとの関係を良くするためにも、パパの存在は不可欠です。しかし、早く帰れるにも関わらずフラフラ寄り道をしてしまう「フラリーマン」もいるのが現状。ママはなるべくパパが帰ってきやすい家庭づくりを意識するようにしてください。パパとママ両方に息抜きの時間も必要です。家事・育児・仕事・休憩のバランスをうまくとってくださいね。参考:小学校低学年以下の子どもがいるパパが休日育児に関わる時間は「3~4時間」が主
2018年03月26日仕事をしているママは、専業主婦よりも家庭のストレスが少ないといった話も聞きます。家事・育児からいったん離れることで、気持ちをリセットできたりすることが、ストレス軽減につながるひとつの理由のようですが、専業主婦ではそういったことはできず…。もしも、育児に行き詰ってしまったら、どう気持ちを切り替えればいいのでしょうか?ストレスがたまりすぎて子どもと向き合えない泣いたり、ぐずったりしてしまう子どもと、1日中2人だけで過ごす生活がずっと続くと、ストレスもたまってしまうもの。ときには育児に行き詰りを感じ、我が子と接することが困難になってしまう…。そんな悩みを抱える専業ママも少なくないようで、ネット上には「気持ちを切り替える方法を教えてほしい」といった悩みもちらほら。ママ友に「最近つらくてさ~」と愚痴をこぼせば、多少リフレッシュはできるかもしれませんが、問題が解決されるわけでもなく、疲労が軽減されるわけでもなく…。一人で抱え込まずに誰かに頼ってみるネット上で、前述のような悩みを吐露しているママに対して、先輩ママから「共感の声」が集まると同時に、いろんなアドバイスも見受けられます。抱えている問題によって、気持ちの切り替え方は異なるとは思いますが、たとえば、“ずっと子どもと2人だけで過ごすことによってストレスを感じている”なら、一人になる時間をつくってみるのがいいのだとか。もし、近所に自分の親や義両親が住んでいるなら、思い切って「1時間だけ子どもと遊んでほしい」とお願いしてみるのもアリ。近所に親がいないようであれば、もっと身近な存在である夫にお願いしてみましょう。とはいえ、「1人でのんびりしたいから子どもと一緒に公園に行ってきて」では、夫もモヤモヤしてしまう可能性があるので、「クローゼットの整理をしたいから、1時間だけ子どもと公園で遊んできれくれない?」と、何かしら理由を付けるのがテクニックのようです。他には、「一人で育児をすると行き詰ってしまうから、育児サークルに入って、いろんな人たちといろんな場所へおでかけすることで、気が紛れた」と自身の体験談を寄せるママもいます。育児に行き詰ると、「自分はダメなママだ」と思い込んでしまいがち。でもそれは、真剣に育児に取り組んでいるからこそ、感じてしまうことかもしれません。ときには周りの人たちに頼って、ママではない“自分だけの時間”を楽しんで、気持ちを切り替えてみませんか?(文・山手チカコ/考務店)
2018年03月01日女性の働き方が変わっている現代、結婚してからや子供を産んでからも仕事を続けたい女性が増えていると思います。そんな女性の働き方、子育てとの両立について今求められている環境はどういったものなんでしょうか?女性の美を応援する企業「株式会社ミルボン」で子育てと両立しながら働く社員さんにインタビューしました。anan読者のリアルな声と共にお伝えします。約70%の女性が出産後も仕事を続けたいと希望20~30代のanan読者に聞きました。「子供を産んでからも仕事を続けたいと思いますか?」という問いに約70%もの人が「はい」と回答。多くの女性が仕事をずっと続けたいという結果になりました。そうです。今の時代は女性も男性と同様にキャリアをつんだり、社会に出て働き続けたいという人が多いんです。でも子育てとの両立は難しそう? そのためにはどうすればいいの? という不安や疑問も多いのではないのでしょうか。そんな疑問と共に実際に仕事と子育てを両立、会社の制度までも変えた「ミルボン」の女性社員にインタビューしてきました。女性の美を応援する会社「ミルボン」「ミルボン」は美容室で使用されているカラー材やトリートメント材、写真のようなシャンプーなどを開発、生産しており、実は知らないところでお世話になっている女性も多いかと思います。男性社員が多いこの会社ですが、女性の美を応援している会社だからこそ女性に優しい会社になろうと、現在仕事と子育ての両立を応援する両立支援を試行錯誤しながら進めているそうです。実際に子育てと仕事を両立する2人の女性今回インタビューしたのは、株式会社ミルボンのFP本部大阪支店フィールドパーソンサブマネージャーの松井さん(左)と開発本部中央研究所ヘアケアチームマネージャーの谷川さん(右)です。松井さんは現在小学校3年生の男の子のママ。1年の育児休暇を取得後、復帰しました。入社当時は夜遅くまで残業し、働くのが当たり前の営業社員としてバリバリ仕事をこなしていました。「産休など絶対に取れない!」といった状況だったそうですが、「一生働きたい」「子育てもしたい」という強い思いもあり、仕事と育児を両立するために次のようなことに取り組みました。それは、専門性を高めて、自分の存在をアピールすること。「会社にいなくてはならない人材になろう」と思い、ヘアーカラーの勉強をはじめたそうです。そのかいあって、前例のなかった育児休暇を無事取得することができ、仕事と子育てを両立するパイオニア的な存在となりました。現在は美容師さん向けにヘアカラーのセミナー講師などで企業に貢献し、ミルボンで大活躍しています。谷川さんは現在4歳の男の子のママ。ミルボンの研究員&研究所マネージャーでは、初めての産休・育休取得者です。製品開発という、代理がきかないこの部署は大変忙しく、たいていの女性社員は結婚・出産を機にやめていったそう。でも、谷川さんはその流れに乗りたくない、なんとか産休・育休を取得しようと「自分は出産後も働き続けたい」と周囲に意思表示することを心がけました。そのように事前に公言していたおかげで、実際に取得するときは上司や会社へスムーズに伝達できたといいます。2人のようなパイオニア社員によってかわった制度・自身の工夫2人のような社員の働きかけでどのように会社は変化していったのでしょうか?時間給が取得できるようになったミルボンでは、お休みを取る時に半休など区切られた時間でしか取れなかったそうで、子供の発熱などですぐに有休がなくなってしまうことも不満の1つでした。二人のようなパイオニア社員の声により短時間制度・時間単位で取得できる家族看護介護休暇が導入されました。これにより時間給が取れるようになったそうです。anan読者からも「子供が第一なので有休がすぐになくなってしまう」という声もありました。時間休が取れるのは働くママにとっても大切ですね。短時間勤務スタイル生みだし、時には身内の手を借りる松井さんは自分にあった働き方をみつけるため、人事に掛け合い、短時間勤務(1日6時間勤務)という制度を作ったそうです。それは先にもお伝えした通りに専門性をつけるなどの準備をしていたからだといいます。また、会社での制度ではないものの、ご自身の制度としておばあさまに子どもを月の三分の一から半分ほど預けることで残業ができるようなシステムを構築。その代わり、ちゃんとアルバイト料金としてお金を払っていて、頼みやすい環境を作っているそうです。時には周りを巻き込む制度を自分で作ってしまうのも手ですね!会社と話し合える場を作った「研究開発と育児をしながら仕事しているのはすごい!」と言われるほど、研究職での復帰はなかなか難しいところ、マネージャーという職についたのも、谷川さんにとって女性の働く環境作りのひとつの改革、モデルになるためといいます。もちろん会社の理解もあってなので、ミルボンでは休職・復職前面談の実施などでお互いが仕事を続けるうえでの前向きな話し合いの機会も設けるようになりました。そこで自分の希望も伝えもしっかり話し合い、サポートもあったので、これならできると思って、マネージャー職を受けたそうです。女性に必要な制度はまだ改革途中アンケート結果でもお二人からも、正直、会社の制度にはまだ満足がいってないという結果です。実際に両立されているお二人が現在、ミルボンに希望するのは在宅勤務の制度。産む前は便利かな?と思っていた託児所ですが、家や会社から遠いところにあると、思いのほか送迎に時間が取られるといいます。そこで、例えば1日中デスクワークの日などを在宅勤務にすれば、送迎時間を仕事に費やすことができるので、ぜひともこの制度を導入してほしいとのことです。常に時間に追われているワーママにとっては、1分1秒でも時間を有意義に使いたいですよね。読者へのアドバイス「まずはやってみる・やり方を考える」anan読者からは、「自分の収入があるので子供にいろんな経験もさせてあげられる」「仕事の間だけでも一人の時間ができるのでリフレッシュできる」(29歳・事務職)などの声があり、仕事と育児の両立は大変ながらも、得ているものもたくさんあるようです。最後に、お二人から学んだ両立のコツをまとめてみました。いずれ子供を産みたいと思う、働いている女性のみなさんへ3年くらい前から結婚・出産できる環境・技術を整えるなど「まずは準備をすることが大切」と言います。例えば松井さんのように専門性をつけることや谷川さんのように「私は産休・育休をとって働き続けたいんだ」という意志表示をしておくことで制度を利用しやすくなったり足りないことへの不満も人事に言いやすくなったりするそうです。また実際に取得している人の話を聞くことも勉強になるとのことです。将来、子供を産みたいと思う学生のみなさんへ今、就職活動での質問の中でも「私は将来的には子供を産んでも仕事を続けたいと思っています。この会社ではその状況はどうですか?」という質問をする学生も多いそうです。もし、いずれ子供を産みたいと思っているのなら、企業説明会などの時に聞いてしまうのも手かもしれません。もちろん、ダイレクトに聞くのはちょっと……と思われる方は既に産休・育休を取得している女性が多い会社への就職活動を中心に行うのがいいのではないでしょうか。現在、子育てと仕事を頑張っているママのみなさんへいざとなったらお休みを取れるように他社とのアポイントをひとりではなく誰かと一緒にしておいたり、緊急時に対応してもらえるように準備・効率的に業務ができるようにやり方を改めて考えるのもひとつの手。女性のためにも会社にとっても、両立できる事例があるというのが大事だと思うので、まずは会社と話し合ってやってみることも大切です。そして一番大事なことは多忙だからこそ、やれないことに対して仕方がないと思い、完璧を求めないこと、自分を許すことも大切だと言います。理想のキャリアウーマン・母・妻ということを忘れて、もちろん他のできる社員と比べることもなく自分のペースをしっかり掴むことで自分が楽になるそうです。女性が働き続ける時代へ実際に両立しているお二人だからこそのお話を聞くことができて、未来におけるビジョンや準備の大切さ、実際にトライしてみることが重要なんだと思いました。これからどんどん女性が社会にでる時代。子育てと仕事の両立はまだまだ課題がたくさんですが、お二人のように自分の働き方をみつけていきたいものですね。
2017年09月13日1年間の育児休業中、あるいは妊娠を機に仕事を辞め、これから仕事を探そうと思っている人の中には「スムーズに復職できるか」が心配になってしまう人もいます。何かスキルアップにつながるようなことをしたいけれど、本格的な勉強や子連れの外出は難しいもの。そこで今回は、育児をしながらスキルアップでき、復職そのものを支援してくれるサービスをご紹介しましょう。■子どものお昼寝を利用して、新たな分野を動画学習!通学不要でPC・スマホから勉強したい授業が受けられる動画学習サービス「Schoo(スクー)」では、月額980円で2800本以上の講座を受講できます。Webデザイン、プログラミングなどWeb業界で働きたい人向けの授業が多いですが、マーケティングやコミュニケーション術、人材育成、ビジネス英会話など復職に役立ちそうな講座もたくさんあります。気になる授業を好きなだけ受けられるので、スキルアップに活かせそうですね。■「ながら聴き」で、子どもをおんぶしながら読破!家事をしたり、子どもの世話をしたりと手を動かしながら読書ができるサービス、それが「オーディオブック」です。オーディオブックは朗読される声を音声として聴くことで1冊丸ごと読み聴きできます。子どもを背におんぶしながら読書できるので、ビジネス本や自己啓発本などいつの間にか本を読み終えることができ、とても便利です。■全国21カ所! 託児付きで安心の再就職応援施設就職応援施設として知られるハローワーク。その中で、マザーズ事業の一環として平成18年4月から全国12の都市に開設されたのが「マザーズハローワーク」です。ここでは子どもを持つママ向けの求人情報や、各種サービスを提供しています。キッズスペースや授乳室が完備されているので、子どもをどこかに預けて訪れる必要がありません。就職支援や面接時のメイクアップセミナー、模擬面接サポートに加えワード・エクセル初心者向けのパソコン講習などを行っているところもあるので、ぜひ最寄りの施設を積極的に利用してみましょう。子どもとの時間を過ごしながらも、復職への身支度も整う… そんなサービスを紹介しました。こうしたサービス、今後どんどん増えていくとうれしいですね!<参考サイト>・PC・スマホから気になる授業を動画学習!「Schoo(スクー)」 ・ナレーターが読んでくれる本、オーディオブック「FeBe(フィービー)」 ・子連れでOK!ママの再就職を応援!「マザーズハローワーク」
2017年02月26日すっかり時代遅れとなった「家事・育児は女性の仕事」という考え方。最近では育児に参加する男性を指す“イクメン”という言葉もすっかり一般的な言葉になりました。芸能人でもタレントのつるの剛士さんやお笑いコンビ『アンガールズ』の山根良顕さんらがイクメンとして注目されています。と、表向きは男性の育児参加が当たり前のような風潮ができていますが、実際のところはまだまだ“男性の育児参加”が社会に浸透していないのが現状です。それを示すのが、厚生労働省が発表した2015年の男性の育児休暇取得率。なんとわずか2.65%です。なぜここまで日本の男性の育児休暇取得率が低いのでしょうか。その原因のひとつに“パタニティ・ハラスメント”というものがあると言われています。夫がなかなか育児に参加してくれない、と悩んでいる方。もしかしたら夫は“パタハラ”の被害に遭っているかもしれません。●男性の育児参加を阻むパタニティ・ハラスメント(パタハラ)働く女性が妊娠や出産・育児をきっかけに職場から嫌がらせを受けることを“マタニティ・ハラスメント(マタハラ)”と呼びますが、パタハラはこれの“男性版”にあたります。つまり、働く男性が育児参加をする上で育児休暇を取ったり休んだりすることを職場が阻害、またはそれをきっかけに嫌がらせをすることを指します。パタハラを受けた人の中には、出世コースから外されたり、退職に追い込まれたり という被害に遭った人もおり、深刻な問題といえます。●パタハラを受けた人のエピソード●(1)「会社をやめろ」と脅された『上司に3か月の育児休暇を申請したところ、「男が育児休暇なんて取るの?本気で言ってんの?」と言われ、さらには「もしどうしても取るんだったら会社やめたら? 」と脅されました。結局、怖くて育休を取るのは断念しました』(32歳男性/3歳娘のパパ)この方は、妻の体調が回復するまでの間は育休を取りたかったそうなのですが、上司に全く理解されず、退職を促すようなことまで言われたようです。育休を取った後のことを考え、結局育休は断念したとのこと。●(2)重要なプロジェクトから外された『私は育休は取れたのですが、その際「先方に迷惑だから」という理由で重要なプロジェクトから外されました。実際に育休を取る日までには終わるはずのプロジェクトです。それだけならまだしも、その後評価を下げられて給料を減給されました 。これってパタハラですよね?』(38歳男性/6歳息子・4歳娘のパパ)この方は珍しく育休を取得することができたようですが、それをきっかけに重要なプロジェクトから外されたり、不当な評価を受け給料を減給されたりといった嫌がらせを受けたそうです。●(3)「自分だけ恥ずかしくないのか?」と叱責された『社長に育休の申請をしたら「男が育休取るなんて馬鹿げてる。他の皆は我慢してきたんだ。自分だけ恥ずかしくないのか?」と同僚や上司の前で見せしめのように 叱責されました。結局、育休は取れずじまいです』(35歳男性/2歳娘のパパ)育休を取得する男性は少ないのが現状ですから、自分の会社でまだ誰も育休を取った男性がいないというケースも多いと思います。その場合、育休の申請をしづらいものですが、この方は勇気を振り絞って相談したそうです。すると、まるで見せしめのように他の社員の前で叱責されたとのこと。----------日本人男性の育児参加を妨げている要因の一つに、“パタハラ”があるのは間違いないでしょう。自分の夫が育児のために時間を割いてくれない、というママは、もしかしたら夫がパタハラに遭っているかもしれません。頭ごなしに「ちょっとは育児に参加してよ!」と責めるのではなく、理由を聞いてみるようにしましょう。二人で力を合わせることで、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。【参考リンク】・「平成 27 年度雇用均等基本調査」の結果概要 | 厚生労働省(PDF)()●文/パピマミ編集部
2017年01月15日キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休暇を経て仕事に復帰してがんばる女性たちのために、さまざな情報をお届けしてまいりました。今回は、育児休業明けの先輩ママSさんの、その奮闘ぶりと工夫の一例をご紹介しましょう。■その1. 「コミユニケーション力」を使うのみ!育児休業から復帰したてのママSさんに聞きました。彼女は金融機関で働く、第一子の育児休業を終えたママで、短時間勤務制度を利用しています。「人より短い時間の中で仕事を終えなくてはならない。とにかくプレッシヤーが大きいですね。私の支店では、短時間勤務はまだ一人目なので、悪目立ちしないか、心配が尽きません」一番困っていることは? と聞くと「上司とコミュニケーションをとる時間がないことですね。残業できないから、朝のうちに話をしておきたいと思うと、支店員がみんな殺到していく時間なのです。そこで私はストーカーのように上司の動きを観察して、さっと廊下で捕まえています」またはアメリカ映画のように、同じエレベーターに乗りこみ、伝えることもあるという。なかなかの工夫ですね。■その2. 会議は「午前中」にお願いする「これは私からみなさんにお願いしたことなのですが、以前なら営業が終わって、夕方5時からの会議というのがありました。私は4時退社なので、出ることはできません。できるだけ、午前中に大事な会議は開いてもらうようにお願いしたところ、みなさんが受け入れてくださり、開いてみると案外好評でした。やはり、5時からの会議は退社時間が気になってみんな嫌だったのですね。当然残業という空気になりますから」プライムタイムともいえる午前中に会議を平育ようになったおかげで、スッキリした頭でみんな参加でき、長々話してもいられないので、会議の時間自体が短くなったそうです。ワークライフバランスへの対応は育児中のママにだけではなく、社員全員に上手な時間管理を促すという効果があるのですね。「午後から新規の案件が入ると緊張します。引継ぎして帰らなくてはならない可能性が出てくるからです」 ■その3. お礼は大げさなくらいに言うそこでSさんが心がけているのは、大げさなくらいお礼を言うことだそうです。短時間勤務の人がいると「自分にしわ寄せがくるかも」と周囲は誰でも警戒します。それでなくても忙しいのに、人の仕事まで押し付けられてはたまらないと思うのが、本音ではないでしょうか?実際に引き継いで先に帰らなくはならなくなったとき、そんな相手の気持ちをしっかりと考えて、それ以上のお礼の気持ちを伝えるようにしているそうです。頭を下げるのはただですから!それに、言葉だけでなく、小さな付箋に感謝の気持ちを書いてデスクに張っておくのだそうです。いちいちメールを書くのは面倒でも、付箋に一言ならすぐに書けますし、手書きの方がより気持ちがこもります。ママになったので、動物がらなどのデザインの付箋も似合うようになったそうです。そんなせいもあってか「Sさんはママになってやわらかくなった」とよく言われるとか。子供がいるからこそ使える付箋のかわいさに助けられているのかもしれませんね。ただし、赤ちゃん柄などはお子さんのいない女性に対して、角が立つのでやめましょう。応援していますよ!
2016年11月23日アメリカ人夫婦は、子どもが生まれてからも夫婦の時間をとても大切にします。特にデートナイトは大事なイベント。子どもはベビーシッターに預けて、二人きりの時間を楽しみます。それは、育児や仕事で疲れているママたちのリフレッシュタイム。アメリカのママたちが大切にしているデートナイトとは?■いつまでも男と女でいたい日本では子ども優先があたり前。子どもが生まれたら夫婦二人だけのお出かけもぐっと減ります。アメリカでは、結婚して子どもが生まれても、いつまでも男と女の関係であることにとてもこだわる人が多く、夫婦だけの時間を作るのは普通のこと。ベビーシッターや両親、友人などに子どもを預けて定期的にデートをします。■信頼できるベビーシッターを見つけよう日本では、ベビーシッターの利用がまだ一般的ではありません。そのため、赤ちゃんをベビーシッターに預けてまでデートに出かけることに抵抗感、罪悪感のある夫婦が多いのではないでしょうか。アメリカではさまざまな用途でベビーシッターの利用が定着しています。アメリカ人の友人アマンダは、隔週金曜日に必ず夫婦でデートナイトに出かけます。6歳と3歳の子どもを信頼できるベビーシッターに2時間預けて、ディナーへ行くのがいつものコース。ベビーシッターは大学生なので、料金は少し安めの1時間20ドル。2時間で40ドル払ってデートに出かけるのは無駄遣いに感じないかと聞くと、「デートをすることで夫婦の仲も良好になるの。お互い子育てから解放される時間があることで、いつものルーティンな生活もうまくいくのよ」と言っていました。ベビーシッター代金は、決して無駄ではないのです。 ■デートナイトはリフレッシュタイム子どもが生まれると子ども優先で毎日忙しく、ストレスがたまってしまうママは多いですよね。アメリカでは仕事で残業することがあまりなく、比較的パパが早く帰れるので、外出もしやすいようです。アメリカ人は仕事よりもプライベート優先。ストレスがたまらないように趣味やデートを楽しんでリラックスを心がけています。デートナイトもその1つ。夫婦二人だけで出かけることで、短時間でも子育てから離れてリフレッシュできるのがいちばんの目的といえるでしょう。日本のママも、たまにはパパに早く帰ってもらえると嬉しいですよね。休日でもいいでしょう。両親、友人、ベビーシッターなど、安心できる人に数時間子どもを預けてデートナイトを楽しんでみては? リフレッシュすると、また育児や仕事もがんばれるはず!
2016年08月12日女性の社会進出が当たり前になっている今、家事や育児はもはや女性だけの仕事ではなくなりつつあります。それに伴って世間では“イクメン”と呼ばれる男性たちが増加しており、芸能人でもSNSやブログで自身のイクメンぶりを披露している人をよく見かけますね。「育児に参加する男性ってステキ!」と、女性たちからもてはやされるイクメンですが、実際のところは“外面”がいいだけという男性もいるようで……。そこで今回は、そんな夫たちの“イクメン気取り”にイライラしているママの声を集めてみました!先輩ママたちが経験した“夫のイクメン気取りあるある”、共感できますか?●夫の“イクメン気取り”にイライラしたエピソード4つ●(1)義実家ではイクメンぶる『普段は全然育児を手伝わないくせに、私の実家に来たときだけイクメンぶるのが本当にイラつく。うちの両親はそれに騙されて「いい男掴まえたね」とか言ってくるけど苦笑いしかできない。普段からやれよ』(32歳女性/2歳男児のママ)“仮面イクメン”の特徴の一つに、“外面がいい”というものがありますが、自宅では育児放棄してるクセに外ではイクメンぶる感じは見てて薄ら寒いですよね。「普段は育児しないのにね〜」とか言ってやりたくなります。というか、人前でだけイクメンぶってる男は大概あなたのことを“ナメて”ます ので、一度ガツンと言って恥をかかせた方がいいかもしれません。人によっては普段から育児に参加するようになるかもしれませんよ。●(2)「俺の方がうまいよな」とかドヤ顔してくる『ウチの旦那はたまにしか育児しないくせに、ご飯や寝かしつけがスムーズにいったら「俺の方がうまいよな」とかドヤ顔してくる。数回うまくいったからって何?って感じ 。こちとら何百回何千回ってやっとるわ!』(28歳女性/1歳女児、3歳男児のママ)これもあるあるですね〜。たまに気まぐれで育児に参加して、少しでもうまくいったら「俺の方がうまい」とか言ってくる感じ。完全にビギナーズラックですし、日頃から子どもと接しているママよりもうまいはずはありません。本来なら「んなわけねーだろボケ!」と言い返したいところですが、夫を本当にイクメンにするためには“褒める”ことが何よりも大切なので、「そうかもね」とか適当に相づち打つしかないところも歯がゆいです。●(3)汚れ仕事は絶対にやらない『自称イクメンな夫。たしかに休日は子どもと公園に出かけたり遊んだりしてくれますが、おむつ替えだけは絶対やりません。理由は「汚いから」 。育児をナメるなよ!って言ってやりたいです』(35歳女性/0歳男児、2歳男児のママ)育児の楽しい面だけ味わって、面倒なことは全てママ任せというパパも多いですね。仕事から帰ってくるなり子どもを起こし、気が済むまで遊んだら泣いている子どもをママへパスして自分は寝る、という黄金パターンもこれに当てはまりますが、疲れが極限に達しているときにこれをされると、○してやりたい気持ちに襲われますよね。イクメンと名乗る以上、楽しいことも面倒なことも合わせて引き受けて欲しい ものです。●(4)イクメンぶりを“盛る”『夫は普段育児をしないくせに、ブログやSNSでは頻繁に子どもの画像を上げます。この前も、「今日は一日公園で遊びました」などとイクメンアピールをしていました。いやお前、20分で心折れて帰ってきただろ』(27歳女性/3歳男児のママ)こういう話、多いですよね。正直、芸能人でもブログやSNSで“イクメンアピール”している人の一部は“仮面イクメン”なんじゃないかと思っています。男性は見栄を張りたい動物なので多少“盛る”のは仕方ないのかもしれませんが、あまりにも盛りすぎるとそれは“ウソ”になるんだ ということを知って欲しいですね。あと純粋に“盛るのはダサい”ということにも留意してほしいものです。----------いかがでしたか?育児を手伝ってくれるのはとてもありがたいことですが、中途半端な“イクメン気取り”は逆に癪に障るのでやめてほしいですね。とはいえ、夫を完璧な“イクメン”にできるかどうかは、ママの腕にかかっています。『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』の精神を大事に、夫を育てていきたいですね。●文章/パピマミ編集部
2016年06月22日「育児、家事、仕事…。毎日忙しく動きまわっているのに、気がつけばどれも中途半端で自分が嫌になる」エキサイトお悩み相談室の 佐藤栄子(さとうえいこ)先生 によると、ここ最近、こういったママのお悩みが増えているそう。1日は24時間。体はひとつしかないのに、目が回るように慌ただしい毎日を送っているママ。どうしたら「育児、家事、仕事」をバランスよくこなすことができるの? 佐藤先生に聞いてみました。■理想を高く掲げすぎず、割りきることも大事「中途半端が当たり前」とハラをくくる100人のワーキングマザーがいたら、「家事も仕事も育児も完璧にこなせています」と自信を持って答えられる人は、おそらく1人いるかいないかだと思ってください。まずは、「私だけが中途半端である」と、自分を責めないこと。「中途半端だ」と感じるということは、そもそもあなたが、普通の人よりがんばり屋さんである証です。はたから見れば、十分できていることもあるはずですよ。他人と比べるのをやめる雑誌やネットに華々しく取りあげられる、“仕事もプライベートも充実している風”のスーパーウーマンと自分を比べて「私は中途半端だ」などと落ちこむ必要はまったくありません。そのような方は、いろいろな意味で「一般的ではない」ため、そもそも比較対象にはならないということを覚えておきましょう。同様に、専業主婦の方の育児や、独身の同僚の仕事内容と自分を比べる必要もありません。1日は誰しも24時間、その使い方は人それぞれです。どちらがいい悪いということではなく、自分は自分と割りきりましょう。「いま」優先することを決めるたとえば、この1週間「家事、育児、仕事」の、どれを最優先にするか決めてみましょう。そして決めたもの以外には、思いきって目をつぶってみましょう。平日は仕事、土曜は家事、日曜は育児など、曜日でわけても良いですね。半年、もしくは1年のトータルで見て、それぞれにかけるパワーのバランスをとっていくようにしましょう。他人の手はネコの手でも借りる子どもが小さいうちは、もったいないと思わずに「時間」を買うようにしましょう。ハウスキーピング、ベビーシッター、タクシーでの移動など、時間を意識するといいですよ。もちろん、親や夫へも、遠慮せずに協力を願い出るようにしましょう。自治体などで行っている子どもの預かりサービスなど、あまりお金がかからないものがないか探してみるのもひとつの手です。親しくなったママ友と協力して、お互いの子どもを預かりあうという方法も、子どももよろこぶ良い方法のひとつです。1日のなかで、無駄に使っている時間がないかをチェックする自分の1日の行動を5分単位で書きだしてみましょう。平日と休日、両方書いてみることをおすすめします。5分単位で書くと、無駄に使っている時間や行動が浮かびあがってきます。家事を同時進行でこなしたり、夫と時間を合わせて一緒にすませたりするなど、工夫してみてください。たとえパフォーマンスが悪かったとしても、仕事は「継続する」ことが力になります。不本意な状況であっても、「いま自分にできること」をとにかく精一杯やりましょう。子どもは成長していきますから、この状態は永遠に続くものではありません。昨日より今日、今日より明日、すべてがいい方向に向かっていると信じてください。今回ご協力いただいた佐藤先生は、ひとりひとりの悩みに向きあい、一番ベストな道を一緒に考えてくれる先生です。「家事や子育て、仕事の両立がキツイ」と感じたら、あれこれ悩んでしまう前に、まずは相談してみてくださいね。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 佐藤栄子(さとうえいこ)先生
2016年06月16日上司や同僚、取引先の相手など、仕事で「嫌だな」と思う人がいても、上手にお付き合いしていますよね。それは “仕事モード” の自分がいるので、気持ちのコントロールができているのではないでしょうか。実は、その手法が育児にも役に立つのです。疲れていたりうまく事がすすまないと、ついイライラしてしまう育児ですが、“ママモード”を作ることでストレスが減るかもしれません。■子どもは “お客さま” と一緒!?言うことをきかない子どもにはすぐ怒ってしまったり、ついキツい言い方をしてしまいませんか? 怒鳴ってしまい自己嫌悪になることもあると思いますが、「お客さま対応」のように接すると、気持ちのバランスがとりやすくなります。たとえば、電話にでるときに少し高めの声を使いませんか? また、取引先から納期を早めて欲しいとか、理不尽なクレームを言われても、その場では怒らず、最後まで丁寧な話し方を心がけますよね。それは普段の自分と話し方が違うので、自然とお客さま対応モードに入っているからです。同じように、子どもがワガママを言ったり、言うことをきかずにぐずったときは、少し声色を高くしながら優しく「どうしたの?」「それはダメだよ」と話してみましょう。そうすると、自分でも「今はママモードになった」と自覚できるようになります。 ■子どもは “小さなボス” !声色を高くして、優しく子どもに接しても、すぐには要求がおさまりません。それは時々、無茶ぶりをしてくる職場の上司に似ているかも…。そんなときは上司を相手にしているかのように、子どもにも丁寧な口調で話しましょう。「◯○しましょう」「それはできません」と、時折、「です・ます調」をいれること。丁寧語を使うことで、ママの気持ちを抑える合図になりますし、子どもに言葉使いを教えるきっかけにもなります。■ママモードの「ON/OFF」で、気持ちを切り替えるこのように声色を高くして、丁寧語を使うようにすることで、子どもへの接し方を変えていきましょう。いわゆる外向けの自分がいるように、子ども向けの自分を作ればいいのです。ママモードのON/OFFのスイッチがあれば、気持ちを切り替えるきっかけになるでしょう。ママモードでは優しい言い方をするので、子どもにはいつも“優しいママ”の姿を見せられそうですね。
2016年05月11日仕事と育児の両立は、いつの時代もママたちのテーマとなっています。現在進行形で悩んでいるという人がほとんどではないでしょうか。そこで今回は、子どもを成人させた先輩ママたちに、育児を機に「仕事を辞めてよかったこと」「仕事を辞めなくてよかったこと」を、それぞれ聞いてみました。ママたちが仕事を辞めた理由先輩ママたちが「仕事を辞めよう」と思うタイミングは何度かあるようですが、やはり多いのは「育休が明ける少し前」とのこと。仕事を持っていたママにとって、復帰するか否か選択が迫られる時期です。この時期に「仕事を辞める」と決めたママからは、「子どもと離れがたくなり、自分で子育てをしていこうと決めた」や「子どもを預けて働くことに後ろめたさを感じて仕事を辞めた」という意見がありました。しかし、自分自身のキャリアをいったんあきらめて、子育てへの専念を選択するまでには、当然かなりの迷いがあったようです。また、「一度は仕事に復帰したものの、預け先でママと離れるときに泣かれたり、子どもの病気で会社を休むことが多くなったりすると、仕事を続けていくことに自信がなくなり、退職を決めた」というママもいました。その一方で、「子どもと一緒にいることが楽しく、仕事よりも子育てに喜びを強く感じたから」というママも。これらの理由から見るに、先輩ママも今のママも、悩みの内容はほとんど変わっていないと言えるでしょう。仕事を辞めて良かったこと仕事を辞めると、育児や家事中心の生活になります。けれども、やり方次第では自分のための時間を確保できるので、趣味や学びの時間に使えること。そして、子どもの予定に合わせることができるので、習い事に付き添うなど、子どもと一緒に過ごす時間を多く持てること。やはり、こうしたことが「仕事を辞めて良かったこと」の上位として挙がっていました。仕事を辞めなかったママたちはどう考えている?仕事を辞めなかった先輩ママたちは、産休に入る前から復職する決意を持っている場合が多いようです。仕事を続けたい理由がはっきりしていて、「育休が明ける前から、計画的に預け先などを決め、準備をしていた」という人も。今ではそれが当たり前になっていますが、先輩ママたちの時代ではめずらしいことだったのかもしれませんね。育児をしながら子どもを成人させた先輩ママいわく、「子どもが小さいときは苦労もあるけれど、子どもが大きくなったときに、母親が外で働く姿を見せられるのは良かった。また、子どもが大きくなるにつれて、教育費なども増えていくので家計的にも心配が少なかった」とのこと。お金のことについては、以前よりも今のほうが一層悩ましい状況になっているかもしれませんね。決め手は何?仕事を辞めた場合も、辞めなかった場合も、どちらにもメリットとデメリットがあります。先輩ママたちは何をもって、そう決断したのでしょうか? 決め手となったのは「自分が後悔をしない生き方はどちらか考えた」ことのようです。子どものために、家族のために、という考え方で決めるのは不満がたまりやすいもの。自分がどうしたいかを大切にして決めると、子どもが育ってから、どちらの場合でも満足感を感じている人が多かったのが印象的でした。そのほか、「子どもが中高生になったとき自分はどうしていたいかを考えて、退職するか、しないかを決めるのもいいのでは?」という先輩ママからのアドバイスもありました。子育ての期間は、思っているよりも短いもの。「振り返ると大変だったときが懐かしく思う」というのは、共通した皆さんの声でした。自分自身はどうしたいのか? それをじっくり考えて、後悔のない選択をしたいものですね。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月31日2歳の子どもがいる筆者。出産後に仕事復帰してからは、家事と育児+仕事でほぼ一日が終わってしまいます。小さな子どもを育てながら仕事をしているママには、筆者と同じ状況の人も多いのではないでしょうか。そんな忙しいママが少しでも“時間”にゆとりを持てるようにするにはどうすればいいのか、一緒に考えていきましょう。■最難関!? 子どもの寝かしつけが勝負仕事から帰ってきて、夕飯とお風呂をすませたら、いかに子どもを早く寝かせられるかが勝負に。子どもが早く寝てくれれば、ほかの家事をやったり、ゆっくりテレビを見たり、さらに睡眠時間もしっかり確保できます。寝かしつけには、まず下準備が重要です。1.夕飯をキチンと食べさせる2.お風呂で体をよく温める大人でもごはんを食べた後や体が温まると、眠くなることがありますよね。子どもも同じなので、おなかを満たして、体を温めて、眠りに入りやすくさせておきます。あとは時間を決めて寝室へ行き、「もう寝る時間だ」と思わせることが大事です。寝かせたい時間の約30分前には寝室へ行けるようするといいかもしれません。部屋の明かりを暗くして、オルゴールのような、ゆったりとした曲を小さな音で流し、絵本を読んであげましょう。子どもに「ママと一緒だ」という安心感を与えると、眠りにつきやすくなります。■夫をうまく操縦しよう!共働きなら休日はもちろんのこと、普段の家事でも夫の協力を仰ぎましょう。掃除や洗濯、食器洗いなど、家事の負担が減れば、ママもひと息つけるようになりますね。男性へお願いするときに大切なのは、「具体的に言うこと」と「ほめること」です。たとえば「食器を洗って」とだけ言っても、男性には面倒なように思われてしまいがち。ですので、「子どもを21時に寝かせたいのだけど、あと食器洗いと洗濯、明日の保育園の準備がある。どれか手伝ってほしい」と状況も伝えながら、具体的にお願いしましょう。そうすると「いま、ママは大変なんだな」とわかってもらえて、相手も手伝う気になりやすいです。手伝ってもらえたら、必ず「手伝ってくれるから頼りになる」「優しいね」「ありがとう」とほめることを忘れずに。“女性にいいところを見せたい”と思う男性は多いので、ほめてもらえたら、きっと上機嫌になってくれるでしょう。■通勤時間はひとりになれる絶好のチャンス働くママにとってムダにしたくないのは、通勤時間や会社の休憩時間。とくに通勤時間は長い人ほど、ぜひ有効活用しましょう。寝不足がちのママなら仮眠時間にあてるもよし。音楽を聴いて心を落ちつかせるのもよし。なにより、家ではやりにくい読書やゲームなど、気分転換ができるチャンスです。最近では銀行振込や、レストラン、旅行の予約など、インターネットでできることが増えました。平日、仕事で時間をとりにくい諸手続きも、スマートフォンやタブレットを利用すれば手間が省けそうです。■たまには思いきって「ママ休日」を普段の心がけとは別に、ときどき「ママ休日」をつくって、自分の時間をゆっくり満喫してみませんか? 有給があれば、思いきって自分のためだけに使ってもいいでしょう。お店が空いている平日にショッピングを楽しんだり、平日休みの友人とお茶をしたりして、リフレッシュすることも大切です。また、土曜保育や一時預かりなどの保育サービスを利用するのもいいかもしれません。料金はかかってしまいますが、保育サービスの割引や提携など、会社の福利厚生にある場合もあるので、一度確認をしてみては。忙しい毎日のなかでも、子どもには笑顔で接してあげたいですよね。ママが笑顔を保てるように、ゆとりのある時間をつくれる良い方法を見つけていきましょう。
2016年03月22日共働きをしている夫婦が多いアメリカの子育てはどんな感じなのでしょうか? 夫婦で協力し合い、子育てと仕事を両立させているのが一般的です。アメリカの育児スタイルを学んだら、日本のママも仕事復帰は夢じゃないかも?いつレイオフにあってもいいように、共働きが多いアメリカ社会女性の社会進出が盛んなアメリカでは、医者・弁護士・大学教授などの専門職でも女性の活躍が著しいです。職業における性差別を法律でも厳しく禁じています。そんなアメリカの中流家庭は共働きが一般的。経営不振による企業のレイオフ(解雇)が頻繁で、夫婦のどちらかがレイオフにあっても大丈夫なよう、共働きすることが普通なのです。また、30代・40代でもスキルを身につけるために大学院などに通うことも多く、夫が大学院へ通っている間の家計は妻が支えるということもよくあることです。アメリカの保育費用は月10万~20万!日本のような保育所システムがなく、ほとんどは私立のデイケアを利用するアメリカ。その費用も日本円で10万〜20万とかなりの高額。しかし、その費用を払ってでも、夫婦で共働きする家庭は多いとか。デイケアや学校への送迎は夫婦で出勤時間をずらして調整します。フレキシブルな勤務体制の企業が多く、スケジュールを立てやすいのが魅力といえるでしょう。 終業時間には足早に帰宅、育児は夫婦の共同プロジェクト融通のきくワークスタイルのおかげで、育児も夫婦共同で取り組むことができます。家計を支えるだけでなく、子育ても共同プロジェクトなのです。夫婦どちらかが家にいられるよう、平日出勤と休日出勤を上手に使い分け。最近ではIT系などの職種は家で仕事するケースも増えてきています。残業や勤務後の付き合いもないので、終業時間になると誰もが足早に帰宅するのがアメリカ。平日夜や週末は家族団らん。夫婦共に子育てに集中できる環境なのです。育児は、夫婦の共同プロジェクト。アメリカの育児スタイルを参考に、夫が積極的に育児参加できるよう、夫婦のワークスタイルを一度話し合ってみてはいかがでしょうか?(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年03月22日【ママからのご相談】3歳の子を持つワーキングマザーです。仕事は短時間勤務なのですが、仕事、家事、育児で1日が終わってしまい、自分の時間をなかなか上手に使えません。周りには2人きょうだい、3人きょうだいのワーママもたくさんいて、みなさんそれぞれ充実して過ごしているようですが、どうやって時間をやりくりしているのでしょうか?●A. 少しの工夫を積み重ねましょう!こんにちは。ライターのNANARUKAです。「趣味の裁縫で子ども服をたくさん作ってあげたい」「育児中だって大好きな映画をたくさん観たい」「幼稚園の役員に選ばれて作業が山積み」などなど、その理由はさまざまですが、家事、育児、仕事と自分時間のバランスは、多くのママたちが抱える永遠のテーマ。家庭を持ち、子どもを育てている身では、自分のことはとかく後回しになりがちですよね。それでも、ママだってひとりの女性であり一人の人間。趣味や自分磨きに没頭する時間、さまざまなことに考えを巡らせる時間というものは、わずかな時間であっても必要なことです。そこで、先輩ママさんの時間捻出術をリサーチしてみました。どの方も2人以上のお子さんを育てているお母さんですが、少しの手間と少しの工夫で、みなさん驚くほどの時間を手に入れていることがわかりました。●ひと手間、5分の手間で30分獲得! 食事準備編『朝ごはんの支度時に、夕食に使う野菜をすべて切って調理するだけの状態にしておけば、夕食はあっという間に仕上がります。残った野菜は翌日の味噌汁に入れて使い切れば、翌朝も包丁いらず』(3歳・7歳のママ)『晩のおかずと汁物は翌朝も出せるように多めに作っておきます。そうすれば翌朝はお茶をいれてご飯を盛るだけでOK』(1歳・3歳のママ)『残り物のおかずは次の食事ですぐ出せるように食器で保存します。それまではプラスチック製のタッパーを使っていましたが、油汚れが落ちにくいしそのまま出せないのですべて処分しました』(2歳・5歳・9歳のママ)『野菜は、面倒でも買ったその日に下ごしらえして冷凍保存 。次の使用時には必ず「やっててよかった!」って思います』(4歳・9歳のママ)●そのときできる作業を後回しにせず5分獲得! 洗濯編『洗濯前の仕分けに時間がかかっていたので、カゴを3つ用意し、家族に“肌着類”“洋服類”“タオル・ハンカチ類”に分類しながら脱いでもらうことに 。そのおかげで、忙しい朝もワンアクションですぐに洗濯機を回せるようになりました』(5歳・7歳・9歳のママ)『乾いた洗濯物は取り込む際に収納場所ごとに分けておき、一気に畳んでいます。畳みながら分類するより早いです』(8歳・11歳のママ)『干す時点で、ハンカチやタオルは角をそろえたり、半分に折って干すようにすれば畳むときにとても簡単』(8歳・12歳のママ)『汚れ物がたまってからまとめて洗うより、こまめにスピードモードで洗濯機を回す方が時短になります。干すのも畳むのも大量だとその都度時間がかかりますが、少量ずつなら合間時間をうまく使えます』(4歳・8歳・10歳のママ)●プチ掃除の積み重ねで掃除時間を大幅カット! 掃除編『トイレを使うたびに便器と床をサッと拭く、洗面所を使い終わったら水跳ねを拭き取る、帰宅時すぐに玄関の泥や砂を掃き集める、など、自分が行く先々でちょこちょこ掃除する習慣を付ければ、わざわざ掃除時間を確保する必要なし !』(2歳・4歳・6歳のママ)『それまで、掃除時間に毎日20分は要していましたが、コードレス掃除機にチェンジしてからは気付いたときにこまめに掃除しているので、20分の掃除時間がなくなりました』(5歳・9歳のママ)『床や卓上用の掃除シートを各所にそろえておき、気になったその場で掃除するようにしています。掃除機の出し入れや雑巾がけの手間を省けてすぐにキレイにできるので、私にはこの方法がベスト!』(2歳・5歳のママ)----------取り入れられそうな方法やアイデアはありましたか?どの方もその都度、少しずつの積み重ねで大きな時間を手に入れていました。どんな家事もたまれば億劫になるし、手数が多いと煩わしくなりますよね。そうなる前に処理できて時間も得られるベストな方法、ぜひ見つけてみてください。●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年03月02日みなさん、こんにちは。おかっぱちゃんです。突然ですが、育児中のみなさん、お仕事ってどうされていますか?私の場合でいうと、産前産後、一度もまとまった休みをとらずにここまでやってきた。それがよいのか、悪いのはさておき、うちの場合は共働き。夫は外で汗水たらして、がむしゃらに働いている。ここで夫の仕事を紹介すると、彼は大学卒業後ずっと、小さな銀行の営業でサラリーマンとして働いてきた。わたしのイラストレーターの仕事と比較するとずっと安定しているし、世間からの信用と言ったらすごいもの。銀行員とイラストレーター。完全に庭が違う。友達に夫を紹介すると、どうやって知り合ったのか?とよく聞かれる。もともと高校の同級生だった彼は、学生時代からの親友だった。親友から夫婦になるとは誰も予想していなかったことだけれど、あらゆるチョメチョメ(笑)を介し、10年という親友関係を逸脱し、わたしたちは夫婦になった。「結婚するならワイルドな人が良い」そう思い込んでいたわたしは、これまでヒッピーのような容姿の“難あり男子”とばかり恋愛をしては失敗してきた。男運のなかったわたしにとって、こうして真面目で、優しい彼と結婚できたことは奇跡といってもいい。当時わたしは生涯を共にする人が、こんな身近にいたなんてびっくりしたものだ。話は戻るが、わたしの仕事は自宅でもできてしまうので、基本わたしが育児と仕事を両立せざるおえない。しかし、これがなかなか難しい。平日は仕事で夫は夜まで帰って来ない。わたしは締め切りに追われ、授乳しながら筆を走らせる日々…。「あぁ、もっと余裕をもって育児に向き合いたいものだなぁ。でも仕事のキャリアを失いたくはないし…」と、この生活に憤りを感じ始めていた。 そんな中、息子が産まれて2カ月が経った夜のこと。夫がいつもにも増して疲れてた表情で家に帰って来た。普段ならドアを開けるなり、息子を抱き上げ、お決まりの赤ちゃん言葉で「ただいま~かえりまちたよ~」と笑顔を見せるのに、今日は息子の顔を見てもニコリともしないのである。心配した私は、あまりにも元気がない夫に「どうしたの?」と聞くと、どうやらこの春人事異動があってから、仕事量が増え、人手不足でかなりつらい状況だと言う。真面目で、忍耐強さが売りの夫が、珍しくまいっている。こんなこと今までなかった。息子が産まれる直前に、今の部署になってから忙しいと話は聞いていたけれど、まさかここまで疲れきってしまうとは。忙しさから心を無くしているように見えた。大学卒業後、あまり興味の持てない金融の仕事を、真面目に7年も勤めてきた彼が初めて愚痴をこぼした夜だった。思い返すと、わたしは毎日仕事と育児に追われ、自分のことばかり話して、不満をぶつけ、夫の変化に気付かずにいた。夫がSOSを出す前に、なんでもっと気にかけてあげられなかったのだろう。わたしは好きな仕事をしている一方、夫は仕事を楽しんでいるのだろうか。つらい事ばかりではないのか? 話を聞いて「面白そうな職場だねえ」と言ってあげられたことは一度もない。人生の楽しみ方は、いろんなところに転がっているはず。仕事もひとつではない。意志さえ強く持てば、選ぶ権利あるはずだ。人生のほとんどを締める仕事の時間を夫にも、もっと楽しんでもらいたい。小さな息子を抱きながら、わたしは夫にこう言った。「会社、辞めておいでよ」。つづく~おかっぱちゃんの夫の仕事はどうなる? 乞うご期待!次回は「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~後編」をお届けします。
2016年02月05日179日で亡くなった長女のはるちゃんと家族のエッセイ本「My Happiness Rule(マイハピネスルール)」を出版された田中美帆さん。第二子を出産し、今現在、仕事と育児を両立している田中さんに、出版に至るまでのお話とワーキングマザーとしてどんな日々を過ごしているのかを伺いました。───まずは、今どんなお仕事をされているのか教えて下さい。田中 関西美活サークルの運営、代表、ブロガー、メガネのセレクトショップAnother(アナザー)のディレクター兼オーナーなど、好きなことを仕事にしています。───関西美活サークルではどんなことをしていますか? また、始めたきっかけを教えてください。田中 友達やブログの読者さんから「スキンケアは何を使ってるの?」とか「こうゆうお店知らない?」とかオススメのものを聞かれることが多かったので、私が本当に良いと思っている物や人、場所をみんなに知ってもらえる場を作りたいなと思ったことがきっかけです。私のブログやフェイスブックを見た方がイベントに参加し、SNSで紹介してくださってから、どんどん広がっていきました。現在のメンバー数は約1500人です。関西美活サークルには、働く女性や主婦などさまざまな方がいらっしゃいますが、この活動が一人の女性として輝くきっかけの場になれば、と考えています。それから、個人で仕事をしている人、これから何かしたい人が集うランチ会や、クリスマスパーティー等を企画したり、東京の著名な美容家の方をゲストでお呼びして直接メイクを学べるセミナーなどを不定期で開催しています。現在は、メンバーの方に商品開発に入っていただき、率直な意見を出してもらうこともあります。───仕事と子育てを両立する上で大切にすることはなんですか?田中 私は、子どもが生まれた後も仕事を続けたいと昔から思っていたので、個人で仕事をしてきました。やはり雇われていると融通もなかなか利きませんし、私の性格上向いていないと思ったので。今になって、これは正解だったなと思います。子どもを見ながら家で仕事が出来るのでとても働きやすい環境だと感じます。一番大切にしたいものは家族なので、余裕が無くなるほどの仕事を詰め込まないようにしています。子どもの前ではいつでも元気なママでいたいですしね。もちろん、がむしゃらになることも時には大事ですが、常に楽しみながら仕事をしないといい結果が出ないタイプなんです。今回出版させて頂いた本の原稿を書く時も、好きなカフェにパソコンを持ち込んでリラックスしながら書いていました。文章を書くのは大好きなのでいくらでも書けました。娘を想いながらのとても幸せな時間でした。───仕事と育児を両方しているある1日の予定を教えて下さい。田中 だいたい下記のようなスケジュールで過ごしています。 7:00 寝室のカーテンを開けてベッドの上で子どもと戯れる 8:00 その後、主人のおにぎりを作り、仕事に送り出す 9:00 授乳後、出かける準備13:00 子どもを連れて、出版記念トークイベントに出演(子どもは、マネージャーに控室で見てもらう)16:00 子どもがすやすや寝てくれていたので近くのカフェでお茶を飲み、最後に授乳室で授乳18:00 帰宅18:30 子どもとお風呂に一緒に入り、授乳、寝かしつけ22:00 ブログを書く23:00 就寝───子育てをしながら仕事をする上で大切にしていることはなんですか?田中 メリハリです。どうしても子どもがいながら仕事をしていると、やらないといけない事が山ほどあります。家事もあるし。でも、焦ってしまうと目の前の事を片付けても、次のやらないといけない事を考えてしまったりで、結局悪循環。子どもって心ここにあらずの時って気づいている気がするんです。今は、子どももまだ2か月なので主人にも理解してもらい、家事は手抜きをしています(笑)。100%じゃなくてもいいかなって。───今子育ての悩みはなんですか?田中 授乳ケープがうまく使えなくていつも汗だくになります。授乳室があるところは良いのですが、人前でしないと行けない場面では、もう必死です。授乳室があるスポットがもっと増えたらいいなぁ。───今仕事の悩みはなんですか?田中 ありがたい事に、関西美活サークルへの企業からの仕事依頼が増えているのですが、実質2名で運営しているので人手が足りません。2016年は、同じ志を持って仕事が出来る仲間を増やしたいですね。───最近気になっていること、ものがあれば教えてください。田中 家事代行サービス。手が届かない場所の掃除をお願いしたいと考えています。すべてを自分でしようと思ってもなかなか出来ないので、その部分はプロの手を借りるのもひとつの手だなと検討中です。───子育てで悩んだ時はどんな方法で解消していますか?田中 溜め込まずにすぐに主人に相談します。平日は主人が帰ってきた後に今日あった事をお互い話しています。それは結婚当初から変わりません。この時間で、だいたいの事は解決します。今は私が眠たくてなかなか夜更かし出来ませんが、子どもが出来る前は、話しが弾み過ぎて寝不足になるなんてことも多々ありました(笑)。子どもが生まれる前は、カップルの延長のような感じでしたが、今は絶対的なチーム(家族)になれた気がします。───本を出版されたことを、はるちゃんにどんなメッセージとして届けたいですか?田中 はるちゃんから教えてもらったたくさんのメッセージを本にしたよ。私がはるちゃんにもらった生きる力を、今後は私がたくさんの人にしっかりと伝えていくからね! お空からこれからも見ていてね!今回出版された、長女・はるちゃんと家族の日常をえがいたエッセイ本には、愛娘の生と死を経験したからこそ感じる幸せを「マイハピネスルール」として綴っています。すべてを受け入れ、再び人生を歩き出す家族の姿が、すでに手にしている幸せとは何かを優しく問いかけてくれる一冊です。田中美帆(たなか・みほ)1983年生まれ。フジテレビ「あいのり」のテレビ出演をきっかけに、タレントとして活動。その後サロン主宰やアロマのイベント事業を経て、2013年、関西を中心に女性の活躍をサポートするコミュニティ「関西美活サークル」を立ち上げる。また、講演や主催イベントなど様々な活動情報に加え、美容やファッションなど日常を綴ったブログ「SWEET MIE」を開設。1日最高65万PVを誇るパワーブロガーとしても活躍し、アメブロ公式トップブロガーに認定されている。娘・悠(はるか)の妊娠から出産、そして6か月の命の軌跡を綴った記事が話題を呼び、特に女性読者から多くの反響がよせられている。 「My Happiness Rule(マイハピネスルール)」
2015年12月01日シチズンホールディングスはこのほど、「ワーキングマザーの生活時間」をテーマに実施した調査の結果を発表した。同調査では、仕事と育児・家事の両立のため、どのように時間を使っているのか、ほっと一息つける時間など、「時間」を切り口に、ワーキングマザーたちの生活実態や意識を探っている。まず、働いている日に子どもとコミュニケーションをとっている1日平均の時間(会話をする・ご飯を食べる・絵本を読む・着替えをする・お風呂に入るなど)を質問。回答は、「2時間」(25.0%)、「3時間」(27.0%)、「4時間」(19.8%)にほぼ集中しており、平均はおよそ3時間10分であった。次に、さまざまな生活時間において子育てと仕事を両立するために「削らざるをえない時間」を尋ねたところ、「睡眠時間」(40.5%)と「子どもとのふれ合い時間」(23.8%)がトップ2となった。同社は、子育て・仕事の両立の難しさを象徴する生活時間だとして「"大切なことなのに、なかなかできない"というもどかしさが伝わってくる」とコメントしている。子育てと仕事を両立するために「増やしたい」あるいは「減らしたい」と思っている時間を質問すると、「増やしたい時間」のトップは「子どもとのふれ合い時間」(55.5%)となり、最初の質問で明らかになった子どもとのコミュニケーションの時間(平均3時間10分)では、まだ足りないと思っている人が半数以上存在している。2位は「睡眠時間」(40.8%)で、「削らざるをえない時間」の1位と2位が入れ替わる結果となった。3位以下は「趣味の時間」(20.8%)、「友人とのつき合い時間」(17.0%)と、自分のプライベート時間がランクインしている。「減らしたい時間」のトップは「通勤時間」(36.8%)となり、3位の「勤務時間」(30.8%)とともになかなか自分では変えられない時間だが、子どもの送り迎えなどもあって特に減らしたい時間であろうと分析。2位は「家事時間」(31.0%)となっている。最後に、働いている日のうち、1日の中で「ほっと一息つける時間」は何時頃ですかと質問したところ、トップ3は「22時」(31.3%)、「21時」(21.5%)、「23時」(14.0%)となった。「子供が寝た後にゆっくりできる」(22時・40代)、「子供を寝かしけ、一通りの家事が終わるから」(23時・30代)などの声が寄せられており、子どもが寝静まって家事も一段落する時間がほっとできる時間のようだと考察。その他にも、「会社でのお昼休みだけが唯一1人だけの時間」(30代)、「子供が起きる前の30分が自分の時間」(6時・30代)、など、昼の「12時」(5.8%)や早朝の「5時・6時」という人もおり、いずれにしても自分一人になれる時間が「ほっと一息つける時間」だと結論付けている。同調査は、未就学児(0歳~5歳児)をもち、夫婦共働きをしている全国のワーキングマザー400人(会社員・会社役員) を対象に、インターネットによる調査で9月24日~28日の期間に実施された。
2015年11月02日新年度から子どもを保育園に預け、仕事復帰するママも多いことでしょう。そして、仕事復帰にあたり、おそらく誰もがこのテーマで悩んだはずです「育児・家事と仕事の両立をどうするか」――。そんな皆さんに最初に言っておきます。「両立しようと思わないでください。」こう言うと、「え、両立しなきゃ生活が成り立たなくない?」と、多くの人が疑問に感じるかもしれません。しかし、実際問題、「育児、家事、仕事、どれも完璧にしよう!」というのはほぼ不可能です。このような姿勢ですべてに臨むと、ママ自身が壊れてしまう場合がとても多く、かえって危険です。では、どのように育児、家事、仕事の3つに向き合ったらよいのでしょうか?■すべてを完璧にするのではなく、バランスを見て、足りないところを補えればOK! ママだって人間ですから、何かに向けて注げるエネルギーは限られていますし、感情や気持ち、体調に左右されることも多いです。育休明けの初仕事は、久々に満員電車に乗って仕事に向かうことから始まります。その瞬間を「待ってました!」と喜び、初日からフルスロットルで仕事のできる、本当のスーパーマンも中にはいますが、多くのママは仕事のペースや感覚を戻すのに必死なはず。最初のうちはそれだけで1日の大半のエネルギーを使ってしまうことでしょう。そして退社後も、疲れ果てた心と体で保育園にお迎え→買い物→夕食づくり→夕食→お風呂→寝かしつけとノンストップで動くことになります。「早く食べなさい」「早く寝て」と、自分の気持ちを子どもに押し付けるような小言を言ってしまうことだって、少なくないはずです。でも、それでいいのです。育休明けのママはまず、そんな自分を受け入れてください。そして、「明日は子どもに『早く食べなさい!』と、できるだけ言わないようにしよう」と思って明日を迎えればいいのです。私自身ワーキングママで、夜な夜なパソコンに向かって仕事をすることも多く、仕事が立て込むと気持ちに余裕がなくなって、子どもに向き合うのがついおろそかになることもありました。しかも、そうなると決まって子どもは体調を崩すのです。そして、自己嫌悪と反省をし、「翌週は子ども中心で生活しよう」と思う――この繰り返しでした。家事もそうです。仕事で忙しく、時間がなければ惣菜や外食などで済ますのもアリです。そこで、「今週は、ほとんど惣菜や外食で済ますことが多かったから、週末は子どもと一緒に食事作りを頑張ろう!」「来週は手作りの夕食を1日でも多くしよう」と思って実行すればよいのです。今日できなくても、明日やればよい。今週できなかったなら、来週やればよい。長いスパンで見て、トータルでバランスがとれていれば、それでOK。「バランスを見て補う」とはそういうことなのです。■余裕があれば、効率よく家事をこなすワーママの時短テクニックを真似しようとはいっても、ワーキングママの中には、効率よく家事をこなして子どもとの時間を極力取る、という器用な人もいます。そうした人はたとえば、1週間分の夕食を時間がある週末に作って冷凍しておいたり、朝ごはんを作る時に、夕食の仕込みも一緒にしたり、という工夫をしています。ほかにも、インターネットの時短メニューのレシピをストックしておいたり、宅配業者の時短メニューセットを上手に活用したりするママもいます。お掃除ロボや食洗機を導入し、できる限り家事のストレスを失くした!という声もありました。■周りに頼れる人がいるのなら大いに頼りましょう! ワーキングママの中では、社会復帰を考えて自分や夫の両親の家のそばに住む、という選択をする人も増えています。これも立派なワーママの知恵。おじいちゃんやおばあちゃんに頼ることのできる幸せな環境であれば、大いに頼ればよいのです。子どもの急病など、緊急時のお迎えはおじいちゃんおばあちゃんが!というケースも増えていますし、どうしても時間がない時は実家でごはんを済ませる、というママもいます。また、ご主人にも頼って、家事は分担するのも大切なこと。外国では、ワーキングシェア(=ワークシェアリング。1人当たりの労働時間を短縮して仕事を分かち合い、雇用人数を増やすという考え方)という概念が進んでいるため、家事や育児も夫婦でシェア、という考えが当たり前になってきています。まずはご主人に簡単にやってもらえそうな家事からお願いし、少しずつお願いすることを増やしていくとよいでしょう。■育児と家事をしながら仕事をするにはどうすればよいか、自分に合った方法を見つけよう育児と家事をしながら仕事をするにはどのような工夫をすればよいか、そして、どの方法なら自分にとって負担なくこなせそうかを何パターンかシミュレーションし、試してみて、最終的に自分に合ったパターンを見つけていってください。そして、時々自分の気持ちが今どこに向いているのか? 育児、家事、仕事のバランスを見た時に足りない部分はないかを確認し、あればそこを補う。無理してどれも完璧にしようとはせず、まずは、この方法を実践してみてくださいね。
2015年04月01日このところ「おむつなし育児」という育児法が話題になっています。多くのママは、「おむつなし」と聞くと、まった全くおむつをしないの? 床や部屋が汚れはしないのかな? などと疑問に思うかもしれません。そこで今回は話題の育児法、「おむつなし育児」について解説、検証してみます。■「おむつなし育児」は、かつては日本でもやっていた「おむつなし育児」は、決して目新しいものではなく、布おむつも紙おむつもなかった時代、当たり前にやっていた方法です。いつのまにか日本では途切れてしまいましたが、今再び注目されています。簡単に言えば、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを当たり前にせず、なるべくおむつの外でさせることで、赤ちゃんのうちに排せつの気持ちよさを伝えてあげる方法」です。言い換えれば、「おむつでうんちやおしっこをすると気持ち悪い」という感覚を当たり前にすることだといえます。■おむつをまったくしないわけではありません「おむつなし」とは言っても、普段はおむつをしています。赤ちゃんをよく観察して、おしっこやうんちが出そうかな? というタイミングでおむつを外し、なるべくおまる・トイレなどでさせてあげるのが、おむつなし育児の基本です。とはいえ、何がなんでもおむつなしで! と気合いを入れ過ぎる必要はありません。家ではおまるでしていても、外出時は紙おむつでしてOK! くらいの緩やかな気持ちで取り組むことがポイントです。「おむつを外す」ことが目的ではなく、赤ちゃんの頃から排せつの仕組みや楽しさを親子で共有することが最も大切な目的。そこが、いわゆるトイレトレーニングとは違うところでもあります。歌を歌ったり、掛け声をかけたり、時には遊んでみたりと、コミュニケーションしながら行うのもおすすめです。■ママにとって子育ての自信につながります! 出産してすぐは、赤ちゃんがどうして泣いているのか、何を求めているのかがわからなくて戸惑うママがほとんどです。でも、時間を重ねて赤ちゃんに向き合っていくうちに、だんだんと赤ちゃんの欲求に気付きやすくなっていきます。これと同じように、おむつなし育児を続けていくと、徐々に子ども自身のサインやタイミングが、自然にわかってくるようになるそうです。しかも赤ちゃんは自分の欲求がすぐに満たされるとご機嫌な時間が長くなります。それは、ママにとって育てやすさを感じることにも繋がります。また、排せつ以外の欲求も気付きやすくなることが多く、結果的に子育ての自信に繋がることにもなります。とある国では、生後数ヵ月間は、家の床に赤ちゃんを置いてはいけないという風習があり、赤ちゃんはずっと、スリングのような布の中でママに抱っこされて過ごすそうです。すると、赤ちゃんとママがずっと密着しているため、五感で感じ合うようになり、排せつのタイミングがわかるようになる、という話を聞いたことがあります。おむつなし育児とは、まさにこうした感覚なのでしょうね。■おむつなし育児を実践しているママに聞いてみました!「いつの間にか子どもの排せつのタイミングがわかるようになって、親として自信が持てたような気がします!」(6ヵ月の子のママ)「ずっと便秘がちでしたが、おむつの外に出すほうがたくさん出るようで、便秘も自然に解消できました!」(7ヵ月の子のママ)「以前は布おむつを使っていましたが、だんだんおしっこの量が増え、洗濯が大変になってきたので、おむつなし育児に切り替えました。今では助かっています」(5ヵ月の子のママ)「オムツ代が節約できます! しかもエコですよね」(8ヵ月の子のママ)「トイレでうんちやおしっこをすることに抵抗を感じることがなかったので、トイレトレーニングに苦労せずに済みました」(1歳6ヵ月の子のママ)おむつオムツなし育児とはつまり、赤ちゃんとじっくり丁寧に向き合うこと、そして、親子のコミュニケーションを豊かにするためのひとつの方法だと感じました。軽い気持ちで構わないので、興味がある人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日子育てに専念するためにお仕事を辞めても、子どもがある程度大きくなったら、また働きに出たいと希望しているママは多いのではないでしょうか。育児が一段落したら、すぐにお仕事が再開できるように、今日から自分磨きとしてスキルアップを始めてみませんか? ダイエットと同じで、“今日から”がポイントなのです。インターネットを上手く利用すれば、子どものお昼寝の合間など、1日5分から始められる方法があるのでご紹介します。1)1講座5分程度で気軽に楽しく学習できるサービスまずは、無料学習サイト「Sharewis」をご紹介します。こちらの学習サービスは、全て無料で利用できる上、英語や、パソコンスキル、簿記に、映像制作など幅広い学習内容が揃っています。しかも、1講座は5分から、長くても15分程度です。夕飯の煮込み中にスマホで“ながら勉強”だってできます。このサービスでは、学習した部分の知識を地図の色が変わることで表現しているので、徐々に色が変わる地図を見ながら楽しく達成感を得られ、ゲーム感覚でスキルアップができます。また、得意分野のある方なら、学習コンテンツを提供する側にもなれます。 無料学習サイト「Sharewis」 2)3分動画でマスターするプログラミング学習サイト次にご紹介するのは初心者向けプログラミング学習サイト「ドットインストール」です。ホームページの作り方から人気のWordPressやスマホのアプリの作り方まで揃っています。現在公開されているレッスンは、3分の動画が2,556本。毎日続けていったら、1年後には、プログラミングの初心者卒業です。IT業界への再就職も夢じゃないかもしれません。月額880円のプレミアム会員になると、レッスン動画が倍速で見られたり、ソースコードやデモが見られるようになるので、より効率よくプログラミングが学べます。元システムエンジニアの立場からアドバイスをさせていただくと、プログラミングを身につけるコツは1に実践、2に実践です。動画を見ながら、ご自身でも実際にホームページやアプリを作ることが一番の近道になります。 初心者向けプログラミング学習サイト「ドットインストール」 ITの進化は、時間の制約のあるママには大きなチャンスなのです。スキルアップが家にいながらでも、お金を掛けなくてもできる時代です。毎日コツコツ自分磨きを重ねて、あなたらしい未来に繋げてくださいね。
2014年06月22日愛媛県今治市の住宅会社であるベリーホームは、育児と仕事の両立を支援するチャイルドケア付き『シングルマザー優先住宅"X1(エックスワン)シリーズ"』()を発売した。新築一戸建ての販売価格は1,345万円.同社の代表取締役である塩見氏は、住宅会社社長と保育園のオーナーを兼任。子育て中のシングルマザーを支援するために、「経済的にも、精神的にも安心して暮らせる住まいが作れないものか」という想いから、同住宅をリリースしたという。住宅には子どもと母親の健康に配慮した健康素材を利用し、家具・家電は無料で提供。ほかにも、チャイルドケアサービスの無償提供や、月1回利用できるエステサロンチケットの進呈(有効期間は2年)、有機野菜セットの格安宅配を受けられる。チャイルドケアサービスについては、保育料を割引価格で提供。通常の保育時間とは別に、週2回、18時から20時までの2時間は無償で預かってくれる。玄米菜食の提供や、子どもの宿題や家庭学習のケア(小学生低学年まで)も可能とのこと。
2014年02月07日