海外で生活する様子がテレビで放送されることもあるGACKTさん。昔から英語はペラペラなイメージもありますが、なんと、英語が話せるようになる前までは、留学や海外滞在経験は一切なかったそうです。そんなGACKTさんが、なぜ英語を話せるようになったのか。その謎が明らかになり、英語を話せるようになる『英語ガク習塾』がGACKTさんのYouTubeチャンネル『がくちゃん GACKT official YouTube』で始まっています。GACKTさんが英語を話せるようになった方法を紹介しながら映画『Knight and Day』を題材に1年間続く企画のよう。発音を中心に英語を話せるようになるための本気の動画です。英語が上達する重要なポイントとにかく実践が大切と何度も動画でいっているGACKTさん。以下の6つが重要なポイントだと語ります。1.必ず毎日続けること。2.正しい発音ができるまで、何度も発声の練習。3.手鏡を持って口の形をしっかり認識して発声の練習。4.自分の発音とGACKTさんの発音の違いを録音して確認。5.音声認識アプリに発音し、正しく認識しているか確認。6.今日覚えたことを誰かに何も見ないで教える。毎日続けるのは大変そうですが、身近にあるもので準備は整いそうです。あとはやる気次第でしょうか。GACKTさんは、鍵盤を見ずにピアノを弾くように、鏡を見ずとも正しい発音ができるまで練習が必要といっています。また、99%の人がやっていないだろうというのが、6番。教えるという行為には理解が必要で、分かったつもりでは言葉が出てこないとのこと。自分が理解するために教えるという行為が重要です。発音はアメリカ英語英語ガク習塾で行う発音の練習はアメリカ英語。理由は2つあります。1つはアメリカ英語の母音が日本語の母音とかけ離れているから。もう1つは、字幕なしで映画を見たいという人には、ハリウッド映画が人気だから。GACKTさんが実際に、アメリカ英語とイギリス英語の発声をしてくれています。聞き比べると全然違っていて面白いですね。GACKTさんが、自分が英語を話せるようになった方法を教えてくれる『英語ガク習塾』。「本気の人だけ!」という動画ですが、とても参考になるので「英語を話したい!」という方はぜひご覧ください。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年09月27日カタカナ英語って日本人が英語を話すときも厄介!「これって英語じゃなかったの?」と通じなくて初めて知ることもありますよね。日本で暮らし、日本企業で働くアメリカ人のアイシャさんもカタカナ英語に日々翻弄されているそうです。YouYubeチャンネル『バイリンガルベイビーBilingual Baby』を運営するアイシャさんが勘違いしてしまったカタカナ英語を、動画で紹介しています。会社でよく使っているカタカナ英語も多く、誰かが使っていたら思い出し笑いしてしまいそうな内容…ぜひご覧ください。ブレスト元々同じ意味で使う英語でも、日本語で話す際には省略してしまう言葉もたくさんありますね。例えば「ブレインストーミング」は「ブレスト」といったり…何の意識もなく使っていますが、よく考えてみると、英語では全く違う意味!気付くと、今まで普通に使っていたのが、少し恥ずかしい気持ちになります。ハウリング普段から英語だと思って使っていて、実は英語ではなかったというカタカナ英語もあります。動画で紹介しているのが「ハウリング」。ビデオ会議などが増え、使う機会も多くなった言葉ですが、実は「ハウリング」は英語では違う意味が…アイシャさんは、初めてこのカタカナ英語を聞いた時、爆笑したそうです。英語の「ハウリング」の意味を知ると確かに笑ってしまいます。英語ネイティブの人の勘違いを聞くと、思わず笑ってしまうカタカナ英語はたくさんあるようです。気になる方はぜひ、動画をご覧ください![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年09月15日自宅で気軽に子どもに英語を触れさせることができるグッズとしておすすめの海外のカードゲームやボードゲーム。たくさん種類がありすぎて、どれを選んだらよいか分からないという声をよく聞きます。私が英語講師を務めている幼児クラスのレッスンでも使いますが、日本のものよりも色鮮やかで、子どもの興味をひきやすく、体感でプレイできるものがたくさんあります。今回はその中からおすすめのゲームをいくつか紹介したいと思います!選び方のコツは、説明書を読まなくてもできるもの英語がちょっと苦手…という場合、できるだけ説明書を読みたくないのでは?日本語訳がついていればまだいいのですが、英語の説明書はハードルが高い気がしますよね。そんなときは、日本にもあるルールのゲームだったり、ルールにこだわらずいろいろな遊び方もできるというものだったら、始めやすいのではないかと思います。・BrainBox AGO ブレインボックス AGO編英語教材ベストセラー「AGOカードゲーム」と、全世界で有名な10分脳トレゲーム「BrainBox」がコラボしたゲームで、最近、児童英語教師の間ではちょっとした話題です。このゲームが面白いのは、決まったルール以外にも年齢や英語レベルに合わせて、たくさんの遊び方ができること!箱の中には、さまざまなシーンのイラストが描かれたカードが入っています。簡単なものだと例えば、PetsやColorsなど。このカードを子どもたちに見せて裏に書いてある質問に答えていくというゲームです。カードを数分見せて、隠してから質問してもいいし、小さい子は見せながら質問してもいいと思います。裏の質問がまだ難しいようなら、もっと単純に「What’s this?」「What’s color is this?」と単語をどれだけ言えるかというゲームでもいいですね。対戦形式にすれば、子ども達は俄然やる気を発揮します。時間を計る砂時計もついていますので、時間を計って行っても盛り上がります。・VerbishVerb=動詞という意味です。日本語だと「動詞カードゲーム」として紹介されています。このゲームのいいところは【英語が書かれていないこと】。つまり英語の読み書きができる、できないにかかわらずゲームを楽しめるということになります。基本のルールは、同じイラストのペアを集め、集めたカードのポイントがもっとも多いプレイヤーの勝ちなのですが、そのほか、かるたのように使ったり、トランプの神経衰弱ゲームのように使うことも可能です。私は、1枚ずつカードを取って、出た動詞のアクションをして、その単語を言えた子がカードをゲットできるという遊びもよくやります。幼児クラスだと、泣く=「cry」だけでOKですが、小学生低学年だと「I cry.」と文を作らせたり、高学年だと「I cried yesterday.」と時制の勉強をしてみたりと年代やレベルに合わせて長く使えるのでとてもおすすめです。フライングタイガーで発見!インテリアとしてもかわいいカードゲームデンマークを中心に世界各国で雑貨店を展開する「フライングタイガーコペンハーゲン」。家庭用品、文房具、食品などが取り揃えられていますが、幼児におすすめののカードゲームやボードゲームも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。こちらは、「Who am I?」というゲーム。同じイラスト絵を2人が持って、片方はどれか1匹を選んで印をつけておきます。その後、もうひとりが質問をしながら何番の動物を選んだか当てるゲームです。イラストがキュートなので、おうちに飾ってあるだけでかわいいのも魅力です。このゲームでは、例えば「Are you wearing glasses?」というように質問をしますが、難しい場合には、「glasses」や、「color」など単語だけでもいいと思います。他にもお店に行くたびに新しくてかわいいゲームに出合えるので、お買い物がてら探してみてくださいね。フォニックスを学べるボードゲームも!・SCRABBLE juniorスクラブルジュニアは、アルファベットピースを使ったボードゲームです。イラストをヒントに手持ちのピースをボードの文字に重ねていって、単語を完成させた人が得点コインをもらえます。慣れてくると、置けるピースがあってもパスしたりして駆け引きができます。とにかく、コインやピースなどジャラジャラしたグッズは子ども達が大好き!そして、ゲームに勝つためには、単語を覚えなくてはならないので、意識的にフォニックスを使って、単語を覚えようとします。はじめのうちは、l/i/o/nなど音のヒントをあげて、単語を完成させる手伝いをしてあげるとよいと思います。フォニックスを覚えるには、パズルや、積み木もどんなものでもよいですが、3つくらいに分かれていると音を推測しながら繋げる遊びができるのでおすすめです。大切なのは、英語に触れるきっかけ作り英語のゲームを選ぶうえで一番大切なのは「無理なく楽しめること」だと思います。英語に触れさせたいあまりに英語で話すことを強要しすぎてしまっては逆効果なので、お子さんのレベルよりも少し簡単なものを、あるいはルールを少し簡単にして取り入れるのがいいですよ。ゲームを通じて英語が楽しいと感じてくれれば大成功!ぜひ試してみてくださいね。■■■■<文・写真:ライターよこも>
2020年09月05日マスクが外せない日々が続きながらも、本格的な夏も目前!体調管理が難しい時期が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?今回は夏の女性の必須アイテムにまつわる和製英語を3つ紹介していきます。ちょっと「英語知ってるよ」といった風で話をしてしまうと、大恥をかいてしまうかも……。そうなる前に正しい英語を学習していきましょう!文:NAYUTAS by 東進ゼミナール 東京北千住校長 津田 翔也ビーチサンダルビーチもサンダルも英語じゃん! と思われた方。確かにどちらも存在する英語ですが、くっつけてはいけません……。実は、「ビーチサンダル」は和製英語で、残念ながらネイティブには通じません。正しくは“flip flops(フリップ フロップス)”です。Flipには弾くという意味があり、flopにはバタバタ動くという意味があります。歩くとバタバタ音がするところから、この名前がついたと言われています。例文)“Which flip flops do you like, yellow or black?”(ウィッチ フリップ フロップス ドゥー ユー ライク イエロー オア ブラック?)(どっちのビーチサンダルが好き? 黄色? それとも黒?)ノースリーブ残念ながら、「ノースリーブ」も和製英語です。基本的に、英語では文の頭にNOを置くと、強い否定を表します。そのため、ノースリーブは「袖! ダメ!」という意味になってしまい、ネイティブにとっては訳のわからない表現となってしまいます。正しくは、“sleeveless(スリーブレス)”です。“less”には少なくなるという意味があります。読者の皆様には“sexless(セックスレス)”という言葉が最もイメージしやすいのではないでしょうか。例文)I spent ¥10,000 on a new sleeveless.(アイ スペント テンサウザン イェン オンア ニュー スリーブレス)(新しいノースリーブに10,000円も費やしてしまった)ワンピース今回のタイトルにもなっていますが、実は「ワンピース」は和製英語です。同じ発音で世界的に有名なマンガがありますので、“I wear one piece.”と言うと、「今日の服はコスプレか?」と思われる可能性もあります。正しくは“dress(ドゥレス)”です。日本語だとパーティーや結婚式に着るものを想像するかと思いますので、少し抵抗がある方は“casual dress(カジュアル ドゥレス)”と言えば、普段着のワンピースであることを伝えることができますよ。例文)My new casual dress is cute, isn’t it?(マィ ニュー カジュアル ドゥレス イズ キュート イズン イッ?)(この新しいドレス可愛くない?)いかがだったでしょうか? 普段何気なく使っている身近なアイテムも、和製英語で溢れています。最近は通販で買い物する人も増えてきていますが、海外サイトで自分の欲しいものが見つからない! というときは、その言葉は和製英語かもしれません。この機会に正しい表現を身につけていきましょう!©Phongthorn Hiranlikhit/gettyimages©Dimitri Otis/gettyimages
2020年07月05日編集部:学研キッズネット編集部ビースタイルグループが展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『小学校でのプログラミング教育必修化』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を実施。その結果を発表しました。(有効回答数664件)調査結果概要【調査ポイント】1.回答者属性より/2020年4月時点で小学生の子どもが「いる」33.7%2.小学校でのプログラミング教育必修化を「知っている」68.0%/属性別比較3.プログラミング教育の影響「コンピュータにより親しみ」47.1%/属性別比較4.小学校でのプログラミング教育必修化に「賛成」46.1%/属性別比較5.フリーコメントより■調査概要調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)有効回答者数:664名調査実施日:2020年3月19日(木)~2020年3月27日(金)まで調査対象者:『しゅふJOBスタッフィング』および『しゅふJOBパート』登録者1.回答者属性より/2020年4月時点で小学生の子どもが「いる」33.7%2.小学校でのプログラミング教育必修化を「知っている」68.0%/属性別比較3.プログラミング教育の影響「コンピュータにより親しみ」47.1%/属性別比較4.小学校でのプログラミング教育必修化に「賛成」46.1%/属性別比較5.フリーコメントより(年代:小学生の子どもの有無)<小学校でプログラミング教育が必修化されることに「賛成」と回答した人>・今やネットは社会で欠かせない物で、その仕組みぐらい知っておいた方が良いと思う。基礎知識は早ければ早い程良いと思うし、先進国の中で遅れていると感じる為。多いに賛成です(40代:いない)・すでに職業の多くがパソコンに触れることが当たり前になっているので、子供自身の将来のことはわからないが抵抗感は持つことが減るのではないかと思うから(40代:いる)・AIが普及する世の中になっても、仕事の選択肢が広がる可能性があるから(50代:いない)・自身が仕事でプログラミングを使っていました。職種はクリエイティブ系の専門職で、文系女子が初めから苦手意識を持っており、生産性の悪い業務でした。経験上、今の世の中で避けて通れる事ではないと感じ、そんなに難しい事でもないと思っているので、小さいうちから概念だけでも触れておくべきだと思います(40代:いる)・ネット社会でもあり、パソコンは、扱えて当たり前の時代、AIで、働く現場も変化してきます。機械やプログラミングに精通出来るような体制は、大変良い取組だと言えます(60代:いない)<小学校でプログラミング教育が必修化されることに「反対」と回答した人>・私は元SEなので、プログラミングができる。だがこれができるようになったのは就職してからである(中略)文科省は「プログラミングを通して論理的思考力を高める云々」と言っているようだが、周囲を見ていると逆のようで、論理的思考が生まれつき得意な者はプログラミングもすんなりできるというだけのこと(40代:いる)・今の小学校教育は広く浅くすべてのことが中途半端になっている(50代:いない)・論理的思考を養う為ならば、プログラミングは意味がない(30代:いる)・英語やプログラミングは基礎的学力が備わってからでも遅くはない(30代:いない)・コンピュータに詳しくなることは犯罪にも繋がるので(40代:いる)・そういう時間がとれるなら、小学校の内は、もっと情操教育の時間を大事にして欲しい(50代:いない)<小学校でプログラミング教育が必修化されることに「どちらともいえない」と回答した人>・内容によりけり。今回実施される内容では、簡単すぎると感じる子もいると思う(40代:いる)・同時にインターネットの活用における危険性なども学べるならよいと考えるので(30代:いない)・全員にする必要はあるのか?とも思うが、授業を受けて 興味を持つこともあるかもしれないので 良いのかなぁとも思います(50代:いない)・概ね賛成ですが、指導の方法や教師によっては全く意味をなさないかもしれないと思うので(40代:いる)・元々システムエンジニアでプログラミングをしていましたが、やっぱり向き不向きが有ると思います。論理的な思考力などは普段の生活の中(大人との会話や遊び)でも十分鍛えられますし、プログラミングが好きな子は勝手に自分で勉強すると思います(50代:いない)・それらが子供たちの未来に、どのような可能性を残すか分からない。英語の授業も、散々やっているのに英語を喋れない日本人ばかり(40代:いる)※一部抜粋しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より新型コロナウイルスの影響で政府から休校要請が出された一方で、今年4月から小学校で必修化されることになっているプログラミング教育。そのことを知っているかどうかを働く主婦層に尋ねたところ、小学生のお子さんがいる人の認知度は8割を超えました。「小学校でプログラミング教育することは、子どもの将来にどんな影響を与えると思いますか」と尋ねたところ最も多くの人が選んだのは「コンピュータにより親しみを感じるようになる」で47.1%。小学生のお子さんがいる人だけに絞ると54%と過半数です。他にも「論理的思考力などの資質や能力が磨かれる」や「IT技術者など専門職に就ける可能性が広がる」など、積極的に評価する声が上位を占めました。「小学校でプログラミング教育が必修化されることをどう思いますか」という質問に対しても、賛成46.1%に対して反対7.4%と賛同する声の方が圧倒的に多くなっています。しかしながら最も多かったのは「どちらともいえない」という声で46.5%。諸手を挙げてプログラミング教育に賛同する人ばかりでもないようです。小学生のお子さんがいるかいないかで比較すると、小学生のお子さんがいる人の方が賛成する人の比率は58.0%といない人より18ポイントも高くなっています。プログラミング教育について知っているか否かの比較では、小学生のお子さんがいる人の方が「知っている」と回答した人の比率が20ポイント以上高くなっており、関心度が高い人の方が賛成と回答する比率も高いようです。文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引」には、プログラミング教育は子供たちの可能性を広げることにもつながると書かれています。一方で、本当に効果的な指導ができるのかという疑問の声もあります。効果の有無はすぐに検証できるものではありませんが、IT環境が当たり前となった社会において必要な教育のあり方を考える上で、プログラミング教育の必修化は大切な一歩なのだと考えます。【ポイント】・プログラミング教育の必修化に賛同する声の方が多く、小学生のお子さんがいる人の方がより賛成比率が高い。・一方、その効果については未知数。取り組みの必要性には一定の理解があり、IT環境が当たり前の社会において大切な一歩。■しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(当時)入社。責任者として営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職(2020年より株式会社ビースタイル ホールディングス)。人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションで責任者を歴任。男女の双子を含む4児の父。※一部抜粋▼詳しくはこちら<しゅふJOB総研について>「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。※過去の調査結果はこちら:<ビースタイル グループについて>企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースや民泊清掃サービスなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日韓国映画『地球を守れ!(Save the Green Planet!)』が英語でリメイクされることになった。製作は、『パラサイト 半地下の家族』のCJエンタテインメント。監督はオリジナルのチャン・ジュヌァン。プロデューサーには『ミッドサマー』のアリ・アスターも名を連ねる。オリジナルの公開は2003年。釜山映画祭で作品賞、監督賞、主演男優賞などを受賞、カンヌ映画祭でも上映されたが、日本では劇場公開されていない。エイリアンが地球を滅ぼそうとしていると信じる青年が、恋人の協力も得て、地球を守るために大胆な行動に出るSFコメディだ。脚本はこれから執筆される。文=猿渡由紀
2020年05月08日「レッスン料金が安い」「送迎がいらない」「自宅で気軽に始められる」などの理由から、子どもの習い事として、近年需要が高まっているオンライン英会話。英語講師の仕事をしていると、「子どもにオンライン英会話をやらせたいのだけど、たくさんのサイトの中から、いったいどれを選べばよいの?」といった質問をよく受けます。そこで、私が8社以上を実際に体験してみて感じた「子どものためのオンライン英会話を選ぶポイント」とおすすめのサイトをお伝えします!講師はネイティブにこだわる?オンライン英会話では値段が安ければ安いほど、講師はネイティブではありません。つまり英語が母国語ではない人たちが教えているケースがほとんど!サイトを見ているとフィリピン人の先生が本当に多いですよね。できればネイティブ講師を選びたいというのが本音ですが、そこにこだわると選択肢はかなり狭まり、値段も上がります。ただサイトによってはフィリピン人だけのところと、ヨーロッパやロシアなど様々な国の先生が登録していて選べるところもあります。もしくは自分が英語が苦手だから日本人がいいという場合は、日本人講師がいたり、日本人のサポートがあるサイトを選ぶのもよいと思います。発音とテンションが重要特に、講師を選ぶ際に気をつけたいのが「発音」と「テンション」です。親が聞いて、なるべくなまりのない発音をしているか、聞き取りやすい英語を話すかをチェックしてみてください。聞き流しが重要な幼児期には、なるべくキレイな英語をインプットしていくことがとても大切です。また、子どもに英語を教えるというのは、対面レッスンの場合も様々な工夫が必要です。それがオンライン上となれば、すぐに集中力が切れ、上の空…なんてことにもなりかねません。先生がテンションを上げて、子どもの興味を引く努力をしているかは長く続けていく上で大事なポイントではないかと思います。これは対面レッスンでも言えることですが、オンラインではなおさら講師の質はただ「英語が喋れる」、だけではなく、「子どもに英語を教えられる」のかです。子どもは大人とは違います。たとえネイティブであっても教えられるかはまた別の話で、きちんと子どもに教える経験であったり、訓練を受けているかが本当の意味での講師の質に関わってくるのだと思います。娘が実際にレッスンを受けている様子子ども専門のサイトでメソッドを持っている?大人向けのオンライン英会話から派生して子どものレッスンを提供しているサイトもありますが、やはり子ども専門のサイトを選ぶのがよいと思います。オリジナルの教材を使用したり、ゲーム形式で発音チェックをしたり、サイトによって様々ですが、子どもに教えるメソッドをきちんと持っていると安心感がありますね。また目的によっても選ぶサイトは変わってきます。英検を受けさせたいのか、それとも毎日話して英語に慣れさせたいのか、その目的を達成できるコースがあるのかもチェックしましょう。フリートークのみのレッスンはなるべく避け、それぞれの目的に合わせて教材やコースを選ぶと失敗しないと思います。フォニックスを取り入れていること個人的には「フォニックス」を取り入れているサイトがおススメです。フォニックスとはsound of the letterのことで、綴り字と発音の規則性を学びます。例えばcatはC A Tと書きますが、シーエーティーとは読まないですよね。実際にはク ア ツという音をつなげてキャットと読んでいるわけです(日本語で表現すると多少異なりますが…)。昔は発音記号として習っていましたが、今ではネイティブの子ども達と同じように幼児期にフォニックスを習うのが主流になってきています。これを習得すると英語の単語が読めるようになり、発音もよくなるので、ぜひお子さんの英語教育に取り入れてほしいと考えています。私が主に使用しているjolly phonicsの教材アフターフォローがしっかりしている?いくつか体験レッスンを受けてみて、その後のアフターフォローがまったく異なることに気づきました。あるサイトでは、講師からの「Thank you」というコメントのみ。また別のサイトでは使ったテキストとポイントをメールで送ってくれたり、現在の子どものレベルを判定してくれるサービスもありました。幼児や低学年の時期は、レッスン自体は親が側についていなくてもいいと思いますが、その後の復習や、日々の学習では親のフォローが必要かと思います。そのフォローがなるべくしやすい体制や、情報を整えてくれるサイトを選ぶのが重要だと感じました。ストレスフリーなオンライン環境で親の視点からもう一つ、どのツールを使用しているのかも長く続けられるポイントになります。パソコンを使用するのか、スマホやタブレットを使うのか、なるべく親子ともにストレスフリーな環境を作っておくとよいと思います。多くのサイトはスカイプを使用していますが、オリジナルのアプリを提供しているところもあり、子どもでも簡単に繋がることができていいなと思いました。英語学習で最も大事な点は、「続けること」です。ただ安いだけで選ぶのではなく、わが子に合った先生、教材、コースを無料の体験レッスンを実際に受けてみて、選ぶことをおすすめします。おすすめのサイトをご紹介私の子どもはこの春、小学4年生と中学2年生になりましたが、下記にご紹介するサイトの中で、小学生はハッチリンクジュニアを、中学生はDMM英会話を続けています。どちらも無料体験レッスンが受けられますので、ぜひ試してみてくださいね。〈講師の国籍が豊富〉DMM英会話121か国の講師が所属し、毎日1回レッスンを受けられるコースが基本で、まず英語に慣れたい、習慣づけたいお子さんにおススメ。24時間対応なので、予約が取りやすいのも続けられるポイントです。〈子ども専門の豊富な学習や教材〉ハッチリンクジュニアフラッシュカードや英語の歌、ゲームなど子どもが楽しく英語に触れることができるように工夫が施されたレッスンを受けることができます。〈アフターフォローが手厚い〉QQイングリッシュ子どもの英語レベルや弱点、強みなどの詳しいレビューを終了後に送ってくれるので、継続していく中で英語力の伸びが分かりやすいと感じました。オリジナルアプリでのレッスンなので、回線が安定していてインターネットのトラブルが少ないと言われています。<文・写真:ライターよこも>
2020年04月24日皆さんこんにちは、チッチママです。 最近娘たちの習い事が1つ増えました。早いうちから触れさせてあげたいな、と前々から考えていた「英語」です! 最初は習い事を増やして子どもたちの負担にならないかな…と少し不安でしたが、ふたりとも楽しんで通ってくれているようで安心しています。 まだ通い始めて数回。英語で挨拶したり、リンゴをアップルと言ったり…なんてことはまだなく、週に一回、楽しい教室に行く機会が増えたね~くらいの気持ちでいたのですが… 子どもの吸収力はすごい!
2020年02月06日もともと英語に苦手意識があり、学生時代以降は英語と無縁の生活をしていた私が、いきなり夫の仕事の都合で、子どもたちと一緒に海外で暮らすことになりました。今回は、ほぼ英語力のないままに初めての海外生活を過ごしてわかったことをお伝えします。言っていることがまったく分からない!英会話レッスンと日常会話の違い今回、住むことになったのは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州。私は、海外に住むのは初めてで、そもそも英語に触れるのなんて学生時代以来で約20年ぶり。そこで、渡航準備の一環として英会話のレッスンを受けました。それは自宅で行う、ウェブを使ったマンツーマンレッスンで、テキストも用いますが、フリーのトークもあるもの。そこでは先生と何とか会話ができてきている気がしていました。ところが、現地でいざ会話をしようと思うと、まず聞き取れません。とにかく言っていることが早い。区切りがどこかさえわかりません。レッスンでは会話を交わしながら、発音も指摘してもらったりしていたのですが、それは所詮、素人に合わせてゆっくり話してくれていただけだったと実感しました。当然、日常生活で会う人たちは、私が英語をわからないという前提で話してはくれません。いろいろ国からの移民の多いオーストラリアではなまりのある人もいるし、同じことでも表現が違うことも多いのです。情けない話ですが、メルボルンという単語でさえ、聞き取るのに5回聞き返してやっと聞き取れるレベルでした。聞き取れても、言いたいことがパッと出てこないありがたいことに、子どもたちが通う学校のお母さんたちは、私が英語を話せないことをわかってくれるので、ゆっくり丁寧に話してくれます。同じ年頃の子どもを持つ母親同士なので、共通の話題が多く、聞き取れる単語や状況から推測して、なんとなくこんなことを言っているんだろうなと、話したいことは理解できます。しかし、日本で使うようなちょっとした返答ができません。「うちもだよ~」は「Me too」、「それはいいね~」は「That’s nice」「It’s good」、「高すぎだよね~」は「Too expensive!」のレベルの相槌がせいぜいです。「値引き商品が、値引きになっていない」ということを言いたいときも、そんな高度な言い回しができず、レシートと商品を手に持って「This one…This price is different!」だけで、差額返金までこぎつけました。それでもなんでも話続けるということ聞き取りはおろか、普通の会話さえ難しい状態ですが、それでも会話しているところに首を突っ込み、相槌レベルでも無言にならないこと、話すことをあきらめないでいることに努めています。まず、会った時には「Hello!」か「Hi!」。「How are you?」と言われたら「How are you?」と返す。これは、知り合いに会ったときだけでなく、お店のレジでや通りすがりの人と会った時などはいつも繰り返される会話でもあります。それから会話をしようとするときには、日本でもメジャーなお天気の話。It’s raining today. It’s cloudy today. It’s hot today. もしくはThe sun is strong today. The wind is strong today.…などです。お天気の話を振れば、子どもを持つお母さんや年配の女性であれば、洗濯ができないとか、明日の行事が心配だとか、相手が話を膨らませてくれることが多いです。言っていることすべてがわかってなくても、合っていなくても、にこやかにジェスチャーを交えて会話の輪に入っていれば、これは重要だということは翻訳アプリやテキストで提示してくれたり、片言の日本語で意味を言い添えてくれたりすることもありました。話したいことがある場合は、あらかじめ英文を準備して会話に臨みますが、普段のお迎えで顔を合わせる時のママたちとの会話は、挨拶とお天気の話、そしてそこから広がる学校や習い事、日常の話に終始しています。気をつけているのは、「I want to~」ではなく、「I’d like to ~」、してほしい時には「Could you~」を使うようにしていることくらいでしょうか。よくよく考えてみれば、日本でのママ友との会話だって、店員さんとのやり取りだって、正しい日本語や文法できっちり話しているわけではありません。文字に起こしてみたらめちゃくちゃなことも。つまり、単語の羅列だっておおよその意味が通じるのです。開き直りになりますが、会話というのは、スキルは関係なく、大事なのは話そうとする姿勢や勇気だけなのかも…。それが海外で暮らして初めにわかった私の英語でのコミュニケーションのコツです。これからも、積極的に会話に参加することだけはいつも意識して、海外生活を乗りきっていきたいと思っています。<文・写真:ライター結生>
2020年02月04日ガル・ガドットと彼女の夫ジャロン・ヴァーサノが、『Borderlife』を映画化することになった。英語版は『All the Rivers』というタイトルになったベストセラー小説で、主人公はイスラエル人女性とパレスチナ人の男性。ふたりがニューヨークで出会い、恋に落ちるという物語で、2014年に発行されるとイスラエル政府は高校生に読ませていい本のリストからはずした。しかし抗議の声が上がったことから、後に規制を緩めている。ガドットの次回作は、来年6月公開の『ワンダーウーマン』続編。また、10月にはアガサ・クリスティ小説の映画化『Death in the Nile』が控える。共演はケネス・ブラナー、アーミー・ハマー、アネット・ベニングら。文=猿渡由紀
2019年12月26日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! 8歳と4歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。2020年から小学3年生での英語が必修化されます。長男は来年小学3年生、英語に興味を持ってくれたら嬉しいなと思い、あるものを取り入れてみました。■お風呂でアルファベット学習我が家では、2年くらい前からお風呂にアルファベット表を貼っています。最初は全然読めませんでしたが、毎日のようにクイズ形式で教えていたらいつの間にか全部読めるようになりました。でもアルファベットを覚えても、英会話を習っているわけでもないのまだまだ活かすことができず「覚えてるまま」の状態が続いていました。しばらくすると長男が「英語で俺の名前ってどれとどれ?(アルファベットの組み合わせ)」と聞いてきたので教えてあげることに。まだ書くことはできないですが、自分の名前がどのアルファベットでできているかはばっちり覚えてくれました!■パソコンでローマ字を打てるようになりたい!うちはリビングにパソコンがあるんですが、たまに触らせてあげています。触らせてあげるといっても主にYouTube(視聴制限有り)や、時々ゲームをする程度で、それ以外はさせないとルールは作っています。長男は見たい動画を自分で検索できるようになりたかったらしく、「ママみたいに文字が打てるようになりたい!」と言い出したのでローマ字を教える事にしました。勉強場所は主にお風呂で、お風呂に貼ってある「あいうえお表」と「アルファベット表」を使っています。あ行以外は2つ以上のアルファベットで1つの文字になるんだよと教えましたが、なかなかそこが理解できず…。ちょっと難しかったかな? と思ったのですが、最近少しずつ理解してきたのか「さ行はSから始まるんだね!」などとわかるようになってきました。キーボードもタイピング練習ゲームをさせてみましたが、それはまだまだ難しいみたいでした(笑)。無理に教えても頭に入らないと思うので本人のやる気に任せています。一応PCの前にもローマ字一覧を貼っていて、見たい動画はそれを見て検索しているようです。この学習方法が合っているのかはわかりませんが、好きな事、したいことの為に勉強したいと思えるのは良い事かなと思って長男のペースに合わせて一緒に勉強しています!
2019年11月28日映画に出てくるようなハンサムな外国人男性に、憧れる女性はよくいますよね。日本で国際結婚をする人たちもいて、コツを知っていれば案外成功できます。出会いを探すのが重要な国際結婚外国の男性は日本人とは雰囲気が違い、考え方にも特徴があります。そのような方と一緒に過ごしたい、女性ならそう思う方もいるでしょう。ただ普通に暮らしていると、外国の男性と会う機会は多くありません。そのため外国人男性付き合いたいなら外国人が多い所を調べて、自分の相手を探す必要があります。海外の人が集まる所は案外あるので詳しく知っていれば、理想的な相手を見つけやすくなります。海外まで行って探す男性との出会いシンプルで効果的な外国人男性の探し方としては、海外まで行く方法があります。旅行や留学などである程度の期間、海外に滞在すれば現地の人と仲良くなれます。そういう形で自分の好きな人を探して、一緒に過ごしている方もいます。海外まで行く負担はありますが、沢山の外国人と接する機会がある方法です。夏のバカンスのついでにちょっとした、恋人探しをするのもよいかもしれません。有料サービスを使った出会い恋人探しとしてはマッチングアプリがありますが、実は海外の人と関われるものも利用できます。外国人が多いマッチングアプリは日本でも利用できて、自分に合った恋人を探したい時に利用されています。このようなアプリを使う場合は有料のものだと、サポートなどもしっかりしているので安心です。外国人の登録数が多いマッチングアプリならば、自分に合った相手を探しやすいです。国際結婚で英語は必要なの?理想の外国人男性を探す場合に気になるのは、英語が話せないといけないのではというのがあります。確かに海外の方と会話する時に、英語ができないと困るケースはあります。しかし簡単な英語ができる程度でも、会話はできるので特別な能力は必要ではありません。また海外の男性と知り合って仲良くなれれば、日常的に英語を使うので自然と慣れてきます。英語ができないと心配と思う女性は多いですが、実際はそれほど語学力がなくてもすむ場合が多いです。
2019年11月26日プログラミング教育の必修化はいつから?小学校のプログラミング教育は、2020年4月から「全面実施」となります。一部の学校ではすでに取り入れられていましたが、2020年からは文部科学省の新学習指導要領にしたがい、すべての小学校で取り入れられることとなるのです。中学校では現行の学習指導要領でも簡単なプログラミング教育は必修でしたが、2021年からはさらに本格的なプログラミング教育が始まることが決まりました。技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実させることが決定しています。プログラミング教育が本格化することで、今後は高校入試でもプログラミングに関する問題が出ることが予想されています。知っていた?プログラミング教育、これは勘違い!「プログラミング」という科目が新設されるわけではない「国語」や「算数」などのように「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。現在の各教科の中に、情報技術を活用した学習が組み込まれます。【新学習指導要領の例示】・算数(5年生)プログラミングを通して正多角形をかく・理科(6年生)電気の性質を利用した道具をプログラミングを通して学習する他にも「情報化の進展と生活や社会の変化」「情報技術をいかした生産や人の手によるものづくり」などを全学年を通して総合的に学んでいくことになります。各教科とは別に、実際にプログラミングを体験してプログラミングの楽しさや達成感を味わう学習も始まります。学ぶのは専門的なスキルではなく「考え方」プログラミング教育では、専門的なプログラミング言語の習得を目指すわけではありません。今後のIT社会に必要な「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。プログラミング的思考とは、自分が「こうしたい」という動きを実現させるために、どういう動きの組み合わせが必要で、それらに対応した記号をどのように組み合わせていくかを論理的に考えることを指します。プログラミング的思考を学ぶ過程で、子どもたちは自然とプログラミング言語を覚えたり、プログラミングのスキルを身につけたりしていくことになります。実際の学習事例は?具体的にはどのような授業が始まるのでしょうか。ここでは新学習指導要領に例示された内容を見ていきます。【算数】プログラミングを通じて正三角形をかく【目的】コンピューターで正三角形をかく【学習の流れ】・コンピューターには正三角形をかくという命令は入っていないため、コンピューターに用意されている命令を組み合わせて、正三角形をかく必要がある・紙で作図するときの手順をパソコンで命令する・コンピューターに用意されている命令「長さ○cm 進む(線を引く)」「左に○度曲がる」などを組み合わせていく・順番に命令を組み合わせていくなかで修正、改善・正三角形ができたら「正三角形をかく」プログラムが完成正三角形をかくプログラミングの例としては、「ペンを下ろす」→【「長さ100進む」「左に120度曲がる」】を3回繰り返すなどが考えられます。このような授業によって、図形に関する数学的な知識を活用しながら試行錯誤するプログラミング的思考が身についていきます。【音楽】リズムやパターンを組み合わせて音楽をつくる【目的】リズム・パターンを組み合わせて音楽をつくる【学習の流れ】・プログラミング言語、創作用ソフトなどを用いる・教師が用意しておいた「ドンドン」「ドンドコ」「ドドンコ」といったリズムやパターンを実際に表現する・リズムやパターンを組み合わせていって、まとまりを意識した音楽をつくる・つくった音楽を実際に自分たちで演奏するつくった音楽を聴くなかで「これは意図した音楽ではない」「もっときれいな音楽を作りたい」という意見が出てきます。これが、問題を発見する・解決するといった「プログラムの変更」にあたります。音楽表現を高めると同時に、プログラミング的思考をみがくことができる学習です。プログラミング的思考を身につけよう現代の子どもたちが大人になるころには、IT化によって働き方が大きく変わるといわれています。小さいときからコンピューターを理解し活用する力を身につけることは、将来の可能性を大きく広げてくれるでしょう。プログラミングに詳しいママやパパもいれば、「プログラミングを教えることなんて自分にはできない」と不安に感じるママやパパもいるでしょう。しかし、小学校での必修化のメインはあくまでも「プログラミング的思考を学ぶこと」。プログラミング言語などの専門的なスキルの習得が目的ではないことがポイントです。必修化に向けて準備しておきたい場合は、プログラミング教室や子ども向けのプログラミング教材の利用を検討してみても良いですね。子どもと一緒に未知の分野に挑戦する姿勢で、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
2019年11月26日幼い子どもへの英語教育には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれ詳しい内容をチェックして、子どもが自然と英語に親しめる環境作りのヒントにしましょう。英語を上手に学べる具体的な方法も紹介します!幼児に英語教育をするメリット幼児向けの習い事の中でも、近年特に人気を集めているのが『英語』です。しかし、幼児に英語を学ばせる理由について、明快な答えを持っている人はそう多くありません。まずは、幼児に英語教育をするメリットから詳しく確認していきましょう!発音が上手にできるようになる『臨界期』という言葉を聞いたことはありますか?これは『人間の脳において、ある特定の能力を習得できる限界のタイミング』のことで、言語分野においては7歳ごろがこの臨界期にあたるといわれています。つまり、『臨界期仮説』によれば、人がある言葉を習得するには7歳までにその言語に触れ、耳を慣らす必要があるということです。多くの日本人は、英語の『L』と『R』の音を聞き分けられないといわれています。しかし、臨界期を迎えるまでに英語に親しんだ子どもは、この『L』と『R』の聞き分けもごく自然に行えるのです。コミュニケーションとしての英語を身に付けてほしいと願うのであれば、臨界期前の幼児の時期から英語に触れさせることが重要といえるでしょう。幼児期はスムーズに学びやすいタイミング『スムーズに学べる』というのも、幼児に英語教育をするメリットの1つです。幼児期の子どもには、学ぶことに対して「イヤなこと」「つまらないこと」という固定概念がありません。新しいことを吸収するのが大好きで、何でも積極的に取り組んでくれるでしょう。全く同じことを学ぶとしても、ワクワクした気持ちで取り組むのと、イヤイヤ取り組むのとではその成果は大きく変わります。どんなことにも前向きに取り組める幼児期は、英語教育を始めるタイミングといえるでしょう。多様性を身に付けることにもなる英語を学ぶメリットには、『多様性が身に付く』というものもあります。人が外国語を学ぶとき、学んでいるのは『言葉』だけではありません。自覚のあるなしにかかわらず、その言葉のバックグラウンドである文化や歴史・概念についても同時に学んでいるものです。世界の人口およそ70億人の内、1/4にあたる17.5億人が話す英語は、世界で1番話されている言葉として知られています。そんな英語を幼児期から身に付けることは、多様性を受け入れ、グローバルな視野を持つ人物になるための大切なステップといえるでしょう。反対にデメリットもある?幼児期からの英語教育については、いくつかデメリットも指摘されています。客観的な視点で是非を判断するためにも、その詳しい内容をしっかりと確認しておきましょう!英語と日本語が混ざってしまうことも幼児期からの英語教育のデメリットに、『英語と日本語が混ざってしまう』というものがあります。これは、母国語である日本語がまだおぼつかない段階で英語学習をスタートすることにより、日本語能力の発達に悪影響を及ぼしてしまうという考え方によるものです。この度合いが深刻な場合、日本語と英語どちらもが中途半端な習熟度になってしまいます。日常会話に問題はないものの、込み入った話はどちらの言語でも上手にできないといった事態を招くこともあるでしょう。幼児期から英語を学ばせるからこそ、母国語である日本語についてもしっかり身に付けさせてあげたいものですね!英語が嫌いになってしまう恐れがある英語教育に対する親の思い入れが深ければ深いほど、起こってしまいがちなのが『英語が嫌いになってしまう』という事態です。相手が誰であれ、『強制されること』に抵抗を感じるのは自然なことです。ましてやそれが小さな子どもであれば、徹底的に拒否反応を起こしてしまい、英語そのものを嫌いになってしまうでしょう。英語を身に付けてほしいと思えばこそ、「どちらでもよいんだよ」というゆとりある親の姿勢が大切なのかもしれませんね。上手に学んでもらう方法は?子どもが上手に英語を学ぶ方法にはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめの方法を2つ紹介します!自宅で教材から学ぶより教室がおすすめ子どもに効率的に英語を身に付けてほしいと願うなら、自宅学習よりも、先生がいる『教室』を選ぶのがおすすめです。英語というのは、本来『教科』ではなく『言葉』です。自然な形で身に付けるには、テキストに向き合うよりも、生身の先生との生きたコミュニケーションが効果的なのはいうまでもありません。言葉としての英語を身に付けるなら、ネイティブの先生との自然な会話が体験できる教室でのレッスンを選びましょう!動画やDVDなど英語を聞く機会を子どもを英会話教室に通わせたいと思っても、適当な教室や先生が見つからないこともあるでしょう。また、レッスンに通ってはいるものの、自宅でも英語に触れられるようにしたいという人もいるはずです。そんなときは、『動画やDVD』といった方法で英語に親しむ機会を増やしましょう。『目』と『耳』を同時に刺激することで、より効果的&楽しく子どもの英語力を高められますよ!商品名: アニメDVD 一番やさしい親子英会話価格: ¥1,728(税込) アニメDVD 一番やさしい親子英会話 詳細はこちら 商品名: 【0-7歳】Goomies ENGLISH FOR KIDS 幼児英語 DVD グーミーズ価格: ¥3,888(税込) Goomies ENGLISH FOR KIDS 幼児英語 DVD 詳細はこちら 子どもの成長に合わせた教育を「子どもに英語を習わせたいけれど、どんな方法を選べばよいのか分からない…」そんな悩みを持つ人は少なくありません。幼児期からの英語教育には、『発音が上手になる』『スムーズに学べる』などのメリットがありますが、その一方で、『英語と日本語が混ざってしまう』『英語が嫌いになってしまう恐れがある』といったデメリットも指摘されています。子どもに英語教育をさせるのであれば、これらのメリット・デメリットをしっかりと理解して、子どもの成長や個性に合わせた方法を選ぶのがおすすめです。国際化が進むこれからの時代を生きる子どものために、『英語が使いこなせる』というかけがえのない財産をプレゼントしてあげましょう!
2019年09月21日島国である日本においても急激なグローバル化が進む現在、できることなら海外で力を発揮できる人間に育てたいと考え、幼いときから英語教室に通わせているという親も多いことでしょう。では、世界で活躍できる人間にはどんな力が必要なのでしょうか。お話を聞いたのは酒井レオさん。酒井さんはニューヨークで生まれ育ち、アメリカの大手銀行であるバンク・オブ・アメリカに勤めていたときには、歴代最年少で全米営業成績1位となった、それこそエリート中のエリートです。意外なことに、酒井さんによれば、「極端な話、英語力は必要ない」とのことですが、その理由はなぜでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)かつての日本人エリートは本物のエリートだったいまでこそ、日本には世界で活躍できるエリートが育たないといわれますが、以前は全く違いました。戦後、経済大国・日本の基礎をつくった70代、80代くらいの日本人エリートは本当のエリートだったように思います。彼らは、英語をしゃべることはそれほど得意ではなかったかもしれませんが、読み書きに関してはネイティブの人よりもできるほどでした。ただ、残念なのがその少し下の50代や60代の世代。年功序列制度もあったうえに、いわば上の世代のおこぼれにあずかって、大した苦労や努力をしなくてもある程度の成果を挙げられました。だからこそ、経済が低迷しはじめても立て直す手立てがわからない……。そのことが、この30年間ほどの日本経済の低迷を招き、日本という国を苦しめてきた原因だとわたしは見ています。また、その世代による不利益をこうむっているのが30代や40代の世代でしょう。50代、60代に本当の意味でのエリートが少ないがために、きちんと支えてくれ、導いてくれる上司も少ないからです。日本人は日本人の良さを忘れかけているいま、エリートといわれる人たちも含め、日本のビジネスパーソンを見ていて思うのは、「日本が大切にしてきたものや日本人の良さを忘れかけているのではないか」ということです。たとえば感謝の気持ちや礼儀がそうですよね。それこそ、日本人がずっと大切にしてきたものではありませんか。でも、いまはそれらを軽視している日本人が多いように思うのです。でも、世界のトップレベルに上り詰める人間に必要なものは、時代によって変わるものではありません。いまもむかしも、世界で活躍する人間は、生まれた国はどこであれ、きちんと感謝の気持ちや礼儀を持ち合わせているものです。それらがあったうえで、実力が問われるのですから。いま、日本人は「アメリカの個の強さ」だとか「中国のアグレッシブさ」を身につけようとしています。でも、日本の良さをなくしてしまってそれらで補おうとするのは間違いです。どんなに外国文化の長所を身につけても、日本人は日本人なのです。その事実は変えられませんし、変わる必要もない。だとしたら、「ハイブリッド」になるということを考えるべきではないでしょうか。どちらかではなく、日本の良さと他国の良さを結合することが必要なのだと思います。ニューヨーカーの目に映る日本人の長所と短所先に感謝の気持ちや礼儀を日本人の良さとして挙げました。でも、本来の日本人の良さはそれだけではありません。たとえば、「あうんの呼吸」なんて言葉があるように、なにもいわなくても目で空気を察する力は非常に優れていると思います。ニューヨークで生まれ育ったわたしからすれば、「日本人が宇宙人にいちばん近い」なんて思うほどです。それだけでなく、たいていのことの基礎能力に関しても日本人は秀でています。ただ、基礎能力が高いがゆえに、基礎に縛られているのでしょう。「ルールにのっとったこと」しかできない側面もあることが残念なところです。それこそ、クリエイティビティーという部分では、世界と比べれば見劣りするように感じます。さらには、自分なりにものごとをとらえて解釈することも苦手なようです。たとえば、「今日、日経平均株価がいくら下がった」という事実をいくら頭に入れてもなにも生まれません。「なぜ下がったのか?」ということを自分なりに考え、自分の意見を述べるということができないのです。「意見を述べる」という点では、「察する力」に長けている反面、アウトプット能力に劣っている印象です。多くの日本人に、自分が伝えたいことをきちんと伝えられないという特徴が見られます。日本の教育に取り入れるべき海外の価値観ここで、みなさんにひとつ質問をしましょう。子どもを世界で活躍するような人間に育てたいと思った場合、次のふたつの人物像のうち、どちらの人間になってほしいと思いますか?A:英語力がすごく高くて、プレゼン力がすごく低い人材B:プレゼン力がすごく高くて、英語力がすごく低い人材日本人には英語ができないことをコンプレックスに思っている人が多いですから、もしかしたら「A」を選ぶ人が多数派かもしれませんね。でも、世界で活躍するのは間違いなく「B」です。考えてみてください。周囲の誰もが英語圏出身の人たちだったとして、そのなかで秀でた存在になろうと思えば、突出したプレゼン力は大きな武器になります。英語なんて通訳に任せればいいのです。ただ英語が話せるだけの人が注目を集めるわけがありませんよね。日本人に限らないことかもしれませんが、人はつい自分のコンプレックスにばかり捉われてしまうものです。そうではなくて、子どもを世界で戦える一流の人間に育てたいと思うのなら、そういう人間に本当に必要な力はなにかと考え、ゴール設定をもっと大きくしなければなりません。そのためにも、ゴール設定が小さくなるような教育は見直すべきでしょう。日本のほとんどすべてのテストは、正解がひとつだけというものです。「1+1=□」と問題が出されれば、「2」以外の正解はありません。正しいレールから外れてはならないという教育です。一方で、海外の多くの国では「1+□=□」といった形式の出題もされます。正解はひとつではない。それだけ、「自由に考える力」を身につけられるわけです。そう考えると、子どもがお絵描きをするというときに、見本を渡して「この通りに描きなさい」なんてことは間違ってもいってはいけないとわたしは思います。自由に描かせて、それこそ紙からはみ出すようなことがあっても、「クリエイティブだね!」と褒めてあげればいいのです。日本の教育だけではなく、海外の教育にも目を向けて、日本とはちがう価値観を取り入れる――。それこそ、「ハイブリッド」の考えが教育にも必要なのではないでしょうか。『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』酒井レオ 著/アスコム(2019)■ 全米No.1バンカー・酒井レオさん インタビュー一覧第1回:「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの第2回:子どもの教育に「いまはまだ必要ない」は禁句。「いますぐはじめる」のが成功への道!(※近日公開)第3回:「数字にうるさい子ども」は将来明るい!全米No.1バンカーが教える“コスト意識”の育み方(※近日公開)【プロフィール】酒井レオ(さかい・れお)アメリカ・ニューヨーク出身。NPO法人Pursue Your Dream Foundation創業者。Advanced Millennium Consulting Inc.代表取締役。Little Monster Inc.共同経営者。ワシントン大学を卒業後、JPモルガンを経てコマース銀行にてマネージメント・デベロップメント・アソシエーツプログラム(MDA)を取得。管理職に就く。その後、バンク・オブ・アメリカに転職し、2007年に歴代最年少で全米営業成績1位となる。同年、アメリカンドリームをつかむために渡米するすべての人を応援するNPO法人Pursue Your Dream Foundation(PYD)を設立。2010年には日本にグローバルスタンダードを獲得するリーダー人材育成のための教育機関PYD JAPANを設立。2018年、ニューヨークを本拠地とする、最新テクノロジーを切り口に、教育支援、メディア運営、投資事業を通して若者を応援するLittle Monster Inc.の共同経営者として始動。著書に『全米No.1バンカーが教える 最強の気くばり』(サンマーク出版)、『NY式「超一流の営業」の基本』(朝日新聞出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年09月02日2020年にプログラミング教育が必修化されることをご存知でしたか?小学校から高等学校までプログラミング教育が必修化され、プログラミング的思考能力を身に付けるための授業が始まるのです。しかし、今までに学ぶ必要がなかったことを学び始めるため、戸惑う人もいるでしょう。プログラミング教育の必要性に疑問を持つ人も少なくないと思います。その疑問を解消するためにも、この記事ではプログラミング教育にスポットを当てて解説していきます。プログラミング教育をする背景、目的や事前に準備するべきことをお伝えしていくので、もう一度確認しておきましょう。目次 1 プログラミング教育が必修化されるのはなぜ?その目的とは?2 プログラミング教育が必修になった背景3 プログラミング教育を必修にする目的3.1 プログラミング的思考とは?3.2 プログラミング的思考を身につけるメリット4 プログラミング教育の必修化に向けて親が準備すべきこと4.1 学習環境の整備4.2 ITに慣れさせる・理解しておく5 まとめプログラミング教育が必修化されるのはなぜ?その目的とは?小学校から高等学校の学生指導要領に、2020年からプログラミング教育が必修化されます。プログラミング教育が必修化するといっても、プログラミング言語を学ぶわけではありません。情報を正しく取り扱ったり、機械を取り扱うための基礎的な考え方を身に付けたりと、情報活用能力や言語能力などのプログラミング的思考を身に付けるための授業です。そのため、プログラミング教育は「プログラミング」という教科が新たに加わるわけではなく、理科や数学の教科に組み込まれます。プログラミング教育が必修になる背景には、あらゆる機械が現代社会に欠かせなくなってきたことが挙げられます。たとえば、パソコンやスマートフォンなどが身近にあるため、インターネットやSNSで検索すれば誰でも大量の情報を入手できるでしょう。しかし、大量の情報があったとしても、それを誰もが正しく取り扱えるわけではありません。もしかしたら、間違った情報によって取り返しのつかない事態に陥る可能性もあるのです。また、今後は農業や工場だけではなく、さまざまな職種の作業が自動化されていると考えられています。今まで以上に機械を使用する場面が増えるため、さまざまな機械を取り扱える技術力が必要になるでしょう。全自動洗濯機やロボット掃除機など家事においても自動化されていくので、専業主婦でもさまざまな機械を取り扱える技術力が求められます。特に子育ては多くの情報の中から正しい情報を取捨選択する必要があるため、子育てをするのなら情報を扱える能力は必要不可欠です。パソコンやスマートフォンの普及や仕事の自動化などによって、全国民において情報を取捨選択して正しく使える能力や機械を操作できる言語能力が必要不可欠になってきます。プログラミング教育は、今後必要不可欠になる情報や機械の取り扱う技術などの基礎的な能力を全国民が身につけてもらうために施行されようとしているのです。プログラミング教育が必修になった背景プログラミング教育が必修になった背景には、先ほど述べたようにあらゆる機械が現代社会に欠かせなくなってきたことが挙げられます。情報の取捨選択はもちろん、手に入れた情報を正しく使う力が必要になってきました。これらの能力がないと、犯罪行為に巻き込まれる可能性もあるため、国民1人ひとりが正しい情報活用能力が必要になるのです。また、第4次産業革命に適応できる人材の育成も、プログラミング教育を必修化する背景のひとつです。第4次産業革命では人工知能の進化に伴い、人工知能が様々な判断を下したり物の動きがインターネットによって最適化されたりすることが想定されています。これは世界的に見てもとても大きな流れで、今後20年以内には半数近くの仕事が自動化されると予想されているほどです。加えて、今後来るIT産業の波に、国内の人材が不足するであろうと経済産業省が発表しました。2020年には36.9万人が、2030年には78.9万人ものIT人材が不足するそうです。現状の教育ではこれら第4次産業革命に適応できる国内の人材が限られているため、情報活用能力や機械を取り扱える能力の基礎的な部分を学校で身に付けて将来活躍してもらうためにも、プログラミング教育が施行され始めます。このように、第4次産業革命が来る未来には、現状の教育指導要領の内容では不足しています。プログラミング教育は、第4次産業革命でも通用する人材を育成するためにも必要な教育内容と考えられているのです。プログラミング教育を必修にする目的プログラミング教育で学ぶ目的は、プログラミング言語を習得することではありません。プログラミング言語にはトレンドがあり、将来役に立たない知識に変わる可能性があるためです。そのため、プログラミング教育では「プログラミング的思考」を身に付けることを目的としています。以下ではプログラミング的思考にスポットを当てて解説していくので、参考になれば幸いです。●プログラミング的思考とは?文部科学省では、プログラミング的思考を以下のように説明しています。**********自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力引用元:文部科学省**********少し分かりにくい文章と感じるかもしれません。特に「記号」というワードによってさらに難しく感じさせられるので、「記号」について簡単に解説してきます。記号とは、プログラミング言語における「配列」という概念です。「配列」は数字や文字列を格納するための変数のことで、値を入れる箱と考えるとイメージしやすいでしょう。そしてこの「配列」という概念は、身近なことでも取り入れられています。具体的には、たとえば料理のレシピ。料理のレシピでは、以下のように記述されているのが一般的です。A.酒(小さじ1)A.醤油(大さじ1)A.みりん(小さじ1)1.鶏肉を一口大に切る2.1とAを火にかけ、水気がなくなるまで煮るこのとき、格納する箱は1とAです。1には「一口大に切った鶏肉」が格納されていて、Aには「酒」「醤油」「みりん」が格納されています。このようなX=○○といった関係が、プログラミング的思考で説明されてた「記号」です。この記号を用いて、「自分が行いたい一連の活動をどう最適化するのかを論理的に考える力」がプログラミング的思考なのです。●プログラミング的思考を身につけるメリットプログラミング的思考を身に付けることにより、時代に左右されないプログラミングを扱う上で普遍的な思考能力を手に入れられると考えられています。いつの時代でも使える思考能力なので、革新的な技術が開発されたとしても、適応できる可能性が十分にあるのです。しかし中には、そもそもプログラミング的思考を身に付けずに、プログラミング言語の習得を目指すべきだと考える人もいるでしょう。たしかにプログラミング的思考よりも、プログラミング言語を習得したほうが即戦力にはなるかもしれません。ですが、現在の技術は凄まじいスピードで進化しています。幼少期に学んだプログラミング言語が、将来役に立たなくなる可能性も十分考えられるのです。せっかくプログラミング言語を習得したのに将来使えなくなっていては元も子もありません。そのため、まずはいつの時代でも使えるプログラミング的思考を身に付けて、その後にプログラミング言語やその他のスキルを身に付けるほうが良いと考えられています。プログラミング教育の必修化に向けて親が準備すべきこと2020年から、プログラミング教育が必修化していきます。では、プログラミング教育の必修化に伴い、親は準備するべきことはあるのでしょうか。以下では、プログラミング教育の必修化に向けて親が準備するべきことをお伝えしていきます。プログラミング教育の必修化はもう目前なので、早めに準備をしていきましょう。●学習環境の整備まずは学習環境の整備をしていきましょう。子どもがパソコンのような機器に興味を持ち、プログラミング的思考を自主的に身に付けるようにするのが狙いです。学習環境を整えるためにも、最低限のスペックを持つパソコンやタブレットを準備しましょう。古くてスペックが低い場合は、買い換えることも視野に入れることをおすすめします。●ITに慣れさせる・理解しておくITに関する知識が0からでは、学校の授業で学んでもなかなか身に付けられません。すんなりとITの知識を身に付けられるようにするためにも、あらかじめITに慣れさせたり理解させたりすることが重要です。たとえば、子どもがパソコンに触れる機会を増やす、あなたがプログラミングを理解して子供に教えるなどをすることで、ITが子どもにとって身近な存在になります。身近な存在のことは知識として身に付けやすいので、効率良くプログラミング的思考を身につけられるでしょう。もし、あなた自身で教えることが困難なら、子供向けのプログラミングスクールに通うわせることを検討しても良いかもしれません。まとめプログラミング教育は、「プログラミング的思考」を身に付けるための教育です。トレンドがあるプログラミング言語のような知識や技術とは異なり、どんな時代でも普遍的に使える能力なので、技術が進歩した将来でも役に立つと考えられています。特に、今後は人工知能の進化によって新たな技術が続出するでしょう。その結果、多くの職業が自動化して異なる仕事が増加するようになることが予想されています。そんな世の中でも適応できる大人に成長するように、プログラミング教育に向けて学習環境の整備をしたりITに慣れさせたりしていきましょう。●ライター/高須 亮
2019年08月22日「子どもに英語で絵本を読んであげたいけど、私が英語がわからなくて…」、「どんな本を選んだらいいですか?」私は2歳~小学生が通う英語教室を主宰していますが、教室に通う子どもの保護者から、子ども向けの英語の絵本についての相談をよく受けます。確かに幼児期の絵本選び、それが英語ともなると親の英語力も問われるため、悩みますよね。そんなパパやママに私の教室で大人気の「笑える!楽しい!飽きない!」と3拍子そろった絵本を紹介します。その絵本の名前は…Brand New Readers(ブランド・ニュー・リーダーズ、以下、BNR)シリーズです。1冊8ページのショートストーリーが、10冊で1セットになってボックスに入っています。息子は2歳の時にお友達からBNRシリーズのブルーセットをプレゼントされました。カラフルなイラストがひとめで気に入り、ボックスを引っ張り出してきては、私に「よんでー」とリクエストしていました。ストーリーが単純明快!BRNシリーズのすべての絵本は、とにかくカラフルでキャラクターがかわいく、そして、ストーリーが単純明快。最後に必ずくすっと笑えるオチがあり、そのオチがイラストと読み手の声のトーンだけでも理解できるので、英語がわからない子どもでも楽しめます。2歳児クラスや3歳~4歳児クラス、4歳~6歳児クラスの子どもはレッスン中すぐに飽きてしまうことも多いもの。でも、この絵本を取り出すと、さっと集まってきて、絵本の前の場所取りがはじまります。実は未就学児のクラスだけでなく、小学生低学年クラスの子どもたちもこの絵本が大好き。オチが楽しいのか、みんな同じリアクションでケタケタ笑いながら、楽しんでくれています。シンプルなセンテンスが繰り返される文章は1ページに1文のみのシンプルな構成。同じ単語が繰り返し使われることも多く、リズミカルで韻(いん)をふんでいるものもあり、耳にすっと入ってくるのもポイントです。難しい単語が使われることもないので、英語に自信がないパパやママも気負うことなく、子どもに読み聞かせをすることができます。読み聞かせからひとり読みまで長く使える!単純なストーリーを毎日1冊ずつ、繰り返し読み聞かせていると、子どもたちはあっという間に文章を覚えてしまいます。そして、アルファベットやフォニックスがわかるようになると、自分で文章を読めるようになります。息子の例を挙げると、毎日読み聞かせていたこともあり、小学校1年生の終わりごろには、ほとんどのストーリーを自分で読めるようになりました。小学校4年生になる今でも、たまに引っ張り出してきては、懐かしそうにページをめくっています。ちなみにセットには読み終えたらシールを貼ることができるポスターと10冊分のシール、10冊すべてを読み終えたときの修了書、自分でも絵本を書くことができる真っ白の冊子が入っていて、子どものやる気を応援する仕組みも。息子が約8年間、この絵本シリーズに親しんできているように、幼児期から長く使えるのも魅力です。失敗から学ぶ英語の絵本を選ぶ2つのポイントわが家には私の趣味で選んだたくさんの英語の絵本がありますが、どんなにステキな絵本でもストーリーが長いと、英語初心者の子どものアンテナには引っかかりません。英語の絵本を選ぶ第1のポイントはストーリーが短く、イラストが多めでとにかくわかりやすいこと。第2のポイントは子どもの「好き」に関連した絵本を選ぶこと。その点でもBRNシリーズは1ボックスに10冊入っているので、子どもに「これ!」と思わせるタイトルが必ず見つかるはずです。教室に子どもを通わせる保護者からは「英語好きの主人がはまって読み聞かせしている」「子どもにリクエストされて全シリーズ購入してしまった」なんて話も。大人も子どもも最後にくすっと笑えるBRNシリーズ、おすすめです。<参考商品><文・写真:ライター稲井華子>
2019年06月26日「将来、子どもが英語を話せるようにするためにはどうしたらよいですか?」これは私が幼児の英語教育に携わってから、一番よく聞かれる質問です。2020年度に全国の小学校で英語教育が必修化することを受け、英語教育を重視するママが増えています。そんな教育熱心なママたちからの質問の中には「あれ?」と感じてしまうものも。今回は私の経験も含めながら、みなさんが勘違いしているかもしれない英語教育のいろいろをQ&A形式で紹介したいと思います。Q. 英語耳・英語脳は6歳までしか育たないの?A. 幼児期(1~6歳)は「聞く」と「話す」がとても得意な時期です。そして、リスニング能力については、やはり早い時期から英語を始めた子どものほうが発音が良いと感じます。でも、6歳を過ぎても英語耳、英語脳を育てることは可能です。私の経験の範囲内ですが、年齢に関わらず、良い耳を持つ人は日本語にない"R"と"L"の聞き取りもできますし、聞き取りができれば、その音を自分で作り出すこともできます。英語と日本語は周波数が違う、音節が違うから聞き取りづらいなどと言われますが、大人になってから環境や勉強法で克服し、ネィティブ並みの発音を身につけている人が私の周りにはたくさんいます。Q. 英語に興味がないわが子。英語を学ばせるのはムリ?A. 子どもが英語に興味がないと悲しんでいる人は、まず自分が英語に興味があるかを考えてみましょう。私が英語を学ぶ上で一番大切だと思うのは、子どもだけでなく、大人も一緒にやってみること。一番効果的なのは、で以前にお伝えした、子どもが好きな遊びを英語で大人が一緒にやることです。でも、それが難しい場合は、自分が好きな海外アーティストの曲を子どもに聴かせたり、海外旅行に行ったときのエピソードを話してあげるだけでも大丈夫。家庭で身近に英語の存在を感じられる環境が子どもの言語感覚を養います。Q. 日本人の親が英語を教えるのはよくないの?A. 発音を重視される保護者にはネィティブの先生とのレッスンをおすすめしています。しかし、「英語を嫌いにならない子ども」を育てたいのであれば、日本人のママやパパが英語を教えることに私は大賛成です。幼少期から英語に触れておけば、子どもが成長してやる気になった時にぐんと伸びます。そのためにはやはり子ども本人が楽しめる形を大人が一緒になって作り上げることが一番。幼少期は「大好きなママやパパ」と一緒に「遊びながら学ぶ」ことが、子どもの心も育てます。Q. お金をかけているのにちっとも上達しない!A. レッスンに通わせているのに、英語が身についていない!」という相談もよく受けます。そのような相談に限って「レッスンにさえ通わせていれば大丈夫」と家庭でのサポートがない場合がほとんど。週に1度、1時間程度のレッスンに通わせているだけでは英語は身につきません。家庭で習い事と連動している教材のCDを聴かせ、DVDを見せるのは大切な親の役目。子どもと一緒にCDを聴いて、DVD鑑賞ができればなおよしです。私が教えているクラスの子どもたちも家庭でのサポートのあるなしで、あきらかに習熟度に違いが見られます。英語教育は年齢があがると、子どもの努力も親の努力もより必要になりますが、幼児期に種まきをしておくと、この努力が軽減されます。「大人も一緒に楽しむ」をキーワードにこの春から親子で英語を楽しんでみませんか。<文・写真:フリーランス記者稲井華子>
2019年04月15日日本に住んでいた頃、上の子供の英語教育は、頭痛の種でした。お父さんがイギリス人だから、苦労しなくても英語が話せるようになっていいねとよく言われましたが、子供だって必ずしも苦労せずに言語を覚えるのではないのだなあと、そばで見ていてしみじみ思ったものです。現に一才からイギリスで育っている下の子も、会話で “I buyed” などと言ってしまうのを、何度も “I bought” と言い直したものです。今ではさすがに減りましたが、それでも時々、不規則動詞の過去形はミスが出ます。話し言葉でもそうですから、読み書きはさらに工夫が必要です。日本の子供達が長い時間をかけて漢字を覚えていくように、イギリスの子供は例外が多い英語のスペルを、時間をかけて覚えていきます。私たち家族にとって難しかったのは、ちょうど日本語の読み書きに興味を持ち始めた上の子の、日本語に対する好奇心を潰すことなく、どうすれば英語の読み書きを導入できるか、でした。英語圏の小学校で使われるフォニックス教材最初に購入したのは、フォニックス教材のJolly Phonicsでした。英語圏の小学校などで使われる教材で、アルファベットと音をうまく組み合わせて教えていくのには非常に向いています。動画の14秒あたりから見るとわかるように、子供達にアルファベットと音、それに体の動作を教えていきます。CDやビデオも併用して使う、基本的には学校用の教材です。小さな子供の興味を引くように作ってあり、とても助かったのですが、我が家には一つだけ問題がありました。これは、親がつきっきりで見ないとならないプログラムだったのです。フルタイムで働いていた当時の私には、子供が保育園から帰ってくる7時過ぎから、夕飯、お風呂、翌日のしたくと、やるべきことが山積みでした。その中でこの教材を使うのは、とても難しいことでした。優れた教材ですから、もっと時間があったら活用できたのに、と残念に思っています。オンライン識字教育プログラム “Reading Eggs”そんな時、同じように日本で子育てをしているニュージーランド人のお母さんから勧められたのが、オンラインの識字教育プログラム、Reading Eggsです。対象は2歳から13歳まで。英語圏の小学校で公式に使われることもあるプログラムですが、ゲームのような感覚で英語が読めるようになっていきます。あまり小さいうちからコンピューターに触らせるのはどうかな、とも思ったのですが、これはとても使いやすいプログラムでした。7時過ぎに保育園にお迎えに行き、帰ってきてご飯のしたくをしている間、数十分、遊び感覚でやってもらうのに最適だったのです。ちなみにReading Eggsを開発した会社(3P Learning)は、子供向け算数のオンラインプログラム、Mathseedsも出しています。簡単な計算をゲーム感覚で楽しみながらマスターすることができるので、こちらも一時期、併せて利用していました。まさに英語「を」学ぶだけでなく、英語「で」学ぶことができる、貴重な教材だったのです。オンラインプログラムは、イギリスの小学校の宿題でも大活躍イギリスに引っ越してきてから気づいたのですが、イギリスの小学校の宿題は、こういったオンラインプログラムを使うことが多いのです。算数の計算のような単純な問題は、オンラインプログラムに任せてしまえば先生は採点をしなくても良いですし、それでいて、それぞれの子供の弱点がわかりますよね。学校から出される宿題だからといって、クラスの子供たち全員が一斉に同じ問題を解くのではなく、それぞれ違う問題に取り組むこともあります。オンラインプログラムを活用することで、前回お話ししたオックスフォード・リーディングツリーを使った識字教育と同様に、子供のレベルに合わせた教育をすることができるのです。家庭にコンピューターがない子供のために、休み時間に学校のコンピューターを使って宿題をやってしまう「ホームワーククラブ」もあります。どこの国でも先生は大忙しですが、機械に任せられるような単純作業を機械に任せられる、良いシステムだと思います。英語圏にはきちんとした教育目的のオンライン教材がたくさん!オンライン識字教育プログラムReading Eggsや算数プログラムMathseedsは、会費がかかりますが、家庭で手が出せない金額ではありませんし、非常に良いプログラムだと思います。※識字・算数プログラム合わせて、年間購読で一ヶ月あたり7.92ドル(約880円)、識字プログラムのみだと一ヶ月あたり6.70ドル(約750円)。子供が自分である程度読めるようになると、多読教材がオンラインで読めるのも魅力的です。図書館で英語の本を借りることも日本国内ではそう簡単ではありませんから、絵本を一冊買う程度の金額で、ある程度の読書量を確保することができるのはいいですよね。実は英語圏にはかなりの数、しっかりとした教育用のオンラインサービスがあります。そして多くが、比較的利用しやすい価格帯で提供されているようです。例えば、全世界の子供たちと、算数の競争ができるサイトMathleticsは、先ほどご紹介した3P Learning 社の開発したもので、会費は年間約60ポンド、日本円で8,700円前後でしょうか。こうした教材が開発される背景には、小学校での宿題に使われるだけでなく、一定人数ホームスクール(ホームスクーリング)をしている子供がいることも挙げられるでしょう。学校に通うのではなく家庭で教育を受けるホームスクーリングは、アメリカやオーストラリアのように国土が広い国では、場合によっては必然的なチョイスです。病気であったり、家庭の方針でホームスクーリングを選ぶケースもあります。これは海外に限ったことではありません。インターナショナルスクールに通わせると年間300万円を超える学費がかかることもあり、東京に住んでいる外国人の親御さんの中には、経済的な事情からホームスクーリングを選ばざるをえない方もいます。日本に住んでいた頃は、日本の保育園に通う上の子のために、「ホームスクーリング」と「小学校」をキーワードに、オンラインサイトをかなり探しました。まだまだある!低年齢向けオンライン教材識字だけでなく、様々な科目を教えてくれるサイトもあります。現在下の子供が小学校で使っているサイトはPurple mashといい、英語だけでなく科学や算数、ITやアートなど、イギリスのカリキュラムに沿った様々なトピックを扱っています。残念ながら、学校向けの事業展開ですが、似たようなサイトで家庭教育に使われているものもあります。たとえば上の子の小学校が使っていたのはEducation Cityと呼ばれるサイト。イギリスやスコットランドのカリキュラムをカバーしており、ホームスクーリングをしている家庭向けのサービスは年間89ポンド、日本円で約13,000円で利用することができます。英語だけでなく算数や科学、IT、フランス語やスペイン語も。そして英語を外国語として学んでいる子供向けの教材もあります。アメリカのカリキュラムを念頭においたものですが、英語や算数、理科や社会、ITに加え、ヘルスやアート&ミュージックなどの様々な科目を扱っているBrain Popは、家庭ごとに利用することができます。現在はアメリカの小学校の約4分の1が利用しているとされているサービスです。同様にStarFallもアメリカのカリキュラムに沿った識字教育のサイトです。フォニックスを学べるアニメーションや、音声付のウェブ絵本、ダウンロードしてワークシートとして活用できる紙ベースの教材をはじめとして、多岐にわたった学習コンテンツを楽しむことができます。一部有料コンテンツもありますが、無料で楽しめる教材も豊富に用意されています。幼稚園生向け、小学生向けに分かれ、会員登録の手間なく、子供の学習レベルに合った内容にアクセスできます。子供の負担にならない程度、ゲーム感覚でイギリスやアメリカの小学生たちの使っている教材に触れることは、実は日本にいても、昔よりずっと簡単になっているのです。(参考)Wikipedia|BrainPopJolly Phonics UK Catalogue
2019年03月21日「子どもには英語を話せるようになって欲しい…。英語教室に通わせた方がよいのかしら…」これからの英語教育に不安をもつママは多いと思います。2020年度からセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」が導入され、英語の試験では「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能が問われます。それにともない、小学校では高学年から英語が教科として正式にスタート、中学校では英語の授業を英語のみで行い、高校では生徒自身が英語で発表・討論・交渉などの活動を行う予定です。幼児期からの英語教育が当たり前になりつつある社会ですが、何から手をつけるべきか悩みますよね。そんなお悩みママに手軽にできる自宅での英語遊びを紹介します。英語遊びは何歳から?自宅での英語遊びには年齢制限がありません。0歳からでも、幼稚園に入ってからでも大丈夫。思い立ったが吉日で、親子で楽しむことが何よりも大切です。なぜなら、将来的な目標は「バイリンガルな子どもを育てる」なんて大それたものではなく、「英語を嫌いにならない子どもを育てる」ですから。ゆったり構えましょう。具体的に何をするの?幼児期はこれから問われる英語の4技能のうちの「聞く」と「話す」がとても得意な時期です。まずはわが子が好きな絵本を用意しましょう。日本語、英語、どちらでも構いませんが、ひらがなが読めると日本語の絵本だと読み始めてしまうので、英語の絵本がおすすめ。「私には英語での読み聞かせはムリ!」というママ、ご安心ください。読み聞かせではなく、絵本を使って質問遊びをしましょう。"What’s this?"から始めよう!"What’s this?"(これなーんだ?)"It’s an elephant!"(ぞうさん!)絵本に出てくる動物やモノを指さして、お子さんに問いかけてみてください。最初は「ママ、何言ってるの?」と思っているお子さんも回を重ねるうちに「エレファント!」と元気よく答えてくれると思います。ここでママがやらなくてはいけないことは、"What’s this?"の正確な発音を覚えること、そして、絵本に載っているモノをすべて英語で覚えること。子どもは数回聞けば、あっという間に覚えてしまいます。お子さんに負けないように頑張りましょう!慣れてきたらほかの質問もしてみよう!"What color is this?" (この色は何色?)"It’s red!"(赤!)お子さんが好きなモノを英語で言えるようになったら、色も一緒に覚えてもらいましょう。これは絵本がなくてもできるので、おやつの時間、お風呂の時間などを利用して遊ぶこともできます。色を覚えたら、次は形(shape)という感じで、日本語と同じように英語でもどんどん質問遊びをしましょう。子どもは大好きなママと英語でコミュニケーションをとることで、「英語って楽しい」と思ってくれます。英語遊びのポイントは「続けること」!子どもが大好きな遊びを英語でやる、ただそれだけです。でも、ここで重要なポイントは「続けること」。幼児期は覚えるのも早いですが、忘れるのも早い時期。自宅で英語遊びを続けることで、「英語=遊び=楽しいもの」と脳に記憶され、小学校からの英語教育にも抵抗なく取り組めると思います。そして、「英語を嫌いにならない」子どもは将来的に英語力を身につけることができます。これは私の実体験からの感想ですが、長くなるのでまた今度。お手軽な英語遊び、ぜひ一度親子で楽しんでみてくださいね。<文・写真:フリーランス記者稲井華子>
2019年01月10日小学校から英語が義務教育化されたんですよ。娘は来年小学3年生なんですよ。何もやってない…! やってないよ!と思っていたところ…まずは英語に対して興味を持つこと、嫌いにならないことが大事らしく子どもの好きなアニメを2カ国語放送で見るのも良いとのこと。それなら、やっぱりディズニーでしょ! と思って調べたところスカパー!ならディズニーのアニメを2カ国語放送で見れるとのことで…圧倒的なチャンネル数「11ジャンル50ch見放題」 3台まで追加料金なし スカパー!基本プランとは? 基本プランだと50ch見放題!なので…結局、日本語のアニメも楽しんでます。 (ディズニーの2カ国語放送も見てるよ!(笑))レコーダーが大活躍です。そして何より…ここからは私の推し番組をご紹介!いろんな番組があるので、寒い寒い外に出たくない季節も楽しみに…!家を楽しくするのは、テレビだ スカパー!基本プランで見られる番組はこちら こちらの記事アンケートにご協力ください PR:スカパーJSAT株式会社
2018年12月27日皆さんは英語の「慣用表現」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。イディオム、熟語、成句、句動詞、定型表現、ことわざなどいろいろな言い方がありますが、これらはすべて慣用表現です。また、英会話の勉強では必ず出てくる「依頼する」や「提案する」などの「機能表現」も、慣用表現の一種です。適当に英語の慣用表現をリストしてみましょう。・generally speaking(一般的にいうと)・look up to…(…を尊敬する)・Give me a break.(いいかげんにして)・How about…?(…はどうですか)・had better…(…したほうがよい)このように、慣用表現には多種多様な表現が含まれます。せっかく単語帳で覚えたのに、うまく使えない?皆さんはこうした慣用表現を、今までどのようにして学習してきたでしょうか。ご自身のお子さんには、どのように学習してほしいですか?慣用表現の学習方法について、大学生に聞いてみると、主としてこの2つが挙げられました。・熟語帳を覚える・教科書に出てきた熟語を覚えるさらに「熟語をうまく使うことができるか」と尋ねたところ、残念ながら覚えたけど、うまく使えないという回答が圧倒的に多くみられました。そして「英語学習の中で、慣用表現はどれぐらい大切と思うか」という質問には、どちらかといえば覚えたほうがいいけど、単語や文法のほうが重要という回答が目立ちました。英語力アップに欠かせない「慣用表現力」私たちは、日々の会話で、その都度、単語と文法を使って、自由に表現を作りだしています。これを「自由表現」といいます。しかし、どの言語にも、数多くの「慣用表現」があります。デンマークの著名な言語学者、イエスペルセンは、こう述べています。言語は「自由表現」と「慣用表現」を両輪として機能する私も、この考え方に賛成です。英語力を高めるためには、自由表現を作るための文法力と単語力と同様に、慣用表現力にも注目する必要があると考えています。コツは「ネットワーク化」慣用表現を上手に使って自分の思いを表現する力、これが「慣用表現力」です。慣用表現力があれば、言いたいことを最も的確に表現することができます。例えば、謝罪する際に、日本語では「どうもすみません」と言いますね。英語だと “I’m sorry.” と言うでしょう。どちらも、謝罪の気持ちを端的に示す慣用表現です。大切なのは、慣用表現をバラバラに暗記するのではなく、関連づけて「ネットワーク」として学ぶこと。ネットワークのように整理して学ぶことができれば、慣用表現を自分自身の英語のレパートリーとして加え、あなたの英語力の一部にすることができるでしょう。「驚き」を表す慣用表現今回は、第1弾として「驚き」を表すための慣用表現を取り上げます。「驚き」と一言で言っても、このようにたくさんの種類がありますね。・うれしい驚き・悲しい驚き・信じられない驚き・偶然の出来事に対する驚き慣用表現を自分のものにするためには、慣用表現のネットワーク化が重要だと先ほどお話ししました。でも、どのようにネットワーク化すればいいのでしょうか?「驚き」を表す慣用表現の場合、ネットワークを作成する際の基準はタイプ分けです。以下、便利な表現を6つのタイプ別にまとめてご紹介しましょう。「びっくり!」を表現するための6つのネットワーク 1. 間投詞を使う驚いた時、つい反射的に「えっ?」と言ってしまう人も多いのではないでしょうか。「えっ?」「わあ!」のような、喜怒哀楽の感情を直接表した語を「間投詞」と言います。英語でもたくさんの間投詞がありますよ。・Wow!(うわー!)・What!(何!)・Holy cow!(何てこった!)2. 驚いたことを言葉で表現する驚いたことを「ああ、びっくりした!」と言語で表現することもありますね。・What a surprise!(びっくりした!)・That’s amazing!(それは驚きだ!)・Unbelievable!(信じられない!)3. 本当かと問うびっくりするようなことを耳にすると、つい真偽を確かめたくなるものです。・Really?(本当?)・That can’t be true.(まさか!)・Are you serious?(マジ?)4. 偶然のことに驚く全く予期しないところで旧友に遭遇するなど、時には偶然の出会いに驚くこともあるでしょう。・What a coincidence!(偶然だね!)・Wow, it’s a small world.(わっ、世の中って狭いね)5. 相手に驚いたかと聞く相手にびっくりするようなニュースを伝えた上で「ねえねえ、驚いた?」と尋ねることもありますね。・Isn’t that a surprise?(びっくりだよね?)・Can you believe it?(信じられる?)6. 驚きを事後的に描写するびっくりして印象に残ったことは、なかなか忘れないもの。後から回想して「あれは~のような驚きだった」と描写することもあるでしょう。・do a double take(驚いて自分の目を疑う)・jump out of one’s skin(死ぬほど驚く)目を疑うほど驚くときに「2度見する」ことがありますが、英語では、“do a double take” という言い方があります。この “take” は名詞で「撮影のテイク」に近い意味合いだと思われます。「2度撮りをする」ことから「自分の目を疑う」という意味になるのでしょう。また、“jump out of one’s skin” は「皮膚から飛び出す」というイメージで、「死ぬほど驚く」に近い表現です。状況を思い描いて、感情を込めて表現する練習をこれらの「驚きの表現」をうまく使うには、見たり、聞いたりしたことに対して、素早く反応することが肝心です。つまり、瞬発力が必要なのです。一見簡単そうな表現も、タイミングよく使おうと思えば難しいもの。普段から、状況の中に身を置き、感情を込めて表現する訓練をしておく必要があります。例えば「結婚なんてありえないと思っていた共通の友人が、いよいよ結婚することになった」という状況で交わす会話文をご紹介します。このやりとりを参考に、音読練習してみましょう。A: Fred is getting married.フレッド、結婚することになったよ。B: Wow! Really? Are you sure?何!本当?確かなの?A: Yeah, I heard it from his father.確かだよ。フレッドのお父さんから聞いたんだ。ポイントは、ただ音読するのではなく、驚きの気持ちを乗せながら読むこと。状況を頭に思い描いて、気持ちを込めて、登場人物になりきって練習してみてください。感情を込めて練習するには、一人では味気ないもの。練習相手がいるといいですね。親子で交互に音読してみて、どちらがより感情を込めて話せているかを競ってもいいでしょう。日本語でも、日常生活の中で驚くようなことがあるときは、自然と表現に感情がこもるもの。英語ではさらに、少しオーバーなくらいに感情を込めて、表現する練習をしておくといいですね。
2018年11月16日子どもがプログラミングを学べる講座やアプリ、ツールが今、どんどん登場しています。これは、2020年度の小学校プログラミング教育必修化を見据えた動き。ですが、IT関係の仕事をしているわけでもない限りプログラミングに馴染みのない大人は多いでしょうし、まして自分の小学生時代には習わなかった分野。それだけに、子どもに何をどう選んであげたら良いのか判断しにくい親御さんは少なくないのではないでしょうか。今回は、プログラミングを体験できる数あるツールの中から、文部科学省が提供する「プログラミン」について、どのような目的や特長があるのかをご紹介します。名前からして分かりやすい「プログラミン」。どこかかわいい響きがあり、親しみやすさを感じますね。親も子どもと一緒にやってみると楽しいかもしれませんよ。「プログラミン」は子ども・初学者にぴったり「プログラミン」とは、文部科学省によって開発されたプログラミング作成サイト。2010年8月に公開されました。絵に動きをつけてアニメーションを作ることでプログラミング体験ができます。「プログラミン」は、プログラミング教育を先行して取り入れている小学校や、子ども向けプログラミング教室などで多く採用されています。例えば、小学校でのプログラミング教育に積極的に取り組んでいる茨城県つくば市では、1・2年生用のプログラミング教材として「プログラミン」を導入。授業の一例として、1年生の国語では、物語に合う背景のアニメーションを「プログラミン」で作成し、音読しながら再生するという授業をしているのだそうです。なんだか面白そうですよね。同市のカリキュラムでは、児童の発達段階に合わせて教材が選択されていて、1・2年生が使用する「プログラミン」はまさに“入門編”の位置づけ。子ども・プログラミング初学者にもぴったりな教材であることが分かります。もちろん、自宅でのプログラミング体験にも最適です。可愛らしくて親しみやすい操作画面「プログラミン」のトップ画面から「プログラムをつくる」のボタンをクリックすると、方眼メモリがプリントされた深緑色の工作板が登場。その上に画用紙が置かれ、カラフルな「プログラミン」の文字が現れます。周りにはハサミ、セロハンテープ、マスキングテープ、色鉛筆があしらわれていて、図工の時間を再現したような親しみやすい雰囲気です。(文部科学省|プログラミンより)ツールの名前になっている「プログラミン」とは、メインのプログラムを作り上げる不思議な生物のこと。「プログラミン」のサイトには、プログラミンは、きみの絵に命をふきこむ不思議な生物。一匹ごとに違う役割をもっていて、動かしたい絵の上に、動かしたい順番で積んであげると、その通りに絵を動かしてくれるんだ。(引用元:文部科学省|プログラミンプログラミンについて)とあります。動きを表す命令(コマンド)は28種類。それぞれの「プログラミン」に親しみやすい名前が付けられているのが特徴です。(画像引用元:文部科学省|プログラミンプログラミンのやくわり表)●プログラミンの名前(一部抜粋)・絵を動かす:ミギクルリン(右に回す)、ジャンピン(ジャンプさせる)、シターン(下に動かす)、ウエーン(上に動かす)・一定時間止める:トケイン・絵の色を変える:カメロン・別の絵にする:キガエルン・最初に戻す:リセットン・フキダシを出す・消す:フキダシン・フキケシン・音を鳴らす・止める:オンプン・ミュートン・繰り返す:ズットン・球を発射する指示:タマーン絵の色を変える「カメロン」は、カメレオンに由来する名前。ゲーム性の高いアニメを作るには必須の「タマーン」は、その名の通り球を飛ばすプログラミンです。ユニークな名前が楽しくて、機能もすぐに覚えられそう。すべてのプログラミン(コマンド)は、文部科学省のサイトで紹介されています。これら28種類の「プログラミン」を、絵を動かしたい順番に上へ積み上げていきます。この操作方法は、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロングキンダーガーテングループで開発された「Scratch」を参考にしたそう。Scratchがコマンドを順番に下へくっつけていくのに対し、「プログラミン」は上へ積み上げる方式を採っています。プログラミンの特長は「簡単」「楽しい」「すぐできる」「プログラミン」の特長は次の3つ。・簡単PC上でドラッグ&ドロップするだけで、動作や指示のコマンドを簡単につなげ、プログラムを作り上げることができます。プログラム言語に頭を悩ます必要はありません。・楽しい直観的に分かりやすくシンプルな設計なので、初めてプログラミングを体験する子どもにとっても分かりやすく、ゲーム感覚で遊びながら学ぶことができます。・すぐできる「プログラミン」自体は、ソフトウェアや各種ツールのインストールは不要です。Webブラウザが使えてアドビシステムズのFlash Playerが有効な、ネット環境にあるPCがあれば、すぐに「プログラミン」を使い始めることが可能。難しい設定も必要ないので、親御さんがITに詳しくない場合でも安心してお子さんに使わせられます。ただし、Flash Playerについては、アドビシステムズが2020年での開発終了を発表しているので、今後の対応が待たれるところです。「簡単」「楽しい」「すぐできる」という3つの特長をもつ「プログラミン」。「プログラミン」に初めて出合った子どもでもその日のうちに、プログラミングを遊び感覚で楽しく学ぶことができるサイトなのです。プログラミングは、見て試して「まねぶ」ことで学ぶ「プログラミン」を使って自分が作った作品は、Scratchと同じように自分以外の人にも見てもらうことができます。「みんなに見せる」という機能を使い、作品を飾る額縁を選んで、タイトルとプログラマー名、作品の説明を書いて保存すれば、自分の作品へのリンクURLが表示されます。このURLをメールやブログ、Twitterで告知すれば、他の人に作品を共有することができますよ。(YouTube|プログラミン-ステップ4:みんなに見せよう!より)非公式ですが「プログラミン研究所」という作品の投稿・共有サイトもあります。また、Twitterでハッシュタグ「#programin」を検索すると、ほかの人が作ったプログラムを見ることもできますから試してみてください。さらに、ほかの人が作ったプログラムはScratchと同じように自分で編集することも可能。「この動きはどのようなプログラミンを組み合わせているのかな」「ここを別のプログラミンで書き換えたらどうなるだろう」というように、いろいろな作品を見たり、別の方法を試したりできます。子どもたちは、「学ぶ」の語源である「まねぶ(真似ぶ)」ことを通して、プログラミンへグを身につけることができるのです。***クレヨン風の絵とかわいいキャラクターが満載の「プログラミン」。同じビジュアルプログラミング言語のScratchと比べ、より日本的なテイストなので、多くの皆さんにとって親しみやすく感じられるでしょう。プログラミングというより、お絵描き・アニメーション作成と言っても良いほど、遊び心いっぱいの楽しいサイトです。小さな子どもはもちろん、プログラミングという言葉を聞いただけで尻込みしてしまうような大人も、プログラミングの世界に足を踏み入れるきっかけになるかもしれません。(参考)文部科学省|プログラミンICT CONNECT 21|小学校プログラミング教育導入支援ハンドブック2018YouTube|プログラミン-ステップ1:プログラミンってどうやるの?YouTube|プログラミン-ステップ4:みんなに見せよう!TECH ACADEMY magazine|「プログラミン」をやってみた!【文科省の子供向けプログラミング学習サイト】Publickey|ゲームプログラミングもできる、やさしい開発環境「プログラミン」、文部科学省が公開Bascule|PrograminWikipedia|プログラミンScratchプログラミン研究所
2018年11月12日自分が本当に「言いたいこと」と、実際に英語で「言えること」のギャップは、英語を使おうとすると必ずといってもいいぐらい直面する問題です。そうしたギャップに出会ったとき、皆さんはどうしますか?多くの学習者は「沈黙」してしまいますね。日本語で「えーと」が出てから、ぎこちない時間が流れることになります。または、何とか言い換えようとするでしょう。例えば「終身雇用制度」に相当する英語がみつからないとします。ぴったりした英語は “lifetime employment system” ですが、知らなければ、その意味するところをなんとか伝えるしかありません。“You can work until you get old.”(歳をとるまで働く)のような言い換えをする人もいるかもしれませんね。「コミュニケーション方略」の実態この2つの例は、第二言語習得研究者たちが「コミュニケーション方略」と呼ぶ具体的事例を表しています。「えーと」で沈黙するのは「話題の放棄」という方略です。一方、言い換えて伝えようとするのは「パラフレージング」という方略です。放棄は消極的、言い換えは積極的なコミュニケーション方略になります。ほかにも、このような方略があります。・話題の回避・翻訳・手振りで伝える・相手に援助を求めるわからないからと言って、話題を放棄するのはNG日本人学習者は、英語で表現できないと感じたとき、バツの悪い沈黙をした末に、話題を回避したり、放棄してしまう傾向があります。話題の回避は、ある種の防衛本能から生まれるものかもしれません。つまり、英語で表現できず、間違ったことを話すと笑われてしまうかもしれないと思い、自信のない話題をつい避けてしまうのです。しかし相手は、こちらの思いをそのように解釈してくれるとは限りません。場合によっては「自分と話したくないから、無視している」と受け取られることもあります。相手は、あなたの英語に興味があるのではなく、あなた自身に興味があるのです。そのため、回避や放棄といったコミュニケーション方略は、マイナス効果を生む可能性が大です。そこで話題を回避したいときは、そのことを英語できちんと表現する必要があります。I want to talk about this topic, but I don’t know how to express my ideas in my English.(話したいんだけれど、自分の考えを英語でなんて表現すればいいのかわからないんだ)このように言語化すれば、相手は状況を了解してくれるでしょう。「何も言わなくても、相手は自分の気持ちをわかってくれるだろう」という考えは通じません。「インターアクション仮説」とリスク・テイカー間違ったことを言ってしまったら恥ずかしい、というのは多くの英語学習者の心理です。たしかに、間違いを犯すのはリスクです。しかし、ある程度のリスク・テイカーが外国語習得に向いているといわれます。英語が使えるようになるには、使うしかありません。これは明白です。英語で “Leaning by doing” という言い方がありますが、まさに、活動の中で、活動を通して、英語の運用能力を身につけていくことが重要なのです。子どもが母語の運用能力を身につける際にも、他者とのやりとりが鍵となりますね。言語習得は、常にやりとりのなかで進行する。そして、この母語習得のありようは、第二言語習得の場合にも、基本的には通用する。そう考えるのが「インターアクション仮説」です。学習者が実際に英語を使うことを通して、自分の言っていることが相手に通じたり、通じなかったりという経験をするでしょう。それは、相手との共同作業の中で行われる経験です。このような形で、実際に英語を使いながら、英語力を高めていくのです。英語を使う現場に、試験の「減点主義」を持ち込まないで仮にインターアクション仮説が正しいとした場合、「誤り」に対する考え方を変えなければなりません。英語で話そうとすれば、文法なり語彙なり発音なり、何かしらのミスをしてしまうもの。そして間違いは一種の「スティグマ」のようなものとして捉えられ、恥ずかしいという感覚を呼び起こします。「できることなら、ミスなく英語を話したい」。そう考えることは理解できます。しかし、間違うことに過剰反応することで、英語を使う気持ちが削がれてしまうと本末転倒です。学校では、間違いは減点の対象になります。英語などの試験では、65点や70点のように点数がでます。テストでは、それも仕方のないことです。しかし、学校における「減点主義」というものを、英語を使う現場に持ち込むことは正しくありません。子どもには「もっと間違って前進しよう」と伝えてほしいよく、このような「励まし」のコトバを耳にすることがありますね。Don’t be afraid of making mistakes.(誤ることを恐れるな)しかし、このコトバの背後には「間違いを犯すことは怖れの対象になる」という前提があります。それよりも、Make more mistakes and make progress.(もっと間違って、前進しよう)というべきです。何か新しいことをするには、試行錯誤はつきものです。試行錯誤を通して、英語は熟達するのです。特に自然な会話では、誤りに対して寛容なもの。言い間違いがあれば、言い直せばよいのですから。これはお子さんの英語学習を支える上で、親御さんに特に意識してほしいポイントです。たとえお子さんが間違った英語を使ったとしても、決してミスを責めないでください。英語を話す上で、間違いを犯すのは悪いことだと子どもに教え込むことで、将来「話題の放棄」や「話題の回避」をはじめとした、消極的なコミュニケーション方略をとる英語学習者に育ってしまいかねません。そうではなく、まずは英語で表現することに挑戦する姿勢を褒めてあげましょう。英語を使って相手と繰り返し話すうちに、次第に英語力を高めることができるのですから、心配はいりません。間違いは、前進のもと。成功のもとなのです。
2018年11月02日体育で「ダンス必修」が決まったのは10年前の2008年のこと。当時、ヒップホップダンスが必修化されるという誤解もあり、賛否両論のあったニュースなので記憶している人も多いのではないでしょうか。その後、2011年に小学校、2012年に中学校、2013年に高等学校で、段階的にダンスの授業が始まりました。ふたを開けてみれば、これまでの体育などでお馴染みの創作ダンスやフォークダンスも含んだ「ダンス」を学び、中学生の7割が「ダンスの必修化はうれしい」という調査結果も。実は、「ダンス必修」に苦手意識をもっているのは、子どもよりも大人の方かもしれません。大人の苦手意識を子どもが何となく感じ取り、ダンスを苦手に思ってしまうのは避けたいものです。ダンスはコミュニケーション能力アップにも効果があると言われています。今回はそんなダンスのメリットについてご紹介しましょう。そもそも、体育の必修科目「ダンス」では何をやるの?体育の授業でダンスが必修科目になったと報じられた当時、メディアではヒップホップダンスを紹介されることが多く、「ダンスの授業=ヒップホップ」というイメージをもってしまった方も少なくありません。しかし、2008年3月に告示された中学校学習指導要領の改訂内容には、以下のように書かれています。ダンスは、「創作ダンス」、「フォークダンス」、「現代的なリズムのダンス」で構成され、イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにすることを重視する運動で、仲間とともに感じを込めて踊ったり、イメージをとらえて自己を表現したりすることに楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。(引用元:文部科学省|武道・ダンス必修化)ヒップホップは「現代的なリズムのダンス」に含まれ、さらに改定前の体育授業で行われてきた「創作ダンス」や運動会などの学校行事でお馴染みの「フォークダンス」と並んで記載されていることからも、ダンスの授業で取り上げる1ジャンルにすぎないことが分かります。ただし、学校の実態に応じてこれらの3種類の中から1種類以上を選択して取り扱うことになるので、「ダンスの授業=ヒップホップ」という学校もないとは限りません。「ダンス」を苦手に思うのは、親自身が中学時代にもったイメージ?私たちが普段の生活でダンスに触れる機会はどれくらいあるでしょうか。ほかのスポーツや趣味と同様、スクールに通っている人もいれば、上手なパフォーマンスを見るのが好きな人、まったく興味のない人まで、人によってさまざまでしょう。ダンスが苦手だという親御さんの中には、自身の中学時代にダンスの授業で恥ずかしい思いをしたり、気乗りしない振り付けを皆で行なったりした「苦い思い出」があるかもしれません。また当時、テレビ番組の企画で放送されていたストリート系ダンス版甲子園の高校生パフォーマーやキレのあるダンスが人気のアイドルグループなどを見て、ダンスは特別な才能をもった一部の人のものというイメージをもっている人もいるかもしれません。しかし、ここ10年でダンスを取り巻く環境はめまぐるしく変化しているのをご存じでしょうか。ダンス必修化をきっかけに、Eテレでダンス&ボーカルグループのメンバー2名による子ども向けのダンス番組がスタートし、同時期には高校生のダンス選手権も始まり、大阪の高校ダンス部のキレのある演技が一大ブームとなったのは記憶に新しいところです。動画投稿サイトでは、アイドルグループのヒット曲に合わせてご当地ダンスが披露され、人気ドラマのエンディングテーマ曲の振り付けは社会現象を巻き起こしました。「一般人がやるダンスは恥ずかしいばかりで面白くない」というイメージは着実に変わってきています。ダンスはコミュニケーション能力がアップするそれでも、急にダンスを好きになる自信がないという人もいるでしょう。ここで、ダンスが子どもたちの教育にどのような効果があるのか紹介します。【ダンスはコミュニケーション能力がアップする】先に引用した学習指導要領にもある通り、ダンスの授業では「仲間とのコミュニケーションを豊かにすること」が重視されています。上手くダンスを踊ることよりも、仲間とのダンスを通して自分の意見を伝え、相手の意見を聞き、コミュニケーションを図ることが第一。学校のダンス授業にも関わっている、振り付けユニット「振付稼業air:man」の杉谷一隆さんはインタビューで、次のように話しています。自意識が強すぎる人ほど、「人より下手かもしれない」「遅れているかもしれない」と思ってしまう。「うまくならねば」という価値観だと、「自分はダンスは向いてない」「苦手だ」となって、ダンスが嫌いになってしまう。 そういう人を減らしたくて、学校のダンスの授業に関わっています。下手でもいいし、動きがバラバラでもいいんですよ。楽しくコミュニケーションできれば(引用元:withnews|学校の授業でダンスやるのダサくない?有名振付師の答えが深かった)また、コミュニケーション能力は社会に出ても必要とされるもので、企業の採用活動においても常に重視されるものです。ダンスそのものの上達ではなく、その先にあるコミュニケーション能力アップの効果を期待できるのがダンスです。【ダンスはバランスのとれた体をつくる】全身を使って表現をするダンスは体幹や下半身の筋力アップに効果があります。加えて、日常生活であまり使わない筋肉も使うことが多いのが特徴。ヒップホップでは、腕を付け根からグルグル回す振り付けがあったり、足を左右に開いて股関節を動かしたりします。このような動きを繰り返すことで柔軟性がアップするのです。また、ダンスは持久力を必要とします。1曲あたり約3分間、リズムに乗って体を動かし続けると、慣れないうちは息が上がるもの。繰り返していくうちにスタミナがつきます。お子さんのコミュニケーション能力アップや体力づくりに大きく寄与してくれると考えれば、体育のダンス授業を積極的に応援したくなりませんか?***最近は、女子中高生の間で指だけの振り付け動画の投稿が人気ですね。あれもダンスの一部だと考えれば、日常生活の中に意外とダンスは入り込んできているのかもしれません。お子さんが「やってみたい」と言ったら、親御さんも一緒に楽しさを体験してみるのもいいですね。(参考)Study Hacker こどもまなび☆ラボ|ダンス必修化の問題点と今後の課題ベネッセ教育情報サイト|ダンス必修化に中学生の7割が「うれしい♪」と回答!文部科学省|武道・ダンス必修化文部科学省|新学習指導要領に基づく中学校向け「ダンス」リーフレットwithnews|学校の授業でダンスやるのダサくない?有名振付師の答えが深かった
2018年10月29日英語や体操に赤ちゃんを通わせるママは少なくありません。しかし実際に始めるためには、何をいつから始めればいいのか、わからないですよね。そこで今回パピマミ編集部が、赤ちゃんの教育をいつから始めればいいのか紹介していきます。超早期教育はいいことなのかどうか英語教育は一般的に幼児期から始めるケースが多く、早期教育と呼ばれています。そのため1歳〜3歳の赤ちゃんへの教育を始めることを超早期教育 と言い、赤ちゃんの才能を開花させる試みとして話題を集めています。しかし赤ちゃんへの超早期教育は、才能開花や専門的な技術の体得 、語学力を身につくなどのメリットがある反面、弊害も指摘されています。例えば、親の過度な期待へのストレスや与えられる環境に慣れへの受け身の姿勢など、子どもの将来にデメリットな部分も。ただ、赤ちゃんへの教育が決して悪いというわけではないので、弊害があることを理解しながら検討する ことが大切だと言われています。半年以上経過したころがおすすめされる理由赤ちゃんの教育はいつからがベストなのか。例えば、英語教育のように語学に関する教育は、6か月から8か月の間がいいと言われています。なぜなら、赤ちゃんの耳はおよそ10か月から1歳で、英語のLとRの違いの聞き分けられる からです。語学を学習する能力が、非常に高い状態と言えます。つまり、1歳より前に英語教育などの語学に力を入れておくと、日本語はもちろん英語やほかの語学も大人よりも適切に身につけられるでしょう。ポイントとしては、あくまでコミュニケーションの一環として英語などの語学を身につけさせる という点で、大人が日常的に赤ちゃんに語り掛けることによって学習しやすいとされています。実は胎児の頃からでも教育ができる一般的に赤ちゃんへの教育は、生まれてから行われるものだと考えられています。しかし、実は生まれる前から実践できる教育 もあります。胎児である赤ちゃんでも、6か月頃から脳が発達すると考えられています。お腹の赤ちゃんに向けてクラシックを聞かせる 妊婦さんは少なくありません。これも、一種の早期教育の一つだと考えられ、発達していく脳に心地よい刺激を与えて、より活発な成長を促しているのです。月齢や成長に見合った教育を検討することが大切他にも、赤ちゃんの教育をいつから始めるかの指標に、赤ちゃんの月齢や成長に見合ったタイミングがあります。赤ちゃんは、月齢とともに理解できる情報量が増えていきます 。そのため、早い時期に教育を始めないとストレスにる可能性があります。月齢に伴ってどのようなことができるようになるのか、理解が可能となるのかを踏まえた教育を実践していくことが効果的です。ただ、あくまで月齢に伴って理解できる内容は目安なので、その内容には弱冠の個人差があると考えられています。赤ちゃんそれぞれの成長速度も踏まえながら、実践できる教育の内容 を検討していきましょう。まとめ赤ちゃんへの教育は、お勉強ではなく脳の活性化を支援する手段です。赤ちゃんへの教育を始めるタイミングは、生まれてからであればその成長速度や月齢に合わせましょう。ただ、早期教育のデメリットなども理解した上で徐々に教育できる内容を検討するべきです。●文/パピマミ編集部
2018年10月23日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「日本の義務教育で本当に教えて欲しいことは? 夫婦で話し合ってみた」 で、日本の義務教育に関するアンケートを実施。「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」について、さまざまな意見が集まりました。■“お金”にまつわる社会の仕組みを教えて!2020年度から小学校でのプログラミング教育、英語の必修化が始まります。パパやママは、子どもたちが自分たちの小学校のときとは違う教育を受けることに不安や期待を抱いているのではないでしょうか。ちゅいママさんとご主人も、これを機に「義務教育」について話し合ったそうです。おふたりがまず「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」は、ずばり “お金” のこと。お金は貯金するだけでなく、「増やす」「活用する」方法もあるんだということを教えてほしいということで、それに共感するコメントや、税金や年金といった“お金”にまつわる社会の仕組みについて「教えてほしい」という意見が多数集まりました。社会の仕組みについて、しっかり学習すべきと思います。給料をもらうと、いくら、どこに、なぜ納税するのか。働き方、正社員と派遣社員、自営業の仕組み。年金や保険制度の意義、どんな場合にどのような社会保障があるのか教えてほしい。お金、税金、社会保険などなどの社会の基本的な仕組みを知らない人が多すぎる。確定申告(自分の税金の計算)くらい自分でできるようになるべき。FPの勉強内容を授業でやってほしい。政治についても、若い意見がより反映されやすいように選挙に行く姿勢を養ってほしい。性についても、生理が始まる頃から教えるのではなく、保育園、幼稚園から男女の違いを教えるべき。知ることが自分の身を守る事になると思うから。■多様性を認めないと、世界から遅れていくちゅいママさんご夫婦からは、「自分の意見を自分で考えて述べる」教育をしてほしいという意見も。これにも賛同の声が挙がり、 “ディスカッション” や “ディベート” を積極的に取り入れてほしいとのコメントが寄せられました。●ディスカッションと、働くことディスカッションは、自分の意見を持つこと、発信することの大切さ、さらには協調性や気配り、視野を広くもつ重要性を学べると思う。応用編でディベートも取り入れるとおもしろい。働き方について。まずは働くことの意味、働き方の選択肢、マイナーな職業についてなど小学生から取り入れてほしいです。マイナーでも生活を支えているお仕事も早くから知ってほしい。●性教育日本では、恥ずかしい事として隠してしまう傾向がある。でも、小さなときから性に関してオープンにして、きちんと知り理解する機会があれば、性の問題や不妊治療、望まない妊娠・中絶などで苦しむ人たちが今より少なくなるのでは? と思う。●人権・権利の大切さもっとかみ砕いて分かりやすく教えて欲しいです。いじめも、性犯罪も、暴力も、差別も、すべて相手の人権・権利を軽視・無視した結果起こるものだと思うので。相手を尊重することの大切さを具体的に伝えて欲しいです。●多様性を認める「みんなと同じが良い」という風潮、日本にはありますよね。多様性を認めないところに日本という国が他の国に遅れをとり、伸びていかない理由があると思います。その子らしさを認め、それを伸ばすような教育を。そして平均的に良いよりも、何か得意なこと、好きなことを見つけ伸ばすような教育が良いと思います。●インターネットリテラシー(インターネットを正しく使うための知識、能力のこと)子どもたちは生まれたときから当たり前のようにある世界。親が思ってるより子どもたちはネットの世界を自分たちでも使いこなすけど、それに伴うリスクなどは無知な子どもが多いと思います。だから学校でインターネットを使ったたくさんのメリットやそれにまつわる良くないことも教育していってほしいと思います。●交渉能力アクティブラーニング、生徒が能動的に学べるような授業を行うこと。●環境問題使い捨てが主流になりつつあるけど、その先を見据えて使い捨てているのか。もっと積極的に環境問題を取り上げて欲しい。そして、教育するべき問題だと思う。未来を生きるのは自分たちだから。親は未来の環境はどうにもしてあげられない。■「英語」「プログラミング」「道徳」は必要ない?一方、「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」についてはどんな意見が集まったのでしょうか。「見直してほしい教科」としては、2020年に新たに導入されることになる「英語」「プログラミング」、そして本年度から新たに教科化となった「道徳」に関しての意見が集まりました。●道徳の授業・違う意見を考える人をあぶりだして、弾くことにしかならないと思う・自分の意見を出したら先生からおかしいと言われ認められなかった。道徳の授業は、大人の考えの押し付けだと思う。・核心を教えない、上っ面だけの道徳の時間。学校の先生ではなく、ちゃんと心のスペシャリストを呼んで教えさせてほしい。●英語・数年先には機械が簡単に翻訳して話してくれる。それより自国の文化や習慣、言葉遣いは必須であり、自国を紹介できないのに多国語を喋れるだけになっても意味はない。・漢字学習ですら覚えるの大変なのに、なぜ英語までさせるかわかりません。・ムダな日本語英語習わせなくてもいいと思う。そんなのでは身につかない。いまの時代、言葉が通じなくても機械が何とでもしてくれる。他にすべき事を伸ばすべき。・英語のゲームや歌などはお遊び過ぎてまったくもって時間のムダ。●プログラミング・プログラミングは、教育する側の体制が整っていないなら、時期尚早かと。そもそも学校の先生、プログラミングの授業できるんですか?・子どもが大人になったら全然違う言語や仕組みになっていそうなので、役に立たないのでは?・義務教育でしなくてよくないですか。選択肢を与えて各々やりたい子に興味ある分野を深く学ばせたらいい。・いま習っても、習わなくてもパソコンはいつかは使えるようになる。パソコンなどのハード面に投資するのももったいない。その費用と時間を貧困対策や教育格差解消に使って欲しい。●計算・解き方がわかれば電卓つかっていいと思う。筆算ができるようになるメリットって?・計算するだけの宿題は不要英語教育を必要ないと考える人の根底にあるのは、「正しい日本語を使えるようにすることの方が大切では?」という意見が多くあるように思えます。またAI化が今後ますます進むことを考えたときに、コンピューターが得意とする分野(計算、翻訳を含む英語)に力を入れたり、暗記させるよりは、自分の考えを言えるための力やその土台となる国語力を育む教育をしてほしいとするコメントを多くみかけました。意見がかなりわかれたのが、歴史。「必要ない」とする人、「日本の黒歴史も教えるべき」とする人、「世界の国からみた日本の歴史を教えてほしい」など、意見がかなりわかれました。■個性をつぶす日本の教育方針を見直してほしい学校の教科だけではなく、勉強や学校の在り方から日本的教育方法など、大きな視点での意見も集まりました。みんな同じ、みんな一緒を重視する教育をやめるべき。海外の飛び級制度のような、個人の能力に合わせて教育を受けれるようにしてほしい。多様性の受け入れにもつながる。個性が認められる社会を作るきっかけにもなり、いじめも減る。「先生に注意されるから」、「みんなそうだから」、「集団生活を学ぶ場だから」、「何でかわからないけど決まりだから」と、いまだに個性をつぶす教育が横行している点は、早急に見直した方が良い。通知表も、他人の評価ばかり気にする子になってしまうから自己評価表にするべき。学力テストでの学力の差別化、子どもの能力の数字化はやめてほしい。授業のほとんどがただのテスト勉強に。過去問題をただ単にたくさんやった子が点数取れるテストなど意味がない。宿題は、時間がない先生が採点に忙しいだけ。宿題よりもっと家族や友人や地域で育む時間など大切なことがある。失敗してもいいって教えて欲しい。子ども自身の人生や自分自身の歩み方についての勉強や学びが、本当に少ないなと思います。教科書どおりに学ぶのではなく、子ども自身が興味があることを伸ばしつつ、それに基づく勉強もしっかりすればいいのかなもしれないなと思いました。好きなことや、やりたいことを摘み取ってしまったら悲しいし、何より時間がもったいないなと思います。それなら、もっと遊ぼうよ!と思ってしまいますね(笑)小学校でも留年させてほしい。教育を受ける権利。理解してから進級してください。分数を理解してない大人、人生損してるよ!学校は、足並みを揃えすぎ。はみ出た子どもを気にしすぎ。学校側から管理しやすいというのはわかるけど、人は人、自分は自分です。ほかに、校則や服装、生活指導といったルールの見直しを訴える声や、「1クラスの生徒数を少人数にして手厚い対応ができるようにしてほしい」といった意見も出ました。日本の平等教育とは、「同じ内容を一斉に教える」という一斉教育が主流で、そこには「理解している」は含まれていないこともあります。しかし海外などで考える「平等」とは、「ここまでは理解させて上の学年に行く」というもの。日本ではほとんどない留年も、海外ではあるとされています。「本当の教育とはなにか?」親自身も今後ますます考えていかなければいけない時代なのかもしれませんね。■パパママが望む“義務教育”のあり方とはアンケート結果を見てみると、パパやママによって義務教育に“重視してほしい”点、そして“減らしてもいいと思う”点はさまざまでした。かつて自分が学校で学んだことがどれだけ“今”に役立っているか。逆にどんなことを学校で学びたかったか。そんな経験を踏まえてパパやママが望むのは、教科というよりも、生きる力…、“将来子どもが生き抜くための力”を養ってほしいと思っているように感じました。必修科目が増え、今後どうなるかわからない点もありますが、学校、先生、地域、そして家庭でうまく連携を取りながら、子どもたちの豊かな成長を促していければいいですね。Q.「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」についてのご意見をお書きください。回答数:184Q.「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」についてご意見があればお書きください。回答数:159アンケート集計期間:2018/9/21~9/25ちゅいママさん記事で使用したデータ: 「こんな教育をしてほしい! 親が望む義務教育でやってほしいこと【パパママの本音調査】 Vol.298」
2018年10月18日英語力“ほぼゼロ”の娘と母、第2のふるさとオーストラリアを巡る旅(別名、英語コンプレックス克服の旅)では、ホームステイ・ファームステイ以外に、ちょっとしたチャレンジをさせてみることにした。はじめてのおつかい?自分で買い物に挑戦!今回の旅で子どもにぜひ挑戦させてみたかったこと、それは「自分で買い物をすること」。娘たちは過去の旅行で、機内食の注文やトイレの場所を聞くことには慣れていた。その次のステップに駒を進めておきたかった。旅の2日目、タイミングを見計らって「ちょっと、自分たちで買い物しておいでよ」と、長女と次女に話しをしてみた。…え?という表情の2人。しかしそこはわが家のチャレンジャー、「できない」とは言わないのである。“何でも挑戦してみよう!”というのが、長女のスタンスだから。はじめての買い物はメルボルン、サザンクロス駅構内のパイショップで、ビーフパイとカプチーノを買うミッション。私は少し離れたところで見守ることにした。カウンターにはアジア人女性(どうやら日本人らしい)。はじめてにちょうどいい。「恥ずかしがらずに英語で注文してごらん。きっと大丈夫だから」と背中を押した。「Can I have a beef pie?」(私には聞こえないが、そう言ったのだろう)やさしく笑顔で対応してくれたお姉さん、おかげで無事にミッションを完了(お姉さんありがとう!)。パイとコーヒーを手に、ニコニコ顔で私の元に戻ってきた。ここで自信を得た長女は、その後何度もひとりで買い物に行くようになる。露天でクレープを買ったり、売店で水を買ったりと、着実に小さな成功体験を重ねていった。「自分でできた!」「英語が通じた!」という喜びと自信は、この旅で一番の収穫だっただろう。彼女の後ろに続く妹たちにも、よい刺激になったに違いない。Busselton Jettyバッセルトン桟橋の売店にて。優しい対応と笑顔がうれしい「キャンディースタンド」で買ったブロックのグミ現地の小学校訪問「子どもたちがオーストラリアと日本の小学校の違いを知りたがっているんだけど、小学校の見学ができないかしら?」現役教員でもある、オーストラリア人のママ友Bさんに連絡を取ったのは出発の1カ月前。駐在中の先輩のお子さんが同じ小学校に通っているということもあり、地域で一番大きな公立小学校を見学する機会に恵まれた。校内唯一の日本人の女の子。引っ越してきてまだ1年経っていない彼女が先導、校内を案内してくれた。娘たちは英語オンリーの学校にすっかりなじんでいる彼女の姿に、まず驚かされていたようだ。クラスルームとは別に、外国人や発音が苦手な子たちが発音を学ぶ特別の教室がある。校内の壁にはカラフルな絵、広いグラウンドは芝生。空間も広いし、のびのびしている。日本の学校とは違う雰囲気に、娘たちも興味津々。グラウンドの隅に見える、立派なアスレチックコーナーは新設されたばかり。「木に登ったり、大きなタイヤを飛んだり、体全身を使って遊ばせることで、子どもたちは危険を知るし、自分の限界も分かってくるんですよ」と先生。こういう場所と機会を子どもに与えることも大切なのだと話してくれた。その他、校内専属の歯医者や、売店など、日本とは違う様子に「オーストラリアの学校、おもしろいね。いいな~」と娘たち。東京のマンモス校、地方の小さな学校の両方を知る娘たちに、これもまた新しい刺激となったようだった。長女の英語コンプレックス、その後…オーストラリア東部と西部の4都市、友人を巡る2週間の旅はあっと言う間に終盤を迎える。旅の最終日は三女のリクエスト、パース動物園。広くてゆったり、木陰が多くて歩き易くて快適。夏休みの自由研究で有袋類について調べた三女は、念願のコアラに会えただけでも大満足だった。カメラ目線のコアラの赤ちゃんその後、パースに住むママ友宅を訪問。大きくて新しいお宅に、オーストラリア流(イギリス流)の素敵なティータイムのセッティング、庭にはトランポリンも!「すごーい!素敵!」と、ワクワクを隠せない三姉妹。姉妹同士ということもあって、その後も違和感なくレゴフレンズで遊ぶ女子。どれどれ、と様子を見に行くと「お母さんはあっちへ行っといて~。ここは子どものゾーンだから!」あれほど私の通訳を必要としていた娘たちが、“あっちへ行って!”と言うのだ(驚)!「アイスクリーム?」、「イェス、プリーズ」、「サンキュー」、「ヤミー」など、知っている単語を発して遊んでいる。三女は思いっきり日本語だったが…しっかり遊びに混ざっていた(笑)。その姿に驚くやら、微笑ましいやら、うれしいやら。さようならのとき。レンタカーの中から手をふり、大きな声で「バイバ~イ!」と娘たち。それに応える「Bye!!Take care!」。たった数時間だったが、子どもたちの心が通じていたことが感じられ、うれしかった。空港までの車内で次女が「あー、楽しかった!」と満足そうな顔をして言った。「でも英語が話せたらもっともっと楽しいだろうな~」。「私、英語やろうかな…」ボソッと言ったのだ。この旅では長女の後ろにくっつき、手応えがあるのかないのか分からなかった次女が、自らやる気を表明したことに驚いた。英語コンプレックスを持っていた長女はというと、帰国後すぐに今回の旅で感じたことを紙に書き、私に見せてくれた。「これまで見てきたものと世界が違って見えた」、「自分で買い物をして、勇気がわいた」、「もっと英語を話せるようなって、お母さんたちの会話に入れるようになりたい」などと、ポジティブな言葉が並んでいた。そして最後に「この思い、この感覚を絶対に忘れたくない!!」と。彼女の英語コンプレックスは、いつの間にかどこかに消えてしまったようだ。ようやくやる気になってくれたか!と、心でガッツポーズをしたのは言うまでもない。今回の滞在でよかったのは、言葉に不安がありながらも“小さな成功体験を重ねることができた”ことと、友人・知人と多くの時間を過ごすことによって、“言葉の壁を越えられた”ことにあるだろう。友だちと楽しく遊びたい、大切な人に想いを伝えたいという気持ち、それこそがコミュニケーションの原点だから。9月から英語の勉強を本格的にスタートすることにした長女と次女。小6と小4でやや遅いスタートではあるけれど、やる気になったときが始めどき。親の私も気持ちを新たに、子どもたちの英語学習に付き合おうと決心したところである。おっと、もう1人を忘れてはいけない。小1の三女だが、彼女は特に変わらず、「あー、オーストラリア楽しかった!」といつも通りマイペース(笑)。ま、楽しんでもらえたなら何より。いつ彼女がやる気になるのか、今後を楽しみにしておくことにしよう。
2018年09月23日いよいよ国際化が進み、「我が子に英語力を!」と考える親御さんは増えています。そうは言っても、日本にいながら語学を習得することはなかなか難しいですよね。そこで今回は、9月にオープンする「TGG=TOKYO GLOBAL GATEWAY(東京都英語村)」に潜入取材! 子どもを英語漬けにできるという魅力をお伝えしたいと思います。TGGってどんなところなの!?TGGは、まるで海外にいる感覚で英語を体験できる場所を目指しています。エージェントと呼ばれるイングリッシュスピーカーが子どもたちの英語能力に合わせて多彩なプログラムを案内し、基本的に一切日本語を使いません。また、子ども同士で日本語を話すこともないように、子ども8人に対して1人のエージェントが付き、待ち時間も常に英語で話しかけるように研修されています。館内は2つのエリアに分かれていて、切り口を変えた英語コミュニケーションが体験できるため、まさに英語漬け。プチ留学気分を味わえます。ミッションカードが決め手! アトラクション・エリアアトラクション・エリアは、子どもに身近な薬局やレストランが立ち並ぶリアル海外空間を実現。各店舗では、恥ずかしがり屋さんでも英語に取り組みやすいミッションカードを渡されます。例えば「ファストフード店で〇〇を買う」というミッションの場合。予想以上に決まり切ったやり取りでは終わりません。ピザ1枚にしても「どんなトッピングをする?」「大きさの希望は?」など店員さんが次々に聞いてくるため、積極的に話さざるを得なくなります。伝えないことよりも、たとえ間違えた文法でも「伝わった!」という成功体験を積み重ねていけるため、アトラクションを終える頃には英語に対して前向きな自信を持てるようになっていることがポイントです。意外な学びや気づきを与えてくれる! アクティブイマージョン・エリアアクティブイマージョン・エリアでは、ニュース番組の制作やプログラミング体験など時間をかけて英語に取り組めるプログラムがそろっています。中には「日本文化を学んでお茶を体験しよう」という外国人の方から茶道を学べる興味深いプログラムもあります。例えば、「茶筅(ちゃせん)」は英語で「whisk(ウィスク)」というように用語の説明から所作までを一緒に行い、最後はお茶をいただくのですが、日本人であっても知らない学びや気づきを得られるためとても魅力的に思えます。一般の利用は来年度から本格的にスタートするということで、今後は「世界の料理を作ろう」など新しいプログラムも開設予定。情報はホームページに随時アップされるため、ぜひチェックしてみましょう。【参考】TOKYO GLOBAL GATEWAY
2018年09月14日英語学習は小学校での英語の授業のみ。英語力“ほぼゼロ”のわが家の三姉妹は、学習意欲が低いわけではないのに、英語に関してはなぜかモチベーションが上がらない…。そんな娘たちに今年の夏、ちょうどよいタイミングがやってきた!小6長女、謎の英語コンプレックス…わが家の三姉妹の小6長女と、小4の次女はオーストラリア生まれ。小1の三女はオーストラリアとは縁もゆかりもない。2009年、夫の転勤により、長女が2歳半、次女は生後3カ月で私たち家族は日本へ帰ってきたのだが、長女はある時期から、「オーストラリアで生まれたのに、英語ができない…」と謎のコンプレックスを抱くようになっていた(2歳半の「No!No!」イヤイヤ全盛期に帰国したのだから、身についているはずもないのだが…)。そんな長女が「自分が生まれた国オーストラリアを見てみたい」と言い始めた。長女は来年中学生、3人を連れて自由に旅ができるのは今年しかないかもと、半ば勢いでオーストラリア行きの計画を立てることにした。娘たちに生まれた国と町を見せること、また友人や大切な人々に会うことが最大の目的なのだが、ついでに“生の英語に触れさせて英語に対するモチベーションを与えたい”。もっとついでに、“長女の英語コンプレックスをなくしたい”。(克服することができたらいいのにと淡い期待を抱きつつ…)昔の人脈を頼りに、オリジナル旅程が完成したのだった。友人宅にホームステイメルボルンから約300キロ、ビクトリア州とニューサウスウエールズ州との州境の街ウォドンガ。私たち4人はサザンクロス駅からバスに乗り、ママ友Kさんと娘のNちゃんのところへ向かった。鉄道、バスが発着するサザンクロス駅ママ友Kさんは私のはじめてのママ友であり、親友だ。産後からたくさんの時間を過ごしてきた仲で、私の英語に対する恥ずかしさが払拭されたのは、彼女のお陰と言っても過言ではない。私の下手な英語に嫌な顔ひとつせず、じっくり付き合ってくれていた彼女。9年経った今も変わらず、うれしい再会だった。アプリやジェスチャーで距離を縮める子どもたち昔仲良く遊んでいた娘のNちゃんと長女も9年ぶり。最初は少し恥ずかしく、照れくさそうだったが、一緒に写った写真がたくさんあったおかげで、“初めまして”の感覚はなさそうだ。しかし言葉なしで意思疎通は難しく、正直ストレス。11歳の彼女たちはスマホの翻訳アプリを使ったり、ジェスチャーを交えてコミュニケーションをとるようになっていた。私たちと過ごすために、学校を休んでくれていたNちゃん。一緒に買い物に出かけたり、ピザを作ったり、BBQピクニックをして公園で遊んだり、朝から晩までたくさんの時間を過ごした。1日目より2日目、2日目より3日目と、日が経つにつれ、互いの性格もなんとなく分かってきて、子どもたちの距離が縮まっていく。私も友人との会話に、次第に脳と口が動き始めた気がした。大声で笑いながら遊ぶ子どもたち。英語は大切なツールだけど、“言葉だけでもないんだよね…”ということに、子どもの姿から気づかされるのだった。BBQ用の無料の設備がある公園も多い水のかけ合いっこ。楽しすぎてとまらない!英語で褒められ、伸びる子どもたちウォドンガを発った翌日、私たちはメルボルンから西オーストラリア・パースに移動していた。州都パースから南東に300キロの街。昔お世話になったご夫婦のファームに滞在する。これぞまさに“ファームステイ”。何度か来日したときに会っているので、娘たちも親戚に会う感覚。「久しぶりね!よく来たわね~!」と、ホストマザーがビッグハグで迎えてくれた。「どこまでもファームなんだね」「羊がたくさんだね」子どもたちも初めての景色に心を奪われる。旅の後半から合流した夫がバギーに子どもをのせ、牧場を走る。はちきれんばかりの笑顔の子どもたち「いえ~い!オーストラリア、最高!!」ある日の朝食中、長女がいつもと違う反応を見せた。「What would you like to drink, girls?」と投げられた言葉に「milk please」と即答してみせたのだ!何の前触れもなく投げかけられた質問に返事をすることができた。それがたとえ機内で使う基本的なフレーズだとしても、その反応のよさに驚いた。「oh! すぐ返事できるなんてすごいわ!分かってきたわね~!あと2週間もここにいれば話し始めるわね!」と、ホストマザーも嬉しそう。本人のまんざらでもない表情を、母は見逃さない(笑)。ホストマザーは娘たちにとって、オーストラリアのおばあちゃん的存在。特に長女は産後すぐから2歳半までかわいがってもらっていた。長女は彼女に“ミミ”というニックネームをつけて、そう呼んだ。滞在中、ミミはちょっとしたことでも娘たちを褒めてくれた。「あいさつがステキよ」、「上手な英語ね!」、「マナーがすばらしい!」、「スタイリッシュね!似合ってるわ!」と洋服までも。英語の褒め言葉はとてもストレートだし、トーンがいい。またミミの褒め方が大げさなものだから娘たちは褒められるたびにステキな笑顔を見せ、どんどん自信をつけていった。「Thank you」、「good night」簡単なあいさつだが、子どもたちが自信をもって発している。「3人とも、毎晩きちんとおやすみのあいさつにきてくれるのよ」ミミが嬉しそうに話してくれた。「ミミの言うことが、たまに分かるんだよ」と長女。以前、日本で会ったときも同じことを言っていた。「お互いの気持ちが通じ合っているからかもしれないね」。“言葉はコミュニケーションのツールとして大切だけど、でもやっぱりそれだけじゃないんだよね…”ここでもそんなことを思いながら、一緒に過ごせたことに感謝した。滞在最終日の夕食は特別ディナー、七面鳥とレッグハム。オーストラリアで一番大切な家族の日=クリスマス、その日のディナーメニューを娘たちに味わってほしいというミミの気持ちからだった。七面鳥は塩こしょう、ハーブとオレンジで味付け後、低めの温度で6時間焼くレッグハムを切り分けるのは旦那さんの仕事「あなたたち三姉妹の誕生日のお祝いをしてあげられないから、今日お祝いしましょうね」。サプライズのケーキが出てきたときには、娘ではなく私が泣きそうになった。ありがとう、気持ちがとても嬉しい。別れの日の朝、寂しくて泣いてしまった三女。ミミに「I LOVE YOU!」と必ず伝えると宣言していたはずが、あまりに悲しくておえつで伝えられず…三女を抱きしめたミミも涙。私ももらい泣き(笑)。「英語じゃなくても、気持ちは必ず伝わっているよ。大好きなこと、分かってくれているからね」、そう伝えて、車に乗り込み、ファームを後にしたのだった。(体験重視のオーストラリア旅パート2へ続く)※母と三姉妹のブラジル旅行記は下記をご覧ください<文・写真:フリーランス記者林未香>
2018年09月13日