先頃、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が通販サイトを解禁した。その裏には、デザイナー・尾花大輔のいかなる思いがあったのか。デジタルの進化がファッションに、そしてマネジメントにも影響を与えている現代。同ブランドを取り扱っているという立場にあるだけでなく、尾花にとって朋友とも呼べるほどの間柄にある、「ステュディオス(STUDIOUS)」代表取締役CEO・谷正人と共に、ウェブとファッションの関係性について語ってもらった。谷(以下T):ちょうど今年の東コレが幕を閉じたばかりですが、最近の東コレってそれぞれの店の顧客が観覧してて賛否両論ありますけど、個人的にはすごくいいと思ってるんです。何でかっていうと、そのブランドの洋服が好きで買ってて、一番感動してくれる人達だと思うから。尾花(以下O):うん。そもそもファッションショーの目的自体が変わってきてるよね。コレクション経験者からしてみたら、ロケーションも選ばずにずっと同じライティングでやるってどうなの?とかあるけどそれは置いといて、日本はそこまでインフルエンサーは成長してはいないけど、多かれ少なかれ人気ブロガーがいて、そういう人達が支持したことによって市場につながるっていう、全く違うシステムに変わってきてるってのはあるからね。T:ですね。そういえば、こないだの東コレでびっくりしたんですけど、フロントローに座ってるブロガー達の中に中学1年生の女の子がいたんですよ。時代は本当に変わってきたなって感じましたね。O:海外だとそのブロガー達にスポンサーがついてて、ブロガー1人ひとりにお金が落ちてくる仕組みができあがってて、誌面にも登場させてお金に換えていくんだけど、日本ってそういうことがビジネスにまで昇華されてないよね。できればその中学生にも高校に入った時点で起業してほしいくらい。オフラインがオフラインのままで終わっちゃってるもんね。T:オフライン・オンラインでいうなら、最近ファッション業界もフェイスブック、ツイッター、タンブラーなどオンラインに力入れてるイメージはありますよね。O:やっぱり情報の見やすさとか速さとかに気を配ることは大切なことで、それは僕らコレクションブランドにもできることかなって思ってる。日本人もスマホ持つようになってきたからそんなに気にしなくていいとはいえ、地方に行ったら未だにガラケー率がすごく高くて、その人たちとの差を埋めるにはどうすればいいかってことを考えるよね。一昔前だと、NIGO(R)さんがやってた頃のベイプ(ア ベイシング エイプ)のホームページなんてすごかったんだよ。クリックするとメニューの表示なんかも全部ベイプのキャラクターに変わって、あっという間に画面全体がキャラクターに埋め尽くされちゃうみたいな。ウェブの専門家が見ても驚くような仕掛けがあった。反面、Macが「Performer」のころくらいのフォントで書かれたメニューをクリックして、ただ内容を見るだけっていう、マルタンマルジェラの(当時の)ホームページみたいなのもあって、それはそれでそういうスタイルだったんだけど。でも今って、「いかに速くて便利か」ってことが最も重要で、情報も生っぽいものが速く伝わるほどいいじゃない?多分あともう1年くらいしたら、ウェブ制作会社とか存続が危うくなると思うんだよね。俺とか谷君でも、「これとこれコピペしてここ書き換えたらたらこうなる」って感じで簡単にホームページ作れちゃうと思うし、コーディングの知識なんて必要ない時代がくるんじゃないかって。既に海外のアグレッシブなブランドなんかだと自分達でタンブラーレベルで情報出してるけど、それで十分かっこいいんだし。エヌハリ尾花大輔×STUDIOUS谷正人が語るファッションデジタルマネジメント--2/2【対談】に続く。
2014年10月31日長きにわたって世界の舞台で活躍してきたフィギュアスケートの高橋大輔さんが10月14日、岡山市内にて引退会見を開いた。近年の日本男子のフィギュアスケート界をけん引してきた高橋さんは、初出場した2006年のトリノ五輪で8位入賞を果たす。その後のシーズンで右ひざ靱帯(じんたい)を断裂するという大ケガに見舞われたが、懸命のリハビリでリンクに復帰。2010年のバンクーバー五輪では、日本人として初めてとなる男子シングルでの銅メダルに輝いた。今年2月に行われたソチ五輪では、右足にケガを負いながらも6位に入賞した。ソチ五輪後に2014-2015年のシーズンの休養を発表し、現役を続行するか否かを思案していたが、ついに第一線から身を引くことを決意した。引退が明らかになったこの日、その人気の高さを証明するかのように、高橋さんのinstagramには「大ちゃんお疲れ様でした。朝、寝起きでニュースを見てビックリしました。ちょっと涙が出てしまいました。いつかは必ず来る日だから覚悟はしてましたけど……高橋大輔さんの演技が大好きです! これからも応援し続けます! 」「なんて言ったらいいか、わからないけど……。ずっと大ちゃんが大好きです」「大ちゃんの選択がいつも正しいことをみんなはわかっています。心に穴がポッカリあいた気持ちやけど、きっとそれもこれからの大ちゃんが埋めてくれる気がします。お疲れ様でした。これからも応援しています。本当に本当にありがとう」など、高橋さんへの感謝のコメントが多数書き込まれている(すべて原文)。写真と本文は関係ありません
2014年10月14日藤原ヒロシがディレクションする「ザ プール アオヤマ(the POOL aoyama)」(東京都港区南青山5-12-24シャトー東洋南青山1階)に、「ダブルタップス(WTAPS)」の西山徹をディレクターに迎えたテンポラリーショップ「オリーブ(OLIVE)」が9月13日にオープンする。「オリーブ」をテーマにインスパイアされた色や言葉を可視化し、緑のシェルターを設置した店内では、「フラグメント デザイン(fragment design)」と「エヌハリウッド(N.HOLLYWOOD)」がコラボレーションしたMA-1ジャケット「モディファイド(Modified)“V”」(18万円)を限定発売。「フライトジャケットの名品、MA-1で何か面白いことができないか」ということからコラボが開始し、実際に米軍が使用していたビンテージの「MA-1(8279)」の初期型(8279A)から最終モデル(8279F)までのラインアップを軍正式採用には存在しなかったダークブラックに染め上げ、ボディ以外の全パーツを外しオリジナルパーツにリビルトした。コラボレーションサインとして、エヌハリウッドのミリタリーカテゴリー「エヌハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.H. TPES)」のホワイトラベルと、フラグメントデザインのブラックピスネームをインサートし、左腕にハンドペイントによるカリグラフィーが施されている。
2014年09月12日自らの代表作である舞台作品を映画化した『愛の渦』も好調の三浦大輔がこの夏、渾身の書き下ろし作品を放つ。その舞台に出演するのは三浦の第一回監督作品『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で主演を果たした峯田和伸(銀杏BOYZ)と、『愛の渦』主演の池松壮亮。映像の世界で三浦作品を体現したふたりが、舞台で再び三浦とタッグを組むこととなる。3人にこの作品に賭ける思いを訊いた。『母に欲す』チケット情報「『峯田くん、池松くんとたっぷり芝居をやりたい』というところから始まった企画」と語る三浦。舞台初挑戦となる峯田は「嬉しかった気持ちと、芝居はやったことがないから不安という気持ちと半々。でも三浦さんに声をかけてもらったからにはやらなきゃな、と思った」と話す。「僕は声も小さいし、2本の舞台を経験して自分は舞台に向いていないんじゃないかと思っていた」という池松は「それでも三浦さんだったら不思議と大丈夫と思えた」とこの舞台に参加した理由を語った。実母を亡くしたふたり兄弟のもとに、ある日父親が迎えた新たな母親が来る。それをきっかけにふたりのなかで巻き起こる葛藤を描く『母に欲す』。三浦が初めて家族、母という題材に正面からぶつかってゆく物語。これまで触れてこなかった題材を選んだ真意について訊くと、「自分にとっては禁断のテーマというか、いつかはやりたいと思いながらも勇気が出なかったもの。この芝居で舞台にひと区切りをつけようと思っています」と三浦から衝撃的な発言が飛び出した。「やめないでくださいね」と声をかける峯田や「三浦さんがそういうなら僕も」と言い出す池松に笑いながら「この先どうなるかはわからない。でも次は決まっていません。それくらい崖っぷちの気持ちでやっています」と言葉を続けた。「一度映画で一緒にやったこのふたりを呼ぶことで、『また群れでやりたいんだろうな』と思う人もいるかもしれない。でも舞台に呼んでしまえば、映画でせっかく築いた信頼関係が揺らぐ可能性だってある。弱いところを見せることもできない。恐怖の方が強いんです。でもいまここでやるしかないと思っています」と改めて決意を語る三浦。これが最後の舞台作品になるかはわからないが、彼の思いをすべて注いだ究極の作品になることは間違いなさそうだ。公演は7月10日(木)から29日(火)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は5月31日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中、5月13日(火)午前11時まで受付。取材・文:釣木文恵撮影:源賀津己コスチューム:三浦大輔 …「NEO RESISTANCE」「Roen」、峯田和伸・池松壮亮…「カインドウエア」スタイリスト:DAISY 石橋瑞枝( DAISY M’S OFFICE )ヘアメイク:河村陽子
2014年05月09日EXILE・眞木大輔主演の中島良監督最新作『俺たちの明日』(4月5日公開)の場面写真が5日、公開となり、眞木大輔や大東駿介、中尾明慶らが演じる登場人物のキャラクターや、ストーリーの一部が明らかになった。同映画は、希望、夢、愛、自由…すべてを失い、どん底人生を歩んでいた8人の男たちの物語で、だれが敵でだれが味方なのかわからない中、裏切りやどんでん返しが連続して起こる息もつかせないストーリー。超一流の盗人・不動龍は、仲間の小田切俊郎・横倉貴史と共に、裏取引からなんでも行う質屋Kに盗みに入る。リュウの目的は、高価な宝石やバッグではなく、"心の一番奥深くにある願いを叶えてくれる"と噂される『伝説の金貨』を手に入れること。この仕事を最後に足を洗おうという決意でリュウは盗みに入ったが、そこで別々の目的を持った男たちと鉢合わせになり、とんでもない事態に巻き込まれてしまう。主人公の不動龍を演じるのが、EXILEのパフォーマー・眞木大輔。その仲間で冷静沈着な小田切俊郎を俳優の大東駿介が、リュウと長年行動を共にし、舎弟分でもあり親友でもある横倉貴史を俳優・中尾明慶が演じる。そして、不動龍に強い恨みをもつベテラン刑事に平田満、裏取引など何でもやる質屋店主に武田真治、さらに、チンピラの柿ノ木剛にLead・谷内伸也、質屋のアルバイト店員・加藤新平に橋本一郎、 新平の恋人で風俗嬢の原心愛に佐津川愛美、エリート警察官の木戸誠に中村靖日と、個性あふれるキャストが出演する。(C)2014「俺たちの明日」製作委員会
2014年02月06日変身ぶりを画像で公開!話題に女優であり、モデル、タレントとしても活躍する藤原紀香。国際活動や人道支援など、社会的な活動に熱心なことでも知られる。そんな彼女が、20日のオフィシャルサイトにおけるダイアリーと、自身のFacebookですっぴん姿を公開。大いに注目を集めた。この投稿では、自身の変身ぶりを公開してみるとのことで、ほぼメイクが完成した状態であろうと見受けられる、リップの仕上げを行っている最中の画像と、メイクを始める前のすっぴん画像を並べて掲載している。プロの技術力とともに素の美しさに絶賛の声すっぴんは、本当にナチュラルな可愛らしさも感じられる画像で、ピュアな美しさが引き立っているようだ。それに対し、メイクを行った画像では、きりりとしたアイラインも印象的で、大人の女性の魅力を発揮し、すっぴん時とは全く異なる、クール&ビューティーなもうひとつの美しさをみせている。藤原は、ヘア&メイクさんの力によって、さまざまな自分を表現できること、求められるテーマに合わせて変身できることを伝え、これぞ「プロの仕事」として、彼らの技術力の高さをほめるとともに、日頃から感謝していると、自身の思いを綴っている。このFacebookでの投稿には、スタイリストやヘアメイクスタッフの一流の技術を称えるコメントはもちろんだが、メイクされる側もさすが一流と、すっぴんのキレイさを絶賛するコメントが多数寄せられている。元の記事を読む
2013年05月23日奈良県橿原市にあった「藤原京」は日本最初の本格的な都城。その広大な藤原宮跡に、11月3日(土・祝)・4日(日)、冒険心とゲーム感覚で歴史を学べる歴史巨大迷路「藤原京ラビリンス」が出現する。11月4日には熊本県から”くまモン”も駆けつける。なお、各日とも10時00分から16時30分までの開催で、入場は無料。毎年秋の恒例イベントとなった「藤原京ラビリンス」。昨年よりバージョンアップし、重なり合った迷路へ立体的に進化。さらに大和三山をはじめ、飛鳥地方の史跡が見渡せるように迷路の中心には360度パノラマの高見台を設置し、迷路とともに眺望も楽しめる。また、今年は、藤原宮跡の上空から大パノラマを楽しむ気球体験も企画されている。実施は11時00分~12時00分、13時00分~14時00分、15時00分~16時00分。搭乗時間は5分程度で、搭乗人数は3名程度。参加条件は、中学生以下で身長100cm以上、保護者同伴不可。各回とも開始30分前から15分間、先着100名に抽選券を配布し、当選者40名が搭乗できる。雨・風速等により、予定のフライトを急きょ変更・中断・中止する場合もある。さらに古事記編さん1,300年を記念して、藤原宮跡周辺の関連資料室や古事記ゆかりの地をガイドとともに巡る「古事記ガイドツアー」も予定。13時15分に会場内西門前に集合、13時30分出発。所要時間1時間30分程度。こちらは定員なしで、事前申し込みは不要だ。ほかにもさまざまな企画が用意されている、頭と身体を使ってクイズに答え、4カ所のスタンプポイントを通過してオリジナルポストカードを作る「藤原京スタンプラリー」。1,300年前の藤原京の様子や生活様式などをパネルで詳しく紹介する展示コーナー、大切な人に宛てて、1,300年前をイメージした木簡に文をしたため、特設郵便局から郵送する「木簡体験」も予定している。また会場には地元の名産品を集めた飲食コーナーも設置される。なお、橿原市では駐車場には限りがあるため、公共交通機関での来場(近鉄畝傍御陵前駅より徒歩約20分、JR畝傍駅より徒歩約20分)を呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日チャイナドレスは藤原紀香。株式会社アルクが中国語を習いたい人や中国に興味がある人のためのメールマガジン「中国語電子雑誌(チャイ★メル)」で行った読者アンケートの結果を発表した。チャイナドレスが似合うと思う日本の芸能人・有名人はという設問では一位がぶっちぎりの藤原紀香で30人。二位は篠原涼子で6人だった。スタイルの良さが買われて堂々の一位。藤原紀香は4年前に実施された同じ設問でも1位に選ばれている。日中の架け橋はSMAP!次に、日中外交を任せたい芸能人・有名人の一位はSMAP。中国でも人気があり2011年9月に北京公演を成功させているSMAPだからだろう。二位は藤原愛、三位はAKB48となった。「この人に中国語を教えてもらいたい」と思う芸能人・有名人については、一位は再び藤原紀香。二位は向井理、三位はGACKTになっている。中国語が話せるかどうかは関係ないという質問だったので、一位二位では人気のある芸能人が選ばれたようだ。三位のGACKTは中国語が話せるそうだ。元の記事を読む
2012年03月14日藤原竜也はこう言い切る。「僕がこの映画でやった大橋健人という役を演じられる役者さんなんて、ごまんといると思いますよ」。単なる謙遜とも違う、ましてや卑屈さなど微塵も感じさせない静かな口調で。ではそんな「ごまん」の中から『おかえり、はやぶさ』の若き主人公に選ばれたことを彼自身はどう受け止め、何に心動かされ、どのように応えたのか?本作に限らず、映画監督、舞台演出家たちからいま、最も出演を望まれる俳優。作り手たちは、そして観客は彼の中の何を求めているか?その魅力に迫る。小惑星・イトカワへのタッチダウンとサンプル採取を経て、打ち上げから7年の歳月をかけて奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」。実は、藤原さんは「子供の頃から宇宙が大好きで、はやぶさのニュースもリアルタイムで追っていた」という。演じた大橋健人は、イオンエンジンに携わる鼻っ柱の強い若きエンジニア。撮影前にはJAXAに足を運び、実際にプロジェクトに関わった研究者たちから話を聞いた。「天才的な作業をしている方々なんですが、お会いすると本当に普通の人たちでしたね。決して多くを語らないんですが、こちらからひとつ尋ねたのは『日本の宇宙技術はNASAの10分の1の予算でやっているわけですが、NASAの存在は脅威ですか?』ということ。それに対する答えは『NASAへのライバル心はもちろんあるけど敵対しているわけではなく、歩み寄り、協力していく相手。それよりも中国を始めアジアの中で負けちゃいけない』ということ、やはり三番でも二番でもダメで、一番を取らないといけないということでした。それを聞いたときに、その思いを大事に現場に入ろうって思いました」。藤原さん自身、15歳でのデビューの場がロンドンであり、以来、日本国内にとどまらず、たびたび海外の観客を相手に仕事をしてきた。それだけに日本発で世界に誇れる“モノ”を作り、発信していくかという点で共感する部分も多かったのでは?「日本の良いものを持って外国で戦えば成立し、受け入れられるんじゃないかとは思ってます。日本の俳優の方が繊細な部分もあるし、イギリスでシェークスピアを観てもダメなものはいっぱいある。(昨年亡くなった)井上ひさし先生に『ムサシ』という作品を書いていただきましたが、禅寺を舞台にしていて、死者たちが『殺し合いはやめろ』と死の連鎖を断ち切ろうとするんです。井上先生の言葉遊びを踏まえて、日本の文学が国境を越えて受け入れられるのか?と思ってましたが、そんな疑問を一瞬で捨ててしまえるほど(ロンドンやニューヨークで)受け入れてもらえましたから。井上先生が日本語の美しさを大事にされて作品を作り上げていったように、世界に誇れる作品は日本にいっぱい埋まっていると思ってます」。映画では、健人の父親(三浦友和)が責任者を務めた火星探査機「のぞみ」が失敗に終わり「税金を無駄にした」「血税で宇宙の“ゴミ”を作った」とバッシングを受けるさまが描かれるが、健人たちはこの失敗、挫折を乗り越えて「はやぶさ」を帰還へと導いていく。インタビュー冒頭の藤原さんの言葉は「失敗や挫折とどう向き合い、乗り越えていくか?」という質問に対する答えの中で出てきた一節。それに続けて藤原さんから出てきた言葉からはそれでも勝負することの大切さ、その覚悟がうかがえる。「僕らの世界も落とされるのは一瞬です。そこでの挫折や苦しみって、本当に人生を左右するくらい強烈なダメージを与えるものだと思いますよ。正直、そこからの再生とは何かって聞かれても…分からないですね。そこから這い上がれるかもしれないし、できないかもしれない。それを“ギャンブル”と言ってしまうとチープですが…それでも『のるか反るか』で勝負してるところはありますね」。「はやぶさ」に携わる研究者たちも緻密な計算と作業をひたすら積み重ねる反面、ここ一番でまさに「のるか反るか」の勝負を仕掛け、成功を手繰り寄せていく。藤原さんは作品や役との出会いを「奇跡的なチャンス」と表現するが、その勝負に乗るか否かはどのように決めているのだろうか?「その質問の答えを出すのは難しいですね(笑)。勢いで『やる』と言って成立する瞬間もあるし、勢いでも手を出せないものもある。でも、人との出会いが僕をその作品に呼んでくれるというのもあるし…本当に一言では言えない(苦笑)。でも、この映画に関して言うなら素敵な人たちに囲まれた良い本だったということかな」。ちなみにシネマカフェで藤原さんをインタビューするのは今回で3度目。過去2回いずれも、そのときに最も気になる俳優や一緒に仕事をしてみたい演出家の名を挙げてもらったが、1度目のときは「三谷幸喜監督」、一昨年の2度目のときは「豊田利晃監督」と答えており、その後、時を経ずして彼らとの仕事を実現させている。改めていま、最も気になる存在は?「去年、(『カイジ2 ~人生奪回ゲーム~』で)共演した伊勢谷友介くんはすごく魅力的で気になってます。私生活もそうだし、自分でプロジェクトを立ち上げて東北に行ったり監督をしたり、同じ世代の俳優として面白いなと思って見てます。ぜひもう一度、一緒に仕事したいですね」。インタビューが行われたのは、1か月以上に及んだ舞台「下谷万年町物語」(作:唐十郎×演出:蜷川幸雄)が千秋楽を迎えてしばらく経ったころ。休む間もなく映画の取材を受け、さらに3月の初旬からは初参戦となる「劇団☆新感線」の新作の稽古も控える。傍らに立つマネージャーを指し「セリフ入れないといけないのに(スケジュールを)空けてくれなかったんですよ」としかめっ面を浮かべつつもその口調はどこか楽しげだ。その公演がひと区切りを迎えるころに彼は30歳の誕生日を迎える。立ち止まることのない“勝負師”がどんな道を歩んでいくのか楽しみに見守りたい。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定
2012年03月08日舞台『戦国BASARA』シリーズや『深説・八犬伝~村雨恋奇譚~』などの脚本・演出を担当して人気の西田大輔が、主宰する劇団AND ENDLESSに戻り、あの“三国志”に挑戦する。『RE-INCARNATION』と題された本作は、米倉利紀(諸葛亮孔明役)や中村誠治郎(趙雲子龍役)、広瀬友祐(夏候惇元譲役)らが出演する豪華版。コミックの原作やアニメの脚本なども手掛け、エンタメ性豊かに人間ドラマを描いてきた西田が、誰もが知る歴史絵巻をどう描くのかに注目が集まる。1月下旬、都内の稽古場を訪れた。『RE-INCARNATION』チケット情報稽古場に入ると、汗ばむほどの熱気にまず驚いた。あちこちで自主稽古を繰り返していたキャストのテンションは、立ち回りの稽古に入ってますます上昇。長槍、刀、剣など様々な武器を手に、ダイナミックなアクションショーンが連続して展開する。入れ替わり立ち代わりのキャストたちは「もっと早く!」「いけ!」などと盛んに声を掛け、抜群のチームワークを垣間見せるひとコマも。そんな中、華やかな扇子を持って登場したのは孔明役の米倉。突っ込む追っ手を鮮やかにかわし、敵勢を睨む姿はすでに知将の風格だ。新感覚の“三国志”に、俄然期待が高まった。「西田さんの描く世界観に惹かれて出演を決めました」という米倉は、孔明を演じるにあたり、細かい下調べは要らないと西田に言われたという。「もちろん頭の切れる男というのはベースにありますが、この作品ではユーモアや人間くささもたっぷり描き込まれている。それならイメージを固めないで稽古に入ったほうが、孔明の芯をとらえることが出来ると思った」と稽古を楽しんでいる様子。得意のアクションで自主稽古のリーダーを担う中村も、「一体感はお客様に伝わると思うから、そこは大切に」としつつ、「趙雲は優しくて強い男。恋愛もあるので、芝居の部分でもきちんと見せられれば」と意気込む。長槍で激しい立ち回りを見せる広瀬は「夏候惇は戦闘能力が95で知能は40と言われたので、普段の僕と似てるかな」と笑いながらも、「西田さんやキャストとのやりとりを重ねて、熱くて野太い夏候惇を作っていきたい」と話した。本作の焦点について、「中村くんもそうですが“見せる表現”に長けた人たちが奇跡的に集まったこと。そして才能を持ちつつ、常に真摯な米倉さんが孔明を演じること。このふたつによって“孤高の男が光を見つける物語”を描けると思いました」と西田。「お客様も一緒にその光を探してほしい」と結んだ。公演は2月10日(金)から19(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて開催。チケットは発売中。取材・文佐藤さくら
2012年02月08日2010年に上演され、セクシーな衣裳とダンスで話題を呼んだ藤原紀香主演のブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』が、2012年春に再演される。本公演の製作発表が12月14日に行われ、藤原紀香、諸星和己、大貫勇輔、演出の小池修一郎が登場した。「キャバレー」チケット情報本作は1966年に初演された傑作ミュージカル。日本でも度々翻訳・上演され、2010年、藤原紀香を主演に迎えた小池修一郎演出の作品は第35回菊田一夫演劇大賞など各賞を受賞し、高い評価を受けた。「キャバレー」の舞台はナチズム台頭前夜のドイツ・ベルリン。キャバレー“キット・カット・クラブ”の歌姫サリー・ボウルズ(藤原紀香)とアメリカ人作家クリフォード・ブラッドショー(大貫勇輔)が運命的な出会いを果たす。次第に忍び寄る時代の影に翻弄されながらも、力強く信じる道を生きる姿が描かれている。ファンの強い要望に応え再演することになった藤原は、「とても嬉しいです。サリーという役は、先の見えない時代の中において、後悔しない選択で人生を歩いていく、そういった女性像ですので、震災の起こった今、この役がやれることに感謝しています」と語った。相手役に抜擢された大貫は、「ホントにびっくりしました。僕は普段ダンスしかやってこなかった人間なので、純粋に嬉しかったです」と喜びを語った。藤原が初参加の大貫を「普段は普通な感じですけど、音楽がかかると彼の中からほとばしるようなエネルギーが出てきて。舞台に大貫君というスパイスが入って、いいものになっていくんじゃないかと思います。早く稽古に入りたいです」と期待を込めると、諸星は「負けたくないです」と対抗心を燃やし、会場を爆笑させた。また、ミステリアスなMC役を演じる諸星は、「舞台全体の狂言回しの役でもありますので、(小池)先生のおっしゃてる気持ちだとかを全部受け止めて、なるべくシーンの邪魔をしないように、気にならないように。表現でいったら“鹿のはく製”のような、いるんだけど気にならないみたいな。ああいう感じでやってみたいと思います」と話し、再び会場を大爆笑させた。ブロードウェイ・ミュージカル『キャバレー』は、2012年3月2日(金)から18日(日)までは東京国際フォーラム ホールC、3月30日(金)から4月1日(日)までは大阪・梅田芸術劇場 メインホール、3月23日(金)・24日(土)は石川・北陸電力会館 本多の森ホール、4月7日(土)・8日(日)は愛知・中日劇場にて上演される。チケットは愛知公演が先行受付中、その他公演は発売中。文:門宏
2011年12月15日交際中の乾氏との旅行へ女優・藤原紀香が、交際中のUBS証券会社アナリストである乾牧夫氏と婚前旅行と思われる旅行に出かけていることがわかった。6日発売の写真週刊誌「フライデー」が報じ、各スポーツ紙なども詳細を伝えている。フライデーによれば、2人は3日、成田空港にツーショットで現れたそうで、出発ロビーでも仲むつまじく寄り添う姿が目撃されたという。その後2人は南国のリゾート地へ飛んだといい、乾氏は藤原に700~800万円相当の婚約指輪をすでに渡しているとも伝えている。いよいよ結婚か?!藤原紀香の所属事務所は、プライベートなことは本人に任せているということで、とくに否定はせず、それ以上のコメントもしなかったそうだ。2人は今年7月に交際中であるということが報じられていた。その後、藤原はオフィシャルブログで交際中であることを認め、「いつの日か強い絆となるようゆっくりと大切に育められたら」ともコメントしていた。いよいよ、その絆が結ばれて結婚へ…というときが間近に迫ってきているのだろうか。2人は6日現在、現地にまだ滞在中とのことであるので、帰国後なんらかコメントが出されるか、その展開に注目が集まっている。元の記事を読む
2011年10月07日映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』の公開を記念して、主演の藤原竜也をパーソナリティに迎え10月18日(月)、ラジオ番組「藤原竜也のオールナイトニッポン『インシテミル』スペシャル」が放送されることが発表された。時給11万2,000円で、仕事内容は“暗鬼館”と呼ばれる館での7日間の生活を24時間監視されるだけ。この求人広告に釣られて集まった10人が思いもよらず繰り広げることになる、生死を懸けた“推理ゲーム”の模様を描いた本作。映画の公開を記念して、今回の特別番組が放送されることに。藤原さんは、親友の小栗旬がパーソナリティを務める「小栗旬のオールナイトニッポン」に飛び入りで生出演するなど、ゲストとしての出演は多数あるが、自身がパーソナリティを務めてのオールナイトニッポンは2003年以来、実に7年ぶり!「元々、ラジオが好きなので素敵なラジオ番組にしたい。自分はラジオを聴いて育った世代だから」と思い入れを語る。番組では意外なプライベートや交遊録、そして映画の撮影の裏話などが語られ、共演者の石原さとみからのコメントも届くとのこと。放送は10月18日(月)25:00〜27:00、ニッポン放送および全国36局にて。『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は10月16日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。「藤原竜也のオールナイトニッポン『インシテミル』スペシャル」放送日時:10月18日(月)25:00〜27:00放送局:ニッポン放送をキーステーションに全国36局ネット公式サイト:■関連作品:インシテミル 7日間のデス・ゲーム 2010年10月16日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「インシテミル」製作委員会■関連記事:藤原竜也インタビュー「劇中の状況に置かれたら?武器次第かな…(笑)」藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、北大路欣也ら、現金1億6,128万円と豪華舞台挨拶犯人は誰?かつてない心理戦がいま始まる『インシテミル』試写会に5組10名様ご招待究極の心理ゲーム『インシテミル』主題歌がMay’nの「シンジテミル」に決定!ビョンホン、主演ドラマの声優、藤原竜也と初対面「好きな俳優、嬉しい」
2010年10月15日タイトルからして謎である。藤原竜也は『インシテミル』というこの作品のタイトルについて「最初は全く意味が分からず、イメージがわかなかった」と言う。時給11万2,000円。仕事の内容は10人の男女が外部から閉ざされた館の中での7日を監視されるだけ。何も起きなければ7日後に1,600万円を超える報酬を手にして終わるはずだったこのアルバイト。だが、2日目に一人の死者が出たことで恐るべき生き残りゲームへと化していく――。一見、非現実的にも思えるこの世界観の中で、藤原さんは主人公・結城をどのように作り上げ、どのようにして物語に灯をともしていったのか?「綾瀬さんにコンビニで声掛けられたら付いて行くでしょう(笑)」『カメレオン』に『カイジ 人生逆転ゲーム』、『パレード』。ここ数年、藤原さんが主演映画で演じた主人公は、どこかで一般人とは一線を画した、屈折した感情や“闇”を抱えている人物であったが、本作で求められたのは、エキセントリックな物語とは裏腹に、ごく一般的な感情、リアクションだった。「中田(秀夫)監督に言われたのは、現実的とは言えない世界の中で、結城の目線で物語を進めていきたい。“正しい感情の流れ”で行ってほしいということ。つまり、ごく普通の人間がこの世界を見て感じる喜怒哀楽をそのままその瞬間に表現してほしい、と。実は、クランクイン後も物語の結末が決定していない部分があって、演じる上でそこに不安を感じてもいたんですが、その中で監督は『僕に付いてきてほしい』ということを仰ってくださった。撮影の中日を過ぎて決定稿が出てからは、もうその結末に向かっていく感じで。その中で、監督の『藤原くんのキャラクターは、常に“正しい”ジャッジをしてほしい』という言葉に救われた部分はありますね」。もしも、藤原さんがこの“暗鬼館”でのゲームに参加させられることになったらどのように振る舞うのだろうか?「実際、現場でもみんなで話してたんですよ。『生き残るのは石原さとみちゃんだろう』とか(笑)。そもそも僕も含めて、世の男性は、コンビニで綾瀬はるかさんに声を掛けられたら付いて行ってしまうでしょうしね…。映画の中では結城たちが暗鬼館に入る際に、警告のアナウンスが入りますよね?『非倫理的なことが起きる可能性が…』って。その時点で僕は間違いなく帰ります(笑)。時給11万2,000円ということ自体、裏があるんじゃないか?と考えちゃうと思います。強制的に参加することになったら?僕だったら、部屋から出ないで、ずっとドアを押さえてますね。じっとしていてお金だけもらうかな」。極限の状態で人はどのような反応を見せるか?「十人十色」とはよく言ったもので、人間の様々なタイプが見えてくるのが面白い。「結城は興奮とパニック状態にある人々に、平常心を持たせようと必死で説得する。僕自身、そういう面は持ってるかな、と思う。結城がとる行動は、決して自分と遠くないな、とは思いましたね。あとは…武器次第だな、武器(笑)!」「撮影所での時間の流れが好き」続いて藤原さん自身について話を聞こう。「舞台と映画、どちらが好きか?」などという問いに意味はない。が、タイプの違う役柄、表現を映画と舞台で見事なまでにこなしていく。藤原さんにとって映画という表現が持つ意味は?そう尋ねるとこんな話をしてくれた。「この間、舞台でN.Y.に行ったら、ちょうど日本の映画を集めた映画祭をやっていて『パレード』が上映されていたんです。そのとき思ったのは、国境を越えるというのは舞台であれ映画であれ素晴らしいことだけど、舞台の場合は肉体をもって表現しないと伝わらない。その点、映画は完成したら良い意味で一人歩きしてくれる。舞台では『今日もやるのか』って(苦笑)、大変な思いをして毎日やるところを、映画はひとりで繰り返し上映されて…その点を面白いなって感じましたね。それから何より、僕は撮影所が大好きなんです。撮影所での時間の流れ――早朝に入って深夜に帰ってまた早朝に入って――というのもすごく好き。極端な話、ワンカットとワンカットの間が何時間も空く日もあるけど、僕は全くそれが苦にならない。スタッフさんひとりひとりの動きを見ているのも好きだし…映画っていいなぁって思えてくるんです」。いま、一緒に仕事をしてみたい人は…現在28歳。十分に若いがすでに芸歴は10年を超える。「身毒丸」(1997年/演出・蜷川幸雄)での鮮烈なデビュー以来、周囲からは“天才”という評価を与えられ、出演作も常に話題を呼んできた。「あまり、昔をふり返ることはしない」と語る藤原さんだが、この十数年の中で、“転機”と呼べる半年間があったという。「4年ほど前にロンドンに行かせてもらったけど、そのときの時間は大きかったですね。イギリスにいながらにして、日本にいる自分を想像し、仕事や自分のあり方を客観的に考えたら、フッと楽になった瞬間があったんです。気づいたのはすごくシンプルで、魅力的な人、うまい俳優さんと一緒に仕事をさせてもらうのが面白い、ということ。それから…自分はここで何ができるか?何を表現するか?ということを少し深く考えられるようになったかな」。今後に話が及ぶと「まだまだ一緒にやったことのない監督さんはたくさんいらっしゃいますからね」とニヤリ。そういえば、数年前にインタビューした際に「仕事がしてみたい!」と語っていた三谷幸喜とは、念願かなって舞台「ろくでなし啄木」で来年、その演出を受けることに。では映画界でいま、気になる存在は?「豊田利晃監督ですかね…。つい最近、お会いしたんですが。でもいまはとにかく、いろんな新しい人と出会いたいという気持ちが強いですね。自分自身を打破して新しい一歩を進むには、地べたを這うような…人間くさい役をやった方がいいのかな?と28にして思うところもあり…」と思案顔。最後にいま、この映画のタイトルからイメージすることを尋ねると「異常なまでの世界――それは暗鬼館かもしれないし、もっと大きな世界なのかもしれないけど――そこに入り込んでいくというイメージかな。でも正解はないんだよね?」。正解のない世界へ漕ぎ出す男はこれから我々に何を見せてくれるのだろうか――?(photo:Yoshio Kumagai)■関連作品:インシテミル 7日間のデス・ゲーム 2010年10月16日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「インシテミル」製作委員会■関連記事:藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、北大路欣也ら、現金1億6,128万円と豪華舞台挨拶犯人は誰?かつてない心理戦がいま始まる『インシテミル』試写会に5組10名様ご招待究極の心理ゲーム『インシテミル』主題歌がMay’nの「シンジテミル」に決定!ビョンホン、主演ドラマの声優、藤原竜也と初対面「好きな俳優、嬉しい」綾瀬はるか&石原さとみがこれまでにない一面見せる?『インシテミル』クランクアップ
2010年10月14日写真撮影の際も、微笑み合って言葉を交わすほど息はぴったり。まさにお似合いの美男美女とも言うべきEXILEのMAKIDAIこと眞木大輔と吉瀬美智子だが、2人は開口一番、意外な撮影秘話を明かしてくれた。「役作りのために、撮影前には会っちゃいけないと監督から言われていたんです(笑)」。そんな彼らが共演したのは、『バッシング』、『愛の予感』などで知られる鬼才・小林政弘の監督作『白夜』。フランスのリヨンを舞台に繰り広げられる、ロマンティックなラブストーリーだ。登場人物は全編ほぼ彼らのみ。リヨンの赤い橋の上で出会い、惹かれ合って恋に落ち、ある結末を迎えるまでの数時間がふたりの会話劇によって構成されていく。撮影が進むにつれて“立夫”と“朋子”に「僕が演じる立夫と吉瀬さん演じる朋子が橋の上で出会うシーンまで、監督は僕たちを会わせないようにしていたんです」と眞木さん。「だから、もちろん吉瀬さんのことは知っていましたけど、なるべく情報を入れないようにしていました。実際にお会いしてからも、吉瀬さんとは立夫と朋子でいた気がします。しかも、撮影が進むにつれ、お互いに立夫度と朋子度が増していきましたね」と撮影時を振り返った。「でも、一度仲良くなり過ぎて、監督に怒られたことがあったんだよね」と言い加える吉瀬さん。その真相とは!?「まだ2人の距離がそんなに縮まっていないシーンで、仲のいい雰囲気を出し過ぎてしまって。『ここはまだそんなんじゃない!』と叱られました。撮影の2日目くらいのことでしたね。いま思えば可笑しいけれど、そのときはすごく怖かったです(笑)」。これには、「『緊張感がねえんだよ!』とか言われてね」と眞木さんも同調。「撮影中は自分のマネージャーともあまり話さないように言われていましたから。それは、立夫と朋子の孤独感をよりリアルに描くためだったんですが、そうやって小林監督ワールドが生まれていったように思います」。ロマンティックなラブストーリーの裏側には、鬼才監督が指揮する現場ならではの良い緊迫感があったようだ。そんな中、眞木さんの口から出た「孤独感」という単語は、この作品のキーワードのひとつでもある。バックパッカーの立夫はある事情を抱えながら、海外をひとり放浪してきた身だ。「立夫は朋子の中に、自分が抱えている孤独感や寂しさに似た感情を見出したんです。僕自身も誰かに出会い、相手と自分の考え方が似てるなと思うことってありますからね。あと、孤独感という点に関して言うならば、英語も通じない場所での撮影だったので、言葉の通じないもどかしさと哀しみは十分味わいました…。買い物ひとつするにしても、レジの人は絶対に英語を使ってはくれないですからね。ちょっとしたやりとりでも、徹底してフランス語を貫かれました(笑)」。朋子に対して“かわいそう”という気持ちも一方の朋子には、一度は別れた不倫相手を追いかけ、会社も辞めてパリに来た経緯がある。「30代女性らしい人生の悩みとか、悩む時期を迎える感覚は私自身にも共感できるところでしたね。でも、“かわいそうだな”という気もしました。朋子にとってはそれが幸せだったのかもしれないけれど、吉瀬美智子自身の目で見るならば、そんな彼女の姿が少しかわいそうにも映る。そういった意味でも、すごく難しい役だなと思いました。ただ、実は私、撮影に入るときに風邪をひいてしまっていたんですね。だから、必然的にひとりにならざるを得ない状況で…。孤独感の役作りはリアルにいけました(笑)」。孤独感さえも揃って仲良く(?)味わっていた眞木さんと吉瀬さん。では、旅先で誰かと恋に落ちる可能性は、おふたり自身としてはあり?なし?すると、「MAKIDAIさんみたいに素敵な男性が旅先にいたら、可能性はありますよねえ。日本でだったら分からないけど!」と吉瀬さん。「またまた、まいったなあ〜」と嬉しそうな眞木さんも、ニューヨーク滞在時の思い出話を披露してくれた。「タクシーから颯爽と降りてきたキャリアウーマン風の女性が、タバコを投げ捨て、パッとこちらをふり返ったことがあったんですよ。いまはタバコを吸ってる人ってあまり好きじゃないけど、あのときはしばらく動けなかったくらいドキドキしました。とりあえず、捨てたタバコを見に行きましたね(笑)」。そんな彼らが「単なる綺麗な夢物語ではなく、その裏に主人公ふたりの人間ドラマが見え隠れする。いい意味で夢物語と現実を行き来するラブストーリーなんです」と自信を持つ『白夜』。果たして、立夫と朋子が迎える恋の結末は?ふたりの好演共々、ぜひチェックを!(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:白夜 2009年9月19日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 「白夜」製作委員会■関連記事:EXILE眞木大輔、初キスシーンに「緊張」、「恥ずかしかった」『白夜』初日眞木大輔&吉瀬美智子、監督の嫉妬で接近できず?「全然距離が縮まらず…」ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!眞木大輔&吉瀬美智子登壇!『白夜』完成披露試写会に10組20名様をご招待
2009年09月21日人気グループEXILEのメンバー、MAKIDAIこと眞木大輔が19日(土)、東京・新宿武蔵野館で主演映画『白夜』の初日舞台挨拶をW主演した女優の吉瀬美智子、小林政広監督と行い、初キスシーンの感想を語った。別れた恋人を追いかけてフランス・リヨンを訪れた朋子(吉瀬さん)とバックパッカーとして海外を放浪中の青年・立夫(眞木さん)が運命的に出会い、惹かれ合う姿を描くラブストーリー。印象的なシーンについて司会者から聞かれた眞木さんは、「橋の上を立夫と朋子が2人で走るシーンがあったんですが、生まれて1回もやったことなかったし、ベッタベタなんですが、やってみたら楽しかったです。お勧めですよ」と呼びかけ、「キスシーンも初めてだったので、緊張しました」と楽しげな笑顔。すかさず小林監督から「っていうかさ、あのキスシーン、長くなかった?」とツッコミが。眞木さんは「えっ?(監督の)オッケーが出るまでっていうことで、やっていたんじゃないですか。オッケー出てまで故意に長くやっていたわけではなかったですよ」と反論。「監督の部屋で音のチェックがあって、キスするシーンの音、チュッチュッっていうのをスタッフのみなさんに聞かれたことがあって、恥ずかしかったです」と女性ファンをやきもきさせつつ笑わせた。一方の吉瀬さんは、今年1月に10日間行われたリヨンでのオールロケをふり返り「最後のシーンが裸足にノースリーブで本当に寒かった。マイナス(気温)の世界でしたから」と苦労談を吐露。初日を祝い、タイトルにひっかけて2つで足して108本というバラの花束を、眞木さんと共に小林監督から手渡されるという粋な演出に「好きな人からも、もらったことがないのに。初めての経験で嬉しいです」ととびきりの笑顔を輝かせた。この日の観客はほぼ女性で、中にはボードを掲げる熱狂的ファンの姿も。小林監督は「僕の映画の客はいつもヤローばっかり、年がいっている人ばっかり」と驚きながらも「パート2ができるようにしてもらえたら嬉しいです」と、ちゃっかりPRしていた。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:白夜 2009年9月19日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 「白夜」製作委員会■関連記事:眞木大輔&吉瀬美智子、監督の嫉妬で接近できず?「全然距離が縮まらず…」ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!眞木大輔&吉瀬美智子登壇!『白夜』完成披露試写会に10組20名様をご招待
2009年09月19日