俳優の仲里依紗さんが、2021年5月15日に放送されたバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)に出演。同じく俳優で夫の、中尾明慶さんとの結婚秘話を明かしました。仲さんは、同年4月18日に中尾さんと結婚8周年を記念して食事に行ったことをInstagramで報告しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 仲里依紗 RIISA NAKA(@riisa1018naka)がシェアした投稿 ケンカをしながらも、仲むつまじい姿は「理想の夫婦」と呼ばれることも。しかし、そんな仲さんですが「好きな人はできたことがない」といいます。中尾さんと結婚した経緯をこのように明かしました。なんか好きとか「ウェー…」みたいな感じで。「ウケるんだけど~」っていっちゃって、延長で結婚してますね。あざとくて何が悪いの?ーより引用好きという恋愛感情ではなく、中尾さんとは波長があうため、結婚を決めたという仲さん。自分自身でも「なんでだろう」と、コメントしていました。また、出演者の田中みな実さんから「好きっていわないんですか」と問われた仲さん。中尾さんに「好きなの?」と聞くと、返答は…。「なーに!好きだよ!?」みたいな感じで、「ウケる!」みたいな感じ。あざとくて何が悪いの?ーより引用照れながらも、「好き」と答えてくれるという中尾さん。それでも、すぐに「ウケる!」と、2人ならではの軽い雰囲気に包まれるようです。ネット上では、仲さんと中尾さんの関係に憧れる声も寄せられていました。・仲さんたちみたいな結婚が、一番理想的なのかも。・『仲のいい友達』という感覚で結婚できるのは、いいな。毎日が楽しそう!・結婚するのに『好き』という感情だけではなくて、仲さんみたいな考え方も必要だと思う!結婚の決め手は人それぞれ。恋愛感情だけではなく、波長や価値観が合う人と結婚するのも1つの選択肢です。仲さんと中尾さんの結婚の考え方やとらえ方も、「理想の夫婦」と呼ばれる理由なのでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月16日2021年3月からスタートした、バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)は、お笑いコンビ『麒麟』の川島明さんと、田村真子アナウンサーがMCを務めています。同年4月26日の放送回で、体調不良を原因に、休みを取った田村アナ。翌日の放送では、元気な姿を見せました。番組の冒頭に、田村アナは「新型コロナウイルス感染症が流行している中で、体調が優れなかったため、大事を取って休みをもらった。今は回復し、感染の疑いもないことを確認済みです」と報告。すると横に立っていた川島さんは、田村アナに向かって「おかえりなさい」といい、スタジオの共演者に向けて、こう声をかけました。本当になんか、もうね、ちょっと違和感があったら休んだほうがいい時代です、今は。みなさんも、なんかちょっと前髪が決まらなかったとか、ちょっと靴ずれだと、そういう時も、全然休んでいただいて結構なんで。ラヴィット!ーより引用川島さんは、場の雰囲気を和ませるように、笑いをまじえて「何か体調に違和感があれば遠慮なく休みを取ってほしい」と伝えます。出演者であるお笑いタレントのビビる大木さんが「本番中にネタがすべったら、途中退席をしてもいいか?」と冗談をいうと「本番中にすべって具合が悪くなるのは『お笑いタレントあるある』なんで、すぐ帰っていただいて結構です」と答えました。最後に、川島さんは周囲に対してこうメッセージを送ります。来やすい、休みやすい職場にしましょう。ラヴィット!ーより引用田村アナを労わるだけでなく、周囲にとって働きやすい環境を望む川島さんの発言は、ネット上で反響を呼びました。・川島さんの発言が優しくて、すごいよかった。・和んだ。私も前髪が決まらないので、休んでもいいかな…。・川島さんのこういうところが好き。上司になってほしい。かつては「多少の体調不良なら、休まずに働く」という風潮がありましたが、本来、体調が優れない際は身体を休め、治すことが最優先です。また、新型コロナウイルス感染症がまん延する現代では、少しでも異変を感じたら人との接触を避ける行動を心がけ、感染拡大を防ぐことに注力すべきでしょう。川島さんのいうように、体調不良の際は、遠慮せずに休みを取りやすい職場の環境を作っていけたら素敵ですね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月27日藤原竜也が主演、柄本明が演出と出演を務め、松井周の書き下ろし脚本で話題沸騰となった舞台「てにあまる」。WOWOWで2021年1月5日(火)に生中継した舞台を4月18日(日)15:00から放送することが決定。その放送に先立ち、1月8日(金)の舞台を終えた後の藤原と柄本に直撃したインタビューが到着した。本作はある家族を描きながら、人間という動物のあらがえない欲望を見つめるサスペンスドラマ。脚本は、2011年に岸田國士戯曲賞を受賞し、主宰する個人ユニット、サンプルで活動する劇作家の松井による書き下ろし。柄本も大きな信頼を寄せる松井独自の視点で、“どのような人間関係も、それぞれがオリジナルでしかない”という真理をあぶり出す。自身の劇団で数多くの作品の演出を手掛けている柄本が演出を担い、出演者としても、その才能を認めた藤原と親子を演じ、心理的戦いを繰り広げる。そして、俳優として成長を続ける高杉真宙、本作が舞台初出演となる佐久間由衣と、若手実力派キャストも集結。確かな演技力を持つ4人の役者が織り成す、濃密な会話劇に期待してほしい。■柄本明&藤原竜也インタビューーーお互いの印象をお聞かせください柄本:(舞台での共演は)これで2度目です。演出は初めてですけど。藤原:(柄本さんはけいこ場を)面白そうに見ていましたよ。演出して視界を広くして自分も出るというのは僕もやったことないし、大変なことやっているなと思いながら柄本さんのことを見ていました。楽しかったです。ーーけいこ場の雰囲気はどんな感じでしたか?藤原:柄本さんの演出は、的確にというか、自分が芝居的にはしってしまったり勢いづいてしまった時にうまく修正してくれますし、難しい台本だったので柄本さんが僕ら役者を救ってくれた感じです。この難しい本に対して、俳優という立場で僕らを導いてくれたのはうれしかったです。柄本:難しい本でした。(藤原を指して)この人で救われましたよ。この人じゃないとダメだったね。とにかくスピードがある。藤原竜也という人を見ていて思うのは、「あ、藤原竜也なんだな」ということがものすごく刻まれます。ーー本作は松井さんの書き下ろしです。台本を最初に読んだ時の感想は?柄本:松井さんとは初めてで何度も話したし、うちのけいこ場にも来てもらい芝居も見にきてもらいました。僕はいつもそうなのですが、人が書いているものだからわからないですよ。それは、松井さんの本でなくても。それと、スマートフォンが芝居に出てくるとか世代を感じたかな。ーーお気に入りのシーンやセリフは?藤原:僕が最後に柄本さんにスマートフォンを渡すとき、心の中で「今日も1日終わりました」と言っていました。そこですね。柄本:まだまだ僕なんかせりふが言えていない感じだから、たまに何回かやっていて自分が思わなかった声に出会うとうれしいですね。【番組情報】舞台「てにあまる」放送・配信日:4月18日(日)15:00より、WOWOWライブ・WOWOWオンデマンドにて放送&配信収録⽇:2021年1⽉5⽇収録場所:東京 東京芸術劇場 プレイハウス<スタッフ・キャスト>脚本:松井周 / 演出:柄本明出演:藤原⻯也、⾼杉真宙、佐久間由⾐、柄本明番組URL:
2021年04月12日俳優の中尾明慶が先月30日、スピードワゴン・井戸田潤のYouTube公式チャンネル『ハンバーグ師匠チャンネル』に出演。動画「【本音】マブダチの中尾明慶くんと、お酒を飲みながら腹を割って色々話してみたら…【聞き上手師匠】」内で、バラエティ番組に出演することへの葛藤を打ち明けた。テレビのバラエティ番組にはもちろん、同チャンネルにもたびたび登場し、バラエティ力の高さを発揮している中尾。井戸田に、「中尾くんて、バラエティ対応がエグいよね。めちゃめちゃ上手いよね。ロケが終わるたびに、みんなで絶賛してんのよ。さすがだなって。中尾くんがいて、本当に助かりましたよって」と称賛されると、「本当ですか? 僕も思います。助けたなって(笑)」と照れ笑い。一方で、親しいプロデューサーから、「バラエティに出過ぎ」とアドバイスされることもあるそうで、「自分でも思ったこともあるんで。俳優業をやる上で、それってどうなのかな? と思った葛藤はありましたよ。でも好きだし、楽しいから……」と、正直な気持ちを吐露。ドラマや映画の番宣で、「出なきゃいけないときもある」と言いつつ、「バラエティ番組にちょっとでも出たことがあると、MCの人が優しくしてくれることもあって。話を振ってくれたり。だからやっぱり良いこともある」と話していた。
2021年02月09日俳優の中尾明慶が5日、YouTube公式チャンネル『中尾明慶のきつねさーん』で、映画化もされたTBS系大ヒットドラマ『ROOKIES(ルーキーズ)』を回顧し、共演した佐藤隆太について語った。「【まさかのあの人から】ウーバーイーツしながら変な質問に答えるよ」と題した今回の動画では、1月6日に自身のインスタグラムで募集した“変な質問”に中尾が次々回答。「630番目に好きな食べ物は?」や「前歯は何センチですか?」など、一風変わった質問は1,000件以上集まったという。動画の冒頭から「とびきりスペシャルな人からも質問来てる」「これは皆嬉しいと思う」と予告していた中尾だが、後半にその相手が『ROOKIES』で共演した佐藤であることを明かした。そんな佐藤から寄せられた質問は「湿布を貼る時に聞いている曲ベスト5を教えて下さいっ!!」。これには中尾も「バカだね、隆太くんバカだよ。隆太くん面白いわ」とつぶやき、耐えきれないかのように声を上げて笑う。先日、佐藤の舞台を見に行った中尾。「すごく素敵な話で。今こういう時期だから会えないけどね。遠目で隆太くんに会えた」と話し、「一緒に1つの作品を作った人が頑張ってるっていうのはすごいなぁって思うし、刺激にもなるし、俺も頑張ろうとも思う」と感慨深げ。そして質問に戻り「ベスト5って……これはもう、1本ですよ」と歌い出したのは『ROOKIES』の主題歌、GReeeeNの「キセキ」。当時の佐藤と、さらに桐谷健太の記憶を辿り、「あのとき、隆太くんとか健太くんとか……29とか30くらい? 今の俺くらいじゃん。俺は9個とか10個とか下で。あんな生意気な奴がいたのかと思うと本当に……」と溜めて「『隆太くんごめんなさい』としか思えない」と頭を下げた。最後に「そういう話したいな」と吐露し、佐藤へ「待ってます。隆太くん、待ってます」と熱烈なオファーを送った。
2021年02月07日俳優の中尾明慶が先月30日、スピードワゴン・井戸田潤のYouTube公式チャンネル『ハンバーグ師匠チャンネル』にゲスト出演。「【本音】マブダチの中尾明慶くんと、お酒を飲みながら腹を割って色々話してみたら…【聞き上手師匠】」と題された動画内で、自身のチャンネルに対する思いを語った。YouTube公式チャンネル『中尾明慶のきつねさーん』で、プライベート感あふれる動画を公開している中尾。井戸田に、チャンネル開設の理由を聞かれると、「ドラマや映画でお芝居してても、なかなか観てる人と近くなるというか、より近いファンになってもらえる機会が少なくて。そういう人が欲しかったです。純粋に、より近いファンが欲しくて始めました」と、熱い思いを吐露した。また、「映画や舞台をやっても、人を呼ぶって難しいじゃないですか。テレビドラマでどんなに有名になっても、舞台やりますって言ったときに、人が来てくれないっていうのも見えてた」と話し、自身のYouTubeをきっかけに、「(ドラマや映画、舞台を)観てみようかなっていう人が、一人でも増えたらいいな」という、役者としての思いも打ち明けた。さらに、「結構、真面目なところで始めたんですよ。芸能界も含めて、やっぱりこの先、どうなっていくのか分からないじゃないですか。お芝居ができる環境がいつまであるかも分かんないし」と、真剣な表情で語った中尾。そういった考えから、「自分で生み出せる力を勉強したい」といい、「全部、自分でやろうと思ったものがやれる。YouTubeはそれが面白いです」と、笑顔で話していた。
2021年02月05日■いよいよ突入した更年期。汗で仕事に取りかかれないことも——更年期を自覚するようになったのはいつごろですか?まず40代後半に、小さな字が見えにくくなり老化現象を自覚しました。そのころから生理周期が乱れてきて、貧血の症状も出てきましたね。「そろそろ更年期に突入なのだろう」と覚悟しましたが、はっきり自覚したのはその後ホットフラッシュの症状が出たときです。もともと汗をあまりかかない体質だったのですが、スタジオに着くと汗が吹き出し、少し時間をおかないと仕事に取りかかれないということもありました。正直に伝えて、汗が引くまで待ってもらっていましたね。また、夜ベッドに入る前に首の後ろがカーッと熱くなるのを感じたこともあります。——ホットフラッシュ以外に悩まされた症状はありましたか?当時は頻繁にパーティーのお誘いがあり、できるだけ出席するようにしていたのですが、メイクもしてドレスに着替え、「さぁ、出かけよう」というときに急に人混みに行くのに気後れがして、ドタキャンなんてこともありました。当時はそうとは思っていませんでしたが、今思うとそんな心のゆらぎも更年期のせいだったかもしれません。あとは、朝起きてベッドから立ち上がるときに、かかとに痛みを感じることも。ドライマウスになって、レコーディングのときにリップノイズが気になるようにもなりました。■心身の不調を支えてくれた「植物療法」と「MY婦人科」——野宮さんは体の不調を改善するにあたって植物療法(フィトテラピー)の勉強を始められたそうですが、どういったものなのでしょうか?フィトテラピーは、植物が持つ薬理効果を利用して、症状を緩和させる療法です。植物のなかには女性ホルモンに似た作用を有するものがあり、更年期の心身の変化を穏やかにしてくれるんです。私はホットフラッシュに悩まされていたころに、ペパーミントのエッセンシャルオイルから手作りしたクールダウン用のスプレーを使ったりしていました。フランスでは、街の植物薬局(※1エルボリステリア)でサプリメントが簡単に手に入るので、パリへ行くたびに購入して飲んでいましたね。今では日本でも簡単に手に入れることができますよ。ハーブティーやチンキ剤、アロマなどで取り入れる方法もあります。※1:ヨーロッパの人々の暮らしに根ざしている、ハーブ薬局。身体の不調を感じたとき、相談に行くと植物の知識が豊富な薬剤師が親切丁寧に個人個人に合ったハーブやケアを提案してくれる。——ほかにも症状を改善するために実践していたことがあれば教えてください。エストロゲン(※2)に似た作用のある大豆製品を食べたり、、細胞や血管の若返りのためにオメガ3(青魚、くるみ、亜麻仁油など)、ホルモンを作る材料になるオメガ6(紅花油など)は体内で作り出せないので意識して取るようにしています。それから一番大切なことは、信頼できる「MY婦人科」を持つこと。ホルモン療法や漢方薬を組み合わせたりと、さまざまな提案をしてくれます。私もかかりつけの婦人科に定期的に通い健康管理をしています。婦人科は更年期に限らず、思春期から老年期まで幅広い世代の女性が健やかに幸せに暮らすためのアドバイスをしてくれるところ。思春期の女の子を持つ方はぜひ一緒に行ったり、信頼できる情報をシェアしてあげることをおすすめします。※2:女性ホルモンのひとつ■更年期は、誰にも訪れる「第二の思春期」——更年期障害は、周囲の理解を得ることで避けられる苦しみや悩みがあると思います。野宮さんは、症状の悩みを打ち明けられる相手は身近にいらっしゃいましたか?夫とは一緒にフィトテラピーを学びましたが、同世代の女性同士ではあまり話題にならなかったのが不思議でした。同級生に質問をしても、更年期について話すのはタブーのような雰囲気がありましたね。——今でも更年期にまつわる不調は、話題にしづらい「デリケートなもの」という空気があるように感じます。どうすればもっと気軽にシェアできるのでしょうか。更年期は女性ホルモンが激変するので、第二の思春期とも言われます。心身がゆらぐのは仕方がないこと。思えば、思春期の息子が急に口を聞かなくなったり、イライラしていたときには「これは君のせいじゃないよ。ホルモンのせいだよ」と息子にも自分にも言い聞かせ、その時期が通り過ぎるまではそっとしておきました。更年期もそれと同じ。時期が過ぎれば、さまざまな不調からは開放されます。そのことを周りにも理解してもらうことが大事だと思います。今は、渡辺満里奈さん(50)、松本孝美さん(55)、私(60)という5歳違いの3人で「大人の女史会」を結成して、活動を開始したところです。「ひとりで悩んでいないでみんなで解決!」をモットーに、女性の身体や心のこと、更年期のことなどを、同じ悩みを抱えている女性に発信していけたらと思っています。■女性であることをあきらめないで。ポジティブな更年期を送るための視点——更年期の前後で、大きく変わったと実感されていることがあれば教えてください。更年期とは、生理が止まり子供を産める身体ではなくなるというですから、そういった意味での女性としての寂しさというか、喪失感が私にはありましたね。それはしょうがないことなんです。でもそれは一方で、”子供を産む役割を持った女性の性”から解放されることを意味します。また、来るべき老い、そして死を意識することで、「今を大切にすること」をこれまで以上に学ぶことができました。これまで自分は何を大切にして生きてきたのか、そしてこれから何を目指して生きていくのか。更年期は、それを考えるためのかけがえのない時期だと思います。ほかにもおしゃれの観点からいうと、更年期を過ぎるころにはこれまで難しかった派手なアイテムが似合うようになります。トーンの落ちた髪や肌には、ダイヤモンドや赤い口紅が似合うんですよ! 白いパンツもいつでも着られますし、おしゃれな老眼鏡がファッションアイテムに加わります。そうやって更年期による変化をポジティブな視点で見ていくことが大切ですし、それが女性として成熟するということだと思います。——これから更年期を迎える方、今まさに症状に苦しんでいる方にアドバイスをお願いします。更年期は、「自分の身体がどう変化するのだろう」ととても不安ですよね。でも安心してください。更年期のトンネルを抜けたら、女性ホルモンに左右されず気分が安定し、新たなステージを謳歌できるときが来たと実感できるものです。それまでどうか、ご自身の身体を大切にしてほしいと思います。一番大切なことは「女性であることをあきらめる必要はない」ということです。加齢や老化、更年期に押しつぶされて、“女性”であることの楽しみや喜びをあきらめない。これからも人生はまだまだ続きます。美しく健やかに幸せに生きることを願い、好奇心を持って楽しみながら暮らしていけば、おのずと成熟した素敵な女性になれると信じています。◼︎野宮真貴さんのプロフィール歌手、ミュージシャン。ピチカート・ファイヴの3代目ボーカルとして、90年代の渋谷系ムーブメントを巻き起こす。現在も圧倒的な存在感と歌唱力で、音楽業界に留まらずカルチャーやアート、ファッションなど多方面で活躍中。
2020年10月31日黒澤明監督の『生きる』(1952年)が、『Living』(原題)としてイギリスでリメイクされることになった。「The Hollywood Reporter」などが伝えた。監督は、2011年に『Beauty』(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス、脚本は日系イギリス人小説家で、ブッカー賞とノーベル文学賞の受賞者カズオ・イシグロ(「わたしを離さないで」)に決定。イシグロ氏は「私たちの多くは毎日長い時間、机やパソコンの画面の前に固定される生活を強いられています。新型コロナウイルスが発生してからはなおさらです。そんななか、全体像を見ようとすると、自分のがんばりがどれだけ役に立っているか可視化できず、悩んでいる人もいます。そういった人たちの心に響く物語になると信じています」と語っている。『キャロル』のプロデューサーコンビのスティーヴン・ウーリー&エリザベス・カールセンが製作を行い、「黒澤プロダクション」も関わる。主演は『ラブ・アクチュアリー』で英国アカデミー助演男優賞、『ナターシャの歌に』でゴールデングローブ主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞したビル・ナイが務める。共演者にはNetflixの「セックス・エデュケーション」でエイミー役を演じているエイミー・ルー・ウッドが決まっているという。『Living』の舞台は1952年のロンドンで、主人公は第二次世界大戦後に公務員として働くウィリアム。机の上に山積みになっている書類仕事を目の前にしながら、彼は病により余命わずかだと悟る。死を目前としたウィリアムは、単調な人生に意味を見出だす冒険を始めるのだった。『Living』は来春、イギリスで撮影開始予定。(Hiromi Kaku)
2020年10月16日俳優として活躍している中尾明慶(なかお・あきよし)さん。その明るいキャラクターと高い演技力で、多くの人から支持されています。そんな中尾明慶さんのインスタグラムについて、さまざまな情報をご紹介します!中尾明慶のインスタに投稿された、仲里依紗や息子との写真が素敵!中尾明慶さんは2013年に、女優の仲里依紗(なか・りいさ)さんと結婚しました。2010年公開の映画『時をかける少女』での共演をきっかけに出会った、中尾明慶さんと仲里依紗さん。その後、2012年放送のドラマ『つるかめ助産院~南の島から~』(NHK総合)で再共演し、クランクアップ後の同年10月から本格的に交際をスタートさせたといいます。結婚を発表した当時、仲里依紗さんは妊娠3か月でした。そして、2013年10月に、第1子となる男の子が誕生。中尾明慶さんはブログで、「最高の宝物ができました」と喜びをつづっていました。中尾明慶さんのインスタグラムには、仲里依紗さんや息子との写真が数多く投稿されており、幸せな結婚生活を送っていることがうかがえます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 6月月30日午前5時00分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2019年10月月18日午前7時27分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2019年 6月月30日午前5時14分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 6月月6日午前8時01分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 1月月3日午前4時05分PST この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2019年12月月25日午前5時46分PST写真を見たファンからは、次のようなコメントが寄せられました。・素敵なファミリー!・2人を見ていると、こっちも幸せな気持ちになれます。・一番好きな夫婦!中尾明慶、インスタで息子の誕生日をディズニーでお祝いしたことを報告中尾明慶さんが、2019年10月4日にインスタグラムを更新。息子が6歳の誕生日を迎えたことを報告しました。中尾明慶さんと仲里依紗さんは、息子の6歳の誕生日を東京ディズニーシーと東京ディズニーランドでお祝いしたといいます。この日、中尾明慶さんは、仲里依紗さんと息子との写真を投稿。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2019年10月月4日午前2時11分PDTその中で、息子の成長についてこのようにつづっていました。本日10月4日は我が子の6歳の誕生日です。いやぁ、、、本当に早い!ここまで大きな怪我や病気もなく、育ってくれてありがとう。0歳の頃を思い返すと6歳なんてほど遠いと思ってましたね、、、こんな日が来るなんて。お祝いに東京ディズニーシーとランドに行き、タートルトーク?でまさかの当たってしまい、何も面白い返しが出来ず、照れてしまい、芸能人として致命的な結果を残しました。クラッシュ「子供からこれ何?これどういうこと?って聞かれたことはない?」的な質問。中尾「え?あ、まぁ、えっとありますね、、、」致命的な返し。そんな中隣の息子はしっかりと答え、その姿に涙が出てきた、、、これからも素直に一生懸命に育ってください。ママんもいつもお疲れ様!!!akiyoshi0630nakaoーより引用この投稿を見たファンからは、次のようなコメントが寄せられています。・息子さんの成長が楽しみですね!お誕生日おめでとうございます。・息子さん、こんな素敵なパパとママに囲まれて幸せいっぱいですね!・ずっと憧れの家族です。中尾明慶のインスタは魅力的な投稿ばかり!中尾明慶さんのインスタグラムには、ほかにも魅力的な写真が多数投稿されており、更新を楽しみにしているファンも多いようです。 この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 8月月17日午前12時26分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 8月月7日午前5時20分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 6月月18日午後9時01分PDT この投稿をInstagramで見る AKIYOSHI NAKAO 中尾 明慶(@akiyoshi0630nakao)がシェアした投稿 - 2020年 1月月6日午前3時39分PST仕事もプライベートも順調な様子の中尾明慶さん。これからの活躍も応援しています!中尾明慶と妻・仲里依紗、息子の3ショットが話題に!夫婦の合言葉がヤバい…仲里依紗と中尾明慶はケンカ中でも仲よし?不倫に関する考えかたがスゴい[文・構成/grape編集部]
2020年09月18日パパ友同士である俳優・中尾明慶さんと歌舞伎役者の市川海老蔵さん。そんな2人のリアルな子育てトークがYoutubeチャンネル『中尾明慶のきつねさーん』にアップされています。テーマは『子供の教育について』。Youtubeだからこそ話せる子育て論中尾明慶さんが、日々の子育ての悩みを市川海老蔵さんに聞いていくという、こちらの動画。歌舞伎役者として、父親として、そしてYoutuberとして活躍する海老蔵さんならではの子育て論がふんだんに散りばめられています。中尾さんは動画内で「子供が継続して物事をやり遂げるモチベーション維持の仕方」を海老蔵さんに尋ねています。生まれながらにして歌舞伎役者という、途中で投げ出すことのできない道が決まっていた海老蔵さんの答えはさすがのひと言です。ほかにも父親としての威厳の保ち方や、娘が恋人を連れてきた場合など、ほかでは聞くことのできない話が繰り広げられます。プライベートなパパの顔を多く見せてくれるこちらの動画。パパのみならず、ママも子育てのヒントがつかめるかもしれませんね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年09月14日デザイナーの皆川明が、その前身となる「ミナ」を立ち上げたのは1995年。活動25周年を迎えた今年、兵庫県立美術館で『ミナ ペルホネン/皆川明つづく』が7⽉3⽇(金)から11⽉8⽇(⽇)まで行われる。同展は、過去最大規模のミナ ペルホネン展となり、今年の2月まで東京都現代美術館で開催されていた展覧会の巡回展。関西の美術館では初の開催となる。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトに、皆川明が立ち上げたミナ ペルホネン。展覧会会場では、これまでの創作活動を余すところなく鑑賞できる。例えば、ミナ ペルホネンを代表する刺繍柄「tambourine(タンバリン)」に焦点を当て、一つのデザインが生地となり、さらに洋服やさまざまなプロダクトに展開されるさまを知ることができる展示は、とても魅力的だ。生地からデザインして洋服に仕立てることが、ミナ ペルホネンのものづくりの特徴であろう。皆川明、田中景子やインハウスデザイナーによる、生地のためのデザイン画が会場に並ぶ。また、これまで25年分、400着以上の洋服を一堂に集めた「森」の部屋も圧巻だ。現代美術家・藤井光による、ミナ ペルホネンの服を着ている人の「日常」を映し出した映像作品や、その創作活動の根幹にある、ものづくりの哲学やアイデアを紹介するコーナーも興味深い。さらに皆川明個人の活動にもスポットを当て、新聞連載のために描いた挿画もまとめて見ることができる。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、観覧は「日時指定による事前予約制」となっている。マスクを着用していない場合、入館できないこともあるので、各自でマスクの着用をお願いしたい。トークなどのイベントは、オンライン配信される。詳しくは兵庫県立美術館のウェブサイトを参照してほしい。【関連リンク】兵庫県立美術館( )本展東京会場「森」セクション撮影:吉次史成“tambourine” 2005-06→AW“sky flower” 2012-13→AW 原画photo:Yurie Nagashima“one day” 原画 2018-19→AWphoto: sono (bean)“pur” 2018-19→AWphoto: Mitsuo Okamoto“symphony “ 2019-20→AWphoto: sono (bean)
2020年07月02日企画展「長沢明展 オワリノナイフーケイ」が、新潟市美術館にて、2020年5月12日(土)から6月7日(日)まで開催される。長沢明・初の大規模個展長沢明は、新潟に生まれ、現在は山形を拠点に国内外で活躍する画家だ。大画面にトラなどのモチーフを描く長沢は、日本画を出発点にしつつもその伝統にとらわれず、素材の物質性に向き合いながら、新たな表現を生みだしている。初の大規模個展となる「長沢明展 オワリノナイフーケイ」では、各時期の代表作に加えて、継続的に描いているドローイングを貼りこんだ巨大な《マントラ》、そして立体やインスタレーションをおり交ぜ、作家の追い求める“風景”を紹介する。スケールの大きな作品の数々とりわけ注目は、スケールの大きな作品の数々。長沢を象徴するトラのモチーフを描いた《マウンテンII》や《Mother》、翼を大きく広げるトリ《ブルーバード》など、3mを超える代表作が並ぶ。また、古本を使用したダイナミックな立体作品や、新作によるインスタレーションも楽しむことができる。初公開のドローイングもさらに、切り絵などの手法によるドローイングを初公開するほか、初期作品の《鳥に舟》や、2019年に刊行された長沢初の絵本『あおいトラ』の原画なども展示。長沢の制作の秘密と、幅広い活動を見て取ることができるだろう。展覧会概要企画展「長沢明展 オワリノナイフーケイ」会期:2020年5月12日(土)〜6月7日(日)※当初は4月25日(土)~開幕予定だったが臨時休館にともない、開幕を延期。※5月10日(日)に開催予定だったワークショップは中止。※新潟市美術館は4月21日(火)~5月10日(日)までの間、臨時休館。※今後の状況により、さらなる変更が生じる可能性あり。決定次第、新潟市美術館公式ホームページ、Facebookなどにて告知。会場:新潟市美術館 企画展示室・常設展示室の一部住所:新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9休館日:月曜日(5月4日(月)は開館)、5月7日(木)開館時間:9:30〜18:00(券売は閉館30分前まで)観覧料:一般 1,000円(800円)、大学・高校生 800円(600円)、中学生以下 無料※( )は20名以上の団体およびリピーター割引料金※障がい者手帳・療育手帳の所有者および一部の介助者は無料【問い合わせ先】新潟市美術館TEL:025-223-1622
2020年03月19日女性に多い膀胱炎は治療が難しい病気ではありませんでした。それが最近、治りにくく症状が悪化するものも。その原因は、薬が効かない細菌にあるというーー。「膀胱炎は、汗をかいて脱水症になる人が増える夏に多いと思われていますが、実は、冬でも膀胱炎になる人が増加します。この膀胱炎の治療が10年ほど前から難しくなっているのです」そう語るのは、国立国際医療研究センター泌尿器科の野宮明先生。膀胱炎のほとんどは、膀胱のなかで大腸菌などが繁殖して炎症を起こす細菌性膀胱炎だ。排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの症状があり、女性の2人に1人がかかるといわれている。「女性は、尿道が男性と比べて短いため、細菌が膀胱にたどり着きやすい。さらに、水分摂取量が少なかったり、トイレを我慢したりする人も多いので発症しやすくなるのです。とりわけ冬は空気が乾燥しているのにのどが渇きにくいため水分摂取量が減少。隠れ脱水症の人も多い。さらに冷えで免疫力が低下することで膀胱炎の発症リスクが高くなるのです」(野宮先生)とくに50代以上になると、女性ホルモンが低下し、尿道口付近の膣粘膜の防御システムが弱体化。感染しやすくなるという。「膀胱炎は疲労や睡眠不足などにより免疫力が低下することでも発症リスクが高まります。また、膀胱炎を繰り返す中高年の女性は、温水洗浄便座のビデを多用している人も少なくありません。ビデを使って洗浄することで感染を防ぐ膣粘膜を傷つけたり、細菌が付着した洗浄ノズルから感染したりすると考えられます」さらに気になるのは冒頭で触れた、治療が困難な膀胱炎の存在だ。「これまでは、症状を引き起こす大腸菌を除菌できる抗生物質を飲むことで、ほとんどの膀胱炎が数日で治っていました。ところが最近、大腸菌のなかに、抗生物質の効かない大腸菌が増えているのです」(野宮先生)薬物耐性に詳しい、国立国際医療研究センター病院・AMR臨床リファレンスセンター情報・教育支援室長の具芳明先生が語る。「膀胱炎の治療で広く使われていたのはキノロン系とセフェム系という抗生物質で、これまで多くの膀胱炎を治してきました。ところが、これらの抗生物質が効かない薬剤耐性の大腸菌がある人が急増。もっとも使われているキノロン系でも、4割が効かなくなっているのです」膀胱炎の“特効薬”だったキノロン系とセフェム系の抗生物質でも効かない膀胱炎が、わずか7年間で急増しているのだ。薬が効かない大腸菌を持つ人が増えているのはなぜだろうか?「抗生物質は大腸菌などの細菌を殺す薬ですが、細菌もさまざまな手を使い、生き延びようとします。その結果、抗生物質が効かない耐性菌が増えていきます。とくに抗生物質の効かない大腸菌は、日本だけでなく、世界的にも増加していて大問題になっているのです」抗生物質の不必要な使用がそれに拍車をかけているという。「普通の風邪でも抗生物質を飲めば治ると思っている人が少なくありません。そのため安易に処方を希望する患者さんが多いのです。抗生物質は腸内細菌にダメージを与え、耐性菌が生き残って増えていく可能性があります。抗生物質の乱用が耐性を持った大腸菌を増やし、薬が効かない膀胱炎発症の原因になっているのです。抗生物質を投与された家畜の肉からも、薬剤耐性菌が見つかっています。耐性菌に汚染された食物を食べることで、耐性菌が体内に入り込んでいる可能性もあります」(具先生)薬剤耐性菌が腸にいたとしても腸内環境を整えることで、耐性菌の数を減らすことは可能なので、発酵食品を多めに取るなどの食生活を心がけたい。膀胱炎にならない生活習慣を続けて、おなかの中で薬の効かない大腸菌を育てないようにしよう。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月05日「膀胱炎は、汗をかいて脱水症になる人が増える夏に多いと思われていますが、実は、冬でも膀胱炎になる人が増加します。この膀胱炎の治療が10年ほど前から難しくなっているのです」そう語るのは、国立国際医療研究センター泌尿器科の野宮明先生。膀胱炎のほとんどは、膀胱のなかで大腸菌などが繁殖して炎症を起こす細菌性膀胱炎だ。排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの症状があり、女性の2人に1人がかかるといわれている。「女性は、尿道が男性と比べて短いため、細菌が膀胱にたどり着きやすい。さらに、水分摂取量が少なかったり、トイレを我慢したりする人も多いので発症しやすくなるのです。とりわけ冬は空気が乾燥しているのにのどが渇きにくいため水分摂取量が減少。隠れ脱水症の人も多い。さらに冷えで免疫力が低下することで膀胱炎の発症リスクが高くなるのです」(野宮先生)とくに50代以上になると、女性ホルモンが低下し、尿道口付近の膣粘膜の防御システムが弱体化。感染しやすくなるという。膀胱炎になりやすい生活習慣や症状の特徴は、次で確認してほしい。【膀胱炎になりやすい生活習慣】(1)温水洗浄便座のビデ機能をよく使用する(2)ストレスがたまっている(3)職場では自分のタイミングでトイレに行きにくい(4)ふだん、水分はあまり取らないほうだ(5)トイレでは後ろから前方向に拭く(6)睡眠不足である(7)体が冷えることが多い【この症状があったら膀胱炎!】1つでも当てはまるようなら泌尿器科へ□排尿が1日10回以上ある□排尿前と後に下腹部や尿道にツンとしみる痛みがある□排尿しても重苦しい残尿感がある気になるのは冒頭で触れた、治療が困難な膀胱炎の存在だ。「これまでは、症状を引き起こす大腸菌を除菌できる抗生物質を飲むことで、ほとんどの膀胱炎が数日で治っていました。ところが最近、大腸菌のなかに、抗生物質の効かない大腸菌が増えているのです」(野宮先生)薬物耐性に詳しい、国立国際医療研究センター病院・AMR臨床リファレンスセンター情報・教育支援室長の具芳明先生が語る。「膀胱炎の治療で広く使われていたのはキノロン系とセフェム系という抗生物質で、これまで多くの膀胱炎を治してきました。ところが、これらの抗生物質が効かない薬剤耐性の大腸菌がある人が急増。もっとも使われているキノロン系でも、4割が効かなくなっているのです」膀胱炎の“特効薬”だったキノロン系とセフェム系の抗生物質でも効かない膀胱炎が、わずか7年間で急増しているのだ。薬が効かない大腸菌を持つ人が増えているのはなぜだろうか?「抗生物質は大腸菌などの細菌を殺す薬ですが、細菌もさまざまな手を使い、生き延びようとします。その結果、抗生物質が効かない耐性菌が増えていきます。とくに抗生物質の効かない大腸菌は、日本だけでなく、世界的にも増加していて大問題になっているのです」膀胱炎に効く薬はなくなってしまうのか。野宮先生が語る。「現在は、膀胱炎に効果的な抗生物質は数種類ありますが、これまでも耐性菌ができると、新たな抗生物質が開発され、それが効かない菌ができるという“いたちごっこ”が繰り返されてきました。今後、抗生物質が効かない大腸菌が複数出現する可能性も否定できません。膀胱炎の治療ができなくなれば、膀胱にとどまっていた菌が腎臓まで達し、40度近い高熱が出る腎盂腎炎を発症したり、その菌が血管に入り全身にまわって敗血症や多臓器不全を起こしたりすることも。今でこそ、膀胱炎は死ぬことがない病気ですが、それがきっかけで、命が奪われるリスクの高い病気に変わってもおかしくないのです」抗生物質が効かない“新型膀胱炎”にならないための対策はーー。「まずは、抗生物質の乱用をやめることです。そのうえで、適度な水分をとり、休息と栄養をしっかり取ることが大事です。膀胱炎を引き起こす細菌が耐性菌でなければ、治療も簡単なため、決して恐れる必要はありません」(具先生)「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月05日ミナ ペルホネン(minä perhonen)のデザイナー皆川明とT-SITEがセレクトしたもの・ことが集まるフェア「フューチャー アンティーク(FUTURE ANTIQUE)」が開催。2019年11月19日(火)から、東京の代官山T-SITE、広島T-SITE、神奈川の湘南T-SITEの3か所を巡回する。“未来のアンティーク”を展示販売「フューチャー アンティーク」は、今の時代に生み出された新しい“もの”や“こと”の中で、未来の人々にも親しまれていくに違いないものを、“未来のアンティーク”として提案するフェア。セレクトには、東京都現代美術館での展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」でも注目を集めるミナ ペルホネンのデザイナー皆川明が携わっている。訪れた人はグッズの購入や、展示品の鑑賞、ワークショップなどを楽しむことが可能だ。代官山、広島、湘南の3か所共通で、「ミナペルホネン皆川明の フューチャー アンティーク(FUTURE ANTIQUE)な逸品」として展開されるのは、イタリアの老舗陶磁器ブランド「リチャード ジノリ(RICHARD GINORI)」のプレートや、鳥居明生の陶磁器、上治良充による革の器など。ミナ ペルホネンの余り布をパッチワークした座面と、節やシミといった個性ある木目を活かしたマルニ木工の「HIROSHIMA アームチェア」を組み合わせた椅子「ふしとカケラ」も展示、数量限定販売される。その他、レスポートサック(LeSportsac)による「ソリッド(無地)」シリーズの販売や、皆川が特別なデザインを施したルノー・ジャポンの車「トゥインゴ」の展示なども行う。トークショーやワークショップもまたフェア開催期間中は、皆川によるトークショーや、「ミナ ペルホネンのあまり布で作るクリスマスオーナメント ワークショップ」なども実施される。【詳細】「フューチャー アンティーク」・代官山T-SITE日程:2019年11月19日(火)~12月9日(月)住所:東京都渋谷区猿楽町16-15・広島T-SITE日程:11月29日(金)~12月31日(火)住所:広島県広島市西区扇2丁目1−45・湘南T-SITE日程:2020年1月2日(木)~31日(金)住所:神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20−1■イベント情報<代官山 T-SITE>・代官山蚤の市~フランスの蚤の市の雰囲気を代官山で再現~日程:2019年11月19日(火)、20日(水)・minä perhonen のハギレでつくるオーナメント日程:11月26日(火)、27日(水)、28日(木)、12月4日(水)、12月5日(木)・皆川明×ナガオカケンメイ トークショー/「FUTURE ANTIQUE」というテーマで二人が対談するスペシャルトークショー日程:12月7日(土)・FUTURE ANTIQUE presents WINTER MARKET DAIKANYAMA日程:12月7日(土)、8日(日)<広島 T-SITE>・minä perhonen の余り布で作るクリスマスオーナメント ワークショップ日程:11月29日(金)~12月25日(水)・皆川明トークショー minä perhonen のハギレで作る、パッチワークぬいぐるみ日程:12月21日(土)、22日(日)<湘南 T-SITE>・皆川明トークショー/minä perhonen のハギレで作るオーナメント(日程調整中決定後HPにて告知。)※日時など変更する場合がある。詳細は各店舗HPのイベント情報を確認。
2019年11月21日ファッションブランド「ミナ ペルホネン」と、そのデザイナーである皆川明のクリエイションに焦点を当てた展覧会『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』が、東京都現代美術館にて11月16日(土)に開幕。2020年2月16日(日)まで開催される。デザイナーの皆川明が設立した「ミナ ペルホネン」。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとしたファッションブランドで、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりで知られている。1995年に「せめて100年続くブランドに」との思いでファッションからスタートした活動は、その後、インテリアや食器など次第に生活全般へと広がり、デザインの領域を超えて幅広い展開を続け、2020年で25周年を迎える。同展は、そんな「ミナ ペルホネン」と皆川明の創作を、「つづく」をキーワードに読み解こうとするもの。生地や衣服、インテリア、食器などのプロダクトに加えて、デザインの原画、映像、印刷物、皆川明の挿絵など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料をあわせて展示する。『ミナ ペルホネン/皆川明つづく』()
2019年11月19日ミナ ペルホネン(minä perhonen)のデザイナー皆川明がデザインを手掛けた、イタリアの老舗陶磁器ブランド「リチャード ジノリ(RICHARD GINORI)」のテーブルウェアが登場。2019年11月14日(木)から12月8日(日)までパスザバトン表参道店内にて開催されるエキシビション「スペランツァ(SPERANZA) 〜希望〜 皆川 明」にて発売される。皆川明を専属デザイナーに迎え「スペランツァ(SPERANZA)」「フロレンティア(FLORENTIA)」などのテーブルウェアコレクションを展開してきたリチャード ジノリ。今回の「スペランツァ 〜希望〜 皆川 明」では、向かい合う2羽の鳩を配した「スペランツァ」、知恵と平和を象徴するオリーブを描いた「オリーヴァ(OLIVA)」、萌え出る新芽をモチーフにした「ジェルモリオ(GERMOGLIO)」の3柄のテーブルウェアを展開。日本の厳しい製品基準をクリアできなかった器をキャンバスに、それぞれのモチーフからイメージされる景色やストーリーを皆川が言葉に変え、手書きで綴ったテキストをオーバープリントした。1つ1つ異なる表情をもった、温かみのある器を展開する。【詳細】エキシビション「スペランツァ 〜希望〜 皆川 明」会期:2019年11月14日(木)〜12月8日(日)時間:月〜金 11:00〜21:00、日祝 11:00〜20:00会場:パスザバトン ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館 B2F パスザバトン表参道店内TEL:03-6447-0707展開アイテム:・スペランツァ、オリーヴァ発売日:11月14日(木)・ジェルモリオ発売日:11月23日(土)※数量限定※一部オンラインでも同時販売
2019年11月04日グラビアアイドルの野々宮ミカが、最新イメージDVD『アイリス~大切な君へ~』(4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。"田所ミカ"の芸名で2014年にデビューを果たし、Gカップバストに大人っぽい仕草でグラドルファンの視線を釘付けにした野々宮ミカ。2016年に現在の芸名に改名してからグラビアはもちろん、バラエティー番組や女優業にと活躍の場を広げている。昨今はYouTubeでゲーム実況配信をしている「野々宮ミカちゃんねる」も話題だ。バラエティー番組では"身体100点顔0点グラビア界の50点"と自虐的に自己紹介している野々宮だが、今作ではアダルトフェイスと女性の誰もが敬う上からB88・W60・H88とGカップバストのパーフェクトボディーを見せつけている。夜のダーツ店や朝ベッドで誘惑フェイスを見せたり、車内という狭い場所では至近距離で撮影されて飴を舐めるシーンもあり、セクシーなシーンが続く。和室のシーンではふんどしルックとなってアイス舐めから浴室のシーンへと展開。極めつけは黒のボンテージファッションを身にまとった夜ベッドのシーン。約1年ぶりとなる本作は、セクシーさがさらに磨きがかかった印象だ。なお、同DVDの発売を記念したイベントが10月12日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA 1号店 サブカル・モバイル館6F(16:00~)で開催される。
2019年10月07日ファッション・テキスタイルブランドのミナ ペルホネン(minä perhonen)と、デザイナーの皆川明にクローズアップした展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、11月16日から2020年2月16日まで、東京・清澄白河の東京都現代美術館にて開催。デザイナーの皆川明が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきた。皆川がミナ ペルホネンの前身となる「ミナ」を立ち上げたのは1995年。「せめて100年つづくブランドに」という思いでファッションからスタートした活動は、その後、インテリアや食器など次第に生活全般へと広がり、現在ではデザインの領域を超えてホスピタリティを基盤にした分野へと拡張。展覧会の会期中である2020年には25周年を迎える。今回の展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」では、作り手と使い手の双方に価値を生み出すデザインを基本とする皆川とミナ ペルホネンの思想や活動を紐解きながら紹介していく。“pur”2018-19→AW photo: Mitsuo Okamoto展覧会の「つづく」というタイトルは、文字通りブランドの時間的な継続性を示すものだが、それだけでなく、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもある。多義的な意味をもつ「つづく」をキーワードに、会場では、生地や衣服、インテリア、食器等のプロダクトに加えて、デザインの原画、映像、印刷物、皆川の挿絵など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料も併せて展示される。建築家・中村好文と皆川による新たな「宿」のプロトタイプも展示される他、現代美術家・藤井光がミナ ペルホネンの世界を撮り下ろした映像作品が誕生。展示構成は田根剛、グラフィック・デザインは葛西薫が担当する。会期中には、各界で活躍するクリエイターやアーティストと皆川によるクロストークを多数開催。詳しい情報は展覧会特設サイト()にてチェック。“one day”原画 2018-19→AW photo: sono (bean)前売券は、10月1日より販売中。皆川が朝日新聞のコラム「日曜に想う」のために描いたイラストのポストカード(非売品)3枚がセットになった「ポストカードセット前売券」も数量限定で販売されている。私たちの日常生活やその先にある社会の仕組みについて新たな視点と示唆をもたらしてくれる「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」 にぜひ足を運んでみては。【展覧会情報】ミナ ペルホネン/皆川明 つづく会期:11月16日~2020年2月16日会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F住所:東京都江東区三好 4-1-1時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)料金:一般1500円(1300円)、大学生・専門学校生・65歳以上1000円(800円)、中高生600円、小学生以下無料 ※( )内は前売券料金。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料。20名以上の団体購入は当日券料金から2割引(東京都現代美術館で購入の場合のみ)休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、12月28日~2020年1月1日、1月14日
2019年10月07日「“あのイ・ムジチ”という存在ですよね。光栄ですし楽しみです」キャリア十分のヴェテランがそう言って目を輝かせるのは素敵なことだ。天羽明惠は日本の声楽界を牽引するトップランナーのひとり。この秋、イタリアの老舗アンサンブル、イ・ムジチ合奏団と共演する(10月2日(水)・サントリーホール)。「イ・ムジチ合奏団 with 天羽明惠」の公演・チケット情報イ・ムジチといえば《四季》。誰もが知る有名曲だが、実は、音楽史で忘れられていたこの作品が再発見されたのはなんと20世紀半ばのこと。そしてそれが世界的な人気を獲得するのに大きな役割を果たしたのが、1952年結成のイ・ムジチなのだ。繰り返し録音した彼らの《四季》は、この曲の定番中の定番。《四季》といえばイ・ムジチ。両者はもはやほとんど同義語といっても過言ではない。「もちろんメンバーが変わっているとはいえ、60年以上もずっと弾き続けている作品なのに、まるでたったいま生まれてきた音楽であるかのように、いつも新鮮に演奏するのは素晴らしいことですよね」指揮者なしのアンサンブルとの共演。大事なのは息づかいだという。「彼らは絶対に私の息を聴いているはず。だから細かいテンポのニュアンスも、息でちょっと仕掛ければわかってくれるし、彼らの音で私の声も変わります。身体中にアンテナを張り巡らせてそのやり取りをするのは刺激的です」天羽が歌うのは、ヘンデルのオペラ《ジュリオ・チェーザレ》のクレオパトラのアリア〈この胸に息のある限り〉や、モーツァルトの《エクスルターテ・ユビラーテ》など3曲。「《ジュリオ・チェーザレ》のアリアは内面的で深い歌。それをイタリア語の音楽劇として、まずはイタリア人の彼らに伝えられるかどうか。丁寧に歌っていこうと思います。そしてモーツァルトは、彼らとの化学反応で、どんなきれいなレガートが生まれて、それをコロラトゥーラでどのように歌えるのか、とても楽しみにしています」ヘンデルやモーツァルトは、歌手にとって、声楽的にも必要不可欠なレパートリーなのだと教えてくれた。「たとえばヴェルディのオペラを歌ったあとでも、すぐに楽屋でモーツァルトを歌って、身体や筋肉がやわらかく使えているか、確認することが大事です。常にどちらも歌える状態、ニュートラルな状態に戻すということを考えながら歌手を続けています」来日を目前にコンサートマスターのアントニオ・アンセルミが急死したため、代役としてマッシモ・スパダーノが出演。公演後半の《四季》のソロも彼が弾く。「驚きました。残念ですが、彼らにとっても毎回が新しい演奏になるわけですから、そこは楽しみですね。私は東京と福井で歌うのですが、その間にもどんな変化が起こるか。彼らに負けずにフレッシュな演奏ができるように、私もしっかりと準備しなければ。なにより、彼らの音は絶対的に明るいでしょうから、その明るさと天羽明惠の明るさで、おおらかでのびやかに羽ばたきたいと思っています!」文・宮本明
2019年09月10日映画の話になると、会話が止まらなくなる役者家族。家族の危機を救うのも映画だった。柄本明さん(70)がロケで家を空けることが多かった時期、長男の佑さん(32)が中学2年生で反抗期になり、妻の故・角替和枝さん(享年64)が手を焼いた。しかし、オーディションに受かって初主演した佑はロケの厳しさで“更生”して帰ってきたのだ。その後、次男の時生(29)も後を追って俳優に。年間500本の映画を見る長女は映画製作スタッフに。「子どもには興味ない」といいながら、父は映画の力を信じて子どもを育ててきた――。ドキュメンタリー映画『柄本家のゴドー』(4月20日、東京・渋谷ユーロスペースにて公開)。カメラは’17年1月、下北沢・ザ・スズナリで上演された舞台『ゴドーを待ちながら』の稽古初日から上演直前までを淡々と追う。演じるのは柄本明さんの長男・佑さんと次男・時生さんの兄弟で組むユニットET×2。明さんが演出を務める。『ゴドーを待ちながら』は、アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットによる有名な戯曲だ。2人の老人(佑さん演じるウラジミール、時生さん演じるエストラゴン)が、ゴドーという人物をひたすら待ちながら、とりとめのない会話を繰り返す。「退屈」「難解だ」などといわれる一方で、不条理演劇の傑作として演劇史にその名を残すこの作品は、多くの劇作家、俳優たちに強い影響を与えてきた。初演は’53年、パリ。日本では’60年に文学座で初上演され、明さんも’00年、石橋蓮司さんと組んで、エストラゴンを演じている。その舞台を当時13歳の佑さんが見ていた。ET×2でこの作品を初めて演じたのは、兄弟そろって人気俳優に成長した’14年のことだ。父に演出を依頼した理由を、佑さんは映画のなかで、こう話していた。「初めて2人で演じたとき、一生、時生と2人で付き合っていける戯曲と出合ったなという手応えを感じていて。だからこそ、早いうちに親父の演出でやってみたいなっていうのがあった」明さんは、家族のことを話すのが照れくさい。《世間的にみっともないよね。僕の演出で彼らが演じるってことだけでも》(映画『柄本家のゴドー』より)そんな明さんに代わって、『柄本家のゴドー』を監督・撮影した山崎裕さんが補足する。「映画の撮影中も、よく、下北沢の喫茶店で、家族でお茶を飲んでいました。もちろん角替さんも一緒です。そんなときは仲のいい親子です。ところが、いざ芝居となると、柄本さんは一線を引く。“芝居の鬼”になるんです」“芝居の鬼”の厳しさは、東京乾電池の女優でもあった角替さんにも向けられた。昨年2月、「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」でのインタビューで、佑さんは、こんなエピソードを披露している。「(乾電池の公演後)親父の顔が、目が、怖くなっているんです。母ちゃんは『怒られるぅ』って、顔が青くなっているし。それで、俺は、(自宅に)親父と2人だけの密室を作らないように、母ちゃんから人質に取られたんです。『一緒にいて』って(笑)」時生さんの思い出話も面白い。「幼いころは、学校から僕が悪いことをしたという内容の文章を受け取ると、親父が読み上げるんです。そして、それを急に渡されたと思ったら、2~3時間、声に出して読まされた。陰湿なんです」叱るというより、まるでセリフの練習ではないか。日常生活のなかで、兄弟は知らず知らずのうちに芝居の稽古をしていたようだ。明さんとて無意識だったことだろう。とはいえ、明さんは放任ではなく、むしろ繊細に、息子たちの成長を見守っている。「佑も時生も学芸会に積極的に出るタイプではないね。でも、下のガキは、一度、ジャンケンか何かで演出になっちゃって。学芸会に行って、見ましたね。パソコンのトラブルか何かで、たしか原稿がおかしくなった。それで手伝わなきゃいけなくなった」原稿直しだけで終わらず、舞台を見に行くところが、明さんだ。息子2人が俳優になったことについてはこう語る。「長男が中学のときに、事務所マネージャーがオーディションに出したいということで、出したら通っちゃった。下のガキもそんなことです。『お父さん、俳優になりたいんだけど……』なんてあらたまった話はなかったです、うちはね。ダラダラ、ダラダラと」それでも、子育てをするなかで、映画の仕事をしていてよかったという思いもある。佑さんがオーディションに通ったときのことだった。「佑は中2で、反抗期だったんです。俺も長期ロケで、家を空けることが多く、カミさんが手を焼いていた時期でした。で、夏休みの2カ月間、『美しい夏キリシマ』(’03年)の主役の少年役で、映画の現場に放り込んだんです。映画の世界は縦社会。周りは大人ばっかりでしょ。寂しくて、ひとりの部屋で泣いて電話をかけてきたりした」明さんは心配になって、撮影現場まで様子を見に行っている。「みっともない親でね。監督に迷惑かけましたけどね。(故・原田)芳雄さん、石橋蓮司さん、僕が尊敬する先輩がいるなかで『佑、佑』と呼ばれて、もまれてね。すっかりいい子になって戻ってきました」他人のなかに入る。社会人の枠のなかで生きていく。映画の現場での経験が、佑さんを大きく成長させ、“家族の危機”を救った。「その流れで、時生にもオーディションを受けさせて。うちは皆、姉ちゃんもそうだけど、映画というもの、映画館、撮影現場、それら映画に関する何かに触れて、学んでいって、反抗期を免れたって感じかなぁ。なんですかね、その『映画の力』というものは」
2019年04月22日およそ280年の歴史を持つイタリアの老舗磁器ブランド、リチャード ジノリ(Richard Ginori)は、皆川 明デザインによる新コレクション「フロレンティア(FLORENTIA)」を5月15日より発売する。Photo_Norio Kidera Styling_Fumiko Sakuhara「フロレンティア」は、2017年に発表した「スぺランツァ(SPERANZA)」、2018年の「ガイア(GAIA)」に続く、皆川 明デザインによるグローバルコレクション。フィレンツェの語源にもなった“花の女神の都”の意味を持ち、リチャード ジノリを代表するベッキオシェイプに、新しいジノリブルーで皆川が描いた枝と小花の可憐なデザインが施されている。中心から外側に向かい開いていく空間は、料理が盛られた時の景色を想定して描かれ、筆先から生まれた濃淡の繊細さが温もりを感じさせてくれる。Photo_Norio Kidera Styling_Fumiko Sakuhara皆川氏は、「今回のテーマ『Florentia』ではまさにリチャード ジノリのある街フィレンツェをイメージして、花がお皿の中に泉となって湧き出るような世界を創りました。お皿ごとに料理を盛り付ける位置を想像しながら、食の空間をやわらかな躍動感や爽やかな風を感じさせるように絵柄を配置していきました」とコメント。主なアイテムの価格は、マグカップ 350cc(税込8,100円)、フタ付きコーヒーカップ&ソーサ―(税込1万2,960円)、ティーカップ&ソーサ―(税込1万800円)、ティーポット 600cc(税込2万4,840円)、シュガーポット 120cc(税込1万9,440円)、クリーマー 110cc(税込1万4,040円)、プレート 22cm(税込6,480円)、フルーツソーサー 15cm(税込4,320円)、サラダボール ラウンド(税込1万6,200円)。エレガンスの中に爽やかな風を感じさせる新たなコレクションで、食卓を彩ってみては。
2019年03月21日待望のベストセラーの文庫化2月7日、歌手でミュージシャン、フィトテラピスト(植物療法士)、元ピチカート・ファイヴの野宮真貴氏によるエッセイの文庫本『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』が発売された。幻冬舎は2016年9月に同名の単行本を刊行しており、ファッションのカテゴリーでAmazonベストセラー1位を獲得。今回発売されたのはその文庫版となる。文庫化された同書は500円(税別)の価格で発売中である。全ての女性は「美人」か「美人予備軍」である1981年、大手化粧品会社のCM曲「女ともだち」でデビューした野宮真貴氏は、1990年にピチカート・ファイヴに3代目ボーカルとして加入。「東京は夜の七時」をヒットさせるなど、日本だけでなく、海外においても1990年代の音楽シーン「渋谷系」ムーブメントを巻き起こしている。また、野宮氏はファッションや美容、健康の分野のプロデュース、ナレーター、エッセイストなどとしても活躍。『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』などの著作もある。『赤い口紅があればいい』では、全ての女性を「美人」か「美人予備軍」ととらえ、赤い口紅で手に入る洗練と優雅さなど、美人に見えるかどうかを重視した実用書でエッセイでもある。また、美人は幸せの絶対条件ではないとして、費用と労力はほどほどにして自分の好きなことに使うべきだとも説いている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック - 株式会社 幻冬舎
2019年02月12日俳優の中尾明慶が、「イクメン オブ ザイヤー2018」の俳優部門を受賞し18日、都内で行われた授賞式に登場。「こういった賞をいただいてしまうと、今日から、明日からより頑張らなきゃいけなくなりましたね、今まで以上に。プレッシャーの方がありますよ」と語った。2013年4月に女優の仲里依紗と結婚し、同年10月4日に第1子となる長男が誕生した中尾。今月4日に長男が5歳の誕生日を迎え、夫婦そろってインスタグラムで親子3ショットを公開したことが話題となっていた。中尾は、つい先日、保育園に通っている息子が友達とケンカして手が出てしまう出来事があったことを明かし、「5歳になると息子自身の気持ちや本人のちょっとしたトラブルの機会もあって、父親としてどう接するのがこの先の彼にとって一番いいのか考えたときに非常に難しかったけど、そのときは男2人で話をして…」と息子と2人で話し合ったという。そして、「男の子だから負けたくない、ママにはわからないかもしれないこともあるのかなと思っていて、僕が男で似たようなこともしてきたので」と続け、「この先もいろんなことがあると思いますが、そういうときにお互いに腹を割って話せる関係でいたいなと。僕が間違えたと思ったら息子でも素直に謝ろうと思っていて、そういう関係性でいたい。とことん真正面から向き合っていこうと思います」と語った。また、息子と公園でサッカーをしている写真を公開し、「ワールドカップを見ていた頃にサッカー選手になりたいと言っていて、小学校に入ったらやろうかって(話している)」と説明。5歳になってから将来の夢を改めて聞いたら今度は「保育士」と答えたそうで、「僕の中ではうれしい出来事というか、それだけ保育園の先生が真摯に息子と向き合ってくれた結果」と喜んだ。そして、「今は夢が変わる時期ですが、そういうのも一つ一つ応援していけたら」と中尾。さらに、「今はドラマの撮影で大阪に行ったりしているんですが、1週間会わないだけで言葉を覚えていたり、ひらがなを覚えていたり、日々成長しているなと感じます」と息子の成長をしみじみと語った。2011年より実施している「イクメン オブ ザイヤー」は、毎年10月19日を“10(トウサン)19(イクジ)の日=イクメンの日”として、一番育児を楽しみ頑張ったパパ=イクメンを表彰するもの。8回目となる今年は、芸能部門はりゅうちぇる、芸人部門は古坂大魔王、俳優部門は中尾明慶、キャラクター部門はMr.インクレディブル、そして新たに新設された一般選出部門は杉浦太陽が受賞した。
2018年10月18日マジンガーZにサンバルカン、ギャバン……。アニメ・特撮音楽の巨匠、渡辺宙明(わたなべ・ちゅうめい)が生み出した“宙明サウンド”を、水木一郎、堀江美都子、串田アキラの三大アニソン歌手の歌声と、壮大なオーケストラで存分に堪能する贅沢なコンサート「渡辺宙明特集ヒーローオーケストラ~昭和の子どもたちへ~」が4月21日(土)に文京シビックホール大ホールで開催される。開催に先立って、17日に東京・浜離宮朝日ホールにてリハーサルが行われた。【チケット情報はこちら】総勢31名によるオーケストラ・トリプティークによって、『野球狂の詩』『あかるいサザエさん』『ローラーヒーロー・ムテキング』『時空戦士スピルバン』『マジンガーZ』と、昭和の子供たちを育てた数々の名曲が現代に蘇っていく。指揮を務める齊藤一郎は、的確な指揮で情熱的でノリの良い音楽を作っていた。その横で譜面を手にした渡辺宙明は、「とても良いメンバーが集まって嬉しいですね」と笑顔で優しく語りかけていた。『宇宙刑事シャリバン』の主題歌で現在もカラオケ人気の高いロックナンバー『強さは愛だ』では渡辺が「ここでドラムのフィルを入れてください」と指示を出し、『宇宙刑事ギャバン』では、シンセによって再現される琵琶のヴォリュームを調整。“宙明サウンド”といえば“マイナーペンタトニックスケール”が代名詞であることは間違いないが、『おれはグレートマジンガー』のイントロのティンパニや『太陽戦隊サンバルカン』のコンガなど、ビートの組み立てや打楽器のポジションなどにも細心の注意が払われていることがわかるリハーサルだった。何より驚かされたのは、92歳になる渡辺が全てのリハーサルに参加していることだ。リハーサルでは渡辺が自ら指揮をとり指導をする場面もあった。アニメ『ふたりはプリキュア』のヴォーカルアルバムにも参加するなど、今なお、現役の作・編曲家として現場で活躍している。そんな渡辺は、リハーサルを終えて、「40年前の曲だけど、自分で聞いてもちゃんとやってるなと感じましたね。僕はやっつけ仕事はやらないから、BGMもちゃんとしてますよね」と笑顔で語り、本番に向けて、「今日、オケではやってない掛け声とかは、黙っていても聴衆がやってくれると期待しています。お客さんも演奏に参加してもらえたら嬉しいですね。そして、盛り上がった最後に、皆さんで歌えたらいいなと思っています。そうなったら僕が指揮を振ろうかな」と、サプライズでの登壇も匂わせた。チケットは発売中。取材・文:永堀アツオ■渡辺宙明特集ヒーローオーケストラ~昭和の子どもたちへ~日時:4月21日(土)開演15時会場:文京シビックホール大ホール(東京都)出演者:渡辺宙明 / 水木一郎 / 堀江美都子 / 串田アキラ指揮:齊藤一郎演奏:オーケストラ・トリプティーク司会:西耕一
2018年04月19日布施明が毎年行っている、恒例の秋春ツアー。年をまたいで継続中である、この『AKIRA FUSE LIVE 2017-2018ROUTE 70 -来し方行く末‐』の終盤戦を飾る東京公演が、来る3月10日(土)、Bunkamuraオーチャードホールにて開催される。すでに10年以上も毎年行っているという、この恒例の秋春ツアーの意味について、彼はこんなふうに語っている。【チケット情報はこちら】「やっぱり、自分にとっては、ライブがメインなんですよね。テレビとか音源とかいろいろ活動はあるけど、もともとジャズ喫茶と言われた場所から出てきた男なので(笑)。お客さんを前にして歌うっていうのが、やっぱり好きなんです。あと、ライブっていうのは、本当に“生き物”なんですよね。同じ曲を歌っていても、その年、その月で、どんどん変わっていく。そこが自分で歌っていても、すごく面白いところなんです」“ROUTE 70 -来し方行く末-”とサブタイトルのつけられた今回のツアー。そこには、彼のどんな思いが込められているのだろうか。「実は、このツアーの最中に70歳になりまして。で、そういうのをうたったほうがいいって、スタッフは言うんだけど、自分の年齢なんて声高に言いたくないじゃないですか(笑)。なので、“ROUTE 70”……“国道70線”みたいな言い方にさせてもらって。で、“来し方行く末”っていうのは、まさに今まで来た道と、これから行く先みたいなものです。今まで来た道は、もう変えることはできないけれど、それを全部認めた上で真似しないことが大事というか。やっぱり、僕ら団塊の世代の人間は、1ミリでもいいから前に行きたいみたいな思いが、すごく強いんですよね」2015年に、デビュー50周年を迎えた布施。その伸びやかで圧倒的な歌声は、今も健在だ。『君は薔薇より美しい』、『霧の摩周湖』、『シクラメンのかほり』、『My Way』など、ヒット曲や人気曲を披露することが、あらかじめ告知されているこのライブ。しかしそれは、50周年のときのような、いわゆる集大成然としたライブとは、少々趣が異なるようだ。「50周年のコンサートで、ひとつ集大成みたいなものをやったから、今回もそういうことをちょっとは意識しようと思ったんだけど……結局そうはならなかったね(笑)。僕自身、やっぱり歩み続けているわけだから。今年は、新しいアルバムを出せるよう、今いろいろと準備をしているので、今回のライブでは、そのあたりの変化を見てもらえたら嬉しいです。あと、今回のツアーは、去年の8月の終わりから同じメンバーでずっとやっているので、この春のライブは間違いなくいいものになると思います」チケットは発売中。取材・文:麦倉正樹
2018年02月14日■手っ取り早く“おしゃれ”を楽しむための基本――おしゃれにまつわる野宮さんの書籍は、1年ぶりです。前作の『赤い口紅があればいい~いつでもいちばん美人に見えるテクニック~』も記憶に新しいですが、今作とはどんな違いがあるのでしょうか。前作は、歌手という仕事を36年間してきたなかで見つけた、自分を美しく見せるコツをまとめた本です。出版記念のトークショーやサイン会では、読者の方とお話する機会もありました。本を買ってその場に来てくださる方々だから、皆さんおしゃれしたい気持ちはある。でも、「どうしていいかわからない」とおっしゃる。そのころ対談をしたジェーン・スーさんにも「素敵だと思った服は、とにかく着ちゃえばいいのよ」とアドバイスしたら、「何が好きなのかわからない場合はどうしたらいいの」と言われて。そこでようやく「あぁ、そうか。おしゃれが苦手だと思っている方々は、自分の好きなものすらわからないくらいに悩んでいるんだな」って気づいたんです。だから今回は、前作よりも実践的に。おしゃれに苦手意識を持っている方々に向けて、とにかくわかりやすく伝えることを心がけて作りました。そのために、自分にとって苦手なことってなんだろうって考えてみたら、私、お料理があんまり得意じゃないんですよね。ファッションならいろいろと想像力が働くし、自分に引き出しがあるから悩まずにできるんだけど、お料理はそうはいかない。だから変わった組み合わせの献立になってしまったり、同じような味のお料理を並べちゃったり……うどんのつゆを作るのにお酢とみりんを間違えたときは、酸辣湯だと思って食べちゃいましたけど(笑)。で、そんなことを考えていたころ、ちょうど土井善晴先生の著書『一汁一菜でよいという提案』を読んだんです。日常の食事は、具だくさんのお味噌汁とごはん、それにお漬け物があればいい。出汁もとらなくていいし、味噌が薄くても濃くてもそれぞれの味わいがある。具だってトマトやチーズを入れてみたり、前日の残り物を入れたりしてかまわない――そんなコツを読んでいたら、お料理への苦手意識がやわらいで、楽しくなってきたんですよね。だから、おしゃれが苦手な方はきっと“おしゃれの基本”がわからないんじゃないのかなって。そこで今作の『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』では、手っ取り早くファッションを楽しむための“基本”が書けたかなと思っています。――どおりで、「服もメイクも基本は、赤・白・黒」「いつも同じ服でもいい」「Tシャツにもアイロンをかける」など、すぐ具体的にイメージできるTIPSが並んでいるんですね。開いたページに書かれているテクニックを、今日からでも試してみたくなります。普段実践していることをピックアップしたら、意外とチャプターが多くなってしまったんですよね。一つひとつは決して大げさなことではないけれど、前作を経て伝えておきたいと思ったことや、日々アップデートされている私なりのテクニックをまとめています。それから、私が信頼して何十年も通っているお洋服屋さんにも相談してみました。カラーリングやコーディネートのことは、苦手なら自分で考える必要はありません。その道のプロがいるんだから、どんどんそういう方々を活用して、自分のことを客観的に見てもらいつつ、似合うアイテムを揃えていけばいいんです。そうやって手に入れたお洋服を着ていると、絶対に誰かから「素敵ね」と言ってもらえます。そのうれしさが自信になって、おしゃれを楽しもうという気持ちにつながっていくんです。そんな経験が続くうちに「私にはこれが似合うんだな」ってわかるようにもなってくるでしょう。おしゃれに関心がないならそれもいいんだけれど、もし興味があるなら、そういう積み重ねを大切にするだけでも変わっていくはず。忙しくてなかなかファッションに時間がかけられない方も、こういうツボを押さえておけば間違いないと思います。■ささいな変化に気づくときが、おしゃれをアップデートできるタイミング――こういう本を読んだり、自分なりに試行錯誤をしたりして、おしゃれの基本を身につけたとします。そのあと、自分なりの個性を磨いていくには、どうすればいいでしょうか?私は、好きなものがその人のトレードマークになっていくと思っているんです。たとえば、いつも選んでしまう色やシルエット、気になるアイテム。そういう小さな選択を続けていくことで、その人の個性ができてくる。“個性を磨く”って、なにも突拍子のないキャラクターを作るってことじゃないんですよね。いつも自分で選ぶ好きなものを意識して、それに磨きをかけることだと思います。「この人が好き」「こういうふうになりたいな」って憧れるファッションを、モノマネしてみるのでもいい。あなたにはあなたなりのルックスがあるんだから、誰かのファッションを真似したとしても、そこに自分なりのスタイルができていくものだと思います。だからまずは、「これを着ていると心躍るな」とか「しっくりこないわ」みたいな感覚に気づくこと。自分に関心を持って、気持ちの変化をキャッチできれば、自然と世界は広がっていくんです。――仕事やプライベートに追われていると、ファッションに意識が向かず、そういう変化をつい通り過ぎてしまうことがありそうです。でも、おしゃれになれるきっかけは、日常のなかにあるんですね。良いことも悪いことも含めて、ささいな変化に気づくときが、アップデートできるときだと思います。たとえば私は40代のころ、「まだまだ若い」という中身と、日々うれしくない変化をしていく外見が、うまく一致しない時期がありました。いつも自信を持って着ていた洋服が、なんだか似合わないなと思ったりして。でも、人は日々変わっているんだから、ずっと同じでなんていられない。そんなときにも自分に興味を持っていれば、そういう微妙な変化を見逃さずに、年齢に応じて適切なアップデートができるものだと感じています。老眼が始まったときも、とてもショックでした。でも、無理に小さい文字を読もうとして眉間にしわが寄るのもイヤだったから、おしゃれな老眼鏡を買いに行ったんです。そうしたら全然気に入るものがなくて……JINSさんと一緒にオリジナルのリーディンググラスを作っちゃいました。一番のお気に入りは、この映画女優のようなローネット。素敵なレストランでメニューが読めないなんてときも、小さなパーティーバッグからこれを取り出して見れば、仕草も含めてエレガントに変身できます。老眼だけではいやなことだけど、年齢を重ねたからこそ使えるおしゃれアイテムが増えたと思ったら、楽しくなってしまう。年を取るといい意味での図々しさも出てくるから、好きじゃない人とは付き合わなくていいと思えたり、人の目をあまり気にしなくなったりして、心身の自由は増えてくるんですよね。だから、年を取るのもなかなか悪くないんです。■自分を大切にすることで、人生がもっと楽しくなる――では最後に、おしゃれが女性に何をもたらすか、野宮さんのお考えを聞かせてください。どちらにしろお洋服は着なくてはならないし、せっかく女性はアイテムのバリエーションも多いんだから、楽しんだほうがハッピーなんじゃないかなと思うんです。自分が着て心地よいとか、うれしいとか、自分をよりよく見せてくれるとか、そういうファッションを選ぶと、人生がもっと楽しくなってくる。つまりおしゃれは、自分を大切にしてあげることなんだと思います。でも、そのためにつらい我慢はしなくていい。毎日何気なく続けられるくらいの努力でいいんです。たとえば、特別なダイエットの代わりになるべく階段を使ったり、外にいるときだけ姿勢をよくして颯爽と歩いたり。自分に使える時間がなかなか取れないときは、マニキュアだけでもキレイに塗る、とか。子育てでとにかく忙しかったとき、ふと美しい爪が目に入った瞬間、ちょっと気持ちが上がる――そんな経験は私にもあります。そういうささいなことから、自分に目を向けてあげるといいんじゃないでしょうか。いつかのために準備ばかりするんじゃなくて、その日その日を楽しむこと。いつも「いまの自分って案外悪くないな」と思える自分でいることが、大切なんだと感じます。そのために、自分の持っているものを最大限に活かすおしゃれを身につけてほしい。そうすればきっと、もっと豊かで楽しい人生がひらけてくると思います。『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』書籍情報出典:おしゃれはほどほどでいい「最高の私」は「最少の努力」で作る著者:野宮真貴発行:幻冬舎単行本:229P発売日:2017/10/25価格:1300円+税[公式サイト]著者野宮真貴さんプロフィールシンガー・フィトテラピスト(植物療法士)。1981年『ピンクの心』でデビュー。「ピチカート・ファイヴ」3 代目ヴォーカリストとして、90 年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。 その後も独創的な存在感と歌声で、音楽、アート、ファッションなど多岐に亘って活動。2010 年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中。 2017年10月にはアルバム『野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。』を発売。また『赤い口紅があればいい』『おしゃれはほどほどでいい』など著書も多数。JINSとコラボした老眼鏡「美人リーディググラス」も話題となっている。Text・Photo/菅原さくら
2017年11月29日パリ通・野宮真貴が仕掛ける大人ネイルパリのネイルカラーブランドで日本でも人気の「キュアバザー」から、ミュージシャンの野宮真貴がプロデュースする「野宮真貴コレクション」が登場する。ミュージシャンにしてファッショニスタの野宮真貴は、高い音楽性とファッションセンスで時代を牽引してきた存在。「渋谷系」の代名詞でもありながら無類のパリ通である彼女が今回プロデュースしたのは、日本の女性にもパリの女性にもフィットするよう「フレンチシックで大人女性の手に映えるネイルカラー」2色だ。「桜」で魅せる2つの表情テーマは「桜」。フランスのさくらんぼをイメージしたというダークチェリーの<パリジェンヌ Parisienne>は、野宮のパーソナルカラーでもあるレッドのネイルだ。レッドのネイルはパリでも最も人気が高く、今期特に注目を集めているカラーだという。大人の指に映える<パリジェンヌ Parisienne>の深いレッドは単色でも美しいが、ピンクとの相性も抜群。トレンドカラーとして、使い勝手のいいネイルに仕上げられている。もう一色は、女性なら誰でも目を奪われるだろうピンクのネイル<コスモス Cosmos>。その名の通り、日本のコスモスをイメージしている。野宮のイメージとはやや異なる驚きのカラーチョイスだが、青みとライラックカラーを含んだピンクなので、子供っぽくならないのはさすが。大人のピンクを楽しめる。日本とパリで同時発売各色共に2,484円(税込)。11月15日(水)より全国のコスメキッチンとパリ(ボンマルシェ・ギャラリーラファイエット・The Nail Kitchen Paris)にて先行発売がスタートしており、2018年2月15日(木)には全国販売となる。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース※キュアバザー「野宮真貴コレクション」
2017年11月18日映画『素晴らしきかな、人生』の試写会イベントが2月14日(火)、都内にて開催され、タレントのぺえと歌手の野宮真貴が出演。ぺえさんがこれまでの人生をふり返り、恋愛に消極的な人々にメッセージを送った。同作は、『プラダを着た悪魔』(’06)で恋に仕事に奮闘しながら、人生で一番大切なことの見つけ方を描き、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル監督が贈るヒューマンドラマ。キャストには、主人公の“人生ドン底男”ハワード役のウィル・スミスを始め、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集し、ストーリーのみならずキャストの演技力にも注目が集まっている。トークでは、映画の内容にちなんで「人生最大の試練」が話題にあがった。ぺえさんは「逆に試練しかなかったのかなと思うくらい谷ばかりの人生」と回顧。「特に、中2のときからオネエに目覚めて、そこから、周りからいじめられたりとか色々と経験はしてきました」とふり返った。「ですが、私は私だし、これは変えられることができないのだから、学生時代から絶対に隠さずに行こうと思って、そこは貫いて、いまでもがんばっています」と目を輝かせた。「両親に相談したら、『あんたはあんたなのだから自分らしく生きなさい』と後押しをしてくれたので、それがきっかけになって、いまがあるのかなと思います」とも。野宮さんは「デビュー35年なのですが、最初の10年は本当にもう、鳴かず飛ばずで、売れない時代がありました」と述懐し、歌うことが好きだったため諦めずに続けたエピソードを紹介した。悩み相談コーナーでは、観客からの「恋は必要だと思いますか?」との質問が2人に向けられた。ぺえさんは、「私は恋愛体質なので常に恋をしています。いまもライフセーバーの方で好きな人がいて、恋をしているのですが」と、うふふな笑顔。「自分を磨くためには、恋は絶対に必要なのではないかなと思います」といい、「私も、大学4年のときに90キロ体重があって、そこから30キロ、40キロのダイエットをするきっかけ、きれいになるきっかけをくれたのも、恋をして好きな人に振り向いてもらおうという気持ち」と続けた。「きれいになり自分を磨くためには恋は必要なのではないかなと思います」と力強く言葉にした。ぺえさんの話を聞いた野宮さんも、「恋愛って、そういう力になりますよね。失恋を恐れて恋しないというのは寂しいので」と同意。「とにかく経験をしないと何も始まらないといいますか、恋をすると世界が色々と広がりますから。ぜひ、たくさん恋をしてください」とメッセージを贈った。同作の感想を尋ねられると、ぺえさんは、「キーラ・ナイトレイの赤とパープルのコーディネートがお気に入りです。マイタウンの原宿にはない、ハリウッドのファッションの素晴らしさといいますか、ダイナミックさ」と感動を隠し切れない様子。「もっとハリウッドのファッションを勉強して、私自身、今年から取り入れていきたいなと思いました」と、カリスマ店員として、さなる飛躍を思い立った様子。しかし、そんなぺえさんは、「実は1回も海外に行ったことがなくて。今年は、お仕事で海外に初めて行くことが目標なのです」と明かしていた。野宮さんは、映画の舞台にもなっている米ニューヨークが大好きといい、ぺえさんがニューヨークに行ってみたいと夢を語ると、「絶対、ニューヨークはいいと思う」と全力で同意。ぺえさんの当日のファッションを眺めながら、「これくらいのスタイリングでも日本みたいに目立たないから。もっとやってもいい感じ」とアドバイスを送っていた。『素晴らしきかな、人生』は、2月25日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:素晴らしきかな、人生 2017年2月25日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2017年02月15日デンマークのテキスタイルブランド・クヴァドラ(Kvadrat)が、16年4月にミラノサローネで発表した、デザイナー皆川 明によるテキスタイルコレクション「Akira Minagawa for Kvadrat」及び、インスタレーション「FOREST COMES HOME.」を10月26日から11月7日まで、東京・南青山にあるクヴァドラショールームにて特別展示する。クヴァドラは、多くのインテリアブランドや世界の美術館、ホテルなどが家具の張り地やカーテン、ラグ等で採用しているテキスタイルブランドであり、これまでに様々な分野で活躍するデザイナーたちとテキスタイルを開発してきた。16年4月のミラノサローネでは、「ミナ ペルホネン」のデザイナーとしてよく知られる皆川明とコラボレーションしている。同展では、皆川明の手掛ける繊細かつ深みのあるテキスタイルを展示。「FOREST COMES HOME.」=“森が家にやってくる”と名付けられたインスタレーションは、自然と暮らしの共存をテーマにはかない夢のような展示となっている。【イベント情報】「Akira Minagawa for Kvadrat in Tokyo」会場:Kvadratショールーム住所:東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA 364 #103会期:10月26日~11月7日時間:9:00~18:00
2016年10月22日