愛人の吉蔵を殺害し、局部を切り取った猟奇事件の犯人としてその名を刻む阿部定。村山由佳さんの『二人キリ』は、定の真情と悲哀を掬い取る評伝小説だ。しかし、阿部定を題材に決めた動機は「この女はわからないと思った」からだという。ひとりの男を愛しすぎた女、阿部定の実像に迫る圧巻の評伝小説。「テレビ番組で阿部定事件についてコメントすることになり、初めて供述調書を読んだんです。すると、あれほどの直情的な事件を起こした人とは思えないくらい、客観的に整理できていて、語りもわかりやすく驚いたんです。それだけに、この人のことはわかると共感して描き始めた『風よ あらしよ』の伊藤野枝とは違い、定は『私と全然違う』というのが出発点でした。野枝をはじめ、『青鞜』の女性たちは資料があり、研究されていますが、定のように教育も受けられず身を持ち崩した女性のことはほとんど記録も残っていない。定は事件のせいでめずらしく“声が残っている”女性なのです」本書は、脚本家の波多野吉弥が、台東区竜泉のおにぎり屋『若竹』を訪ね、定を直撃するところから幕を開ける。吉弥は〈『二人キリ』の世界で起こったほんとうのこと〉へたどり着きたいと考え、四半世紀も阿部定事件を独自に調べ、関係者への聞き取りをしていた。『若竹』は、定が実際に出所後に営んでいた店だ。村山さんは、現実と虚構とを縒り合わせ、小説に仕立て上げた。「定の供述調書があまりにも詳しかったので、定の言葉をなぞっていくだけでは小説にする意味がないなと思ったんですね。でも、阿部定事件そのものを知らない世代も増え、そういう読者への水先案内人のような役割が必要だなと思ったんです。それで、吉弥から定を見つめる入れ子構造にしました。ダメ男との悪縁ばかりあった定は、精神的にも肉体的にも無防備に自分をさらけ出せる初めての男性が吉蔵だったんですよね。そんな人に出会ったら、それはなくしたくないかもしれないね、と。ここだけはわかる気がしました」エンディングは悩んだという。「私がいちばん驚いたのが、定ってわりと長生きしていたのだなという事実。あるときふっと消息がわからなくなるのですが、意外性も含め、そこまでは彼女の“その後”を追いたいと思ったんですね」昭和の妖婦と記号化されてきた阿部定像が一変すること請け合い。村山由佳『二人キリ』タイトルは、定が吉蔵の傷口から流れる血でシーツにしたためた言葉〈定吉二人キリ〉から来ている。吉弥を焚きつける映画監督Rにも注目。集英社2310円むらやま・ゆか作家。1964年、東京都生まれ。2003年『星々の舟』で直木賞、’21年、伊藤野枝の生涯を描いた初の評伝小説『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。その他著書、受賞歴多数。※『anan』2024年4月10日号より。写真・露木聡子(村山さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2024年04月10日阿部サダヲが主演を務める「不適切にもほどがある!」最終話が3月29日に放送され、「さすが」「面白いにもほどがある」といった声が上がっている。本作は、阿部さん演じる妻を亡くした小川市郎が、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップするタイムスリップコメディ。宮藤官九郎が脚本を務め、市郎とそのひとり娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描く、ヒューマンコメディとしての要素も持つ完全オリジナルストーリーとなっている。市郎の一人娘・純子を河合優実、純子が密かに想いを寄せる相手“ムッチ先輩”こと秋津睦実を磯村勇斗、令和で出会うシングルマザー・犬島渚を仲里依紗、市郎とは逆に2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする、社会学者の向坂サカエ役に吉田羊が出演。さらに、山本耕史、古田新太、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩、坂元愛登ら個性豊かなキャストが集結している。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。タイムマシンバスが運行できるのも残り1往復。遂に昭和に戻る決心をした市郎(阿部サダヲ)は、令和での身辺整理を着々と進めていた。最後のタイムスリップは落ち込んでいる渚(仲里依紗)のために使おうと決めた市郎は、秋津(磯村勇斗)やゆずる(古田新太)、井上(三宅弘城)らに別れを告げ、渚と共にバスに乗り込み昭和へ向かった。…というのが最終話のストーリー。市郎と渚を乗せたバスが出発し、井上は運転手のマネキンが落ちていることに気付く。市郎と渚がバスを降りると、Creepy Nutsの2人が姿を現し、SNSでは「え?」「Creepy Nuts!!」「どうなってるの?」と冒頭から盛り上がりを見せた。パワハラで訴えられ落ち込んでいた渚は昭和で純子(河合優実)と再会。すきゃんだるでナポリタンを食べながら渚の仕事の話を聞いた純子は「渚がそんなつもりじゃないってわかる」「いつも通りやんなよ」と言い、渚が涙を流す。この2人のやり取りに「渚って言った」「お母さんだ」「泣ける」と感動の声で溢れた。そして、昭和に戻りすっかり真面目な受験生となった純子だけではなく、令和に馴染んだ市郎の内面もまたアップデートしていた。地獄の小川ではなく仏の小川になりケツバットをやめ、昭和マインド全開の中学校の在り様に疑問を持つように。飲み会では教員らの言動に「気持ち悪い」「同調圧力」と言い放ち途中退席してしまう。この姿には「アップデートされてる」と驚きの声が上がった。一方、令和では市郎の仕事をサカエが引き継いだ。キヨシが残していったスマホでサカエと市郎がそれぞれの仕事の愚痴を言い合い、それぞれの時代について「生きづらい」と話していたところから恒例のミュージカルシーンに。「寛容になりましょう」と昭和と令和のキャストが総出演し、SNSでは「オールスターだ」「豪華」という声やゆずるの若かりし頃を演じた錦戸亮の再登場に「錦戸くんきた!!」「嬉しい!!」と盛り上がりを見せる一方で「終わっちゃうんだな」いう声も…。そして、令和に戻ったキヨシが塾から出たところで、大人になった佐高に声をかけられる。キヨシの言葉に救われた佐高は再び学校に行きはじめ、オンラインゲームの会社のCEOになっていた。いつかお礼を言いたくてずっと探していた佐高はキヨシに恩返しがしたいと話し、それを聞いたキヨシは父の開発するタイムマシンのスポンサーになって欲しいと頼み込んだ。ラストでは、渚とキヨシが乗るバスに乗り遅れてしまったCreepy Nutsが中学校の卒業式の日に再登場し主題歌の「二度寝」を披露し、エンディングへ。生歌を披露するCreepy Nutsの姿に「ここできた」「このために乗り遅れたのかww」という声や「最高すぎる!」「鳥肌立った」 と盛り上がった。市郎が昭和に戻る前に秋津の会社の新しいマッチングアプリで秋津と渚をマッチングさせ、2人が付き合い始めた姿や、渚をパワハラで訴えた杉山とのやりとりが流れた。そして、市郎がすきゃんだるでマスターに愚痴ってると、いつの間にかマスターがいなくなりトイレから物音が聞こる。市郎が恐る恐るトイレの扉を開けると壁に大きな穴があき、2054年からやってきたという小野武彦演じる井上が姿を現す。佐高がスポンサーになったおかげでタイムトンネルを開発できたと話し、市郎が井上が開けた穴に入りテロップが表示され最終話が幕を閉じた。市郎がトイレに開いた穴でタイムスリップしていた伏線が回収され、「忘れてた」「流石の伏線回収」という声が上がった。最終話は15分拡大で放送され、放送終了後も「さすが」「面白いにもほどがある」と絶賛する声や「終わっちゃった」「ずっと観てたい」「続編やってほしい」という声で溢れた。(シネマカフェ編集部)
2024年03月30日俳優・阿部サダヲ(53)が主演を務める連続ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が、3月29日の放送で最終回を迎える。「阿部さん演じる“昭和のおじさん”が令和にタイムスリップし、21世紀の常識に困惑しつつも、コンプライアンスでがんじがらめになっている現代社会に物申すストーリーが痛快。回を重ねるごとに大きな話題を呼んできました」(テレビ局関係者)ドラマの中では、現代ではNGとされる言動をする阿部だが、自身もかつては“不適切”な会社員生活を送っていたことを主演映画のイベントで語っていたことがある。昨年2月、『シャイロックの子供たち』の大ヒット御礼舞台あいさつの席上で、阿部は俳優デビューの前に家電量販店に就職していたことを明かした。都内でファクシミリの販売をしていたそうで、当時の様子をこう振り返っている。「接客ができなくて、倉庫でおじさんとしゃべっていたら、『阿部君、ここに辞表の書き方という本があるから、書きなさい』って言われて、1年でクビになりました。いま思えば、そのおかげで僕はここに立っている。仕事には合う、合わないがありますからね」22年9月に『ノンストップ』(フジテレビ系)に出演した際には、次のようなエピソードも披露。「(出社するのが嫌で)会社と違う方向の電車に乗っちゃったりしてて」やがて家電量販店を退職し、役者を志すようになったという。その後、俳優としてめきめきと頭角を現した。こちらは“最適”な選択だったようだ。阿部が所属する「大人計画」主宰の松尾スズキは、97年に発行された『星の遠さ寿命の長さ~「大人計画」全仕事~』(太田出版)のなかで、阿部に関して次のようにコメントしている。《ある種の天才でしょうね。最初っから芝居ができてたもん。それまで携帯持って怪しいネズミ講みたいな商売やってたのが、舞台に出て何の訓練もなしにいきなりテレビのレギュラーやって、あれよという間に主演ですからね》今回の『不適切にもほどがある!』は、阿部にとっての代表作の一つになったといえるだろう。24日に放送された、『第9話リピート放送&最終回直前ナビ』では「ムッチ先輩」を演じる磯村勇斗(31)が次のように最終回をアピールした。《最終回はそれぞれにストーリーがあって、伏線が一気に回収されたりするので、ちょっとこれはあれだな……どうしようもできないわ。ただ、ただ見てほしいです。15分拡大するので、それだけ盛りだくさんです。脳汁がたくさん出るんじゃないかと思います(笑)》今クール大きな話題を呼んだ連ドラがどんなフィナーレを迎えるのか、大いに注目だ。
2024年03月26日阿部サダヲが主演を務める「不適切にもほどがある!」第4話が2月16日に放送され、ラストシーンに「パニック」「どういうこと」という声が上がっている。本作は、阿部さん演じる妻を亡くした小川市郎が、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップするタイムスリップコメディ。宮藤官九郎が脚本を務め、市郎とそのひとり娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描く、ヒューマンコメディとしての要素も持つ完全オリジナルストーリーとなっている。市郎の一人娘・純子を河合優実、純子が密かに想いを寄せる相手“ムッチ先輩”こと秋津睦実を磯村勇斗、令和で出会うシングルマザー・犬島渚を仲里依紗、市郎とは逆に2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする、社会学者の向坂サカエ役に吉田羊が出演。さらに、山本耕史、古田新太、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩ら個性豊かなキャストが集結している。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。キスをしようとした瞬間、ビリビリッと弾け飛んだ市郎(阿部サダヲ)と渚(仲里依紗)。渚は井上(三宅弘城)に言われた「過去を改ざんすると未来が変わってしまう」という言葉の通り、2人の間に何かの障壁があることに気づく。後日、喫茶「SCANDAL」では、井上がようやく恩師である市郎と再会する。市郎は井上の協力の元、キヨシ(坂元愛登)のスマホを自分名義に変え、メッセージアプリをダウンロードしてはしゃぎ倒していた。…というのが第4話のストーリー。ある日、市郎はドラマの制作についての相談を受けることに。現代では不適切とされる発言を連発する市郎の下にお断り表示がテロップとして流れ、SNSでは「今日は注釈がテロップとしてでてきたwww」「新しいテロップの出し方来た」と新しい注釈に盛り上がりを見せた。さらに、栗田(山本耕史)からお父さん世代の懐メロについての相談を受けた市郎は、秋津や渚らと「SCANDAL」でカラオケをすることに。ここで、秋津が近藤真彦のハイティーン・ブギを選曲し、「親父の十八番」と言ったことがキッカケで市郎は秋津の父親について問い詰める。ここで昭和の“ムッチ先輩”が秋津の父親であることが明かされ、SNSでは「やっぱりムッチ先輩の息子」「やっぱ秋津くんムッチ先輩の息子」という声が上がった。一方、秋津の母親を純子だと勘違いした市郎が「純子」と名前を出した瞬間の渚の表情に、「渚ちゃんのお母さんなんじゃない?」「渚は純子の娘か?」「いろいろ繋がってきた」という声も…。ラストでは、スマホ依存症になってしまった市郎が、グループチャットで既読がついたのに返信がないことや、やっときた返信が「承知しました」だけであることやグループチャットを退会されたことに不満を抱き、携帯ショップの若井に愚痴を言いに行く。ここでミュージカルシーンが始まり、SNSは「ミュージカルタイム」「ミュージカルターンきた」と盛り上がる。しかし、ミュージカルシーンが終わると華やかなシーンから一転し、渚が真剣な表情で「父に会って欲しい」と市郎に告げる。後日、市郎が渚の父に会いに行くと、古田新太が市郎の前に姿を現し「おとうさん…」と涙を見せる。さらに渚から届いたと思われる写真が秋津のスマホに映し出され、「どういうこと?」「パニック」「古田新太が純子の旦那?」と困惑する声が上がった。予告では、第5話で登場する錦戸亮の姿も映し出され「楽しみ」「待ち遠しい」という声も上がっている。第5話あらすじ「父親に会ってほしい」と渚(仲里依紗)に連れられた市郎(阿部サダヲ)は、ホテルのラウンジで犬島ゆずる(古田新太)と対面していた。なぜか市郎のことを「おとうさん」と呼ぶゆずるに対し、“おとうさん”はそっちだとイライラする市郎。そのやり取りを見ていた渚は、市郎にある写真を見せるのだった。一方、昭和では、サカエ(吉田羊)がひょんなことからキヨシ(坂元愛登)のクラスに不登校の生徒がいることを知る。キヨシも令和では不登校だったと知った純子(河合優実)は、「その子の話し相手になってあげれば」と提案。SNSのない時代にどう連絡を取ったらいいものかと頭を抱えるキヨシだが、昭和ならではの“ある連絡手段”を思いつき…。「不適切にもほどがある!」は毎週金曜22時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月17日来る12月13日(水)、大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズのスリーマンでのライブが開催される。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』というイベントのもので東京・TACHIKAWA STAGE GARDENでのステージになる。各アーティストの詳細を知っている人ならわかる通り、大森靖子は銀杏BOYZとピーズに影響を受けて育った世代で、銀杏BOYZの峯田和伸はピーズに影響を受けて育った世代だ。いわば3世代の夢の共演と言っても良いものだが、その長兄と言っても良いピーズの大木温之は「まぁ『全然オシャレじゃない日本語の歌』でがんばるという意味では共通点かもしれないね」と照れくさそうに笑う。ここでは、その言葉通り「全然オシャレじゃない日本語アーティスト鼎談」と題し、彼らの共通点とライブにかける思いを、大森靖子、峯田和伸、大木温之の三者に語ってもらい、【前編】【後編】でお届けする。【前編】の今回はアーティスト同士の影響を受けたところ、交流秘話などを中心におおいに語ってもらった。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』チケット情報はこちら()「ピーズにはずっと運命を感じていた」(峯田)――峯田さん、大森さんにとってピーズは大先輩にあたりますよね。峯田和伸(以下、峯田)そう。はるさん(大木温之)の前ではこんな話はしたことないんだけど、実は僕、ピーズに運命のようなものを感じてたの。まず、僕ははるさんの12個下で干支が一緒で、さらに誕生月も一緒なの。さらに、僕が初めて組んだバンド、GOING STEADYを始めた1997年に、ピーズが『リハビリ中断』というアルバムを出して活動停止になっちゃった。「うわ、ずっと聴いていたピーズと一緒にライブハウスで共演できるかもしれないって夢を描いていたんだけどな」と思って。マジで「ピーズと対バンする」っていうのはこの頃の目標だったからね。だから、超悔しかったけど、でもさGOING STEADYが解散することになった翌月に、今度はピーズが復活したの。峯田和伸(銀杏BOYZ)大木温之(以下、はる)俺は峯田の生まれ変わりだね(笑)。峯田そんなことがあったから勝手にはるさん、ピーズには運命を感じてるんだ。またさ、運命的な話で言うと、靖子ちゃん(大森靖子)もそうなんだ。僕はGOING STEADY解散後に、銀杏BOYZを始めたわけだけど、そのときにさ、毎晩僕にメールをくれていたのが靖子ちゃん。当時はSNSなんかなかったし、手紙以外ではメールが主流だったの。そのメールのタイトルは必ず「大森 靖子」。「峯田さんへ」とかじゃなくて、自分の名前なんだ。しかも、ちゃんと苗字と名前の間に、絶対半角開けてるっていう(笑)。そのメールが毎回超長いの。大森靖子(以下、大森)でも当時のメールって500文字しか送れんかったから、そんなに長くないよ。大森靖子峯田いや、原稿用紙1枚分と思えばやっぱり長いよ(笑)。たださ、このメールがすごく面白いんだ。当時の靖子ちゃんは高校生だったけど、書いてあることがすごく面白かった。はるそれはファンレターみたいなものなの?ライブの感想とか?峯田いや、「今日学校でこんなことがあって」「親とこんな話をして」みたいな。大森今思うと怖すぎる。恥ずかしい……。峯田いや、でも面白かったの。その頃、銀杏BOYZのお客さんからいっぱいメールをもらったけど、靖子ちゃんとか他の面白いメールはちゃんと保存してた。面白いことを考える人だなと思って。それから数年後に、あるライブをライブハウスに観に行ったの。ライブハウスって、壁にいろんなバンドとかアーティストのチラシがベタベタ貼ってあるじゃん。その中にさ、「大森 靖子」っていう名前を見つけて。「あれ、この名前どこかで見たことあるな……あ、あのメールをくれていた人かも」って。でも、そのときに思ったのは「あの人なら、バンドとかもやりかねんな」っていう。そして、やっぱりチラシの「大森 靖子」は、あの頃僕に毎日メールをくれていた靖子ちゃんだったっていう。その後もぴあのイベントで一緒にツーマンをやらせてもらったりしたけど、これも運命みたいな感じがしてすごくうれしかった記憶がある。「ピーズの音楽の中には自分がいると思った」(大森)――もちろん、大森さん、銀杏BOYZ、ピーズでは表現面での共通点もありますよね。はる「全然オシャレじゃない日本語の歌でがんばる」とかそういうところは共通点なのかもね。普通、ロックって言ったら、もっとみんなカッチョ良いじゃないですか。大木温之(ピーズ)峯田でも、そういうピーズの表現みたいなところにはメチャクチャ影響を受けていますよ。歌詞とかね。長くなるから具体的には言わないけど、とにかくピーズは憧れのバンドだった。でもさ、初めてはるさんに会ったときの印象が最悪で。イノマーさん(オナニーマシーン)と一緒に本を出すことになり、その取材ではるさんに会いに行ったの。そしたらさ、指定されたのが赤羽のゲロ臭い居酒屋でさ。顔も見えないくらい真っ暗な電球の店で、闇鍋みたいなのが出てきて。「なんでこの鍋、こんなに酸っぱいんだ」と。しかも、はるさんまだ酒を飲んでた時期だから、勝手に飲んで取材になんないの。最終的にはベロベロになっちゃって、彼女が迎えに来てさ。最後は「バーカ、バーカ。お前らバーカ」って言いながら帰っていった。「なんなんだ、この人は」と。一同(爆笑)――その点、大森さんは峯田さんとアーティスト同士として出会ったときはどうでしたか?大森最初に峯田さんと話したのはいつだったかはもうわかんないんです。ずっと銀杏BOYZのライブを観に行って、追っかけ続けていて、ライブの後に話をしてもらったりもしていたので。ただ、メールを送っておきながらしばらくは名前は言わないようにしようと思っていました。自分が音楽を始めたときに「銀杏BOYZが好き」っていうことが事前にあると、「そういう人の音楽なんだ」ってことになるから、それがイヤで。でも、さっき峯田さんが言ってくれたみたいに、たまたま私の名前と活動を知ってくれて。それが自然ですごく嬉しかったです。わーいっていう感じでした。ただ、以降、峯田さんと話をするようになっても、峯田さんって日によって違うんですよね。「今日は後輩扱いだな」っていう日と、「今日はすごい距離があるな」っていう日と。峯田そんなことはないよ。――いや、大森さんが言う感じはよくわかります。峯田さんがピリピリしているときはちょっと距離があるというか。大森そう。ただ、優しいのは優しい。後輩とかを大事にしてくれる。それが私にとっての銀杏BOYZなんですけど、ピーズももちろんすごく好きで。私、自称進学校みたいな高校に通っていたんですけど、ピーズには「進学校ヤンキー」の曲とかがあって「あ、ピーズの音楽の中に、自分がいるかもしれない」と思いながら聴いていました。なんか一般に流行っている少年漫画とか少女漫画とかを読んでも、「このストーリーの中には、自分がいない」「なんか違うな」と思いながら見ることが多かったんです。でも、ピーズの音楽の中には「いる」と思って好きになりました。「ふたりとも田舎から出てきたアンちゃん、姉ちゃんって感じ」(はる)――ただ、はるさん、峯田さんって似ているところももちろんありますけど、性格も表現もやっぱり違いますよね。大森全然違いますね。峯田さんが歌詞で描く「女性」みたいなイメージは、自分の中に絶対いないんです。いないからこそ「私もこんなふうに歌ってくれたら良いのにな」って思いながら夢を見ることができるんですけど、ピーズの歌詞で描かれている「女性」にはなれそうな気がする。峯田なるほど。それはなんかわかる。大森だから、ピーズを聴きながらずっと土手を歩いたりとかはできると思うんですけど、銀杏BOYZの歌詞の世界には私がいないんです(笑)。ピーズと銀杏BOYZはどっちも大好きですけど、受け取り方が全然違うんです。――こういう話を大先輩のはるさんはどう思いますか。はる大先輩でもないし、どんなに若いバンドでも後輩とかも思ったことないけどね。だいたい峯田にしても大森さんにしても、田舎から出てきたアンちゃん、姉ちゃんって感じでしょ。峯田……うるさいなー、成田(はるの出身地)だって田舎じゃん。一同(爆笑)はるいや、そんなに気取った人たちじゃないっていう意味で(笑)。たとえば子供の頃から音楽の勉強をずっとやってきて、「音楽家になりました」っていう感じじゃないじゃん。それよりは田舎で過ごして酔っ払った勢いで田舎から出てきたっていう。しかも、大森さんも銀杏BOYZも対バンやったことがあるけど、同じステージに立てば先輩も後輩もないじゃないっすか。むしろ俺はズーズーしく「同い年」くらいの気分でやらせてもらっていますよ。峯田でも、すごいからね、ピーズは。はるさんがポロッと言ってくれた言葉とかをずっと覚えているし。大森ピーズは私の人生とまったく同じ年齢でもあるし。はる俺は何もすごくないよ。むしろサボってるほうだよ。全然がんばっていないし、「がんばっていないほうの先輩」という意味ではすごいかもしれない(笑)。だってさ、もっと世の中でがんばっている人たちの音楽に触れたりすると、「ああ俺はやっぱりダメだな。明らかに違う世界だ」って思うし。俺ができるのはワイルドサイドっちゅうか、土手をテクテク歩くしかできないからね。( 後編() に続く)Text:松田義人(deco)Photo:石原敦志<公演情報>ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』12月13日(水) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDENOPEN17:30 / START18:30出演:大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズ【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場):6,900円(税込)2-3F指定席(階層指定不可):6,900円(税込)()関連リンク大森靖子 公式サイト:銀杏BOYZ 公式サイト:ピーズ 公式サイト:
2023年12月07日来る12月13日(水)、大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズのスリーマンでのライブが開催される。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』というイベントのもので東京・TACHIKAWA STAGE GARDENでのステージになる。各アーティストの詳細を知っている人ならわかる通り、大森靖子は銀杏BOYZとピーズに影響を受けて育った世代で、銀杏BOYZの峯田和伸はピーズに影響を受けて育った世代だ。いわば3世代の夢の共演と言っても良いものだが、その長兄と言っても良いピーズの大木温之は「まぁ『全然オシャレじゃない日本語の歌』でがんばるという意味では共通点かもしれないね」と照れくさそうに笑う。ここでは、その言葉通り「全然オシャレじゃない日本語アーティスト鼎談」と題し、彼らの共通点とライブにかける思いを、大森靖子、峯田和伸、大木温之の三者に語ってもらい、【前編】【後編】でお届けする。【後編】の今回は3アーティストにとってのライブとは何かと、12月13日のステージにかける思いを聞いた。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』チケット情報はこちら()「今度のライブはちょっとやりづらそうです(笑)」(大森)―― 【前編】() では「俺はサボってる」と言っていたはるさんですが、ライブはサボらないですよね。大木温之(以下、はる)本当はさ、「電気を使って音を出す」っていうことを人を集めてやっていいのかなって思ってる。もっと完成度の高い音が出せれば良いけど、なかなか上がらないし。もう40年近くやっていても、「すごい良かった」っていうライブなんてせいぜい7〜8回くらいじゃないかなって思うよ。それは自分の精進不足、技術不足だから。そういう意味でのライブの完成度は高めていきたいとは思ってる。でもさ、その点、大森さんとか峯田とかはすごいなと思う。全力でちゃんとやるんだけど、終演後にはちゃんと「お疲れさまでした」って帰れるじゃん。それで周りにいる事務所の人たちもご飯を食べられるわけで。俺なんか、「うわ、ちょっと今ヤバい。悪いけど、周りの人を食べさせられないわ」って思うと、自分から逃げちゃう。「俺もうヤメるから」って、これまで何度も逃げてきたからね。根っこはやっぱり変わりませんよ。中途半端。そう考えるとさ、曲作りとかは一生懸命作るけど、ライブはそこまでがんばっていない気がする。だって、俺はまだステージでチンチン出したりしていないじゃん。やっぱり最終的にはチンチン出さないとライブじゃないでしょ。大木温之(ピーズ)峯田和伸(以下、峯田)かつてはそんなこともありました。はるチンチンは出したから、今度はケツ穴を見せてみたら?でもそうなるとケツ穴の周りにあるケツ毛をどう処理するとかの問題が出てくるから難しいかもしれないね。峯田なんなんだよ、マジでよー(笑)。ただ、ケツ毛ってよく考えてみたら、ケアとかしたことないですね。最近爪が伸びるのが早いのが悩みなんだけど。大森靖子(以下、大森)汗をかくと爪が伸びるのが早くなるみたいですよ。だから、夏場は爪が伸びやすい峯田そうなんだ。今度カレンダーに爪切った日を書いておこうかな。――ライブからケツ毛や爪に飛躍しましたけど、12月13日のライブは何か考えていることはありますか?セッションとかもあるんですよね?大森それが難しそうだなって。はるさんの前の自分と、峯田さんの前の自分を変えてきているんで、そこがちょっとやりづらそうです。「お客さんのことを気にするところがはるさんらしい」(峯田)――どういうことですか?大森いや、はるさんの前では普通に可愛い女の子できるけど、峯田さんの前ではちょっと無理です。峯田化けの皮をかぶってるの?猫かぶってるみたいな?大森うーん、峯田さんの前だと「ちゃんとミュージシャンにならなくちゃ」「すごい面白いことを言わなくちゃ」みたいな感じで、結局無駄なことをいっぱい喋って終わるみたいな感じが多いですね。「なんであんな無駄な話をしちゃったんだろう」って思いながら、いつも帰っていきます。大森靖子――その意味では、大森さんのステージとセッションは特に面白そうですね。はるライブじゃなくて、みんなの座談会だったら面白かったかもしれないよね。一同(爆笑)はるただ、今度のライブは、お客さん同士が仲良く過ごせてくれたら良いなと思う。だって大森さんのお客さん、銀杏BOYZのお客さん、ピーズのお客さんってことで言うと年齢の幅が広いし、男子と女子でリズムも違うだろうし。みんな仲良くしてほしいなと思う。峯田そういうことを気にするのもはるさんらしいな。この前さ、山形のイベントでピーズと一緒になったの。出演者が泊まる旅館がみんな一緒だったんだけど、僕は誰よりも先に風呂に入りたかったからすぐに旅館に行って、風呂場に行ったら、はるさんがひとりで先に入ってて。峯田和伸(銀杏BOYZ)はるへっへっへ。一番風呂は私だ!峯田すごい気まずくてさ(笑)。フルチン同士で何喋ったらいいかわかんねぇし。そのときもお客さんの話ばっかりしてた。「お客さんの年齢層が上がって、おとなしくなっちゃってる」とか言って。はるあの日は最前列あたりでグッタリしているオバサンとかがいたからね。峯田いや、あの日は弾き語りだから大人しく聴くのが正解なんですよ。何を言っているんですか(笑)。でも、今度のライブでは靖子ちゃんもピーズも初期の頃の曲から最新の曲までまんべんなく演奏してくれたら個人的にはすごくうれしい。すごく楽しみだもんな、靖子ちゃんのセットリストもピーズのセットリストも。ちょっと前の靖子ちゃんのライブでは初期の頃の曲をやっててさ、これがすごくうれしかった。「うわーやるんだー」と思って。大森たぶん今度のライブは初期のも最近のもまんべんなくやると思います。峯田だとしたらすごくうれしい。古いのも最近のも好きな曲がいっぱいあるからね。銀杏BOYZもたぶんそうなると思うけど、まんべんなくやってくれるほうがお客さんもより楽しめると思うし。はる曲は子供のようなものだからね。どの時期に生まれた子供でも差別なく全員かわいいでしょ。だから、ピーズもどの曲も等しくかわいがっていますよ。いつかこの曲たちでオペラができるといいなと思っていますよ。「みんなに諦めてもらえるくらいの時間になったら良いなと思う」(はる)――最後に改めて12月13日のライブへの思いをお聞かせください。大森日が暮れて終わっちゃわないようにしたいですね。ずっと楽しい時間になれば良いなと思っています。あと、私、東京に初めて出てきて住んだのが小平で、立川駅をよく使ってたんですよ。そういう意味でもすごく楽しみです。はる今度のライブにどれだけのお客さんが集まるかわからないけど、集まったらたいしたもんだなと思って、こっちも楽しみに出かけますよ。南武線を使って。でも、12月13日は普通に平日だからね。大森さん、峯田、俺の3人でがんばってステージでゴロゴロしないと。「こんなのもう観られない」「なかなかないのが観られたからもういいや」ってみんなに諦めてもらえるくらいの時間になったら良いなと思う。でも、TACHIKAWA STAGE GARDENってメチャクチャ綺麗な場所らしいね。美術館みたいな会場らしいから、俺は観光気分で行きますよ。楽しみ楽しみ。峯田絶対面白いと思う。確かにはるさん、俺、靖子ちゃんで10個ずつ離れてるから「3世代」ってことも言えるけど、どのバンドのお客さんも全部楽しめるんじゃないかと思う。「オシャレじゃない日本語の歌でがんばる」っていうのはピーズから始まってるけど、そこにもある価値観がある。たぶん、俺も靖子ちゃんもそこに影響を受けているので、面白がってもらえると思います。はる今回のタイミングは本当に良かったよね。みんなが元気なときに一緒にやれて。そろそろ俺なんかヤバいからね。良かった良かった。……ただ、立川だからね。熊とか出ないか心配ではあるけどね。峯田出ねぇよ(笑)!Text:松田義人(deco)Photo:石原敦志<公演情報>ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』12月13日(水) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDENOPEN17:30 / START18:30出演:大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズ【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場):6,900円(税込)2-3F指定席(階層指定不可):6,900円(税込)()関連リンク大森靖子 公式サイト:銀杏BOYZ 公式サイト:ピーズ 公式サイト:
2023年12月07日2024年にデビュー15周年を迎える阿部真央が、2024年1月に東阪のビルボードライブでワンマンライブを開催することが決定した。ビルボードライブの開催は、11月23日(木・祝) に大阪・BIGCATで行われた全国ツアー『阿部真央 Acoustic Live Tour “I’ve Got the Power”』の最終公演で発表された。ライブは本人の誕生日である2024年1月24日(水) に東京・ビルボードライブ東京、1月28日(日) に大阪・ビルボードライブ大阪にて、各日2回公演で開催される。なお阿部がビルボードライブでワンマンライブを行うのは今回が初となる。<ライブ情報>阿部真央『15th Anniversary Abe Mao Billboard Live Tour 2024』阿部真央『15th Anniversary Abe Mao Billboard Live Tour 2024』告知画像2024年1月24日(水) 東京・ビルボードライブ東京1stステージ:開場16:30 / 開演17:302ndステージ:開場19:30 / 開演20:302024年1月28日(日) 東京・ビルボードライブ大阪1stステージ:開場14:30 / 開演15:302ndステージ:開場17:30 / 開演18:30【チケット情報】サービスエリア:7,500円カジュアルエリア:7,000円(1ドリンク付)※ご飲食代は別途ご精算となります。※別途指定料が掛かる席がございます。ABEMANIA FC1次先行 ※応募者同行者ともに年額会員受付期間:11月29日(水) 23:59まで FC2次先行 ※応募者年額会員もしくは月額会員、同行者は非会員OK受付期間:12月4日(月) 18:00~12月10日(日) 23:59関連リンクオフィシャルサイトスタッフX音源配信
2023年11月24日青森県弘前市を舞台に、親しみを込めて“バカ塗り”とも呼ばれる津軽塗の職人の道に進もうとする女性・美也子を主人公にした映画『バカ塗りの娘』が公開された。主演を務めた堀田真由と、本作で共演した宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が作品を振り返った。本作は、日本ならではの伝統工芸品が生まれていく様を、青森の豊かな土地をバックに丁寧に映し出しながら、家族のドラマを乗せて描く。堀田と宮田に、作品を振り返ってもらうとともに、自身の家族への思いを聞いた。また美也子が父や祖父から影響を受けてきたことにちなみ、仕事で影響を受けた先輩とそのエピソードについて尋ねると、堀田は富田靖子、宮田は中居正広と、それぞれの先輩の名を挙げた。○■「宮田さんは久しぶりに会っても変わらない」「堀田さんもちゃんと若者」――お芝居では初共演ですね。共演される前の印象と、共演されてみて変化した部分などはありますか?堀田:宮田さんはご一緒させていただく前と後とで、印象が変わりません。どんな方に対しても同じ距離感でいてくださって、今日も久しぶりにお会いしたのですが、そう感じさせない方。本編でも、私たち家族と、宮田さん演じる尚人さんも家族の一員として一緒にお酒を飲むシーンがありましたけど、みんなと家族のような感じで。もともとテレビでお見掛けしていた印象もそうでしたし、実際にお会いしたときの印象も、本当に気さくで、宮田さんは誰に対しても変わらずそこにいてくださいます。宮田:堀田さんとは、キスマイの番組にゲストで来てくださったときにもお会いしました。そのとき、すごく穏やかでゆっくりとお話される方だなと思ったんです。でも裏では意外とゲラゲラ笑っている姿を見たりして、「あ、堀田さんもちゃんと若者だ!」って、ちょっと安心しました(笑)堀田:番組のときは、番宣で「女優」って感じで猫かぶってたんですかね(笑)宮田:番組は「女優さんは女優さんって感じで来てくれ」って求めるんですよ(笑)堀田:たぶん緊張していたんです。普段とは違う場所に行かせていただくので。映画の撮影現場では安心して、さらにゲラゲラ笑っていたと思います。宮田:今回は僕が緊張してました。お芝居の現場は自分のフィールドではないので。堀田さんをはじめ、本当に素敵な役者さんやスタッフさんたちの、このチームの中に自分が入るということにはすごく緊張もしましたけど、楽しみでしたし、嬉しかったです。○■堀田は方言と津軽塗に挑戦、宮田は新宿二丁目のバーに――今回、堀田さんは津軽塗の職人として実際に漆に触りながらお芝居を、宮田さんは堀田さんの兄・ユウ(坂東龍汰)の恋人・尚人を演じました。それぞれに挑戦、苦労された点などはありましたか?堀田:方言と、やっぱり漆ですね。挑戦が詰まった作品でしたし、役柄としても、私は今までこうした内気なキャラクターはあまりありませんでした。勝ち気だったり芯が通った人物を演じることが多くて。関西出身なので、東北の言葉にも馴染みがなくて、頭で理解はしてもなかなか言えませんでした。年齢によって方言も違ってくるので、私と小林薫さんと、それぞれに先生が付いてくださったのですが、ちょっとでも違うと先生がすぐに走ってくるので、ふたりで「わー、来ないでー!」と叫びながらやってました。宮田:あはは!堀田:津軽塗職人で美也子のお父さん役の小林薫さんも「やめてくれ~」って。それぐらいふたりともいっぱいいっぱいでした。津軽塗は、職人さんに実際にご指導いただいて、ホテルに帰ってからもずっと練習していました。――宮田さんは、本作での挑戦はいかがでしたか。宮田:堀田さんと比べたらそんなに挑戦といったこともないんですけど、ピアノを弾くシーンが少しだけあったので、家で練習はしました。ユウの恋人ということに関しては、それが当たり前という役どころだったので、特別に立てることもなく。ただ、ちょっとお話を聞きたいなと新宿二丁目のバーのママに会いに行ったら、楽しくて通っちゃいました。ただただ愉快なママで、役の参考になったかは分かりません(笑)○■キャリアを積んでいくうえで影響を与えてくれた先輩――津軽での撮影でよく覚えていることはありますか?堀田:廃校で撮影しているときの空が本当にキレイでした。夕日も星もとてもキレイで。やっぱり空気が澄んでるなと思いましたね。あとは、私は自転車を漕ぐシーンが好きです。すごくのどかな場所でのびのびと撮影させていただいて。自分の地元にもちょっと近い感じがして、ほっとできた撮影期間でした。宮田:あの自転車を漕いでいるシーンはめちゃくちゃ気持ちよさそうでしたね! 僕は期間中に何軒かご飯屋さんに行ったんですけど、お店に入ると、「みんな友達なの?」って感じの距離感なんです。一度、店員さんから「キスマイの宮田さんですよね」と言われて、冗談めかして「シー! ナイショですよ」ってやったんです。そしたら、すぐあとに店の人が全員知ってて、「ナイショって言ったじゃん」と言ったら「みんな家族みたいなものなんで」と。「なんかいいな」って思いました。――美也子は職人の父や祖父の仕事を間近に見て、影響を受けてきました。お二人が今のお仕事で影響を与えられた方を教えてください。堀田:助言をいただいた先輩で浮かぶのは同じ事務所の富田靖子さんです。ご一緒させていただいたとき(『超高速! 参勤交代リターンズ』)、母と娘の役だったのですが、当時、泣く芝居にプレッシャーを感じていて、全然できなかったんです。そしたら富田さんが「泣けないときは泣けないんだよ。いいんだよ」と言ってくださって。絶対こうしなきゃいけないんだ! みたいな考えを覆してくださった。影響を与えてくださった先輩です。宮田:僕はいろんな話をしてくださった中居正広さんです。僕らは7人でデビューしたグループなのですが、「7人いるからって7分の1じゃなくて、ちゃんと全部1分の1できなきゃダメだ」と教えてくださったんです。確かにそうだなって。グループ活動していくうえで、今でも自分の心にある言葉です。○■芸能界に進もうとしたとき、それぞれの家族の反応は?――本作は、家族の物語でもあります。美也子の父は、娘が津軽塗の家業を継ぐことに難色を示しますが、お二人のご家族は、芸能界に入ろうとされたときどんな反応でしたか?堀田:祖母が、宝塚を大好きで、幼少期からよく観に行かせてもらっていました。母の兄である伯父も、舞台に出たりしていて、日本を離れてニューヨークに住んでいた人だったので、表舞台に立つことに対して家族に否定的な感覚はなく、私が芸能界に入りたいと言ったときも誰も否定しませんでした。むしろ「忙しくて帰ってこられないくらいになれ」と背中を押してもらいました。宮田:僕は母がKinKi Kidsの大ファンで、小さい頃から「硝子の少年」を聴きながら育ったので、母から「ジャニーズ事務所のオーディションに行くよ」と言われたときには、「ついにこの日が来たか」という感じでした。母は、自分が中学生の頃から「息子ができたらジャニーズに入れる」と周りに言っていたらしく、父もその頃から母を知っていたので、「母ちゃんはすごいんだ」と言ってます。――すごいですね。本作からは、“離れていても繋がっている”といった家族の形が伝わってきますが、では、お二人の場合は。堀田:私は休みの日でも家族に自分から電話して、3時間くらい喋っています。家族は絶対的な支えであり、見守ってくれる人なので、全部喋りますね。特に母には仕事のことはもちろん、友達関係のことも、恋愛のこともなんでも。ビデオ通話で話してます。母のほうは面倒くさそうですけど(笑)宮田:僕は母が近くに住んでいるのでよく会っています。他愛もない話をするのがいい時間だなと思っています。母も退職して、楽しそうにしていますが、デビューしたばかりの頃は、仕事で遅くなったりしてもご飯を作って待ってくれていたので、今は逆に僕のほうが母に何かしてあげたい気持ちになってきています。○■本編でも語られる、仕事を“続けていくこと”への思い――美也子のおじいちゃんが、“バカ塗り”は「面白くて、やればやるほどやめられなくなる」と思いを口にします。お二人は、現在のお仕事を“続けていくこと”にどんな思いがありますか?堀田:あのシーンはすごく好きです。美也子としてもとても心に残った言葉だと思いますが、私自身も一緒にそこで聞いている感覚がありました。「やり続けることか」と。お芝居を含め、お仕事って本当に摩訶不思議で、やればやるほどやめられなくなる。私自身もうすぐ8年になります。もちろん楽しいことだけでなくつらいこともありますけど、少しずついい意味で楽にもなってきて、自分らしくいられるようになってきたと感じています。宮田:続けることってすごく覚悟がいることだと思いますし、やめることも覚悟がいることだと思うんです。どっちを選んでも覚悟が必要だし、そう考えると、続けるというのは、覚悟し続けなきゃいけないことなんだと思うし、それってステキなことだと思います。僕自身はエンターテインメントを作ったり表現するのが好きなので、この映画を通して、改めて僕も続けようと思いました。――最後にひと言ずつお願いします。堀田:新しいものが周りにあふれていて、いろんなものが自動化したり機械化したりしています。手作業でものを作ることがどんどん減っているなか、こういった題材の作品に携わらせていただくという、私自身とても貴重な経験をさせていただきました。たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。宮田:すごくゆっくりと時間の流れる、本当にいい映画です。胸を張ってそう言える作品に出演させていただいて、この映画をいろんな人に伝えることのできる、今の環境をすごく幸せに感じています。ぜひいろんな方に観ていただいて日本の伝統を知ってもらって、もし行ってみたいと思ったら、青森に行ってみるというのも映画の楽しみのひとつかなと思います。聖地巡礼も楽しいと思います。ぜひ全部込み込み、増し増しで楽しんでください。■堀田真由1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。2015年WOWOW『テミスの求刑』でデビュー。2016年NHK連続テレビ小説『わろてんか』で注目を集める。主な出演作にドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(19年)、映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』(21年)シリーズなど。2022年、『鎌倉殿の13人』でNHK大河ドラマ初出演。2023年は、ドラマ10『大奥』(NHK)で3代将軍・徳川家光を演じて高い評価を受け、その後もフジテレビ月9『風間公親-教場0-』をはじめ、話題作への出演が続いている。■宮田俊哉1988年9月14日生まれ、神奈川県出身。2011年にKis-My-Ft2のメンバーとしてCDデビュー。12年に、ドラマ『私立バカレア高校』、映画『劇場版 私立バカレア高校』でドラマ・映画ともに初出演を果たす。13年にはKis-My-Ft2の派生グループである舞祭組としてもCDデビューを果たす。歌手、俳優、タレント、声優などマルチに活躍。主な出演作に、ドラマ『華麗なる一族』(21年)、『ドクターホワイト』(22年)、アニメ『デリシャスパーティ プリキュア』(22年)、映画『劇場版 BEM 〜BECOME HUMAN〜』(20年)など。(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年09月03日阿部真央が、ポニーキャニオンのIRORI Recordsと提携したプライベートレーベル“KAGAYAKI RECORDS”の設立を発表した。プライベートレーベルの設立は、本日7月5日(水) に東京・duo MUSIC EXCHANGEで開催されたファンクラブイベント『あべまにあ限定イベント2023』の中で発表された。夏にはレーベル設立後初の新曲リリース、そして秋にはアコースティックセルフカバーアルバムのリリースを予定している。併せてレーベルロゴと阿部の新ビジュアルが公開となった。また、10月から11月にかけて全国10カ所を巡るアコースティックライブツアー『阿部真央 Acoustic Live Tour “I’ve Got the Power”』の開催が決定。なお地元・大分公演のみ『Acoustic Live Tour "I’ve Got the Power” ~in hometown~』と題し、弾き語りワンマンとして行われる。■阿部真央 コメントこの度、阿部真央プライベートレーベル“KAGAYAKI RECORDS”をポニーキャニオンIRORI Recordsと提携のもと設立致しました。「ここから生まれる作品が、多くの人の輝く未来へのきっかけになってほしい」そんな願いをレーベル名に込めました。KAGAYAKI RECORDSで音楽を通して、私のこの夢を実現させていきたいと思います。これから阿部真央とKAGAYAKI RECORDSをどうぞ宜しくお願い致します。<ツアー情報>『阿部真央 Acoustic Live Tour “I’ve Got the Power”』『阿部真央 Acoustic Live Tour “I’ve Got the Power”』告知画像10月6日(金) 愛知・名古屋ElectricLadyLandOPEN18:00 / START19:0010月14日(土) 福岡・DRUM LOGOSOPEN18:00 / START19:0010月15日(日) 大分・CANTALOOP ⅡOPEN17:00 / START17:30※『Acoustic Live Tour “I’ve Got the Power” ~in hometown~』10月21日(土) 新潟・新潟LOTSOPEN17:00 / START18:0010月22日(日) 石川・金沢EIGHT HALLOPEN17:00 / START18:0010月27日(金) 東京・Spotify O-EASTOPEN18:00 / START19:0011月7日(火) 北海道・札幌cube gardenOPEN18:30 / START19:0011月9日(木) 宮城・仙台darwinOPEN18:30 / START19:0011月17日(金) 広島・広島LIVE VANQUISHOPEN18:15 / START19:0011月23日(木・祝) 大阪・BIGCATOPEN17:00 / START18:00【チケット情報】大分公演:前売5,500円(税込)そのほかの公演:前売6,000円(税込)※全自由※ドリンク代別途必要■オフィシャル先行受付受付期間:7月28日(金) 18:00~8月7日(月) 23:59特設サイト:関連リンクオフィシャルサイトスタッフTwitter音源配信
2023年07月05日映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)のティーチインが8日に都内で行われ、渡辺一貴監督、小林靖子(脚本)が登場した。※この記事は物語の核心に触れる内容を含みます。同作は荒木飛呂彦の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』の実写化作。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家・岸辺露伴(高橋一生)が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描く。この日はファンからの濃い質問が続き「荒木先生からの要望は?」という質問には、小林が「脚本作業に入る前に、仁左右衛門と七瀬のことは悲恋にしてほしい、悲しい恋になるといいなというお話になりました」と回答。さらに「死んでしまう人たち、消防士の人たちとかを悪人にしてほしい、ところがありました。荒木先生は少年漫画をされていましたので、悪者をを倒すのに爽快感が欲しかったのかなとちょっと思って、日本人に変えて絵画泥棒とかにして。あんまり倒しても爽快感がなかったかもしれないんですけど、そういうところを膨らませました」と明かし、渡辺監督も「仁左右衛門のところをがっつりやりたいとは我々も思っていたので、荒木先生に後押ししていただいて良かったなと思います」と感謝した。「回想シーンで流れるラジオで、男性の遺体が発見されたニュースは(アニメ版の第4部『ダイヤモンドは砕けない』に出てくる)『杜王町RADIO』のオマージュ?」という質問には、2人とも笑顔に。渡辺監督は「バッキー(木場)さんにぜひご出演いただければということで、ご快諾いただいたんですけど、『僕、アナウンサーじゃないからなあ』と言いながらスタジオで練習されてやっていただきました」と答え、質問者に「さすがですね」と感心。またアニメ版についても小林が脚本を務めているということで、「『岸辺露伴』で「変えようと意識したところ」について質問され、「特に意識はしていないんですけど、4部の露伴を書かせていただいていた時の印象が強かったので、実写にするにあたって『岸辺露伴は動かない』の露伴にしなきゃいけない。ただ露伴の強烈なイメージは4部なので、うまくミックスした感じで行けるといいなというのは、特に最初の第1期の時は思っていました。違いがあるとするとキャラクターを少しアニメとは変えてるところですかね」と答えた。連載当初からのシリーズファンだという女性からは「実写化してもジョジョらしさがあった。意識した点は?」と質問され、小林は「お話は監督とNHKのプロデューサーからいただいたんですが、私も全く同じで『できるのかな』というのがもちろんありまして。その時にすでに監督は『ジャンケン小僧をやりたいんです』とおっしゃってて」と苦笑。「脚本の時にも、自分ではあんまり確信を持てないタイプなので、漫画にある描写をこういうふうにしたらどうかなというのを3パターンくらい考えて、『見えない声だけがする』『ちっちゃい黒っぽものを背中にぺとっと貼り付ける』、もう一つは『人間がおぶさっちゃう』の3つ。人間がおぶさっちゃうのが面白いなと思ったけど確信が持てなかったので3案を出したら、監督が『人間でいきましょう』と。常に監督がいけるとおっしゃるのでやってく感じがあって、たぶん何か監督の中であると思うんですけど、どうですか?」と語りながら監督に尋ねる。渡辺監督は「もちろんジョジョが連載当時から好きだったものですから、1ファンとして読んでたんですけど、映像化するとなると、他の作品とアプローチは同じというか。大河ドラマでも朝ドラでも、その題材が1番自分にとって腑に落ちる描き方は何かということで考えているので、それが『岸辺露伴は動かない』に関してはこういうアプローチになったということなんですよね。ジョジョの何かは染み込んでると思うんですけど、ジョジョっぽさを出さなきゃとか、荒木先生の何かをということを背負って準備していたということではないんですけどね」と回答。「監督のDNAに刻まれている」という結論となった。なぜ「ジャンケン小僧」が出てきたのかという点については、渡辺監督が「ジャンケン小僧は本当に言葉のやりとりがすごく面白くて、あれだけで小説になるんじゃないかと、最初読んだときから思ってたので、それをやりたいと思うと、ふっとんじゃうんですよね。面白いものになるという感触がありました」と説明する。一方で、小林の脚本の時点でジョジョらしい言葉遣いになっている点も指摘されたが、小林は「あれは減らしてるんです。アニメはことごとく『じゃあないか』と『ッ』をつけるんですけど、さすがに実写は厳しいなあということで、かなり減らしましたよね」と言いつつ、「高橋さんが結構また『あ』を強調しておっしゃってくだるので」と、役者の演技についても触れていた。
2023年06月08日映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)のティーチインが8日に都内で行われ、渡辺一貴監督、小林靖子(脚本)が登場した。※この記事は物語の核心に触れる内容を含みます。同作は荒木飛呂彦の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』の実写化作。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家・岸辺露伴(高橋一生)が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描く。この日は観客からの質問が飛び交い、「セリフの掛け合いの間」について話が及ぶと、渡辺監督は「青年露伴編の長尾(謙杜)くんと木村(文乃)さんのところはセリフは最小限で、その分二人の見つめ合う間とか、なんとも言えない、言葉を言おうかどうか迷うというところをじっくり出したいなと思った」と明かす。「お二人には『たっぷり、たっぷり、たっぷり』とずっと言ってた気がします」と振り返った。また過去の回想シーンについては観客が「奈々瀬(木村文乃)が『絵がルーヴルに』と言うところについて数日考えたんですが、奈々瀬は絵の中と人間の外の世界を行き来してて、絵の中に潜んでる時にルーヴルに売られちゃうことが聞こえてきて『やばい、なんとか外に出なきゃ!』という感じかな? と思ったんです」と考察し、小林は「奈々瀬、すごいかわいいですね」と笑顔に。小林は「ここで『これが答えです』というのは反則みたいな気がするので、あくまでも私の考えですけど」と前置きした上で、「奈々瀬はあの場で『ここにいます』と露伴に絵を見せてしまうわけにはいかないので、『ルーヴルに』というところで言葉を切ってる。本当に私の考えですけど、目の前にいる露伴が自分たちを救える存在であるかはあまりまだ確信が持てていないんですよね。ピュアピュアな露伴なので。あそこに今の露伴がいれば頼んだと思うんですけど、巻き込んでいいのか、あんまり彼女の中ではっきりとなくて。なので濁した言い方で」と語る。さらに「ルーヴルに行くことを知ってたのは、おっしゃることでいいと思います。かわいいので」と、観客の説を肯定した。また渡辺監督も「『ルーヴルにある』じゃなくて、行ってしまうかもというところを言わずに『ルーヴルに』で止めてるところはあると思います」と、奈々瀬が言葉を濁していることに同意していた。
2023年06月08日光浦靖子さんと大久保佳代子さんからなる、お笑いコンビ『オアシズ』。1996年~2018年に放送されていた人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に出演し、広く知られる存在になりました。番組終了後もコンビでの活動は続いていましたが、2021年8月、光浦さんは50歳の時にカナダに留学。2023年5月現在も、カナダで生活を続けています。光浦さんは、同月15日に自身のInstagramを更新し、カナダでの暮らしぶりをファンに報告しました。素晴らしい天気。屋外でゴロゴロよ。このような文章とともに、光浦さんはカナダの風景を投稿。さらにサングラスをかけた自撮り写真を公開し、のんびり過ごしている様子を伝えています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 光浦さんの報告には、「緑が美しいですね!」「元気そうでよかったです」などの声が寄せられています。カナダでの暮らしを満喫していることが伝わってきますね!光浦靖子、カナダで『手芸』のワークショップを開催実は光浦さんには、手芸という意外な趣味があります。約40年ほど続けている趣味で、手芸に関する本を数冊出版するほどの腕前です。そんな光浦さんは、同年5月7日にカナダのバンクーバーで手芸のワークショップを行っています。ワークショップの開催を予告したInstagramの投稿には、フェルトで作ったクマの写真を3種類も掲載していました。 この投稿をInstagramで見る 光浦靖子(@yasukomitsuura)がシェアした投稿 恐らく光浦さんが制作したものでしょう。かわいらしいビジュアルに、多くのファンが『いいね!』をし、「日本でも開催してほしい」と望む声も多く上がっていました。日本で多くの人を笑わせた光浦さんは、カナダでもたくさんの人を笑顔にさせていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年05月15日大銀行を舞台にした阿部サダヲ主演映画『シャイロックの子供たち』より、インタビュー&メイキング映像が公開された。本作では初となる本編メイキング映像は、阿部さんが特に印象に残っているという、居酒屋でのシーンだ。阿部さんが「ちょっと言いづらいなと思って、勝手にセリフを変えたんですよ。それが本番で言えなくなるという…(笑)」と言うと、上戸彩は阿部さんと玉森裕太を指し、「お二人は甘噛み隊ですよね」とツッコミ。さらに「阿部さんは上手くごまかすんですけど、今の行けたのかな?と」と撮影時の心情を吐露。メイキングでは、何度も同じセリフを噛んでしまう阿部さんと、それに上戸さんと玉森さんが笑いを堪える様子が。ようやくOKが取れた瞬間には、スタッフも含め全員が笑いの渦に包まれ、楽し気に撮影された様子が分かる。そして、SNS用スチール撮影をする場面も納められており、“乾杯をしている様子”を撮影する際、テーブルの中心でグラスを合わせようとした阿部さん、上戸さん、佐藤隆太に対し、玉森さんだけはカメラに向かってグラスを突き出した。これには、「玉ちゃんはカメラに“乾杯”なんだね。さすがだな~」と上戸さんは解釈の違いに関心している。『シャイロックの子供たち』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:シャイロックの子供たち 2023年2月17日より全国にて公開© 2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
2023年02月23日西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌が共演する「警視庁アウトサイダー」の2話が1月12日オンエア。まさかの“沢口靖子”連呼に「流石はテレ朝」「あんまり言うので出てくるんじゃないかと思った」などの反応が続出。ネタ満載の展開も視聴者から好評の模様だ。元マル暴オヤジ刑事と大きな秘密を抱えたエース刑事、やる気ゼロな新米刑事…警察組織の中では異質な存在=「アウトサイダー」な3人が自らの思惑のために手を組み、互いに互いを利用しながら様々な難事件に挑む新感覚ミステリーとなる本作。キャストは左遷されて本庁組織犯罪対策部から所轄に飛ばされた元マル暴・架川英児に西島さん。前回、本物の光輔に“成りすまし”ていることが発覚した桜町中央署刑事課のエース・蓮見光輔に濱田さん。警視庁副総監を実父に持っているが、父の意向でその事実は周囲に伏せられている桜町中央署刑事課の新人刑事・水木直央に上白石さん。鑑識としての腕は超一流な桜町中央署鑑識係の仁科素子に優香。叩き上げ刑事刑事の梅林昌治に長田成哉。刑事課課長の矢上慶太に小松和重。梅林とは対照的なタイプの野本滋にワタナベケイスケ。桜町中央署で事務をしている倉間彩子に野波麻帆。とにかくウワサ好きな巡査長・米光麻紀に長濱ねる。居酒屋でバイトしながら地下アイドルもしている沙希に井本彩花。架川を監視する警視庁監察係の羽村琢己に福士誠治。与党の政治家・小山内雄一に斎藤工。直央の母・水木真由に石田ひかり。警視庁副総監で直央の父・有働弘樹に片岡愛之助。架川が絶対的な信頼を寄せる元上司の藤原要に柳葉敏郎。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。河川敷で若い女性の遺体が見つかる。臨場した直央はド派手なファッションの遺体を見て「なんか“パリピ”って感じ…」と感想をもらす。直央の印象通り、被害者の松原みちる(立石晴香)は事件の夜、パリピたちが集まるイベントに参加していたことがわかる。イベントは起業家にしてYouTuberの御曹司・新見一隆(森田甘路)の“爆誕祭”=誕生パーティーで、新見の自宅で行われたこのパーティーに、みちるはキャバクラの同僚である麻衣(黒崎レイナ)、亜希(福室莉音)、理恵(木下愛華)を引き連れ参加したようだった。みちるは新見の妻の座を虎視眈々と狙っていたらしい…というのが2話の展開。みちるは妊娠したと嘘をついて新見に結婚を迫ったものの、新見から堕胎するよう言われ、このネタを暴露系に売ると反撃。逆上した新見はみちるをバーベルで殴ってしまう。その様子を目撃した麻衣、亜希、理恵は爆誕祭の会場からみちると凶器のバーベルを運び出し、新見の犯行を隠蔽していた。その際に警察の検視官が優秀だと話しながら「科捜研の女」のタイトルが思い浮かばず、代わりに主演の沢口靖子の名前を挙げる…。視聴者からは「まさかの沢口靖子さん、科捜研の女の話がプチ出現するとは」「沢口靖子さん名前連呼しすぎ笑った」「流石はテレ朝の刑事ドラマ」「沢口靖子とあんまり言うので出てくるんじゃないかと思った」などの反応が続出。「随所に小ネタが仕込まれて楽しいドラマ」「細かいネタが延々と撒かれ続けるから拾うのに目が離せない」「小ネタや皆さんのキャラにもう虜で今後も見続ける!」など、今週も“ネタ満載”の展開に視聴者から喜びの声が上がっている。【第3話あらすじ】直央は帰宅途中に街中をさまよい歩く幼い女の子を見かけ保護する。その女児・多村凛(いろは)は、2人暮らしの母・加奈子(寒川綾奈)が夜遅くなっても帰ってこないため、行方を捜していたと言う。地域で若い独身女性の失踪事件が2件続いていることから、直央は加奈子も含めて3人とも同一犯に誘拐されたのではとにらみ、架川も上層部への点数稼ぎのため直央とともに捜査に乗り出す…。「警視庁アウトサイダー」は毎週木曜21時~テレビ朝日系にて放送中。(笠緒)
2023年01月13日俳優の阿部サダヲと日向坂46の小坂菜緒が出演する、関西電力の新CM「阿部教授の冬支度」編、「教授 冬の電力を考える」編が、15日より放送される。新CMは、阿部が教授役、小坂が大学生役でCM初共演。「冬の電力のためにできること」をテーマに、小坂が変わり者の阿部教授に振り回されながらも、エネルギーに関心をもっていくが、最後には教授の変わった言動に「全力や……」などとツッコミを入れてしまう。「教授 冬の電力を考える」編の撮影では、監督から「好奇心旺盛で真っ直ぐな教授を演じてください」という指示がでると、阿部はファーストテイクから物凄いスピードで文字を書くという演技を披露。制作サイドも予想していなかった芝居で監督をうならせた。一方、気持ちが入ると関西弁になってしまうという設定の大学生を演じた小坂。阿部教授に対してのセリフは、敬語だったこともあって関西弁がやりにくい場面もあったが、大阪出身ということもあり、本番ではかわいらしい関西弁で現場をわかせた。さらに、撮影日が20歳の誕生日直後ということで、バースデーケーキがサプライズで登場すると、驚きながらも笑顔でろうそくを吹き消した。■阿部サダヲ&小坂菜緒インタビュー――撮影の感想、今回演じた役柄についてお聞かせください。阿部:大学教授は新しい役でしたが、すごく興味があったので、率直に嬉しかったですね。今回演じた大学教授は少し変わった人で、たとえば冬の節電に備えて早々と冬支度を始めたり、突然地面に方程式を書き始めたりとか、ちょっと極端なところもありますが、とても純粋なキャラクターです。また、CMのテーマが「冬の電力問題」ということで、私自身も今年の夏、「節電要請」とか、「電気が足りない」というニュースで、改めて電気の大切さを痛感しました。小坂:今回は阿部サダヲさん演じる大学教授と、エネルギーのことを一緒に考える大学生という役柄でしたが、普段あまり意識していなかった電力の問題や節電について、私自身気づかされるきっかけになりました。――CM出演のオファーが届いた時の率直なお気持ちをお聞かせください。小坂:15歳まで大阪に住んでいたこともあって、関西電力さんはすごく親しみのある会社なので、CMのお話をいただいた時はとても嬉しかったです。――この冬の節電対策をお聞かせください。阿部:自分の家で出来ることは、子どもがよく開けっ放しにしちゃう便座を下げることですね。これは結構節電になると伺いました。あと、暑かったら脱ぐというのはありますけど、脱ぐって限界があるじゃないですか。逆に着るのは限界がないと思うので、この冬は着込もうかなと思います。小坂:私もこの冬は着る毛布を着て過ごすとか、なるべく電気を使わず、暖かく過ごせるよう頑張りたいと思います。――CMをご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。阿部:エネルギーのことを考えるちょっとしたきっかけになればいいなと、全力で演じさせていただきました。ぜひお楽しみください。小坂:これから私もCMを通じて、エネルギーのことを伝えていきたいと思います。
2022年10月13日7人組アーティスト・7ORDERの阿部顕嵐が、25歳の誕生日を迎えた30日に公式ファンクラブ「I OF THE STORM」を開設した。阿部は俳優としての活動を中心に、「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」『October Sky -遠い空の向こうに-』などの舞台作品に出演。現在、主演ドラマ『さよならハイスクール』がHuluにて配信中で、映画『ツーアウトフルベース』で主演を務めたほか、7ORDERのボーカルとしても活動している。誕生日に開設した公式ファンクラブ「I OF THE STORM」では、会報誌の発行や秘密の日記の公開、会員限定グッズの販売などを予定。会員には、撮り下ろしinstax仕様の世界に1枚だけの会員証が送付される。また、12月4日に東京・明治座でファンクラブ限定の独演会『風姿花伝』を開催することも発表された。コメントは以下の通り。■阿部顕嵐2022年8月30日、阿部顕嵐 公式ファンクラブを発足致しました。僕を日々応援してくれている皆さん1人1人と、正面から向き合いたいと思い、立ち上げました。もちろん7ORDERも個人も、今までと変わらぬスタンスで邁進していきます。僕のやりたいことの1つであるこの公式ファンクラブは、純度100%の阿部顕嵐を感じられる場所にします。僕と一緒に嵐を巻き起こしていきましょう。
2022年08月30日阿部寛が主演を務める映画『異動辞令は音楽隊!』初日舞台挨拶が、8月26日(金)、都内劇場にて行われ、阿部さんのほか共演の清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、モトーラ世理奈、内田英治監督が登壇した。清野さんらキャスト勢は阿部さんとの共演エピソードをそれぞれ思い出深く披露し、阿部さんから大きなリアクションを取られていた。『異動辞令は音楽隊!』は、『ミッドナイトスワン』を手掛けた内田監督の最新作。犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司(阿部さん)は部下に厳しく、昭和さながら犯人逮捕のためなら法律すれすれの捜査も辞さない。数々のコンプライアンスを無視した成瀬の行動が仇となり、突然上司から異動を命ぜられる。刑事部内での異動だろうと高をくくっていた成瀬だったが、異動先はまさかの警察音楽隊だった。楽器のイメージがない阿部さんだが、「何で俺にドラム」とオファー時に思ったという。阿部さんは「楽器を苦手としていて、ドラムが一番(苦手意識が)強かったんです。映画で観ていても“自分にきてほしくないな…”と。何で俺がというのは最初ありましたけど、内田監督自体も音楽映画が初めてなので、挑むなら一緒に挑んでいけたら楽しいなと思いました」と振り返った。しかし撮影が終わった今では「一瞬買おうかなと思った」くらい大好きになったそうで、「けど、音を出せないし、家に置けないし…でも、いまだに悩んでいます。本当に好きになったので」とドラム愛をのぞかせた。以前、役でドラムをたたいた磯村さんは、「役で一度やって、僕は買わなかったです(笑)。けど、阿部さんのドラムシーンを見ていて、格好よくて鳥肌が立ちました!」と絶賛した。阿部さんのドラムへの向き合いには、清野さんも感銘を受けたようで「本当に、撮影のどの合間にもずっとドラムのスティックを持って、ずっと練習していたんです。その姿にとても勇気をもらえましたし、すごく格好いいなと思いました。私ももっとトランペットを頑張ろうと前向きになりました」と、自身の役にもいい影響を及ぼしたという。一方、阿部さんと共演しての感想を「…背が高い!」と笑顔で表現したのは高杉さん。「僕は斜に構えた役だったので、阿部さんに突っかかることが多かったんです。でも阿部さんが近づいたとき“…ハッ、きたっ!”となる(笑)。ちょっと緊張が走る感じは、僕含めあったと思います」と高杉さんが阿部さんに伝えると、阿部さんも「あのシーン、好きですねえ。(役で)反抗してくるじゃないですか、それがすごい好きなんです。“よくきてくれた、若いのに!!”みたいな(笑)」と阿部さんにとっても素敵な共演だったと明かしていた。『異動辞令は音楽隊!』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:異動辞令は音楽隊! 2022年8月26日より全国にて公開©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年08月26日2022年7月28日、俳優の阿部寛さんが、主演を務めた映画『異動辞令は音楽隊!』の舞台挨拶に登場。明かした撮影中の裏話に、ファンが和んでいます。阿部さんが演じた成瀬司は、犯罪撲滅を一心にキャリアを積んできた刑事。しかし、違法すれすれの捜査などが上司からの評価に響き、警察音楽隊に異動になったという物語です。舞台挨拶に同じく登場していた、成瀬の部下である坂本翔太を演じた、俳優の磯村勇斗さんは撮影現場で、カブトムシを見つけてポケットに入れた阿部さんの目撃談を聞いたといいます。磯村さんが、阿部さんに詳細を聞いてみると…。確かに。夏場の撮影で肩にクワガタが飛んできました。小さかったので、これはポケットに入れておこうと。それを見ていた照明のスタッフさんが「もっと飛んできていますよ」といって、カブトムシを3匹くれたんです。阿部さんのエピソードに、磯村さんは笑みがこぼれたようです。撮影現場の裏話が多くのファンの耳に届くと、「ほほ笑ましい」といったコメントが上がりました。・阿部さん、かわいすぎだろ…。キュンとしちゃったわ。・心が穏やかになる、こういうニュースだけを知りたい!・また一段と、好感度が上がりました!子供の頃、夏にクワガタやカブトムシを見つけては、嬉しさのあまり虫かごに入れていた人もいるでしょう。阿部さんは、子供の頃に抱いていた純粋な心を、大人になった今でも持ち続けているといえますね![文・構成/grape編集部]
2022年07月29日阿部寛が、捜査一課から警察音楽隊に突然異動させられる刑事を演じる『異動辞令は音楽隊!』。この度、“鬼刑事”役の阿部さんに振り回される部下を演じた、磯村勇斗の新たな場面写真が解禁となった。磯村さんが演じる坂本祥太は捜査一課の巡査部長で、阿部さん演じる成瀬司の部下。犯罪捜査一筋30年で、違法すれすれの捜査もいとわない成瀬に対して敬意も持ちつつも、その対応に苦慮している、という役どころ。解禁された場面写真では、成瀬に強張った表情で対峙する姿や、成瀬と共に捜査へ向かう様子、重苦しい雰囲気の捜査会議のなか、ひとり新聞を広げ横柄な態度をとる成瀬の隣で、真剣な表情を浮かべている姿などが捉えられている。動きの大きな成瀬を、一歩離れたところからじっと見つめる坂本の目線は、観客の目線とも重なる。そんな坂本役に、凛とした立ち姿が美しく、強い眼差しが観る者の心に刺さる磯村さんが選ばれた。その存在感を絶賛するプロデューサーは、「磯村さんの真摯に役に向き合う姿勢が、悩める優秀な後輩刑事像にマッチすると考えてオファーしました。そして内田(英治)監督の演出による彼を、映画ファンなら誰もが見たいだろうと思いました」と語る。内田監督作品への初参加を果たし、阿部さんとはドラマ「まだ結婚できない男」以来、二度目の共演となった磯村さんは、「妥協を許さない内田監督と、それに優しく寄り添ってくださった阿部寛さんに感謝しかありません」と撮影をふり返っている。『異動辞令は音楽隊!』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:異動辞令は音楽隊! 2022年8月26日より全国にて公開©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
2022年07月13日インフルエンサーの阿部なつきが、8月18日に写真集『阿部なつき1st写真集 i am natsuki』(KADOKAWA 3,300円)を発売することがわかった。インスタグラムやTikTokを中心に人気を集めている阿部。自身初の写真集となる同作では、これまでSNSにも載せていない、加工なしで肌見せ全開のリアルボディを披露。かわいらしいピンクの水着、猫耳姿の黒のボディスーツ、バストのアンダーをちらっと見せたTシャツ姿、黒ジャケット&ランジェリーのセクシーショットに加え、Tバックのランジェリーカットにも初挑戦している。本人コメントは以下の通り。■阿部なつきこれからの「阿部なつき」の節目として、今までSNSにも載せてこなかった水着姿やランジェリー姿に初挑戦しました! SNSとは一味違う、気取らないありのままの私を、みなさんに見ていただき今よりも近い存在になれたら嬉しいです!
2022年06月23日大森靖子が、昨年9月から12月にかけて全国13カ所を巡ったライブツアー『自由字架ツアー2021』のスペシャルトークオンラインイベントを2月8日に生配信することが決定した。『プレイバックラストイヤーライブ大森靖子自由字架ツアー2021』と題し、ライブ配信アプリ「ミクチャ」で生配信される本イベントは、大森に加えツアーに参加したrikoとsugarbeansが登場し、2021年11月28日に開催された同ツアーの東京夜公演の映像を見ながらツアーの裏話や思い出シーンなどについてのトークを繰り広げる。生配信では、視聴者から大森へのコメントの送信や彼女からの返答が可能となっており、まるで大森と会話をしているようなライブ配信ならではの双方向のコミュニケーションをライブの感動とともに楽しむことができる。さらにチケット購入者を対象とした大森からのスペシャルプレゼント企画など、距離をより近くに感じられるイベントも予定している。また本イベントは2部構成となっており、有料配信の前に30分間の無料配信を実施。有料配信と同じく大森、riko、sugarbeansの3名が登場し、チケット購入特典のひとつである東京公演の模様を収めたデジタルフォトブックについて、150枚以上の厳選されたライブ写真やオフショットの中から彼女たちのお気に入りショットの紹介などを交えながら魅力を届ける。チケットは本日1月28日より発売中で、東京夜公演のアーカイブ視聴付きや、デジタルフォトブック単体チケットも用意されている。<配信情報>『プレイバックラストイヤーライブ大森靖子自由字架ツアー2021』【配信日時】第1部(無料):2月8日(火) 19:00~スタート第2部(有料):2月8日(火) 19:45~スタート【出演者】大森靖子 / riko / sugarbeans【アーカイブ期間】2月8日(火) 公演3時間後〜2022年2月22日(火) 23:59【チケット販売期間】1月28日(金) 12:00〜2月22日(火) 20:00【チケット種別】●チケットA:700円(税込)【特典】・第2部の配信 / アーカイブ視聴●チケットB:3,500円(税込)【特典】・第2部の配信 / アーカイブ視聴・『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京公演デジタルフォトブック・『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京夜公演アーカイブ視聴●チケットC:3,000円(税込)【特典】・『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京公演デジタルフォトブック・『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京夜公演アーカイブ視聴●チケットD:2,000円(税込)【特典】・『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京公演デジタルフォトブック『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京公演デジタルフォトブック 表紙『大森靖子 自由字架ツアー2021』東京公演デジタルフォトブック 掲載写真【配信の流れ】無料にてご覧いただける第1部を30分間実施した後、15分間の転換時間を挟み、第2部の有料配信をスタートします。第1部と第2部では視聴ページが異なりますので、予めご準備の上、ご覧ください。詳細は特設サイトをご確認ください。特設サイト:関連リンク公式サイト:::
2022年01月28日阿部寛主演の日曜劇場「DCU」が1月16日スタート。阿部さん演じる新名が湯舟から顔を出す場面に「始まり方がテルマエ」といった声とともに、山崎育三郎演じる清水には「立ち方が気になりすぎる」。またラストシーンを“考察”する動きも早速始まっている模様だ。本作は水中の捜査に特化した架空の組織“DCU”を描くオリジナル作品。海上保安庁に新設された水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団「Deep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)」、略してDCUが、従来の海上水域だけでなく警察の捜査では困難な「危険極まりない日本全国の河川や湖」など水中に潜り、隠された証拠を探して事件を解決していく物語が展開する。「海を汚されること」と「真実が解明されないこと」は許せない性格で、周囲の価値観に左右されないDCU隊長・新名正義に阿部さん。幼いころ海難事故に巻き込まれて両親を亡くし、新名に助けられた過去を持つ瀬能陽生に横浜流星。海上保安庁初の女性潜水士になった成合隆子に中村アン。公安一課の刑事で事件解決のため、新名とお互いを利用し合う清水健治に山崎育三郎。DCUの発足によりサイバー班に異動した優秀なサイバー捜査能力を持つ神田瑠璃に趣里。隊長の座を新名に奪われたことに納得していない副隊長の西野斗真に高橋光臣。また岡崎体育、有輝(土佐兄弟)、佃典彦、春風亭昇太、市川実日子らが共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話ではDCUが設立されるも海上・水中だけではなく陸上の捜査権限までも与えられたことで、警察関係者との間に溝を生んでいた。そんな状況のなか、群馬県のダム湖で頭蓋骨の破片が発見される。事件の容疑者として容疑者として名前が挙がったのは、建設会社の社長で社長就任以前はダム事業を担当していた小山内正一(中村芝翫)、その秘書・若林朱里(高梨臨)、横領が発覚しロシア出張時に失踪、現在も行方不明の野田浩正(宮野真守)だった…というストーリーが展開。冒頭、湯舟から阿部さん演じる新名が顔を出すシーンに「DCU始まり方がテルマエ・ロマエで良かった」「ここだけ見たら完全にテルマエ・ロマエと思うやん?」「風呂から阿部ちゃん出てくるとルシウスかとww」などの反応が続々とタイムラインに投稿される状況に。また新名のライバル的な存在として登場した清水には「山崎育三郎はなんであんな立ち方なの?」「育三郎がスタイリッシュ立ちしてる」「育三郎さんの立ち方が気になりすぎる」「完全にジョジョ立ち」など、その“立ちポーズ”に注目したコメントが。幼い頃父親のボートが火に包まれ、直前に海に投げ出されたのを新名が救出。その後新名を尊敬し続けDCU入りも果たした瀬能だったが、終盤で失われた事故当時の記憶が蘇る。それは1話冒頭で新名が“回想”していたものとは逆の内容だった。新名の“闇”の姿が明かされたラストに「最後の最後で急展開」「まさかの主役が悪役か?」「待って…1話から話が重い…」などの声が続出。一方で「ラストでアノ展開は次気になるわぁ」「考察のしがいがありますねぇ」といった反応も。視聴者も今後の展開を注視している模様だ。(笠緒)
2022年01月17日大橋卓弥(スキマスイッチ)、阿部真央のツーマンアコースティックライブイベント『ZUTTOMOTTO』が、2月15日(水)大阪・なんばHatchにて開催される。「ZUTTOMOTTO」チケット情報もっとずっと聞いていたい、心温まる一夜をお届け。MCは、FM802加藤真樹子が担当する。どんな一夜になるのかは見てのお楽しみ!公演のチケットは1月21日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、1月12日(木)23:59までオフィシャル2次先行(抽選)を受付中。
2022年01月06日白石和彌監督が手掛ける、驚愕のサイコサスペンス映画『死刑にいたる病』より、本編映像初公開となる、阿部サダヲと岡田健史が拘置所で対峙する特報映像が到着した。阿部さんと岡田さん、W主演の2人が演じるのは、世間を震撼させた連続殺人鬼・榛村と、榛村から届いた1通の冤罪証明依頼に挑む大学生・雅也。今回到着した映像では、清潔感のある佇まいや穏やかな口ぶりだが、ただならぬ狂気を垣間見せる榛村と、彼の話を食い入るように聞く雅也、2人の緊迫感溢れる拘置所でのシーンが映し出される。そして雅也は、彼が冤罪だと主張する事件の真相に迫るため、ずぶ濡れになりながら奔走していく。水に浮かぶ血の付いた爪、土砂降りの雨の中、血まみれで何者かに足を引きずられながら悲痛な叫び声をあげる女性と、不穏なシーンも登場している。『死刑にいたる病』特報映像『死刑にいたる病』は5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月、全国にて公開予定©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年01月06日「PINK-latte」イメージモデル 阿部ここはちゃんとファンが一緒にデザイン!ワールドグループが展開するティーンズブランド「PINK-latte(ピンク ラテ)」は、ブランド初の取組みとして「Pizza Hut」×「阿部ここは」×「PINK-latte」トリプルコラボアイテムを12月1日(水)から※全国の「ピンク ラテ」店舗とオンラインストアで発売します。※トートバッグは12/1(水)発売、パーカー、スウエットは12/2(木)発売になります。商品は「Pizza Hut」のマークやピザがあしらわれたパーカー、スウェット、トートバッグの3型で、デザイン企画に向けては、PINK-latteのインスタライブにてイメージモデル阿部ここはちゃんとファンの方と一緒にデザインやカラーを決めて作ったこだわりのアイテムです。コロナ禍でなかなかティーンたちが楽しめない中“ クリスマスにみんなでピザを囲んで楽しむ ”イメージ を伝えたいという思いも込めました。様々なテイストに合わせて愛用頂けるデザインになっており、「学校でも使いたい!」と既にティーンの間で話題に。大注目のトリプルコラボアイテムを是非チェックしてみてください。「ピンク ラテ」店舗&WEBにて発売開始! 「Pizza Hut」のマークやピザがあしらわれたパーカー、スウェット、トートバッグの3型 プリントとロゴでデザインしたパーカー¥3,850(税込)※12/2(木)発売袖のグレンチェックがかわいい!スウェット ¥3,190(税込み)※12/2(木)発売ポップなピザのイラストが目を引く、毎日持ちたいトートバッグ ¥770(税込)※12/1(水)発売ピザハットについて 1958年、アメリカ・カンザス州のウィチタでダンとフランクのカーニー兄弟が創業、今年で63周年を迎えました。現在は世界110の国と地域に18,000店舗を有する世界最大のピザチェーンです。日本では1971年に第一号店がオープンして以来、現在はデリバリーを中心に全国460店舗以上で展開中。PINK-latte公式サイトはこちらから>> ウエアからコスメ、ステーショナリーにいたるまで、ファッションやトレンドに敏感なティーンズの「今欲しい!」をかなえるセレクトショップ。HARAJUKUストリートからLATTE’Sトレンドスタイルを発信、提案します。PINK-latte公式Instagramはこちらから>> 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月01日大森靖子が、全国ツアー『自由字架ツアー2021』をライブ配信アプリ「ミクチャ」で生配信することを発表した。『自由字架ツアー2021』は大森靖子が踊りにriko、そしてピアノにsugarbeansを加えた3名による“自由字架編成”にて全国13カ所を回るライブツアーで、「ミクチャ」では11月28日19時より東京・草月ホールにて開催される東京公演の模様をお届けする。大森靖子は今回の生配信について「大森、sugarbeans、rikoの魅せ方に加え、カメラマンの二宮の高鳴りも感じていただけるワンカメ配信です。お楽しみください。」とコメントしている。配信チケットは本日11月12日より販売がスタートしており、購入者には1週間限定でアーカイブ視聴が付属。また、配信限定の特典付きチケットも販売され、購入者には舞台での姿はもちろんオフショットなど100枚以上の写真を掲載したデジタルフォトブックが特典として付いてくる。<配信情報>大森靖子『自由字架ツアー2021』2021年11月28日(日)開場(配信開始)18:30 / 開演(ライブ開始)19:00特設サイト【チケット料金】配信チケット:3,000円(税込)デジタルフォトブック付きチケット:5,000円(税込)【発売期間】11月12日(金) 12:00〜12月5日(日) 20:00まで【アーカイブ期間】11月28日(日) 公演終了3時間後〜12月5日(日) 23:59まで※チケット販売URLはチケット販売時間よりオープンいたします。※チケットの購入詳細は特設サイトを参照ください。【チケットリンク】ミクチャ:チケットぴあ:関連リンク大森靖子 公式サイト大森靖子 Twitter大森靖子 Instagram
2021年11月12日柔道の阿部一二三選手と妹の阿部詩選手が6日、都内で行われた「anan FES 2021」に登場。「anan AWARD 2021」でアスリート部門を受賞した。東京オリンピックで兄妹で同日金メダル獲得の偉業を成し遂げた一二三選手と詩選手。一二三選手は「このような賞を受賞できたのも東京オリンピックで金メダルをとれたおかげなので、東京オリンピック頑張ってよかったなと思います」と喜び、詩選手も「このような賞をいただけてとてもうれしく思っています。これからも頑張ろうと、この賞をいただいたおかげで思いました」と笑顔で話した。一二三選手はタキシード、詩選手は黒のドレスと、ドレッシーな姿を披露した2人。一二三選手は「こういうファッションあんまりしないので緊張しているんですけど、妹すごい似合っているなと思います」、詩選手は「初めてタキシード姿を見たので、すごくかっこいいと思います」と、互いの姿を褒め合った。また、一二三選手は「兄妹で金メダルをとることを目指してやってきたので、妹と金メダルをとれて心の底からうれしかったです」と東京オリンピックを振り返り、詩選手も「本当に夢のようなことが現実になった瞬間だったので、人生で一番うれしい日となりました」と語った。そして、今後の目標を聞かれると、一二三選手は「僕の最大の目標・夢はオリンピックで4連覇することなので、3年後、パリオリンピックで2連覇して、また兄妹でも2連覇目指して頑張っていきたい」と回答。詩選手も「私もパリオリンピックでの自分自身の2連覇、また兄妹での2連覇という目標を達成できるように頑張っていきたい」と、兄妹での五輪2連覇を目標に掲げた。授賞式には、大賞に輝いた岡田准一、ホープ部門を受賞したなにわ男子、アクター部門の黒木華、ミュージック部門のCreepy NutsよりDJ松永も登壇した。
2021年11月06日柔道男子・金メダリストの阿部一二三選手、柔道女子・金メダリストの阿部詩選手が出演する、エアウィーブの新CM「私たちもエアウィーヴ・阿部兄妹」編が、26日より放送される。新CMでは、一二三と詩が柔道着姿で「私たちもエアウィーヴ!」と息ぴったりなセリフとともに登場。順番に寝心地を確かめながら、「めっちゃ身体に合うよね」「腰が伸びて寝返りも楽やなぁ」と感想を言い合う。試合では見ることのできない、両選手の飾らない普段の姿と表情を見ることができる。撮影は、兄妹ならではのリラックスした雰囲気で進む。一人ずつの撮影では、お互いにモニターでチェックし、詩が「もっと身体をカメラに向けてください」と監督さながらのアドバイスを送る場面も。また、柔道着の撮影では帯の位置を確認し合うなど、終始2人の仲の良さがうかがえる撮影だった。コメントは以下の通り。■阿部一二三選手エアウィーヴで寝ると翌日疲れがとれているので、もう手放せません。自然体で撮影に臨むことができたので、日頃から感じているエアウィーヴの寝心地が少しでも多くの方に伝わればいいなと思っています。■阿部詩選手初めてエアウィーヴで寝たのは、腰痛で悩んでいた時でした。翌朝痛みが軽減され、驚いたのを今でも思えています。愛用しているアイテムのCMに兄妹揃って出演できたことがとても嬉しいので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
2021年10月26日沢口靖子が京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコを演じて人気を博し、1999年のスタートから20年を越えてなお人気シリーズの映画『科捜研の女 -劇場版-』の公開がスタートした。世界各地で科学者が高所から飛び降りる連続不審死事件が発生し、マリコは京都府警・捜査一課の土門薫刑事(内藤剛志)らと史上最強の敵である天才科学者・加賀野亘(佐々木蔵之介)と対決することになる。劇場版ならではのクレーン車を使っての撮影や、沢口が挑んだワイヤーアクションの感想にはじまり、小さな子供たちからもファンレターが届くというファンへの思いなどを沢口に聞いた。また、プライベートでの無意識の言動に、友達から「さわ、マリコさんみたい」と言われたというエピソードも飛び出した。○■映画版撮影は、クレーン車を使って一発勝負の撮影からスタート——「まさか映画化される日が来るなんて」とコメントされていましたが、初の劇場版ということのほうが驚きです。映画の撮影でドラマ撮影との違いは感じましたか?ありがとうございます。そうですね。まず兼崎(涼介)監督やスタッフさんたちのワンカットにかける意気込みがすごかったです。たとえば映画での登場シーンはビルの屋上でしたが、ワンカットの長回しで、クレーン車を使って、夕日狙いのカットを撮影しました。夕日ですから、本番は一発勝負です。リハーサルを繰り返して日が暮れるのを待って、いざ本番!と。私にとっては初日の撮影だったのですが、熱量がすごかったです。——時間のかけ方、プラス緊張感が違うんですね。クレーン車といえば、クライマックスのところで、こちらはスタジオでの撮影でしたが、やはりクレーン車を使って、ワンカット長回しでの3ページほどにおよぶシーンがありました。ここは役者さんたちのお芝居と、カメラの動きとを何度も何度もあわせてから本番に挑みました。——クレーン車での撮影もすごいですが、今回、沢口さんはワイヤーアクションにも挑まれています。はい、そうなんです(笑)——台本を読まれた時点で、「ワイヤーアクションがあるわ!」と気合いを入れたのでしょうか。いえいえ、台本では3行くらいの表現だったので、まさかあそこまでとは思っていなかったんです。ワイヤーアクションがあるとは聞いていましたが、当日現場に行くまでは詳しい説明がなかったので、私もそこまで考えていなかったんですね。どちらかというとワクワクしながら行ったら、4メートルも吊られてしまって!——(笑)。見事な映像になっていました。私も予想以上の出来栄えだったので、非常に満足です。挑んでよかったです(笑)。○■マリコと土門が手を繋いだ絵が描かれたファンレターも!——さて、『科捜研の女』は、現在放送されているドラマの中で、最も長寿の人気シリーズです。当然、ファンの支持があってのことですが、これほど愛されている理由はどこだと考えますか?毎年進化していく最新の科学で事件が解明されていく面白さ、その新鮮さに惹かれているのかなと思います。それから人間ドラマですね。登場人物みんなが、弱さであったり愚かさであったり、未熟だったり、でも愛おしいという、だれもが共感できるようなところが丁寧に描かれている。そうした部分で長年愛していただいているのかなと思っています。——沢口さん演じるマリコが愛されていることも大きいと思います。マリコという人物が、みなさんの想像のなかで生きている感じがしますね。有難いことです。お声をかけていただくこともありますし。ファンレターをいただくこともあります。小さい方からのファンレターも増えていて、支持していただく方の年齢層も広がっているのかなという感触があります。——お子さんからはどんなファンレターが来るのでしょうか。まだ本当に小さなお子さんが、お母さんと一緒に絵を送ったりしてくださいます。白衣を着たマリコとかね。なかには土門さんと手を繋いでいるものも。——わー、そうなんですね! やはりマリコと土門の恋の行方が気になるんですね。沢口さん自身は、こうなってほしいという希望はありますか。あの、恋はしてないんですよ。——そ、そうですね(笑)。それでも観客側は気になってしまいます。マリコと土門さんは見ている方向が同じなんです。使命感、価値観が一致している、とても頼れるし信頼できる相手なんですね。事件が起きるたびに絆が深まっているパートナーです。マリコがとても心を許せる相手なので、きっとみなさんザワザワしてらっしゃるのかなと。うふふ。今回、最後のほうでマリコがある決意をするんです。そこで土門さんとは一切会話をしていません。でも意思を感じ取って、バックアップしてくださっている感じがありました。言葉を交わさずとも、マリコがやろうとしていることを分かってくださっているのだと思います。——クライマックスもとてもステキでした。これからもファンはやきもきしながら関係を見守ります。そうですね(笑)。ファンレターの続きでいうと、小中学生の若い子には、ドラマを見て科学に興味を持ったとか、「科捜研を目指しています」といった方も増えています。——実際にマイナビが大学生にアンケート調査をしたことがあるんです(「2015年卒 マイナビ大学生のライフスタイル調査」)。そこで「将来の選択に影響を受けたドラマや小説」を聞いたところ、『科捜研の女』が理系女性に圧倒的な人気がありました。そうですか。有難いですね。そうしたことを意識して演じていたわけではありませんが、結果的に、マリコを応援して、カッコいいと思っていただけている。マリコは本当に心の底から科学が好きで、真実を突き止めたいという情熱を持って、純粋にまっすぐ突き進んでいる人です。きっとそこが素敵に映ったのだと思いますので、みなさんも科学を好きになって、どんどん突き進んでいってもらえたら嬉しいです。頑張ってください。○■「佐々木さんがものすごい迫力で、食べられちゃいそうでした」——ちなみにこれだけひとつの役柄を長く演じられていると、沢口さん自身がマリコと同化してくることもあるのでしょうか。日常生活でマリコが出てしまうとか。お友達の家で、会ったこともない人のことを分析してしまったことがあります。新築のお友達のお家に遊びに行って、インテリアの話題になったんです。それで、友達がある家具を見ながら「これはコーディネーターさんが勧めてくださったのよ」と言うので、「きっとこれは、こういうお考えで、こうこうだから、これを勧めてくださったんじゃないかしら」と言ったら、「さわ、マリコさんみたい!」と言われてしまいました(笑)——あはは。ついつい論理だてて物事を考えてしまったんですね。マリコの影響ですかね。そうかもしれないです。マリコの思考がね。うふふ。——血や標本などを見るのも平気になったといったことはありますか?やっぱり怖いかなと思います。たとえば学校に置かれている人体模型とか。小学生の頃は怖くて逃げていましたね。でも今行ったらどうでしょうね。もしかしたら興味を持って見ちゃうかも。「ここが何番の肋骨ね」とか。——あはは、そうかもしれませんね。科学への意識が変わっていそうですね。そして今回の映画は科学者同士の対決です。加賀野教授(佐々木蔵之介)の研究室がまるで舞台のセットのようでした。マリコは何度も証拠を突き付けるのですが、まるで動じない人物で、最終的な切り札を持って立ち向かいに行ったとき、彼と至近距離で向かい合ったんです。そこで挑戦状を叩きつけられまして、それにマリコは挑むのですが。——燃えましたか?燃えましたね。でも佐々木さんがものすごい迫力で吠えてきますので。食べられちゃいそうでした。でも食べられないように、負けないように心を強く持って挑みました。佐々木さんはカットがかかると、関西弁でざっくばらんにお話しされる、とても面白い方なのですが、本番になるとガラリと変わられていました。私自身は敵対する役柄ということもあって、あまりお話はしませんでしたが、内藤さんとしょっちゅうにぎやかにおしゃべりされていましたよ。——見ごたえのある対決でした。改めて、映画公開へのメッセージをお願いします。先の見えないスリリングな展開、美しい京都の映像美、そして元レギュラーのみなさんのにぎやかなご登場に、シリーズ最強の敵役である天才科学者との対決、さらにマリコの最後の決断と盛りだくさんです。ぜひ観ていただきたいです。——特に「マリコのここに注目して!」という部分を最後にお願いします。ドラマシリーズでは、事件があって解決に向かって割とシリアスな表情で進んでいくことが多いのですが、今回はマリコと色々な関係にある懐かしい方たちが登場しますので、そういった人間的な触れ合いや、ちょっとした表情の変化も意識しました。そんなところもぜひ観ていただけたらと思います。■沢口靖子1965年6月11日生まれ、大阪府出身。第1回東宝シンデレラでグランプリに選ばれ、映画『刑事物語3 潮騒の詩』(84年)で女優デビューした。連続テレビ小説『澪つくし』(85)年でヒロインを演じ、全国に人気が浸透。テレビドラマを中心に映画や舞台、テレビCMなどで活躍し続けている。1995年には主演映画『ひめゆりの塔』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した。主な出演作に、現在放送中のドラマとして最長寿のシリーズとなっている『科捜研の女』(99年~)をはじめ『鉄道捜査官』シリーズ、劇場アニメ『千と千尋の神隠し』、映画『小津の秋』『校庭に東風吹いて』などがある。(C)2021「科捜研の女 -劇場版-」製作委員会
2021年09月12日8月下旬、東京・銀座の街を歩いていたのは女優・沢口靖子(56)。珍しく眼鏡をかけていたため、通行人は気づかなかったが、彼女の知的な雰囲気はより強く醸し出されていた。沢口といえば、22年にわたって主演を務めている『科捜研の女』の劇場版が9月3日に公開されたばかり。「沢口さんのことを表現するときに“変わらぬ美貌”という言葉が使われることが多いのですが、撮影現場でご一緒している私たちも、沢口さんの若々しさには驚かされています」(ベテランのドラマ制作スタッフ)沢口は自身の健康の秘訣についてインタビューで次のように語っている。《最近は時間を見つけて20〜30分ほどウォーキングをしています。(中略)朝起きたらコップ一杯のお白湯を飲みます。お野菜やタンパク質中心の食事をとり、疲れたなと思ったら早めに休んでたっぷり眠る。睡眠で体と精神の疲れを取るようにしています》(『週刊朝日』9月10日号)『科捜研の女』の主人公・榊マリコは京都府警科学捜査研究所の法医研究員。マリコは片づけが苦手という設定だが、沢口は真逆で、たまの休日には掃除に熱中するという。本誌が目撃した日、“オフを無駄にしない女”が訪れたのは芸能界でも定評のある銀座の美容クリニックだった。多くのお客が1〜2時間ほどで帰っていたが、彼女は5時間ほども滞在していた。美容ジャーナリストによれば、「最新機器がそろっていることでも有名です。施術は多岐にわたりますが、たとえば“痩身”でいえば、脂肪細胞を冷却し、効果的に除去するというマシンを使用しています」榊マリコの信条は「科学は嘘をつかない」。沢口が利用しているのも、最新医療技術を駆使している“科痩研”ともいえるクリニックだったのだ。美容ジャーナリストが続ける。「沢口さんはかなりスリムですから、利用しているのは痩身よりも、このクリニックがメインの施術と位置づけている“美肌ケア”と思われます。5時間滞在ということであれば、2時間近くかかるボディトリートメントや1時間ほどかかるビタミン点滴などを組み合わせていた可能性も高いですね」クリニックから出て、再び銀座の街に消えていった沢口。白衣こそ着ていなかったが、その颯爽とした後ろ姿は榊マリコそのものだった。
2021年09月10日