お見舞いに来たM美さんに「警察の人にも話したけど、M美の家を出てからの記憶がまったくないんだ」と衝撃の事実を述べるパパ。動揺して再び責任を感じるM美さんをフォローしようとするパパが……「ある意味インスタ映えじゃん!」と冗談を言い、「心配してるのに!」と怒るM美さん。すると、あれほど夢中だったSNSを忘れ、辞められたことに驚くパパ。M美さんがSNSを辞めた理由は……? ママがSNSを辞めた理由は…? 「SNSより大事なものは家族って気づいたからだよ」「M美……!」「今になって気づきがつくなんて……遅すぎてバカだよね」「遅すぎるなんてことないと思うよ。俺だって事故にあったけど、生きてたんだし……」M美さんを慰めるパパ。 「そうだね……ここ数日娘ちゃんと2人きりで過ごさせてもらってさ……こんなことができるようになったんだなぁとか、いくつも発見したよ」「子どもの成長ってすごい早いよね。1分1秒も見逃したくないって思うようになったよ」「そのためにも早く手退院しなきゃだね! そうだ渡したいものがあるって聞いたけど、何だったの?」 M美さんの言葉で思い出したパパが袋から取り出したのは、事故に遭う前に買ったウサギのぬいぐるみでした。ぬいぐるみを買った記憶は無いものの、「3人家族で俺たち見たいだろ」と言うパパ。さらに「それと……もうひとつ、これ」と言って取り出したのは……「前に書いてもらった書類。自分のなかで整理がついたら出そうって思って……」別居前にサインした離婚届でした。「ずっと持っていたんだ」というパパは……? パパが渡したかったものとは、M美さんが娘ちゃんと再会できる日が来たときのお祝いとして、事故前に買ったうさぎのぬいぐるみでした。しかし、喜んでいたのも束の間。次に取り出したのは離婚届……。別居する際に書かされて、「出すタイミングは俺が決めるから」と言っていたパパ。この離婚届、一体どうするのでしょうか……? 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月13日事故後初めてM美さんが面会に訪れると、車椅子に乗ったパパがやってきました。娘ちゃんとM美さんへ、寂しい思いをさせて心配をかけてごめんねと謝るパパ。するとM美さんは……「ごめんなさい。私が家に呼んだばっかりに……」と謝りました。M美のせいじゃないと言いながら、「警察の人にも話したけど、M美の家を出てからの記憶がまったくないんだ」と衝撃の事実を述べるパパ。動揺して再び責任を感じるM美さんをフォローしようとするパパは……? ママがSNSを辞められた…? 「これも1つの経験だし、ほら、何て言うか……ある意味インスタ映えじゃん!」パパの思いもよらなかった言葉に固まるM美さん。「し、心配してるのに映えですって!?」「いや! 違うんだ今のは何て言うか……場を和ませたくて! 悪い冗談を言っちゃった!」「ぱぱ、めーでしゅよ!」娘ちゃんに叱られ、思わず笑ってしまうM美さんとパパ。 「はぁ、おかしい。こんなに小さい子に注意されちゃって!」「でも本当にさ、言われるまで気づかなかったけど、今の今までSNSのこと、すっかり忘れてたよ」 「えー! あんなに夢中だったのに、どうしちゃったの!?」M美さんの言葉に驚くパパ。 「はは、そうだよね。自分でもびっくりだけど。“映え”なんて……家族の命に比べたらバカらしいって……今も思っちゃった」「驚いたな。じゃぁSNSはずっと触ってないの?」「うん……もう辞めたんだ」照れながら言うM美さん。 「そうなの!? でもどうして急に?」M美さんは驚くパパにSNSを辞めた理由を話し始め……? “映え”という言葉を聞いても、動じないどころか「心配してるのに!」と怒るM美さん。どうやら本当にSNSのことを忘れていたようですね。パパが離婚するか、SNSを辞めるかの選択を迫った際、M美さんは即決できなかったので、パパが信じられないといった様子で驚くのも無理はありません。M美さんが SNSを辞めたのは……皆さんはどんな理由だと思いますか? 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月12日ようやく身体を動かせるようになったと言うパパは、「事故がM美のせいだなんて思ってない」と面会時に義母に伝えました。さらに「M美に渡したいものがある」と言って……義母はM美さんにパパの様子を報告するとともに、「渡したいものがある」と言っていたことも伝えました。パパに事故のことを謝ると決心したM美さんは、娘ちゃんと一緒に病院へ行くのですが……? 面会時に初めて衝撃の事実を知り… M美さんが緊張してしながら待っていると、車椅子に乗ったパパがやってきました。「やあ……ごめんね……心配かけて」 久しぶりにパパと会えて、涙を流して喜ぶ娘ちゃん。「娘ちゃん! ごめんね寂しい思いをさせちゃって!」「M美も……心配かけてごめん。事故って聞いたときはびっくりしたでしょ」娘ちゃんとM美さんに謝るパパ。 「いえ……パパ……あの……ごめんなさい。私が家に呼んだばっかりに……こんなことになっちゃって……」M美さんもパパに謝ると、「そんなのM美のせいじゃないよ。それに警察の人にも話したけど、M美の家を出てからの記憶がまったくないんだ」衝撃の事実が飛び出しました。 「えっ!? それ大丈夫なの!? 記憶がないなんて……脳の検査はちゃんとしたんだよね?」動揺するM美さん。「検査は異常なしだけど……本当に記憶がすっぽり抜け落ちてるんだよね」「そんな……それほどひどい事故だったってことよね……私……本当に申し訳なくて」M美さんは再び責任を感じ始めました。 「いや、記憶が飛ぶのは割とよくあることなんだって! それに事故以外の記憶ははっきりしてるし、それに何より……」記憶がないことを気にしていない様子のパパは……? 無事にパパへ謝ることができたM美さん。責任を感じないでというパパですが、なんと事故当時の記憶、M美さんの家を出てからのことを覚えていないという衝撃の事実が発覚しました! M美さんが自分を責めないようにパパは一生懸命フォローしてくれますが、やはりM美さんの立場になると「あの日、自分が家に呼ばなければ……」と責任を感じてしまいますね……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月11日自分のせいでパパが事故に遭ったから会わせる顔がないと言うM美さん。そのため、義母が先にお見舞いへ行くと……車椅子に乗ったパパの姿が。ようやく身体を動かせるようになったと言うパパが、娘ちゃんとM美さんを心配すると義母は……? 義母が面会の様子をママに報告すると… 「娘ちゃんはM美さんと過ごしているわ。それでM美さんが事故は自分のせいだからあなたと顔合わせられないって言うのよ……」「M美そんなふうに言ってるの? 事故がM美のせいだなんてこれっぽっちも思ってないよ」 「えぇ…罪悪感が凄く強いみたいで……でも娘ちゃんの世話を頑張りたいって言ってたわ。母親としての責務を、今度こそ果たしたいって言ってくれたの」 「そうなんだ。それはよかったけど……今すぐ病院を出られないのがもどかしいよ。事故に遭って初めて、どんなに健康が大切だったかわかったんだ」早く退院したいパパの気持ちを慮り、「無理をしないで」と言う義母。 「うん……M美に伝えてくれないかな。渡したいものがあるって」渡したいものの詳細を聞けないまま、あっという間に面会の時間が終了しました。 その後、義母が面会でのパパの様子をM美さんに報告。パパがM美さんに渡したいものがあると言っていたことを伝え、娘ちゃんとお見舞いへ行くことを提案してくれました。義母の言葉を聞いて、M美さんは病院へ行く決心をしました。 そして、パパと面会する当日。義両親が車で迎えに来て、パパが入院している病院へM美さんと娘ちゃんを送ってくれました。病院内へ入ると、前回来たときよりも苦しくないものの、やはり過去のトラウマの影響で少し緊張しているM美さん。パパはどんな様子だろう……会うのが怖い……M美さんがそう思っていると……? 義母の提案を受け入れ、パパに会いに病院へ行って事故のことを謝る決心をしたM美さん。一方のパパは、事故の責任はM美さんにはないと否定。さらに「渡したいものがある」と言っていますが……何を渡すのでしょうか? 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月10日SNS映えのために散財した過去を振り返って反省し、M美さんは娘ちゃんとの大切な時間に気づくことができました。そこに、義母から電話が鳴り……出てみると、パパと面会できるようになったという知らせでした。しかし、自分の責任でパパが事故にあったというM美さんは会わせる顔がないと言い、義母が先にお見舞いへ行くことになったのですが……? 義母が事故後初めてお見舞いへ行くと… 「私だって本当はパパに会いたい……うぅ……」「まーまいちゃいの?」涙を流すM美さんを心配する娘ちゃん……。 一方病院では、義母がパパの面会に訪れていました。「母さん……」義母の目の前に訪れたのは、車椅子に乗ったパパ。 「あ……T男……!生きている……本当によかった! 身体はどう!? かなり痛む?」「熱がずっと続いて大変だったけど、何とか身体を動かし始めてるよ。娘ちゃんはどうしてる? M美には連絡した?」 娘ちゃんとM美さんを心配するパパに義母は……? ひどい事故だったようですが、車椅子で移動できるほど回復したパパ。M美さんは、今にも死んでしまうのでは……と思ってしまうようなパパの顔しか見ていないので、面会できるほど回復したと言われても心配でしょうし、会いたいですよね……。M美さんにも元気になっているパパの姿を見せて安心させてあげたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月09日義母からパパのけがの状況を聞き、安心したM美さん。すると義母に「娘ちゃんはどうする?」と聞かれ……M美さんが娘ちゃんを頑張って育てると決心し、義母も信じて応援してくれることになりました。さらに、折り紙を買いに訪れた100円ショップでは、SNS映えのために散財した過去を振り返って反省し、娘ちゃんとの大切な時間に気づくことができました。そんなM美さんが家に帰って娘ちゃんをやさしく抱きしめていると、義母から電話が鳴り……!? ママがお見舞いに行けない理由は… 「もしもしM美さん? T男との面会だけど、●日からできるって! お見舞いに行けるわよ!」「はい! あ……いえ……。あの……お義母さんが先に行ってくださいませんか?」「えっどうして!?」お見舞いへ先に行かない理由がわからず、驚く義母。 「T男さんは私のせいで事故に遭ったも同然です……私はどんな顔でT男さんに会えばいいんでしょうか?」「そんな風に思わなくていいわよ。事故だって相手の車が反対車線からぶつかってきたって話だし……」「T男さんもそう言ってくれるだろうというのは私にもわかるのです。でも私がそれに甘えて良い立場なんでしょうか……」義母に言われても自分を責めるM美さん。 「わかった。先に行ってあの子の気持ちを聞いてくるわ。事故はあなたのせいじゃないから、そんなに思い詰めないで」義母から慰められたM美さんですが……? 自分のせいでパパが事故に遭ってしまったと未だ自分を責めるM美さん。誰にどんなに慰めてもらっても、この気持ちは消えないかもしれません……。義母が代わりにパパの気持ちを聞いてくれるとのことですが……皆さんはパパがだったらどう答えますか? 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月08日パパの意識が戻ったことを病院側が義母へ、義母はM美さんへ連絡しました。義母が病院へ行ってパパのけがの説明を受けると……M美さんに電話で共有しました。後遺症も残らないと聞いて安心したM美さん。すると義母は「娘ちゃんはどうする?」と聞いてきて……? ついにママが自分で育てると決心 「あ……娘ちゃんは……私に任せてもらってもいいでしょうか……」娘ちゃんの頭をなでながら義母に答えるM美さん。 「今までずっと預けていて、今更都合の良いことを言っているのは自分でもじゅうぶんわかっています。でも……今度こそ母親としての責務を果たしたいです……!」「こんな言い方……間違えているかもしれませんが……パパがリハビリを頑張るように、私も心のリハビリに取り組みたいんです!」 「わかったわ。私はM美さんを信じて応援する。でもつらいときは無理しないで、遠慮なく頼ってね」「ありがとうございます……!」涙を流して義母にお礼を言うM美さん……。 義母との電話を切った途端、パパとの電話だと勘違いしていた娘ちゃんが、「わー! 娘ちゃんももしもし! パパもしもししたいー!」そう言って泣き出してしまいました。 「ごめんね……そうだ、そのかわり折り紙買いに行こうか。パパに手紙を書こうよ」なんとかなだめるM美さんがそう提案すると、「……うん」娘ちゃんは我慢して泣くのをやめました。 娘ちゃんと100円ショップに訪れたM美さん。「なんだか……久しぶりだなこういう店に来るの……」SNSのためにおしゃれな小物を買い漁り、散財した過去を思い出しました。 娘ちゃんと折り紙を選びながら、小さな一つ一つの幸せなことに気づいていなかった……バカだったな……こんな大切な時間があっただなんて……そう反省して買い物を済ませました。 パパが仕事から帰ってくると思っている娘ちゃんにM美さんは、「パパはね、おけがで病院にいるよ。早く帰ってこられるようにお手紙書いているんだよ」と説明しました。 「ママはずっといっちょ? 娘ちゃんといっちょ?」「ママもずっと一緒かな……?」娘ちゃんをやさしく抱きしめながら答えるM美さん。すると義母から電話がかかってきて……!? M美さんが娘ちゃんを頑張って育てると決心し、義母も信じて応援してくれることになりました。義母の寛容さがありがたいですね。さらに、娘ちゃんのために訪れた100円ショップでは、過去にSNS映えのために散財したことを思い出したものの、同じ過ちを繰り返すことなく、むしろ娘ちゃんとの大切な時間に気づくことができました。M美さん、確実に変わり始めていますね! 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月07日「会うのが怖い」と言っていた娘ちゃんを連れ、家に帰ったM美さん。娘ちゃんの寝顔を見ながら、成長をそばで見守れなかったことを謝り、いつの間にか隣で眠ってしまいました。真っ暗闇の世界を彷徨っていたパパを現実世界へ引き戻したのは、M美さんの「戻ってきて」という大きな声でした。パパの意識が戻ったことを病院側が義母へ連絡し……? 涙を流して義母の知らせを聞いていると… ※個人特定を防ぐため、怪我の詳細は伏せております。 義母にかかってきた病院からの電話は、パパが意識を取り戻したことを知らせるものでした。「早速M美さんにも知らせないと!」M美さんに電話をかける義母。「もしもし! どうされました!?」「M美さん! ごめんなさいねこんな朝早くに! 今病院から連絡があって、 T男が目を覚ましたって! その後はまたすぐに寝ちゃったらしいけど、もう大丈夫でしょうって!」うれしい連絡に涙を流して喜ぶM美さん。「本当ですか! 良かった! ……本当に奇跡みたいです!」 パパの怪我の話を聞けるのはひとりだけのため、義母が病院へ行くことに。 「T男さんの場合、両脚のほかに××と××も骨折していて、しばらくはかなり不便ですが、幸い脳の検査も異常なし。全治●カ月程度と思われます」「あぁ! ありがとうございます!」安心して泣きながら喜ぶ義母。 メモを取った義母は、医師から聞いた話をM美さんに共有しました。「……と言うことらしくて、私たちは一度家に帰ってT男の荷物を準備してくるわね」涙を流しながら話を聞くM美さん。「では後遺症も残らないんですね! 良かったです!」「ええ。もう早速リハビリが始まるそうなの」「えっ! もうですか!」 「これからあの子も大変ね……あとそれと娘ちゃんはどうする? M美さんの体調次第で決めてもらえたらいいと思って……」そう言われたM美さんは……? パパはひどい怪我だったようですが、後遺症もないと聞いて一安心ですね。娘ちゃんを自分の家に連れて帰ったM美さんですが、SNSにハマってからはそればかりで前日まで義両親の元に預けていた状態……。M美さん自身も不安な気持ちがあるかもしれませんが、娘ちゃんのためにもパパが戻るまで頑張って育てて欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月06日手術室から病室へ運ばれていくパパの姿を見たM美さんは、お守りとして持ってきた娘ちゃんの絵を掲げ、「家族のために……必ず戻ってきて!」と叫びました。パパの姿が見えなくなると、義母とM美さんは、震えて涙が止まりませんでした……。M美さんは自宅へ、義父母はホテルに泊まることに。すると、「会うのが怖い」と言っていた娘ちゃんを連れて帰る申し出を義両親にしたM美さん。娘ちゃんの寝顔を見ながら成長をそばで見守れなかったことを謝り、M美さんは寝落ちしてしまい……? 「戻ってきて!」妻の声で目をさますと… 「何だここは……何も見えないぞ。誰か……誰か……」真っ暗な闇のなかをさまようパパ。 すると誰かがパパを呼ぶ声が……「M美の声か!? おーい! M美! どこだー! 何も見えないぞー!」M美さんが一生懸命娘ちゃんの絵を見せて近くにいることを伝えているのですが、パパには聞こえません。 すると……「戻ってきて!」頭に響くほどのM美さんの大きな声が聞こえました。 その大きな声がきっかけでパパは意識を取り戻し、目を覚ましました。目に映るのは知らない天井。 病院のスタッフが、パパが目を覚ましたことに気づき、パパがいるのは病院だと教えてくれました。 病院にいることに驚くパパ。喉が渇いて水が欲しいのに声がうまく声が出せません。それに気づいた病院のスタッフは、「あ、水ですか? すみません、今はまだ飲めないんですよ。すぐドクター呼びますね」と言って医師を呼んできました。「意識が戻られましたか! よかったです! ご家族に連絡しておきますね!」 ドクター……? 家族に連絡……? どういうことだ……。未だ状況を理解できず、混乱しているパパ。体が重くて動かず、眠くなって再び寝てしまいました。 一方、パパが目覚めたことを知らない義母は、どうにか助かるように祈りを捧げていました。すると病院から電話が……。こんな朝早くに電話だなんて……悪い知らせなの!?「もしもし……はい! ……はい! 本当ですか!」義母の声に義父も驚き……!? M美さんの声のおかげで真っ暗闇の世界を抜け出し、パパは目を覚ましました。しかし、事故に遭ったことを忘れてしまったのか、病院にいることなどを理解できていない様子。これからどうなるかはわかりませんが、とりあえず一命を取り止めたようでホッとしましたね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月05日無事に到着した義母と一緒に医師から言われたのは、「今夜が山」という信じがたい言葉。さらに、手術を終えたパパが病室へ運ばれるのに、近づくこともできないと言われ……運ばれていくパパの姿が見えました。パパの意識を取り戻すため、お守りとして持ってきた娘ちゃんの絵を掲げ、遠くてもパパの耳へ届くように叫んだM美さん。「娘ちゃんのために、家族のために……必ず戻ってきて!」そのままパパの姿が見えなくなり、義母とM美さんは、震えて涙が止まりませんでした……。 ママが義両親へ泣きながら謝罪… 「あなた……戻ってきたわよ」「T男は!? どうだった!?」「詳しい事は車に乗ってから話すけど、かなり悪いかもしれない……とりあえずM美さんを自宅まで送って、私たちはホテルにでも泊まりましょう……娘ちゃんは?」 「寝ているよ。もう夜中だから無理もないね」「あの……もし可能なら……今日は娘ちゃんも連れて帰ってもいいでしょうか……」「もちろんよ! 娘ちゃんはあなたの子なんだから!」突然のM美さんの申し出に驚くものの、快く了承する義母。 「ありがとうございます……お義母さんお義父さん……それに今までのことも……たくさんご迷惑をかけてすみませんでした……」泣きながら謝罪し、お礼を言うM美さん。 寝ている娘ちゃんを抱っこして、義両親と別れたM美さん。こんな私なのにやさしく接してくれる……普通なら呆れられて見捨てられてもおかしくないのに、なんてありがたいんだろう。 「それにしても娘ちゃん……重くなったね……ごめんね……ママなのにそんなことさえ知らなかったなんて」娘ちゃんの寝顔を見ながら謝るM美さん。 「ママが間違えていた……あなただけは愛に溢れた子ども時間時代を送って欲しい」そう言って娘ちゃんに寄り添いながら寝落ちするM美さん。 朝になると、義母から突然電話が鳴って……!? 「会うのが怖い」と言っていたM美さんが、自ら義両親へ娘ちゃんを連れて帰る申し出をしました。自身が虐待を受けていた過去から、人との関わり方を学べなかったため、今になってようやく義両親のありがたさに気づき、娘ちゃんとの関わりを大切にしようと思えるようになったM美さん。義母からの電話、悪い知らせではないと良いのですが……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月04日病院のスタッフからパパのひどい怪我の内容を聞き、「夫は助かりますよね? 死んだりしませんよね?」とM美さんが質問。しかし、「詳しい説明は後で」と言われ、ただ待つしかないM美さんは自分のせいでパパが事故に遭ったと責め始め……パパが「“自分なんか”と卑下しないで」とやさしく気遣ってくれましたが、それは夢でした……。義母が無事に到着し、医師から言われたのは「今夜が山」という信じがたい言葉。さらに、手術を終えたパパが病室へ運ばれるのに、手を握ることはおろか近づくことさえも感染症対策のために許してもらえないと説明されると……? パパのひどい顔色を見たママは… 「……あれはパパ!」 パパに気づき、義母とM美さんが近寄ろうとすると……「お気持ちわかりますが、近寄らないでください!」医師から止められました。 遠くから少し見える程度でも、はっきりわかるほど悪い顔色。 あんなに……人形みたいな顔色……本当にこのまま帰ってこないんじゃ…そう思ったM美さんは、いてもたってもいられませんでした。 「……そんなの絶対ダメ!」「パパ! これを見て! 娘ちゃんの絵だよ! 私たち近くにいるんだよ!」「娘ちゃんが大好きなパパは世界であなただけなんだよ! 娘ちゃんのために、家族のために……必ず戻ってきて!」M美さんの声がパパに届いたかどうかわからないまま、姿が見えなくなってしまいました。 「私に死ぬなって言ったじゃない……」義母とM美さんは、震えて涙が止まりませんでした……。 パパの意識を取り戻すため、遠くてもパパの耳に届くように叫んだM美さん。パパの顔色は遠くから見ても悪いのに、近寄ることも、手を握ることもできないなんて……つらいですね。何もできないもどかしい状況ですが、パパが回復することをみんなで願うしかありません。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月03日病院に着くと、パパは緊急手術中のために専用のロビーで待つように言われたM美さん。「私が怯んでいる場合じゃない!」と震えながらついにトラウマだった病院のなかへ足を踏み入れました。過去のトラウマから呼吸が荒くなり、しゃがみこんでしまうM美さん。しかし、病院のスタッフからパパのひどい怪我の内容を聞き、「夫は助かりますよね? 死んだりしませんよね?」と質問。しかし、「詳しい説明は後で」と言われ、ただ待つしかないM美さんは、自分のせいでパパが事故に遭ったと責め始めて……? 夢のなかで会ったパパに懺悔 「M美、いつかも言ったけど、“私なんて”って言わないで」「決して自分を卑下しないで。ね、約束だよ」そう言い残して消えてゆくパパ……。 「あ……パパ……待って! どこに行くの!? 私たちを置いて、どこかに行ったりしないで……!」「今更遅すぎるかもしれないけれど、私は自分がしてきたことを本当に後悔しているの!いいねのためにパパの夢まで犠牲にして……!SNSより大事なのは家族なのに!」「もう二度とバカげた誘惑に惑わされないから! だから行かないで! ……お願い!」 パパに向かってM美さんが必死に叫んでいると……「M美さん! しっかりして! 大丈夫!?」目の前にはパパではなく、義母の姿が……。 「大丈夫よ、私たちも今着いたところなの。ちょうど先生がいらっしゃったわ」「ご苦労様です。T男さんですが、出血がかなり多く……今夜が山だと思われます」「そんな……そんなに悪いんですか……!?」ショックを受ける義母とM美さん。「後は本人の生命力です。今から移動しますので、奥のほうにご本人が見えるかもしれませんが、感染症の件もあるので近寄らないでください。」 「近くにいるのに手も握ってやれないなんて……!」「こんなのあんまりだわ……事故に遭ったのが私だったらよかったのに……!」「そんなこと言っちゃだめ! 今私たちができるのはあの子を信じることだけ! あの子は小さなころから体が強かったわ! 絶対に大丈夫よ!」そんな2人のもとにパパが運ばれてきたのですが……!? 自分を責めるM美さんを夢のなかでやさしく気遣ってくれるパパ。そんなパパに懺悔するM美さん……。義母も無事に到着し、医師から告げられたのは「今夜が山」という信じがたい言葉でした。近くへ行って手を握ることも許されないなんて……ツラいですよね。義母の言うように、パパの回復を信じて待つしかありません……! 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月02日義母から電話でパパが事故に遭った報告を受けたM美さん。突然のことに現実を受け入れられないM美さんに義母が「病院に行って様子を見てくれないかしら……」とお願いすると……「行って確かめてきますから、慌てないでください……きっと間違いですよ」そう言って電話を切ったM美さん。事故だなんて絶対嘘だと思いながらも、娘ちゃんの絵をお守りとしてカバンに入れ、T男さんが搬送された病院へ向かいました。通常の診療時間が終わり、チャイムで来院を知らせるM美さんでしたが……? 「助かりますよね?」ふらつきながら質問すると… ※個人特定を防ぐため、怪我の詳細は伏せております。 「私は家族で……妻なんです!」M美さんがそう告げると、「少々お待ちください。……あぁ、T男さんですね。はい、〇〇市から搬送されて現在緊急手術中です」 「き、緊急手術……! 本当だったの!? まさか……パパがどうして……!」慌てふためくM美さん……。「担当者が参りますので、ご家族は専用ロビーでお待ちください」「待って! 手術ってかなりひどいんですか!? 夫はどういう状態なんですか!?」「すみません。受付では詳しいことがわかりかねますので、院内でお待ちください」 「病院の中で…!」一瞬たじろぐM美さんでしたが……「私が怯んでいる場合じゃない!」震えながら病院のなかへ足を踏み入れました。 過去のトラウマから苦しくなり、呼吸が荒くなるM美さん。M美さんがロビーへ進むと、病院スタッフから声をかけられました。「すみません、T男さんのご家族でしょうか!? 恐れ入りますが、こちらの書類に記入していただけますか?」「あっ! 大丈夫ですか? 気分が悪い!?」 「いえ……大丈夫です。ちょっと病院の匂いとか雰囲気が怖くて……」「それよりパパは……夫は大丈夫なんでしょうか!? 手術って……どういう状態なんですか!?」自分のことより、パパの容体を心配するM美さん。 「怪我の状態ですが、まず両足の開放骨折、それに膀胱が破裂しています。頭部にも裂傷があり、出血がひどい状態で……」「ひっ……何でそんなことに! 夫は助かりますよね? 死んだりしませんよね?」 「詳しい説明は手術後に執刀医からありますので、今はお待ちください。何かあったらインターホンで呼んでください」「……はい分りました」「私のせいだ……私がこんなだから事故が起こった……私なんかのせいでパパにもしものことがあったら……」自分を責める M美さんですが……? 頑なに病院を拒否してきましたが、ついに勇気を出して病院のなかへ入りました。息が荒くなるほど苦しいのに、パパの心配をするM美さん。しかし、手術が終わらないと病院スタッフも確かなことが言えないため、「助かりますよ」「大丈夫ですよ」という返事がもらえません……。パパの事故を「私のせいで……」と自分を責めるM美さん。以前娘ちゃんが間一髪で事故を回避できた際、「もし事故に遭っていたらスマホが触れなくなるところだった」と異常な思考回路になっていましたが、今はスマホを気にする様子がありません。もしかしたら普通の感覚に戻ってきているのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年10月01日SNSのアカウントが復活したことで辞める決意が揺らいだM美さんでしたが、「でも、それより大事なのは私の家族だ!」と、見事に吹っ切りました。すると突然スマホが鳴り……かけてきたのは義母でした。パパが事故に遭ったことを知らせる義母ですが、M美さんは突然のことに現実を受け入れられません。「○×病院に行って様子を見てくれないかしら……?」と言う義母に、M美さんの返事は……? ついに避けて来た病院へ…! 「○×病院ですね? とりあえず行って確かめてきますから、慌てないでください……きっと間違いですよ」そう言って電話を切ったM美さん。さっきまで一緒に笑って……事故だなんて絶対嘘だよ。 「早くお義母さんを安心させなきゃ」と急ぐM美さん。「娘ちゃんの絵もお守りに持って行こう。絶対に何事もありませんように……!」 T男さんが搬送された病院に着いたM美さん。「すっかり夜だ、急がないと!」通常の診療時間が終わり、チャイムで来院を知らせるM美さんでしたが……? 少し前まで同じ部屋で一緒に笑っていた人が事故に遭うなんて……信じられませんよね。しかし、不安になっている義母のためにも、トラウマになって拒否していた病院に行く決心をしたM美さん。病院の入り口のチャイムまでやってきましたが……無事に中へ入れるのでしょうか? パパの容体も気になりますね……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月30日自分で物事の判断がつかないことが多いというM美さんに、「これからは俺が気をつけるし、M美を守る」と過去に約束していたパパ。その約束を守れなかったことを悔い、病室で眠るパパの目から涙が流れていました。一方のM美さんは……「私の大事なアカウント……」と、復活したSNSのアカウントを眺め、辞める決意が揺らいでいました。しかし、「でも、それより大事なのは……私の家族だ!」と、M美さんがもう一度“SNS依存からの脱却”を心に決めたとき、突然スマホが鳴り……!? 突然の電話は夫の事故の知らせで… 突然の着信で、発信者を確認せずに電話に出たM美さん。「もしもしM美さん!? ごめんなさいね、急に。実はさっき警察から電話があって、T男が事故に遭ったらしいの!」「病院に運ばれたそうなんだけど、詳しい容体がまったくわからないの! 私たち、今そっちに向かっているわ!」「えっと……お義母さん……それ何かの間違いじゃないでしょうか? T男さん、さっきまで一緒にいましたよ? それが事故だなんて……」突然のことに状況を受け入れられないM美さん。 「高速が渋滞している! この調子だと2時間以上かかるぞ!」「お願い……M美さん…○×病院にT男が搬送されたそうなの。行って様子を見てくれないかしら……? 気が気じゃなくて……」不安から涙を流す義母にM美さんの返事は……? 突然の電話は、義母がパパの事故を知らせる内容でした。急な事態をうまく飲み込めないM美さん……無理もありません。義両親が病院へ早く行けないため、様子を見に行って欲しいと頼まれたM美さん。しかし、娘ちゃんのお股に異常が出た際も、SNS依存を診てもらった方がいいとパパに病院の受診を促されたときも、過去の実母のトラウマから拒否しています。そんなM美さんは果たして病院へ行けるのでしょうか……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月29日対向車とぶつかって事故に遭ってしまったパパは、過去の記憶をさまよっていました。宙に浮いた現代のパパが地上を見下ろすと、知らない男性に誘導されたM美さんが、詐欺まがいの美術品購入の契約書にサインしていました。しかし、地上に現れた過去のパパが、クーリングオフ制度を利用して解約ハガキを送ると男性に伝え、その場を去りました。「詐欺まがいのセールスに引っかかっちゃダメだよ」というパパに謝るM美さん。すると「大丈夫だよ。これからは俺が気をつけるし、M美を守るからさ」とパパがやさしく言うのですが……? 夫の事故を知らない妻は… 「ホント……私、自分で物事の判断がつかないことが多いからさ。そうしてくれたら助かるよ。ありがとう」 「そうだ……俺が守るって言ったんだ……それなのに……M美があんなことになったのは全部俺のせいじゃないか……」過去の約束を守れなかったことを悔い、落ち込むパパ。病室で眠る現実のパパも、涙がすーっと流れていました。 そのころ、M美さんは……「私のアカウント……とても大事なアカウント……」復活したSNSのアカウントに、辞める決意が揺らいでいました。 しかし……「でもそれより大事なのは……私の家族だ!」「私はもう道を間違えない……! 大切なものを二度と見失わない!」M美さんがもう一度“SNS依存からの脱却”を心に決めたとき、突然スマホが鳴り……!? パパは事故の現場から救急車で搬送され、今は病室にいる様子。その一方、M美さんは気持ちが大きく揺れたもののSNS依存から抜け出し、家族のためにもう一度辞める決意を新たにしました。依存症や中毒とまでいかずとも、夢中になってハマったものなら「少しだけ……」と言ってしまいがちですよね。M美さんには大事なものを見失わず、このまま頑張ってほしいですね! 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月28日結婚の挨拶で義実家へ行った際、仲が良い義両親を見て暗くなってしまうM美さん。そうとは知らず浮かれてしまっていたことを後悔するパパ。M美さんの過去を知った今、「今度こそもっと家族に寄り添ってやり直すんだ」とパパが決意を新たに前を向くと……対向車線からはみ出て走ってくる車が……。パパがとっさにハンドルを切ったものの間に合わず、対向車とぶつかって車が大破! パパが事故に遭ってしまい……!? 結婚前に夫が「妻を守る」と約束 「あれ? 体がふわふわ浮いてる……ここはどこだ? 事故はどうなった!?」 宙に浮いたパパが地上を見下ろすと、M美さんと知らない男性が会話していました。 「何だ? 何の話をしてる? おーいM美が困ってるだろ」「わ、待て、何にサインしてるんだ? M美、やめるんだ!」宙に浮いたパパが一生懸命声をかけても、M美さんには聞こえていません。 「ちょっとすみません!その人は俺の婚約者ですが、何をしているんですか?」地上にもうひとりパパが現れました。どうやら事故にあったパパは、過去の記憶をさまよっている様子。 「婚約者様ですか。実はそこのギャラリーで美術品の販売をおこなっていまして……いやー大変おめが高く、たった今ご契約を頂きました」M美さんがサインしていたのは、美術品購入に関する契約書でした。 パパが契約書を見せてもらうと……「は、85万のローンだって!? そんなめちゃくちゃな!!」驚きの契約内容が記されていました。「もう契約しちゃったので……今からキャンセルするなら解約手数料がかかってしまいますので……そこはご了承くださいね」 「断りきれなくてつい……どうしよう」涙を浮かべるM美さん。するとパパが……「何言ってんですか。クーリングオフ制度ってのがあるんですよ。申し訳ないですけど後で解約ハガキ送りますね」そう言ってその場から立ち去りました。 「あんな詐欺まがいのセールスに引っかかっちゃダメだよ」「ごめん……投資になるとかいろいろ言われちゃって……断れなくて」謝るM美さんにパパは……「大丈夫だよ。これからは俺が気をつけるし、騙されそうになっても俺がM美を守るからさ」とやさしく言うのですが……? パーソナリティ障害で物事を自分で判断することが難しかったM美さん。強引なセールスに押し切られ、詐欺まがいのひどい内容の契約書にサインしていた過去が明らかになりました。昔から騙されやすく、そんなM美さんを守ると約束していたパパ……。M美さんのためにも、事故の状況がひどくないことを願います……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月27日今までM美さんへ無神経なことをしていたかもしれない、と過去を思い出すパパ。付き合ったころ、幼少期の話をすると「いい思い出がないから、あんまり思い出したくない」と暗い顔で答え、さらに結婚の挨拶にM美さんが義実家へ行ったときも……実家と連絡を取っていないこと、通信制高校を卒業して、ずっと1人で生きてきたことを義両親へ打ち明けました。すると義母は「そんなこと気にする必要、まったくないのよ」と励ます言葉をかけ、M美さんを受け入れました。そんな2人のやりとりを見て、うまくやっていけそうだと思っていたT男さんでしたが……? 「今度こそ」と思った矢先…!? 「どうだった? 緊張した?」「うん……出してもらったお菓子の味もわからなかったくらい!」「すごく良い家庭で育ったんだね。ご両親も良い人たちで……私の家とは全然違って……びっくりしちゃった」「あはは。うちの両親仲良くて、たまにこっちが恥ずかしくなるんだよね。でもこれから俺たちもそんな家庭を築いていけたらいいなって思うんだ」T男さんの言葉に「そうだね」と、暗くうつむくM美さん。 そんな過去を思い出し、M美さんの過去を知らずに浮かれていた自分を責めるパパ。 「今度こそ……今度こそもっと家族に寄り添ってやり直すんだ」パパがそう決意を固め、家に帰ろうとしていると……対向車線からはみ出てきた車がパパの車にぶつかり……!? 仲が良い義両親を見て、虐待する実母と比較し、暗くなってしまうM美さん。そうとは知らず、能天気に浮かれていたパパ……M美さんの過去を知らないので仕方ないのですが、やはり自分を責めずに入られません。そんなパパが事故に遭ってしまいました……。パパの無事を願わずにはいられません。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月26日アカウントが復活し、SNS依存をやめる決意が揺らぎ始めたM美さん。一方、パパは会社に寄ってリモートワークの資料を取り、家に帰ろうとしていると……かわいいうさぎの3人家族のぬいぐるみを見つけ、プレゼント用の購入しました。車へ乗り込むと、今までM美さんへ無神経なことをしていたかもしれないと過去を思い出すパパ。付き合ったころ、幼少期の話をすると「いい思い出がないから、あんまり思い出したくない」とM美さんは暗い顔で答えて……? 義実家へのあいさつでも、過去を伏せ… 「そ、そんなに話したくないの? じゃあ今度気が向いたときにでも聞かせてね……?」実家とよほど不仲……? それとも学校でいじめにでも遭っていたのかな……と、深掘りしなかったパパ。 さらに、M美さんが義実家へ結婚の挨拶に行ったときもそうでした。 パパに紹介してもらったM美さんは、「実は私は事情があって、実家と連絡をとっていません……! 通信制高校を卒業して、ずっとひとりで生きてきました。そんな私がT男さんと釣り合うのか……という意見も正直ありました。もし私との結婚がダメなら、遠慮なくおっしゃってください」過去を伏せつつ、あいさつしました。 しかし義母は、「そんなこと気にする必要、まったくないのよ。人間の価値は学歴や出自で決まらないとT男にも教えてきたわ。M美さんも胸を張って生きて」励ます言葉をかけ、そんなM美さんを受け入れました。 2人のやりとりを見て、うまくやっていけそうだと思っていたT男さんでしたが……? パパの目には“うまくやっていけそう”と映っていますが、娘ちゃんを義実家へ預けてビデオ電話した際、幸せそうな義実家を見るとM美さんは自分の実家を思い出し、惨めな気持ちになっていました。虐待を受けていた過去を知らないので無理もないのですが……M美さんはこのときから義実家に行ったり、やりとりしたりするのはつらかったのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月25日娘ちゃんへの愛情を忘れてないと思ったパパは、「気持ちが整ったら会いに来るね」とM美さんに伝え、帰っていきました。ひとりになったM美さんが「暗い過去には負けない!」と過去との決別を誓っていると、スマホの音が鳴り……SNSのサポートサービスから、「アカウントが復活した」というメッセージが届きました。過去のうれしかったSNSの反応を思い出し、SNS依存をやめる決意が揺らぎ始めたM美さん。一方そのころ、パパは会社に寄ってリモートワークの資料を取り、家に帰ろうとしていたのですが……? 帰宅途中、パパは過去を思い出し… 「雑貨屋……おもちゃ屋かな。あのぬいぐるみ、何だろう?」「か、かわいい…それにこのうさちゃんたち、家族だ。ちょうど俺たちみたいに。今度娘ちゃんとM美が会うときにプレゼントしたら、2人とも喜ぶかな!?」うさぎのぬいぐるみ3体まとめて買って、ラッピングをしてもらったパパ。「家族の再出発記念にピッタリだ!」 そう言って車に乗り込むと、パパは今日の出来事を振り返りました。 「それにしても……M美が小さいころ、ひどい虐待を受けていたなんて知らなかった……。俺は無神経な発言をしたことがあったかもしれない……」 パパはM美さんと付き合っていたころの何気ない会話を思い出しました。 「俺、小さいころはサッカー選手に憧れてたんだ。M美はどんな子どもだったの?」「子ども時代はいい思い出がないから、あんまり思い出したくないなぁ……」暗い顔でM美さんが答えると……? 娘ちゃんとM美さんが再会できる日のお祝いに、ぬいぐるみのプレゼントを購入した、いつでも家族のことを忘れないパパ。そんなやさしいパパも、事情を知らないがゆえに付き合っていたころはM美さんにとって辛い話題をしていたことが……。人には話したくないこと、触れられたくないことがありますよね。M美さんもパパから子ども時代の話を振られて、話せない後ろめたさなどがあり、辛かったかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月24日娘ちゃんのためにも“SNS依存を辞める”と決意表明したM美さんは、「落ち着いたら娘ちゃんに会いたい」とパパへお願いしました。すると壁に貼った絵を見て……「M美は娘ちゃんへの愛情を忘れてない。気持ちが整ったら、いつでも会いに来るね」とパパが答えてくれました。パパが帰り、再びひとりになったM美さんは「暗い過去には負けない。私は私の人生を歩めばいいんだ!」と、新たな決意を胸に前を向こうとしました。するとスマホの音が鳴り……? SNSから届いたメッセージを見ると… 「SNSのサポートサービスからだ……え!?」「アカウントが……復活した……!?」 「私の……アカウントが……いいねが……フォロワーが……戻ってきた!」「いや、ダメだ!SNS依存をやめるって決めたんだ!」「辞めるって……」 過去のうれしかったSNSの反応を思い出し、パパや毒親マンガの作者の前で辞めると誓ったM美さんの決意が揺らぎ始めました。 「いや……でも……メッセージをチェックするだけなら……フォロワーも心配してるかもしれないし……」辞めると誓ったはずのM美さんが、再びSNSに足を踏み入れようとしています。 一方そのころ。パパは会社に寄ってリモートワークの資料を取り、家に帰ろうとしていたのですが……? SNSアカウントが停止され、そのまま依存から抜けられるかと思いきや……最悪のタイミングでアカウントが復活してしまいました。せっかく娘ちゃんのためにもSNS依存を辞めると決めたのに、「少しだけなら……」と言っているM美さん……。もう一度“辞めたい・治したい”と思った気持ちを思い出してほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月23日女子事務員のイヤミがきっかけで、M美さんが勤務する会社の社員全員の前で公開告白をしたパパ。突然のことに驚くM美さんでしたが、周りのフォローもあって、交際がスタートしてめでたく結婚。そんな過去の話をパパが持ち出したのは……出会ったころに言った “学歴などで人の価値は決まらない”という考えは、今も変わっていないことを伝えるためでした。それを聞き、フォロワー数で人の価値を決めるなんてバカらしい考えだったと反省するM美さん。娘のためにも頑張ると決意表明したM美さんは、「落ち着いたら娘ちゃんに会いたい」とパパへお願いするのですが……? 夫の言葉に妻は思わず涙が溢れ… 「俺ね、これを見たとき思ったんだよ。M美は娘ちゃんへの愛情を忘れてないんだなって」壁に貼った娘ちゃんの絵を見つめながら話すパパ。「自分を見つめ直すのに遅すぎるなんてことはないよ、きっと。M美の気持ちが整ったら、いつでも会いに来るね」涙を流しながらパパの言葉を静かに聞くM美さん。 「俺もサポートするからさ。不安に思うことないよ、ね」パパの力強い言葉を聞いて、M美さんは涙を流しながらお礼を言いました。 パパが帰り、またひとりになったM美さん。「なんだか長い1日だったな……。お母ちゃんのことを思い出したのも久しぶりだった。ストレスを感じたら呼吸がしにくくなるのも、今思えば虐待からのトラウマだったのかもしれない……」「でももう暗い過去には負けない。私は私の人生を歩めばいいんだ……!」新たな決意を胸にしたM美さん。するとスマホの音が鳴り……? まだ別居中で離婚届はパパの手元にあるものの、M美さんがSNS依存などから抜け出すためにパパがサポートすると言ってくれました。何度も裏切ったのに、やさしい言葉をかけてくれるパパに、M美さん思わず涙が溢れていました。そんなM美さんのスマホに何かを知らせる通知音が……。ネット詐欺にあったばかりのM美さん……。何だか嫌な予感がします……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月22日パパがM美さんの会社に来る最終日。社員全員が集まり、パパが最後の挨拶を終えると「M美と会えなくなるのが寂しいんじゃないんですか? M美のことを好きなんでしょ?」と女子事務員がイヤミを言いました。女子事務員は、パパが慌てて「(M美さんを)好きじゃない」と、否定すると思っていたのですが……「好きですよ。実は今日、結婚を前提に交際を申し込むつもりでした」と、会社の人たちの前で堂々と言うパパ。突然のことに驚くM美さんでしたが、周りのフォローもあって、社員全員の前で交際がスタートする形になりました。公認の仲になった2人は結婚し、現在に至るのですが……? 娘のために頑張る、と誓うママは… 「あのとき言った言葉は今でもそう思ってる。“学歴や出自で人の価値が決まらない”って……SNSのフォロワー数だって同じだよ。そんなので人間の値打ちは測れない」「そ、そうね、そうだわ。フォロワー数で人の価値を決めるなんて……馬鹿らしい考えだった……」 パパに同席のもとおこなわれた、M美さんと毒親マンガの作者の電話が終わりました。「M美さん、焦らないで大丈夫ですよ。こうやって何らかの形で“気づき”を得られただけでも大進歩です! のんびりゆっくり休憩しながらいきましょうね」 「……はい。娘のためにも頑張ります!」 毒親マンガの作者に決意表明をしたM美さん。 「じゃぁおれも一旦職場に寄ってから帰るね。あんまり思いつめないでゆっくりしなよ」 「うん……あの……もし私の精神状態が良くなったら……また娘ちゃんと会える機会を作ってもらってもいいかな?」別居してから初めて“娘ちゃんに会いたい意思”を見せるM美さんでしたが……? パパが出会ったころの話を持ち出したのは、“学歴などで人の価値は決まらない”という考えは昔と変わらないと伝えたかったからでした。M美さんはフォロワーが増えたことがきっかけで友だちと疎遠になったり、見ず知らずの人に「フォロワー少ないでしょ」とマウントをとった過去を振り返り、反省しています。さらに初めて“娘ちゃんのために頑張る”や会いたいという意思も芽生えた様子。この気持ちを忘れずに頑張ってほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月21日「M美さんの努力は本物だから、自分を卑下しないで」と言うパパの言葉に少し照れながらお礼を言うM美さん。そんな2人を見て怒りに震える女子事務員は……「許さないわよ……」と何か企んでいる様子。そんななか、パパがM美さんの会社に来る最終日がやってきました。皆が集まり、パパが最後の挨拶をすると「M美と会えなくなるのが寂しいんじゃないんですか? M美のことを好きなんでしょ?」とイヤミを言う女子事務員。女子事務員は、パパが慌てて「好きじゃない」と否定すると思っていたのですが……? 社員全員の前でまさかの…!? 「……はい。好きですよ。M美さんのこと」「実は今日、結婚を前提に交際を申し込むつもりでした」会社の人たちの前で告白を宣言するパパ。 盛り上がる周囲に反して、女子事務員は、「は!? え!? 結婚!?」と、思惑が外れて動揺している様子。 「M美! お前はどうなんだ!」突然のことに驚くM美さんは、「私はその……交際とかよく分かりませんが、T男さんがいるなくなるのは寂しい気がします……」と、顔を赤くして答えました。 「バカお前! それが好きってことじゃねーかよ!」社員全員の前で交際がスタートする形になった2人。 「M美は自分のことはあまり話さないが、今まで苦労してきたと思う。T男君が支えてやってくれれば私も安心だ」会社公認の仲になった2人は結婚し、現在に至るのですが……? 意地悪な女子事務員によって図らずも付き合うことになった2人。順調に交際して結婚し、今は別居中……となっているのがなんだか切ないですね。パパが「出会ったころのこと、覚えてる?」と聞いてきたために昔の話をしていたのですが、なぜそんなことを聞いたのか、理由が明らかになっていません。パパの意図が気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月20日人の価値は学歴で決まらない、厳しい境遇でも努力して高校を卒業したM美さんを尊敬する……と女子事務員へ語るパパ。外へ出てしまったM美さんを探して見つけると……パパは、「M美さんの努力は本物だから、自分を卑下しないで」と伝えました。パパの言葉に少し照れながらお礼を言うM美さんでしたが……? ついに職場で会える最終日になり… 「許さないわよ……見てなさい……」M美さんとパパが仲良く話す様子を見て、怒りに震える女子事務員。 そしてパパがM美さんの会社に来る最終日。皆が集まり、パパが最後の挨拶をすると……「M美と会えなくなるのが寂しいんじゃないんですか? T男さん、M美のことを好きなんでしょ?」拍手をしながら皆の前でイヤミを言う女子事務員。女子事務員は、パパが慌てて「(M美さんのことを)好きじゃない」と否定すると思っていたのですが……? パパと会える最後の日だというのに、M美さんは「私には関係ない話」と言っていて、まだ“私なんか……”という考え方が抜けていない様子。そんなところに、女子事務員がふたりの仲を邪魔しようとイヤミを言ってきました。社会人にもなってこんな嫌がらせをするなんて……と思ってしまいますね。皆さんの周りでこんな人がいたとき、どう対処しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月19日女子事務員が「M美は実家と断絶してて、通信制高校卒業なんですって!」とM美をバカにして笑うと……「ダメなんですか?私の母もそうですけど」と言うパパ。さらに人の価値は学歴で決まらない、厳しい境遇でも努力して高校を卒業したM美さんを尊敬すると語りました。自信ありげに言い寄る女子事務員へ「私の母親も通信制高校の卒業なので……あなたとは合わないかもしれません」とパパが断ると、泣きながら女子事務員はその場を離れたのですが……? 自分を卑下する発言を聞くと… 外に出ていたM美さんがそろそろ戻ろうかと考えていたころ。 「M美さん!さっきはすみません!これよかったら食べてください。」M美さんを探して、お土産をわざわざ持ってきてくれたパパ。「ありがとうございます。いろいろ聞いたでしょ? 私なんかに構っても時間のムダですよ」 「はい、聞きました。それで、なおさらM美さんのことを尊敬しました」「“私なんか”だなんて言わないでください。他人になんて言われてもM美さんの努力は本物なのですから」「僕は両親から人間の価値は学歴や地位で決まらないと教えられました。どうか自分を卑下なさらないで」パパの言葉に少し照れながらお礼を言うM美さんでしたが……? 「自分を卑下しないで」と言ってくれるパパ。きょうだい差別をされ、虐待を受けて育ってきたM美さんですが、努力を認めてくれたパパの言葉はうれしかったのではないでしょうか。わざわざM美さんを探し出してお土産を渡してくれるのは、パパのやさしさか、好意からか……どちらなのか気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月18日パパとのやりとりを影で聞いていた女子事務員が、「あんたは釣り合わない。私がT男さんを狙う」とM美さんに宣言! そんなやりとりのあと、事務所へ手土産の差し入れをするパパが、「M美さんもよければどうぞ」と、M美さんに声をかけると……「M美はいらないんだって!」と言ってパパにくっつく女子事務員。そんな様子を見て、M美さんは、しばらく外へ出ることに……。「T男さんてM美みたいなのが好みなんですかぁ?」と女子事務員が聞くと、パパは「やさしくて真面目な人だから、尊敬してますけど」と戸惑いながら答えました。すると、「あの子、実家と断絶してて、通信制高校卒業なんですって!」とバカにして笑う女子事務員。それを見たパパは……? 人の価値は何で決まりますか? 「えっダメなんですか? 通信制高校。私の母もそうですけど」 「あっえっ!? そうなんですか!?」墓穴を掘って慌てる女子事務員。 「人の価値は学歴で決まりますか? 厳しい境遇でも必死に勉強して高校を卒業する……私は母やM美さんを尊敬しますが、その努力をバカにできるあなたは、どれほど素晴らしい存在なのでしょう?」 パパの言葉に青ざめ、女子事務員が言い訳しようとしますが……「そこそこ大きな企業に勤める私と、常務のご令嬢のあなたなら……うまくいくとお思いなんですよね。実に余る光栄ですが、あいにく私の母親も通信制高校の卒業なので……あなたとは合わないかもしれません」 女子事務員がM美さんに話していた内容は、どうやらパパに聞かれていた様子……。女子事務員はひど過ぎると泣きながらその場を離れたのですが……? 「学歴で人の価値は決まらない」と言うパパは、努力して高校卒業の資格を取得し、勤務態度が真面目で純朴なM美さんに惹かれている様子……。SNS中毒になって“人の価値はフォロワー数で決まる”と思っていた今のM美さんには、耳が痛いかもしれません。女子事務員に邪魔されず、うまくいってほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月17日初めてM美さんに話しかけたパパ。「やさしい人」「仕事のやる気がある人」と褒めてくれるパパに、M美さんは自分とは大違いだ……と卑下していました。そんなM美さんと会うたびに声をかけ、飲み物を渡してくれるパパは……笑顔で「かわいい」と言い、「からかわないでください!」と思わず照れるM美さん。しかし、そんな2人のやりとりを影で聞いていた女子事務員が、M美さんへ「あんたは釣り合わない。私がT男さんを狙う」と宣言! そんなやりとりのあと、パパが事務所に手土産を持って入ってきたのですが……? 女子事務員が実家関係と学歴を暴露! 事務所へ手土産の差し入れをするパパが、「M美さんもよければどうぞ」と、M美さんにもわざわざ声をかけました。 すると……「M美はいらないんだって! あの子はほっといて2人で食べましょ!」パパにくっつく女子事務員。 触らぬ神に祟りなし……M美さんはしばらく外へ出ることにしました。 「T男さんてM美のことをずいぶん気にかけてるみたいですけどぉ、ああいうのが好みなんですかぁ?」「え? 好み? いや……そういう話じゃなくって、やさしくて真面目な人だから……尊敬してますけど」女子事務員の質問に驚き、戸惑いながら答えるパパ。 「あの子のこと、ちゃんと知ってます? 実家と断絶してて、通信制高校卒業なんですって!」M美のことをバカにして笑う女子事務員を見たパパは……? M美さんに「T男さんを狙う」と宣言してきた女子事務員が、ついに動き始めました。 M美さんが実家と絶縁関係にあることや、通信制高校を卒業していることを陰で暴露……。プライベートでデリケートな問題も含んでいるのに、ひどいですよね。やさしいパパがどんな反応をするのか……気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月16日中学を卒業後、いくつか住み込みの仕事ができる職場を転々とし、M美さんがある建設会社で働いていたときのこと。M美さんがアリの行列を避けて荷物を積んでいるところを見たパパが感心し……数日後、初めてM美さんに話しかけ、自己紹介しました。「やさしい人」「仕事のやる気がある人」と褒めてくれるパパに、M美さんは自分とは大違いだ……と卑下していました。そんなM美さんと会うたびに声をかけ、飲み物を渡してくれるパパでしたが……? 学歴で女子事務員から見下され… 「ははっ“ほぎ”って! かわいい!」かわいいと言われ、「からかわないでください!」と照れるM美さん。 そんなやりとりを影で聞いていた事務の女の子が、「ねぇ、あんたさぁ○×社のT男さんと仲いいの?」とM美さんに話しかけてきました。 M美さんが慌てて否定すると……「じゃぁ狙っちゃおうかな? T男さんのこと! そこそこ大きい企業だし、悪くないわよね。あんた協力しなさいよ!」「常務(パパ)に聞いたけど、あんた通信制高校なんでしょ? T男さんと釣り合うわけないわよね? ちょっと褒められたからって調子乗るんじゃねえよ、バーカ!」 事務の女の子から何を言われても、口答えせず、謝るM美さん。そんなやりとりのあと、パパが事務所に入ってきたのですが……? 「かわいい」と言われて照れるM美さん、とても初々しいですね。そんなところに現れた女子事務員。通信制高校のことをバカにされたり、釣り合わないと言われても、ただ謝るM美さん……。虐待を受けているときに、逆らわないことや耐えて時間が過ぎるのを待つことを学び、こんなシーンでもその方法で身を守っているのが切ないですね……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月15日実家へ帰りたくなかったM美さんは、高校へは行かず、寮付きの就職先を先生から斡旋してもらいました。それでも寮の先輩からのアドバイスで、昼に働いた後は勉強して通信制高校を卒業し……その後もいくつか住み込みの仕事ができる職場を転々とし、実家に帰ることは二度とありませんでした。そんななか、ある建設会社でM美さんが働いているところをパパが見かけました。アリの行列を避けて荷物を運んで積んでいるM美さんに感心したパパ。数日後、初めてM美さんに話しかけ、自己紹介するパパでしたが……? 警戒していたのにいつの間にか… パパから渡されたジュースを警戒しながら飲んでいると……「先日もお見かけしたんです。アリを避けて荷物を積んでいましたよね? すごくやさしい人なんだなぁって、僕感激しちゃって!」無邪気に笑顔で話すパパ。 そんなパパを見て、M美さんは思わずジュースを吹き出しそうになりながら、「全ッ然! やさしいとかじゃなくて!」と慌てて否定しました。 小さいころにアリを食べていたから、今は殺さないようにしてる……なんて絶対言えない……。 そんなことがきっかけで、並んでジュースを飲みながら話をするパパとM美さん。M美さんの行動をひとつひとつ褒めてくれるやさしいパパに、M美さんは自分とは大違いだと思ってしまいます。 M美さんに会うたびに声をかけ、飲み物を渡してくれるパパでしたが……? 小さいころ、貧しくて空腹に耐えられずアリを食べていた……という過去があったからパパと出会えたと思うと、M美さんのつらい過去が少し報われたように思えますね。このころからやさしくて素直なパパ。M美さんはそんなパパに「私とは大違いだ」と思っています。自身の生い立ちから引け目を感じてしまうのかもしれませんが、自力で生活しているので自信を持って欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月14日