ずっと訪れたかった街へ梅雨が明けたのはつい先日だったように思いますが、いつの間にか8月を迎え、夏本番となりました。子供の頃であれば、永遠にも感じるような長い夏休みのある楽しい季節ですが、こちらをご覧下さっている多くの方は、つかの間の盆休みを心待ちに、今は通学や通勤のため暑い日々を乗り切っているのではないでしょうか?難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年08月04日突然ですが、付き合っている彼とは普段何をしていますか?一緒に生活をしている人は家事を分担したり、家庭を作る行動をしているかもしれませんが、付き合い始めたばかりの人などは、あくまでも彼と会うことを目的としたデートばかりになっているのではないでしょうか?もちろん、会うのを目的にするのは悪いことではありませんが、それはあくまでも男女の異性的部分での繋がりです。彼とこの先ずっと一緒にいたい、人生を共にしたいと思うのであれば、それだけでは難しく共通の趣味が必要。共通の趣味があることでその繋がりは同性的な部分にまで広がり、ひいては交際が長続きすることになるでしょう。熟年夫婦では、共通の趣味があるカップルの方が圧倒的に離婚率が少ないことからも趣味を持つことの重要性がわかります。同性と仲良くなるときのプロセスを考える子供の頃からの幼馴染みではなく、大人になってから頻繁に会うことを継続している友人がいると思います。その人と仲良くなったきっかけとして、多くの人が共通の趣味(具体的に何かを一緒に行うわけでなくても)を持っていることがあるでしょう。趣味の存在は会話の幅を広げ、お互いに熱中している場合は何時間でもその会話が続きます。共通項が無い人とは話題がなくなりがちですが、いくらでもコミュニケーションを取ることができます。しかもお互いに負担にならずに。これは男性も同じであり、何もない人とは仕事などの話や世間話しかしないものです。異性的な繋がりと同性的な繋がりが相乗効果を生む世間のカップルは、男女の繋がりしかないカップルと、共通の趣味があることで同性的な繋がりも持つカップルに分かれます。男性は概して仕事が忙しく、オフの日には自分自身が楽しめることも行いたいと考えますが、共通の趣味を一緒に行う友人としてのポジションも同時に手に入れることができるのです。もし他に魅力的な女性が現れていたとしても、今の付き合いを大事にする要素になるでしょう。本来、男女は志向が異なるものであり、男性に人気がある趣味ほど私たちには理解が難しいですが、彼が一人で、あるいは同性の友人と行うことにちょっと興味を持ってみる気持ちを大切にしていきたいものですね。
2017年08月01日相手を困らせるちょっと変わった質問オフィーリア (絵画)/画像リンク元:wikipedia中学の美術の教科書で見て釘付けになり、その授業の時間はずっと上の空で教科書を眺めていました。でも、『オフィーリア』の何が当時の私を釘付けにしたのか、それは未だに上手く説明できません。言葉では繋がれない絵画の世界「好きな絵」を聞いて、相手が考え込んでしまって、ちょっと間が空いて……となるのがこの質問をした場合のお決まりのパターンです。だから、私の中では案外、親しくない人にはできない質問だったりもします。しかし、聞いてみるといつもだいたいヘンな答えが返ってくるので、やっぱり面白い質問だなあと思います。以前、好きな絵とかが全然なさそうな知人の男性に聞いてみたところ、「山口晃」という答えが返ってきたので理由をたずねたら、「あなたがお土産に買ってきたクリアファイルがかっこよかったから」と言われたこともありました。山口晃という画家はその彼と名前の響きが似ているので、面白いかなと思って美術館で売っていたクリアファイルをお土産としてプレゼントしたのです。そうしたところ、どうもその山口晃の絵を気に入ってくれたらしい。なんか、そういうこともあります。絵を見ているとき、きっと私たちは、小説を読んでいるときや音楽を聴いているときよりも、言葉で繋がれないが故に孤独なのだと思います。そして私は、そんなふうにして孤独と孤独をぶつけ合わせることができるから、この質問が好きなのかもしれません。Text/ チェコ好き前回記事<人にとって「誰かと一緒にいたい」欲は三大欲求と同じ>もチェック!「さみしい」は、人間に備わっている三大欲求と同じ。では、「さみしい人間だと思われるのが嫌」は?
2017年07月27日夏フェスに「誰と行くのか?」は重要なのかby Alex Wong最近は、夏になると毎週のように各地でフェスが行われている。花火大会とかビアガーデンとか、夏の風物詩のひとつに追加され、一昔前と比較すると普段音楽を聴かないような人たちも見かけるようになった。今巷で流行っていて話題にあがるような夏フェスでは、「どんなアーティストが出るのか?」よりも、「誰と行くのか?」ということに重きが置かれている気がしている。好きな音楽を聴けるというよりも、恋人とか友達とか、特定の人と思い出を作るためのイベントになっているように思う。音楽という分かりやすいカルチャーを通じて、他人と同じ体験をする。一種の帰属意識みたいなものが生まれると、TwitterとかInstagramとか、SNSで自分と同じような趣味や価値観を持つ人を見つけやすくなるし、「同じ場所にいた」というだけで距離がぐっと近くなる。人との関わり合いをうっとうしく思っている人間がインターネットを使っていたのに、今は自分と似たような人を見つけるためのツールになったと勝手に思っている。否定する気は全くなくて、時代の流れなんだろうなあ、と思う。多分。どれだけ便利になっても、必ず寂しさはまとわりついている。自分の似た価値観の人にそばにいて欲しい、人に認められたい、特別だと思っている人に特別だと思って欲しい、みたいな感情は絶対になくならないんだろう。その感情をうまいこと埋めていくために、フェスとかSNSが利用されている。気がする。きっと。自信ないけど。なんとなく。客観的に見ていて。もう、なんか、ひとりでもいいや!今年は、フジロックとホステスオールナイターというサマーソニック内の深夜イベントにも行くつもり。恐らく、ひとりで。ひとりでフェスというと、一人で海外旅行よりもハードルが高いと思う。しかも深夜のイベントに一人で参加するのはそれなりに辛い。眠いし。周囲が大勢でわいわい語り合いながらご飯を食べている中で、一人ボーッとビールを飲んでいると「何やってんだろうな」と一瞬思うことだってある。でも、自分と同じような音楽の趣味をしている人を見つけて誘うのも面倒くさいし、仮に誰かと一緒に行ったとしても会場で別々に行動する時間が長くなるだろうと思うと、もう、なんか、ひとりでもいいや! と思ってしまう。音楽を好きな友人ならたくさんいるし、誰かしらいるだろう、という思惑もある。毎年フェスでしか会わない人も何人かいるけど、大抵話が盛り上がらない。でも、そういう人に会うのも楽しかったりする。誰かと行動しているとまた別の友人にばったり出会うこともある。知らない人同士を紹介するのもまあ面倒臭い。人と一緒にいることと、人に気を遣わず好き勝手にふらふらすることを天秤にかけた時、結局、自分勝手に行動することが勝ってしまう。夏フェスだけじゃなくって、旅行でもなんでもそうなんだけど……。]≫【番外編】あたそさんが外資系コンサルとランチデート!?誰かと一緒にいたいわけじゃなくて、音楽を楽しみたいだけ私にとって夏フェスは、夏に開催されるイベントの延長に存在しているものではなく、ライブの延長にあるものだった。ライブも大抵は上記の理由につき一人で行く。だって、音楽は誰かと思い出を共有するためじゃなくて、一人でいるために聴くものだと思っているから。好きなバンドやアーティストを見ることが第一の目的なのだから、別に誰と一緒にいようが誰が会場にいようがあまり関係ない。自分の中の思い出として、「好きなアーティストが出ている夏フェスに行った」以外のものにはならない気がしている。自分の好きなことをしたい、好きなところに行きたい、そう思った時に誰かの力を借りなければならないのはやっぱり少し大変だ。社会人になって、周囲の人と生活環境も時間の使い方も変化してくから、なおさら。私は誰かと一緒にいたい訳じゃなくて、音楽を楽しみたいだけ。そこに私以外の人間の意志はいらないと思う。有給休暇3日間ぶっこんで、明後日からフジロックに行く。ぎりぎりまで動かないタイプだから準備も終わっていないし、何見るか決まってない。でもやっと夏休みが始まってくれたような気がして、すごく待ち遠しい。Text /あたそ前回記事<「寂しさ」を他人で紛らわしたくない。でも「甘え」られさえすれば器用に恋愛できるのか?>もチェック!なんでも一人でできちゃう私が唯一できないこと、それは恋愛だ。
2017年07月25日今年3月からスタートした自宅で利用できる趣味学習サービス「Shummy」。料理や手芸といった趣味の講座を、プロが解説する動画で受けることができるんです♪自分の趣味について深く学びたい方も、これから趣味を見つけたい方も、ぜひ利用してみませんか?自宅で趣味の講座を受けられる!ShummyとはShummyとは、3月からスタートした、さまざまな趣味のプロの指導を動画で受けられる「趣味学習サービス」です。料理や手芸、ガーデニングといった趣味について、有名なスクールや専門家と協力して制作された講座の動画をオンライン上で見ることができます!動画は一講座2000〜3000円程度で、実際のスクールの受講料よりも安く動画が見られるのがうれしいポイント。また、Q&A機能や、オフラインのイベントによって、講師や同じ趣味を持つ人と交流ができるのも魅力です♪初心者にもわかりやすい丁寧な解説!講師や受講者に直接質問も♪さっそくLIMIAスタッフもShummyの講座をさっそく利用してみました!今回選んだのは、石橋かおりさんの「初めてでも絶対失敗しない!チーズケーキの作り方」講座。スタッフも大好きなチーズケーキですが、不器用なスタッフにはレシピ本の写真だけだと難しそう。。。というわけで、動画でじっくりチーズケーキの作り方を学んでみることにしました!画面右側には必要な道具や材料がまとめられていて、ここから購入することもできます。また、「相談する」タブをクリックすると、動画を見ながら質問を行うことも可能。講師や他の視聴者から回答をもらうことができます。講座では、一つ一つの作業が丁寧に解説されています。写真だけではわかりにくい動作も動画で見ることができるので、初心者にもやさしい♪再生速度も自由に変えられるので、じっくり見たいところは0.5倍速で、といったようなことも可能です。これならお菓子作りが苦手なスタッフでも失敗なくできそうです!各講座は複数のレッスン動画で構成されており、そのレッスン動画は1本あたり10分程度と、飽きることなく集中して見ることができるちょうど良い長さになっています。また、「リジューム再生機能」のおかげで、視聴途中でデバイスを変更しても、続きから見ることが可能!例えば、外出中にスマホで講座を受け、帰宅後にPCで続きから見ることもできます。初回した講座以外にも、ガーデニングや手芸、音楽など全部で7つのジャンル、30近い講座が提供されています。中にはプログラミングなど、今どきの講座も。どれも見た後はきっと挑戦したくなりますよ♪あの有名教室の講座も自宅で!オフラインでのイベントもShummyはニコンカレッジやル・コルドン・ブルーといった著名なスクールとの連携も行われています。近くに教室がなかったり、普段は通う時間がない方も、Shummyなら自分が好きな時に受講することが可能!また、Shummyではオンライン上での動画だけでなく、オフラインでのイベントの開催も行っています。4月に行われた第41回日本ホビーショーでは、実際に専門家指導の下でのワークショップが行われました。このように、趣味を学ぶだけでなく趣味を通してさまざまな人々と交流することができます♪興味のあるスクールや専門家の講座を受けてみたい方はもちろん、これから趣味を見つけたいという方も、ぜひShummyを利用してみてはいかがでしょうか!Shummyの講座を見てみる♪筆者profile名前:メロンソーダLIMIA公式ライター。宮城県仙台市出身の大学生。現在はお昼にバイトをしながら心理学をお勉強中。好きな飲み物はもちろん芋焼酎だよ♪
2017年07月24日第19回:「一人暮らしはタフになれる楽園」(c)誰に見せるでもない爪今回は、一人暮らしを始める女性からの「何かアドバイスをください」という投稿。私は上京して10年になる。それまでは訳あって高校3年間、家事は親の分もほぼ一人でやっていたため、一人暮らしを始めた時の「一人分がこんなに楽だとは」という感覚は、端から見れば奇妙かもしれない。社会人になってからは、より一層肩の荷が下りたような気がして、いろいろ楽しめることも増えた。近所のラーメン屋に通う。スーパーで買ったことのない食材を調理してみる。午前中には掃除洗濯を終わらせて、午後はがっつり制作に充てる日もあれば、朝までドラマを一気見して、ベランダに出て、朝帰りする人々を眺めてから寝る日もある。食糧はどれくらい買うのが適量か。お風呂で歌う声は外まで聞こえるのか。次は何の石鹸にしようか。毎週日曜の昼になると、街宣車並みにB’zを流して走る車がいて、その度にテンションが上がる。平日23時頃になると現れる「頑張って聞いても何の曲か分からない熱唱」で通る自転車の人が、星野源を歌っていると分かった瞬間はスッキリした。人はそれを騒音と言うかもしれない。しかし住めば都というか、慣れというか。「お、今日も来たな」と手を止めて聞き入ってしまう。毎日聞こえるわけじゃないから、できることかもしれないけど。早いうちから家事をやっていれば、一人暮らしも苦労せずに楽しめるのか? と聞かれると迷う。本当は一人暮らしに苦労したほうが、親のありがたみを感じることができるし、そのほうが気持ちとしては健康的だったかもしれない。私から言わせれば、一人暮らしは「タフになれる楽園」だ。いずれそこから脱する時が来るのだとしたら、一人暮らしの醍醐味を早く見つけて楽しんだほうが勝ち。今回はそんな一人暮らしの、内に秘めた楽しさを描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<意外と人は他人に興味がない。ならブレずに自分を出していけ>もチェック!「人の目は気にしつつ&気にせず」がテーマの爪です。
2017年07月24日和えものにも抜群なゴーヤ!できあがり! さあ、今夜も呑みましょう!Text/ツレヅレハナコ【ツレヅレハナコ新刊発売のお知らせ】薬味愛が詰まったレシピ本『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)が5月24日に発売されました。切っただけのトマト、パックのお刺し身、買ってきたからあげ…そんなものだって、薬味があれば好みの一品に!「これってレシピなのか」的な超絶簡単なものから、ちょっと腕まくりして作りたい一品まで、ハナコの薬味愛を語りつくします。ぜひご覧くださいねー。
2017年07月18日たった10分!自分好みの自家製サラダチキンに挑戦してみようヘルシーで美味しく、楽しみ方も無限大のサラダチキン。10分もあれば作れちゃいますので、ぜひ家で作ってみてくださいね!Text/太田みお働くおひとりさまにとっての毎日はめまぐるしくて、ゆっくり季節を感じる時間さえ取れないですよね。「休日のたった1時間でいいからほっとしたい…」元外資系バリキャリから一転、丁寧な生活を目指して料理研究家になった太田みおさんが、四季の彩りを簡単に楽しむ「レシピ=歳時記」をお届けします。
2017年07月12日第18回:「人の目は気にしつつ&気にせず」(c)誰に見せるでもない爪今回は「人の目が気になってしまい、思うように行動できない時があります」という読者投稿。私もTwitterで何かをツイートする時、いろんな人が見ていると思うと、言葉を選ぶことはある。昔からの友人も見ている。会社の人も、なんなら実は父親も見ている。でも個人的に思うのは、自分が思ってる以上に、人は他人に関心がないということだ。人の行動についてとやかく言ってくるような人は、「暇でやることがなくてただ攻撃したい」あるいは、「その人のことが大事で言わずにはいられない」のどちらかで、そう思えば身軽だ。今回の投稿にある「人の目が気になって」というのはSNSに多い気がする。たとえば、Twitterで時々目にする「SNSに政治的意見を書くか否か問題」。個人の自由、と言ってしまえばそれまでだけど、政治的意見やリツイートによってその人本来の活動内容が埋もれてしまい、「ところでこの人は一体何をやってる人なんだ?」と思う人はたまにいる。そもそもSNSを表現目的で利用していない人は該当しないだろうけど、その人の素晴らしいものが他で埋もれるのは、確かにちょっともったいないと思う。もちろん主張したい時だってある。でも、ちょっと政治的意見をツイートしようものなら、フォロワーがごっそり減ることだってある。ただ、それを含めて見ていてくれる人と、そういうものは求めていないという人。どちらも間違っていないと思っている。要は程度の問題だし、こういうことも含めてSNSは面白い。友人も、会社の人も、父親も見ているんだから、いや見ているけども、気にしつつ&気にせず。あくまでも伝えたいことは、自分のやりたいことからブレることなく伝えたい。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<現状には満足できない。でも、自分を誇れる自信はある>もチェック!「成長を求めることと無いものねだり」がテーマの爪です。?
2017年07月10日誰かと「おいしい」と言いたい夜は…おひとりさまの食事は気楽でいい。好きなものを好きなだけ、好きなように食べられるから。でも、たまには、「誰かとこの美味しさを共有したい」「誰かの手料理を味わいたい」――そんな思いに駆られる夜もあるはず。以前、当サイトでインタビューした『キッチハイク! 突撃! 世界の晩ごはん』(集英社)の著者、山本雅也さんが共同代表を務める『KitchHike(キッチハイク)』は、料理を提供する「COOK(クック)」と、その料理が食べたい「HIKER(ハイカー)」が、食を通じてつかの間の交流を楽しむ“現代版スナック”とのこと。おひとりさまの参加率も高いらしい。ならば! 百聞は一見に如かず。どんな感じか体験してみようじゃないの!!!というわけで、さっそく『キッチハイク』に参加してきました!キッチハイクは“選ぶ楽しさ”から始まる大きな期待とちょっぴりの不安を胸に、『KitchHike』のサイトへアクセス。馴染みのあるメニューはもちろん、世界各国の料理にスイーツ、薬膳からスーパーフードまで、とにかく幅広いジャンルの「Pop-Up(ポップアップ)」(イベントのこと)がずらり。楽しい宴はあっというま参加前は、「日本酒やカレーに詳しくないと、ついていけないのでは……」と、内心気後れしていたのだけれど、ほかのHIKERさんも、カレーと日本酒、そしてその場を純粋に楽しんでいたのが印象的だった今回の『キッチハイク』。なんとなくひとりでいたくない夜、誰かと「おいしい」を共有したい週末、そして、純粋に料理を楽しみたい瞬間……。そんなときは、気になったPop-Upをクリックしてみては?Text/千葉こころ
2017年07月10日本日は7月7日。七夕の日ですね。仲が良すぎるゆえ、仕事を忘れて遊んでばかりで天の神の怒りをかい、離れ離れになってしまった彦星と織姫が一年に一度だけ会えるという説話のあるロマンチックな日。デパートやショッピングモールなど多くの場所で、たくさんの人たちの願いがこめられた色とりどりの短冊をぶら下げた笹を眺めるのも風流ですよね。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年07月07日誰かと思い出を作るためじゃない私の趣味は、ほぼ100%と言っていいほど、ひとり遊びで形成されている。「ひとりでいることが好き」というと、「寂しくないの?」「誰かとやった方が楽しいんじゃないの?」と聞かれることがよくある。じゃあ、誰かと一緒にいることだけが正解で、他者と共通項を見つけることだけが趣味を見つける理由なんだとか、ひとりでいることに否定的な意見を言われる度に、ふと立ち止まって考え込んでしまう。小さい頃から、趣味と言えば、ひとりでできることばかりだった。読書とか、工作とか、ゲームとか。学校に通うようになって、友達がたくさんできるようになった。女子特有のグループでいるようになったとしても、同じような趣味を見つけることができても、同じ趣味をしている人を見つけられることはなかった。今でも変わらず、ひとりの趣味は続いている。予定のない日ができる度に、時間も気にせず朝から無計画にふらっと出かけ、まだ明るい時間のうちに帰ってくる。というのが私は今でも好きで、とても大切な時間だったりする。趣味の内容は変わってしまったとしても、相も変わらず大体ひとりで行動してしまうし、たぶんこれからも私の中でのひとりの趣味が、誰かと思い出を作るための趣味より重要になることはないんだと思う。「誰か」を待っていたら、一生の後悔になるかもしれない「ひとりで寂しくないの?」と聞かれることもあるし、「誰かと行った方が楽しいんじゃないの?」とも言われたこともある。たぶん寂しいし、きっと誰かと行った方が楽しいんだろうと思う。そんなこと、私はとうの昔から知っている。旅行だって、映画だって、ライブだって、観劇だって、美術館だって、なんだっていい。誰かと一緒に行って、意見を交換したり新しい共通の話題を見つけるのは、人と関係を築いていく上でとても重要なんだろう。誰か特定の人と思い出を作るために、どこかに出かけて同じものを見て、同じ経験を共有するのはいい。でも、目的が何か先にあって、「誰か」が現れるまで待っていたとしたら、たぶん私は何もできない人生だったんじゃないか? そう考えると、少しゾッとする。私にとって、他人の目を気にせず、ひとりでできることであればなんだって挑戦するのは、自分にとって大きな財産のひとつだと思っている。人生のうちで、自由に使える時間って本当に少ない。社会人になると特に。でも時間が少ない割に、若いうちにできることやしておいた方がいいことは多すぎる。学生時代ほど人間関係も形成しづらくなるから知り合いもそう簡単に増えないし、年齢を重ねていくごとに周囲の女友達はどんどん家庭を持つようになる。さらに、収入面もバラバラになってくるので、同じような金銭感覚を持ち、同じ趣味に同じくらいお金を使う人を見つけるのはなかなか不可能に近いでしょう。「あれがしたい」「これがしたい」なんて妄想を働かせることは簡単だけど、一緒に行動してくれる誰かが現れるまで待っていたら、時間なんてすぐ経過してしまう。最近は、一生の後悔に繋がってしまうんじゃないかなぁ、なんて思う。ほんのわずかなマイナスな記憶がこびり付いているだけ私はたまたま、幼い頃から自分ひとりでも大丈夫なことは知っていた。「ひとりでどこにでも行けるなんてすごいね」と言われることもあったけど、普段からあまり深く物事を考えない性格なのと、とりあえず何をしていてもなんとかなることを知っているってだけなんですよね。だって、危ない国への旅行も航空券取っちゃったなら行くしかないし。自分の好きなものが相手にとって面白いものかなんて分からないから、終わった後になって否定されても嫌だし。というか、何かやりたいことがあって、同じ趣味の人を見つけて、「断られないかなぁ」なんて思いながら誘って、いつがいいかやり取りをして、時間やスケジュールとか合わせて、色々準備して……みたいなやり取りが本当に面倒臭いし、人を遊びに誘うのが本当に苦手で。だったら私は大丈夫だから、ひとりでいいかな? って思っちゃうんだよね。他人からの目を気にせず好き勝手生きてきたから、文句を言う人や見下してくる人にはたくさん会ってきた。そんな人はどこにいたっているし、何をしたって文句を言ってくる。他人からどう思われるのか怖い人は、自分のマイナス要素を指摘した、ほんのわずかな人の意見が記憶に残り過ぎているだけの話だと思っている。ひとりでできることは、自分の度量を推し量れるひとりで好き勝手やっていると、自分に賛同してくれる人がどんどん増えてくるし、何かしていなくても私の趣味だけではなく、私自身に興味を持ってくれる人が現れる。ひとりで行動すること、ひとりの趣味を作ること。それは、自分を知るきっかけになり、自分の揺るがない軸を作るための材料にもなるんだと思う。できる範囲内で自分のやりたいことを全部試しながら年齢を重ねていくと、自分の度量みたいなものが見えてくるから。ひとりの趣味なんて限られているし、これからの人生で飽きずに続けられるなんて思ってない。だから、飽きるまではずっとひとりでふらふらと興味のあることに首を突っ込んでいきたいなあ、いつまで続くかわからないけれど。自分で好き勝手生きて、楽しみをどんどん増やして、生活をしていく上での活力にしていきたいなぁ。Text /あたそ前回記事<私だけが知っている。それだけで気持ちが高揚する「ひとり映画」という小旅行>もチェック!誰かと観るのもいいけど、ひとりだとひと味違う映画。感じたもの、考えたことを自分の中でかみ締めてみよう。
2017年06月27日第17回:「成長を求めることと無いものねだり」(c)誰に見せるでもない爪今回の読者投稿は人生を大きく変える目標も、覚悟ももって夜職をはじめた、という方。「あまり人に言えてないですが、いつか全てのことに胸を張りたいです」と書かれていた。夜の仕事を人に言えない、胸を張れない、という人はいるかもしれないが、昼だって夜だって、経済を動かす立派なお仕事。では、胸を張って働くとは、どういうことなんだろう。端から見たら十分胸を張って良いはずの人でも、自分自身ではそうなれない人がいる。周りは自分よりも楽しそう、自分よりも稼いでいる、自分よりも若い、結婚している、子供がいる、充実している、という「隣の芝は青い現象」(以下、芝現象とする)が起こる。これは本人の性格の問題なので、自分で終わらせるしか方法がない。以前、俳優の高橋一生が某テレビ番組で「売れなくても良いんだ、って言ってる人たちって批判家っぽくなってくる」と言っているのを見たことがある。芝現象を直視したくなくて、他への批評でカバーして安心したいことのあらわれなんだろうか。それらを見て思ったのは、成長を求めることと無い物ねだりは紙一重ということだ。芝現象に引っぱられず、十分胸を張れることをしていると自分を認めつつも、現状に満足せず、目標に向かうこと。このバランスが難しいところではある。目標や覚悟もなくただ漠然と昼に働く人もいれば、今回の読者のように目標があって夜に働く人もいる。今回の読者はそれだけでも十分胸を張って良いと思う。胸を張って働くとは、自分を認めてあげることなんじゃないか。たしかに世間体的なこともあるけど、無駄に私の座右の銘を公表すると「言いたい奴には言わせておけ」だ。今回はそんな芝現象と野心の狭間のようなものを描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<嫌いなものが似ている同士は長続きする説>もチェック!「嫌いなものが似ている同士は長続きする」がテーマの爪です。
2017年06月26日私のことを知らないどこかへ行きたくなるときたとえば、自分の身の回りのものすべてをシャットダウンして、iPhoneとかパソコンとか、連絡手段を何も持たずに、私のことを誰も知らないどこかへふらっと行ってしまいたくなる。何もかも上手くいっているはずなのに、どうしても心の中の不安や焦りが消えなくてどうにもならないときもある。今自分が思ったこと・感じたことを誰かに吐き出したいのに、誰にも会いたくないときだってある。でも、仕事もあるし、知人・友人すべての人と縁を切るだなんてなかなかできることではない。誰にも行方を伝えずに失踪してしまうのも、なんだか違う気がする。そんな勇気もないしなあ。結局、頭の中に浮かんでくる逃げ道は全部非現実的であり、行動には移せない。私は元々海外旅行が好きで、時間とお金さえあれば思い付きでどこへだって行くのだけれど、社会人になった今、土日休みとはいえ時間も取れず、なかなか行けなくなってしまった。週末旅行、航空券まじで高いんだよ!旅行に行けなくなってしまった代わりに、映画という名の小さな旅行に出かける。追い詰められるたびに映画を見る。映画の中で、2時間だけ他人の頭に入り込んだり、自分の知らなかった世界を見に行ったりする。言い換えれば、ただの現実逃避なんだけれど。それも、やっぱりひとりで、「絶対この日!」とわざわざ予定を立ててから観る。できたら映画館がいい。それも人が少ないところ。前の席との間隔が広くて、イスはフカフカだったら凄くいい。それで、温かいカプチーノをすすりながら観れたら満点かなあ。DVDを借りて、家で観るのもいい。まったり観ることができるから。でも、映画館の大画面を目の前にして映画だけを観るという贅沢感、没入感は格別だと思う。家で映画を見ていると、再生途中で止めてトイレに行ったり、誰かと連絡を取り合ったりすることもできるから。どうしても集中力に欠けてしまうんだよね。ひとりで見て、誰にも分らないようにすーっと涙を流して、エンドロールまできちんと見てから帰る。誰とも感想を言い合わず、家に帰りながら「あのシーンが良かった」「あのセリフが好きだった」と、足を一歩踏み出す度に思い出し、何か自分だけの秘密を持ったような気持ちになりながら、ぼーっと歩く。貴重な時間を過ごし、小さな世界を独り占めにできたような錯覚に陥れるのも、映画館で観る映画の好きなところだった。瞬間的な安っぽい感想にうんざりしてしまう先月、普段あまり連絡を取り合わない友人から連絡が来て、久しぶりに誰かと映画を見に行った。でも、隣に知っている人がいるというだけで、映画に集中することができずになんとなく終わってしまった。終わった後、居酒屋に行って「あのシーンがどうだった」「この時主人公はこうだったと思う」という話もしたけれど、私が映画を観た後に欲しかったのは、誰かと意見を言い合うということではなかったんだと、この時にやっとわかった。相手がいないと映画に行かない人は、誰かとご飯を食べたりコーヒーを飲んだりしながら意見を交換して共有するところまでを含めて、「映画を観る」という行為なんだと思う。でも、私は映画を観た後すぐに感じたこと、考えていたことを上手く言葉にすることができなくて、「面白かったね」「よかったよね」とか、そういうありきたりな安っぽいことしか言えなくて、うんざりしてしまう。この日もそうだった。つまらないことしか言えなくて、私が友人と映画を観や2時間も、私のおかしな感想で無駄になってしまうような気がした。誰かと一緒にいること、私にはやっぱり向いていないんじゃないかなあ。私だけが知っている。それだけで、少し高揚する。この前も、会社終わりに一人で『20センチュリー・ウーマン』という作品を観に行った。レディースデーだったのに5人くらいしかいない映画館で、退屈な映画(退屈とつまらないは違う)をぼーっと観て、ひとりで帰った。あれだけ明るかったのに、暗くなった道を歩きながら、映画の中のシーンをいくつも思い出しつつ帰る。周りは会社帰りの人達ばかりなのに、私だけは、今まで知らなかったこと、見てこなかったものを知っている。それだけで、気分が少しだけ高揚しているのがわかる。映画は観る旅行だと思う。私は単純だから、映画を観て、少しの間でも現実を忘れることができるだけで、現実が少しキラキラして見えるし、辛いことや悲しいことがあっても「もう少し頑張ってみようかな」なんて思ってしまうんだよなあ。ちなみに、好きな映画館は横浜のジャック&ベティ。関内から少し歩いたところにあって、映画を観た後に歩きながら桜木町まで戻るのが好きで、よくひとりで行くんだよね。Text / あたそ前回記事<RPGの主人公のように無敵な旅をする限り、これからなんだってできる気がする>もチェック!「ひとり旅」は無敵の主人公になった気がしませんか?
2017年06月13日第16回:「嫌いなものという判断材料」(c)誰に見せるでもない爪今回の読者投稿は「彼氏がいるのですが、結婚相手には向いてない気がしてきました…彼氏と別れるべきなのか、決定打にかけているので踏み切れません。とはいえ、また一から関係構築するのも億劫で。」という女性。私は去年放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」から、火曜22時のTBSドラマを見続けている。その後の「カルテット」も、現在放送されている「あなたのことはそれほど」も夫婦の描写が多く出てくるが、どの夫婦も「結婚するまでの恋愛」ではなく、どちらかというと「勢いで結婚したその後」の描写が中心となっている。うまくいったり離れたり、人によると言ってしまえばそれまでだが、本当の相手を知って離婚するくらいなら、結婚する前にそれが判断できないものか。そう考えたことがある人は多いはず。分かっている。でも、そう簡単にはいかない。「あなたのことはそれほど」でも、結婚する時より離婚した時のほうが、相手がどういう人間か分かるという主旨のセリフがある。私が聞いたことがあるのは、「好きなものが似ている人よりも嫌いなものが似ている人のほうが長続きする」説。食や人、物事の好き嫌い。今付き合っている人はどうか。過去の人はどうだったか。それだけとは言わないが、何らかの判断材料にはなりそうな気がする。今回は嫌いなものが似ている人について描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<お金がたまらない人は「罪悪感のない買い物」をすべき?>もチェック!「買い物の葛藤」がテーマの爪です。
2017年06月12日決定的な理由はない。自分の生活に変革を起こしたものby Micah. H周囲の人と同じような生活をし、一段一段、階段を上るように人生のステージをクリアしてきたはずでした。しかし、ある日突然、何かに熱中しすぎてしまい、自分の生き方そのものをぶち壊してしまう人がいる。私もまさしく趣味によって人生を破壊してきたうちの一人で、自分の生活に少しずつ変革を与えてくれたのが、一人旅でした。当時、国外にすら出たことのなかった私。頭の中にあった「大学生になったら、なんとなく友達と海外旅行に行く」いう考えから、大学でできた友人と4人で向かった韓国。その後、「カレー好きだし楽しそうな国だから」とろくに調べもしないで初めて一人で訪れたインド。そして、「今行きたいと思ったから」と“新卒”の称号を蹴って、20か国ほどを周った約9ヶ月間。今思い返すと、これだけ旅行に人生を振り回されているのに、決定的な理由なんて一つもないんですよね。ただ「なんとなく行ってみたいから」という気持ちが強かったのと、後先考えない性格が上手く働いた結果なんじゃないかな、なんて思います。馬鹿なんですよ。今は会社員として働いていますけど、就職できていなかったらどうしていたんでしょうね。考えるだけで怖い……。先日もゴールデンウィークを使って1週間ほどキューバに行ってきたのですが、フライトチケットの確保、宿の予約、スケジューリングなど、全て自分で行い、キューバの公用語・スペイン語も話せぬまま、「なんとかなるだろう」と思いつつ向かいました。キューバに決めた理由も「なんとなく、行ってみたかったから」。現役で走っているクラシックカーが見たかったからとか、モヒート飲みたいとか、なんでもない動機ばかりが浮かんでいましたが、たまたまスケジュールにぴったりハマる航空券が手に入ったため、後先考えずに急いで購入してしまっただけでした。RPGの主人公みたいに無敵な私よく、「女の子一人で、危ないんじゃないの?」「一人で、寂しくないの?」と聞かれることがあります。でも私は、自分ひとりだけで旅をすることに意義があると思っています。私が一人暮らしをしたことがないからかもしれないけれど、今まで周囲に頼る人が誰もおらず、自分ひとりで決断をしなければならない機会に直面したことがありませんでした。でも、旅先では、私はただ一人の外国人。何を食べ、どこを歩き、誰に話しかけ、どんなことにお金と時間を費やすのか……生活における全ての決断と責任を自分で持つことができるようになります。例えば、道に迷った時に自分はどういう行動を取るのだろうとか、得体のしれない食事を出された時にどうするんだろうとか、そんな些細なことでも自分の性格や主体性の輪郭みたいなものが掴めるようになってくる気がして、何もかも自分でできるということが、時に強い自信に繋がったりもするのです。文化も肌の色も違う。食べ物も宗教も違う。言葉も通じない。日本よりもずっと犯罪や窃盗に巻き込まれる可能性が高いかもしれない。そういう異国の何も知らない路地をたった一人で歩いている私は、まるでRPGゲームの中の主人公みたいで、いつだって無敵でした。一人で決断をし、仕事も頑張ってお金も貯めて、その国の料理を口にして、たくさんのものを見て、色々な人と関わって、自分の知らないことを教えてもらって………そういう少しずつの経験の積み重ねで、私は今この道を歩いているんだと思うと、これからなんだって出来るような気すらしてくるのです。心細さや寂しさが勝ることはないキューバでの私も無敵でした。首都ハバナの旧市街という世界遺産の中を歩きながら、ここに辿り着くまでの決断や選択肢が少しでも異なっていたら、もしかして私は今この時間にこの道をあるいていないのかもしれない…なんて大袈裟ながら考えてみると、運命とか奇跡の中にいるような気がして、どんな風景を目にしてもドキドキしてしまうのです。もちろん、一人で心細いときもあるし、寂しいときもあります。「誰かと一緒に行けたら」と考えたことだってある。でも、この一人でなんでもできてしまう自由さと緊張感、そして自分で決めた道を歩いているという無敵感に、心細さや寂しさが勝ることがありません。私が無敵である限り、時間がある時はできるだけ色々なものを見ていたいなあ、なんて思います。とりあえず、次はオーストラリア! ベジマイト食べて、コアラを抱っこしてくる!!!Text/あたそ前回記事<自分から生まれるものは愛しい…?献血で知った、私の中の眠っている感情>もチェック!あたそさんがハマっているという「献血」は、おひとりさまの趣味に相応しい…?
2017年05月30日第15回:「買い物の葛藤」(c)誰に見せるでもない爪今回の読者投稿は「なかなかお金がたまりません。」という一文のみ。これのみ!切実なのに、どこか潔くて清々しい。こういう投稿も良いな、と感嘆してしてしまったがそんな場合ではない。「お金が貯まらない」というのは万人の悩み。それなりに稼ぎがある人は「お金はまあまあある」とは言えても、「貯金がしっかり出来ている」と自信を持って言える人は少ない。たくさん入ればそれだけ使い方も変わるし「お給料が上がっても生活水準はそのままに貯金する」ことは難しい。私が見てて良いなと思ったのは「欲しいと思ったものがあれば、それを人に相談する」ということだ。まず自分が「貯金をしたい」と相手に話した上で、その相手に「これ欲しいんだけどどう思う?」と聞く。相手には「似たやつ持ってる」「前にも買ってた」「もっと安いとこで同じようなのある」とビシバシ言ってもらう。その指摘に思わず納得してしまう人を相手に選ぶ必要があるとは思うが、私はこのやりとりを時々見かける。欲しいもの全部買わない! 毎日自炊! と完全節約を徹底することは、貯金には理想的だし、本当はそうすべきなんだろうけど、長く続けることを考えると、「たまにする買い物を罪悪感なく楽しむこと」が節約を続けられるコツなんじゃないだろうかと思う。ただし、小さい塵も積もれば山となる。安い買い物を続ければ、それは大きな買い物と大差ない。そのバランスがとても難しい。今回の「なかなかお金が貯まりません」にはいろんな思いが含まれていることだろう。今回はそんな葛藤について描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<ひとりでいることはむしろ、誰とでも関われるチャンスがある>もチェック!「友人がいない」がテーマの爪です。
2017年05月29日寄り道したくなる荻窪「珈里亜(かりあ)」美しい紫陽花たちが彩る梅雨の季節までもう少し。だんだんと暑くはなってきましたが、夜になるまでの時間が長くなり、夕方を楽しめる5月です。18時を過ぎてもまだ外は明るく、会社や学校が終わった後、まっすぐ帰るのはもったいないような気がして、どこかへ寄り道したくなります。そんな時、私がたまに訪れるのは荻窪にある「珈里亜(かりあ)」です。難波里奈『純喫茶、あの味』難波さんの新刊『純喫茶、あの味』にご興味がある方はこちらから!
2017年05月26日趣味がない女子と趣味がある女子なら、後者のほうがモテるもの。趣味に打ち込む姿が魅力的だったり、趣味を通して毎日を楽しんでいる雰囲気が良かったり、趣味を通しての出会いが多かったりと、その理由はたくさんあります。とはいえ、「これと言って趣味もないしなぁ・・・」という女子も多いでしょう。今回はそんなあなたへ、はじめたらなぜかモテる趣味をご紹介していきましょう。こんな趣味を持てば出会いの機会も増え、自然とモテる女子に近づけるはずですよ。■男女混合で仲良くプレーできるフットサルフットサルはモテる趣味の代表格!地域ごとにたくさんチームがあるので、ぜひ最寄りのチームを検索してみましょう。男女混合チームであれば、もちろん出会いの機会も豊富です。自分のチームもさることながら、試合や打ち上げを通して、ほかのチームと交流できるのも社会人スポーツサークルのいいところ!体を動かすことが好きな方は、フットサルに挑戦してみませんか?■一体感が味わえるライブ好きな音楽があるのであれば、ライブに通ってみるのもひとつの手。同じものが好きという最大の共通点があるため、初対面の人とも簡単に仲良くなることができるのです。できれば、ホールやアリーナなど大規模なコンサートではなく、地元のライブハウスなどの小さな規模のライブが◎。SNS等でコミュニティが作られているので、以前よりも簡単に友達を作ることができますよ。音楽が好きなら、ぜひライブに足を運んでみましょう。■家庭的な女を演出できる料理やはり男子は、家庭的な女子が好きな生き物。もしなにかを極めたいというのであれば、料理を極めてみませんか?いわゆる料理上手というのは、高価な食材を使ってなんだかすごそうな名前の料理を作るのではなく、冷蔵庫に残った食材を使って手軽においしいものを作る人のこと。最近では、レシピサイトなども充実していますので、ぜひ冷蔵庫に残った食材でおいしい料理を作る練習をはじめてみましょう。調味料やキッチンアイテムを揃えることからはじめれば、モチベーションも上がりやすいですよ!■空前のブーム!ランニング&ウォーキング健康的な生活をしたいと願う人が増え、最近は空前のランニング&ウォーキングブーム!ランニングだと、皇居ランナーなどのワードが一般化してきていますよね。みなさんも、この流れに乗ってランニングやウォーキングをはじめてみてはいかがでしょう?各地でランニングやウォーキングのイベントが開催されているので、参加すれば新たな出会いにも繋がるはず。また、アプリを使って、走った距離を友達と共有するのも◎。応援ボタンなどもあるので、気になるあの人がランニングしていれば、お近づきになれる絶好のチャンスです!■おわりに無趣味を脱却することで、日々の生活が充実し、その充実感があなたをいい女にしてくれます。出会いの機会が増えたり、彼に話す話題が増えたり。夢中になれることが見つかれば、自分自身も楽しいはず。これを機に、新たな趣味を見つけてみてはいかがでしょう?(織留有沙/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年05月23日「わたしの塗り絵BOOK 憧れのお部屋」で話題のイラストレーター・井田千秋さんに、おひとりさまの理想の住処を描いていただきました。開放的なのに、巣のような狭い空間がいくつもある。好きなときに好きな場所で、ひとりでも、誰と一緒でも気ままに過ごせる…そんな大人の秘密基地のようなお部屋です。家に一番求めるのは「自分のための場所であること」部屋の絵を描くと、無意識に賑やかさや華やかさと真逆の絵が出来上がる。どちらかと言えば、ひっそり、引きこもりたくなる空間。複数住人がいても、どこかに一人になれる空間を描く。家に一番求めているものが「自分のための場所であること」なのだと思う。誰に気兼ねすることもなく気ままに過ごせる場所。好きな物に囲まれ、深呼吸のできる場所。(c)井田千秋開放的な狭い空間がとても好きだ。矛盾しているようだけど、そういう場所が心地良い。必要な物には数歩で手が届く。定位置は体をおさめるほどの空間。広すぎず狭すぎず、まるで巣のようなコンパクトさでありながら、換気と採光を十分に取ることで開放的な気分に浸れそう。「仕切りを外して広々ワンルーム」も良いけど、私は小空間をわざと作りたくなる。今回描いた部屋のような場合、階段は壁に沿わせて広い空間を作るのだろうけど、中心に据えてしまった。デスクの背面にも棚を置いて、さらに狭くする。居場所がそこかしこにある家の中を、窓から入る風がスーッと通り抜ける。帰宅したら、デスクにこもろうか、ソファに体をしずめようか、ベッドで寝てしまおうか…窓を開け放してボーっとするのもいいな。時には気の合う友達を招いても楽しそう。一人に優しい家は、きっと誰に対しても優しいと思う。ソファで団らんもよし、階段に腰掛けるもよし、ベランダで飲み始めるもよし。住んでる私も、訪ねて来る人も、気ままが一番。イラスト・文/井田千秋■プロフィール井田 千秋(いだ ちあき)神奈川県在住。作家・イラストレーター。2012年頃より不定期にコミティアやグループ展に参加。2015年に初個展開催。イラストレーターとして活動開始。生活空間や雑貨を好んでモチーフにしている。著書「わたしの塗り絵BOOK 憧れのお店屋さん」、同シリーズ「憧れのお部屋」発売中(共に日本ヴォーグ社)。特集「おひとりさまのあたらしい住処」もあわせてご覧ください!・なぜ“誰かがいる空間” で暮らしたいのか?/東京大学・松村秀一教授・「若者の仮住まい」から「終の棲家」まで。多様化するおひとりさまのシェアハウス
2017年05月18日エログロナンセンス好きな私がハマった献血(c)Chiara Cremaschiこんにちは。あたそです。皆さんは、エロ・グロ・ナンセンスというジャンルをご存じでしょうか? ざっくり説明をすると、腕がもげたり、血液がドバドバ出たり、まあまあ残酷な死に方をしたりする作品を称したジャンルのことです。私は中学・高校時代に、このエロくてグロいアニメや漫画にどハマりし、夜な夜な見漁る毎日を過ごしておりました。ところが、映画になるとどうも直視できないんですよね。任侠映画でヤクザが指を鉈で落とすシーンとかもダメ。よりリアルだからなんでしょうか? なんだか、自分の身に起こっていることのように感じられて、後頭部辺りがキンキンして来てしまうんですよね……。人が痛がっていたりや、血が大量に出ていたりするシーンはどうもダメなんですけど、数年前から献血は好きで、時間を見つけてはよく通っています。献血用の針を躊躇なく腕に刺し、スーッと自分の血が抜かれていくところを見ていると、不思議と落ち着くんです。しかも、この血液が誰かの命を助け、同じ血を分けた人間と街中で気付かぬうちにすれ違っているんだと思うと、キュンとときめいてしまいそうになってしまいます。「献血が好き」というと、気持ち悪がられる方が多いのですが、暇潰しや少し休憩するために立ち寄る際にはうってつけの場所だったりするんですよ。例えば、私用を済ませてから友達に会うときや、なんだか家にいるのが嫌になって少し早めに目的地に着いてしまったときなど、少しだけ時間はあるけど買い物の気分じゃないし、カフェに入るほどでもないし……というシチュエーションに出くわしませんか?私はそういう隙間時間に、献血ルームを利用するようにしています。献血ルームはすごい…献血にかかる所要時間は10分から90分ほど。都内であれば大きな駅には必ずあるので、すんなり通えたりします。土日だと混雑していることもあるので、少し待つこともあるんですけどね。献血ルーム、何がすごいって飲み物も飲めるし、お菓子も食べられるんですよ。場所によって多少の違いはありますけど、漫画や雑誌・新聞なども読めるし、テレビを見ることも、なんと占ってもらうこともできるので、暇を持て余すことはありません。また、室内はWi-Fiを利用することもできるので、動画もサクサク見ることができます。献血が終わった後は、ハーゲンダッツやお米、タオルなどをもらったり、10回・20回と通っていると記念の粗品などをいただけたりします。流石、日本赤十字。至れり尽くせりですよね。この液体、私の体の中にあったんだ…私はいつも小説を読みながら献血をしているのですが、テレビよりも何よりも、自分の血液がパックに溜まっていく様子を見ているのが好きです。献血には、全血献血(200mlまたは、400ml)と成分献血という、3種類があり、私はいつも成分献血を選択しています。この成分献血というのは、血液中の血小板と血漿といった特定の成分だけを採決し、回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻すというもの。血を赤くしている成分を抜いた採血なので、パックには黄色い液体がじゃんじゃん溜まって膨らんでいくんですよ。自分の体内から出てきたものなんだと思うと、興奮と愛おしさが止まらなくなります。献血終了後、看護師さんにお願いをして一度触らせてもらったことがあるんですけど、生ぬるくて、触感も妙にリアルで、「あ……この液体、本当に私の体の中にあったんだ……」なんて思ったりもします。パックに詰められた生ぬるい血液、抜いた親知らず、綺麗に分かれた枝毛など、自分の身体から生まれたものに母性を覚えて、なんだか愛おしく感じてしまいます。捨てているのがもったいなくて、しばらくの間は自室の机の上に飾り、ぼーっと眺めていたこともありました。傍から見たら、かなり気持ち悪いんですけど…。自分から生まれるものを愛でてしまう感情こんな感じで自分の身体から生まれたものをこんなに可愛らしく感じるのなら、将来子どもが生まれた時、どうなってしまうんだろう? 気がおかしくなってしまうんじゃないだろうか? と心配にすらなってしまいます。まだまだ先の話ではあるし、無機物と赤子を一緒くたにするなよって話なんですけど。今まで結婚や子ども、家族を作るような幸せを掴んでいる自分というものが想像できた試しがない。そして、そういった機会に恵まれるのもまだまだ先なんだと思っています。まあ、恋人もいないですしね。でも、こうして自分の身体から出てきたものを愛でてしまう感情が自分の中に眠っているのなら、自分がまだ知らない景色に幸せを感じることもあるのかもしれない、と考えてしまいます。と、言いつつ、基本的に不摂生な生活を送りすぎて、採血の時点で赤血球の数が足りず、3回に1回くらいのペースで献血できずにとんぼ帰りするんですけどね……なかなかできない悔しさみたいなものもあるから、定期的に通ってしまいます。自分の健康もチェックできるので、自分のためにもよさそうだし……。Text/あたそ前回記事<旅先で出会った水タバコ「シーシャ」で自分の思考や思い出を整理する>もチェック!あたそさんが旅先で出会った「水タバコ」魅力について。
2017年05月16日寒さに背中を丸めうつむきがちに歩いていた冬が終わり、ようやくあたたかい季節が始まると、見慣れたいつもの風景さえもきらきらと眩しく映り、ふらりとどこかへ出掛けたくなります。手軽な日帰り旅行を計画した時に、私がよく訪れるのは鎌倉か熱海。どちらも片道2時間以内で行けるため「近くて遠い街」としてちょうど良いのです。まだ夏になる前の穏やかな5月には、真夏にはほとんど行くことのない海が見たくなったりも。そんな時に思い浮かべる純喫茶をご紹介します。まるで宙に浮かんでいるような純喫茶「サンバード」場所は、熱海駅から熱海銀座商店街を抜けた、海の近くにある「サンバード」。近くには、観光名所のひとつである「貫一お宮像」があります。こちらの店を遠くから初めて眺めた時、「大きな窓が一面にあって、宙に浮かんでいるみたいだ」という感想を抱きました。味のある手書きのメニューを眺めながら階段を上がり、窓際の席に腰を下ろすと、外の景色との境界線をつい忘れてしまい、まるで砂浜の延長で寛いでいるような感覚になります。いつもであれば、“マスターの聖域”であるカウンターの中をあまりじろじろ眺めることに気が引けてしまうのですが、こちらでは店名のロゴにもなっている鳥のマークや、綺麗に並べられたガラスの器たちを近くで見たくなり、マスターとの会話を口実に近づいてしまいます。一見物静かな雰囲気を醸し出すマスターは、実は、お話好きでユニークなお方。今までは夜に訪れていたためか、マスターがおひとりでいらっしゃることが多かったのですが、時間帯によっては、明るく朗らかでとても可愛らしいママとお嬢さんにもお会い出来ることも分かりました。ご家族の会話は息もぴったりで、皆さんとお話するのは楽しく、今度はもっと早い時間に訪れてゆっくり過ごしたいと思うのでした。好きな街をもっと好きになっていく幸せな連鎖「海が見える窓からの景色は、もしかしたら、夕暮れの時間帯には魔法のような色になるのではないだろうか」と思い、店の方に尋ねたところ、東向きのため夕暮れではなく、朝焼けを映すのだそう。お気に入りの純喫茶に出会えた時は「またいつか休みの日にこちらへやって来よう」そう思うだけで、日々をがんばる糧になります。お店の方たちのやさしい笑顔や豪華なシャンデリア、香りの良い珈琲、その日見た色々なものを思い浮かべて、心の中の日本地図にそんな場所を増やしていく楽しみ。好きな街をますます好きになっていく幸せな連鎖は、こんな風にこれからも続いていくのです。Text/難波里奈前回記事<仕事帰りにひとり純喫茶リレー!「4/13喫茶店の日」を楽しむための最高の5軒>もチェック!会社帰りにほっと一息つける純喫茶ばかりです。
2017年05月12日ひとりだけど、ひとりじゃないを叶える場所誰にも責任を追わない、気ままなおひとりさま。だけどちょっと怖いのは、体調を崩したときや、とてつもなくさみしさが襲ってきたときです。普段は自由を満喫ししたいけど、何かの時には、誰かにいて欲しい……。そんなワガママを叶える場所があります。数十人~100人規模の住人がいる大型のシェアハウスです。やはりシェアハウスというと、まだまだ「20代の若者が住むところ」というイメージがありますね。ちょっと豪華な賃貸を何人かで分け合って住んで、家賃を安く済ませるというような。だけど大型シェアハウスの家賃は、それほど安くはありません。光熱費込みですが、月に5万~10万円くらいします。企業の独身寮や学生寮をリノベーションして作られることが多く、共用部分がゴージャスなのも特徴です。大型テレビやソファーの置いてあるラウンジ、シアタールームやジムの設備があったり。個人ではとうてい買えない家電や備品があるところも魅力のひとつです。こうした大型シェアハウスは、個室がきちんと確保されています。部屋に入れば、誰にも邪魔されずに自分だけの空間でくつろぐことができます。これは普通のひとり暮らしと同じですね。キッチンやお風呂、トイレといった水回りは共同のことが多いようです。大型シェアハウスのいいところは、干渉されることもなく、ハウスの仲間と仲良く騒いだりもできること。つまり、自分のライフスタイルに合わせて生活できるんです。ハウス自体は住人同士の交流を勧めていて、毎月ホームパーティはあるし、誰かが退所するときには有志でラウンジに集まりパーティを開いています。住人同士でレンタカーして遊びに行く人もいるようだし、ハウス内恋愛も活発なようです。ここでおひとりさまから脱出してシェアハウスを卒業する人もいそうです。和久井は大型シェアハウスに住んで1年になりますが、ハウスには特に親しくしている人はいないので、公のホームパーティ以外は呼ばれません。一番おしゃべりするのはお掃除に来る女性です。その代わり、面倒な人間関係もありません。共用部分で誰かに会ったら挨拶はしますが、深入りしないし、されません。払拭されつつあるイメージとライフスタイルに合わせた多様化1年住む間に、だんだんと住人の年齢層が幅広くなってきたな、と感じます。40代、もしかしたら50代の方も見かけるようになりました。大型シェアハウスの認知度が高まり、「若者の住む家賃の安い部屋」というイメージが払拭されてきたのでしょう。今、都市部では次々とシェアハウスが作られています。古い独身寮や空室率の高い賃貸がシェアハウスへとリノベーションされています。こうしてある程度飽和状態になったら、次は差別化が始まるでしょう。女性のみの物件はいくつもありますし、最近では、ペット可のシェアハウスができたと聞きます。近い将来、ユニバーサルデザインが施された物件やシングルマザー専門、LGBTなど、さまざまな特色を持つシェアハウスできていくでしょう。老人ホームとの境目がないような物件もできてくるかもしれません。ひとりだけど、ひとりじゃない。ひとりの不便さを払拭して、美味しいとこだけをいただける。苦しいとき、辛いときにはラウンジに行けば誰かがいる。シェアハウスは「若者の仮住まい」から「終の棲家」まで、さまざまな形に多様化していくことでしょう。こうした環境を利用して、より楽しいおひとりさまライフを過ごせたら、と思います。Text/和久井香菜子特集「おひとりさまのあたらしい住処」もあわせてご覧ください!・なぜ“誰かがいる空間” で暮らしたいのか?/東京大学・松村秀一教授・「ひとり」と「ふたり」と「みんなで」を、行ったり来たりする人生が理想
2017年05月11日黒髪美人がコーヒー片手にタバコを吸う姿がかっこいい!皆さん、こんばんは。あたそです。突然ですが、私はSッ気の強い黒髪美女がコーヒー片手にタバコを吸っている姿を街中で見かけると、ぞわっと性欲が掻き立てられます。鳥居みゆきさんがまさにそう。インスタグラムにタバコを吸っている写真をたまにアップしているのですが、最高の女感がすごい。でも、女の人って、全然タバコ吸わないですよね。女の人がタバコを吸うだけで、男の人に「タバコ、吸うんだね……。」って言われますよね。あれ、なんなんでしょうね。「そうだよ」以外に、どう答えればいいんでしょうか。ちなみに私は、昼食後と酔っ払った時など、嗜み程度に週4本くらい吸います。食事や飲み物は一度ハマると飽きるまでずっと摂取し続けるタイプなんですが、タバコに関しては全く依存しないんですよね。なんでだろう。「喫煙者のほとんどは、高校生から吸っている」とか「成人するとあらたまって吸う機会がない」というじゃないですか。でも、私が吸い始めたのはここ1年くらいの話で、「シーシャ」と呼ばれる水タバコがひとつのきっかけでした。日本ではまだ馴染みがないかもしれないませんが、ニコチンを抜いたタバコの葉をレモンやアップル、モカ、シナモンなどのシロップ漬けにし、その煙を1~2時間くらいで吸って楽しみます。東京だったら渋谷や新宿、高円寺、下北沢で吸えるお店があるんですが、私は月に一度くらいのペースで、シーシャを楽しみながら文章を書いたり読書をしたりと、カフェの代わりとして利用しています。店内は大体が男友達同士、外国人、デートコースとして利用している人がほとんど。女一人で来ているのが珍しいのか、店員さんにも顔を覚えられてしまい、今や世間話をする仲になっています(最近見かけないけど、イケメンでお洒落で、笑い方がちょっと気持ち悪くて可愛い店員さんがいるんだよなあ~……)。私が好きなのは、シャンパン味とブルーミスト(スミレ)味ですが、顔馴染みの店員さんがいる時は、大体お任せにしています。吸うと、フワフワする感じ。ちょっと強めのお酒を飲んだ、ほろ酔い状態をイメージすればいいんじゃないかな。ヨルダンで初体験、エジプトでどハマりする日々私が初めてシーシャに出会ったのは、ヨルダンの首都アンマンでのこと。宿で仲良くなったドイツ人とスペイン人に、「今からシーシャ吸いに行くから、一緒に行かない?」と誘われたのがきっかけでした。元々存在自体は知っていたんですけど、周りで吸っている友達なんて一人もいなかったので、自ら進んで吸ってみようとまでは思ってなかったんです。でも、せっかくの機会だったので、面白そうだし、旅先って基本的に暇だからついて行きました。イスラム教の人は、基本的にお酒を飲みません(しかも、ヨルダンは酒税が高い!の割に毎日飲んでたけど)。その代わりに、シーシャ屋で水タバコを吸いながら紅茶を飲みつつ、談笑したりします。あとは、「チャット」と呼ばれる葉っぱ―麻薬ではないんですけど―を嚙みながら話をしたりとか。まぁ苦いので、私はあまり好きではなかったです。ヨルダンで初めて吸ったときは、「こんなもんかあ」程度だったのですが、エジプトのダハブに2週間くらい滞在していた時にどハマりしました。朝起きて泳いで、そのままシーシャ屋に行って、ご飯を食べて寝る、という自堕落すぎる生活をするくらい。1回150円という安さもさらに拍車をかけ、ほとんど毎日罪悪感に駆られながら吸っていましたね。エジプトでは、女性の方がまだまだ地位が低いため、女性が一人でシーシャを吸っているというのもかなり珍しいようで、色んなおっさんに話しかけられたり、時には一緒にテレビのサッカー中継を観たり、果物やお菓子を貰ったりしました。最後に訪れた国・トルコでは、自分用のお土産として、バックパックに大きなシーシャを無理やり詰め込んで持ち帰りました。帰国後、ワクワクしながら自室で吸ってみたものの、煙を吸い過ぎて4~5回ぶっ倒れ、あげく親に処分されるというアホすぎることもやりました。脳に酸素が回りきらなくて倒れたみたいです。頭と足がアザだらけになりました。馬鹿かよ。少し立ち止まって、記憶を整理できる存在言葉の通じない国をたくさん旅行して、色んな景色や建造物に触れ、日本では見ることができないもの・経験できないことをたくさんしてきたはずなのに、ふと思い出すのは、その国々で出会った人との関わりやどうでもいい会話なんです。私の場合は。シーシャを吸っていた時間もそのうちのひとつ。日本人の友達と「何もやることないよね」なんて話をしたこと、店員さんにサービスでナツメの実をたくさんもらったこと、一人で吸っていたら目の前のイスに縞模様の猫が座ってくれたこと…そういうなんでもないことを、なんとなく思い出します。ある特定のものを見たり、場所に行ったり、懐かしい匂いを嗅いだりすると、思い起こされる体験や記憶の片隅から懐かしい人が飛び出てくるとか、そういう経験って誰にでもあると思うのですが、私にとって、シーシャがまさにそう。匂いを嗅いだり吸ったりする度に、ちょっとした古い思い出が呼び起こされるんです。仕事をして、友達と遊んで、嫌なこととか悲しいこともあったりして、そんな忙しい毎日を過ごしているけれど、シーシャを吸っているときはほんの少しだけ立ち止まって昔のことを思い出したり、色々なことを考えたりする時間になっているんですよね。“シーシャを吸う”という動作でワンクッション置くからか、頭の中の容量に少し余裕ができるのかもしれません。もちろん煙を吸うのが好きになった、というのもあるんですけど。自分と対峙できる時間があると、作業に没頭しつつ普段の考えを整理することができるので、いいですよ。ちなみに、この文章もシーシャを吸いながら書いています。店はけっこう繁盛していて、たくさん人はいるのに、各々が作業に集中していて、周囲に全く関心がない独特の空気が漂っている。この感じとかが好きなんだよなあ。Text/あたそ前回記事<普通に生きて、普通に死ぬだけだと思っていた私がTwitterで変わったこと>もチェック!あたそさんの生活や友人関係まで変えてくれた、Twitterについてです。
2017年05月02日自宅で旅気分とラブラブ気分を味わえるゴールデンウィークですね。長いお休みを活かしてここはひとつ、長編漫画を読んでみませんか?少女マンガで長編というと、やっぱり今お勧めなのは『王家の紋章』! これです。連載40年、既刊62巻、古代エジプトを舞台にした大スペクタクル垂涎ドラマです。『王家の紋章』(細川智栄子/秋田書店)第1巻物語の舞台はエジプトを中心とした地中海沿岸の国々。自宅に居ながらにして大冒険気分が味わえます。しかも現代エジプトだけでなく古代エジプトまで、時代を変えて旅するんですよ。ゴージャスゴージャス。先日、ミュージカル『王家の紋章』を観に行ったので漫画を読み返しているんですが、なんだかめちゃくちゃキュンキュンしますね。なにしろ古式ゆかしいマンガなので、激しいエロはなし。奪われるのはキスのみ。萌えシーンではひたすらハグのみ。スキンシップは豊富なので、1人で読んでいても誰かと触れ合っているような気がしてきます。ざっくりあらすじを紹介すると、現代のアメリカ娘キャロルは、王家の呪いにかかって古代エジプトに送られてしまいます。そこで若き王メンフィスと出会うのですが、キャロルがエジプトでは珍しい金髪娘だったこと、21世紀の知恵を次々披露して奇跡を起こしたことから熱愛され、激しく慕われます。ところでキャロルの口癖は「21世紀の人間なら誰でも知っていることよ」と言いながら、泥水を真水に変えたり鉄を精製したりするんだけど、未だに和久井はそのどちらのやり方も知りません。誰でも知ってることを知らない自分はバカなんだなと思います。そして初めは嫌がっていたキャロルだけど、そのうちすっかりほだされてメンフィスとラブラブに。しかし彼女の絶大なる影響力は各国に知れ渡り、アッシリアだのヒッタイトだのいろんな国々から次々と彼女を付け狙う権力者たちがやってきます。そしてさらわれちゃー戻り、またさらわれちゃー戻りを繰り返して60数巻。横恋慕されたい欲を刺激する王子和久井の脳内はけっこう王家に毒されていて、夢や憧れはすべて王家から教わりました。和久井の歴史好きは、たぶん王家のせいです。エジプトは憧れの旅行先です。そして和久井の理想の男性像は、キャロルの筆頭“ストーカー”・イズミル王子です。メンフィス王とキャロルの恋がエジプトをさらに熱く燃え上がらせているにもかかわらず、横恋慕して「その身も心も……この私になびかせてみせるぞ」とか強気なこと言ってます。こいつのせいで和久井は、横恋慕されるのにものすごい憧れがあります。奪われるほどに愛されたい。その上、ストーカーもされてみたい。最寄り駅で待ち伏せされて「おお、会いたかった……」とか言われたい。いつでも冷静沈着で理性的な王子だけど、キャロルのことにだけは大興奮でいつでも顔を赤らめてるところもかわいらしい。しかもイズミル王子はものすごいドSです。キャロルを柱にくくりつけて鞭で打ち、その後気絶したキャロルの服を脱がせて、自分で傷の手当てとかしてます。こうなるともう手当てと称して脱がせたいから鞭で打ったんじゃないか、という疑惑が浮かんできますね。イズミル王子、よくよく無理矢理が好きみたいで、大けがを負ったキャロルに「傷が見たい」とか言って、これまた服を剥がしてきます。でも決して余計なところを触ったり揉んだりしないんですよね。それ以上する気もなさそう。なんのために服を剥いだのか意味不明なほどです。彼の中の決まり事はけっこう明確で、キスは無理矢理してもいい、寝てるときにキスしたり服を脱がせても構わない、だけど結婚式を挙げるまではエッチはしない……何かのラインが彼の中に出来上がってるんですね。少女漫画は気持ちのいいスキンシップだけ一方で和久井はベラベラ大声でしゃべる男子はちょっと苦手です。王家で言えばメンフィスですね。メンフィスは、イズミル王子が送り込んだスパイ・ルカをまんまと王宮に引き入れて疑いもしないし、ヒッタイトの王宮に忍び込んだはいいけど大した策もなかったみたいで、見つかりそうになってキャロルに犠牲になってもらってるし、ちょっと短絡的で頭が弱そうです。メンフィスはキャロルとがっつりくっついていただき、あまったイズミル王子は和久井に払い下げていただきたい。しかもこの作品のいいところは、メンフィスやイズミル王子といったイケメンにはキャロルはいくらでも襲われて抱きしめられてキスされてるのに、その他のアルゴン王といったブサメンからは襲われないんです。物語に登場するのは、気持ちのいいスキンシップだけ。本当に、少女漫画って都合がいいですね。62巻も出てるけど、ストーリー自体は単純なので、割とサクサク読めちゃいます。GW、リア充たちの華やかなSNSを眺めつつ、旅行気分とラブラブ気分に没頭するのはいかがでしょうか。Text/和久井香菜子前回記事<「このメールは返信すべき?」男女の恋愛スタンスの違いが分かる『僕と君の大切な話』>もチェック!カップルで感想を言い合うのも面白いけれど、おひとりさまで読むのも面白い。
2017年04月26日人生、何が起きるか分からないから面白いはじめまして、こんにちは。あたそです。変な名前ですよね。今日から隔週で、ひとり遊びについて色々書いていきます。まず、自己紹介を兼ねつつ、私が毎日のひとり遊びをする上で語らなければならないのが、Twitterです。Twitter、利用されている方も多いと思います。私もなんとなく流行りに乗って数年前から使いはじめ、気が付けばフォロワーが8万6千人。ドイツ国内の弁護士の数や京都府舞鶴市の人口と同じくらいなんですって。おいおい、まじかよ。数字だけ見ると、ドイツの弁護士多すぎでは?さて、Twitterをはじめてから、私のことを面白がってくれる人が周囲に現れ、トークイベントや原稿執筆、インタビューなど、色んな仕事をさせてもらえるようになりました。当初は、「どうしたらフォロワーが増えるのか?」「どういうツイートがウケるのか?」など、色々考えながらツイートをしていましたが、2万人くらいになった時に、そんなことどうでもよくなってしまって、今ではノンストレスで色んなことを主張しています。ごくたまに、フォロワーが増えて同じようなネタしか呟かない人とか、キャラ作ってるんだろうなあ~みたいな人とか見かけますけど、大変なんだろうなあ~……なんて思いながら画面を見つめています。たかがSNSごときのお話ではあるのですが、私の生活や友人関係はTwitterによって、ほんの少しだけ変化しました。普通に会社員をやって、普通に生きて、普通に死ぬだけの人生だと思っていたので、何があるかわからないですね! 本当!遊ぶ醍醐味、「感想言い合う」を叶えてくれるTwitter誰かと遊ぶ際の醍醐味と言えば、経験・体験を共有できる、感想を言い合えるなどがあると思います。Twitterをはじめてから、今や8万6千人にもフォローされているので、自分の好きな映画や美術館、旅行先など、必ず誰かが同じものを見ていたり体験したりしているんですよね。しかもたまに、全く知らない人からアドバイスをいただいたりもします。元々自分の好きなものを勧めるのも好きだったので、私の影響を受けて「好きになった!」と言ってくださることもあるんですよね。これが結構、嬉しかったりします。自分の知っている人だけではなくて、全く知らない人の真逆の意見を知れるので、興味深いし、めちゃくちゃ楽しいですね。例えば、現在上映されている『ムーンライト』という映画。私もさっそく観たのですが、抜け出すことのできない環境や“どうしようもなさ”みたいな絶望といった暗い気持ちを映し出す映像の美しさと台詞の少なさが心情を上手く表していて、終始感動していました。黒人社会を主題にした作品なのですが、Twitterの反応を見ていると、同性愛的なシーンも含まれているためか「気持ち悪い」と思う人もいるみたいで。作品の要的な部分だったりするのに、ただ単純に「気持ち悪い」と評価する人もいるんだなあ~…と少し驚いてみたりもしましたね。そんな風に、作品の根本を否定するような意見もありますが、評論家・批評家だけではなくごく一般の人の考えや捉え方も知れるので、様々なシーンを思い返しながら、自分の意見や考えも精査するのが、新たな発見だったりします。普通に生きて生活して誰かと知り合ったら、まず距離を保ちながら少しずつ会話をしていって、それでもっと仲良くなったり離れたりしていくんだろうけど、時間が経ってからじゃないと見えて来ない部分というのは必ずあると思います。でも、TwitterをはじめとするSNSを見ていると、どういうものが好きか? どんな意見を持っているのか? 何に影響されているのか? みたいな、その人を形成したものが見えてくるので、そこもまた醍醐味ですよね。もちろん、ネット上だけの人格を評価する訳ではないんですけど。「ひとりで行動したい」「誘うのが面倒くさい」「でも、誰かと語りたい」私がなぜ、ひとり遊びが好きか? というと、理由は様々あるんですけど。まず、同じ趣味な人を見つけるのが大変、そして誘うのが面倒くさい。さらに、酔っ払ってないと長時間まともに会話できる人がいない…など。クソですよね。そもそも人に気を遣えないし、あまり友達がいないのですが(笑)。一人で行動するのも苦ではないし、「やりたい!」って思ったら後先考えずに行動したいタイプなので、大体一人で色んなところに行ってしまうんですけど、Twitterを始めてから単独行動の拍車がかかってしまっているように思います。韓国くらいならノリで行ってしまうので、暇そうな友人2~3人に声を掛けてみるものの、見事に断られましたね。そりゃそうか。静岡も誰も付き添ってくれなかったからなあ(笑)。「自分が何かしたいときに誰かを誘うのが面倒くさい」「人に気を遣うくらいならひとりで行動したい」「でも、誰かと意見を言い合いたい」という、面倒臭い性格が混在している私にとって、Twitterというのは趣味のひとつとしてとても便利だし、色々助けられている気もしています。でも、めちゃくちゃ赤字だというTwitter社。「2017年がTwitterにとって重要な1年になる」とかなんとか言われているみたいなんだよなあ…潰れないでくれ…!Text/あたそ前回記事<旅先で出会った水タバコ「シーシャ」で自分の思考や思い出を整理する>もチェック!旅の途中で出会った「水タバコ」。その魅力とは?
2017年04月18日お店の方たちのやさしい笑顔に会いに…4月13日は「喫茶店の日」こちらをご覧の皆さまはご存知かもしれませんが、昨日4/13は「喫茶店の日」でした。明治21年(1888年)4月13日、東京・上野に日本初の喫茶店「可否茶館(かひいさかん)」の開業が由来と言われています。残念ながら現在その店舗は残っていませんが、200坪もの敷地に建てられた木造洋館は2階建てで、1階はシャワー室などを備え、ビリヤード・将棋などができる遊技場で、2階が喫茶室となっていたそう。可否茶館記念会によると、「庶民のためのサロンとして、また知識も学べる広場(コーヒーハウス)とすることを理念としての開店であった。」ということで、当時に生きる人たちにとって憧れのハイカラな場所だったのではないでしょうか。それから129年が経った現在、喫茶店文化は引き継がれ、さらに近年では昔ながらの喫茶店の魅力にあらためて注目している人が増えているように感じます。慌ただしい日常の中で、珈琲を飲む時間はほっとひと息つける大切なもの。さて、純喫茶愛好家としてそんな記念日にじっとしているわけにはいきません。自分なりに楽しもうと思いついたのは「ひとり純喫茶リレー」でした。平日は会社員をしているため、自由になれる時間は夜のみ。業務終了後の18時過ぎから22時までの4時間で、神田駅から神保町までの道のりにあっていつもお世話になっている純喫茶を出来る限り多く訪れようと決めました。結果は下記の5軒。今回はその様子について綴ります。「ひとり純喫茶リレー」18:00神田「エース」まずは1軒目。純喫茶に夢中になってから最も多く通っている店。いつも素敵な笑顔で迎えて下さる兄弟マスターの清水さんたち。この笑顔や「のりトースト」を求めて北から南まで全国から訪れる人が絶えない人気店です。この日は、ドーナッツ(通常は2個セットですが、特別に1個にして頂きました)とコーヒーフェアの期間だけ飲むことが出来るインドコーヒーを。18:40 神田「珈琲園」2軒目。外観の写真を撮っていたら、その様子に気が付いたマスターの八戸さんが店内から手を振って下さいました。毎日限定数で作られる大人気のコーヒーゼリーを必ず注文してしまいます。夜18時以降、2階席は全面禁煙となります。マスターのこれからの野望について伺い、わくわくした気持ちに。19:20 淡路町「高山珈琲」3軒目。細い路地にあって、入口を飾るきちんと手入れされた美しい植物たちが特徴的。まるで隠れ家のようです。髭をたくわえたダンディなマスターは物腰柔らかく、珈琲の味にもやさしさを感じます。チーズケーキやサンドイッチ類も美味しいのでおなかが空いている方は是非。20:10 淡路町「ショパン」4軒目。木曜日の夜はママに会える日。扉を開けた私をにっこりと笑顔で迎えて下さいました。この後もまだ数軒巡る予定でしたので、「アンプレス」を食べたい気持ちをぐっと抑えて、季節限定の濃厚イチゴジュースやバナナジュースと迷ったあげく、「アンオーレ」を注文。小豆とエバミルクを氷とミキサーにかけたもので一口飲むと止まらなくなってしまう美味しさです。21:00 神保町「ラドリオ」5軒目。最近では満席になっていることも多い、ウィンナーコーヒー発祥の店。色々な店のナポリタンを食べ歩きましたが、こちらの味付けが最も好み。この日は久しぶりにチキンカレーを。よく煮込まれたほろほろの鶏肉の味わいであっという間に完食。鮮やかな色が嬉しい「ざくろスカッシュ」は、アイスクリームをのせてクリームソーダにも出来るのです。純喫茶の魅力は、美しい調度品で揃えられた店内や個性あふれる美味しいメニューはもちろん、お店の方々によるところが大きいと思っています。このやさしい笑顔たちに会いに、1年365日「喫茶店の日」としてこれからも過ごしていきたいと思っています。Text/難波里奈前回記事<ここでしか出会えない!美味しいケーキをもっと楽しめる“仕掛け”が可愛い『古瀬戸珈琲店』>もチェック!かわいい動物たちに会うにはアレを注文して下さい!
2017年04月14日皆さんは47都道府県のうち、どちらの土地に行かれたことがありますか? 私は現在までに34都道府県を訪れていました。逆を言えば、13県はまだ訪れたことがないので今後の楽しみとしています。昨年の秋頃にたてた「2017年は和歌山、鳥取、鹿児島へ必ず行こう」という目標も思いのほか早く叶い、12月には和歌山へ訪問してきました。とはいえ、一度訪れただけではまだまだ分からない魅力を探りたいので、再訪したいと考えています。そんな調子で、2017年は1月に大阪、2月には熱海と広島、と順調に旅ができて嬉しく思っていたところ、さらに福井新聞社の方から素敵なお誘いを頂き、先日初めて福井を訪れてきました。大変申し訳ないのですが、今まで「福井へ行こう」と積極的に思ったことがなく、なんとなく勝手なイメージで電車の乗継ぎが大変で時間がかかりそう、と思っていたことも原因かもしれません。しかし、「福井」と「純喫茶」を同時に耳にした時、以前写真で見た衝撃的な内装の店が脳裏に浮かびました。その店の名前は『王朝喫茶 寛山』。壁の一面を光らせる大きくて美しいステンドグラスのある純喫茶です。…が、今回はその前日に思いがけず出会えた『マロン三世』という純喫茶についてお話します。思わず色々注文したくなってしまう純喫茶東京駅から新幹線で米原駅へ、そこから特急しらさぎに乗り換えて目指すは福井駅。のはずでしたが、急遽“めがねのまち”として有名な鯖江駅で途中下車をしました。急がない旅であれば、思いついたままに行動するのはとても楽しいことです。駅から歩くこと10分程でしょうか。車道に面した一軒家が現れ、『マロン三世』と書かれた大きな看板を見つけました。建物に近付き入口周辺を観察していると、窓の向こう側にいらっしゃる方と視線が合い、にっこりと笑いかけて下さいました。店内はカウンター席とテーブル席に分かれ、ゆったりとした配置です。テーブル席のソファは腰掛けると深く沈み、もうこのまま立ち上がりたくないと思ってしまうほどの座り心地の良さ。メニューを一通り眺めていると、とても笑顔の素敵なやさしそうなママが注文を取りに来て下さいました。まずは、クリームソーダとフルーツワッフルを注文。楽しそうに談笑する、窓際の高齢男性たちのやり取りを微笑ましく眺めていた時に運ばれてきたクリームソーダを目にして、思わず声を上げてしまいました。一般的な緑色を想像していましたが、こちらでは青色だったのです。窓から差し込む夕暮れ時の光がグラスに反射して、泡もキラキラと弾けている様子に感動。ワッフルも瑞々しい果物がふんだんに乗せられ、思わず笑顔に。この日は朝からほとんど何も口にしていなかったこともあり、ナポリタンとアマランサスコーヒーも追加注文。「驚異の穀物」と呼ばれるアマランサスの粉が入った珈琲は、飲み進めていくと底の方にとろみがあり、初めての食感でした。ナポリタンはなんと下に卵焼きが敷かれた鉄板タイプ。注文した全てのメニューに想像を裏切る嬉しい驚きがあったのでした。すっかりこの店のファンになってしまい、今度福井に来るときはこちらへ寄ることが大きな目的になるだろう、と思ったのでした。Text/難波里奈
2017年03月17日第9回:「やめられない」は本当に悪いことか今回の読者投稿は、KPOPアイドルが好きで月1回以上の海外遠征は当たり前という方から。体力やお金の限界が分かっているのに、やめようと思ってもやめられないという。分かっていてもやめられない。私が「分かっていてもやめられない」ことをいくつか挙げてみた。寝る前のスマホいじり。人が無意識に発してしまったダジャレに「ひゅ〜」とからかってしまうこと。電車で寝た人に隣の知らない人が寄りかかられ、肩を貸さざるをえなくなった状況を観察すること。改札の前で家の鍵を出し、家に着くなり定期を出してしまうこと。なんだかスケールが小さい。最後のやつはやめられないというか癖に近い。しかも、別にやめなくても人に迷惑がかからない。むしろ誰にも迷惑がかからないからやめられないのかもしれない(ダジャレいじりは迷惑か)。そうなると逆に今回の読者の方のように、「やめたいけどやめられない!」と強く言えることがある、ということが羨ましい。体力やお金が本当に底をついたらやめざるをえないだろうし(本当はその前にやめるべきなんだろうけど)、まだ続けていられるうちは続けても良いような気がする。そもそも、いくら厳しいとはいえ、月1回以上海外に行けてしまうそのポテンシャル。まぶしい。今回はそんな「やめられないもの」に突き進んで行くまぶしさを描いた。(こう無責任にポジティブなことを言ってしまったら余計やめられなくなってしまうだろうか)Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。
2017年03月06日家で手軽に作れる!身体があたたまる薬膳鍋by 太田みお1.鍋に水を入れ、まず鶏の骨付き肉を20分ほど茹でる。アクがでてきたら丁寧にとる。2.●の材料をすべて鍋に加えて10分ほど煮こむ。3.野菜や豆腐も入れて10分ことこと。仕上げにごま油をまわしかける。4.★のゴマだれの材料を混ぜて、つけながら召し上がれ。まずはスープを飲んで、しみじみとした美味しさを味わってください♪身体がぽかぽかしてくる絶品薬膳鍋です。寒い冬もあと少し! このお鍋であたたまって、乗り切りましょう。働くおひとりさまにとっての毎日はめまぐるしくて、ゆっくり季節を感じる時間さえ取れないですよね。「休日のたった1時間でいいからほっとしたい…」元外資系バリキャリから一転、丁寧な生活を目指して料理研究家になった太田みおさんが、四季の彩りを簡単に楽しむ「レシピ=歳時記」をお届けします。Text/太田みお前回記事<忙しいあなたへ!45分で作れる特別バレンタインディナー>もチェック!少しだけ特別な日を誰かと楽しむためのレシピを紹介します!
2017年02月22日