超がつくほどの人見知りで、だれよりも保育園に慣れるのにも時間がかかったわが家の娘。そんな娘も0歳から一緒に過ごすお友達と楽しく保育園に通えるようになり、5年目になりました。今回はまじめな娘が成長していく過程でぶつかった壁とわが家の対処法を紹介します。友達はよきライバル乳児クラスから幼児クラスへ進むと、なんとなく仲良しのお友達も決まってきます。そして、友達同士のかかわりが濃くなるにつれ、ケンカも増えてきます。これまでは単純なおもちゃの取り合いだったのが、もう少し複雑なケンカに発展し、仲がよければよいほど、ライバルのような関係になっていきます。トイレトレーニングをはじめ、お箸や文字の練習、体操や英語の授業などを通じて、できることがどんどん増えていく幼児クラス。できることが増えることは子ども達の自信にもつながる一方で、つい競争のようになってしまうもの。「〇〇ちゃんはもうできる」「△△ちゃんはまだできない」そんなふうに友達を強く意識するようになったのもこの頃です。壁その1世話を焼きすぎてトラブルにまじめで慎重、クラスではお姉さん的存在小さなころから人見知りだった娘。少しずつ大きくなるにつれて、まじめで慎重な性格なんだなということがわかってきました。そして何よりよくまわりのことを観察しています。保育園のお友達や先生のこと、大人同士の会話など、私や大人達が気がつかなかった変化などにも敏感に気がつくので、たまにドキッとしてしまうほど。娘は5月生まれなのでクラスではいつもお姉さんの立場。先生や早生まれのお友達のお手伝いをしたり、お手本になったり。乳児クラスの時からそんな役割を楽しんでいたのですが、幼児クラスになるとお友達とのトラブルが出てきました。ケンカできるお友達がいることをうれしく思って見守っていましたが、「〇〇ちゃんとケンカになり、噛まれました」というお手紙が何日か続いたので、娘に話を聞いてみることにしました。きっかけは娘のおせっかい!?話を聞いて分かった原因は2点。ひとつは「お友達の世話を焼きすぎてしまうこと」。みんな、自分でできるようになったり、できなくても自分でやりたい月齢になってきたにも関わらず、つい手を出してしまったり、やってあげたりしてしまうことで、お友達の反感をかってしまうことがあるようです。ふたつ目は「先生に怒られることをするお友達がイヤ」というもの。ごはん中にふざけたり、触ってはいけないと言われたものに触ったりするお友達を注意し、噛まれるというケースでした。どちらも娘がやられる立場でしたが、噛んでしまった子にも言い分はあるはず。ただ噛まれた!だけでなく、どうして噛まれてしまったか、その子はどんな気持ちだったのか、自分が同じことをされたらどう思うか、そんなことを娘とゆっくり考える時間を作りました。その時に気をつけたことは、絶対に娘を否定しないこと。特にふたつ目の場合、娘のしていること自体は悪くないと思ったので、まずは「そうだね。ごはん中にお箸を振り回すのはよくないことだよね」と共感しつつ、「言い方が強かったのかな?」「お友達は怒られてると思っちゃったのかも」と同じ目線で考えるようにしました。壁その2できない自分は見せたくない上の出来事からも分かるように、娘は典型的な学級委員長タイプ。褒めて伸びるタイプなので、先生も「いつもお手伝いしてくれて助かってるよ!」「〇〇ちゃんはしっかりしててカッコいい!」とよく褒めてくれます。それはとてもいいのですが、その結果、先生の期待を裏切りたくない気持ちが強すぎて、できない自分を見せるのがイヤという感情が強くなっていったようです。「水が怖い」と先生に言いたくない娘の通う保育園では夏になると、毎日水遊びをします。ペットボトルを持参し、みんなで水をかけあったり、先生がシャワーで水をかけてくれたりして、みんな大喜び!家でもよく水遊びをしたがる娘もきっと毎日楽しんでるんだろうなーと思っていたら、ある時から水遊びを休みたがるようになりました。その理由を聞いてみると「別にやりたくないだけ」とのこと。本当かな?と何度か尋ねるうちに、先生のシャワーやお友達のペットボトルから突然水がかかってくるのがイヤなんだと話してくれました。私が問題だと感じたのは、娘がそれを自分で先生に言えないということ。水遊びが怖い自分を先生に見せたくないのです。次の水遊びを休ませることにして、私から先生に理由を伝えると先生はびっくり!先生の目には娘は水がかかるのを喜んでいるように見えたそうです。クラスには水が苦手な子がいて、そういう子ども達は自分からかからないところに逃げるから、先生も気をつけるそう。先生は「〇〇ちゃんはまじめだから、ちゃんと水遊びをしなくちゃいけないと思ったのかもしれないです」と気づけなかったことにショックを受けていました。「苦手なことがあってもいい」を伝え続ける今回は水遊びでしたが、思い返せばこれまでにも「できない自分を知られたくない、見せたくない」という出来事がありました。そこで、これを機に先生と話し、「苦手なことがあるのは悪いことじゃない」「かっこ悪い姿を見ても、先生はあなたを嫌いにならない」「先生はできること、できないこといろんな姿を知りたいんだ」ということを先生から直接伝えてもらうようにしました。先生から「どんなあなたも大好きだよ。何かあったら先生が守るからね」と言われた時の娘のうれしそうな表情!娘がひとつの壁を乗り越え成長したことを感じ、この保育園に通わせて本当によかったと心から思った瞬間でした。それから1年が経ち、少しずつではありますが、先生にも苦手なことやできない姿も見せられるようになってきた娘。基本的には「かっこいい姿を見せたい!」という気持ちは変わっていませんが、この出来事をきっかけに、先生との信頼関係が強くなったように思います。親子のコミュニケーション、先生との連携が大切育児中の悩みは尽きないですが、幼児になって特に悩みが複雑化してきたと感じています。4歳、5歳と言えども子ども達同士の関係性や世界観があり、どこまで親が口出ししていいものか迷ってしまうことも多々あります。お友達とのケンカも、3歳くらいまではすぐに止めに入っていましたが、今は少しずつ「自分達で話し合ってごらん」と少し離れて見守るようにしています。まずは共感して受け入れることを第一に先生にも言われましたが、多くの子どもは成長するにつれて、親にいろいろなこと(保育園であったイヤなことなど)を話さなくなるそうです。そんな中私が大事にしていることは、まずは娘が抱えている悩みや問題に気がつき、娘の意見を聞いて共感すること。娘に非があると思ったことでも、まずは一度共感して受入れてから、話すようにしています。娘のちょっとした変化に気がつくには、普段のコミュニケ―ションが必須です。ママに話してもどうせ怒られると思われないよう、言いたいことをグッと堪える訓練をしながら接しています(笑)。そして対応に迷ったときは、迷わず保育園の先生に相談するよう心掛けています。家庭だけで解決しようとせず、先生も巻き込むことが解決策のポイントだと感じています。先生に入ってもらうことにより、親以外の大人との信頼関係を築く大切な過程になっていると思います。小学校、中学校、高校…これからもさまざまな悩みが出てくると思いますが、これも成長の過程と捉え、しっかりと娘と向き合い、親子で一つずつ壁を乗り越えていきたいです。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年12月01日小学生になってお小遣いをもらうようになった!という子も多いはず。実は小学校低学年は、お金のトラブルが起こりやすい時期でもあることを知っていますか?わが家の長女が小学2年生の時も、一緒に遊んでいた友達同士でお金の貸し借りが原因のトラブルが生じたことがありました。今回はその時の経験から、小学校低学年の子どもにお金を持たせる際に気をつけたいこと、お金について子どもに教えておきたいことを紹介します。コンビニでおやつを…「私の分も」でトラブルに!わが家では長女が2年生の時、まだお小遣いをあげていませんでした。また、子どもには「親の許可なくお金を持って物品を購入してはいけない」と教えていました。その日、娘は放課後に、近所の友達のAちゃん、Bちゃんと一緒に公園で遊ぶことになっていました。私は知らなかったのですが、友達の中にはお金を持ってきている子もいて、コンビニでおやつを買って、公園で食べることもあったようです。その日は「お金を持っていこうね」という申し合わせはなかったらしく、Aちゃんだけがお財布を持ち、Bちゃんは何も持っていない状態でした。娘は家からおやつを持って出かけていましたが、Bちゃんはおやつも、お金も持っていなかったので、Aちゃんに「私の分のお菓子も買って」と頼み、Aちゃんが2人分のおやつを買ったそうです。公園でおやつを食べ、家に帰る段になって、さっきのおやつは「Aちゃんが買ってBちゃんにあげたもの」なのか「Bちゃんがあとからお金を返してくれるものなのか」がハッキリせず、2人はケンカになってしまったのです。借りたのかもらったのか、子どもの世界では判別が難しい大人でも、お金の貸し借りは望ましくないと言われていますが、それでも“借りたのか、もらったのか”という判別はつきますよね。ところが、子どもの世界ではすぐに、「言った・言わない」になってしまい、どちらが正しいのか判別が難しくなります。夕方になって、Aちゃんは「Bちゃんが、あとでお金を返すと言った」、Bちゃんは「Aちゃんが買ってくれると言った」とお互いの親に訴えたため、トラブルは大人の知るところとなりましたが、結局大人にもどちらが正しいのかはわかりませんでした。その場に私の娘もいましたが、話の流れをしっかり説明できるほど覚えてはいなかったのです。この状態を防ぐためには、子どもに対して「自分がお金を持っていないとき、友達から借りたり、友達に貸してはいけない」と教えるだけでなく、「友達に何かを買ってもらってはいけない、買ってあげてはいけない」と教える必要があります。優しさのつもりで「買ってあげる」ことにも要注意!子ども達には、ものを買ってもらうことが、“借り”であるという意識がありません。特にお店で買い物をするということに抵抗がなくなってくると、まったく悪気なく、まるでお母さんに言うように、友達にも「買って!」と口にしてしまうことも。このとき、たまたまお金を持っていた子は「これくらいなら、お金もまだあるからいいか」という気持ちと、「自分だけ買って、友達が買えないのはかわいそうだな」という気持ちがまざりあって、「いいよ!」と買ってあげるかもしれません。しかしこれが度重なると、次もまた「買ってよ」「この前、買ってくれたでしょ」となることも。大人であれば、一度何か買ってもらったら「お返しを」と考えるところですが、子どもにはそのような考えはありません。中には親に報告をせず、気軽に「買って」と口に出す子もいるようです。親が知らない間に、よその子に何度もおやつを買ってもらっていること、反対にわが子が買ってあげる立場になっていることも可能性として考えられるのです。お金を使い始める時が教え時お金の使い方と言うと、「どれだけの金額を何に使うか」「ムダ遣いをしないように」といったことに意識がいきがちですが、小学生になると友達と一緒に行動をすることを前提としたお金の使い方も、忘れずにレクチャーしたいところです。お金を使い始める時は、お金の使い方の教え時でもあります。「買ってよいもの、ダメなもの」のほかに、「お金を貸さない、借りない」「ものを買ってもらわない、買ってあげない」の2点も忘れずに伝えましょう。子どもには「どうして?」と言われることがありますが、トラブルに発展する可能性があることを丁寧に説明しましょう。予定外の事態は親に報告をするように伝えるまた、断っても買ってくれる、もしくは子ども側が断り切れないという「予定外の事態」が起こるケースも。わが家では「もし、そういうことがあったら、ママがお礼をするから必ず報告してね」と子どもに言っています。実際に最近、2年生になった次女が財布を持たずにでかけたときに、コンビニで友達からアイスを買ってもらうという事態が起こりました。帰宅後そのことを娘が話したので、友達には私からアイス代を返し、「今度からお店に行く時にはお金を持っていかせるから、お店に行く前に教えてね」と伝えました。ちなみにわが家では、あらかじめ「今日は友達と買い物をするからお金を持っていく」という約束になっていない限り、「お金は持ち歩かないし、勝手な買い物もしてはいけない」というルールにしています。お金を使わないときに持ち歩いていると、落とした・なくしたなどのトラブルがないとも限らないからです。公園や友達の家に行く時のおやつは、友達とシェアできるようなものを自宅から持たせるので、困ったことはないようです。お金の使い方に関する考え方は家庭ごとに違うと思います。そのため、「わが家では」という家庭のルールとその理由をあらかじめきちんと伝えておくことが大切。また、時々子ども同士のおやつの持ち寄り方法や買い物の仕方などをわが子と話してみることも必要だと感じています。<文・写真:ライターあん茉莉安>
2020年11月14日親にとって、お友達トラブルはできれば回避したいものですが、子どもの発達にとっては大切なもの。友達関係はどのように変化して、どんなトラブルが起こりやすいのか。園ではどのようにサポートして、親はどう関わると良いのか。発達心理学の専門家である岡本依子先生に聞きました。お話を聞いたのは:岡本依子さん立正大学 社会福祉学部 子ども教育福祉学科教授。専門は発達心理学。特に親子のコミュニケーションの発達について研究。共著「エピソードで学ぶ保育のための心理学〜子ども理解のまなざし」他、保育者を目指す学生向けのテキストなども執筆している。友達関係の発達段階を知ろう友達関係は、発達につれて変化していきます。年齢ごとの特徴や、起こりやすいトラブルを知っておきましょう。イラスト/杉浦さやか◆3歳頃「一時的な関係」性別関係なく、同じ場所にいる子と遊ぶ集団生活に慣れていない時期には、一緒に遊ばなくても、近くにいる子どもに興味を持ったり、隣の子の遊びにつられたりする様子が見られます。その後、友達と遊び始めますが、3歳では「その場にいる子と遊ぶ」という一時的な関係。男女が入り混じり、気が向いたら同じ場にいる子と遊び、飽きたら違うところに行ったり、一人遊びに戻ったりと、こだわりなく遊ぶ段階です。この時期のトラブルは、まだ友達同士のルールが分かっていないために起こる、アクシデントのようなものです。おもちゃを取ってしまうのも「それは今、使っている子のもの」という「所有」の概念が未発達なためで、悪意はありません。取られた子が怒ることもありますが、多くは「ああ、持っていったな。じゃあ今度は何を使おう」という感覚です。感情のコントロールはまだ上手ではないので、感情的になっているときは寄り添って落ち着くのを待って。園の先生は、こうした場面を「ルールを学ぶチャンス」と捉え、「貸してって言おうね」などと適切な言い方を伝えていきます。◆4歳頃「一緒に遊ぶから友達」好きな遊びが同じ子と一緒にいるように4歳を過ぎると、率先して自分の好きな遊びを選ぶようになります。すると、自然と好きな遊びが同じ子と一緒にいるようになり「一緒に遊ぶから友達」という関係に。ただ、あくまでも主軸は自分の遊びなので、「外で遊ぶ友達」「ままごとをする友達」などと分かれることが多いでしょう。3歳までは「ありのままの自分」で生きていますが、4歳頃からは「すてきなおねえさん、かっこいいおにいさんでいたい」など、「自分はこうなりたい」というイメージを持つように。「ルールを守っている自分は偉い」という正義感も芽生え、ルールを守らない子を見ると告げ口をすることも出てきます。自分と友達の正義が違うと、屁理屈をこねたり、言葉がきつくなったりすることもあるでしょう。4歳後半くらいから仲間外れも見られるようになりますが、これは「友達は大切だから、仲間外れにすることが(相手にとって)罰になる」という友情関係が分かってきた証拠。その発達を理解しつつ、園の先生は相手がイヤな気持ちになること、仲間外れは良くないことを伝えていきます。◆5歳頃「友達だから遊びたい」一緒に遊びたいから自分の意見は後回しこれまでは「一緒に遊ぶから友達」だった関係が、「友達だから遊びたい」に変化する時期。「◯◯ちゃん、一緒に遊ぼう。何して遊ぶ?」と、遊ぶことを前提に、何をするかという交渉が始まります。自分の遊びが主軸だった時期はやりたいことが違う相手とは遊びませんが、この頃になると、その友達と遊びたいがために、自分のやりたい遊びを後回しにして、友達の意見を優先できるようになるのです。これは、学童期の友情関係である「心の友達」につながる出発点。とても重要な変化です。また、友達がどう思っているかを気にするようになるのもこの時期。4歳では一方的だった正義感も「他者の立場に立つ=他者視点」が発達して柔軟になってきます。例えば、滑り台を滑る側から上ろうとする2歳児を見たとき、4歳では「ダメだよ」と決め付けますが、5歳では「まだ小さいから分からないのか」と考えられるようになります。園の先生は自己主張と他者視点がバランス良く発達するように、トラブル解決をサポートしていきます。親はどうする? 友達関係の心配事読者アンケートで「わが子の友達関係に関する心配」について聞き、多かった声について岡本先生にアドバイスをもらいました。親の役目はトラブル前の園との信頼関係作り以前に比べ、今は「園での友達トラブルは、園の責任で解決する」という方針が広く定着しました。また、何か問題があれば教えてもらえますから、子どもが元気で楽しそうに通園しているなら、基本的に心配はいらないでしょう。とはいえ、子どもに「◯◯ちゃんとケンカした」と言われ、その相手を知らないと、親は不安になるもの。普段から、誰と仲が良いか、何をして遊んでいるかといった情報を、先生と親で共有しておくことが大切です。また、子どもはボキャブラリーが少なく、ささいなことを大げさに話したり、誰と遊んだか記憶があいまいで「一人で遊んだ」と言ったりすることも。元気をなくして登園をしぶる日もあるでしょう。心配事があれば、「こんな様子なんですけど、心配し過ぎですか?」「親からは見えない子どもの姿があると思うので、先生からどう見えるか教えてください」など、親の気持ちも含めて先生に相談しましょう。友達トラブルは、子どもが社会性や協調性を身に付けていく上で、大切な成長の糧でもあります。親の役目はトラブル回避よりも「トラブルが起こっても大丈夫」と思えるように、園との信頼関係を作っておくこと、と考えるといいですね。自分の意見を言えない、それも子どもの個性 友達を優先しているのかも新しい集団に入ったばかりなら、子どもの個性なので問題ありません。まわりの様子をしっかり見て、少しずつ自分を表現するタイプなのでしょう。もし集団に慣れた時期になっても意見が言えないなら、意見を言わない環境に慣れてしまっている可能性も。家庭で子どもが自由に意見を主張できているか、振り返ってみましょう。4〜5歳になって、友達の希望を優先することで「友達を喜ばせることができた」と満足感や誇りを感じているようなら、成長の証。褒めてあげるといいですね。友達ができない 遊びに没頭しているなら大丈夫 子どものペースを見守ってひとりで遊んでいても、遊びに没頭できているならまずは見守ってみましょう。遊びに没頭するのは、むしろ発達的には大事な時間です。もし、一人遊びの最中も友達の様子が気になっているようであれば、じっくり集団の様子を観察してから加わりたいタイプなのかもしれません。子どもは「友達になって」と言わなくても、集団の後ろから付いて歩いているうちに仲間に入ったり、離れて遊んでいる子をまねしているうちにお互いが気になって、一緒に遊ぶようになるもの。子どものペースで関係が出来ていくので、親はヤキモキせず、おおらかに構えていましょう。怒りっぽい 今は感情コントロールの練習中 言葉で表現する方法を伝えて怒るのは、悔しさやイヤなことがあったから。怒りはある種の原動力になり、うまくコントロールできるようになると、「これをバネにして頑張ろう」というやる気につながります。幼児期はそうした感情コントロールの練習期間と捉えましょう。また、怒っていることを表現できない方が困ることもあります。「イヤなことされたら、僕だって怒るんだよ」ということを相手にうまく伝えた上で、「もうやめてね」と言えるのが理想的。そのためには、「イヤだったから、怒ったのね」など、感情を言葉で表現する方法を伝えていきましょう。同じ子としか遊ばない 友達だから遊びたい段階 閉鎖的になったらフォローをこれは気にしなくて大丈夫。幼児なりに「気が合っている」ということで、「友達だから遊びたい」の段階に進んでいると考えられます。さらに発達して他者視点が身に付いてくると、友情関係を試すかのように「他の子としゃべっちゃダメ」などと言うこともあるかもしれません。この場合、本気の意地悪ではありませんが、関係が閉鎖的になっているようなら、「お友達がイヤな気持ちになるからね」など、良い方向に導くように声を掛けましょう。友達をしつこく遊びに誘う どのくらいしつこくすると相手が怒るか試すことも大事な経験そもそも子どもはしつこいもの。あまりにしつこくすると相手の子が怒るかもしれませんが、「どのくらいやると相手が怒るのか」を試すのも大事な経験です。相手の子が遊びたくないのなら「◯◯ちゃんはイヤって言っているから、他の子を誘ったら?」、誘っている遊びがイヤなら「違う遊びで遊ぼうって言ってみたら?」など、アドバイスしてみるといいでしょう。友達に対して言葉がきつい 相手が気分を害していると分かれば徐々にマイルドな言い方に言葉がきつくなるのは4歳頃に多く見られ、基本的には一時的なもの。まだボキャブラリーが少ないためで、相手を不快にさせようとしているわけではありません。友達が自分の言葉で気分を害しているのが分かると、言い方を考えるようになり、徐々にマイルドな表現ができるようになっていきます。親は、子どもの言葉がきついと感じたときに「◯◯って言おうね」と、言い換え方を提案してみましょう。また、言葉に関しては「親を映す鏡」という側面もあります。家族の間でも、きつい言葉は避けるといいですね。これも気になる もしも園の友達が新型コロナにかかったら子どもにどう説明する?友達が感染した場合は、下手に隠したり、ごまかしたりせず、子どもが知りたい「単純な事実」をきちんと話すことが大切です。「病気だから治るまでは一緒に遊べないけど、治ればまた遊べるよ」と事実を伝えれば安心できるでしょう。それ以上の説明は、子どもの理解力に合わせて。くどくど説明して、ちゃんと理解できないまま「コロナはすごく恐ろしい」という恐怖心だけを植え付けるのは避けましょう。また、「◯◯ちゃんは、手洗いしてなかったからコロナになったのかも」「悪い子がコロナにかかるから、あなたはいい子にしなさい」という言い方もNG。友達に対して「手を洗っていなかった子」「コロナになった悪い子」など、誤ったイメージを持たせないように気を付けましょう。
2020年11月14日人は、公平に物事を判断することができなくなる時があります。ネット上の誹謗中傷のように、偏った正義感に酔いしれ、過度に他人を攻撃してしまうケースはよく見られるでしょう。幼い子供であれば、なおさら暴走しやすいものかもしれません。2児の母親である漫画家のエェコ(@nakiri_aik)さんは、長女が幼稚園でトラブルに巻き込まれた時の出来事を漫画化。その内容が反響を呼びました。『正義が暴走した日』ある日、家で仕事をしていると、長女が通う保育園から電話がかかってきました。急いで迎えに行ったエェコさんは、頬にアイスノンを貼られ、泣きじゃくる長女の姿を目の当たりにします。先生によると、ある女の子との他愛のない口ゲンカをきっかけに、長女が一方的に他の子供たちから責められる状況になってしまったようです。そして、1人の男の子が長女の頭を叩こうとしたところ、手が滑って顔をはたいてしまったといいます。ことのいきさつを聞いたエェコさんは「誰かが悪いわけではない」と思いましたが、多数が主張すればそれが正義になってしまう集団心理の恐ろしさを感じたそうです。その後、友達は謝ってくれたそうですが、長女はしばらくショックな気持ちが収まらず…。ショックを受けた長女は、翌朝…その日、ショックの収まらない長女は早退。翌朝は初めて登園拒否をしたといいます。エェコさんは幼稚園を休ませて様子を見ることにしました。次の日は楽しみにしていた参観日だったため、行くかどうか聞いてみると長女は「行きたい!」と即答。エェコさんは、長女の気持ちを想うと本音は涙が出そうでしたが、努めて明るく接し、「長女を全力でサポートをしよう」と心に誓うのでした。参観日、職員室で待っていたのは?翌日の参観日、事情を聞いた保護者たちが子供たちと一緒に謝罪をしてくれたそうです。長女はその日、幼稚園で楽しく過ごせたこともあってか、朗らかな様子で謝罪を受け入れていたとか。エェコさんは、子供たちに「心が傷付いてしまうこともある」と話し、こんな言葉をかけました。みんながいっているから『正しい』と思わず、両方のお話もちゃんと聞いてあげて。「いけないんだ」って責めるだけじゃなく、どうしたら仲直りできるか、先生や大人の知恵も借りて考えよう。エェコさんの言葉は、長女だけでなく、お友達を責めてしまった子供たちの心にも響いたことでしょう。読者からは、多くのコメントが寄せられています。・「誰も悪くない」といえるエェコさんが、素敵だなと思いました。・この作品でとても大切なことを教わりました。『正義の暴走』という言葉、身に染みます。・周りの大人たちの対応が素晴らしいです。また、素直に謝る子供たちも。小さい頃からの教えが大事ですね。・冷静に子供のためを思って行動したお母さんが、本当にすごい。しかもこんな分かりやすく説明もできるなんて。声が大きいほうの意見や、大多数が『正しい』ということを人は信じてしまいがちです。しかし、実際には表面化されない事実や意見があるのかもしれません。偏った『正義の鉄槌』で誰かを傷付けることのないよう、大人も意識していかなくてはなりませんね。エェコさんは育児などの日常を描いた漫画をブログに公開しています。興味のある人は、こちらもぜひチェックしてください。ヲタママだっていーじゃない![文・構成/grape編集部]
2020年10月27日子どもが友達とトラブルになり、いつの間にか親同士も険悪に…というのはよく聞く話。今回は、私が幼稚園教諭として働いていたころの経験も踏まえ、ママ友同士のトラブルに発展する原因と対処法についてお伝えします。決めつけ・誤解が親同士のトラブルに発展する私が幼稚園教諭として担当したのは、40人近くいるクラス。それだけの人数が集まれば友達とぶつかる子がいて、毎年のようにトラブルは起きます。そのトラブルは、相手を思いやることを学んでいる最中の子どもたちにとって必要な経験です。当時、私が先生の立場で親子に接していた時、子ども同士のトラブルから親同士までトラブルになったという話はあまり耳にすることはありませんでした。その理由を考えてみると、私の園は先生と保護者が話をする機会が多く、気になることはまず先生たちに相談してくれていたからかなと思います。今、子どもを持つママの立場になって考えてみても、幼稚園で子どもが「友達にイヤなことをされた」と話したとき、まず最初に先生に話をすると解決に向かいやすいように思います。直接相手のママに伝えたことで険悪になるケースも逆に、先生に相談せずわが子の言い分だけを鵜呑みにし、その友達をワルモノと決めつけると、親同士のトラブルに発展してしまうことも…。あるママ友は、わが子がいじわるをされることに悩み、意を決して相手のママに「うちの子がお宅の子にこんなことをされたので、注意してもらえますか?」と話をしたそう。すると、「うちの子はなにもしていないと言っています」と取り合ってもらえず。その後は険悪になってしまったそうです。それ以来、「挨拶もしない仲になってしまった」と話していました。ほかにも、「わが子が〇〇くんに叩かれている」など、子どもから聞いた話をそのまま他のママ友に相談したことで、それを聞いた人が「陰で悪口を言っている」と誤解を生むケースもありました。幼稚園でのトラブルはまず先生に相談しよう私が先生をしていたころ、仲良く遊んでいるように見えても、気づかないところで子ども同士のトラブルが起こっていることがありました。しかし、そのことについて、早い段階で保護者から相談を受けたので、子どもたちの気持ちや行動に心を配り、寄り添うことができました。そうすると、保護者の不安や不満が大きくなりにくいため、親同士のトラブルに発展しなかったのだと思います。ですので、子どもから話を聞いたときに、何か気になったり心配になったりしたら、先生に遠慮なく話をしてみてください。両方から話を聞ける先生だからわかること先生に相談すると、先生は、そのトラブルの現場を見ていなかった場合にも、両方から話を聞きます。先生はどちらの子のいいところも悪いところも把握しています。またその時のまわりの状況もわかっています。幼児期の子どもは、言葉で正確にトラブルの内容を説明するのは難しく、自分のしたことは棚にあげてイヤだったことだけを話してしまいがち。そんな子どもの特性をよくわかっている先生なら、公平にトラブルの原因を聞きだしてくれると思います。親はまず子どもに寄り添ってあげましょう先生に状況を聞いたら、親がすべきことは、まずわが子に寄り添うこと。「それはイヤだったね」と子どもの思いに共感したり、抱っこする、お膝にのせて話をするなど、スキンシップを多めにとってあげてください。子どもが不安そうにしていると、親としてはつい「こうしたら?」と解決策を提案したくなります。しかし、子どもの成長のためには、自分でどうしたら仲良くできるか考え、行動していくことが大切です。親は一緒に不安にならず、「いつでもあなたの味方だよ」と明るくかまえていればいいと思います。原因はどちらにもあると冷静に考えましょう幼い子ども同士がトラブルになる場合、どちらにも何かしらの言い分があります。もし相手の子に叩かれてしまう場合、悪いのは暴力をする方です。言葉で伝えることが人間関係の基本で、相手の子が変わるべきところ。しかし、「うちの子には絶対に非はない、相手だけが悪い」と思ってしまうと、冷静な対応はできません。もしかしたら、「自分の子にも少なからず原因があるのかもしれない」と考えてみることが大切です。冷静に子どもたちの様子を見守っていると、トラブルの最中はイヤな思いをしても、後になってみるとそのできごとのおかげで、子どもも親も、ひと回りもふた回りも成長できた!感じることができるはずです。トラブルになっている相手の親と情報共有できると◎相手の親にトラブルについて話すときは、相手を責めるように話すのではなく、「うちの子がしつこくするところがあって、〇〇くんを怒らせちゃっているみたいで…」と自分の子どもの足りない部分もあわせて伝えることがポイント。そうすることで、相手は一方的に責められたと感じることもなく、トラブルを冷静に受け止め、親同士のトラブルを回避できます。「仲良くできるようになるといいですよね」と気持ちを伝えておくと、相手の親の不安が和らぎ、情報共有しながらお互いの子どもの成長を見守っていくことができると思います。とはいえ、中には、「子どもは成長過程にいる」ということを理解せず、そのトラブルの中で善悪を決めて解決しようとする人もいますよね。大人の社会では悪い事をした方が謝罪することで解決となりますが、子どもは未熟で当たり前。それなのに相手に落ち度だけを責めて、「悪いのはすべて相手」と決めつけてしまう人も…。そのような考えでは一緒に見守ることは不可能なので、謝って受け流すのもありだと思います。子ども同士がトラブルになったときこそ、まずは親がお手本になって、相手の思いをくみ取り、思いやる姿勢を見せていきたいですね。<文・写真:ライターnicoai>
2020年09月19日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ母にも先生にも嫌がらせのことを話せずにいた私。あるとき、お昼寝の時間になぜかボス太郎が隣にやってきて…このお話は、子ども同士の性的な問題行動に気付いていない大人たちに知ってもらいたくて、描き始めました。このとき「やめて!」と言うことができていたら…。触れられても抵抗できず、声を出すこともできませんでした。私自身はトラウマもなく自分の中で解決している出来事ですが、同じような経験をした方でフラッシュバックなどの心配がある方は、私の具体的な体験談を描きますので、以降ご注意ください。【同じテーマの連載はこちら】●スイスで出会った3歳からの性教育 連載一覧はこちら ●子どもの頃性被害に遭った話 連載一覧はこちら
2020年07月08日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじボス太郎からの嫌がらせにはっきり「やめて」と言えない日々が続いて……何でも話せる大好きな母ですが、当時の私はいじめに関してだけは言うことができませんでした。そして、それまでの意地悪とは違う行為が始まります。次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月07日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ何の前触れもなく、いきなり上履きの中のゴミをごはんのうえにふりかけてきたボス太郎。先生に注意されて……現在、私は娘が2人いるのですが、次女がまさしくこのころの私と同じタイプです。保育園時代は争いを嫌うあまりお友だちのいいなりで……こういう大人しい子に対して、「何で嫌だって言わないの!」と怒るのは逆効果なんですよね。ちなみに今の私は嫌なことはハッキリ嫌だと言える、図太いオバサンに成長しました(白目)次へ続きます。【同じテーマの連載はこちら】●スイスで出会った3歳からの性教育 連載一覧はこちら ●子どもの頃性被害に遭った話 連載一覧はこちら creen>
2020年07月06日幼稚園や小学校に通っていると、友達とケンカしたりもめたりといったトラブルがおこりがち。現在小2の息子も幼稚園の3年間でいろいろな友達トラブルがあり、悲しかったりイヤだったりという経験をしました。しかしそこから学び、成長できたことはたくさんあったと感じています。今回は息子が幼稚園で経験した友達トラブルとその時の対応、その後の息子の成長についてお伝えします。【年少】活発な子ども同士で毎日取っ組み合い!友達にパンチされたと聞いて…入園後、幼稚園にすっかり慣れてきた〇月ころ、帰宅後に「今日もAくんと遊んだ」と嬉しそうに話すようになった息子。同時に、「Aくんにパンチされた」とも言うように。親としては少し気になりましたが、本人は気にする様子はなく楽しんで幼稚園に通っていたので見守ることに。その後、幼稚園に行く機会があった時に、担任の先生にそれとなく聞いてみました。すると、「2人は毎日取っ組み合いのケンカをしています。あ、今日もやりあってましたよ!」と意外な答えが返ってきたのです。ぶつかるのは2人がよく似ているから先生の話によると、クラスの中でもひときわ活発な2人は、お互いリーダーシップをとりたがったり、やりたい事がかぶったりすることが多々あるためぶつかってしまうそう。しかし、取っ組み合いになっても殴り合っても、ケガにつながるほど攻撃することはなく、男の子らしく「決闘」を楽しんでいるようにも見えるとのこと。そのため、よほどヒートアップした時は止めるものの、それ以外は見守っているのだそう。それを聞いて私は驚きました。入園前、公園でいつも遊んでいた友達とはいつも穏やかに過ごしていて、息子がそのようなケンカをしたところを見たことがなかったのです。今思うと、息子がそれまでに出会った友達は、息子の提案についてきてくれるタイプの子だったのだと思います。息子にとってAくんは、一緒にいると楽しいけれど、初めて出会う自分の思い通りにならない相手。先生の言葉に納得し、Aくんのママとも情報を共有しながら、その後も見守ることにしました。しばらくすると2人は親友に。毎日ぶつかる中で相手への気持ちの伝え方、時には相手に譲ることを身につけていったようです。【年中】年長の輪に入り、いじわるをされるママ友から聞いた「息子が蹴られてる」という話年中になると、自由遊びの時間には、Aくんとともにさらに活発な年長の男の子たちの輪に入って遊ぶことが多くなりました。ある時Aくんのママから、「年長さんに蹴られてるってAから聞いたよ、大丈夫?」と言われました。そこで息子に聞いてみると、年長の中に1人いじわるな子がいて、一方的に蹴られたり、仲間に入れてもらえないことがあるとのこと。私は「イヤだったら他の子と遊んだらいいんだよ」と話しましたが、本人はどうしても年長のみんなと一緒に遊びたいそう。年長からしたら年中に対して足でまといのように感じて、悪気はなく仲間外れにしてしまうこともあるかと思い、しばらく様子を見ることにしました。あだ名をつけられたり、蹴られたりが続くある日、息子から「年長の子たちにイヤなあだ名をつけられて、ずっとやめてくれない」との話が。さすがに心配になり、すぐに先生に相談をしました。先生はいつも遊んでいるメンバーを集めて、全員の言い分を聞いたうえで、年長の子たちを厳しく叱り、息子へ謝罪させてくれました。年長の子たちは息子を邪魔に感じていたわけではなく、なんとなくあだ名をつけてしまったことがわかり、それからは仲良くしてくれました。しかしその中で1人だけ、先生の見ていないところで蹴るなど、いやがらせをする子が。その子は、息子だけではなくターゲットと決めた何人もの子にイヤなことをしていました。息子にその子から何かされてイヤだった時は、その都度私や先生に話すように伝えました。すると先生も見守りを強化し、イヤなことをされることはなくなっていきました。トラブル回避の方法を知り、やられる側の気持ちを知ったこのトラブルは、お互いに関わり方を学んだ年少の時のAくんのケンカとは違い、一方的ないじわるに巻き込まれて起きたことです。しかし、そのおかげで、「イヤなことをされたら、自分から親や先生に伝えること」という回避の方法を学ぶ機会になったと思います。また、子どもは悪気なく友達にイヤなあだ名をつけることはありがちですが、やられる方の気持ちを知ることができたこともよかったと思います。【年長】荒れた年中の子のターゲットに!友達と仲良く平和に過ぎていった年長の日々…だったのですが3学期にまたもトラブルが。年下の子から叩かれたり、暴言を吐かれる息子の園では、年長と年中が縦割りで同じクラスで過ごします。ある日幼稚園に息子を迎えに行くと、保育室から息子が出てきません。部屋をのぞくと、年中のBくんとともに先生の前に立っているのが見えました。先生はBくんに「きちんと、ごめんなさいをしなさい」と叱っています。Bくんがふて腐れながら「ごめんね」と小さく言うと、やっと息子が出てきました。先生が「お母さん、お待たせしてすみませんでした。Bくんが連日ごめんねが言えなかったので今日は絶対に謝れるようにしたくて、時間をもらいました」と話されました。私は、息子もなにかBくんにイヤなことをしたのだと思い聞いてみたのですが、そうではないよう。Bくんはイライラして暴れてしまうことがあり、活動の時にふらふらと立ち歩いてしまうことも。そんな時、息子が活動に参加するようサポートしていたら、叩かれたり暴言を吐かれたりするようになったそう。さらに息子は絶対やり返さないため、Bくんがイライラした時にターゲットにされがちだということでした。私は、息子からそんな話は聞いていなかったので驚きました。帰り道、ゆっくり話を聞いてみると、息子は「別に痛くないし、気にしてないから言わなかった」と。「どうしてやり返さないの?」と聞くと「年長の方が力が強いのに、年中を叩いたらダメだから」となんとも頼もしい言葉が!その後もBくんからの攻撃は続き、たびたび、居残りして謝られることがありました。Bくんにひっかかれ、少し腕が赤くなって帰ってくることも。相手の思いに寄り添い、許す力が育っていたケガをした日はBくんのママから電話がありました。「本当にいつもごめんなさい。きつく叱ってるんですが、たびたび痛い思いをさせてしまって…。卒園前の楽しい時期に…。もうなんて謝ったらいいのか」と泣きそうな声で。Bくんのママもどうしたらいいのかわからないという様子が伝わってきて胸が痛くなりました。私は「うちは大丈夫ですよ!そんな時期もありますよ、うちの子もBくんのことは気にかけてるので、卒園までに仲良くできるといいですね」と明るく答えました。その後もBくんから、「死ね!」「やくたたず!」などの暴言を度々吐かれる息子。私は、毎日息子に「大丈夫?」と聞いて、「あなたは何も悪くないからね」と話すようにしました。先生方も必死にBくんと向き合い、私と息子もBくんが落ち着くよう協力する形になっていきました。それでもなかなか落ち着かず、Bくんのママは毎日幼稚園に付き添いで通うようになりました。ママが付き添うようになって息子が攻撃されることはなくなり、息子の卒園前にはママなしでも穏やかに過ごせるようになったそうです。最後の登園の日、息子はBくんと、2人仲良く笑顔で写真を撮りました。この一件で、私がBくんのママに穏やかに対応できたの、息子のBくんと向き合う姿勢が頼もしかったから。自分のされたことよりも、Bくんについて考えることができていたことは、本当にすごいなと感じ、幼稚園での大きな成長を感じた出来事でした。幼児期こそ人間関係を学ぶ時期幼稚園でいろいろな友達トラブルに直面した息子。小学校に入ってからは友達ともめることは今のところないよう。色々な子がいる中で、器用にこなしていると感じています。小学校に上がると幼児期のように先生や親の目が届きにくくなります。ぜひ幼児期のうちに、大人の見守る中で友達とぶつかって人間関係を学んでほしいと思います。小さなわが子が悲しんでいると早く解決してしまいたくなるのが親心ですが、子どもが友達トラブルにあったら、親の役目は子どもの心のケアと、先生や相手のママとの情報共有だと思います。子ども自身が乗り越える強さと器用さを身に着けられるようにサポートしてあげたいですね。<文・写真:ライターnicoai>
2020年07月06日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ新しい幼稚園に転校生のような形で入園することになった私。そこにあらわれたのが……もう何の前触れもなく、いきなりふりかけご飯にされました。今だったらブチキレ倍返し確定ですが、当時の私は固まるしかなかった……次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月05日■前回のあらすじ祖父母と一緒にのんびりと過ごしていた暮らしが一変。見知らぬ土地での生活がスタートして……今でこそ普通に会話できますが、子どものころは父のいない日が嬉しくて当直の日が待ち遠しかったのを覚えています(笑)父に自分の意見をいうことなど、絶対にできませんでした。幼稚園は妹とは別クラス。転校生のような形で紹介されました。次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月04日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。2人の娘を育てているゆっぺです。あるとき、娘から悩みを打ち明けられました。そのとき、私自身の過去の記憶がよみがえりました。「子ども同士のことだから…」と軽んじてほしくないケースもあることを、子育て世代のお母さんお父さんに知ってもらえたらなと思います。当時は高速道路がまだ開通しておらず、片道4時間もかかりました。毎回必ず車酔いしていた私です(笑)次へ続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 スイスで出会った3歳からの性教育 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもの頃性被害に遭った話 このコミックエッセイの全話を見る >> 子どもと性教育を学べるアニメ
2020年07月03日友達としてだけではなく恋愛に発展させたい、自分の気持ちを隠し続けるのは辛いと悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。今回は、友達から恋愛へと発展させる3つの方法をご紹介します。しばらく距離を置くことから始める友達から恋愛関係を発展させる為に大切なのは、お互いの存在がどのようなものなのかを確認することです。身近にいる相手だからこそ、好きなのではないか、本当に相手のことを恋として好きなのかを確認する為の時間が必要です。その為には、しばらく会わない時間を作りましょう。その間に、自分の気持ちと向き合い、友達から脱して恋愛として関わりたいことを強く感じるのであれば、次のステップに進みます。しばらく会わない時間が出来た時、そのまま過ごすのではなく今までの自分とは違う何かにチャレンジしてみてください。自分磨きをしてもいいですし、今までやろうと思っていたもののやれなかったことをやってみるなど、いつもとは違う何かをすることが大切です。会わなかった間に何があったのだろうと彼に思われるぐらいが効果的です。自分の気持ちを伝える友達関係がうまくいっていたのであれば、嫌われているということはないでしょう。好意があることは間違いないでしょうが、それが友達としてなのか女性としてなのかは彼しか分からないことです。友達関係を続けていけばいつかは気付く日がくるかもしれませんが、気付かないまま終わってしまうこともあるでしょう。その為に大切なのは、自分の気持ちを伝えるということです。友達としてももちろん好きだけど、恋愛として見ていることを伝えてください。そのことを伝える際には、もう友達としては戻れない可能性があることは覚悟しておきましょう。友達という居場所はとても居心地が良いものです。しかし、その居心地の良さが男女の関係をうやむやにしてしまうのも事実。覚悟を持って前に進む為にも、言葉にすることが大切です。相手の気持ちを待つ時間が重要昨日まで友達だった相手を恋愛対象として見られるかという点に関しては、そう簡単に答えが出るものではありません。その為、言われた側も戸惑ってしまうものです。相手の気持ちが整理できるまで、答えを急かすことはせず待ちましょう。彼にとって、あなたの存在が大きければ大きいほど、その答えに辿りつくまでに相当悩むでしょうし、苦しむかもしれません。お互いが次のステップを望んでいたという場合を除いては、意識すらしていなかったという可能性もあるのです。一人の女性として見ることができるのか、友達じゃなくなる寂しさはないかなどグルグル考えてしまうのは当然のことです。まずは彼の心が整理できるまで、ひたすら待つことが大切です。恋への発展には時間が掛かる友達から彼女になるというのは簡単そうに見えてかなり難しいことです。今まで恋愛対象として見ていなかった相手をいきなり女性として見るようになるわけです。告白を受けた相手も動揺してしまうでしょう。本気の恋への発展にはかなりの時間を要することを覚悟し、今までの関係を一度壊すことが大切なのです。
2020年06月25日付き合いたいと思っている男性からの女友達枠を卒業したいなら、どこかでアクションを起こさなくてはいけません。どんなアクションをどのタイミングで起こせばいいのでしょうか。戦略的にキスをする「男には簡単に唇を奪われちゃいけないよ」なんていう会話を女同士ですることがありますよね。これまでは友達関係だったとしても、唇を許すことで相手の男性はあなたのことを単純に「キスできる女」だと思うからです。一度キスしてしまうと、そのあと普通の会話をしていたとしても相手の男性の思考回路はキスのことでいっぱいになるかもしれません。しかし今回のテーマである「彼女に昇格する」という観点でいうと、友達相手に唇を許すことはあながち間違いではないのです。一度キスをすることで、それ以降も二人で会うチャンスが生まれます。まずは二人きりで過ごす時間を増やしましょう。それが彼女に昇格するための第一歩なのです。2回目のキスは拒絶する2回目のキスをどうするかは、二人の関係にとってのターニングポイントになります。2回目のキスを簡単に許してしまったら、軽い女街道まっしぐらになるリスクがあります。不思議なもので2回目のキスを拒絶しても、男性に「この女はもういいか…」と思われる可能性は低いのです。むしろまた二人きりで会うチャンスが与えられます。2回目のキスを拒絶したあとは、あなたのキャラクターをアピールしましょう。何気ないことのような印象を受けるかもしれませんが、この行為は男性にボディブローのように効いていきます。キスのことでいっぱいだった頭の中が拒絶されたことで空白になり、そこにあなたのキャラクターを植えつけることで相手の深層心理に訴えかける効果があるのです。もう1度キスを求めてきたときが勝負そして次に二人きりで会うときが、勝負の場になります。あなたに魅力を感じているのであれば、男性はもう1度キスしようとしてきます。そうなると主導権はもうあなたのものです。本気でお付き合いをする気があるかどうかをそのタイミングで男性に確認しましょう。キスしたがっている男性が、お付き合いを拒む可能性は低いです。かなり高い確率で彼女に昇格できますよ。今回紹介した方法に対して、あざとい印象を受けた人がいるかもしれません。しかし意中の男性の彼女になるには、いつかは友達枠を抜け出さなくてはならないのです。そのためのプロセスだと割り切って、腹をくくりましょう。戦略的なキスをすることで恋愛関係に発展することがしばしばあるのが、男女の仲なのです。
2020年06月24日こんにちは、コラムニストの愛子です! 大切な男友達はいますか? 異性間の友情を続けるのは難しいとよく言われますが、「男女の友情」が成り立つか否かはちょっとした心がけ次第なのではないでしょうか。そこで今回は、大切な男友達がいる女性に、男友達との友達関係を続けるために心がけるべきことを聞いてきました。■1.思わせぶりな態度をとらない「ずっと友達でいたいと思っているなら、むやみに思わせぶりな態度をとるのは良くない。合コンで出会った男性とは違って、大切な友達なんだから。断らなければいけない告白をさせないのが友情のルールだと思っている」(28歳/女性/芸能関係)親しいと、そんなつもりはなくても人としての好意がにじみ出て、勘違いさせてしまうことがあるかもしれません。もしも、男友達の態度が前と違う、女として見られている気がするなどと感じた場合は、自分の言動を改めたほうがいいでしょう。仲良くしていれば、相手の気持ちは何となくわかるものです。大切な友達だからこそ、告白されるよりもっと前の段階でストップをかけるのが優しさなのではないでしょうか。■2.相手の恋を邪魔をしない「親しい男友達にカノジョができると、取られたみたいでヤキモチに近い気持ちが湧くことがあると思うの。恋愛対象として見ていなかったはずなのに、小姑の気分みたいな。でも、自分が付き合いたいわけじゃないなら、それを表に出しちゃダメ。男友達の恋をちゃんと応援するのが大事」(22歳/女性/接客)男友達に長年カノジョがいなかった場合、その男性にとって自分が1番身近な女性であるケースが多いと思います。そうすると、いくら恋愛対象ではなくても、男友達にカノジョができると取られたような気持ちになってしまうのかもしれませんね。しかしそれは仕方のないことです。友達である以上、女友達と同じように恋を応援してあげましょう。■3.お互いの恋人に配慮する「当人同士はただの友達だと思っていても、お互いの恋人にとっては、それぞれちょっとイヤな存在だと思う。それをちゃんとわかったうえで、お互いの恋人に配慮することが大切」(29歳/女性/事務)たしかにカレシの女友達って、ちょっとイヤな存在ですよね。男友達のカノジョにとっては、あなたがそういう存在なのです。友達を大切に想うのなら、その恋人にも配慮する必要があります。そしてもちろん、あなたのカレシにも気遣ってあげてください。お互いの恋人のことまで思いやれるのがいい友達関係です。おすすめは、お互いの恋人を紹介して一緒に食事したり遊んだりすることです。そうすればあなたと男友達の関係がちゃんと友達であることを理解してもらえるのではないでしょうか。■4.男と女であることをわきまえておく「男と女であることをある程度意識しておいたほうが、いい友達関係が続くと思う。いくらお互いに恋愛対象じゃなくても、頻繁に寝泊まりしていれば間違いが起こらないとは言い切れない。特に男性は、完全にナシじゃなければ、恋愛対象じゃない女性でもエッチできるって言うし」(25歳/女性/接客)「お前は女に見えない」などと男友達から言われている女性も多いのではないでしょうか?しかし真に受けてはいけません。たしかにカノジョ候補ではないのかもしれませんが、体は男と女なのです。女友達とは一緒に温泉に入れますが、男友達とはムリですよね?男とか女とか考えずに仲良くしたいと思うかもしれませんが、常識的な友達のラインを越えた付き合い方は、大人になるにつれて続かなくなります。男と女であることをわきまえた付き合いをしているほうが、長続きするはずです。■おわりに男女の友情を続けるのに、障害となりやすいのがお互いの恋人ではないでしょうか? 本当にいい関係を続けていきたいのなら、男友達だけではなく、そのカノジョへの気遣いや、自分のカレシへの思いやりが大切だと思います。(愛子/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年06月19日普段は優しいし話しやすいのに、男性が絡むと急に態度が豹変する・・・。こんな女友達に困惑した経験がある人はいませんか?「彼氏ができなくて焦っていたから・・・」など明確な理由があるならまだしも、そうじゃないのなら対処法にも困ってしまいますよね。そこで今回は「男性絡みで女友達にされた怖いこと」について、20代女性に話を聞いてみました。みなさんはこれで女友達と縁を切ったそうですよ・・・。■1.男性を紹介しないとキレる「『誰か良い人紹介して』が口癖だった女友達。最初は私も友達のためならと思い、知り合いの男性を何人か紹介していたんです。でも恋愛まで発展しなかったみたいで、女友達からもっと男性を要求されるはめに・・・。『私の周りにはもう彼女持ちの男性しかいない』と断ると、女友達はブチ切れ。『私がこのまま一生独りでもいいんだ!』などと言いだすので、面倒になってそのまま距離を置くようになりました。」(24歳/事務)男性を紹介するだけでも大変なのに、さらに文句まで言われる・・・。これ以上関わっていたら毎日のように「誰か紹介してよ~」と言われそうで恐ろしいですよね・・・。友人が紹介してくれた男性にケチつけるようであれば、出会いは自力で探すべきでしょう。■2.自分以外がモテると不機嫌「プライド高めな友人は、合コンで自分以外の子がモテると途端に不機嫌に。そして裏で『あんな地味な女のどこがいいわけ?』と怒り出す。マジで性格悪すぎ!」(21歳/大学生)自分がチヤホヤされていないと嫌な女子とは、一緒にいても気を遣うだけ。合コンだって楽しめないですよね。女王様気質は嫌われる原因になります。「今日は○○ちゃんが一番モテてたね~!羨ましいわっ!(笑)」と軽く自虐ネタを織り交ぜられるくらいのほうが、周囲の女子もあなたの恋を応援してくれるでしょう。■3.彼氏に色目を使う「ゼミが一緒の彼と付き合っていたんですが、その仲間たちと飲みに行ったんです。そこで私がちょっと席を外した隙に、なんと女友達が彼氏にキスをしているのを目撃。酔っていたとはいえありえないですよね。結局彼氏とも女友達ともさようならしました。」(22歳/大学生)一説によると「友達の彼氏を取る女性は、同性から一番嫌われる・・・」とも言われています。女友達との縁が切れるのはもちろん、彼氏との関係も悪くなりますもんね。もし「友達の彼氏でも余裕で誘惑できる」なんて思っている女性がいたら、考えかたを改めるべきでしょう。■4.理由もなく彼氏を批判「なぜか『彼氏学歴ビミョーだね!』『私ならそんな人と付き合えないわ~』と彼を批判してくる友人がいた。一緒にいてもこっちがイライラするだけなので、彼女から連絡が来ても無視するようになりました。」(26歳/ネイリスト)彼氏がいる女友達が羨ましくて、つい「そんな男のどこがいいの?」なんて批判をしてしまう人はいませんか?でも好きな人を否定されて嬉しい人はいません。自分では冗談のつもりでも、相手からすれば「私の彼の悪口を言われた」という思いだけが残ってしまいます。女友達を怒らせてしまい関係の修復が不可能に・・・なんて場合もあるのでご注意を!■おわりに「いままでずっと仲良くしてきたのに、男性が絡んだとたん友情が崩壊した・・・」ということはよくある話のようです。のちに後悔しないためにも、女友達は大切にしましょうね!(和/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年06月19日こんにちは! あん子です。前回の幼稚園のお友達トラブルを描きましたが、今回は長女が小学生になってからのお友達トラブルを描こうと思います。▼前回の記事■クラス替え後に起きた問題長女が6年生に上がると5年生の頃に仲良くしていたお友達とは別々のクラスになりました。その話を聞いて少し心配していましたが、新学期が始まるとと話してくれる長女の姿を見て安心していました。ところが6月の終わり頃からです。長女が、「今、仲良くしているグループの1人から嫌なことを言われるんだ」と言うようになりました。「どんなことを言ってくるの?」と聞くと、私から見て、長女の髪の毛がボサボサだと感じたことはありませんでした。そして長女は、ジーパンにパーカーといったボーイッシュな格好が好きだったので、そのお友達とは服装の好みが違っていたのかもしれません。長女は急に態度が変わった友達に困惑し、そしてその言葉に傷ついたと言っていました。でも人前で泣くことは絶対したくなかったので、学校のトイレの中でよく泣いていたそうです。「つらかったね。教えてくれてありがとう。お母さんは、自分のお母さんにいろいろ話せなかったけど、長女は勇気を出して話してくれたんだね。お母さんより全然強いと思うし、話して楽になるならいくらでも話、聞くからね!でもなんでそんなことを言うんだろうね…、聞いてみた?」と聞きました。すると長女は、「聞いたよ。そしたら…と、鼻で笑いながら言われた」と言いました。「他の友達はその時どうしてるの?」「その子がグループのリーダー格だから誰も反論したり助けたりしてくれない」と言いました。以前は、なんでも先生に相談していた長女ですが、小学校中高学年にもなると「チクった!」と言ってくる子もいるようで…。4年生ぐらいの頃から、先生には言いにくい雰囲気がでてきたそうです。そこで私は、長女と話し合うことにしました。■長女と話し合ったこと大人になっても考え方や意見が合わない人はいますよね。言った側は、すぐに忘れてしまうことでも、言われた側の心の傷はそう簡単には治らない時もあります。長女には、今日おきている悩みが、明日は続かないことに力を入れようと話し合いました。具体的には、・イジメは、誰にでも起こりうる可能性があることであって、決して恥ずかしいことではないこと・自分が嫌だと感じたことを他人にはしない、言わないこと・相手が自分を見下すような言い方をしたとしても、それで自分を否定したり責める必要性は全くないということ・自分を攻撃してくる友達とは、距離を置いて自分の安全を最優先に考えること・つらいことがあったら我慢せず大人に相談することという内容を話しました。その後、長女はその友達と距離を置き、他のグループにうつったそうです。しかし、その友達は「なんで離れていくの?」と、以前よりしつこく絡んでくるようになりました。長女は学校を休みたがるようになりました。私は担任の先生に今までの状況を相談したところ、先生はすぐに対応をしてくれました。驚いたことにその子は、他のお友達に数万円単位の額のお金を持ってくるよう強要しており、他の親御さんからも何件か相談が寄せられていたそうです。その後、長女に対する嫌がらせは、一切なくなりました。■長女に嫌がらせをした理由は…私は、なぜその子が長女に嫌がらせをしたのかが気になっていました。長女側からしか話を聞いておらず、一方的にその子を責めることはよくない、何か理由があったのかもしれない、と考えていたからです。そこで、担任の先生に聞いてみたところ、その友達は「ヒエラルキーのトップになりたかったから」と言ったそうです。その後、長女は、新しいグループで仲良しの友達と無事卒業まで楽しく過ごせました。ありがたいことに、私の住んでいる地域では、トラブルがあったという情報を中学校に引き継いでくれて、クラスを別々にしてくれるなどの配慮をしていただけるようです。なので、今は安心しています。子どもにとって親に話すということは勇気がいることだったと思います。今考えればもっと早くに先生と情報を共有してもよかったのではと思います。大人になればたいして気にしないことでも、学校という限定された空間での友達トラブルは本当に悩ましい問題です。これからも悩んだり考えることがあると思います。そんな時は、1人で悩まず口に出してほしい。1人で頑張りすぎなくていいんだよ。お父さん、お母さんはどんな時でもあなたの味方だからねと娘には伝えています。
2020年06月18日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじついに、いじめていた張本人・ジャー子ちゃんのママに、いじめについて伝えることにしました。「うちの子は悪くないっ!」「子どもの揉めごとには関わりたくない」「優しいお母さんのイメージが大事」ママたちの反応はいろいろでした。
2020年06月16日彼氏の友達に紹介されるのって、公認してもらえたような感じがして嬉しいですよね。しかし、彼氏は友達の前では格好つけたいもの。ふたりきりのときならアリでも、友達の前ではナシな彼女の言動というのがあるようなのです。そこで今回は、友達に紹介した時に彼女に「してほしいこと」また反対に「されたくないこと」を聞いてきました。■なぜ友達に紹介するの?友達に紹介されたときの対応をご紹介する前に、そもそもなぜ、彼氏は自分の友達に彼女を紹介しようとするのかについて考えてみます。女性も、自分の友達に彼氏を紹介することがありますが、その理由とほぼ同じだと考えてよいでしょう。もちろん、人によって理由はさまざまで、見せびらかしたいからという人もいれば、自分に合う人か見極めてほしいからという人もいるでしょう。ただひとつ言えるのは、いずれにしても本命だから紹介できるということが言えます。遊び相手をわざわざ友達に紹介するという人は稀ですので、紹介されたということは本命と見て間違いないでしょう。■甘えられるのは嬉しいでは実際に、彼の友達の前でどういう態度をとればよいのか、見ていきましょう。「友達に紹介したとき、友達の前でも甘えてこられるのは嬉しい。彼女がオレに惚れているっていうところを友達に見せられるから。友達の前ではオレは素っ気なくするけど、その分ふたりのときに優しくするから許してほしい」(22歳/男性/大学生)これは彼氏の性格にもよるかもしれませんね。人前では一切イチャイチャしたくないという男性も多いと思います。でも意外と、彼女から一方的に甘えられるだけなら友達に紹介した時でも嬉しいという男性もたくさんいるようです。ただ多くの男性が、内心喜びつつも友達の前ではクールな態度でいたいみたい。素っ気ないな~と感じても、そんなときは彼氏に格好つけさせてあげましょう。■ラブラブな態度を求められるのはイヤ「ふたりきりでいるときみたいなラブラブな態度を、オレにも求められるのはイヤだ。自分のそういう一面を友達には見せたくない」(28歳/男性/貿易)彼女から一方的に甘えられるのは良くても、同じ態度を友達に紹介するときに求められるのはイヤという男性が多かったです。彼氏としてただ優しく接するだけならいいけど、友達に紹介しているときに、ふたりきりのときと同じようなラブラブムードは絶対につくれないという人がほとんどでした。女性だって、友達に見せている顔と彼氏に見せている自分が違うことってあると思います。男性は特に、友達の前では男らしくいたいはず。ラブラブするのはふたりきりになったときのお楽しみにとっておきましょう。■頼られるのは嬉しい「彼女に頼りにされているって友達に思われるのは嬉しい。車で出かけるときは、免許を持っている人が交代で運転するようにしているんだけど、彼女が運転する順番のとき、オレに道を聞いてくるのが嬉しかった。ベタだけど、開かない蓋を開けてって持って来たり、知らない言葉の意味を聞いてきたりするのも可愛いなと思う」(29歳/男性/不動産)彼氏が友達に紹介してくれているときは頼っちゃ悪いかな?と考える女性も多いのではないでしょうか。しかし友達にいいところを見せられるので嬉しいという男性も多いようです。もちろん事柄にもよりますが、遠慮せず普段通り彼氏を頼りにしてもいいと思います。■偉そうにされるのはイヤ「友達の前で偉そうにされるのはすごくイヤ。昔同棲していたことがあって、家に友達が来ているときに紹介してはみたけど、どうして洗濯しておいてくれなかったの?とか、洗い物しておいてって言ったじゃんとかキレられたのがすごくイヤだった。やらないオレも悪いけど、友達の前では怒らないでほしかったな」(27歳/男性/IT)友達の前で彼女に偉そうにされるのは恥ずかしいという男性が多いようです。彼氏にとってみれば、尻に敷かれている感じがイヤなのだと思います。子どもの頃、友達の前で親に叱られると恥ずかしい気持ちになりませんでしたか?心情としてはそれと似ているかもしれませんね。腹が立つことがあっても、せめて彼氏が友達に自分を紹介してくれている時にはグッとこらえて、後で伝えるようにしてあげてください。■おわりに女性も友達に紹介したときに彼氏にされたくないことや、してほしいことがあると思います。それは男性も同じことです。友達に紹介してくれるということは、彼氏があなたを大切に想ってくれている証拠です。その思いをないがしろにしてしまわないためにも、彼氏の友達の前では、いつも以上に行動に注意しなければなりません。これが原因で破局に繋がってしまったら、もったいなさすぎますからね。どうか友達の前では特に「彼女に愛され頼りにされているオレ」でいさせてあげてください。普段はそんなことしなくても、友達の前で彼氏を立ててあげることによって、彼氏もあなたのことを見直してくれますよ。(愛子/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年06月15日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ自分のクラスでいじめが起きているのに、自己保身に走る先生。先生が守ってくれないのなら、自分が守るしかない! と決意をあらたにし、タビノちゃんママに電話をかけてみると……タビノちゃんママには、しつこく言ってもお節介になると思い、苛立つ気持ちをおさえ、切りました。そしてジャー子ちゃんママに対しては「喧嘩するつもりはないですよ、敵ではないですよ」という姿勢で伝えました。次へ続きます。6/16(火)16:00公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月15日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじクラスで起きているいじめについて「多少のじゃれあい」「クラスは仲良し」と話す先生。噂通り、「自己保身」が大事な先生であることが分かりました。義務教育中は良い先生ばかりでしたが、このときの担任とは相性が悪かったです。先生も人間ですから、親身になって聞いてくれる先生もいれば、自己保身に走る先生もいると思います。先生が守ってくれないのなら、自分が守るしかない!そしてタビノちゃんママの返事は……次へ続きます。6/15(月)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月14日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじいじめのことを公にしてもいいと答えてくれた長女。早速学校に連絡し、担任の先生にいじめの件を相談してみたら……噂通りの対応…。本当にいろんな先生がいる…と驚きましたが、納得がいかなかった私は先生に抗議することに…!次へ続きます。6/14(日)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月13日前回 からのあらすじ現在3年生の次女が、2年生の時の話。子ども同士のケンカはいつも仲裁していたのですが「自分たちで解決して?」と言ってみたところ…お友達とケンカしたちいちゃん。いつもは仲裁に入るのですが、自分たちで解決したら?と提案してみました。2人にとっては予想外のことだったらしくビックリしていましたが…「ケンカはしてるけど、お互い嫌い同志じゃないでしょ? だったら話し合って解決してみて?」と言ったら納得してくれました。次女が帰るなり号泣!これは決裂しちゃった??!仲直りはしたけど、涙が止まらないそうです。本人が話したくないというので深くは聞きませんでしたが、お友達と話し合って、自分の悪いところを認めて謝ってきたんだと思います。仲直りできたのはよかったんだけど、家に帰って安心すると、感情が爆発しちゃったのかな?ケンカした子とはいまだに一緒に遊んでいます。「自分たちで解決してみて?」と言ったときは本当は不安だったのですが、これを機に次女もちょっと成長できたのかなと思います。
2020年06月13日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ担任の先生は自己保身ばかりで問題があると「見て見ないふり」をするというママ友。でもあくまでそれは噂。どこの情報なのか分からず……いじめのことを大人に話すのは「仕返し」の不安があります。私自身が幼いころ、そうでした。報復が怖いのはもちろんのこと、いじめられていることを知られるのが恥ずかしい、心配かけたくないなど、他人に話すことを我慢してしまうんですよね。次へ続きます。6/13(土)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月12日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじわが子に「いじめを我慢させる」と話すタビノちゃんママ。クラス替えの際にはいじめる子と一緒にならないよう先生にお願いするつもりのようですが……ママ友のこと、先生のこと。誰情報なのか分からない情報、本当のところはどうなのか……次へ続きます。6/12(金)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月11日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ娘がいじめられていることを知っていても、ママ友ともめたくないと我慢させることを選んだタビノちゃんママ。クラス替えを待つという話ですが……子どもが同い年なだけで、無理に仲良くする必要もないと思います。それでもママ同士の集まりでは、波風立てずに陰口いわれず過ごしたい気持ちもわかります。ただ私は派閥にも属さないし 波風立ててでも子どもは守るべきだと思っています。次へ続きます。6/11(木)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月10日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ娘がいじめられていることを知っていたというタビノちゃんママ。でも、いじめの張本人ジャー子ちゃんのママとは「もめたくない」といいます……こういうとき、親はどうするか? タビノちゃんママは、我慢させることを選びました。次へ続きます。6/10(水)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月09日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ「タビノちゃんママはいじめを知っているよ」という娘の言い分を聞きつつ、本当のところを知るためにタビノちゃんママに直接聞いてみることにしました。「もめたくない」というタビノちゃんママ。ジャー子ちゃんママに怖い噂があったのは事実でした。次へ続きます。6/9(火)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月08日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ最初は、うちの子だけが意地悪されているのかと思っていましたが、どうやらタビノちゃんという別の子がいじめの標的になっていたようです。当時8歳の子どもがいうことですから、全部鵜呑みにしないように、タビノママにも聞いてみようと思いました。次へ続きます。6/8(月)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月07日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ学校から帰ってくる娘を公園で待っていたところ、お友だちに囲まれている娘を発見。何やら様子がおかしい……。何が起こっているのか、事情を聞いてみることにしました。最初は、うちの子だけが意地悪されているのかと思っていましたが、どうやら標的が決まっているわけではないようで…次へ続きます。6/7(日)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月06日