新年がスタートして新しい目標をかかげた人も多いのではないでしょうか。パパママ世代なら最も気になるのがお金。教育費は子どもの年齢とともに増加傾向にあるため、毎年家計については頭を悩ませていると思います。そこで、家計簿についての調査をしてみました。Q.家計簿、つけている? どうつける?1.手書きでつける 24.0%2.エクセルなどの表計算ソフト 3.3%3.パソコンの家計簿ソフト 1.9%4.Webサービス 0.2%5.スマートフォンアプリ 7.9%6.その他 2.0%7.つけていない 60.6%もっとも多いのは、家計簿をつけていないという人で60.6%という結果になりました。家計簿をつけている人の中では、手書きが24.0%で一番多いという結果に。みなさん家計簿どころではないようです。■忙しくて家計簿なんてつける暇がなーい!家事に育児にと忙しいママたちは、家計簿をつけないのは暇がないからというのが理由。なかには悲しくなるからつけないという人もいました。でも、忙しくても悲しくても現実を知るためには、家計簿をつけないとあなたの家計の穴は発見できませんよ。「つける暇があるなら別のことをしたい。家事をしたい。休みたい。…あ、だからお金貯まらないのかな」(静岡県 40代女性)「つけていません。物欲よりも必要な出費ばかりなので、通帳の記載が家計簿代わりな感じです。子どもたちが受験生になると、毎月何十万と引かれていくので、光熱費や保険料引き落としの後の余ったお金が生活費…」(神奈川県 40代女性)「つける暇がない! 暇を作るのなら、家事や育児に専念したい! 自分の自由な時間もお金もないのに、家計簿なんて考えられない! 毎月いっぱいいっぱいの我が家です」(神奈川県 40代女性)「無駄遣いする余裕がないし、毎月ギリギリで生きているので、家計簿をつけると悲しくなるからつけない。買い物中もお財布の中身をどうやりくりするか悩んでいるから、家計簿でまた数字と戦うのは精神的にも脳みそ的にも無理」(三重県 40代女性)■家計簿はつけるだけではなくあとで見返すのが正解家計簿をつけている人の中には、つけっぱなしで終わってしまうケースも。家計簿は振り返ってこそ意味があるのです! 保険料や車検など、一定期間に出費がある大きなお金は初めから分かっているのなら毎月積み立てておけば安心。直前になってヤバイという経験をしたことのある人は要注意です。「現金はざっくり袋分けで、カードで払った分はだいたいメモしておいて、なんとかやれています。保険料とか学校関係の支払いは、年間分を12ヶ月で割って毎月積み立ててたら無くならないようには気をつけています」(千葉県 40代女性)「ずっとつけています。日記代わりかな。家族が増えて光熱費が上がったけど、新しい家電に変えたらまた下がったなぁとか、意外に面白い」(神奈川県 50代女性)「生活費の中でオーバーしないようにしています。月に何の出費が多かったのか反省するための記録はやってます」(茨城県 40代女性)■節約意識の目覚めは家計簿がいちばん浪費グセのある夫や妻がいる人にはおすすめしたいのが、お金の見える化。グラフなどで収入と支出がわかれば、どれだけ使ってしまったかも一目瞭然。まずは自分がお金を結構使っているという事実を知ることが、節約への第一歩です。「うちも以前はつけていなかったのですが、どうしてもどんぶり勘定になってしまい、生活がギリギリで赤字の月もたまにあったことから一念発起。エクセルで家計簿を作り、ここ数年は真面目につけています! 不思議なもので、出費を細かく入力できるようにして、毎月の費目ごとの合計や水道光熱費の前年との比較が一目でわかるようになると、自然と節約意識が働くようで、来月どうしよう…と途方にくれることはなくなりました」(宮崎県 40代男性)Q.家計簿、つけている?どうつける?アンケート回答数:6149件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年01月10日お財布を大切に扱っていますか?そのお財布は何年使っていますか?今年買ったおみくじなどがしわくちゃになって入っていませんか?お財布やカバンを見れば、家の状態がわかるとも言われています。カバンから何かを出す時や支払いの時に、探す時間が長かったり手間取っていませんか?そんな方は、家の中でも探し物が多いはず。「お財布はお金のおうち」です。まずはここから整理をして金運を呼び込みましょう。全部出す私のお財布です。使い始めてちょうど1年くらい。お札が折れなくて居心地の良さそうな長財布を選びました。色は、女性の運気を上げてくれるというピンク。人間関係にも仕事運にもピンクは良いそうですよ。まずは中を全部出して、並べてみましょう。「全部出す」「分類する」ことは全てのモノの片付けに共通する基本作業です。お財布の中を確認お財布には何が入っていますか?お札・小銭・レシート・クーポン・カード(銀行、ショップ、免許等)・お守りやおみくじ、、、私のお財布にもこんなに入っていました。全部出したら、お財布の中をよく見てくださいね。黒ずんでいたり小銭入れが破けていたり、ごみが入っていませんか?折角だから逆さまにして、ごみを振り落しておきましょう。では必要なものを一つずつ戻していきましょう。お札これは私の入れ方です。「お金持ちのお札の入れ方」で聞いたことがある方法をとっています。諸説あるのでお好みの方法にしてくださいね。・揃える・下向き・大きいお札を手前下向きに入れるとお金が出ていきにくくなると聞いたことがあります。大きいお札(一万円)を手前にして、開ける度にそれが目に入ることで「自分はお金持ち」という潜在意識が植えつけられて実現されるのだとか。小銭小銭がたまるとお財布が厚くなってしまうので、なるべく小銭から使うといいですね。たまりがちな場合は家の貯金箱に入れたり、100円ショップで扱っているコインケースを使うと小銭をスマートに管理できます。私はまとめて小銭を両替して家に置いて、出し入れしています。学校や幼稚園の集金などで「ぴったり払えないストレス」が減るしコンビニで何かを買ってくずす時間やお金を節約できますよ。レシートレシートは家計簿をつけていなくても、もらうようにしましょう。交換や返品をする時に必要です。実際、買い間違いをして交換したことがあり「取っておいて良かった」という経験が多々あります。レシートはすぐ溜まってしまい、お財布をパンパンにしてしまいますね。できれば毎日出して、決まった場所に入れておくといいですよ。リビングにある引き出しに手前から入れています。保管する量を決めておいて、いっぱいになったら古い奥のレシートから処分しています。クーポン私のお財布に入っていたクーポンは全部期限が切れていました。期限切れのクーポンがお財布に入りっぱなしというのはよくあることですね。処分しましょう。すぐ使うかもしれないものはお財布に戻して、使う可能性がある長期的なものは引き出しに入れています。カード類普段使うカードだけを入れましょう。「よく使うカード」を頻繁に開けるお札側に、「たまに使うカード」をその反対側に入れました。車でのみ行く店のカードは、車内に置くといいですね。(クレジットのついていないもの)めったに行かないお店のポイントカードはほとんどたまることが無いので、最初からお断りするのも手です。銀行やクレジットカードを余計に入れておくと、万が一紛失した時に手配が大変です。また、資格のカードやほとんど行っていないお店のカードはお財布から出して、家に置いておきましょう。お守り・おみくじこれらは縁起ものなので、お財布に入れて持ち歩くのは運気的に良いそうです。ただしそれは丁寧にあつかう場合で、雑にしたり汚してしまうようなら持ち歩かずに家に保管する方が良いでしょう。おみくじについて私は、「良くない場合」は神社の所定の場所に結んで、「良い場合」はお財布に入れています。今年は『大吉』だったのでお財布に入れました。いかがでしょうか?お財布は薄くなりましたか?お金の居心地は良さそうですか?買い替え時期はいつがいい?お財布の中を全部だした時に、汚れがひどかったりほつれていたり型崩れして情けない姿になっていたら替え時です。でも実は、毎年買い替えが理想だそうです。少なくとも2~3年で買い替えるのが良いとされています。高いブランドのお財布を長く使うのも良いですが、毎年の気分によって新しいお財布を持つのも楽しそうですよね。使い始めに良い日参考までに「どんなこともうまくいく」大吉の日【天赦日(てんしゃにち)】と呼ばれている日があります。この日は新しい財布の使い初めにもよいと言われているそうですよ。【2018年の天赦日】2月1日(木)2月15日(木)4月16日(月)7月1日(日)9月13日(木)11月28日(水)まとめお財布がすごく汚れていたりボロボロだったり、雑に扱うとお金にそっぽを向かれると言われています。お金持ちの人のお財布は整理されて清潔感があるそうです。迷信的なものよりも、お財布を「大切にするという気持ちや行動の余裕」がお金のとの縁につながるのかもしれませんね。「お金のおうち」お財布を、いつも整理してきれいにしておくことで「お金に好かれる人」になりたいですね。整理収納アドバイザーまい夫・男児2人・ワンコと、都内の築15年の狭小住宅に暮らす専業主婦です。開かずの間が2部屋もあった、片付け下手な私が整理収納アドバイザーの資格を取りました。苦手な人の気持ちに沿ってコラムを書いています。BLOG:まいcleanlife
2018年01月09日ムダ遣いはしてないし、それなりに収入もあるのに、なぜかお金がたまらない。この共働き時代に激増中の“たまらない夫婦”には、共通する“貧乏習慣”があった!1万人以上の赤字家計を再生してきた家計のプロである横山光昭さんのところには、最近「夫婦共働きでもお金がたまらない」という相談が増えている。 お金がたまらない人たちには共通する行動パターンのひとつとして『1日500円以下の小さな消費の繰り返し』があります。たとえば、1杯100円のコンビニのコーヒーを平日に毎日買えば、1カ月で2,000円、1年で2万4,000円の支出です。これに気づかず『大きな買い物をしているわけでもないのになぜお金がたまらないのだろう』と首をかしげているのです」(横山さん・以下同) そこで、横山さんに「イマドキ家族の貧乏習慣」を解説してもらった。 【1】夫婦で財布を別にしている 40代で結婚したAさん(42・女性)は、世帯収入が月65万円。なのに、お金がない。 「Aさん夫婦は、家賃や光熱費などの固定費を夫婦の共通口座にそれぞれが入金して折半していましたが、残りは各自で自由に使っていました」 独身時代と比べ、家賃や光熱費を折半できる分、生活費が浮くとも考えていたが……。 「一人暮らしが長かったAさんは、シャンプーや柔軟剤などの日用品にこだわりがあり、夫とは別のままでした。こうした共働き夫婦は、今とても多いです。同じモノを使うだけでかなりの節約になります」 【2】夫婦で家計の話をしない 結婚してからも働き続ける女性が増えたことで、新たな浪費ポイントができた。 「お互いに収入があることで、給料や貯金額を聞くのは『タブー』と遠慮する夫婦が増えました。しかし、互いの財布に干渉しないスタイルを続けていると、相手の出費もわからないわけですから、自分だけ出費を抑えようという気になりませんよね。一定額をお互いに貯金するだけで夫婦それぞれの出費が不明では、家計のムダを透明化することができません」 こうした夫婦は急な出費に対応できず、相手に黙って借金を抱えてしまうケースすらあるという。“金の切れ目は縁の切れ目”にならぬよう、夫婦間でお金の話をタブーにしてはダメ! 【3】今、自分の財布に入っている金額がわからない 「今、持っている金額を意識しないと、欲しいモノが現れるたびについクレジットカードなどで買ってしまう。その日に使っていい金額を意識していれば、持っている金額以上に買うことはせず、ムダ買いを抑えられます」 千円単位でもいいので、所持金を把握するクセを! 【4】家にモノが多く整理整頓が苦手 「財布はレシートやカード類でパンパン、クローゼットはごちゃごちゃ。こういう人は、いちばんのムダである“同じモノの二度買い”もしますし、日用品や食材の管理だけでなく家計の管理もできません」 整理整頓してあれば、本当に必要なものがわかって余計な買い物も減る。まずは消耗品のストックから整理しよう。
2017年12月25日もうすぐボーナスの季節。お財布の新調を考えているという人もいるのではないでしょうか。風水コンサルタントの田中さんが、今回はお財布の選び方と古い財布の捨て方を教えてくれました。良い流れを作ることが金運アップになる前回は手帳のお話をしましたが、今回は財布についてです。当たり前のことですが、財布はお金を入れて持ち運ぶ道具で、お金を「使う」ためのもの。お金を「貯める」ためのものではありません。良い財布を使うと、良いエネルギーが生まれ、良い気分になる、そのように良いエネルギーをもってお金を使うことでお金の流れを強化し、お金を引き寄せるというのが、風水の良い財布を使ったときの実際的な作用だと考えます。お金は「水」のごとく常に流れるもの。良い意識、良いエネルギーを持って使うことでお金の「流れ」が変化し、結果、いつも紙幣がたくさん入ってくるという良い「流れ」を作るのです。お金を払うとき私たちが必ず開く財布が金運に作用するというのは、このような仕組みなのだとイメージしてください。東洋だけではなく、西洋や中東でも財布と金運の関係への関心は高く、みな金運を高めるためにどんな財布が良いのかを気にします。日本でもこんな財布がいいとか悪いという話が昔からいくつかありますよね。財布と金運の関係に科学的な根拠はないのですが、誰もが気にして信じていることで、もはや科学的根拠はあまり必要ではなく、金運が高まれば良いものだと感じています。今回お話しすることも科学的根拠はないのですが、私が風水の専門家として長年培ってきた知識と経験をもとに、財布選びの基準をお伝えしますね。2018年は金色の財布が金運を招く風水には、毎年変化するエネルギーを表すチャートというものが何種類かあって、そこから多くのことを読み取り、1年を予測します。チャートを軸に2018年の自然災害や政治経済、人間関係や恋愛、金運がどのような傾向かを説明するセミナーを、12月と1月に1日かけて開催していますが、ここではその中からかいつまんで話しましょう。来年の金運をあらわす五行の要素は「金」です。しかしチャートの中で「金」が欠けているのです。だから、私たちは全員「金」をあらわす色である金色の財布を持つと金運が上がるのです。とてもシンプルで迷うことはありませんね。もしも「金」が派手過ぎて抵抗があるのなら「金」をあらわすほかの色で、陽の強い「白」や「銀」でもOKです。デザインの選び方は?5つのポイントをチェック1.適度な大きさで作りのいいもの適度な大きさで、しっかりとした作りの財布がいいです。穴が開いていたり、つぎはぎのあるデザインは「気の流出」をまねく、つまりお金が出やすくなるのでNGです。2.紙幣の理想的空間の長財布を普段使いの財布は、長財布をおすすめします。長財布は紙幣を折らずに、きれいな状態のまま持ち歩くことができるので、紙幣にとって理想的な空間といえます。ただし、ズボンのお尻のポケットから長財布が出ているのは、金運が良いとは言い難いもの。長財布はバッグなどの中に入れて持ち運ぶことが大切です。3.色さえ押さえていれば二つ折りもマネークリップもOKでは、バッグを持てない状況のときにはどうすればいいでしょう。ポケットに生で紙幣を入れるのも金運が悪そうですし、セキュリティ的にも富を人目にさらしていることになり危険ですよね。私は旅行やパーティーなど、バッグを持てないときや手ぶらのときには、二つ折りの財布やマネークリップを使います。このようにときと場合によって有効に活用すればいいのです。二つ折り財布でも、マネークリップでも、先に書いた色の基本をできるだけ含んだものであれば金運を高めますので、安心してください。4.チャックかボタンが付いたもの長財布といっても、開いてしまうものよりチャックやボタンが付いた長財布で、パカパカと開かないものがベターです。簡単に開いてしまうものは気が流出します。バッグの中で開いている財布は、気が常に外に流れ出してして、お金はルーズになります。5.ネガティブなデザインは避ける死のシンボルであるドクロや失恋のシンボルであるブロークンハートなど、ネガティブな連想をもたらすデザインはすべて避けましょう。これでは良い気の流れが起こるはずもありませんから。メンテナンスを心がけて一概に財布といっても値段もかなり幅広いですよね。高級ブランドの財布となれば、10万円以上するものもざらで、長く使うことが前提となり、一生モノと思われるものもあるでしょう。風水の観点からいうと、新品が最もエネルギーの状態が良く、徐々にエネルギーが低下するのでメンテナンスによるリフレッシュが必要になります。日々の利用により手あかや汚れは必ず付着し、生地は傷みます。すると「陰」のエネルギーが優勢となり、財布そのものの元気が落ちます。汚れを拭いて、日光に当てることで陽のエネルギーを取り戻すことができるので、面倒がらずにリフレッシュ作業を行ってください。これにより金運を持続することができますから。修理ができないのなら買い替える穴が開いている、すり切れて修復ができない、そのような場合は思いきって捨てて、新しい財布に買い替えてください。たしかに長く使うことはエコの精神にかなっていますし、革製品なら時間の経過とともに味が出ることもあるのですが・・・さて、穴が開いた財布が金運をもたらすでしょうか?金運アップが目的ならエネルギーの高い状態の、新しくてきれいな財布を使ってください。ゴミとして捨てて大丈夫財布を捨てるとき「箱に入れて、雨の日に出すというような儀式的行為をしたほうがいいでしょうか?」というような質問をよく受けますが、特にこだわる必要はありません。長く使ったものに感謝を込めて捨てること、ゴミ収集をする人にネガティブなエネルギーが伝わらないようにするという意味では、この儀式はかなっていますが、普通にゴミとして捨ててもバチがあたるということはありません。これで迷うことなく財布が選べますよね。あなたにとっての幸運の財布が見つかりますように。【田中道明さん風水コラム一覧】風水で、クローゼットを衣替え2018年の手帳選びは風水を参考に。干支でわかるラッキーカラーを使おう!そのクセが、仕事運を下げてる?風水から見る、オフィスでやめたほうが良いこと年上の男性部下への接し方って難しい?マネジメントに役立つ風水術風水メイクで幸運を手に入れる! 金運に恵まれる眉の形は?風水メイクで仕事運UP! 重要な意思決定の日には●●カラーのアイラインオフィスで出来る風水【vol.1】女性同士の人間関係が良くなる4つの風水術オフィスで出来る風水【vol.2】仕事運が良くなる風水術オフィスでできる風水【vol.3】社内恋愛に効く風水術プロフィール/田中道明(たなかみちあき)ワールド・オブ・風水ジャパン代表、風水コンサルタント。2003 年以来リリアン・トゥーに師事し、日本語版のウェブサイト運営を行う。リリアン・ トゥーの邦訳書のうち、「モダン風水」(オクターブ)、「幸運のシンボル」(産調出版)、「フ ライングスター風水占い」(小学館)、「308 の風水術」(サンマーク出版)を翻訳(監訳含む)。米国、英国の商工会議所発行のビジネス誌などに風水のコラムを出稿している。翻訳でない 監修書に「旅の風水」(昭文社) 「風水の神さまをまねくお部屋の本」(かんき出版)がある。前職はインターネット・データセンターのセールスエンジニア。1972 年東京生まれ。■ワールド・オブ・風水ジャパン ■風水メガモール ■project DRESS2017 掲載中
2017年10月18日前回、「『夫婦間の気持ちの隙間』が、家計に現れる」というお話を、家計再生コンサルタントの横山光昭さんにうかがいました。横山さんは苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで1万人以上の家計を「再生」させる中で、「お金の不安を乗り越える」という永遠のテーマについても考え続けてきたといいます。今回は、そんなお話を伺ってみましょう。■お金の不安はどこから来るの?質問です。●「なぜ、お金が欲しいのでしょうか?」●「そして、欲しいと思っているお金の金額はいくらなのでしょうか?」 この質問に対して、すぐにハッキリとした「お金が欲しい理由」と「具体的な金額」を答えられる人は、意外と少ないかもしれません。「お金はあればあっただけ安心だから」。ただ、漠然と何となくそう思っている方が大半なのだと思います。「お金に安心を求めては、ダメです。不安を無くすには、お金ではなく自分を大切にすることです。生き方や貯め方が定まればお金は何とかなるものです」と、横山さんはいいます。横山さんは、こんな人をたくさん見てきたといいます。不安だからお金を貯める↓貯まったら、もっと不安にかられる↓さらに貯めなければと焦るそんな一方で、あまりお金がなくても楽しくやっている人がいることをよく知っているそうです。そして「お金に安心を求めることは意味がないと確信するにいたった」(横山さん)そうです。■その不安は、本当に「お金の不安」ですか?横山さんは、こうも言います。「「『お金の不安だと思っているもの』は、本当はお金の問題ではなくて、お金に表れた、いまの生活における心のゆがみなのです」。たとえば…。食品の有機野菜や産地にこだわりお金をかける傾向のある人は、「保障」タイプの生命保険料にお金をかけている人と通じるところがあり、良いものを買っておけば安心と考えるタイプだと言います。ある意味、自分に自信がないとも言えます。携帯電話代が高い人は、周囲の人への依存度が高いという傾向を感じるそうです。交際費や洋服代も膨らみやすく、断りきれないローンなどを抱えてしまうことも。「漠然とした将来の不安」は、実は一緒に人生を歩む家族への不安であり、がんばっている自分を家族が認めてくれないことへの寂しさから来ているということもよくあるそうです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「表面上は、お金の形を借りて現れたので、お金のことにとらわれてしまい、奥底にある本質的な不安は自覚しにくいものです」(横山さん)いま、みんなが焦っている、そんな風に感じたことがありませんか?「私は収入が低いから。子どもがいるから。いや、いないから。退職金が出るかどうかわからないから。年金だって…と。そして、挽回したい、追いつきたいと必死になってしまっている人も多くいるようです」(横山さん)。■お金の不安をなくすための第1歩焦っている渦中にいると、自分ではどうにもならない気持ちになってきます。では、そんな私たちはどうしたら良いのでしょうか?「最初にとりかかるべきは、目に見えるところです」(横山さん)●お金の不安をなくすための第1歩(例)不用品を処分して、家をスッキリ片づける。豪華でなくても栄養を考えてきちんと三食料理する。なんとなく買い物をせずに、どんなに小さなものでも納得して手に入れ、使い尽くす。愛する家族との関係を大切に過ごしているか、自分に与えられた目の前の仕事がおろそかになっていないか、きちんと向き合う出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「生活の足もとを固めるのです。毎日の暮らしを『自分はこれでいいんだ』と納得して生きていければ、その自信によって必要なお金はあとからついてきます。そして自分の生活の一部として、自分なりのお金の『貯め方』が確立すれば、不安はよりつかなくなってくるでしょう。そのために「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」も強い味方となるはずです」(横山さん)■横山さん式のお金との付き合い方「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」 お金と正しくつきあうということは、「自分なりに」お金と付き合うことを始めること。そうすると、「お金がなければ幸せになれない」という焦りからも抜け出せるのかもしれませんね。当初は、「お金が貯まる財布になれば良いなぁ・・」と書き始めた本連載。書き終わったときは、自分を見つめる長い長い旅行に行っていたかのような気分になりました。ママの生活は、本当に忙しいですよね。けれども、たまには、ふっと肩の力を抜いて、「節約ではない日々のお金のこと」と向き合ってみるのも、悪くないのかもしれません。お金の話といえども(お金の話だからこそ!?)、自分の心の中の「深いところ」に潜ってみると、自分の人生と向き合うことになるかもしれません。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)【お金の不安をなくす「貯まる財布」のつくり方 】【貯金感覚で始める3000円投資生活】【年収200万円からの貯金生活】
2017年10月02日「お金を貯めようと思っても、夫があまり協力的でない」。じつは多くのママが感じている不満ではないでしょうか? そんなママたちの共通の悩みについて、今回はお話を伺います。お話を伺ったのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万人以上の家計と向き合ってきました。まずは、横山さんに「協力的でない夫を変える技」を2つ教えてもらいましょう。■その1:家計のミエミエ大作戦「家計簿でも、手書きの予算表でもかまいません。家計の状況を夫の目のつくところにバシっ! と数字で貼りましょう」(横山さん)気をつけて欲しいのは、けっして夫に「これを見て」と言わないこと。でも、必ず目に入るようにします。「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、これは横山さんの隠し技リストの中でも、ずば抜けて成功率が高い作戦だそうです。「男には、『言われてやるのはイヤ』という傾向があります。どんなにいいことだと頭ではわかっていても、命令されたらやる気をなくす。ましてや妻から感情的に恨み言を言われたりしたらなおさらです。面倒な生き物ですが、わかってやってください。そして利用してください」(横山さん)嫌でも目に入る数字をみると、自分のおこづかいの高さや飲み会の多さ、趣味に使うお金の高さが理解できます。そうすると妻から言われてもできなかった節約に、自分から取り組む姿勢がみえるように。■その2:パパ頼りになる大作戦次の技は、たとえば外食するとき、遊園地に行くときなど、家族で楽しむ費用を家計から出している、という場合に有効な作戦。●パパ頼りになる作戦♥やり方今まで家計では月に1万5千円レジャー費を使っていて、ここから5千円節約して1万円の予算にしたいとします。その場合は、その1万円の予算を、全部夫の子遣いに上乗せしてあげるのです。「この1万円はパパにあげる。そのかわり、これからは外食する時や遊園地に行く時は、パパが支払いお願いね、任せるから。もちろん余った分は好きに使っていいわ」ということで夫は小遣いが増えたと錯覚します。出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「ポイントは、子どもたちの前で、お金を出してくれる夫を立てることです。子どもの前で夫が支払うことで、なんだか父親の権威が上がったような気がします。気を良くして、ムダなことには使わないよう画策してくれたりするようになります。もしくは、ちょっといい格好したくて、たとえ少し足が出ちゃったとしても、男気を出して自分の小遣いから補填してくれさえします」(横山さん)「夫に協力的になってもらう技」には、「共通すること」があります。それは、お金と感情の関係。そこのところを、もう少し突っ込んでお話を伺います。■夫婦のスキマとお金の関係「多くの家庭を見てきて感じるのは、お金が貯まらないと嘆く家庭に『夫婦別家計』が群を抜いて多いことです。」(横山さん)●お金が貯まらない家計の典型例住居費や水道光熱費、生命保険料は夫が払い、食費や通信費、日用品は妻が払う、といった費目ごとの支払いを決めているご家庭もあれば、基本別家計だけれども、二人の共通費目は折半にして出し合い、それ以外は個々で支払うことにしているというご家庭もあります。このようなケースは、大概は、夫婦のどちらかが浪費気味になってしまっているそうです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「夫婦で力を合わせてお金を貯めるためには、まずは家計を一つにしたほうがいいと私は思います。そして、一番大事なのが、夫婦の話し合いです。お互いを信頼して、壁を作らず、お金のことを本音で話し合いましょう」(横山さん)横山さんは、お金の相談を受けると、まずは相談者を観察して、夫婦間の気持ちの隙間がどこかにないか、探るようにしているそうです。たとえば、こんな例がありました。夫に言われたことは絶対で、妻としてできる限り応えてあげるべきだと一心不乱にがんばる妻。グルメな夫のために毎日手の込んだ料理を出していたりして、一見「いい奥さん」です。でもその家庭は、お金が貯まっていないことが多いのです。原因は、食費が高いというのは想定内で、往々にしてそれ以外にも変なところがあります。生命保険に入りすぎだとか、娯楽費が毎月高いとか、外食が多いとか。この家の場合は、夫婦の気持ちが対等ではなく、妻が一心不乱にがんばることで、ぶつかるのをさけていました出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「こうした『夫婦間の気持ちの隙間』が、家計に現れたのです」(横山さん)ほかにも、「夫が妻に対して負い目がある」とか、「過去に何かあって妻が夫を信用していない」、「夫の求めるレベルが高すぎて妻が卑屈になっている」など、ありとあらゆるケースがあるのだそうです。「家計の問題というのは、じつは金銭管理能力とは別のところに家計の足を引っ張る『気持ちのすき間』が潜んでいて、本人たちが気づいていないことが多いのです。お金を合わせることで、本当に合わせていきたいのは夫婦の考え方や価値観、二人の力なのです」(横山さん)心理学の専門家によれば、「お金の話は、自己開示の最高レベル」だとか。う~む、すごく深いですね。でも、言われてみれば、思い当たることがアリアリです。自分持ちを深くのぞきこみたくなるような、なりたくないような…。何だか、「心のツボ」を押されたような気持ちになりました。次回は、「お金の不安」を本当になくすことはできるのか?」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年10月01日お金が貯まっている人って、どんな人!? じつは、すぐ近くのママ友がお金を着実に貯めていたとしても、そんな話は人には言わないもの。今回は、「実際にお金が貯まっている人」の人物像を探ってみます。興味ありませんか?横山光昭さんは、NHK『あさイチ』という番組内の「女のカネ」シリーズで、お金の不安をなくすノウハウをたくさん公開してきました。その番組ディレクターであり、「スーパー主婦直伝」担当の伊豫部紀子(いよべ のりこ)さんは、「お金の劣等生だった」と話します。今回は、伊豫部紀子さんが出会ったスーパー主婦のお話をご紹介します。伊豫部紀子さんフリーディレクター。NHK朝の生活情報番組『あさイチ』の人気シリーズ「スーパー主婦直伝」を手掛ける。著書に『NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!』や、横山光昭さんとの共著である『お金が貯まる財布のひみつ』があり、主婦層に幅広く支持されている。伊豫部紀子さんにインタビューは コチラ ■NHKディレクターがお金の達人から学んだこと伊豫部紀子さんは、みずから「お恥ずかしいマネーライフを送っていて、お金の不安、たっぷりあります」とおっしゃいます。今回は、伊豫部さんが取材を通じて出会った家計の達人から学んだことをお伝えしましょう。それは、「3本立て予算」。家計の達人たちが目指しているのは「予算生活」。何にどれぐらいお金を使うか決めて、それを守って暮らす。とってもあたり前に思えることなのですが、伊豫部さん自身も「予算を立てる」ことの力をあまり実感していなかったといいます。しかし阪神大震災で家を全壊された主婦が、「何年かけてこう暮らす」という予算を立て、家を再建させたそう。「自分で決めたことなら、つらくない」と話すその主婦の言葉に、伊豫部さんは「予算の力」を理解しました。■リストラも怖くなくなる、お金の優先順位とは?この「3本立て予算」の良いところは、自分にとってのお金を使う優先順位を意識化できること。●3本立て予算とは基礎費①基本の生活に最低限必要な費用例:家賃、基本の食費、水光熱費、肌着、家着、医療費、火災保険、整髪料金など基礎費②今、その家庭に必要な費用例:幼稚園~高校までの教育費、携帯代、掛け捨て保険、家の修繕、クリーニング代、慶弔費、小遣い、給食代などゆとり費選択できる費用例:旅行、お菓子・健康食品、家具・園芸・ペット 外出着、大学の教育費、交際の食事、趣味のお金など出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 より一部抜粋 優先順位トップの基礎費①「これだけあれば、最低限、生きていくことはできる」という金額を「知っているか」「知らないか」はおおきいのではないでしょうか? たとえば減収やリストラなどのときに、基礎費①を把握していれば「いくらあれば毎月の生活はできて、あとどれくらい削れば良いか」がすぐにわかるからです。 ちなみに、家計の達人が多く属していることで知られる友の会(※)の中には、基礎費①を20万円以内に抑えるという予算を組んで生活することを目指す取り組みを行っているところもあります。目安があると、取り組みやすいですね。※全国友の会とは、食・住・家計を中心に、「健全な家庭をはぐくみ 地域に働きかけ よりよい社会を創りたい」と社会貢献をめざす団体。家事の中でも最重要テーマとして「家計」について取り組んでいます。NHK『あさイチ』で毎日の家事に役立つ技を教えてくれるスーパー主婦が多くいる集いとして話題に。次回は、「家計に「協力しない夫」は改造できる? 夫婦のスキマに潜む問題点とは」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月29日「お金はいくら使ったかではなく、何に使ったかが大切」と語る、ファイナンシャルプランナーの横山光昭(よこやまみつあき)さん。これまで1万人以上の家計を「再生」してきた家計再生コンサルタントの達人です。そんな家計の達人である「横山家」の家計ワザ、興味ありませんか? そこで今回は、横山家(いうまでもなく、貯まっている人です!)が実践している「ひと工夫」についてお話を伺います。横山さんは、いいます。「お金は裏切りません。きちんと取り組めば、取り組んだ分だけ効果が出て、不安とも一線を引けます」。 ■ATMでおろす瞬間から貯める人のワザが始まる横山家。じつはいまどき珍しい大家族なんです。横山さんと奥さま、そして6人の子どもたち。そんな横山家では、食費と日用品あわせて月10万円までと決めています。それを5で割った2万円を、毎週月曜日に奥さまがおろしてくるそうです。●ポイント1 週イチで決まった金額をATMからおろす「2万円で1週間の生活費をまかなう」と決めると、たとえば水曜日くらいに財布をみると、「半分以上残っているから大丈夫」、もしくは「ペースが早いな」などがすぐにわかります。そうすると、細かい計算をしなくても自然に支出の調整ができるようになります。「月単位だと感覚がつかみにくいし、月初めなどは気が大きくなって多めに使いがち。そうすると、月末にたりなくなって、我慢もできずに予算オーバーということを何度も経験してきました。そこで『週イチで決まった金額をATMからおろす』にたどりつきました」(横山さん)じつはこのときにもうひとつのポイントがあるんです。●ポイント2 月の予算を5で割った金額を1週間分とする「1ヶ月は、30日間か31日なので、4週間と数日。5週目は、7日間ありません。だから月初めから、週2万円を意識して暮らしていけば、月末の最終週は楽になります」(横山さん)■口座もひとつの「財布」と考えるワザこれまでは常に持ち歩く「財布」でのお金の貯まる方法をご紹介してきました。でも横山さんは、「口座もひとつの財布」といいます。横山さんは、基本の口座を「使う」「貯める」「増やす」の3つに分けています。●「使う口座」:日常で使う生活費を入れておく財布●「貯める口座」:貯蓄の財布●「増やす口座」:資産運用などを行う財布ただ単に「口座を3つ作ればいい」というわけではありません。大事なのは、口座にお金をいれていく順番。たとえば、「貯める口座」にまでたどりついていないのに、「増やす」口座に大金を投じてしまうというのは、厳禁です。お金が貯まらない人というのは、この順番を間違えてしまうことが多いそうです。●「使う口座1カ月生活するための「消費」のお金。住宅ローンの支払いや保険・光熱費などの引き落としはこの口座からにします。この口座には、手取り収入の1.5カ月分をいれます●貯める口座「使う口座」から、少しずつこちらに移してお金を貯めるための口座。ここには手取り収入の6カ月分が貯まるまでをいれていきます●増やす口座「貯める」口座に6カ月分が貯まったら、それ以上はこちらに貯めます。この「増やす」口座は、証券会社の口座に開設するのがおすすめです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 ■急な支出にショックを受けないためには「『使う』口座に、1.5ヶ月分いれておくのは、次の財布、『貯める』口座から逆流して引きだして欲しくないからです。そのために、わざと余裕を持たせています」(横山さん)家計の支出は、「一年間をとおして一定」なんてことはなく、変動します。それが生活をしていくということ。たとえば年末年始の12月、1月は、出費がかさむのは普通ですし、突発的に歯科治療費がかかるなんていうこともあるでしょう。こうした変動を汲んでの余裕資金としての1.5ヶ月分なのです。「思わぬ支出にショックを受ける人もいますが、そのことを毎月気にする必要はなく、原因がわかっているのなら、それでいいのです」(横山さん)■「使う」「貯める」「増やす」口座の違いとは「『使う』口座が『普通に出る支出・変動するものへの対応』に対して、『貯める』口座は、急に職を失ったとか、入院したとか、収入が途絶えたときへの備えです」(横山さん)横山さんは、「いざというとき、立て直すのに半年あればなんとかなる」と見込んでいます。でもこの金額は人によってさまざまで、「ちょっと心配だから、1年分をいれておきたい」など、あくまで目安としてとらえてください。「増やす」口座については、お金の目減りを防ぐための資産運用の投資口座です。横山さんはいいます。「これからの時代は、現金や預貯金で置いておくことで価値が下がる危険性もあることを覚えておいてください」次回は、「NHK『あさイチ』で紹介された、リストラも怖くないお金の達人の知恵」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月28日一生懸命働いて貯金を頑張っているアナタ。色々と工夫して出費を抑えているのに、何故か全然貯まらない……なんてことはありませんか?もしそうなら、それはあなたの財布に問題があるのかもしれませんよ。今回は、占い師の脇田尚揮さんに、“みるみるお金に嫌われる財布の特徴”をご紹介頂きます。文・脇田尚揮■コンパクトな折財布を使っている…大金がいつまでもやってこない長財布がお金を呼び込むというのは、もはや常識。ただ、コンパクトな折財布が金運アップという観点でNGである理由まで知っている人は少ないでしょう。折財布の中に入ったお札は、折れてしまいます。そのためお札が財布を窮屈に感じ、入りたがらなくなるのです。こまごまとしたお金(小銭)は入ってくるかもしれませんが、貧乏暇なし。あくせく働くことを強いられ、いつまでもお金持ちにはなれないでしょう。■3年以上同じ財布を使い続けている…お金を生み出すエネルギーが滞る財布自体、お金を呼び込むエネルギーを持つアイテム。でもそのパワーは無尽蔵ではありません。人間やその他すべての生き物と同じように、お財布にも寿命があると言われています。そして、その寿命はおおむね“3年”。そのため、どんなにお気に入りの財布でも、3年以上使い続けるのはNG。3年以上使い続けると今度は運が逆転し、お金をどんどん吐き出してしまうことに。財布の交換サイクルは3年と覚えておきましょう。■財布の中がレシートや領収書で一杯…書かれている金額分お金が逃げるどんな財布を使うかももちろん大切ですが、財布の中身にも気を配るようにしましょう。あなたの財布の中が、レシートや領収書で一杯なら……それは危険信号です。それらに書かれている金額分が、あなたのお財布から消えていく可能性大。財布の中は常に綺麗にしておきましょう。お札と小銭のスペースをキッチリ分け、お札はすべて同じ向きにしておけば金運アップ間違いありません。■財布が破れていたり剥げていたりする…稼いでも稼いでも出費がかさむ買って3年以内の長財布で、中も整理したから大丈夫と安心したら大間違い。もしもお財布が破れていたり、皮が剥げていたりしたら最悪です。稼いでも稼いでもお金が逃げていってしまうでしょう。いわゆる“貧乏神”は破れている財布が大好きなのです。もしもそんな財布を使い続けたら……どうなるか分かりますよね。お金を稼ぐこと貯めることに夢中になって、肝心な“財布”にまで気が回らない人は少なくありません。“財布との付き合い方”で金運は大きく変わるもの。お金に愛される財布を目指しましょう。(C) Forrest9 / Shutterstock(C) MSPhotographic / Shutterstock(C) Daisy Daisy / Shutterstock(C) Lasha Kilasonia / Shutterstock(C) Marcos Mesa Sam Wordley / Shutterstock
2017年09月28日前回は、家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さんに「貯まる財布の作り方」の極意を教えていただきました。「お金を貯めるうえで大切なのは、あなたの価値観」と話す横山さんは、確実な家計再生をめざす庶民派のファイナンシャルプランナーです。横山さんがこれまで家計を見てきた方のなかで、「貯め上手さん」には共通することがあったとか。貯め上手さんは「貯め方が上手なのではなく、お金の使い方が上手だ」ということ。これまでお金を貯めるためには、「お金を使わない」ことを優先度第一位に考えてきませんでしたか? でも「我慢して節約→リバウンドでムダ使い」、これを繰り返して落ち込んだり。大切なことは「お金の使い方」にこそあったとのです。それでは詳しくお話を聞いてみましょう。■あなたはお金を“何に”使っていますか?「お金は『いくら使った』ではなく『何に使ったか』が大事です」と、横山さんはいいます。前回、財布には財布だけの働きをさせましょうということから、「レシートは、お財布から出した方が良い」と教えていただきました。今回は、お財布をレシートから出したあと、「何に使ったか」を整理していく方法を教えていただきましょう。最初に、知っておいていただきたいのが、「お金の使い方の3つのタイプ」。まずは、この言葉を覚えてください。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」●お金の使い方の3つのタイプ「消(ショウ)」消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない【例】食費や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など「浪(ロウ)」浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など「投(トウ)」投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など出典: 『年収200万円からの貯金生活宣言』 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)」より抜粋■同じ収入でカツカツの人、貯めている人の違いこの「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」を参考にしてレシートを仕分けしてみましょう。なかには同じ項目内であっても、内容がわかれることもあるかもしれません。たとえば、食費で考えてみましょう。料理するのに必要な素材を買っている部分は「消費」。質問:では、料理をするのが面倒くさいからとおそうざいを購入した場合は、何になるでしょうか?これは「浪費」になるかもしれませんね。でも料理する時間を勉強する時間にあてたり、子どもと遊ぶ時間に使ったりすると、「投資」かもしれません。「この仕分けをしてみるだけで、お金が貯められるようになります」(横山さん)本当ですか!? たとえば、同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいます。その差は、どこにあるのでしょうか?「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。お金を貯めるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です。そのためにお金の使い方の中身に意識を向ける必要があります」(横山さん)■「お金の使い方」の理想割合とはお金の使い方の中身に意識を向けるのに有効な「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」。この3つの項目の目指したい理想割合があります。まずは3つの項目の内訳が支出全体のなかで、どれだけの割合を占めているのかを計算してみましょう。計算方法は、次のとおりです。各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計横山さんが、「貯め上手さんだなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の割合の理想割合は、次のとおりです。●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安消費 : 70%浪費 : 5%投資 : 25%「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人はいままでの自分の常識を疑い始めるでしょう。そして、お金の使い方自体に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)そう考えると貯まるのか! と目からうろこの次回は、「同じ収入でも、貯められる人×貯められない人」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月27日「お金が貯まるのは長財布」。そんな言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。本当に、「お金が貯まる財布」なんてあるのでしょうか?今回お話を伺ったのは、家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さん。横山さんは苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで1万人以上の家計を「再生」させてきました。横山さんが顧客と真摯(しんし)に向き合うなかで編み出した「貯まる財布の極意」について、お話を伺いましょう。横山光昭(よこやまみつあき)さん苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで1万人以上の家計を「再生」させてきました。『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズの書籍で一躍有名に。■パンパンに膨らんだ「ブタ財布」の中身はなんですか?「貯まる財布とは、お金を大事にしている財布です」と、横山さんはいいます。お金を大事にしている財布とは、「ブタ財布ではない財布」。「パンパンに膨らんだブタ財布では、お金はなかなか思うようには貯まらないものなのです」(横山さん) では、ブタ財布の中身には、何が入っているのでしょう。一度、自分の財布の中に、何が入っているか確かめてみませんか? たとえば、こんなものが入っている人が多いのではないでしょうか?●お守り →お金が増えて欲しいという願いを込めて?●レシート →家計簿につけそびれているから?●割引券やポイントカード →少しでも得したい!●子どもやペット写真 →いつでも一緒の気分? これらを持ち歩くことで、「安心したい、少しでも得したい」という気持ちはひとまず満足しますよね。でも横山さんは、それが問題だと話します。「そこで安心してしまうことで、実際には本当にお金をかけてでもやりたいこと、持つべきものが見えにくくなることも多いのです」(横山さん) 財布の中に何が入っているのか。ここに気がつくことが、「貯まる財布」への第1歩になります。■「お金が貯まる財布」3つのポイントお財布に入っていたものが、じつはお金ではなかった! ここに気がついたら、次に何をすれば良いのでしょうか? 横山さんは、「お金を貯めるためには、お財布には、『財布の働き』だけをさせましょう」と言います。つまり、「お財布の機能=お金そのものの出し入れ」、これだけに集約させるというのです。お財布を機能的にするためのポイントを3つ教えていただきました。●お金が貯まる財布の3つのポイント1)お金と関係のないものはいれない2)レシートはためない3)ポイントカードはよく使う最小限のものだけいれる出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 より一部抜粋 ■自分の財布で検証したら、ある事実が判明した!お守りやペットの写真はともかくとして、 レシートやポイントカードは、一見、「お金と関係のあるもの」のような気が…。だからお財布から出してしまうことに抵抗があります。でも本当にそうなのでしょうか? 筆者の財布の中身で、検証してみました。【レシート】お財布から出したら、すぐに家計簿をつけなければいけない気がして、ついついお財布に「入れっぱなし」にしていました。つまりは、「レシートをお財布から出す」=「お金を使ったという事実に向き合う」のがつらいんですね。だったら、ステップを分ければいい。筆者は、家計簿をつける前に、まずはレシート置き場を用意することにしました。現在、写真のような状差しを使っています。これの何がいいって、これにプスプス刺していけば自動的にレシートが日付順になるという点です。【ポイントカード】筆者自身、ポイントカードは、お財布とは別のホルダーを持つほど好きでした。最近は、「このポイントカードを持つことで、年間いくらお得になっているのだろう?」ということを考えるよう心がけています。なぜなら、ポイントカードの還元率自体を知らないのに、「ポイントが貯まること」がうれしくて、たくさんのポイントカードを持ち歩いていたからです。「得をすることにとらわれていると、自分の判断力や時間、体力という大事なコストを支払っていることに気がつかないのです」(横山さん)。たしかにポイントカードに対して、何となく「とらわれている」という気分になったことは、だれにでも一度くらいはあるのではないでしょうか? お財布を整理することで、自分の行動パターンや思考回路を見つめてみること。そして、自分にとって本当に必要なことに精神を集中させること。それが「貯まる財布の極意」の正体なのかもしれませんね。次回は、「同じ収入でも、貯められる人×貯められない人」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月26日こんにちは、恋愛カウンセラーの木田真也です。本命である女性に対し、男性は出費を惜しまないのですが、女性の行動によっては、お金を使いたくないと感じてしまうこともあります。では、どんな言動が男性に、お金を使いたくないと感じさせてしまうのでしょうか?今回は、男性がお金を使いたくないと感じてしまう女性の行動について、代表的な物を4つお伝えしていきます。■1.お会計で財布を出そうとしない食事にいって、お会計の際にまったくお財布を出さない女性には、お金を使いたくないと感じます。もちろん、男性も女性に払ってほしいわけではありません。ですが、払う意思は見せてもらいたいのが男心です。なぜなら、男が払って当然というような高慢な態度は、男性は嫌いますし、また、女性のお財布を出そうとする行動に、感謝の姿勢を見ているからです。もちろん、払ってもらったら言葉でも「ありがとう」と感謝をしっかり伝えるようにしましょうね。■2.少額のおごりに関してはお礼がない食事など、ある程度の金額のおごりについては、お礼がある。だけども、電車賃や、自動販売機の飲み物などなど・・・。少額のおごりに対して、お礼がないのも不満を感じます。男性からすると、少額ですから別にいいのですが、このくらいだからいいでしょ?といったような、高慢な態度に見えることもあるからです。どんな小さなことでも、感謝のできる女性が魅力的に映ります。それに、少額なものに対して、しっかりお礼が言える女性こそ相手の印象に残るはずです。■3.食事への感想やリアクションがないせっかく食事に連れていっても、食事への感想がなく、リアクションもないと、おごりがいがないと感じられてしまいます。これでは、次回は誘われなくなるでしょう。基本、男性は女性の喜ぶ様子が見たいのです。「おいしい」「雰囲気が良い」「また行ってみたい」など、リアクションをしっかりとり、お店へのプラスの感想を積極的に口に出すようにしましょうね。反応が良いと、相手も気持ちよくなります。今度は、どこに連れていってあげようと思ってもらえますよ。■4.おごった先のお店への不満を言う食事に連れていってリアクションが薄いのは問題ですが、ネガティブなリアクションはもっと問題です。「おいしくない」「雰囲気が悪い」「店員の態度が悪い」などなど・・・。たとえ、それが本当であったとしても、お金を出すのは、男性です。タダ飯なのに文句を言うな!と男性も言いたくなるでしょう。行った先のプラスの要素を出来るだけ拾って、口に出すようにしましょうね。■おわりに男性は、投資した女性ほど大切に扱う傾向があります。ですから、おごられ上手な女性は男性から大切にされやすいとも言ってもいいかもしれません。そこできちんと感謝を伝え、ポジティブな感想やリアクションをとっていきましょうね。今後の参考になさってください。(木田真也/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年09月07日日々の暮らしのなかで、「お金がなかなか貯まらない」と悩んでいる人は多いことでしょう。その場合には、投資よりもなによりも家計を見直すことが必要になってきます。ファイナンシャルプランナーの横山光昭(よこやまみつあき)さんは、「本格的な投資を始めるのは、月収の7.5ヶ月分の貯金」ができてから」と話します。それではつねに「お金の不安」につきまとわれている方は、どうやってお金が貯まる強い家計を作ればいいのでしょうか。■貯まる! 強い家計を作る前回の記事で「投資の欠点」を知ったところで、ここであらためて3000円投資生活の「基礎部分」である「貯まる家計」についてご紹介したいと思います。人には、それぞれにあった次のような「お金のステージ」があります。●第1ステージ:お金を管理する家計簿を使ってお金の流れを把握する、ムダな支出をおさえる、少しずつ貯金を始めるなど、実生活に関わるお金をマネジメントしていく段階。●第2ステージ:お金を学ぶお金を今後どう活用するか基本的な知識を学ぶ段階。●第3ステージ:お金を活かす投資を実践するのは、第3ステージです。3000円投資生活を成功させるためにも、この段階をきちんとこなすことが大事です。とりわけ、第1ステージである「お金を管理する」をおろそかにしていては、けっしてうまくいきません。「お金をきちんと管理し、ムダな支出をおさえ、強い家計を作ることができてはじめて、無理なく貯金と投資を行うことができるのです」(横山さん)同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいるのはなぜなのだろうか? 自分の軸を作り上げるためにも、「お金の使い方を3つに分ける」ということをぜひとも知っておいて欲しいと思います。■お金の使い方の3分法(1)消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない。【例】食料や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など(2)浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方。【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など(3)投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる。【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など出典: 「年収200万円からの貯金生活宣言」 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)より抜粋まずはこの表を参考にして、家計の支出をあなたなりに「消費」「浪費」「投資」に3つにわけてみましょう。これだけでも十分、お金が貯められる体質作りへとつながります。■月収の7.5ヶ月分は、まず「貯金」今回の連載では、「月々3000円」という無理のない金額で、金融商品への投資をスタートすることをおすすめしていますが、本来は、支出を管理して、「強い家計」になってきたなと感じてから、「投資」を視野にいれます。では、投資というのは、家計全体の中で、どれくらの割合、するものなのでしょうか?「収入を100とした時、『貯金15%』、『金融商品への投資や自分や家族への投資10%』となるのが理想です」(横山さん) さらにつっこんで、「「貯金」と「投資」の線引きはどこにあるのでしょうか?」。ここで気になるのが、貯金の目標額です。いくらに設定したら良いのでしょうか? 横山さんはいいます。「貯金は、『目の前のピンチを切り抜けるためのお金』です。私はいつも家計相談に来られたみなさんに、『最低でも、使うための貯金(月収1.5ヶ月分)と、おろさない貯金(月収6ヶ月分)を持っていてください』」と、お伝えしています」。<「使うための貯金」「おろさない貯金」>●使うための貯金生活費がたりなくなったときや、ちょっとした予定外の出費などに対応できるようにするためのお金●おろさない貯金病気やケガ、突然の退職などにより万が一収入が途絶えても、当面生活できるようにするための「生活防衛資金」出典: 『はじめての人のための3000円投資生活』 (横山光昭著/アスコム刊)より抜粋「本当は、おろさない貯金は6ヶ月以上あるのが理想ですが、まずは月収7.5ヶ月分の貯金をつくって欲しい」とのことです。反対にいえば、「3000円投資生活」を始めるにおいて、「投資」を本格的に視野にいれるのは、「月収の7.5ヶ月分の貯金」ができてからということになります。■家族マネー会議のすすめこの記事を書いている私自身、投資を始めてみて思うのは、「キリがないな」ということ。ある意味、不労所得を得ることもあるので、投資スイッチが入ってしまうと、「もっと、もっと…」というような欲がわき起こってくるのです。横山さんは言います。「投資をする目的やゴールをはっきりさせておきましょう」。目的やゴールがはっきりしている方がモチベーションも上がるし、「今月は少し余裕があるから、無駄使いせずに貯金や投資にまわそう」といった気持ちにもなるため、成果に大きな違いが出ます。もし、「お金がないと不安」といった漠然とした不安から貯金や投資を始めてしまうと、いくらお金が貯まり、お金が増えても、不安は拭いきれません。そうなると、常にネガティブな気持ちでお金に向き合うことになり、貯金や投資が楽しく感じられなくなります。そんな「事態」を避けるために、横山さんがおすすめしているのが、「家族マネー会議」。子どもたちの要望をとりいれながら家族の価値観の共通化を図り、家族全員で楽しみながら、少しずつ節約を開始して、余ったお金を、貯金と投資に回していくのです。この記事を書いている私自身、横山さんのご提案に従って「家族マネー会議」を開くことにしました。毎週日曜日、3人の息子たちは「今週の経費精算」をします。経費として精算できるのは、「食費」「文房具」「書籍代」。経費の一覧表を家族みんなで見ながら、中学生の次男に「ジュースを毎日買っているけれど、これは経費では出せないね?」とか、高校生の長男に「おなかすく時期だから、この学食で買ったハッシュドポテトは経費で出すよ」などという会話をします。「家族マネー会議」を開くと、家族の価値観の共通化ができて楽しいです。次回は、「ムダになる投資vs.成功する投資の違いは?」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『はじめての人のための3000円投資生活』 (横山光昭著/アスコム刊 ¥1,100(税別)
2017年08月31日*画像はイメージです:「この間うちの子が、勝手に私の財布からお金をとったのよ」「どうもウチの旦那、私の財布からお金を抜いてる気がするのよね」こんな話、したり聞いたりしたことはありませんか?子どもや夫が、母や妻のお金を盗むケースでは、家族間のトラブルのため、中々明るみに出ないことでもあります。果たして家族間のこの行為は犯罪になるのでしょうか。 ■窃盗罪が成立する?先ほどの話を聞いて、皆さんは窃盗罪に該当するのではないかと考えるのではないでしょうか。窃盗罪について、刑法は次のように規定しています。 第235条「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。」 さきほどの話の場合、自分の財産以外の財産を盗るのですから、「他人の財物」という要件は満たしますよね。次に、「窃取」とは、当該財物を占有する者の意思に反して、当該財物の占有を移転させること、と説明されます。つまり、財物を掌握している人の許可を得ずに財物を移転してしまう行為、ということです。上記事例の場合、母や妻の許可を得ず、母や妻の知らないうちにお金を盗るのですから、「窃取」という要件も満たしそうです。 ■親族間の窃盗には規定があるしかし、刑法は、親族間の窃盗行為について、次のように規定しています。 第244条「配偶者、直系血族又は同居の親族との間で第二百三十五条の罪、第二百三十五の二の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯したものは、その刑を免除する。」 つまり、配偶者や直系血族の行った窃盗行為については、犯罪には該当するけども、その刑を免除するということです。この規定の趣旨は、「法は家庭に入らず」との思想の下に、親族間の窃盗事例について、国家は刑罰権による干渉を差し控え、親族間の規律・ルールに委ねるのが望ましいという政策的価値観にあります。先ほどの話の場合、夫は配偶者であり、子どもは直系血族ですから、本条に該当し、刑が免除されることになります。夫や子どもが行った行為は、刑法が規定する犯罪行為に該当する。そのため、起訴して判決を出すとすれば「有罪判決」となります。しかし、親族という特別の身分関係を重視して、刑は科さないということです。上記の結論がみえていることから、実務上、検察官は上記事例のような場合には不起訴処分にすることが多いようです。 ■別居中の親族が盗みを働いたら?それでは、息子が既に家を出て家庭をもっているにも関わらず、実家に帰ってきた際に母親の財布からお金を盗った場合はどうでしょうか?あるいは、離婚紛争中で別居している夫が、妻の留守中に家にやってきて、テレビやパソコンを盗った場合は?ここでもう1度、刑法244条を確認してみましょう。同上が免除する対象は、①配偶者、②直系血族、③同居の親族の3つです。③の「親族」は、①②に該当しない親族(例えば、いとこや、義理の父母など)を意味し、③にだけ「同居の」という要件が加わっています。この条文を反対に解釈すると、①②の場合は同居要件は不要という解釈になります。つまり、別居中の配偶者や、既に独立して家庭をもった子どもが、家族の財物を盗ったとしても刑法244条が適用されて刑は免除されます。そのため、例えば、別居中の夫が妻の留守中にやってきて、通帳を持ち出して預金を引き出してしまったとしても警察は相手にしてくれないと考えたほうが良いということです(なお、住居侵入罪や、金融機関への詐欺(罪)は別途考慮が必要です)。実際にこのような事件が起きています。自分の身は自分で守るしかないということですね。身のまわりには十分ご注意下さい。 *著者:池田佳謙(丸の内ソレイユ法律事務所の弁護士。離婚・相続・交通事故を中心に、民事事件・刑事事件を問わず幅広い案件を扱う。依頼者との強固な信頼関係の下、一心同体で事件と向き合う。)【画像】イメージです*Kittisak Jirasittichai / Shutterstock
2017年08月07日毎日節約を頑張っているのに、なかなかお金が貯まらない…。そんな人には、自分でも気づかない“無駄遣い習慣”があるかも? 気付かないうちに無駄遣いをしていないか、日頃の行動をチェックしてみましょう。■無駄遣い習慣 その1「毎日夕食の買い物をする」普段の生活の中でお財布を開く機会が多いのが、夕食の買い物です。保育園のお迎え帰りに、スーパーに寄ることが習慣になっているママもいるのではないでしょうか。スーパーなどでは日替わりで特売品が設定されていることも多く、毎日買い物に行くことは一見お得に思えるかもしれません。でも、お店に足を運ぶ回数が増えるほど、予定外の品物を「安いから」と購入したり、子どもにせがまれてお菓子やジュースを買ったり、という無駄遣いが増えてしまいます。おすすめは週末に1週間分の献立を考え、食材をまとめ買いしておくこと。平日のスーパーは、必要なものがあるときにだけ利用するようにしましょう。まとめ買いをすることで、家計に占める食費の額も把握しやすくなります。またあらかじめ献立を決めておけば、帰宅後にメニューを考える手間がなく、夕食の支度も楽になるはず。■無駄遣い習慣 その2「便利グッズが好き!」キッチン用品や掃除用品、収納用品など、最近は家事に役立つ便利グッズがたくさん売られています。CMや店頭で見て「すごく便利そう!」と思わず買ってしまった経験のあるママも多いのでは?家事に役立つ便利グッズは安価なものが多く、つい“ちょこちょこ買い”をしてしまいがち。でも、用途が限定的だったり使うシーンが少なかったりで、数回しか使用せずに戸棚行き…ということにも。生活を豊かにするための便利グッズが無駄遣いのもとになっていては本末転倒です。「便利グッズが好き」という人は、買う前に、それが本当に必要かどうかをよく考えるようにしましょう。■無駄遣い習慣 その3「自分にご褒美という言葉に弱い」家事や育児、仕事と、ママは毎日大忙し。たまには自分にご褒美をあげたいですよね。でも、この「自分にご褒美」というキーワードが、欲しいものを買うときの言い訳になっていませんか?スイーツやコスメなど、たとえ1回の金額は少なくても、「ご褒美」の頻度が多ければ家計に影響することに。誕生日や記念日など回数を決める、自分のお小遣いの範囲内でやりくりする、など、せっかくのご褒美が無駄遣いにつながらないようにしましょう。■無駄遣い習慣 その4「深夜にネットショッピング」小さい子どもがいると、普段ゆっくりお店でショッピングというわけにもいきません。自宅にいながら買い物ができるネットショッピングは、子育てママの強い味方です。中には夜、子どもを寝かしつけた後に、スマホやパソコンでネットショッピングを楽しんでいる人もいるかも。でも実は、深夜は1日の疲労などにより、判断力が低下する時間帯といわれています。そのため、衝動買いをしやすく、つい必要のないものまで買ってしまった…ということになりがちなのです。とくにネットショッピングは「ポチッ」とするだけという手軽さや、「○○円の購入で送料無料」などの言葉に後押しされて、予定外の買い物をしてしまうことも。欲しいものがあっても翌日まで待って、冷静な頭で判断してから購入するかどうかを決めましょう。自覚していなかった無駄遣い行動に気付くことができれば、「いつの間にかお金がない」ということもなくなるはず。節約している“つもり”になっていないか、注意してみてくださいね。
2017年05月10日「色、形、素材、仕様など、風水的に完璧な金運を呼び込む財布。黄色やもっと光沢のあるゴールドだと、お金が回りすぎて出ていく分も大きくなるんですが、小池都知事の財布は、光沢がほどよい落ち着いたゴールドなので、安定した富を手に入れられ、蓄財もできます」(風水ライター) モノを大切にする心とお金を大切にする心を学ぶイベント「MOTTAINAIキッズタウンTOKYO」を視察した小池百合子東京都知事(64)。小学生たちだけで行ったフリーマーケットでは、おもちゃを3個購入したが、そのときに広げた自身のお財布は、風水ライターも感心するものだった。風水で見る小池都知事の財布“5つのポイント”を解説。 【1】色はゴールドご存じ、金運をあげたいならゴールドや黄色を。 【2】二つ折りではなく長財布お札は折るとパワーダウン。折らないように長財布を。 【3】キラキラしたエナメル加工光っているのがよいので、革の表面を磨くのも◎。 【4】チャームがついているチャームは金運アップをもたらす。鈴や天然石をつけるとよりよい。 【5】開け口はファスナーしっかり閉じるファスナーは、浪費を抑える。 「財布の内側はベージュで手堅い色なので、仕事運や人気運も盤石に。知事にふさわしいお財布ですね」(前出の風水ライター) 春は、財布が“張る”からと、買い替えにいい時期といわれている。小池都知事の風水テクを見習って、お財布を選んでみては?
2017年04月03日お金はいくらあっても困らないものですし、将来の備えのためにも誰もが少しは貯金しておきたいと考えるでしょう。けれども、これまで貯金をしてこなかった人がいざトライしてみると、なかなか思うようには貯金が増えていきません。一方で、上手にやりくりしながら毎月一定の金額をコツコツと貯めている人もいます。そこで今回は、貯金ができる人に学ぶ10の貯金術をお教えします。■お金が貯まる貯金のコツとは?収入がそんなにないから…」と貯金をあきらめていませんか?実のところ、収入が少ない=お金が貯まらないわけではありません。毎月の収入が少ないながらその中で生活費をやりくりし、さらに毎月一定の貯金額を捻出している人も多くいます。では、お金が貯まる人とそうでない人の差はどこにあるのでしょうか?お金をコツコツと貯めていける人が実践している3つのコツをお教えします。【貯金額を先取りしよう】貯金ができない人がついついやってしまいがちなのが、毎月の余ったお金を貯金にあてようとすることです。しかし、「毎月○円貯金したいから絶対に使わないようにしよう!」と決めていても、お金が手元にあるとどうしても使ってしまうもの。結局は月の収入を使い切り、「あらかじめ決めていた貯金額が残らなかった」という経験がある人も多いのではないでしょうか?毎月コツコツとお金を貯められる人は、給料が入った時点でそこから貯金額を差し引き、残ったお金で生活をやりくりしようとします。まずは、給料が振り込まれたら生活費が引き落とされる前に貯金額を引き出し、別に貯金用の口座を開設してそこに移すようにしましょう。加えて、貯金用の口座からお金を引き出しにくくすることもポイントです。あえて遠方の銀行に口座を開設するなどの工夫しましょう。また、「毎月貯金額を引き落としたり、別口座に移したりするのが面倒で続かない…」という人には財形貯蓄の利用がおすすめ。財形貯蓄とは、給料から天引きしたお金を企業が代わりに貯蓄してくれる制度です。貯金額が差し引かれた状態で入金されるので、強制力があるという点で「なかなか貯金できない」という人には大きなメリットがあります。加えて財形貯蓄を利用すると、税金が優遇されたり融資を受けられたりすることもあります。勤務先が財形貯蓄を取り入れていない場合は、銀行やネットバンクの自動積み立てを活用しましょう。手続きの手間はかかりますが、一度給料日の翌日に積立金が差し引かれるように設定しておけば、その後は自ら貯金しようとしなくても毎月一定額を貯めていくことができます。【少ない金額からはじめよう】お金を貯めるために大切なことのひとつが、継続していくこと。「今日から貯金をはじめるぞ!」と意気込んで、いきなり50,000円や100,000円といった大きな金額を貯めようとする人がいますが、毎日の生活に無理がある金額を貯蓄しようとしても長くは続きません。たとえ貯金額を先取りしたとしても、生活費が足りなくなれば結局は貯金を切り崩して生活することになるからです。はじめは少ない金額から、生活に支障のない範囲で貯金額を設定するようにしましょう。目安は収入の1~1.5割程度だと言われていますが、今まで貯金が続かなかった人は3,000円や5,000円といった継続しやすい金額からスタートするのがベター。毎月3,000円を貯金していったとすると、1年では36,000円貯まります。5年経てば180,000円ですから、家族旅行を計画しても十分な金額です。たった数千円の貯金ですが、このように考えればバカにならない金額だと思いませんか?慣れてきて毎月の貯金が習慣化してきたら、少しずつ金額を上げてみましょう。【貯金の目的を明確にしよう】貯金も受験勉強やダイエットと同じで、長くコツコツ続けていくためにはモチベーションを保つ必要があります。ただなんとなく貯金するのではなく、お子さんの入学費に充てるため、家族旅行に行くため、車を購入するためといったように、貯金の目的を明確にしましょう。モチベーションが高まり、ちょっとした節約も苦に感じず続けていくことができますよ。もちろん、特に目的などなく「お金があったほうが、将来が安心」という理由で貯金をする人も多いことでしょう。そのような場合は、貯金の目標金額を設定しましょう。このとき、大きな目標から逆算して目の前の小さな目標も設定することが成功のポイントになります。たとえば、1年で100,000円貯めたいなら1ヶ月では約8,500円、1日では約300円を貯金できれば目標を達成できます。1日300円程度なら、仕事の日はお弁当を作って持っていく、水筒を持参して飲み物は購入しないなどのちょっとした工夫で貯金額を捻出することができますね。■家計の支出を把握し、無駄を見直そうここまでお金が貯まる貯金のコツを3つご紹介してきましたが、貯金を成功させるためにはもう1つ大切なことがあります。それは家計の支出を把握することです。毎月一定のお金を貯めるためには、給料から貯金額を差し引いたお金でいかに生活費をやりくりしていくがポイントになります。そのために、何にいくらのお金を使っているのか確認し、無駄な出費をできるだけ減らしていくようにしましょう。家計の支出には、家賃や水道光熱費、食費、通信費、保険料、医療費などさまざまなものがありますが、このうち削減しやすいのは食費と通信費です。それぞれについて、効果的な節約の方法を見ていきましょう。【食費を節約する2つのポイント】1つ目のポイントは自炊を増やすことです。仕事の日はコンビニで昼食を買っているという人は、月20日の出勤時に毎回500円使っているとしたら、1ヶ月では昼食代だけで10,000円も消費していることになります。夕食の場合はさらに高くなりがちで、外食するとなればたった1回の食事で数千円を使ってしまうことも少なくありません。食材にかかる費用や水道光熱費を考えても、自炊したほうがずっと低く食費を抑えられることが分かります。もちろん、「仕事や家事で疲れているし、今日は外食で済ませたい…」という日は誰にでもありますし、そもそも自炊する習慣がない人もいるでしょう。毎日無理して自炊をする必要はないので、まずは週に1回お弁当の日や家で夕食を食べる日を決めて、少しずつ自炊の回数を増やすようにしましょう。2つ目のポイントは、買い物はコンビニではなくスーパーを利用することです。最近ではコンビニに野菜や果物が売られている場合もあり、調味料なども充実しているので、特に1人暮らしの場合であればコンビニだけで必要なものを一通りそろえることができます。しかし、「季節限定」や「期間限定」商品の誘惑も多いコンビニでは、醤油1本だけを買うつもりでも、ついでに飲み物やお菓子、スイーツも…とついついいらないものまで買ってしまいがちです。また、コンビニで手に入るものはスーパーではもっと安く売られている場合も少なくありません。食費の無駄をなくしたいならば、コンビニの利用回数を減らしていきましょう。【通信費を節約する2つのポイント】1つ目のポイントは、無料通話アプリをフル活用することです。頻繁に通話をする人は、通信費が全体的に高くなりがち。最近ではスマホの利用率も高くなり、LINEやSkypeといった無料通話アプリも増えているので有効に活用しましょう。ただし、無料通話アプリを利用した通話はデータ通信を利用するため、仕事での通話が多い人にとっては、通信が不安定になると通話が途切れたりする可能性があることは不安点になるかもしれません。月に50分以上の通話時間がある場合は、通話し放題のプランに変更することで、月額料金を抑えられる可能性があります。ネット上で変更することも可能なので検討してみてください。2つ目のポイントは、不必要なオプションを解約することです。携帯電話やスマホの契約時には、通信費を割り引く代わりに様々なオプションへの加入が条件となっていることがほとんどです。1つのオプション料金は数百円程度ですが、これが3つ、4つと増えていくと、オプションだけで月1,000~2,000円ほどもかかっている場合があります。オプションは、各キャリアのサポートへ電話で問い合わせれば15~30分ほどで解約できます。契約内容をよく確認し、不必要なオプションを契約したままになっていないか確認してみましょう。【水道光熱費の節約はどうする?】毎月一定の支出がある固定費の中で削減しやすいのは、前述の通信費と保険料です。保険を契約した当時と現在ではライフスタイルが変わっていることもあり、契約プランを変更する、あるいは契約する保険会社自体を変える方法で、月の費用が大幅に安くなる可能性があります。一方、固定費の中でなかなか削減しにくいのが水道光熱費。水道光熱費を抑えるには、電気代の場合は契約アンペアを落とす方法もありますが、基本的にはコツコツと小さな節約を積み重ねていくしかありません。けれども、シャワーヘッドを節水仕様のものに交換する、給湯器のスイッチをこまめにオンオフする、使わない家電製品はプラグから抜くといったような節約を、一度に続けていくのはよほどマメな人でない限り難しいでしょう。そこで、水道・ガス・電気の中でも特に料金が高いもの1つに絞り、無理のない範囲で節約するようにしましょう。まずは毎月の明細を確認し、それぞれにいくらかかっているかを把握するところからはじめてみてください。■貯金成功のために身につけたい習慣とは?貯金ができる人には、自然と無駄遣いをしない習慣が身についているものです。もちろん、以下にご紹介することを一度に習慣化するのは難しいでしょうから、まずは取り組めそうなものを1つ選んで実践してみましょう。お金に対する考え方も、少しずつ変わっていくはずです。【明細を見る習慣をつけよう】毎月の水道光熱費、通信費、保険料などの明細に目を通す習慣をつけましょう。また、お金が貯まる人は支出だけでなく、収入についてもきちんと把握しています。口座の入金額だけでなく、会社からもらう給与明細も確認していますか?毎月の給料から税金などがいくら引かれているかも気にしてみるとよいです。また、貯金ができる人の多くはレシートをもらう習慣を身につけています。もらったレシートをもとに家計簿をつけられればベストですが、まずは買い物をしたら必ずレシートをもらうようにするだけでOK。時間があるときにレシートを確認し、無駄な出費はなかったか、あったとしたらいくら使っていたのかを目で見て意識するようにしましょう。【衝動買いをなくそう】貯金ができる人は、何かを欲しいと思ってもその場ですぐに購入することはしません。これは欲しい気持ちを我慢しているのではなく、一度その場から離れることで、本当に今必要なものなのか、どうしても欲しいものなのか考える時間を作っているのです。自宅に戻ってから考えてみると、「やっぱりそんなに欲しいものではなかった」となることは珍しくありません。衝動的に欲しいと思ったら、まずはその場から離れてみることを徹底しましょう。「そうはいってもついつい買ってしまうから”衝動買い”なんだ!」と思う人もいるかもしれません。どうしても購買意欲が抑えられないときは、コンビニなど誘惑が多い場所へは出向かない、ネットで買い物をする機会が多いならばパソコンを開く回数を減らすなど、無駄な消費が発生しそうな場所との接触を物理的に断ってしまうのが効果的です。【クレジットカードを整理しよう】貯金ができる人の多くは、クレジットカードを持っていても極力使わないようにしています。クレジットカードは、「たまたま手持ちがなかった」などの非常事態には持っていると助かるものですが、大金を持ったような気になってしまい、収入を超える大きな支出になってしまうことも珍しくありません。「リボ払いできるから大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、それは今月分の支払いを来月以降に繰り越しているに過ぎません。いわば、マイナスの貯金をしているのと同じなのです。クレジットカードをたくさん持っている人は、1枚か多くても2枚のカードに支払いをまとめ、極力現金で支払うことを心がけましょう。【臨時収入からも貯金額を差し引こう】「ボーナスが入ったから自分へのご褒美を買おう」「家族でおいしいものを食べに行こう」そのように考えること自体はよいことです。しかし、だからといってもらった臨時収入を全部使い切ってしまうと、せっかくの貯金のチャンスを逃してしまうことになります。ボーナスなどの臨時収入も毎月の給料と同様、先に貯金額を差し引いて残ったお金を楽しみに使うようにしましょう。今後臨時の支出がないとも限らないのですから、そのときに貯金できないかもしれない分を今貯金していると考えてみてください。■まとめいかがでしたか?貯金を習慣化すれば、そのうち意識しなくてもお金が貯まっていくようになります。そして、お金が少しずつ貯まってくるのを見ると自然とモチベーションも上がり、無駄な出費を抑えようという意識が働くようになります。できることからコツコツはじめていきましょう。
2017年03月27日Chapter 3「お金の種類」あなたはお金を貯めるとき、計画や目的を持って貯めていますか?ただひたすらに貯めていくのではなく、使いたい期間や目的などに応じて「種類分け」して管理すると、より効率的にお金を貯めていくことができるんです。前回のChapter 2「ライフプランを作る」では、将来のなりたい自分を具体的にイメージすることが、お金を貯める”目的”を明確にする方法とお伝えしました。ライフプランとは、老後まで見据えて、自分がどんな人生を送りたいかをシミュレーションした「人生計画」のことでしたね。でも、お金を貯める目的はハッキリしたけれど、具体的にどうやって貯めたらいいのでしょうか。効率よくお金を貯めるためには、まず「お金の種類」を理解することが大切です!今回は、ステップ3「お金の種類」について学びましょう!「お金の種類」って何?お金を貯められる人にはある共通点があるのを知っていますか?答えは……お金を「色分け」していること!「これは○○用のお金」「こっちは××用のお金」と、お金を使用目的ごとに分けていくのです。ただし、細かく設定しすぎるとお金を分けるのが面倒になってしまい、途中で挫折しがち。まずは大きく「使うお金」「守るお金」「増やすお金」の3つに分けるのがお金を上手に貯めるコツ。そしてこの3つこそが「お金の種類」なのです!「使う」お金とは?「使うお金」は、さらに大きく分けて「短期」「中期」「長期」の3種類があります。使う前提で貯めていくお金になるので、何に使うお金なのかを理解し、役割ごとに分けることがポイントです。1:「短期」に使う用の貯金いざという時や緊急用の支出に備えておくお金です。たとえば事故や病気、転職など、何かあったときにすぐ使えるようにしておかなければいけません。1か月の生活費の6〜12か月分を、すぐに出し入れできる銀行口座に入れておくのが理想!1か月の生活費が20万円であれば、120〜240万円を貯金するのが目標です。何かあって収入が得られなくなってしまった場合、貯金ゼロでは家賃や水道光熱費なども支払えなくなるため、生活していくのが困難に。6〜12か月分の貯金があると、生活の立て直しができるまで当面しのいでいくことができます。2:「中期」に使う用の貯金「マンション購入の頭金」や「車の購入」「海外旅行」など、数年〜10年以内の期間で使う予定のお金です。「中期」のお金は、国債や社債などの債券で運用するのがオススメです。3:「長期」に使う用の貯金「老後資金」「家のリフォーム代」など、10年以上使わないお金のことです。この「長期」のお金はただ貯めていくのではなく、株や投資などで資産運用したほうが、長い目でみると貯蓄が増えていく可能性が高くなります。これら「短期」「中期」「長期」のお金を同時に貯めていく場合は、貯蓄する金額から1:1:1で短期:中期:長期に振り分けるのがオススメ。たとえば月の貯蓄額が3万円なら、「短期1万」「中期1万」「長期1万」と振り分けて貯蓄していき、短期が貯まってきたら「中期」「長期」の割合を増やしていくイメージです。「守る」お金とは?もしも突然、病気やケガで入院することになったら……。自分、またはパートナーが働けなくなってしまったら……「万が一」のことがおこってしまった場合の心配事として、医療費のことや収入が減ってしまう、働けなくなってしまうことなどが考えられます。現役世代の医療費の窓口負担は3割負担。医療費が高額になった場合、自己負担を一定額に抑える高額療養費制度などもあるので、必ずしも、思いっきり手厚く備える必要はありません。しかし、入院時に大部屋ではなく個室などを利用した場合の「差額ベッド代」や「先進医療の治療」など、公的医療保険の対象外の場合は自己負担になってしまうんです。突然、自分の身に降りかかるかもしれない「万が一」のために最低限の「守るお金」は日頃から備えておくべき!働けなくなってしまった場合のことも考えてご自身の貯蓄額や、公的保険制度の保障で足りるかどうかを踏まえながら、民間の保険に加入しておくと安心ですね。すでに保険にご加入の場合は、「必要な保障が確保されているか」「保障が重なっていないか」など改めて確認しておくことをオススメします。「増やす」お金とは?「増やすお金」は、主に「投資」に回して運用するお金です。「でも、投資ってリスクがあるし怖い……」「それよりは銀行に入れておいた方が安心なんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。昔は銀行に預けているだけで利息がついていましたが、マイナス金利の今は銀行の口座に預けているというのは、ただお金を寝かせているようなものです。さらにChapter1「お金の基礎の基礎」でもお伝えしましたが、定年後の60歳から日本女性の平均寿命86歳まで生きる場合、総額4,680万円も必要!この金額を銀行口座にひたすら貯めていくのはなかなか難しいのが現実です。無理のない範囲で投資を学ぶことも、「将来のなりたい自分」に向けて必要なお金を備えていく方法なのです。寝かしておくだけではなく得たお金にも働いてもらいましょう!また、投資といってもさまざまなやり方・金融商品があるので、自分の性格やライフスタイルに合った方法を探してみることが大切です。いかがでしたでしょうか。お金は「使う・守る・増やす」といった目的や、使いたい時期=期間によって種類分けをすることができるんです。そして、それぞれに応じて適切な管理方法を選択することで、今よりもっと、お金と上手に付き合っていけるはずです。もっと詳しく知りたい!という方は、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに相談してみることもオススメします。次回はChapter4「収入アップの秘訣」です!お楽しみに!水野綾香Profile全国各地のマネーセミナーで講師を務める美人ファイナンシャル・プランナー。30代ソロ女。自分を磨くことへの投資も惜しみなくしつつ、堅実な資産形成を実践中!「自立した女性をもっと増やしたい!」という信条で日々活動中。得意分野はFinTechアプリの活用術、生命保険。ブロードマインド所属。Photo by SHOHEI ISHIDA
2017年03月13日「共働き世帯が増えていますが、今、共働きこそ、お金が貯まらない夫婦も多いです。その理由は、互いのお金の使い道をチェックしていない夫婦が多いこと。共働きで生活も楽になるはずが、『2人に収入があり、少しぜいたくしても平気』『相手がちゃんと貯める計画をしているはず』と気をゆるめてしまい、気づくとお金が残ってないケースがしばしばあります」 そう語るのは、これまで1万人以上の家計を再生してきたというファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。なかなかお金が貯まらない、という夫婦の特徴は、お互いの資産状況を知らないことに加えて、消費傾向を把握できていないことだという。 「断言できますが、お金が貯まる、貯まらないということに年収は関係ありません。年収以上に大切なのは、家計の貯蓄・収入の状況を知り、自分の消費の傾向を知ること。そのうえで、貯蓄するときに夫婦が同じ目標を持ち、どうすれば貯まるかを知り行動することです」 2月21日に、『〈貯蓄のプロ〉と〈ディグラム診断のプロ〉が教える「夫婦のお金」の増やし方』(扶桑社)を出版した横山さん。共著者の木原誠太郎さんは、性格分析プログラム「ディグラム診断」の研究を進める“心理分析のプロ”でもある。 「ディグラム診断とは、心理学と37万人のデータをベースにした統計学をかけ合わせ、人間の行動データと本音を分析する性格診断ツールのことです。自分の性格は、そのまま消費行動に表れますから、性格と資産形成の関係性は非常に深いんです」 そこで、次の行動パターンから、自分が5つの中のどのタイプかを診断してみよう。その5つのタイプ別に横山さんがワンポイントマネーアドバイス。 ■すぐ泣いてしまうほうだ■信じやすいタイプだ■絶叫マシンが好きだ■歩いていてよくつまずいたり、転倒する■新しいもの、特に新商品には目がない■突然の食事の誘いにも応じるなど、フットワークは軽いほうだ■サウナや長風呂が好きだ■イヤなことがあると弱音・愚痴をつい言ってしまう■見えを張って身の丈以上のことをしてしまうことがある■かばんの中が汚ない 【診断結果】あてはまる数が8~10個「セレブ妻タイプ」6~7個「お調子者妻タイプ」、4~5個「流され消費妻タイプ」、2~3個「テキパキ合理主義妻タイプ」、0~1個「コツコツ職人妻タイプ」。 【セレブ妻タイプ】「このタイプに必要なのは、予算の管理。散財しそうな費目『交際費』『食費』『衣服費』に月の上限を設定し、用途別に封筒に小分けをしてみてください。そして『封筒の中身以上は絶対に使わない』を心がけましょう」 【お調子者妻タイプ】「計画性があまり持てないこのタイプの人は、数字のデータを“見える化”することが必要。夫と一緒に、おおまかなライフプランや夫婦の貯蓄額を見直し、簡単にざっくり家計簿を“続けてつける”を目標にしてみてほしい。もちろん、家計管理にご主人を巻き込むのはアリ。長続きするかもしれません」 【流され消費妻タイプ】「『私は人に流されやすい』と自覚があれば、付き合う人を選び、変えることで自分の内面も変化させられます。そしてノートや手帳に、『○歳のときにはこうしたい』という願いと、そのために必要な目標金額を書き出しましょう。あなた自身がどうしたいかの軸が生まれ、“だらだら消費”に歯止めがかかります。夫と一緒に本やネットでお金の勉強をして、将来の貯蓄金額の目標を立てましょう」 【テキパキ合理主義妻タイプ】「普通に過ごせばいちばんお金が貯められるタイプ。しかし、“家の家具を同じブランドに統一したい”などといった『こだわり消費』に気をつけたいもの。ある程度の消費は生活を楽しくするものになりますから、毎月『こだわり消費』の上限を決めて徹底的に守りましょう。夫と一緒に収入を定期預金や投資に回し、簡単に引き出せないところにお金をおいておきましょう」 【コツコツ職人妻タイプ】「積み立てや定期で貯めてきた方が多いはず。それを『子どもの進学』『夫婦の老後』と用途をハッキリと設定し、“貯める”から“生かす”という視点を持ちましょう。余裕があれば投資で増やすにシフトしてみては。そのとき、夫婦会議を開いて、夫と情報を共有しておくことは必須!」
2017年03月08日FPの辛口コメントでANGIE女子の家計簿を一刀両断する「アリとキリギリスの家計簿診断」。今回は番外編として、数々の家計を見てきたFP・花輪先生に、お金が貯まらない人がやりがちな悪い買い物習慣を教えてもらいました。あなたも、今年こそ“脱・キリギリス女子”を目指してみて!【1】よく考えずにすぐに買ってしまう、衝動買い「欲しい!」という物欲に屈する前に、必ず一旦冷静に考えるようにしましょう。それが本当に今必要なものなのか、きちんと使いこなしていけるものなのか。お金の貯まる人に共通しているのは、実際に購入する前に“待つ”ことです。3回見に行ってそれでも気に入ったら買う、半年待ってから購入するかを決めるなど、自分なりの“待つルール”を作ると衝動をクールダウンさせることができます。【2】ついついクレジットカードに頼ってしまう貯金がないのにクレジットカードを使ってしまうのはNG!クレジットカードの利用は、どんなに多くても貯金額の範囲内におさめること。先々の給料やボーナスといった、まだ手にしていない収入を当てにしてお買い物をしてしまうと、収支管理が煩雑になり、家計簿の赤字化に陥りやすくなってしまいます。そして、クレジットカードの枚数はメインと予備用のサブの計2枚程度に。クレジットカードが多くなると、複数の異なる引き落とし日や支出ごとに使用カードを把握していなければならず、管理が大変です。また、使用するカードが複数にわたると、ポイントも分散されて貯まりにくくなってしまいます。使い過ぎが心配な人は、限度額をあらかじめ低めに設定しておくのもいいでしょう。実は私も過去にクレジットカードを使いすぎてしまったことがあるのですが、ボーナス払いやリボ払いなどで後から返済しようという考えはよくありません。特にリボ払いは、手数料が年率15~18%ほどつくため、月々の支払額が低くなったように見えて、トータルでの支払額は大きくなってしまいます。せっかくセールなどでお得に買い物をしたとしても、手数料でお得度ゼロ、むしろマイナスになってしまう、なんてことにもなりかねません。そんな悪癖にハマらないためには、買い物に使う予算をしっかり管理しましょう。半期に一度のセールなどでガッツリお買い物をする人が多いと思うので、年間で予定を立てるのがおすすめです。1人暮らしのANGIE女子なら、被服費や美容費、旅行などの娯楽費は、トータルで手取り月収の20%×12ヶ月分の予算内でやりくりすべき。各費目の割合は、予算内であればフレキシブルに変更してOKですよ。【3】価格の比較検討をしない情報収集をしないで買い物をするのはもってのほか!同じものでも店頭やECサイトなど、売られている場所によって価格が全然違います。中には、倍以上違うなんてことも。商品のバーコードをスキャンして各ECサイトでの価格を比較できるスマートフォンアプリもあるので、外出先でチェックもできます。また、同じお店でも早期予約割引などの販促プロモーションがあったりもするので、お得なタイミングを把握するのもいいでしょう。買い物をするときには、購入する場所とタイミングをきちんと比較検討してみて!【4】売ることまで考えないお金との付き合い方が上手な人は、「買うものの“出口”=売ること」を意識して買い物をしています。特に、シーズンごとに新しいものが欲しくなる洋服やバッグなどは、人気商品やトレンドのアイテムを購入し、良い状態で使ったり、しっかり手入れをしたりして、転売することを前提にしてみて。今は簡単に出品ができるフリマアプリも色々あるので売ることも気軽にできますが、納得のいく価格でものを売るのは大変なこと。その苦労を考えると自然と買い物も控えるようになるはずですよ。【5】最適な決済手段を選んでいない決まった場所での買い物が多いなら、お得な支払い方法をリサーチしましょう。例えば、デパート派なら、よく行くデパートのクレジットカードを作ってポイント還元率をアップさせたり、デパート積立を利用して1ヶ月分の積立金が上乗せされた額の金券をゲットしたりと、現金よりもお得な手段があります。もし買い物をするお店はいつもバラバラという場合は、ポイント還元率が全般的に高いクレジットカードやキャッシュバックのあるデビットカードを選ぶというのも手です。どうせ同じお金を使うなら、ちょっとでもお得にお買い物しましょう!監修【花輪陽子】ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、外資系の投資銀行に勤めるもリーマンショックの影響で失業。猛勉強の末にファイナンシャル・プランナーとして独立し、現在はシンガポールを拠点に活動している。著書に『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)、『貯まらん女のお金がみるみる貯まる魔法のレッスン88』(マガジンハウス)、 『貯金ゼロ 借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)、『お金持ちになる女はどっち?』(PHP)など。
2017年03月02日突然ですが、あなたの家は、今、貯蓄をしていますか? 「備えあれば憂いなし」ではないが、幸せな家庭を築くためには、やはり貯蓄は大切。「『結婚してよかったなぁ』と末永く感じるためには、お金でもめない家庭を作るのがポイントです」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。畠中さんは、3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦でもある。そんな畠中さんに、「アットホームな家庭を作るために確実な方法は、お金でもめないルール作り」と言われると、とても説得力がある。「家庭の足固めは、家計から」。これが今回の連載のキーワードとなる。■お金について話しあえるカップル「たくさんのカップルの家計診断をしてきて感じるのは、お金について話しあえるカップルは、貯蓄をしやすい特徴があること」(畠中さん)。そして、ふだんからお金の話をしているカップルは、夫婦仲もいいケースが目立つという。「夫婦ゲンカの多くは、お金の問題です(本当ですよ!)。お金のことを夫婦で共有することは、穏やかな家庭づくりに不可欠なことです」(畠中さん)。畠中さんが家計診断した数千組の中で、生活費を一本化している家庭は貯蓄額が増えているのに対し、それぞれに生活費を出し合うタイプの家庭は、貯蓄の増え方に波があるケースが目立っていたそう。お金でもめない夫婦、ようするに貯蓄ができる家庭の共通の特徴は、『お金について透明度が高いこと』と、畠中さんは話す。 「これは、数多くの家計診断をしてきた中で、強く感じる現実です」(畠中さん)■「教育費」負担が重くなる前にすることたとえどのようなお金の管理方法であったとしても、子どもが小さい頃は、貯蓄ができる家庭は多いものだ。しかし子どもの教育費の負担が重い時期にさしかかる頃(第一子が小学校高学年頃)から、貯蓄ができにくくなってくる。教育費は、減らしにくい支出。だからこそ、夫婦の力を合わせてほかの支出を抑える必要性がある。「教育費負担が重くなってから家計管理の方法を変えようとしても、長年の習慣を変えるのは大変です。ですから、子どもが小さいうちに、夫婦のお金のルールを決めてしまうのがおすすめです」(畠中さん)。 早いうちにルールを決めて、習慣にしてしまえば、あとは家計の状況が変わるごとに夫婦で相談して家計のバランスを整えていけばいいからだ。「協力体制のない家計は、対策も考えにくくなります。早めに家計を透明化すると同時に、夫婦でお金のことを相談できる体制を作って欲しいと切に願っています」(畠中さん)次回は、お金について透明度が高い家庭を作るための具体的な「キホンのキ」を教えてもらう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月09日母親のお腹から生まれるのを決めるのは、お腹の赤ちゃんだとされています。つまり、「誕生日」というのはあなた自身がこの世に生まれる上で、「はじめて決意をした日」でもあるのです。この誕生日には様々なデータが刻まれています。性格や相性はもちろんのこと、あなたが幸せになるためのメッセージや気をつけるための注意点まで、さまざまです。そこで今回は「31日生まれ」のあなたがお金と関わる上で必要なメッセージを、バースレコードというかたちでお届けいたします。■31日生まれのあなた金運・・・コツコツ貯めることが大得意あなたはとにかくコツコツタイプ。お金に対しても貯めるのが好きで、毎日通帳を管理するようなところが。もちろん、無駄遣いはしないのでどんどん貯まっていくことでしょう。ただ、お金を使って喜びを得ることに関しては少し疎いところがあるかもしれません。時には、お金を使って目に見えない価値を満喫してみるのもいいでしょう。ケチだと思われないように気をつけて。■31日生まれのあなたの貯め方・・・貯めるための環境づくりから始めるあなたは自分なりの貯める方法を確立していると言えます。例えば、壊さないと開けられないような貯金箱に小銭をコツコツ貯めていったりと、とにかくコツコツ貯めるのが得意でしょう。あなたに金財をもたらすバースレコード:15日、16日、22日あなたが散財してしまうバースレコード:1日、8日、17日■31日生まれのあなたのお金との付き合い方:使いどころを見極めてあなたは完璧主義な性格のため、お金に関しても1円単位でキチンと管理していく才能を持っています。しかし、時としてそれがマイナスに作用することもあります。思い切った使い方ができなかったり、お金に縛られてしまうことも少なくありません。どんぶり勘定が良いというわけではありませんが、使うべき時にも我慢して使わないと、人生の喜びを逃してしまう場合も。使いどころの見極めを意識してみましょう。■31日生まれのあなたがお金に困ったとき:数字に踊らされないことあなたがお金に困ることは、まずないでしょう。仮に困ったとしても、通帳をいくつかに分けて管理することで、なんとか回避することができるでしょう。しかしあなたの場合、お金を使ってしまったことの罪悪感や後ろめたさの方が勝ってしまって苦しむことがあるかもしれません。自分なりの人生設計も大事かもしれませんが、毎日数字に踊らされるのでは本末転倒。楽しみながら貯める方が、精神衛生上良いのかもしれませんね。■おわりに毎日のように生命が生まれ、消えていくこの世の中で、1年に一度訪れる誕生日はひとりひとりにとって大切な日。人が生まれてくる日にはそれぞれ意味があり、必然のバースレコードが刻まれています。自分の良さを引き出し、学んで改善すべきことを知れば、自ずと自分を活かす術を知ることになるはず。このバースレコード占いで、もっと自分を愛し、生まれてきたことへ感謝するきっかけを見つけてみて下さいね。(脇田尚揮/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年10月23日アメリカは女性の社会進出が進んでいて、働くママたちがとても多い国です。共働き文化のアメリカで、夫婦のお財布事情はどうなっているのでしょうか。日本みたいに夫のおこづかい制がありえないのはなぜ? 貯金はしているの? 気になる夫婦のお金事情をリポートします。 自分で稼いだお金は自分で使い方を決める日本の主婦なら多くの人がつけている家計簿。アメリカではほとんど聞いたことがありません。共働きが多いアメリカでは、家のローンや光熱費、食費、子どもの教育費と医療費などは二人の収入から支出し、自分のものは自分で支払うパターンが多いようです。アメリカでは医療保険料や治療したときの医療費はとても高額です。共働きの場合、自分自身の保険費、医療費は自分の収入から払うのが一般的です。自分で稼いだお金は自分で使い方を決める、という個人主義的な考えがふつうのアメリカ。家計から夫にお小遣い制でお金を渡すというのは夫婦ともに抵抗があるようです。貯金が好きな日本人のように、家計を切りつめて計画的に貯金をする習慣もあまりありません。もちろん、老後やマイホーム購入のために共同で貯金する夫婦も多くいます。何か目的があって貯金するのならOK。明確な目的がないのに、コツコツ毎月一定額を貯金する家庭はほぼみられません。 夫婦平等だからこそお金の管理は自分であまり先のことを心配するよりも、今を楽しみたい傾向が強いアメリカ人。家族とのバケーションや外食、インテリア用品、庭で使うバーベキュー機材などの購入には、夫婦でためらわずお金を使うことが多いように感じます。日本では、家計は妻が主導権を握っていることが多いのではないでしょうか。共働きが多く、男女平等な社会のアメリカでは、家計についても夫婦は50:50。夫婦どちらかが主導権を握って管理するスタイルではないといえるでしょう。また、離婚率が高いアメリカ。もし離婚をした場合も高額な医療保険や医療費を自分で支払っていけるようにファイナンシャルプランを考え、結婚・出産後も仕事を続ける女性が非常に多いのです。 貯金も含め、自分のお金の管理をすることはとても大事なことなのです。結婚後も学費ローンを払いつづける結婚後も夫婦それぞれがお金を管理する理由のひとつとして、学費ローンの支払いが考えられます。アメリカでは大学の学費が非常に高く、子ども自身が学費のローンを組み、結婚後も支払い続けることが多くあります。夫婦ともに医師であるアメリカ人の友人夫婦は、それぞれ1000万円ほど学費ローンが残っているそうです。アメリカでは日本よりも医師になる道のりが長く、医師として働き始めてもしばらくローン返済が続くのは、よく聞く話です。アメリカ人夫婦のお金事情。妻が主導権を握る家庭が多い日本とは違い、お互い責任を持って自分のお金を管理するシステムは平等でいいですよね。日本は共働きといっても夫婦の収入格差が大きいようですが、これからもっと女性の社会進出が増えると、夫婦でお財布が別というシステムが定着するかもしれませんね。
2016年09月07日貯蓄の金額と収入に、絶対的な相関関係はありません。「年収800万円でも貯蓄がない」「年収350万円でも1,000万円以上貯蓄がある」こんなことは本当に珍しくないのです。では、どうしてお金が貯まる人と貯まらない人がいるのでしょうか?■浪費癖を治すのは相当難しい前回は、そのお金の習慣をポイントにお話ししました。しかし「こんな習慣だからお金が貯まらないんです!」といったところでなにも解決しません。お金が貯まらないいちばんの原因は「浪費癖」です。「癖」である以上、それを治すのは並大抵のことではありません。ちなみに「浪費癖」という言葉を聞いて「私のことじゃない。私、そんなに贅沢しないから……」と思った人は危険です。「高額なものを買う=浪費癖」ということではありません。むしろ、「ちょこちょこ買い」を繰り返す人の方が重症な「浪費癖」である場合が多いのです。さて、この「浪費癖」をどう治していくのか?これにはかなりの覚悟が必要です。ですから、専門家の私がアドバイスをしても、きっちり実行できる人はほんのひと握り。しかし、いまからお伝えする方法は、地味ながらも有効。ぜひ実践してみてください。■お金が貯まる3つのポイント「どうしてお金が貯まらないのか?」答えはシンプルです。「稼いでいる以上に消費しているから」これに尽きます。つまり、お金を貯めたいのであれば、「稼いでいる以上に使わない」ということが必要なのです。しかし気になるのは、「どうやって、支出を稼いだ以下に減らすのか?」ということ。考え方はシンプルで、「お金の出口はどこか?」と考えればいいのです。ポイントは、「自動振替」「クレジットカード」「財布」の3つ。(1)無理な節約は無意味「自動振替」は家賃や水道高熱費なので、季節変動はあるもののそれほど浪費にはなりません。ちなみに、よく節約番組でトイレのタンクにペットボトルをいれて水道代を節約していますが、それはたいした節約になりません。なのに、そういう無理な節約をしようと思うから、長続きしないのです。(2)クレジットカードを持たないそれよりもっと強力な節約は残りの2つ。まずは「クレジットカード」です。クレジットカードは「浪費家」の必須アイテムです。「ポイントを貯めているんです」という人がいますが、あまり意味がありません。お金が減っていく痛みのないこの仕組みは、貯蓄の最大の敵なのです。では、どうすればいいのか?答えは簡単で、クレジットカードを持たないことです。いちばんよい方法は解約してしまうこと。あるいは使えないように、ハサミでカードを切ってしまえばいいのです。「そこまではできない」というのであれば、まずは財布から出して持ち歩かないようにします。それでも「ネット買い物をするためには、どうしてもクレジットカードが必要なんです」というのなら、デビットカードをお勧めします。デビットカードであれば、使ったその場で口座から引き落とされるので使いすぎることがないからです。(3)財布の賢い利用法次に「財布」です。前回にも、ATMに行く回数を減らしたほうがいいという話をしたとおり、本当ならキャッシュカードを持たないのがいちばんです。お金をおろすときは、通帳と印鑑を持って銀行の窓口に行くのです。かなり不便で面倒くさい作業なので、そうすれば「できるだけ行かないようにしよう」と思うようになるわけです。1ヶ月に使うお金を決めて、月に一度だけお金をおろす。そして、財布に入れたお金で1ヶ月やりくりする。補充はなし。こうすれば、浪費癖は修正されます。とはいえ人間は弱いもの。多くの場合は誘惑に負け、お金をおろしに行ってしまいます。そこで、お金を貯める通帳と使う通帳を分けます。自動の積立口座を利用するのもいいですし、給料振込み口座を分けられるのでもかまいません。ただし、お金を貯める口座を自分で管理していると手をつけてしまいがちなので、貯蓄口座を家族の誰かに預けるのが得策。お金を貯めるのが得意な家族に、通帳の管理をしてもらうのです。つまり、どうしてもお金をおろしたいときだけ、その家族から許可をもらうのです。ここまですれば、確実にお金は貯めることができます。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝)
2016年05月24日節約はダイエットと同じです。痩せたと思えば、リバウンド。節約してお金が貯まったと思ったら、反動で貯めた以上に使ってしまう。そんなことの繰り返しなのです。「“いますぐに”“簡単に”“リバウンドしない”というフレーズのつく本や雑誌を買って来ては三日坊主」という構造も、ダイエットと節約はそっくりです。あえて断言させてもらえば、本を読んでもダイエットや節約は成功しません。もちろん、なかには成功できる人もいるでしょう。しかしそういう人は、著者と性格が似ていたからだと推測できます。ダイエットにしても節約にしても、成功できるコツはただひとつ。それは、「楽しみながらできる」ことなのです。こういうことに取り組む際は、ガマンをしないといけないと思われがち。しかし、ガマンは長続きしません。そのときに反動が出て、リバウンドという形で戻ってきてしまいうのです。■おひとりさまだからこそできる節約方法つまり、楽しんで取り組む方法を見つける可能性は低いだけに、やはり最後は自己管理能力に依存することになるのです。人は、金遣いが粗い友人とつきあうと自分も金遣いが粗くなり、倹約家の友人とつきあうと貯蓄ができるようになる傾向があります。だとすれば、これを逆手にとればいいことになります。おひとりさまの場合、自分の目指す方向に合わせて、環境設定を整えることが比較的可能です。そして、これが最大の貯蓄法なのです。いまの時代であれば、ネットを使って倹約家が集まるSNSに登録するのもひとつの方法。また、生活レベルをいちばん左右するのは外食なので、自炊を楽しむサークル等に入るのも得策かもしれません。ひとりでは、なかなか行動をコントロールするのは難しいもの。しかし集団でいると、その集団が向かっていく方向についていくことにはさほどストレスを感じないものです。ぜひ挑戦してみてください。■最大の防衛は詐欺師にダマされないことただし、サークルなどに入る場合にひとつだけ気をつけないといけないことがあります。それは、詐欺師の存在。実は、おひとりさまがキャッチセール、保険の販売・金融商品の販売などの詐欺師に遭遇するケースがものすごく多いのです。もしかした化粧品や美容などで、過去に痛い目に合ったことがある人もいるかもしれません。詐欺師は、がんばりたいと思う気持ちにつけ込んで応援するフリをします。法律に引っかかるような詐欺ではなかったとしても、大切な資産に大きな影響を及ぼします。保険や金融商品の販売などには特に気をつけてください。資産運用は、そんなに簡単ものでもなければ、儲かるものでもありません。うまい話には極力乗らないことです。意外と、それがいちばんの資産防衛策だったりするのですから。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝) 【参考】※岡崎充輝(2014)『知らないとヤバイシングルのためのお金の話』彩図社
2016年05月13日「もっと貯金があれば、お金の悩みがなくなるのに……」と考えることはありませんか?でも、それは間違い。どんなに貯金があっても、お金の不安がつきることはないのです。では、どうしたらいいのでしょうか?それは、毎月お金を生み出してくれる仕組み=「金の卵を産むニワトリ」を持つこと。そうすれば生涯にわたって、お金の悩みのない充実した生活を送ることができるのです。とはいえ、お金を生み出す仕組みを持つなんて、難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のために読んでいただきたいのが、『金の卵を産むニワトリを持ちなさい』(菅井敏之著、アスコム)。お金のソムリエ・元メガバンク支店長の著者が、家計を見なおし、どんな人でも「金の卵を産むニワトリ」を持てる方法を教えてくれるのです。■食費や交通費の節約はストレスを増やすだけ「金の卵を産むニワトリ」は、いきなり手に入るわけではありません。まずは自分の家計を見なおし、お金が貯まる体質を身につけることが大切。そして貯金を元手に、お金を生み出す仕組みをつくっていくのです。ただ、節約しようとしてランチ代や交通費を削ろうとするのはNG。数百円の節約を積み重ねても、ストレスがたまる一方だから。効率よく節約するなら、細かい出費より、大きな出費である4大固定費に注目するべきなのです。■お金持ちになるには4大固定費の見直しから「住宅費」「保険料」「自動車費」「教育費」の4大固定費を見なおすだけで、毎月数万円の節約をすることができます。たとえば労働日数が月25日だったとして、750円のランチを500円の弁当に変えれば、6,250円の節約になるかもしれません。また、7万円の家賃を交渉して1割値下げしてもらえれば、毎月7,000円の出費をストレスなく減らすことができます。手厚くかけすぎている保険を解約すれば、数千~数万円の節約に。その他、週末しか乗らない車を手放したり、子どもの習い事や塾を見直したりすることでもかなりの出費を抑えることができるはずです。確かにこれなら、日々の節約に神経をすり減らさなくてもいいですよね。そして、4大固定費は合わせて収入の50%以下にすることがポイント。そうすれば、細かい節約をしなくてもお金が自然に貯まっていくのです。*節約というと、「今日のランチは500円に抑えよう」「急いでいるけどタクシーを使うのはもったいない」などと考えがちですが、その一方で大きな出費を見落としていたりするものですね。みなさんも、自分の家計を振り返り、お金の貯まる体質を目指しましょう。きっと「金の卵を産むニワトリ」を持つチャンスが訪れるはずです。(文/平野鞠) 【参考】※菅井敏之(2016)『金の卵を産むニワトリを持ちなさい』アスコム
2016年05月04日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 貯蓄を始める前に知っておきたい、お金の使い方の3つのタイプ 90日プログラムで貯金力を10倍アップ【準備編】 90日プログラムで貯金力を10倍アップ【実践編】 の続きです。家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。そんな横山さんのメソッドを紹介した「年収200万円からの貯金生活宣言」も今回が最終回。これまでを振り返りながら、真の貯蓄力をつけるためのポイントを教えてもらった。■習慣化させるためにプログラムを繰り返す仮に今、90日プログラムの第1回目が終わったとしよう。もしかしたら第1回目ではたいした成果が得られなかったかもしれない。でも、それでも問題ないと安心してほしい。「貯金ができるようになる成功パターンは、90日貯金プログラムの1回目ではなく、2回目、3回目の挑戦で大きく表れ始めることが多いのです」なぜなら、お金についての知識や考え方といった基盤を、90日間だけでなくもっと時間をかけて習得させたほうが強い土台となり、本当の貯金力に繋がるからだ。■「意思が弱いからこそ」仕組みづくりが大切このプログラムだけでなく、勉強であっても筋トレでもダイエットでも、実は一番難しいのは「続けること」。続けられる人というのは、どんな人なのだろうか? 「『お金が貯められる人は、私とは違って、きっと意思が強いのだろう』と嘆く人がいますが、実はプログラムの成果をうまく得られている人は『自分の意思だけでは限界がある』ということを理解して、『意思が弱いからこそ仕組みづくりが大切だ』という自覚からスタートできる人なんです」●途中でギブアップしないための仕組みづくり例ご褒美型の人は「貯めたお金でこれを買おう」と頑張ってみる自己満足むっつり(!?)型の人は口座にお金が貯まっていくのを見て幸せを感じてみようムチ型の人は第3者に監視されることで、モチベーションを維持しよう(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)■数字で自分をコントロールする「何回も90日貯金プログラムをこなしている人は、『数字で自分を把握する』から、『数字で自分をコントロールする』に変化していきます」(横山さん)『数字で自分を把握する』と『数字で自分をコントロールする』とは、どう違うのだろう?たとえば、「今月は食費の消費ペースがより早い」という感想。これは、大ざっぱであっても数字をコントロールしていなければ、出てこない感想だ。「だから食費を節制しよう」と行動する、これが数字で自分をコントロールすることの始まりだ。「自分の消費の数字を素直に受け入れ、ストレスもなく行動に反映させられるようになれば、しめたものです」(横山さん)■お金を貯めるには気持ちが大切貯蓄プログラムの最後の到達点は、「家計簿やお金のことをあまり気にしていなくても、自然と必要なお金を捻出できるようになること」だと横山さんは言う。たとえば別に所得がぐんと高い訳でもないのに、趣味である旅行費用を自然と捻出できる人がいたとしよう。「そのような人は、バランスをとるのが上手なんです。大好きな旅行が優先順位のトップにあるので、ほかの支出を抑えることが自然にできる。自分軸がしっかり形成されていて、そこに価値観がある。だからこそ、無理なく自然にお金のコントロールをすることができるのです。この例からもわかるように、お金を貯めるには何より自分の気持ちが大切なんですよ」(横山さん)お金を貯めるためには、自分を知ることがスタートでありゴールでもある。今回の特集を通じて、横山さんにそう教えてもらったような気がした。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月19日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない の続きです。お金を貯めるとなると、すぐに思いつくのが節約だ。けれども、家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、こんなふうに言う。「実はケチケチ節約するよりも確実にお金が貯まる方法があります。それは、固定支出をカットすることです」■「固定支出」と「流動支出」お金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えなければならない。この時に、最初に覚えるべきことは、支出の内容は2種類あるということ。支出には、毎月決まった支出のある「固定支出」と、月に応じて支払い額が変わる「流動支出」があるのだ。よく雑誌などに載っている節約や、やりくり術は、食費や光熱費など「流動支出」に目を向けたものが多い。でも、これらは節約の「出来」で結果が左右されるので、安定した効果は望めない。一方で、固定支出は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴う。見落としがちになるからこそ、固定支出を見直すことで得られるメリットは大きいのだ。●「固定支出」と「流動支出」の例固定支出 : 家賃、生命保険料、新聞代、など流動支出 : 食費、日用品費、光熱費 など(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) ■あなたの生活をむしばむ固定費ワースト3今回の記事では、厳密な意味の会計用語としての「固定」や「流動」という支出分けではなく、毎月必ず払う必要があるものを「固定費」と考えてみる。横山さんに多くの人が抱えがちなムダな固定費をランキングしてもらった。第1位 ムダな会話やメールのもととなる携帯電話代第2位 意味のないおつき合いに費やされる交際費第3位 保障内容も知らない高額の生命保険料(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)「ある、ある」「これって、私のことだ」と、心当たりのある人も多いのでは? 解決方法を横山さんに教えてもらった。 ■抑えたい固定費第1位、携帯電話代を抑えるには?「格安スマホがおすすめです。ネット検索などで、大まかな格安スマホの棲み分けなど概要をつかんだら、電気量販店に行って相談してみましょう。機種によっても違いがあるので、『携帯コンシェルジュ』のような存在の店員さんに、個別で自分に適したプランを教えてもらうのが近道です」(横山さん)■合計すると意外と多い!? 交際費を抑えるには?「交際費の回数と金額を書き出してみましょう。たとえば、ママ友とのお茶会。1回1回の金額は小銭程度でも、あらためて書き出してみると結構な金額になっていることも多いものです。『このお金があれば、あれが買えたのに』というふうに、金額を自覚するとムダな交際費を減らすことに繋がります」(横山さん)■保険は大事、でも払い過ぎはNG 生命保険料を抑えるには?「生命保険には、『死亡保障』『医療保障』『貯蓄』の3つの効果があります。もちろん全部に入っていれば安心ですが、それで保険貧乏になってしまうのは問題です。あなたは、3つのうち、どの効果を優先したいですか? つまり、何に対しての備えが欲しいですか? 保険の見直しは、そこを軸に考えてみると、わかりやすいですよ」(横山さん) このムダな固定費ランキング、実は10位まであるのだが、いずれも思い当たることばかり。書籍には詳しく書いてある。次回は、貯蓄体質になるための方法を紹介します。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月15日「真面目で頑張りすぎる人ほど、お金が貯まらないんですよ」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。■「生活下手」と「お金」は密接にリンクするこれといった不満はないが、どこかで気持ちが満たされず、不安や寂しさ、ストレスを感じて、その人らしく生きられない…。最近、このような人が増えていないだろうか?「このような方々は、思いどおりの生活が実現できていないのと同時に、お金の面でも自由ではありません。『生活下手』と『お金』は密接にリンクしてしまうのです。充分な収入があっても、月末になるとお金がない人や貯金ができない人は、生活自体を見直す必要があるかもしれません」(横山さん)。■自分の「お金のステージ」を知ろう生活自体を見直すためには、まず自分の「お金のステージ」を知ることが必要だ。「私が家計相談で目にする現実を平たく言うと、家計をスリム化したり、キャッシングを減らさなければいけない人が、投資関連の本を読み漁り、実際に挑戦してのめり込み、成果に一喜一憂するケースが多いのです。でも、人はそれぞれに合った『お金のステージ』をこなさないと、必ず失敗します」●3つのお金のステージ 第1ステージ お金を管理する実生活に関わるお金をマネジメントしていく段階。家計簿を使ってお金の流れを把握する、ムダな支出は抑える、貯金を少しずつするなど、お金と向き合ってコントロールができるようになるための大切な基礎の時期第2ステージ お金を学ぶ第1ステージでできたお金をどう活用するかを学ぶ段階。知識や情報が足りないと進歩はないので、本を読んだりセミナーに参加したりと時間をかけて「お金」をつかんでいく時期第3ステージ お金を活かす実際にお金を「活かす」段階。興味本位で楽しむ、学ぶためのアマチュア投資から、長期や分散投資による揺るがない組み立てを意識するものまで色々ある(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) 多くの人は、第1ステージにいる。それなのに、憧れや夢、はたまた勘違いでレベルの違うステージへの向かってしまいがち。抜け道やマジックはない。そのことに気づいたことがいちばんの近道となる。「これからの貯金生活を順調に進めるためは、常に自分は今どのステージだろうか? 何をすべきなのか? を意識してください」(横山さん) ■すべての始まりは、「貯める理由をハッキリさせる」こと「自分は今、何をすべきなのか?」を考え始めたのなら、その第一歩は、「貯める理由をハッキリさせること」。「『何となく』で貯められるほど、貯金はカンタンではないのです」(横山さん)多くの人は、限られた収入で家計をやりくりし、家族みんなで生活していかなければいけない。たっぷりと余裕がある人など、ほんの一握りだ。加えて、人間はお金があれば使いたいし楽しみたい、ラクをしたいと思う生き物。要は、ほとんどの人がお金を使いたい気持ちをコントロールし、自分なりの考え方や価値観を持ち、それを家計に反映させる必要があるということ。だからこそ、「何のために貯めるのか?」が、とても重要になってくる。そうは言っても、貯める理由が今は特に見つからないという人もいるのでは? そんな人はどうしたら良いのだろうか?「今はこれといった目的がない人も、貯金があることで、未来の可能性や選択肢が広がります。だから貯金はして欲しいですね」(横山さん)「貯める目的」にフォーカスできたら、次回からは具体的な方法論について触れていこう。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月14日妊娠3ヶ月になると、母子手帳を受け取った方も多いのでは? 「妊婦であること」がだいぶ腑に落ちてきた今月は、「妊娠・出産でもらえるお金には何があるか?」を見てみよう。妊娠・出産をサポートしてくれる公的制度はたくさんある。制度を上手に使って、「もらえるお金」や「取り戻せるお金」の漏れがないようにしよう! (1)専業主婦ママも働くママ(働いていたママも)もらえる、妊娠・出産関連のお金(2)働くママがもらえる、妊娠・出産関連のお金(3)働いていたママがもらえるお金(4)特定の場合にもらえるお金【妊娠・出産関連のお金の詳しい内容を知りたい人は、こちらもどうぞ】・ どんな人がいくらもらえる? 出産手当金の概要を知りたい! ・ 契約社員、派遣社員でももらえる? 出産手当金Q&A ・ 分娩時のお金は、出産育児一時金でフォロー ・ 妊娠中のトラブルについてのお金 ・ 育休時期のサポートは、育児休業給付金で (監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2016年04月04日