株式会社クレコスより、オーガニックを超えた“ワイルドクラフトコスメ”「QUON(クオン)」が誕生。9月6日より発売開始となる。「ワイルドクラフト」とは、農薬や肥料を一切与えない無農薬・自然農の自然栽培方法。人の手を加えず自然環境下で育つため、純粋で有効な大地の恵みをたっぷり含んでおり、ワイルドクラフトと認定されることはオーガニックと認定されることよりも意義があると言われている。このたび発売される「QUON」は、同社が20年におよぶ国産オーガニック開発の経験と実績をもとに、海外輸入による自然原料ではなく、「原料の国産比率」を極限まで高めた、日本初のワイルドクラフトコスメブランド。シリーズの第一弾として発売されるのは、化粧水・乳液・美容液の機能を備え、これ一本でデイリーケアが実現するオールインワンセラム「ビューティーアクチュアライザー(50mL)」と、機能別に加えて使用できる贅沢な内容の「美容オイル3種」のラインナップ。 オールインワンセラムは、みずみずしさがありながら、肌に吸い込まれるような感覚と、べたつかず物足りなさもない絶妙な使用感。目的別・テクスチャー別の美容オイルを手の上で混ぜて使うことで、自分好みの使用感と効果、アロマの組み合わせによる香りのミックスを楽しめる。国産の自然原料を中心にした「天然原料100%」を使用し、効果が高く、安心・安全で使用感のよい、本格的なオーガニックコスメ。価格もオールインワンセラムで3,990円、オイルは3,150円と、毎日手軽に使いたいというニーズに応えた設定となっている。新感覚の“ワイルドクラフトコスメ”を試してみてはいかが。お問い合わせ:QUONホームページ 取材/おうちスタイル編集部
2011年09月02日第61回ベルリン国際映画祭が20日に閉幕、コンペティション部門でイランのアスガー・ファルハディ監督の『Nader and Simin: A Separation』(原題)が最高賞の金熊賞に輝いた。日本勢ではフォーラム部門に出品された瀬々敬久監督の『ヘヴンズストーリー』が国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞を受賞した。『Nader and Simin: A Separation』は家族でイランからの出国を考える女性と、老父と国に留まる決意をした夫が離婚調停の際に思わぬ事態に直面するドラマ。物語を通して現代のイランの様相がうかがえる本作はキャストが銀熊賞最優秀男優賞、女優賞も受賞した。ファルハディ監督は2年前に『彼女が消えた浜辺』で同映画祭銀熊賞監督賞を受賞しているが、イラン映画が金熊賞受賞するのはこれが初めて。19日に行われた授賞式の際、ファルハディ監督は今年の映画祭で審査員に選出されながら、イランで禁錮刑を下され映画祭参加が叶わなかったジャファル・パナヒ監督について受賞スピーチで言及。「彼の問題は解決すると信じています。そして、彼が来年、この場に来ることを願っています」と語ったが、パナヒ監督は反政府運動に関わったとして6年の禁固刑の判決を受け、今後20年間の映画製作と海外渡航禁止を言い渡されている。銀熊賞審査員賞は『倫敦から来た男』のタル・ベーラ監督がドイツの哲学者・ニーチェの晩年のエピソードを題材に描くモノクロ作品『The Turin Horse』(原題)。受賞後の会見でタル監督は「これが私の最後の作品になります」と語った。銀熊賞最優秀監督賞は地元ドイツのウルリッヒ・コーラー監督(『Sleeping Sickness』<英題>)、銀熊賞最優秀脚本賞は『The Forgiveness of Blood』(原題)のジョシュア・マートン 、アンダミアン・ムラタジが受賞。また、短編映画を対象にしたベルリナーレ・タレント・キャンパスのベルリン・トゥデイ・アワードを英国在住の三宅響子監督のドキュメンタリー『Hackeney Lullabies』(原題)が受賞した。2009年の『愛のむきだし』(園子温監督)、昨年の『パレード』(行定勲監督)に続いて国際批評家連盟賞を受賞した『ヘヴンズストーリー』は4時間38分の力作。家族を殺された少女、妻子を殺された若い夫、理由なき殺人を犯した青年など、20人以上の登場人物が複数の殺人事件を介して繋がっていく11年間の物語。日本では昨年10月より全国にて順次公開中。(text:Yuki Tominaga)写真は『Nader and Simin: A Separation』(原題)で金熊賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督。© AP/AFLO■関連作品:ヘヴンズ ストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト■関連記事:毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」『ヘヴンズ ストーリー』忍成修吾インタビュー「この仕事が好きなんだなと実感した」
2011年02月21日先日開幕した第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で2月12日(現地時間)、日本から出品された『白夜行』の上映が行われ、主演の堀北真希と深川栄洋監督が舞台挨拶、ティーチインに出席。上演後、満員の観客からの絶賛の拍手に堀北さんが涙を流す場面も見られた。東野圭吾のベストセラーを原作に、ある殺人事件をきっかけに、哀しい“絆”で結ばれた男女が進む、暗い闇に覆われた人生と2人の足跡を追う老刑事の姿が描かれる。上映は夜の22:00からにもかかわらず、映画祭内で最大の劇場がほぼ満席。監督と堀北さんは会場に到着するとすぐに報道陣に囲まれ、ファンからはサイン攻めに。映画がラストに近づくとあちこちですすり泣く声が聞こえ、上映後は監督と堀北さんに向けて大きな拍手が沸き起こった。驚きつつも2人は席を立って歓声に応えていたが、堀北さんの目からは涙が!壇上に上がった堀北さんは英語で「ベルリンに来ることができて嬉しいです」と挨拶。さらに「参加してみて、いま初めて(国際映画祭に参加しているのだと)実感がわきました。上映して実際に来て下さったお客さんと一緒に、自分の(出演した映画の)エンドロールをベルリンで観て感動しました。隣に監督もいらっしゃいましたし、(共演の)高良(健吾)さんや船越(英一郎)さん、スタッフのみなさんと力を合わせて、こうして海を越えてベルリンまでやって来たということが、やっと実感できて涙が止まらなくなってしまいました」と語った。「海外から出演のオファーが来たら?」という質問には「もちろん受けたいです!ただ私は特に国内や海外という線は引いていません」と宣言。さらに「こうして日本ではない国でお客さんが自分の映画を観てくれるということに対して、自分のお芝居に対する思いも熱いものになっていくと思います」と映画祭に参加しての興奮を口にした。深川監督は、ドイツ語で「こんばんは。今日は来て下さってありがとう」と挨拶。作品については「日本のバブルは光の部分を象徴しているが、陰もある。陰では子供や弱いものが犠牲になる。『白夜行』では犠牲になった2人を描いた。その引き金は大人たち。これは日本だけではなくどこの国でも言えること。国際的な舞台でこのことを訴えることができて良かった。『白夜行』を選んでくれてありがとうございます」と物語が内包する深いテーマについて訴え、感謝を語った。『白夜行』は全国にて公開中。■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:堀北真希、ベルリン国際映画祭へ!持っていきたいのはカメラ堀北真希、高良健吾インタビュー『白夜行』の裏に隠された葛藤と本音遅刻常習犯リリー・フランキーがまんまと遅刻&エロトークで延長のご乱行!悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!
2011年02月14日先月開催されたサンダンス映画祭でも上映された、岩井俊二監督の全編英語による最新作『ヴァンパイア』が、2月10日(現地時間)より開催される第61回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定し、岩井俊二監督からコメントが到着!唯一の日本人キャストととなる蒼井優の起用の理由や役どころについても語ってくれた。俗に言うところの“ヴァンパイア映画”とは趣が異なるとも言われる本作。主人公は、仕事熱心で認知症の母を介護する高校の生物教師・サイモン。一見、真面目そうな外見とは裏腹に、彼は若い女性の血を飲みたいという欲求を抑えられずにいる。血を求めて自殺サイトを徘徊し、自殺志願者の娘たちを言葉巧みに誘い出していくのだが…。“ヴァンパイア”と呼ばれた男と彼に血を提供した女たちの物語が展開する。岩井監督にとってベルリン国際映画祭への参加は『undo』、『PiCNiC』、『リリイ・シュシュのすべて』に続き4回目。岩井監督も現地入りし、舞台挨拶とティーチインに参加するとのこと。「観て、何かを感じてもらえると嬉しいです」と静かに意気込みを語った。作品については「この物語を最初に書き始めたのは、もう10年以上前でもあり、内容もヴァンパイアの映画ではないので、最近のブームとはあまり関係ない映画です。改めてふり返ると、命とは、という予想外に大きなテーマを描こうとしていたんだなと感じます」とやはり、現在、ハリウッドを中心に次々と製作、公開されている“ヴァンパイア映画”とは異なるということを強調。本作でハリウッド長編デビューを果たす蒼井さんの起用理由に関しては「彼女にやってほしい役があったからです」と説明。気になるその役どころはというと、「交換留学生の役です。高校生なので実年齢的には無理がありましたが、カナダの本物の高校生の中に入ると、むしろまだ幼く感じるぐらいでした。カナダの高校生は貫禄あり過ぎです」と明かしてくれた。今回、到着した画像では凛々しい顔が印象的の蒼井さんのほか、サイモンや彼に誘い出されたと思しき女性たちの姿が。いくつかの画像では真っ白い風船のようなものが写っているが、これは何を意味するのか?謎は深まるばかりだ。『花とアリス』から7年、『市川崑物語』から5年。岩井監督は果たして何を見せてくれるのか?『ヴァンパイア』の日本公開は2011年を予定。■関連作品:ヴァンパイア 2011年公開予定■関連記事:謎の沈黙から1年…世界最小の映画祭「岩井俊二映画祭」がついに開幕
2011年02月07日今年で61回目を迎えるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に日本映画から『白夜行』が出品されることが決定した。原作は直木賞作家・東野圭吾による、累計200万部を超える同名ミステリー。被疑者死亡によって、決定的な証拠がないままに一応の解決を見た殺人事件から十数年。成長した被疑者の娘と被害者の息子の周辺で続発する不可解な事件と、その裏に隠された壮絶な秘密が描き出される。堀北真希がこれまでにない“悪女”を、人気沸騰中の高良健吾が深い“闇”を抱えた青年を演じるとあって、製作決定当初から話題を集めてきた本作が世界の舞台で観客の目に触れることに。カンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界三大映画祭のひとつに数えられるベルリン国際映画祭。昨年は寺島しのぶが『CATERPILLARキャタピラー』での演技で最優秀主演女優賞を獲得し、大きな話題を呼んだ。今回、『白夜行』が出品されるパノラマ部門はコンペティション部門ではないが、今後の活躍が期待される監督の作品が多く上映されるなど、質の高い作品が集まることでも知られる。日本からは昨年、『パレード』が同部門に出品されて国際批評家連盟賞を受賞している。いまだ全ての出品作が出揃ってはいないが、同部門には2,500もの作品の中から約50本が選ばれる予定。深川栄洋監督は今回の出品決定について「ベルリンからの手紙を見せていただき、自分でも不思議に思うほど心が躍りました。喜んでくれる仲間の顔が浮かんで目頭が熱くなりました。映画祭と、この映画を一緒に戦って作った仲間たちに感謝します」と喜びのコメントを発表。堀北さんも「このたび『白夜行』がベルリン映画祭に選出されたこと、大変感激しています!この作品はいままでで一番こだわりを持って挑んだ作品でした。世界の方々にもこの『白夜行』に込めた私たちの思いを受けとってもらえたら嬉しいです」とのコメントを寄せてくれた。ベルリン国際映画祭は2月10日(現地時間)より開催。『白夜行』は1月29日(土)より全国にて公開。■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?高良健吾、今度は鈴木杏とW主演!中上健次の最後の長編『軽蔑』が映画化【TIFFレポート】堀北真希初の究極悪女役「すごく悩みました」
2011年01月14日20日(現地時間)、第60回ベルリン国際映画祭を締めくくる各賞が発表され、若松孝二監督の『キャタピラー CATERPILLAR』主演の寺島しのぶが銀熊最優秀女優賞を受賞した。日本人女優の受賞は1964年の左幸子、75年の田中絹代に次ぐ35年ぶり、3人目の快挙となった。第2次世界大戦の戦地で負傷し、四肢を失って帰還した夫に尽す妻を演じた寺島は、映画祭での上映時は着物姿でレッド・カーペットを歩いたが、その後は舞台「血は立ったまま眠っている」出演のために帰国。吉報は公演地・大阪で知ったという。クロージング・セレモニーでは若松監督が代わりにトロフィーを受け取り、寺島さんからメールで託された受賞コメントを携帯電話を片手に代読。「いつか全ての国の戦争がなくなることを祈ります。殺し合いでは何も解決しないことが伝わればいいと思います」という言葉に会場から拍手が送られた。作品賞にあたる金熊賞は、養蜂業の父と幼い息子の姿を描いたトルコ・ドイツ合作の『Honey』(原題)、銀熊最優秀男優賞はロシアの『How I Ended This Summer』(原題)のグリゴリ・ドブリギン、セルゲイ・プスケパリスの2人が受賞し、同作は芸術貢献賞も受賞。監督賞は、30数年前に起こした淫行事件の罪で現在スイスの自宅で拘束中のロマン・ポランスキーが『The ghost writer』(原題)で受賞。中国の『Apart Together』(原題)のワン・チュアンアンとナ・チンが脚本賞、ルーマニアの少年院から脱走を図ろうとする少年たちを描く『If I want to whistle, I whistle』(原題)は審査員特別賞に輝いた。今年は、特別功労賞「ベルリナーレ・カメラ」受賞の山田洋次監督の『おとうと』がクロージング作品として上映され、パノラマ部門に出品された行定勲監督の『パレード』が国際批評家連盟賞を受賞するなど、日本映画が映画祭の主役の一端を担ったと言えそうだ。(text:Yuki Tominaga)寺島しのぶに代わり銀熊賞を受け取った若松孝二監督。© REUTERS/AFLO■関連作品:第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]CATERPILLARキャタピラー 2010年8月15日より公開予定© 若松プロダクションおとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采ベルリン“銀”の快挙の寺島しのぶ、大阪で会見「ヤッター!」長身美人シン・ミナ熱烈メッセージと美脚2変化で“真!韓国映画祭”PR藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々
2010年02月22日第60回ベルリン国際映画祭のコンペティション出品作『キャタピラー CATERPILLAR』(若松孝二監督)で日本人として35年ぶり、3人目の最優秀女優賞(銀熊賞)を獲得した寺島しのぶが2月21日(日)、大阪・中央区のシアターBRAVA!で会見し、「ヤッター!」と喜びの声を上げた。カンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界三大映画祭の1つとされる同映画祭で、同賞は1964年に左幸子が今村昌平監督作『にっぽん昆虫記』で、1975年に田中絹代が熊井啓監督作『サンダカン八番娼婦館望郷』で受賞している。同作は、日中戦争で手足を失い帰還した傷病兵・黒川(大西信満)とその妻(寺島さん)の姿を通じ戦争の愚かさと、それがもたらす悲しみを描くドラマ。両手足を失った夫に尽くす妻役の熱演が高く評価された。出演舞台のため大阪に滞在していた寺島さんは、20日夜(現地時間)に行われた同映画祭授賞式の発表を知った瞬間を「大阪のホテルでベルリンにいる関係者から連絡を受けて大喜びで大はしゃぎでした!」と興奮冷めやらぬ様子でふり返った。『キャタピラー』公式上映にあわせてベルリン入りしたものの、先に帰国していたため授賞式では若松監督が寺島さんのコメントを代読した。朗報を受けての緊急会見に集まった報道陣約50人を前に「正直、まだ実感がわかなかったのですが主人(フランス人アートディレクター、ローラン・グナシア氏)の関係で、世界中の方からお祝いのメールをもらい、喜んでもらって、少し実感がわいてきました。一言でいうと『ヤッター!』ですね。父(尾上菊五郎)とは話せなかったのですが、母(富司純子)とは電話で話せて『おめでとう』と言ってもらい、その電話口の向こうから弟(尾上菊之助)の『おめでとう』という声も聞こえて嬉しかったです」と笑顔で喜びを噛み締めた。同作については「最初に台本を見て素晴らしかった」と瞳を輝かせ、「監督から『(寺島の)モンペ姿が第一に浮かんだので起用した』と言われました」とエピソードも明かした。会見は、現在出演中の舞台「血は立ったまま眠っている」の大阪公演初回の開演19時を前に行われた。途中、同舞台の演出家・蜷川幸雄氏が登場し「私もひと足先に作品を見せていただきましたが素晴らしく、これは絶対賞を獲るぞ、と思った。予想が当たって嬉しいです」と祝福の言葉を贈った。『キャタピラー CATERPILLAR』は今夏公開予定。(text:Yoko Saito)■関連作品:CATERPILLARキャタピラー 2010年8月15日より公開予定© 若松プロダクション第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭長身美人シン・ミナ熱烈メッセージと美脚2変化で“真!韓国映画祭”PR藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び生田斗真歓喜の涙「幸せです」初主演映画『人間失格』初日前夜に舞台挨拶
2010年02月22日レオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシ監督による『シャッター アイランド』のワールド・プレミアが先日より開催中のベルリン国際映画祭で行われ、2月13日(現地時間)にスコセッシ監督とレオ、共演のベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ラファロらが公式記者会見に出席した。レオが壇上に姿を現すとカメラのフラッシュが彼に集中!会場は異様な熱気に包まれた。レオは、『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『アビエーター』、そしてオスカー4部門に輝いた『ディパーテッド』に続く4作目となるスコセッシとのコラボレーションについて「最初に一緒に作品を作ってから10年になるが、2人の関係はその間に発展し、(この作品は)信頼の上に出来た作品。スコセッシ監督のような素晴らしい監督から声がかかって『ノー』と言える役者はいないよね」と語った。本作では孤島にある、精神を患った犯罪者を収容する施設が舞台となっているが「とても緊張感のある作品であり、主人公のテディを演じるのは大きな挑戦だった。満足感も大きかったよ」と充実した表情でふり返った。劇中、ドイツ語で話すシーンもあるが、レオの母親はドイツ人。ドイツ語での演技について、母親の感想は?というベルリンならではの質問には「ちゃんと理解できたみたいだよ」と笑顔を見せ、現地記者のリクエストに応じ「ダンケシェーン(ありがとう)!」とドイツ語を披露した。雪が降る中、大勢のファンがレオの姿をひと目見ようと押しかけたが、レオが観客のカメラを手に、自らシャッターを押して記念撮影に応じる一幕も!3月にはレオとスコセッシ監督が揃って来日することも決まっており、今後、公開に向けてさらなる盛り上がりを見せそう。『シャッター アイランド』は4月9日(金)より全国にて公開。■関連作品:シャッター アイランド 2010年4月9日より全国にて公開© 2009 BY PARAMOUNT PICTURES第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]■関連記事:お待たせ!レオナルド・ディカプリオ『シャッター アイランド』携え3月に来日決定山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!林遣都がイカ天ソバをおごって藤原竜也を“イカ”呼ばわり?『パレード』Xmas試写松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品お騒がせのリンジー・ローハン、土曜の夜にレオナルド・ディカプリオ邸へ
2010年02月15日先日開幕した第60回ベルリン国際映画祭で2月13日(現地時間)の夜、松田翔太主演の『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』が上映され、松田さんは大森立嗣監督と共に舞台挨拶、および上映後のQ&Aに参加。上映終了後にコメントを求められ、亡き父・松田優作への思いも口にした。本作が出品されたのはフォーラム部門。映画祭の規約により招待枠で現地に赴くのは監督のみということで、松田さんは自費で現地入りしており、この一件からだけでも本作への並々ならぬ思いがうかがえる。この日のベルリンはマイナス6℃で雪もちらついたが、会場は約800席がほぼ満席状態。黒のスーツで決めた松田さんを観客は温かい拍手で迎えた。監督の演出について尋ねられた松田さんは「いまはこんな(話しやすい感じ)ですが、現場では近付けない感じで、自分の心の中を見られているようだった。だから、なるべく自分が台本に近づけるように頑張った」とふり返った。イベント終了後には、本作にまつわる様々な思いを吐露。「この映画の撮影をしていた去年頃から、不思議なタイミングで、僕の周りや僕の中でいろんなことが始まったり、なくなったりしています。僕の気持ちの中で、ある種“父親像”がなくなって、“形”を追いかけていたことが経験と知識を含めた別のものへと始まりかけた年なんです。ベルリンの壁の崩壊と父親の死(共に1989年)から、たまたま20年という年が、自分にとってのそういう“始まりのタイミング”の年であったことの偶然に驚いています」と自身の中での父親・松田優作の存在の変化に言及。さらに今回の映画祭への参加について「芸術的なことと商業的なこととか、自分が俳優としてやっていくこと、演技とは?俳優とは?ということなどと向かい合い始める良いスタートだと思っています。でも、この始まりの感じをあまり意識し過ぎないようにしたいとも思います。これまでの自然な流れがあって、あるべくしてある“現在”だと思っています」と俳優として自身の進むべき道と重ねつつ、思いを語った。現地の観客からは「とても好きになった。俳優も良かった」という声も聞かれた『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』。日本での公開は6月12日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて。■関連作品:ケンタとジュンとカヨちゃんの国 2010年6月12日より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開© 2009「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会■関連記事:若手実力派女優、安藤サクラがアジアのアカデミー賞に助演女優賞にノミネート!松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品松田翔太&高良健吾の真剣ムードに、安藤サクラ「お通夜みたい(笑)」松田翔太×高良健吾タッグ作の特報解禁!東京フィルメックスにも出品決定松田翔太&高良健吾が競演!孤児院育ちの荒削りな若者演じる青春ムービーが来春公開
2010年02月15日時代を通して、日本の家族の風景を切り取ってきた巨匠、山田洋次監督の10年ぶりとなる現代劇『おとうと』。2月に行われるベルリン国際映画祭でのクロージング上映という名誉も授かった本作だが、その大ヒットを祈願して、1月24日(日)、山田監督、主人公の姉弟役を演じた吉永小百合と笑福亭鶴瓶の3人が揃って浅草寺に駆けつけた。大混雑の日曜日の浅草寺の門をくぐり、香炉で体を清め法要を終えた3人は、境内の特設ステージに集まったおよそ1,500名の観客に直々に甘酒を振舞い、日本中の家族の幸せを祈念して乾杯!山田監督はこの大盛況に驚きを見せつつ「浅草寺で報告できるのが嬉しく、名誉なことだと思います」と喜びの挨拶。映画で描いた家族像について、「とんでもない弟がいて、お姉さんは泣いたり怒ったりしていて、でこぼことした家族なんですが、決して不幸ではないんですよね。そういった家族の姿を通して、観客のみなさんに家族について考えてもらえたら」と語った。吉永さんは、ストールに隠し持っていた、弟役の鶴瓶さんのお面を被り、「今日はかわいい弟と一緒に来ました(笑)」とお茶目に挨拶。MCから観客に「生の吉永さんはどうですか?」と促されると、会場のあちこちから「きれーい!」という歓声が沸いた。鶴瓶さんとの共演をふり返り、「『おとうと』に出演してから、『あのおくり方で良かっただろうか?』と、既に亡くなった父と母のことや、妹のことをよく考えるようになりました。ただ、映画のような弟が本当にいたら大変だとは思います(笑)」と話す吉永さんだが、これに当の鶴瓶さんは「役柄ですから!」と抗議し、会場を沸かせた。そんな鶴瓶さんは、吉永さんとの共演について「こんなに幸せなことないですよ!」と大満足の様子。さらに、「映画ではどうしようもない落ち着きのない弟役でしたが、本当は私と吉永さんが正反対だったので、今後『本当の吉永さんはこういう人だ』と世間に知らしめたいと思ってます(笑)」と親しい仲ならではの冗談を飛ばした。ところで、ベルリン映画祭のクロージングに日本映画が選ばれるのは初の快挙だが、山田監督は、「よくぞ選んでくれたという気持ちです。ベルリンの市民のみなさんが映画をどう捉えてくれるか楽しみです」とコメント。吉永さんも「温かい拍手をいただけるのではないかと思ってます」と現地入りに向けて期待に胸膨らませた。残念ながら現地入りできない鶴瓶さんは、「ドイツ人の方から見たら『この2人は姉弟じゃないやろ!』と見えるんでしょうね。でも、最後まで映画を観てもらうと分かりますが、最後は本当の姉弟に見えるんですよね」と訴えた。最後に、吉永さんは「日活に入った頃、浅草日活という劇場に挨拶に伺ったことがありました。みなさんに映画をもっともっと観ていただいて、あの頃のように、映画館が人であふれるようになってほしいなと思います」と呼びかけると、大勢の観客から温かい拍手が送られた。『おとうと』は1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待
2010年01月25日山田洋次監督の最新作『おとうと』が2月11日から21日まで開催される第60回ベルリン国際映画祭においてクロージング・フィルムとして上映されることが決定した。山田監督作品のベルリン映画祭参加は1989年の『ダウンタウンヒーローズ』でのコンペティション部門出品から数えて7回目。今年のベルリンへは、行定勲監督の『パレード』(パノラマ部門)や松田翔太×高良健吾主演による『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(フォーラム部門)などの出品が決まっているが、クロージング・フィルムとしての参加は稀なケースと言える。山田監督も「日本映画がクロージング・フィルムに選ばれるのは大変に珍しいと聞いています。とても名誉に思っています」と記念すべき60回目の映画祭のクロージングを飾る喜びを語っている。本作は、夫亡きあと女手ひとつで娘を育ててきた吟子を吉永小百合が、その弟で周囲に迷惑を掛けてばかりの男を笑福亭鶴瓶が演じ、家族の悲喜こもごもが描き出される。現時点で監督とキャスト陣の映画祭への参加は未定だが、山田監督の描く日本の“家族”の姿がどのように受け入れられるのか楽しみなところ。『おとうと』は2月20日(現地時間)に上映される予定。日本での劇場公開は1月30日(土)より全国にて。■関連作品:第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント林遣都がイカ天ソバをおごって藤原竜也を“イカ”呼ばわり?『パレード』Xmas試写松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待
2010年01月20日