令和5(2023)年11月1日(水)に開館5周年を迎える港区立郷土歴史館では、《歴史館5周年アニバーサリー企画》として「歴史館SNSフォトコンテスト #とっておきの歴史館2023」を開催中で、3月20日(月)~9月20日(水)の期間で作品を募集しています。港区立郷土歴史館 建物外観港区立郷土歴史館は、自然・歴史・文化をとおして港区を知り、探求し、交流する拠点となる施設として、平成30(2018)年に開館しました。建物は、東京大学安田講堂等で知られる内田祥三(よしかず)が設計し、昭和13(1938)年に建設された「旧公衆衛生院」を、保存・改修して活用しています。外観は、連続アーチやスクラッチタイルで覆われたゴシック調の特徴的なデザインで「内田ゴシック」と呼ばれており、また内部にも、中央ホール、旧講堂、旧院長室・次長室等、建設当初の姿がよく保存されている空間が残されています。港区指定文化財である築85年の歴史的建造物そのものを展示物として公開し、自由に見学でき、撮影をしていただけます。(一部展示室等は撮影禁止です)また、8月19日(土)開催の夏の恒例イベント「夏の行灯(あんどん)ナイト2023」や、9月開催の「歴史館コンサート ~ワールドミュージックナイト~」等、前庭や館内で行われる多彩なイベントも見どころです。第2回となる今回のSNSフォトコンテストでは、「港区立郷土歴史館の魅力を伝える写真」をテーマに、皆様が見つけた“とっておきの歴史館”の魅力をSNSに発信いただいております。なお、令和3(2021)年3月20日(土・祝)~6月30日(水)の期間で開催した第1回のSNSフォトコンテストでは、計509件のご応募をいただきました。第1回SNSフォトコンテストの入賞作品はこちら: ■開催概要●開催期間 : 令和5(2023)年3月20日(月)~9月20日(水)●テーマ・内容: 港区立郷土歴史館の魅力を伝える写真●応募方法 : TwitterまたはInstagramにて応募(1)港区立郷土歴史館公式Twitter/Instagramをフォロー(2)ハッシュタグ「#とっておきの歴史館2023」をつけて写真を投稿●入賞作品 : 最優秀賞 [10,000円相当の副賞] はじめ数点主催者スタッフとゲスト審査員2名により選出11月にホームページにて発表し館内でも展示●主催 : 港区立郷土歴史館●公式サイト : ※応募方法詳細および注意事項等は公式サイトにてご確認ください。■ゲスト審査員●巖谷國士 いわやくにお東京・港区高輪生まれ。明治学院大学名誉教授。仏文学者。写真家。評論家。エッセイスト。シュルレアリスム研究の第一人者。活動領域は幅広く、写真、メルヘン創作、講演、展覧会監修にもおよぶ。旅行写真家として世界・日本各地の作品を書物や雑誌に発表。個展も開催。・著書『シュルレアリスムとは何か』『ヨーロッパの不思議な町』『日本の不思議な宿』『オリエント夢幻紀行』『森と芸術』『旅と芸術』『マン・レイと女性たち』ほか●佐藤仁重 さとうよしえ東京・港区六本木生まれ。写真家。ニコンカレッジ講師。日本写真家協会会員。全日本写真連盟関東本部委員。人物・街スナップから風景まで「光と影」をテーマに幅広く撮影。アマチュア写真家育成活動として丸の内写真教室で多数の写真クラブを指導。毎月撮影会を開催。個展多数。・写真集『紐育の休日』『THE BIG APPLE』ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月21日音楽・アート・文化建造物が融合するイベント『TOKYO CHEMISTRY』が、9月30日(土) に東京・築地本願寺で開催されることが決定。併せて出演アーティストが発表された。『TOKYO CHEMISTRY』は、アート界で話題を集める新進気鋭のクリエイター、また音楽シーンの最前線で活躍する珠玉のアーティストが、類稀なる空間を用いてクロスオーバーする“リアルArtエンタテインメントLive show”。今回アナウンスされた出演アーティストは、アイナ・ジ・エンド、水曜日のカンパネラ、NAQT VANE、Novelbright、Furui Riho、yama、wacciの7組。加えて、数多くのイベント装花や大手百貨店ディスプレイ、アーティスト写真、ビジュアルなどのartworkを生花や植物を使い無限の表現を披露するフラワーコラボレーターの志村大介、また広告ビジュアルや商品パッケージ、企業とのコラボレーションで幅広くアートワークを手掛け、『BMW Japan 40TH ANNIVERSARY』『hueLe Museum』など、ユニークなシチュエーションでアート作品を手掛けるなどし話題を呼んでいるペイントアーティストの佐々木香菜子など、国内トップクラスのアートクリエイターが多く参加している。コンテンツとしては、空間クリエイトをベースとした音楽ライブ、インスタレーション、プロジェクションマッピングなど、壮大かつ繊細なパフォーマンス及び作品クリエイトを披露するほか、ユニセックスモードストリートブランド『ACUOD by CHANU』の2024/SSシリーズとのコラボランウェイショーなどが行われる。またイベントのアンバサダーは、絵画アーティスト、女優などマルチに活躍する光宗薫が務める。チケットは、先行受付を7月19日(水) まで実施中。<イベント情報>『TOKYO CHEMISTRY』9月30日(土) 築地本願寺・境内特設ステージ開場16:00 / 開演17:00 / 終演予定21:00■出演アーティスト(五十音順)アイナ・ジ・エンド / 水曜日のカンパネラ / NAQT VANE / Novelbright / Furui Riho / yama / wacci※NAQT VANEの出演はオープニングアクトとなります。■参加クリエイター(五十音順)アオイヤマダ、ACUOD by CHANU、稲葉怜、INHERITED、儀間博成、小島鉄平、佐々木香菜子、志村大介、杉田曠機、STAND ALONE、スティーヴ エトウ、SOUKI、CHOB-ONE、彫師美漸-Bizen-、谷敷謙■Eventアンバサダー光宗薫■Event MC刈川くるみ【チケット料金】一般:8,500円(税込)※観覧はスタンディングとなります。※未就学児のみでの入場不可。4歳以上要チケット(3歳以下入場無料)■最速抽選受付:7月19日(水) 23:59まで公式サイト:
2023年07月15日建築家アルヴァ・アアルトの人生と作品に迫るドキュメンタリー『アアルト』より本ポスタービジュアルとシーン写真が解禁された。フィンランドが生んだ世界的建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト(1898-1976)が今年2023年に生誕125年を迎えたことを記念して公開される本作。アルヴァと同じ建築家であった最初の妻アイノとの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や、友人たちなどの証言を盛り込みながら、アアルトの知られざる素顔に迫っていく。この度解禁された本ポスタービジュアルは、フィンランドのアトリエでリラックスするアルヴァ・アアルトの姿を捉えたもの。「人に寄り添うデザインは、いかにして生まれたか?」と添えられたコピーをまさに表現するような、普及の名作として名高い「スツール60」「アアルトベース」「41アームチェアパイミオ」の印象的なカットも合わせて切り取られたデザインとなっている。併せて解禁されたシーン写真は4点。アルヴァ・アアルトが妻・アイノとレストランで仲睦まじく食事を楽しむ日常の姿を切り取った風景のほか、本ポスターにも採用されたアイコニックなプロダクトが切り取られている。アアルトベース『アアルト』は10月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK吉祥寺、10月28日(土)より東京都写真美術館ホールほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アアルト 10月13日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK 吉祥寺、10月28日(土)東京都写真美術館ホールほか全国順次公開(C)Aalto Family (C)FI 2020 - Euphoria Film
2023年06月25日全国各地で地域の課題解決に取り組む株式会社47PLANNING(本社:福島県いわき市、代表取締役:鈴木 賢治)は、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区(※注1)に選定されている中山道の宿場町 奈良井宿(長野県塩尻市)で、新たに2棟の古民家を改修・活用し、BYAKU Narai(全12室)を4棟16室に増床し、2023年8月4日(金)にリニューアルオープンいたします。また、各予約サイトにて6月22日(木)より宿泊予約の受付を開始しましたのでお知らせいたします。公式HP → 写真1:島茂屋 Shimamo-ya写真2:かね上屋 Kanekami-ya長野県初の分散型宿泊施設 BYAKU Naraiは、宿場町内に点在する客室に滞在し、地域の百の物語に出逢う宿として、2021年に全12室で開業いたしました。開業2周年を迎える2023年8月4日(金)に新たにオープンするのは、ゆったりと部屋食スタイルでお寛ぎいただける「島茂屋(シマモヤ)」(3部屋)と、プライベートサウナ付きの一棟貸し古民家「かね上屋(カネカミヤ)」(1部屋)の2棟4部屋です。※注1) 重要伝統的建造物群保存地区:昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は、伝統的建造物群保存地区を決定し、地区内の保存事業を計画的に進めるため、保存条例に基づき保存活用計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて、我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。令和3年8月2日現在、重要伝統的建造物群保存地区は、104市町村で126地区(合計面積約4,023.9ha)あり、約30,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。※引用元/文化庁HP( )1) 島茂屋 Shimamo-yaについて築150年を越える類稀な大きさの土蔵が目を引く島茂屋は、小白木問屋として財を成し「島茂材木店」や「奈良井合同運送」など時代に則した様々な事業を興しただけでなく、代々楢川村議員を務め地域経済の発展に尽力した名家です。広い中庭から山の木々を近くに感じる事が出来るこの場所は、近年「三澤漆器店」として、訪れる人々に木曽漆器の魅力を伝えてきました。・百十三 座敷飾りに追想する、主のおもてなし写真3:客室百十三 客室写真4:客室百十三 テラス・露天風呂・百十四 木曽の山々に抱かれ、朝、目覚める写真5:客室百十四 客室写真6:客室百十四 テラス・露天風呂・百十五 荘厳な小屋梁に触れ、悠久の時を感じる写真7:客室百十五 客室写真8:客室百十五 テラス・露天風呂■ 部屋食スタイルの新しいご夕食メニュー島茂屋3部屋のご夕食は、レストラン「くら(漢字は山冠に品) kura」で提供している新郷土料理を、部屋食スタイルにアレンジした専用メニューでご提供いたします。お部屋でゆったりとお寛ぎいただきながら、プライベートな空間でご夕食をお楽しみいただけます。※ご朝食はレストラン「くら(漢字は山冠に品) kura」でご用意いたします。写真9:部屋食スタイルのご夕食 イメージ写真10:部屋食スタイルのご夕食 イメージ2) かね上屋 Kanekami-yaについて江戸時代から寺の参道脇に存するかね上屋は、時に住職、時に僧官と、寺関係者が代わる代わる暮らしていた寺前でした。間口2間、奥行6間の居住空間は、奈良井宿下町(シモマチ)の伝統的家屋として特定物件に指定されています。・百十六 江戸時代の生活に、自らを重ねる(築200年を越える歴史的建造物を一棟貸切できる特別なお部屋)写真11:客室百十六 客室写真12:客室百十六 客室■ 忙しなく過ぎゆく日常から開放されるプライベートサウナサウナで静かに自分と向き合った後は、お寺の石垣を眺めながらの外気浴で心と身体をリフレッシュ。畳の間に正座して目を閉じ、江戸時代の暮らしに思いを馳せれば、日常の喧騒を忘れ、ゆったりとした贅沢な時間を過ごす事ができます。写真13:客室百十六 テラス・露天風呂写真14:客室百十六 プライベートサウナ3) 建築設計・空間プロデュース/Fumihiko Sano Studio 佐野 文彦氏佐野 文彦/Sano Fumihiko(Fumihiko Sano Studio代表)プロフィール1981年奈良県生まれ。京都・中村外二工務店に数寄屋大工として弟子入り。年季明け後、設計事務所などを経て2011年独立。2016年文化庁文化交流使として世界16か国を歴訪し各地の文化と交わる数々のプロジェクトを敢行。独自の経験から得た技術と感覚を活かし、建築からアートまで領域横断的に活動している。[主な展示会]MOT satellite/東京都現代美術館(2017)、Design Miami/Basel(2017)、Undefined Object/Salvatore Ferragamo(2019)、Sence Island(2019)、Mind Trail(2020)、そこには何か見えたか/Nadoya Ebisu(2021)、跳躍するつくり手たち/京都市京セラ美術館(2023)[主な受賞歴]EDIDA 2014 ELLE DECO Young Japanese Design Talent(2014)、iF DESIGN AWARD(2017)、GOOD DESIGN AWARD(2021)、FRAME AWARD 2022 Emerging Designer of the Year(2022)(佐野氏コメント)初めて奈良井を訪れた時、「こんな場所が実際にあるのか」と驚いたのを思い出す。日本中から地域性や土着の景観といったものの多くが失われて久しい。駅を出るとロータリーを囲むようにチェーン店やビジネスホテルが立ち並ぶのが当たり前になってしまった。奈良井の駅に降りたつと、そこには200年以上前の中山道の宿場町が残されていた。車と電気の光を無くせばまるで江戸時代、映画のセットのようなその景色は、現実とは思えない姿だ。そんな昔から変わらない通りの中に、私たちが手を加えた空間がひっそりと佇み、奈良井の景観の一部として訪れる人々を迎えられることを嬉しく感じている。4) アートワークプロデュース/Palab(パラボ)ロゴ2012年より活動を開始。産業廃棄物や、その土地ならではの無意識に見過ごされているものなど、意図せず偶発的に生まれた端材を集め、それらを「同時並行世界(parallel)の素材」と仮定し、 そこから見えてきた世界を描き出す研究所のようなクリエイティブユニット。主に「産業の端材」や「街の端材」を素材として扱う。[主な展示会]air surface/GALERIE AZUR Shibuya(2012)、G-/lebain gallery Nishiazabu(2013)、シー&ピー/PLUS Akasaka(2014)、parallel laboratory・/MTRL KYOTO(2017)、霧の芸術祭/亀岡市(2021)、まちがえ展あそんで展/文喫 六本木店(2021)(Palabコメント)奈良井宿という歴史的な街並みの中で、古民家再生というのは意義ある取り組みだと思う。その再生の中で、必要と不必要をふるいにかけることは必然だが、その中で無意識に不必要とされるものの中にも、視点を変えると生まれ変わるものもある。今回のアートワークは、本プロジェクトの再生前の建物内で使用されていたものであり、これらに触れることで奈良井の歴史の一部に触れ、その文化に想いを馳せるきっかけになれば嬉しく思う。写真15:建物で使用されていた欄間を使用したアート「Ranmatsu」5) suginomori breweryについて2012年より休眠状態にあった杉の森酒造を2021年に「suginomori brewery(スギノモリ・ブルワリー)」として再生し、2022年よりnaraiを販売開始。「醸造のその先へ」をスローガンに、伝統を守りつつ、自由な発想で酒造りに挑戦し続けています。この度、日本酒の元旦7月1日に合わせ、酒蔵と線路を挟み向かいの倉庫を改修した作業(sagyo)の場と、日本酒 naraiを楽しむ場(bar)が融合した「sagyobar(サギョーバー) by suginomori brewery」及び日本酒の移動販売車「suginomori wagon」をグランドオープンします。写真16:sagyobar・suginomori wagon写真17:日本酒 narai《施設概要》■ 歳吉屋(トシヨシヤ)所在地 :長野県塩尻市奈良井551敷地面積:1,768.15m2改修設計:株式会社竹中工務店施工 :北信土建株式会社用途 :ホテル、レストラン、バー、温浴施設、酒蔵■ 上原屋(ウエハラヤ)所在地 :長野県塩尻市奈良井607敷地面積:260.1m2改修設計:株式会社ツバメアーキテクツ一級建築士事務所施工 :株式会社野田建設用途 :ホテル、ギャラリー■ 島茂屋(シマモヤ)所在地 :長野県塩尻市奈良井581敷地面積:298.85m2改修設計:Fumihiko Sano Studio施工 :株式会社野田建設用途 :ホテル、ラウンジ■ かね上屋(カネカミヤ)所在地 :長野県塩尻市奈良井664敷地面積:57.05m2改修設計:Fumihiko Sano Studio施工 :有限会社尾崎建築用途 :ホテル【株式会社47PLANNING 会社概要】■ 本社 : 〒970-8026 福島県いわき市平字白銀町2-10■ 代表者: 代表取締役 鈴木 賢治■ 設立 : 2009年6月■ URL : 写真1~14 :Copyright 2023, NOSIGNER写真15 :Copyright 2023, Palab写真16~17:Copyright 2023, suginomori brewery 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月22日バルセロナを中心に活動した建築家、アントニ・ガウディ(1852〜1926)。彼が手掛けた建築の数々は人々を魅了し、その多くが世界遺産に登録されている。6月13日(火) よりスタートした『ガウディとサグラダ・ファミリア展』は、彼が生涯をかけて取り組んだ未完の聖堂「サグラダ・ファミリア」に焦点を絞ったものだ。9月10日(日) まで東京国立近代美術館で開催されている。ガウディはスペインのカタルーニャ地方、レウス市生まれ。バルセロナで建築を学んだ彼は、大学卒業直後から頭角を表し、カサ・ビセンスやグエル館、グエル公園など、有機的な曲線と装飾を特長とする建築を手掛けていく。その一方で、ガウディは1882年から建設が続けられているサグラダ・ファミリア聖堂の二代目建築家にも就任。晩年はすべての仕事を断り、サグラダ・ファミリア竣工に向けて心血を注いでいた。同展は、いよいよ2026年に完成予定のサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、ガウディの建築思想と造形原理に4章構成で迫っていく。展覧会エントランス第1章「ガウディとその時代」では、若き日のガウディの活動と時代背景をたどる。バルセロナで建築を学んだガウディは図書館にこもり、ギリシャ・ローマやラテン、ビザンティン芸術の写真集などを読み漁る日々を続けていた。そして1878年のパリ万博でバルセロナの人気革手袋店のショーケースのデザインを手掛けたことにより、注目を集めるようになる。《クメーリャ皮手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》は、そのときに名刺の裏に描かれたデザイン画。このショーケースのデザインがバルセロナの実業家、グエルの目にとまり、グエルはガウディの大パトロンとる。そしてグエル館やグエル公園などが生まれることとなったのだ。アントニ・ガウディ《クメーリャ皮手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》1878年 レウス市博物館蔵《ガウディ・ノート》1873〜79年 レウス市博物館蔵《ガウディ・ノート》は、若き日のガウディが残した建築論を書き留めたノート。ガウディが建築や装飾になにを求めるかを詳細に記している。筆圧や筆跡からも、彼がどのような人物だったかを伺い知ることができる。第2章「ガウディの創造の源泉」では、ガウディの独創的な建築がどこから生まれてきたのかを、「歴史」、「自然」、「幾何学」の3つのポイントから紐解いていく。まずは「歴史」を見ていこう。ガウディはイスラムの文化が通過したスペイン歴史、そして地元カタルーニャの文化を学び、アイデンティティを探っていく。彼の代名詞とも言える、破砕タイル手法や、独特の装飾技法は土地の歴史をたどり、作り出したものだ。アントニ・ガウディ/制作:ジャウマ・プジョールの息子《グエル公園、破砕タイル被覆ピース》1904年頃ガウディ記念講座、ETSAB(バルセロナ・デザイン美術館寄託)またガウディは「自然」を観察し、有機的な形の源泉としていく。彼のデザインした椅子などもまた、自然由来の曲線をモチーフにしたものだ。アントニ・ガウディ《カサ・ビセンス、鉄柵の棕櫚の模型》1886年頃サグラダ・ファミリア聖堂蔵3点ともアントニ・ガウディ 左《カサ・バッリョ、椅子》(複製)1984〜85年中《カサ・バッリョ、ベンチ》(複製)1984〜85年右《カサ・バッリョ、スツール》(複製)1984〜85年いずれも西武文理大学蔵そして、彼の建築において欠かすことができない「幾何学」。ガウディが多用する曲線は、独自の理論に基づいた形だ。ガウディは糸と重りを使った「逆さ吊り実験」で、建物の合理的な形を探し出し、上下反転させた建物を創り上げた。実現には至らなかったが、1908年に設計を依頼されたとされる、ニューヨークに建設される予定だった巨大ホテルも、逆さ吊り実験で導き出されたフォルムであったという。右《コローニア・グエル教会堂、逆さ吊り実験(部分)》1984〜85年西武文理大学蔵群馬県左官組合制作《ニューヨーク大ホテル計画案(ジュアン・マタラのドローイングに基づく》、1985年伊豆の長八美術館蔵同展のメインとなる第3章「サグラダ・ファミリアの軌跡」では、サグラダ・ファミリアについて、着工に入る前の構想段階かから紹介していく。サグラダ・ファミリアは、宗教関連の出版と書店を経営していたジュゼップ・マリア・ブカベーリャが「貧しい人々のための大聖堂」として提案、8年かけて資金集めを行い、1882年に着工した。ガウディは初代設計者のビリャールから地下聖堂のみ完成した状態のサグラダ・ファミリアを1883年に引き継ぎ、その設計に大規模な変更を加え、現在まで完成に至っていない。展示室には、サグラダ・ファミリアの模型図や細部の模型、ガウディ本人が取り組んだ塑像の断片などが配置され、多方面から巨大な建造物の全貌をたどることができる。アントニ・ガウディによる塑像断片1898〜1900年サグラダ・ファミリア蔵展示風景より外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に1990〜2000年に設置作家蔵《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》は、1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻制作に携わった、外尾悦郎による石膏像。2000年に現在の石造に置き換えるまで実際に設置されていたものだ。サグラダ・ファミリア聖堂模型室制作《サグラダ・ファミリア聖堂、マルコの塔模型》2020年サグラダ・ファミリア蔵そして、エピローグにあたる第4章「ガウディの遺伝子」では、ガウディが後世の建築家に与えた影響を紹介。ガウディの思想や造形が、伊東豊雄や磯崎新など日本人建築家にも大きな影響について映像や資料などで紹介されている。展示風景より前々世紀に着工されたサグラダ・ファミリアは2026年にはようやく竣工予定だ。ガウディの哲学をあらためて知り、サグラダ・ファミリアの完成を心待ちにしておこう。取材・文:浦島茂世<開催情報>『ガウディとサグラダ・ファミリア展』6月13日(火)~9月10日(日)、東京国立近代美術館にて開催
2023年06月16日こども向けカルチャースクール企画運営を手掛ける、株式会社ティンカリングタウン(所在地:東京都新宿区西落合2-9-7、代表取締役:さかたともえ)は、建築士講師と共にこどものためのまちづくり・建築を考えるこども向けの建築講座「こねくりケンチク研究所」を、2023年9月10日(日)より開始します。また、講座スタートに先駆け、プレイベント(全4回)を7月16日より開催いたします。こねくりケンチク研究所講座詳細: ■『こねくりケンチク研究所』とは「もっと自由に遊べる場所がほしい」「大人がいない場所はないの?」当社が活動開始当初に工具の音やこどもの声に対する近隣住民からのクレームに直面した際のこども達の声を受けて2015年にスタートした「おとな立入禁止!こどものまちをつくろう」。2019年には、豊島区の公園の一部を借りて、こどもたちが自由に遊べるまちを建設しました。その後2021年にはこどもたちの声を拾い上げ、よりまちづくりに活かすため、建築家と子どもたちによる「こねくりケンチク研究所」をスタート。こどもたちがどんなまちを作りたいのか、まちにはどんな機能が必要なのかを話し合いながら、実現に向けて進化を続けています。私たちは2024年春の開催を目指して、こどもたちの「やりたいこと」を実現できるよう、一緒に考えてくれるメンバーを募集します。モニュメント建設こどものまち建設風景■『こねくりケンチク研究所』はこのような学び場を目指しています1. こどもたちが自身のアイデアを具現化し、実際の作業を通じて学び成長できる場を提供しています。マインクラフトや工作、実験などの活動を通じて、こどもたちは自ら手を動かし、創造する楽しさを実感することができます。2. こどもたちから広く集めた意見をまとめ、まちづくりの目標を自ら決定するプロセスを体験することができます。彼らの意見を尊重し、協力して目標に向かって取り組むことで、リーダーシップやチームワークの重要性を学ぶことができます。3. 私たちのプログラムでは、建築構造力学や環境工学などの知識に触れることもできます。こどもたちは建物の構造や環境への配慮など、実際の専門知識を学びながら、自分たちの作品を作り上げることができます。4. 私たちはこどもたちが自ら考え、自ら行動する力を育むことを大切にしています。2023年には「強盗用銀行」のアイデアが生まれ、朝日新聞やYahoo!ニュースに取り上げられました。 彼らが創造的なアイデアを発揮し、自己表現や問題解決能力を養うことを支援しています。『こねくりケンチク研究所』は、こどもたちが自由に発想し、自らの可能性を広げる場です。私たちは2024年春に向けてさらなる進化を遂げ、こどもたちが夢中になり、成長できる体験を提供してまいります。Yahoo!ニュースにも取り上げられた強盗用銀行の模型■講座概要タイトル : 2024こねくりケンチク研究所開催日時 : 2023年9月10日(日)~2024年3月24日(日) 全15回会場 : こどもDIY部アトリエ(〒161-0031 東京都新宿区西落合2-9-7-102)アクセス : 都営大江戸線線「落合南長崎」駅 徒歩約10分西武新宿線「新井薬師前」駅 徒歩約12分参加費 : 入会金5,500円 月額8,900円(材料費・税込)参加条件 : 小学3年生から中学2年生定員 : 8名主催 : 株式会社ティンカリングタウン詳細はウェブサイトへ ■プレイベントを開催します9月からの活動スタートに向けて、7月にプレイベントを行います。このプレイベントでは、こどものまちに参加したことのあるこどもたちや、これから参加してみたいこどもたちを集め、彼らがどんなこどものまちを作りたいか聞く場を設けます。さらに、みんなの希望を叶えるためにどのようなしかけが必要かを一緒に考える機会となります。こどものまちに関する要望や願い、そして理想のまちのイメージなど、こどもたちの創造力を最大限に引き出す場となるでしょう。<プレイベント概要>1回目 2023年7月16日(日) 10:00~11:00「こんなこどものまちを作りたいオンライン会議」マインクラフトサーバーにて先着8名 参加費無料2回目 2023年7月17日(月・祝) 10:00~12:00こどもDIY部アトリエにて、アイデアのまとめ工作 参加費1,980円(材料費込み)先着8名3回目 2023年7月22日(土) 18:30~19:30「こどものまち最終日にやりたいことオンライン会議」マインクラフトサーバーにて先着8名 参加費無料4回目 2023年7月30日(日) 10:00~12:00こどもDIY部アトリエにて、アイデアのまとめ工作 参加費1,980円(材料費込み)先着8名<お申込み方法>公式サイト : ■会社概要商号 : 株式会社ティンカリングタウン代表者 : 代表取締役 さかたともえ所在地 : 〒161-0031 東京都新宿区西落合2-9-7-102設立 : 2019年10月事業内容: こどもむけカルチャースクールの運営資本金 : 300万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社ティンカリングタウンEmail: info@tinkeringtown.jp TEL : 090-1273-1774 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月16日●「徒歩圏内に住んでいた」サグラダ・ファミリア聖堂に誇りスペインのカタルーニャ地方に生まれた世界的な建築家アントニ・ガウディの代表的な建築物であり、“未完の聖堂”と呼ばれるバルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞った展覧会「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が6月13日~9月10日に東京国立近代美術館で開催される。同展覧会で音声ガイドを担当するのが俳優の城田優だ。日本人の父とスペイン人の母を持つハーフの城田は、幼少期にサグラダ・ファミリア聖堂の近くに住んでいて、何十回、何百回とその地を訪れているという。まさに城田にピッタリの役割だと思われるが、話を聞いていると、ほかにもサグラダ・ファミリア聖堂と城田にはいろいろな共通点があるという。今回開催される展覧会は、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞り、ガウディの建築思想と造形原理を読み解いていくもの(会期中一部展示替えあり)。そんな展覧会の音声ガイダンスを城田が担当する。「探せば芸能界のなかにも、スペインやバルセロナにゆかりのある人はいらっしゃると思うのですが、実際にサグラダ・ファミリアの徒歩圏内に住んでいて、何十回、何百回と建物を見ている人はそんなに多くはないんじゃないでしょうか。自分自身もスペイン人の血が入っていますし、バルセロナやサグラダ・ファミリアのことも誇りに思っています。お話をいただいたときは、自分がこの仕事に携わることができて光栄でした」幼少期から慣れ親しんできたサグラダ・ファミリア聖堂。今回音声ガイダンスを務め、その魅力を改めて感じたという。「僕自身も再度いろいろ調べましたし、用意していただいた原稿を読んで、新たな発見もありました。小さいときは、サグラダ・ファミリアの有名な5本の塔みたいな写真がありますが、本当にあれぐらいしかできていなかったんです。そのときは100年ぐらいかかると言われていたのですが、そこから30年程で急激に作業が進んだように思います。正直、バルセロナやカタルーニャの人間は、未完成であることが芸術みたいな思いがあり、実際僕もそう思っていたんです。建物自体を見ると、めちゃくちゃ年季の入っている部分と、最近作りましたというようなものが混在している。そこも神秘的で芸術的だなと感じます」○■「自分のアイデンティティを強く呪っていた時期があった」音声ガイダンスを通して、幼少期に過ごしたスペインの代表建築物を日本の人々に伝える仕事。実際、このインタビューでも城田の口から、バルセロナやカタルーニャ地方の魅力が発せられる。日本とスペインの両方のルーツを持つ城田にとって、両国の文化の懸け橋になるという思いは強かったのだろうか。「幼少期は全くそんなことは考えていませんでした。強い言葉に聞こえるかもしれませんが、僕は自分のアイデンティティを強く呪っていた時期がありました。スペインにいるときはアジア人、日本に帰ってきてからは外国人として認識されて、自分の居場所がなかったんです。自分のすべてがコンプレックスでした。だからスペイン語を話すもの嫌でしたし、スペインやバルセロナという国や街についてみんなに話したいという気持ちは全くなかった」そんな幼少期を過ごした城田だが、年齢を重ね、さまざまなことを経験していくうちに、「事実は変わらない」と達観し、自身のルーツに向き合えるようになっていく。少しずつスペインの良さを理解してくれる人たちの言葉に「そうでしょ?」と誇りに思えるようになっていったという。「劇的に何かがあって……ということではないのですが、やっぱり実際にスペインで過ごしてきた日々や経験してきたことは、自分にとっては紛れもない大きなことですし、自分の人格を形成する大きな要素になっています。そういうことを少しずつ理解できるようになって、ほころびがなくなっていった感じです。スペイン語に“ケセラセラ”という言葉があるのですが、“なるようになる”というように考えられるようになりました。マイノリティとして泣くほど悔しい時期があったからこそ、今があると思っています」西洋的な顔立ちによって演じられる役が限られ、オーディションになかなか受からなかった時期もあったというが、城田だからこそ演じられる役も多い。「僕だからこそできるものが少しずつ増えてきているのが自分としても救いです。自分が幼少期に嫌な思いや悔しい思いをしたことが生きて、次の世代につながる道のようにもなればなと思っています」●“未完成”を受け入れ進化させていく生き方を続けていきたい城田にとってサグラダ・ファミリア聖堂はスペイン時代で過ごした幼少期を思い出させてくれるノスタルジックな存在である一方で、もう一つ強く惹かれているのが、前述していたように完成されていないアンバランスさだという。「サグラダ・ファミリアを見ていくと、ものすごく精巧に作られているのですが、設計図はガウディの頭のなかにしかない。しかもそれが完成していないということが面白い。完成しているものはもちろん素晴らしいのですが、未完成が故の儚さもあるので」完璧に見えて、そうではないサグラダ・ファミリア聖堂の魅力。城田自身も、“完璧ではない”ということが、エンターテインメントの世界で生きていくうえでは、非常に大切なことだというのだ。「僕は、自分がやっていることに関して一度も完璧だったと思ったことはありません。完璧だと思った瞬間、そこで終わってしまうような気がして。僕は今、ミュージカルなどを演出したりしていますが、正解なんてないし、いつも『もっとこうすればよかった』と思うことだらけ。常に追求していくことが進歩だと思うんです」決して完璧だと言って終わらせない――。まさに城田とサグラダ・ファミリア聖堂の共通点が垣間見えるような発言だ。「サグラダ・ファミリアという建築物も、きっとガウディのなかでそんな思想があるのかなと。完成させるというよりは、どんどん深く築いていくみたいな。そこにシンパシーを感じています」「僕は人生って、すごろくゲームをやっているような感じがするんです」と語った城田。生きている限り、サイコロを振り続け、マイナスのマスに止まったり、プラスのマスに止まったり、ボーナスマスに止まったり……。「みんな平等にいいことも悪いこともあると思うんです。だからこそ悩んでもしょうがない。人は完璧じゃないから。そこを受け入れて、進化させていく。そういう生き方を死ぬまで続けていきたいと思っています」常に進化し続けるサグラダ・ファミリア聖堂と城田のマインド。話を聞けば聞くほど、同展覧会のガイダンスを城田が担当することは、大いなる必然だったような気がする。■城田優2003年に俳優デビュー。以降、テレビ、映画、舞台、音楽など幅広く活躍。近年の主な出演作に、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(語り手)、Amazon Primeドラマ『エンジェルフライト~国際霊柩送還士~』、映画『コンフィデンスマンJP英雄編』等がある。ミュージカルでは、第65回文化庁芸術祭「演劇部門」新人賞等、様々な賞を受賞。2016 年に『アップル・ツリー』で演出家デビュー。7月開幕のミュージカル『ファントム』では、演出・主演に加えてもう一役を務めるという異例の三刀流に挑む。
2023年06月07日スペインのカタルーニャ地方に生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家アントニ・ガウディ(1852−1926)。バルセロナ市内に点在する建築群は世界遺産に登録され、独特のユニークな造形が世界中の人々を魅了し続けている。その作品のなかでも着工から140年が経過し、今も建設が続くサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞った展覧会が、6月13日(火)から 9月10日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で開催される。長らく「未完の聖堂」と言われてきたが、2021年にマリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かう聖堂は、ついに完成の時期が視野に収まってきたところだという。そのタイミングで開催される同展は、100点を超える図面、模型、写真、資料に最新の映像を交えながら、聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解くものだ。ガウディの独創性は、西欧のゴシック建築やスペインならではのイスラム建築、さらにカタルーニャ地方の歴史や自然が生み出した造形などを吸収して、独自の形と法則を生み出したところにあるという。同展では、その発想の源泉を丁寧に探ると同時に、膨大な数の模型を制作・修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法にも注目して、聖堂の建設プロセスを明らかにしていく。また、諸芸術を総合する場として聖堂を構想したガウディは、聖書の内容を表現する彫刻を自ら制作し、外観と内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らしていた。そうした「総合芸術」としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界を紐解くのも、同展の魅力のひとつとなっている。また今回は、NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、その総合芸術としての聖堂の現在の姿を伝える展示もある。ステンドグラスから差し込む光を楽しみつつ、肉眼ではとらえられない視点から聖堂の壮麗な空間を散策する気分を味わえるのが楽しみだ。<開催情報>『ガウディとサグラダ・ファミリア展』会期:2023年6月13日(火)~9月10日(日)※会期中一部展示替えあり会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般2,200円、大学1,200円、高校700円展覧会公式サイト:※2023年9月30日(土)~12月3日(日) 滋賀・佐川美術館、2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)愛知・名古屋市美術館に巡回予定
2023年05月29日ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」が、カプコンと同社著作物に関する包括的許諾契約を締結した。今回の契約締結により、「17LIVE」で配信するイチナナライバーは、ガイドラインに従ってカプコンの対象ゲーム著作物を利用した配信と、配信時の「ギフティング」による収益化が可能となった。「17LIVE」では、『ストリートファイター』や『モンスターハンター』、『バイオハザード』などに代表されるゲームタイトルシリーズを輩出する屈指のゲ ームソフトウェアメーカーであるカプコンとの包括的許諾契約を契機に、より多くの人がゲーム配信を安心して楽しむことができる施策の実施を予定しているという。
2023年05月26日遊んでいた場所は、子どもの思い出のカケラになる。いつか「昔ここで遊んだな」と懐かしんだり、建築家や建物の仕掛けに興味を持てたら、とても素敵なこと。子どもと遊びに行きたい楽しい名建築を、建築好きの画家・岡美里さんに教えてもらいました。魅力たっぷりの全国10施設、家族で訪ねてみてはいかが?イサム・ノグチが大地を彫刻したらこうなった!モエレ沼公園 @札幌「プレイマウンテン」や「モエレ山」はただの築山に見えて、絶妙な角度が素晴らしい。ただ登ったり降りたり転がったり……。それだけで気分が高揚し、子どもも大人も心が全開放! カラフルな遊具までイサム設計。公園内のどこで写真を撮ってもキマるのは、イサムの綿密な計算があったから? また、25mまで噴き上がる水の彫刻は必見、園内にアナウンスが流れたらぜひ駆けつけて!CHECKモエレ沼公園北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1☎011-790-1231moerenumapark.jpオノマトペと一緒に遊ぶ唯一無二の屋上庭園富山県美術館オノマトペの屋上 @富山「人が居ることが許される空間や場所をつくっていくのが僕の使命」と言ったのは、この美術館を設計した内藤廣氏。だから富山県美術館の屋上庭園は子どもも大人も楽しめるようになっています。グラフィックデザイナー佐藤卓氏が手がけた“ぐるぐる”“ひそひそ”などのオノマトペから考えられた遊具がずらり。ふわふわドームでは、いつも子どもたちが夢中で飛んで跳ねて遊んでいます。CHECK富山県美術館オノマトペの屋上富山県富山市木場町3-20☎076-431-2711tad-toyama.jp橋だって建築です!東京が誇る、橋の博覧会隅田川にかかる橋 @東京デザインや色がすべて異なり、それぞれが競い合うように堂々と建っている橋たち。実際に、山田守氏などの大建築家らが手掛けています。これら橋の博覧会をひと息に鑑賞するには、水上バスに乗って鉄骨の下をくぐるのが一番。とりわけ吊橋のカーブが見事な清洲橋はお見逃しなく。松本零士氏デザインの観光汽船「ホタルナ」は宇宙船みたいで子どもも大好き。これもまた移動する建築。小さな頃から触れたい!自然とアートの調和原美術館ARC @群馬牧場や遊園地があり、家族連れに人気のエリアに位置する磯崎新設計の美術館。建築界の重鎮にしてプリツカー賞作家の建築だからといって緊張する必要は一切なし。ピラミッド型屋根の建物は親しみやすく、自然の風景に溶け込んでいます。館内は、暗くなったり明るくなったり緩急があって楽しい。庭にあるウォーホルの「キャンベルズトマトスープ」の大きさにも毎回胸がときめきます。CHECK原美術館ARC群馬県渋川市金井2855-1☎0279-24-6585www.haramuseum.or.jp個性溢れる建築でしゅわしゅわ温泉を堪能ラムネ温泉館 @大分藤森照信氏の建築は、子どもが大好きな仕掛けがいっぱい。美術館は裸足でOKだし、茶室の入り口まで木のハシゴを登ったりする。素材も銅板や焼杉など、昔からある素材で、子どもも直感的に自分が歓迎される建築だと分かるよう。中でもラムネ温泉館はユニークなデザイン。まるで子どもが粘土と積み木で造ったような人懐っこい造形が魅力的です。屋根の上の松の木もお見逃しなく。CHECKラムネ温泉館大分県竹田市直入町大字長湯7676-2☎0974-75-2620www.lamune-onsen.co.jpまるでうなる大地!緑いっぱいの都心の公園アイランドシティ中央公園ぐりんぐりん @福岡伊東豊雄建築の特徴は、局面を大胆に取り入れて、また周囲の環境に溶け込んでいること。「体験学習施設ぐりんぐりん」は施設の半分が地面に埋まっているように見えますが、実際は屋上に木々を植えて育てています。うねうねの館内は、3つのテーマで構成されていて、温室では亜熱帯の植物が生い茂っていたり、珍しい蘭を育てていたり。緑に囲まれたフリースペースも子どもに大人気。CHECKアイランドシティ中央公園ぐりんぐりん福岡県福岡市東区香椎照葉四丁目☎092-661-5980ic-centralpark.jp水田にふわりと浮かぶ木造建築のホテルショウナイホテルスイデンテラス @山形仮設住宅や難民シェルターを紙でつくるなど、建築の概念を軽やかな方法で更新し続ける坂茂氏の設計。水田に浮かぶ木造のホテルは、ライブラリの本が子どもの届きやすい位置にあったり、共用棟は掃き出し窓になっている場所が多くて景色が見やすいなど子どもにもやさしい。5月以降の田植えで、稲の成長を観察できるのも楽しそう。近所の「キッズドームソライ」も合わせてどうぞ。CHECKショウナイホテルスイデンテラス山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1☎0235-25-7424suiden-terrasse.yamagata-design.comモダンアートに没入!摩訶不思議すぎる庭園養老天命反転地 @岐阜こんなへんてこな建物、見たことありません! 芸術家・荒川修作氏&マドリン・ギンズ氏により設計された大自然の中の公園施設。平衡感覚がおかしくなっていくのを面白がるのに、子どもも大人も関係なし! まるで、ダリの絵の中を散歩しているかのような不思議な気分になれます。床を歩いていたのに、いつのまにか壁になったり……。世界の見え方に新しい発見があるかもしれません。CHECK養老天命反転地岐阜県養老郡養老町高林1298-2☎0584-32-0501yoro-park.com/facility-map/hantenchi瀬戸内の青い海際に建つ新オープンの水族館四国水族館 @香川2020年、香川にオープンしたばかり。それほど大規模ではありませんが、瀬戸内の青い海を引き立てる真っ白い建屋が印象的。出港を待つ船のような生き生きとしたファサードや、海へつながって見えるインフィニティタイプのイルカプール。カーブのきれいな水槽は世界最大級の渦潮を再現。館内は文字情報も少なめで、スタイリッシュなデザインが貫かれているので居心地良しです。CHECK四国水族館香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4☎0877-49-4590shikoku-aquarium.jp黒川紀章が手がけた美しいモダニズム建築愛媛県総合科学博物館 @愛媛丸、三角、四角……。まるで積み木を組み合わせたようなダイナミックなシルエットに興奮します。館内も、リアルに動く恐竜やサイコロ万華鏡、無重力ミラーなど楽しくて不思議な仕掛けがいっぱい。遊び疲れたら外に出て深呼吸。緑豊かな自然の中で改めて眺める銀色のモダニズム建築は、現実離れした美しさです。地球も宇宙の一部なのだなぁ、とそんな後味が残る博物館。CHECK愛媛県総合科学博物館愛媛県新居浜市大生院2133-2☎0897-40-4100i-kahaku.jp教えてくれた人岡美里さん横顔のポートレートをライフワークとする美術作家。その他にも、散歩や建築巡り、アート好きとも知られ、さまざまな企画で活躍中。子連れで美しい銭湯巡りをすることがマイブーム。常盤湯(江東区)が最近のヒット。Instagram:@misato_oka※各施設の営業状況は公式HPをご確認ください
2023年05月03日鈴木京香(54)が建築文化の向上に貢献した人物に贈られる日本建築学会文化賞に選ばれたことが、19日発表された。今回、京香が選出された理由は、取り壊しの危機にあった東京都渋谷区の住宅「ヴィラ・クゥクゥ」を購入し、保存再生と一般公開を視野に入れた改修を行ったことだった。同建築は、1957年に完成したもので、近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事した建築家、吉阪隆正の代表作の一つ。建築関係者によると「日本にまだコンクリートでつくられた住居がほとんどなかった時代に、コンクリートで造られた初めての自由な造形の住宅といえる建築」だといい、文化的な価値が非常に高い住宅だという。もともと建築やインテリアデザインが好きだったという京香。’22年5月4日に配信された「Casa BRUTUS」WEB版のインタビューで、《解体の可能性さえあった《ヴィラ・クゥクゥ》をご縁あって引き取らせていただき、竣工当時の姿にできるだけ戻すよう、修復工事を進めている最中です》《この素晴らしい遺産的建築をちゃんとした形で残さなければと、いま責任も感じています》と同建築について語っていた。本誌も、京香がこの建築を’21年6月に購入していたことを昨年報じている。このとき取材した不動産関係者によると「都内の超一等地にある約60坪の豪邸ですから、土地だけでも約3億円はくだらない」といい、別の関係者は、建物としての資産価値について、「一般的な住宅とは異なり、歴史的建造物ですから、美術品と同じで価格に明確な基準はありません」と答えていた。さらに改修にも大きな金銭的負担がかかる。京香は、私財を投げ打って文化遺産の保全に取り組んだようだ。京香のスタッフによるインスタグラムの4月10日の投稿によると、最近、《お世話になった方々をお招きして》同建築の見学会が行われたという。同投稿では、京香の言葉として、《いつか皆さまにも楽しく安全に見てもらえるよう今回の集いを参考に準備を進めて行きたいと思います。目指すは9月9日、クゥクゥの日です!》とも綴られている。一般公開に向けて、管理人として奮闘している最中のようだ。
2023年04月19日株式会社メモリードが運営する「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」では、世界的な建築家として知られる隈研吾氏の設計でホテルの増改築を進めてきましたが、このほどすべての工事が無事に終了し、2023年4月28日(金)にグランドオープンする運びとなりました。新たな魅力が加わった「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」は、≪長崎を、世界に誇れるリゾートに。≫をキャッチフレーズに、世界に誇るラグジュアリーリゾートホテルに生まれ変わります。外観ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート 公式サイト ●増築エリア:VIEW TERRACE●改築エリア:TOWER SUITE、九州創作 千山万水増改築の詳細については、下記をご参照下さい。【VIEW TERRACE】世界新三大夜景を楽しみながらゆったり過ごせるご宿泊客専用ラウンジ、フィットネス、サウナを完備。<インフィニティプール>・20メートル温水プール・ジャグジー×2・アンブレラサマーベッド×4・ソファセット×3プールプール夕景<フィットネス>・フィットネスバイク×1・ルームランナー×2・マルチジム×1フィットネス<サウナ>・ドライサウナ「颯来SORA」・ミストサウナ「雫玖SHIZUKU」ドライサウナ「颯来SORA」<クラブラウンジ/インフィニティプール>ラウンジプール正面【TOWER SUITE】各客室に、開放感あふれるテラスを拡張。ゆっくりとオーシャンビューが楽しめるプライベート感あふれる空間をご体感いただけます。長崎港・長崎市街を一望出来るテラスを拡張し、さらにグレードアップした空間をお楽しみいただけます。タワースイート【九州創作 千山万水】料理はすべてアラカルトスタイル。九州ならではの食材を使用したレストランです。ご宿泊プランは、お食事とお飲み物が全て含まれたオールインクルーシブ。ご朝食は選べるメニューの他、アラカルトメニューも充実しており、全て追加料金はかかりません。長崎を中心に、九州の旬の食材をアラカルトメニューで味わえるレストラン。カウンターや個室を完備しており、少人数のゲストを招待したレストランウェディングもご利用いただけます。レストランカウンター【リニューアル記念 非売品記念品付ご宿泊プラン】この度、リニューアルを記念した特別なご宿泊プランをご用意しております。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。●オリジナルデザイン純金ゴールドカード(限定100枚)銀座の老舗、田中貴金属制作。1枚ずつシリアルナンバーが付いた純金1gゴールドカードを1室につき1枚お渡しいたします。●ご旅行のお供にぴったりのオリジナルバゲッジタグ(限定1,000個)ホテルロゴ入りのオリジナルバゲッジタグを1名様につき1枚お渡しいたします。●「ダブルロゴ入り波佐見焼マグカップ」(限定500個)120年以上続く長崎の老舗企業「有限会社アイユー」と「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」のロゴが入った波佐見焼のコラボマグカップを1名様につき1個お渡しいたします。【施設概要】ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート所在地 : 〒850-0064 長崎県長崎市秋月町2-3アクセス : JR長崎駅とホテル間に無料シャトルバスを毎日運行 公式サイト: ご予約・お問い合わせ:095-864-7776 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月18日ルーヴル美術館共同企画作品として描かれた、荒木飛呂彦初のフルカラー作品を、仏パリロケ敢行で完全映画化した『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。本作は、日仏の歴史的建造物で大規模ロケを行っており、映し出されるロケーションにも注目となっている。まずはタイトルにもあるように、高橋一生演じる露伴最大の事件の舞台となるルーヴル美術館での大規模撮影を敢行。言わずと知れた美の殿堂・世界最大級の美術館であり、日本映画で撮影許可が下りるのは、2014年に公開された『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』以来2作目。露伴がルーヴル前に降り立つ姿を切り取ったカットや、モナ・リザと対峙する瞬間など、非常に貴重な光景がスクリーンいっぱいに広がることに。エトワール凱旋門加えて、パリ市街地でも様々な観光名所を巡っており、エトワール凱旋門やそこから伸びるシャンゼリゼ通りを2階建てのビッグバスに乗った露伴と京香(飯豊まりえ)が訪れる。ルーヴル美術館とポンデ・ザールまた、河岸全体が世界遺産となっているセーヌ川では、ルーヴル美術館の手前にのぞく“愛の南京錠”で知られたパリ初の鉄製の橋ポン・デ・ザール(芸術橋)、パリで最も美しい鉄橋との呼び声も高くエッフェル塔絶好の撮影ポイントであるアレクサンドル3世橋、さらにセーヌ川の中州にあるサン・ルイ島のカフェ・ルテシアではルーヴルでの奇妙な出来事について語り合う露伴と京香の姿も。魅力が存分に活かされたフランスロケのシーンはどれも必見。カフェ・ルテシア一方で日本国内のロケ地も注目。本作のカギとなる“この世で最も黒い絵”を求めて、露伴と京香が美術品オークションに参加するオリジナルシーンは、横浜のホテルニューグランドで撮影。昭和初期に開業し、マッカーサー元帥やチャーリー・チャップリン、ベーブ・ルースなど錚々たる来賓客を迎えたクラシカルなホテルであり、絵画の世界をそのまま切り取ったような世界が広がるロビーや、いつもより一段上の正装を纏っている2人の衣装に注目。ホテルニューグランドまた、若き露伴(長尾謙杜)が漫画執筆のため、夏休みの間に滞在する祖母の屋敷は、監督の強い要望により、江戸時代の中期から存在していたと言われ、国の登録文化財制度「第一号」として登録された由緒ある会津若松の旅館「向瀧」が選ばれた。“この世で最も黒い絵”の秘密へと近づくにつれ、思い出されていく奈々瀬(木村文乃)との出会いや、淡く切ない記憶が幻想的なムードで描かれている。向瀧映画化決定の発表に寄せて高橋さんは、「第一期の撮影時、演出の一貴さんと、あくまで夢の話として『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の話をしていました。いつか実際に、パリで撮影が出来たら、と」と明かす。そして「今、パリ市街の石畳の上、露伴として立っている自分に違和感を覚えていないのは、間違いなく、卓越したスタッフワークに支えられているからだと思います。異国においてもこれまでと何も変わらずに露伴で居られる事を、心から感謝しています。今撮影しているフランスパートだけではなく、既に撮影を終えている日本パートも作品全体の重要な部分を担っています。ジョジョの全作品においても大事な要素である血脈、受け継がれるもの、過去、が今作においても語られます」と感慨深げにコメントしている。『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は5月26日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:岸辺露伴 ルーヴルへ行く 2023年5月26日より公開© 2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2023年04月11日春のお出かけはどこにしようかと、心躍らせるシーズンの到来です。今回は星座別で「この春、恋が実りやすいデートスポット」を占いました。お出かけの参考にしてくださいね。■てんびん座この春のてんびん座さんには、有名な建築物巡りがオススメです。特にお城などが良いでしょう。歴史のロマンに浸りながらお互いのことを語り合い、親密度が増すでしょう。■さそり座この春は二人っきりのデートよりも、友人たちを介したダブルデートなどで恋が実りやすいでしょう。できれば年上の先輩カップルなどがベストです。きっとあなたの魅力を引き立ててくれるでしょう。■いて座いて座さんのこの春のオススメデートスポットは、釣り堀です。釣りをやったことがない人も、教えてもらいながら二人で釣りを楽しんでみましょう。彼の知らない一面を発見できるかもしれません。(LAPIS*lapis/占い師)(ハウコレ編集部)
2023年03月25日サートグラフ(SARTOGRAPH)の2023-24年秋冬メンズ&ウィメンズコレクションが発表された。モダニズム建築に見る「光と影」サートグラフが掲げる今季のテーマは、「Light and Shadow」。モダニズム建築に見られる“光と影の対比”から着想を得て、黒やカーキを基調としたダークトーンのミリタリーウェアに、コントラストを生む白いステッチやメタルのジップを重ね、機能的で洗練されたワードローブを創り出した。ミリタリーウェアを再解釈今季特徴的なのは、ライナージャケットやモッズコートといったミリタリーウェアを、テーラリングの手法とモダニズム建築的なアプローチで再解釈していること。たとえば、中綿入りのモンスターパーカは、ファスナーに取り付けた前開きベルトや、テーラードジャケットのラペルを思わせる前立てなどで、現代的なデザインへとアップデート。ロングベストもまた、フロントの黒の別生地による切り替えやパイピングといったミリタリーライナージャケットに見られるディテールを、テーラードベストに応用し発展させている。ハリ感のある機能性素材これらのアウターには主に、「含浸」という溶剤で特殊加工を施したポリエステル混ウールギャバジンを使用。軽量でハリ感のある素材感で、シャープな印象を演出した。黒と白のコントラストダークトーンの生地に映える白やメタルのディテールは、安藤忠雄の建築に見られる、“影の中に差し込む光”から着想を得たもの。スウェットワンピースやモッズコートに配された白いステッチやメタルファスナー、メタルボタンは、まるで影の中の光のように、歩くたびキラキラと表情を変えるのがポイントだ。
2023年03月18日世界的なダイヤモンドジュエラー「グラフ(GRAFF)」初のフレグランスコレクション「レセディ ラ ロナ」が誕生。グラフの歴史的ダイヤモンドに着想した、フレグランスコレクション大粒かつ極上のダイヤモンドのみを扱うハイジュエラーとして世界に名を馳せる、グラフ。今回そんなグラフから、メゾンの歴史的ダイヤモンド「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」にインスパイアされたフレグランスコレクション「レセディ ラ ロナ」が登場。満を持して日本上陸を果たす。展開されるのは、6つのエクスクルーシヴな香り。世界中から厳選された極上の香料原料で、フローラル系からウッディ系、オリエンタル系まで、様々なムードを体現する。またフレグランスボトルデザインには、メゾンならではの高いクラフツマンシップを落とし込んで。「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」ダイヤモンドのエメラルドカットをイメージした、宝石のように美しい佇まいが魅力的だ。香りのラインナップレセディ ラ ロナ1:フローラル ウッディー パウダリー明るくはじけるシトラスノート&スパイシーピンクペッパーからスタート。ミドルノートでは上質なアヤメの優美な香りが花開き、ラストは退廃的なパチョリや美しくミステリアスなレザーの香りでフィニッシュする。トップノート:ピンクペッパーコーン、ベルガモット、マンダリン、グレープフルーツ、イランイランミッドノート:アヤメ、ローズ、エジプシャンジャスミンドライノート:レザー、ホワイトムスク、パチョリ、ヴァニラ、アンバー、ヴェチバー、モス、シダーウッド、サンダルレセディ ラ ロナ2:シトラス ウッディートップノートは、太陽をたっぷりと浴びた輝くシトラスの木の実やモロッカンネロリオイルの香りから。続いて芍薬や四川ペッパーの香りが刺激をもたらしながら、ラストは暖かなカシミヤとヴァニラビーンズの香りが魅惑的な甘さを添える。トップノート:モロッカンネロリオイル、レモンの木の実ミッドノート:四川ペッパー、芍薬、オレンジフラワードライノート:カシミヤ、ヴァニラビーンズ、ムスクレセディ ラ ロナ3:フローラル シプレー上質なサフランの恵みを受けたベルガモットの輝くシトラスノートからスタートし、やがてスミレとグラースローズが咲き誇るミドルノートへ。ラストは、ラブダナムノートが大胆さとエレガンスをプラスしてくれる。トップノート:サフラン、ピンクペッパー、ベルガモットミッドノート:グラースローズ、スミレドライノート:ラブダナム、ヴァニラビーン、パチョリレセディ ラ ロナ4:オリエンタル グルマンドホワイトローズの花びらと、オーガニックブルガリアンラヴェンダーのトップノートからスタートし、マヌカハニーの美しい香りが広がるミドルノートへ。ラストは、ブラジリアンコーヒーとトーストされたマルコナアーモンドの香りの融合を楽しむことが出来る。トップノート:ブルガリアンオーガニックラヴェンダー、ホワイトローズペタル、イタリアンレモンミッドノート:マヌカハニーブロッサム、トンカビーンドライノート:ブラジリアンコーヒーアブソリュート、トースティッドマルコナアーモンドレセディ ラ ロナ5:オリエンタル フローラル太陽の輝きを一身に受けたベルガモットと、魅惑的な花々と希少なイランイランが香るネロリブロッサムによる融合。そこに豊かなヴァニラと輝くアンバーの香りが、この上なく魅惑的なムードをプラスする。トップノート:ベルガモット、ヘリオトロープ、ネロリブロッサムミッドノート:トルキッシュローズ、すみれ、イランイランドライノート:パチョリ、アンバー、サンダルウッド、ヴァニラレセディ ラ ロナ6:ウッディー オリエンタルワイルドオーキッドの魅惑的な香りからスタート。ジャスミンとオレンジブロッサムのミッドノートがクラシカルなエレガンスを添え、スモーキーインディアンの香りが官能的な香りと深さをもたらしてくれる。トップノート:クローヴ、マダガスカルブラックベリー、ワイルドオーキッドミッドノート:エジプシャンジャスミン、オレンジブロッサム、ピンクペッパードライノート:インディアンウード、ヴァニラ詳細「レセディ ラ ロナ」オードパルファム 100ml 全6種 各48,510円<新作>発売時期:2023年2月
2023年03月10日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「櫓」はなんて読む?木と魚と日で構成される難読漢字「櫓」。見たことはありますか?「櫓」は、ある建築物を意味する漢字です。歴史の授業などで聞いたことがあるかも!いったい、なんと読むのか分かりますか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「やぐら」でした!櫓とは、木材や鉄骨などで組み立てた高い構築物のことです。古代では、矢などを納める武器庫を指していました。遠くを見渡すための「物見櫓」、火事を発見して状況を見定める「火の見櫓」などは、聞いたことがある人がいるかもしれません。「櫓」には建築物以外の意味もあります。例えば、布団をかけるためのコタツの四角い枠のことも「櫓」と言いますよ。また、櫓には「ろ」という読みもあります。この場合だと、船をこぎ進める道具「かい」という意味になるので要注意です。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)あわせて読みたい🌈【糵】はなんて読む?有名な野菜を表わす難読漢字!
2023年03月07日愛媛県松山市の魅力を全国にお伝えする「松山ローカルエディターズ」は、2023年3月6日(月)13時に第七回の情報を発信します。第七回のテーマは「建築」です。実は、有名建築家の建物が多い松山市。建築マニアの阿部真さん、建築家の白石卓央さん、ロケ地コーディネーターの泉谷昇さんを招き、さまざまな角度から松山市の建築について語っていただきました。「道後温泉本館」や「萬翠荘」などの名所、「坂の上の雲ミュージアム」(安藤忠雄氏設計)、「道後舘」(黒川紀章氏設計)など日本を代表する建築家による魅力的な建築物が松山市内にも多くあります。後世に残しておきたい近代以降、1960年~70年代の建築物や新しく誕生した魅力的な建築物も点在しています。文化会館や銀行本店、美術館、病院や団地、まち歩きを楽しむための情報として、まだあまり知られていない松山の建築物や映画のロケ地など周辺情報も紹介しています。是非、 をご覧ください。松山ローカルエディターズlogo建築物談義グラレコ1<「松山の建築って、どうよ!?」座談会>ー『ああ、松山だなぁ!』という景色をつくるともっと魅力があがる!!」ー松山市は有名建築物も多いけれど、いかしきれていない。建築で松山らしさを作りたいという思いがつまった座談会。「団地」好きな建築マニアの阿部さんは、松山にもスターハウスと呼ばれる団地がまだ残っていると紹介。ロケ地コーディネーターの泉谷さんによると、松山には日常的に絵になる風景の場所や施設がめちゃくちゃあるという。建築家の白石さんは、観光という視点で松山を巡るなら、個人的には「ミウラート・ヴィレッジ」を設計した長谷川逸子氏によるビルや病院などの建築物が点在しており松山の特徴ともいえるとのこと。他にも多くの建築家による建築物があり、そこに人が集まってまちの雰囲気が醸成されている。派手な建築物というよりさりげなくまちに馴染んだちいさな宝物がたくさん潜んでいるのが松山の建築物の魅力。建築物談義グラレコ2建築物談義グラレコ31 「記憶と記録」のツーリズム――松山のモダニズム建築をめぐる。―今、訪れないと消えてしまうかもしれない!松山の魅力的な建築物―モダニズム建築は、産業革命後に誕生した、機能的・合理的な造形理念に基づく建築です。愛媛県大洲市出身の建築家:松村正恒氏は、1960年5月号「文藝春秋」で、丹下健三氏らとともに、日本を代表する10人の建築家に選ばれた方。松村氏の設計したモダニズム建築物が松山市内にも点在している。その中で、近未来的な外観が魅力的な「河野内科」を訪問。一般公開していない院内の構造や室内も紹介。更に松村氏が設計した河野邸の図面やラフスケッチ等、貴重な資料も公開。続いて、松山市に残る「スターハウス」へ。スターハウスとは1950年代を中心に広まったY字型の集合住宅。すべての部屋が角部屋で日当たりもよく好評だったが、コストの問題で下火になった建築物。老朽化などの問題で、今しかその外観を記憶することができないかもしれない。河野内科 遠景河野内科 東南柱東石井団地スターハウス2 松山の未来とつながる、パブリックスペース|松山大学 myu terrace―壁をなくすことで、仲間と集まることも、一人でいても落ち着けるスペース―日本で三番目の私立高等商業学校として開校した松山大学は、2023年に創立100周年を迎える。新たな交流拠点として、2018年に完成したのが、学内にあるパブリックスペース「myu terrace」。ロの字型鉄骨フレームの上に屋根をかけたシンプルな構造。壁がない半屋外空間にテーブルや椅子が設置されている。誰にでも開かれた居場所「myu terrace」。そこは、装飾を削ぎ落とし、鉄という素材を活かしたミニマルな空間が広がっている。大屋根の下、誰一人、取り残さない居場所であろうとする、つくり手の優しい眼差しを感じる松山の公共空間の最先端の建築物。足を運んでみて、居心地を体感してください。myu terracemyu terrace 外観myu terrace 2階3 「ロケ地」からはじめる、松山の建築探訪。―建築物のことを知ると、ロケ地巡りが更に面白い!―ロケ地コーディネーターの泉谷さんのナビゲートで、「ロケ地」を入り口に松山の「建築」を紹介。真正面からではなく、別の角度から見る建築探訪です。まずは、あの大ヒット映画、セカチューこと『世界の中心で、愛を叫ぶ』で病院として使われた国の重要文化財である愛媛県庁舎。数多くの作品に登場する県庁舎の外観や廊下、階段を見ると作品の世界観を象徴するアイテムになっているから不思議。次に、2022年6月に公開された映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』のロケ地となった萬翠荘、こちらも国の重要文化財。映画では大富豪の邸宅に見立てられている。ロケ地に選ばれたのは、CGに頼らない本物が物語の世界観と一致した建物だったからだろうと泉谷さんが解説。今回の記事では、制作現場のエピソードも紹介しています。愛媛県庁舎萬翠荘撮影の模様松山にお越しの際は、まち歩きの中に建築物巡りも加えてみてください。松山ローカルエディターズは、愛媛県松山市の魅力を全国にお伝えすべく2021年に誕生したチーム。ライター、編集者など、松山市を中心に各方面で活躍する、地元愛にあふれたメンバーが集まり、松山市のコアな情報をお届けします。 ※松山市シティプロモーション推進課のサポートにより運営しています。(noteは、22年8月~23年3月まで 毎月更新予定です。) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月06日株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:中部嘉人)は、小説誌『オール讀物』の3・4月合併号の電子雑誌版を3月3日(金)、発売いたします。同誌の電子雑誌版を発売するのは、創刊以来92年の歴史で、初めてのことになります。『オール讀物』は1931年に定期刊行化された小説誌。「鬼平犯科帳」(池波正太郎)、「新・御宿かわせみ」(平岩弓枝)、「陰陽師」(夢枕獏)、「探偵ガリレオ」(東野圭吾)、「池袋ウエストゲートパーク」(石田衣良)など、数々の人気作品掲載の舞台となってきました。また、年に2度、発表される直木三十五賞の発表媒体でもあります。今回、電子雑誌化する3・4月合併号は、小川哲さん『地図と拳』と千早茜さん『しろがねの葉』が受賞した第168回直木賞の発表号。受賞作の冒頭ロング掲載をはじめ、選考委員の選評、受賞者の自伝エッセイ、記念対談などを掲載する、“直木賞尽くし”の豪華な1冊です。なお、今号の電子雑誌化は試験的に行うものであり、『オール讀物』電子雑誌版の今後の定期配信を前提としたものではありません。『オール讀物』編集長・川田未穂のコメント選考委員から熱い支持を集めて新直木賞作家となった小川哲さん、千早茜さんの魅力がたっぷり詰まった一冊を、電子雑誌という形でも多くの方にお届けできることを嬉しく思います。日本一のエンタメ小説の総合誌の名にふさわしく、豪華対談では浅田次郎さん、五木寛之さん、北方謙三さん、林真理子さんら歴代直木賞選考委員の先生方に登場いただき、読切小説も傑作揃いです。充実のコラムやエッセイ、紀行、連載小説まで存分に楽しめることは間違いなく、皆さま〈雑誌〉文化の醍醐味を存分に味わってください。■「オール讀物 3・4月合併号 第168回直木賞発表&直木賞作家大特集」目次より◎W受賞作『地図と拳』&『しろがねの葉』冒頭ロング掲載◎選評 浅田次郎/伊集院静/角田光代/北方謙三/桐野夏生/高村薫/林真理子/三浦しをん/宮部みゆき◎巻頭グラビア◎受賞のことば◎受賞者自伝エッセイ◎記念対談浅田次郎×小川哲 歴史と小説、虚実の間に北方謙三×千早茜 「無限の闇」の先へ〈豪華対談〉五木寛之×村山由佳 “危険な領域”に挑む林真理子×門井慶喜 菊池寛の“志”を継いで〈直木賞作家特集〉松井今朝子 桐野夏生 石田衣良 北村薫 桜木紫乃 荻原浩その他、豪華作家陣による連載作品■書誌情報書名:『オール讀物3・4月合併号』価格:1100円(※電子書店によって異なる場合があります)配信開始日:3月3日(金)主要販売電子書店:Kindleストア、Apple Books、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto他、電子書籍を販売している主要書店商品URL: ■関連URLオール讀物公式Twitter 文藝春秋電子書籍編集部公式Twitter 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月03日女優の川口春奈が1日、東京・表参道のパラッツォ・フェンディ表参道で行われた「FENDI 新ジャパンブランドアンバサダー就任記者会見」に出席した。フェンディ・ジャパンは、ジャパンブランドアンバサダーに川口春奈を起用。その就任式に全身フェンデを身にまとった川口が登場し、アンバサダーとしての意気込みなどを語った。総額120万相当の衣装と靴、イヤーアクセサリーをつけて登場した川口は「キレイなシルエットでグレーのセットアップにさせていただきました。後ろが着物の帯みたいで可愛くて、着心地も素敵です」と気に入った様子で、「本当に歴史あるフェンディさんのアンバサダーに選んでいただいて嬉しい思いとこれからの楽しみな思いがあってワクワクしています」とアンバサダー就任を喜び、イベントではアンバサダー就任の契約書にサインした。川口は先日、イタリア・ローマにあるフェンディの本社を訪れたそうで、「撮影もしたんですが、実際に職人さんたちの細やかな作業を見させていただきました。着心地が良いのってそういう方たちが時間を掛けてモノ作りをするんだなと思いました。そういうことを間近で見させていただいて感動しましたね」と感想を。また、ローマの本社でキービジュアルの撮影もしたといい、イベント中にはキービジュアルをお披露目。「(本社の)建物に圧倒されましたね。この素敵なドレスを着て撮影したんですが、迫力がありました。どこを切り取っても美しかったです」とイタリアの歴史的建造物でもあるイタリア文明宮に心を奪われたという。イタリア訪問時には本場ミラノで行われた秋冬のファッションショーも見学。「すごい美しかったです。あっという間でした。集中しすぎて前のめりで見ていたら一瞬で終わってしまいました(笑)」と熱中しすぎたといい、「本当に力強いショーでお洋服もすごくラグジュアリーでキレイなところやストリートな要素もありつつ、普段取り入れたいお洋服はもちろんドレスとかもすごくシルエットがキレイで美しかったです」と語った。ファッションショーには世界各国からセレブリティが参加したといい、「すごく人が多くて私は緊張してナーバスになっていたんですが、話しかけてくださいました。世界中の方々がこのショーを楽しみに見に来ていたので、その場にいることはすごく光栄だと思いました」と振り返っていた。
2023年03月01日2023年2月25日(現地時間)、バリーがミラノにて、 2023年秋冬ウィメンズ&メンズ コレクションを発表いたしました。ルイージ・ビラセノールによる二度目となるショーは、 Persistence of Timeをテーマに、レオナルド・ダ・ ビンチが最後の晩餐を描いた歴史的建築物、Casa degli Atellaniで開催されました。
2023年02月28日ロマン・デュリスが実在する設計士を演じる『エッフェル塔~創造者の愛~』より本編映像が解禁された。本作は、アメリカの自由の女神をはじめ、世界中の数々の建築物を手掛けた実在する設計士ギュスターヴ・エッフェルを主人公に、彼が様々の困難のなか前人未踏の建築物・エッフェル塔へ挑戦する姿とともに、その原動力には“ある愛する女性の存在があった”という点で想像を広げた、ヒューマン・エンターテインメント。この度解禁された本編映像は、ロマン・デュリス演じるギュスターヴ主導のもと、地上が遥か彼方に見えるほど高い場所で作業員が命懸けで建設作業を行うシーン。万が一落ちてしまったら無事では済まないのは一目瞭然の高所でギュスターヴをはじめ、従業員たちが固唾をのんで見守る中、リベット接合という重要な接合作業を任されたのは、従業員・フェリックス。彼は、命綱にしては頼りない1本のチェーンを左足に簡易的に引っ掛けると、塔の下を覗き込み、いわば宙づりに近い危険な体勢をとる。いざ部品をはめようと試みるが、母体とリベットが上手くはまらず…その差はわずか3センチ。ギュスターヴはメガホンを手に取り、地上の高さ調整係と連携をし、再度挑戦するようフェリックスに指示をする。偉業の塔が与えたハードルは人力で乗り越えなければならないという、当時ならではの厳しさや緊張感を俯瞰したカメラワークで捉えた、手に汗握るワンシーンとなっている。さらに、公開に先駆けて本作を鑑賞した、日本を代表する俳優たちや著名人より推薦コメントが到着。運命的な出会いの末、フランス人の夫と結ばれたことでも知られる寺島しのぶは「パイオニアは常にコンサバと戦う。いつの時代にも常に先を見て凡人にはわからない発想で常識を飛び越えていく勇者がいる」と、本作で描かれたギュスターヴ・エッフェルの挑戦を称える。また、常盤貴子は本作の“主役”と言える<エッフェル塔>について、「エッフェルが自分の信念を貫き塔を完成しなかったら、今のフランスはないのかもしれない。そのくらい、エッフェル塔とは、フランスなのだ」と、20代よりフランス映画に傾倒していた彼女らしい言葉で表現。そして、国内外で精力的に活動の幅を広げる米倉涼子は「何かを成し遂げるためには人並み以上の情熱と愛情を注ぐ事、そして沢山の仲間を動かす魅力やエネルギーが必要なんだ、と改めて納得させられる作品でした。そして彼に至ってはその原動力が恋だったとは!」と本作の愛の物語について感嘆のコメントを寄せている。また、建築評論家の五十嵐太郎は「様式なき造形ゆえに、当初のエッフェル塔は『建築』として評価されなかった。しかし、結果的にその大胆な構造は、20世紀建築の可能性の扉を開く」と、エッフェル塔の歴史的な重要性を説いた。作家、フランス文学翻訳の村上香住子は、「これまでは鉄骨の塔だったが、これからはエッフェル塔にもロマネスクで、人間的なぬくもりのイメージが加味された」と語り、コラムニストの山崎まどかは「恋人たちの街にふさわしい神話だ」と本作のロマンティックな物語について言及。エッフェル塔に込められた情熱と愛の物語に賞賛の声が寄せられている。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年02月27日190年以上の歴史を誇り、パイロットウォッチのパイオニアとして知られる『ロンジン』から、1935年発表の歴史的モデルをルーツに、デザイン性と機能性を進化させたパイロットウォッチ「ロンジン パイロット マジェテック」が登場。2023年2月22日のロンジン オンラインブティックを皮切りに、ロンジン直営店及び全国のロンジン正規販売店にて販売を開始します。「ロンジン パイロット マジェテック」の最大の特徴は、初代1935年モデルが起源の個性的な「クッション型のケース」と「双方向回転フルーテッドベゼル」。歴史的なストーリーとパイオニアスピリットを宿し、最新のテクノロジーで進化を遂げたタイムピースが冒険へのスピリットへと誘います。190年以上の歴史を誇るスイスの時計ブランド『ロンジン』は、空・陸・海のパイオニアたちと挑戦を共にし、時代を牽引する時計を開発。現在に至るまで一貫して創業の地に本社を構え、長い歴史に裏打ちされた豊かな歴史的遺産と最先端技術を融合したタイムピースを世に送りだしています。2023年、歴史的なアイコンモデルのDNAを継承するパイロットウォッチが蘇り、新作「ロンジン パイロット マジェテック」として登場します。ルーツとなる初代1935年モデルは、飛行士のために開発され、そのタフさ、正確さ、見やすさ、そして信頼性を求める多くの人々を魅了してきました。特徴は、大きくカーブした「クッション型ケース」と、スタート時刻を表示するマーカー付き「回転ベゼル」。この個性的な「クッション型ケース」のデザインは、1935年4月1日にスイス・ベルンの国際工業所有権機関に登録されました。新作「ロンジン パイロット マジェテック」は、デザイン面、機能面共に大きく進化。最大の特徴は、1935年モデルの系譜を継ぐ「クッション型のステンレススティールケース」と「双方向回転フルーテッドベゼル」です。「クッション型のステンレススティールケース」は、オリジナルより緩やかなカーブを採用。ケースのカーブ以外にも、ケースサイズ、より丸みを加えたラグなど、デザインにトレンドを反映すると共に、抜群の付け心地を実現。ベージュのトップステッチをサイドに施したブラウンのレザーストラップと、リサイクル素材のポリエステルファイバーを使用したNATOタイプストラップのラインアップ。9時位置のケース外側には、初代モデルが誕生した年「1935」を刻む記念プレートを施しました。ケースの外側に備え付けられた「双方向回転フルーテッドベゼル」は、内側の夜光塗料付トライアングルマーカー<スタート時刻表示>と連動して動くと同時に、10気圧防水を実現しています。(このトライアングルマーカーを風防のサファイアクリスタルと文字盤との間に配置。サファイアガラスを固定し、フルーテッド回転ベゼルとマーカーのみを回転させることで、ケースの防水性能に寄与しています。)ステンレススティール素材のケースは、特許のギア機構を搭載し、ねじ止め式のケースバックを備えています。耐磁性シリコン製ヒゲゼンマイを用い、約72時間パワーリザーブを誇るロンジン エクスクルーシブキャリバー「L893.6」を搭載。独立管理機関であるスイス公式クロノメーター検定機関COSCより、時計ヘッド全体がクロノメーター認定を取得しています。パイロットウォッチの象徴的な特性を備えるのも「ロンジン パイロット マジェテック」の魅力。視認性に優れたマットブラックの文字盤、オールドラジウムカラーのスーパールミノバ(R)を塗布したアラビア数字、レイルロードのミニッツマーカー、オールドラジウムカラーのバトン針には蓄光塗料を施し、夜間にも優れた視認性を発揮します。文字盤6時位置に配したスモールセコンドダイヤルは、フルーテッド回転ベゼルと共にパイロットウォッチならではの機能美。独自の個性を放ちながら、パイロットウォッチとして細部までバランスを図ったタイムピースです。<詳細>「ロンジン パイロット マジェテック」L2.838.4.53.955万円(税込)キャリバー:COSC認定クロノメーター、シリコン製ヒゲゼンマイ 自動巻き(ロンジン エクスクルーシブキャリバー L893.6)、耐磁性、11½行、26石、25’200振動/時、パワーリザーブ約72時間機能:時、分、秒、6時位置スモールセコンド、スーパーミノルバ(R)を施したトライアルインディケーター「スタート時刻表示」ケース:43 mm、厚さ13.30 mmクッション型ステンレススティールケース、両面無反射多層コーティング サファイアクリスタル、エングレービングされたケースバック、9時位置に "1935 "と刻印されたプレートダイアル:ブラックマット、スーパールミノバ(R)を使用したエンボス加工のアラビア数字インデックス針:スーパールミノバ(R)を施したロジウムメッキの針防水:10気圧防水ストラップ:ベージュのステッチ付きブランレザーストラップ (L2.838.4.53.0)・リサイクル素材からできたカーキグリーンの NATO ベルト(L2.838.4.53.8)のセット ※ストラップ交換ツール付属 ※初回:スペシャルBOX入り■ロンジン(LONGINES)について1832年の創業以来、190年以上に渡ってスイスのサンティミエに拠点を構えるロンジンは「伝統、エレガンス、パフォーマンス」を追求した数々のタイムピースを世に送り出してきました。また数多くの世界的な競技会で公式計時を担い、国際的なスポーツ連盟のパートナーを務め、長年に渡り豊富な実績を築いています。ロンジンは、エレガントなタイムピースとして知られ、世界最大の時計製造メーカーであるスウォッチグループのメンバーです。翼のついた砂時計をロゴに冠し、現在150か国以上でビジネスを展開しています。ムーブメントについて数世紀にわたる時計造りの専門知識により、ロンジンは多くの技術的進歩において先駆的な役割を果たし、革新への揺るぎないコミットメントを示し続けています。常に卓越性を追求し、すべての自動巻き時計に、シリコン製ヒゲゼンマイを含む最新鋭のムーブメントを搭載しています。シリコン製ヒゲゼンマイの素材は、軽量で耐食性に優れているだけでなく、通常の温度変化や磁場の影響を受けにくいのが特徴です。このユニークな特性により時計の精度と寿命を向上させることで、自動巻きモデルの5年間保証を提供しています。<LONGINES公式サイト URL> #ロンジン腕時計
2023年02月24日それぞれのペースで自然の景色を楽しむ備中高梁歴史街道ウルトラマラニックは、2023年4月16日(日)に岡山県高梁市で開始します。同大会は、日本遺産の高梁市の歴史、見ごろを迎える菜の花畑や桜、地域のおもてなしを感じながら走ることができるイベントです。大会以外にも前夜祭として備中神楽上演が予定されています。開催概要について会場は、吹屋下町駐車場、種目は、約68km(予定)、参加費は、6,000円 (エイド・保険・参加賞・完走弁当を含む)、スタートは5時、制限時間が11時(最終ゴール16時)です。コースは、吹屋下町駐車場をスタートし、羽山渓、夫婦岩、たかうね桜の森公園、八つ墓村舞台になった広兼邸などを巡り、ラ・フォーレ吹屋にゴールします。コースの標高差は、約500mで、登りが3か所あります。楽しさも様々、旅ラン大会が開催される高梁市は、日本三大山城の「備中松山城」、小堀遠州の初期の作庭「頼久寺庭園」、日本遺産「吹屋ふるさと村」などがあります。大会に参加に加えて、大会前後に観光スポットにも立ち立ち寄り、地域の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。(画像は公式サイトより)【参考】※備中高梁歴史街道ウルトラマラニック
2023年02月13日グラフは、歴史的ダイヤモンド「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」にインスピレーションを受けて誕生したフレグランスコレクションを発表しました。グラフは長きに渡り世界的に希少なダイヤモンド原石をカット&ポリッシュし、極上の美しさを放つダイヤモンドジュエリーをクリエイトし続けてきたレガシーと共に、ラグジュアリージュエリー業界における唯一無二の存在として最高峰の輝きを放つ数多のダイヤモンドを世に送り届けています。スクエアエメラルドカットを施された「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」302カラットは、歴史上2番目かつ過去1世紀の間で最大のダイヤモンド原石「レセディ ラ ロナ」1,109カラットよりカットされました。その名は発掘されたボツワナのツワナ語で「私たちの光」を意味します。最新鋭の機器による詳細な分析や、グラフが誇る最高峰のクラフツマンシップを用いた約18カ月もの挑戦の結果、GIAにより史上最大かつ最高位のカラー&クラリティーを誇るスクエアエメラルドカットダイヤモンド「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」302カラットが誕生。最終的には「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」 を含む67石の最高品質を誇る見事なダイヤモンドコレクションが誕生しました。グラフの新しい歴史を創り出した「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」は、この度新たに誕生した6つのエクスクルーシヴなフレグランスコレクションのインスピレーションの源となりました。希少な香水原料と、ハウス オブ グラフのレジェンドを創り上げてきた、細部にまでこだわり抜くクラフツマンシップがこの香水にも同様に用いられています。世界中から厳選された極上の原料からクリエイトされたフレグランス コレクションは「ザ グラフ レセディ ラ ロナ」が持つ無数の美しいファセットのように数限りない魅力を秘め、多くの人々を魅了する事でしょう。「大粒かつ極上のダイヤモンドはまさに大自然が引き起こすこの上なく美しい奇跡です。これこそが“世界で最も素晴らしジュエリーをクリエイトし続けたい”という長年に渡り私が抱き続けた情熱の源となりました。」ローレンス・グラフ OBEフレグランス発表会にはセレブリティも来場。女優の大政絢さんは、新作フレグランスと共にグラフの人気コレクション「ザ グラフ ワイルドフラワー」のジュエリーを纏い登場しました。ザ グラフ フレグランス コレクションINSPIRED BY THE GRAFF LESEDI LA RONA DIAMONDオードパルファム6 種 各 100ml 4万8,510円(税込価格)Lesedi La Rona I上質ータイムレスー洗練レセディ ラ ロナ1は明るくはじけるシトラスノート&スパイシーピンクペッパーからスタートします。そして上質なアヤメが咲き誇る優美な香りや、退廃的なパチョリ(しそ科の植物)、そして美しくミステリアスなレザーの香りで完結します。フローラル ウッディー パウダリートップノート:ピンクペッパーコーン、ベルガモット、マンダリン、グレープフルーツ、イランイランミッドノート:アヤメ、ローズ、エジプシャンジャスミンドライノート:レザー、ホワイトムスク、パチョリ、ヴァニラ、アンバー、ヴェチバー、モス、シダーウッド、サンダルウッド、トンカビーンLesedi La Rona II透明感ー魅惑ー多面レセディ ラ ロナ2は太陽をたっぷりと浴びた輝くシトラスの木の実やモロッカンネロリオイルの香りでスタートし、芍薬や四川ペッパーの香りが刺激を与えてくれると同時に暖かなカシミヤとヴァニラビーンズの香りが魅惑的な甘さを添えています。シトラス ウッディートップノート:モロッカンネロリオイル、レモンの木の実ミッドノート:四川ペッパー、芍薬、オレンジフラワードライノート:カシミヤ、ヴァニラビーンズ、ムスクLesedi La Rona IIIロマンティックー豊潤ーミステリアスレセディ ラ ロナ3は上質なサフランの恵みを受けたベルガモットの輝くシトラスノートからスタートし、スミレとグラースローズの香りの融合がメインとなり、ラブダナムノートが大胆さとエレガンスを添えています。フローラル シプレートップノート:サフラン、ピンクペッパー、ベルガモットミッドノート:グラースローズ、スミレドライノート:ラブダナム、ヴァニラビーン、パチョリLesedi La Rona IV神秘ー魅惑ー夢中ダイヤモンドが無数の光を捉えるようにレセディ ラ ロナ4の魅惑的な香りは豊かな香りのレイヤーで人々を魅了します。ホワイトローズの花びらとマヌカハニーの美しい香り、そしてオーガニックブルガリアンラヴェンダーでスタートし、ブラジリアンコーヒーとトーストされたマルコナアーモンドの香りの融合が美しい軌跡を描きます。オリエンタル グルマンドトップノート:ブルガリアンオーガニックラヴェンダー、ホワイトローズペタル、イタリアンレモンミッドノート:マヌカハニーブロッサム、トンカビーンドライノート:ブラジリアンコーヒーアブソリュート、トースティッドマルコナアーモンドLesedi La Rona V太陽ー輝きー魅惑レセディ ラ ロナ5は太陽の輝きを一身に受けたベルガモットと、魅惑的な花々と希少なイランイランが香るネロリブロッサムが融合し、神々しいまでの香りを放ちます。そこに豊かなヴァニラと輝くアンバーの香りがこの上なく魅惑的な融合を果たし暖かさを添えています。オリエンタル フローラルトップノート:ベルガモット、ヘリオトロープ、ネロリブロッサムミッドノート:トルキッシュローズ、すみれ、イランイランドライノート:パチョリ、アンバー、サンダルウッド、ヴァニラLesedi La Rona VI輝きー魅惑ー官能レセディ ラ ロナ6はワイルドオーキッドの魅惑的な香りからスタートします。ダイヤモンド原石からのカッティングの際と同様に、その希少な花々は香水の飛びぬけた芸術性のインスピレーションの源となりました。ジャスミンとオレンジブロッサムのミッドノートがクラシカルなエレガンスを添え、スモーキーインディアンの香りが官能的な香りと深さを加えています。ウッディー オリエンタルトップノート:クローヴ、マダガスカルブラックベリー、ワイルドオーキッドミッドノート:エジプシャンジャスミン、オレンジブロッサム、ピンクペッパードライノート:インディアンウード、ヴァニラ<ボトルデザイン>ボトルシェイプはザ グラフ レセディ ラ ロナ ダイヤモンドのエメラルドカットからインスピレーションを受け誕生しました。長く、スムースなファセット、立体感溢れる美しくアイコニックなシェイプは、アイキャッチングかつエレガント。またグラフのロゴとアイコニックモチーフを引き立てる香水瓶のデザインとなっています。<グラフについて>ロンドン、ニューボンドストリートに本店を構える究極のダイヤモンドジュエラー「グラフ」は、大粒かつ極上のダイヤモンドのみを扱うハイジュエラーとして世界にその名を知られています。創業者 兼 現会長のローレンス・グラフOBEは「21世紀のキング オブ ダイヤモンド」の異名のとおり、ダイヤモンドを見極める天賦の才とビジネスセンスを持ち合わせ、1960年にグラフを創業すると王族を始めとする大富豪や石油王など一流の顧客の信頼を得て、この世のものとは思えない極上のジュエリーの数々を手がけてきました。現在ではフランソワ・グラフCEOのもと、世界に60店舗あまりを展開。原石の買い付けからカッティング、研磨、ジュエリー制作に至るまで一貫して自社で手掛ける真のダイヤモンドカンパニーとして、現在日本国内では11店舗にて日常使いのアイテムから、ブライダルコレクション、ハイジュエリーに至るまで幅広く展開しています。
2023年02月11日食品添加物について出典:byBirth食品添加物とは食品添加物とは、食品の製造過程や、食品の加工・保存のために使用されるもののことで、保存料甘味料着色料香料などのことをいいます。使用されるのは、厚生労働省が指定したもののみとされており、「指定添加物」「既存添加物」「天然香料」「一般飲食物添加物」などの種類があります。食品に使用した添加物は、原則、すべて表示をする義務があります。「食品添加物=悪」ではない?食品添加物というと「体に悪い」という印象が強いですが、実はそうとは言い切れません。まず大前提として、国が安全性を確保しており、その上で、食品の日持ちや美味しさの維持のために使われるのが、添加物です。食を豊かにしている、と言い換えることができるでしょう。一方で、「無添加」のものがすべて「体に良い」とも言い切れません。そもそも、無添加と謳っているだけで、添加物の代わりになるものを使っているかもしれませんし、無添加がゆえに保存性が悪い等、食の安全性が確保されていない可能性もあるからです。基本的に、食品添加物は、動物実験を繰り返して、体に悪影響が出ないと報告されている量を基準として、食品に添加する量が決められています。しかし、「不必要に添加物を摂ることは無い」とも考えることができます。また、食品添加物が多く使われている食品は、加工食品が多いため、それらを過剰摂取することは、炭水化物や脂質の過剰摂取にも繋がり、将来的に健康を損ねる可能性があります。まずは、どのような食品に添加物が多く使われているのか知ることも大切です。食品添加物が多い食品とは?ハム・ソーセージ・ベーコン出典:byBirthハムやソーセージ・ベーコンなどの加工肉には、「亜硝酸ナトリウム」などの添加物が使われていることが多いです。亜硝酸ナトリウムは「発色剤」であり、ハムやベーコンに特有の色を固定させるために使われています。毎日主菜が加工肉であるような食生活をしない限りは、健康を損ねるリスクは低いと考えられますが、ハムやソーセージ・ベーコンは塩分量も多いため、食べ過ぎには注意したいところですね。お湯で添加物が落とせる?ハムやベーコンなどをお湯の中で1枚ずつ振り洗うと、ある程度添加物を除くことができるのだそう。添加物が気になる場合は、ひと手間加えてから食べると良いですね。市販のお弁当出典:byBirthコンビニやスーパーで売られているお弁当も、多くの添加物が使われています。原材料をみると、「保存料」や「合成着色料」などの添加物が使われていることが多いかと思います。日持ちや見た目を良くするために添加物が使われていますが、1日の食事をコンビニ弁当だけで済ますような食べ方は控えましょう。市販の弁当は味がしっかりしているものが多いため、塩分を過剰に摂取してしまう恐れもあります。1日1食、あるいはたまに市販の弁当を食べる程度であれば、問題ないでしょう。市販のおにぎり出典:byBirth市販のおにぎりには、「pH調整剤」「着色剤」「加工デンプン」「増粘多糖類」など、さまざまな種類の添加物が使われています。手軽で食べやすいですが、毎食市販のおにぎりを食べる、などの食べ方は控えたほうが良いかもしれません。スーパーやコンビニで入手できるもので、添加物がないものであれば、「パックご飯」がおすすめ。パックご飯は、クリーンルームで炊いたご飯を容器に密閉して作られるため、保存料を使う必要がありません。「サトウのごはん」(サトウ食品)や「あったかごはん」(東洋水産)は、原材料表示にも添加物の表示がありません。ただし、パックご飯でも、メーカーによっては添加物が使われていることもあるため、原材料表示をチェックして購入してくださいね。インスタントラーメン出典:byBirthインスタントラーメンも、添加物が多く使われています。「グルタミン酸ナトリウム」や「甘味料」「着色料」「保存料」「香料」などが使われています。また、インスタントラーメンの麺には「リン」も多く使われていますが、リンを過剰摂取すると心血管障害の原因となり、健康を損ねるリスクが高くなるのだそう。麺の茹で汁は捨てて、スープは別で溶くことで、リンの摂取量を約半分量にまで抑えることができるとのこと。カップ麺の場合は難しいですが、袋麺の場合には試してみてくださいね。インスタントラーメンは脂質量も多いため、健康維持のために食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。いかがでしたか?食を豊かにしてくれる食品添加物ですが、わざわざ添加物が多いものばかりを食べる必要はないかと思います。食べる前にひと手間加えたり、作り置きを活用してなるべく自炊を心がける等の対策をしながら、食品添加物とも上手に付き合っていきましょう。
2023年01月31日2023年内に取り壊しが決定している神戸・新港の歴史的建造物の旧住友倉庫で1月27日から29日の3日間、メディアアートイベント「神戸ミュージック&デジタルアート・エキシビジョン」が開催される。同倉庫は大きな吹き抜けを挟んで年代を違えた二つの建物が一体化した珍しい建造物。西側の5階建て部分は1923年の関東大震災で横浜の倉庫が消失したことから神戸での倉庫の需要が高まり1926年(大正15年)に竣工した。その後1962年に東側の4階建て部分が完成した。倉庫内部には貨物輸送の名残の鉄道の引き込み線が敷かれ、構内にはプラットフォームやレールの一部が残る。大阪港に残る築港赤レンガ倉庫と並び住友倉庫の歴史を代表する建造物。2021年3月に閉業し、神戸市に所有権が移管され、再開発のため年内に取り壊される予定。今回のイベントは神戸電子専門学校協力のもと、レーザーと照明と特別なサウンドシステムによる光と音の演出で3日間それぞれテーマの違えたセットが企画されている。初日27日、「SOW078」は新しい音楽シーンを切り開くオーガナイザー、DJたちが集結。港町の最前線地区から、現在の神戸を届ける未来への種蒔き。28日は、「1970〜2023 from DISCOTEQUE to CLUB, Time Trip Kobe」と題して、1970年代から現在に至るまでのエポックメイキングな音楽を再現。A HUNDRED BIRDSのDJ YOKU やDJ Marbow、DJ TANKOなど70年代、80年代のディスコ時代から活躍するDJから世界チャンプのターンテーブリスト、ファッションシーンの裏方を支えるディレクター、プロデューサーなどがDJに名を連ねパーティーを盛り上げる29日は、未来都市を構想するムーブメント「078KOBE」と「BLISSDOM」が音の粒感と抜けに磨きをかけ、光の広がりとリンクするサウンドデザインを提示。特別プログラムとして世界レベルで活躍する神戸出身のIsao SudoとTakashi Sudoからなる兄弟DJ/プロデューサー「SUDO」と、レーザー光で描く浮遊オブジェクトとプログラマブルLEDライトによるTomoyuki Soramotoの空間演出、バレエダンサー Chihiro がアドリブで有機的な踊りを披露する8分間のショーケースが予定されている。倉庫南の広場には3日間、神戸を代表する木炭焼ステーキや人気惣菜店のスープ、ホットワイン、 灘五郷酒所など、地元の13の飲食店がブース出店する。出演者は下記の通り。【ミュージック (DJ / LIVE)】<SOW 078>2023 年 1 月 27 日(金)DJ SODEYAMA (трип / Dynamic Reflection ) 、DAIJIRO (DIGITALBLOCK)、ERIMIYA (Akachochin Crew / En Festival)、TAICHI KAWAHIRA (Brightness | REWLOOLA | SINTONIA )、 Spike、tatsuo.y、TENSEI、TrasTa、and more<1970〜2023 from DISCOTEQUE to CLUB, Time Trip Kobe>2023 年 1 月 28 日(土) 14:00-22:00 ※雨天決行DJ TANKO、DJ YOKU (A HUNDRED BIRDS)、MC MOGGYY、DJ Marbow、DJ RIO、HARIO!? (LOVEATTACK!) オガワジュンゾウ (LOVEATTACK!)、Voguing Show Case(GeNGeN Amazon Tanitani AKIchu)、and more<078 – BLISSDOM>2023 年 1 月 29 日(日) 14:00-22:00 ※雨天決行SUDO (COCOON, SCI+TEC / BLISSDOM)、 DJ HI-C (Moment)、DJ RYO TSUTSUI (En Festival) 、DHADHA"、ANNY、DJ YAKO MIKA、大倉カイリ(bar Gospel)、MASAYA、DJ NABE、IWASHI (OSD)、FUKUOKA,、Soji (Master Beat Kobe) 、Chihiro Sudo (Dancer)、and more【フード】amasora(スープ、タコス)、der Kiten (ナチュラルワイン)、汀 -MIGIWA-(薪焼きチキン、ブルスケッタ) 、最幸飯店(ハンバーガー)、灘五郷酒所(日本酒)、○と○(ジャークチキン、ガーリックシュリンプ) 、車麺屋(豚骨スープのラーメン)、バルバッコアーコーポ 118(プルドポーク専門のフードトラック)、 デトックス大魔王(スパイスカレー、昆布スープ、酵素ドリンク) 、nagomibar(Bar)、ニキ食堂(焼肉丼、ホルモン丼)、Katakamna(アブサン)、It’s A Beautiful Day Coffee(コーヒーとパンケーキ)、UMID (羊の串焼き) 、野良ワークス-野菜は地球を救う(丹波自然栽培-有機野菜マルシェ)「Kobe Music & Digital Art Exhibition」【日時】2023年1月27日(金)〜29 日(日) 3日間共に14:00-22:00 ※雨天決行【会場】旧住友倉庫 神戸市中央区新港町 7/新港第2突堤基部 atoa、フェリシモ本社東隣【料金】<1日券>1月27日前売り 3,000 円(当日 4,000 円) / 学割 1,500 円(当日 2,000 円) 1月28日前売り4,000円(当日 5,000 円) / 学割 2,000 円1月29日 前売り 4,000 円(当日 5,000 円) / 学割 2,000 円<2日券>1月 28日〜29 日 前売り 7,000 円(当日 9,000 円) / 学割 4,000 円<3日券>1月 27日〜29 日 前売り 9,000 円(当日 11,000 円) / 学割 5,000 円
2023年01月25日クリスチャン ルブタンは2023年1月20日、フランス、パリの中心的なエリアに位置し、近代的なデジタルミュージアムに生まれ変わった、歴史的なオペレッタ劇場の建築物「ゲテ・リリック」にて、2023年秋冬メンズコレクションを発表しました。今シーズン、メゾンはヒール付きメンズウエアを強化し、AIGLEラインとして文字通り、どんなスタイルも新たな高みへと導くブーツとローファーのコレクションを生み出しました。8cmのキューバンヒールを持つ「AIGLISSIMA STRASS」ブーツは、数えきれないほどのブラックのストラスに覆われた、ポインテッドトゥのロックテイスト漂う1足。ローファーの「AIGLON」と「AIGUILOU」は、CLをあしらったヒールとシャープな幾何学的ラインが特徴的です。華やかな「ROSALIO」ブーツは、アンダルシアの伝統的な職人技とフラメンコの精神からインスピレーションを得たものです。AIGLISSIMA STRASS新作の「DUNE(デューン)」は、2023年春夏コレクションに引き続き、シグネチャーであるグラフィカルなラグソールはそのままに、2つの新シルエットを発表しました。メンズウエアのフォーマルなシルエットを都会的にアレンジした「PANAMIC」レースアップダービーと「PANAROOT」ブーツは、しなやかで耐水性のあるキャンバス地で作られており、軽量な見た目と履き心地が特徴です。また、レザーグッズに新しく加わった「LOUBIDEAL」のバックパックとベルトバッグは、超軽量で耐久性に優れたナイロン製で、今シーズンの旅行に最適なプラスワンアイテムです。ハイキングやキャンプからインスピレーションを得たルビレッドのラバーアクセントのシルエットは、ジップポケットや調節可能なストラップ、メッシュで補強された新しいキルティングバックなどの機能を備え、実用的でシックなアイテムに仕上がっています。革新的なデザインで常に進化を続けるクリスチャン ルブタンのメンズウエアの新たな一歩となる2023年秋冬コレクションは、5月からオンラインおよび世界中の店舗で発売されます。ABOUT CHRISTIAN LOUBOUTIN1992年、クリスチャンルブタンはパリ の中心に誕生しました。当初はレディースコレクションのブランド としてスタートし、その 数年後にはメンズコレクションの展開を開始。レディース、メンズコレクションともに、 シグネチャーであるレッドソールで広く知られ、世界中で愛されています。2014年には、クリスチャンルブタンビューティが登場。現在、クリスチャンルブタンは、レディースおよびメンズ のシューズ、ハンドバッグ、レザーグッズコレクションを幅広く展開し、世界各国に150以上の店舗および販売拠点を構えています。#christianlouboutin#クリスチャンルブタンお問い合わせ:クリスチャン ルブタン ジャパン @louboutinworldLINE @Christian LouboutinFacebook @christianlouboutinTwitter @louboutinworldInstagram
2023年01月24日静岡市歴史博物館が、静岡市葵区グランドオープンする。静岡市歴史博物館、徳川家康や今川義元など静岡市の歴史を紹介静岡市歴史博物館は、徳川家康や今川氏など静岡所縁の武将をはじめ、静岡市の歴史を一堂に披露する博物館だ。静岡市ならではの歴史的・文化的に重要性のある資源の価値や魅力を発信すると共に、「大御所家康公と駿府」としての都市イメージの確立を目指す。グランドオープン後は、徳川家康や今川氏の歴史に触れることのできる展示物だけでなく、博物館建設前の調査で発見された戦国時代末期の道と石垣の遺構を館内にそのまま取り込んだ展示も魅力。かつてその道を歩いたかもしれない家康や当時の人々・情景を思い浮かべつつ観覧することができる。開館記念企画展を開催グランドオープンを記念し、館内では開館記念企画展「徳川家康と駿府」を2月26日(日)まで開催する。展覧会の注目は、家康の着初めの鎧や、自筆と伝わる肖像など。ほかにも、家康が天下の最高権力者「大御所」として過ごした9年余りの期間に着目し、駿府城下での暮らしや多くの寺社、さらには郊外の集落にまで与えた影響など、ゆかりの資料を通して紹介する。【詳細】静岡市歴史博物館開館日:2023年1月13日(金)住所:静岡県静岡市葵区追手町4-16開館時間:9:00~18:00※展示室入場は閉館30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)観覧料:・基本展示+企画展示 一般 1,000円(800円)、大学生・高校生・市内在住70歳以上 700円(550円)、小中学生 250円(200円)・基本展示のみ 一般 600円(480円)、大学生・高校生・市内在住70歳以上 420円(330円)、小中学生 150円(120円)※( )内は20人以上団体料金。※小学生未満は無料。※「市内の小中学生」は「静岡市子どもカード」などを提示で無料。そのほか「一般」以外は学生証など証明書等を持参。※混雑緩和のため、2階・3階の展示室の観覧は日時指定予約制(ウェブ予約)を導入。■展覧会情報開館記念企画展「徳川家康と駿府」会期:2023年1月13日(金)~2月26日(日)場所:静岡市歴史博物館 3階 企画展示室【問い合わせ先】静岡市歴史博物館TEL:054-204-1005
2023年01月19日建築という視点から映画を考える映画祭「建築映画館2023」が2月23日(木・祝)~26日(日)にアンスティチュ・フランセ東京にて開催決定。建築に関する映画19作品を、《都市》《構造》《図面》《建築と人物》《アーカイブ》の5つのテーマに分けて上映する。ガス・ヴァン・サントに影響与えた『プロパティ』日本初上映1970年代のポートランドで地域の再開発から生活を守ろうとする住民たちを描いたインディペンデント映画『プロパティ』は、若き日のガス・ヴァン・サントが録音技師として参加、ケリー・ライカートなどの次世代の独立系映画作家に影響を与えたとして近年再評価されている。『プロパティ』また、映画がどのようにロサンゼルスを映してきたかを膨大なフッテージをもとに辿る、壮大な映画エッセイ『ロサンゼルスによるロサンゼルス』(2003-2014)は日本初の字幕付き上映。さらに、2023年1月5日に急逝した実験映画の大家マイケル・スノウ唯一の劇映画『SSHTOORRTY』など、滅多に上映機会のない貴重な作品が続々。さらには黒沢清や溝口健二といった日本劇映画の巨匠や、ジェリー・ルイスのコメディもラインナップに揃え、製作国、時代、ジャンルまでバラエティに富んだ作品群を「建築」という視座から見直す。映画祭初日には、「現代建築映像にまつわる対話」と題したオープニングイベントを行い、現代を生きる建築映像作家らの作品上映を交えながら、建築家とのトークショーを実施。そのほかにも、会期中は美術監督、建築家など映画・建築双方の分野からゲストを招待したトークショーを上映と併せて開催するという。《都市》人間の認識が及ばないほどに、概念や認識が無数に折り重なった都市の全体像を捉える方法のひとつとして映画がある。映画は自らが生み出した都市像を人びとに伝え、現実の都市へと影響を及ぼすことも。映画をつくる行為を通じて現実の都市へと接続する2作品を選出した。『ロサンゼルスによるロサンゼルス』courtesy of Cinema Guild『プロパティ』★日本初上映★1979年、88分、デジタル監督・脚本・製作:ペニー・アレン1970年代のオレゴン州ポートランドで、急激に進むジェントリフィケーション(都市の高級化)から自分たちの生活を守ろうとする住民を描いた地域映画。都市計画に対するマニフェスト的な作品であり、その後のポートランドの変化と併せて考察したい。監督のペニー・アレンは70年代アメリカのインディペンデント映画シーンを先導した女性であり、ガス・ヴァン・サントや次世代のケリー・ライカートといったアメリカ北西部地域の独立系映画監督たちへ与えた影響から、近年その再評価が高まっている。録音技師として若き日のガス・ヴァン・サントが参加しており、ここでの撮影を通じて彼の初長編映画『マラノーチェ』(1986年)の原作者(本作主演のウォルト・カーティス)との出会いがもたらされたことでも知られている。上映:2月24日(金)15:40-『ロサンゼルスによるロサンゼルス』★日本語字幕付き初上映★2003-2014年、169分、デジタル監督・調査・テキスト・製作:トム・アンダーセン数々の作品の舞台となってきた都市・ロサンゼルス。これまでロサンゼルスで撮影された200本以上の映画フッテージを用いて、ロサンゼルスという都市が映画の中でどのような背景や被写体であったかを分析した映画エッセイ。映画のサイレント期から現代まで約100年にわたり、映画と都市が互いに影響を受けながら発展してきたことを明らかにしようとする。2014年に新たにリマスターと再編集、膨大な数の映像引用に対する著作権処理がクリアされ、商業公開とソフト化が可能となった。監督のトム・アンダーセンはロサンゼルス在住の映画監督・映画批評家・教育者であり、カリフォルニア芸術大学で長年にわたり映画分野の教員をつとめている。上映:2月26日(日)15:50- ※途中休憩5分あり《構造》構造映画とは、ショット構成や物質的な支持体であるメディア(フィルムやビデオテープ)など、映画を成立させるための構造それ自体を主題とした映画を指す言葉である。これらの構造への操作によって喚起させられる空間体験が、建築と密接に関わる作品を上映する。『11×14』『11×14』1977年、81分、デジタル、監督:ジェームス・ベニング「構造映画」の余波の中で製作された、ジェームス・ベニングによる初の長編映画。アメリカ郊外を捉えた65の静的なショットで構成されている。物語を超えて構図・色・テクスチャ・画面の内外の関係を映し出し、映画を見る側の自発的な空間への注視をうながす。上映:2月23日(木・祝)16:50-〈短編セレクションA〉マイケル・スノウ作品集(56分)マイケル・スノウによる2000年以降のビデオ作品群。空間に対して複数の時間が重なり並行していく『WVLNT』『SSHTOORRTY』、配置された物や人物への画像変形処理によって空間性が変化する『The Living Room』、映像的な操作によって空間が顕在化する3作品を上映する。上映:2月23日(木・祝)19:00-《図面》映画を分析・批評する目的で、映像の情報をもとに図面(主に平面図)を描き起こす方法が存在する。図面というフォーマットにより、映画に一人称ではない視点が与えられ、俯瞰的な議論の下地となる平面が生まれる。そうした映画の図面分析を通して、映画と建築の関係性を再考しうる作品を上映する。『底抜けもててもてて』Images Courtesy of Park Circus/Paramount『底抜けもててもてて』1961年、96分、デジタル監督・製作・脚本・出演:ジェリー・ルイスジャン=リュック・ゴダールにも影響を与えたスラップスティックの名手ジェリー・ルイスによるコメディ映画。4階建ての女子寮のセットを断面から捉えた現実の空間では不可能なカメラワークとともに繰り広げられる取り留めのない物語が、セットという建築物によって、ひとつの映画へと繋ぎとめられる。上映:2月25日(土)14:20-『雪夫人絵図』1950年、88分、35mm監督:溝口健二熱海の名邸・起雲閣で撮影された、旧華族の夫人、放蕩夫、夫人を慕う男が織りなすメロドラマ。後に『西鶴一代女』(1952年)で国際的評価を高めていく溝口健二の監督作。物語の流れに沿って効果的に建築の部分を映し出す手腕に着目し、再評価を試みる。美術監督・水谷浩が手掛けるセットにも注目。上映:2月25日(土)12:10-『クリーピー偽りの隣人』2016年、130分、デジタル監督:黒沢清建築物の配置がストーリー上の重要な要素として登場するサスペンススリラー。撮影時も現場の俯瞰図のなかに役者の動線を描き込みながら演出をつけていくという黒沢清。その監督作品のなかでも、空間構成と物語の構成が互いを利用しながら展開していく本作を、改めて図面とともに見直す。上映:2月25日(土)16:40-《建築と人物》ある特定の人物がその映画に関わっていることが大きな意味をもつ映画をとりあげる。ここで言う人物は、映像を撮った人物の場合もあれば、映像に映る人物の場合もある。その人物は建築的な言葉でいえば、施主である場合もあれば、利用者である場合も、もしくは設計者である場合もある。こうした人物と建築の関係をめぐって、上映プログラムを選定した。『Koolhaas Houselife』© BEKA & LEMOINE『Koolhaas Houselife』2017年、58分、デジタル監督:イラ・ベカ、ルイーズ・ルモワンヌOMAの設計によって1998年に竣工した「ボルドーの住宅」を、その掃除をする家政婦の所作を追いかけることで描き出した作品。世界で活躍する建築映画作家ベカ&ルモワンヌの処女作にして傑作。上映:2月24日(金)14:00-〈短編セレクションB〉近現代建築と運動(上映51分+トークショー)マン・レイが住宅建築を舞台に製作した映像や、ル・コルビュジェによるモダニズム建築のプロパガンダ的映像作品『今日の建築』、本邦初公開となるOMA設計の「ヴィラ・ダラヴァ」竣工直後の映像作品『Silent Witness』など、建築家の設計による建築物を撮影対象とした映像作品を中心に、「運動」という共通のテーマのもと上映を行う。上映:2月24日(金)17:50-『サイコロ城の秘密』1929年、26分、デジタル監督:マン・レイ『今日の建築』1930年、10分、デジタル製作・撮影:ピエール・シュナル『Silent Witness』★日本初上映★1992年、12分、デジタル撮影・編集:クラウディ・コルナース、編集:ハンス・ヴェールマン『Renee’s Sweetness』(映画『1,2,3 Rhapsody』より)1965年、3分、デジタル監督:1,2,3グループ(レネ・ダルダー、レム・コールハース、ヤン・デ・ボン、キース・メイヤーリング、フラン・ブロメット)《アーカイブ》映画の保存・継承は、映画フィルムのなかに遺されてきた様々な建築空間を、時間や場所を超えて体験することを可能にしてくれる。スクリーンを通して、映画によって建築を記録/伝達するこれまでの試行をその黎明期から見つめ直す。『出合いの街 集住体──パサディナ・ハイツ』 画像提供:NPO法人戦後映像芸術アーカイブ『チセ・アカラ ──われらいえをつくる』[日本語版]1974年、57分、デジタル監督:姫田忠義消えてしまったアイヌの伝統的な家づくりとその文化的背景を伝えるため、アイヌ文化研究者の萱野茂がアイヌの青年たちと2軒の民家をつくる様子をとらえた貴重なドキュメンタリー。宮本常一に師事し日本各地の消えゆく生活文化を記録し続けた姫田忠義が監督を務めた。日本語版にくわえて英語版とアイヌ語版が存在する。2月26日(日)12:00-〈短編セレクションC〉建築メディアとしての日本映画(計65分)建築が映画の主題として扱われた日本映画4作品を紹介。リサーチ(『農村住宅改善』)や設計・プレゼンテーション(『コミュニティ・ライフ』『出合いの街』)、広報(『ARCHITECTURES JAPONAISES』)といった建築をつくる過程を巡る様々な行為とその映像表現の多彩さに着目する。2月26日(日)14:00-『農村住宅改善』1941年、20分、デジタル監督:野田真吉『ARCHITECTURES JAPONAISES(日本の建築)』1937年、13分、デジタル撮影:三村明『コミュニティ・ライフ』1972年、13分、35mm監督:松本俊夫、『出合いの街 集住体──パサディナ・ハイツ』1974年、19分、デジタル製作・演出・脚本:松本俊夫「建築映画館2023」は2月23日(木・祝)~26日(日)アンスティチュ・フランセ東京にて上映。(text:cinemacafe.net)
2023年01月17日