コスプレイヤー・神崎りのあさんのビフォーアフターコスプレをしてパチンコ店に来店し、イベントを行う「来店コスプレイヤー」として活動する神崎りのあさん。その活動の一方で、YouTubeやTwitterで美容整形の体験談や失敗談などの情報を発信している。現在、整形に使った額は驚異の2600万円! 地方なら家が一軒建つほどの額を、一体なぜ神崎さんは整形に費やすようになったのか。さらに整形を失敗しないコツ、明らかに整形をやりすぎる人の気持ちなど、普通ではなかなか聞けない整形事情について話を聞いた。整形を始めてからハマるまで2600万円を整形に使ったと聞くと派手な人物を想像するが、取材で会った神崎さんは落ち着いた人だった。普段はコスプレで肌の露出も少なくないが、「仕事でやっている分、普段はロングスカートだったり露出はしないです」と笑う。話しぶりはしっかりしていて、刹那的に生きているのではないのが伝わる。神崎さんの整形人生のスタートは成人式のタイミングだった。学生時代はメガネをかけ、地味な方だったが、その頃から下唇の大きさが気になっていた。「昔の写真を見ると、手で下唇を隠している写真ばっかりで、下唇だけが“たらこ唇”で、大きいのがコンプレックスでした。なので成人式のタイミングで顔を変えたいと思い、手術しました」有名な整形クリニックで手術し、費用は13万円だった。その後は、鼻やあごにヒアルロン酸を入れるプチ整形を繰り返した後、鼻と太ももの脂肪吸引を行うなど徐々に整形へハマっていった。一番大きな手術は韓国での両あごを削るものだ。当時、神崎さんはグラビアのDVDを出し、イベントを行ったが、ネット掲示板に顔やあごに関する誹謗中傷を書き込まれて傷ついていた。さらにプライベートでも大きな不幸が襲う。「その頃にずっと長く付き合っていた方が交通事故で亡くなってしまい……。もう心身ともにボロボロで“もう死んでもいいや”という感じになっていて。当時は韓国で美容手術を受けた日本人の方が死亡する事故がニュースになっていた時期だったんですけど“死んでもいいからやろう”“自分で死ぬのは勇気がいるけれど、手術して死ぬのなら仕方がない”と思ってました」手術には韓国での滞在費などを含め、250万円かかった。手術が終わり、麻酔が切れて目覚めると、なぜか頼んでもいない歯科矯正が行われていた。手術後、帰国するも1か月は流動食しか食べられず、体重は5キロほど落ちた。通常なら3か月ほどで治まるはずの顔の腫れも、結局は1年ほど治らなかった。腫れも引き、生まれ変わった自分の顔を見ても神崎さんは満足することはなく、むしろ気になる部分が出てきたという。「両あごを削り、顔のバランスが変わったことで、今まで気にならなかった鼻が大きく見えるようになったんです。そこから鼻も小さくする手術もしました」以後は整形のペースが上がり、3か月に1回は大きな手術を行った。直近では豊胸のため脂肪を注入する手術を行い、カップ数も1つ上がり、少し垂れているのが気になった胸に一気に張りが出たという。「顔はまだそこまで納得していないんですけど、体は納得しています。胸が大きくなったことで、くびれも細くなったように見えて、今は鏡を見て“めっちゃいい体やな”と自分で言っています。今までは撮影でマイクロビキニを着たりはしなかったけれど、今は“着る、着る、見て”って感じで、際どいものをオーダーされても全然できます(笑)」神崎さんのように公にはしていなくても、整形をしているコスプレイヤーは少なくないという。「コスプレイヤーさんでも“あっ、これはいつぐらいに胸に入れたな”というのは私もわかります。隠しているけれど、裏で整形していることを明かしてくれる子もいます。私はもともと人見知りなのですが、仲が良くなかった子でも美容や整形について相談して、仲良くなれますね」整形をしている芸能人も多いが、中には明らかにやりすぎという人もいる。神崎さんは過剰な整形を行う芸能人の気持ちを代弁する。「病院の先生が、本人の希望した部分をそのまま手術したのだと思います。たいていの先生はナチュラルでなくなるのを避けるので“もう、やめておいた方がいい”と伝えていると思うんですけど、止められたところで結局みんなやってしまう。私も口角をあげたいと伝えたら“ピエロみたいになっちゃうよ”と止められたけれど、やりたい気持ちが勝って結局やっちゃいました(笑)」整形したことでポシティブになれた整形の利点として神崎さんが語るのは、外見だけでなく内面の変化だ。自分の容姿に自信がつくことで、心にも余裕が出てくるという。「ポジティブな言葉がよく出るようになりましたし、他の人と比べなくなりました。歩き方も座り方も“見て”という感じで、自信を持って行動できるようになりました。以前は“あっちの子はSNSで同じ写真をアップしてるのに1000いいねがついている”と悔しくなってましたが、今は心に余裕を持てるようになり、他人と比べることもなくなりました」整形をしてよかったと話す神崎さんだが、周囲からは「前の方がよかった」と言われることもあるのだそう。「一番嫌な言葉ですね。思っていても、言わないでほしい。もう戻せないし、絶対前の方がよかったことはないと思うんですよ。なんだか嫌味にしか聞こえなくって。逆に嬉しいのはやっぱり“可愛くなった”ですね」整形を公表したのは1年前。現在、整形や美容について語るYouTubeも運営している。そこでは整形のメリットだけでなく、整形の失敗についても明かしている。「私自身、整形の失敗はたくさんありました。鼻は何度か失敗されて、映画『アバター』のキャラみたいにされたり、脂肪吸引も失敗されてボコボコになっていて、いまだに痕が残っています。その手術をした病院は、その後に逮捕されていました(笑)」整形に対する考え方では、整形で失敗しないコツはあるのだろうか。 「ネットの情報もあてにはなると思うんですが、検索の最初に出てくるクリニックはあまり信用しないほうがいいのかなと思います。検索するにしても検索ワードをいっぱい入れて検索する方がいい。先生も手広くする人でなく、脂肪吸引なら脂肪吸引、顔の手術なら顔の手術と、何かの分野に特化している人がいいと思います。私も体はこの先生、顔はこの先生と分けています」YouTubeを始めてから、女性だけでなく、男性からの相談も届いている。整形がそれだけカジュアルになっているようだ。「個人的には気になるのであれば、高校生くらいから整形をしてもいいのかなと思います。ただ、二重の手術であれば、成長が止まってからやらないと幅とかが変わってしまうので、成長してからの方が良いと思います」一方、借金をしてまでの整形についてはNGだという。「私は整形にかけた2500万円はコスプレイヤーとして稼いだもので、ローンを組んでまで整形はしていませんし、借金をするくらいだったらやめておこうと思います。もし整形するなら100万なら100万と自分でお金をためてからやるべきです。ローンでやってしまうと、逆に歯止めがきかなくなり、どんどんとやってしまい、借金が膨れ上がると思います」最近では整形だけでなくアンチエイジングなどにもお金をかけている。今後はYouTubeで美容や整形についての情報を発信していき、将来は整形についての本を出版するのが目標だ。「今は歳の公表はしていないし、ウィキペディアに載っている年齢も間違っているんです(笑)。本を出すタイミングでバーン! と公表したいです。女優やモデルさんのように“この年齢でその美貌なの!?”と言われるような人になりたいですね」取材・文……徳重龍徳(とくしげ・たつのり)/ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku
2022年05月16日美容整形外科医であり、自身も現在までに15回の施術をしてきたという富田さくらさん(@sbc_sakuratomita)。自身の整形体験談をはじめ、さまざまな美容整形に関する情報をInstagramで日々配信し続けている。整形をしたことで、やりたいことに挑戦できるようになったという富田さんに、見た目を変えたいと思ったきっかけや医師として伝えたいことなどについて話を聞いた。■偏差値40から医大合格、コンプレックスにも“行動あるのみ”「自信につながった」――そもそも整形を強く意識するようになったきっかけは何だったのですか?【富田さくら】中学生くらいの頃から自分の顔を鏡でよく見るようになって生まれつき重い一重まぶたがコンプレックスに感じ始めたのですが、そのときはまだ「整形したいなぁ」とぼんやりと思う程度でした。強く意識するようになったきっかけは、大学受験に合格したこと。それが自信につながったからなんです。――意外な理由ですね。【富田さくら】理系科目、数学や生物、化学とかがすごく苦手で、最初は偏差値も40とかで、それでもどうしても医者になりたかったので諦めずにずっと勉強をしていました。塾の先生にも「これじゃ無理だよ」と言われていて、最後の模試でもE判定を出してしまって、それでも泣きながら勉強をしてなんとか合格できたんです。――それはすごい!【富田さくら】「努力をすれば無理と言われていることでもできる場合がある」と実感した瞬間でした。そのときに「自分の見た目をコンプレックスに感じていたけど、何か努力したかな」とふと思って。何も行動をしていないことに気づいて、整形することを決意しました。――最初の整形をしたときのご両親の反応は?【富田さくら】親には整形を反対されていました。でも、でも二重手術をしたことで、私が明るくなっていくのを見てうれしそうにしてくれていました。父親は恥ずかしがり屋なので「どこが変わったのかわからない」と言っていましたが、それはそれで愛だなって感じました。私がどういう見た目でも娘として受け入れてくれているんだなって。――友人はどんな反応でしたか?【富田さくら】友達には言わないでやりましたし、そのとき付き合っていた彼氏にも秘密でやりました(笑)。でも、整形したことに後ろ指をさすような人は周りには意外といなくて、「すごく良くなった」とか「そっちのほうがかわいい」とか、ポジティブな反応のほうが多かったです。それは自分でもちょっと予想外でしたね。■本命になれなかった整形前の恋愛「私ももっと大事にされてもいいんじゃないか」と思えるように――整形をして良かったと感じるのはどんなときですか?【富田さくら】一番は美容外科医になれたことかなって思います。美容の世界は綺麗な人が多いというイメージがあって、昔の顔のままだったら、「自分なんかじゃ美容外科医にはなれない」って思っていたので。自分の顔にある程度の自信が持てるようになったことで、自分のやりたいことをやってみようと素直に行動できるようになりましたね。――逆に、整形をしてつらかったことは?【富田さくら】全身麻酔を伴う結構大きい手術をして、痛みで夜中に何度も目覚めてひとりで泣いたことがありました。誰にも言わずに整形をしていたのでつらさを誰にも吐き出せず、その後のダウンタイムも腫れている顔を隠さなきゃいけないストレスもあったので、その孤独感はしんどかったです。――整形をしたことで、ご自身の恋愛観や人生観にどのような変化がありましたか?【富田さくら】好きな人が自分のことを気に入ってくれるわけがないと思っていましたし、2番手でもいいって男性にお願いしたこともあったんですけど、整形をして自信がついてからは、「私ももっと大事にされてもいいんじゃないか」と思えるようになりました。それが一番変わったところですね。自分のことを大事にしてくれる人とお付き合いをしたいと感じ、対等に接してくれる人と付き合えるようになりました。――では、人生観は?【富田さくら】自分に自信がついたことで、積極的に色んなことに挑戦できるようになりました。やりたいけど私には無理だろうなと諦めていたことがたくさんあったんですけど、それを「私でもやってもいいかもしれない」と思えるようになって、そこからチャンスもいっぱい広がっていきました。■自分の考えが確立していない未成年の手術に警鐘「ちゃんと考えた上で、本当に必要なときにやるべき」――そもども整形体験がある美容整形外科医というのは、かなり異色な印象ですが、美容整形外科医を志したきっかけは何だったのでしょうか。【富田さくら】大学生の時に初めて二重整形を受けたことが一番のきっかけでした。長年のコンプレックスが15分ほどの施術であっさりと解決してしまい、こんなに素晴らしい方法があるんだ!と感動したんです。それからは、美容外科医になって、自分と同じように見た目で悩んでいる人の力になりたいと思うようになりました。――そこからなぜ美容整形外科医を目指すようになったのですか?【富田さくら】最初は美容外科医になりたいとは、特には思っていませんでした。大学に入学して、自分で整形の経験をして、美容外科医を身近に感じるようになっていきました。――医者の立場として、整形を希望する患者さんには、どのような想いで来られる方が多いですか?【富田さくら】最近はもうすごく時代が変わってきていて、まつエクとか美容院とかに行くようなメイク感覚で来ている方も多くなってきています。長年のコンプレックスで悩んでいてみたいな人より、もっとカジュアルな人が多い気がします。カジュアルすぎて、医者の立場からすると「大丈夫?」って思ってしまうときもたまにあります。――印象的だった患者さんとのエピソードがあったら教えてください。【富田さくら】お母さんとお姉ちゃんと一緒に来た女の子がいて、私がその子に二重整形の説明やシミュレーションをしていたら、「それ、すごくいい」って言ってお姉ちゃんもやることになって…。さらに、「ちなみに、私もできますか?」ってお母さんも言いだして、結局3人とも二重整形をしたっていうことがありました。――美容整形外科医としてやりがいを感じられる瞬間は?【富田さくら】整形の手術をしたら、1週間後とか1ヵ月後とかに経過を見ていくのですが、その経過観察中に患者さんの表情がどんどん明るくなって、服装も変わっていくのを見ると、「この手術をきっかけに人生が変わっていっているのかも」と思えるので、そういうときにはすごくやりがいを感じます。――最近、親が小学校低学年の娘に整形手術を受けさせたことが話題になりました。こうした未成年の整形についてはどのように考えますか?【富田さくら】本人の気持ちが一番大事だと思いますが、未成年であまりにも若すぎると、まだ自分の考えが確立していない面もあるので、それは心配です。あと、手術なのでそれなりに体の組織に負担はかかります。例えば二重手術だったら、まぶたの瞼板(けんばん)という軟骨が、糸で止めることによって変形してしまいます。なので、カジュアルな感覚になりすぎずに、一回一回しっかりと考えてほしい。私は容姿に関しては、一般的に美しいかどうかよりも、本人の気に入るものであるかどうかが1番大切だと思っています。本当にこの先生でいいのか、本当にこの形でいいのか、ちゃんと考えたうえで本当に必要なときにやるべきだなと思います。――医師の立場から、外見や整形で悩んでいる人に対して、伝えたいことは何でしょうか?【富田さくら】外見に関しては、自分が納得できていることが一番大事だと思います。例えば、昔の私と同じように、見た目のことで自信が失われてやりたいことに挑戦できないという方がいたら、美容整形はコンプレックスを解決する方法の一つではあります。個人としては、自分が体験することで、お客様の気持ちをもっとわかるようになりたいと感じているので、全力で施術に取り組んでいきたいです。「私もやったことありますよ」と言うと、皆さんすごく安心してくださるので、そういう施術を増やしていきたいなと思っています。
2022年05月11日メイクをする感覚で美容整形を希望する人も多い昨今。現在、海外でノマド生活を送りながら美容整形の情報をYouTubeで発信している美容整形ちゃんは「友人が整形で可愛くなった」のをきっかけに整形への興味を募らせていった。17歳で受けたヒアルロン酸注入をきっかけに、これまで受けてきた整形の手術費用は総額1000万円以上。そんな彼女に話を聞くと「整形は自己責任。後悔しないために、自分に対して厳しくあるべき」と経験談を語る。整形で“変わっていく自分”に向き合うためには、どのような思考が必要なのか。■目の前の異性にまるでいないかのように扱われる絶望整形後「対等に扱ってもらえるようになった」整形前は、繁華街を歩いているとスカウトマンにすれ違いざまに「ブス」と言われたりと屈辱的な体験をしたという美容整形ちゃん。友人が整形に成功し、ポジティブになっていく姿を見て、「シンプルに羨ましい」と思ったという。「ヒアルロン酸はメスを入れるわけでもないし」とまずは鼻にヒアルロン酸注入をした。「値段も2万円ほどだったので、両親に相談はしませんでした。気づいてもいなかったんじゃないかなと思います。友人にも相談はしませんでしたね。整形後にふんわり『あ、いいじゃん』とポジティブな反応をもらったくらい」「注入系は繰り返し続けないといけないので、メスを入れてしまった方が安上がり」と考え、施術して以降は自分の理想を追求、納得したいために整形を繰り返した。整形は外見だけでなく、内面にも変化を与えた。「もともと内気な性格だったので、繁華街で男性に「ブス」と言われることで、他の場所や知り合いにも、そう言われているのかもしれないと思ってしまっていたこともありました。また、異性がいる飲み会でどれだけ頑張っても、まるでそこに存在していない人みたいに目を向けてもらえなかったことも。けれど、整形をしてからはそういうことがなくなりました。一人の人として、対等に扱ってもらえるようになった。人目を気にしないで済むということは、自由に生きられるということだと思います。開放されたような気持ちです」■「世の中の整形に対するイメージを変えたい」顔出しでのSNS発信を決意「整形に対する世の中のイメージを変えたかった」という美容整形ちゃん。「整形は後ろめたい事ではなく、ポジティブに生活できることをたくさんの人に知ってもらいたい」と2019年からYouTubeチャンネルを開設し、「今までに整形した施術を大公開」や「気絶するぐらい痛かった整形4選」「整形する前に絶対やるべきこと」など、自身の体験を通して美容整形に関する情報や施術レポートを配信している。「時代は常に変わっていくので、海外生活で見つけたことや気になったことを、時代の変化に合わせて発信していきたい。いつかクリニックを作りたいと思ったりもするけれど、確実にできるかはわからないから、まだ無責任なことは言いたくないんですよね。とにかく、まずは私がしていかないといけないのは整形に関するイメージアップ。正しい発信をしていきたいです」YouTubeチャンネルでは、自身の整形失敗談も語っているのは、「同じ失敗をしてしまわないように、私のYouTubeを何回も見てほしい」という想いがあるからだという。「仕上がりが思ったようなものにならなくても、自分で把握できていないのが悪いので、自己責任だと思っています。そういうことにならないように、たくさん調べたり、自分で勉強したりしないといけないと思うんです。何かを選択する時は、いつでもそうあるべきだと思います。整形は魔法ではないので、なりたい顔となれる顔が違うこともあります。だからこそ、下調べすることはとても大事です。自分が一生懸命勉強して、考えてやったことなら、たとえ失敗したとしても後悔しないはず。私が自分に厳しいのは、自分が後悔をしないためです」
2022年05月02日SNSの普及により、自身の美容整形を公表する人が増え、美容整形への理解が広がってきている一方で、自治体がミスコンを廃止したことがニュースへ取り上げられるなど、ルッキズムに疑問視する意見や理解が広がりを見せる昨今。eltha by ORICON NEWSでは、美容整形について意識調査した。今回は、「ルッキズムについての見解」や「美容整形に抵抗感を覚える関係性」についての調査結果を見ていく。■整形への理解は年代別で枝分かれ20~30代は肯定派が過半数 50~60代は否定派が過半数eltha by ORICON NEWSでは美容整形の体験者への取材連載を行っており、記事を配信する度に議論の場となっている。「本人が幸せならいいと思う」「整形で心が楽になるなら仕方がないのかな」といった肯定的な意見がある一方で、「現実問題、見た目が良いと得することが多い」や「コンプレックスを消して行くのは良いと思う。結局、男も女も見た目重要だ」などのルッキズム的な意見も見られる。今回の意識調査でも「あなたは美容整形をすることについてどう思いますか?」と聞くと、全体の49.1%が肯定派(肯定的+どちらかというと肯定的)であった。年代別で見ると、20代は68.5%、30代は58.5%と過半数が肯定的だった。対して、50代は53.5%、60代は60.0%と否定派が過半数となり、若年層ほど肯定的で年配者ほど否定的な考えであることがわかった。20代、30代肯定派の理由としては、「本人が希望するなら他者がとやかく言うことではないと思うので」(20代女性/神奈川県)、「コンプレックスは美容医療でしか治せない場合もあるから」(20代女性/神奈川県)、「なりたい自分になることは良いこと」(30代女性/東京都)、「人工的にでもきれいになろうという考えは尊重できる」(30代男性/熊本県)などの意見があがっていた。対して、50~60代の否定派の意見には、「脱毛やホクロの切除などは良いとは思いますが、親からもらった顔をいじるのは否定的」(60代男性/宮城県)、「その後のこと(メンテナンスなど)を考えると、一時の感情でやっていいのかどうか…」(50代女性/兵庫県)、「基本的に若い人たちには化粧もしてほしくないくらい、自分の本来の姿を変えることには反対である」(60代男性/埼玉県)など、本来の自分の顔にメスを入れることに対して否定的な声が見られた。■抵抗感を覚える関係性は「子ども」「親」 「身近な人だとすんなり受け入れきれないように感じる」との声も…続いて、「美容整形に抵抗感を覚える関係性の有無」について聞くと、56.4%が「抵抗感を覚える関係性あり」という結果になった。年代別に見ると、「抵抗感を覚える関係性あり」の割合は、20代が52.0%、30代が54.0%、40代が60.5%、50代が58.5%、60代が57.0%だった。では、具体的にはどのような関係性に対して抵抗感を覚えるのか。「あなたに『整形したい』と伝えてきた場合、抵抗感を覚える関係性は?」と聞いたところ、全体の回答では、1位が「子ども」36.1%、2位が「親」33.6%、3位が「いずれも抵抗感を覚えない」32.9%という結果となった。「子ども」と答えた人の理由としては、「他人はどう変わろうが興味ないけれど、身近な存在が変わってしまうことは知らない人になるようで寂しいと思う」(40代女性/東京都)、「身内の人間に整形したいと言われたら否定的になるので。特に日常生活に支障もないと思うので。お金の無駄」(40代男性/千葉県)、「整形を否定的には思っていないとはいえ、身近な人だとすんなり受け入れきれないように感じる」(50代女性/新潟県)、「整形をしたいと言い出すということは、何か別の要因があるのではないかと勘ぐってしまう」(20代男性/東京都)などの意見が見られた。関係性がより身近になるのに比例して、美容整形を行うことに対する抵抗感も強くなっていく傾向にあるといえるだろう。■30代、40代「親」の整形に抵抗感“親の整形”を“自分自身の否定”につなげて考えてしまう意見も年代別で見ると、20代の1位は「抵抗感を覚えない」、30代・40代は「親」、50代は同率で「親」と「子ども」、60代は「子ども」に対して抵抗感を覚えるという回答がそれぞれ最も多かった。概ねどの年代も近親者への整形に抵抗感を覚える様子が見て取れる。なかでも興味深いのは、50代・60代は「子ども」が1位なのに対して、30代・40代は1位が「親」という結果だ。美容整形に対する価値観は時代とともに変化してきているものの、「整形を隠す時代」で育った世代の価値観はそう簡単には揺るがないことの現れだろうか。また、そういった価値観のなかで育ててきた親自身が整形をすることに、その子どもたち世代は抵抗感を覚えてしまうのかもしれない。理由の中には、「そのままの姿で知り合って親しい関係性を築いてきたのに、相談もなく変えられると自分も否定された気持ちになる」(40代女性/静岡県)、「親の年齢でなぜ美容整形が必要なのかわからないのと、親に似ているので自分を否定された気持ちになるから」(40代女性/茨城県)といった“親の整形”を“自分自身の否定”につなげて考えてしまう意見や、「身近な人については抵抗は有ります。どのように接していいかわからない」(50代男性/東京都)、「もともとの感じを知っているから違和感の方が強いと思うから」(40代男性/埼玉県)、「長年見ている顔が変わるのに抵抗感を覚える」(40代男性/神奈川県)など、近親者の見た目の変化への違和感を理由にあげる声も見られた。美容整形についての是非に関しては、世代間で考え方に相違があることがわかった。確かに美容整形はコンプレックス克服の手段の一つではあるかもしれない。そして、若年層になるに従い、美容整形への感覚がよりカジュアルなものにもなってきている。しかし、美容整形へのハードルが下がるのに比例して、未成年者を対象にした二重整形の広告が出回り、過剰にコンプレックスを煽ることにつながっているのも事実。ルッキズムを見直す考えは社会的には広がりつつあるものの、ルックスのコンプレックスへの苦悩や葛藤は個々の問題として深刻になってきているように見える。カメラアプリで綺麗に加工されキラキラしたSNSの世界は、より悩みを深める一面も担っている。これまで整形美女の連載記事で取り上げてきた女性たちは「整形でコンプレックスを乗り越えたことによって、本当にやりたことができるようになった」と発言している人も多い。美容整形は決してネガティブなことではないが、世間の価値基準に惑わされたり、そこに依存したりはせず、整形はあくまでも“コンプレックスを乗り越えるための手段”と考えを改める必要はあるのではないだろうか。【調査概要】調査対象: OMR会員 男女20~60代サンプル数: 回答者全体 1000名(各年代200サンプル)調査期間: 2022年3月2日(水)~7日(月)調査手法: インターネット調査調査機関: オリコン・モニターリサーチ()
2022年04月25日“整形男子”として話題のアレンが14日に自身のアメブロを更新。タレントのryuchell(りゅうちぇる)から突然連絡を受けた日のエピソードをつづった。この日、アレンは「ゥットリと眠りコケてぉりましたトコロ」「携帯電話がリンリンと鳴り響き、飛び起きた」と述べ、電話の相手について「りゅうちぇる大先生…」とryuchellから電話があったことを報告した。続けて「新宿御苑を練り歩く」「急いで来て」と言われたことを明かし「すぐさま急いで、新宿御苑に向かった」と説明。自身について「新宿御苑の中に入るのが、人生で初めて」と述べ「思ってたよりとにかく凄い!!感動」と新宿御苑内の様子を写真で公開。「もっと早めに気付いておけば、良かった」とつづった。また「ふたりでトコトコ自然を感じながら、語りまくり」と明かし「お腹が減ってきたので、御苑近くにございます」「以前一度行って美味しかった、カフェへお食事に」とryuchellと食事をしたことを報告。「りゅうちぇるも、ラザニアを頼みました」と述べ、堪能した食事やスイーツの写真を公開した。さらに「そう言えばこの人……ぉ首に何を巻かれてるンだろ」とryuchellの首元が気になったことを明かし「よくよく見てみますと……。ロングタイプのスマホの充電器を、ネックレスかのごとく、首に巻き付けておりました」と首に充電器のコードを巻きつけたryuchellの姿を公開。最後に「突然のお誘ぃとカフェ、ありがと」「また遊びましょ」とつづり、ブログを締めくくった。
2022年04月15日メイクで顔立ちの雰囲気は自由自在に変わります。気になるパーツを目立ちにくくしたり、大きく見せたり目立たせたりと、メイクの可能性は無限大!別人級の変化を楽しめる整形級メイクを試してみたいという方も少なくありません。30代からのオトナ世代は、盛りすぎない《ナチュラルさ》をベースに、ポイントメイクを忍ばせて変化を楽しんでみませんか。ナチュラルなのにこんなに盛れる!30代の整形級メイク【ヒアルロン酸・切開ライン・人中短縮】出典:byBirth今回は、いつものメイクにプラスするだけで、顔の印象もぐっと変わる整形級メイクテクニックを3つピックアップ!新年度のイメチェンや、お悩みカバーにも◎。おすすめのコスメは、プチプラからデパコスまで幅広くチョイス!ヒアルロン酸注入風パールハイライトパール感の強いハイライトで、ふっくらとした丸みを演出ふっくらとした丸みを足せるヒアルロン酸注入は、美容クリニックでも人気のメニュー。ですが、ツヤを足してふっくら丸みを帯びたパーツに見せるパール入りハイライトでも整形級メイクは可能。ラメや色味が強いハイライトより、発光感やツヤ感がより印象的なパールがきいたハイライトがおすすめです。角度によって丸みのあるツヤを演出することで、曲線感が高まります。ふっくら見せたい、丸く見せたいポイントにふんわりのせていきましょう。DIORディオール バックステージ フェイス グロウ パレット全4色5,390円(税込)出典:byBirthハイライトにもチークにもなる多機能フェイスパウダー。「フェイス グロウ パレット」の名の通り、パールが強めで、グロウでヘルシーな肌を演出。チークにもハイライトにも使える4色が1つのパレットに。血色感をアップさせるカラーは、チークの上から重ねることでより血色感を引き立てたり、ツヤのある立体的な頬にみせることができます。色がついているので肌なじみもよく、粉も固めでブラシや指でのせても、つきはやや薄めなのでナチュラル仕上げ。高さや丸み、華やかさが欲しいポイントにササっとのせるだけで、メイク上手に仕上がるパレットでおすすめです。おでこ・頬・下まぶた(涙袋)にササっとのせる出典:byBirthアイメイクの仕上げ、ふっくらみせたい下まぶたにパールハイライトをアイシャドウブラシでオン!黒目の下からワイパー塗りで下まぶたに存在感を与えます。シャンパンカラーやピンクなど、より肌なじみしやすいカラーのハイライトだとナチュラルに仕上ります。またハリ不足などでこけやすい頬などにも、チークの上からツヤのヴェールをかけるようにパールハイライトを重ねても◎。ブラシでくるくると磨くように軽くのせるだけでも、イキイキ&ふっくらした丸みのある頬に。おでこが平らなのがいや!という方は、おでこにアーチ(半円)を描くようにハイライトをのせてください。つやがプラスされることで、丸みのある印象に。一直線ではなく、アーチ(半円)型というのがポイントです。切開アイラインにじみにくいアイライナーで目頭ライン出典:byBirth離れ目が気になる、もっと目の印象を強くしたいときは切開アイライン!幼い顔立ちも、切開アイラインで目元をきゅっと中央よりにみせることで、大人っぽく見せる効果も期待できます。目頭を細いアイラインで引きます。目頭の切り込みラインを自分で描くと、よりキリっと大きな目の印象になります目頭の切り込み線をなぞるように引くこと。さらに、目頭の切り込みを0.1mm程度描いてみてください。ディーアップシルキーリキッドアイライナー1,430円(税込) この投稿をInstagramで見る D-UP(ディーアップ) 公式 マスカラ&アイライナー(@dupeyebeauty)がシェアした投稿 コシのある筆で、描きやすさが評判の「ディーアップ シルキーリキッドアイライナー」。定番のブラックやブラウンだけでなく、カラーのアイライナーも続々登場し話題に。描いた瞬間肌にぴたりと密着し、擦れや水・涙・皮脂にも強い!目頭はアイライナーを引きにくいパーツではありますが、このアイライナーは筆が細くコシがあって涙にも強いので使いやすい!人中短縮メイク人中(鼻先から上唇)を短くすることで、キュッとした小顔にみせることができます。メイクでは、シェーディングやハイライト、リップメイクが人中短縮メイクのカギ。(1)鼻の下をシェーディング出典:byBirth鼻の下に、シェーディングパウダーを入れることで、人中の長さをカモフラージュ。小鼻から鼻先にかけての鼻先の影を大きくするような感じでシェーディングをほんのり入れていきます。キャンメイクシェーディングパウダー全4色各748円(税込) この投稿をInstagramで見る CANMAKE TOKYO|キャンメイク(@canmaketokyo)がシェアした投稿 マットタイプで色のつきは薄めなので、自然な影をつけることができる優秀シェーディングパウダー。ブラウンもありますが、ナチュラルな影をつけるならグレーの色味がおすすめ。(2)リップライナーでオーバーリップ出典:byBirth上唇のフチをリップライナーでとってオーバーリップに。特に上唇の山部分が大切。1mm以上オーバーリップにしてしまうと不自然になってしまうので、あくまでもフチをなぞりつつ、若干オーバー気味にするくらいでOK!インテグレートリップフォルミングライナーPK750880円(税込・編集部調べ)出典:byBirth繰り出し式のリップライナーで、芯が硬すぎず色がのりやすいので、初心者さんにも使いやすいアイテム。ナチュラルな血色ピンクで、肌や唇の色、リップカラーも選ばずおすすめ。(3)上唇にハイライト出典:byBirth上唇の山にふんわりハイライトをのせると、唇に立体感がでて顔全体にメリハリが。あるとないとでは、顔の印象も変わるのでぜひトライ!ボビイ ブラウンハイライティング パウダーピンクグロウ6,710円(税込)出典:byBirthのせたところにキラリと存在感が光るハイライトパウダー。パール感、濡れたようなきらめきが絶品。人中短縮に必要なコスメ3つが1本に凝縮!カバーファクトリー人中短縮スティック全2色1,760円(税込)出典:byBirthシェーディング、唇ハイライト、リップライナーの3つが1本になったハイブリッドコスメ。ペンシル型で、ポーチの中もスッキリ!メイク直しにも便利なアイテム。人中短縮メイクをするのに、メイクアイテムが1度に揃います。意外と簡単!整形級メイクにトライメイクテクニックや、コスメの選定などハードルが高そうに思える整形級メイクも意外と簡単!数ミリの線や、ササっとのせるカラーパウダーで顔の印象が変わってきます。『メイクって楽しい!自分の顔に飽きない!』と感じるメイクテクをぜひ試してみてください。
2022年04月14日2019年~2021年にかけてウーマンエキサイトで連載され、多くの読者が感動に包まれた 「親に整形させられた私が、母になる」 は、著者であるグラハム子さんが自身の体験をもとに描いた作品。この連載を新たに再構成し、書籍化した「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」が発売になりました。中学校を卒業した春休みに、主人公エリカが整形する衝撃的なシーンから物語は始まります。そこからつづられる過干渉な母親と、母に翻弄される娘のエピソードは痛々しいながらも、現在子育てをしている母親たちから熱い支持を集める作品となりました。そんな書籍版の魅力を、今回はご紹介したいと思います。■母の言うことだけを聞いていれば幸せになれるの?エリカは、母とふたり暮らし。初めて母から自分の容姿を指摘されたのは、小学校低学年のことでした。「一重でかわいそうに…。中学卒業したら整形させてあげるからね」。いつだって母は、自分の理想通りに育てようとするのでした。エリカは、母が自分の意思を否定することに悲しさを感じてはいましたが、「母が私のために考えてくれたことなのに、それを嫌がる自分はわがままだ」と思うようになり、いつしか希望も言えなくなるのでした。■私、母と離れたい…しかし、エリカは成長するにつれ、母がほかの家庭の親と「違う」ことに気付いていきます。たとえば高校3年生のとき。ある日、友だちが「美容師になりたいから大学には進学しない」と言い出します。せっかく進学校に入ったのに…と、友だちの選択が理解できないエリカ。さらに、それを聞いた先生から「子どもが自分と向き合って一生懸命考えたのなら その子の人生だもの」と言われ、愕然とするのでした。「その子の人生」って…? エリカが「お母さんと離れなきゃ」と初めて思った瞬間でした。その後、エリカは大学に進学。母と離れるため自宅から通えない大学を選び、下宿することに。しかし、母の「陰ではみんな(太っているエリカを)見下してる」という言葉を信じ、過度なダイエットにのめり込んで摂食障害になってしまいます。過食嘔吐を繰り返し苦しむエリカ。なぜ、自分はこんなに生きづらいのだろう? 母の「エリカのため」という言葉を信じて自分を押し殺して生きてきたけれど、本当にそれは私のためだったの? そして、エリカは気付きます。私は整形代なんて出してもらうより、母に「どんなあなたでも好き」と言ってほしかったんだ、と。■大人になっても自分を変えられる!社会人になり、結婚まで考えられる恋人ができたエリカ。ある日、彼から「白黒ハッキリつけたいタイプなんだね」と価値観の違いを指摘されます。そこで「ひょっとして私の価値観って人とズレてるのかも?」と思ったエリカは、白黒思考について検索。そして、この思考のクセが自分の生きづらさの原因になっていることに気付き…。苦しい想いに何度も押しつぶされそうになっていたエリカが、自分の力で「こうありたい自分になっていくんだ」と自然に思い至る描写は、清々しい感動を運んでくれます。そんなエリカの姿に「大人になっても自分を変えられるんだよ」というグラハム子さんからのメッセージがひしひしと伝わり、読んでいる側にも不思議と力が湧いてくるようなシーンとなっているのです。■自分の親子関係に気付きをくれる子どもにとって母親は誰よりも影響を受ける大好きな人物。だからこそ「しっかり育てなきゃ」とプレッシャーを抱え、正解のない育児だとわかっていながら「これでいいのか」と日々自問自答してしまう母親も多いはずです。エリカの母がしていたことは結果的に彼女をひどく追い詰めてしまいました。しかし、当の母は自分のしていることが最善のことだと信じて疑わなかった。つまり、親子関係にはそんな価値観の違いが生む危うさがあるのです。自分が我が子に良かれと思ってしていることは、子どもにとっても良いと思えるものなのか。この物語が決して他人事だと思えず、そんなふうに自分と子どもの関係、自分と親の関係を思い起こさせるものだからこそ、エリカと同じような経験をした人だけにとどまらず、多くの人に愛される作品なのだと思います。■グラハム子さんにインタビューウーマンエキサイトでの連載、そして再構成された書籍を描き上げたグラハム子さんにインタビューしました。――前半はエリカの心情が痛いほど伝わってきて、苦しくなりました。グラハム子さんご自身もエピソードを描く際、苦しい思いをされたのではないでしょうか?そうですね。過去の自分を思い出しながらの執筆だったので、今まで蓋をしていた感情と向き合う作業は苦しいこともありました。ただ後半になってくるにつれ、過去と向き合う→納得がいくまで思考する→昇華するような感じで、漫画の進展とともに、私自身もどんどんレベルアップしていく感じがしました。――母親になってから、当時のお母様の気持ちを理解できた部分はありましたか?それが、逆なんです。母親になってから、母の気持ちに疑問を抱くようになりました。私にも子どもが産まれ、無条件で愛していい存在ができました。そのとき初めて「あれ? 無条件に愛するってどういうことだ? 私の知らない感覚だ…」と悩みはじめ、母の価値観に疑問を持てたんです。それまでは母の価値観は概ね正しく理解できると思っていました。なので今は母の価値観も、自分の価値観も両方頭では理解できている状態です。実践しているのが自分の価値観です。――母親と距離を作り、20代で自分を変えていくのはすごく勇気のいることだったと思います。その過程で支えとなったものはありますか?社会人になって、社会的・経済的に自立できたことが大きいです。「私はもう母を必要としなくても生きていける。母に従わず生きて良い」と思えることは、心の支えになりました。あとはやっぱり友人や恋人など周りの人たちの存在ですね。たとえば私が仕事で固い職を辞めフリーターになったとき、いろいろ言ってきたのは母だけでした。友だちや恋人は「仕事がなんであれハム子に変わりはない」という感じで変わりなく接してくれて、それにすごく支えられました。――ウーマンエキサイトでの連載終了と同時に今回の書籍がスタートされたかと思います。ウーマンエキサイトでの連載時からの心境の変化や書籍執筆で意識されたことはありますか?ウーマンエキサイトさんでの連載時は、0から生み出す作業だったので、毎日苦しみながら描いていた気がします(いい意味で、です!笑)。その分、感じた感情の原石そのままというか、荒削りですがありのままの心情を書けたと思います。「自分自身の心を発掘・実験・考察」という感じ。逆に書籍は連載をさらに良くするための再構成だったので、読み物としての読みやすさや構成力はグッと上がった気がします。一度感じたことを再認識し、人にわかりやすく伝えるという作業は「まとめ・昇華」という感じでした。どちらも描いている間はすごく充実していました。――最後に母子関係に悩むママたちにメッセージをお願いします。今まさに悩んでいる人もいると思います。でも「悩みはじめた」ということは着実にゴールに向かっている証です。だって、スタートしていなければ悩むことすらできません。だから大丈夫です。ゴールはひとそれぞれ違います。人や世間の意見に翻弄されず、自分なりのゴールを見つけられれば良いんです。って、なんだか偉そうにすみません!笑 とにかく、大人になってからでも人は変われるよ、大丈夫だよ、と伝えたいです。 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。 【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月11日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ高校卒業と同時に、二重の線が薄くなってきたからと再び母に整形をすすめられたエリカ。それは勝ち組になるためだと、感謝してほしいと、母は言います。 泣いているエリカの整形を強行した母…。エリカが母から離れ、自分の意志で生きていける日は来るのでしょうか…。続きは書籍で! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月07日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。■前回のあらすじ母から離れるため、県外にキャンパスのある学部へ進学を希望したエリカ。母は「近所の人からは大学名しか聞かれない」と意外にもあっさりと許可してくれました。しかし数日後、住む場所を勝手に決めてきたのです。「整形までさせてくれる親はいない」「感謝して」と言う母ですが…エリカの中にたまっていくモヤモヤは、もう抑えられないほど膨らんでいました。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月06日“ホリエモン”こと堀江貴文、ローランド近年、男性の美容意識が変わってきている。1990年代までには確実にあった「美容は女性だけがするもの」という風潮から打って変わり、美容整形を行う男性が増えているのだ。なぜだろう?男性専用の総合美容医療「ゴリラクリニック」総院長の稲見文彦先生に伺った。「実は、以前から外見を気にする男性はいたんですね。ただ、女性患者が圧倒的に多い美容クリニックへ男性が行くのはかなり勇気がいりましたし、医療従事者の側にも『下半身系の悩みなのかな?』『包茎手術を希望されているのかな?』と男性患者を色眼鏡で見てしまう状況がありました。つまり、男性が意識を持っていたとしても受け皿がなかったんです。そこに当院のようなメンズ専門のクリニックが2014年に生まれ、さらにジェンダーフリーの考えを持つ人たちが増えました。旧来の“男らしさ”のような固定観念にとらわれず、美容に前向きな人が増えたのだと思います」(稲見先生)ちなみに、ゴリラクリニックの提携院でもある美容外科「東京イセアクリニック」内での“ニーズが高い美容整形トップ3”は、男女ともに1位が「目元」で2位が「鼻」、3位が「輪郭(フェイスライン)」だそう。男女の違いを挙げるとすれば、女性は「きれいになりたい」という意識が強いが、男性は利便性も重視している点だ。「実業家の堀江貴文さんは、収監されていた際にアンダーヘアの脱毛を考えたと伺いました。『いくら掃除しても床に落ちている陰毛がなくならない』という思いが、その理由だそうです。それって他人からの見た目うんぬんではなく、『掃除する手間を省きたい』という利便性を重視したからこそですよね。見た目で考えれば、『成人に陰毛がないって恥ずかしくない?』となりそうですが、そこを『だって、ないほうが蒸れないし、毛も落ちないじゃない』と考える男性は最近多いんです」(稲見先生)海外赴任を機に脱毛するビジネスマン下着をつけたときの美しさを想定してアンダーヘア(VIO)脱毛をする女性との性差は、このへんにあるようだ。利便性といえば、ビジネスパーソンが仕事のために施術を受けるケースも増えている。「海外赴任をする直前に、『海外には温水洗浄便座がないから肛門まわりを脱毛したい』と来院するビジネスマンの方もいらっしゃいます。普段はその部分が見られるわけでもないし、やはり利便性を重視されていますよね。あと、コロナ禍にオンラインでミーティングする機会が増え、そこでまじまじと自分の顔を見たことで『俺の顔はこんなにたるんでいたんだ』と認識した40~50代のミドル世代の方が“オンライン映え”を気にし、来院されるケースも増えています」(稲見先生)美容クリニックを利用するのは決して20代の若者とは限らないのだ。例えば、ある35歳の男性は朝にヒゲを剃っても夕方には青ヒゲが伸びてしまう体質に悩み、ヒゲの濃さを長年のコンプレックスにしていたという。そしてある日、娘さんが描いた“家族の似顔絵”を見ると、自分の口まわりに青ヒゲが描かれていたことに衝撃を受け、落胆。クリニックでのヒゲ脱毛を決意したそうだ。「誤解のないように言っておくと、別にヒゲはあってもいいんです。ただ、伸びるのが早い方もいますし、濃い方はそもそも剃るのが大変なので肌もあれます。ならば、いっそのこと脱毛すればその負担はかなり減るし、ヒゲ剃りに使う時間も節約できます。清潔感や身だしなみといったことだけでなく、日々の利便性や時間短縮といった面からもいいことずくめということで、『脱毛』は男性の間でいまや一般化しつつあります」(稲見先生)美容整形を受けて「心が楽になる」利便性でいえば、ワキガや多汗症による体臭を気にしてクリニックを訪れる人も多い。「ワキガの方が施術を受けると確実にニオイが減り、生活は楽になります。あと、実際にはニオイがあまりしないのに、必要以上に気にして来院される方も多くいらっしゃいます。そういう方の場合、保険診療だと『あなたはワキガじゃないから手術をする必要はありません』と帰されてしまうことが多く、気持ちの部分までは向き合ってもらえないんですね。ただ、われわれのような自由診療だと、『そこまで強いニオイはしないし、ワキガじゃないかもしれないけど、そんなに気にされているなら治療をやってみますか?』と応えてあげられるんです。そうすると、ニオイはもともと強くなかったので治療効果はそこまでではないですが、患者さんはすごく満足されるんですね。ただ、自由診療で大事なのは何でもかんでも施術するのではなく、『治療をやりすぎるとこうなる可能性もありますよ』と、きちんと患者さんにお伝えすることです」(稲見先生)満足の理由は「美容クリニックの先生に太鼓判を押してもらったから、俺はもう大丈夫」と、心が楽になったからである。気持ちがアガると人は自己肯定感を保つことができる。脱毛やAGA、医療痩身の施術を受ければ、男性だって気持ちはアガる。体重が減って身体が軽くなると「じゃあ、運動しよう」という気になるし、やせて髪が増えればおしゃれはもっと楽しくなる。「ただ単に髪が増えたり体重が減るだけじゃない、プラスアルファが非常に大きいんです。その取っ掛かりをつくってあげることは非常に重要で、自信も取り戻せます」(稲見先生)美容整形を希望する男性は成人だけでなく、10代の若年層にも増えている。「東京イセアクリニック」形成外科医の鈴木知佳先生に伺った。「特に10代に人気の施術は大掛かりなものより、メスを使わず顔の一部を変えられるような『プチ整形』と呼ばれていた種類のものが多いです。代表的なのは、埋没法などの二重術、ヒアルロン酸注入による涙袋形成、小顔・輪郭の治療です。幼少期より悩み続けたコンプレックスから解放され、自分らしさを取り戻せるのであれば、美容整形はよいことだと思います。しかしながら未成年の場合、多感な時期で自分の意志が定まっていない方も多いです。カウンセリングでしっかりとお話をしたうえで適応があるかどうか、親御さんの意見も含めて判断することが大切だと思います」(鈴木先生)親が子どもに美容整形を勧める実は、親が子どもに美容整形をすすめることも少なくないらしい。「『悩んでいたから二重整形を提案した』と二重の施術を、『夏になると息子のニオイが気になった』とワキガの手術を、『ニキビが治りにくく、保険診療の皮膚科に行っても治らない』と美容皮膚科の治療を……というように、悩みを抱えたお子さまと背中を押してくれた親御さんとが親子で来院されるケースも多いです。親御さん世代も昨今のSNSに触れることで美容施術のハードルは低くなっている印象です」(鈴木先生)幅広い世代にわたり、男性の美容意識は変わっているようだ。とはいえ、「クリニックに行くのは、どうも……」と腰が引ける人もいるだろう。そんな人たちのために、家で美容のためにできることは何かないか稲見先生に伺ってみた。「まずはスキンケアです。特に30~40代の男性は1日1回水だけの洗顔ですます方が多いですが、それでは足りません。洗顔料を使って洗うこと。あと、男性は洗うときにゴシゴシしすぎです。1回洗っただけだと『まだベタベタしてる』と満足できず、もう1回洗って『やっとツルツルになった』と喜ぶ方が多いですが、それってツルツルではなくカサカサなんですね。あと、洗いっぱなしもよくない。多くの男性は化粧水やクリームを使う習慣がないですが、例えば自転車のチェーンって汚れを落としただけだと錆びてしまうので、そうならないために油を差しますよね?それと一緒なんです」(稲見先生)「何もしない」が男らしさの時代は、もう終わった!取材・文/寺西ジャジューカ
2022年04月02日この漫画は書籍『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』(著者 グラハム子)の内容から一部を掲載しています(全11話)。もし自分の母親から整形をすすめられたら…?娘の意思よりも外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけてくるエリカの母。気に入らない服を着ようとするとハサミで切り割いたり、ショートヘアの方が感じがいいからと髪も短く切ってしまったり…。そして中学を卒業した春、母親はエリカに整形手術を受けさせたのです。これで人生楽しくなる。これで幸せになれる。母から言われた言葉を自分に言い聞かせるように反芻するエリカ。母の行動は本当に「娘想い」なのでしょうか? どうしても心にしこりが残ります。次回に続く(全11話)「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」連載は7時更新! 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 著者 グラハム子(KADOKAWA) 1,210円(税込) \ この後どうなる!? /書籍「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」はこちら 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年03月28日“整形男子”として話題のアレンが13日に自身のアメブロを更新。お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之からの差し入れに歓喜した日のエピソードをつづった。この日、アレンは「とっても悲しい」と切り出し「レギュラーで呼んで頂いていた」「【アウト×デラックス】の最終回の収録が、先日、湾スタでありました」と自身がレギュラー出演していたトークバラエティー番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)の最終回の収録に臨んだことを報告した。続けて、同番組の放送について「今月で最後で、とっても悲しい」と心境を明かしつつ「この時期は各局、色んな番組が編成で入れ替わるので、こうして、番組の最終回に呼んで頂けただけでも、本当に感謝しかありません」とコメントした。また、最終回の収録では司会を務める矢部から「叙々苑のカルビ弁当が、出演者、スタッフの皆さんに差し入れでありました」と報告。「叙々苑のカルビ大好きだから、超~ッ!!嬉しかった」と歓喜した様子でつづり、高級焼肉店『叙々苑』の弁当を手にする自身の写真を公開した。最後に『叙々苑』の弁当について「お肉が美味しいのはもちろん」「横のナムルやキムチも絶品」と述べ「ご飯ともお肉ともよく合う」と絶賛。「優しさとお心遣いに、ココロ ほんゎか」とつづり「番組最終回の収録のお写真はまた、追って、ブログで記事を書きます」と予告した。
2022年03月14日山咲千里55歳にして初のヘアヌード写真集『NEWEARTH』を発売した山咲千里。その発売のきっかけについて“閉経したので、お祝いに”とテレビ番組で語った。30歳のときの写真集でスレンダーボディを披露していた山咲。20代時点でのスリーサイズはB83cm、W57cm、H83cmであったが、55歳でもその数字をキープしているように見える。その秘訣は?「ウエストを細くするために最下部の肋骨を左右一対抜いたのでは、なんて噂も業界ではありましたね」と語るのは出版関係者。あの整形タレント、ヴァニラでさえ“肋骨抜きをやりたいけど国内では無理だし、肺に穴があくから”と断念した大手術だが、真相は……。「結局、その手術はやっていないとテレビ番組で話していました。自身のインスタでは、コルセットの効果だとも。そんな噂が出るのも納得の細さです」(前出・出版関係者)美へのこだわりは芸能界随一、自らビューティーアドバイザーを名乗る山咲は常に時代の美の変化に応じて変わり続けた。朝ドラヒロインのイメージを捨て、初めてSM風ボンデージに挑戦したのが30歳のころ。そのイメチェンに世間は驚嘆、写真集は63万部のヒットを記録した。《コスプレって楽しそうだなって思って。ただ単に着てみたかっただけ》と山咲は当時を振り返っている。■ドール顔になりたい感性のままに突っ走った山咲は40代後半にして、当時のカリスマギャルモデル・益若つばさ(現在はタレントとして活動)に傾倒。23歳年下の益若をリスペクトし、《(益若のような)ドール顔になりたい》と告白した。自身のインスタグラムでは、人形のようなメイクを施し、加工した自撮りを多数アップ。2020年にテレビに久しぶりに登場した際には蝋人形のような顔……以前の山咲とはまったく異なる風貌に、ネット上では整形疑惑も渦巻いた。還暦を迎える山咲は今どこに向かおうとしているのか?「離婚したあたりから迷走状態が始まった気がします」と語るのは、別の芸能関係者だ。2000年、知り合ったデザイナーの男性と事実婚状態にあることを公表。《会った日に私のほうから結婚してほしいって》と語り、のちに正式に結婚した。「彼女は当時『世界・ふしぎ発見!』などのレギュラー番組が5本ありましたが、結婚生活を優先するため芸能活動を休止しました」(前出・芸能プロ関係者)だが12年後、48歳で離婚。その原因については後に自身のブログで《本当にごはんの片づけがものすごく嫌で、3日目くらいに私は結婚向いてないなって思った》と明かした。離婚後は山咲千里からsenriへと改名。小説家、クラブDJなどに活動の幅を広げた。銀座のクラブでのホステス業を経て、その後は「個人相手のボンデージ撮影会を月イチでやっていました。1回定員10名、1時間5万円でした」(SMライター)現在はSNSの更新も途絶えている。近況を知るべく、業務提携する事務所に取材を申し込んだが、「体調がすぐれないらしく、今回は見送らせてほしい」との回答。常に時代の美を革新してきた山咲。還暦を迎える今年、その尖った美意識で世の常識をアップデートしてほしいものだ。
2022年01月25日※写真はイメージです顔の整形を公表する芸能人やYouTuberも増え、悩みやコンプレックスを解消する手段として美容整形が身近になってきた。そこで週刊女性PRIMEとYahoo!ニュースでは、美容整形に関するアンケートを実施。うち2人の女性に手術を受けた理由を聞くと、リスクを負っても整形をする理由や、顔に対するそれぞれの思いが見えてきた──。今回の調査は7月29日から8月5日にかけて実施し、対象はYahoo! JAPANユーザー1183人。男女比は4対6、年代は20代が15%、30代が26%、40代が35%、50代が16%と、30〜40代の回答が半数以上を占めた。「整形してよかったと思いますか?」という質問に「はい」と答えたのが89.2%、「いいえ」は10.8%と満足度が高い人が多いことがわかった。また、「周囲に整形をカミングアウトしていますか?」という問いに「はい」は42.8%、「いいえ」は57.2%という結果に。整形が認められつつある反面、「言う必要がない」「まだまだ偏見があるから」などのコメントも多く、やはり隠しておきたいという人も多いようだ。■とにかくメイクの面倒をなくしたい1人目は東京都在住の会社員・菜々子さん(仮名・42歳)。タレントの壇蜜似の和風美人で、黒髪ロングがよく似合うおしとやかな雰囲気だ。肌にはハリと透明感があって若々しく、こまめにケアをしている美容感度の高い女性という第一印象だが、明らかに整形したという感じは受けない。菜々子さんは、埋没法で二重にしたのが最初の整形だったという。大学4年生のとき、就職が決まったあと自分の貯金で整形し、親にも友達にも内緒にした。「もともとは奥二重で、よく言えばつぶらな瞳だったんです。地味めの顔なので、メイク時はなるべく派手に見えるように厚化粧して。高校生のころから毎日、アイプチで二重にするのが面倒臭くて。とにかくメイクの面倒をなくしたいと思ったのがきっかけですね。あとは、うちは親がすごく厳しくて。中高生くらいのころって色気づいて髪を巻いたり眉毛を切ったりしたい時期ですけど、それが絶対許されない家でした。そんなことしてる暇があったら英単語の 1つでも覚えろって。整形したのはその反動もあったのかな。自分の力で、お金が自由にできるようになったから、やりたいなって欲が出てしまったのかも」しかし糸で二重を縫いとめる埋没法は、人によっては2〜3年経つと糸がゆるんだり、取れたりすることもある。菜々子さんも糸がゆるむことが何度もあり、28歳のとき、二重切開に踏み切った。ちょうど勤めていた会社をやめて転職活動中で、ダウンタイムを取れて好都合だったのだ。まぶたの脂肪をとって、二重の線を切って糸で縫うという少し大掛かりな手術となった。30代後半になってからは目の下のクマが気になるようになる。「年齢とともに目の下の脂肪の膨らみに影ができて、疲れて見えるようになって。それで『ハムラ法』っていう目の下を切開して中の脂肪を別の場所に移動させる、クマ取りの手術をすることにしました」■もっとも重要なのは医師選び今ではクマは全く気にならなくなり、筆者から見ても傷痕などもなくスッキリとした印象だ。菜々子さんいわく「大成功」。手術の際に頼りになったのが『5ちゃんねる』の美容整形スレッドだったという。「5ちゃんねるの美容整形板でずっと情報収集をしていました。みんなビフォーアフターの写真を出して“手術後、経過何日目”とか共有してるんです。そのハムラ法の手術後にすごい腫れて、失敗かな、どうしようって怖くなった期間があったんですけど、腫れてる目元の写真を出したら、“こんなもんだよ。本当に落ち着くまでには半年くらいかかるよ”ってコメントが来て。それを見て励まされました。あとはTwitterの整形垢(アカウント)をフォローしていろんな人のレポートを読んだりしました。でも5ちゃんやTwitterはウソも書き込めるので参考程度にして、自分でクリニックに行って目で見たものを信じるようにしています」最近では、『鼻尖縮小』という鼻先をシャープにする手術に挑戦したいとあるクリニックにカウンセリングに行ったが、「あなたの鼻の形でやっても効果のある手術じゃない。顔の下半分が大きいから、鼻よりエラを小さくしたほうがいい」と医師からアドバイスされ、鼻の手術は諦め、エラボトックス注射を打ってシャープな輪郭を手に入れた。「先生が患者の希望した施術を止めるということは、お金目当てよりも、私の立場になって考えてくれたのかなって。逆によかったと思います」歯列矯正なども含めて、20年間で美容整形に200万円以上かけてきた菜々子さん。その中でもっとも力を入れているのが医師選びだという。「実際、切る整形手術は最低数十万円かかりますからね。予算でやれる範囲で一生懸命考えて、絶対失敗しないように、慎重に。手術するときは3軒くらいクリニックを回ってカウンセリングを受けます。したい施術の数をこなしていて得意な先生がいいですね。担当した症例写真を見せてもらって、希望どおりにやってくれそうな先生に決めています。あとは話を聞いてくれそうな先生ですね、上から目線の人もたまにいるんで。ヤバいと噂になっている施術を勧めてくるような先生もダメ」と蓄積した整形知識をもとに、評価軸がしっかり決まっているようだ。「手術前はいつも震えるほど怖い」と話す菜々子さんだが、その怖さを乗り越えてまで整形したい理由はなんなのだろうか?「コンプレックスをなくしたいというのが一番。人と会うたびにクマとか目とか、嫌なところをいつも意識しちゃう。トイレの鏡を見ても萎える、電車の窓に顔が映っても萎える……。まあ、クマなんて誰も見ちゃいないんですけどね(笑)。ただ意識しないように生活したい、結局は自己満足なんです」転職の際や長期休暇が取れるときに少しずつ整形しているので、周囲にはあまり気づかれていないという。あえて自分からカミングアウトすることもない。年を重ねてからは顔のパーツを整えるよりも、アンチエイジングにシフトしていきたいと考えている。「たるみは日に日に気になります。メイクでは限界だなって思うから、こめかみのあたりの皮膚を切って引き上げる『切開リフト』は絶対やりたいです!」自分に必要な施術を取捨選択するなど、整形と上手な付き合い方をしている菜々子さん。若々しい姿は今後も維持されそうだ。■「私は醜いんだ」とマインドコントロールされて2人目は岡山県在住の自営業・ユリさん(仮名・41歳)。パッチリした目にスッと通った鼻筋で、女優の伊東美咲に似た美人だ。不自然さはなく、整形とは言われなければ気づかない。ユリさんのサバサバとした喋り方の中に、ほのかに芯の強さを感じる。ユリさんは25歳の時に埋没法で二重にし、目頭切開をして目の横幅を広げた。さらに鼻にプロテーゼを入れて高くし、ボトックス注射をエラに打って細くした。ガラッと顔を変える大掛かりな手術で、費用は合計100万円ほどかかったという。整形するに至った壮絶な理由を打ち明けてくれた。「高校時代、同級生の女の子から陰湿ないじめを受けていて。その子にずっと“ブス、ブス”って言われ続けていたんです。それまでは容姿をからかわれたりすることはなかったのに、あまりに毎日言われるから、私は醜いんだってマインドコントロールされてしまった。言葉だけならまだしも、“ユリちゃんはブスだから、私が綺麗にしてあげる”って言って教室にあった汚いハサミを取って、いきなり私の前髪をバッサリ切ったんです。可愛くなったね〜って、ゲラゲラ笑ってました」「今となっては過ぎたことですけど」と笑顔で話してくれたが、当時のユリさんの心境を想像するだけで胸が痛む。こんないじめが高校3年間、続いたのだという。「私ひとりだけそいつに攻撃されてましたけど、めげずに登校してました。その子はいじめがかっこいいと思ってたのかな。なんで私がターゲットになったのかはわからないです」あまりに理不尽ないじめだが、そのときに「私はブサイクなんだから、貯金して整形するんだ」と決めたという。大学に進学後、バイトでお金を貯め、卒業後は上京して働きながら、どのクリニックがいいか1年かけて徹底的にリサーチ。何軒もカウンセリングに回って「この先生なら」と思える医師に巡り会い、満を持して整形に踏み切った。手術後、ダウンタイムは1か月かかったと振り返る。「目と鼻がパンパンに腫れたし、抜糸してないから糸も見えてて。赤だったり緑だったり顔色も最悪(笑)。傷口が化膿してしまうので、1週間はお風呂も入れないんですよね。夏場だったのでそれが一番つらかったです。1週間分の食料を買い込んで、ずっと家から出れない状況でした」それからユリさんの人生は一変した。初めて会う人に「お綺麗ですね」と言われ、男性からは明らかにモテるようになったという。そこでユリさんはある行動に出る。「地元に帰って、いじめっ子の顔を見てやりたかったんです。同級生みんなで集まったときに対面しましたけど、当の本人は絶句してましたね。私の顔を見て“顔が違う”ってひと言だけ言って、それ以降は何も触れてきませんでした。相手には“あの頃の私はあなたに殺されました”って無言のメッセージを伝えたかったんです。向こうがどう思っているかはわかりませんから、スッキリはしないけど、整形してよかったか悪かったかと言われれば絶対してよかったし、後悔はないですね」■整形しても何しても、陰口を言う人は言う憎んでも憎みきれない女へのリベンジ──それがユリさんの整形理由だった。家族の反応はどうだったのだろうか。「そのころ母は他界していて。父と姉がいるんですが、父は整形した直後の私の顔を見ても気づかなかったですね(笑)。 “東京で洗練されたんだね、綺麗になったね”って言うだけで。その後も父にはあえて整形したことは伝えていません。姉はさすがに気づいて驚いてましたが、理由を話すと“あなたが決めたことならいいんじゃない”って。父は今や認知症なんですけど、何もわからなくなって幸せそうにしてるんで、このまま知らないまま幸せでいてほしいなって思います」周囲の人にも積極的にカミングアウトはしなかったという。「陰で“あの子整形してるよね”って言う人もいましたけど、そこで私が思ったのは、そういう陰口を言う人は、整形する前の私をいじめてた人だけだったんですよ。前から普通に接していた人は、私が顔を変えても何も態度は変わらないし、“整形した?”って聞かれたら、爽やかに“した”って言える。整形しても何しても、言う人は言うんですね」手術から15年。整形に対するハードルが低くなったとはいえ、世間の声はまだ厳しいものが多い。「整形だって非難する人もいるけど、自分がお金貯めてやって何が悪いのって思います。古風な人は“もらった顔に傷をつけて”っていう人もいるけど、じゃあ、生まれながらの病気も直さないのかって。整形で前向きになれたり、人に優しくできたりするならいいんじゃないかなと思います。美容院みたいに気軽に利用して、やりすぎちゃうのはよくないと思うけど」今後、また整形したいと思うかと問うと──。「目元やエラなど、徐々に元の自分の顔に戻ってきてるなとは感じますが、今は特に考えてないです。若いうちにやったからですかね、あんまり老化に抗う気持ちはない。もうちょっと年を重ねたら思うかもしれないけど、いまは自然に運動だったり食事だったり、エステでケアできる範囲でいいのかなって思います」いまの自分の顔が気に入っていると微笑む。中には依存と言えるまで整形を繰り返してしまう人もいるが、ユリさんはなぜそうならなかったのだろう。「私の場合、リベンジのために整形する、っていうのがはっきりしていたので、一度で満足できたのかもしれません。でもそれは結果論で、私だってどこかで間違ってたら、モテた感覚を取り戻したい! ってオバQみたいな唇になってたかもしれないですけどね」最後にユリさんは、整形したからこそわかった思いを話してくれた。「整形して思うことですけど、結局は顔じゃないんですよ。これを言ったら最後なんですけど、どんな顔でも幸せならいいんですよ。芸能人でもあんなに綺麗なのになんで整形を繰り返しちゃうんだろう?っていう人がたまにいますけど、きっと幸せじゃないんだと思います。満たされない心を整形で埋めているように見えちゃう。どんな顔でも、誰か一人でも内面を見てくれる人、君じゃなきゃダメだって言ってくれる人がいれば、顔なんてどうでもいい。私はそういう人にはまだ出会えていないんですけど、そう思えたら幸せでしょうね」整形でコンプレックスを解消することは何も間違っていない。ただ、心の持ちようで人生は幸せにも不幸せにもなるということは覚えておきたい──ユリさんの言葉を聞いてそう思った。※この記事は週刊女性PRIMEとYahoo!ニュースによる共同企画です
2021年11月27日※写真はイメージです芸能人の美容整形公表や、整形体験を発信するYouTuberも珍しくなくなった昨今。大掛かりな手術だけでなく、ヒアルロン酸注入などの「プチ整形」も人気で、すっかり市民権を得た様子だ。実際には、どのような理由で、どんな箇所を、いくらかけて整形している人が多いのか?そこで今回はYahoo!ニュースの協力で、整形したことがある人1183人を対象にアンケートを実施(2021年7月29日〜8月5日)。さらに大手美容整形クリニックの医師にも話を聞き、令和・コロナ下での整形のリアルを浮き彫りにする。■コロナ下で国内の整形需要が増加新型コロナウイルスの蔓延で、2020年2月ごろから海外への渡航が制限されるようになった。マスクで顔が隠れる日々も続いている。「実数がすごく増えたというわけではないのですが、この機会にやっちゃおうという人は明らかに増えましたね。最初はマスクで隠れる鼻や口元の施術が人気でしたが、そのあとはマスクのせいで逆に目立つからでしょうか、目元が増えました」と話すのは『共立美容外科・歯科』で副総括院長と渋谷院院長を兼任する磯野智崇医師。近年、価格の安さもあって韓国で美容整形をする人が多かったが、国内需要が高まったという。アンケートで「コロナ下であることが整形する理由の一つになりましたか?」と聞くと、「はい」は13.5%、「いいえ」は21.1%と、そこまで影響は見られず。2019年以前に整形したという人が65.3%に上った。■二重整形がぶっちぎりの人気整形した箇所を聞くと、1位は「二重まぶた・目元」(56.2%)で半数以上を占めた。二重まぶたにした人が圧倒的に多く、理由としては「目つきが悪いと言われ続けていた」「いつも眠そうな目元で学生のころから悩んでいた」「営業の仕事がやりたいが目つきが悪く印象がよくなかったため」など、切実な回答が並ぶ。学生時代からコンプレックスがあり、社会人になってから二重にする人が多い中、磯野医師によれば、若年化も進んでいるという。「15年くらい前と比べると、最近は中高生が目に見えて増えました。今はアイプチで二重を作る子が多いのですが、毎日やっていると皮膚がかぶれたり、真っ赤になってしまう子もいるんです。親御さんも見かねて、埋没法で二重にするケースが多いですね」埋没法はまぶたを糸で縫いとめる手術で、糸を取れば元に戻すこともできる。7〜8歳から受けることが可能で、費用は人によるが大体3万〜10万円程度と手頃なため人気だという。『高須クリニック東京院』の入谷英里医師も、「お母さんがお子さんに『二重はこのラインがいいんじゃない?』とアドバイスすることもあります」と話す。注意したい点としては、「埋没法は痛みがほとんどなく、腫れも少ないので手軽ですが、体質や癖などによってはまれに元に戻ることがあります。また、皮膚や脂肪が厚い場合は施術しにくいので、医師とよく相談してください」と話す。また、「今は韓国アイドルのような顔になりたいという方が多く、末広の自然な二重が人気です。目の見開きをよくしたいと、若くても眼瞼下垂の手術(本来は加齢などで垂れ下がったまぶたを上げる手術)をする人も増えていますね。ただ、目元は老化で崩れてきやすい場所なので、眼瞼下垂や垂れ目形成などの手術後は、人によって修正が必要になることも。アフターケアがしっかりしているクリニックを選ぶといいでしょう」(入谷医師)■韓国女優のツンとした鼻に憧れる若い女性も目に次いで人気のパーツは「鼻」(9.6%)で3位にランクイン。鼻の低さに悩んでと回答する人が多かったが、「団子鼻で、見栄えが悪いので整形しました」「ワシ鼻なため」など、形を気にしている人も。最近では、ヒアルロン酸を注入して鼻を高くしたり、溶ける糸を入れて鼻先を高く持ち上げる手軽な施術が根強い人気だそう。また、プロテーゼを入れたり、耳の軟骨を鼻先に移植する『耳介軟骨移植』といった比較的大掛かりな手術の需要も増えているという。「鼻の整形需要は増えているのですが、中でも小鼻を気にする人が前より増えていると感じます。笑ったときに小鼻が広がるのを嫌がる若い女性が多いんです。団子鼻でないのに本人は団子鼻だと言って気にしていて、小鼻縮小手術を希望される。インスタなどで、韓国の女優のツンとした鼻を見慣れているせいもあるのかもしれません」(磯野医師)入谷医師によれば、鼻は高さや形など、デザインのこだわりが強い人も多いという。「患者さんの中には、“この芸能人と同じような高さ、細さにしてほしい”と言われる方もいますが、思い通りの形にならないこともあります。また、例えば丸顔で童顔の方が鼻だけツンと高くても不自然に見えてしまうこともあるので、自然で美しい鼻になるためにはその方の顔に合った形にすることが大切です。手術前に医師としっかりカウンセリングを行うようにしましょう」(入谷医師)■“ヒアルロン酸はエチケット”の時代そして鼻を押しのけて2位に食い込んだのが、ヒアルロン酸・ボトックス注射などによる「シワ取り」(15.6%)。「ほうれい線や年齢ジワで見た目がかなり老けて見えたので」「眉間にシワがあり、怒っていないのに、誤解されてしまう」など、目尻・眉間・ほうれい線に悩んで整形したという人が多く見られた。「美容整形とひと口に言っても、いわゆる美しい顔を目指す整形と、若さを目指す整形の2本の柱があります」と入谷医師。ここ数年は、シワやくぼみを解消するヒアルロン酸やボトックス注射、たるみに効く『ハイフ(ウルセラ)』や美肌になる『IPL』など機器を使ったアンチエイジングメニューが特に人気だという。「以前は整形ってものすごくハードルが高かったと思うんですが、20年くらい前にプチ整形が流行り始めてから、エステとの差が縮まってきた気がします。神田うのさんが以前 “ヒアルロン酸はエチケット”だとおっしゃっていましたが、そういう認識が広まったのか、気軽にアンチエイジングの整形をする人が多くなりました。美容院に行く感覚で、定期的なメンテナンスを数か月に1回はされる方も。昔に比べると10歳くらい若く見える患者さんが増えてきて、顔とカルテの年齢を見比べて、あれ!? と驚くことも多いです」(入谷医師)中年以降の加齢による悩みを解消するだけでなく、最近はなんと20代からアンチエイジング整形をするケースも急増しているという。磯野医師が続ける。「以前は加齢現象が出てしまってから施術を受ける中高年が多かったのですが、いまは20代前半から先手を打って『糸リフト』やボトックス注射をする方が増えています。糸リフトは溶ける糸を顔の数か所に入れて引っ張り上げ、ボトックス注射はシワができる前に打つ。20代なら当然、まだたるみやシワはないわけですが、やっておくと将来の予防になるということなんですね」まさに転ばぬ先の杖。それほど今の若い女性は、加齢に対する恐怖心を持っているということなのかもしれない。しかし磯野医師によれば、『糸リフト』は痛みや腫れも少ないが、半年から数年単位で糸が溶けていき引き上げ効果も落ちていくという。ボトックス注射も効果は半年程度、ヒアルロン酸も徐々に体内に吸収されていくので、効果を維持し続けたい場合は定期的に施術を受けることが必要になる。若い女性の整形ニーズを高めている要因として、インスタグラム、TwitterなどのSNSの普及が大きい。「流行っている施術だから有名人もカミングアウトするというのもあり、どちらが先かはわかりませんが」と前置きしながら、インフルエンサーの影響もあるのではと磯野医師は推察する。「2019年に、女優の有村架純さんのお姉さんでタレントの有村藍里さんが骨切りという輪郭矯正を告白して話題になりましたが、昔に比べるとエラや下顎、頬骨を削る輪郭の整形は格段に増えました。骨を削ってまでという人はそんなにいませんでしたが、気軽に相談に来るようになりました」骨を削る大掛かりな手術ではダウンタイムも長期間必要になる。「骨切りは見た目の腫れは2週間くらい続きます。エラ削りの場合は歯医者で麻酔したときのような痺れが続きますが、月単位で徐々に治っていきます」(磯野医師)将来的には別のリスクもあると入谷医師。「骨切りをした方の中には、噛み合わせに問題が出てくるケースや、顎を短くすることで皮膚が余って、フェイスラインのたるみが出てくるケースもあります。アフターケアを慎重に行っていくことが必要でしょう」希望の施術にはどのようなリスクや副作用があるかを知っておくことは、整形をする上で重要だ。■SNSやネットの口コミは鵜呑みにしないで最新の美容情報を知りたい場合、SNSで整形系の発信をするアカウントをフォローすれば、人気の施術やビフォーアフター、口コミが洪水のように流れ出てくる。カウンセリング時に、医師にインスタの画像を見せてこういうふうになりたいと相談する女性も多いという。ただ、SNSに出ている整形のビフォーアフター写真は鵜呑みにしないほうがいいと入谷医師は話す。「何人かインスタグラマーと呼ばれる方の施術に入らせてもらったときに驚いたのですが、撮影中のスマホに写っている顔と実際の顔が全くの別人だったんです。アプリのフィルターでとても可愛く加工されていて……。そういうこともありますので、SNSは信じすぎないことも大切です」クリニック側が出すビフォーアフター写真は同じ条件で撮影しなければいけないというルールがあるが、患者側がインスタグラムなどSNSで発信する写真は加工し放題。ネットの口コミに関しても、「いい部分もありますが、書きたい放題がまかり通っているなと感じます。例えば医師側は正当な理由があって“その施術はできない”と断りを入れたのに、そこが抜け落ちてしまって “できると聞いていたのにできない!”と不満を書き込む患者さんも」(入谷医師)とのことなので、あまりあてにしないほうが賢明だ。整形した回数と費用を聞くと、最も多かったのは1回(76.0%)で、費用は5万〜50万円(52.7%)という結果だった。これは二重の施術が人気であることと関係があるのではと入谷医師は言う。「費用は本当に人それぞれ。二重整形は一度やるとメンテナンスもさほど必要なく、やり直すケースはあまりないので、1回と答えた人が多いのかもしれません」■整形の満足度は医師の第一印象が左右するまた、「整形してよかったと思いますか?」という問いに「はい」と回答した人は89.2%。「いいえ」と答えた人は10.8%だった。「はい」と答えた人からは「前向きな気持ちになれた」「自己満足かもしれないがスッキリした」「人目を気にせず毎日生活できるようになった。自信がもてるようになった」「就職も決まり、友達も増えて外出が多くなりました!」など、喜びの声が集まった。「いいえ」と答えた人は、「お金をかけた割にそんなに変わらなかった」「ヒアルロン酸注射だけではすぐ戻る。定期的にするにはお金がかかる」と効果が持続しなかったことへの不満の声が目立った。実に9割の人が満足しているという結果だったが、満足するかどうかは、実は医師やクリニックの第一印象と直結していると、磯野医師は話す。「初めて訪れたときのクリニックや医師の印象が悪いと、たとえ結果がよくても、変なバイアスがかかって不満足な点に目がいってしまう。1軒だけで決めるのではなく、何軒か行くことで見えてくることがあります。強引なマシンガントークで考える隙を与えずに迫ってきたり、妙にギラギラしているなと感じたり、医師にもいろいろいますから。クリニックは1軒だけで決めるのではなく、何軒か回ってカウンセリングを受けてみて、自分の感覚に合うところを選ぶのがいいでしょう」入谷医師も医師を選ぶ際には、経歴やどれだけ希望する施術の症例をこなしてきたかという実力を見ることに加え、コミュニケーションがきちんと取れるかどうかが大事だと話す。また、クリニックを選ぶ際には価格を重視する人も多いが、こんなトラブルも増えているという。「ネットではさまざまなクリニックを比較して最安値も選べますが、『二重9800円』など、価格が異常に安いところは注意したほうがいいでしょう。あとからどんどんオプションを加えられて、高額ローンを組まされる可能性もあります」自分の顔や身体だけでなく、心も良い方向に変えてくれる美容整形。しかし良い面だけでなく、リスクが伴う面を忘れてはならないし、事前の確認は必ずしてほしい。そして失敗しないために大切なのは、溢れかえっている情報を取捨選択し、自分に合う医師やクリニックでしっかり相談すること。患者側にも上手な付き合い方が求められている。※この記事は週刊女性PRIMEとYahoo!ニュースによる共同企画です
2021年11月26日中学卒業と同時に母親から「整形しましょう」と言われたグラハム子さん(作中はハム子)の半生を綴った 『親に整形させられた私が、母になる』 が、11月19日に最終回を迎えました。読者の方からも次々と「同じような体験をして苦しんでいる」「どうやって克服したの?」「親との付き合いはどうしてるの?」「幸せになれたの?」とコメントが寄せられました。大反響となった本作の執筆を終えたばかりのグラハム子さんにインタビューさせていただきました。現在の心境や現在のお母さんとの関係など裏話をお伝えいたします!≫未読の方はこちらから! 『親に整形させられた私が、母になる』 「あなたのために」よくこの言葉を使う母。そんな母が中学を卒業した春に、「整形しましょう」と言いだす。教育熱心で、何でも良いものを与えてくれる母。「母は私のためを思ってやってくれているのだから」と、不満に思ってしまう自分が悪く思えてしまい…。■特別企画!グラハム子さんインタビュー―― 連載を終えて今の感想や長かった連載についてどう思っていますか?最後まで描き上げることができて、今はホッとした気持ちが大きいです。最後まで読んでくださった皆さま、この話を描くにあたり支えてくださったウーマンエキサイト担当さま、本当にどうもありがとうございました!―― お母さんとの関係については、連載の中で「絶縁するか許すか」という話がありました。記事の中でベストなグレーを見つけたとあります。現在のお母さんとの関係はいかがですか?けっして仲良くはないし、かといって悪くもないです。年に1、2回数時間程度しか会わないので、会う時は「苦手だけど恩もある以前の上司と、久しぶりの再会」的な(笑)。仕事のような感覚です。会っている最中は穏便に過ごします。でもやっぱり心が疲れるので、行く前か行った後は自分にご褒美をあげます。欲しいものを買ったり、ちょっと良いレストランに行ったり。「それなら会わなきゃ良いのに…」と思う方もいるかもしれませんが、私的に絶縁はまた別のストレスを感じてしまうんですよね。今のところ、この付き合い方が私にはまあまあ合ってるのだと思っています。でも未来はもしかしたら変わっているのかもしれません。「絶対にこの関係性だ!」と決めつけすぎず、自分の成長に合わせてしなやかに変わっていくのだろうと思っています。心は通じ合わないけれど、私にとってはたった1人の大切な母です。―― 実母に育てられた自分の人生と、母になった自分の人生、どちらも経験した上で、グラハム子さんにとって「母親とは」どんな存在ですか?私にとって実母は「過去に最重要人物だった人」です。ただ、今はもう最重要人物ではありません。きっと今我が子たちにとって私は最重要人物なのだと思います。―― 「『子どものため』と言いながら私自身の承認欲求を子どもで満たそうとしてしまっているかもしれない」といった親視点のコメントが寄せられました。親になってあらためて抱える葛藤などがあれば教えてください子どもで満たそうとする───そんな感じだと思います。親自身が満たされておらず、歪んでいるからこそ、子どもを使ってしまうんだと思います。また、それには時代背景もある気がします。私の母が生きた昭和の時代は今よりも「世間的が何よりも大切」「良い学校に行き安定した職に就くことが幸せ」という時代だったのだと思います。そんな要素が複合的に絡み合い、このような子育てになったのではないでしょうか。私も親になり、子育てで悩んだり葛藤したりすることはあります。ただ、いつも『親と子は別の人間』『子どもの人生は子ども自身が築いていくもの』と心に刻んでいます。―― 「読みながら共感するところが多くて涙が止まらない」といったコメントが数多く寄せられています。親との関係で苦しんでいる方に向けて、グラハム子さんが伝えたいことはありますか?苦しいですよね…。ただ、自分の苦しみが親との関係にあることがわかっているなら、もう大丈夫なんじゃないかなと思います。あとは自分なりの方法で前に進めば、きっと良い方向に進んでいくはずです。大丈夫です。この話が読んでくださった方の何かのきっかけになったり、心の支えや浄化になってくれたのだとしたら、それはとても嬉しいです。―― グラハム子さんにとってコミックエッセイとはどんな存在ですか?人生ではじめてコレだ! とピンと来て、人と比べずに夢中になれたのが「コミックエッセイを描くこと」でした。28歳の時でした。出会えて良かったです。生きる上での活力となりましたし、夢中になれる経験は大切だと実体験できました。現在は自分とコミック(仕事)との心地良い距離を掴めて、楽しんで描けています。―― 読者の方から「ハム子さんは、今幸せになっていますか?」というコメントが寄せられています。そんな読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。そんなコメントが…! ありがとうございます。じつはこの話はリアルタイムではなく、少し前の話なんです。漫画中に出てくる長男は現在小学生になりました。下の子も産まれ、いま幼稚園児です。幸せです。毎日穏やかに過ごしています。普段はギャグ漫画(『美淑女戦隊 オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』KADOKAWA)なども描いていたりもするので、他の作品もぜひぜひ。私が人生を楽しんでいるのが伝わるかもしれません。私が生きてきた過去は、もう私を傷つけるものではありません。私の心を大きく広げるものとなりました。【グラハム子さんのその他の作品はコチラ】▼困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー
2021年11月19日■前回までのあらすじ自分と同じ辛さを抱えて頑張っている人の存在が心の支えになるハム子。「物には恵まれたけれど心は恵まれなかった」そんな複雑な辛さ。しかしこの経験によって得られたものもあると思えるようになり…。■幼少期の体験で得られたものは…この過去があったからこそ得たものがあります。それは●『大人になってからでも性格や価値観は変えられる』を実体験できたこと●『人に優しくなった』こと●『心を喪失させて生きる苦しみを知っているからこそ、今の日々がとても幸せに感じられる』こと私は自分で経験したことではないと、真には理解できないといったことが多いタイプ。だからこそこの3つのことに気付くことができたのは本当に良かったです。この過去があって良かった! 母の元に生まれてこられて良かった!とは言えません。でも、母の元に生まれてきたことをもう悔やんでも嘆いてもいません。ただただ、まあすべて仕方なかったんだな、感謝できるところは感謝しよう、感謝できないところはしなくていいや、と思っています。そしてそれよりもこれからを大切にしていきたい。そう思っています。「これからの私の人生、何があっても大丈夫だろう、きっとどんどん楽しいものになるだろう」と何の根拠もないのだけれど、信じられています。最後までお読みいただきありがとうございました。読んでくださる方がいたから、最後まで描き切ることができました。私自身、描きながら自分が心の変化・消化・成長していくのを感じられた作品となりました。どうもありがとうございました!グラハム子【完結記念! グラハム子さんインタビュー】
2021年11月19日中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。また、「うちの母親も…」と、ハム子さんと似たような経験をした方達からの体験談も多数寄せられました。■母はなぜ娘に整形をさせたの?「あなたのためならなんだってしてあげる」と、母に整形をさせられたハム子さんーー。あれから20年近く経ち、自身が母になったことで、ハム子さんは子どもの頃に実母にされていたことを思い出すようになりました。■“本当にしたかったこと”は母には言えなかった周囲からは「教育熱心で良い母」と言われていたことが余計ハム子さんを苦しめていきます。「母は私のためを思ってやってくれているのだから、不満に思ってしまう私が悪いんだ」そう思ったハム子さんは何も言うことができなくなっていきます。■ズボンを切ってビリビリに! あらゆる手段を使って支配する母罪悪感を植え付け、支配されていくハム子さん。この日以来スカートは禁止。ようやくスカートが履けるようになったのは、6年後。中学校の制服でした。■母に認められたくて、15歳で整形を決意わが子のためならなんだってやってあげたい親心。それは本当に子どものため…?それとも、自分が恥ずかしくてみじめだから…?「私はみっともなくて、かわいそうな娘。お母さんが喜んでくれて、認めてくれるなら、私は整形してもよい」当時のハム子さんはそのように考え、整形をすることを決意しました。■整形して高校デビュー! 楽しいはずなのに…整形をしたことで、ハム子さんは幸せになったのでしょうか?高校には同じ中学の子がほぼいなく、誰もハム子さんが整形をしていると知らない環境で高校時代を過ごすことに。「かわいくない」という言葉をずっと母にかけられていたハム子さんにとって、周りからの「かわいい」という言葉は強烈に突き刺さりました。でも、周りに好かれ、「かわいい」と言われるほど自分が否定されていくような錯覚。そして自分に嘘をついているような気持ちになっていってしまったのです…。この衝撃的な実母と娘の関係を描いた漫画は公開直後から大反響を呼び、なんと読者からは「私の母もそうでした」との声が続々と寄せられました。■「私の母もそうだった…!」読者から寄せられた、衝撃の体験談●私の親は完璧主義で100かそれ以外、テストで90点代取っても「10点も分からない所があるじゃない!勉強はしたの?」と。部活も夜までで睡眠時間も削ってまで勉強してるのに。授業もちゃんと真剣にやっているのに。テストの点数が悪いと家に入れて来れません。なので3時間かけて歩いて祖母の家に帰ります。●大学に行きたかったが、女性は高学歴は必要ないといわれた。 弟が控えていたため、早く社会に出てほしかったようです。●私の親は一般的には優しくて、子ども思いにみえるひとです。 でも、すべてを決めてしまう。服装、髪型、進学、友達、とてもきつかった。就職をきに親元をはなれたけど、子どもは親にしおくりをするもんだといわれ毎月仕送りをし、初めてのボーナスは親に全てわたすもんだといわれ、全額わたしました。●小さい頃から、笑うことも、喋ることも、親の許可が必要で、ついうっかり他人からの質問に答えると殴られました。結婚相手も親が決め、すべて親孝行と言われると何も言えなくなります。産んだんだから、子どもの命は親の自由だと。●私も最近母親に整形を進められています。自分が整形したいのに怖いから私を巻き込みたいみたいです。 お母さんがしたいだけでしょ。勝手にやって。とあしらってますが内心傷ついて何日も引きずります。●私も母親に14歳の時整形しよう、女は顔だよ。と言われ整形しました。 中学生の時でしたので周りも『あいつ整形したんだ!』と広まりちょっとしたイジメみたくなりました。 18歳の時にもまたもや母が私に玉の輿に乗って欲しいということで2度目の整形。 整形して、綺麗になったことで良いことも確かにありますが仲の良かった友人に中々会いづらくなったり同窓会に参加出来なくなったり、寂しい思いはあります。結婚を考えているパートナーがいますが、まだ整形していることを話せていません、、、。整形していることで婚約破棄になったりしないががとても不安です。 私の人生これで良かったのか...分からないです。■実の親子だからこそ難しい。悪化した母親との関係、対処法はあるのか?関係の悪化した母親への対処法として、アンケートから寄せられた声で最も多かったのは、「会わない、関わらない」というものでした。しかし、当時高校生だったハム子さんに逃げ場はなく、整形してもなお、母親からハム子さんへの“要求”は続きます。それはハム子さんをどんどん苦しめていくことに…。また、なぜ母親がここまでハム子さんに執着し、支配していたのか。その理由も徐々に明らかとなっていきます。そして、母に否定され続けてきたことで歪んでしまったハム子さんの価値観を変えてくれた“彼”との出会いも描かれます。「人格形成は子どものうちに決まる」「大人になったらもう根本的に変わらない」そんな言葉をよく耳にしますが、果たして本当にそうなのでしょうか?連載はいよいよ次回が最終回。心を殺してまで母との関係を築いてきたハム子さんとお母さんの関係の決着は? そしてこれまで親の決めた人生を生きて、ずっと息苦しさを感じていたハム子さんが、今思うこととは?▼親に整形させられた私が、母になる
2021年11月18日■前回までのあらすじ子どもの頃からずっとイライラしていたが、最近ではそれがなくなり身体の調子が良くなっていることに気づくハム子。しかしある朝、幼稚園のママに無視されてしまい…!?■もし誰かに嫌われたとしても…過去の私だったら、次のような自動思考になっていたことでしょう。無視される=嫌われている=私が悪いからだ…でも今はもう、自分の思考の歪みに気付き、自分で修正できるようになってきました。過去の私は他人からの評価でしか自分の価値を決められなかったので、「人に嫌われる」ということは、「自分の存在価値そのものを否定される」と同じ意味でした。でも「自分の価値は自分で決めて良い」とわかってからは、人に嫌われることが怖くなくなってきました。もちろん嫌われた理由がわかっているのであれば、謝罪し改善に努めます。でも理由がわからなかったり、その理由が自分にはどうしようもできないことだったりした場合には、もう嫌われたとしてもしょうがない。誰かに嫌われていたとしても、私は私のままでいい。そう思えるようになりました。心を喪失した状態で生きてきた25歳までに比べ、心が生きている状態で生活すると、学びの深さが段違いに違う。心を失っていた時の生き方は、「毎日を通過していく」だったのが、心が生きてからは「毎日何か学ぶ」という感じ。つまり私は26歳以降に、「生き方や人間関係を学び直した」と言っても過言ではない。おそらく中高生で悩むであろう人間関係や、自分の気持ちの折り合いの付け方などを、私はアラサーになってから真剣に悩むことになりました。その悩む時間は苦しみもあるけれど、それでもいつか悩みが自分の中で消化され、自分がどんどんレベルアップしているかのような感覚は、とても気持ちが良くて…。まるで遅れてきた思春期の自己の確立を、私はようやくアラサーでできたといった感じです。そして自己が確立してくると、自分を信頼できるように。「私はもう何があっても大丈夫だろう」と根拠のない自信がつきました。すると、昔からずっと同じ世界を生きているはずなのに、まるで別世界に来たのかというくらい、生きるのが楽しくなっていきました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年11月05日■前回までのあらすじ母との関係を絶縁とも、許すとも決めきれずにいたハム子。しかし世の中には、白黒はっきりする必要がないこともあるとわかり、「年に1、2回数時間だけ帰省」「プレゼントは郵送」などの折り合いを見つけることができて…。■子どもの頃からずっとイライラしていたけど…この頃になると、小さい頃からのクセだった歯ぎしりもしなくなり、食欲も落ち着いてきました。また体質なのかな? とあきらめていた頭痛や腹痛、さらには頻繁に風邪に引くといった症状も治まっていったのです。もしかしたら心が安定してくると、身体も安定してくるものなのかもしれません。「心と身体は繋がっている」と、よく言われることを実感した瞬間でした。そうした平和な日々を過ごしているなか、幼稚園であるママさんに挨拶をしたところ、顔を背けられるという出来事が…!「嫌われている!?」と、私はひどく動揺してしまうのですが…。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。※この記事に記載された症状の改善は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師や専門家に相談いただき、ご自身の判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2021年11月04日日本でもプチ整形が流行っている昨今、整形大国の韓国では整形をしている人は珍しくありません。そんな文化で生活する韓国人義母が、まだ2歳の娘の外見に対してある発言をしました。それを聞いて、驚き、戸惑った私の体験をご紹介します。 会うたびに外見をチェックする義母義父母は私たちの家から車で4時間以上かかる、離れた場所に住んでいるため、数カ月に1度しか会う機会がありません。久しぶりに会うと義母から必ず言われることが私たち家族一人ひとりの外見に関する内容。私が歯科矯正を始めたとき、会うたびに歯並びの大切さと娘にはしっかり歯科治療をするようにというアドバイスを受けました。 私自身、実母から私の外見について言われたことがなかったので、義母が私たち家族の外見に関してコメントすることに少し戸惑いながらも、そういうものかと思いながら聞いていました。 整形したらかわいい!?娘は一重で、お世辞にも目が大きいタイプではありませんが、私たち夫婦にとってはかわいくてしかたがない存在です。義母ももちろん、娘のことをかわいがってくれています。しかしある日、久しぶりにあった娘の顔をまじまじと見ながら「○○ちゃんは、目を切開して二重にしたら美人になるわ」と言ったのです。 それまでも、「目と眉毛はお父さんそっくり。頭が標準より大きいんじゃない?」など、娘の外見に関する発言はありました。しかし、まだ2歳の娘に対して、「整形したらかわいい」と言ったことに私は驚きを隠せませんでした。 韓国で整形は珍しいことではないけれど…実際、夫の妹も整形しており、夫の従妹にも元の顔立ちがわからないほどしっかりと整形している人がいます。韓国では整形をすることは珍しいことではないとはわかっていながらも、モヤモヤが残る出来事でした。 これから、義母に会うたびに娘が外見に関する否定的な言葉をいろいろ言われていくのだろうかと考えると、外見にコンプレックスを多く持った子に育ってしまわないかと心配です。 外見を気にして悩んでばかりの子には育ってほしくないという思いから、夫には娘の見た目に関する発言はしないように義母に伝えてほしいと話をしました。そして、夫も同じ思いのようで、「今後そういう場面があったら義母に注意する」と言ってくれました。夫が話をした際には、私たちの考えを義母が理解してくれればいいなと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:山口まなみ3歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
2021年10月18日「イチバンのオキニパーツはクチビル!やりすぎて医師から止められてるケドね(笑)」撮影/渡邉智裕元雨上がり決死隊・宮迫が整形をカミングアウト。解散の発表時にも「整形失敗?」などと噂されたが、いまや中年男性も整形を隠さない時代。時代の先駆者(?)元祖整形男子のアレンが、読者世代にもオススメの最新施術やこれまでの整形遍歴を語った。■元祖整形男子の日常「オキニパーツは唇♪アレンのトレードマークだから。ボリューミィなリップは万国共通の愛されポイントなの」と、教えてくれたのは“元祖・整形男子”ことタレントのアレンだ。バサバサのまつげ、ぷっくりとした涙袋、そして肉感的すぎる唇……。「唇はヒアルロン酸注入が超痛いから、いつも麻酔クリームをたっぷり塗ってもらうの。でも、とうとう“入れすぎ”ってドクターストップがかかっちゃった……。もう8か月も注入していないから、早く入れたいワ♪」最近では元雨上がり決死隊の宮迫博之など50代男性さえも整形を公表。すっかり市民権を得た整形だが、アレンのデビュー当時は整形を公にする、ましてやウリにする芸能人はいなかった。「2014年にテレビ番組に初出演したときは変人扱いだったの……。でもここ数年で男性の美意識も高まって、アレンみたいな整形男子もアリになった。やっと時代がアレンに追いついたのデスワ♪」熱狂的ファンも多いアレンは、連日のようにネットニュースをにぎわせている。「最近いちばん話題になったのは“アレン、前歯折る”なの。歯は500万円かけて、全部削って入れ替えてるんだけどね。その前歯が折れたのよ~、パエリアごときで。バキッてすごい音がして土台が!で、またそれを直すのに100万円かかる。エグイわ~。でも前歯なしの写真で100万アクセスしていただけたから、結果オーライだけどぉ♪」なんとも豪快な数字のオンパレードだが、整形手術にかけた費用は、もはや総額1億円を突破しているそう!「1億円を超えてからはもう計算しなくなっちゃったワ(笑)。ちなみにメンテナンスだけでも月100万円かかるんザマスなの☆」そのお金はどうやって捻出しているの?「19歳のころからパトロンが出資してくれるの。海外にも何人かいるワ。でも今コロナ禍で不景気だから……」■キャラがかぶる“あの人”にひと言!少しだけ悲しい目をしたアレンに“今の芸能界でキャラがかぶると思うのは誰?”とそっと話題を変える取材班。「(ブホッ)そんなのあいつに決まってるザマスゥ~。●attよ、●att!(笑)ていうか、アレンのマネゴトをしちゃってるわよね。でも、あの人は単なる2世タレントで美容知識も通りいっぺん。(カメラアプリでの)加工厨にすぎないワ。それにアレンみたいな実体験トークはできないザマしょ」毎月、高額な費用を自らの肉体に投資し、究極の美を追求し続けるアレン。一般人の私たちはもちろん●attにさえもマネできないかも!?「ちなみに基本、週1でクリニックに通っていて、ヒアルロン酸とボトックス注入をしてる。それと季節に合った施術をオーダーするの。例えば夏には脇やおでこにボトックスを注入して汗対策。最近はちょっぴり太りぎみで、脂肪冷却のマシンを使ってマス」1回の施術で10万円近くかかるが、部分やせもでき、脂肪吸引のような危険もない。“お金に余裕があればオススメ”だそう。ほかには?「プチ整形がオススメ。深いシワはスキンケアだと限界があるけれど、ヒアルロン酸なら解消できるし持ちもイイ。アレンは一般の人と目指す目標が違うからヒアルロン酸は週1ペースだけど、普通の人だったら1年は持つもの。高額なスキンケア商品を買うよりもはるかにお得なの!」ヒアルロン酸やボトックスなどプチ整形といわれる注入系は、ここ数年で施術希望者が急増。価格が安く、ダウンタイム(施術から回復するまでの時間)も短く、なにより元に戻せるのが魅力だ。「大がかりな手術をすると元に戻れないから、シミュレーションは絶対してネ。例えば、石原さとみさんみたいな鼻の下(人中)が短い顔が流行りだけど、いきなり人中を切る人中短縮手術なんかはしないで。まずは上唇にヒアルロン酸を入れて、鼻下を短く見せて様子をみるとか。顔には流行があるから、いきなりの大工事はダメよ〜!」■細いアゴを夢見てなぜかケツアゴ完成高額なお金を支払って失敗はしたくない!「いちばん失敗したのは歯ね。全部入れかえてから後悔したけど遅かったワ~。あとはアゴのプロテーゼ!!逆三角形のシュッとしたアゴを目指してたのに……」なんと完成したのは、ゴリゴリのイカついケツアゴ!!抗議して再手術したものの、今度は術後たった2週間で内側の皮膚がパックリと開き、シリコーンが丸見えの惨状に!「そのままにしたら細菌が入って壊死しちゃうからってまた手術よ。無駄に時間はかかるわ、痛いわで散々!しかも、この話をブログで公開したら、クリニック側から削除要請が来ちゃった(笑)。仕方ないからその記事は消したけど、私みたいな経験をした人、ほかにもいると思うな」百戦錬磨のアレンでさえそんな経験が。初心者のクリニック選びはどうすれば?「“お医者さんは神様じゃない。万能でもない”と理解を。顔の好みは人それぞれだし、得手不得手もあるから。やっぱり自分の足でいろんなクリニックをハシゴして、先生とじっくり話すこと。クチコミを鵜呑みにしちゃダメ」さすが経験者の言葉は重みが違う。今後も進化を続けるアレンから目が離せない!■読者世代はやるべき♪ プチ整形BEST3【第1位】ボトックス比較的安価だし、顔の印象を変えずに若見えできるところがイイ!オススメなのはおでこや眉間のシワ。それと目尻。目尻は痛いからハードル高いけれど、絶対損しないわよォ〜!【第2位】レーザートーニングシミ治療はもちろん、毛穴をキュッと引き締めちゃうの。男性にも人気の施術で、最近ではレーザートーニング専用のクリニックもあるくらい。エイジング予防にも効果的♪【第3位】ヒアルロン酸中高年は頬がたるんで中顔面が長く見えちゃうのよね。ここにヒアルロン酸を注入すると、頬にハリが出てたるみも解消!整形前のシミュレーションにも最適ですワヨ!●いきなりケーキ3つ食い!食いしん坊&サービス精神旺盛ケーキを目の前にした瞬間、目をキラキラ輝かせながら一気食い♪取材は昭和な雰囲気漂う会議室だったにもかかわらず、愛くるしい笑顔でサービスショット連発。しかも予定時間を大幅オーバーして語ってくれたその姿に、編集部一同思わずキュン♪なのでした。アレン学生時代にいじめた連中を見返すために整形を決意し、19歳でセレブの集うパーティーへ参加し整形費用や生活費を出してくれるパートナーを複数ゲット。その後、バラエティー番組『私の何がイケないの?』で特集を組まれて芸能界デビュー。(取材・文/三輪順子)
2021年10月08日※画像はイメージです子どもたちの間でいま、美容整形に熱い視線が注がれている。美容外科の『東京イセアクリニック』が小中学生女子200名を対象にした調査で、小学生の2割、中学生の4割が「将来、整形したい」と回答。16~19歳のハイティーン122名を対象にした別の調査では、実に91・8%が「美容整形したい」と回答している。■10代の患者は5年間で約38・5倍に実際に同クリニックでは、二重にするなど目元の整形をした10代の患者数は、2015年から’20年の間に約38・5倍も増えたというから驚かされる。「僕が美容外科医を始めたころは、中学生の患者なんて、まず来ませんでした。ところが最近はちょくちょくやって来るように。実数としてそれほど多くないとはいえ、今では患者の1割程度を10代が占めています。夏休みや学年のかわり目は特に多いです」こう語るのは業界最大手のひとつ、『共立美容外科・歯科』で副総括院長と渋谷院院長を兼任する磯野智崇医師だ。10代に対して行われる手術は、まぶたを糸で留めて二重にする埋没法の二重術がほとんど。このほか、ヒアルロン酸を注入して鼻を高くする隆鼻術など、いわゆる「プチ整形」が人気を集める。リストカットの傷痕を目立たなくするために来院するケースもまれにあるという。都内在住の入江千佳さん(40代=仮名)は一昨年の春、「高校入学祝い」のため、長女に整形手術を受けさせたひとりだ。「以前から“第1志望の高校に合格できたら、二重に整形させてほしい”と言われていたんです。中学時代の娘は毎朝、学校へ行く前に『アイプチ』で二重にするのが日課になっていました。でも、体育などで汗をかいたら(二重になるよう、のりで癖をつけた部分が)取れるし、学校でやり直すのも面倒だと」15歳で整形は早すぎる。そう反対したが、ぱっちりとした二重まぶたの次女と比べてコンプレックスを抱いている長女がふびんでもあり、根負けする形で承諾した。「整形費用は長女が自分で貯めたお小遣いと、足りない分は私が負担しました。二重になって、本人は“アプリで盛った(加工した)顔に近づけた”と喜んでいます。夫はいまだに気づいていませんが(苦笑)」(入江さん)■子どもが強く言うのを、親は渋々許可する入江さんの長女のように、のりやアイテープによって目元を二重にしている女子中高生は珍しくない。なかには、二重づくりに時間がかかって学校に遅刻したり、まぶたのかぶれなど皮膚トラブルを起こすこともある。前出の磯野医師によれば、そうした子どもの様子を見た親は「整形をさせたほうがマシかも」と考え、仕方なく美容外科を訪れるケースが多いという。「未成年の場合、手術には親権者の同意書が必要になります。そのため大抵はお母さんと一緒に来院されますね。どの親御さんも子どもが強く言うので、渋々許可するといった感じです。診察中も、あれもこれもやりたいと言いだす子どもに対し“(手術は)目元だけにしておきなさい!”“二重の幅が広すぎる!”と注意するなど、どうにかして自然な感じにとどめようとする場合がほとんどです」(磯野医師、以下同)時には子ども以上に、親のほうが整形に積極的なケースもある。「お子さんが小学生であるとか、まだ小さい子どもを持つ親御さんに多いですね。“細い目だと学校でいじめられるのでは?”“一重では将来かわいそう”などと、先々のことを心配して来院されるわけです。お子さんが本当に望んでいるならいいのですが、あまりに若いと本人の意思を確認するのも難しい。“私は怖くて(手術が)嫌だけど、ママが喜ぶからやる”という可能性もありえますから」■健康への影響とトラブルの可能性はどんな手術にもリスクは伴うもの。ましてや成長過程にある10代の場合、整形手術が心身の健康に影響するおそれはないのだろうか?「二重の処置に関しては、糸で留める埋没法ならば7~8歳以上であれば問題ありません。ヒアルロン酸を注射して鼻を高くする隆鼻術も同じです。埋没法の糸は取り除けますし、ヒアルロン酸はいずれ体内へ吸収されます。元に戻せる施術であれば、お子さんでも身体の負担になることはありません」「日本美容外科学会」の広報委員長・山下理恵医師も、「個人的見解」と前置きしながらも同様に言う。「顔の骨は15~16歳で成長が止まります。ですので、10代であるという理由によるデメリットはありません」ただ、1度の整形が呼び水となり、エスカレートしていく人も中にはいる。「整形依存に陥るのはごく一部の人ではないでしょうか?年齢は関係ないと思います。ですが、(まだ成長過程にあり)精神が未熟なお子さんに関しては、整形に依存しないよう指導するのも美容外科医の仕事です」(山下医師)注意すべき点はほかにもある。すべての美容外科医が10代と真剣に向き合い、手術をしているわけではないからだ。低価格と宣伝しながら、実際には高額な請求をされるトラブルが後を絶たない。「テレビの宣伝を見て子どもだけで受診したところ、痛くない麻酔、よい手術糸などをすすめられ、二重手術の費用が52万円との見積もりを出されたケースがありました。しかし一般的には、8万~15万円が相場だと思います」(山下医師)SNSの口コミもクリニック選びに関しては玉石混交、磯野医師は「あてにならない」と言い切る。美容外科の悪評をライバル院のスタッフが書き込む話をよく耳にするという。「カウンセラーというスタッフがいて、マシンガントークでたたみかけ、考えるスキを与えないようなクリニックも避けたほうがいいでしょう」(磯野医師)■容姿がすべて? 母の複雑な思いいまや有名タレントが整形を公表し、ユーチューブでも顔出しの“整形ユーチューバー”が乱立する時代。美容整形がタブーとされていたころに比べれば隔世の感がある。そうした変遷を知る磯野医師は整形を希望する10代について、こう分析する。「インスタグラムには整形情報を交換し合う“整形垢”と呼ばれるアカウントが無数に存在しています。なかにはインフルエンサーもいて、物心がついたころからSNSに親しんできた10代は、そうした“成功例”を目にする機会が否応なしに増えていく。学校では“みんな違って、みんないい”と言うけれど、そのみんなの中でも一定レベルの容姿が求められるという現実がある。子どもたちの間には負け組になってしまう切迫感があり、それが受診増に拍車をかけているのかもしれません」一方で、見た目で人を判断し評価する「ルッキズム」(外見至上主義)が問題視されることも増えてきた。前出の入江さんは長女の整形に対し、母親として、女性として、複雑な思いを抱いていると明かす。「コンプレックスを解消して明るい青春を送ってほしいと思って、整形を許可しましたが、これでよかったのだろうかと実はモヤモヤしています。美しさにはいろいろな種類があるし、容姿で女性の価値が決まると思ってほしくないんです。いつか機会を見つけて、長女とそんな話ができればいいなと思っています」(取材・文/千羽ひとみ)
2021年08月11日近年では美容整形などで唇をぷっくりさせる人も多いが、『Lip Lupinus(リップルピナス)』が、なめらかな質感とぷっくり唇に仕上がるため「塗るプチ整形リップ」として人気上昇中だと耳にした! しかも俳優の山本裕典さんがブランドアンバサダーを務めているという…! さっそく話題のリップをためしてみよう!俳優 山本裕典さんがブランドアンバサダーに就任!?株式会社 J.THREE(大阪府大阪市)が販売する『Lip Lupinus(リップルピナス)』(全7色・価格 税込 3,980円・発売中)は、Amazonや楽天市場ランキングでも1位を獲得するほどの人気アイテムだ。次世代美容成分として注目のヒト幹細胞培養液を配合したリップグロスで、カラーは全7色展開。(001 ルピナスマットクリア/002 ルピナスマットレッド/003 ルピナスグリッターピンク★/004 ルピナスグリッターベビーピンク★/005 ルピナスグリッターオレンジ★/006 ルピナスグリッターブルー★/201 グリッターロッソ★(★ラメ入り))YouTubeでは、ブランドのアンバサダーの山本裕典さんが登場するプロモーション動画も公開されていて、ファンの人にはたまらない山本裕典さんのセクシーな色気とプルプル唇に思わずドキッとしてしまう。リップルピナス「ステイホーム編」 リップルピナス「大人のキステク講座編」動画ではキスをするときのポイントなども紹介されているので是非チェックしてみて! 記者は、最近唇の色が薄くなった、ぷっくり感が欲しいと感じていたので、動画を見て、こんなぷっくりした唇になりたい! と感じたので実際にためしてみたいと思う。美しく艶やかな唇になって色気を演出してみよう!では、さっそくためしてみよう。今回は、全7色のうちの「006 ルピナスグリッターブルー」と「002ルピナスマットレッド」をピックアップ。まず、淡いブルーの「006 ルピナスグリッターブルー」から。手に塗って見たところ、ほとんど無色透明でやわからいジェルのようなテクスチャー。よくみるとグリッターが光の加減で輝いて見える。白いスパチュラにのせるとほんのり青みがわかる。ひと塗りでもしっかり伸びるので、唇に色をつけたくはないけど、うるおい感やツヤ感を高めたい時、寝るとき保湿ケア、手持ちのルージュに重ねづけしてうるおいを高めるなど、1本あると万能に使えそう。次に、「002ルピナスマットレッド」をためしてみよう。こちらは、上記の画像で山本裕典さんが手に持っているカラーだ。手に塗って見たところ、見た目通りの色味と発色の良さだ。少し青みがかったピンク色で、一度塗りでもしっかり色づく印象だ。唇にも塗ってみよう。するっと塗りやすいアプリケーターで、唇の上になめらかにグロスが広がり、元の唇の色と自然になじむ。しばらくすると、適度なメントールによる清涼感を感じる。ヒリヒリしたり、腫れる感じなどはなく、涼しい感じなので刺激に弱い人でも大丈夫そうだ。塗った瞬間は、発色の良さ、うるおい、ツヤ感が特にわかりやすいが、少し時間が経ち唇にグロスがなじむとぷっくり立体感がよりわかりやすいと感じた。 これならルージュやリップなしで、簡単に唇の印象を変えることができる。グロスのしっとり感はあるが、唇にまとわりつくようなベタベタ感は少なく、ほどよいメントール感によってより軽いように感じる。ひと塗りでも発色良し! 一瞬でうるおい、ツヤ、ぷっくり感を作るリップグロス!実際に塗ってみて、発色やうるおい、ツヤだけでなく、唇のぷっくり感も実感できた。唇の色が薄くなったと感じる人、唇が乾燥しやすくうるおい感がない、唇が薄くぷっくりした厚みが欲しい人に特におすすめしたい! 日中のメイクだけではなく、寝ているあいだの唇ケアにもおすすめしたいアイテムだ! ただ色がつくだけのグロスではなく、なりたい唇を叶えてくれること間違いなし。季節やファッションに合わせてカラーを合わせてみるのも良さそうなので、気になる方はぜひチェックして見てほしい。商品の購入は、楽天市場から。
2021年06月22日■前回までのあらすじ結婚式前に整形するよう言う母に、容姿よりも人間性の方が重要と気づいたハム子は、「もう整形をやりたくない」と告げるのだが…。■母にとって私の気持ちはどうでもいいことなの…?母には私の気持ちは伝わりませんでした。いえ、伝わらないというより、母にとっては私の気持ちなど「どうでもいいもの」なのだということがよくわかりました。今まで、「幼い頃の自分の伝え方が下手だったから伝わらなかったんだ」、「冷静に、真摯に話せば母もきっとわかってくれる」…そんなかすかな希望を持ち続けていました。しかしそれがすべて打ち砕かれました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2021年06月11日■前回までのあらすじ結婚の挨拶に実家を訪れると、母は「こんなに素敵な人がこんなブスな娘を…」と卑下する発言を始める。しかし彼の口から出たのは「自分にとって世界一可愛い女性」という言葉だった…!■「もう整形をやめたい」私の気持ちを母はわかってくれる?母に自分の気持ちを説明しました。これまでは母に言われたことは、「私のため」で、それを実行することはあたり前だと思って生きてきました。でもこの頃の私は、「自分にとって何が必要で何が必要ではないのか」ということが、だんだんとわかってきた時期でした。私にとっては、整形は必要ないと思ったのです。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2021年06月10日お笑いコンビ『EXIT』の、りんたろー。さんが、Twitter上で自身に寄せられたアンチコメントに言及し話題を呼んでいます。りんたろー。「整形してる」のコメントに?りんたろー。さんは、2021年6月9日にTwitterを更新し、自身が出演したYouTube動画に寄せられたコメントを紹介。その中には、「以前と顔が変わりすぎ。もろくろ整形してるよな」と、アンチからと思われるコメントもありました。りんたろー。さんは、過去に出演したバラエティ番組で『ボトックス』と呼ばれる、メスを使わないタイプの整形を受けたことを明かしています。「顔が変わりすぎ」と整形を暗に否定するかのようなコメントに、りんたろー。さんはTwitterを通して「切ったり、貼ったりせずにそんな風に思ってくれたなんて嬉しすぎる」とポジティブなコメントを返しました。切ったり、貼ったりせずにそんな風に思ってくれたなんて嬉しすぎるなんか頑張ってきてよかった✨まだまだ通過点✨美に磨きをありがとうVoCE #アンチコメにあがるおじさん #早く寝ないとお肌に悪いぞ #あたし頑張るからね pic.twitter.com/q5pvtVcH03 — りんたろー from EXIT (@rinnxofficial) June 8, 2021 顔にメスを入れるなど、大掛かりな整形手術は手間がかかるぶん、見た目の変化も大きいです。しかし、りんたろー。さんが受けたのはメスを使用しないボトックスのみ。だからこそ「顔が全然違う」という指摘を、好意的にとらえることにしたのでしょう。りんたろー。さんは「まだまだ通過点。美に磨きを」と、今後も美しさを追求していくつもりであるとつづっています。りんたろー。のコメントに称賛の声もひと昔前に比べ、整形手術への理解は広まっているように感じられますが、いまだネガティブな思いを抱く人がいるのも事実。整形に対する否定的なコメントにも、前向きに返したりんたろー。さんに、ネット上では「素敵」「いいね」と応援の声も寄せられています。・このアンチコメントは、むしろほめ言葉。・りんたろー。さんの毎日の努力で、整形したと思われるほどきれいになったということですね。・ネガティブからポジティブなマインドに変われた結果を示してくれてありがとうございます。美しさを求めること自体は、何も悪くありません。それでも、周囲の目を気にしてなかなか整形に踏み切れない人もいることでしょう。整形という行為を否定することもなく、美しさへのあくなき探求心を見せたりんたろー。さんの発言に、勇気づけられた人は多いはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年06月09日新庄剛志(2010年)6月1日発売の『フラッシュ』が《金髪美女と「高級温泉旅館」一泊デート》という見出しで、“スーパースター”の熱愛をキャッチした。記事によると、舞台は5月下旬の静岡県伊豆市の温泉街として有名な「修善寺」エリア。眩いオーラを放つスターは露天風呂付きの1泊5万円の旅館に宿泊し、女性と一緒に過ごしたというものだった。そのスターというのが、シャツのボタンをワイルドに胸元まで開け、白いニット帽に黒いマスクを着用して目立ちまくっていた……、「元メジャーリーガーの“SHINJO”こと新庄剛志です。インスタグラムでは、旅館内の温泉に浸かっている自分の後ろ姿をアップしており、これも同伴した女性が撮っていたのでしょう。でも、新庄といえば常に複数の女性の影がチラつくモテ男だけに、この“金髪美女”が本命というわけではないのかも。離婚してからの彼が話していたのが、“もう結婚はしないし、特定の彼女も作らない”というもの。独身ですから、なんら問題はありませんね」(スポーツ紙記者)交際期間7年を経て、2000年にモデルの大河内志保と入籍するも、メジャーリーグから日本球界に復帰した2004年ごろに不仲がささやかれ始める。そして北海道日本ハムファイターズで2年を過ごして現役引退すると、翌2007年末に大河内と離婚が成立したのだ。■トライアウト参加も顔面が「引退後はタレント活動のほか、実業家として数々の商品プロデュースにも携わりましたが、突如としてインドネシアのバリ島に移住するとメディア露出も減少。そして久々に新庄が世間を驚かせたのが昨年12月、プロ野球の12球団合同トライアウトに参加して、14年ぶりの現役復帰を試みたのです。ただ、トライアウト時に体重を増やしたからか、顔を見て“えっ”と思ったのですが……、いや〜、新庄ってこんな顔だった?確かに、自ら整形したことを告白してはいますが、最近の彼を見ても違和感を感じるというか。また変わったのかな?」(前出・スポーツ紙記者)メジャーリーグ入りが決まった際には、現地のメディアが“和製ジェームズ・ディーン”と称するほどに、新庄はもとよりイケメンだった。そんな彼が整形したことを告白したのが2017年9月のこと。『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)にゲスト出演しては《自分の顔に飽きた》という理由から、たまたま見つけた美容整形クリニックにふらりと入ったのだという。「目を大きくするための切開手術と、えらを削る手術を受け、さらにタトゥー眉毛を入れたことを明かしていました。昨年にもバラエティー番組に出演しては今まで6回の手術を受けたこと、歯のインプラントなどを含めた美容代に3000万円を費やしていること、そして“目標はマイケル・ジャクソン”であると話していました」(ワイドショースタッフ)5月30日には『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演。独特な“新庄ワールド”を繰り広げて、ダウンタウンの浜田雅功と場を盛り上げたのだが、内容よりも気になってしまったのはやはり顔面だ。トライアウト時よりも明らかにスリムになった輪郭に、メイクをしていることを差し引いても毛穴が全く見えない肌。そしてアラフィフにもかかわらずシワやたるみが一切見られない、まるで20代のような張りとツヤを備えた彼がいたのだ。美容整形に詳しい美容ライターも驚きを隠さない。「色がすごく白くなりましたよね(笑)。そしてお肌がツヤツヤしているんですが、韓国ファッションが好きな女性の間でブームになっている、美肌成分を注入する“水光注射”を打っているのかなと。手術をする手間もなく、それに価格も安く済んで、艶やかな張りのあるプリッとしたお肌になると人気なんです。首まわりは年齢が出やすく、これまでは整形ができないと言われていましたが、同じ水光注射を打つか、古い角質を取り除くピーリング施術を受けていらっしゃるのかな」■新庄に覚える違和感の正体多忙なスケジュールの合間でも受けられて、さらに効果の持続期間も長いことから、スキンケアという形での簡単な施術に、数万円を支払う美意識の高い男女が増えているという。とはいえ、彼に覚える違和感はなんだろう。「“糸リフト”という顔に溶ける糸を張り巡らせてリフトアップする手術があるのですが、以前のお写真よりも口まわりのシワが減っていたので、もしかしたらそれを受けられているのかもしれませんね。口まわりやほうれい線、目の横のたるみも改善されるので、芸能人で“糸リフト”をしている方も多いと聞きます。でなければ、若返られたのかな(笑)」(前出・美容ライター)まるで阪神タイガースの一員として、スーパープレーで甲子園を沸かせていた20代に戻ったかのような新庄。少し前の3月13日、『トークィーンズ』(フジテレビ系)に出演した彼は「整形」に対する熱い思いを語っていた。《なんで日本は整形に対して、そんなに“えっ、整形してるの?”みたいに言うのかな。俺は今、50歳手前なんだけど、60歳になっても30代の感じにしたい》「“目にコンプレックス”をもっていたようで、もともとはそこを変えることが目的だったのでしょうが、今は“若返る”ことに挑戦して楽しんでいるように見えます。彼は周囲の目を気にする人間ではないですからね。やりたいことにどんどんチャレンジして、たとえ失敗しても自分がハッピーならそれでいいんですよ。ただ、往年のマイケル・ジャクソンは、整形で顔面変化どころか崩壊を招いたとされるわけでやりすぎだけは注意してもらいたいですけどね(苦笑)」(芸能プロダクション幹部)番組では《人間が1番変われるのは“心の整形”》という独特な言い回しで決めた、さすがの“エンターテイナーSHINJO”だった。
2021年06月02日■前回までのあらすじ母に結婚の挨拶に行かなければと思うが、母がなんて言うか想像ができてしまう。見るたびにため息つかないで、傷つけないで―そう願いながらも、心の中で思うのは「世界で一番会いたくない」…。■実家に刻まれた母から受けた言葉の痛みこの頃になると、頭と心が同じ意見か、分離されてないかを確認しながら生きることができるようになっていました。頭と心が同じだととても清々しく、安心できました。今考えると母の会話はとても複雑でした。実家にいた頃の母の会話を振り返ったコマを入れましたが、どれも母のいろいろな感情が混ざり過ぎています。私は母との会話で、清々しさや安心を感じたことはありません。会話の後は、いつもモヤッとした気分だけが残りました。そしてそのモヤは、子どもの頃は複雑であるがゆえに、消化できませんでした。ただ、毎日母と話すたびにモヤモヤが少しずつ追加されていくのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2021年05月21日■前回までのあらすじ彼からの思いがけないプロポーズ。母に愛されるため感情を封印してきたハム子にとって生まれて初めて「心から喜ぶ」出来事だったのだが、彼に「親に挨拶しないと…」と言われてしまい…。■母に結婚の報告をすると… 私がこの世で1番会いたくないのは母でした。これが他人だったらどんなに良いことか…何度もそう思いました。心が生き返り、元気になればなるほど、今まで抑えられていた母へのネガティブな感情がタガが外れたように溢れてくるのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2021年05月20日