マーベルの『Thunderbolts(原題)』から、出演予定だったスティーヴン・ユァンが降板したことが分かった。本人が「Variety」誌に認めた。スティーヴンが演じる予定だったのは、セントリーというキャラクター。いまも「マーベル映画に出たい」というスティーヴンは、「辞退せざるを得なくなったことをどれほど残念に思っているかを伝えるのに、メールを何度も書き直しました」と製作側に詫びたことを明かしている。将来的に、どんなマーベル映画に出演したいかと尋ねられると「それを言うにはちょっと早すぎるかなと思います。きっとたくさんの人をがっかりさせたことでしょうし。だから、いま言えるのは『私を起用してくれてありがとう』ということですね」と語った。出てみたい作品はあるが、「よく、言ってしまうと叶わなくなると言われるので、心の中にしまっておきます」とも。降板を決めるきっかけとなったのは、昨年WGA(全米脚本家組合)とSAG-AFTRA(全米映画俳優組合)のダブルストライキにより同作の撮影が中断され、スケジュール調整がつかなくなったことのようだ。「私が思うに、時が過ぎ、物事が変わっていく中で、なんだか身を引くことになったという感じです」と話している。「でも(監督の)ジェイク(・シュライアー)は素晴らしい作品を作ってくれると思いますよ」とシュライアー監督にエールを送った。(賀来比呂美)
2024年01月05日1月7日(現地時間)に行われる第81回ゴールデングローブ賞授賞式に向けて、プレゼンターが発表された。オプラ・ウィンフリー、アメリカ・フェレーラ、フローレンス・ピュー、ダニエル・カルーヤ、イッサ・レイ、シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、シム・リウの8名。今回の発表は第2弾であり、8名は3日に発表されたアマンダ・サイフリッド、アンジェラ・バセット、ミシェル・ヨー、ウィル・フェレル、「SUITS/スーツ」のコンビのガブリエル・マクト&パトリック・J・アダムスらに加わる。ゴールデングローブ賞のSNSによると、今後さらなるプレゼンターが発表予定だという。第81回ゴールデングローブ賞授賞式は、ロサンゼルスのビバリーヒルズにあるホテル「ザ・ビバリー・ヒルトン」で開催される。司会はコメディアンで俳優のジョー・コイ。俳優としての最近の出演作には『ホーンテッドマンション』がある。今回の授賞式では、「ベスト・スタンダップコメディアン賞」と、興行的に大成功した映画から優秀な作品に贈られる「シネマティック&ボックスオフィス・アチーブメント賞」が新設されたことにも要注目。(賀来比呂美)
2024年01月05日12月27日、『スター・ウォーズ』のレイア姫役で知られるキャリー・フィッシャーが亡くなってから7年が経った。娘のビリー・ロードが幼い頃の自分と母キャリーの2ショット写真をインスタグラムに投稿し、偲んだ。「ママが亡くなってから7年が経ちました。(でもだれがカウントしているかって?私かな?)命日を迎えるたびに、私の悲しみは異なる形で繰り返されます)」とつづった。その悲しみが時には怒りだったり、一日中泣くことになるようなものだったり、虚無感を抱いたり、何も感じないことに罪悪感にさいなまれたり…というものだという。これら全てを一度に感じることもあるそうだ。しかし、今年の命日は「目覚めた時に感じたのは感謝。もしくは深い悲しみかな」とビリー。悲しむことは決して悪いことばかりではないそうで、「これまでの人生に対して抱いたことがなかった、感謝の気持ちが芽生えました。喜びの一瞬一瞬に、まるでこれが最後かもしれないという気持ちで浸ることができるんです」と自身の感じ方の変化を明かした。「息子には、おばあちゃんはお空の星に住んでいると話しています。ママは間違いなく、私の人生に輝きを与えてくれるはずです」と前向きに生きている様子をうかがわせた。ファンから「あなたのお母さんは会ったことがない人にもポジティブな影響を与える人だった」「あなたの悲しみの旅について、正直に率直に話してくれてありがとう」などのコメントが寄せられている。(賀来比呂美)
2023年12月28日12月22日よりザック・スナイダー監督のSF超大作『REBEL MOONーパート1:炎の子』の世界配信がスタートした。これまで『バットマン vsスーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』などを手掛け、スーパーヒーロー映画やSF映画に定評のあるスナイダー監督に、盟友クリストファー・ノーラン監督が称賛を送った。「今日公開されるスーパーヒーロー映画やSF映画で、ザックの影響を受けていないと思われるものはありません。ザック・スナイダーの映画を観ると、映画が持つ可能性に対する彼の愛情を理解し、感じることができるでしょう。その可能性というのは、ファンタジー的にもでき、現実感を高めることもでき、それでいて観客を感動させワクワクさせるというものです」と「The Atlantic」誌の記者に語ったという。ノーラン監督は2013年にスナイダー監督がメガホンを取った『マン・オブ・スティール』でプロデューサーを務め、以降2人は親交を深めていった。同じくスナイダー監督の『バットマン vsスーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ』『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』では、ノーラン監督は製作総指揮を務め、スナイダー監督の仕事ぶりに触れる機会も多々あった。(賀来比呂美)■関連作品:ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット 2021年5月26日よりデジタル配信開始©2021 Warner Media Direct, LLC All rights reserved. HBO MAX(R) is used under license.
2023年12月27日12月20日にDisney+とHuluで配信開始(日本ではDisney+で独占配信中)となった「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」が、好調な滑り出しを見せた。「Variety」誌が報じたところによると、両ストリーミングサービスで配信開始から6日間の第1話の世界視聴者数が1330万人を記録したという。(総視聴時間を作品の上映時間で割った数をカウント)Disney+で配信されたほかの人気作品と比較すると、「スター・ウォーズ:アソーカ」は配信開始から5日で1400万人、「ロキ」シーズン2は3日で1090万人と数字だけ見れば「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」がやや劣勢。しかし、前2作品には『スター・ウォーズ』やマーベルという長年のファンを抱える母体があり、ファン層はほとんどが大人だ。一方、「パーシー・ジャクソン」は原作小説が小学生向けであり、映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』から10年ぶりの映像化だということを考えると快挙と言えるだろう。今作の原作は、エドガー賞受賞作家リック・リオーダンのベストセラー小説シリーズで、2010年に『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、2013年に『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』として映画化されたことがある。(賀来比呂美)■関連作品:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 2010年2月26日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOXパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 2013年11月1日より全国にて3D/2Dで同時公開© 2013 Twentieth Century Fox
2023年12月27日先週、アメリカを含む世界各国でジェイソン・モモア主演作『アクアマン/失われた王国』が公開開始となり、週末の北米興行収入ランキング及び世界興行収入ランキングの首位デビューを飾った。「Comscore」が発表している世界興行収入ランキングでは2位はティモシー・シャラメ主演の『ウォンカとチョコレート工場の始まり』と、いまの時期にぴったりな大作がランクイン。3位には、インド映画『Salaar: Part1 -Ceasefire-(原題)』が食い込んだ。同作は『バーフバリ』シリーズのプラバースと『K.G.F』シリーズのプラシャーント・ニール監督がタッグを組んだアクション映画。本国インドでは、多くの人が劇場に何度も足を運んでリピート鑑賞しているようだ。「観ている間ずっと鳥肌が立っていた」「ニール監督はインド映画を次のレベルに押し上げた」と大好評。4位にもボリウッドの大スター、シャー・ルク・カーンとラージクマール・ヒラーニ監督(『きっと、うまくいく』『PK』)の『Dunki(原題)』がイン。インド映画が世界で受け入れられていることがうかがえる。5位はイルミネーションとユニバーサルのアニメ映画『Migration(原題)』、6位は実話を基にした中国の犯罪映画『三大隊』、7位はディズニーのアニメ映画『ウィッシュ』だった。(賀来比呂美)
2023年12月27日1月7日に開催される第81回ゴールデン・グローブ賞授賞式で、受賞者とプレゼンターに配られる「おみやげバッグ」の中身が明らかになった。おみやげバッグの中身は35商品、総額は約50万ドル(約7113万円)で、「The Hollywood Reporter」によると「ハリウッドの主要な賞の授賞式で配られたギフトバッグのなかでも、史上最高額」だと考えられるという。ラグジュアリーなライフスタイルを提案する雑誌「Robb Report」がセレクトした。おみやげの例を挙げると、フォーシーズンズ、ザ・リッツ・カールトン、ロンドンのワン アルドウィッチといった一流ホテルでのステイ、通常5万ドル(約711万円)とされるインドネシアでの豪華ヨットのチャータークルーズなど。そのほかにはブラッド・ピットが立ち上げた高級スキンケアブランド「Le Domaine」の250ドル(約3万5500円)のクリーム、「Opie Way」の1500ドル(約21万3300円)のカスタムスニーカー、「Coomi x Muzo」の69000ドル(約981万円)のエメラルドのイヤリング(受賞者1人限定)などがある。最も高額な商品は「世界で最も高価」というブティック・ワイナリー「リベル・パテル」のワインで、6本セットで193500ドル(約2752万円)。こちらも受賞者1人に限定されている。(賀来比呂美)
2023年12月25日『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの脚本・製作で知られるクリストファー・ランドン監督が、『スクリーム』シリーズ第7弾より離脱したことをXで明らかにした。「今がちょうどいいタイミングだと思うので正式に発表します。数週間前に『スクリーム7』から抜けました。がっかりする人も喜ぶ人もいるでしょう。夢のような仕事が悪夢になってしまったんです。私は関わっていたすべての人に対して心を痛めましたが、もう前に進む時です」とつづった。そして、『スクリーム』シリーズを生み出した故ウェス・クレイヴン監督と脚本家のケヴィン・ウィリアムソンに敬意を表した。ランドン監督は先月、前作から続いて『スクリーム7』に出演する予定だったメリッサ・バレラが解雇されたことを受け、「これは私が決めたことではない」とXで嘆いていた。メリッサはSNSでイスラエルとイスラム組織ハマスによる軍事衝突に対して自身の意見を述べ、それが問題視されて製作会社から解雇されたのだ。さらに、前2作でメリッサ演じるサムの妹タラを演じていたジェナ・オルテガも、自身の主演ドラマ「ウェンズデー」と撮影スケジュールが重なり降板。メインキャスト2人と監督を失った『スクリーム7』の今後に注目が集まる。(賀来比呂美)■関連作品:スクリーム(2022)
2023年12月25日ジェイク・ギレンホール主演作『Road House(原題)』の初ティザー映像が公開された。今作は、1989年にパトリック・スウェイジ主演で製作された同名映画(邦題は『ロードハウス/孤独の街』)のリメイク版。『ボーン・アイデンティティ』『Mr.&Mrs.スミス』のダグ・リーマン監督がメガホンを取った。脚本はアンソニー・バガロッツィ(『ナイスガイズ!』)&チャック・モンドリー。『Road House』は、2024年にPrime Videoで配信される複数の作品のティザー映像と一緒に紹介されており、その中でジェイクは筋骨隆々のボディや1人で悪党をボコボコにしてしまう激しいアクションシーンを見せている。ファンはわずか数秒の映像に「もっと見せてほしい!」「すごい身体だね」「劇場公開されないとはなんとも残念」「映画館で観たかった」などの感想を寄せている。『ロードハウス/孤独の街』は、ミズーリ州の荒れた酒場を立て直すために雇われた用心棒ダルトンの物語。今作はオリジナル版を現代風にアレンジし、ジェイクが演じるのはフロリダ州のバーで働く元UFCファイターの用心棒という設定だ。ビリー・マグヌッセン(『アラジン』)や元UFC王者のコナー・マクレガーらも出演する。『Road House』は、アメリカでは2024年3月21日からPrime Videoで配信開始。(賀来比呂美)
2023年12月22日第96回アカデミー賞より国際長編映画賞、作曲賞、歌曲賞など10部門のショートリストが発表された。国際長編映画賞には、日本の『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)、今年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した英国の『The Zone of Interest(原題)』やデンマークのマッツ・ミケルセン主演作『The Promised Land(英題)』などが候補入りした。作曲賞には久石譲が手掛けた『君たちはどう生きるか』や『バービー』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『オッペンハイマー』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『マイ・エレメント』などが選ばれた。視覚効果賞には『ゴジラ-1.0』がショートリスト入りを果たした。同部門には『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『哀れなるものたち』などが選出された。ショートリストからノミネート作品を決める投票は1月11日から16日に行われ、1月23日にノミネーションが発表される。最終投票は2月22日から27日に行われ、3月10日に開催のアカデミー賞授賞式で受賞作品・受賞者が発表される。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年12月22日『バービー』の脚本を共同執筆したグレタ・ガーウィグとノア・バームバックが12年の交際を経て結婚したことが分かった。12月19日(現地時間)にニューヨーク市庁舎で挙式し、その後、同日に開催されたビリー・ジョエルのコンサートでお祝いをしたという。グレタの代理人が「People」誌に認めた。コンサートのバックステージでビリーと記念撮影をしたグレタは白のジャケットとスカート、ノアはスーツ姿といういで立ちだった模様。2人は2010年にノアが監督・脚本を担当し、グレタが俳優として出演した『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』の撮影現場で出会い、翌年から交際を始めた。交際開始後は共同で作品を手掛けることが多くなった。最初のコラボ作品は『フランシス・ハ』。監督・製作を務めたノアはグレタと共に脚本執筆し、グレタは主演も務めた。そのほかにも『ミストレス・アメリカ』の脚本を共同執筆、『ホワイト・ノイズ』では監督と主演女優としてコラボしてきた。2人の間には2019年に第1子男児、今年第2子男児が誕生している。グレタは初婚で、ノアはジェニファー・ジェイソン・リーとの結婚歴があり2013年に離婚。ジェニファーとの間に息子が1人いる。(賀来比呂美)
2023年12月21日『バービー』でケンを演じ、劇中歌「I’m Just Ken(ぼくはただのケン)」を歌ったライアン・ゴズリングが同曲のクリスマスバージョンをリリース。新たなMVも公開された。MVはクリスマスムードにあふれるスタジオで撮影されており、『バービー』のサウンドトラックの共同製作を担当したマーク・ロンソン、アンドリュー・ワイアット、ライアンが会話をしているシーンからスタートする。ライアンは「これってクリスマスすぎるかな?あまりにもクリスマスっぽいと、26日以降にだれも観なくなるんじゃないかと心配になっちゃうんだ」と不安な気持ちを吐露している。最終的に歌い出したライアンの歌声は、オリジナル版よりエコーが効いていたり、ヴァイオリンやチェロなどの楽器が加わったりと、スケールが壮大に。最後は「メリークリスマス、バービー。きみがどこにいようとも…」というセリフで締めくくる。ファンから「ライアンはオスカーでこれを歌うべきだ。そして歌曲賞を受賞するの。これは本当に名曲だよ」と来年のアカデミー賞授賞式でライアンにこの曲を披露してほしいという声が殺到している。オリジナル版「I’m Just Ken」は「Billboard Hot 100」で87位にランクインするほど大ヒットした。(賀来比呂美)
2023年12月21日最終章となるシーズン5の配信が待たれるNetflixの人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。果たしてどんな結末が待っているのか…。ファンの間で様々な予想が出ているが、中でも興味を引くのがいわゆる「夢オチ」というパターン。ドラマの中で起きている全ての出来事は、シーズン1からマイクたちがプレイしているロールプレイングゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の中で起きていることだと予想するファンがいるのだ。先週、舞台版「ストレンジャー・シングス」のレッドカーペットに登場したクリエイターのマット&ロス・ダファー兄弟に「Metro」紙が真相を尋ねたところ、マットはクスクスと笑いながら「それは正しい。結末は…いや違う」とジョーク。ロスが割って入り、「(ファンの予想は)夢オチと同じようなことだよね。ありえない。そんな風に終わることはないと断言するよ」と夢オチを完全否定した。ダファー兄弟によると結末は「ずいぶん前から決まっている」といい、「自信があるし、みなさんにも満足してもらえるといいな。まぁいずれわかるでしょう」とのこと。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン5は、2024年1月より撮影スタート。全8話。(賀来比呂美)
2023年12月19日『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で征服者カーンを演じたジョナサン・メジャースが、元恋人に対する暴行とハラスメントの2件で有罪判決を受けた。今年3月、ジョナサンは恋人(当時)に平手打ちして怪我を負わせたとして逮捕されていた。「Etonline」によると、処罰については2月6日に言い渡されるとのことだが、暴行罪(第3級)は最長で1年、ハラスメント(第2級)は15日以内の服役の可能性に直面するという。逮捕後から、ジョナサンが出演した作品には大きな影響が出た。逮捕される少し前の1月、ジョナサンがボディビルダーを演じた主演作『Magazine Dreams(原題』)がサンダンス映画祭でワールドプレミアを迎えた。同作は高い評価を受け、審査員特別賞を受賞。アカデミー賞の候補作にもなりそうだと注目を集めていた。しかし、配給元サーチライト・ピクチャーズの親会社ディズニーは、ジョナサンの逮捕と全米映画俳優組合のストライキ(当時)の影響により、この作品を公開リストから外したままだ。さらに今回の有罪判決を受け、ディズニーとマーベル・スタジオはジョナサンとの契約を解除したという。征服者カーンを再び演じる予定だった『Avengers: The Kang Dynasty(原題)』(2026年公開予定)と『Avengers: Secret Wars(原題)』(2027年公開予定)には出演不可能となった。(賀来比呂美)■関連作品:アントマン&ワスプ:クアントマニア 2023年2月17日より全国にて公開© Marvel Studios 2022
2023年12月19日『Superman: Legacy(原題)』のジェームズ・ガン監督が、同作の進捗についてインスタグラムで報告した。手書きの絵と共に、「ネタバレ??!!いや、そうでもないかな。『スーパーマン:レガシー』のショットや絵コンテを絶え間なく描き続けているよ。この1枚は、前に話し合っていたあるショットについてどれだけタイトになるかを、チームのリーダーに理解してもらうためのもの」とつづった。絵の中の太い矢印はカメラの動き、細い矢印は被写体の動きを表しているのだという。スレッズではファンからの質問にも答えており、「衣装や音楽」について聞かれると「衣装はほぼできているんだけど、いくつかの要素でまだ決めかねている。音楽はほとんどの曲がもう書かれていて、多分メインとなるテーマ曲もほぼ終わっている」と明かした。別のファンからの「作曲家の名前を発表しないのはなぜ?」という質問には、「契約が完了しているかわからないんだ。確認しなくちゃいけないね」と答えた。曲はすでにあるのに契約が終わっているか分からないという状況に、ガン監督も「変に聞こえるよね?」と疑問を呈した。しかし、「インスピレーションの波に乗っている時は、なにをする?私だって『ピースメイカー』のほとんどと、『Creature Commandos』の脚本すべてを契約が決まる前に書いたんだ」と説明した。(賀来比呂美)
2023年12月18日先週末、ニューヨークでSAG-AFTRA(全米映画俳優組合)による『バービー』の上映会が行われ、出演者のアメリカ・フェレーラが参加した。アメリカを応援しようと、2005年に『旅するジーンズと16歳の夏』で共演して以来友情を築いてきたブレイク・ライヴリー、アンバー・タンブリン、アレクシス・ブレデルが集結。その様子をそれぞれがSNSに投稿し、「プチ同窓会だ」とファンを喜ばせた。アメリカは「昨夜、『旅するジーンズ』のみんなが私の『バービー』の出演をお祝いしてくれるために、ピンクの服で駆けつけてくれました。心から大好きです」と4人の動画と共に投稿。リース・ウィザースプーンから「あなたたちの友情、素敵」、エヴァ・ロンゴリアから「オーマイゴッド!胸がキュンとする」と業界仲間も反応した。ブレイクは、アメリカの動画では見られないピンクのコートやピンクのリボン型のクラッチバッグを「派手な贅沢」として披露。ファンから「まさにあなたがバービー」「ピンクがよく似合う!」といった称賛コメントが多数寄せられている。『旅するジーンズと16歳の夏』には2008年に製作された続編『旅するジーンズと19歳の旅立ち』があるが、長年ファンからさらなる続編が期待されている。2022年、キャストのアンバーは続編製作の話はずっと出ているが、それぞれが家庭を持ったことで「実現がなかなか難しい」とラジオ番組「Pop Culture Spotlight with Jessica Shaw」で話していた。(賀来比呂美)■関連作品:旅するジーンズと19歳の旅立ち 2008年8月6日より渋谷TOEI2ほか全国にて公開© 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2023年12月18日最新監督作『The Boys in the Boat(原題)』をプロモーション中のジョージ・クルーニーが、「UPROXX」とのインタビューで『オーシャンズ』シリーズの新作を製作する可能性を匂わせた。ジョージは2001年の『オーシャンズ11』、2004年の『オーシャンズ12』、2007年の『オーシャンズ13』と3作にわたって主演を務め、ブラッド・ピット、マット・デイモンら豪華キャストと共演した。3作目公開から16年が経ったが、いまだ根強い人気を誇る同シリーズに新作を期待しているファンも少なくない。ジョージは「いま、さらなる『オーシャンズ』のすごくよくできた脚本があるんだ。だからもう1本作るかもしれないね。本当にすごくいい脚本なんだよ」と明かし、「待ってください、本当に?それってつまり、『オーシャンズ14』ということですか?」と記者を興奮させた。すると「どうかな…そう(『オーシャンズ14』)とは呼びたくないな。というのも、アイディアが『お達者コメディ/シルバー・ギャング』風だから」と答え、1979年公開の銀行強盗を企む3人の老人を描いたコメディ『お達者コメディ/シルバー・ギャング』のタイトルを挙げた。同作は2017年に『ジーサンズ はじめての強盗』としてリメイクもされている。ジョージの言う『オーシャンズ』シリーズの“もう1本”とは別に、現在マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリング主演で同シリーズの前日譚映画が(タイトル未定)製作中だ。(賀来比呂美)■関連作品:オーシャンズ11 2002年2月2日より公開
2023年12月15日今年、世界興行収入が14億ドルを超す大ヒット作『バービー』を生み出したグレタ・ガーウィグ監督が、来年のカンヌ国際映画祭の審査員長に決まったことが分かった。アメリカ人女性監督が同映画祭で審査員長を務めるのは初めて。これまでの女性審査員長にはジェーン・カンピオン監督(ニュージーランド出身)、俳優のオリヴィア・デ・ハヴィランドがいる。また、現在40歳のガーウィグ監督は、同映画祭史上2番目に若い審査員長でもある。最年少は1966年に31歳で審査員長を務めたソフィア・ローレン。昨年の審査員長は、リューベン・オストルンド監督(『逆転のトライアングル』)だった。ガーウィグ監督は、「私は映画が大好きです。作るのも、観に行くのも、映画について話すのも大好き。熱狂的な映画ファンとして、カンヌは映画という普遍的な言語の最高峰にあると思います」「カンヌ国際映画祭の審査員長を務めることになり、驚き、興奮し、身の引き締まる思いです。これから私たちみんなにどんな旅が待っているのか、待ちきれません」とコメントしている。『バービー』は、来年1月7日に開催されるゴールデングローブ賞で最多9ノミネートを果たした。アカデミー賞へのノミネートも確実視されている。(賀来比呂美)
2023年12月15日ライオンズゲートより、サイコスリラー『Miller’s Girl(原題)』の予告編が公開された。主演は「ウェンズデー」のジェナ・オルテガと「SHERLOCK」のマーティン・フリーマン。マーティンはミラー先生、ジェナは生徒のカイロを演じている。予告編ではミラー先生とカイロの出会いからスタート。2人の会話からカイロは本の虫であることがうかがえる。暗い森の中を歩いて登校するカイロに、「怖くないの?」と尋ねるミラー先生。すると、カイロは「あの中で一番怖い存在は私だから」と言って笑わせる。ミステリアスでユーモアもあるカイロ。さらに執筆の才能もあり、それに気づいたミラー先生は、「好きな作家のスタイルで短編を書いてみてほしい」と提案する。果たしてカイロはどんな物語を書いたのか。ミラー先生は「どうしてこんなものを書いたんだ?不適切だ」と厳しい表情を見せ、カイロは「先生は『自分の知っていることを書け』と言ったじゃない」と答える。予告編後半では「きみは生徒で私は教師。それだけだ」とミラー先生がカイロに釘を刺すシーンも。映画ファンは「ジェナの主演作は間違いない」「ジェナにできない役はないのか?彼女は本当に幅広い役を演じられる俳優だ」「ものすごく楽しみ。早く観たい!」と大きな期待を寄せている。『Miller’s Girl』はジェイド・ハレー・バートレットの監督デビュー作で、1月11日にパームスプリングス国際映画祭でワールドプレミアを迎える。(賀来比呂美)
2023年12月14日12月11日(現地時間)、「ブルックリン・ナイン-ナイン」のレイモンド・ホルト署長役などで知られるアンドレ・ブラウアーが、病気のため亡くなったことが分かった。61歳だった。アンドレのパブリシストが「Variety」誌に認めた。アンドレは1998年に「ホミサイド/殺人捜査課」、2006年に「THIEF/シーフ」でエミー賞主演男優賞を受賞。「ブルックリン・ナイン-ナイン」のホルト署長役では、4度もエミー賞助演男優賞候補になった。同ドラマの公式Xアカウントは、署長の衣装に身を包んだアンドレの画像と共に追悼。ドラマの中でホルト署長の夫ケビン・コズナーを演じたマーク・エヴァン・ジャクソンは、アンドレとの2ショットをXに投稿し、「あぁキャプテン、私のキャプテン」と嘆いた。テリー・ジェフォーズを演じたテリー・クルーズは、「こんなに早く逝ってしまったなんて信じられない。あなたと出会い、一緒に笑い、あなたのかけがえのない才能に接しながら8年という輝かしい年月を共有し、働けたことを光栄に思います」とつづった。ホルト署長の補佐役ジーナ・リネッティを演じたチェルシー・ペレッティは、「大好きです。心地よいあなたの声が聴けなくなるのは寂しい」「よく、出入口をふさいであなたが出られないようにして交わした会話をこれからも大切にします。それと、あなたの相棒という普通じゃない機会をもらえたことも」とインスタグラムでアンドレを偲んだ。ほかにもノーム・スカリー役のジョエル・マッキノン・ミラー、マイケル・ヒッチコック役のダーク・ブロッカーらが追悼している。(賀来比呂美)
2023年12月14日人気ホラー『ソウ』シリーズ最新作『Saw XI(原題)』の全米公開日が、2024年9月27日に決定したことが分かった。「ソウ」のインスタグラムのアカウントが発表した。前作『Saw X(原題)』は今年9月29日に全米で公開されたばかりのため、映画ファンから「え?もう?やったー!」「めちゃくちゃ早いね」というコメントが寄せられている。「まるで2000年代に戻ったかのよう」という声もある。『ソウ』は1作目から7作目の『ソウ ザ・ファイナル 3D』までは、今回のように“ほぼ1年ごと”に続編をリリースしていたのだ。『ソウ ザ・ファイナル 3D』公開から7年後の2017年に8作目『ジグソウ:ソウ・レガシー』が、9作目の『スパイラル:ソウ オールリセット』は2021年に公開された。配給会社のライオンズゲートは、『Saw XI』にだれが関わるかについてはまだ発表していない。1作目では監督、2作目以降は製作総指揮を務めてきたジェームズ・ワンについても不明だ。ファンの中にはシリーズの様々なキャラクターの名前を挙げ、「このキャラを見たい!」とリクエストを送っている人も。「『ソウ』シリーズをずっと作って!決して終わらないでほしい」とファンならではの要望もみられる。(賀来比呂美)■関連作品:ソウ ザ・ファイナル 3D 2010年10月30日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.ジグソウ:ソウ・レガシー 2017年11月10日より全国にて公開
2023年12月13日マーベル・スタジオが、アニメ版『ブラックパンサー』を企画中であることが分かった。同スタジオでプロデューサーを務めるブラッド・ウィンダーバウムが、イベントでアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン2のプロモーション活動中に、明かした。「Variety」誌が報じた。今作のタイトルは「Eyes of Wakanda(原題)」で、マーベルは「ワカンダの歴史を通して、勇敢な戦士たちは危険なヴィブラニウムの遺物を取り戻すため、世界中を旅する任務を負ってきました。これは彼らの物語です」と説明している。ヴィブラニウムとは、『ブラックパンサー』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズなどのMCU作品に登場する架空の金属。ワカンダ王国を舞台とした作品は、ほかにも『ブラックパンサー』のライアン・クーグラー監督がドラマを企画中であり、クーグラー監督は今作のアニメにも携わるという。マーベルファンは「すごく楽しみ!」「いい作品になること間違いなし」「絶対に観る!」と期待の声を寄せている。「チャドウィック・ボーズマンが恋しい…」と『ブラックパンサー』に主演し2020年に病気で亡くなったチャドウィックを偲ぶ声も。イベントでは「Eyes of Wakanda」のほか、アニメドラマ「X-MEN ‘97(原題)」が2024年に配信されること、同じくアニメドラマの「Spider-Man: Freshman Year」のタイトルが「Your Friendly Neighborhood Spider-Man」に変更となったことが発表された。(賀来比呂美)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpantherブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年12月13日ベン・アフレック&マット・デイモンの製作スタジオ「Artists Equity」と、クリス・ヘムズワースの製作会社「Wild State」が提携関係を結び、今後映画やテレビを製作することが分かった。「Artists Equity」はベン、マット、「レッドバード・キャピタル・パートナーズ」のジェリー・カルディナーレが共同設立したスタジオ。ベンがメガホンを取り、マットと共演する『AIR/エア』がスタジオ発の初めての作品。「Wild State」はクリスとビジネスパートナーのベン・グレイソンが2022年に設立し、クリス主演の『タイラー・レイク -命の奪還-2』を製作。同シリーズ第3弾も手掛けるという。クリスは「アフレックとデイモンの長年のファンとして、厳選されたプロジェクトで彼らと一緒に仕事ができるというアイディアは、特別なものです。彼らと『Artists Equity』のチームが、知識と才能を生かし、ユニークな取り組み方で成し遂げてきた映画製作は圧倒的なものです。私たちが『Wild State』で作り上げようとしているものにとって、完璧なパートナーになってくれるでしょう」とコメントしている。ベンも「『Wild State』と提携できてとてもうれしい」「『Wild State』とコラボすることで、ストーリーテリングに幅を持たせることができるのではないかと楽しみです」と期待の声を上げている。(賀来比呂美)
2023年12月12日先月下旬、ニコラス・ホルトが『Superman: Legacy(原題)』に出演する可能性が報じられた。ヴィランのレックス・ルーサー役で出演交渉中だったというが、同役に正式決定したことが明らかになった。ジェームズ・ガン監督が「うん。やっと答えることができる。ニコラス・ホルトが『スーパーマン:レガシー』でレックス・ルーサーを演じます。私にとってこれ以上にない幸せです。昨夜、みんなで一緒にディナーに行ってお祝いをしました。また、これまでに見たレックスとは違う、そして忘れることのないレックスをどうやって作っていこうかという話し合いもしました」とインスタグラムで報告した。長年マーベルの『X-MEN』シリーズでビーストを演じてきたことで知られるニコラス。今作でDC映画に仲間入りすることになるが、DCコミックスのファンたちから「DCへようこそ!ガン監督はいい人を選んでくれたね」「キャスティング、最高!」「おめでとう!」と温かい歓迎を受けている。ニコラスは、今作でスーパーマンを演じる俳優候補の一人として報じられたこともあったが、スーパーマンはデヴィッド・コレンスウェットが演じる。(賀来比呂美)
2023年12月12日ザック・エフロンがハリウッドの殿堂入りを果たし、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に2767番目の星型プレートを獲得した。お祝いセレモニーが開催され、『The Iron Claw(原題』)共演者のジェレミー・アレン・ホワイトと監督のショーン・ダーキン、友人のマイルズ・テラーが駆け付けた。共に36歳のマイルズとザックは、2014年に『恋人まで1%』で共演して以来の友人だという。マイルズは「私たちの世代でザックは初の“本物のスター”でしたし、現在もそうです」と称賛した。ザックはこの記念すべき日に、10月に亡くなったマシュー・ペリーを追悼した。「今日ここにはいないけれど、絶対に名前を挙げたい人がいて。それはマシュー・ペリーです。『セブンティーン・アゲイン』で共演した時、彼はとても親切でやさしかった。彼とのコラボは本当に楽しくて、いろんな意味で私を突き動かし、モチベーションをアップさせてくれました。それが、私がキャリアの次章に進む後押しになりました。マシュー、本当にありがとう」と感謝を述べた。先月、マシューが生前、「自身の伝記映画を製作してザックに“若い頃のマシュー”を演じてもらいたいと望んでいた」と報じられた。この報道を知ったザックは、「彼は私のメンターでした」「とても光栄です。ぜひやりたい!」と話しており、実現が待たれる。(賀来比呂美)
2023年12月12日12月10日(現地時間)、第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。作品賞を受賞したのは、ジョナサン・グレイザー監督の『The Zone of Interest(原題)』。次点はクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』だった。昨年は同賞を『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『TAR/ター』が受賞し、前者はアカデミー賞の作品賞にも輝いた。グレイザーは監督賞も受賞した。監督賞の次点は『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス。主演賞はサンドラ・ヒュラー(『The Zone of Interest』『Anatomy of a Fall』)とエマ・ストーン(『哀れなるものたち』)、助演賞はレイチェル・マクアダムス(『Are You There, God? It’s Me, Margaret.』)とダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『The Holdovers』)。ロサンゼルス映画批評家協会賞は昨年より演技部門で性別による区分けを廃止している。アニメ映画賞には宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が選ばれた。昨年は同賞を『ギレルモ・デルトロのピノッキオ』が受賞し、その後アカデミー賞で長編アニメ映画賞受賞を果たしている。今年の受賞者は、2024年1月13日に開催される同協会の晩餐会で表彰される。第96回アカデミー賞のノミネーションはその10日後に発表予定となっている。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年12月11日先週末、北米でスタジオジブリ×宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』が封切られた。オープニング週末の興行収入は1280万ドル(約19億円)で首位発進。「Deadline」によると、これは同作の北米配給を行うGKIDSとスタジオジブリ、宮崎監督にとって、北米オープニング興収の歴代最高記録だという。10日付の北米ランキングでは1位が同作、2位が『ハンガー・ゲーム』の前日譚映画『The Hunger Games: The Ballad of Songbirds & Snakes(原題)』、3位が『ゴジラ-1.0』となっている。『君たちはどう生きるか』の英題は「The Boy and the Heron」で、日本語版では菅田将暉が務めた青サギ役の声優をロバート・パティンソンが担当。ロバートにとって本格的な声優の仕事は今回が初めてだったが、きちんと自分で準備を進めていた模様。スタジオ入りする際に、青サギになりきった声をiPhoneに録音してきており、音響監督のマイケル・シンターニクラスに聞かせたという。監督は「オー、ビンゴ!すっかり役をものにしているね!」と太鼓判を押したそうだ。同作は、9月にトロント国際映画祭でオープニング作品として日本以外で初めて上映され、話題になった。先週、アカデミー賞長編アニメ賞の選考対象となる33作品に、『すずめの戸締まり』などと共に選ばれ、受賞が期待されている。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年12月11日映画芸術科学アカデミーは、第96回アカデミー賞授賞式における長編アニメ映画賞、国際長編映画賞の選考対象作品を発表した。長編アニメ映画賞の選考対象となるのは33作品。日本からは宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』、井上雄彦監督の『THE FIRST SLAM DUNK』、立川譲監督の『BLUE GIANT』、原恵一監督の『かがみの孤城』、新海誠監督の『すずめの戸締まり』が選出されている。任天堂とイルミネーションが共同製作し、今年世界中で大ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も。ほかには、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』『マイ・エレメント』『ウィッシュ』などの作品が挙がっている。ここから最終的に5本がノミネート作品として絞られ、受賞作品が決定する。長編アニメ映画賞に出品された作品は、作品賞を含むほかの部門のアカデミー賞候補になる可能性もある。昨年、長編アニメ映画賞の選考対象となったのは27作品で、受賞したのは『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』だった。国際長編映画賞の選考対象として発表されたのは、日本の『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)を含む88作品。こちらはノミネート投票に進むことになる15作品のショートリストが、今月21日に発表予定だ。(賀来比呂美)■関連作品:THE FIRST SLAM DUNK 2022年12月3日より全国にて公開© I.T.PLANNING,INC. © 2022 SLAM DUNK Film PartnersBLUE GIANT 2023年2月17日より全国にて公開©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会©2013 ⽯塚真⼀/⼩学館すずめの戸締まり 2022年11月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会かがみの孤城 2022年12月23日より公開©2022「かがみの孤城」製作委員会君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年12月08日テイラー・スウィフトが「TIME」誌の「今年の人」に選ばれた。最終候補に挙がっていた英国王チャールズ3世、トランプ前大統領、プーチン大統領、バービーといった錚錚たる顔ぶれからテイラーが選出された理由について、同誌の編集長サム・ジェイコブスは次のように話している。「どんな年にも光と闇はあるが、2023年は著しく闇が占める一年だった。多くの組織が破綻し分断された世界において、テイラー・スウィフトは国境を越え、光の源となる方法を見つけた。今日の地球上で、こんなにも多くの人を感動させられる人は他にいない」。テイラーはSNSで「TIME」誌の表紙画像や記念ショットと共に報告。「私を『今年の人』に選んでくれた『TIME』誌に最大の、大声の、攻めの強い、大興奮の感謝を伝えたい」と喜びにあふれる文をつづった。表紙画像は愛猫ベンジャミン・バトンを首に巻いて撮影しているワイルドなものもあり、テイラー&猫好きなファンたちをより喜ばせた。「本当に大好き。私たちにとってあなたは毎年『今年の人』!」「今日はアメリカ中の猫好き女性がずっと忘れない日になる。ありがとう、テイラー・スウィフト!」などと祝福している。アーティストが「今年の人」に選ばれたのは今回が初めて。なお、昨年の「今年の人」はウクライナのゼレンスキー大統領だった。(賀来比呂美)
2023年12月07日数日前、「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2より初映像が公開された。シーズン2は、シーズン1が放送された2022年8月から約2年後となる「2024年夏」の放送が予定されているが、まもなくシーズン3、4の製作準備も始まる模様。原作者のジョージ・R・R・マーティンがブログで明らかにした。最近、出張で数年ぶりにロンドンを訪れ、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のショーランナー、ライアン・コンダルにシーズン2の最初の2話を見せてもらったというマーティン。まだ編集が完成していないラフカットではあったというが、「どちらのエピソードもただただ素晴らしい。ダークです。非常にダークですよ。視聴者を泣かせるかもしれませんね。パワフルでエモーショナル、胸がえぐられるような、張り裂けそう。私が好きな感じのものです」と満足気だ。ロンドンでは2日間、ランダルや脚本家たちと部屋に閉じこもってシーズン3とシーズン4についてのディスカッションも行ったという。「活気のある、楽しいディスカッションでした。いい仕事ができたけれど、2日間では全然足りなかったですね」とつづった。マーティンは以前、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」が何シーズンになるかについて、「4シーズン」と語ったことがある。(賀来比呂美)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2023年12月07日