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『ノーカントリー』『ビッグ・リボウスキ』『ファーゴ』などを兄ジョエルと手がけてきたイーサン・コーエン監督最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』の日本公開に合わせ、イーサン監督と共同脚本・製作のトリシア・クックの日本独占オフィシャルインタビューが到着した。本作は、ガールフレンドと破局したことを嘆く自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が、日々の生活に行き詰まりを感じ気分転換に行き当たりばったりのドライブ旅行に出かけることになるが、謎のスーツケースをめぐってスリル満点&予測不能なアメリカ縦断ドライブを繰り広げる、というストーリー。『哀れなるものたち』『憐れみの3章』に出演するマーガレット・クアリー、マーベル映画『Thunderbolts*』(原題)にも参加するジェラルディン・ヴィスワナサン、さらに、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が話題を呼んだビーニー・フェルドスタインら、注目のキャストが集結している。――あの3人の女優を選んだ理由を教えていただけますか?イーサンそれに答えるのは難しいですね。オーディションにやってきた俳優たちは、とても良いか、そうでないかのどちらか。マーガレット、ジェラルディン、ビーニーの演技を見て、僕たちは、すばらしいと思ったんです。キャラクターが息吹を持ち出したと感じました。それはよくあることではないんですよ。めったにないことと言ってもいいです。自録りの映像を送ってもらった時であれ、部屋に実際に来て演技をやってもらった時であれ、それが起きる時、それを見ているのは本当に楽しいことです。「よし、これだ!」と思う。僕たちが頭で思い描いたキャラクターそのままになったか、あるいはそれ以上に興味深いものになったか。彼女たちはとても良かったんです。トリシアジェラルディンが演じるマリアンは抑圧されたキャラクターですが、彼女はそこに温かさとユーモアを入れてくれました。逆にマーガレットにはちょっと大袈裟とも言える自由奔放さがあって、それはジェイミーにぴったりでした。ビーニーは、部屋に入ってきたかと思うと、あのキャラクターを完璧にやってくれました。ユーモアと怒りを。あれを見ているのは本当に楽しかったです。イーサンジェラルディンのキャラクターは心を閉鎖したキャラクターなので、多くの女優は、ただ心を閉ざした退屈な演技をしてしまうんです。でもジェラルディンはその奥に何か生き生きしたものを見せるんですよ。それが共感させるんです。マーガレットのキャラクターは、ほかの女優たちがやるとはちゃめちゃになってしまうんですが、マーガレットはとても良い具合にやってくれる。彼女らとの仕事はとても良かったです。――トリシアへの質問です。女性のチームメイトがたくさんいることは重要だと何かの機会に仰っているのを読みましたが、なぜあなたはそこを重視するのでしょうか?トリシア男の人にああしろこうしろと言われたくないですよね(笑)。パワーを持つ女性がほかにもいるのは心強いこと。元気をもらえます。この作品で、アリ(撮影監督)、美術監督のヤン、衣装デザイナーのペギーらが、ほかのクリエイティブで興味深い女性たちとコラボレーションをするのを見て、私は大きなインスピレーションを得ました。助監督のリズ・タンもすばらしくて、タイトなスケジュールの現場を見事に仕切ってくれました。イーサンはこれ以前にも女性を重要な地位に起用してきていますが、ここまでのレベルは初めてです。そうしたことで、女性特有のニュアンスを足すことができたのではないかと思います。――イーサンへの質問です。ジョエルはソロの監督作にシェイクスピア(2021年の『マクベス』)を選びました。一方、あなたは、この明るいロードムービーを作りました。兄弟で組まれる時、どんなふうな感じなのでしょうか?ひとりがコメディに強く、もうひとりがシリアスなところに強いとか?イーサンそれに答えるのは難しいですね。誰が何をするのかを分析するのは困難です。僕とジョエルにしろ、僕とトリシアにしろ、全部奇妙な感じで進むんですよ。あなたは、脚本を書く時に僕がファニーなことを提案してジョエルがシリアスなところを書くのかと質問しているのかもしれませんが、僕らが書くコメディは、僕らが一緒に話しながら、相手を笑わせようとする中で生まれてきたものです。トリシアジョエルのほうがファニーなことを言いますよ(笑)イーサン(笑)そうかな。とにかく、どの映画も、パートナーとの会話の中で生まれるものです。僕ら両方によるもので、どちらか一方が自分の強い個性を入れることはない。きちんとした答になっていないかもしれませんが、言っていることわかってもらえますか?トリシア私からひとつ付け加えるなら、(ジョエルの妻)フラン(フランシス・マクドーマンド)は「マクベス」を演じたことがあるし、ジョエルにとっては(彼女を起用するのは)自然なことだったのだと思います。とりわけ、イーサンなしで監督するとあれば。彼女は彼の人生で最も近しい人ですから。この映画は、私たち(トリシアとイーサン)の人生にもっとコネクトしているんです。『ドライブアウェイ・ドールズ』はTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年06月08日マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサン、ビーニー・フェルドスタインが、イーサン・コーエン監督の『ドライブアウェイ・ドールズ』撮影現場で、映画の魅力を語る特別映像が解禁となった。イーサン・コーエンが劇映画としては初となる単独監督を務め、妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作を手掛けている本作。くだらないことに真面目に取り組んだという撮影現場では、コーエン監督を中心に常に笑いが絶えなかったそう。そんな楽しく刺激的な現場の雰囲気が伝わる本映像は、3人が共演した感想を語るところからスタート。クアリーは撮影前にコーエン監督から役作りに関してある注文があったと言う。「オーディションの後、イーサンから電話があって、役作りではトミー・リー・ジョーンズを参考にしてと言われた。それから数カ月間、彼の出演作を見たり聴いたりした。その後、イーサンと再会したら“気にするな”って(笑)。“悪いメモだ”って、前みたいにやってと言われた」と、ユーモアに溢れるコーエン監督の人柄が分かるエピソードも。とはいえ、コーエン監督と脚本を務めた妻のクックには明確なビジョンがあったため、彼らとの仕事は素晴らしかったとふり返るフェルドスタインは、「“私たちはあなたたちを信じる”という感じで、だから時々私はうまくできているのかと不安になった。でも彼らが大丈夫と言ってくれると“今日はよく眠れそう”って安心した」と語り、クアリーも「その場にいたくない人は一人もいなかったと思う」と2人への絶大な信頼を感じさせる。そして、ヴィスワナサンは、「イーサンとトリシアは、“ヤバい映画”の作り方を知っている。そしてこれは“神映画”でもある」と断言、これまでに類を見ない痛快なコメディに太鼓判を押した。『ビッグ・リボウスキ』上映&トークショー付きイベント開催なお、1998年の公開から26年経ったいまも色褪せぬカルト的人気を誇る『ビッグ・リボウスキ』の特別上映と、2つの作品を深掘りし、その魅力に迫るトークイベントが決定している。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。『ビッグ・リボウスキ』上映&トークショー付きイベント■上映作品:『ドライブアウェイ・ドールズ』『ビッグ・リボウスキ』※『ビッグ・リボウスキ』はBlu-ray上映。■日時:6月7日(金)18時30分~『ドライブアウェイ・ドールズ』/トークショー&インターミッション/20時35分~『ビッグ・リボウスキ』■登壇者:海猫沢めろん(作家)、牧村朝子(文筆家)、MC:よしひろまさみち(映画ライター)■劇場:渋谷シネクイントスクリーン1『ビッグ・リボウスキ [4K ULTRA HD + Blu-rayセット]』発売中:6,589円(税込)発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント© Polygram Filmed Entertainment, Inc. 1998(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年06月05日名作揃いのチャップリン作品の中でも最高傑作の誉れ高い『街の灯』が、生オーケストラと大スクリーンで蘇る豪華なイベントが開催される(3月17日:すみだトリフォニーホール)。新日本フィルによる「生オケ・シネマ」5周年を記念したこのイベントは、デジタル修復された高画質大画面のフルスクリーンと生のオーケストラによる演奏によって、笑いと涙の歴史的傑作『街の灯』を現代に蘇らせる意欲的な試みだ。音楽は、映画の実際の録音時に使用されたチャップリンのオリジナル・スコアを使用して新日本フィルハーモニー交響楽団が演奏。当時の録音技術ではすべての音域が収録できなかったことから、今回は、今までのチャップリン映画上映やテレビ放映では聴こえなかった音が、生のオーケストラによって再現されるというのも興味深い。音楽にも深いこだわりを持っていたチャップリンが意図した本来の音楽が姿を表す瞬間に期待したい。●公演詳細:
2021年03月11日今年は喜劇王チャールズ・チャップリンの生誕130年にあたる。「記念すべき節目に再演が決まってラッキーです。チャップリンの作品はひとつも舞台化されていなかったんですよ。だから4年前の初演のときには、すごく責任を感じました。はたして偉大な彼の心の奥を演じきれるんだろうか、と」チャップリンの監督・主演映画を舞台化した音楽劇『ライムライト』(4月9~24日/東京・シアタークリエにて)に主演する、俳優の石丸幹二(53)。初演のタイミングで、来日していたチャップリンの息子、ユージーンと会ったそうだ。「紳士的な方でした。『父の形態模写をする人は多いけど、あなたらしいカルヴェロ役を演じてください』との言葉に、心が楽になりました。チャップリンが俳優として最後に魂を込めて生身の体で臨んだ作品ですから、必ずみなさんの心にしみるはずです」(石丸・以下同)かつて一世を風靡した老芸人と、わけあって脚が動かず自殺を図ったバレリーナの物語。彼女は老芸人の励ましで再び舞台に立つまでになるのだが、スターとして舞台の高みを目指す彼女と、舞台から退場する老芸人との人生が交錯するラストシーンは、見る者をさまざまな感慨とともに至福のファンタジーの世界に浸らせる。チャップリンが映画でカルヴェロを演じたときは、今の石丸よりもうんと年を重ねていたそうだ。「単純におじいさんのふりをするんじゃいけない。芸人として人気を博していた若かりしころのまぶしさや老いていく悲しみ……心の機微を丁寧に深く演じなければと思いました」そのために、チャップリンの心の中を懸命に探ったという。「この作品は彼自身の俳優としての思いも込められているんだと気づきました。後続の若手芸人に道を開いてあげて、自らの散り際にまで思いをはせる。俳優としては幸せな最期だと思います。舞台上で死ねるんですから。人生で自分の役割を果たした満足感や達成感もあるんでしょうか。この役を演じながら、カルヴェロの人生は理想的だと感じています。自分もこうありたいと願いながら演じています」この公演を終えると、石丸は音楽活動に力を入れるそうだ。「東京、名古屋、大阪でオーケストラ・コンサートを予定しています。それぞれ現地のオーケストラとの共演が待っているので、楽しみです」才能の豊かさは、チャップリンに負けない。
2019年03月11日「ジュラシック・パーク」シリーズ最新作、映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が2018年7月13日(金)に日本公開。シリーズ誕生25周年、あのテーマパークが再び2015年8月に公開され、全世界で大ヒットを記録した『ジュラシック・ワールド』。その時にテーマパーク「ジュラシック・ワールド」はハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXが死闘を繰り広げたことで崩壊。「ジュラシック」シリーズ誕生25周年という節目を迎える2018年、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』として再びスクリーンに“あのテーマパーク”がやってくる。物語の舞台は、テーマパークを有するイスラ・ヌブラル島。ここでは、火山の大噴火の予兆が捉えられていた。人が恐竜たちの運命を決める?噴火がささやかれる背後では、恐竜たちの密輸が企てられ、競売にかけられようとしていた。迫り来る危機的状況の中、人類は噴火すると知りつつも恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸け救い出すかの究極の選択を迫られる。恐竜行動学のエキスパート、オーウェンはテーマパークの運営責任者だったクレアと共に、行動を起こす事を決意。しかし、島へ向かった矢先、火山は大噴火。生き残りをかけた究極のアドベンチャーが再び幕を開けるのだが、前半はシリーズの王道的な内容。後半はより危険な世界に足を踏み入れるようで、人間が恐竜から逃げ回る過去の作品とは少し違うようだ。人間たちの選択によって、恐竜たちの運命が決められる、恐竜のために選択を行う展開になるという。クリス・プラット×ブライス・ダラス・ハワードが続投恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役はクリス・プラット、「ジュラシック・ワールド」の運営責任者であったクレア役はブライス・ダラス・ハワードが続投。監督は『怪物はささやく』でゴア賞9部門を受賞したJ・A・バヨナが務める。また、スティーヴン・スピルバーグが、前作で監督を務めたコリン・トレボロウとともに製作総指揮を務め、作品を更に“進化”させる。メイキングを交えた特別映像のなかで、クリス・プラットは「物語は次章に移る」と話しており、ブライス・ダラス・ハワードは「今回の物語は恐竜たちを新しい世界に連れ出す」と語っている。また、今回はジュラシック史上最も多くの恐竜が登場するという。ますます期待の高まるシリーズ最新作、まずは前作を見て、さらに予告編や特別動画で気持ちを高めてから、映画館に向かいたい。オールスター恐竜たちシリーズではお馴染み、そして恐竜界最強のT-レックスはもちろん登場。主人公オーウェンが育てたヴェロキラプトルのブルー(前作『ジュラシック・ワールド』に登場)はもちろん登場。ジュラシック・ワールドではエサやりショーにて、空中につるされたサメを、水中からジャンプして一気に丸呑みにしたモササウルスはなぜか海の中に…その他、大きな口で威嚇、ワニのようなバリオニクスや、強そうな角で迫力あるバトルを繰り広げるカルノタウルスとシノケラトプス、ドーム型の頭で突進しまくるスティギモロクなど新キャラにも注目だ。そして出演者が”人殺しの本能を持つケダモノ”と表現するのが新たなハイブリット恐竜インドラプトル。恐ろしく、オーウェンやクレアたちを脅かしていく。世界でヒット日本に先駆けて公開された48ヵ国/地域(6月6日時点)では、すべての国で初登場No.1を獲得。興収約166億円を売上げた。「恐竜肉」をイメージした“青緑色”のスナック菓子「ドリトス ワイルドミート味」映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の公開を記念して、ジャパンフリトレーとコラボレーション。人気スナック菓子「ドリトス」から“恐竜肉”をイメージした「ドリトス ワイルドミート味」が6月25日(月)より発売となる。パッケージには、前作からおなじみのキャラクター恐竜ブルー(ヴェルキラプトル)のモチーフをオン。スナック菓子「ドリトス」が衝撃的な“青緑色”になって登場する。【詳細】『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開日:2018年7月13日(金)製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサキャラクター原案:マイケル・クライトン脚本:デレク・コノリー、コリン・トレボロウ監督:J・A・バヨナキャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、B・D・ウォン、ジェームズ・クロムウェル、テッド・レヴィン、ジャスティス・スミス、ジェラルディン・チャップリン、ダニエラ・ピネダ、トビー・ジョーンズ、レイフ・スポール、ジェフ・ゴールドブラム「ジュラシックワールドCAFE」■東京期間:2018年7月5日(木)~8月6日(月)10:00~22:00(L.O. フード21:00、ドリンク21:30)会場:池袋パルコ 本館7F(東京都豊島区南池袋1-28-2)■大阪期間:8月10日(金)~9月30日(日) 11:00~21:00(L.O. フード20:00、ドリンク20:30)会場:心斎橋161 2F(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目6番1号)「ドリトス ワイルドミート味」105円+税発売日:6月25日(月)販売エリア:全国問い合わせ先:ジャパンフリトレー株式会社 お客様相談室 TEL:0120-95-4282
2017年12月12日『ジュラシック・パーク』シリーズ誕生25周年という節目を迎える2018年に登場する、クリス・プラット主演のシリーズ最新作『JURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM』(原題)が、邦題『ジュラシック・ワールド/炎の王国』として2018年7月13日(金)に公開が決定!この度、第1弾予告映像とともに、クリス・プラットから“日本独占メッセージ映像”が到着した。■年間興収No.1を記録した前作『ジュラシック・ワールド』巨匠スティーヴン・スピルバーグが“恐竜”に命をふきこみ、誰も観たことがなかったリアルでスリリングな映像体験で世界中の人々の心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年、新たに『ジュラシック・ワールド』としてスクリーンに登場すると、全世界興行収入は16億7000万ドルを突破、日本でも2015年度公開作品の“年間興行収入No.1”となる95億円というメガ・ヒットを記録した。■最新作はジュラシック・ワールド×火山の大噴火!恐竜たちの運命は!?『ジュラシック・ワールド/炎の王国』初映像&場面写真今回、その続編となる最新作の初映像&場面写真が到着。前作で“ハイブリッド恐竜”インドミナス・レックスとT-REXが死闘を繰り広げ、崩壊したテーマパーク<ジュラシック・ワールド>を有するイスラ・ヌブラル島。そこではいま、火山の大噴火の予兆がとらえられていた。迫り来る危機的状況の中、島を徘徊し続ける恐竜たちの生死をこのまま自然に委ねるか、自らの命を懸けて救い出すかの究極の選択を迫られる。恐竜行動学のエキスパート、オーウェンは、テーマパークの運営責任者だったクレアと共に行動を起こすことを決意するが、島へ向かった矢先、火山は大噴火を起こし…。キャスト発表!あの“マルコム博士”ことジェフ・ゴールドブラムが再登場前作に引き続き、恐竜と心を通わせる主人公オーウェン役にはクリス・プラット、<ジュラシック・ワールド>の運営責任者であったクレア役にブライス・ダラス・ハワード。また、解禁となった映像にも登場するように、ファンから絶大な人気を誇るジェフ・ゴールドブラム演じる伝説のキャラクター“マルコム博士”がカムバック。どのような役割を担うのか、いまから要注目だ。さらに、ハリウッド実写版『ポケモン』主演に抜擢されたジャスティス・スミス、喜劇王チャップリンの娘ジェラルディン・チャップリンら、新たなキャストも迎える。そして、前作でオーウェンと心を通わせ、世界中から「萌えキャラ恐竜」として人気を博したヴェロキラプトルの“ブルー”や、シリーズの絶対王者であるT-REXをはじめ、なんとシリーズ史上最多の恐竜たちが登場するそう。前作には登場しなかった恐竜たちも多数登場し、火山の大噴火から逃げ惑う姿は必見!監督は『怪物はささやく』J・A・バヨナ監督は『怪物はささやく』で素晴らしい手腕を発揮し、ゴア賞9部門を受賞したJ・A・バヨナ。前作の監督で、本作では製作総指揮・脚本を務めるコリン・トレボロウ、そしてスティーヴン・スピルバーグも製作総指揮に名を連ね、“ジュラシック体験”に更なる進化をもたらす。■クリス・プラットから、日本へ向けたメッセージ映像到着!このたび、日本でも大人気となったクリプラことクリス・プラットから、日本のファンに向けてのメッセージ映像も到着!前作を支えてくれたファンに感謝の言葉を贈ると共に、最新作への自信をのぞかせている。なお、本日12月12日(火)9時より本作のムビチケオンライン券が発売スタート。先着2500個限定で「シリーズ25周年記念特製ピンバッジ」が特典として付き(数量限定)、さらに、2018年3月には特製オリジナル恐竜フィギュア付きムビチケカードの発売も予定されている。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は2018年7月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュラシック・ワールド 2015年8月5日より全国にて公開(C) 2015 Universal Pictures.
2017年12月12日映画『グッバイ、レーニン!』で知られるヴォルフガング・ベッカーが監督・脚本を務める映画『僕とカミンスキー』が、2017年4月29日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国の劇場で順次公開される。東西ドイツ統合という歴史的な一大事を背景に、社会の激変に翻弄される庶民の姿を哀歓豊かに描いた映画『グッバイ、レーニン!』(03)。公開当時のドイツにおける歴代興収記録を塗りかえ、ベルリン国際映画祭やヨーロッパ映画賞ほかで数多くの賞に輝いたこの家族ドラマは、日本でも多くの観客の笑いと涙を誘ってヒットを記録した。この『グッバイ、レーニン!』で愛する母親のために“優しい嘘”をつき続ける主人公アレックスを好演した主演俳優ダニエル・ブリュールは、その後ハリウッドに進出して国際派のスター俳優へと成長。そしてブリュールが出世作『グッバイ、レーニン!』のヴォルフガング・ベッカー監督と12年ぶりに組んだ本作『僕とカミンスキーの旅』は、世代も境遇もまったく異なる31歳の青年と85歳の老人が織りなす奇想天外なロードムービーだ。高慢で崖っぷちの美術評論家ゼバスティアンを演じるのが、そのダニエル・ブリュール。美術史にその名を刻んだ“盲目の画家”で、年老いた見た目からは想像もできない破天荒さでゼバスティアンを振り回すカミンスキー役には、『007』シリーズのMrホワイト役で知られるイェスパー・クリステンセン。そして主人公たちの旅に割り込むホームレス役をドニ・ラヴァンが演じる。本作の最大のポイントは、主人公ふたりの型破りなキャラクターだろう。他人の迷惑を顧みないエゴイストで、行き当たりばったりの突撃取材を行うゼバスティアンと、美術史にその名を刻んだカリスマであり、病弱な見た目からは想像もできないしたたかさで相手を振り回すカミンスキー。そんな彼らがスイス、フランス、ドイツ、ベルギーの雄大かつ美しい風景をバックにドタバタ続きの珍道中を繰り広げ、摩訶不思議な友情で結ばれていくドラマは、異色のバディムービーとしても観る者を魅了してくれそうだ。【作品情報】映画『僕とカミンスキーの旅』公開日:2017年4月29日(土) YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開監督・脚本:ヴォルフガング・ベッカー原作:「僕とカミンスキー」 ダニエル・ケールマン著(三修社刊)出演:ダニエル・ブリュール、イェスパー・クリステンセン、ドニ・ラヴァン、ジェラルディン・チャップリン、アミラ・カサール原題:ICH UND KAMINSKI© 2015 X Filme Crea>ve Pool GmbH / ED Produc>ons Sprl / WDR / Arte / Potemkino / ARRI MEDIA
2017年04月04日女優・満島ひかりが黒柳徹子を演じる、現在NHKにて放送中の「トットてれび」。この度、5月21日(土)放送の第4回にて、三浦大知がチャップリン役で登場することが明らかになった。NHKを辞めフリーになった徹子は、ますます多忙な日々。ラジオドラマの現場で出会い親しくなった脚本家・向田邦子(ミムラ)に、一度ゆっくり休みたいと心境を打ち明ける。休養宣言をした徹子に、NHKの朝ドラ「繭子ひとり」の仕事がくる。徹子の役は青森から上京して家族のため必死に働くおばさん・田口ケイ。徹子は役作りに打ち込む。田口ケイは大人気となったが、徹子は伊集院の説得を振り切ってニューヨークへ旅立つ――。テレビとともに歩んできた黒柳さんのエッセイ「トットひとり」「トットチャンネル」をドラマ化する本作。 主演の黒柳さん扮する満島さんをはじめ、渥美清役の中村獅童、坂本九役の錦戸亮、向田邦子役のミムラらが登場し、笑いあり、涙ありのドラマ・バラエティーが描かれる。本作で三浦さんが演じるのは、徹子がニューヨークへ旅立ち出会うチャップリンの役。今回が役者デビュー初ドラマだという三浦さんは、満島さんから直接電話を受け快諾。「いつかひかりと一緒に何か物作りができたらいいなと、ずっと思っていたのでありがたいです」と共演を喜んだ。また、「もともと台本にせりふなかったのですが、急に『オニオンヘアー』というせりふを言うことになったのですが、全く正解が分からなく、その流れのまま言いました。そのあたりも視聴者の皆さんにダンスとともに注目して見てもらえたらうれしいです」とアピール。さらには「次は、ひかりが主役のドラマに主題歌などでコラボできたらと思います」と今後の目標も語った。一方、作品での共演は16年ぶりだと話す満島さんは、「収録をしていておどろいたのは、違った道を歩んでいたはずなのに波長がとても合うこと。大知が同じステージにいてくれる安心感の中で、ただただ楽しむことができました」と共演をふり返り、「好きなことを、心がぐるぐるしながらも思いっきり楽しむ勇気や、ワクワクしたりキラキラしたもの、次の一歩につながる、ささやかだけど大事なバトンをちゃんとチャップリンから受け取ることができたと思います」と得るものが多かったと話した。徹子がニューヨークへ旅立ち、改めて「私らしい」を見つめ直したとき、エンターテイメントのバトンを渡してくれる象徴として登場するチャップリン。彼と徹子が「New York,New York」を歌い踊るシーンは大きな見どころのひとつ。2人で打合せを重ねながら完成させた、息のあった華麗なショーは必見だ。「トットてれび」は毎週土曜日20時15分~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2016年05月20日シャネル(CHANEL)が、15-16年メティエダールコレクション「パリ イン ローマ」のショー開催に合わせて、ショートフィルム「Once and forever」を制作した。カール・ラガーフェルドが監督を務めた同ショートフィルムは、ガブリエル・シャネルを題材にした架空の伝記映画の舞台裏を描いたもの。若かりし日のガブリエル・シャネル役は、15SSアイウエアコレクションの顔であり、シャネルのミューズとして活躍する女優のクリステン・スチュワートが務める。また1950年代のガブリエルは、今回で4回目の登場となるジェラルディン・チャップリンが演じた。作中の伝記映画の制作には次から次へと難題が降りかかる。当初予定していた監督の起用は頓挫し、クリステン・スチュワートが演じる女優はあれこれと不平不満を並べてばかり……。フィッティングや台本の読み合わせ風景などの舞台裏のシーンが交互に入れ替わり、やがて劇中劇の撮影シーンへと繋がる。また、作中でクリステン・スチュワートとジェラルディン・チャップリンが身にまとっているのは、シャネルのアーカイブに収蔵されている1900年初頭から1960年代にかけてのアイテム。なかでも1919年に制作されたドレスは、当時から残っている唯一のものとなる。カール・ラガーフェルドは「クリステンは、まるでシャネルそのもののよう。それぞれの時代におけるシャネルの人生、そして1950年代のファッション界へのカムバックを伝えたかったのです」とコメントしている。動画引用元: (シャネルオフィシャルYouTube:
2015年12月09日現在公開中の映画『チャップリンからの贈りもの』の公開記念イベントが21日、東京・恵比寿のYEBISU GARDEN CINEMAで行われ、俳優の石丸幹二が出席した。スイス・レマン湖畔にあるお墓に埋葬されたチャップリンの遺体が盗まれた実際の事件をベースに、遺族の全面協力の元で製作された本作。ドジで間抜けな2人組にスポットを当てながら、チャップリンが実際に住んだ美しい邸宅や墓地をロケ地として登場するほか、チャップリンの息子や孫娘が当時の家族で特別出演している。この日は本作の舞台あいさつが行われ、現在公演中の舞台『ライムライト』でチャップリン役を務めている石丸幹二と日本チャップリン協会会長の大野裕之氏が登壇。1978年に起きたチャップリンの遺体誘拐事件を知らなかったという石丸は「火葬じゃなくてそのまま埋める文化ですから、まさか遺体を持っていくことがあるんだと驚きましたね」と驚がくした様子。本作については「可愛いお嬢さんが出てくるんですけど、その娘のためにお墓を掘る父の姿がとても印象的でした。この映画を見ていると弱者の味方になりますね。どんな貧困でも頑張るんだと応援している自分がいました。チャップリン、すみません(笑)」と感想を述べた。この日は舞台あいさつ中に世界初公開となる『街の灯』のメイキング映像を特別上映。観客と一緒に観た石丸は「チャップリンはチャーミングな人だったんですね。それに我々映画を撮る時は"スタート"の直後無音になるのが当たり前。でも完全に好きなことをしていて準備している訳でもありませんでした。新鮮だしとても貴重な絵でしたよ」とコメント。また、同じ俳優としてチャップリンの魅力を「やはりチャップリンさんはどの映画を見ても愛くるしいいい人なんだと思います。俳優の1人として学びたいし、いつまでも見続けたい作品。僕にとってはテキストでありバイブルですね」と熱く語っていた。
2015年07月22日喜劇王・チャップリンの遺体が誘拐された驚愕の実話に基づく映画『チャップリンからの贈りもの』。このほど、本作から、舞台となった観光地スイス・レマン湖の美しい景色が堪能できる“湖デート”の本編映像が、シネマカフェに到着した。1978年、チャップリンの遺体が盗まれる全世界が驚愕したニュースの正体は、マヌケな二人組のドジな犯行劇だった――。お調子者のエディの親友オスマンは、娘がまだ小さく、妻が入院中。医療費が払えなくなるほど貧しい生活を送っていた。そんな時、テレビから“喜劇王チャップリン死亡”という衝撃のニュースが。エディは埋葬されたチャップリンの柩を盗み、身代金で生活を立て直そうと、弱気のオスマンを巻き込み決死の犯行へ。ところが詰めの甘い計画は、次々にボロを出し、ツキのなさにも見舞われて崩壊寸前に…。チャップリン遺族の全面協力を得て映画化された本作は、チャップリンが晩年を過ごした美しい邸宅や墓地をロケ地に、チャップリンの息子や孫娘も特別出演。『黄金狂時代』『街の灯』『ライムライト』など、往年の名画名曲名シーンを散りばめ、巨匠ミシェル・ルグランの美しい音楽に乗せて描かれていく。このほど解禁された本編映像は、主人公エディとオスマンの1人娘サミラの、近くにチャップリンが眠る墓地があるレマン湖での遊覧船デートのシーン。レマン湖といえば、フランスとスイスにまたがる大きな湖で、チャップリンが亡くなるまで住んでいたスイスのヴヴェイを始め、美しい景色や湖の大きさなどでも有名な観光地。オードリー・ヘップバーンやフレディ・マーキュリーら、多くの著名人やセレブが愛した土地としても知られ、フィル・コリンズ、デビッド・ボウイ、セリーヌ・ディオンなども移住している。映画本編では、本映像にも登場した地元住人の交通手段として使われている遊覧船のほか、湖を見つめることのできる位置に建てられたチャップリンの像を始め、チャップリンが眠り、実際に映画の撮影でも使用された共同墓地や、亡くなるまで過ごした邸宅などを見つけることができる。チャップリン作品へのオマージュもたっぷり詰まった本作から、喜劇王に思いを馳せてみては。『チャップリンからの贈りもの』はYEBISU GARDEN CINEMAシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年07月20日チャールズ・チャップリン晩年の傑作映画『ライムライト』が、世界で初めて舞台化される。往年の名喜劇役者・カルヴェロが若きバレリーナ・テリーと出会い、生きる意味や本物の愛を知ってゆく感動の物語。7月5日(日)の初日に向け稽古に励む、テリー役の元宝塚歌劇団宙組トップ娘役・野々すみ花に話を聞いた。音楽劇「ライムライト」チケット情報チャップリンの原作小説『フットライト』もベースに、日本チャップリン協会会長の大野裕之が上演台本を執筆。有名な名曲『エターナリー』などの他に、荻野清子の楽曲も盛り込み、新たなオリジナル音楽劇に仕上がっているという。「舞台の上では“音楽隊”が生演奏をする予定。演出家・荻田浩一先生の甘美で繊細な世界観が、作品ととてもマッチしているんですよ。映画の良さを感じながら、舞台ならではの立体的に迫ってくる感動を味わって頂けると思います」。「こんなに普遍的で美しい物語があるなんて!」と映画を観て驚いたという野々。チャップリンの哲学的な台詞にも勇気を与えてもらった。「好きな台詞は…たくさんありすぎて選べないです(笑)。英語と日本語で微妙にニュアンスが違うので、稽古場では大野さんや荻田先生、キャストのみんなでひとつの台詞について話し合ったりもします」。出演者は8人、少人数で丁寧にチャップリンの世界を紡いでゆく。そんな中でカルヴェロを演じる石丸幹二が、「大スターさんなのにどんどん愛くるしく、役とリンクして見えてきます」と微笑む。野々演じるテリーは失意の中、ガス自殺を図るが、偶然通りかかったカルヴェロに助けられる。彼もまた世間から忘れられた喜劇役者として苦しんでいた。「年の離れたふたりだけど、孤独な者同士が出会い共感し、勇気をもって人生の一歩を進めたことが“愛”という形につながったんだと思います。テリーは夢があるからこそ勢い余った行動もする、生命力ある女性として作っていきたいです。チャップリンの自伝に書かれている慈愛に満ちた母親にも通じるところがあります」。また映画でも印象的な音楽を使ったバレエシーンも大きな見せ場に。「かなり本格的に踊るんです。高いリフトのシーンも!トゥシューズを履いて踊るのは10年ぶりなのでとても不安です。この半年、時間の許す限りレッスンに通いました。バレエは大好きですが…新たな挑戦です」。宝塚時代から演技派として知られ、退団後は舞台はもちろんドラマや『世界ふしぎ発見!』(TBS)のミステリーハンターなど、幅広く活躍してきた。「いまだに日常でも役との切り替えができなくて、自分にあきれます(笑)。そんな中でミステリーハンターのお仕事は自らの言葉で表現するという新しい経験で、とても鍛えられました」。何でも柔軟に対応し、長く今の仕事を続けたいという野々が、伸び伸びと舞台の上でテリーを演じる日は近い。公演は7月5日(日)から15日(水)まで東京・シアタークリエ、7月18日(土)から20日(月・祝)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、その後、福岡、佐世保、鹿児島、名古屋、富山、長野でも上演。チケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2015年07月03日チャップリンの遺体が誘拐された驚愕の実話に基づいた映画『チャップリンからの贈りもの』。このほど、各界の大御所から本作への絶賛コメントがシネマカフェに到着した。スイス・レマン湖畔。お調子者のエディの親友オスマンは、娘がまだ小さく妻が入院中。医療費が払えなくなるほど貧しい生活を送っていた。そんな時テレビから“喜劇王チャップリン死亡”という衝撃のニュースが。エディは埋葬されたチャップリンの柩を盗み身代金で生活を立て直そうと、弱気のオスマンを巻き込み決死の犯行へ。ところが詰めの甘い計画は次々にボロを出し、ツキのなさにも見舞われて崩壊寸前。あきらめかけた時、追詰められたオスマンが最後の賭けに出た。人生どん底の二人に救いの手は差し伸べられるのか─―。2010年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『神々の男たち』グザヴィエ・ボーヴォアが監督を務め、チャップリン遺族の全面協力のもと喜劇王チャップリンの遺体誘拐事件を映画化する『チャップリンからの贈りもの』。本作は、チャップリンが晩年を過ごした美しい邸宅や墓地をロケ地に撮影され、『黄金狂時代』『街の灯』『ライムライト』など往年の名画名曲名シーンを散りばめられた、フレンチテイストが香る現代のチャップリン映画のような作品に仕上がっている。そしてこのほど、本作を鑑賞した著名人の方々からコメントが到着!これまで、映画のコメント寄稿はあえてされてこなかった方々から、「この映画は別格」と言わんばかりの感動コメントが寄せられている。中でも、日本チャップリン協会の名誉会長をつとめ、チャップリンに実際会ったという貴重な経験を持つ黒柳徹子からは直筆のコメントが寄せられ、「まるでチャップリンが作ったかのような映画!なつかしい音楽で涙が出た。死んでも泣かせ、笑わせるのだ」と本作への賛辞を贈っている。ほかにも、本作のテーマでもある「エターナリー」を日本語訳で華麗に披露している森山良子をはじめ、チャップリン映画のポスターを始め、数々の装丁、イラストを世に送り出している日本を代表するイラストレーター和田誠や、今夏舞台「ライムライト」で主演を演じる石丸幹二からの絶賛コメントが届いている。<森山良子>時を経て尚、チャップリンの精神が蘇りメッセージがジーンと伝わってきます。一つ一つのシーンを描写するようなミシェル・ルグランの音楽がこの映画をさらに盛り立ててくれます。<和田誠>『チャップリンの黄金狂時代』を観た小学生のころから、チャップリンという喜劇人はぼくにとって特殊な存在でした。『モダン・タイムス』も『街の灯』も『独裁者』も『殺人狂時代』も、チャップリンは別格。ところが今度の『チャップリンからの贈り物』のチャップリンは別格どころではなく、遺体として描かれているのだ。これこそ初体験作品。<石丸幹二>チャップリンへの愛がいっぱい。『ライムライト』の断片探しも楽しめる。そして、思う。チャップリンは死してなお、私たちに人類愛を伝えてくれている。ところで主役の墓泥たち、チャップリンをそんなに粗末に扱うなよ。とことんツイていない人間たちの大騒動を、巨匠ミシェル・ルグランの美しい音楽とともにコミカルに描く本作。チャップリン愛に溢れた本作から、喜劇王チャップリンの世界に触れてみてはいかが。『チャップリンからの贈りもの』は7月18日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月03日世紀の喜劇王・チャップリンの晩年の傑作映画『ライムライト』が世界で初めて舞台化される。チャップリンが扮した老芸人カルヴェロを演じるのは石丸幹二。演出は宝塚歌劇団出身、繊細な中にもペーソスやアイロニーを描き出す独特な美的センスを持つ荻田浩一だ。6月中旬、この稽古場を取材した。チケット情報はこちら物語は、かつて大きな名声を得ていたものの、現在は落ちぶれ仕事もろくに来ない老芸人カルヴェロが、足が動かなくなったことを悲観し自殺を図った若きバレリーナ・テリーを助けたところから始まる。カルヴェロはテリーをふたたび舞台に立たせようと支え、テリーもまたカルヴェロに心を開いていくが…。ふたりの心の交流が、第一次世界大戦勃発前夜のロンドンの暗い世相や、舞台人が舞台へ賭ける思いとともに描かれていく。出演者は石丸と、テリーを演じる野々すみ花を含め、たった8人。しかし良知真次、吉野圭吾、植本潤、保坂知寿ら演技巧者ぞろいの精鋭が次々と多数の登場人物を演じていき、鮮やかに1910年代のロンドンの町が生まれていく。くるくると表情を変える彼らの姿は、紙芝居や人形劇が持つようなノスタルジックな効果をも生んでいるようで、面白い。また石丸は劇中劇のシーンでは、コミカルな芸で稽古場を沸かす。眼をギョロリと剥き、口も大きく開ける、戯画的な表情がいかにもで楽しい。チャップリンを彷彿とさせるような部分もありそうで、チャップリンファン、映画ファンも必見のシーンになりそうだ。一方で成功の裏の転落、というシビアさも描かれ、石丸の陽気な笑顔とシリアスな表情の落差にはっとさせられる。荻田の演出はことさら“チャップリン”から想起させられるイメージに寄せすぎず、物語の本質を追求し、新たな『ライムライト』の世界を一から構築しているようだ。そしてカルヴェロとテリーが心を通わせていく過程がとても良い。カルヴェロはテリーを助けたもののどう接していいのか戸惑い、テリーもまた素直に心を開かず、殻に閉じこもる。石丸カルヴェロの屈折、野々テリーの硬質さが、すんなりはいかない不器用な人間たちの姿をうまく描き出す。そんなふたりだからこそ、ちょっとした会話で見せる笑顔が光り、この後ふたりの関係がどうなっていくのか…という期待感を抱かせた。公演は7月5日(日)から15日(水)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、福岡、長崎、鹿児島、愛知、富山、長野公演もあり。チケットは発売中。
2015年07月01日山高帽、ステッキ、ちょびヒゲ、ぶかぶかのズボン…。映画黎明期に数々の名作を生み出し、世界中を笑いと涙で包んだ“喜劇王”チャールズ・チャップリンは、1977年のクリスマスの朝、スイスの自宅で永眠。それからまだ涙も乾かないほんの数か月後、なんと“チャップリンの遺体誘拐事件”が発生!?このウソみたいな本当の話が、チャップリン遺族の全面協力を得て映画化された『チャップリンからの贈りもの』が、7月18日(土)より公開されることが決定、このたび予告編が解禁となった。オスマンは、まだ小さな娘とトレーラーハウス生活。愛する妻は過酷な労働がたたって入院中だ。そんなとき、命の恩人、でもお調子者で問題児のエディが刑務所から出所。妻と娘の反対をよそに、お人よしのオスマンは、エディ用のトレーラーハウスを用意し、一緒に暮らし始めた。しかし、生活に窮するばかりの彼ら。そんなとき、“喜劇王チャップリン死亡”という衝撃のニュースが、テレビから流れてきた。チャップリンの棺を盗んで身代金をもらうことを思いついたエディは、気の弱いオスマンを巻き込んで、いざ決死の犯行へ。しかし浅はかな計画は、次々とボロが出て…。追い詰められた2人は、最後の賭けに出た。そして、まさかの結末が…。1978年の“チャップリンの遺体誘拐事件”には全世界が驚いたが、マヌケな犯人2人組の浅はかな犯行もまた驚愕のものだった。まさにコメディ映画にぴったりな題材だが、なんと本作の映画化にあたっては、チャップリンの遺族が全面協力!チャップリンが晩年を過ごした邸宅や、実際に彼が眠る墓地での撮影が実現し、実の息子や孫娘も特別出演を果たした。予告編からも見てとれるように、ダメダメでツイてない男たちのコミカルな大騒動の中に、『街の灯』や『ライムライト』など、往年の名シーンや名曲が散りばめられており、まるでチャップリンも出演者のひとりのように感じさせている。また、音楽は、巨匠ミシェル・ルグランが担当。壮麗な音楽とゆるゆるな2人のドジっぷりが、ミスマッチなはずなのに、なぜか心地よく、美しい戦慄がストーリーをリードする。なお、5月26日(火)、27日(水)には、チャップリンの実の息子ユージーン・チャップリン氏の来日も決定!本編中でもチャップリンの親日ぶりが分かるエピソードが描かれているが、ユージーン氏の口からもチャップリンの日本への愛が聞けるかもしれない。もし、チャップリンが天国からこのドジな2人を見ていたら、きっと彼らを主人公にコメディ映画を作りたくなったかもしれない…、そんな気持ちを起こさせてくれる本作。どこか憎めない2人のオヤジのビター&スウィートな珍騒動をお楽しみに。『チャップリンからの贈りもの』は7月18日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月11日チャップリン晩年の傑作映画『ライムライト』、その世界初の舞台化が日本で実現することとなった。映画と、チャップリンの未発表小説『フットライト』を下敷きに、オリジナル音楽劇として再構成される。映画の中で名優が演じた主人公カルヴェロに扮するのは、近年舞台のみならず映像でも目覚ましい活躍を見せる実力派、石丸幹二だ。以前からチャップリンに深い関心を持っていたという石丸は、今回の縁について「運命の結びつきかもしれない」と熱を込めて語った。音楽劇『ライムライト』チケット情報「もう20年も前に『チャップリン自伝』という本を読んでいたんですね。あれほどの名作を作った人ってどんな人なんだろう…と、彼自身の人となりに興味があったんです。その後、チャップリンの半生を綴った創作音楽劇(2013年『スマイル・オブ・チャップリン』)に出演する機会を得て、その舞台で『ライムライト』のテーマ曲『エターナリー』を歌いました。そういったさまざまな出来事が今、運命のパレットの中でひとつの色に集約されたような気がしています」かつては名声を博したが、いまや往年の輝きを失った老喜劇役者カルヴェロ。彼は若きバレリーナ(野々すみ花)から献身的な愛を受けるも、彼女の幸せを願って身を引き、新進作曲家(良知真次)と結びつけようと画策する。美しくもせつないラブストーリーを、映画では当時60代前半のチャップリンが至高の演技で見事に表現している。「ものすごいチャレンジです。この役を演じるには私はまだ若いかな…と最初は思いました。でも単なる映画の再現とは違うオリジナルの舞台ですから、役を自分に引き寄せることもありだと思う。あまりにも多くの方に知られた作品なので、はたして石丸幹二はこの役を表現するのに適しているか?とはかられるでしょうね。でもそこで認めていただけたら、この先何年でもやれる役だと思うし、ぜひそうしていきたいと思っています」カルヴェロの生き方から強く心に響いたテーマは「人にものを残し、伝えること」だという。「カルヴェロが自ら身を引き、若い者同士が結ばれるように仕向けたのは、愛情という面だけでなく、才能と才能を出会わせたとも言える。そういう生き方を自分もできたら素敵だなと思いました。私自身も50歳を前にして、後進の人たちの才能を表に推し出すことを考えるべき歳になったんだな……なんて思ったりしましたね」世界中のチャップリン・マニアが日本の舞台に押し寄せるのでは?と問うと、「そうなったら楽しい!ありがたいことですよね。プレッシャーも楽しく受けとめます。コピーではない、自分たちの『ライムライト』を作っていけば、ちゃんと胸を張れるものができるはずだから」と頼もしい言葉が返ってきた。この予想、あながち冗談では終わらないはず。世界が愛した名作の進化に期待したい。公演は7月5日(日)から東京・シアタークリエにて。チケットの一般発売は4月25日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選を実施中、4月13日(月)午前11時まで受付。取材・文:上野紀子
2015年04月10日「シャネル(CHANEL)」は14-15メティエダールコレクションの前夜にショートフィルム『Reincarnation(再生)』を発表。その動画がYouTubeで公開された。このショートフィルムはガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)にまつわるエピソードを基に、デザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が制作と指揮を手掛けたもの。エレベーターボーイの制服が女性用のジャケットとして生まれ変わり、普遍的なアイテムとなるまでのストーリーを描いている。舞台は1954年のザルツブルク郊外にあるホテルのロビー。そこで休暇を過ごすガブリエル・シャネルが、後のシャネルの象徴となるジャケットを着た若いエレベーターボーイと出会うことから物語は始まる。オーストリアハンガリー帝国のフランツ・ヨーゼフとエレベーターボーイの2役を演じるのは、歌手のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)。不愛想なエレベーターボーイと、情熱的なフランツ・ヨーゼフを見事に演じ分けた。なお、ファレルはフィルムへ出演するだけでなく、この作品のために書き下ろされた「CC The World」の作詞と作曲も担当。作中ではエリザベートとのデュエットが、まるでミュージカルのように物語を盛り上げている。また、エリザベート役にはコレクションのキャンペーン広告の顔となるカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)を、ガブリエル・シャネルにはジェラルディン・チャップリン(Geraldine Chaplin)をそれぞれキャスティングした。
2014年12月15日イギリスが生んだ“世界の喜劇王”チャールズ・チャップリンの傑作短編集をデジタル・リマスターで蘇らせた特集上映イベント「チャップリン・ザ・ルーツ」が9月22日(土)より公開されるのに先駆け、9月15(土)、“日本チャップリン協会名誉会長”である黒柳徹子がトークイベントを行った。1972年に直接チャップリンと会っている黒柳さんは、当時の思い出をたっぷりと語った。『黄金狂時代』や『街の灯』、時の独裁者アドルフ・ヒトラーを描いた『独裁者』など、シニカルなユーモアで世界を魅了し、いまなお多くの映画ファンに愛され続けるチャップリンの作品を、キーストン時代、エッサネイ時代、ミューチュアル時代と、彼が映画人として所属した映画会社での60本以上に及ぶ短編作品を、3つに分けて上映していく。この日のイベントは、21時からのスタートにも関わらず会場は満員御礼!40年前、実際にチャップリンと対面したことのある黒柳さんのトークを、いまや遅しと待ち構えている様子。「1972年4月、当時私はNYに留学していたんですが、チャップリンはアメリカを追放されてスイスに住んでいて、リンカーンセンターで授賞式があり、20年ぶりにアメリカの地を踏んだ貴重な日だったんです」と特別な体験をふり返る。NHKの取材陣として潜り込んだ黒柳さんは、「私は日本から来た女優です」と自己紹介をしたところ、「目に涙を浮かべて手を握ってくださいました!」と嬉しそうに目を細める。「手を握ったままでいてくれたので、天才と手を繋げるなんて本当に嬉しいと思いました。そして、『日本のみなさんに何かお伝えすることがありますか?』とお聞きしたら、『“愛してる”とお伝えください』とおっしゃって。とっても光栄でした!」と衝撃の思い出を明かした。さらに、この日は24歳の若きチャップリンを垣間見ることができる短編作品『A Thief Catcher』(泥棒を捕まえる人)が世界初公開された。これに黒柳さんは、「雰囲気があってとても魅力的!さすがチャップリン!!この当時から既に佇まいがチャップリンそのものね!チャップリンほどハンサムでセクシーな俳優はいないわ!この映像を良く見つけてきたわね!」とお客さんもそっちのけで大興奮していた。最後に、改めて「チャップリンほど人間の命とか平和を考えていた人はいないと思います。命をかけて戦って、それを笑いでみんなに納得させたということが本当にすごいと思います」と語り、チャップリンの魅力を存分にアピールしていた。傑作短編集・完全デジタルリマスター「チャップリン・ザ・ルーツ」、9月22日(土)より銀座テアトルシネマほか全国にて順次公開。公式サイト:elevenarts-japan.net/cc_shibuya.html
2012年09月18日