「バンドネオンの神様」アニバル・トロイロの生涯を描くドキュメンタリー日本語字幕制作に携わったバンドネオン奏者小川紀美代によるトークライブもお届けヒラルディージョ事務局主催、『タンゴ映画上映会&バンドネオン・トークライブ』が2023年9月24日 (日)に横浜市緑区民文化センターみどりアートパークホール(神奈川県横浜市緑区長津田二丁目1番3号)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ アルゼンチンタンゴ黄金期の巨匠アニバル・トロイロのドキュメンタリー映画“Pichuco”の上映が決定!アルゼンチンタンゴの黄金期を築き、「バンドネオンの神様」、「名作曲家」、「大楽団を率いるカリスマ」として、今なおアルゼンチンで慕われている巨匠アニバル・トロイロのドキュメンタリー映画“Pichuco(ピチューコ)”(上映時間81分・日本語字幕付)の上映会とバンドネオン・トークライブを開催。映画では、トロイロをよく知るブエノスアイレスのタンゴマエストロや演奏家たちが、彼のことを語りつくし、当時の貴重な映像や音源を通して、彼の人物像、音楽性を浮き彫りにすると共に、タンゴの深層に迫っていきます。上映会の後は、この映画の監督やトロイロの孫とも親交があり、映画の日本語字幕制作にも携わった女性バンドネオン奏者小川紀美代によるトークライブをお届けします。バンドネオンの演奏はもちろん、映画についての話、アニバル・トロイロやバンドネオンの話などもお届けしますので、お楽しみに!【映画の予告はこちら】 アニバル・トロイロ(Anibal Troilo1914年7月11日-1975年5月18日)バンドネオン奏者、作曲家。アルゼンチンタンゴにおける黄金期に活躍し、「Pichuco(ピチューコ)」「Gordo(ゴルド)」の愛称で親しまれた、タンゴ界の巨匠のひとり。10歳でバンドネオンを弾き始め、11歳の時には楽団デビューしたという天才的なエピソードで、トロイロの経歴はスタートする。その後、数々の楽団でバンドネオン奏者として活躍し、1937年、23歳で自身の「アニバル・トロイロ楽団」を結成。指揮、作曲家、編曲家としての才能を発揮する。それまでに培われてきたタンゴの王道を継承する、重厚なハーモニー。繊細に甘美に歌うメロディと、ダイナミックに刻まれるリズム。トロイロ楽団の演奏は、まさにアルゼンチンタンゴの円熟期を象徴するものだった。一方、若い音楽家たちにも大きな影響を与え、その深い音楽性は、古典タンゴとモダンタンゴをつないだ人物とも評される。アルゼンチンタンゴに革命的な変化をもたらしたアストル・ピアソラが、若い頃にトロイロ楽団に在籍していたことは、よく知られている。小川紀美代(バンドネオン奏者)バンドネオンの音色に魅せられて、ほぼ独学で奏法を学び始め、2001年単身ブエノスアイレスに渡る。03年アルゼンチン最大の音楽祭「コスキンフェスティバル」に日本代表として出演。10年には在ボリビア日本国大使館主催、在外公館文化事業コンサートでも好評を博す。07年からは韓国、香港等のアートフェスティバルに招聘される等、アルゼンチンタンゴに限らず演劇やダンス、現代美術等とのコラボレーションに積極的に取り組む。ライフワークとしているバンドネオンソロは、ヨーロッパでも高い評価を受ける。17年「コスキンフェスティバル」に再び日本代表として出演。ブエノスアイレスでのコンサートでは現地ミュージシャンや日系移民の歓迎を受ける。18年2月ブエノスアイレスにて伝説のバンドネオン奏者アニバル・トロイロが実際に使用した愛器(アルゼンチン国立タンゴ博物館所蔵)でレコーディング、18年7月CD“solaenBuenos Aires,yo estoy aqui ~アニバル・トロイロに捧ぐ”をリリース。10月そのトロイロのバンドネオンを携え、福島、名古屋、大阪、東京、横浜の日本ツアーを企画、開催。21年文化的活動が開始され始めたフランスに招聘され、パリにてギャラリーコンサート、オンライン配信コンサートに参加。南仏カステルナウを拠点とする Mezcal Jazz Unitと2箇所のコンサートを実現。バンドネオンオーケストラ「蛇腹隊」を主宰するなど、後進の育成にも力を注ぐ。小川紀美代公式サイト 公演概要『タンゴ映画上映会&バンドネオン・トークライブ』公演日時:2023年9月24日 (日)12:30開場/13:00開演会場:横浜市緑区民文化センターみどりアートパークホール(神奈川県横浜市緑区長津田二丁目1番3号)■出演者バンドネオン:小川紀美代■チケット料金前売:1,800円当日:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月01日1週間限定で公開される「BTS」初ソロドキュメンタリー映画『j-hope IN THE BOX』/『SUGA: Road to D-DAY』の予告編が公開された。『j-hope IN THE BOX』は、J-HOPE初のソロアルバム「Jack In The Box」制作過程と、「BTS」メンバーも参加したリスニングパーティー、「ロラパルーザ」の公演準備からステージ上での姿まで200日以上のアーティストJ-HOPEの日常記録を盛り込んだドキュメンタリー。『SUGA:Road to D-DAY』は、4月21日リリースの新アルバム「D-DAY」の制作裏側を追いながら、SUGAが新しい夢を見つけるために、世界中を旅する姿を描いたドキュメンタリー。予告編では、ライブでの圧倒的パフォーマンスの一部、制作中に頭をかかえるJ-HOPE、「“音楽をやめたい“と1日に数百回思います」というSUGAのアーティストとしての苦悩なども垣間見られる。また本作は、追加で109シネマズ川崎(神奈川)、ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸(千葉)、ユナイテッド・シネマ岡崎(愛知)での上映も決定した。『j-hope IN THE BOX』/『SUGA: Road to D-DAY』は6月23日(金)より1週間限定公開。(cinemacafe.net)
2023年05月24日6月23日(金) より1週間限定で劇場公開されるBTSメンバーのソロドキュメンタリー、映画『j-hope IN THE BOX』と、映画『SUGA:Road to D-DAY』の予告編が公開された。『j-hope IN THE BOX』は、J-HOPE初のソロアルバム『Jack In The Box』の制作過程とBTSメンバーも参加したリスニングパーティー、そして『ロラパルーザ』の公演準備からステージ上での姿まで、200日以上にわたってアーティストJ-HOPEの日常記録を盛り込んだドキュメンタリー。『SUGA:Road to D-DAY』は、4月21日にリリースされたニューアルバム『D-DAY』の制作の裏側を追いながら、SUGAが新しい夢を見つけるために世界中を旅する姿を描いたドキュメンタリーだ。『SUGA: Road to D-DAY』ポスタービジュアル(C)2023 BIGHIT MUSIC & HYBE. ALL Rights Reserved.公開された予告編では、ライブでの圧倒的パフォーマンスの一部のほか、J-HOPEとSUGAの素顔が映し出される。また、曲の制作中に「イライラする」と頭を抱えるJ-HOPE、「“音楽をやめたい“と1日に数百回思います」というSUGAのアーティストとしての苦悩が垣間見られるシーンも収められている。併せて、6月23日(金) より109シネマズ川崎(神奈川)、ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸(千葉)、ユナイテッド・シネマ岡崎(愛知)の3館でも上演されることが発表された。『j-hope IN THE BOX』&『SUGA:Road to D-DAY』予告編<作品情報>『j-hope IN THE BOX』『SUGA: Road to D-DAY』6月23日(金) より1週間限定公開【チケット料金】前売券:2,200円(税込)当日券:2,400円均一(税込)※6月2日(金) よりムビチケ前売券(カード)劇場販売開始※数量限定。無くなり次第終了※一部劇場を除く【ムビチケ】■映画『j-hope IN THE BOX』ムビチケカード券(オリジナルミニクリアファイル付き) ムビチケオンライン券(オリジナルスマホ壁紙付き)■映画『SUGA: Road to D-DAY』ムビチケカード券(オリジナルミニクリアファイル付き)ムビチケオンライン券(オリジナルスマホ壁紙付き)公式HP:
2023年05月24日世界的ゲームクリエイター・小島秀夫さん。そのクリエイティブマインドに触れられるドキュメンタリー映画『HIDEO KOJIMA - CONNECTING WORLDS』が、今年のトライベッカ映画祭でワールドプレミア上映されることが発表された。小島秀夫さんのドキュメンタリー映画が公開決定!ゲームクリエイター・小島秀夫さんのドキュメンタリー映画が完成。イギリスで製作された『HIDEO KOJIMA – CONNECTING WORLDS』が、今年のトライベッカ映画祭にてワールドプレミア上映されることが決まった。トライベッカ映画祭は、2001年に俳優のロバート・デニーロ、ジェーン・ローゼンタール、クレイグ・ハトコフによって設立され、現在では米国を代表するインディペンデント映画祭のひとつ。創り出してきた唯一無二のゲームの数々が世界中の人々に愛されている小島監督。このドキュメンタリー映画は、これまであまり語られることのなかった小島監督の幼少期のエピソードや、独立スタジオの設立、『DEATH STRANDING』を完成させるまでの創造過程に迫る映像作品だという。海外のクリエイターとの親交の深さも話題に上ることの多い小島監督だが、今作にも、ギレルモ・デル・トロ、ニコラス・ウィンディング・レフン、ジョージ・ミラー、ノーマン・リーダス、グライムス 、ウッドキッド、チャーチズなど、映画や音楽のシーンで活躍する、さまざまなアーティストやクリエイターがコメンテーターとして登場するとのこと。6月17日に行われる上映会では、スペシャルイベントとして小島秀夫監督が登壇し、映像に関するトークや来場者とのQ&Aセッションも行う予定だ。小島秀夫ビデオゲームの枠を超えた作品を生み出す、シネマティックな映像表現とストーリーテリングのパイオニアとしても評価を集める。2015年12月16日、「From Sapiens to Ludens」の旗印のもと、独立インディーズゲームスタジオKOJIMA PRODUCTIONSを設立。2019年11月8日、スタジオ初のゲームタイトル『DEATH STRANDING』をリリース。発売以来、数々のゲームアワードを受賞し、今なお世界中で高い評価を得ている。雑誌『anan』ではゲーム特集などにもたびたび登場し、「anan award2022」も受賞した。同誌での月一エッセイ連載が始まったばかり。Photo by Hiromichi Uchida (The Voice)information上映日時:6/17(土) 17:00より ※北米時間会場:Spring Studios内 Indeed Theaterにて開催予定
2023年05月22日シャルロット・ゲンズブールが監督を務め、母親ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』が、2023年8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかにて全国公開される。シャルロット・ゲンズブール初監督のドキュメンタリー映画『ジェーンとシャルロット』は、映画監督&ミュージシャンであった天才アーティストのセルジュ・ゲンズブールと人気女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた女優・シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めたドキュメンタリー作品。シャルロットが母ジェーン・バーキンの真実に向き合う『ジェーンとシャルロット』では、娘のシャルロットが母であるジェーンに向き合い、これまで決して語られることのなかった彼女たちの心の奥に隠された深い感情を映し出していく。ドキュメンタリーの撮影は、日本で本格的にスタート。ちょうどジェーンが東京公演を開催していたこともあり、プロジェクトが動き始めた。その後、ジェーンの意向により一旦企画がストップしたものの、2年後に再び撮影を再開。シャルロットの末娘、ジョー・アタルとともに、ブルターニュにて3世代で撮影に臨んだシーンもあるという。ジェーンが今まで誰にも語ってこなかった娘たちへの思いや、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩・後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、カメラのレンズを通して浮き彫りに。1960~70年代、1980~90年代という2つの時代をそれぞれセンセーショナルに彩ったフレンチアイコンの母娘の対話と、2人の間にあった溝をゆっくりと埋めていくような、優しい時間を目の当たりにすることができる。映画『ジェーンとシャルロット』あらすじ2018年、東京。シャルロット・ゲンズブールは、母であるジェーン・バーキンを見つめる撮影を開始した。自分たちの意思とは関係ないところで、距離を感じていた母娘。ジェーンがセルジュの元を離れ家を出て行った後、父の元で成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあったのだ。 3人の異父姉妹のこと、次女である自分より長女ケイトを愛していたのではという疑念、公人であり母であり女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。シャルロットは初めて母親の真実と向き合うことになる。【作品詳細】映画『ジェーンとシャルロット』公開日:2023年8月4日(金)出演:ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、ジョー・アタル監督・脚本:シャルロット・ゲンズブールエンディングロール曲:《私はあなたのために完璧でありたかった!Je voulais être une telle perfection pour toi!》ジェーン・バーキン
2023年05月20日ジャン=リュック・ゴダールの作家人生を紐解くドキュメンタリー映画『ジャン=リュック・ゴダール反逆の映画作家(シネアスト)』が2023年9月22日(金)より全国で順次公開される。ジャン=リュック・ゴダールとは?ジャン=リュック・ゴダールは、フランス映画界で革新的なヌーヴェル・ヴァーグを先導し、20世紀で最も重要な映画作家の一人と称された人物だ。映画批評家として出発したゴダールは、数本の短編を撮ったのち、1960年に『勝手にしやがれ』で長編デビュー。1960年代は『女は女である』『女と男のいる舗道』などアンナ・カリーナを起用した作品を発表し、1965年にはヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作と評される『気狂いピエロ』を製作した。91年の生涯で製作した映画の本数は140本以上にもなる。ゴダールの作家人生を紐解くドキュメンタリー映画映画『ジャン=リュック・ゴダール反逆の映画作家(シネアスト)』は、そんなゴダールが、2022年9月13日に自らこの世を去る直前に第79回ヴェネツィア国際映画祭のノンフィクション・クラシック部門で上映された作品。彼の謎に包まれた作家人生を紐解くドキュメンタリーだ。『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』などゴダール作品が登場監督・編集を務めたのは、ドキュメンタリーの編集を数多く手掛けてきたフランスの映画監督シリル・ルティ。本編には、『勝手にしやがれ』『女と男のいる舗道』『気狂いピエロ』『彼女について私が知っている二、三の出来事』『中国女』をはじめ、「ジガ・ヴェルトフ集団」時代から『ゴダールの映画史』まで多彩なゴダール作品が登場する。「ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として、時代を熱狂させた1960年代にはじまり、その華々しさに自ら背を向けるようにして突進した、68年の五月革命を起点とする政治の季節、70年代の内省と再生。そしてキャリアの劇的な復活を遂げた80年代と、ゴダールの功績の数々を網羅的に紹介する。ゴダールの活動の全貌をとらえると同時に、ゴダール作品に初めて触れる人にとってもわかりやすい内容となっているため“ゴダール入門”としても楽しめる。ゴダールの素顔に迫るインタビューも収録また、家族や友人、元パートナーたちによる証言をはじめ、女優マーシャ・メリル、ジュリー・デルピー、ナタリー・バイやハンナ・シグラ、映画監督ロマン・グーピル、批評家ティエリー・ジュスら豪華な出演陣による新たなインタビューも収録。貴重な映像によって、伝説の作家ジャン=リュック・ゴダールの素顔を辿っていく。なお、ゴダールに関するドキュメンタリー『1PM-ワン・アメリカン・ムービー』と、『中国女』を巡るゴダールのドキュメント『ニューヨークの中国女』といったゴダール関連作品も続々と公開されている。あわせて要チェックだ。【作品詳細】ドキュメンタリー映画『ジャン=リュック・ゴダール反逆の映画作家(シネアスト)』公開日:2023年9月22日(金)~新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開監督:シリル・ルティ出演:マーシャ・メリル、ティエリー・ジュス、アラン・ベルガラ、マリナ・ヴラディ、ロマン・グーピル、ダヴィッド・ファルー 、ジュリー・デルピー、ダニエル・コーン=ベンディット、ジェラール・マルタン、ナタリー・バイ、ハンナ・シグラ、ドミニク・パイーニ配給:ミモザフィルムズ
2023年04月30日ドキュメンタリー映画作家のキティ・グリーンが2017年、ハリウッドを発端に巻き起こった<#Me Too運動>を題材に、今日の職場における大きな問題を掘り下げた映画『アシスタント』から、“アシスタント”のリアルな1日を切り取った、シーン写真9点が一挙解禁された。憧れの映画業界で、新人アシスタントが気づいてしまった誰もが見て見ぬふりをしている“闇(しくみ)”を描いた本作。今回解禁されたシーン写真は9点。名門大学を卒業し、有名エンターテインメント企業に就職したジェーン(ジュリア・ガーナー)は、映画プロデューサーになりたくて働き始めたのに、任せられるのはオフィスの掃除や雑用ばかり。過酷な長時間労働で、新人アシスタントのジェーンは疲労のピーク。打ち合わせのたびに部屋を汚されては片付け、見知らぬ来客からは当然のように荷物を押し付けられ、次々とかかってくる電話では謂れのない罵倒を受けてうんざり。まともな食事をとる時間もなく来客の残したドーナツを思わずつまみ食い、大量のコピーをとりながら放心し、1人だけ帰れずに深夜残業――。まさにリアルなアシスタントの1日を切り取ったものとなっている。ヒエラルキーの末端で働く人々の代弁者でもあるジェーンを全身全霊で演じたのは、Netflixオリジナル「オザークへようこそ」で3度にわたるエミー賞助演女優賞に輝いたジュリア・ガーナー。近年ではNetflixオリジナル「令嬢アンナの真実」で主演に抜擢され、3月には「グッチ(GUCCI)」のフレグランスコレクション「GUCCI GUILTY」のニューフェイスとなるなど、いま最もエキサイティングな若手俳優の1人。細かな演技の積み重ねによって、オフィスで働く人間の仕草やクセ、息苦しいストレス、そしてトップ企業に巣食うハラスメントや搾取の空気と、末端社員である自らの信念との間の葛藤を表現した。『アシスタント』は6月16日(金)より新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年04月26日ドキュメンタリー映画『70歳のチア・リーダー』が、2023年6月23日(金)よりアップリンク吉祥寺にて公開される。チア・ダンス・チーム「カレンダー・ガールズ」とは?「カレンダー・ガールズ」は、アメリカ・フロリダ州を拠点に、年間100回以上もの公演を行い、週に3回の練習をこなすチア・ダンス・チーム。カウガールや海賊、ユニコーン、ディズニー映画『アナと雪の女王』のエルサなど、幅広いジャンルの奇抜なコスチュームで知られる。シニア女性の彼女たちの体形は様々で、皴もありながら、キラキラのメイクと超ミニスカートでパワフルにダンスを披露する姿で多くの人々を惹きつけている。シニア女性だけの“チア・リーダー”たちを追うドキュメンタリー映画『70歳のチア・リーダー』は、マリア・ルーフヴードとローヴェ・マルティンセンの撮影により、「カレンダー・ガールズ」の活動を追ったドキュメンタリー。好奇心と探求心、制作意欲に溢れたシニア女性のチア・リーダーたちが織りなす友情と連帯、夢とユーモアいっぱいの“青春物語”となっている。2022年には、フォートマイヤーズ映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞受賞、サンダンス映画祭に正式出品された。チア・リーダーたちの青春を映し出す「カレンダー・ガールズ」に所属する前向きでおしゃれが大好きなメンバーたちには、様々な過酷なバックグラウンドがある。持病との闘い、夫の無理解、服役していた過去、老いとの向き合いなど…。全員何かしらの悩みや困難を抱えつつも、メンバー同士で励まし合い、全力でサポートし合う。そんな彼女たちはまさに、“青春”の真っ只中にいるのであった。また、周囲の目線によるやりづらさも感じながらも、彼女たちはそれらをはねのけてやりたいことを追求し続ける。それはすなわち、“シニア女性”であることへの挑戦とも言えるだろう。“老い”や“おばあちゃん”のイメージを揺るがす、彼女たちのダンスに注目だ。【作品詳細】ドキュメンタリー映画『70歳のチア・リーダー』公開日:2023年6月23日(金)監督:マリア・ルーフヴード、ローヴェ・マルティンセン製作・撮影・編集:マリア・ルーフヴード、ローヴェ・マルティンセン音楽・音響:ローヴェ・マルティンセン出演:キャサリン・ハーディ・ショートリッジ、フラン・ド・ニケ、ナンシー・ミラー、スー・クーンス、パトリシア・ヒンショー・ダースヘム配給:パンドラ原題:Calendar Girls
2023年04月13日2022年9月13日に死去したジャン=リュック・ゴダール(享年91歳)が1968年に渡米し、映画撮影した様子を記録したドキュメンタリー『1PM-ワン・アメリカン・ムービー』と『中国女』を巡るゴダールのドキュメント『ニューヨークの中国女』より予告編が解禁された。激動の1968年の秋、ゴダールは『1AM』(『ワン・アメリカン・ムービー』)なる企画のため、アメリカ合衆国の反体制的な政治と文化の状況に目を向ける。カメラを回すのは、ダイレクト・シネマの旗手リーコックとペネベイカーである。だが、ヌーヴェル・ヴァーグを牽引した末にいまや商業映画と訣別するに至ったゴダールと、ドキュメンタリー映画界の革命児たちの夢の共同作業は編集段階で頓挫してしまう。『1PM』は、ゴダールが放棄したフッテージをペネベイカーが繋ぎ合わせて作った映画である。この度、解禁された予告編ではゴダールが映画の構想を話すシーンや、実際に撮影されたシーンの断片が映し出される。また黒豹(ブラックパンサー)党のエルドリッジ・クリーヴァーも登場しインタビューに答えている。そして、この映画のラストを飾るのは、「ザ・ビートルズ」の映画『レット・イット・ビー』でも一部収録された“ルーフトップ・コンサート”を彷彿とさせる「ジェファーソン・エアプレイン」がビルの屋上でライブを行っているシーン。予告編でもその様子を垣間見ることができる。『1PM-ワン・アメリカン・ムービー』そして、同時上映される『ニューヨークの中国女』は、ゴダールが、ニューヨーク大学の学生たちと『中国女』をめぐって、流暢な英語で当意即妙の議論を交わす1968年4月4日の映画作家の姿を収めた作品だ。予告編でも熱気あふれる若者たちの前で話すゴダールの姿が映しだされ、当時のアメリカでゴダールが若者にどれほど強い関心を引き起こしていたのかを生き生きと伝える貴重なドキュメントである。『中国女』また『ニューヨークの中国女』にあわせて、68年の五月革命を予見したゴダールの問題作『中国女』も特別上映されることが決定している。『1PM-ワン・アメリカン・ムービー』『ニューヨークの中国女』『中国女』は4月22日(土)より新宿・K’s cinemaほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年04月09日現在公開中の映画『シン・仮面ライダー』のドキュメンタリー番組「ドキュメント『シン・仮面ライダー』~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~」の放送が決定した。庵野秀明監督が『シン・ゴジラ』以来、実写映画としては7年ぶりにメガホンを取った本作。52年前、当時小学5年生だった庵野監督は、原作となった特撮ドラマ「仮面ライダー」について、「新しいものが来た」と大きな衝撃を受け、以来、長年温めてきた企画を自ら映画会社に持ち込んだという。目指したのは、“ノスタルジーと新しさを融合したアクション映画”。一際思い入れの強い本作の主演には池松壮亮を抜擢し、手だれのアクションチームを招集。しかし、相反する2つのテーマの追求は、製作現場に大いなる葛藤と波乱を呼ぶことに。シリーズ52年の歴史で、製作現場に長期取材のカメラが入るのは、今回が初めて。番組は、かつてないヒーローアクションに挑んだクリエーターたちの2年間を追っている。「ドキュメント『シン・仮面ライダー』~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~」は3月31日(金)22時~BSプレミアム、4月15日(土)19時30分~NHK総合テレビにて放送。『シン・仮面ライダー』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:シン・仮面ライダー 2023年3月18日より全国にて公開©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
2023年03月24日三島有紀子監督初ドキュメンタリー映画『東京組曲2020』の公開が決定。ポスタービジュアルと特報映像が到着した。全世界を揺るがしたパンデミック<コロナ>。2020年1月、日本で最初の感染者、2月には死者が発表され、不穏な空気が流れ始めた。最初の段階ではまだ実感できていなかった人も多数いる中、4月7日に新型コロナウイルス対策の特別措置法(特措法)に基づく「緊急事態宣言」が初めて発令され、私たちの生活は一変。都道府県知事から飲食店やスポーツジム、映画館やライブハウスなど幅広い業種に休業要請があり、全国的かつ大規模なイベントは中止や延期などの対応が主催者に求められた。そのなかには、映画の舞台挨拶イベント、演劇公演、音楽コンサートなどもあり、エンタメ業界にとっても未だかつてない事態となった――。本作は、三島監督が2020年の4月22日に実際に体験したことを基に、20人の役者たちが各自撮影、その映像全体を三島監督が監修して一緒に作ったドキュメンタリー。NHK在籍当時はドキュメンタリー番組を手掛けていたが、今回が退社後、初のドキュメンタリー映画となる。4月22日は三島監督の誕生日。明け方、どこからか人の泣き声が聞こえてきたときに、本作の企画を思いついたという。本作は、3つのポイントをもとに撮影。役者たちの暮らしぶりや感じていることを三島監督が引き出す形で共に作ること。役者たちが自分もしくは同居人が撮影すること。(緊急事態宣言下、不要不急以外の外出自粛を余儀なくされるなか、日常を共にする同居人が撮影することは可とされた。情景カットなどは三島監督も撮影に参加)「明け方(朝4時)に女の泣き声がどこからか聞こえてくる」というシチュエーションを全ての出演者共通の出来事として描くこと。泣き声は事前に録音され、8分にも及ぶ声を実際に聞き、その時の感情の動きやリアクションを記録。日々の日記をつけようと決めた男性、舞台が延期となり、自宅で過ごす中で家事に追われる女性、楽しみにしていた出演作品の映画の舞台挨拶が中止になった女性、自宅で一人黙々と仕事をする女性など、役者たちの日常が切り取られた。作品のキーとなる女の泣き声は、松本まりかが担当。キャストには、荒野哲朗、池田良、大高洋子、長田真英ら。ラストカットの撮影に今井孝博、音楽は田中拓人が参加した。三島監督は「リモートで声をかけた役者のみなさんに、カメラをまわしてもらいました。集まってきた映像素材から垣間見えたのは、人間の弱さと人間が希求してやまないものは何かということでした。それは、私にとって『人間の再確認』という作業となったのです。それらをクラウドファンドに参加してくださったみなさまやたくさんのみなさまの応援のおかげで、映画というひとつの作品にすることができました」とふり返り、「今、わたしたちは人間らしく生きられていますか? この映画を観た帰り道、ふと考えてもらえたら幸いです」とコメントしている。『東京組曲2020』は5月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:東京組曲2020 2023年5月13日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開©️「東京組曲2020」フィルムパートナーズ
2023年03月23日ドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』が2023年4月28日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。ベルリン国際映画祭“金熊賞”受賞作品ニコラ・フィリベール監督によるドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』は、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞“金熊賞”に輝いた、日仏共同製作によるドキュメンタリー映画。監督を務めたのは、世界的ヒット映画『ぼくの好きな先生』で知られる現代ドキュメンタリーの名匠、ニコラ・フィリベールだ。舞台はデイケアセンター「アダマン号」映画『アダマン号に乗って』の舞台は、フランス・パリの中心地、セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」。精神疾患のある人々を迎え入れているデイケアセンターだ。運営するのは、精神科医療の世界で起こる“質の低下”や“非人間化”の波にできる限り抵抗しようとするチーム。絵画を制作したり、ダンスを踊ったり、ピアノを弾いたり…あらゆる文化活動を通じて患者の支えとなる時間と空間を提供し、社会と再びつながりを持てるようサポートしている。そんな患者もスタッフも区別なく、誰しもにとって生き生きと魅力的な場所「アダマン号」について、多様性が叫ばれる以前から多様な存在や価値が共にあることを優しい眼差しで映し続けてきたニコラ・フィリベールは“奇跡”だと表現する。第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で唯一のドキュメンタリーであり、これまで金熊賞の名誉に輝いた数少ないドキュメンタリーの一つ『アダマン号に乗って』。ぜひこの機会に、劇場で鑑賞してみてはいかがだろう。【作品詳細】映画『アダマン号に乗って』公開日:2023年4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開監督:ニコラ・フィリベール2022年/フランス・日本/フランス語/109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:Sur L’Adamant/日本語字幕:原田りえ
2023年03月20日映画『旅するローマ教皇』が、2023年10月6日(金)に公開される。監督は、ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ。ドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督作品ドキュメンタリー映画『旅するローマ教皇』は、『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』『国境の夜想曲』など、国際的評価の高い傑作を生みだしてきたドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督による作品だ。『旅するローマ教皇』の制作にあたり、ベースとなったのは、ジャンフランコ・ロージがローマ教皇の旅に同行した撮りおろし映像も含め、地球一周分、約800時間にわたる膨大なアーカイブ映像。圧倒的映像美により、愛に溢れたローマ教皇の真の姿に迫るドキュメンタリーに仕上げている。ローマ教皇フランシスコとはローマ教皇フランシスコは、2013年3月に行われた教皇選出のための選挙コンクラーベにて、第266代教皇に選ばれフランシスコと名乗るように。大のサッカー好きとしても知られ、明るく飾らない人柄が魅力だ。そのため、“庶民派教皇”や“ロックスター教皇”と呼ばれることもあり、多くの人々に親しまれている。ローマ教皇と共に53か国を旅する観客は、ローマ教皇と共に旅をする。映画『旅するローマ教皇』では、2013年のイタリア・ランペドゥーサ島を訪れる姿から始まり、2022年にマルタ共和国を訪問するまでを描く。ローマ教皇は、2013年から2021年にかけて37回、実に53か国を訪問。難民問題や紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦、そして被爆地である日本を訪れる姿に加え、カトリック教会で起きた性的虐待について謝罪する姿を収めている。作中には、雨の中大勢の人の前で演説をしたり、教皇専用車“パパモビル”に乗って街をパレードしたりする姿などをも登場。「旅とは知的で精神的な修行だ」と語る教皇は、世界に蔓延る様々な問題に耳を傾け、人々と出会い、語る。教皇らしい姿だけでなく、明るく飾らない人間性も垣間見ることができるだろう。【作品詳細】映画『旅するローマ教皇』公開時期:2023年10月6日(金)監督・脚本:ジャンフランコ・ロージ配給:ビターズ・エンド原題:In Viaggio
2023年03月18日TBSが立ち上げたドキュメンタリー映画のブランド「TBS DOCS」のもと、今回で3回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭2023』が3月17日(金) 、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開幕。ラインナップの一作である『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』の上映を前に、ダンサーで俳優の宮尾俊太郎、浅川紫織、宮武由衣監督、映画祭アンバサダーのLiLiCoが舞台挨拶を行った。挨拶に立ったLiLiCoは「TBSは良質なドキュメンタリーをどんどん生み出していて、それをこうやってスクリーンで見られる。初日にたくさんの皆さんにお集まりいただき、本当にうれしいです。本気の人間が、生きる希望を与えてくれる。きっと皆さん、帰り道は、ステップ軽く踊り出したくなるはず」と喜びを語り、映画祭のオープニングを華々しく宣言した。LiLiCo『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』は敗戦直後の1946年、京城出身の青年・島田廣が、自身のバレエの才能を見出したロシア人の師匠、エリェナ・パァヴロヴァの悲願を成し遂げるために、焼け跡の東京で『白鳥の湖』全幕初演という前代未聞の無謀な挑戦に奔走する姿を追った歴史秘話。以前からドラマ製作の過程で、バレエの歴史に関心を抱いていたという宮武監督は「いろいろな書物を調べ、終戦後にこんな出来事があったんだと驚いた」と振り返り、「どん底にいた日本人の心を、当時は高尚で手が届かないとされたバレエで、どんな風に感動させたのか。そこに何があったのか知りたくなった」と本作の着想を明かした。宮武由衣劇中で当時の公演を“再現”した宮尾は、「そこにどんな意義や意味があるのか、監督と話したが、どうやら監督もふわっとしていて(笑)」。宮武監督は「そのせいで、宮尾さんは常に不機嫌でした」と恐縮しきりだったが、改めて宮尾は「偉人たちを突き動かした使命感に触れ、心で踊るとはどういうことか改めて考えた」と試みの意義を強調。自身が抱えたコロナ禍での葛藤と照らし合わせながら、「ぜひ、皆さんも自分と置き換えながら、見てほしい」と客席にアピールした。宮尾俊太郎また、宮尾と共演した浅川も「ついつい美しさにこだわってしまっていると気づかされた。心こそが一番大事だと、改めて学びました」といい、「当時はパラシュートの生地で衣装を作ったと聞き、驚きました」と話していた。浅川紫織取材・文・撮影:内田涼<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭20233月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:札幌シアターキノ<上映ラインナップ>『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』監督:佐井大紀『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』監督:匂坂緑里『サステナ・ファーム トキと1%』監督:川上敬二郎『アフガン・ドラッグトレイル』監督:須賀川拓『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』監督:宮武由衣『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』【東京限定上映】監督:寺井到『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』監督:萩原豊『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』監督:加古紗都子『War Bride 91歳の戦争花嫁』監督:川嶋龍太郎『KUNI 語り継がれるマスク伝説 〜謎の日本人ギタリストの半生〜』監督:佐藤功一『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』監督:延廣耕次郎『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』監督:穂坂友紀『やったぜ!じいちゃん』【名古屋限定上映】監督:仲尾義晴『93歳のゲイ』【大阪限定上映】監督:吉川元基『劇場版 ヤジと民主主義』【札幌限定上映】監督:山﨑裕侍・長沢祐関連リンク公式サイト::
2023年03月17日本日3月17日より開催中の『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』より、三浦透子ら著名人のコメントが到着した。今年で3回目となる本イベントは、ドキュメンタリー番組を放送し続けてきたTBSが実施する映画祭で、東京を皮切りに大阪、名古屋と場所を移した後、初となる札幌でも開催。アンバサダーは映画コメンテーターのLiLiCoが務める。併せて、ぴあではTBSが良質のドキュメンタリー映画の発信地となるべく立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」(TBSドキュメンタリーフィルムズの略称)を特集。社会派からエンタメ色が濃いものまでバラエティ豊かな15作品を紹介している。<著名人 コメント>『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』■三浦透子(俳優)一枚の通信簿との偶然の出会いの先に何が在るのか。何も無いかもしれない、何の確信もない中、そこにある物語を信じて追い続けたディレクターの匂坂さんの思いに強く感銘を受けました。改めて、この作品に参加させていただけたことをとても嬉しく思います。TBSドキュメンタリー映画祭を通して、より多くの方に観ていただきたいです。■角田光代(小説家)通信簿の持ち主をさがす旅は、悲惨な戦争の疵痕へとたどり着く。しかし何より私が胸張り裂ける思いになったのは、満州からの引き揚げ者が差別されていたという事実だ。こんなにも困難な時代にも、人は差別をするのかと衝撃を受けた。そして同時に、そんなことには負けず、破天荒なほど自分自身であり続けた通信簿の持ち主に、人の持ち得る強さを見せてもらった気がした。『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』■東小雪(公認心理師 / LGBTアクティビスト)これまでタブーとされてきた実父からの性虐待を、顔と名前を出して語り出した当事者たち。「恥」を加害者に返す。その当事者の力。自らの生きる力を取り戻そうとする人たちの力強い姿が、映像でやっと見られた。『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』■前嶋和弘(上智大学教授)こんな渾身のドキュメンタリー、みたことがない。陸路でアメリカを目指すハイチの家族に記者とカメラが命がけで密着。ともに川を超え、ジャングルを突き進む。その行路を牛耳るギャングのボスにも丁寧に話を聞く。汗、泥、ほこり、湿気まみれの空気。それが混ざり合った匂い――。観るものが現場を追体験できるのは、徹底した移民目線だからだ。その視線の奥にあるのは、日本人という第三者の優しいまなざしだ。苦難を乗り越える原動力である夢(アメリカンドリーム)は、子どもたちの笑顔と重なる。■長有紀枝(立教大学教授、難民を助ける会(AAR)会長)統計や数字でしかなかった遠い国の難民問題が、大切な友人や家族のものがたりになる。数字の羅列がヒューマンストーリーとして立ち上がる。なぜ、命をかけるのか。なぜ危険な旅にでるのか。その答えがここにある。同時に命をかけた大脱出ができるのは体力のある若者・健康な家族というのも現実。お年寄りや障害者は動くこともできない裏の現実を考えさせる映画でもある。※順不同、敬称略<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』3月17日(金)〜30日(木) 東京・ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)〜4月6日(木) 大阪・シネ・リーブル梅田3月24日(金)〜4月6日(木) 愛知・伏見ミリオン座4月15日(土)〜21日(金) 北海道・シアターキノ■「TBSドキュメンタリー映画祭2023」LiLiCoインタビュー映画祭公式HP::
2023年03月17日TBSが立ち上げたドキュメンタリー映画のブランド「TBS DOCS」のもと、今回で3回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭2023』の開催直前イベントが3月14日(火)、都内で行われ、「TBS DOCS」チェアマンの太田光と、昨年の映画祭アンバサダーを務めたトラウデン直美が出席。注目作品について語り合った他、同席した佐井大紀監督(『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』)、取材拠点のロンドンからリモート参加した須賀川拓監督(『戦場記者』)に質問をぶつけた。佐井監督の最新作『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』は、昨年行われた国葬や反対デモ、さらにかつて世間を騒がせた“イエスの方舟”に迫った内容で、太田は「早速、高市(高市早苗/現経済安全保障担当大臣)に見てもらって、文句言ってもらいましょう」と毒舌。佐井監督は「国葬というイベントがあった去年1年間の熱量をパッケージできないかなと。ふと日本社会を俯瞰し、主役と周りの人々の縮図が見えて、さまざまな問題の点と点が線となり作品になった」と振り返った。太田光一方、須賀川監督の最新作『アフガン・ドラッグトレイル』は、薬物中毒者の取り締まりを通して、アフガンを蝕む薬物の闇を切り取る意欲作。トラウデンが、「大人たちの虚ろな表情が印象的だった。そこから抜け出せない絶望感を感じた」と感想を述べると、須賀川監督は「絶望の中でも必死に生きている人がおり、逆説的に希望を感じた」と現場でしか得られない感覚を伝え、「麻薬がヨーロッパに密輸されているので、タリバンも利益を得ながら搾取もされている」と問題の根深さを指摘していた。トラウデン直美期間中は『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』『アフガン・ドラッグトレイル』に加えて、オートレーサーの森且行が壮絶なリハビリに挑む姿を追い続けた『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』、先日訃報が報じられたシーナ&ロケッツの鮎川誠を追った『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』など、全15作品が上映される。太田は「どれも見応えがあるけど、やっぱり、鮎川誠さんのドキュメンタリーがね。さっき聞いたら、ご本人は完成した作品を見ていないそうで、見せたかったなと思います」と残念そうな表情。「やっぱり、かっこいいな、鮎川誠。涙が出ましたね」と故人をしのんだ。また、トラウデンは「事実は小説より奇なりと言いますが、『えっ、これ現実?』という衝撃も大きいですし、自分が生きている現実を見つめ直す機会になった。窓を開ける感覚でドキュメンタリーの面白さに浸ってほしい」とアピールしていた。取材・文・撮影:内田涼<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭20233月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:札幌シアターキノ<上映ラインナップ>『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』監督:佐井大紀『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』監督:匂坂緑里『サステナ・ファーム トキと1%』監督:川上敬二郎『アフガン・ドラッグトレイル』監督:須賀川拓『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』監督:宮武由衣『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』【東京限定上映】監督:寺井到『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』監督:萩原豊『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』監督:加古紗都子『War Bride 91歳の戦争花嫁』監督:川嶋龍太郎『KUNI 語り継がれるマスク伝説 〜謎の日本人ギタリストの半生〜』監督:佐藤功一『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』監督:延廣耕次郎『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』監督:穂坂友紀『やったぜ!じいちゃん』【名古屋限定上映】監督:仲尾義晴『93歳のゲイ』【大阪限定上映】監督:吉川元基『劇場版 ヤジと民主主義』【札幌限定上映】監督:山﨑裕侍・長沢祐■ムビチケ前売券販売期間:2月10日(金)~3月16日(木)販売ページ:■ムビチケカード東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪・シネ・リーブル梅田、名古屋・伏見ミリオン座劇場前売りのみ特典付:ポストカード型2023カレンダー※札幌・シアターキノ劇場では使用できません関連リンク公式サイト::
2023年03月14日イーロン・マスクのドキュメンタリー映画の企画が進行中だ。タイトルは『Musk』。監督はアレックス・ギブニー。ギブニーは『「闇」へ』でオスカー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。『エンロン巨大企業はいかにして崩壊したのか?』でも同部門にノミネートされた。その他の監督作に『ランス・アームストロングツール・ド・フランス7冠の真実』『ストーリー・オブ・ウィキリークス正義と犯罪の狭間』などがある。ギブニーは長いことマスクをテーマに取り上げたいと考え、少しずつ準備をしてきたらしい。彼は deadline.com に対し、「すばらしいチームがついてくれたことに興奮を覚えている」とコメントしている。文=猿渡由紀
2023年03月07日今年のオスカーで長編ドキュメンタリー部門にノミネートされている『ファイアー・オブ・ラブ火山に人生を捧げた夫婦』が、俳優を起用する長編映画としてリメイクされることになった。権利を獲得したのはサーチライト・ピクチャーズ。ドキュメンタリーを監督したサラ・ドーサはプロデューサーとして、またプロデューサーを務めたアイナ・フィッチマンはエグゼクティブ・プロデューサーとしてリメイク版にたずさわる。ドーサは今作で映画監督組合から長編ドキュメンタリー賞を受賞した。日本でもディズニープラスで配信されている。『ファイアー・オブ・ラブ火山に人生を捧げた夫婦』ディズニープラスで配信中視聴ページ()(C)2023 National Geographic Partners, LLC.文=猿渡由紀
2023年03月03日TBSドキュメンタリー史上“最大の問題作”と称される1967年のドキュメンタリー番組『日の丸』。今から50年以上前に放送された、しかも郵政省電波管理局がTBSを調査するに至ったほど波紋を呼んだ同番組の試みを、現代に再び挑んだのがドキュメンタリー映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』だ。「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友だちはいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」と50年以上前にされた質問を、現在を生きる人々にしたら、どんな反応が起きるのか?というところから出発した作品は、1967年と2022年を対比して、何か見えてくる“日本像”のようなものはあるのか?そもそも1967年の番組を手掛けた寺山修司をはじめとした関係者は、『日の丸』で何を描こうとしたのか?はたして『日の丸』は偏向報道たったのか?など、さまざまな問いと向き合い、その答えを探す旅へとなっていく。そう簡単に答えなど出るはずのない“問い”と向き合い続けた、28歳の若きTVディレクター、佐井大紀に話を聞いた。1967年と現代の偶然の符合対比によってなにか見えるものがあるのでははじめに『日の丸』が放送されたのは1967年のこと。今から50年以上前で、当然ながらまだ20代の佐井監督が生まれるよりもはるか前の番組になる。このドキュメンタリー番組にはTBSの新人研修で出合ったという。「この番組の存在は是枝(裕和)監督が著書で触れていて、知っていました。ただ見る機会を得たのは新人研修のときでした。印象はひと言、衝撃で。こんな尋常ではない街頭インタビューをまとめた、呪いのビデオのような、視聴者の気分を害する映像をよく当時のお茶の間に流したなと思いました。今僕はドラマ制作部に所属していますけど、番組を作る上で、何に一番重きを置いているかというと、いかに視聴者の方に気持ちよく楽しんでいただけるか。視聴者の方にいかに興味をもっていただいて、作品世界に入っていただけるかを第一に考えています。でも、『日の丸』がやっていることは反対のことで。視聴者の方が不愉快になる、あるいは怒り出すようなことを敢えてしている。これが当時のテレビでは許されていたのかと思いました。成熟しきってしまって、新たな可能性を切り拓くようなチャレンジができなくなっている現在のテレビとは大違い。テレビにこんな自由な時代があったことに衝撃を覚えました」この衝撃が心から消えることはなく、ずっと『日の丸』のような挑発的な試みができないかと考えていて実現したのが今回の作品になる。「どこかのタイミングで『日の丸』をやってみたら面白いことが起こるのではないかと、ずっと考えていました。そう考えていたところ、『日の丸』が放送された1967年は、東京オリンピックと大阪万博の間だったのですが、現在も同様に東京オリンピックが終わって、大阪万博を控えているときに当たることに気づいたんです。さらに1967年はベトナム戦争が世界を揺るがしていて、取材時はコロナパンデミックが世界を脅かしていました。55年の時の隔たりはあるのだけれど、どこか類似している今こそ『日の丸』の試みをやってみると何か見えてくることがあるのではないかと思いました」こうして、佐井監督はマイクを持って自ら街へ繰り出し、1967年の『日の丸』と同じ質問を2022年の人々へと投げかける。「現在と1967年に同じ質問を投げかけることで、日本社会や日本人の変化みたいなものが、何か見えてくるのではないかと当初は考えていました。ふたつの時代を対比させることで、日本の実像みたいなものがきっと浮き彫りになるだろうと。ただ、日本とは、日本人とは、とか、そう簡単に答えが出るものではない。当然といえば当然なんですけど、街頭インタビューをちょっとしたぐらいで明確な答えなど出るはずもない。そのことにすぐ気づくんですけどね(苦笑)」新たな疑問が浮かび混乱するそんな頭の中がそのまま映っている『日の丸』の試みを主体に始まった作品だが、佐井監督の視野はさらに広がり、街頭インタビューを起点に新たに生まれた疑問や自らへの問いと向き合い、その答えを探すことになっていく。結果、作品は、『日の丸』を現代で試みるという当初の想定した形からより広がりのあるものに。1967年版『日の丸』の詳細な舞台裏を明かすとともに、この作品で起きた様々な問題(インタビューを担当した女性は批判を浴びて姿を消した。彼女は今回の取材でも見つからなかった)にも言及。国家とは何かを追い続けていた寺山修司が、テレビという公共の電波を使って壮大な実験をしたといわれる『日の丸』を改めて検証するとともに、寺山の真意にも迫ろうとする。さらに、その『日の丸』から派生して、アイヌの歴史と琉球の歴史といったテーマにも迫る作品になった。「ふだんはドラマの現場で働いていますので、ドキュメンタリーを作るのは初めてのこと。あらゆることが手探りで進めていったんですけど、ひとつのことを調べると新たな課題や疑問が出てくる。その繰り返しで、調べれば調べるほどいろいろと解き明かしたいことが出てきた。そして、その度に僕は戸惑って混乱していた。だから、興味の赴くまま動きながらも、探れば探るほど混乱して戸惑うみたいな、当時の僕の頭の中がそのまま映っている気がします(笑)」では、熱望した『日の丸』の試みを、実際にやってみてどういう感触を得たのだろうか?「まず街頭インタビューですが、あのような形で相手のタイミングなどほとんど関係なく、いきなり矢継ぎ早に質問をするのは気持ちのいいものじゃないです。1967年のインタビューで街頭に立った女性は批判にさらされて姿を消してしまいましたが、その気持ちが痛いほど分かりました。こんなことを素人にさせるなんて今では一発でアウトです。作品については、いろいろなことが詰まっているので、おそらくみなさん感想の言葉が見つからないんじゃないかと。『日の丸』の質問と同じで、なかなか答えに困るかもしれません。ただ、それでいいと思っています。僕は、世の中を斜めから疑ってみたり、別角度から物事を考えてみたりすることが好きで、それが自分のできることだと思っています。そこについてはこの作品でできていると思いますし、ドラマ制作に携わる者としてエンターテイメント性にもこだわりました。全編にわたって退屈させない作品になっていると思うので、ひとりでも多くの方に観ていただけることを願っています」取材・文:水上賢治<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』上映中
2023年02月24日映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』が、2023年3月17日(金)より公開される。ファッション界の巨匠 アンドレ・レオン・タリーのドキュメンタリー映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は、ファッション業界のレジェンドと称されるアンドレ・レオン・タリーの一生を描いたドキュメンタリー作品。白人が多数を占めるファッション界において、アフリカ系アメリカ人初の『VOGUE』クリエイティブ・ディレクターに就任したアンドレの軌跡を追う。人種差別を乗り越え、黒人モデルや非白人デザイナーの進出に貢献したアンドレの功績は必見だ。作中には、アンドレ本人へのインタビューに加え、マーク ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム フォードなどファッション界を代表する人物たちがアンドレについて語るインタビューも登場する。<映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』あらすじ>『VOGUE』クリエイティブ・ディレクターのアンドレ・レオン・タリーは、ドレスの生地を入念にチェックしている。そんなアンドレとともに仕事をする、デザイナーのトム・フォードへのインタビューをはじめ、アンディ・ウォーホルとテーブルを囲む様子や、ウーピー・ゴールドバーグなど、著名人たちがアンドレについて語る。一方、華やかで夢のような芸能界から雰囲気が突如一変し、人種差別が色濃く残るアメリカ南部出身のアンドレが涙ながらに心ない言葉を浴びた過去を告白。差別や偏見を乗り越え「誇りを胸に行動すれば、世界は変えられる」と言い切るアンドレが追い求めた“美学”とは…。『VOGUE』誌編集長のアナ・ウィンターも「皆に冒険する勇気を与えた」と語るアンドレの人生に心惹きつけられるドキュメンタリー映像だ。【詳細】映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』公開日:2023年3月17日(金)監督:ケイト・ノヴァク出演:アンドレ・レオン・タリー、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、ウィル・アイ・アム、ラルフ・ルッチ、サンドラ・バーンハード、マノロ・ブラニク、アンドレ・ウォーカー原題:THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRE字幕翻訳:柏野文映
2023年02月23日「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」の上映作品より、鮎川誠が家族への想いを語った『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』ほか、5作品の予告映像第3弾が解禁された。3月17日(金) より東京、大阪、名古屋、札幌で順次開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」。開局以来ドキュメンタリーの制作に注力してきたTBSテレビが立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」のもとスタートし、3回目を迎える今年は多岐に渡るジャンルから全15作品が揃う。今回公開された予告映像は、映画祭3日目の3月19日(日)に上映される4作品と、札幌で限定上映される1作品の計5作品。『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』では、先日訃報が発表された鮎川誠に密着している。1978年にギター・鮎川誠とボーカル・シーナの夫妻が中心となり結成された日本を代表するロックバンド「シーナ&ロケッツ」。結成以来休止することなく活動してきた彼らだったが、2015年にシーナが死去。メンバーですらバンドはもう終わりかと覚悟したが、娘が歌い継ぎ、バンドは止まることなく続いていく――。映像で、鮎川は「家族が応援してくれたのが、それがないなら、やれんやったろうと思う」と振り返った。その他、1951年に戦後5年で敵国だった米軍の兵士と結婚し、「戦争花嫁」と呼ばれ差別と闘ってきた91歳の日本人女性の人生を映した『War Bride 91歳の戦争花嫁』や、混迷を続ける母国を逃れ、アメリカを目指すハイチ難民の家族を通じ、難民問題の現状を伝える『ダリエン・ルート“死のジャングル”に向かう子どもたち』、一家の大黒柱を突然奪われながらも奮闘する家族を通じて、急速に発展し経済大国となった中国社会の現実を見つめた『それでも中国で闘う理由~人権派弁護士家族の7年~』、そして札幌限定上映となる、応援演説中の安倍晋三総理(当時)へのヤジを飛ばした男女や、年金政策を批判した女性が排除されるなど、表現の自由を警察が奪った問題を追及した『劇場版 ヤジと民主主義』の予告映像が公開された。『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』※東京限定上映『War Bride 91歳の戦争花嫁』『ダリエン・ルート“死のジャングル”に向かう子どもたち』『それでも中国で闘う理由~人権派弁護士家族の7年~』『劇場版 ヤジと民主主義』※札幌限定上映「「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」()3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:シアターキノ
2023年02月17日「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」の上映作品より、森且行が中居正広からのエールを語った『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』ほか5作品の予告映像第2弾がYouTubeで公開された。3月17日(金) より東京、大阪、名古屋、札幌で順次開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」。開局以来ドキュメンタリーの制作に注力してきたTBSテレビが立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」のもとスタートし、3回目を迎える今年は多岐に渡るジャンルから全15作品が揃う。予告映像が公開されたのは、映画祭2日目の3月18日(土)に上映される4作品と、名古屋限定で上映される1本の計5作品。『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』では、2021年にレース中の落車事故から九死に一生を得たものの、両足には麻痺が残り、もう歩くことすらできないかもしれないと言われたオートレーサー森且⾏が、5度に及ぶ大手術と約2年の壮絶なリハビリに懸命に挑む姿が映し出される。予告映像では森が「中居君から、乗り越えられない人には試練を与えない。だから、おまえは乗り越えられる」とエールを送られたと話し、「まだ自分は走れる」と信じ、再びオーバルへ戻ることを決して諦めなかったという。そんな森のゼロからの挑戦の記録が切り取られており、思わず胸が熱くなる映像となっている。また、ラインナップ発表イベントで映画祭アンバサダーのLiLiCoが「内容を思い出すだけで涙が出てきます」と号泣しながらも、「こういった事実があることをみんなに知ってほしい」と切実に訴えた『魂の殺人~家庭内・父からの性虐待~』では、実の父による性虐待を告発し、声を上げ始めた被害者たちと、その闘いが描かれる。その他、農薬や化学肥料に頼らない有機農業の取材から遭遇した究極の自給可能な農園=サステナ・ファームを映した『サステナ・ファーム トキと1%』、ミステリアスなマスクをかぶりL.A.メタル全盛期を駆け抜けた「KUNI」の謎に迫った『KUNI 語り継がれるマスク伝説~謎の日本人ギタリストの半生~』、名古屋限定上映となる『やったぜ!じいちゃん』の予告映像が解禁となった。なお、3月18日(土)には、『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』の舞台挨拶に森且行が登壇予定。その他、各作品でも舞台挨拶を実施予定だ。『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』予告編『魂の殺人~家庭内・父からの性虐待~』予告編『サステナ・ファーム トキと1%』予告編『KUNI 語り継がれるマスク伝説~謎の日本人ギタリストの半生~』予告編『やったぜ!じいちゃん』予告編※名古屋限定上映「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」()3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:シアターキノ
2023年02月15日開局以来ドキュメンタリーの制作に注力してきたTBSテレビが立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」のもと、今回で3回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭2023』の予告編第1弾が解禁された。本映画祭は、3月17日(金) より東京でスタートし、大阪、名古屋に場所を移した後、初となる札幌でも開催。多岐に渡るジャンルが揃う全15本の作品を、前回を上回る規模で上映する。 また、今年の映画祭アンバサダーに、TBS「王様のブランチ」でもお馴染み、映画コメンテーターのLiLiCoが就任している。この度、解禁された予告編第1弾は、映画祭初日に上映される4作品と、大阪限定上映される1作品の計5作品。令和4年度 文化庁芸術祭のテレビ・ドキュメンタリー部門で優秀賞を受賞した『通信簿の少女を探して〜小さな引き揚げ者戦後77年あなたは今〜』は、ディレクターが偶然手にした古書に挟まっていた1枚の通信簿がきっかけとなり制作され、通信簿の持ち主の少女を探す旅は、歴史に埋もれた日本の戦後史を紐解く旅へとつながっていく。山田洋次監督や、歌手の加藤登紀子、ジャズピアニスト秋吉敏子に“引き揚げ”体験のインタビューを行い、旅人として三浦透子が出演し、仲村トオルがナレーションを担当している。また、『東京SWAN 1946〜戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~』では公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にドラコ・マルフォイ役で出演するなど、バレエダンサーとしての活動以外にもミュージカル出演など幅広い活躍で注目を集める宮尾俊太郎が、敗戦直後の1946年に日本で『白鳥の湖』の全幕初演に挑戦した人々の歴史秘話を紐解きながら、当時の振り付けでその感動を現代に蘇らせた。その他、現在公開中の『戦場記者』で監督を務めた須賀川拓が、アフガンの薬物問題を切り取った『アフガン・ドラッグトレイル』、2月24日(金)に『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が劇場公開を控える佐井大紀監督の最新作『カリスマ~国葬・拳銃・宗教~』、大阪限定上映となる『93歳のゲイ』の予告編が解禁。歴史的な事件の真相や今世界で起きている衝撃の出来事など、“観客に新たな発見”をもたらす作品となっている。仲村トオルがナレーション、三浦透子が旅人で出演『通信簿の少女を探して〜小さな引き揚げ者戦後77年あなたは今〜』『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』佐井大紀監督最新作『カリスマ~国葬・拳銃・宗教~』『戦場記者』の須賀川拓監督がアフガンの薬物問題に迫る『アフガン・ドラッグトレイル』宮尾俊太郎が『白鳥の湖』全幕初演に挑む『東京SWAN 1946〜戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~』本当の自分を隠し続けた“93歳のゲイ”の日々をみつめる『93歳のゲイ【大阪限定上映】』「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」()3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:シアターキノ
2023年02月13日TBSが立ち上げたドキュメンタリー映画の新ブランド「TBS DOCS」のもと、3月から4月にかけて東京・大阪・名古屋・札幌で開催される『TBSドキュメンタリー映画祭2023』の予告映像が公開された。公開された映像では、2月24日(金) に劇場公開を控える『日の丸 寺山修司40年目の挑発』の佐井大紀監督の最新作『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』や、オートレーサーの森且行が壮絶なリハビリに挑む姿を追い続けた『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』、さらに先日訃報が報じられたシーナ&ロケッツの鮎川誠を追った『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』など、全15作品のダイジェスト映像を見ることができる。『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』また、舞台挨拶の開催が決定。映画祭初日の3月17日(金)、『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』の上映前には、オープニングイベントとして出演者の宮尾俊太郎、浅川紫織とともに映画祭アンバサダーのLiLiCoが登壇。さらに3月18日(土)『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』の舞台挨拶には森且行が登壇する予定だ。『TBSドキュメンタリー映画祭2023』予告映像<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭20233月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:札幌シアターキノ<上映ラインナップ>『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』監督:佐井大紀『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』監督:匂坂緑里『サステナ・ファーム トキと1%』監督:川上敬二郎『アフガン・ドラッグトレイル』監督:須賀川拓『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』監督:宮武由衣『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』【東京限定上映】監督:寺井到『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』監督:萩原豊『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』監督:加古紗都子『War Bride 91歳の戦争花嫁』監督:川嶋龍太郎『KUNI 語り継がれるマスク伝説 〜謎の日本人ギタリストの半生〜』監督:佐藤功一『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』監督:延廣耕次郎・松井智史『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』監督:穂坂友紀『やったぜ!じいちゃん』【名古屋限定上映】監督:仲尾義晴『93歳のゲイ』【大阪限定上映】監督:吉川元基『劇場版 ヤジと民主主義』【札幌限定上映】監督:山﨑裕侍・長沢祐■ムビチケ前売券販売期間:2月10日(金)~3月16日(木)販売ページ:■ムビチケカード東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪・シネ・リーブル梅田、名古屋・伏見ミリオン座劇場前売りのみ特典付:ポストカード型2023カレンダー※札幌・シアターキノ劇場では使用できません関連リンク公式サイト::
2023年02月09日ドキュメンタリー映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の公開記念イベントが2月9日(木)、都内で行われ、寺山修司の大ファンだという小沢一敬(スピードワゴン)と作品を手掛けた佐井大紀監督が出席した。時代の寵児・劇作家の寺山修司が構成を担当し、1967年2月の放送直後から抗議が殺到したTBSドキュメンタリーの問題作『日の丸』。当時、閣議でも偏向番組や日の丸への侮辱として問題視された同作を、佐井監督が街ゆく人たちに「日の丸の赤は何を意味していますか?」など、挑発的な質問を投げかけるスタイルを継承し、『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』として現代に蘇らせた。「僕が思う寺山修司さんという存在は、言い方が難しいですけど、軽やかな人。だからこそ、ヘビーな題材も、遊び心じゃないですけど、こういう視点で作られたのかなと」と語る小沢は、「メッセージ性というより、『世の中には、こんな見方もあるよね』っていう、視点を変えることの“気づき”をくれる。今はSNSもあるし、情報も多いから、答えを決めてしまいがちだけど」と作品の魅力を語った。小沢一敬(スピードワゴン)また、佐井監督が手掛けた『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』については、「寺山修司が実験、挑戦したように、監督も同じようにした。ひょっとしたら、40~50年後にこの作品をもとに、次の世代のクリエーターが実験してくれるかもしれない。ぜひどんなジャンルの映画なのか、劇場で確かめてほしい」とアピール。「ひとつだけ残念なことがあった」と切り出し、「今日の楽屋で用意してくださったのが、日の丸弁当かなと思っていたら、サンドイッチだった」と笑いを誘った。佐井監督も、小沢が指摘する寺山の“軽やかさ”に大きく同意し「おもちゃにするじゃないですけど、センシティブな題材をクリエイティブな方法で、人々の心に波風立たせている。大きなクエスチョン・マークになりたい、それが寺山修司さんのやりたいことでは」と魅力を分析。「1967年は東京オリンピックと大阪万博に挟まれた年でしたが、2022年もちょうど同じで。世の中変わったと言われますが、定点観測的に何が浮かび上がるのか、今やる意味があると思った」と『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の意義を強調していた。佐井大紀監督取材・文・撮影:内田涼<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2023年2月24日(金) 全国公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年02月09日ドキュメンタリー映画『屋根の上のバイオリン弾き物語』が、2023年3月31日(金)に公開される。監督は、ダニエル・レイム。名作ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』の背景の物語映画『屋根の上のバイオリン弾き物語』は、ミュージカルの金字塔『屋根の上のバイオリン弾き』のバックストーリーを丹念に追った、ドキュメンタリー作品だ。世界的なヒットミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』は、帝政ロシアの時代を背景に、今を一生懸命生きようとするユダヤ教徒の家族を描く「愛と絆の物語」。日本でも森繁久彌や市村正親主演による公演が長年にわたって多くのファンを引き付け、半世紀以上にわたって愛されている。映画版の監督ノーマン・ジュイソンらが登場ドキュメンタリー『屋根の上のバイオリン弾き物語』では、ロシア⾰命前夜、ウクライナのユダヤ人⼀家の日常と苦難の歴史が垣間見える名作ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』の“背景”に迫り、日本ではほぼ知られていない意外な事実を明らかに。1971年の映画版『屋根の上のバイオリン弾き』の監督ノーマン・ジュイソンがユーモアを交えて裏話を語る他、主人公テヴィエ役のトポルや映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズも作中に登場する。監督はダニエル・レイム監督は、『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』も手掛けたダニエル・レイム。ダニエル・レイムは、「ホロコーストを生き延びた祖父母に勧められて、子供の時に見たミュージカルが失われた故郷への扉を開いてくれた」と語っている。【詳細】映画『屋根の上のバイオリン弾き物語』公開日:2023年3月31日(金)~ ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺にてロードショー監督:ダニエル・レイム製作・編集:ダニエル・レイム脚本:ダニエル・レイム、マイケル・スラゴウ出演:ノーマン・ジュイソン、ロバート・ボイル、ジョン・ウィリアムズ、トポルナレーション:ジェフ・ゴールドブラム製作:サーシャ・バーマン音楽:デヴィッド・レヴォルト撮影:シニサ・クキッチ配給:パンドラ
2023年01月27日TBSが立ち上げたドキュメンタリー映画の新ブランド「TBS DOCS」のもと、今回で3回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭2023』のアンバサダーに、映画コメンテーターのLiLiCoが就任し、1月26日(木) に都内で行われたアンバサダー就任式及びラインナップ発表会見で抱負を語った。長年、TBSの情報番組で映画紹介を担当しているLiLiCoは「ドキュメンタリー映画が大好きですし、もっともっと(映画に)深く関われたらいいなと思っていたので、こんなすばらしい映画祭のアンバサダーに就任でき、うれしいですね」と喜びの声。自身の連載でもドキュメンタリー映画を紹介する機会が増えているといい、「最近は、ドキュメンタリリコになっている。誰かの人生を通して、自分の人生を見つめ直してもらえれば」と強い思い入れを示し、「ここからずっとですか?ぜひ私はずっと務めさせていただければ」と早くもアンバサダー“続投”に意欲を燃やした。注目する作品は2021年1月の落車事故で5度の大手術、両足麻痺の後遺症を経験した元SMAPの森且行が歩む“再起”に密着する『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』(監督:穂坂友紀)だといい、「一体、何が彼を強くしているのか。私も2年目にひざの皿を真っ二つに割ったんですね(笑)。森さんと比べれば、大した怪我じゃないですけど、リハビリってこんなに大変なんだと」と興味津々。また、すでに鑑賞したという『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』(監督:加古紗都子)については、「信じられないですよね」と涙ぐむ場面もあった。『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』今年は選りすぐりのドキュメンタリー映画15作品を上映。会見に出席した大久保竜(映画祭、TBS DOCSプロデューサー)は、「テレビを超えて、ドキュメンタリー映画という手法で表現の幅を広げたいという思いで、報道局から始まった企画だが、最近は社内やグループ会社からも企画書が集まっている」と可能性の広がりに手応えを示していた。取材・文・撮影:内田涼<上映ラインナップ>『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』監督:佐井大紀『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』監督:匂坂緑里『サステナ・ファーム トキと1%』監督:川上敬二郎『アフガン・ドラッグトレイル』監督:須賀川拓『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』監督:宮武由衣『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』監督:寺井到『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』監督:萩原豊『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』監督:加古紗都子『War Bride 91歳の戦争花嫁』監督:川嶋龍太郎『KUNI 語り継がれるマスク伝説 〜謎の日本人ギタリストの半生〜』監督:佐藤功一『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』監督:延廣耕次郎『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』監督:穂坂友紀『やったぜ!じいちゃん』【名古屋限定上映】監督:仲尾義晴『93歳のゲイ』【大阪限定上映】監督:吉川元基『劇場版 ヤジと民主主義』【札幌限定上映】監督:山﨑裕侍・長沢祐<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭2023『TBSドキュメンタリー映画祭2023』キービジュアル3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:札幌シアターキノ公式サイト:
2023年01月26日映画コメンテーターのLiLiCoが26日、都内で行われた「TBSドキュメンタリー映画祭2023」アンバサダー就任式&ラインナップ発表イベントに出席した。TBSのドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」のもと開催される同映画祭。3回目となる今回は、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて3月17日~30日、大阪・シネ・リーブル梅田にて3月24日~4月6日、名古屋・伏見ミリオン座にて3月24日~4月6日、札幌・シアターキノにて4月15日~21日と、前回を上回る規模で実施される。また、映画祭アンバサダーに映画コメンテーターのLiLiCoの就任が決定した。この日の発表イベントには、LiLiCo、映画祭、TBS DOCSプロデューサーの大久保竜氏、各作品の監督が出席。TBSアナウンサーの良原安美が司会を務めた。LiLiCoは「ドキュメンタリーが大好きなんです」と言い、「『王様のブランチ』を担当させていただいて22年経っているので、もっともっと深く関われたらいいなとちょうど思っていたところでした。それでこんな素晴らしい映画祭のアンバサダーに……」と感激。「1回だけですか? よくなかったら来年はクビになる? ここからずっとですか? 私はぜひずっと務めさせていただけたらうれしいなと思っています」とアピールして笑いを誘った。また、「たくさんの連載も持っているんですが、最近あまりにもドキュメンタリーばっかりを紹介するので、ちょっとドキュメンタリリコなっているんです(笑)」と言い、「そのきっかけはたぶん、2012年の『シュガーマン 奇跡に愛された男』というドキュメンタリー。そこからドキュメンタリーってこんなに面白いんだって。ドキュメンタリーだからこそ、あえて自分が見たことのない世界を見ようという気持ちになる」とドキュメンタリーの魅力を熱弁。そして、2020年の『ようこそ映画音響の世界へ』がLiLiCoの中でその年の1位になったと言い、「ドキュメンタリーに非常に注目しています」と語った。自身がドキュメンタリーを撮るならどんな作品を作りたいか聞かれると、「けっこう私の人生も面白いんです。『忙しそうですね』って言われるんですけど、たぶんその10倍忙しいんです。マネージャーなしでここまで頑張っているんだよというのを見せつけたいんです(笑)」と答え、「撮ります?」と監督たちに提案して笑いを誘った。また、「真面目に言うと、テレビの裏側」と、テレビの裏側を追ったドキュメンタリーにも興味。「すごく気になるんですね。どれだけ1本の番組を作るのが大変か。年月をかけて人の人生を追いかけたり、テレビって夢の箱なんです。だから私も日本に来たんです。日本の番組はずっとやっている。スウェーデンは2つのチャンネルしかなくて、夜しかやってない。日本に来たときになんて素晴らしい国だと思って、日本の夢の箱に入りたいという気持ちで来たので、テレビ業界ではない人が知るとテレビの見方も変わってくるんじゃないかなと。そこを知ってほしいなと思います」と語った。
2023年01月26日「TBSドキュメンタリー映画祭2023」アンバサダー就任式&ラインナップ発表イベントが26日、都内で行われ、上映される全15作品が発表された。元SMAPでオートレーサーの森且行のドキュメンタリーも上映される。TBSのドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」のもと開催される同映画祭。3回目となる今回は、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて3月17日~30日、大阪・シネ・リーブル梅田にて3月24日~4月6日、名古屋・伏見ミリオン座にて3月24日~4月6日、札幌・シアターキノにて4月15日~21日と、前回を上回る規模で実施される。また、映画祭アンバサダーに映画コメンテーターのLiLiCoの就任が決定した。上映作品は15作品。2021年1月の落車事故から復帰を目指している元SMAPでオートレーサーの森且行を追った『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』(監督:穂坂友紀)も上映される。森の事故は、「5ミリずれていたら即死していたかもしれない」、「一生車いす生活になるかもしれない」大事故だった。5度の大手術、両足麻痺の後遺症。それでも森は再び歩くことを、再び走ることを諦めなかった。壮絶なリハビリ、心にあるSMAPの仲間たちへの思い、現実を知って頭をよぎったもう1つの選択肢。同作では、50歳目前、ゼロから再起を目指す2年目の闘いを追った。この日の発表イベントには、映画祭アンバサダーに就任したLiLiCo、映画祭、TBS DOCSプロデューサーの大久保竜氏、各作品の監督が出席。TBSアナウンサーの良原安美が司会を務めた。○「TBSドキュメンタリー映画祭2023」上映作品ラインナップ『アフガン・ドラッグトレイル』 監督:須賀川拓『それでも中国で闘う理由 ~人権派弁護士家族の7年~』 監督:延廣耕次郎・松井智史『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』 監督:穂坂友紀『カリスマ~国葬 拳銃 宗教~』 監督:佐井大紀『東京SWAN 1946 ~戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演~』 監督:宮武由衣『War Bride 91歳の戦争花嫁』 監督:川嶋龍太郎『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』 監督:萩原豊『魂の殺人 ~家庭内・父からの性虐待~』 監督:加古紗都子『サステナ・ファーム トキと1%』 監督:川上敬二郎『KUNI 語り継がれるマスク伝説 ~謎の日本人ギタリストの半生~』 監督:佐藤功一『通信簿の少女を探して ~小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今~』 監督:匂坂緑里『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』 監督:寺井到『93歳のゲイ』【大阪限定上映】 監督:吉川元基『やったぜ!じいちゃん』【名古屋限定上映】 監督:仲尾義晴『劇場版 ヤジと民主主義』【札幌限定上映】 監督:山崎裕侍・長沢祐(C)TBSテレビ
2023年01月26日今年1月18日に73歳で他界した、アンドレ・レオン・タリーのドキュメンタリー『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)の公開が決定。メイン写真が解禁された。1948年生まれのアンドレ・レオン・タリーは、「ジム・クロウ法(1876年~1964年に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)」の影響下にある時代に、アメリカ南部で幼少期を過ごした。1983年より「VOGUE」のニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格。2013年にエディター・アット・ラージに就任し、アナ・ウィンターの右腕として活躍した。〈格好良い〉とは何か、独自の美学を極めていく。また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたる。人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか…。彼の人生と彼が残した数々の功績を、本人のインタビューのほか、ファッション界を代表する人物たちのインタビューとともにふり返る。アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サン=ローラン、カール・ラガーフェルド、ミシェル・オバマ、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、アンディ・ウォーホル、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、シンディ・クロフォード、ショーン・コムズ、リアーナほか、ファッション業界のみならず各界の豪華関係者が多数出演している。『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)は2023年3月中旬、Bunkamuraル・シネマにて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年12月28日