子どもたちが求められる能力のひとつに「思考力」があります。思考力とは考える力のこと。いま、小学校から高校までの学校教育と、大学入試が大きく変わってきています。そう、教育改革です。これからは、学習したことをしっかり理解するだけでなく、理解した内容を駆使して自分で考え、表現し、判断できるかどうかが求められるようになります。言い換えれば、「思考力」の高さが子どもたちの将来を決める時代がやってきているのです。社会に出てからもずっと必要になる「思考力」を子どもたちに身につけさせるには、学校教育だけでなく家庭教育が必須になってきます。今回は、「思考力」とはどのような能力のことか。そして、子どもの思考力を育むために、親が身につけるべき習慣を3つ紹介します。「思考力」は、学校と家庭との連携で育む先ほど、教育改革の影響で、子どもたちは考える力をより求められ、思考力の高さで将来が決まると書きました。じつは、教育改革の移行期間として、平成30年度から新しい学習指導要領に沿って授業が進んでいます(プログラミング体験など一部を除く)。いま、子どもたちは「思考力」を問われる教育の真っただ中にいるのです。学校での教育内容について、最も重要な基準となる学習指導要領の第1章総則には、「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」として以下のことが書かれています。基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,児童の発達の段階を考慮して,児童の言語活動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,児童の学習習慣が確立するよう配慮すること。(引用元:文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1))いままでと同じように、知識や技能はきちんと身につけたうえで、思考力、判断力、表現力を育んで問題を解決することを求められているのです。そして、学習の習慣づけは家庭と連携を図るようにとはっきり記されています。子どもたちは学校で、クラスメートと課題を見つけ、仮説を立て、資料を調べ、時にはインタビューをし、それをまとめて発表するといった、いわゆるアクティブラーニングを行なって思考力を鍛えています。では、家庭ではどうでしょう。子どもが家に帰った途端、「あれをしなさい」「それはだめ」「こうするのよ」「いつまで〇〇しているの」「あなたは△△の道へ進むべき」など、子どもに考えさせる時間を与えず、口や手を出していませんか?もし、「子どもの考える時間を奪ってしまっているのかも」と感じるのであれば、次に紹介する3つの習慣を上手に取り入れてみませんか?思考力を鍛える習慣1:たくさんおしゃべりをさせるお笑いコンビ「パックンマックン」として活躍しながら、相模女子大学と東京工業大学で教鞭をとるパトリック・ハーランさんの専門は「コミュニケーションと国際関係」。パトリックさんは、ご自身のお子さんふたりが通う日本の小学校の授業参観で、お友だちどうしでのおしゃべりが禁止されていることに驚いたのだそう。しゃべる場面が少ないから、しゃべる技術が身につかない。議論が生まれない。討論ができない。問題提起ができない。指摘されても反論ができない。(引用元:朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん)「しゃべる場面が少ないために、必要なスキルが身につかない」。パトリックさんは、そう指摘します。おしゃべりでの基礎トレーニングがあってこそ、議論や討論といった応用スキルを身につけられるのです。学校でおしゃべりができないなら、家庭でたくさんおしゃべりをさせましょう。パトリックさんは、「大人が当たり前に思っていること」について、子どもに質問することをすすめています。「交番はどうしてあると思う?」など、大人にとっての常識を質問すると、子どもからは予想の斜め上をいく答えが返ってくるのだそう。思考力を鍛えるためには、普段の会話から子どもに考えさせる機会をつくることが大切です。思考力を鍛える習慣2:親は子に “具体的に” 問いかける私たち大人は子どもに対して、すぐに「考えたらわかるでしょう?」「なんでもすぐ聞かずに考えなさい」と言うことがよくありませんか?しかし、この「考える」という言葉がどういうことを意味しているのか、大人もよく理解していないのではないでしょうか。言っている本人が明確にわかっていない言葉を子どもが受け取ったところで、理解できるはずがありません。長年、学習塾を経営して都留文科大学特任教授を務める石田勝紀さんは、「考える」の定義として以下を挙げています。【「考える」とは】「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。(引用元:東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)そして、この考え方を教えないかぎり、子どもは考えられないし、応用力を身につけることもできないと指摘します。つまり、「考えなさい」と言いたくなったとき、一度、私たちは子どもに対してどのような考え方をしてほしいのか咀嚼し、「これってどういう意味なんだろうね(What)」「なんでそう思ったの?(Why)」「じゃあ、どうすればいいかな(How)」と具体的に問いかけるべきなのです。思考力のトレーニングには、具体的な問いかけが必要になりますよ。思考力を鍛える習慣3:「なぜ・どうして」を考えさせる具体的に問いかけても、子どもからは「わからない」と返ってくることもあるでしょう。それを「なんでわからないの」と責めるのはNG。子どもの「自分はできる」という自己肯定感を低くしてしまいます。大手進学塾で数学の指導経験がある教育クリエーターの秋田洋和さんは、子どもに倫理的思考力を身につけさせるために、「答えをあえて見せ、正解までの途中経過を考えさせる」ことがあるのだそう。よくありがちな「結果だけを見て叱る」ことを100回繰り返すよりも、「なぜ・どうして? を自力で考える習慣づくり」を仕掛けたほうが、子どもは算数・数学好きになるし、急激に成長していく。(引用元:プレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?)親がやりがちな「結果だけを見て叱る」よりも、「なぜ・どうして」を考えさせるほうが、子どもは成長するのです。たしかに、親に「どうしてわからないの」と叱られたところで、「わからないんだから、その理由なんてもっとわからないよ!」となりますよね。子どもが「どうしてもわからない」と言うときは、答えや親の考えを先に伝えて、どうしたらそこへたどり着くのか考えるように促すとよさそうです。子どもの思考力を高め、「わかった」という経験を積ませることが自信につながり、自己肯定感も高めることにもつながるでしょう。***思考力がついてくると、自分で考えて判断することができて、「自分はこう思う」「自分ならできる」「自分は任されている」と自信がついてきます。この自信は「自己肯定感」につながり、意欲的に学ぶ土台を形成するという相乗効果を生み出してくれますよ。(参考)文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1)ベネッセ 教育情報サイト|子どもの「考える力」と「自己肯定感」を育む[やる気を引き出すコーチング]朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけプレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?
2020年06月30日世界最高峰のサイエンステクノロジーによる、新たな体験型ライブエンターテイメント“DINOSAUR LIVE「DINO SAFARI」”がゴールデンウィークをまたぐ4月26日(水)から5月6日(土)までの期間、東京・渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホールAにて開催される。DINOSAUR LIVE「DINO SAFARI」恐竜ライブ ディノサファリ チケット情報本公演は、リアルな自立二足歩行恐竜“DINO-TRONICS”が観客の目の前で自由に歩き回り、尻尾を自在に動かし、吠え、咬みつこうと迫ってくる、まさに恐竜の世界に自分自身が立っているかのような体験ができる世界初のリアル「恐竜サファリ」プロジェクトだ。恐竜にはON-ART社(東京都東久留米市)が10年以上の歳月をかけて開発した「恐竜型メカニカルスーツ」を用い、想像をはるかに超えた恐竜そのものの動きを精巧に再現、圧倒的な特殊パフォーマンスで観客を魅了する。子どもから大人まで、年齢や世代問わず常に人気を誇る恐竜。今回はON-ART社から既に発表済みのジュラ紀の覇者・アロサウルス(全長6.4m)、恐竜映画でもお馴染みのラプトル(全長4.8m)、言わずと知れた史上最強の肉食恐竜・ティラノサウルス(全長8..0m)に加え、福井県で発掘され、肉食恐竜として日本で初めて全身骨格が復元されたフクイラプトル(全長5.5m)、植物食恐竜の代名詞、トリケラトプス(全長6.5m)が本公演初登場となる。これらの恐竜たちがサファリガイドやレンジャー隊員に扮した出演者と迫力のパフォーマンスを繰り広げる。オフィシャルサポーターとしてパックンマックンの就任も決定。案内人として本公演をより一層盛り上げる。今年のゴールデンウィークは渋谷で恐竜たちと驚きの体験を味わってみては。チケットぴあでは現在プリセールを受付中。
2017年03月07日“リアルバービー人形”と話題のダコタ・ローズが7月9日(木)、海外ドラマ「GRIMM/グリム」シーズン3のプレミア試写会に来場!LiLiCo、柔道家の篠原信一らと共に、劇中のモンスターと同じ特殊メイク姿で登場し、会場を沸かせた。アメリカではすでにシーズン5まで制作されている大人気シリーズで、ダコタもアメリカに住んでいた当時、シーズン1から視聴していたという本作。グリム童話をベースにしたダークファンタジーとして展開し、グリム兄弟の末裔である主人公・ニックが“ヴェッセン”と呼ばれるモンスターたちと戦いを繰り広げる。この日は司会を務めた「パックンマックン」の2人を含め、登壇陣は全員、ヴェッセンの特殊メイク姿で登場!特にダコタはとがった耳を持つ“女神型”のヴェッセンで、そのかわいらしさに客席からはため息が漏れる。当人も自身の姿が気に入ったようで「一番好きな女神型のヴェッセンになれてめっちゃ嬉しい!テンション上がります」と天使のような笑顔を見せるが、隣の篠原さんに「整形してる?」と尋ねられると「してねーよ!!」と返し、会場は笑いに包まれる。ダコタは本作の魅力として「怖い話と女の子向けの恋の話もあっていい!(主人公の)ニックがイケメンだし(笑)」とオススメポイントを語った。LiLiCoさんはジャガー型のメイクで登場し「肉食です!お腹すいてます!」とニヤリ。実は、このイベントの後はお笑いトリオ「パンサー」の菅良太郎と“デート”とのこと。「このまま行こうかしら?この方がモテるかも!」とノリノリで語っていた。LiLiCoさんは、本作について「みんな、ダークファンタジーに飢えてる!ダークな世界をのぞきたいと思ってるけど、でもこの作品はダーク過ぎないところがいい。1話ずつで映画のようなクオリティで、みんな、お気に入りのヴェッセンもできると思う。私はフグ型が好き」と熱くその魅力を語る。シーズン3についても、シーズン2のラストに触れ「主役にあんなことしてどうなるの!?ニックがいろんな困った目に遭うので目が離せないです」と期待を煽った。そして、篠原さんは角が生えた野獣型のメイク!もしもヴェッセンとしてグリムと戦うなら決め技は?という質問に「内股ですね!向こうが内股で来たら、それを透かして(※内股透かし)、中途半端になって負けるという…(苦笑)」と自身のシドニー五輪の決勝での疑惑の判定による敗戦をネタにするという自虐トークで会場の笑いを誘う。最近では、TVやこうしたイベントに引っ張りだことなり、報道陣からはかなりの高収入なのでは?という生々しい質問も!篠原さんは困惑するも、LiLiCoさんから「文化人枠ですか?スポーツ枠?」とこれまた生々しい質問が飛び、篠原さんは「お金じゃなくて、『出させていただいている』という気持ちでやってます。篠原信一という男は!」と巧みなトークテクニックでかわしていた。「GRIMM/グリム」シーズン3は「スーパー!ドラマTV」にて7月28日(火)より独占日本初放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月09日すらすら日本語を話す外国人タレントをテレビで見て、「あの人も頭の中では母国語で考えているんだよな」と不思議に思ったことのある人も多いのでは。たとえば、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンなんて、いったい頭の中がどうなっているんだろう? 不思議な気持ちになりますよね。そんな疑問に答えてもらうために、生まれてから13年間、アメリカやカナダなど海外で暮らし、現在は都内在住の日本人Aさん(女性/29歳)に話を聞いてみました。Aさんは日本語と英語のバイリンガルで、フランス語も初級程度なら話せるそうです。う~ん。うらやましい。――さっそくですが、寝言は日本語ですか、それとも英語ですか?「日本語ですよ、たぶん(笑)。『英語でしゃべってたよ』って誰にも指摘されたことありませんので」――そうなんですか。ちょっと残念な気が……。頭の中では何語で考えているんですか?「日本語です。幼いころは英語で教育を受けましたが、両親が日本人なので母国語は日本語なんです。読み書きは現地の日本語補習校で習いました」――いろいろ大変そうですね。英語で話すときも頭の中は日本語で考えているんですか?「それはありませんね。そもそも日本語で会話するときを考えてみても、いちいち頭の中で考えを巡らせて話すことは少ないですよね。どちらかというと反射的に会話している場合が多いはずです。英語で会話するときも同じで、相手の英語を聞いて、反射的に自分も英語で答えているという感覚なんです」――なるほど。私は英語で会話しようとするとき、一度、頭の中で日本語に訳して、それからまた英語にするという作業をついついしてしまいます。そこらへんが、バイリンガルとそうでない人の差なのかもしれませんね。「むしろ日本語よりは英語の方が簡単なので、反射的に会話するには適しているかもしれません」――えっ?英語って簡単なんですか?「私にとってはそうですね。日本語は敬語とかがありますし、その場面場面に合わせた言葉を探すのに考え込んでしてしまうことがよくあります」――なるほど。日本語と英語が混同してしまうことってないんですか?「ほとんどないです。アメリカにいるときは自然に英語が出てきますし、日本にいるときはやっぱり日本語で会話します。話し相手や環境など、周りの文化によってスイッチが無意識に切り替わる感覚でしょうか」――じゃあ、日本で英語を使うのは違和感があるんですか?「ありますね。なんだか変な感じがします。あ、でもビックリしたときに『オー、ノー!』って自然に叫んじゃうことはありますよ(笑)。オーバーリアクション自体がアメリカの文化だからでしょうか」――やっぱり文化によってスイッチが切り替わっているんですね。バイリンガルだと就職に有利な場合があったり、いろいろ得することもあると思うんですが、逆にバイリンガルであるがゆえに困ったという経験はありますか?「日本語字幕の洋画を見るときでしょうか。基本的には英語のセリフを聞いているんですが、どうしても字幕も気になって……。『英語ではもっと面白いニュアンスなのに』と残念に思うこともあります。翻訳が悪いということではなく、直訳しても英語独特の文脈は伝わらないので仕方ないんですけど……。なかなか物語に集中できなくて、観賞したあとはどっと疲れてしまいます。あと、駅などで流れている英語のアナウンスも、ついつい発音が気になってしまうなんてこともありますね。いろいろ大変なんです」中学から大学まで10年近くも英語の授業を受けたはずなのに、ちっとも話せない私にとってはあこがれのバイリンガル。でも、2カ国語を話せるがゆえの悩みもあるんですね。最後に「どうしたらバイリンガルになれますか」と聞いたところ、「やっぱり海外で暮らすのが一番!」だそうです。う~ん、道のりは険しそうです。(宮崎智之/プレスラボ)【関連リンク】【英語】基本パターンで使えるビジネス英語をマスター英語の交渉術29【コラム】「今、何時ですか?」は英訳すると!?教科書英語の間違いに注意!【コラム】英会話も留学も必要なし!?英語がぺらぺらになるヒント
2011年01月30日