ヤマハは、デジタル楽器の新製品として、同社がこれまで発売し好評を博してきたシンセサイザーやキーボードを現代風にアレンジし、本格的な演奏性とコンパクトな筐体を両立させた小型シンセサイザー「reface」シリーズ(reface CS、reface DX、reface CP、reface YC)を発表した。発売日は9月1日(同日より順次)。価格はオープンプライス。「reface CS」は、アナログシンセサイザーの発音構造をモデリングしたAN音源を搭載。5種類のOSCプリセットと、LFO、AEG、FEG、エフェクターを装備しており、多彩な音作りを楽しむことが可能。8音ポリフォニック対応で、8音ポリフォニックでの演奏が可能なうえ、ルーパー機能も装備する。「reface DX」では、好評を博したシンセサイザー「DXシリーズ」から継承したFM音源を搭載。タッチ式スライダーで、搭載された4オペレーターのFM音源のエディットが可能。エフェクターも装備しているため幅広い音作りが行える。ルーパー機能を搭載していることに加え、32の音色メモリーも備えている。「reface CP」は、往年の代表的なエレクトリックピアノの発音構造をモデリングしたSCM音源を搭載。6種類の内蔵音色とビンテージエフェクターを回路素子レベルでシミュレートした「VCMエフェクト」(トレモロ、ワウ、フェイザー、コーラスなど)と合わせ、その当時の音のニュアンスを再現できる。「reface YC」は、オルガン専用のOrgan Flutes音源を搭載。5種類の代表的なコンボオルガンの音色と、オルガンサウンドに欠かせないロータリースピーカーシミュレーターやパーカッション、コーラスなどのエフェクトを装備しており、迫力あるオルガン演奏を手軽に楽しめる。なお、いずれの機種にも、音の強弱を弾き分けることができる新開発のコンパクトな鍵盤「HQ mini」を採用し幅広い演奏表現が可能。さらに、スピーカーも内蔵されており、乾電池での駆動もできるため、どこでも気軽に本格的な演奏を楽しむことができる。
2015年07月10日ヤマハは6月25日、サラウンドシステム「YAS-105」と「SRT-700」を発表した。発売はYAS-105が7月中旬、SRT-700が7月下旬。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はYAS-105が28,000円前後、SRT-700が35,000円前後だ(いずれも税別)。YAS-105はW890×D131×H53mmと、スリムなワンバー状のボディを採用するサウンドバー。一方のSRT-700は、42V型まで(耐荷重30kg)のテレビを設置できるサウンドステージ。SRT-700のサイズはW546×D300×H65mmで、上に乗せられるテレビのスタンド部分サイズはW545×D280mm以下だ。使用しているスピーカーユニットは、YAS-105がφ55mmフルレンジ×2本とφ19mmバランスドーム型ツィーター×2本、φ75mmサブウーファー×2本。SRT-700が40×100mm楕円形フルレンジ×2本とφ75mmサブウーファー×2本だ。アンプの出力はいずれも30W×2+60Wの計120W。独自の「Advanced Bass Extension Processing」を搭載しており、パワフルな低域再生を実現する。バーチャルサラウンド技術「AIR SURROUND XTREME」を搭載しており、前方だけでなく左右や後方にもスピーカーを設置しているような、7.1ch相当のサラウンド音場を再現できる。視聴モードにはステレオ再生とサラウンド再生を用意。サラウンド再生時には、テレビ番組 / 映画 / 音楽 / スポーツ / ゲームの5つのプログラムを切り替え可能だ。なお、サラウンドプログラムの切り替えには、スマートフォン向け専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」から操作する必要がある。HOME THEATER CONTROLLERでは、サラウンドプログラムの選択のほかに、音量調整や入力の切り替えなどの操作が可能だ。アプリはAndroid版とiOS版を用意し、いずれもインストールは無料だ。入力端子は光デジタル×1、同軸デジタル×1、φ3.5mmステレオミニ×1の計3系統を装備。また、YAS-105のみサブウーファー出力×1を装備している。Bluetoothにも対応しており、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで再生可能だ。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、利用可能な音声コーデックはSBCとAAC。
2015年06月25日ヤマハは6月16日、AVレシーバー「RX-A850」と「RX-V779」を発表した。発売時期と税別価格は、RX-A850が8月上旬発売で110,000円、RX-V779が7月中旬で96,000円。RX-A850は、ハイクラスAVレシーバー「AVENTAGE」シリーズのエントリーモデル。最新の3次元サラウンドフォーマット「Dolby Atmos」デコーダーを搭載している。対応するプレゼンススピーカーは、フロントスピーカーの上方の壁に設置する「フロントハイト」、天井に設置する「オーバーヘッド」、フロントスピーカーの上に設置して天井に音を反射させる「Dolby Enabledスピーカー」の3種類。アンプは、フルディスクリート構成の7.1ch。定格出力は、各チャンネルとも130W(1ch、1kHz、6Ω、0.9% THD)だ。サウンドプログラム数は38で、そのうち17が、独自の音場創生技術「シネマDSP」のプログラムとなっている。上下方向に音場を広げるプレゼンススピーカーを仮想的に作り出す「バーチャル・プレゼンススピーカー」や、サラウンドバックスピーカーを仮想的に作り出す「バーチャル・サラウンドバックスピーカー」機能も搭載した。また、5.1chのスピーカー構成で、最大9.1ch相当のシネマDSP<3Dモード<再生を行うこともできる。HDMI端子は、8入力/2出力を装備。HDMI入力の3系統(1~3)とHDMI出力の2系統は、HDCP 2.2と4K60pに対応し、4K放送などのコンテンツを伝送できる。4Kパススルーや、4Kアップスケーリング、ARC、CECにも対応している。HDMI以外の入力端子として、アナログ音声×6系統、デジタル音声×4系統(光×2、同軸×2)、映像入力7系統(コンポーネント×2、コンポジット×5)を装備。音声出力は、7.2chのプリアウトにゾーン出力×1、ヘッドホン出力×1、モニター出力×2(コンポーネント×1、コンポジット×1)を備える。ハイレゾ音源再生にも対応。対応フォーマットは、WAV/FLAC/AIFFは192kHz/24bitまで、Apple Losslessは96kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでだ。新世代のネットワークモジュールを搭載したほか、有線LANだけでなくIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)も標準で装備。加えて、無線LAN環境が整っていない場合でも、AVレシーバーとスマートフォンやタブレットなどをダイレクトにワイヤレス接続する「Wireless Direct」が利用できる。Bluetoothにも対応しており、スマートフォンやタブレットなどから手軽にワイヤレス再生が可能。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはA2DPとAVRCP。利用できる音声コーデックはSBCとAACだ。圧縮音源やBluetoothでの伝送時に失われる音楽成分を補間する「ミュージックエンハンサー」も搭載している。電源には、ルビコン社と共同開発した高音質コンデンサーを採用。電源系からのノイズを従来モデルに比べて約40%抑制するという。また、ローム社と共同開発した高精度ボリューム素子により、高い解像度を実現している。一方のRX-V779は、Dolby Atomos非対応の7.1ch AVレシーバーだ。HDMI端子は6入力/2出力で、そのうち3入力/2出力が、HDCP 2.2と4K/60pに対応している。本体サイズは、RX-A850がW435×D382×H171mmで、RX-V779がW435×D381×H171mm。質量はいずれも10.6kgだ。
2015年06月17日ヤマハミュージックジャパンは6月11日、Bluetooth対応のデスクトップオーディオシステム「TSX-B141」と「TSX-B235」を発表した。発売はTSX-B141が6月下旬、TSX-B235が7月下旬。価格はいずれもオープンで、推定市場価格は2製品とも39,000円前後だ(税別)。TSX-B141とTSX-B235は、インテリアになじむデザインのデスクトップオーディオシステム。TSX-B141はソリッドでシンプルなデザイン、TSX-B235は天然木ウッドテーブルを天面に備えたナチュラルなデザインを採用している。いずれもCDやUSBの音楽再生を行えるほか、Bluetoothワイヤレス再生も可能だ。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応するプロファイルはA2DP。音声コーデックはSBCのほか、より高音質なAACとaptXも利用できる。NFC(近距離無線通信)を搭載するため、対応機器であればワンタッチでペアリング可能だ。チューナーはTSX-B141がそれぞれ5局のプリセット、TSX-B235がそれぞれ30局のプリセットを行える。いずれもFMはワイドバンドに対応しており、FM補完放送の受信も可能だ。iOS / Androidで使用できる専用のコントロールアプリ「DTA CONTROLLER」(無料)から、ソースの切り替え、ラジオの選局などの操作を行える。また、同アプリから「インテリアラーム」の設定も可能だ。インテリアラームとは、ビープ音が鳴る3分前から音源ソースが徐々にボリュームアップするというもの。鳴りはじめにはストレスを感じやすい高い周波数帯域をカットし、徐々に再生帯域を広げることで快適な目覚めをサポートするという。アンプは最大出力15W×2で、スピーカーはφ8cmフルレンジ×2だ。再生周波数帯域はTSX-B141が55Hz~20kHz、TSX-B235が60Hz~20kHz。本体サイズはと重量はTSX-B141がW400×D137×H180mm/3kg、TSX-B235がW370×D234×H110mm/3.92kg。
2015年06月11日ヤマハは6月9日、AVレシーバー「RX-V579」「RX-V479」を発表した。発売は7月中旬。希望小売価格は、RX-V579が72,000円で、RX-V479が61,000円(いずれも税別)。RX-V579は7.1ch、RX-V479は5.1chのAVレシーバーだ。HDMI端子は6入力/1出力の装備で、そのうち1入力/1出力がHDCP 2.2と4K/60p映像信号に対応。4K放送チューナーなどを接続することが可能だ。ARC、HDMIリンク機能も利用できる。パワーアンプはディスクリート構成で、定格出力は各チャンネル115Wだ。サウンドプログラム数はRX-V579が38で、RX-V479が33。そのうち17が「シネマDSP」のプログラムだ。上下方向に音場を広げる「バーチャル・プレゼンススピーカー」機能を搭載している。さらにRX-V579では「バーチャル・サラウンドバックスピーカー」機能を追加。5.1chのスピーカー構成で、最大9.1ch相当の再生を行える。また、5.1chのスピーカーをすべてフロントに配置しても高い臨場感を実現する「バーチャル・シネマフロント」にも対応している。ハイレゾ音源再生にも対応。バーブラウン製の192kHz/24bit DACを使用しており、ネットワーク、USB、デジタル音声端子から入力したハイレゾ音源を再生できる。対応フォーマットはWAV/FLAC/AIFF 192kHz/24bit、Apple Lossless 96kHz/24bit、DSD 5.6MHz。通信機能はWi-FiとBluetoothをサポート。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、利用できる音声コーデックはSBCとAACだ。圧縮音源やBluetoothでの伝送時に失われる音楽成分を補間する「ミュージックエンハンサー」も搭載している。AVアンプを操作するための専用アプリ「AV CONTROLLER」と設定作業を行うための専用アプリ「AV SETUP GUIDE」(タブレット専用)に対応。セットアップや操作を快適に行うことが可能だ。HDMI以外の入力端子は、デジタル音声×3(光×1/同軸×2)/アナログ音声×4/USB×1/コンポーネント映像×2(RX-V579のみ)/コンポジット映像×4を装備する。2モデルとも本体サイズはW435×D327×H161mm、質量は8.1kg。消費電力は260W。
2015年06月09日ヤマハは6月3日、インテリジェントL2スイッチ「SWX2300-8G」「SXW2300-16G」「SWX2300-24G」の3機種および、シンプルL2スイッチ「SWX2100-8G」「SWX2100-16G』の2機種を発表した。税別価格と発売時期は、SWX2300シリーズが73,800円(8ポート)からで9月、SWX2100シリーズが14,800円(8ポート)で6月。SWX2300シリーズはSFPポート付きのインテリジェントL2スイッチであり、従来製品である「SWX2200シリーズ」の上位機種にあたる。SWX2100シリーズは、SWX2200シリーズの設計思想を踏襲しつつ基本機能に特化、コスト・メリットが高い製品という。SWX2300シリーズのコントローラ機能では、LANマップによるネットワークの可視化が可能。上位に接続するルーターが他社製品であっても、配下のヤマハ製スイッチや端末の接続状況をSWX2300シリーズ単体で可視化できる。SWX2100シリーズは、スイッチ制御のコントローラ機能を持つ同社のルーター「RTX1210」「SWX2300」などとの接続により可視化に対応する。さらにSWX2300シリーズは、フロア内やフロアごとのセグメント切り分けが可能、設備音響や放送業界など音声や映像といった大容量データを複数の端末に配信するニーズへの対応、デファクトスタンダードのコマンド体系に準拠といった特長を持つ。
2015年06月04日ヤマハは、VOCALOID Editorなどの編集ソフトをはじめ、歌声ライブラリなどもオンラインから手軽に購入できるボーカロイドのオフィシャルオンラインショップ「VOCALOID SHOP」をオープンした。今回のオープンにともない、取り扱いのあるヤマハ製品に関してはすべて無償で体験版がダウンロードできるようになったほか、アカウントは既存サービス「ボカロネット」と共通化。今後は「ボカロネット ユーザーID」が「VOCALOID ID」として取り扱われるが、ユーザー側での変更は必要ない。なお、これまでビープラッツに運営を委託していたVOCALOID STORE 日本語サイトは5月26日をもって閉鎖された。一部ユーザーから不安の声も聞かれた販売体系についても、VOCALOID STOREで購入したダウンロード製品は、引き続きヤマハが対応する。さらに、過去にVOCALOID STOREで購入したダウンロード製品のインストーラーに関しては、ヤマハ製品の場合、新サイトにてダウンロードが可能となる。ボーカロイドエディターおよびライブラリなどのラインナップは現在調整中、Job Pluginに関しては現在検討中とのことだ。
2015年06月01日ヤマハは、豊富な音色とライブパフォーマンスにも使える機能を搭載した電子キーボード「PSR-S670」を発表した。発売日は6月1日。価格は税抜8万3,000円。同製品では、深みのある豊かな響きのグランドピアノ音をはじめ、楽器特有の音の表情を表現する「スイートボイス」やさまざまな奏法バリエーションを再現する「メガボイス」など、同社ならではのリアリティある930音色を搭載。230種の多彩なスタイル(自動伴奏)を内蔵しており、高品質で迫力あるサウンドを実現する。また、ふたつのノブや新搭載のモジュレーションホイールを使って音質を変化させるなど、演奏に表情をつけることが容易になったとのこと。別売のフットコントローラーによるボリューム操作や、AUX-IN端子からの外部音源の入力にも対応。さらに、USB端子を通じて外部のオーディオファイルを再生でき、自分の演奏を録音し楽器本体やパソコンで再生することも可能となっている。なお、お好みの音色や伴奏スタイルが入った「エクスパンションパック」をヤマハのウェブサイトからダウンロードし、USBフラッシュメモリーを経由して楽器へ追加インストールも行える。
2015年05月27日アカマイ・テクノロジーズ(アカマイ)は5月26日、ヤマハがアカマイのCDNソリューションである「Dynamic Site Accelerator」を採用したと発表した。これにより、ヤマハは、Webサーバを統合。世界中からのアクセススピードの遅延を解決し、36サイト、22言語の現地法人のWebサイトを統合を図った。アカマイの「Dynamic Site Accelerator」は、現在のWebインフラと比較して最大5倍のスピードを達成するパフォーマンスと100%の可用性を保証するWebパフォーマンスソリューション。世界中に分散されたAkamai Intelligent Platform上で、静的コンテンツはユーザーに近いアカマイのサーバから配信する。システムの構築に携わった、ヤマハの情報システムICTサービスセンター インフラ運用グループ主任の宮地健太氏は「アカマイのソリューションにより、米国内の数十台のサーバを撤去してデータセンターを1カ所に統合し、運用負荷の軽減や管理効率化を実現できた」と語る。海外拠点から日本のオリジンサーバへのパフォーマンスは、グローバルで最大54%(日本-ドイツ間)改善されたという。
2015年05月27日ヤマハは、iPhone/iPad /iPod touch内にあるオーディオファイルを自動解析し、コード譜を表示できるアプリ「Chord Tracker」を発表した。価格は無料。同アプリは、iPhone/iPad /iPod touchに保存されたiPodライブラリ内の楽曲を指定し、自動解析させることでコード譜を生成可能。曲を再生し、コード進行を見ながら右手でメロディー、左手でコードを演奏したり、右手でコード、左手でベースを演奏するなどして楽しめる。また、コード情報の編集、テンポやピッチの変更、ボーカルなどのメロディーパートを小さくするメロディーキャンセル機能も装備。加えて、iOSデバイスと対応楽器を接続することで、抽出したコード情報を楽器に送信したり、演奏を録音したりすることもできる。なお、デジタル著作権管理(DRM)で保護されている曲は利用できないということだ。
2015年05月27日ヤマハは5月20日、AVレシーバー「RX-V379」を発表した。発売は6月上旬で、希望小売価格は48,000円前後(税別)。RX-V379は、2014年2月に発表した「RX-V377」の後継モデルとなる、5.1chのAVレシーバーだ。従来機種と同じく、入力4系統、出力1系統のHDMI端子を装備しているが、そのうち入力1系統と出力1系統が、4K放送向けのコンテンツ保護規格HDCP 2.2や4K/60p映像信号の伝送に対応。次世代の映像コンテンツを楽しめるようになった。また、新たにBluetooth機能を搭載。利用可能な音声コーデックはSBCのみだが、圧縮音源を補間する技術「ミュージックエンハンサー」によって、クリアで奥行き感のあるサウンドを提供する。なお、従来機種はフロントパネルにUSBポートを装備していたが、RX-V379では省かれている。アンプはディスクリート構成で、定格出力100W×5(6Ω)。力強い低域再生を実現する「Extra Bass」や、再生音量に応じてDSPの降下を調整し、小音量でも高い臨場感が得られる「A-DSP」もサポートする。192kHz/24bitの音源に対応したバーブラウン製のDACを搭載。Blu-ray DiscのHDオーディオコンテンツも再生できる。音場創生技術「シネマDSP」、5.1chのスピーカーをすべてフロントに並べてもサラウンド再生が可能な「バーチャルシネマフロント」機能も搭載している。FMチューナーはワイドバンド対応で、FM補間放送も受信可能だ。本体サイズはW435×D315×H151mmで、質量は7.4kg。消費電力は260Wとなっている。
2015年05月20日ヤマハは15日、新開発の1kWアンプを搭載したハイエンドサブウーファー「NS-SW1000」を発表した。6月中旬から発売する。税別価格は200,000円。フラッグシップAVアンプクラスの大型アナログ電源を使ったデジタルパワーアンプを搭載。独自技術「YST(Yamaha Active Servo Technology)」方式と合わせて、リアルで躍動感に満ちた重低音再生を可能にしている。ポートノイズを大幅に抑制する独自技術「ツイステッドフレアポート」も装備。サイズ以上に迫力あるサウンドを体感できる。スピーカーユニットは30cmのコーン型で、ウーファーユニットを新たに開発。フェライトマグネットを2枚重ねてボイスコイルの大振幅化などを達成した「ダブルフェライトマグネット」や、耐熱性に優れた4層巻ボイスコイルなどを採用している。キャビネット部には、25mm厚の木質系素材を使ったエンクロージャを使用。不要な共振を抑え込み、底面の鉄製レッグといった音質チューニングとの相乗効果によって、音質はハイエンドクラスのシアターシステムに匹敵するとしている。ボリュームや電源などを前面に配置したフロントオペレーション方式によって、使い勝手も向上させた。フロントパネルはヘアライン加工を施したアルミ製で、ボタンやノブにもアルミを採用するなどインテリア性も高い。再生周波数帯域は18Hzから160Hz。入力インタフェースはスピーカーターミナルとRCA。本体サイズはW443×D522×H463mm、重量は42.6kg。
2015年05月17日ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologiesが開発したデジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「Cubase」シリーズのラインアップとして、同社Cubase Proのコアテクノロジーを凝縮したエントリーグレード「Cubase Elements 8」を発売した。価格はオープンプライス。同製品は、複数のパッドに任意のコードを割り当ててMIDIトラックやコードトラックの入力に使用できる「コードパッド」や、豊富なVSTプラグインエフェクト、VSTインストゥルメントなどにより、クリエイティブでスピーディーな音楽制作を可能にするもの。64MIDIトラック、48オーディオトラック(最大192 kHz)、24インストゥルメントトラック、41種のオーディオエフェクトプラグイン、3種のVSTインストゥルメント(HALion Sonic SE/Groove Agent SE/Prologue)などを搭載する。なお、対応OSは、Mac X10.9/10.10(32bit/64bit)、Windows 7、8.x (32bit/64bit)となっている。
2015年05月08日東急バスとヤマハは、東急トランセが運行する代官山循環バスの車内アナウンスに、ヤマハが開発した「おもてなしガイド」を活用した「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実験「東急バス×ヤマハ Sound UD 化プロジェクト」を、5月15日から9月30日まで実施すると発表した。代官山循環バスは、沿線にマレーシア、エジプト・アラブ共和国、デンマークなどの大使館があり、外国人も多くみられることから、実証実験ではバスの車内アナウンスにヤマハが開発した「おもてなしガイド」を導入し、車内アナウンスが流れている時に「おもてなしガイド」アプリを利用することで、インターネットやWi-Fiに接続することなく、アナウンスの内容を手持ちのスマートフォンで日本語、英語、マレー語、アラビア語、デンマーク語の5カ国語の文字で確認できる。両社は本実証実験を通して、更なる機能追加や使い勝手の向上を図り「音のユニバーサルデザイン化」を推進する。
2015年04月28日ヤマハは、同社が2014年3月に株式を取得し、完全子会社とした米Revolabs社のUSBスピーカーフォン「FLX UC 500」を、4月下旬より日本国内で発売すると発表した。価格は60,000円(税別)。「FLX UC 500」は、ヤマハが発売するRevolabs社の製品としては初となる。中会議室向け高性能マイクとスピーカーを搭載し、PCを中心とした6人程度のWeb会議などでの利用に最適なユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーだ。ただ、実際に利用した印象では、10名程度の会議でも十分利用可能な印象だ。「FLX UC 500」は、ツィーターとミッドウーファーのスピーカー2基を内蔵し、ピーク音量93dBの大音量と拡声環境を実現。内蔵スピーカーは、一般的なマイクスピーカーよりも周波数帯域が広く、Web会議やソフトフォン等を使用した遠隔会議、授業・セミナー等の遠隔講義の用途でも利用できる。全4基の高性能マイクを本体に内蔵し、360度どこからでも収音可能。広範囲な周波数を収音できるマイク性能により会話の聞き取りを向上させている。さらに、マイクそれぞれに搭載されたエコーキャンセラーが、スピーカーから再生される通話先の音声をマイクが拾うことで発生するエコーを抑え、同時に話者側からの音声をマイクで収音することができる。同社では「話しやすく」「聞きやすく」「疲れない」双方向の音声会話を実現すると、製品を特徴つけている。操作ボタンは、電話接続/電話切断ボタン音量調整/ミュートボタンを搭載。「音量調整ボタン」や「電話接続/電話切断ボタン」で、Web会議等での音量の調整や接続・切断の操作ができる。また、「ミュートボタン」を押すことで、通常の遠隔会議の会話を中断して発話者側のみの会話を可能とする。インタフェースはUSB 2.0で、 外形寸法は、W150×H123×D150mm、重量は1.0kg。
2015年04月10日ヤマハは、2014年10月31日付けで公表していた「半導体生産子会社の譲渡に関する基本合意締結について」に基づき、半導体生産子会社であるヤマハ鹿児島セミコンダクタの半導体製造事業をフェニテックセミコンダクターに譲渡することを決定したと発表した。ヤマハ鹿児島セミコンダクタは、1987年の設立以来、ヤマハの半導体事業の国内生産拠点としての役割を担ってきた。また、2012年からは主力商品の1つである地磁気センサの専用工場へと転換し、スマートフォンなどの拡大する需要に対応してきた。こうした中、ヤマハは半導体事業をファブレス化し、より機動性のある事業体として推進していくことを決定し、2014年10月には、ヤマハ鹿児島セミコンダクタの生産設備と人材を活用し生産ラインの拡張を目指すフェニテックセミコンダクターとの間で、譲渡に関する基本合意を締結していた。今回、その基本合意に基づき、ヤマハ鹿児島セミコンダクタの半導体製造事業の譲渡契約が締結されたこととなる。今回の譲渡により見込まれる18億円の構造改革費用は特別損失として、2015年2月4日に公表した2015年3月期通期連結業績予想に織り込み済み。なお、ヤマハ鹿児島セミコンダクタの従業員は、原則として全員がフェニテックセミコンダクターに再雇用される。譲渡日は2015年10月1日を予定。ヤマハ鹿児島セミコンダクタで生産していたセンサ商品については、台湾を中心にすでに取引のある生産委託先との関係を強化し、ウェハ工程から組立、検査までを効率的に行っているという。
2015年03月31日ヤマハは、クリプトン・フューチャー・メディアとのコラボレーションで生まれた、ウェブキャスティングに便利な機能を備えた音楽・音声用3チャンネルミキサー「AG03-MIKU」を発表した。価格はオープンプライス。2015年5月下旬発売予定。同製品は、初音ミクのイラストとカラーをモチーフにデザインされた小型ボディーの音楽・音声用3チャンネルミキサー。インターネット配信時に便利なループバックに対応した2チャンネルUSBオーディオインタフェース機能や、配信中の快適なボリューム操作を行える60mmフェーダー、同社DSP技術を結集したワンタッチDSPなど、Webキャスティングに便利な機能を多数搭載した。ヘッドセットマイク端子、コンデンサーマイクも接続できるファンタム電源を搭載したマイク入力端子、ギターやベース(Hi-Z対応)あるいはキーボードを接続できる入力端子など、さまざまな入力端子を備える。また、スタジオクオリティのプリアンプ「D-PRE」を搭載しているため、ボーカルや楽器の音をありのままに取り込むことができるとのこと。さらに、Windows/Macに対応したソフトウェア「AG DSP Controller」を使えば、ワンタッチDSPの設定のカスタマイズも行える。なお、同梱の「初音ミクおためしセット」で、「初音ミク」の歌声ライブラリを使用したボーカロイド曲制作を手軽に体験可能だ。
2015年03月16日ヤマハミュージックジャパンは10日、Steinberg Media Technologiesと共同開発した、幅広い入力ソースに対応するUSBオーディオインタフェース「UR242」を発表した。3月下旬より発売する。価格はオープン。店頭予想価格は20,000円前後。24bit/192kHzに対応するUSBオーディオインタフェース。入力4系統 / 出力2系統のDSPミキサーを搭載する。マイクプリアンプ「D-Pre」を2基内蔵し、高感度マイクや大出力のライン機器などの入力ソースに対応。「TRS」と「XLR」の両方が使用できるコンボジャックを採用しており、「TRS」入力は「Hi-Z」切換えができるため、エレキギターやベースを直接接続できる。背面には、TRS入力×2、TRS出力×2、MIDI入出力を搭載。シンセサイザーなどのMIDI楽器などを使っての音楽制作環境も構築できる。リバーブ「REV-X」、チャンネルストリップ「Sweet Spot Morphing Channel Strip」、ギターアンプ「Guitar Amp Classics」の3つのDSPエフェクトを内蔵。「VST3」エフェクトも付属し、ミキシングにレコーディング時と同じ設定でエフェクト処理を行える。「ループバック機能」では、入力端子に接続されているオーディオ機器の信号とPCのオーディオ信号を内部で2チャンネルにミックスする。デジタルオーディオワークステーションソフト「Cubase AI」のダウンロード版が付属。本体サイズはW198×D159×H47mm、重量は1.3kg。対応OSはWindows 7(SP1) / 8 / 8.1、Mac OS X 10.7.5~10.10。
2015年03月12日ヤマハは、配信やモバイルでの活用に便利な機能を搭載した小型のミキシングコンソール「AG06」、「AG03」を発売すると発表した。2015年春発売予定で、価格はいずれもオープンプライス。同製品は、コンパクトなボディーに充実の入出力端子、ファンタム電源、Hi-Zスイッチなどを備えるミキシングコンソール。マイク、ギター、ベース、シンセサイザー、ポータブルプレーヤー等さまざまな機器・楽器を直接接続することが可能だ。また、マイクや楽器などの音と、USBを通じてコンピューターのソフトウェアやiPad内のオーディオプレーヤーから再生される音・楽曲を、ミキサー内部で2チャンネルにミックスしコンピューターに送り返すことができる「ループバック機能」により、インターネット配信などにも活用できる。そのほか、最高192kHz/24bitに対応した高音質設計を採用すると共に、同社のプレミアムマイクプリアンプ「D-PRE」、ワンタッチでエフェクト・サウンドを実現する「1-TOUCH DSP」 なども搭載。さらに、iPad(iPad 2 以降)で活用できるCC(Class Compliant)モードおよび、USBバスパワー駆動に対応にも対応。音楽制作ソフトウェア「Cubase AI」ダウンロード版ライセンスが付属する。
2015年02月24日ヤマハ発動機は23日、スポーツモデル「YZF-Rシリーズ」の新製品として、「YZF-R3 ABS」を4月20日に発売すると発表した。同車は、ヤマハのグループ会社PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturingが製造を行うグローバルモデル。YZF-R3 ABSは、「YZF-R25」をベースに、水冷4ストローク直列2気筒FI・DOHC直押し式4バルブの320ccエンジンを搭載して排気量をアップし、日常域での扱いやすさを維持しながら、より優れた走行性能が楽しめるモデルとして開発。主な特徴は、320ccエンジンによる高揚感あるフィーリング、軽量で剛性バランスに優れたダイヤモンドフレーム、左右非対称ロングリアアーム、YZF-RシリーズのDNAを受け継ぐスタイリング、快適なライディングポジション、ブレーキ操作をサポートするABS(アンチロックブレーキシステム)などとなっている。カラーリングは、「ディープパープリッシュブルーメタリックC」「ブラックメタリックX」「ビビッドレッドカクテル1」の3色を展開し、価格は63万1,800円(税込)。
2015年02月23日ヤマハミュージックジャパンは、Line 6ブランドのプロオーディオ商品を「見て・聞いて・触って」楽しめる展示会「Line 6 Day -Professional Audio- 2015」を開催する。実施日程は2月23日(大阪・KOKOPLAZAエクスプレスココ)、2月24日(名古屋・Electric LadyLand)。同イベントでは、Line 6ブランドのデジタルワイヤレスシステム「XD-Vシリーズ」をはじめ、オーディオインタフェース「SonicPort VX」、スマートミキシングシステム「StageScape M20d」、パワードスピーカー「StageSourceシリーズ」などの展示や、バンド演奏を交えた技術・商品セミナーなどが行われる予定となっている。また、同社が昨年11月に発表した次世代フラッグシップとなるデジタルミキシングシステム「RIVAGE PM10」も展示。なお、当日はLine 6社製デジタルワイヤレスシステム「XD-V75」など豪華景品の当たる抽選会も実施する。さらに、抽選に外れた来場者にも、もれなく特製Line 6 Tシャツが進呈されるとのことだ。
2015年02月19日ヤマハミュージックジャパンは、Line 6ブランドのエレキギター用テーブルトップ・マルチエフェクト「AMPLIFi(アンプリファイ) TT」を発表した。発売日は3月1日。価格はオープンプライス。同製品では、テーブルトップサイズの小型ボディーにギターエフェクト・プロセッサー用の強力なDSPを搭載。高いサウンドクオリティのアンプ・モデリングを実現し、70種以上のアンプ、100種以上のエフェクト、20種以上のスピーカーキャビネット、無数のヒット曲で聴かれるものと同じLine 6トーンを含めた何千ものプリセットを装備している。また、iOS、Android対応のアプリケーション「AMPLIFi Remote」との併用により、演奏や録音だけでなくBluetoothを介して端末の音楽再生も可能となっている。(iPadでレコーディングを行うには、Apple iPad Camera Connection Kitなどが必要)。なお、アプリ内に音楽ライブラリーの楽曲をロードするだけで、マッチした音色セッティングが自動的に提供される自動トーン・マッチング機能も備える。
2015年02月18日ヤマハは、強力なアナログシンセサウンドが楽しめるiPhone/iPod touch/iPad向けヤマハシンセサイザーポータルアプリ「Yamaha Synth Book」の配布を開始した。価格は無料。同アプリでは、ヤマハのシンセサイザー40年の歴史を、全5章から成る本編、サイドストーリーとも言える9つのコラム、170以上の製品を網羅した年表で楽しめるコンテンツをはじめ、iPhoneやiPadの画面上の鍵盤やボールコントロールを操作することにより、アナログシンセ音色を演奏/編集することができる新開発のバーチャルアナログシンセサイザー「AN2015」など、さまざまなコンテンツがひとつのアプリに統合されている。また、バーチャルアナログシンセサイザー「AN2015」は、スタンドアローンとしてiPhoneやiPadで楽しめるだけでなく、ミュージック・プロダクション・シンセサイザー「MOXF」(V1.10)とLightning - USBカメラアダプタ(アップル製)でUSB接続すれば、ケーブル1本の接続で「AN2015」を「MOXF」の外部アナログ音源として利用することが可能。MOXF」の鍵盤で演奏する情報(MIDI)が「AN2015」へ送られ、その発音(オーディオ)が「MOXF」へ送られるため、「AN2015」の強力なアナログシンセサウンドを「MOXF」内蔵音源の音と合わせてライブやステージで手軽に活用することができる。
2015年02月05日ヤマハは、ネイティブスピーカーの自然な発音で表現豊かな英語の歌声を作り出すことができるパソコン用ソフトウェア「VOCALOID4 Library CYBER DIVA」を発売する。発売時期は2月上旬。価格はオープンプライスで、同社ストア「VOCALOID STORE」での販売価格は1万800円(税込、送料別、2月5日より出荷予定)。同製品では、米国出身のネイティブスピーカーを起用し、約2年間もの期間をかけて、違和感のないより自然な英語の発音を追求。クリアな滑舌と自然な英語発音、そして力強く伸びのあるロングトーンとスムーズな発声によってあらゆるジャンルの楽曲を素直に歌いこなす歌声ライブラリとなっている。さらに「VOCALOID4」から搭載された、声を激しく振るわせ唸るような効果が得られる「グロウル機能」との相性にも優れており、ロックやソウル、ブルースなどにおいても、より人間らしい豊かな感情を表現することが可能となっている。また、「VOCALOID4 Editor for Cubase」と、「Cubase 7 シリーズ」または「Cubase 8 シリーズ」とあわせて使用すれば、Windows環境のみならず、Mac環境でも使用できる。
2015年02月04日○マイクとスピーカーが分離したスマートな会議用スピーカーシステムヤマハの「YVC-1000」は会議室等に設置してウェブ会議に活用することを想定した、ユニファイドコミュニケーションマイクスピーカーシステムだ。一般的にスピーカーとマイクが一体化した製品が多い中で、スピーカーを搭載した本体部分とマイク部分が分離しているのが大きな特徴といえる。今回、こちらの製品を試用できる機会を得たので、使い勝手や音質などを実際にチェックしてみた。「YVC-1000」の本体のサイズは、幅332×奥行き162×高さ95mmで重量は1.8kg。コンパクトなプリンタ程度の大きさだが、ミーティング用のデスクなら無理なく置けるサイズだ。セットとなるマイクは、直径136mmの円形で、高さ36mmと薄い。重さは0.4kgだ。本体には電源ケーブル、マイクケーブル、USBケーブルが付属するが、すべてをバッグ等に納めれば、女性が片手で運ぶこともできる。テレビ会議システムは、使える会議室が固定されることが多いが、「YVC-1000」であれば、持ち運んで社内のいろいろな場所で会議ができる。付属ケーブルは電源ケーブルが3m、USBケーブルが5m、マイクケーブルが5mあり、マイクを別途追加購入すれば、5台までつなげて接続できる。横長テーブルであれば、最大25mまで延長できる計算だ。そのため、小さなスペースはもちろん、大人数の会議室やコの字の机レイアウトにも対応できる。なお、マイク1台あたりの収音範囲は半径3m程度までが推奨されている。○ケーブルを2本接続すれば設置準備は完了「YVC-1000」の設置は非常に簡単だ。利用する場合、本体に電源ケーブルを接続して、本体とマイクをマイクケーブルで接続するだけだ。マイクケーブルはLANケーブルのような見た目で、レバーを押せば簡単に取り外しができる。挿入時にはカチンと手応えがあり、ケーブルの片側に銀色のテープが巻かれていて、マイク裏側にある「OUT」という表示にある銀色と合わせて接続する要領なので、わかりやすい。本体は、電源を接続した段階で電源ボタンが赤く点灯。ボタンを押すと今度は緑に光り、インジケーターバーが点滅した後で全てのランプが緑に点灯すれば準備完了だ。マニュアルが不要なほど簡単だ。接続端子としてはUSB接続等のほかにオーディオ端子も備えられており、別にテレビ会議システムがあれば、そちらと接続することもできる。従来のスピーカー一体型マイクだと、ビデオ画面は壁際のディスプレイに表示されているのに、声は目の前のスピーカーから聞こえてくるというスタイルになりがちだが、「YVC-1000」の場合、ディスプレイ近くにスピーカーを、自分の近くにマイクを設置できるので自然な形で会議ができる。○PCへの接続はUSBケーブルをつなぐだけでOK!「YVC-1000」は、PCにUSB接続するか、スマートフォンにBluetooth接続するかの、いずれかで利用するのが標準的な使い方だ。PCとのUSB接続の場合、付属のUSBケーブルで接続すると、自動的にドライバがインストールされ、別途CD-ROMを挿入したり、ダウンロードの必要はない。PCはMac OSにも対応しているので、利用範囲は広い。利用するには、別途会議用ソフトが必要だ。今回はマイクロソフトの「Lync」で利用して接続したところ、「YVC-1000」をPCに接続してしばらく待つだけで、きちんと「Lync」オーディオデバイス一覧に表示された。PC側で何か設定する必要はない。実際に会話をしてみると、部屋の中では外の音や空調の音などが多少気になる状態でも、通話先ではそれほど雑音が感じられなかった。これは高性能な適応型エコーキャンセラ-やマイクで収音した音から人間の声を高い精度で判定する技術「Human Voice Activity Detection(HVAD)」などの各種音声処理技術を搭載することで声とノイズを分けて聞かせてくれるおかげだろう。このあたりは、オーディオで歴史があるヤマハならではの特長といえるだろう。また、スピーカーは音量を小さくしても聞き取りやすいので、パーティションで区切っただけのミーティングスペースでも、となりに迷惑をかけずに会議ができるだろう。○スマートフォンとはBluetooth & NFCで毎回快適にスマートフォンのBluetooth接続については、ペアリング方法が本体に説明に記載されているので、出先で使う場合も接続方法で迷うことがない。このあたりは、うれしい配慮だ。実際のペアリングは、本体のBluetoothマークがついたボタンを押すと、電子音が鳴ってからゆっくりとした点滅が始まる。これでBluetoothの接続可能状態になる。そして、もう一度Bluetoothボタンを2秒間長押しすると、点滅速度が高速になるので、この時にスマートフォン等の接続機器側から機器の検索を行えばよい。Bluetoothが有効になったことは音声でもアナウンスしてくれるので、うまくいったかどうかがすぐにわかる。ペアリングの方法自体はBluetooth接続のキーボードやヘッドセットと同じだ。接続状態でSkypeやLyncを起動すると、内蔵マイクではなく「YVC-1000」が有効になった。もちろん、接続先との通話も問題なく行えた。スマートフォンからの利用は、2度目以降はさらに快適になる。NFC対応のスマートフォンならば「YVC-1000」の側でBluetoothボタンを押して青く点滅している状態で、NFCを有効にしたスマートフォンを本体のNFCマーク部分にかざしてやるだけで接続される。いちいち機器の選択などを行わず、すぐに利用開始となる。○操作と設置のしやすいスピーカーシステム本体上面部には音量調整ボタンと音叉ボタンが搭載されている。どれも大きく、確実に押せるボタンなのが好印象だ。最大音量にすれば中規模の会議室でも十分に参加者全員が聞き取れそうな音量になる。音叉ボタンは、会議が始まる前に使用することで部屋の音響環境を学習する自動音響調整機能が働き、使用前に最適化しておくことができる。実際に使ってみると、PCでもスマートフォンでも、非常に簡単に利用することができるシステムという印象が強い。正直、あまりにもあっさりつながるので、書くことがなくて困るほどだ。付属ケーブルがそれぞれ長く、設置の自由度が高いことにも注目したい。会議室のレイアウト関係で電源が取りづらい場合や、スピーカーとマイクの位置が遠くなる時にも困らないから、さまざまな環境に対応できるだろう。
2015年01月30日ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologiesが開発した音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェアのフラッグシップモデル「Cubase Pro 8」、その機能を厳選し搭載したミッドレンジグレードモデル「Cubase Artist 8」を発売する。発売時期は12月下旬。価格はオープンで、市場予想価格は、Cubase Pro 8が税抜5万5,000円、Cubase Artist 8が税抜3万円。同製品は、複数のパッドに任意のコードを割り当て、MIDIトラックやコードトラックの入力に使用できる「コードパッド」をはじめ、近接コードと五度圏のコードパレットを追加しさらに便利になった「コードアシスタント」(近接モードはCubase Pro 8のみ)、オーディオやMIDIトラックを簡単にバウンス可能な「インプレイスレンダリング」など、より快適な音楽制作環境を実現する機能が実装された。また、同社の業務用DAWである「Nuendo」の機能である「バージンテリトリー」、「波形メーター」(Cubase Pro 8のみ)、「ダイレクトルーティング」(Cubase Pro 8のみ)、「VCAフェーダー」(Cubase Pro 8のみ)も新搭載。さらに、エフェクトやインストルメントをグループ化可能な新プラグインマネージャー、ネットワーク 経由でMIDIやオーディオのレコーディングが行える「VST Connect SE 3」(Cubase Pro 8のみ)、ドック可能なインストゥルメント・ラックとメディアベイ、より充実したソフトウェアシンセサイザーおよびエフェクトなど、多数の機能強化が行われている。対応OSは、Mac OS 10.9、10.10 (32bit/64bit)、Windows 7、8.x (32bit/64bit)。なお、2014年10月15日以降に、「Cubase 6」「Cubase 6.5」「Cubase 7」「Cubase 7.5」および「Cubase Artist 6」「Cubase Artist 6.5」「Cubase Artist 7」「Cubase Artist 7.5」を購入し、ライセンスアクティベーションを行ったユーザーは、無償でダウンロード版の「Cubase Pro 8」、あるいは「Cubase Artist 8」にバージョンアップ可能。詳細はsteinbergのWebページより確認してほしい。
2014年12月16日ヤマハは、ライブサウンドの高品質化・多様化に応える最新ライブコンソールのフラッグシップモデル「RIVAGE PM10」を発表した。発売時期は2015年中を予定。同製品は、コントロールサーフェス「CS-R10」をはじめ、DSPエンジン「DSP-R10」、I/Oラック「RPio622」、新開発の専用カード5種類で構成されており、用途に応じてシステムの規模や構成を柔軟に設計することが可能。CS-R10とDSP-R10はEthernetケーブルで接続、DSP-R10とRPio622は新開発の「TWINLANe」ネットワークを利用してマルチモード光ファイバーケーブルで接続される。また、同製品は新開発の「ハイブリッドマイクプリアンプ」を搭載。アナログ段では、回路構成、パーツの選定などすべてを見直して新規に設計し、純度の高いナチュラルサウンドを追求。デジタル段では、Rupert Neve Designs社のトランスフォーマー回路に加え、同社のハイエンドアナログ製品に搭載されているSILKプロセッシングを、ヤマハ独自の「VCM(Virtual Circuitry Modeling)テクノロジー」によって、アナログ回路の実際の挙動をパーツレベルで克明にモデリングした。そのほか、入力チャンネル4バンド/出力バス8バンドのチャンネルEQは、新開発のアルゴリズム3種と、歴代のヤマハデジタルコンソールに搭載されているアルゴリズム「Legacy」を備えたフルパラメトリック仕様。さらに、Rupert Neve Designs、TC Electronic、Eventideとの協業による新しいプラグインエフェクトを含む全45種類を装備する。
2014年12月15日ヤマハは12月11日、Bluetoothスピーカー「NX-B150」を発表した。発売は12月下旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は23,000円前後(税別)。サテライトスピーカー2基とウーファーユニットで構成される2.1chのスピーカーシステム。いずれもインテリア用のスポットライトをモチーフにした丸みを帯びたフォルムとなっており、スポットライトのように壁掛けで使用することも可能だ。カラーはホワイト、ライトブルー、シルバー、ブラックの4色がラインナップされる。サテライトスピーカーは底部がスタンド方式になっており、リスニング位置に合わせて角度セッティングが可能となっている。また、キャビネットに剛性の高いメタル製カバーを採用することで、振動を抑制。コンパクトながらクリアな中高域再生を実現。ベースユニット(ウーファーユニット)には大口径13cmウーファー、ヤマハ独自のロングバスレフポート構造を採用することで、力強い低音を再現する。13cmウーファーユニットは、大型の強力マグネットを使用した専用開発のもの。Bluetoothのバージョンは3.0で、プロファイルはA2DPに対応。対応コーデックはSBC、AACとなっている。主な仕様は次の通り。スピーカーユニットはサテライトスピーカーが4cmフルレンジ×2、ベースユニットが13cmウーファー、実用最大出力はサテライトスピーカーが7W×2(4Ω、1kHz、10%THD)、ベースユニットが15W(8Ω、1kHz、10%THD)、再生周波数帯域は55Hz~20kHzとなっている。Bluetooth以外の入力インタフェースは3.5mmステレオミニジャック、消費電力は7W(スタンバイ時0.5W以下)、サイズはサテライトスピーカーが各W104×D116×H133mm、ベースユニットがW240×D265×H286mm、質量はサテライトスピーカーが各0.5kg(ケーブル4m含む)、ベースユニットが3.7kgだ。
2014年12月11日ヤマハは、インテリア用のスポットライトをモチーフにしたデザインのBluetoothスピーカーシステム「NX-B150」を発売する。発売時期は12月下旬。価格はオープン、市場想定価格は税抜2万3,000円前後。同製品は、2.1ch Bluetoothによるワイヤレス操作で、スマートフォンやタブレット内の音楽コンテンツを気軽に再生可能なスピーカーシステム。インテリア用のスポットライトをモチーフにし、継ぎ目のない滑らかなメタルで、丸みを帯びたデザインを採用。カラーバリエーションも4色(ホワイト、ライトブルー、シルバー、ブラック)展開しており、部屋の雰囲気やスタイルに合わせたインテリアコーディネートも可能となっている。Bluetoothでの接続以外にも、テレビやパソコンなどの機器とヘッドホン端子で接続可能できる。また、同製品はサテライト(L/R)スピーカーで、角度セッティングが可能なスタンド方式となっており、音の方向を調整可能。音質面でも、剛性の高いメタル製カバーをキャビネットに採用することで振動を抑制し、コンパクトながら質感の高いクリアな中高域再生を実現。ベースユニットは、大型の強力マグネットを使用した専用開発の大口径13cmウーファーユニットや、同社独自のロングバスレフポート構造を採用し、力強く豊かな低音を再現した。低域から高域までバランスの取れたチューニングを施し、「ラウドネスコントロール」機能により小音量再生時でも豊かな低音を再現する。なお、同製品の外寸および質量は、サテライト(L/R)スピーカーがW104mm×H133mm×D116mm(0.5kg×2)、ベースユニットがW240mm×H286mm×D265mm(3.7kg)。実用出力は、サテライト(L/R)スピーカーが7W+7W(4Ω、1kHz、10%THD)、ベースユニットが15W(8Ω、1kHz、10%THD)となっている。
2014年12月11日ヤマハは、独Axiros社とネットワーク機器事業における製品機能の開発に関する業務提携の契約を締結したと発表した。Axirosは、通信ネットワークに関わる機器の管理・制御とサービスの稼働状況の可視化を実現するソフトウェア群を提供しているソリューションプロバイダー。ヤマハでは、ネットワーク機器事業のさらなる拡大にあたり、顧客価値につながる機器機能の高度化を重要テーマとしており、同分野において高い技術と豊富な経験を持つAxiros社と開発に関する業務提携を結ぶことで、より高い市場競争力を確保できるとしている。両社は、この業務提携を通じて、両社の保有する知見やノウハウを相互活用し、安定したネットワーク環境の提供を一層拡大させるという。
2014年11月28日