パリ・オペラ座バレエ団によるガラ公演「ルドルフ・ヌレエフ没後30年記念<オペラ座ガラ>ーヌレエフに捧ぐー」が、東京文化会館で、2023年7月26日(水)から7月30日(日)まで上演される。世界を席巻したスーパースター、ルドルフ・ヌレエフとは?ルドルフ・ヌレエフとは、1961年にソビエトから劇的な亡命を果たし、世界を席巻したバレエダンサー。亡命後は英国ロイヤル・バレエ団をはじめ、世界中のバレエ団に客演し、多くの振付家の作品を踊った。1983年にパリ・オペラ座バレエ団の芸術監督に就任すると、『ドン・キホーテ』や『眠れる森の美女』、『白鳥の湖』などの古典作品の舞台化だけでなく、『ロミオとジュリエット』や『シンデレラ』などを創作し、パリ・オペラ座バレエ団のレパートリーを充実させることに貢献した。ヌレエフが伝えたレパートリーを上演そんなヌレエフによる影響と教えを受けた世代は“ヌレエフ世代”と呼ばれ、パリ・オペラ座の黄金世代を築くこととなった。今回上演される「ルドルフ・ヌレエフ没後30年記念<オペラ座ガラ>ーヌレエフに捧ぐー」では、“ヌレエフ世代”のひとりフロランス・クレールの指導のもと、現代のパリ・オペラ座バレエ団で活躍するエトワールをはじめとする精鋭たちにより、ヌレエフゆかりのレパートリーが披露される。たとえば、『眠れる森の美女』第1幕より「花のワルツ」や、第3幕のオーロラ姫とデジレ王子らによるグラン・パ・ド・ドゥ、『白鳥の湖』第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ(黒鳥)、『ライモンダ』や『くるみ割り人形』などを鑑賞することができる。精鋭エトワールたちが出演出演するのは、2023年3月に日本人初となるパリ・オペラ座バレエ団のエトワールに任命されたオニール八菜や、エトワール歴14年目となるオペラ座の中心的存在のマチアス・エイマン、2021年に無観客・ライブ配信された『ラ・バヤデール』のブロンズ役でエトワールに昇進したポール・マルク、東洋人初のエトワール任命後初めて日本の舞台に上がるパク・セウンなど。黄金時代を彷彿とさせるスターたちによる演技に注目だ。【詳細】パリ・オペラ座バレエ団「ルドルフ・ヌレエフ没後30年記念<オペラ座ガラ>ーヌレエフに捧ぐー」期間:2023年7月26日(水)~7月30日(日)開催日時:・Aプロ7月26日(水)19:007月27日(木)19:00・Bプロ7月29日(土)13:307月29日(土)18:007月30日(日)14:00会場:東京文化会館住所:東京都台東区上野公園5-45<チケット情報>NBS WEBチケット先行発売:3月30日(木)21:00~4月12日(水)18:00一般発売:4月14日(金)10:00~入場料:S 18,000円、A 16,000円、B 14,000円、C 10,000円、D 7,000円、E 5,000円・2演目セット券[S、A、B席]2演目を同時に同一1枚数購入で、1セットにつき1,000円割引、公演日および各席種の組み合わせは自由。WEB・電話のみで発売。・ペア割引[S、A、B席]2枚で1,000円割引。WEB・電話のみで発売。・親子割引[S、A、B席]子ども(小学生~高校生)半額。WEB・電話のみで4月25日(火)10:00から発売。大人1名につき子ども2名まで。座席選択不可。・U25シート 3,000円※NBS WEBチケットのみで、6月22日(木)から引換券を発売。公演当日小学生~25歳までが対象。座席指定不可。座席指定券は公演当日に引換。公演当日、年齢が確認できる身分証を提示すること。【問い合わせ先】NBS チケットセンターTEL:03-3791-8888(平日 10:00~16:00、土日祝休み)
2023年04月15日オペラシアターこんにゃく座(神奈川県川崎市)主催、オペラ『ルドルフとイッパイアッテナ』が2022年9月8日 (木) ~2022年9月11日 (日)にあうるすぽっと(東京都豊島区東池袋4-5-2ライズアリ-ナビル2F・3F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 公式YouTube 公式Twitter(@konnyakuza) 1987年に出版され、テレビや演劇、映画などでもたくさんの人に愛されている『ルドルフとイッパイアッテナ』が、オペラになります。数多くの合唱曲を世に送り出し、近年のまつもと市民オペラ『山と海猫』では、斬新な書法でオペラ第一作を打ち出した作曲家・信長貴富さんがこんにゃく座に初めて書き下ろすオペラにご期待ください!【あらすじ】ある日黒ねこのルドルフは、魚屋さんに追いかけられて飛び乗ったトラックで見知らぬ土地へと運ばれてしまった。そこで出会ったのが大きなトラねこ“イッパイアッテナ”。ルドルフはイッパイアッテナに、野良で生きていくためのいろいろなことを教えてもらう。その町には飼い猫ブッチーと、宿敵・飼い犬のデビルがいた!スタッフプロフィール【台本】いずみ凜(いずみ・りん)幼いころから演劇に親しみ、大学卒業後、劇団はぐるまに入団。1989年NHKのラジオドラマ執筆をきっかけに脚本家としての活動を開始。NHKラジオ『お話でてこい』の脚本を十数年にわたり執筆。劇団はぐるま退団後、東京演劇アンサンブルを経てフリーとなり、舞台脚本を中心に執筆活動に入る。児童青少年に向けた作品が多く、子どもからおとなまで共に観て語り合える演劇をめざしている。舞台脚本に『飛ぶ教室』(劇団仲間)、『ハンナのかばん』(劇団銅鑼)、『風が吹くとき』(東京芸術座)、『夜空の下に降る花は』(劇団はぐるま)、『あの庭の扉をあけたとき』(演劇集団円)、『おさな星のうたたね』(劇団風の子)など。また人形劇に『岸辺のヤービ』(ひとみ座)、『トクントクン』(クラルテ)などがある。劇団仲間『カモメに飛ぶことを教えた猫』は東京都優秀児童演劇選定優秀賞を受賞。『ナガサキん’グラフィティ』(劇団道化)で第39回斎田喬戯曲賞優秀賞受賞。第23回O夫人児童青少年演劇賞受賞。大学などで脚本創作の講師もつとめ、また、北欧で行われている批評対話を取り入れて、演劇人同士が互いに高めあえる対話の場をつくることにも力を入れている。オペラシアターこんにゃく座では、オペラ『銀のロバ』(作曲:萩京子。2013年)で台本を手掛けた。【作曲】信長貴富(のぶなが・たかとみ)1994年上智大学文学部教育学科卒業。1994・1995・1999年朝日作曲賞(合唱曲)、1998年奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位、2000年現音作曲新人賞入選(室内楽曲)、2001年日本音楽コンクール作曲部門(室内楽曲)第2位などを受賞。主な作品に「子どもたちの遺言〜童声合唱と管弦楽のためのオラトリオ」、「バラッド」(室内楽曲)、「Fragments〜特攻隊戦死者の手記による〜」(歌曲・合唱曲)、「新しい歌」(合唱曲)などがある。「信長貴富歌曲集」、「こどものためのピアノ曲集 スタートダッシュ」ほか出版多数。近年ではオーケストラや器楽アンサンブルを伴う合唱作品や、合唱のためのシアターピースも多く手掛けており、2022年1月には初のオペラ作品まつもと市民オペラ『山と海猫』(詩・台詞・演出:加藤直)がまつもと市民芸術館で上演された。オペラシアターこんにゃく座とは本公演が初めての出会いとなる。【演出】立山ひろみ(たてやま・ひろみ)1979年宮崎県宮崎市佐土原町出身。劇作家、演出家。大学卒業後、劇団黒テントに所属し、佐藤信、山元清多らのアシスタントを経て演出家デビュー。同劇団を退団後、自身のパフォーマンス演劇ユニット「ニグリノーダ」を立ち上げ、言葉に偏らず、身体表現や音楽など舞台芸術の諸要素をセリフと等価値に扱い、表現の可能性を模索している。2015年、宮崎県立芸術劇場演劇ディレクターに就任。宮崎県立芸術劇場プロデュース「新 かぼちゃといもがら物語」#3『たのかんさあレンジャー』、#4『幻視~神の住む町』、#5『神舞の庭』、#6『火球』で演出を手掛ける。2019年日生劇場で上演された音楽劇『あらしのよるに』でも演出を手掛け、本作は2021年に再演し、旅公演も行った。ほかに、劇団うりんこ、デフ・パペットシアター・ひとみの演出など。各地でワークショップも多数行う。オペラシアターこんにゃく座では、オペラ『ガリバー』改訂版初演(2006年)で演出を手掛け、その後、オペラ『おぐりとてるて』(2013年)で台本・演出、オペラ『スマイル~いつの日か、ひまわりのように』(2017年)で演出を手掛ける。オペラシアターこんにゃく座オペラシアターこんにゃく座は、〈新しい日本のオペラの創造と普及〉を目的に掲げ、日本語のオペラ作品をレパートリーとするオペラ劇団として、1971年に創立され、昨年創立50周年を迎えた。50年に渡る活動の中で、ことばがよく聞きとれるこんにゃく座のオペラは、音楽的にも演劇的にも高い評価を得ている。また、海外公演も積極的に行なっており、国際交流の面でも実績を積み重ねている。こんにゃく座のレパートリーは、二人の座付作曲家、林光、萩京子の作曲によるものが多く、代表作に、林光作曲、オペラ『セロ弾きのゴーシュ』、オペラ『森は生きている』、オペラ『変身』、萩京子作曲、オペラ『金色夜叉』、オペラ『ロはロボットのロ』、オペラ『アルレッキーノ』─二人の主人を一度に持つと─などがある。現在こんにゃく座は、音楽監督・萩京子、専属の歌役者39名、制作者6名を擁し、東京での主催公演のほかに、一年を通じて全国的に公演を展開し、年間公演数は、200回を数える。公演概要オペラ『ルドルフとイッパイアッテナ』公演期間:2022年9月8日 (木) ~2022年9月11日 (日)会場:あうるすぽっと(東京都豊島区東池袋4-5-2ライズアリ-ナビル2F・3F)■出演者【ね組】ルドルフ:小林ゆず子イッパイアッテナ:金村慎太郎デビル:佐藤敏之ブッチー:西田玲子【こ組】ルドルフ:泉篤史イッパイアッテナ:北野雄一郎デビル:鈴木あかねブッチー:熊谷みさと【ピアノ】湯田亜希(8日19時、10日13時、11日16時)、五味貴秋(9日19時、10日18時、11日11時)■スタッフ原作:斉藤洋[講談社刊「ルドルフとイッパイアッテナ」による]台本:いずみ凜作曲:信長貴富演出:立山ひろみ美術:池田ともゆき衣裳:宮本宣子照明:齋藤茂男振付:山田うん舞台監督:八木清市音楽監督:萩京子宣伝美術:竹上妙(木版画)、片山中藏(デザイン)■公演スケジュール9月8日(木)19:00【ね組】9月9日(金)19:00【こ組】9月10日(土)13:00【こ組】9月10日(土)18:00【ね組】9月11日(日)11:00【ね組】9月11日(日)16:00【こ組】※開場は、開演の30分前■チケット料金おとな前売:5,500円 当日:6,000円こども・学生前売:2,000円 当日:2,500円(全席指定・税込)助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会主催・制作:オペラシアターこんにゃく座 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月13日「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹」の東京公演が、7月5日より日本青年館ホールでスタートした。2003年より行われているミュージカル『テニスの王子様』こと“テニミュ”は、今年で20年目に突入。2020年に始動したテニミュ4thシーズンは、これまでの歴史を受け継ぎながら、脚本・作詞・演出、音楽、振付など一新されたクリエイティブスタッフの手によって、新たなテニミュとして上演される。テニミュ4thシーズンの2作目となる本公演では、青学が、強敵校の聖ルドルフ、山吹に挑む模様が描かれる。越前リョーマ役を演じる今牧輝琉は「聖ルドルフ、山吹という重要な2校と対戦するので、前回とはまた違った人間関係やドラマが観られると思います。今回の公演はキャストの人数が多いですが、その分各校の色が出ているので、試合だけではなく、日常シーンにも注目していただきたいです。」と本公演の見どころをコメント。不二周助役の持田悠生は「今回は、弟の裕太が聖ルドルフの選手として登場しますが、弟への思いや、シングルス2で対戦する観月への思いが、不二周助としての見どころだと思います。」と語った。また、観月はじめ役の三井淳平は「“観月はじめ”のように徹底的な調査を重ねて、役づくりを探求してきました。また、原作再現についてはスタッフ・キャスト含めこだわって追求してきました。それが2校分というかなりボリューム感のある内容になっておりますので、是非楽しみにしていただきたいです。」と役作りに対するこだわりを語り、亜久津仁役の益永拓弥は「僕が演じる亜久津は山吹のメンバーの中では協調性のない人物なのですが、その亜久津が背負っている過去だったり、なぜリョーマに執着するのか・・・亜久津仁と越前リョーマの試合に注目して観ていただきたいです。精いっぱい頑張ります!」と意気込んだ。「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹」は東京公演を皮切りに、大阪、福岡と巡り、8月18日から28日にかけて東京凱旋公演が上演される。■越前リョーマ役:今牧輝琉 コメント全文昨年、不動峰公演があって、今回の公演で青学(せいがく)は都大会に進出し、新しい物語が進んでいくのですが・・・また熱い夏がやってきた!という気持ちです。初日を迎えるのが楽しみでしかないです。聖ルドルフ、山吹という重要な2校と対戦するので、前回とはまた違った人間関係やドラマが観られると思います。今回の公演はキャストの人数が多いですが、その分各校の色が出ているので、試合だけではなく、日常シーンにも注目していただきたいです。7月に突入し、さらに気温も高くなりましたが、“体感”ではなく、“心”がという意味で劇場の中はもっと熱くなっています!ぜひ皆さまに、熱い気持ちになってもらえるような、素敵なテニスの試合をお届けできたらなと思います。■不二周助役:持田悠生 コメント全文不二周助として舞台に立つのが今回の公演で2度目になりますが、足が震えています(笑)。緊張しています!今回は、弟の裕太が聖ルドルフの選手として登場しますが、弟への思いや、シングルス2で対戦する観月への思いが、不二周助としての見どころだと思います。今年もやってきた熱い夏を皆さまと迎えられるのが本当に幸せです。観劇後に素敵な一日だったな、ハッピーだったなと皆さまに思ってもらえるよう全員で駆け抜けていきたいと思います。劇場でお待ちしています!■観月はじめ役:三井淳平 コメント全文今日この日を迎えられて幸せな気持ちでいっぱいです。この初日を迎えることができるのは、稽古をともに乗り越えてきた仲間たちと、スタッフの皆さまのおかげだなと感謝しております。千秋楽まで一人も欠けることなく走り切りたいと思います。”観月はじめ”のように徹底的な調査を重ねて、役づくりを探求してきました。また、原作再現についてはスタッフ・キャスト含めこだわって追求してきました。それが2校分というかなりボリューム感のある内容になっておりますので、是非楽しみにしていただきたいです。劇場で皆さまにお会いできるのがとても楽しみです。■亜久津仁役:益永拓弥 コメント全文僕が演じる亜久津は山吹のメンバーの中では協調性のない人物なのですが、その亜久津が背負っている過去だったり、なぜリョーマに執着するのか・・・亜久津仁と越前リョーマの試合に注目して観ていただきたいです。精いっぱい頑張ります!これまでの公演を観てくださっていたテニミュのファンの方だけでなく、原作コミックやアニメを好きな方、実際のテニスプレーヤーの方たちにも勇気を与えられるような作品にしたいなと思っています。観ていただいた方にはさらにミュージカル『テニスの王子様』を愛してもらえるように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。<公演情報>ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹原作:許斐剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)脚本・作詞・演出:三浦香音楽:Yu(vague) / 坂部剛振付:遠山晶司(梅棒) / YOU【出演】■青学(せいがく)越前リョーマ役:今牧輝琉手塚国光役:山田健登大石秀一郎役:原 貴和不二周助役:持田悠生乾 貞治役:塩田一期菊丸英二役:富本惣昭河村隆役:大友 海桃城武役:寶珠山 駿海堂薫役:岩崎悠雅堀尾聡史役:りょうた加藤勝郎役:戸塚世那水野カツオ役:市川愛大■聖ルドルフ赤澤吉朗役:奥村等士観月はじめ役:三井淳平柳沢慎也役:久保侑大木更津淳役:佐藤光野村拓也役:八重澤就土不二裕太役:石原月斗金田一郎役:二宮来夢※赤澤吉朗の「吉」は土に口が正式表記■山吹南健太郎役:桑原勝千石清純役:TAISEI亜久津仁役:益永拓弥東方雅美役:灰塚宗史新渡米稲吉役:松原凛室町十次役:寺島レオン喜多一馬役:内野楓斗壇太一役:橋本悠希■不動峰橘桔平役:GAKU神尾アキラ役:毎熊宏介伊武深司役:土屋直武井上守役:北代高士■テニミュボーイズ池田雅也役:大野紘幸明石陸、栗原樹、本間一稀【公演日程】東京公演:7月5日(火)~16日(土) 日本青年館ホール大阪公演:7月22日(金)~31日(日) メルパルクホール大阪福岡公演:8月11日(木・祝)~13日(土) キャナルシティ劇場東京凱旋公演:8月18日(木)~28日(日) 天王洲 銀河劇場【チケット料金】(全席指定 / 税込)・通常チケット:6,800円・パンフレット付きチケット:8,800円チケット購入リンク:※ライブ配信・アーカイブ配信についての詳細はこちら:お問い合わせ:ネルケプランニング関連リンク公式HP:テニミュ・モバイル:
2022年07月07日ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹の公開ゲネプロが5日に東京・日本青年館ホールにて行われ、今牧輝琉、持田悠生、三井淳平、益永拓弥が取材に応じた。同作は1999年から2008年3月まで「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた大ヒット漫画『テニスの王子様』(通称「テニプリ」)を舞台化したミュージカル。2003年に初演を迎え、2.5次元ミュージカルの先駆け的存在となっている。初日を迎える気持ちを聞かれると、越前リョーマ役の今牧は「昨年不動峰公演があって、今度は都大会で新しい物語が進んでいくんですけど、また熱い夏がやってきました!」と気合い十分。「とにかく楽しみな気持ちしかないです。今回(対戦相手が)2校あるので、また違う人間関係やドラマが見えたりするんじゃないかな」と期待を煽った。続けて持田が「不二周助として舞台に立つのが2度目なのですが、今から足が震えてます。緊張しています」と心境を吐露。三井は「今日、この初日を迎えられたのは仲間たちと、スタッフさん、僕たち以上に動いていてくれる方々のおかげだと感謝しています。千秋楽まで、全員で走りたいと思っています」と意気込む。益永は「亜久津 仁という役で、山吹の選手としてはあまり協調性がないタイプの人物でして、そんな亜久津の背負っている過去だったり、なぜリョーマに執着するのかに注目していただきたいです」とアピールした。各キャラクターの見どころを聞かれると、不二役の持田は「弟への思いだったり、シングルス2で観月はじめへの思いだったりが交錯するので、そこが見どころとなっています」、三井は「お芝居とか役作りに関しては、(自分が演じる)観月はじめのように徹底的な調査を重ねて探究して参りました」と自信を見せる。益永は「個人的には特にリョーマとの試合に注目して観ていただきたい、この一試合の中に色んなドラマがある」と挙げた。今牧は全体の見どころについて「今回は聖ルドルフ・山吹と重要な2校と対戦します。30人以上のキャストが集まって稽古する環境もなかなかなくて、人数が多い分賑やかな稽古場で、チームの色があって、不動峰のも全員じゃないけど出演しているので、試合だけじゃなくて日常シーンとかも楽しく観ていただけたら」と語った。最後にメッセージを求められると、益永は「ファンの方々だけじゃなくて、実際にテニスをされている方にも勇気を与えられるような作品にしたいと思っています。そして、今回の公演を観ていただいた方に、過去作品やアニメ、原作の『テニスの王子様』をさらに愛していただけるような作品にしていきたいと思います」とコメント。三井は「演出サイドも役者サイドも原作再現にこだわって追求してきました。テニミュファンだけではなく、テニプリファンの方々にもより楽しんでいただける公演になっていると思います」と分析する。持田は「今年も熱い夏がやってきました。それを皆さんと迎えられることがとても幸せです。皆さんに素敵な1日、ハッピーだったなと思ってもらえるように全力で駆け抜けていくんで、ぜひご来場お待ちしています」と観客にメッセージ。今牧は「7月に突入してさらに気温が高くなったと思うんですが、劇場の中はもっと熱いと思います。いい意味で、心が熱いと思います」と熱を見せる。「ぜひ皆さんにそんな熱い気持ちになっていただけるような、素敵な、男たちの熱いテニスの試合をお届けできたらなと思っています。原作を読まれていない方にも楽しんでいただけるような作品にしたいと思っていますので、よろしくお願いします」と締めくくった。東京公演は日本青年館ホールにて7月5日~16日、大阪公演はメルパルクホール大阪にて7月22日~31日、福岡公演はキャナルシティ劇場にて8月11日~13日、東京凱旋公演は天王洲 銀河劇場にて8月18日~28日上演。
2022年07月05日プーマ(PUMA)の「ルドルフ・ダスラー レガシー コレクション」より、新作ユニセックススニーカーが登場。2021年7月16日(金)より一部のプーマ取扱店舗にて販売する。ランドリーサービス着想の”タグ付き”スニーカー「ルドルフ・ダスラー レガシー コレクション」のテーマは「ランドリーボーイズ」。プーマの創業者であるルドルフ・ダスラーが母親のランドリーサービス事業を手伝い「ランドリーボーイ」として評判になったという、彼の少年時代のエピソードから着想を得ている。コレクションを象徴するスニーカーにはいずれも、ランドリーサービスで使用するタグをイメージした「ルドルフ ダスラー ランドリー」の大きなタグを配した。「スウェード ビンテージ ルドルフ・ダスラー レガシー ランドリーボーイズ(SUEDE VTG RDL LB)」は、長年愛されてきたスエード生地のスニーカー。ネイビーとホワイトの組み合わせによるクラシカルなデザインで、日常的に使いやすいアイテムだ。「バスケット ビンテージ ルドルフ・ダスラー レガシー ランドリーボーイズ(BASKET VTG RDL LB)」は、クラシカルなデザインをバスケットシューズに落とし込んだ一足。こちらはホワイトを基調に、すっきりと洗練された印象に仕上げている。他にも、ランニングシューズに起源をもつスニーカー「イージー ライダー」やグラフィックTシャツなどが、今回のテーマに合わせたデザインで登場する。【詳細】プーマ 「ルドルフ・ダスラー レガシー コレクション」新作発売日:2021年7月16日(金)取扱店舗:一部のプーマ取扱店舗アイテム例:・スウェード ビンテージ ルドルフ・ダスラー レガシー ランドリーボーイズ 14,300円・バスケット ビンテージ ルドルフ・ダスラー レガシー ランドリーボーイズ 14,300円・イージー ライダー ルドルフ・ダスラー レガシー ランドリーボーイズ 15,400円【問い合わせ先】プーマ お客様サービスTEL:0120-125-150
2021年07月10日エトロ(ETRO)の2021年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。アーティストに探る“自由”の表現ロシアのバレエダンサーであるルドルフ・ヌレエフと、アメリカのギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの世界を着想源とした今季のエトロ。そこに見るのは“自由”な自己表現であった。シルエットは極めて力強い。フロントに艶やかな刺繍を施したショート丈のジャケットは、スリーブをバルーン状に膨らませてコントラストの効いたフォルムに仕上げている。ペイズリー柄をあしらったプルオーバーニットは、張り出したショルダーの存在感が際立つ。ダブルブレスト仕様のジレは、オーバーなサイズ感でコーディネートに大胆なアクセントをもたらす。ゆったりとしつつ力強いそのシルエットには、確固たる確信に満ちたアーティストの姿勢が映しだされているといえよう。模様は華麗にして艶やかだ。エレガントな刺繍は、一方でスクエア型のジレやファーをあしらったブルゾンに重厚な模様を織りなし、他方で首回りにたっぷりとフリルをあしらったブラウスでは、その上に繊細な草花を描いている。また、鮮やかなMA-1、ブロック状にパターンを変えたブルゾンやパンツにはクラシカルな植物の図案をあしらい、ガウンやゆったりとしたシルエットのパンツにはペイズリー柄を全面にのせるなど、ラフなアイテムをエレガントに昇華している。艶やかな光沢を放つ素材にクラシカルな模様をのせたドレスや、歩みに合わせてしなやかに揺らめくフリンジをマントのようにあしらったテーラードジャケットなど、気品に満ちた華やかな装いに対して、フーディやパファジャケットといったストリートテイストのウェアが示すのは叛逆的な自由だろう。奔放な表現の自由において、エレガントな気品とアグレッシヴな姿勢とが、互いにせめぎ合うようにして溶け合っているのだ。
2021年03月11日「ハリー・ポッター」シリーズをはじめ『シンドラーのリスト』『グランド・ブタペスト・ホテル』など数々の名作の出演でも知られるレイフ・ファインズ監督の『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』。構想20年を経て伝説のダンサーに自ら迫った本作から、レイフ自身のインタビュー映像がシネマカフェに到着した。英国の名優として知られるレイフが、旧ソ連の伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの若き日からパリでの亡命にいたるまでを映像化し、自らも出演した本作。世界三大バレエ団で活躍し、バレエ史に燦然と輝くヌレエフの光と影を、見事に描ききっている。まず、物語について「彼の青年時代に心を奪われたんだ。青春や学生時代を経て、彼はソ連からの亡命を決断する」と語るレイフ。また、資金調達の際、「君が出演すれば助かる」と言われ、当初予定のなかった自身の出演について触れた。「僕が演じたのはA.I.プーシキン。レニングラードで名が知られていた偉大なバレエ教師だ。ルドルフに関する逸話には、偉大な教員が登場する。彼の指導法は、優しい物腰で、あれこれ指示を出さないんだ。生徒に失敗をさせて、自分で何が悪いか理解させる。生徒はみずから自分を正す。それが彼のテクニック」と言う。自ら監督を務めたことについては演出について「みんなが我慢強く付き合ってくれて感謝している。みんな応援してくれたよ。最高のものを作りたいという雰囲気があった』といい、「最高のキャストに恵まれたよ。とても協力的だった」とレイフ。バレエシーンの撮影についても、馴染みがないながら「大きな挑戦だった」とふり返っている。そして、作品の見どころについては「(オレグ・イヴェンコ演じる)主人公のとりこになってほしい。彼に興味を持ち、刺激を受け、感動してくれると嬉しい。若き芸術家の肖像だから、彼はまだ角が取れていない。彼が体験した孤独、そして想像力、茶目っ気も描かれる。イヤな部分も冷酷さも、すべて彼の若さだ。若者である彼が自己実現する物語。そこが感動的だ」と、期待を込めて語っている。『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』は5月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホワイト・クロウ伝説のダンサー 2019年5月10日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS
2019年05月02日「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモート卿として知られる英国の名優レイフ・ファインズが監督を務め、2018年東京国際映画祭コンペティション部門にて最優秀芸術貢献賞を受賞した『THE WHITE CROW』の邦題が、『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』に決定。5月に公開される。■レイフ・ファインズ監督、現役のバレエダンサーを主演に抜擢「ハリー・ポッター」シリーズや『グランド・ブタペスト・ホテル『イングリッシュ・ペイシェント』『シンドラーのリスト』』など数々の名作の出演で知られるレイフ・ファインズ監督が構想20年を経て、満を持して発表する最新作。伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの若き日からパリでの亡命にいたるまでを映像化し、世界三大バレエ団で活躍したバレエ史に燦然と輝くヌレエフの光と影を見事に描ききる。主演にはオーディションによって見出された現役のタタール劇場のプリンシパル、オレグ・イヴェンコを抜擢。共演には『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルホプロス、そして『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』のヒットも記憶に新しいバレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニンを起用し、本物のバレエダンサーたちによってバレエ界のリアルな様子も描かれる。さらに、ヌレエフの師匠役でレイフ自身も出演する。■ストーリー時は1961年。パリへ向かう飛行機の中。ルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)はまだ伝説のダンサーでもなければ、尊大な人間にもなっていなかった。世界に名だたるキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)の一員として、海外公演のために彼は生まれて初めて祖国ソ連を出る。若きヌレエフはパリの生活に魅せられ、この魅惑の街で得られる文化、芸術、音楽のすべてを貪欲に吸収しようとしていた。だが、その一挙一動はKGBの職員に監視されていた。やがてフランス人女性クララ・サン(アデル・エグザルホプロス)と親密になるが、その一連の行動により政府からの疑惑の目はますます強まり、その後、ヌレエフは信じがたい要求をつきつけられ、苦渋の決断を迫られることに。それは、収容所に連行され、踊りを続けることすらままならない未来を暗示するものだった。1961年6月16日パリ、ル・ブルジェ空港。他の団員たちがロンドンへ旅立つ中、KGBと共に空港に残されたヌレエフが下した決断とは――。『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』は5月、TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年02月05日世界三大バレエ団のひとつで、名誉総裁をチャールズ皇太子が務める「英国ロイヤル・バレエ団」。全団員89人中、最上位のプリンシパルは17人だけだ。平野亮一(35)と高田茜(28)は、2年前の’16年に2人同時にプリンシパルに昇格した。そして、平野は10月8日、今シーズン開幕の演目『マイヤリング(うたかたの恋)』で初日の主役を飾った。いわば、これは“英国ロイヤルの顔”となったことを意味する。英国ロイヤル・バレエ団は、1931年創設。ニジンスキーの再来と言われたルドルフ・ヌレエフやシルヴィ・ギエムらが在籍。古典となった名作『リーズの結婚』や『マノン』『マイヤリング』などを生み出した。日本人プリンシパルとして次期新国立劇場芸術監督である吉田都(53)が’95年から15年間、Kカンパニー主宰の熊川哲也(46)が’89年から10年間在籍した。日本を代表する2人のバレエダンサーとはいえ、かの英国ロイヤル・バレエ団の屋台骨を背負う存在になった今、そのプレッシャーはどれほどのものなのか。本誌記者が、英国「ロイヤルオペラハウス」リハーサル・ルームで練習中の2人を訪ねると、いかにも“楽しんでいます”といった爽やかな笑顔で迎えてくれた。高田「平野さんといえば、いま女性ダンサーの間でその“料理の腕”が話題になっていますよ。先日もスタッフの人にまで『亮一の料理が食べたい』と言われちゃった」平野「やはりダンサーは食べることが基本。しっかり食べないと3時間の舞台は到底つとまらない。だから自然と自分でよく工夫して料理をするようになったのかな」高田「『バレエダンサーは何を食べてる?』ってよく聞かれますけど、とにかくみんな量がすごい」平野「そう。茜ちゃんも背は小さいのに、驚異の食欲」高田「はい、先日もロンドンにある日本式焼き肉屋さんでカルビ5人前を注文したら驚かれました」平野「ロンドンでも日本食のお店が増えてきてるよね。先週、オープンしたばかりの居酒屋に行ったんだけど、2人で200ポンド(約3万円)取られてマジ、ビビった。やっぱり自分で作ったほうが安くてうまい(笑)」高田「私も食べるの好きだから自分で作りますけど、亮一さんのを見ちゃうとまねできない。伊勢エビでもさばきますからね」平野「先生はYouTube(笑)。僕は手を抜けない性分で……。先日パーティの差し入れに持っていったきんぴらごぼうはどうだった?ごぼうは近くに韓国食材店があって、そこで調達。食材を取り寄せてもらうこともできるんだよ。多めに作って冷凍しとくわけ。あと屋外用のバーベキューセットや日本の茶器も買ったので、みなさんを招待しようかな(笑)」高田「いまロンドンでのお薦めのデートスポットってどこだと思いますか?」平野「僕はカメラが趣味なので、景色がよいところが好き。たとえばロンドンの全景が見えるウォータールー橋かな。あとグリニッジ天文台。プラネタリウムもあるよ」高田「ロマンチックですね」平野「茜ちゃんはどこが好き?」高田「ノッティングヒルにある映画館『エレクトリックシネマ』。ロンドン最古の映画館で、白い円形の外観も素敵です」今年8月、英国ロイヤル・バレエ団が’19年6月21日から3年ぶりの日本公演を行うことが発表された。もちろん、2人の日本人プリンシパルも出演する予定だ。高田「演目は『ドン・キホーテ』。宿屋の看板娘・キトリを披露します」平野「また2人の演技を直接日本のお客さんに見てもらえるのはとても楽しみだね」高田「私は最初にロイヤルで主役に抜擢されたのがこのキトリだったのですが、実は太陽のように明るい役柄が大変で。今回は、ちょっと成長した姿をお見せできるかなと心待ちにしています」平野「もうひとつの“ガラ公演”の演目はまだ決まっていないので、僕もどんな踊りを披露できるのか、今から楽しみ。“2人のくるみ割り”を直接ご覧いただけるかもしれないよね」高田「私たちも期待が高まります」
2018年11月18日日本のバレエ人口は世界一ともいわれるが、世界三大バレエ団のプリンシパルはまさに憧れの頂点。ただその舞台に立ち続けるには血のにじむような努力が必要だった――。世界三大バレエ団のひとつで、名誉総裁をチャールズ皇太子が務める「英国ロイヤル・バレエ団」。全団員89人中、最上位のプリンシパルは17人だけだ。平野亮一(35)と高田茜(28)は、2年前の’16年に2人同時にプリンシパルに昇格した。そして、平野は10月8日、今シーズン開幕の演目『マイヤリング(うたかたの恋)』で初日の主役を飾った。いわば、これは“英国ロイヤルの顔”となったことを意味する。英国ロイヤル・バレエ団は、1931年創設。ニジンスキーの再来と言われたルドルフ・ヌレエフやシルヴィ・ギエムらが在籍。古典となった名作『リーズの結婚』や『マノン』『マイヤリング』などを生み出した。日本人プリンシパルとして次期新国立劇場芸術監督である吉田都(53)が’95年から15年間、Kカンパニー主宰の熊川哲也(46)が’89年から10年間在籍した。日本を代表する2人のバレエダンサーとはいえ、かの英国ロイヤル・バレエ団の屋台骨を背負う存在になった今、そのプレッシャーはどれほどのものなのか。本誌記者が、英国「ロイヤルオペラハウス」リハーサル・ルームで練習中の2人を訪ねると、いかにも“楽しんでいます”といった爽やかな笑顔で迎えてくれた。高田「私たちは同じ日本人でローザンヌ(国際コンクール)からロイヤル入りした経験も同じ。共通点が多いんです」平野「とくに2年前、同時にプリンシパルに昇格してからは一緒に取材を受けることも増えました。でも僕がおしゃべりだからいつも茜ちゃんが“そうですね” で終わっちゃう。今日は気をつけるよ」高田「そうですね(笑)」それにしても、今回の平野さんの“開幕ダンサー”デビューは、日本のファンの方たちも驚いているのではないでしょうか?平野「僕もです。初日の10日前に突然指名されたので、喜んでいる暇などまったくなかった。パートナーは約1カ月間、別の人と稽古を重ねていたので、早く追いつかなければと、とにかく必死でした」高田「そんな、そんな。英五大新聞からタブロイド紙まで『ダイナミック』『ファンタスティック』と大絶賛だったじゃないですか。同じ日本人として、誇らしかったです」平野「『マイヤリング』では茜ちゃんもヒロインのマリーを踊った。相変わらずテクニックは完璧でした」高田「でも、本番前はいまだに緊張します。今回もソイラテ飲みながら舞台袖をウロウロと……」平野「そうなの?僕はキャサリン妃が来ようが、ウチの両親が居ようが、全然あがらない(笑)」高田「それは天性のもの。羨ましすぎます」平野「ただプリンシパルになってからは、格段に練習量が増えました。どんな役を振られても“できて当たり前”ですから」高田「私も100%の力で稽古に臨まないと、本番が不安で」平野「普通の人は稽古80%、本番で100%なのにね。そんな一切手を抜かない茜ちゃんだから、踊りの統制が取れていて、パートナーも合わせやすい」高田「いえいえ、いつも自由にさせてくださるから」平野「男性ダンサーに求められるのは、まず相手役の信頼を得て安心して身を任せてもらうこと。つま先立ちでスピンし、全身を投げ出して飛んでくるプリマたちを、男性ダンサーがしっかりと空中でキャッチする。このとき、何があっても支えるぞという心構えに加え、プリマをより優美に見せる技術も必要です。ただ残念なことに、僕たちはまだ1度しかペアを組んだことがないんだよね(’16年12月『くるみ割り人形』ロンドン公演)」高田「20センチ以上の身長差がありますから(162センチと185センチ)」平野「確かに、その差は様式美的にどうなのかなとなったらしい(笑)」バレエは人間の体を極限まで鍛える芸術。ときには体に無理な動きをさせることもあり“ケガの恐怖”が常につきまとう。稽古中の事故の話になると、2人は、とたんに、当時の痛みを思い出したかのような険しい表情に――。高田「今年8月の東京での『レイヴン・ガール』で、久しぶりに共演できましたね」平野「実はあれは、2年前にバレエ人生で最悪の“地獄”を味わったいわくつきの演目なんです。5分以上相手をリフトし続ける場面があって、初演のときはカーテンコールの後に舞台袖で動けなくなってしまった。腕が痙攣して。その点、体重が軽い茜ちゃんと踊ったときは、天国みたいでした」高田「男性ダンサーは気をつけないと腰をやっちゃうでしょう?」平野「ほかにも、ステージでボキッといったまんま動けなくなったことがある。衣装を着たまま救急車で運ばれて(診断はギックリ腰)」高田「私はひざに問題を抱えたままずっと踊っているので、あまり無理しないようにしています。最近はこれ以上稽古をやると“くる”というのがわかってきましたが」平野「僕はすねが疲労骨折するんじゃないかと心配。どこか体を壊して引退を決意するケースは、周りを見ていても多い気がしますね」今年8月、英国ロイヤル・バレエ団が’19年6月21日から3年ぶりの日本公演を行うことが発表された。もちろん、2人の日本人プリンシパルも出演する予定だ。高田「演目は『ドン・キホーテ』。宿屋の看板娘・キトリを披露します」平野「また2人の演技を直接日本のお客さんに見てもらえるのはとても楽しみだね」
2018年11月17日映画『ホワイト・クロウ伝説のダンサー』が2019年5月10日(金)、全国ロードショーされる。“伝説的バレエダンサー”の半生を描く映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』は、ニジンスキーの再来と言われたロシア人バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描いた作品。20世紀最高のダンサー・振付家として活躍したルドルフ・ヌレエフは、幼少期よりバレエに魅了され、キーロフ・バレエに入団。1961年、キーロフのパリ公演直後に空港で突然の亡命を果たすなど、私生活でも舞台同様、激しく情熱的に生き抜いたことで知られている。監督・出演はレイフ・ファインズ監督を務めるのは、『007 スペクター』『グランド・ブダペスト・ホテル』などの出演で知られるレイフ・ファインズ。また、本作への出演も兼任する。主演のルドルフ役は、現役のトップダンサーであるオレグ・イヴェンコが演じるほか、アデル・エグザルホプロスや、ラファエル・ペルソナなど、期待のヨーロッパ俳優たちも出演する。ストーリーキーロフ・バレエのソリストとして世界を魅了していたにも関わらず、その激しい性格と反抗的な態度から政府に警戒されていたルドルフ・ヌレエフ。舞台上・日常を問わず情熱的で大胆だった彼の素顔と、海外公演の途中にパリでドラマチックな亡命を果たすまでの半生を描く。【詳細】映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』公開日:2019年5月10日(金)全国ロードショー監督:レイフ・ファインズ出演:オレグ・イヴェンコ、セルゲイ・ポルーニン、アデル・エグザルホプロス、チュルパン・ハマートヴァ、レイフ・ファインズ
2018年10月29日現代最高峰のフラメンコダンサーであり、異端児とも呼ばれるサラ・バラスを追った情熱のドキュメンタリー映画『パッション・フラメンコ』が8月19日(土)に公開される。この夏、ダンス&バレエ映画が続々と公開される中、本作の海外ポスターと未解禁写真がシネマカフェに到着した。フラメンコ界を牽引する現代最高のフラメンコダンサー、サラ・バラス。フラメンコでストーリーを語る革新的な舞台と、古くからのルールを打ち破る姿勢が絶賛され、若くして世界中にその名が知れ渡った。本作では、フラメンコ界の巨匠、パコ・デ・ルシアやアントニオ・ガデス、エンリケ・モレンテ、カルメン・アマジャなど6人のマエストロに掲げる新作公演「ボセス フラメンコ組曲」の初演までの3週間と世界ツアーに密着。熱狂の嵐を巻き起こしたツアーで、パリ、ニューヨーク、メキシコ、東京を公演で旅する中、フラメンコダンサーとして、母として、女性として生きる彼女の横顔も描き出す。また、本作以外にも、この夏は注目のドキュメンタリーが目白押し。『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』(公開中)では、バレエ界きっての異端児といわれるダンサー、セルゲイ・ポルーニンを追う。ウクライナ出身で、19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、その2年後、人気のピークで電撃退団。スターダムから自滅の淵へ――。さまざまなうわさが飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲「Take Me To Church」のMVだった。写真家デヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはYouTubeで2,000万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる、彼の本当の姿とは…?さらに、『パリ・オペラ座夢を継ぐ者たち』(7月22日公開)は、世界最高峰のバレエ団として名高いパリ・オペラ座バレエ団の舞台裏に迫ったドキュメンタリー。古今東西、バレエダンサーが憧れる“パリ・オペラ座”が、最高峰であり続ける秘密とは?現在のオペラ座バレエ団の隆盛の礎を築いたともいわれる伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの教えを次の世代に引き継ぐため指導に情熱を注ぐアニエス・ルテステュ。人気絶頂のエトワールのマチュー・ガニオ、人気エトワール、アマンディーヌ・アルビッソン、日系として初のエトワール就任が期待されるプルミエール・ダンスーズのオニール八菜。そして、先日引退を発表した“ロシアの至宝”ウリヤーナ・ロパートキナといった人気ダンサーたちの、普段は見ることができない練習の様子を捉えている。『パッション・フラメンコ』は8月19日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月22日バレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンの素顔に迫るドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』が、2017年7月15日(土)に東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国の劇場にて順次公開される。19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニン。端正な容姿と驚異的なジャンプ力、そして何よりその圧倒的な表現力で、ソ連生まれの名バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの再来とも評された人物だ。しかし人気のピークで英ロイヤル・バレエ団の退団を突然発表。その後彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲「Take Me To Church」のMVへの出演だ。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで1,700万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。その体に無数のタトゥーを刻んだ、バレエ界の異端児にして“世界一優雅な野獣”。世界三大バレエ団の一つと称される格式高い英ロイヤル・バレエ団との確執など、様々な噂が飛び交かった彼の素顔とは?本作では、本人や家族、関係者のインタビューを通して、その本当の姿に迫る。さらに映画の公開に先駆け、セルゲイ・ポルーニン本人が来日し、東京藝術大学にてイベントを開催することが決定した。会場では作品の先行上映をはじめ、youtube動画「Take Me To Church」のトークイベントとパフォーマンスが行われる。【作品情報】ドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公開時期:2017年7月15日(土) 渋谷Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開監督:スティーヴン・カンター演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016■ライブプレミアイベント with セルゲイ・ポルーニン日時:2017年4月27日(木) )18:30 開場 / 19:00 開映会場:東京藝術大学奏楽堂住所:東京都台東区上野公園12-8プレゼンテーター:箭内道彦料金:2,500円 (全席指定)チケット販売:4月1日(土) 10:00~ イープラス、チケットぴあにて販売開始
2016年12月25日シリーズ累計100万部を誇る児童文学の不朽の名作を映画化する映画『ルドルフとイッパイアッテナ』。8月6日(土)より公開中の本作が、この度観客動員数100万人を突破したことが分かった。大好きな飼い主と突然はなればなれになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは町で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできずイッパイアッテナとともにノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには思いもよらないヒミツがあったのだ――。小さな黒猫・ルドルフが、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナと出会い、ノラ猫としてともに生き、成長する姿を描いた友情と冒険の物語を描く本作。主題歌には大人気バンド「back number」の書き下ろし楽曲「黒い猫の歌」が起用され、ルドルフの毛色である“黒”をキーワードに、爽やかでポジティブな楽曲が大反響を呼んでいる。また、ルドルフの声を井上真央、イッパイアッテナの声を鈴木亮平が担当するほか、八嶋智人、古田新太らも参加していることでも話題だ。今月全国332館/346スクリーンで公開された本作は、初日アンケートで満足度96.2%という高い数字を記録!そして、公開から23日間を迎えた今回、ついに観客動員数100万人を突破した。全国の劇場では、小学生の子どもたちと親が一緒に訪れている姿が多く見られ、キャラクターの可愛さはもちろん、「デビルが泳げるようになってよかった!」「悲しいところもあったけど、おもしろかった!」などストーリーに関する感動のコメントが数多く寄せられている。さらに「小学生の子どもが初めて映画で泣いていて、驚きました。素敵な物語の内容は、年齢を問わずに伝わるものだと感じました」「子どもと一緒に映画館で泣いてしまいました。本当に心が温まる作品で、夏休みに親子で観れて良かったです」など、親たちからも高評価を受けているようだ。先日行われた大ヒット舞台挨拶の終了後は、原作者の斉藤洋が劇場のロビーで即席サイン会を行ったところ、次々と人が集まり長蛇の列が。多くの原作ファンがいることが目の当たりにされた。そんな原作ファンからも「感動のストーリーはそのままに、かわいいアニメーションが加わった世界観がとても良かった!」「幼い頃に読んでいた原作を思い出して懐かしくなり、公開日に映画館へ行きました。本当にたくさんの感動が詰まっていて、素晴らしかったです」と大絶賛。子どもたちから大人まで、世代を問わず楽しめる心あたたまる感動のストーリー。まだ観ていない方はぜひ劇場でご覧あれ。『ルドルフとイッパイアッテナ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ルドルフとイッパイアッテナ(C) 2016「ルドルフとイッパイアッテナ」製作委員会
2016年08月29日ロングセラーの児童文学の名作が、超大型フル3DCGアニメーション映画となって登場する『ルドルフとイッパイアッテナ』。公開を明日8月6日(土)に控えた本作から、声を務めた井上真央&鈴木亮平を見下ろすほど巨大化した(!?)、黒猫ルドルフの超レア写真が到着した。ひょんなことから飼い主のもとを離れ、おもいがけず東京にやって来てしまった小さな黒猫・ルドルフ。街を牛耳るトラ柄のボス猫・イッパイアッテナと出会ったルドルフは、少しずつノラ猫としての生き方を教わっていくことに。人間とのつき合い方もよく知るイッパイアッテナは、何か秘密を抱えている様子。あるとき、大好きな飼い主・リエちゃんの住む街が分かったルドルフは…。原作は、1987年に初刊が発行されて以来、28年のロングセラーを誇る“日本一有名なノラ猫”シリーズ。第4巻までの累計発行部数は100万部を超え、国民的な児童文学として子どもたちのみならず、大人たちにも長く親しまれている。そんな本作から到着したのは、ルドルフの声を務めた井上さんとイッパイアッテナの声を務めた鈴木さんと一緒に、ルドルフが写り込んだ、まさかのショット。まず1枚は、ほぼ“実寸大”くらい(?)のキュートなサイズのルドルフだが、もう1枚は“怪獣”並に巨大化したルドルフ!実は、この写真は「オルタレイ」というARアプリとコラボレーションをして実現したもので、一定のマーカーを読み取るとルドルフが出現し、写真撮影ができるというコンテンツ。読み取るマーカーの大きさにより出現するルドルフの大きさも変化するため、手のひらに乗るほどの小さなサイズのものから、スマホの画面をはみ出すほどの巨大サイズまで、さまざまなルドルフを出現させることができるという。井上さんも鈴木さんも、巨大化したルドルフのあまりの大きさには興奮を隠せない様子で、驚いたポーズをしたり、撫でてみたりとさまざまなポーズで撮影。画面に映し出されているルドルフをタッチすると喜んだり、本物さながら伸びをしたりする姿も見られるため、2人とも、しばしの間、チビ&巨大ルドルフとじゃれ合うひと時を楽しんでいた。『ルドルフとイッパイアッテナ』は8月6日(土)より全国にて3D/2D同時公開。。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ルドルフとイッパイアッテナ(C) 2016「ルドルフとイッパイアッテナ」製作委員会
2016年08月05日初刊が発行されて以来29年のロングセラーを誇り、シリーズ累計発行部数100万部を超える児童文学の不朽の名作「ルドルフとイッパイアッテナ」が、8月よりフル3DCGアニメーション作品として公開される。この度、「back number」が歌う本作の主題歌とのスペシャルコラボ映像が到着した。本作は、ひょんなことから飼い主のもとを離れ、おもいがけず東京にやって来てしまった小さな黒猫・ルドルフが、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナと出会い、ノラ猫としてともに生き、成長する姿を描いた友情と冒険の物語。先日、 本作の主題歌に大人気バンド「back number」の書き下ろし楽曲「黒い猫の歌」 の起用が発表され、ルドルフの毛色である“黒”をキーワードに、爽やかでポジティブな楽曲が大反響を呼んでいる。このほど解禁となった映画とコラボレーションしたスペシャル映像では、地球儀に飛びついたり、涙を見せるルドルフや文字を教えたり、満面の笑顔を見せるイッパイアッテナの姿など2匹の様々な表情やかわいらしい仕草が凝縮。さらに、ルドルフとブッチーが肉球でハイタッチをしているシーンや、製作スタッフこだわりの“猫の目線で描かれたシーン”もあり、猫好きにはたまらない場面が盛りだくさんとなっている。いち早く作品を鑑賞した「back number」のメンバーは、「登場してくるキャラクターたちが、それぞれ違う強さと弱さを持ち寄ったりぶつけ合ったりする様は、『児童文学』としてでも『子供の頃の自分』としてでもなく、『今の自分の葛藤』と照らし合わせて観る事が出来ました」(清水依与吏)、「どんな困難にも勇敢に立ち向かい、ひとつの目標を成し遂げる事の大切さを感じました。猫と人間、それぞれの立場での愛情と友情が伝わる作品でした」(小島和也)、「いま、自分は何色なんだ? と思う時は日常茶飯事です。大切な事はいま、自分は何を思って行動しているんだ? と、問い掛けてくれる映画だと思いました。後先なんか関係無い! 今の自分を信じろ!」(栗原寿)と大絶賛のコメントを寄せている。ルドルフの声を井上真央、イッパイアッテナの声を鈴木亮平が担当するほか、八嶋智人、古田新太らも参加している。『ルドルフとイッパイアッテナ』は8月6日(土)より全国にて3D/2D同時公開。(cinemacafe.net)
2016年07月29日英国ロイヤル・バレエ団の日本公演が開幕、多くのファンが待ちわびた3年ぶりの日本公演とあって、会場は熱気に溢れ、華やいだ雰囲気に。6月16日の初日の模様をレポートする。英国ロイヤル・バレエ団 チケット情報日本公演で上演されるのは、『ロミオとジュリエット』と『ジゼル』の2作品。いずれも同団ならではの伝統を体現する、人気のレパートリーだ。特に公演日程前半に組まれた『ロミオとジュリエット』は、1965年に英国ロイヤル・バレエ団で創作、世紀のスター、マーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフが初演したことでも知られる同団の看板演目。いくつものバレエ団でレパートリー化された人気作でもあるが、この公演では、“本家”だからこその優れたれた上演に、皆が期待を寄せる。初日のジュリエットは、同団のプリンシパル、ローレン・カスバートソン。この役を得意とするという彼女だが、第1幕の登場場面から、まさに十代前半としか思えない無邪気さと可憐さで、瞬く間に客席を魅了してしまう。最大の見どころとなるバルコニーのパ・ド・ドゥは、弾けるような瑞々しさで恋の喜びを表現するフェデリコ・ボネッリのロミオとの、うっとりするような愛の語らいに、すっかり心を奪われる──。ダイナミックなリフトを多用した見応えある踊りも、身体のラインの美しさや技術の確かさより、何より、ふたりの心の動き、そのドラマが胸を打つ。“シェイクスピアの国のバレエ”のなせる技か、台詞のあるお芝居を見るように、ごく自然に、気負わずに楽しめることも、大きな魅力だ。悲劇へと突き進み、どんどんその印象が変わっていくふたりの姿に息を呑むいっぽうで、町の人々が集まる市場や厳かな舞踏会の場の迫力に、圧倒されることもしばしば。ヴェローナの町の人々を活き活きと演じる彼らの姿を前に、初演以来、この作品の魂を大切に受け継ぎ、上演してきた彼らの素晴らしき伝統を実感した。日替わりで登場する主役ダンサーたちは皆、いまが旬とも言うべき実力派ばかり。多彩な才能を擁するロイヤル・バレエ団の魅力を存分に味わいたく、連日劇場に足を運ぶファンも少なくないだろう。日程後半に上演される『ジゼル』は、細やかな演劇的アプローチが特徴的なピーター・ライト版。これも英国ならではの魅力的な作品だ。さらに、先ごろ日本人ダンサーの高田茜、平野亮一のふたりがプリンシパルに昇進するという嬉しいニュースも飛び込んできた。彼らの活躍への注目度も、自ずと高まる。公演は6月26日(日)まで東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年06月17日井上真央や鈴木亮平が声優を担当することでも話題の映画『ルドルフとイッパイアッテナ』。この度本作の主題歌に、人気3人組バンド「back number」の書き下ろし新曲「黒い猫の歌」が起用されることが決定した。大好きな飼い主と突然離れ離れになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは町で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできずイッパイアッテナとともにノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには思いもよらないヒミツがあったのだ――。原作は、1987年に刊行され、シリーズ累計100万部を誇る児童文学の不朽の名作。そんな世代を超えて愛され続けている原作を、『劇場版ポケットモンスター』シリーズの湯山邦彦監督、全米で人気を博した3DCGアニメ「パックワールド」の榊原幹典監督ら日本屈指のクリエイターが集結して今回映像化に至った。なお本作の声優として、ルドルフの声を井上さん、イッパイアッテナの声を鈴木さんが担当するほか、八嶋智人、古田新太らも参加することでも話題だ。「back number」は、昨年12月にリリースしたアルバム「シャンデリア」は50万枚を超す売り上げを記録。また現在公開中の映画『オオカミ少女と黒王子』でも主題歌を担当し、その主題歌となっている5月にリリースされた「僕の名前を」も、iTunesウィークリーチャートやビルボードウィークリーチャートで1位を記録するなど、いま人気上昇中だ。今回のオファーにボーカル&ギターの清水依与吏は「きっと多くの子ども達が感覚を養う大切な時期に目にすることの多い映画だと思うので、なるべくポジティブな楽曲にしたいと思いました。一方で、その子ども達が大人になってもう一度この映画を観たときに、初めて紐解けるメッセージも必要だと感じました」と想いを話し、さらに「ルドルフの色、『黒』をキーワードに、『探し続けること』と『受け入れること』その両方が肯定できる楽曲になったと思っています」と手応えを語っている。また普段から「back number」の曲を聴いていると話す井上さん。今回の主題歌を聴いた井上さんは「映画の世界観にぴったりだと思いました。子どもたちだけでなく、大人も余韻に浸れるような曲になっていて、そっと背中を押してくれるような歌詞と優しい歌声です」と絶賛した。『ルドルフとイッパイアッテナ』は8月6日(土)より全国にて3D/2D同時公開。(cinemacafe.net)
2016年06月15日井上真央と鈴木亮平を声優に迎え、児童文学の不朽の名作をフル3DCGアニメーションで映画化する『ルドルフとイッパイアッテナ』。このほど、NHK・Eテレのアニメ版で“初代” ルドルフをはじめ、全てのキャラクターの声を担当していた毒蝮三太夫が、本作に加わることになった。大好きな飼い主、リエちゃんと突然離ればなれになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは、街で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできず、イッパイアッテナと共にノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには、人間には知られてはいけない思いもよらない秘密があった…。斉藤洋による原作は、1987年に初刊が発行されて以来、28年のロングセラーを誇る“日本一有名なノラ猫”シリーズ。一昨年10年ぶりに発売した第4巻までの累計発行部数は100万部を超え、国民的な児童文学として長く親しまれてきた。小さな黒猫・ルドルフには、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務めたことも記憶に新しい井上さん。巨漢のトラ猫・イッパイアッテナ役には本作がアフレコ初挑戦となる鈴木さんが務めるほか、お調子者の猫・ブッチー役に八嶋智人、イッパイアッテナのライバルのブルドッグ・デビル役に古田新太らの参加が発表されている。そして今回、追加キャストとして出演が決まったのが、毒蝮さん。1991年にNHK・Eテレ「母と子のテレビ絵本」にて放送されていたアニメ版で、主人公のルドルフをはじめ、イッパイアッテナ、ブッチー、デビルなど、全てのキャラクタ―の声を1人で演じ、その味のある朗読で人気を博していた。まさに芸能界で最も『ルドルフとイッパイアッテナ』に精通している存在といっても過言ではない、“初代”ルドルフの毒蝮さんが、本作で演じるのは、ちょぴり強面な長距離トラックの運転手。江戸っ子のような話し方で一見怖そうな印象とは裏腹に、ルドルフに優しく話しかけ気遣う、人情深く温かみのあるキャラクターとなっている。毒蝮さんは、「やっぱり俺が出演しなきゃダメだろうと(笑)。いやいや、アニメに関わっていたときを思い出すと懐かしい。あのときは全部の役の声を俺がやってたから録音の後は1~2kgくらい痩せたんだよ」と当時をふり返り、「この作品は原作そのものに厚みがあって、それがアニメになって、立派な映画になって、素晴らしい作品になった」と、本作の出来にも太鼓判。「全国の少年少女だけじゃなくて、大人も楽しめる作品になったと思うので、『あー!絵本で読んでたよ』『アニメで見てたよ!映画も見に行こうよ!』って話しながら親子で見てくれたらそんなにいいことはない」と、その思いを語った。また、すでにアフレコを終えていた“新”ルドルフ役の井上さんには、「井上さんは、声が可愛いよね!声だけでも商売になるんじゃないかな(笑)。絵も可愛いし、俺が声をやっていたときよりもルドルフがとってもかわいらしくなった!」と毒蝮節を炸裂。従来ファン待望の毒蝮さんの出演にも注目していて。『ルドルフとイッパイアッテナ』は8月6日(土)より全国東宝系にて2D/3D公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月24日児童文学の不朽の名作『ルドルフとイッパイアッテナ』が、フル3DCGアニメーション映画に。2016年8月6日(土)に全国で公開される。斉藤洋原作の『ルドルフとイッパイアッテナ』は、1987年に初刊が発行されて以来、28年のロングセラーを誇る“日本一有名なノラ猫”シリーズ。2014年、10年ぶりに発売した第4巻までの累計発行部数は100万部を超え、国民的な児童文学作品として子供達に長く親しまれている。物語は、ひょんなことから飼い主のもとを離れおもいがけず東京にやって来てしまった小さな黒猫・ルドルフが、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナと出会うところから展開。ノラ猫として共に生き、成長する姿を描いた友情と冒険の物語だ。主人公のルドルフの声は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演などを務める実力派女優、井上真央。そして、みんなから一目おかれる巨漢のトラ猫、イッパイアッテナを演じるのはアフレコ初挑戦となる鈴木亮平だ。さらにおしゃべり好きでお調子者の猫ブッチーを八嶋智人、イッパイアッテナのライバルで凶暴なブルドックのデビルを古田新太、強面なダンプトラックの運転手は毒蝮三太夫が担当することが決定している。監督を務めるのは、映画「ポケットモンスター」シリーズの監督として18年間メガホンをとり続ける湯山邦彦と、米国を始め80カ国以上でオンエアーされた3DCGアニメ「PAC-MAN and the Ghostly Adventures」をヒットさせLAに活動拠点を置く榊原幹典。脚本は「妖怪ウォッチ」などのシリーズ構成を担当する加藤陽一、そしてアニメの制作は「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などのOLM 、OLM Digital&Sprite Animation Studiosが手掛ける。CGで描かれたリアルな日本の街並みを舞台に、躍動感あふれる生き生きとした表情の猫たちが駆け巡る。■ストーリー大好きな飼い主と突然はなればなれになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは町で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできずイッパイアッテナとともにノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには思いもよらないヒミツがあった―。【詳細】『ルドルフとイッパイアッテナ』公開日:2016年8月6日(土) 全国東宝系にて3D/2D同時上映原作:「ルドルフとイッパイアッテナ」「ルドルフともだちひとりだち」(斉藤洋・作 杉浦範茂・絵/講談社刊)監督:湯山邦彦、榊原幹典脚本:加藤陽一(C)2016「ルドルフとイッパイアッテナ」製作委員会
2016年04月14日井上真央と鈴木亮平を声優に迎え、児童文学の不朽の名作を、超大型フル3DCGアニメーション映画として新たに世に放つ映画『ルドルフとイッパイアッテナ』。この度、本作の追加キャストが発表。お調子者の猫・“ブッチー”役に八嶋智人、凶暴なブルドックの“デビル”役に古田新太が出演する。大好きな飼い主と突然離ればなれになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは、街で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできずイッパイアッテナと共にノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには思いもよらない秘密があった…。原作は、斉藤洋による“日本一有名なノラ猫”シリーズ。28年のロングセラーを誇っており、一昨年10年ぶりに発売した第4巻までの累計発行部数は100万部を突破。国民的な児童文学として子どもたちに長く愛されている。本作で、主人公・ルドルフの声を担当するのは、昼ドラマ「キッズ・ウォー~ざけんなよ~」で一躍同世代の人気を集め、いまではNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務めるなど国民的女優へと成長した井上さん。そして、巨漢のトラ猫・イッパイアッテナ役は、「花子とアン」『俺物語!!』『HK 変態仮面』と幅広い役柄を見事に演じ切り、本作が声優初挑戦となる鈴木さんが演じる。この度、新たなキャストが決定。主人公のルドルフに先輩風を吹かせる、おしゃべり好きでお調子者の猫・“ブッチー”役に、映画、舞台、バラエティと様々なフィールドで変幻自在に活躍し、ディズニー/ピクサー最新感動作『アーロと少年』でも声優を務める俳優・八嶋さん。イッパイアッテナのライバルで、皆に恐れられている凶暴なブルドックの“デビル”役には、多方面で抜群の存在感を醸し出す個性派として知られ、現在は所属する「劇団☆新感線」にて「いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯』」を上演中の古田新太が出演。対照的なキャラクターを演じる2人の実力派俳優の演技に注目だ。さらに、4人の声の演技で命を吹き込まれたキャラクターが活躍する予告映像が初解禁。思わず抱きしめたくなるよう様なモフモフ感と、ノラ猫たちの楽しくも切ない物語が伝わる映像に仕上がっている。『ルドルフとイッパイアッテナ』は8月6日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日女優・井上真央と声優初挑戦となる鈴木亮平を迎え、ロングセラーを誇る児童文学をフル3DCGアニメーション映画化する『ルドルフとイッパイアッテナ』。この度、井上さんと鈴木さんの声が吹き込まれた2匹が登場する特報が公式サイトにて解禁された。大好きな飼い主と突然離ればなれになってしまった黒猫のルドルフ。迷い込んだ長距離トラックで辿り着いた先は、大都会・東京。そこで出会ったのは、街で最も恐れられている大きなボス猫・イッパイアッテナ。ルドルフは故郷へ帰ることもできずイッパイアッテナと共にノラ猫として生きていくことに。しかし、イッパイアッテナには思いもよらない秘密があった…。原作は、1987年初刊発行以来、28年のロングセラーを誇る“日本一有名なノラ猫”シリーズの「ルドルフとイッパイアッテナ」。第4巻までの累計発行部数は100万部を超え、NHKの「テレビ絵本」でも放送されるなど国民的な人気を誇る不朽の名作が、超大型フル3DCGアニメーション映画となって登場。ひょんなことから飼い主のもとを離れ思いがけず東京にやって来てしまった小さな黒猫・ルドルフを演じるのは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務めた国民的女優の井上さん。みんなから一目おかれる巨漢のトラ猫、イッパイアッテナ役には、「天皇の料理番」『俺物語!!』と幅広い役を演じ分ける鈴木さんがキャスティングされた。今回公開された特報では、フルCGで表現された猫たちが、躍動感あふれ生き生きとした表情で駆け巡る映像が盛り込まれている。また、井上さんと鈴木さんが2匹の猫を演じた台詞も初解禁!井上さんは声優が2度目とは思えないほど、元気いっぱいで可愛らしい黒猫・ルドルフを見事に熱演。鈴木さんは大きな体のボス猫・イッパイアッテナを、声優初挑戦とは思えないほど圧巻の演技力で魅せ、低い声を巧みに使い分け、イッパイアッテナの持つ強さと優しさを表現している。モフモフした毛なみ一本一本にまでこだわり鮮明に作成された映像と、実力派俳優たちの演技力に、作品への期待が高まる映像に仕上がっている。『ルドルフとイッパイアッテナ』は2016年8月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日テニミュ史上初キャストの聖ルドルフ副部長・ノムタクこと野村拓也(佐川大樹)が舞台上でペコリと客席に挨拶し、司令塔の観月はじめ(宮城紘大)は「んふっ」と笑い分析する──そこには原作世界が現実へとあふれだし、さらなる楽しさを目指す舞台があった。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ チケット情報物語の軸はタイトル通り、青学(せいがく)こと青春学園と聖ルドルフ学院の試合。しかし、これは全国中学生テニストーナメント東京都大会・準々決勝戦であり、原作では不動峰中学校と氷帝学園中等部の試合も行われている。今回の公演はそれらの場面も折り込まれたことが新しい!初ダブルスを組む桃城 武(眞嶋秀斗)と海堂 薫(佐奈宏紀)が新曲を披露、そこに不動峰の伊武深司(健人)と神尾アキラ(伊崎龍次郎)が登場し、彼らも今、試合に臨んでいるのだと観客に伝える。あるいはステージを立体に使い、ダブルス1とダブルス2の試合に挑む8人の選手がクロスして対峙、同時進行するふたつの戦いを表現する。攻めた演出のなか、もちろんドラマも描かれる。ゴールデン・ペアと呼ばれる大石秀一郎(石田隼)と菊丸英二(本田礼生)の弱点と絆。不二裕太(大原海輝)の兄への意地、その弟を思う天才・不二周助(神里優希)の怒り、初試合となる越前リョーマ(古田一紀)の圧倒的な強さと輝き……そして、なんと!不動峰の橘 桔平(青木空夢)の過去と氷帝の宍戸亮との試合までも盛り込まれ先へと続く物語を期待させる。新曲7曲を含めた全21曲を熱唱し、初日ゲネは終了。囲み取材にはキャストを代表して5人が登壇した。神里「兄弟ふたりのシーンに特別な思いを持っています」、宮城「(聖ルドルフの)チームとしての新曲に注目してほしいです」、大原「裕太の思いが込められた楽曲も聴いてほしいです」、青木「かっこいい演出が多くて勝手にプレッシャーを感じています!」とそれぞれに思いを語り、最後に「ひとりのテニミュファンとして純粋におもしろいと思う演出が詰まっています。毎公演、全力でやりますので、いつでも観に来てください!」と主演の古田。その言葉通り、新たな試みと驚きに満ちた舞台は東京から宮城、愛知、大阪、福岡をまわり、11月3日(火・祝)の東京凱旋公演大千秋楽まで全44公演が上演される。取材・文:おーちようこ
2015年09月10日現在帝国劇場で上演されているミュージカル『エリザベート』、そして7月に上演されるミュージカル『ルドルフ』。ともに栄華を誇ったオーストリア・ハプスブルク家の晩期を舞台にした作品であり、『ルドルフ』の主役である皇太子ルドルフは、『エリザベート』では主人公エリザベートの息子として登場している。今年、この2作品が連続上演されるにあたり、6月20日、同所にて「“ルドルフ”集合スペシャルイベント」と題したイベントが行われた。登場したのは、『ルドルフ』からは主演の井上芳雄、『エリザベート』からはルドルフをトリプルキャストで演じている大野拓朗、平方元基、古川雄大。『ルドルフ』チケット情報イベントでは、まず井上が『ルドルフ』の魅力をアピール。2008年に日本で初演、その時も井上が主演しているが、今回は演出が一新されることから「再演ですが中身はまったくの新作。台本も変わりましたし、話がもっとわかりやすくなっている。(演出の)デヴィッド・ルヴォーが言うには今回のテーマはセクシャリティで、そこも前回と大きく違います。僕もそろそろ色気を出してもいいかなと思っていて(笑)、それが日々引き出されています」と話した。また劇中のアイススケートのシーンに苦労している話などを笑いを交えて話し、客席からも大きな笑い声が起こっていた。その後、『エリザベート』でルドルフを演じている3名が登場。井上も同役でデビューしていることから、オーディション時の思い出や、舞台での失敗談などに花が咲く。平方が自分は暑がりだと言い、稽古場でも大汗をかいていたら「芳雄さんよりは大丈夫だよ」と言われたという話などが飛び出し、和気藹々と充実したトークを展開した。最後に「毎日、観客の皆さまのパワーでここまで走ってこれた。1回1回確実に成長できるよう、一秒たりとも気を抜かず頑張りたい」(大野)、「帝国劇場でいっぱいパワーを蓄えて、博多・名古屋・大阪と走り抜けたい」(平方)、「もっと掘り下げて、どんどんルドルフに近づけていけたら」(古川)、と挨拶。そして井上が「3人がそれぞれ必死に『エリザベート』という作品のルドルフをやっているんだなと思って、僕も嬉しい。僕たちもルヴォーのもと、僕のミュージカル観が全部変わるような衝撃的な稽古をやっています。皆さんが今まで観たものとは全然違うミュージカルを来月、お見せできると思います。今は『エリザベート』を通して、来月は僕たちの『ルドルフ』で、彼について一緒に体験しに来ていただければ」と話した。『ルドルフ』は7月5日(木)から29日(日)まで、東京・帝国劇場にて上演。チケットは発売中。『エリザベート』は6月27日(水)まで同所にて東京公演を行ったのち、7月5日(木)から26日(木)に福岡・博多座、8月3日(金)から26日(日)に愛知・中日劇場、9月1日(土)から28日(金)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。
2012年06月21日今まで数多のスターを生んでいることから“ミュージカル・スターの登竜門”と言われる役がある。『エリザベート』のルドルフ役がそれだ。今年、新たにルドルフに挑む平方元基はしかし、ひと足先に“ミュージカルの新星”と呼ぶにふさわしい登場の仕方でミュージカル界に現れた。昨年の『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役だ。初ミュージカル出演だったが、華やかな舞台姿で大ナンバーをこなし、観客に大きなインパクトを与えた。「すごく素敵な経験でした。でも今度は、何だかわからないけれど一生懸命、では許されないし、次のステップに進んでると自分でも確信したい」。そう語る瞳には、2作目の出演ならではの明確な課題が映っている。『エリザベート』チケット情報はこちら『エリザベート』はハプスブルク家の最後の皇后の生涯を綴った大ヒットミュージカル。平方が演じるルドルフは、主人公エリザベートの息子だ。「皇太子ですので、品のよさや出で立ちが、ティボルトとはまた違う。立ち居振る舞いは普段の生活が出ると思うので、気にかけるようにしています。それにきちんとミュージカルとして、歌詞をセリフとして伝える歌い方をしたい。前回に比べて少しでも、音の厚みとか雰囲気を感じ取ってちゃんと歌える役者でありたいんです」。まだ本格的な稽古が始る前だというが、次々と自らへの課題を口にする。入念な準備をするタイプなのかと訊いたところ、しかし「稽古前に固めてしまうことはしたくない」という返事。「最初から“こうしてきました!”というのは、それしか持てなくなりそうで。でも色んなものを読んだりして、選べる用意はしておきたい。何か言われたときにパッと取れるように」。そんな平方は、オーディションで演出の小池修一郎に「お前の思い描くルドルフは何色だ」と訊かれ、反射的に「紫」と答えたそうだ。「その時は何でそう言ったかわからなかったけれど……。まずは(メインビジュアルでもある)水色の軍服を着ている印象が強くて。でもその爽やかな水色すらも、彼の心のうちや死ぬまでの人生にある“闇”とあいまって、紫に見えたんだと思います」とルドルフの孤独に思いを馳せる。とはいえ、「一般的に儚いイメージがありますが、ただただ切ない、愛くるしいルドルフにはしたくない。志高く、皇太子として国を守りたいという強さから始まり、色んなものの影響を受けて、最後は自分を死へと追いやってしまった。ちゃんと道筋を描いて壊れていきたい」。きちんと一生を生きたいんです、と力を込めて話す。『ロミオ&ジュリエット』、『エリザベート』と、今や日本ミュージカル界の中心人物、小池演出作品へ2作連続出演となった平方。それを幸運だったと話すが、ファンならずとも今後のミュージカル界での活躍を期待せずにはいられない。ミュージカル・スターへの道を目指しますか、と訊いたら「…なっちゃって、いいですか!(笑)」。最後に爽やかな笑顔を見せてくれた。公演は5月9日(水)から6月27日(水)まで東京・帝国劇場にて。その後福岡、愛知、大阪でも上演される。なお、ルドルフ役は平方のほか、大野拓朗、古川雄大のトリプルキャスト。
2012年03月27日