開場15周年を迎えた新国立劇場2012/2013シーズンオープニング公演のオペラ「ピーター・グライムズ」の公開舞台稽古が、9月29日に同劇場オペラパレスにて行われた。新国立劇場オペラ「ピーター・グライムズ」の公演情報「ピーター・グライムズ」は、2013年に生誕100周年を迎えるイギリスの国民的作曲家ベンジャミン・ブリテンの代表作。新国立劇場オペラ部門芸術監督の尾高忠明が「20世紀オペラの傑作」と絶賛し、今回の新シーズンのオープニング演目に据えるほど、情熱を注いでいる作品だ。イギリス東海岸の漁村を舞台に、孤独な漁師ピーター・グライムズが、大漁を当てるも、嵐の中で徒弟の少年を死なせてしまうところから物語は始まる。少年の死は事故であると主張するピーターだが、日頃より気性が激しいがゆえに周囲から疎まれていた彼は、村人たちから少年殺害の疑惑をかけられ、次第に追い詰められていく。閉鎖された社会環境を舞台に、集団と個の対立、貧困や児童虐待という現代にも通じるテーマを織り込んだ作品だ。尾高芸術監督は「ピーター・グライムズではなく、彼を取り巻く村民の在り方が問題なのです」と語る。イングランド東海岸のオールドバラに居を構えるも、パートナーのテノール歌手ピーター・ピアーズとの同性愛のために周囲から冷たい視線に晒されていた作曲者ブリテン自身の境遇に重ね合わせることができるのだという。今回のウィリアム・デッカーによる演出は、1994年にベルギーの王立モネ劇場で初演され、2004年の英国ロイヤル・オペラの上演でローレンス・オリヴィエ賞(イギリス版のトニー賞と言われる)にノミネートされたほど、演劇的要素も色濃い。ピーター・グライムズ=悪役という紋切り型では決してなく、閉鎖された社会での集団心理が生む狂気と個の対立を鋭くえぐる手法で、現代社会の闇を浮き掘りにしている。公開舞台稽古では、ブリテンの本場英国も羨む充実のキャストたちが登場。激しい気性と繊細な心根をもち、不器用すぎるが故に集団に溶け込めない不幸なピーター・グライムズを演じたスチュアート・スケルトン、ピーターを献身的に支える女教師で未亡人のエレン・オーフォードを演じるスーザン・グリットンらがいずれも好演。イギリス・オペラ界の重鎮リチャード・アームストロング指揮のもと、言葉を重視した人物の心情描写、冷たく荒くれた海をはじめとするスケール感のある情景を描いたブリテンの音楽を、巧みに表現してみせた。新国立劇場オペラ「ピーター・グライムズ」は、10月2日(火)から14日(日)まで全5公演を開催。チケットは発売中。
2012年10月02日1月にハル・ベリーとの婚約が報じられたオリヴィエ・マルティネスが、報道が事実であることを認めた。10日(現地時間)にフロリダ州マイアミにレストラン「Villa Azur」を開店したオリヴィエは、オープニング・イベントの際に婚約について尋ねられると、「もちろん、本当だよ」と答えた。2人は2010年に映画『Dark Tide』(原題)での共演を縁に交際を始めたが、婚約報道については肯定も否定もせず、沈黙を守っていた。婚約のうわさが流れたのは、ハルが左手薬指にエメラルドの指輪をはめていたのをスクープされたことがきっかけで、あるジュエリー・デザイナーが自分の作だと名乗りを上げたが、オリヴィエは「Miami Herald」紙に「あれは嘘。彼らは何の関係もないよ」と否定し、指輪はパリ在住のロベール・マズロがデザインしたと明かした。マズロは、15世紀から続く宝石商の末裔で、錬金術やパワーストーンに精通し、身につける人の個性に合わせた石選びとデザインで知られている。ハルはプロ野球選手のデヴィッド・ジャスティス、シンガーのエリック・ベネイと結婚・離婚し、その後にカナダ人モデルのガブリエル・オーブリーとの間に今年3歳になる娘をもうけたが、結婚しないまま破局を迎えた。彼女の3番目の夫になるオリヴィエは今回が初婚だが、20代の頃にはフランス人女優のジュリエット・ビノシュ、その後はミラ・ソルヴィーノ、カイリー・ミノーグ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーと交際していたモテ男だ。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ニューイヤーズ・イブ 2011年12月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.■関連記事:史上最強のキャストが集結!『ニューイヤーズ・イブ』DVD ペア限定試写会に20組40名様ご招待カイリー・ミノーグ、ハル・ベリーと婚約した元カレを祝福ツイートジャスティン・ティンバーレイク、ジェシカ・ビールとついに婚約?ハル・ベリーの薬指にエメラルドの指輪。オリヴィエ・マルティネスと婚約?『ニューイヤーズ・イブ』サラ・ジェシカ・パーカー大晦日は「大事な人と過ごす日」
2012年03月13日カメラの前に立てば一瞬にして観る者を虜にする、魅惑的なセクシーさとキュートさ、そして謎に満ちたスター、マリリン・モンロー。36歳という短すぎる生涯に幕を閉じてから50年、彼女の知られざるひとときの恋を描いた『マリリン7日間の恋』が間もなく公開となる。いまもなお伝説的な存在として語られる彼女だが、女優として高く評価された彼女の魅力を知る人はどれだけいるのだろうか?ここに、本編よりミシェル・ウィリアムズが歌う、マリリンの代表作『ショウほど素敵な商売はない』の歌唱シーンが到着!映像と共に、マリリンの知られざる“女優”としての顔を少しだけご紹介。生前はセックス・シンボルとしてもてはやされたマリリンだが、彼女は“マリリン・モンロー”で居続けるための努力を少しも怠らなかった。16歳で結婚するも女優への夢を追うため離婚を決意したマリリンはその後、ヌードモデルで生活費を稼ぐ日々を経て、見事『イヴのすべて』で女優デビュー。人気を得てからはハリウッドを抜け出し、ニューヨークの名門アクターズ・スタジオで演技を勉強、さらに製作会社「マリリン・モンロー・プロダクション」を自ら設立した。そして、自身の演技力を証明するため、イギリスの名優ローレンス・オリヴィエを監督兼共演者に迎えた『王子と踊り子』(’57)の初プロデュースに臨む。映画『マリリン7日間の恋』では、その『王子と踊り子』の撮影に臨むマリリンの徹底した役づくりと作品の理解へのこだわりようが随所に描かれている。一方で、“本物の女優”として認められたい自分と、周りから求められる“マリリン”との狭間で葛藤する彼女の繊細さや脆さも映し出される。ひと悶着あった『王子と踊り子』での経験をバネにし、その2年後、『お熱いのがお好き』(’59)で魅力をさらに開花させたマリリン。絶対的な存在へと上り詰めた彼女だったが、実は晩年もアクターズスクールへ通い続けたのだとか。そんな彼女の尽きることないハングリー精神、そしてチャレンジ精神は、女優としてはもとより、一人の女性として尊敬に値するだろう。ショウビズの中に生きた彼女の魅力をエレガントに表現したミシェルの歌とダンスを、ぜひこちらの映像で確かめてみて。『マリリン7日間の恋』は3月24日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集:7stepで学ぶ、マリリンstyle■関連作品:マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.■関連記事:マリリンの憧れ女子テクをレッスン!『マリリン7日間の恋』メモパッド&プレスセットを10名様プレゼントマリリンの素顔に迫る『マリリン 7日間の恋』女性限定試写会に25組50名様ご招待ミシェル・ウィリアムズ来日!『マリリン 7日間の恋』ジャパン・プレミアに25組50名様ご招待【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【シネマモード】“ウェストマーク”が美のポイント、映画×クラシカル・ファッション
2012年03月12日ここ数年、ファッションの世界にはクラシカルな波が押し寄せています。毎年、様々なクラシカルスタイルが復活。それらはもちろん昔のまま登場しているのではなく、モダンなテイストを取り入れつつファッションの新たな可能性を切り開いています。そんな流れを無視できないのが映画界。この春公開されるいくつかの作品にも、クラシカルな風きこんでいます。例えば、1950年代に活躍したハリウッドの大スターを描いた『マリリン7日間の恋』、60年代のミシシッピ州を舞台にしている『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』などは、女性がメインキャラクターであるだけに、華やかなクラシカル・ファッションを楽しむことができます。今回のコラムでは、この2作にプラスして、今年3月19日(月)から映画・ドラマ専門BS局IMAGICA BSで日本初放送される米ドラマ「PAN AM/パンナム」(毎週月曜23:00~放映)の話題を交えて、50~60年代のファッションについてご紹介していきます。何と言っても、この時代のスタイルは、女性らしさを最もおしとやかに強調できるところが魅力。現代のように露出の多い服はあまりなく、席巻していたのは上品なワンピースやスーツ。ところが、実はこれがかなりセクシーです。露出しすぎていないのに、チラリズムが満開。さらには、ボディラインにぴったりと沿った服ばかりで、体の線を大胆に強調。創造力を大いに掻き立てるスタイルの代表なのです。『マリリン7日間の恋』では、当時の、いえ、永遠のセックス・シンボルであるマリリン(ミシェル・ウィリアムズ)が、バスト、ウエスト、ヒップをぴったりと包んだ数々のドレスで登場します。ローレンス・オリヴィエとの共演のため、ロンドンに降り立った場面ではラベンダー色のそれはそれはタイトなワンピースを着ていました。まさにこれがマリリンの基本スタイル。襟ぐり、フィット感、スカート丈まですべて計算しつくされ、黄金比ともいえる見事なバランスで女性の美を強調しています。シンプルですが、彼女自身が持つゴージャスさを際立たせるのには十分の素材であるタイトなワンピース。ここに、トレンチコート、サングラス、ハイヒールをプラスすれば、洗練された女優スタイルの完成。これほどシンプルなスタイルで、人をはっとさせるためには、ボディメイクは欠かせません。もちろんマリリンは、高い美の資質を持った“選ばれた女性”ですから、一般人とは話が違うはず。プロの手によるケアは当たりまえで、人々が求める完璧な美にはハリウッド・スターなりの秘訣があったことでしょう。とはいえ、50年代、60年代には一般の女性もボディメイクにかなりの労力を注ぐ必要があったことが、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』で垣間見えてきます。登場するのは、60年代当時も、前時代的な人種差別が公然と続けられていたミシシッピ州ジャクソン。古い因習が支配するこの街は、アメリカ南部のうちでも極度に保守的な地域でした。そんな街では当然ながら、女性たちの考えもかなり保守的。家にいても、近所へのちょっとしたおでかけでも、一糸乱れぬ服装&ヘアメイクで、ばっちりと決めています。当時の女性たちは、女としてのたしなみとしてそうあるべきだと信じて疑わなかったのです。彼女たちのファッションのポイントは“ウエストマーク”。常にウエストをきゅっと絞っています。下着で体を締め付けることは、まるで因習によりがんじがらめになっている彼女たちの精神そのもの。そこには、「別の生き方もあるかも?」といった疑問すら湧く余地はないのです。そんな中で、常に異色のスタイルを披露しているのが、ヒロインのひとり、スキーター(エマ・ストーン)。ジャーナリスト志望で、黒人メイドたちの現実を伝える本を書きたいと願う彼女だけは、バービー人形のような服を“着せられる”ことに疑問を持っている様子がファッションからも伺えます。ファッションにさほど関心を示していない彼女が選ぶのは、ふんわりとしたフレアスカートよりはタイトスカート。花柄の華やかなワンピースよりは、無地のそっけないワンピース。髪もまとめず、ナチュラルなカールを生かした無造作ヘア。おしゃれに明け暮れるよりも、もっと大事なことがあると考えている彼女らしいファッションで、もうひとつの60年代ファッションを表現しています。当時、女性なら当たり前だったウエストマークについては、「PAN AM/パンナム」の中に面白いエピソードが登場しています。クリスティーナ・リッチ演じるヒロインは反抗的な乗務員なのですが、その性格を象徴するのがガードル騒動。当時の乗務員には着用規則まであったというガードルを、彼女が拒否したというエピソードが登場するのです。乗務員に対し、管理者は「ガードルは女性のたしなみです」ときっぱり。実際に、当時のパンナムでは着用が義務付けられていたと、本作のエグゼクティブ・プロデューサーで元パンナムの乗務員だったガニス女史は証言しています。きっと、現代以上に客室乗務員は全世界の男女の憧れの的。完璧な容姿、乱れのない身だしなみ、絶えることのない笑顔などで、知性、上品さ、美を表現し、理想的な女性像を体現しなくてはならない存在だったのでしょう。そんな彼女たちが、独特のパンナム・ブルーの制服を脱いだ後、私服に着替えたところも注目です。登場する女性キャラクターたちの性格や背景が反映された60年代ファッションは、やはり主婦たちのスタイルのように画一的ではありません。世界をまたにかけ、時代の最先端を行くスチュワーデス(当時はそう呼んでいました)は、自由で自立した女性の代表格。そんな女性たちが見せる、バラエティに富んだクラシカルファッションを、ぜひ本作で堪能してみてください。手をかけ、暇をかけ、見えない部分にも気を配らなければ決して完成しないクラシカルファッションは、究極のおしゃれスタイルと呼べるでしょう。ゆるみのないラインで構成されたトップスやボトムスを着こなすには、緊張感が必須。一度はあんなファッションで決めてみたいと思ったとしても、今は肩の力をぬいたゆるいカジュアルが主流。Aラインのチュニック×レギンスに慣れてしまった現代女性には、ハードルはかなり高し。でも、どんなおしゃれでも選べる自由を手にした私たちだからこそ、やっぱり一度は袖を通してみたいクラシックなアイテム。こういったファッショナブルな映像作品に触れながら、今一度、女であることを大いに謳歌できるクラシカルファッションに触発されてみてはいかがでしょうか。(text:June Makiguchi)「PAN AM/パンナム」IMAGICA BS にて日本独占初放送※3月3日(土)先行放送、3月19日(月)~毎週月曜23:00~ほか■関連作品:PAN AM/パンナム [海外TVドラマ]マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.ヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:世紀のスターの最もピュアなロマンス『マリリン 7日間の恋』試写会に10組20名様ご招待第65回英国アカデミー賞発表、『アーティスト』が作品賞ほか7冠で圧勝!オスカー受賞期待のミシェル・ウィリアムズ、『マリリン 7日間の恋』引っさげ初来日デーブ・スペクター、機長のコスプレで「貴重(きちょう)な体験」と一人ご満悦『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイラー監督、WGAWポール・セルヴィン賞受賞
2012年02月16日『ニューイヤーズ・イブ』のハル・ベリーが、一昨年から交際中のオリヴィエ・マルティネスと婚約したのではないかと言われている。2人は2010年9月、『Dark Tide』(原題)での共演後にオリヴィエの故郷であるフランスのパリでパパラッチに写真を撮られ、その1か月後に交際を認めた。その後、ハルが元恋人のガブリエル・オーブリーとの間にもうけた娘と3人で仲良く過ごす様子も頻繁に見かけられていた。そして、新年を迎えた1日、マリブでハルが左手薬指に大きなエメラルドの指輪をはめているのが目撃されたのだ。2人の代理人は婚約についてはノーコメント。ハルはプロ野球選手のデヴィッド・ジャスティスと1996年に、ミュージシャンのエリック・ベネイと2003年に離婚を経験している。その後に交際したガブリエルとは子供までもうけながら、「もう二度と結婚しない」と断言していた彼女に心境の変化が訪れたのか、それとも?(text:Yuki Tominaga)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:ニューイヤーズ・イブ 2011年12月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.■関連記事:『ニューイヤーズ・イブ』サラ・ジェシカ・パーカー大晦日は「大事な人と過ごす日」ラブストーリーの匠、ゲイリー・マーシャル監督豪華スターたちをまとめる苦労は…被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り超貴重!『ニューイヤーズ・イブ』サラ・ジェシカ・パーカー直筆サイン入りポスターを1名様プレゼント“女性を笑顔にできる男”ザック・エフロンに直撃!理想の「大晦日」の過ごし方は?
2012年01月05日