「青参道アートフェア2019」が、青山、表参道、原宿の対象ショップ23店舗にて2019年10月22日(火・祝)まで開催される。「青参道アートフェア2019」は、今回で13回を迎えるアートイベント。ブティックやカフェ、美容室などが並ぶ、青山通りと表参道を繋ぐ“青参道”を中心に、アート展示を楽しんだり、現代アーティストの作品をショッピング感覚で気軽に購入したりすることができる。ランプ ハラジュク(Lamp harajuku)やデ・ドゥエ アッシュ・ペー・フランス(D-due H.P.FRANCE)といったファッションストアや、Cafe Madu 青山店といったカフェが参加し、そのまま展示スペースとなる。hpgrp GALLERY TOKYO(エイチピージーアールピー ギャラリートウキョウ)では、現代アーティスト・キーニュ(Keeenue)の個展「Story in Story」を開催。田名網敬一に師事した後に独立し活動するキーニュは、デジタルとアナログを併用しながら、自由な線と独特な色彩構成によってユニークな世界観を描き出すアーティストだ。その他、フランス人アーティストのナタリー・レテや、Izumida Lee、池平徹兵など多数のアーティストが参加。さらに、「青参道アートフェア2019」会期中は、ブルーアガベ100%のテキーラカクテル「サウザクーラー」が参加各店舗にて無料配布される。カクテルを片手にしながら、クオリティの高いアートを身近に楽しむことができる。また、アッシュ・ペー・フランス全国主要店舗では、10月31日(木)まで「アート マターズ(ART MATTERS)」を開催。アート作品の展示販売等を行い、「アート感のある暮らし」に関わる企画を実施する。【開催概要】青参道アートフェア2019開催日程:2019年10月18日(金)~10月22日(火・祝)開催場所:青山、表参道、原宿の対象エリアのショップ23店舗■参加アーティスト愛☆まどんな / 浅間明日美 / アメリ・ジョー / アルフレド・オルメド / 飯田淳 / 池平徹兵 / 市野雅彦 / Izumida Lee / Keeenue / 桑田卓郎 / 鈴木夏菜 / すまあみ / 高橋生也 / 高畑早苗 / 田中麻記子 / ナタリー・レテ / にゅう / ハンナ・フシハラ・アーロン / 帆苅祥太郎 / 安田ジョージ / やましたあつこ / 吉田花子 / ラ スフルリー / ルイーサ・フレイサス / 渡辺愛子■参加ショップadditional gallery / Bazar et Garde-Manger / Cafe Madu Aoyama / DaB omotesando / D-due H.P.FRANCE / duvetica aoyama store Tokyo / GANZO本店 / H.P.DECO / H.P.FRANCE BIJOUX 表参道 / hpgrp GALLERY TOKYO / HUYGENS TOKYO / JAMIN PUECH / Juana de Arco 表参道 / Lamp harajuku / Le monde de Nathalie / Pretty Ballerinas Aoyama / SERGE THORAVAL / TRICO FIELD TOKYO / Valmuer / WALL原宿 / 3doo omotesando / 水金地火木天冥海 / 利菴アーツコレクション■キーニュ個展「Story in Story」会期:2019年10月5日(土)~11月2日(土) 12:00~20:00場所:hpgrp GALLERY TOKYO(東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F)※青参道アートフェア期間中は休まずオープン。■アート マターズ会期:2019年10月1日(火)〜10月31日(木)開催場所:全国のアッシュ・ペー・フランス主要店舗・ナタリー・レテ「usagi ningen 原画展」巡回展会期/場所:2019年10月19日(土)~27日(日)/アッシュペーブチック(兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5)11月1日(金)~30日(土)/Le monde de Nathalie(東京都渋谷区神宮前4-28-15 Lamp harajuku B1F)
2019年10月24日デジタル技術の進化で、バーチャルやゲームの世界で疑似体験ができる時代になりました。アートの世界でも「体験型」がトレンドになりつつあります。チームラボが展開するデジタルアートミュージアムが大人気なのも、そのひとつですね。最近は、美術館の子ども向け展覧会にもその流れがきているようです。バーチャルではなく “リアル” を体感することは、子どもたちにとってより印象的な経験になるはずです。今回は、気軽に楽しめて感性を育んでくれる体験型美術展覧会をご紹介します。アート鑑賞が子どもに与える3つの効果小さな頃からアートを体感することが子どもの人格形成や脳に良い影響を及ぼすことは、広く知られるようになりました。大人になってからもそれは同じです。銀座靖山画廊オーナーである美術商の山田聖子氏は、芸術に親しむことで身につく能力を次のように語っていらっしゃいます。■思考力絵画や映画、音楽など芸術に触れることで生まれた思いを、「どうしてそう思ったのだろう?」と深く考えることで思考力が育まれます。■表現力思って、考えたことを人に伝えようとすることで表現力が培われます。■多様性世界には多様な芸術があふれ、同じ作品でもさまざまな感じ方があります。アートに身近に接することで、そのグローバリズムを体感できます。多様性が自然と受け入れられるようになり、「人はみな違って当たり前」と思えるようになることは、自信と自己表現にもつながり、世界で生き抜く大きな力となります。そのほかにも、美的センスやコミュニケーション力も身につきます。これらは全て、見て感じたことを人に伝えようとすることが大事。伝えるために、考え、表現する方法を探し、相手の言うことに耳を傾けるようになります。今、このスキルはビジネスパーソンにも必要だと取り上げられることも増えていますが、子どもの頃から行なうことで、感性豊かになり、人の立場で考えられる人間性のベースを築くことができます。堅苦しさはいりません。アートについて家族で感想を自由に語り合うことで十分。その際は何を言っても否定はせず、枠にはまらない子どもたちの感性を優しく受け入れてあげることがいちばん大切です。今、アートのトレンドは「体感型」!以前は、美術館へ足を運んでアートを鑑賞することは、「陳列されている絵画や彫刻などの作品を静かに観る」というイメージが強かったと思います。だからこそ、子連れで美術館に行くのはハードルが高いと思う人も多かったでしょう。しかし、最近はその傾向が変わってきたようです。参加型・体験型のものや、動く・変化するアートなど、ただそこにあって観るだけではない、身近で自由な発想のものが増え、子どもたちにとっても興味を持ちやすく親しみやすくなってきました。特に現代アートにその特徴が見られます。その中から、人気のイベントを4つご紹介します。①『デザインあ展』(熊本)熊本市現代美術館にて2019/9/8(日)まで開催中全国を巡回している『デザインあ展』は、体験型の先駆け的存在といえるでしょう。展覧会のベースとなっているNHK Eテレの番組『デザインあ』は、子どものデザインマインドを育むことを目的とした画期的な番組です。優れたデザインには、人と人、人とモノをよりよくつなぐ工夫があります。番組では、身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性を「デザインマインド」ととらえ、多彩な映像表現をもちいて伝えてきました。デザインあ展は、この「デザインマインド」を、見て、体験できる展覧会です。(引用元:デザインあ展 in KUMAMOTO|デザインあ展とは)会場は「体験のへや」「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」の4つのコーナーから成っており、それぞれ遊びながら、デザインとは何かを自然と感じられる工夫にあふれています。たとえば、対象物をデッサンしてスタッフに渡すと、目の前のスクリーンに自分が描いた作品が大きく映し出される――。これには、子どもだけでなく大人も大興奮。スクリーンに踊るたくさんの子どもたちの絵は、ひとつとして同じものはありません。個性豊か。この、“デッサンそのもの” と “その絵の楽しみ方” の両方を体感すること。これが、子どもの中に「デザインマインド」の種をまくことになるのですね。②『あそびの時間 Now, it’s time to play』(東京)東京都現代美術館にて2019/10/20(日)まで開催中“あそび”の価値を見直すことがテーマ。日常のルールや考えに縛られない新しい価値観や法則を発見するべく、展示されている “作品” で自由に遊べるようになっています。「ハンドルにアソビを持たせる」のように、“あそび” のもうひとつの意味「余裕・緩み」の意味も再確認。「みんな同じでなくていい」「失敗してもいい」と心を自由に解き放つことで、創造力を育むことが趣旨の展覧会です。あそびはシンプルなものばかり。廃材タンスの壁のボルダリング、的に向かってひたすらボタンを投げる、全身で影絵を作る、お面を作る、ブロックで言葉遊び、などなど。体と感性を使って遊べるさまざまなコーナーがあります。それらは全て、アーティストと子どもが一緒に作り上げるアート作品でもあります。子どもそれぞれ夢中になるあそびはきっと違うはず。好きなものに好きなだけ時間をかけて楽しんでください!③『クルクルパラパラ 動くアートの秘密展』(島根)浜田市世界こども美術館にて2019/9/23(月)まで開催中子どもたちの創造力と感性を養うために美術とふれあってほしいとの思いから、1996年に誕生したのが、浜田市世界こども美術館です。企画展がほぼ途切れることなく開催され、近隣の小学校や幼稚園とも連携し、「ミュージアム・スクール」も実施されています。今年の夏のテーマは「動く作品」。その仕組みや秘密、歴史を紐解いていく体験型現代美術展を開催中です。昔から子どもたちを夢中にさせるパラパラ漫画やイギリス発祥のソーマトロープなどの古いものから、今大人気の最新アニメーションへの変遷を楽しみながら体感できる、子どもたちがワクワクできる魅力的な展覧会となっています。④『シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート』(神奈川)ポーラ美術館にて2019/12/1(日)まで開催中子どもに優しいポーラ美術館が、初めての試みで、現代アートをテーマにした展覧会を開催中です。所蔵のモネ、セザンヌ、ピカソ、ダリなど巨匠の作品と、そこからインスピレーションを受けた現代アーティストのコラボレーションは、おもしろい観点です。“アートから発想をえて、世界を広げる” というすばらしい実例を子どもたちが体感できる貴重な機会となるでしょう。土地柄を生かし、そこに「自然との共生」というテーマも加わり、全身でさまざまなものを体感することで、アートの世界観が広がります。***「体が動くと、心が動く」これは、横浜美術館で30年近く「子どものアトリエ」のエデュケーターを務める山﨑優さんが、多くの子どもたちと接するなかで感じたことです。「心が動くことが美術のもと」ともおっしゃっています。五感を解放して “アート” を体験することが多ければ多いほど、感受性や価値観、好きなものの基準が、子どもの潜在意識の中で育まれていくのでしょう。これから楽しい展覧会がさらに増えるといいですね。(参考)幻冬社GOLD ONLINE|芸術を鑑賞するだけで「コミュニケーション能力」が高まる理由東京都現代美術館|あそびの時間デザインあ展浜田市世界こども美術館ポーラ美術館日本財団DIVERSITY IN THE ART|STORIES|REPORT 体が動くと、心が動く。横浜美術館の<子どものアトリエ>
2019年08月25日テクノロジーの進化や社会の変化によって、人もモノも、当たり前に国境を飛び越えて、交じり合う世の中に。アートの世界ではどのような変化が起こっているのでしょうか。ウェブ版「美術手帖」副編集長の橋爪勇介さんに教えて頂きました。ゴッホも!フェルメールも!家にいながら、世界中のアートにアクセスできる時代が到来。アートの世界では今、シェアの文化が加速中だと橋爪さん。「メトロポリタン美術館など世界中の名だたる美術館が著作権保護期間の終了した“パブリックドメイン”の名作をデジタルアーカイブ化。自由にダウンロード可能な環境を開放しています。しかも、作品によっては使用目的を問わないため、名画をTシャツにしても、額装して部屋に飾ってもいい。歴史的名作は世界中すべての人で分け合うべき共有の財産。SNS時代だからこそ当然となったシェアの文化が、これからの人とアートとの距離を変えていくはず」世界中の美術館を合わせると500万点以上が利用可能。そんな膨大なアーカイブを利用した新たなサービスも続々、登場している。「例えばGoogle Arts & Cultureではストリートビュー機能を利用し実際に美術館を歩くようにアクセスできる。地球の裏側のコレクションも自宅で気軽に鑑賞できるんですよ」世界中のアートに出合えるアプリGoogle Arts & Cultureグーグルが提供する驚きのサービス。世界70か国、1200以上の美術館、博物館、ギャラリーが参加し、オンラインで世界的な絵画や美術品、写真や動画を公開。バーチャルツアーで世界中の美術館や世界遺産をお散歩したり、ある芸術家の作品を時系列に検索することも。アートへの関心と知識を多角的に深めてくれる!美術の世界も“インスタ映え”がキーワード!?思わず撮りたくなる巨大作品が増加中。現代アーティストたちにとってもSNSはブランディングに欠かせないツールになってきている。「多くのハリウッドスターやセレブリティと同じように芸術家も自分自身で発信する力が問われる時代。日本の芸術家で思いつくのは、村上隆さん。制作風景をインスタにあげるなどSNSを有効利用しています。また、作品自体を広めるためにシェアを意識して制作をするアーティストも増えている傾向にあると思います。例えば、巨大なオブジェは“インスタ映え”し、みんなが拡散するから話題が広まりやすい。国際的に成功しているアーティストほどいち早くそこに目をつけていると思います」カウズは今年、全長37mの巨大バルーンを香港のビクトリアハーバーに浮かべ、展示室を飛び出すサイズ感で話題をさらった。「写真を撮ることが展示に足を運ぶモチベーションになる時代。著作権の問題はありますが、撮影禁止と縛るより自由にシェアできることこそが、これからのアートに必要なことのように思います」KAWS「KAWS:HOLIDAY」香港・ビクトリアハーバーアメリカ出身のストリートアーティスト・KAWS(カウズ)。今年3月、「香港アートマンス」で発表したのはぷかぷかと海に浮かぶカウズのキャラクター「COMPANION」。全長37mは自身の過去作品の中でも最大だとか。ウェブ版「美術手帖」副編集長橋爪勇介さん2017年にスタートしたウェブ版「美術手帖」に立ち上げより参加。日本のみならず海外も含めたアート・カルチャーのニュースを発信。※『anan』2019年7月10日号より。取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年07月03日ドキュメンタリー映画『アートのお値段』が2019年8月17日(土)より、全国で順次ロードショー。アートの値段はどうやって決まるの?バンクシーのアートが都庁に飾られ、企業の社長はこぞって買い求め、ジェフ・クーンズの作品「ラビット」は9000万ドル(約100億円)以上、ダ・ヴィンチ(?)の絵は500憶円以上の値段で落札された。そう、今アート作品が高騰しているのだ。株や不動産のような投資対象としての熱が年々高まっている。日々ニュースに流れる高額落札を聞くと、誰が何のために買っているのだろう?と疑問を持つ人もいるはず。そんな疑問を、美術界の人々に投げかけていく。最も高く売れるアーティスト、ジェフ・クーンズも出演映画には、もっと高く作品の値段がつくと言われるジェフ・クーンズ、現代アートにおいてもっとも重要な画家と呼ばれるドイツのゲルハルト・リヒター、若くして成功したナイジェリア出身の女性アーティスト ジデカ・アクーニーリ・クロスビーらが登場。サザビーズも紹介オークションハウスのサザビーズは、2018年に総売上64億ドル(約7000憶円)を記録した。映画では、そんなニューヨークのサザビーズ・オークションで、アート作品が売買されるオークションの様も紹介される。そこにはアートバブルだという評論家や、熱狂的なコレクターなど様々な思惑が入り混じっていた。なお、『マイ・アーキテクトルイス・カーンを探して』でアカデミー賞にノミネート経験のあるナサニエル・カーンが監督する。ZOZO社長の前澤友作のバスキアが落札される瞬間も2019年9月に開催の森アーツセンターギャラリー「バスキア展 MADE IN JAPAN 」で展示れる予定の、ジャン=ミシェル・バスキアの「 Untitled 」がサザビーズ で落札される映像に収められている。作品情報映画『アートのお値段』公開時期:2019年8月16日(土)原題:THE PRICE OF EVERYTHING監督:ナサニエル・カーン出演:ジェフ・クーンズ、ゲルハルト・リヒター、ラリー・プーンズ、マリリン・ミンター、ゲルハルト・リヒター配給:ユーロスペース
2019年05月24日六本木の街を舞台にしたアートの饗宴「六本木アートナイト 2019」が今年も開催される。会期は、5月25日と26日の2日間。10回目の開催を迎える「六本木アートナイト」、今年は“夜の旅、昼の夢”をテーマに、メインプログラムに起用したアジアの現代アート界を代表する韓国のアーティスト、チェ・ジョンファ(崔正化)を始め、様々なアーティストが六本木の街中に現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスといった広域に渡るプログラムや作品を点在させ、非日常的な体験を作り出す。チェ・ジョンファは、六本木ヒルズアリーナにカラフルなバルーン彫刻《フルーツ・ツリー》を展示する。枝から落ちたような果物や野菜の形をした合成ビニール製の彫刻がアリーナに配置され、辺りは魔法の庭へと変貌する。六本木ヒルズアリーナ 完成イメージ東京ミッドタウンのプラザ1階 キャノピー・スクエアに展示される同氏の作品《ライフ・ライフ》は、約1万個のくねくねと波打つバルーンを用いた作品。60年代のポップアートを想起させるような巨大な色彩の塊となって空間を覆い尽くす。日常にありふれたものをモチーフとするチェ・ジョンファ。国立新美術館と、TRI-SEVEN ROPPONGI 龍土町美術館通り沿いのブルーボトルコーヒー前に展示される《みんなで集めよう》は、プラスチック製の大量生産品や一般の台所用品の寄付を募り、素材とした作品。それらを積み重ね形作った、彫刻や寺院の柱のような独特なフォルムと色彩に人々は魅了されるだろう。5月20日から26日までは、日本初上陸となるアメリカ人アーティストのカート・パーシキーによる《レッドボール・プロジェクト》が、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館など六本木の街なかを巡回する。これまで32都市で実施されてきたこのプロジェクトは、ゴムボールで出来た巨大な赤玉を、ある場所から別の場所へと移動しながら、街の地図を描き直す。《レッドボール・プロジェクト》シカゴでの展示風景Photo: Kurt Perschke六本木ヒルズ 毛利庭園 ヒルサイド側では、「FUROSHIKI PARIS」報告展を開催。東京都とパリ市の文化交流事業「パリ東京文化タンデム2018」の一環として、アートディレクターに田根剛を迎え、2018年秋に行われた「FUROSHIKI PARIS」では、北野武、草間彌生、コンスタンス・ギセ、ジャンポール・ゴルチエ、ニコラ・ビュフ、蜷川実花、細川護熙などが参加し、パリの市庁舎前で風呂敷の展示やインスタレーション、ワークショップなどを行い風呂敷の魅力を世界に発信した。今回の六本木アートナイトでは、パリで展示された各アーティストによるオリジナル風呂敷を日本初公開。またインスタレーションなども行う予定だ。2018年「FUROSHIKI PARIS」の様子Photo: Takuji Shimmuraその他にも、チーウェイ・チョアン、WOW、さわひらき、高山明、和田永+Nicos Orchest-Lab、スプツニ子!+西澤知美、アンドリュー・ビンクリー、和田山真央、牧野永美子、志茂浩和、田中誠人、鈴木ユキオ、つちやあゆみ、セドリック・ル・ボルニュ、林剛人丸、大西康明、ジョシュア・オコンなど様々なアーティストが参加。5月25日の19時からは、東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン 芝生広場にて、バンクシーが初監督を務めた作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』の上映も。また、当日は各美術館やギャラリー、施設で開催されている展覧会の特別プログラムや、開館延長など連動企画も満載。アート作品を見て、感じて、触れて、心ときめくアートな週末をぜひ楽しんで。プロジェクト詳細はオフィシャルサイト()をチェック。【イベント情報】六本木アートナイト2019会期:5月26日10:00~26日18:00(コアタイムは26日18:00〜 26日6:00)場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース入場無料(一部のプログラム及び美術館企画は有料)
2019年04月16日“ネイルアート”を軸に、アート・テキスタイル・イラストレーションから、アートディレクションまで、国内外問わず幅広く活動するアーティストHana4がアート展「NEW me」をルーカ シブヤ ギャラリー(RVCA SHIBUYA GALLERY)にて開催中。会期は2月17日まで。同展では、キャンバス作品や新たな試みとなる壁画制作を展示。ネイルアートを原点に、繊細な技術で人々を魅了する彼女が切り開く新しい芸術の形を垣間見ることが出来る。なお、展示会場となるルーカ シブヤ ギャラリーは、様々なアイディアと思考の交流を行うプラットフォームを提供し、ユニークなプロジェクトやアーティストとのコラボレーションを行うルーカ ストア(RVCA STORE) の2階に併設するギャラリー。入場無料で楽しめるアートやサブカルチャーの発信スペースとなっている。【展覧会情報】Hana4「NEW me」会期:2019年1月23日〜2月17日会場:RVCA SHIBUYA GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前5-27-5 TOLDAビル2階時間:11:00〜20:00入場無料
2019年02月09日世界的に浸透しているアートを日常に取り入れた暮らし。日本でも生活の中にアートを取り入れる人が増えているそうです。来年はアートで彩りのある生活を始めてみようかな?でも、アート作品を選ぶのって難しいし、価格も高いイメージだし、ハードルが高め。。なのが本音。ならばぜひとも足を運んでほしいのが、来年京都で開催される「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」。タイトル「A luminescent box」/和田直祐 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」は、アーティスト自らが展示会場に立って作品の説明から販売まで行うというユニークな取り組み。今年の2月に開催されていて話題となり、来年が2回目の開催です。オシャレで素敵な作品を作家本人から買えて、しかも手の届く価格帯の作品も多いのでかなり本気で見ちゃいます。これまでアートに敷居の高かった人にもオススメです。 京都文化博物館別館:「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」の会場の一つ ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019日 程:2019年3月2日(土)、3日(日) ※1日(金)は特別内覧会を開催会 場:京都府京都文化博物館別館 / 京都新聞ビル印刷工場跡時 間:10時00分~18時00分入場料:1,000円(学生無料 要・学生証) ※京都新聞ビル印刷工場跡は無料[URL] さらに、「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」開催にあたりサテライトイベントとして、京都府内のホテルや飲食店などが展示会場になるイベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO2019: BLOWBALL」が開催されます。 ■ 会場のご紹介(一部) 京都、錦市場からほど近い、築約100年の町屋をリノベーション。最先端のクラフトビ ールを生み出す醸造所を併設した、“和クラフト”料理が楽しめるレストラン。 創業安政三年(1856年)。変わるものと変わらないものを見極めながら、京都だけが持 つ独自の文化や美しさを、お料理やおもてなしの心を通じて、世界中に発信している。 「下鴨プレアデス」 下鴨茶寮と若手アーティストがコラボレーション"アート"と"ホステル"を合わせ、展覧会の中に宿泊し、美術を“体験”として深く味わっていただくための宿泊型のアートスペース。 さらに、2019年春にオープン予定の宿泊型ミュージアム「BnA Alter Museum」では、制作中の宿泊アート空間をはじめ施設全体を特別公開する、「ナイトミュージアムツアー」を開催。食事を楽しむ人や宿泊する人も、注目の若手アーティストたちの作品が想像を超える展示空間で楽しめます。 アートに染まる早春の京都。美味しいものを食べてアートを楽しんで、街をめぐる。伝統とモダンが同時に存在する文化の街、京都でしか味わえないアートとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょう。さぁ、京都へGo! 「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019: BLOWBALL」※ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019のサテライトイベント。日 程:2019年2月初旬~3月下旬 会 場:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku、スプリングバレーブルワリー京都、下鴨茶寮、BnA Alter Museum、ワコールスタディホール京都 [URL] ※各会場によって開催時期が異なります。詳細はWEBでチェック!
2018年12月22日ゆずの新曲『マボロシ』の楽曲世界観の深層に迫るアートワーク展「ゆず マボロシ展」が、12月7日から12日まで、東京・目黒のCLASKA The 8th Galleryで開催中。11月16日に配信リリースされたゆずの新曲『マボロシ』は、近年のゆずが背負ってきた“陽”のパブリックイメージを手放し、現在のゆずが表現できる“陰”の部分を表現したミディアムバラード。北川悠仁が「ゆずを俯瞰し、プロデュースする」感覚で制作を行い、岩沢厚治の唯一無二の歌声をより昇華させた意欲作だ。今回のアートワーク展は、同作のメインビジュアル、ジャケット写真を手掛けた写真家・北岡稔章が撮影した、楽曲世界観の深層に迫るアートギャラリーとなる。“光と闇”“表と裏”“感情の揺らぎ”“水”“重なり”…さまざまな切り口から楽曲を捉え、見る者を新たな境地へと誘っていく。空間デザインは山家章宏、グラフィックデザインは鳴尾仁希が担当。これまで数々のアーティストとコラボレーションを行い、従来のJ-POPの枠を越えた表現を続けてきたゆずの、最新のアートワークが並ぶ。【イベント情報】ゆず マボロシ展会期:12月7日~12月12日会場:CLASKA 8F “The 8th Gallery”住所:東京都目黒区中央町1-3-18時間:12月7日~11日 12:00~20:00(最終受付19:40)、12月12日 12:00~17:00(最終受付16:40)※最終日のみ17:00クローズ入場無料
2018年12月10日二ューヨークで暮らしはじめてから、アートは暮らしの一部というか、とても身近な存在になっています。 急に思い立って、地下鉄にひょいっと乗ってMOMA美術館やホイットニー美術館へ。何かの用事の前や後にくっつけて、世界的に有名な美術館やギャラリーに行けるのは、とても贅沢なことです。ブルックリンにもニューヨーク市でメトロポリタン美術館に次ぐ規模を誇るブルックリン美術館があります。市民は、好きな金額を入場料として払えるので、みんなお散歩がてら、広くて涼しい美術館を訪れます。 ブルックリン美術館のエントランスの風景。 夏休みのデイキャンプで美術館を訪れていた子どもたち。 平日の昼間、空いている時間帯には、こんな乳母車の親子の姿も多い。 館内の広場。ヨガのイベントなども開催されています。この美術館はキュレーションが面白いことでも知られていて、一昨年のジョージアオキーフ展、今年7月まで行われていたデビッドボウイ展も、チケット予約が難しいほど、大きな話題のエキジビションでした。 ジョージアオキーフのエキジビション用に作られたアートブックが売店に。オキーフが着ていた服を、その時代の絵や写真ごとに分けた展示で、オキーフのファンにはたまらないエキジビションでした。 こちらは7月までやっていたデビッドボウイのエキジビションのアートブック。このエキジビジョンは、最終日までチケットが取りにくい大盛況ぶり! そんな今日は、私の友だちで、アーティストのRyosuke Kumakuraくんとブルックリン美術館を巡りました。 Ryosuke Kumakuraプロのアーティストの元で働き始めて7年。その傍らで自身のアーティスト活動も行なっている。昨年は、マンハッタンのアートフェアに出展。その後、シカゴのギャラリー、PATRON()でソロ・ショーを行い、来年も同ギャラリーでショーを予定。 Ryosukeくんは2006年に、ニューヨークで暮らす友だちを訪ねたことをきっかけに、半年後には自分も学生ビザを取って、ニューヨークで暮らし始めていたそう。 「周りの目を気にすることなく暮らせるのがニューヨーク。誰も人のことを気にしない心地よさに惹かれた。」とRyosukeくんは話してくれました。 「アーティストにとって、ニューヨークは日本よりもアート・シーンにかかわれるチャンスが多いけれど、競争率も高い。どうやってチャンスを掴むかを見極めないとならないんです。」 そんなアーティスト側のアート界の話をRyosukeくんから聞きながら巡る美術館散歩は、いつもとは違う趣がありました。 こちらはRyosukeくんの作品。なぜ猫を書き始めたの?と聞くと、「キャンバスを張っている時に、壁に立てかけるのだけど、その時にちょっとキャンバスの端が耳のように立つんですよ。冗談で猫の耳のように形を整えたら、今まで自分が描いてきたものとしっくりくるなあと思って、描き始めたんです。ギャラリストは『猫は、物と人間の中間のような存在。この世で生きているのだけど、人間と深いつながりがあるのだけど、そんなに関わりを持とうとしない。その存在感が、神様や妖精はどこにでも存在するという日本人が持っているカルチャーと重なる。Kumakuraが描く猫たちは、可愛いペットの猫じゃなくて、そんな猫たち』と、僕の絵を紹介してくれています。」と話してくれました。 最近、Ryosukeくんは長年暮らしたブルックリンからニューヨーク郊外へ引っ越しました。仕事のある日は、メトロノースという電車で2時間かけてブルックリンに通う日々。 ハドソン川沿いをずっと走るこの電車は、車窓からの風景がとても素敵で、通う時間も本を読んだり、物思いにふけったり、きっと充実した時間に違いないことでしょう。家も快適で、ブルックリンの暮らしでは稀な、全室備え付けのクーラー付き、洗濯機も完備(ブルックリンのアパートは、こういう「普通」の物が付いていなくて、洗濯機は持ち込めません)という話で、最後は盛り上がりました。 アートとはかけ離れた会話になっちゃいましたが、なんとも羨ましいライフスタイルです。 Brooklyn Museum Eastern Pkwy, Brooklyn, NY 11238月火休館水金土日11am-6pm木11am-10pm入場料$14~
2018年08月18日環境技術とアートが織りなす、世界のどこにもない夜景作りのアートイベント「スマートイルミネーション横浜2018」が、象の鼻パークほかで10月31日から11月4日まで開催される。今年で8回目の開催となる「スマートイルミネーション横浜」。メインコンテンツであるアートプログラムの今年のテーマは「光が持つ可能性(Potential of lights)」。太陽光発電や蓄電・LED・有機ELなどの新エネルギーや再生可能エネルギー技術といった産業としてのテクニカルな光が飽和する中、人と人を繋ぐ光のポテンシャルに注目し、さらなる「HI-SMART」な環境・省エネ技術とアートの融合を探索し、インタラクティブで⾊彩豊かな空間をアーティストとともに表現する。海⾜(うみあし) / Pacific FeetStar☆Jam Street~清掃楽器⾳楽夢想~今回、先行発表された参加アーティストは久保寛子、TETSUJIN(高橋哲人、モシ村マイコ)、東京大学 / 慶應義塾大学 筧康明研究室の3組。久保寛子の作品「海足(うみあし) / Pacific Feet」は、信仰の対象となる偶像を破壊するときに残る二本の足から着想を得たという作品。日本の濃厚現場で獣害対策に使用される金網やネットを素材とし、農民の労働と生産へのオマージュとして制作された。当初は、泥足(どろあし)と名付けられたが、本イベントにおいて新たに光という要素が加えられ、海足として再提示される。足の内部に入ることができ、来場者のアクションにより光が変化する。TETSUJINの「Star☆Jam Street〜清掃楽器⾳楽夢想〜」は、掃除道具の形をした清掃楽器による、鑑賞者参加型の音と光のインタラクティブアート。清掃楽器を鑑賞者が弾くことで音が響き、映像照明が連動してその場がステージへと変容する。ついさっきまで鑑賞者だった人が演奏する状態へと変化し、参加することでセッションがはじまる。東京⼤学 / 慶應義塾⼤学 筧康明研究室の「Pneuma / ニューマ」は、「息」という儚い現象をシャボン膜と光によって切り取り、その場にいる人の存在を浮かび上がらせる。体験者は、ストローのような形状をしたPneumaデバイスにシャボン液をつけ、そこに息を吹き込むことによってシャボン玉を作る。吹き込まれる息に応じて、Pneumaは闇夜の中にさまざまな色や明るさの光を灯す。スマートイルミネーション横浜2018の開催に合わせ、横浜都心臨海部でのいくつかの特別コラボレーション企画が計画・予定されている。「クイーンの塔」の愛称で親しまれている歴史的建造物・横浜税関では、庁舎見学会を年に数回行っているが、今回、本イベントに合わせた特別な見学会「横浜税関、夜の庁舎見学会」が実施される。1934年の創建当時の状態に復元した旧特別会議室、マッカーサー元帥が執務したと伝えられる旧税関長室を含む全4室などが公開される。7階の展望フロアからは象の鼻パークの一部を見ることもできる。開庁日時は11月3日の17時30分から21時まで、参加費は無料。象の⿐桟橋から出航し、みなとみらい駅と桜⽊町にアクセス可能なボートパーク間を運航する⽔上タクシー「SUITAKU」では、スマートイルミネーション横浜2018の開催期間中、アートプログラムを海上から鑑賞できる特別運航プランの利用ができる。10月31日から11月4日までの18時から22時のあいだ、象の⿐桟橋から乗船できる。料金は1回あたり7,000円。さらに横浜都心臨海部の施設や企業、団体、飲食店、サービスなどでコラボレーションが計画されている。【イベント情報】スマートイルミネーション横浜2018会期:10月31日~11月4日 ※一部作品及び連携プログラムは年末までの展開を予定会場:象の鼻パークほか時間:17:30~21:30料金:入場料無料公式WEBサイト()
2018年08月14日東京の街を舞台に行われるデザイン・アートの祭典「デザイナート・トーキョー(DESIGNART TOKYO)」が、10月19日から28日までの10日間開催される。ジョニー・チウ「Happier Café」2回目となる今回は、規模を拡大し、表参道・外苑前、原宿・明治神宮前、渋谷・恵比寿、代官山・中目黒、六本木・広尾の各エリアを中心に100以上のエキシビジョンを開催する。今年の顔である「DESIGNART Feature」にはアーティストの藤元明と建築家の永山祐子を起用し、初の大型コラボレーションを展開。インスタレーションでは、明快かつ印象的な建築物を創り出す世界的建築家、藤元壮介がクリエイターとして参加。台湾の注目建築家、ジョニー・チウは、紙を素材とした刷新的なアイデアが評価され、昨年国際インテリアデザイン協会のInterior Design Competitionを受賞した「Happier Café」を日本で展開する。グランドセイコーは、今年ミラノサローネに初出店し、話題となったアートインスタレーション「THE FLOW OF TIME」を日本で初披露。シャンパーニュ・メゾン ペリエ ジュエは、本イベントの中心エリアとなる青山のスパイラルカフェを舞台に、話題のイギリス人気鋭プロダクトデザイナー、ペサン・ローラ・ウッドを起用し、ペリエ ジュエのシャンパーニュの為に作られた作品を発表する。PIXEL by Hiroto Yoshizoe (2018), photographed by Shunsuke Watanabe本イベントを楽しむ上で欠かせないのが、普段見ることのできない会場と作品のコラボレーションで生まれる特別な空間。B&B Italia Tokyoでは、吉添裕人が自身の発表作「PIXEL」を用いて、美しいショールームにインスピレーションを受けた新作のインスタレーションを発表。ラブレス青山では、アートディレクターのMOTTYとコラボレーションしたカプセルコレクションを、注目のファッションブランド、カラー(kolor)では、メディアアーティスト落合陽一がTDKとのコラボレーションで制作した「Silver Floats」を展示する。また、新型LED照明器具ブランドSALIOTは、光をテーマとした国内外19人のクリエーターによるあこや真珠の作品と、SALIOTのライティングと“音”による協創空間をつくり出す。建築家、プロダクトデザイナーとして日本のみならず海外でも高い評価を受けるh220430の板坂諭は、日本文化の象徴である“木”をテーマに、森林を取り巻く環境や経済格差などの問題を抱えた複数の国と地域の木を使用し、人に最も近い家具である椅子を製作することで、各地の木を見て、触れて、知ることを愉しむ展示「Neba Chair」を展示。吹き抜けの美しい空間が印象的なフレッドペリーショップ(Fred Perry Shop)東京との空間のコラボレーションも必見。SONY「Hidden Senses」銀座のソニービル跡地にできた銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)では、エキシビジョン「“Hidden Senses” at Ginza Sony Park」を9月末から10月末に開催予定。今年4月に開催された世界最大規模のデザインイベント「ミラノデザインウィーク 2018」にソニー株式会社クリエイティブセンターが出展し話題を呼んだ「Hidden Senses(隠された感覚)」が登場。国内初のお披露目となる体験型の展示は、ソニーらしいプロダクトや空間を通して人や生活に寄り添うテクノロジーが体験できる。その他、本イベントに合わせて世界的デザイナーが手掛ける最新のデザイン・インテリアの発表、若手支援プログラム「UNDER-30」による若手のクリエイターの作品展示、気鋭クリエイターの作品が一堂に揃う注目のグループ展など様々な場所で様々な企画が開催される。パートナーカントリーには外交関係樹立150周年のスウェーデンを迎え、ワールド北青山ビルではスウェーデンデザインプロジェクト「Swedish Design Moves Tokyo 2018」の一環として「Young Swedish Design 2018」を開催し、気鋭のデザイナーの作品を展示する。【イベント情報】DESIGNART TOKYO 2018会期:10月19日〜28日会場:表参道・外苑前、原宿・明治神宮前、渋谷・恵比寿、代官山・中目黒、六本木・広尾エリア“Hidden Senses” at Ginza Sony Park会期:9月末〜10月末(予定)会場:Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)PARK B2/地下2階住所:東京都中央区銀座5丁目3番1号時間:10:00〜20:00
2018年08月13日花火や出店などを楽しめる祭。2018年は少し変わった“光の祭”を体験してみませんか。京都・北川にある「下鴨神社」では、チームラボとコラボしたイベント「下鴨神社 糺(ただす)の森の光の祭 Art by teamLab(アート バイ チームラボ)– TOKIO インカラミ」が開催されます。音や光が触れるたびに変化していく、幻想的な光景はこの夏、忘れられない思い出となるはずです。チームラボと神社がコラボした展示会が8月17日より開催チームラボと世界遺産にも登録された、京都・北川「下鴨神社」がコラボした「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab – TOKIO インカラミ」が2018年8月17日(金)~9月2日(日)の期間、開催されます。参道から神社の楼門(ろうもん)までを、鮮やかな光で彩ったこのアート展では、日本情緒あふれる空間のなかで、光の演出による幻想的な光景を楽しめます。神社全体がまるで“別世界”になったかのような感覚を味わえる展示の魅力をご紹介します。イベント詳細期間:2018年8月17日(金)~9月2日(日)時間:18:30~22:00(最終入場 21:30)住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社※糺の森南側、御蔭通りからご入場ください。料金:【平日】 1,000円 【土・日】 1,200円※小学生以下無料※8月17日(金)~19日(日)3日間のみ使用可能な限定前売ペア券 1,200円(2名1組)※本イベントは、糺の森全体が有料エリアとなっており、チケットをお持ちでない方は、ご観覧いただけません。※駐車場はございません。下鴨神社内の駐車場もご利用いただけません。※ご来場の際は、公共交通機関をご利用の上、お越しください。※内容は急遽変更になる可能性がございます。予めご了承ください。神社全体に広がる光と音の演出に注目!呼応する、たちつづけるものたちと森 – 下鴨神社 糺の森神社へと続く参道沿いは、鮮やかな光によってライトアップされ、道には立ち続けるものたちが。まるで呼吸するかのように光ったり、消えたりする球体は、押され倒れかけると色が変わり、変化した色特有の音色を響かせます。その変化は周りのの立ち続けるものたちと木々に呼応し、広がっていく仕掛けになっているそう。光の伝達は参道奥、楼門のなかにある球体にまで広がるそうなので、楼門内にいる人たちと“光のラリー”を楽しめますよ。呼応する球体 – 下鴨神社 糺の森楼門のなかに漂う光の球体は、叩いたり、ぶつかったり衝撃を受けると光の色が変わるのだそう。参道沿いに立ち続けるものたちと同様に特定の音色を響かせるそうなので、色の変化を楽しみながら、どんな音がするのかをチェックしてみてくださいね。幻想的な光と音の世界で夏の思い出づくり光と音の演出により、「下鴨神社」を鮮やかに彩る「下鴨神社 糺の森の光の祭」。夏の夜空のもと今話題のテクノロジーを楽しめるアート展で、ひと夏の思い出を作ってみませんか。2018年8月17日(金)~9月2日(日)の期間に京都へ訪れる際はぜひ、足を運んでみてください。イベント情報イベント名:下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab – TOKIO インカラミ催行期間:2018年08月17日 〜 2018年09月02日住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59※糺の森南側、御蔭通りからご入場ください。
2018年07月19日障害のある人に、さらなる活躍の場をUpload By 発達ナビニュース障害のある人たちの活躍の場は、今はまだ十分とは言えません。きちんと評価され、報酬を得られることが、障害のある人の自立にもつながります。そんな社会への一歩として開催されるのが「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」です。参考:パラリンアート世界大会2018大会を通して、絵を描いてみようという心を育む、そして障害のある人が自分らしく描いた絵がきちんと認められる。さらにはアートだけでなく、さまざまな場面できちんと評価され、障害のある人が社会に参加し、自立できる社会へつなげていく――。そんな未来を志向し、開催される大会に、お笑いタレントとして活躍中の麒麟・川島明さんがアンバサダーとして就任しました。大会を開催するのは、一般社団法人障がい者自立推進機構。この機構は、障害のある方の社会参加と経済的自立を目的とした「パラリンアート」というアート事業を11年間にわたり運営しています。民間企業・個人の継続的な協力で障害のある方々の支援を行っている「パラリンアート」は、現在200社以上の企業から賛同を受けています。障害のあるアーティストが生み出す作品をさまざまな形で、世に送り出しているそうです。「パラリンアート」を通じ、多くの人が障害のある方が生み出すアートに魅了されている反面、日本国内で860万人、世界中では10億人にものぼると言われる障害のある人の活躍や挑戦の場は、まだまだ少ないというのが現状です。そんななか、障害のある人の活躍の場をさらに増やしていくことを目的として開催されるのが「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」です。参考:パラリンアート第1回目の応募総数は、国内外合わせておよそ1,300!Upload By 発達ナビニュース「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」は、第1回目の今回から、2020年までは日本で毎年開催。そして2020年以降は4年ごとにオリンピックが行われる国で開催が予定されています。今回のテーマは「祭り」。5月27日の締め切りまでに、国内外からおよそ1300作品の応募があったそう。これから実行委員会や各国大使館による一次選考を経て、審査員やスポンサーによる最終選考が行われ、グランプリや準グランプリ、その他各賞が8月までに決まる予定です。また、今回の審査員に名を連ねるのは、アンバサダーでもある川島明さん、書道家の金澤翔子さん、画家のDaniel Kellyさんや遠藤彰子さんなど錚々たる顔ぶれ。それぞれの感性がどのようなアートをグランプリに選ぶのかにも注目が集まっています。作品から感じた、想像を超える大きなパワーUpload By 発達ナビニュース記念すべき第1回目の「パラリンアート世界大会」のアンバサダーに就任した麒麟・川島明さん。もともと絵が好きで、絵の知見があること、またお笑いタレントという立場で発信力があるということから、川島さんのアンバサダー就任が実現したのだといいます。子どもの頃から絵が好きで、よしもとの芸人仲間と個展を開いたことがあるというほどの腕前だそうですが、今回の就任にあたり、障害のある方が描いた絵を見てとても驚いたといいます。「作品を通じてものすごいパワーを感じました。そのパワーは想像をはるかに超えていて、この才能が埋もれてしまっていたのだとしたら本当にもったいないですよね。これから、作者が思いのたけをぶつけて取り組んだ作品に出会えるのが楽しみです」(川島さん)そんな川島さんも、今回のテーマ「祭り」をイメージした絵を描きあげました。とにかく、明るく楽しく、そして何かが始まるというワクワクを絵に込めたといいます。世界中の人たちが、それぞれのスタイルで、でも一緒にお祭りを楽しんでいる様子はまさに「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」のテーマそのもの。全て手描きで、鉛筆と筆ペン、水彩絵の具だけで描いたそうです。Upload By 発達ナビニュース一緒に絵を描き、そこで学んだことを伝えたいUpload By 発達ナビニュースこの大会のアンバサダーとして、ぜひ、障害のある方と一緒に絵を描きたいと話す川島さん。「絵を描くのは大好きなのですが、絵についての知識は、みなさんの方がずっとたくさん持っていらっしゃると思うんです。なので、いろいろ教えていただきたいという気持ちです。そこで教わったことを、お笑い芸人としていろいろな場所で話す機会が多いので、そこで伝えていきたいですね」(川島さん)また今回、海外からは、イランや東ティモールからの応募が多かったことにも驚いたといいます。いろいろな事情や政治的背景があり、その国の政府の手が障害のある人まで回っていないからと、大会にとても興味を持ってくれたことが、応募数に反映されたそう。「海外の方とは、言葉だと通じ合えないことがあるかもしれませんが、絵を通じてなら色々なコミュニケーションが取れるんだなと感じています。海外の障害のある方の絵からも、本当にたくさんのことを受け取りました。この先、機会があれば日本だけではなく、海外の方とも一緒に絵を描く機会があれば嬉しいです」(川島さん)「自分をアートで表現したい」そんな気持ちを後押しする大会へUpload By 発達ナビニュース子どもから大人まで、年齢制限は設けていない本大会には、多くの子どもたちも参加しています。川島さんの言葉のなかには、障害のある子どもを育てるお母さんへのメッセージもありました。「僕自身も育児中の身ですが、予想していなかったことがたくさん起きますし、うまくいかないことも多いです。障害のあるお子さんを育てられているお母さんやお父さんは、とても大変な思いをしていると思うんです。でも、どんな場面でも正解はなくて、でも、育てていること、それ自体は正解だなって感じています。多くの子を持つ親が、『しんどい』『辛い』『こんなことあった』って表現できる場がもっとあればいいのにと思います」(川島さん)そうやって大切に育てられている子どもたちのなかに、いつか「絵を描きたい!」「自分をアートで表現したい!」という気持ちが生まれるかもしれません。「パラリンアート世界大会」はそんな気持ちを後押しする大会へと今後大きく育っていくはず。その力になりたいと川島さんは話します。「この大会が大きくなればなるほど、『応募してみよう』『絵を描いてみよう』という気持ちになる方が増えるんじゃないかな。それがきちんと正当な評価や報酬に繋がることが一番大切だと思っています」「Paralym Art World Cup2018〜パラリンアート世界大会2018〜」の結果発表は8月。どんな思いが表現されている作品がチャンピオンに輝くのか、全世界が注目しています。また、この大会が数を重ねるたび、多くのアーティストや作品が誕生するはずです。川島さんもこれからが楽しみとのこと。お話からも、そのわくわくした気持ちがたっぷりと伝わってきました。取材・文:秋定美帆
2018年06月25日6月21日、東京・お台場のパレットタウンに、チームラボによるデジタルアートミュージアム『MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless』が誕生しました。 6月21日オープン初日森ビル株式会社代表 辻慎吾社長とチームラボ代表 猪子寿之さんのテープカット チームラボとは" 2001年から活動を開始したウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマー、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成され、集団的創造から生み出したアートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索していく " 『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして境界を越えて飛ぶ』photo by teamLab 革新と実験をテーマに、これまでの常識を覆すようなデジタルアートを発信してきたチームラボ。絵画や彫刻のようなアートは、キャンバスや石などの物質がないと存在できません。しかしデジタルテクノロジーは物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にしました。 国内初となる常設展が掲げるコンセプトは、「Borderless」。チームラボ代表の猪子寿之さんは次のように、デジタルミュージアムを説明します。 「作品はほかの作品と境界がなく、また人々との境界をなくし、人々を世界に没入させ、人々の他者との境界を連続的なものにしていく。このような作品群による境界のない、ひとつの世界がチームラボボーダレスです」(猪子寿之さん) 520台のプロジェクターが設置された10,000平方メートルの巨大な空間は、5つの異なる世界で構成されています。それぞれどのような楽しみ方があるのか、ご紹介します。 【アートと人、人と人との境界を連続的にする「Borderless World」】『花の森、埋もれ失いそして生まれる』Photo by teamLab 一階すべてを占める「Borderless World」に展示されている作品は、まるで人間のように自由気まま。作品はそれぞれ独立しているにも関わらず、展示されている部屋から移動して、ほかの作品と混ざり合い、ときには人と関係をもって、新たな作品をつくります。 『人々のための岩に憑依する滝、小さきは大きなうねりとなる』Photo by teamLab プレス説明会会場となった『人々のための岩に憑依する滝、小さきは大きなうねりとなる』では、滝は人の存在によって流れを変え、そして地面の花は人に反応して咲いたり、散ったり。 『秩序がなくともピースは成り立つ』Photo by teamLab 『秩序がなくともピースは成り立つ』から出てきた人々や動物たちは廊下を大名行列のように練り歩き、鑑賞者が触れると声を掛けてくれるので、まるで生きている人間のような親近感が湧きます。 『Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite』Photo by teamLab 【身体で世界を捉える「チームラボアスレチックス 運動の森」】 『グラフィティネイチャー 山山と深い谷』Photo by teamLab 新プロジェクト「チームラボアスレチックス 運動森」は、複雑で立体的な空間で、実際に鑑賞者が身体を動かして、アートを、世界を捉えていきます。 猪子さんいわく、都市は意外にも平坦で、身体を動かして探索するというよりは、乗り物で行先に向かって移動する生活になりがち。そこで、身体で空間を捉え、身体で考えるような「創造的運動空間」をつくりたいと考えたのだそう。 『光の3Dボルダリング』Photo by teamLab 『光の3Dボルダリング』では、カラーグリップを目で追い、経路を頭で考え、そして耳で音を認識し、腕と足で実際に移動する……と文字通り、全身をくまなく使います。 『マルチジャンピング宇宙』Photo by teamLab 『マルチジャンピング宇宙』は複数人が飛べる巨大なトランポリン。宇宙の星々の一生をテーマにしており、人々がジャンプでつくったひずみに、星屑(チリ)とガスが引き寄せられ、星を誕生させたり、星を成長させたりします。星は一生(寿命)を終えると、宇宙を漂う星屑と星雲にもどり、新しい星の源になるのです。 【「学ぶ!未来の遊園地」でアートを共に創る】『お絵描き水族館』Photo by teamLab 子どもも一緒にデジタルアートを楽しめる「学ぶ!未来の遊園地」は、「共創」をテーマに鑑賞者と共に世界を自由に創造できる空間です。 『お絵描き水族館』では自由に色を塗った生物をスクリーンいっぱいの水族館に泳がせることができます。 『すべって育てる!フルーツ畑』Photo by teamLab 大きなすべり台が舞台の『すべって育てる!フルーツ畑』。タイトル通り、人が太陽の光となってすべり、ボールに当たることで、水が種を育てて花を咲かせたり、花に受粉してフルーツがなったりします。 【アートが人に呼応する「ランプの森」】『呼応するランプの森 - ワンストローク』Photo by teamLab 鏡に囲まれて、無限大に広がっているように感じるベネチアンガラス。人がランプに近づき、じっとしているとランプが輝き、音色を響かせ、付近のランプへと光が伝搬していきます。やがて光はまたあなたの元に戻り、光は消えます。 人が増えると灯るランプの数が増え、会場を幻想的に照らします。普段の生活でちょっと疎ましく感じてしまう他者の存在もここでは肯定的に捉えられそうです。フォトジェニックな空間ですが、一度撮影をぐっとこらえて静かに響く音色と光の通り道をゆっくり眺めてみませんか。 【一服の茶に広がるアートを飲む「EN TEA HOUSE」】Photo by teamLab 一服のお茶に広がる花。『小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々』ではその月、その地域の花が、お茶がある限り咲き続け、そして人は花の世界ごとお茶を飲むことができます。 Photo by teamLab 単にお茶と花を目と舌で楽しむだけでなく、デジタルアートによってお茶の世界が再構築されることで、その文化的な背景をも味わうことができるのでしょう。 ■東京から文化発信したい。ミュージアムに込めた想い 人の美的感覚を潤すだけでなく、普段見逃しがちな感覚や想いに気づかせてくれるデジタルアートミュージアム。 6月11日に開かれたプレス説明会にて。森ビル株式会社 MORI Building DIGITAL ART MUSEUM 企画運営室 室長の杉山央さんは「2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けて東京から発信する、世界中のお客様に訪れてもらいたい新たな施設」であり、都市がモノ、お金、情報、そして人を惹きつける磁力を育てていくために一役買っていると話します。 「東京は経済力において強みをもっている一方、文化発信については世界に比べると弱い。東京の文化発信をできる施設をつくることで、東京の磁力を高めていけるだろうと我々は考えています」(杉山央さん) そして訪れる人々に対して、チームラボ代表の猪子さんは想いを話してくれました。 「人々の固定概念を外し、世界と自分との境界、自分と他者との境界をなくし、人々の価値観をもう少しでも広げることを、ほんの少しでもできたら。2020年に向けて世界から東京に訪れる多くの方に、多様な楽しみ方のひとつとなったら、この町を好きになってもらうきっかけになってくれたら幸せに思っています」(猪子寿之さん) 作品解説は、休憩室や通路などにまとめて掲載されています この館内は暗く、ほとんど壁や地面に投影されるデジタルアートの光を頼りに移動します。言葉に頼らずに、日本人も外国人も、そして大人も子供も自分の身体と感覚を信じて、館内で(迷子になりながら)探索できるのです。 「この世界に迷い込むと、風景もどんどん変わるし、作品も移動していきます。本当になにか目的をもって順路順に見ていくというよりは、迷い込んで、さまよって……さまよいながら、自らの身体で探索してなにか発見していく。そんな体験をしてもらえたらいいなと思っています。作品が(元々展示されていた)部屋から出てくると、逆にその部屋に違う作品が入る。出た作品を追いかけたらその部屋の新しい様子は見られないし、歩いていく作品も色んな方向へと分かれていく。そして分かれていく方向ごとにいろんなストーリーがあるんですけど、どこかを追いかければ逆にどこかは見られない。世界のどっかを見れば他は見られない。本来世界はそういうものだと思うんだけれども。ぜんぶを順序立てて見るというよりは、さまよって迷いながら色んなものを発見してもらえればなと思っています」(猪子寿之さん) 『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして超越する空間』photo by teamLab 東京・お台場から発信する、新しいアートの形。人と人、人とアートの境界を連続的なものにし、新たな感覚に出会えるデジタルアートの世界に身体も心も預けてみませんか。 ■施設概要森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレスMORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless所在地:東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)営業時間:月~木 11:00 -19:00 (21:00)金・祝前日 11:00 -21:00 (22:00)土 10:00 -21:00 (22:00)日・祝日 10:00 -19:00 (20:00)※最終入館は閉館の1時間前※()内は6/21(木) - 8/31(金)までの特別延長時間です。休館日:第2・第4火曜日料金:一般/高・大学生3,200円(※6月21日~7月31日までは2,400円)子ども(4歳~中学生)1,000円販売場所:展覧会公式ウェブサイト ローソンチケット、セブンチケット
2018年06月23日「街の中の岡本太郎パブリックアートの世界」展が、2018年7月14日(土)から9月24日(月)まで神奈川・川崎市岡本太郎美術館にて開催される。《太陽の塔》で知られる芸術家・岡本太郎。彼は作品が個人の所有物になることを、アーティスト人生を通して拒みつづけていたといわれる。そんな岡本太郎が好んだのが、公園や学校など公共の空間で創作した作品。大阪・千里の《太陽の塔》、東京・渋谷の《明日の神話》をはじめ、140点以上の岡本作品が全国70ヶ所に設けられている。「街の中の岡本太郎パブリックアートの世界」展では、岡本が手掛けたパブリックアートにフォーカス。原型、原画、スケッチ、写真、彫刻、図面などあらゆる観点から焦点を当て、作品に込められた想いと社会に打ち出したメッセージを紐解く。会場には《太陽の塔》《明日の神話》だけでなく、初期のモザイクタイルを使った作品、制作に励む岡本太郎の動画などが集結する。「芸術のための芸術」ではなく、芸術が日常空間にあって社会とつなげる不可欠な存在であることを追い求めた岡本太郎の姿を体感することができる展覧会となるはずだ。【詳細】街の中の岡本太郎パブリックアートの世界会期:2018年7月14日(土)~9月24日(月)休館日:月曜日(7月16日、9月17日、9月24日を除く)、7月17日、9月18日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)会場:川崎市岡本太郎美術館企画展示室住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7丁目1-5観覧料:一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料※()内は20名以上の団体料金※常設展もあわせて鑑賞可能。
2018年06月02日オランダ・フローニンゲンを拠点にするアーティスト集団・WERCが、AR(拡張現実)技術を用いたグラフィティ・アートを制作している。まずはじめに黒い線のアウトライン(枠線)を引き、それと正確に合わせたデザインを5つ制作する。それらをスキャンしデジタル化することで自在に組み合わせが編集可能になる。そしてアニメーションも交えて壁へ編集されたデザインを映し出す仕組み。最終的な完成イメージを一つに決める必要がなく、毎回変化をつけることができる、非常にユニークな試み。自由度が高く、今までになかったようなタイプのグラフィティとして多く関心を集めている。WERCはAR技術の研究や、現実とデジタル世界の境界線についての調査を行ってきた。今までVJとしても様々なイベントやフェスで活動をしており、そこで培った知識や経験も今回のARグラフィティの制作に大きく役に立った。WERC設立者の一人であるジェル・ヴァルク(Jelle Valk)は設立前からグラフィティの世界にのめり込んでいたといい、彼はグラフィティを語る上では欠かすことのできないドキュメンタリー、『スタイル・ウォーズ(Style Wars)』を観てから、ニューヨークやそれに影響されたヨーロッパのアーティストたちに多大なインスピレーションを受けた。ヴァルクは、グラフィティは個人の表現、自己啓発、アーティスティックな快楽を満たすためのものだとコメントしている。グラフィティは自分のためにする活動であり、他人のためにするものではない、「自分がどこかに居た時に、そこで何かを創り上げたこと」を証明する伝達手段なのだという。WERCは、デジタルメディアがもたらす新たな価値が今までのグラフィティ・アートにとっても更なる価値となるのか、これからも追い求めていくとのことだ。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2018年05月19日ゆったりとした空気が流れる、アートミュージアム周辺。4月13日、パリ初のデジタルアート・ミュージアム L’Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)がオープンしました。 11区のSaint Maur (サン・モール)通りにできたこの施設は、もともと100年近く続いた精錬工場の跡地を改装したもの。広さ2000㎡を有し、4年の歳月をかけて現代アートの空間へと変貌を遂げました。このブログを読んでくれている人の中に、もしパリに観光で来たことある人がいらっしゃっても、この辺りを訪れたことがある人はあまりいないのではないかと。それもそのはずで、この周辺に人気の観光スポットはなく(強いて挙げるならペール・ラシェーズの墓地)、庶民的で少しゆったりとした空気が流れています。でも、レストランやバーが多く集まるレピュブリックとバスティーユの間にありますし、人気のマレ地区へも歩いて行けるので、便利なエリアでもあります。近年はこの周辺にもおいしいコーヒーショップやカフェなどがオープンしているので、喧騒を離れてブランチやカフェをしたい方に是非おすすめしたい穴場スポットです! オープニングの作品に選ばれたのはクリムト! さて、このミュージアムの試みは、壁や床など建物全体を駆使したビジュアルアートと音楽のコラボレーションによって観客に新体験をもたらすもの。 今回のオープニングにあたって、3つの作品が上映されています。そして、そのメイン作品に選ばれたのは《クリムト》!クリムトのプロジェクションは、およそ30分の上映。その間、壁と床一面(総面積3300平㎡)をキャンバスに見立てたグラフィック映像が、クラシック音楽—ワーグナーやショパンなど、時に盛大で時に哀愁漂うメロディーと共に進行していきます。 そして、クリムトの影響を受け、オーストリアを代表する画家の一人であるエゴン・シーレの品も《クリムト》中に組み込まれていました。 アート空間に溶け込む感覚。実は私は美術館へ行ったとき、「羅列された作品を順々に鑑賞していく」というスタイルに違和感を感じることが時々あります。しかしながら、主題やアーティストの世界観を見事な展示方法で表現されることに感銘を受けることもありますし、また多くの展示作品の中から好きな作品を直感的に捉え、気になった作品を何度も見直したり、心行くまでじっくり観賞したり、etc…従来の美術館ではそれらが可能で、魅力の一つであるとも思います。しかしこのアトリエ・デ・リュミエールは、美術館でありながらコレクションを持たず、美術作品をデジタルに置き換え、ショーへと変化させました。このスタイルに、最初はいつもとは違った居心地の悪さを感じました。当たり前ですが、なんだかホールは暗いし、人もごちゃごちゃしているし、ショーも始まっていて途中だったし(笑)それに、どこか「見せられている」という感覚が違和感として沸き起こっていました。しかしショーの進行と共に自分の体がその空間に馴染んでくると、肉体がアート空間の中に溶け合わさっていく様な、作品の中へ沈み込んでいく様な錯覚を覚え、それがだんだんと心地よさへ変わっていきました。 直接“絵”に触れるということ 他の2作品ですが、1つはエゴン・シーレと同様、ウイーン分離派を継承した画家で建築家の《フンデルトヴァッサー》。彼の作品の象徴である、渦巻状のものが壁や床一面を旋回しだすと、子供たちがその映像へ駆け寄っていく姿が印象的でした。そう、ここでは“絵”で遊ぶということが可能なんですね! 美術館という場所において、絵はいつも人から守られてきたものでした。しかしながらデジタルによって、ある意味その垣根を越えることが出来たように思えます。 そしてもう一つの作品は、イスタンブール、L.A.、ロンドンを拠点に活動するデジタルクリエーション・スタジオOuchhhによる、コンテンポラリー・ヴィジュアル・アートの《Poetic_Ai》。こちらの作品は、すべてアルゴリズムよって作成されており、まるで、マトリックスの世界を旅している気分になりました。 また、こちらの作品(《Poetic_Ai》)は併設されているバー“Studio”でも8月31日まで連日上映されています。こうやって、座って鑑賞できるのもよかったですよ。大ホールでの上映に疲れたら、ここで喉を潤わせながら座って作品を眺めるのも良いかと。私は、結構ゆったり過ごせました。 今や私たちの生活にデジタルは欠かせないもので、エキシビションにおいても、観客を呼ぶため、そして人々の心をつかむ為のツールの一つとして、今後大きくその役割を担っていくのだろうと思います。 パリの新たな人気スポットの一つとなるのか。そして、今後の上映作品ではどのような仕掛けを組んで、私たちを驚かせてくれるのか、期待しながら今後の行方を見ていきたいと思います。 L’Atelier des Lumièresアドレス:38 rue Saint Maur 75 011 Paris開館時間:月-日10時~18時(金・土~22時)開催期間:《クリムト》《フンデルトヴァッサー》現在~11月11日《Poetic_Ai》現在~8月31日
2018年05月07日香取慎吾による初のストリート・アート作品のメイキングシーンを含むプロモーション映像が、「#香港慎吾アート」と題し香港政府観光局特設ページやYouTubeにて公開されている。毎年3月、香港では「香港アートマンス」として、「アート・バーゼル香港」をはじめ多くのイベントが開催されている。香取さんはその一環として、香港の中環(セントラル)に自身初となるストリート・アート作品を制作。今回の映像は「香港慎吾アート」が出来上がるプロセスが収められ、香取さんとアートの街の魅力を映し出している。■「#香港慎吾アート」プロジェクトとは?本プロジェクトは、2017年にテレビの撮影で、ストリート・アートが盛んな「オールド・タウン・セントラル」エリアを香取さんが訪問したことをきっかけに、香港政府観光局が制作を依頼して実現。香取さん初のストリート・アートは、香港島の世界で最も長いエスカレーター「ミッド・レベル・エスカレーター」の壁面に描かれた。人通りが多い中心部だったために、パーティションで覆われた限られた空間の中、3月24日~27日深夜から早朝にかけ、計18時間というごく限られた時間で制作は行われた。高さ4.5m、幅6m以上ある壁に、フリーハンドで大胆に描いていくアーティスト・香取さん。躍動感たっぷりのその様子と香港の街がまるで一体化するように、映像は展開していく。■作品名は自身の広東語の愛称「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」香取さんは、映画の撮影で訪れた20年前より、香港では広東語で「大口仔(大きなお口の男の子)」という愛称で親しまれてきた。今回は20年後に、“龍になって香港に戻ってきた”という意味を込めてこの絵を描いたという。香港をイメージしてモチーフに選んだ龍は、風水上、パワーがある、運気があがるものとして知られており、作品には龍のほか、香港の夜景や東京タワーをはじめとした多様なモチーフが大胆かつ細やかに表現されている。作品そのものがSNS映えをするだけではなく、作品の前で撮影した写真をSNSでシェアして多くの方に作品を知って欲しいという願いから、「#香港慎吾アート」「#hkshingoart」の2つのハッシュタグもモチーフとして描かれている。■オールド・タウン・セントラル(OTC)とは?香港政府観光局では、香港島中環から上環(ションワン)を中心とした、東洋と西洋、レトロとモダンの文化が交わる一帯を「オールド・タウン・セントラル」(OTC)とし、街歩きの楽しみ方を紹介している。ここには英国統治時代に造られた路地や建物が多く残されているだけではなく、近年は、壁に描かれたストリート・アートがSNS映えのスポットとして世界の旅行者やインスタグラマーからの人気を集めている。(text:cinemacafe.net)
2018年04月26日ロンドンでは、ほとんどの美術館・博物館が無料で公開されている…というお話は前回させていただきましたが、ひとくちに美術館と言っても絵画、オブジェ、歴史などジャンルは様々ですよね。今回はわたしの大好きな、ちょっと面白い美術館を紹介します。それが『Tate Modern』という近代美術を扱っている美術館です。ここはなんと以前発電所だった建物を、美術館として公開しています。 わたしはここでパフォーマンス・アートを見るのが大好きです。パフォーマンス・アートとは、アーティスト自身がその場でアートを作り上げる、もしくはアーティスト自身が作品になる芸術を指します。今回私が見たパフォーマンス・アートは’10days 6 night’という作品。これは Joan Jonasというアメリカ出身の映像を使ったパフォーマンス・アートの先駆者を題材にした作品です。残念ながらパフォーマンスの撮影はできなかったのですが、この空間がとても神秘的で、思わず長居しちゃいました。 私もピアニストとして、アーティストの人とコラボレーションすることは多々あります。以前、コンテンポラリーダンサーの方と体と音楽を使って壁に絵を描いていくというちょっと変わったコラボレーションをしたことがあります。 なんだか見ているだけで難しそうですよね(笑) これはパソコンを使って体の動きをトラッキングするというとっても難しい作品でした。でも、ただ普通にクラシック音楽を聞くよりも、目でも感じられるパフォーマンスっていいですよね。 パーフォーマンス・アートの可能性は無限大だと思います。あの有名な日本の芸術家草間彌生さんのように、キャンパスの上で絵画として表現するものも、パフォーマンス・アートのひとつの形です。 パフォーマンス・アートには見る観客を魅了するなにかがあると私は信じています。その瞬間、その場所でしか生まれない芸術。なんか素敵じゃないですか? 京花Instagram::
2018年04月08日「エロい」女性でありたい。それはいやらしい意味ではなく、いつまでも色気を失わない艶っぽい女性でありたい、という意味で。しかしながらエロスを学ぶというのはなかなかどうして難しいものです。まず誰に聞いたらいいかわからないですし、「エロくなりたい!」と公言するのもビッチと勘違いされるリスクもあります。であれば、アートについて勉強してみるのもいいかもしれません。■アートの歴史はエロスの歴史アートって聞くとなんだか敷居の高いものに感じるかもしれません。アートが身近に感じない人にとっては手の出しにくい分野でもあります。ただ興味深いのは、アートの歴史を辿ってみると、アートはどの国のどの年代であっても、少なからず「エロスの追求」の側面が存在しているという点です。例えば、バレエ。バレエってそれこそ高尚で文化人の芸術って感じがしますが、バレリーナはかつて「娼婦のやる仕事」だったのです。バレリーナの絵画といえば、エドガー・ドガの「舞台の踊り子」が有名です。踊り子の裏に立っている黒い男性。彼の正体はパトロンであり、舞台袖で踊り子を値踏みしているのです。一見すると華やかで美しい女性が踊っている絵画に見えますが、少し視点をずらすとそんな実態が浮き彫りになります。アートの世界では「エロスを直接的に表現する」と角が立つので、わかる人にだけ向けてこっそり忍ばせる、という方法がよく取られます。エロスを全面に出すことは宗教的にも政治的にもタブーとされている時代で、それでもいかにしてエロスを表現できるのか、そこにチャレンジしたアーティストがたくさんいますし、その「公には全面には出せないけど、実は全面に押し出したい」パワーこそがエロスの源だったりするのです。■音楽や映画にも隠れエロス作品はたくさんあるもう少し身近な例をあげると音楽、特にR&Bなどのクラブミュージックにはエロスを勉強するヒントがたくさん詰まっています。僕の好きなアーティストにNE-YOというアーティストがいますが、彼の曲の中には「SEX」だの「SEXY」だのの単語が頻繁に出てきます。その歌詞から彼がどんな世界を表現しようとしたのか、そんなところから、海外のアーティストが思うエロスについて勉強してみようと思ったことがあります。(ちなみにマルーン5も結構歌詞がエロいです)他には、日本の映画の中に「日活ロマンポルノ」というジャンルがあります。日本においては珍しい分野で、「エロさ全開!」といった感じでいろんな監督があの手この手をつかて、エロスとはなんぞやを追求しています。今の20代にとってはいささか古い(とはいえ僕も20代ですが)感じがすると思うのですが、その中での女優さんの演技が本当にエロいので、教科書的にみるという意味ではかなりおすすめです。■エロを学ぶことは恥ずかしいことではない性的な分野に興味を持つことは恥ずかしいことではありません。それだけエロスのもつパワーというのは強いものです。ただ下品になっては意味がないですし、ビッチになる必要もありません。(本当のエロさには上品さが必要です)個人的には、アートから学ぶのがもっともその欲求を満たしてくれ、かつ世間的にもそんなに変な目で見られないのでお勧めです。結果、自然と教養も身についてくるので、一石二鳥なんです。ハウコレ読者のみなさまもぜひ、アートに触れてみてくださいね。きっと新しい世界が見えてくるはずですよ。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年03月31日元「SMAP」でタレントの香取慎吾が、香港にある様々なストリート・アートが撮影スポットとして世界の旅行者やインスタグラマーに人気の観光地・中環のオールド・タウン・セントラル(以下OTC)エリアにパブリックアートを完成させ、お披露目セレモニーを実施。香取さんは香港をイメージし、龍のモチーフのウォールアートを描いた。2017年にテレビ番組の撮影で香取さんがOTCエリアの様々なストリート・アートを訪問したことをきっかけに、香港政府観光局が作品の制作を依頼し、今回のプロジェクトが実現。作品制作は3月24日~27日(現地時間)、深夜から早朝にかけて実施された。香取さんのパブリックアート作品としては、青森県津軽鉄道の列車が知られているが、今回の作品が海外初となる。香取さんが今回製作したストリート・アートの作品名は「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」。場所は、世界一長いエスカレーターとしても知られるミッドレベルエスカレーターの側面、Shelley Street(些利街/シェリーストリート)。香取さんが香港をイメージしてモチーフに選んだ龍は、風水上、パワーがある、運気があがることとして知られている。今回のお披露目セレモ二―で香取さんは、「初めて香港で映画を撮影した20年前から香港では広東語で『大口仔(大きなお口の男の子)』というニックネームで呼ばれています。20年後に龍になって香港に戻ってきた、という意味を込めてこの絵をかきました」とコメント。香取さんは1997年に映画『香港大夜総会 タッチ&マギー』の撮影で20年前に香港を訪れていた。香港政府観光局理事長のアンソニー・ラウ氏は「香港は香取さんの最初の映画が撮影された街として特別なつながりがあります。本作品は、OTCエリアの新しいアイコンとなりますので、日本をはじめアジアの香取さんのファン、さらには、世界のアートファンに彼の作品の素晴らしさを知ってもらえればと思います」とコメントした。香港政府観光局では、今回製作された香取さんのアートを「#香港慎吾アート」「#hkshingoart」というハッシュタグで、世界から訪れるファンや旅行者にSNSでの写真投稿をよびかけている。(text:cinemacafe.net)
2018年03月29日気になるアート展が目白押しのこの季節。FASHION HEADLINEがおすすめする、会期終了間際のイベントやアート展情報をお届けします。話題のあの人から、世界的に有名なアーティストまで、この貴重な機会を見逃さないで! --3月25日まで-- ■ みうらじゅん生誕60年を祝う大規模展覧会「MJ’s FES みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 SINCE 1958」が川崎市市民ミュージアムにて開催■ 前田エマ、3年ぶりの個展 「失う目」。 親、家族への疑問や感動を手がかりにしたインスタレーション--3月29日まで--■ グラフィックアーティスト、ヨシロットンの4年ぶりの大型展覧会&作品集! 新作約30点発表--4月1日まで--■ レアンドロ・エルリッヒ展をレポート! “見る”ことを疑い驚きのアート体験を■ オフ-ホワイトを手掛けるヴァージル・アブローの個展開催、村上隆との対談も! カイカイキキギャラリーにて■ アーティスト・片桐仁が生活雑貨から生み出した粘土アート作品展「ギリ展」を今年も開催--4月2日まで--■ ロバート秋山プレゼンツ「東京クリエイターズ・ファイル祭」初の大型展示が池袋パルコで開催!
2018年03月21日メトロ末広町駅から徒歩5分ほど。大通りから一本裏路地に入ると、「泊まれるアート」がコンセプトのホテル『BnA STUDIO Akihabara』が見えてきます。 2015年にオープンした京都の『BnA machiya Kyoto』、2016年の高円寺店『BnA HOTEL Koenji』は国内外のメディアから注目を浴び、クリエイターを含む多くの旅行者が宿泊に訪れました。しかし「泊まれるアート」とは一体どういうことでしょうか? 彼らが手がける施設は、単にアート作品を飾る・描くホテルではありません。 まるで宿泊者がアートに入り込まれてしまうように、客室をまるごと、気鋭のアーティストたちがクリエイションするのです。部屋の形から、特注家具、素材まで。細かなディティールに、彼らの創作魂が込められています。 秋葉原は「ARTと暮らす、東京の次世代アーバンライフスタイル」というテーマのもとつくられました。ではさっそく一部屋ずつ覗いてみましょう! 【401 ZEN GARDEN】扉を開けると、部屋の中央には真鍮箔が貼られた座卓に豪華すぎる座布団。これみよがしに画面に映された「山水」の文字、ネオンの「禅」、奥には囲碁……? この部屋は名前【ZENGARDEN】の通り、伝統的な和のエッセンスを入れつつ、外国人が捉える少し歪曲された日本的「禅」のイメージを広げた空間です。 周りを見てみると、あちらこちらにパンチのあるギミックがあります。 so coolな五重塔のキンキラ土産に、男の子なら一度は手にしただろう木刀、そしてコート掛けにも使える般若の木彫り。さらにはTOKYOらしいネオンや、金閣寺を想起するぎらついた装飾センスなどなど。 日本で生活している人なら見慣れてしまったものが、ミニマルな空間に整然と(または混沌と?)置かれていると日常風景に隠れていたカオス感が際立ちます。 手がけたのは、東京を拠点とする若手作家、緒方数馬、NANOOK、Mitsuko Shimaeの3人によるユニット「51.3 G-Wave」と、キュレーターの佐藤拓。 ギラギラとした現代的な活気を、文化がそっといなすような。しかし、どこかでこれぞJAPAN!大和魂!フジヤマ!と叫びたくなるような不思議な空間に迷い込んでみてください。 【301 RESPONDER】扉を開くと度肝を抜かれるような、原色壁画。描いたのは、‘81年生まれのアーティストを中心に構成される『81BASTARDS』というアーティストコレクティブです。アーティストひとりだけではなく、互いの作風を理解し合う複数人が呼応し合うように、コラボレーションして描くことでこの壮大な作品は生まれました。 天井と壁の間はそのまま地続きとなるように弧を描き、違和感を覚えることなく、三次元アートに包まれることができます。 ベッドで仰向けになっても 横を向いても視線がぶつかるアイツが、ちょっとニクイ。空間として捉えるか、お気に入りの場面を見つけてニヤニヤするか。アーティストたちの自由なエネルギーを感じるほど、のびやかに描かれた作品に囲まれると、鑑賞者の私たちも気負うことなくアートを感じ取ることができるのです。 【302 HAILER】同じ81BASTARDSが手がけたアートでも、色彩がぎゅっと絞り込まれた空間がお隣にありました。ベッドの上には、かの有名な『風神雷神図』。俵屋宗達によって1620年代に描かれた有名な屏風絵で、様々な絵師によって模索や模写が繰り返されてきましたが、81BASTARDSも今回挑戦! 現代アートシーンでも活躍する表具師、井上雅博によるカスタムメイドの屏風に合わせて、SUMAR WORKSが特注でベッドボード、蹴上、ライティングを作成しています。 スケートボードをあしらった三脚椅子に、和柄が配された机。そして窓際のカーテンサイドのチェアなど。 部屋の中央に構える「和」に、ストリートの感性が加わります。ホテル名にもある「STUDIO=東京の未来の都市生活」のコンセプトから、アーバンライフを送る人々の感性に届く現代的な和室に仕上がっていました。 【201 ATHLETIC PARK】・【202 WONDER PARK】2階はstudioBOWLの村上諒平による、少し趣旨が異なったジャンクな雰囲気の部屋。 【201 ATHLETIC PARK】 【202 WONDER PARK】【202 WONDER PARK】のやわらかでポップに色づく調度品を見てみると、サイドテーブルの足元には三輪車、天井には工事現場のもの(子供用?)など身近なものが再利用されているのがわかります。 大人になってしまうと遠のいてしまう、愛らしい造形の公園の遊具。この二部屋は、遊具とそれに貼られたグラフィティの書かれたステッカーとのギャップにインスピレーションを受け、大人の遊び場として「PARK」をテーマに泊まれる公園としてつくられました。 二段ベッドの階段を上がるとき、ワクワクするのは大人も子どもも一緒。【201 ATHLETIC PARK】では、特にアスレチック遊具のような高低差を活かして空間づくりがされていました。 手元に集まった変わったアイテムを販売するジャンクキオスクや、懐かしのポールも生え、屋外のような雰囲気。見たことあるものが、普段は見かけないところにあるとまた違ったものに見えてしまいます。 アーティストはこのように、誰もが目にしたことのある公園への既視感を活かして、外みたいな内、野宿のような優雅な空間を演出しました。 子どものころの「遊びたい!」という欲求や興奮が、懐かしさと共に思い出されるような、不思議で特別な感覚を抱かせてくれます。 しかしこれらの作品は未完成の状態。というのも、ホテルには宿泊者が欠かせません。紹介した5部屋は人々が空間に入り込み、寝泊りする動作や時間がアートの一部となることで、初めて完成するインスタレーション的作品となっているのです。 BnAが目指すのは、旅行者と日本のアーティストが交流できる場所です。旅行者はアーティストたちの作品の中に泊まるという他にはない体験が出来るだけでなく、彼らを支援することもできます。 そのひとつが、利益の一部を参加アーティストに還元すること。そして『BnA STUDIO Akihabara』の1階ロビーをクリエイター向けのコワーキングスペースにすることで、そこを基点に新しいコミュニティーを創り上げていこうとしています。 多角的に日本のアートシーンを盛り上げるBnAプロジェクトに、あなたもぜひ参加してみませんか。これまでの視点が変わるような、東京都市の未来を垣間見えるかもしれませんよ。 BnA STUDIO Akihabaraを詳しく知りたい方はこちらへ
2018年03月20日ギンザ シックス(GINZA SIX)5階のアートギャラリー、アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)では「草間彌生と世界の現代アート作家展」を2月1日から14日まで開催する。アンディ・ウォーホル, Andy WarholCommittee 2000 1982年シルクスクリーン、額 76.35 x 50.95 cm戦後美術史に大きな足跡を残し続け、日本を代表する前衛現代アート作家となった草間彌生の作品を中心に、同時代からそれ以降に活躍した世界の著名な現代アート作家の作品を集め紹介。アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やデビッド・ホックニー(David Hockney)など、60年代に全盛期を迎えたポップアートや、それ以降ポップアートの影響を受け現れたミニマルアート、80〜90年代に活躍したジェフ・クーンズ(Jeff Koons)やジュリアン・オピー(Julian Opie)など様々な現代アートを展示する。【イベント情報】草間彌生と世界の現代アート作家展会期:2月1日〜2月14日会場:ギンザ シックス 5階 アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー
2018年02月02日Untitled / teamLab Borderlessのための新作チームラボ(teamLab)の世界初デジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」が、東京・お台場のパレットタウンに2018年6月21日に開業する。オープンに先駆け、プレス内覧会が行われ内部が公開された。ゆりかもめの青海駅またはりんかい線の東京テレポート駅最寄りの東京レジャーランド跡地にオープンする同施設は、森ビル株式会社との共同運営によるものでチームラボのフラッグシップ施設となる。施設面積は、約1万平方メートルという圧倒的なスケールに最大規模となる470台のプロジェクターを設置。それぞれ構成の異なる5つの空間に、世界初公開作品を含む約40点の作品が展示される。施設のコンセプトであり名称にも採用した“Borderless”という言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」の境界を無くし、鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいくという想いが込められており、同施設を通じて既存の価値観や社会的枠組みを考え直すきっかけを提供する。実際に施設内構成は、空間同士に境界線がなく、複雑なシステムによって作品同士がコミュニケーションを取り合いながら、部屋から出て通路を移動したり、時に融合したりする。また、作品は鑑賞者の動きに影響して色を変化させたり、伝播したり、増殖したりと人に呼応する。作品と人、さらには居合わせた他者とともに新しい体験を創り出していく、世界に類を見ない全く新しい世界が繰り広げられる。大きく分けて「ボーダレスワールド」「チームラボアスレチック 運動の森」「未来の遊園地」「ランプの森」「EN Tea House」と5つに構成された空間には、特に鑑賞順序が設けられていない。エントランスを抜けると、施設の核となる「ボーダレスワールド」が広がり、間も無く空間に没入する。花の森、埋もれ失いそして生まれる/ Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki TakahashiUntitled「ボーダレスワールド」は、前述したように作品同士がコミュニケーションし、時には混ざり合い、そして鑑賞者とも影響を受け合うアート群によって構成されるセクション。花と共に天から地へ滝が流れ落ちる同施設のための新作インスタレーションを始め、四季に連動した棚田の中を歩き回ることができる作品、ある部屋から抜け出して通路を歩き回るキャラクターや動物たちのインスタレーションなどが待ち受ける。ポヨンポヨン宇宙 / BoingBoingUniverse teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: DAISHI“身体で世界を捉え、世界を立体的に考える”をコンセプトとした「チームラボアスレチック 運動の森」は、もう一つの主要コンテンツ。近年、言語能力や数学力に匹敵するほど重要だと言われているのが空間認識能力なのだと、チームラボ代表の猪子寿之は言う。このプロジェクトでは、脳の海馬を成長させ空間認識能力を鍛えるための新しい創造的運動が体験できる。トランポリンのように高く飛び跳ねたり沈んだりする宇宙のような空間や、重力に逆らったような動きをする光の球体に埋め尽くされた空間に丸ごと身を置いたり、光のボルダリング、空中に浮いた吊り棒渡りなど、複雑で立体的なデジタルアートをアクティブに楽しめるセクションだ。Forest of Resonating Lamps - One StroketeamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Murano Glass, LED, Endless無数のランプが吊るされ、四方をミラーに囲まれた部屋の中で体感する「ランプの森」は、日本初公開作品。ランプの近くに立ち止まり、しばらくじっとしていると最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そして、そのランプの光は最も近い2つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、また同じように強く輝き音色を響かせながら最も近いランプに伝播し、やがて一帯が赤やブルーのグラデーションに灯される。世界の人々を惹きつける磁力ある都市を実現するためには「文化・芸術」が不可欠であると考え、都市の中に文化施設を組み込み、様々な文化・交流活動を促進してきた森ビルと、一方でテクノロジーとクリエイティブの境界が曖昧になりつつある現代において「実験と革新」をテーマに、これまでの常識を大きく超えるようなデジタルアート作品を提供してきたチームラボ。2社がタッグを組むことで、世界に類の無い新たなデスティネーションを創出し、2020年そしてその先に向けて、国際都市・東京の磁力向上に貢献する。【施設情報】MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless住所:東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン開業:2018年6月21日時間:月〜木 11:00〜19:00 (※祝前日を除く)金・祝前日 11:00〜21:00土 10:00〜21:00日・祝 10:00〜19:00※最終入館は閉館の1時間前まで※営業時間は時期によって異なる料金:一般/高・大学生 3,200円子ども(4歳〜中学生) 1,000円チケット発売:2018年5月下旬発売予定 最終更新:2018年5月1日
2018年01月31日2012年に世界遺産条約採択40周年を記念してスタートした「PIECE OF PEACE-『レゴ®ブロック』で作った世界遺産展 PART-3」。これまでに約300万人を集めた話題の展覧会が、東京・松坂屋上野店の本館6階 催事場にて10月28日から11月9日まで開催している。今回の展覧会は、11月4日にグランドオープンを迎えるPARCO_yaと松坂屋上野店、初の共同企画となっており、メイン会場となる松坂屋上野店に加え、サテライト会場としてPARCO_ya 2F 特設スペースでも開催(11月4日から、無料)。メインは「LOVE EARTH/LOVE ASIA『レゴ®ブロック』で作った世界遺産」と題し、レゴ®ブロックで作った世界34カ国の世界遺産50作品が展示される。他にも、ユネスコ世界遺産活動紹介コーナーや、レゴ®グッズを中心にたくさんのアイテムが揃う「レゴ®ブロック期間限定ショップ」、来場者参加企画「みんなで作るPEACE!プレイコーナー!」を展開。また、「未来に残したい、私のたからもの」をテーマに、参加アーティストによる作品と文化人によるメッセージの展示も開催される。こちらでは、国内・外で活躍中のアーティスト、クリエイター、写真家、イラストレーター、現代美術家などからのメッセージアートの共演。文化人・ミュージシャン・著名人からのメッセージの紹介を行う。参加アーティストは、AMKK<東信、花樹研究所>/石川直樹/伊藤桂司/今井淳裕<株式会社千總>/楳図かずお/エンライトメント/大岩Larry正志/リリー・フランキー/Rolito/河森正治/Candle JUNE/季里<きり>/Kinpro<新矢千里>/黒田征太郎/小宮山秀明<TGB design.>/坂口恭平/さとうりさ/SUNDAY VISION/JEFFREY FULVIMARI/地主晋/タイクーングラフィックス/大日本タイポ組合(タイポ組合員)/髙橋理子/高橋正実/立本倫子<コロボックル>/タナカカツキ/土屋アンナ/土屋秋恆/Daisy Balloon/デビルロボッツ/でんぱ組.inc/TOMATO/生意気/ひびのこづえ/Hastings International Airport’<HIA><Karl Hyde/Underworld, John Warwicker/tomato, ToruYoshikawa>/本城直季/牧かほり・南志保/MATTHEW WALDMAN+NOOKA/松山智一/みうらじゅん<withビルダー 三井淳平>/宮下マキ(写真家)/ロドニー・アラン・グリーンブラット(アーティスト)となっており、展示内容は一部変更になる場合もある。なお、11月4日からはPARCO_yaが本展のサテライト会場となり、無料で一部モデルの展示が行われる。【イベント情報】「PIECE OF PEACE-『レゴ®ブロック』で作った世界遺産展 PART-3」会期:10月28日〜11月9日会場:松坂屋上野店 本館6階 催事場住所:東京都台東区上野3丁目29番5号時間:10:00〜20:00(最終入場は閉場の30分前まで、最終日は16:00閉場)入場料:大人(中学生以上)600円(500円)、小学生300円(200円)、小学生未満無料※( )内は大丸松坂屋のクレジットカード等やパルコカードを持っている方が対象の優待料金
2017年11月02日不思議な空間が特徴の「養老天命反転地」を始めとする個性的なスポットが点在する養老公園(岐阜県)を舞台に、ピクニック感覚でアートを楽しむ「養老アート・ピクニック」が11月18日と19日の2日間にわたり開催される。総合ディレクションを担当するのは、音楽や映像作品、近年は自転車等の移動体をテーマに活動しているメディア作家であり、岐阜県が世界に誇る情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の教授でもある赤松正行。赤松は本イベントについて「舞台はなだらかな芝生の広場。いくつものテントが並び、賑やかな催しが繰り広げられます。無心に体を動かして汗を流すこともあれば、楽しい驚きに目を見張ることもあるでしょう。色鮮やかな紅葉を渡る秋風に吹かれながら、過去と現在を繋ぎ、生命と健康を繋いで未来を垣間見ます」とコメント。会場では、赤松正行による空中をゆっくりと昇り降りする巨大な目玉型のバルーン作品「空の目」や、携帯端末をかざすと目の前の絵画や彫刻が動き出すAR(拡張 現実感)技術による展覧会「ARアート・ピクニック」など、多様なジャンルのアーティストが体験型のアートプロジェクトを展開。養老のシンボルである“ひょうたん”をモチーフに、竹と和紙を使って大型行灯をつくり、それに本物のひょうたんを使って装飾を施す「ひょうたん・アートプロジェクト」、自然物や様々な素材を使って子どもたちが自由に表現できる空間づくりに挑戦する「森の子どものアートなひろば」など、アート好きはもちろん親子連れからシニアまで幅広い世代が、ピクニックをするような感覚で、気軽にアートに触れられる。18日の17時から21時には、一夜限りのライトアップされた会場で参加アーティスト(赤松正行/日比野克彦/クワクボリョウタ/安田綾香+Cameron Allan Mckean & Daphne Mohajer va Pesaran/Astrid Klein他)がパフォーマンスやトークで交流する「養老アート・ナイト」も行われる。また、養老公園 不動橋~養老の滝では、11月11日・12日・18日・19日・23日・25日・26日の17時から21時まで(最終入場20時半)「養老の滝 ひょうたん イルミネーション」も同時開催中。【イベント情報】養老アート・ピクニック会期:11月18日~11月19日会場:養老公園一帯(芝生広場、養老天命反転地)住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2時間:18日 10:00〜21:00/19日 10:00〜16:30料金:無料(養老天命反転地への入場は有料)
2017年10月31日お店のコンセプトは「現代美術コレクターの自宅」「SUNDAY CAFE ART RESTAURANT(サンデーカフェアートレストラン)」は、東京・三軒茶屋にあるカフェレストランです。店舗づくりのコンセプトは、「現代美術コレクターの自宅」。店内は、リビングや書斎などの部屋に見立ててエリア分けがされており、それぞれにアート作品が飾られています。お店の外には、テラス席も。モノトーンのおしゃれな外観にセンス良く緑が配置されており、のんびり食事を楽しみたくなるような居心地の良い空間です。塩味と甘味が絶妙にマッチした「赤豚のグリル」お店イチオシのメニューは、自社養蜂ハチミツを使った「赤豚のグリル」です。赤豚はみずみずしいやわらかな身が特徴。香ばしく焼き上げた赤豚の塩気を、ハチミツやイチジクの甘味が引き立てます。ソースのアクセントとなるゴルゴンゾーラチーズは、ハチミツとの相性もバツグン。コク深い味わいとなります。しっかり食べたい日にもピッタリのメニューです。こだわり野菜を堪能するなら「鎌倉野菜のロースト」この店ならではのの良さを味わいたいのなら、「鎌倉野菜のロースト」は押さえておきたい一品です。こちらのカフェは、厳選した有機野菜が自慢。使用している鎌倉野菜は、朝市で直接仕入れをしています。野菜それぞれが持つ素材の味を存分に楽しめるひと皿。色とりどりの野菜が美しく盛られ、思わずカメラを向けてしまうようなフォトジェニックな一品です。地域密着型のカフェレストランを目指すお店の思いお店の料理には、鎌倉野菜だけでなく葉山の農家から直送される有機野菜など、こだわりの素材がふんだんに使われています。そこに込められているのは、地域客を気づかうお店の思いやりです。「SUNDAY CAFE ART RESTAURANT」は、東急田園都市線「三軒茶屋駅」と「池尻大橋駅」の間にあります。どちらの駅からも、徒歩で12分程度です。アートギャラリーさながらのおしゃれな空間で、日曜日のようなゆっくりと流れる時間を楽しみませんか。スポット情報スポット名:SUNDAY CAFE ART RESTAURANT住所:東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F電話番号:03-6413-8055
2017年10月18日爽やかな秋風は芸術の香りも街に運んできました。駅の壁は展覧会を知らせるポスターだらけ。あちこちの美術館やギャラリーでは魅力的な展覧会が開催されています。何を観ようか目移りしている方へ、ちょっと面白い展覧会「第61回CWAJ現代版画展」をご紹介します。■意外と知らない版画の世界版画というと、浮世絵がまっさきに頭に浮かぶかもしれません。あれは板目木版。基本的な技法は、小学生の頃、図工の時間に彫刻刀でベニヤ板を削って作った、あれと同じです。木の板に彫って作る木版は、版画の数ある技法のひとつにすぎません。ひと口に版画と言ってもその制作方法は想像以上に複雑です。たとえば、下絵を描刻する版の素材もさまざま。*これは木版画(woodcut)*これも木版画(woodblock)*これは銅版画(etching)*これも銅版画(etching & acuatint)*これはペーパーブロック(paperblock)厚紙など紙の版を使用しています。*これはリノカット(linocut)板にリノリウムという樹脂板を使用。版画は版面下に限定番号が書かれているものがほとんどです。たとえば、上の作品の場合、左端の1/ 40の表記は、同じ版で40枚の作品が制作されていて、うち1番最初に刷られたのがこの作品ということ。コレクターのなかには、1枚目に刷った版画作品だけを集めるというマニアもいるくらいです。この数字、今後注目してみると面白いかも。*これはコラグラフ(collagraph)さまざまな素材の平版に、各種素材を貼りつけたり、下地剤を塗ったりして凸凹を作って刷ります。フランス語の「コラージュ」に由来。こんなふうに板の種類だけでもいろいろ。そこに、彫りの技法や彩色、紙質、刷り方の特徴が複雑に組み合わさるのですから、版画はとてつもなく繊細で、可能性に満ちたアートなのです。あれ、話が本題からそれてしまった……。■CWAJ版画展のお話CWAJ現代版画展とは、ボランティア団体「CWAJ(College Women Association in Japan)」が開催する版画展で、今年で第61回目を迎えました。第1回は戦後まもなくの1956年ですから、この版画展の歴史はとてつもなく長いのです。会場に展示される版画は、ほぼすべて、異なる版画家の手で制作されています。篠田桃紅、横尾忠則、野老朝雄といった日本を代表する著名作家から、公募で選ばれた新進気鋭の作家まで、日本の版画界を牽引する200名近い版画家たちの多種多彩な作品が、代官山ヒルサイドフォーラムに勢揃い。会期中、入場は無料で、しかも、すべての版画が購入可能というのは嬉しいところ。技法に注目するのもよし。テーマを探すのもよし。色彩で選ぶのもよし。限定番号に着目するのも面白い。自分の部屋に飾るならどれがいいかなあ、なんて考えながら観てまわるのも楽しそうです。この版画展の運営はすべてボランティアの手で行われ、版画の純益はCWAJの教育、奨学プロジェクトや福島支援プロジェクトの資金に充てられるとか。素敵な取り組みです。気に入った作品を自分のものにできて、それが支援につながるなんて、ちょっと良い気分!開催は10月25日〜29日まで。芸術の秋、おしゃれな街、代官山に足を延ばし、部屋に飾るとっておきの版画を探しに出かけてみてはいかがでしょうか?ちなみに、これは我が家のとっておきの1点。リトグラフ(lithograph)という技法が使われています。「リト」はギリシャ語で「石」の意味。かつては石灰石の版を使っていたからその名がついたとか。う~ん、版画ってやっぱり奥が深い……※記事中の画像はすべてCWAJの許可を取ってお借りしています。
2017年10月18日神奈川県・川崎市の大型ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」にて、日本初となる世界有数のAQUARIST6名が共同監修した“生物×アート“が創る大自然の水槽世界「グリーンアクアリウム展」を9月13日(水)から10月9日(月)まで期間限定で開催!◆アクアリウムを創る“AQUARIST“とは?水槽の中に熱帯魚や淡水魚、水草、サンゴ、岩などを配置して美しい水槽世界を創り上げるアクアリウム。そのアクアリウムを創り出すのがAQUARIST(アクアリスト)だ。幻想的でエンターテイメントな水中世界を創造するAQUARISTたちは欧米を中心に世界中で活躍している。◆日本初のグリーンアクアリウム展今回「グランツリー武蔵小杉」で開催される「グリーンアクアリウム展」は、代表の早坂誠氏をはじめ、奥田英将氏、助川浩之氏、轟元気氏、西名柳二氏、森翔太氏ら、アクアリウム業界を牽引するAQUARIST6人が共同監修し、都心で暮らす人々に“水と緑あふれる世界の美しさを再体感”させるような作品世界を創り上げた。モチーフは、グリーン(水草・木・海苔および魚などの生物)に特化し、まるで大自然の森のような世界を水槽内にアート作品として表現した日本初のアクアリウムイベントだ。◆水と緑が織りなす日本ならではの世界観作品は、8つの異なる風景からインスパイアされた日本ならではの水景、滝を演出した「日本八景の滝」、大きな平型水槽の中に水と緑の楽園をイメージし、さまざまな色や種類の水草や流木、約1,000匹の魚や生物で作り上げた「緑彩の池」など、普段の生活で何気なく目にしている草木・水・生き物を、美しいアートの中で再発見するとともに、水と緑が創り上げる日本ならではの懐かしい原風景に出会えそうだ。さらに期間中6回に渡り、ガラスの容器に流木や石をレイアウトして小さなアクアリウムが製作できるワークショップ「グラスアクアリウム~小さなアクアリウムをつくろう~」も実施される。グラスの中に自分だけのグリーンアクアリウムを表現して、自宅で楽しんでみてはいかが?イベント概要「グリーンアクアリウム展」場所:「グランツリー武蔵小杉」1F「アクアドロップ」期間:9月13日(水)~10月9日(月・祝)時間:10:00~21:00(最終入場20:30)観覧料:一般(中学生以上)500円/小学生300円、幼児(小学生未満)無料(text:cinemacafe.net)
2017年09月14日