2019年7月3日 20:50
自宅にいながらメトロポリタン美術館へ アートの世界で加速するシェア文化
テクノロジーの進化や社会の変化によって、人もモノも、当たり前に国境を飛び越えて、交じり合う世の中に。アートの世界ではどのような変化が起こっているのでしょうか。ウェブ版「美術手帖」副編集長の橋爪勇介さんに教えて頂きました。
ゴッホも!フェルメールも!
家にいながら、世界中のアートにアクセスできる時代が到来。
アートの世界では今、シェアの文化が加速中だと橋爪さん。
「メトロポリタン美術館など世界中の名だたる美術館が著作権保護期間の終了した“パブリックドメイン”の名作をデジタルアーカイブ化。自由にダウンロード可能な環境を開放しています。しかも、作品によっては使用目的を問わないため、名画をTシャツにしても、額装して部屋に飾ってもいい。
歴史的名作は世界中すべての人で分け合うべき共有の財産。SNS時代だからこそ当然となったシェアの文化が、これからの人とアートとの距離を変えていくはず」
世界中の美術館を合わせると500万点以上が利用可能。そんな膨大なアーカイブを利用した新たなサービスも続々、登場している。
「例えばGoogle Arts & Cultureではストリートビュー機能を利用し実際に美術館を歩くようにアクセスできる。