結婚を機に中古マンションを購入し、広々したサーフスタイルにリノベーションしたYさん夫妻。豊かな緑に囲まれ、ゆったりとした敷地に建つマンションを選んだ決め手は、そこがどこよりも住み慣れた場所だからでした。■ 妻が生まれ育った環境抜群のマンションの一室を購入サーフィンを通じで出会ったふたりが結婚したのは2015年のこと。分譲も賃貸も生涯支払う額はほぼ一緒だと知り、だったら早めに新居購入に動いたほうがいいのではないか、と考えたそうです。京都府宇治市にお住いのY夫妻のお住いは、最寄り駅から徒歩数分で緑が多い抜群の立地です。マンションは昭和57年築、専有面積は78.79平米で物件価格は1,200万円、工事費は1,400万円(税・設計料込み)でした。「最初は住宅展示場などを見学に行ったりしましたが、そうなると今度はよい土地が見つからなくて……」と妻。そんな中、幸運にもふたりにぴったりの中古マンションの一室が見つかりました。それは妻が生まれ育ち、いまも実母が暮らすマンションでした。住み慣れたマンション周辺の住環境がよいことは、地元育ちの妻が誰よりも知っていました。購入時に夫の単身赴任が決まっていたこともあり、同じマンションで妻と母がお互いのひとり暮らしをサポートできることも購入への後押しとなったそうです。■ テーマは「サーフィン」。ルーバー扉を多用した大胆リノベーションリノベーションの依頼先は、「京都」「リノベ」「おしゃれ」といったキーワードで検索して出会ったリボーンキューブ。妻の主導で進められたリノベーションは、最初はテーマが定まらなくて、とにかく好みのインテリア画像を何枚も送ってやりとりをしたのだそうです。提案されたテーマは、夫婦共通の趣味であるサーフィンでした。そこで妻の大好きなセレクトショップ「ロンハーマン」のようなテイストをふんだんに取り入れたインテリアにすることになりました。圧巻なのが、エントランスからリビングダイニングまで連なる白いルーバー扉。左右にある寝室やトイレ、クロゼット、バスルームの扉に至るまですべて同じ仕様のルーバーにしました。インテリアは好きな要素をごちゃ混ぜにするより、ひとつのテーマで振り切ったほうがいいというリボーンキューブのデザイナーのアドバイスに納得し、思い切ってルーバーを多用したことでより奥行きのある空間に仕上がりました。リビングの壁の一部もエントランスから続くルーバーに。一見するとウォークインクローゼットのように見えますが、インテリアとしてルーバーを張って統一感を出しました。■ リラックス感のあるリゾートのような雰囲気に!間取については、元は細かく仕切られた5DKの空間を、メリハリのある1LDKに。清々しいくらいモノがなく、スッキリとしたリビングダイニングのフローリングは色ムラのある幅広のオーク。肌触りもやわらかく、裸足で歩いても心地よいのだそうです。窓際にはテラコッタタイルを敷いてインナーバルコニーとしても使えるように。屋外と室内の仕切りを曖昧にしたことで、リゾートのような開放感を感じられる空間に。キッチンとバックカウンターはIKEAのものを採用しました。また、床は玄関から続くテラコッタで統一。コンロは火力にこだわってガスを採用。体格の良いの夫とふたりで作業しやすいように、通路の幅はゆとりを持たせています。キッチンと同様に洗面スペースもゆったりとした設計にしました。カウンター下はお掃除ロボットが行き来しやすいよう、なるべくモノを置かず、日用品のストックなどは左奥の収納スペースにすべて収めています。写真右手はルーバーの引き戸を開けると現れるトイレ。廊下との境をフラットにして、こちらもお掃除しやすいように工夫をしています。床は白いタイルで清潔感をアップしました。■ 日常と趣味とが違和感なく共存する理想の住まいサーフィンが大好きなふたりのために、エントランスは土間にしてウエアやボードなどを収納できる広いスペースを確保しました。扉なしのシューズラックやサーフボードラックは、オリジナルです。玄関から入ってすぐのルーバー引き戸を開けると寝室があります。マンションの共用廊下を通る人の気配を緩和できるように、窓側にもルーバー扉を取り付けました。窓用エアコンの目隠しにもなっています。窓側のルーバーだけは隙間をあけることで、換気と採光もできるようにしています。ハンガーも棚上もまだまだ余裕があるウォークインクローゼット。収納力抜群の玄関土間とこのWICがあることで、LDKをいつもすっきりと保つことができています。将来的には、子ども室などほかの使い方も考えているとか。以前は狭い社宅でストレスを感じることも多かったそうですが、いまではストレスフリーな新婚生活を送れているそうです。もっと詳しく知りたい人は『リライフプラスvol.26』をぜひ参考にしてみてください。設計・施工リボーンキューブ撮影飯貝拓司
2018年04月16日「マンションは管理を買え」という言葉が広がり、ネット上には「買ってはいけないマンションの見分け方」というような記事があふれています。管理の良し悪しを事前に見分けるために、こういった記事においては事前に幾つかの資料を取り寄せて内容を精査することを勧めています。(これがそんなに簡単な話ではないことはこれまで何回も書きました)今回はそういった記事において必ず触れられている「総会議事録」についです。momo / PIXTA(ピクスタ)■ そもそも、「総会議事録」とは?マンションに関わる法律である区分所有法において、管理組合総会は「管理組合の最高議決機関」と位置付けられています。総会における議決事項はすべての関係者に効力を及ぼすこととなるため、議事の経過及びその結果を記載した議事録は重要な記録です。区分所有法の第42条において総会議事録は以下の通りと定められています。【第四十二条】1.集会の議事については、議長は、書面又は電磁的記録により、議事録を作成しなければならない。2.議事録には、議事の経過の要領及びその結果を記載し、又は記録しなければならない。3.前項の場合において、議事録が書面で作成されているときは、議長及び集会に出席した区分所有者の二人がこれに署名押印しなければならない。4.第二項の場合において、議事録が電磁的記録で作成されているときは、当該電磁的記録に記録された情報については、議長及び集会に出席した区分所有者の二人が行う法務省令で定める署名押印に代わる措置を執らなければならない。5.第三十三条の規定は、議事録について準用する。(筆者注、第5項にある第33条とは規約の保管に関する条文です)議事の経過とは、開会、議題、議案、討議の内容、表決方法、閉会等のことであり、経過の「要領」ということなので内容を逐一記載する必要はなく、要約して記載すれば足りるとされています。■ 議事録作成の流れ議事録の作成は法令上では総会の議長である理事長の役割となっていますが、実際は管理会社のフロントが担当します。筆者の場合、総会を終えてから会社に戻って30分で完成させたこともあれば、1日半ぐらいかかったこともあります。よっしー / PIXTA(ピクスタ)議事の録音はせず、その代わりに細かくメモを取るようにしていましたが、激論が交わされたような時は発言の内容を思い出すのが大変でした。出席者からフルボッコにされたような時にも、それをいちいち思い出して書かねばならず、これはもう苦痛でしかありません。こうして出来上がったのはあくまで議事録(案)であり、理事長及び2名の議事録署名人に回覧して内容の確認を求めます。ここで修正が入る場合もありますが、最終的に3名の署名捺印をもらえれば議事録の完成です。議事録が完成すると管理会社では「総会結果報告書」を作成して全区分所有者に配布します。■ 議事録に関する決まりごと議事録は大切な書類で、管理組合の口座開設や名義変更、訴訟の提起等の様々な場面で提出を求められます。一方で議事録は利害関係者からの請求があれば閲覧させなければならず、また保管場所をマンション内の分かりやすい場所に掲示しなければならないと定められています。(閲覧に際しては管理組合の側で日時を指定できるとされています)■ 議事録には何が書かれているのか?miya227 / PIXTA(ピクスタ)「買ってはいけないマンションの見分け方」といった類の記事ではとにかく議事録が重視され、「議事録は情報の宝庫」「議事録は管理状況を示す通信簿」「議事録を読めばそのマンションの全てがわかる」等々、ものすごい表現で形容される資料となっています。そこで議事録には何が書かれているか、これまで100本近く(多分)議事録を書いてきた筆者が具体的にお話します。・議事録に書かれていること筆者の場合は大手と中小の2社でフロントを経験しましたが、議事録の書式についてはどちらもほぼ同じであり、恐らくほとんどの管理組合においても同様ではないかと思っています。議事録の基本的な書式としては下記の通りとなります。【「第〇号議案」●●●●に関する件】議長の指名により管理会社担当者により総会議案書を用いて議案の説明が行われた。質疑応答の後、議長が本議案の可否を出席者に諮ったところ、賛成多数にて議案書の内容通り承認可決された。工事の実施を承認する議案の場合は、実施の時期、金額、発注先、支払い方法等をこの後に明記し、また四分の三以上の賛成が必要な特別決議の場合は賛成、反対、保留のそれぞれの数を記入していました。質疑応答があれば「質疑応答の要旨」として記入しますが、あくまで要旨であり、国会の議事録のような話し言葉をほぼそのまま文字に書き起こした体裁のものではありません。・議事録に書かれていないこと議事録は簡潔明瞭であることが求められ、そのため既に議案書に書かれている事項については省略され「議案書記載の通り」としか記入されません。決算報告や工事の実施、修繕積立金改定といった議案の場合は議案書において詳細な資料が添付されているはずであり、同じものを議事録にも記入するのは紙の無駄でしかないのです。ただし、事業計画と予算に関しては議案書に添付されているのはあくまで「案」であるため、総会で承認された正式版の事業計画書と予算書を総会結果報告書に添付します。質疑応答に関しては個人情報やプライバシーの保護の点で注意が必要になります。総会においてマンション内におけるトラブルに関する発言がなされた場合であっても、個人が特定されるような内容に関しては議事録には記載されません。■ 議事録は「議案書とセット」でないと意味がない「買ってはいけないマンションの見分け方」といった類の記事ではひたすら「議事録」が強調されていますが、議事録だけをいくら読んでも財務状況も未収金の額も工事を実施しなければならなくなった事情もわかりません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)そのような事項はすべて議案書に書かれており、議事録は議案書とセットでなければ全く意味のないものなのです。しかし、ネット上の記事をいくつも読みましたが、議事録の重要性を力説するものばかりであり、筆者が見た範囲では議案書について言及したものは一つもありませんでした。議事録は議案書と同じ場所にファイルするものなので閲覧の場合は特に支障はありませんが、読者がネット上の記事を鵜呑みにして議事録だけ何年分も取り寄せても(これには様々な困難を乗り越える必要がある)、マンション内で一体何が起こっているかさっぱりわからないということになってしまいます。■ ネット記事の執筆者は、議事録を読んだことがないとしか思えないmiya227 / PIXTA(ピクスタ)ネット上で「買ってはいけないマンションの見分け方」という類の記事を書いている方のほとんどは、恐らく自分では総会議事録を読んだことがないのだろうとしか思えません。この世界では実務を知らない人が専門家を名乗って書いた、いい加減な記事が幅を利かせているのがどうしようもない現状です。こういった状況を少しでも変えていくため、今後も筆者の実体験に基づく正確な情報を提供し続けたいと思っております。
2018年04月12日中古住宅を買って、自分好みにリノベーションする人が、とても増えています。好きな建材や住宅設備を使って、自分好みの空間をつくれる人気のリノベーションですが、無知なままリノベーションをおこなうと、あとで痛い目に合うことも。中古住宅を買ってリノベーションする前に確認しておきたい6つの重要ポイントについてのお話ししたいと思います。naka / PIXTA(ピクスタ)■ 1.「リフォームかし保険」はついている?リノベーションには、雨漏りや変形などのリスクはつきものです。住宅トラブルの相談・住宅紛争処理 への支援などを行っている公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターによると、財団によせられた2016年のリフォーム相談件数は6757件。そのトラブルの内容は雨漏りや変形、漏水やひび割れなど多岐にわたります。《戸建て住宅のリフォームトラブル》《マンションのリフォームトラブル》「リフォームかし保険」は、リフォームやリノベーションなどの工事によって雨漏りや変形などのトラブルが起きた場合に、修繕費用を補償してもらえる保険です。建築士による検査もついているのもメリット。トラブルに備えて、工事をおこなう前に、リフォームかし保険をつけることをおすすめします。■ 2.断熱・耐震など、建物の性能をアップさせる内容は含まれている?リノベーションをするときは、多くの場合、壁や窓なども取り壊し、柱や梁などの骨組みだけの状態にしてから、新しい住まいをつくっていきます。その際、間取りや収納などにこだわる人は多いのですが、断熱や耐震など、建物の性能にこだわる人はあまりいません。しかし地震なから生命を守るためには、建物の耐震性は最も重要です。milestone.tyo_01 / PIXTA(ピクスタ)また建物を断熱化すると温度変化が少なくなるため、血圧が安定します。断熱により、血圧が2.8mmHg下がるというデータが、スマートウェルネス住宅等推進調査委員会から発表されています。季節にかかわらず、室温を18~21℃に安定させるためにも、屋根や壁・窓や床の断熱工事を検討することをおすすめします。■ 3.24時間換気はついている?24時間換気とは、家の空気をまるごと交換するよう設計されている換気システムのことです。この24時間換気、結露はもちろん、カビやダニなどの繁殖や、家具や衣類から放出される化学物質も取り除いてくれます。Chaay_Tee / PIXTA(ピクスタ)とくに小さいお子様がいるご家庭や、アレルギー体質の方、ペットを飼っている家にはなくてはならない設備です。平成15年7月から24時間換気の設置が義務付けられましたので、それ以前に建築された住宅には設置されていません。■ 4.間取りは希望通りに変えられる?リノベーションの際、とても多い希望が「2つの部屋をつなげて、1つの広い部屋にしたい」というものです。しかし、部屋をつなげる際に、障害となる柱や壁・天井からの梁が、構造的に除去できない場合があります。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)その場合は、壁や柱・梁を残しながらの部屋になりますので、理想としていた空間にはなりません。また、リノベーションは多くの場合、行政がチェックを行う確認申請が要りません。そのため、建築士でない業者もリノベーションをおこなうことができるため、構造的に大切な柱や壁を除去したり、削ってしまうことがあります。理想の間取りに変更できる物件か、建築士が設計を行う業者かなど、事前確認は大切です。■ 5.管理規約や、戸建ての建築協定などの内容は把握している?購入したい物件が、マンションの場合はマンション管理組合の規約による制限があります。規約の内容は、管理組合により様々ですが、多いものに、各戸で増設できる「電気容量(アンペア)」と「給湯器の大きさ」に関するものがあります。ふくいのりすけ / PIXTA(ピクスタ)例えば、キッチンをIHクッキングヒーターにしたり、電気圧力鍋・ティファールなどの電気ケトルなども使いたい場合は、電気の最大アンペア数を変更します。しかし、規約で、最大アンペアが50アンペアと定められている場合は、60アンペアのブレーカーは契約できません。また、戸建ての場合は、住む市町村に建築協定・地区条令などが設けられている場合があります。建築協定とは街並みや環境を守るために、地域住民が自ら決めた規約のことです。壁の色・塀の種類・高さや、用途など様々な規約による制限があり、守らなくてはいけません。Yp111 / PIXTA(ピクスタ)例えば、自宅でカフェやネイルサロンなどの店舗を開こうとした場合、建築協定により、出店が制約されている場合があります。その場合は、当然ながら店舗を開くことはできません。■ 6.リノベーション費用は妥当?リノベーション費用の相場は、構造や工事の内容にもよりますが、戸建てで500万円から1,500万円、マンションで300万円から1,000万円程度といわれています。見積書を確認するときは、希望する住宅設備や建材が含まれているか?不要な工事は含まれていないか?などを確認してください。YNS / PIXTA(ピクスタ)とくにユニットバスやエコキュート(高効率給湯器)などの住宅設備は、値段を大きく作用します。また、同じ図面・同じ仕様で、ほかのリノベーション業者に見積もりを取ることも、費用の妥当性を確認する点でお勧めです。見積書の理解が難しく、リノベーション費用の妥当性を確認できないときは、専門家に診断してもらうこともできます。公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは、専門家による「リフォーム見積チェックサービス」を無料で行っています。いかがでしたか?リノベーション済物件を購入される場合は、これらの事前確認ポイントがクリアされているか、チェックしてくださいね。(しかまのりこ)【参考】※リフォームかし保険※ 住宅相談統計年報2017※改正建築基準法に基づくシックハウス対策※建築協定※リフォーム見積チェックサービス
2018年04月10日共用施設が充実しているマンションは、実は、マンションライフの質を高めてくれるものでもあります。今回は、その中でも「オーディオヴィジュアルルーム(AV ROOM)」についてご紹介します。この「オーディオヴィジュアルルーム」は、上質な音響空間で映画や音楽をとことん楽しめるAVルームのこと。まだ寒いですが、桜を飾って春気分を味わっています!マンションの共用施設というと、豪華なスパやジムなどを思い浮かべる方もいるかもしれません。またそうした施設が金食い虫だという批判的なネットの記事などを目にしたことがある方もいるかもしれません。そんな概念を払拭する、マンションの共有施設の活用で趣味が充実し、ご近所さんとの交流関係も保てるメリットをご紹介します。■ 便利なマンションライフに欠かせない「共用施設」って?sachinyan / PIXTA(ピクスタ)マンションの共用施設といえば、キッズルームやキッチン付きのパーティールームなどはよく聞くものです。子育て世帯の方が使用されていることも多いですね。でも最近はアラ還、定年退職された世代の方達が趣味を楽しめるような設備も充実してきています。その一つが、音楽や映画を鑑賞できる「オーディオヴィジュアルルーム」です。■ 上質な音響空間で映画や音楽をとことん楽しめるAVルーム!筆者の両親が住む実家のマンションには、共有スペースとして、オーディオヴィジュアルルームが設けられています。オーディオヴィジュアルルームの入口完全予約制ですが、マンションの住人であれば誰でも利用することができます。ロールスクリーンで映画鑑賞会お酒を含む飲み物や、食べ物の持ち込みもOK!子育て世帯が誕生日会などをしていることもあるようですが、実家のマンションでは圧倒的に大人だけの利用が多いそうです。スピーカーなどの音響機器プロジェクターロールスクリーンにスピーカー、プロジェクター……と、この辺りは設置してあって当たり前のものですが、音響設計もなかなかちゃんとしています。耳の肥えたアラ還のみなさんもご納得の様子でした!■ 趣味を通じて住人同士の顔や素性もわかるようにkokoromi.com / PIXTA(ピクスタ)終の住処を考える時、煩わしいお付き合いは面倒ですが、できればご近所さんとは良い関係を保っていきたいところです。特に大人になると、立場や境遇の違いでなかなか話をすることも難しくなりますが、趣味を通じてだと交流の輪を広げやすいようです。筆者の両親がいつも参加している映画鑑賞会には美味しいお酒と食事がどんどん持ち込まれ、途中からメンバーのお隣さんにも声をかけて、どんどん人が集まってきて、最後はただの楽しい宴会となっています(笑)。母はこの会が発足されてから、同じマンションに住んでいる人たちの顔や素性もわかるようになったので、より安心できるようになったと言っていました。母はよくワインと手料理を持って参加していますいかがでしたでしょうか。次の住まいとしてマンションを探されている方は、セキュリティーも大事ですが、共用施設の充実度もぜひチェックしてみてください!
2018年04月03日ジェニファー・ロペスが交際中のアレックス・ロドリゲスと一緒に約16億円のマンションを購入した。バレンタインデーにジュエリーショップで目撃されたことで、婚約も間近だとささやかれていた2人。今回、共同でマンションを購入したことからついに「婚約した」と報じるメディアも!2人が購入したのは、ベッドルームが3部屋、バスルームが4つ付いている約375平米の「432 パーク・アベニュー」のコンドミニアム。世界一高層のマンションとして知られており、セントラル・パークやニューヨークの街並みを一望できるという。不動産サイトの「StreetEasy」によれば、住民たちは建物内のレストランやジム、プールなどにプライベートなアクセスが可能で、プライバシーがしっかりと守られているのだとか。最近、交際開始から1周年を迎えた2人。どちらにも前の結婚でもうけた子どもが2人ずついるが、すでに“6人家族”として仲良く生活している様子。ジェニファーがSNSに4人の子どもたちを車の後部座席に乗せて学校まで送迎する写真などを掲載している。このまま結婚一直線!?元プロ野球選手のアレックスはいままでにマドンナ、ケイト・ハドソン、キャメロン・ディアスなどのセレブとの交際が報じられてきたモテ男。ジェニファーも3度の結婚・離婚、ベン・アフレックとの婚約破棄などを経験した恋多き女だ。(Hiromi Kaku)
2018年03月30日マンションのベランダで、一軒家のお庭と同じようなガーデニングを楽しむ家庭が増えています。マンション仕様のガーデニングツールも続々登場していますが、ちょっと待って。マンションのベランダには、一軒家とは違う使用のルールがあり、それはベランダガーデニングにも大きく関係しているそうなのです。マンションのベランダは100%自分の家の一部ではないマンションのベランダ使用ルールについて知る機会となったのは、屋上緑化のパイオニア企業〔東邦レオ〕の広報・熊原淳さんに、ベランダに芝を敷くコツを尋ねたときでした。「ベランダは、マンションですか?マンションの場合、芝、とくに天然の芝は管理規約などで敷けない可能性が高いですよ」という熊原さんのひと言で、そういえばベランダの使用についてのルールをきちんと把握してないことに、いまさらながら気づきました。「マンションのベランダは各戸に面していて避難経路にもなっており、《共用部分》であることが前提になっています。そして居住者が自由に使うことができる空間として《専用使用》が認められています」(熊原さん)いざというとき、我が家のガーデニングのせいで逃げ遅れ、なんてことになったら大変です!そこで、マンションのベランダガーデニングでとくに気をつけることを教えていただくことにしました。意外と知らないベランダガーデニングのNGはじめに、「マンションのベランダやバルコニーは、それぞれの管理組合で管理規約やベランダ使用細則などが設定されているので、どんなことがNGになっているかルールを確認することが大切です」と、熊原さん。一般的なルールの例を挙げていただきました。・ベランダやバルコニーから建物外に物を投げない・強風時に飛ばされる危険性がある物を置かない・物置・ペット小屋などの工作物を設置したり、それにより避難経路を塞いだりしてはいけない・多量の土砂・花壇・ビニールハウスの設置および大量の水の散布をしないなど。その上で、あらためて天然の芝を敷くことを考えてみると……「天然芝を敷く場合は、芝生の下に土を入れたり、マットのような育成基盤を利用したりすることが多いですが、排水口の保全のためにも、大量の土砂の持込をNGとしているところが多いように思います。どこまでが可能かどうかはマンションごとに異なるので、事前に管理組合(もしくは管理会社)に相談してください」(熊原さん)と、最初に熊原さんが「マンションのベランダでは天然の芝を敷けない可能性が高い」とおっしゃった理由がわかります。ルールを守ればベランダに芝を敷くことはできるそうなると、ベランダに芝を敷くというのはあまり現実的ではない、ということになるのでしょうか。「人工芝であれば、また状況は違ってきます。土が不要ですし、大規模修繕など定期的にベランダのメンテナンスを行う際に撤去できるよう、床と接着固定させないようにしておけば大丈夫な場合も多いです。ウッドデッキも同様ですが、マンションのベランダでは置くだけのタイプが主流ですね。また転落事故を防ぐためにも、外側に足をかけられるものは極力置かないようにしてください。ベランダは住まいの中で、自然を感じられるとても心地の良い場所なので、ぜひルールを守って楽しく使ってください」(熊原さん)人工芝にすることで、ルールを守りつつ、ベランダをより緑豊かな空間にできるんですね。これで、マンションに住んでいる皆さんにご迷惑おかけすることなく、思うぞんぶんガーデニングを楽しめます!東邦レオ
2018年03月30日分譲マンションの購入をお考えの方なら知っておきたい区分所有法。マンションは複数の人が同じ建物内で生活するため、集合住宅ともいわれます。トラブルを未然に防止するためのルールを設けており、それが区分所有法です。今回は区分所有法の詳細に迫ります。区分所有法ってなに?区分所有法とは、正式には『建物の区分所有等に関する法律』といい、主に一棟の建物を区分して、所有権の対象とする場合の各部分ごとの所有関係を定める(分譲する)とともに、そのような建物およびその敷地等の共同管理について定めた法律のことをいいます。つまり、分譲マンションにおける共同管理などについて定めた法律だということです。そのため、この法律を別名『マンション法』といったりもします。上記定義のように、一棟のマンションを区分して一住戸ずつを販売しているマンションを「分譲マンション」といいますが、この分譲マンションの部屋の内壁は専有部分です。この専有部分(部屋)を囲む壁はもちろん専有部分ですが、隣の部屋との間にあるコンクリート部分は共有部分となっています。また居住者が全員使用する廊下も、もちろん共用部分です。このように、単体では管理することのできない部分が多々あります。複数の他人が同じ建物内に住んでいるわけですから、当然トラブルの発生も考えられます。それを未然に防ぐべく、住人たちの権利関係を調整するのが区分所有法です。区分所有者数ってなに?上記のような、区分所有建物である分譲マンションの一住戸(専有部分)を所有している人のことを「区分所有者」といいます。この区分所有者にできることは3つあります。管理組合を結成できる集会において管理規約の議決権を行使できる集会において管理規約のほかの議決案を議決できる区分所有者は、上記のように集会で議決権を行使することができます。では議決権を行使できる決議とは具体的に何があるのでしょうか。それには、上記2のような通常の案件に関する「普通決議」と、共用部分などの規約の変更といった「特別決議」とがあります。どちらの決議を行うにしても、区分所有者数の一定以上の賛成が必要です。普通決議区分所有者数の過半数の出席と議決権の過半数の賛成で可決特別決議区分所有者数の4分の3以上の出席と議決権の4分の3以上の賛成で可決問題は、この「区分所有者数」の定義なわけですが、それは以下の方法で求めた数となります。1人が1つの専有部分を1人で所有しているときは、「1」と数える1人が2つの専有部分を1人で所有しているときは、「1」と数える2人が1つの専有部分を共有しているときは、「1」と数えるたとえば夫婦で一住戸(専有部分)を所有しているのであれば、上記でいうところの3となります。しかし一般的に一住戸(専有部分)の名義人は1人(夫もしくは妻)であることが多く、この場合は1となります。名義人が夫ならば、集会で議決権を行使できるのは夫ということになります。ただしあくまでも「議決権の行使ができるのが夫なだけ」であって、集会に出席し意見を述べることは、妻でもできます。この点に注意しておくと良いでしょう。
2018年03月13日マンション入居時に勧められるオプションの一つでもある、ベランダタイル。モデルルームを見ると、大抵設置してあります。そんな、素敵な部屋(ベランダ)にするべく設置しました。実際に設置してみて感じた、ベランダタイルのメリット、デメリットを紹介します。ベランダタイル設置のメリット見た目はもちろんですが、ベランダの使い勝手がよくなりました。部屋の雰囲気が変わる明るい色のタイルを選んだので、反射により部屋の中も明るく感じます。また、フローリングと近い色のため奥行きが出て、開放感もあります。元のベランダは濃いグレーの防水シート。室内のフローリングと同じ色調のタイルを選べば、明るくなり、部屋が広く感じられます。選ぶタイルにより、雰囲気も変わります。木でできたものなら、よりナチュラルに。濃い色や、モノトーン系のタイルならモダンな雰囲気に。自分の好みにあわせて変えられるのが、ベランダタイルのいいところです。段差がなくなり安心乳幼児がいる場合やお年寄りにとって、段差はないほうが移動はしやすいですね。万が一の転倒はケガにつながることも考えられます。また、布団や洗濯カゴを抱えていたりすると、足元がよく見えないことも。出入り口は、段差がないほうが安心です。ベランダタイル設置のデメリット逆に、デメリットもあります。費用が高額値段はタイルの材質にもよりますが、高いです。どうせ敷くなら、と全面設置しました。入居前オプションとして、設置を全て業者にお任せしたのも、費用がカサんだ原因の一つです。掃除が面倒ベランダタイルの下に、虫の住処ができてしまうことがある為、ひと月に1回程度、タイル下に水を流す必要があります。夏はよいのですが、寒い冬にホースで水を撒くのは想像以上に苦痛でした。ベランダに水道が無い場合は、バケツなどで水を運ぶ必要もありそうですね。修繕時は剥がす必要ありマンションの大規模修繕の一つ、ベランダの防水シートの張り替え時は一度タイルを剥がす必要があります。我が家の場合ですが、エアコンの室外機をベランダタイルの上に設置したので、タイルを外す場合は、室外機も動かす必要があります。自分で施工できれば問題ないのですが、この点もデメリットになります。まとめベランダタイル設置のデメリットを3つ紹介しましたが、いずれも毎日の手間に直接つながるものではありません。出入りのしやすさ、部屋の雰囲気が明るくなるなど、メリットの方が上回っています。おしゃれで、使いやすいベランダを目指して、ベランダタイルの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
2018年03月09日新築マンション契約後の楽しみと言えば、インテリアのあれこれ。家具や家電を選ぶのは楽しいものです。新築マンションの契約後にはオプション注文会があります。素敵なモデルルームに憧れ、あれこれ注文したくなりますよね。我が家も3つ注文しました。その3つのうち、注文して後悔したものが1つ。逆に、注文せずに後悔しているものも1つあるので、併せて紹介します。洗面所の吊り戸棚は不要あれば便利だと思い、注文した洗面所の吊り戸棚。いまいち、使い勝手が悪く、以下の理由から、いらなかったと感じているもの。手が届かない天井からの吊り戸棚。一番上は手が届きません。洗剤などのストック置き場として使えますが、手が届かないので結局使っていません。扉の開閉が面倒手が届く高さの棚には、洗濯用品と予備のボトルを収納しています。洗濯洗剤や、ネット、ちょっとした掃除用品なども。扉が付いていると見た目はスッキリしますが、1日に何度も開閉するのは意外と面倒に感じます。洗濯機購入に支障吊り戸棚の真下は洗濯機置き場。ドラム式は問題ないのですか、縦型洗濯機を置こうとしたところ、吊り戸棚が邪魔して、希望のものを置けませんでした。洗濯機上の吊戸棚はオプションとして申し込まなくても、棚はつけられますし、付けるにしてもオープンタイプの方が使い勝手が良かったなと、後悔しています。カウンターキッチンの背面収納が欲しい逆に、オプションで注文しておけばよかったと思うのは、キッチンの背面収納。費用はもちろんそれなりにかかりますが、それでも以下の理由から、注文しておけばよかったと後悔しています。生活感が出る最近の住宅、コスト削減なのか、見た目重視なのか、このようにシンク上の吊り戸棚が無いキッチンが多いですね。吊戸棚が無いキッチンは明るく開放感たっぷり。ですがリビング・ダイニングからキッチンの収納も丸見え。余程キレイに整えないと、生活感が丸出しにせっかくオシャレなリビング・ダイニングが残念な感じになります。既製品ではサイズが見つけにくいちょうどいいサイズのカップボードを探すのが大変。幅は希望通りでも、奥行きまで希望に合うものはなかなかありません。インテリアサイトのホームページとにらめっこしたり、店舗で捜し歩くのに疲れました。このようにあらかじめ、取り付けてもらえば、インテリアも揃い、おしゃれなキッチンになりそう。オーダー式なので、スライドレール付きにしたり、ゴミ箱を置くスペースを作ることもできます。費用が高額入居後でももちろん設置できますが、大きな造り付け家具は工賃まで含めると、なんだかんだで高額に。サイズも既製品であればいいですが、オーダーするとなると、その分費用もかかります。キッチンの背面収納は初期投資が多少かかっても、収納の確保、見た目の問題から付けておけば良かったオプションです。おわりにオプションは決して安くはないし、造作家具は、一度設置すると外すのは難しいものです。オプションの販売会は、即日契約を求められることも。焦って、我が家のように余計なものを注文し、逆に必要なものを注文しなかった…なんてことにならないように、お気をつけくださいね。入居してから後悔しないよう、マンション契約後には図面をよく確認し、オプションの購入を検討しておくことをおすすめします。
2018年03月06日三兄弟+夫婦の5人家族であるわが家、2017年末に引っ越しをしました。実は、事前準備も下調べもしないまま、思いつきで中古の戸建物件を購入。当時の住まいから直線距離わずか300mの超近距離移動となりました。ただただ、不動産屋さんに言われるままに突き進んだ家購入だったため「もっとこうしておけばよかった」と後悔したことも多々。そんなわが家のトホホ体験と、中古物件購入だからこそ落ち着いて見極めてほしい、チェックすべき3つのポイントをまとめました!■チェックポイントその1:売主居住中でもしっかりチェック!「家の中」購入したのは、築14年の中古物件。住みたいエリアと部屋数、家の広さ、車の停めやすさなどから、「この家だ!」という物件に出会い契約。内見も2度させてもらい、確認しておきたいところはすべて見ました。ところが…売主さんが居住中だったため遠慮の気持ちなどもあり、あくまで「見たつもり」だったのです。引っ越ししてから、焦げたコンセントを見つけたり、床暖房がつかなかったりと、あれこれ問題が見えてきました。中古物件は、基本的に現状のままの引き渡しとなります。だからこそ、新築物件とは違い、念入りな事前確認が重要。引き渡し後に「気づかなかった」「チェックしていなかった」となっても、後の祭りなのです。しかし、初めての中古物件購入にもかかわらず、あわただしく契約・引き渡しまで走り抜けてしまったため、「もっとしっかり見て交渉しておけばよかった…」と後悔することに。引っ越し後、不具合が見つかるたびに、何度も不動産屋さんを通して売主さんに「ここの補償はどうなっていますか?」と聞かなければならず、多くの方の手をわずらわせてしまいました。■チェックポイントその2:名義変更ができない?!「太陽光発電の落とし穴」購入した物件の屋根には、太陽光発電の設備がついていました。「太陽光発電のある家がいい!」と選んだわけではなく「たまたま希望物件に、太陽光発電がついていた」だけだったわが家は、何も調べずに引き渡しを完了。ところが…。実は太陽光発電には、名義人氏名や設置場所の住所を登録しなければならないというルールがあります。そのため、持ち主が変わると名義変更手続きが必要。このことに、引っ越してしばらくたってから、別の手続き中に気がついたのです。太陽光発電機を取り付けた設置業者さんに一任すれば事は早いそうですが、運の悪いことに、数年前に倒産。引き継いだ会社があるようだがわからないと、売主さんに言われてしまいました。そのため直接、名義等を管理している一般社団法人太陽発電協会へ掛け合わなければならないのですが、電話はつながらない、ファックスを送っても数週間連絡がない状態で途方に暮れることに…。今もあの手この手で手続きすべく動いていますが、引っ越しをしてから数カ月がたつ今も、名義変更はできていないままです。発電量を増やそうと新居にエネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)を取り付けましたが、太陽光発電と併せて使用するには、国への届け出が必要。つまり、名義変更できない→許可が下りない→発電が開始できない…という状態で、今は、エネファームが“宝の持ち腐れ”となっています。引っ越しをしてから困ったことにならないよう、太陽光発電つきの中古物件購入の際は、名義変更の手続きについて事前に確認をしておくことをおすすめします。 ■チェックポイントその3:そのほかにもポロポロと…契約当日の「失態の数々」中古・新築にかかわらず、家を購入するとなると内見、書類集め、契約準備と忙しくなります。書類がひとつないだけで契約ができなくなってしまうため、「ひとつひとつを確実に進めていかないと…」と、かなり慎重に準備をしていたつもりでした。しかし、まだまだ失敗は続きます。一番の大失敗は、物件購入の契約日。売主さんと買主側であるわが家とが一堂に会して書面を取り交わすその日は、台風がきていて悪天候。子どもたちも一緒だったので家を出るのに時間がかかり、車は渋滞…。結局、大遅刻をしてしまい、近所だからと油断していた自分を反省です。それでも、売主さんはとても優しい方で「子ども3人連れての移動は大変でしょうから」と言ってくださいました。それなのに、あわてて出たため、契約金を半分、家に忘れた私。急いで取りに戻ってことなきを得ましたが、さらに待たせることになり、本当に穴があったら入りたいほどの失態でした。■これから購入予定の方へ「中古物件購入で気を付けるべき3カ条」忙しかったりあわてたりすると、失敗をしがちです。家の購入というのは、予想以上に忙しくなるもの。そのことを覚悟しておき、みなさんは、私のような抜け漏れのないようにしてくださいね。その反省を含め、あらためて中古物件購入時に気を付けたいのは次の3つ。1.とにかく忙しくなるから抜け漏れのないように丁寧に進めていく。2.家の中は遠慮せずに隅々までチェックして気になるところはすべて質問しておく。3.太陽光発電設置の物件は、名義変更手続きについてもクリアにしておく。実は、わが家の担当不動産屋さんは、友人の友人。最初から知っていたわけではなく、いくつも家を見て回っているうちに偶然、共通の友人がいることがわかり、縁を感じた家購入物語だったのです。それでも、これだけのトホホ体験をしているのですから、家の購入にはトラブルや失敗がつきものなのだと思います。後悔をしたくない大きな買い物である家購入。下調べや事前のチェックを怠らないようにして、「あ〜よかった!」と思える買い物にしてくださいね。
2018年03月03日私がマイホームの購入を意識し始めたのは、2人目を妊娠中のときです。結婚後に住んでいたマンションは、独身時代から夫が一人暮らしをしていた賃貸のマンションでした。広さも3DKとちょうどよく、引っ越しの費用などを考えて住み続けていました。その後、長男を出産。続いて翌年には、次男を妊娠しました。そのとき初めて、「広い家に引っ越したい」と思ったのです。賃貸の3DKは3人ではちょうどいいのですが、年子の男児2人と過ごすには手狭だと感じたのです。そして何より、男児2人が下の階の人に迷惑をかけないように静かに暮らせるとは、到底思えなかったのです。購入の決め手となったのは、敷地の圧倒的な広さ実際の我が家の写真です。車を2台置くことのできる駐車スペースと庭、リビングの広さに一目ぼれしました。数件見て回ったのですが、築年数が短く、広い敷地。他にはない物件でした。私の1番の優先事項である、「子供たちがのびのびと暮らすことのできる家」にぴったりだったのです。男の子2人が走り回っても、物を落としても、にこやかに見ていることのできそうなこの家で、「子育てをしたい」と強く思ったからです。子供が小さい頃は、夏に水遊びができるスペースもあって、本当に良かったと思いました。マンションや庭の小さな家の場合では水浴びをさせてあげたいが、風呂場ではすぐに飽きてしまいます。プールに連れて行っても、小さい頃は泳ぐこともできません。「水遊び」というこのレベルが、とてもちょうど良かったのです。この庭のおかげで、子供が小さい頃は、ストレスなく水遊びをさせてあげることができました。小学生になった今は、縄跳びや野球の素振りなどにも活躍するスペースとなっています。リビングからの風景です。リビングは、LDKでキッチンからすべてが見渡せるようになっています。広さは約30畳。この広さのおかげで、子供たちが暴れても気にならずに済んでいます。家の購入にあたって逆に我慢したこと、妥協したこと私たち夫婦が妥協したことは「2つ」です。まず1つ目は、「新築」をあきらめたこと。マイホーム購入を検討していたときの夫婦の年齢が、私が29歳、夫は38歳でした。年齢的なことを考えて予算を組んだ場合、この広さの家を購入するためには新築は難しいと感じたのです。住宅ローンを30年組んだ場合、退職後もローンを払い続けなくてはならないことになります。その間、子供たちが大学へ進めばお金もかかります。子供たちが大学へ進学するときにはローンが終わっている状態を理想として、マイホームの購入を検討したのです。2つ目は、交通の便が少し悪くなることです。2㎞ほど行けば、バスや電車、モノレールがあり、とても便利な立地です。しかし、そのあたりに戸建ては少なく、マンションが多い地域。戸建てもあるものの、利便性の良い地域は家の広さが私の理想ではありませんでした。妥協のなかでもちゃんと考慮したこと妥協のなかでも、生活していくうえで考慮したことがあります。小学校に通う道のりが、徒歩で15分ほど。一番心配な小学生の間は、安全に通うことができる距離感は、マイホーム選びの大事なポイントになりました。家自体が理想的な物件であったとしても、家族が生活するうえで小学校に通う道のりが遠すぎては、毎日の生活のなかに苦痛が生まれてしまいます。また、同じように利便性は我慢したとはいえ、JRの駅が徒歩5分(※30分に1本しか電車がない)であることや、バス停が同じく徒歩5分であることは、生活していくうえで不便すぎない妥協点となりました。今後、家をリフォームする予定は……中古住宅の購入でしたので、入居時に内装はリフォームしました。そして、入居後にもトイレと浴室(※脱衣場洗面も含む)のリフォームは完了しています。また近々、勝手口のストックヤードの設置なども検討しています。現時点での我が家は、夫婦2人で働きながら、理想の家を作り上げていくことを楽しんでいるというところでしょうか。こんな体験談ですが、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
2018年02月13日予告広告ってなに?予告広告とは、物件の価格や賃料が確定していない、直ちに取引することのできない物件(分譲宅地、新築分譲住宅、新築分譲マンション、新築賃貸用マンションなど)について、本広告に先立って販売時期などを広告するものをいいます。そのため予告広告は、価格などは未定のまま行われますが、私たち消費者が物件選択に時間的余裕が持てるよう、物件の存在を知るなどといった目的のためにその広告が認められたものです。また本広告とは、物件の申し込みなどを前提として行う広告のことをいいます。予告広告を行うには、法律的なルールが存在します(不動産公正取引協議会連合会)。各社はこれに従って物件情報を掲載し以下の内容表示を義務付けるものとなっています。予告広告であること価格が未定であること、または予定最低価格と予定最高価格、および予定最多価格帯を明示すること販売予定時期を明示すること予定販売戸数を一括で発売するのか、または数期に分けて販売するのか、または決まっていない場合はその旨本広告においては販売戸数を明示すること本広告を行うまで契約または予約に応じない旨、および申し込み順位の確保に関する措置を行わない旨また予告広告を掲載するには、以下2つの条件があります。予告広告を掲載する条件開発許可または建築確認が下りた時点で掲載予告広告を掲載した場合は、必ず本広告も掲載すること予告広告は先述したように、価格などは未定で行われる広告のことをいいます。そのため、予告広告では「未定」や「予定」といった用語が使われています。条件2の本広告において、予告広告では未掲載であった「販売価格」や「販売戸数」、「販売時期」などについて掲載する義務があるわけですね。予告広告を活用するメリットって?正式に販売を告知する本広告の前に掲載される予告広告を活用することで、私たち消費者には以下のメリットがあります。早期に販売前の物件を確認できるほかの物件と比較できるつまり、購入(賃貸)前までに時間的猶予があります。ここで物件探しのコツをご紹介しましょう!予告広告で気になる物件を発見したら、ぜひ資料請求をしてみてください。本広告が掲載された時点で請求先から連絡が入ると思うので、ほかの人よりいち早く情報収集やモデルルーム見学の予約ができます。
2018年02月10日しばらくしたら「売りたい」「貸したい」と考えている場合はもちろん、永住するつもりで購入したマンションを手放すことになる可能性も大いにあります。そのため、購入したマンションの資産価値が落ちるのは避けたいもの。購入前に将来性を見越した視野が求められます。現状や目に見える部分だけを気にしてしまうと、将来的に「こんなはずではなかったのに!」という事態も生じがちです。そこで今回は、宅地建物取引士有資格者であり実務経験も有する筆者が、資産価値を落ちにくい中古マンションを選ぶため、購入時に必ずチェックすべき”3つの意外なポイント”を紹介します。ポイント1:外壁の補修サイクルマンションは、メンテナンスの状況によって、資産価値も変わってきます。そこでまずチェックしたいのは、外壁の補修サイクルです。購入前に物件を見に行ったときには美しく補修されていても、補修のサイクルが遅いマンションの場合、次に売却や賃貸を考えたときには価格が大きく下がってしまうことが懸念されます。外壁が汚れていると、それだけで「買いたくない」「借りたくない」を招きやすく、物件の価格が下がる要素のひとつにもなります。専有部分と異なり、居住者ひとりの意思で補修できる部分ではないだけに、気をつけなくてはなりません。修繕積立金の積立額や管理組合の方針などによってもサイクルは変わってくるため、資産価値を落としたくない人にとっては、必ずチェックしたいポイントです。補修サイクルについては、不動産仲介業者に質問をしておくと良いでしょう。ポイント2:修繕積立金の積立額を忘れずに所有者が毎月支払っている修繕積立金の額も、購入前にチェックしておきたいポイントです。修繕積立金が貯まっているマンションは、必要に応じて補修や修繕を行いやすく、マンションのメンテナンスも十分に行える場合が多いです。毎月の修繕積立金の額が高いマンションは、月々の出費が増えるだけに避けたいと考える人も多いかもしれません。しかし、修繕積立金は将来の大規模修繕などに備えるためにはある程度の額が必要です。購入時は、つい月々の負担額だけに着目してしまいがちですが、中古マンションでは「これまでに全体でどのくらい貯まっているのか」も必ずチェックしておきたいところです。こちらも、仲介業者に尋ねておくと良いでしょう。ポイント3:立地は、過去の災害や将来の路線計画まで含めて考える「マンションの立地」と聞くと、駅からの距離や周辺施設の有無など「住みやすさ」にとらわれがちですが、中古マンションの将来の資産価値も意識したい場合には、過去の災害時の状況や将来の路線計画など”見えない立地条件”もチェックすべきポイントです。過去の災害で地盤が緩んだ歴史のある場所や、崖崩れが起きた付近にある場合など、次の災害で再び同様の被害に遭う可能性もあります。路線計画については、「売りたい」と思っている担当者が見通しが立っていない路線計画を無責任に説明することもあるので、交通網に関してなんらかの計画がある立地にある場合、その計画の実現可能性についてもチェックしておいたほうが確実です。仲介業者からの話だけでなく、そのマンションのある自治体の区役所や市役所に出向いて確認をしておくと、より確実な情報が得られます。中古マンションを購入する場合、将来の資産価値について「見えにくい部分の価値」も忘れずに考慮しておくべきです。
2018年02月07日オウチーノ恒例企画「人気の街ランキング」。2017年の1年間、オウチーノ新築サイトにアクセスされた数をエリア別に集計し、ランキングにしました。新築マンション、新築一戸建て別で見ると、それぞれの特徴が現れる興味深い結果に。2017年、最も人気だった街はどこなのでしょうか?新築マンションは都心に一極集中!通勤に便利なエリアがランクイン2017年オウチーノ新築マンション・人気エリアTOP10順位駅名1位世田谷区2位港区3位千代田区4位中央区5位品川区6位目黒区7位文京区8位新宿区9位台東区10位渋谷区新築マンションのランキング、第3位は「東京都千代田区」です。千代田区は国会議事堂などがある日本の中心的存在ではありますが、人口は23区で最少。昼間に比べて夜間の人口は20分の1にまで減少するという特徴があります。JRや東京メトロの駅は23区内で最も多いエリアで、「御茶ノ水駅」や「永田町駅」、「溜池山王駅」などもあり、通勤にはかなり便利ですが、自分たちの住まいという視点よりも不動産投資目的からのアクセスかもしれません。第2位には「東京都港区」がランクイン。東京タワーのある港区には、六本木や汐留、お台場、青山などがあり、観光客にも大人気のエリア。一方で、新橋や虎ノ門などのビジネスエリアも多いので、通勤アクセスにこだわる方からも支持を得ています。落ち着いた大人な雰囲気の中、ゆったりとしたマンションライフが叶いそうですが、こちらも不動産投資目的での人気かもしれません。そして第1位に輝いたのは、昨年同様に「東京都世田谷区」でした。京王線、小田急線、東急線など、私鉄に囲まれている世田谷区は、沿線によって表情がガラッと変わるエリアでもあります。等々力渓谷、馬事公苑、芦花公園など自然が多いのも特徴で、子育て世代からも支持を集めています。第1位から10位まで、すべて東京都23区で埋め尽くす結果となりました。全体的に都心へのアクセスも良好なエリアが際立っており、新築マンション派は利便性を重視する方が多いようです。急上昇の埼玉県朝霞市と東京都江戸川区!幅広いエリアに分かれる新築一戸建て2017年オウチーノ新築一戸建て・人気エリアTOP10順位駅名1位世田谷区2位江戸川区3位埼玉県朝霞市4位板橋区5位足立区6位北区7位埼玉県ふじみ野市8位練馬区9位八王子市10位千葉県船橋市続いて新築一戸建てのランキングを見てみましょう。第3位に登場したのは「埼玉県朝霞市」。2016年のランキングでは第10位でしたが、2017年は一気に急上昇!朝霞市にある東武東上線「朝霞駅」は、2016年の乗降者数が67,000人で、毎年増加傾向にあるそうです。都心にアクセスしやすく、住宅の供給量や価格も安定していることから、埼玉県内でも人気を集めています。第2位には、小岩や葛西臨海公園などを擁する「東京都江戸川区」がランクイン。2016年の第6位よりもさらにアクセス数をのばしました。ママさんたちの間ではやはり江戸川区独自の制度「乳児養育手当(月額13,000円)」が魅力的な制度のようです。また周辺環境では浦安にも近く、千葉方面へのアクセスも良好な江戸川区。立地によっては、自宅からディズニーランドの花火やスカイツリーが望めるかも。栄えある第1位に輝いたのは、マンション同様こちらも「東京都世田谷区」でした。都心に近すぎず遠すぎずの利便性と、緑の多い住環境の良さが魅力です。文教施設も充実していることから、ファミリーから単身まで、あらゆる世代の支持を受け続けています。調査を開始した2013年以来、5年連続の第1位となりました!都心に一極集中していた新築マンションとは異なり、一戸建てランキングでは、埼玉県や千葉県などもランクインしています。利便性を重視するマンションと、価格と住環境のバランスを考慮する一戸建て。住まいの形態によって希望条件も異なるという、興味深いランキングとなりました!2017年人気新築マンションランキング2017年人気新築戸建てランキング※調査概要調査方法「O-uccino」新築サイトの、各市区町村ページのアクセス数が多い順にランク付けした。調査期間2017年1月1日~2017年12月31日
2018年01月31日中古マンションの魅力は、新築物件に比べて選択肢が多いことや購入前に物件を確認できることなどが挙げられます。中古マンションと言っても、新築同様の築浅物件から築30年以上の年季の入ったマンションまで、築年数や規模は様々。どのような点に注意して購入すればいいのでしょうか?中古マンションを購入する際のポイントをまとめました。築年数の限界は?買い時はいつごろ?マンションの価格は築年数が経つにつれて下落しますが、20年を過ぎると底値となり、その後は安定する傾向にあります。つまり、築20年を過ぎた中古マンションを購入すれば、その後売却した場合でも大幅に値崩れする心配は少なくなります。また近年、都心部では新築住宅を建てられる土地が少なくなっていますが、20年前の中古マンションに目を向けると、立地や広さも申し分のない物件が見つかりやすくなります。駅に近く、生活利便性の高い立地にある都市部のマンションは、土地の評価が高く資産価値が下がりにくいのもメリットです。では、築年数の限界はどれくらいでしょうか?多くのマンション建築に使われるコンクリートの寿命は100年以上です。ただ、日本のマンションは古いものでも築60年程度なので、実際に100年耐えられるのかは確かではありません。一方、確定申告や住宅ローンの審査基準では、減価償却資産の耐用年数は47年間です。ただこの考え方が、築年数の古いマンションの資産価値を低下させる要因のひとつとなっていることから、今後この基準は改定される可能性があります。実際、「限界」については築年数より管理状況で判断するのが望ましいでしょう。一般的な「建て替え時期」が来る築30年以上の中古マンションを購入する場合、きちんと修繕されているか、管理不全に陥っていて外壁が剥がれたままになっていたり、貯水タンクが壊れた状態で放置されていたりしないか、細部まで自分の目で確認することが大切です。中古マンション購入の失敗談は?中古マンションに関する失敗談としてよく聞かれるのが「売却するときに、購入価格を下回ってしまった」というもの。立地が良い物件も築20年を経過するまでは、相場は下落傾向にあることを留意しておきましょう。投資目的で条件のいい新築マンションを購入し、築年数が浅いときに新築に近い状態で高く売り抜く売主もいます。そのような物件を見つけたとき、「中古なのに、こんなにピカピカの素敵なマンションがあるの?」なんて舞い上がってはいけません。冷静な判断力が必要です。他にも、購入後に管理組合から修繕積立金の値上げを通告されたり、設備の不全が発覚して実費負担が生じるなど、事前の確認不足が招いた失敗事例があります。中古マンションを購入する際は「重要事項説明書」を隅から隅まで熟読し、懸案事項はすべて解決しておきましょう。もちろん、近隣に騒音の原因になりそうな商業施設などはないか、上下左右にはどんな隣人が暮らしているかなど、周囲の環境チェックも怠ってはいけません。ココに決めた!「売買契約」に関する注意点一般的に、売買契約は「売主」「買主」「仲介した不動産会社」の3者で行なわれます。契約は買主が売主に売買代金の一部として手付金を支払うことで正式に締結されるため、手付の種類や金額についてきちんと理解しておくことが必要です。また、不動産会社への仲介手数料は決済時に一括払いする場合と、契約時に半金、決済時に残金を支払う場合があります。仲介手数料に関しても、契約の際に一度確認しておきましょう。さらに「重要事項説明書」や「付帯設備表」「物件状況報告書」の読み合わせにも、細心の注意で耳を傾けることが肝心です。特に日常生活に欠かせない「給排水管回り」について、これまでにどんな故障があったかなど、実際に住んでいた人にしか分からないことまでしっかりと確認しておきましょう。同じ理由で、過去にマンション内で起きた火災・事故などの事件、管理組合での討議事項など、自分では把握できない事柄についても、後で「そんな報告、聞いていない!」と悔やむことがないよう、少しでも疑問に思った点は解決しておきましょう。すべて納得するまでは安易に契約してはいけません。固定資産税についてマンションを購入すると、毎年「建物」と「土地」に固定資産税がかかります。税額はおおむね、「固定資産税評価額」×1.4%(全国共通の「標準税率」)で計算されます。中古マンションの場合、土地はその年によって上下しますが、建物は経年劣化のため、年々下がっていくのが一般的です。年数による減額の割合は、自治体ごとに「経年減価補正率表」などによって定められています。一般的に、「中古マンションの固定資産税は安い」と言われていますが、ローンの支払い終了後も物件を所有し続ける限り固定資産税は納める必要があるので、購入前にきちんと計算し、その価値があるかないか検討しましょう。中古マンションを購入するなら、資産価値として安定している築20年以上の物件がオススメです。土地としての評価が高い立地条件のいいマンションなら、購入時より高値で売却できる可能性もあります。ただし、築年数が経っていれば経っているほど確認事項も増えやすいので、細かい点まで慎重に吟味し固定資産税額まで考慮して購入を検討しましょう。
2017年12月15日デザイナーズマンションとはデザイナーズマンションとは、従来のマンションとは異なり、建築家が外装や内装などにこだわったマンションのことです。デザイナーズマンションは、ライフスタイルやニーズの変化によって生まれた個性的なマンションでもあります。そのため、趣味嗜好の強い若者や、富裕層などの支持が厚いです。しかしこれといった定義はなく、あくまでオーナーや不動産会社がそう呼んでいるに過ぎないので、注意が必要です。デザイナーズマンションと似て非なるものに、ハイグレードマンションというものがあります。ハイグレードマンションとは、一般的なマンションよりも外装や内装、設備などにこだわった物件のことで、高級住宅地に建設されることが多いです。そのため、居住者は比較的富裕層が多いといえます。しかしこれもデザイナーズマンションと同様、法的な定義はありません。デザイナーズマンションと混同する人が多いように思われます。これもオーナーや不動産会社のさじ加減で決まるので、注意が必要です。デザイナーズマンションは、デザインにこだわったマンションのことで、ハイグレードマンションは、オートロックや防犯カメラなど、設備面にこだわったマンションといえます。デザイナーズマンションのメリットデザインが個性的建築家がこだわりを持って設計するマンションなので、デザインはかなり個性的なものとなります。外装はもちろん、内装のコンセプトにもこだわりがあり、ユニークさを求める人には「もってこい」なマンションであるといえます。インテリアにもこだわれるデザイナーズマンションは、個性的なライフスタイルを実現したい人向けに設計されています。当然、インテリアにこだわる人も多いので、間取りに一工夫を置いているのが特徴といえます。良識ある人が多いデザイナーズマンションの需要は、趣味嗜好が特徴的な若者や富裕層から支持があります。自身の趣味を邪魔されたくないように、他人の空間を脅かすことはしない良識ある住人が多いのも、デザイナーズマンションの魅力といえます。デザイナーズマンションのデメリット物件が見つけづらい個性的なマンションであるため、どうしても一般的なマンションよりは数が少ないのが実状です。そのため、理想とする住まいを探すのに苦労するという声も少なくはありません。家賃が比較的高い上記でも挙げたように、デザイナーズマンションは数が少なく、しかも都内に多いことから、どうしても家賃が高くなってしまいます。修繕費が高くなりがち外装はもちろん、内装も建築家がこだわって設計するため、高価なタイルなどを使用することも稀ではありませんそのため、退去時に清算する汚れや損傷による修繕費は、やはりどうしても一般的なマンションと比べると高くなる場合があります。まとめデザイナーズマンションは、個性的なライフスタイルにマッチングするような設計となっています。そのため、自身のライフスタイルや趣味に合わない物件だと、逆にストレスに感じることでしょう。物件数も少なく部屋探しには一苦労しますが、理想とする生活を実現すべく、根気よく探す必要がありそうです。
2017年12月14日東京23区のなかで、2番目に多い緑被率をほこる世田谷区。「人気の街ランキング2016/新築編」(オウチーノ調べ)では、マンション・一戸建てともに「東京都世田谷区」が第1位に輝きました。そんな世田谷区のなかでも、ほぼ全域が第一種中高層住居専用地域に指定された千歳台6丁目に、新築マンション「ルネ世田谷千歳台AYUMIE」が誕生します。最寄り駅は、京王線で「新宿駅」まで約12分の千歳烏山駅。2015年から準特急電車も停車するようになり、より交通利便性が高まりました。駅周辺は商店街やスーパーなどが多く買い物環境が充実しているため、たくさんの人で賑わっています。駅前の喧騒を抜けると見えてくる、緑豊かで閑静な住宅街が広がる周辺エリアと、モデルルームを訪れてきました。【周辺環境】複数のスーパーや商店街など、買い物環境が充実▲千歳烏山駅(徒歩17分)駅周辺は商店街やスーパーが豊富にあり、買い物をする人で活気があります。▲シミズヤ烏山店(千歳烏山駅すぐ)▲ライフ千歳烏山店(徒歩15分)バスを使えば、千歳烏山駅から最寄りの「榎」バス停(徒歩3分)までは約6分。千歳烏山駅前でたくさん買い物をした日も、雨の日も安心です。▲サミットストア千歳台店(徒歩8分)▲業務スーパー 粕谷店(徒歩9分)格安でおいしい食材が大量購入できる!?インターネットでも話題の業務スーパーが徒歩圏内に!食費節約や週末の買い溜めも叶いそう。忙しい主婦の味方ですね。▲えるもーる烏山商店街(徒歩16分)スーパーやベーカリー、精肉店などなど150店以上が軒を連ねており、買い物に困ることはなさそう。▲キャトルセゾンスイーツ店超激戦区・千歳烏山の老舗洋菓子店です。駅からマンションまでの道のりにありました。一番人気は注文してから作る「モンブラン」だそう。大事なお客様が来る時にはここでケーキを買っておもてなししたいですね。▲ル・プティ・ポワソン(Le petit poisson)フランスの伝統的なお菓子が人気の洋菓子店。魚のマークの青い看板がおしゃれ!こちらも駅からマンションまでの道の途中にあります。▲イタリアンカフェ&バル「アペルト」お休みの日には夫婦水入らずでゆっくり過ごす場所として、平日にはママ友とのランチ女子会にも使えそう。▲ラ・ヴィエイユ・フランス 本店パフェのオブジェが可愛い洋菓子店です。イートインも店内とテラスにあるので、外の景色を見ながらゆったりと過ごせます。【子育て環境】多くの教育・文化施設が所在500m圏内に保育園・幼稚園・小学校・中学校が揃う充実した教育環境を誇り、『学住近接』が魅力です。また、公園も徒歩10分圏内に10箇所以上あり、子どもたちの知性を伸ばし、感性をはぐくむ環境が整っています。▲子育てステーション烏山(千歳烏山駅徒歩2分)子育てステーションはすべての子育て家庭に対する支援の充実を図るため、世田谷区が設置を進めている「あそび」「そうだん」「あずかり」「ほいく」の基本機能を備えた「多機能型の子育て支援拠点施設」です。子育ての悩みを気軽に相談できる、心強い味方です。▲駅からマンションまでの道歩道と車道がしっかりと分離されており歩道の幅も広くとってあるので、ベビーカーや小さなお子様連れでも安心してお散歩できます。駅から「ルネ世田谷千歳台AYUMIE」までは、フラットアプローチが続くのも魅力的。▲祖師谷6丁目広場通称ふね公園(徒歩4分)▲廻沢西公園(徒歩1分)マンションから最も近い公園です。公園にはブランコや滑り台も揃い、普段の遊び場にぴったり!▲蘆花恒春園(徒歩10分)地域の憩いの場として小さいお子様からご年配の方までたくさんの人が集っていました。▲蘆花恒春園の芝生広々としていて気持ちよさそうな芝生が広がっていました。天気のいい日にはピクニックもできそう。蘆花恒春園にはドッグランもあるので犬の散歩にもぴったり。「ルネ世田谷千歳台AYUMIE」は大型犬も可能なペット対応(一部住戸)。大切な家族の一員であるペットの暮らしやすい環境も重視したいところですよね。【エントランス・共用施設】大きなケヤキの木に見守られながらノビノビルネ世田谷千歳台AYUMIEに到着しました。▲世田谷区のシンボル「ケヤキ」マンションに到着すると、世田谷区のシンボルである「ケヤキ」の木が目に飛び込んできました。マンションができる前からあった既存樹木を継承しているそう。立派な木に圧倒されました。近隣住民の方からも、「このケヤキを無くさないでくれて嬉しい!」と喜ばれたそう!▲エントランスホール▲ライブラリーラウンジNPO法人「情報ステーション」と提携し、「AYUMIE図書館」として図書館サービスの提供も予定されています。蔵書は毎月1回の入れ替えを行い、その場で読書を楽しむのはもちろん、本の持ち出しも可能。お子様も知識や教養を広げる本に親しみやすい環境が整っています。【リビング・ダイニング・バルコニー】空間効率を高める工夫があちこちに!間取りのいたるところに、空間効率を高める創意工夫がなされています。ハイサッシ&扁平梁厚みを抑えた扁平梁を採用し、室内の梁型の出っ張りを縮小するとともに、高さ約2.3mの開放的なハイサッシが採用(一部住戸を除く)されているそう。ワイドスパン光と風をたっぷり採り入れるために、住戸の間口が広く確保されています。間口を広くすることで、廊下の長さが短くなるプランも可能に!梁内蔵戸境壁(壁と梁を一体にし、梁の出ない構造)壁と梁を一体にすることで住戸内に梁型が出ないので、室内空間を広く使用することができるそう。また戸境壁も約220mの厚さ(一部住戸を除く)で、遮音性にも配慮されています。アウトポール&扁平柱厚みを抑えた扁平柱と、柱を室外に配置するアウトポール設計(一部住戸を除く)。家具も配置しやすいすっきりした居室を実現できます。▲廊下モデルルームに入ってまず驚いたのは、廊下がすごく短いことでした。廊下を短くすることで部屋や収納のスペースが広く確保できます。▲リビング・ダイニング扉を開けると明るくて開放的なお部屋が広がります。アウトポール構法や梁内蔵戸境壁により室内に凹凸がなくなり、デッドスペースを作らずお部屋を広々と使えます。▲洋室(子ども部屋)洋室もアウトフレーム構法で、デッドスペースがなく家具もすっきり配置できます。▲洋室キッチンからも見え、子どもが遊ぶスペースとしても使いやすい洋室。リビングだけでなく、そのほかの洋室もアウトポール設計が採用されています。家具も配置しやすくすっきり、部屋のスペースを最大限活用することができます。インテリアの黒板には総合地所のキャラクター『アヒルネ』くんが描かれていました。何と総合地所の方が手書きで書かれたそう。インテリアにも一工夫があって楽しいモデルルーム見学になりました。▲バルコニーワイドスパンでバルコニーも広々!洗濯物を干すだけでなく、子どもの遊び場にしたり簡易的な書斎にしたりと、さまざまな使い方ができそう。【キッチン】リビング・ダイニングを一望!▲キッチンキッチンからはリビング・ダイニングが見渡せます。お子様が遊ぶ様子が見られるので、料理中も安心して過ごせそう。キッチンのすぐ横はバルコニーになっていました。光と風を感じながら家事ができ、毎日の疲れも軽減されそうです。▲シンク浄水器一体型ハンドシャワー水栓とディスポーザは標準装備。シンクに生ごみが溜まらないので、衛生的にも安心です。掃除もしやすいのも嬉しいですね。▲キッチン収納収納スペースもたっぷり。キッチンで使うものはすべてキッチンに収納することができそうです。▲食器棚背後には食器棚もあり、増えがちな食器や保存食も収納に困りません。キッチンの両サイドにも収納スペースがありました。片方には食料、片方には洗剤やキッチンペーパのストックを……自分が使いやすい収納方法を見つけたい!【収納】隅々まで使いやすい仕様が嬉しい▲ウォークインクローゼット引き戸のウォークインクローゼットはデッドスペースがなく、隅々まで使いやすい。ウォークインクローゼットの他にも、子ども部屋や洋室など随所に収納スペースがあり、子ども服やおもちゃもあるべき場所に収納できそうです。【水回り】毎日使う場所だからこそ、衛生的かつ機能的なのが嬉しい▲バスルームベンチ付の浴槽はお湯も少なくてすむので、節水・節約になります。そのうえ半身浴もしやすく、忙しいママもパパも日ごろの疲れを存分にいやせそう!▲脱臭機能付洗浄便座&手洗いカウンタートイレの便座は、洗浄・脱臭・暖房等の多機能を装備しているので、いつも衛生的で快適。便利な手洗いカウンターもついています。【最上階のプレミアム住戸】広々!煌々!ドキドキ……▲ダイニング最上階のプレミアム住戸にもお邪魔してきました。お部屋に入った瞬間から明るい陽射しを感じ、解放感の溢れるお部屋に感動!▲バルコニー最上階のバルコニーは奥行約3m。周囲に背の高い建物が少ないので、最上階はより見晴らしが良く開放感があります。キッチンからも洗面所からもバルコニーに出ることができます。バルコニーでディナーを食べたり、洗濯物を外で干したい時もわざわざリビングの窓まで遠回りせずにバルコニーに出られるので、手間がかかりません。プレミアム住戸ならではの広々としたお部屋は、書斎としてもリビングとしても。使い方は自由自在!詳しくはこちらルネ世田谷千歳台AYUMIEオウチーノ物件情報マンション公式HP
2017年12月14日家の買い替えをする人が増えたとはいえ、まだまだ家の購入は「一生の買い物」。どのように選んだらいいのか、そしてなぜそこを選んだのか。今回は東京23区内中古マンションを購入したTさんに伺いました。どうして「家を購入」することになったのか現在、東京都23区内にお住まいのTさんは、夫、小学生の男の子との3人家族です。家を探し始めた当初、Tさんは専業主婦で、子どもが生まれたばかり。東京都心に住んでいましたが賃貸で手狭だったため、「安定して子どもが育てられる家を購入しよう」と決意し、家を探し始めました。家探しは「中古に絞る」ことに決定まず、「中古から探し始めた」Tさん。その理由は「住んでいる人、近隣の環境がすでに出来上がっているから」と言います。「ずっと住み続ける家であれば、隣近所と長く付き合わなければなりません。新築だとその環境がわかりかねるのが我が家には大きなデメリットでした」かつて賃貸マンションで隣人に苦しんだ経験があるからこそ、このメリットは大きかったそう。また「もともとヴィンテージ好きなのと、安く家が買えるのもありがたいし」と中古にはまったく抵抗がなかったと言います。まずは憧れ「郊外中古一戸建て」を内覧中古の家を探し始めて、まず向かったのは、東京都から出た郊外憧れの一軒家。築年数は10年もたっておらず、もちろん駐車場付き。また、1階はリビングダイニングに和室、そして2階は6畳以上の部屋が3つもあり、今後子どもが増えても問題はなさそうでした。しかも庭は駐車場以上に広く理想的、憧れのシンボルツリーを植えることができる環境も整っており、Tさんはこの家をかなり気に入ったそうです。夫の「通勤時間」も、駅to駅で50分、最寄り駅から家まで徒歩で15分となんとかカバーできる距離でした。次に「23区内中古マンション」を内覧Tさん一家が次に見て回ったのが「23区内中古マンション」。今まで賃貸とはいえマンションに住んでいたので「慣れた」環境です。数件内覧した後、「リノベーション済」という中古マンションと出会いました。築7年の築浅で、床暖房やペアガラスなどが入っており、風呂もオートバスシステムで1坪の広さ。賃貸にはない「築浅分譲マンション」の良さに惹かれました。「中古を買った後にリノベーションする」つもりでいたTさんたちでしたが、すでに家探しでくたくただったこともあり、このまますぐ住める築浅物件に惹かれました。また、通勤時間は駅to駅まで片道20分という好立地。朝は最寄り駅始発の電車まであり、通勤電車で苦労しなくていいということに、Tさんの夫は喜びます。「郊外一戸建て」ではなく「23区内マンション」を選んだ理由とは候補はこれらの「郊外一戸建て」と「23区内マンション」に絞られました。どちらも築浅の中古です。「郊外一戸建て」はとにかく、家が広くてのびのびと暮らせます。庭が広いのでガーデニングも十分楽しめ、また徒歩15分の駅には大型ショッピングモールも併設されており、買い物に困ることもなさそう。しかし、Tさん一家が選んだのは「23区内マンション」でした。23区内はやっぱり環境が整っていた「郊外一戸建てがあった駅周辺はいいのですが、徒歩5分すぎると、道路ががたがたでベビーカーで歩くのが困難でした。雑草も映え放題の公園もあって」次に23区内を見たTさんは、その違いにとにかく驚いたと言います。「23区はやっぱり東京なんだと。人が多い分税収も多い。だから道路も公園も整っている。それに、その時すでに23区は中学生まで医療費無料と魅力的な制度が整っていました」その市区に大企業はあるか、人口は多いかで税収が変わる、それを目の当たりにしたTさん。「家だけでなく、周辺環境を見る」ということが、Tさんにとっては決め手の一つになったようです。最大の決定打は「夫の鶴の一声」そして、やはり大きな決定打が「夫の通勤時間だった」とTさんは言います。「往復2時間と往復1時間は、毎日となるとその疲れ具合が全然違うと夫の鶴の一声で決まりました。まだ子どもが小さく、実家が遠かったのでワンオペ育児を避けたいという思いもありました」現在「購入から10年目」、その感想とは23区内中古マンションを買って、今年で10年目というTさんに住み続けた今の感想を伺いました。「中古マンション購入の注意点からお話すると、入居して数年後に修繕積立金が倍額にUPしました。これは新築でも起こりえますね。そしてガス給湯器が早々に故障して入れ替えに数十万かかりました。正直それくらいです」思った以上にデメリットがなかったと言うTさん。「正直、今もあの広い庭には未練があります。しかし、交通の便がいいからか、購入したマンションの値段が全く下がっていませんし、心配だった住民トラブルなども管理会社が発生を未然に防いでくれている印象です。そこは管理会社が入っているマンションで本当に良かったと」また、当時専業主婦だったTさんは仕事に復帰。「都心に近いことで、私の仕事も見つかりやすかったですし、通勤時間が短い分、疲れないからか夫も平日夜や土日は家事をして子どもと遊ぶ余裕があり、助かってます。私たちのライフスタイルには23区内中古マンションのほうが合っていたなと思います」最終的には「憧れ」より「ライフスタイル」を優先した購入で、時間的にも金銭的にも余裕のある生活ができたことが、都心中古マンションを購入した最大のメリットのようでした。※画像はイメージです合わせて読みたい!みんなの「マンション購入の決め手」とは⇒マンション購入の決め手は横長リビングの間取り!妥協したのは日当たりでした⇒妻の実家から徒歩8分の近居に家購入はメリットしかない
2017年12月11日マンション管理士とはマンション管理士とは、その名称通り、マンション管理のスペシャリストのことをいいます。主業務には、マンション管理組合の運営や相談、住民との権利関係調整、また大規模修繕の計画立案などがあります。マンション運営におけるコンサルタントともいえるしょう。マンション管理士は国土交通省管轄の国家資格者です。そのため、マンション管理士になるには国家資格である「マンション管理士試験」に合格し、指定登録機関である(公財)マンション管理センターに登録する必要があります。マンション管理士は「名称独占資格」といわれる分野の資格であることから、登録をしないと「マンション管理士」と名乗ることができません。しかし逆にいえば、資格を取得・登録しさえすれば、誰でも「マンション管理士」を名乗れるということになります。つまり、マンション管理士としての実務経験を積む環境が少ないということです。先述したように、マンション管理士はマンションのプロでコンサルタントといえます。そのため実務経験からの知識が豊富な点に魅力があり、それを証明するための資格(看板)であるといえます。なので、マンション管理士にマンション運営のコンサルなどを依頼する際には、必ずそのマンション管理士の経歴をチェックしましょう。管理業務主任者とはマンション管理士と似て非なる資格に、「管理業務主任者」といったものがあります。管理業務主任者とは、管理の前提となる管理受託契約の重要事項説明から、受託した管理業務の処理状況のチェック及びその報告までのマンション管理のマネジメント業務を行う者をいいます。マンション管理業者には事務所ごとに、また30管理組合につき1名以上の管理業務主任者の設置が義務付けられています。マンション管理士は「名称独占資格」でしたが、管理業務主任者は「必置資格」であり、「独占業務」があります。管理業務主任者の独占業務4つ管理受託契約前の重要事項説明重要事項に関する書面への記名・押印管理受託契約にかかる契約書への記名・押印管理事務に関する報告重要事項説明や契約書への記名・押印が主な仕事といえます。不動産(宅建業)取引のプロである「宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)」と同じ分野資格といえます。管理業務主任者はマンション管理専門の契約プロといえます。難易度的にいえば、管理業務主任者よりもマンション管理士の方が難しいといわれています。また管理業主任者を取得すれば、マンション管理士試験の一部免除が得られるので、マンション管理士を目指す前に、ステップアップとして管理業務主任者の取得に励む方が多いです。
2017年12月07日新築住宅は価格と供給の横ばいが続いてるが、中古市場も大きな波はなく横ばいが続いた2017年。近年は首都圏の中古マンションの価格も3000万円台で推移しており、新築とくらべるとまだ割安感がある。さらに住宅ローンの超低金利も続いてる。その中で迎える2018年の中古市場について、3人の識者に展望を聞いた。2017年の中古住宅市場の振り返り2017年の中古マンションの成約件数は、2017年4月から減少傾向が目立ってきた。これは中古マンション価格が高騰した時点から横ばいになっており、新築マンションとの価格差が縮小したため、2017年4月頃から売れ行きが鈍化してきたものとみられる。また、成約価格の上昇も見られた2017年だった。2018年はどうなる?みんなの不安に専門家が答えるPROFILEみずほ証券上級研究員 石澤 卓志さん慶応義塾大学卒業後、1981年日本長期信用銀行に入行。第一勧銀総合研究所上席主任研究員を経て、みずほ証券チーフ不動産アナリストを経て、2014年より現職。東京カンテイ上席主任研究員井出 武さん全国のマンションや土地価格をデータベース化した不動産専門の情報サービス会社。不動産市況レポートなども提供。不動産鑑定や土壌汚染調査なども手掛けている。マンション評価ナビ代表大久保 恭子さん住生活評論中心に、東京23区の中古マンションの評価サイト「マンション評価ナビ」を運営。住まいに関する雑誌・WEBサイトのプロデュースやマーケティングなども手がける。2018年も価格は横ばい!値下げする可能性は低い石澤さん:2016年は新築価格高騰により、中古マンション供給量が初めて新築を上回りましたが、中古も価格が上がったため、2017年初頭には元に戻りました。東京都心部では新築価格がまた上がってきたため、中古との価格差が開いてきました。2018年は、「中古は東京都心、新築は都心周辺・郊外」という棲み分けが発生してくると思われます。井出さん:2017年のマーケットは、価格が天井を突いた都心3区(千代田区、中央区、港区)・6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、文京区)を中心に、少しずつ価格調整を進めてきた年になりました。「上昇一辺倒」だった流れが変わったとみていいでしょう。まだ価格調整が進んでいない23区の周辺部も、これ以上価格は上がらないと思われます。中央線直通の中野や、都心まで遠いことから敬遠される傾向にある世田谷などで、掘り出し物の物件が出て来るのではないでしょうか。大久保さん:2017年の中古マンション市場価格は、対前年同時期比で1桁パーセントの価格上昇となりました。ここ2年間、急激な上昇はなく、高値で安定しています。成約件数で見れば、東京都内・都下と埼玉県で増加していますが、それ以外では減少しており、需要が落ちているように見られます。中古在庫は3年前より5割増えており、価格調整が進む可能性があります。ポイント一時は新築を上回る供給量を見せた中古マンション市場だが、中古の価格上昇が進んだため、勢いは鈍化した。都心部・郊外ともに、中古マンション価格は既に最高点に達したと見られる。価格調整が進むだろう。ただし、需要は依然として堅調なため、急激に価格が下落する要因が発生するとは考えにくい。住宅ローンの超低金利は続く中で審査が厳しくなる懸念も石澤さん:短期的には北朝鮮問題などで金利が下がったものの、危機感が薄れるとやや上昇するなど、短期的な動向はありますが、歴史的な低金利続いているので、気にする必要はありません。一部メガバンクが地方の住宅ローンを手じまいするようですが、貸し手が地方金融機関に変わるだけで、借りる側の利便性は変わらないでしょう。住宅ローン環境は良好な状態が続くはずです。井出さん:三菱UFJ信託銀行が新規住宅ローンから撤退、みずほ銀行も地方の住宅ローンから撤退する方針を発表するなど、大手銀行による住宅ローンの撤退・縮小が続いています。低金利ゆえに、住宅ローンはリスクが高いと銀行が認識し始めたのではないでしょうか。そうなると、地方ばかりでなく、価格が下がっている郊外での住宅ローン融資も、審査が厳しくなることもあり得ます。大久保さん:日本銀行の黒田総裁も、インフレ目標2%を達成するまで「強力な金融緩和」を継続すると発表しています、国内に金利を上げる要因はないため、よほど大きな外的な要因が発生しない限り、来年も低金利が継続するでしょう。住宅ローンの利用には、有利な条件が続くと思われます。ポイントマイナス金利こそ終わったものの、2017年も歴史的な低金利が続いた。日銀は「強力な金融緩和」を継続する方針を表明しており、短期的な上昇下落が発生する可能性はあるが、金利が低い状況は依然として続くと見られる。ただし、大手各行が住宅ローン事業を縮小あるいは撤退に向けて動き始めていることから、地域によっては必ずしも購入環境を楽観視できない。今後の動向に注視する必要がある。利便性がいいエリアの供給数に期待石澤さん:利便性のいいところは需要の方が強いですが、郊外はだぶつき気味です。郊外はこれまで価格が上がり過ぎたので、最大2割弱の価格調整が発生するのではないでしょうか。井出さん:2017年は、価格が高止まりしていたため、マンション・戸建ての「売り」は盛んでした。2000~2005年に購入した物件なら、キャピタルゲインが2割や3割出ても不思議ではなく、利益確定売りが目立ちました。ただし、価格を下げないと買い手が決まらない状況でもあり、陰りが見え始めたところもあります。2018年は首都圏・関西ともに、売り手が買い手を上回るマーケットになると思われます。大久保さん:高くて手が出ない新築、住みたい地域には中古しかない場合もあり、基礎的な中古需要は拡大基調にあります。東京圏は、大幅な価格下落がない限りは、都心、郊外を問わず、流通数は増えるでしょう。関西は東京よりも少し弱含みです。価格高による需要減少が価格下落を招き、ひいては売り控え、流通数の減少という流れに転じる可能性があります。ポイント選択肢が豊富な中古マンションは、需要の多い状況が続くだろう。一方で、首都圏・関西ともに、価格が既に上がり過ぎてしまったため、売り手が現状の価格で突っ張っても成約に至らないケースが増え、所謂「買い手市場」となる。とくに、関西の方がその傾向が強くなると見られる。資産価値・利便性が後悔しない物件選びのポイント石澤さん:立地点は最も妥協すべきではありませんが、無理をしない価格帯のものを買えばいいと思います。将来的な資産性を考慮するならば東京都の北東部(北区、足立区、荒川区など)をオススメしますが、住む目的ならば満足度が一番なので、利便性がいいところで住みたいところで購入するのがいいでしょう。自分の好きなところを妥協しないのが第一です。井出さん:エリア選定が第一です。好立地だと、どうしても価格が高くなりますが、資産性から考えれば、エリアをはずさないほうがいいでしょう。「駅前徒歩一分で築浅」のような物件があれば、躊躇するべきではありません。しばらく賃貸に住んで、「価格が2020年以降下がれば……」と考えている方もいますが、待っている期間に支払う賃料分だけ物件が安くなれば採算が取れるが、そうでなければ失敗になります。大久保さん:多様な人が集まるスポットで選ぶのがいいと思います。例えば「住みたいまちランキング」で不動の首位を誇る吉祥寺のような、住む人ばかりでなく、働く人、学生、遊ぶ人、老若男女みんなが支持しているようなスポットがいいでしょう。大規模な再開発に乗っかって購入するのも一つの手です。ポイント予算に見合う範囲で、立地を重視して購入するのが、資産価値・利便性ともに担保できるため、最も無難な選択だろう。将来的に買い替えを視野に入れているのならば、東京都内では北東部が伸びしろが期待できる。現状の価格は全体的に高くはあるが、「待ち」の間の家賃出費も算盤に入れて検討すべき。2018年の不動産市況天気図識者3人に2018年の不動産市況を天気図で表してもらった。ポイント価格の停滞と住宅ローンの低金利が続く中、2017年は値上げも値下げもできない膠着の年となった。今後もこの状況は続くとみられる。低金利が続く住宅ローンと供給数は増え続けるので、取得と物件探しは引き続き好材料となりそうだ。
2017年12月05日とんでもないことを決めてしまった突拍子もなくひとり暮らしがしたくなって、深夜に適当な物件を検索し、内見の申し込みをした。それから1週間も経たないうちに、マンションの一室を契約してしまった。なんだか、とんでもないことを決めてしまったような気もする。私は、生活のサイクルやローテーションみたいなものが少しでも変化すると、眠れなくなる。眠れなくなると、考えがどんどん激化していき、普段は派手すぎて着られないワンピースを買ってみたりとか、敷居が高くて行けなかったエステを予約してみたりとか、冷静な状態では決断できないようなことを簡単に決めてしまう。今回もその一環で、転職をしたら勤務地も人間関係もすべて変化して、眠れなくなった。そして、深夜の軽いノリみたいなもので、坂道を転がるような速度でひとり暮らしを決めた。2、3週間ほど経てば引っ越しもできるらしいのだけれど、今は全く実感がない。住む場所を決めるのは、仕事を選ぶとか結婚する相手を決めるとか、そういうことと同じくらい人生で重要だと思っている。なのに、大した決意も固まらないまま、「内見の申し込みをしてしまったし、まあ、しょうがないかな」くらいの軽い気持ちで、なんとなく決めてしまった。物件の内見だって、5分くらいしかしていない。馬鹿なのは、私が一番よく知っている。例えば、将来の夢のひとつとして、「結婚したい!」とか「子どもが欲しい!」とか、近い未来にいつか叶えばいいような思いは誰でも必ず持っていて、私の場合は「ちゃんと一人で生きていけるようになりたい」という思いがずっとあった。人が誰ともコミュニケーションを取らずに、たったひとり東京で生きていくのは無理だとは分かっているけれど、出来るだけ誰の力も借りず、なるべく迷惑をかけずに生きていけたらいいのに、と思っていた。それで、決断することができずにズルズルと居座ってしまった今の家は、父親のものだった。私の両親は離婚をしていて、協議の際に、妹が大学を卒業するまでは今の家に住めることになっている。そのタイムリミットも迫っていた。母親には「それまではここで暮らせばいいのではないか?」と言われていたのだけれど、それでは遅い気もしている。父親との関係は、縁を切ってしまうほど険悪だった。一方、私と母親の関係性は、よくもなければ悪くもない。「年齢を重ねれば重ねるほど、母親の言動が理解できなくて、腹ただしく思うようになる」と、友人と話したことがあるのだけれど、我が家もそんな感じだ。うっとおしく、そして遠慮の気持ちが日に日に強くなっていく。きっと離れるべきなんだろう、と思っていた。自分の生活にだけは責任をもって生きていきたい色々な理由があって、一人で暮らしてみたかった。結婚適齢期である今、賃貸マンションの契約を締結してしまうのは、なんというか結婚も恋人とも遠ざかる行為だと思う。その代わりに、どんどんひとりで生きることが得意になって、ふとした瞬間に感じる寂しさにどんどん近づいていくのだろう。でも、どんなことをしていても「寂しい」と思うことなんてなかったから、ちょうどよいのかもしれない。寂しいってなんだろう。私は、寂しくなったらどうなるんだろうか。結婚だって、子どもを産むことだって、相手がいなければできないことで、私にはとても縁が遠い。将来的な可能性がわずかにあったとしても、今すぐではないと思っている。最近では、誰かに気に入られたいとか出会いを求めてどこかに行こうという気持ちもなくなってしまった。だから、せめて自分の生活にだけは、きちんと責任をもって生きていきたい。家を決めることは、誰の気持ちも関係がないことで、私が納得していればいい。今回契約した物件は、築浅でフローリングもきれいだし、バスとトイレも別で、なかなか気に入っている。だから、掃除も全然できないし、犬とも離れて暮らすことになるので少し寂しいけれど、きっとうまくいくはずだ。今から、勢いで決めてしまった新しい生活に、ワクワクしている。Text/あたそ<旅行は間違いなく価値観を変える。少しずつ変わっていった私の価値観>もチェック!旅する理由に「価値観を変えたくて」と語る学生。彼らに感じた違和感の正体とは。
2017年11月22日ひと昔前、「住宅は一生で一度の大きな買い物」とされましたが、マンションの買い替えをする方も増えてきています。買い替えをするにはどのようなメリットがあるのか、またデメリットはないのかについてこの記事では取り上げていきます。マンションの買い替えを検討している方は必見です。マンションを買い替える理由とは?国土交通省が発表した「平成27年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅購入者の15%近くが住宅の二次取得(買い替え)をしています。住宅を買い替える方は意外と多く、「ずっとここに住もう」という意識は薄らいできていると言ってもいいでしょう。マンションの買い替えを決断する理由は、現在のマンションに対する不満が上位を占めています。「子どもが大きくなったので広い家に」「設備が古くなったから」「修繕積立金が高かったから」「管理組合の管理体制に不満があった」といった理由です。しかし最近では、違う傾向の理由もいくつかあります。第一は「以前のマンションが売り時だったから」といった理由です。築年数を重ねると資産価値が減少し、売却価格も下がってきますが、その前に買い替えるという考え方です。引っ越しや買い替えに関する手続きなどが面倒でなければ、価値のあるうちに売却してそれを元手にして新しいマンションに移るというのは賢い考え方かも知れません。また「理想の物件を見つけた」「周辺の環境がより良いところに住みたかった」という理由もあります。これは買い替えをすることによって、より住みやすいところで暮らすこともできるというメリットのひとつを表しています。マンションの価格を無料査定してみるマンションの買い替えはメリットが豊富マンションの買い替えにおけるメリットは、買い替えの理由にもよりますが、主に次のことが挙げられます。・ライフスタイルに合った物件に住める・買い替えによってリフレッシュができる・よりよい環境を選択することができる・共用スペースも含め、希望に添った設備や仕様のものを利用できる・買い替え時期によっては資産価値が下がるうちに売却できるまず大きいのがライフスタイルに合った住居に住めることです。「子どもが増えた」「子どもが独立した」「両親と同居することになった」など人生の中には区切りとなる出来事があります。家族全員がストレスや不便なく暮らせる住居があることは、家庭内のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。この際、不必要な費用を削減できる可能性もあります。また、長く住み続けると周りの環境が変化することがあります。例えば、隣にマンションが建って日当たりが悪くなるといったことが少なからずあります。買い替えをすることはこうした状況を変えることができ、ご自身にふさわしい環境を新たに選ぶことができるのです。住居が変わることで見える景色も変わり、気分がリフレッシュできる場合もあります。暮らしやすさという点でも、買い替えによってより快適になる傾向があります。例えば共用スペースの設備です。セキュリティが最新のものになる、エントランスがLEDを採用しているので管理費が低く抑えられている、駐車場が地下にある、といったことです。こうした物件を優先的に選べるのも買い替えのメリットとなります。また最近では、マンションの資産価値に着目している方も少なくありません。例えば10年間住んだ住宅と20年間住んだ住宅では資産価値が異なり、売却価格も違ってきます。資産価値の下がらないうちに売却することにより、買い替えを有利に進めることもできるのです。やはり資金は必要?買い替えのデメリットとは?マンションを買い替える際のデメリットで最も大きいのはやはり資金です。必要経費がすべて2倍かかるからです。中でも一番大きいのは不動産会社に支払う仲介手数料でしょう。税抜きの物件価格が4,000,000円以上の場合、「物件価格×3%+60,000円」を支払うことになります。買い替えの場合は売却と購入をするので、それぞれに必要となります。また物件の登録費用に関する費用も、購入と売却のそれぞれに必要です。その他、不動産取得税や引っ越し費用、住宅ローンの関連費用などもかかってきます。買い替えをする度にこれらの費用が必要ですので、余剰資金を多く見積もっておかなければなりません。もし住宅ローンが完済していないのであれば、二重に住宅ローンを抱えてしまう危険性もあります。また住んでいたマンションがいつ売れるか分からない状況が続きます。これは精神的にも大きなリスクとなります。引っ越しによって環境が変わるのはメリットですが、デメリットに感じるケースがあることも付け加えておきましょう。マンションの管理体制や隣人がどのような人かなどは住み始めてみないと分からないものです。問題がなければいいのですが、何かあると生活に大きな支障を来してしまいます。そのため買い替えの際にはリスクになり得ることも覚えておきましょう。まとめそれぞれの人生の中でライフスタイルは変化するものです。そしてその時にマンションの買い替えが必要になる方も多くいます。しかしこれまで見てきたように買い替えにはメリットとデメリットがあります。これらを比較するのはもちろん、家族と十分に相談し、慎重に検討するようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを買い替えたいと思っても、ローンが残っている場合は誰もが慎重になるでしょう。マンションを売却した後に住宅ローンの残債が出てしまうケースがあるからです。しかしこうした事態を解消してくれる金融商品があります。それが金融機関で取り扱っている「住み替えローン」です。今回はこの住み替えローンについて掘り下げていきましょう。マンションの住み替えローンって何?買い替えを検討する場合、不動産会社にマンションの査定をしてもらうのが一般的です。その際、ローン残高を完済できる査定金額が出ればいいのですが、残債が出そうといったケースでは「売りたいが売れない」という状況に陥ります。通常、抵当権が設定されているマンションを売却する場合、売却によって得られるお金でローン残債をすべて返さなければ抵当権を外すことができないからです。こうした状態を専門用語では「担保割れ」と言いますが、ローン返済期間の半分を過ぎていない場合、多くの方が「担保割れ」の状態になります。しかし「住み替えローン」を上手に活用すれば、こうした担保割れの状態でもマンションの買い替えがスムーズにできるのです。住み替えローンとは、その名の通り、マンションの買い替えの際に利用できるローン商品です。各金融機関によって内容は異なりますが、マンション売却時のローン残債と、諸経費を含む新しいマンションの購入資金をまとめて貸してくれるのが一般的です。この住み替えローンを取り扱っているのは主に都市銀行や地方銀行などの金融機関です。マンションを査定してもらった不動産会社に相談し、住み替えローンの利用を告げ、手続きなどの準備を進めてもらいます。ちなみに住み替えローンを利用できるのは、現在居住中のマンションを売却したとしてもローン残債が出る場合だけです。マンションの価格を無料査定してみる自己資金がなくても買い替えができる?住み替えローンを利用するメリットは、担保割れの状態でも「自己資金なしでマンションの買い替えができる」ことです。住み替えをすることは新しい生活を始めることですから、借金を若干多く抱えてしまってもいいという人にとっては非常に使い勝手のいいローンです。ちなみに、国土交通省の「平成25年住生活総合調査(確報集計)結果」によると、過去5年間に実施した住み替えの目的の上位は、1:就職、転職、転勤などに対応(21.7%)2:親、配偶者などの世帯からの独立(21.2%)3:住宅を広くする、部屋を増やす(17.7%)4:子育て・教育の環境を整える(17.6%)5:通勤、通学などの利便の向上(13.3%)となっています(複数回答可)。この結果を見ると、人生の中では思いがけず住み替えの必要に迫られることが多いのが分かります。住み替えの理由の1位が「就職、転職、転勤など」ですし、2位も「親や配偶者などの世帯から独立」となっています。しかし、こうした場合でも新しい生活をスムーズに始めることができるのが住み替えローンの大きなメリットなのです。借入金が膨らむなどデメリットにも注意!マンションの買い替えを希望する方にとっては非常に便利な住み替えローンですが、一方でデメリットやリスクもあります。買い替えたいという気持ちが強いと、無理をしてしまいがちですので、的確に判断するようにしましょう。まず無理な返済プランを立ててしまいがちになることです。どうしても借金が増えてしまいますが、それでも「ボーナスは全部返済に回そう」「レジャーは少し控えよう」といったように返済額を増やすために少々無理をしてしまいます。住居は生活の拠点として重要ですが、生活自体が楽しめなくなるのはいけません。これでは高級な財布を持っていても、中に入れるお金がないのと一緒です。また、マンションの売却が決まるまで、新しいマンションを購入できないのもデメリットのひとつです。それは住み替えローンを利用するには、マンションの売却と新居の購入を同時に行わなければならないからです。正確な住宅ローンの金額を把握するために必要なことですが、そのために「新居をゆっくり選べない」「現在のマンションを早く売るために価格を下げてしまう」などデメリットが新しいデメリットを生んでしまうといった危険もあるのです。利用者からすると便利な住み替えローンですが、金融機関からすると担保評価以上の資金を提供することになります。そのため通常の住宅ローンよりも金利の条件が悪くなる傾向があります。またローンの返済能力も厳しく見られますので、審査のハードルが高くなるのが一般的です。これらもデメリットのひとつになります。まとめ住宅ローンを利用している場合は完済後に買い替えるのが鉄則ですが、住み替えローンを活用する手もあります。どうしても買い替えをしたいという方にとって便利な金融商品ですからぜひ覚えておきましょう。ただし借入額が大きくなってしまうなど、デメリットやリスクもあります。専門家に相談するなどして適切に活用するようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを売却する際の事情はそれぞれです。しかし住宅ローンを滞納してしまった場合に有利とされるのが任意売却です。競売とは違い、市場での取引と同様に売却できるからです。住宅ローンを滞納している方はもちろん、滞納していない方も万が一に備えて任意売却について考えてみましょう。マンションの任意売却とは?マンションを購入する際は、金融機関の住宅ローンを使う方がほとんどです。しかし住宅ローンの支払いが滞ると、債権者である金融機関は抵当権を設定してあるマンションの売却を強制的に進め、その売却代金から住宅ローンの債権を回収することができます。これが競売です。この場合、マンションは売られ、所有者(債務者)を含む住人は立ち退きを迫られます。しかも裁判所が介入するため所有者の判断は一切尊重されません。そのため、所有者に有利にマンションの売却ができるように登場したのが任意売却です。債務を抱えている状態のマンションは、ローン残高より高値で売ることができれば問題はありませんが、下回る場合は売却するのが難しくなります。それはマンションを売っても残債を一括返済できないからです。しかし任意売却では債権者の合意が得られれば、ローンの残債があってもマンションを売却できます。競売では市場価格に比べてかなり安く落札される傾向があります。そのため売れたとしても多額のローンが残ってしまい、債務者はその返済に苦労することが多いのです。それに対して任意売却では市場価格と変わらない価格で売却することも可能です。このため残債が少なくなり、無理のない返済計画が立てられるのです。これが任意売却の最も大きなメリットですが、次の章ではその他のメリットについても見てみましょう。マンションの価格を無料査定してみるマンションを任意売却するメリットとは?マンションが競売にかけられる場合と、任意売却との大きな違いは所有者の意思が尊重されるかどうかです。競売では、裁判所の決定により事務的に進められますが、任意売却では売却価格や引き渡し条件などに所有者の意向が反映されやすくなるのです。前章で説明したように、強制的に売却されてしまう競売とは違い、任意売却は所有者の意思で売却できるのでより高額で売れる可能性があります。残債にもよりますが、マンションが高く売却できれば債権者がローン返済に追われる可能性も低くなるのです。また、競売にかけられると裁判所の自宅調査が始まります。すると近隣の住民や親族などに知られる機会も多くなります。それに比べて任意売却では、通常の売却と同様の売却活動が行われますので、住宅ローンの滞納などといったプライバシーに関わるような事情を近所に知られることもありません。しかも競売が始まると、落札されるまでに14.6%の遅延損害金が必要になります。債務残高が増え続けることになるので、債務者には大きなダメージとなります。一方の任意売却では債務者が負担する費用は一切ありません。さらに競売で売却が決まった後は強制的に立ち退きを迫られ、それに従わずに済み続けていると不法占拠者と見なされてしまいます。この場合、法的措置に発展するケースも少なくありません。一方、任意売却では引っ越し時期や条件面に関して債権者と話し合いが行われ、要望をある程度聞いてもらうことができます。売却代金の中から引っ越し代などの諸費用を受け取れた例も少なくありません。この他、精神的なダメージが少なくなるのもメリットのひとつでしょう。競売は裁判所が介入して一方的に行われますが、任意売却では自分の意思で売却したということになります。生活を再建する意欲も強くなるはずです。マンションを任意売却するデメリットとは?任意売却はこれまで見てきたように、住宅ローンに関わる債務をマンションの売却により低減させることができるのが一番のメリットです。しかし、デメリットもあります。まず考えられるのが残った債務の支払いです。マンションを売却してしまったため担保に有効な不動産はありません。担保にできるものがないためローンを組むのは難しく、「残りの債務をどう支払っていくのか」を考えなければならないのです。また、任意売却を行うには連帯保証人や債権者の合意が必要です。複数の債権者がいる場合は、すべての債権者から合意を得なければならず手間がかかります。債権者にしてみれば債務をどのように返済してくれるのか不安なだけに、合意を取り付けるためには、適切な返済計画を立てる必要もあります。さらに、住宅ローン以外に債務がある多重債務者の場合は、より注意が必要です。再び債務の返済が滞ると、今度は給与や資産の差し押さえなどに発展するからです。任意売却は有効に活用できますが、その後のリスクも大きいため「任意売却をすれば大丈夫」と安易に考えないようにしましょう。まとめせっかく愛着を持って住んでいたマンションですから、任意売却をしないに越したことはありません。しかし長い人生の中では何が起こるか分かりません。病気になってしまい働けなくなったり、経済事情が急に変わったりするかも知れません。しかし競売や自己破産になる前に任意売却という手段で債務残高を減らせる方法があることも知っておきましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを売却する際に売主を大いに悩ませるのが価格を下げることです。できれば高く売りたいものですが、いつまでも買い手がつかないのも困ります。そこで今回の記事では、「マンションの販売価格を値下げ・値引きするのはいつがいいのか」に焦点を当てて解説します。その際に注意するべき点も合わせてチェックしていきましょう。値引きをするにはタイミングがある?マンションを売りに出したらすぐに買い手がつくと思っている売主も多いようですが、よほどの好条件ではない限り、そんなにすぐに売れないものです。高い買い物ですし、住むとなればいろいろな条件が気になります。さらに、比較検討ができる物件が複数あるのが通常です。簡単に買おうと決断できる人はなかなかいないのです。また、不動産会社がマンションの売却活動を開始しても、その情報が広く知られるようになるまである程度時間が必要です。レインズや不動産情報サイトなどで情報を公開し、さらに新聞の折り込みチラシやポスティングなどを活用しますが、これまでの期間はおおよそ2週間くらいとされています。この後、早ければ問い合わせや内覧希望などの反応がありますが、比較検討をして問い合わせをくれる人の反響はさらにこの後になります。ここまでで売却活動開始後、1か月から2か月くらいというところでしょう。そして、この後は徐々に情報の新鮮さが薄れていくことになります。つまりここで決まらなければ、値下げも検討しなければいけない状況になるということです。不動産会社との媒介契約は通常3か月ですが、それはこうしたサイクルがあるからです。3か月で1つの売却活動期間が一回りしてしまうのです。もちろん値下げをするかどうかは売主の判断によります。しかしマンションの価格を下げて再度売りに出す場合も、買主候補が値引き交渉をしてきた際も、この3か月が1つの目処となることを覚えておきましょう。マンションの価格を無料査定してみる値引きをする際は納得した価格で!マンションの価格を再度調整する場合は、市場の状況を見ることになります。いきなり大きく価格を下げてしまうと価格が低かったと後悔することになりかねません。最初は500,000円程度から値を下げていき、市場の様子を見るようにしましょう。一方、買主候補が現れると値引き交渉をされることもあります。不動産売買において買主が値引き交渉をするのは一般的です。安ければ800,000円などの端数分くらいですが、多ければ1割や2割といった要求をする方もいます。せっかく購入を申し出てきた買主候補ですから、なるべく売りたいのは売主としては当然です。しかしここで買主候補の言いなりになってしまうと、思ったよりも価格が下げられてしまいます。値引き交渉された場合は、まず間に立っている不動産会社に「買主候補がどう考えているか」などを探ってみましょう。売主としての最低限のラインを伝えたり、買主が提示してきた価格よりも若干上積みをして「これ以下では売らない」と再提示したりすると、意外とその価格で成約に至ることもあります。交渉ごとですから、得意不得意があるかも知れません。しかしお互いに歩み寄ることで、両者が納得した価格で折り合えるはずです。また安易に値引きしてしまうよりも、他に売り出し方法はないのか検証することも大切です。媒介契約を結んだ不動産会社に問い合わせ、チラシを多く配布する、新聞などに広告を出すといった策がないか、改めて確認しましょう。期間に合わせ最低価格は決めておこう!中古マンションの売買が新築マンションの売買と違うのは、売主と買主という客同士の間で行われることです。つまり双方が納得する価格なら売買が成立するのです。実はこれが中古マンション売買の難しさでもあります。決まった価格がないという難しさなのです。しかし価格を設定する権利は売主にあります。もちろん「買い替えるのですぐに売りたい」「買ってくれる人がいたら売ります」といったように売主の思惑で大きく違いますが、期間に合わせた最低価格をあらかじめ決めておく方が、値下げや値引き交渉をされた際にスムーズに判断ができます。例えば、売り出し価格を「39,900,000円」とした場合、以下のように考えてみてはどうでしょう。・売り出し価格39,900,000円(500,000円の値引きはOK)・3か月後39,400,000円(500,000円の値引きはOK)・6か月後以降38,900,000円(端数の値引きはOK)マンション売却で重要なのは買主を見つけることです。そのためには市場の反応を見たり、不動産会社のアドバイスを受けたりしながら、その時期に応じた最低価格を設定することです。柔軟な姿勢で価格設定をすることがマンション売却というゴールへの近道となります。まとめまずはマンションの価格を無料査定してみる中古マンション市場において売り出し価格で売却されることは希少です。そのため値下げのタイミングが来たり、値引き交渉になったときのために、あらかじめ価格を決めておけば迅速な対応ができます。「損をした」と後悔しないためにも、価格をできるだけ維持できるような交渉術を調べておくこともおすすめです。
2017年11月15日マンションの売却を決めたら、誰でも「早く」そして「高く」売りたいものです。しかし気持ちばかり先走ってしまっては失敗につながる危険性もあります。特に「早く、早く」と急ぐばかりに後で損をしたことに気付くことも……。そこで今回の記事では早くマンションを売却したい時の注意点について掘り下げていきます。早くマンションを売却したい理由はそれぞれ!マンションの売却において、売主の背景にある事情はそれぞれです。「子どもが大きくなり、家の中が狭くなってきた」「転勤が決まった」「離婚したのでマンションは必要ない」「子どもが独立したので家の中が広い」などです。このように理由は様々ですが、売ると決めたら早く売却したいと思うのはみなさん同じでしょう。それはマンションを売却することで、新しい生活を早く始めたいからです。もちろん売却が決まらなくても新しい生活を始めることはできます。しかし住宅ローンの残債、新しい住居費用といった問題もあるので、できるだけ早く売却が決まった方がいいのです。もし新しい住居に移ったとしても、マンションの売却先が決まらないと管理費や修繕積立金を払い続けなければなりません。また固定資産税などの支払いもあります。住んでいないのにこれらの費用を払い続けることは経済的にも精神的にも負担となるものです。また中古マンションの場合、同じエリアに複数の似たような物件があると物件のイメージが重要になってきます。例えば、売り出しを開始してから2年以上売れていないマンションの場合、物件を探している人に「何か問題があるのか?」と疑問を抱かれることにもつながります。ですから売却を決めたら、なるべく早く売れるのがベストなのです。マンションの価格を無料査定してみる急いでマンションを売却すると失敗する?マンションを売却する際は早めに売ってしまった方がメリットは多いのですが、ただしあまりにも早く売ることを優先してしまうと失敗につながりやすくなります。その代表例が価格を安くしてしまうことです。実際に、早く売りたい場合は価格設定を相場の1割〜2割程度安くして売り出す方法があります。ただしこうした売り方は「急に大金が必要になった」「安くてもいいからどうしても売りたい」「海外への転勤が決まった」といった特殊な理由がある方向けです。また一番早く売却する方法は不動産会社に購入してもらうことです。しかし不動産会社は相場より2〜3割程度低い買値を提示します。それはマンションを購入して相場と同様の価格で売り出すためです。そうしないと不動産会社は利益を出せなくなってしまいます。このようにマンションを急いで売却しようとすると、価格を下げて売ることになってしまいます。また不動産会社の勧めに応じて必要のないリフォームをしてしまうといったケースもあります。しかしこれでは安く買い取られた気がして、後で損をした気になってしまいます。そこで次の章では、早くマンションを売却したい時の注意点を紹介します。早くマンションを売却する際に注意すべきことマンションの売却活動をスタートさせて売買が成立するまでの期間は平均3か月と言われています。首都圏ではもう少し早く2か月半くらいです。マンションを早く売却したい時も、これらを踏まえて「期間」と「価格」を決めましょう。しかし前述したように、早く売りたいために相場よりも価格を下げてしまうのは後悔につながります。それはその他にもマンションを早く売却する方法がいくつかあるからです。そこでまずは売却を依頼する不動産会社の選定を慎重に行うことがポイントとなります。不動産会社をチェックする時には、「マンションの売却に関してノウハウをたくさん持っているか」を重要視しましょう。「期間」と「価格」を提示し、どのようなアイディアで売却活動をしてもらえるのか、複数の不動産会社に聞いて決めるのです。「価格を下げれば早い」という不動産会社は選択肢から外すのが無難です。【不動産会社との契約方法によって早く売却できることも】また、不動産会社との契約方法によっても売却を早くできる可能性があります。「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」という方法は1社との契約になるため、積極的に売却のための活動を行ってもらいやすいという特徴があるのです。また「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」の場合はレインズの活用が義務となりますので、早く見つかる可能性はさらに高くなります。一方、「一般媒介契約」で複数の不動産会社と契約するとあまり積極的になってもらえないこともありますが、より多くの買主候補に情報が知られることになります。どちらを選ぶかは売主の自由ですが、「早く売るため」を最優先にしてご自身でしっかり判断をしましょう。【早く売却したい時に気をつけたいこと】早くマンションを売却したいなら、室内の状態にも注意を払いましょう。室内をきれいにしていると大切に使っているという印象を与えることもでき、内覧に来た買主候補のイメージをアップさせることができるのです。これは不動産会社が査定に訪れる際も同様です。ちなみに価格を下げる場合でも一気に下げるのではなく、市場を見ながら段階的に下げていくようにすると「その価格なら納得」と失敗に思うことは少ないでしょう。まとめマンションを売却するにはそれぞれの事情があるとは思いますが、あまりにも急いでしまうと価格を下げざるを得なくなり、後悔につながります。価格を下げるのは最後の手段として、まずはいろいろなアイディアで早く売却する方法を探してみましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンション売却時に、多くの売主が疑問に思うことは「今まで払った管理費はどうなるの?」ではないでしょうか?戻ってくると思っている方も多いようですが、実は戻ってきません。そこでこの記事では管理費について掘り下げ、なぜ売却時に戻ってこないのか解説しましょう。マンションの管理費って何に使われる?マンションで暮らす上で必要となるものがいくつかありますが、管理費もその1つです。名前の通りマンションを管理するための費用で、マンション管理組合が徴収する方法が一般的です。目に見えるところでは管理業務の他、管理組合が行う会合の運営費や備品代などに使われます。マンションの管理業務とは、エントランスや廊下、エレベーター、植栽といった共用部分の清掃や維持のための保守・点検です。つまり住人が快適に暮らせるようにマンションを快適に保つことです。この他、ゴミ出しなどのルールの見守り、設備・機器などのトラブルや故障の際の対応なども含まれます。今は管理組合が専門会社に依頼し、管理人を派遣してもらうのが一般的です。マンションの管理費はこれらの管理業務に関わる費用に使われる他、マンション共用部の電気代や水道代などにも使われます。また町内会費なども管理費から支払われるところが多いようです。基本的に管理組合では、管理費として徴収した金額や、何にいくら使ったというような一年間の収支報告書を作成し、住人に配布します。ちなみにマンションの管理費は、専有面積の広さなどによって異なることが多いです。専有面積が広いと管理費は高くなりますし、高層階にいくほど管理費が高くなるケースもあります。こうした金額には法的な決まりはなく、各マンションの管理組合が定めた規約に則ります。マンションを売却しても管理費は返ってこないのはなぜ?マンションの管理費とは、積立金ではなく、管理をしてもらう代わりに支払う費用です。エレベーターやエントランスなどの共用部分を快適に使えるのも管理費を支払ってからこそ受けられるものです。そう考えると、住戸を売却しても管理費が戻ってこないのは当然のことでしょう。マンション購入時には、こうした管理費の性格を納得した上で契約することになります。ただしマンション売却後に戻ってくる管理費があります。それは引き渡し後の管理費の引き継ぎです。次の章で詳細を説明しますが、マンションの管理費は所有者が支払います。つまり売却が成立しても、管理費を支払うのは引き渡し日までです。そこで疑問になるのが月の途中で引き渡した場合、管理費はどうなるのかということではないでしょうか。この場合、マンションの規定にもよりますが、通常は売主が1か月分を支払い、買主が引き渡し後の日数分の管理費を売主に支払うというのが一般的です。つまり10日に引き渡しが完了するのであれば、売主が通常通り1か月分の管理費を支払い、買主が売主に20日分の管理費を支払うのです。これは一度納入した管理費は管理組合の財産となるため採られる措置です。マンションの管理費は管理の費用として使われる他に、管理組合が安定的に運営されるための費用でもあるのです。そのため所有者が売却したからといって個別に日数分を払い戻してしまうと、収支の計算が複雑になるなど運営の障害となってしまいます。そのため売主と買主で調整する方法が採られているのです。不動産の売買を行うのは宅地建物取引主任者という資格を持っている人と法律で定められています。管理費の引き継ぎなどはもちろんお任せすることになると思いますが、ご自身でもこのような管理費の知識について知っておくと不安な気持ちにはなりません。この機会にぜひ覚えておきましょう。マンションの価格を無料査定してみる管理費はどのタイミングまで払い続けるの?前述しましたが、マンションの管理費は所有者が支払うものです。つまりマンションの売却が成立した場合、売買契約を結んだ日でも退去日でもなく、引き渡し日まで支払うのが正解です。売却のために退去した後も、買主が決まるまでは所有者ですから管理費を払い続けなければなりません。もちろん退去後、「住んでいないから管理費を払いたくない」と思う売主がいるかも知れません。しかし、所有者の持ち物である住居を管理してもらっている状態となります。ですから住んでいても、住んでいなくても、管理費の支払いは払い続けなければならないのです。万が一、管理費の支払いをストップした場合、マンションの管理組合に対して未払いの負債を抱えている状態になります。区分所有法には「滞納した債務は次の所有者に継承される」と定められていますが、管理費の未納分をそのまま引き継ぐ買主はほとんどいません。その場合、マンション売却価格が下げられたり、購入代金の一部を管理費の未納分に充当したりするなどの対応が取られることになりますので気をつけましょう。まとめマンションの管理費は積立金ではなく、管理をしてもらう代わりに所有者が支払うものです。管理組合の運営費用も含め、快適に暮らせるのは管理費を納めているからです。所有者として当然のことですから、マンションの売却が決まっても物件を引き渡すときまで責任を持って支払うようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを買うと、ローンを返済しなければならないだけでなく修繕積立金や管理費などの費用が毎月かかってきます。修繕積立金はマンションに住んでいる限り払い続けるお金であることを認識しておかなければなりません。この記事では、修繕積立金に焦点を当て、マンション売却時のさまざまな疑問点を解消します。マンションの修繕積立金とは?修繕積立金とは、マンションをメンテナンスする費用に充てるため、毎月各戸から徴収するお金のことを言います。具体的な用途は、排水管の取り換え工事、外壁の補修や塗装など、さまざまです。地震や大雨による被害はもちろん、マンションそのものは時とともに必ず劣化しますので、定期的なメンテナンスが必要となるのです。修繕積立金の金額は、長期修繕計画から決定されます。長期修繕計画とは、マンションの快適な住居環境を保つため、管理組合によって作成される長期的な修繕計画のことです。大規模修繕には数百万円単位の高額な費用がかかるため、住民同士で毎月コツコツ積み立てる必要があるのです。マンションを購入する際、販売価格やローンの金利にばかり目を向けがちですが、修繕積立金も考慮に入れ、返済計画を立てるべきです。ローン返済後も必ず毎月のしかかる負担であり、値上がりするおそれもあるのです。【修繕積立金と管理費の違い】マンションを購入すると、修繕積立金のほかに管理費も負担しなければなりません。修繕積立金と管理費は、使い道が異なります。管理費とは、マンションの共用部分の設備を維持管理する費用のことです。例えば、エレベーター点検費用や、共用部分の清掃、光熱費などが、徴収した管理費からまかなわれます。【修繕積立金の相場は?】修繕積立金はさまざまな要因によって決定されるため、マンションによって大きな差があります。適正価格を知るには、平成23年に国土交通省が発表した「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」が参考になります。同資料によると、階数・建築延べ床面積によって専有床面積あたりの修繕積立金額の目安がわかります。その金額にご自身の専有床面積を掛けた金額が、相場と考えられるでしょう。ただし、機械式駐車場があれば修繕コストがかかるため、修繕積立金は高くなります。また、新しいマンションほど安く、古いマンションほど高くなる傾向にあります。古いマンションは劣化が見られる分たくさん修繕しなければならないので、当然とも言えますね。マンションの価格を無料査定してみるマンションを売却しても修繕積立金は返ってこないさて、気になるのは、「マンションを売却したら修繕積立金はどうなるのか?」ということです。住んでいる間に一度も修繕工事が行われなかったら、支払った修繕積立金は管理組合が蓄えたままです。そのため、「返金を要求したい」と考える人も少なくないようです。しかし残念ながら、たとえ住んでいる間に修繕が行われなかったとしても、修繕積立金の返金はありません。これは、住んでいる期間や修繕の有無とは関係なく、管理規約に明記されていることです。一度納めた修繕積立金は、マンションの管理組合の財産となり、合理性のある特別な事情がない限り返金要求には応えないでしょう。修繕積立金はいつまで払い続ける?滞納したらどうなる?【引渡し日前日まで支払う義務がある】修繕積立金は、マンションに住み続ける限り払い続けなければなりません。マンションを売却すれば、修繕積立金は買主が負担することになります。では、どの時点から債務が移るのでしょうか。マンションの修繕積立金は、「引渡し前日」まで日割り計算した金額を売主が負担するルールとなっています。例えば、修繕積立金月30,000円のマンションを売却し、9月11日に引渡しを行う場合、売主は10,000円の修繕積立金を納めなければなりません。計算式は以下の通りです。残りの20,000円は、買主が負担します。<30,000÷30日×10日(9月1〜10日分)=10,000円>その他、管理費、固定資産税、都市計画税も、引渡し日に清算を行うことを知っておきましょう。【滞納したらどうなる?】修繕積立金を滞納すると、強制執行などの法的措置を取られる可能性は十分にあります。対応はマンションの理事会の判断となるため、一概には言えません。そして、もしも滞納した状態のまま売却すると、管理組合は買主に滞納分の修繕積立金を請求する権利があります。裏を返せば、マンションを購入する際は、滞納金がないか確認しなければなりません。まとめマンションの修繕積立金についての理解が深まったでしょうか。残念ながら納めた修繕積立金はいかなる場合も戻ってきませんが、快適な住まいを保つために必要な経費です。マンションを購入する際は、購入価格だけでなく、修繕積立金や管理費も含めた返済計画を立てるようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日マンションを売却する際、必ず聞かれることがあります。それは、「マンションを売却する理由は何ですか?」ということです。中古住宅を見学する方の大半は、「なぜ?」の部分が気になり、質問してきます。自分がマンションを売却するとき、売却理由を聞かれたらどのように答えますか?答え方次第では、ポジティブにもネガティブにも捉えられてしまう部分です。ここでは、売却理由を説明する際にプラスに捉えてもらえるよう、伝え方のポイントについてご紹介したいと思います。ポジティブな売却理由は積極的に伝えようマンションの売却理由にもさまざまな事情があると思います。ポジティブな理由であれば、購入しようかと検討している人にも良い印象を与えることができますよね。ポジティブな売却理由の主なものをピックアップしてみました。・相続両親が居住していたマンションを相続したにもかかわらず、不要になって売却するケースがあります。・一戸建てもしくは別のマンション購入目的の住み替えマンションから一戸建て、または新しいマンションへの住み替えも挙げられることの多い売却理由です。・手狭になり、広い家に引っ越す必要がある「子どもが生まれた」「子どもが大きくなり部屋を増やす必要が出てきた」という理由がある場合、広い家への住み替え目的で売却するご家庭もあります。・転勤仕事の都合で転勤しなければならない場合、やむを得ずマンションを売却するケースもあるでしょう。・親もしくは子どもと同居するため親の介護目的や、自分が親世代の場合は子世代との同居を理由に、それまで住んできたマンションを手放す人もいるでしょう。・結婚のため独身の方でワンルームマンションを買って居住していたものの、結婚の機に引っ越すことになり、売却するというケースなどです。上記で紹介したような理由であれば、中古物件を見学に来たような人にも「ああ、そういう事情があったのだな」と思ってもらえるケースが多いでしょう。ポジティブな理由であれば、売却する側も気兼ねなく話すことができますよね。マンションの価格を無料査定してみるネガティブな売却理由は悪印象を与えることもマンションを売却する理由は、ポジティブなものだけではありません。中には、ネガティブな理由で売却しなくてはならない人もいるでしょう。その際、理由によっては購入者の購買意欲を失わせてしまうこともあるかもしれません。ここでは、ネガティブな売却理由の主なものを紹介します。・離婚結婚してマンションを購入したものの、離婚してしまった場合は、マンションを売却して手放すケースも多いです。特に気にされない方もいますが、結婚まもないご夫婦やこれから結婚を控えているカップルにとって「離婚して売却されている」マンションは避けられる可能性が高いです。・借金返済カードローンやキャッシングなどの借金が返せなくなり、マンションを売却しなければならないケースです。事業を始めようと考えている方などには、「縁起が悪い」と思われてしまう可能性があります。・ローンが支払えなくなったマンションを購入したものの、リストラや降格による収入減少、子どもの学費などによる支出増加で家計が回らなくなり、ローン返済ができなくなってしまったケースです。・隣人トラブル両隣、もしくは上下階など、近所の人とトラブルになり出ていかなくてはならなくなったケースです。・マンション内での事件・事故マンション内で事件もしくは事故があり、住み続けるのが嫌になって手放す場合もありますが、告知義務がないかぎり積極的に話さないほうがいい理由です。・マンションに欠陥が見つかった欠陥の内容によっては住み続けることに問題はないケースでは、「それでも引っ越したい」と売却するケースもあります。・騒音・悪臭などの環境問題電車や自動車などの騒音、周囲から悪臭が耐えられず、売却を選択する人もいます。マンションの売却理由を伝えるときは慎重かつ丁寧に同じマンションの売却理由でも、ポジティブなものなら素直に伝えることができますが、ネガティブなものだとやはり躊躇してしまいますよね。ネガティブなものの中でも、離婚や借金返済のような理由であれば、あくまでも売却側の都合であり、部屋そのものに問題があるわけではないので、購入側も「そういった理由は気にならない」とするケースも多くあります。問題は、事件や事故、マンションに欠陥があるなどといった、マンションそのものに課題がある場合です。このような場合だと、購入する側も悩んでしまうことが多いようです。また、告知事項に該当する場合は、きちんと伝えないと後々トラブルの原因にもなりかねません。どんな理由であっても正直に伝えることは悪くありませんが、伝え方を考えないと買い手がつかない可能性も出てきます。伝え方次第で、購入者にマイナスな印象を与えずに済むこともあるでしょう。例えば「転勤」のようなやむを得ない理由であれば、「会社で異動の辞令が出てしまって、再来月までには引っ越す必要がある」のように具体的に伝えると、買い手も事情を飲み込みやすく、購入を検討してくれる可能性もあるでしょう。ネガティブな理由の場合は判断が難しくはありますが、「家の事情で急遽、引っ越さなければならなくて……」のように、無難な理由を述べるのもひとつの手です。ただし、先にも述べましたが、事件・事故など告知事項のある場合は必ず伝えなくてはなりません。自分だけの知識で自信がないようであれば、不動産の担当に相談してみるのもひとつの方法です。さまざまなケースに対応してきた不動産のプロであれば、上手く答える方法をアドバイスしてくれると思いますよ。まとめマンションの売却理由にはポジティブなものからネガティブなものまで、さまざまな事情があると分かりました。できるだけ購入者にマイナスな印象を与えずに購入してもらうためにも、伝え方を工夫することが大切です。売却理由を丁寧かつ明確に伝えて、マンションを賢く売りましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月14日マンションの売却時には、考えるべきことが沢山あります。「エアコンを外すかどうか」もそのひとつですよね。他の荷物と違い、そう簡単には外せません。しかし、持って行けるなら持って行きたいと考える方も多いでしょう。今回は、マンション売却時におけるエアコンの取り扱いについて詳しく解説します。エアコンはどういう扱いか?そもそも引っ越しの際、エアコンを取り外すことができるのでしょうか。答えは「取り外せる」です。それでは、マンション内でエアコンはどういう扱いになっているのでしょうか。【エアコンは動産】土地や住宅などのことは不動産と言いますよね。不動産とは「動かせない資産」のことです。これに対しエアコンや照明器具などは「動産」となります。実際にこれらは、お店で買って取り付けてもらうものですよね。設置されているとはいえ自分で買った物ですから、持って行くかどうかは持ち主次第です。仮にエアコンが、購入時に最初から付いてきた物だとしましょう。モデルルームだった部屋を購入した際はそういうこともあります。この場合でも無償譲渡扱いになっているので、部屋を購入した時点でエアコンも自分の所有物となるのです。【他の動産とは少し異なる】家具や家電など、部屋の中にあるほとんどの物はエアコンと同じ動産です。しかし、エアコンは他の動産と扱いが少し異なります。エアコンは他と違い、マンションの「付帯設備」に含まれるのです。【付帯設備とは?】付帯設備とは、照明器具やシャワー、インターホンなどの設備のことです。これらは取り外そうと思えば取り外せますが、無いと不便なものと考えてください。このような付帯設備はマンション売買の際にトラブルの元でもあるので、引き渡しの際には「付帯設備表」という書面を取り交わして確認を行います。マンションの価格を無料査定してみるエアコンを取り外すかどうかの決め方それでは、エアコンを外すかどうかはどのように決めれば良いのかを解説しましょう。【引っ越し先で使うなら外して持って行く】エアコンを外すかどうかは基本的に持ち主の都合ですから、引っ越し先で使う予定なら遠慮せず取り外しましょう。不要な場合は処分するか残すかの選択になると思いますが、処分するにもお金がかかる場合もありますから、残しておいた方が無難です。【買主と相談すると良い】あなたが売ったマンションを買った方、つまり買主にも都合があります。例えば、買主は引っ越しを機に新しいエアコンを購入したいと考えているなら、取り外して欲しいはずです。もちろんエアコンがある方が嬉しいと考えている場合もあるでしょう。処分するかどうかは、買主と相談することで最善の方法が見つかると思います。エアコンを残す場合のポイント先ほど解説したように、エアコンはマンションの付帯設備として扱われます。また、トラブルの元となるケースも多いですから、エアコンを残す際にもポイントをしっかり確認しておきましょう。【不動産会社に連絡】エアコンを残す場合、必ず不動産会社にも一報を入れましょう。エアコンなどは「付帯設備一覧表」に残すか残さないかを記入する必要があります。付帯設備一覧表はそれぞれの設備について、残す場合は「有」、元々存在しないなら「無」、売主が取り外す場合は「撤去」というように、一つひとつの取り扱い方法が一目で分かる書類です。【設備は壊れる可能性がある】エアコンをはじめとした設備は、当然ですが壊れる可能性があります。そのため、「動作不良で使いづらい」「すぐに故障して使えなくなった」というようなトラブルになるケースも多いのです。撤去や交換に余計な費用がかかると、その費用を売主に払えと言われる可能性もあるでしょう。そうならないために、しっかりと先手を打っておく必要があります。【汚れやキズについても確認】機器の不調以外にも、目立つ汚れが付いていたり、大きなキズが付いていたりなど、トラブルになりそうな要素が残っていれば事前に確認しておきましょう。そして、それらは隠さずにちゃんと説明しておいてください。【契約書へ引き渡しに関する条文を記載】マンション売買の際のトラブルで、売主が責任を負うことを「瑕疵(かし)担保責任」と言います。契約の際、特に取り決めがされていない場合は、基本的にこの瑕疵担保責任を負わなければなりません。それでは、どうすれば責任を負わずに済むのでしょうか。その方法とは、売買契約書の中にこの瑕疵担保責任は負わないことを明文化しておけばいいだけです。どのような分をどこに記載するかなど、詳しくは不動産会社に相談しましょう。まとめエアコンに限らず、マンション売買の際は設備の一つひとつをどうするかをしっかり決めましょう。また不要なトラブルを招かないために、注意すべき点も押さえておく必要もあります。何か困ったことなどがあれば、早めに不動産会社へ相談してください。きちんと状況を整理すれば、お互いに気持ち良く売買契約が行えるでしょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月14日