編集部:学研キッズネット編集部株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社である株式会社Z会は、ご自宅で過ごす年少・年中・年長のお子さまの学びサポートとして、2020年4月28日(火)よりお取り組みいただける教材を公開しました。無償公開概要「Z会の通信教育 幼児コース」の受講有無を問わず、どなたでも登録不要でご利用いただけます。新型コロナウイルス感染拡大防止を受けて、ご自宅で過ごす時間が増えているこの時期に、お子さまとご一緒にぜひご活用ください。■無料公開期間2020年4月28日(火)より■対象と内容年少・年中・年長児向けご家庭にあるものを使って、親子で一緒に楽しく遊びながら、将来につながる学びの芽を育てる教材です。「あるみんの きらきらおふね」ご家庭にあるアルミ箔を使って舟を作り、水に浮かべる実験です。「さわって あてよう」布の中に隠されたものを、手で触った感覚だけをたよりに想像力をはたらかせて当てるゲームです。■ダウンロード方法Z会Webサイトの特設ページより、対象の教材をダウンロードし、ご活用ください。▼【Z会無料提供教材】幼児のための体験型教材Z会およびグループ会社では、ご自宅での学習を支援する取り組みとして、現在、以下を実施しております。【小学生対象】「プログラミング学習 Z-pro」を無料公開:夏にかけて取り組んでいただける教材を新たに無料公開:【小中高生対象】小中高生向けに解説動画・学力診断テスト等を無料公開:【小中高生・大学受験生対象】小中高生向けに「Z会の通信教育」の一部を無料公開■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月29日ご自宅にいながらもっと学びの体験を。「LITALICOオンラインまなび教室」始まります。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、全国的な休校措置・外出自粛が続いています。通常であればお子さんも元気に外に出てたくさんの学びの体験をしているはずなのに、その学ぶ機会自体が減少してしまっているのはとても残念なこと。家にいる時間が長くなればなるほど、その時間をどのように有効に使っていけば良いか、おうちの方も試行錯誤されているのではないでしょうか。今まさに困っている親子の皆さんに、ご自宅にいながら本格的な学びを受ける機会を届けることができたなら。その想いから、「LITALICOオンラインまなび教室」を開講します。企業の持つ学びの体験を、必要としている親子に繋げていくことで、オンラインにてさまざまな授業を受けることができます。外に出なくても、教室に通わなくても、ご自宅で楽しく学ぶことができるようになりました。ぜひ「LITALICOオンラインまなび教室」を知っていただき、ご自宅での時間をもっと豊かなものにしていただければと思います。お子さんの多彩な学びを応援する、個性豊かな5つの講座。「LITALICOオンラインまなび教室」では、算数やプログラミング、体を動かす体験まで、さまざまな学びを届ける5つの講座をご用意しています。どれもお子さんの学びを楽しく広げていくものばかりです。それではさっそく、各講座をご紹介します!Upload By 発達ナビ編集部さまざまな算数コンテンツを通して頭と体を使った「体験的な学び」を提供する、『math channel』。『「わかった!」と「おもしろい!」の感動を広げよう』を理念に掲げています。本講座では、たし算やひき算など、計算を遊びながらたくさんできる算数ゲームを、おうちの方も交えて一緒に体験することができます。「算数すごろく」と「算数ビンゴ」がご家庭でも楽しく遊べる形で届くので、講座後の遊び&学びの教材として活用してください。Upload By 発達ナビ編集部【講座】算数すごろくと算数ビンゴであそんでみよう<開催予定日時> ①4/24(金)10:00-11:00、②4/25(土)10:00-11:00<所要時間> 60分<金額> 1650円(税込)<必要な設備・備品>ノートパソコン 、zoomのインストール、筆記用具、サイコロ<参加者の上限> 30名<授業の流れ>・あいさつ、自己紹介・算数ゲーム「算数すごろく」で遊んでみよう・算数ゲーム「算数ビンゴ」で遊んでみよう・「算数すごろく」を作ってみよう・まとめ<講師紹介>横山明日希早稲田大学大学院数学応用数理専攻修了。数学の楽しさを伝える数学のお兄さん。早稲田アカデミー個別進学館、IT企業でのマネージャーを経て独立。算数・数学の楽しさを伝える math channel代表、日本お笑い数学協会副会長。著書・共著書に『笑う数学』(KADOKAWA)、『愛×数学×短歌』(河出書房新社)、『理数センスが育つ・算数王パズル』(小学館)、『算数脳をつくる かずそろえ計算パズル』(幻冬舎)等。<受講上の注意>保護者の方と一緒に行っていただく内容がございますので、保護者の方もそばでご参加下さい。<講座ページ> By 発達ナビ編集部あらゆる社会課題をスポーツにより解決することを目指す、『リーフラス株式会社』。「スポーツを変え、デザインする。」を理念に掲げています。本講座では、大人数制・少人数制から選べる2つのコースで、自宅で楽しくできる運動プログラムを体験できます。運動指導の専門家が、お子さんに合った運動指導を実施します。外出ができずに体を動かせておらず、運動不足を解消したいお子さんにオススメです。Upload By 発達ナビ編集部【講座1】みんなでチャレンジ!爽快おうち運動!<開催予定日時> 4/21(火)16:00-16:40<所要時間> 40分<金額> 500円(税込)<必要な設備・備品>zoomが使用可能な端末(携帯、タブレット、ノートパソコン)、zoomのインストール<参加者の上限> 90名<受講上の注意>大人数での指導のため、講師からの一方通行での指導となります。<レッスン内容>・みんなで、のびのびストレッチ・みんなで、チャレンジ筋トレ・楽しくバランストレーニング<講師紹介>宮本大輔(みやもとだいすけ)早稲田大学大学院健康スポーツマネジメント学科卒業(スポーツ科学修士)日本体育協会公認アスレティックトレーナーリーフラス株式会社執行役員様々な種目のトップアスリートのコンディション指導の経験を持つ。運動面のみならず「スポーツと教育」をキーワードに、単なる運動理論だけでなく、「心技体」をテーマとした講演や研修を数多く務め、2016年4月のテレビ東京「カンブリア宮殿」でも取り上げられた。【講座2】楽しくチャレンジ!爽快おうち運動!<開催予定日時> 4/24(金)10:00-11:00<所要時間> 60分<金額> 1800円(税込)<必要な設備・備品>zoomが使用可能な端末(携帯、タブレット、ノートパソコン)、zoomのインストール<参加者の上限> 15名<レッスン内容>・みんなで、のびのびストレッチ・みんなで、チャレンジ筋トレ・楽しくバランストレーニング<講師紹介>宮本大輔(みやもとだいすけ)早稲田大学大学院健康スポーツマネジメント学科卒業(スポーツ科学修士)日本体育協会公認アスレティックトレーナーリーフラス株式会社執行役員様々な種目のトップアスリートのコンディション指導の経験を持つ。運動面のみならず「スポーツと教育」をキーワードに、単なる運動理論だけでなく、「心技体」をテーマとした講演や研修を数多く務め、2016年4月のテレビ東京「カンブリア宮殿」でも取り上げられた。Upload By 発達ナビ編集部最新のデジタル技術を駆使して子どもたちの探究心や創造力を刺激する、次世代型テーマパーク『リトルプラネット』。砂遊びや紙相撲、影絵遊びといった昔ながらの遊びにテクノロジーが融合したアトラクションを通じて、子どもたちに「未来のアソビ」を提供しています。本講座では、楽しく遊んで学べるプログラミング体験授業を行います。いよいよ今年度から小学校での必修化がはじまり、さらに注目が高まるプログラミング教育。紙に印刷した迷路ゲームを使って、プログラミングに必要な思考を分かりやすく解説します。Upload By 発達ナビ編集部【講座】かんたんプログラミングはらぺこモグーの迷路探検!<開催予定日時>4/27(月)、4/28(火)、4/29(水・祝)、4/30(木)①11:00-12:00②14:00-15:00 ※各日計2回<所要時間> 60分<金額> 1500円(税込)<必要な設備・備品>ノートパソコン 、zoomのインストール<参加者の上限> 6名Upload By 発達ナビ編集部約70年の歴史を持つ日本を代表するバレエ団の一つである、『牧阿佐美バレヱ団』。関連団体の橘バレヱ学校は国内外で活躍するダンサーを多数輩出するクラシック・バレエの伝統校で、一流の教師陣から直接レッスンを受けることができます。本講座は、ストレッチも取り入れたバレエ入門のクラスです。初めてバレエを習うお子さんに大人気のクラスを、今回のオンラインレッスン用に短くアレンジして実施します。バレエは柔軟性や体幹の使い方だけでなく、背筋が伸びてキレイな動作が身に付くため、女の子だけでなく男の子にも人気の習い事です。お子さんと一緒に、おうちの方も楽しく参加できる内容になっています。【講座】はじめてのバレエレッスン<開催予定日時> 4/24(金)①13:00-13:45, ②14:30-15:15、4/28(火)③11:00-11:45, ④12:30-13:15(全クラス同内容、複数回参加可)<対象年齢>4歳~小学校低学年までのお子さんを想定。バレエを初めて習う方向けのレッスンですが、既にバレエを習っている方でも参加可能。<所要時間> 45分<金額> 500円(税込)<必要な設備・備品>ノートパソコンもしくはスマートフォン、zoomのインストール(スマートフォンの場合はアプリのインストール)<参加者の上限> 50名<レッスン内容>・立って行うストレッチ・床に座って行うストレッチ・先生のお手本をみながら、バレエの動きをやってみよう(手の位置、足の動き、お辞儀のし方)・さあ!音に合わせて踊ってみよう・今日のおさらい・先生への質問タイム※あらかじめ簡単なバレエの用語や、足のポジションについて説明した資料をお送りします。※当日の進行状況により異なることがございます。<講師紹介>阿部 友喜A.M.ステューデンツを経て、牧阿佐美バレヱ団へ入団。橘バレヱ学校卒業。牧阿佐美バレヱ団「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「ドン・キ・ホーテ」「リーズの結婚」等の公演に出演。橘バレヱ学校予科教師を経て、牧阿佐美バレヱスクール、池袋コミュニティカレッジ教師を務めながら現在は阿部友喜バレエスタジオを主宰。岡本 麻由日本ジュニアバレヱ、A.M.ステューデンツを経て、橘バレヱ学校卒業。2010年新国立劇場バレエ研修所修了(第5期生)。同年、牧阿佐美バレヱ団に入団し現在に至る。主な出演作品は「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」「ライモンダ」など、入団以降全ての公演に出演。Upload By 発達ナビ編集部Upload By 発達ナビ編集部LITALICOワンダーは、テクノロジーを活かしたものづくりを通して、子どもの個性に合わせ、創造力を育む学びの場です。「考える、つくる、伝える」をテーマに、プログラミングやロボット製作などを学べます。未就学児から高校生まで、幅広い年代の子どもたちが、ものづくりに熱中しながら創造性を育んでいます。「LITALICOオンラインまなび教室」では『目指せ!AndroidアプリやWebアプリリリースコース(仮)』『プログラミングで解決!教科学習コース(仮)』など他数点を予定しています。日程などの詳細は順次アップしていく予定です。お申し込みは今すぐ、下記のボタンからお願いします。「LITALICOオンラインまなび教室」の各講座には定員があります。ぜひお早めにお申し込みをお願いいたします。下記のボタンから遷移するページにて、受講されたい講座をお選びいただき、ページ内の指示に従いお申し込みを進めてください。こんな時期だからこそ、ご自宅で本格的な授業が受けられる「LITALICOオンラインまなび教室」で、お子さんの学びを広げていってください。たくさんのご応募お待ちしています。
2020年04月17日こんにちは、こしいみほです。突然ですが皆さんは、音楽ライブで全身でノれるタイプですか?揺れたり跳ねたり拳を上げたりして楽しめるタイプですか?だとしたら羨ましいです。私もそうでありたかった。残念なことに私はノれないタイプでして、好きなアーティストのフェスに参加してイェイイェイ飛んでいても、「お~イェイイェイしてるな~」と冷静に上から見ている第2の自分が出てきて、純粋に楽しめなくなってしまうのです。それと同じような感覚で、子どもとごっこ遊びをするときも第2の自分が出現し、心から楽しむことができないのですが、これって私だけでしょうか? ■娘とのごっご遊びにノレない私アニメのヒロインキャラの「~するわ!」「~なのよ!」という話し方は普段の私なら絶対しないので、それを発している自分に違和感があるし、娘から矢継ぎ早に飛んでくる指示にただ応じるのも虚しくて、そんな自分をもう一人の自分が見ているし…ハー、なりきり遊び、苦手だ。そんなことばかり思っていたある日…■ごっこ遊び上等! 気付けば“なりきり”に没頭 私は自分に〈変な鳴き声で鳴く能天気な大型犬ファンミー〉という役を課し、「ファンミー!(喜)」「ファンミィッ(怒)」「ファンミー…(哀)」「ファンミファンミー!(楽)」と、鳴き声で喜怒哀楽を表現することにしました。図らずも実は母親というドラマチックな設定も追加され、しばらく続くペットごっこで私は「ファンミー」と鳴き続けました。不思議なことにアホすぎる設定は恥ずかしさが消え楽しめるもので、ペットごっこが終了したあとも、子どもとの遊びで興が乗ってくると自ら「ファンミー !」と声が出るまでになってしまいました。 音楽には全身でノれない私が、アニメのまねっこ遊びは棒読みになってしまう私が、「母親がペットの犬に姿を変えられてもなお子どもたちを見守り続ける」というぶっ飛び設定で没頭してなりきることができた。 もしかして私って、【憑依型女優】なんでしょうか…!? というわけで、今回の人生訓は、「自分に合わないと感じることも、自分に「役」を与えることでハマることがある」 飲み会の場が苦手でも自分が「全日本太鼓持ち選手権ファイナリスト」という役になり切って参加すれば周囲も自分も楽しくなってくるかもしれないし、掃除が嫌でしょうがないときは自分が「人型ロボット掃除機ズンバ」という役になり切ってズンバを踊っているうちに掃除が楽しくなってくるかもしれない。 苦手だなぁ、やる気が起きないなぁというときに、ぜひお試しください。ノれなかったらごめんネ!
2020年04月08日編集部:学研キッズネット編集部キッズシーズ株式会社は、新型コロナウイルス感染拡大防による小中学校の休校期間延長により、子供の学び・遊びの機会が著しく減っている現状を受け、子供向けアクティビティの検索・予約サイト「kidsweekend」上にて、今回新しく各社の休校支援サービス「オンラインクラス」を開設。子供たちが自宅にいる間の「学び」「遊び」の機会を提供します。オンラインクラス開設の経緯2020年2月末の休校決定以降、支援サービスの中でも当初アクセス数が多かった「食事」カテゴリーから、休校期間が経過するにつれて「学び」「遊び」カテゴリーのコンテンツにアクセス数が集中するなど、子供が自宅でできる有効な時間の過ごし方に保護者の関心が集まっています。現在、約30社のオンラインクラスを掲載しているが、オンラインクラスの掲載後すぐに20人の定員が満員になるなど、オンラインコンテンツに意欲的に参加を希望する保護者の姿が多く見られました。休校支援に協力する企業が33社に保護者向けに子育て支援サービスを提供していることから、臨時休校が決まった2月末より、各社の休校支援サービスを「助け合いの輪の象徴」として保護者に届け、この動きを広げる活動を行ってきました。2月29日に発表した「新型コロナウイルスによる臨時休校でお困りの子育て世帯をサポートする緊急サービスまとめ」やホームページ上で支援サービスのまとめサイトを開設以降、100社を超える企業から3000件を超える支援枠を掲載し、15万人を超える利用者にアクセスをいただくなど、多くの支援ニーズのマッチングに成功しています。休校支援の輪が当社の活動にとどまらず、大きな広がりを見せていることに意義を感している一方で、休校期間が延長されたことを踏まえ、休校支援に協力する企業として、さらに大きなニーズに直面しているという事実に真摯に取り組んでいきたいと考えています。保護者のニーズに対して、自宅で子供が楽しめるオンラインコンテンツが不足している現在、営利・非営利団体問わず、オンラインのコンテンツをお持ちの企業・団体の皆さまのご参加をお待ちしています。キッズシーズについて「全ての親子に豊かな時間を」をミッションに、子供向けの体験型アクティビティ、ワークショップ、レッスンを、スマホで簡単に検索し、予約できるキッズウィークエンドを運営。 お子様にぴったりのイベントや近所でできるユニークな体験を時間や場所から、簡単に見つけることができます。休校支援のイベントも、お住まいの地域と時間から利用できるサービスを簡単に検索できます。【最新の支援サービスのまとめサイト【4月版】】【公式Facebook】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月07日大切にしているのは“学び合い、支え合える”場所出典 : 「支援の仕事は未経験だが、いつか挑戦してみたい」「発達が気になるわが子を育ててきたが、その経験を活かした仕事に就きたい」など、就労支援や発達支援に興味を持ったことがある方もいるかもしれません。発達ナビの姉妹サイト「LITALICOキャリア」がサポートしているのは、障害福祉・児童福祉分野で働く支援者のみなさんです。肩の力を抜いてもっと“自分らしく働くって?”を考えられる場所、困難がある人へ向けて、より良い支援についての意見交換ができる場所…。「これからの福祉と教育」をテーマに学び合い、語り合える場所、それが「LITALICOキャリアCafe」のコンセプトです。支援者の役割を再発見するー「LITALICOキャリアcafe」出典 : 「LITALICOキャリアcafe」では、ここでしか聞けないセミナーや自分のことを棚卸しするワークショップ、また同じような思いを抱える支援者同士で交流できる場を定期的に開催していきます。第1回となる「LITALICOキャリアcafe」のテーマは“支援者の役割を再発見”です。12年の支援経験を持つゲストを招き、その経験談と学びを深めるワークショップを行います。また参加者同士の交流の場も設けているので、ざっくばらんな情報交換も可能です!●3年以上の支援経験があり「実現したい支援のかたち」をしっかり言語化したい●サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者をしているが、今の役割に課題やモヤモヤを感じている●支援経験を経て、サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者を目指したいと考えている●支援職としての自分のこれからのキャリアを見直したい「LITALICOキャリアcafe」vol.1の開催概要出典 : ・トークセッション「12年間の支援経験から形づくられた自分の実現したい“支援のカタチ”」・ワークショップ自分なりの「児発管サビ管の役割」を捉え直すワークショップ登壇:恒吉 麻実子さん(LITALICOワークス HRグループ)プロフィール:社会福祉士。児童相談所で勤務後、2007年より障害者の就労支援を専門に、現場での支援を8年、その後は大学院で臨床心理学を学びながら、スタッフの向け・サービス管理責任者向けの研修の設計や実施、ケースのスーパーバイズの業務に従事して4年目に入る。現在はLITALICOワークス博多でサービス管理責任者も務める。参加者同士でざっくばらんに情報交換をしていただける交流の場となります。飲み物などをご用意する予定です。日程:7月21日(日)13:00~15:30(開場:12:45)対象・参加条件:・サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者として働いている方・今後、サービス管理責任者の就任、児童発達支援管理責任者を考えている方・3年以上の支援経験がある方会場:株式会社LITALICO 中目黒本社〒153-0051東京都目黒区上目黒2-1-1中目黒GTタワー16F東京メトロ日比谷線・東急東横線「中目黒駅」東口より徒歩1分案内マップ:参加費:1,000円※領収書が必要な方は当日発行いたします。持ち物:特になし服装:自由です。リラックスした服装でお越しください。そのひとりの幸せと、自分自身の喜びを出典 : 支援する「人」の想いで、関わる人の可能性がひろがる。そして、支援する「人」が幸せでいることが、関わる人の幸せにつながる。だから私たちは、この業界で支援する「人」を増やし、思いがあって多様な経験のある人に、この業界に関わり続けてほしいと思っています。みなさんがもっと自分らしく働ける場所や、困難のあるひとへのサポートが自分自身の幸せにつながる場所を見つけるきっかけに、「LITALICOキャリアcafe」がなれればと思います。
2019年07月05日少子化によって子ども同士のかかわりが減ったことや、情報化社会によって自ら求めなくともさまざまなコンテンツがあふれていることなどが影響し、昨今では主体性のない子どもが増えているといわれています。しかし、変化の激しいこれからの時代を強く生きるためには、自ら考えて行動することが重要です。今回は、主体性のある子どもとない子どもの特徴や、主体性を育てるためのコツについてご紹介します。活躍できるのは「聞き分けの良い子」ではないひと昔前の子どもは、「先生や親の言うことを聞きなさい」と言われながら育ってきました。自分の考えを主張することなく、大人の指示通りに動ける子どもこそが「素直でいい子」だとされていたのです。しかし、こうした考え方は時代の変化とともに変わっていきました。大人の指示を仰いで行動する子どもは確かに育てやすいですが、そのまま成長すると、社会に出たときに周りに流されてばかりだったり、指示待ち人間になったりする可能性が高いという側面があります。主体性は将来のリーダーシップに必要不可欠です。そのため、現在では自ら考えて行動することができる、主体性のある子どもこそが「できる子」だといわれるようになってきています。主体性が”ある”子どもと”ない”子どもの違いとは主体性がある子どもとない子どもには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。■自分の「やりたいこと」に取り組めるか主体性のある子ども:周りに流されずに取り組める主体性のある子どもは、周りに流されることなく、自分がやりたいと思ったことに取り組みます。周囲からの反応よりも「自分がしたいかどうか」が大切であることをきちんと理解しているためです。主体性のない子ども:些細なことでも親の指示を仰ぐ主体性のない子どもは、自分で何かを決めることが不得意で、自分の言動に自信が持てません。そのため、何をするにも「本当にこれでいいのだろうか?」と不安になり、心から楽しむことができなくなってしまいます。■自ら考えて行動できるか主体性のある子ども:想像力や思考力が高く、自ら考えて行動できる自ら考えて行動するというプロセスでは、「行動するためにはどうしたらいいのか」「どうしたら一番スムーズに行動できるのか」「この行動の先にどんな結果が待っているのか」など、考えなければならない項目がたくさんあります。主体性がある子どもは想像力や思考力が高いので、こうしたさまざまな項目を順序立てて考えながら、行動に移すことができるのです。主体性のない子ども:些細なことでも親の指示を仰ぐ主体性のない子どもは、自分で何かを決めることが不得意です。そのため、自分が食べたいものや行きたい場所を決めるといった些細なことでも、その都度親に「どうしたらいい?」と聞くことが多い傾向にあります。■チームワークがあり、きちんとコミュニケーションをとることができるか主体性のある子ども:友だちと積極的にかかわり、あらゆる活動に取り組める友だち同士で何かを協力し合って成し遂げたり、ケンカをして悔しい思いをしたりといった経験が多い子どもは、チームワークの大切さを知り、自らを省みることができるようになります。その結果、「次はこうしてみよう」と新たな活動にも主体的に取り組むことができるのです。主体性のない子ども:「周りと同じ意見かどうか」ばかりを気にする「周りと同じ意見を持っている」というのは、主体性がない子どもにとって安心感があり、楽な状況です。そのため、自分の考えを発表する際などには「自分はこう思う」ということよりも「自分の意見は周りと同じものなのかどうか」を気にしやすくなります。よって、友だちと積極的に意見を交わすなどの経験が乏しくなり、コミュニケーションが不得意になる場合が多いです。■何事にも積極的にチャレンジできるか主体性のある子ども:親との信頼関係が強い心から信頼することができる存在や、どんなときでも自分をバックアップしてくれる存在がいることは、何かに挑戦する際に大きな助けとなります。主体性がある子どもは親との信頼関係が強く、「自分は愛されている」と実感できていることから、「失敗して親に怒られたり、失望されたりしたらどうしよう」と不安になることがありません。そのため、何事にも積極的にチャレンジできるのです。主体性のない子ども:失敗を極度に恐れる失敗を極度に恐れる主体性がない子どもにとって「失敗=悪いこと」でしかありません。そのため、少しでも失敗の可能性があることには絶対に取り組もうとしなかったり、新しい環境に強い抵抗感を覚えたりすることもあります。また、「失敗したら、ママ(パパ)に怒られる」と親からの評価を気にすることも多いです。子どもの主体性を育てるためには?子どもの主体性を育てるために、以下の取り組みを実践しましょう。「失敗は成功のもと」であることを伝える主体性を育てるためには「失敗してもいいから取り組むことが大切」「失敗は成功のもと」という考え方を伝えることが大切です。『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)の著者で、進学塾VAMOSの代表である富永雄輔氏は、失敗と成功の比率の理想を「成功が51・失敗が49」と述べています。49の失敗があるから51の成功が生まれることを意識し、「失敗が成功のもとになるんだよ」「できなくてもいいからチャレンジすることが大切なんだよ」と子どもに伝えてあげましょう。失敗しても決して怒らず、まずは取り組みそのものを褒め、子どもと一緒に「うまくいくためにはどうしたらいいと思う?」と解決策を考えることが重要です。選択肢を与える脳科学者の茂木健一郎氏は、「日本の子どもは”自分で決める力”が絶対的に欠けている」と警鐘を鳴らしています。自分の意見を言えるようにすることは、自ら考えて行動することにつながるため、主体性を育てるのに不可欠です。とはいえ、はじめはなかなか難しいので、まずは選択肢を与えて子ども自身に「どっちがいい?」と決めさせることから始めましょう。食事のメニューやその日に着る洋服などの簡単な選択を積み重ねていくことで、子どもはやがて自分の意見を言うことに慣れ、自分で考えて決断し、行動することができるようになっていきます。年上の友達とのかかわりを持たせる学芸大学客員教授 藤原和博氏は、現代の子どもたちには「斜めの関係」が必要だと述べています。核家族化や地域社会の希薄化が進み、「近所のお兄ちゃん」や「親戚のお姉ちゃん」のような「上下の関係ではない斜めの関係」とかかわる機会が減ってきているのです。斜めの関係は、「親と子」「先生と生徒」のような上下の関係で代替することはできません。神奈川県の私立宮前幼稚園 亀ヶ谷忠宏園長いわく、誰かに対して「自分もあんなふうになりたい」と憧れる経験は、主体性を育てることにつながるのだそう。「ああなりたい」と強く思った瞬間にスイッチが入り、主体的に歩み始めるのだと亀ヶ谷氏は言います。子どもは年上のお友だちに対してそうした感情を抱きやすいもの。「斜めの関係」が不足している今だからこそ、年上の友だちや親戚とのかかわりを積極的に持たせるように心がけ、子どもにとって憧れの存在と出会える場を作ってあげることが大切なのです。愛情をめいっぱい伝える動物学者デズモンド・モリスは著書『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』の中で次のように述べています。子どもをほめ、たくさん抱きしめて安心させ大げさなほど愛情表現をする母親は、それより感情表現の乏しい母親に比べて、我が子が世界を探検する準備ができていることに気づくでしょう。そっけなく、ぶっきらぼうな母親は、子どもを心細くさせます。(引用元:デズモンド・モリス(2010) ,『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.)子どもが主体性を持って何かに挑戦するためには「どんなときでも自分を受け入れてくれる存在」が必要です。そのために、親は子どもへの愛情を言葉やスキンシップでめいっぱい伝えましょう。また、言葉やスキンシップ以外にもおすすめしたい愛情表現方法が「ほめ写プロジェクト」という取り組みです。ほめ写とは、子どもの写真を自宅に飾り、それを見ながら子どもを褒めてあげるというもの。その際には「生まれてきてくれてありがとう」「見ているだけで幸せな気持ちになるよ」など、子どもの存在そのものを全肯定するような言葉をかけることがポイントです。愛されている自信につながり、自己肯定感を高めるのに有効だといわれています。***子どもの主体性は、環境次第でぐんぐん伸びていきます。子どもを「指示待ち人間」にしないためにも、親ができることから始めてみましょう。文/田口るい(参考)ベネッセ教育総合研究所|集団の中で「主体性」を育むために園ができることダイヤモンドオンライン|子どもの主体性を引き出すには、どうすればいいか? 東洋経済オンライン|こうすれば子どもは「自発的」に学び始める!PHPファミリー|信じて任せて、自発性を引き出す~子どもの「やる気」のコーチングAll About|子供を「指示待ち人間」にしない育て方!言うこと聞く子ほど要注意こどもまなび☆ラボ|“49” の失敗体験が子どもの挑戦力につながる!過干渉にならない会話のコツ『これからの未来を生き抜くできる子の育て方』(2018年),洋泉社MOOK.内閣府|コミュニケーションを高めるためにほめ写プロジェクト|ほめ写プロジェクトとは?デズモンド・モリス(2010) ,『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.
2019年05月27日子どもに人気がある学びのツールといえば、絵本の読み聞かせがあるでしょう。むかしから変わらない、大定番のツールです。発達心理学と認知心理学の専門家である十文字学園女子大学の大宮明子先生によれば、「もちろん、読み聞かせにはたくさんの学びの要素がある」とのこと。ただ先生は、「その学びが読み聞かせの目的だと思ってはいけない」とも語ります。その理由はいったいどんなものでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)読み聞かせがもたらすさまざまな学び幼い子どもに絵本の読み聞かせをする場合、親御さんとしてはどうしてもその「学びの効果」を期待してしまうものですよね。もちろん、子どもは読み聞かせによって多くのことを学び、吸収していきます。第一に、絵本を読み聞かせしてもらうことで、それまで知らなかった言葉やその使い方を知るということが挙げられますし、さまざまな概念も覚えるでしょう。たとえば絵本に「宅配便」が登場したら、「宅配便って荷物を運んでくれるお仕事のことなんだ」と知ることができる。実際にはまだ見たことがないものであっても、絵と文章によって新たな概念を覚えられます。また、読み聞かせのシチュエーションがちがえば、子どもが学ぶことにもちがいが出てくる。たとえば、家庭でなく幼稚園や保育所などでお友だちと一緒に読み聞かせしてもらうことには、マンツーマンになりがちな家庭での読み聞かせとはまたちがった学びがあります。それはなにかといえば、共感するということ。ドキドキするような少し怖いストーリーなら、ひとりだと不安になってしまいますよね。でも、隣に同じようにドキドキしているお友だちがいれば、互いに気持ちが通じ合ってちょっと安心できる。ストーリーが進んで怖い場面を過ぎれば、「ああ、よかった」と一緒にほっとするするかもしれない。そのようにして、お友だちと一緒にドキドキしたり悲しくなったりよろこんだりして、自分自身の心に気づき、心を動かす楽しさを知りながら、共感力を高めることになるのです。子どもは絵本で学びたいわけではない?ただ、それらが読み聞かせの目的だと考えてしまってはいけないとわたしは考えています。子どもが「絵本を読んで」と親におねだりするときは、なにかを学びたいわけではありませんし、もっといえば絵本の内容を知りたいわけでもないという場合もあります。つい昨日も読んだばかりの絵本を子どもが持ってきて、親としては「またこれ?」と思うこともあるはずです。子どもは同じ絵本をなぜ読んでほしいのでしょうか?それは、絵本の内容を知りたいのではなく、絵本を読んでもらうことで親と一緒にいられる時間が楽しいとか、その時間だけは大好きなお父さんやお母さんを独り占めできてうれしいとか、そういう気持ちがあるからなのです。また、子どもには子どもなりの絵本の楽しみ方があります。「昨日は絵本の左ページばかり見ていたから、今日は右ページをよく見てみたい」といった単純なことも、子どもの楽しみ方だと思うことが大切です。それから、親が一生懸命に読んでいるのに子どもは上の空で聞いているように見えることもありますよね。そういうときは、絵本のストーリーを自分で膨らませて、絵本のなかの世界に自分も入っているような想像を広げているということもあります。ですから、学びを意識するのではなく、そういった子どもなりの楽しみ方を大事にしてあげてほしい。「どんなお話だった?」は最悪のNGワードそう考えると、読み聞かせのコツも自ずと見えてくるはずです。ちょっとまずい読み聞かせとしては、大人がただ音読しているようなもの。まるでアナウンサーがニュースを読んでいるようにさらっと読んで「はい、おしまい」という感じの人が少なくないのです。とくに、男性に目立つタイプですね。それでは、子どもが自分なりに楽しむどころではありません。あくまで読み聞かせですから、「聞かせ」に重点を置く必要がある。子どもが聞いて楽しめるかと考えながら読むことがポイントです。保育士さんとちがって、一般の親御さんの場合は恥ずかしさも邪魔します。その恥ずかしさを取っ払って、登場するキャラクター別に声色を変えてみたり、場面によってはゆっくり読んでみたりと工夫をしてみましょう。それから、読むスピードも意識してほしい。まるでルールが決まっているようにどのページも同じスピードで読んでしまう人がいます。そうではなくて、子どもがじっと注目しているなら、そこで止まってあげる。子どもが満足したようなら、「じゃ、次にいこうか」というふうに進んであげてください。逆に、子どもがそのページに興味を示さず、先をめくりたがるという場合もありますよね。そういうときはさっさと進んであげればいいのです。「ちゃんと聞きなさい」「飛ばしちゃったらお話がわからないでしょ?」なんていうのは、単なる大人の理屈に過ぎません。子どもにとっての絵本の楽しみ方はストーリーを追うことだけではありません。子どもが興味を持ったところで止まり、興味の移ろい次第では前のページに戻ってもいい。読み聞かせは子どものためにするのですから、あくまでも主体は子どもにあるのです。そういう意味で、最悪なNGワードは、読み聞かせのあとの「どんなお話だった?」というもの。これをいってしまうと、子どもは絵本を読んでもらったあとは必ずそう聞かれると思って、絵本を楽しむことができなくなります。信じられないことに、「せっかく読んであげたのに聞いていないんだったらもう読んであげない」なんてことをいう親御さんもいます。それでは、親がわざわざ子どもの興味の芽を摘んでいるようなものです。誰かの「おすすめ絵本」は参考程度にどんな絵本を選ぶかも、子どもの興味に合わせていくことがベストです。子どもの好みはそれぞれちがいます。ストーリーものを好む子もいれば、図鑑っぽいものを好む子もいます。ですが、図鑑っぽいものにしか興味を示さない子どもの場合、親御さんとしてはストーリーものを楽しめない子に育つのではないかと心配してしまうかもしれませんね。そういうときにも工夫できることがあります。たとえば、働く車の図鑑ばかりを見たがる子どもだったら、働く車が主人公のストーリーものを選んであげればいい。そういう子どもも、ストーリーものはなんでもかんでも嫌いというわけではなく、たまたま内容物に興味がないだけというケースもありますからね。いずれにせよ、子どもがどんなものに興味を持っているのかをしっかり観察して、夢中になれる絵本を選んであげましょう。どこかの誰かが「おすすめの絵本」として挙げているような名作も、子どもによってはまったく興味を示さないことも大いにあり得ます。そういう名作リストは、参考程度と考えるようにしてください。『幼児期からの論理的思考の発達過程に関する研究』大宮明子 著/風間書房(2013)■ 十文字学園女子大学教授・大宮明子先生 インタビュー一覧第1回:東大・京大・司法試験・医師試験の合格者たちが、幼児期に共通してやっていたこと第2回:「ママがやって」と言われたら黄色信号。子どもの考える力を奪う親のNGワード第3回:「親の言葉遣い」に見る、成績優秀な子が育つヒント。語彙力が伸びる会話の特徴第4回:絵本の目的は学びにあらず。子どもの興味の芽を摘む、読み聞かせ後の「最悪の質問」【プロフィール】大宮明子(おおみや・あきこ)6月5日生まれ、東京都出身。十文字学園女子大学人間生活学部幼児教育学科教授。1988年、中央大学法学部法律学科卒業。1997年、お茶の水女子大学教育学部教育学科心理学専攻3年次編入学。2001年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科発達社会科学専攻博士前期課程修了。2008年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達科学専攻博士後期課程修了。人文科学博士。発達心理学、認知心理学、とくに子どもの思考の発達、乳幼児期の親子の関わりを専門研究分野とする。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年05月11日4月15日に放送された「バイキング」(フジテレビ系)での、元宮崎県知事・東国原英夫(61)の発言が物議を醸している。同番組では先日話題となった、東京大学入学式での上野千鶴子氏(70)の祝辞を取り上げていた。同大学の名誉教授である上野氏は祝辞で、学ぶ環境での性差別などについて触れ「恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を助けるために使ってください」と述べていた。番組MCを務める坂上忍(51)は上野氏の祝辞にある程度賛同した上で、「ここまでのことを言う女性ってなんで少ないんだろう」と話した。さらに「政界では、なんで女性の議員さんって少ないんだろう」と疑問を投げかけた。すると東国原は昨年できた「候補者男女均等法」に触れた。同法は各政党に、男性と女性の候補者数をできる限り均等にするよう促すものだ。それについて東国原は「今回の統一地方選挙で、ある政党のある地域が女性を公募したら、ゼロだったんです」と話した。さらに「なりたいという女性が少ない」といい、「めんどくさいことがヤだとか、子育てできない結婚できないって、そういう理由であきらめる方もいらっしゃる」と述べた。さらに東国原は、WEFが毎年発表するジェンダーギャップ指数についても言及した。日本は低い水準であると長らく指摘されているが、東国原は持論を展開した。「主体的にジェンダーギャップを埋めようとする女性が少ない。例えば結婚について『専業主婦の方がいいわ』と自分で考える方が多いと思うんです。それは国民性なんですよ。それを、無理やり引き上げなくてもいいんじゃないかと」さらにジェンダーギャップ指数とは社会的な地位に関することだと前置きした上で、こう話した。「家庭内だと圧倒的に女性の方に権力がある。でも数値化できないんですよ。そこも数字に入れたら、日本って女性の方が上になると思いますよ。そういう数字を入れてないところ、先生に忖度していただきたかったなと思いますね」そう話すとスタジオは笑いに包まれた。その後、坂上は同コーナーを「若い人たちにぜひ頑張ってもらいたい」と結んだ。東国原の発言は“日本では女性が主体的に行動していないため彼女たちの社会進出が捗っていない。社会的なギャップを埋めようとする女性は少ないが、いっぽう家庭内では力を持っている。そこを含めると日本のジェンダーギャップ指数は上昇するはず”ということだが――。Twitterでは非難の声が殺到している。《東国原、女性が壁を破ろうとしてないとか、めんどくさいことをやりたがらないとか、家庭内では女性が強いとかバリバリ男尊女卑思考じゃねぇか》《女性が社会進出の強い意志がないからと言うけど、まず女性だけが強い意志がないとなれないようなマッチョな社会がおかしくて、結局は男性社会に染まれということでしょ?性差別している側の男性が女性の責任にするのはおかしい》《女性は子育てとかに忙しいけれど、協力しない男性が多いのも現実でしょ?だからやりたくても諦めざるを得ない女性も多いでしょ?自分ら男性のことを棚に上げて、「女性は消極的」ってレッテルを貼らないでよ》さらに番組では、社会的に責任の重い立場になることを女性たちが避ける傾向にあるとも指摘していたが……。視聴者とのギャップは深まるばかりのようだ。
2019年04月15日日々、子どもをたっぷりと遊ばせていますか?最近の調査や研究から、“幼児期に遊んだ経験” が「賢い子」「あと伸びする子」「学びに向かう力の強い子」につながることがわかってきました。子どもはみんな遊びが大好きですから、これを大いに利用しない手はありません。でも、いったいそれはなぜ?遊びだったら何でもいいの?そんな疑問が湧いてきますよね。詳しくご紹介していきましょう。「遊びこむ経験」が学びに向かう力となるベネッセ教育総合研究所が、全国の幼稚園・保育園・認定こども園などに通う年長児をもつ保護者2266人に行なった調査(2016年)によると、園で「遊びこむ経験」を多くしている方が、「学びに向かう力」が強い傾向がみられました。ここでいう、「遊びこむ経験」とは、自由に好きな遊びをする・好きなことや得意なことを活かして遊ぶ・遊びに自分なりの工夫を加える・挑戦的な活動に取り組むなどを指しています。そういった遊びをたくさんしている子どもは、「いろいろなことに自信を持って取り組める」「新しいことに好奇心を持てる」など、今まさに重要視されている「学びに向かう力」が高いのです。さらに、「協同的な活動」が多ければ多いほど、文字・数・思考のスキルも高いという結果も出ています。これは、友だちとの遊びややりとりを通し、自然とそういったスキルを身につけられている、ということを指しています。また、中学受験のプロとして知られ、ウェブサイト「中学受験情報局『かしこい塾の使い方』」主任相談員の小川大介氏も次のように指摘しています。「幼いときになにかに熱中した経験」があるかどうか――。これが後伸びする子どもとそうでない子どものちがいだとわたしは考えています。後伸びする子どもは、エネルギーにあふれています。体力だけでなく、好奇心や自分の世界を深めていく心のエネルギーも強い。そのエネルギーを生み出すのは、幼いときに好きなことを好きなだけやった経験です。(引用元:Study Hackerこどもまなびラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方)楽しいからずっとやっていたい、もっと上手にやってみたいという様子で子どもが夢中で遊んでいるとき、心身は学びを受け入れやすい状態になっているのだそう。そういうときは親が特別に何かを与えなくても、子ども自身が学び、発見をしているのだと言います。そして、そういった経験をたっぷりと持つ子は、中学受験をはじめ、その後の人生において自分の能力や才能を発揮していくのだと。子どもにとって「遊び」がとても重要だということがよくわかりますよね。きっと私たちの想像以上に、子どもは「遊び」を通して多くのものを得ているのでしょう。こんな遊びが、脳を刺激&活性化する遊びといっても、さまざまありますよね。ここでは、教育の専門家や脳医学者が勧める、子どもの脳の発達やスキルにより効果的な遊びをご紹介しましょう。ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。【ごっこ遊び】ノーベル賞受賞者やマッカーサー財団の「天才賞」受賞者を調査した結果、幼児期に「ごっこ遊び」をたくさんしていた人が多いこともわかっています。おままごとやヒーローごっこなど、子どもが大好きな「ごっこ遊び」は、相手の立場になって考える思考力や、言語力、コミュニケーション能力を伸ばしてくれます。また、子どもが「目標を立て、計画し、タスクを継続し、注意散漫にならない」ためのスキル(=脳の実行機能)の発達も促すと言われています。<こうすれば、より効果的!>お店屋さんごっこなどの場合、「身体に良いお菓子はありますか?」というように、子どもの思考をちょっと刺激する質問をしてみましょう。【図鑑を見る】子どもの脳の発達や科学的な子育てについて研究している脳医学者の瀧 靖之氏は、「あと伸びする子は、幼い頃から図鑑が好きでよく見ていた子が多い」と言います。図鑑は、文字のほかに写真やイラストが載っているので、言語、図形、空間を一度に認識し、それが脳の活性化につながるのです。図鑑は基本的に自然科学がテーマなので、理系の世界に自然と興味を持つこともできます。「動物」「昆虫」「植物」「地球」「人体」など、図鑑にはさまざまなテーマがあるので、ぜひお子さんの興味のあるテーマから取り入れてみましょう。さらに、図鑑で見た花や虫の本物を外で実際に見るのもより効果的。リアル(本物)とバーチャル(図鑑)を体験することで子どもの好奇心はさらに刺激され、学びも深まります。<こうすれば、より効果的!>「どうして雲ができるか知ってる?」と、親がちょっと難しいクイズを出します。子どもなりに十分に考えたタイミングを見計らってから、「答えはね……」と言いながら、一緒に図鑑を見ましょう。【日常生活の中でたくさんの言葉に触れる】語彙が豊かになれば、思考力も鍛えられることが調査などで明らかになりました。語彙のほか、ひらがな・カタカナ・漢字などを定着させるのにぴったりなのがこの方法。■新聞や広告などから習った漢字を1日1個見つける→見つけた言葉が子どもの知らない熟語などの場合は、その意味も一緒に調べましょう!■買い物の際は買い物メモを書く→習ったばかりのカタカナや漢字などをたくさん書かせたり、子どもがあまり親しみのない食材をメモに書かせ、実際にスーパーで子どもに見つけてもらったりするのも効果的です。■車や電車などで移動中に看板や広告を読む→文字を読む以外に、特定の文字がつくものを街中で探すゲームも面白いですよ。■アナグラム(言葉のつづりの順番を変えて別の語や文をつくる遊び)を楽しむ→自分や家族、友達の名前でアナグラムしてみましょう。例えば、「れいぞうこ」なら、「ぞう」「こい」「これ」などの言葉を作ることができます。これらの遊びは、机に向かってドリルに取り組むのが退屈な低学年でも楽しめます。また、移動中や入浴中などいつでもどこでも遊べるので、忙しいご家庭でも比較的取り入れやすいのではないでしょうか。ぜひ親子で一緒に楽しんでみてくださいね。文/鈴木里映(参考)トレーシー・カチロー(2016),『最高の子育てベスト55』,ダイヤモンド社瀧靖之(2016),『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える賢い子に育てる究極のコツ』,文響社船津徹(2017),『世界標準の子育て』,ダイヤモンド社ベネッセ 教育情報サイト|語彙力につながる「言葉遊び」ベネッセ教育総合研究所|園での経験と幼児の成長に関する調査日経DUAL|頭のいい子に育てないなら、幼少期はとことん遊ばせてStudy Hackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方
2019年04月02日「学力」とは、「教育を通じて獲得した力」です。一般的には、「どれだけ勉強ができるかを示す力」といっていいでしょう。文科省がおこなっている学力調査などは、まさにその意味で使われているものです。しかし、育児や教育に関する執筆活動の他、各種メディアで活躍する教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、「『本質的な学力』とは『どう生きていくか』を考える力」だと語ります。構成/岩川悟(slipstream)取材・文/清家茂樹(ESS)写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)勉強をし過ぎる子どもと全然しない子どもいま、小学生を見ていて問題に感じるのは、勉強をする子どもとそうではない子どもの差が開き過ぎているということです。これは中学受験に付随する問題でもあります。いまの中学受験は競争が過酷ですから、受験をするとなるとすごく勉強をしなければなりません。一方、中学受験をしないと決めた子どもは、逆に勉強を全然しなくなる傾向にあるように感じます。人間形成のためか、あるいはいわゆる後伸びする力を養うためか、「子どもの頃にはできるだけ遊んだほうがいい」という意見もあります。でも、その遊びがただゲームをするだけだったり、スマホをいじるばかりだったりというものであれば問題でしょう。もちろんずば抜けて勉強ができる必要はありませんし、教科書を丸暗記するような必要もない。でも、教科書に書かれていることを筋道立てて理解し、小学校で得るべき基礎学力を身につけておかなければ、その子どもの後々の人生は厳しいものになるはずです。それこそ、中学受験はしなくても、高校受験や大学受験の場面で壁にぶつかることになるでしょう。基礎学力や学びの姿勢がなければ、そういうときに手にしようとするのは「付け焼き刃の学力」でしかないのです。つまり、高校入試や大学入試という目的をクリアするためだけの「間に合わせの学力」です。もちろん、それで目的を達成できれば問題はないかもしれません。ただ、付け焼き刃の学力だけしかない場合と、それとは異なる「本質的な学力」を身につけている場合では、その後の人生は大きく変わってくるはずです。「教養」が世界での自分の生かし方を示すでは、「本質的な学力」とはどんなものでしょうか。それは、ふたつの要素にわけられるとわたしは考えています。ひとつは「教養」。もうひとつは、「学び続ける力」です。教養とは、「さまざまな学問の観点から世のなかを見る目を養うこと」です。ここではひとつの卵を例にしましょう。家庭科の観点からなら、卵を使ってどんな料理がつくれるのかという見方になる。栄養学の観点なら、黄身にはビタミンが多くて白身にはタンパク質が多いといった見方になるでしょう。理科なら、この卵がニワトリのものなのか別の生き物のものなのかを見分けるための方法を考える。社会科なら卵の値段が決まった理由を考えるかもしれないし、数学なら卵の容積を求めたり、殻が描く放物線を数式で表す方法を考えたりするかもしれません。ひとつの卵というものも、いろいろな学問の観点、角度から光を当てることによってその本質が立体的に見えてきます。「教養を得る」ということは、そういうふうにさまざまな視点に立つことで、ものごとをより正確に捉えられるようになることなのです。そうして教養を得ると、自分が置かれている世界を正確に把握し、そのなかで自分をどういうふうに生かしていくのかと考えられるようになっていきます。つまり、自分が「どう生きていくのか」を判断できるようになるのです。これは「学ぶ意味」でもあり、もはや付け焼き刃の学力とはまったく別のものですよね。そして、教養が身についていれば、日常のなかで、「あ、こういうことも学ばないといけないな」と新たな課題を次々に見つけることもできるはずです。そういう意味では、「学び続ける力」も教養に含まれると考えることもできるかもしれません。抽象的思考を高めるのは幼いときの「具体的体験」子どもに本質的な学力、つまり教養を身につけさせたいのであれば、幼い頃から「具体的な体験」をできるだけたくさんさせることが重要です。11歳くらいまでは、人間は抽象的な思考を苦手としています。だから、小学生のうちは「りんごがいくつでみかんがいくつ、合わせていくつでしょう?」というふうに、目に見えるもの、手で触れられるものを使って学びます。でも、中学生以降になると、抽象的思考ができるようになる。「x」や「y」という概念上の数字を使って表す方程式を理解するようになります。抽象的思考では、りんごやみかんのような具体物を使いません。でも、頭のなかでは抽象的なものを具体物と同じように操作しています。そして、小さい頃に具体物に触れた体験が豊かであればあるほど、抽象的思考がより得意になるのです。そのために、小さい子どもにはできるだけさまざまな体験をさせてあげてほしいと思います。また、高校受験や大学受験を見越した実利的な面からわたしの意見を述べると、やはり小学校の低学年のうちに学習習慣を身につけさせておくべきです。先にお伝えした、「学び続ける力」にも通じるものですが、受験で成果を出すにも、結局は「自ら学ぶ」姿勢が必要だからです。そのためには、学校で出される宿題以外に、ほんの少しでもいいから別の勉強をすることを子どもの習慣に組み込んでみてください。内容は本当になんでもOKです。市販のドリルをやってもいいし、新聞を読んで気になった記事に対する感想を書くということでも、虫が好きな子どもなら自分で虫図鑑をつくるというプロジェクト型のものでもいいでしょう。そして、それらをやる時間は本当に短くてもいい。1日に10分の「自ら学ぶ」習慣がついていれば、その10分を30分や1時間に伸ばすことができます。でも、ゼロを1にすることはものすごく大変です。自ら学ぶ習慣がないまま大人になると、その後の人生が充実したものでなくなる可能性が高いことは、簡単に想像できますよね。『中学受験「必笑法」』おおたとしまさ 著/中央公論新社(2018)■ 教育ジャーナリスト・おおたとしまささん インタビュー一覧第1回:過当競争極まれり。難関中学への“逆転入学”が子どもに弊害をもたらしている第2回:「間に合わせの学力」では人生厳しい。「本質的な学力」を伸ばす“1日10分”の学び第3回:学力は人並程度あればいい。「新たな時代」を生き抜くためには“3つの力”が必要だ(※近日公開)第4回:「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには“決定的に足りない”時間がある(※近日公開)【プロフィール】おおたとしまさ1973年10月14日生まれ、東京都出身。教育ジャーナリスト。麻布中学校・高等学校卒業、東京外国外大学英米語学科中退、上智大学外国語学部英語学科卒業。株式会社リクルートを経て独立し、数々の育児誌、教育誌の編集に関わる。心理カウンセラーの資格、中学高校の教員免許を持っており、私立小学校での教員経験もある。現在は、育児、教育、夫婦のパートナーシップ等に関する書籍やコラム執筆、講演活動などで幅広く活躍する。著書は『受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実』(新潮社)、『名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件』(朝日新聞出版)、『ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体』(幻冬舎)など50冊を超える。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年03月12日編集部:学研キッズネット編集部学研キッズネットfor Parentsの記事からわかった、すくすく伸びる子どもたちのために本当に大切なことをふり返る特集第3回のテーマは「学び」です。毎日の学校生活で、子どもたちはさまざまなことを学んできます。「学ぶことは楽しいよ!」自信をもってそう伝えられれば良いのですが、実際の生活では宿題をやらない子どもにヤキモキ、なかなか「やる気」を出さない態度にモヤモヤ、この子の興味はどこにあるの?なんて思うこともしばしば。子どものやる気スイッチを押すのは何なのでしょうか。そもそも「学ぶ」って何なのでしょう。毎日の学習の中に少しでもワクワクした要素が加わるのなら、子どもだってきっと日々が前向きなものになるはず。そのためにわたしたちには何ができるのでしょうか。このページの目次「学び」とは、なんだ?失敗なくして成長せず。失敗は学びの醍醐味「体験」と「待ちの姿勢」で子どものやる気スイッチを探そう親も好きな世界に没頭しよう!1.「学び」とは、なんだ?ひと口で「学び」と言っても、その形や解釈はざまざま。でも、授業で先生の話を聞いてノートをとる、知識をためていくような学びとは違ってきているようです。「遊びのなかでも何かに気づいて、結果として何かを学び身につけてほしい」。東京都港区にある学童保育「クランテテ三田」の校長を務める温井伸明さんは「学び」とは〈「遊び」×「気づき」〉だと考えます。「気づきを得るには、たくさんの失敗と成功が欠かせません。失敗することを嫌がって成功できそうなことしかしないのはもったいない。子どもたちが挑戦したくなるような工夫を遊びのなかに紛れ込ませて『たくさん失敗したけど面白かった』と言わせたい」■遊びの中に気づきを!子どもたちの頭を刺激するサイコロゲーム「子どもがやる気になる学童教室メソッド」(温井伸明さん)次は「探究学舎」の塾長宝槻泰伸さんの言葉。「驚きと感動は子どもだけではなく、大人も、もっと言うと人類の心に火をつけると思っています。人類は驚きと感動にうえているんです(笑)。でも、驚きと感動だけだとエンターテインメントになってしまいますから、教育として間違いないという、共感とか確信が必要です」。こうして授業で心を動かされた子どもは、家に帰ったあとも自分で学んだことを自分なりに追及していくようになると言います。■驚きと感動の種をまき、子どもの知的好奇心に火をつける 探究学舎第2回探究学舎塾長・宝槻泰伸さんインタビューより「相互に影響を受けて仲間とディスカッションすることによって、自分の殻を破ることができ、良い学びを得る」ことができると言うのは株式会社ドコモgacco代表取締役社長 伊能美和子さん。■「オープンなオンライン教育で新しい学びを創造する」株式会社ドコモgacco代表取締役社長 伊能美和子氏インタビュー第3回学びが遊びの発展形ともいえること、学びには人を夢中にさせる何かがあるということはよくわかりました。それでも日々の学習のすべてにドキドキわくわくするのは難しい。いやいや勉強する(あるいはしない)子どもに保護者はどう接したらよいのだろうと考えるとき、松井美香先生のこの見方は、1つのヒントになるのではないでしょうか。「アドラー流で考えるのであれば、『勉強は本人の課題であって、親の課題ではない』のです。親が肩代わりするものではないと考えます。勉強するかしないかを最終的に決めるのは、あくまでも子ども本人。そしてその結果の責任を負うのも本人。勉強しないで将来困るのは本人であって、保護者ではありません。」■自ら勉強する子になってほしいのなら・・・前編■自ら勉強する子になってほしいのなら・・・後編「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)2.失敗なくして成長せず。失敗は学びの醍醐味先ほど登場した温井伸明さんが「失敗することを嫌がって成功できそうなことしかしないのはもったいない」と言うのはなぜでしょうか。それは、「成功」だけでは「気づき」に結び付きにくいからといえます。「気づき」に結び付かなければ、「成長」もしません。大事なのは「成功」ではなく「成長」。成長し続ければそのうち成功します。だから「失敗を悪いもの、嫌なものと思わないで下さい」と宮本哲也先生は言います。■挑戦するということ「賢い子どもの育て方」(宮本哲也先生)そもそも「失敗」か「成功」かにこだわるのは、結果に注目しているから。挑戦したからこそ失敗したのだと考えれば、子どもの「失敗」に対する見方も変わるはず。「挑戦した、そのこと自体に価値があるのです」と語るのは松井美香先生です。■失敗を恐れずチャレンジする心を大切「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)失敗を恐れずチャレンジする力を『失敗力』と定義するのが中曽根陽子さん。将来のAI時代を生き抜くためには絶対に必要な力だと言います。■失敗できない人は、成功できません「AI時代を生き抜くために 『失敗力』を育てる6つの栄養素」(中曽根陽子さん)3.「体験」と「待ちの姿勢」で子どものやる気スイッチを探そう「うちの子はなんにも興味を持たない」「いつになったらやる気になるの?」そんな悩みをもつ保護者も多いことと思います。子どもの「好き」がわからない、そんなとき保護者ができることの1つは体験させること。もう1つは待ちの姿勢に徹すること。まずは「本物の体験」の大切さを説く言葉から紹介します。写真提供:国立天文台2016年撮影「子どもにとって『興味のある・なし』というのは、『知っているか・いないか』とほぼ同じ意味なので、まずは実際に自分で体験して知ることが、興味をもつことへの第1歩になります。」「子どものころになにを経験するかというのはとても大事だと思います。できる限り本物や、自然現象に接する機会をつくり、どれだけ子どもの興味や可能性を引き出せるかが、保護者や大人たちの務めだと思います。」と語るのは国立天文台の縣秀彦准教授。■星空は科学への入り口国立天文台が伝える星の魅力第3回国立天文台縣秀彦准教授インタビューより「お子さんを連れてきたときに、保護者の方もいっしょに体験してほしいと思います。子どもだけに『やってごらん』とやらせるのではなく、保護者もいっしょにやってみる。そのときに「おもしろいね」と声をかけるだけでなく『なんでだろう』と子どもに伝えてほしいと思います。」■体験が科学する心をはぐくむ板橋区立教育科学館にきく科学館の楽しみかた第4回板橋区立教育科学館持永雅之館長インタビューより「グリコードに夢中になっている姿を目の当たりにして思ったんです。好きなことをやっているときの子どもって、本当に夢中にやるんだなって。そういう瞬間が、もしかすると学びにつながるのではないかと思います。……『ご飯だよー』と言っても無視してなにかやっているようなときがヒントになるんじゃないでしょうか。」■お菓子でプログラミング!?次世代の遊びで子どもたちの想像力をはぐくむ――玉井博久さんインタビュー第4回江崎グリコ株式会社・玉井博久さんインタビューより「子どもを信じて待つことが大事」というのは探究学舎の塾長、宝槻泰伸さん。「子どもの成長には個人差があるので、待つということがとても大切なんです。なにか投げかけたけれど全然反応がなくても、すぐにダメなのかなと思わずに、いつかは絶対に子どもの心に火がつくと信じて待つことが大事だとわたしは思います。」■驚きと感動の種をまき、子どもの知的好奇心に火をつける 探究学舎第3回探究学舎代表取締役社長・宝槻泰伸さんインタビューより人はいつか必ずやる気スイッチを押すときが来るから、それまで自己肯定感を育てながら待つように説くのは親野智可等先生です。「待てる親であってください。待てない親は子どもができないことに目を瞑ることができずに、毎日ガミガミ叱り続けます。それによって、子どもは自己肯定感が持てなくなり「ぼくはダメな子だ」と思い込むようになります。すると、やる気スイッチが入りそうなときにも、「これをがんばってみたい。でも、どうせぼくはダメだろうな」となって、今ひとつスイッチが入らないままになってしまいます。」■やりたいことが見つかってスイッチが入ると人は変わる「子どもが伸びる親力」(親野智可等先生)4.親も好きな世界に没頭しよう!子どもに夢中になれる世界を持ってほしいと強く願っておぜん立てしても、わたしたちが遠巻きに見ていたら、子どもはその冷めた気持ちを感じ取ってしまいます。結局は、親の背を見て子は育つということで、親が楽しく夢中になって学んでいれば、子どももなんだかわくわくして引きこまれてしまうようです。「わたしが最近気になっているのは、自分が試さないで子どもにだけやらせる保護者が増えていることです。(家庭でできる最良の方法は)子どもが『なんで?』と聞いてきたら、保護者の方が『なんでだろうね』と答えてあげること。『そうだね』『どうしてだろうね』『じゃあ、ちょっといっしょに考えようか』という会話があるかどうかが大切です。可能であれば親子で発見や知識を共有する時間をつくってあげて欲しいですね。」■科学教育で子どもの創造性と社会性をはぐくむ サイエンス倶楽部第4回株式会社サイエンス倶楽部専務取締役・広永雅史さんインタビューより「ぼくたちは経験上、保護者が前のめりに学んでいるほうが、子どもは学びに積極的になると感じています。大人が『えっ、なにこれ!?』と夢中になっていて、保護者の背中から子どもがのぞきこんでいるくらいのほうが、子どもはぐっと興味を持つんです。どんな体験でもいいところはたくさんあると思うので、そのいいところを保護者が積極的に見つけていくと、子どもも、『ああ、そんな面白いこともあるんだ』と自分で考えて、気づいてくれるのではないかと思います。」■ワクワクの学び体験が子どもの未来を変える。 Gifte!がプロデュースする本物体験とは第2回Gifte!菅野高広校長インタビューより「いっしょにやることも大事です。保護者の方がおもしろいと思っていることを、子どもがおもしろいと思えばいっしょにやればいいと思います。もし子どもが興味をもたなくとも次から次へと出していけば、どこかで食いついてくることがあるでしょうし。■驚きと感動の種をまき、子どもの知的好奇心に火をつける 探究学舎第3回探究学舎代表取締役社長・宝槻泰伸さんインタビューより自身の経験から保護者が楽しむことをすすめるのは、ねんど造形作家でありエデュテインメントアーティストの岡田ひとみさん。「わたしが物づくりに興味を持ったきっかけは母の影響が強いと思います。母は洋裁が得意で、わたしとおそろいの服をわたしのお人形用にも作ってくれるような人でした。母が楽しそうに作っている姿をそばで見ていて、自然とわたしもやってみたいなと思うようになったのです。子どもって大人が何か楽しそうにやっていると、とても興味を示します。ですから『今年の自由研究は何にしようか』というとき、親もいっしょに楽しめるものを探すといいのではないでしょうか。たとえば親が昆虫好きなら、いっしょに森へ昆虫採集に行ってみるとか。親が目をキラキラさせて昆虫を追いかけている姿を見たら、子どものほうもきっとワクワクしてくると思います。」■親もいっしょに、子どもと自由研究を楽しんで!岡田ひとみさん(ねんど造形作家/エデュテインメントアーティスト)「まずは親自身がいろいろな世界をひらいて、そこに子どもを連れて行くことだと思います。自分の趣味でもいいですし、なんでもいいと思います。大切なのは、親自身が自分の世界を持つことです。」■つながり依存研究の第一人者にきく、子どもとSNSのリアルな関係 筑波大学土井隆義教授インタビュー第4回子どもの成長に必要な親の姿勢は、外界に対する好奇心に満ちた幼少時こそ思う存分遊ばせ、それなりに成長して身近な外界に好奇心の対象がなくなってくる頃にこそ、大人もいっしょになって子どもと遊びや学びの世界を広げ、体験するというものであるように思います。さて、次回は「子どもとICTのふさわしいつきあい方」に焦点をあてていきます。次のページスマホやデジタル。依存を防ぎうまく付き合うにも「自己肯定感」と「親子の会話」がカギ学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年12月21日子育ては、母親がするものと考えている男性は少なくありません。ですが、本来子育ては夫婦二人の責任であり、どちらか一方だけが大きな負担を強いることではありません。そこで、子育てに責任をもって主体的に取り組んでくれる旦那になってもらうおすすめの方法を紹介します。妊婦教室に一緒に参加して父性を育む保健センターや病院で開催される妊婦教室は、妊娠中や産後の体の変化や気を付けることを教えてくれたり、新生児の育児についてのシミュレーション をしてくれます。女性にとっても母親になるために必要な知識や技術を得るための貴重な場になります。とくに初産は、妊婦教室で教えてもらって初めて知ること も多いでしょう。妊婦教室には、一人で参加するのではなく旦那も連れていきましょう。実際に体調の変化があったり体型が変わっていく女性と異なり、男性は親の自覚が難しいです。そのため、妊婦教室で妊娠とはどういう状態なのか を学び、命の大切さや父親の自覚を持てるのです。お腹の中の赤ちゃんの状態を教えてもらったり、新生児の沐浴の練習をしたりすることで、徐々に父性を養えるでしょう。子育ての役割分担を明確にする子育てには、様々な役割があります。赤ちゃんは、授乳や沐浴、おむつ替えなどがあり、離乳食の準備や遊び相手も必要。小学生以降も宿題を一緒にしたり、習い事の送り迎えをしたりと保護者の役割は多いです。男性は、子育てに役割があるかわかっていません。そのため、おむつ替えを手伝っただけで「自分は子育てをしている!」と勘違いしてしまう旦那が多いのです。子育てにはこんなことがあるということをリストアップ して、役割分担をすることで、平等に子供に関わることができます。自分がやらなければいけないことが明確になっていると、自分の仕事として責任をもって関わってくれる可能性が高いです。子育ての方向性や考え方の共通理解を得る子育ての考え方は、自分が生まれ育った家庭環境や地域によって異なり、個人差が大きいものです。子供が産まれたときに、どんな風に育てていきたいのか、どんな子供に育ってほしいのかを話し合わずに、夫婦どちらか一方の価値観に頼って子育てを始めると、後々トラブルの原因となりかねません。自分にとっては当たり前の子育ても、相手にとっては非常識にうつる ことがあります。「そのやり方はどうなんだろう?」と感じても、聞き入れてもらえなければ、子育てに関わることを諦めてしまう旦那もいるかもしれません。そのため、夫婦の間である程度子育ての方向性を一致 させておくことがおすすめです。旦那の「こんな子供に育てたい!」という思いを大切にしてあげることで、積極的に子育てに関わるようになるでしょう。イクメンの話を聞く機会を持つ夫婦は同じ立場なので、一方的に子育てのことを上から目線で言われると旦那がいい気がしないのは当然です。子育てのことを理解してほしいときは、第三者にアドバイス をもらったり、意見を言ってもらいましょう。とくに、イクメンとして子育てを主体的に行っている先輩パパがいればぜひ、話を聞く機会を設けましょう。旦那の中には、嫁の言うことを素直に聞くことはプライドが許さないという人もいます。ですが、信用できる第三者が意見すれば簡単に納得することがあります。イクメン男性 の、子育て観や日常の子供の都の関わり方を聞くことで、旦那も自分の生活を見直し子育てへの関わり方を考え直すきっかけになるでしょう。まとめ旦那に父親としての自覚をもってもらい、子育てに主体的に取り組んでもらうためには、できれば妊娠中から旦那に働きかけることがおすすめです。夫婦が協力して子育てという大仕事を乗り切れるように、紹介した方法をぜひ試してみてください。●文/パピマミ編集部
2018年11月01日主体的に愛することができない人は、誰からも愛されないと言われます。「わたしのことを愛してよ」とばかり言う人は、誰からも愛してもらえず、反対に、みずから誰かのことを愛する人は、誰かからすごく愛される――ここにひとつの愛のパラドックスがあります。というところまではきっと、誰もがわかっていますよね。わかっているけど、でも主体的に誰かのことを愛して、万が一失敗したらイヤだなとか、主体的に愛することに必ずついてくるリスクをとるのがイヤだなとか、そういったことがネックになっていますよね。■■女子にとって切実な問題をさて置きすぎなんですよね誰かのことを主体的に愛そうと思えば、かならずリスクがついてきます。こっちが愛しても、相手がまったく振り向いてくれないかもしれないというリスクがありますよね。主体的に愛した結果、彼と相思相愛になったはいいけど、じつは彼はフリーターで結婚相手に向いてない・・・。けど、そう思った時はもう抜き差しならない状態にあった、というのもリスクかもしれない。でも、こういう問題をさておき、「主体的に愛さないと誰からも愛せないので、主体的に愛しましょう」といった意見が世の中に多くないですか?女子にとって切実な問題をさて置きすぎじゃないかと思えるほど、「主体的に愛すること=正しいこと=正しくない人は幸せになれない!」なんて論調ばかり。正直うんざりしちゃいます。■■主体的に愛する=ちょっと悪いことをやってみる主体的に愛するとか、主体的に生きるとか、そういうことが道徳的・倫理的に「正しい」とされているので、学校の先生の子どもが「学校でもおうちでも正しいことを言われ続けたら生きていること自体がイヤになる」みたいに、恋愛がイヤになる人だっているでしょう。でもでも、主体的に愛するというのは、なにも「リスクをとって勇猛果敢に正しく愛しなさい」ということじゃなくて「ちょっと悪いことをしてみよう」という、とてもチャーミングにしてPOPなことなんです。■■知っておきたいのは「あなたにとっての愛の範囲」です誰しも「愛の範囲」というのを持っています。どういうことをやるのが愛するということなのか?という基準を持っています。たとえば彼氏にときどきご飯を作ってあげるのが愛情だと考えている人は、それがあなたにとっての「主体的な愛し方の枠」です。そういう枠の端っこのほうで「彼氏にバレなければ浮気してもいいだろう。だってわたしは他の男子とも寝てみたいと思っているのだから」と思って浮気して、それが実際にバレなかったとすれば、その女子にとっては、浮気することも主体的に愛することの1つとなるのです。がしかし、たいていの場合、浮気はバレます。バレることによって、彼女は自分にとっての愛の枠を設定し直します。浮気をしたら彼氏はものすごく傷つくんだということを知ります。頭で知るのみならず、カラダ全体で痛いほど知ります。だから愛の枠を変更します。反対に、「痛いほど知る」ができなかった人は、複数の男子とつまみ食い的に遊ぶことが楽しいのだろうから、特定の彼氏をつくらずに遊ぶといいです。遊ぶことを通して「ちょっと悪いこと」を経験すべきです。その結果、あなたにとっての愛の枠とか、愛の範囲が自然と見えてくるから。■■誰も反論できないことは「ちょっとまちがっている」恋愛に限らず、今の世の中は、オトナたちが正しいことを言い過ぎなんですよね。正しくて、誰も反論できないことを言い過ぎです。たとえば、浮気はよくないという言い方。たしかによくないことなのだろうけど、それを経験しないと「愛の範囲」が見えない人だって、世の中には大勢いるんです。昔からいるし今もいます。「主体的に愛しましょう」という言い方も同じなんですよね。主体的に愛するというのは、倫理的な生き方という面からみれば、「すべきこと・正しいこと」です。でも、正しいことの裏側には、「ちょっと悪いこと」がくっついているのです。簡単にいうと、ちょっと悪いことをしないと「なにが正しいことなのかが見えない」んですよね。主体的に愛しましょうなどと説教臭いことばかり言う人とは、悪いことをしたことのない人です。そういう人の言説に惑わされては、人は幸せになれないのです。(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)
2018年10月31日専門家・プロ:親野智可等人間の寿命が伸びるこれから世の中が大きく変化すると言われています。よく挙げられるのは次のようなことです。人工知能(AI)の実用化によって、生活も仕事も変わる。さらなるグローバル化が進む。日本は少子化による人口減少に直面する。もちろん、これらのことは大きな変化です。でも、もう1つ大事なことがあるのですが、あまり注目されていません。それは、人間の寿命が伸びるということです。働く期間も長くなる2015年1月4日放送のNHKスペシャル「ネクストワールド私たちの未来 第2回寿命はどこまで延びるのか」によると、30年後には平均寿命が100歳になるそうです。再生医療、ナノマシン、手術ロボット、薬の発達など、いろいろな理由によってそうなるとのことです。平均寿命が100歳ということは、長生きする人は120歳くらいまで生きられるということになるのかと思います。ということは、人間が働く期間も長くなる可能性があります。もしかしたら、80歳くらいまでは、普通に働くようになるのかもしれません。大学までいくとしたら22歳くらいで就職ですが、その後80歳まで働くわけです。約60年間という長さです。若いころ身につけた知識で完走できる?この間ずっと同じ仕事をするのでしょうか?私は、そういうケースは少なくなると思います。今までは、特に日本では、会社に就職して60歳の定年までほぼ同じ仕事というケースが多かったと思います。若いころ身につけた知識や、その後積み重ねた経験によって、定年まで完走することができたのです。でも、これからは違ってくると思います。理由の第一は、60年間同じ仕事というのでは飽きてしまう可能性があるからです。よほど好きな仕事で自分にも向いているものなら続けられるでしょうが、そうでない場合は難しいのではないでしょうか?常に新しいことを学び続ける力が必要になる次に、人工知能の能力もどんどん性能アップしていくはずですから、それに置き換えられる仕事はどんどんなくなります。逆に、新たに必要になる仕事もあることでしょう。会社にしても、変化についていけない会社はどんどん潰れるでしょうし、逆に新しい会社もどんどんできるでしょう。つまり、会社も仕事内容も変わり続け、必要なスキルも変わり続けるのです。変化することが常態になるのです。そういう時代においては、若いころ身につけた知識を後生大事に守り続け、その後積み重ねた経験を上乗せすることで定年まで完走するということは不可能になります。常に新しいことを学び続ける力が必要になります。子どもがやりたがることを応援して、たっぷりやらせてあげようそれは、プライベートにおいても同じでしょう。社会の常識や価値観も変わり続けますし、年金や保険や金融の仕組みも変わり続けます。住宅の設備も家電の使い方も変わり続けますし、健康や医療の情報も更新され続けます。買い物の仕方も音楽や映画の配信方法も変わり続けます。ですから、仕事だけでなくプライベートにおいても、学び続ける力が重要になるのです。つまり、主体的な学びができるということであり、言い換えるとアクティブラーニングです。このような時代に備えるために、新しい学習指導要領でも「主体的な学び」の大切さを強調しているのです。では、主体的に学び続ける力はどのようにすれば身につくのでしょうか?これは大人になって急に身につくものではありません。大事なのは、子どものときから主体的な学びを経験させることです。そして、それは子ども本人がやりたがることを応援して、たっぷりやらせてあげることによってのみ身につきます。親が「そんなことはやめて、これをやりなさい」と押しつけていては身につきません。自分がやりたいことを自分で見つけて自分でどんどんやっていく力、つまり自己実現力を伸ばしてあげれば、当然のことながら主体的に学ぶ力もつくのです。本連載の下記の記事も参考にしてくださいあなたは、子どもたちにどんな人生を生きて欲しいですか?わが子の将来は、言われたことだけやる人になる?主体的に動ける人になる?仕事でもプライベートでも、主体的に生きられる人にするには?親野智可等(おやのちから)教育評論家。1958年生まれ。本名杉山 桂一。公立小学校で23年間教師を務めた。教師としての経験と知識を少しでも子育てに役立ててもらいたいと、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いとたちまち評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。また、子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。読者数も4万5千人を越え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「親力」で決まる!』(宝島社)、『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。長年の教師経験に基づく話が、全国の小学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会で大人気となっている。著書多数。Webサイト
2018年09月26日教えたい!と学びたい!をつなぐアプリ4月25日、株式会社メルカリのグループ会社である株式会社ソウゾウは、学びを売り買いできるフリマアプリ「teacha」(ティーチャ)をリリースした。「teacha」は、勉強や趣味など幅広いジャンルのレッスンを扱ったフリマアプリ。少ないステップで自分のスキルを活かしたレッスンを設定したり、それを受講したりできる。すでに語学や料理といった「習い事」の定番から、キャンプのハウツー、LINEスタンプの作り方など、まさにフリマのように様々なレッスンが設定されている。キレイになれるレッスンもたくさんビューティー関連のレッスンとしても、表現力を高めるメイクや自分でできるヘアメイク方法、流行中のジェルネイルレッスンやダイエットのためのエクササイズなど様々。見ているだけでも楽しくなるたくさんのレッスンの中から、自分が求めるレベルの運動やメイク方法などを探せるのが「teacha」の魅力のひとつだろう。レッスンは最短30分から、最低料金500円から設定できるので、一般的な習い事よりも低価格で受講できるものも多い。「何か始めてみたい」「美について学びたいことがある」と思っている人は、フリマに立ち寄る感覚で「teacha」を覗いてみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース
2018年05月01日兄弟がいると、程度の差はあってもケンカをすることは避けられないと思います。大抵は些細なことがきっかけで始まることが多いと思いますが、毎日だと親もどう対応していいのか悩みますよね。兄弟げんかにはどう対応すればよいのでしょうか。兄弟げんかは学びの機会兄弟仲良くいてほしいと思っていても、兄弟がいるとケンカをするものです。しかし兄弟げんかは社会性を育む貴重な機会であり決して悪いことではありません。幼い内になるべくたくさんケンカをすることで、おのずと社会性や対人関係を学びます。ケンカをしたら無理に止めるのではなく、なるべく介入せずに公平に接することを心がけましょう。友達とのけんかの違い兄弟がケンカをするのは、家庭が安心できる証拠であり自分の意見を自由に言えるということ。友人関係とは違い、甘えや安心感があるからこそケンカができるのであり、健全なことです。園や学校の友達とのケンカと違い、兄弟げんかはケンカした後もひとつ屋根の下で一緒の生活が続きます。悲しそうにしていたり痛そうにしていたりする姿を見て、相手の想いを想像して反省したり手加減したりという経験を積み重ねることができます。また、兄弟げんか特有の理由として"親を独り占めしたい"、"注目されたい"という気持ちから起こることもあります。親が心に余裕を持ち、兄弟を順番に抱きしめたり甘えさせたりすることで子どもが落ち着くこともあります。普段から公平に愛情をかけることも大切です。ケンカを公平に見守るための親の心構え兄弟げんかには、大きな危険がない限り基本的には見守ります。親の心構えを知っておきましょう。・ケンカの最中に口出しをしない・上の子ばかり叱らない・一方的に判断しない・意識的に公平に接するように努める・子どもの気持ちを尋ね、共感する・子どもが納得する家族のルールを作る・ケンカ自体を「いい経験である」と前向きに捉えるケンカでは子どもの本音が飛び出すので注意深く耳を傾けましょう。途中でけんかを止めると後から蒸し返しがちになります。時間を置いて落ち着いたのを見計らって、「どうしてほしかったの?」などとフォローしましょう。兄弟の年齢や体格に差がある場合は助け船を出しましょう。「弟が言いたいことをしゃべるまで待ってあげてね」「小さい妹と取っ組み合いになったらどうなると思う?」など、自分で考えさせたり我慢させたりすることは良い経験となります。私自身3人兄弟の一番上なので、「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」などと言われることは多くありました。親から見ると、年齢が上の子によりしっかりしてほしいという気持ちは強くなるものなので、公平に扱うということはとても難しいと思います。だからこそケンカの際は親が口出しをせず見守ることで、子ども同士が対等に関わることができます。見守ることが一番難しいかもしれませんが、大人の思い込みや先入観は子どもの成長を妨げます。けんかを止めたい気持ちはわかりますが、少し下がって見守るようにしていきましょう。
2018年04月16日わが子の能力を伸ばしてあげたい、主体性のある子に育ってほしい――。多くの親がそう願っていることでしょう。誰かにいわれなくても、自分からなにをすべきか考えられる子、状況を判断して行動できる子。わが子に、そんな主体性を身につけさせるためにはどうすればよいかを指南するのが『賢い子どもは「家」が違う!』(松永暢史著、リベラル社)。著者は、長年“カリスマ家庭教師”として活躍した人物です。家庭教師としてたくさんの家庭で子どもに勉強を教えるなかで、子どもの学力と家庭環境には密接なかかわりがあることに気づいたそう。現在は家庭環境設定コンサルタントとして、子どもの主体性を伸ばし、アタマのいい子が育つ家庭環境をアドバイスしています。本書では、子どもが自分から勉強したくなるリビングやダイニングの使い方、子どもを伸ばす本やおもちゃの選び方などが具体的に解説されています。そんななかから、子どもがよちよち歩きをするころになったら気になる「子どもに自分の部屋を与えるタイミング」を見てみましょう。■目安は「親とお風呂に入らなくなったら」子どもが自分の部屋を持つのには“適齢期”がある、と著者。それはズバリ「ひとりでお風呂に入るようになるころ」だといいます。とくに異性の親、男の子なら母親と、女の子なら父親と一緒に入らなくなったら。著者の考える“適齢期”は10歳です。この時期は、ちょうど体が大人へと変化する第2次性徴がはじまるタイミングと重なっています。思春期の入り口に立ち、家族からの精神的分離がはじまる時期です。このとき気をつけたいことが、いつでもひとりで寝ることができる環境を整えておきつつ「実際にひとりで寝るかどうかは子ども自身に任せる」ということ。この時期はまだ、ひとりの人間として扱われることを求める一方で、精神的な親離れはまだまだはじまったばかり。突然突き放されたと感じれば、不安になってしまうからです。さらに、この時点ではまだ部屋を完全な密室にせず、親の声が届くような余地を残しておくのが理想。思春期が本格化する中学生ごろからは、大人と同じプライバシーが必要になります。■勉強机は幅120~150センチがベスト本書では、部屋のなかのモノの配置や状態についてもこまかく解説されています。子ども部屋に欠かせない“勉強机”もそのひとつ。家具屋さんや大型のホームセンターなどでは、棚が充実したものや机とベッドが組み合わされたものなど大きさもデザインもさまざまで、目移りしてしまいますよね。家庭教師として子どもの机で勉強を教えてきた著者は、一般的な「学習机」は勉強に向いていないと指摘しています。ここでいう学習机とは、幅1メートルほどで片側に引き出しがある、いわゆる片袖タイプのもの。一般的なものですが、勉強部屋に置くには「不向き」だというのです。理由はその狭さ。教科書とノートを広げるともういっぱいで、参考書や副教材、資料集、地図帳などを広げるにはスペースが足りないのです。著者は、こうした副読本を広げる瞬間こそが、子どもの“賢くなる火”が点いた瞬間だといいます。「あれ、これってどういう意味だろう」「これについて、もう少し知りたい」そういう風に思う気持ちの積み重ねが、子どもの自主性を育てることにつながるのです。著者の考える理想の勉強机のポイントは、幅が広いこと。幅120~150センチあれば、本を何冊広げても大丈夫。画材を広げて絵を描くこともできます。そして、使い終わったら机の上になにもない状態に片づけ、勉強を始める時にはまっさらな状態で使い始められることも大切です。■小学校入学まではマットで工夫をしよう!小学校に上がる前くらいなら自分の部屋はなくても問題ないとする著者ですが、そうはいっても遊ぶときや絵を描くときには“自分専用の場所”がほしいもの。著者も、“自分専用の場所”を作ることは、子どもにとってもよいといいます。「自分の場所だから、使い終わったらきちんと片づけなければいけない」という気持ちを育てることができるからです。場所はリビングの片隅でOK。スペースの境界が視覚化できるよう、マットを敷くのがおすすめです。遊ぶときはこれを敷き、その上ならおもちゃを思い切り広げてもいい、といったルールを子どもと一緒に決めるのです。マットは小さすぎると遊びにくくなりますが、大きすぎると幼児には片づけがたいへん。120センチ×80センチくらいのサイズが最適です。*本書には、子どもの主体性を伸ばすための家庭環境づくりのアイデアがたくさん詰まっています。どれもすぐに取り入れることができ、それが必要な理由も説明されています。子どもが小学校に入学する前の親御さんにはもちろん、小学校や中学校に通う子どもの自主性をもっと育てたい、という方にもおすすめの1冊です。(文/よりみちこ) 【参考】※松永暢史(2016)『賢い子どもは「家」が違う!』リベラル社
2016年04月19日入園・進級おめでとうございます!幼稚園の醍醐味(だいごみ)は何といっても「遊び」。そこには成長のための「学び」が秘められています。ママたちから寄せられた、遊びに関する心配事にお答えしながら、子どもたちがどんな学びをしているのか見ていきましょう。年少ママの心配事Q:お迎えに行くといつも一人で遊んでいます。友達ができないのかと心配です。A:不安解消のための大切な過程。一人遊びも大事な時間です。ママたちには、「せっかく幼稚園に入ったんだから、早くお友達と遊んでほしい」という思いがあるかもしれません。でも、入園したての年少児は、ワクワクの一方で不安がいっぱい。自分の好きな遊びに打ち込むことで安心感を得ようとしています。一人でとことん没頭して遊ぶこと、遊びに夢中になることはとても大切です。自分の思いや好奇心が満たされる経験は、子どもたちの興味をいろいろな方向へと広げていくからです。園での生活に慣れてくると、興味を持った子から声を掛けられたり、「みんなで遊ぶのも楽しいかも」と気が付いていきますから、もう少し待ってみてください。一人で寂しそうにしていたり、他の子と遊びたいのにうまくいかなかったりしていたら、保育者がタイミングをよく見て援助していきます。Q:お絵描きなど、室内で遊ぶことが多いみたい。外でも遊んでほしいのですが…。A:自分が「やりたい」と思ったことに熱中する時間が学びのチャンスです。他にしたいことがなくてお絵描きばかりしているのは問題ですが、子どもが自分から進んでお絵描きに打ち込んでいるなら、それは素晴らしいことです。ママたちからすると「絵ばっかり描かずに他のこともしてほしい」と思うかもしれませんが、子どもは一つの遊びに継続して打ち込むことで、「次はこんな色を使ってみよう」と発想を膨らませたり、「お店屋さんごっこの看板の絵を描こう」と他の遊びにつなげたり、たくさん学びのチャンスを得ています。これらは、自分から「やりたい」と思っているからこその学びです。保育者は、他にしたいことが見つからないなら遊びの提案をしたり、得意なものに没頭しているなら、さらに深められるように環境をつくったり、その子に合わせた援助をしていきます。Q:お友達とけんかしたりおもちゃの取り合いをしたりしないか心配です。A:けんかは人間関係を学ぶ機会。親は「お互いさま」の気持ちを持ちましょう。子どもたちは時にぶつかり合うことで、自分と違う意見があることを知り、折り合いの付け方を学んでいきます。その中で、たたく・たたかれるの問題が出てくることもありますが、ママたちには、これも一つの学びの機会なんだと捉えて、「お互いさま」の気持ちを持ってください、とお願いしたいですね。もし、お子さんが「◯◯ちゃんにたたかれた」と言って帰ってきても、相手の親に問いただすのはトラブルの元になるので避けましょう。お子さんの気持ちはしっかりと受け止めて、詳しい事情は担任の先生から聞くようにしてくださいね。子どもたちの遊びには正解もゴールもない雨どいを使って遊び始めた子どもたち。水を運ぼうとしてこぼしたり、穴を掘る道具として使ったり、水を流したり…。子どもたちにとっては、その一つ一つが遊びであり、場面ごとに楽しさを見出しています。子どもたちの遊びには、正解もゴールもありません。保育者は、遊びが広がらず堂々巡りになっていると判断したときだけ助言しています。「見ているだけ」の子も学んでいる遊びの周りにいる子たちを見て、ママは「うちの子も遊びたそうなのに、先生は声を掛けてくれないのかしら?」と思ってしまいがちですが、実は見ている子どもたちは学びの最中。お友達の姿から遊び方を学んだり、楽しい雰囲気を感じたりしています。互いに意見を出し合い遊びを発展させていく複数の子どもたちが関わり合って、一つの作品を作り上げる経験もします。同じ作品に継続して取り組むことで、さまざまな意見が出て、「迷路を大きくしよう」「僕がガムテープ切るよ」というように、協同的に発展していきます。遊びの中には失敗や挫折の経験も園庭で「かき氷屋さん」を開いているところ。しかしなぜか1人もお客さんが来ず、結局閉店することに…。遊びには楽しい経験だけでなく、こうしたうまくいかない場面もたくさんあります。しかし彼らの遊びは、やがて色水遊びへと変化。かき氷のシロップで色水を使った経験を元に、遊びを発展させたのです。色を混ぜるとどう変わるか、夢中になって調べていました。年中ママの心配事Q:女の子のグループができていて違うお友達を仲間に入れません。A:悪気はなく、仲良しのお友達を独占したい気持ちの表れです。年中の秋ごろから、特に女の子はグループができてくることがあります。ママたちに分かってもらいたいのは、これは「いじめ」ではないということ。自分中心だった年少に比べ、お友達への興味や、大好きなお友達を取られたくないという独占欲が出てきているんです。これ自体は悪いことではなく、成長の表れです。一方、相手の気持ちを想像する力はこれから伸びてくるものです。保育者は「◯◯ちゃんは仲間に入れてもらえなくて悲しかったんじゃないかな?」と相手の気持ちを伝えたり、「2人だけでおままごとするより、大勢の方がいろんな役がいて楽しいんじゃない?」と声掛けしたりしていきますが、みんなで遊ぶ楽しさを家庭でも伝えていってほしいです。Q:勝ち負けにこだわる気持ちが強くかるたやトランプをやりたがりません。A:ルールのある遊びを通じて「負けても次がある」ことを学んでいきます。「負けて悔しい」という気持ちが芽生えたのは、心が成長している証拠です。無理強いして遊び自体が嫌いになってしまってはつまらないので、今は無理にやらせなくていいと思います。年中から年長にかけて、例えば鬼ごっこでも、ドロケイや色鬼などルールのある遊びを楽しむ中で、子どもは「負けても次がある」「みんなで同じルールを守って遊ぶって楽しい」ということを学んでいきます。その経験を積み重ねて、「他の遊びも同じかな?」と思えるようになれば、かるたやトランプにも、自分から「やりたい!」と気持ちが向かっていくはずです。年長児の姿から大きくなることへの憧れを感じる園庭でドッジボール。最初は保育者が教えながら、徐々に自分たちだけで楽しめるようになります。たまに年少児が交じり、ルールは分からなくとも楽しい雰囲気を感じています。(写真右)リリアン編み。いろいろな場面でとてもうまい年長組を見て、「年長さんになったらやりたい!」と思えるのも大事な気持ちです。外からの刺激を受けて遊びが生まれるクリスマス会で保育者が披露したチアダンスに刺激を受け、「私たちも!」と、子どもたち自ら結成したダンスグループ。自分たちで音楽をかけて踊っています。これも楽しい遊び。年長ママの心配事Q:外で遊ぶ所がなく家で電子ゲームをする時間が長くなります。A:電子ゲームはコミュニケーションのない遊び。最長でも1日30分に。幼児期に大事なことの一つに、コミュニケーションを取り合い、工夫しながら遊ぶという経験があります。電子ゲームでは、そうした対話や工夫が生まれないので、できればやってほしくないというのが私の考えです。それが無理ならば、最長で1日30分とルールを決めましょう。お友達を家に呼んだときには、お友達にもそのルールを守らせます。そして、親自身もルールを守りましょう。どうしてもという場合は、子どもが寝てからに。できることなら、同じ室内遊びでも、トランプやボードゲームなど、リアルにコミュニケーションを取れる遊びを増やせるといいですね。Q:戦いごっこが本気モードに。力が強くなっているので心配です。A:戦いごっこで終わるのではなく発展性のある遊びへ広げていきましょう。いくら遊びが大事といっても、ただ遊んでいればいいというわけではありません。私は、遊びには「質の高い遊び」と「質の低い遊び」があると考えています。「質の高い遊び」とは、一つの遊びがいろいろな方向へ発展し、膨らんでいく遊びのこと。一方、「質の低い遊び」とは、子どもたち自身が遊び方をどう工夫すればいいか分からず、堂々巡りになってしまっている場合です。おそらく、たたき合う以外に遊びを膨らませられないから、けがを心配するほど過激になるのではないでしょうか。園ではそうなる前に保育者が、「武器を作ってみよう」「秘密基地はどこにする?」などとヒントを与え、遊びの質を高めていきます。ご家庭で声を掛けるときの参考にしてみてくださいね。得意を伸ばした子は互いを認められるようになる木登りが得意な子、工作が得意な子…、いろいろいます。遊びの中で得意なことを伸ばして仲間に認められるうれしさを実感した子は、自信が付くだけではありません。「◯◯ちゃんはお絵描きが得意だよね」というふうに、他の子のことも認められるようになっていきます。田澤先生から「遊びの大切さ」について「面白い」「楽しい」「うれしい」遊ぶことで育まれる感情は生きる上での根っこです遊びの中には、その子にとっての「学び」があります。「これって何だろう?」と面白がる気持ち、遊びを工夫して楽しむ気持ち、試行錯誤の末にうまくいったときのうれしさなどのたくさんの感情を感じ取ることが学びなのです。そしてそれが、その子の一生を支える根っこになります。こうした感情は、大人から「これをやりなさい」と遊びを押し付けられたり、「こうすればうまくいくのよ」と正解を教えられていては生まれないものです。失敗して、うまくいって、また失敗をして…という経験を繰り返す中で、子どもたちはそれぞれが考え、意見を出し合い、いろいろなことを感じながら成長していきます。園はまさに試行錯誤の機会を子どもたちに提供していく場だと私は考えています。ですからどの園でも、保育者は子どもたちが遊びに打ち込める環境はしっかり整えますが、遊び方にまでは細かく口を出さないようにしているはずです。ただし、遊ぶことがなくて困っているなど、サポートが必要な場合には援助しますし、遊びが広がり、さらに学びが深まるような環境の工夫もします。おうちの方には、プロとしての保育者の目を信じて、園での学びを見守ってほしいと思います。園での成長を楽しみにしていてください!お話を聞いたのは:田澤里喜先生 たざわ・さとき東一の江幼稚園(東京都江戸川区)園長。玉川大学教育学部准教授。副園長を経て2015年に園長に就任してからは、遊びの時間をいっそう増やすなど、園児たちが自分の好きな遊びに集中できる環境づくりを行っている。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター) 写真協力/東一の江幼稚園
2016年04月13日3月13日、Apple Store銀座にて、「Teacher’s Night:iPadが変える学び『コラボレーションと問題解決』」と題されたイベントが開催された。本イベントでは、筑波大学附属桐が丘特別支援学校の生徒向けに、筑波大学情報科学類の学生が開発したiPadアプリを紹介しつつ、学生、児童生徒と先生が共同開発をはじめた想いや歩み、今後の取り組みについてなどが語られた。イベントにはまず、筑波大学附属桐が丘特別支援学校の白石利夫教諭が登壇。桐が丘特別支援学校でどのようにiPadが利用されているかの説明があった。肢体不自由のある生徒にとっては、教科書のページを捲る、文字を書く、荷物を運ぶといったがことが困難であることが多いのだが、iPadを使うことで、そういった局面での問題を解決できるのである。生徒達の学習や生活の幅を広げるのに一役買っているというわけだ。白石教諭がiPadの導入について、持ち運びのしやすさ、すぐに起動して使えるという手軽さ、ユーザーインターフェースのデザインが統一されているので、シンプルで直感的に操作できる点、セキュリティ面での信頼性、そして、さまざまな障碍に対応するアクセシビリティが豊富に備わっているという5つのメリットを指摘したのち、特別支援学校の生徒が登壇。iPad使用前の困難な点と使用後の変化を解説してくれた。生徒は教科書とプリントを同時に使う授業では、教科書を押さえながらプリントに書き込むという作業が難しいことを最初に挙げた。これがiPadに教科書を取り込むことで、簡単にページ送りが可能になったという。続いて、Apple TVを使ってAirPlay経由で液晶ディスプレイにiPadのノートを見せられるようになったので、積極的な発言ができるようになったと打ち明けた。学習意欲の向上にもiPadは貢献しているようだ。また、プレゼンしてくれた生徒の場合、疲労を軽減するために、一日のうちに、何度か横になる必要があるとのことだったが、これもiPadのおかげで、横臥した状態でも教科書を読んだり、板書したりといったことができるようになったと報告してくれた。しかしながら、アプリを利用する上で問題が二点あったと訴える。一つは、一般的なアプリでは、ボタンやキーが小さかったり近付きあいすぎたりして、押し間違えることが多くなるという点。二つ目は、文字の拡大に際して、長押しでルーペを表示させるの操作が難しいという点だ。こういった問題を解決するために、筑波大学情報科学類の学生との協同作業がスタートしたのである。ここで、筑波大学情報科学類の櫻井鉄也教授が登壇。大学についての簡単な説明のち、今回の共同開発がスタートした経緯を述べた。80年代にMacintosh Plusを購入し、アルゴリズムの記述や計算ができる「MathGUIde」というアプリを開発した経験もあるとのことだったが、ここ数年はiPadアプリの開発にも携わっており、そんな中で、白石教諭からコンタクトがあったと、その時の状況を櫻井教授は振り返る。これを受け、白石教諭は、桐が丘の生徒はiPadで文字を入力することはできるが、分数などの数式を書くのが厳しいということがあるので、入力しやすくルールが複雑でないツールはないかとリサーチを続けていたと、述懐した。そこで筑波大学の学生が公開している動画を見つけたのがコラボレーションのきっかけになった、と白石教諭。共同開発の展開に関しては、筑波大学情報科学類の学生が案内。「COINS-Project」という計画を立て、肢体不自由者向けのアプリ開発を行う「COINS-Project AID」、筑波大学の公式アプリ「iTsukuba」の開発、学内向けのプログラミングの勉強会などの実施など、活動を詳説した。COINS-Project AIDにおいては、桐が丘の生徒のアイディアや筑波大学の学生の閃きからアプリを開発、その後、実際に桐が丘の生徒にアプリを使用してもらい、彼らからのフィードバックを得、機能を改善というサイクルを経て、適当なタイミングでApp Storeに公開するというプロセスを踏んでいるそうだ。その中で生まれた「iPolyFactor」という因数分解を解くためのアプリを紹介。最初のバージョンでは、ボタンのミスタッチが多い、操作部と表示部が左右に分かれているので、利き腕によっては上手く使えないといった問題が出てきたのだが、ボタンの大きさを可変に、操作部と表示部を入れ替えられるようにするという機能が追加された。このように相互の対話があった上で、作業は進められていく。続けて「Planner」と命名されたスケジュール管理アプリを紹介。スケジュールの管理と書字が苦手という桐が丘の生徒は、このアプリを使うようになってからの劇的な変化について触れた。生徒は、書字に時間がかかるので、これまで予定表を作るのは母親に作成を依頼し、学習が終わったら、その表のマスを塗りつぶしてもらうという作業を繰り返していたと話す。苦手な科目はやらない、など、勉強する教科は偏ってしまいがちだが、予定表を作ることで、やらなければならないことの整理がしやすくなると生徒は省察する。「Planner」では、現在の進捗状況を一瞥しただけで分かるようにでき、簡単な操作のみで計画表を作成、入力できるようになっているが、これも生徒が使用していたものに似せてUIをデザインし、マスの数とタイトルを決めるだけで表が構成できるようにしたと、フィードバックから仕様が決まっていったことを強調した。生徒は、これまで出来なかったことが出来るようになったと喜びをあらわし、さらに、今まで自分で出来ることも他者に頼んでいたところがあったと反省しつつ、自分で出来ることは自分でやるようになったと、前向きな気持ちを伝えた。iPadとアプリを使うことで、勉強が捗るようになっただけではなく、人間的な成長にも繋がっているということには感銘を禁じえない。イベントの締めくくりに、この三年間の取り組みに関して、感じたもの得られたもののヒアリングが。コラボレーションの効果として、学習上の課題を克服することで、生徒全体の学習能力がアップしたことが挙げられ、適切なコンテンツにより、さまざまな問題を解決できるiPadの素晴らしさを感じ取ることができたこと、ICTと人材が組み合わさることで、障碍を克服する新しい手段を獲得できるようになるといったことが指摘された。しかしながら、全ての問題が片付いたというわけではない。桐が丘の生徒からは、文字入力や音声認機能への要望が寄せられた。ソフトウェアキーボードでは、画面の半分が隠れ、作業スペースが狭くなってしまうという現象が起こる。外部キーボードを使うにも、そもそも彼らにとっては、運ぶのが一苦労で、導入にも躊躇いを覚えるのだ。作業スペースへの不満は実感として非常によく分かる。自分が書いたものを一瞬で全て把握できないのはかなりのストレスであるのに違いない。これに対して、iPhoneをiPadのキーボードとして使えないかというアイディアが提出された。着想として面白いだけでなく、実用性も高そうなので、アクセシビリティの機能向上として、iOS側で是非取り入れていただきたいところだ。また、構音障碍のある生徒からは、Siriの認識率を上げてほしいというリクエストが寄せられた。生徒は、「Siriは、本当は私たちにこそ必要な機能」と力説したが、これも間違いなくその通りである。肢体不自由がある場合、体の可動域に大きな制約があり、たとえそれがiPadのような使いやすいデバイスだったとしても、支援ツールなくしては道具として利用できないこともあるからだ。最後に、印象に残った筑波大学の学生のコメントを紹介しよう。学生は「今回のコラボレーションを通じて、大学で学んだことが実際に人の役に立っていると実感を得ることができ、それらがプログラミングを続けるモチベーションになったし、ただ意見を貰ってアプリの開発にあたるのではなく、そこから本当に必要な技術とは何かを考えるようになった」と述告したが、これは、障碍者支援のあるべき形を端的に言い表しているように感じられた。続けて「一般の企業には出来ないような局所的なニーズに応えていきたい」と意気込んだが、この発言は高く評価してしかるべきである。マーケットの論理が支配的な世界においては、金にならなければやらないし、コストが高くつきすぎれば研究の支援はできない、となるのが当たり前だが、彼らは学術機関としての大学の責務をきっちり果たそうとしているからだ。最高学府としてあるべき姿とは何かということを筑波大学と学生達はしっかりと理解している。障碍者向けの支援ツールは、往々にして世代が変わるとボタンなどの配置が変更されてしまい、一から使い方を覚え直さなければならないが、iPadならそれはない。開発に携わった学生が卒業してプロジェクトを離れてしまったとしても、コラボレーションは問題なく継続可能だろう。また、プロジェクトの関係者や教員、家族だけでなく、たまたま通りかかった人でも、iPadなら皆が使っているものであるから簡単にサポートできる。障碍者と健常者の間に橋を渡すという役割を彼らは担ってくれた。また、障碍者支援ツールとしてのiPadの可能性を、彼らは大きく切り拓いたのである。
2016年03月18日早稲田大学は1月26日、産学主体の「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス・フォーラム(ERABF)」を設置し、第1回会合を開催した。「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス」とは、地理的に分散して存在する再生可能エネルギー、蓄電池、需要家などのエネルギー・リソースを、通信技術により集約、ひとつのエネルギー・リソースとして機能させ、電力系統への貢献など新たな価値を創出することで展開するビジネスのことを指す。同フォーラムは、同ビジネスを推進していく合意形成の場として、電力会社、ガス会社、電機メーカー、自動車メーカー、アグリゲーター、住宅・デベロッパー、通信会社など、各業界を代表する44の企業が参加。また、オブザーバとして経済産業省 省エネルギー・新エネルギー部長らも参加する予定となっている。同フォーラムの座長は、早稲田大学 スマート社会技術融合研究機構(ACROSS)の機構長林泰弘 理工学術院教授が務める。林教授は会合の冒頭で「我が国においては、電力・ガスといったエネルギーシステムについての制度改革が進行している一方で、太陽光発電、蓄電池、電気自動車、燃料電池といった分散型のエネルギーリソースが導入されてきている。こういった需要家側のエネルギーリソースを、IoT等の利活用によってビジネスとして社会に循環させていく必要がある」と同フォーラム設立の背景を述べたうえで、「ビジネスの創出には共通領域と競争領域がある。そういったなかで、大学として中立的な立ち位置で共通領域を含めたビジョンを産学で共有していきたい」と、同フォーラムの意義について語った。今後は、経済産業省に設置される「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス検討会」と連携しつつ、改革2020プロジェクトとして東京オリンピックの際にショーケース化することを目指し、会合を年1~2回程度開催していく予定となっている。
2016年01月26日jaidedはこのほど、世界でも珍しいキック主体のフィットネス「キクササイズ」を、フィットネスジム「Jaid Fitness Lab.」で開始した。同社は、ムエタイの現役世界チャンピオンである宮内彩香氏(リングネーム/Little Tiger)が設立した。宮内氏は初代タイガーマスクの武道家・佐山聡氏の直弟子として多くのキックを伝承し、さまざまな世界タイトルマッチをキックによって制した。計6種のチャンピオンベルトを獲得している。このほど、宮内氏の動作・体調・身体・精神データ等をキックという動作に集約して再現し、女性の美容と健康に役立てることをコンセプトにしたフィットネス「キクササイズ」のレッスンを開始した。監修には、NIKEアスレチックトレーナー・森実利氏が携わっている。同ジムオリジナルの「キクササイズ」は、下半身の基礎エクササイズから始まり、蹴る動作から体幹・腹筋・背筋・腰回りを鍛えていく。美脚・美尻・美姿勢といった美容効果や、瞬発力・動作力等のフィジカル向上効果、蹴る行為からのストレス発散効果などがあるという。トレーニングは、少人数制のグループレッスン。指導は、宮内氏が行う。なお、女性のための女性専用フィットネスとなるが、パーソナルレッスンの場合は男性も可能とのこと。
2015年04月08日全国産業人能力開発団体連合会は、全国の30歳・40歳といった年齢の「節目」を目前に控えた男女を対象に、『学び』に関する調査を実施した。調査は9月8日~12日にかけて行い、1,200名から有効回答を得た。同調査は、過去1年間で通学・通信・WEBを含む講座受講を行った、あるいは検討したことがある人を対象に実施した。まず、受講動機について尋ねたところ、仕事や生活の上で、必要に迫られたことで始める「現実層」が最も多かった(44.6%)。将来のキャリアや家計を考えたときに、現状が心配になって始める「不安層」は、現実層のおよそ半分となっている。男女の傾向の違いをさらに見ると、女性は「不安層」の比率が男性と比較して高く(男性14.9%、女性29.5%)、逆に、「現実層」は男性が51.1%と女性に比較して高い(女性37.6%)といった結果になった。憧れの業種や職種へのチャレンジなど、理想実現のために始める「希望層」は男女とも大きな差は見られなかった。キャリアプランのために学ぶ際に期待することについて尋ねたところ、行政機関に期待する点については、「受講時の助成金などの経済的な支援」が70.5%で1位だった。これは男女共に同じ傾向(男性67.0%、女性74.4%)にある。男女の差異が出たのは「保育児童の預かり支援」で、男性11.0%に対し、女性は約3倍の33.2%だった。勤務先に期待する点は、「資格取得や勉強に対する理解と協力」が男性68.2%、女性69.1%で共に1位だった。「キャリア構築のための資料購入や勉強会参加費用の支援」の回答(男性38.4%、女性45.1%)を大きく上回る結果となり、「経済的な支援」を期待する対行政の回答とは異なる結果となっている。
2014年11月26日東洋大学は6月17日、大学進学を考えている高校生を対象とするイベント、「“学び”LIVE授業体験」を開催する。同イベントは、高校生自身に100講座から興味のある授業を選んでもらい、自由に体験してもらおうというもの。実際の大学の授業を通じ、自分に向いている学問、学びたい学科を発見できる機会として、毎年大盛況となっており、昨年は約2,500人が参加したという。2013年4月に開設予定の食環境科学部(板倉キャンパス)や、文学部の既存哲学系2学科を再編して誕生する東洋思想文化学科(白山キャンパス)のほか、各キャンパスに学科別個別相談会や教員・在校生ブースを設置し、東洋大学の特徴や雰囲気を体感できる。日時:2012年6月17日(日) 10:00~ ※事前予約不要、入場無料 ■白山キャンパス(東京都文京区白山5-28-20)文学部、経済学部、経営学部、法学部、社会学部、国際地域学部、イブニングコース ■朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市岡48-1)ライフデザイン学部 ■川越キャンパス(埼玉県川越市鯨井2100)理工学部、総合情報学部 ■板倉キャンパス(群馬県邑楽郡板倉町泉野1-1-1)生命科学部、食環境科学部(※2013年4月開設予定) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月15日