東北大学は11月5日、40歳代女性を対象とした乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験から、マンモグラフィに超音波を加えることで早期乳がんの発見率が約1.5倍になるなどの結果が得られたと発表した。同成果は、東北大学大学院医学系研究科 大内 憲明 教授らのグループによるもので、11月5日付の医学誌「the Lancet(電子版)」に掲載された。今回の試験は、2007年7月から2011年3月にかけて、全国42の研究参加団体を通じ、7万6196人の女性の参加同意を得て施行された。参加者は参加同意後に 1:1 の割合で、マンモグラフィに加えて超音波検査を実施するグループ(介入群)と、通常のマンモグラフィ検診を実施するグループ(コントロール群)にランダムに割り振られ、初回および2年後の検診を受診した。その結果、介入群では感度91.1%、コントロール群では感度77.0%であり、有意差を持って介入群で感度が上昇。乳がん発見数、発見率においても介入群で有意に高値となった。発見がんのステージ別評価では、ステージIIまたはIII以上の発見がん数は、介入群、コントロール群で差は見られず、超音波検査はステージ0またはⅠのがんの発見に寄与していることが明らかとなった。一方で、介入群では精密検査が必要と判定される人の割合である要精検率が有意に上昇、針生検などの侵襲的な追加検査の施行数も増加しており、検診の不利益も増加していることがわかった。今後は、超音波検診導入による利益と不利益との相対バランスを厳密に検討することが不可欠であるとしている。
2015年11月05日「女に生まれたからには、いつかは子どもが欲しい。でも、いつまで産めるのだろう?」キャリアと結婚・出産とのタイムマネージメントに悩む私たち。周囲からは、不妊治療がどうのこうのという声が聞こえてきます。“妊活”という言葉もはやってはいるけれど、「そもそも妊活をしないと妊娠できないの?」。私たちの不安はつのるばかりです。 「AMH検査」というものをご存じでしょうか。卵巣内に残っている卵子の量を予測する検査で、キャリアと結婚・出産を考えるための、ひとつの基準としても有効になりそうです。今回、筆者が実際に卵巣年齢検査を受けてきました。■現代女性の出産事情。本当のところ、何歳まで産めるのか?現代女性の平均初婚年齢は29.4歳、平均出産年齢は30.3歳、平均出産人数は1.42人となっています。※1あらためて数字を並べてみると、親世代とはずいぶん時代が変わったことを実感させられます。ライフスタイルの多様化によって、女性の生き方はこうであるべきという枠組みはなくなりました。選択の自由によって人生を謳歌(おうか)しているようにも見えますが、選択肢が多すぎて判断できないというのが本音ではないでしょうか?しかし、いつかは産みたいと考えるのが正直なところ。「一体いつまで産めるのか?」、それは、個人によって差があるようです。■卵巣年齢がわかる! AMH検査って一体どんな検査なの?AMHとは、“アンチミューラリアンホルモン”の略で、発育過程の卵胞から分泌されるホルモンの一種です。AMHの数値をチェックすることで、卵巣内にどれくらいの卵子が残っているかの目安を知ることができます。卵巣年齢には個人差があり、実年齢に比例するわけではないのだとか。じつは卵子のもととなる卵は、まだお母さんのおなかのなかにいる胎児のころに作られます。卵子は新たに作られることはなく、産まれてからは減る一方。残念ながら、増えることはないのです。卵子が0になり、月経がなくなると閉経をむかえることになります。人によって卵子の減り方にも個人差があるので、いまの自分の卵巣年齢は何歳なのかを知っておくといいでしょう。また、30歳、35歳、40歳と節目節目での検査を行い自分のホルモンバランスを把握することで、自分と向き合うきっかけとなるのではないでしょうか。■AMH検査を受けてきました実際に、筆者(34歳1児の母)が検査を受けてきました。検査結果は0〜10の数値であらわされ、年齢ごとに、それぞれ平均値があります。34歳の場合、標準値は3.5前後。自分の数値が平均より高いか低いかを比較するということです。AMH数値が2を切ると、卵子が減るスピードが早まる可能性があり、妊娠が可能な期間が短くなることが予想されます。しかし、数値が0に限りなく近くなければ、自然妊娠の可能性はあると言えます。妊娠を考えている人は、生活習慣を整えて基礎体温を毎日記し、婦人科で検査を行って妊娠できる状態か調べておくといいでしょう。筆者の検査結果は、6.68。これは20代後半の数値ですので、よい結果だといえるでしょう。結果を待つ数日間は、心なしか落ち着かなかったです。「卵巣年齢の数値が悪かったらどうしよう、更年期に近い数値だったら困るな」ととても心配でした。しかし、どんな結果であっても、自分自身の体であることに変わりはありません。自分の体としっかり向きあうためにも、状況を受け入れることだと励ましました。AMHが低いからといって、妊娠力も低いというわけではありません。数値に関係なく、作られる卵子の質は、年齢とともに低下していきます。つまり、卵巣年齢よりも、自身の年齢の方が妊娠力には大きく影響しているということがいえます。自分の体と向きあって現状を把握することと、自身で決定を行うための判断素材を集めること。どちらもとても大切です。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、いまからしっかりと考えていくことをおすすめします。※1出典: 「平成26年人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省) 「少子化社会対策白書」(平成26年版)(内閣府)
2015年10月29日北斗晶さんが乳がんになったことを告白したのは、まだ記憶に新しいですよね。ショックを受けた人も多かったのではないでしょうか。日本では年間約5万3,000人が乳がんと診断されています。一方、英国では年間5万人。乳がんで亡くなる人の数は日本も英国も同じで、約1万2,000人。ただ英国の人口は日本の約半分ですから、日本とくらべて乳がんの診断を受ける人や、乳がんで命を落とす人の割合が非常に高いことがわかります。英国の女性向けヘルシー志向ウェブサイト『Healthsia』では、乳がんの予防効果が科学的に証明されている9つの食材を紹介しています。■1:アブラナ科の野菜アブラナ科の野菜には、グルコシノレートという科学物質が豊富に含まれています。動物実験では、グルコシノレートには、DNAの損傷を防ぎ、アポトーシスと呼ばれるがん細胞が自然消滅するように導く作用があることがわかっています。アブラナ科の野菜は、カリフラワー、にんにく、玉ねぎ、キャベツなど。■2:色の濃い葉野菜複数の研究で、ほうれん草やケールなど、色の濃い葉野菜に含まれるルテインやゼアキサンチンが、乳がんのリスクを低減させる可能性が指摘されています。また、ハーバード公衆衛生大学院が行ったメタ分析によると、カロテノイドやビタミンAやC、Eを含む野菜や果物を摂取すると、閉経前の乳がんのリスクを下げる可能性があるそうです。カロテノイドは、人参やほうれん草、かぼちゃやトマトに多く含まれています。■3:豆類豆類の摂取も、乳がんのリスク低減に関係があるといわれています。豆類は植物性タンパク質が豊富で、肉の摂取を減らしている場合には非常に大切な栄養素となります。豆類には他に、カルシウムや鉄分、ビタミンBなどが含まれます。■4:トマトトマトにはリコピンという抗酸化物質が非常に多く含まれるため、乳がん予防に最適。リコピンを多く含む食べものは他に、すいかやパパイヤ、ピンクグレープフルーツなどがあります。■5:野菜や果物概して野菜や果物には、CやE、葉酸などのビタミン類や抗酸化物質が豊富に含まれており、乳がん予防に効果的。また、野菜や果物には食物繊維も含まれています。18~69歳の日本人女性の場合、1日に必要な食物繊維の量は18グラムです(厚生労働省)。■6:脂肪分の多い魚中国の浙江大学などの研究者たちは、乳がんに対するオメガ3多価不飽和脂肪酸の効果を分析しました。結果、鮭やマグロ、ニシンのように脂肪分の多い魚由来のオメガ3多価不飽和脂肪酸を多く摂取した女性は、植物由来のオメガ3多価不飽和脂肪酸やオメガ3多価不飽和脂肪酸を含まない魚を多く摂った女性とくらべ、乳がんに対するリスクが14パーセント低かったことがわかりました。■7:オリーブオイルファイトニュートリエントと呼ばれる植物性栄養素が豊富なオリーブオイルは、抗酸化作用が高いことで知られています。スペインのナバラ大学が、地中海料理を食べている女性を調査したところ、食事にエキストラバージン・オリーブオイルを追加でかける女性は、あまりかけない、またはまったくかけない女性とくらべて、5年間の乳がん発症のリスクが62%低いことがわかりました。■8:亜麻仁アマという植物の種「亜麻仁」には、ポリフェノールの一種であるリグナンが豊富です。閉経前の女性を対象に2009年に行われた研究では、リグナンを含む食事を多く摂取している女性は、乳がんのリスクが低いことがわかりました。■9:大豆製品アメリカ国立がん研究所が行った調査で、大豆製品を多く摂った女性は、そうでない女性とくらべ、胸の組織の密集度が低いことがわかりました。胸の組織の密集度が高いと、乳がんになるリスクが高いとされています。また、女性ホルモンのエストロゲンが多いと乳がんのリスクを高めますが、大豆に含まれるイソフラボンがエストロゲンと似ているためにエストロゲン自体の作用を減少させます。*魚や大豆など、日本人の食生活に馴染みの深い食品が並んでいるので、日本での乳がんの発症率が英国よりも低い理由が分かるような気がしますね。定期的ながん検診を受けつつ、このような食事をバランスよく積極的に摂って、乳がんと戦える体づくりをしましょう。(文/松丸さとみ)【参考】※9 foods proven to help prevent breast cancer-Healthista
2015年10月29日女性なら誰しも可能性があると言われている『乳がん』。がんの中でも年齢は幅広く、20代から可能性があり、将来的にも増加が予想されています。毎日の食生活の中で乳がんを予防することがとても重要です。今回は、美容にも乳がん予防にも効果が期待できる食べ物をご紹介します。◎オリーブオイルオリーブオイルは、他の油と違って美肌効果があるだけではなく、抗酸化物質でがん細胞の増殖を阻止するので、乳がんの予防や再発予防に有効です。更に、オリーブオイルは便秘にも効果的!腸の働きを活発にし、食物繊維も多く含まれます。オリーブオイルを選ぶときは、“ エクストラヴァージンオイル“を選びましょう。◎魚マグロ、サンマ、サバ、イワシ、カツオ、サケなどの魚に含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、乳癌の発症リスクを抑える効果があります。そして、魚にはアンチエイジングや血管を若く保つために必要な栄養素が含まれています。どれも日本人には馴染みの深い魚ばかりです。なるべく新鮮なものを食べるようにしましょう!◎大豆大豆に含まれる「イソフラボン」という成分は、女性ホルモンの作用に影響して、乳がんや前立腺がんを防ぐ作用があります。主に豆腐や納豆、みそ汁などに多く含まれます。日本人女性を対象にした研究では、毎日みそ汁を「3杯以上」取る人は「1杯以下」しか取らない人に比べ、乳がん発症リスクが約4割低くなることが分かっています。大豆食品を毎日食べる女性では、乳がん発症リスクが約2割低くなっていた様です。また、大豆を使った食事には、美肌効果があります。ヘルシーで高栄養価な食材です。いかがでしたか?どれも手軽に購入できる食べ物ばかりです。日本でも年間に約5万人が診断されている乳がん。乳がんを含め、あらゆる病気の根本には普段の食事が深く関係しています。美容にもうれしい効果のある食品を食事に取り入れて、乳がんのリスクを抑えましょう♪
2015年10月28日フットマークは10月20日、乳がんを経験した女性向けの水着「アクアマンマ」シリーズの新柄の予約販売を開始する。同社は企画の背景として、乳がんの経験者が水着を着用する際、通常の水着ではパッドを入れるところがなかったり、あってもズレやすかったりと、さまざまな問題があったことをあげる。中には自分でボリュームパッドを水着に縫いつけて使用する人もいるが、一度縫い付けると気軽に取り外しできないといったデメリットもあるという。また、シリコンパッドのような高価なものは縫うわけにもいかないという意見も多く寄せられていたとのこと。同シリーズは、「通常の水着ではどうしても不安」という気持ちに応える形で開発した水着。手持ちのパッドを簡単に付けられるように、パッド装着部分にポケットをつけた。ポケットは中心が重なりあって開くタイプなので、一度入れたら落ちたりする心配がないという。優しい肌あたりにするため、胸周りにボタン等は一切使用せずに仕上げた。袖なしタイプは動きやすさと耐久性を考慮し、胸部分のみ裏地つき。袖付きタイプは、袖口やウエストはゴムを使用せず、優しい肌あたりにした。上着のウエスト周りには、めくれ防止用のインナーを装着し、インナーをパンツの中に入れることで、上着をズレあがりにくくしている。これまで同シリーズを着用した人からは、「胸の位置や凸凹が気になるが、胸の辺りの柄がごまかしてくれるので、気付かれにくい」「胸に当たる布が柔らかくて傷跡にも優しい」「袖があり、上着がまくれ上がりにくい工夫、胸部の工夫もある」といったコメントが寄せられているという。新発売の柄は、小花柄の「ベディセル(ネイビー)」、大きな花柄の「カルムフラワー(パープル)」の2種。型は「セパレーツ」(税込1万2,960円~1万4,580円)、「袖付きセパレーツ」(税込1万5,660円~1万7,280円)。フットマークネットショップ「水着で元気工房うきうき屋」で販売する。
2015年10月20日オークラ ホテルズ&リゾーツはこのほど、乳がん撲滅月間の10月にあわせ、「ピンク・チョコレートマカダミアナッツ」をハワイ・ホノルルにあるザ・カハラ・ホテル&リゾートのレストラン「プルメリアビーチハウス」にて発売した。ザ・カハラ・ホテル&リゾートのチョコレートマカダミアナッツは、1964年のホテル開業当初からお土産として愛されている商品。シュガーローストしたハワイ産の大粒ナッツにフランス産のチョコレートをコーティングしたチョコレートナッツは、シェフの手で毎日手作りされているという。今回、普段から販売されているダーク、ミルク、ホワイト、ブロンドフレーバーに加えて発売されたのが同商品。乳がん撲滅月間にあたる10月限定の販売で、売り上げの一部はスーザン・G・コーメンフォーキュア乳がん財団ハワイ支部に寄付される。価格は$26(税別)。
2015年10月09日メットライフ生命保険はこのほど、乳がんに関する意識調査の結果を明らかにした。同調査は8月11日~18日、20代から50代の女性を対象に実施し、400人から有効回答を集めた。乳がん検診を受ける必要があると思うかを尋ねたところ、84.0%の女性が必要と感じていることが判明。年代別に見ると、20代の若い層でも76.0%は検診が必要と認識しているということがわかった。次に、乳がん検診を1年以上受けていない、または受けたことがない人に、毎年検診を受けない理由を聞くと、最も多い意見は「お金がかかるので」(40.1%)だった。次いで、「時間がない」(32.5%)、「年齢的に早いと思う」(22.0%)となっている。特に、34歳以下で「年齢的に早いと思う」と回答した人は4割以上で、「検診の受け方がわからない」と回答した人も3割以上という結果になった。乳がんに対して危機感や不安はあるかを尋ねたところ、「あまりない」「ない」の合計が54.8%と半数を超えた。一方で、45~49歳の世代は、「危機感がある」「やや危機感がある」と回答した人の合計が56.0%と、もっとも危機意識を感じている世代であることが明らかとなった。
2015年10月05日毎年10月は「ピンクリボンの月」「ピンクリボン」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。ピンクリボン運動は、乳がんの早期発見の大切さを広めるために全世界で行われている活動だ。毎年10月は「ピンクリボンの月」。エスティローダーグループは、毎年「ピンクリボン キャンペーン」を実施している。お買い得なピンクリボン支援ハンドクリームELGC株式会社(エスティローダーグループ)が取り扱うヘア・スキンケアブランド「AVEDA(以下、アヴェダ)」は、「ピンクリボン キャンペーン」の一環としてピンクリボン支援製品「~ピンクリボン~シャンピュア ハンドクリーム」を2015年10月1日(木)より発売した。保湿力が高く、しっとりとなめらかな手肌に導くアヴェダのハンドクリーム「ハンド リリーフ」は通常125gで税抜き3,000円だが、今回発売する限定製品は150g、税抜き3,400円で通常製品よりも25g増量で200円分買い得となっている。香りは誕生以来25年の定番となっている、ラベンダー・イランイラン・プチグレインなどの25種類の植物エッセンスが配合された「シャンピュア」の香り。1製品あたり約600円が乳がん支援に製品1本あたり約600円が支援団体を通して乳がん患者のサポートに役立てられる「ピンクリボン キャンペーン」。今年の秋冬に使うハンドクリームをまだ買っていない人、乳がんの啓蒙活動に共感する人は要チェックだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・~ピンクリボン~シャンピュア ハンドクリーム/アヴェダ・ELGC株式会社 プレスリリース/PR TIMES
2015年10月02日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が10月1日、15AWランジェリーコレクションの一部として、乳がん啓発をサポートするホットピンクのランジェリーセット「戯れるアリーナ(Alina Playing)」を発売する。乳がん意識向上月間である10月に発売される「戯れるアリーナ」は、ナチュラルかつフェミニンなムードとスポーティーなインスピレーションを融合させたランジェリー。エルゴノミックなストラップやピコトリム、リーバーレースにあしらわれた幾何学模様などのデザインが特徴的で、バルコネットブラ(1万5,000円)、ソフトカップブラ(1万5,000円)、ビキニブリーフ(8,000円)の3アイテムが展開される。また、昨年のケイト・モスに続き、今年はカーラ・デルヴィーニュが乳がん啓発のキャンペーンイメージに起用。「戯れるアリーナ」のブラを着用して登場し、胸の部分にハートを描き、乳がん啓発プロジェクトへの賛同を示している。なお、「戯れるアリーナ」の売り上げの一部は、乳がんの早期発見プログラムと乳がん患者向けの治療を提供する活動をサポートするため、イギリスの「Linda McCartney Centre」や、アメリカ、オーストラリアの「National Breast Cancer Foundation」などのチャリティ団体に寄付される。また公式オンラインショップでは、両乳房切除後に着用する新しいコンプレッションブラ「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」を独占販売。「耳を澄ませるルイーズ」のすべての売り上げは、乳がんの女性とその家族ためにロンドンに設立された「Hello Beautiful Foundation」の資金として寄付される。
2015年09月30日ハードロックカフェは9月10日、乳がん撲滅チャリティーキャンペーン「PINKTOBER(ピンクトーバー)」を国内店舗にて開始する。開催は10月31日まで。ハードロックカフェは、1971年にイギリス・ロンドンで創業したアメリカンレストランで、日本では1983年に東京・六本木に第1号店をオープンした。博物館のようにミュージシャンの衣装やギターを飾った店内となっており、ノンストップで流れる音楽を聴きながらアメリカ家庭料理が楽しめるとしている。同企画は、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の重要性を訴えるチャリティーキャンペーン。毎年、全世界のハードロックカフェやハードロックホテルで実施している。期間中は、ピンクをテーマカラーにしたチャリティーメニューやチャリティーグッズを販売する。チャリティーメニューには、ホワイトチョコレートのケーキ「ピンクケーキ」(980円)や、フレッシュバナナ、ピナコラーダミックス、モナンワイルドベリー、オレンジジュースをミックスした「ワイルドベリースム―ジー」(980円)が登場。10月4日まで販売する。チャリティーグッズには、「ピンクトーバーピン」(1,800円)と「レディースクラシック ピンクロゴTシャツ」(2,800円)を用意し、9月19日より販売する(予定)。なお、チャリティーメニュー売り上げの一部は、日本各地(東京都、大阪府、福岡県)の慈善団体「日本対がん協会」「大阪市男女いきいき財団」「NPO法人ハッピーマンマ」へ、チャリティーグッズの売り上げの一部は、アメリカに本部を置く乳がん基金「Breast Cancer Research Foundation」「Caron Keating Foundation」へ寄付されるとのこと。実施店舗は、東京店、上野駅東京店、横浜店、大阪店、ユニバーサル・シティウォーク大阪店、福岡店の国内6店舗。※価格は全て税別
2015年09月09日NTTデータ四国は、タブレット端末を活用した「建物・設備検査ソリューション」を8月1日より販売開始すると発表した。「建物・設備検査ソリューション」は、建物や設備の検査・点検・調査・修繕等を行う際にタブレット端末を用いて、検査項目の確認・結果入力を行い、報告書の自動生成・保存を行うもの。建物や設備の検査・点検・調査・修繕等を行う際に、結果入力や報告書作成でタブレット端末を用いて行うことで作業を効率化する。このソリューションは、建物や設備の状況をカメラ機能で撮影し、写真や検査項目画面にタッチペンを用いた手書き入力で登録することができ、従来の紙作業と同様のイメージで行いながら、報告書を自動作成できる。また、図面や検査結果は文書管理システムに登録、保管することで情報の機密性、完全性、可用性を確保しつつ、作業管理者、現場作業者の間の業務をシームレスに連携する。すでにJR四国から建物検査業務を委託されている四国開発建設に4月より先行導入され、四国全域の鉄道網の建物検査業務において運用されているという。NTTデータ四国では、本ソリューションを検査・点検・調査・修繕などフィールド作業を行う事業者に販売し、今後3年間で50社への導入を目指す。
2015年07月29日サイズや形や左右の差など、自分のおっぱいに悩んでいる女性はとても多いけれど、実際にケアをしている人はとても少ないのが現状です。コンプレックスがあると直視したくないという心理があるのかもしれません。でも、自分のおっぱいを見る・触るということは、美乳づくりのためだけでなく、おっぱいの変化に気づくためにもとても大切なこと。ふんわりもちっとした美乳づくりのためのマッサージだけではなく、乳がんのセルフチェックとして、ときどきはおっぱいを触ってみましょう。 面倒くさくならないよう、簡単にとりいれられる、セルフチェックの方法をご紹介します。セルフチェックのベストな時期は、生理が終わって5~10日ほど経ってから。とくに生理前、おっぱいが張ってきたり、しこりのようなものを感じたりする人はしっかりと間をあけてからにしましょう。1.入浴前に鏡の前でチェックおっぱい全体の形に変化(へこみなど)はないか? 乳頭から分泌液などがないか?両腕を上げてみて、引きつれる感じがないか? 正面だけでなく横向きや斜め向きでも見ましょう。2.入浴中にチェックおっぱい全体を指の腹で円を描くように触り、しこりがないか? 脇の下を手で挟むように触り、しこりがないか?おっぱいが大きい人は仰向けになってチェックするのがオススメです。乳頭からの分泌物がないかどうか、日常的にチェックしておくことも大切です。しこりの原因は乳がんだけでないので、焦って自己判断するのは禁物ですが、もししこりや違和感があったら、病院へ行ってくださいね。日ごろからおっぱいマッサージをしていると、リンパの流れを助けて乳がん予防に役立つと言われます。今まであまり自分のおっぱいを見たり触ったりしていなかった人は、今日からケアしてみませんか?
2015年07月09日病気予防や美容に役立つ指標を得られるということで、個人向け遺伝子検査サービスの利用が増えているという。今回、遺伝子検査サービス「MYCODE」を提供するDeNAライフサイエンスに取材して印象的だったことは、同サービスを開始するにあたり「ELSI(エルシィ)」を重視した公式会員サイトの構築が重要であったということだ。○「倫理的、法的、社会的な議論」が不可欠「個人向け遺伝子検査サービス」の認知度は、今や、非常に高いと言えるだろう。同サービスの草分け的存在となる「23andMe(トゥエンティースリー・アンド・ミー)」では、全世界 約100万人が利用したと公表しているほどだ。同サービスが人気を博した要因の1つは、簡単な手続きだけで検査できることだろう。DeNAライフサイエンスが提供する遺伝子検査「MYCODE」では、自分で唾液を採取・郵送し、3週間程度で解析結果をWebサイト上で確認できる。(同サービスの詳細は、こちらの記事を参照されたい。)DeNAグループはこれまで、「インターネットを使ってリアル産業を変革し、人々の生活をもっと楽しくもっと豊かにする」をコンセプトに多彩な事業を拡大してきたが、健康ライフサイエンスも同コンセプトに当てはまるとし、その第一歩として誕生したサービスが「MYCODE」となる。「MYCODEは、学術的基盤がしっかりしていることや、ELSIに十分な配慮をしていることが大きな特徴です」と語るのは、DeNAライフサイエンス システムグループ グループリーダーを務める泉雄介氏。同サービスは、東京大学医科学研究所との共同研究に基づき、アジア人・日本人を対象とした論文を中心に発症リスクモデルを構築した点が差別化のポイントだという。そして、同サービスを運用する上で大切なことが「ELSI」だ。これは、「Ethical, Legal and Social Issues」の略であり、遺伝子研究を進める際に、倫理的・法的・社会的な議論を並行して進める取り組みを指す。「遺伝子情報は非常にセンシティブなものです。使い方次第で有用なものになりますが、一方で差別などに使われる可能性もあります。米国では、従業員の採用にあたって遺伝情報に基づく差別を行ってはならないという『遺伝情報差別禁止法』が2009年から施行されていますが、日本には現在このような法令はありません。こういった背景があり、弊社も遺伝子検査サービスにおけるELSIを十分に議論しながら進めています」(泉氏)○Adobe Experience Managerを使って遺伝子データを守るシステムを短期開発MYCODEがサービスを開始した時期は2014年8月。要となるWebサイトの開発には、アドビ システムズのデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」に含まれるWebコンテンツ管理(WCM)ソリューション「Adobe Experience Manager(以下、Experience Manager)」を採用した。サービス開始時点から約1,500ページもあった膨大なコンテンツを効率よく管理できることや、医師が監修するコンテンツの作成・修正ステップを強力なワークフローで管理できること、そして、コンサルティングの窓口がしっかりある点を評価したという。「トレーニングを3日間受けただけで、既に、シンプルなページは作り始めることができました。ドキュメントやQ&Aなどのサポートもしっかりしていた。つまり、開発にあたってのハードルを取り去ってくれたという印象です」(泉氏)同グループは以前より、モバイルゲームのユーザー行動分析のためにデータ分析ソリューション「Adobe Analytics」を利用しており、Adobe Marketing Cloud内にWCMの機能があることは知っていたため、導入しやすかったという背景もある。また、前述のとおり、遺伝子情報は究極の個人情報となる。必要なセキュリティレベルを、ELSIに沿ってさまざまな角度から調査・検討し、セキュリティポリシーを定めた。「画像や説明文など共通のアセット・コンテンツはExperience Managerで管理し、検査結果を含む個人情報は切り離して管理することで、セキュリティポリシーに忠実な実装が容易に実現できました。Experience ManagerはJavaで構築されており、自由度が高いシステムのため、私たちが設計をする上で制約を課されることはほとんどありませんでした」(泉氏)加えて、開発の柔軟性が高いことは、短期開発の実現にもつながっている。「Experience Managerでは、エンジニアが開発したページを、ノン・エンジニアのスタッフが自分で修正することができます。これを使用しなかった場合、3~4カ月は余分に開発期間が必要となり、サービスのスタートも遅れていただろうと思います」(泉氏)○「研究」という行為そのものがインターネット技術で変革できるDeNAライフサイエンスが掲げる次なる目標は、研究開発という既存の活動自体の変革となる。「研究というと、いままでは少人数で研究室にこもって、結論が出るまで発表もしない、クローズドなイメージでした。しかしこれからは、一般消費者からデータを提供して頂いたり、アンケートで意見を聞くこともできる。インターネットというオープンな技術の力で、研究開発のサイクルを速くしていきたいと考えています」(泉氏)遺伝子検査サービスが潜在的に持つ革新の力は、まだその一端を垣間見せたところにすぎない。今後、多方面にその効果が広がっていくことも予測されるが、あくまでも「ELSI」とのバランスをとりながら、進化させていくことが大切だ。
2015年06月26日乳がんにかかる女性は30代から40代にかけて急増すること、知っていますか? アラフォー女子と乳がんは切っても切れない関係。私たちは何をどう気をつければいいの? 乳がん検診の必要性は? 自分のカラダに関わる大切な問題、しっかりと目を向けていきましょう。乳がんは怖くない病気、必要以上に恐れなくてもいい病気今回教えていただいたのは、同世代の乳がんサバイバー(がんを経験した人)であり、モデルの藤森香衣さん。そして、乳腺専門医で乳がんの知識や検診の普及に長年尽力している島田菜穂子先生にもお話をうかがいました。藤森香衣さん1976年生まれ。モデル。11才からモデルを始め、広告を中心に活動。出演したCMは70本を超える。長年の経験で培った知識や感性を活かし、ユーザーの目線に立った様々なプロデュースを展開。2013年4月、乳がんにより右乳房を全摘出。同時に乳房再生治療を受ける。がんについての知識を広めるため、手術と同時に病気を公表。がん全般の啓蒙活動にも積極的。オフィシャルブログ「白花の薫り」、Doctor’s Me「藤森香衣のがんコラム」 「日本女性の16人に1人が乳がんにかかる」と言われていたのは数年前。それが「14人に1人」に変わり、最近ではもう「12人に1人」と修正されています。「10人に1人」になるのは時間の問題でしょうか?「みなさん、知り合いや身内に、乳がんにかかった人が1人か2人いますよね。私は祖母がそうでした。しかも20代の友人を乳がんで亡くしました。そしてその翌年、私自身、自分の胸にしこりを見つけたんです」淡々と話す藤森さん。乳がんにより2年前に右乳房を全摘出したことが、嘘のようなキラキラした笑顔が印象的です。しこりを見つけた当時、藤森さんは35歳。乳がんにかかるのは40代や50代だけなんて言われていたのは以前の話。確かにピークはそうですが、残念ながら年代にかかわらず、20代30代40代…各年代まんべんなく乳がん患者が増えているのが現状です。乳がんは、日本を含む先進国で増えている病気。昔ながらの生活を営む開発途上国では患者数がさして増えていません。食生活が豊かで、発育や健康状態がよくなったこと、出産・授乳経験が少なくなったことなど、生活様式の変化が乳がん増加の原因になっていることは確かなようです。 さて、藤森さんが自分の右胸にしこりを見つけたのは、亡くなった友人の『ちゃんと検診を受けてほしい』という声がまだ記憶に新しかった時期。すぐに近くの乳腺科を受診しましたが、乳がんではないとの診断。ただ、しばらくするとしこりが大きくなっているような気がして、翌年別のクリニックで検診を受けました。そこで「0期の非浸潤がん」と診断されたのです。その時がんを見つけたくれたのが、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生でした。「ご自分で触って見つけた乳がんが、藤森さんのように0期というのはなかなかないこと。セルフチェックを真面目にされている方でも、発見するのは大抵2cmくらいになってからなんです。早期であれば90%以上、限りなく100%に近く治ります。乳がんは他のがんと比べても、怖いものではないということ、だから早期に発見すべきだということを、もっとみなさんに知ってもらいたいですね」と島田先生。【 乳がんの病期(ステージ)分類 】 Tis:乳管内にとどまるがん。非浸潤がん(超早期)0期:しこりや画像診断での異常な影を認めないものⅠ期:2cm以下のしこりで、リンパ節への転移がないと思われるものⅡ期:2cmを超える5cm以下のしこりがある、もしくはリンパ節への転移が疑われるものⅢa期:しこりが5cmを超えるものⅢb期:しこりが皮膚などに及んでいるものⅣ期:しこりの大きさを問わず、他の臓器に転移がみられるもの乳がんて何? 正しい知識を身につけたい乳がんは乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍のこと。初期には食欲が減ったり、体調が悪くなるなどの全身症状はほとんどありません。唯一の変化、乳房の異変に気付かずに放置しておくと、乳腺の外にまでがん細胞が増殖し、血管やリンパ管を通って全身へと広がっていきます。乳房のわずかな変化を見逃さないことが何より大切です。しこりは、1cm〜2cmくらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかります。ただ、しこりがあるからといって、それが必ず乳がんであるというわけではありません。がん細胞が増え始めてからの症状としては、痛み、血液が混じったような分泌物が出る、乳首のただれ、皮膚のくぼみ、赤く腫れたりオレンジの皮のように毛穴が目立つ、脇の下のしこり、などさまざまなものがあります。藤森さんは結局、乳がん摘出手術をするための精密検査によって、同じ胸にあと2つしこりが見つかり、右胸を全摘出する決心をします。自分を奮い立たせ、手術では乳房の同時再建をしてもらおうと気持ちを切り替えました。「落ち込んでいるだけでは何も始まらない。これからどう生きていくかを考えることのほうが重要」だと気がついて。「もちろん怖かったですよ、ずっと。私は仕事柄もあって、以前から女性の体と健康、病気などについては調べているほうだったと思います。それでも、祖母が乳がんによって両胸をなくしていたこともあり、小さいときからがんを怖がっていました。それに、テレビドラマなんかだと、どうしても死んでしまうイメージが強いじゃないですか。でも実際は、早期に発見された乳がん患者の大半は生存しています。正しい知識を持っていれば、必要以上に怖がらなくて済みますし、早期に発見できるようにきちんと乳がん検診を受けておこうと考えるようになると思います。病気に関わる知識は理解するのがなかなか難しいものですが、間違った情報に一喜一憂しないよう、きちんと覚えておきたいものです」(藤森さん)乳がんになりやすい「リスク」を調べて、立ち向かう勇気を「近親者に乳がんになった人がいる人は自分もかかりやすい、と聞いたことがあると思います。研究が進むにつれて、乳がんのかかりやすさはもう少し詳しくわかってきました。乳がんについては日々、情報もアップデートされるので、今わかっていることだけでも知っておきましょう」(島田先生)乳がんの「リスク」、本当のところこれまでの研究で、乳がんに関係すると考えられる危険因子は徐々に明らかになってきています。特に、乳がんの発症は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌と密接な関係があり、月経の回数の多さが影響していると言われます。初潮が早くて閉経が遅い人、出産・授乳経験がない人は自ずと回数が多いということになります。□ 母親、姉妹など家族にがんになった人がいる□ 授乳経験がない□ 乳がんや良性の乳腺疾病になったことがある□ 初産年齢が30歳以上 □ 身長が高い□ 閉経後、肥満になった□ 初潮年齢が早い□ 閉経年齢が遅い□ 生まれたときの体重が重い□ たばこを吸う日本乳癌学会編「科学的根拠に基づく縫う右岸治療ガイドライン2 2013年版」よりその他、家族歴はなくてもピルを10年程度使ったことがある人、不妊治療をされた女性などもリスクは上がることになります。でも、このような危険因子に当てはまる項目が多いからといって、必ず乳がんになるというわけではなく、逆に全く当てはまらないからと言って絶対に安心とも言えません。どんな人にも可能性はある、と捉えるのが賢明です。リスクファクターのうち、家族歴は特に気になるところ。お母さんや姉妹が乳がんになった女性は一般の人に比べて2倍以上、乳がんになるリスクが高いという調査報告があります。乳がんという病気そのものが遺伝するわけではないのですが「なりやすい体質」が遺伝すると考えられています。でも、がんは遺伝要因だけでなく、環境要因も大いに関係があります。環境要因というのはその人の食生活や喫煙、過度の飲酒、ストレス、生活環境など。環境要因と遺伝要因のかけ算の結果によって、発症リスクが上がると考えましょう。やはり気になる「遺伝性乳がん」近年、注目されているのが「遺伝性乳がん」。これは、正常な細胞がガン化するのを抑える「がん抑制遺伝子」が欠如したり変異したりするがんで、両親のどちらかから遺伝します。既に発見されているのは「BRCA1」、「BRCA2」と呼ばれるがん抑制遺伝子で、このどちらかの遺伝子に異常がある女性の7~8割が乳がんになるとい言われています。遺伝性乳がんの特徴は・・・◎若い年齢で発症しやすい◎乳がんと卵巣がんを併発しやすい◎男性が発症することもあるなどです。≪遺伝性乳がんの可能性チェック≫血縁者に乳がんの人がいて、次の項目にひとつでも当てはまると、一般の人よりも乳がんの遺伝子を持っている可能性が高くなります。□ 40歳未満で乳がんを発症した人がいる□ 年齢を問わず、卵巣がんを発症した人がいる□ 男性で乳がんを発症した人がいる□ 父方・母方どちらか一方の家系内で2人以上、乳がんや卵巣がんを発症した人がいるこういったチェックからBRCA遺伝子の変異が疑われる場合には、遺伝子検査が検討されることもあります。ただ、現在は健康保険適用外で、実施している医療機関は限られ、検査の前には「遺伝カウンセリング」を受けることも必要で、費用も高額になってしまいます。遺伝性がんと言えば、アンジェリーナ・ジョリーさんが、乳がんを予防するため両乳房を切除したことはまだ記憶に新しいはず。これについて、藤森さんはこう語ります。「その理由を『母親ががんだったのでリスクが高いから』と単純に受け止めてしまった人は『健康なおっぱいを取るなんてやりすぎじゃないの?』と考えたことでしょう。でも、彼女の場合はBRCA1遺伝子に変異が見つかった。その結果、生涯で乳がんが発症するリスクが87%という診断を受けたそうです。それが自分だったとしたら…? 女としての決断を迫られるほど重大なこと。誰も彼女の行動を責められないと思うんです。実は、私も遺伝子検査をしました。手術の後、ドクターに勧められてしたのですが、手術費や治療費に加えて、高額な遺伝カウンセリングと検査。医療保険に入っておいて本当によかった! と思いました。遺伝子検査は自費なうえ、手術から検査までの合計金額は、医療保険がなかったらかなりの負担です。がんのリスクと保険は切っても切り離せない、それが現実。アラフォー世代は、がん保険や女性特約など、きちんと見直したほうがいいですね。病気になると精神的にも大変だから、お金のことくらいは心配しなくてもよいように。特に、お子さんがいたり、休職しなければならない人は経済的負担も大きくなりますから。これ、大事ですよね」自分の体は自分で守る! 早期発見のためにできることは “検診”早期に発見できれば、9割以上が治る乳がん。藤森さんが自ら発見したことからもわかるようにセルフケア=自己検診はやはり大事です。自分で乳房に触れたり観察して、変化がないかをチェックしましょう。「あまり難しく考えることはありません。バスタイムに石鹸がついた手でやるか、アフターバスにボディクリームなどをなじませるのを兼ねてでもいいのです。乳房の凹凸がわかるように指を動かします。毎日触っていれば、何か異常があったときにわかりますよね。検診では医師が触診しますが、普段のあなたの胸と比べることはできませんから」(島田先生)そして、医療機関で行われる乳がん検診には次のようなものがあります。【視触診】医師が乳房を診察し、しこりの有無を判断する検査。形状や皮膚の変化を目で見て、指で乳房や腋の下などに触れ、しこりの有無を調べます。【マンモグラフィ】乳房のX線検査のこと。小さながん、石灰化のある乳がんの発見に適しています。検査の精度は、約80~90%。乳房をプラスチックの板ではさんで平らにして撮影するため、多少の痛みがあります。また、乳腺密度が高い人や若い人の場合は、わかりにくいのがデメリット。X線による放射線の被曝は、東京からサンフランシスコまで飛行機で移動中に自然のなかで浴びる放射線量と同程度なので、適切な設備と撮影方法、頻度で行えば、健康に重大な影響を及ぼすことはないことがわかっています。【超音波(エコー)検査】超音波により、乳房の病変を検査する方法。医師の触診だけでは発見できない小さいしこりや、しこりの良性・悪性の診断に用いられています。乳腺が発達していてマンモグラフィではしこりと乳腺の区別がわかりにくい人でも、超音波検査なら判別ができます。放射線被曝がないので、妊娠中の方や若い人の検査にも適しています。“検診”は何歳から? その頻度は?自治体が行う乳がん検診のガイドラインでは、「乳がん検診の対象者は40歳以上の女性、頻度は2年に1度、医師による問診と視触診+マンモグラフィ」となっています。島田先生、検診は40歳になったらやればいいのですか?「いいえ。30代でも受けてほしい人はいます。家族歴や女性ホルモン剤の使用歴など、個々で乳がんのリスクは違いますから。自治体の検診は個人の乳がんの早期発見問う観点だけでなく、日本女性を集団で見たときに一番利益の高くなることを考えたガイドラインになっています。どういうことかというと…、国民全体のがん死亡率をお金をかけすぎずに、しかも病気が手遅れにならない時期に発見する方法を考えているということ。乳がんになる頻度の多い年代に対し、早期発見の効果が証明されている方法で必要最小限の費用負担で行った対策なんですね。ですから、40歳未満であっても『多かれ少なかれ誰にでも乳がんのリスクがある。また乳がんのリスクや、乳がんを発見するために必要な検査は人によって違う』と知った人は、ぜひ乳がん検診を受けてほしいのです」(島田先生)島田先生が提案するガイドラインは…▼20代でも検診を受けてほしい人・家族、兄弟姉妹、伯父叔母、いとこなど2名以上が特に閉経前に乳がんや卵巣がんにかかったことがある人・家族歴はなくてもピルを長期間使用したことがある人・家族歴はなくても長期にわたって不妊治療をした人▼30代半ばで検診を受けてほしい人・女性全員「国の指針はあくまでの国民全体の利益を考えたものですので、稀ながんや、通常だと頻度の少ない年代のがんの検診は、国の健康対策として税金をかけて行うのは難しいでしょう。限られた大切な税金ですから、個々のリスクに対するサポートを国に求めるのが難しいのは、国民も理解しなけばいけないところです。だからこそ、私たちは一人一人が病気に対しての関心と知識をもって、自分に必要な検診があれば、自ら進んで早くからスタートすべき。家族に遺伝性がんの人がいる場合は、20代でも半年~1年に一度は、医師による視触診や適切な画像診断(マンモグラフィや超音波検査、MRIなど)を受けることが望ましいと思います。また、30代半ばで検診を受けてほしいと思うのには理由があります。現在発見される乳がんの平均径は2cm前後のしこりで発見されることが多いのですが、2cmになるまでには約10年かかります。そして現在もっとも乳がん発症が判明する年代は40代半ば。つまり、10年前、30代半ばでがん細胞が発生している方が多くいるということです。そうすると、できるだけしこりを作る前の早期の乳がんを発見するには、少なくとも30代半ばからは、コツコツと定期的な検診を続けることが必要なんです」(島田先生) また、自治体の検査が「2年に1回に視触診+マンモグラフィ」というのはなぜ? 超音波(エコー)検査はしなくてもいいの? 島田先生、実際はどうなのでしょうか?「最初はマンモグラフィも超音波も、両方受けてほしいです。家族歴やリスクなども医師と共に見直して、濃い検査を受けてみてもらいたい。そうすれば、次にいつどんな検査が必要かも、自ずと決まってきます。2回目からは、個々の乳房のコンディションやリスクに応じてできるだけ無駄を省いて必要な検査を絞ることもできます。検診を続けるには、無駄に時間やお金をかけすぎるのはもったいないですからね。40歳になれば、自治体から検診の案内が来ます。無料〜3,000円くらいなので、これはぜひ受けましょう。それと併用して、自分に必要な検査があれば自費の検診を賢く受け続けていくことが、早期発見、自分の体を乳がんから守ることになるのです」(島田先生)職場で、友達同士で乳がんを話題にしよう。乳がん検診に行こう!「乳がんで亡くなった友達のメッセージは『とにかく検診を受けて』それに尽きます。0期で発見された私が、自分の経験を公表してみなさんへ伝えていけるのも、同じく検診の大切さなんです。現に私は、最初の受診でがんではないと診断されましたから。自ら進んで2度目の検診に行かなかったらと考えると…、検診の重要性がわかってもらえると思います。それなのに、乳がん検診を受ける人の数はあまりにも少ないんです。ピンクリボン運動は知っている、さらにピンクリボンのキャンペーンやイベントに参加もしているのに、乳がん検診に行っていない、そんな人もいるのが現実。悲しいですよね」(藤森さん)ピンクリボンキャンペーンの認知度が高くなり、乳がん検診受診率も上がったといわれますが、実はまだ30数%。諸外国に比べると、日本の検診受診率がいかに低いかがわかります。 「どうして行かないのか聞いてみると、『私はまだ大丈夫』という人も少なくありません。アラフォー世代は、まだ子供も手がかかるし仕事も頑張る時期。『忙しくて自分のことなんてかまっていられないから』という人もいます。ひどいと『もし乳がんだったらコワイから』なんていう人も! 怖いから行くんですって!」(島田先生)確かにこんな調査もあります。【 なぜ検診に足が向かないのか、その理由 】 1位 受診する機会がなかったから 39% 2位 何の症状も心配なところもないから 36% 3位 撮影中痛かった(痛いらしい)から 26% 4位 費用が高いから 24% 5位 家族に乳がんの人がいないから 22% 6位 時間がないから 22% 7位 仕事が休めないから 22% 8位 どこで受けられるかわからないから 14% 9位 面倒だから 13%10位 医師や技師が男性だとハズカシイから 9%【乳房健康研究会が2013年に行ったアンケート調査】よりでも、いまこれを読んでいる人は、上のような理由で「検診に行かない」とは言えないはずです。行動を起こしましょう。検診が受けられる場所を探しましょう。▼乳がん検診が受けられる場所 By 認定NPO法人 乳房健康研究会あなたの町の乳がん検診実施状況 ▼乳がんの検査設備の整った施設リスト By 認定NPO法人 乳房健康研究会 ▼乳がん検診無料クーポン券の配布対象者 By 厚生労働省乳がん検診無料クーポン券は前年度(去年4月2日から今年の4月1日までの間)に40歳、45歳、50歳、55歳、60歳になった女性のみなさんを対象に、お住まいの市区町村から送付されます。※市区町村により、配布内容は異なります。詳しくは市区町村のがん検診担当窓口にお問い合わせください。市区町村ごとの問い合わせ先を探す↓ 島田菜穂子 先生ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長。2000年、乳がん啓発団体・乳房健康研究会を発足させ、乳がん啓発団体として日本初のNPO法人認証を受ける。同副理事長。乳がん認定医、放射線科専門医、認定産業医、日本体育協会認定スポーツドクターなどの認定医資格も持つ。乳がん関連の著書、監修が多数。最近の監修は「乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。」(日本医療企画)。ピンクリボンブレストケアクリニック表参道
2015年05月22日熊本大学は4月30日、乳がん細胞がホルモン療法に対し耐性化する仕組みを明らかにしたと発表した。同成果は熊本大学発生医学研究所細胞医学分野の斉藤典子 准教授、中尾光善 教授らと、同大学院生命科学研究部乳腺・内分泌外科学分野の冨田さおり 医師、岩瀬弘敬 教授、九州大学医学研究院の大川恭行 准教授らの共同研究によるもの。4月29日付(現地時間)の英科学誌「Nature」に掲載された。乳がん治療では、エストロゲンという女性ホルモンとその受容体の働きを阻害する薬剤が使用される。しかし、この治療を長期にわたり受けていると、がん細胞が薬剤に耐性をもって再発する可能性がある。再発したがんは周りの組織に広がっていったり、リンパ節に転移するなど難治性となってしまう。研究グループはエストロゲン受容体を作る遺伝子で、活性化すると乳がん細胞の中でエストロゲン受容体が過剰に働くようになることで知られるESR1に注目し、ホルモン療法が効きにくい状態におけるESR1遺伝子の変化を調査した。その結果、難治性の乳がん細胞ではエストロゲン受容体およびESR1メッセンジャーRNA の量が数倍に増加していた。また、核内のESR1遺伝子の近くに非コードRNAの大きな塊ができていることも判明。エストロゲン受容体をもつ乳がん細胞では、ESR1遺伝子の近くに多量の非コードRNAが蓄積していると考えられた。この非コードRNAを調べたところ、難治性細胞においてESR1遺伝子の働きを高く維持していることがわかった。これらの研究結果から、エストロゲン受容体をもつ乳がん細胞は、ホルモン療法によってエストロゲンを長期に枯渇すると、ゲノム中のESR1遺伝子とその周囲の部分から非コードRNAが誘導されて、エストロゲン受容体を多量につくるように変わることで、ホルモン療法に対して耐性化すると結論づけられた。なお、研究グループはポリフェノールの一種であるレスべラトロールが、その非コードRNAとESR1遺伝子の高発現を阻害し、乳がん細胞の増殖を抑制することを突き止めており、今後新しい乳がん治療の開発につながることが期待される。
2015年04月30日羽田空港では3月30日より、国際線から国際線への乗り継ぎ保安検査場で液体物の安全性を検査する機器を導入した。検査場を経由して国際線に乗り継ぐ際、これまでは免税品の酒類や化粧水など「液体物」の客室内持ち込みは認められていなかった。しかし、出発空港等で「不正開封防止袋」に封入された液体物は最新式の専用機器に通し安全性が確認されれば、新たに「不正開封防止袋」に密封すること持ち込みが可能になる。これにより、羽田空港で国際線を乗り継ぐ際の利便性が向上するという。
2015年04月01日DeNAライフサイエンスは2月27日、一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE」に新たな検査項目の「祖先」を追加した、新メニュー「ディスカバリー」の提供を開始すると発表した。MYCODEはオンラインで検査キットを申し込み、検査キットで自分の唾液を返送することで遺伝子の統計学的特徴や、疾病リスクを低減する可能性のある生活習慣へのアドバイスなどを提供するというもの。調べる検査項目数に応じて複数の検査メニューが設定されている。新メニュー「ディスカバリー」は、「遺伝子で自分のルーツを知る旅へ」をテーマに、自分の体質の遺伝的な傾向のほか、ハプログループと呼ばれるミトコンドリアDNAの遺伝的グループを分析することで、人類発祥の地から日本に至るまで自分の祖先がどのように移動したかを知ることができるという。また、祖先によって判明するハプログループを表現したキャラクターを結果と併せて提供する。通常価格は9800円(税別)で、2月16日以前に「MYCODE」を購入した人は、4月末まで先着1万名に無料で提供されるほか(提供開始は3月後半を予定)、以降は追加料金980円(税別)を支払うことで検査結果を閲覧できるという。また、280項目に対応した「オールインワン280+」と、がん・生活習慣病・体質など100項目を選んだ「ヘルスケア100+」の2つの検査メニューについては、検査内容はそのままに、それぞれの名称が「ヘルスケア」(2万9800円・税別)、「ヘルスケアLite」(1万9800円・税別)に変更された。なお、「カラダ30+」については、2月27日以降の購入ができなくなったほか、「カラダ30+」を受けた人は「ディスカバリー」の無料キャンペーン、有料での閲覧ともに対象外となるの。
2015年02月27日栄研化学は1月27日、独自の遺伝子増幅技術(LAMP法)を利用した次世代の小型全自動遺伝子検査装置および多項目検査チップを開発したと発表した。同装置は、検体前処理(核酸抽出・精製)から増幅・検出までを全自動で行える。従来の高純度な核酸抽出・精製を行う装置と増幅・検出装置で合わせて2時間以上を要していた操作時間を、LAMP法の特徴を生かした独自プロトコルの開発により、30分以内に短縮することに成功した。一方、同検査チップは、LAMP法に必要な増幅試薬(プライマー、酵素など)を含む複数の反応ウエルから構成されている。同装置に設置して使用することで、内部標準を含めて多項目の遺伝子の同時検出を可能とした。さらに、閉鎖構造にすることにより、コンタミネーションに極めて強い特徴を有している。そして、プラスチック製で簡易な構造を追求することにより、量産可能な低価格化を実現した。今後、早期の実用化を目指し、複数の呼吸器感染症原因微生物の同時検出を目的とした臨床性能試験を実施する。また、各種感染症検査チップ、コンパニオン診断用検査チップ、各種がん関連の検査チップなどの開発を進めていくとコメントしている。
2015年01月29日●遺伝子検査は一生に一度でOKハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさんが受けたことで一気に注目を集めることとなった遺伝子検査。アンジェリーナ・ジョリーさんは乳がんの遺伝子検査の結果、乳房切除手術を決断した。一方、日本国内へと目を向けると、ヤフーやディー・エヌ・エーでも一般向けの遺伝子検査サービスを開始し、話題となっている。筆者は1年半ほど前に出産を経験したアラフォーママだ。出産後、子どもへの愛情が増すにつれて、「子どものためにもいつまでも元気でいないと」という気持ちが強くなった。しかし、もともと体力には全く自信がなく、健康への不安は常に抱えていた。そんな時に知った遺伝子検査。「自分に何かしらのリスクがあるのなら、早めに対処したい」という気持ちから受けることにした。○遺伝子検査は"一生もの"今は唾液を郵送するだけで結果が送られてくる遺伝子検査もあるが、結果が悪かった場合、医師からしっかりとしたアドバイスを受けたいと思い、今回はクリニックで受けることにした。向かったのは東京・銀座にある「AACクリニック銀座」。同クリニックは、薄毛や抜け毛で悩む人向けの女性専門頭髪外来と、アンチエイジング外来があり、今回お世話になったのは後者。同クリニックの遺伝子検査は、生活習慣病の発症リスクを調べるためのもの。検査項目によって費用は異なるが、「肥満」「脂肪代謝」「脂肪代謝異常による動脈硬化」「その他の原因による動脈硬化」「高血圧」「血液凝固・血栓」「メタボリックシンドローム」「酸化ストレス症」「慢性腎臓病」「感染抵抗低下」「自己免疫・アレルギー」の11項目の場合、16万2,000円(税込)となる。正直「安い」とはいえないが、これで将来の発病リスクがわかるのなら受けてみる価値はある。それに、同クリニック院長・浜中聡子医師によると「遺伝子に変化はないので、遺伝子検査は一生に一度でいいのです」とのこと。「一生ものの検査」と考えれば、この金額も前向きに考えられるのではないだろうか。しかし、検査項目に「がん」がないのはなぜだろうか。浜中医師に聞くと、同クリニックではアンチエイジングドックやホルモンドックの検査項目として、乳がん・卵巣がんといった女性向けのものに加え、肝臓がん、すい臓がん、大腸がんの腫瘍マーカーも調べることができる。こういった検査の人気も高いのだが、生活習慣病に関する遺伝子検査を受けるメリットとしては、ハイリスクという結果が出たとしても対処の方法があるという点。今すぐに治療の必要がなくても、これからの生活習慣を改めることで発症リスクを低くすることが可能なのだ。そして、AAC生活習慣遺伝子検査を受ける場合、アンチエイジングドッグ(10万8,000円)の併用を勧めている。アンチエイジングドッグでは、「血管年齢検査」「骨年齢検査」「酸化ストレス度・抗酸化力測定」「筋肉・体脂肪量検査」「ホルモン量検査」を受け、身体の現状を把握する。そして遺伝子検査では、その名の通り遺伝子情報を知る。セットで実施することで、より深く自身の身体を知ることができるのだ。●「風邪をひきやすい人」と遺伝子的にも証明さて、いよいよ検査スタートだ。まず問診表を記入した後にカウンセリングを受け、医師による診察へ。そこで生活習慣や健康に関する悩みなどを伝え、必要があればAAC生活習慣遺伝子検査の他にもアンチエイジングドック等を実施。採血の他、前述の通り骨年齢検査や筋肉・体脂肪量検査などを受けていく(アンチエイジングドック併用の場合)。○「感染抵抗低下」の項目が突出結果は約1カ月~2カ月後に判明する。筆者は人間ドックなら何度か受けたことがあるが、遺伝子検査は初めて。大病こそないが、風邪は頻繁に引く。ひどい時だとひと冬に4、5回は風邪をひく。最近では子どもが風邪をひけば100%移る。この抵抗力のなさも何か悪い結果として出てくるのではないだろうか……。大きな不安を抱えながら再びクリニックへと向かう。浜中院長から受け取った検査結果を見ると……レーダーチャートの「感染抵抗低下」が飛び抜けている。健康な人ならほとんど感染しないようなウイルスや細菌に、人より感染しやすいらしい。「風邪をひきやすいということはありませんか」と浜中医師に聞かれ、「はい! 」と即答する。それも、この感染抵抗力の低さと関係しているのだという。なるほど……。しかし、抵抗力が日本人の平均より低いということは、何か重大な病気にかかりやすいということではないのだろうか。それに関しては、「高齢者を除くと、その心配はほとんどないですよ」とのこと。高齢になると抵抗力がなくなっていき、例えば肺炎を発症して命の危険につながることもあるというが、現在筆者は37歳。この年齢なら、命にかかわるような病気に人よりかかりやすいということはないのだという。ひとまず安心だ。他の項目を見ると、「酸化ストレス」も日本人の平均値より高く、抗酸化力が不足している状態とのことだ。これにより、早期の老化、慢性的な炎症などにつながる可能性が高くなるそうだ。それ以外の項目は、「メタボリックシンドローム」「糖尿病」「高血圧」「慢性腎臓病」「心筋梗塞」「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」といった項目で発症リスクは平均的か低めで、骨密度や筋肉バランス、動脈硬化度などの項目も心配するような結果ではなかった。浜中医師は、「病気の発症に遺伝子が起因するのは2~3割。あとの7~8割は生活習慣によるものです」という。今回は生活習慣遺伝子検査なので、ハイリスクという結果が出たとしても、生活習慣を見直すことで改善が可能だ(もちろん要治療レベルであれば、専門医を紹介してくれる)。○日々の生活に取り入れられる方法を私の場合は、抵抗力や抗酸化力を上げるためのアドバイスが浜中医師からあった。全身の筋肉量が少ないため、まずはこまめな運動が必要。「多忙な人は、ジョギングや水泳をしようと思っても長続きしませんよね。エレベーターを使っていたところ階段にする、といった小さな積み重ねが有効ですよ」とのこと。また、「とにかく風邪をひきたくない! 」という私の要望には、「即効性を求めるなら高濃度ビタミンC点滴ですね。高い抗酸化作用で免疫力の強化も期待できます」。さらに続けて、「おなかの調子はいかがですか? 」と聞かれ「過敏性腸症候群です」と答える。実は、腸の働きが悪いと抗酸化成分を腸が吸収できず、抗酸化力が低下するのだという。これに関しては、「納豆を摂取したり、整腸剤を試してみてはいかがでしょう」とのアドバイス。また「水分はしっかり摂取できていますか」とも聞かれ、こちらも「いえ、あまり……。オフィスのトイレが遠くて、行くのが億劫なので……」。水分は、こまめにとることで代謝がアップするのだという。こちらも今日から見直すとしよう。日常の中で取り組める具体的なアドバイスをたくさんいただいた。帰り道、早速整腸剤を買った。そして、実は検査結果を聞いた1週間後、秋に入ってもう3度目になる風邪をひいたことから、AACクリニック銀座に高濃度ビタミンC点滴を受けに来た。ビタミンC15g配合で1万800円(初診料、検査費別)。診察と検査、点滴で所要時間は90分ほどだ。あくまでも私個人の場合だが、いつもは風邪薬を飲まなければ1カ月ほどは引きずる風邪が、今回は服薬しなくても3日後には完治。その後のハードな仕事もらくらく乗り切れた。定期的に高濃度ビタミンC点滴をしていきたいと考えている。また、出社時には9階にあるオフィスまでエレベーターを使わず階段でのぼるようにもした。日ごろ運動をしていないので、2回ほど休憩を入れないとのぼりきれない情けない状況なのだが、今回の検査結果を受けて日々の生活に少し運動を取り入れられた。子どもはまだ1歳。これから子どもと一緒に元気に生活するために受けた今回の検査、生活によい影響を与えられていると思う。食生活も徐々に改善しながら、健康維持に取り組んでいきたい。
2014年12月11日ノーリツ鋼機グループのNKメディコとサインポストは12月10日、遺伝子検査ビジネスで提携し、サインポストの遺伝子検査サービスをNKメディコが販売すると発表した。この遺伝子検査は肥満、高血圧、動脈硬化など生活習慣病と関連性の高い14分野の遺伝子を分析し、遺伝的な体質リスクを評価するというもの。同サービスでは遺伝的な体質リスクを踏まえ、受診者ごとに推奨されるライフスタイルや栄養素を提案する。同サービスは、全国の医療施設、検診・人間ドック施設などに向けて販売される予定で、受診したい場合は、医療機関にて申し込むこととなる。また、保険適用外の自由診療となり、医療機関によってコースや料金が異なるため、詳しく知りたい場合は各医療機関に問い合わせる必要がある。
2014年12月11日国立がん研究センター18万人以上のデータから推定2014年10月7日、国立がん研究センターは肥満と閉経状況別の乳がんの関連性について、日本人を対象とした大規模な前向きコホート研究をあわせたプール解析の結果を発表しました。この研究成果は「Annals of Oncology」に掲載されています。発表概要今回の研究の対象は今まで行われた日本の8つのコホート研究をあわせた18万人以上となっています。平均追跡期間は12年で、この間に乳がんを発病したのは1,783人でした。約100人に1人の割合で発病したことになります。BMI(肥満指数:体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったもの)と閉経前乳がんと閉経後乳がんの発生について、BMIが23~25未満の乳がんリスクを1としたときの、各BMIの乳がんリスクを算出しています。(画像はプレスリリースより)閉経前、閉経後にかかわらずBMIが大きくなると乳がんリスクは高くなりました。閉経前乳がんでは、BMIが30以上でリスクは2.25倍になることが分かりました。閉経後乳がんでは、BMIが1上がることにリスクは5%上昇するという関連がありました。この解析ではBMIが途中で変動している可能性があることから、追跡開始から2年目までに発生した乳がんを除いた解析も行っていますが、結果に変動はありませんでした。欧米人との違い欧米人を対象とした同様の研究では閉経前乳がんの場合には、BMIが30を超えると乳がんのリスクが低下するとしたものが大部分です。これに関してはこの研究からは原因を見いだすことはできませんが、がん研究センターは日本人の場合には無排卵やエストロゲンレベルが低下するような極端な過体重が少ないからではないかと推測しています。また、欧米と日本では乳がんのタイプが違うの可能性があるとも推測しています。上記の推測に関しては、今後の研究を待たなければ結論的なものは言えません。痩せすぎはリスクを下げるのか閉経後乳がんでは痩せすぎの人では乳がんのリスクが減少しています。国立がん研究センターはこの件に関しては以下の用にコメントしています。痩せに至るような栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こしたり、血管壁がもろくなり脳出血を起こしやすくすることも知られています。国立がん研究センターが科学的根拠に基づいて提唱する「日本人のためのがん予防法」では、総合的な健康にも配慮し、中高年女性のBMIの目標値としては21以上25未満を推奨しています。(プレスリリースより)【参考】・国立がん研究センタープレスリリース
2014年10月13日オリンパスは、航空機体などに使われる複合材料内部の接着不良や剥離を非破壊で検査する複合材検査用探傷器「BondMaster(ボンドマスター) 600シリーズ」を、20140年10月1日より海外での発売を開始したほか、同年11月初旬から国内で発売すると発表した。複合材検査用探傷器は、専用センサ(プローブ)を用いて検査対象物に超音波または可聴領域の音波を入射させ、対象物内部への伝わり方を解析することで、内部の接着不良や剥離を検査する検査機器。同シリーズは、多機能のハイクラスモデル「B600M」と、基本機能に絞ったエントリモデル「B600」の2機種を用意。いずれも従来比で、厚さを約24%減(236mm×70mm×167mm)、質量を約15%減(1.7kg、バッテリ含む)と薄型軽量化が図られたほか、約9時間の長時間駆動を実現したとする。また、大型カラーモニタを搭載することで、屋内外での視認性の向上も図られたとしている。なお同社では、航空機のメンテナンス現場では、検査対象物に応じたさまざまな検査を一貫して行いたいとのニーズがあり、既存の製品と今回の2機種を組み合わせて提供することで、そうしたニーズに応えていきたいとしている。
2014年10月03日「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」は、乳がん意識向上月間を支援するため、ランジェリーシリーズ「リラックスするジェマ」を発売する。イメージビジュアルにはケイト・モス(Kate Moss)が起用された。同シリーズは14-15AWランジェリーコレクションの1部。ネオンピンクのカラーリングで、ステラが象徴するナチュラルかつフェミニンな雰囲気をアピール。シンプルなスタイルに幾何学的なディティールを施している。コントゥールブラやソフトカップブラ、ビキニブリーフをラインアップし、価格はビキニブリーフが6,000円から、バルコネットブラが1万円から。オンラインストアや世界各国の直営店、百貨店などで販売される。また、売上の一部が、イギリス・リバプールにある「リンダ・マッカートニー・センター」に寄付される。同センターは、乳がん患者やその家族をサポートする目的で2000年に設立。寄付金は乳がんの早期発見や治療、新しいマンモグラフィー装置のための資金に役立てられる。
2014年10月03日ニューヨーク発のライフスタイルブランド「CH キャロリーナ ヘレラ(CH Carolina Herrera)」は、乳がん撲滅キャンペーンの一環としてスマートフォン向けのアプリケーションを発表した。同ブランドは「キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)」の創業者であるキャロリーナ・ヘレラが、同名の娘とともに設立したもの。親子は乳がんを患う女性のサポートを目的とする「Support with Smile」を立ち上げ、過去5年間に渡って活動してきた。フォトアプリ「CHPink Smile」はiTunesやGoogle Play Storeから無料でダウンロード可能。撮影するとハート型のスマイルマークが画面に現れる仕組みになっており、それを口元にポイント。写真に“#chpinksmile”のハッシュタグを付け、FacebookやTwitter、Instagramでシェアすることで、乳がん撲滅への意識と認知と高めることを目的としている。また、アプリケーションからは募金をすることも可能。
2014年09月25日(画像はプレスリリースより)日本人女性14人に1人がかかる乳がん株式会社エムティーアイが運営する健康情報サイト『ルナルナ』では、「乳がんとピンクリボンについて」の調査を行い、結果を2014年9月22日に発表した。女性にとっては身近な病気、乳がん。日本人女性は、14人に1人がかかると言われている。しかし早期発見、早期治療で治る可能性が高いのも特徴だ。今回、10月の「ピンクリボン運動」強化月間に因み、調査が行われた。未検診は約7割も!「乳がんの検診を受けたことはあるか?」の問いに、「はい」と回答したのはわずか31.8%。未検診が68.2%であった。「乳がん検診を受けたきっかけ」については、31%が「会社の健康診断」と回答し、最も多かった。「自治体からの案内」が16.7%、「年齢的に気になった」が15.8%と続いた。また、「乳がん検診を受けたことがない」と回答した人に対し、その理由を聞いたところ「年齢的に早い」と答えた人が21.6%だった。「どのように検診を受ければいいか分からない」が21%、「検診に抵抗があるから」が19.1%と続く結果となった。30代から増加し、40代から50代で最も多くが発症する乳がん。乳がん検診の費用は、病院によって異なるが、1万円前後かかる。「乳腺科」や「乳腺外科」、「乳腺外来」など乳腺を専門とする科で受診できる。早期発見し治療すれば90%が治る病気だということを忘れず、受診してほしいと『ルナルナ』では呼びかけている。
2014年09月23日乳がんは、女性14人のうち1人がかかるといわれている、女性にとって身近な病気です。乳がんの罹患率は、30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎えます。一般的に30~40歳代は子育て期。学費負担が50歳代まで続く家庭も少なくありません。お金がかかる時期にがんにかかったとしても治療に専念できるように、今から備えておきたいものです。乳がんを体験した子育て中の女性、がんサバイバーママへの取材等をもとに、がん治療に役立つがん保険について紹介します。乳房再生手術も保険診療に!乳がんの治療は切除手術が基本です。がん病巣部分を手術で取り出し、再発予防のために放射線治療や抗がん剤治療、ホルモン療法を行うのが一般的になっています。手術や放射線治療等を受ける1年目には大きな出費があり、2~5年目は再発予防のためのホルモン剤の治療と定期検診が行われます(ただし、ステージや治療方法等により、治療費が高額にかかる期間は異なります)。1年目の医療費が高額になる要因の1つに、「乳房再生手術」があります。がんの治療費は大半が保険診療ですが、乳房再生手術の一部(人工乳房を使用した場合)で健康保険等が使えませんでした。ところが、2013年7月にインプラント(シリコンジェルのラウンド型人工乳房)が、2014年1月には自然な形のバストを再建できる最新タイプの人工乳房(アナトミカル型/しずく型)が保険適用となりました。自由診療であったときは、乳がんの乳房全摘+乳房再建の手術費用で150~200万円程度かかったケースもあったのですが、保険診療の対象となったことで、高額療養費制度の適用となったのです。1ヶ月の自己負担限度額は「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」(※下記の表参照所得区分:【一般】70歳未満)と、乳がん患者の負担はかなり抑えられるようになりました。乳がん患者にとって朗報ですね。ただ、手術の患者負担が軽減したとはいえ、乳がんの場合、1年目は術後に放射線治療や抗がん剤治療等の再発予防のための治療費が高めになっているケースが多く、退院後の通院費負担も相応の覚悟が必要です。抗がん剤治療を受ける場合、かつらを使うこともあり、医療費以外の支出も増える可能性があります。乳房再建手術が保険適用になったとしても、1年目の負担は50万円近くかかってしまうケースは多いといえます。そのため、入院だけに備えるものではなく、通院治療にも対応できるがん保険を選ぶ必要があるといえます。高額療養費制度の自己負担限度額(70歳未満 2013年度)がん診断給付金と通院保障に注目するがん保険選びで重要なのは、「がん診断給付金」です。所定の状態になった場合に100万円、200万円等の所定の一時金が支払われるものです。がん保険によって、どんなときに給付が受けられるか、再発した場合に対応しているか等の内容が異なりますので、がん保険を選ぶ場合は、がん診断給付金の内容は必ずチェックしたいものです。がん診断給付金の内容をチェックする際のポイントは、次の3点です。入院の有無支払い回数支払い条件(複数回払いの場合)1.入院の有無がん診断給付金には、(A) がんと診断されたら、入院の有無を問わず給付が受けられるもの(B) がんと診断され、入院した場合に給付が受けられるものの2種類があります。(B) は(A) よりも保険料は安く設定されているものが多いです。乳がんの場合、手術のために入院するケースが多く、(B) のがん保険でも十分だというがんサバイバーママが多かったです。ただ、入院の有無を問わず給付される(A) のがん保険を選択したほうがより安心です。2. 支払い回数支払い回数に関しては、(C) 1回の支払い(D) 複数回払い(給付から一定期間を経過していて、かつ、がんと診断された場合は再度給付金を支払う。※入院が条件の保険会社もあるので注意が必要です)の2種類があります。保険料が安く設定されているがん保険は、(C) であることが多いです。ただ、がんは再発・転移する可能性の高いものなので、(D) を選択するほうが長い目でみると安心です。複数回払いの給付金の支払い条件は各保険会社により異なります。がん保険に加入する前には、3. の支払条件に関しても確認しておきましょう。(3) 支払い条件(複数回払いの場合)複数回払いのがん診断給付金の場合、「2年に1度」や「3年に1度」を限度にする等の支払い条件が決まっています。最近では、「1年に1度」になっている保険商品も登場しています。先進医療で、切除せずに乳がんを治療する方法もがんサバイバーママの多くが「これからの時代、付けておいたほうが安心だと思う」という特約(オプション)に、「先進医療特約(がん先進医療特約)」があります。先進医療(がん治療に特化した先進医療)の中には、「切らずに乳がんを治療する」粒子線治療や経皮的乳がんラジオ波焼灼療法(初期の乳がん)があります。先進医療の場合、技術料が全額患者負担です。たとえば、鹿児島にあるメディポリスがん粒子線治療研究センターで乳がんの粒子線治療を受けた場合、288万3,000円の費用がかかります。経済的な手当てがないと、治療に踏み込めないケースも多く、保険で備えておくのが賢明だというのです。先進医療とは、保険診療の対象ではないものの、厚生労働省が高度な先進技術であることを認め、保険給付の対象にするか否かを検討している医療技術のことです。技術料は全額自己負担となるので、この技術料と同額を保障するのが先進医療特約です。この特約は、医療保険に付加できます。がん先進医療特約は、先進医療のうち、がんに特化した技術に対してのみ保障するというもので、がん保険に付帯する場合はこちらになります。いずれの場合も、月払保険料は100円前後です。ご加入の医療保険に先進医療特約が付帯されていない場合は、がん先進医療特約の付帯されたがん保険を選択するのが賢明ですよ。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年02月27日まだ若い女性が乳がんのために亡くなるということは決して珍しいことではないようです。身近に乳がんの可能性は常にあると言えますが、毎年きちんと検診を受けている人は少ないかも。私たちはもっと乳がんについて関心を持つ必要があると言えるでしょう。エスティ ローダーの故エヴリン ローダーは、世界規模で乳がんの知識啓発と医療研究を支援することを目的とし、ピンクリボンキャンペーンを1992年にスタートさせました。今年も「乳がん早期発見啓発キャンペーン 2013」が、10月1日から始まりました。今年のキャンペーンの中心となるのは、世界的なソーシャル体験。それは、世界の人々を集結し、友人、家族、同僚などから構成される独自の「強さのサークル」をつくり、乳がん根絶に向けたあらゆる行動を起こすこと。ひとりで何かをするのは難しいと感じるかもしれませんが、Twitterなどを使うことで、大きな世界的コミュニティの一部として人々が「ともに強くつながっている」と感じることができる体験ができると聞けば、一歩踏み出す機会になるかも。各サークルでは、「定期的に医師の診断を受け、40歳以上の場合、年1回マンモグラフィーを受けることに同意する」ことや、「健康的なライフスタイルに変える」こと、「BCRFの寄付を集めることに参加する」ことが可能に。自身の乳がん予防にも役立ちそうです。今年のピンクリボン キャンペーンは、世界中の乳がん研究、教育及び医療サービスを支援するため、500万ドルの寄付金を集めることに取り組むそう。そして、エスティ ローダー グループの8つのブランドが、10月1日よりキャンペーン支援製品を限定発売するなどして、ピンクリボン キャンペーンを支援します。エスティ ローダー:エヴリン ローダー&エリザベス ハーレー ドリーム リップ コレクション(¥4,725)例えば、アヴェダの「ピンクリボン ローズマリーミント ハンドクリーム」(¥3,360)や、ボビイ ブラウンの「フレンチ ピンクセット」(¥5,880)、クリニークの「DDML+(プラス)」(¥6,825)、エスティ ローダーの「エヴリン ローダー&エリザベス ハーレー ドリーム リップ コレクション」(¥4,725)など。収益の一部が乳がんに関わる支援団体に寄付されるので、メイクを楽しみながら、ピンクリボン キャンペーンに参加できる、とてもよい機会ですね。気になる商品があったら、ぜひこの機会に購入してみては?・ピンクリボン キャンペーン 公式サイト
2013年10月12日10月はピンクリボン月間です。ピンクリボン運動とは、乳がんで亡くなったアメリカの患者の家族が、「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて作ったリボンからスタートした、乳がんの予防・早期発見・早期治療の啓発運動。現在、生涯に乳がんを患う日本人女性は15人に1人と言われ、患者数・死亡者数ともに急激な増加傾向にあるそう。今や女性のがんの罹患第1位です。女性にとって他人ごとではない乳がんですが、ある身近な乳酸菌を継続的に摂取することで、発症リスクを低減させられるという研究結果が先日発表されました。それは、公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンターの「乳酸菌摂取と乳がんの関連を検討するケース・コントロール研究」によるもの。この研究の結果、子どもの頃も含めた過去の食習慣でヤクルトで知られる「ラクトバチルスカゼイシロタ株」(以下、乳酸菌 シロタ株)を習慣的に取り入れていた人に、乳がん発症リスクの低減が認められたというもの。この調査は、乳がん罹患者と非罹患者に面接調査を行い、過去(10~12歳、20歳、10~15年前)、それぞれの期間の「乳酸菌 シロタ株」および大豆イソフラボンを含む飲食物の摂取状況を聞き取り、乳がん発症リスクとの相関性を調べたものです。その結果、「乳酸菌 シロタ株」と大豆イソフラボンの摂取量が、乳がん発症リスクを低減することがわかったそう。■調査結果1.「乳酸菌 シロタ株」の摂取頻度が高いほど、乳がん発症のリスクが低減「乳酸菌 シロタ株」の摂取頻度週4回以上の人と週4回未満の人で比較すると、週4回未満の人の乳がん発症リスクに対し、週4回以上の人に比べて、発症リスクが35%低減しており、「乳酸菌 シロタ株」の摂取頻度が高いほど、乳がん発症のリスクが低減するという結果に。■調査結果2.大豆イソフラボンの摂取量が多いほど、乳がん発症のリスクが低減また、大豆イソフラボンの摂取量が多いほど、乳がん発症のリスクが低減していることも示されました。■調査結果3.「乳酸菌 シロタ株」と大豆イソフラボンの摂取による相加関係さらに、「乳酸菌 シロタ株」と大豆イソフラボンを両方多く摂れば摂るほど乳がんの発症リスクが低減するという相加関係が示されました。この調査では、大豆イソフラボンを1日43.75ミリグラム以上摂取すると、発症リスクが低減されると示されています。これは、みそ汁や納豆などを組み合わせた和食にするだけで簡単に摂取することができる量です。乳がんは誰もがかかりうる病気。ピンクリボン月間を機会に、普段の食生活を見直してみては?・ヤクルト 公式サイト
2013年10月09日アンジェリーナ・ジョリーの叔母で61歳のデビー・マーティンさんが、5月26日(現地時間)に乳がんのため、カリフォルニア州の病院で亡くなっていたことが明らかになった。デビーさんは、乳がんのリスクを高める遺伝子変異が見つかり、両乳房の切除・再建手術を受けたことを公表したアンジェリーナの母方の叔母で、アンジェリーナと同様の遺伝子変異が見つかっていたという。2004年にがんと診断され、9年間の闘病生活の末に逝去。アンジェリーナの母親もがんで約7年の闘病生活を送り、2007年に56歳で他界している。アンジーの叔父でデビーさんの夫ロン・マーティンさんは、米エンタメ情報サイト「etonline.com」でアンジーと彼女の兄ジェームズ・ヘイブンに感謝を述べている。「アンジェリーナは、毎週、何度も連絡をしてくれて、ジェームズは毎日のように支えに来てくれた。2人ともデビーをとても愛してくれていたんだ」、「アンジェリーナとデビーはずっとメールで連絡を取り合ってたが、最後の数か月はそれも難しくなってしまった」とロンさんは語っている。また「eonline.com」によると、アンジェリーナはすぐには病院に駆け付けることができなかったものの、愛情のこもった支援をしてくれたとコメントしている。「デビーが乳がんと診断されてから何度かアンジェリーナと会っている。彼女の家族が僕らと同じような苦しみを味わなくて済むよう、両乳房切除手術を受けたことをデビーも僕も誇りに思ったよ。アンジーの父親ジョン・ヴォイトも素晴らしいサポートをしてくれた。先週の日曜日はデビーに会いに来て、一日中彼女と話をしてくれた。妻はとても楽しい時間を過ごしていたよ」とロンさんはふり返っている。そして「同じ血筋をひくアンジェリーナは、とても賢い選択をしたと思う。女性にとって、乳房を切除するという選択は本当に難しいだろうと思うからね」とコメントを加えた。(text:Mieko Nakaarai)
2013年05月28日アメリカの人気トーク番組「エレンの部屋」に1日(現地時間)、ゲスト出演したリーアム・ニーソンがチャリティの一環として水着姿を披露した。10月は、乳がんの早期発見、早期治療を啓発するための「乳がん月間」として世界各地で“ピンクリボン”キャンペーンのイベントが行われるが、60歳のリアムは治療研究費の寄付を募るために、文字通り一肌脱いで見せた。エレン・デジェネレスがホストを務める「エレンの部屋」は、写真共有サイト「Shutterfly」と共同でキャンペーンに協賛している。最新主演作で『96時間』の続編『Taken 2』(原題)の宣伝で同番組に出演したリーアムは、ピンクのガウンを羽織ってスタジオに登場。ストリップをすれば、エレンが2万ドル寄付するという話になり、ガウンを脱いでショッキングピンクの競泳水着という衝撃の姿で、水槽の中の椅子に腰かけた。椅子に座って手を前で組むリアムを見るなり、エレンは「裸に見えるわよ!いまチャンネルを合わせた人は、あなたが裸でテレビに出てると思うわ」とコメント。客席から乳がんを克服した女性が呼ばれ、エレンと射的ゲームをして見事に命中させると、水槽の中のリーアムの頭上から水がかけられた。水浸しになりながら、リーアムは笑顔で客席に拍手を送っていた。YouTube上の「EllenTV.com」にアップされたリアムの映像(text:Yuki Tominaga)© Abaca USA/AFLO■関連作品:96時間 2009年8月22日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2008 Europacorp - M6 Films - Grive Productions
2012年10月03日